ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

シルヴァン・パタイユ

フランス Domaine Sylvain Pataille ブルゴーニュ
● シルヴァン・パタイユ2022年とバックヴィンテージ2021年のご案内です。今回の入荷分はラシーヌさんからでは無く、大榮産業さんからです。ローラン・パタイユが欲しくてオーダーさせていただいたら、付録のようにいただけた分です。

 このインポーターさんとはまったくお付き合いが無く、今回が初めてですので・・ローラン・パタイユ2022年は入荷分を全アイテム、シルヴァン・パタイユは本当に簡単に数えられるほどしか入っていないので、2022年のA.C.ブル・ルージュと、バックヴィンテージで同時に入荷したそうですが2021年のマルサネ・ルージュをテイスティングさせていただき、コンディションやインポーターさんの癖・・みたいなものを嗅ぎ取っています。(詳細は秘伝のタレです。)

 コンディションには問題は無く、しかも2021年のマルサネ・ルージュはラシーヌさんものを昨年テイスティングしていますから、非常に・・ある意味とても勉強になりました。

 2022年のシルヴァン・パタイユですが、以前はラシーヌさん(その前はなんとオルヴォーさんでした)も持て余すほどに売れなかったシルヴァン・パタイユとは思えないほどに引きが強いそうで、大榮産業さんには、

「ローラン・パタイユは少量お渡し可能ですがシルヴァン・パタイユは不可能ですのでご了承ください。」

と言われていたんですね。なので、シルヴァン・パタイユ2022は諦めていた訳ですが、結果的には少量だけいただけたと言うことです。

 Noisy wineも一時は年間40ケース程はシルヴァン・パタイユを販売していたと思いますが、いつの間にやら年間2~3ケースになってしまいまして・・何故かいつも貧乏くじを引くことになってしまっている現状は何とかしたいと思っているんですが、まぁ・・きっと無理でしょう・・(^^

 と言うことで、余りリキは入りませんで申し訳ないのですが、とりあえず2022年のシルヴァン・パタイユのご案内です。どうぞよろしくお願いします。

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 久しぶりのシルヴァン・パタイユ、2021年もののご案内です。(ランセストラルだけ2020年も有ります。)

 2020年もののシルヴァン・パタイユはしつこく「どうなった?」と尋ねていたのにしっかりハブられてしまいましたので入荷は無く、テイスティングさえ途切れてしまいましたが、限定キュヴェで数も少ないとは言え、赤白とも飲んでみましたら・・

「あら・・」

と。

 2019年ものまでの、基本・・ピュアでミネラリティのコーティング有り・・のようなシルヴァン・パタイユは、どうやら卒業したんじゃないか?と感じました。

 村名のマルサネはメディア評価で93ポイントまで有り、そのポテンシャルを正当に評価している思いますが・・いや、確かにそうなんですが・・

「スタイルがギルベール・ジレ風に?」

と・・ちょっと表情に多層感が出て来まして、まぁ・・

「今頃2021年を持って来ている(2022年はリリース済のはず)」
「各キュヴェで仕込み方が違う」

と言うのを差し引いても、どこかシルヴァン・パタイユ自身の考え方、そしてやり方に変化が出た・・エポックな2021年ものになったか?・・と感じています。

 因みに似ている部分が有ると思ったのは赤のマルサネで、アリゴテはそれなりに遠い姿です。しかし、アリゴテの出来も半端無いので、

「半端無い同士で、自分の頭の中で比較」

してみますと・・幾つかの共通点も見当たると言う・・そんな感覚でした。

 ちょっと目の覚めるテイスティングでした。もちろんですが、飲めなかった区画名付きやランセストラルも非常に高い評価をメディアからいただいているようですので、ぜひお試しいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。


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 ようやくシルヴァン・パタイユの2019年ものの2回目が入荷です。お待ちいただいていた方も多かったと思いますが、すでにもう一社の輸入元は昨年の夏ごろに輸入済みと言うことで、そこからさらに半年も経過しています。

 その間に為替は悲惨なことになってしまっていますし、到着したと言うので話しを聞くと、もうお話しにならないような量の割り当てにしかならないとのこと。全部合わせても30本無い・・と言うことで、すみません・・これではまったくお手上げ、何も出来ません。

 と言うことで、ほぼ店頭に並べるだけになってしまいました。お詫び申し上げます。


 ・・と書いていたんですが、何とか1本...飲みました。流石シルヴァン!・・と言える見事なワインでした。

 まぁ、誰もこんなことは言わないと思いますが、良質な葡萄を得た2019年、シルヴァンのワインは相当に変化しました。「ラ・モンターニュ」を飲ませていただきましたので、ご興味のある方はぜひコラムをご覧くださいませ。その他のアイテムはとてもじゃないが少な過ぎて飲めませんでした。


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 グレートイヤー間違い無しの2019年、プロフェッサー・シルヴァンのワインがどんなポテンシャルで仕上がってくるかと固唾をのんで待っていました。2019年もののシルヴァン・パタイユは、どうやら・・

「2回に分けての入荷」

になったようで、今回は、「アリゴテ」「シャルドネ・メシャロ」「ブルゴーニュ・ルージュ」「マルサネ」の4アイテムのみです。

「その他のはいつ来るの?」

と担当さんに聞くと、

「・・いや、まだ樽の中でボトル詰めしてないって言うんですよね・・」

と返されたので、

「・・んな訳あるかい!・・もう収穫から2年以上経過してるんだから・・」

と言っておきました。醸造は1カ月も経てば終了しますから、長期熟成するにしたってボトルに詰めないとアヴァンギャルドな味わいになってしまいます。


 で、今回も・・余り数は確保できませんでしたが、全てのキュヴェをしっかりテイスティングさせていただきました。(ホント、中々儲けさせてくれないので・・と言うか、出費が多くて利益が少ないです。)

 そうしましたら・・

「2018年までのパタイユはもう忘れてください!」

と言いたくなるほど、このベースラインの4アイテム、滅茶苦茶美味しいです!


 とにかく・・テクスチュアも冷ややかです。それにワインが冷えていてもちゃんと香るし味わいも表情も深い・・。冷旨系の酸のバランスが凄いんですね。10度位で飲み始めても大丈夫なんじゃないでしょうか・・。Noisy wine のセラーが13度、そこから気温0~5度程度の外に出て、車で自宅まで・・なので12度位にはなっていたと思います。その状態でも、ドライで豊かで複雑な表情をしっかり確認できました。

 アリゴテの超複雑にして繊細な味わいには驚かされましたし、メシャロの超フリンティ―な味わいにもビックリ!コスパが最高なブルゴーニュ・ルージュに、

「もう・・これで良いんじゃない?」

と言いたくなるような素晴らしい「A.C.マルサネ」にも脱帽です。


 2019年のシルヴァン・パタイユ、お待ちの方も多いと思いますが、2018年もののように数は多く有りません。是非お早めにご検討くださいませ。


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 2018年のシルヴァン・パタイユが到着です。素晴らしい2017年もの・・早くから美味しかったですし、2016年以前のワインのポテンシャルも凌いでいました。

 2018年ものですが、ラシーヌさんの入荷が2回に分かれるようでして、いつもよりとても少ないです。バラ入荷のアイテムも結構有ります。まぁ・・ランセストラルでさえバラ買いしたことなど無いんですが、文句を言っても始まらないので・・。

 シルヴァン・パタイユの2018年赤は、素晴らしかった2017年をさらに凌ぐ「密度の高い味わい」と「マンモス級のミネラリティ」で圧巻です。

 例を挙げますと、例えば2017年のマルサネ村名赤は、他店様はどうか判りませんが、入荷直後から滑らかでちょうど良いバランス、見事な出来でしたので・・異常なほど販売させていただきました。

 ですが、2018年ものは・・もうポテンシャルが確実に「ランセストラル寄り」に近付いておりまして、複雑性も高く素晴らしい味わいです。

 そしてそのトップ・キュヴェ、ランセストラルですが・・

「圧巻!」

です。ほぼ・・ボンヌ=マールに匹敵すると思います。抜栓して、グラスにノーズを寄せただけで・・

「うぉっ!」

っと・・変な声が出ちゃうと思います。

 その他クロ・デュ・ロワもロンジュロワも・・例年に以上の仕上がりを確認しています。確実に密度とミネラリティが上で、アルコール分も13~13.5%と必要以上に強くならず、長い寿命を持っています。

 もう、「マルサネとは思えない・・」は止めましょう。存在感のある凄いワインたちでした。


 一方、白ですが、こちらはビオ系の雰囲気が出て来ました。今まではさほどビオを意識しないで飲めたと思うんですが、

「So2を出来る限り使用しないで造ることが可能だった2018年!」

と言うことなのか、醸造時に使用する量が極端に少ないか、ゼロだと思われます。

 左の写真は「ブルゴーニュ・シャルドネ・ロゼ」ですが(ロゼと書いて有っても白です)、僅かに色落ちした上で、やや黄色の強い色合いをしているのが判るかと思います。

 なので、ナチュラル感が増し、美しいバランスの多めの酸を持っていますので、果実のリアル度も急激に増しています。樽の関与も伺わせず、余分な化粧も全く無い・・その上で、とても自然な味わいなんですね。


 さらにその上で、決して「アヴァンギャルドな味わい」にはなっておらず・・

「これからのブルゴーニュワインの指標となって行くに違い無い、見事な味わい!」

になっています。


 とても良い出来になったと思います。これはやっぱり飲まないと!・・圧巻のランセストラルも滅茶空茶良いですが、中間クラスのマルサネでも、相当にランセストラルに寄った「集中した味わい」を見せてくれます。是非ご検討くださいませ。


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シルヴァン・パタイユの2017年が到着しました。いや~・・素晴らしい出来です!・・今までで最高の出来は間違い無いでしょう!

 ・・しかも、今までは入荷が無かった「アリゴテ」が入って来ました!・・これはコラムを是非ご覧ください。きっと飲みたくなってしまうはずです。

 それに、シルヴァンが祖父から受け継いだ初めての、そして唯一の畑、「ラ・モンターニュ」も初めて入荷しました!・・これがまた泣ける味わいです。非常に深いものが伝わって来ます。

 そして、トップ・キュヴェのランセストラルは今回まだ入って来ておらず、これだけ後になるようです。

 さらには、何故かプライスが「かなり下がってます」。有難いことですね。しかも、

「今までで最高の出来!」

はnoisy が保証します。健全なのに見事な「ヴァン・ナチュール」ですよ。ヴァン・ナチュールを意識しようとしなければ、普通のブルゴーニュワインです。

 でももし意識したら・・

「・・これは相当に凄い出来だ!」

と言うことが伝わって来るでしょう。


 熟度が高く、まろやかで、しかし酸はちゃんと有って、マルサネと言うアペラシオンをしっかり意識し、しかも各クリマ毎に異なるフレーヴァーや表情に心が躍ると思います。

 もし迷われたら・・もしくは、今までシルヴァン・パタイユのワインに触れたことが無いとしたら、

「村名のマルサネ・ルージュで充分!」

感動していただけると確信しています。


2022 Marsannay Blanc Chardonnay
マルサネ・ブラン・シャルドネ【大榮産業】

19539
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■メディア情報
 今飲んで 90+ ポテンシャル 91+ 飲み頃予想 今~2048 リアルワインガイド第89号
■テクニカル
面積:0.17ヘクタール(0.42エーカー)
品種:シャルドネ、シャルドネ・ロゼ
樹齢:1949年、1951年、1989年、2009年、2012年
テロワール:ブランジェとクロ・デュ・ロワを含む5つの異なるマルサネ畑のブレンド
ブドウ栽培:オーガニック認証
醸造:垂直圧搾機で圧搾、常温酵母発酵、樽熟成(主に使用)、瓶詰め時に少量のSO2添加。
■エージェント情報
 複数区画のブレンド。ラレイの区画が一番特徴があり良質。オーク樽熟成に見合う豊かな果実の凝縮感。複雑さと深み。長く風味豊かな余韻。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥11,200 (外税) 
【入荷僅少につき飲めておりません。以前のレヴューでよろしくお願いいたします。リアルワインガイド第89号はポテンシャル91+ です。】

 以下は2017年の「マルサネ・ブラン・シャルドネ」名のレヴューです。
-----
【これも素晴らしいです!「シャルドネ・ロゼ」と言う、完熟時にピンクに染まるシャルドネです!旨味の乗った見事な味わい!】

 見事なアリゴテで驚いていたら、単なる「マルサネ・ブラン(シャルドネ)」のポテンシャルの高さに再び驚かされてしまいました。少なくとも2017年もののシルヴァン・パタイユの白は最高の出来だと確信した瞬間です。

 このシャルドネ・ロゼなるシャルドネの仲間の品種は、完熟するとピンクになるそうです・・見てみたいですよね~・・。

 言われてみれば、シャルドネを飲んでいると、時折、「黒い果皮由来の表情」に出会うことが有ります。

「もしかして、それもそのDNA を持っているのかな?・・まぁ、シャルドネはピノ・ノワールの子孫だし・・」

などとも考えつつ・・ですね・・。まぁ、このワインも少し「ピンキー」なニュアンスを感じなくはありませんし、何より、

「この旨味」

こそは、そのピンキーな遺伝子のなせる業か・・それともテロワール( > 土壌 )由来か?・・などとも考えてしまいます。


 通常のシャルドネ同様、中域にボリューム感の在る充実した味わいです。しかし、高域の表情には、確かに別の個性も感じます。色合いは、ものの見事に、「薄緑」・・ですよね?・・こちらは綺麗な写真が撮れたかと思いますが、酸のレベルもしっかり有りつつ、その酸の一種で有る「旨味」もしっかりしていて、完全にエキス化した液体が、スピード早く、ふんわりと、しとやかに果実、ミネラリティ由来の表情を放出してくれます。

 超高域の繊細な表情と、低域の重しに乗っかった中域のボリューム・・今飲んで滅茶美味しく、この先の変化も非常に楽しみです。何より、

「シャルドネ・ロゼが完熟した時に見せるピンキーな色合いが熟成で何を物語るか?」

ですよね?

 2017年は凄い出来ですので、これは非常に楽しみなシャルドネ・ロゼでは無いでしょうか。是非飲んでみてください。超お勧めです!



 以下は2013年のこのワインのレヴューです。
━━━━━
 マルサネ・シャルドネですが、熟すと「ロゼ色になる」と言いつつも、そんな色のニュアンスは無いですね。まぁ、白葡萄の場合は先に圧搾して果皮を除いてしまうはずなので、わずかなロゼ色はワインに移らない・・と言うことなんでしょう。

 非常に精緻で透明度の高い、やや薄いゴールドの色調です。香りの上がりはブルゴーニュに比べると一歩出遅れるもののとてもピュアです。

 おそらくこちらは早い段階でSo2を少し使ったのかな?・・と思います。テクスチュアもわずかにカッチリしていてタイトな締まりのあるものが感じられます。

 ポテンシャルを取るとするなら、ACブルゴーニュが少し単純に思えてしまうほど・・単にマルサネ・ブランとしたくないほど・・高いものが有ります。

 熟成能力もかなり有って、ムルソー・・・とまでは言えないまでも、かなりの分厚い石灰系ミネラリティを持っていますので、15年はへっちゃら!・・で持ってしまうでしょう。

 そして、完熟した時には、So2を使っているとは言え、おそらく微量でしょうから、

「どっか~ん!」

と、花園の花たちが一斉に咲き始めたような・・感じになるんじゃないかと思います。

 余韻も非常に長く、時間が経過すると、ややカッチリしていた部分がわずかにネットリとした舌触りに変化して来ますので、その部分からの口中に拡がる香りが素晴らしいです。

 とてもナチュラルなACブルとピュアなマルサネ・シャルドネ・・とご紹介しておきましょう!お奨めします。是非飲んでみてください!


2022 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ【大榮産業】

19541
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■メディア情報
◇2022年もの
 89+~90 Points Estimated drinking time Now~2045 Real Wine Guide No.89
 89 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
■テクニカル
面積:1.07ヘクタール(2.64エーカー)
品種:ピノ・ノワール
樹齢:1956年植樹
テロワール:典型的な粘土石灰岩土壌
栽培方法:有機栽培認証、ビオディナミ
醸造:全房圧搾(0~15%)、天然酵母発酵、穏やかな抽出。樽熟成(新樽15%)、低硫黄添加。
■エージェント情報
2022年は全房60%で醸造し、ドゥミ・ドゥイとフードルを組み合わせて熟成。エレガントでストラクチャーのある余韻を持つ上質なピノ。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,650 (外税) 
【活き活きとしたシルヴァンらしいピノ・ノワール!・・2022年という良好なヴィンテージを反映した美しい味わいです。】
 今回のシルヴァン・パタイユの入荷分はラシーヌさんでは無くローラン・パタイユの正規の大榮産業さんです。ローラン・パタイユが欲しくて注文させていただいたのですが、少ないですが・・と言うことでシルヴァンのワインもいただきました。

 2022年ものとバックヴィンテージの2021年も少量同時に入荷したとのことで両方を少量ずついただきました。コンディションなどをチェックする意味も有って、2022年のこのA.C.ブルゴーニュ・ルージュと2021年のマルサネ・ルージュをテイスティングしましてOKを出しました。問題有りませんでした。

 ある意味、タイトで締まっていて、余分なものを持ち合わせない裸のエキスの味わいが心地良い2021年ものから、肉と複雑性をやや多く持ち合わせた2022年もの・・と言うのが正しいかどうか判りませんが、適度な濃密さを持ち、シルヴァン・パタイユらしい・・真っすぐなピノ・ノワールの純粋な味わいがします。

 マルサネ・ルージュほどの複雑な要素とバランスは持ち合わせないものの、チェリーやダークチェリー、ふんわりノーズが心地良く、縦に延びるミネラリティの筋、横方向へは締まりが有り、赤いニュアンスをずっと感じさせながら少し赤茶けた鉱物っぽさとしなやかなミネラリティを感じさせつつの余韻が有ります。

 価格の方は2022年で結構上がったようで、今までは何とか5千円台程度で収まっていたものが・・と言う部分はありますが、ブルゴーニュ新時代を牽引しているシルヴァン・パタイユですから仕方が無いかな・・と言う気持ちもします。

 やはりシルヴァンは畑の地層、その成分にこだわる方であり、多くのドメーヌのコンサルタントをしているのもご存じかと思いますが、あのルーミエさんまでお世話になっているんですからその実力は広く認められている訳ですね。

 このA.C.ブル2022年は違いますが、例えば同時にテイスティングした2021年のマルサネ・ルージュには、若干の揮発酸の生成が認められ、それが「官能感」を生んでいます。2021年のマルサネ・ルージュは昨年テイスティング済でご案内させていただきまして、その「官能感」についても言及させていただきましたが、同じワインをインポーターさん違いで今回テイスティングさせていただいただけですが・・中々に面白い感覚を得ました。

「2021年のマルサネ・ルージュは元々わずかに生成された揮発酸がリリースから1年経過したら・・かなりド・シャソルネイのサン=ロマン・ルージュが少し熟した時に似た感じに受け取れた」

んですね・・。

 まぁ・・そうなりますよね。同じビオでマルサネ近郊とサン=ロマンと畑は異なっても、似た経過をたどると似て来るのも判ります。ただしド・シャソルネイのフレデリック・コサールの方が若干濃度は高いかもしれませんが。

 このワインも揮発酸はほぼ検出できませんが、熟してくるとコサールっぽい感覚で飲めてしまうかもしれません。1~3年の熟でそうなると思いますが、それでも、

「縦延び系のシルヴァン・パタイユならではのミネラリティ」

は健在ですから、飲み比べる場合はその辺りの特徴を見ていただくと面白いかもしれません。もっともこのワインと比較するならブドーでしょうが・・。

 シルヴァンのベースのピノ・ノワールです。ぜひ飲んでみてください。お薦めします。



 以下は2019年もののこのワインのレヴューです。
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【4千円のA.C.ブルとしますとトップ・クラス間違い無し!氷の表情を持ったつやつやなミネラリティと、氷を割って飛び出してくる素晴らしい果実酸の味わい!】

 このシルヴァン・パタイユさんですが、以前は・・Oさんと言うインポーターさんの扱いだったんですね。結構前の話しでは有ります。noisy も何となくは飲んでいたんですが・・酸っぱかった・・それに硬かった・・(^^;; なので、スルーしていました。

 それが、ラシーヌさんが扱い始めてちょっとして飲んでみると・・随分と良くなっていたんですね。価格も安かったし・・。2012年か2013年ものの頃の話しです。

 で、本格的に扱い始めたら・・どんどん美しく伸びやかな味わいになって来た訳でして、あ、途中、少しビオ風に寄り過ぎて、揮発酸も出た時も有りましたがそれも一過性で終了、お客様のパタイユに対する見る目も変化して行き、今に繋がっている感じです。

 ですが・・それは2018年ものまでの話しです。2019年ものは別物です。物凄く・・旨い・・です。

 パタイユのワインは、残糖を嫌う、どこまでも完全エキスのワインです。なので、豪奢な味わいには決してならず、どこまでも美しい・・エキスが酸素を得て表情を変える、複雑性が多彩な表情を生んでいます。

 2019年ものは、その「極致」ともいうべき素晴らしさでして、2018年までのシルヴァン・パタイユとは・・その彼らしいニュアンスはそのままだとしても、表情のディテールは別格です。それはピノ・ノワールも当然ながら、アリゴテも、シャルドネも・・です。なので、

「2019年のパタイユを飲んだら、その多彩な表情に相当に驚く!」

と思います。

 また、マルサネ・ルージュのコラムにも書きましたが、ま~・・滅茶苦茶「冷たい」です。氷のキュヴェ・・とさえ言いたい位・・ひややかです。

 自宅に持ち帰るのが夜の12時を回ってからになりますから、車で向かっている間にもさらに冷えてしまいます。

 しかし!・・それでも旨味の載ったエキスからの表情が見事に多彩・・です。これほどまでにA.C.マルサネが多彩、多弁だったとは・・と思えるほどです。

 そして、そのエキスから見事な果実感が飛び出して来ます。甘みは無いのに辛くない・・平板にならずにぷっくりと膨らんでいる・・余韻も滅茶瑞々しく長い・・です。

 ただし、このクラスはラシーヌさんから多くのショップさんやレストランさんに行っていると思われ、Noisy wine も12本だけです。なので・・お早めにご検討くださいませ。

 ベースのキュヴェながら、素晴らしい「氷の表情と氷のポテンシャル」を持っています。超お勧めです!



 以下は以前のレヴューです。
-----
【何故か非常に少ない、ベースのピノ・ノワールです・・】

 え~・・飲んでません。ほぼ割り当てになってまして、それでも何とかしろ!・・と言えばいただけたのでしょうが、その分、他を減らされると困るので、何も言わないようにしました・・(^^;; パタイユの一番下のワインですから、ある意味、一番彼を理解するのに重要なアイテムでは有りますが、そうは言ってもね・・マルサネの上のキュヴェは沢山欲しいじゃないですか!

 なので、今回noisyは、ここはスルーするしかなくなってしまいました。どうぞよろしくお願いいたします。


 以下は以前のヴィンテージより転載しています。
-----━━━━━━━━━
【シルヴァン・パタイユの素晴らしいベース・ピノ・ノワールの2アイテム!!・・でも結構な違いも有る!!】

 シルヴァン・パタイユの2013年が到着し始めました。今回はベースの2アイテム、ACブルとACマルサネのピノ・ノワールをご紹介します。前年の2012年ものは非常に多くのセールスをさせていただき、有難うございました。2013年ものもチェックを入れつつ、ご紹介させていただければと思います。

 今回の2アイテムは、

「ん~・・これは比較しつつのご紹介が面白いかも!」

と思いますので、話は前後するかもしれませんがどうぞよろしくお願いいたします。


 まず・・色を見て比べてみてください。ちょっとチェックして、どう違うかを判断してみてください。

 上のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは少々ですが澱が舞っているかもしれませんが、やや黒味が強く、何となく透明感が薄く「白っぽく」、本当に何となく「オレンジ色」が見えるかもしれません。

 下のマルサネ・ルージュは、非常に透明感のある、あっけらかんとした美しさが見えるかもしれません。


 まぁ、写真ですので、その時の露出が微妙に違ったりで、安易には比較できない部分では有りますが。

 で、この透明感の違いが・・ものの見事に味わいに現れているんですね。


 どちらもシルヴァン・パタイユらしい、恐ろしいほどに美しい、化粧っ気のない、純なワインです。他の生産者には真似の出来ない美味しさを造り出しているといえるでしょう。

 そのパタイユのワインにしても・・ACブルとACマルサネは違います・・まぁ、若干・・少々・・と言うことなんですが、人間って、そんな細かい部分も実はちゃんと検出しちゃうんですよね。


 マルサネは、全くの「無垢で純」な味わいです。思いっきりの純な「美しさ」を描いています。抜栓直後は少し硬めなんですが、15分ほどで柔らかさや表情を増してくれます。いつもの・・シルヴァン・パタイユの味筋です。

 ACブルは、いつものシルヴァン・パタイユの味筋では有るんですが・・・

「一点の曇りも無い・・いや一点だけ曇り有る味わい」

がします。

 実は色合いにもほんのちょっとだけ現れているんですが、全くの純な状態では無く、ほんのわずかな・・微細な「揮発酸が動いた」ニュアンスを持っているんです。

 でもそれは・・ほんの少し・・なんです。また、その影響は非常に微細で、これからも動くとは思えないものでした。


 ところがです!・・話しはここからが大事なところなんですが、おそらく、この状況で2本を比較して飲むと仮定すると?・・

「ほとんどの方がACブルを美味しいと言うはず!」

なんです。


 実は色合いにもほんのちょっとだけ現れているんですが、全くの純な状態では無く、ほんのわずかな・・微細な「揮発酸が動いた」ニュアンスを持っているんです。

 でもそれは・・ほんの少し・・なんです。また、その影響は非常に微細で、これからも動くとは思えないものでした。


 ところがです!・・話しはここからが大事なところなんですが、おそらく、この状況で2本を比較して飲むと仮定すると?・・

「ほとんどの方がACブルを美味しいと言うはず!」

なんです。


 このACブル、比較するとより柔らかさと複雑性、滑らかさを持っているんです。それに若いので、抜栓後、ややハードなテクスチュアと変化に時間が掛かるマルサネより、よりポテンシャルが高く、複雑でミネラリティも高く、美味しいと・・思うはずなんですね。

 真っ白な中に黒いものが有ると非常に目立ちます。「あ・・あるな」と感じるんです。シルヴァン・パタイユのような、全くの「真っ白さ」の中に何かがあるとすると・・感じる訳ですね。

 でも、そのバランスがまた・・素晴らしいんですよ。なので・・ACブルの方が旨い!・・と思われると感じています。

 直近で旨いACブル、時間を掛けつつゆっくり楽しむ美しいACマルサネ・・と言う理解でよいと思います。

 2013年も非常に優れたワインに仕上げたシルヴァン・パタイユです。是非とも・・比べて飲むと面白いですが、お好みの方だけでもOK!是非是非飲んでみてください。一推しの生産者、シルヴァン・パタイユの2013年です!ご期待ください!



【ピノ・ノワールの持つフィネスの塊!素晴らしい!!】 何しろ・・・村名よりも高価なACブルゴーニュですからね・・・。皆さんの反応はどうなのかと、興味は尽きることが有りません。


 通常の感性であれば・・

「¥5000近くもするブルゴーニュ・ルージュ?しかもマルサネの生産者?・・・いらん!」

 となるところでしょうが、飲んじゃったら・・・ね・・


「・・げげっ!・・・おっ?・・・そうゆうことか!」

 と気付かれるでしょう。


 そうなんですよ・・・。このル・シャピトルは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのフィネスに特化して、

「ブルゴーニュを表現した!」

ワインなんです!


 決してマルサネを・・もしくはマルサネの生産者たるものが造ったブルゴーニュ・ルージュ・・そんな側面は二の次なんです!



 恐ろしいほどフィネスの塊です。これはブルゴーニュ・ピノ・ノワールであり、マルサネ・ルージュでは無いんです。


 むしろ、「ブルゴーニュ・ル・シャピトル・ルージュ」以外の何ものでも無く、

「マルサネより、クロ・デュ・ロワより凄いフィネスを持つ、よりポテンシャルの高い畑。それがたまたまACブルゴーニュしか名乗れなかっただけ」

 なんです・・・。


 ま・・・飲まないと理解できないかもしれません。理解が遅れているマルサネの村の畑では起こりえた訳です。

 圧倒的なフィネス・・・是非包まれてみてください・・。ライバルは・・実はマルサネ・ロゼ!フルール・ド・ピノです!

 これも高いんだ!・・でも・・この二品は外せないと思いますよ。

 カテゴリー・キラーとなったこのワインは、飲む価値が高いです。是非是非・・トライしてほしいと思います!ちなみにリアルでは評価の対象とはされていません。無かったのかもしれませんが・・!ご検討くださいませ!



【シルヴァン・パタイユが・・ついに登り詰めたか!?!これは絶対飲みましょう!!】

 いや・・もうビックリです。おとついに到着して・・待ち切れなくて、昨夜飲んじゃいましたが・・


「・・・すんごい!」


 実はこのマルサネ・ルージュ・・・次回以降にご案内予定の「ブルゴーニュ・ルージュ」より格下・・よりリーズナブルなワインなんです。

 なのに、あの2011年のシルヴァン・パタイユの超絶な美しさはそのままに、

「エキスをさらに昇華し濃密に!」

した見事な液体だったんです!


 シルキーなテクスチュアを具現化している見事な石灰系ミネラリティをベースに、美しい実を持った濃密なベリー、全く嫌味のないハイトーンなスパイス、美味しい岩清水を飲んだ後のような身体に染み入ってくる余韻・・・


 慌てて買い足しました・・(^^;; これほどまでに素晴らしいと、今までのマルサネって・・・何だったんだろうと・・・再度このアペラシオンの意味合いを自身の感覚の中で再構築しなければならない状況になってしまいました・・・。


「超絶に美しいジュヴレ?・・いや、シャンボール?」


 奇しくも、徳丸さんも今月発行のリアルワインガイド48号で(・・・買ってね~!)書いてましたが、4月にシモン・ビーズ他から薦められて訪問して・・・ランセストラルを飲んで、その素晴らしさにぶっとんだ!・・そうです。

 ランセストラル12年は来月になるかな・・・何せ価格もべらぼうに高いので・・でも、しっかり飲んでご案内する予定ですのでお楽しみに・・・

 いや、その前に是非、この一番リーズナブルな「マルサネ・ルージュ」を飲んでみて、noisyの感覚に同意できるかお確かめいただくのが良いと思いますよ。ブルゴーニュの生産者は一旦火が付くと入手困難になってしまいますから・・ね・・。

 とにかく一度、このどこまでも超絶に美しく濃密なエキスにやられちゃってみてください・・素晴らしいです!一推しです!

(申し訳有りませんが新着発行の本日追加オーダーしていますので、ご注文が集中した場合は発送日が遅れる場合がございます。ご容赦ください。)


2022 Marsannay Rose Fleur de Pinot
マルサネ・ロゼ・フルール・ド・ピノ【大榮産業】

19540
自然派
ロゼ 辛口
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■ メディア情報
◇2022年もの
 89~92 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
 90+~91+ Points Estimated drinking time Now~2040 Real Wine Guide No.89
◇2021年もの
 90~95 Points(Ave.93 Points) CellarTracker
 92~93 Points Christian Walter
 92 Points la Revue du Vin de France
 90~92 Points Vinous
 90 Points The Wine Advocate
 88 Points Tim Atkin

■テクニカル
品種:ピノ・ノワール、ピノ・ブーロ
ブドウの樹齢: 1932年 (En Blungey)、1934年 (Champforeys)、1949年 (Charme Aux Prêtres)
テロワール: シャルム・オ・プレトル、石灰岩土壌。シャンフォレ、粘土質土壌。アン・ブランジェ、ピノ・ブーロ
ブドウ栽培: 認定されたオーガニック、バイオダイナミック農法
醸造: 40-50% 直接圧搾、50-60% ショートマセレーション、常温酵母発酵、ブレンド、フードルとデミミュッドで 18-24 ヶ月熟成、瓶詰め時に最小限の SO2 添加。
■エージェント情報
 樹齢60年以上のブドウを2年以上樽熟成して造られる偉大なロゼ。長期熟成のポテンシャルが有る。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥15,720 (外税) 
【僅少入荷につき飲めておりません。申し訳ありません。】
 シルヴァン・パタイユの、ある意味トップのワインだと思っているフルール・ド・ピノです。こちらはローラン・パタイユの仕入れで、おまけみたいな形でいただけたので、非常に少ないです。テイスティング分?・・みたいな数です。

 1本ずつテイスティングしてしまいますと販売可能なのは6アイテムの入荷で3本になってしまいますので、コンディションを確かめるためにテイスティングしたのみになります。どうぞよろしくお願いします。




 以下は以前のレヴューです。
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【少なくて飲めませんが、メディアの半分は低めの評価でもSNSのセラートラッカーは5人中、2人が95ポイント、1人が94ポイントと凄い評価です!】

 このところは少ない入荷で高価なアイテムをテイスティングし過ぎていまして・・ようやっと少しだけいただけたシルヴァン・パタイユ2021年も非常に少なく、テイスティングするに至らないアイテムばかりになってしまいました。まぁ・・2020年ものもご案内も無くほとんど飛ばされましたので、もう続けられないかな・・と諦めるしか無いかもしれませんね。

 格別な風味を持つ唯一無二のマルサネ・ロゼ、フルール・ド・ピノの2021年ものです。メディアの多くは92点止まりですが、それでも、

「クリスチャン・ウォルター 92~93 ポイント」
「ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 92 ポイント」

と、高目の評価をするメディアも有ります。

 個人のレヴューが集まるセラー・トラッカーでは5人中、2人が95ポイント、1人が94ポイントとグラン・クリュ並みの評価をしており、また残り2人も91ポイント、90ポイントとしていまして、アヴェレージで93ポイントほどです。

 ラシーヌさんのテクニカルでは「全量の50~60%を圧搾前に24~48時間マセレーション。ブルゴーニュ樽とドゥミ・ミュイで20ヵ月間の熟成。」と記載されていますが、ヴィノスの評価文では「3~4日間スキンコンタクトさせて直接圧搾し、48hLのフードルに入れる」と有りますので、製法は若干変わって来ているかもしれません。

 そんなことを言う理由ですが、2019年ものまでは何とかテイスティングしていたシルヴァン・パタイユの印象と、テイスティング出来た2021年ものからの印象がピッタリとはマッチしないんですね。

 以前のシルヴァン・パタイユは、まぁ・・時折ブレは有ったものの、基本的にはピュアで美しいエキスからの味わいとピュアでエレガントなアロマが特徴でした。

 しかしながら2021年ものは、もう少し表情が出易くなって来ていまして、官能さとか複雑性とか・・そんなものが今まで以上に感じられたんですね。

 ですので、若い段階ではピュア一辺倒から表情の有るものへと・・変わって来ていますので、このフルール・ド・ピノもまた、そんな一面が見えるかもしれません。ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。
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【大人気の、「ピノ・ノワールの繊細な香味」だけを表現した見事なワインです!】-----以前のレヴューです。

 6本のみの入荷です。申し訳ありません・・飲めておりません。

 ピノ・ノワールの粋・精だけを優しく抽出したかのような、「一般的なマルサネ・ロゼ」とは、全く異なる上質な味わいを毎年みせてくれています。

 年内にもう一度入荷の可能性は有りますが確実では有りませんので、お早めにゲットされることをお薦め致します。


 以下は以前のレヴューです。
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【大人気のロゼです!・・しかも価格が大幅ダウン・・シルヴァンの他の2017年ものを見る限り、凄い仕上がりと予想しています!】

 どう言う風の吹き回しなのかは判りませんが、4本しか無かった2016年ものは7490円でしたから15パーセントも安くなっちゃいました。

 でも・・それは良いんですが、滅茶苦茶少なかった2016年よりは増えたとは言え、最大3ケースは仕入れていた頃から比べれば、

「焼石に水・・」

の入荷数です。


 この、超繊細で、「ピノ・ノワールの精」だけを抽出したかのような、見事なアロマに惚れてしまっている方は結構いらっしゃいますので、今回は数を減らせず、テイスティングは回避しました。

 おそらくですが、この、滅茶安くなった価格を見ても、

「・・えっ?・・マルサネ・ロゼでしょ?・・そんなの、有り得ない!高過ぎる・・」

と思われる未経験者の方が大勢いらっしゃるはずなんですね。

 きっちりと管理されたこのワインの見事なフレーヴァーに触れさえすれば、価格にも納得してしまうことは必定です。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【2015年ものも結局飲めずに終わりましたが、それでも何ケースか入荷しました。2016年ものは4本のみです。】

 まぁ、騙されたと思って買ってみる・・相手の希望に乗っかってみると言うようなことは、余裕が無ければできないことでは有りますが、興味も無ければその気にさえならない訳です。

「マルサネのロゼ?・・はぁ~??!」

と言うような反応は当然です。充分理解しています。


 それでもnoisy の甘言に乗ってしまって飲まれた方は、幸せだったはずですよね・・。ピノ・ノワールの精を口にしているかのような、超絶にエレガントなアロマと滑らかな液体を身体で感じられる訳ですから・・。普通なら、

「こんなに高いロゼなんぞ、売れる訳が無い!」

んです。noisy だって飲んでなきゃ売ってませんよ。でも、飲んじゃったら売りますよ・・(^^;; ワイン屋ですからね。良いものは良い!・・駄目なものはダメ!1円でも高いワインもあれば、100万円だって超絶に安いと言えるワインも有る訳で、少なくともその品質判断と値踏みに掛けては自信を持っている訳です。

 だから、noisy が買うと他のショップさんもみんな買うので・・noisy さん、扱ってください・・などと言われてしまう訳です。


 いや、できればそ~っとしておいてください・・と言う気なんですね。まず noisy の姿をご覧になられた方と言うのは、ご近所さんや新着ご注文のワインを取りにいらっしゃる方を除いては、もうほとんどいらっしゃらない訳で、

「どんな姿をしてるのか・・歳は?・・風貌は・・?・・変人と言うのは本当か?」

などと、興味津々の方もおられるようでは有りますが、いたって普通・・髪は長いですが、腹がちょっと出ているだけです。まぁ、着膨れはしてるかもしれませんが、そんなに太っちゃいません・・いや、そんなことはどうでも良い・・。美味しいワインを美味しいと言っていただけることに嬉しさを感じる・・だけの話しです。


 でも、今回のフルール・ド・ピノ2016はそんな数ですので・・すみません、お一人様1本限定とさせていただきます。貴重ですよ。お早めにどうぞ!

 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【テイスティングが間に合っていません。】

 何年にも渡ってご紹介させていただき、

「ん~・・ビックリしました。こんなワインが有ったんですね・・」

と、皆さんを驚かせてきたフルール・ド・ピノです。


 ピノ・ノワールの粋・香気成分を見事に閉じ込めたと言える、香りのワイン・・です。言わばシャンパーニュの、「ブラン・ド・ノワール」的な味わいだと思いますが、味と言うよりも「香り」に重きを置いたものとお考え下さい。普通のマルサネ・ロゼだと思ってしまうと・・とんでも無い間違いになってしまいます。

 今までのワインの概念を覆すような衝撃が有るかもしれません。残念ながらテイスティングが間に合わず・・・計画に無かったものですので・・次回以降に飲めるようなら飲み、レヴューを書く時間が取れましたら、追加で書きたいと思っています。ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。ご参考にされてください。
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【こんなワインは飲んだことが無いはず!ピノ・ノワールのアロマの粋を閉じ込めた超絶に美しいブラン・ド・ノワールです】

 何にも似ていない、世界にたった一つしかないワインでしょう。テイスティングが間に合っていませんが、このワインだけは絶対に毎年飲みたい・・と思わせる魔力のようなものが有ります。

 リアルワインガイド第56号は90+~91 今~2033 と、noisy にとってはやや控えめな感じがしますが、「樽からの試飲」であったことも影響しているかもしれません。それにそもそも、唯一無比な美味しさ・・と言うのは、ポイントにはそうは現れて来ないのかもしれませんし・・。

 noisy にとっては、おそらく限りなくグラン・クリュ並みの評価をすると思いますが、それが世間一般に通用するかどうかは微妙です。

 しかしながら、

「この凄いブラン・ド・ノワールを美味しく無いと言うブルゴーニュファンがいるとは思えない」

ですし、

「必ず納得させてしまう魔力を持っている!」

とさえ思っています。


 もう少し早く到着していれば・・と思うのですが、仕方が有りません。今回はテイスティング無しでご案内しますが、もし追加できるようでしたら、追ってテイスティングレヴューをアップいたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。ご検討くださいませ。


 以下は2013年までのフルール・ド・ピノのレヴューです。
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【・・これはマルサネ・ロゼと言うにはエレガント過ぎる!正にピノ・ノワールの粋です!】

 素晴らしいワインでした・・・「ロゼ・ド・ノワール」です!呆れるほど美しく、エレガントでフィネスに満ちています・・・・本当に・・呆れます!


 もし、「マルサネ・ロゼ」と言う部分に引っかかるものをお感じでしたら、それを是非とも削除してください・・。

 そして、「フルール・ド・ピノ」と言うワインなんだと。

 むしろフリーランを用いたロゼ・シャンパーニュであって、でもガスは無いと思っていただいた方が近いと思います。


 色は味わいを写すものです。実に深遠な美しい色をしたロゼです。グラデュエーションが見えてくるような・・気がしないでしょうか?

 素晴らしいピノ・ノワールの「香気」を集め、極上の色の付いた白ワインに仕上げています。

 なので、普通のマルサネ・ロゼだと思ってしまうと、ちょっとビックリされるかと思いますし、何よりもまず、

「高いから買おうとは思わない」

に違い無いですよね? 素晴らしいブルゴーニュ・ル・シャピトルよりも高いんですから・・・あのランセストラルのすぐ下の価格かな?・・・とにかく絶対価格では高価ですが、このフィネスに触れたら・・

「ロゼ・シャンパーニュより安いしお買い得!」

と思っていただけるに違い有りません!
━━━━━
2012 Marsanney Rose Fleur de Pinot Domaine Sylvain Pataille 

 香り、味ともにクリスタルのような石灰ミネラルをダイレクトに感じたのは驚いきました。

僕個人的な経験で高貴なロゼをテイスティングできたのは初めてかもしれないですが、ツヤツヤでピチッとした大量の酸とキンキンとした塊ミネラルを一番わかりやすいのはロゼかもしれないと思った。

ものすごく透明感があり伸びやか。

ボトルも一番太く力の入れ具合を感じます。━━━━━
 以上は Oisy コメントですが、誉めてるのかどうか・・みたいな言葉も有って受け取り難いにしても、

「このところのパタイユのテイスティングではどのワインが一番良かった?」

と聞くと・「一つだけは難しいけど・・・フルール・ド・ピノ」

 などと申しております・・・。判ってるのか判って無いのか・・(^^;;

 ですので、noisy も非常に強くお奨めします。素晴らしいピノ・ノワールです!


