ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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 時折、Twitter でつぶやき始めました。もう・・どうしようもなくしょうもない、手の施しようの無い内容が多いですが、気が向いたらフォローしてやってくださいね。RWGの徳さん、アルXXロのせんむとか・・結構性格が出るもんです。
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メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

オリヴィエ・バーンスタイン

フランス Maison Olivier Bernstein ブルゴーニュ
● オリヴィエ・バーンスタイン、Noisy wine としましてはおそらく最後のご案内になるかと思います。BBR社正規品です。

 「1級畑以上のワインしか造らない」と宣言して始まったミクロ・ネゴスですが、noisy としましても興味津々で2008年ものより扱わせていただきました。

 元より標準小売価格は高かったのですが、どこの誰とも知られぬ未知数の新人による、ちょっと高飛車な物言いにも思えるような存在でしたので、

「ま~・・全然売れなかった!」

のが2010年前後の状況でした。

 なのでnoisy としましては興味は有るものの、素人?ド新人?の造る・・いや、1級以下の畑からは造らない・・と言ってるクセに、

「レストラン宛に名刺代わり造っている」

と宣う「村名ジュヴレ=シャンベルタン」を、取りあえず飲んでみよう・・と言うことで飲んでみたら美味しかった・・ので、

「全然売れずに倉庫に積みあがっていた」

はずのそのワインを価格交渉させていただき、2008年ものを6000円弱で売らせていただいたのがキッカケだったと記憶しています。


 これがですね・・大評判でして・・2008年ヴィンテージのエレガントさと、果実の柔らかな美味しさがマッチしていたのがその理由かもしれませんが、相当な数量を販売させていただきました。それがスタートでした。

 しかしながら毎年のように上代設定は高い方に見直され続けまして・・それでも2014年までは、何とか9千円を超えないように・・相当利益を削って対応させていただいておりましたが、2015年には1万3千円になり、2016年ものは完全にアソート販売で12本1セット90万円という馬鹿馬鹿しいと思ってしまうような超巨大なものになってしまいましたので、オリヴィエ・バーンスタインの販売からほぼ撤退することになっていました。

 かつては大量に販売させていただいたその村名ジュヴレ=シャンベルタンも、2017年ものを持って終売になりましたが、バーンスタインの醸造長が何と・・「リシャール・スガン」で有り、彼が独立した(する予定)ことが関係していることも判りました。(この辺りはリシャール・スガンのコラムをお読みくださいませ。)


 オリヴィエ・バーンスタインはアルマン・ルソーと並びたい、もしくは超えたいと思っているようで、ルソー同様、直販主体を目指しているようです。なので、輸入販売のエージェントさんは「邪魔」になるのでしょう・・どうやらB.B.R.社も切られるようですが、最後の荷が入った・・と言うのが実情かと思います。

 ですので、

「さよなら・・オリヴィエ・バーンスタイン!」

と言うような気持ちで、今回はご紹介させていただきます。流石に20万円上代のシャンベルタンをアソートで複数セット仕入れ、多く販売することはNoisy wineも能力不足ですし、先行きが「生産者直販」や「ネット販売禁止」に行き着くのであれば、いつまでもしがみついていても仕方が有りません。


 今回は2017年もののジュヴレ=シャンベルタン1級レ・シャンポーの再入荷分と、初めてのご紹介になります2016年村名ジュヴレ=シャンベルタンをご紹介させていただきます。特に村名ジュヴレ=シャンベルタンには思い入れも有りますし、将来の販売は有り得ないようですので「絶版品」と言うことになろうかと思います。

「そう言えば大ドメーヌのオリヴィエ・バーンスタインって、昔はネゴスで村名も造っていたらしいよ・・」

なんて、20~30年後にSNSなどで言われているようになるのかもしれませんね。


「じゃぁ・・ご縁が有ったら・・また・・よろしくね。」


-----
日本の市場ではまだまだ無名に近いオリヴィエ・バーンスタインですが、それでもエージェントさんレベルでは引っ張りだこ、また海外の評価は年を追う毎に鰻登りで知名度抜群、ついに2015年もののシャンベルタンはあのアルマン・ルソーと(ほぼ?)同様の上代120.000円になってしまいました。

 また、今までは2社が正規で輸入していましたが2015年からは1社体制になったようで、生産量減と入荷数量減で価格も高騰、noisy も・・

「・・もう手も足も前に出せない」

状況に追い込まれてしまいました。


 オリヴィエ・バーンスタインの2015年ものを楽しみにされていらしたお客様には、大変申し訳ございません。

 何しろ村名ジュヴレで40ケースの入荷と聞いており、エージェントさんも鼻息は荒く非常に強気、以前のように、

「xケース買うから・・」

などとの交渉など不可能な状態です。

「noisyさんのところは2ケースですが、他にそんなに行ったショップさんは無いですよ。」

などと言われる始末・・。挙句の果てには、滅茶高く選択自由度の全く無いグラン・クリュとプルミエ・クリュになってしまいまして、このクラスはお茶を濁すだけの仕入れになってしまいました。


 それでも2008年ものからご紹介をし続けたオリヴィエ・バーンスタインですので、

「最後になるかもしれないが村名だけでもテイスティングしよう・・」

と決め、ご案内申し上げます。


━━━━━
 オリヴィエ・バーンスタインの新ヴィンテージが到着です。2008年ものからご紹介させていただいておりましたが、少なくとも2013年ものまでは、さほどの認知度も無く、noisy 的には、

「・・こんなに素晴らしいのにほぼ独り占めで・・すみません・・」

みたいな感じで、例えばジュヴレ村名などはもう大量にご案内させていただいておりましたし、シャンボール1級のラヴロットも、素晴らしいラズベリーと大きな構造・・とても美味しいのに価格はまだ追いついておらず、これも沢山ご購入いただきました。


 しかしながら、もう現在は世界的にも話題になってしまいまして、日本でも散見されるようになり、

「noisy さん・・昨年までのようには行きませんよ。」

とエージェントの担当さんに言われてしまい、落ち込んでいる noisy です。まぁ・・仕方ないですよね。あの滅茶美味しい2010年のジュヴレなどを飲んだ日にゃ、誰でもファンになっちゃいますよね・・。ジュヴレ2008年は6千円切ってご案内していましたしね~・・。


 で、誠に申し訳ないのですが、日本の正規エージェント分としましては、今回ご案内する分で「ラスト」です。売れ線のジュヴレ村名も、たったの24本を確保するのがようやっと・・でした。2010年ものは10ケース以上確保できてましたんで・・五分の一しか有りません。

 その他のキュヴェも、何か良く判らない限定条件が付いてまして・・まぁ、非常に評価の高い「シャンベルタン」や「シャルム=シャンベルタン」などだけを抜かれないように、エージェントさんが工夫されたんでしょうね。なので、各キュヴェ1~2本しかないようになっています。

 ですが、やはり評価自体も高く、ジュヴレを飲んだ限りでは、


「2014年のオリヴィエ・バーンスタインは超絶ポテンシャルを持つ!」

と言えるかと思います。

 ジュヴレ村名でさえ極太ボトルに入り、評価も・・かのティム・アトキン氏は92Points と非常に高いです。noisy 的な、もしくはテイスター的な感覚から言えば、

「ん~・・シャンベルタンの98Points がまず有りきで、そこからジュヴレの評価が決まったような感じもあるかな?」

と言うような気もする訳ですが、ジュヴレ村名の92Points は良い評価だな・・と思われます。


 その他のキュヴェも軒並み高得点をマークしており、またティム・アトキン氏だけではなく、その他のテイスターも似たような評価をしていますので、信頼できるんじゃないかと思っています。

 本来であれば、noisy が全部開けられるような環境が欲しい訳ですが、上級キュヴェはクロ・ド・ヴージョクラスを除いてかなりの値上げになっています。

 ACジュヴレも・・本来はもう、この価格は厳しいのですが、何とか以前と同じ価格を維持してのご紹介です。是非ともご検討くださいませ。

をご存知でしょうか?今までに2008~2009年のジュヴレ村名、シャンボール1級などをご案内させていただき、大好評をいただいています。

 いまや、ワイン業界、特にブルゴーニュ大好き人間達の間では、物凄い噂になっている「ミクロ・ネゴス」です。すなわち、1級畑の、しかも条件の良い畑しか造らない・・そうです。

 しかしながら余りに価格が高く、ご案内し辛い状況でした。今回は特別に・・無理をして、何とか飲んでもらおうと、エージェントさんと交渉の上、何とか・・ギリギリの価格で折り合いました。

 で・・飲んだみたら・・高いのは仕方が無いとしか思えない仕上がり。「パーフェクト!」と言うしかありません。

 



 オリヴィエ・バーンスタインは、ブルゴーニュの新星ネゴシアンとして、近年、ジャンシス・ロビンソンやアレン・メドウズなど数多くのジャーナリストから高く評価されています。

 ブルゴーニュの最高の区画と樹齢の高いブドウの樹、特にプルミエ・クリュ(一級畑)とグラン・クリュ(特級畑)だけにフォーカスし、ファースト・ヴィンテージとなった2007年、10種類=800ケースのワインを造りました。高樹齢の樹から採れるブドウは収穫量が限られているため、生産量はごく僅かです。




 元々、バーンスタインは音楽系出版社の家系に生まれましたが、頻繁にワイン生産地を訪れ、畑や収穫などに触れるうちに、その魅力に取りつかれ、有望なビジネスキャリアを捨て、ボーヌで醸造の勉強を始めました。2002年に短期間アンリ・ジャイエと一緒に仕事をした後、ルーション地方で、自分のドメ ーヌであるマ・ドゥ・ラ・ドゥヴェーズを興しました。ここで造られたワインは、パリの有名レストランなどで評判となり、その成功を基に、2007年、ネゴシアン・ビジネスを開始するため、ブルゴーニュに帰還しました。ブドウという果実そのものを厳選し、その生育状況には細心の注意を普Eい、醸造はジュヴレ・シャンベルタンにある自身のワイナリーで行います。すべて特注のオークの新樽で熟成することにこだわり、濾過や清澄をせず、ワインは一本一本、丁寧に手で瓶に詰められています。


2016 Gevrey-Chambertin Villages
ジュヴレ=シャンベルタン・ヴィラージュ

15730
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

◆◆◆ お一人様2本まで限定でお願いします。
92 Points Vinous Antonio Galloni

■エージェント情報
 樹齢60年。 Carougeot (カルジョ)とLes Epointures(レ・ゼポワンチュール)の2つの区画から採れるブドウのブレンド。新樽で熟成させる。 愛らしくコクのあるピノ・ノワールのフレグランスやラズベリー主体の香りと魅力の多いワイン。味わいは快活で新鮮な果実味そしてフレッシュなフィニッシュ。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥18,500 (外税) 
【2016年ものは葡萄の熟度は高目で仕上がりは冷ややかなエレガント系!一瞬、初めて扱わせていただいた時の2008年ものを思い出しました!】
 おそらくバーンスタインのワインの最後のテイスティングになるであろう・・2016年ものの村名ジュヴレ=シャンベルタンです。幸か不幸か、一応24本は仕入れが出来ましたので、以前よりは仕入れ価格は当然ながら上がっていますが、販売価格を頑張って抑えて、

「バーンスタイン最後のジュヴレ=シャンベルタン」

をいつか、飲んでみていただけたらと思っています。最も造り手としましては2017年ものジュヴレ村名が最後のリリースになります。

 
 色合いはどうでしょうか・・少しエレガント系に見えますよね。下の2015年ものが赤みが強く、中央の積層赤~黒がしっかりしているのが判るかと思います。比較しますと2016年ものは全体的に均一な感じで、これはピノ・ノワールが「濃くない時」に見える現象でも有ります。・・・え~・・少し後に成りますがご紹介予定の「2018年ヴァーゼンハウス(ドイツ)」のラントヴァインをテイスティングしましたので、ちょっとだけ・・比較の意味で見てみましょうか?

 フランスとドイツと言う国、地質の違いは有りますが、色合いの全体的なトーンは似ているような感じですよね?

 でもバーンスタイン2016年はヴァーゼンハウスのシュペートブルグンダーよりは積層的で濃く、より暗い感じに見えるかと思います。バーンスタインの収穫時期・・と言うか、葡萄の熟度はより高く、少し遅熟的、ヴァーゼンハウスの方は熟度はより低く、少し早熟的なバランスと言うことになろうかと思います。勿論ですが、収穫の月日の比較では有りませんので・・。

 なので、バーンスタイン2016年は晩熟型(遅熟)で酸は柔らか、年代が2年異なるために熟したニュアンスも入り、ヴァーゼンハウス2018年は早熟型で摘み取りはより早く、酸は比較してよりハッキリしたものになっているはずです。この2つの対象では、よりエレガントさを感じるのはヴァーゼンハウスになると思いますが、比較対象をバーンスタインの2015年と2016年にしますと、エレガントさがクッキリするのは2016年と言うことになります。

 で、面白いのでもうひとつ・・写真をご用意したのでご覧くださいませ。

 え~・・3枚目が「リシャール・スガン ジュヴレ村名2018年」です・・(^^;;

「あちゃ~・・濃度の差は有るけど、ソックリじゃん!・・」

と思われたかどうだか・・(^^;;


 「いや・・だいぶ違うぞ・・」と思われた方もいらっしゃろうかと思いますが、やはり似てますよね・・濃度は2018年ものの方が有りますが、少しだけ薄くして、2年ほど経過させたらソックリ?・・かもしれないと思ってしまいます。

 失敗したのは「白いテーブルクロス」が洗濯中で使用できない期間に写真を撮ったことですがご容赦くださいね。

 なので、2016年もの村名ジュヴレ=シャンベルタンは、リシャール・スガンの手になるものだったと言えるでしょうし、2016年ものは2015年、2018年よりも濃度は低めでエレガント系である・・と言えるでしょう。そのうえで、

「エキス系と言うよりも果実味系」

の味わいですので、柔らかなフワフワとしたテクスチュアの酸の穏やかな味わいが特徴・・と言えるでしょう。


 ただしタイミング的にはやや閉じ気味・・と言うか、品温が冷えやすい時の果実味系のワインは、香りは良くても比較して味わいが落ち着いて感じられますので、

「飲まれる際は品温に注意。低くとも14~15度までに上げないと真価を発揮できない」

と言うのは「この寒い時期の鉄則」ですのでご注意くださいね。特に収穫タイミングを遅めに持って行った晩熟型のピノ・ノワールは、酸の柔らかさゆえにその傾向が強くなりますので気を付けましょう。


 オリヴィエ・バーンスタイン、2016年のジュヴレ=シャンベルタン・ヴィラージュのご紹介でした。オリヴィエ・バーンスタイン、これにて終了とさせていただきます。ご愛顧をいただきまして誠に有難うございました。是非ご検討くださいませ。



 以下は2015年もの以前のレヴューです。
-----
【思わず唸らざるを得ない素晴らしい仕上がりでした!村名ジュヴレ=シャンベルタンのポテンシャルは1級並み。価格は全然高く無いです。】

 ワインの素晴らしさはバランスが有ってこそ・・では有りますが、そこはやはり「血筋」なのでしょうかね。レナード・バーンスタイン指揮のベートーベン交響曲第5番「運命」/ バイエルン放送交響楽団 を聴きながらこのレヴューを書いていますが、

「重量感あるものは鈍重になりやすく、軽快感あるものは軽薄になりやすい」

 そんなことを一切感じさせない見事な演奏と指揮だなぁ・・などと感じつつ、聞き過ぎてしまって指が全く動いていないことに気付き、ちと焦っています。Youtube でもバーンスタイン指揮は簡単に見つかりますので、ぜひ俳優さん顔負けの素晴らしい演技を・・いや、指揮と演奏をご覧ください。

 オリヴィエ・バーンスタインの2015年の村名ジュヴレですが、ま~・・集大成的に素晴らしいです。

 まず、何よりこの・・

「滅茶重く、ド太い大迫力のボトル!」

に驚きますよ。

 そして、抜栓してコルクの選択の素晴らしさと、

「・・お、重っ!」

と、思わず声が出てしまうほど重量を感じ、手の小さい人、もしくは女性などで握力の少ない人ならボトルを落としかねないんじゃないかと思えるほどの、ボトルの太さと重量です。


 そしてピュアで華やかで重さもしっかり有り、円の形に立体構造が想像できるような見事なノーズには、深みのあるカラント、スパイス、伸びやかな白い石灰と重みある鉱物系のミネラリティ。ゾクゾクっとさせられます。

 中域は適度に拡がり、まだまだこれから先のために残すべき要素を詰め込んでいることが、あからさまに判るような大きな構造を埋め尽くす要素。余韻も深淵で、しかも最後の最後に葡萄由来の静かで思いきり綺麗なほんの僅かな甘み・・この静かな甘みのような感覚が長~くたなびきます。

 まぁ、全くの良く出来たプルミエ・クリュ・クラスの味わいです。非常に複雑性高く、今は全然・・開いて無いですよ。2014年までは村の中央に有る区画、アン・カルージョとレ・ゼポワンチュールのブレンドでしたが、2015年は村の北端、高い標高にあるレ・ゼヴォスレの葡萄を50%足しているようで、その個性がかなり出ているように感じます。それでも充分に堪能できます。

 このワイン、アルコール度は13.5度と、比較的高目に仕上がっているんですが、ワインの格、繊細さ、エレガンスもしっかりと感じさせてくれます。通常だと大柄では有っても、繊細さを感じさせるのは、若いうちは難しいんですけどね。

 この辺りは・・「血筋」なのかとうらやんでしまいます。素晴らしい出来でした。セラートラッカーは94ポイントを付けた方がいらっしゃいました。タンザーさんは91ポイントです。

 なお、このワインの飲み頃ですが、ポテンシャルを取れて美味しい・・と感じられるようなプロに近い方は今の状態でも、

「わお!」

と感じていただけるでしょうが、通常は3年ほど置いてからが良いと思いますよ。もしどうしても早めに飲みたいと思われるようでしたら、

「2週間しっかり休養させて澱を落とし、昇華熱を使いつつ開かせる努力をする」

のが良いと思います。それでもさして開きはしないと思いますが、美味しさは充分に感じられると思います。

 通常なら3年、本当に良い状態に持って行くなら保存温度にも拠りますが10~15年は掛かると思ってください。

 今回は高いのでプルミエ・クリュは手を出さず、先行き条件が出るようなら仕入れようか・・などと思っています。謀事が上手く行くよう祈ってください・・(^^

 グラン・クリュは、物凄い評価のシャンベルタンと、これまた人気の高いシャルム=シャンベルタンを1本ずつのみの仕入れです。

 シャンベルタンはおおむね98ポイントほど付いているようで、2014年ものと変わらないようですが、価格はビックリ・・ルソー並みです。頑張って価格を出していますが1本だけですので・・。

 また、シャルム=シャンベルタンは概ね94~95Points 辺りになりますでしょうか。これで充分かもしれません。

 何しろこのグラン・クリュはアソートでして、Aグループに重厚長大人気型のシャンベルタンとかクロ・ド・ベズが入り、Bグループにはそれに次ぐクラスと、Aほどの人気は無いクラスが入り、同数だけ予約可能・・になっており、

「Aグループは欲しいが滅茶高いし数が無く、その分にBグループが同じ数だけ付いてくる」

状況なので、

「あっちからあれとこれを仕入れると、こっちからこれとそれを何本入れて・・」

などと計算していたら頭が錯乱して暴発・・

「どうせ飲めないし・・や~めた!」

と言うことになってしまいました。良く忘れずに予約を入れてたものだと、自身に感心しています。


 また話は変わりますが、写真のように何故か・・「ムール貝とジュヴレ=シャンベルタン」と言う食卓でした。

「・・えっ?・・マジすか?」

と思われるかもしれませんが・・これで結構行けちゃいますんですね~。ワインの味わいがピュアだからでしょうか。普通は白ですよね・・アルザスとかロワールとかシャブリとか・・でしょう。

 でもさして匂わずに・・いや、勿論ですがヴァレンティーニのエクストラ・ヴァージンは後から使いましたが、それなりに塩味の効いたムール貝だった性も有りますかね、とても美味しくいただきけました。


 非常に希少な2015年のオリヴィエ・バーンスタインになってしまいました。追加は無理です。村名ジュヴレはお一人様2本まで限定です。ご検討くださいませ。



━━━━━
【ジュヴレ村名とは思えない巨大な構造!滅茶美味しかった2010年を超える仕上がりです!】

 ま~・・抜栓時のアロマの艶やかなこと、スピードの速さに・・度肝を抜かれてしまいました。クラクラするような・・芯の有るアロマがノーズに飛び込んできます。

 まるで「シャペル=シャンベルタンか~?」・・みたいな、シャンベルタンのゆったり、ふっくらしたニュアンスをややタイトに、ドライに、かつ・・凝縮感はそっくり・・みたいな感覚を受けました。ジャドのシャペルをさらに凝縮させ、大柄にしたような感じさえ・・いや、それは言い過ぎかもしれませんが、イメージ的にはそんな感じです。マジ=シャンベルタンの甘美なスパイシーさをマイルドにし、若く飲んだ時の印象にも近いかもしれません。

 ただし、2010年のジュヴレのご紹介のタイミングと、今回の2014年のタイミングは余りに違います。何しろ2010年をご紹介したのはBBR社入れで昨年ですから・・。

 つまり、収穫年から6年経ってのご案内だった訳です。今回の2014年は、収穫年からはまだ3年目ですので、

「3年の差が有る」

訳ですね。


 しかも、ポテンシャル自体は2010年の出来を超えていると思われますから、

「2010年的なソフトさを求めるのなら少なくともあと3年は必要?」

と言えるかなと・・思います。


 もちろんですが、今飲んでも素晴らしいですよ。むしろ硬くなってきている状況下にあるかと思いますが、ポテンシャルを取る飲み方が出来る方なら、思わず声にならないような声が漏れるでしょう。

「・・これで村名かい・・」

と。


 まぁ、ジュヴレの上級キュヴェのような味わいが期待できる素晴らしい村名ジュヴレです。ですが申し訳ありません・・noisy の取り分は24本のみです。これ以上は、もしかしたら先行きBBRさんの分がいただけるかもしれませんが、現状では未定です。

 さすがにバーンスタインの1級、特級クラスには手は出せないとしても、その香しき大きな構造をチェックできるワインになっています。ぜひともご検討くださいませ。お勧めします。


 以下は以前のコメントです。
━━━━━
【上質なエスプレッソのニュアンスを含むややビターな黒系果実!大柄で素晴らしい仕上がりです!】

 このところ自身でも完全にオリヴィエ・バーンスタインの魔曲に嵌ってしまった感のある noisy では有りますが、やはり一度飲んでしまうと、

「次のヴィンテージはどう出るか?」

と・・気になって仕方が無い存在なんですね。


 やっぱりキッチリ旨いんですよ。ちゃんと仕上げてくるし、何よりセンスが良いのが伝わってくるんです。

 非常にエレガントなブルゴーニュ的な美味しさだった2008年、そこに肉を付けた2009年、現状でパーフェクトだと思わざるを得ない2010年、そして少し早いけれど2010年と2008年を合わせたような2013年・・です。

 エージェントさんが2軒ある点、また、持ってくる(輸入)タイミングがそれぞれ違うので、ある程度重なってのご案内が出来る点が強みでもあり、

「・・ん?・・まだバーンスタイン?・・まだ前の飲んでないし・・」

みたいな状況に陥っているのかもしれませんが、それでも、


「旨いですね~・・もっと欲しい。有りますか?」

とおっしゃるタイミングとも合わないもので、是非とも在庫が有る時に買っておいて欲しいアイテムです。そんじょそこらではまず入手不能だと思うんですけどね・・。価格も交渉して頑張ってリーズナブルになるようにしてますし!


 で、今回は2010年ものが¥8.990のところ、為替の具合も有るのかと思いますが、さらに千円も下げてのご案内が出来ることになりました。味わいも・・2010年ともかなり違う美味しさなんですよ。比べて飲んだらきっとビックリですよ。

 2010年ものは、何度も言ってますが真ん丸なパレットに赤黒果実のバランスが最高で、パーフェクト・ジュヴレと表現させていただきました。

 2011年は、2010年を思わせるような大きな構造では有りますが、

「より黒い果実が多く、ややビターな美味しさで非常に大柄。想像させるのはシャルム=シャンベルタンと言うよりもシャンベルタン風」

と言いたくなるような風情です。


 勿論ですが、これがル・シャンベルタンだとは言わないですよ。でも大きさを比べるとおそらく2010年より大きく深く、しかし横の拡がりが2010年とは違ってやや扁平。よりビターでめちゃくちゃしなやかな甘いタンニンが、非常に豊かなシャンベルタン風に感じさせてくれるんです。

 ここにめちゃくちゃ複雑な要素を感じてしまったら、全くのル・シャンベルタンでしょう。さすがにそこまでは行かない・・。でもかなり近い風情を持っている、とても大柄なスタイルでした。

 黒い果実ですから、コーヒー、モカ(・・同じか?)、それも少しビターなので、

「渋みの中に質の良い甘味を感じさせてくれるような上質なエスプレッソ」

に、

「雄大な大地の風情を感じさせてくれるような茶色のニュアンス」

と、赤や紫の多彩な果実感が有り、ミネラリティも突出したものは無いが非常に複雑性に富んでいます。その上で、バランスが非常に良いです。実に旨いですが、他のヴィンテージとも多分に違う仕上がりこそ、ミクロ・ネゴスこその表現と言えるでしょう。そこに彼の個性とセンスの良さを感じるのかもしれません。

 2013年ものは、グラン・クリュと同じ太さの瓶でしたが、2011年ものはそこまで太くはありません。隣に置くと同じワインとは思えないですが、それもまた楽しいかもしれません。

 台風も蒸し暑い空気を運んで来ましたが、2016年の夏は、少なくとも関東はさほど暑く無かったと思います。秋風が吹き始めるこの季節、素晴らしいピノ・ノワールを是非ご堪能くださいませ。お勧めします!素晴らしいです!


2017 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Champeaux
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・シャンポー

14838
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

◆◆◆メディア評価
93 Points 2023~2038 Wine Spectator

■エージェント情報
 樹齢55年以上。土壌は赤土と茶色い土が混在し、母岩が畑表面付近にある。リッチで明るい紫色、 果実味がよく主張しているスタイリッシュで磨かれたブーケ。官能的な味わいから、美しく上品に熟した味わい、そして長いフィニッシュへと移行。 このワインの特徴はその品格と余韻、そして上質な酸味と凝縮されたタンニンで、そのバランスが長期熟成可能なワインであることを約束している。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥35,950 (外税) 
【2017年ジュヴレ=シャンベルタン1級レ・シャンポーはワインスペクテイター93ポイントでした!】
 一昨年の2019年12月に少量ご案内させていただきました2017年ジュヴレ=シャンベルタン1級レ・シャンポーです。3本だけの入荷でしたので、一瞬で無くなってしまいましたし、メディア評価も見つけられず、また飲めず、高くなる一方で・・

「この先のバーンスタインの扱いは厳しいかも・・」

と思っていたはずです。本当にそうなってしまいました。


 スペクテイターは93ポイントで、評価もまずまず・・と言ったところでしょうが、価格的には、

「ドメーヌ・ルロワのシャンボール村名レ・フレミエと同評価程度」

と言うような部分からは相当安いと言えますが、一般的な1級レ・シャンポーを考えますと、やや高めで有るのは仕方が無いのかもしれません。何せ、追い越せルソー・・追いつくぞルロワ!・・でしょうから。


 ワインファンからしますと、そんな姿を遠くから、もしくは何とか出会うことが出来て見守るのも楽しいものです。

 その昔はドメーヌ・ルロワは新参者に過ぎず、しかしポルシュレと言う凄い醸造長を得て評価を得、独善的?な振る舞いからD.R.C.の共同所有者・経営者の地位を追われても、また良き伴侶を失ってしまっても、凄いワインをリリースしていた訳です。

 noisy も、

「ミュジニーが12万か・・高いよなぁ・・」

と思って躊躇っていたら、次のリストを見ると50%も値上がりしていて・・を繰り返していたら買えなくなってしまった・・みたいな経験は、もう一体何度有ったかなど数え切れないほどですから、

「良い機会だと思えるので有れば、懐が許すのであれば買っておくべき!」

と申し上げておきましょう。


 今や飛ぶ鳥を落とす勢いのユベール・ラミーも2011年以前は全く・・で、「さざ波さえ」起きない状態でした。ほんの6~7年前の話しです。ご検討くださいませ。


 以下はこのワインと同じ2015年ものの、以前のレヴューです。
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【まだほとんど出回っていないはずです!・・また、2016年ものと比較しても非常にリーズナブル!】

 まぁ、確かに味筋と言うか、雰囲気はジャイエのワインに似てはいます。ただしジャイエのワインはもう少し低温の漬け込み時間が長いか、もしくは、バーンスタインの方が「潔癖症」なニュアンスがします・・いや・・しました。

 今回は2017年ものバーンスタインの「走り」です。こんな時代になってしまいましたら、今となっては「飲んでおいたほうが良かった」ワインかもしれません。何せ非常に・・高いです。シャンベルタンは上代では20万、実売で15万にはなってしまうでしょう。

 評価的にはまだほとんど出そろっていないんですが、2017年シャルム=シャンベルタンをスペクテイターが95ポイント付けているのを見つけました。1級のレ・シャンポーは大手メディアの評価は見当たらず、しかしほぼほぼ94ポイントほどのようです。(未確認ですがヴィノスが94ポイントと言う情報が有りました。)

 いずれにしましても飲んでご案内は出来ませんし、現在日本の正規代理店のもう一社、ジェロボームさんがどのように販売するかが判りません。ただし2016年は完全なアソートで、条件の悪さに閉口し手を出しませんでしたので、2017年もほぼ同様かと思われます。

 まぁ、シャルム=シャンベルタンはシャンベルタン、クロ・ド・ベズ、マジ=シャンベルタンまでの評価には届かないんですが、95ポイント位まで来ていることと、価格が半分、もしくは1/3ほどでしかありませんので、非常にお買い得です。

 1級レ・シャンポーはこのところ評価も上がって来ていまして、その分、価格も上がって来ています。1万5千円ほどで買えたワインですが、今は村名ジュヴレで2万位はしてしまいますので仕方が無いかな・・と。このプライスも高くは無いと思います。

 非常に少量です。ご検討くださいませ。
 

 以下は以前の他のアイテムを含むレヴューです。
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【このクラスは是非とも飲みたかったんですが残念ながら・・1本のみです。】

 え~・・安いかと思います。2010年ものを16900円でご案内させていただきましたので、さしたる値上げにはなっていません。

 それに、あの美味しかった2010年のレ・シャンポーは、タンザーさんの評価では92Pointsでした・・ので、評価者は違えど、2014年の村名ジュヴレと同じなんですね~・・。2014年がどんだけ良いのか、見えるような出来事かと思ったりしています。

 因みにティム・アトキン氏もスペクテイター誌も94Pointsで並んでます。この先、BBRさん分がさらにリーズナブルに仕入れられるとも限りませんが、まぁ・・無理かな・・期待はしていますが、お約束は出来ませんので、ぜひこの機会を逃さぬようお願いいたします。



 以下は2010年のレ・シャンポーのレヴューです。
━━━━━
【優れたワインにしか存在しない構造、大きさとフィネス!滑らかなビターの誘惑!】

 素晴らしいワインでした!・・このところは結構なプライスのワインも続けて開けてご紹介させていただいてますが、その中でも最近のトップと言って過言では無いポテンシャルです。バーンスタインのワインだけ見ても2010年はシャンボール1級ラヴロットも素晴らしい・・紫の果実のニュアンスを多く持ちながら、ボンヌ=マーヌの茶やコゲ茶、大きな構造を持ったワインでした。ジュヴレ村名も完璧と思える仕上がりでまん丸な球体を感じさせてくれました。

 そんな中で、価格も一番高くなりますが、定価で25000円・・! と言う高級ワインのジュヴレ1級・レ・シャンポーをご紹介しようと・・言うわけです。noisy自身、バーンスタインのワインの美味しさにクラクラ来ちゃっているのかもしれません。

 バーンスタインの特徴としては、自然派的なナチュラル感の有るピュアな味筋、揮発酸は無い。果実味は超てんこ盛りタイプでは無く濃くて疲れることは無い。エキスが綺麗に出ていてバランスが素晴らしく良い。新しいように見えて意外にクラシックなのかもしれない?・・などなど、感じる部分は多いですが、ジャイエ系の味わいを自然派風なアプローチで現代風にピュアに表現している・・とも思えます。・・まぁ、アンリ・ジャイエのような長い低温浸漬のニュアンスは有りませんが・・。

 異常に太いボトルから質の良い滑らかな表面のコルクを抜くと、もう・・かなり香ってきます。シャンボールチックなラズベリーなアロマでは無く、もう少し周波数の低い感じのダークチェリーのニュアンスです。香りの上がりの早さは自然派のワインの特徴でも有りますが、それはSo2の使用量にも半比例しているようにも思います。非常にナチュラルなアロマです。

 茶やこげ茶、黒のニュアンスを持つ赤紫の美しい色合いです。

 余りに美しいので・・飲み進めていく時にもう一枚、写真を撮りました。こちらに関してはサイズ調整のみで、色の調整は一切していません。透明度の高い、美しい赤紫が見えます。

 しかし、この赤紫の中に、滅茶苦茶美しい土のニュアンスと、石を沢山集めたようなニュアンス、非常にビターな味わいなんですが、エッジが無く、しかもド太くブ厚いボディが感じられます。わずかながらタンニンも感じられますが・・これについては気付かないかもしれません。質が素晴らしいです。

 ビターなニュアンスは、コーヒー豆由来・・カカオ由来の感じに近く、上手に入れたエスプレッソから香りを抜いた感じ・・ブ厚いビターですが甘くないのに苦くない・・と言う・・上質なチョコのようでも有ります。

 そんな中に鉄っぽさ、妖艶さが見え隠れしています。そして、ジュヴレはまんま球体!・・と表現しましたが、このレ・シャンポーはそこまでは成長しておらず、縦方向、横方向とも楕円・・十字架みたいなXな形をしているように思います。

 ですが今飲んでもバランスが非常に良く、精緻さと複雑さを感じつつ、充分に楽しめると思います。官能感はまだまだこれから・・です。ジュヴレの北西部の1級群が持つ官能感は熟してこそ・・ですね。

 勿論ですがまだまだ熟成します・・約15年以上に渡って美味しく飲めるでしょう。シャンボール1級ラヴロットの方が長く持ちます。ポテンシャルはほぼ同等です。現状ではレ・シャンポーに軍配が上がるかと思いますが、好き嫌いが有りますので何とも決めかねる部分ではあります。

 目茶素晴らしいレ・シャンポーでした!・・この畑はコンブ・オー・モワンヌと隣り合わせ・・と言うか、通り道で1つの区画を斜めに分けたような形になっていますので、コンブ・オー・モワンヌに似ているかもしれません。より少し白っぽいかな?・・とも思います。

 今回はエージェントさんの協力を得て、リーズナブルに(・・と言っても絶対値は高いですが、)ご案内出来ました。是非ご検討いただければと思います!素晴らしいです!

