フランス■□ Nathalie et Christian Chaussard / le Briseau □■ロワール
ナタリー・エ・クリスチャン ショサール / ル ブリゾー |
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● 待ってました!クリスチャン・ショサールのドメーヌものがようやっと入荷です。しかも、この暑い夏に痛めつけられた身体を優しくクールダウンしてくれる、ペティアンの白・ロゼと、スティルのロゼ!
この間ご紹介したネゴスの出来は今ひとつでしたが、今回の3アイテムは、新着ページの自然派のトップでご紹介するのに、全く躊躇しないほどの「素晴らしい出来」です。思わず「ニンマリ」してしまうようなふっくらとした葡萄のピュアさが、頭のてっぺんの方から刺してくる夏の強い日差しに「ひいひい」と泣いていた身体に、優しく浸透してきます。
これほどの出来栄えであれば、有るだけ、いや、くれるだけ購入したいところですが、限定数のために沢山は抑えられていませんので、クリスチャンのファンのみならず、「滅茶苦茶美味しいワインを飲みたいちょっとお疲れモード中」の方は、お早めにGETしてください。どのアイテムも本当に素晴らしい!彼のネゴスものに厳しい評価をした
noisy だからこそ、この素晴らしい出来栄えを皆さんに飲んでいただきたい、という気持ちが大きいです。
おそらく余り出回らないと思いますので・・・よろしくお願いいたします。
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2006la Gaudriole Coteaux du Loire |
ラ・ゴウドリヨール コトー・デュ・ロワール(ペティアン) |
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【「ブラボー!」と叫んでしまいそうな、まさにショサールらしいペティアン(弱発泡性)です!旨い!】
昨年リリースのゴウドリヨールはかなりドライな味わいでしたので、初心者の方にはちょっと理解が難しい側面も有ったかな?と思います。それでもエキスの抽出がバッチリでしたから、飲み込んだ方には、良い評価をいただけたんじゃないかとも思っています。
で、2006年のゴウドリヨール(おそらくシュナン・ブラン)ですが、これがめちゃんこ美味しい!かなり遅くまで収穫を引っ張ったと思われるほどの葡萄の糖度と、ほんのりと貴腐のニュアンスを持ちながらも、(ここからが大事!)
バランスの良い酸味をきっちり、ばっちり、残すことに成功しています。甘みのレベルは、いつものショサールの真ん丸な輪郭を描くシュナンのものでそれなりに有り、マンモスな量の石灰系ミネラルを閉じ込めています。
ですので、白から黄色、わずかに朱が混じった大小フルーツがジューシーに感じられますし、とてもピュアです。また、ガスのレベルも(現在は)とても適切で、ピュアなフルーツ感を損なうほど強くなく、甘みがダレて感じられるほど少なく有りません。
この甘みの量とガスの圧力は、熟成とともに甘み-->少なく・・ガス圧-->やや強く
なって行くはずですが、これほどの葡萄の力が有れば、どの段階でも素晴らしい味わいであることを想像してしまいます。むしろ、ちょくちょく呑みたい・・・と思わせるほどの出来栄えです。
まだまだ暑い日があるでしょうから、冷蔵庫でキッチリ冷やしても味わいは沈まないので、「王冠」をビールのように抜いて飲みましょう。汗をかいて放出してしまい不足がちなミネラル分を補給するには、このペティアン類はもってこいでしょう。
すでに店頭では、かなりの引き合いが有りまして、数量が減ってきていますので、申し訳ない!お早めにお手当てください。(この冬には、あのピノ・ドニス100%の「パタポン」も入荷予定です。)ショサールのこの3アイテムは買うっきゃ無い!と思います。超お勧めです!
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2006les Pies Tites Bulles!! Coteaux du Loire |
レ・ピ・ティート・ビュル コトー・デュ・ロワール(ペティアン・ロゼ) |
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【高樹齢のピノ・ドニス&ガメイ!果皮の複雑感をラ・ゴウドリヨルにトッピング!素晴らしいです!】
これがまた・・絶妙に旨いロゼ・ペティアンなんです。黒葡萄の果皮のニュアンスが高濃度で存在し、赤ワインを思わせるような複雑なアロマとわずかなタンニンを感じさせてくれます。色合いは淡いですが、味わいは全く淡くないぞ!かなりの出来栄えと確信しました。
甘みのレベルは白ペティアンのラ・ゴウドリヨールよりも「やや抑え目」ですが、それでも甘みはちゃんと感じます。果皮浸漬の時間は短いのでしょうが、赤ワインのような充実した飲み応えが有ります。心底ピュアな渋みと苦味の美味しさを、淡い甘みの隙間から感じていただけると思います。
しかし、このようなペティアンを造ると言うことは、一見単純そうに見えて、実はとても難しいことだと思います。ほとんど「勘」だけ・・・葡萄のポテンシャルまかせみたいな部分が支配しているはずです。葡萄・品種の選択と想像力のなせる業でしょう。方向性は全く違いますし、比べられるものでもありませんが、数あるロゼ・シャンパーニュでさえも、このロゼ・ペティアンのピュアな美味しさを凌ぐものは、ほぼ無いに等しいでしょう。それは何故か・・・、むしろロゼ・シャンパーニュには、糖分添加の瓶内二次発酵という製法のせいかもしれません。
ピュアさがこのロゼ・ペティアンの命です。白ワインのような、赤ワインのような、スパークリングワインのような、葡萄ジュースのようなロゼです。是非とも飲んでみてください。一押しです!
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2005Verre d'Ete Coteaux du Loire Rose |
ヴェール・デテ コトー・デュ・ロワール・ロゼ |
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【高樹齢ピノ・ドニス100%のロゼ・スティルワイン!瑞々しさがとっても美味しい!】
こちらのロゼはペティアンではなくて、通常のロゼワインです。しかも、あの素晴らしい「パタポン」と同じピノ・ドニスを100%使用しています。(パタポンはガメイを添加したヴィンテージもありましたが!)
