noisy お奨め!リアルな視点と本音で 綴る..まんま 「 Real Wine Guide 」
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時折、Twitter でつぶやき始めました。もう・・どうしようもなくしょうもない、手の施しようの無い内容が多いですが、気が向いたらフォローしてやってくださいね。RWGの徳さん、アルXXロのせんむとか・・結構性格が出るもんです。
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2013年第4弾 1ページ目
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2013/03/15(金)より発送
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翌日到着地域2013/03/16(土)!
になります。翌々日到着地域で2013年03月17日(日)が最短です。ご注意ください。なお、集中してしまった場合にはご希望に添えない場合も 有りますので、若干余裕を見てご注文くださいね。
厳冬期につき、寒冷地にお届けの方、もしくは寒冷地を通るルートでお届けの方は、凍結防止のためにクール指定をお奨めします。
翌日到着地域にお届けの方で、寒冷地では無い、もしくは寒冷地を通らない方は、クール指定は基本的に必要有りません。
ただし、当日受け取りが出来ない可能性が有る場合は、クール指定をした方が良い場合もございます。
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クロ・デ・ムーシュのマール!
フランス □■ Maison Dominique Laurent ■□ ブルゴーニュ
メゾン ドミニク ローラン
● 久しぶりのドミニク・ローランです。以前は正規を扱っていたのですが、どうもオペレーションに納得出来ず、疎遠になってしまいました。今回は並行もの、ブローカー経由ですが、コンディションもとても良くお奨めです。
● 2008 Echezeaux Grande Cuvee Vieilles Vignes Grand Cru
エシェゾー・グランド・キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【ドミニク・ローランの買い方?!!】
ワイン屋でも余りちゃんと記載してはいないんですが、実はドミニク・ローランは、ちゃんとシリーズごとにリリースをしておりまして、最高ランクの、自分自身が気に入ったものを、「Grande
Cuvee Vieilles Vignes グランド・キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ」とクレジットしています。エチケットの最上部に入っているのが見えるでしょうか・・。ちょっと見辛いかもしれませんね。
89年頃から活動し始めまして、そのころはバリック臭!バリバリ、濃厚さ満載のアドヴォケイト好みの味わいでしたが、現在では、そんなアメリカンデコレーションケーキのようなニュアンスは消え、実にエレガントでエキスバッチリの味わいに仕上げています。
今回はブローカー経由ですがコンディションも良く、価格も信じられないほど安いです。Grande
Cuvee シリーズは、実に素晴らしいものが多く、何とかミュジニーを手に入れたいと思ったものですが、正規とそれなりの付き合いをしていても、
「・・・何だかな〜・・」
と、思うことが多々有り・・・
ま、ミュジニークラスはとても少ないですから、案内が無かったりするのは仕方が無いとしても、イレギュラーで案内が有ったと勇んで発注すると、
「先着順で売り切れました」
とあしらわれるし、そうかと思えば、
「締めて数量調整の結果、ゼロでした」
みたいな・・ま、要は、渡したくないのね・・と思わざるを得ないことも有ります。
ワイン屋からお客さんへのオファー、オーダーでも同じようなことが言えますので、出来るだけそうはならないようにと気を遣ってはいるつもりです。いずれにしても難しい問題では有りますよね。
今回、とても安いのと、エレガント系に変身した辣腕ドミニクのエシェゾーV.V.ですので、きっと美味しいに違いは無いと踏んでいます。是非ともご検討いただければと思います。
エージェント情報
元・パティシエという珍しい経歴を持った当主によって、1989年にネゴシアンとしてワイン界に参入したのが「ドミニク・ローラン」です。
栽培業者から買い取ったワインを自社にて樽で熟成するのですが、この樽使いが評判を呼び、90年代から注目を浴びるようになりました。
ドミニク・ローランの名前に常についてまわる「新樽200%」という言葉。もはやご説明する必要もないかと思われますが、この「新樽200%」とは、100%新樽に入ったワインを購入し、それを自らのセラーで再度100%新樽に移して熟成させることから付いた名前ということです。
しかも、今ではこの樽は製造過程からドミニク・ローランが手掛けており、そのポテンシャルの高さから「魔法の樽」として知られているとのこと。 澱と共に寝かされ、無清澄・無濾過で瓶詰めされる彼のワインは、凝縮された果実味に溢れながら、妙な嫌味は感じられません。
2000年前後を境に、スタイルが変わったことでも知られているドミニク・ローランですが、2008年ヴィンテージのパーカーポイントは92-93点。お得な価格を差し引いても、マニアの方なら是非とも試したい一本でしょう。
フランス □■ Domaine de la Vougeraie ■□ ブルゴーニュ
ドメーヌ ド ラ ヴージュレ
● 希少なワインが入荷しました!なんとヴージョ1級のクロ・デュ・プリウレ(プリューレ)・ブラン!・・・以前はレリティエ・ギュイヨの単独所有で、価格も安く、とても美味しい白でした!良くタストヴィナージュのボトルで見たワインです。
● 2008 Vougeot Clos du Prieure Blanc Monopole
ヴージョ・クロ・デュ・プリウレ・ブラン・モノポール
【このコラムを読んでしまったら・・最後!・・もう買うしか・・無い!!】
非常に希少なヴージョ、クロ・デュ・プリウレの白です。クロ・デ・プリュール・・・もしくは、レ・クロ・ブラン(・ド・ヴージョ)、ラ・ヴィーニュ・ブランシュとも言いますが、単独所有畑です。位置的にはクロ・ヴージョの真横、しかも最上部からの素晴らしいロケーションからの部分も含みます。
また、ミュジニー(プティ・ミュジニー)の下部、レザムルーズの南(レ・プティ・ヴージョを挟む位置にある、とても稀有な畑なんです。
レ・クロ・ブランとか、ラ・ヴィーニュ・ブランシュとか、「白」をイメージする言葉になってますよね?・・・ちょうどクロ・ヴージョの北側は石灰の強い、白葡萄向きの地質になっているんです。あのミュジニー・ブランもミュジニーの中では石灰の強い畑ですが、幾分劣るにせよ、ほぼ同様の地質と考えてよいかもしれません。
このワインにつきましては、読売オンラインさんとか、アチコチでも書かれていますので、是非検索していただければと思います。造り手は、ギュイエをそっくり買収した、x名高き?ボワセグループです・・が、このヴージュレ(・・つまりヴージョの人たちとか、そんな意味だと想像しますが)に関しては、ビオで栽培し、資金も投入して、良いワインを造ろうと努力しています。
noisy もとても気になる・・ワインです。今回はとても少なかったので飲んではいませんが、いずれ定番にしたいと考えています。一応正規なのかな?判りませんがBBR社のものです。酒卸が輸入しているものも有りますが、こちらには手を出さない方が無難だと思いますので、「同じエチケットのワインだから味わいも同じ」などとは決して思わないでくださいね。是非ともご検討くださいませ。
フランス □■ Chateau Meyney ■□ ボルドー
シャトー メイネイ
● このところ、少しずつボルドーに回帰しているnoisy です。あまりに高いブルゴーニュよりも価格が手ごろで美味しそうな古酒が有るから・・です。今回はそろそろ四半世紀を迎えるサンテステフ、メイネイの89年です!
● 1989 Chateau Meyney Saint-Estephe
シャトー・メイネイ
【!!】
メイネイという、一見優しそうな名前から想像されるイメージとは・・・おそらく真逆な場合が多い(はず?)のシャトー・メイネイ、1989年です。
鉄っぽく、硬いイメージの有るサンテステフですが、モンローズの真北に接する畑ですので、「さもありなん」な感じです。1989年はタンニンたっぷりな大柄なスタイル。そろそろそのタンニンもこなれはじめているんじゃないかと思います。
エージェント情報
サン・テステフはモンローズの北に位置し、ジロンド河を臨む魅惑的な景観が人々を虜にしている「シャトー・メイネイ」。ボルドーで知らぬ者はいないほどの大手ネゴシアン「コルディエ社」が経営するシャトーですが、このコルディエ社、かつてグリュオ・ラローズやタルボーなどの著名な格付けシャトーを所有していたこともある、ワイン商としてはまさに大御所クラスに入る会社です。
格付けシャトーの逸品から気軽なテーブルワインまで、幅広く手がける同社ですが、パーカー氏もサン・テステフのワイン群の中でもメイネイは「お買い得な一本」として、候補に上げているようです!
大手企業がバックについていることで、安定した品質の手堅いワインを消費者に届けられる…。パーカーポイント90点の1989年ヴィンテージも、バースデーギフトなどに もってこいの秀作ですよ!
フランス □■ Domaine Perot-Minot ■□ ブルゴーニュ
ドメーヌ ペロ=ミノ
● 久しぶりのアンリ・ペロ=ミノです!・・皆さんも少しビックリされるかもしれないですね・・
「え〜!noisy さんがペロ=ミノやるのか〜!?」
と、裏切りにも似たような気持ちでいらっしゃるかもしれません。noisy とて、テイスティングするまではずっと眉唾ものでしたよ。それでもとても美味しく飲め、これは飲んでもらわないといけないな・・と思った次第です!
● 2010 Bourgogne Rouge Vieilles Vignes
ブルゴーニュ・−ル・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【ペロ=ミノさんよ・・・お前もか!・・でも良かった!・・・旨いじゃないか〜!】
ペロ=ミノさんのワインを簡単に言うと・・・
「濃厚で真っ黒。PK好みの樽香にエレガンスを欠落させたもの」
みたいなイメージが有りますよね・・・いや、有りましたよね?
「・・・こ、これがピノか!・・・サンテミリオンでは無いのか?」
ま、ある意味、一時期の両デュガも近い感じでは有りましたが、もっと過熟させた感じなので、さらに酸が低くなり・・・
「これは・・違う!」
と、思わざるを得ない状況も有ったんですね。ワインとしてはとても美味しいのに、ブルゴーニュワインを飲んでいるという、ある種のイメージが全く浮かばないことに、むしろストレスを感じてしまったのかもしれません。
ですが昨今は、あのペロ=ミノも変ってきた・・との噂がnoisy の耳にも入ってきていました。一時期エージェントさんも変ったことも有って、扱いがこの10年近く無かったのですが、そんな噂の真実を確かめてみようと思って購入してみたんですね。
結果から言うと、
「エレガンスが戻ってきた、濃厚までは行かない、ピノ=ノワールの美味しさを充分に堪能できる村名クラスのピノ・ノワール」
でした。
僅かに鉄っぽく、それでも色合いはやや黒味が入っているし、熟度も高いものが有ります。酸度のレベルもほかの生産者に比べるとやや低目かもしれません。しかし、黒目のチェリーや、良く熟した鮮度の高いフルーツを強く感じさせてくれ、ジューシーな、ふくよかな美味しさを感じました。これはついつい沢山飲んでしまうな〜!旨いもん!
