フランス■□ Pierre Beauger □■オーベルニュ
ピエール ボージェ |
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● 今回のピエール・ボージェも、さらに飛びっきりべらぼう! そんなワインをご紹介します。このワインを皆さんがどう判断するのか、 noisy
自身とても楽しみにしています。だってやね~、凄いワインですわ、ホンマ..(いつから関西人?)
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●N.V.(2004)le Champignon Magique V.d.T Blanc |
ル・シャンピニヨン・マジック |
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●N.V.(2001)le P'tit Vieux (S.G.N.)V.d.T Blanc |
ル・プティ・ヴィユー・ブラン |
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【本当にとんでもないシャルドネです!身体よりも心に染み入ります・・・】
最初にお断りしておきますが、シャルドネ種の白ワインではありますが、ピュリニー=モンラッシェとか、コルトン=シャルルマーニュだとかの高貴なAOCのリューディのワインと比べるべきワインではありません。それに、そのようなワインが呑みたいのであれば、ピエール・ボージェのこれらのワインを選ぶべきでは有りません。
畑の力とか、ひいては地球そのものの一部分を身体に取り入れている、もしくは、別けて貰っているというような不思議な感覚にさせる・・・有る意味で「魂(たましい)」を感じるワインです。洗練さ?畑の個性?そんなもん、どうだっていいじゃない!葡萄という生物から分けてもらった珠玉の液体を飲ませているだけだよ、と言っているような気がします。
おそらくとても個性的・・・なのでしょう。グラスに注ぎ、その色合いに驚いてください。神々しいまでに輝く黄金色は、内容物でやや乱反射しています。香りを造りだすエネルギーはとても大きく、徐々に変化しながら開いてゆきます。ねっとりとしていてさらり、恐ろしいほどとても静かな余韻がいつまでも続いてゆきます。さらには、美味しいのか、美味しくないのか、という判断さえももうどうでも良く、この静かで熱いパワーに浸っていたい・・・と思ってしまいました。
ル・シャンピニヨン・マジック
本当にピエール・ボージェらしいシャルドネです。「切れ」などまったく無いようにも思える分厚くソフトなテクスチュアから、存在そのものが一瞬無くなったような錯覚。しかし確実に存在していて、口内で徐々に巨大化し、ゆっくりと沈静化してゆく。ピュアなニュアンスを持った余韻は思いっきり長く、いつまでも続くようだ。
シャルドネだと、構えるからそんな感じになってしまうのかもしれません。これは葡萄の酒なんだと思えば、とても良く理解でいるような気がします。美味しいのか美味しくないのか・・云々と書きましたが、noisy
には、滅茶苦茶美味しく感じられました。ずっと浸っていたいと思わせるワインです。
しかし、テイスターとしての noisy がそれで良いのかどうか。きっちりとテロワールだとか、AOCだとか、価格が適正かどうかとかの判断をするべきじゃないのか・・、と問う、もう一人のnoisy
がいます。「いいんじゃないの?美味しいんだから!」という本人とのせめぎ合いです。
これは素晴らしいとだけ判断すべきだと結論しました。最初に申し上げましたように、魂のワインと言えると思います。是非とも飲んでみてください。心底ピュアで「まんまる」な、地球そのもののようなワインです。
ル・プティ・ヴィユー・ブランS.G.N. (甘くないです)
いや~、いやになっちゃいますね。どうコメントしたらよいのか、本当に悩みます。美味しいんですよ!滅茶苦茶!時間の経過での変化には、超高級ワインにしか存在しえない表情が、メクリの遅い紙芝居のように、順々に出てきます。やや褐色の入った、にごったゴールドには、わずかにシェリーっぽいニュアンスも感じられるし、まるで豪勢なソーテルヌのような貴腐の「蜜っぽい」ニュアンスもある・・・しかし、基本的に味わいはドライなんです。
かっこして、S.G.N.とご紹介していますとおり、セレクション・ド・グラン・ノーブルだそうです。いつまで経っても「発酵」が終わらず、昨今ようやっと落ち着いての出荷だそうです。今は2007年ですよ!このワインのヴィンテージは2001年・・・。アルコール度は15.5度!滅茶苦茶まったりしていて、後口が意外にもサラリなのは、ル・シャンピニヨン・マジックと一緒。そして素晴らしく香ります。いや~、本当にとんでもないワインです。
これに合わせるお皿はなんでしょう?フォアグラの方が負けてしまうかもしれない・・などと思っていますが、試していないので判りません。・それに・・甘くないとは言ったものの、甘いようなニュアンスはてんこ盛りなんですよねぇ・・・。いつまでも変化して行くこのワインに付き合っていると、気が付いたら夜が明けてた、なんてことになるかもしれません。これも凄いワインだと思います。是非飲んでみてください。お奨めします! |
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●N.V.(2006)Vitriol R06 V.d.T Gamay |
ヴィトリヨル R06 ガメイ |
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【素晴らしいです・・・】
本当は最後の最後に書き上げようと、このコラムを残していたのが仇となってしまいました。流石に時間が不足しているので書き切れません。
でも、ピエール・ボージェが失敗した、例のガメイの美味しさを知っていらっしゃる方には、もしかしたら短くても伝えられるんじゃないかな?と思って、あえてこのコラムは次回に回さずに残しました・・・・。余りに安易ですが!