甘みのレベルはほぼゼロで、ドライなタイプです。しかしながら味わいは「レ・ピ・ティート・ビュル
ロゼ・ペティアン」 と同じ方向性で、ペティアンの甘みがエキスの充実へと向けられたワインと言えるでしょう。
ですから、白のような、赤のようなロゼで、わずかにタンニン分も感じるような味わいが同じように有り、割った直後の西瓜のような、もしくは、冷やしておいて皮を剥いた桃にかぶりついたときの瑞々しさをも感じるわけです。
そして後口には、新鮮なフルーツを食した後の、美しい渋みとビター感が有り、余韻を長く形成しています。充実した存在感があって素晴らしい!とっても美味しいロゼですので、是非とも飲んでいただきたい・・・と思います。
でもまあ、余り出回ってはいないとは言え、ネットのどこのショップさんのページを見ても、本当に飲んでいないのが見え見えで、コメントがほとんど出てきていませんね。飲まなくてもショサールのワインは売れてしまうから・・ということなのかもしれませんが、noisy
としても全く参考にならなくて本当に困ります・・・。せめてこの辺りは飲んでみてほしいですよね。
というわけで、とってもピュアなロゼワイン・・・「キュー」っと冷たくしてもOKですので、欠乏したミネラルを美味しく補填してください。お勧めします!
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フランス■□ Domaine
du Fort Manel / Julien Fremont □■カルヴァドス ドメーヌ デュ フォール マネル / ジュリアン フルモン |
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● 昨年も好評をいただきましたジュリアン・フルモンさんちのシードルの新ヴィンテージが入荷しました。昨年のものよりも数段上の味わいに、noisy
もにっこり笑って、「ペロッ」と飲んでしまいました・・・冗談抜きで旨いです。
それに、ポワール(洋ナシ)で造ったポワレも新登場!まさに洋ナシそのものの味わいです・・・ん?洋ナシは用無し??・・(T..T)
・・・カルヴァドスってご存知でしょうか?パリの西北にあるリンゴの産地ですが、著名なリンゴの蒸留酒、カルヴァドスを生産しています。今回ご紹介するのは、蒸留酒のカルヴァドスではなく、その前段階とも言える「シードル」です。
現在、我々が
たまに飲む機会のあるシードルは、発酵後に炭酸ガスを添加したものがほとんどです。純粋にペティアンを造るように瓶内二次発酵を行っている生産者は、もうほとんど残っていないそうです。っていうことは..本物がどんどん消えて行く世の中なんですね..
う~む・・・カルヴァドスというかノルマンディーというか・・・そんな「っぽさ」がグラフィックからにじんでいますよね。 |
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●N.V.Cidre
du Fort Manel Brut(Demi Sec) |
シードル・デュ・フォール・マネル ドゥミ・セック |
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ワインではありません。リンゴの本格派発泡酒です。
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【んまいです!】
昨年はブリュットとドゥミ・セックをご案内しましたがいかがだったでしょうか・・・。
「酵母の香りがちょっと気になったけど・・・でも美味しかった」
という声を沢山いただきました。確かに酵母臭が強めに感じられたのは事実です。
今回入荷分ですが、その酵母の香りはかなり抑えられ、ファーストノーズの複雑さを彩る程度になっています。そして、まさに熟したリンゴとミネラル感強めのさわやかアロマに、ペティアンクラスの泡、ジューシーに感じるほどの甘さを漂わせ、リンゴの酸味とコクを感じさせながら綺麗な減衰をみせてくれます。
「おお、昨年よりもさらに美味しいじゃん!」
と、気が付いたら瓶は空っぽになっていました。
「でもシードルにしちゃ高くね?」 (語尾を無駄に上げてみてくださいね)
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、樹齢が200年にも及ぼうかという古木から、とても小さな実を収穫するわけですから・・。しかもビオ農法で高樹齢ですから、下手をすると2年に一度しか収穫できない区画もあるそうで、むしろ本格派シードルとすれば、かなりリーズナブルなんじゃないかな?と思います。
この残暑厳しい(と思われる)2007年の9月には、このシードルで救われる方もいらっしゃるんじゃないかな?と思いますよ。ワインの発泡酒ほど重くないのでクイクイ飲めちゃいますし、ミネラル補給もバッチリでしょう。そして、ブリュットと書いてありますが、現在はまだ甘みがキッチリあります。徐々に成長して、炭酸ガスとアルコール分に変化し、ブリュットになって行くでしょう。とても美味しいと思います。飲んでみてください!
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●N.V.Poire du Fort Manel |
ポワレ・デュ・フォール・マネル |
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ワインではありません。洋ナシの本格派発泡酒です。
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【ポワレって??何?】
noisy と付き合ってると、普通のワインだけに留まらず、訳のわからんものまで薦められるんでたまったもんじゃない・・・と思われている方もいらっしゃるはず・・・。大変に申し訳ないことではあります。
でも、日本酒にしても、蒸留酒にしても、良い、美味しいものをお勧めしていますので、気持ちが少しでも有ったら試してほしい・・と思うんですね。あのオキピンティちゃんのオリーブオイルにしても、
「一度使ったらもうやめられないじゃないか!どうしてくれるんだ!」
と、しょっちゅうご購入にご来店される方もいらっしゃいます・・♪ まあ、確かにゲータの美味しさは半端無いと思いますが、そういうあなたも、エクストラ・ヴァージン・オリーブ・オイルを飲んでいるんじゃないか?と思うようなペースですから~・・・残念~ん♪♪(
・・最近お侍さんは、やってないようですが!)
ところでこのポワレですが、ポワールを醸造したものがポワレ・・・洋ナシワインです。見ていただくとお判りのように、発泡しています。
で、味わいですが、「超スッキリ」です。何しろ元が洋ナシですから、洋ナシの味わい・・・なんですよ。香りもミネラルが主体で、僅かに洋ナシ特有の「黄色っぽいニュアンス」。ボディもスレンダーで、味わいはまさに洋ナシ!それっきゃ言いようがない!
エキス分もしっかり出ていますが、洋ナシですからねぇ・・・。水っぽくは無いにせよ、とてもすっきりしている訳です。で、美味しいかどうか、というと、これがまた微妙で、ペティアンや上記のシードルと似ていると言うよりは、シャンパーニュのブラン・ド・ブランの方がニュアンス的に近いかもしれないと、そんな分析をしています。個人的には結構好きです。つまり、淡い旨みが美味しい・・・と、言うわけです。
ワイン的な、濃度たっぷりの味わいでは有りません。その辺りを求める方には向かないかもしれません。でも、(日本の)ビールや焼酎の水割りなどに似た「淡い旨み」を楽しむには、これは面白いはずだと思いますよ。
今回は入荷があまりに少なくて、飲む訳には行かなかったんですが、ポワレ・ヴァージンとしましては気になって仕方が無いのでロストしてしまいました。休日のお昼、パスタと一緒に合わせても良いと思います。飲んでみてくださいね。
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フランス ■□ Domaine Alice et Olivier de Moor □■ ブルゴーニュ
ドメーヌ アリス エ オリヴィエ ド ムール |
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● アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの2005年が到着です。ブルゴーニュは偉大!とされるこのヴィンテージ、シャブリ地区のド・ムールも「べらぼう!」と言える出来でした。しかしながら上級キュヴェの入荷量は例年の何分の一・・・・ということで、新着でご案内して終わり、ということになりそうです。
アリス・エ・オリヴィエのワインは大きく進化しています。そして、この味わいを好きになってしまうと、ちょっと病みつきになってしまうかもしれません。
まるで美味しい水のようにピュアな姿は、合わせる皿を選ばないようにも見えますが、実は高度な質をも求めていることに気が付きます。アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの要求は、
「質の高い食材を質素な味付けで・・」
と言っているように聞こえるのですが・・・、いかがでしょう? |
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2005Bourgogne Blanc Chitry |
ブルゴーニュ・シトリ・ブラン |
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【滅茶苦茶旨い!ド・ムールのシャルドネにおいてむしろシャブリっぽさを一番感じるのがこれ!】
とても美味しいシャルドネです。甘くてコクが有って微妙にシャリシャリしていてとても冷たい!