端正な、エレガンスもしっかり有る、エキスも出ている、バランスの良いピノです。クラスを超えた美味しさがあると思います。ここんちは、V.V.の付かないブルゴーニュも有ったはずで、そちらの方が安いはずです。こちらはV.V.ですので、少し高目ですが、お奨めしたいと思います。帰ってきたペロ=ミノに乾杯しましょう!お奨めです!
フランス □■ Maison Roche de Bellene ■□ ブルゴーニュ
メゾン ロッシュ ド ベレーヌ
● 古酒にも定評のある、ニコラ・ポテル・セレクスィヨンが衣替えです。まあ、自分の名前を冠したドメーヌ、メゾンをそっくり売ってしまったことになりますので、自分の名前の付いたドメーヌ、メゾンを、もう興せない・・ということなんですね。
ブランド品の、まさにブランド名には、内紛などで買収された事により、自分の家の名前さえハッキリと表すことが出来なくなってしまったり、先祖伝来の紋章も個人では使用できなくなってしまったりする悲哀が語られる事が有りますが、そんな道をど〜んと突き進んでいるニコラ・ポテルは、
「昔からの名前なんぞ、どうでもいい!自分はワインの仕事がしたいんだ!」
と言うような強い意志を感じます。
古酒をセレクションしたラインは、ニコラ・ポテル・セレクスィヨンから、コレクスィヨン・ベレナムと名前を変えました。
今回は、本来の本拠だったヴォルネイの2010年を、本当の継承者で有ったはずのニコラ・ポテルがどう仕上げたか・・そこに視点を置き、ご紹介したいと思います。
● 2010 Volnay Vieilles Vignes
ヴォルネイ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【ブルゴーニュのトップブランド、ヴォルネイ復権なる!?素晴らしい仕上がりとコストパフォーマンス!】
前回の1996年、シャンボール・デリエール・ラ・グランジュはいかがだったでしょうか・・・。低い温度で飲み出すと時間が掛かるかもしれませんので、まだの方は少しシャンブレしていただいてお飲みくださいね。きっと、「ボンヌ=マールの風味」を感じていただけることと思います。
ヴォルネイの大御所ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドールの継承者で有ったニコラ・ポテルですが、今は風来坊・・・。自身のメゾンで頑張っています。彼のヴォルネイはいつも美味しいので、結果的に素晴らしい年になった2010年を、どのように仕上げたのかが気になっていました。
そこへ、プライス的にも協力していただける話しが有り、税別ですが3000円を切ってのご案内になったんです。有難うございます!
で、このヴォルネイV.V.・・・素晴らしいポテンシャルです!ビロードのテクスチュアに赤い極小果実の群生、石灰の滑らか且つ伸びやかなミネラリティ、中域の雅な膨らみ、わずかなビターさを伴う長い余韻・・・そして収束・・・素晴らしいです!
本来、ヴォルネイはコート・ドールで最も高価なワインだったと言われています。いつの間にかコート・ド・ニュイのヴォーヌ=ロマネにその座を奪われ、返り咲きを果たしていないのが現状です。・・・まぁ、白ワインの素晴らしいのが周りで生まれてしまいますので、そちらにパワーを奪われているのかもしれません。
しかし、こんなヴォルネイが造れるのであれば、1級たるクロ・デ・シェーヌやタイユピエ、そしてムルソー村のサントノ・デュ・ミリュに磨きを掛ければ、ヴォーヌ=ロマネに追いつける日が来るのではないか・・・などとも感じています。いや、まぁ、味筋的にはシャンボール・・・もしくはミュジニーかと思いますけどね。そんなんで、noisyはいつもコント・ラフォンのサントノ・デュ・ミリュを買っちゃうんですけど〜!
ニコラにも頑張ってほしいです。本来、余り安く販売することは本人のためにはならないのですが、やっぱり飲んでいただかないと判らないですしね。
「ヴォルネイって・・美味しいよね!」
と思っていただけますと幸いです。タイミング的にはわずかに早いかもしれませんが、とても美味しく戴けます!こちらも一推し!・・実はシャルロパンのマルサネとどっちをトップするか、悩みました・・でも、美味しいのはわかっていただけると思います。ACブルゴーニュよりも安い!・・・お奨めです!
フランス■□ Chateau de Malle □■ ボルドー
シャトー ド マル
● ボルドーの甘口と言ったらトップはイケム・・じゃぁ二番目は?・・リューセック!
じゃぁ、ソーテルヌでもっともお買い得なシャトーはどこ?・・ここです。
● 2001 Chateau de Malle
シャトー・ド・マル
● 2002 Chateau de Malle
シャトー・リューセック
【こちらも素晴らしい色合いです!】
今回飲んではいないので・・すみません。しかし、ソーテルヌ第2級格付けながら、90点をオーバーする評価をアドヴォケイトでも得ています。この下でご案内させていただいている、リューセックの半分の価格!・・まぁ、格付けが違うっちゃ違うんですが、ポイントだけ見るとね・・・こちらの方が高いかもしれないです。
セミヨンがほとんどです。2002年はわずかに涼しい年でしたので、2001年よりも甘みは少なく涼しげな風情でしょう。2001年は93点という信じられないようなハイポイントですので、普段は余りソーテルヌを飲まれない方も挑戦してみられてはいかがでしょうか。昔は自身で輸入したソーテルヌをレストランにごっそり預けて置き、毎日ソーテルヌで食事をした・・と言う猛者の話しも有ります。甘さは全ての味わいに優る・・部分は有ると思いますし、実はソーテルヌは甘いだけじゃないんだ、酸もしっかり有るんだ・・という、ワインの構成についても知っていただきたいと思います。退廃的な食事には欠かせないアイテムです。ご検討ください!
エージェントより
フランス政府が歴史的記念物として指定するほどの壮大なシャトーを有し、 パーカー氏が「ソーテルヌ観光の際には是非とも訪れるべき。」とイチ押ししているのが、こちらの「シャトー・ド・マル」です。
もちろん壮麗なのは、そのイタリア式の庭園と建造物だけではありません。肝心かなめのワインもソーテルヌ格付け2級を与えられた、アペラシオンのトップクラスを行くハイ・クオリティなもの。
28haの畑に植えられたブドウは、平均30〜40年ほどの樹齢。 パーカーポイントも2002年が90-92点、2001年が93点と、 いずれもコストパフォーマンスの高さが分かるスコアです。
お値段・品質共に、さまざまな方にお勧めしたい逸品です。
フランス■□ Domaine Michel Niellon □■ ブルゴーニュ
ドメーヌ ミシェル ニーロン
● noisy も大好きなシャルドネの造り手です。ミシェル・ニーロン・・・ちょっと時間が掛かるタイプなんですが、熟した時の表現は半端無い!・・・そんなシャルドネの造り手の、とても希少なピノ・ノワールです!
● 2009 Chevalier-Montrachet Grand Cru
シュヴァリエ=モンラッシェ
正規輸入では有りません。
【おそらく偉大なワインでしょう!これ以上のシャルドネにはそうそう出会えないはず・・・それにめちゃんこ安い!】
このクラスのワインの栓をいとも簡単に開けられる方はそうは多く有りませんが、実際に手にとって見たことの有る方も、実はとても少ないはずです。たった0.2ヘクタールと言われますし、世界中のワインファンが虎視眈々と狙っているのが、ミシェル・ニーロンのシュヴァリエとバタールなんです。
ここ数年のプライスアップの影響で、今後も上がり基調に渋る気配はなさそうですので、
「売れなくてもいいや!」
みたいな気持ちで、見つけたものを購入してしまいました。出来れば一口飲ませてくれる方に・・・もとい、興味の有る方に!
エージェントより
ブルゴーニュ、特にシャサーニュでは、かのラモネと肩を並べる「ミシェル・ニーロン」。グラン・クリュのアイテムは少々値が張りますが、プルミエ・クリュものでもその素晴らしさをお値ごろ価格で堪能できるのは、嬉しい限りです。
シュヴァリエ・モンラッシェは、ワイン評論家のマット・クレイマー氏をして「もっぱら実質面からみれば、今日のブルゴーニュで最も偉大な白ワインはシュヴァリエ・モンラッシェである」とまで言わせしめる最上級のポテンシャルを持った畑です。
その他にも「シュヴァリエ・モンラッシェの見せるテロワールの味は、ことによるとブルゴーニュの白の中で最も深くて強く、個性が歴然としているかもしれない」とも言われており、シャルドネ好きであれば必ずや試しておきたい作品ですね。
フランス■□ Chateau Doisy-Daene □■ ボルドー
シャトー ドワジ=デーヌ
● あの、レクストラヴァガンを造るドワジ=デーヌの辛口が入ってきました!価格もとてもリーズナブル・・しかもポテンシャルはさすが!・・でした!
● 2010 Chateau Doisy-Daene Sec
シャトー・ドワジ=デーヌ・セック
【とっても美味しいソーヴィニヨン・ブラン100%!!どこぞのものより密度、気品とも大きく優ります!】
クピクピ飲めるのに、充実した密度と、そこはかとなく漂う気品に、思わず舌と口蓋で液体をすり潰すようにしてしまうでしょう・・!
ドワジ=デーヌのトップ・キュヴェ、レクストラヴァガンは、基本的にセミヨンですが、ソーヴィニヨンだった年も有ります。また通常の甘口もソーヴィニヨンとムスカデルを使いますので、余った部分でこのセックを造るのでしょう。一時アントル・ドゥー・メール(プルミエール・コート・ド・ボルドー)で造るシャトー何とかも白のスペシャリストとしてリリースされ、大いに持て囃されましたが、根本的な構造からして違いますし、何より、どこか水っぽく酸が乏しい感じを果実で補った感が寂しい感じがしました。
それに、例のトップシャトーが造ってバルクで放出したセカンドワインを昨年ご案内しましたが、飲まれた方はお判りでしょう・・。やはりワインは、
「畑の素性」
が第一義・・。
陸稲が水稲の味わいが無いように、真逆の意味で、アントゥル・ドゥー・メールはそのような味わいが「特徴」なんです。それが個性・・。このドワジ=デーヌ・セックには、プリプリの膨らんだ果実のニュアンスを伝えるだけの、しっかりした酸と果実の凝縮度、ミネラルの充実度が有ります。
とても美味しくて、とてもリーズナブルです。最安値に近いと思いますので、この機会に是非!超お奨めです!
フランス■□ Chateau Rieusec □■ ボルドー
シャトー リューセック
● ボルドーの甘口と言ったらトップはイケム・・じゃぁ二番目は?・・と問われれば、まず誰もが納得する答えがこのリューセックでしょう!キャプスュル下部のブルーとイエローのラインがラフィットグループを主張していますね。色合いを比べつつ、アドヴォケイトの評価を引き合いに・・ご検討ください。
● 1998 Chateau Rieusec
シャトー・リューセック
【こちらも素晴らしい色合いです!】
良い色ですよね〜!ミレニアム人気の2000年は僅かな点差(91)ながらも価格は一番高いです。先行き、下がることは無いでしょう・・・色合いも赤が濃い目でそそられますね!
