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noisy お奨め!リアルな視点と本音で 綴る..まんま 「Real Wine Guide」
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WEBの情報書込みもSSLで安心! |
NOISY'S WINE SELECTS 原酒店のサイト中、「買い物かご」等個人情報を扱うページでは、SSL
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2011年第5弾 5ページ目 次号発行まで有効です。
2011/04/29(金)より発送
開始いたします。
震災による復旧が遅れている地域宛ての発送につきましては、ご相談の上とさせていただきます。状況が常に変りますので、詳細につきましてはヤマト運輸様hpをご覧下さい。(クリックしてトップページから「宅急便のサービス取り扱い状況について」を再度クリックの上ご覧下さい。) ヤマト運輸ホームページ(TOPページ)
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翌日到着地域2011/04/30(土)!
になります。翌々日到着地域で2011年05月01日(日)が最短です。ご注意ください。なお、集中してしまった場合にはご希望に添えない場合も有りますので、若干余裕を見てご注文くださいね。 |
重要: 新着ページは基本的には全て税別(外税)です。間違っていたらごめんなさい。
また、新着価格の商材は通常の送料サービス規定と異なります。「ここ」 をクリックしてご確認ください。 |
在庫の表示 は、このページにアクセスした段階での数量です。タイミングによりすでに完売している事があります。 |
柔らかく、うま口で美味しかったです〜!ピノってやっぱり良いですね!
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◆◆Twitter 開始のご案内
時折、Twitter でつぶやき始めました。もう・・どうしようもなくしょうもない、手の施しようの無い内容が多いですが、気が向いたらフォローしてやってくださいね。RWGの徳さん、アルXXロのせんむとか・・結構性格が出るもんです。
http://twitter.com/noisywine |
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フランス■□ Philipponnat □■シャンパーニュ
フィリッポナ |
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● 世の中のシャンパーニュに畑名を名乗ることが許されているは、たった二つだけです。一つはご存じ、「クロ・デュ・メニル」ですね。そして、2つ目が..この「クロ・デ・ゴワセ」なんです。クロ・ダンボネは・・・違うでしょう。それとも力技に出たのかな・・ |
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●2000Champagne Clos des Goisses Brut |
シャンパーニュ クロ・デ・ゴワセ・ブリュット |
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【これは良いでしょう!】
昔からフィリッポナ社の日本代理店の品質管理に信頼がおけなかったため、今まで手を出しませんでした。今のエージェントさんはその当たりには問題はなさそうですが、価格的な部分で折り合いが付きませんでした。
そもそも、このワインが日本で話題になることは稀で、ほとんど知られていないと思います。シャンパーニュに恋する者達はその昔、おそらく手に入れて飲まれたのだと思いますが、正規ものの状態は..ちょっと..いや、ここでは書けません。
ですが、由緒正しき「クロ・デ・ゴワセ」の、2000年ヴィンテージを海外から調達できました。状態もすこぶる良さそうです。
シャンパーニュ好きでも有る noisy としては、是非とも飲んでみたいワインなのですが、ここはじっくりと休ませるために我慢しています。しかも今回は滅茶苦茶安いと思います。バックヴィンテージでこの価格は有り得ないでしょう。シャンパーニュ・ファンは今回の新着が悩みの種となっているに違い有りません。大いに悩んでくださいね。
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フランス■□ Jerome
Prevost □■シャンパーニュ ジェローム プレヴォー |
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● アンセロム・セロスのセラーの片隅で醸造を始め、類稀なピノ・ムニエによるシャンパーニュを造りだしています。まだ知らない方なら、 「なんだ..ムニエか..」
と、落胆されるかもしれませんが、知らないことって恐ろしいと..いや、その方が幸せかもしれません。ムニエが持つ可能性を一番知っているのは..クリュッグかもしれません。 |
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●N.V.(2007)Champagne
la Closerie les Beguines Brut Nature |
シャンパーニュ・ラ・クロズリー・レ・ベギーヌ・ブリュット・ナチュール |
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【プレヴォーの新ヴィンテージです。テイスティングが間に合いませんでした!】
まあ、飲まなきゃならないシャンパーニュでは無いほどの素晴らしさをほこるラ・クロズリー・レ・ベギーヌでは有りますが、飲みたいシャンパーニュで有ることは間違い無いです。
地震の影響で色々なことが流れてしまい、このプレヴォーを飲む機会も延期になってしまっています。申し訳有りません。しかし、3年置いたプレヴォーの美味しさを知っていれば、この希少なシャンパーニュをお勉強以外でさっさと栓を抜いてしまう方は少ないでしょう。
希少なピノ・ムニエ100%のシャンパーニュですので、是非熟成させて、この美味しさ、素晴らしさを知っていただきたいと思います。ご検討くださいね。
以下は以前のコメントです。
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【やっぱり究極はムニエかもしれない!心より素晴らしいと思います.!】
素晴らしいワインに出会った時、居住まいを直す・・というか、姿勢を真っ直ぐしてしまう・・いや、そう仕向けられるような気がします。
ノン・ヴィンテージながら2006年のラ・クロズリー・レ・ベギーヌですが、しっかりとテイスティングさせていただきました。やっぱり旨いですね。
ノン・ヴィンテージながら2006年・・というのは、ヴィンテージが若いので表記していないことに有ります。ですから、泡質が劣るんじゃないか・・・などと思われるかもしれませんが、
「実にクリーミー!」
なんです。最もガス圧はそれほど高い方では有りません。
高質の北限ピノ・ムニエをピュアに醸造していますので、そのお姿が実に高貴で美しい・・・しかも、ムニエならではの「コク」「旨み」を持ち、緊張感と豊満さの両方を持ち合わせています。
今飲んで素晴らしいか・・・と聞かれましたら・・・
「勿論、今飲んでも美味しい。素晴らしさも充分に伝わってくるので、飲んでもOK」
と答えるでしょう。
でも、まだ旨みや表現の元になる要素のカプセルは破れていません。ですので、
「勿体無いかな・・」
という印象は残るかもしれません。
セロス系のRMは、どうしても高価になってしまっていますが、それでもプレヴォーは何とかこの価格に留まっていてくれています。先行きは・・・どうなるのでしょうか、わかりませんが、リーズナブルに手に入れられる時に、少しでも保存していただければ・・・と思います。超お奨めのシャンパーニュ!一推しです!
以下は以前のレヴューより転載です。
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飲めないシャンパーニュになってしまっています。いや、むしろ飲むのが楽しみなシャンパーニュ・・・と言った方が良いかもしれません。noisyが感じるのは、その昔、ジャック・セロスがいた位置に、すっぽりとはまっているのがジェロム・プレヴォーだと言う事です。セロスだって、昔は全然売れませんでしたよ。旨い、旨い、と言い続けていたら、瞬間で無くなるようになり、いつの間にか高嶺の花になってしまいました。(今でもセロスは本当に旨い!)新着情報メールサービスメンバー様向け以外では中々販売不能なワインです。
なお、以下は昔のコピーをそのまま掲載していますので、時系列がずれています。ご了承ください。
【ピノ・ムニエにとって最北の地の最高のピノ・ムニエ100%シャンパーニュ!素晴らしいです.】
というキャッチコピーです。それだけの事は有ります..。noisy
一押しのシャンパーニュは、ピノ・ムニエのエキスが中心一点に凝縮された、たまげた味わいをしています。
2000年ものを着いて2〜3日で飲んでしまったら呆れられちゃいましたが、そうでもしない限り
「わしらは飲めん」 のです..。 「何本くれるの?」 と、担当とのやりとりに必死さが滲んでいるのがお判り戴けるでしょうか?それほど貴重なシャンパーニュですが、2001年はプレヴォーに言わせると、 「グレートな2000年に比較すれば、若干弱めで飲み頃は早く来る」 そうで、有る意味で喜ばしいことかもしれませんね。
で、今回の2004年ヴィンテージですが・・・物凄く凝縮しています。そして、ムニエ独特の果皮のニュアンス、ドライな旨みが詰め込まれています。
し、か、し、です。今すぐに飲んでしまうのはちょっとお薦めできません。ガスはまだ落ち着いていないし、この稀有なシャンパーニュが持つ緊張感さえ閉じ込められています。どうしても飲みたい方は、モンラッシェグラスなどの開放型グラスで、ガスを飛ばしながら、スティルワインのようにして味わいを楽しんでみてください。このシャンパーニュがどれだけドライで、余計な化粧を施していないかを思い知るでしょう。そして、 「はやまった・・・」 と後悔するでしょう。
「じゃあ、美味しくなったころに買えばいいじゃん・・・」 と、思われるかもしれませんが、今までの新着で残ったことがほとんど無いんですね。これから、少しずつ量を造り始めるようですが、とても需給は逼迫していますので、飲める方はかなり少ないはずです。それに、できることならば、最低でも2007年の冬まで、飲むのを思いとどまって欲しいですし、さらに許されるならば2〜3年、頑張って飲まないで欲しいんです。きっと、素晴らしいシャンパーニュに成長すると思います。だってね、2004年ものですよ・・・。まだ、どこのシャンパンハウスもリリースしていないんですから・・・。レコルタン・マニピュランで始めて間もない、資金の無いプレヴォーですから、是非ともその辺りは目を瞑っていただいて、大目に見て欲しいんですね。質から言えば、とっても安いと思います。是非とも1本はエージングさせて欲しいと思います。
ワイン王国から抜粋させていただきます。気持ちのこもった素晴らしい文章だと..思っています。 (ワイン王国2002年冬号:マイケル・エドワード著)
耐寒性のピノ・ムニエこそ、この極北の地の厳冬を見事に耐え凌ぐ可能性がある品種なのである。そしてジェロームのシャンパーニュは、レ・ペギーヌ産のピノ・ムニエ100%から成るもので、まったくドザージュをしていない。それゆえコニサーは、ここ独特のテロワールから来るとてもオリジナルな風味を、出来るだけ自然な状態のままで堪能できるはずである。グーの土壌構成は特異で、石灰石や珪藻土(この土地に最も個性的な要素を与える)が混じるから、ワインに男性的なボディと骨格が生じるのである。 これは、五感のどこからしてみても、引っ込み思案型のシャンパーニュではない。色調は、濃い麦わら色がかった生気ある黄金色で、シードルと似ていなくもない。しっかり昇り続ける泡は踊るようだが、かといって不作法に舞うわけではない。アロマはスパイシィで、魅力的な煙っぽさがある。快楽主義を匂わせる風味は、よだれを催されるほどで、かすかにアーモンドを思わせる熟果の味わいがある。そして、後口は印象的なまでに長い。これはまた、しぶといワインでもあって、ほとんどいかなる料理にも立ち向かえ、しかも負けそうにない。シャンパーニュ風ポトフには絶好の相性である。なにしろアヴィーズのアンセルム・セロスがなにくれなく注ぐ目のもとで、ナチュラルを旨として造られたシャンパーニュなのである。 |
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●N.V.(2007)Champagne la Closerie Fac-Simile Rose Brut |
シャンパーニュ・ラ・クロズリー・ファック=スィミル・ロゼ・ブリュット |
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ご注意ください。エチケットにキズ有りボトルです。