でも勘違いしないでくださいね。甘いったって本当に甘口のワインではありません。ギスギスした部分が全く感じられず、丸くてソフトでエキスが充実しているから甘く感じてしまうんです。実際に甘いわけでは無く、全くのドライな味わいです。
それに何と言ってもピュア!自然なミネラルの幕を感じてしまうほどミネラルに満ちていて優しいんです。そこに白や黄色のフルーツ、柑橘、花、石。シャブリのキンメリの細やかなフリンティさよりも、もう少し大きいフリンティさで、貝の大きさで言えば、人魚が隠れていて出てくるあの大きな貝はなんて言いましたっけ?あんなのがゴロゴロしているようなニュアンスを感じます。まあ、シャブリで言えば、プティ・シャブリみたいなニュアンスではありますが、このシトリはプティ・シャブリにあるような安っぽいものはまるで感じられませんでした。
アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの2005年は最高のヴィンテージと言って良いでしょう。これは必ず飲んでみてください。夏場のクールダウンや夕食のお供に、これ以上無い選択肢になってくれると思いますし、ある程度熟成させても面白いと思います。超お勧め!
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フランス■□ Domaine Marcel Deiss □■アルザス
ドメーヌ マルセル ダイス |
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● マルセル・ダイスの正規エージェント品が入荷いたしました。以前は全く正規は分けていただけませんでしたが、新たに別の正規エージェントが出来ましたので、何とかGETできた次第です。状態はとても良いです。その昔なら、 「見つかったらフランスから暑く無い時期に航空便で持ってきて..」 などと考えないといけなかったのですが、その苦労は無くなりました。
しかし、さすがに量的に確保できなかったことと落ち着ける時間が取れないのでテイスティングには至っていません。すみません..
ところで「マルセル・ダイス」はご存じですか?今、フランスで最もホットな男です。アルザスの地に有って、ブルゴーニュ的な考え方を元にワインを造っています。ブルゴーニュに習い、執念でグランクリュ畑を認めさせたのは、「利益追求」ではなく、あくまで「テロワール」に拘ったからです。自称プルミエ・クリュを含むワインも今回はご紹介できますが、 「ひとつの区画からはひとつのワインしか造らない」 「ひとつの区画からヴァンダンジュ・タルディヴとセレクション・ド・グラン・ノーブルを造り分けるのは間違い。畑の声を聞いて造るのがヴィニュロンの仕事」 というように、全くブルゴーニュ的ですよね...。しかも、一つの区画の中に多種に渡る葡萄を混植、混醸しているのは、さらに自然・昔に遡った造りとも言えるでしょう。
また、「自分の身に何が起きても不思議では無い」 とまで言い切るほど、彼の身辺には危険が潜んでいるそうです。権威有る「ル・クラスメン」が、3人しかいないアルザスの3つ星ドメーヌ筆頭に彼を挙げた為、とも言われていますが、それほどアルザスの人間には理解されない造り手なのです。急なグランクリュの畑にしがみつきながら農作業し、誰かが襲ってくるのではないか、と疑心暗鬼になってしまうほど危険と隣り合わせに自分自身を置いて、哲学者のように、もしくは宗教家のようにワインを造っているのです。
それに、崇高なグラン・クリュに加え、「滅茶苦茶旨い!」と
うわさの 自称一級畑のピノ・ノアールも少量ながらGETしました。是非飲んでみてくださいね。 |
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2002BurlenBerg Pinot Noir |
バーレンベルク・ピノ・ノアール |
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【このバーレンベルクこそ、ピノ・ノアール、ピノ・ブーロによる赤ワインです!】
ピノ・ブーロが入っているのかどうかは定かではありません。一説にはピノ・ドーニと呼ばれるシャスラかもしれないと..言われています。何しろ、混醸では無く混植ですから..やってるほうも判ってないかもしれません。
この混植は凄いらしいですね。本来は品種によって違う開花や結実、完熟時期が、お互いに作用しあって同じになるという..。人間もそのくらい寛容になるべき..いや、余計なことでした。
で、到着直後を顧みずに飲んでみますと、いや、ビオに転向した効果が現れ始めていますね・・。以前はもっと熱っぽく、暖かな果実味が支配していたんですが、2002年はしなやかで冷涼!甘みはほぼ無く、完全ドライながらもエキスが綺麗に出ています。
ブルゴーニュで言えば、アルマン・ルソーさんのような果実味+エキスのワインに仕上がっています。タンザーさんはこのようなエキスがしっかりした部分を、おそらく拾える方では無いので、昔のような果実味ぎっちりタイプの方に高い評価をするのでしょう。noisy
的には確実に90点オーバーの品質です。是非飲んでみてくださいね。美味しいです!
2002 Domaine Marcel Deiss Burlenberg
($39; from very old, mostly pinot noir vines that
produce small grapes) Dull medium red color, showing a bit of development. Then
complex and full-blown on the nose, like an old Burgundy: smoke, mocha, tobacco,
cinnamon and underbrush with eucalyptus and resiny nuances. Distinctly buggy and
alive on the palate, with a saline character adding interest to the plum, mocha
and spice flavors. Shows surprisingly firm acids for a rapidly evolving wine
that's more about soil than primary fruit. Finishes with substantial dusty
tannins. I find this a bit rustic. 87 points
Stephen Tanzer's International Wine Cellar, Nov/Dec 06 より抜粋 |
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2004Schoenenbourg Grand Cru |
シュナンブール・グラン・クリュ |
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正規品入荷直後です。何の情報も有りませんので2003年をご参考にしてくださいね。すみません!ちなみにタンザーさんは95ポイント!
