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noisy お奨め!リアルな視点と本音で 綴る..まんま 「Real Wine Guide」
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2009年第13弾 2ページ目 次号発行まで有効です。
2009/09/30(水)より発送
開始いたします。
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新着ページは基本的には全て税別(外税)です。間違っていたらごめんなさい。 |
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フランス■□ Domaine de Majas with Tom Lubbe □■ルーション
ドメーヌ ド マジャス ウィズ トム ルッブ |
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● 「あれ〜日本語? 森 に見えるね!」
ドメーヌ・ゴビーで日本でも有名になった「コート・カタラン」のルージュです。安いですが・・・かなり旨いです!ガンガン飲んでくださいね。南仏のユ
ル〜イ酸と果実感など・・・全く感じない、さすがはゴビー出身者と思える冷涼な味わいです。
で、今回ご紹介のスリーツリーズは2年目ですが、何とアドヴォケイトで赤90Points、白89Pointsとのこと!David
Schildknecht さんが担当・評価ですが、アドヴォケイトも変わって来たんですね。こんなにミネラリーで、美しい系のワインに90点付けるなんて・・・PKさん担当なら考えられません・・・(^^;;
まあ、ある意味、専業のワイン評論家さんに後追いで高い評価をしていただけますと、noisy
的には「美味しい」訳でも有りますが・・・、これを持って、プライスが高騰しないよう・・・もしくは、キッチリとこれからも品物がいただけますよう・・・お願いしたいところです。・・・まあ、2007年ものをワイナートさんにもきっちりご紹介させていただいたので判ってはいただけると思いますが・・・。
━━━ワインアドヴォケイト184号より
マタッサのトム・ルッブ(彼のエステート・ワインについては183号の詳細を参照のこと)が冷涼で標高の高いコート・ド・フヌイヤードにおいて、ドメーヌ ド マジャスとのジョイント・ベンチャーを“スリー・ツリーズ”の名の下スタートさせた。これらのワインを味わえば、ルーションの白に抱いているイメージを捨てることになるだろう。というのはここで話題にしているのは、シャキッとしたアタック、フレッシュな果実、花、そしてミネラルの多面的な、ロワールやモーゼル、アルプス周辺のワインに似つかわしい性質を持ったワインだからだ。もしこの確立されたスタイルを持ち美味しく、個性的なラベル・デザインのワインに何か欠けているものがあるとすれば、それはワインをより的確に表現する“名称”だけだろう。
━━━スリー・ツリーズ 2008 年 赤 グルナッシュ/カリニャン(50/50%) 90点
新鮮なブラック・チェリー、さくらんぼの種、そして樹脂的な粒々の香りがする。拡がりがありミディアムボディで、口中を甘く熟した、しかし爽快で酸の高い、苦味を帯びた黒い果実で充たすとともに、その純粋な化学・物理的由来は何にせよ、砕いた石のような感覚を生み出し、それは鮮烈なあまり地学的特性が頭を駆け巡るほどなのだ!この爆発的にジューシーなキュヴェの唾液を誘うような爽快なグリップを、赤ワインと(ましてや色が濃く、リムが黒々とした13.5%のアルコールのあるワインと)結びつけるのは至難の業だ。私は少なくとも2年は熟成の可能性を探りたいが、寝かせた記録が皆無なので本当のところは誰もその潜在性を断言できない。
━━━スリー・ツリーズ 2008年 白 ロール/マカブー(50/50%) 89点
レモン、谷のユリのアロマがジューシーで繊細な味わいへと導かれ、シトラスを基盤に塩と白色石灰、濡れた石、挽き立ての小麦や酸の高い赤スグリがみなぎる。これらの風味は長く生き生きとした、しかし控えめなフィニッシュへとつながる。来年まであらゆる食事に重宝するのは確実だが、私はその後にも1、2本残しておきたい。というのは、熟成の記録は何もないし、もっと長期にわたって素晴らしく成長するのではないかと睨んでいるからだ。
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●2008Three Trees V.d.P. du Cotes Catalanes Rouge |
スリー・ツリーズ ヴァン・ド・ペイ・デュ・コート・カタラン・ルージュ |
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【グルナッシュ50%、カリニャン50%の2008年は、2007年よりもグラマラスで完成度高し!】
さあ、どうでしょうか・・・。David Schildknecht さんには評判の良くない「Three
Trees」という名前ですが、中身の方は大いに気に入っていただけたようで・・・、まあ、そりゃあそうでしょう・・・美味しいもの・素晴らしいものに、本来国境は無いはずです。
2008年のルージュは、2007年がカベルネ・ソーヴィニヨンを少量使用していたのに対し、主力で使用していたカリニャンとグルナッシュの50%配合に変わっています。2007年ものがコアが有ってエレガントなスタイルから、熟成して行くと官能的な味わいになって行く(想像ですが)ものとすると、2008年ルージュは、最初から有る程度ボリューム感がしっかり有り、根底にピュアで冷涼なフルーツ・フレーヴァーを感じさせてくれるものです。
で、勘違いされないように皆さんに再度申し上げておきたいのは、
「フランス南部のワインでは有るものの、茹だるような蒸し暑い果実や果実酸のニュアンスなど微塵も無い」
ことです。
フランス南部のワインに多く有るのは、
「確かに良く熟してはいるものの、酸が不足気味かダレ気味」
「フルーツのニュアンスはしっかり在るものの、店先に長く置かれて腐る一歩手前」
みたいな感じです。これは全く無いです。有るのは、実に美しい、伸びやかな果実のニュアンス・・・なんです。
まあ、だからこそ、アドヴォケイトのダヴィット(デイビッド?)さんも、たかがデイリークラスのワインに90点を付けたのでしょう。美しくも飲みやすく、飲むごとに美しい・・・素晴らしいワインだと思います。是非とも飲んでみてください。一押しです!
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●2008Tree Trees V.d.P. du Cotes Catalanes Blanc |
スリー・ツリーズ ヴァン・ド・ペイ・デュ・コート・カタラン・ブラン |
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【ロールとマカブー50%ずつ!果実酸の冷ややかさがリアルな果実を鮮烈に浮かび上がらせます!】
「美味しいワインは飲みたいが好みのワインは高いし、ビオ系は手を出すのが怖いし・・・」
「南仏のワインの甘く緩い果実感が好きになれないんだよね・・」
と、そんな気持ちを抱いていらっしゃるお客様が多いんじゃないかな?と思います。ビオのネガティブなアロマを増幅して受け取ってしまう、感受性豊かな飲み手たちに多いですよね。
それに、とてもジューシーだけどミネラルの裏打ちが無く、甘さに逃げ込んだものが多い南仏のワインと、強く印象付けられてしまったワインファンも多いことでしょう。もしかしたら、人間味が感じられるけど完成度が低いとか、機械的な味わいが好きじゃない・・・との印象の方も・・・。
そんな方たちに、敢えて提案したい南仏の白ワイン・・・、それがこのスリー・ツリーズ・ブランです。2007年ものは極小量のみの入荷で、新着でご案内したかどうかさえ・・・忘れてしまいました。それほど引き合いは強かった・・・と思います。
上記でデヴィッドさんの日本語訳を掲載しましたが、さすがのものですね。誰かさんとは大違い!重要なポイントを押さえた表現が、かなり的確です。このワインは、
「生き生きとした・・・」
という表現がぴったり当てはまります。
果実のニュアンスは、受け取る方それぞれの個性で変わってくると思いますが、白、黄色、緑が中心で、奥底に、赤や黒のフルーツが薄く存在しています。石灰系のミネラルがふんだんに在り、ややソリッドな立方体の柱状のボディから、徐々に円柱形に変化、ボリューム感が出てきます。甘くなく、リアルなフルーツのシブミやエグミも有り、ややソリッドな余韻を感じさせてくれます。
デヴィッドさんが長期に渡って熟成する可能性を示唆しているように、ミネラルと酸、フレーヴァーのバランスから、それは正しいと判断しました。かと言って現在のバランスが悪い訳では無く、やや硬めながらも好ましいバランスに有ります。
このクラスのワインで、ピュア系、美しい系のビオワインが、アドヴォケイトで高い評価を得るとは・・・思いませんでした。そりゃあ、クーレ・ド・セラン等のビオの大家は高い評価を得ていますが、良い年のクーレ・ド・セランは甘かったですから・・・・ね(^^;;
という訳で、超お勧めの南仏白ワイン、スリー・ツリーズです。是非ともバンバン飲んでみてください。美味しいと思います。美しく張りの有るワイン!お勧めします!
