ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ジェノー / シャトー・ド・メランド

ジェノー / シャトー・ド・メランド

フランス Domaine Genoux / Chateau de Merande サヴォワ
● 素晴らしいワインを見つけました!めちゃピュアでエキスの美しいワインです!・・センスの良さが抜群・・ぜひ飲んでみてください!



"真に偉大なワインとは、すなわち自然なワインである”

 私たちはこの信念に従って、ビオディナミによるブドウ栽培を選択したのです。
自然なワインとは、土地、気候、そして造り手の個性を反映させた、生きた産物なのです。
私たちは子供たちに受け継いでいく畑を持っています。そしてその畑を素直に尊重しています。その畑の個性を表現するために私たちは手助けをするのです。

 ワイン造りとは探究です。発見であり、連綿と受け継がれて成長してきた魂の鼓動なのです。私たちの祖先は代々、大地を敬い、自然と対峙してきました。

 しかし、この50年で出現した化学薬品は、ブドウ樹の生命力と免疫力を弱めてしまいました。私たちは長期的な視野で考え、今も、そしてこれからも続く畑、ブドウ樹に対して除草剤や化学薬品なくとも環境が維持できるように努めています。

 私たちが求めるのは自然な方法であり、“ビオ”という冠ではありません。
2009年、私たちはビオディナミから先、地球は宇宙とリンクした生態系であるという考え方に進むために意図的にECOCERTの認証を取得しました。

 アルバンは、かつてローマ帝国時代、フランスの都市ヴィエンヌからローマを結ぶ街道に位置していました。1870年、私たちの畑から発見されたガロ=ロマン期の別荘の痕跡が見つかったことにより、2世紀には、すでにブドウ畑が存在していたことが証明されています。

 アルバンのブドウ畑はクリュニー派の修道士たちにより開墾され、その後シャルトリューズの修道院に受け継がれました。フィロキセラ禍以前には200ヘクタールにまで拡大しましたが、現在では標高250から350メートルの斜面にのみブドウ畑を見つけることが出来ます。

 モンドゥーズは7ヘクタールに植えられています。樹齢年を越える古木も存在し、生産量は少ないものの、非常に充実してアルバンの個性を表現したワインが造られています。

 ルーサンヌは2ヘクタール、Le Grand Blanc と呼ばれる巨岩の麓、偉大な産地ベルジュロンにあります。

 氷河のモレーン土壌が広がるメランドのヘクタールにはルーセット・ド・サヴォワを造るアルテスが植えられています。小区画にはガメイとジャケールが植わっています。私たちの家族は、代々、ブドウ栽培と醸造に深く携わってきました。

 1248年のグラニエ山の大崩落の後に生まれた畑は代々耕作されてきました。今日では、アンドレとダニエル・ジェノー、そして同じ価値観を共有するヤン・ペルニュイをパートナーとして畑と向き合っているのです。


2013 la Comtesse Blanche Rousette de Savoie
ラ・コンテッス・ブランシュ・ルーセット・ド・サヴォワ

11903
自然派
白 辛口
フランス
サヴォワ
ドメーヌ・ジェノー / シャトー・ド・メランド

■エージェント情報
葡萄:アルテッス
畑・土壌:粘土石灰。氷河の浸食によって形成され堆積したモレーン
醸造:手摘み収穫。2度の厳しい選果。全房のまま優しく長い時間をかけてプレス。
SO2添加せず天然酵母で6~8週間かけて発酵させます。マロラクティック発酵。
熟成:大樽(フードル)
味わい:深みのある黄金色。
白い花、柑橘系果実、マルメロのジャム、蜜蝋、複雑で集中した香りです。
豊満でいて柔らかく、ミネラル感とバランスの良さがあります。
良作年のみ生産する偉大なサヴォワのワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,150 (外税) 
【大樽で仕上げたルーセット!・・高ポテンシャルなボーヌ・シャルドネと遜色無い素晴らしいワインです!】
 たった1%程度しか輸出されていない・・とされていたサヴォワのワインです。昨今は軽快な泡のビュジェ・セルドンが人気ですので、だいぶ増えているかもしれませんが、元々はビュジェは「ブルゴーニュ」の管轄でしたので、若干違和感もあるかもしれませんが、それでも、