以下は以前のコメントです。
 前にも何回かお伝えしていますが、オリヴィエ・バーンスタインについては日本は正規が2社と言うことになっていて、非常に高価なのと数が無いことで、中々に扱い辛い生産者であることは間違いないです。

 それに「ミクロ・ネゴス」と言うアプローチが日本のピノ・ノワール・ファン、ブルゴーニュ・ワイン・ファンにどれだけ受け入れられているか・・、もしくは、ワイン屋にしても、まずまともに飲んだことが無いだろうと思われることから、まだちゃんと受け入れられたとは言えないだろう・・と思っています。

 しかしながら、昨年、一昨年とこのバーンスタインのワインをご紹介させていただき、また飲んでいただいたお客様からは、

「素晴らしい!」
とのお声を随分といただいていることから、noisy も品質・ポテンシャルの高さには大きな自信を持たせてもいただきました。

 で、今回・・ようやく2010年のジュヴレ=シャンベルタンをご紹介できるようになった訳ですが、結構・・大変でした。この価格を実現するのは・・なので、次回以降、もしくは次回入荷分が有ったとして、この近辺の価格を維持できるかどうかは判りません。

 ようやく入手できたこのジュヴレを早速飲ませていただきました。
 そうしたら・・・もう・・これはジュヴレ=シャンベルタンとしては

「・・パーフェクトだ・・」

としか言いようの無い仕上がりに唖然とするしかなかったです。素晴らしい品質です。


 まず、ジュヴレ=シャンベルタンしてどうか・・と言う前に、ワインとして「磐石」です。非常にナチュラルです。

 So2のニュアンスがほぼ無く、身体に入ってくる角度が優しく、非常に速やかに、いつの間にかアルコールが消えてしまいます。ビオディナミの生産者並にナチュラルで、香りの立つスピードも速いです。

 それでいて、非常にピュアなんです。揮発酸とか、酢酸のニュアンスはまずゼロです。なので、目茶ピュアなワインの姿と対面できるんです。でもおそらくこのワイン、栓を抜いて3日放置したら、空気中に存在する菌と反応して、ものの見事なお酢に変貌するでしょう。しかしながら、その原因となるべき要素はワインの中には無いんです。

 味わいもパーフェクトでした。非常に複雑なアロマと味わいなんですが・・まぁ・・まん丸なパレットを描きます。美しい球体です。どこにも引っかかりの無い、ツルッツルの球体なのに、ちゃんと複雑性を感じさせてくれます。まぁ普通は有り得ない・・と思っちゃいますが・・。

 赤い果実、黒っぽさを持った果実は小さなものの集合体で、ほんの僅かに鉄っぽく、シャンボールのような白っぽく美しい石灰のニュアンスをノーズとテクスチュアから感じます。ほんの僅かに鉄っぽい・・と言うのは、単に鉄系のミネラリティが少ない・・ということではなくて、そのほかの鉱物系ミネラリティの多様性が有り、均衡が取れているからに他なりません。中域は品を持った、時間を感じさせながらの膨らみ方をし、縦方向、上下の空間の大きさをたっぷりと感じさせてくれます。余韻も実にエレガントで長く、赤黒小果実とミネラリティを感じさせつつ、高質に自然な減衰をしつつ・・です。後には非常な満足感を感じさせてくれました。

 カルージョとエポワンチュールというリューディは、ジュヴレの村の住宅街に近い部分、南からマゾワイエール、シャルム、グリオット、シャペル、ジェルモー、シェルボードと続く部分の下部に有ります。なので北西部の1級たち、クロ・サン=ジャック、ラヴォー、カズティエと言った畑が持つ赤くエロい感じは無いはずなんですが、この先、熟成によっては少し出て来そうなニュアンスも有ります。

 今飲んで、滅茶苦茶旨いです!・・オートクチュール・ジュヴレ=シャンベルタンなどと揶揄されますが、このプライスでは「お見事!」と言うしかないはずです。もっと、倍ほども高い価格なら、「非日常的に美味しくて当たり前」とも感じるかもしれませんが、このジュヴレはそのレベルをも超えていると思います。

 これは絶対に・・飲んでいただきたい、素晴らしいブルゴーニュ・ピノ・ノワールです。この先15年・・の長きに渡って美味しく飲めるでしょう!球体ジュヴレです!超お奨めします!



以下は2008~2009年の時のレヴューです。
━━━━━
【ビオ?アンリ・ジャイエ?DRC?クラシック?】

 とにかく一度これを見ていただきましょう。日本の正規エージェントさんの価格表です。2011年ものの案内のコピーです。


ジュヴレシャンベルタン・ヴィラージュ
12000 円

ジュヴレシャンベルタンレ・プルミエ・クリュ・カズティエ
23000 円

ジュヴレシャンベルタンプルミエ・クリュ・レ・シャンポー
23000 円

シャンボールミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・ラヴロット
23000 円

シャルムシャンベルタングラン・クリュ
42000 円

クロヴージョ・グラン・クリュ
42000 円

クロ・ド・ラ・ロッシュ・グラン・クリュ
50000 円

ボンヌマールグラン・クリュ
50000 円

マジシャンベルタングラン・クリュ
56000 円

シャンベルタン・クロ・ド・ベーズグラン・クリュ
68000 円



 どうです?・・凄いでしょ・・



 そしたら、こちらも見ていただきましょうか・・・アドヴォケイトの2012年の評価です。2012年です。

Olivier Bernstein
Chambertin Clos de Beze Grand Cru 95-98
Chambertin Grand Cru 94-97
Mazis-Chambertin Grand Cru 94-96
Bonnes-Mares Grand Cru 94-96
Clos de la Roche Grand Cru 93-95
Clos de Vougeot Grand Cru 92-94
Charmes-Chambertin Grand Cru 91-93
Gevrey-Chambertin 1er Cru ≪ Les Cazetiers ≫ 92-95
Gevrey-Chambertin 1er Cru ≪ Les Champeaux ≫ 92-94
Chambolle-Musigny 1er Cru ≪ Les Lavrottes ≫ 91-93
Gevrey-Chambertin Villages 89-91

 どうです?・・スッゴイでしょ・・2007年から造り始めたとは思えないですよね?マスター・オブ・ワイン資格者とか、著名ワインライターさんたちを虜にしてしまったのが、オリヴィエ・バーンスタインさん・・なんです。
.
 でもな・・・ジュヴレで12000円は厳しいよな・・と思っていたら・・2008年、2009年を破格に分けてくれるとB*R社さんがおっしゃるので、コンディションも安心できるものですから、飛びついてしまった訳です。


 で、左の写真のように・・・損得考えずに開けてしまった訳ですね!・・・パチパチパチ!・・


 ある意味、ちょっと頭をバーンと・・・いや、バーンしたいん・・、ガーンとやられたような感じがしました。ジャイエのところでも少し勉強したようですが・・・まずは2008年ジュヴレを飲まれると良いかと思います。数が無いのでお一人様1本にて・・

 2009年ジュヴレは普通にメッチャ美味しいですが、これだけを飲むと勘違いするかもしれません。2008年を飲むとバーンスタインが良く判るはずです。
 2008年ジュヴレ(すみません、完売です。)は、抜栓直後は、まるでシャンボールのようなやや硬いビオ系のブルゴーニュ生産者のワインに思えます。しかしながら、非常に美しく、マンモス綺麗な味わいなんですね。とことんまで美しい・・そしてそれが!

 コルクを戻して3日・・・これはビックリしますよ・・・。

「そうか~・・こうなるんだ~!」

と。

 香水のような凝縮したエキセントリックな香りがポンポン沸いてきます。味わいもチェリー、ベリーのリアルなもの!中域が美しく膨らんでとても美味しいです!

 抜栓直後にこうなると・・想像できると大当たり!です。2009年は最初から美味しいので・・・構造自体を把握できないと思います。ですが美味しい!


 で、このジュヴレ村名に関しましては、オリヴィエもレストランさん用に造っているようです。1級、特級だけでは高過ぎるんでしょうね。表を見たらビックリしちゃいますよね。


 で、ボンヌ=マール直下のシャンボール1級レ・ラヴロットですが、もうこれは・・・愛らしくて苺てんこ盛り、シャンボールの滑らかテクスチュアと香水的な香りの拡がりに・・ウットリです。とても美味しい!・・しかも、まだまだこれからですから、ポテンシャルの半分もリリースしていない状態でしょう!・・グロフィエさんのシャンボール1級の方がプライスは高いですが、それ以上のポテンシャルが有るかもしれません。


 造り的には、ビオ的な全房発酵系だと思います。そして・・ジャイエ的な低温漬け込みのニュアンスも、ほんの僅かに感じられます。樽の使い方、発酵温度などはDRC的かと。でもヴァン・ド・ガルド的な側面も有り・・クラシカル?

「オリヴィエ・バーンスタイン・・・一体、何者?」

 そんな思いをされるかもしれません。しかし、久し振りにnoisy も胸を熱くしました・・・グラン・クリュ5万円ではね・・皆さんも購入できないかもしれませんが、何とか交渉して行きたいと思います。

 実に面白い生産者です!ミクロ・ネゴス!そんな手が有ったかぁ~!・・ビックリでした。ご検討ください。一推し!ピノ好きにもう逃げる道は・・・無いでしょう!


■新米ソムリエ oisy の熱血テイスティングコメント(一応、調理師免許も持ってます・・)
Gevrey-Chambertin 2008 Olivier Bernstein

「秘めたポテンシャル?」

 2009年のオリヴィエ・バーンスタインのジュヴレ=シャンベルタンに比べて控えめな香りです。しかしNoisyさんはいたく気に入っているようです。どうやら僕にはまだ取り切れないポテンシャルや経験測が足りないようです。
充実したワインだと思います。普通に美味しいです。しかし、うーむ、そこまでいいか?という感じがあるのも事実。Oisy的には2009のジュヴレが一番気に入っています。Gevrey-Chambertin 2009 Olivier Bernstein

「シャンボール的スミレ香を備えたジュヴレ=シャンベルタン」

開けたての香りはオォッとワクワクする良いピノの香り。
でもあれ?ちょっとシャンボール的だなぁという印象。しかし後からジュヴレの土と少し野性的な香りが追いかけてきます。
果実味とタンニンも豊富でオリヴィエ・バーンスタインのワインはとてもふくよかな印象があります。

新樽の使い手らしいですが樽がキツイという事もなくよく馴染んでいるといった感じ。
シャンボール、2008のジュヴレとテイスティングさせていただいて、ふくよかな果実味と柔らかいテクスチュアはとても魅力的です。今後も注目したいネゴスであります!Chambolle-Musigny 1er Cru Les Lavrottes 2008 Olivier Bernstein


 美味しいです。しかし、ポテンシャルが高くスケールが大きいのか、単に味わいが緩いのか判断が付かないのです。なんとも微妙なタイミングでテイスティングしてしまったのではないか?と思いたくなります。今現在の自分のテイスティング能力ではこの2つの見極めがつかないです。
 
 色はキレイに輝く赤、黒。シャンボールらしい淡い色合い。香りはスミレにやっぱり赤黒小果実、あとジュヴレ的土のニュアンスも少し。ただちょっと控えめ?と思ったのですが2日目はブワっとスミレ、ほのかに土が出てきました。単に温度の問題だったのかもしれません。
 まぁ香りは良いのですが、よく納得できないのが味わい。シャンボール的石灰エキスはもちろんあるんですがイメージとしてはタプタプ。満杯の桶に水を張って揺らしたような感じで柔らかです。そう、第一印象は柔らかいシャンボールだな、だったんですよ。
 タンニンが荒々しく、かっちりしていて閉じているのとは違うような…思いでした。

 全体エキス系でそれが開きかけているようにも取れるし、芯が無くてメリハリの無さなのかも、とも思うんですよね。シャンボールらしい透明感あるミネラルは豊富です。
 ただ、この文章を書いているのはテイスティングしてから一週間後くらいなのですが、前者のような気がしてきています。
う~む…まとまりがなく、すみません。


"
2017 Charmes-Chambertin Grand Cru
シャルム=シャンベルタン・グラン・クリュ

14873
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

Wine Spectator 95Points
■エージェント情報
 シャルムとマゾワイエール・シャンベルタンの2区画から、平均樹齢40年以上の樹木のみを選出しブレンド。輝く紫色、初めの香りは控えめだが、徐々に光沢のある熟したチェリーが香る。口当たりは上品でソフト、ダーク・フルーツに明るい赤いチェリーが加わったような味わい。存在感のあるシャルム・スタイルのブドウが感じられるテロワールを実によく表したワイン。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥64,800 (外税) 
【まだほとんど出回っていないはずです!・・また、2016年ものと比較しても非常にリーズナブル!】
 まぁ、確かに味筋と言うか、雰囲気はジャイエのワインに似てはいます。ただしジャイエのワインはもう少し低温の漬け込み時間が長いか、もしくは、バーンスタインの方が「潔癖症」なニュアンスがします・・いや・・しました。

 今回は2017年ものバーンスタインの「走り」です。こんな時代になってしまいましたら、今となっては「飲んでおいたほうが良かった」ワインかもしれません。何せ非常に・・高いです。シャンベルタンは上代では20万、実売で15万にはなってしまうでしょう。

 評価的にはまだほとんど出そろっていないんですが、2017年シャルム=シャンベルタンをスペクテイターが95ポイント付けているのを見つけました。1級のレ・シャンポーは大手メディアの評価は見当たらず、しかしほぼほぼ94ポイントほどのようです。(未確認ですがヴィノスが94ポイントと言う情報が有りました。)

 いずれにしましても飲んでご案内は出来ませんし、現在日本の正規代理店のもう一社、ジェロボームさんがどのように販売するかが判りません。ただし2016年は完全なアソートで、条件の悪さに閉口し手を出しませんでしたので、2017年もほぼ同様かと思われます。

 まぁ、シャルム=シャンベルタンはシャンベルタン、クロ・ド・ベズ、マジ=シャンベルタンまでの評価には届かないんですが、95ポイント位まで来ていることと、価格が半分、もしくは1/3ほどでしかありませんので、非常にお買い得です。

 1級レ・シャンポーはこのところ評価も上がって来ていまして、その分、価格も上がって来ています。1万5千円ほどで買えたワインですが、今は村名ジュヴレでその位はしてしまいますので仕方が無いかな・・と。

 非常に少量です。ご検討くださいませ。
 

 以下は以前の他のアイテムを含むレヴューです。
━━━━━
【このクラスは是非とも飲みたかったんですが残念ながら・・1本のみです。】

 え~・・安いかと思います。2010年ものを16900円でご案内させていただきましたので、さしたる値上げにはなっていません。

 それに、あの美味しかった2010年のレ・シャンポーは、タンザーさんの評価では92Pointsでした・・ので、評価者は違えど、2014年の村名ジュヴレと同じなんですね~・・。2014年がどんだけ良いのか、見えるような出来事かと思ったりしています。

 因みにティム・アトキン氏もスペクテイター誌も94Pointsで並んでます。この先、BBRさん分がさらにリーズナブルに仕入れられるとも限りませんが、まぁ・・無理かな・・期待はしていますが、お約束は出来ませんので、ぜひこの機会を逃さぬようお願いいたします。



 以下は2010年のレ・シャンポーのレヴューです。
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【優れたワインにしか存在しない構造、大きさとフィネス!滑らかなビターの誘惑!】

 素晴らしいワインでした!・・このところは結構なプライスのワインも続けて開けてご紹介させていただいてますが、その中でも最近のトップと言って過言では無いポテンシャルです。バーンスタインのワインだけ見ても2010年はシャンボール1級ラヴロットも素晴らしい・・紫の果実のニュアンスを多く持ちながら、ボンヌ=マーヌの茶やコゲ茶、大きな構造を持ったワインでした。ジュヴレ村名も完璧と思える仕上がりでまん丸な球体を感じさせてくれました。

 そんな中で、価格も一番高くなりますが、定価で25000円・・! と言う高級ワインのジュヴレ1級・レ・シャンポーをご紹介しようと・・言うわけです。noisy自身、バーンスタインのワインの美味しさにクラクラ来ちゃっているのかもしれません。

 バーンスタインの特徴としては、自然派的なナチュラル感の有るピュアな味筋、揮発酸は無い。果実味は超てんこ盛りタイプでは無く濃くて疲れることは無い。エキスが綺麗に出ていてバランスが素晴らしく良い。新しいように見えて意外にクラシックなのかもしれない?・・などなど、感じる部分は多いですが、ジャイエ系の味わいを自然派風なアプローチで現代風にピュアに表現している・・とも思えます。・・まぁ、アンリ・ジャイエのような長い低温浸漬のニュアンスは有りませんが・・。

 異常に太いボトルから質の良い滑らかな表面のコルクを抜くと、もう・・かなり香ってきます。シャンボールチックなラズベリーなアロマでは無く、もう少し周波数の低い感じのダークチェリーのニュアンスです。香りの上がりの早さは自然派のワインの特徴でも有りますが、それはSo2の使用量にも半比例しているようにも思います。非常にナチュラルなアロマです。

 茶やこげ茶、黒のニュアンスを持つ赤紫の美しい色合いです。

 余りに美しいので・・飲み進めていく時にもう一枚、写真を撮りました。こちらに関してはサイズ調整のみで、色の調整は一切していません。透明度の高い、美しい赤紫が見えます。

 しかし、この赤紫の中に、滅茶苦茶美しい土のニュアンスと、石を沢山集めたようなニュアンス、非常にビターな味わいなんですが、エッジが無く、しかもド太くブ厚いボディが感じられます。わずかながらタンニンも感じられますが・・これについては気付かないかもしれません。質が素晴らしいです。

 ビターなニュアンスは、コーヒー豆由来・・カカオ由来の感じに近く、上手に入れたエスプレッソから香りを抜いた感じ・・ブ厚いビターですが甘くないのに苦くない・・と言う・・上質なチョコのようでも有ります。

 そんな中に鉄っぽさ、妖艶さが見え隠れしています。そして、ジュヴレはまんま球体!・・と表現しましたが、このレ・シャンポーはそこまでは成長しておらず、縦方向、横方向とも楕円・・十字架みたいなXな形をしているように思います。

 ですが今飲んでもバランスが非常に良く、精緻さと複雑さを感じつつ、充分に楽しめると思います。官能感はまだまだこれから・・です。ジュヴレの北西部の1級群が持つ官能感は熟してこそ・・ですね。

 勿論ですがまだまだ熟成します・・約15年以上に渡って美味しく飲めるでしょう。シャンボール1級ラヴロットの方が長く持ちます。ポテンシャルはほぼ同等です。現状ではレ・シャンポーに軍配が上がるかと思いますが、好き嫌いが有りますので何とも決めかねる部分ではあります。

 目茶素晴らしいレ・シャンポーでした!・・この畑はコンブ・オー・モワンヌと隣り合わせ・・と言うか、通り道で1つの区画を斜めに分けたような形になっていますので、コンブ・オー・モワンヌに似ているかもしれません。より少し白っぽいかな?・・とも思います。

 今回はエージェントさんの協力を得て、リーズナブルに(・・と言っても絶対値は高いですが、)ご案内出来ました。是非ご検討いただければと思います!素晴らしいです!

以下は以前のコメントです。
 前にも何回かお伝えしていますが、オリヴィエ・バーンスタインについては日本は正規が2社と言うことになっていて、非常に高価なのと数が無いことで、中々に扱い辛い生産者であることは間違いないです。

 それに「ミクロ・ネゴス」と言うアプローチが日本のピノ・ノワール・ファン、ブルゴーニュ・ワイン・ファンにどれだけ受け入れられているか・・、もしくは、ワイン屋にしても、まずまともに飲んだことが無いだろうと思われることから、まだちゃんと受け入れられたとは言えないだろう・・と思っています。

 しかしながら、昨年、一昨年とこのバーンスタインのワインをご紹介させていただき、また飲んでいただいたお客様からは、

「素晴らしい!」
とのお声を随分といただいていることから、noisy も品質・ポテンシャルの高さには大きな自信を持たせてもいただきました。

 で、今回・・ようやく2010年のジュヴレ=シャンベルタンをご紹介できるようになった訳ですが、結構・・大変でした。この価格を実現するのは・・なので、次回以降、もしくは次回入荷分が有ったとして、この近辺の価格を維持できるかどうかは判りません。

 ようやく入手できたこのジュヴレを早速飲ませていただきました。
 そうしたら・・・もう・・これはジュヴレ=シャンベルタンとしては

「・・パーフェクトだ・・」

としか言いようの無い仕上がりに唖然とするしかなかったです。素晴らしい品質です。


 まず、ジュヴレ=シャンベルタンしてどうか・・と言う前に、ワインとして「磐石」です。非常にナチュラルです。

 So2のニュアンスがほぼ無く、身体に入ってくる角度が優しく、非常に速やかに、いつの間にかアルコールが消えてしまいます。ビオディナミの生産者並にナチュラルで、香りの立つスピードも速いです。

 それでいて、非常にピュアなんです。揮発酸とか、酢酸のニュアンスはまずゼロです。なので、目茶ピュアなワインの姿と対面できるんです。でもおそらくこのワイン、栓を抜いて3日放置したら、空気中に存在する菌と反応して、ものの見事なお酢に変貌するでしょう。しかしながら、その原因となるべき要素はワインの中には無いんです。

 味わいもパーフェクトでした。非常に複雑なアロマと味わいなんですが・・まぁ・・まん丸なパレットを描きます。美しい球体です。どこにも引っかかりの無い、ツルッツルの球体なのに、ちゃんと複雑性を感じさせてくれます。まぁ普通は有り得ない・・と思っちゃいますが・・。

 赤い果実、黒っぽさを持った果実は小さなものの集合体で、ほんの僅かに鉄っぽく、シャンボールのような白っぽく美しい石灰のニュアンスをノーズとテクスチュアから感じます。ほんの僅かに鉄っぽい・・と言うのは、単に鉄系のミネラリティが少ない・・ということではなくて、そのほかの鉱物系ミネラリティの多様性が有り、均衡が取れているからに他なりません。中域は品を持った、時間を感じさせながらの膨らみ方をし、縦方向、上下の空間の大きさをたっぷりと感じさせてくれます。余韻も実にエレガントで長く、赤黒小果実とミネラリティを感じさせつつ、高質に自然な減衰をしつつ・・です。後には非常な満足感を感じさせてくれました。

 カルージョとエポワンチュールというリューディは、ジュヴレの村の住宅街に近い部分、南からマゾワイエール、シャルム、グリオット、シャペル、ジェルモー、シェルボードと続く部分の下部に有ります。なので北西部の1級たち、クロ・サン=ジャック、ラヴォー、カズティエと言った畑が持つ赤くエロい感じは無いはずなんですが、この先、熟成によっては少し出て来そうなニュアンスも有ります。

 今飲んで、滅茶苦茶旨いです!・・オートクチュール・ジュヴレ=シャンベルタンなどと揶揄されますが、このプライスでは「お見事!」と言うしかないはずです。もっと、倍ほども高い価格なら、「非日常的に美味しくて当たり前」とも感じるかもしれませんが、このジュヴレはそのレベルをも超えていると思います。

 これは絶対に・・飲んでいただきたい、素晴らしいブルゴーニュ・ピノ・ノワールです。この先15年・・の長きに渡って美味しく飲めるでしょう!球体ジュヴレです!超お奨めします!



以下は2008~2009年の時のレヴューです。
━━━━━
【ビオ?アンリ・ジャイエ?DRC?クラシック?】

 とにかく一度これを見ていただきましょう。日本の正規エージェントさんの価格表です。2011年ものの案内のコピーです。


ジュヴレシャンベルタン・ヴィラージュ
12000 円

ジュヴレシャンベルタンレ・プルミエ・クリュ・カズティエ
23000 円

ジュヴレシャンベルタンプルミエ・クリュ・レ・シャンポー
23000 円

シャンボールミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・ラヴロット
23000 円

シャルムシャンベルタングラン・クリュ
42000 円

クロヴージョ・グラン・クリュ
42000 円

クロ・ド・ラ・ロッシュ・グラン・クリュ
50000 円

ボンヌマールグラン・クリュ
50000 円

マジシャンベルタングラン・クリュ
56000 円

シャンベルタン・クロ・ド・ベーズグラン・クリュ
68000 円



 どうです?・・凄いでしょ・・



 そしたら、こちらも見ていただきましょうか・・・アドヴォケイトの2012年の評価です。2012年です。

Olivier Bernstein
Chambertin Clos de Beze Grand Cru 95-98
Chambertin Grand Cru 94-97
Mazis-Chambertin Grand Cru 94-96
Bonnes-Mares Grand Cru 94-96
Clos de la Roche Grand Cru 93-95
Clos de Vougeot Grand Cru 92-94
Charmes-Chambertin Grand Cru 91-93
Gevrey-Chambertin 1er Cru ≪ Les Cazetiers ≫ 92-95
Gevrey-Chambertin 1er Cru ≪ Les Champeaux ≫ 92-94
Chambolle-Musigny 1er Cru ≪ Les Lavrottes ≫ 91-93
Gevrey-Chambertin Villages 89-91

 どうです?・・スッゴイでしょ・・2007年から造り始めたとは思えないですよね?マスター・オブ・ワイン資格者とか、著名ワインライターさんたちを虜にしてしまったのが、オリヴィエ・バーンスタインさん・・なんです。
.
 でもな・・・ジュヴレで12000円は厳しいよな・・と思っていたら・・2008年、2009年を破格に分けてくれるとB*R社さんがおっしゃるので、コンディションも安心できるものですから、飛びついてしまった訳です。


 で、左の写真のように・・・損得考えずに開けてしまった訳ですね!・・・パチパチパチ!・・


 ある意味、ちょっと頭をバーンと・・・いや、バーンしたいん・・、ガーンとやられたような感じがしました。ジャイエのところでも少し勉強したようですが・・・まずは2008年ジュヴレを飲まれると良いかと思います。数が無いのでお一人様1本にて・・

 2009年ジュヴレは普通にメッチャ美味しいですが、これだけを飲むと勘違いするかもしれません。2008年を飲むとバーンスタインが良く判るはずです。
 2008年ジュヴレ(すみません、完売です。)は、抜栓直後は、まるでシャンボールのようなやや硬いビオ系のブルゴーニュ生産者のワインに思えます。しかしながら、非常に美しく、マンモス綺麗な味わいなんですね。とことんまで美しい・・そしてそれが!

 コルクを戻して3日・・・これはビックリしますよ・・・。

「そうか~・・こうなるんだ~!」

と。

 香水のような凝縮したエキセントリックな香りがポンポン沸いてきます。味わいもチェリー、ベリーのリアルなもの!中域が美しく膨らんでとても美味しいです!

 抜栓直後にこうなると・・想像できると大当たり!です。2009年は最初から美味しいので・・・構造自体を把握できないと思います。ですが美味しい!


 で、このジュヴレ村名に関しましては、オリヴィエもレストランさん用に造っているようです。1級、特級だけでは高過ぎるんでしょうね。表を見たらビックリしちゃいますよね。


 で、ボンヌ=マール直下のシャンボール1級レ・ラヴロットですが、もうこれは・・・愛らしくて苺てんこ盛り、シャンボールの滑らかテクスチュアと香水的な香りの拡がりに・・ウットリです。とても美味しい!・・しかも、まだまだこれからですから、ポテンシャルの半分もリリースしていない状態でしょう!・・グロフィエさんのシャンボール1級の方がプライスは高いですが、それ以上のポテンシャルが有るかもしれません。


 造り的には、ビオ的な全房発酵系だと思います。そして・・ジャイエ的な低温漬け込みのニュアンスも、ほんの僅かに感じられます。樽の使い方、発酵温度などはDRC的かと。でもヴァン・ド・ガルド的な側面も有り・・クラシカル?

「オリヴィエ・バーンスタイン・・・一体、何者?」

 そんな思いをされるかもしれません。しかし、久し振りにnoisy も胸を熱くしました・・・グラン・クリュ5万円ではね・・皆さんも購入できないかもしれませんが、何とか交渉して行きたいと思います。

 実に面白い生産者です!ミクロ・ネゴス!そんな手が有ったかぁ~!・・ビックリでした。ご検討ください。一推し!ピノ好きにもう逃げる道は・・・無いでしょう!


■新米ソムリエ oisy の熱血テイスティングコメント(一応、調理師免許も持ってます・・)
Gevrey-Chambertin 2008 Olivier Bernstein

「秘めたポテンシャル?」

 2009年のオリヴィエ・バーンスタインのジュヴレ=シャンベルタンに比べて控えめな香りです。しかしNoisyさんはいたく気に入っているようです。どうやら僕にはまだ取り切れないポテンシャルや経験測が足りないようです。
充実したワインだと思います。普通に美味しいです。しかし、うーむ、そこまでいいか?という感じがあるのも事実。Oisy的には2009のジュヴレが一番気に入っています。Gevrey-Chambertin 2009 Olivier Bernstein

「シャンボール的スミレ香を備えたジュヴレ=シャンベルタン」

開けたての香りはオォッとワクワクする良いピノの香り。
でもあれ?ちょっとシャンボール的だなぁという印象。しかし後からジュヴレの土と少し野性的な香りが追いかけてきます。
果実味とタンニンも豊富でオリヴィエ・バーンスタインのワインはとてもふくよかな印象があります。

新樽の使い手らしいですが樽がキツイという事もなくよく馴染んでいるといった感じ。
シャンボール、2008のジュヴレとテイスティングさせていただいて、ふくよかな果実味と柔らかいテクスチュアはとても魅力的です。今後も注目したいネゴスであります!Chambolle-Musigny 1er Cru Les Lavrottes 2008 Olivier Bernstein


 美味しいです。しかし、ポテンシャルが高くスケールが大きいのか、単に味わいが緩いのか判断が付かないのです。なんとも微妙なタイミングでテイスティングしてしまったのではないか?と思いたくなります。今現在の自分のテイスティング能力ではこの2つの見極めがつかないです。
 
 色はキレイに輝く赤、黒。シャンボールらしい淡い色合い。香りはスミレにやっぱり赤黒小果実、あとジュヴレ的土のニュアンスも少し。ただちょっと控えめ?と思ったのですが2日目はブワっとスミレ、ほのかに土が出てきました。単に温度の問題だったのかもしれません。
 まぁ香りは良いのですが、よく納得できないのが味わい。シャンボール的石灰エキスはもちろんあるんですがイメージとしてはタプタプ。満杯の桶に水を張って揺らしたような感じで柔らかです。そう、第一印象は柔らかいシャンボールだな、だったんですよ。
 タンニンが荒々しく、かっちりしていて閉じているのとは違うような…思いでした。

 全体エキス系でそれが開きかけているようにも取れるし、芯が無くてメリハリの無さなのかも、とも思うんですよね。シャンボールらしい透明感あるミネラルは豊富です。
 ただ、この文章を書いているのはテイスティングしてから一週間後くらいなのですが、前者のような気がしてきています。
う~む…まとまりがなく、すみません。


2012 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Champeaux
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・シャンポー

14117
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

92-94Points Stephen Tanzer
■エージェント情報
 樹齢55年。土壌は赤土と茶色い土が混在し、母岩が畑表面付近にある。リッチで明るい紫色、 果実味がよく主張しているスタイリッシュで磨かれたブーケ。官能的な味わいから、美しく上品に熟した味わい、そして長いフィニッシュへと移行。 このワインの特徴はその品格と余韻、そして上質な酸味と凝縮されたタンニンで、そのバランスが長期熟成可能なワインであることを約束している。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥17,990 (外税) 
【タンザー92~94Points。ジュヴレの北西に位置する秀逸な1級畑、現在は自己所有(ドメーヌもの)になっています!】
 ジュヴレ1級レ・シャンポーと言えばどうでしょうか・・アラン・ビュルゲかドニ・モルテかと言ったところでしょうが、アラン・ビュルゲのトップ・キュヴェだったことを除けば、余り馴染みが無いかもしれません。

 コンブ・オ・モワンヌとプティ・カズティエに接していますので、似たニュアンスは有りますが、より乾いた土地からミネラリティの強いワインに仕上がるように思います。

 現在はオリヴィエ・バーンスタインの所有になっているようで、言ってみればミクロ・ネゴスからミクロ・ドメーヌへの昇格・・と言うことでしょうか。

 因みに2016年ものレ・シャンポーの価格は上代45000円です。シャンベルタンは上代172000円・・どっひゃ~・・です。2012年は美しい仕上がりのヴィンテージで価格も安いと思いますので、今の内にゲットされておいてください。ブローカー仕入れですが、コンディションも非常に良いと見受けられます。

 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【このクラスは是非とも飲みたかったんですが残念ながら・・1本のみです。】
 え~・・安いかと思います。2010年ものを16900円でご案内させていただきましたので、さしたる値上げにはなっていません。

 それに、あの美味しかった2010年のレ・シャンポーは、タンザーさんの評価では92Pointsでした・・ので、評価者は違えど、2014年の村名ジュヴレと同じなんですね~・・。2014年がどんだけ良いのか、見えるような出来事かと思ったりしています。

 因みにティム・アトキン氏もスペクテイター誌も94Pointsで並んでます。この先、BBRさん分がさらにリーズナブルに仕入れられるとも限りませんが、まぁ・・無理かな・・期待はしていますが、お約束は出来ませんので、ぜひこの機会を逃さぬようお願いいたします。



 以下は2010年のレ・シャンポーのレヴューです。
━━━━━
【優れたワインにしか存在しない構造、大きさとフィネス!滑らかなビターの誘惑!】

 素晴らしいワインでした!・・このところは結構なプライスのワインも続けて開けてご紹介させていただいてますが、その中でも最近のトップと言って過言では無いポテンシャルです。バーンスタインのワインだけ見ても2010年はシャンボール1級ラヴロットも素晴らしい・・紫の果実のニュアンスを多く持ちながら、ボンヌ=マーヌの茶やコゲ茶、大きな構造を持ったワインでした。ジュヴレ村名も完璧と思える仕上がりでまん丸な球体を感じさせてくれました。

 そんな中で、価格も一番高くなりますが、定価で25000円・・! と言う高級ワインのジュヴレ1級・レ・シャンポーをご紹介しようと・・言うわけです。noisy自身、バーンスタインのワインの美味しさにクラクラ来ちゃっているのかもしれません。

 バーンスタインの特徴としては、自然派的なナチュラル感の有るピュアな味筋、揮発酸は無い。果実味は超てんこ盛りタイプでは無く濃くて疲れることは無い。エキスが綺麗に出ていてバランスが素晴らしく良い。新しいように見えて意外にクラシックなのかもしれない?・・などなど、感じる部分は多いですが、ジャイエ系の味わいを自然派風なアプローチで現代風にピュアに表現している・・とも思えます。・・まぁ、アンリ・ジャイエのような長い低温浸漬のニュアンスは有りませんが・・。

 異常に太いボトルから質の良い滑らかな表面のコルクを抜くと、もう・・かなり香ってきます。シャンボールチックなラズベリーなアロマでは無く、もう少し周波数の低い感じのダークチェリーのニュアンスです。香りの上がりの早さは自然派のワインの特徴でも有りますが、それはSo2の使用量にも半比例しているようにも思います。非常にナチュラルなアロマです。

 茶やこげ茶、黒のニュアンスを持つ赤紫の美しい色合いです。

 余りに美しいので・・飲み進めていく時にもう一枚、写真を撮りました。こちらに関してはサイズ調整のみで、色の調整は一切していません。透明度の高い、美しい赤紫が見えます。

 しかし、この赤紫の中に、滅茶苦茶美しい土のニュアンスと、石を沢山集めたようなニュアンス、非常にビターな味わいなんですが、エッジが無く、しかもド太くブ厚いボディが感じられます。わずかながらタンニンも感じられますが・・これについては気付かないかもしれません。質が素晴らしいです。

 ビターなニュアンスは、コーヒー豆由来・・カカオ由来の感じに近く、上手に入れたエスプレッソから香りを抜いた感じ・・ブ厚いビターですが甘くないのに苦くない・・と言う・・上質なチョコのようでも有ります。

 そんな中に鉄っぽさ、妖艶さが見え隠れしています。そして、ジュヴレはまんま球体!・・と表現しましたが、このレ・シャンポーはそこまでは成長しておらず、縦方向、横方向とも楕円・・十字架みたいなXな形をしているように思います。

 ですが今飲んでもバランスが非常に良く、精緻さと複雑さを感じつつ、充分に楽しめると思います。官能感はまだまだこれから・・です。ジュヴレの北西部の1級群が持つ官能感は熟してこそ・・ですね。

 勿論ですがまだまだ熟成します・・約15年以上に渡って美味しく飲めるでしょう。シャンボール1級ラヴロットの方が長く持ちます。ポテンシャルはほぼ同等です。現状ではレ・シャンポーに軍配が上がるかと思いますが、好き嫌いが有りますので何とも決めかねる部分ではあります。

 目茶素晴らしいレ・シャンポーでした!・・この畑はコンブ・オー・モワンヌと隣り合わせ・・と言うか、通り道で1つの区画を斜めに分けたような形になっていますので、コンブ・オー・モワンヌに似ているかもしれません。より少し白っぽいかな?・・とも思います。

 今回はエージェントさんの協力を得て、リーズナブルに(・・と言っても絶対値は高いですが、)ご案内出来ました。是非ご検討いただければと思います!素晴らしいです!