1998年は色合いは他の2ヴィンテージに比べて淡いですが、これは熟成のスピードが遅いということでしょう・・・ということは、大抵の場合、かなりポテンシャルが高いことを意味しています。でも価格は一番安い・・。これを狙い目とみるかどうか・・いつ飲むかということに掛かってくる問題でしょうね。さっさと飲むなら2000年か1996年、少し置けるなら1998年でしょうか。
1996年はアドヴォケイトでトップ評価の92+です。色合いは赤みが濃く、実に官能的です!この位のプライスなら、油タップリのフォアグラやステーキと合わせても旨いだろうな〜!と・・・まぁ、健康的では有りませんが、普段ポリフェノールや良質ミネラルをたっぷり取っているワインファンには、たまの贅沢と言えるかもしれませんよ。
3つ並ぶと迷うかもしれませんが、外すことは滅多に無いのがソーレルヌ・バルザックの良い部分です!是非ご検討くださいね。
エージェントより
「シャトー・リューセック」は、ソーテルヌ地区「最大」かつ「最良」の シャトーの一つとして同地区の一角をなす、グラン・クリュ第一級の名門です。
「ラフィット・ロートシルト」の系列であるこのシャトーは、ソーテルヌ地区のソーテルヌ村とファルグ村にまたがった丘の上部にあるのですが、このワインの品質が、常に素晴らしいレベルに保たれているのも、ひとえにラフィット家による惜しみない投資によるもの…と言っても過言ではないでしょう。
面積90haの広さを持つブドウ畑は、石灰混じりの砂利質土壌に平均樹齢25年の木が植えられ、東側は後述の「シャトー・ディケム」と隣接しています。セパージュはセミヨン90%、ソーヴィニヨン・ブラン7%、ミュスカデ3%の割合。
厳しい選別によって造られた貴腐ワインはソーテルヌの中でもトップクラスの品質を誇っており、パーカーポイントは、2000年が91点、1998年が92点、1996年が92+点とさすがのもの。ギフトにぴったりな定番のソーテルヌとして、変わらぬ人気を誇るアイテムです。
フランス■□ Chateau Malartic-Lagraviere □■ ボルドー
シャトー マラルティック=ラグラヴィエール
● ペサック=レオニャンの白をご紹介したので・・リーズナブルながら高い評価をされている同地域の赤もご紹介しましょう。
● 2000 Chateau Malartic-Lagraviere Rouge
シャトー・マラルティック=ラグラヴィエール・ルージュ
【そろそろ飲み頃!】
オー=ブリオンは飲めないけど、ペサック=レオニャンのシャトーものを飲んでみたい方にはぴったりのワインです。1997年にボニー家に所有が移ってから、このシャトーは復活したと言って良いでしょう。白も赤も、ペサック=レオニャンならではの高品質なワインに変身したんですね。
メルロ50%、カベルネ・ソーヴィニヨン40%、カベルネ・フラン10%と言うセパージュです。オー=ブリオンに似たようなセパージュですが、まぁ・・余り似てないようには思ってました。でも最近のものはnoisy
も飲んでないんですよ。特に復活後のヴィンテージは・・無いです。以前は凝縮感も無きにしも有らずだけど中域が希薄・・香りはそれなりに・・みたいな漠然としたイメージです。ま、そんなに美味しいと思ったことは無かったんですね。
でも、この10数年は様々な評価機関で好転し、価格もそれなりになってきましたが、それでも、ポテンシャル/格付けに追いついていないと言えるでしょう。
久しぶりに・・・ボルドーの赤でも・・いかがでしょうか?ご検討ください。
エージェントより
「シャトー・マラルティック・ラグラヴィエール」は、南グラーブのグラーヴ特級格付けシャトーです。
赤・白共に産するシャトーですが、赤ワインは果実味豊かで、すっきりとした特徴を持つと言われています。
偉大な2000年ヴィンテージの「ルージュ」のパーカーポイントは、90点。深いルビーレッドをしたワインは、鮮烈で芳醇、複雑なノーズを持ち、カシスやプラムの芳香に加え、タバコや下草の香りがこれに続くのだそう。良質なミネラル感があり、いきいきとした味わいには程よいボリュームが感じられ、余韻も長いということで、絹のような質感も飲む者を楽しませてくれるようです。
デキャンター誌で「非常にお勧め」なワインとして紹介されたこともあり、飲み頃は2006年から2020年ほどまで続くとも言われています
フランス■□ Chateau Sociando-Mallet □■ ボルドー
シャトー ソシアンド=マレ
● 1993 Chateau Sociando-Mallet
シャトー・ソシアンド=マレ
わずかに薄汚れたボトルも有ります。ご了承下さい。
● 1997 Chateau Sociando-Mallet
シャトー・ソシアンド=マレ
わずかに薄汚れたボトルも有ります。ご了承下さい。
【格付け外ながら格付け以上のポテンシャル!!】
おそらくとっても安いと思います。・・前回はラシーヌさん輸入のものをご紹介しました。ある意味・・ショックだったでしょ?・・ボルドーって、あんなに綺麗だったんだって・・そして美味しいってことに!
その昔はブルジョワ級の星と言われ、実力はメドックの多くの格付けシャトーを凌ぐと言われたソ
シアンド=マレですが、正にブルジョワさんばかりのシャトー・オーナーの中に有って、陰湿なイxメに近いものが有ったんじゃないかと・・想像しています。
確か、シャトーを名乗れない年も有ったように記憶していますし、ついにはブルジョワ級からも落とされてしまいました。それでも流通の価格は正直ですよね。多くの3級格付けものよりも世の中には信頼されているようです。
今回の輸入元は違いまして、ラシーヌさんじゃないです。でも20年もの、16年ものをとてもリーズナブルにご紹介です。飲んじゃうと高く成っちゃうので・・飲んでませんが、外観から見た色合いは健全です。・・ご興味の有る方へ。たまにはボルドー!
エージェントより
ジロンド河をのぞみつつ、日当たり・水はけ等の条件に大変恵まれた畑から凝縮感たっぷりのワインを生み出しているのが、この「ソシアンド・マレ」です。
格付け外のシャトーながら、多くのワイン評論家から、格付け3級以上の実力を持っているはずである、と激賞されている造り手でもあります。
新樽100%で熟成され、無清澄・無ろ過で造られるワインは、たっぷりとタンニンを含んでいるため、驚くほど長く寝かせられるとのこと…。各ヴィンテージに対するパーカー氏の評価コメントを読んでみても、毎年のように繰り返される「tanic...」の
言葉が印象的でした。
今こそ是非飲んでおきたい、オー・メドックのいぶし銀的ワインの力量のほど…しかとお確かめください!
フランス ■□ Domaine Annes Gros □■ ブルゴーニュ
ドメーヌ アンヌ グロ
● 2007 Chambolle-Musigny la Combe d'Orveau
シャンボール=ミュジニー・ラ・コンブ・ドルヴォー
【安いでしょ?!】
アンヌ・グロ、久しぶりです。ここのエージェントさんとも付き合いが有ったんですが、何だかな〜・・担当が本当に訳の判らん人でね。滅茶苦茶をしてくれるので、そんなことはお互いのためにしてくれるなと言ったら・・段々ロクな案内も寄越さなくなって、結局フェードアウトしてしまいました。会社にバレたら都合不味かったろうに・・。まぁ、絶対漏らしませんけどね。実際はやらなかったし。ただ、ワインの仕入れも販売も、いや、何にしても結局は「人」なんだよな・・と、深く思う
noisyでは有ります。
アンヌ・グロのこのシャンボールの畑は、ラ・コンブ・ドルヴォーと言いまして、昆布泥棒では有りません・・・といつもの自虐的親父ギャクをかましてしまいますが、実に面白い畑なんです。あちこちのサイトでは地図も出して説明していますがほとんど間違っています。この畑は、
A.グラン・クリュ・ミュジニー
B.1級ラ・コンブ・ドルヴォー
C.村名ラ・コンブ・ドルヴォー
の3つが有ります。
実際には離れてはいないのですが、葡萄畑に使用していない部分が有って、1級と村名は離れています。ただし、グラン・クリュ・ミュジニーを名乗れるリューディですから、村名と言えどもかなりミュジニーっぽいんじゃないか〜・・・と思われがちですが・・・そんなことはまず無いです。有っても僅かに亡霊のように見えるのみ・・そりゃそうですよ、そのためのアペラスィヨンですからね・・。
ですが、腐っても鯛ならぬシャンボールのワインで、思わぬ幻想や亡霊にも思いを馳せることが可能・・・しかも、世をときめかせたアンヌ・グロと来れば、誰でも一度は飲んでみたいワインじゃないでしょうか。
ようやっと硬い時期を脱しつつあるタイミングと想像できますから、ダブル・グラスなどで酸素を充分に供給し、品温を飲み頃に持っていってあげると、思いの他、いや、想像通り、美味しくいただけるんじゃないかと思います。ご検討くださいませ。
フランス■□ Domaine Hubert Lignier □■ ブルゴーニュ
ドメーヌ ユベール リニエ
● ドメーヌ・ユベール・リニエを引き継いだロマン・リニエの急死で、ドメーヌが分割されてしまいましたが、今でもユベール・リニエの名前のワインはリリースされています。相続のゴタゴタは一応収束し、リュシー・エ・オーギュスト・リニエで一本化され、ユベールには、瓶詰め前の樽を渡しているとアナウンスされています。
ただ、ユベール翁は、今でもACブルゴーニュの畑の世話をしていると噂され、一部には実際に仕込んでいるんじゃないか?などとも言われていますが、そのあたりは何とも言いようがありません。
しかし、充実した、とてもACブルとは思えないユベール・リニエを飲めば、以前のままのユベール・リニエと、どこも変わっていないようにも思われます。
● 2009 Gevrey-Chambertin les Souvrees
ジュヴレ=シャンベルタン・レ・スヴレ
● 2009 Chambolle-Musigny les Bussieres
シャンボール=ミュジニー・レ・ビュッシエール
● 2009 Chambolle-Musigny 1er Cru les Baudes
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・ボード
● 2009 Nuits-St.Georges 1er Cru les Didiers Hospices de Nuits
ニュイ・サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ディディエ オスピス・ド・ニュイ
● 2009 Charmes-Chambertin Grand Cru
シャルム=シャンベルタン・グラン・クリュ
● 2009 Fixin Blanc
フィサン・ブラン
【本当に久しぶりのユベール・リニエのフルラインナップ!価格は安いです!!】
例えばこのユベール・リニエ・・。PK五つ星の生産者ですが、有名になればなるほど・・ワイン屋は飲めなくなってくる訳です。巨大なアソートを組まれても、頂けるだけでもマシな方です。頂いたら頂いたで、売りたくないようなワインまで購入しなければならなくなる。そうすると自分の嫌いなことまでして、もしくはお客さんを欺いて販売せざるを得なくなる・・訳です。だから、超有名な生産者をひとつ仕入れることに、自分の魂を売り渡すことに繋がる可能性があるんです。・・・まぁ、大袈裟であるかもしれないけれど、自分のマインドに馴染まないことはしたくないんですね。