「サヴォワのワインはなんちゃらかんちゃら・・」

と能書きを垂れられるのは、試験のお勉強で習ったことを思い出すことが出来る一部のソムリエさんくらいでしょう。

 因みにこの「ルーセット・ド・サヴォワ」と言うアペラシオンは「白ワインオンリー」ですので、敢えて「Blanc」とは記載していませんのでよろしくお願いします。さらに因むと、このルーセット・ド・サヴォワで使用できる品種は、近年の変更がなければ、

「シャルドネ」
「アルテッス(ルーセット)」
「モンドゥーズ・ブラン」

です。ただ、このアルテッスを使用したもののみがルーセット・ド・サヴォワになっている可能性が有ります。何せ、ルーセット = アルテッス(アルテス)ですんで。

 位置的にはスイスに非常に近く、ジュネーヴやレマン湖まで至近の距離です。


 で、色合いを見ていただきたいんですが・・どうでしょう・・官能的で複雑性高そうな色合いをしていると思いませんか?・・このアルテッスによるワイン、非常に素晴らしいんですよ。


 先だってジュラのサヴァニャンが大好評をいただきまして、

「えっ?・・そんなに?」

と思ってしまうくらい・・販売させていただきました。


 しかしながら、かなり軽いとは言え、「産膜酵母由来の香り」が有った上での、めちゃくちゃ高ポテンシャルなワインでしたので、

「凄い!素晴らしいワインを紹介していただき、有難うございました!」

というような賛美のお声と、

「ん~・・確かに凄いポテンシャルは感じるけど・・どうなの?」

というような今一つ・・と言う中間層のご支持のお声、そして、

「このワイン、壊れてます!」

「ブショネじゃないでしょうか?」

「コンディション悪い??」

というような不支持派のお声もいただきました。最も大半は支持、中間層だったんですが、やはり、

「産膜酵母由来の香りに慣れていない」

ことが、そのような不支持になったと思います。実際、コメントを求められ、もう一度改めてそのサヴァンに正対された方は、

「非常に美味しかった・・美味しいと思えた。最初はワインが壊れていると思ったが・・」

とおっしゃる方もいらっしゃいました。


 実際、あのサヴァニャンに関しては、実は産膜酵母由来の香り(いわゆるノワゼット香など)は、非常に弱い方でして・・、その上でのポテンシャルが物凄いワインなんですね。なので、出会った経験が少ないとどうしても、

「・・これ・・大丈夫か~?」

みたいに思ってしまう方もいらしたのでしょう。あのサヴァニャンに関しては、

「通常の酸化の香りで有れば問題あり」

で、

「通常の酸化の香りで無ければ問題無し」

が正解だったんですね。


 勿論ですが、ブショネだった可能性はゼロは有りませんが、あの産膜酵母由来の香りにブッションの香りが混ざり、それを嗅ぎ分けるのは結構難しいんじゃないかとも思ったりします。

 違うワインの話が長くてすみません。結構関係無いとは言えないほど、サヴォワとジュラは「近い」ものですんで・・。でも、

「このコンテッスには産膜酵母由来の香りは無し!」

「その上で、張り詰めていて、グラッシーなミネラリティが高く、複雑性が高い高質な白ワイン」 

と言う、これまた非常に嬉しい、しかも早々は出会えないと思えるようなピュアさと美しさ、そして「ビオ」なのに、その内に有る危険な方向性はワインの中に含有せず、ただナチュラルさだけをほんのりと感じさせてくれるという・・ブルゴーニュワインファンにとっても非常に好ましい味わいと香りに仕上がっているんです。濃密そうな色合いをしているでしょう!?・・そう、非常に濃密です。しかもドライなんですよ。残糖的甘さには全く頼っていません。