お一人様1本限りでお願いします。
また、同価格ほど他のワインもご購入ください。
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【超レアものにつき・・誰か飲ませてくれい.!】
僅かに果皮の色合いが付いた薄いロゼです。極寒の地のムニエのロゼがどんなものなのか、是非確かめたいものですが、今のところ計画が無いので、そのうちラシーヌさんで何かの機会に飲ませてもらおうと・・狙っています。
合田さんによれば、昨年リリースのこのワインをさっさと販売しなかったのは、
「まだまだ硬いから・・・勘違いされそうで・・」
とのことですので、良い子の皆さんはその辺りもお含み置きの上、お楽しみくださいね。希少な希少なプレヴォーのロゼです。申し訳有りませんが、お一人様1本限り、ほかのワインも同額ほどご購入くださいませ。
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フランス ■□ Paul Chollet /Gilles Remy □■ ブルゴーニュ
ポール ショレ / ジル レミー |
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● これは良く出来たクレマン・ド・ブルゴーニュです。安くても味わいは充実しています。 |
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●N.V.Cremant de Bourgogne Brut |
クレマン・ド・ブルゴーニュ |
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再登場!これほど安くて旨いクレマンは・・他はもう絶滅です。
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【さすがに専業!クレマン・ド・ブルゴーニュのみを造っています!】
今回のポール・ショレのご紹介は正規ルートの品です。コンディションもチェックしましたので、ご安心ください。このブリュットの他、ブラン・ド・ブラン、ブラン・ド・ノワール、ミレジメなども飲みましたが、今回のロットでは、このブリュットが単純に美味しいと判断しました。
まあ、未熟な葡萄の処理のために造るクレマンでは無い・・という点が一番のポイントなのでしょう。クレマン専業ならではの、完成された味わいです。ミレジメもポテンシャルはどうかなぁ・・と、テイスティングを期待していましたが、ボトル差が有った可能性も有るにせよ、むしろ普通のブリュットが美味しいとの結論です。
ミネラリーで軽くて安くて旨い・・・クレマン・ド・ブルゴーニュです。ご検討くださいね。
以下は以前のコラムからの転載です。アイテムが違いますが、印象はほぼ同様です。
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【これは旨い!】
書きたいことは山々ですが、いつものようにダラダラと書いていると、一日経っても一ページも進まない・・・というような毎度毎度のワンパターンに陥って
しまいますので、リーズナブルな部分は超音速で行きたいと思います。いずれまた時間が有る時に、微妙な部分はお話できればと思います・・・・と言ったっ
て、微妙なのは品質や味わいでは無いですよ。品質・味わいとも、絶好調です。
本来、クレマン・ド・ブルゴーニュというものは、やや未熟な果実や、スティルワインに仕上げるには微妙な品質の果実をワインに昇華するために、造られて
いる事がほとんどだと推測しています。誰も1級畑や特急畑でクレマンを造らない・・・、当たり前っちゃ当たり前のことです。クレマン・ド・ピュリニー=モ
ンラッシェ・・・などと言うのが無いんです。
このポール・ショレ/ジル・レミーですが、1970年にクレマン・ド・ブルゴーニュのAOC認定のために尽力された方で、サヴィニー・レ・ボーヌに本拠
を置き、クレマンの専業をされています。ですので、他の、なんちゃってクレマン(失礼!) とは、力の入れようが違うのでしょう。
noisy(達?)は、泡ものの品質をチェックする時、(最近は余りやらないにせよ)ガスを飛ばしてスティルの状態のワインの味わいを見ることが有りま
す。酸がしっかりあるか、ボリュームやバランスはどうか等ですね。なんちゃってクレマンやなんちゃってシャンパーニュは、やったらリキュールの味が強かっ
たり、酸が無かったりしますし、何よりワイン自体の大きさが余り感じられないことが多いです。
このクレマン・ド・ブルゴーニュは、構成がとてもしっかりしていて、滑らかで、ガス圧が適正、バランスが良いです。ブリュット・ゼロやブラン・ド・ブラ
ンは蜜のニュアンスさえ含んでいますが、充分以上のバランスの良い酸味を持ち、大きさを損なっていないんです。
そして重要なのが後口ですね。多くのソムリエさんやワインのエキスパートさんにせよ、人により余り問題視しない部分です。しかしながら、よくよく印象を
聞いていってみると、結局は後口が良くないのが全てを台無しにしている・・・みたいなことを言いたいのだ、ということが判ります。しかし、飲み込めば判る
にせよ、テイスティングではそこまで頭が回らない場合が多いようで、
「何でこんなのに高い点が付くかなぁ!」
と憤慨するほど、その評価に違和感がある時・・・、
「ひとくちすすっただけ・・」
で終わってしまって、後口の印象を取りきれなかったらしい・・・ということが想像できます。
このそれぞれのクレマンは、実に後口が良いです。そしてそこには、ワイン自体の一体感とブドウの質感の高さを感じさせながらの余韻、暴れの無い美しい消え方をしてくれるんですね。
ブリュット・ゼロはその名の通り、リキュールを足さないエクストラな辛口仕立てです。薄く平坦な侘しい味わいに成り勝ちですが、これはしっかりと太く、
甘みが乗ってソフトなテクスチュアを感じさせてくれます。しかも時間の経過でしっかりと熟度を感じさせてくれるのが秀逸です。
ブラン・ド・ブランはシャルドネオンリーのキュヴェ。ガスを飛ばしてもかなり美味しいシャルドネですが、滑らかですし、とても柔らかな泡の接触感も高
く、ワンランク上を感じさせてくれます。ゼロと同様、やや蜜のニュアンスが出てきます。旨いです。
ブラン・ド・ノワールはピノ・ノワールのクレマン。
「ピノ・ノワールって美味しいよね!」
は、通常はスティル・ワインの場合が100%近くなんですが、黒い果皮のニュアンスには、太陽が射して生まれたスパイスや、土地がくれた希少なミネラル類
を多く含み、黒みや赤み、橙などの色合いを様々に感じさせてくれます。これも実に秀逸!
・・・実はnoisyは今まで何度かこのワインを飲んでいますが、一度も美味しいと思ったことが無かった・・・。しかし、今は美味しいと思ってい
る・・・ということは一体どういうことなのでしょうね?・・・答えは簡単!きちんとした扱いを受けたボトルを飲んでいなかったから・・です。それほど、流
通がどうなっているか、どのように日本に持ってきて、どのように保存し、どのように出荷され販売されたか・・が重要なんです。(最もnoisy
のお客様は完璧とは言えないまでもそこまで心配せずとも良いかもしれません)
美味しいクレマンは存在しない・・・は、とりあえず撤回致します。この夏はこのクレマン・ド・ブルゴーニュを中心に、ミネラルの補給をしてくださいね。
あ、ビールも美味しいと思われるかもしれませんが、ちょびっとだけにしておきましょう。ビールはせっかく得た食物からのミネラルを外に持っていってしまい
ますので・・・!お奨めいたします。余り無いのでお早めの手配が宜しいと思います! |
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フランス■□ Domaine Rietsch □■アルザス
ドメーヌ リエッシュ |
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● 心を洗われるような素晴らしいアルザスのワインをご紹介します。今回は2アイテムのみですが、どちらも、まあ・・・びっくりなさるでしょうね。
ドメーヌの詳細につきましては余り良く判りませんが、まあ、飲んでワインが素晴らしければ、ほとんどの場合、凄い造りをしています。
基本的にビオロジックですが、ビオビオはしていない・・と思います。でも、今までの知識・経験を凌駕してしまうと思いますので、頭を真っ白にされてから・・・飲んでみてください。
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Domaine RIETSCH(ドメーヌ リエッシュ)は、アルザス地方ミッテルベルカイム(ストラスブールとコルマーの中間地点)でリエッシュ・ファミリーが営むドメーヌです。
現在ドメーヌは、父親から息子たちにバトンタッチされ、ジャン・ピエールを中心に家族が力を合わせ、11.5haの畑から、10種類ほどの品種、25種類ほどのワインが造られています。
ミッテルベルカイム <-- グーグルMap |
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●N.V.Cremant d'Alsace Chardonnay (Brut) Methode Traditionnelle |
クレマン・ダルザス・シャルドネ(・ブリュット) メトッド・トラディスィヨネル |
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再入荷です!大人気アイテムです。
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【これは旨い!しかもかなりリーズナブル!】
リエッシュさんのワインには、優しい大地に抱かれているような安心感とソフトさが有るように思います。アルザスでも最北の土地のシャルドネを、僅かにリキュールを加えただけのシャンパン製法のクレマンです。
まず、その泡立ちの多さ、クリーミーさ、泡の粒の細やかな感触に拍手です。ちょうど良い、継ぎ目の無いボディ感とエキスの旨み、エクストラ・ブリュットかと見紛う様なドライさ、端正でタイトながらもキラキラと輝いて消えて行きます。決して軽量なものでは無く、本格的な、重量感を持つものです。
現在はビオロジック栽培とのことですが、きっと長く有機栽培だったのでしょう。石のようなハードなミネラリティと全体を通して伝わってくる温かみのある柔らかさ・・・。これが凄く良いと思うんですね。
ブラン・ド・ノワールをお飲みになられた方なら、ある種異質な表情と、底辺から立ち昇る普遍な柔らかさを感じられたと思います。決して無理をせず、しかし、正しい方向へと手を差し伸べて導くだけ・・・という造りでしょう。是非飲んでみてください。とっても旨いです。お奨めします!
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フランス■□ Vilmart & Cie □■シャンパーニュ
ヴィルマール エ スィー |
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● レコルタン・マニピュランの本家?とも言うべきヴィルマールのご紹介です。プルミエ・クリュのリリー=ラ=モンターニュから、実に秀逸な味わいのシャンパーニュを造っています。栽培比率はシャルドネ50%、ピノ・ノアール30%、ピノ・ムニエ20%、有機肥料のみ使用、化学薬品は一切使っていません。
味わいには大海にポツンと浮かぶ島のように焦点が定まっていて、大きさを感じる素晴らしいものです。その昔はル・テロワールさんで扱っていました。 |
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●2004 Champagne 1er Cru Grand Cellier d'Or Brut |
シャンパーニュ・プルミエ・クリュ・グラン・セリエ・ドール・ブリュット |
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以前のご紹介はノンヴィンのグラン・セリエでしたが、
今回は、2004年ミレジメのグラン・セリエ・ドールです!!
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【シャルドネ80%、ピノ・ノワール20%の看板キュヴェです・・】
グラン・セリエ・ドールは見るけど、グラン・セリエはどう?・・・・いや、親父ギャグじゃ無いす・・・ん・・?いや・・そ、そんな・・はい・・ちょっとだけ・・
なんて感じで、グラン・セリエをご紹介しましたが、全てご購入いただき完売しました。有難うございました。
で、もうすっかり忘れていたんですが、グラン・セリエ・ドール2004も発注していたんですね〜♪♪
・・・「なんで今頃になってから送ってくるねん!!」
と、どこか怖い響きの滲む関西弁になってしまうような、滅茶苦茶タイミングの遅い入荷で・・呆れてました。まあ、自分で愉しむには、とっても良いタイミングでは有りましたが!