 因みに以下は2013年もののレヴューです!
━━━━━
【・・これはマルサネ・ロゼと言うにはエレガント過ぎる!正にピノ・ノワールの粋です!】

 このワインはホント・・素晴らしいです。正に、

「ピノの花!」

と言う名前に相応しい・・


 「フルール何とか」と言う副名の付いたワインは沢山有るんですが、少なくとも「フルール・ド・ピノ」と言う名前はこのシルヴァン・パタイユで打ち止めにして欲しい・・その位思ってしまいます。

 ものの見事な香りです。いやらしさのない、まっこと「無垢」なアロマです。色付きも2012年に比べると淡いですね。まるで「桜」のような色合いです。ピノ・グリも混ぜているようですので、余計に淡くなるんでしょう。

 また、「ワインにとってのミネラルとは、非常に重要な・・と言うか、それがまず第一義なんだ」と言う事を教えてくれるワインでも有ります。

 前にも何度も書きましたが、どこぞの著名な学者さんが、「ワインにミネラルなど入っていない」などとほざいてましたが、このフルール・ド・ピノと、並のマルサネ・ロゼを飲み比べさせるべきでしょう。まぁ、そのような方はそれでも自説を崩さないと思いますが、本当にそのように分析しているのなら味音痴ですし、判っていて自説を訂正しないのなら学者としてどうなの?・・ということにもなります。

 このフルール・ド・ピノには、非常に細やかで連続している石灰系ミネラリティが多く含まれ、それが細やかなテクスチュアを感じさせてくれています。そして、「花」の名に相応しい、実にエレガントな僅かに赤色を混ぜ込んだアロマを優しく振り撒いてくれます。非常に「純粋無垢」な味わいで、一切の化粧をしていない「すっぴん美人」と言えます。

 noisy は好む、好まざるに関わらず、単に今晩のオカズが「秋刀魚の塩焼き」だったので、大根おろしに例の紫峰醤油を垂らし、合わせてみました。・・これがね・・全然、臭みも無く、秋刀魚のやや淡白さとほんのりとした苦味とバッチリ合っちゃうんです。魚が臭く感じない・・・たんぱく質の崩壊時の香り、醤油などの穀類を醸造して熟成させたものの香りに合わせられるということは、ワイン自体がピュアで、ピュアでないものがほぼ無い・・と言うことかなと思うんですね。

 まぁ、もちろんですがその辺は、人それぞれの感覚が有りますんで、全ての方に当てはまるとは言い切れませんが、これはnoisy的には「有り」です。

 その上で、エレガントで有り、エキスがたっぷりの味わいながら、

「どうだい?・・美味しいだろう?」

とは聞いて来ないんですね~。

 2012年も旨かったですが、2013年、さらに無垢さに磨きが掛かったように思います。是非この素晴らしい村名ワイン・・飲んでみてください。超お奨めです!


2022 Marsannay Rouge
マルサネ・ルージュ【大榮産業】

19542
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■ メディア情報
◇2022年もの
 92~92+ Points Estimated drinking time Now~2048 Real Wine Guide No.89
 90~91 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
 90 Points Cellar Tracker
◇2021年もの
 93 Points Christian Walter
 (91-93) Points Vinous
 92 The Wine Advicate
 92 Tim Atkin
■テクニカル
面積:2.40ヘクタール(5.93エーカー)
品種:ピノ・ノワール
樹齢:1950年から1980年
テロワール:村名アペラシオン内の複数のテロワールのブレンド
栽培:有機栽培、ビオディナミ
醸造:全房発酵(30%)、天然酵母。古樽で18ヶ月熟成。瓶詰め時に低硫黄添加。
■エージェント情報
2022年は全房60%で醸造し、ドゥミ・ドゥイとフードルを組み合わせて熟成。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥9,990 (外税) 
【僅少の入荷に付き、テイスティングできませんでした。2022年ものはリアルワインガイド第89号でポテンシャル92+とかなり高いです!】-----以前のレヴューを掲載しています。
【シルヴァン・パタイユの変身を感じる・・もしかして彼にとっては2021年はエポックなヴィンテージ!?・・ちょっと驚きました!】

 普通の村名に過ぎないベースのキュヴェですが、メディアが上値93ポイントまで付けているのにご注目下さい。

「・・ん?・・ランセストラルで95ポイントなのに?」

・・・ですよね?

 まぁ・・どっちが高くてどっちが低いか・・普通に考えれば簡単な答えでは有ります。ランセストラルのポテンシャルが取り切れない評価になっているのでしょう。

 noisy も・・時間が無いので・・何せ、月曜に新着を出して火曜に出荷して・・木曜にまた新着を出す訳ですから、余裕などあろうはずもありません。

 なので、若干「荒れ気味」でのテイスティングになりました。2枚目の写真をご覧いただけましたらバレバレですよね。ですが、そんなテイスティングは慣れっこですので、差し引くところは引き、積むところは乗っけて評価しています。

 で、開けた瞬間・・荒れている部分は別としても・・

「ん?・・」

と。

 今までのシルヴァン・パタイユには余り無かった感覚を得ました。そう・・ちょっとすでに「官能的」なアロマが混じっているんです。

 パタイユは稀に揮発酸も出たアイテムも有りますし、ヴィンテージにより若干スタイルが異なることも有りましたし、何より、

「各キュヴェで仕込み方が違う!」

のが特徴です。

 ですから・・

「違って当然!」

なんですね。

 ですがそれを差し引いても・・こんなことは無かったと・・思った訳です。

 言ってみれば、

「どこか・・ギルベール・ジレっぽさが有る」

んです。ギルベール・ジレのピノ系のニュアンスです。アリゴテは余り・・さほどは似ていませんので悪しからず・・。

 甘みの無い、ドライな味筋です。その辺はギルベール・ジレとは異なりますが、それでもそんな感覚を得ました。

 妖艶さと、果実や表情が多層化しているんですね。なので、とても複雑に感じます。「マルサネのベースでしょ?」のひと言で片付けられない、そして、

「あれ?・・これってパタイユだよね?」

と再確認するほどの、ちょっと違和感にも近いものが有ります。そりゃそうです・・本来、ギルベール・ジレとは重なる部分など無かった訳ですから。

 そして、最も似ているのが・・ミネラリティの総合的な位置です・・芯に近い部分に圧縮されて存在しています。以前はもっと外側に、目に見えてテカテカして感じられたものです。

 スパイシーさと重みのあるアロマ、そしてその中間がしっかり有り、充実したパレットを描きます。味わいも若干荒れてはいますが、すぐに気にならなくなるほど・・です。

 多彩、豊かな表情を持ち、その上でバランスが取れています。これ・・凄いですよね?

 若干高くはなりましたが、

「スッキリしていて、赤くて深くて美味しいマルサネ!」

では無い・・

「エレガントで複雑で、多層感バッチリの充実したマルサネ!」

です。ぜひ飲んでみて欲しいと思います・・2020年もののテイスティングはしっかり途切れてしまいましたのでハッキリはしませんが、2021年・・シルヴァン・パタイユのエポックなヴィンテージになったかもしれません。お薦めです!



 以下は以前のレヴューです。
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【氷に閉じ込められて、なお香る見事なチェリーとベリー、そして余りの複雑なニュアンスの組み入った表情に悶絶!】

 2019年がシルヴァン・パタイユの最高傑作となったのは間違い無いでしょう。呆れるほど旨い・・です。しかも2018年ものは4750円での新着のご案内でしたので、値上げ分も本当に僅か・・有難いです。

 近くに接近して下から撮ると、幾分濃く見えますので、今回はちゃんと2枚・・別々の角度で撮ってみました。是非ご参考にされてください。


 シルヴァン・パタイユのワインって、例えばアンリ・ジャイエだとかとは全然違うタイプですし、僅かにでも「残糖」を感じることはまず無いんですね。なので、「豪奢なフルーツケーキ」みたいなニュアンスには絶対にならないと思っていますし、現実に全く糖分の甘みは相当に無いと思います。

 でも、甘くは無いのにしっかりとフルーツも感じさせるわけです。これって・・どう言うことなんでしょうか。

 そして、この2021年の12月は非常に寒いです。Noisy が、その日の深夜に食事がてらにテイスティングするワインを車に積み、自宅に持って帰って栓を抜くと、ほとんどの場合・・

「品温が低過ぎ」

状態なんですが、

「シルヴァン・パタイユのワインは、赤も白も、それなりに冷えていても、滅茶美味しく飲める!」

のが特徴なんですね・・これって・・一体どういうことなんでしょう?

 そう、その答えは「酸の構成」+「ミネラリティ」です。豊かでバランスの良い構成であることは重要です。ですが・・

「冷えていても旨味を感じさせる酸の味わい」

 noisy はこれをずっと「冷旨系の酸(れいしけいのさん)」と言って来ましたが、シルヴァン・パタイユの場合は、この冷旨系の酸の生成が非常にしっかり有るんですね。ですので、持って帰ってすぐに開けても滅茶旨い・・。

 それに加えて、ミネラリティが豊富・・です。なので、まるで・・

「氷に閉じ込められた表情のはずが、滅茶饒舌!」

 なんですね。


 しかも、2018年ものも余りに美味かった訳ですが・・すみません、2019年ものは・・確実に超えちゃってます。

 今飲んでも滅茶美味しく、5年後には結構に妖艶、8~10年後が最高の状態に入る・・そんなイメージを受けました。

 A.C.ブルも美味しいんですが、このマルサネ村名に比較すると幾分シンプルです。それはもう・・仕方が無いです。なので、

「5千円でピノ・ノワールの最高のポテンシャルをかんじてみたい!」

方には、このマルサネをお薦め致します。余りに美味いです!・・と言うか、これを飲まないと・・シルヴァン・パタイユのようなワインを造る方は余りいませんので・・。是非ご検討くださいませ。超お勧めです!

 以下は以前のレヴューです。
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【ポテンシャルはさらにアップ!史上最強のマルサネ・ルージュです!】

 2017年もののマルサネ・ルージュの美味しさったら・・無かったですよね。noisy 的な感性から言うなら、

「もう・・最高!」

でした。何せ安いしエレガントだけれど、しっかり中身の詰まった流れるような味わいでした。お客様からも随分とコメントをいただきまして、

「こんなに美味しいとは!」

と言ってくださいまして、総数としますと100本弱、販売させていただきました。まぁ・・ラシーヌさんは普段は数をくれることがないので、よほど余っていたのか・・非常に有難かったです。Noisy wine としては、大抵はテイスティングしますので、その位販売出来ないと営業的には厳しいんですね。判っていただいているお客様からは、

「もっと(利幅)取りなよ・・」

と言われるんですが、そうしてしまうと売れなくなるのは判っていますんで、そんな訳にも行かない・・かといって、ワインの販売業なら良いにせよ販売取次業などやる気はゼロですから、どこかに矛盾が現れてしまう・・判っていてもどうにもならないことなんですね。


 2018年のこのワインは、2017年の・・リリース直後からの、ある種の「パーフェクトさ」は有りません。

 その「パーフェクトさ」には、当然ながら「仕上がり具合」が含まれていますから、よりポテンシャルの高い2018年ものには、

「まだ完全には落ち着いていない部分が存在する」

ため、現状で、「パーフェクトだ」とは言い切れない・・と言うことなんです。


 ですがさりとて、この素晴らしい深い構造と表情の多彩さは、確実に各要素の「密度の高さ」から来るものですから、

「ある段階で2017年ものをサラリと超えることは確実!」

です。


 2017年もののグラスの色合いを見ますと・・桜色っぽい感じに見えないでしょうか?・・ちょっと白っぽいミネラリティが透けて見えているようにも感じられます。

 2018年ものは大地のミネラリティを多く吸い上げ、良く熟した葡萄を使用したことが、写真からも良く判るんじゃないかと思います。普段飲みで最高のパフォーマンスを最初から見せる2017年と、普段飲みもこなせるが、月一、年一の記念日ワインもこなせるポテンシャルのある2018年だが、完璧だと言うにはもう少々だけ時間が掛かる・・と思っていただけると良いかと思います。

 とにかく・・旨いです。サラリとしつつ・・でもちゃんと深い構造と、それを埋めることが可能な要素がてんこ盛りです。ご検討くださいませ!



以下は以前のレヴューです。
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【呆れるほど旨い!これで充分!・・と思ってしまうでしょう!飲まなきゃ後悔!パタイユ的パーフェクトバランスを目指した見事な仕上がりです!】

 いや・・これで充分!・・などとベースのワインに言いたく無いんですよ・・ワイン屋としたら・・です。高いワインにそのように書きたい!・・そりゃそうでしょう?その方が利益も出るし・・少なくともテイスティングに費やした分の補完も簡単ですから。

 でも・・本当に旨いんだから・・嘘の付けない性格は困ります。本当に見事です。

 小粒のチェリーがググっと凝縮していて、しかし、サラッと流れるように喉の奥を目指し、旨味を含んだ酸の美味しさをソツ無く感じさせつつ、ミネラリティ由来の高貴な戻り香を優しく感じさせてゆっくり消えて行きます。

 まぁ、素晴らしい出来のエレガントなヴォルネイをさらに凝縮、濃縮したような味わい・・と言っておきましょうか。

 ポテンシャルから言えば、勿論、クロ・デュ・ロワ、ロンジュロワ、ラ・モンターニュが上です。こちらは超美味しいです。でも、可憐さとか、今飲んでどうだとか・・近視眼的に評価するので有れば、

「このマルサネで充分旨い!」

と書かざるをえません。


 グラスの写真は色など、全く加工していません。余分な部分をカットして、あとの加工は大きさだけです。それで・・こんなに美しい色合いです。

 ググっと口内に流し込んでも良し、少しずつ口に含んで口蓋でつぶしながらたっぷり味わっても良し!・・です。ご堪能くださいませ。一推しです!


 以下は以前のレヴューです。
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【「ベースのワインでこの出来か!」と驚かれるでしょう!印象はプティ・プティ・ランセストラル!必飲です!】

 11~12月は毎年異常に忙しい noisyです。ヌーボーが有り~の、リアルワインガイドのテイスティングが有り~の、毎週一回の新着を書き、その他の雑多な仕事をこなさなくては正月が迎えられません。

 その前に9月は台風の余波を受け、屋外に置いてあるプレハブ冷蔵庫の屋根と、倉庫に通じる通路の屋根を吹き飛ばされてしまいましたから・・いや、一部母屋にも被害が及び、半分は保険で直せるにしても、未だに修理の予定も立っていませんから、

「・・・結局自分である程度修理するしかない・・」

と言うことで、週の3日は大工さん、そしてサーバーを新調しましたので2~3日はシステムエンジニアとサーバー運用係、で1日はワイン屋さん・・・・そこにリアルのテイスティングを差し込んで上京・・と言う、誰がどう考えても、

「週の日数が変」

と言うことに気が付くはずです。


 ちょっと S気味の徳丸さんなどは、それでも、

「担当レヴューが少ない!」

と、さらに盛ってくれようとするので・・今は腰痛、肩痛、ヤマトの膨大な送料値上げ要請(・・要請じゃなくて強制)と戦いつつの新着準備です。ま~・・まだレヴュー書きは良いにせよ、アポも取らずに来て好調な需要を傘に罵詈雑言です。


 そんな中で、到着日にはテイスティングしないと間に合わない・・と言う状況の中、開けたワインがこのマルサネ・ルージュですよ。

 いや~・・素晴らしいですね・・。アメリー・ベルトーのフィサンはチャーミングさと柔らかさ、少しの温かみを感じる彼女らしい味わいに満ちていました。

 しかしながらより北にある性なのか、それともパタイユ流の栽培と醸造哲学が反映された結果なのか・・いや、後者だとは思いますが、

「まるでプティ・ランセストラル!・・完全無欠な美味しさと感じさせる凄みが静寂と冷ややかさの中から滲んでくる!」

と言うような印象でした!



 まぁ、表題ではプティ・プティ・ランセストラルと書いたんですが、気持ちは「プティ」を一個減らしたい訳です。でも正当に判断するなら「プティ」を足した方が良いんじゃないか?・・とも思える訳ですね。

 それほど、飲んだ瞬間にランセストラルの凄い味わいが脳裏に「ドぎゅーん」と蘇ってくる訳です。


 これはもう、ある意味で「マルサネ」の枠を超越しているとも言えるか?・・などと感じてしまいますが、やはりブルゴーニュで有り、マルサネであり、ピノ・ノワールの姿のひとつなんですね。静寂の中の凄み・・細やかな表情・・是非感じ取っていただけましたら幸いです。

 数はご用意できないと思います。お早めにお手当くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【超エレガントなジュヴレ=シャンベルタン・・と思って飲まされることになると思います!】

 おそらくはマルサネのアチコチの畑のブレンドじゃないかと思いますが、これもかなり・・複雑です。畑名付のマルサネに比べると、やや暖かく柔らかなニュアンスが有り、鉄っぽいニュアンスも多めに感じますので、かなりジュヴレに似たニュアンスです。

 暖かいニュアンスと言っても、それはシルヴァン・パタイユ2015年の上級キュヴェと比較して・・の話しで有って、他の生産者さんのワインと比較した場合は非常に冷ややかなものです。柔らかなニュアンスと言っても同様で、輝きを持ったミネラリティは基本、硬質で有って、それはテクスチュアにも表れています。
より硬めのテクスチュアを持つ区画名付マルサネよりも近寄りやすく、外交的で、ソフトな感じが、より親しみやすい味わいになっていると思います。

 実はこのノーマル・マルサネですが、このワインも、

「・・もう・・止めようかな・・」

と思っていた2015年のシルヴァン・パタイユのテイスティングを再稼働することになったキッカケのワインの一つです。

 と言うより、


「これを飲んでダメだと思ったら、もう他のキュヴェのテイスティングは止めよう。」

と心に決めていた訳です。


 このマルサネ村名が非常に素晴らしく、次の「ブルゴーニュ・ブラン・ル・シャピトル」のテイスティングを呼んだと・・言えます。


 2014年も美味しかったんですよ。リアルの評価も高かったし、何よりnoisy 自身が納得出来た部分が大きかった訳です。そこでも値上げが有り、それを見ても余り有るポテンシャルと理解できた訳です。

 2015年ものマルサネは、そこからさらに10%ほど上げざるを得ないものでした。なので、このテイスティングに全てが掛かっていた訳ですね。


 どんなジュヴレ村名よりもエレガントに軽快で、どんなジュヴレ村名より「構造の大きさ」が有り、バランスに優れています。柔らかく、とても香り、単純さは全く無く、美しく、しかもキレが良いです。非常にドライですがエグミ無く、最後の最後で鉄っぽいミネラリティが軽く舌を打ちます。

 いや・・これは半端無いな・・と思わされました。これこそが「マルサネの個性」と言えるのかもしれません。ジュヴレにも非常に良く似ているが、むしろジュヴレは鈍重だと思わされ兼ねない魅力が有ります。決して硬くならず、鉄っぽく美しい土・・レンガそのものを舐めたことは有りませんが、イメージ的にはそんな感覚で、細やかな鉱物とやや赤みを帯びた焼けた土、思いっきり厚みが有り滑らかな透明なクリスタルのようなミネラリティと半透明の石灰がベースにあり、チェリーやベリーが生き生きと表現されています。

 決して強い押しがある訳では無く、しかしその押しはしっかりとしなやかな圧力として感じられます。むしろその姿は理想的と思えるもので、大げさなものにならない精緻さとして感じられます。

 まぁ、おそらく次号のリアルワインガイドには、徳丸さんのレヴューが載ることになるかと思いますが、何と書かれるのかな?・・と興味津々です。価格もそうですし、この素晴らしいポテンシャルとの絡み・・。扱いをどうしようかと悩むほどの年々のプライスアップとワインの能力の釣り合いを、どう書いたのか・・と言うことですね。

 noisyもリアルワインガイドのテイスターを創刊号からしていることで、お客様も、

「リアルと noisy はつるんでるんじゃん?」

と思われていらっしゃる方もおられるでしょうし、情報の駄々洩れで noisy には、未発表の掲載データが流れているんじゃないか?・・と思われる方もおられるでしょう。


 しかし、ハッキリ言っておきたいと思います。

「掲載予定のデータなど一切、いただいてない。」

です。


 むしろ、少しくらい教えてよ~・・と・・(^^;; いや、そんなことをしたらいかんですよね。それはお互いに求めてはいないんです。徳丸さんも決してそのようなことはしませんし言いません。

 何せ、全く同じワインについて、徳丸さんと noisy の意見が違うことは、noisy のページをご覧くださっている皆さんもご存知でしょう。例えばロベール・シリュグ2015年もそうです。全然受け取り方は違います。noisy的には評点と言う意味で言うならほぼ同じかと感じています。しかし、進歩なのか退化なのか、ポジティヴに捉えるべきかネガティヴか・・。ある意味、そこが大きく違うことも有るんですね。

 果たしてどのような評価になるのか、今、一生懸命に第60号の発刊に向けて頑張っているところだと思います。noisyも今週ようやく担当の自然派ワインのレヴューを書き上げ、送ったところで・・ヌーボー有り、レヴューの執筆有りで、滅茶苦茶忙しい11月でした。

 noisy 的には、非常に好意的、ポジティヴに捉えられた素晴らしい2015年、シルヴァン・パタイユのマルサネ・ルージュでした。是非このワインを足掛かりにされ、

「アペラシオンに惑わされること無く、美味しいワインを飲んでください。」

 お勧めします!どうぞよろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ベースのマルサネでも90ポイントオーバーです!この美しさはシルヴァン・パタイユならでは!】

 シルヴァン・パタイユのマルサネのベースワインです。このキュヴェに関しては、パタイユのテクニカルを見ても詳細は判りませんで・・おそらく、マルサネのアチコチの区画から、クリマ別には使用しなかったキュヴェのブレンドかと想像しています。

 まあ、マルサネには村名か、リージョナルかしかないですからね。村名を幾らブレンドしたからって、マルサネにしかならないんですね。

 そう、ちょっとディスり気味には言ってもこのマルサネ2014年、リアルワインガイド第56号的には、今飲んで90 ポテンシャル91 ですから・・。誰も文句など言えないですよね。

 超絶な美しさと、マルサネらしい冷涼さ、けっして鈍重にならない、でも軽過ぎない軽快さ、赤い果実に黒が混じる果実感など、見事に・・

「ん、マルサネ!そして滅茶ドライなのにどこからこの旨みが湧いて来るの?」

と感じさせてくれます。


 そうは言ってもね・・クロ・デュ・ロワとか、ル・シャピトルを飲んじゃうと・・駄目ですよ。順番はちゃんと守りましょうね。上級キュヴェを一緒に・・もしくは近々に飲まないのであれば、

「ベースのマルサネ・ルージュで充分!」

です。今飲んで90点はダテじゃないです。単独で見るとめっちゃ美しい色合いです。上級の他のワインと比べないでくださいね~!お勧めします!ぜひ飲んでみてくださいね。


 以下は2013年のマルサネ他のレヴューです。
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【シルヴァン・パタイユの素晴らしいベース・ピノ・ノワールの2アイテム!!・・でも結構な違いも有る!!】

 シルヴァン・パタイユの2013年が到着し始めました。今回はベースの2アイテム、ACブルとACマルサネのピノ・ノワールをご紹介します。前年の2012年ものは非常に多くのセールスをさせていただき、有難うございました。2013年ものもチェックを入れつつ、ご紹介させていただければと思います。

 今回の2アイテムは、

「ん~・・これは比較しつつのご紹介が面白いかも!」

と思いますので、話は前後するかもしれませんがどうぞよろしくお願いいたします。


 まず・・色を見て比べてみてください。ちょっとチェックして、どう違うかを判断してみてください。

 上のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは少々ですが澱が舞っているかもしれませんが、やや黒味が強く、何となく透明感が薄く「白っぽく」、本当に何となく「オレンジ色」が見えるかもしれません。

 下のマルサネ・ルージュは、非常に透明感のある、あっけらかんとした美しさが見えるかもしれません。


 まぁ、写真ですので、その時の露出が微妙に違ったりで、安易には比較できない部分では有りますが。

 で、この透明感の違いが・・ものの見事に味わいに現れているんですね。


 どちらもシルヴァン・パタイユらしい、恐ろしいほどに美しい、化粧っ気のない、純なワインです。他の生産者には真似の出来ない美味しさを造り出しているといえるでしょう。

 そのパタイユのワインにしても・・ACブルとACマルサネは違います・・まぁ、若干・・少々・・と言うことなんですが、人間って、そんな細かい部分も実はちゃんと検出しちゃうんですよね。


 マルサネは、全くの「無垢で純」な味わいです。思いっきりの純な「美しさ」を描いています。抜栓直後は少し硬めなんですが、15分ほどで柔らかさや表情を増してくれます。いつもの・・シルヴァン・パタイユの味筋です。

 ACブルは、いつものシルヴァン・パタイユの味筋では有るんですが・・・

「一点の曇りも無い・・いや一点だけ曇り有る味わい」

がします。

 実は色合いにもほんのちょっとだけ現れているんですが、全くの純な状態では無く、ほんのわずかな・・微細な「揮発酸が動いた」ニュアンスを持っているんです。

 でもそれは・・ほんの少し・・なんです。また、その影響は非常に微細で、これからも動くとは思えないものでした。


 ところがです!・・話しはここからが大事なところなんですが、おそらく、この状況で2本を比較して飲むと仮定すると?・・

「ほとんどの方がACブルを美味しいと言うはず!」

なんです。


 実は色合いにもほんのちょっとだけ現れているんですが、全くの純な状態では無く、ほんのわずかな・・微細な「揮発酸が動いた」ニュアンスを持っているんです。

 でもそれは・・ほんの少し・・なんです。また、その影響は非常に微細で、これからも動くとは思えないものでした。


 ところがです!・・話しはここからが大事なところなんですが、おそらく、この状況で2本を比較して飲むと仮定すると?・・

「ほとんどの方がACブルを美味しいと言うはず!」

なんです。


 このACブル、比較するとより柔らかさと複雑性、滑らかさを持っているんです。それに若いので、抜栓後、ややハードなテクスチュアと変化に時間が掛かるマルサネより、よりポテンシャルが高く、複雑でミネラリティも高く、美味しいと・・思うはずなんですね。

 真っ白な中に黒いものが有ると非常に目立ちます。「あ・・あるな」と感じるんです。シルヴァン・パタイユのような、全くの「真っ白さ」の中に何かがあるとすると・・感じる訳ですね。

 でも、そのバランスがまた・・素晴らしいんですよ。なので・・ACブルの方が旨い!・・と思われると感じています。

 直近で旨いACブル、時間を掛けつつゆっくり楽しむ美しいACマルサネ・・と言う理解でよいと思います。

 2013年も非常に優れたワインに仕上げたシルヴァン・パタイユです。是非とも・・比べて飲むと面白いですが、お好みの方だけでもOK!是非是非飲んでみてください。一推しの生産者、シルヴァン・パタイユの2013年です!ご期待ください!



【ピノ・ノワールの持つフィネスの塊!素晴らしい!!】 何しろ・・・村名よりも高価なACブルゴーニュですからね・・・。皆さんの反応はどうなのかと、興味は尽きることが有りません。


 通常の感性であれば・・

「¥5000近くもするブルゴーニュ・ルージュ?しかもマルサネの生産者?・・・いらん!」

 となるところでしょうが、飲んじゃったら・・・ね・・


「・・げげっ!・・・おっ?・・・そうゆうことか!」

 と気付かれるでしょう。


 そうなんですよ・・・。このル・シャピトルは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのフィネスに特化して、

「ブルゴーニュを表現した!」

ワインなんです!


 決してマルサネを・・もしくはマルサネの生産者たるものが造ったブルゴーニュ・ルージュ・・そんな側面は二の次なんです!



 恐ろしいほどフィネスの塊です。これはブルゴーニュ・ピノ・ノワールであり、マルサネ・ルージュでは無いんです。


 むしろ、「ブルゴーニュ・ル・シャピトル・ルージュ」以外の何ものでも無く、

「マルサネより、クロ・デュ・ロワより凄いフィネスを持つ、よりポテンシャルの高い畑。それがたまたまACブルゴーニュしか名乗れなかっただけ」

 なんです・・・。


 ま・・・飲まないと理解できないかもしれません。理解が遅れているマルサネの村の畑では起こりえた訳です。

 圧倒的なフィネス・・・是非包まれてみてください・・。ライバルは・・実はマルサネ・ロゼ!フルール・ド・ピノです!

 これも高いんだ!・・でも・・この二品は外せないと思いますよ。

 カテゴリー・キラーとなったこのワインは、飲む価値が高いです。是非是非・・トライしてほしいと思います!ちなみにリアルでは評価の対象とはされていません。無かったのかもしれませんが・・!ご検討くださいませ!



【シルヴァン・パタイユが・・ついに登り詰めたか!?!これは絶対飲みましょう!!】

 いや・・もうビックリです。おとついに到着して・・待ち切れなくて、昨夜飲んじゃいましたが・・


「・・・すんごい!」


 実はこのマルサネ・ルージュ・・・次回以降にご案内予定の「ブルゴーニュ・ルージュ」より格下・・よりリーズナブルなワインなんです。

 なのに、あの2011年のシルヴァン・パタイユの超絶な美しさはそのままに、

「エキスをさらに昇華し濃密に!」

した見事な液体だったんです!


 シルキーなテクスチュアを具現化している見事な石灰系ミネラリティをベースに、美しい実を持った濃密なベリー、全く嫌味のないハイトーンなスパイス、美味しい岩清水を飲んだ後のような身体に染み入ってくる余韻・・・


 慌てて買い足しました・・(^^;; これほどまでに素晴らしいと、今までのマルサネって・・・何だったんだろうと・・・再度このアペラシオンの意味合いを自身の感覚の中で再構築しなければならない状況になってしまいました・・・。


「超絶に美しいジュヴレ?・・いや、シャンボール?」


 奇しくも、徳丸さんも今月発行のリアルワインガイド48号で(・・・買ってね~!)書いてましたが、4月にシモン・ビーズ他から薦められて訪問して・・・ランセストラルを飲んで、その素晴らしさにぶっとんだ!・・そうです。

 ランセストラル12年は来月になるかな・・・何せ価格もべらぼうに高いので・・でも、しっかり飲んでご案内する予定ですのでお楽しみに・・・

 いや、その前に是非、この一番リーズナブルな「マルサネ・ルージュ」を飲んでみて、noisyの感覚に同意できるかお確かめいただくのが良いと思いますよ。ブルゴーニュの生産者は一旦火が付くと入手困難になってしまいますから・・ね・・。

 とにかく一度、このどこまでも超絶に美しく濃密なエキスにやられちゃってみてください・・素晴らしいです!一推しです!

(申し訳有りませんが新着発行の本日追加オーダーしていますので、ご注文が集中した場合は発送日が遅れる場合がございます。ご容赦ください。)


2022 Marsannay Rouge le Chapitre
マルサネ・ルージュ・ル・シャピトル【大榮産業】

19543
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■ メディア情報
◇2022年もの
 92~93 Points Estimated drinking time Now~2050 Real Wine Guide No.89
 92~93 Points Drink from 2028~2035 Jasper Morris - Inside Burgundy
◇2021年もの
 94 Points la Revue du Vin de France
 93+ Points Christian Walter
 92+ Points The Wine Advocate
 92 Points Tim Atkin
 90~92 Points Vinous

■エージェント情報
広さ: 1.05 ヘクタール (2.61 ac)
品種:ピノ・ノワール
樹齢: 1950 年、1980 年、1990 年に植えられたブドウの 3 分の 1
テロワール:緩やかな傾斜から傾斜、東向き。淡いピンク色の砂利 (grèzes litées) の土壌。標高270~300メートル。
ブドウ栽培:認定されたオーガニック、バイオダイナミックな方法
醸造: 100% 全房プレス、土着酵母発酵。樽で18ヶ月熟成、ボトリング時のみ低硫黄添加。

 このブドウ園は、かつてオータン大学教会の支部 (フランス語でChapitre ) が所有していました。ブドウの木とその上にある森は、もともとそこにブドウの木を植えたオータンの大司教が所有していました。

 ル・シャピトルは5 ヘクタール、標高290メートルです。中~急勾配で、東向きです。1987年にマルサネ村のアペラシオンが作成されたとき、クーシェとマルサネの村全体が含まれていましたが、南部のシュノーブだけが含まれていました。ル シャピトルは村の北にあるため除外されましたが、この地域で最も優れたブドウ畑の 1 つであることは間違いありません。セラーで、シルヴァンはクロ・デュ・ロワの後にそれを注ぎます。2019 ヴィンテージで、INAO はついにこのブドウ園の分類を地方から村レベルに変更しました。

 砂利が多く、カルシウムが豊富な土壌で、テクスチャーは軽く、色は淡いピンクがかった茶色です。地質学:ル シャピトルの大部分は、グレーズ リテーの厚い層の上にあります。この未固結の石灰岩の厚い層は、ホワイト ウーライト石灰岩の岩盤の上にあります。コンブランシアン石灰岩は、ブドウ畑の上の斜面の頂上に位置し、スロープウォッシュに貢献しています。

 シルヴァンの区画はクロの北側にあります。しかし、彼は小さなクロの中に別の区画を手に入れたばかりで、それを彼は「リトル ジュエル」と呼んでいます。シルヴァンの区画は標高約 290 メートルにあります。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥15,980 (外税) 
【A.C.ブルゴーニュから村名に昇格したレ・シャピトルです!】-----以前のレヴューを掲載しています。
 ついにレ・シャピトルが村名に昇格したようです。A.C.マルサネと言うアペラシオンは、マルサネ・ラ・コートと南部のクーシェから成り立っていた訳ですが、北部の・・ディジョンに近い畑は除外されていたんですね。そもそもは良い葡萄が出来ると理解されて来た畑でした。

 なので、

「村名より高価なA.C.ブル!」

 が存在していた訳です。

 まぁ・・この2019年ものが村名昇格の最初のワインと言うことになりますから、シルヴァンも頑張ったんじゃないかと思います。残念ながら5本と言う、情けない数しか入荷しませんでしたので、このワインの評価はご購入された方にお任せしたいと思います。よろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
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【ランセストラルを除くと・・トップ・キュヴェと同価格の、恐るべきA.C.ブルです!】

 申し訳ありません・・年々少なくなる入荷が気になりますが、それと共に誰もテイスティング出来なくなりつつある、レ・シャピトルです。

 A.C.ブルの区画ですが、村名のトップ、クロ・デュ・ロワと同価格でリリースされますから、シルヴァンの評価はクロ・デュ・ロワ並み・・と言うことなんですね。

 12月までには再度入ってくる可能性が有りますので、もし入荷が叶いましたら・・数が入りましたら、テイスティングしてみたいと思っています。

 まぁ、リアルワインガイドもブルゴーニュのテイスティングは止まったままで、ここでnoisy も飲めないと成りますと、ワイン屋はまともには誰も飲まない・・と言うことになってしまいそうですので、シルヴァン・パタイユでそれは・・何とか避けたいですね。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【あの化け物ワイン、ランセストラルに次ぐ評価をたたき出すA.C.ブルゴーニュです!】

 すみません・こちらも割り当てです。因みに2016年ものは7290円でのご案内でしたので、

「1300円も値下がり!」

しています。

 なので、販売の予想が付かないんですよ・・追加は出来ないし・・本来はこの辺りは全てテイスティングしてご案内すべきかと思うんですが・・。

 因みに、リアルワインガイド第64号は、2016年ものル・シャピトル・ルージュにポテンシャル93+を付け、何とロンジュロワやクロ・デュ・ロワよりも高い評価をされています。ランセストラル2016年が94+でした。

 他の2017年もの・・ロンジュロワ、クロ・デュ・ロワなどをテイスティングさせていただいた感想からは、

「2017年はシルヴァン・パタイユ最高のヴィンテージ!」

と確信していますので、

「このル・シャピトル2017年はどうなっちゃうんだろう?」

と思っています。現在の格付けがもう「古い」ことを感じさせてくれるでしょう。ご検討くださいませ。


 以前のレヴューです。
━━━━━
【こちらも数が無いので・・すみません・・】

 ACブルゴーニュ規格の畑ですが、このシャピトルと言う畑は「まったくの別格もの!」とシルヴァン・パタイユ自らが判断し、通常のACブルゴーニュとは別にリリースしています。

 2016年はシャピトルの白の姿も見えず、余りに少なかったため、海外に出さなかったのかもしれません。いや、ラシーヌさんには少しは入っているのかもしれませんが、案内は有りませんでした。

 このシャピトル・ルージュは、価格からみていただきましても、シルヴァンご自慢のクロ・デュ・ロワ、レ・ロンジュロワ、グラステットなどと同様の評価です。今回は余りに無い、追加も出来ないとのことですので、まずはご紹介させていただきまして、余るようでしたらnoisy が後のためにテイスティングさせていただければ幸いです。

 以下は以前のレヴューです。
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【・・・やっちまいました・・すみません・・】

 2014年もののこのキュヴェは「リアルワインガイド第56号」で、 今飲んで91+ ポテンシャル92+ 2020~2045 と言う、アペラシオンとしてのACブルとは思えないほどの高評価をされたワインでして、下記の2014年もののnoisy のレヴューにもあるように、マルサネの上級ワインに匹敵するポテンシャルを持っています。


 他のコラムにも書きましたが、当初はテイスティング予定に無いキュヴェだったものの、余りに他のワインが素晴らしいので、急遽持ち帰り、テイスティングすることにした訳です。


 でも・・すみません。飲めませんでした・・間に合わなかったんですね・・。何故って・・


「間違えて、白のシャピトルを持ち帰ってしまったため・・」

です。


 薄暗いセラーから深夜12時を回って家路につくもので、

「あ・・そうそう、これこれ・・」

とばかりに数本持ち帰るので、


「先日持ち帰って飲んだ白のシャピトルを再度持ち帰ってしまった。」

んですね・・。申し訳ありません。


 まぁ、開ける前に気付いてまだよかったんですが、最近は目が弱くなってまして・・見た目はそっくりなシャピトル赤と白を取り間違えました。


 なので、今のところはテイスティング無し・・。しかし、圧巻の他のワインを飲めば、このシャピトルに重きを置いているシルヴァン・パタイユですから、悪い訳が無いと信じています。次回、品物が調達できれば飲みたいと思っています。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【とんでもない出来のACブルでした~!】

 ま~・・本当に素晴らしいACブルゴーニュです。呆気に取られるような雅さ、複雑性、美しさに妖艶さを持ってます。リアルワインガイド第55号では2020~2045と言う飲み頃でしたが、まぁ、確かに早いっちゃ早いんでしょうが、noisy にとってはとっても美味しく飲めちゃいました。

 しかも今回は時間の関係で、ベース近辺の3アイテムを一度に開けちゃうと言う暴挙に出てますんでね・・その違いもたっぷり(・・一応)理解しちゃってます。

 本当に素晴らしいマルサネ・クロ・デュ・ロワを差し置いて、それ以上のポテンシャルが有ると思わせられてしまいました。マルサネに格付けが出来たら1級は確実とされるクロ・デュ・ロワよりすんごいACブルが「ル・シャピトル」なんですよね。なので、

「そもそもル・シャピトルがACブルの認定であることがおかしい!」

と言うことを声を大にして言いたいのが、ワインオタクのシルヴァン・パタイユさんなんじゃないかと思いますよ。実際飲んで、良~く判ります。

 クロ・デュ・ロワは滅茶複雑で妖艶なんですよ。これでもう・・充分旨いし素晴らしいです。・・が、ル・シャピトルは、クロ・デュ・ロワが持っている複雑性はそれ以上、妖艶さを僅かに押さえ、美しさ、荘厳さを「ど~ん!」と盛ったようなミネラリティが有るんですね・・。そんなもん、美味しくない訳が無い。

 どこかにマルサネ・ルージュ、クロ・デュ・ロワ、ル・シャピトルの3連荘のグラス写真が有るかと思いますが、これ、ぜひご覧ください。色合いの様子を見たら美味しい順番なんぞ簡単に判っちゃうと思いますよ・・(^^;;

 なもんで、ここではその写真は載せませんが、ル・シャピトルの色まで美味しいグラスの写真を!・・これは是非飲んでみてください。

「ACブル・・じゃ・・なぁ・・」

 なんて思ってると、将来は1級になっちゃってたりしますんでね・・。あのしょうもないラ・グランド・リュも今ではお問い合わせいただく一番手ですからね・・。で、販売の邪魔になるので余り書けませんが、飲んでいただければリアルにも「複雑性はグランクリュ並み」「ACブルの皮を被った1er」などの表現が並んじゃうのも理解できるでしょう。


 とんでもなく美しく、一体感の中からエキスの旨み・複雑性・官能感が感じられる凄い奴です。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ピノ・ノワールの持つフィネスの塊!素晴らしい!!】  何しろ・・・村名よりも高価なACブルゴーニュですからね・・・。皆さんの反応はどうなのかと、興味は尽きることが有りません。


 通常の感性であれば・・

「¥5.000近くもするブルゴーニュ・ルージュ?しかもマルサネの生産者?・・・いらん!」

 となるところでしょうが、飲んじゃったら・・・ね・・


「・・げげっ!・・・おっ?・・・そうゆうことか!」

 と気付かれるでしょう。


 そうなんですよ・・・。このル・シャピトルは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのフィネスに特化して、

「ブルゴーニュを表現した!」

ワインなんです!


 決してマルサネを・・もしくはマルサネの生産者たるものが造ったブルゴーニュ・ルージュ・・そんな側面は二の次なんです!


 恐ろしいほどフィネスの塊です。これはブルゴーニュ・ピノ・ノワールであり、マルサネ・ルージュでは無いんです。


 むしろ、「ブルゴーニュ・ル・シャピトル・ルージュ」以外の何ものでも無く、

「マルサネより、クロ・デュ・ロワより凄いフィネスを持つ、よりポテンシャルの高い畑。それがたまたまACブルゴーニュしか名乗れなかっただけ」

 なんです・・・。


 ま・・・飲まないと理解できないかもしれません。理解が遅れているマルサネの村の畑では起こりえた訳です。

 圧倒的なフィネス・・・是非包まれてみてください・・。ライバルは・・実はマルサネ・ロゼ!フルール・ド・ピノです!