 また、完全エキスの非常に滑らかな味わいですので、甘味はゼロに近くてもエキスの旨みがしっかり有ります。

 それは、バリックは使用せず、大樽によることが寄与しているのでしょう。そもそも、

「アルテッス?・・ルーセット?・・何じゃらほい?」

と言うことになるのでしょうが、むしろ、

「高質なシャルドネと区別が付かない。」

と言って良く、地の個性には染まるが品種の表面上の個性が乏しいシャルドネとほぼ同様の個性と言って良いと思います。品種の個性かどうかは分かりませんが、わずかに赤っぽい、もしくは橙色に近い、薄い果実のニュアンスも有ります。

 ボーヌの高級シャルドネと比較しても遜色は無く、むしろ若い時の滑らかさはこのルーセット・ド・サヴォワの方が感じられると思います。ミネラリティは非常に高く、ただ組成はムルソー的な不透明感の有る大理石風では有りませんで、ガラスとかクリスタルとかの透明感が有るものです。そこにみずみずしい、潤った感が加わります。甘くなく、非常にドライです。

 現時点で飲んで非常に旨いです。10年以上に渡り上昇するほどの可能性も有ります。ぜひ飲んでほしい・・一推しの白です。あまり数が無いので・・お早目にご検討くださいませ!


2013 la Belle Romaine Arbin Vin de Savoie
ラ・ベル・ロメイヌ・アルバン・ヴァン・ド・サヴォワ

12113
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
サヴォワ
ドメーヌ・ジェノー / シャトー・ド・メランド

■エージェント情報
葡萄:モンドゥーズ
畑・土壌:キンメリッジ階の粘土石灰、氷河の浸食によって形成され堆積したモレーン
醸造:収穫は手摘み。全房もしくは半分除梗でマセラシオン。天然酵母。醸造時のSO2添加なし。
熟成:10~12カ月ステンレスタンクで澱と共にバトナージュ
味わい:花、フルーツ、スパイス、特別なワインです。輝きのある紫、シャクヤクやアヤメのような紫の花の複雑な香りがあります。口いっぱいに広がり、繊細、綺麗で溌剌としたミネラル。エレガンスがドメーヌ・ジェノーの代名詞なのです。
◇担当レヴュー
 北ローヌのシラーやフロントンのネグレットを想起させる挽き立てのコショウのようなスパイス香を中心に赤紫系のベリー系果実が奥から出てきます。山のワイン、サヴォワらしい引き締まった体躯と口中をびっしりと覆うようなタンニン。
 ベリーヨーグルトのような酸味が中間から余韻にかけて出てくる。構造が引き締まった味わいながらも、余韻にしなやかな軽さがあり、食欲を刺激する。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,250 (外税) 
【ピノ・ノワール・ファンにこそ飲んで欲しい、エキシーでエレガンスたっぷりのモンドゥーズです!】


 当初の予定ではこちらのキュヴェ、「ラ・ベル・ロメイヌ・アルバン」を主体にしたかったんですが・・何せ数が無く、とても飲める数量でも無く・・どうしようか・・と思っていたところ、

「noisy さん・・サンプル出しますんで、残り全部買ってください・・」

とのオファー。


 まぁ・・そうゆうことなら・・やぶさかでは無いぞ・・とばかりにドメーヌ・ジェノーのワインの残りを全部仕入れさせていただいちゃいました。

 何しろ、まだ誰も知らないに等しい造り手では有りますが、赤のモンドゥーズも滅茶旨いし、実はまだ残っている白の「ラ・コンテッス・ブランシュ」も素晴らしいんですよ。非常にピュアだし、ブルゴーニュ的な美しいエキスを持っているし、何より飲んでいて心地が良い・・惚れちゃったのかな・・と言うところなんですね。

 なので、このしょうも無いほど少ないデイリーに毛の生えた位の、でも非常に希少なモンドゥーズを飲ませていただきました。

 前にご紹介させていただいた「ル・コント・ルージュ」ほどの密度は無いんですが、それでもやはりピュアで美しいエキスに満ちています。細やかなスパイスもローヌ的ではなく、ブルゴーニュ的な出現の仕方で実にエレガントです。

 果実はこの美しい色合いの通りのチェリー、やや淡い熟したザクロ・・やはりここは酸の美しさが光っていて、実にリアルです。

 数が無いので・・後は以下のコメントをご参考にしてください。次のヴィンテージが有れば・・勿論、価格に納得できれば・・ですが、必ずやりたいと思った数少ない造り手、ワインのうちのひとつです。お勧めします!素晴らしいモンドゥーズ!お試しください!