「やっぱりヴィルマールは良いよねん・・・♪♪」
などと思いながらテイスティングし、
「皆さん、どの位の価格で購入されてるのかなん??」
と、ネットをサーフィン(・・・古!)してましたら、某著名ショッピングモール系の店の、購入されたお客さんのレビューがヒットし、覗いてみましたら、いきなり、
「xxxx円。不味い。」
と書かれていましたので・・思わず笑っちゃいました。・・まあ、笑っちゃいけないのかもしれないけれど、激安ショップとして有名なお店だったので、何となく納得してしまいましが、
「いや、待てよ?こんな具合になってると、途中をかなりすっ飛ばされると、ヴィルマールが、イコール、不味いとなりゃしないか?」
と思ってしまいました。まあ、何かを購入するということは、購入者の責任において選択・購入しなければなりませんから、ワインの場合は?な場合が良く有ることとは言え、できるだけ、そんな場面には出くわしたく無いものです。少なくともそんな確率は、noisy
の場合は少ないはず・・と自負していますが、完璧、パーフェクトは在り得ないので、敢えて余り声高には言わないようにしています。
「当方の管理は万全。品物は完璧です。」
などと言うところも、ある意味怖いです。
で、このグラン・セリエ・ドール2004ですが、きちんと飲ませていただきました。しっかり今年になってから到着しましたので、まだお正月気分が抜けないうちに・・・ね。
まあ、面白いのは、このグラン・セリエ・ドールを飲むと、インポーターの説明にある、ヴィルマールの造りが良く解るんですね。
マロラクティックは回避するが樽発酵で樽貯蔵・・・でもいつまでも樽には入れておかずに、瓶貯蔵に・・。そんな形でしょうから、仕上がったシャンパーニュは、ボランジェのスタンダードのような濃厚さも僅かには持っているものの、比べればかなり上品・・・でも、フレッシュさ命のノンマロラクティック風・・・の造り手よりも濃厚です。まあ、中間位・・ですね。
しかも、シャルドネを主体にピノ・ノワールをセパージュしていますから、ピノの果皮のニュアンスも良い感じに出て来ていますね。泡質も細やかです。
価格も、例の激安ショップに比べればやや高めでは有りますが、一般的な価格よりは、かなり安くなっています。コンディションも良いので・・是非、シャンパーニュ・ファンの方、いかがでしょう?飲んでみてくださいね。お奨めします!ご検討ください。
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エージェント情報
レコルタン・マニュピュランの中でも特に人気の高い「ヴィルマール」! 2005年のデキャンター誌にて、「シャンパーニュ・トップ10」の第一位に輝いた作品と聞けば、いやでもその実力の程がうかがい知れるでしょう。
リリー・ラ・モンターニュ村の中心にあるメゾンは、1890年からシャンパーニュ造りを始めていたそうですが、前当主のルネ・シャン氏によって大きなクオリティアップが図られたとのこと。
樽職人かつステンドグラス作家であるルネ・シャン氏は、当時から有機栽培を推進し、それは現当主の息子・ローラン・シャン氏に引き継がれました。
1989年からシャンパーニュ造りに携わっているというローラン氏は、巧みな樽使いによって自らのドメーヌを他から抜きん出たものにしています。すべてのシャンパーニュについて樽醗酵を行っているヴィルマールですが、 特にヴィンテージシャンパーニュは、オークの小樽で醗酵・熟成させられることによって酸が穏やかになり、クリーミーな丸みを帯びるようになるとのこと。マロラクティック発酵は行っておらず、この樽の利かせ方が絶妙であるとして、ヴィルマールは一部で「レコルタンのクリュッグ」と呼ばれているそうです。
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フランス■□ Francois Billion □■シャンパーニュ
フランソワ ビリオン |
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メニル・シュール・オジェ村に夢のシャンパーニュが誕生した。世界一のシャンパーニュ評論家リチャード・ユリーン/Richard JUHLINが,
「サロンのスタイルといくつかの共通点がある。アラン・ロベールとともにオーク樽熟成の重厚なスタイルを牽引。野生的なスタイルのサロンの香り!」
と断言するレコルタン=マニピュラン,フランソワ・ビリオン/Francois BILLIONだ。
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30年以上にわたり,名門サロンで醸造長を務めたロベール・ビリオンによって牽引されていたこのドメーヌは,栽培面積3ヘクタールという超極小規模であることから,その存在は一般にはまったく知られていなかった。
弊社は,4年前から蔵元と交渉を開始。「日本に売るシャンパーニュは1本もない」と何度も門前払いを食らいましたが,やっと日本への輸出の了承を取り付けることに成功しました。苦節4年,今,万感の思いで<サロン元醸造長が生み出した夢のシャンパーニュ>をお届けいたします。 |
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ドメーヌは1959年,現当主の父フランソワ・ビリオン/Francois BILLIONによって創設された。その後,フランソワの弟で,30年以上にわたり名門サロンで醸造長を務めたロベール・ビリオン/Robert BILLIONに継承されると,ロベールはサロンでの仕事と平行してドメーヌを牽引。出身であるサロンの単一品種,単一ヴィンテージ,単一クリマで樽を一切使わない哲学を信奉しながらも,そこに<クリュッグやアラン・ロベールのスタイル>である樽のニュアンスを付け加え,対極する二つの哲学の融合を目指した。その結果,ビリオンのシャンパーニュは,辛口評価の『ワイン・スペクテーター』で95点という高得点を獲得。世界一のシャンパーニュ評論家,リチャード・ユリーンには,
「サロンのスタイルといくつかの共通点がある。アラン・ロベールとともにオーク樽熟成の重厚なスタイルを牽引。野生的なスタイルのサロンの香り!」
と絶賛されるなど,一躍その評価を高めた。 |
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現在ドメーヌは,ドメーヌの創始者フランソワの息子で,ロベールの甥にあたるジャン=ポール・ビリオン/Jean-Pol BILLIONが三代目の当主を務め,サロン元醸造長であった叔父の哲学を守りながらシャンパーニュ造りを行っている。ドメーヌの栽培面積は3ヘクタール,年間総生産量は約2万本。畑のほとんどがメニル・シュール・オジェにあり,シャルドネのみを栽培している。その他,キュミエール村にピノ・ノワールの小さな区画を1つ所有している。 |
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●N.V.Champagne le Mesnil Sur Oger G.C. Cuvee de Reserve Brut |
シャンパーニュル・メニル・シュル・オジュ・グラン・クリュ・キュヴェ・ド・レゼルヴ・ブリュット |
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シャンパーニュ愛好家にとって,メニルの町は禁断の果実である。クリュッグやサロンのようなメニルの有名なシャンパーニュは,一生のうちでも数回,多くても1年に1回しか味わえないような価格だ。幸運にも同じ品質でより頻繁に飲めるようなシャンパーニュもある。その1つが,フランソワ・ビリオンのシャンパーニュだ。このノン・ヴィンテージ・シャンパーニュは,リザーヴ・ワインを(大部分のノン・ヴィンテージ・シャンパーニュでは10%のところ)40%も加え,3年以上の長期間瓶内熟成させることで,見事に豊かで熟成した味わいのシャンパーニュとなっている。ジャン=ポール・ビリオンは,シャルドネにまろやかさや酸味が出て,ワインが持つ豊かさや複雑な味わいを持つには時間が必要だと考えている。
ブラインドでビリオンのノン・ヴィンテージを味わってみると,酸味が少なく,発酵したブリオッシュやナッツのような味わいを持ちながら,非常にバランスの取れた切れ味があるため,ヴィンテージ・シャンパーニュと間違える人が多いだろう。シャンパーニュが好きで,もう少し頻繁に飲みたいなら,試してみる価値がある。毎年出荷されるとすぐに完売するシャンパーニュ。
ホウロウのタンクでアルコール発酵を行い,引き続き7ヶ月熟成。マロラクティック発酵は行わずに,メニル産シャルドネ2ヴィンテージのブレンドに,秘蔵のリザーヴ・ワインを40%加えて瓶内二次発酵。発酵期間は最低36ヶ月。現行ロットは,2010年5月にデゴルジュマン。ドザージュは1リットルあたり 1.5グラム。 |
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●N.V.Champagne le Maesnil sur Oger GC Cuvee Marie- Catherine Extra Brut |
シャンパーニュ・ル・メニル・シュル・オジュ・グラン・クリュ・キュヴェ・マリー=カトリーヌ・エクストラ・ブリュット |
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奥さんと娘の名前であるマリー=カトリーヌの名を冠したこのキュヴェは,ビリオンが造るすばらしいシャンパーニュの集大成とも言える。ジャン=ポール
は,サロンのような8-10年の熟成方法がすべてのヴィンテージに合うとは限らないことを発見し,ヴィンテージ・シャンパーニュとのギャップの埋め合わせ
ができるように,特定のヴィンテージと他の年によるブレンドを行うことにした。
その結果,ノン・ヴィンテージ物よりしっかりと構成された華やかなものとなり,ミレジメ物と同じくらい複雑でありながら,それより安価なシャンパーニュ
に仕上がった。ブリオッシュやレモンカード,花などのアロマとともに,トーストしたイーストのような香りを放ち,メニルの持つ豊富なミネラルの特徴を持ち
ながら,レモンのメレンゲ・パイのように魅惑的なカスタードやトーストしたパンの耳を感じさせる。記憶に強く残るワインで,10分たっても,まだその味を
楽しめるほどフィニッシュは長い。華やかできめ細かく,複雑なシャルドネのシャンパーニュで,ビリオンが造り出したもう一つの大傑作。
ホウロウのタンクでアルコール発酵を行い,引き続き7ヶ月熟成。マロラクティック発酵は行わずに,メニル産シャルドネ2ヴィンテージのブレンドに,秘蔵
のリザーヴ・ワインを40%加えて瓶内二次発酵。発酵期間は最低48ヶ月。現行ロットは,2010年5月にデゴルジュマン。ドザージュは1リットルあたり
0.5グラム。
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【さすがにグラン・クリュ!】
数の少ないミレジメが欲しくて購入したフランソワ・ビリオンですが、ブリュット、エクストラ・ブリュットとも、とても美味しくいただけました。
サロンとの共通性、アラン・ロベール/クリュグとのつながりなどをエージェントさんは書かれていますが、味わいは、サロンの若い時にはほとんど似ておらず、少し熟し、強烈な酸が柔らかさを持ち始めてきたときに、少しだけ共通項が見える・・・そんな感じです。
サロンのようなフレッシュさはあまり無く、さりとてアラン・ロベールのような、濃厚さに振ったものでも無いです。アラン・ロベールを少しフレッシュにして、やや硬い酒質に振った感じ・・と言ったら判りやすいでしょうか?いずれにせよ、フレッシュオンリー、濃厚さオンリ−では無く、やや濃厚さが有る方が優ったフレッシュ系・・です。(難しいかな?)その辺りはエルヴァージュの仕方に大きく左右される部分でしょうね。
さすが、グラン・クリュの味わいを見せますので、ブリュットは滑らかで複雑、マリー=カトリーヌ・エクストラ・ブリュットは、一本気だがまろやかさも持ち、シャバくない仕上がりです。ミレジメは数が無いので飲めませんでした。挑戦してみてください。お奨めします。
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■□ David Leclapart □■
ダヴィッド レクラパール |
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●今、シャンパン界の風雲児と噂されるレコルタン・マニピュラン、「ダヴィッド・レクラパール」のご紹介です。 |
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●N.V.(2005)Champagne Premier Cru Blanc de Blanc l'Artist Extra Brut |
シャンパーニュ・プルミエ・クリュ・ブラン・ド・ブラン ラルティスト・エクストラ・ブリュット |
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【お久しぶり!】
先鋭的な、むしろジャック・セロスのシャンパーニュのフレッシュな面を追い求めているかのような、清冽な味わいを見せているレクラパールです。今回は少量・・と言うか、何時販売されたのか、全く気付かなかったので・・・有るだけいただきました。
元はラシーヌさんのアイテムでしたが、現在は立野さんのヴォルテックスさん扱いです。なかなかに素晴らしい面を持ったシャンパーニュで、まあ、確かに到着したては厳しい酸にたじろぐ・・にせよ、少し置くと、ギラギラしつつもエキセントリックな味わい、煌きを見せてくれます。
まあ・・・ホント、味わいを見ると造り手の性格も判るようでして・・・いや、noisy
は会った事は無いのでウカツな事は言えませんが、どちらかというと、
「どう?おいらのシャンパン、旨いだろう!」
と、とても外交的だし、さらには、それだけの資質も有ります。ただ、いかんせん、ユーロも高かったし、蔵出しの価格がどんどん上がってしまって・・・合田さんの困り果てた顔を・・ちょっと覚えてます・・。まあ、それだけ続けたかったポテンシャル高い・・もしくは、将来性豊かな造り手だったということですね。
現在は、日本にはほんの少量しか入ってきていませんし、意外に知らない方も多いと思います。出来るならタイミングを計りつつ・・・飲んだ方が良いですが、買うのにタイミングを見ていると無くなってしまう・・という・・そんなシャンパーニュです。でもそろそろ何とか飲めるようになってきたタイミングでしょう。ご検討ください。
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フランス■□ Ulysse Collin □■シャンパーニュ
ユリス コラン |
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● 偉大なるジャック・セロスの最後の弟子!とフランスでも騒ぎになっています。ユリス・コラン・・・お見知りおきを!