 これも高いんだ!・・でも・・この二品は外せないと思いますよ。

 カテゴリー・キラーとなったこのワインは、飲む価値が高いです。是非是非・・トライしてほしいと思います!ちなみにリアルでは評価の対象とはされていません。無かったのかもしれませんが・・!ご検討くださいませ!

by Oisy
2012 Marsanney Rouge Clos du Roy Domaine Sylvain Pataille 

 上で書いた通り洗練度が一気に上がり、クロ・デュ・ロワの後にマルサネ・ルージュをテイスティングすると気づかなかった僅かな曇りを感じる。くらいにクロ・デュ・ロワは澄んだワイン。
にして、複雑性が増えた事もあり、エレガンスとより冷たい緻密な酸を感じる。

伸びやかなアフターも生葡萄を噛んだ時のようにフレッシュでドライながら甘く伸びやか。


2022 Marsannay Rouge l'Ancestrale
マルサネ・ルージュ・ランセストラル【大榮産業】

19544
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■ メディア情報
◇2022年もの
 Now 93+ Potential 95 Points Estimated drinking time Now~2060 Real Wine Guide
 93~95 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◇2021年もの
 95 Points Decanter
 93 Points The Wine Advocate
 (91~93) Points Vinous


■テクニカル
面積:0.7ヘクタール(1.73エーカー)
品種:ピノ・ノワール
樹齢:1930年から1945年
テロワール:東向きの中斜面から緩斜面。標高290メートル。淡いピンクがかった砂利質のグレーズ・リテ土壌で、ホワイト・ウーライトの土壌に覆われています。名門のクロ・デュ・ロワ、クレマンジョ、レ・ウズロワは、コート=ドール最北端のブドウ畑の一つです。
栽培:オーガニック認証
醸造:100%全房圧搾、自生酵母発酵、穏やかな抽出。樽熟成(新樽50%)。瓶詰め時にのみ低硫黄添加。
■エージェント情報
 かつてジュヴレイと並び高く評価されていた教会支部(=Chapitre)が所有していたとされる畑。砂・砂利でカルシウムが豊富。若々しく優れたテクスチュアと骨格が有る。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥33,500 (外税) 
【入荷僅少につき、テイスティングしておりません。リアルワインガイド第89号はポテンシャル95ポイントとグラン・クリュ並みの評価です。】-----以前のレヴューを掲載しています。
【2020年ものランセストラルはアル分13%、こちらの2021年ものは12.5%・・・評価は同じ95ポイント・・さぁ・・どっちを選びますか?】

 基本的に、ほぼ残糖を残さないスタイルのシルヴァン・パタイユが2020年のランセストラルをどのように仕上げたか、物凄く興味が有りますが、いかんせん・・1本だけなのでどうにもなりません。

 ですが面白いことに、2021年のマルサネ村名を飲ませていただきましたら・・

「・・あれ?・・」

と・・。

 ドライな味わいには変わりないんですが、ピュア一辺倒でも無いんですね。飲んだ感じ、あの・・ギルベール・ジレのような手腕に近いものを感じた訳です。

 そもそも2020年ものですからめっちゃ暑かった訳で、畑仕事で何とか過熟を避けようと努力した結果が出ての・・アルコール分13パーセントで完全発酵スタイルなのか、それとも微妙に糖分を残して、それをギルベール・ジレのような技術で・・ワインを仕立て上げたか・・あ・・余計なことを書いたかもしれませんが・・忘れてください。いずれその辺はどこかで書きます。

 で、2021年は2020年のような滅茶苦茶な暑さは無かったし、エレガントなヴィンテージになったはずです。ですので、

「2020年ものと2021年ものは、まったく同じ95ポイントだとしても、味わいは相当異なるはず!」

と踏んでいます。

 noisy は確認できませんが、お客様なら可能です。どうぞよろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
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【相当上出来の「ボンヌ=マール」か!?・・と思わせるような圧巻の出来です!村名3本分の価格は伊達じゃ無かった!・・是非感動してみてください!】---以前のレヴューです。

 いや・・本当に声が出ちゃいましたよ。凄いアロマです。妖艶にして繊細、繊細にして大胆な、モレ=サン=ドニとシャンボールの村の境に有るグラン・クリュ、「ボンヌ=マール」を想像してしまいました。

 それも並みの出来のボンヌ=マールじゃぁ・・無い。ミネラリティが凄いですし、酸の量とバランス、果実の風味も物凄く密度が高いんですね。

 2017年も美味しかったんですが、含有ミネラリティの総量に押されて隠されている感じだったとも言えます。

 下の写真を是非比較してご覧ください・・。まるで・・ルxxxさんのボンヌ=マールのようじゃないですか・・(^^ まぁ、ミネラリティの総量は、そこすらも超えてしまってはいると思います。

 この物凄いアロマを押しのけつつ口内にワインを流し込むと、非常に細やかな粒子が緻密に配置されているのを感じつつ、それでもまだそのまま飲み込むことを許されないような感覚になります。口蓋ですり潰しながら少しずつ喉の奥へ流れて行くと、ノーズへ抜けて行く・・そうですね・・シャンボールのグラン・クリュが持っているハイトーンな香水的アロマが感じられます。

 一番最初の印象はミュジニー的かと思ったんですが、口内へと流し込むと・・いや、ミュジニー的と言うよりはボンヌ=マール的な動物的印象も混じってくる・・そう思い直しました。

 もう、その時点では、他のワインと比較することすら考えられなくなってしまいました。ましてや、1級クラスはほぼ眼中に無い・・みたいな感覚です。

 いや・・凄いワインでした・・。今でも飲めなくはないです。もうアロマだけですっかりやられてしまいますので、のんびりと口内で楽しむことに集中も出来るかと思います。

 若くて物凄いハイポテンシャルなワインをのんびり楽しむ・・ちょっと贅沢なおつまみでも用意して・・それも可能なワインです。是非、「何のワインと似てるかごっこ」でもして・・(^^;; 時節柄、おおっぴらには出来ないでしょうが、個人的なワイン会を楽しんでください。超お勧めします!シルヴァン・パタイユにとっても歴史的な1本でしょう!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいヴィンテージの最高のマルサネです!・・シルヴァン・パタイユにしか造れない見事な出来!】

 2017年もののシルヴァン・パタイユは、

「区画名無しの村名マルサネでさえ・・パーフェクト!」

と思えるような見事なバランスで到着しましたので、お客様にもその旨お伝えしたところ、やはりマルサネ村名ワインとしては過去最高の本数を販売させていただきました。誠に有難うございます。

 勿論ですがもっと数量が確保できれば、今もまだ販売しているに違い無いのですが、結局最後まで買ってしまいましたので、流石にもう・・有りません。

 今飲んで滅茶美味しい区画名無しのマルサネはもう有りませんが、このランセストラルも見事な仕上がりをしていました。

 赤に黒を混ぜ込んだ、非常に美しい色合いをしています。透明なミネラルコーティングをしているような、普段の仕上がりとは少し異なるように思います。

 柔らかな土由来のテクスチュアを芯に持ち、その透明なミネラリティだけでは無く、鉄や希少金属などを多分に含んだミネラリティが、その芯を囲っているかのようです。

 気品に満ち、ドライながら旨味が有り、チリチリと舌先、舌脇に感じられるそれらのミネラリティが、このワインの複雑な構成を現わしています。果実的で有り、花的でも有り、将来的には香水のようになって現れてくるに違いない、見事なノーズが有ります。

 今はまだ、とてもこの複雑な構成をまとめ上げ切れる「時間」は無かったと、ワインが話しているかのようですが、この2017年ランセストラルを飲んだ全て方が、

「・・そうだよね・・」

と話しかけている姿が想像されます。

 非常に高質で素晴らしい出来だと思います。是非5年ほどは置いていただき、ワイン熟成の仕上げをお願いいたします。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【・・味筋で一番近いのはもしかしたら最近のメオ=カミュゼ?かもしれません・・】

 シルヴァン・パタイユがドメーヌ・ルーミエのアドヴァイザーをしているのはご存知かと思いますが、ルーミエでさえ、パタイユの影響と受けている訳です。

 そして2012年頃からダンジェルヴィーユがグググっと素晴らしく成り始め、2015年で頂点に達した・と感じていますし、今までは、硬いし武骨だしエレガントじゃないから・・

「・・やらない」

と言い切っていたデゾネイ・ビセイでさえ、余りの変貌ぶりに仰天して2015年を扱わせていただきましたが・・フィネスさんのエクスクルーシヴの有るブルゴーニュの生産者の向上振りは、全く半端ない訳ですね。


 そんなところには、やはり様々な人間関係が影響しあっていると思われますが、その震源はこの人、シルヴァン・パタイユなんじゃないかとさえ思ってしまいます。


 で、昨今のメオ=カミュゼのワインの素晴らしさは、これまたnoisy の甘言に乗った方ならもうご存知ではありますが、甘言に乗らない方々には、

「・・カミュゼでしょ?・・不安定だよね・・」

とは思われるかな?


 もう、そんな姿はどこにもなく、どんな造り手よりもエレガントで、コアが有り、荘厳で、雅です。ひっくり返る旨さです。特に1級以上は青ざめちゃいます。

 で、むしろ、シルヴァン・パタイユに一番似ているのは最近のメオ=カミュゼじゃないか・・と思うんですね。僅かに樽は弱く、しかし、よりピュアなスタイルでは有るかと思いますが・・。

 2016年ものは非常に少ない・・今までは少なくとも2ケース、通常は3ケースは仕入れていたランセストラルです。お早めにお手当くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【兎に角ゲットしておいてください。納得させられる、してしまう存在感の有るワインです。】

 こちらも余りに高価になったのでテイスティングしないつもりで仕入れたものでして、でも余りの他のキュヴェのポテンシャルに、

「やっぱり飲みたい!」

となってしまったんです。


 なので、他のキュヴェの仕上がりを見たらもう・・圧巻なワインに仕上がっているはずです。ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。ご参考にされてください。
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【これは村名ワインです!しかしどんな凄いワインよりも偉大かもしれません。】

 そうです・・これは村名のワイン、しかもマルサネと言うコート=ドールの北の端の忘却されたアペラシオンです。

 それでもnoisy のところでは皆様のご支持を沢山いただいておりまして、2013年ものも約4ケース程販売させていただきました。非常にスケールの大きい、濃密ながらもしっとりした凄いワインです。

 2012年ものはピュアで濃密、どこまでも純粋さが感じられる大きな構造で、今飲むには少し辛いほどの要素の複雑さが有りました。

 2013年ものはそのヴィンテージ背景を受けてか、到着直後からもう絶妙な素晴らしさを見せてくれました。こんな美しさの凝縮には出会ったことが無い!・・と。

 2014年ものは何故か非常に少なく、2013年ものの約半分しか入手できず、それでも入荷量の何十パーセントを分けていただいた換算になるそうです。今のところはそんな訳でテイスティングも出来ていない状況です。


 リアルワインガイド第56号は今飲んで92、ポテンシャル94と、2013年もののポテンシャル点94+には及んでいませんが、ほぼ同じ高い評価と言って良いでしょう。しかしながら、リリース直後からその美しい真の姿を垣間見せていた2013年ものとは・・おそらく違うでしょう。

 むしろ、超絶にドライで超絶に濃密、超絶に大きさを感じさせてくれた2012年ものに近いスタンスと想像されます。リアルの徳丸さんも、「味わいが塊・・<略>・・ミネラルも塊、塊祭り」と評していますので、noisy が感じた2012年ものに近いと思っています。

 当然ながら、何かが無いと抜栓できるようなワインでは有りませんが、近年言われる温暖化の影響で、

「もしかしたら将来、マルサネはコート=ドール随一の産地になる」

かもしれません。


 フィリップ・シャルロパンはマルサネに育ち、しかしマルサネを半分諦めたかのようにジュヴレに移ってしまいましたが、マルサネの畑を綿密に調べ上げ、マルサネこそ素晴らしいテロワールだと信じたシルヴァン・パタイユだからこそ、この偉大な「ランセストラル」を造ることができたのでしょう。

 このランセストラルも無比なワインです。是非ともご検討くださいませ。



 以下は以前のランセストラルのレヴューです!
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【シルヴァン・パタイユが・・ついに登り詰めた!?!これは絶対飲みましょう!!】

 呆れるようなぶっといボトルに入った「マルサネ」です・・。ボトルの底から出っ張っている凸 の部分も半端無く・・高いです。シルヴァンは、高い熟成能力があると判断して、丈夫なボトルを使用しているのでしょう・・これだけでかなりコストも掛かっていると思います。

 2012年のランセストラルは・・非常に少なくて、それでも結構な量を販売させていただきました。

 物凄い・・呆れるほどの凝縮さ、複雑性を透明掛かったミネラリティでコーティングした、今はとても飲めないような硬く締まったワインでしたが、これまた呆れるほどのポテンシャルを感じさせてくれるものでした。

 余りに凄いので、2013年も必ずテイスティングしようと・・まぁ、こちらのコストもかなりのものなんですが、このように美しいものには弱いもんで・・飲んでしまいました・・。

「・・・素晴らしい!」

 息を飲むような赤い静寂、そこから少しずつ・・美しい糸が解れてきます。1本・・また1本と。その1本の糸には、やはり美しい色彩が描かれています。

 決してゴクゴク飲めるようなワインでは有りません。少し口にに含み・・その美しさを長い時間掛けて楽しむことが出来る、マンモスなポテンシャルを持っています。

 そして、2012年と大きく違うのは・・今飲んでも飲めちゃう!

 これにはビックリしました。2012年ものは、余りの果皮の凝縮度に、口内、鼻腔、鼻の粘膜の受容体が付いていけず、また、ややタイトに締まっていますので、結構辛い部分も感じたものでした。なので、異常に凝縮して凄いが「今は飲まないで・・飲むなら長い時間を掛けてゆっくり」と言うコメントになった訳です。

 ですが・・これは、現状でもこのランセストラルが持っている美しさの極一部でしょうが、その要素だけで充分過ぎる満足感を得られてしまうんですね。

 美しさを何十層にも重ねていて、その裾を見ている、感じているだけなのでしょうが・・実に旨いし、エレガントだし、複雑なんですよ。複雑性・・と言うのもちょっと語弊が有るかもしれません・・何せ、その複雑な姿が美しいんですから・・。


 noisyの感覚的には、何とかこの2015年の内は、この感じを持続できると思います。ですので、呆れんばかりの無二の美しさを試すには、何とかなる期間じゃないかと思います。年末までの間、出来るなら、じっくり寝かし過ぎず、休ませる程度にして、クリスマスなどのワインとして飲めると思います。

 しかもシルヴァン・パタイユのこのランセストラルは、一切の化粧をしていないようなスッピン美人ですので、例えば通常は合わないはずの秋刀魚の塩焼きとかも・・行けちゃいます。今回はランセストラルでは秋刀魚は合わせませんでしたが、下記でご紹介させていただいているフルール・ド・ピノと秋刀魚で合わせました。・・いや、実に旨いです。そして嫌な匂いにはならないんですね・・。フレデリック・コサールのサン=ロマン・ルージュでやったら絶対合わないでしょうが、シルヴァン・パタイユでしたら、村名マルサネ以上でしたら秋刀魚の塩焼き、行けちゃいます。一番はこのランセストラルとフルール・ド・ピノでしょう。(この辺はフルール・ド・ピノのコラムに記載予定ですが・・)

 そんな、魚介にも合わせられるほどのピュアさを持ちつつ、ナチュラルなニュアンスも持っている、呆れんばかりのポテンシャルを持った、どんなワインにも似ていない凄いワイン・・それがランセストラルです。絶対値としての価格は高いですが、こんなに安いワインは無いとも思います。是非経験してみてください。お奨めです!




2021 Marsannay Rouge
マルサネ・ルージュ【大榮産業】

19545
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■ メディア情報
◇2022年もの
 92~92+ Points Estimated drinking time Now~2048 Real Wine Guide No.89
 90~91 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
 90 Points Cellar Tracker
◇2021年もの
 93 Points Christian Walter
 (91-93) Points Vinous
 92 The Wine Advicate
 92 Tim Atkin
■テクニカル
面積:2.40ヘクタール(5.93エーカー)
品種:ピノ・ノワール
樹齢:1950年から1980年
テロワール:村名アペラシオン内の複数のテロワールのブレンド
栽培:有機栽培、ビオディナミ
醸造:全房発酵(30%)、天然酵母。古樽で18ヶ月熟成。瓶詰め時に低硫黄添加。
■エージェント情報
 ドゥミ・ドゥイとフードルを組み合わせて熟成。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥9,250 (外税) 
【官能さが特徴だった2021年のシルヴァン・パタイユのマルサネ・ルージュですが、1年の熟成を経ると・・「あれ?・・コサール?」・・(^^;;】
 いや~・・こんなことがあるのだろうか・・いや、このグラスの写真のことですよ。下手をすれば、

「・・え~?・・去年のリリース時の写真をそのまま使ったんじゃないの~?・・違うショットとか?」

と思いっきり・・

「noisy、実は飲んでない疑惑」

をSNS等にアップされてしまう危険性を感じるほどに、

「昨年のこのワインの写真と今年のこのワインの写真がそっくり!」

になってしまっているんですね。

 でも安心してください。履いて・・いや、敷物が違うでしょ?・・そう、昨年のラシーヌさんものの写真を掲載した時には、「にゃんこ柄」のテーブルクロスでしたが、昨年の何月だったか判りませんが家に帰ると突然、より白っぽい花柄?に変わっていたんですね。

 まぁ・・敷物一つで写りが大きく変わるのは体験済みで、それからしばらくの間は、

「こ~したり、あ~したり」

と苦労を重ね、慣れるまで1カ月ほど掛かったと思っています。

 で・・今、先日テイスティングした今回入荷の2021年ものの写真を撮った訳ですが・・意味不明なほどにそっくりな訳ですね。よく見れば違うのは判りますが、それでも悪意ある方なら、

「去年、途中でテーブルクロスを変えた疑惑!」

を言い出すかもしれません。

「だって・・簡単でしょ?」

と思ってそのように言われるかもしれませんが・・いやいや・・noisy家のテーブルは6人掛けで、ほぼ半分の面積に50本ほど常時コルクを逆刺ししたボトルが乗ってますから・・

「それは絶対に無理!」

です。それが出来るならしょっちゅうカミさんに怒られることも無い訳ですから。


 で、本題ですが・・

「2021年もののやや官能さを得たマルサネ・ルージュは1年経過したらコサールのサン=ロマン・スー・ロッシュに雰囲気が激似!?」

疑惑が生まれてしまったんですね。

 そう・・僅かな揮発酸が生成され、それが収まっていたのが2021年ものです。それが官能感を生んでいたんですね。

 で、それが1年熟成しますと・・あの、

「マロラクティック発酵であれこれする疑惑があるフレデリック・コサールのワインに激似!」

と感じるほどに・・コサール風に寄ったように感じられるんですね。

 まぁ、ぶっちゃけてしまえば、今回もご案内させていただいている2006年のフレッドのシャサーニュ1級モルジョ・ブラン・・これ、以前にご案内しそびれたボトルが3本出て来た訳ですが、この2006年はフレッドがメゾンもののお披露目で急遽来日することになり、本来はもう少し「マロラクティックをあれこれ」する予定だったものを、あれこれ出来ずに出荷することになり、それで大問題になった・・と言うような歴史?・・が有ります。

 なので、マロラクティックが完全に終了していない(人間が安易にマロを止めてしまう?・・)のにボトル詰めしてしまったことによる・・とnoisy は考えている訳ですが、フレッドも問題になるような揮発酸が出たヴィンテージは後にも先にも初のリリース時の2006年ものだけ!・・だったことを考えると・・このマルサネ・ルージュ2021年の経過が想像出来るんじゃないかと思うんですね。

 noisy的には、揮発酸の生成自体は、取り立てて問題は無いと考えていますが、問題になるのは、その生成量と動きが止まっているかどうか・・だと思っています。止めるのはやはり・・So2を入れるか、マロラクティックであれこれするか(対応する・・)と言うことになろうかと思います。

 で、味わいはどうなのよ?・・と言うことになろうかと思うんですが、いや・・フレッドの話しを持ち出したくらいですから・・

「適度な官能さが感じられて今飲んでも非常に旨い!」

です。

 そもそも・・揮発酸としてこのワインの中からその検出が出来るかどうか?・・は、勿論、人によるかと思いますが・・難しいかもしれません。

 しかしながら、

「ド直球の非常に美しい仕上がりになったシルヴァン・パタイユの味わい」

では無く、ほんのりとビオ系生産者のワイン的表情をポジティヴに感じさせてくれる見事な手腕・・を感じさせてくれるんですね。

 なかなか面白いと思いますよ。同じヴィンテージの入荷時期違い、インポーターさん違いと言うことで、色々な情報を与えてくれたワインでした。

 因みに最高の時期と言いましたら、この2025年の後半に入ってから数年間かな・・と思います。ぜひ飲んでみてください。お薦めします。



 以下は昨年ご案内のこのワインのレヴューです。
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【シルヴァン・パタイユの変身を感じる・・もしかして彼にとっては2021年はエポックなヴィンテージ!?・・ちょっと驚きました!】

 普通の村名に過ぎないベースのキュヴェですが、メディアが上値93ポイントまで付けているのにご注目下さい。

「・・ん?・・ランセストラルで95ポイントなのに?」

・・・ですよね?

 まぁ・・どっちが高くてどっちが低いか・・普通に考えれば簡単な答えでは有ります。ランセストラルのポテンシャルが取り切れない評価になっているのでしょう。

 noisy も・・時間が無いので・・何せ、月曜に新着を出して火曜に出荷して・・木曜にまた新着を出す訳ですから、余裕などあろうはずもありません。

 なので、若干「荒れ気味」でのテイスティングになりました。2枚目の写真をご覧いただけましたらバレバレですよね。ですが、そんなテイスティングは慣れっこですので、差し引くところは引き、積むところは乗っけて評価しています。

 で、開けた瞬間・・荒れている部分は別としても・・

「ん?・・」

と。

 今までのシルヴァン・パタイユには余り無かった感覚を得ました。そう・・ちょっとすでに「官能的」なアロマが混じっているんです。

 パタイユは稀に揮発酸も出たアイテムも有りますし、ヴィンテージにより若干スタイルが異なることも有りましたし、何より、

「各キュヴェで仕込み方が違う!」

のが特徴です。

 ですから・・

「違って当然!」

なんですね。

 ですがそれを差し引いても・・こんなことは無かったと・・思った訳です。

 言ってみれば、

「どこか・・ギルベール・ジレっぽさが有る」

んです。ギルベール・ジレのピノ系のニュアンスです。アリゴテは余り・・さほどは似ていませんので悪しからず・・。

 甘みの無い、ドライな味筋です。その辺はギルベール・ジレとは異なりますが、それでもそんな感覚を得ました。

 妖艶さと、果実や表情が多層化しているんですね。なので、とても複雑に感じます。「マルサネのベースでしょ?」のひと言で片付けられない、そして、

「あれ?・・これってパタイユだよね?」

と再確認するほどの、ちょっと違和感にも近いものが有ります。そりゃそうです・・本来、ギルベール・ジレとは重なる部分など無かった訳ですから。

 そして、最も似ているのが・・ミネラリティの総合的な位置です・・芯に近い部分に圧縮されて存在しています。以前はもっと外側に、目に見えてテカテカして感じられたものです。

 スパイシーさと重みのあるアロマ、そしてその中間がしっかり有り、充実したパレットを描きます。味わいも若干荒れてはいますが、すぐに気にならなくなるほど・・です。

 多彩、豊かな表情を持ち、その上でバランスが取れています。これ・・凄いですよね?

 若干高くはなりましたが、

「スッキリしていて、赤くて深くて美味しいマルサネ!」

では無い・・

「エレガントで複雑で、多層感バッチリの充実したマルサネ!」

です。ぜひ飲んでみて欲しいと思います・・2020年もののテイスティングはしっかり途切れてしまいましたのでハッキリはしませんが、2021年・・シルヴァン・パタイユのエポックなヴィンテージになったかもしれません。お薦めです!



 以下は以前のレヴューです。
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【氷に閉じ込められて、なお香る見事なチェリーとベリー、そして余りの複雑なニュアンスの組み入った表情に悶絶!】

 2019年がシルヴァン・パタイユの最高傑作となったのは間違い無いでしょう。呆れるほど旨い・・です。しかも2018年ものは4750円での新着のご案内でしたので、値上げ分も本当に僅か・・有難いです。

 近くに接近して下から撮ると、幾分濃く見えますので、今回はちゃんと2枚・・別々の角度で撮ってみました。是非ご参考にされてください。


 シルヴァン・パタイユのワインって、例えばアンリ・ジャイエだとかとは全然違うタイプですし、僅かにでも「残糖」を感じることはまず無いんですね。なので、「豪奢なフルーツケーキ」みたいなニュアンスには絶対にならないと思っていますし、現実に全く糖分の甘みは相当に無いと思います。

 でも、甘くは無いのにしっかりとフルーツも感じさせるわけです。これって・・どう言うことなんでしょうか。

 そして、この2021年の12月は非常に寒いです。Noisy が、その日の深夜に食事がてらにテイスティングするワインを車に積み、自宅に持って帰って栓を抜くと、ほとんどの場合・・

「品温が低過ぎ」

状態なんですが、

「シルヴァン・パタイユのワインは、赤も白も、それなりに冷えていても、滅茶美味しく飲める!」

のが特徴なんですね・・これって・・一体どういうことなんでしょう?

 そう、その答えは「酸の構成」+「ミネラリティ」です。豊かでバランスの良い構成であることは重要です。ですが・・

「冷えていても旨味を感じさせる酸の味わい」

 noisy はこれをずっと「冷旨系の酸(れいしけいのさん)」と言って来ましたが、シルヴァン・パタイユの場合は、この冷旨系の酸の生成が非常にしっかり有るんですね。ですので、持って帰ってすぐに開けても滅茶旨い・・。

 それに加えて、ミネラリティが豊富・・です。なので、まるで・・

「氷に閉じ込められた表情のはずが、滅茶饒舌!」

 なんですね。


 しかも、2018年ものも余りに美味かった訳ですが・・すみません、2019年ものは・・確実に超えちゃってます。

 今飲んでも滅茶美味しく、5年後には結構に妖艶、8~10年後が最高の状態に入る・・そんなイメージを受けました。

 A.C.ブルも美味しいんですが、このマルサネ村名に比較すると幾分シンプルです。それはもう・・仕方が無いです。なので、

「5千円でピノ・ノワールの最高のポテンシャルをかんじてみたい!」

方には、このマルサネをお薦め致します。余りに美味いです!・・と言うか、これを飲まないと・・シルヴァン・パタイユのようなワインを造る方は余りいませんので・・。是非ご検討くださいませ。超お勧めです!

 以下は以前のレヴューです。
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【ポテンシャルはさらにアップ!史上最強のマルサネ・ルージュです!】

 2017年もののマルサネ・ルージュの美味しさったら・・無かったですよね。noisy 的な感性から言うなら、

「もう・・最高!」

でした。何せ安いしエレガントだけれど、しっかり中身の詰まった流れるような味わいでした。お客様からも随分とコメントをいただきまして、

「こんなに美味しいとは!」

と言ってくださいまして、総数としますと100本弱、販売させていただきました。まぁ・・ラシーヌさんは普段は数をくれることがないので、よほど余っていたのか・・非常に有難かったです。Noisy wine としては、大抵はテイスティングしますので、その位販売出来ないと営業的には厳しいんですね。判っていただいているお客様からは、

「もっと(利幅)取りなよ・・」

と言われるんですが、そうしてしまうと売れなくなるのは判っていますんで、そんな訳にも行かない・・かといって、ワインの販売業なら良いにせよ販売取次業などやる気はゼロですから、どこかに矛盾が現れてしまう・・判っていてもどうにもならないことなんですね。


 2018年のこのワインは、2017年の・・リリース直後からの、ある種の「パーフェクトさ」は有りません。

 その「パーフェクトさ」には、当然ながら「仕上がり具合」が含まれていますから、よりポテンシャルの高い2018年ものには、

「まだ完全には落ち着いていない部分が存在する」

ため、現状で、「パーフェクトだ」とは言い切れない・・と言うことなんです。


 ですがさりとて、この素晴らしい深い構造と表情の多彩さは、確実に各要素の「密度の高さ」から来るものですから、

「ある段階で2017年ものをサラリと超えることは確実!」

です。


 2017年もののグラスの色合いを見ますと・・桜色っぽい感じに見えないでしょうか?・・ちょっと白っぽいミネラリティが透けて見えているようにも感じられます。

 2018年ものは大地のミネラリティを多く吸い上げ、良く熟した葡萄を使用したことが、写真からも良く判るんじゃないかと思います。普段飲みで最高のパフォーマンスを最初から見せる2017年と、普段飲みもこなせるが、月一、年一の記念日ワインもこなせるポテンシャルのある2018年だが、完璧だと言うにはもう少々だけ時間が掛かる・・と思っていただけると良いかと思います。

 とにかく・・旨いです。サラリとしつつ・・でもちゃんと深い構造と、それを埋めることが可能な要素がてんこ盛りです。ご検討くださいませ!



以下は以前のレヴューです。
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【呆れるほど旨い!これで充分!・・と思ってしまうでしょう!飲まなきゃ後悔!パタイユ的パーフェクトバランスを目指した見事な仕上がりです!】

 いや・・これで充分!・・などとベースのワインに言いたく無いんですよ・・ワイン屋としたら・・です。高いワインにそのように書きたい!・・そりゃそうでしょう?その方が利益も出るし・・少なくともテイスティングに費やした分の補完も簡単ですから。

 でも・・本当に旨いんだから・・嘘の付けない性格は困ります。本当に見事です。

 小粒のチェリーがググっと凝縮していて、しかし、サラッと流れるように喉の奥を目指し、旨味を含んだ酸の美味しさをソツ無く感じさせつつ、ミネラリティ由来の高貴な戻り香を優しく感じさせてゆっくり消えて行きます。

 まぁ、素晴らしい出来のエレガントなヴォルネイをさらに凝縮、濃縮したような味わい・・と言っておきましょうか。

 ポテンシャルから言えば、勿論、クロ・デュ・ロワ、ロンジュロワ、ラ・モンターニュが上です。こちらは超美味しいです。でも、可憐さとか、今飲んでどうだとか・・近視眼的に評価するので有れば、

「このマルサネで充分旨い!」

と書かざるをえません。


 グラスの写真は色など、全く加工していません。余分な部分をカットして、あとの加工は大きさだけです。それで・・こんなに美しい色合いです。

 ググっと口内に流し込んでも良し、少しずつ口に含んで口蓋でつぶしながらたっぷり味わっても良し!・・です。ご堪能くださいませ。一推しです!


 以下は以前のレヴューです。
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【「ベースのワインでこの出来か!」と驚かれるでしょう!印象はプティ・プティ・ランセストラル!必飲です!】

 11~12月は毎年異常に忙しい noisyです。ヌーボーが有り~の、リアルワインガイドのテイスティングが有り~の、毎週一回の新着を書き、その他の雑多な仕事をこなさなくては正月が迎えられません。

 その前に9月は台風の余波を受け、屋外に置いてあるプレハブ冷蔵庫の屋根と、倉庫に通じる通路の屋根を吹き飛ばされてしまいましたから・・いや、一部母屋にも被害が及び、半分は保険で直せるにしても、未だに修理の予定も立っていませんから、

「・・・結局自分である程度修理するしかない・・」

と言うことで、週の3日は大工さん、そしてサーバーを新調しましたので2~3日はシステムエンジニアとサーバー運用係、で1日はワイン屋さん・・・・そこにリアルのテイスティングを差し込んで上京・・と言う、誰がどう考えても、

「週の日数が変」

と言うことに気が付くはずです。


 ちょっと S気味の徳丸さんなどは、それでも、

「担当レヴューが少ない!」

と、さらに盛ってくれようとするので・・今は腰痛、肩痛、ヤマトの膨大な送料値上げ要請(・・要請じゃなくて強制)と戦いつつの新着準備です。ま~・・まだレヴュー書きは良いにせよ、アポも取らずに来て好調な需要を傘に罵詈雑言です。


 そんな中で、到着日にはテイスティングしないと間に合わない・・と言う状況の中、開けたワインがこのマルサネ・ルージュですよ。

 いや~・・素晴らしいですね・・。アメリー・ベルトーのフィサンはチャーミングさと柔らかさ、少しの温かみを感じる彼女らしい味わいに満ちていました。

 しかしながらより北にある性なのか、それともパタイユ流の栽培と醸造哲学が反映された結果なのか・・いや、後者だとは思いますが、

「まるでプティ・ランセストラル!・・完全無欠な美味しさと感じさせる凄みが静寂と冷ややかさの中から滲んでくる!」

と言うような印象でした!



 まぁ、表題ではプティ・プティ・ランセストラルと書いたんですが、気持ちは「プティ」を一個減らしたい訳です。でも正当に判断するなら「プティ」を足した方が良いんじゃないか?・・とも思える訳ですね。

 それほど、飲んだ瞬間にランセストラルの凄い味わいが脳裏に「ドぎゅーん」と蘇ってくる訳です。


 これはもう、ある意味で「マルサネ」の枠を超越しているとも言えるか?・・などと感じてしまいますが、やはりブルゴーニュで有り、マルサネであり、ピノ・ノワールの姿のひとつなんですね。静寂の中の凄み・・細やかな表情・・是非感じ取っていただけましたら幸いです。

 数はご用意できないと思います。お早めにお手当くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【超エレガントなジュヴレ=シャンベルタン・・と思って飲まされることになると思います!】

 おそらくはマルサネのアチコチの畑のブレンドじゃないかと思いますが、これもかなり・・複雑です。畑名付のマルサネに比べると、やや暖かく柔らかなニュアンスが有り、鉄っぽいニュアンスも多めに感じますので、かなりジュヴレに似たニュアンスです。

 暖かいニュアンスと言っても、それはシルヴァン・パタイユ2015年の上級キュヴェと比較して・・の話しで有って、他の生産者さんのワインと比較した場合は非常に冷ややかなものです。柔らかなニュアンスと言っても同様で、輝きを持ったミネラリティは基本、硬質で有って、それはテクスチュアにも表れています。
より硬めのテクスチュアを持つ区画名付マルサネよりも近寄りやすく、外交的で、ソフトな感じが、より親しみやすい味わいになっていると思います。

 実はこのノーマル・マルサネですが、このワインも、

「・・もう・・止めようかな・・」

と思っていた2015年のシルヴァン・パタイユのテイスティングを再稼働することになったキッカケのワインの一つです。

 と言うより、


「これを飲んでダメだと思ったら、もう他のキュヴェのテイスティングは止めよう。」

と心に決めていた訳です。


 このマルサネ村名が非常に素晴らしく、次の「ブルゴーニュ・ブラン・ル・シャピトル」のテイスティングを呼んだと・・言えます。


 2014年も美味しかったんですよ。リアルの評価も高かったし、何よりnoisy 自身が納得出来た部分が大きかった訳です。そこでも値上げが有り、それを見ても余り有るポテンシャルと理解できた訳です。

 2015年ものマルサネは、そこからさらに10%ほど上げざるを得ないものでした。なので、このテイスティングに全てが掛かっていた訳ですね。


 どんなジュヴレ村名よりもエレガントに軽快で、どんなジュヴレ村名より「構造の大きさ」が有り、バランスに優れています。柔らかく、とても香り、単純さは全く無く、美しく、しかもキレが良いです。非常にドライですがエグミ無く、最後の最後で鉄っぽいミネラリティが軽く舌を打ちます。

 いや・・これは半端無いな・・と思わされました。これこそが「マルサネの個性」と言えるのかもしれません。ジュヴレにも非常に良く似ているが、むしろジュヴレは鈍重だと思わされ兼ねない魅力が有ります。決して硬くならず、鉄っぽく美しい土・・レンガそのものを舐めたことは有りませんが、イメージ的にはそんな感覚で、細やかな鉱物とやや赤みを帯びた焼けた土、思いっきり厚みが有り滑らかな透明なクリスタルのようなミネラリティと半透明の石灰がベースにあり、チェリーやベリーが生き生きと表現されています。

 決して強い押しがある訳では無く、しかしその押しはしっかりとしなやかな圧力として感じられます。むしろその姿は理想的と思えるもので、大げさなものにならない精緻さとして感じられます。

 まぁ、おそらく次号のリアルワインガイドには、徳丸さんのレヴューが載ることになるかと思いますが、何と書かれるのかな?・・と興味津々です。価格もそうですし、この素晴らしいポテンシャルとの絡み・・。扱いをどうしようかと悩むほどの年々のプライスアップとワインの能力の釣り合いを、どう書いたのか・・と言うことですね。

 noisyもリアルワインガイドのテイスターを創刊号からしていることで、お客様も、

「リアルと noisy はつるんでるんじゃん?」

と思われていらっしゃる方もおられるでしょうし、情報の駄々洩れで noisy には、未発表の掲載データが流れているんじゃないか?・・と思われる方もおられるでしょう。


 しかし、ハッキリ言っておきたいと思います。

「掲載予定のデータなど一切、いただいてない。」

です。


 むしろ、少しくらい教えてよ~・・と・・(^^;; いや、そんなことをしたらいかんですよね。それはお互いに求めてはいないんです。徳丸さんも決してそのようなことはしませんし言いません。

 何せ、全く同じワインについて、徳丸さんと noisy の意見が違うことは、noisy のページをご覧くださっている皆さんもご存知でしょう。例えばロベール・シリュグ2015年もそうです。全然受け取り方は違います。noisy的には評点と言う意味で言うならほぼ同じかと感じています。しかし、進歩なのか退化なのか、ポジティヴに捉えるべきかネガティヴか・・。ある意味、そこが大きく違うことも有るんですね。

 果たしてどのような評価になるのか、今、一生懸命に第60号の発刊に向けて頑張っているところだと思います。noisyも今週ようやく担当の自然派ワインのレヴューを書き上げ、送ったところで・・ヌーボー有り、レヴューの執筆有りで、滅茶苦茶忙しい11月でした。

 noisy 的には、非常に好意的、ポジティヴに捉えられた素晴らしい2015年、シルヴァン・パタイユのマルサネ・ルージュでした。是非このワインを足掛かりにされ、

「アペラシオンに惑わされること無く、美味しいワインを飲んでください。」

 お勧めします!どうぞよろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ベースのマルサネでも90ポイントオーバーです!この美しさはシルヴァン・パタイユならでは!】

 シルヴァン・パタイユのマルサネのベースワインです。このキュヴェに関しては、パタイユのテクニカルを見ても詳細は判りませんで・・おそらく、マルサネのアチコチの区画から、クリマ別には使用しなかったキュヴェのブレンドかと想像しています。

 まあ、マルサネには村名か、リージョナルかしかないですからね。村名を幾らブレンドしたからって、マルサネにしかならないんですね。

 そう、ちょっとディスり気味には言ってもこのマルサネ2014年、リアルワインガイド第56号的には、今飲んで90 ポテンシャル91 ですから・・。誰も文句など言えないですよね。

 超絶な美しさと、マルサネらしい冷涼さ、けっして鈍重にならない、でも軽過ぎない軽快さ、赤い果実に黒が混じる果実感など、見事に・・

「ん、マルサネ!そして滅茶ドライなのにどこからこの旨みが湧いて来るの?」

と感じさせてくれます。


 そうは言ってもね・・クロ・デュ・ロワとか、ル・シャピトルを飲んじゃうと・・駄目ですよ。順番はちゃんと守りましょうね。上級キュヴェを一緒に・・もしくは近々に飲まないのであれば、

「ベースのマルサネ・ルージュで充分!」

です。今飲んで90点はダテじゃないです。単独で見るとめっちゃ美しい色合いです。上級の他のワインと比べないでくださいね~!お勧めします!ぜひ飲んでみてくださいね。


 以下は2013年のマルサネ他のレヴューです。
━━━━━
【シルヴァン・パタイユの素晴らしいベース・ピノ・ノワールの2アイテム!!・・でも結構な違いも有る!!】

 シルヴァン・パタイユの2013年が到着し始めました。今回はベースの2アイテム、ACブルとACマルサネのピノ・ノワールをご紹介します。前年の2012年ものは非常に多くのセールスをさせていただき、有難うございました。2013年ものもチェックを入れつつ、ご紹介させていただければと思います。

 今回の2アイテムは、

「ん~・・これは比較しつつのご紹介が面白いかも!」

と思いますので、話は前後するかもしれませんがどうぞよろしくお願いいたします。


 まず・・色を見て比べてみてください。ちょっとチェックして、どう違うかを判断してみてください。

 上のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは少々ですが澱が舞っているかもしれませんが、やや黒味が強く、何となく透明感が薄く「白っぽく」、本当に何となく「オレンジ色」が見えるかもしれません。

 下のマルサネ・ルージュは、非常に透明感のある、あっけらかんとした美しさが見えるかもしれません。


 まぁ、写真ですので、その時の露出が微妙に違ったりで、安易には比較できない部分では有りますが。

 で、この透明感の違いが・・ものの見事に味わいに現れているんですね。


 どちらもシルヴァン・パタイユらしい、恐ろしいほどに美しい、化粧っ気のない、純なワインです。他の生産者には真似の出来ない美味しさを造り出しているといえるでしょう。

 そのパタイユのワインにしても・・ACブルとACマルサネは違います・・まぁ、若干・・少々・・と言うことなんですが、人間って、そんな細かい部分も実はちゃんと検出しちゃうんですよね。


 マルサネは、全くの「無垢で純」な味わいです。思いっきりの純な「美しさ」を描いています。抜栓直後は少し硬めなんですが、15分ほどで柔らかさや表情を増してくれます。いつもの・・シルヴァン・パタイユの味筋です。

 ACブルは、いつものシルヴァン・パタイユの味筋では有るんですが・・・

「一点の曇りも無い・・いや一点だけ曇り有る味わい」

がします。

 実は色合いにもほんのちょっとだけ現れているんですが、全くの純な状態では無く、ほんのわずかな・・微細な「揮発酸が動いた」ニュアンスを持っているんです。

 でもそれは・・ほんの少し・・なんです。また、その影響は非常に微細で、これからも動くとは思えないものでした。


 ところがです!・・話しはここからが大事なところなんですが、おそらく、この状況で2本を比較して飲むと仮定すると?・・

「ほとんどの方がACブルを美味しいと言うはず!」

なんです。


 実は色合いにもほんのちょっとだけ現れているんですが、全くの純な状態では無く、ほんのわずかな・・微細な「揮発酸が動いた」ニュアンスを持っているんです。

 でもそれは・・ほんの少し・・なんです。また、その影響は非常に微細で、これからも動くとは思えないものでした。


 ところがです!・・話しはここからが大事なところなんですが、おそらく、この状況で2本を比較して飲むと仮定すると?・・

「ほとんどの方がACブルを美味しいと言うはず!」

なんです。


 このACブル、比較するとより柔らかさと複雑性、滑らかさを持っているんです。それに若いので、抜栓後、ややハードなテクスチュアと変化に時間が掛かるマルサネより、よりポテンシャルが高く、複雑でミネラリティも高く、美味しいと・・思うはずなんですね。

 真っ白な中に黒いものが有ると非常に目立ちます。「あ・・あるな」と感じるんです。シルヴァン・パタイユのような、全くの「真っ白さ」の中に何かがあるとすると・・感じる訳ですね。

 でも、そのバランスがまた・・素晴らしいんですよ。なので・・ACブルの方が旨い!・・と思われると感じています。

 直近で旨いACブル、時間を掛けつつゆっくり楽しむ美しいACマルサネ・・と言う理解でよいと思います。

 2013年も非常に優れたワインに仕上げたシルヴァン・パタイユです。是非とも・・比べて飲むと面白いですが、お好みの方だけでもOK!是非是非飲んでみてください。一推しの生産者、シルヴァン・パタイユの2013年です!ご期待ください!



【ピノ・ノワールの持つフィネスの塊!素晴らしい!!】 何しろ・・・村名よりも高価なACブルゴーニュですからね・・・。皆さんの反応はどうなのかと、興味は尽きることが有りません。


 通常の感性であれば・・

「¥5000近くもするブルゴーニュ・ルージュ?しかもマルサネの生産者?・・・いらん!」

 となるところでしょうが、飲んじゃったら・・・ね・・


「・・げげっ!・・・おっ?・・・そうゆうことか!」

 と気付かれるでしょう。


 そうなんですよ・・・。このル・シャピトルは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのフィネスに特化して、

「ブルゴーニュを表現した!」

ワインなんです!


 決してマルサネを・・もしくはマルサネの生産者たるものが造ったブルゴーニュ・ルージュ・・そんな側面は二の次なんです!



 恐ろしいほどフィネスの塊です。これはブルゴーニュ・ピノ・ノワールであり、マルサネ・ルージュでは無いんです。


 むしろ、「ブルゴーニュ・ル・シャピトル・ルージュ」以外の何ものでも無く、

「マルサネより、クロ・デュ・ロワより凄いフィネスを持つ、よりポテンシャルの高い畑。それがたまたまACブルゴーニュしか名乗れなかっただけ」

 なんです・・・。


 ま・・・飲まないと理解できないかもしれません。理解が遅れているマルサネの村の畑では起こりえた訳です。

 圧倒的なフィネス・・・是非包まれてみてください・・。ライバルは・・実はマルサネ・ロゼ!フルール・ド・ピノです!

 これも高いんだ!・・でも・・この二品は外せないと思いますよ。

 カテゴリー・キラーとなったこのワインは、飲む価値が高いです。是非是非・・トライしてほしいと思います!ちなみにリアルでは評価の対象とはされていません。無かったのかもしれませんが・・!ご検討くださいませ!



【シルヴァン・パタイユが・・ついに登り詰めたか!?!これは絶対飲みましょう!!】

 いや・・もうビックリです。おとついに到着して・・待ち切れなくて、昨夜飲んじゃいましたが・・


「・・・すんごい!」


 実はこのマルサネ・ルージュ・・・次回以降にご案内予定の「ブルゴーニュ・ルージュ」より格下・・よりリーズナブルなワインなんです。

 なのに、あの2011年のシルヴァン・パタイユの超絶な美しさはそのままに、

「エキスをさらに昇華し濃密に!」

した見事な液体だったんです!