 以下は以前ご紹介させていただいてご支持いただいた上級キュヴェ、「ル・コント・ルージュ・ヴァン・ド・サヴォワ・アルバン」のレヴューです。
━━━━━
【ピノ・ノワールと近似なエレガント・エキスワイン!冷ややかな酸は中域にややアクセントが有るか?非常に美しい繊細さをご堪能ください!】

 いや~・・惚れました!・・めっちゃ美味しいです。ドメーヌ・ジェノー・・・ぜひ覚えていただきたい、センス有る造り手です!

 で、このワインの品種はモンドゥーズと言います。大昔・・そう、ネットの販売を始めたばかりの頃に、アンリ・ジャイエで修業し大成功を収めたカルフォルニアの「オ・ボン・クリマ」のモンドゥーズをご紹介したことが有ります。

 なぜに「モンドゥーズなのか?」と言う問いにオ・ボン・クリマのジム・クレンデネンさんは、

「絶滅するかもしれない品種で保護したいのと、モンドゥーズに可能性を感じているから・・」

みたいなことを言っていた・・と記憶しています。

 まぁ・・彼は、区域ごとのワインを混ぜてしまったり、違う品種同士をブレンドしたりで、恩師のアンリ・ジャイエの言うことは余り聞いちゃいなかったとは思いますけど・・。

 何しろ「モンドゥーズ」は本当に久しぶりで・・大体にして、ビュジェ以外のサヴォワを販売するのも本当に久し振り・・。美味しいものが有ったとしても高価だったり、余り好ましいと思えなかったりで、

「ん~・・売れんよな~・・たぶん・・」

で済ませていたんですね。


 でも基本、noisy のスタンスは、

「美味しいものなら無名でもOK」

ですから、飲んでみて可能性を感じられるかどうか・・に掛かっていた訳です。で飲んでみたら・・惚れちゃいましたね・・。力技に持っていかず、ナチュラルなのに激ピュア!・・エキスがバッチリな味わいが、心を動かしたと言えるでしょう。

 色合いをぜひご覧ください。まるで良い年のピノ・ノワールの平均的な色合いに近いです。薄くなく、でも濃くもない・・かすかに下のテーブルクロスが見えるかどうか・・位です。

 口入れは全くのエキシーなブルゴーニュ・ピノ・ノワール風です。冷ややかで中くらいの丸いパレットを描く美しい酸が有ります。ピノ・ノワールとは中域の膨らみがわずかに大きく膨らむ感じです。チェリーっぽいというかサクランボというか・・。でも気付かなければそのまんま、

「え~・・どこかな・・コルトン辺りのワインかな?1級?・・もしかして?」

と言ってしまいそうな複雑性の有る香りと熱量感です。

 非常にドライながら薄辛くなく、中盤以降のフルーツ感を保ったままの余韻の長さが素晴らしいです。二次発酵に少し特徴があるような気がしますが、わずかにリンゴ酸を残しつつ・・のような、シャッキリと若い酸味を僅かに感じます。そしてとんがりの無い滑らかで練れた旨い酸もたっぷり存在します。この辺りの複雑精緻なバランスが素晴らしいんですよ。樽臭さは皆無!・・めちゃんこピュアなんですね・・そして果実感を感じつつの余韻の長さです。


「・・でも・・モンドゥーズって知らないし・・」

と思われるかもしれません。いいじゃないですか・・ピノ・ノワールだと思って飲めば・・。思いっきり「疑いつつ」飲めば、どこがどんな風に違うかも理解できるでしょうし、おそらくこの見事なバランスに、

「お~・・美味しいね~!」

と思ってしまい、モンドゥーズどうこうを忘れてしまうでしょう。


 オ・ボン・クリマのジムさんも、神様アンリ・ジャイエに期待された若者でした。その彼が、

「サヴォワのモンドゥーズを残したい!」

と思っていたのも事実でしょう。販売不振に喘ぐマイナーなアペラシオンで、モンドゥーズは廃れていたかもしれませんが、ジムさん始め多くの方の努力でモンドゥーズは残っています。素晴らしいワインでした。超お勧めします!数がないのでお早めにどうぞ!


