● 2022年のガニャール=ドラグランジュ、赤のご案内です。2022年はシャルドネの美味しさに驚きましたが、少し遅れて赤のテイスティングに入り・・
「最初のパスグラの完成度の高さにクラっと・・」
来てしまいました。
まぁ・・大昔のドラグランジェとの比較でも・・特に赤ワインは過去最高になるんじゃないかと思いますよ。白はラ・ブードリオットのあの物凄いフルーツのアロマに・・しっかりやられましたから、
「2022年のドラグランジェは息子・孫たちにより、最高のワインを生みだした!」
と言えます。
因みにフォンテーヌ=ガニャールの2022年ル・モンラッシェは至高の逸品ですが、サラ・マーシュM.W.が 98 Points としていまして・・
「(飲んでみたい・・けどなぁ・・)」
と、入荷さえ無いヴィンテージも有りますから開ける訳にも行かず、でも相当な数をテイスティング出来ましたので、
「息子・孫たちが凄いワインを生みだした2022年!」
と言えるでしょう。
いつまでこのドメーヌの名前が持続するのかは不明ですが、2022年もので最後を飾ったと言えるのかもしれません。それほどに出来が良い2022年、勿論ですが他の赤ワインの出来も(シャンパン以外は飲めましたので)確認済です。ぜひご検討くださいませ。
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2022年のガニャール=ドラグランジュ、驚きました!・・とんでもなく美味しいです!
今回は白だけですが、特に1級のラ・ブードリオットがとんでもない仕上がり、飲んでいて舞い上がってしまうほどに美味しいです!
もちろん、シャサーニュ村名も美味しいんですが、1級が凄過ぎて・・(^^;; もはや、以前のように・・
「お婆ちゃんの畑まで手が回らないよ~・・」
みたいなことは無くなり、フォンテーヌ=ガニャール品質になったと言うことだと理解しています。それにしてもラ・ブードリオット、滅茶美味しいです。noisy はラモネさんのブードリオットにはさして感動したことは無いんですが・・(^^;;
以下にガニャール=ドラグランジュ、フォンテーヌ=ガニャールからの2022年ものの評価を掲載させていただきます。どうぞよろしくお願いします。
2022年は4月が冷涼だったが幸い霜などの被害はなく、5月に入ると天候は回復して気温が上がり、葡萄の成長は早熟傾向となった。6月は適度に雨が降って夏に向けて地中の水分も十分蓄えられた。7月になるとほとんど雨が降らなくなり、暑く乾燥して葡萄の色付きが進んでいった。
8月はさらに気温が上がって一部の畑では葡萄が焼けてしまう被害も出たが、葡萄の健康状態は概ね良好で8月26日から収穫を開始した。葡萄の果皮は厚く果肉は凝縮していたので、赤は色調が濃く鮮やかなアロマがあり、ストラクチャーがしっかりした旨味豊かな味わいになっている。白は酸味と甘味のバランスが素晴らしく、2020年に近い印象だがスタイルとしては2020年よりも風味豊かでアロマがとても強く酸味もしっかり残っている。
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2021年のガニャール=ドラグランジュです。2020年ものの美味しさにはビックリしましたが・・noisy的にはこんなことも気になっていました。
「2021年のボーヌのピノ・ノワールはエレガントな仕上がりが多いが、もともとエレガントなガニャール=ドラグランジュはどうなっちゃうかなぁ・・」
「2021年のボーヌのシャルドネは、贅肉の無い・・ある意味パーフェクトな仕上がりだけど、もともとエレガントでちょうど良い感じのガニャール=ドラグランジュはどうなっちゃうかなぁ・・」
です。
なので、フィネスさんの割り当て書を拝見した時・・
「・・げっ・・この数だと・・何も飲めない?」
と・・。白はほぼほぼ2~3本、赤は上が3~6本・・下が12本・・でした。
ですが、そもそもエレガント系のシミジミさが大好きな noisy ですから、
「エレガントな造り手が超エレガントなヴィンテージにどんなワインを造るか?」
と言う疑問に勝てず・・無理して3アイテムも開けてしまいました・・入荷数が3本のも飲んでますから、それらは2本だけの販売です。
結論としましては・・
「もう・・個人的には最高!・・めちゃ好き!・・甘みの無いエキスの美しい、酸が煌びやかな・・まさに1970~1988年頃までの・・激エレガントで古典的なブルゴーニュの味わい!」
でした。
タイミングは幾分早いのかもしれませんが、若干・・待つだけ?・・と言うよりも、休息を与えるだけで満足の行く状態になると思います。
もう・・シャサーニュ村名赤なんか、最高です!・・パスグラも少しだけ早いけど、いや~・・激エレガントで、
「そうそう・・パスグラはこうじゃなきゃ!」
と思わず言葉が出てしまいそうになります。昨今のめちゃ美味しくなった、昔のブルゴーニュクラスの味わいも悪くないですが、やはり軽くて酸の美しいパスグラに・・心を惹かれてしまいます。
白はもう・・全部合わせても10本に届きませんから、とても飲める状況では無かったんですが、シャサーニュ村名を飲ませていただきました!