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フランス■□ Maison Lou Dumont □■ブルゴーニュ
メゾン ルー デュモン |
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● 「 天 地 人 」のオレンジ色のエチケットが印象的な、ルー・デュモンの2007年のベースラインをご紹介します。
仲田晃司氏を中心に 2000年より ドメーヌスタイル のメゾンとして、再スタートを切ったルー・デュモンは、緻密・繊細な感性を生かした仕事ぶりで新境地を開いて行くでしょう。 |
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●2007Bourgogne Rouge |
ブルゴーニュ・ルージュ |
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【!】
拝啓 仲田晃司様
直接お目にかかったことは有りませんが、毎年のようにルー・デュモンのワインを味わっております。2007年もののブルゴーニュ・ルージュも、思ったよりも早くリリースされ、期待通りの味わいであったことに、ある種の安心感を覚えました。
ルー・デュモンの2007年ブルゴーニュは、官能的なアロマをこの若さですでに実現しており、大きなの驚きでした。黒や紫の極小果実と、コート=ドールのピノならではのエロティックなアロマの醍醐味は、たかだか1年半の期間で造られたものとは思えない仕上がりです。
しかしながらもし可能なら・・・、抜栓してからの変化を、飲み手への大きな楽しみの供与として残しておいていただけないでしょうか。確かに、完璧な造りで素晴らしい芳香を感じさせてくれる高貴なピノ・ノワールをリーズナブルに提供していただいており、とても感謝しています。でも、30分経ってもさらに1時間が経過しても、さらに硬くなるか変化の具合が余り感じられず、ちょっと寂しい思いも同時に感じられてしまいます。仲田さんのワインには、それは共通項として有りますから、それがあなたのスタイルと言えばその通りです。でも、飲み手は変化を求めているんです。最初から完全に仕上がった、すでに完結した飲み物としてのワインより、栓を抜いて、空気を含ませて、取り込んだ酸素の代わりに放出されるアロマやブケを感じたいんです。若々しさとリアリティを求めているんです。きっとあなたなら出来るし、私の言っている意味を理解していただけるものと信じています。
僭越な言い分を致しまして真に恐縮では有りますが、飲み手の一人として希望を述べさせていただきました。有難うございました。
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フランス■□ Agnes et Sebastien Paque □■ブルゴーニュ
アニェス エ セバスチャン パケ |
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● 初登場でしょうか?パケのご紹介です。
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2001年に創業したアニェス・パケは、今日のブルゴーニュ新世代を象徴するような存在です。
創業当初からの実質ビオロジーのリュット・レゾネ栽培や、毎年1本1本ぶどう樹を観察して優れた樹の選抜と育成を行う「マス・セレクション」への取り組みといった地道な努力を続けながら、急斜面をものともせずに土まみれになって畑で汗を流しています。 |
「美味しい料理を引き立て、ガストロノミーに愛されるワインを造りたい」と願う彼女は自身のワインでそれを証明し、オークセイ・デュレスというややマイナーなアペラシオンにも関わらず、その品質に感動した「ピエール・ガニェール」、「ラルページュ」、「コート・ドール」、「ランズブール」といったミシュラン3つ星レストランのソムリエ達もこぞってオンリストしはじめました。
彼女のワインは、透き通るようにピュアで清らかな口当たりながら、大地の滋養の結晶たる深いうまみに満ち溢れています。(それにしても昨今のブルゴーニュの女性醸造家達の造るワインは、頭ひとつ抜きんでているように思えます)。
「畑で自然と接するのが何より楽しい」という彼女は、休日も旦那さんとブルゴーニュの大自然の中をサイクリングに出かけるなど、ライフスタイルそのものが自然志向です。 |
所在村 Meloisy
醸造家 Agnes Paquet
所有畑面積 9ha
ドメーヌ継承年 2001年
栽培における特記事項 厳格なリュット・レゾネ。化学肥料、除草剤、殺虫剤等は一切使用しない。マス・セレクションへの取り組み
醸造における特記事項 2回選果。天然酵母のみで発酵。原則として除梗100%。白は樽で一次発酵
販売先 フランス国内85%(3つ星を含むフランスの高級レストラン70%、個人のワイン愛好家20%)、輸出15%
掲載実績のある海外メディア 「Guide Fleurus」、「La Revue du Vin de France」等
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●2007Bourgogne Pinot Noir Authentique |
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール オータンティック |
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【なかなかに力量を感じるピノ・ノワールです!】
初めてだったかどうだか忘れてしまいましたが、新着に掲載するのはおそらくお初でしょう。アニェス・エ・セバスチャン・パケのピノ・ノワール、ACブルゴーニュです。
豊かな果実味とふっくらしたボディを持つ、比較的パワフル系のピノだと思います。充実したボディは、果実の柔らかく大きめの粒を連想させ、ドライながらもジューシーさが感じられます。基本的には白ワインの造り手だと思うんですが、白ワインっぽい醸造になるかと思いきや、意外にも、ピノをしっかりと造っていたので想像と違いました。なかなかに良いです。
もし、もう一つ注文をつけるとすれば、より大きな構造を目指すべきでしょう。減農薬栽培に留まらず、ビオ系の栽培に転化すれば、その辺りの懸念は払拭されると思います。是非リアリティに富んだ味わいを目指して欲しいものです。きっと出来るはず・・・と感じさせてくれました。飲んでみてください。お勧めです。
Bourgogne Rouge authentique
ブルゴーニュ ルージュ オータンティック
2007年がファーストヴィンテージ。コート・ド・ボーヌ地区の2つのACブルゴーニュ区画のワインをタンク買いし、ブレンドして都合6ヶ月間タンクで熟成させたネゴシアンものです。平均樹齢30年。生産本数3600本。「2人とも、厳格なリュット・レゾネを実践している同志的なヴィニュロンです。もし私がブルゴーニュ・ルージュを持っていたら、こんなワインを造りたいと思えるワインです」(アニェス・パケ)。樽は不使用。ノンフィルターでビン詰め。キュヴェ名の「オータンティック」は、「オーセンティックな・本流の・本物の」という意味で、「本来のブルゴーニュのピノノワールの(繊細で上品な)スタイルの表現」という意味で命名されました。
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フランス ■□ Domaine Cecile Tremblay □■ ブルゴーニュ
ドメーヌ セシル トロンブレー |
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● 2003年から、ロブレ・モノと同様に完全ビオディナミに変更されたようです。ジャイエ家といえばヴォーヌ=ロマネの名門中の名門と言えます。マニアならその畑を継承したトロンブレーに興味が沸かない方がオカシイですよね。
味筋は、エキス中心薄旨系しみじみ味の、だんなさん=ロブレ・モノ とは大違い!こりゃしょうがないないよね。
「ジャイエ家の血筋だからって、アンリ・ジャイエと比べるな!」
ったって、
「いや〜、血筋は争えないよなぁ・・・」
と、飲めば素直に感じるわけですから・・・、ね。