以下は以前のコメントです。
 前にも何回かお伝えしていますが、オリヴィエ・バーンスタインについては日本は正規が2社と言うことになっていて、非常に高価なのと数が無いことで、中々に扱い辛い生産者であることは間違いないです。

 それに「ミクロ・ネゴス」と言うアプローチが日本のピノ・ノワール・ファン、ブルゴーニュ・ワイン・ファンにどれだけ受け入れられているか・・、もしくは、ワイン屋にしても、まずまともに飲んだことが無いだろうと思われることから、まだちゃんと受け入れられたとは言えないだろう・・と思っています。

 しかしながら、昨年、一昨年とこのバーンスタインのワインをご紹介させていただき、また飲んでいただいたお客様からは、

「素晴らしい!」
とのお声を随分といただいていることから、noisy も品質・ポテンシャルの高さには大きな自信を持たせてもいただきました。

 で、今回・・ようやく2010年のジュヴレ=シャンベルタンをご紹介できるようになった訳ですが、結構・・大変でした。この価格を実現するのは・・なので、次回以降、もしくは次回入荷分が有ったとして、この近辺の価格を維持できるかどうかは判りません。

 ようやく入手できたこのジュヴレを早速飲ませていただきました。
 そうしたら・・・もう・・これはジュヴレ=シャンベルタンとしては

「・・パーフェクトだ・・」

としか言いようの無い仕上がりに唖然とするしかなかったです。素晴らしい品質です。


 まず、ジュヴレ=シャンベルタンしてどうか・・と言う前に、ワインとして「磐石」です。非常にナチュラルです。

 So2のニュアンスがほぼ無く、身体に入ってくる角度が優しく、非常に速やかに、いつの間にかアルコールが消えてしまいます。ビオディナミの生産者並にナチュラルで、香りの立つスピードも速いです。

 それでいて、非常にピュアなんです。揮発酸とか、酢酸のニュアンスはまずゼロです。なので、目茶ピュアなワインの姿と対面できるんです。でもおそらくこのワイン、栓を抜いて3日放置したら、空気中に存在する菌と反応して、ものの見事なお酢に変貌するでしょう。しかしながら、その原因となるべき要素はワインの中には無いんです。

 味わいもパーフェクトでした。非常に複雑なアロマと味わいなんですが・・まぁ・・まん丸なパレットを描きます。美しい球体です。どこにも引っかかりの無い、ツルッツルの球体なのに、ちゃんと複雑性を感じさせてくれます。まぁ普通は有り得ない・・と思っちゃいますが・・。

 赤い果実、黒っぽさを持った果実は小さなものの集合体で、ほんの僅かに鉄っぽく、シャンボールのような白っぽく美しい石灰のニュアンスをノーズとテクスチュアから感じます。ほんの僅かに鉄っぽい・・と言うのは、単に鉄系のミネラリティが少ない・・ということではなくて、そのほかの鉱物系ミネラリティの多様性が有り、均衡が取れているからに他なりません。中域は品を持った、時間を感じさせながらの膨らみ方をし、縦方向、上下の空間の大きさをたっぷりと感じさせてくれます。余韻も実にエレガントで長く、赤黒小果実とミネラリティを感じさせつつ、高質に自然な減衰をしつつ・・です。後には非常な満足感を感じさせてくれました。

 カルージョとエポワンチュールというリューディは、ジュヴレの村の住宅街に近い部分、南からマゾワイエール、シャルム、グリオット、シャペル、ジェルモー、シェルボードと続く部分の下部に有ります。なので北西部の1級たち、クロ・サン=ジャック、ラヴォー、カズティエと言った畑が持つ赤くエロい感じは無いはずなんですが、この先、熟成によっては少し出て来そうなニュアンスも有ります。

 今飲んで、滅茶苦茶旨いです!・・オートクチュール・ジュヴレ=シャンベルタンなどと揶揄されますが、このプライスでは「お見事!」と言うしかないはずです。もっと、倍ほども高い価格なら、「非日常的に美味しくて当たり前」とも感じるかもしれませんが、このジュヴレはそのレベルをも超えていると思います。

 これは絶対に・・飲んでいただきたい、素晴らしいブルゴーニュ・ピノ・ノワールです。この先15年・・の長きに渡って美味しく飲めるでしょう!球体ジュヴレです!超お奨めします!



以下は2008~2009年の時のレヴューです。
━━━━━
【ビオ?アンリ・ジャイエ?DRC?クラシック?】

 とにかく一度これを見ていただきましょう。日本の正規エージェントさんの価格表です。2011年ものの案内のコピーです。


ジュヴレシャンベルタン・ヴィラージュ
12000 円

ジュヴレシャンベルタンレ・プルミエ・クリュ・カズティエ
23000 円

ジュヴレシャンベルタンプルミエ・クリュ・レ・シャンポー
23000 円

シャンボールミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・ラヴロット
23000 円

シャルムシャンベルタングラン・クリュ
42000 円

クロヴージョ・グラン・クリュ
42000 円

クロ・ド・ラ・ロッシュ・グラン・クリュ
50000 円

ボンヌマールグラン・クリュ
50000 円

マジシャンベルタングラン・クリュ
56000 円

シャンベルタン・クロ・ド・ベーズグラン・クリュ
68000 円



 どうです?・・凄いでしょ・・



 そしたら、こちらも見ていただきましょうか・・・アドヴォケイトの2012年の評価です。2012年です。

Olivier Bernstein
Chambertin Clos de Beze Grand Cru 95-98
Chambertin Grand Cru 94-97
Mazis-Chambertin Grand Cru 94-96
Bonnes-Mares Grand Cru 94-96
Clos de la Roche Grand Cru 93-95
Clos de Vougeot Grand Cru 92-94
Charmes-Chambertin Grand Cru 91-93
Gevrey-Chambertin 1er Cru ≪ Les Cazetiers ≫ 92-95
Gevrey-Chambertin 1er Cru ≪ Les Champeaux ≫ 92-94
Chambolle-Musigny 1er Cru ≪ Les Lavrottes ≫ 91-93
Gevrey-Chambertin Villages 89-91

 どうです?・・スッゴイでしょ・・2007年から造り始めたとは思えないですよね?マスター・オブ・ワイン資格者とか、著名ワインライターさんたちを虜にしてしまったのが、オリヴィエ・バーンスタインさん・・なんです。
.
 でもな・・・ジュヴレで12000円は厳しいよな・・と思っていたら・・2008年、2009年を破格に分けてくれるとB*R社さんがおっしゃるので、コンディションも安心できるものですから、飛びついてしまった訳です。


 で、左の写真のように・・・損得考えずに開けてしまった訳ですね!・・・パチパチパチ!・・


 ある意味、ちょっと頭をバーンと・・・いや、バーンしたいん・・、ガーンとやられたような感じがしました。ジャイエのところでも少し勉強したようですが・・・まずは2008年ジュヴレを飲まれると良いかと思います。数が無いのでお一人様1本にて・・

 2009年ジュヴレは普通にメッチャ美味しいですが、これだけを飲むと勘違いするかもしれません。2008年を飲むとバーンスタインが良く判るはずです。
 2008年ジュヴレ(すみません、完売です。)は、抜栓直後は、まるでシャンボールのようなやや硬いビオ系のブルゴーニュ生産者のワインに思えます。しかしながら、非常に美しく、マンモス綺麗な味わいなんですね。とことんまで美しい・・そしてそれが!

 コルクを戻して3日・・・これはビックリしますよ・・・。

「そうか~・・こうなるんだ~!」

と。

 香水のような凝縮したエキセントリックな香りがポンポン沸いてきます。味わいもチェリー、ベリーのリアルなもの!中域が美しく膨らんでとても美味しいです!

 抜栓直後にこうなると・・想像できると大当たり!です。2009年は最初から美味しいので・・・構造自体を把握できないと思います。ですが美味しい!


 で、このジュヴレ村名に関しましては、オリヴィエもレストランさん用に造っているようです。1級、特級だけでは高過ぎるんでしょうね。表を見たらビックリしちゃいますよね。


 で、ボンヌ=マール直下のシャンボール1級レ・ラヴロットですが、もうこれは・・・愛らしくて苺てんこ盛り、シャンボールの滑らかテクスチュアと香水的な香りの拡がりに・・ウットリです。とても美味しい!・・しかも、まだまだこれからですから、ポテンシャルの半分もリリースしていない状態でしょう!・・グロフィエさんのシャンボール1級の方がプライスは高いですが、それ以上のポテンシャルが有るかもしれません。


 造り的には、ビオ的な全房発酵系だと思います。そして・・ジャイエ的な低温漬け込みのニュアンスも、ほんの僅かに感じられます。樽の使い方、発酵温度などはDRC的かと。でもヴァン・ド・ガルド的な側面も有り・・クラシカル?

「オリヴィエ・バーンスタイン・・・一体、何者?」

 そんな思いをされるかもしれません。しかし、久し振りにnoisy も胸を熱くしました・・・グラン・クリュ5万円ではね・・皆さんも購入できないかもしれませんが、何とか交渉して行きたいと思います。

 実に面白い生産者です!ミクロ・ネゴス!そんな手が有ったかぁ~!・・ビックリでした。ご検討ください。一推し!ピノ好きにもう逃げる道は・・・無いでしょう!


■新米ソムリエ oisy の熱血テイスティングコメント(一応、調理師免許も持ってます・・)
Gevrey-Chambertin 2008 Olivier Bernstein

「秘めたポテンシャル?」

 2009年のオリヴィエ・バーンスタインのジュヴレ=シャンベルタンに比べて控えめな香りです。しかしNoisyさんはいたく気に入っているようです。どうやら僕にはまだ取り切れないポテンシャルや経験測が足りないようです。
充実したワインだと思います。普通に美味しいです。しかし、うーむ、そこまでいいか?という感じがあるのも事実。Oisy的には2009のジュヴレが一番気に入っています。Gevrey-Chambertin 2009 Olivier Bernstein

「シャンボール的スミレ香を備えたジュヴレ=シャンベルタン」

開けたての香りはオォッとワクワクする良いピノの香り。
でもあれ?ちょっとシャンボール的だなぁという印象。しかし後からジュヴレの土と少し野性的な香りが追いかけてきます。
果実味とタンニンも豊富でオリヴィエ・バーンスタインのワインはとてもふくよかな印象があります。

新樽の使い手らしいですが樽がキツイという事もなくよく馴染んでいるといった感じ。
シャンボール、2008のジュヴレとテイスティングさせていただいて、ふくよかな果実味と柔らかいテクスチュアはとても魅力的です。今後も注目したいネゴスであります!Chambolle-Musigny 1er Cru Les Lavrottes 2008 Olivier Bernstein


 美味しいです。しかし、ポテンシャルが高くスケールが大きいのか、単に味わいが緩いのか判断が付かないのです。なんとも微妙なタイミングでテイスティングしてしまったのではないか?と思いたくなります。今現在の自分のテイスティング能力ではこの2つの見極めがつかないです。
 
 色はキレイに輝く赤、黒。シャンボールらしい淡い色合い。香りはスミレにやっぱり赤黒小果実、あとジュヴレ的土のニュアンスも少し。ただちょっと控えめ?と思ったのですが2日目はブワっとスミレ、ほのかに土が出てきました。単に温度の問題だったのかもしれません。
 まぁ香りは良いのですが、よく納得できないのが味わい。シャンボール的石灰エキスはもちろんあるんですがイメージとしてはタプタプ。満杯の桶に水を張って揺らしたような感じで柔らかです。そう、第一印象は柔らかいシャンボールだな、だったんですよ。
 タンニンが荒々しく、かっちりしていて閉じているのとは違うような…思いでした。

 全体エキス系でそれが開きかけているようにも取れるし、芯が無くてメリハリの無さなのかも、とも思うんですよね。シャンボールらしい透明感あるミネラルは豊富です。
 ただ、この文章を書いているのはテイスティングしてから一週間後くらいなのですが、前者のような気がしてきています。
う~む…まとまりがなく、すみません。


2013 Chambolle-Musigny 1er Cru les Lavrottes
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・ラヴロット

13903
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
シャンボール=ミュジニー
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

93Points Wine Spectator
■エージェント情報
 樹齢15年。このヴィンヤードの樹齢はバーンスタインのポートフォリオの中で最も若い樹木となるがボンヌ・マールの下部に位置していることから魅力的なブドウが採れる。ヴィンヤードの広さは1ヘクタール以下そしてオリヴィエはレ・ラヴロットのワインを生産する唯一の造り手。凝縮感のある紫色、焼いた樽の香ばしさに重なるようにフローラルが、そしてよく熟したダーク・チェリーの香りが膨らみを与える。ピュアで愛らしいパフュームと驚くほどの重さを兼ね備えたワイン。典型的なシャンボール・ミュジニーの官能さが確認できる。
BBRジャパン社(日本正規エージェント)ものです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥15,780 (外税) 
【・・こんなに安いのは・・もう出て来ません!・・ラストチャンスです。】

Chambertin GC 2016 750ml170000
Chambertin Clos de Beze GC 2016 750ml170000
Mazis-Chambertin GC 2016 750ml 115000
Bonnes Mares GC 2016 750ml 115000
Clos de la Roche GC 2016 750ml 95000
Clos de Vougeot GC 2016 750ml 78000
Charmes-Chambertin GC 2016 750ml 78.000
Gevrey-Chambertin 1er Cru Les Cazetiers 2016 750ml 48000
Gevrey-Chambertin 1er Cru Champeaux 2016 750ml 45000
Chambolle-Musigny 1er Cru Les Lavrottes 2016 750ml 38000


「いきなり・・何だ~?」

と思われたに違いありません。申し訳ありません・・2016年の正規輸入品、バーンスタインの上代です。現在予約を取っている最中だそうです。

「・・・2015年でも余りの価格上昇にビックリしたのに・・2016年ものは言葉も・・でない・・」

ですよね。


 シャンベルタン2016年は上代17万、おそらくnoisy が価格をつけるなら・・14.2万円位に消費税でしょうかね。ま~・・ぶっ飛びの価格です。

 そして、今回ご紹介の2013年もののシャンボール=ミュジニー1級レ・ラヴロットはこんな価格では有りますが、2016年ものは上代3万8千円、noisy が価格を付けるなら3万2千円前後でしょうか・・。

「・・今回の2013年ラヴロットの・・倍!」

です。呆れてしまいました・・。


 で、実は・・そろそろ良いかと思って仕入れたのが、この2013年ものです。こちらも正規もの・・B.B.R.社の仕入れです。何とか安くしてもらって・・買い占めました。飲んでみると・・

「・・閉じてる・・」

 まぁ、色合いからもそんな感じがしますでしょ?・・何か半透明な膜が一枚、液体の上に有るような感じが見て取れるかもしれません。あっけらかんとは・・してないですよね。


 しかし、非常に大柄で構造深く、大物の予感がプンプンします。でも残念ながら・・膨らんでこないんですね・・11月初旬頃のテイスティングですから、寒さが安定して来つつある現状では、若干は良化しているかもしれないにしても・・です。

 なのでこの2013年ものを今飲むのは・・余りお勧めしません。どうしても飲まれるとおっしゃるなら、それなりの「苦労」を経験してみてください。

「このボンヌ=マール直下の素晴らしい素質の1級を何とか開かせて楽しむぞ!」

みたいなノリですね。それなら・・止めはしません。


 はい、今は飲むな・・と忠告しましたので・・2~3年位掛かるかもしれませんが、

「光を当てたボトルの色合いを良く見て、ワインがそろそろ飲んでちょうだい!と言ってるかどうか確かめてから開ける」

と言う、本来のワインの飲み方をしてくださいね。このワイン、どんなに少なくとも30年は寿命が有ります。しかも、この価格でご案内できる最後のロットです!・・セラーに存在を忘れるまで置いておけば、きっと・・(^^;; あ、noisy なんとかってワイン屋、嘘は言わなかったな・・と思い出してくれるかと思います。是非ご検討くださいませ!


 以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
━━━━━
【ボンヌ=マールそっくりの官能的なシャンボール・ラヴロットです!】

 結構・・皆さんも飲まずに貯めこんでいらっしゃるかも・・しれませんね。つい最近も、2010年のレ・ラヴロットについて、

「ジュヴレの2010年は・・凄い美味しかったですね。感動しました。でも、ラヴロットはまだ飲んでないんですが、いつ開けたらよいですかね・・」

などと聞かれてしまいました。

「(おいおい・・シャンボールの飲み頃だけは聞いてくれるなよ~)」

などと思ってしまいましたが、シャンボール系だけは、

「今飲んで旨かった!・・と聞いたらさっさと飲む!」

ことが、自身に感動をもたらす秘訣と言えるかもしれません。ホント、シャンボールの飲み頃位ムズイのは有りません。


 因みにこのレ・ラヴロットの入荷はたったの2本・・2010年ものの何十分の一の数量です。2010年ものはタンザーさんが(91~93)Points と評価していまして、これまた評価者は変わりますがティム・アトキン氏が94Points と、2010年ものを超える評価をしています。

 少ないし、飲んでないしで申し訳ありません。まぁ、「ミクロ・ネゴス」ですから・・あっと言うまに品物は無くなっちゃいます。ぜひご検討くださいませ。


 以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
━━━━━
【凄い!まるでボンヌ=マール!・・紫なカシス、黒茶のドライなモカ!赤いチェリー!・・滅茶苦茶複雑で、しかもバランスが真ん丸です!】

 余りに素晴らしい・・これからはミスター・パーフェクトと呼びたいオルヴエ・バーンスタインの2010年、シャンボール1級レ・ラヴロットです。

 かのグラン・クリュ・ボンヌ=マール直下に有る1級レ・ラヴロットですが・・

「まるで飲み頃に近くなってきたボンヌ=マール!」

と言いたくなるような物凄いパフォーマンスです。


 シャンボールの南にある、あのミュジニーやレザムルーズのような、

「赤さや繊細さを前面に出したシャンボール」

では有りません。


 もっと「紫や茶、黒を丹念に織り込んだ赤」です。クラクラするような香りは実に太く、脳髄直撃弾です。ミュジニーのように軽やかに香る香水系のものでは無く、活火山の底からマグマのように湧き上がってくるようなパワフルさも有ります。

 非常にドライなのに旨みを持つエキス、酸の構成が旨みを多く引き出すかのようなものになっています。そしてピュア感が奥から少しずつ前進してきます。

 その上で、非常にバランスに優れています。今飲んでも実に旨いです・・このワイン、平気で30年以上持つでしょう!
 そして、ジュヴレ=シャンベルタンはツイツイ美味しくて・・グラスを重ねてしまいますが、このレ・ラヴロットはね・・何度もグラスを回し、香りを楽しみ、少量を口に含んで口中を回し・・長い時間を掛けて素晴らしい要素と向き合うことを要求されるような感じなんです。某大な要素を取り切るまで次のグラスを要求しない・・と言うか、ワインの大きさが飲み手のペースをリードするんですね・・異常に長いフィニッシュに酔いしれると思います。圧巻なボンヌ・・いや、レ・ラヴロットでした。

 飲み頃とは言わないが、飲んじゃっても目茶素晴らしいです!

 価格は2008年ものののご紹介時より上がってしまいましたが、これでも凄く頑張ってます!23000円上代ですから!・・是非ご検討くださいませ。


以下は2008年もののご紹介文です。
━━━━━
【ビオ?アンリ・ジャイエ?DRC?クラシック?】

  とにかく一度これを見ていただきましょう。日本の正規エージェントさんの価格表です。2011年ものの案内のコピーです。

ジュヴレシャンベルタン・ヴィラージュ 12000 円
ジュヴレシャンベルタンレ・プルミエ・クリュ・カズティエ 23000 円
ジュヴレシャンベルタンプルミエ・クリュ・レ・シャンポー 23000 円
シャンボールミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・ラヴロット23000 円
シャルムシャンベルタングラン・クリュ42000 円
クロヴージョ・グラン・クリュ42000 円
クロ・ド・ラ・ロッシュ・グラン・クリュ50000 円
ボンヌマールグラン・クリュ50000 円
マジシャンベルタングラン・クリュ56000 円
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズグラン・クリュ68000 円

 どうです?・・凄いでしょ・・

 そしたら、こちらも見ていただきましょうか・・・アドヴォケイトの2012年の評価です。2012年です。

Olivier Bernstein
Chambertin Clos de Beze Grand Cru 95-98
Chambertin Grand Cru 94-97
Mazis-Chambertin Grand Cru 94-96
Bonnes-Mares Grand Cru 94-96
Clos de la Roche Grand Cru 93-95
Clos de Vougeot Grand Cru 92-94
Charmes-Chambertin Grand Cru 91-93
Gevrey-Chambertin 1er CruLes Cazetiers92-95
Gevrey-Chambertin 1er CruLes Champeaux92-94
Chambolle-Musigny 1er CruLes Lavrottes91-93
Gevrey-Chambertin Villages 89-91
 どうです?・・スッゴイでしょ・・2007年から造り始めたとは思えないですよね?マスター・オブ・ワイン資格者とか、著名ワインライターさんたちを虜にしてしまったのが、オリヴィエ・バーンスタインさん・・なんです。
.
 でもな・・・ジュヴレで12000円は厳しいよな・・と思っていたら・・2008年、2009年を破格に分けてくれるとB*R社さんがおっしゃるので、コンディションも安心できるものですから、飛びついてしまった訳です。


 で、左の写真のように・・・損得考えずに開けてしまった訳ですね!・・・パチパチパチ!・・


 ある意味、ちょっと頭をバーンと・・・いや、バーンしたいん・・、ガーンとやられたような感じがしました。ジャイエのところでも少し勉強したようですが・・・まずは2008年ジュヴレを飲まれると良いかと思います。数が無いのでお一人様1本にて・・

 2009年ジュヴレは普通にメッチャ美味しいですが、これだけを飲むと勘違いするかもしれません。2008年を飲むとバーンスタインが良く判るはずです。

 2008年ジュヴレは、抜栓直後は、まるでシャンボールのようなやや硬いビオ系のブルゴーニュ生産者のワインに思えます。しかしながら、非常に美しく、マンモス綺麗な味わいなんですね。とことんまで美しい・・そしてそれが!

 コルクを戻して3日・・・これはビックリしますよ・・・。

「そうか~・・こうなるんだ~!」

と。

 香水のような凝縮したエキセントリックな香りがポンポン沸いてきます。味わいもチェリー、ベリーのリアルなもの!中域が美しく膨らんでとても美味しいです!

 抜栓直後にこうなると・・想像できると大当たり!です。2009年は最初から美味しいので・・・構造自体を把握できないと思います。ですが美味しい!


 で、このジュヴレ村名に関しましては、オリヴィエもレストランさん用に造っているようです。1級、特級だけでは高過ぎるんでしょうね。表を見たらビックリしちゃいますよね。


 で、ボンヌ=マール直下のシャンボール1級レ・ラヴロットですが、もうこれは・・・愛らしくて苺てんこ盛り、シャンボールの滑らかテクスチュアと香水的な香りの拡がりに・・ウットリです。とても美味しい!・・しかも、まだまだこれからですから、ポテンシャルの半分もリリースしていない状態でしょう!・・グロフィエさんのシャンボール1級の方がプライスは高いですが、それ以上のポテンシャルが有るかもしれません。


 造り的には、ビオ的な全房発酵系だと思います。そして・・ジャイエ的な低温漬け込みのニュアンスも、ほんの僅かに感じられます。樽の使い方、発酵温度などはDRC的かと。でもヴァン・ド・ガルド的な側面も有り・・クラシカル?

「オリヴィエ・バーンスタイン・・・一体、何者?」

 そんな思いをされるかもしれません。しかし、久し振りにnoisy も胸を熱くしました・・・グラン・クリュ5万円ではね・・皆さんも購入できないかもしれませんが、何とか交渉して行きたいと思います。

 実に面白い生産者です!ミクロ・ネゴス!そんな手が有ったかぁ~!・・ビックリでした。ご検討ください。一推し!ピノ好きにもう逃げる道は・・・無いでしょう!


■新米ソムリエ oisy の熱血テイスティングコメント(一応、調理師免許も持ってます・・)
Chambolle-Musigny 1er Cru Les Lavrottes 2008 Olivier Bernstein

 美味しいです。しかし、ポテンシャルが高くスケールが大きいのか、単に味わいが緩いのか判断が付かないのです。なんとも微妙なタイミングでテイスティングしてしまったのではないか?と思いたくなります。今現在の自分のテイスティング能力ではこの2つの見極めがつかないです。
 
 色はキレイに輝く赤、黒。シャンボールらしい淡い色合い。香りはスミレにやっぱり赤黒小果実、あとジュヴレ的土のニュアンスも少し。ただちょっと控えめ?と思ったのですが2日目はブワっとスミレ、ほのかに土が出てきました。単に温度の問題だったのかもしれません。
 まぁ香りは良いのですが、よく納得できないのが味わい。シャンボール的石灰エキスはもちろんあるんですがイメージとしてはタプタプ。満杯の桶に水を張って揺らしたような感じで柔らかです。そう、第一印象は柔らかいシャンボールだな、だったんですよ。
 タンニンが荒々しく、かっちりしていて閉じているのとは違うような…思いでした。

 全体エキス系でそれが開きかけているようにも取れるし、芯が無くてメリハリの無さなのかも、とも思うんですよね。シャンボールらしい透明感あるミネラルは豊富です。
 ただ、この文章を書いているのはテイスティングしてから一週間後くらいなのですが、前者のような気がしてきています。
う~む…まとまりがなく、すみません。


2013 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Champeaux
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・シャンポー

13965
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

91-93 points. Burghound
■エージェント情報
 樹齢55年。土壌は赤土と茶色い土が混在し、母岩が畑表面付近にある。リッチで明るい紫色、 果実味がよく主張しているスタイリッシュで磨かれたブーケ。官能的な味わいから、美しく上品に熟した味わい、そして長いフィニッシュへと移行。 このワインの特徴はその品格と余韻、そして上質な酸味と凝縮されたタンニンで、そのバランスが長期熟成可能なワインであることを約束している。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥19,800 (外税) 
【ラストチャンスです!】
 え~・・安いかと思います。2010年ものを16900円でご案内させていただきましたので、さしたる値上げにはなっていません。それに、あの滅茶美味しかった2010年のレ・シャンポーは、タンザーさんの評価では92Pointsでした・・。

 それにしても2016年のオリヴィエ・バーンスタインの超強気の値付けは凄いです。確かに「Next Jayer」などと一部では囁かれ始めており、味わいの印象もどこかアンリ・ジャイエを感じさせなくも無い・・・ですが、ジャイエも安くは無かったものの、高くは無かったですからね。村名は5千円で買えましたし、クロパラでさえ1万円代でした。造りを完全に止めた・・と伝わった頃、1990年代の中頃より価格は上昇しましたが、オリヴィエ・バーンスタインほどのスピードで・・たった10年弱で、超トップクラスと同等以上の価格帯を打ち出して来たのには呆れています。

 今回は何とか探し出しまして、「ブローカーもの」では有りますが、2013年のジュヴレ1級レ・シャンポーを特売させていただくことにしました。

 飲むつもりだったんですが思ったよりも数が無く、そこで1本テイスティングで飲んでしまうと、価格に影響してしまうのと、12月になってからのテイスティング・アイテムの余りの多さ・・そして、このところの忙しさの性でしょうか、腰痛がひどく思ったように動けない・・と言う状況も有りまして、今回は

「価格勝負」

と言うことにさせていただきました。


 あの厳しい評点で有名なバーガウンドも91~93Points と言う評価です。バーガウンドは、他のメディアがこぞって高い評価をした2015年のレ・シャンポーに対し、90~92Points と2013年ものよりも低い評点を与えています。つまりアラン・メドーは、

「2015年レ・シャンポーより2013年ものが優れる」

と評価している訳ですね。


 また、シャンボール1級レ・ラヴロットよりも樹齢が高く(55年のヴィエイユ・ヴィーニュ)、飲むタイミングもより優しい判断で済み、オリヴィエ・バーンスタイン流の柔らかで香しい滑らかなテクスチュアを味わえる確率は高いかもしれません。まぁ、ボンヌ=マール直下のレ・ラヴロットとジュヴレの北の端のレ・シャンポーでは性格が全く違いますけどね。


 2016年もののオリヴィエ・バーンスタインは、莫大な金額のアソートメントになってしまうので、仕入れるかどうか悩み中です。やらない可能性が高いです。もはやこれまでかな?・・と言う気もしています。最後のご奉公?・・かもしれません。ご検討くださいませ。


 以下は2010年のレ・シャンポーのレヴューです。
━━━━━
【優れたワインにしか存在しない構造、大きさとフィネス!滑らかなビターの誘惑!】

 素晴らしいワインでした!・・このところは結構なプライスのワインも続けて開けてご紹介させていただいてますが、その中でも最近のトップと言って過言では無いポテンシャルです。バーンスタインのワインだけ見ても2010年はシャンボール1級ラヴロットも素晴らしい・・紫の果実のニュアンスを多く持ちながら、ボンヌ=マーヌの茶やコゲ茶、大きな構造を持ったワインでした。ジュヴレ村名も完璧と思える仕上がりでまん丸な球体を感じさせてくれました。

 そんな中で、価格も一番高くなりますが、定価で25000円・・! と言う高級ワインのジュヴレ1級・レ・シャンポーをご紹介しようと・・言うわけです。noisy自身、バーンスタインのワインの美味しさにクラクラ来ちゃっているのかもしれません。

 バーンスタインの特徴としては、自然派的なナチュラル感の有るピュアな味筋、揮発酸は無い。果実味は超てんこ盛りタイプでは無く濃くて疲れることは無い。エキスが綺麗に出ていてバランスが素晴らしく良い。新しいように見えて意外にクラシックなのかもしれない?・・などなど、感じる部分は多いですが、ジャイエ系の味わいを自然派風なアプローチで現代風にピュアに表現している・・とも思えます。・・まぁ、アンリ・ジャイエのような長い低温浸漬のニュアンスは有りませんが・・。

 異常に太いボトルから質の良い滑らかな表面のコルクを抜くと、もう・・かなり香ってきます。シャンボールチックなラズベリーなアロマでは無く、もう少し周波数の低い感じのダークチェリーのニュアンスです。香りの上がりの早さは自然派のワインの特徴でも有りますが、それはSo2の使用量にも半比例しているようにも思います。非常にナチュラルなアロマです。

 茶やこげ茶、黒のニュアンスを持つ赤紫の美しい色合いです。

 余りに美しいので・・飲み進めていく時にもう一枚、写真を撮りました。こちらに関してはサイズ調整のみで、色の調整は一切していません。透明度の高い、美しい赤紫が見えます。

 しかし、この赤紫の中に、滅茶苦茶美しい土のニュアンスと、石を沢山集めたようなニュアンス、非常にビターな味わいなんですが、エッジが無く、しかもド太くブ厚いボディが感じられます。わずかながらタンニンも感じられますが・・これについては気付かないかもしれません。質が素晴らしいです。

 ビターなニュアンスは、コーヒー豆由来・・カカオ由来の感じに近く、上手に入れたエスプレッソから香りを抜いた感じ・・ブ厚いビターですが甘くないのに苦くない・・と言う・・上質なチョコのようでも有ります。

 そんな中に鉄っぽさ、妖艶さが見え隠れしています。そして、ジュヴレはまんま球体!・・と表現しましたが、このレ・シャンポーはそこまでは成長しておらず、縦方向、横方向とも楕円・・十字架みたいなXな形をしているように思います。

 ですが今飲んでもバランスが非常に良く、精緻さと複雑さを感じつつ、充分に楽しめると思います。官能感はまだまだこれから・・です。ジュヴレの北西部の1級群が持つ官能感は熟してこそ・・ですね。

 勿論ですがまだまだ熟成します・・約15年以上に渡って美味しく飲めるでしょう。シャンボール1級ラヴロットの方が長く持ちます。ポテンシャルはほぼ同等です。現状ではレ・シャンポーに軍配が上がるかと思いますが、好き嫌いが有りますので何とも決めかねる部分ではあります。

 目茶素晴らしいレ・シャンポーでした!・・この畑はコンブ・オー・モワンヌと隣り合わせ・・と言うか、通り道で1つの区画を斜めに分けたような形になっていますので、コンブ・オー・モワンヌに似ているかもしれません。より少し白っぽいかな?・・とも思います。

 今回はエージェントさんの協力を得て、リーズナブルに(・・と言っても絶対値は高いですが、)ご案内出来ました。是非ご検討いただければと思います!素晴らしいです!