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「何かをよくしようと思ったら、それは愛によってのみ可能だ」。ジャン・ミシェルの主張は、つまるところ4つに集約されます。1)
なによりも、根を深く伸ばさなければならない。ビオディナミもその手段にすぎない。2) テロワールの個性は、品種の個性を凌駕する。3)
クローン樹から造られるワインはどれも同じで、そのクローン特有の味しかしない。4)
土壌の生態系のバランス=ワインの味わいのバランス=飲む人間の体内器官のバランス。バランスが悪いと、飲む人も疲れたりといった害を生む。良いワインは、人間を癒すものである。ジャン・ミシェル・ダイスという人と彼のワインの本質を理解することができない人たちは、彼のことを”変わり者”と呼ぶしかないのですが、本質志向で意欲的な新世代の造り手たちからは父親のように慕われています。ここに、アルザスの明るい未来があります。 |
1ha。平均樹齢50年。リースリング、ミュスカ、ピノ・グリ、シルヴァネール、シャスラの混植。軽い粘土質表土に、砂岩質、石膏、泥灰土質基盤。貴腐菌。石膏中に硫黄分が多く含まれていることで有名な伝説的な畑で、ワインにもマッチを擦ったような香りが感じられます。「10年間は開かない」という厳格で荘厳なスタイル。現代アルザスワインの頂点。 |
2004 Domaine Marcel Deiss Le Grand Vin de
Schoenenbourg
($99) Medium bright yellow. Tangy, wonderfully pure,
high-toned aromas of candied pineapple and crushed stone. Hugely sweet,
confectionery flavor of pineapple syrup is given great verve by powerful acidity
and firm minerality. A bit drier on the finish thanks to its great lift but this
is a very sweet wine. Still, it's a knockout, with extraordinary sex appeal.
95 points Stephen Tanzer's International Wine Cellar, Nov/Dec 06 より抜粋 |
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フランス■□ Domaine Julien Meyer □■アルザス
ドメーヌ ジュリアン メイエ |
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なかなかに素晴らしい自然派の、しかもとてもリーズナブルなワインをご紹介します。まさに、「瑞々しい」(みずみずしい)という言葉がぴったりの味わいです。
エージェントさんの資料より(新井順子氏)
Domaine Julien
Meyer
アルザス地方の首都ストラスブルグより南、コルマール方向に下った所にノータンテールという村が有ります。何とワイン通り(
Route du Vin ) という素敵な住所なので、訪問する前からワクワクです。だって知る人ぞ知る
’ジュリアン・メイエー’ はバイオダイナミック実践者の間では有名にも関わらず、雑誌などの媒体が嫌いで、一切マスコミに出ていない醸造家なのです。勿論、今、信憑性の高い
Classement にも出てません。勿論、レベルからすると当然出てもおかしくないほど偉大な醸造家なのですが、サンプルを送ってないから出ないのは当然です。例えばプリウリ・ロックが出ていないのと一緒で、宣伝する必要の無い造り主は、サンプルを送る必要はないのです。 その幻の醸造家、噂にはかなり気難しい人と聞いておりました。久しぶりに緊張した訪問です。でも会ってみるとそんな噂とはかけ離れて、学者肌の素晴らしいインテリ醸造家。バイオダイナミックの実践者で理論ばかり先行しがちに見える最近、彼の実践の伴った理論には驚かされっぱなしです。勿論彼の作ったワインは素晴らしいの一言です。
彼の所には有名ソムリエや有名レストラン、ワイン評論家が沢山コンタクト取ってくるらしいのです。でもサンプルワインを送りません。そして逢っていない人へのワイン販売は一切行っていないのです。普通は喜んで送るのがほとんどです。でも彼はここに直接訪問してくれた人には喜んで自分のワインを紹介するけれど、郵送で送ったりは絶対にしないそうです。言われてみると正統派な意見ですが、それは理想であって、なかなか実践が出来ないのが現状です。
でもそれを頑なに行い続けているポリシーの持ち主ですから尾ひれが付いて神秘的な噂さえ立ってしまうのですが、実際はオープンな職人気質の方であります。
1705年から存在する歴史ある造り主で、もともとほとんどBIOの農法でした。彼の代、1990年から完全無農薬(BIO)に切り替え、1999年から100%バイオダイナミック農法にしました。一見優等生に見える彼も、学生の頃は勉強しない悪い生徒だったけれど、沢山のワインを飲んでいくうちに自分の中のワイン作りに目覚めたと語っておりました。7歳・10歳・13歳の3女と奥様の5人家族、アメリカにも輸出されロバート・パーカーも高い評価を下しております。彼から教わった事は沢山有り過ぎるのですが、素晴らしい名言の中の1つ
「土は醸造家が借りている」と言っていました。大きな自然界の中で、今、この瞬間借りさせていただいている、だからいいかげんな仕事をしてはいけないそうです。私の尊敬する醸造家が又1人増えました。パトリック・メイエー氏です。(お父様の名前がジュリアン氏)偉大なる醸造家のワインが日本に初登場です。 |
ビオディナミの秀逸な生産者で有りながら、数多の評価機関の対象になっていないのは、単にサンプルを送らないに過ぎないんです。とても素晴らしいワインであることは飲めば判りますから、自然派の仲間や我々のような、美味しいものだけを扱いたいと毎日テイスティングに明け暮れているワイン屋にしてみれば、持てはやされずに信じた道をまっしぐらに進むジュリアン・メイエのような造り手を応援したいと感じるのは当然です。また、是非とも傍に置いて、折に触れ飲んでいただきたいワインばかりです。現在はジュリアン氏の息子さんのパトリック・メイエ氏が辣腕を振るっています。
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● 2005Mer
et Cocuillages Vin d'Alsace |
メール・エ・コキアージュ |
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【素直に美味しい・・・ピュアな味わいです!】
余りに時間が無いので、2004年もののコメントをそのまま掲載..でお許し下さい。ぶっ飛んだ出来栄えだった2004年もの、ややソフトな2005年に比較すると、やや硬質な仕上がりで、ちょうど中間的な感じです。まったくミネラリーでベストな濃度..日本人には嬉しい味わいです。それにこのリーズナブルなプライス!お待ちになられていた方、もう二度とリリースしないと聞いて残念がっていた方も沢山いらっしゃいました。