エージェント資料より
■Roblet-Monnot & Cecile Tremblay
ロブレ・モノ & セシル・トランブレー
◆ドメーヌについて
1865年、ブリニー・レ・ボーヌに創業。1990年から4代目となるパスカル・ロブレに世代交代しました。彼の祖父の代から、除草剤等の化学農薬を一切
使用せず、月の運行を栽培と醸造に取り入れるなど実質的なビオディナミだったというこのドメーヌは、2003年頃、自然派ワインブームに沸くパリを皮切り
に大ブレークしました。彼を有名にしたもうひとつの理由は、やはり2003年にアンリ・ジャイエのいとこの孫に当たるセシル・トランブレーと結婚し、彼女
がジャイエ家から引き継いだエシェゾー、シャペル・シャンベルタン、ヴォーヌ・ロマネ・レ・ボーモン、といった9つのアペラシオンをそのラインナップに加
えたことです。
ロブレ・モノとセシル・トランブレーのワインは今日、それぞれの名前に分けて商品化されていますが、栽培・醸造ともに、パスカル・ロブレとセシル・トラン
ブレーの2人で行っています。醸造所も、2005年ヴィンテージからブリニー・レ・ボーヌの新カーヴで共通化されます。ロブレ・モノは合計約6ヘクター
ル、セシル・トランブレーは約3ヘクタールの畑を所有しており、いずれも徹底したビオロジック栽培を実践しています。また、清澄もろ過も一切しないことを
ポリシーとしています。
極めてピュアで味わい深い彼らのワインは、世界中の需要に供給がまったく追いつかない状況です。生産量の約7割は輸出されており、ヨーロッパ各国を中心に
人気を博しています。火付け役となったパリでは、ラヴィーニア、カーヴ・デュ・シャトー、ラファイエット・グルメ、カーヴ・オジェといった一流ワイン
ショップの他、ギー・サヴォワ、グラン・ヴフール、プラザ・アテネ(アラン・デュカス)、ル・クリヨン、アピシウス、レ・エリゼといった名門レストランも
こぞってオンリストしています。もちろん、ミシェル・ブラスやコート・ドールといったパリ以外の地域のミシュラン3つ星レストランからもどんどん注文が入
ります。
畑仕事が忙しく、ろくに余暇がとれないという2人ですが、時間を見つけて一緒にゴルフをし、気分転換しているそうです。
この37歳と27歳のカップルの仕事に対する緻密で頑固なこだわりや真摯な姿勢は尊敬に値するもので、従来の多くの生産者とは次元の異なる、新世代ブルギニヨンの一群に属します。
◆セシル・トランブレーの畑の変遷と2002年までのワイン造りについて
1921年、エドゥアルド・ジャイエ(アンリ・ジャイエの父の兄弟、セシル・トランブレーの曽祖父)がドメーヌを創業しました。所有面積は約6ヘクター
ル。その娘ルネ・ジャイエ(セシル・トランブレーの祖母)は1950年、畑を同じ家系であるミシェル・ノエラに貸しました。メテイヤージュ(分益小作)
で、ミシェル・ノエラは、彼がこの畑から造ったワインの半分程度をルネ・ジャイエに寄贈し、地代としてきました。2000年より、それまでワインで支払わ
れていた分を、ぶどうで、孫のセシル・トランブレーに支払うという契約変更が成立しました。収穫からセシルの手によって行われ、そのぶどうを使って、ロブ
レ・モノとともにワイン造りを開始しました。2003年、半分の3ヘクタール分についてメテイヤージュの契約期間が終了し、セシルが正式に畑を継承しまし
た。残り半分も将来的には返却されることになります。
(参考)セシル・トランブレーが今日所有する畑
Bourgogne Pinot Noir
Vosne Romanee
Vosne Romanee 1er Cru les Beaumonts
Chambolle Musigny 1er Cru les Feusselottes
Morey St. Denis Tres Girard
Nuits-St.-Georges
Nuits-St.-Georges 1er Cru aux Murgers
Chapelle-Chambertin
Echezeaux |
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●2007Morey-Saint-Denis Tres Girard |
モレ=サン=ドニ・トレ・ジラール |
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【!】
何故か2007年は、このモレが滅茶苦茶数量が無く、片手の指も余ってしまうほど・・・でしたので、テイスティングが出来ませんでした。
リアルではかなりの高得点で89〜90とのこと。彼女の他の赤ワインを飲んでみると意外に男っぽくタフなので、このモレはバッチリ似合っているかもしれません。少ないのでお早めに!
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●2007Vosne-Romanee Vieilles Vignes |
ヴォーヌ=ロマネ・ヴィエイユ・ヴィーニュ |
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【しっかり出来ていますがちょっと置いた方が良いです!】
セシル・・という、ちょっと可愛らしいお名前とは裏腹に、かなりガッシリした構造を持つヴォーヌ=ロマネV.V.です。
おそらく果梗を除かずに仕上げた性かと思える、実にしっかりした構造とタンニン分が感じられます。黒系の充実した果実の風味に、上記のタンニンが混じりあい、現状はやや纏まり切っていない感じがします。
ですが、徐梗をしなかった、ということは、葡萄が健全だった・・・ということの裏返しに繋がる場合が多いはずです。掻い摘んで言うと、もし、葡萄の実や果梗に不健全さが有った場合には、使用しないのが普通だから・・・です。(もっとも、どの程度果梗を使用するかは、生産者によって違いますし、出来るだけ使用する生産者と、出来るだけ使用しない生産者が別れています)
このように、徐梗をしなかった場合、リリース直後やその後しばらくは、渋みが出ますので、飲み辛い味わいになりますが、ワインに骨格を与えることが出来ますので、大きな構造を得ることになります。おそらくセシルは、その道を選んだのでしょう。
リアルでは 88+〜89+ という評価ですが、noisy 的には現在点は同様で、ポテンシャル点を90点超えに付けると思います。飲み頃は2年ほど先から・・・と見て置きました。
セシル・トロンブレイ(トランブレー)は、この先が実に楽しみな生産者です。ワインもピュアだし、何しろ年々美味しくなっているのが素晴らしいです。ちょっとフーリエが出てきた時に似ています。・・・まあ、セシルの場合は、最初から高かったですが、2007年はかなりリーズナブルになっていますよ。
そんな訳で、noisy もこれからは定点観測のリストに入れた生産者です。皆さんもご注目いただきたいと・・・心より思っています。ご検討くださいね。
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●2007Chambolle-Musigny 1er Cru les Feusselottes |
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・フュスロット |
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【わお!】
リアルの徳丸氏の評価、90〜91がとても納得できる・・・素晴らしいワインです。単にエレガントだと表現してしまうと、このワインの本質が伝わらないでしょう。このフュスロットを飲んでこそ、定点観測すべき素晴らしい生産者だと確信できたものです。
で、このワインでしたら、今飲んでも・・・旨いと言うに違い有りませんよ。フーリエっぽいピュアな果実を散りばめ、単にシャンボール1級の枠を超え、それ以上のものさえ連想させるパワーを持っています。
かなりの凝縮感を持ちつつ、シャンボールのとても美しい外観とめちゃんこ滑らかなテクスチュアに感動を覚えます。・・・これなら・・・いつでも飲みたい!です。
本当にポテンシャルを発揮するには、かなりの時間を必要としますが、現状のこの美しい姿を確かめることはとても簡単で、その僅かにだけ現した本質のみで・・・美味しさをたっぷり感じさせられるんです。「わお」です。飲んでみてください!