まず、始めにひとこと申し上げます。日本の皆様にラシーヌ社を通して私のシャンパーニュをお届けできることは、大きな喜びです。皆様に深い感動と喜びとともに味わっていただけることを、心から願っております。 オリヴィエ・コラン
Domaine Ulysse Collin ドメーヌ・ユリス・コラン
コラン家は、コンジィ村で約200年前からブドウを栽培しています。曽祖父のジョルジュ・コランが1930年にシャンパーニュの販売を始め、それを受け継いだ祖父のルネ・コランが、その後50年間ビジネスを拡大しました。私の父は1987年から2003年までネゴシアン(ヴランケン社)とパートナーシップを組みましたが、私の代になって2003年に畑を取り戻し、2005年に圧搾機やカーヴなどの醸造設備を新たに導入しました。
私ことオリヴィエ・コランは、アヴィーズのドメーヌ・セロス(アンセルム・セロス氏)のもとで学んだ後、2003年に私のドメーヌ「ユリス・コラン」を創設しました。2004年が最初のヴィンテッジで、5400本作りました。ですから、ミレジメ(いわゆる「ヴィンテッジ・シャンパーニュ」)を名乗ってはいませんが、実際には単独年産(モノ・アネ)ブドウだけで出来ているシャンパーニュです。リュー・ディの名前は明示していませんが、《レ・ピエリエール》という小区画に植わるシャルドネで造られます。
この小さな区画(パルセル)は、南斜面にあり、表土の厚さは比較的浅く、その下の層はシレックスが混じったシャンパーニュ固有の白亜層です。8.7haのうち現在は一部のブドウをネゴシアンに売っていますが、その他の部分は伝統にのっとり、小樽で発酵・熟成して醸造し、自社で販売しています。
アンセルム・セロスのもとで学んだ経験から啓発を受け、2004年から畑の栽培方法を根本的に変えることにしました。テロワールを表現するワインを造るために、除草剤をやめ、耕作方法を変えました。土壌が生きていなければ、ワインの中にミネラルの味わいが生まれません。個性ある味わいのワインを表現するために、畑に傾注した作業の延長線上に立って、発酵は野生酵母だけを用い、小樽で熟成させ、清澄・濾過をせずにビン詰めします。
土壌に含まれる塩味の風味を表現するために、ドザージュは僅か、ないしゼロです。
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●N.V.(2006)Champagne Blanc de Blanc Extra Brut |
シャンパーニュ・ブラン・ド・ブラン・エクストラ・ブリュット |
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2006年、滅茶苦茶旨いです!しかも大きく値下げ!
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【端麗且つ緻密な表情!フレッシュ系のブラン・ド・ブランは大きく成長した!】
ユリス・コラン(オリヴィエ・コラン)の2006年のブラン・ド・ブランです。2005年まででも端正で美しいシャンパーニュだったが、2006年は、さらに磨きがかかってとても旨いです。
基本的にフレッシュな酸が特徴のブラン・ド・ブランです。アラン・ロベール系のマッタリ滑らか味では無く、キリッとした溌剌とした若い果実の風味系ですね。やはりアンセロム・セロスの弟子ということも有って、似たニュアンスが有りますが、セロスほどの緊張感は無いです。到着してすぐ、友人たちとの飲み会に持ち込んじゃいました。いや〜、随分と成長したなぁ・・と感じた次第です。何せ、グイグイ飲んでもそれなりの柔らかな膨らみをボディが持っているので美味しさを簡単に受け取れるし、口内で液を磨り潰すように探っていっても、常に様々な表情や要素を見つけることが出来ますから、じっくり飲んでもこれまた旨いんです。
巷でユリス・コランはかなりの人気になっているようですが、この清々しい凛とした風情に、フレッシュ系ブラン・ド・ブランには珍しい、旨みをしっかり感じさせてくれるからでしょう。
ガスはさほど強くなく、しかし、若くとも泡の質は結構クリーミーです。むしろ、この、少し弱めのガス圧と美しい輪郭のフレッシュな酸、白・黄色主体のフルーツのニュアンスがピュアに感じられ、新しいシャンパーニュのベストなバランスを感じさせてくれます。
とても美味しいので、是非ともこの柔らかく、ピュアなブラン・ド・ブランを味わってみてください。年末年始の泡として、即戦力で行けます。2006年のユリス・コラン、是非ご期待ください。お勧めします!
以下は以前のコメント =< 2005 です
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昨年の冬も同じヴィンテージのものをご紹介しましたので、ご存知かと思います。先日のテイスティングでは、かなりソフトに、表情豊かになっていました・・。
泡質は昨年よりも大幅に向上、旨みはかなり出て来た感じでテクスチュアがシルキー。ブラン・ド・ブランとしては味幅がかなり有る方だろう。後口のビターさに旨みと幅を感じさせる。かなりドライな仕上がりだが甘みさえ感じる余韻が長い。比較的濃厚な、どっしりとした、男っぷりの良いシャンパーニュ。存在感が有る。
とても美味しくなってきました。少量ですので是非お早めに!お奨めします!
前回のコラムより
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【将来性豊かな造り手が誕生!シャンパーニュ・ファンに飲んで欲しい!】
美しい姿をしたシャルドネでした。シャンパーニュと言うよりも、敢えて「シャルドネ」と言いたいと思います。ラシーヌさんの、noisy
担当のW君に、
「どんなワインだった?」
と聞いたら・・・、散々迷っていましたが、
「アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールがシャンパーニュを造った感じ・・・」
と評していました。
noisy が飲んだ印象もほぼ同様で、
「アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールのムスー・・・??」
みたいな感じでした。思いっきりピュアで、泡も細やかなんですが、ガス圧は弱いように思えました。派手な泡が立ち上がるんですが、さほど口内では感じず、むしろスティルワインに近いようなニュアンスです。樽のニュアンスも無く、とても綺麗です。
もっともセロスほどの集中感は無く、おそらくこれからどんどん伸びて行く造り手だと感じました。初のヴィンテージでこれだけ造れる・・・と評価するべきでしょう。飲んでみてください。 |
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フランス ■□ Pascal Mazet □■ シャンパーニュ
パスカル マゼ |
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● シャンパーニュのまさにど真ん中、マルヌにあるシニー=レ=ローズ(プルミエ・クリュ)の造り手です。一部グランクリュ(アンボネイ)を持ち、プルミエ・クリュ中心のRMです。今回、ラシーヌさんから初めて日本にご紹介されることとなりましたが、生産量も少なく、希少なシャンパーニュです。
で、初めてですから・・・全部開けてしまいました!どのキュヴェもコクが有り、ムニエの旨さを充分に発揮しています。noisy
的には、やはり上のキュヴェ2つ、グランド・レゼルヴ、カルト・ドールが素晴らしいと感じました。 |
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●2002Champagne Premier Cru Millesime Brut |
シャンパーニュ・プルミエ・クリュ・ミッレズィンメ・ブリュット |
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●N.V.Champagne Premier Cru Extra Brut |
シャンパーニュ・プルミエ・クリュ・エクストラ・ブリュット |
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【シャンパーニュ・ファン待望のラシーヌさんの新生産者!柔らかく滑らかなムニエ他!】
初めての生産者と言う事で、真剣にテイスティングしました。なかなか良いですね。ユリス・コランの煌くような明るいフレッシュな酸、ミネラル・・・と言ったスタイルでは無く、かと言って、ボランジェ、アラン・ロベール等の(こちらも一緒にするな!と怒られるかもしれませんが)濃厚タイプまでは行かない・・しかし、心を惹きつけられる要素を多分に持っているシャンパーニュです。
白眉は間違いなく「グランド・レゼルヴ」です。アンボネイの葡萄まで使用しているようで、カルト・ドールと共に素晴らしい味わいです。ムニエ45%、シャルドネ30%、ピノ・ノワール25%のセパージュから、実に濃厚かつ高貴な、とても肉厚な味わい・・・それに、おそらく10年以上のレゼルヴを使用しているでしょう。細やかな泡質、滅茶苦茶奥が深く、味わいの組み立てが立体的です。しかも余韻が実に美味しい!色の深いフルーツの香りが長く持続します!大手さんの大量生産シャンパーニュには・・・無い構造です。これは是非飲んでみて欲しいですね。
グランド・レゼルヴに負けてないのが「カルト・ドール」ですね。こちらはシャルドネ40%、ムニエ30%、ピノ・ノワール30%ですが、グランド・レゼルヴには無い、良い意味での軽さ、言い換えればエレガントさ、もっと言えば透明な空気感があります。羽が生えたような軽さには、重さが無いというのではなく、しっかり充実していながらの素敵なバランスが有る・・ということですね。まさにカルト・ドールたる由縁なのでしょう。人により、「カルト・ドール」の方がマイタイプだとおっしゃる方が多そうな気がします。これも超お奨め!
2002年のミレズィンメは(飲んだタイミング、コンディションもあるでしょうが)、やや閉じ気味な傾向です。もっとも、1〜2週間休ませると大きく違ってくると思いますよ。ムニエ33%、シャルドネ33%、ピノ・ノワール33%ですので、このセパージュのうち、どれか2つでも「ぶわ〜」っと拡がってくれると、大きく印象が違うでしょう。今回はシャルドネは頑張っているようでしたが、それ以外は硬く沈黙している状態でした。まあ・・それがミレジメシャンパーニュの宿命です。シャンパーニュの基本はレゼルヴワインが命だと言う事を教えてくれますし、ヴィンテッジの特徴を見事に現しているとも思います。是非休ませてあげてからお楽しみください。
人気になって欲しいのがエクストラ・ブリュットです。ムニエ50%、シャルドネ30%、ピノ・ノワール20%というセパージュで、ドザージュ(糖分添加)は無しという、潔いシャンパーニュです。こちらも到着間も無いことも有って、やや線の細さを見せますが、持っている要素は素晴らしかったので、2002年ミレズィンメ同様、少し休憩させてあげてください。クリスマス、お正月にはきっと間に合うでしょう。ブラン・ド・ブランには無い、黒葡萄本来旨みをしっかり持っていますから、かなり飲み応えの有る骨太さに出会えるでしょう。
新しい生産者ということで、もうジョゼ・ミシェルの先が無さそうですので・・・こちらに切り替えかな?とも思います。是非お披露目にご参加くださればと思います。お奨めします!
