● オリヴィエ・バーンスタイン、Noisy wine としましてはおそらく最後のご案内になるかと思います。BBR社正規品です。
「1級畑以上のワインしか造らない」と宣言して始まったミクロ・ネゴスですが、noisy としましても興味津々で2008年ものより扱わせていただきました。
元より標準小売価格は高かったのですが、どこの誰とも知られぬ未知数の新人による、ちょっと高飛車な物言いにも思えるような存在でしたので、
「ま~・・全然売れなかった!」
のが2010年前後の状況でした。
なのでnoisy としましては興味は有るものの、素人?ド新人?の造る・・いや、1級以下の畑からは造らない・・と言ってるクセに、
「レストラン宛に名刺代わり造っている」
と宣う「村名ジュヴレ=シャンベルタン」を、取りあえず飲んでみよう・・と言うことで飲んでみたら美味しかった・・ので、
「全然売れずに倉庫に積みあがっていた」
はずのそのワインを価格交渉させていただき、2008年ものを6000円弱で売らせていただいたのがキッカケだったと記憶しています。
これがですね・・大評判でして・・2008年ヴィンテージのエレガントさと、果実の柔らかな美味しさがマッチしていたのがその理由かもしれませんが、相当な数量を販売させていただきました。それがスタートでした。
しかしながら毎年のように上代設定は高い方に見直され続けまして・・それでも2014年までは、何とか9千円を超えないように・・相当利益を削って対応させていただいておりましたが、2015年には1万3千円になり、2016年ものは完全にアソート販売で12本1セット90万円という馬鹿馬鹿しいと思ってしまうような超巨大なものになってしまいましたので、オリヴィエ・バーンスタインの販売からほぼ撤退することになっていました。
かつては大量に販売させていただいたその村名ジュヴレ=シャンベルタンも、2017年ものを持って終売になりましたが、バーンスタインの醸造長が何と・・「リシャール・スガン」で有り、彼が独立した(する予定)ことが関係していることも判りました。(この辺りはリシャール・スガンのコラムをお読みくださいませ。)
オリヴィエ・バーンスタインはアルマン・ルソーと並びたい、もしくは超えたいと思っているようで、ルソー同様、直販主体を目指しているようです。なので、輸入販売のエージェントさんは「邪魔」になるのでしょう・・どうやらB.B.R.社も切られるようですが、最後の荷が入った・・と言うのが実情かと思います。
ですので、
「さよなら・・オリヴィエ・バーンスタイン!」
と言うような気持ちで、今回はご紹介させていただきます。流石に20万円上代のシャンベルタンをアソートで複数セット仕入れ、多く販売することはNoisy wineも能力不足ですし、先行きが「生産者直販」や「ネット販売禁止」に行き着くのであれば、いつまでもしがみついていても仕方が有りません。
今回は2017年もののジュヴレ=シャンベルタン1級レ・シャンポーの再入荷分と、初めてのご紹介になります2016年村名ジュヴレ=シャンベルタンをご紹介させていただきます。特に村名ジュヴレ=シャンベルタンには思い入れも有りますし、将来の販売は有り得ないようですので「絶版品」と言うことになろうかと思います。
「そう言えば大ドメーヌのオリヴィエ・バーンスタインって、昔はネゴスで村名も造っていたらしいよ・・」
なんて、20~30年後にSNSなどで言われているようになるのかもしれませんね。
「じゃぁ・・ご縁が有ったら・・また・・よろしくね。」
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日本の市場ではまだまだ無名に近いオリヴィエ・バーンスタインですが、それでもエージェントさんレベルでは引っ張りだこ、また海外の評価は年を追う毎に鰻登りで知名度抜群、ついに2015年もののシャンベルタンはあのアルマン・ルソーと(ほぼ?)同様の上代120.000円になってしまいました。
また、今までは2社が正規で輸入していましたが2015年からは1社体制になったようで、生産量減と入荷数量減で価格も高騰、noisy も・・
「・・もう手も足も前に出せない」
状況に追い込まれてしまいました。
オリヴィエ・バーンスタインの2015年ものを楽しみにされていらしたお客様には、大変申し訳ございません。
何しろ村名ジュヴレで40ケースの入荷と聞いており、エージェントさんも鼻息は荒く非常に強気、以前のように、
「xケース買うから・・」
などとの交渉など不可能な状態です。
「noisyさんのところは2ケースですが、他にそんなに行ったショップさんは無いですよ。」
などと言われる始末・・。挙句の果てには、滅茶高く選択自由度の全く無いグラン・クリュとプルミエ・クリュになってしまいまして、このクラスはお茶を濁すだけの仕入れになってしまいました。
それでも2008年ものからご紹介をし続けたオリヴィエ・バーンスタインですので、
「最後になるかもしれないが村名だけでもテイスティングしよう・・」