「もう余分なものは何もなく、足りないものも何も無い・・まさに古代の?・・高級ブルゴーニュ・シャルドネ!」
と感じさせてくれました。
激エレガントですが・・シミジミと入射角鈍く、優しく体内に侵入してくれます。そして何とも心地良い残像を見せてくれるんですね。
この先、いつまでこのドメーヌが存続されるかは、ドラグランジュの息子たちに掛かっているのでしょうが、もうすぐそこまで来ていると感じます。
「40~50年前のブルゴーニュ・ピノ・ノワール、シャルドネをしっかり彷彿させてくれるドメーヌはここしかない!」
のかもしれません。ぜひブルゴーニュ本来の詫び寂びの世界へ・・裸のブルゴーニュがどれだけ素晴らしいか、ぜひご覧くださいませ。
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2020年もののガニャール=ドラグランジュをご紹介させていただきます。
いや・・もうビックリです!・・2019年のご紹介時も、
「絶対に買い!」
と書いてましたが、2020年ものも当然のように・・「必買!」です。
なぜって・・そりゃぁ・・
「滅茶苦茶旨くて過去最高間違い無し!・・しかも濃くて辟易することが全く無いエレガンスを持っている!」
から・・です。
で、その原因を海外サイトでようやく見つけました。
「どうやらドラグランジュもビオディナミ転向済み!」
のようです。
フィネスさんもこの新型コロナの時期で余り情報が得られなかったと思いますが、その辺はいずれ判ると思います。
しかし、
「クラシカルな造りと味わいを脱却した2018年!」
は、この3年間のグラスの写真を見ていただけましたら簡単に判るかと思います。
「2020年ものガニャール=ドラグランジュは白も赤も過去最高!」
そう断言させていただきます。是非ご検討くださいませ。
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2019年のガニャール=ドラグランジュをご紹介させていただきます。
ハッキリ言います。絶対に「買い!」です。理由は・・
「どのワインも滅茶苦茶美味しい!」
「どのワインも滅茶苦茶安い!」
からです。
「ガニャール=ドラグランジュが美味しいって言われても・・信じられない・・」
と思われる方は・・残念でした。
ですが、noisy に騙されても良い・・と思われる方は、何のアイテムでも良いので・・飲んでみて下さい。
それに、シャルドネは絶品ですが、赤ワインも
「信じられないほど安くて旨い!」
です。
おそらくですが、2019年と言うヴィンテージと、ブラン=ガニャールの息子さんのマルク・アントネーさんの成長ぶりが反映されて、「今風のブルゴーニュの若くても美味しいスタイル」に変わっていることに有ると思います。
そしてこれがもし2020年にも同様に感じられるとするなら、ブラン=ガニャールの上昇気流にもつながると踏んでいます。是非・・騙されてみて下さい。ラ・ブードリオット..また飲みたい!・・ヴォルネイ・シャンパンも激旨です。
あ、バタール=モンラッシェだけはちょっとイントネーションが違いますので、是非コラムをご覧ください。ただしバタール=モンラッシェ2019も、化け物みたいな凄い味です。
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「往年のガニャール・ドラグランジュ復活か?」と言いたくなるほど、2018年のガニャール・ドラグランジュは素晴らしいです!・・ちょっと涙がチョチョ切れてくる美味しさ!・・いや、それは昔のガニャール・ドラグランジュを知る人だけだとは思いますが、それでも、
「ニュー・クラシカル!?」
と言いたくなるような・・まったく「押しつけがましくないピュアな美味しさ」を感じさせてくれるシャルドネとピノ・ノワールに仕上がっています!