一昨年度は、 「もう無いの?」
と散々聞かれたワインです。もっと買っておけばよかった..と後悔しましたが後の祭り...今度はいっぱい購入しましたので、ガンガン飲んでくださいね。
【朝露に濡れた葉や蔓の一枚、一本、陽に向けて伸びてゆく様が目に浮かぶようなアロマです!】 いや~!アロマティックなワインですね~。しかも素晴らしいコストパフォーマンスです。生々しい、葡萄の息遣いや生命力がそのままに感じられるピュアなアロマです。
細かい部分(セパージュなど)は下記の順子さんの文章を読んでいただくとしても、これを購入出来た方はラッキーかもしれませんよ。ここまでの「ピュアさ」が感じられるワインは、こんな価格じゃそうは見つからないでしょう。
白や黄色、オレンジ掛かった小から中くらいの果実を想像してみて下さい。まず白葡萄(白ったって薄緑に違いないが..)そのものが有りますが桃やアプリコット、梨、リンゴが有りますね。そして、まだ薄暗い、夜が開けきっていない朝露に濡れた葡萄の蔓や茎、葉のとてもリアルなニュアンス..。あ、苦かったり渋かったりするんじゃ無いですよ。アロマの話です。ホント、目に浮かぶように感じられます。 酸味も充分有りますが輪郭がとてもはっきりしていて、総量は多いものの果実感とのバランスが絶妙ですから、酸っぱいとか辛いということが有りません。艶々したボディと塩味の効いたミネラル、エキスが余韻を通して感じられます。素晴らしいですね。
アルザスワインというと、ちょっと退いてしまう方がいらっしゃいますが、えげつないものや反対に薄~く伸ばした平板なものに辟易された経験がある方でしょう。でも、是非とも飲んでみてください。まあ、noisy
も沢山の数量買いこんだ訳でもないので、強く押しすぎると、 「noisy さんのところは
す~ぐ無くなっちゃうから~..ねぇ。」 と言われる羽目に陥りますので、痛し痒しです。が、これだけピュアな情景を浮かばせるアロマには驚かされて欲しいので、是非とも飲んでみてください。
また、メール・エ・コキアージュ、海と貝という意味でしょうが、まさに海洋民族の日本人に向けた言葉でも有ります。だんだんと魚介の美味しい季節になってきますし、まだ暑いからヘビーなお食事よりも、 「刺身で一杯..」 とか、 「キスを塩焼きにして..」 という、モロ日本食にも良いでしょうし、デンデンム..もとい、エスカルゴのバター風味などのしっかり系にも良いでしょう。(この季節に食べたいかどうか..は、人によると思いますが..)
あ、海と貝だからってエスカルゴには間違ってもイクラなど乗せないよう..お願いします。理由は判ってますよね?
さあ、目の前に思いっきり情景が浮かんだところで..お奨めします!
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N.V.Cremant d'Alsace |
クレマン・ダルザス |
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【 ドライですね~!実に切れ味は良い!ブリュット・ゼロの格落ちと偶然の産物のピノ・ロゼです】
ジュリアン・メイエ は着実に日本のファンを増やしていますね。あれだけ有ったメール・エ・コキアージュも完売(再入荷が少しだけありましたが新着価格は終了です)し、夏前のクレマン・ブリュット・ゼロも大好評でした。noisy
とすれば、ジェラール・シュレール、ピエール・フリック、マルセル・ダイスと美味しいアルザスだらけで、ある意味大変です..
今回のジュリアン・メイエのクレマン・ダルザスですが、ドザージュ無しのエクストラ・ブリュットです。シャンパン製法によるものですが、泡立ちもたっぷり、クリーミーで繊細な旨みが感じられます。
●ブリュット
何しろブリュット・ゼロの格落ちですから、僅かに焦点が中心に集まっていないのかもしれませんが、大きな差は無いのかもしれませんよ。とても細やかな泡がミネラリーさを運んできます。緊張感のあるとてもドライな味わいの中に、僅かな旨みが存在します。これは好きな方が多いタイプじゃないでしょうか。真夏にアルプスの氷河を滑っているような爽快感があります..(ってやったことなど無いが...イメージですよ..)
「シャンパンは高くて買えないなぁ..」
とお嘆きの貴兄には、このジュリアン・メイエのクレマン・ダルザスをお薦めします。もしくは2000年のブリュット・ゼロまで手を伸ばしていただければと!お薦めします..お早めにどうぞ!
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● 2000Cremant d'Alsace Brut Zero |
クレマン・ダルザス・ブリュット・ゼロ |
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【ブラボーなクレマン!細やかな泡が魅力です!】
素晴らしいクレマンです。実に細かく繊細な泡が立ち上ってきます。クリーミーとはこういうものを表現したいと..思います。
昨今は、エージェントさんが出した印刷物やメールなどのコメントをそのままコピーしたものがWeb
に氾濫していますから、 「細やかな泡」 「クリーミー」 などと、根拠もほぼ無いのに安易に言われてしまうのが残念です。もっとも本人がそう思っていれば、そのように伝えることに問題は有りませんし、単に比較の問題だとするならば、仕方が無いことなのかもしれません。
細やかな泡など実はそうそう易々とは造りだせないものです。長い時間を掛けてガスが液体に溶け込んでこその産物です。ですから、 「この価格帯のものとすれば」 とか、 「~に比較して」 ということであれば問題なしですが、どう考えても細やかでは有り得ない泡ものの表現には出来るだけ使用しないで欲しいですね。
散々文句を書いてしまいましたが、すみません、お許しください。だってね~、1200円のどうしょうも無いスプマンテにクリーミーで決め細やかな泡が一直線にどうこう..などと言うのを見たら、切れない方がおかしいです、はい。
本題です。とても決め細やかな泡が、ややビオを感じさせるミネラリーな香りを立ち上らせます。オクセロワ(オーセロワと言うのが一般的かな?)80%、ピノ・ノアール10%、リースリング10%のセパージュです。そうだよね、リースリングの存在が確かに有りました。赤みと旨みを感じさせるピノ・ノアールも有りました。
また、まったくドザージュをしていないエキストラ・ブリュットで、SO2も全く添加していません。ある意味、丸裸のクレマンですが、旨みが中心点にきっちりと存在しますので焦点ボケしていませんし、実にピュアです。これは良い泡物だと感心しました。
あえてシャンパーニュに行かないのであれば、このクレマン・ザルザスを飲んで欲しいと思います。いや、むしろ是非シャンパーニュと比較して欲しいと思います。若干のビオを感じさせる香り、この存在だけが飲む人を選ぶかもしれませんが、とても微細なレベルです。飲んでみてください。超お奨めです! |
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2005Zellberg l'Hermitage Sylvaner |
ツェルベルク・レルミタージュ・シルヴァネール |