以下は以前のコメントです。
 前にも何回かお伝えしていますが、オリヴィエ・バーンスタインについては日本は正規が2社と言うことになっていて、非常に高価なのと数が無いことで、中々に扱い辛い生産者であることは間違いないです。

 それに「ミクロ・ネゴス」と言うアプローチが日本のピノ・ノワール・ファン、ブルゴーニュ・ワイン・ファンにどれだけ受け入れられているか・・、もしくは、ワイン屋にしても、まずまともに飲んだことが無いだろうと思われることから、まだちゃんと受け入れられたとは言えないだろう・・と思っています。

 しかしながら、昨年、一昨年とこのバーンスタインのワインをご紹介させていただき、また飲んでいただいたお客様からは、

「素晴らしい!」
とのお声を随分といただいていることから、noisy も品質・ポテンシャルの高さには大きな自信を持たせてもいただきました。

 で、今回・・ようやく2010年のジュヴレ=シャンベルタンをご紹介できるようになった訳ですが、結構・・大変でした。この価格を実現するのは・・なので、次回以降、もしくは次回入荷分が有ったとして、この近辺の価格を維持できるかどうかは判りません。

 ようやく入手できたこのジュヴレを早速飲ませていただきました。
 そうしたら・・・もう・・これはジュヴレ=シャンベルタンとしては

「・・パーフェクトだ・・」

としか言いようの無い仕上がりに唖然とするしかなかったです。素晴らしい品質です。


 まず、ジュヴレ=シャンベルタンしてどうか・・と言う前に、ワインとして「磐石」です。非常にナチュラルです。

 So2のニュアンスがほぼ無く、身体に入ってくる角度が優しく、非常に速やかに、いつの間にかアルコールが消えてしまいます。ビオディナミの生産者並にナチュラルで、香りの立つスピードも速いです。

 それでいて、非常にピュアなんです。揮発酸とか、酢酸のニュアンスはまずゼロです。なので、目茶ピュアなワインの姿と対面できるんです。でもおそらくこのワイン、栓を抜いて3日放置したら、空気中に存在する菌と反応して、ものの見事なお酢に変貌するでしょう。しかしながら、その原因となるべき要素はワインの中には無いんです。

 味わいもパーフェクトでした。非常に複雑なアロマと味わいなんですが・・まぁ・・まん丸なパレットを描きます。美しい球体です。どこにも引っかかりの無い、ツルッツルの球体なのに、ちゃんと複雑性を感じさせてくれます。まぁ普通は有り得ない・・と思っちゃいますが・・。

 赤い果実、黒っぽさを持った果実は小さなものの集合体で、ほんの僅かに鉄っぽく、シャンボールのような白っぽく美しい石灰のニュアンスをノーズとテクスチュアから感じます。ほんの僅かに鉄っぽい・・と言うのは、単に鉄系のミネラリティが少ない・・ということではなくて、そのほかの鉱物系ミネラリティの多様性が有り、均衡が取れているからに他なりません。中域は品を持った、時間を感じさせながらの膨らみ方をし、縦方向、上下の空間の大きさをたっぷりと感じさせてくれます。余韻も実にエレガントで長く、赤黒小果実とミネラリティを感じさせつつ、高質に自然な減衰をしつつ・・です。後には非常な満足感を感じさせてくれました。

 カルージョとエポワンチュールというリューディは、ジュヴレの村の住宅街に近い部分、南からマゾワイエール、シャルム、グリオット、シャペル、ジェルモー、シェルボードと続く部分の下部に有ります。なので北西部の1級たち、クロ・サン=ジャック、ラヴォー、カズティエと言った畑が持つ赤くエロい感じは無いはずなんですが、この先、熟成によっては少し出て来そうなニュアンスも有ります。

 今飲んで、滅茶苦茶旨いです!・・オートクチュール・ジュヴレ=シャンベルタンなどと揶揄されますが、このプライスでは「お見事!」と言うしかないはずです。もっと、倍ほども高い価格なら、「非日常的に美味しくて当たり前」とも感じるかもしれませんが、このジュヴレはそのレベルをも超えていると思います。

 これは絶対に・・飲んでいただきたい、素晴らしいブルゴーニュ・ピノ・ノワールです。この先15年・・の長きに渡って美味しく飲めるでしょう!球体ジュヴレです!超お奨めします!



以下は2008~2009年の時のレヴューです。
━━━━━
【ビオ?アンリ・ジャイエ?DRC?クラシック?】

 とにかく一度これを見ていただきましょう。日本の正規エージェントさんの価格表です。2011年ものの案内のコピーです。


ジュヴレシャンベルタン・ヴィラージュ
12000 円

ジュヴレシャンベルタンレ・プルミエ・クリュ・カズティエ
23000 円

ジュヴレシャンベルタンプルミエ・クリュ・レ・シャンポー
23000 円

シャンボールミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・ラヴロット
23000 円

シャルムシャンベルタングラン・クリュ
42000 円

クロヴージョ・グラン・クリュ
42000 円

クロ・ド・ラ・ロッシュ・グラン・クリュ
50000 円

ボンヌマールグラン・クリュ
50000 円

マジシャンベルタングラン・クリュ
56000 円

シャンベルタン・クロ・ド・ベーズグラン・クリュ
68000 円



 どうです?・・凄いでしょ・・



 そしたら、こちらも見ていただきましょうか・・・アドヴォケイトの2012年の評価です。2012年です。

Olivier Bernstein
Chambertin Clos de Beze Grand Cru 95-98
Chambertin Grand Cru 94-97
Mazis-Chambertin Grand Cru 94-96
Bonnes-Mares Grand Cru 94-96
Clos de la Roche Grand Cru 93-95
Clos de Vougeot Grand Cru 92-94
Charmes-Chambertin Grand Cru 91-93
Gevrey-Chambertin 1er Cru ≪ Les Cazetiers ≫ 92-95
Gevrey-Chambertin 1er Cru ≪ Les Champeaux ≫ 92-94
Chambolle-Musigny 1er Cru ≪ Les Lavrottes ≫ 91-93
Gevrey-Chambertin Villages 89-91

 どうです?・・スッゴイでしょ・・2007年から造り始めたとは思えないですよね?マスター・オブ・ワイン資格者とか、著名ワインライターさんたちを虜にしてしまったのが、オリヴィエ・バーンスタインさん・・なんです。
.
 でもな・・・ジュヴレで12000円は厳しいよな・・と思っていたら・・2008年、2009年を破格に分けてくれるとB*R社さんがおっしゃるので、コンディションも安心できるものですから、飛びついてしまった訳です。


 で、左の写真のように・・・損得考えずに開けてしまった訳ですね!・・・パチパチパチ!・・


 ある意味、ちょっと頭をバーンと・・・いや、バーンしたいん・・、ガーンとやられたような感じがしました。ジャイエのところでも少し勉強したようですが・・・まずは2008年ジュヴレを飲まれると良いかと思います。数が無いのでお一人様1本にて・・

 2009年ジュヴレは普通にメッチャ美味しいですが、これだけを飲むと勘違いするかもしれません。2008年を飲むとバーンスタインが良く判るはずです。
 2008年ジュヴレ(すみません、完売です。)は、抜栓直後は、まるでシャンボールのようなやや硬いビオ系のブルゴーニュ生産者のワインに思えます。しかしながら、非常に美しく、マンモス綺麗な味わいなんですね。とことんまで美しい・・そしてそれが!

 コルクを戻して3日・・・これはビックリしますよ・・・。

「そうか~・・こうなるんだ~!」

と。

 香水のような凝縮したエキセントリックな香りがポンポン沸いてきます。味わいもチェリー、ベリーのリアルなもの!中域が美しく膨らんでとても美味しいです!

 抜栓直後にこうなると・・想像できると大当たり!です。2009年は最初から美味しいので・・・構造自体を把握できないと思います。ですが美味しい!


 で、このジュヴレ村名に関しましては、オリヴィエもレストランさん用に造っているようです。1級、特級だけでは高過ぎるんでしょうね。表を見たらビックリしちゃいますよね。


 で、ボンヌ=マール直下のシャンボール1級レ・ラヴロットですが、もうこれは・・・愛らしくて苺てんこ盛り、シャンボールの滑らかテクスチュアと香水的な香りの拡がりに・・ウットリです。とても美味しい!・・しかも、まだまだこれからですから、ポテンシャルの半分もリリースしていない状態でしょう!・・グロフィエさんのシャンボール1級の方がプライスは高いですが、それ以上のポテンシャルが有るかもしれません。


 造り的には、ビオ的な全房発酵系だと思います。そして・・ジャイエ的な低温漬け込みのニュアンスも、ほんの僅かに感じられます。樽の使い方、発酵温度などはDRC的かと。でもヴァン・ド・ガルド的な側面も有り・・クラシカル?

「オリヴィエ・バーンスタイン・・・一体、何者?」

 そんな思いをされるかもしれません。しかし、久し振りにnoisy も胸を熱くしました・・・グラン・クリュ5万円ではね・・皆さんも購入できないかもしれませんが、何とか交渉して行きたいと思います。

 実に面白い生産者です!ミクロ・ネゴス!そんな手が有ったかぁ~!・・ビックリでした。ご検討ください。一推し!ピノ好きにもう逃げる道は・・・無いでしょう!


■新米ソムリエ oisy の熱血テイスティングコメント(一応、調理師免許も持ってます・・)
Gevrey-Chambertin 2008 Olivier Bernstein

「秘めたポテンシャル?」

 2009年のオリヴィエ・バーンスタインのジュヴレ=シャンベルタンに比べて控えめな香りです。しかしNoisyさんはいたく気に入っているようです。どうやら僕にはまだ取り切れないポテンシャルや経験測が足りないようです。
充実したワインだと思います。普通に美味しいです。しかし、うーむ、そこまでいいか?という感じがあるのも事実。Oisy的には2009のジュヴレが一番気に入っています。Gevrey-Chambertin 2009 Olivier Bernstein

「シャンボール的スミレ香を備えたジュヴレ=シャンベルタン」

開けたての香りはオォッとワクワクする良いピノの香り。
でもあれ?ちょっとシャンボール的だなぁという印象。しかし後からジュヴレの土と少し野性的な香りが追いかけてきます。
果実味とタンニンも豊富でオリヴィエ・バーンスタインのワインはとてもふくよかな印象があります。

新樽の使い手らしいですが樽がキツイという事もなくよく馴染んでいるといった感じ。
シャンボール、2008のジュヴレとテイスティングさせていただいて、ふくよかな果実味と柔らかいテクスチュアはとても魅力的です。今後も注目したいネゴスであります!Chambolle-Musigny 1er Cru Les Lavrottes 2008 Olivier Bernstein


 美味しいです。しかし、ポテンシャルが高くスケールが大きいのか、単に味わいが緩いのか判断が付かないのです。なんとも微妙なタイミングでテイスティングしてしまったのではないか?と思いたくなります。今現在の自分のテイスティング能力ではこの2つの見極めがつかないです。
 
 色はキレイに輝く赤、黒。シャンボールらしい淡い色合い。香りはスミレにやっぱり赤黒小果実、あとジュヴレ的土のニュアンスも少し。ただちょっと控えめ?と思ったのですが2日目はブワっとスミレ、ほのかに土が出てきました。単に温度の問題だったのかもしれません。
 まぁ香りは良いのですが、よく納得できないのが味わい。シャンボール的石灰エキスはもちろんあるんですがイメージとしてはタプタプ。満杯の桶に水を張って揺らしたような感じで柔らかです。そう、第一印象は柔らかいシャンボールだな、だったんですよ。
 タンニンが荒々しく、かっちりしていて閉じているのとは違うような…思いでした。

 全体エキス系でそれが開きかけているようにも取れるし、芯が無くてメリハリの無さなのかも、とも思うんですよね。シャンボールらしい透明感あるミネラルは豊富です。
 ただ、この文章を書いているのはテイスティングしてから一週間後くらいなのですが、前者のような気がしてきています。
う~む…まとまりがなく、すみません。


2011 Chambolle-Musigny 1er Cru les Lavrottes
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・ラヴロット

13725
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
シャンボール=ミュジニー
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

94Points Tim Atkin 2016.01.01
94PointsWine Spectator 2017.04.30

■エージェント情報
 樹齢15年。このヴィンヤードの樹齢はバーンスタインのポートフォリオの中で最も若い樹木となるがボンヌ・マールの下部に位置していることから魅力的なブドウが採れる。ヴィンヤードの広さは1ヘクタール以下そしてオリヴィエはレ・ラヴロットのワインを生産する唯一の造り手。凝縮感のある紫色、焼いた樽の香ばしさに重なるようにフローラルが、そしてよく熟したダーク・チェリーの香りが膨らみを与える。ピュアで愛らしいパフュームと驚くほどの重さを兼ね備えたワイン。典型的なシャンボール・ミュジニーの官能さが確認できる。2017-2022が飲み頃。
BBRジャパン社(日本正規エージェント)ものです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥14,990 (外税) 
【超ド級の長熟専用ボトルに入ったシャンボール1級レ・ラヴロット!滅茶お買い得です!今のうち!】
 たった0.92haしか存在しない1級レ・ラヴロットです。ご存じの通りボンヌ=マール直下に接する小さな1級畑です。2010年ものは美味かったですよね。2011年も負けてない・・と言うか、ポテンシャルは超えているかもしれません。

 そもそもはさほどは高く無かったオリヴィエ・バーンスタインの各ワインです。ジュヴレ=シャンベルタン村名は6千円を切ってのご紹介をしていました。それに、ネット上のどこを探してもほぼ情報は無く、販売しているショップも非常に少ない・・それが今や、「オリヴィエ・バーンスタイン」で検索を掛けると、ま~沢山出て来ますのでビックリです。

 おまけにご存じのとおり価格は暴騰してしまいまして、今やジュヴレ村名で12980円でご案内するのがようやっと・・しかも数量は24本だけ。以前はこの10倍近く入荷してましたんで隔世の感は有り得ないほど大きいです。


 しかしながら今回、もう一方の正規エージェントさん、BBRさんから条件をいただきまして、シャンボールの1級ラヴロットを破格の価格でご案内が可能になりました。この機会にぜひお試しください。


 昨今はオリヴィエ・バーンスタインも、「ミクロ・ネゴス」と言うことでご案内していたものの、各地に少しずつ畑を購入しているようです。このレ・ラヴロットは購入していないようですが、元々1ヘクタールに満たないクリマで所有者は3人のみ、このラヴロットの区画名を入れてリリースしているのは、オリヴィエ・バーンスタインの他には1人のみ・・と言うことらしいです。(状況により変わるのでしょうが・・)

 で、やはりこのレ・ラヴロットはボンヌ=マールに引っ付いた下部の畑ですんで、

「やや豊かなボンヌ=マール」

と言った風情、肉が有り、複雑性はボンヌ=マール譲り、フィネスも備わり、雄大さを見せつける大きなシャンボール1級です。

 やや暗い赤紫の艶っぽい色合いから、ドシっとした適度な重みのある低重心からの、湧き上がるような表情が魅力的です。単に果実が香る・・感じられる・・と言うのではなく、そこにはミネラリティ由来の非常な複雑性が絡み、折に触れその表情を大きく変化させます。

 乾いたニュアンスと濡れた表情が交錯、そこからワイルドさや極小果実が漏れて来ます。勿論ですがシャンボールですから非常に気まぐれで、noisy が空けたタイミングは、まぁまぁ・・これなら文句ないぞ・・と言う感じです。もっと硬かったり、非常に開いて柔らかかったりするのがこのワインの気質みたいで、人に拠りご感想が結構・・ブレます。しかし美味しく無い・・と言う方は皆無で、開きが不足すると、

「・・すこし勿体なかったなぁ・・」

とおっしゃるかもしれません。


 しかし良いタイミングで開けられれば、

「いや~・・素晴らしいワインですね。あの価格ならバッチリでしたよ。」

と、2010年のラヴロットにお褒めの言葉を多くいただきました。


 そして2010年ものの頃から、このオリヴィエ・バーンスタインの評価はグングン上昇、この間の2015年もののプライスでお判りの通り、世界の人々の知るところになっています。こちらも2011年ものですので、評価が固まってきたことにより、さらに評価が上がるというスパイラルで価格も上がっていく訳です。


 評論家さんたちの評価は、この2011年ものについて信頼できる方のものは見当たりませんでした。noisy的にはポテンシャルで93点ほどかな・・と判断しています。今飲んでポイントは猫の性格なシャンボール1級ですので揺れるところ・・91~92点位でしょうか。


 ド太いボトルに入った、かなりお買い得感の高い秀逸なブルゴーニュです。何せジュヴレ村名1.3万円ですから、プラス2千円ほどでシャンボール1級レ・ラヴロットが入手可能だとするなら、かなりお買い得です。是非飲んでみてください。お勧めします!



 以下は2010年もののレヴューです。
━━━━━
【ボンヌ=マールそっくりの官能的なシャンボール・ラヴロットです!】

 結構・・皆さんも飲まずに貯めこんでいらっしゃるかも・・しれませんね。つい最近も、2010年のレ・ラヴロットについて、

「ジュヴレの2010年は・・凄い美味しかったですね。感動しました。でも、ラヴロットはまだ飲んでないんですが、いつ開けたらよいですかね・・」

などと聞かれてしまいました。

「(おいおい・・シャンボールの飲み頃だけは聞いてくれるなよ~)」

などと思ってしまいましたが、シャンボール系だけは、

「今飲んで旨かった!・・と聞いたらさっさと飲む!」

ことが、自身に感動をもたらす秘訣と言えるかもしれません。ホント、シャンボールの飲み頃位ムズイのは有りません。


 因みにこのレ・ラヴロットの入荷はたったの2本・・2010年ものの何十分の一の数量です。2010年ものはタンザーさんが(91~93)Points と評価していまして、これまた評価者は変わりますがティム・アトキン氏が94Points と、2010年ものを超える評価をしています。

 少ないし、飲んでないしで申し訳ありません。まぁ、「ミクロ・ネゴス」ですから・・あっと言うまに品物は無くなっちゃいます。ぜひご検討くださいませ。


 以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
━━━━━
【凄い!まるでボンヌ=マール!・・紫なカシス、黒茶のドライなモカ!赤いチェリー!・・滅茶苦茶複雑で、しかもバランスが真ん丸です!】

 余りに素晴らしい・・これからはミスター・パーフェクトと呼びたいオルヴエ・バーンスタインの2010年、シャンボール1級レ・ラヴロットです。

 かのグラン・クリュ・ボンヌ=マール直下に有る1級レ・ラヴロットですが・・

「まるで飲み頃に近くなってきたボンヌ=マール!」

と言いたくなるような物凄いパフォーマンスです。


 シャンボールの南にある、あのミュジニーやレザムルーズのような、

「赤さや繊細さを前面に出したシャンボール」

では有りません。


 もっと「紫や茶、黒を丹念に織り込んだ赤」です。クラクラするような香りは実に太く、脳髄直撃弾です。ミュジニーのように軽やかに香る香水系のものでは無く、活火山の底からマグマのように湧き上がってくるようなパワフルさも有ります。

 非常にドライなのに旨みを持つエキス、酸の構成が旨みを多く引き出すかのようなものになっています。そしてピュア感が奥から少しずつ前進してきます。

 その上で、非常にバランスに優れています。今飲んでも実に旨いです・・このワイン、平気で30年以上持つでしょう!
 そして、ジュヴレ=シャンベルタンはツイツイ美味しくて・・グラスを重ねてしまいますが、このレ・ラヴロットはね・・何度もグラスを回し、香りを楽しみ、少量を口に含んで口中を回し・・長い時間を掛けて素晴らしい要素と向き合うことを要求されるような感じなんです。某大な要素を取り切るまで次のグラスを要求しない・・と言うか、ワインの大きさが飲み手のペースをリードするんですね・・異常に長いフィニッシュに酔いしれると思います。圧巻なボンヌ・・いや、レ・ラヴロットでした。

 飲み頃とは言わないが、飲んじゃっても目茶素晴らしいです!

 価格は2008年ものののご紹介時より上がってしまいましたが、これでも凄く頑張ってます!23000円上代ですから!・・是非ご検討くださいませ。


以下は2008年もののご紹介文です。
━━━━━
【ビオ?アンリ・ジャイエ?DRC?クラシック?】

  とにかく一度これを見ていただきましょう。日本の正規エージェントさんの価格表です。2011年ものの案内のコピーです。

ジュヴレシャンベルタン・ヴィラージュ 12000 円
ジュヴレシャンベルタンレ・プルミエ・クリュ・カズティエ 23000 円
ジュヴレシャンベルタンプルミエ・クリュ・レ・シャンポー 23000 円
シャンボールミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・ラヴロット23000 円
シャルムシャンベルタングラン・クリュ42000 円
クロヴージョ・グラン・クリュ42000 円
クロ・ド・ラ・ロッシュ・グラン・クリュ50000 円
ボンヌマールグラン・クリュ50000 円
マジシャンベルタングラン・クリュ56000 円
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズグラン・クリュ68000 円

 どうです?・・凄いでしょ・・

 そしたら、こちらも見ていただきましょうか・・・アドヴォケイトの2012年の評価です。2012年です。

Olivier Bernstein
Chambertin Clos de Beze Grand Cru 95-98
Chambertin Grand Cru 94-97
Mazis-Chambertin Grand Cru 94-96
Bonnes-Mares Grand Cru 94-96
Clos de la Roche Grand Cru 93-95
Clos de Vougeot Grand Cru 92-94
Charmes-Chambertin Grand Cru 91-93
Gevrey-Chambertin 1er CruLes Cazetiers92-95
Gevrey-Chambertin 1er CruLes Champeaux92-94
Chambolle-Musigny 1er CruLes Lavrottes91-93
Gevrey-Chambertin Villages 89-91
 どうです?・・スッゴイでしょ・・2007年から造り始めたとは思えないですよね?マスター・オブ・ワイン資格者とか、著名ワインライターさんたちを虜にしてしまったのが、オリヴィエ・バーンスタインさん・・なんです。
.
 でもな・・・ジュヴレで12000円は厳しいよな・・と思っていたら・・2008年、2009年を破格に分けてくれるとB*R社さんがおっしゃるので、コンディションも安心できるものですから、飛びついてしまった訳です。


 で、左の写真のように・・・損得考えずに開けてしまった訳ですね!・・・パチパチパチ!・・


 ある意味、ちょっと頭をバーンと・・・いや、バーンしたいん・・、ガーンとやられたような感じがしました。ジャイエのところでも少し勉強したようですが・・・まずは2008年ジュヴレを飲まれると良いかと思います。数が無いのでお一人様1本にて・・

 2009年ジュヴレは普通にメッチャ美味しいですが、これだけを飲むと勘違いするかもしれません。2008年を飲むとバーンスタインが良く判るはずです。

 2008年ジュヴレは、抜栓直後は、まるでシャンボールのようなやや硬いビオ系のブルゴーニュ生産者のワインに思えます。しかしながら、非常に美しく、マンモス綺麗な味わいなんですね。とことんまで美しい・・そしてそれが!

 コルクを戻して3日・・・これはビックリしますよ・・・。

「そうか~・・こうなるんだ~!」

と。

 香水のような凝縮したエキセントリックな香りがポンポン沸いてきます。味わいもチェリー、ベリーのリアルなもの!中域が美しく膨らんでとても美味しいです!

 抜栓直後にこうなると・・想像できると大当たり!です。2009年は最初から美味しいので・・・構造自体を把握できないと思います。ですが美味しい!


 で、このジュヴレ村名に関しましては、オリヴィエもレストランさん用に造っているようです。1級、特級だけでは高過ぎるんでしょうね。表を見たらビックリしちゃいますよね。


 で、ボンヌ=マール直下のシャンボール1級レ・ラヴロットですが、もうこれは・・・愛らしくて苺てんこ盛り、シャンボールの滑らかテクスチュアと香水的な香りの拡がりに・・ウットリです。とても美味しい!・・しかも、まだまだこれからですから、ポテンシャルの半分もリリースしていない状態でしょう!・・グロフィエさんのシャンボール1級の方がプライスは高いですが、それ以上のポテンシャルが有るかもしれません。


 造り的には、ビオ的な全房発酵系だと思います。そして・・ジャイエ的な低温漬け込みのニュアンスも、ほんの僅かに感じられます。樽の使い方、発酵温度などはDRC的かと。でもヴァン・ド・ガルド的な側面も有り・・クラシカル?

「オリヴィエ・バーンスタイン・・・一体、何者?」

 そんな思いをされるかもしれません。しかし、久し振りにnoisy も胸を熱くしました・・・グラン・クリュ5万円ではね・・皆さんも購入できないかもしれませんが、何とか交渉して行きたいと思います。

 実に面白い生産者です!ミクロ・ネゴス!そんな手が有ったかぁ~!・・ビックリでした。ご検討ください。一推し!ピノ好きにもう逃げる道は・・・無いでしょう!


■新米ソムリエ oisy の熱血テイスティングコメント(一応、調理師免許も持ってます・・)
Chambolle-Musigny 1er Cru Les Lavrottes 2008 Olivier Bernstein

 美味しいです。しかし、ポテンシャルが高くスケールが大きいのか、単に味わいが緩いのか判断が付かないのです。なんとも微妙なタイミングでテイスティングしてしまったのではないか?と思いたくなります。今現在の自分のテイスティング能力ではこの2つの見極めがつかないです。
 
 色はキレイに輝く赤、黒。シャンボールらしい淡い色合い。香りはスミレにやっぱり赤黒小果実、あとジュヴレ的土のニュアンスも少し。ただちょっと控えめ?と思ったのですが2日目はブワっとスミレ、ほのかに土が出てきました。単に温度の問題だったのかもしれません。
 まぁ香りは良いのですが、よく納得できないのが味わい。シャンボール的石灰エキスはもちろんあるんですがイメージとしてはタプタプ。満杯の桶に水を張って揺らしたような感じで柔らかです。そう、第一印象は柔らかいシャンボールだな、だったんですよ。
 タンニンが荒々しく、かっちりしていて閉じているのとは違うような…思いでした。

 全体エキス系でそれが開きかけているようにも取れるし、芯が無くてメリハリの無さなのかも、とも思うんですよね。シャンボールらしい透明感あるミネラルは豊富です。
 ただ、この文章を書いているのはテイスティングしてから一週間後くらいなのですが、前者のような気がしてきています。
う~む…まとまりがなく、すみません。


2015 Gevrey-Chambertin Villages
ジュヴレ=シャンベルタン・ヴィラージュ

13591
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

◆◆◆ お一人様2本まで限定でお願いします。
Cellartracker 94Points.Stephen Tanzer 91points

■エージェント情報
 樹齢60年。 Carougeot (カルジョ)とLes Epointures(レ・ゼポワンチュール)の2つの区画から採れるブドウのブレンド。新樽で熟成させる。 愛らしくコクのあるピノ・ノワールのフレグランスやラズベリー主体の香りと魅力の多いワイン。味わいは快活で新鮮な果実味そしてフレッシュなフィニッシュ。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥12,980 (外税) 


"
2015 Charmes-Chambertin Grand Cru
シャルム=シャンベルタン・グラン・クリュ

13590
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

Wine Spectator 95Points. Burghound 91~94Points
■エージェント情報
 シャルムとマゾワイエール・シャンベルタンの2区画から、平均樹齢40年以上の樹木のみを選出しブレンド。輝く紫色、初めの香りは控えめだが、徐々に光沢のある熟したチェリーが香る。口当たりは上品でソフト、ダーク・フルーツに明るい赤いチェリーが加わったような味わい。存在感のあるシャルム・スタイルのブドウが感じられるテロワールを実によく表したワイン。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥45,980 (外税) 


2015 Chambertin Grand Cru
シャンベルタン・グラン・クリュ

13589
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

Wine Spectator 98Poimts、Jeb Dunnuck 98Points、Stephen Tanzer 95~98Points、Burghound 93~95Points
■エージェント情報
 樹齢60年。2012年から新しく加わったアペラシオン。バーンスタインの特徴でもあるリッチさがよく表れたワイン。
 華やかで口の中を包み込むようなテクスチャー。クロ・ド・ベーズよりもスケールが大きく、この果実味が今後どのように熟成していくのか非常に楽しみなワイン。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥91,800 (外税) 
【思わず唸らざるを得ない素晴らしい仕上がりでした!村名ジュヴレ=シャンベルタンのポテンシャルは1級並み。価格は全然高く無いです。】
 ワインの素晴らしさはバランスが有ってこそ・・では有りますが、そこはやはり「血筋」なのでしょうかね。レナード・バーンスタイン指揮のベートーベン交響曲第5番「運命」/ バイエルン放送交響楽団 を聴きながらこのレヴューを書いていますが、

「重量感あるものは鈍重になりやすく、軽快感あるものは軽薄になりやすい」

 そんなことを一切感じさせない見事な演奏と指揮だなぁ・・などと感じつつ、聞き過ぎてしまって指が全く動いていないことに気付き、ちと焦っています。Youtube でもバーンスタイン指揮は簡単に見つかりますので、ぜひ俳優さん顔負けの素晴らしい演技を・・いや、指揮と演奏をご覧ください。

 オリヴィエ・バーンスタインの2015年の村名ジュヴレですが、ま~・・集大成的に素晴らしいです。

 まず、何よりこの・・

「滅茶重く、ド太い大迫力のボトル!」

に驚きますよ。

 そして、抜栓してコルクの選択の素晴らしさと、

「・・お、重っ!」

と、思わず声が出てしまうほど重量を感じ、手の小さい人、もしくは女性などで握力の少ない人ならボトルを落としかねないんじゃないかと思えるほどの、ボトルの太さと重量です。


 そしてピュアで華やかで重さもしっかり有り、円の形に立体構造が想像できるような見事なノーズには、深みのあるカラント、スパイス、伸びやかな白い石灰と重みある鉱物系のミネラリティ。ゾクゾクっとさせられます。

 中域は適度に拡がり、まだまだこれから先のために残すべき要素を詰め込んでいることが、あからさまに判るような大きな構造を埋め尽くす要素。余韻も深淵で、しかも最後の最後に葡萄由来の静かで思いきり綺麗なほんの僅かな甘み・・この静かな甘みのような感覚が長~くたなびきます。

 まぁ、全くの良く出来たプルミエ・クリュ・クラスの味わいです。非常に複雑性高く、今は全然・・開いて無いですよ。2014年までは村の中央に有る区画、アン・カルージョとレ・ゼポワンチュールのブレンドでしたが、2015年は村の北端、高い標高にあるレ・ゼヴォスレの葡萄を50%足しているようで、その個性がかなり出ているように感じます。それでも充分に堪能できます。

 このワイン、アルコール度は13.5度と、比較的高目に仕上がっているんですが、ワインの格、繊細さ、エレガンスもしっかりと感じさせてくれます。通常だと大柄では有っても、繊細さを感じさせるのは、若いうちは難しいんですけどね。

 この辺りは・・「血筋」なのかとうらやんでしまいます。素晴らしい出来でした。セラートラッカーは94ポイントを付けた方がいらっしゃいました。タンザーさんは91ポイントです。

 なお、このワインの飲み頃ですが、ポテンシャルを取れて美味しい・・と感じられるようなプロに近い方は今の状態でも、

「わお!」

と感じていただけるでしょうが、通常は3年ほど置いてからが良いと思いますよ。もしどうしても早めに飲みたいと思われるようでしたら、

「2週間しっかり休養させて澱を落とし、昇華熱を使いつつ開かせる努力をする」

のが良いと思います。それでもさして開きはしないと思いますが、美味しさは充分に感じられると思います。

 通常なら3年、本当に良い状態に持って行くなら保存温度にも拠りますが10~15年は掛かると思ってください。

 今回は高いのでプルミエ・クリュは手を出さず、先行き条件が出るようなら仕入れようか・・などと思っています。謀事が上手く行くよう祈ってください・・(^^

 グラン・クリュは、物凄い評価のシャンベルタンと、これまた人気の高いシャルム=シャンベルタンを1本ずつのみの仕入れです。

 シャンベルタンはおおむね98ポイントほど付いているようで、2014年ものと変わらないようですが、価格はビックリ・・ルソー並みです。頑張って価格を出していますが1本だけですので・・。

 また、シャルム=シャンベルタンは概ね94~95Points 辺りになりますでしょうか。これで充分かもしれません。

 何しろこのグラン・クリュはアソートでして、Aグループに重厚長大人気型のシャンベルタンとかクロ・ド・ベズが入り、Bグループにはそれに次ぐクラスと、Aほどの人気は無いクラスが入り、同数だけ予約可能・・になっており、

「Aグループは欲しいが滅茶高いし数が無く、その分にBグループが同じ数だけ付いてくる」

状況なので、

「あっちからあれとこれを仕入れると、こっちからこれとそれを何本入れて・・」

などと計算していたら頭が錯乱して暴発・・

「どうせ飲めないし・・や~めた!」

と言うことになってしまいました。良く忘れずに予約を入れてたものだと、自身に感心しています。


 また話は変わりますが、写真のように何故か・・「ムール貝とジュヴレ=シャンベルタン」と言う食卓でした。

「・・えっ?・・マジすか?」

と思われるかもしれませんが・・これで結構行けちゃいますんですね~。ワインの味わいがピュアだからでしょうか。普通は白ですよね・・アルザスとかロワールとかシャブリとか・・でしょう。

 でもさして匂わずに・・いや、勿論ですがヴァレンティーニのエクストラ・ヴァージンは後から使いましたが、それなりに塩味の効いたムール貝だった性も有りますかね、とても美味しくいただきけました。


 非常に希少な2015年のオリヴィエ・バーンスタインになってしまいました。追加は無理です。村名ジュヴレはお一人様2本まで限定です。ご検討くださいませ。



━━━━━
【ジュヴレ村名とは思えない巨大な構造!滅茶美味しかった2010年を超える仕上がりです!】

 ま~・・抜栓時のアロマの艶やかなこと、スピードの速さに・・度肝を抜かれてしまいました。クラクラするような・・芯の有るアロマがノーズに飛び込んできます。

 まるで「シャペル=シャンベルタンか~?」・・みたいな、シャンベルタンのゆったり、ふっくらしたニュアンスをややタイトに、ドライに、かつ・・凝縮感はそっくり・・みたいな感覚を受けました。ジャドのシャペルをさらに凝縮させ、大柄にしたような感じさえ・・いや、それは言い過ぎかもしれませんが、イメージ的にはそんな感じです。マジ=シャンベルタンの甘美なスパイシーさをマイルドにし、若く飲んだ時の印象にも近いかもしれません。

 ただし、2010年のジュヴレのご紹介のタイミングと、今回の2014年のタイミングは余りに違います。何しろ2010年をご紹介したのはBBR社入れで昨年ですから・・。

 つまり、収穫年から6年経ってのご案内だった訳です。今回の2014年は、収穫年からはまだ3年目ですので、

「3年の差が有る」

訳ですね。


 しかも、ポテンシャル自体は2010年の出来を超えていると思われますから、

「2010年的なソフトさを求めるのなら少なくともあと3年は必要?」

と言えるかなと・・思います。


 もちろんですが、今飲んでも素晴らしいですよ。むしろ硬くなってきている状況下にあるかと思いますが、ポテンシャルを取る飲み方が出来る方なら、思わず声にならないような声が漏れるでしょう。

「・・これで村名かい・・」

と。


 まぁ、ジュヴレの上級キュヴェのような味わいが期待できる素晴らしい村名ジュヴレです。ですが申し訳ありません・・noisy の取り分は24本のみです。これ以上は、もしかしたら先行きBBRさんの分がいただけるかもしれませんが、現状では未定です。

 さすがにバーンスタインの1級、特級クラスには手は出せないとしても、その香しき大きな構造をチェックできるワインになっています。ぜひともご検討くださいませ。お勧めします。


 以下は以前のコメントです。
━━━━━
【上質なエスプレッソのニュアンスを含むややビターな黒系果実!大柄で素晴らしい仕上がりです!】

 このところ自身でも完全にオリヴィエ・バーンスタインの魔曲に嵌ってしまった感のある noisy では有りますが、やはり一度飲んでしまうと、

「次のヴィンテージはどう出るか?」

と・・気になって仕方が無い存在なんですね。


 やっぱりキッチリ旨いんですよ。ちゃんと仕上げてくるし、何よりセンスが良いのが伝わってくるんです。

 非常にエレガントなブルゴーニュ的な美味しさだった2008年、そこに肉を付けた2009年、現状でパーフェクトだと思わざるを得ない2010年、そして少し早いけれど2010年と2008年を合わせたような2013年・・です。

 エージェントさんが2軒ある点、また、持ってくる(輸入)タイミングがそれぞれ違うので、ある程度重なってのご案内が出来る点が強みでもあり、

「・・ん?・・まだバーンスタイン?・・まだ前の飲んでないし・・」

みたいな状況に陥っているのかもしれませんが、それでも、


「旨いですね~・・もっと欲しい。有りますか?」

とおっしゃるタイミングとも合わないもので、是非とも在庫が有る時に買っておいて欲しいアイテムです。そんじょそこらではまず入手不能だと思うんですけどね・・。価格も交渉して頑張ってリーズナブルになるようにしてますし!