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フランス■□ Guiborat Fils □■シャンパーニュ
ギボラ フィス |
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●かなり・・旨いです!このプライスゾーンでは、ジョゼ・ミシェルを完全に超えてしまったと思われます。グランクリュをかなり使用していますので、味わいは歴然・・と言えるかもしれません。
エージェント情報
Guiborat Fils(ギボラ フィス) |
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シャンパーニュ・ギボラの始まりは1890年。5代目となる現在の当主リシャールの曽曽祖父(リモージュで石切り職人だった)がシャンパーニュに移り住み、ブドウ栽培を始める。彼の孫娘(リシャールの祖母)がメゾンを継承した時に、自身でシャンパーニュ醸造を開始、時は戦後の1946年だった。厳しい戦渦をくぐり抜けながら気丈にメゾンを切り盛りしていた祖母だったが、不幸にも戦争で夫を亡くしたことをきっかけに、リシャールの叔父が、1953年から1972年までメゾンを後継。その後は長年関わってきた従業員たちによって盛り立てられてきたが、1995年から、地元シャンパーニュでのブドウ栽培、醸造の習得を終え勢いに乗る若きリシャールが継承している。 |
スタイルは純真で素朴、なつかしさを感じる親しみやすい味わいである。所有面積は8 haだが4分の3はグラン・メゾンに販売し、最も古木のシャルドネの畑3区画とピノムニエの区画、トータル約3ha分のみで独自のキュヴェを造っている。畑作業はリュット・レゾネを採用している。
畑、醸造過程
自社シャンパーニュ用のブドウ畑は4区画で、コート・ド・ブランのクラマン、シュイイ、オワリーの3つの畑においてシャルドネを、そしてマルヌ渓谷エペルネ近辺のマルドゥイユではピノムニエを栽培している。Blanc
de Blanc GCは、このシュイイの畑のシャルドネが主体となっている。
シュイイ:樹齢40年 0.5haの南東向き斜面(深いアロマとフィネスを与える)
樹齢60年のVV 1.5haの北向き斜面(繊細さと力強い酸味を与える)
オワリー:樹齢42年 0.25haの平地(力強さを与える)
クラマン:樹齢22年 0.4haの平地(エレガントさを与える)
マルドゥイユ:樹齢35年 0.75haの斜面でフルーティでしなやかな味わいになる。
コート・ド・ブランの土壌は、「クレィ・シャンプノワーズ」と呼ばれるシャンパーニュ地方独特の白亜質で、雨量の多い時は水分をすばやく地下深くに吸収し、乾燥した時は細い管から少しずつ水を引き上げるように、地下から水分を供給できるという利点がある。コート・ド・ブランで95%を占めるシャルドネは、繊細でエレガント、洗練されていてフレッシュなのが特徴。コート・ド・ブランはエペルネの南から15km細長く続き、シュイイーやクラマンといった北に位置するクリュはより骨格がしっかりとして力強く、南に行くほど繊細で鋭敏な印象を与える。また他地域と比べ、樹齢50年以上のヴィエイユ・ヴィーニュは非常に希少とされている。
ムニエがメインのマルドゥイユはマルヌ渓谷の最も東のエペルネ近辺に位置し、粘土泥灰土により石灰質が混じった土壌。フルーティかつたくましくがっしりとした印象を与える。
化学肥料は使用せず、オーガニックの堆肥を使用。収穫は手摘みで50キロ入りのケースで運ばれ、すぐに空気圧式プレス機へ。2000キロ入りのプレス機(通常の半分の大きさ)で、トータル12.75hl のぶどうジュースを搾汁する。(10.25Hlのキュヴェと2.5Hlのタイユ。) その後12時間ジュースを静かに休ませ、液体から沈殿物を取り除く。区画ごとに、25から50hl入りのステンレス又はエナメルでコーティングされた発酵槽に分けて発酵。発酵温度は20度。マロラクティック発酵も行う。
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●N.V.Champagne Brut Tradition |
シャンパーニュ・ブリュット・トラディスィヨン |
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前回からドザージュを少量(3mg/L)していますので、より近寄りやすいスタイルになっているものと思います。しかも、クラマンのシャルドネを使用していますので、言わば、丹波の松茸・・・みたいな感じでしょうか。
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【緊張感有る味わいはセロス・ファミリーに似た感じ!まだちょっと硬めだが旨い!】
シャルドネをベースとしてピノ・ムニエをセパージュしたリーズナブルなプライスのシャンパーニュです。まあ、
「安いシャンパーニュにろくなものは無い」
というのが定説ですが、ジョゼ・ミシェルしかり、リシャール・シュルラン・・・等ですでにご存知の通り、選べばかなり美味しいリーズナブルなシャンパーニュがまだ存在します。
このギボラ・フィスのトラディスィヨンは、ジョゼ・ミシェルのような、ソフトなテクスチュアと完璧なバランスを持った、誰にでも好かれるタイプとは異なります。むしろジョゼ・ミシェルのように、クリュを持たずに栽培と醸造の技術でリーズナブルなシャンパーニュに仕上げるのは至難の業と言えます。ギボラ・フィスは、クラマンやシュイィと言った珠玉のグラン・クリュの葡萄を上手に使い、シャンパーニュ好き、マニアに好まれる硬質なタイプに仕上げていることが特徴と言えるでしょう。
テイスティングは2008年の2月ですが、エージェントの立野さんもかなり自分の倉庫で寝かせて味わいを安定させていたようです。2004年のリザーヴがベースですから、さすがにまだ若さを感じますが、芯が1本ビシっと通った、カッチリした美味しさは、ジャック・セロスに似たニュアンスを受けました。
もっともセロスはシャルドネオンリーのブラン・ド・ブランがほとんどですから、セパージュから言えば大きく違っていますが、
「味わいのタイプとして」
似たニュアンスだ・・・ということでご理解ください。
まあ、シャンパーニュとは言えど、白ワインに違いは有りませんので、二次発酵前のワインの出来が最も重要なのは言うまでも有りませんが、我々ワイン屋・・・いや、周りだけかもしれませんが、シャンパーニュや泡モノの出来栄えチェックのやり方には、
「スワリングを必死にやってガスを飛ばしてからチェック!」
みたいなのが有ります。皆さんには余りお薦めできませんが、これをやると一目瞭然。リキュールの量や酸のレベルから始まって、ベースのワインの出来がかなり判ってしまいます。ポテンシャルの無い泡モノでこれをやると、てき面に不味くなります・・・。ですので、
「冷やさないと美味しくない泡モノ」
とか、言葉を変えれば、
「甘み(リキュール)に頼った構造」
をしている場合は、泡を飛ばさずに冷たく冷やしてさっさと飲んでしまいましょう。
この先3カ月〜2年ほどでかなり上昇して行くと思われます。春を迎えて徐々に気温も上昇してきますので、ギボラのシャンパーニュを是非是非、飲んでみてください。そのうちに上のグラン・クリュもご紹介できると思います。お薦めです! |
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フランス■□ Egly-Ouriet □■シャンパーニュ
エグリ=ウーリエ |
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● ようやっと届きます・・・(この期に及んでまだ着いてないよ・・)エグリ=ウーリエです。アンセロム・セロスが触発されたエグリ=ウーリエのピノ・ノアールの美味しさを堪能してください。特にブラン・ド・ノワールの名前も、レ・クレイエールと古木の区画名が入ったようです。
値上げのキツイ某社では無く、少人数精鋭のサンリバティーさんの扱い・・・ラシーヌの合田さんも関わっていますのでコンディションバッチリです。 |
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●N.V.Champagne Brut 1er Cru les Vignes de Vrigny |
シャンパーニュ・ブリュット・プルミエ・クリュ・レ・ヴィーニュ・ド・ヴリニー |
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●N.V.Champagne Brut Tradition Grand Cru |
シャンパーニュ・ブリュット・トラディスィヨン・グラン・クリュ |
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●N.V.Champagne Extra Brut V.P. Grand Cru |
シャンパーニュ・エクストラ・ブリュット・ヴィエイエッスマン・プロロンジュ・グラン・クリュ |
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【3アイテム!飲んでみてください!正規物です。】
強い個性を発揮するアンボネイのピノ・ノアールを手懐けるには、もう少しの時間が必要なのかもしれませんが、グラン・クリュならではの気品と完成度の高さが、飲む人の心を掴んでしまうでしょう。
一応、全てのエグリ・ウーリエのアイテムをテイスティングしましたが、プルミエ・クリュとグラン・クリュの差はかなりありました。GCトラディスシヨンとの上代の差は\1,000しかありませんので、noisy
的にはトラディスィヨンを選んでいます。
トータル的な評価を言いますと、やはりこのエグリの良さは主体であるピノ・ノアールのエレガンスとその個性にあります。酸はかなりしっかりあり、果皮接触により抽出されたブラン・ド・ノアールならではの多彩なニュアンスが散りばめられています。
シャンパーニュ・ブリュット・プルミエ・クリュ・レ・ヴィーニュ・ド・ヴリニー
これはこなれています。・・・というより、今とっても美味しいです!泡の滑らかさ、細やかさは元より、ピノ・ノアールの旨味、気品を素直に感じられる状態です。でも・・・数が無い!
シャンパーニュ・ブリュット・トラディスィヨン・グラン・クリュ
グラン・クリュでベースとなるべきアイテム。これで充分に旨い。重さの無い濃厚さとエレガントがガス。かなりドライで酸の強さを感じるが、これはしっかりしたシャンパーニュにとても必要な事項であり、果実感と旨みを生む。透明感のあるベリーと赤や白い花、ボディは分厚いが鈍重さは見当たらない。そしてとてもエレガントに長い。ピノ・ノアール75%、シャルドネ25%というセパージュ。
シャンパーニュ・エクストラ・ブリュット・ヴィエイエッスマン・プロロンジュ・グラン・クリュ
合田康子さん一押しのVP。V.P.とは長期熟成の意味。淡いラズベリーのニュアンスと木の実、バター。複雑性はトラディスィヨンよりも確実に上で、また確実に旨みがある。酸味がとてもしっかりしているため、トラディスィヨンよりも旨み、膨らみがあるV.P.をより美味しく感じてしまう。どちらを選ぶかは、お財布と相談。ピノ・ノアール60%、シャルドネ40%。
やっぱり世間を賑わすだけのことはありますね。しかしながら、少し若いのかな?というのが正直な印象です。出来るだけセラーで休ませることと、移動直後は我慢すること・・・それが、この素晴らしいピノ・ノアール主体のシャンパーニュ・グラン・クリュを美味しく飲む秘訣でしょう。飲んでみてください。お薦めします! |
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●N.V.Champagne Rose Brut Grand Cru |
シャンパーニュ・ロゼ・ブリュット・グラン・クリュ |
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●N.V.Champagne Blanc de Noirs Brut les Crayeres Grand Cru |
シャンパーニュ・ブラン・ド・ノワール・ブリュット・レ・クレイエール・グラン・クリュ |
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●2003Champagne Brut Grand Cru Millesime |
シャンパーニュ・ブリュット・グラン・クリュ・ミレジメ |
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【ようやっとなんとか間に合った!】
それに数が無いので、さすがにこの辺は飲めず・・・申し訳ない・・・。でも間違いの無い味わいでしょう。お早めにゲットしてください。 |
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フランス■□ Henri Giraud □■シャンパーニュ
アンリ ジロー |
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● 希少なシャンパーニュで知られるアンリ・ジローの「エスプリ・ド・アンリ・ジロー・ブラン・ド・ブラン」と、これまた希少な「ラタフィア」が少量入ってきました。
あ、重ねて申し上げますが、エスプリの方は「ブラン・ド・ブラン」でして、ピノ・ノワールの入ってないスッキリタイプの方です・・(^^;;
昨今のユーロ安、円高の影響を享受させていただいて・・・と言うことでしょう!
