
まぁ・・何とでも言える訳ですよ。勝手に有ること無いこと・・想像だけで文字は書けるものですから。
だから飲んでもいないのに飲んだとか・・会ってもいないのに会ったことがあるだとか・・。
文字だけだと余りに信頼性に欠けるかな?・・と思ってグラスの写真を撮り始めてもはや・・何年?か判らないほどに、サーバーには写真がごちゃまんと乗っかっています。
でもこのワイン、3本しか無かったので、普通は飲めないんですが・・初めて扱わせていただくドメーヌさんなので、
「・・無理にも飲まないと・・なぁ・・せっかく分けていただいたし・・」
と、ホント無理やりに開けてしまった訳です。・・で、その証拠がこの2枚の写真と言う訳ですね。
「素敵なエチケットだな・・」
と思いながら、グラスに優しく注ぎますと・・
「・・ありゃ?・・ルーロがいる・・」
そう思ったのはホントのことです。嘘じゃないですよ・・ホントです。信じてください・・
瑞々しくも端正で・・繊細さを目に見えない薄絹で包んだようなドメーヌ・ルーロのブルゴーニュ・シャルドネ・・。

そんなニュアンスを受け取った訳です。
ある意味、このコラムを書き始める直前に初めて、テクニカルやインポーターさんの資料に目を通すので、
「・・あっ・・」
と・・。
人間の嗅覚の記憶と言うのは相当高いと思っていまして・・いや、それは noisy 個人のことでは無く、人間として・・ですね。何か懐かしい匂いを嗅ぐと、何故かその匂いがした時の昔の記憶やそのシュチュエーションが画像や映像で思い出す・・なんてことは、どなたにも思い当る節が有ると思うんですね。
音楽もそう・・音と言うか・・昔好きだった曲が流れて来た時に、いきなり思い出すことって・・あるじゃないですか。曲名も忘れてしまっていたとしても、その頃に有ったこととかをまるで目の前に再現されてしまう・・みたいな・・。
なので、例えばワイン会などでワイン当てなどをしたりすると思うんですが、要素をひとつひとつ取りながら・・あ~だこ~だと推理するのも有り、ほぼ直観で、
「ん、ムルソー!」
だと思ったのに、あれこれ悩むうちに全く方向が違ってしまったり・・するんじゃないかと思うんですが、画像や映像などが香りから浮かんできたら、結構にそれが「当たり」だったりするんじゃないかと思っています。
ファーストノーズはもう・・ルーロに近いです。結構に自然派してます。そしてめちゃ端正で繊細、美しいです。やや縦長の・・例えば魚肉ソーセージみたいなパレットで、その形を崩さずにいつまでも美しさを感じさせてくれるシャルドネ・・がルーロです。
かなり似ていますが、こちらはやはりカデットですからフリンティーです。ルーロのような・・大理石風なミネラリティを魚肉ソーセージ風の形に整形したようなパレットではなく、もっとふっくらとした小判型・・それを立体にしたようなパレットです。
優雅さ・・と言うか、ゆったりと時間が流れる感覚になります・・が、このジャン・ポール・バンドさん・・
「そんなところまでドメーヌ・ルーロで学んだのでしょうか?」
と・・尋ねたくなってしまいました。これ、めちゃくちゃ旨いです!
さらにルーロとちょっと違う部分もありますが、総体的には・・ルーロのような瑞々しさに満ちていて、上出来も上出来、素晴らしいと思いました。ぜひ飲んでみてください!・・余りに無いのでお一人様1本限定でお願いいたします。