
ま~・・抜栓時のアロマの艶やかなこと、スピードの速さに・・度肝を抜かれてしまいました。クラクラするような・・芯の有るアロマがノーズに飛び込んできます。
まるで「シャペル=シャンベルタンか~?」・・みたいな、シャンベルタンのゆったり、ふっくらしたニュアンスをややタイトに、ドライに、かつ・・凝縮感はそっくり・・みたいな感覚を受けました。ジャドのシャペルをさらに凝縮させ、大柄にしたような感じさえ・・いや、それは言い過ぎかもしれませんが、イメージ的にはそんな感じです。マジ=シャンベルタンの甘美なスパイシーさをマイルドにし、若く飲んだ時の印象にも近いかもしれません。
ただし、2010年のジュヴレのご紹介のタイミングと、今回の2014年のタイミングは余りに違います。何しろ2010年をご紹介したのはBBR社入れで昨年ですから・・。
つまり、収穫年から6年経ってのご案内だった訳です。今回の2014年は、収穫年からはまだ3年目ですので、
「3年の差が有る」
訳ですね。
しかも、ポテンシャル自体は2010年の出来を超えていると思われますから、
「2010年的なソフトさを求めるのなら少なくともあと3年は必要?」
と言えるかなと・・思います。
もちろんですが、今飲んでも素晴らしいですよ。むしろ硬くなってきている状況下にあるかと思いますが、ポテンシャルを取る飲み方が出来る方なら、思わず声にならないような声が漏れるでしょう。
「・・これで村名かい・・」
と。
まぁ、ジュヴレの上級キュヴェのような味わいが期待できる素晴らしい村名ジュヴレです。ですが申し訳ありません・・noisy の取り分は24本のみです。これ以上は、もしかしたら先行きBBRさんの分がいただけるかもしれませんが、現状では未定です。
さすがにバーンスタインの1級、特級クラスには手は出せないとしても、その香しき大きな構造をチェックできるワインになっています。ぜひともご検討くださいませ。お勧めします。
以下は以前のコメントです。
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【上質なエスプレッソのニュアンスを含むややビターな黒系果実!大柄で素晴らしい仕上がりです!】
このところ自身でも完全にオリヴィエ・バーンスタインの魔曲に嵌ってしまった感のある noisy では有りますが、やはり一度飲んでしまうと、
「次のヴィンテージはどう出るか?」
と・・気になって仕方が無い存在なんですね。
やっぱりキッチリ旨いんですよ。ちゃんと仕上げてくるし、何よりセンスが良いのが伝わってくるんです。
非常にエレガントなブルゴーニュ的な美味しさだった2008年、そこに肉を付けた2009年、現状でパーフェクトだと思わざるを得ない2010年、そして少し早いけれど2010年と2008年を合わせたような2013年・・です。
エージェントさんが2軒ある点、また、持ってくる(輸入)タイミングがそれぞれ違うので、ある程度重なってのご案内が出来る点が強みでもあり、
「・・ん?・・まだバーンスタイン?・・まだ前の飲んでないし・・」
みたいな状況に陥っているのかもしれませんが、それでも、
「旨いですね~・・もっと欲しい。有りますか?」
とおっしゃるタイミングとも合わないもので、是非とも在庫が有る時に買っておいて欲しいアイテムです。そんじょそこらではまず入手不能だと思うんですけどね・・。価格も交渉して頑張ってリーズナブルになるようにしてますし!
で、今回は2010年ものが¥8.990のところ、為替の具合も有るのかと思いますが、さらに千円も下げてのご案内が出来ることになりました。味わいも・・2010年ともかなり違う美味しさなんですよ。比べて飲んだらきっとビックリですよ。
2010年ものは、何度も言ってますが真ん丸なパレットに赤黒果実のバランスが最高で、パーフェクト・ジュヴレと表現させていただきました。
2011年は、2010年を思わせるような大きな構造では有りますが、
「より黒い果実が多く、ややビターな美味しさで非常に大柄。想像させるのはシャルム=シャンベルタンと言うよりもシャンベルタン風」
と言いたくなるような風情です。
勿論ですが、これがル・シャンベルタンだとは言わないですよ。でも大きさを比べるとおそらく2010年より大きく深く、しかし横の拡がりが2010年とは違ってやや扁平。よりビターでめちゃくちゃしなやかな甘いタンニンが、非常に豊かなシャンベルタン風に感じさせてくれるんです。
ここにめちゃくちゃ複雑な要素を感じてしまったら、全くのル・シャンベルタンでしょう。さすがにそこまでは行かない・・。でもかなり近い風情を持っている、とても大柄なスタイルでした。
黒い果実ですから、コーヒー、モカ(・・同じか?)、それも少しビターなので、
「渋みの中に質の良い甘味を感じさせてくれるような上質なエスプレッソ」
に、
「雄大な大地の風情を感じさせてくれるような茶色のニュアンス」
と、赤や紫の多彩な果実感が有り、ミネラリティも突出したものは無いが非常に複雑性に富んでいます。その上で、バランスが非常に良いです。実に旨いですが、他のヴィンテージとも多分に違う仕上がりこそ、ミクロ・ネゴスこその表現と言えるでしょう。そこに彼の個性とセンスの良さを感じるのかもしれません。
2013年ものは、グラン・クリュと同じ太さの瓶でしたが、2011年ものはそこまで太くはありません。隣に置くと同じワインとは思えないですが、それもまた楽しいかもしれません。
台風も蒸し暑い空気を運んで来ましたが、2016年の夏は、少なくとも関東はさほど暑く無かったと思います。秋風が吹き始めるこの季節、素晴らしいピノ・ノワールを是非ご堪能くださいませ。お勧めします!素晴らしいです!