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●2007Chapelle-Chambertin Grand Cru |
シャペル=シャンベルタン・グラン・クリュ |
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【しっとり!凝縮!静寂!】
リアルは91〜92という評価でしたが、noisy 的にはポテンシャル点がもう少し高いです。とても充実した、静かで、でもとても凝縮しています。
しかしながら現状は硬く締まっており、派手さが全く無い状況ですね。それでも、グラン・クリュの品格をたっぷりと思い知ることは簡単で、つなぎ目に緩みの無い・・・(リアルは少し緩い・・と判断していましたが)、とてもシームレスな一体感が、カプセルに閉じ込められた感じを演出しています。
あ、勘違いされると困るので言っておきますが、別にリアルに反目するつもりは全く無いし、盲目に追従することも有りません。この辺りは個人の感性に委ねられるべきものですから、評価が全く同じになる方が気持ち悪い・・・。違って当然!この辺が弱いとか、ここが良いとかの判断が違っても当たり前なんです。(総合判断で、これは全然駄目・・・なんて場合はちょっと問題ですが!)
このワイン、セシルの感性をしっかり現したものだと思いますよ。ヴォーヌ=ロマネV.V.で感じた、「骨格の大きさ=果梗を使う」(おそらく・・・の想像ですが)、そのニュアンスもしっかり有るんです。しかしながら、畑の格か樹齢の高さか、やっぱりこのグラン・クリュの包容力、葡萄の力が、その果梗のニュアンスも表情の僅かな一部分に過ぎないものにしているんですね。
素晴らしいシャペルだと思います。また飲みたい・・と思わせる美しさに溢れています。是非ご検討くださいね。
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■□ Domaine
et Maison Aurelien Verdet □■ ドメーヌ エ メゾン
オーレリアン ヴェルデ |
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● オーレリアン・ヴェルデのラインナップのクリアランス・セールです。ですが、その前に皆さんにお詫びをしなくてはいけません。
noisy としましては、素晴らしい造り手の誕生の瞬間にまさに居合わせたような心持ちでいました。事実、皆さんにも大いにお奨めしていましたし、エキス分がしっかり出たとても美しくもブルゴーニュ・ピノ・ノワールの真髄を感じさせてくれる複雑性とエレガンスを持った味わいに惚れ込んでいました。
ところが、輸入元のラシーヌさんが、オーレリアン・ヴェルデの取り扱いを止めることになり、仲間とともに、在庫のかなりの数量を引き受けることにしました。
合田さんがおっしゃるには、
1. 2007年ヴィンテージから醸造所を一新し、発酵槽を温度管理付きイノックス・タンクに変更したところ、表情が全く無くなってしまった。
2. 2007年ヴィンテージからの大幅な値上げの通告
が有ったそうです。
ラシーヌさんとしましても、将来のスターを見込んでの「我慢」をしていたところも有るでしょう。しかしながら、昨今の景気も有りますし、更なる値上げにはとても納得いかなかったのでしょう。
何よりもオーレリアンのワインスタイルに惚れての扱いだったのでしょうから、温かみの有る味わいから、無表情の冷たいワインを造る事への変更に何の疑問も抱かないオーレリアンへの絶縁状も、納得できる話です。
せめてnoisy としましては、自身での処分販売をすることで、皆さんへのお詫びとさせていただければと思います。今回のプライスは半額近いものですが、以前にご購入いただいた方も2本ほどご購入いただければ、充分納得していただけるものと思います。勿論、2006年ヴィンテージまでのアイテムは品質的には今でも素晴らしいと思っています。すぐに飲んでみても良いでしょうし、上級アイテムでしたら15年やそこらは問題無く熟成すると思います。
また、もしこの先2007年ものがどちらかのエージェントさんから入ってくるようでしたら、個人的にも内容を確認してみるつもりです。数量は限定になりますので、是非ともこの機会に何本かはご購入いただければと思います。
2006年ものの以前のプライスでのご購入に関しましては、誠に申し訳無く、お詫び申し上げます。価格保障は出来ませんが、是非とも追加でご購入いただくことで、平均価格を下げていただければと思います。noisy
としましても以前の分のかなりの在庫を持っていますので、安価に購入できたからと言っても厳しい部分は有りますが、ご理解をいただければと思います。申し訳有りませんでした。 |
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● さあ、今宵のメインイベントはオーレリアン・ヴェルデ2006年です。noisy
も首を長くして待ちわびました。そしてこの間のテイスティングを仲間と一緒に過ごし、その素晴らしさを堪能し確認してきました。
ここでもハッキリ申し上げてしまいましょう・・・・。ん?・・・言わなくても判るから言うなって??・・・そんなことを言わないでくださいよ。いや、言わせてくださいよ・・・。あら?なんだ?
本当に素晴らしいワインでした。そして驚くべきは、一応どのキュヴェも、
「すでに美味しく飲める!」
んです。
そりゃあね、こまっかしい事を言えば、何年待てとかは言えますよ。でも、取り合えずそのキュヴェも飲めるっていうことは、お客様にも大事なことですし、ひいてはnoisyの売上にも関わりますので・・・
で、2006年のオーレリアン・ヴェルデは、
「絶対に買い!」
です。
以下、全体的な部分を掘り下げていますので、是非お読みの上、この素晴らしいブルゴーニュワインを楽しんでいただければと思います。
2006年オーレリアン・ヴェルデ
まずはリリースされたのは村名5アイテム、プルミエ3アイテムの計8アイテムです。プライスごとに3段階有りまして、まず、
一番リーズナブルな、
ジュヴレ=シャンベルタン
モレ・サン=ドニ
ニュイ・サン=ジョルジュ
が有ります。
次に
シャンボール=ミュジニー
ヴォーヌ=ロマネ
が中間帯。
そしてプレミアムクラスとして、
ニュイ・サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・ラ・リッシュモンヌ
ニュイ・サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・ダモード
ニュイ・サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・オー・ブード
が有ります。
この3段階のそれぞれの段階では、確実に旨さの隔てが存在します。・・・まあ、当たり前っちゃぁそうなりますが、モレ・サン=ドニはシャンボール=ミュジニーを超えられない・・・ということをご理解ください。そのご理解の上に、
モレ・サン=ドニは紫の果実の柔らかなニュアンスしっかり出ていてエキス系の旨味がバッチリです・・・みたいな部分に間違いは有りませんから・・・
なおかつ、最高に旨いものはどれか・・・というのをたった一つ選ぶとすると・・・それは、NSGラ・リッシュモンヌです。これも間違い無いです。素晴らしいです。
で、価格と味わいと現在の状態を省みたときに最高のチョイスは何?と聞かれましたら・・・・
「シャンボール=ミュジニーとヴォーヌ=ロマネです」
と答えます。ここは2点が全く違う味わい傾向のワインですので・・・仕方が有りません。でも、どちらも旨いです。
さらには、一番安い3種類の中で、何が一番旨いか・・・という点につきましては・・・、
「どれも旨いのではっきりは言えませんが、noisyの好みで言えばニュイ・サン=ジョルジュです」
と思います。この辺は深く下で掘り下げますので、そちらをご覧ください。
という訳でやたら下に伸びてしまいましたが、エキス系最高の旨さを感じて欲しいと思います。もし可能なら、全てのアイテムに手を出して欲しいです・・・(^^;;
どれもお奨め!飲んでみてくださいね。 |
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●2006Morey-Saint-Denis |
モレ=サン=ドニ |
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かなり美味しくなっていました!リーズナブルです!