要は、以下でご紹介した「レトゥルディ」の「成功バージョン」です。これがびっくりするほど構成が大きい!マイナー産地のガメイでもここまで出来る!という見本です。美しくて縦に積み上がった構造が見事です。でも、レトゥルディの味わいとは、今は全く違いますのでご注意くださいね。一押しのワイン・・・ちゃんと書きたかったけど、締め切り時間です。すみません・・・

【
これほどに芯から香るワインが今まであっただろうか!飲んでみてください!】 同じワインを販売している方は多くいても、そのワインをどれだけ見つめる気があるかどうか、で大きな違いが有ると思っています。いや、むしろワインの方から語ってくれるので、その言葉に聴く耳を持っているかどうか..それがワイン屋の行く道..(お~い、かっこつけ~♪)
そんなことは置いて本題にサクッと入りましょう。まさにべらぼうなワインです。だってね..
造った本人
--> 失敗作だから瓶詰めせずに放置 失敗作を輸入した人
-->酸化の進み具合が気になるし翌日まで持たないみたいだから安く紹介 (それでも
良い面が気になって仕方が無いらしい!) 偉そうに書いてる noisy -->
こんなにべらぼうなワインにはそうは出会えないと絶賛
三者三様ですよね。何が真実なのか確かめてみる気の有る方には、こんなに面白いワインは無いんじゃないかと思います。まあ、そうじゃなくてもですね、noisy
が素晴らしい、と言ってるんだから騙されてみようよという、思わず noisy
も涙ぐんでしまいそうなお方にも、きっと喜んでいただけると思います。
で、ようやく 「べらぼう」
の意味に入るわけですが、まずその前に.. 1.キャップシールが無い 2.瓶から見える色がロゼじゃ無いか、と思えるほど薄い。しかし、グラスに注ぐとそれほど薄くも無い。 3.腱鞘炎を患っている方、物書きのお仕事をされている方は、飲むのを止めた方が良いかもしれない
ということを申しておきましょう..(^^;;
だってね、目茶苦茶香るんですよ、このワインは!凄いです。3日経ったって全然衰えないですよ。そもそも、ピエール・ボージェは、 「香水のようなワインを造りたい!」 と、常々言っているそうですから..その本人が失敗したと言ってるのがおかしいですよね。時間が経って良い成熟をして、そのように変化しつつあるのかもしれません。
それに順子さんにしても、「説明書を読まれて納得した方だけお求めください」ですよ。決して本人は物凄く美味しいと思って買ったわけではなさそうで(そのように言っています)、酸化の具合が少し気になるけどそれなりに美味しく飲めるし..とのことらしいです。酸化のスピードがワインの年齢に対し速い、というのが気に入らないポイントなのだと思います。醸造家、ビオディナミスト?の立場からの見解と、ワインのみから情報を得るただの酒飲みとはおそらく少し感性が違うんでしょうね。それでも、 「グラスに注ぐともうしょっぱなから香りが立ち込め、香水のよう。これはかなりワインを飲んでいる人、それか全く飲んでいない人は美味しいと思うでしょう」 と、的確な評価をしていますし、個人的には美味しいと思うと言っています。
物の見事にワイン中に香りを閉じ込めた、比較高めのアルコール分は、まさに香水のような存在になっています。葡萄のエキスを見事に抽出したエステルに変化していたのです。DRCのワインのように、エキスの塊と化したワインは、花のような果実のような、有機物と無機物の境にあるものの全ての香りを順番に振りまいているかのようです。味わいも見事、綺麗な輪郭を持ったシームレスなワインで、微細な表情を見せながら美しく収束して行き、いつまでもほのかな香りを漂わせるのです。実際、翌日も3日目も全く問題なく芳香を保っていました。仰天のブケです。