P.S.アペラシオン表記ですが、EU向けの原産地呼称 A.O.P.(appellation d'origine protégée)で書かれています。通常のA.O.C.と同様とご理解くださって構いません。(同時にご案内の白の方はA.O.C.表記です。).




2013 le Grand Blanc Chignin Bergeron Vin de Savoie
ル・グラン・ブラン・シニャン・ベルジュロン・ヴァン・ド・サヴォワ

12114
自然派
白 辛口
フランス
サヴォワ
ドメーヌ・ジェノー / シャトー・ド・メランド

■エージェント情報

葡萄:ルーサンヌ
畑・土壌:粘土石灰。氷河の浸食によって形成され堆積したモレーン
醸造:手摘み収穫。2度の厳しい選果。全房のまま優しく長い時間をかけてプレス。
SO2添加せず天然酵母で6~8週間かけて発酵させます。マロラクティック発酵。
熟成:90%ステンレスタンク、10%バリックで熟成させアッサンブラージュ
味わい:オレンジが強い黄金色。
驚くほど顕著な花の香り。ベルジュロンの特徴的なアプリコットの香りとミネラル、冷涼感がバランスを取ります。圧倒される大きな存在感、完熟したアプリコットを想起させます。アーモンド、そしてミネラル感と甘美な収斂性を伴う余韻へと続きます。

◇担当レヴュー
 黄桃、アプリコット、開放的な甘い豪華な香りです。ルーサンヌのエキゾチックで重層的な香りを持ちながらも、北ローヌのそれとは異なるサヴォワならではの、ゴリつきのない軽快な酸味と低い粘性。非常に複雑で収斂味を伴い、桃の香りを移した上質な中国茶なバランス。サヴォワ全体で2%しか栽培されていないルーサンヌですが、やはりシニャンは別格と思わせるだけの重たさを感じさせない液体の軽やかさ。どんな料理を合わせようか、想像が楽しいワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,680 (外税) 
【なんだこのサヴォワ白!・・おそらく出遭ったことのない高貴な白です!】

「わお~!」

な凄い花の蜜のアロマに溢れています!・・凄いですよ・・これだけのニュアンスがグラスから上がってくると、もしエレガンスが無いと非常に下品になってしまいます。

 ところがですね・・めちゃくちゃ綺麗なまん丸バランスの酸と、伸びの良いマンモスミネラリティが繊細さ、フィネス、エレガンスを感じさせてくれるんですね・・。

 で、このサヴォワの白ワインなんですが、

「シニャン・ベルジュロン」

と記載が有ります。

 シニャンと言うのは村の名前でして、この村の産は他の地域よりも上級とされているんですね。

 そしてベルジュロンと言うのは、「ルーサンヌ種」のこと。この地域ではベルジュロンと呼んでいます。

 で、何故か今回・・あのシャトー・ド・ボーカステルのルーサンヌV.V.2013も同時に2ページ目でご案内していると言う偶然です。

 まぁ、ルーサンヌって・・何?・・と言う疑問も数多くいただくかもしれませんが、偉大なルーサンヌがローヌにすでにある訳です。もう「96~100ポイント限定!」みたいなワインです。

 このワインを飲むと・・繊細さも有り、ゴージャスな蜜も有り、ボディは適度に膨れ・・ブルゴーニュのシャルドネのような冷涼な存在感を持つ素晴らしい味わいです。

 シャトー・ド・ボーカステルのルーサンヌV.V.は、言葉では非常に似て来ますが、やはりローヌ特有の圧力を持っているんですよね。

 なので、このワイン、

「ルーサンヌV.V.をより北部・・ブルゴーニュで造るとこんな感じ・・かもしれない!」

みたいなワインと思っていただいて結構・・それが近い・・と思います。かなり旨いです。


 何せ、非常にゴージャスな花蜜がファーストノーズから昇ります。口中で香るんじゃなく、ファーストノーズです。超高級なリースリングの若い時・・みたいな風情も有ります。酸の構成はブルゴーニュ的、全くのドライでやや色付いた柑橘系果実のニュアンスに溢れています。ネットリともしつつ、でも後口はとても軽やかなので、こんな感じは・・