 シルキーなテクスチュアを具現化している見事な石灰系ミネラリティをベースに、美しい実を持った濃密なベリー、全く嫌味のないハイトーンなスパイス、美味しい岩清水を飲んだ後のような身体に染み入ってくる余韻・・・


 慌てて買い足しました・・(^^;; これほどまでに素晴らしいと、今までのマルサネって・・・何だったんだろうと・・・再度このアペラシオンの意味合いを自身の感覚の中で再構築しなければならない状況になってしまいました・・・。


「超絶に美しいジュヴレ?・・いや、シャンボール?」


 奇しくも、徳丸さんも今月発行のリアルワインガイド48号で(・・・買ってね~!)書いてましたが、4月にシモン・ビーズ他から薦められて訪問して・・・ランセストラルを飲んで、その素晴らしさにぶっとんだ!・・そうです。

 ランセストラル12年は来月になるかな・・・何せ価格もべらぼうに高いので・・でも、しっかり飲んでご案内する予定ですのでお楽しみに・・・

 いや、その前に是非、この一番リーズナブルな「マルサネ・ルージュ」を飲んでみて、noisyの感覚に同意できるかお確かめいただくのが良いと思いますよ。ブルゴーニュの生産者は一旦火が付くと入手困難になってしまいますから・・ね・・。

 とにかく一度、このどこまでも超絶に美しく濃密なエキスにやられちゃってみてください・・素晴らしいです!一推しです!

(申し訳有りませんが新着発行の本日追加オーダーしていますので、ご注文が集中した場合は発送日が遅れる場合がございます。ご容赦ください。)


2021 Marsannay Rouge le Chapitre
マルサネ・ルージュ・ル・シャピトル【大榮産業】

19546
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■ メディア情報
◇2021年もの
 94 Points la Revue du Vin de France
 93+ Points Christian Walter
 92+ Points The Wine Advocate
 92 Points Tim Atkin
 90~92 Points Vinous

■エージェント情報
面積:1.05ヘクタール(2.61エーカー)
品種:ピノ・ノワール
樹齢:1950年、1980年、1990年にそれぞれ1/3ずつ植樹
テロワール:東向きの中斜面から緩斜面。淡いピンク色の砂利質(グレーズ・リテ)土壌。標高270~300メートル。
栽培:有機栽培認証、ビオディナミ
醸造:全房圧搾、自生酵母発酵。18ヶ月樽熟成。瓶詰め時にのみ低硫黄添加。

 このブドウ園は、かつてオータン大学教会の支部 (フランス語でChapitre ) が所有していました。ブドウの木とその上にある森は、もともとそこにブドウの木を植えたオータンの大司教が所有していました。

 ル・シャピトルは5 ヘクタール、標高290メートルです。中~急勾配で、東向きです。1987年にマルサネ村のアペラシオンが作成されたとき、クーシェとマルサネの村全体が含まれていましたが、南部のシュノーブだけが含まれていました。ル シャピトルは村の北にあるため除外されましたが、この地域で最も優れたブドウ畑の 1 つであることは間違いありません。セラーで、シルヴァンはクロ・デュ・ロワの後にそれを注ぎます。2019 ヴィンテージで、INAO はついにこのブドウ園の分類を地方から村レベルに変更しました。

 砂利が多く、カルシウムが豊富な土壌で、テクスチャーは軽く、色は淡いピンクがかった茶色です。地質学:ル シャピトルの大部分は、グレーズ リテーの厚い層の上にあります。この未固結の石灰岩の厚い層は、ホワイト ウーライト石灰岩の岩盤の上にあります。コンブランシアン石灰岩は、ブドウ畑の上の斜面の頂上に位置し、スロープウォッシュに貢献しています。

 シルヴァンの区画はクロの北側にあります。しかし、彼は小さなクロの中に別の区画を手に入れたばかりで、それを彼は「リトル ジュエル」と呼んでいます。シルヴァンの区画は標高約 290 メートルにあります。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥14,580 (外税) 
【A.C.ブルゴーニュから村名に昇格したレ・シャピトルです!】-----以前のレヴューを掲載しています。
 ついにレ・シャピトルが村名に昇格したようです。A.C.マルサネと言うアペラシオンは、マルサネ・ラ・コートと南部のクーシェから成り立っていた訳ですが、北部の・・ディジョンに近い畑は除外されていたんですね。そもそもは良い葡萄が出来ると理解されて来た畑でした。

 なので、

「村名より高価なA.C.ブル!」

 が存在していた訳です。

 まぁ・・この2019年ものが村名昇格の最初のワインと言うことになりますから、シルヴァンも頑張ったんじゃないかと思います。残念ながら5本と言う、情けない数しか入荷しませんでしたので、このワインの評価はご購入された方にお任せしたいと思います。よろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
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【ランセストラルを除くと・・トップ・キュヴェと同価格の、恐るべきA.C.ブルです!】

 申し訳ありません・・年々少なくなる入荷が気になりますが、それと共に誰もテイスティング出来なくなりつつある、レ・シャピトルです。

 A.C.ブルの区画ですが、村名のトップ、クロ・デュ・ロワと同価格でリリースされますから、シルヴァンの評価はクロ・デュ・ロワ並み・・と言うことなんですね。

 12月までには再度入ってくる可能性が有りますので、もし入荷が叶いましたら・・数が入りましたら、テイスティングしてみたいと思っています。

 まぁ、リアルワインガイドもブルゴーニュのテイスティングは止まったままで、ここでnoisy も飲めないと成りますと、ワイン屋はまともには誰も飲まない・・と言うことになってしまいそうですので、シルヴァン・パタイユでそれは・・何とか避けたいですね。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【あの化け物ワイン、ランセストラルに次ぐ評価をたたき出すA.C.ブルゴーニュです!】

 すみません・こちらも割り当てです。因みに2016年ものは7290円でのご案内でしたので、

「1300円も値下がり!」

しています。

 なので、販売の予想が付かないんですよ・・追加は出来ないし・・本来はこの辺りは全てテイスティングしてご案内すべきかと思うんですが・・。

 因みに、リアルワインガイド第64号は、2016年ものル・シャピトル・ルージュにポテンシャル93+を付け、何とロンジュロワやクロ・デュ・ロワよりも高い評価をされています。ランセストラル2016年が94+でした。

 他の2017年もの・・ロンジュロワ、クロ・デュ・ロワなどをテイスティングさせていただいた感想からは、

「2017年はシルヴァン・パタイユ最高のヴィンテージ!」

と確信していますので、

「このル・シャピトル2017年はどうなっちゃうんだろう?」

と思っています。現在の格付けがもう「古い」ことを感じさせてくれるでしょう。ご検討くださいませ。


 以前のレヴューです。
━━━━━
【こちらも数が無いので・・すみません・・】

 ACブルゴーニュ規格の畑ですが、このシャピトルと言う畑は「まったくの別格もの!」とシルヴァン・パタイユ自らが判断し、通常のACブルゴーニュとは別にリリースしています。

 2016年はシャピトルの白の姿も見えず、余りに少なかったため、海外に出さなかったのかもしれません。いや、ラシーヌさんには少しは入っているのかもしれませんが、案内は有りませんでした。

 このシャピトル・ルージュは、価格からみていただきましても、シルヴァンご自慢のクロ・デュ・ロワ、レ・ロンジュロワ、グラステットなどと同様の評価です。今回は余りに無い、追加も出来ないとのことですので、まずはご紹介させていただきまして、余るようでしたらnoisy が後のためにテイスティングさせていただければ幸いです。

 以下は以前のレヴューです。
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【・・・やっちまいました・・すみません・・】

 2014年もののこのキュヴェは「リアルワインガイド第56号」で、 今飲んで91+ ポテンシャル92+ 2020~2045 と言う、アペラシオンとしてのACブルとは思えないほどの高評価をされたワインでして、下記の2014年もののnoisy のレヴューにもあるように、マルサネの上級ワインに匹敵するポテンシャルを持っています。


 他のコラムにも書きましたが、当初はテイスティング予定に無いキュヴェだったものの、余りに他のワインが素晴らしいので、急遽持ち帰り、テイスティングすることにした訳です。


 でも・・すみません。飲めませんでした・・間に合わなかったんですね・・。何故って・・


「間違えて、白のシャピトルを持ち帰ってしまったため・・」

です。


 薄暗いセラーから深夜12時を回って家路につくもので、

「あ・・そうそう、これこれ・・」

とばかりに数本持ち帰るので、


「先日持ち帰って飲んだ白のシャピトルを再度持ち帰ってしまった。」

んですね・・。申し訳ありません。


 まぁ、開ける前に気付いてまだよかったんですが、最近は目が弱くなってまして・・見た目はそっくりなシャピトル赤と白を取り間違えました。


 なので、今のところはテイスティング無し・・。しかし、圧巻の他のワインを飲めば、このシャピトルに重きを置いているシルヴァン・パタイユですから、悪い訳が無いと信じています。次回、品物が調達できれば飲みたいと思っています。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【とんでもない出来のACブルでした~!】

 ま~・・本当に素晴らしいACブルゴーニュです。呆気に取られるような雅さ、複雑性、美しさに妖艶さを持ってます。リアルワインガイド第55号では2020~2045と言う飲み頃でしたが、まぁ、確かに早いっちゃ早いんでしょうが、noisy にとってはとっても美味しく飲めちゃいました。

 しかも今回は時間の関係で、ベース近辺の3アイテムを一度に開けちゃうと言う暴挙に出てますんでね・・その違いもたっぷり(・・一応)理解しちゃってます。

 本当に素晴らしいマルサネ・クロ・デュ・ロワを差し置いて、それ以上のポテンシャルが有ると思わせられてしまいました。マルサネに格付けが出来たら1級は確実とされるクロ・デュ・ロワよりすんごいACブルが「ル・シャピトル」なんですよね。なので、

「そもそもル・シャピトルがACブルの認定であることがおかしい!」

と言うことを声を大にして言いたいのが、ワインオタクのシルヴァン・パタイユさんなんじゃないかと思いますよ。実際飲んで、良~く判ります。

 クロ・デュ・ロワは滅茶複雑で妖艶なんですよ。これでもう・・充分旨いし素晴らしいです。・・が、ル・シャピトルは、クロ・デュ・ロワが持っている複雑性はそれ以上、妖艶さを僅かに押さえ、美しさ、荘厳さを「ど~ん!」と盛ったようなミネラリティが有るんですね・・。そんなもん、美味しくない訳が無い。

 どこかにマルサネ・ルージュ、クロ・デュ・ロワ、ル・シャピトルの3連荘のグラス写真が有るかと思いますが、これ、ぜひご覧ください。色合いの様子を見たら美味しい順番なんぞ簡単に判っちゃうと思いますよ・・(^^;;

 なもんで、ここではその写真は載せませんが、ル・シャピトルの色まで美味しいグラスの写真を!・・これは是非飲んでみてください。

「ACブル・・じゃ・・なぁ・・」

 なんて思ってると、将来は1級になっちゃってたりしますんでね・・。あのしょうもないラ・グランド・リュも今ではお問い合わせいただく一番手ですからね・・。で、販売の邪魔になるので余り書けませんが、飲んでいただければリアルにも「複雑性はグランクリュ並み」「ACブルの皮を被った1er」などの表現が並んじゃうのも理解できるでしょう。


 とんでもなく美しく、一体感の中からエキスの旨み・複雑性・官能感が感じられる凄い奴です。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ピノ・ノワールの持つフィネスの塊!素晴らしい!!】  何しろ・・・村名よりも高価なACブルゴーニュですからね・・・。皆さんの反応はどうなのかと、興味は尽きることが有りません。


 通常の感性であれば・・

「¥5.000近くもするブルゴーニュ・ルージュ?しかもマルサネの生産者?・・・いらん!」

 となるところでしょうが、飲んじゃったら・・・ね・・


「・・げげっ!・・・おっ?・・・そうゆうことか!」

 と気付かれるでしょう。


 そうなんですよ・・・。このル・シャピトルは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのフィネスに特化して、

「ブルゴーニュを表現した!」

ワインなんです!


 決してマルサネを・・もしくはマルサネの生産者たるものが造ったブルゴーニュ・ルージュ・・そんな側面は二の次なんです!


 恐ろしいほどフィネスの塊です。これはブルゴーニュ・ピノ・ノワールであり、マルサネ・ルージュでは無いんです。


 むしろ、「ブルゴーニュ・ル・シャピトル・ルージュ」以外の何ものでも無く、

「マルサネより、クロ・デュ・ロワより凄いフィネスを持つ、よりポテンシャルの高い畑。それがたまたまACブルゴーニュしか名乗れなかっただけ」

 なんです・・・。


 ま・・・飲まないと理解できないかもしれません。理解が遅れているマルサネの村の畑では起こりえた訳です。

 圧倒的なフィネス・・・是非包まれてみてください・・。ライバルは・・実はマルサネ・ロゼ!フルール・ド・ピノです!

 これも高いんだ!・・でも・・この二品は外せないと思いますよ。

 カテゴリー・キラーとなったこのワインは、飲む価値が高いです。是非是非・・トライしてほしいと思います!ちなみにリアルでは評価の対象とはされていません。無かったのかもしれませんが・・!ご検討くださいませ!

by Oisy
2012 Marsanney Rouge Clos du Roy Domaine Sylvain Pataille 

 上で書いた通り洗練度が一気に上がり、クロ・デュ・ロワの後にマルサネ・ルージュをテイスティングすると気づかなかった僅かな曇りを感じる。くらいにクロ・デュ・ロワは澄んだワイン。
にして、複雑性が増えた事もあり、エレガンスとより冷たい緻密な酸を感じる。

伸びやかなアフターも生葡萄を噛んだ時のようにフレッシュでドライながら甘く伸びやか。


2021 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ

18883
自然派
白 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報
品種:アリゴテ・ドレ100%
植樹:1930年代~1961年
位置:標高250m、東向き
土壌:粘土、泥炭岩、石灰岩、砂利
醸造:木樽とステンレスタンクで醗酵。古樽で1年の熟成
 Champ Forey と les Auvonnes の畑のブレンド。アリゴテを語らせると、止まらないシルヴァン。エントリーレベルのアリゴテながら、単純さや飲みやすさだけでない、要素を備えている。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,200 (外税) 
【激複雑!・・素晴らしいです!・・今飲んでも旨いですが・・2~3年の熟成で大きく成長するでしょう!】
 いや・・もし売れなければ即引っ込めることにしましたので・・凄いですね~・・今や、アリゴテで海外メディアを軒並み悩ませているに違い無い、パタイユの・・ベースのアリゴテです。

 noisy もクロ・デュ・ロワとかレ・シャルム・オ・プレトルとか・・アリゴテの上級キュヴェを以前に飲みましたが、ぶっ飛びましたので・・はい。ま、そうは言ってもいただけないので販売できません。

 常識や過去に囚われがちのガチガチな頭の方が多いメディアのブルゴーニュ担当テイスターたちを、散々に悩ませているに違い無いのがパタイユのアリゴテです。

 もう・・彼らは普通に点を付けたら86~88点です。しかしながら、凄いのは判る・・んですね・・だから迷う。

「どれだけ上げたら良いのか判らない」

訳です。法律家なら、

「判例が無い」

から比べられない・・んですね。

 ですから、アリゴテ・クロ・デュ・ロワなど、95ポイントを付ける全く正当な素晴らしいメディアもいれば、同じワインに88ポイントで対応しているメディアもいる訳です。

「ワインとしての正当な評価をしているのは・・どっち?」

と突っ込みたくなりますが、きっと自身では正当な評価をしているつもりなのでしょう。

 2019年もののグラスの写真と比較しても、明らかに複雑性と・・

「複雑さが直で匂って来そうな色彩!」

が見受けられる全貌です。

 もはや「複雑」の一言で片付けられない、半端無いアロマです。コルクを抜いた瞬間から、柑橘系の果実が弾けます!・・が、そこにはすでに、石や濃い煙、一瞬・・ドイツのリースリングかと思ってしまうような・・ほんのりとぺトロールのようなアロマも差し込みます。

 液自体はそれほどまでに「ねっとり」していないのに、口内に入ると・・しっかりと充実した酸のパレットが、口蓋をしっかりグリップします・・から、オイリーでも有る・・が、普通のシャルドネのオイリーさと質と桁がちょっと違うんですね。

「捕まえた!・・」

と思うとまたそこから柑橘・・。中域は適度に締まりつつ限定解放・・余韻も充分に長いです。凄いですね・・。果実も橙色まで有ります。

 ギルベール・ジレのアリゴテも半端無いですが、パタイユの場合は「ピュアさ」をたっぷり持った上での「緊縛の世界」を持っています。ギルベール・ジレはパタイユほどのピュアさは・・奥に仕舞い込んであり、さらなる「超緊縛の世界観」を感じさせてくれます。

 まぁ・・この緊縛の世界・・みたいなニュアンスは、同時比較しないまでも飲んでみないと伝わらないかなぁ・・と思います。

 これ、この価格なら・・とんでもなく滅茶安いです。そして、

「捕まえた!・・」

と感じたその瞬間から・・むしろ内向的になるので、

「今飲んでも滅茶旨いが、実は解放されるまでには2~3年掛かる!」

と思っていただいて結構です。

 楽しいですね~~・・こう言うの!・・アリゴテが旨いんですよ・・ホントに!・・皆さんにもギルベール・ジレのアリゴテもぜひとも飲んでみて欲しい・・そして、頭の中で比較してみてください。緊縛合戦・・凄いです。お薦めします!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【激旨、氷のアリゴテ!・・いや・・参った!】

 「・・一体・・どうしたんだ?・・」

 何が起こったのか、良く判らなかったんです。以前、もう相当前にラシーヌさんでシルヴァン・パタイユのアリゴテの、畑別に仕込んだアイテムをテイスティングさせていただきましたが、その時脳裏に刻まれた感覚に、かなり近いものを思い出していました。・・まぁ、どうしたんだ・・の後にメロディが付いて、♪ヘイヘイ、ベイビー♪ も同時に流れて来ましたが・・。

 ブルゴーニュ・シャルドネ・メシャロのコラムでも書きましたが、いや~・・圧巻です・・何がって?・・そう、それが・・

「複雑なニュアンスが!」

です。

 それも滅茶細やかな・・でも超細いテグスのような糸がくんずほぐれつに、でも一本の糸として成り立っていて、それらが数本より合わさっている感じのテクスチュアで感じられました。

「・・ん~・・シルヴァン・パタイユの畑名無しのアリゴテって、確かに凄く美味しいんだけど、もっと単純だったはず・・」

 そう・・思いませんか?


 酸は弱くは無いが、強調して「強い」と言うレベルでは無く、シャルドネでもこのレベルは有り得る位で、敢えて文句を言うような感じでは有りません。その「酸の旨味」がこのパタイユの特徴でも有りまして、

「冷えていても表情、味わいをちゃんと感じさせてくれる」

「なので、滅茶冷たいと感じてしまう」

訳なんですね。


 で、これは今回ご紹介させていただいた2019年もののシルヴァン・パタイユの全てのキュヴェに言えることで、2018年までのワインが持っていた表情を、少なくとも50%、下手すれば100%近く増やしたかのような感覚に陥ってしまいます。

 グラスの色合いを見れば、黄色がしっかり入った色合いをしていますから、バレルファルメンテーションを経て生まれたキュヴェとイノックスでしょうか・・それの絶妙のブレンドじゃないかと思います。

 非常に伸びやかで、アロマも複雑に入り組んでいます。ラシーヌさんで飲ませてもらったレ・ゾヴォンヌ・オ・ペペやシャン・フォレのアリゴテのキュヴェを思い出させる、ちょっと半端無い仕上がりでした。滅茶苦茶リーズナブルです!・・これは何とか・・無理を言って36本の入荷です!是非とも飲んでください。

「アリゴテだから・・」

とかの観念は不要です。飲んだら理解できる・・ワインの不思議です。超お勧めです!

-----
【2018年ものも呆れるほどの美味しい!やっぱり必飲!アリゴテの古木は太く繊細にテロワールを伝えてくれます!】

 素晴らしいです!・・マッタリと、ジンワリと、気品と神妙な果実を漂わせながら、精妙な静けさと瑞々しさを長く感じさせてくれます。

 一般に良く有る「単純な方のアリゴテ」とは、全く異なるカテゴリーだ・・とさえ言いたくなります。

 まぁ、単純な言葉では「濃い」です・・が、やはりそれでは伝わらないでしょう。

 あの凄い密度のシャルドネをリリースしているユベール・ラミーのオート=デンシテに匹敵するかのような「密度」のある味わいです。全ての要素がそのまま圧縮されているような感じなんですが、違和感などまるでなく、とても自然です。

 果実感もちゃんと有るんですが、これもまた神妙・・言葉が難しいですが、通常だと、

「柑橘フルーツがてんこ盛りで・・」

と言ってしまうところ・・そうはならないんですね。果実感がたっぷりだと、それ一辺倒になってしまうことを伝えてしまいそうに思えるんです。なので、そんな言葉にはならない。しかし、凄く感じます。

 勿論ですが蜜、これもドライな味わいの中にアロマとして非常に上品ながら密度の高い蜜を表現しています。

 余韻がまた・・素晴らしいです。熟成を重ねて行けば、コシュ=デュリが造った素晴らしいアリゴテに張り合うところまで行くでしょう。

 今回は24本の入荷です。これ以上はいただけそうも有りません。ですが・・皆さんに是非とも飲んでいただきたい!

「こんなアリゴテが有ったんだ!」

「これがアリゴテなんて信じられない!」

と、きっと感嘆されると思います。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【凄いです!品種で飲むはもう止めましょう!古木のアリゴテならでは!・・そしてマルサネのテロワールならでは!・・必飲です!】

 心躍る、見事な白ワインです。相当に古い樹も有るようですよ。複雑でふくよか、そして繊細です。酸はしっかり有りますが、その酸の美味しさと言ったら・・ビックリですよ。

 相当前の話しになりますし、今まで何度か書いています。また、リアルワインガイドの紹介記事には、コラムにもしっかりこのアリゴテや、区画名付きのアリゴテ・・「ラ・シャルム・オ・プレトル」「クロ・デュ・ロワ」なども掲載されています。(リアルワインガイド第64号参照)

 で・・実はnoisy も、そんな区画名付きのアリゴテをラシーヌさんで飲ませていただいています。3年前位だったか・・な?・・いや、驚きました。

「声も出ないほど繊細で複雑、精妙な表情!」

 のアリゴテだったんですね。


 まぁ、以前から「品種は関係ない」と言うスタンスでは有りましたが、関係無いと言い切ってしまうよりは、

「アリゴテならではの凄い味わい!」

とも言い換えることが出来る・・もしくは、そうで無ければいけないか?・・とも感じてしまいました。


 確かに、物凄い「ブルゴーニュ・アリゴテ・クロ・デュ・ロワ」から見れば、この区画名の付かないアリゴテは、格下で有るのは間違い在りません。

 しかし、「繊細」と言う言葉に「超」とか、「激」とかと言う修飾子をつけるか、留まるかの違いで有って、凄いアリゴテで有ることには違いは在りません。

 ちょっと・・余り良い写真とは言えませんが、グラスの写真はものの見事に淡い緑に覆われています。旨味をしっかり形成したたっぷりな酸の美味しさに繊細な果実の表情が伺える出来です。

「飲まずにはいられない!」

と言い切りたいと思います。


 残念ながら・・これも割り当てになってしまいましたので、追加は出来ません。今後、区画名付きのアリゴテの入荷が叶うかどうかは判りませんが、少なくとも、

「マルサネのロケーションの古木のアリゴテの凄さ!」

に、まず触れていただき、未来に期待していただきたく思います。是非ご検討くださいませ。マンモスに美味しいアリゴテです!


2021 Marsannay Rose Fleur de Pinot
マルサネ・ロゼ・フルール・ド・ピノ

18875
自然派
ロゼ 辛口
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■ メディア情報
 90~95 Points(Ave.93 Points) CellarTracker
 92~93 Points Christian Walter
 92 Points la Revue du Vin de France
 90~92 Points Vinous
 90 Points The Wine Advocate
 88 Points Tim Atkin

■エージェント情報

品種:ピノ・ノワール、ピノ・グリ植樹:1932/1934/1949年
醸造:全量の50~60%を圧搾前に24~48時間マセレーション。ブルゴーニュ樽とドゥミ・ミュイで20ヵ月間の熟成。

 シルヴァンの他のキュヴェとは全く似つかないキュヴェ。個性的であり伝統的なマルサネ・ロゼ。半分のブドウはすぐにプレスされ、残りは短期間のマセレーションを行う。カラメルの香りを思わせつつ心地よい塩気を感じる、類稀な唯一無二のマルサネ・ロゼ。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥13,720 (外税) 
【少なくて飲めませんが、メディアの半分は低めの評価でもSNSのセラートラッカーは5人中、2人が95ポイント、1人が94ポイントと凄い評価です!】
 このところは少ない入荷で高価なアイテムをテイスティングし過ぎていまして・・ようやっと少しだけいただけたシルヴァン・パタイユ2021年も非常に少なく、テイスティングするに至らないアイテムばかりになってしまいました。まぁ・・2020年ものもご案内も無くほとんど飛ばされましたので、もう続けられないかな・・と諦めるしか無いかもしれませんね。

 格別な風味を持つ唯一無二のマルサネ・ロゼ、フルール・ド・ピノの2021年ものです。メディアの多くは92点止まりですが、それでも、

「クリスチャン・ウォルター 92~93 ポイント」
「ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 92 ポイント」

と、高目の評価をするメディアも有ります。

 個人のレヴューが集まるセラー・トラッカーでは5人中、2人が95ポイント、1人が94ポイントとグラン・クリュ並みの評価をしており、また残り2人も91ポイント、90ポイントとしていまして、アヴェレージで93ポイントほどです。

 ラシーヌさんのテクニカルでは「全量の50~60%を圧搾前に24~48時間マセレーション。ブルゴーニュ樽とドゥミ・ミュイで20ヵ月間の熟成。」と記載されていますが、ヴィノスの評価文では「3~4日間スキンコンタクトさせて直接圧搾し、48hLのフードルに入れる」と有りますので、製法は若干変わって来ているかもしれません。

 そんなことを言う理由ですが、2019年ものまでは何とかテイスティングしていたシルヴァン・パタイユの印象と、テイスティング出来た2021年ものからの印象がピッタリとはマッチしないんですね。

 以前のシルヴァン・パタイユは、まぁ・・時折ブレは有ったものの、基本的にはピュアで美しいエキスからの味わいとピュアでエレガントなアロマが特徴でした。

 しかしながら2021年ものは、もう少し表情が出易くなって来ていまして、官能さとか複雑性とか・・そんなものが今まで以上に感じられたんですね。

 ですので、若い段階ではピュア一辺倒から表情の有るものへと・・変わって来ていますので、このフルール・ド・ピノもまた、そんな一面が見えるかもしれません。ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。
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【大人気の、「ピノ・ノワールの繊細な香味」だけを表現した見事なワインです!】-----以前のレヴューです。

 6本のみの入荷です。申し訳ありません・・飲めておりません。

 ピノ・ノワールの粋・精だけを優しく抽出したかのような、「一般的なマルサネ・ロゼ」とは、全く異なる上質な味わいを毎年みせてくれています。

 年内にもう一度入荷の可能性は有りますが確実では有りませんので、お早めにゲットされることをお薦め致します。


 以下は以前のレヴューです。
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【大人気のロゼです!・・しかも価格が大幅ダウン・・シルヴァンの他の2017年ものを見る限り、凄い仕上がりと予想しています!】

 どう言う風の吹き回しなのかは判りませんが、4本しか無かった2016年ものは7490円でしたから15パーセントも安くなっちゃいました。

 でも・・それは良いんですが、滅茶苦茶少なかった2016年よりは増えたとは言え、最大3ケースは仕入れていた頃から比べれば、

「焼石に水・・」

の入荷数です。


 この、超繊細で、「ピノ・ノワールの精」だけを抽出したかのような、見事なアロマに惚れてしまっている方は結構いらっしゃいますので、今回は数を減らせず、テイスティングは回避しました。

 おそらくですが、この、滅茶安くなった価格を見ても、

「・・えっ?・・マルサネ・ロゼでしょ?・・そんなの、有り得ない!高過ぎる・・」

と思われる未経験者の方が大勢いらっしゃるはずなんですね。

 きっちりと管理されたこのワインの見事なフレーヴァーに触れさえすれば、価格にも納得してしまうことは必定です。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【2015年ものも結局飲めずに終わりましたが、それでも何ケースか入荷しました。2016年ものは4本のみです。】

 まぁ、騙されたと思って買ってみる・・相手の希望に乗っかってみると言うようなことは、余裕が無ければできないことでは有りますが、興味も無ければその気にさえならない訳です。

「マルサネのロゼ?・・はぁ~??!」

と言うような反応は当然です。充分理解しています。


 それでもnoisy の甘言に乗ってしまって飲まれた方は、幸せだったはずですよね・・。ピノ・ノワールの精を口にしているかのような、超絶にエレガントなアロマと滑らかな液体を身体で感じられる訳ですから・・。普通なら、

「こんなに高いロゼなんぞ、売れる訳が無い!」

んです。noisy だって飲んでなきゃ売ってませんよ。でも、飲んじゃったら売りますよ・・(^^;; ワイン屋ですからね。良いものは良い!・・駄目なものはダメ!1円でも高いワインもあれば、100万円だって超絶に安いと言えるワインも有る訳で、少なくともその品質判断と値踏みに掛けては自信を持っている訳です。

 だから、noisy が買うと他のショップさんもみんな買うので・・noisy さん、扱ってください・・などと言われてしまう訳です。


 いや、できればそ~っとしておいてください・・と言う気なんですね。まず noisy の姿をご覧になられた方と言うのは、ご近所さんや新着ご注文のワインを取りにいらっしゃる方を除いては、もうほとんどいらっしゃらない訳で、

「どんな姿をしてるのか・・歳は?・・風貌は・・?・・変人と言うのは本当か?」

などと、興味津々の方もおられるようでは有りますが、いたって普通・・髪は長いですが、腹がちょっと出ているだけです。まぁ、着膨れはしてるかもしれませんが、そんなに太っちゃいません・・いや、そんなことはどうでも良い・・。美味しいワインを美味しいと言っていただけることに嬉しさを感じる・・だけの話しです。


 でも、今回のフルール・ド・ピノ2016はそんな数ですので・・すみません、お一人様1本限定とさせていただきます。貴重ですよ。お早めにどうぞ!

 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【テイスティングが間に合っていません。】

 何年にも渡ってご紹介させていただき、

「ん~・・ビックリしました。こんなワインが有ったんですね・・」

と、皆さんを驚かせてきたフルール・ド・ピノです。


 ピノ・ノワールの粋・香気成分を見事に閉じ込めたと言える、香りのワイン・・です。言わばシャンパーニュの、「ブラン・ド・ノワール」的な味わいだと思いますが、味と言うよりも「香り」に重きを置いたものとお考え下さい。普通のマルサネ・ロゼだと思ってしまうと・・とんでも無い間違いになってしまいます。

 今までのワインの概念を覆すような衝撃が有るかもしれません。残念ながらテイスティングが間に合わず・・・計画に無かったものですので・・次回以降に飲めるようなら飲み、レヴューを書く時間が取れましたら、追加で書きたいと思っています。ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。ご参考にされてください。
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【こんなワインは飲んだことが無いはず!ピノ・ノワールのアロマの粋を閉じ込めた超絶に美しいブラン・ド・ノワールです】

 何にも似ていない、世界にたった一つしかないワインでしょう。テイスティングが間に合っていませんが、このワインだけは絶対に毎年飲みたい・・と思わせる魔力のようなものが有ります。

 リアルワインガイド第56号は90+~91 今~2033 と、noisy にとってはやや控えめな感じがしますが、「樽からの試飲」であったことも影響しているかもしれません。それにそもそも、唯一無比な美味しさ・・と言うのは、ポイントにはそうは現れて来ないのかもしれませんし・・。

 noisy にとっては、おそらく限りなくグラン・クリュ並みの評価をすると思いますが、それが世間一般に通用するかどうかは微妙です。

 しかしながら、

「この凄いブラン・ド・ノワールを美味しく無いと言うブルゴーニュファンがいるとは思えない」

ですし、

「必ず納得させてしまう魔力を持っている!」

とさえ思っています。


 もう少し早く到着していれば・・と思うのですが、仕方が有りません。今回はテイスティング無しでご案内しますが、もし追加できるようでしたら、追ってテイスティングレヴューをアップいたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。ご検討くださいませ。


 以下は2013年までのフルール・ド・ピノのレヴューです。
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【・・これはマルサネ・ロゼと言うにはエレガント過ぎる!正にピノ・ノワールの粋です!】

 素晴らしいワインでした・・・「ロゼ・ド・ノワール」です!呆れるほど美しく、エレガントでフィネスに満ちています・・・・本当に・・呆れます!


 もし、「マルサネ・ロゼ」と言う部分に引っかかるものをお感じでしたら、それを是非とも削除してください・・。

 そして、「フルール・ド・ピノ」と言うワインなんだと。

 むしろフリーランを用いたロゼ・シャンパーニュであって、でもガスは無いと思っていただいた方が近いと思います。


 色は味わいを写すものです。実に深遠な美しい色をしたロゼです。グラデュエーションが見えてくるような・・気がしないでしょうか?

 素晴らしいピノ・ノワールの「香気」を集め、極上の色の付いた白ワインに仕上げています。

 なので、普通のマルサネ・ロゼだと思ってしまうと、ちょっとビックリされるかと思いますし、何よりもまず、

「高いから買おうとは思わない」

に違い無いですよね? 素晴らしいブルゴーニュ・ル・シャピトルよりも高いんですから・・・あのランセストラルのすぐ下の価格かな?・・・とにかく絶対価格では高価ですが、このフィネスに触れたら・・

「ロゼ・シャンパーニュより安いしお買い得!」

と思っていただけるに違い有りません!
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2012 Marsanney Rose Fleur de Pinot Domaine Sylvain Pataille 

 香り、味ともにクリスタルのような石灰ミネラルをダイレクトに感じたのは驚いきました。

僕個人的な経験で高貴なロゼをテイスティングできたのは初めてかもしれないですが、ツヤツヤでピチッとした大量の酸とキンキンとした塊ミネラルを一番わかりやすいのはロゼかもしれないと思った。

ものすごく透明感があり伸びやか。

ボトルも一番太く力の入れ具合を感じます。━━━━━
 以上は Oisy コメントですが、誉めてるのかどうか・・みたいな言葉も有って受け取り難いにしても、

「このところのパタイユのテイスティングではどのワインが一番良かった?」

と聞くと・「一つだけは難しいけど・・・フルール・ド・ピノ」

 などと申しております・・・。判ってるのか判って無いのか・・(^^;;

 ですので、noisy も非常に強くお奨めします。素晴らしいピノ・ノワールです!


 因みに以下は2013年もののレヴューです!
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【・・これはマルサネ・ロゼと言うにはエレガント過ぎる!正にピノ・ノワールの粋です!】

 このワインはホント・・素晴らしいです。正に、

「ピノの花!」

と言う名前に相応しい・・


 「フルール何とか」と言う副名の付いたワインは沢山有るんですが、少なくとも「フルール・ド・ピノ」と言う名前はこのシルヴァン・パタイユで打ち止めにして欲しい・・その位思ってしまいます。

 ものの見事な香りです。いやらしさのない、まっこと「無垢」なアロマです。色付きも2012年に比べると淡いですね。まるで「桜」のような色合いです。ピノ・グリも混ぜているようですので、余計に淡くなるんでしょう。

 また、「ワインにとってのミネラルとは、非常に重要な・・と言うか、それがまず第一義なんだ」と言う事を教えてくれるワインでも有ります。

 前にも何度も書きましたが、どこぞの著名な学者さんが、「ワインにミネラルなど入っていない」などとほざいてましたが、このフルール・ド・ピノと、並のマルサネ・ロゼを飲み比べさせるべきでしょう。まぁ、そのような方はそれでも自説を崩さないと思いますが、本当にそのように分析しているのなら味音痴ですし、判っていて自説を訂正しないのなら学者としてどうなの?・・ということにもなります。

 このフルール・ド・ピノには、非常に細やかで連続している石灰系ミネラリティが多く含まれ、それが細やかなテクスチュアを感じさせてくれています。そして、「花」の名に相応しい、実にエレガントな僅かに赤色を混ぜ込んだアロマを優しく振り撒いてくれます。非常に「純粋無垢」な味わいで、一切の化粧をしていない「すっぴん美人」と言えます。

 noisy は好む、好まざるに関わらず、単に今晩のオカズが「秋刀魚の塩焼き」だったので、大根おろしに例の紫峰醤油を垂らし、合わせてみました。・・これがね・・全然、臭みも無く、秋刀魚のやや淡白さとほんのりとした苦味とバッチリ合っちゃうんです。魚が臭く感じない・・・たんぱく質の崩壊時の香り、醤油などの穀類を醸造して熟成させたものの香りに合わせられるということは、ワイン自体がピュアで、ピュアでないものがほぼ無い・・と言うことかなと思うんですね。

 まぁ、もちろんですがその辺は、人それぞれの感覚が有りますんで、全ての方に当てはまるとは言い切れませんが、これはnoisy的には「有り」です。

 その上で、エレガントで有り、エキスがたっぷりの味わいながら、

「どうだい?・・美味しいだろう?」

とは聞いて来ないんですね~。

 2012年も旨かったですが、2013年、さらに無垢さに磨きが掛かったように思います。是非この素晴らしい村名ワイン・・飲んでみてください。超お奨めです!


2021 Marsannay Rouge
マルサネ・ルージュ

18876
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■ メディア情報
 93 Points Christian Walter
 (91-93) Points Vinous
 92 The Wine Advicate
 92 Tim Atkin
■エージェント情報
 美しい赤色。色づいたタバコ、モカ、果物のクーリ、甘美なアロマ。エネルギッシュでいて美しい酸。アフターにやわらかなタンニンを感じる。20年の熟成に適する。

品種:ピノ・ノワール100%
植樹:1950~1980年
位置:土壌:硬質石灰岩、白いウーライト
醸造:半分は若樹を使用し、除梗して醗酵。樹齢が高い樹は全房で醗酵、その際半分は新樽にて行う。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,580 (外税) 
【シルヴァン・パタイユの変身を感じる・・もしかして彼にとっては2021年はエポックなヴィンテージ!?・・ちょっと驚きました!】
 普通の村名に過ぎないベースのキュヴェですが、メディアが上値93ポイントまで付けているのにご注目下さい。

「・・ん?・・ランセストラルで95ポイントなのに?」

・・・ですよね?

 まぁ・・どっちが高くてどっちが低いか・・普通に考えれば簡単な答えでは有ります。ランセストラルのポテンシャルが取り切れない評価になっているのでしょう。

 noisy も・・時間が無いので・・何せ、月曜に新着を出して火曜に出荷して・・木曜にまた新着を出す訳ですから、余裕などあろうはずもありません。

 なので、若干「荒れ気味」でのテイスティングになりました。2枚目の写真をご覧いただけましたらバレバレですよね。ですが、そんなテイスティングは慣れっこですので、差し引くところは引き、積むところは乗っけて評価しています。

 で、開けた瞬間・・荒れている部分は別としても・・

「ん?・・」

と。

 今までのシルヴァン・パタイユには余り無かった感覚を得ました。そう・・ちょっとすでに「官能的」なアロマが混じっているんです。

 パタイユは稀に揮発酸も出たアイテムも有りますし、ヴィンテージにより若干スタイルが異なることも有りましたし、何より、

「各キュヴェで仕込み方が違う!」

のが特徴です。

 ですから・・

「違って当然!」

なんですね。

 ですがそれを差し引いても・・こんなことは無かったと・・思った訳です。

 言ってみれば、

「どこか・・ギルベール・ジレっぽさが有る」

んです。ギルベール・ジレのピノ系のニュアンスです。アリゴテは余り・・さほどは似ていませんので悪しからず・・。

 甘みの無い、ドライな味筋です。その辺はギルベール・ジレとは異なりますが、それでもそんな感覚を得ました。

 妖艶さと、果実や表情が多層化しているんですね。なので、とても複雑に感じます。「マルサネのベースでしょ?」のひと言で片付けられない、そして、

「あれ?・・これってパタイユだよね?」

と再確認するほどの、ちょっと違和感にも近いものが有ります。そりゃそうです・・本来、ギルベール・ジレとは重なる部分など無かった訳ですから。

 そして、最も似ているのが・・ミネラリティの総合的な位置です・・芯に近い部分に圧縮されて存在しています。以前はもっと外側に、目に見えてテカテカして感じられたものです。

 スパイシーさと重みのあるアロマ、そしてその中間がしっかり有り、充実したパレットを描きます。味わいも若干荒れてはいますが、すぐに気にならなくなるほど・・です。

 多彩、豊かな表情を持ち、その上でバランスが取れています。これ・・凄いですよね?

 若干高くはなりましたが、

「スッキリしていて、赤くて深くて美味しいマルサネ!」

では無い・・

「エレガントで複雑で、多層感バッチリの充実したマルサネ!」

です。ぜひ飲んでみて欲しいと思います・・2020年もののテイスティングはしっかり途切れてしまいましたのでハッキリはしませんが、2021年・・シルヴァン・パタイユのエポックなヴィンテージになったかもしれません。お薦めです!



 以下は以前のレヴューです。
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【氷に閉じ込められて、なお香る見事なチェリーとベリー、そして余りの複雑なニュアンスの組み入った表情に悶絶!】

 2019年がシルヴァン・パタイユの最高傑作となったのは間違い無いでしょう。呆れるほど旨い・・です。しかも2018年ものは4750円での新着のご案内でしたので、値上げ分も本当に僅か・・有難いです。

 近くに接近して下から撮ると、幾分濃く見えますので、今回はちゃんと2枚・・別々の角度で撮ってみました。是非ご参考にされてください。


 シルヴァン・パタイユのワインって、例えばアンリ・ジャイエだとかとは全然違うタイプですし、僅かにでも「残糖」を感じることはまず無いんですね。なので、「豪奢なフルーツケーキ」みたいなニュアンスには絶対にならないと思っていますし、現実に全く糖分の甘みは相当に無いと思います。

 でも、甘くは無いのにしっかりとフルーツも感じさせるわけです。これって・・どう言うことなんでしょうか。

 そして、この2021年の12月は非常に寒いです。Noisy が、その日の深夜に食事がてらにテイスティングするワインを車に積み、自宅に持って帰って栓を抜くと、ほとんどの場合・・

「品温が低過ぎ」

状態なんですが、

「シルヴァン・パタイユのワインは、赤も白も、それなりに冷えていても、滅茶美味しく飲める!」

のが特徴なんですね・・これって・・一体どういうことなんでしょう?

 そう、その答えは「酸の構成」+「ミネラリティ」です。豊かでバランスの良い構成であることは重要です。ですが・・

「冷えていても旨味を感じさせる酸の味わい」

 noisy はこれをずっと「冷旨系の酸(れいしけいのさん)」と言って来ましたが、シルヴァン・パタイユの場合は、この冷旨系の酸の生成が非常にしっかり有るんですね。ですので、持って帰ってすぐに開けても滅茶旨い・・。

 それに加えて、ミネラリティが豊富・・です。なので、まるで・・

「氷に閉じ込められた表情のはずが、滅茶饒舌!」

 なんですね。


 しかも、2018年ものも余りに美味かった訳ですが・・すみません、2019年ものは・・確実に超えちゃってます。

 今飲んでも滅茶美味しく、5年後には結構に妖艶、8~10年後が最高の状態に入る・・そんなイメージを受けました。

 A.C.ブルも美味しいんですが、このマルサネ村名に比較すると幾分シンプルです。それはもう・・仕方が無いです。なので、

「5千円でピノ・ノワールの最高のポテンシャルをかんじてみたい!」

方には、このマルサネをお薦め致します。余りに美味いです!・・と言うか、これを飲まないと・・シルヴァン・パタイユのようなワインを造る方は余りいませんので・・。是非ご検討くださいませ。超お勧めです!