だからね、結局グラスを持ち上げて、鼻で香りを大きく吸い込み、液体と共にさらに膨らませ、余韻を楽しみ、グラスをいつの間にか「くるん、くるん」と延々回し、そして..また鼻で香りを大きく吸い込み、液体と共にさらに膨らませ、余韻を...っていつまでやっとるんじゃ!誰か止めてくれ..という
メビウスの帯に迷い込んだ出口の見えない状態?に陥るわけです。
グラスを振るときと言うのは、香りが余り出てこない時と、とても香るワインに出会ったときに次の香りを要求して振ってしまう時が有ると思いますが、このレトゥルディの場合は全くの後者です。
そう、あなたを「腱鞘炎の一歩手前」まで追い込むかもしれない、悪夢のようなワインです。ですからね、物書きの皆さんは万年筆を持てなくなってしまいますから、どうしても飲みたければグラスは左手で持ちましょう。そして、気は確かに持ち、決して我を忘れるような状況では飲まないようご注意ください。
まあ、冗談のように聞こえるのでしょうが、かなり本気です。もっともDRCのように..とは言っても、樽の影響も無く、葡萄も違い、格の違いは存在します。しかし、大地のエキスをしっかりと葡萄に取り込み、葡萄のエキスを充分に取り込んだエステルには、似た雰囲気がプンプンします。そりゃ、格とすれば全く適いませんし、現状でやや暴れる部分も存在します。それでも良い部分が全てを覆い隠しています。そこに気がつく方は少ないはず..で、後は好みの問題オンリーです。
という訳で、あ、そうそう、品種はガメイです。ガメイというよりは熟したピノ・ノアールにかなり近い。飲んだらおそらく
ぶっ飛ぶ
はずです。それに平気で10年以上は持っちゃうと思います。底知れぬパワーを持った「フランスのへそ」のワイン..騙されてみよう、真実の声を聞こうと思った方だけ..ご購入ください。その結果、騙されちゃったなと思うなら..御免なさいです。腱鞘炎にならぬように回しやすい慣れたグラスでお楽しみください。 「いつもより多めに回しております!」 と、染太郎師匠の声が聞こえてきました..ワインの名前は、「うかつな」という意味。noisy
も レトルディな奴だろうか..超お奨めです!
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● 飛びっきりべらぼうなワイン をご紹介します。このワインを皆さんがどう判断するのか、 noisy 自身とても楽しみにしています。だってやね~、凄いワインですわ、ホンマ..(いつから関西人?)
noisy一押しのレトゥルディとミディは、ピエール・ボージェ自身は「失敗作」と言っています。買い付けた順子さんにしても、レトゥルディは酸化がどうの..と言っています。で、noisy
は、と言うと..
「素晴らしい!」
と断言してしまいましょう。残りの数量を全部確保しましたが、店頭販売分もありだいぶ減ってしまいました。是非是非!挑戦してみてください。大腱鞘炎大会となること請け合いです! |
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●N.V.(2003)l'Etourdi V.d.T.F. |
レトゥルディ |
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【 これほどに芯から香るワインが今まであっただろうか!飲んでみてください!】
同じワインを販売している方は多くいても、そのワインをどれだけ見つめる気があるかどうか、で大きな違いが有ると思っています。いや、むしろワインの方から語ってくれるので、その言葉に聴く耳を持っているかどうか..それがワイン屋の行く道..(お~い、かっこつけ~♪)
そんなことは置いて本題にサクッと入りましょう。まさにべらぼうなワインです。だってね..