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【これは素晴らしい!飲んでみて欲しいシルヴァーナーです!】
メール・エ・コキアージュを飲まれた方から、 「とっても美味しかった!」 と、随分言われました。noisy
もそう思いました..喜んで戴けて良かったです。で、今回はシルヴァーナーです。ドイツ系の品種ですね。これがまた旨いんですよ。
ほんのりリースリングにも通じる石油香、石、蜜、白~黄色の花、ボティはたっぷりとふくよかで、輪郭のエッジにキレがある。ピュアな石灰系ミネラルの香りもたっぷり。酸のレベルもモーゼルワインに比べればやや低め、びしっと焦点が合った味わい。
ポイントは余韻の押しと長さでしょう。ジーンと染み入る押しが3回ほど繰り返しながらの長い余韻には、おそらく「旨い!」と声が出るはず。しかもめちゃくちゃドライでミネラリーです。クリスチャン・ショサールのシュナンにも通じる味わいで、エキス分の充実と張り。ドライながらも旨みが甘みに感じてしまうほどです。
これは皆さんに是非とも飲んで欲しいワインです。これからの季節、とても重宝するワインだと思いいます。お奨めです! |
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2005les Pierres Chaudes Pinot Noir |
レ・ピエール・ショード ピノ・ノアール |
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【これもドライ!テクスチュアがベルベット!ちょっと早いけどその位がこの季節にはベストでしょう!】
これも旨いです・・・(^^;; あんまり旨いが多いと訳が判らなくなっちゃいますが、このワインに限っては、ちょっと毛色の違う美味しさです。
とっても良く熟した葡萄を使って、とてもジューシーに仕上げたピノ・ノアール・・・・じゃあ有りません。
「はぁ~?」
と、語尾が上がった妙な声を出しちゃいました??・・・そう、決して完熟した葡萄じゃ無い、というのが有る意味、味噌であります。
良いワインは良い葡萄から・・・そして、その葡萄は良く熟したものを使用するのが基本ではあります。しかし、天候や状況によっては、やや早いタイミングで収穫することも有る訳です。この場合、いかに青臭いニュアンスを出さないようにするのかがポイントになりますが、このレ・ピエール・ショードは、そこを上手に切り抜けたと思われる成功作です。
黒や紫の小果実、ハーブとスパイス、白、黄緑の草花、そして石灰、石。ボディは中庸ながら、バランスの取れた冷たいアロマと妙にマッチング。余韻はかなり長め。酸味がしっかりと有り、暑苦しさを全く感じない。
このハーブの出方に特徴が有る訳ですね。夏がかなり暑いアルザスにとっては、黒葡萄は熟しやすい環境にありますが、天候などでどうしても今一歩日照が不足したりするわけです。それに、収穫時に雨が降るかもしれない、と考え、わずかに早く収穫することさえ有ります。このワインはおそらく、そんな感じで育まれた葡萄によるものでしょう。
で、そのアロマがテカテカしているとてもピュアなニュアンスには、その畑にとっての冷ややかな夏を表しています。それがとっても良い方向に出たピノ・ノアールと言えるでしょう。さすがジュリアン・メイエ!美味しいと思います。特にこの夏場のピノとすれば、ばっちり合ってくれると思います。お勧めです!noisy
的な、いい加減な当て推量を感じてみてください。
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フランス■□ Maison Thierry Puzelat □■ロワール
メゾン ティエリー ピュズラ |
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● ティエリーのワインも常に新着に出てきますが、それだけアイテムが多い・・でも結局はけてしまうのは、皆さんの支持があるから・・・と、喜んでいます。今回は新たに2アイテムを追加してのご紹介です。
ティエリーの、というよりも、ロワールにおけるシャルドネ種は栽培面積自体が少なく、とても希少です。何故シャルドネ種がロワールに少ないのか・・・その辺りも感じながら是非飲んでみてください。 |
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●2004Touraine
Blanc Sayonara Pas Pour Tout l'Monde |
トゥーレーヌ・ブラン・サヨナラ パ・プール・トゥー・モーンド |
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そろそろ、あの「サヨナラ2005」?が入ってくるようですが、ぶっとびものの仕上がり具合と引き換えに、価格の方もぶっとんでしまいそう・・・という情報が入ってきました。そこで、わずかに隠しておいた2004年ものを放出します。どれだけ成長したのか、noisy
も判りませんが、きっと気になっている方もいらっしゃるんじゃないかと思います。お試しになってみてください。
以下は昔のページのコピーです。
【こんなことって..絶句!ティエリーの意地が造り上げたに違いない逸品です..】
本当にこんなことってあるんでしょうか..このソーヴィニヨン・ブラン種100%によるキュヴェ・サヨナラを口に入れた直後、言葉を失ってしまいました。そして色々なことをワイン自身が語り始めました。それが終わるまで、グラスを持ったまま動けませんでした。
そもそもは、飲めるかどうかさえ判らないワインでした。割り当てが少なく、12本程度では厳しいし、いい加減なテイスティングで誤魔化したくは無かったからです。しかしひょんなことから手当てが可能になり、 「じゃあ飲んじゃお!」 とばかりに抜栓したんですね。そしたらまあまぁ..
そこには明らかにニコラ・ルナールへの嫉妬が有りました。いや、嫉妬という言葉が適正かどうか判りませんが、ニコラの影を見たのです。それはなんと、このコラムの下でご紹介しているニュメロ・サンク99年の影でもありました。(こちらはシュナン・ブランなのにね..)
貴腐のついた葡萄とおそ積みがもたらした奇跡の味わい。蜂蜜、花梨、ドライフルーツ、石灰岩、スパイス。甘いような滑らかなアロマだが現状はドゥミ・セックほどで、ねっとりと膨大なカロリーを閉じ込めている。途方も無く厚いボディと延々と続く余韻。途切れない。余韻のビターが香りを生んで消え、そしてそれを繰り返す。思いっきり心身を揺さぶられる。
このワインを飲むには、それなりの心と身体の準備が必要かもしれません。でも、そんなことはお構いなく、美味しく飲めればよいわけですから、10度位に冷やして飲んでみてください。
noisyがニコラ・ルナールの幻影を見たのは確かですが、飲んで結局思い出したのはアルザスの鬼才、マルセル・ダイスの看板グラン・クリュのシュネンブールです。ティエリーも天才だと思っていましたが、このキュヴェ・サヨナラ2004は彼のワインの中でも代表作となるはずです。この先20年以上は確実に成長するでしょう。
重厚な味わいで現在はドライですが、熟成を重ねると甘みが生まれてくると思います。(ダイスのシュナンブールもそうですよね..)
凄いポテンシャルです。フォアグラに合わせても負けないでしょう!