 以下は以前のレヴューです。
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【ポテンシャルはさらにアップ!史上最強のマルサネ・ルージュです!】

 2017年もののマルサネ・ルージュの美味しさったら・・無かったですよね。noisy 的な感性から言うなら、

「もう・・最高!」

でした。何せ安いしエレガントだけれど、しっかり中身の詰まった流れるような味わいでした。お客様からも随分とコメントをいただきまして、

「こんなに美味しいとは!」

と言ってくださいまして、総数としますと100本弱、販売させていただきました。まぁ・・ラシーヌさんは普段は数をくれることがないので、よほど余っていたのか・・非常に有難かったです。Noisy wine としては、大抵はテイスティングしますので、その位販売出来ないと営業的には厳しいんですね。判っていただいているお客様からは、

「もっと(利幅)取りなよ・・」

と言われるんですが、そうしてしまうと売れなくなるのは判っていますんで、そんな訳にも行かない・・かといって、ワインの販売業なら良いにせよ販売取次業などやる気はゼロですから、どこかに矛盾が現れてしまう・・判っていてもどうにもならないことなんですね。


 2018年のこのワインは、2017年の・・リリース直後からの、ある種の「パーフェクトさ」は有りません。

 その「パーフェクトさ」には、当然ながら「仕上がり具合」が含まれていますから、よりポテンシャルの高い2018年ものには、

「まだ完全には落ち着いていない部分が存在する」

ため、現状で、「パーフェクトだ」とは言い切れない・・と言うことなんです。


 ですがさりとて、この素晴らしい深い構造と表情の多彩さは、確実に各要素の「密度の高さ」から来るものですから、

「ある段階で2017年ものをサラリと超えることは確実!」

です。


 2017年もののグラスの色合いを見ますと・・桜色っぽい感じに見えないでしょうか?・・ちょっと白っぽいミネラリティが透けて見えているようにも感じられます。

 2018年ものは大地のミネラリティを多く吸い上げ、良く熟した葡萄を使用したことが、写真からも良く判るんじゃないかと思います。普段飲みで最高のパフォーマンスを最初から見せる2017年と、普段飲みもこなせるが、月一、年一の記念日ワインもこなせるポテンシャルのある2018年だが、完璧だと言うにはもう少々だけ時間が掛かる・・と思っていただけると良いかと思います。

 とにかく・・旨いです。サラリとしつつ・・でもちゃんと深い構造と、それを埋めることが可能な要素がてんこ盛りです。ご検討くださいませ!



以下は以前のレヴューです。
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【呆れるほど旨い!これで充分!・・と思ってしまうでしょう!飲まなきゃ後悔!パタイユ的パーフェクトバランスを目指した見事な仕上がりです!】

 いや・・これで充分!・・などとベースのワインに言いたく無いんですよ・・ワイン屋としたら・・です。高いワインにそのように書きたい!・・そりゃそうでしょう?その方が利益も出るし・・少なくともテイスティングに費やした分の補完も簡単ですから。

 でも・・本当に旨いんだから・・嘘の付けない性格は困ります。本当に見事です。

 小粒のチェリーがググっと凝縮していて、しかし、サラッと流れるように喉の奥を目指し、旨味を含んだ酸の美味しさをソツ無く感じさせつつ、ミネラリティ由来の高貴な戻り香を優しく感じさせてゆっくり消えて行きます。

 まぁ、素晴らしい出来のエレガントなヴォルネイをさらに凝縮、濃縮したような味わい・・と言っておきましょうか。

 ポテンシャルから言えば、勿論、クロ・デュ・ロワ、ロンジュロワ、ラ・モンターニュが上です。こちらは超美味しいです。でも、可憐さとか、今飲んでどうだとか・・近視眼的に評価するので有れば、

「このマルサネで充分旨い!」

と書かざるをえません。


 グラスの写真は色など、全く加工していません。余分な部分をカットして、あとの加工は大きさだけです。それで・・こんなに美しい色合いです。

 ググっと口内に流し込んでも良し、少しずつ口に含んで口蓋でつぶしながらたっぷり味わっても良し!・・です。ご堪能くださいませ。一推しです!


 以下は以前のレヴューです。
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【「ベースのワインでこの出来か!」と驚かれるでしょう!印象はプティ・プティ・ランセストラル!必飲です!】

 11~12月は毎年異常に忙しい noisyです。ヌーボーが有り~の、リアルワインガイドのテイスティングが有り~の、毎週一回の新着を書き、その他の雑多な仕事をこなさなくては正月が迎えられません。

 その前に9月は台風の余波を受け、屋外に置いてあるプレハブ冷蔵庫の屋根と、倉庫に通じる通路の屋根を吹き飛ばされてしまいましたから・・いや、一部母屋にも被害が及び、半分は保険で直せるにしても、未だに修理の予定も立っていませんから、

「・・・結局自分である程度修理するしかない・・」

と言うことで、週の3日は大工さん、そしてサーバーを新調しましたので2~3日はシステムエンジニアとサーバー運用係、で1日はワイン屋さん・・・・そこにリアルのテイスティングを差し込んで上京・・と言う、誰がどう考えても、

「週の日数が変」

と言うことに気が付くはずです。


 ちょっと S気味の徳丸さんなどは、それでも、

「担当レヴューが少ない!」

と、さらに盛ってくれようとするので・・今は腰痛、肩痛、ヤマトの膨大な送料値上げ要請(・・要請じゃなくて強制)と戦いつつの新着準備です。ま~・・まだレヴュー書きは良いにせよ、アポも取らずに来て好調な需要を傘に罵詈雑言です。


 そんな中で、到着日にはテイスティングしないと間に合わない・・と言う状況の中、開けたワインがこのマルサネ・ルージュですよ。

 いや~・・素晴らしいですね・・。アメリー・ベルトーのフィサンはチャーミングさと柔らかさ、少しの温かみを感じる彼女らしい味わいに満ちていました。

 しかしながらより北にある性なのか、それともパタイユ流の栽培と醸造哲学が反映された結果なのか・・いや、後者だとは思いますが、

「まるでプティ・ランセストラル!・・完全無欠な美味しさと感じさせる凄みが静寂と冷ややかさの中から滲んでくる!」

と言うような印象でした!



 まぁ、表題ではプティ・プティ・ランセストラルと書いたんですが、気持ちは「プティ」を一個減らしたい訳です。でも正当に判断するなら「プティ」を足した方が良いんじゃないか?・・とも思える訳ですね。

 それほど、飲んだ瞬間にランセストラルの凄い味わいが脳裏に「ドぎゅーん」と蘇ってくる訳です。


 これはもう、ある意味で「マルサネ」の枠を超越しているとも言えるか?・・などと感じてしまいますが、やはりブルゴーニュで有り、マルサネであり、ピノ・ノワールの姿のひとつなんですね。静寂の中の凄み・・細やかな表情・・是非感じ取っていただけましたら幸いです。

 数はご用意できないと思います。お早めにお手当くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【超エレガントなジュヴレ=シャンベルタン・・と思って飲まされることになると思います!】

 おそらくはマルサネのアチコチの畑のブレンドじゃないかと思いますが、これもかなり・・複雑です。畑名付のマルサネに比べると、やや暖かく柔らかなニュアンスが有り、鉄っぽいニュアンスも多めに感じますので、かなりジュヴレに似たニュアンスです。

 暖かいニュアンスと言っても、それはシルヴァン・パタイユ2015年の上級キュヴェと比較して・・の話しで有って、他の生産者さんのワインと比較した場合は非常に冷ややかなものです。柔らかなニュアンスと言っても同様で、輝きを持ったミネラリティは基本、硬質で有って、それはテクスチュアにも表れています。
より硬めのテクスチュアを持つ区画名付マルサネよりも近寄りやすく、外交的で、ソフトな感じが、より親しみやすい味わいになっていると思います。

 実はこのノーマル・マルサネですが、このワインも、

「・・もう・・止めようかな・・」

と思っていた2015年のシルヴァン・パタイユのテイスティングを再稼働することになったキッカケのワインの一つです。

 と言うより、


「これを飲んでダメだと思ったら、もう他のキュヴェのテイスティングは止めよう。」

と心に決めていた訳です。


 このマルサネ村名が非常に素晴らしく、次の「ブルゴーニュ・ブラン・ル・シャピトル」のテイスティングを呼んだと・・言えます。


 2014年も美味しかったんですよ。リアルの評価も高かったし、何よりnoisy 自身が納得出来た部分が大きかった訳です。そこでも値上げが有り、それを見ても余り有るポテンシャルと理解できた訳です。

 2015年ものマルサネは、そこからさらに10%ほど上げざるを得ないものでした。なので、このテイスティングに全てが掛かっていた訳ですね。


 どんなジュヴレ村名よりもエレガントに軽快で、どんなジュヴレ村名より「構造の大きさ」が有り、バランスに優れています。柔らかく、とても香り、単純さは全く無く、美しく、しかもキレが良いです。非常にドライですがエグミ無く、最後の最後で鉄っぽいミネラリティが軽く舌を打ちます。

 いや・・これは半端無いな・・と思わされました。これこそが「マルサネの個性」と言えるのかもしれません。ジュヴレにも非常に良く似ているが、むしろジュヴレは鈍重だと思わされ兼ねない魅力が有ります。決して硬くならず、鉄っぽく美しい土・・レンガそのものを舐めたことは有りませんが、イメージ的にはそんな感覚で、細やかな鉱物とやや赤みを帯びた焼けた土、思いっきり厚みが有り滑らかな透明なクリスタルのようなミネラリティと半透明の石灰がベースにあり、チェリーやベリーが生き生きと表現されています。

 決して強い押しがある訳では無く、しかしその押しはしっかりとしなやかな圧力として感じられます。むしろその姿は理想的と思えるもので、大げさなものにならない精緻さとして感じられます。

 まぁ、おそらく次号のリアルワインガイドには、徳丸さんのレヴューが載ることになるかと思いますが、何と書かれるのかな?・・と興味津々です。価格もそうですし、この素晴らしいポテンシャルとの絡み・・。扱いをどうしようかと悩むほどの年々のプライスアップとワインの能力の釣り合いを、どう書いたのか・・と言うことですね。

 noisyもリアルワインガイドのテイスターを創刊号からしていることで、お客様も、

「リアルと noisy はつるんでるんじゃん?」

と思われていらっしゃる方もおられるでしょうし、情報の駄々洩れで noisy には、未発表の掲載データが流れているんじゃないか?・・と思われる方もおられるでしょう。


 しかし、ハッキリ言っておきたいと思います。

「掲載予定のデータなど一切、いただいてない。」

です。


 むしろ、少しくらい教えてよ~・・と・・(^^;; いや、そんなことをしたらいかんですよね。それはお互いに求めてはいないんです。徳丸さんも決してそのようなことはしませんし言いません。

 何せ、全く同じワインについて、徳丸さんと noisy の意見が違うことは、noisy のページをご覧くださっている皆さんもご存知でしょう。例えばロベール・シリュグ2015年もそうです。全然受け取り方は違います。noisy的には評点と言う意味で言うならほぼ同じかと感じています。しかし、進歩なのか退化なのか、ポジティヴに捉えるべきかネガティヴか・・。ある意味、そこが大きく違うことも有るんですね。

 果たしてどのような評価になるのか、今、一生懸命に第60号の発刊に向けて頑張っているところだと思います。noisyも今週ようやく担当の自然派ワインのレヴューを書き上げ、送ったところで・・ヌーボー有り、レヴューの執筆有りで、滅茶苦茶忙しい11月でした。

 noisy 的には、非常に好意的、ポジティヴに捉えられた素晴らしい2015年、シルヴァン・パタイユのマルサネ・ルージュでした。是非このワインを足掛かりにされ、

「アペラシオンに惑わされること無く、美味しいワインを飲んでください。」

 お勧めします!どうぞよろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ベースのマルサネでも90ポイントオーバーです!この美しさはシルヴァン・パタイユならでは!】

 シルヴァン・パタイユのマルサネのベースワインです。このキュヴェに関しては、パタイユのテクニカルを見ても詳細は判りませんで・・おそらく、マルサネのアチコチの区画から、クリマ別には使用しなかったキュヴェのブレンドかと想像しています。

 まあ、マルサネには村名か、リージョナルかしかないですからね。村名を幾らブレンドしたからって、マルサネにしかならないんですね。

 そう、ちょっとディスり気味には言ってもこのマルサネ2014年、リアルワインガイド第56号的には、今飲んで90 ポテンシャル91 ですから・・。誰も文句など言えないですよね。

 超絶な美しさと、マルサネらしい冷涼さ、けっして鈍重にならない、でも軽過ぎない軽快さ、赤い果実に黒が混じる果実感など、見事に・・

「ん、マルサネ!そして滅茶ドライなのにどこからこの旨みが湧いて来るの?」

と感じさせてくれます。


 そうは言ってもね・・クロ・デュ・ロワとか、ル・シャピトルを飲んじゃうと・・駄目ですよ。順番はちゃんと守りましょうね。上級キュヴェを一緒に・・もしくは近々に飲まないのであれば、

「ベースのマルサネ・ルージュで充分!」

です。今飲んで90点はダテじゃないです。単独で見るとめっちゃ美しい色合いです。上級の他のワインと比べないでくださいね~!お勧めします!ぜひ飲んでみてくださいね。


 以下は2013年のマルサネ他のレヴューです。
━━━━━
【シルヴァン・パタイユの素晴らしいベース・ピノ・ノワールの2アイテム!!・・でも結構な違いも有る!!】

 シルヴァン・パタイユの2013年が到着し始めました。今回はベースの2アイテム、ACブルとACマルサネのピノ・ノワールをご紹介します。前年の2012年ものは非常に多くのセールスをさせていただき、有難うございました。2013年ものもチェックを入れつつ、ご紹介させていただければと思います。

 今回の2アイテムは、

「ん~・・これは比較しつつのご紹介が面白いかも!」

と思いますので、話は前後するかもしれませんがどうぞよろしくお願いいたします。


 まず・・色を見て比べてみてください。ちょっとチェックして、どう違うかを判断してみてください。

 上のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは少々ですが澱が舞っているかもしれませんが、やや黒味が強く、何となく透明感が薄く「白っぽく」、本当に何となく「オレンジ色」が見えるかもしれません。

 下のマルサネ・ルージュは、非常に透明感のある、あっけらかんとした美しさが見えるかもしれません。


 まぁ、写真ですので、その時の露出が微妙に違ったりで、安易には比較できない部分では有りますが。

 で、この透明感の違いが・・ものの見事に味わいに現れているんですね。


 どちらもシルヴァン・パタイユらしい、恐ろしいほどに美しい、化粧っ気のない、純なワインです。他の生産者には真似の出来ない美味しさを造り出しているといえるでしょう。

 そのパタイユのワインにしても・・ACブルとACマルサネは違います・・まぁ、若干・・少々・・と言うことなんですが、人間って、そんな細かい部分も実はちゃんと検出しちゃうんですよね。


 マルサネは、全くの「無垢で純」な味わいです。思いっきりの純な「美しさ」を描いています。抜栓直後は少し硬めなんですが、15分ほどで柔らかさや表情を増してくれます。いつもの・・シルヴァン・パタイユの味筋です。

 ACブルは、いつものシルヴァン・パタイユの味筋では有るんですが・・・

「一点の曇りも無い・・いや一点だけ曇り有る味わい」

がします。

 実は色合いにもほんのちょっとだけ現れているんですが、全くの純な状態では無く、ほんのわずかな・・微細な「揮発酸が動いた」ニュアンスを持っているんです。

 でもそれは・・ほんの少し・・なんです。また、その影響は非常に微細で、これからも動くとは思えないものでした。


 ところがです!・・話しはここからが大事なところなんですが、おそらく、この状況で2本を比較して飲むと仮定すると?・・

「ほとんどの方がACブルを美味しいと言うはず!」

なんです。


 実は色合いにもほんのちょっとだけ現れているんですが、全くの純な状態では無く、ほんのわずかな・・微細な「揮発酸が動いた」ニュアンスを持っているんです。

 でもそれは・・ほんの少し・・なんです。また、その影響は非常に微細で、これからも動くとは思えないものでした。


 ところがです!・・話しはここからが大事なところなんですが、おそらく、この状況で2本を比較して飲むと仮定すると?・・

「ほとんどの方がACブルを美味しいと言うはず!」

なんです。


 このACブル、比較するとより柔らかさと複雑性、滑らかさを持っているんです。それに若いので、抜栓後、ややハードなテクスチュアと変化に時間が掛かるマルサネより、よりポテンシャルが高く、複雑でミネラリティも高く、美味しいと・・思うはずなんですね。

 真っ白な中に黒いものが有ると非常に目立ちます。「あ・・あるな」と感じるんです。シルヴァン・パタイユのような、全くの「真っ白さ」の中に何かがあるとすると・・感じる訳ですね。

 でも、そのバランスがまた・・素晴らしいんですよ。なので・・ACブルの方が旨い!・・と思われると感じています。

 直近で旨いACブル、時間を掛けつつゆっくり楽しむ美しいACマルサネ・・と言う理解でよいと思います。

 2013年も非常に優れたワインに仕上げたシルヴァン・パタイユです。是非とも・・比べて飲むと面白いですが、お好みの方だけでもOK!是非是非飲んでみてください。一推しの生産者、シルヴァン・パタイユの2013年です!ご期待ください!



【ピノ・ノワールの持つフィネスの塊!素晴らしい!!】 何しろ・・・村名よりも高価なACブルゴーニュですからね・・・。皆さんの反応はどうなのかと、興味は尽きることが有りません。


 通常の感性であれば・・

「¥5000近くもするブルゴーニュ・ルージュ?しかもマルサネの生産者?・・・いらん!」

 となるところでしょうが、飲んじゃったら・・・ね・・


「・・げげっ!・・・おっ?・・・そうゆうことか!」

 と気付かれるでしょう。


 そうなんですよ・・・。このル・シャピトルは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのフィネスに特化して、

「ブルゴーニュを表現した!」

ワインなんです!


 決してマルサネを・・もしくはマルサネの生産者たるものが造ったブルゴーニュ・ルージュ・・そんな側面は二の次なんです!



 恐ろしいほどフィネスの塊です。これはブルゴーニュ・ピノ・ノワールであり、マルサネ・ルージュでは無いんです。


 むしろ、「ブルゴーニュ・ル・シャピトル・ルージュ」以外の何ものでも無く、

「マルサネより、クロ・デュ・ロワより凄いフィネスを持つ、よりポテンシャルの高い畑。それがたまたまACブルゴーニュしか名乗れなかっただけ」

 なんです・・・。


 ま・・・飲まないと理解できないかもしれません。理解が遅れているマルサネの村の畑では起こりえた訳です。

 圧倒的なフィネス・・・是非包まれてみてください・・。ライバルは・・実はマルサネ・ロゼ!フルール・ド・ピノです!

 これも高いんだ!・・でも・・この二品は外せないと思いますよ。

 カテゴリー・キラーとなったこのワインは、飲む価値が高いです。是非是非・・トライしてほしいと思います!ちなみにリアルでは評価の対象とはされていません。無かったのかもしれませんが・・!ご検討くださいませ!



【シルヴァン・パタイユが・・ついに登り詰めたか!?!これは絶対飲みましょう!!】

 いや・・もうビックリです。おとついに到着して・・待ち切れなくて、昨夜飲んじゃいましたが・・


「・・・すんごい!」


 実はこのマルサネ・ルージュ・・・次回以降にご案内予定の「ブルゴーニュ・ルージュ」より格下・・よりリーズナブルなワインなんです。

 なのに、あの2011年のシルヴァン・パタイユの超絶な美しさはそのままに、

「エキスをさらに昇華し濃密に!」

した見事な液体だったんです!


 シルキーなテクスチュアを具現化している見事な石灰系ミネラリティをベースに、美しい実を持った濃密なベリー、全く嫌味のないハイトーンなスパイス、美味しい岩清水を飲んだ後のような身体に染み入ってくる余韻・・・


 慌てて買い足しました・・(^^;; これほどまでに素晴らしいと、今までのマルサネって・・・何だったんだろうと・・・再度このアペラシオンの意味合いを自身の感覚の中で再構築しなければならない状況になってしまいました・・・。


「超絶に美しいジュヴレ?・・いや、シャンボール?」


 奇しくも、徳丸さんも今月発行のリアルワインガイド48号で(・・・買ってね~!)書いてましたが、4月にシモン・ビーズ他から薦められて訪問して・・・ランセストラルを飲んで、その素晴らしさにぶっとんだ!・・そうです。

 ランセストラル12年は来月になるかな・・・何せ価格もべらぼうに高いので・・でも、しっかり飲んでご案内する予定ですのでお楽しみに・・・

 いや、その前に是非、この一番リーズナブルな「マルサネ・ルージュ」を飲んでみて、noisyの感覚に同意できるかお確かめいただくのが良いと思いますよ。ブルゴーニュの生産者は一旦火が付くと入手困難になってしまいますから・・ね・・。

 とにかく一度、このどこまでも超絶に美しく濃密なエキスにやられちゃってみてください・・素晴らしいです!一推しです!

(申し訳有りませんが新着発行の本日追加オーダーしていますので、ご注文が集中した場合は発送日が遅れる場合がございます。ご容赦ください。)


2021 Marsannay Rouge les Grasses Tetes
マルサネ・ルージュ・レ・グラス・テット

18878
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■ メディア情報
 91~93 Points Drink 2024~2035 (Jan 2023)Neal Martin Vinous

■エージェント情報
品種:ピノ・ノワール
土壌:斜面の頂上、マルサネ村の西、標高285~329mに位置する、傾斜は下方は2%と軽く、上方は11%と急な東向きの畑。傾斜の頂上の方は、ウミユリやウーライトを含んだ石の多い石灰質土壌。降りていくと、コンブラシアン、粘土質を含んだ土壌になる。
栽培:オーガニック
醸造:2013年、部分的に除梗。野生酵母でタンク醗酵、やさしく抽出を行う。プレス後、大樽に移して熟成(新樽15%)。樽内でマロラティック醗酵を経て、ビン詰めまでに18ヶ月間熟成。亜硫酸は、ビン詰めの際に非常に僅かに添加するのみ。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥12,880 (外税) 
【noisy は「裸のランセストラル」だと感じているミネラリティお化けのグラス・テット!・・細やかな表情をミネラル・コーティングで包んだ、「シャンボール的」なマルサネです!】
 ようやっと円安も一段落かと思っていますが、それでも国内の株安を引き起こす円高は、株取引や投資信託、債券等のお取引をされる方々の猛反発を受けるようです。それでも、いつまでも・・

「前例の無いゼロ金利政策~僅かな解除」

だけ止まっていては庶民の貯金に金利もほぼ付かず、海外勢に国内資産を食い荒らされるだけ・・。円安も円高も、どっちに転んだとしても利害が有る訳ですから、チャンスが有れば金利の上げはせざるを得ないと思うんですね。そもそも、1ユーロが160円以上もするなんて・・どう考えても実態からはかけ離れていると感じますし、海外では3千円からのラーメンの価格が妥当だと言うなら、国内は2千円ちょっとまで上がるべきで・・なので、国民のサラリーも当然、ほぼ倍になるべきなんでしょうね。無理やり国内価格を統制し続けて来たツケを払わされているんじゃないかと思っている今日この頃です。・・そんなことを言うと敵をつくりますから黙っている方が良いんですけどね・・。


 そんな状況の中で162円ほどの対ユーロの為替ですから、それでも「円は最安値を免れているだけ」の状況で、フランスワインも高いので・・厳しいですが、何故かニール・マーティンさんはいきなり目覚めたように・・

「このグラス・テット2021年に上値93ポイント!」

と・・格上に感じていたレ・ロンジュロワやクロ・デュ・ロワとほぼ同格の評価を得ています。もっとも価格もそれらと同じになっていますが・・(^^;;

 このグラス・テッドは、シルヴァン・パタイユのラインナップの中では、もっともミネラリティを感じるアイテムで、

「マルサネの中のシャンボール!」

のように感じています。

 入荷が少ないので飲めないのが残念ですが、購入して損の無い寿命の長いワインです。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!やはりプティ・ランセストラル!】

 ランセストラルの5年で倍・・と言うような急な値上げには、お客様も中々ついて行けない状況になってしまったんじゃないかと危惧しています。

 まぁ、そこには、

「・・マルサネでしょう・・ただの・・?」

と言うようなお気持ちが有るのは判ります。しかもランセストラルだけは、さすがにリリース直後から美味しく飲める・・とは言えないですから、

「実際にランセストラルを飲まれたお客様はまだ少ない」

状況です。


 でも・・ご安心ください。・・いや、ギャグのその先は言いませんよ・・


「このレ・グラス・テットはプティ・ランセストラルと言って良いような味筋!」


 なんですね・・。


 2014年ものも絶妙な旨さを持っていたもので、

「無くなっちゃうと困る!」

と多めに仕入れたところ・・未だに残っている状況です・・何だかな~・・ですが仕方ありません。


 しかし、2014年ものも白眉な出来栄えだったんですが・・2015年もの、さらに素晴らしいです。おそらく色合いをご覧いただければ、それが伝わるかと思うんですが・・どうでしょう?・・2014年がやや「とぼけた」色合いに見えてしまうほど、透明なミネラリティの存在が、この画像のコントラストをクリアにしているように思えませんか?


 味わいや香りにもそれは現れていて、口に含むと、「と~ん」と喉の奥まで入って行きますが、僅かに遅れて雅なニュアンスを微細に振りまいてくれます。

 クリスタルなミネラリティは、マルサネの区画名付の中ではピカイチで、ガラスと言うかクリスタルと言うか、光が当たるとテッカテカに輝くような素材が持つ表面のような口当たりです。

 果実は濃密ですが甘く無く、ドライなシロップを口にしているかのようですが、これまた非常に複雑なニュアンス持っていて、スパイシーでも有り、多種な赤、黒、紫果実を感じさせてくれます。素晴らしいワインでした。


 区画名付マルサネの2015年はどれも素晴らしく、それぞれに個性が光っていますので、どれか一つと言うのは難しいです。是非この「プティ・ランセストラル」ともいうべき「レ・グラス・テット」、飲んでいただきたいと思います。超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【滅茶旨かった2013年グラス・テットでした!わずかに小振りなランセストラルと言って良い仕上がりでしょう!】

 ようやく飲めました。良いですね・・さすがにトップ下のワインです。

 プチ・ランセストラルの要素をたんまり持っていますが・・残念ながら現時点ではまだ落ち着き切ってはいませんでした。3カ月位掛かるかと思いますので2017年の2~3月位からでしょうか。春の訪れとワインの落ち着きが重なりますんで、かなり劇的に良くなると思います。

 2013年のグラス・テットに比較すると、より畑の個性が明確になってきたようで、透明感の強い、ややカッチリと硬く感じられる水晶のようなミネラリティが有り、その中にとても柔らかで、少し温かみを持った様々な要素が紛れています。これが少し前面に出て来ると良いでしょうね。2016年12月の時点では、レ・ロンジュロワの凄みの方が目に付きます。微細な表情が出て来たら、かなり良い勝負になると思います。色合いも美しいでしょ?・・年明け2月頃から飲んで良いと思います。お勧めします!希少キュヴェです!


 以下はテイスティング前のこのグラス・テット2014年のレヴューです。
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 こちらもまだ飲んでない上級キュヴェ、しかもカテゴリーキラー、デストロイヤーのブルゴーニュ・ル・シャピトルよりも高い価格設定のアイテムです。ルージュでランセストラルの次にランクされるのが、グラス・テットとロンジュロワなんです。

 リアルワインガイド第56号的にはグラス・テットが90~91、ロンジュロワが91~92と、僅かながらル・シャピトルを下回ってしまってるんですよね。ロンジュロワと同じ評価のクロ・デュ・ロワは飲んでますが、

「確かにクロ・デュ・ロワは素晴らしいが、ル・シャピトルの堂々とした存在感には適わなかった」

とも感じました。

 でもじゃぁ、クロ・デュ・ロワは駄目か?・・と言うとそうでは無くて、やはり方向性が違うし、あの官能感は何にも勝るともいえる訳ですね。

 2013年もののグラス・テットはもう・・素晴らしいワインで、noisy 的にはいつ飲んだらよいのか判断が難しいランセストラルより、もしかしたらグラス・テットをお勧めするかもしらん・・と言うような気持ちがあったのを覚えています。

 クロ・デュ・ロワはちょっとジュヴレ的ですが、こちらはもうマルサネそのもの・・な感じで、ランセストラルの子供か兄弟みたいな感じです。

 こちらも非常に少ないので、おそらく追加できないと思いますが、余りにレ・ロンジュロワが旨いので、新着発行後になってしまいますが急遽、このグラス・テット2014年も今晩飲みます!そして出来るだけこのコラムを更新、早めにアップする予定です。なので・・間に合うかな?・・非常に微妙です。ラシーヌさんに残っていることを・・まずそれよりも、このキュヴェが売れるかどうかとのせめぎあいに成ります。是非ご検討くださいませ!


 以下は2013年マルサネ・グラス・テットのレヴューです。
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【絶品2品!これぞ次世代マルサネ1級か?日本初登場のキュヴェです!うんまい!】
 まぁ・・このコラムの次にご紹介させていただいているレ・ロンジュロワは昔からポテンシャルに定評の有る畑ですから、おそらくシルヴァンは1級以上を考えているんじゃないかと想像しますが、「グラス・テート」「グラス・テット」と言うクリマは聞いたことが無く、全くの予備知識ゼロでテイスティングに望んだんですね・・。で・・ぶっ飛びました!

「めちゃ旨い!・・しかも気品が漂っている!」

 クロ・デュ・ロワも非常に旨いんですが、それが霞んでしまうような見事な気品が備わっていたんです。色合いも絶妙ですよね。

 2012年のシルヴァンのトップワイン、ランセルトラルに通じる気品でした・・。まぁ、最もランセストラルは濃度も物凄くて、今飲んでも美味しいと素直に言えない部分も有りましたんで・・・凄いとは思っちゃいましたが、この「レ・グラス・テット」はランセストラルの、凄みはそこそこに、しかし美しさをしっかり持っていました。その奥に微細な表情をたっぷり・・・抱えています。

 まぁ、野暮ったいワインが多かったマルサネのワインではありますが、昨今の「温暖化」の影響で、コート=ドールはローヌ化するんじゃないか・・などと言う不安視も有り、最北のマルサネの再評価にも繋がっていると言う見方さえ有ります。

 ところが、例えばPKさんの「バーガンディ」を見ても、「フィサン」は各クリマまで判るような地図が掲載されていますが、「マルサネ」は地図も無しです。

 ちなみにマルサネは「マルサネ・ラ・コート」「クシェ」「シェノヴ」の各村のワインのAOCになっています。
 このレ・グラス・テットはマルサネ・ラ・コートの最上部近くにある畑のようで、飲んだ感じでは1級クラスのポテンシャルを充分に持っていると思います。超お奨め!10ケースにも満たない日本への入荷です!お早めにどうぞ!


2021 Marsannay Rouge Clos du Roy
マルサネ・ルージュ・クロ・デュ・ロワ

18877
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■ メディア情報
 94+ Points Christian Walter
 94 Points la Revue du Vin de France
 (91~93) Points Vinous
 92 The Wine Advocate
 89~92 Points Outstanding Top Value Burghound.comAllen Meadows
 91 Points Tim Atkin

■エージェント情報
県:Chenove シュノーヴ
 この畑は歴史ある村シェノーヴのちょうど南の丘の中腹から頂上までの部分を占めています。標高測距は268mから311m。この丘のふもとはなだらかな斜面(2%)ですが、頂上は急斜面となり(13%)東南東に面しています。東に位置する平らな部分はOuche川(現在はディジョンを流れる川)の砂利の上に被さる泥灰土と小石からなり、とても水はけがよい土地です。この畑の上にある石灰岩は氷河期の時代から徐々に砕け、小さな砂利となって(1~2センチ)下降斜面に蓄積されています。この石灰岩の小石はワインの成長にとても有益で排水効果をもたらします。通常シルヴァンはこのキュヴェは多くの量を全房(少なくとも50%)で発酵させます。バレルで18ヵ月ほど熟成させた後ビン詰めをおこないますが、最後の2~3か月は全バレルをタンクに集めブレンドします。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥12,880 (外税) 
【いつも1級並みのポテンシャルを見せるのは、村名に昇格したレ・シャピトルとレ・ロンジュロワ、そしてこのクロ・デュ・ロワです!】
 クリスチャン・ウォルターさんは何と・・94+ ポイント、RVFも94 ポイントと、

「・・村名でそこまで行く?」

と・・知らない方には驚かれるかもしれません。まぁ・・20年前なら80点台しか付かなかったはずですが、マルサネのワインも正当な評価が出るようになって来て嬉しい限りです。

 シルヴァン・パタイユ2021年ものの評価で海外メディア勢は、RVF、クリスチャン・ウォルター、ヴィノス(ニール・マーティン)が好意的、アドヴォケイトとティム・アトキンが控え目な評価です。セラー・トラッカーの評価は上がっていなかったりしますが、面白いことに・・天井破り的な高い評価が結構あり、そこに冷静な評価が少々混じる・・みたいな形で、アヴェレージは結局大手海外メディアの中間的なものと同じくらいになっています。

 2021年もののシルヴァン・パタイユは、今まで以上に豊かな表情を見つけられると思います。ポテンシャル高くエレガントです。またクロ・デュ・ロワですから・・外すことはまず無いでしょう。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【やっぱりクロ・デュ・ロワ最高!・・クロ・デュ・ロワの密度をどこまでも高めて行くとランセストラルになる・・のが、飲めばきっと判ります!】-----以前のレヴューです。

 クロ・デュ・ロワ!・・最高ですね。しなやかにして高貴でエレガント、滅茶苦茶ドライなのに・・どこか甘美、そして奥に居座る・・なかなか顔を出さないが確実に存在する「威厳」。

 この実に美しい色合いをご覧ください・・。惚れちゃうでしょう?・・実に美しいです。そして、

「質感を漂わせつつ物凄く香る!」

アロマが絶品なんですね・・。ランセストラルのような香水のニュアンスも含まれます・・ランセストラルほどは勿論無いんですが。


 これ、もしコンディションが良く無かったら・・などと思うと、相当酷い味わいになってるだろうな・・と思うんですね。完全に近いものほど欠損が生まれた時、見つけてしまった時にガッカリしますよね。

 なので、この見事な味わい、是非飲んで楽しんでみて下さい。同じく上級キュヴェのレ・ロンジュロワの滑らかさや、よりエレガントな雰囲気も素晴らしいです。

 そして、やっぱり「マルサネ」と言う個性なんですね。もう、造りや個々の部品はルーミエさんにソックリなのに、味わいそのものは全然違うんですよ。ジュヴレよりも重く無く黒く無い、モレよりもワイルドでは無く赤い、シャンボールほど硬くなく赤く無い・・そんな特徴に加え、やはり、「クロ・デュ・ロワ(王のクロ)」たる威厳とか、存在の大きさみたいなものを感じさせてくれるはずです。お勧めします・・が、入荷数はケース未満ですのでお早めにお願いいたします。

(年内にもう一度入るかもしれませんが、いただけるかどうか不明です。)

 以下は以前のレヴューです。
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【過去最高の出来を思わせる素晴らしい仕上がりです!深い!複雑!柔らかな味わいに癒されます!】

 毎年のように飲んでいるので、その違いは歴然として感じられます。見事な仕上がりでした!

 色合いを是非、以前のヴィンテージのものと比較してみてください。

「全然違う!」

のはお判りいただけるかと思います。


 果皮の色合いが強く出ています。これは果皮の抽出がしっかりされたことを意味しますが、「強い抽出がされた」訳では無いんですね。

 サクッと絞っても・・そうなった・・と言うことです。それは飲んでみれば判ります。ストレスの無い、鋭いエッジの無い見事に柔らかな味わいです。

 アロマも見事です。抜栓直後からもう「漂って」います。「王のクロ」と名付けられた由縁さえ伝わって来るようです。丸いパレットに黒みを持った赤果実の群生。

 時に、今までのシルヴァンは、揮発酸的ニュアンスが混じったキュヴェも存在するほど・・So2の使用は少ないです。しかし、2017年ものには全く見当たりません。ものの見事に「ピュア」です。

 そしてご存じのように「ナチュラル」の権化とも言えますから・・それが合わさると素晴らしいに決まっているじゃないですか。

 今飲んでも素晴らしいですが、10年後に・・一体どうなってしまうんだろう?と考えさせられる見事な味わいでした。お勧めします!是非・・他のキュヴェと比較してみてください。価格もマイナス1300円と・・!滅茶下がりました!お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【妖艶なアロマと柔らかな表情をみせる見事なクロ・デュ・ロワ!】

 2016年も万全です。2015年もののレヴューを改めて見返してみると、

「ん!その通り!」

と、自画自賛したくなっちゃいます・・。

 このクロ・デュ・ロワは、やはりその名の通りの王のクロであり、複雑性を現す緻密で複雑なミネラリティの組成が伺えます。冷ややかなシルヴァン・パタイユのワイン群の中では冷ややかではあるんですが、暖かみと柔らかさが存在します。

 やはりその姿はジュヴレ=シャンベルタンやヴォーヌ=ロマネに通じるケワイな表情が端的に表れており、ナチュールワインならではのスピードの速いノーズとストレスの無い一体感がバッチリな躯体の味わいに酔いしれてしまいます。

 下の写真は、このクロ・デュ・ロワとレ・ロンジュロワを並べたものですが、どうでしょうね・・違いが見えるでしょうか。左がレ・ロンジュロワ、右がクロ・デュ・ロワです。幾分濃い目に見えるのがレ・ロンジュロワです。寄った写真とはまた・・結構違いますよね。


 こう言った言い方は当たっているかどうかは判りませんが、このリリース直後の段階で、

「幾分、横方向への拡がりを持っているのがクロ・デュ・ロワ、縦構造が幾分深く、その中に複雑な表情を隠し持っているのがレ・ロンジュロワで、どちらもポテンシャル点としてはほぼ同様」

と判断します。

 ですので、どちらかを選ぶと言うのは中々に難しいです。・・どっちも素晴らしいので・・。

 2016年的ネガティヴな印象と、マルサネと言うアペラシオンに対する穿った見方は全く不要です。実に美しく、適度な膨らみを持ち、今からもその素晴らしさを表情として感じられるのがこのクロ・デュ・ロワ2016年です。是非ご賞味ください。超お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【透明感に満ちたクレモンジョとは別の表情!さすがクロ・デュ・ロワ!】

 透明感の強いアン・クレモンジョが、冷ややかさが強く、仮にシャンボールチックな部分を多く持つとするなら、こちらのクロ・デュ・ロワはそれと比べて、ほんのりと温かみを持ち、より官能的な部分が有り、ジュヴレ=シャンベルタン的と言えるでしょう。

 村名マルサネの区画名無しのキュヴェを、より上質に、深みや表情の起伏の振幅を大きくしたもの・・とお考え下さい。

 クロ・デュ・ロワと言う名前の通り、クロで覆われた区画なのでしょうし、他の区画より成熟しやすいんじゃないかと思います。より熟した旨みがたっぷりです。

 しかもシルヴァン・パタイユのワインに顕著に表れる「超絶な美しさ」を勿論、持ち合わせていますから、

「並みのジュヴレはひざ元にひれ伏すしかない」

かな・・と感じます。


 また、他のコラムでも書きましたが、自然派のワインだからと言って、ビオっぽいニュアンスに満ち溢れているとか、「フカフカの土が感じられて優しい」と言ったような表現が出来るほどのものには感じられません。

 そこは昔からのブルゴーニュワインとほぼ同様で有って、使うべき場所では使う・・と言う、シルヴァン・パタイユの姿が想像されます。


 それはある種、とても安心感につながっていて、ワインの安定感にはネガティヴさの全くないものです。

 しかしながら、もしこれ以上のクロ・デュ・ロワを望むのであるなら、やはりそこは So2 の使用量の削減、全廃に繋がって行くんじゃないか・・と言う、期待と危惧が入り混じったものになります。

 例えばあのドメーヌ・ビゾの2008年ものは、エシェゾーには余り似つかわしくない「酢酸菌が動いた形跡」が僅かに感じられました。それはビゾのスタイルでも有り、ミネラリティの存在とは違う意味合いでのワインの柔らかさ、硬さにも表れて来ます。So2を使いたくない人で有るビゾは、揮発酸の存在は仕方が無いもの・・と考えている節が有ります。

 反対にシ
ルヴァン・パタイユは、出来るだけ減らす方向にいるものの、使わないと言う選択肢は最初からは持っていないようにも感じられます。

 シルヴァン・パタイユのワインを樽からのテイスティングをしたテイスターたちからは、

「樽からのワインは製品として出たワインの比にならないほど美しい!」

と口々に言います。


 それはどういうことなのか?・・と問うなら・・先ほどの言葉がその答えなのでしょう。


 しかしながら、このボトルからのクロ・デュ・ロワを飲んでも、ネガティヴな印象を受けず、ただただ美しい表情を愛でる気持ちにしかならないのに、樽からのワインはもっと凄い・・と聞くと、


「ならば、瓶詰め時のSo2の量を控えたワインが欲しい!」

と思うのは贅沢な要求でしょうか。


 もっとも、半年も静置すれば、So2は分解されてしまいますし、1年も置けばゼロになるでしょうから、リリース時の裸の姿が見えないだけで、


「すっぴんのクロ・デュ・ロワを楽しむ!」

のは、現在でも不可能では有りません。


 これほどまでのトップクラスの醸造技術、感性を持ったワイン・・やや高くなりましたが、是非とも飲んでいただきたいと思います。

 ジュヴレのワインがお好きでしたら、このクロ・デュ・ロワ、最高の選択になると思います。アペラシオンにこだわり過ぎず、素晴らしいワインを飲んでいただきたいと思います。お勧めします!是非飲んでみてください。



 以下は以前のレヴューです。
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【滅茶複雑!素晴らしい官能感とエレガンス!そしてシルヴァン・パタイユならではの超絶な美しさ!並みのジュヴレは全く及ばないでしょう!】

 アチコチに書いてますんで「ミミタコ」だとは思いますが、昔からこの「クロ・デュ・ロワ」はその名の通り「王のクロ(囲われた畑)」でして、素晴らしい葡萄が収穫できるとされ、マルサネに格付けが出来たら真っ先に1級に認定されるだろう・・などと言われたものです。

 しかしながら、これまた超一流(超ねちっこい?)の地質学者でも有るシルヴァン・パタイユの熱意の性でしょうか、マルサネのアチコチの畑が、今、凄いことになっちゃってるのはもうご存知ですよね。クロ・デュ・ロワもウカウカ出来ないかもしれません。

 そうは言ってもクロ・デュ・ロワはさすがに素晴らしいです。惜しくも奇跡のACブル、ル・シャピトルには及びませんが、この官能感、ジュヴレ=シャンベルタンを思わせる起伏の有る複雑性、完成度の高さはまさに「王のクロ」です。

 色合いも美しいでしょう?・・全然強く無いのに超複雑で官能感バッチリなんです。シルヴァン・パタイユならではの超絶な美しさは不変な上に、このクロ・デュ・ロワのテロワールがバッチリ表現されています。・・まぁ、徳丸さんなら「テロワール??( ̄Å ̄)」と言った反応になるかもしれませんが、フーリエさんだって自身をテロワリスト・・などと自称していますし、何よりシルヴァンは地質学者ですからね・・そこんとこはお互いに譲れないでしょうね。

 価格はほぼル・シャピトルと同様、わずかに安いです。違いはより官能感が前面に出て来ること、その分、透明感の有るミネラリティが後ろに回ること・・でしょう。素晴らしい将来一級になるはずの「クロ・デュ・ロワ」です。リーズナブルかと思います。是非飲んでみてください。超お勧めです!