造った本人 --> 失敗作だから瓶詰めせずに放置
失敗作を輸入した人 -->酸化の進み具合が気になるし翌日まで持たないみたいだから安く紹介
(それでも 良い面が気になって仕方が無いらしい!)
偉そうに書いてる noisy --> こんなにべらぼうなワインにはそうは出会えないと絶賛
三者三様ですよね。何が真実なのか確かめてみる気の有る方には、こんなに面白いワインは無いんじゃないかと思います。まあ、そうじゃなくてもですね、noisy
が素晴らしい、と言ってるんだから騙されてみようよという、思わず noisy も涙ぐんでしまいそうなお方にも、きっと喜んでいただけると思います。
で、ようやく 「べらぼう」 の意味に入るわけですが、まずその前に..
1.キャップシールが無い
2.瓶から見える色がロゼじゃ無いか、と思えるほど薄い。しかし、グラスに注ぐとそれほど薄くも無い。
3.腱鞘炎を患っている方、物書きのお仕事をされている方は、飲むのを止めた方が良いかもしれない
ということを申しておきましょう..(^^;;
だってね、目茶苦茶香るんですよ、このワインは!凄いです。3日経ったって全然衰えないですよ。そもそも、ピエール・ボージェは、
「香水のようなワインを造りたい!」
と、常々言っているそうですから..その本人が失敗したと言ってるのがおかしいですよね。時間が経って良い成熟をして、そのように変化しつつあるのかもしれません。
それに順子さんにしても、「説明書を読まれて納得した方だけお求めください」ですよ。決して本人は物凄く美味しいと思って買ったわけではなさそうで(そのように言っています)、酸化の具合が少し気になるけどそれなりに美味しく飲めるし..とのことらしいです。酸化のスピードがワインの年齢に対し速い、というのが気に入らないポイントなのだと思います。醸造家、ビオディナミスト?の立場からの見解と、ワインのみから情報を得るただの酒飲みとはおそらく少し感性が違うんでしょうね。それでも、
「グラスに注ぐともうしょっぱなから香りが立ち込め、香水のよう。これはかなりワインを飲んでいる人、それか全く飲んでいない人は美味しいと思うでしょう」
と、的確な評価をしていますし、個人的には美味しいと思うと言っています。
物の見事にワイン中に香りを閉じ込めた、比較高めのアルコール分は、まさに香水のような存在になっています。葡萄のエキスを見事に抽出したエステルに変化していたのです。DRCのワインのように、エキスの塊と化したワインは、花のような果実のような、有機物と無機物の境にあるものの全ての香りを順番に振りまいているかのようです。味わいも見事、綺麗な輪郭を持ったシームレスなワインで、微細な表情を見せながら美しく収束して行き、いつまでもほのかな香りを漂わせるのです。実際、翌日も3日目も全く問題なく芳香を保っていました。仰天のブケです。
だからね、結局グラスを持ち上げて、鼻で香りを大きく吸い込み、液体と共にさらに膨らませ、余韻を楽しみ、グラスをいつの間にか「くるん、くるん」と延々回し、そして..また鼻で香りを大きく吸い込み、液体と共にさらに膨らませ、余韻を...っていつまでやっとるんじゃ!誰か止めてくれ..という
メビウスの帯に迷い込んだ出口の見えない状態?に陥るわけです。
グラスを振るときと言うのは、香りが余り出てこない時と、とても香るワインに出会ったときに次の香りを要求して振ってしまう時が有ると思いますが、このレトゥルディの場合は全くの後者です。
そう、あなたを「腱鞘炎の一歩手前」まで追い込むかもしれない、悪夢のようなワインです。ですからね、物書きの皆さんは万年筆を持てなくなってしまいますから、どうしても飲みたければグラスは左手で持ちましょう。そして、気は確かに持ち、決して我を忘れるような状況では飲まないようご注意ください。
まあ、冗談のように聞こえるのでしょうが、かなり本気です。もっともDRCのように..とは言っても、樽の影響も無く、葡萄も違い、格の違いは存在します。しかし、大地のエキスをしっかりと葡萄に取り込み、葡萄のエキスを充分に取り込んだエステルには、似た雰囲気がプンプンします。そりゃ、格とすれば全く適いませんし、現状でやや暴れる部分も存在します。それでも良い部分が全てを覆い隠しています。そこに気がつく方は少ないはず..で、後は好みの問題オンリーです。
という訳で、あ、そうそう、品種はガメイです。ガメイというよりは熟したピノ・ノアールにかなり近い。飲んだらおそらく
ぶっ飛ぶ はずです。それに平気で10年以上は持っちゃうと思います。底知れぬパワーを持った「フランスのへそ」のワイン..騙されてみよう、真実の声を聞こうと思った方だけ..ご購入ください。その結果、騙されちゃったなと思うなら..御免なさいです。腱鞘炎にならぬように回しやすい慣れたグラスでお楽しみください。
「いつもより多めに回しております!」
と、染太郎師匠の声が聞こえてきました..ワインの名前は、「うかつな」という意味。noisy
も レトルディな奴だろうか..超お奨めです!
