● 新規のドメーヌさんをご紹介させていただきます。輸入はヴィヴィットさん、ドメーヌはヴェズレです。名前は・・
「ドメーヌ・ラ・ミュティヌ」
余りに瑞々しく、ミネラリティとエキスがバッチリ融合した美しいワインで、なんとあのムルソーの「ドメーヌ・ルーロ」でも修行されたそうで、それを今さっきテクニカルで確認して、椅子からずり落ちるところでした!・・ぜひコラムをご笑読ください。・・と言ってもルーロを知らないと意味不明になってしまいますが、要は・・
「とんでもなくお薦め!」
と言う意味です。
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■ヴェズレに誕生したナチュラル・ドメーヌ ラ・ミュティヌ!
◇北ブルゴーニュに吹く新しい風
地球温暖化の影響で、これまで比較的マイナーだった北の産地に注目が集まっています。ブルゴーニュであれば、グラン・オーセロワ、中でもヴェズレです。この地のパイオニアと言えば、ドメーヌ・ド・ラ・カデットですが、それに続く新しいドメーヌはなかなか現れませんでした。しかし、そのヴェズレにもやっと新しいナチュールのドメーヌが誕生しました。2022 年1 月にジャン・ポ-ル・パンドによって設立されたドメーヌ、“ラ・ミュティヌ”です。
◇ルーロやカデットで研鑽して独立
20代の頃のレストラン勤めでワインに魅了されたジャン・ポ-ルは、その後、アンリ・ミラン、シャトー・レ・カルム・オー・ブリオン、シャトー・ジスクール、ムルソーのルーロ、そしてヴェズレのドメーヌ・ド・ラ・カデットなどで働いてきました。南仏出身ですが、ブルゴーニュワインが大好きで、ヴェズレ地区に移住。畑を取得して自身のドメーヌを興しました。
初ヴィンテージは2022 年。昨年末のリリースと同時にヨーロッパで人気が爆発しました。弊社は2024 年の6 月にドメーヌを訪問し、その最後の割り当てを確保することができました。
■ドメーヌの概要
地球温暖化の影響で、これまで比較的マイナーだった北の産地に注目が集まっています。ブルゴーニュであれば、グラン・オーセロワ、中でもヴェズレです。この地のパイオニアと言えば、ドメーヌ・ド・ラ・カデットですが、カデットに続く新しいドメーヌはなかなか現れてきませんでした。しかし、そのヴェズレにもやっと新しいナチュールのドメーヌが誕生しました。2022 年1 月にヴェズレの近郊Island イスランのコミューンにJean-Paul Pando ジャン・ポ-ル・パンドによって設立されたドメーヌ、La Mutine ラ・ミュティヌです。
1987 年生まれのパンドは、プロヴァンスの出身。学業を修めた後、レストランで働いていて、そこでワインの魅力に取りつかれました。その後、プロヴァンスのドメーヌ・アンリ・ミラン、ボルドーのシャトー・レ・カルム・オー・ブリオン、シャトー・ジスクール、ムルソーのルーロ、同じヴェウズレのドメーヌ・ド・ラ・カデットで働き、グラン・ヴァンからナチュールまで、多種多様なワイン造りを学びました。
そんなジャン・ポ-ルはブルゴーニュワインが大好きでヴェズレ地区に移住。畑を取得して自身のドメーヌを興したのです。初ヴィンテージは2022 年。2023 年末のリリースと同時にヨーロッパで人気が爆発しました。弊社は2024 年の6 月にドメーヌを訪問し、2022 ヴィンテージの最後のアロケーションを確保しました。現在のドメーヌの栽培面積は2.5ha で、ピノ・ノワール(1.2ha)、シャルドネ(0.8ha)、ムロン・ド・ブルゴーニュ(0.4ha)の3 品種を栽培しています。

シャン・カデのリューディのシャルドネの区画と、ムロン・ド・ブルゴーニュの区画が自社所有の畑で、その他の区画は借りている畑です。地質は粘土石灰質。栽培はビオロジックで、ルーロで学んだビオディナミの手法も導入しています。
醸造に関しては、オーセンティックでありながら、可能な限りシンプルで介入の少ないナチュラルな醸造を目指しています。ブドウは完熟を待って手摘みで収穫され、その場で厳格に選果されて、小さな籠で醸造所に運ばれます。発酵は野生酵母で自発的に行われます。もちろん醸造添加物は使わず、無清澄・無濾過で瓶詰めされます。亜硫酸に関しては、ボトリング後のネガティブな反応を避けるために、瓶詰め時に限り必要最小限のみ添加しています。現在のドメーヌの総生産量は約8800 本。そのうちの半分がピノ・ノワールです。
ドメーヌ名の『La Mutine ラ・ミュティヌ』とは、フランス語で「反逆者」という意味です。訪問の際に、
「なぜこの名前をつけたの?」
と聞いたところ、
「僕の家は妻と2 人の娘がいて、家庭の中で男は僕一人。女性達に囲まれているんだよ。だから、この名前をつけたのさ。」
と、なんとも意味深な返事が返ってきました。家庭の中の反逆者(笑)だということでしょうか?あえてツッコミの質問はしませんでした。