 以下は2013年のクロ・デュ・ロワのレヴューです。
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【複雑性と微妙な起伏のあるテクスチュア!一段上のマルサネです!】
 シルヴァン・パタイユは畑を深く掘り返し、地層を見せ、

「ほら、ここが白亜紀の~期で・・」

みたいなことをしょっちゅうやってるそうで、地質学者&コンサルタントとしての能力が非常に高いそうですが、このクロ・デュ・ロワを飲むと、余りのクレモンジョとの違いに、

「マルサネというアペラシオンをひとつにくくってしまっていて良いのだろうか?」

 などと、まるでシルヴァンの霊が乗り移ってきたかのような錯覚にも感じてしまいます。

 このクロ・デュ・ロワは官能的で非常に複雑、やや軽いがマルサネ的赤いニュアンスもしっかり存在する旨いワインに仕上がっています。

 ブルゴーニュ的な石灰系ミネラリティに富んでいますが、他のミネラリティの関与も大きいと思われ、それが複雑性を見せているのでしょう。ある種、ジュヴレ西方の1級に感じられるミネラリティと共通しているんじゃないかな?と思います。熟してくると、結構な官能さを見せると思います。


 ただし現状でも充分に旨いので、バランスにも長けているんですね。比較的真っ直ぐなアン・クレモンジョに対し、複雑性に長けるクロ・デュ・ロワです。色合いも美しいですよね・・・ご検討ください。非常に少ないキュヴェで、どうやらラシーヌさんにも10ケースも入っていないとのことです。


2021 Marsannay Rouge le Chapitre
マルサネ・ルージュ・ル・シャピトル

18879
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■ メディア情報
 94 Points la Revue du Vin de France
 93+ Points Christian Walter
 92+ Points The Wine Advocate
 92 Points Tim Atkin
 90~92 Points Vinous

■エージェント情報
広さ: 1.05 ヘクタール (2.61 ac)
品種:ピノ・ノワール
樹齢: 1950 年、1980 年、1990 年に植えられたブドウの 3 分の 1
テロワール:緩やかな傾斜から傾斜、東向き。淡いピンク色の砂利 (grèzes litées) の土壌。標高270~300メートル。
ブドウ栽培:認定されたオーガニック、バイオダイナミックな方法
醸造: 100% 全房プレス、土着酵母発酵。樽で18ヶ月熟成、ボトリング時のみ低硫黄添加。

 このブドウ園は、かつてオータン大学教会の支部 (フランス語でChapitre ) が所有していました。ブドウの木とその上にある森は、もともとそこにブドウの木を植えたオータンの大司教が所有していました。

 ル・シャピトルは5 ヘクタール、標高290メートルです。中~急勾配で、東向きです。1987年にマルサネ村のアペラシオンが作成されたとき、クーシェとマルサネの村全体が含まれていましたが、南部のシュノーブだけが含まれていました。ル シャピトルは村の北にあるため除外されましたが、この地域で最も優れたブドウ畑の 1 つであることは間違いありません。セラーで、シルヴァンはクロ・デュ・ロワの後にそれを注ぎます。2019 ヴィンテージで、INAO はついにこのブドウ園の分類を地方から村レベルに変更しました。

 砂利が多く、カルシウムが豊富な土壌で、テクスチャーは軽く、色は淡いピンクがかった茶色です。地質学:ル シャピトルの大部分は、グレーズ リテーの厚い層の上にあります。この未固結の石灰岩の厚い層は、ホワイト ウーライト石灰岩の岩盤の上にあります。コンブランシアン石灰岩は、ブドウ畑の上の斜面の頂上に位置し、スロープウォッシュに貢献しています。

 シルヴァンの区画はクロの北側にあります。しかし、彼は小さなクロの中に別の区画を手に入れたばかりで、それを彼は「リトル ジュエル」と呼んでいます。シルヴァンの区画は標高約 290 メートルにあります。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥12,880 (外税) 
【A.C.ブルゴーニュから村名に昇格したレ・シャピトルです!】-----以前のレヴューを掲載しています。
 ついにレ・シャピトルが村名に昇格したようです。A.C.マルサネと言うアペラシオンは、マルサネ・ラ・コートと南部のクーシェから成り立っていた訳ですが、北部の・・ディジョンに近い畑は除外されていたんですね。そもそもは良い葡萄が出来ると理解されて来た畑でした。

 なので、

「村名より高価なA.C.ブル!」

 が存在していた訳です。

 まぁ・・この2019年ものが村名昇格の最初のワインと言うことになりますから、シルヴァンも頑張ったんじゃないかと思います。残念ながら5本と言う、情けない数しか入荷しませんでしたので、このワインの評価はご購入された方にお任せしたいと思います。よろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
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【ランセストラルを除くと・・トップ・キュヴェと同価格の、恐るべきA.C.ブルです!】

 申し訳ありません・・年々少なくなる入荷が気になりますが、それと共に誰もテイスティング出来なくなりつつある、レ・シャピトルです。

 A.C.ブルの区画ですが、村名のトップ、クロ・デュ・ロワと同価格でリリースされますから、シルヴァンの評価はクロ・デュ・ロワ並み・・と言うことなんですね。

 12月までには再度入ってくる可能性が有りますので、もし入荷が叶いましたら・・数が入りましたら、テイスティングしてみたいと思っています。

 まぁ、リアルワインガイドもブルゴーニュのテイスティングは止まったままで、ここでnoisy も飲めないと成りますと、ワイン屋はまともには誰も飲まない・・と言うことになってしまいそうですので、シルヴァン・パタイユでそれは・・何とか避けたいですね。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【あの化け物ワイン、ランセストラルに次ぐ評価をたたき出すA.C.ブルゴーニュです!】

 すみません・こちらも割り当てです。因みに2016年ものは7290円でのご案内でしたので、

「1300円も値下がり!」

しています。

 なので、販売の予想が付かないんですよ・・追加は出来ないし・・本来はこの辺りは全てテイスティングしてご案内すべきかと思うんですが・・。

 因みに、リアルワインガイド第64号は、2016年ものル・シャピトル・ルージュにポテンシャル93+を付け、何とロンジュロワやクロ・デュ・ロワよりも高い評価をされています。ランセストラル2016年が94+でした。

 他の2017年もの・・ロンジュロワ、クロ・デュ・ロワなどをテイスティングさせていただいた感想からは、

「2017年はシルヴァン・パタイユ最高のヴィンテージ!」

と確信していますので、

「このル・シャピトル2017年はどうなっちゃうんだろう?」

と思っています。現在の格付けがもう「古い」ことを感じさせてくれるでしょう。ご検討くださいませ。


 以前のレヴューです。
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【こちらも数が無いので・・すみません・・】

 ACブルゴーニュ規格の畑ですが、このシャピトルと言う畑は「まったくの別格もの!」とシルヴァン・パタイユ自らが判断し、通常のACブルゴーニュとは別にリリースしています。

 2016年はシャピトルの白の姿も見えず、余りに少なかったため、海外に出さなかったのかもしれません。いや、ラシーヌさんには少しは入っているのかもしれませんが、案内は有りませんでした。

 このシャピトル・ルージュは、価格からみていただきましても、シルヴァンご自慢のクロ・デュ・ロワ、レ・ロンジュロワ、グラステットなどと同様の評価です。今回は余りに無い、追加も出来ないとのことですので、まずはご紹介させていただきまして、余るようでしたらnoisy が後のためにテイスティングさせていただければ幸いです。

 以下は以前のレヴューです。
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【・・・やっちまいました・・すみません・・】

 2014年もののこのキュヴェは「リアルワインガイド第56号」で、 今飲んで91+ ポテンシャル92+ 2020~2045 と言う、アペラシオンとしてのACブルとは思えないほどの高評価をされたワインでして、下記の2014年もののnoisy のレヴューにもあるように、マルサネの上級ワインに匹敵するポテンシャルを持っています。


 他のコラムにも書きましたが、当初はテイスティング予定に無いキュヴェだったものの、余りに他のワインが素晴らしいので、急遽持ち帰り、テイスティングすることにした訳です。


 でも・・すみません。飲めませんでした・・間に合わなかったんですね・・。何故って・・


「間違えて、白のシャピトルを持ち帰ってしまったため・・」

です。


 薄暗いセラーから深夜12時を回って家路につくもので、

「あ・・そうそう、これこれ・・」

とばかりに数本持ち帰るので、


「先日持ち帰って飲んだ白のシャピトルを再度持ち帰ってしまった。」

んですね・・。申し訳ありません。


 まぁ、開ける前に気付いてまだよかったんですが、最近は目が弱くなってまして・・見た目はそっくりなシャピトル赤と白を取り間違えました。


 なので、今のところはテイスティング無し・・。しかし、圧巻の他のワインを飲めば、このシャピトルに重きを置いているシルヴァン・パタイユですから、悪い訳が無いと信じています。次回、品物が調達できれば飲みたいと思っています。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【とんでもない出来のACブルでした~!】

 ま~・・本当に素晴らしいACブルゴーニュです。呆気に取られるような雅さ、複雑性、美しさに妖艶さを持ってます。リアルワインガイド第55号では2020~2045と言う飲み頃でしたが、まぁ、確かに早いっちゃ早いんでしょうが、noisy にとってはとっても美味しく飲めちゃいました。

 しかも今回は時間の関係で、ベース近辺の3アイテムを一度に開けちゃうと言う暴挙に出てますんでね・・その違いもたっぷり(・・一応)理解しちゃってます。

 本当に素晴らしいマルサネ・クロ・デュ・ロワを差し置いて、それ以上のポテンシャルが有ると思わせられてしまいました。マルサネに格付けが出来たら1級は確実とされるクロ・デュ・ロワよりすんごいACブルが「ル・シャピトル」なんですよね。なので、

「そもそもル・シャピトルがACブルの認定であることがおかしい!」

と言うことを声を大にして言いたいのが、ワインオタクのシルヴァン・パタイユさんなんじゃないかと思いますよ。実際飲んで、良~く判ります。

 クロ・デュ・ロワは滅茶複雑で妖艶なんですよ。これでもう・・充分旨いし素晴らしいです。・・が、ル・シャピトルは、クロ・デュ・ロワが持っている複雑性はそれ以上、妖艶さを僅かに押さえ、美しさ、荘厳さを「ど~ん!」と盛ったようなミネラリティが有るんですね・・。そんなもん、美味しくない訳が無い。

 どこかにマルサネ・ルージュ、クロ・デュ・ロワ、ル・シャピトルの3連荘のグラス写真が有るかと思いますが、これ、ぜひご覧ください。色合いの様子を見たら美味しい順番なんぞ簡単に判っちゃうと思いますよ・・(^^;;

 なもんで、ここではその写真は載せませんが、ル・シャピトルの色まで美味しいグラスの写真を!・・これは是非飲んでみてください。

「ACブル・・じゃ・・なぁ・・」

 なんて思ってると、将来は1級になっちゃってたりしますんでね・・。あのしょうもないラ・グランド・リュも今ではお問い合わせいただく一番手ですからね・・。で、販売の邪魔になるので余り書けませんが、飲んでいただければリアルにも「複雑性はグランクリュ並み」「ACブルの皮を被った1er」などの表現が並んじゃうのも理解できるでしょう。


 とんでもなく美しく、一体感の中からエキスの旨み・複雑性・官能感が感じられる凄い奴です。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【ピノ・ノワールの持つフィネスの塊!素晴らしい!!】  何しろ・・・村名よりも高価なACブルゴーニュですからね・・・。皆さんの反応はどうなのかと、興味は尽きることが有りません。


 通常の感性であれば・・

「¥5.000近くもするブルゴーニュ・ルージュ?しかもマルサネの生産者?・・・いらん!」

 となるところでしょうが、飲んじゃったら・・・ね・・


「・・げげっ!・・・おっ?・・・そうゆうことか!」

 と気付かれるでしょう。


 そうなんですよ・・・。このル・シャピトルは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのフィネスに特化して、

「ブルゴーニュを表現した!」

ワインなんです!


 決してマルサネを・・もしくはマルサネの生産者たるものが造ったブルゴーニュ・ルージュ・・そんな側面は二の次なんです!


 恐ろしいほどフィネスの塊です。これはブルゴーニュ・ピノ・ノワールであり、マルサネ・ルージュでは無いんです。


 むしろ、「ブルゴーニュ・ル・シャピトル・ルージュ」以外の何ものでも無く、

「マルサネより、クロ・デュ・ロワより凄いフィネスを持つ、よりポテンシャルの高い畑。それがたまたまACブルゴーニュしか名乗れなかっただけ」

 なんです・・・。


 ま・・・飲まないと理解できないかもしれません。理解が遅れているマルサネの村の畑では起こりえた訳です。

 圧倒的なフィネス・・・是非包まれてみてください・・。ライバルは・・実はマルサネ・ロゼ!フルール・ド・ピノです!

 これも高いんだ!・・でも・・この二品は外せないと思いますよ。

 カテゴリー・キラーとなったこのワインは、飲む価値が高いです。是非是非・・トライしてほしいと思います!ちなみにリアルでは評価の対象とはされていません。無かったのかもしれませんが・・!ご検討くださいませ!

by Oisy
2012 Marsanney Rouge Clos du Roy Domaine Sylvain Pataille 

 上で書いた通り洗練度が一気に上がり、クロ・デュ・ロワの後にマルサネ・ルージュをテイスティングすると気づかなかった僅かな曇りを感じる。くらいにクロ・デュ・ロワは澄んだワイン。
にして、複雑性が増えた事もあり、エレガンスとより冷たい緻密な酸を感じる。

伸びやかなアフターも生葡萄を噛んだ時のようにフレッシュでドライながら甘く伸びやか。


2021 Marsannay Rouge les Longeroies
マルサネ・ルージュ・レ・ロンジュロワ

18880
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■ メディア情報
 93 Points Christian Walter
 (91-93) Points2025~2040 Vinous
 92 Points The Wine Advocate
 92 Points Tim Atkin

■エージェント情報
品種:ピノ・ノワール
畑面積:0.83ha
樹齢:2/3が10年、1/3が55~60年
土壌:les Longeroiesは、ChenoveとMarsannay-la-Coteにまたがる丘を覆うように位置する。標高は270~357m。11%の傾斜。南、南東向きの畑。黄色い泥灰土を含んだ赤、茶色の粘土質土壌。
栽培:オーガニック
醸造:100%全房、野生酵母で醗酵、やさしく抽出を行う。プレス後、大樽に移して熟成(新樽15%)。樽内でマロラティック醗酵を経て、ビン詰めまでに18ヶ月間熟成。亜硫酸は、ビン詰めの際に非常に僅かに添加するのみ。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥12,880 (外税) 
【隠れ1級三羽ガラスのひとつ、レ・ロンジュロワ!2021年はクロ・デュ・ロワ、レ・シャピトルの後塵を拝した評価ですが、熟にやや時間が掛かっているようです。】
 ニール・マーティンさんの評価文を読みますと・・少し時間が掛かり気味のようですが、2025年からの飲み頃を言っていますのでそのつもりで間違い無いでしょう。

 そして、こんなことも書いてありました。

「2021 マルサネ・レ・ロンジュにはちょっと驚くような香りがあり、パタイユに聞いたら・・ピノの香りだ、と。」

 まぁ・・お二人ともプロフェッショナルですから・・そんな会話が成り立っているのが、ある意味凄いと思いました。全然意味不明ですが。

 ただし、2021年のマルサネ村名を飲みますと・・2019年以前のピュアで比較カチッとした酒躯のイメージから一歩抜け出した感じが有り、より複雑な表情が外向的になっていますので、「ピノの香りだ」と・・言うことで済ませたのかもしれません。

 ですので、念のため・・こちらのレ・ロンジュロワは2025年になって春以降が良いのかな?・・と思います。ご検討ください。隠れ1級三羽ガラスの筆頭格です。


 以下は以前のレヴューです。
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 もう、今週は身体がボロボロです。8月の暑くなる前に、店のレジ前に置いている幅1800mmのオープン冷蔵庫が就業拒否してしまいまして、仕方が無いので店の裏にあるストック用のプレハブ冷蔵庫に、日本酒やほんの僅かに置いてあるビールなどを移動し、

「さぁ・・どうしようか・・業者はもう直せないって言ってるし・・さりとて、買うとなると100万円コースだし・・」

 などと思っていると、今度はワインセラー内の業務用エアコンが、就業拒否までは行かないものの、

「休みをよこせ~!」

とギャーギャー言い始めてしまいました。


 まぁ、ワインセラー内は2台が回っているので、大丈夫だとは言っても、問題の無いもう1台の方もいずれ共闘しないとは限らず・・仕方が無いので、取りあえず、何かあっても大丈夫なようにエアコンを仕入れておき、文句を言っている1台を修理することにしました。3週間ほどかかりましたが修理出来、一安心では有りますが、冷蔵庫の代わりに大きなエアコン(超冷えます・・)を仕入れてしまったので、

「さて・・どうしようか・・」

と思っていたところ、出物が見つかって・・購入したんですね。

 なので、就業拒否した6尺のオープン冷蔵庫・・これ、300Kg以上有りますが、何とか店の外に出し、分解して解体業者へ持って行き、運送会社に届いた3尺のオープン冷蔵庫を取りに行き、積んでもらって・・店に戻って・・220Kgもある3尺冷蔵庫を車から降ろして店に設置・・。

 なので、もう身体が根を上げてしまった訳です。

 でも、そんな中でこのマルサネ・レ・ロンジュロワは・・実に優しく、癒してくれるんですね。2017年ものは、クロ・デュ・ロワを凌いでいた・・と思いますが、ポテンシャル的には2018年ものはクロ・デュ・ロワが上です。

 しかしながら、レ・ロンジュロワのエレガンス、優しさ、包み込んでくれるような雰囲気、流れるような味わい、清冽な水のような冷ややかな収束・・ホント、癒されました。

 そうですね・・身体が元気な時ならランセストラルかな。いつでも美味しく、それなりにポテンシャルを感じて飲みたいならクロ・デュ・ロワでしょう。そして、ちょっと気を抜きたいとか、身体を休ませたい・・のなら、間違いなく、このレ・ロンジュロワが良いです。

 もう、マルサネと言うアペラシオンのワインは、ワイン屋としてもワイン・ラヴァーとしてもポートフォリオから外せないワインになったと言えます。

 冷ややかさも・・他のコラムでは書いてなかった・・・忘れてましたが、やはりミネラリティの性だと思いますが、しっかり有るんですね。是非飲んでみて下さい。超お勧め!こちらは何とか1ケースの入荷です。


【隠せない気品!繊細で充実したパレット!やっぱりロンジュロワが白眉です!】

 旨いです!・・もう、誰が飲んでもそう言うに違い無いでしょう・・もっとも2017年ものは少なくて、A.C.ブルのル・シャピトルは飲めていませんが。

 でも、やはり常に人気トップのアイテム、ロンジュロワがさらに安くなってしまいましたので・・。こちらもクロ・デュ・ロワ同様、1300円も値下がりしています。・・ね?・・心が動くでしょう?

 ですが皆さん、考えることは一緒のようで、こちらも

「割り当てで追加不能」

です。

 noisy も、テイスティングするかどうか悩んだんですが、毎年飲んでますからね・・一度止めると、復活させるのは至難の業なんです。なので、少ない割り当てですが敢行してしまいました。

 例年に比較しても非常に熟度が高いです。なので、ちょっとジャイエっぽくも有ります。・・いや、もしかするとこれは2017年のジュヴレ以北に共通する部分なのかもしれません。フーリエ2017年もそんなニュアンスが有りました。

 そして、ものの見事に「真ん丸」で「球体」です。この球体部分はロンジュロワの独壇場です。クロ・デュ・ロワも追いつけません。クロ・デュ・ロワはその真ん丸では有るが球体とまでは行かず、横への伸張性と複雑性-->将来への布石->熟成後の伸び が感じられますけど。

 それにしてもこのロンジュロワ、見事です。リアルの新しい号(68号?)には おそらくシルヴァン・パタイユが掲載されるのでしょうが、徳丸さんも一体どのように評価されるか・・noisy も楽しみにしています。

 気品あふれるロンジュロワ、是非味わってみてください。そして、出来ることならこの3つのクリュ、ラ・モンターニュ、クロ・デュ・ロワ、ロンジュロワの見事に異なる個性を楽しんでみてください。お勧めします!・・これが白眉!マルサネって、滅茶面白いです!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい縦構造!・・深みからゆっくり、じんわりと立ち昇る気品!】

 レ・ロンジュロワ・・素晴らしいです。クロ・デュ・ロワと人気を二分するに違いない両巨頭です。とても判りやすいクロ・デュ・ロワと、満ちた気品・・・、まさにフィネスと言いたくなるノーズがレ・ロンジュロワです。

 色合いを見ていただいても、只者では無い感じが漂ってくると思います。何かを内包している感じ・・と言うか、秘めたものがオーラとして見えると言うか・・。

 2015年ものはもっとストレートに、その明るさに、このワインのピュアさが有り、グラデュエーションの中に縦構造の複雑さを見せているように思います。2016年はまだそこまで達していない・・ボトル内で成長し切ってはいない感じの不透明な色合いが見て取れますが、これはおそらく、

「到着して間もないタイミングだから・・」

です。落ち着かせれば同じような色合いになると思いますよ。それ位、このご紹介までに時間が無かったんですね。

 しかしながらも、

「荒れている素振りはこの色合いにのみ現れている」

だけで、味わいの方は、そのまだ達していない感は有るものの、


「完璧!」

と言いたくなるような仕上がりでした。


 素晴らしい2016年、レ・ロンジュロワでした。今飲んでもこのたっぷりなフィネス感で、充分に「美味しい!」と感じていただけるでしょう。それに全く引けを取らないクロ・デュ・ロワもお勧めです。そちらのコラムには、両方のグラスを並べた写真も有ります。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【完璧なバランスと気品!官能さと総合力で白眉と言って良いでしょう!】

 これはもう、毎年とても美味しいので、全く心配していないキュヴェでは有りましたが、改めて飲んでみて、底力を確認させていただきました。

 本当に、どんなジュヴレより精緻だし、ジュヴレらしい官能感を上質に表現していると思えます。もっとも、やや硬い感じは有るものの、

「硬くて飲めない・・」

等と言うようなものでは無く、区画名付マルサネの中では、最も柔らかく温かみを持ったテクスチュアであることは間違いありません。

 画像の色合いからもそれは感じられるかと思いますが、レンガ色っぽさは区画名付マルサネの中ではもっとも顕著で、明るさ、暗さ、赤、黒、茶のグラデュエーションの多彩さは、見ているだけで惚れ惚れしてしまいます。

 まぁ、長年に渡りこの商売をしていますと・・と言うより、毎日飲んでますと・・(^^;; 飲まずとも大方の想像が出来てしまうようになります。それが完璧だとは言いたくは有りませんが、そんなに外すことは有りません。

 そして色合いを見る訳ですが、グラスに注がれたものを見る・・と言うより、注いでいる最中にもう判る・・と言うのが普通で有って、その際にはもう、

「・・お~・・こりゃぁ・・」

と、ワインが見せる姿がどんなものか・・が伝わってくる訳ですね。


 勿論ですが、「お~・・こりゃぁ・・」の後が大事なんですが、「・・ん?・・待てよ・・?」になってる場合もある訳でして、そんな時には実に注意深く色合いを見て、テイスティングも慎重になる訳です。


 このロンジュロワに関してはもう、注ぎ始めた傍から、もう素晴らしいのが伝わって来ます。ハッキリ言って、本当に「最高のジュヴレの一つの姿」と言って良い出来です。まぁそれが「マルサネのワイン」に対しての適当な言葉なのかは判りませんが、少なくとも、どうしようもないものから凄いものまで有るジュヴレ村名の「ピン」の中に混ぜても、全く見劣りがしないばかりか、喰ってしまうに違いありません。

 そしてシルヴァン・パタイユの個性もしっかり見えます。これほどにエキシーな、ドライな味わいでいて、つまり完全に発酵されていて、ここまで旨みが有り、バランスが仕上がっているものは、そうは見当たらないと思うんですね。

 さらには、例えばルイ・ユエランのシャンボールのように、全く主張が厳しくない・・ワビサビの世界をも飲みこんでいるようにも感じるんです。


 素晴らしい2015年レ・ロンジュロワでした。パーフェクトと言って良いかと・・いや、それは止めておきましょう。まだまだ先の物語がきっと有ると・・思います。お勧めします!是非ともこの素晴らしいレ・ロンジュロワ、飲んでみてください。超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【滅茶素晴らしいです!ワイルドさと気品を兼ね備えています。そしてどこまでも美しくたなびく透明なミネラル感を伴う余韻!これぞレ・ロンジュロワです!】

 実を言いますと2013年ものは・・ランセストラルやフルール・ド・ピノは別ものとして、このレ・ロンジュロワとグラス・テットが超お勧めでした。

 ランセストラルの子供みたいなグラス・テットと、マルサネの枠を飛び出したかのようなレ・ロンジュロワは、シルヴァン・パタイユの超絶な美しさはそのままに、その超ドライなエキスからの表現が凄かったんですよ。


 なので2013年ものはおそらくこの2品、グラス・テットとレ・ロンジュロワを沢山販売させていただきました。


 ところがですね・・2014年もののシルヴァン・パタイユは数が非常に少なく、例年の半分以下しか販売できない様子になってしまいまして、いつものように、「1~2ケース仕入れて徐々に追加する常套手段」が取れないようになってしまったんですね。

 それに年末ギリギリのタイミングですから、テイスティングも追い付かない、でも早くしないと品物もどうなるか判らないと言う、非常にツライ状況です。

 本当はちゃんと飲んでご案内したい凄いはずの2アイテムは、リアルワインガイド第56号ではACブル・レ・シャピトル(ただのACブルゴーニュも有りますがそれでは無い)の後塵を拝することになっており、確かめたくても数が減るだけと言う、さらにさらにツライ状況です。


 ですが、91~92ポイントと、評価的には全く悪く無く、むしろACブル・レ・シャピトルの評価が付き過ぎただけ・・とも言えますので、その辺はご心配はいらないかと思います。

 おそらく昨年の2013年のレ・ロンジュロワを飲まれた方なら、「2014年も欲しい!」と思っていらっしゃるに違いなく、でもまだセラーに入っているのかな?・・のパターンも読めますから、

「・・それじゃ売れるかどうか判らんじゃないか!」

と言うことになってしまっています。

 なので・・無理を承知で昨晩、テイスティングしちゃいました!・・グラス・テットとどちらを飲むかで悩みましたが、恐ろしほどの美しさを持つ、「サ・シルヴァン・パタイユ」的なグラス・テットは何とか想像できるかな?・・と言うことで、このレ・ロンジュロワを開けた訳なんです。

 いや~・・冷ややかですね・・。全編を通して冷たくクリスタルのような触感のミネラリティが感じられ、そこに、ヴォーヌ=ロマネ的なやや温かみのある酸のバランス、ふっくらとしたボディから、マルサネの枠を大きく逸脱した味わいです。

 スパイシーでも有るんですが、これが全くクリスタルのようなミネラリティから清楚に漏れてくる感じで、実に荘厳なスパイス感です。赤くも有り、やや黒くも有り、しかし、その全体を透明なものがコーティングしているようなニュアンスです。

 全く甘く無く非常にドライです。しかし口内ですり潰してゆくと、美しさと共に果皮のアロマティックさ、スパイス感がまた透明なミネラリティと共に、旨みを伝えて来るんですね・・これが唯一の甘味です。

 タンニンなんて・・言葉は出て来ません。そんなもん・・無いんじゃ無いの?・・とさえ思えるほど、テクスチュアにも現れて来ないんです。

「ブルゴーニュワインを支えているのはミネラリティ!」

そう語っているようにも感じます。


 何となく・・ですが、2013年ものよりも、ランセストラルに似て来た感じです・・でもそうするとグラス・テットとの絡みが・・??に成っちゃいますが・・。


 今飲んでも素晴らしさばかりが伝わってくる凄いワインでした!追加は出来ないと思います。是非ともご検討くださいませ。


 以下は2013年マルサネ・レ・ロンジュロワのレヴューです。



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【絶品2アイテムの2つめ!超希少なレ・ロンジュロワ!】

 このキュヴェに関しては、リアルワインガイドでも「未輸入」とさえも書かれていないので、持っていたかどうかさえも微妙では有りました。ラシーヌさんが、

「日本に送ったことの無いキュヴェ、有ったら少しでもいいからちょうだい?」

とのリクエストに応えてくれて実現したようです。

 このレ・ロンジュロワは古くよりマルサネでトップ・クラスの畑と言われていて、非常に定評の有るクリマです。

 レ・グラス・テートの余りの旨さに、同価格のレ・ロンジュロワにも期待を寄せてのテイスティングになりましたが、まぁ・・これも素晴らしかったです。

 あのランセストラ2011年はクロ・デュ・ロワとアン・クレモンジョなどで造られたようですが、質的にはレ・グラス・テットに近いようなニュアンスに思います。

 レ・グラス・テットは言ってみればシャンボールに近いようなニュアンスで、石灰系のミネラリティがふんだんにあり、要素がそれに守られているような感じなんですね。

 ところが同じように素晴らしいとは言え、こちらのレ・ロンジュロワは大分違いまして、むしろヴォーヌ=ロマネ的な雅なバランスを持つ味わいです。色合いを比べてみると、結構な「一目瞭然」で、透明感の目立つ非常に美しいレ・グラス・テットに対し、柔らかく複雑性に富んだ色をしていると思います。

 実際、非常に複雑で、酸はシッカリしているのに酸っぱくなく、どこまでも伸びていこうか・・とも思えるような伸びやかさを持ちつつ、各所で複雑な要素からの表情の放出が感じられます。野生味、スパイスも有るのにエレガントで、深みもたっぷりあるのに重くない。かなりのポテンシャルを持っていると踏みました。おそらくはシルヴァン的に1級以上と踏んでいるクリマかな?・・と思います。

 こちらも非常に少ないです。ジュヴレ1級はもう1万円以上・・というような時代になっちゃいましたが、まだまだシルヴァン・パタイユはリーズナブルと言えるでしょう!・・そしてどこかに、ルxxxと同質なニュアンスを感じられるのが嬉しいかなと思います。是非是非!・・ご堪能いただきたいマルサネのトップ・クラスです。お奨めします!



2021 Marsannay Rouge l'Ancestrale
マルサネ・ルージュ・ランセストラル

18882
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■ メディア情報
 95 Points Decanter
 93 Points The Wine Advocate
 (91~93) Points Vinous

■エージェント情報
 このワインは非常に長期熟成のポテンシャルを持つワインです。マルサネのなかでも3つの Clos du Roy 、Clemengeot 、les Ouzeloy という一流の場所にある、樹齢65歳から80歳という古木から選りすぐられたブドウが使われています。この、非常に神経を集中させて造られたワインはビン詰まで通常はまるまる2年間セラーで寝かせられます。ヴィンテッジの状態によっては、シルヴァンはほとんど全房または100%全房で発酵させます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥27,980 (外税) 
【2020年ものランセストラルはアル分13%、こちらの2021年ものは12.5%・・・評価は同じ95ポイント・・さぁ・・どっちを選びますか?】
 基本的に、ほぼ残糖を残さないスタイルのシルヴァン・パタイユが2020年のランセストラルをどのように仕上げたか、物凄く興味が有りますが、いかんせん・・1本だけなのでどうにもなりません。

 ですが面白いことに、2021年のマルサネ村名を飲ませていただきましたら・・

「・・あれ?・・」

と・・。

 ドライな味わいには変わりないんですが、ピュア一辺倒でも無いんですね。飲んだ感じ、あの・・ギルベール・ジレのような手腕に近いものを感じた訳です。

 そもそも2020年ものですからめっちゃ暑かった訳で、畑仕事で何とか過熟を避けようと努力した結果が出ての・・アルコール分13パーセントで完全発酵スタイルなのか、それとも微妙に糖分を残して、それをギルベール・ジレのような技術で・・ワインを仕立て上げたか・・あ・・余計なことを書いたかもしれませんが・・忘れてください。いずれその辺はどこかで書きます。

 で、2021年は2020年のような滅茶苦茶な暑さは無かったし、エレガントなヴィンテージになったはずです。ですので、

「2020年ものと2021年ものは、まったく同じ95ポイントだとしても、味わいは相当異なるはず!」

と踏んでいます。

 noisy は確認できませんが、お客様なら可能です。どうぞよろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【相当上出来の「ボンヌ=マール」か!?・・と思わせるような圧巻の出来です!村名3本分の価格は伊達じゃ無かった!・・是非感動してみてください!】---以前のレヴューです。

 いや・・本当に声が出ちゃいましたよ。凄いアロマです。妖艶にして繊細、繊細にして大胆な、モレ=サン=ドニとシャンボールの村の境に有るグラン・クリュ、「ボンヌ=マール」を想像してしまいました。

 それも並みの出来のボンヌ=マールじゃぁ・・無い。ミネラリティが凄いですし、酸の量とバランス、果実の風味も物凄く密度が高いんですね。

 2017年も美味しかったんですが、含有ミネラリティの総量に押されて隠されている感じだったとも言えます。

 下の写真を是非比較してご覧ください・・。まるで・・ルxxxさんのボンヌ=マールのようじゃないですか・・(^^ まぁ、ミネラリティの総量は、そこすらも超えてしまってはいると思います。

 この物凄いアロマを押しのけつつ口内にワインを流し込むと、非常に細やかな粒子が緻密に配置されているのを感じつつ、それでもまだそのまま飲み込むことを許されないような感覚になります。口蓋ですり潰しながら少しずつ喉の奥へ流れて行くと、ノーズへ抜けて行く・・そうですね・・シャンボールのグラン・クリュが持っているハイトーンな香水的アロマが感じられます。

 一番最初の印象はミュジニー的かと思ったんですが、口内へと流し込むと・・いや、ミュジニー的と言うよりはボンヌ=マール的な動物的印象も混じってくる・・そう思い直しました。

 もう、その時点では、他のワインと比較することすら考えられなくなってしまいました。ましてや、1級クラスはほぼ眼中に無い・・みたいな感覚です。

 いや・・凄いワインでした・・。今でも飲めなくはないです。もうアロマだけですっかりやられてしまいますので、のんびりと口内で楽しむことに集中も出来るかと思います。

 若くて物凄いハイポテンシャルなワインをのんびり楽しむ・・ちょっと贅沢なおつまみでも用意して・・それも可能なワインです。是非、「何のワインと似てるかごっこ」でもして・・(^^;; 時節柄、おおっぴらには出来ないでしょうが、個人的なワイン会を楽しんでください。超お勧めします!シルヴァン・パタイユにとっても歴史的な1本でしょう!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【素晴らしいヴィンテージの最高のマルサネです!・・シルヴァン・パタイユにしか造れない見事な出来!】

 2017年もののシルヴァン・パタイユは、

「区画名無しの村名マルサネでさえ・・パーフェクト!」

と思えるような見事なバランスで到着しましたので、お客様にもその旨お伝えしたところ、やはりマルサネ村名ワインとしては過去最高の本数を販売させていただきました。誠に有難うございます。

 勿論ですがもっと数量が確保できれば、今もまだ販売しているに違い無いのですが、結局最後まで買ってしまいましたので、流石にもう・・有りません。

 今飲んで滅茶美味しい区画名無しのマルサネはもう有りませんが、このランセストラルも見事な仕上がりをしていました。

 赤に黒を混ぜ込んだ、非常に美しい色合いをしています。透明なミネラルコーティングをしているような、普段の仕上がりとは少し異なるように思います。

 柔らかな土由来のテクスチュアを芯に持ち、その透明なミネラリティだけでは無く、鉄や希少金属などを多分に含んだミネラリティが、その芯を囲っているかのようです。

 気品に満ち、ドライながら旨味が有り、チリチリと舌先、舌脇に感じられるそれらのミネラリティが、このワインの複雑な構成を現わしています。果実的で有り、花的でも有り、将来的には香水のようになって現れてくるに違いない、見事なノーズが有ります。

 今はまだ、とてもこの複雑な構成をまとめ上げ切れる「時間」は無かったと、ワインが話しているかのようですが、この2017年ランセストラルを飲んだ全て方が、

「・・そうだよね・・」

と話しかけている姿が想像されます。

 非常に高質で素晴らしい出来だと思います。是非5年ほどは置いていただき、ワイン熟成の仕上げをお願いいたします。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【・・味筋で一番近いのはもしかしたら最近のメオ=カミュゼ?かもしれません・・】

 シルヴァン・パタイユがドメーヌ・ルーミエのアドヴァイザーをしているのはご存知かと思いますが、ルーミエでさえ、パタイユの影響と受けている訳です。

 そして2012年頃からダンジェルヴィーユがグググっと素晴らしく成り始め、2015年で頂点に達した・と感じていますし、今までは、硬いし武骨だしエレガントじゃないから・・

「・・やらない」

と言い切っていたデゾネイ・ビセイでさえ、余りの変貌ぶりに仰天して2015年を扱わせていただきましたが・・フィネスさんのエクスクルーシヴの有るブルゴーニュの生産者の向上振りは、全く半端ない訳ですね。


 そんなところには、やはり様々な人間関係が影響しあっていると思われますが、その震源はこの人、シルヴァン・パタイユなんじゃないかとさえ思ってしまいます。


 で、昨今のメオ=カミュゼのワインの素晴らしさは、これまたnoisy の甘言に乗った方ならもうご存知ではありますが、甘言に乗らない方々には、

「・・カミュゼでしょ?・・不安定だよね・・」

とは思われるかな?


 もう、そんな姿はどこにもなく、どんな造り手よりもエレガントで、コアが有り、荘厳で、雅です。ひっくり返る旨さです。特に1級以上は青ざめちゃいます。

 で、むしろ、シルヴァン・パタイユに一番似ているのは最近のメオ=カミュゼじゃないか・・と思うんですね。僅かに樽は弱く、しかし、よりピュアなスタイルでは有るかと思いますが・・。

 2016年ものは非常に少ない・・今までは少なくとも2ケース、通常は3ケースは仕入れていたランセストラルです。お早めにお手当くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【兎に角ゲットしておいてください。納得させられる、してしまう存在感の有るワインです。】

 こちらも余りに高価になったのでテイスティングしないつもりで仕入れたものでして、でも余りの他のキュヴェのポテンシャルに、

「やっぱり飲みたい!」

となってしまったんです。


 なので、他のキュヴェの仕上がりを見たらもう・・圧巻なワインに仕上がっているはずです。ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。ご参考にされてください。
━━━━━
【これは村名ワインです!しかしどんな凄いワインよりも偉大かもしれません。】

 そうです・・これは村名のワイン、しかもマルサネと言うコート=ドールの北の端の忘却されたアペラシオンです。

 それでもnoisy のところでは皆様のご支持を沢山いただいておりまして、2013年ものも約4ケース程販売させていただきました。非常にスケールの大きい、濃密ながらもしっとりした凄いワインです。

 2012年ものはピュアで濃密、どこまでも純粋さが感じられる大きな構造で、今飲むには少し辛いほどの要素の複雑さが有りました。

 2013年ものはそのヴィンテージ背景を受けてか、到着直後からもう絶妙な素晴らしさを見せてくれました。こんな美しさの凝縮には出会ったことが無い!・・と。

 2014年ものは何故か非常に少なく、2013年ものの約半分しか入手できず、それでも入荷量の何十パーセントを分けていただいた換算になるそうです。今のところはそんな訳でテイスティングも出来ていない状況です。


 リアルワインガイド第56号は今飲んで92、ポテンシャル94と、2013年もののポテンシャル点94+には及んでいませんが、ほぼ同じ高い評価と言って良いでしょう。しかしながら、リリース直後からその美しい真の姿を垣間見せていた2013年ものとは・・おそらく違うでしょう。

 むしろ、超絶にドライで超絶に濃密、超絶に大きさを感じさせてくれた2012年ものに近いスタンスと想像されます。リアルの徳丸さんも、「味わいが塊・・<略>・・ミネラルも塊、塊祭り」と評していますので、noisy が感じた2012年ものに近いと思っています。

 当然ながら、何かが無いと抜栓できるようなワインでは有りませんが、近年言われる温暖化の影響で、

「もしかしたら将来、マルサネはコート=ドール随一の産地になる」

かもしれません。


 フィリップ・シャルロパンはマルサネに育ち、しかしマルサネを半分諦めたかのようにジュヴレに移ってしまいましたが、マルサネの畑を綿密に調べ上げ、マルサネこそ素晴らしいテロワールだと信じたシルヴァン・パタイユだからこそ、この偉大な「ランセストラル」を造ることができたのでしょう。

 このランセストラルも無比なワインです。是非ともご検討くださいませ。



 以下は以前のランセストラルのレヴューです!
━━━━━
【シルヴァン・パタイユが・・ついに登り詰めた!?!これは絶対飲みましょう!!】

 呆れるようなぶっといボトルに入った「マルサネ」です・・。ボトルの底から出っ張っている凸 の部分も半端無く・・高いです。シルヴァンは、高い熟成能力があると判断して、丈夫なボトルを使用しているのでしょう・・これだけでかなりコストも掛かっていると思います。

 2012年のランセストラルは・・非常に少なくて、それでも結構な量を販売させていただきました。

 物凄い・・呆れるほどの凝縮さ、複雑性を透明掛かったミネラリティでコーティングした、今はとても飲めないような硬く締まったワインでしたが、これまた呆れるほどのポテンシャルを感じさせてくれるものでした。

 余りに凄いので、2013年も必ずテイスティングしようと・・まぁ、こちらのコストもかなりのものなんですが、このように美しいものには弱いもんで・・飲んでしまいました・・。

「・・・素晴らしい!」

 息を飲むような赤い静寂、そこから少しずつ・・美しい糸が解れてきます。1本・・また1本と。その1本の糸には、やはり美しい色彩が描かれています。

 決してゴクゴク飲めるようなワインでは有りません。少し口にに含み・・その美しさを長い時間掛けて楽しむことが出来る、マンモスなポテンシャルを持っています。

 そして、2012年と大きく違うのは・・今飲んでも飲めちゃう!

 これにはビックリしました。2012年ものは、余りの果皮の凝縮度に、口内、鼻腔、鼻の粘膜の受容体が付いていけず、また、ややタイトに締まっていますので、結構辛い部分も感じたものでした。なので、異常に凝縮して凄いが「今は飲まないで・・飲むなら長い時間を掛けてゆっくり」と言うコメントになった訳です。

 ですが・・これは、現状でもこのランセストラルが持っている美しさの極一部でしょうが、その要素だけで充分過ぎる満足感を得られてしまうんですね。

 美しさを何十層にも重ねていて、その裾を見ている、感じているだけなのでしょうが・・実に旨いし、エレガントだし、複雑なんですよ。複雑性・・と言うのもちょっと語弊が有るかもしれません・・何せ、その複雑な姿が美しいんですから・・。


 noisyの感覚的には、何とかこの2015年の内は、この感じを持続できると思います。ですので、呆れんばかりの無二の美しさを試すには、何とかなる期間じゃないかと思います。年末までの間、出来るなら、じっくり寝かし過ぎず、休ませる程度にして、クリスマスなどのワインとして飲めると思います。

 しかもシルヴァン・パタイユのこのランセストラルは、一切の化粧をしていないようなスッピン美人ですので、例えば通常は合わないはずの秋刀魚の塩焼きとかも・・行けちゃいます。今回はランセストラルでは秋刀魚は合わせませんでしたが、下記でご紹介させていただいているフルール・ド・ピノと秋刀魚で合わせました。・・いや、実に旨いです。そして嫌な匂いにはならないんですね・・。フレデリック・コサールのサン=ロマン・ルージュでやったら絶対合わないでしょうが、シルヴァン・パタイユでしたら、村名マルサネ以上でしたら秋刀魚の塩焼き、行けちゃいます。一番はこのランセストラルとフルール・ド・ピノでしょう。(この辺はフルール・ド・ピノのコラムに記載予定ですが・・)

 そんな、魚介にも合わせられるほどのピュアさを持ちつつ、ナチュラルなニュアンスも持っている、呆れんばかりのポテンシャルを持った、どんなワインにも似ていない凄いワイン・・それがランセストラルです。絶対値としての価格は高いですが、こんなに安いワインは無いとも思います。是非経験してみてください。お奨めです!