 で、今回は2010年ものが¥8.990のところ、為替の具合も有るのかと思いますが、さらに千円も下げてのご案内が出来ることになりました。味わいも・・2010年ともかなり違う美味しさなんですよ。比べて飲んだらきっとビックリですよ。

 2010年ものは、何度も言ってますが真ん丸なパレットに赤黒果実のバランスが最高で、パーフェクト・ジュヴレと表現させていただきました。

 2011年は、2010年を思わせるような大きな構造では有りますが、

「より黒い果実が多く、ややビターな美味しさで非常に大柄。想像させるのはシャルム=シャンベルタンと言うよりもシャンベルタン風」

と言いたくなるような風情です。


 勿論ですが、これがル・シャンベルタンだとは言わないですよ。でも大きさを比べるとおそらく2010年より大きく深く、しかし横の拡がりが2010年とは違ってやや扁平。よりビターでめちゃくちゃしなやかな甘いタンニンが、非常に豊かなシャンベルタン風に感じさせてくれるんです。

 ここにめちゃくちゃ複雑な要素を感じてしまったら、全くのル・シャンベルタンでしょう。さすがにそこまでは行かない・・。でもかなり近い風情を持っている、とても大柄なスタイルでした。

 黒い果実ですから、コーヒー、モカ(・・同じか?)、それも少しビターなので、

「渋みの中に質の良い甘味を感じさせてくれるような上質なエスプレッソ」

に、

「雄大な大地の風情を感じさせてくれるような茶色のニュアンス」

と、赤や紫の多彩な果実感が有り、ミネラリティも突出したものは無いが非常に複雑性に富んでいます。その上で、バランスが非常に良いです。実に旨いですが、他のヴィンテージとも多分に違う仕上がりこそ、ミクロ・ネゴスこその表現と言えるでしょう。そこに彼の個性とセンスの良さを感じるのかもしれません。

 2013年ものは、グラン・クリュと同じ太さの瓶でしたが、2011年ものはそこまで太くはありません。隣に置くと同じワインとは思えないですが、それもまた楽しいかもしれません。

 台風も蒸し暑い空気を運んで来ましたが、2016年の夏は、少なくとも関東はさほど暑く無かったと思います。秋風が吹き始めるこの季節、素晴らしいピノ・ノワールを是非ご堪能くださいませ。お勧めします!素晴らしいです!


2014 Clos de la Roche
クロ・ド・ラ・ロシュ・グラン・クリュ

12743
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
モレ=サン=ドニ
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

96Points Tim Atkin 2016.01.01
■エージェント情報
 樹齢50年。このワインは深い色合いというよりは明るめのクリーンでピュアな紫色。本格的なフィネスを兼ね備えた官能的なワイン。モレロ・チェリーが最も味わいの近い果実。ヴェルベットのような果実味が口の中で美しく広がりながら、しっかりとした骨格を感じるフィニッシュへと導く。
ジェロボーム社(日本正規エージェント)ものです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥42,500 (外税) 
【飲めていないのでイメージが全然湧きません・・】
 このキュヴェも、noisy が押さえに掛かる時には、いつも存在しえなかったキュヴェなんですね。結構・・評判は良かったようでして、もう普通に93~95Points位の評価を得ていたようです。

 2014年ものはティム・アトキン氏が96Points と、クラシックレベルワインとしての評価をしちゃってますから、凄いワインなんだろうとは思うんですが、noisy 的には飲んだことが無いことに加え、バーンスタインさん的なクロ・ド・ラ・ロシュのイメージが全然湧いてきませんで、どうしたものかと・・思ってしまってます。


 まぁ、ネゴスだからアチコチのグレートな畑のワインを仕込めるとしても、葡萄の確保がちゃんとできていることにまずビックリしてしまいますし、その上で、ほぼすべてのキュヴェを完璧にこなしてしまっているのにも驚きます。

 クロ・ド・ラ・ロシュと言えばやはり・・ポンソか、デュジャックか・・その辺りでしょう?どうしてもイメージが湧かないな~・・。やっぱり飲まないと駄目ですよね。

 と言うわけで、是非近郊の皆さん、よろしくお願いします!


2014 Chambertin Clos de Beze Grand Cru
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ・グラン・クリュ

12746
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

97Points Tim Atkin 2016.01.01
■エージェント情報
樹齢60年。よく熟している、スタイリッシュ、紫がかって、美しく官能的。香りは凝縮したブラック・フルーツで、この畑の特徴である優雅さを表している。素晴らしい果実の酸味とマルベリーやダーク・フルーツの滑らかな味わいがバランスよく調和しながら、フレッシュでミネラル伴う素晴らしく長いフィニッシュへと続く。
BBRジャパン社(日本正規エージェント)ものです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥75,000 (外税) 
【ブルゴーニュの最高クラスのワインの、しかもトップクラスの仕上がりでしょう!】
 最高の出来となった・・と思われるシャンベルタン・クロ・ド・ベズです。ティム・アトキン氏は97Points と弾けてます。・・まぁ、98Points まで付けたキュヴェが他にも有りますから・・

 でも、良く良く考えてみてください。ネゴシアンワインでここまで、ほぼ完璧と言って良い仕上がりだと、テイスターに思わせるほど・・つまり、感動を与え得る仕上がりにしているのは、本当にすごいと思いませんか?

 稀にルイ・ジャドやルイ・ラトゥールも、このクラシックレベルの評価を得ることは有りますが、ここまでは揃えられませんよね?・・他のキュヴェもD.R.C.と比較してみましたので、こちらのティム・アトキン氏の97Points がどのレベルか・・と言うと、リッシュブール2014年が同じく97Pointsでした。

 さらに、ティム・アトキン氏以外はどう評価しているか・・と言うと、まぁ・・余りテイスティングされた方はいらっしゃらないんですね。でも実はあのアントニオ・ガローニさんが93~96Pointsと評価しているんですが・・

「D.R.C.の2014年リッシュブールとオリヴィエ・バーンスタインの2014年クロ・ド・ベズは同じ評価」

なんですね・・。そう、93~96Points と全く同じなんです。

 つまりは、オリヴィエ・バーンスタインの上級キュヴェは、D.R.C.の上級キュヴェと全く同様の評価がなされている・・と言うことになります。・・ね・・、凄いでしょ・・。

 持ち上げるだけじゃぁしょうもないので、少し下げてもおきますと・・今はもう、本当に見ることの無くなったアルマン・ルソーのクロ・ド・ベズ2014年に、ティム・アトキン氏は99Points と・・むしろマイナス1Points は何なんだ?と・・思いたくなるような評価をしています。

 まぁ・・その答えとしては、

「・・だって・・アルマン・ルソーさんのシャンベルタン2014年に100Points 付けたから・・」

と言うことなのでしょう・・(^^;; ・・バレバレですよね。


 最も、ワインは好きか嫌いか・・が大きいですから、単に評点だけで比較するのは難しいものです。でもこの1年でオリヴィエ・バーンスタインが

「どっか~ん!」

と衆知されたことは事実なのでしょう。


 まぁ、noisy にとっては、ほぼ3年間・・自由に扱えただけ良かったのかもしれないと思っています。

「ネゴスと言っても侮れない。ミクロ・ネゴス、オートクチュールワイン!」

です。ぜひご検討くださいませ。珠玉の1本です。



2014 Gevrey-Chambertin Villages
ジュヴレ=シャンベルタン・ヴィラージュ

12737
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

92Points Tim Atkin 2016.01.01
■エージェント情報
 樹齢60年。 Carougeot (カルジョ)とLes Epointures(レ・ゼポワンチュール)の2つの区画から採れるブドウのブレンド。新樽で熟成させる。 愛らしくコクのあるピノ・ノワールのフレグランスやラズベリー主体の香りと魅力の多いワイン。味わいは快活で新鮮な果実味そしてフレッシュなフィニッシュ。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,990 (外税) 
【ジュヴレ村名とは思えない巨大な構造!滅茶美味しかった2010年を超える仕上がりです!】
 ま~・・抜栓時のアロマの艶やかなこと、スピードの速さに・・度肝を抜かれてしまいました。クラクラするような・・芯の有るアロマがノーズに飛び込んできます。

 まるで「シャペル=シャンベルタンか~?」・・みたいな、シャンベルタンのゆったり、ふっくらしたニュアンスをややタイトに、ドライに、かつ・・凝縮感はそっくり・・みたいな感覚を受けました。ジャドのシャペルをさらに凝縮させ、大柄にしたような感じさえ・・いや、それは言い過ぎかもしれませんが、イメージ的にはそんな感じです。マジ=シャンベルタンの甘美なスパイシーさをマイルドにし、若く飲んだ時の印象にも近いかもしれません。

 ただし、2010年のジュヴレのご紹介のタイミングと、今回の2014年のタイミングは余りに違います。何しろ2010年をご紹介したのはBBR社入れで昨年ですから・・。

 つまり、収穫年から6年経ってのご案内だった訳です。今回の2014年は、収穫年からはまだ3年目ですので、

「3年の差が有る」

訳ですね。


 しかも、ポテンシャル自体は2010年の出来を超えていると思われますから、

「2010年的なソフトさを求めるのなら少なくともあと3年は必要?」

と言えるかなと・・思います。


 もちろんですが、今飲んでも素晴らしいですよ。むしろ硬くなってきている状況下にあるかと思いますが、ポテンシャルを取る飲み方が出来る方なら、思わず声にならないような声が漏れるでしょう。

「・・これで村名かい・・」

と。


 まぁ、ジュヴレの上級キュヴェのような味わいが期待できる素晴らしい村名ジュヴレです。ですが申し訳ありません・・noisy の取り分は24本のみです。これ以上は、もしかしたら先行きBBRさんの分がいただけるかもしれませんが、現状では未定です。

 さすがにバーンスタインの1級、特級クラスには手は出せないとしても、その香しき大きな構造をチェックできるワインになっています。ぜひともご検討くださいませ。お勧めします。


 以下は以前のコメントです。
━━━━━
【上質なエスプレッソのニュアンスを含むややビターな黒系果実!大柄で素晴らしい仕上がりです!】

 このところ自身でも完全にオリヴィエ・バーンスタインの魔曲に嵌ってしまった感のある noisy では有りますが、やはり一度飲んでしまうと、

「次のヴィンテージはどう出るか?」

と・・気になって仕方が無い存在なんですね。


 やっぱりキッチリ旨いんですよ。ちゃんと仕上げてくるし、何よりセンスが良いのが伝わってくるんです。

 非常にエレガントなブルゴーニュ的な美味しさだった2008年、そこに肉を付けた2009年、現状でパーフェクトだと思わざるを得ない2010年、そして少し早いけれど2010年と2008年を合わせたような2013年・・です。

 エージェントさんが2軒ある点、また、持ってくる(輸入)タイミングがそれぞれ違うので、ある程度重なってのご案内が出来る点が強みでもあり、

「・・ん?・・まだバーンスタイン?・・まだ前の飲んでないし・・」

みたいな状況に陥っているのかもしれませんが、それでも、


「旨いですね~・・もっと欲しい。有りますか?」

とおっしゃるタイミングとも合わないもので、是非とも在庫が有る時に買っておいて欲しいアイテムです。そんじょそこらではまず入手不能だと思うんですけどね・・。価格も交渉して頑張ってリーズナブルになるようにしてますし!


 で、今回は2010年ものが¥8.990のところ、為替の具合も有るのかと思いますが、さらに千円も下げてのご案内が出来ることになりました。味わいも・・2010年ともかなり違う美味しさなんですよ。比べて飲んだらきっとビックリですよ。

 2010年ものは、何度も言ってますが真ん丸なパレットに赤黒果実のバランスが最高で、パーフェクト・ジュヴレと表現させていただきました。

 2011年は、2010年を思わせるような大きな構造では有りますが、

「より黒い果実が多く、ややビターな美味しさで非常に大柄。想像させるのはシャルム=シャンベルタンと言うよりもシャンベルタン風」

と言いたくなるような風情です。


 勿論ですが、これがル・シャンベルタンだとは言わないですよ。でも大きさを比べるとおそらく2010年より大きく深く、しかし横の拡がりが2010年とは違ってやや扁平。よりビターでめちゃくちゃしなやかな甘いタンニンが、非常に豊かなシャンベルタン風に感じさせてくれるんです。

 ここにめちゃくちゃ複雑な要素を感じてしまったら、全くのル・シャンベルタンでしょう。さすがにそこまでは行かない・・。でもかなり近い風情を持っている、とても大柄なスタイルでした。

 黒い果実ですから、コーヒー、モカ(・・同じか?)、それも少しビターなので、

「渋みの中に質の良い甘味を感じさせてくれるような上質なエスプレッソ」

に、

「雄大な大地の風情を感じさせてくれるような茶色のニュアンス」

と、赤や紫の多彩な果実感が有り、ミネラリティも突出したものは無いが非常に複雑性に富んでいます。その上で、バランスが非常に良いです。実に旨いですが、他のヴィンテージとも多分に違う仕上がりこそ、ミクロ・ネゴスこその表現と言えるでしょう。そこに彼の個性とセンスの良さを感じるのかもしれません。

 2013年ものは、グラン・クリュと同じ太さの瓶でしたが、2011年ものはそこまで太くはありません。隣に置くと同じワインとは思えないですが、それもまた楽しいかもしれません。

 台風も蒸し暑い空気を運んで来ましたが、2016年の夏は、少なくとも関東はさほど暑く無かったと思います。秋風が吹き始めるこの季節、素晴らしいピノ・ノワールを是非ご堪能くださいませ。お勧めします!素晴らしいです!


2014 Chambolle-Musigny 1er Cru les Lavrottes
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・ラヴロット

12738
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
シャンボール=ミュジニー
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン
お一人様1本限定+他の造り手のワイン1本以上

◆◆◆ お一人様1本限定+他の造り手のワイン1本以上
94Points Tim Atkin 2016.01.01
94PointsWine Spectator 2017.04.30

■エージェント情報
 樹齢15年。このヴィンヤードの樹齢はバーンスタインのポートフォリオの中で最も若い樹木となるがボンヌ・マールの下部に位置していることから魅力的なブドウが採れる。ヴィンヤードの広さは1ヘクタール以下そしてオリヴィエはレ・ラヴロットのワインを生産する唯一の造り手。凝縮感のある紫色、焼いた樽の香ばしさに重なるようにフローラルが、そしてよく熟したダーク・チェリーの香りが膨らみを与える。ピュアで愛らしいパフュームと驚くほどの重さを兼ね備えたワイン。典型的なシャンボール・ミュジニーの官能さが確認できる。2017-2022が飲み頃。
今回はブローカー仕入れです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥24,800 (外税) 
【ボンヌ=マールそっくりの官能的なシャンボール・ラヴロットです!今回はブローカー仕入れ。今後はこのような価格では出回りません。】---以前のレヴューを使用しています。
 2016年もののラヴロットは38000円上代ですから・・結構・・皆さんも飲まずに貯めこんでいらっしゃるかも・・しれませんね。つい最近も、2010年のレ・ラヴロットについて、

「ジュヴレの2010年は・・凄い美味しかったですね。感動しました。でも、ラヴロットはまだ飲んでないんですが、いつ開けたらよいですかね・・」

などと聞かれてしまいました。

「(おいおい・・シャンボールの飲み頃だけは聞いてくれるなよ~)」

などと思ってしまいましたが、シャンボール系だけは、

「今飲んで旨かった!・・と聞いたらさっさと飲む!」

ことが、自身に感動をもたらす秘訣と言えるかもしれません。ホント、シャンボールの飲み頃位ムズイのは有りません。


 因みにこのレ・ラヴロットの入荷はたったの2本・・2010年ものの何十分の一の数量です。2010年ものはタンザーさんが(91~93)Points と評価していまして、これまた評価者は変わりますがティム・アトキン氏が94Points と、2010年ものを超える評価をしています。

 少ないし、飲んでないしで申し訳ありません。まぁ、「ミクロ・ネゴス」ですから・・あっと言うまに品物は無くなっちゃいます。ぜひご検討くださいませ。


 以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
━━━━━
【凄い!まるでボンヌ=マール!・・紫なカシス、黒茶のドライなモカ!赤いチェリー!・・滅茶苦茶複雑で、しかもバランスが真ん丸です!】

 余りに素晴らしい・・これからはミスター・パーフェクトと呼びたいオルヴエ・バーンスタインの2010年、シャンボール1級レ・ラヴロットです。

 かのグラン・クリュ・ボンヌ=マール直下に有る1級レ・ラヴロットですが・・

「まるで飲み頃に近くなってきたボンヌ=マール!」

と言いたくなるような物凄いパフォーマンスです。


 シャンボールの南にある、あのミュジニーやレザムルーズのような、

「赤さや繊細さを前面に出したシャンボール」

では有りません。


 もっと「紫や茶、黒を丹念に織り込んだ赤」です。クラクラするような香りは実に太く、脳髄直撃弾です。ミュジニーのように軽やかに香る香水系のものでは無く、活火山の底からマグマのように湧き上がってくるようなパワフルさも有ります。

 非常にドライなのに旨みを持つエキス、酸の構成が旨みを多く引き出すかのようなものになっています。そしてピュア感が奥から少しずつ前進してきます。

 その上で、非常にバランスに優れています。今飲んでも実に旨いです・・このワイン、平気で30年以上持つでしょう!
 そして、ジュヴレ=シャンベルタンはツイツイ美味しくて・・グラスを重ねてしまいますが、このレ・ラヴロットはね・・何度もグラスを回し、香りを楽しみ、少量を口に含んで口中を回し・・長い時間を掛けて素晴らしい要素と向き合うことを要求されるような感じなんです。某大な要素を取り切るまで次のグラスを要求しない・・と言うか、ワインの大きさが飲み手のペースをリードするんですね・・異常に長いフィニッシュに酔いしれると思います。圧巻なボンヌ・・いや、レ・ラヴロットでした。

 飲み頃とは言わないが、飲んじゃっても目茶素晴らしいです!

 価格は2008年ものののご紹介時より上がってしまいましたが、これでも凄く頑張ってます!23000円上代ですから!・・是非ご検討くださいませ。


以下は2008年もののご紹介文です。
━━━━━
【ビオ?アンリ・ジャイエ?DRC?クラシック?】

  とにかく一度これを見ていただきましょう。日本の正規エージェントさんの価格表です。2011年ものの案内のコピーです。

ジュヴレシャンベルタン・ヴィラージュ 12000 円
ジュヴレシャンベルタンレ・プルミエ・クリュ・カズティエ 23000 円
ジュヴレシャンベルタンプルミエ・クリュ・レ・シャンポー 23000 円
シャンボールミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・ラヴロット23000 円
シャルムシャンベルタングラン・クリュ42000 円
クロヴージョ・グラン・クリュ42000 円
クロ・ド・ラ・ロッシュ・グラン・クリュ50000 円
ボンヌマールグラン・クリュ50000 円
マジシャンベルタングラン・クリュ56000 円
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズグラン・クリュ68000 円

 どうです?・・凄いでしょ・・

 そしたら、こちらも見ていただきましょうか・・・アドヴォケイトの2012年の評価です。2012年です。

Olivier Bernstein
Chambertin Clos de Beze Grand Cru 95-98
Chambertin Grand Cru 94-97
Mazis-Chambertin Grand Cru 94-96
Bonnes-Mares Grand Cru 94-96
Clos de la Roche Grand Cru 93-95
Clos de Vougeot Grand Cru 92-94
Charmes-Chambertin Grand Cru 91-93
Gevrey-Chambertin 1er CruLes Cazetiers92-95
Gevrey-Chambertin 1er CruLes Champeaux92-94
Chambolle-Musigny 1er CruLes Lavrottes91-93
Gevrey-Chambertin Villages 89-91
 どうです?・・スッゴイでしょ・・2007年から造り始めたとは思えないですよね?マスター・オブ・ワイン資格者とか、著名ワインライターさんたちを虜にしてしまったのが、オリヴィエ・バーンスタインさん・・なんです。
.
 でもな・・・ジュヴレで12000円は厳しいよな・・と思っていたら・・2008年、2009年を破格に分けてくれるとB*R社さんがおっしゃるので、コンディションも安心できるものですから、飛びついてしまった訳です。


 で、左の写真のように・・・損得考えずに開けてしまった訳ですね!・・・パチパチパチ!・・


 ある意味、ちょっと頭をバーンと・・・いや、バーンしたいん・・、ガーンとやられたような感じがしました。ジャイエのところでも少し勉強したようですが・・・まずは2008年ジュヴレを飲まれると良いかと思います。数が無いのでお一人様1本にて・・

 2009年ジュヴレは普通にメッチャ美味しいですが、これだけを飲むと勘違いするかもしれません。2008年を飲むとバーンスタインが良く判るはずです。

 2008年ジュヴレは、抜栓直後は、まるでシャンボールのようなやや硬いビオ系のブルゴーニュ生産者のワインに思えます。しかしながら、非常に美しく、マンモス綺麗な味わいなんですね。とことんまで美しい・・そしてそれが!

 コルクを戻して3日・・・これはビックリしますよ・・・。

「そうか~・・こうなるんだ~!」

と。

 香水のような凝縮したエキセントリックな香りがポンポン沸いてきます。味わいもチェリー、ベリーのリアルなもの!中域が美しく膨らんでとても美味しいです!

 抜栓直後にこうなると・・想像できると大当たり!です。2009年は最初から美味しいので・・・構造自体を把握できないと思います。ですが美味しい!


 で、このジュヴレ村名に関しましては、オリヴィエもレストランさん用に造っているようです。1級、特級だけでは高過ぎるんでしょうね。表を見たらビックリしちゃいますよね。


 で、ボンヌ=マール直下のシャンボール1級レ・ラヴロットですが、もうこれは・・・愛らしくて苺てんこ盛り、シャンボールの滑らかテクスチュアと香水的な香りの拡がりに・・ウットリです。とても美味しい!・・しかも、まだまだこれからですから、ポテンシャルの半分もリリースしていない状態でしょう!・・グロフィエさんのシャンボール1級の方がプライスは高いですが、それ以上のポテンシャルが有るかもしれません。


 造り的には、ビオ的な全房発酵系だと思います。そして・・ジャイエ的な低温漬け込みのニュアンスも、ほんの僅かに感じられます。樽の使い方、発酵温度などはDRC的かと。でもヴァン・ド・ガルド的な側面も有り・・クラシカル?

「オリヴィエ・バーンスタイン・・・一体、何者?」

 そんな思いをされるかもしれません。しかし、久し振りにnoisy も胸を熱くしました・・・グラン・クリュ5万円ではね・・皆さんも購入できないかもしれませんが、何とか交渉して行きたいと思います。

 実に面白い生産者です!ミクロ・ネゴス!そんな手が有ったかぁ~!・・ビックリでした。ご検討ください。一推し!ピノ好きにもう逃げる道は・・・無いでしょう!


■新米ソムリエ oisy の熱血テイスティングコメント(一応、調理師免許も持ってます・・)
Chambolle-Musigny 1er Cru Les Lavrottes 2008 Olivier Bernstein

 美味しいです。しかし、ポテンシャルが高くスケールが大きいのか、単に味わいが緩いのか判断が付かないのです。なんとも微妙なタイミングでテイスティングしてしまったのではないか?と思いたくなります。今現在の自分のテイスティング能力ではこの2つの見極めがつかないです。
 
 色はキレイに輝く赤、黒。シャンボールらしい淡い色合い。香りはスミレにやっぱり赤黒小果実、あとジュヴレ的土のニュアンスも少し。ただちょっと控えめ?と思ったのですが2日目はブワっとスミレ、ほのかに土が出てきました。単に温度の問題だったのかもしれません。
 まぁ香りは良いのですが、よく納得できないのが味わい。シャンボール的石灰エキスはもちろんあるんですがイメージとしてはタプタプ。満杯の桶に水を張って揺らしたような感じで柔らかです。そう、第一印象は柔らかいシャンボールだな、だったんですよ。
 タンニンが荒々しく、かっちりしていて閉じているのとは違うような…思いでした。

 全体エキス系でそれが開きかけているようにも取れるし、芯が無くてメリハリの無さなのかも、とも思うんですよね。シャンボールらしい透明感あるミネラルは豊富です。
 ただ、この文章を書いているのはテイスティングしてから一週間後くらいなのですが、前者のような気がしてきています。
う~む…まとまりがなく、すみません。


2014 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Champeaux
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・シャンポー

12739
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

94PointsTim Atkin 2016.01.01
94Points Wine Spectator 2017.04.30

■エージェント情報
 樹齢55年。土壌は赤土と茶色い土が混在し、母岩が畑表面付近にある。リッチで明るい紫色、 果実味がよく主張しているスタイリッシュで磨かれたブーケ。官能的な味わいから、美しく上品に熟した味わい、そして長いフィニッシュへと移行。 このワインの特徴はその品格と余韻、そして上質な酸味と凝縮されたタンニンで、そのバランスが長期熟成可能なワインであることを約束している。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥18,100 (外税) 
【このクラスは是非とも飲みたかったんですが残念ながら・・1本のみです。】
 え~・・安いかと思います。2010年ものを16900円でご案内させていただきましたので、さしたる値上げにはなっていません。

 それに、あの美味しかった2010年のレ・シャンポーは、タンザーさんの評価では92Pointsでした・・ので、評価者は違えど、2014年の村名ジュヴレと同じなんですね~・・。2014年がどんだけ良いのか、見えるような出来事かと思ったりしています。

 因みにティム・アトキン氏もスペクテイター誌も94Pointsで並んでます。この先、BBRさん分がさらにリーズナブルに仕入れられるとも限りませんが、まぁ・・無理かな・・期待はしていますが、お約束は出来ませんので、ぜひこの機会を逃さぬようお願いいたします。



 以下は2010年のレ・シャンポーのレヴューです。
━━━━━
【優れたワインにしか存在しない構造、大きさとフィネス!滑らかなビターの誘惑!】

 素晴らしいワインでした!・・このところは結構なプライスのワインも続けて開けてご紹介させていただいてますが、その中でも最近のトップと言って過言では無いポテンシャルです。バーンスタインのワインだけ見ても2010年はシャンボール1級ラヴロットも素晴らしい・・紫の果実のニュアンスを多く持ちながら、ボンヌ=マーヌの茶やコゲ茶、大きな構造を持ったワインでした。ジュヴレ村名も完璧と思える仕上がりでまん丸な球体を感じさせてくれました。

 そんな中で、価格も一番高くなりますが、定価で25000円・・! と言う高級ワインのジュヴレ1級・レ・シャンポーをご紹介しようと・・言うわけです。noisy自身、バーンスタインのワインの美味しさにクラクラ来ちゃっているのかもしれません。

 バーンスタインの特徴としては、自然派的なナチュラル感の有るピュアな味筋、揮発酸は無い。果実味は超てんこ盛りタイプでは無く濃くて疲れることは無い。エキスが綺麗に出ていてバランスが素晴らしく良い。新しいように見えて意外にクラシックなのかもしれない?・・などなど、感じる部分は多いですが、ジャイエ系の味わいを自然派風なアプローチで現代風にピュアに表現している・・とも思えます。・・まぁ、アンリ・ジャイエのような長い低温浸漬のニュアンスは有りませんが・・。

 異常に太いボトルから質の良い滑らかな表面のコルクを抜くと、もう・・かなり香ってきます。シャンボールチックなラズベリーなアロマでは無く、もう少し周波数の低い感じのダークチェリーのニュアンスです。香りの上がりの早さは自然派のワインの特徴でも有りますが、それはSo2の使用量にも半比例しているようにも思います。非常にナチュラルなアロマです。

 茶やこげ茶、黒のニュアンスを持つ赤紫の美しい色合いです。

 余りに美しいので・・飲み進めていく時にもう一枚、写真を撮りました。こちらに関してはサイズ調整のみで、色の調整は一切していません。透明度の高い、美しい赤紫が見えます。

 しかし、この赤紫の中に、滅茶苦茶美しい土のニュアンスと、石を沢山集めたようなニュアンス、非常にビターな味わいなんですが、エッジが無く、しかもド太くブ厚いボディが感じられます。わずかながらタンニンも感じられますが・・これについては気付かないかもしれません。質が素晴らしいです。

 ビターなニュアンスは、コーヒー豆由来・・カカオ由来の感じに近く、上手に入れたエスプレッソから香りを抜いた感じ・・ブ厚いビターですが甘くないのに苦くない・・と言う・・上質なチョコのようでも有ります。

 そんな中に鉄っぽさ、妖艶さが見え隠れしています。そして、ジュヴレはまんま球体!・・と表現しましたが、このレ・シャンポーはそこまでは成長しておらず、縦方向、横方向とも楕円・・十字架みたいなXな形をしているように思います。

 ですが今飲んでもバランスが非常に良く、精緻さと複雑さを感じつつ、充分に楽しめると思います。官能感はまだまだこれから・・です。ジュヴレの北西部の1級群が持つ官能感は熟してこそ・・ですね。

 勿論ですがまだまだ熟成します・・約15年以上に渡って美味しく飲めるでしょう。シャンボール1級ラヴロットの方が長く持ちます。ポテンシャルはほぼ同等です。現状ではレ・シャンポーに軍配が上がるかと思いますが、好き嫌いが有りますので何とも決めかねる部分ではあります。

 目茶素晴らしいレ・シャンポーでした!・・この畑はコンブ・オー・モワンヌと隣り合わせ・・と言うか、通り道で1つの区画を斜めに分けたような形になっていますので、コンブ・オー・モワンヌに似ているかもしれません。より少し白っぽいかな?・・とも思います。

 今回はエージェントさんの協力を得て、リーズナブルに(・・と言っても絶対値は高いですが、)ご案内出来ました。是非ご検討いただければと思います!素晴らしいです!