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●2006Nuits-Saint-Georges |
ニュイ=サン=ジョルジュ |
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●2006Gevrey-Chambertin |
ジュヴレ=シャンベルタン |
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【リーズナブル村名ラインは混戦!どれも旨いです!】
ジュヴレ=シャンベルタン(完売)
ブルーベリー・ブラックベリー。質感が素晴らしい。とてもドライでやや硬いが旨い。ニュートラルなアロマが他の生産者とレベルが違う。骨格がしっかりと大きくあり状態も良い。比較的早く美味しくなるだろう。
モレ・サン=ドニ
紫のジャミーなアロマ。やや柔らかでジュヴレより僅かに甘みを感じさせるが、旨味成分を沢山持った酸によるもの。わずかに還元的だが気になるほどではなく、ボリューム感が有り、しっかりした体格。タンニンもあるが磨り潰したチェリー、きれいな土のニュアンスが素晴らしい。
ニュイ・サン=ジョルジュ
3つの中でもっともエネルギーを感じるワイン。甘く、紫に香り、動物的な印象とスパイシーなアロマ。中盤はまだ平坦だが、それでもしっかりバランスを保っている。とてもドライだが中心に芯があり、余韻が長い。
取り合えず、noisy のメモを掲載しました。noisy のマイタイプはニュイですが、ふくよかなモレも旨いし、きれいなジュヴレも捨てがたいです。ジュヴレはドミニク・ガロワと比べると面白いかもしれませんし、モレはオリヴィエ・ジュアンと比較してみてください。ニュイに関しましては、オーレリアンに匹敵するような、野暮ったさの無いニュイの生産者がちょっと見当たりません。敢えて言えば、フィリップ・パカレでしょうか。ちょっと似た感じでは有りますが、オーレリアンの方がよりワイルドな感じです。
こちらからは、お好きなタイプをチョイスしていただければと思います。是非とも飲んで欲しいワインです。よろしくお願いいたします。 |
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●2006Nuits-Saint-Georges 1er Cru aux Boudots |
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・オ・ブドー |
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【うわお!素晴らしい!】
2005年はラ・リッシュモンヌのリリースが無く、残念な思いをしたものですが、オー・トレが素晴らしく旨かったので少々溜飲を下げました。2006年、巨大な姿でラ・リッシュモンヌが戻ってきました!
ニュイ・サン=ジョルジュ・オ・ブード
ラズベリー、ジンジャー、一段とアロマが強い。とても良く香る。スパイシーで旨味がさらに強い。色は薄いものの実に濃密。ボリューム感バッチリ。
ニュイ・サン=ジョルジュ・ダモード
赤みがキッチリ入ったルビーが美しく、しっとりと落ち着いたスパイス。チェリーっぽい果実が凝縮している。とても大柄だ。やや硬めなもののポテンシャルをヒシヒシ感じる。滅茶苦茶ドライだが甘い。
ニュイ・サン=ジョルジュ・ラ・リッシュモンヌ
滅茶苦茶濃密。重心がとても低い位置から「すっ」とアロマが立ち上がってくる。そしてどっしりしたボディ。洗練されている。紫の極小果実。圧力感が凄い。旨いがしつこくなくあっさり。
どうでしょうか・・・伝わるかな?おそらく実力、ポテンシャルは伯仲しているはずですが、重心が低く見事な円形のラ・リッシュモンヌが素晴らしいです。オ・ブードはラ・リッシュモンヌと比較するとやや軽く、伸びやかさに特徴が有ります。ダモードはあと2〜3カ月後には、ひとつのバランスに辿り着くとは思いますが、現状ではラ・リッシュモンヌの大きさ、愛想の良さに一歩譲る感じです。
取り合えずはラ・リッシュモンヌ、もし気に入ったらその他のアイテムに手を出す・・・感じでいかがでしょうか?素晴らしく旨い、2006年のオーレリアン・ヴェルデ。是非ともこの高度な質感に触れてみてください。一押しです!
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●2005Gevrey-Chambertin 1er Cru Fonteny |
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・フォントニー |
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ご紹介時には、たったの1カ月に完売してしまったワインです。
こんなのが今回・・・たまたま出てきました!目玉です!
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こんな良質なキュヴェが残っていたとは思いませんでしたので、皆さんにはちょっとラッキーだったでしょうか。これはねらい目だと・・・思います。
リリース時のコメントです━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【フォントニー美味しい!】
・・・どうしようもない徒労感におそわれたかもしれませんがふぉんとにごめんなさい・・・。昨年の2004年ものは、フォントニーだけ肉厚な生のまま果実が乗っかっていたので、
「アランが造ったんじゃない?」
などと言っていた訳ですが、2005年のフォントニーは、まさにオーレリアン節満開のエキスバッチリタイプに仕上がっています。
多くの2005年のブルゴーニュのピノ・ノアールが現在そうであるように、このフォントニーも結構硬い状態になっています。しかし、ミルフィーユ風のボ
ディ内には、フルーツと野菜のコントラストも見目麗しく、整然とデザインされています。今でも美味しいには違いないが、飲むにつれ、罪悪感に襲われる羽目
になります・・・。
「・・・開けるんじゃなかった・・・」
と思うはずです。そりゃあそうです。
「あ、このちょっと艶かしさがさらなる精緻さとクラクラするような官能感を持ってくるんだろうな・・・」
というようなタダならぬニュアンスを比較的容易に受け取れるんですから・・・。
ですので、こちらのフォントニーは、最低でも2年、寝かせることをお奨めします。このアイテムは数が本当に無いので・・・、おそらく余り出回らないでしょう。お奨めしますがさっさと飲まないように・・・! |
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フランス■□ Laurent Roumier □■ブルゴーニュ
ローラン ルーミエ |
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● 待望のローラン・ルーミエ2007年が登場です。2007年のローラン・ルーミエは・・・残念ながら、今回ご紹介の2アイテムを除いて、ボンヌ=マール、クロ=ヴージョ、シャンボール・レ・シャルムをリリースしませんでした。詳細な部分につきましては、リアルワインガイドに掲載されていましたが、どうやら不完全な樽を使用してしまったために仕上がりが悪く、全てをバルク売りしてしまったようです。
そんなことを言うと、
「・・・ローラン・ルーミエの2007は駄目らしい・・・」
と、斜め読みのみのファンは早合点してしまいそうですね。