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●N.V.Champagne Esprit Blanc de Blancs Brut |
シャンパーニュ・エスプリ・ブラン・ド・ブラン・ブリュット |
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これは安くて滅茶苦茶旨い!超お奨めです!
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【 これは旨い!しかも目茶安い!】
アンリ・ジローのシャンパーニュと言うと、
「敷居が高くてね〜・・・取っ付き難いよね〜・・」
と言うような印象が大きく、ツイツイ、
「まあ・・・別にいいや・・」
と、後回しになってしまっていました。
まあ、スタンダードで7千円を超えるようなネゴシアン・マニピュランのシャンパーニュに、さほどの思い入れも生まれなかった・・と言うのが素直なところかもしれません。昔はボランジェのスタンダードが三千円台で販売可能でしたので、随分と販売させていただいた覚えも有りますが、どうもシャンパーニュはブランド志向が蔓延ってしまって、
「高いほどイメージが良い」
「他(競合)が値上げしたから当方も・・」
というような意識が有る様です。
まあ、イヴ・サンローランの大きなバッグが2〜3万円では、確かにブランドイメージは保てないのかもしれませんし、原材料費に充当する程度では、営業など出来はしないでしょう。それでも、どこかに
「リーズナブルだ」
と思わせるような部分が無い(例えば再販とかも含めて)と、何にしても手が出ないと言うものでしょう。
しかしながら、ここのユーロ安の性でしょうか。税込み5千円ほどでのアンリ・ジローのシャンパーニュはかなりリーズナブルでは無いでしょうか。
アンリ・ジローはアイ村の生産者ですから、基本的にはピノ・ノワールの秀逸さを誇るべきなのでしょうが、
「2010年の酷暑!」
を考えますと、
「いや〜、なんてったってブラン・ド・ブラン!」
という、声無き声が聞こえてきます。
「丸くなって無い、表情にまだ表れ切らないピノの旨みは取り合えずいらない」
と考えるならば、
「キリっとしたシャルドネの旨みで暑さを忘れる」
ことをお奨めしたいと思います。
グラスに注ぐと、とても肌理の細かい泡が旺盛に見られますが、強い酸味で口をすぼめてしまう様なことが全く起きないのがこのブラン・ド・ブランの良い部分ですね。とても柔らかく、例えばフランソワ・ベデルに近いような、柔らかいテクスチュアを持っています。酸味はエッジをまるで感じない、しかし充足されたもので、フルーツを想像させるのに最低限度を超える程度の「クレバー」な計算されたものです。泡と同様、テクスチュアもソフトで、華やかな果実の香りが、軽い石灰系ミネラリティとともに、エレガントに感じられます。中盤から余韻に掛けては、
「おお〜!すっげ〜!」
みたいなデモンストレーションは全く無く、しかしながら、知性と理性、悟性を感じさせつつ、見事な輪郭を描き収束していきます。
見事なまでに最初から最後までエレガントです。突出する事無く、不足することの無い、しかしキレが良く柔らかい・・・そんなシャンパーニュです。
今回の価格で販売できるのは2ケースのみですので、この機会に是非!ご購入のご検討をお願いいたします。お奨めします!
エージェント情報 |
シャルドネ100%。一定の温度に設定されたタンクにて澱と共に熟成されたワインを使用。?
爽やかな印象の色合い。縁がかすかに緑がかった黄金色。きめ細かな泡が立ち上る姿は見ていて心地よく、ムース状にグラスの縁に広がっていきます。
まず、柑橘類の砂糖煮、生ハシバミの実、そしてアカシア、バイカウツギ、スイカズラといった「春の花」の繊細なフレグランスが、控えめながらも主張を持って香ります。その後、パイナップル、ライチ、バラ、アーモンド、エキゾチックで熟した果実の香り、仄かなグリル香が広がります。更に時間が経つと、ミネラル、石灰、ヨードといったテロワールの持つキャラクターが現れます。
アタックは爽快感溢れ、味わい深い。スパークリングならではの溌剌さ(とはいえ攻撃的なところは全く無い)を楽しむことが出来ます。フィニッシュもしっかりとしていて、酸やミネラル感と共に余韻が長く続きます。
デリケートでピュア。はじける様爽快感、それでいて優しさもあるシャンパーニュ。サービスは8度ほどで。普段飲みは勿論、お友達との気さくな集まり、パーティーやちょっとしたご馳走の際など、幅広い場面で活躍します。軽めの味付けのお料理で、身の締まった食材を合わせることをお勧めします。魚のグリル、貝類、ハードチーズ(シェーヴール、パルメザン)などと好相性です。
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イタリア ■□ Trevisiol □■ ヴェネト
トレヴィジオル |
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●安くて美味しいプロセッコが入荷です..
「ん?noisy さん..すでに紹介済みじゃないの?」
と言われてしまいそうですね。定番ですが、追加でのご紹介です。
●カンティーナ情報
トレヴィジオル・ファミリーはヴェネト北部で「初めてプロセッコを造り始めた人達の内の一人と言われ、100年もの間、伝統的なスプマンテを醸しています。300メートルの標高を生かし、25ヘクタールの畑からのプロセッコをゆっくり時間を掛けて醸造しています。タンク発酵・熟成のピュアタイプです。
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●N.V.Prossecco Brut |
プロセッコ・ ブリュット |
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プロセッコ・ディ・ヴァルドッビアデーネ ブリュット からの変更です。
中身は一緒ですが、D.O.C.G.に格上で認証料分の値上げが厳しいため、
単に「プロセッコ D.O.C.」にて出荷していただいてます。
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【キレの良さと美しい酸が素晴らしい! 】
プロセッコというとどんなイメージが有るでしょうか..。イタリアでは「喉で飲め!」と言われているようですので、日本人のビールを飲むことに近い感覚なんでしょうね。noisy
的には、
「リンゴ系の香り、酸味がしっかり、後口に少々のビター」 で、もっと言ってしまうと、 「野暮ったいものが多い」 「しっかり造ろうとすると鈍重になりがち」 と思っていました。
そして、イタリアの安価な泡ものを、必死こいて探していましたが、見つかってもほとんどが
「甘さに逃げた酸の無いもの」 = 「原液(もとのワイン) の質の悪さを隠す」
でした。今回ご紹介のトレヴィジョルの2アイテムには、そんな部分は見あたりません。
実際に飲んでみると、
「リンゴ系の香り、酸味がしっかり、後口に少々のビター」
は、まったくそのままです。かなりの辛口仕立てですが、ボディに膨らみがあり、少々のビターを伴う心地よい余韻が実に長く続きます。
ちょっと脱線しますが、超辛口の泡ものというのは 甘みという逃げ場が無いために、元となるワインの質がとても重要です。これが駄目だと
「汚い」味わいになってしまいます。ですので、ブリュットタイプは質の良い白ワイン原液を使用するため、通常は価格は高めの設定になります。
ミネラルに青黄赤のリンゴ、柑橘類。超辛口ながらも膨らみが有り柔らかい。酸度のレベルも適切でしっかりある。切れ上がり良く、滋味深く長い余韻が続く。
良くできたプロセッコだと思いますよ。お薦めします。
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フランス■□ Francoise Bedel □■シャンパーニュ
フランソワーズ ベデル |
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● 自然派の造り手です。とても柔らかで旨みのある味わいが素晴らしいシャンパーニュです。同じムニエを多用する生産者にプレヴォーやジョゼ・ミシェルが
いますが、また違った個性を持っています。
http://www.nouvellesselections.com/winery/detail.php?post_id=1000125
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フランソワーズ・ベデルがもともとビオディナミをはじめたきっかけは、息子ヴァンサンの病気でした。現代的な薬はまったく効かず深く悩み続けた末、最後に出会ったホメオパシー(同毒療法)によって完治しました。「世界の見方が変わりました。それで、ぶどうにも同じことがいえるのではないかと考えるようになり、やがてビオディナミに出会いました」。そのヴァンサンもツィント・ユンブレヒトやシャトー・ド・モンテリーでのビオディナミ修行を終え、今日母と力を合わせてシャンパン造りに情熱を注いでいます。 |
真のビオディナミストとして驚異的なまでに畑に手を尽くす彼らこそ「求道者」の名にふさわしく、その結晶たる彼らのシャンパンは、魂がしびれるほどの感動作であります。ルロワ女史やルフレーヴ女史と日々情報交換しているフランソワーズは、彼女たちの主催する「BIODYVIN」のシャンパーニュ唯一の加盟メンバー。地球全体を生命として捉え、あらゆる生命体を癒すためのワイン造りを実践しています。
ロベール・ヴィネはホメオパシーの恩師の名を冠した特別キュヴェ。ピノ・ムニエ88%。コルク熟成、ひもコルク |
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●N.V.Champagne Comme Autrefois Brut |
シャンパーニュ・コム・オートルフォワ・ブリュット |
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再入荷!留め金では無くて「留め紐」なのがカッコいいです!