以下は以前のコメントです。
 前にも何回かお伝えしていますが、オリヴィエ・バーンスタインについては日本は正規が2社と言うことになっていて、非常に高価なのと数が無いことで、中々に扱い辛い生産者であることは間違いないです。

 それに「ミクロ・ネゴス」と言うアプローチが日本のピノ・ノワール・ファン、ブルゴーニュ・ワイン・ファンにどれだけ受け入れられているか・・、もしくは、ワイン屋にしても、まずまともに飲んだことが無いだろうと思われることから、まだちゃんと受け入れられたとは言えないだろう・・と思っています。

 しかしながら、昨年、一昨年とこのバーンスタインのワインをご紹介させていただき、また飲んでいただいたお客様からは、

「素晴らしい!」
とのお声を随分といただいていることから、noisy も品質・ポテンシャルの高さには大きな自信を持たせてもいただきました。

 で、今回・・ようやく2010年のジュヴレ=シャンベルタンをご紹介できるようになった訳ですが、結構・・大変でした。この価格を実現するのは・・なので、次回以降、もしくは次回入荷分が有ったとして、この近辺の価格を維持できるかどうかは判りません。

 ようやく入手できたこのジュヴレを早速飲ませていただきました。
 そうしたら・・・もう・・これはジュヴレ=シャンベルタンとしては

「・・パーフェクトだ・・」

としか言いようの無い仕上がりに唖然とするしかなかったです。素晴らしい品質です。


 まず、ジュヴレ=シャンベルタンしてどうか・・と言う前に、ワインとして「磐石」です。非常にナチュラルです。

 So2のニュアンスがほぼ無く、身体に入ってくる角度が優しく、非常に速やかに、いつの間にかアルコールが消えてしまいます。ビオディナミの生産者並にナチュラルで、香りの立つスピードも速いです。

 それでいて、非常にピュアなんです。揮発酸とか、酢酸のニュアンスはまずゼロです。なので、目茶ピュアなワインの姿と対面できるんです。でもおそらくこのワイン、栓を抜いて3日放置したら、空気中に存在する菌と反応して、ものの見事なお酢に変貌するでしょう。しかしながら、その原因となるべき要素はワインの中には無いんです。

 味わいもパーフェクトでした。非常に複雑なアロマと味わいなんですが・・まぁ・・まん丸なパレットを描きます。美しい球体です。どこにも引っかかりの無い、ツルッツルの球体なのに、ちゃんと複雑性を感じさせてくれます。まぁ普通は有り得ない・・と思っちゃいますが・・。

 赤い果実、黒っぽさを持った果実は小さなものの集合体で、ほんの僅かに鉄っぽく、シャンボールのような白っぽく美しい石灰のニュアンスをノーズとテクスチュアから感じます。ほんの僅かに鉄っぽい・・と言うのは、単に鉄系のミネラリティが少ない・・ということではなくて、そのほかの鉱物系ミネラリティの多様性が有り、均衡が取れているからに他なりません。中域は品を持った、時間を感じさせながらの膨らみ方をし、縦方向、上下の空間の大きさをたっぷりと感じさせてくれます。余韻も実にエレガントで長く、赤黒小果実とミネラリティを感じさせつつ、高質に自然な減衰をしつつ・・です。後には非常な満足感を感じさせてくれました。

 カルージョとエポワンチュールというリューディは、ジュヴレの村の住宅街に近い部分、南からマゾワイエール、シャルム、グリオット、シャペル、ジェルモー、シェルボードと続く部分の下部に有ります。なので北西部の1級たち、クロ・サン=ジャック、ラヴォー、カズティエと言った畑が持つ赤くエロい感じは無いはずなんですが、この先、熟成によっては少し出て来そうなニュアンスも有ります。

 今飲んで、滅茶苦茶旨いです!・・オートクチュール・ジュヴレ=シャンベルタンなどと揶揄されますが、このプライスでは「お見事!」と言うしかないはずです。もっと、倍ほども高い価格なら、「非日常的に美味しくて当たり前」とも感じるかもしれませんが、このジュヴレはそのレベルをも超えていると思います。

 これは絶対に・・飲んでいただきたい、素晴らしいブルゴーニュ・ピノ・ノワールです。この先15年・・の長きに渡って美味しく飲めるでしょう!球体ジュヴレです!超お奨めします!



以下は2008~2009年の時のレヴューです。
━━━━━
【ビオ?アンリ・ジャイエ?DRC?クラシック?】

 とにかく一度これを見ていただきましょう。日本の正規エージェントさんの価格表です。2011年ものの案内のコピーです。


ジュヴレシャンベルタン・ヴィラージュ
12000 円

ジュヴレシャンベルタンレ・プルミエ・クリュ・カズティエ
23000 円

ジュヴレシャンベルタンプルミエ・クリュ・レ・シャンポー
23000 円

シャンボールミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・ラヴロット
23000 円

シャルムシャンベルタングラン・クリュ
42000 円

クロヴージョ・グラン・クリュ
42000 円

クロ・ド・ラ・ロッシュ・グラン・クリュ
50000 円

ボンヌマールグラン・クリュ
50000 円

マジシャンベルタングラン・クリュ
56000 円

シャンベルタン・クロ・ド・ベーズグラン・クリュ
68000 円



 どうです?・・凄いでしょ・・



 そしたら、こちらも見ていただきましょうか・・・アドヴォケイトの2012年の評価です。2012年です。

Olivier Bernstein
Chambertin Clos de Beze Grand Cru 95-98
Chambertin Grand Cru 94-97
Mazis-Chambertin Grand Cru 94-96
Bonnes-Mares Grand Cru 94-96
Clos de la Roche Grand Cru 93-95
Clos de Vougeot Grand Cru 92-94
Charmes-Chambertin Grand Cru 91-93
Gevrey-Chambertin 1er Cru ≪ Les Cazetiers ≫ 92-95
Gevrey-Chambertin 1er Cru ≪ Les Champeaux ≫ 92-94
Chambolle-Musigny 1er Cru ≪ Les Lavrottes ≫ 91-93
Gevrey-Chambertin Villages 89-91

 どうです?・・スッゴイでしょ・・2007年から造り始めたとは思えないですよね?マスター・オブ・ワイン資格者とか、著名ワインライターさんたちを虜にしてしまったのが、オリヴィエ・バーンスタインさん・・なんです。
.
 でもな・・・ジュヴレで12000円は厳しいよな・・と思っていたら・・2008年、2009年を破格に分けてくれるとB*R社さんがおっしゃるので、コンディションも安心できるものですから、飛びついてしまった訳です。


 で、左の写真のように・・・損得考えずに開けてしまった訳ですね!・・・パチパチパチ!・・


 ある意味、ちょっと頭をバーンと・・・いや、バーンしたいん・・、ガーンとやられたような感じがしました。ジャイエのところでも少し勉強したようですが・・・まずは2008年ジュヴレを飲まれると良いかと思います。数が無いのでお一人様1本にて・・

 2009年ジュヴレは普通にメッチャ美味しいですが、これだけを飲むと勘違いするかもしれません。2008年を飲むとバーンスタインが良く判るはずです。
 2008年ジュヴレ(すみません、完売です。)は、抜栓直後は、まるでシャンボールのようなやや硬いビオ系のブルゴーニュ生産者のワインに思えます。しかしながら、非常に美しく、マンモス綺麗な味わいなんですね。とことんまで美しい・・そしてそれが!

 コルクを戻して3日・・・これはビックリしますよ・・・。

「そうか~・・こうなるんだ~!」

と。

 香水のような凝縮したエキセントリックな香りがポンポン沸いてきます。味わいもチェリー、ベリーのリアルなもの!中域が美しく膨らんでとても美味しいです!

 抜栓直後にこうなると・・想像できると大当たり!です。2009年は最初から美味しいので・・・構造自体を把握できないと思います。ですが美味しい!


 で、このジュヴレ村名に関しましては、オリヴィエもレストランさん用に造っているようです。1級、特級だけでは高過ぎるんでしょうね。表を見たらビックリしちゃいますよね。


 で、ボンヌ=マール直下のシャンボール1級レ・ラヴロットですが、もうこれは・・・愛らしくて苺てんこ盛り、シャンボールの滑らかテクスチュアと香水的な香りの拡がりに・・ウットリです。とても美味しい!・・しかも、まだまだこれからですから、ポテンシャルの半分もリリースしていない状態でしょう!・・グロフィエさんのシャンボール1級の方がプライスは高いですが、それ以上のポテンシャルが有るかもしれません。


 造り的には、ビオ的な全房発酵系だと思います。そして・・ジャイエ的な低温漬け込みのニュアンスも、ほんの僅かに感じられます。樽の使い方、発酵温度などはDRC的かと。でもヴァン・ド・ガルド的な側面も有り・・クラシカル?

「オリヴィエ・バーンスタイン・・・一体、何者?」

 そんな思いをされるかもしれません。しかし、久し振りにnoisy も胸を熱くしました・・・グラン・クリュ5万円ではね・・皆さんも購入できないかもしれませんが、何とか交渉して行きたいと思います。

 実に面白い生産者です!ミクロ・ネゴス!そんな手が有ったかぁ~!・・ビックリでした。ご検討ください。一推し!ピノ好きにもう逃げる道は・・・無いでしょう!


■新米ソムリエ oisy の熱血テイスティングコメント(一応、調理師免許も持ってます・・)
Gevrey-Chambertin 2008 Olivier Bernstein

「秘めたポテンシャル?」

 2009年のオリヴィエ・バーンスタインのジュヴレ=シャンベルタンに比べて控えめな香りです。しかしNoisyさんはいたく気に入っているようです。どうやら僕にはまだ取り切れないポテンシャルや経験測が足りないようです。
充実したワインだと思います。普通に美味しいです。しかし、うーむ、そこまでいいか?という感じがあるのも事実。Oisy的には2009のジュヴレが一番気に入っています。Gevrey-Chambertin 2009 Olivier Bernstein

「シャンボール的スミレ香を備えたジュヴレ=シャンベルタン」

開けたての香りはオォッとワクワクする良いピノの香り。
でもあれ?ちょっとシャンボール的だなぁという印象。しかし後からジュヴレの土と少し野性的な香りが追いかけてきます。
果実味とタンニンも豊富でオリヴィエ・バーンスタインのワインはとてもふくよかな印象があります。

新樽の使い手らしいですが樽がキツイという事もなくよく馴染んでいるといった感じ。
シャンボール、2008のジュヴレとテイスティングさせていただいて、ふくよかな果実味と柔らかいテクスチュアはとても魅力的です。今後も注目したいネゴスであります!Chambolle-Musigny 1er Cru Les Lavrottes 2008 Olivier Bernstein


 美味しいです。しかし、ポテンシャルが高くスケールが大きいのか、単に味わいが緩いのか判断が付かないのです。なんとも微妙なタイミングでテイスティングしてしまったのではないか?と思いたくなります。今現在の自分のテイスティング能力ではこの2つの見極めがつかないです。
 
 色はキレイに輝く赤、黒。シャンボールらしい淡い色合い。香りはスミレにやっぱり赤黒小果実、あとジュヴレ的土のニュアンスも少し。ただちょっと控えめ?と思ったのですが2日目はブワっとスミレ、ほのかに土が出てきました。単に温度の問題だったのかもしれません。
 まぁ香りは良いのですが、よく納得できないのが味わい。シャンボール的石灰エキスはもちろんあるんですがイメージとしてはタプタプ。満杯の桶に水を張って揺らしたような感じで柔らかです。そう、第一印象は柔らかいシャンボールだな、だったんですよ。
 タンニンが荒々しく、かっちりしていて閉じているのとは違うような…思いでした。

 全体エキス系でそれが開きかけているようにも取れるし、芯が無くてメリハリの無さなのかも、とも思うんですよね。シャンボールらしい透明感あるミネラルは豊富です。
 ただ、この文章を書いているのはテイスティングしてから一週間後くらいなのですが、前者のような気がしてきています。
う~む…まとまりがなく、すみません。


2014 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Cazetiers
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・カズティエ

12740
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

95Points Tim Atkin 2016.01.01
94Points Wine Spectator 2017.04.30

■エージェント情報
 樹齢80年。豊潤でしっかりとした色合い。グラスから飛びでるような勢いのあるダーク・チェリーや光沢感のあるブラックベリーの香り、そこにこのヴィンヤードとヴィンテージから生まれる完璧なミネラルが一本筋を通している。果実味が凝縮しているため樽の風味はなく、大変上品でジューシーな味わいのあるゴージャスなワイン。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥19,500 (外税) 
【これ、今までの経験から言うと人気のキュヴェのようなんですね。】
 初登場のレ・カズティエです。noisy は今まで購入できませんでした。すぐ無くなっちゃうんですよ。誰かもうファンの方がいらしたんでしょうね。noisy とは縁が無かったワインです。

 でも評価の方は2007年のスタートの時から高くて、タンザーさんがすでに91~93Points と評価していました。2014年ものはティム・アトキン氏が95Points、スペクテイター誌が94Points と似たような評価ですが、もうこのレベルの評価は

「グラン・クリュの評価ポイント」

ですよね。

 まぁ、クラシックな出来として96Pointsを付けることだけは回避した・・と言うことなのでしょうが、ジュヴレの西の1級群が持つ官能的アロマがクラクラとさせてくれることだけは間違いないと思われます。

 でもまぁ・・買えたって言っても1本ですけどね。ご検討下さいませ。


"
2014 Charmes-Chambertin Grand Cru
シャルム=シャンベルタン・グラン・クリュ

12741
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

97Points Tim Atkin 2016.01.01
■エージェント情報
 シャルムとマゾワイエール・シャンベルタンの2区画から、平均樹齢40年以上の樹木のみを選出しブレンド。輝く紫色、初めの香りは控えめだが、徐々に光沢のある熟したチェリーが香る。口当たりは上品でソフト、ダーク・フルーツに明るい赤いチェリーが加わったような味わい。存在感のあるシャルム・スタイルのブドウが感じられるテロワールを実によく表したワイン。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥33,500 (外税) 
【シャルム=シャンベルタンは時折大化けしますが、このワインもそうでしょうか?】
 シャルム=シャンベルタンと言うワインは、まぁ・・普通はどうやってもシャンベルタンやクロ・ド・ベズに並ぶような評価になることは無いんですが、稀に・・大化けしちゃうんですね。noisy も稀にそんな場面に出くわします。

 それこそいつだかの「フィリップ・パカレ」も、普通ならルショットなどには届くはずも無い・・のに、とんでもない仕上がりになったことが有ります。仕入れられた方・・お友達になりましょう・・(^^;;

 まぁ、このシャルム=シャンベルタン2014年がそうだとは言い切れませんが、

「シャルム=シャンベルタンに97Points 付けるのは勇気がいるぞ!」

と言うことだけは確かです。

 だって、クロ・ド・ベズにも97Points 付けてますから・・ね。もし目の前で並べて開けて飲まれたら・・評価者としてはドキドキもんですよね・・そうでしょう?

 なので、この97Points は信用に足るかと思っています。こんなのだけ仕入れられるとワイン屋も楽しいんですけどね。ご検討くださいませ。


 以下は2013年もののコメントです。
━━━━━
【絶対価格は高いですが、ポテンシャルから言えば文句無いでしょう!!】

 このところオリヴィエ・バーンスタインに首っ丈な noisy ですが、滅茶苦茶少ないはずの2013年をBBRさんが何をトチ狂ったのか、グラン・クリュを入れてきました・・。

「・・高~~~っ!・・でも・・飲みて~~~!・・いや、飲んでみて~っ!」

と言うのが本心で、まぁ・・売れるかどうかも定かではないのに、思わずオーダーを出してしまいました・・。まぁ、売れなかったらそのうち1人寂しく飲んでしまおう・・と言うような魂胆です。

 ただ、少なくとも2010年ジュヴレを飲まれたブルゴーニュ・ワイン・ファンなら、必ずや興味を引くはずのアイテムたちかな?・・と言う読みも有るんですね。あの、まず「完璧!」と言うしかないジュヴレの仕上がりを見てしまえば、

「・・・ん~・・かなり辛~・・い・・けども、何とかシャルムだけは~GETしたい~!」

と言うお気持ちになられても、何ら不思議でも何でも無いんです。それだけ凄かったんですから・・。


 まして、2013年は選別に選別を重ねたはずで、しかも今までの経験から、

「優れた造り手の2013年は、グレートなヴィンテージものよりも旨い可能性が高い」

ことが読めますから、ドメーヌでさえ葡萄が少ないところを、

「オートクチュールワインを自認するオリヴィエ・バーンスタインがどんなワインを造ったか?」

を確かめずにはいられない気持ちになっちゃうと思うんですよね・・。


 2013年はネゴスもの・メゾンものよりもドメーヌものが良かったのは事実です。しかし、ミクロ・ネゴスからのオートクチュールワインだからこその価値のみのオリヴィエ・バーンスタインにとって、まさに勝負と年となったはずで、ここでコケてしまっては、誰からも相手にされなくなってしまう可能性がある訳ですね。まして買い葡萄の供給元からも見放されては、もうどうにもならない訳ですから・・。

 そして、オリヴィエ・バーンスタインのこれらの2013年ものですが、しっかり価格は上昇しています。ユーロも高いですが、蔵出しも上がったような感じで、今回はご案内しませんが、2013年のシャンボール1級ラヴロットは18000円を確実にオーバーしてしまいます。約15%ほどの上昇です。

 マジ=シャンベルタンはバーンスタインが造るワインの中ではNo.2の価格のワインです。クロ・ド・ベーズがあるはずなのですが、今回の案内には有りませんでした。脅威すら感じるような凄いワインに仕上がっていると想像されますので・・飲んでみたいですね~!。

 ボンヌ=マールはNo.3のワイン・・です。1級ラヴロットの素晴らしさを思うと、2.5倍の価格のボンヌ=マールを想像すら出来ません。

 シャルム=シャンベルタンとクロ・ド・ヴージョはグラン・クリュの第二グループ的存在です。シャルムの方はジュヴレを飲まれた方なら、やはりちょっと気になるはず・・価格も比較的リーズナブルですし、気合の入ったワインでしょう。クロ・ド・ヴージョはヴォーヌ=ロマネに最も寄った畑ですから、バーンスタインがブルゴーニュ最良の地でどんなワインに仕上げたかを推量するには持って来いでしょう。

 今回、来日されたバーンスタイン氏に合わせて、急遽各1csずつイギリスから持ってきたようです。なので数は有りません。是非ご検討いただけますと幸いです。


2014 Clos de Vougeot Grand Cru
クロ・ド・ヴージョ・グラン・クリュ

12742
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ヴージョ
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

95Points Tim Atkin 2016.01.01
■エージェント情報
 樹齢80年まで。豊潤で深い紫色。力強さのある香りの後に濃厚なダーク・チェリーが広がる。華麗な果実味、リッチでフル・ボディ、層のある華麗な果実味がゆっくりとこのワインの実力を見せていく。 神経を高めるような強烈さと快活なフィニッシュ。クロ・ヴージョを深く印象づける。凝縮された果実味を味わえる綿密に造られたワイン。
ジェロボーム社(日本正規エージェント)ものです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥33,500 (外税) 
【なぜか2013年も売れずに残っているクロ・ド・ヴージョですが・・】
 まぁ、オリヴィエ・バーンスタインを知っているか?・・と聞かれても、良いところ、名前だけは・・ね・・と返されるのが普通です。それでも2007年もののリリースからジワジワと、その人気を高めて来た訳ですね。

 でも圧倒的に数が無いのが玉にキズでして、評価機関も確実には入手、もしくは現地テイスティングが出来ないようです。

 なので、評価を見つけるのは結構大変なんですが、評価の見当たらなかった2013年クロ・ド・ヴージョとは異なり、2014年ものはティム・アトキン氏が95Points と妥当な評価をしていました。他にも見つかったんですけど、ガロxニさんなもんで、余りアテには出来ず・・ね。以前にも書いたことが有りますが、日本で彼とセミナーで合ったことが有り、そのハチャメチャ振りに驚き、さらにはアドヴォケイトでのメチャクチャを見ていますんでね・・何とも・・です。因みに2014年クロ・ド・ヴージョに関しては結構まともで、(91~94)Points のようです。飲み頃は彼には聞かない方が良いです。

 同じ価格のシャルム=シャンベルタンが97Points ですから、やはりそっちに人気が行ってしまうとは思うんですが、ジュヴレ的なワインとヴォーヌ=ロマネ近郊のワインはやはりね・・違うでしょう?・・あのミュヌレ=ジブールの偉大なクロ=ヴージョでさえ、全然売れなかったんですからね・・。皆、一般的にポイントの高いリュショットを選ぶでしょう?・・まぁ、気持ちは判りますが、良いタイミングでジブールのクロ=ヴージョを飲んでしまったら、ひっくり返りますよ。

 やはり凄いクロ・ド・ヴージョは素晴らしいんですよね。ご検討くださいませ。


2014 Bonnes-Mares Grand Cru
ボンヌ=マール・グラン・クリュ

12744
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
シャンボール=ミュジニー
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

96Points Tim Atkin 2016.01.01
■エージェント情報
 赤粘土質と白がかった泥灰岩の土壌が合わさる複雑なテロワール。樹齢は50年。80%全房がこのワインに使用されている。深みのある上質な明るい紫色。全房を使用して醸造することで生まれる渋みを全く感じさせない美しいパフューム。代わりに、茎の存在が快活なブラック・カレントやイチゴの味わいを際立たせ、フレッシュでみずみずしいフィニッシュへと導く。複雑かつ愛らしい、調和のとれたワイン。
ジェロボーム社(日本正規エージェント)ものです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥51,400 (外税) 
【シャンベルタンとクロ・ド・ベズが別格。このボンヌ=マールとマジ=シャンベルタンが次の格です。】
 2013年ものは、日本の正規に入荷したシャンベルタンのほとんどを購入してしまいました。その性で・・いや、そうだと思うんですけどね・・2014年ものにはnoisy のようなワイン屋に「高い壁」を造っちゃったんですね。

「・・だって・・誰も買ってくれないって言ってたじゃん・・」

と言いたいんですが、やはりどうもこの1年の間に状況は大きく変わったんでしょうね。それはやはり2014年もののシャンベルタンやクロ・ド・ベズの評価が、限りなく100Points に引っ付き始めたから・・なのでしょう。noisy が2013年を仕入れていたころにはまだ、2014年の評価が揃ってはいなかったんですね。

 それに2015年の出来の良さに加え、2016年の不作、量の少なさも影響しているかと思います。2015年もののブルゴーニュワインは、会社組織のドメーヌにとって、2016年の不作を乗り越えるべきヴィンテージでして、例えば、

「決算を乗り切るために、2015年ものを全部出さず、翌年になってから残りを出す」

とか、

「2015年ものは決算期前と後で分けて出荷する」

等と言うことが起きています。まぁ・・仕方のないことです。ドメーヌだって霞を食べて生きている訳じゃないんですから。で、少量になってしまうんでしょうね。


 このボンヌ=マールはさすがのクラシックレベル評価で、ティム・アトキン氏は96Points でした。まぁ、格下のシャルム=シャンベルタンの件も有りますからね・・。ぜひとも水平で飲み比べてみたいものですが・・ちょっと贅沢でしょうか。商売ですからね・・その位させてくれても良いと思うんですけどね・・ご検討くださいませ。



━━━━━
【絶対価格は高いですが、ポテンシャルから言えば文句無いでしょう!!】


 このところオリヴィエ・バーンスタインに首っ丈な noisy ですが、滅茶苦茶少ないはずの2013年をBBRさんが何をトチ狂ったのか、グラン・クリュを入れてきました・・。

「・・高~~~っ!・・でも・・飲みて~~~!・・いや、飲んでみて~っ!」

と言うのが本心で、まぁ・・売れるかどうかも定かではないのに、思わずオーダーを出してしまいました・・。まぁ、売れなかったらそのうち1人寂しく飲んでしまおう・・と言うような魂胆です。

 ただ、少なくとも2010年ジュヴレを飲まれたブルゴーニュ・ワイン・ファンなら、必ずや興味を引くはずのアイテムたちかな?・・と言う読みも有るんですね。あの、まず「完璧!」と言うしかないジュヴレの仕上がりを見てしまえば、

「・・・ん~・・かなり辛~・・い・・けども、何とかシャルムだけは~GETしたい~!」

と言うお気持ちになられても、何ら不思議でも何でも無いんです。それだけ凄かったんですから・・。


 まして、2013年は選別に選別を重ねたはずで、しかも今までの経験から、

「優れた造り手の2013年は、グレートなヴィンテージものよりも旨い可能性が高い」

ことが読めますから、ドメーヌでさえ葡萄が少ないところを、

「オートクチュールワインを自認するオリヴィエ・バーンスタインがどんなワインを造ったか?」

を確かめずにはいられない気持ちになっちゃうと思うんですよね・・。


 2013年はネゴスもの・メゾンものよりもドメーヌものが良かったのは事実です。しかし、ミクロ・ネゴスからのオートクチュールワインだからこその価値のみのオリヴィエ・バーンスタインにとって、まさに勝負と年となったはずで、ここでコケてしまっては、誰からも相手にされなくなってしまう可能性がある訳ですね。まして買い葡萄の供給元からも見放されては、もうどうにもならない訳ですから・・。

 そして、オリヴィエ・バーンスタインのこれらの2013年ものですが、しっかり価格は上昇しています。ユーロも高いですが、蔵出しも上がったような感じで、今回はご案内しませんが、2013年のシャンボール1級ラヴロットは18000円を確実にオーバーしてしまいます。約15%ほどの上昇です。

 マジ=シャンベルタンはバーンスタインが造るワインの中ではNo.2の価格のワインです。クロ・ド・ベーズがあるはずなのですが、今回の案内には有りませんでした。脅威すら感じるような凄いワインに仕上がっていると想像されますので・・飲んでみたいですね~!。

 ボンヌ=マールはNo.3のワイン・・です。1級ラヴロットの素晴らしさを思うと、2.5倍の価格のボンヌ=マールを想像すら出来ません。

 シャルム=シャンベルタンとクロ・ド・ヴージョはグラン・クリュの第二グループ的存在です。シャルムの方はジュヴレを飲まれた方なら、やはりちょっと気になるはず・・価格も比較的リーズナブルですし、気合の入ったワインでしょう。クロ・ド・ヴージョはヴォーヌ=ロマネに最も寄った畑ですから、バーンスタインがブルゴーニュ最良の地でどんなワインに仕上げたかを推量するには持って来いでしょう。

 今回、来日されたバーンスタイン氏に合わせて、急遽各1csずつイギリスから持ってきたようです。なので数は有りません。是非ご検討いただけますと幸いです。


2014 Mazis-Chambertin Grand Cru
マジ=シャンベルタン・グラン・クリュ

12745
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

98Points Tim Atkin 2016.01.01
97PointsWine Spectator 2017.04.30

■エージェント情報
上部のレ・マジ・オーから購入したブドウと下部の自社畑(Les Mazi bas レ・マジ・バ)の樹齢80年の古樹から採れるブドウをブレンド。大変ピュアで、紫色の輝きを放つ。美しく精密でありながら刺激的な香り。果実の酸味と余韻がバランスを見せるとても快活なワイン。若いワインに見られる特徴よりもより洗練されていて、味わいはまさにマジカル!典型的な特徴と素晴らしい余韻。
BBRジャパン社(日本正規エージェント)ものです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥51,400 (外税) 
【度肝を抜かれる高評価です!!】
 確かに・・いつも仕入れられなかったキュヴェの一つがこのマジ=シャンベルタンです。でも・・

「98ポイント~!・・マジか!」

と、大人げないギャグを織り込めたくなってしまうほどの高評価ですよね。これはもう、かのシャンベルタンと同じ評価です。

 最も、どうやらこのように高い評価は今更では無いようで、オリヴィエ・バーンスタインが始まった頃には、トップのシャンベルタン、そしてクロ・ド・ベズが無かった訳で、このマジ=シャンベルタンとボンヌ=マールがトップ・キュヴェで、しかも非常に高い評価と、非常に高価な価格だった訳ですね。

 例えば自分自身が造り手だったとして、是非とも造ってみたいと思うキュヴェの一つなのでしょう。

 何故って・・

「非常に小さい畑」=(例えばロマネ=コンティとか)

「傑出したワインになる可能性が有る」=(例えばロマネ=コンティとか)

から・・でしょう?


 そりゃぁ、ミュジニーも良いしラ・ターシュだってリッシュブールだって・・と思うかもしれませんし、それこそシャンベルタンとかクロ・ド・ベズとかもね。

 でも、それらは「ある程度の広さの有るクリマ」ですしね。ロマネ=コンティは2ヘクタールも無いにしても、造ることなど許されないですから・・。

 なので10ヘクタールに満たないとしても、こんな畑でやってみたいと・・思うかもしれない訳です。


 で、ティム・アトキン氏は・・この2014年もの「マジ=シャンベルタン」に 98Points ! やっちまったな~!と言う感じです。何故って・・

「あの・・最高峰と言われるロマネ=コンティ2014年に、ティム・アトキン氏は99Points!」

「あの・・珠玉のモノポール、時にロマコンを凌ぐというラ・ターシュ2014年に、ティム・アトキン氏は98Points!」

と評価しているんですね~・・。怖いですね・・恐ろしいですね・・はい・・


 と言う訳で、ティム・アトキン氏的には

「ラ・ターシュ2014年と同じ評価!!」

と言うことになります。


 ・・是非飲ませてく・・じゃなかった、ご検討くださいませ・・(T.T


2014 Chambertin Grand Cru
シャンベルタン・グラン・クリュ

12747
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

98Poimts Tim Atkin 2016.01.01
■エージェント情報
 樹齢60年。2012年から新しく加わったアペラシオン。バーンスタインの特徴でもあるリッチさがよく表れたワイン。
 華やかで口の中を包み込むようなテクスチャー。クロ・ド・ベーズよりもスケールが大きく、この果実味が今後どのように熟成していくのか非常に楽しみなワイン。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥65,980 (外税) 
【ブルゴーニュを代表するワインに仕上がったようです!】
 まぁ、アルマン・ルソーのシャンベルタンは100Points、クロ・ド・ベズは99Pointsで、その次にランクされたのがこのオリヴィエ・バーンスタインのシャンベルタン2014年です。ティム・アトキン氏的な評価では有りますが、アドヴォケイトはそこまで評価はしておらず、ルソーさんのシャンベルタン2014年には96~98Points としています。

 いずれにしても96Points 以上のクラシックレベルの評価になりますと、よほど勘違いの酷いテイスターによるものを除けばほとんど差は無い・・と言って良く、むしろ、「好みの差」もしくは、「個体差」もしくは、「テイスティングの時期の差による誤差」と言って良いんですね。

 特にワインのシビアなテイスティングになってきますと、そのワインの状態を考慮せずには評価が出来ない訳です。

 醸造が終わり、バリックでのエルヴァージュのどのタイミングなのか、マロラクティックは終わっているのか、瓶詰め前か後か、どのくらい経過しているか・・、もしくは輸入されてどのくらい経過しているのか等々・・いろいろな要素を鑑みないと正確な判断は出来ません。

 最も優れたテイスターで有れば、耳で聞かなくても飲めば判る・・と言う部分も有ります。ワインは饒舌ですから・・ね。色々としゃべってくれるんですね。

 おそらく、ティム・アトキン氏には、このシャンベルタンのおしゃべりが良く聞こえたのでしょう。なのでマイナス2ポイントしたんだと・・思います。

 あれっ?・・と思われるかもしれませんが、ポイントを付ける時、特にこのクラシックレベルの評価をするときは、まずはそのレベルに有るかどうか・・を決め、その上でマイナス点を考慮するはずなんですね。加点法でどんどんポイントを足して行き、100点以上になったら100点にする・・と言うような少しアバウトな方もいらっしゃるかもしれませんが、それだと正確な評価は難しいんじゃないかと思ったりしています。少なくともnoisy はそうしてきましたしね。

 因みにまだ残っている2013年ものは、ティムさんは評価しておらず、la Revue du Vin de France誌 が19.5/20Points と、これまた物凄い評価をしています。つまり、オリヴィエ・バーンスタインのシャンベルタンは・・そういうワインなんですね。ぜひご検討くださいませ。2013年もののように自由に仕入れられた時期は過ぎました。非常に少量です。



 以下は2013年シャンベルタンのコメントです。
━━━━━
【オリヴィエ・バーンスタインのトップ・キュヴェです!】

「さぁ・・この色合いをご覧ください!」

・・などと皆さんにしっかり情報提供をやりたいところでは有りますが、さすがにそこまでテイスティング予算を組めないので・・申し訳有りません。それにおそらく一樽でしょう。数が有りません。

 頭に何も付かない「シャンベルタン」をリリースできると言うのは、よほどの事かと思います。超有名な指揮者の家系・・と言うことも少しは影響しているのかもしれませんが、それにしてもこのラインナップは凄いです。

 彼の2010年のジュヴレ=シャンベルタンを飲まれた方なら、きっと上級キュヴェにも大きな興味を持たれたことでしょう。ほぼパーフェクト・・と言うのはあくまで noisy の感覚上のことですから、皆さんがどのように思われたかは推測するしか有りませんが、それでも中には感想を送ってくださる方もいらっしゃって、そのほとんどが、

「素晴らしかった!」

と言うものでしたから、noisy 的感覚も、そうは離れてはいないかと思っています。

 勿論ですが、ワインは飲むタイミングにより大きく味わいが異なります。特に若いワインにはそれが顕著な傾向に有るのはご存知でしょう。それでも2010年のジュヴレ=シャンベルタンの「懐の深さ」は、様々な状況に対応してしまうんじゃないかとさえ感じられます。


 そんなオリヴィエ・バーンスタインが2012年に初リリースしたのが、この「シャンベルタン」です。

 因みに2012年のシャンベルタンは、

タンザー 94-97/100
ジャンシス・ロビンソン 19/20

と言う評価のようです。あのガローニさんも評価していましたが、良い出来のブルゴーニュ・グラン・クリュを7~8年以内に飲めなどと平気で言う方なので掲載しません。気になるのは韓国出身のMW、ジーニー・チョ・リーさん(女性です)が93/100と評価していることでしょうか。

 で、この2013年は、評価が揃ってはいませんが、ジャンシス・ロビンソンさんが18.5/20の評価で、2012年を下回っています。

 ところが前述のジーニーさんは、94/100 と・・2012年を上回った評価を出しているようです。「ようです・・」とハッキリ言わないのは、ネットで拾っている情報だから・・です。すみません。


 この辺り、アジア系の感覚から言うと、ちょっと面白いと思うんですね。2013年のブルゴーニュワインは、非常に美味しいですよね?・・リリース当初は我々ワイン屋も含め、疑心暗鬼なヴィンテージでしたが、そのまま避けて通る訳にも行かずにテイスティングしてみると、まぁ・・びっくりするほどフィネスたっぷりでエレガント、ブルゴーニュらしいヴィンテージになっていた訳です。それには皆さんも同意されるかと思います。

 2014年は非常にグレートかと思いますが、2013年のようなフィネス感はまだ殻の中に閉じこもったような状態ですから、むしろ、

「2013年の方が旨いんじゃないか?」

と思われている方もいらっしゃるかと思います。

 さらに因むと要約ですがジャンシス・ロビンソンさんはこんな風に語っているようです。ワイン評論家はワイン界に寄生している・・もっと正直になるべきだろう!・・と暗に誰かを・・いや、さして良いとは思っていないのに様々な理由で高い評価をするしょうもない方々に対して・・メッセージした強い女性です・・

 まだ隠されているノーズ。クロ・ド・ベズほどまでは開かない。硬く香ばしいく非常に長い。リアルにタイトな階層と非常に香ばしく、全く妥協を許さない。そして非常にドライなフィニッシュ。しかし、説得力抜群。

 ・・なんだ・・凄いワインじゃないすか・・!