まあ、パカレもしかり、コサールもしかりですが、全てにおいてパーフェクトな仕上がりを求める方が「無理」というものです。運悪く失敗も有るが、その後どうしたのかが問題なんですね。パカレの2007年リュショットに問題が有る・・・などと言うと、パカレの2007年全てに問題が有るような捉えられ方をされるとすると、最終的にワインの流通自体に影響が出てしまいます。良いか、悪いかの最終判断はお客様がするものとしても、お渡しするまでには、我々がキッチリ判断しています。その上で、駄目なものは売らない・・・となるんですが、勘違いされるんなら本当のことを言わない方が良いんじゃない?という、ある種不誠実な勢力の味方をすることになってしまいます。やはり、良いものは良いとして讃え、購入することで労うべきでしょう。そうじゃないと、単に売れれば良い、販売至上主義オンリーの世界になってしまいます。
しかもローラン・ルーミエは、自身が納得いかなかったキュヴェを売りに出さず、バルク売りしてしまいました。それだけではドメーヌがやっていけないため、ストックしてあった2004年のクロ=ヴージョを日本に販売した・・んです。今年の頭だったか、2004年クロ=ヴージョをオファーさせていただいたのも、今回のオファーも、そんな絡みが有りました。是非ともローランには頑張って欲しい・・・・そう思います。今回日本向けに入ってきた180本は、noisy
の仲間で購入させていただきました。ローランの誠実な対応に対し・・・我々はまあ、それっきゃ出来ない訳でも有ります。
皆さんには、やはり良いものは良い、駄目なものは駄目・・・と、是々非々で行って欲しいと思います。2007年のオート=コート・ド・ニュイ、シャンボール=ミュジニーは、とても良い仕上がりです。 |
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●2007Chambolle-Musigny |
シャンボール=ミュジニー |
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●2007Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge |
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ |
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【美しい・・・一押しです!】
2007年のブルゴーニュ・ピノ・ノワールはなかなか厳しいヴィンテージだったという話を裏付けるような表情は、まず見当たりませんでした。ローラン・ルーミエらしい、ほのぼのとした優しいテクスチュアやアロマで、
「こりゃ、ちょっと経ったら目茶旨いに違いない・・・」
と、にんまりするばかりです。納得が行かないてバルク売りしたキュヴェも、飲んでみたかったな?とさえ思わされます。
人間もそうですが、温室育ちで可愛いがられて、なんの苦労もせずに育ったとしたら、それはきっと幸せなことだと思いますが、反面、逆境に弱く、すぐに挫けてしまう・・・かもしれませんね。若いときに苦労して、色々な経験を積んだ人の方が人間味に溢れているんじゃないかと・・・いや、一般論ですよ。ワインも、2005年のように、ヴィニュロンの手を煩わさないようなヴィンテージは、確かに素晴らしいのかもしれないが、細やかな表情に欠けるかもしれません・・・いや、これも想像でしか有りませんが。
どちらのワインも、シャンボール的なミネラリティを持つ、秀逸なピノ・ノワールです。現時点ではやや締まっており、香りはそれなりに開いては来るものの、テクスチュアと拡がりに欠けます。3カ月〜1年で、だいぶソフトで饒舌になってくるものと思います。
●2007 シャンボール=ミュジニー
ローランらしい、柔らかな襞を持つシャンボールです。紫っぽい果実と、シャンボールっぽい石灰質のミネラリティが多量に感じられます。とてもスタイリッシュでカッチリ、滑らかなテクスチュアだがやや硬いですね。半年〜1年置くことで、よりフルーティに、ソフトに、赤みを増して香り高くなってくるでしょう。出来はとても良いと思います。今飲んでもカッチリはしていますが、その分、夏向きかもしれません。
●2007 ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュ・ルージュ
こちらもやっぱりローランらしい、ホッとさせるようなシミジミ美味しさの滲む味わいです。シャンボールよりはやや土っぽいですが、こちらも紫の果実が見え隠れし、カッチリした白いミネラリティをたっぷり持っています。むしろシャンボールよりも硬いですが、夏が終わる頃には解れ始め、柔らかなテクスチュアが出てくると思います。
人間誰しも年を取り、でも、その間に色々な経験をし、思い出を積み上げます。だからこそ、そんな人の心の一言はとても重く響くもの・・・です。ワインだって同じ・・・・色々な経験をするから・・・味わい深いんです。色々な酸が生成され、バランスして行きます。単に優良な葡萄を育てるだけなら・・・noisy
の地元だって、そりゃあもう沢山のぶどう園が有りますよ。秋になれば美味しい巨峰を現地で販売しています。でも、その葡萄じゃ美味しいワインには・・・残念ながらならんのです。もっと厳しい環境に置かれ、沢山の経験をしていただかないと・・・ね。人間性もワイン造りの手腕も素晴らしいローラン・ルーミエ!応援してください。超お奨めします! |
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フランス ■□ Domaine Alice et Olivier de Moor □■ ブルゴーニュ
ドメーヌ アリス エ オリヴィエ ド ムール |
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● アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの2007年が到着です。ブルゴーニュは偉大!とされた一昨年ご紹介の2005年ヴィンテージも、シャブリ地区のド・ムールも「べらぼう!」と言える出来でした。しかしながら上級キュヴェの入荷量は例年の何分の一・・・・ということで、新着でご案内して終わり、ということになりそうです。
アリス・エ・オリヴィエのワインは大きく進化しています。そして、この味わいを好きになってしまうと、ちょっと病みつきになってしまうかもしれません。
まるで美味しい水のようにピュアな姿は、合わせる皿を選ばないようにも見えますが、実は高度な質をも求めていることに気が付きます。アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの要求は、
「質の高い食材を質素な味付けで・・」
と言っているように聞こえるのですが・・・、いかがでしょう?
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● 2007Chablis Bel Air et Clardy |
シャブリ ベレール・エ・クラルディ |
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● 2007Chablis Rosette |
シャブリ ロゼット |
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【最高に美しいワインたちです♪♪】
え〜、サン=ブリ以外はしっかり飲みました。・・・サン=ブリはとても少ないので・・・ごめんなさい。むしろロゼットの方が数がある位です。・・・まあ、それでもロゼットも少ないです。
●2007サン=ブリ
飲んでいないので判りませんが、冷涼な果実酸を持ったシャブリっぽいブルゴーニュ・ブランとご理解ください。アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの、見事なまでに一直線な美しいスタイルを継承したシャルドネです。
●2007ブルゴーニュ・ブラン・シトリ
いつものように美しいシャルドネです。2006年に比べると、甘みが全く存在しない分、酸がピーキーに感じられますが、酸に耐性の有るビオ・ファンの方なら美味しく飲めると思います。飲み頃は2009年7月頃から・・・です。つまりワインがしっかりと落ち着いてから・・ということですね。リーズナブルです!
