● シルヴァン・パタイユ2022年とバックヴィンテージ2021年のご案内です。今回の入荷分はラシーヌさんからでは無く、大榮産業さんからです。ローラン・パタイユが欲しくてオーダーさせていただいたら、付録のようにいただけた分です。

このインポーターさんとはまったくお付き合いが無く、今回が初めてですので・・ローラン・パタイユ2022年は入荷分を全アイテム、シルヴァン・パタイユは本当に簡単に数えられるほどしか入っていないので、2022年のA.C.ブル・ルージュと、バックヴィンテージで同時に入荷したそうですが2021年のマルサネ・ルージュをテイスティングさせていただき、コンディションやインポーターさんの癖・・みたいなものを嗅ぎ取っています。(詳細は秘伝のタレです。)
コンディションには問題は無く、しかも2021年のマルサネ・ルージュはラシーヌさんものを昨年テイスティングしていますから、非常に・・ある意味とても勉強になりました。
2022年のシルヴァン・パタイユですが、以前はラシーヌさん(その前はなんとオルヴォーさんでした)も持て余すほどに売れなかったシルヴァン・パタイユとは思えないほどに引きが強いそうで、大榮産業さんには、
「ローラン・パタイユは少量お渡し可能ですがシルヴァン・パタイユは不可能ですのでご了承ください。」
と言われていたんですね。なので、シルヴァン・パタイユ2022は諦めていた訳ですが、結果的には少量だけいただけたと言うことです。
Noisy wineも一時は年間40ケース程はシルヴァン・パタイユを販売していたと思いますが、いつの間にやら年間2~3ケースになってしまいまして・・何故かいつも貧乏くじを引くことになってしまっている現状は何とかしたいと思っているんですが、まぁ・・きっと無理でしょう・・(^^
と言うことで、余りリキは入りませんで申し訳ないのですが、とりあえず2022年のシルヴァン・パタイユのご案内です。どうぞよろしくお願いします。
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久しぶりのシルヴァン・パタイユ、2021年もののご案内です。(ランセストラルだけ2020年も有ります。)
2020年もののシルヴァン・パタイユはしつこく「どうなった?」と尋ねていたのにしっかりハブられてしまいましたので入荷は無く、テイスティングさえ途切れてしまいましたが、限定キュヴェで数も少ないとは言え、赤白とも飲んでみましたら・・
「あら・・」
と。
2019年ものまでの、基本・・ピュアでミネラリティのコーティング有り・・のようなシルヴァン・パタイユは、どうやら卒業したんじゃないか?と感じました。
村名のマルサネはメディア評価で93ポイントまで有り、そのポテンシャルを正当に評価している思いますが・・いや、確かにそうなんですが・・
「スタイルがギルベール・ジレ風に?」
と・・ちょっと表情に多層感が出て来まして、まぁ・・
「今頃2021年を持って来ている(2022年はリリース済のはず)」
「各キュヴェで仕込み方が違う」
と言うのを差し引いても、どこかシルヴァン・パタイユ自身の考え方、そしてやり方に変化が出た・・エポックな2021年ものになったか?・・と感じています。
因みに似ている部分が有ると思ったのは赤のマルサネで、アリゴテはそれなりに遠い姿です。しかし、アリゴテの出来も半端無いので、
「半端無い同士で、自分の頭の中で比較」
してみますと・・幾つかの共通点も見当たると言う・・そんな感覚でした。
ちょっと目の覚めるテイスティングでした。もちろんですが、飲めなかった区画名付きやランセストラルも非常に高い評価をメディアからいただいているようですので、ぜひお試しいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
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ようやくシルヴァン・パタイユの2019年ものの2回目が入荷です。お待ちいただいていた方も多かったと思いますが、すでにもう一社の輸入元は昨年の夏ごろに輸入済みと言うことで、そこからさらに半年も経過しています。
その間に為替は悲惨なことになってしまっていますし、到着したと言うので話しを聞くと、もうお話しにならないような量の割り当てにしかならないとのこと。全部合わせても30本無い・・と言うことで、すみません・・これではまったくお手上げ、何も出来ません。
と言うことで、ほぼ店頭に並べるだけになってしまいました。お詫び申し上げます。
・・と書いていたんですが、何とか1本...飲みました。流石シルヴァン!・・と言える見事なワインでした。
まぁ、誰もこんなことは言わないと思いますが、良質な葡萄を得た2019年、シルヴァンのワインは相当に変化しました。「ラ・モンターニュ」を飲ませていただきましたので、ご興味のある方はぜひコラムをご覧くださいませ。その他のアイテムはとてもじゃないが少な過ぎて飲めませんでした。
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グレートイヤー間違い無しの2019年、プロフェッサー・シルヴァンのワインがどんなポテンシャルで仕上がってくるかと固唾をのんで待っていました。2019年もののシルヴァン・パタイユは、どうやら・・
「2回に分けての入荷」
になったようで、今回は、「アリゴテ」「シャルドネ・メシャロ」「ブルゴーニュ・ルージュ」「マルサネ」の4アイテムのみです。
「その他のはいつ来るの?」
と担当さんに聞くと、
「・・いや、まだ樽の中でボトル詰めしてないって言うんですよね・・」
と返されたので、
「・・んな訳あるかい!・・もう収穫から2年以上経過してるんだから・・」
と言っておきました。醸造は1カ月も経てば終了しますから、長期熟成するにしたってボトルに詰めないとアヴァンギャルドな味わいになってしまいます。
で、今回も・・余り数は確保できませんでしたが、全てのキュヴェをしっかりテイスティングさせていただきました。(ホント、中々儲けさせてくれないので・・と言うか、出費が多くて利益が少ないです。)
そうしましたら・・
「2018年までのパタイユはもう忘れてください!」
と言いたくなるほど、このベースラインの4アイテム、滅茶苦茶美味しいです!
とにかく・・テクスチュアも冷ややかです。それにワインが冷えていてもちゃんと香るし味わいも表情も深い・・。冷旨系の酸のバランスが凄いんですね。10度位で飲み始めても大丈夫なんじゃないでしょうか・・。Noisy wine のセラーが13度、そこから気温0~5度程度の外に出て、車で自宅まで・・なので12度位にはなっていたと思います。その状態でも、ドライで豊かで複雑な表情をしっかり確認できました。
アリゴテの超複雑にして繊細な味わいには驚かされましたし、メシャロの超フリンティ―な味わいにもビックリ!コスパが最高なブルゴーニュ・ルージュに、
「もう・・これで良いんじゃない?」
と言いたくなるような素晴らしい「A.C.マルサネ」にも脱帽です。
2019年のシルヴァン・パタイユ、お待ちの方も多いと思いますが、2018年もののように数は多く有りません。是非お早めにご検討くださいませ。
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2018年のシルヴァン・パタイユが到着です。素晴らしい2017年もの・・早くから美味しかったですし、2016年以前のワインのポテンシャルも凌いでいました。
2018年ものですが、ラシーヌさんの入荷が2回に分かれるようでして、いつもよりとても少ないです。バラ入荷のアイテムも結構有ります。まぁ・・ランセストラルでさえバラ買いしたことなど無いんですが、文句を言っても始まらないので・・。
シルヴァン・パタイユの2018年赤は、素晴らしかった2017年をさらに凌ぐ「密度の高い味わい」と「マンモス級のミネラリティ」で圧巻です。
例を挙げますと、例えば2017年のマルサネ村名赤は、他店様はどうか判りませんが、入荷直後から滑らかでちょうど良いバランス、見事な出来でしたので・・異常なほど販売させていただきました。
ですが、2018年ものは・・もうポテンシャルが確実に「ランセストラル寄り」に近付いておりまして、複雑性も高く素晴らしい味わいです。

