● シャンパーニュはオーブのデュフールをご紹介させていただきます。評判が良い・・と言うのを聞きつけましてお取り寄せしてみましたところ、
「・・これ、滅茶面白い!」
と・・気に入ってしまいました。

この・・黄色い「虎のかぶり物」みたいなアニメチックなエチケットは「#10チンチン」なんですが、
「オーブらしさにオーブらしくない芯がしっかり有る滅茶バランスの良い味わい!」
に驚かされました。このエチケットになったのはこの「#10」からのようですが、外観の面白さだけでは無くて相当旨いです。
そしてシンプルな外観のビストロタージュですが、超ドライで構造が滅茶大きく、オーブらしくない・・激本格派のピノなんですね・・これも驚かされました。まぁ・・表面上は判りやすく、でも、実はもっと厳密さときめ細やかさを持ったヴエット・エ・ソルベのキュヴェ・フィデルのような感じです。今飲んでも10~15分ほどである程度出て来ますので、充分楽しめると踏んでいます。
まだ扱わせていただいて短いので、詳細な部分はこれからまた良く見て行こうと思います。是非飲んでみてください!


戦後1940年代後半から50年代にかけて、オーブの一部の栽培家はピノ・ブランを植えました。この品種には白コショウやミントのような官能的な香ばしさがあり、長らく”隠し味”としてブレンド用に用いられてきましたが、20世紀終わり頃、樹齢が50年を超えポテンシャルが十二分に開花したことで、この品種をより主体的に使う生産者が出てきました。
その筆頭格が「デュフール」です。
1999年から他に先駆けてピノ・ブラン100%のキュヴェを造りはじめたイヴ・デュフールは、パリジャンを中心としたシャンパン愛好家に細々と紹介してきましたが、2004年、高い意識を持った息子シャルルに世代交代したことで、「オーブのピノ・ブラン」を世界に向けて発信することになりました。
2007年からはすべての畑でビオロジック栽培とビオディナミを実践し、2010年、「エコセール」の認証を取得すると同時に100%ビオディナミへと転換しています。
「表現者」という言葉がよく似合うシャルル・デュフールの作品は、音楽に例えるなら美しいジャズバラードのような、官能と深い精神性が感じられるものです。
「フランソワーズ・マルティノ」は、シャルルのお母さん(フランソワーズ・マルティノ=デュフール)の家系のRMで、当主もお母さんです。オーブのシェルヴェ村とヌーヴィル・シュル・セーヌ村に合計3.5ヘクタールのピノ・ノワールの畑を所有しており、「デュフール」と同じく2010年より「エコセール」認証のビオロジック栽培及びビオディナミを開始しています。実質的な栽培と醸造はシャルルが行っており、2019年より「Bistrotage」ブランドにて正式に発売を開始したものです。