2020 Marsannay Rouge l'Ancestrale
マルサネ・ルージュ・ランセストラル

18881
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■ メディア情報
 95 Points la Revue du Vin de France
 17/20 Points J.Robinson
 88~93 Points Jasper Morris - Inside Burgundy

■エージェント情報 このワインは非常に長期熟成のポテンシャルを持つワインです。マルサネのなかでも3つのClos du Roy 、Clemengeot 、Les Ouzeloyという一流の場所にある、樹齢65歳から80歳という古木から選りすぐられたブドウが使われています。この、非常に神経を集中させて造られたワインはビン詰まで通常はまるまる2年間セラーで寝かせられます。ヴィンテッジの状態によっては、シルヴァンはほとんど全房または100%全房で発酵させます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥25,980 (外税) 
【希少な2020年もののランセストラル!・・グラン・クリュ並みの評価です!】
 Noisy wine にたった一本入荷した2020年もののシルヴァン・パタイユです。まぁ・・以前にアリゴテだけは入りましたが、赤ワインはこれだけ・・呆れるしかありません。

 ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン誌は、

「フィネスと持続性のグラン・クリュのレベルにまで高まっている!」

と書いており、そのポテンシャルの高さを伺わせますが、そもそもこのランセストラルは、

「お化け級のミネラリティと、凝縮した途轍もない果実のニュアンス」

に・・さっさと開けてしまった方を呆れさせるほどの凄みが有ります。

 まぁ・・幾つかの上級の畑からミルランダージュを選んで収穫し、丁寧に仕上げた特別なキュヴェですから・・言ってみれば、

「マルク・ロワのキュヴェ・アレクサンドリーヌのマルサネ版!」

ですね。

 面白いのはマルク・ロワの2021年アレクサンドリーヌにクリスチャン・ウォルターさんは95ポイント付けていまして・・メディアは違えど同じ評点・・と言うのが良いじゃないですか。

 そしてマルク・ロワの方はほぼ3万6千円ですので、価格もずいぶん違います。

 因みに、

「さっさと飲むと失敗する!」

と思いますので、数年寝かしてください。どうぞよろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
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【相当上出来の「ボンヌ=マール」か!?・・と思わせるような圧巻の出来です!村名3本分の価格は伊達じゃ無かった!・・是非感動してみてください!】---以前のレヴューです。

 いや・・本当に声が出ちゃいましたよ。凄いアロマです。妖艶にして繊細、繊細にして大胆な、モレ=サン=ドニとシャンボールの村の境に有るグラン・クリュ、「ボンヌ=マール」を想像してしまいました。

 それも並みの出来のボンヌ=マールじゃぁ・・無い。ミネラリティが凄いですし、酸の量とバランス、果実の風味も物凄く密度が高いんですね。

 2017年も美味しかったんですが、含有ミネラリティの総量に押されて隠されている感じだったとも言えます。

 下の写真を是非比較してご覧ください・・。まるで・・ルxxxさんのボンヌ=マールのようじゃないですか・・(^^ まぁ、ミネラリティの総量は、そこすらも超えてしまってはいると思います。

 この物凄いアロマを押しのけつつ口内にワインを流し込むと、非常に細やかな粒子が緻密に配置されているのを感じつつ、それでもまだそのまま飲み込むことを許されないような感覚になります。口蓋ですり潰しながら少しずつ喉の奥へ流れて行くと、ノーズへ抜けて行く・・そうですね・・シャンボールのグラン・クリュが持っているハイトーンな香水的アロマが感じられます。

 一番最初の印象はミュジニー的かと思ったんですが、口内へと流し込むと・・いや、ミュジニー的と言うよりはボンヌ=マール的な動物的印象も混じってくる・・そう思い直しました。

 もう、その時点では、他のワインと比較することすら考えられなくなってしまいました。ましてや、1級クラスはほぼ眼中に無い・・みたいな感覚です。

 いや・・凄いワインでした・・。今でも飲めなくはないです。もうアロマだけですっかりやられてしまいますので、のんびりと口内で楽しむことに集中も出来るかと思います。

 若くて物凄いハイポテンシャルなワインをのんびり楽しむ・・ちょっと贅沢なおつまみでも用意して・・それも可能なワインです。是非、「何のワインと似てるかごっこ」でもして・・(^^;; 時節柄、おおっぴらには出来ないでしょうが、個人的なワイン会を楽しんでください。超お勧めします!シルヴァン・パタイユにとっても歴史的な1本でしょう!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいヴィンテージの最高のマルサネです!・・シルヴァン・パタイユにしか造れない見事な出来!】

 2017年もののシルヴァン・パタイユは、

「区画名無しの村名マルサネでさえ・・パーフェクト!」

と思えるような見事なバランスで到着しましたので、お客様にもその旨お伝えしたところ、やはりマルサネ村名ワインとしては過去最高の本数を販売させていただきました。誠に有難うございます。

 勿論ですがもっと数量が確保できれば、今もまだ販売しているに違い無いのですが、結局最後まで買ってしまいましたので、流石にもう・・有りません。

 今飲んで滅茶美味しい区画名無しのマルサネはもう有りませんが、このランセストラルも見事な仕上がりをしていました。

 赤に黒を混ぜ込んだ、非常に美しい色合いをしています。透明なミネラルコーティングをしているような、普段の仕上がりとは少し異なるように思います。

 柔らかな土由来のテクスチュアを芯に持ち、その透明なミネラリティだけでは無く、鉄や希少金属などを多分に含んだミネラリティが、その芯を囲っているかのようです。

 気品に満ち、ドライながら旨味が有り、チリチリと舌先、舌脇に感じられるそれらのミネラリティが、このワインの複雑な構成を現わしています。果実的で有り、花的でも有り、将来的には香水のようになって現れてくるに違いない、見事なノーズが有ります。

 今はまだ、とてもこの複雑な構成をまとめ上げ切れる「時間」は無かったと、ワインが話しているかのようですが、この2017年ランセストラルを飲んだ全て方が、

「・・そうだよね・・」

と話しかけている姿が想像されます。

 非常に高質で素晴らしい出来だと思います。是非5年ほどは置いていただき、ワイン熟成の仕上げをお願いいたします。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【・・味筋で一番近いのはもしかしたら最近のメオ=カミュゼ?かもしれません・・】

 シルヴァン・パタイユがドメーヌ・ルーミエのアドヴァイザーをしているのはご存知かと思いますが、ルーミエでさえ、パタイユの影響と受けている訳です。

 そして2012年頃からダンジェルヴィーユがグググっと素晴らしく成り始め、2015年で頂点に達した・と感じていますし、今までは、硬いし武骨だしエレガントじゃないから・・

「・・やらない」

と言い切っていたデゾネイ・ビセイでさえ、余りの変貌ぶりに仰天して2015年を扱わせていただきましたが・・フィネスさんのエクスクルーシヴの有るブルゴーニュの生産者の向上振りは、全く半端ない訳ですね。


 そんなところには、やはり様々な人間関係が影響しあっていると思われますが、その震源はこの人、シルヴァン・パタイユなんじゃないかとさえ思ってしまいます。


 で、昨今のメオ=カミュゼのワインの素晴らしさは、これまたnoisy の甘言に乗った方ならもうご存知ではありますが、甘言に乗らない方々には、

「・・カミュゼでしょ?・・不安定だよね・・」

とは思われるかな?


 もう、そんな姿はどこにもなく、どんな造り手よりもエレガントで、コアが有り、荘厳で、雅です。ひっくり返る旨さです。特に1級以上は青ざめちゃいます。

 で、むしろ、シルヴァン・パタイユに一番似ているのは最近のメオ=カミュゼじゃないか・・と思うんですね。僅かに樽は弱く、しかし、よりピュアなスタイルでは有るかと思いますが・・。

 2016年ものは非常に少ない・・今までは少なくとも2ケース、通常は3ケースは仕入れていたランセストラルです。お早めにお手当くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【兎に角ゲットしておいてください。納得させられる、してしまう存在感の有るワインです。】

 こちらも余りに高価になったのでテイスティングしないつもりで仕入れたものでして、でも余りの他のキュヴェのポテンシャルに、

「やっぱり飲みたい!」

となってしまったんです。


 なので、他のキュヴェの仕上がりを見たらもう・・圧巻なワインに仕上がっているはずです。ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。ご参考にされてください。
━━━━━
【これは村名ワインです!しかしどんな凄いワインよりも偉大かもしれません。】

 そうです・・これは村名のワイン、しかもマルサネと言うコート=ドールの北の端の忘却されたアペラシオンです。

 それでもnoisy のところでは皆様のご支持を沢山いただいておりまして、2013年ものも約4ケース程販売させていただきました。非常にスケールの大きい、濃密ながらもしっとりした凄いワインです。

 2012年ものはピュアで濃密、どこまでも純粋さが感じられる大きな構造で、今飲むには少し辛いほどの要素の複雑さが有りました。

 2013年ものはそのヴィンテージ背景を受けてか、到着直後からもう絶妙な素晴らしさを見せてくれました。こんな美しさの凝縮には出会ったことが無い!・・と。

 2014年ものは何故か非常に少なく、2013年ものの約半分しか入手できず、それでも入荷量の何十パーセントを分けていただいた換算になるそうです。今のところはそんな訳でテイスティングも出来ていない状況です。


 リアルワインガイド第56号は今飲んで92、ポテンシャル94と、2013年もののポテンシャル点94+には及んでいませんが、ほぼ同じ高い評価と言って良いでしょう。しかしながら、リリース直後からその美しい真の姿を垣間見せていた2013年ものとは・・おそらく違うでしょう。

 むしろ、超絶にドライで超絶に濃密、超絶に大きさを感じさせてくれた2012年ものに近いスタンスと想像されます。リアルの徳丸さんも、「味わいが塊・・<略>・・ミネラルも塊、塊祭り」と評していますので、noisy が感じた2012年ものに近いと思っています。

 当然ながら、何かが無いと抜栓できるようなワインでは有りませんが、近年言われる温暖化の影響で、

「もしかしたら将来、マルサネはコート=ドール随一の産地になる」

かもしれません。


 フィリップ・シャルロパンはマルサネに育ち、しかしマルサネを半分諦めたかのようにジュヴレに移ってしまいましたが、マルサネの畑を綿密に調べ上げ、マルサネこそ素晴らしいテロワールだと信じたシルヴァン・パタイユだからこそ、この偉大な「ランセストラル」を造ることができたのでしょう。

 このランセストラルも無比なワインです。是非ともご検討くださいませ。



 以下は以前のランセストラルのレヴューです!
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【シルヴァン・パタイユが・・ついに登り詰めた!?!これは絶対飲みましょう!!】

 呆れるようなぶっといボトルに入った「マルサネ」です・・。ボトルの底から出っ張っている凸 の部分も半端無く・・高いです。シルヴァンは、高い熟成能力があると判断して、丈夫なボトルを使用しているのでしょう・・これだけでかなりコストも掛かっていると思います。

 2012年のランセストラルは・・非常に少なくて、それでも結構な量を販売させていただきました。

 物凄い・・呆れるほどの凝縮さ、複雑性を透明掛かったミネラリティでコーティングした、今はとても飲めないような硬く締まったワインでしたが、これまた呆れるほどのポテンシャルを感じさせてくれるものでした。

 余りに凄いので、2013年も必ずテイスティングしようと・・まぁ、こちらのコストもかなりのものなんですが、このように美しいものには弱いもんで・・飲んでしまいました・・。

「・・・素晴らしい!」

 息を飲むような赤い静寂、そこから少しずつ・・美しい糸が解れてきます。1本・・また1本と。その1本の糸には、やはり美しい色彩が描かれています。

 決してゴクゴク飲めるようなワインでは有りません。少し口にに含み・・その美しさを長い時間掛けて楽しむことが出来る、マンモスなポテンシャルを持っています。

 そして、2012年と大きく違うのは・・今飲んでも飲めちゃう!

 これにはビックリしました。2012年ものは、余りの果皮の凝縮度に、口内、鼻腔、鼻の粘膜の受容体が付いていけず、また、ややタイトに締まっていますので、結構辛い部分も感じたものでした。なので、異常に凝縮して凄いが「今は飲まないで・・飲むなら長い時間を掛けてゆっくり」と言うコメントになった訳です。

 ですが・・これは、現状でもこのランセストラルが持っている美しさの極一部でしょうが、その要素だけで充分過ぎる満足感を得られてしまうんですね。

 美しさを何十層にも重ねていて、その裾を見ている、感じているだけなのでしょうが・・実に旨いし、エレガントだし、複雑なんですよ。複雑性・・と言うのもちょっと語弊が有るかもしれません・・何せ、その複雑な姿が美しいんですから・・。


 noisyの感覚的には、何とかこの2015年の内は、この感じを持続できると思います。ですので、呆れんばかりの無二の美しさを試すには、何とかなる期間じゃないかと思います。年末までの間、出来るなら、じっくり寝かし過ぎず、休ませる程度にして、クリスマスなどのワインとして飲めると思います。

 しかもシルヴァン・パタイユのこのランセストラルは、一切の化粧をしていないようなスッピン美人ですので、例えば通常は合わないはずの秋刀魚の塩焼きとかも・・行けちゃいます。今回はランセストラルでは秋刀魚は合わせませんでしたが、下記でご紹介させていただいているフルール・ド・ピノと秋刀魚で合わせました。・・いや、実に旨いです。そして嫌な匂いにはならないんですね・・。フレデリック・コサールのサン=ロマン・ルージュでやったら絶対合わないでしょうが、シルヴァン・パタイユでしたら、村名マルサネ以上でしたら秋刀魚の塩焼き、行けちゃいます。一番はこのランセストラルとフルール・ド・ピノでしょう。(この辺はフルール・ド・ピノのコラムに記載予定ですが・・)

 そんな、魚介にも合わせられるほどのピュアさを持ちつつ、ナチュラルなニュアンスも持っている、呆れんばかりのポテンシャルを持った、どんなワインにも似ていない凄いワイン・・それがランセストラルです。絶対値としての価格は高いですが、こんなに安いワインは無いとも思います。是非経験してみてください。お奨めです!




2014 Bourgogne Blanc le Chapitre
ブルゴーニュ・ブラン・ル・シャピトル

12280
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報
県:Chenove シュノーヴ
 シェノーヴの西、Le Chapitreの畑は丘の中腹(269m)から頂上(339m)にかけて畑は斜面を覆っています。始めはなだらかですが(2%)、頂上では急勾配(18%)となり、南南東を向いています。この区画の東の、一番低く平らな部分は泥灰土ですが、もっと西にある頂上部分は石灰岩の小石からなります。ここは二万年前の氷河期に石灰岩の崖が細分化されてできた小石で形成され、水はけもよく葡萄樹の育成に適した土壌となります。
 優しく圧搾された後ブドウ果汁はしばらく安定させ、バレルに移し(1/3は新オーク樽)アルコール発酵・マロラクティク発酵がおこなわれます。熟成は12~18か月、ビン詰前に別けられていた全てのバレルをタンクにまとめて最終ブレンドをおこないます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,490 (外税) 
【このル・シャピトルはシルヴァン・パタイユにとって特別な区画なんだと認識しました!】
 この年末に来て、それも中盤になってから待っていた大物がようやく到着しましたので、てんてこ舞い状態のnoisy です。昨晩もシルヴァン・パタイユを3本も空けちゃいました・・。そうじゃないともう年内、ご紹介が間に合わないんですよね・・。

 でも、昨晩のは赤3アイテム、左からマルサネ、マルサネ・クロ・デュ・ロワ、ブルゴーニュ・ル・シャピトルなんですが、ま~・・一番すごいのは何と、

「ブルゴーニュ・ル・シャピトル!」

なんですよ。


 一般にはマルサネ・クロ・デュ・ロワはマルサネのトップ・クリマの一つなんですが、それをも超越しちゃう素晴らしさが有るんです。

 価格の方も2013年ものからは、他のキュヴェが据え置きなのに、ル・シャピトル赤白だけは上昇しています。それでもこのル・シャピトル・ルージュを飲んだら納得しちゃうでしょう。

「クロ・デュ・ロワが1級だとしたら、ル・シャピトルは・・どうすんのよ!」

 そう・・格の違いに近いものを感じるんですね。現在、マルサネに1級は無いのでクロ・デュ・ロワは村名に過ぎませんが、シンプルな味わいのマルサネに比べるともう格上です。それさえ超越してしまう「ル・シャピトル」は、

「少なくとも1級格であるべき!」

と地質学者でもあるシルヴァン・パタイユは感じているのでしょう。


 今回はテイスティングが間に合わないので、もし追加が出来るようなら追ってテイスティングレヴューを上げたいと思っています。

 リアルワインガイド第55号は、「閉じ気味」としながらも91~91+ 今~2036 と評価しています。さすがに白のランセストラルである「ラ・シャルム・オー・プレトル」には及びませんが、価格は倍近いですから・・ね。

 こちらも希少な白です。是非ご検討くださいませ。


 以下は2013年もののレヴューです。
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【シルヴァン・パタイユの素晴らしいシャルドネ2アイテム!!・・こちらも結構な違いは有る!!?】

 良い感じに仕上がった2013年のシルヴァン・パタイユの白の2アイテムです。マルサネの白の方は、単なるシャルドネでは無くて、「シャルドネ・ロゼ」と言う品種による「シャルドネ」です・・。

 いつも言っておりますが、色合いは結構に相当に正直なものでして、このブルゴーニュ・ブランル・シャピトルとマルサネ・シャルドネの色合いは、正に何かを現しているんですね~・・。

 僅かに赤みの入ったブルゴーニュ・ブラン・ル・シャピトルは非常にナチュラルです。ほんの僅かにビオっぽい・・So2が非常に少ないナチュラルな風味を持っています。価格的には700円ほどしか変わらないんですが、この2013年のブルゴーニュ・ブラン・ル・シャピトルは、

 非常にナチュラルでソフトなテクスチュア。香りの上がりも自然で中域もナチュラルな膨らみを見せます。僅かに色付いたピーチ系の果実、余韻に起伏が有り長いです。ナチュラルな分、ほんの僅かに揮発酸の出が有りますが、要素の一つになっていて、複雑性を感じさせてくれます。


 一方のマルサネ・シャルドネですが、熟すと「ロゼ色になる」と言いつつも、そんな色のニュアンスは無いですね。まぁ、白葡萄の場合は先に圧搾して果皮を除いてしまうはずなので、わずかなロゼ色はワインに移らない・・と言うことなんでしょう。

 非常に精緻で透明度の高い、やや薄いゴールドの色調です。香りの上がりはブルゴーニュに比べると一歩出遅れるもののとてもピュアです。

 おそらくこちらは早い段階でSo2を少し使ったのかな?・・と思います。テクスチュアもわずかにカッチリしていてタイトな締まりのあるものが感じられます。

 ポテンシャルを取るとするなら、ACブルゴーニュが少し単純に思えてしまうほど・・単にマルサネ・ブランとしたくないほど・・高いものが有ります。

 熟成能力もかなり有って、ムルソー・・・とまでは言えないまでも、かなりの分厚い石灰系ミネラリティを持っていますので、15年はへっちゃら!・・で持ってしまうでしょう。

 そして、完熟した時には、So2を使っているとは言え、おそらく微量でしょうから、

「どっか~ん!」

と、花園の花たちが一斉に咲き始めたような・・感じになるんじゃないかと思います。

 余韻も非常に長く、時間が経過すると、ややカッチリしていた部分がわずかにネットリとした舌触りに変化して来ますので、その部分からの口中に拡がる香りが素晴らしいです。

 とてもナチュラルなACブルとピュアなマルサネ・シャルドネ・・とご紹介しておきましょう!お奨めします。是非飲んでみてください!


2020 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ

17511
自然派
白 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報
品種:アリゴテ・ドレ100%
植樹:1930年代~1961年
位置:標高250m、東向き
土壌:粘土、泥炭岩、石灰岩、砂利
醸造:木樽とステンレスタンクで醗酵。古樽で1年の熟成
 Champ Forey とLes Auvonnesの畑のブレンド。アリゴテを語らせると、止まらないシルヴァン。エントリーレベルのアリゴテながら、単純さや飲みやすさだけでない、要素を備えている。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,850 (外税) 
【激旨、氷のアリゴテ!・・いや・・参った!】
 「・・一体・・どうしたんだ?・・」

 何が起こったのか、良く判らなかったんです。以前、もう相当前にラシーヌさんでシルヴァン・パタイユのアリゴテの、畑別に仕込んだアイテムをテイスティングさせていただきましたが、その時脳裏に刻まれた感覚に、かなり近いものを思い出していました。・・まぁ、どうしたんだ・・の後にメロディが付いて、♪ヘイヘイ、ベイビー♪ も同時に流れて来ましたが・・。

 ブルゴーニュ・シャルドネ・メシャロのコラムでも書きましたが、いや~・・圧巻です・・何がって?・・そう、それが・・

「複雑なニュアンスが!」

です。

 それも滅茶細やかな・・でも超細いテグスのような糸がくんずほぐれつに、でも一本の糸として成り立っていて、それらが数本より合わさっている感じのテクスチュアで感じられました。

「・・ん~・・シルヴァン・パタイユの畑名無しのアリゴテって、確かに凄く美味しいんだけど、もっと単純だったはず・・」

 そう・・思いませんか?


 酸は弱くは無いが、強調して「強い」と言うレベルでは無く、シャルドネでもこのレベルは有り得る位で、敢えて文句を言うような感じでは有りません。その「酸の旨味」がこのパタイユの特徴でも有りまして、

「冷えていても表情、味わいをちゃんと感じさせてくれる」

「なので、滅茶冷たいと感じてしまう」

訳なんですね。


 で、これは今回ご紹介させていただいた2019年もののシルヴァン・パタイユの全てのキュヴェに言えることで、2018年までのワインが持っていた表情を、少なくとも50%、下手すれば100%近く増やしたかのような感覚に陥ってしまいます。

 グラスの色合いを見れば、黄色がしっかり入った色合いをしていますから、バレルファルメンテーションを経て生まれたキュヴェとイノックスでしょうか・・それの絶妙のブレンドじゃないかと思います。

 非常に伸びやかで、アロマも複雑に入り組んでいます。ラシーヌさんで飲ませてもらったレ・ゾヴォンヌ・オ・ペペやシャン・フォレのアリゴテのキュヴェを思い出させる、ちょっと半端無い仕上がりでした。滅茶苦茶リーズナブルです!・・これは何とか・・無理を言って36本の入荷です!是非とも飲んでください。

「アリゴテだから・・」

とかの観念は不要です。飲んだら理解できる・・ワインの不思議です。超お勧めです!

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【2018年ものも呆れるほどの美味しい!やっぱり必飲!アリゴテの古木は太く繊細にテロワールを伝えてくれます!】

 素晴らしいです!・・マッタリと、ジンワリと、気品と神妙な果実を漂わせながら、精妙な静けさと瑞々しさを長く感じさせてくれます。

 一般に良く有る「単純な方のアリゴテ」とは、全く異なるカテゴリーだ・・とさえ言いたくなります。

 まぁ、単純な言葉では「濃い」です・・が、やはりそれでは伝わらないでしょう。

 あの凄い密度のシャルドネをリリースしているユベール・ラミーのオート=デンシテに匹敵するかのような「密度」のある味わいです。全ての要素がそのまま圧縮されているような感じなんですが、違和感などまるでなく、とても自然です。

 果実感もちゃんと有るんですが、これもまた神妙・・言葉が難しいですが、通常だと、

「柑橘フルーツがてんこ盛りで・・」

と言ってしまうところ・・そうはならないんですね。果実感がたっぷりだと、それ一辺倒になってしまうことを伝えてしまいそうに思えるんです。なので、そんな言葉にはならない。しかし、凄く感じます。

 勿論ですが蜜、これもドライな味わいの中にアロマとして非常に上品ながら密度の高い蜜を表現しています。

 余韻がまた・・素晴らしいです。熟成を重ねて行けば、コシュ=デュリが造った素晴らしいアリゴテに張り合うところまで行くでしょう。

 今回は24本の入荷です。これ以上はいただけそうも有りません。ですが・・皆さんに是非とも飲んでいただきたい!

「こんなアリゴテが有ったんだ!」

「これがアリゴテなんて信じられない!」

と、きっと感嘆されると思います。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【凄いです!品種で飲むはもう止めましょう!古木のアリゴテならでは!・・そしてマルサネのテロワールならでは!・・必飲です!】

 心躍る、見事な白ワインです。相当に古い樹も有るようですよ。複雑でふくよか、そして繊細です。酸はしっかり有りますが、その酸の美味しさと言ったら・・ビックリですよ。

 相当前の話しになりますし、今まで何度か書いています。また、リアルワインガイドの紹介記事には、コラムにもしっかりこのアリゴテや、区画名付きのアリゴテ・・「ラ・シャルム・オ・プレトル」「クロ・デュ・ロワ」なども掲載されています。(リアルワインガイド第64号参照)

 で・・実はnoisy も、そんな区画名付きのアリゴテをラシーヌさんで飲ませていただいています。3年前位だったか・・な?・・いや、驚きました。

「声も出ないほど繊細で複雑、精妙な表情!」

 のアリゴテだったんですね。


 まぁ、以前から「品種は関係ない」と言うスタンスでは有りましたが、関係無いと言い切ってしまうよりは、

「アリゴテならではの凄い味わい!」

とも言い換えることが出来る・・もしくは、そうで無ければいけないか?・・とも感じてしまいました。


 確かに、物凄い「ブルゴーニュ・アリゴテ・クロ・デュ・ロワ」から見れば、この区画名の付かないアリゴテは、格下で有るのは間違い在りません。

 しかし、「繊細」と言う言葉に「超」とか、「激」とかと言う修飾子をつけるか、留まるかの違いで有って、凄いアリゴテで有ることには違いは在りません。

 ちょっと・・余り良い写真とは言えませんが、グラスの写真はものの見事に淡い緑に覆われています。旨味をしっかり形成したたっぷりな酸の美味しさに繊細な果実の表情が伺える出来です。

「飲まずにはいられない!」

と言い切りたいと思います。


 残念ながら・・これも割り当てになってしまいましたので、追加は出来ません。今後、区画名付きのアリゴテの入荷が叶うかどうかは判りませんが、少なくとも、

「マルサネのロケーションの古木のアリゴテの凄さ!」

に、まず触れていただき、未来に期待していただきたく思います。是非ご検討くださいませ。マンモスに美味しいアリゴテです!


2019 Marsannay Rouge La Montagne
マルサネ・ルージュ・ラ・モンターニュ

17513
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆シルヴァンが祖父から受け継いだ重要な畑です。
■エージェント情報
品種:ピノ・ノワール
テロワール:南向きの丘の頂上、標高 315m、傾斜度 3 ~ 12%、石灰岩を含む浅い土壌 (コンブランシャン・プレモー、ウーライト石灰岩基盤)
ブドウ栽培:認定されたオーガニック、バイオダイナミックな方法
醸造: 100% 全房プレス、土着酵母発酵。18ヶ月熟成、ボトリング時のみ低硫黄添加。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,250 (外税) 
【シルヴァンが何を考えているのか・・何となく伝わってくる魅力たっぷりの味わいでした。】
 余りに入荷が遅いのと割り当て数が少な過ぎるので、諦めてもうテイスティングはやめようと思っていたのですが、ようやっと届いた2019年ものの上級キュヴェですから、

「シルヴァンが何を考えてそんなに遅くなったのか?」

だけでも知りたくなってしまいました。まぁ・・入荷数の方は輸入者がラシーヌさんですから、もうどうにもならないので何か言っても虚しいだけですが、因みに一昨年の12月に到着した2019年の下級クラスは4アイテムで6ケース、72本でした。今までではおそらく最低でも毎年20ケースは仕入れていたはずです。

 営業担当さんのお話しによると、

「本人はまだ樽の中に入っていると言っている」

と言うので、

「・・それってワインを造っているのかね・・」

と嫌味を言っておきましたが、確かに長くエルヴァージュをやっていたのが伝わってくる味わいです。

 さりとて他のインポーターさんは昨年の6月には2019年ものの上級キュヴェを販売していましたから、通常10カ月前後だった樽熟を14~16カ月ほどに延ばしたのかな?・・と想像しています。

 このグラスの写真からもお判りいただけるかと思うんですが・・

「何となく妖艶さが見えるような、艶っぽい色彩!」

をしていると思うんですね。

 元来のシルヴァン・パタイユらしい・・

「ピュアで一直線!」

なアロマと味わいは、その質感だけ・・と言いますか、「核の部分」だけを残して・・微塵も無いです。・・ちょっと驚きでしょう?

 何と、甘美なエロチシズム的要素を含んだ鉄っぽいミネラリティと、やや細やかな起伏を膨大に感じさせてくれる、非常に引きつけられてしまうような魅力のある味わいをしているんです。

 だって・・パタイユですよ・・。若いうちにそんな「起伏」なんて感じなかったでしょう?・・もっと直線的な穏やかな起伏なら感じましたが、これほどに複雑性を含んだ起伏を、非常に滑らかなテクスチュアで感じさせてくれるようなワインじゃ無かったはずです。

 2019年は、おそらくシルヴァン的には理想に近い葡萄を得られたんじゃないか・・そう思うんですね。

 今まではどちらかと言うと、良い葡萄を得ることに集中し、その葡萄の質を生かした造りをしていた・・でも、ポテンシャルの高い葡萄が取れ、いつものような低温での発酵をしていると・・中々発酵が進まなかった・・ので、そのままじっくり発酵することにした・・その結果として、

「この妖艶さを得た」

と・・noisy は勝手に想像しています。


 こりゃ・・飲まなきゃ判らないでしょ。為替の関係か何か判りませんが、偉い高くなってしまいましたが、

「飲む価値は高い!」

と言うしかないです。

 ラシーヌさんの輸入は質が良いので、こんな細やかな味わいを損なわずに日本で楽しめる訳ですが、知らない何かが色々ありそうです。損はしない見事な味わいだと思います。ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。
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【すみません・・余りに少ない入荷で、まだ飲めていません。】

 お爺さんから受け継いだ、シルヴァンが最初に手を入れた畑がこのモンターニュだそうで、深い思い入れのある畑なんですね。なので、2017年ものが初入荷で少なかったものの、飲んでおいて良かった・・です。

 今回の2018年ものはバラでしか入って来ませんでしたので、次回の入荷が有ると期待して、まだ飲んでおりません。

 2018年もののパタイユの赤は、集中していてドライで、ナチュラルだが、ことさらにそこを強調することも無い、その上でポテンシャルは以前よりさらにアップしている・・と、他の赤を飲んだ結果として結論付けています。

 他の生産者さんのように、アルコール分が高く出たりすることも無く、ちょうど良い・・けれど高質な仕上がりだと思います。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【丘の上に隠れたように存在する、他とは隔絶された場所に有るラ・モンターニュ。初入荷です!】

 深い色合いでしょう?・・こちらも色合いなどは調整をしていませんので、何となく味わいも想像できるんじゃないかと思います。

 そもそもこのラ・モンターニュは、祖父から受け継いだシルヴァン、初めての畑のようです。このラ・モンターニュで研鑽を積み、見事なブルゴーニュワインを仕上げるスキルを身に着けたものと思われます。

 非常に凝縮していて、非常に複雑です。確かに・・バランスから言えば、クロ・デュ・ロワやロンジュロワに劣ります。そちらは暖かく真ん丸ですから・・。

 しかし、とても冷涼で清冽、熟成による「化け」も期待出来る、計り切れないポテンシャルを持っているのは確かです。しかも、

「今飲んでも超美味しい!」

んですよ。・・それは何故か?


 それは、「凄い旨味を持った酸」の存在が有るから・・だと思います。言ってみれば、「グルタミン酸」と「イノシン酸」が合わさったかのような見事な旨味が、この少し丸さを欠いたパレットを描く暴れん坊を、見事にまとめ上げているから・・ だと感じます。

 いや~・・これはちょっとやられたな~~・・と感じてしまいました。飲んだ感覚では、クロ・デュ・ロワ、ロンジュロワが旨いんですが、自身の身体・・もしくは精神が、

「ラ・モンタニュ、最高!」

と言ってるんですね・・。・・いや、でも点を付けるならクロ・デュ・ロワ、ロンジュロワより高くはしませんよ。

「好きなのはこれ!」

です。異性も結局、そこでしょ?・・人間って複雑ですからね・・(^^;; お勧めします。出来ましたらクロ・デュ・ロワ、ロンジュロワと比較してみてください。面白いです!


2019 Marsannay Rose Fleur de Pinot
マルサネ・ロゼ・フルール・ド・ピノ

17512
自然派
ロゼ 辛口
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報
 シルヴァンの他のキュヴェとは全く似つかないキュヴェです。注意深い選果、とてもユニークな醸造テクニックと、熟成を長くすることで、さらに個性的であり伝統的なマルサネロゼとなっています。選果はLa Charme Auz Pretresのピノ・ノワール、En Blungeyのピノ・グリと、Chamforeysのピノ・ノワールを含む樹齢60~70歳の古木から。40~50%のブドウはすぐにプレスされ、残りは短期間のマセレーションを行ってからのプレスになります。通常2年間熟成させますが、最初の1年間はバレルで(1/3は新オークのバレル、1/3は1年物、1/3は2年物のバレル)2年目はタンクでの熟成です。その結果、カラメルの香りを思わせつつ心地よい塩気を感じるたぐいまれない唯一無二のマルサネ・ロゼとなります。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥10,290 (外税) 
【大人気の、「ピノ・ノワールの繊細な香味」だけを表現した見事なワインです!】-----以前のレヴューです。
 6本のみの入荷です。申し訳ありません・・飲めておりません。

 ピノ・ノワールの粋・精だけを優しく抽出したかのような、「一般的なマルサネ・ロゼ」とは、全く異なる上質な味わいを毎年みせてくれています。

 年内にもう一度入荷の可能性は有りますが確実では有りませんので、お早めにゲットされることをお薦め致します。


 以下は以前のレヴューです。
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【大人気のロゼです!・・しかも価格が大幅ダウン・・シルヴァンの他の2017年ものを見る限り、凄い仕上がりと予想しています!】

 どう言う風の吹き回しなのかは判りませんが、4本しか無かった2016年ものは7490円でしたから15パーセントも安くなっちゃいました。

 でも・・それは良いんですが、滅茶苦茶少なかった2016年よりは増えたとは言え、最大3ケースは仕入れていた頃から比べれば、

「焼石に水・・」

の入荷数です。


 この、超繊細で、「ピノ・ノワールの精」だけを抽出したかのような、見事なアロマに惚れてしまっている方は結構いらっしゃいますので、今回は数を減らせず、テイスティングは回避しました。

 おそらくですが、この、滅茶安くなった価格を見ても、

「・・えっ?・・マルサネ・ロゼでしょ?・・そんなの、有り得ない!高過ぎる・・」

と思われる未経験者の方が大勢いらっしゃるはずなんですね。

 きっちりと管理されたこのワインの見事なフレーヴァーに触れさえすれば、価格にも納得してしまうことは必定です。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【2015年ものも結局飲めずに終わりましたが、それでも何ケースか入荷しました。2016年ものは4本のみです。】

 まぁ、騙されたと思って買ってみる・・相手の希望に乗っかってみると言うようなことは、余裕が無ければできないことでは有りますが、興味も無ければその気にさえならない訳です。

「マルサネのロゼ?・・はぁ~??!」

と言うような反応は当然です。充分理解しています。


 それでもnoisy の甘言に乗ってしまって飲まれた方は、幸せだったはずですよね・・。ピノ・ノワールの精を口にしているかのような、超絶にエレガントなアロマと滑らかな液体を身体で感じられる訳ですから・・。普通なら、

「こんなに高いロゼなんぞ、売れる訳が無い!」

んです。noisy だって飲んでなきゃ売ってませんよ。でも、飲んじゃったら売りますよ・・(^^;; ワイン屋ですからね。良いものは良い!・・駄目なものはダメ!1円でも高いワインもあれば、100万円だって超絶に安いと言えるワインも有る訳で、少なくともその品質判断と値踏みに掛けては自信を持っている訳です。

 だから、noisy が買うと他のショップさんもみんな買うので・・noisy さん、扱ってください・・などと言われてしまう訳です。


 いや、できればそ~っとしておいてください・・と言う気なんですね。まず noisy の姿をご覧になられた方と言うのは、ご近所さんや新着ご注文のワインを取りにいらっしゃる方を除いては、もうほとんどいらっしゃらない訳で、

「どんな姿をしてるのか・・歳は?・・風貌は・・?・・変人と言うのは本当か?」

などと、興味津々の方もおられるようでは有りますが、いたって普通・・髪は長いですが、腹がちょっと出ているだけです。まぁ、着膨れはしてるかもしれませんが、そんなに太っちゃいません・・いや、そんなことはどうでも良い・・。美味しいワインを美味しいと言っていただけることに嬉しさを感じる・・だけの話しです。


 でも、今回のフルール・ド・ピノ2016はそんな数ですので・・すみません、お一人様1本限定とさせていただきます。貴重ですよ。お早めにどうぞ!

 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【テイスティングが間に合っていません。】

 何年にも渡ってご紹介させていただき、

「ん~・・ビックリしました。こんなワインが有ったんですね・・」

と、皆さんを驚かせてきたフルール・ド・ピノです。


 ピノ・ノワールの粋・香気成分を見事に閉じ込めたと言える、香りのワイン・・です。言わばシャンパーニュの、「ブラン・ド・ノワール」的な味わいだと思いますが、味と言うよりも「香り」に重きを置いたものとお考え下さい。普通のマルサネ・ロゼだと思ってしまうと・・とんでも無い間違いになってしまいます。

 今までのワインの概念を覆すような衝撃が有るかもしれません。残念ながらテイスティングが間に合わず・・・計画に無かったものですので・・次回以降に飲めるようなら飲み、レヴューを書く時間が取れましたら、追加で書きたいと思っています。ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。ご参考にされてください。
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【こんなワインは飲んだことが無いはず!ピノ・ノワールのアロマの粋を閉じ込めた超絶に美しいブラン・ド・ノワールです】

 何にも似ていない、世界にたった一つしかないワインでしょう。テイスティングが間に合っていませんが、このワインだけは絶対に毎年飲みたい・・と思わせる魔力のようなものが有ります。

 リアルワインガイド第56号は90+~91 今~2033 と、noisy にとってはやや控えめな感じがしますが、「樽からの試飲」であったことも影響しているかもしれません。それにそもそも、唯一無比な美味しさ・・と言うのは、ポイントにはそうは現れて来ないのかもしれませんし・・。

 noisy にとっては、おそらく限りなくグラン・クリュ並みの評価をすると思いますが、それが世間一般に通用するかどうかは微妙です。

 しかしながら、

「この凄いブラン・ド・ノワールを美味しく無いと言うブルゴーニュファンがいるとは思えない」

ですし、

「必ず納得させてしまう魔力を持っている!」

とさえ思っています。


 もう少し早く到着していれば・・と思うのですが、仕方が有りません。今回はテイスティング無しでご案内しますが、もし追加できるようでしたら、追ってテイスティングレヴューをアップいたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。ご検討くださいませ。


 以下は2013年までのフルール・ド・ピノのレヴューです。
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【・・これはマルサネ・ロゼと言うにはエレガント過ぎる!正にピノ・ノワールの粋です!】

 素晴らしいワインでした・・・「ロゼ・ド・ノワール」です!呆れるほど美しく、エレガントでフィネスに満ちています・・・・本当に・・呆れます!


 もし、「マルサネ・ロゼ」と言う部分に引っかかるものをお感じでしたら、それを是非とも削除してください・・。

 そして、「フルール・ド・ピノ」と言うワインなんだと。

 むしろフリーランを用いたロゼ・シャンパーニュであって、でもガスは無いと思っていただいた方が近いと思います。


 色は味わいを写すものです。実に深遠な美しい色をしたロゼです。グラデュエーションが見えてくるような・・気がしないでしょうか?

 素晴らしいピノ・ノワールの「香気」を集め、極上の色の付いた白ワインに仕上げています。

 なので、普通のマルサネ・ロゼだと思ってしまうと、ちょっとビックリされるかと思いますし、何よりもまず、

「高いから買おうとは思わない」

に違い無いですよね? 素晴らしいブルゴーニュ・ル・シャピトルよりも高いんですから・・・あのランセストラルのすぐ下の価格かな?・・・とにかく絶対価格では高価ですが、このフィネスに触れたら・・

「ロゼ・シャンパーニュより安いしお買い得!」

と思っていただけるに違い有りません!
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2012 Marsanney Rose Fleur de Pinot Domaine Sylvain Pataille 

 香り、味ともにクリスタルのような石灰ミネラルをダイレクトに感じたのは驚いきました。

僕個人的な経験で高貴なロゼをテイスティングできたのは初めてかもしれないですが、ツヤツヤでピチッとした大量の酸とキンキンとした塊ミネラルを一番わかりやすいのはロゼかもしれないと思った。

ものすごく透明感があり伸びやか。

ボトルも一番太く力の入れ具合を感じます。━━━━━
 以上は Oisy コメントですが、誉めてるのかどうか・・みたいな言葉も有って受け取り難いにしても、

「このところのパタイユのテイスティングではどのワインが一番良かった?」

と聞くと・「一つだけは難しいけど・・・フルール・ド・ピノ」

 などと申しております・・・。判ってるのか判って無いのか・・(^^;;

 ですので、noisy も非常に強くお奨めします。素晴らしいピノ・ノワールです!


 因みに以下は2013年もののレヴューです!
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【・・これはマルサネ・ロゼと言うにはエレガント過ぎる!正にピノ・ノワールの粋です!】

 このワインはホント・・素晴らしいです。正に、

「ピノの花!」

と言う名前に相応しい・・


 「フルール何とか」と言う副名の付いたワインは沢山有るんですが、少なくとも「フルール・ド・ピノ」と言う名前はこのシルヴァン・パタイユで打ち止めにして欲しい・・その位思ってしまいます。

 ものの見事な香りです。いやらしさのない、まっこと「無垢」なアロマです。色付きも2012年に比べると淡いですね。まるで「桜」のような色合いです。ピノ・グリも混ぜているようですので、余計に淡くなるんでしょう。

 また、「ワインにとってのミネラルとは、非常に重要な・・と言うか、それがまず第一義なんだ」と言う事を教えてくれるワインでも有ります。

 前にも何度も書きましたが、どこぞの著名な学者さんが、「ワインにミネラルなど入っていない」などとほざいてましたが、このフルール・ド・ピノと、並のマルサネ・ロゼを飲み比べさせるべきでしょう。まぁ、そのような方はそれでも自説を崩さないと思いますが、本当にそのように分析しているのなら味音痴ですし、判っていて自説を訂正しないのなら学者としてどうなの?・・ということにもなります。

 このフルール・ド・ピノには、非常に細やかで連続している石灰系ミネラリティが多く含まれ、それが細やかなテクスチュアを感じさせてくれています。そして、「花」の名に相応しい、実にエレガントな僅かに赤色を混ぜ込んだアロマを優しく振り撒いてくれます。非常に「純粋無垢」な味わいで、一切の化粧をしていない「すっぴん美人」と言えます。

 noisy は好む、好まざるに関わらず、単に今晩のオカズが「秋刀魚の塩焼き」だったので、大根おろしに例の紫峰醤油を垂らし、合わせてみました。・・これがね・・全然、臭みも無く、秋刀魚のやや淡白さとほんのりとした苦味とバッチリ合っちゃうんです。魚が臭く感じない・・・たんぱく質の崩壊時の香り、醤油などの穀類を醸造して熟成させたものの香りに合わせられるということは、ワイン自体がピュアで、ピュアでないものがほぼ無い・・と言うことかなと思うんですね。

 まぁ、もちろんですがその辺は、人それぞれの感覚が有りますんで、全ての方に当てはまるとは言い切れませんが、これはnoisy的には「有り」です。

 その上で、エレガントで有り、エキスがたっぷりの味わいながら、

「どうだい?・・美味しいだろう?」

とは聞いて来ないんですね~。

 2012年も旨かったですが、2013年、さらに無垢さに磨きが掛かったように思います。是非この素晴らしい村名ワイン・・飲んでみてください。超お奨めです!