そしてそのトップ・キュヴェ、ランセストラルですが・・
「圧巻!」
です。ほぼ・・ボンヌ=マールに匹敵すると思います。抜栓して、グラスにノーズを寄せただけで・・
「うぉっ!」
っと・・変な声が出ちゃうと思います。
その他クロ・デュ・ロワもロンジュロワも・・例年に以上の仕上がりを確認しています。確実に密度とミネラリティが上で、アルコール分も13~13.5%と必要以上に強くならず、長い寿命を持っています。
もう、「マルサネとは思えない・・」は止めましょう。存在感のある凄いワインたちでした。
一方、白ですが、こちらはビオ系の雰囲気が出て来ました。今まではさほどビオを意識しないで飲めたと思うんですが、
「So2を出来る限り使用しないで造ることが可能だった2018年!」
と言うことなのか、醸造時に使用する量が極端に少ないか、ゼロだと思われます。

左の写真は「ブルゴーニュ・シャルドネ・ロゼ」ですが(ロゼと書いて有っても白です)、僅かに色落ちした上で、やや黄色の強い色合いをしているのが判るかと思います。
なので、ナチュラル感が増し、美しいバランスの多めの酸を持っていますので、果実のリアル度も急激に増しています。樽の関与も伺わせず、余分な化粧も全く無い・・その上で、とても自然な味わいなんですね。
さらにその上で、決して「アヴァンギャルドな味わい」にはなっておらず・・
「これからのブルゴーニュワインの指標となって行くに違い無い、見事な味わい!」
になっています。
とても良い出来になったと思います。これはやっぱり飲まないと!・・圧巻のランセストラルも滅茶空茶良いですが、中間クラスのマルサネでも、相当にランセストラルに寄った「集中した味わい」を見せてくれます。是非ご検討くださいませ。
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シルヴァン・パタイユの2017年が到着しました。いや~・・素晴らしい出来です!・・今までで最高の出来は間違い無いでしょう!
・・しかも、今までは入荷が無かった「アリゴテ」が入って来ました!・・これはコラムを是非ご覧ください。きっと飲みたくなってしまうはずです。
それに、シルヴァンが祖父から受け継いだ初めての、そして唯一の畑、「ラ・モンターニュ」も初めて入荷しました!・・これがまた泣ける味わいです。非常に深いものが伝わって来ます。
そして、トップ・キュヴェのランセストラルは今回まだ入って来ておらず、これだけ後になるようです。
さらには、何故かプライスが「かなり下がってます」。有難いことですね。しかも、
「今までで最高の出来!」
はnoisy が保証します。健全なのに見事な「ヴァン・ナチュール」ですよ。ヴァン・ナチュールを意識しようとしなければ、普通のブルゴーニュワインです。
でももし意識したら・・
「・・これは相当に凄い出来だ!」
と言うことが伝わって来るでしょう。
熟度が高く、まろやかで、しかし酸はちゃんと有って、マルサネと言うアペラシオンをしっかり意識し、しかも各クリマ毎に異なるフレーヴァーや表情に心が躍ると思います。
もし迷われたら・・もしくは、今までシルヴァン・パタイユのワインに触れたことが無いとしたら、
「村名のマルサネ・ルージュで充分!」
感動していただけると確信しています。