「ソーテルヌの辛口にも似た感じかな?」

と言う気もします。アフターも実に長く、余りにこのようなワインに出会ったことが無いのに気付くので・・いつのまにかグラスが空になっていました。

 価格は・・安過ぎでしょう・・。非常に素晴らしいです。是非お早めにGETされてください!お勧めします!






2011 le Comte Rouge Vin de Savoie Arbin
ル・コント・ルージュ・ヴァン・ド・サヴォワ・アルバン

11902
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
サヴォワ
ドメーヌ・ジェノー / シャトー・ド・メランド

■エージェント情報
葡萄:モンドゥーズ
畑・土壌:氷河の浸食によって形成され堆積したモレーン
醸造:収穫は手摘み。除梗。低温マセラシオン。天然酵母。醸造時のSO2添加なし。
熟成:バリック内でマロラクティック発酵まで。
10~15カ月。
味わい:グラス一杯に拡がる赤紫。スパイス、毛皮、ナツメグの混じりあう複雑な香り。
感覚を直に刺激するワインです。複雑で奥行きがあるタンニン、鼻腔を刺激する香りがあります。
並ぶものが無い程の長い余韻を持っています。
古木から造られるセレクションキュヴェ。良作年のみ生産します。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,990 (外税) 
【ピノ・ノワールと近似なエレガント・エキスワイン!冷ややかな酸は中域にややアクセントが有るか?非常に美しい繊細さをご堪能ください!】
 いや~・・惚れました!・・めっちゃ美味しいです。ドメーヌ・ジェノー・・・ぜひ覚えていただきたい、センス有る造り手です!

 で、このワインの品種はモンドゥーズと言います。大昔・・そう、ネットの販売を始めたばかりの頃に、アンリ・ジャイエで修業し大成功を収めたカルフォルニアの「オ・ボン・クリマ」のモンドゥーズをご紹介したことが有ります。

 なぜに「モンドゥーズなのか?」と言う問いにオ・ボン・クリマのジム・クレンデネンさんは、

「絶滅するかもしれない品種で保護したいのと、モンドゥーズに可能性を感じているから・・」

みたいなことを言っていた・・と記憶しています。

 まぁ・・彼は、区域ごとのワインを混ぜてしまったり、違う品種同士をブレンドしたりで、恩師のアンリ・ジャイエの言うことは余り聞いちゃいなかったとは思いますけど・・。

 何しろ「モンドゥーズ」は本当に久しぶりで・・大体にして、ビュジェ以外のサヴォワを販売するのも本当に久し振り・・。美味しいものが有ったとしても高価だったり、余り好ましいと思えなかったりで、

「ん~・・売れんよな~・・たぶん・・」

で済ませていたんですね。


 でも基本、noisy のスタンスは、

「美味しいものなら無名でもOK」

ですから、飲んでみて可能性を感じられるかどうか・・に掛かっていた訳です。で飲んでみたら・・惚れちゃいましたね・・。力技に持っていかず、ナチュラルなのに激ピュア!・・エキスがバッチリな味わいが、心を動かしたと言えるでしょう。

 色合いをぜひご覧ください。まるで良い年のピノ・ノワールの平均的な色合いに近いです。薄くなく、でも濃くもない・・かすかに下のテーブルクロスが見えるかどうか・・位です。

 口入れは全くのエキシーなブルゴーニュ・ピノ・ノワール風です。冷ややかで中くらいの丸いパレットを描く美しい酸が有ります。ピノ・ノワールとは中域の膨らみがわずかに大きく膨らむ感じです。チェリーっぽいというかサクランボというか・・。でも気付かなければそのまんま、

