● 初の扱いになりますが、ロワールのシノンの造り手をご紹介します。フィネスさんのアイテムですが、実物は何と、
「富士醗酵工業株式会社」
の輸入者シールが張られた1996年もののシノン・ブランも少量有ります・・懐かしいですね。20年ものですよ。
そして、そのちょうど10年後の2006年ものも少量いただけましたので、20年ものと10年もののシノン・ブランを飲み比べることが出来る!・・と言う、非常にレアな体験者を募集するようなコラムになってしまいました。
そもそもフィネスさんは富士醗酵さんの在庫を引き継ぐ形で始まっていまして、前社の管理職であられた藤田さんが在庫を買い取られています。その内にこの1996年のシノン・ブランが有ったんですね。
noisy の担当のK君がたまたまそのワインを飲んで感動し、その話を聞いたnoisy が、
「ちょうだい!」
と言って始まったプロジェクトです(・・・なんのこっちゃ)。
勿論、そんな形で長い年月に渡り保存されてきたアイテムですから、かなりの個体差が有り、フィネスさんでの厳しい検査を経て出荷していただきました。なのでだいぶ減っちゃってます。
◆アラン・エ・ジェローム・ルノワール
ロワール川の支流であるヴィエンヌ川沿岸の町シノンから東に約7kmのところにある、ボーモン トン ヴェロン村に居を構えるこのドメーヌは、1900年頃現当主ジェロム ルノワール氏の曽祖父アドリアン氏が修道士が所有していた土地を入手し、その後祖父のギィ氏と父のアラン氏が畑を開墾して葡萄を植えたところから始まりました。現在は3.5haの畑を所有し、赤ワイン用のカベルネ フラン種、白ワイン用のシュナン ブラン種を育てており、葡萄の平均樹齢は65年になります。畑の土壌は石英を含んだ粘土石灰質で、除草剤などの化学合成品は使用せずに自然のままの葡萄栽培を行っています。収穫された葡萄は選別された後、開放桶に運ばれて自然酵母によって醗酵が始まり、櫂入れ、液循環などをしながら2~3週間掛けて糖がアルコールへと変化していきます。また、熟成には長い時間を必要とし、古樽で3年以上寝かせ、瓶詰めした後さらに約2年寝かせてから販売されます。