今回は正規では無いんですが、非常にコンディションも良く、しかも価格も適正以上に安く仕上がりましたので、中途半端なアソートは気に入らなかったんですが、購入させていただきました。
しかし、飲めるほどの数量は無いんですね。以前に2009年のブルゴーニュはご紹介させていただいて飲んでますが、それ以外は何本かだけです。ブルゴーニュの生産者の生産量は微々たるものですから、仕方が無いっちゃ無いんですが、
「そんなことをやってるからお客さんが離れちゃうんだな」
「新しいワインファンが育っていかない」
と言う状況になってしまうんですね。
誰も飲んでないのにポイントや噂話だけが一人歩きして行く・・そんな感じですよ。あのセシル・トランブレイにしても、結構苦労して販売していました。キラリと光るセンスの良さに気付いたから・・です。でもセシルでさえ2010年は・・凄いことになっちゃってまして、数量減には参ってしまいました・・。
2009年、ユベール・リニエはまともに飲んではいませんが、やはり定評のあるモレのワイン・・・。村名は2〜3年寝かすだけで、モレの真髄を教えてくれますし、プルミエ・クリュV.V.は、まさにグラン・クリュ(格落ちです)の風格を見せてくれます。シャンボールのビュッシエールは、ルーミエさんのクロ・ド・ラ・ビュッシエール1級(モレ)のシャンボール側に有っての村名ですから推して知るべし・・です。シャンボールの1級は硬めながらも伸びやかで華麗ですし、グラン・クリュに至っては、古典的な造りの逸品です。
noisy もユベール・リニエの白はほとんど飲んだ記憶が無いので、でも安いし良いかもしれません。サン=ロマンは、あのシャソルネイのマグナムと同じ畑ですから・・・ね。マグナムを普段飲みは出来ませんが、サン=ロマンの最も秀逸な白ワインの畑と言われるスー・ル・シャトーがこのプライスなら、かなりお得だと思います。
駆け足で申し訳ないですが、是非この機会にもう一度「古典的ブルゴーニュの良さ」を再認識してみてはいかがでしょうか。
フランス■□ Domaine de l'Arlot □■ ブルゴーニュ
ドメーヌ ド ラルロ
● 2 ド・ラルロのワインとの付き合いも、もう十数年になります。以前のド・ラルロのワインは、結構デュジャックさんのワインに似た感じが有って薄旨系の出汁が効いた、結構マイタイプなワインでした。90年代のド・ラルロのワインが届くと何故か液漏れしている場合が有って、
「何でだろう・・」
とその頃は思ってたんですが、今ではデュジャック直伝のビオ系の仕込みだったからなのかと理解しています。
月日は流れて、その頃の責任者だったジャン・ピエール・ド・スメさんから現在のオリヴィエ・ルリッシュさんに替わり、ワインのスタイルもデュジャックを連想させるものは徐々に消え、現在ではド・ラルロのスタイルとして確立していると思っています。
薄旨系の方が良かったなぁ・・という個人的な好みは有るにせよ、2009年のド・ラルロの何アイテムかを飲んでみると、なかなかにしっかり仕上がっていました。自然派系のワインに有り勝ちな「危ういような香り」は全く無く健全で、長熟なスタイルをしていました。
ド・ラルロのワインは、昨今は、
「リリースしてすぐに美味しい!」
と言えるものでは有りません。ここんとこはご注意くださいね・・・他で逆のことを言われても・・・ね。
ですが、適度な熟成期間以降は、見違えるような美しさと深さ、バランスの良さを見せてくれます。2007〜2008年と扱いをnoisy
が飛ばしたのは、余りに大きなアソートを組みたがるエージェントへの警告です。まあ、やっても良かったんですが・・
で、正規ではないのですが、ヴォーヌ=ロマネの秀逸な1級畑・・・正規ではいつも2〜3本しか購入できない希少なスショの、パスした2007年を購入できましたのでご紹介します。
● 2007 Vosne-Romanee 1er Cru les Suchots
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・スショ
【リアルは92〜93でした!】
猫のように跨いだ方も多かった2007年のブルゴーニュ・ルージュですが、ラルロのこのワインは欲しかったんじゃないかと思います。柔らかな酸味とヴォーヌ特有の繊細な皮革・動物系の香り、滑らかなテクスチュアの素晴らしいワインです。
9本だけ・・まぁ、それでも正規品だと頂けても巨大アソートで3本ほどしか入りませんから、多い方では有りますが、9本で1本飲むと丸っきりの大赤字ですので、飲みたい時は値上げしないといけませんしね。難しいところです。
硬かった2007年もそろそろ解れ出してきていると思います。お正月に挑戦してみられてはいかがでしょうか。ご検討ください。。
フランス■□ Maison Joseph Drouhin □■ ブルゴーニュ
メゾン・ジョセフ・ドルーアン
● ジョセフ・ドルーアンです。noisy はかなり好みな方なんですが、皆さんはイマイチ、イメージが沸かないのか、昔酷い目に遭ったのか・・。ワインは至極上出来で、コンディションさえ良ければとても素晴らしいですよ。
● N.V. Marc de Bourgogne Beane Clos des Mouches
マール・ド・ブルゴーニュ ボーヌ・クロ・デ・ムーシュ
ワインでは有りません!
【おっと〜!これ・・・滅茶安いです!】
マールやグラッパに目が無い方、朗報です。 まあ、何ともほんのり卑しい話ですが、ワインは飲みたいけれど、毎晩1本開けられるほどは裕福じゃあ無いぞ・・・という方には、香り高く、最低でも20回ほどは楽しめる蒸留酒が有ると、心の隙間を埋めてくれるんじゃないかと・・・思います。
この位の価格のマールは、余り有名な生産者のものは有り得ませんので、是非ともこの機会に・・・ご検討くださいね。
・・・あ、noisy のカミサンのような間違いはしないように・・お願いします・・ね。・・・素晴らしいヴィンテージものマールを、ワインと勘違いして9分目も残っていた・・・あの秘蔵のマールで・・・チキンのトマト煮込みを作ってしまいまして・・。もう・・・呆れるほどに旨かった!・・・絶品でした。・・・でも、あのマール・・・少しくらい残しておいて欲しかった・・よなぁ・・(T.T
● 2009 Beaune Clos des Mouches Blanc 1er Cru
ボーヌ・クロ・デ・ムーシュ・ブラン・プルミエ・クリュ
● 2008 Beaune Clos des Mouches Rouge 1er Cru
ボーヌ・クロ・デ・ムーシュ・ルージュ・プルミエ・クリュ
【ドルーアンの看板、クロ・デ・ムーシュ・・安いです!コンディションも良いのでお奨めです!】
飲んでないので軽く行きますが、クロ・デ・ムーシュは流石の出来だと思います。
ブランの方は、若いうちは、むしろリッチな、少しコッテリとさえ感じる味わいで、線はさほど太くは無いように感じると思います。でも、本質は・・・むしろコルトン=シャルルマーニュのような豊かな石灰系のミネラルなんですね・・。熟しきって、もう終わってないか?・・みたいなのを飲んでみると、実に良く判ります。つまりは、コルシャルのようなミネラルにボーヌの豊かな果実が乗っかったような味わいなんです!年も良いし、お奨めです!
ルージュは2008年・・。こういう年こそ造り手の意識が表現されます。看板ワインに泥はぬれないですから・・ね。飲んでみたいんですが、飲んじゃうと高くしないとならないので・・今のところ控えています。旨いはずなんだけどな〜!余り売れないようなら一度引っ込めてテイスティングして、また出しますよ。でもクロ・デ・ムーシュがこのプライスなので・・・是非挑戦してみてください。
1880年創業の老舗ワインメーカー「ジョゼフ・ドルーアン」は、 ブルゴーニュを代表するネゴシアンの一人としても名を馳せる大御所です。
ドメーヌ創始者のジョゼフ・ドルーアン氏は、まずネゴシアンとして会社をスタートさせましたが、次代のモーリス・ドルーアン氏の先見の明によって 自社畑を増やしてゆき、徐々にドメーヌとしての基礎を築いてゆきました。
そして現在の経営者、ロベール・ドルーアン氏によってドメーヌは数々の特級畑を手に入れ、才気溢れる女性ワイン醸造家、ローレンス・ジョバール氏を迎え入れるなどした結果、名実共にブルゴーニュのトップを走る一大ワインメーカーとして名を掲げることとなったのです!
まずご案内するのは、2009年ヴィンテージの「ボーヌ・クロ・デ・ムーシュ・ブラン」!ジョセフ・ドルーアンのモノポールであるこの畑からは、赤ワイン・白ワインが 生み出されていますが、この度入荷した白はパーカー93点と文句なしの傑作!
フランス■□ Chateau Beausejour (Duffau Lagarosse) □■ ボルドー
シャトー ボーセジュール (デュフォー ラガロッス)
● こう言うのはどうでしょう・・・木曜どうでしょう・・ですね・・・。
いや・・、元々はサンテミリオンの同じシャトーだった訳ですから、ベコ家のベコと比べるのは楽しいと思いますよ。まぁ、さすがに両方を揃えても、ブレンドしようとは思わないはずですけど!
今回は蔵出しのワースト・ヴィンテージです。おそらくですが、色を見た限りでは、新しいヴィンテージの液が目減り分として入っているのかな・・・それとも潰しているかは判りませんでした。瓶は煤けていますが、エチケットはとても綺麗で・・・蔵出しです。
ワーストイヤーとは言え、それなりに美味しく飲めると思いますよ。1977年、1972年は厳しいヴィンテージでした・・特に1977年は、品物自体を見ることも無くなってきてしまいました。
● 1977 Chateau Beausejour (Duffau Lagarosse)
シャトー・ボーセジュール(・デュフォー・ラガロッス)
● 1972 Chateau Beausejour (Duffau Lagarosse)
シャトー・ボーセジュール(・デュフォー・ラガロッス)
【こちらはデュフォー・ラガロッス。良いとは言えないヴィンテージですが??!】
比べてみると面白いですよね。ベコの方はボー=セジュール、デュフォー・ラガロッスの方はボーセジュールなんですよ・・。知ってましたか?・・・まぁ、そんなもんはどーでも良いですが。ただ、そんなところにも両家の意地とか、こだわりが有るんですね〜。
色合いは健全で、やや暗めのルビーながら、赤みがしっかり入り、まだまだ行けそうな雰囲気が有ります。
しかし、とても細かな澱がどちらにも見受けられますので、
「飲む前にしっかり長めに立てて、澱を完全に落として」
お楽しみ下さい。
時々、
「どのくらい立てておけば良いですか?」
と聞かれますが、聞かれりゃ大体この位・・とは言いますが、固体差が有るんですよ。なので、そう言うのは自分で見る!見辛ければ見やすいように工夫する!せっかく立てておいたのに澱が舞わないように「照り・透明度」を見るにはどうしたら良いか考える!透明感がシッカリ有るか無いかをチェックするだけで、こんなにも味わいに影響するんだと言うことを、
「澱がキッチリ降りているワインを飲めば」
判る訳ですね。
なので、環境にも寄りますから、決して人に聞かないように・・・せめて照度の高いライトを用意して、見やすいところに当てて、透明度をお確かめ下さいね。
そして、出来れば古酒用の先が窄まったグラスがあれば最高ですね・・。是非ご検討ください!美味しくのめる可能性は結構高いワインだと思います!