「え~・・どこかな・・コルトン辺りのワインかな?1級?・・もしかして?」

と言ってしまいそうな複雑性の有る香りと熱量感です。

 非常にドライながら薄辛くなく、中盤以降のフルーツ感を保ったままの余韻の長さが素晴らしいです。二次発酵に少し特徴があるような気がしますが、わずかにリンゴ酸を残しつつ・・のような、シャッキリと若い酸味を僅かに感じます。そしてとんがりの無い滑らかで練れた旨い酸もたっぷり存在します。この辺りの複雑精緻なバランスが素晴らしいんですよ。樽臭さは皆無!・・めちゃんこピュアなんですね・・そして果実感を感じつつの余韻の長さです。


「・・でも・・モンドゥーズって知らないし・・」

と思われるかもしれません。いいじゃないですか・・ピノ・ノワールだと思って飲めば・・。思いっきり「疑いつつ」飲めば、どこがどんな風に違うかも理解できるでしょうし、おそらくこの見事なバランスに、

「お~・・美味しいね~!」

と思ってしまい、モンドゥーズどうこうを忘れてしまうでしょう。


 オ・ボン・クリマのジムさんも、神様アンリ・ジャイエに期待された若者でした。その彼が、

「サヴォワのモンドゥーズを残したい!」

と思っていたのも事実でしょう。販売不振に喘ぐマイナーなアペラシオンで、モンドゥーズは廃れていたかもしれませんが、ジムさん始め多くの方の努力でモンドゥーズは残っています。素晴らしいワインでした。超お勧めします!数がないのでお早めにどうぞ!


P.S.アペラシオン表記ですが、EU向けの原産地呼称 A.O.P.(appellation d'origine protégée)で書かれています。通常のA.O.C.と同様とご理解くださって構いません。(同時にご案内の白の方はA.O.C.表記です。)


2011 la Noire Arbin Vin de Savoie (Sans Soufres)
ラ・ノワール・アルバン・ヴァン・ド・サヴォワ(・サン・スフル)

12112
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
サヴォワ
ドメーヌ・ジェノー / シャトー・ド・メランド

■エージェント情報

葡萄:モンドゥーズ
畑・土壌:石灰、シスト。氷河の浸食によって形成され堆積したモレーン
醸造:メランドの小さな小区画より手摘みで収穫。全房のまま慎重に数週間タンクで発酵。古代のワイン造りに則り、足で優しく破砕しています。
熟成:500リットルのバリック内でマロラクティック発酵まで。
味わい:Mignonageと呼ばれるメランドの中の傑出した小区画から造られます。この区画からは、サヴォワの魔法ともサヴォワの個性とも呼べるワインが生まれます。驚くほど構造とミネラルのバランスが良く、ブルーベリーや紫の果実、甘いスパイスなど香りが集中しています。偉大なワインです。
◇担当レヴュー
 エッジわずかに赤紫、黒に近い濃厚なガーネット。カシスリキュールやグレナデンシロップ、ウコンやナツメグを思わせる漢方系のスパイスのオリエンタルな香りが混ざり合い、香りの段階でクラクラとする。サヴォワのグランヴァンとして造られたこのワインは、スパイスを伴う樽香を纏い、そびえ立つような圧倒的に詰まった黒系果実と緻密に張り巡らされたタンニンの存在感があります。
 しかし果実味の重たい押しつけがましさやタンニンの暴力的な要素がなく、ストイックな佇まい。中間に広がるタンニンの向こうには余分なものを全て削ぎ落としたようなピュアな果実の甘味がじんわりと広がり、とてもドラマチックな一本。ちなみにサン・スフル。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,990 (外税) 
【】
 「ラ・ノワール」と名付けられたサヴォワのモンドゥーズ種のワインです。ドメーヌ・ジェノーのトップ・キュヴェでしょう・・。やる気満々・・な名前です。