なお、意味深なワイン名ではありますが、どうやらこれは、 「誰にもさよならなんて言わないよ」 という意味のようです。しかし、本当のところは、「さよなら」
を 「Ca,il n'y en a」
と読み方で引っ掛けて、「世界中どこにでもあるもんじゃないよ」 と、自信のほどを表した言葉のようですね。
偉大なロワール渓谷をそのまま表現したような大きなワインです。是非セラーに置いてください。いつ飲んでもOKです。しかももしかしたら30年以上も持つかもしれません。AOCトゥーレーヌでは考えられない底知れぬポテンシャル!絶対安いです。
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●2006Touraine Souvignon |
トゥーレーヌ・ソーヴィニヨン |
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【おっと!大失敗!もうなくなっちゃったそうです。】
なんかなあ・・・この頃のティエリーのトゥーレーヌ・ソーヴィニヨンは、「あっ」と言う間に欠品してしまいます。まあ、本当に美味しいから仕方が無いっちゃ無いんですが、1カ月も持たずに欠品??ちょっと早くないです?(最近の若い子の言い方だと、「早く無くね?」みたいに言葉を短くして語尾を上げるんですよね~)
7月の27日(金)、ティエリーに会ってきました。1年半ぶりくらいでしょうか。相変わらずTシャツにGパンの簡素なスタイルで、とてもにこやかでした。それでも日本での余りの忙しさに、かなり臍を曲げていたようでは有ります。
中華料理と合わせた訳ですが、これが全く自然で、赤だろうが白だろうが、まったく違和感無く、むしろマッチしていたことにびっくりです。日本でティエリーのワインが受ける理由がここにも有るようです。
ところで2006年のソーヴィニヨンですが、やや甘くて切ない美味しさを感じさせてくれた2005年とは大きく変わって、ものの見事にドライ!それでもプリプリした桃や柑橘フルーツを、丸のまんま感じさせてくれます。2005年と2006年、どちらが美味しいかは好みが分かれるところではありますが、noisy
的にはどっちのバランスも素晴らしいと思います。
あと20本位しかないので・・・申し訳ない、お早めにご注文ください。お勧めします!
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N.V.(2005)Chardonnay Vin Blanc Vin de Table Francais |
シャルドネ・ヴァン・ブラン |
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N.V.(2005)Pinot Gris Vin Blanc Vin de Table Francais |
ピノ・グリ・ヴァン・ブラン |
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【どちらも味わいの幅がとても広い!とっても美味しい・・・が反則技??】
今回のご紹介はシャルドネとピノ・グリを一緒に紹介いたします。基本的にはどちらもピノ系で同系列、似たニュアンスを持っています。もっともシャルドネは、品種自体の特徴が出にくく、土地の個性を反映する、と言われています。noisy的には、中域の味乗りが厚くなりやすい品種なので、そのように言われているのかな?と思っています。
ピノ・グリは、ピノ・ノワール系の変異種で、果皮の色が灰色、薄い紫、もしくはオレンジっぽい色をしていますが、造られる産地・畑でかなり差が出てきます。後口に僅かなビターが有る場合が多いように思います。
今回の2005年は、どちらのワインも味わいの特徴が似ているように思います。香りはミネラルを強く感じるのと同時に妖艶さを漂わせています。白、黄色、黄緑、オレンジ色!のフルーツが複雑に絡み合っています。ボディは豊かで、パレットをほぼ支配してしまうような、力強さと表現力が有ります。舌のエッジをやや刺激しながらの余韻はとても長い!かなり素晴らしい出来栄えだと思います。
上記はシャルドネについてですが、ピノ・グリは、ファーストアタックがやや弱めで、さらに余韻を複雑にしています。ほんのりとビター感が余韻に混じってきます。
まあ、noisy 的には不満も無い訳じゃあ無く、今までもその気は有ったが、反則技を使ったかな?それともそうなっちゃったのかな?という判断のつかないような部分も感じていますが、めちゃんこ美味しいのならば良いじゃないの!、ということで、公言しないことにしました。(あ、ワインはSO2がめちゃんこ入っていないようですから、抜栓後は出来るだけお早めにお飲み下さい。この季節、さっさとお酢になっちゃいますので・・・はい。)
「ん?それって、どういうことよ??」
と、気になってしまうようでしたら、(最近はこの技を使うことが多いんですが・・・)是非一度飲んでみていただいてですね、その上で、noisy
にお問い合わせ下さい。いや~、ワインってホントーに楽しいですね♪♪ お薦めです。お尋ね、待ってます~♪・・・・でも買わない方には教えない・・・って、飲まなきゃ絶対判りませんから!
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フランス■□ Domaine des Bois Lucas □■ロワール
ドメーヌ デ ボワ ルカ |
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● 新井順子さんのボワ・ルカ2005年の白と赤がまた新たに入ってきました。ビックリするくらいに旨いです! |
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●2005Touraine Sauvignon Blanc Cuvee Speciale |
トゥーレーヌ・ソーヴィニヨン・ブラン・キュヴェ・スペスィヤル |
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●2005Touraine Sauvignon Blanc |
トゥーレーヌ・ソーヴィニヨン・ブラン |
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【間違いなく今まででトップの出来栄え!2005年ものはべらぼうに素晴らしいです!】
ボワ・ルカの2005年は、もう途方も無い出来栄え。ドメーヌを始められてたった5年ほどで、これほどまでの品質に高められたことに感嘆しています。もし可能ならば、セラーに沢山仕舞って置いて下さい、と、強く推したいところです。
まずどのアイテムも完成度がとても高く、今飲んでもとても美味しく、長く置くことも可能です。今まではどちらかというと、
「いや~、頑張っていますね!」
というような印象が強かったんですが、今なら心からこのように、順子さんに言うでしょう。
「いや~、凄いですね!素晴らしい!」
2004年のフランもソーヴィニヨン・ブランもとても良かったですが、2005年の全てのアイテムは、ロワールのトップの品質になった、と言っても過言では無い。リキミを捨てて、一皮剥けた様な気がします。是非とも飲むべき、いや、飲まないと後悔するでしょう。
●2005 トゥーレーヌ・ソーヴィニヨン・ブラン・キュヴェ・スペスィヤル
●2005 トゥーレーヌ・ソーヴィニヨン・ブラン
赤のカベルネ・フランも凄いが、ぶっ飛んだのはこちらのソーヴィニヨン・ブランも同様。グラスに注いだ瞬間から、果実の分厚い実の香りがポンポン出てくる。しかも、勘ちがいされると困るが、トロピカルなフルーツまで数種類存在している。(これらは温かみを感じるものではなく、キッチリと冷ややかな温度を持っている。)
そして、圧巻は中盤から終盤に掛けてのパフォーマンス。まるで、溶けかけた「かき氷」のようなシャリシャリ感を感じさせながら、さらに余韻に掛けて、完全に溶けてゆくのだ!本当に素晴らしい!