エージェントより
サンマルタンの小さな教会に隣接し、シャトー・ボーセジュールが1869年に分割されるまでは元々一つの畑だった「ボーセジュール・ベコー」と 「ボーセジュール・デュフォー・ラガローズ」。
柔らかいが濃密で、果実味を前面に押し出した「ベコー」とは対照的に、生硬でミネラリー、そして力強さがより勝っているラガローズは、 かのオーゾンヌに近い造りと言われてます。
ロバート・パーカー氏をして「間違いなくサンテミリオンでいまだに最も複雑で、霊妙なワインである。」と言わしめた、偉大な資質を持っているこのワイン。 今回ご紹介するのは、熟成を極めた、古酒の中の古酒2ヴィンテージ! しかも、蔵出しものとくれば、入手しない手はありません!
フランス■□ Domaine des Lambrays □■ ブルゴーニュ
ドメーヌ デ ランブレイ
● noisy も大好きな クロ・デ・ランブレイ のフィーヌが登場です。瓶もファッショナブルで格好良いですね。高級感溢れます。
● N.V. Fine des Lambrays
フィーヌ・デ・ランブレイ
ワインでは有りません。フィーヌ(ブランデー)です。49度有ります。
(申し訳有りませんでした。コード訂正しました。)
【こちらも凄くお久しぶり!!デ・ランブレイのフィーヌです!】
グラン・クリュの葡萄も当然使われているに違い無い・・フィーヌ・デ・ランブレイです。フィーヌ・ド・ブルゴーニュにしないのが・・こだわりですね。あくまでデ・ランブレイなんです。
この手のブランデーは、イイカゲンに、しこたま飲んでもまだ飲み足りない、どうしよ〜もない時・・・、や、ワインを開けるにはノンビリ飲んでられない時など、意外にも重宝します。勿論、煮込み料理に使っても美味しいですが、そんな勿体無いことは誰もしないでしょう・・・うちのカミサン以外は!
余り出回りませんので、是非この機会にご検討ください。
エージェントより
モレ・サン・ドニ村のクロ・ド・タールの北に位置する「クロ・デ・ランブレイ」は、1981年にグラン・クリュの名誉に与った畑ですが、幾度か荒廃の危機に晒されるなど、 波乱含みの歴史を持った土地として知られてきました。
しかし、この畑の復興に尽力した多くの関係者の手によって、今ではグラン・クリュに相応しい上質のワインを生み出す区画となっており、この畑の大部分を所有しているのが、「ドメーヌ・ランブレイ」なのです。
ドメーヌ・ランブレイは1980年代は低い評価に甘んじていましたが、1990年代にオーナーが変わり、華々しく復活を果たしました。近年の評価の伸びはめざましく、フランスで権威のあるガイド誌「クラスマン」2006年版では、ついに最高格付けである三つ星を獲得しました。
最高級のグラン・クリュを造るため、使用するワインは厳しく選別されており、基準に満たないものは一級に格下げされたり、または蒸留されてフィーヌが造られます。
そんなこだわりに徹したワインと同様、エレガントで複雑な香りを持ったアルコール度数49度のフィーヌが、こちらなのです!
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フランス■□ Domaine Lejeune □■ ブルゴーニュ
ルジューヌ
● ルジューヌです!しかも古酒のポマール1級!いい感じでしょう!
Domaine Lejeune
ドメーヌ・ルジューヌ
地区 ポマール
造り手 フランソワ・ジュリアン
家族経営のドメーヌ・ルジューヌの歴史は、1783年まで遡る。フランス大革命後の1793年、古いカトリック団体(コンフレリー・ド・サン・サクレマン)が保有していた建物を入手・改築し住み始める。ドメーヌの規模は、相続と分割を経て大きく発展。当主は順次、叔母から姪へと5世代に渡って引き継がれた。ドメーヌの初代当主の名はマキシム・ルジューヌ(1864年・没)で、当時は20ヘクタール以上もの土地を所有。
現在、ドメーヌは、ジュリアン・ド・ポムロールの家族が所有。現当主のフランソワ・ジュリアン・ド・ポムロールは、1977年に父親のあとを継ぎ、栽培と醸造の責任を務めている。農業技師の資格を有するフランソワ・ジュリアンは、かつてボーヌ栽培・醸造学校で醸造学を教えていた。かつては複数のネゴシアンにワインを売却していたが、1977年から徐々に売却方法を改めてドメーヌ元詰めを開始。
その後、元詰め比率を拡大して、1990年ヴィンテッジからは完全に元詰めに転換。ドメーヌ元詰め方式を採用した結果、数多くの気難しい愛好家の需要が高まるさなか、アメリカ、イギリス、ドイツ、ベルギー、スイス、カナダ、スカンジナビア、日本などの諸国への輸出をつうじて、より満足させることができるようになった。
2005年から、娘婿のオベール・ルファも一員として仕事仲間として参入。大きなセラーのなかには、カバノキを何本も巻いて箍(たが)にした、古いオーク樽が保存され、現在も使用されているが、これはブルゴーニュでもっとも古いもの。
このドメーヌは、所有者が自分の手で経営。彼らのワインは、特別なやり方で仕上げられている。すなわち、伝統的な造り方を基本的に尊重しつつ、つねに最新のテクニックへの注意と敬意を払っている。
栽培
栽培品種 ピノ・ノワール、ガメ(数種)、シャルドネ、アリゴテ
自社畑面積 6.7ha
土壌
醸造 手摘み。セミ・カルボニック式マセラシオン段階後、タンク内で破砕、除梗せずに長期の浸漬と発酵(22〜26日間のキュヴェゾン)を実施。
オーク樽で熟成、いつも可能なかぎり、清澄・濾過なしで瓶詰め。
● 1992 Pommard 1er Cru les Rugiens
ポマール・プルミエ・クリュ・レ・ルジアン
● 1994 Pommard 1er Cru les Rugiens
ポマール・プルミエ・クリュ・レ・ルジアン
【ラシーヌさんもの!コンディションはびっくりする位に良いように見えます!】
ご存知、ポマールのテート・ド・キュヴェ?、リュジアン1992年、1994年始め、1979年はアルジリエールです。極少量の割り当て品につき、飲んでおりません。色合いも照り良く素晴らしい・・是非ご検討ください!
以下は 1994年ポマール・プルミエ・クリュ・レ・プテュール のコメントになります。ご参考までに。
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【この冒頓な、不器用さ故の味わいが素晴らしい!!】
世の中、美男美女ばかりじゃ無いんですよね。もし全ての者が美男美女なら、どんなにつまらない世の中になるんだろう・・・などと、変態系思考のnoisy
は妄想してしまいます。もちろん、noisy的感性をお持ちの方は・・・
「そんな世の中は嫌じゃぁ〜!」
と、納得していただけるでしょう。
まさに昔のポマールのボクトツとしたヒナビタ味わいをしている、ある種、個性俳優、性格俳優を見るかのような味わいです。
「なんだよ〜・・・ブルゴーニュなのに、タンニン感じさせるなよ〜!」
「果実味も強くないし、でも味わいはかなりしっかりしてるし、何なの、これ・・」
そうなんです・・・ワイン好きは、自分の好み(と思われる)に無理やり当て嵌めて、ワインのことを言ったり、評価したりするのが多いんです。別に、ブルゴーニュワインだってしっかりタンニンは有りますよ・・あなたがそのブルゴーニュのタンニンに慣れてしまっていて、普段は余り感じてないだけなんです。果実味だってそう・・・許容範囲内なら良いのに、少しでも外れると・・違和感を持ってしまうんです。そして、自分自身の味わいの構築にそぐわないものを排除しちゃうんですね。
このルジューヌさんのポマール・レ・プテュールは、実にパワーの有る古酒です。タンニンはこなれ始め(!)、滑らかさを見せ始めています。果実は枯れ始め、少しレンガ色も入って来ていますが、熟成由来のブケ、アンズ、紅茶、キノコが実に良い感じです。余韻もしっかり長く、押し味もしっかりしています。18年も経っているのに・・・翌日も、翌々日も延びて行こうとします!
この畑はポマールの中央南にあり、リュジアンの下方に位置しています。元々少しタイトに仕上がっているヴィンテージなのでしょうが、熟成でこなれてきているんですね。
ワインの本質とは、中々難しいものでは有りますが、新鮮でピュアなものばかりじゃあ無いんです。実に味わいの深いレ・プテュール・・・子供がいて大人がいて老人がいて・・・男性女性、神様・・神様はどうか判りませんが、色々な方がいらっしゃって世の中が回っています。ブルゴーニュもそうです・・皆さんが知っていらっしゃるのはほんの一部のタイプ・・です。noisy
はこのワイン、とっても美味しいと思います。是非ご検討くださいね。
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フランス■□ Domaine Coche-Bizouard □■ ブルゴーニュ
ドメーヌ コシュ=ビズアール
● かのコシュ=デュリのいとこの家に当たるアラン・コシュのドメーヌの超古酒をご紹介します。これほどまでに完璧なコンディションの超古酒、ポマール!!・・・さらには実にリーズナブルなプライス!なんて、まずこれから見ることは無いでしょう。
しかもですね、以前には1976年のポマール村名とV.V.をご紹介していますが、飲まれた方から、
「かなり旨かった!」
との感想をいただいています。
今回は、数量が限られていますので、noisy は飲んでいません。蔵出しで、ボトルによっては調整され、きれいになっていますが、ほとんどは当時のまま、キャプスュルを撒いていると思われます。この機会に是非、奥深い古酒の世界を覗いてみてください!