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●N.V.(2003)Midi a Quatorze Heures V.d.T.F. |
ミディ・ア・カトールズ・ウール |
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【 いや~、こいつも思いっきりべらぼうなシャルドネ!】
まず、名前の由来。ミディ・キャトーザーと読んで 「 14:00 」ということらしいです。が、ちょっと調べてみたら、正確には
ミディ・ア・カトールズ・ウール と読んで、頭に chercher(シェルシュ)が来ると、
「事をわざわざむずかしくする」 = complicate matters の意味になるという..ちょっと意味深な名前です。
このワインを理解するには、かなりの忍耐を必要とします。だってね..なかなか開かないから..上記のレトゥルディと違って、時間の掛かるタイプなんです。(まあ、他のShopさんは完売してるみたいだからもう良いでしょ)
でも..ポテンシャルは物凄いです。そこがべらぼうなシャルドネの由来。あ、noisy がそんなことを言うから 「コンプリケイト・マターズ」なんでしょうか..
え~、お遊びはその位にして本題に入ります。こんなこと書いてる時間など残されてはいないのに、書き始めると手が止まらない..僅かに腱鞘炎ぽいし..
飲まれる方は、1週間掛けてのんびりとお楽しみください。日に日に成長するワインの姿をつぶさに感じることが出来るはずです。硬いボディが解れだし、少しずつ香りも出てきます。高いアルコール度に閉じ込められたおのおのの要素は、まるで順番待ちをしていたカラフルな衣装の子供たちのようでもあり、
「スタートしていいよ!」
と声を掛けられると、いきなり駆け出してきます。そしていつまでもその辺りを離れようとせず、大好きな友達が来るのを待っているようでも有ります。
いやはや、もうこれは30年選手でしょう。その位平気で持ってしまいそうなポテンシャルを秘めていると思いますよ。最後の一滴が一番美味しいタイプですね。現状は香り、ボディとも閉じ気味ですが徐々に開きます。余韻に僅かにビターを感じますが、実はこれ..ミネラルの集合体+αなんです。物凄いミネラルが最後に固まって感じられるわけです。何故か、比較軽い成分のアルコール・エステルが先に感じられるからですね。あ、後口のビターがミネラルだとは、全てのワインに当てはまるわけじゃ有りませんので悪しからず..
これだけポテンシャルが合って、しかも安価で、土地の要素を根こそぎ取り込んだようなワインを時間を掛けて楽しんでみる..それもちょっと面白いんじゃないかと思います。毎日少しずつ飲めるワイン、それがこのワインの声を聞く最良の方法で、最後の最後を飲んだときに、
「もう一本買って熟成させてみようか..」
という気にもさせるかもしれません。あ、忘れてました、コルクじゃなくて王冠です!ね、面白いでしょ?王冠もしっかり止まっていれば30年くらい平気で持ちますよ。noisy
も、大昔のキリンビールで試していますから..これが結構旨いんですよ、はい。(ビールの詳細を知りたければ又の機会に書きますが!)