●2007シャブリ ユムール・デュ・タン
いつもの年よりもシャブリっぽい・・・(^^;; ミネラルを感じました。こちらも落ち着いていない性でしょうか、若干酸がピーキーですので、1〜2カ月置いてからお楽しみください。
●2007シャブリ ベレール・エ・クラルディ
●2007シャブリ ロゼット
この二つはしばらく起きましょう・・・。勿体無いです。ロゼットはそれでも美味しく飲めますが、やはり落ち着いていない性でしょうか、ピークの幅の大きい酸が突出されて感じられます。それでも、これほどまでに美しいか・・・と思えるような、まるでシャンパーニュの秀逸なブラン・ド・ブランを思わせるような緊張感とエレガンスがあります。
一方のベレール・エ・クラルディは、抜栓当時は、ちょっと厳しいです。かなり酸が強く感じられ、果実の風味が後退しています。翌日になるとかなりボディが拡がりはじめ、充実感に満ちてきます。ですので、数日に渡って飲まれる方なら、むしろ抜栓当日よりも翌日、翌々日のために抜栓する感じで飲んでみてください。もしくは、2〜3カ月はおくべきですね。
という訳で、2007年もかなり素晴らしい出来栄えになりました。しかし、全般的には、とても外交的な美味しさに満ちていた2006年には、ちょっと及ばなかったかな?という感じです。それでもさすがにアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの、超美しいシャブリは健在で、どなたにも満足していただけるものと思います。お勧めいたします。是非ともご検討ください。
以下は以前のもののコピーです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 以前はね・・・いつでも好きなだけ購入できたのに・・・。と、ボヤキがついつい出てしまうようになってしまいました。有る意味、
「何か美味しい白って無い?」
と聞かれた時の隠し玉的存在で、
「どうだった?」
と聞く楽しみを与えてくれるワインでした。
それが、ちょっと気を抜いていると、入荷して1週間も経たない内にラシーヌさんも切らすようになり、ついには完全割り当てのワインになってしまいまし
た。おそらく今後は、新着で完売してしまい、hpに出ることが無いんじゃないかな?と思います。
もう随分とアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールのシャブリを飲んできましたが、一度も裏切られることは無く、その一点の曇りも見受けられぬ純粋さに心を
奪われ続けましたし、2006年のユムール・デュ・タンやシトリも滅茶苦茶旨いので、数量の限られるアイテムのテイスティングが取りあえず諦め、ご紹介後
に余っているようなら飲んでみようと思います。
ロゼットはアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの看板のワインです。村名の区画ではあるものの、シャブリというAOCの枠を必要としない、ひとつのシャルドネの姿として完成されています。どこまでも純粋で、水の如きワインです。SO2もおそらくほとんど使っていないか、全く使用していないはず・・・何も
言わず買っておきましょう。
ベレール・エ・クラルディはその名のとおり、シャブリの2つの区画の葡萄をブレンドして造られます。こちらはロゼットには一歩及ばないものの、ロゼットより早めに熟しますので、待てない日本の現代人にはぴったりのワイン・・・・。
数量は規制させていただきませんが、冷静に・・・お願いします。余りに多く偏るようでしたらご相談の上、調整させていただく場合が有ります。ご了承くださいね。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ いや〜、アリス・エ・オリヴィエって、本当に美味しいですよね・・・。ついつい飲んじゃうんですよね。
今回ご紹介の2アイテムですが、かなり傾向が違いますので、その辺りを重点的に、でも軽くご紹介だけしておきます。
いつものようにどちらのキュヴェも、とてもピュアで、冷たい酸味をしっかり持っています。とてもドライで甘みに逃げたような部分は全く持ち合わせていません。
まず2006年ブルゴーニュ・シトリ・ブランですが、いつもの年のシトリよりも遅い収穫だったのでしょうか?重厚さと、果実の熟度がいつもよりも感じら
れます。キリッとした部分よりもマッタリしたニュアンスが勝ったバランスで、むしろボーヌのシャルドネと似たような「温度」を持った味わいです。
シャブリ
ユムール・デュ・タン は、いつもの年よりもシャブリらしい・・・変な物言いですが、お判りになるでしょうか?ミネラルが前面に出て、冷たい果実酸がシャ
リシャリ感じるような・・・、シャブリらしい味わいです。このユムール・デュ・タンは、いつもはもう少し硬さが目立つのですが、酸度はいつもと同様ながら
もテクスチュアが素晴らしくソフトなんですね。むしろやや緩んだニュアンスが、よりシャブリらしく感じさせてしまうのが普通じゃぁありません。
この、ユムール・デュ・タン、とっても美味しいと思います。季節的にもバッチリです。氷のように冷たい果実酸を是非この蒸し暑い夜?に味わってみて欲しいと思います。お勧めです! |
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フランス ■□ Domaine de Chassorney □■ ブルゴーニュ
ドメーヌ ド シャソルネイ |
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● ド・シャソルネイのバック・ヴィンテージ2005年が少量入荷です。偉大なヴィンテージだとの世評で、とても良いセールスをした2005年ですので、買いそびれた方や、もう少し足しておこうかな?と思われる方は新着プライスですのでお早めに・・・。 |
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●2005Auxey-Duresses les Crais Blanc |
オーセ=デュレッス・レ・クラ・ブラン |
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●2005Saint-Romain Combe Bazin Blanc |
サン=ロマン・コンブ・バザン・ブラン |
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【2005年のシャソルネイもシャルドネが凄い!飲み始めるのはピノよりもお先に!必買です!!】
いや〜、旨いです・・。惚れこんでしまいます!この先、どれほどまでに成長するのか、追いかけて行きたいと思っています。
昨今はシャルドネも高くなってしまいました。モンラッシェは3万、シュヴァリエ、バタールは約半分というのが相場でしたが、ほぼ倍になっていますし、超
一流どころは桁が増えてしまいました。コント・ラフォンの素晴らしいムルソーなど、もう飲める金額では無くなってしまいましたし・・・。
そんな中で、コサールの2005年シャルドネは、アペラシオンこそ劣るものの、味わい、ポテンシャルは超一流クラスのものを感じさせてくれます。
2004年ものも絶品で当初より美味しく、狭義のテロワールを見事に表現しつつも、非人工的なピュアでナチュラルな美味しさを表現していました。
ところがです。2005年の一連のシャルドネを飲んだ noisy は、
「・・・2004年のシャソルネイのシャルドネって・・・2005年と比べると緩かったんだ!」
と感じてしまった訳です。こりゃあ大事です。
まず、どのキュヴェを飲んでも、その酸の種類の豊富さと量、肉厚なバランスが2004年を超越しています。とても冷涼な果実酸は実に高レベルで有り、幾
分の絶対時間の不足もしくは輸送の疲れ等による果実味の表現を上回っているバランスです。もっとも少しの時間でこれは徐々に回復されるものであり、グレー
トヴィンテージのブルゴーニュ高級シャルドネに相応しい量の酸です。
しかしながら、この酸の量に圧倒されてしまって、現状で少しずつ膨らもうとしている果実味を受取切れない方もいらっしゃるかもしれません。もし、
「ん?素晴らしいって言う割には、ちょっと酸がきつ過ぎるんじゃない?」
と思われたならば、その酸の量のみに舌を奪われずに、質とバランスを口中で受け取ってみてください。その巨大な酸の構造こそが、とても良質なシャルドネに
必要なものであり、テロワールを具体化したものなんです。極論をしてしまえば、糖分と酸とミネラルと水分とアルコール(番外で炭酸ガス)・・・これだけし
かワインを構成していないわけですから・・・。その要素による複雑な結びつき如何によっては、素晴らしくもなり、駄作にもなる訳です。まあ、絶妙に長い余
韻を感じていただければ、
「こりゃあ、只者ではありえ無い!」
と納得していただけるでしょう。
2005 ブルゴーニュ・シャルドネ・ビゴット
上級のワインを飲まないのであれば、もしくは先にビゴットを飲むのでしたら、冷たい果実感と酸を持つ見事なシャルドネと思っていただけるでしょう。とて
も引き締まっていて、大量の酸がバランスよく配置されています。2004年ものに見られたオイリーさは無く、白や黄色のフルーツとマンモス級のミネラル、
鋭角な酸がとても緻密です。今充分に美味しい!でも、時間を掛ければさらに上昇します。
2005 サン=ロマン・コンブ・バザン・ブラン
樽を控えめにしたムルソー的な肉厚さを感じます。(人によってはピュリニーっぽく思うかもしれません)リッチでまったり、トロリとしていますが、とても
冷ややかで、しつこさを感じさせません。酸化していない新鮮なリンゴの風味!酸はとても多く、器も大きい!素晴らしい出来栄えです。飲み頃は、現在から
2017年頃まででしょう。
2005 オーセ=デュレッス・レ・クラ・ブラン
毎年同じようなことを行っているような気がしますが、まさにコルトン=シャルルマーニュ的な石灰系ミネラルの出方とカッチリ感。レモンとリンゴを足して
割ったようなニュアンスの輪郭がハッキリしています。(質感が高いからコルトン=シャルルマーニュに思えるわけで、少しでも落ちれば、アロース=コルトン
になってしまいます。)サン=ロマン・コンブ・バザンとは対照的なスタイリッシュさを感じていただけるでしょう。冷ややかに凝縮しているところが素晴らし
い!これは一押し!