● 1989 Pommard Vieilles Vignes
ポマール・ヴィエイユ・ヴィーニュ
● 1988 Pommard Vieilles Vignes
ポマール・ヴィエイユ・ヴィーニュ
● 1982 Pommard Vieilles Vignes
ポマール・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【わお!90年、89年、88年、85年、82年と勢ぞろい!】
1976年の同じワインを昨年かな?・・今年になってからか、ご案内しておりまして、かなり評判が良かったです。その時はムルソーの白も色々有りましたが今回はポマールV.V.のみになります。ですが、今回はエチケットも綺麗で、全て蔵出し直後です。
1982年ものはもう30歳・・。ACブル2本分なら・・冒険しても良いかな?・・美味しいかな・・過ぎてるかな?みたいな感じでしょうか。上手く行くとピノノワールのフレーヴァー大爆発!・・・の場面に出会えるかもしれませんが、noisyもそんなのは3度ほどしかないですから・・1度は72年のルソー、シャンベルタンでしたが・・!見た目はほとんど終わってましたが凄かった・・。ワインの醍醐味でも有ります。
1985年、1989年、1990年は言わずと知られたグレートイヤー・・。1990年と1985年に挟まれてしまうと1989年は厳しいかもしれませんが、そんな机上の空論が中々当たらんのですよ。・・若干弱い方が早めに熟すし、出方も早いのでね・・。
1988年は見方が分かれるでしょう。1989年の方が良い、いや、1988年の方が俺は好き・・と結構分かれます。ただし、ドメーヌでは1988年を上と見ているようで、価格はそのようになっています。
ね・・?難しいでしょう?・・年が良いから、その良い順番に美味しいってことには成らないんですね。それに、これ程までにリーズナブルな古酒が勢ぞろいすることは稀です。是非気になるヴィンテージをご検討ください!
フランス■□ Domaine Roumier □■ ブルゴーニュ
ドメーヌ ルーミエ
● 正規ものでは有りませんが、ドメーヌ・ルーミエの2007年のボンヌ=マールが少々・・入ってきました。当然ながら・・飲んではいません。
● 2007 Bonnes-Mares Grand Cru
ボンヌ=マール・グラン・クリュ
正規輸入では有りませんがコンディションは良いです。
【!】
リアル26号で徳さんも、
「どうしたら2007年でこんなに秀逸なワインを生み出せるのだろう」
と、92+〜94 2014〜2030 と高評価したルーミエさんちの至宝、ボンヌ=マールです。まぁ、ボンヌ=マールに限っては・・2014年から飲めるかどうかは微妙ですが、素晴らしい仕上がりだと言うことには間違い無いでしょう。
ボンヌ=マールが全開状態・・と言うシュチュエイションに出会ったことの有る方は、かなり少ないのでは?・・と思います。むしろリリース仕立ての方がポテンシャルを感じられるものでも有ります。中途半端な熟成期間を経たのみでは、ボンヌ=マールは開かないから・・です。10年以内にとても美味しく飲めたことの有る方は、とっても運の強い方じゃないでしょうか!
そうは言ってもミュジニーも似たようなものです。香水のような香りのボリュームが有るので、その分、判り易いことは有ります。しかし、ミュジニーにしても、
「全開状態」
を知る方は・・同じように・・ね。
なので、飲まれる方は、想像力をフルに発揮して飲んでみてください。中々出てこないからって、諦めたらいけませんよ!
フランス □■ Domaine Marquis Dangerville ■□ ブルゴーニュ
ドメーヌ マルキ ダンジェルヴィーユ
● 久しぶりのダンジェルヴィーユです。ブルゴーニュでは名門中の名門ですね。INAOの設立にも関わったドメーヌです。・・ま、自然派の造り手との確執が言われるINAOですが、その創立メンバーのダンジェルヴィーユも現在はビオディナミに転向という・・時代の流れを感じさせてくれる出来事です。
● 2004 Volnay 1er Cru Fremiet
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・フレミエ
【そろそろ飲めるぞ!!】
ダンジェルヴィーユのワインはどこか理詰めで、感覚よりも理性で来る様な感じがして、今ひとつピンとは来なかったのは事実なんですが・・・いや、noisy個人の話しですよ。それでも最近はどんどん良く成って来ているように思います。もともとピュア感の有る味わいでしたが、なにか
「丸より四角が良いの!」
と言われているようでね・・特に今世紀に入る前まではそうだったかと思います。その割に高いし!
2004年ブルゴーニュは、もう皆さん、そんなに悪口は叩かないでしょう。それなりに美味しいワインが沢山有りますし、とてもリーズナブルです。ダンジェルヴィーユのこのフレミエも、一時はこの倍位のプライスです。
フレミエの畑は、実はポマールとヴォルネイに連なる畑で、北のポマールにも存在しています。味わいに似ています。因みにポマールのフレミエの上部はジャロリエールで、この3つをテイスティングで直接比較する事無く、看破するのは中々に難しいかと思います。白っぽい粘土と砂、紫の果実、さほど粘らずサラッとしつつも、パワーがかなり有ります。
2004年のこのダンジェルヴィーユのフレミエも、完全に飲み頃とは言えませんが、飲んで良い時期に入ってきており、この季節の変わり目で、さらに開いてくるかもしれません。ポマールとヴォルネイの中間に有る畑と言うだけである程度のイメージは出来るかと思いますが、ヴォルネイのエレガントさとポマール南部の下部のサラッとした力強さがあります。そして、何より・・・全く甘みを残さないのがダンジェルヴィーユ的・・・。解けてくるとしっかりと旨みが出てくるからブルゴーニュワインは止められない!
開けて飲んでみて、飲むペース配分とすると良いと思います。エレガントさとパワーの競演です。セラーから出した直後より少し高目の温度(17度ほど)が似合います。ご検討下さい。
フランス■□ Maison et Domaine Sauzet □■ ブルゴーニュ
メゾン エ ドメーヌ ソゼ
● 久しぶりのソゼさんです。余り馴染みの無い方が多いと思われますが、シャルドネを造らせたら天才的なジェラール・ブドーさんのワインは、どちらかと言うとマニア向き、いや、シャルドネ大好き人間ならかならず5本の指には入っているはず・・・です。noisyはむしろしっかり寝かした方が良いと思いますが、一般的な風潮からは若飲みが多いようで、評価もそれに習ったものになっているように思います。
● 2009 Puligny-Mointrachet 1er Cru la Garenne
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・ラ・ガレンヌ
【2009年は上々の仕上がりだったようです!】
久しぶりに少しだけ購入してみました・・・。でも正規では無いです。でも価格は安いと思います。で、飲んでないのですみません・・コメントしにくいです。誰かが飲ませてくれたらコメントします・・
●ピュリニー=モンラッシェ
*リアルワインガイド33号 88+〜89+
*エージェント情報
ピュリニ・モンラッシェ村にある、歴史あるドメーヌ「エティエンヌ・ソゼ」。 名うての白ワイン生産者として、広く世に知られています。 ドメーヌ・ソゼは1990年より会社組織になり、現在ソゼ・ブランドのワインを作っているのは、エティエンヌ・ソゼの孫娘の婿の、ジェラール・ブードです。
遺産相続の関係でソゼの持つ畑が1/3に減少してしまったため、1991年よりドメーヌ表示をやめ、ワインも自社畑産のブドウだけでなく、他の造り手のものも買い入れて造っています。そのため、以前には無かったソゼ・ブランドのル・モンラッシェやシュヴァリエ・モンラッシェが生まれたのですが、自社畑産以外のブドウを使用するようになったとはいえ、ワインのスタイル、味わいは以前と変わるところはありません。決して多くはない生産本数を求めて、世界中から引く手あまたな状況は相変わらず…そしてパーカーポイントは89点。
●ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・ラ・ガレンヌ
*リアルワインガイド33号 90〜91
*エージェント情報
ラ・ガレンヌ」の畑は、ピュリニ・モンラッシェにおける標高325〜350メートルの最斜面の上部に位置しており、ここから生まれるワインは、きりりと引き締まった性格を持つと言われています。畑には石灰岩の小石がたくさん転がっており、これがワインに特別な
ミネラル感を与えるのだそう。
「ウサギの生息地」という意味の名を持つこの畑から、どのようにミネラリーなワインが生み出されるのか…グッド・ヴィンテージの
2009年ものによって、しっかり確かめてみたいところです。
●ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・シャン・カネ
*リアルワインガイド33号 92〜93
*エージェント情報
「ピュリニ・モンラッシェ・シャン・カネ」は、ピュリニ・モンラッシェの他の畑に比べ、見るからに痩せた印象のある畑ですが、この特徴がワインにミネラル感や石を思わせる力強さ、バターやハチミツのようなニュアンスをもたらすとされています。パーカーポイントは91点。 マット・クレイマー氏曰く「一級の中でも格上の畑」。
●ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・コンベット
*リアルワインガイド33号 92+〜93+
*エージェント情報
「ピュリニ・モンラッシェ・レ・コンベット」は、ピュリニ・モンラッシェの中でもムルソーを彷彿とさせるような、まったりとしたコクを持つ逸品です。パーカーポイントは93点。ミネラリーで、なおかつムルソーの厚みも併せ持つ。
2009年は収穫を早めて、重くなりすぎないようにしたのが良かったようですね。ラ・ガレンヌは標高の高いところにある畑。冷涼感、ギシギシした石灰系ミネラルと柔らかな肉の競演。シャン=カネはムルソー=ペリエールの南隣・・・どうやったって悪いわけが無い。レ・コンベットはムスロー=シャルムの横だが、より肉付きが良く、しかもキレもある。個人的には、超お得感のあるシャン=カネ、正にトップレベルのコンベットがお気に入り。勿論、下のクラスも悪くない。
フランス■□ Domaine Sylvie Esmonin □■ ブルゴーニュ
ドメーヌ シルヴィー エモナン
● 女性当主のシルヴィー・エモナンをご紹介します。そもそもはドメーヌ・ミシェル・エモナンとしてその名を馳せた造り手ですが、現在はシルヴィーがドメーヌを継いでいます。
実はこのドメーヌ、完全なビオディナミを実践しています。SO2は使っているようですが、中々にピュアです・・・でも・・・、おっと、この先はこの下で・・・
● 2008 Gevrey-Chambertin 1er Cru Clos Saint-Jacques
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・サン=ジャック
エチケットが少し変ったでしょうか?
飲めないため以前のコメントをそのまま使用しています。
【一瞬昔のクロード・デュガを思い出しました!とても豊かな味わいです!】
グラン・クリュに匹敵する可能性を持つ、と言われる、ル・クロ・サン=ジャックで、最もリーズナブルなワインだと思います。またその一方で、きちんとした評価をされていない造り手であるようにも見えています。
87年から瓶詰めを始めたとされるシルヴィーですが、ワイン造り自体は100年ほどの歴史があるようです。女性なので穏やかな、線の細いタイプなのかと思いきや・・・とんでもない!この・ル・クロ・サン=ジャックの畑の素性の良さを思わせる、とても熟れた葡萄ゆえの濃度を持つ、ふくよかな味わいなんですね。
シャンベルタンやクロ・ド・ベズを思い浮かべていただければ、その豊かな味わいが想像できると思います。この2つのグラン・クリュが何故に偉大なのか、と言われれば、その豊かさと細かな表情、複雑性に富むから・・・なのでしょう。
樽の使用率はそれなりに高いようで、グラスからは新樽の香りが漂います。やや黒い果実が凝縮しており、チョコレートやコーヒーのニュアンスが強いです。その裏側には紫や赤い小さな果実が見え隠れしていますが、黒味を押し分けて出てくるようなことは有りません。93年頃のクロード・デュガのようなニュアンスですね。
濃度はしっかりと有りますので、その太さで美味しく飲めてしまいます。むしろ今全盛のエレガントタイプとは真逆にあるとも言えるでしょう。しかしながら、その味わいが駄目なのか?と言えば、全然そんなことは無く、むしろとても豊かな味わいはリラックスさせてくれます。
バックボーンにはビオディナミという栽培方法が影響しているのでしょう。濃度はしっかりあるものの、飲み手を疲れさせるほどの「ただ濃いだけ」では無いんですね。質感に優れたショコラを思ってくだされば、そのニュアンスが伝わり易いと思います。リーズナブルで美味しい、豊かなル・クロ・サン=ジャック、是非ご検討ください。お奨めします!