挑戦してみましょう。ピエール・ボージェ..本当に天然の入った天才かもしんない!クリスチャン・ショサールのル・ブリソー・ブランを逞しくして、さらに完全発酵させたような味わいです。この意味が判る人ならおそらくGETするよね..おそらく今からしばらくは飲む人を選ぶワインであることは間違いないです。が、お奨めいたします。
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●N.V.(2003)Potion Magique V.d.T.F. |
ポスィヨン・マジック SGN |
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【こちらはピエール・ボージェ曰く大成功のシャルドネ!希少なワインでごく僅かの入荷です。】
まあ、普通は飲まないです。日本の入荷が70本位、noisy のオーダー 24本に対し、6本しか来ないんですから..。(
一応クレームみたいなものはつけておきましたが、結局変わりませんでした..)
でも、上記の二本を飲んだら興味がガンガン沸いてきて好奇心を押さえられなくなり..仲間と一緒に飲んだんですね。だって..本人が大失敗したというワインが目茶苦茶旨くてね、大成功だというワインを飲まない訳にはいかんでしょう..
ありゃりゃ、もうこんな時間..シンデレラもおうちに帰る時間が迫ってきました。ガラスのハイヒールは無いがもう少し急ぎましょう。
確かに物凄い熱量を閉じ込めたワインでした。上記のミディの味わいの延長上に有るワインです。しかし、抜栓直後はガチガチです。美味しく飲めますから、最初から美味しく飲みたければ下記のことをお守りください。
デキャンタが必要です。2時間前にデキャンタ。もしくは3時間くらい前に抜栓しておいてください。それだけで、ねっとりとして、今はまだほとんど甘くないSGNの繊細・多彩なアロマと豊かなボディに出会えます。熟成が進んだら凄いことになりそうです。これも30年行けるでしょうが、コルクですから10~15年で止めておきましょう。物凄い量の酸とアルコール分がコルクを早く劣化させるに違いありません。そういう意味では、ミディの「王冠」もしっかり「意味」が有るわけです。
もっとも、学術的に、というか、変化を知りたい方は最初からどうぞ。でもなかなかこっちを見てはくれませんから、最低2時間ほど掛かると思いますよ。その間はかなり「ぐちゃぐちゃ」です。でもそこからは、「桃源郷」です。この落差!凄いですね。ポスィヨン・マジック、妙薬という名の変態的マッチョなワインです。お奨めします。 |
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● フランスの「へそ」、オーヴェルニュ地方からのワインをご紹介します。ビオ・ファンにはすでにお馴染みだと思います。 |
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●N.V.(2002)
Vitriol Extra V.d.T. lot RO2P |
ヴィトリヨル・エクストラ |
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【 これは旨い!素晴らしいガメイです..是非ともご購入ください..】
ピエール・ボージェと言えば、ビオ・ファンにとって上記の白ワインが第一希望なんでしょうが..noisy
的にはこのガメイはとても旨いんです。ふくよかで奥行きがあって、そのスペースを埋めるだけの表現力を沢山持っている..素晴らしいガメイです。
今回は有る意味ガメイ特集なのですが、是非ともこれを飲んで欲しい!ん?もう飲んだ??遅かったですか?
とても良く熟していて、ガメイの皮の厚さってこんなに有ったっけ?と思わせるほどの果皮のニュアンスが嫌み無く見事に抽出されています。時間と共にスパイシーなアロマと透明感のあるミネラルは、小さな実を付け、徐々に色合いを深めてゆきます。そして余韻が長いですね..。絶妙のガメイと言っておきましょう。
例えば、ガメイを仕込んでいるビオ系生産者..マルセル・ラピエールやフィリップ・パカレと言ったビオ重鎮達のガメイと比較しても全く違ってきます。彼らのワインはやはり「ガメイだな」と素直に思うんですね。伸びやかさが空間を埋め、その上での細やかな表現が有ると思います。しかし、ボージェのこのワインに関しては、空間を果皮の構成物が埋めているような感じです。品種で言えばカベルネ系のような.. その上で、石灰と中程度の粘土質、比較的小さな石のテロワールを感じさせてくれます。ちょっとびっくりしました!
現状でとても美味しく飲めますので、どうぞ飲んじゃってください。欲を言えば1~2年置くとさらに良いでしょう。超お薦めのビオワインです。 |
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