特に「シャサーニュ=モンラッシェ1級ブードリオット・ブラン」・・・これはもう、すっげ~美味しいですよ。シャルドネ好きが絶対に喜ぶような見事なバランスです。ご検討くださいませ!
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ガニャール・ドラグランジュをご紹介します。ガニャール・ドグランジュは当主のジャック・ガニャールさんが亡くなられましたので、2008年が彼の最後の作品になりました。
現在は近親のブラン・ガニャールとフォンテーヌ・ガニャールへ畑を徐々に譲渡しているようですが、古木から生まれる正にブルゴーニュ的クラシカルな味わいは、懐かしくも有り、惜しくも有り・・飲むとついつい、センチメンタルな気持ちにさせられます。
しかしながら、むしろ最近はこのようなクラシカルな味わいのブルゴーニュは絶滅している・・と言って良い状況でして、改めて飲んでみると・・
「・・いや~・・派手さは無いけど、シミジミ美味しい・・」
と思われるんじゃないかと思い直しています。
noisy の店でもルイ・ユエランがあれほどに支持されたのには、あんな「シミジミ伝わる美味しさ」にほだされたお客様が多い・・と言うことなのかと思うんですね。
それに、ガニャール・ドラグランジュのワインも全く変わっていない訳では無く、徐々に近代的な造りの方に引っ張られていますので、大昔のガニャール・ド・ラグランジュの味わいとも異なっています。
それはどういうことかと言いますと近代的な造りは、
「過度の空気接触を避ける」
「過度のピジェアージュ、ルモンタージュをしない」
こと等によりピュアなフレーヴァーを失わないようにするような側面が有りますが、徐々にそちらに寄って行っていると感じます。
なので、以前よりも大幅にピュアになっています・・が、過渡期と言うか、徹底していないことによるのか判りませんが、
「良い感じに中間的な味わいになっている」
ものでして、なので余計に
「シミジミとした美味しさが伝わってくる」
「ピュアなのにブルゴーニュ的なエロスがノーズをくすぐる」
と言う、嬉しい状態にもなっているんですね。
ドメーヌ・ガニャール・ドラグランジュがいつまで存続するのかは微妙ですが、こんな「シミジミエキスのエロストッピングワイン」、是非飲んでみていただき、以前のブルゴーニュワインが持っていた表情を想像してみていただきたいと思います。
■エージェント情報
ドメーヌ フォンテーヌ ガニャールの当主リシャール フォンテーヌ氏の義父である故ジャック ガニャール氏が当主として運営していましたが、惜しくも2009年7月に享年80歳で他界され、現在はリシャール氏と、ドメーヌ ブラン ガニャールの当主で同じく義理の息子にあたるジャン マルク ブラン氏の助力の下、ジャック氏の奥様がドメーヌを引き継ぎました。
2009年ヴィンテージの醸造においては、特にジャン マルク氏の息子であるマルク アントネー氏が中心となって行っており、ジャック氏は醸造に携わっていないので2008年物がジャック氏の造った真のラストヴィンテージと言えるでしょう。
1960年からワイン造りをしていた故ジャック氏の畑は約2haと非常に小さいですが、その多くは樹齢50年以上の古木です。しかし、畑は年々フォンテーヌ ガニャール、ブラン ガニャールの2つのドメーヌに譲渡されていっており、近い将来、すべて譲渡する予定のようです。手摘み収穫後に白は低温浸漬してアロマを出し、樫樽で16~18ヵ月間醸造。赤は除梗後に2~3週間かけてアルコール醗酵をさせ、樫樽で16~18ヵ月間熟成させます。ドメーヌ フォンテーヌ ガニャールのワインは瓶詰前にフィルターを掛けていますが、ガニャール ドラグランジュのワインはフィルターを掛けていないのでよりタニックな仕上がりになっています。

