● 近い将来はあの珠玉の
ヴォーヌ=ロマネ・クロ・パラントーを造る事になると思われるニコラ・ルジェですが、着々と成長しているようです。今回はアリゴテとオート=コート赤、白をご紹介します。中々に良い出来ですよ。赤は、今は飲めるにせよ少し若い感じがしますが、それでも血統の良さ、フィネスを持った味わいを感じさせてくれますし、アリゴテは、アリス・エ・オリヴィエのシャブリが美味しいと思ったことが有る方なら、より滑らかで暖かく丸みの有るバランスが良い酸を持っていますので、きっと気に入っていただけるでしょう。

いつか来るクロ・パラントーなどの相続の日に向けて、ルジェ家も世代交代への準備を着実に進めています。2人の息子がいますが、まずは長男「ニコラ・ルジェ」のファーストヴィンテージ、アリゴテ2005が初リリースされました。
父エマニュエル・ルジェと、メオ・カミュゼのジャン・ニコラ・メオ両者の下で修行した彼は、弱冠22歳にして既に職人の風格が漂っています。「父によると、大叔父さん(アンリ・ジャイエ)は「ピノノワールの命は香りにあり、決して凝縮させてはならない」と、亡くなる直前まで言い続けていたそうです。僕も、香りを大切に醸造し、濃さとは無縁の繊細でエレガントなワインを造っていきたい」。
2007年ヴィンテージからブルゴーニュ・ルージュとコード・ド・ニュイ・ヴィラージュが、2010年ヴィンテージからオート・コート・ド・ニュイの赤白が、2011年ヴィンテージからショレー・レ・ボーヌがラインナップに加わりましたが、まずは低位アペラシオンで十分に経験を積むという、職人親子らしい地に足の着いたスタートです。
縁あって日本には私たちがご案内できるはこびとなりました。
長い目で、熱く見守ってゆきます。
所在村 Flagey-Eche'zeaux
醸造家 Nicolas Rouget
所有畑面積 1.01ha
ドメ ーヌ継承年 2005年
栽培における特記事項 リュット・レゾネ
醸造における特記事項 エマニュエル・ルジェの醸造所にて醸造
販売先 輸出90%(イギリス、EU各国、日本)、フランス国内10%(ワインショップ、レストラン)
掲載実績のある海外メディア 生産量が少なく一切出展しない。