 今回はようやく買えるようになってきた希少なオリヴィエ・バーンスタインの上級キュヴェの中でもトップのキュヴェです。確かに高価ですがトップ・クラスでしかも自然派的アプローチ、しかもビオ臭さ、危険さはゼロ、そして中々世には出回らないミクロ・ネゴスと言う手法によるル・シャンベルタンです。アルマン・ルソーから言えばかなりリーズナブルじゃ無いかと思います。因みにこちらは日本の正規エージェントの仕入れでして、定価は¥84.000(外税)・・です!ご検討いただけましたら幸いです・・noisy も何とか・・いや、ぜひとも飲みたいですね~!



2013 Gevrey-Chambertin Villages
ジュヴレ=シャンベルタン・ヴィラージュ

11952
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

■テクニカル
 樹齢60年。 Carougeot (カルジョ)とLes Epointures(レ・ゼポワンチュール)の2つの区画から採れるブドウのブレンド。新樽で熟成させる。 愛らしくコクのあるピノ・ノワールのフレグランスやラズベリー主体の香りと魅力の多いワイン。味わいは快活で新鮮な果実味そしてフレッシュなフィニッシュ。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,690 (外税) 
【リリース間もない2013年!・・パーフェクトな状態に感じられる2010年ものに匹敵するか?】
 日本の正規代理店からオファーが有り、オリヴィエ・バーンスタインの2013年ものが少々入ってきました。数が余り無く、飲んで案内出来るかどうか・・など、不安材料が有ったんですが、

「ネゴスにとっては難しかったはずの2013年を、オリヴィエはどう造ったか?」

がどうしても知りたくて、テイスティングしてみました。

 ミクロ・ネゴスと言う新しいスタイルを始めたオリヴィエ・バーンスタインですが、まぁ、良いヴィンテージならもう間違い無いことは検証済です。厳しいヴィンテージに良い葡萄が得られ、ブティックワイン品質まで上げられるかどうかが問われる訳ですね。

 今までの noisy 的感覚では、2008年の村名ジュヴレがエレガントなスタイルで異常に旨かったことがオリヴィエ・バーンスタインを扱うことになった理由の一つですから、最も厳しいヴィンテージの2013年こそが、新の試金石になると踏んだんです。

 まず・・驚くのは・・2010年のBBRものジュヴレのボトルとは全く違う、ワイン屋泣かせなグラン・クリュや1級に使用している超太瓶、超底上げボトルを使用しています。(梱包が・・結構大変なんですよ・・クール指定の重量規定にも影響しますし・・)


「・・・おいっ!」

と意味無く突っ込みを入れたくなるようなブットいボトルで、底上げもボトルの太い部分のほぼ真ん中まで来ていますから・・

「・・どんだけ澱が出ると予想?」

などと考えてしまいますが、グラン・メゾンなどのセラーでは数十年に渡って仕舞い込まれることも有りますんで、

「・・この高い底上げの部分の澱の部分をグラスに注がない為の工夫」

と理解も出来ます。下の写真を見てくださいよ。呆れんばかり・・でしょう?でも基本、1級以上しか造らないバーンスタインの「主義」の現れでしょう。


 そしてこの色です。自己主張してますよね~・・。凄いボトルに入っているとは言え、村名ですよ。実に美しい赤紫です。透明感が凄く、グラデュエーションもアナログに見えるような気がしてくるから不思議です。


 2016年夏の時点での入荷で2013年ものです。2010年ものが余りに美味しい・・それと同じようなタイミングでは無い訳です。

 香りのスピードの速い、自然派チックなニュアンスが感じられます。しかしやや硬さが感じられます。深い赤や、やや黒味の加わった色合いの極小果実の集合体、鉄っぽさの有るミネラリティ、とても凝縮していて、リアルな果実酸もたっぷりです。まぁ・・これで村名かよ!・・と突っ込みたくなるほどです。中域も見事に拡がりますが・・

 釣りで言うところの「中調子」?・・でしょうか。noisy は釣りはしないので良く判らないんですが、釣り竿の中ほどがたわむのをそのように言うのかな?・・と思いますが、

「口入時はそこそこ穏やかながら、中ほどに向かってブワッと膨らみ、最高到達点から美しい減衰カーブを描きながら消えて行く」

イメージで・・

「いや・・良いワインだ・・」

と思わされてしまいました。

 最も、やや硬いのは感じられますし、2010年のような「たっぷりふくよかな」仕上がりでは無く、「フィネス」「エレガンス」と言う言葉がぴったりと思います。

 しかし今飲んでやや硬いとしても、ガッカリするようなものでは有りませんが、やはり少し勿体無いな~・・とは思える段階です。半年から1年・・は必要でしょうか・・そこから成長し始めると思いますが、今年2016年の年末位から「勿体無いと思わずに」飲めるようになるかどうか・・と言うところでしょう。安全策を取るなら2年後の気温が上がり始めた春位からなら、

「めちゃくちゃ美しいエレガントでフィネスたっぷりのブルゴーニュ・ピノ・ノワールらしい味わい」

に成ってくるでしょう。


 スタイルとして2010年と2013年はいっしょにならないと思います。2008年ものを飲まれた方なら、それに近い味わいで、よりリアルな果実酸が有る感じ・・と思ってください。

 素晴らしいジュヴレでした。1級以上しか造らない・・と豪語しているオリヴィエ・バーンスタインですから、ポテンシャルで1級クラスなんだ・・と言うことを言いたいのかな?・・と想像しています。今回は通常価格¥12.500ですから非常に安い設定です。2010年ものが少し高いだけですんで、選択は微妙かもしれませんが、2013年ものにしか無い美味しさが有ります。是非ともご検討くださいませ!



2013 Clos de Vougeot Grand Cru
クロ・ド・ヴージョ・グラン・クリュ

11763
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ヴージョ
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

■エージェント情報
 (2008年)シャルムの表現力とは対照的に、香りは内気で閉じており、奥深くでまとまっている印象。その香りには重みがあり、強く大地のニュアンスを帯びた、熟した黒いベリーのアロマがあります。香りを補い、等しく重みがあり引っ込み思案なもののたくましい風味、その中盤の濃厚さは見事です。口内を覆いつくす厳格ながら爆発的なフィニッシュでフレーヴァーは最高潮を迎え、そのフィニッシュにはオークの風味も若干顔を出します。このワインもまた、素晴らしい熟成ポテンシャルを見せつけてくれます。
(Allen Meadows - burghound.com - Jan 10)
 In contrast to the expressiveness of the Charmes、 here the nose is brooding、 reserved and deeply pitched with serious、 ripe and very earthy dark berry fruit aromas complementing the equally serious and backward broad-shouldered flavors that possess excellent mid-palate concentration and culminate in a mouth coating、 austere and explosive finish where some wood influence surfaces. This too appears to offer excellent aging potential.(Allen Meadows - burghound.com - Jan 10)
2008 Clos Vougeot、 Grand Cru、 Olivier Bernstein
ジェロボーム社(日本正規エージェント)ものです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥37,300 (外税) 
【絶対価格は高いですが、ポテンシャルから言えば文句無いでしょう!!】
 このところオリヴィエ・バーンスタインに首っ丈な noisy ですが、滅茶苦茶少ないはずの2013年をBBRさんが何をトチ狂ったのか、グラン・クリュを入れてきました・・。

「・・高~~~っ!・・でも・・飲みて~~~!・・いや、飲んでみて~っ!」

と言うのが本心で、まぁ・・売れるかどうかも定かではないのに、思わずオーダーを出してしまいました・・。まぁ、売れなかったらそのうち1人寂しく飲んでしまおう・・と言うような魂胆です。

 ただ、少なくとも2010年ジュヴレを飲まれたブルゴーニュ・ワイン・ファンなら、必ずや興味を引くはずのアイテムたちかな?・・と言う読みも有るんですね。あの、まず「完璧!」と言うしかないジュヴレの仕上がりを見てしまえば、

「・・・ん~・・かなり辛~・・い・・けども、何とかシャルムだけは~GETしたい~!」

と言うお気持ちになられても、何ら不思議でも何でも無いんです。それだけ凄かったんですから・・。


 まして、2013年は選別に選別を重ねたはずで、しかも今までの経験から、

「優れた造り手の2013年は、グレートなヴィンテージものよりも旨い可能性が高い」

ことが読めますから、ドメーヌでさえ葡萄が少ないところを、

「オートクチュールワインを自認するオリヴィエ・バーンスタインがどんなワインを造ったか?」

を確かめずにはいられない気持ちになっちゃうと思うんですよね・・。


 2013年はネゴスもの・メゾンものよりもドメーヌものが良かったのは事実です。しかし、ミクロ・ネゴスからのオートクチュールワインだからこその価値のみのオリヴィエ・バーンスタインにとって、まさに勝負と年となったはずで、ここでコケてしまっては、誰からも相手にされなくなってしまう可能性がある訳ですね。まして買い葡萄の供給元からも見放されては、もうどうにもならない訳ですから・・。

 そして、オリヴィエ・バーンスタインのこれらの2013年ものですが、しっかり価格は上昇しています。ユーロも高いですが、蔵出しも上がったような感じで、今回はご案内しませんが、2013年のシャンボール1級ラヴロットは18000円を確実にオーバーしてしまいます。約15%ほどの上昇です。

 マジ=シャンベルタンはバーンスタインが造るワインの中ではNo.2の価格のワインです。クロ・ド・ベーズがあるはずなのですが、今回の案内には有りませんでした。脅威すら感じるような凄いワインに仕上がっていると想像されますので・・飲んでみたいですね~!。

 ボンヌ=マールはNo.3のワイン・・です。1級ラヴロットの素晴らしさを思うと、2.5倍の価格のボンヌ=マールを想像すら出来ません。

 シャルム=シャンベルタンとクロ・ド・ヴージョはグラン・クリュの第二グループ的存在です。シャルムの方はジュヴレを飲まれた方なら、やはりちょっと気になるはず・・価格も比較的リーズナブルですし、気合の入ったワインでしょう。クロ・ド・ヴージョはヴォーヌ=ロマネに最も寄った畑ですから、バーンスタインがブルゴーニュ最良の地でどんなワインに仕上げたかを推量するには持って来いでしょう。

 今回、来日されたバーンスタイン氏に合わせて、急遽各1csずつイギリスから持ってきたようです。なので数は有りません。是非ご検討いただけますと幸いです。


2013 Chambertin Grand Cru
シャンベルタン・グラン・クリュ

11981
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

奇跡の再入荷です!
■エージェント情報
 樹齢60年。2012年から新しく加わったアペラシオン。バーンスタインの特徴でもあるリッチさがよく表れたワイン。
 華やかで口の中を包み込むようなテクスチャー。クロ・ド・ベーズよりもスケールが大きく、この果実味が今後どのように熟成していくのか非常に楽しみなワイン。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥58,800 (外税) 
【オリヴィエ・バーンスタインのトップ・キュヴェです!】
「さぁ・・この色合いをご覧ください!」

・・などと皆さんにしっかり情報提供をやりたいところでは有りますが、さすがにそこまでテイスティング予算を組めないので・・申し訳有りません。それにおそらく一樽でしょう。数が有りません。

 頭に何も付かない「シャンベルタン」をリリースできると言うのは、よほどの事かと思います。超有名な指揮者の家系・・と言うことも少しは影響しているのかもしれませんが、それにしてもこのラインナップは凄いです。

 彼の2010年のジュヴレ=シャンベルタンを飲まれた方なら、きっと上級キュヴェにも大きな興味を持たれたことでしょう。ほぼパーフェクト・・と言うのはあくまで noisy の感覚上のことですから、皆さんがどのように思われたかは推測するしか有りませんが、それでも中には感想を送ってくださる方もいらっしゃって、そのほとんどが、

「素晴らしかった!」

と言うものでしたから、noisy 的感覚も、そうは離れてはいないかと思っています。

 勿論ですが、ワインは飲むタイミングにより大きく味わいが異なります。特に若いワインにはそれが顕著な傾向に有るのはご存知でしょう。それでも2010年のジュヴレ=シャンベルタンの「懐の深さ」は、様々な状況に対応してしまうんじゃないかとさえ感じられます。


 そんなオリヴィエ・バーンスタインが2012年に初リリースしたのが、この「シャンベルタン」です。

 因みに2012年のシャンベルタンは、

タンザー 94-97/100
ジャンシス・ロビンソン 19/20

と言う評価のようです。あのガローニさんも評価していましたが、良い出来のブルゴーニュ・グラン・クリュを7~8年以内に飲めなどと平気で言う方なので掲載しません。気になるのは韓国出身のMW、ジーニー・チョ・リーさん(女性です)が93/100と評価していることでしょうか。

 で、この2013年は、評価が揃ってはいませんが、ジャンシス・ロビンソンさんが18.5/20の評価で、2012年を下回っています。

 ところが前述のジーニーさんは、94/100 と・・2012年を上回った評価を出しているようです。「ようです・・」とハッキリ言わないのは、ネットで拾っている情報だから・・です。すみません。


 この辺り、アジア系の感覚から言うと、ちょっと面白いと思うんですね。2013年のブルゴーニュワインは、非常に美味しいですよね?・・リリース当初は我々ワイン屋も含め、疑心暗鬼なヴィンテージでしたが、そのまま避けて通る訳にも行かずにテイスティングしてみると、まぁ・・びっくりするほどフィネスたっぷりでエレガント、ブルゴーニュらしいヴィンテージになっていた訳です。それには皆さんも同意されるかと思います。

 2014年は非常にグレートかと思いますが、2013年のようなフィネス感はまだ殻の中に閉じこもったような状態ですから、むしろ、

「2013年の方が旨いんじゃないか?」

と思われている方もいらっしゃるかと思います。

 さらに因むと要約ですがジャンシス・ロビンソンさんはこんな風に語っているようです。ワイン評論家はワイン界に寄生している・・もっと正直になるべきだろう!・・と暗に誰かを・・いや、さして良いとは思っていないのに様々な理由で高い評価をするしょうもない方々に対して・・メッセージした強い女性です・・

 まだ隠されているノーズ。クロ・ド・ベズほどまでは開かない。硬く香ばしいく非常に長い。リアルにタイトな階層と非常に香ばしく、全く妥協を許さない。そして非常にドライなフィニッシュ。しかし、説得力抜群。

 ・・なんだ・・凄いワインじゃないすか・・!

 今回はようやく買えるようになってきた希少なオリヴィエ・バーンスタインの上級キュヴェの中でもトップのキュヴェです。確かに高価ですがトップ・クラスでしかも自然派的アプローチ、しかもビオ臭さ、危険さはゼロ、そして中々世には出回らないミクロ・ネゴスと言う手法によるル・シャンベルタンです。アルマン・ルソーから言えばかなりリーズナブルじゃ無いかと思います。因みにこちらは日本の正規エージェントの仕入れでして、定価は¥84.000(外税)・・です!ご検討いただけましたら幸いです・・noisy も何とか・・いや、ぜひとも飲みたいですね~!



2011 Gevrey-Chambertin Villages
ジュヴレ=シャンベルタン・ヴィラージュ

12001
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

■テクニカル
 樹齢60年。 Carougeot (カルジョ)とLes Epointures(レ・ゼポワンチュール)の2つの区画から採れるブドウのブレンド。新樽で熟成させる。 愛らしくコクのあるピノ・ノワールのフレグランスやラズベリー主体の香りと魅力の多いワイン。味わいは快活で新鮮な果実味そしてフレッシュなフィニッシュ。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,990 (外税) 
【上質なエスプレッソのニュアンスを含むややビターな黒系果実!大柄で素晴らしい仕上がりです!】
 このところ自身でも完全にオリヴィエ・バーンスタインの魔曲に嵌ってしまった感のある noisy では有りますが、やはり一度飲んでしまうと、

「次のヴィンテージはどう出るか?」

と・・気になって仕方が無い存在なんですね。


 やっぱりキッチリ旨いんですよ。ちゃんと仕上げてくるし、何よりセンスが良いのが伝わってくるんです。

 非常にエレガントなブルゴーニュ的な美味しさだった2008年、そこに肉を付けた2009年、現状でパーフェクトだと思わざるを得ない2010年、そして少し早いけれど2010年と2008年を合わせたような2013年・・です。

 エージェントさんが2軒ある点、また、持ってくる(輸入)タイミングがそれぞれ違うので、ある程度重なってのご案内が出来る点が強みでもあり、

「・・ん?・・まだバーンスタイン?・・まだ前の飲んでないし・・」

みたいな状況に陥っているのかもしれませんが、それでも、


「旨いですね~・・もっと欲しい。有りますか?」

とおっしゃるタイミングとも合わないもので、是非とも在庫が有る時に買っておいて欲しいアイテムです。そんじょそこらではまず入手不能だと思うんですけどね・・。価格も交渉して頑張ってリーズナブルになるようにしてますし!


 で、今回は2010年ものが¥8.990のところ、為替の具合も有るのかと思いますが、さらに千円も下げてのご案内が出来ることになりました。味わいも・・2010年ともかなり違う美味しさなんですよ。比べて飲んだらきっとビックリですよ。

 2010年ものは、何度も言ってますが真ん丸なパレットに赤黒果実のバランスが最高で、パーフェクト・ジュヴレと表現させていただきました。

 2011年は、2010年を思わせるような大きな構造では有りますが、

「より黒い果実が多く、ややビターな美味しさで非常に大柄。想像させるのはシャルム=シャンベルタンと言うよりもシャンベルタン風」

と言いたくなるような風情です。


 勿論ですが、これがル・シャンベルタンだとは言わないですよ。でも大きさを比べるとおそらく2010年より大きく深く、しかし横の拡がりが2010年とは違ってやや扁平。よりビターでめちゃくちゃしなやかな甘いタンニンが、非常に豊かなシャンベルタン風に感じさせてくれるんです。

 ここにめちゃくちゃ複雑な要素を感じてしまったら、全くのル・シャンベルタンでしょう。さすがにそこまでは行かない・・。でもかなり近い風情を持っている、とても大柄なスタイルでした。

 黒い果実ですから、コーヒー、モカ(・・同じか?)、それも少しビターなので、

「渋みの中に質の良い甘味を感じさせてくれるような上質なエスプレッソ」

に、

「雄大な大地の風情を感じさせてくれるような茶色のニュアンス」

と、赤や紫の多彩な果実感が有り、ミネラリティも突出したものは無いが非常に複雑性に富んでいます。その上で、バランスが非常に良いです。実に旨いですが、他のヴィンテージとも多分に違う仕上がりこそ、ミクロ・ネゴスこその表現と言えるでしょう。そこに彼の個性とセンスの良さを感じるのかもしれません。

 2013年ものは、グラン・クリュと同じ太さの瓶でしたが、2011年ものはそこまで太くはありません。隣に置くと同じワインとは思えないですが、それもまた楽しいかもしれません。

 台風も蒸し暑い空気を運んで来ましたが、2016年の夏は、少なくとも関東はさほど暑く無かったと思います。秋風が吹き始めるこの季節、素晴らしいピノ・ノワールを是非ご堪能くださいませ。お勧めします!素晴らしいです!


2010 Gevrey-Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン

11708
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

■テクニカル
 樹齢は約60年。 Carougeot (カルジョ)とLes Epointures(レゼポワンチュール)のブレンド。
以前、大評判をいただきました同じヴィンテージの村名が少量再入荷です!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,990 (外税) 
【全てにおいて完璧です。凄い!買えたらラッキーかもしれません!球体ジュヴレ!!ぜひこの幸福感に浸ってください!】
 前にも何回かお伝えしていますが、オリヴィエ・バーンスタインについては日本は正規が2社と言うことになっていて、非常に高価なのと数が無いことで、中々に扱い辛い生産者であることは間違いないです。

 それに「ミクロ・ネゴス」と言うアプローチが日本のピノ・ノワール・ファン、ブルゴーニュ・ワイン・ファンにどれだけ受け入れられているか・・、もしくは、ワイン屋にしても、まずまともに飲んだことが無いだろうと思われることから、まだちゃんと受け入れられたとは言えないだろう・・と思っています。

 しかしながら、昨年、一昨年とこのバーンスタインのワインをご紹介させていただき、また飲んでいただいたお客様からは、

「素晴らしい!」
とのお声を随分といただいていることから、noisy も品質・ポテンシャルの高さには大きな自信を持たせてもいただきました。

 で、今回・・ようやく2010年のジュヴレ=シャンベルタンをご紹介できるようになった訳ですが、結構・・大変でした。この価格を実現するのは・・なので、次回以降、もしくは次回入荷分が有ったとして、この近辺の価格を維持できるかどうかは判りません。

 ようやく入手できたこのジュヴレを早速飲ませていただきました。
 そうしたら・・・もう・・これはジュヴレ=シャンベルタンとしては

「・・パーフェクトだ・・」

としか言いようの無い仕上がりに唖然とするしかなかったです。素晴らしい品質です。


 まず、ジュヴレ=シャンベルタンしてどうか・・と言う前に、ワインとして「磐石」です。非常にナチュラルです。

 So2のニュアンスがほぼ無く、身体に入ってくる角度が優しく、非常に速やかに、いつの間にかアルコールが消えてしまいます。ビオディナミの生産者並にナチュラルで、香りの立つスピードも速いです。

 それでいて、非常にピュアなんです。揮発酸とか、酢酸のニュアンスはまずゼロです。なので、目茶ピュアなワインの姿と対面できるんです。でもおそらくこのワイン、栓を抜いて3日放置したら、空気中に存在する菌と反応して、ものの見事なお酢に変貌するでしょう。しかしながら、その原因となるべき要素はワインの中には無いんです。

 味わいもパーフェクトでした。非常に複雑なアロマと味わいなんですが・・まぁ・・まん丸なパレットを描きます。美しい球体です。どこにも引っかかりの無い、ツルッツルの球体なのに、ちゃんと複雑性を感じさせてくれます。まぁ普通は有り得ない・・と思っちゃいますが・・。

 赤い果実、黒っぽさを持った果実は小さなものの集合体で、ほんの僅かに鉄っぽく、シャンボールのような白っぽく美しい石灰のニュアンスをノーズとテクスチュアから感じます。ほんの僅かに鉄っぽい・・と言うのは、単に鉄系のミネラリティが少ない・・ということではなくて、そのほかの鉱物系ミネラリティの多様性が有り、均衡が取れているからに他なりません。中域は品を持った、時間を感じさせながらの膨らみ方をし、縦方向、上下の空間の大きさをたっぷりと感じさせてくれます。余韻も実にエレガントで長く、赤黒小果実とミネラリティを感じさせつつ、高質に自然な減衰をしつつ・・です。後には非常な満足感を感じさせてくれました。

 カルージョとエポワンチュールというリューディは、ジュヴレの村の住宅街に近い部分、南からマゾワイエール、シャルム、グリオット、シャペル、ジェルモー、シェルボードと続く部分の下部に有ります。なので北西部の1級たち、クロ・サン=ジャック、ラヴォー、カズティエと言った畑が持つ赤くエロい感じは無いはずなんですが、この先、熟成によっては少し出て来そうなニュアンスも有ります。

 今飲んで、滅茶苦茶旨いです!・・オートクチュール・ジュヴレ=シャンベルタンなどと揶揄されますが、このプライスでは「お見事!」と言うしかないはずです。もっと、倍ほども高い価格なら、「非日常的に美味しくて当たり前」とも感じるかもしれませんが、このジュヴレはそのレベルをも超えていると思います。

 これは絶対に・・飲んでいただきたい、素晴らしいブルゴーニュ・ピノ・ノワールです。この先15年・・の長きに渡って美味しく飲めるでしょう!球体ジュヴレです!超お奨めします!



以下は2008~2009年の時のレヴューです。
━━━━━
【ビオ?アンリ・ジャイエ?DRC?クラシック?】

 とにかく一度これを見ていただきましょう。日本の正規エージェントさんの価格表です。2011年ものの案内のコピーです。


ジュヴレシャンベルタン・ヴィラージュ
12000 円

ジュヴレシャンベルタンレ・プルミエ・クリュ・カズティエ
23000 円

ジュヴレシャンベルタンプルミエ・クリュ・レ・シャンポー
23000 円

シャンボールミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・ラヴロット
23000 円

シャルムシャンベルタングラン・クリュ
42000 円

クロヴージョ・グラン・クリュ
42000 円

クロ・ド・ラ・ロッシュ・グラン・クリュ
50000 円

ボンヌマールグラン・クリュ
50000 円

マジシャンベルタングラン・クリュ
56000 円

シャンベルタン・クロ・ド・ベーズグラン・クリュ
68000 円



 どうです?・・凄いでしょ・・



 そしたら、こちらも見ていただきましょうか・・・アドヴォケイトの2012年の評価です。2012年です。

Olivier Bernstein
Chambertin Clos de Beze Grand Cru 95-98
Chambertin Grand Cru 94-97
Mazis-Chambertin Grand Cru 94-96
Bonnes-Mares Grand Cru 94-96
Clos de la Roche Grand Cru 93-95
Clos de Vougeot Grand Cru 92-94
Charmes-Chambertin Grand Cru 91-93
Gevrey-Chambertin 1er Cru ≪ Les Cazetiers ≫ 92-95
Gevrey-Chambertin 1er Cru ≪ Les Champeaux ≫ 92-94
Chambolle-Musigny 1er Cru ≪ Les Lavrottes ≫ 91-93
Gevrey-Chambertin Villages 89-91

 どうです?・・スッゴイでしょ・・2007年から造り始めたとは思えないですよね?マスター・オブ・ワイン資格者とか、著名ワインライターさんたちを虜にしてしまったのが、オリヴィエ・バーンスタインさん・・なんです。
.
 でもな・・・ジュヴレで12000円は厳しいよな・・と思っていたら・・2008年、2009年を破格に分けてくれるとB*R社さんがおっしゃるので、コンディションも安心できるものですから、飛びついてしまった訳です。


 で、左の写真のように・・・損得考えずに開けてしまった訳ですね!・・・パチパチパチ!・・


 ある意味、ちょっと頭をバーンと・・・いや、バーンしたいん・・、ガーンとやられたような感じがしました。ジャイエのところでも少し勉強したようですが・・・まずは2008年ジュヴレを飲まれると良いかと思います。数が無いのでお一人様1本にて・・

 2009年ジュヴレは普通にメッチャ美味しいですが、これだけを飲むと勘違いするかもしれません。2008年を飲むとバーンスタインが良く判るはずです。
 2008年ジュヴレ(すみません、完売です。)は、抜栓直後は、まるでシャンボールのようなやや硬いビオ系のブルゴーニュ生産者のワインに思えます。しかしながら、非常に美しく、マンモス綺麗な味わいなんですね。とことんまで美しい・・そしてそれが!

 コルクを戻して3日・・・これはビックリしますよ・・・。

「そうか~・・こうなるんだ~!」

と。

 香水のような凝縮したエキセントリックな香りがポンポン沸いてきます。味わいもチェリー、ベリーのリアルなもの!中域が美しく膨らんでとても美味しいです!

 抜栓直後にこうなると・・想像できると大当たり!です。2009年は最初から美味しいので・・・構造自体を把握できないと思います。ですが美味しい!


 で、このジュヴレ村名に関しましては、オリヴィエもレストランさん用に造っているようです。1級、特級だけでは高過ぎるんでしょうね。表を見たらビックリしちゃいますよね。


 で、ボンヌ=マール直下のシャンボール1級レ・ラヴロットですが、もうこれは・・・愛らしくて苺てんこ盛り、シャンボールの滑らかテクスチュアと香水的な香りの拡がりに・・ウットリです。とても美味しい!・・しかも、まだまだこれからですから、ポテンシャルの半分もリリースしていない状態でしょう!・・グロフィエさんのシャンボール1級の方がプライスは高いですが、それ以上のポテンシャルが有るかもしれません。


 造り的には、ビオ的な全房発酵系だと思います。そして・・ジャイエ的な低温漬け込みのニュアンスも、ほんの僅かに感じられます。樽の使い方、発酵温度などはDRC的かと。でもヴァン・ド・ガルド的な側面も有り・・クラシカル?

「オリヴィエ・バーンスタイン・・・一体、何者?」

 そんな思いをされるかもしれません。しかし、久し振りにnoisy も胸を熱くしました・・・グラン・クリュ5万円ではね・・皆さんも購入できないかもしれませんが、何とか交渉して行きたいと思います。

 実に面白い生産者です!ミクロ・ネゴス!そんな手が有ったかぁ~!・・ビックリでした。ご検討ください。一推し!ピノ好きにもう逃げる道は・・・無いでしょう!


■新米ソムリエ oisy の熱血テイスティングコメント(一応、調理師免許も持ってます・・)

Gevrey-Chambertin 2008 Olivier Bernstein
「秘めたポテンシャル?」

 2009年のオリヴィエ・バーンスタインのジュヴレ=シャンベルタンに比べて控えめな香りです。しかしNoisyさんはいたく気に入っているようです。どうやら僕にはまだ取り切れないポテンシャルや経験測が足りないようです。
充実したワインだと思います。普通に美味しいです。しかし、うーむ、そこまでいいか?という感じがあるのも事実。Oisy的には2009のジュヴレが一番気に入っています。

Gevrey-Chambertin 2009 Olivier Bernstein「シャンボール的スミレ香を備えたジュヴレ=シャンベルタン」

開けたての香りはオォッとワクワクする良いピノの香り。
でもあれ?ちょっとシャンボール的だなぁという印象。しかし後からジュヴレの土と少し野性的な香りが追いかけてきます。
果実味とタンニンも豊富でオリヴィエ・バーンスタインのワインはとてもふくよかな印象があります。

新樽の使い手らしいですが樽がキツイという事もなくよく馴染んでいるといった感じ。
シャンボール、2008のジュヴレとテイスティングさせていただいて、ふくよかな果実味と柔らかいテクスチュアはとても魅力的です。今後も注目したいネゴスであります!

Chambolle-Musigny 1er Cru Les Lavrottes 2008 Olivier Bernstein
 美味しいです。しかし、ポテンシャルが高くスケールが大きいのか、単に味わいが緩いのか判断が付かないのです。なんとも微妙なタイミングでテイスティングしてしまったのではないか?と思いたくなります。今現在の自分のテイスティング能力ではこの2つの見極めがつかないです。
 
 色はキレイに輝く赤、黒。シャンボールらしい淡い色合い。香りはスミレにやっぱり赤黒小果実、あとジュヴレ的土のニュアンスも少し。ただちょっと控えめ?と思ったのですが2日目はブワっとスミレ、ほのかに土が出てきました。単に温度の問題だったのかもしれません。
 まぁ香りは良いのですが、よく納得できないのが味わい。シャンボール的石灰エキスはもちろんあるんですがイメージとしてはタプタプ。満杯の桶に水を張って揺らしたような感じで柔らかです。そう、第一印象は柔らかいシャンボールだな、だったんですよ。
 タンニンが荒々しく、かっちりしていて閉じているのとは違うような…思いでした。

 全体エキス系でそれが開きかけているようにも取れるし、芯が無くてメリハリの無さなのかも、とも思うんですよね。シャンボールらしい透明感あるミネラルは豊富です。
 ただ、この文章を書いているのはテイスティングしてから一週間後くらいなのですが、前者のような気がしてきています。
う~む…まとまりがなく、すみません。


2010 Chambolle-Musigny 1er Cru les Lavrottes
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・ラヴロット

10517
自然派
赤 辛口
フランス
ブルゴーニュ
シャンボール=ミュジニー
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

◆◆◆ 圧巻!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥15,600 (外税) 
【凄い!まるでボンヌ=マール!・・紫なカシス、黒茶のドライなモカ!赤いチェリー!・・滅茶苦茶複雑で、しかもバランスが真ん丸です!】
 余りに素晴らしい・・これからはミスター・パーフェクトと呼びたいオルヴエ・バーンスタインの2010年、シャンボール1級レ・ラヴロットです。

 かのグラン・クリュ・ボンヌ=マール直下に有る1級レ・ラヴロットですが・・

「まるで飲み頃に近くなってきたボンヌ=マール!」

と言いたくなるような物凄いパフォーマンスです。


 シャンボールの南にある、あのミュジニーやレザムルーズのような、

「赤さや繊細さを前面に出したシャンボール」

では有りません。


 もっと「紫や茶、黒を丹念に織り込んだ赤」です。クラクラするような香りは実に太く、脳髄直撃弾です。ミュジニーのように軽やかに香る香水系のものでは無く、活火山の底からマグマのように湧き上がってくるようなパワフルさも有ります。

 非常にドライなのに旨みを持つエキス、酸の構成が旨みを多く引き出すかのようなものになっています。そしてピュア感が奥から少しずつ前進してきます。

 その上で、非常にバランスに優れています。今飲んでも実に旨いです・・このワイン、平気で30年以上持つでしょう!
 そして、ジュヴレ=シャンベルタンはツイツイ美味しくて・・グラスを重ねてしまいますが、このレ・ラヴロットはね・・何度もグラスを回し、香りを楽しみ、少量を口に含んで口中を回し・・長い時間を掛けて素晴らしい要素と向き合うことを要求されるような感じなんです。某大な要素を取り切るまで次のグラスを要求しない・・と言うか、ワインの大きさが飲み手のペースをリードするんですね・・異常に長いフィニッシュに酔いしれると思います。圧巻なボンヌ・・いや、レ・ラヴロットでした。

 飲み頃とは言わないが、飲んじゃっても目茶素晴らしいです!