今飲んでも絶妙に美味しく、熟成もかなり可能だろう。どのように変化してゆくのかを見守りたくなるワインである!
キュヴェ・スペスィヤルとシンプルの差は、かなり有る、と言ってしまえば、そうであるし、少ししかない、と言っても正解です。でも、この差は、絶対に埋まらないものですから、その差の量を考えても仕方が無い・・・。どちらも全く味筋はいっしょ!でも、感動の量はキュヴェ・スペスィヤルが確実に大きい!と言っておきましょう。
2005年のボワ・ルカは本当にべらぼうな出来栄えです。新しい造り手が紹介されて数年もすると、ちょっと飽きられてしまう・・・、日本人の悪い癖が時折感じられますが、ボワ・ルカは追いかけてゆくのに相応しいと感じています。まだ飲んだことが無い方が、日本には大勢いらっしゃるはずですが、まさにロワールのトップ・クラスに躍り出た、と言える2005年です。是非とも飲んでみてください。滅茶苦茶お薦めします!
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フランス■□ la Grande Colline □■ローヌ
ラ グランド コリーヌ |
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● もうお馴染みになりました、ラ・グランド・コリーヌ(大岡さんの名前そのもの・・・♪)の新2アイテムが登場です。クレレット・ド・ディーは今回が初登場です。 |
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●2006Clairette de Die |
クレレット・ド・ディー |
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【いい感じです!軽くて華やかで・・・そしてエグサが全く無い!】
「クレレット・ド・ディーって・・・何よ!」
まあ、突っ込まれるのには慣れていますが、やっぱり一応は最初から始めるべきなんでしょう。フランスのワイン名っていうのは、かなり単純です。(ワイン名に限らず、その他の名前も結構単純です)
クレレット = ぶどう品種
ド(ドゥ) = ~の
ディー = 地域・町の名前
つまり、ディー町のクレレット というワイン・・・何を考えているのか判りませんが、酷い名前ではありますがAOCの名前がそのようになっているので仕方が無いっちゅう訳です。
で、ちょっとややこしくなってしまいますが、このワインの品種は「ミュスカ・ア・プティ・グラン(ミュスカ・プティ・グライン)種」です。その昔はクレレットのみで非発泡性白ワインを造っていたのが、大戦前当たりからミュスカを導入して発泡性ワインを造り始めたそうです。現在はクレレットとミュスカを混ぜたもの、もしくはその単一のものが有ります。
このクレレット・ド・ディーはローヌの中部の東側に有り、ローヌではちょっと浮いた場所です。でも、大岡さんの本拠にはほど近く、葡萄の調査・手配などが容易に出来たのでしょう。
味わいは、マスカットマスカットしていないアロマが良いですね。わずかなミュスカ(マスカットの仏語)の生の香りに軽いミネラルがたっぷり。青みを帯びた(熟していないの意味では無い)フルーツとやや黄色のそれが混じります。泡はけっこう細やかで、しっとりとした適度な甘みが有ります。
大きなワインだとはとても言えませんが、ピュア、ナチュラルで軽量級の華やかな味わいが生きています。この手のワインに重要である、身体へのスムーズな浸透感が有って、それが強い肯定感を生んでいるように思います。素直に美味しい味わい・・・と言って良いでしょう。
このページにはかなりの泡ものが掲載されていますが、このクレレット・ド・ディーもお勧め泡ものの一つです。気軽に、キュキュっと冷やして飲んでみてください。SO2の少なさが生むピュアな旨みを感じていただけると思います。お勧めです!
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●N.V.(2006)le Canon Viognier V.d.T. |
ル・カノン・ヴィオニエ |
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【デイリーなヴィオニエの白ワイン・・・これもとても美味しいです!】
ヴィオニエという葡萄品種は、ローヌの偉大な白ワイン、コンドリューを構成する品種として知られています。また、かのコート=ロティの補助品種でもあります。(試験に出ますよ・・いや、冗談・・)
濃密なヴィオニエを造るには、やはりテロワールが合致していないと無理でしょうが、テーブルワインであるならば、ローヌ地域ではメジャーな品種ですから、結構可能なんです。でもね・・・、この品種の香りのエグみと言うか、香りのキツさと切れ上がり時の甘苦さの強烈さが、
「ヴィオニエって苦手なんだよね」
という方をつくってしまっているように思います。
でも、その当たりの感覚はさすが大岡さん、日本人だけあります・・・(何のこっちゃ!)。苦手な方向には絶対に持っていかない器用さを感じてしまいますね。
例えば、「苦味」という部分は、実は構成要素ではとても重要で、どんな素晴らしいワインを飲んでも存在しています。むしろ必ず必要・・と言っても過言では無いでしょう。土台の部分にしっかりと有るべきです。でも、それが表面に浮いてきたり、突然破綻してしまって余韻に強烈なアピールをしてしまったりすると、飲み手をすれば覚めてしまいます。
ヴィオニエという品種は、結構その苦味が出やすい品種でありますので、noisy
などは反対に、ブラインドの際の見極めポイントに入ってたりします・・・まあ、どうでも良いことですが・・。でも、大岡さんのヴィオニエは、その当たりのまとめ方が実に上手い!基本ドライな味筋なんですが、わずかな甘み・残糖の裏側に、きっちりと仕舞って幽閉しています。ですので、ボリューム感も出るし、深みも出る・・・。薄い杏のニュアンスと甘くない、熟しきっていないトロピカルなフルーツ。酸味をしっかり出した上で、そのボリュームを持っていますから、総体としてとてもバランス良く感じる訳です。
まあ、何にしても「センス」というのは重要です。どんなに好きな仕事でも、
「向いてないよな・・・」
と自他共に認めるようでは上手くは行きっこありません。また、ちょっとばかりセンスが良くても、何か勘違いしてしまって天狗になってしまうようでは、これもまた結果として上手くは行かないのでしょう。大岡さんのワインには、センスを感じます。そしてその方向性は正しい・・・。デイリーとしてのル・カノンやクレレット・ド・ディーにも、高級ワインとしてのサン=ジョセフにしてもそうです。
そんな訳で、このヴィオニエ・・・、ヴィオニエ嫌いにもお勧めしたいですし、夏場にやや飲み応えがしっかり目の白ワインとしてもお勧めします。飲んでみてください。お勧めします。
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