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【フランソワーズ・ベデルのトップ・キュヴェです!】
ピノムニエ78%、シャルドネ13%、ピノノワール9%のブレンド。平均樹齢はシャルドネが30年のVV、ピノノワールが15年、ピノムニエが30〜60
年のVVで、最良区画のぶどうのみを使用。ラベルにミレジメ表記はありませんが、現在販売中のものの中身は1998年100%の単一ミレジメものです。
50%を新樽で、50%を数回使用樽で発酵し、そのまま8ヶ月間樽熟成。王冠ではなくコルク栓でビン熟成。ドザージュは11.35g/l。「コム・オート
ルフォワ」は「昔のように」の意で、樽での発酵と熟成、コルク栓によるビン熟成が昔のシャンパンの製法であることから命名されました。2003年度「シャ
ンパーニュ・ド・ラ・プロプリエテ・コンクール」で金賞受賞。フランソワーズ・ベデルの最高キュヴェです。 |
いや〜、このシャンパーニュだけは、
「絶対に飲むぞ!」
と決めていますので、出来れば飲んでからご紹介したかったんですが、ちょっと間に合わず・・取り合えずのご紹介になってしまったことはご容赦ください。
ですが、後々シャンパーニュの偉大な年と言われそうな1998年です。ヴィンテージ表記が無いというだけで、実際は1998年なんですね。ですから、もしこのベデル最高のキュヴェ、コム・オートルフォワを入手されたら、ご自分の手で、
「Recolte 1998」
とか、
「1998」
だけでも良いですから、白マジックなどで瓶の横の開いているスペースに書かれたら良いと思いますよ。もっとも、裏のラベルの横に小さく
CA.98001 と入っていますので、目の良い方なら間違えないでしょうが、かすれてしまうことも有りますから・・・。ベデルの最高キュヴェ、きっととても美味しいと思います。 |
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フランス■□ Domaine
Vouette et Sorbee □■シャンパーニュ ドメーヌ ヴエット エ ソルベ |
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● アンセルム・セロスの弟子、もしくは同じ意志を持つ者、ベルトラン・ゴトローのドメーヌ・ヴエット・エ・ソルベ
です。
2005年に日本初登場ですから、まだ余り知られていない造り手ですが、生産本数の少なさからすでに希少なシャンパーニュになっています。
ラシーヌさんの資料より引用 (まるまる
コピー)
DOMAINE VOUETTE ET
SORBEE ドメーヌ・ヴエット・エ・ソルベ
ドメーヌ・ヴエット・エ・ソルベは、各地の個性の発見を可能にするAOCと一体になった人たちとの出会から生まれました。その精神にのっとって私たちは、ドメーヌの有するテロワールの可能性を表現するように努めています。そのことは、〈日々の友〉ともいうべきテロワールからの産物、つまりはワインに対して、耳をかたむけ、懐疑をし、敬意をはらうことなのです。
《キュヴェの要約》 CUVEE
FIDELE キュヴェ・フィデル このキュヴェには、その生まれ育ちが息づいています。 ブドウの栽培家であるヴィニュロンは、畑の側に立って働き、醸造家であるエルヴェールは、ワインの側に立ってはたらくのです。 最低限のアッサンブラージュ(樽寄せ;畑別に醸造したキュヴェを組み合わせること)しかしていないため、ヴィンテッジを支配している要素、つまりは〈活きている土壌〉というものを、飲み手のあなたは容易に見抜けるはずです。 《キュヴェの詳細》 ドメーヌのすべての意志はよけいな手を加えないことです。しかしそれぞれのキュヴェの側に常に控えていることです。このキュヴェの名前の核になっているFideliteというコンセプトは本来他のものに目もくれずに(テロワールと各キュヴェに)忠実であることです。
このワインの中に、用いられた単一品種のピノ・ノワールの持ち味のすべてを、見つけ出せるでしょう。すなわち、明瞭な〈石灰質の感興〉(とはつまり、純粋なキメリジアン土壌に由来する感覚的な特徴)、野生酵母のみから生じる本当の発酵がもたらす〈しなやかさ〉、木樽での一貫した醸造がもたらす〈長いアロマ〉を見いだせるはずです。
味わうときには、私たちの情熱の跡をぜひ追いかけていただきたいものです。時間の中に、あなた自身をゆだねてください。FIDELEというキュヴェには、酸化させることと、空気と接触できる空間、および冷たすぎない温度が必要なのです(10度は禁物。12度か14度…にしてください)
もし(普通のシャンパーニュにくらべて)、色調が濃すぎるとか、泡立ちがただちに弱まりやすいとか、香りがやや発散しがちだと思うのならば、それは正解なのです。FIDELEというキュヴェは、なによりもまずワインなのですから。
Les
grands lignes du domaine VOUETTE &
SORBEE ドメーヌ・ヴエット・エ・ソルベの概略
ジュラ紀層の土壌にしっかりと根をおろした4haの畑に植わるブドウの平均樹齢は、20年になります。畑の土壌は、3/4以上がキメリジアン階の斜面にひろがり、残りの1/4は純粋なポートランド階の断片的な地層から成ります。この1/4の畑(Sorbee「ソルベ」と呼ばれるリューディをもつ)にはピノ・ファンが植えられています。 (*ピノ・ファン(Pinot
Fin
):ピノ・ノワールのクローンのひとつ。果粒が小さく果皮が厚いために、より特徴の際立ったワインを造ることができるとされるが、樹(幹)が真っ直ぐに育たず収量が低い。)
品種の構成は、シャブリに近いためにシャルドネが多く植えられていると思われるかもしれませんが、実際には生育に時間がかかるピノ・ノワールが圧倒的に多く植えられています。土壌学、クリマ、動植物相、密植度、粘土質を含む表層土...などの理由からです。
繁忙期には友達や、学生や、義兄、家族、研修生らに助けてもらっていますが、一年をとおして二人(私たちゴトロー夫妻)で仕事をしています。
栽培方法は細心をきわめています。畑の片隅で発酵させた堆肥を用い、重量のかかるトラクターは厄介払いして「モト・シュニレ」と呼ばれる小型耕作機を使い、果樹栽培と養蜂を再び始めました。 あー、何という幸せでしょう。(「カリテ・フランス」という認証団体からAB格の認証を受け、さらに1998年からはビオディナミに転換しました。)
収穫作業は手摘みで3週間にわたり、伝統的なコカール式垂直プレスで最上の搾汁をします。このあとの作業はシンプルそのもの。ポンプで吸い上げるようなことはせずに重力にまかせ、静かに澱を沈め、臨機応変に400リットルの樽か小樽(225リットル)またはフィエット(1/2樽)に移します。ブドウ果表面の蝋粉にとりついている酵母によって発酵が始まります。発酵をおえたあとも樽のなかで熟成が続けられ、翌年の春には自然にマロラクティック発酵が始まります。その後ビンに移しいれ、ラット板の上でビン内発泡がおこり、ピュピートゥルの上でルミュアージュ(澱攪拌)し、空中に持ちあげてデゴロジュマンし、包装に至ります。
このように、すべてのカーヴでの作業は、ドメーヌの畑で私とともに働く仲間によって行われます。すべてのことがらにおいて自覚的に仕事をし、かかわりあい、自分自身に誇りをもつという目的のためです。 ――以上、ドメーヌの『カタログ』より
付記[合田泰子]
Bertran Gautherotベルトラン・ゴトロは、シャンパーニュ地方最南端に位置するオーブ県のBuxieres
sur Arceビュシエール・シュル・アルス村の農家に生まれました。代々農業とブドウ栽培を家業とする家系で、当社でご紹介しております《リシャール・シュルラン》は母方の従兄弟にあたります。兄が農業を受け継ぎ、ベルトランはブドウ畑を受け継ぎました。父の代まで化学肥料を使用していたため、収穫量が大変多く、ブドウを協同組合に売っていました。1992年にベルトランが畑を継いですぐさま有機栽培に転換し、'93年から除草剤の散布をやめました。が、長年にわたる化学肥料の影響で樹勢が強く、なかなか収量を抑えることができず、理想のブドウを得るまで時間がかかりました。ようやく2001年ヴィンテージを最初のリリースとすることができました。その間、土壌分析の世界的権威であるクロード・ブルギニョンに栽培の教えを乞い、'98年からはビオディナミを実践し、'99年からアンセルム・セロスのかたわらでシャンパーニュ造りを学びました。 日本のネットショップでの説明に「アンセルム・セロスの弟子」と称される造り手は何人かいます。が、アンセルムのもとで学んだジェローム・プレヴォーによれば、「実際にはアンセルムはけっして弟子をとらない。真剣に自然な醸造によるシャンパーニュ造りを目指す者には、アンセルムは扉をあけ、日常の作業を通して経験の中で身に付けたアンセルム流の秘伝をわかちあう。自ら教えるというような態度をとらずに、質問をすればどんなことでも答え、一緒に考えてくれた」ということです。その意味では、ベルトランをふくめてすべての者が「アンセルムの弟子」ではなく、どのように、なにを学んだかが問題なのです。
ベルトランは、アンセルムの考え方と問題解決法から多大なヒントと影響をうけた醸造方法によって、2001年最初の(キュヴェ・フィデル)を4000本(ピノ・ノワール100%)造りだしました。2002年と2003年は5000本、2004年は10000本の生産量でしたが、今後もこれ以上生産量を増やす予定はありません。発酵・熟成の多くは225リットルの樽でおこなわれますが(《アルノー・アンテ》など、ブルゴーニュの造り手から譲り受けています)、シャルドネは2002年に買った400リットルの樽で発酵・熟成されます。
私は、シャブリでただ一人高質なヴァン・ナチュールを造る《アリス・エ・オリヴィエ・ドゥ・ムール》に紹介されて、このワインに出会いました。オリヴィエは、「ベルトランのシャンパーニュを味わったら、ほとんど他のシャンパーニュはもう飲めない」と言いながら、強く私に会いに行くようにすすめてくれました。今ではすでに、パリの有名ビストロでひっぱりだこで、たとえば"バラタン"の黒板では、シャンパーニュは《ジャック・セロス》、《ジェローム・プレヴォー》、そして《ヴエット・エ・ソルベ》の3種類だけがオンリストされています。 いつも申し上げていることですが、潟宴Vーヌがシャンパーニュを選ぶ基準は、〈造り手の個性とテロワールを映し出した、気品とエレガンスを備えたワインであること〉です。現在この国で話題になっている、「ビオ」の名のもとに売られているシャンパーニュには、とかく気品とエレガンスが欠けがちなような気がしませんか。あえて私たちは、ヴエット・エ・ソルベをビオディナミで栽培されたことを強調すべきでないと考えます。偉大なシャンパーニュの造り手にまた一人、新星が仲間入りしたと考えています。
畑と品種: Vouetteヴエット:1ha シャルドネ、2haピノ・ノワール Sorbeeソルベ:1ha ピノ・ノワール どちらの畑もともに標高340mの斜面にあり、ヴエットは家のすぐ裏にある畑で、ソルベは果樹園と森に囲まれた斜面にあり、隣人もないので、ビオディナミの環境がよく維持されています。 もっとも古い畑は樹齢が35年ですが、'85年と'86年の大凍結のために植え替えたので、大半の平均樹齢は20年です。この地域の平均収量は75−80hl/ha ですが、タイエを長くすれば200hl/haとすることも可能なので、途方もなく収量が多いのが現実のようです。が、ゴトロの収量は枝一本あたり1房のみに仕立てるので、わずか20−25hl/haです。 2003年は、ロゼを2樽造りました。シャルドネはこれまで自家消費用のみでしたが、2004年は100%シャルドネのキュヴェも作られました。
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●N.V.(2007)Champagne
Cuvee fidele Extra Brut |
シャンパーニュ・キュヴェ・フィデル エクストラ・ブリュット |
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●N.V.(2006)Champagne
Roze Saignee de Sorbee Extra Brut |
シャンパーニュ・ロゼ・セニエ・ド・ソルベ エクストラ・ブリュット |
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【だいぶ成長してきているようです!】
ブログだったかツイッターだったかはハッキリ覚えていませんが、ちょっと面白いのを発見しました。まあ、ツイッターだったと・・思います。シャンパーニュばかりを凄い勢いで次々に開けられていらっしゃって、最後にはボランジェのV.V.F.まで・・・数本飲まれていました。量的にも、良く飲める方だなぁ・・・と言うのが素直な感想なんですが、飲まれていらっしゃるシャンパーニュが、ユリス・コランや、このヴエット・エ・ソルベ辺りから始まってたんですね。それでnoisyも興味を持った訳です。
ヴエット・エ・ソルベよりもユリス・コランが好みだと・・おっしゃってました。また、フランソワーズ・ベデルのコム・オートロフォワも旨いと・・。そして、普段ご自身が基準としていらっしゃる、あるシャンパーニュを飲まれて、
「あれ?いつものお気に入りのこれよりヴエット・エ・ソルベの方が全然旨い・・・なんで?」
と・・・(^^;; 疑問に思われているようでした。敢えてその基準銘柄は公開しませんが、結局釈然としないようで、V.V.F.まで開けてしまった・・という流れのようでした。
ちょっと判ったような気がするのは、ヴエット・エ・ソルベはやはり少し若いんですよね。でも、それを超えて持っている美しさも有るんです。ユリス・コランも美しいですが、ヴエット・エ・ソルベはワイン自体の大きさも持ちつつ、美しさも持っているんですね。そして若さがちょっと邪魔をする・・。けれど、比べてみたり、マリアージュをさせたりとしているうちに、自身の基準が美しさに磨かれて上がって行ってしまったのかな?と・・・勝手に想像してしまいました。
勿論、それは想像に過ぎません。その基準とされていらっしゃったシャンパーニュの調子が今ひとつだっただけ・・・という可能性も否定できません。でも、
「熟成という影響の大きい要素をまだ持ち合わせていない段階でのワインの評価は慣れていないと難しい」
ものです。特にシャンパーニュはその傾向がさらに大きくなりますし、上級キュヴェ、プレスティージュクラスになると余計です。スタンダードを造らない、もしくはそう言った区別を出来ない若手のレコルタン・マニピュランのシャンパーニュの評価には、充分に注意をして当たらないと我々でさえ迷うことが有る・・訳です。
で、今回ご紹介の分、ロゼだけがノン・ヴィンの2006年で、キュヴェ・フィデル、ブラン・ダルジルはノン・ヴィンの2007年です。圧倒的に若いことは理解いただけると思います。
でも、そんなことも理解しつつ、今回キュヴェ・フィデルとセニエ・ド・ソルベをテイスティングしましたが、ヴエット・エ・ソルベ/ベルトラン・ゴトロの成長を確信させてくれるものになりました。(ブラン・ダルジルは少なすぎて出来ませんでした。)
キュヴェ・フィデルはピノ・ノワール(ピノ・ファン)100%ですが、この2007年の出来が素晴らしいです。泡は旺盛で肌理が細かく、ピノの旨みとエレガンス、美しさがキラリと光って感じられる物です。この仕上がりなら、到着後少し休ませるだけでも、実に美味しく飲めるでしょう。勿論2〜3年熟成させるとさらに味わいの押し出しと、ピノ由来の妖艶さも生まれてくると思います。これはかなりお奨めです。
ブラン・ダルジル は・・・・皆さんも飲んでみたいですよねぇ・・・。結構男前な味わいなんですよ・・、今までチラッと飲んでみた限りにおいては・・ですが。こちらは申し訳有りませんがお一人様1本限りでお願いいたします。
で、セニエ・ド・ソルベ ですが、これがちょっと凄いです。今までも結構赤ワインっぽいシャンパーニュ・ロゼだったんですが・・・
「お〜い!・・・これはロゼじゃ無いだろ〜!?赤ワインをシャンパーニュにしちゃってもいいのぉ〜?」
と・・叫びたくなるような味わいなんですよね。・・・そう、色はしっかり濃いし、ピノの味とコクに・・・タンニンもそれなりに有るんですよ!それも思いっきりドライな味筋で泡もテクスチュア良くしっかり存在!・・noisy
もこんなシャンパーニュのロゼは初めてです。どんな熟成を辿るのか・・今のところちょっと見えません。
「脂がシッカリ入った肉と合わせたら美味しいだろう・・」
などというシャンパーニュは、このセニエ・ド・ソルベをおいては絶対に無い!と断言できます・・・(今のとこ!)