 こちらもエージェントさんからサンプルをいただけましたので、非常にリーズナブルにご案内可能になりました。

 しかしながら、

「リーズナブルったって・・??」

と言う声が聞こえて来そうですよね。まぁ・・それは noisy としても痛いほど判ります。・・だって・・自分がお客様でも、もし飲んだことが無かったら、

「サヴォワでそんな価格?・・」

と、必ずスルーしてしまうでしょう。


 ですが noisy はしっかり飲んじゃってますから・・それも、ご存知の通りドメーヌ・ジェノーのワインは結構、アイテム数も飲んでまして、

「ドメーヌ・ジェノーは素晴らしい!」

と・・完全に全身を乗っ取られた感が有ります。


 そもそも飲んじゃいなけりゃ・・買えませんよ。それにお勧めも出来ません。飲んで確認してるから「超お勧め」になるんですね・・当たり前です。

 それでももし、12本程度購入して1本飲んで・・と言うことになると、他のワイン屋さんより高い価格を設定するか、我慢して同じ位の価格にするか・・と言うことになりますんで、サンプルをいただけると言うことは非常に有難いんですね。

 でも、単にサンプルをいただけるだけ・・と言うのは、実は余りやりません。もう・・コリゴリなんですね。サンプルだらけで50本飲んでも全然納得できない・・なんてことを延々とやってました。すると、

「サンプル出したのに・・全然買ってくれない!」

と言うことにもなりかねませんで、ずいぶん前から出来るだけ断るようにしています。・・いや、それでも飲んでいいな・・と思えるサンプルを出してくれる素晴らしい選択眼をお持ちのエージェントさんは別ですよ。バイヤーとしてのしっかりした舌と目を持ち、しかも販売して売れるかどうか?・・と言う部分の判断の確かさも重要です。


 ここのエージェントさんの社長さんは、ま~・・昔は良く会いました。他のエージェントさんの試飲会には、noisy が出かけて行くと必ずいらっしゃいました。すぐ分かるんですよ・・目立つので・・一人だけ「真っ赤な顔」をしているもんで・・(^^;;

 でも、彼もワインを買う方でも有り、売る方にもなってまして、今は noisy も仕入れさせていただいている・・素晴らしい方です。ベテランですしね。


 このサヴォワのモンドゥーズで造られる、ジェノーのトップキュヴェです。不味い訳が無い・・下のキュヴェが滅茶美味しいんですから、トップキュヴェの素晴らしさは推して知るべきです。

 しかしながら、

「どこまで素晴らしいかの判断は、価格に寄る」

訳ですんで、しっかりとテイスティングさせていただきました。



 味わい云々は・・素晴らしいとしか言いようが有りませんが、何より素晴らしいのは、物凄くピュアな味わいで身体への浸透が柔らかく優しい・・そして結果、酔いが非常に軽く、酔い覚めは早い・・です。

 非常に濃密な紫ですが、石灰由来のミネラリティがエレガンスを帯びつつ大量に存在しています。艶々していてテカテカもしています。さらっと流れてゆきますが、途中・・美しい果実を感じさせてくれます。冷ややかな酸はまるでアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールのシャブリのようです。ピュアな果実はまるでシモン・ビュッセのピュール・コットのようです。

 それでいて、どこか高質なブルゴーニュワインが持つ、二次発酵による滑らかさを持ち、高質なスパイス感、動物的なニュアンスがわずかに見え隠れしています。

 ブルゴーニュの何かに似ているというよりも、このワインはやはりサヴォワのモンドゥーズなんだと思います。似ていると言うならアイテムでは無く造り手・・で比較するべきでしょう。それだけの存在感が有ります。大きなワインですが、重すぎるワインでは有りません。

 余りに経験が無さ過ぎて、このワインが将来、どのような変化を見せるのかは・・とても想像しきれません。ブルゴーニュワインであれば、それはある程度見通せます。しかし、偉大さも垣間見せはするんですが、どこに向かって行くのかがまだ見えない・・しかし、このどこまでもピュアで無垢さの有る大きさも備わるワインのその奥に、わずかに見え隠れする様々な表情は、10年後に大きく花を咲かせるに違いないと思いました。


 勿論ですが、今飲んでも素晴らしいです。2011年ですから、もう飲んで大丈夫です。しかしこの先も見てみたい!・・と思わせてくれた希少種モンドゥーズの「ラ・ノワール」でした。数は有りませんが実は価格も頑張ってます。飲んでみて欲しい!・・それだけです。是非ともご検討くださいませ。