■ ここでちょっと息抜き??
ジュヴレのル・クロ・サン=ジャックと言えば、誰しもが認める特級並みの素晴らしいワインですが、1級格のままで放置されています。で、この畑・・・面白いですよね。皆さんも血眼になって求めていらっしゃる、かのフーリエのクロ・サン=ジャックですが、ちょっと上記のシルヴィ・エモナンのコラムをご覧ください。
>1950年頃に売りに出ていたクロ・サン=ジャックを、シルヴィーの祖父とフーリエ、ルソー、クレール・ダユがほぼ1/4ずつ購入していたと思いますので、畑の位置は言わずもがな・・です。
この、50年代に売りに出したのがムーシュロン伯爵家と言う大地主さんで、おそらくですが、シャトー・ド・ムルソーの邸宅を本拠にされていました。家を継ぐ子がいないという事で、50年代〜60年代にかけて、垂涎の極上畑を売らざるを得なかった訳ですね。60年代には、かのDRCにもル・モンラッシェを渡しています。
で・・・良く々々見てみると面白いですよね。まあ、1/4ずつと言っても、1ヘクタールから2ヘクタール位で4者が分けています。
ムーシュロン伯爵家-->
フーリエ
ルソー
エモナン
クレール=ダユ
という流れです。フーリエは、今もドメーヌ・フーリエですが、ペルノ・フーリエ-->ジャン=クロード・フーリエと来てます。ルソーさんはご存知のとおりドメーヌ・アルマン・ルソーです。エモナンは、アンリ-->ミシェル-->シルヴィと伝わってきています。・・・で、クレール=ダユは??
そう、クレール=ダユは解体してしまっていますが、畑は1985年にルイ・ジャドが購入しているんですよね。ですから、
ムーシュロン伯爵家-->
フーリエ
ルソー
エモナン
クレール=ダユ-->
ルイ・ジャド(ドメーヌ)
と言うことになり、フーリエ、ルソー、エモナン、ルイ・ジャドが、もともとのムーシュロン家の区画を受け継いでいることになります。ですから、
「元は何も変らないんだけどなぁ」
と言うつぶやきは・・凄い正解なんですよね。
それに、ルイ・ジャドは元々1ヘクタール位、クロ・サン=ジャックを持っていたようにも記憶していますので、ドメーヌのキュヴェで、どのようにしているかは不明です。でも、基本的にクレール=ダユ流れのワインは、ドメーヌ・ルイ・ジャドで出しているようです。
注:上記の内容は個人的に確信はしていますが、(本人たちに)確かめた訳では無く、何かしら間違った情報が混じっている可能性も有りますので、そのおつもりで・・お願いします。
フランス □■ Domaine Comte Georges de Vogue ■□ ブルゴーニュ
ドメーヌ コント ジョルジュ ド ヴォギュエ
● ブルゴーニュの生産者とすれば、かなり多く生産しているはずなんですが、何故かいつも希少な・・・ド・ヴォギュエさんの2009年ものをご紹介します。また、ミュジニーそのものの格落ち、プルミエ・クリュ2007年も追加で入荷です!
● 2009 Chambolles-Musigny
シャンボール=ミュジニー
【正規では有りませんがコンディションは良いです!】
2009年のヴォギュエさんのミュジニーは、もう天文学的な価格で取引されているようです。noisy
もちょっとだけ販売させていただきましたが、まあ、いつもどおりの掛け率で普通にお渡ししましたので、暴利を貪る事無く、故にいつものように清貧の生活を送っております。(・・・さほど清くは無いにせよ・・・♪)
2009年のヴォギュエさんの各アイテムの評論家さんの評価は今のところ見当たりません。また、例の如く数が全く無いので
noisy も飲めません。価格も安くは無いですし・・・これでリアルも国内のテイスティングが無いとなると・・・、
「ワインファンの層がだんだん萎んでいくんじゃないの?」
まあ、noisy にもっとよこせ、とか、noisy
には安く出せなどとは言いませんが、適正なプライスでの適正な流通になるように、業界全体での努力が必要ですよね。ブルゴーニュの一つの旗印では有る訳で
すから、何とかして欲しいところです。大人の世界は・・・汚い!
・・・皆さんが比較的近い将来に飲んで良い思いをされるのは、プルミエ・クリュでしょう。まだ何とかリーズナブルです。(グラン・クリュは取りあえずは
セラーで塩漬けです。)次いでは村名でしょうか。ご興味が御座いましたらお早めにどうぞ。
フランス □■ Domaine Daniel Moine-Hudelot ■□ ブルゴーニュ
ドメーヌ ダニエル モワーヌ=ユドロ
● ダニエル・モワーヌ=ユドロの(2005年からはダニエル・モワーヌ)、とてもリーズナブルな、皆さんも大好きなシャンボールの1級、レザムルーズをご紹介します。現在入手可能な、もっともリーズナブルなレ・ザムルーズと言えます。品質もレベルです。
● 2004 Chambolle-Musigny 1er Cru les Amoureuses
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・ザムルーズ
● 2006 Chambolle-Musigny 1er Cru les Amoureuses
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・ザムルーズ
【2004年、飲ませていただきました!そう、やっぱりレ・ザムルーズって、こんな感じです。】
シャンボールのレ・ザムルーズ・・・。恋人たちのワイン・・・。魅惑のグラン・クリュ・ミュジニー直下の1級・・。そこから生まれるポジティブなイメージが一人歩きしていませんか?レ・ザムルーズは、有る意味モワーヌ=ユドロも正しいんじゃないかと思います。
2004年〜2006年と今回ご紹介させていただくことになりましたが、飲んだのは2004年です。それぞれに特徴のあるヴィンテージですので、面白いんじゃないかと思いますがいかがでしょう?
2004年のレ・ザムルーズは、熟成をし始めて、少しソフトさを出し始めてきたところです。赤い果実はまだ裏に回っているようで、強い訴えは有りません。シャンボールらしいタイトなボディと、クロ=ヴージョっぽい粘土、土、スパイスのアロマティックさが心地良いです。飲むほどに引き込まれ、気付くとボトル半分以上!飲んでしまいました。美味しいワインだと思います!そして、本来レ・ザムルーズとはそのようなワインなんです。
極一部の造り手が、若いうちのチャーミングで「赤い」ニュアンスを閉じ込め、早い段階でその赤い果実が花咲くように、早めの収穫に振り、エルヴァージュ中に香気成分を飛ばさないで仕込んだレ・ザムルーズも有ります。このタイプは、比較早い段階で飲むと、軽やかでベリーやチェリーのニュアンスが強めにでて、シャンボールらしい滑らかなテクスチュアでとても美味しく飲めます。しかし、このタイプを寝かせてしまうと、赤い果実は失せ、早めの収穫で元々本来の要素を多く持っていないのが裏目に出てしまい、ほとんどの場合、
「あ〜、硬いだけだな・・。まだ早かったか?」
と、残念な気持ちで終わってしまうようです。さらに長く置いても、コアの崩壊からの要素はエロティックに感じられるかもしれませんが、今ひとつバランスが良く無い場合が多いように思います。
良く、ミュジニーに匹敵するなどと言われますが、そんなことは全く有り得ない・・と個人的には思いますよ。本来、レ・ザムルーズは、クロ・ヴージョ的要素を強く持ったシャンボール系のワインなんです。割合で言えばクロ・ヴージョ65%ほど、シャンボール系は35%ほどでしょう。その35%ほどのシャンボールらしさで無理をして赤いニュアンスを出そうとすると、早い段階でバランスを失うと思います。ワインのポテンシャル的には同じ1級のレ・シャルムの方が上では無いかな?と・・・。
もし、早い収穫をせず、赤いニュアンスを長く出せるような、葡萄の仕立てが出来ているザムルーズで有れば、noisyの説はアウトですが、なかなか見当たりません。
そういう意味において、モワーヌ=ユドロのレ・ザムルーズは良く出来ています。無理をしていないので、赤い果実もまだ奥に存在しています・・少しずつ出てくる感じです。そう、
「少しタイトに締まった感じのクロ=ヴージョ」
なんですよ。むしろ、ヴージョ1級やクロ=ヴージョ特級の斜面上部の畑の方が、むしろミュジニー的で有ったりする訳です。おそらくその理由は、レ・ザムルーズの池に有るのかもしれませんね。
そんな訳で、とても美味しい2004年でした。あと2年ほどで熟すと思いますが、ゆっくり飲んで行くと楽しいと思います。2005年は一般に言うグレートイヤー、2006年はnoisy的なグレートイヤーです。是非ともご検討ください!
フランス■□ Vignoble Guillaume □■ フランシュ=コンテ
ヴィニョーブル ギョーム
● 久しぶりのヴィニョーブル・ギョームです。2005年以来でしょうか・・。それまでは毎年のようにご案内していたんですが、それ以降はなかなか販売面が苦しく、
「敢えてネガティヴに思われているヴィンテージを購入しなくても良いか・・」
との判断でした。
と云うのも、2005年だったかその前だったか忘れましたが、リアルの評価が良くなかったんですね。おそらく其れが影響したのかなと思っています。どうやらリアルでのテイスティング時にコンディションが良くなかったらしいです。
ワインの販売と言うのは、簡単にやろうと思えば実に簡単です。沢山お金を用意して、売れそうなアイテムを何とか買えるように交渉し、右から左に流せば良いんですから・・。販売者と購入者の仲が曖昧になりつつ有る現代の商取引においては、不特定多数を相手にする限りにおいて、その論理はほぼ正しいと思います。勿論、いつまで続けられるか・・と云う問題は残りますけどね。
皆さんも、ワイン屋の商売なんぞ楽なもんだろうと思ってらっしゃる方が多いと思います。実際、そうなのかもしれませんね。さしたる反論は有りませんよ・・noisy
も、基本、怠け者ですし。
でも、見るべきところをちゃんと見て想像力を発揮しつつ、判断を正確にすること・・それが重要なんじゃないかな・・と思っています。例えばこのギョームのワイン・・もそうです。大雑把に世の中を見たら、
「基本、コンディションは悪いかもしれない・・」
と云うのは正しいかもしれません。でも、noisy としましたら、ここのエージェントさんとどう付き合ったら良いかをちゃんと判断し、実行しているんですね。だから、
「他のショップさんの同じアイテムが美味しいとは云わないが、少なくともnoisy
のところのギョームはとても美味しいはず」
なんです。そりゃあ自信有りますよ。美味しくないのは売りたくないんですから・・。
リアルの記事が影響したのか、このギョームの輸入は、通常の輸入販売から契約輸入に変更になっていました。要するに、輸入前に予約をしてから持ってくる方法ですね。ですので、追加の入荷は有りません。
味わいは、レゼルヴェは12本だけなので飲んではいませんが、下のクラスのピノ・ノワールとシャルドネをチェックしました・・。安いのに滅茶苦茶旨いです!ビックリするくらい・・旨いと思っていただけるはずです。コンディションもすこぶる良いです。
「ん?・・他の店ではコンディションが良く無いかも・・と言ってるクセに、同じエージェントから購入しているんなら、同じじゃないの?」
と思われるかもしれません。まあ、同じ様に「良い」場合は有ると思いますよ。でも、同じ様に「悪い」は・・・無いです。そこがね・・餅は餅屋なんです・・いや、ワイン屋か!