そんな訳で、お料理の途中で泡ものが欲しくなる時って・・・あるでしょ?・・あぁ〜、でもこれから肉だしなぁ・・・どうしようも無いぞ・・・おっと、待てよ、セニエ・ド・ソルベの2006年が有ったんじゃなかったっけ?
ピノの深みと、質の良いタンニンが、ジュヴレ=シャンベルタン、クロ・サン=ジャックの代わりをしてくれたら・・・そんな経験は中々出来ませんよ。ちょっと・・・いや、是非検討されてみてください。シャンパーニュの赤は、コトー・デュ・シャンプノワーズだけじゃ無かったと、感じていただけると思います。まあ、最もソムリエ試験には絶対出ません♪♪
以上3点、お奨めさせていただきますのでご検討よろしくお願いいたします。
P.S. 下の文を読んでいて思い出したのですが、我が愚息のことを心配してくださるお客様も多くいらっしゃってますので補足です・・・。どこかに書いたかもしれませんが、下のような経過を辿って、今年、ついに音楽専門学校に入ってしまいました。まあ・・好きに生きてくれて構わないんですが、苦労するぞ〜!
以下は1年前のコラムのコピーです。お間違いの無きよう・・・
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【若いですが将来に期待!】
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・・・その少年は新聞配達をしていた。雨が強く降る日も風の日も、雪が積もっていようが自転車を押していた。通う高校までは1時間半以上もかかるというのに、午前3時過ぎには起きて眠くだるい体に鞭打って毎朝新聞を配るのだ。ただの一念だった。彼はエリック・クラプトンになりたかった。クラプトンのようにブルースを奏でたかったのだ。
高校2年生になる息子がいきなり、
「エレキが弾きたい・・」
と言い出したので、
「ん・・・?何だよ今さら・・・」
と返しました。
まあ、以前にも、
「せめてギター位弾けたほうがかっこいいんじゃない?」
などと振っていた訳ですが、
「ふん〜・・・」
みたいなそんな気の無いニュアンスで、全く興味を見せませんでしたので、noisy
にとっては青天の霹靂です。最も家に転がっていたエレキギターは、70年代のボロボロのストラトキャスターで、そのままの状態で弦を張って弾いたとしても数分後には弦が切れてしまうという・・・、フレットを打ち換えたり、アチコチ直さないとまともに弾けないような状態のものが1本だけでした。
「まあ、アコギ(アコースティック・ギター)を貸してやるからそれでも弾いてみて、才能があるかどうか自分で確かめてみたら?」
と、丸め込んでおきました。
当然ながら最初は全く弾けませんので、コードのF(判るかなぁ・・・)の押さえ方や、ストローク(右手の動かし方)などをレクチャーしましたが、何とかできるようになったので、
「後で働いて返せよ」
という約束で、最近とても安くなったギブソンのSGというエレキギターを購入しました。息子は気に入っているようです。
血は争えない、などと言いますが、先行きはどうなるのか判らないにせよ、noisy自身、四半世紀以上前にすっかり捨てたはずの音楽への気持ちが再び呼び起こされるようで、ちょっと複雑な気持ちです。
いずれにせよ、息子にとっては「数ある楽しい遊びのひとつに過ぎない」のかもしれませんが、将来的に何が結びつくのか、新たな境地に向かう出発点になるかもしれません。
シャンパーニュのレコルタン・マニピュランの多くも、親がヴィニュロンをしていたり、ワインに仕立てていたりしていたのがほとんどです。今回ご紹介のヴエット・エ・ソルベも、親を継いでRMになっています。そして、ジャック・セロスのアンセロム・セロスから多くのことを学び、自身のシャンパーニュの味わいを磨いています。
まあ、おそれ多くて不肖の息子とは比較には全くなりませんが、葡萄栽培農家を継いでRMへと転身するのは当然のようにも見えますし、ごく普通に簡単なことのようにも思えますが、実際はとても大変なことです。シャンパーニュの醍醐味は、
「時間が造る奇跡」
にある訳です。長い年月を掛けて磨き磨かれ、初めて優れたシャンパーニュに変身します。多くのメゾンは、企業連合に買収され、「ブランド」のひとつ、フラッグシップとしてのシャンパーニュになっています。長い年月が必要なシャンパーニュは在庫にそれだけ「膨大な資金」が要求されますから・・・。長く孤高の位置にいたクリュグ家でさえ、オーナー家としての尊重はされているものの、ブランドに買収されています。
ヴエット・エ・ソルベもそうですし、この下でご紹介するジェローム・プレヴォーも、そう言った事情は全く変わりません。ですから、貯酒する能力は全く無いのでノン・ヴィンテージ表記でデゴルジュ後にリリースしています。プレヴォーの場合、すでに評価が付いてきていますが、ヴエット・エ・ソルベはまだこれからです。今までにリリースされたワインが若いので、妥当な評価がされていないのが実情です。
しかし、入ってくる数量は年々厳しくなりつつあります。昨年までは何とか飲めてのご案内でしたが、今年度は今のところ飲めるような予定にはなっていません。(残るようなら考えますが・・)それに、シャンパーニュ南部のオーヴ産とは言え、セロス直伝ともいえるような、コシがあり、美しい旋律を奏でる味わいには感動させられます。
今、おそらくnoisy達は、新しい時代のシャンパーニュ生産者のスターたちが羽ばたきだす瞬間に生きているのでしょう。それは、ジェローム・プレヴォーもそうでした。かつてのアンセロムがそうだったように・・・そしてきっとヴィエット・エ・ソルベもです。
シャンパーニュの中心から外れた地域で、とてつもない大きさを持ちながら美しいワインにしあげています。きっと良い出来になったはずの2005年も・・・そうでしょう。noisyが見る自分の息子は、余りにも頼りなく、意気が足りませんが、それに少し近いような気持ちで、まだ若く熟成不足のシャンパーニュを見ていただければと思います。きっと3年後・・・、出来れば5〜6年以上見守っていただければ、2000年代に「新しく素晴らしいRMの誕生の瞬間」にいたことを感じていただけると思います。
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上記は、昨年に書いたものをそのままコピーしましたので、若干現状と変わっている部分も有りますが、読み変えていただければと思います。
で、到着直後なので飲まない予定だったんですが、結局、2005年のブラン・ダルジルのマグナム以外は飲むことになりまして、この新着を出す前日にテイスティングしました。なかなか・・・良く出来ていたと思います。
●N.V.(2006)シャンパーニュ・キュヴェ・フィデル エクストラ・ブリュット
ピノ・ノアール(ピノ・ファン)。濃密さを奥に閉じ込めた美しいシャンパーニュ。葡萄の全てをナチュラルにエキス化されたワイン。ドメーヌの看板ワイン。
ドライながらも、ピノ・ノワールの深遠さを持つ、コクの有る味わいです。一瞬、ロゼ?と見間違えるほどに、やや赤い色合いが入っています。ややマッタリとしたボディ感を柔らかな泡が颯爽と包んでいます。やはり少し早いですから、出来ることならばあと2〜3年・・・寝かせてほしいところです。泡質も向上し、旨みや全体のバランスもかなり成長するはずです。
●N.V.(2006)シャンパーニュ・ブラン・ダルジル エクストラ・ブリュット
シャルドネによるブラン・ド・ブラン。可憐さをみせるコート・デ・ブランのブラン・ド・ブランとは同軸上の対極。ねっとりとしつつも美しいシャンパーニュ。極少。
かなりドライで繊細な表情を見せるシャンパーニュです。キリリとして、物凄く柔らかいが、何か思いつめたような緊張感が有ります。何しろ何本も無いので・・・購入できなかったら申し訳ありません。こちらも3年ほどは置いて欲しいところです。飲めないことは無いですが、必ず深さが出てくるはずです。
●N.V.(2005)シャンパーニュ・ロゼ・セニエ・ド・ソルベ エクストラ・ブリュット
ピノ・ファンをセニエして造られる淡い色合いのロゼ。キュヴェ・フィデルより果皮のニュアンスを強く感じさせる。少量。
こちらは結構、複雑性を感じさせてくれるポテンシャルの有るロゼでした。しかしながら到着直後ということも有ってか、ちょっとナーバスになっていたようですね。要素の一つ一つは素晴らしいんですが、バラけて感じられました。
お客様もシャンパーニュをnoisy から購入いただき、着いて休ませずに飲まれる場合も有るかと思いますが、やはり泡持ちのシャンパーニュこそは、しっかりと休めて飲むべきだと思います。まず、泡の質が違います。柔らかでクリーミーな部分が、休ませないと出てこないでしょう。それに上記のように、要素がバラバラになって感じられてしまうと思います。
こりらのロゼは、やっぱりあと2年ほど経ってからが良いでしょうね。とても少ないので・・、お早めにゲットしてください。
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