2005 サン=ロマン・スー・ル・シャトー クロ・デュ・スリズィエ マグナム・ボトル
サン=ロマンのシャルドネで最高の畑がこのスー・ル・シャトーとスー・ラ・ヴェルです。コンブ・バザンは飲めましたが、生産量が少なくマグナムしかリ
リースの無いこのクロ・デュ・スリズィエは飲めませんでした。おそらくムルソーの秀逸な1級と、タメを張ることが出来るはず・・です。誰か飲ませてくれな
いかな!
2005年のシャソルネイは・・出来れば全てのアイテムを購入したいところです。勿論、お財布と相談して合意できれば・・の話ですが、シャルドネの下位
とパストゥグランから飲み始め、タイミングを見ながら飲まれると良いでしょう。早い内ならば追加が可能だと思いますよ。フィリップ・パカレよりも安価で
リーズナブルですし、アペラシオンの違いはあるとしても質感は劣らないです。(パカレの2005年はまだですが、おそらく・・・ね)
とすれば、飲んでナンボのワインの世界ですから、シャソルネイを外す訳にはいかないでしょう。是非ご検討下さい! |
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●2005Saint-Romain Sous Roche Rouge |
サン=ロマン・スー・ロッシュ |
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バックヴィンテージです!
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【こちらは品の良いポマール・・と言った感じ!少し早いです!】
ちょっとだけ早いです・・・。なんて書いてしまうと、とことん売れなくなってしまう今日この頃ですが、誤解を恐れずに書いてしまうと、
「最低でも旅の疲れを取らせる」
その上でお飲みになってください。まっことピュアで、まん丸とした、プリプリの赤黒果実に出会えるでしょう。
ちなみに2004年のこのワインについては、このように記述していました。
カッチリシャープなオーセ=デュレッスに比較して、こちらは酒肉がたっぷり載った、ぽっちゃりタイプです。この感じは好きな人が多いと思いますよ。
ややくすんだルビーから高級ピノ・ノアールを予感させる精妙なアロマ。チェリーなどの赤い果実、なめした皮やジビエ、ミネラル、なめらかな、そしてねっ
とりとした接触感。とても太く、柔らかい酒肉だが全体的に重い感じは無い。到着直後でやや荒れているのか、収束は少しぎこちないが、グラスに付いた足がな
かなか落ちてこないほど粘性が高い。少し休ませたらさらに美味しくなるはず。
サン=ロマンは、オーセ=デュレッスのさらに西に位置するアペラシオンです。もともとはオート=コートに属していました。白ワインも評判が良いアペラシ
オンですので、石灰分が多く、ピノ・ノアールもその影響を受けてミネラルたっぷりです。
オーセ=デュレッスよりも、良く言えば肥えていて果実味に長けていますから、しっかり休めた後は、こちらの方が直近では美味しく感じるかもしれません。
エキスもしっかり抽出されていますが、肥えている分、その姿は裏に回っています。ドライで、やわらかでねっとり!そして新鮮なチェリーの小さな実がたわわ
に実っている..そんな味わいです。
予算が許すのであれば、ブドーやオート=コートではなく、この当たりに的を絞っていただけると良いかな?と思います。飲んでみてください。どれも素晴らしいのですがこれも旨い!お奨めです。
2005年も印象はさほど変わりません。しかし、ヴィンテージの恩恵を受け、やや締まって感じられます。その分の時間を置いたほうが、より美味しくいただけるのは間違いないでしょう。
それに、2004年の時は、時間を置いて、2度ずつ飲ませていただいています。二度目のリアルでのテイスティングの時には、このサン=ロマン・スーロッ
シュ・ルージュが、noisyの予想以上に果実味を乗せていました。僅かな時間の経過が与えるワインの成長、変化は恐ろしいほどです。
脱線しますが、ワインも成長するし人間の感覚も変化します。季節は移り変わり、気圧も常に動いている・・・、さらにはボトル差さえ存在すると言うことはすなわち、以前と同じ状況と言うのは、有り得ないんですね。
この、僅かな時間の間にも、刻々と変化していると・・いや、成長していると思います。
「俺はスレンダーなタイプの子が好きだな!」
という方はオーセ=デュレッス・レ・クラをお選び下さい。
「僕は、ややポッチャリタイプが好き!」
ならば、こちらのサン=ロマン・ス・−ロッシュで決まり・・・。勿論、素晴らしい2005年ですから、全部飲んでみて欲しいのは言うまでもありません。お薦めします! |
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フランス■□ le
Clos du Tue-Boeuf et Maison Thierry Puzelat □■ロワール
ル クロ デュ テュエ=ブッフ エ メゾン ティエリー ピュズラ |
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● ピュズラ兄弟が自慢のピノ・ノワールの畑、ラ・グラヴォットとラ・カイエール。前回に続き、ラ・カイエール2008年をご紹介します。少量ですのでお早めにお手当てください。 |
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●2008Cheverny la Caillere |
シュヴェルニー・ラ・カイエール |
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【ピュズラ兄弟のトップ・キュヴェ!】
年々割り当てが増えない・・・減少傾向に有り、安易なテイスティングが出来なく成っている、ピュズラ兄弟のドメーヌ、ル・クロ・デュ・テュエ=ブッフのトップ・キュヴェのひとつ、ラ・カイエールです。
ラ・グラヴォットの方は前回ご紹介しまして、あっという間の完売・・・GravotteのGrave
は、低いとか重いとか・・の意味が有るかと思いますが、Caillere の方は、Cailler
で寒いとか固まるとかの意味・・・Caille で「うずら」とか「かわいい子」とのかの意味も有り、その辺、フランス人的なユーモアの引っ掛けなのかもしれません。岩盤の南向き斜面のラ・グラヴォットに対し、平地のラ・カイエール、もしくは、ややゴツゴツした感じの無骨なラ・グラヴォットに対し、滑らかでブルゴーニュ的なニュアンスのラ・カイエール・・・という理解でもでも良いでしょう。
2008年のラ・カイエールは、ラ・グラヴォットほどは少ないにせよ、全く増えておらず、以前減少傾向に有り、飲むのを躊躇っています。ブルゴーニュ的な優しい味わいですので、しっかり休めてから・・・飲みたいと思います。
以下は2007年のラ・カイエールのコメントです。ご参考にされてください。お勧めします!お早めにどうぞ!
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ラ・カイエールですが、とても透明度の高い、とても淡い可憐な色合いをしています。まるでブルゴーニュの自然派を思わせるような清廉な感じです。
抽出がとても優しくされており、厳しいタンニンや酸の暴れを感じることは全く無いので、桜やさくらんぼ、赤いチェリー、赤いベリーのニュアンスがクッキリ
出ています。ドライで軽やかで押し出しも強くないが、充分なボディから滲んでくる旨味が、京風のお椀を連想させます。しなやかな、弱風に揺れるヤナギの枝
のような僅かな振幅の余韻を長く感じさせます。エレガントです!でも徐々に色っぽい、艶っぽい感じが出てきそうなニュアンスが有ります。スタイリッシュな
女性をイメージさせますね。これから5年に渡って成長し、10年は美味しくいただけると思います。 |
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