話は飛びますが、時折、特に忙しい時間帯にお客様からこんな電話が掛かってきます。
「xxxxxxxというワインをホームページで見たんですが、インポーターがどこか、教えてください」
名前も名乗らないし、今大丈夫か、忙しくないかも聞かず、即教えてくれとのことです。そりゃ、すぐ判れば、もしくは覚えていればお話ししますよ。でもね・・大抵の場合、凄くテンション下がるんですよね。少なくとも自分では自信を持って販売しているアイテムですから、輸入元はどこだろうが問題無いはず・・と云う気がおそらく自身に有るんでしょうね。でもそのような方は、おそらくnoisy
のことも知らないし、知る気も無いでしょう。そして、聞いたらすぐ、
「検討しますね」
位の言葉が最後で、その後の連絡はまず無いです。買わないから時間が無駄になってテンションが下がるんじゃ無いんですよ。ホームページで見たのなら、何行かでも文章を読んだら、その方なりの想像は働くはずなんです。noisyの場合、もし状態が悪そうだったら、
「これは駄目だから売らない」と言うか、「汚いけど中は大丈夫そうだから」と言うかは場合に寄りますしね。それに、そのように探されていらっしゃる方も、
「どこどこの輸入の何々が欲しいんですが」
とも云わないんですよね。何がしたいのか、良く判らないのが困るんですね。だから、
「そのワインの輸入元が知りたいんだけど」
「・・知ってどうすんの?」
「・・・」
と云う最悪の流れも有るかもしれません。反面、
「xxxと申しますが、ホームページのxxxと云うワインを購入したいと思って検討していますので、お暇な時にコンディションを見ていただいてご連絡いただけますか?」
と尋ねられたら、おそらく丁寧にお話しするでしょうね。
まあ、そんな事を言ってしまうと、
「なんだ、noisyさんって、そんな人なんだ・・」
と思われるかもしれません。・・が、残念ながら・・そう云う人です。お客様も大事だし、ワインも大事です。でも、全ての人に同じように対応できるような神様のような心は持ってはいません。それでも、出来る限り力になりたいと思っています。だから、想像力が大事だな・・と思います。だから、他人が美味しくないと云っても美味しいとも云うし、美味しいと言われても、場合に寄っちゃ「へえ・・そう・・」と受け流します。
そんな訳で、誰が何と言おうが、今回のギョーム、とても素晴らしいと思います。レゼルヴェ・コレクスィヨンが飲めないのが残念ですが、コンディションは間違いなく良いでしょう。
ここからは以前のコラムより転載です。
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● 何だかなあ・・・。決して「当て付け」ている訳じゃ無いので、決して勘ちがいしないで戴きたいんですが・・・。
急にそんなことを言われたところで、何の話だか、全く理解など不能だと思います。2004年もののヴィニョーブル・ギョームの評価が、我が親愛なるリアルワインガイドでは、思わぬ低い評価で掲載されています。それでも、noisy としましては、
「良いものは良い、駄目なものは駄目」
という、noisy 自身の判断によるスタンスでいますので、例えリアルと判断が分かれたとしても、再度テイスティングした上で、
「旨い」
と判断しています。ですので、色々なメディアを信してnoisy の意見を参考に留めるも・・・またその逆もお客様の判断です。きっと判っていただいているものと・・確信しています・・・あ、有難うございます!・・・なんか、選挙演説みたいになっちゃいましたね。政治にちょっとの文句は有っても、やってみようとは思いませんのでご安心を!
2005年のギョ−ムは、ひたすらピュアで、以前より、より凝縮しています。冷たい果実酸もバッチリ!ふやけて温まったニュアンスなど、微塵も有りません。詳細は各コラムをご覧下さい。でもなぁ・・・おそらくリアルのは何だかの理由でワインがピュアじゃ無かったんでしょうね。
hpからのコピーです━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
まず、フランシュ=コンテ地方について ...。 こちらは、ボーヌの町から約50キロ東に向かった当たりに有り、スイスとの国境の丘陵地帯にあります。もともとはブルゴーニュ公国を構成した土地柄で、ギイ丘陵はその頃はコート・ドールと並び称されたと言われています。ブルゴーニュとはほぼ同緯度、コート・ドールのグラン・クリュ畑とは、ほぼ同じ標高(約300メートルと言いますから少し高めかも..)の南及び南西向きの斜面に畑があります。現在はアペラシオンが無いため、「ヴァン・ド・ペイ・ド・フランシュ=コンテ」と地酒の扱いになります。
この造り手について ..。 ヴィニョーブル・ギョームのオーナーであるグザヴィエ・ギョームですが、代々「苗木業者」を営んでいますが、実はそちらが本業で、その顧客が凄い!DRCを始めルーミエ、ルロア、ラフォン、ルフレーヴ、クリュグ、ボランジェなどそうそうたるフランス勢にガヤ、ロマーノ、アンティノーリなどのイタリア勢..。これは何を意味するか、お判りでしょうか...。世界のトップがギョームから苗木を買っている わけですね。では、苗木を買う、ということはどういうことでしょうか..。そう、ギョームの畑でクローンを育てているんですよ..。 ギイ丘陵の標高300メートル当たりにあるベストなポジションの畑で、顧客の苗木と自分のドメーヌの極僅かな葡萄の樹を育んでいるんです。この当たりは、下記で展開する
noisy
的独断考察の重要なポイントになってきますので、頭に入れて置いてくださいね。
また、DRCなど顧客との長い付き合いを通じて得たノウハウを元に、DRCに追いつかんと頑張っているようです。
と言うわけで興味津々のアイテム..だと思います。今回も契約輸入ということで、発注した数量のみ入庫しています。追加は効きません。是非ともお試し下さいね。
● 2009 Pinot Noir Collection Reservee Vin de Pays de Franche-Comte
ピノ・ノアール コレクスィヨン・レゼルヴェ ヴァン・ド・ペイ・ド・フランシュ=コンテ
【こちらも滅茶苦茶旨い!超お奨めです!・・が数が無い!
ここまで美味しいならもっと買っておけば良かったと・・後悔したくらいです。ただ、前に余り売れなかった記憶が有って、踏み込めませんでした。コンディションも良く、リアルな石灰系ミネラルが厚みを持って迎えてくれました。
2010年のピノ・ノワールは、果皮のニュアンスが厚く、ジャミーさと果皮由来の複雑性がより感じられました。黒さはさほどでは無いんですが、赤色を積層させたようなニュアンスで、ほぼドライな味わいが旨みをしっかり持っています。ドライなのにちょいジャミー・・しかも質感ありっちゅう仕上がりですね。
最も、比較対象になるのは質感的に村名のニュアンスを探しつつのACブルゴーニュかな?と思います。ただ、安いからね・・・これほどに安くて美味しい(ブルゴーニュ・ライクな)ピノ・ノワールは、探すのが骨でしょう!是非飲んでみてください。旨いです!
一方のコレクスィヨンのピノは、12本しか購入しなかったので、今のところ飲めていません。誰か飲ましてくれないかな・・と手すぐねをこねている所です。ただ、シャルドネのところでは書かなかったんですが、SO2の量がおそらくとても少ないです。リアルでコンディションが悪いと判断されたのも、これが第一の理由でしょう・・もちろん、ほかの理由も有ります・・noisy
は想像付いていますが、想像なので言いません!とても良いヴィンテージになったはずの2009年ですので、かなり期待出来ます。2〜3年寝かしたほうが旨いと思いますよ。是非ともご検討ください!
以下は以前のコラムより転載です。
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【レゼルヴェは良いのは当たり前としても、リーズナブルな2種はお奨めです!】
本当にねぇ..こんなの造っちゃって文句が出ないのかな?と本気で心配してしまいます。是非ご検討くださいね。
● ガメイ
とってもジューシーでドライ。でもこれは実はとっても難しいことです。どうしても甘みの芯が欲しいからこそ、ドライに仕上げられない訳です。ドライにしてしまうと平坦になってしまう。葡萄の実力がモロに出るからです。その点で、このガメイは素晴らしい!。冷涼感とジャミーさが両立し、ベリーな果実が粒を際立たせています。ごっくん
と飲んでもちびちび やってもどちらも旨い!お奨めです!
● ピノ・ノアール
ブルゴーニュ・ルージュの良いできのもの..と思っていただければ理解は早いでしょう。そうですね、ボーヌとコルトンをブレンドしたような温度を持ち、ジュヴレの鉄っぽさも少々..。シャンボールっぽい石灰分も感じますから、どこの村のワイン?と頭を悩ませることは必定です。しっかりと冷たく、それでいて凝縮してドライでピュアです。深い表情の有るアロマに一瞬、「おっ!」と声が上がるかも!価格を超えた美味しさを見つけていただけると思います。
●2002 ピノ・ノアール・コレクスィヨン・レゼルヴェ
これはもうしょうがない。質の良さは抜群です。この先1年寝かせていただければ、かなり美味しく飲めるようになると踏んでいます。しなやかな襞には表情の種が埋まっていますから、間違いの無い選択でしょう。でも、今はちょっと冬眠中から覚める少し前、という感じ。お奨めしますが、その辺りを充分考慮に入れてくださいね。
また、SO2の含有量がおそらく滅茶苦茶少ないはずです。飲んだ感じでは、入れていたとしても極僅かか、入っていないキュヴェもあるかもしれません。ヴィニョーブル・ギョームは、もしかしたら超えてはいけないボーダーから一歩踏み出してしまった感が有ります。我々消費者にとっては嬉しいことでは有りますが、おそらく横槍が入ってくるかもしれませんね。飲んでみて判断してください。お奨めいたします!