 価格は2008年ものののご紹介時より上がってしまいましたが、これでも凄く頑張ってます!23000円上代ですから!・・是非ご検討くださいませ。


以下は2008年もののご紹介文です。
━━━━━
【ビオ?アンリ・ジャイエ?DRC?クラシック?】

  とにかく一度これを見ていただきましょう。日本の正規エージェントさんの価格表です。2011年ものの案内のコピーです。

ジュヴレシャンベルタン・ヴィラージュ 12000 円
ジュヴレシャンベルタンレ・プルミエ・クリュ・カズティエ 23000 円
ジュヴレシャンベルタンプルミエ・クリュ・レ・シャンポー 23000 円
シャンボールミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・ラヴロット23000 円
シャルムシャンベルタングラン・クリュ42000 円
クロヴージョ・グラン・クリュ42000 円
クロ・ド・ラ・ロッシュ・グラン・クリュ50000 円
ボンヌマールグラン・クリュ50000 円
マジシャンベルタングラン・クリュ56000 円
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズグラン・クリュ68000 円

 どうです?・・凄いでしょ・・

 そしたら、こちらも見ていただきましょうか・・・アドヴォケイトの2012年の評価です。2012年です。

Olivier Bernstein
Chambertin Clos de Beze Grand Cru 95-98
Chambertin Grand Cru 94-97
Mazis-Chambertin Grand Cru 94-96
Bonnes-Mares Grand Cru 94-96
Clos de la Roche Grand Cru 93-95
Clos de Vougeot Grand Cru 92-94
Charmes-Chambertin Grand Cru 91-93
Gevrey-Chambertin 1er CruLes Cazetiers92-95
Gevrey-Chambertin 1er CruLes Champeaux92-94
Chambolle-Musigny 1er CruLes Lavrottes91-93
Gevrey-Chambertin Villages 89-91
 どうです?・・スッゴイでしょ・・2007年から造り始めたとは思えないですよね?マスター・オブ・ワイン資格者とか、著名ワインライターさんたちを虜にしてしまったのが、オリヴィエ・バーンスタインさん・・なんです。
.
 でもな・・・ジュヴレで12000円は厳しいよな・・と思っていたら・・2008年、2009年を破格に分けてくれるとB*R社さんがおっしゃるので、コンディションも安心できるものですから、飛びついてしまった訳です。


 で、左の写真のように・・・損得考えずに開けてしまった訳ですね!・・・パチパチパチ!・・


 ある意味、ちょっと頭をバーンと・・・いや、バーンしたいん・・、ガーンとやられたような感じがしました。ジャイエのところでも少し勉強したようですが・・・まずは2008年ジュヴレを飲まれると良いかと思います。数が無いのでお一人様1本にて・・

 2009年ジュヴレは普通にメッチャ美味しいですが、これだけを飲むと勘違いするかもしれません。2008年を飲むとバーンスタインが良く判るはずです。

 2008年ジュヴレは、抜栓直後は、まるでシャンボールのようなやや硬いビオ系のブルゴーニュ生産者のワインに思えます。しかしながら、非常に美しく、マンモス綺麗な味わいなんですね。とことんまで美しい・・そしてそれが!

 コルクを戻して3日・・・これはビックリしますよ・・・。

「そうか~・・こうなるんだ~!」

と。

 香水のような凝縮したエキセントリックな香りがポンポン沸いてきます。味わいもチェリー、ベリーのリアルなもの!中域が美しく膨らんでとても美味しいです!

 抜栓直後にこうなると・・想像できると大当たり!です。2009年は最初から美味しいので・・・構造自体を把握できないと思います。ですが美味しい!


 で、このジュヴレ村名に関しましては、オリヴィエもレストランさん用に造っているようです。1級、特級だけでは高過ぎるんでしょうね。表を見たらビックリしちゃいますよね。


 で、ボンヌ=マール直下のシャンボール1級レ・ラヴロットですが、もうこれは・・・愛らしくて苺てんこ盛り、シャンボールの滑らかテクスチュアと香水的な香りの拡がりに・・ウットリです。とても美味しい!・・しかも、まだまだこれからですから、ポテンシャルの半分もリリースしていない状態でしょう!・・グロフィエさんのシャンボール1級の方がプライスは高いですが、それ以上のポテンシャルが有るかもしれません。


 造り的には、ビオ的な全房発酵系だと思います。そして・・ジャイエ的な低温漬け込みのニュアンスも、ほんの僅かに感じられます。樽の使い方、発酵温度などはDRC的かと。でもヴァン・ド・ガルド的な側面も有り・・クラシカル?

「オリヴィエ・バーンスタイン・・・一体、何者?」

 そんな思いをされるかもしれません。しかし、久し振りにnoisy も胸を熱くしました・・・グラン・クリュ5万円ではね・・皆さんも購入できないかもしれませんが、何とか交渉して行きたいと思います。

 実に面白い生産者です!ミクロ・ネゴス!そんな手が有ったかぁ~!・・ビックリでした。ご検討ください。一推し!ピノ好きにもう逃げる道は・・・無いでしょう!


■新米ソムリエ oisy の熱血テイスティングコメント(一応、調理師免許も持ってます・・)
Chambolle-Musigny 1er Cru Les Lavrottes 2008 Olivier Bernstein

 美味しいです。しかし、ポテンシャルが高くスケールが大きいのか、単に味わいが緩いのか判断が付かないのです。なんとも微妙なタイミングでテイスティングしてしまったのではないか?と思いたくなります。今現在の自分のテイスティング能力ではこの2つの見極めがつかないです。
 
 色はキレイに輝く赤、黒。シャンボールらしい淡い色合い。香りはスミレにやっぱり赤黒小果実、あとジュヴレ的土のニュアンスも少し。ただちょっと控えめ?と思ったのですが2日目はブワっとスミレ、ほのかに土が出てきました。単に温度の問題だったのかもしれません。
 まぁ香りは良いのですが、よく納得できないのが味わい。シャンボール的石灰エキスはもちろんあるんですがイメージとしてはタプタプ。満杯の桶に水を張って揺らしたような感じで柔らかです。そう、第一印象は柔らかいシャンボールだな、だったんですよ。
 タンニンが荒々しく、かっちりしていて閉じているのとは違うような…思いでした。

 全体エキス系でそれが開きかけているようにも取れるし、芯が無くてメリハリの無さなのかも、とも思うんですよね。シャンボールらしい透明感あるミネラルは豊富です。
 ただ、この文章を書いているのはテイスティングしてから一週間後くらいなのですが、前者のような気がしてきています。
う~む…まとまりがなく、すみません。


2010 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Champeaux
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・シャンポー

11743
自然派
赤 フルボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

Dense purple centre with bright rim. This is tightly knit but with power to open out into a glorious glass of wine. A touch of oak for the moment coating the suave and sensual fruit. Red and black together、good acidity and a notably silky finish. Impressive structure for this medium-bodied Gevrey Chambertin Premier Cru wine.(Jasper Morris MW、 BBR Buyer)
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥16,900 (外税) 
【優れたワインにしか存在しない構造、大きさとフィネス!滑らかなビターの誘惑!】
 素晴らしいワインでした!・・このところは結構なプライスのワインも続けて開けてご紹介させていただいてますが、その中でも最近のトップと言って過言では無いポテンシャルです。バーンスタインのワインだけ見ても2010年はシャンボール1級ラヴロットも素晴らしい・・紫の果実のニュアンスを多く持ちながら、ボンヌ=マーヌの茶やコゲ茶、大きな構造を持ったワインでした。ジュヴレ村名も完璧と思える仕上がりでまん丸な球体を感じさせてくれました。

 そんな中で、価格も一番高くなりますが、定価で25000円・・! と言う高級ワインのジュヴレ1級・レ・シャンポーをご紹介しようと・・言うわけです。noisy自身、バーンスタインのワインの美味しさにクラクラ来ちゃっているのかもしれません。

 バーンスタインの特徴としては、自然派的なナチュラル感の有るピュアな味筋、揮発酸は無い。果実味は超てんこ盛りタイプでは無く濃くて疲れることは無い。エキスが綺麗に出ていてバランスが素晴らしく良い。新しいように見えて意外にクラシックなのかもしれない?・・などなど、感じる部分は多いですが、ジャイエ系の味わいを自然派風なアプローチで現代風にピュアに表現している・・とも思えます。・・まぁ、アンリ・ジャイエのような長い低温浸漬のニュアンスは有りませんが・・。

 異常に太いボトルから質の良い滑らかな表面のコルクを抜くと、もう・・かなり香ってきます。シャンボールチックなラズベリーなアロマでは無く、もう少し周波数の低い感じのダークチェリーのニュアンスです。香りの上がりの早さは自然派のワインの特徴でも有りますが、それはSo2の使用量にも半比例しているようにも思います。非常にナチュラルなアロマです。

 茶やこげ茶、黒のニュアンスを持つ赤紫の美しい色合いです。

 余りに美しいので・・飲み進めていく時にもう一枚、写真を撮りました。こちらに関してはサイズ調整のみで、色の調整は一切していません。透明度の高い、美しい赤紫が見えます。

 しかし、この赤紫の中に、滅茶苦茶美しい土のニュアンスと、石を沢山集めたようなニュアンス、非常にビターな味わいなんですが、エッジが無く、しかもド太くブ厚いボディが感じられます。わずかながらタンニンも感じられますが・・これについては気付かないかもしれません。質が素晴らしいです。

 ビターなニュアンスは、コーヒー豆由来・・カカオ由来の感じに近く、上手に入れたエスプレッソから香りを抜いた感じ・・ブ厚いビターですが甘くないのに苦くない・・と言う・・上質なチョコのようでも有ります。

 そんな中に鉄っぽさ、妖艶さが見え隠れしています。そして、ジュヴレはまんま球体!・・と表現しましたが、このレ・シャンポーはそこまでは成長しておらず、縦方向、横方向とも楕円・・十字架みたいなXな形をしているように思います。

 ですが今飲んでもバランスが非常に良く、精緻さと複雑さを感じつつ、充分に楽しめると思います。官能感はまだまだこれから・・です。ジュヴレの北西部の1級群が持つ官能感は熟してこそ・・ですね。

 勿論ですがまだまだ熟成します・・約15年以上に渡って美味しく飲めるでしょう。シャンボール1級ラヴロットの方が長く持ちます。ポテンシャルはほぼ同等です。現状ではレ・シャンポーに軍配が上がるかと思いますが、好き嫌いが有りますので何とも決めかねる部分ではあります。

 目茶素晴らしいレ・シャンポーでした!・・この畑はコンブ・オー・モワンヌと隣り合わせ・・と言うか、通り道で1つの区画を斜めに分けたような形になっていますので、コンブ・オー・モワンヌに似ているかもしれません。より少し白っぽいかな?・・とも思います。

 今回はエージェントさんの協力を得て、リーズナブルに(・・と言っても絶対値は高いですが、)ご案内出来ました。是非ご検討いただければと思います!素晴らしいです!

以下は以前のコメントです。
 前にも何回かお伝えしていますが、オリヴィエ・バーンスタインについては日本は正規が2社と言うことになっていて、非常に高価なのと数が無いことで、中々に扱い辛い生産者であることは間違いないです。

 それに「ミクロ・ネゴス」と言うアプローチが日本のピノ・ノワール・ファン、ブルゴーニュ・ワイン・ファンにどれだけ受け入れられているか・・、もしくは、ワイン屋にしても、まずまともに飲んだことが無いだろうと思われることから、まだちゃんと受け入れられたとは言えないだろう・・と思っています。

 しかしながら、昨年、一昨年とこのバーンスタインのワインをご紹介させていただき、また飲んでいただいたお客様からは、

「素晴らしい!」
とのお声を随分といただいていることから、noisy も品質・ポテンシャルの高さには大きな自信を持たせてもいただきました。

 で、今回・・ようやく2010年のジュヴレ=シャンベルタンをご紹介できるようになった訳ですが、結構・・大変でした。この価格を実現するのは・・なので、次回以降、もしくは次回入荷分が有ったとして、この近辺の価格を維持できるかどうかは判りません。

 ようやく入手できたこのジュヴレを早速飲ませていただきました。
 そうしたら・・・もう・・これはジュヴレ=シャンベルタンとしては

「・・パーフェクトだ・・」

としか言いようの無い仕上がりに唖然とするしかなかったです。素晴らしい品質です。


 まず、ジュヴレ=シャンベルタンしてどうか・・と言う前に、ワインとして「磐石」です。非常にナチュラルです。

 So2のニュアンスがほぼ無く、身体に入ってくる角度が優しく、非常に速やかに、いつの間にかアルコールが消えてしまいます。ビオディナミの生産者並にナチュラルで、香りの立つスピードも速いです。

 それでいて、非常にピュアなんです。揮発酸とか、酢酸のニュアンスはまずゼロです。なので、目茶ピュアなワインの姿と対面できるんです。でもおそらくこのワイン、栓を抜いて3日放置したら、空気中に存在する菌と反応して、ものの見事なお酢に変貌するでしょう。しかしながら、その原因となるべき要素はワインの中には無いんです。

 味わいもパーフェクトでした。非常に複雑なアロマと味わいなんですが・・まぁ・・まん丸なパレットを描きます。美しい球体です。どこにも引っかかりの無い、ツルッツルの球体なのに、ちゃんと複雑性を感じさせてくれます。まぁ普通は有り得ない・・と思っちゃいますが・・。

 赤い果実、黒っぽさを持った果実は小さなものの集合体で、ほんの僅かに鉄っぽく、シャンボールのような白っぽく美しい石灰のニュアンスをノーズとテクスチュアから感じます。ほんの僅かに鉄っぽい・・と言うのは、単に鉄系のミネラリティが少ない・・ということではなくて、そのほかの鉱物系ミネラリティの多様性が有り、均衡が取れているからに他なりません。中域は品を持った、時間を感じさせながらの膨らみ方をし、縦方向、上下の空間の大きさをたっぷりと感じさせてくれます。余韻も実にエレガントで長く、赤黒小果実とミネラリティを感じさせつつ、高質に自然な減衰をしつつ・・です。後には非常な満足感を感じさせてくれました。

 カルージョとエポワンチュールというリューディは、ジュヴレの村の住宅街に近い部分、南からマゾワイエール、シャルム、グリオット、シャペル、ジェルモー、シェルボードと続く部分の下部に有ります。なので北西部の1級たち、クロ・サン=ジャック、ラヴォー、カズティエと言った畑が持つ赤くエロい感じは無いはずなんですが、この先、熟成によっては少し出て来そうなニュアンスも有ります。

 今飲んで、滅茶苦茶旨いです!・・オートクチュール・ジュヴレ=シャンベルタンなどと揶揄されますが、このプライスでは「お見事!」と言うしかないはずです。もっと、倍ほども高い価格なら、「非日常的に美味しくて当たり前」とも感じるかもしれませんが、このジュヴレはそのレベルをも超えていると思います。

 これは絶対に・・飲んでいただきたい、素晴らしいブルゴーニュ・ピノ・ノワールです。この先15年・・の長きに渡って美味しく飲めるでしょう!球体ジュヴレです!超お奨めします!



以下は2008~2009年の時のレヴューです。
━━━━━
【ビオ?アンリ・ジャイエ?DRC?クラシック?】

 とにかく一度これを見ていただきましょう。日本の正規エージェントさんの価格表です。2011年ものの案内のコピーです。


ジュヴレシャンベルタン・ヴィラージュ
12000 円

ジュヴレシャンベルタンレ・プルミエ・クリュ・カズティエ
23000 円

ジュヴレシャンベルタンプルミエ・クリュ・レ・シャンポー
23000 円

シャンボールミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・ラヴロット
23000 円

シャルムシャンベルタングラン・クリュ
42000 円

クロヴージョ・グラン・クリュ
42000 円

クロ・ド・ラ・ロッシュ・グラン・クリュ
50000 円

ボンヌマールグラン・クリュ
50000 円

マジシャンベルタングラン・クリュ
56000 円

シャンベルタン・クロ・ド・ベーズグラン・クリュ
68000 円



 どうです?・・凄いでしょ・・



 そしたら、こちらも見ていただきましょうか・・・アドヴォケイトの2012年の評価です。2012年です。

Olivier Bernstein
Chambertin Clos de Beze Grand Cru 95-98
Chambertin Grand Cru 94-97
Mazis-Chambertin Grand Cru 94-96
Bonnes-Mares Grand Cru 94-96
Clos de la Roche Grand Cru 93-95
Clos de Vougeot Grand Cru 92-94
Charmes-Chambertin Grand Cru 91-93
Gevrey-Chambertin 1er Cru ≪ Les Cazetiers ≫ 92-95
Gevrey-Chambertin 1er Cru ≪ Les Champeaux ≫ 92-94
Chambolle-Musigny 1er Cru ≪ Les Lavrottes ≫ 91-93
Gevrey-Chambertin Villages 89-91

 どうです?・・スッゴイでしょ・・2007年から造り始めたとは思えないですよね?マスター・オブ・ワイン資格者とか、著名ワインライターさんたちを虜にしてしまったのが、オリヴィエ・バーンスタインさん・・なんです。
.
 でもな・・・ジュヴレで12000円は厳しいよな・・と思っていたら・・2008年、2009年を破格に分けてくれるとB*R社さんがおっしゃるので、コンディションも安心できるものですから、飛びついてしまった訳です。


 で、左の写真のように・・・損得考えずに開けてしまった訳ですね!・・・パチパチパチ!・・


 ある意味、ちょっと頭をバーンと・・・いや、バーンしたいん・・、ガーンとやられたような感じがしました。ジャイエのところでも少し勉強したようですが・・・まずは2008年ジュヴレを飲まれると良いかと思います。数が無いのでお一人様1本にて・・

 2009年ジュヴレは普通にメッチャ美味しいですが、これだけを飲むと勘違いするかもしれません。2008年を飲むとバーンスタインが良く判るはずです。
 2008年ジュヴレ(すみません、完売です。)は、抜栓直後は、まるでシャンボールのようなやや硬いビオ系のブルゴーニュ生産者のワインに思えます。しかしながら、非常に美しく、マンモス綺麗な味わいなんですね。とことんまで美しい・・そしてそれが!

 コルクを戻して3日・・・これはビックリしますよ・・・。

「そうか~・・こうなるんだ~!」

と。

 香水のような凝縮したエキセントリックな香りがポンポン沸いてきます。味わいもチェリー、ベリーのリアルなもの!中域が美しく膨らんでとても美味しいです!

 抜栓直後にこうなると・・想像できると大当たり!です。2009年は最初から美味しいので・・・構造自体を把握できないと思います。ですが美味しい!


 で、このジュヴレ村名に関しましては、オリヴィエもレストランさん用に造っているようです。1級、特級だけでは高過ぎるんでしょうね。表を見たらビックリしちゃいますよね。


 で、ボンヌ=マール直下のシャンボール1級レ・ラヴロットですが、もうこれは・・・愛らしくて苺てんこ盛り、シャンボールの滑らかテクスチュアと香水的な香りの拡がりに・・ウットリです。とても美味しい!・・しかも、まだまだこれからですから、ポテンシャルの半分もリリースしていない状態でしょう!・・グロフィエさんのシャンボール1級の方がプライスは高いですが、それ以上のポテンシャルが有るかもしれません。


 造り的には、ビオ的な全房発酵系だと思います。そして・・ジャイエ的な低温漬け込みのニュアンスも、ほんの僅かに感じられます。樽の使い方、発酵温度などはDRC的かと。でもヴァン・ド・ガルド的な側面も有り・・クラシカル?

「オリヴィエ・バーンスタイン・・・一体、何者?」

 そんな思いをされるかもしれません。しかし、久し振りにnoisy も胸を熱くしました・・・グラン・クリュ5万円ではね・・皆さんも購入できないかもしれませんが、何とか交渉して行きたいと思います。

 実に面白い生産者です!ミクロ・ネゴス!そんな手が有ったかぁ~!・・ビックリでした。ご検討ください。一推し!ピノ好きにもう逃げる道は・・・無いでしょう!


■新米ソムリエ oisy の熱血テイスティングコメント(一応、調理師免許も持ってます・・)
Gevrey-Chambertin 2008 Olivier Bernstein

「秘めたポテンシャル?」

 2009年のオリヴィエ・バーンスタインのジュヴレ=シャンベルタンに比べて控えめな香りです。しかしNoisyさんはいたく気に入っているようです。どうやら僕にはまだ取り切れないポテンシャルや経験測が足りないようです。
充実したワインだと思います。普通に美味しいです。しかし、うーむ、そこまでいいか?という感じがあるのも事実。Oisy的には2009のジュヴレが一番気に入っています。Gevrey-Chambertin 2009 Olivier Bernstein

「シャンボール的スミレ香を備えたジュヴレ=シャンベルタン」

開けたての香りはオォッとワクワクする良いピノの香り。
でもあれ?ちょっとシャンボール的だなぁという印象。しかし後からジュヴレの土と少し野性的な香りが追いかけてきます。
果実味とタンニンも豊富でオリヴィエ・バーンスタインのワインはとてもふくよかな印象があります。

新樽の使い手らしいですが樽がキツイという事もなくよく馴染んでいるといった感じ。
シャンボール、2008のジュヴレとテイスティングさせていただいて、ふくよかな果実味と柔らかいテクスチュアはとても魅力的です。今後も注目したいネゴスであります!Chambolle-Musigny 1er Cru Les Lavrottes 2008 Olivier Bernstein


 美味しいです。しかし、ポテンシャルが高くスケールが大きいのか、単に味わいが緩いのか判断が付かないのです。なんとも微妙なタイミングでテイスティングしてしまったのではないか?と思いたくなります。今現在の自分のテイスティング能力ではこの2つの見極めがつかないです。
 
 色はキレイに輝く赤、黒。シャンボールらしい淡い色合い。香りはスミレにやっぱり赤黒小果実、あとジュヴレ的土のニュアンスも少し。ただちょっと控えめ?と思ったのですが2日目はブワっとスミレ、ほのかに土が出てきました。単に温度の問題だったのかもしれません。
 まぁ香りは良いのですが、よく納得できないのが味わい。シャンボール的石灰エキスはもちろんあるんですがイメージとしてはタプタプ。満杯の桶に水を張って揺らしたような感じで柔らかです。そう、第一印象は柔らかいシャンボールだな、だったんですよ。
 タンニンが荒々しく、かっちりしていて閉じているのとは違うような…思いでした。

 全体エキス系でそれが開きかけているようにも取れるし、芯が無くてメリハリの無さなのかも、とも思うんですよね。シャンボールらしい透明感あるミネラルは豊富です。
 ただ、この文章を書いているのはテイスティングしてから一週間後くらいなのですが、前者のような気がしてきています。
う~む…まとまりがなく、すみません。


2009 Chambolle-Musigny 1er Cru les Lavrottes
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・ラヴロット

12382
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
シャンボール=ミュジニー
メゾン・オリヴィエ・バーンスタイン

◆◆◆あの素晴らしいラヴロットのバックヴィンテージです!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥13,650 (外税) 
【しなやかな石灰系ミネラリティのテクスチュアからややワイルドな皮革、スパイスが飛び出す高貴な味わいです!】
 素晴らしいポテンシャルをみせた2010年のラヴロットは、まぁ・・感動的な味わいでした。それでも飲まれるタイミングに寄ってなのでしょうか、

「少し硬かったなぁ・・」

とおっしゃる方もいらして、それがシャンボール的なミネラリティ由来の硬さからの言葉なのか、そこそこ要素を放出していて充分に美味しいけれど、言われるほどに柔らかくは感じなかった・・と言う意味なのかは不明でした。それでも・・

「いや~・・素晴らしいですね~・・」

と感想をいただいた方も多く、ガストロノミーに拘りたくなるような美味しさを判っていただけたかな・・と思っています。

 で、今回はさらにバックヴィンテージの2009年に遡ってのご案内になりました。


 実はこのワイン、2月9日にテイスティングしていまして、今までご案内しなかったのには訳が有ります。それは、


「現在の状態は2010年ほどは柔らかく無い・・」

と判断したから・・なんですね・・。官能さに見事な質の果実感を現していた2010年に比較すると、果実感がその時点では後退していましたので、

「ん?ジュヴレ1級?シャルムか?」

みたいなニュアンスでして、そこへ持って来て、まるで甘味もへったくれも無いものですから、鳩とかのジビエに良く合うなぁ・・みたいなニュアンスだったんですね。

 で、ここへ来て気温も上がり始め、今まで硬かったワインもようやくその殻を破り始めたので、

「・・そろそろ・・良いかな?」

と言うことでのご紹介です。


 また、筆頭グラン・クリュと勘違いするほどグレートな2010年並みのポテンシャルには届かず、良いところシャルム=シャンベルタンクラスのポテンシャルで、言わば、アペラシオン通りの1級クラスドンピシャ・・と言うところの仕上がりかと分析しています。

 まぁ、2010年はもっと高価でしたから・・価格は正直なのかもしれませんね。


 それでもかなりの出来で有ることはうかがえる素晴らしい官能さが有ります。果実感がやや後退していてドライですが、その分マリアージュは懐が深くなりますし、熟成と共に、

「・・お!・・ここまでのポテンシャルが有ったのか・・」

と再評価されるかもしれません。


 いずれにしましても、非常に優れた高貴さを持つ素晴らしいシャンボール1級です。是非ご検討いただきたいと思います。お勧めします!少量です。


 以下は凄い仕上がりだった2010年のラヴロットのレヴューです。
━━━━━
【凄い!まるでボンヌ=マール!・・紫なカシス、黒茶のドライなモカ!赤いチェリー!・・滅茶苦茶複雑で、しかもバランスが真ん丸です!】

 余りに素晴らしい・・これからはミスター・パーフェクトと呼びたいオルヴエ・バーンスタインの2010年、シャンボール1級レ・ラヴロットです。

 かのグラン・クリュ・ボンヌ=マール直下に有る1級レ・ラヴロットですが・・

「まるで飲み頃に近くなってきたボンヌ=マール!」

と言いたくなるような物凄いパフォーマンスです。


 シャンボールの南にある、あのミュジニーやレザムルーズのような、

「赤さや繊細さを前面に出したシャンボール」

では有りません。


 もっと「紫や茶、黒を丹念に織り込んだ赤」です。クラクラするような香りは実に太く、脳髄直撃弾です。ミュジニーのように軽やかに香る香水系のものでは無く、活火山の底からマグマのように湧き上がってくるようなパワフルさも有ります。

 非常にドライなのに旨みを持つエキス、酸の構成が旨みを多く引き出すかのようなものになっています。そしてピュア感が奥から少しずつ前進してきます。

 その上で、非常にバランスに優れています。今飲んでも実に旨いです・・このワイン、平気で30年以上持つでしょう!
 そして、ジュヴレ=シャンベルタンはツイツイ美味しくて・・グラスを重ねてしまいますが、このレ・ラヴロットはね・・何度もグラスを回し、香りを楽しみ、少量を口に含んで口中を回し・・長い時間を掛けて素晴らしい要素と向き合うことを要求されるような感じなんです。某大な要素を取り切るまで次のグラスを要求しない・・と言うか、ワインの大きさが飲み手のペースをリードするんですね・・異常に長いフィニッシュに酔いしれると思います。圧巻なボンヌ・・いや、レ・ラヴロットでした。

 飲み頃とは言わないが、飲んじゃっても目茶素晴らしいです!

 価格は2008年ものののご紹介時より上がってしまいましたが、これでも凄く頑張ってます!23000円上代ですから!・・是非ご検討くださいませ。


以下は2008年もののご紹介文です。
━━━━━
【ビオ?アンリ・ジャイエ?DRC?クラシック?】

  とにかく一度これを見ていただきましょう。日本の正規エージェントさんの価格表です。2011年ものの案内のコピーです。

ジュヴレシャンベルタン・ヴィラージュ 12000 円
ジュヴレシャンベルタンレ・プルミエ・クリュ・カズティエ 23000 円
ジュヴレシャンベルタンプルミエ・クリュ・レ・シャンポー 23000 円
シャンボールミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・ラヴロット23000 円
シャルムシャンベルタングラン・クリュ42000 円
クロヴージョ・グラン・クリュ42000 円
クロ・ド・ラ・ロッシュ・グラン・クリュ50000 円
ボンヌマールグラン・クリュ50000 円
マジシャンベルタングラン・クリュ56000 円
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズグラン・クリュ68000 円

 どうです?・・凄いでしょ・・

 そしたら、こちらも見ていただきましょうか・・・アドヴォケイトの2012年の評価です。2012年です。

Olivier Bernstein
Chambertin Clos de Beze Grand Cru 95-98
Chambertin Grand Cru 94-97
Mazis-Chambertin Grand Cru 94-96
Bonnes-Mares Grand Cru 94-96
Clos de la Roche Grand Cru 93-95
Clos de Vougeot Grand Cru 92-94
Charmes-Chambertin Grand Cru 91-93
Gevrey-Chambertin 1er CruLes Cazetiers92-95
Gevrey-Chambertin 1er CruLes Champeaux92-94
Chambolle-Musigny 1er CruLes Lavrottes91-93
Gevrey-Chambertin Villages 89-91
 どうです?・・スッゴイでしょ・・2007年から造り始めたとは思えないですよね?マスター・オブ・ワイン資格者とか、著名ワインライターさんたちを虜にしてしまったのが、オリヴィエ・バーンスタインさん・・なんです。
.
 でもな・・・ジュヴレで12000円は厳しいよな・・と思っていたら・・2008年、2009年を破格に分けてくれるとB*R社さんがおっしゃるので、コンディションも安心できるものですから、飛びついてしまった訳です。


 で、左の写真のように・・・損得考えずに開けてしまった訳ですね!・・・パチパチパチ!・・


 ある意味、ちょっと頭をバーンと・・・いや、バーンしたいん・・、ガーンとやられたような感じがしました。ジャイエのところでも少し勉強したようですが・・・まずは2008年ジュヴレを飲まれると良いかと思います。数が無いのでお一人様1本にて・・

 2009年ジュヴレは普通にメッチャ美味しいですが、これだけを飲むと勘違いするかもしれません。2008年を飲むとバーンスタインが良く判るはずです。

 2008年ジュヴレは、抜栓直後は、まるでシャンボールのようなやや硬いビオ系のブルゴーニュ生産者のワインに思えます。しかしながら、非常に美しく、マンモス綺麗な味わいなんですね。とことんまで美しい・・そしてそれが!

 コルクを戻して3日・・・これはビックリしますよ・・・。

「そうか~・・こうなるんだ~!」

と。

 香水のような凝縮したエキセントリックな香りがポンポン沸いてきます。味わいもチェリー、ベリーのリアルなもの!中域が美しく膨らんでとても美味しいです!

 抜栓直後にこうなると・・想像できると大当たり!です。2009年は最初から美味しいので・・・構造自体を把握できないと思います。ですが美味しい!


 で、このジュヴレ村名に関しましては、オリヴィエもレストランさん用に造っているようです。1級、特級だけでは高過ぎるんでしょうね。表を見たらビックリしちゃいますよね。


 で、ボンヌ=マール直下のシャンボール1級レ・ラヴロットですが、もうこれは・・・愛らしくて苺てんこ盛り、シャンボールの滑らかテクスチュアと香水的な香りの拡がりに・・ウットリです。とても美味しい!・・しかも、まだまだこれからですから、ポテンシャルの半分もリリースしていない状態でしょう!・・グロフィエさんのシャンボール1級の方がプライスは高いですが、それ以上のポテンシャルが有るかもしれません。


 造り的には、ビオ的な全房発酵系だと思います。そして・・ジャイエ的な低温漬け込みのニュアンスも、ほんの僅かに感じられます。樽の使い方、発酵温度などはDRC的かと。でもヴァン・ド・ガルド的な側面も有り・・クラシカル?

「オリヴィエ・バーンスタイン・・・一体、何者?」

 そんな思いをされるかもしれません。しかし、久し振りにnoisy も胸を熱くしました・・・グラン・クリュ5万円ではね・・皆さんも購入できないかもしれませんが、何とか交渉して行きたいと思います。

 実に面白い生産者です!ミクロ・ネゴス!そんな手が有ったかぁ~!・・ビックリでした。ご検討ください。一推し!ピノ好きにもう逃げる道は・・・無いでしょう!


■新米ソムリエ oisy の熱血テイスティングコメント(一応、調理師免許も持ってます・・)
Chambolle-Musigny 1er Cru Les Lavrottes 2008 Olivier Bernstein

 美味しいです。しかし、ポテンシャルが高くスケールが大きいのか、単に味わいが緩いのか判断が付かないのです。なんとも微妙なタイミングでテイスティングしてしまったのではないか?と思いたくなります。今現在の自分のテイスティング能力ではこの2つの見極めがつかないです。
 
 色はキレイに輝く赤、黒。シャンボールらしい淡い色合い。香りはスミレにやっぱり赤黒小果実、あとジュヴレ的土のニュアンスも少し。ただちょっと控えめ?と思ったのですが2日目はブワっとスミレ、ほのかに土が出てきました。単に温度の問題だったのかもしれません。
 まぁ香りは良いのですが、よく納得できないのが味わい。シャンボール的石灰エキスはもちろんあるんですがイメージとしてはタプタプ。満杯の桶に水を張って揺らしたような感じで柔らかです。そう、第一印象は柔らかいシャンボールだな、だったんですよ。
 タンニンが荒々しく、かっちりしていて閉じているのとは違うような…思いでした。

 全体エキス系でそれが開きかけているようにも取れるし、芯が無くてメリハリの無さなのかも、とも思うんですよね。シャンボールらしい透明感あるミネラルは豊富です。
 ただ、この文章を書いているのはテイスティングしてから一週間後くらいなのですが、前者のような気がしてきています。
う~む…まとまりがなく、すみません。