● とてもピュアで繊細な味わいのドイツの自然派ワインをご紹介します。定番で置いています、リンクリンです。重厚さは無いものの、何しろクリーンでピュアさを全く欠損しないナチュラルさ、しかも価格は非常にリーズナブルと有って、人気も上昇中です。

ワイナリー名 リンクリン
創業年 1986年
国・地域 バーデン ・ ドイツ
地区/村 カイザーシュトゥール
代表者 Friedhelm Rinklin
フリートヘルム・リンクリン
畑面積 8 ha
主要品種 シュペートブルグンダー(Spatburgunder)
ミュラー・トゥルガウ (Muller-Thurgau)
平均生産量 40000本/年
【ドメーヌについて】
リンクリンのワイナリーは、ドイツの黒い森(シュヴァルツヴァルド)とアルザス(フランス)のヴォゲーゼン山脈の間に有るカイザーストゥールと言う小さな大昔の火山の麓に位置している。ワイン造りには最高の気候と土壌に恵まれているお蔭で、何世紀も昔からブドウの木が植えられ、彼らの家族は何世代にも渡ってブドウを育ててきた。
家の造りはこの地方の伝統的なもので、シュヴィボーゲンと呼ばれる円形の大きな門をくぐって入ると、その回リを母屋と納屋、それにワインを作る建物等に囲まれた中庭がある。この円形の門の中で1955年からは、ブドウ、野菜すべてを厳しい有機農業(バイオ)の基準に従って栽培しているが、それにもかかわらず1985年まではブドウを村の農協に持ち込んでワインを造っていた。しかしそれでは苦労して有機農法でブドウを育てる意味がないので、1986年に昔ながらの伝統的なやり方に戻ると言う大きな決心をして、自分達でワインを造り始めた。今は本当の意味で始めから終わりまで、自分達の手でワインを造っている。
例えば搾りたてのジュースもワインも遠心分離機にかけず自然の重力によって、オリを取り除く。そして熱を加えたり培養した酵母を足すことなく、ブドウ畑で自然発生した酵母だけで発酵させる。その結果、各々のワインが独自の性格を持って出来上がる。赤ワインも全く昔ながらのやり方で造られており、プレスしたブドウを蓋の開いた桶に入れ、一日に数回手で混ぜながら発酵させていく。これらの方法は、2.000年前にローマ人がこの地方で使っていたものである。ワインの持っている蛋白質を取り除く為に粘土ミネラルを加えると、それが自然に蛋白質と一緒になりその重みで底に沈んで溜まり、瓶の中でワインが濁るのを防ぐのだ。しかし唯一の例外として、酸化を防ぐ為に有機農業基準で定める量の硫黄処理を施しているが、ワインは十分な時間をかけて透明になっていくので、その他の添加物は必要ない。
これらのワインは次の年の収穫の少し前に瓶詰めされ、最も早いものでも、収穫から一年経ってから売られる。通常は2、3年の間セラーでゆっくり寝かせてから出荷する。それゆえ、辛口にも関わらず、とてもまろやかで美味しい。
自然環境を重んじ、何よりも内容が大事であると言う考えに基づいて、瓶もごく普通のものを使い、ラベルもシンプルな物にしている。瓶の形はこの地方の伝統的なもので、0.75l入りのリサイクルが可能なもの。そしてラベルには無漂白の紙を使っている。
また、ブドウの種類、収穫した年、育った畑等の違いによって生まれるブドウの個性とエネルギーを、ワイン造りの過程において保たせる事が一番大事な事だと、彼らは考えている。
【畑について】
栽培:ビオロジック、オーガニック
認証機関:ビオランド(Bioland)、ABCert
土壌:粘土質
堆肥:落ち葉・木やブドウの搾りかすを再利用して自分で作ったものを使用
【醸造について】
圧搾:空気圧式プレス
醗酵:白:ステンレスタンク 赤:ステンレスタンク、木樽
熟成:白:ステンレスタンク 赤:ステンレスタンク、木樽