と決め、ご案内申し上げます。
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オリヴィエ・バーンスタインの新ヴィンテージが到着です。2008年ものからご紹介させていただいておりましたが、少なくとも2013年ものまでは、さほどの認知度も無く、noisy 的には、
「・・こんなに素晴らしいのにほぼ独り占めで・・すみません・・」
みたいな感じで、例えばジュヴレ村名などはもう大量にご案内させていただいておりましたし、シャンボール1級のラヴロットも、素晴らしいラズベリーと大きな構造・・とても美味しいのに価格はまだ追いついておらず、これも沢山ご購入いただきました。
しかしながら、もう現在は世界的にも話題になってしまいまして、日本でも散見されるようになり、
「noisy さん・・昨年までのようには行きませんよ。」
とエージェントの担当さんに言われてしまい、落ち込んでいる noisy です。まぁ・・仕方ないですよね。あの滅茶美味しい2010年のジュヴレなどを飲んだ日にゃ、誰でもファンになっちゃいますよね・・。ジュヴレ2008年は6千円切ってご案内していましたしね~・・。
で、誠に申し訳ないのですが、日本の正規エージェント分としましては、今回ご案内する分で「ラスト」です。売れ線のジュヴレ村名も、たったの24本を確保するのがようやっと・・でした。2010年ものは10ケース以上確保できてましたんで・・五分の一しか有りません。
その他のキュヴェも、何か良く判らない限定条件が付いてまして・・まぁ、非常に評価の高い「シャンベルタン」や「シャルム=シャンベルタン」などだけを抜かれないように、エージェントさんが工夫されたんでしょうね。なので、各キュヴェ1~2本しかないようになっています。
ですが、やはり評価自体も高く、ジュヴレを飲んだ限りでは、
「2014年のオリヴィエ・バーンスタインは超絶ポテンシャルを持つ!」
と言えるかと思います。
ジュヴレ村名でさえ極太ボトルに入り、評価も・・かのティム・アトキン氏は92Points と非常に高いです。noisy 的な、もしくはテイスター的な感覚から言えば、
「ん~・・シャンベルタンの98Points がまず有りきで、そこからジュヴレの評価が決まったような感じもあるかな?」
と言うような気もする訳ですが、ジュヴレ村名の92Points は良い評価だな・・と思われます。
その他のキュヴェも軒並み高得点をマークしており、またティム・アトキン氏だけではなく、その他のテイスターも似たような評価をしていますので、信頼できるんじゃないかと思っています。
本来であれば、noisy が全部開けられるような環境が欲しい訳ですが、上級キュヴェはクロ・ド・ヴージョクラスを除いてかなりの値上げになっています。
ACジュヴレも・・本来はもう、この価格は厳しいのですが、何とか以前と同じ価格を維持してのご紹介です。是非ともご検討くださいませ。
をご存知でしょうか?今までに2008~2009年のジュヴレ村名、シャンボール1級などをご案内させていただき、大好評をいただいています。
いまや、ワイン業界、特にブルゴーニュ大好き人間達の間では、物凄い噂になっている「ミクロ・ネゴス」です。すなわち、1級畑の、しかも条件の良い畑しか造らない・・そうです。
しかしながら余りに価格が高く、ご案内し辛い状況でした。今回は特別に・・無理をして、何とか飲んでもらおうと、エージェントさんと交渉の上、何とか・・ギリギリの価格で折り合いました。
で・・飲んだみたら・・高いのは仕方が無いとしか思えない仕上がり。「パーフェクト!」と言うしかありません。

オリヴィエ・バーンスタインは、ブルゴーニュの新星ネゴシアンとして、近年、ジャンシス・ロビンソンやアレン・メドウズなど数多くのジャーナリストから高く評価されています。
ブルゴーニュの最高の区画と樹齢の高いブドウの樹、特にプルミエ・クリュ(一級畑)とグラン・クリュ(特級畑)だけにフォーカスし、ファースト・ヴィンテージとなった2007年、10種類=800ケースのワインを造りました。高樹齢の樹から採れるブドウは収穫量が限られているため、生産量はごく僅かです。
元々、バーンスタインは音楽系出版社の家系に生まれましたが、頻繁にワイン生産地を訪れ、畑や収穫などに触れるうちに、その魅力に取りつかれ、有望なビジネスキャリアを捨て、ボーヌで醸造の勉強を始めました。2002年に短期間アンリ・ジャイエと一緒に仕事をした後、ルーション地方で、自分のドメ ーヌであるマ・ドゥ・ラ・ドゥヴェーズを興しました。ここで造られたワインは、パリの有名レストランなどで評判となり、その成功を基に、2007年、ネゴシアン・ビジネスを開始するため、ブルゴーニュに帰還しました。ブドウという果実そのものを厳選し、その生育状況には細心の注意を普Eい、醸造はジュヴレ・シャンベルタンにある自身のワイナリーで行います。すべて特注のオークの新樽で熟成することにこだわり、濾過や清澄をせず、ワインは一本一本、丁寧に手で瓶に詰められています。