2019 Marsannay Rouge Clos du Roy
マルサネ・ルージュ・クロ・デュ・ロワ

17514
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報
県:Chenove シュノーヴ
 この畑は歴史ある村シェノーヴのちょうど南の丘の中腹から頂上までの部分を占めています。標高測距は268mから311m。この丘のふもとはなだらかな斜面(2%)ですが、頂上は急斜面となり(13%)東南東に面しています。東に位置する平らな部分はOuche川(現在はディジョンを流れる川)の砂利の上に被さる泥灰土と小石からなり、とても水はけがよい土地です。この畑の上にある石灰岩は氷河期の時代から徐々に砕け、小さな砂利となって(1~2センチ)下降斜面に蓄積されています。この石灰岩の小石はワインの成長にとても有益で排水効果をもたらします。通常シルヴァンはこのキュヴェは多くの量を全房(少なくとも50%)で発酵させます。バレルで18ヵ月ほど熟成させた後ビン詰めをおこないますが、最後の2~3か月は全バレルをタンクに集めブレンドします。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,990 (外税) 
【やっぱりクロ・デュ・ロワ最高!・・クロ・デュ・ロワの密度をどこまでも高めて行くとランセストラルになる・・のが、飲めばきっと判ります!】-----以前のレヴューです。
 クロ・デュ・ロワ!・・最高ですね。しなやかにして高貴でエレガント、滅茶苦茶ドライなのに・・どこか甘美、そして奥に居座る・・なかなか顔を出さないが確実に存在する「威厳」。

 この実に美しい色合いをご覧ください・・。惚れちゃうでしょう?・・実に美しいです。そして、

「質感を漂わせつつ物凄く香る!」

アロマが絶品なんですね・・。ランセストラルのような香水のニュアンスも含まれます・・ランセストラルほどは勿論無いんですが。


 これ、もしコンディションが良く無かったら・・などと思うと、相当酷い味わいになってるだろうな・・と思うんですね。完全に近いものほど欠損が生まれた時、見つけてしまった時にガッカリしますよね。

 なので、この見事な味わい、是非飲んで楽しんでみて下さい。同じく上級キュヴェのレ・ロンジュロワの滑らかさや、よりエレガントな雰囲気も素晴らしいです。

 そして、やっぱり「マルサネ」と言う個性なんですね。もう、造りや個々の部品はルーミエさんにソックリなのに、味わいそのものは全然違うんですよ。ジュヴレよりも重く無く黒く無い、モレよりもワイルドでは無く赤い、シャンボールほど硬くなく赤く無い・・そんな特徴に加え、やはり、「クロ・デュ・ロワ(王のクロ)」たる威厳とか、存在の大きさみたいなものを感じさせてくれるはずです。お勧めします・・が、入荷数はケース未満ですのでお早めにお願いいたします。

(年内にもう一度入るかもしれませんが、いただけるかどうか不明です。)

 以下は以前のレヴューです。
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【過去最高の出来を思わせる素晴らしい仕上がりです!深い!複雑!柔らかな味わいに癒されます!】

 毎年のように飲んでいるので、その違いは歴然として感じられます。見事な仕上がりでした!

 色合いを是非、以前のヴィンテージのものと比較してみてください。

「全然違う!」

のはお判りいただけるかと思います。


 果皮の色合いが強く出ています。これは果皮の抽出がしっかりされたことを意味しますが、「強い抽出がされた」訳では無いんですね。

 サクッと絞っても・・そうなった・・と言うことです。それは飲んでみれば判ります。ストレスの無い、鋭いエッジの無い見事に柔らかな味わいです。

 アロマも見事です。抜栓直後からもう「漂って」います。「王のクロ」と名付けられた由縁さえ伝わって来るようです。丸いパレットに黒みを持った赤果実の群生。

 時に、今までのシルヴァンは、揮発酸的ニュアンスが混じったキュヴェも存在するほど・・So2の使用は少ないです。しかし、2017年ものには全く見当たりません。ものの見事に「ピュア」です。

 そしてご存じのように「ナチュラル」の権化とも言えますから・・それが合わさると素晴らしいに決まっているじゃないですか。

 今飲んでも素晴らしいですが、10年後に・・一体どうなってしまうんだろう?と考えさせられる見事な味わいでした。お勧めします!是非・・他のキュヴェと比較してみてください。価格もマイナス1300円と・・!滅茶下がりました!お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【妖艶なアロマと柔らかな表情をみせる見事なクロ・デュ・ロワ!】

 2016年も万全です。2015年もののレヴューを改めて見返してみると、

「ん!その通り!」

と、自画自賛したくなっちゃいます・・。

 このクロ・デュ・ロワは、やはりその名の通りの王のクロであり、複雑性を現す緻密で複雑なミネラリティの組成が伺えます。冷ややかなシルヴァン・パタイユのワイン群の中では冷ややかではあるんですが、暖かみと柔らかさが存在します。

 やはりその姿はジュヴレ=シャンベルタンやヴォーヌ=ロマネに通じるケワイな表情が端的に表れており、ナチュールワインならではのスピードの速いノーズとストレスの無い一体感がバッチリな躯体の味わいに酔いしれてしまいます。

 下の写真は、このクロ・デュ・ロワとレ・ロンジュロワを並べたものですが、どうでしょうね・・違いが見えるでしょうか。左がレ・ロンジュロワ、右がクロ・デュ・ロワです。幾分濃い目に見えるのがレ・ロンジュロワです。寄った写真とはまた・・結構違いますよね。


 こう言った言い方は当たっているかどうかは判りませんが、このリリース直後の段階で、

「幾分、横方向への拡がりを持っているのがクロ・デュ・ロワ、縦構造が幾分深く、その中に複雑な表情を隠し持っているのがレ・ロンジュロワで、どちらもポテンシャル点としてはほぼ同様」

と判断します。

 ですので、どちらかを選ぶと言うのは中々に難しいです。・・どっちも素晴らしいので・・。

 2016年的ネガティヴな印象と、マルサネと言うアペラシオンに対する穿った見方は全く不要です。実に美しく、適度な膨らみを持ち、今からもその素晴らしさを表情として感じられるのがこのクロ・デュ・ロワ2016年です。是非ご賞味ください。超お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【透明感に満ちたクレモンジョとは別の表情!さすがクロ・デュ・ロワ!】

 透明感の強いアン・クレモンジョが、冷ややかさが強く、仮にシャンボールチックな部分を多く持つとするなら、こちらのクロ・デュ・ロワはそれと比べて、ほんのりと温かみを持ち、より官能的な部分が有り、ジュヴレ=シャンベルタン的と言えるでしょう。

 村名マルサネの区画名無しのキュヴェを、より上質に、深みや表情の起伏の振幅を大きくしたもの・・とお考え下さい。

 クロ・デュ・ロワと言う名前の通り、クロで覆われた区画なのでしょうし、他の区画より成熟しやすいんじゃないかと思います。より熟した旨みがたっぷりです。

 しかもシルヴァン・パタイユのワインに顕著に表れる「超絶な美しさ」を勿論、持ち合わせていますから、

「並みのジュヴレはひざ元にひれ伏すしかない」

かな・・と感じます。


 また、他のコラムでも書きましたが、自然派のワインだからと言って、ビオっぽいニュアンスに満ち溢れているとか、「フカフカの土が感じられて優しい」と言ったような表現が出来るほどのものには感じられません。

 そこは昔からのブルゴーニュワインとほぼ同様で有って、使うべき場所では使う・・と言う、シルヴァン・パタイユの姿が想像されます。


 それはある種、とても安心感につながっていて、ワインの安定感にはネガティヴさの全くないものです。

 しかしながら、もしこれ以上のクロ・デュ・ロワを望むのであるなら、やはりそこは So2 の使用量の削減、全廃に繋がって行くんじゃないか・・と言う、期待と危惧が入り混じったものになります。

 例えばあのドメーヌ・ビゾの2008年ものは、エシェゾーには余り似つかわしくない「酢酸菌が動いた形跡」が僅かに感じられました。それはビゾのスタイルでも有り、ミネラリティの存在とは違う意味合いでのワインの柔らかさ、硬さにも表れて来ます。So2を使いたくない人で有るビゾは、揮発酸の存在は仕方が無いもの・・と考えている節が有ります。

 反対にシ
ルヴァン・パタイユは、出来るだけ減らす方向にいるものの、使わないと言う選択肢は最初からは持っていないようにも感じられます。

 シルヴァン・パタイユのワインを樽からのテイスティングをしたテイスターたちからは、

「樽からのワインは製品として出たワインの比にならないほど美しい!」

と口々に言います。


 それはどういうことなのか?・・と問うなら・・先ほどの言葉がその答えなのでしょう。


 しかしながら、このボトルからのクロ・デュ・ロワを飲んでも、ネガティヴな印象を受けず、ただただ美しい表情を愛でる気持ちにしかならないのに、樽からのワインはもっと凄い・・と聞くと、


「ならば、瓶詰め時のSo2の量を控えたワインが欲しい!」

と思うのは贅沢な要求でしょうか。


 もっとも、半年も静置すれば、So2は分解されてしまいますし、1年も置けばゼロになるでしょうから、リリース時の裸の姿が見えないだけで、


「すっぴんのクロ・デュ・ロワを楽しむ!」

のは、現在でも不可能では有りません。


 これほどまでのトップクラスの醸造技術、感性を持ったワイン・・やや高くなりましたが、是非とも飲んでいただきたいと思います。

 ジュヴレのワインがお好きでしたら、このクロ・デュ・ロワ、最高の選択になると思います。アペラシオンにこだわり過ぎず、素晴らしいワインを飲んでいただきたいと思います。お勧めします!是非飲んでみてください。



 以下は以前のレヴューです。
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【滅茶複雑!素晴らしい官能感とエレガンス!そしてシルヴァン・パタイユならではの超絶な美しさ!並みのジュヴレは全く及ばないでしょう!】

 アチコチに書いてますんで「ミミタコ」だとは思いますが、昔からこの「クロ・デュ・ロワ」はその名の通り「王のクロ(囲われた畑)」でして、素晴らしい葡萄が収穫できるとされ、マルサネに格付けが出来たら真っ先に1級に認定されるだろう・・などと言われたものです。

 しかしながら、これまた超一流(超ねちっこい?)の地質学者でも有るシルヴァン・パタイユの熱意の性でしょうか、マルサネのアチコチの畑が、今、凄いことになっちゃってるのはもうご存知ですよね。クロ・デュ・ロワもウカウカ出来ないかもしれません。

 そうは言ってもクロ・デュ・ロワはさすがに素晴らしいです。惜しくも奇跡のACブル、ル・シャピトルには及びませんが、この官能感、ジュヴレ=シャンベルタンを思わせる起伏の有る複雑性、完成度の高さはまさに「王のクロ」です。

 色合いも美しいでしょう?・・全然強く無いのに超複雑で官能感バッチリなんです。シルヴァン・パタイユならではの超絶な美しさは不変な上に、このクロ・デュ・ロワのテロワールがバッチリ表現されています。・・まぁ、徳丸さんなら「テロワール??( ̄Å ̄)」と言った反応になるかもしれませんが、フーリエさんだって自身をテロワリスト・・などと自称していますし、何よりシルヴァンは地質学者ですからね・・そこんとこはお互いに譲れないでしょうね。

 価格はほぼル・シャピトルと同様、わずかに安いです。違いはより官能感が前面に出て来ること、その分、透明感の有るミネラリティが後ろに回ること・・でしょう。素晴らしい将来一級になるはずの「クロ・デュ・ロワ」です。リーズナブルかと思います。是非飲んでみてください。超お勧めです!


 以下は2013年のクロ・デュ・ロワのレヴューです。
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【複雑性と微妙な起伏のあるテクスチュア!一段上のマルサネです!】
 シルヴァン・パタイユは畑を深く掘り返し、地層を見せ、

「ほら、ここが白亜紀の~期で・・」

みたいなことをしょっちゅうやってるそうで、地質学者&コンサルタントとしての能力が非常に高いそうですが、このクロ・デュ・ロワを飲むと、余りのクレモンジョとの違いに、

「マルサネというアペラシオンをひとつにくくってしまっていて良いのだろうか?」

 などと、まるでシルヴァンの霊が乗り移ってきたかのような錯覚にも感じてしまいます。

 このクロ・デュ・ロワは官能的で非常に複雑、やや軽いがマルサネ的赤いニュアンスもしっかり存在する旨いワインに仕上がっています。

 ブルゴーニュ的な石灰系ミネラリティに富んでいますが、他のミネラリティの関与も大きいと思われ、それが複雑性を見せているのでしょう。ある種、ジュヴレ西方の1級に感じられるミネラリティと共通しているんじゃないかな?と思います。熟してくると、結構な官能さを見せると思います。


 ただし現状でも充分に旨いので、バランスにも長けているんですね。比較的真っ直ぐなアン・クレモンジョに対し、複雑性に長けるクロ・デュ・ロワです。色合いも美しいですよね・・・ご検討ください。非常に少ないキュヴェで、どうやらラシーヌさんにも10ケースも入っていないとのことです。


2019 Marsannay Rouge le Chapitre
マルサネ・ルージュ・ル・シャピトル

17515
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報
広さ: 1.05 ヘクタール (2.61 ac)
品種:ピノ・ノワール
樹齢: 1950 年、1980 年、1990 年に植えられたブドウの 3 分の 1
テロワール:緩やかな傾斜から傾斜、東向き。淡いピンク色の砂利 (grèzes litées) の土壌。標高270~300メートル。
ブドウ栽培:認定されたオーガニック、バイオダイナミックな方法
醸造: 100% 全房プレス、土着酵母発酵。樽で18ヶ月熟成、ボトリング時のみ低硫黄添加。

 このブドウ園は、かつてオータン大学教会の支部 (フランス語でChapitre ) が所有していました。ブドウの木とその上にある森は、もともとそこにブドウの木を植えたオータンの大司教が所有していました。

 ル・シャピトルは5 ヘクタール、標高290メートルです。中~急勾配で、東向きです。1987年にマルサネ村のアペラシオンが作成されたとき、クーシェとマルサネの村全体が含まれていましたが、南部のシュノーブだけが含まれていました。ル シャピトルは村の北にあるため除外されましたが、この地域で最も優れたブドウ畑の 1 つであることは間違いありません。セラーで、シルヴァンはクロ・デュ・ロワの後にそれを注ぎます。2019 ヴィンテージで、INAO はついにこのブドウ園の分類を地方から村レベルに変更しました。

 砂利が多く、カルシウムが豊富な土壌で、テクスチャーは軽く、色は淡いピンクがかった茶色です。地質学:ル シャピトルの大部分は、グレーズ リテーの厚い層の上にあります。この未固結の石灰岩の厚い層は、ホワイト ウーライト石灰岩の岩盤の上にあります。コンブランシアン石灰岩は、ブドウ畑の上の斜面の頂上に位置し、スロープウォッシュに貢献しています。

 シルヴァンの区画はクロの北側にあります。しかし、彼は小さなクロの中に別の区画を手に入れたばかりで、それを彼は「リトル ジュエル」と呼んでいます。シルヴァンの区画は標高約 290 メートルにあります。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥9,450 (外税) 
【A.C.ブルゴーニュから村名に昇格したレ・シャピトルです!】
 ついにレ・シャピトルが村名に昇格したようです。A.C.マルサネと言うアペラシオンは、マルサネ・ラ・コートと南部のクーシェから成り立っていた訳ですが、北部の・・ディジョンに近い畑は除外されていたんですね。そもそもは良い葡萄が出来ると理解されて来た畑でした。

 なので、

「村名より高価なA.C.ブル!」

 が存在していた訳です。

 まぁ・・この2019年ものが村名昇格の最初のワインと言うことになりますから、シルヴァンも頑張ったんじゃないかと思います。残念ながら5本と言う、情けない数しか入荷しませんでしたので、このワインの評価はご購入された方にお任せしたいと思います。よろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
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【ランセストラルを除くと・・トップ・キュヴェと同価格の、恐るべきA.C.ブルです!】

 申し訳ありません・・年々少なくなる入荷が気になりますが、それと共に誰もテイスティング出来なくなりつつある、レ・シャピトルです。

 A.C.ブルの区画ですが、村名のトップ、クロ・デュ・ロワと同価格でリリースされますから、シルヴァンの評価はクロ・デュ・ロワ並み・・と言うことなんですね。

 12月までには再度入ってくる可能性が有りますので、もし入荷が叶いましたら・・数が入りましたら、テイスティングしてみたいと思っています。

 まぁ、リアルワインガイドもブルゴーニュのテイスティングは止まったままで、ここでnoisy も飲めないと成りますと、ワイン屋はまともには誰も飲まない・・と言うことになってしまいそうですので、シルヴァン・パタイユでそれは・・何とか避けたいですね。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【あの化け物ワイン、ランセストラルに次ぐ評価をたたき出すA.C.ブルゴーニュです!】

 すみません・こちらも割り当てです。因みに2016年ものは7290円でのご案内でしたので、

「1300円も値下がり!」

しています。

 なので、販売の予想が付かないんですよ・・追加は出来ないし・・本来はこの辺りは全てテイスティングしてご案内すべきかと思うんですが・・。

 因みに、リアルワインガイド第64号は、2016年ものル・シャピトル・ルージュにポテンシャル93+を付け、何とロンジュロワやクロ・デュ・ロワよりも高い評価をされています。ランセストラル2016年が94+でした。

 他の2017年もの・・ロンジュロワ、クロ・デュ・ロワなどをテイスティングさせていただいた感想からは、

「2017年はシルヴァン・パタイユ最高のヴィンテージ!」

と確信していますので、

「このル・シャピトル2017年はどうなっちゃうんだろう?」

と思っています。現在の格付けがもう「古い」ことを感じさせてくれるでしょう。ご検討くださいませ。


 以前のレヴューです。
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【こちらも数が無いので・・すみません・・】

 ACブルゴーニュ規格の畑ですが、このシャピトルと言う畑は「まったくの別格もの!」とシルヴァン・パタイユ自らが判断し、通常のACブルゴーニュとは別にリリースしています。

 2016年はシャピトルの白の姿も見えず、余りに少なかったため、海外に出さなかったのかもしれません。いや、ラシーヌさんには少しは入っているのかもしれませんが、案内は有りませんでした。

 このシャピトル・ルージュは、価格からみていただきましても、シルヴァンご自慢のクロ・デュ・ロワ、レ・ロンジュロワ、グラステットなどと同様の評価です。今回は余りに無い、追加も出来ないとのことですので、まずはご紹介させていただきまして、余るようでしたらnoisy が後のためにテイスティングさせていただければ幸いです。

 以下は以前のレヴューです。
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【・・・やっちまいました・・すみません・・】

 2014年もののこのキュヴェは「リアルワインガイド第56号」で、 今飲んで91+ ポテンシャル92+ 2020~2045 と言う、アペラシオンとしてのACブルとは思えないほどの高評価をされたワインでして、下記の2014年もののnoisy のレヴューにもあるように、マルサネの上級ワインに匹敵するポテンシャルを持っています。


 他のコラムにも書きましたが、当初はテイスティング予定に無いキュヴェだったものの、余りに他のワインが素晴らしいので、急遽持ち帰り、テイスティングすることにした訳です。


 でも・・すみません。飲めませんでした・・間に合わなかったんですね・・。何故って・・


「間違えて、白のシャピトルを持ち帰ってしまったため・・」

です。


 薄暗いセラーから深夜12時を回って家路につくもので、

「あ・・そうそう、これこれ・・」

とばかりに数本持ち帰るので、


「先日持ち帰って飲んだ白のシャピトルを再度持ち帰ってしまった。」

んですね・・。申し訳ありません。


 まぁ、開ける前に気付いてまだよかったんですが、最近は目が弱くなってまして・・見た目はそっくりなシャピトル赤と白を取り間違えました。


 なので、今のところはテイスティング無し・・。しかし、圧巻の他のワインを飲めば、このシャピトルに重きを置いているシルヴァン・パタイユですから、悪い訳が無いと信じています。次回、品物が調達できれば飲みたいと思っています。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【とんでもない出来のACブルでした~!】

 ま~・・本当に素晴らしいACブルゴーニュです。呆気に取られるような雅さ、複雑性、美しさに妖艶さを持ってます。リアルワインガイド第55号では2020~2045と言う飲み頃でしたが、まぁ、確かに早いっちゃ早いんでしょうが、noisy にとってはとっても美味しく飲めちゃいました。

 しかも今回は時間の関係で、ベース近辺の3アイテムを一度に開けちゃうと言う暴挙に出てますんでね・・その違いもたっぷり(・・一応)理解しちゃってます。

 本当に素晴らしいマルサネ・クロ・デュ・ロワを差し置いて、それ以上のポテンシャルが有ると思わせられてしまいました。マルサネに格付けが出来たら1級は確実とされるクロ・デュ・ロワよりすんごいACブルが「ル・シャピトル」なんですよね。なので、

「そもそもル・シャピトルがACブルの認定であることがおかしい!」

と言うことを声を大にして言いたいのが、ワインオタクのシルヴァン・パタイユさんなんじゃないかと思いますよ。実際飲んで、良~く判ります。

 クロ・デュ・ロワは滅茶複雑で妖艶なんですよ。これでもう・・充分旨いし素晴らしいです。・・が、ル・シャピトルは、クロ・デュ・ロワが持っている複雑性はそれ以上、妖艶さを僅かに押さえ、美しさ、荘厳さを「ど~ん!」と盛ったようなミネラリティが有るんですね・・。そんなもん、美味しくない訳が無い。

 どこかにマルサネ・ルージュ、クロ・デュ・ロワ、ル・シャピトルの3連荘のグラス写真が有るかと思いますが、これ、ぜひご覧ください。色合いの様子を見たら美味しい順番なんぞ簡単に判っちゃうと思いますよ・・(^^;;

 なもんで、ここではその写真は載せませんが、ル・シャピトルの色まで美味しいグラスの写真を!・・これは是非飲んでみてください。

「ACブル・・じゃ・・なぁ・・」

 なんて思ってると、将来は1級になっちゃってたりしますんでね・・。あのしょうもないラ・グランド・リュも今ではお問い合わせいただく一番手ですからね・・。で、販売の邪魔になるので余り書けませんが、飲んでいただければリアルにも「複雑性はグランクリュ並み」「ACブルの皮を被った1er」などの表現が並んじゃうのも理解できるでしょう。


 とんでもなく美しく、一体感の中からエキスの旨み・複雑性・官能感が感じられる凄い奴です。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【ピノ・ノワールの持つフィネスの塊!素晴らしい!!】  何しろ・・・村名よりも高価なACブルゴーニュですからね・・・。皆さんの反応はどうなのかと、興味は尽きることが有りません。


 通常の感性であれば・・

「¥5.000近くもするブルゴーニュ・ルージュ?しかもマルサネの生産者?・・・いらん!」

 となるところでしょうが、飲んじゃったら・・・ね・・


「・・げげっ!・・・おっ?・・・そうゆうことか!」

 と気付かれるでしょう。


 そうなんですよ・・・。このル・シャピトルは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのフィネスに特化して、

「ブルゴーニュを表現した!」

ワインなんです!


 決してマルサネを・・もしくはマルサネの生産者たるものが造ったブルゴーニュ・ルージュ・・そんな側面は二の次なんです!


 恐ろしいほどフィネスの塊です。これはブルゴーニュ・ピノ・ノワールであり、マルサネ・ルージュでは無いんです。


 むしろ、「ブルゴーニュ・ル・シャピトル・ルージュ」以外の何ものでも無く、

「マルサネより、クロ・デュ・ロワより凄いフィネスを持つ、よりポテンシャルの高い畑。それがたまたまACブルゴーニュしか名乗れなかっただけ」

 なんです・・・。


 ま・・・飲まないと理解できないかもしれません。理解が遅れているマルサネの村の畑では起こりえた訳です。

 圧倒的なフィネス・・・是非包まれてみてください・・。ライバルは・・実はマルサネ・ロゼ!フルール・ド・ピノです!

 これも高いんだ!・・でも・・この二品は外せないと思いますよ。

 カテゴリー・キラーとなったこのワインは、飲む価値が高いです。是非是非・・トライしてほしいと思います!ちなみにリアルでは評価の対象とはされていません。無かったのかもしれませんが・・!ご検討くださいませ!

by Oisy
2012 Marsanney Rouge Clos du Roy Domaine Sylvain Pataille 

 上で書いた通り洗練度が一気に上がり、クロ・デュ・ロワの後にマルサネ・ルージュをテイスティングすると気づかなかった僅かな曇りを感じる。くらいにクロ・デュ・ロワは澄んだワイン。
にして、複雑性が増えた事もあり、エレガンスとより冷たい緻密な酸を感じる。

伸びやかなアフターも生葡萄を噛んだ時のようにフレッシュでドライながら甘く伸びやか。


2019 Marsannay Rouge l'Ancestrale
マルサネ・ルージュ・ランセストラル

17516
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報 このワインは非常に長期熟成のポテンシャルを持つワインです。マルサネのなかでも3つのClos du Roy 、Clemengeot 、Les Ouzeloyという一流の場所にある、樹齢65歳から80歳という古木から選りすぐられたブドウが使われています。この、非常に神経を集中させて造られたワインはビン詰まで通常はまるまる2年間セラーで寝かせられます。ヴィンテッジの状態によっては、シルヴァンはほとんど全房または100%全房で発酵させます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥18,880 (外税) 
【相当上出来の「ボンヌ=マール」か!?・・と思わせるような圧巻の出来です!村名3本分の価格は伊達じゃ無かった!・・是非感動してみてください!】---以前のレヴューです。
 いや・・本当に声が出ちゃいましたよ。凄いアロマです。妖艶にして繊細、繊細にして大胆な、モレ=サン=ドニとシャンボールの村の境に有るグラン・クリュ、「ボンヌ=マール」を想像してしまいました。

 それも並みの出来のボンヌ=マールじゃぁ・・無い。ミネラリティが凄いですし、酸の量とバランス、果実の風味も物凄く密度が高いんですね。

 2017年も美味しかったんですが、含有ミネラリティの総量に押されて隠されている感じだったとも言えます。

 下の写真を是非比較してご覧ください・・。まるで・・ルxxxさんのボンヌ=マールのようじゃないですか・・(^^ まぁ、ミネラリティの総量は、そこすらも超えてしまってはいると思います。

 この物凄いアロマを押しのけつつ口内にワインを流し込むと、非常に細やかな粒子が緻密に配置されているのを感じつつ、それでもまだそのまま飲み込むことを許されないような感覚になります。口蓋ですり潰しながら少しずつ喉の奥へ流れて行くと、ノーズへ抜けて行く・・そうですね・・シャンボールのグラン・クリュが持っているハイトーンな香水的アロマが感じられます。

 一番最初の印象はミュジニー的かと思ったんですが、口内へと流し込むと・・いや、ミュジニー的と言うよりはボンヌ=マール的な動物的印象も混じってくる・・そう思い直しました。

 もう、その時点では、他のワインと比較することすら考えられなくなってしまいました。ましてや、1級クラスはほぼ眼中に無い・・みたいな感覚です。

 いや・・凄いワインでした・・。今でも飲めなくはないです。もうアロマだけですっかりやられてしまいますので、のんびりと口内で楽しむことに集中も出来るかと思います。

 若くて物凄いハイポテンシャルなワインをのんびり楽しむ・・ちょっと贅沢なおつまみでも用意して・・それも可能なワインです。是非、「何のワインと似てるかごっこ」でもして・・(^^;; 時節柄、おおっぴらには出来ないでしょうが、個人的なワイン会を楽しんでください。超お勧めします!シルヴァン・パタイユにとっても歴史的な1本でしょう!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいヴィンテージの最高のマルサネです!・・シルヴァン・パタイユにしか造れない見事な出来!】

 2017年もののシルヴァン・パタイユは、

「区画名無しの村名マルサネでさえ・・パーフェクト!」

と思えるような見事なバランスで到着しましたので、お客様にもその旨お伝えしたところ、やはりマルサネ村名ワインとしては過去最高の本数を販売させていただきました。誠に有難うございます。

 勿論ですがもっと数量が確保できれば、今もまだ販売しているに違い無いのですが、結局最後まで買ってしまいましたので、流石にもう・・有りません。

 今飲んで滅茶美味しい区画名無しのマルサネはもう有りませんが、このランセストラルも見事な仕上がりをしていました。

 赤に黒を混ぜ込んだ、非常に美しい色合いをしています。透明なミネラルコーティングをしているような、普段の仕上がりとは少し異なるように思います。

 柔らかな土由来のテクスチュアを芯に持ち、その透明なミネラリティだけでは無く、鉄や希少金属などを多分に含んだミネラリティが、その芯を囲っているかのようです。

 気品に満ち、ドライながら旨味が有り、チリチリと舌先、舌脇に感じられるそれらのミネラリティが、このワインの複雑な構成を現わしています。果実的で有り、花的でも有り、将来的には香水のようになって現れてくるに違いない、見事なノーズが有ります。

 今はまだ、とてもこの複雑な構成をまとめ上げ切れる「時間」は無かったと、ワインが話しているかのようですが、この2017年ランセストラルを飲んだ全て方が、

「・・そうだよね・・」

と話しかけている姿が想像されます。

 非常に高質で素晴らしい出来だと思います。是非5年ほどは置いていただき、ワイン熟成の仕上げをお願いいたします。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【・・味筋で一番近いのはもしかしたら最近のメオ=カミュゼ?かもしれません・・】

 シルヴァン・パタイユがドメーヌ・ルーミエのアドヴァイザーをしているのはご存知かと思いますが、ルーミエでさえ、パタイユの影響と受けている訳です。

 そして2012年頃からダンジェルヴィーユがグググっと素晴らしく成り始め、2015年で頂点に達した・と感じていますし、今までは、硬いし武骨だしエレガントじゃないから・・

「・・やらない」

と言い切っていたデゾネイ・ビセイでさえ、余りの変貌ぶりに仰天して2015年を扱わせていただきましたが・・フィネスさんのエクスクルーシヴの有るブルゴーニュの生産者の向上振りは、全く半端ない訳ですね。


 そんなところには、やはり様々な人間関係が影響しあっていると思われますが、その震源はこの人、シルヴァン・パタイユなんじゃないかとさえ思ってしまいます。


 で、昨今のメオ=カミュゼのワインの素晴らしさは、これまたnoisy の甘言に乗った方ならもうご存知ではありますが、甘言に乗らない方々には、

「・・カミュゼでしょ?・・不安定だよね・・」

とは思われるかな?


 もう、そんな姿はどこにもなく、どんな造り手よりもエレガントで、コアが有り、荘厳で、雅です。ひっくり返る旨さです。特に1級以上は青ざめちゃいます。

 で、むしろ、シルヴァン・パタイユに一番似ているのは最近のメオ=カミュゼじゃないか・・と思うんですね。僅かに樽は弱く、しかし、よりピュアなスタイルでは有るかと思いますが・・。

 2016年ものは非常に少ない・・今までは少なくとも2ケース、通常は3ケースは仕入れていたランセストラルです。お早めにお手当くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【兎に角ゲットしておいてください。納得させられる、してしまう存在感の有るワインです。】

 こちらも余りに高価になったのでテイスティングしないつもりで仕入れたものでして、でも余りの他のキュヴェのポテンシャルに、

「やっぱり飲みたい!」

となってしまったんです。


 なので、他のキュヴェの仕上がりを見たらもう・・圧巻なワインに仕上がっているはずです。ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。ご参考にされてください。
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【これは村名ワインです!しかしどんな凄いワインよりも偉大かもしれません。】

 そうです・・これは村名のワイン、しかもマルサネと言うコート=ドールの北の端の忘却されたアペラシオンです。

 それでもnoisy のところでは皆様のご支持を沢山いただいておりまして、2013年ものも約4ケース程販売させていただきました。非常にスケールの大きい、濃密ながらもしっとりした凄いワインです。

 2012年ものはピュアで濃密、どこまでも純粋さが感じられる大きな構造で、今飲むには少し辛いほどの要素の複雑さが有りました。

 2013年ものはそのヴィンテージ背景を受けてか、到着直後からもう絶妙な素晴らしさを見せてくれました。こんな美しさの凝縮には出会ったことが無い!・・と。

 2014年ものは何故か非常に少なく、2013年ものの約半分しか入手できず、それでも入荷量の何十パーセントを分けていただいた換算になるそうです。今のところはそんな訳でテイスティングも出来ていない状況です。


 リアルワインガイド第56号は今飲んで92、ポテンシャル94と、2013年もののポテンシャル点94+には及んでいませんが、ほぼ同じ高い評価と言って良いでしょう。しかしながら、リリース直後からその美しい真の姿を垣間見せていた2013年ものとは・・おそらく違うでしょう。

 むしろ、超絶にドライで超絶に濃密、超絶に大きさを感じさせてくれた2012年ものに近いスタンスと想像されます。リアルの徳丸さんも、「味わいが塊・・<略>・・ミネラルも塊、塊祭り」と評していますので、noisy が感じた2012年ものに近いと思っています。

 当然ながら、何かが無いと抜栓できるようなワインでは有りませんが、近年言われる温暖化の影響で、

「もしかしたら将来、マルサネはコート=ドール随一の産地になる」

かもしれません。


 フィリップ・シャルロパンはマルサネに育ち、しかしマルサネを半分諦めたかのようにジュヴレに移ってしまいましたが、マルサネの畑を綿密に調べ上げ、マルサネこそ素晴らしいテロワールだと信じたシルヴァン・パタイユだからこそ、この偉大な「ランセストラル」を造ることができたのでしょう。

 このランセストラルも無比なワインです。是非ともご検討くださいませ。



 以下は以前のランセストラルのレヴューです!
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【シルヴァン・パタイユが・・ついに登り詰めた!?!これは絶対飲みましょう!!】

 呆れるようなぶっといボトルに入った「マルサネ」です・・。ボトルの底から出っ張っている凸 の部分も半端無く・・高いです。シルヴァンは、高い熟成能力があると判断して、丈夫なボトルを使用しているのでしょう・・これだけでかなりコストも掛かっていると思います。

 2012年のランセストラルは・・非常に少なくて、それでも結構な量を販売させていただきました。

 物凄い・・呆れるほどの凝縮さ、複雑性を透明掛かったミネラリティでコーティングした、今はとても飲めないような硬く締まったワインでしたが、これまた呆れるほどのポテンシャルを感じさせてくれるものでした。

 余りに凄いので、2013年も必ずテイスティングしようと・・まぁ、こちらのコストもかなりのものなんですが、このように美しいものには弱いもんで・・飲んでしまいました・・。

「・・・素晴らしい!」

 息を飲むような赤い静寂、そこから少しずつ・・美しい糸が解れてきます。1本・・また1本と。その1本の糸には、やはり美しい色彩が描かれています。

 決してゴクゴク飲めるようなワインでは有りません。少し口にに含み・・その美しさを長い時間掛けて楽しむことが出来る、マンモスなポテンシャルを持っています。

 そして、2012年と大きく違うのは・・今飲んでも飲めちゃう!

 これにはビックリしました。2012年ものは、余りの果皮の凝縮度に、口内、鼻腔、鼻の粘膜の受容体が付いていけず、また、ややタイトに締まっていますので、結構辛い部分も感じたものでした。なので、異常に凝縮して凄いが「今は飲まないで・・飲むなら長い時間を掛けてゆっくり」と言うコメントになった訳です。

 ですが・・これは、現状でもこのランセストラルが持っている美しさの極一部でしょうが、その要素だけで充分過ぎる満足感を得られてしまうんですね。

 美しさを何十層にも重ねていて、その裾を見ている、感じているだけなのでしょうが・・実に旨いし、エレガントだし、複雑なんですよ。複雑性・・と言うのもちょっと語弊が有るかもしれません・・何せ、その複雑な姿が美しいんですから・・。


 noisyの感覚的には、何とかこの2015年の内は、この感じを持続できると思います。ですので、呆れんばかりの無二の美しさを試すには、何とかなる期間じゃないかと思います。年末までの間、出来るなら、じっくり寝かし過ぎず、休ませる程度にして、クリスマスなどのワインとして飲めると思います。

 しかもシルヴァン・パタイユのこのランセストラルは、一切の化粧をしていないようなスッピン美人ですので、例えば通常は合わないはずの秋刀魚の塩焼きとかも・・行けちゃいます。今回はランセストラルでは秋刀魚は合わせませんでしたが、下記でご紹介させていただいているフルール・ド・ピノと秋刀魚で合わせました。・・いや、実に旨いです。そして嫌な匂いにはならないんですね・・。フレデリック・コサールのサン=ロマン・ルージュでやったら絶対合わないでしょうが、シルヴァン・パタイユでしたら、村名マルサネ以上でしたら秋刀魚の塩焼き、行けちゃいます。一番はこのランセストラルとフルール・ド・ピノでしょう。(この辺はフルール・ド・ピノのコラムに記載予定ですが・・)

 そんな、魚介にも合わせられるほどのピュアさを持ちつつ、ナチュラルなニュアンスも持っている、呆れんばかりのポテンシャルを持った、どんなワインにも似ていない凄いワイン・・それがランセストラルです。絶対値としての価格は高いですが、こんなに安いワインは無いとも思います。是非経験してみてください。お奨めです!




2016 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ

16010
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆何故か・・出て来ました。写真のように少しだけシワが有るボトルがございます。
■エージェント情報
 シルヴァンが初めて手掛けた赤ワインであるブルゴーニュ・ピノ・ノワールは1.07haのBien sur(畑名)からなり、マルサネ村に位置します。この葡萄樹は50年前(1956年)に植栽された、もっともマルサネを表現したワインができます。このキュヴェを、彼は必ず毎年除梗しフレッシュでフルーティーな早飲みのワインに仕上げます。樽熟成は約一年間で、ビン詰の2~3か月前に各バレルをタンクにまとめてブレンドします。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,490 (外税) 
【・・何で有るのか、全く覚えていない・・(^^;; 4本だけです。未テイスティング。】
 何故か複数、発見された、パタイユの2016年、「シャピトルでは無い普通のA.C.ブル赤」です。ある意味・・貴重でしょう?・・何で Noisy wine に在ったのか不明です。何か訳が有って、2016年もののご紹介後にバラで入ったのかもしれません。

 何しろラシーヌさん輸入の2019年のシルヴァン・パタイユは、未だに入荷せず・・一説によると2020年ものと一緒に入荷する?・・などとも言われているようで・・

「・・はい~?・・」

 全く・・意味不明です。どうしてそんなことになってしまうのか・・

 で、こちらのA.C.ブル2016年ですが、そんな訳で飲んでもおらず、飲めもせず・・で申し訳ありません。ご興味がございましたら是非ご検討くださいませ。

 以下は2019年もののこのワインのレヴューです。
-----
【4千円のA.C.ブルとしますとトップ・クラス間違い無し!氷の表情を持ったつやつやなミネラリティと、氷を割って飛び出してくる素晴らしい果実酸の味わい!】

 このシルヴァン・パタイユさんですが、以前は・・Oさんと言うインポーターさんの扱いだったんですね。結構前の話しでは有ります。noisy も何となくは飲んでいたんですが・・酸っぱかった・・それに硬かった・・(^^;; なので、スルーしていました。

 それが、ラシーヌさんが扱い始めてちょっとして飲んでみると・・随分と良くなっていたんですね。価格も安かったし・・。2012年か2013年ものの頃の話しです。

 で、本格的に扱い始めたら・・どんどん美しく伸びやかな味わいになって来た訳でして、あ、途中、少しビオ風に寄り過ぎて、揮発酸も出た時も有りましたがそれも一過性で終了、お客様のパタイユに対する見る目も変化して行き、今に繋がっている感じです。

 ですが・・それは2018年ものまでの話しです。2019年ものは別物です。物凄く・・旨い・・です。

 パタイユのワインは、残糖を嫌う、どこまでも完全エキスのワインです。なので、豪奢な味わいには決してならず、どこまでも美しい・・エキスが酸素を得て表情を変える、複雑性が多彩な表情を生んでいます。

 2019年ものは、その「極致」ともいうべき素晴らしさでして、2018年までのシルヴァン・パタイユとは・・その彼らしいニュアンスはそのままだとしても、表情のディテールは別格です。それはピノ・ノワールも当然ながら、アリゴテも、シャルドネも・・です。なので、

「2019年のパタイユを飲んだら、その多彩な表情に相当に驚く!」

と思います。

 また、マルサネ・ルージュのコラムにも書きましたが、ま~・・滅茶苦茶「冷たい」です。氷のキュヴェ・・とさえ言いたい位・・ひややかです。

 自宅に持ち帰るのが夜の12時を回ってからになりますから、車で向かっている間にもさらに冷えてしまいます。

 しかし!・・それでも旨味の載ったエキスからの表情が見事に多彩・・です。これほどまでにA.C.マルサネが多彩、多弁だったとは・・と思えるほどです。

 そして、そのエキスから見事な果実感が飛び出して来ます。甘みは無いのに辛くない・・平板にならずにぷっくりと膨らんでいる・・余韻も滅茶瑞々しく長い・・です。

 ただし、このクラスはラシーヌさんから多くのショップさんやレストランさんに行っていると思われ、Noisy wine も12本だけです。なので・・お早めにご検討くださいませ。

 ベースのキュヴェながら、素晴らしい「氷の表情と氷のポテンシャル」を持っています。超お勧めです!



 以下は以前のレヴューです。
-----
【何故か非常に少ない、ベースのピノ・ノワールです・・】

 え~・・飲んでません。ほぼ割り当てになってまして、それでも何とかしろ!・・と言えばいただけたのでしょうが、その分、他を減らされると困るので、何も言わないようにしました・・(^^;; パタイユの一番下のワインですから、ある意味、一番彼を理解するのに重要なアイテムでは有りますが、そうは言ってもね・・マルサネの上のキュヴェは沢山欲しいじゃないですか!

 なので、今回noisyは、ここはスルーするしかなくなってしまいました。どうぞよろしくお願いいたします。


 以下は以前のヴィンテージより転載しています。
-----━━━━━━━━━
【シルヴァン・パタイユの素晴らしいベース・ピノ・ノワールの2アイテム!!・・でも結構な違いも有る!!】

 シルヴァン・パタイユの2013年が到着し始めました。今回はベースの2アイテム、ACブルとACマルサネのピノ・ノワールをご紹介します。前年の2012年ものは非常に多くのセールスをさせていただき、有難うございました。2013年ものもチェックを入れつつ、ご紹介させていただければと思います。

 今回の2アイテムは、

「ん~・・これは比較しつつのご紹介が面白いかも!」

と思いますので、話は前後するかもしれませんがどうぞよろしくお願いいたします。


 まず・・色を見て比べてみてください。ちょっとチェックして、どう違うかを判断してみてください。

 上のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは少々ですが澱が舞っているかもしれませんが、やや黒味が強く、何となく透明感が薄く「白っぽく」、本当に何となく「オレンジ色」が見えるかもしれません。

 下のマルサネ・ルージュは、非常に透明感のある、あっけらかんとした美しさが見えるかもしれません。


 まぁ、写真ですので、その時の露出が微妙に違ったりで、安易には比較できない部分では有りますが。

 で、この透明感の違いが・・ものの見事に味わいに現れているんですね。


 どちらもシルヴァン・パタイユらしい、恐ろしいほどに美しい、化粧っ気のない、純なワインです。他の生産者には真似の出来ない美味しさを造り出しているといえるでしょう。

 そのパタイユのワインにしても・・ACブルとACマルサネは違います・・まぁ、若干・・少々・・と言うことなんですが、人間って、そんな細かい部分も実はちゃんと検出しちゃうんですよね。


 マルサネは、全くの「無垢で純」な味わいです。思いっきりの純な「美しさ」を描いています。抜栓直後は少し硬めなんですが、15分ほどで柔らかさや表情を増してくれます。いつもの・・シルヴァン・パタイユの味筋です。

 ACブルは、いつものシルヴァン・パタイユの味筋では有るんですが・・・

「一点の曇りも無い・・いや一点だけ曇り有る味わい」

がします。

 実は色合いにもほんのちょっとだけ現れているんですが、全くの純な状態では無く、ほんのわずかな・・微細な「揮発酸が動いた」ニュアンスを持っているんです。

 でもそれは・・ほんの少し・・なんです。また、その影響は非常に微細で、これからも動くとは思えないものでした。


 ところがです!・・話しはここからが大事なところなんですが、おそらく、この状況で2本を比較して飲むと仮定すると?・・

「ほとんどの方がACブルを美味しいと言うはず!」

なんです。


 実は色合いにもほんのちょっとだけ現れているんですが、全くの純な状態では無く、ほんのわずかな・・微細な「揮発酸が動いた」ニュアンスを持っているんです。

 でもそれは・・ほんの少し・・なんです。また、その影響は非常に微細で、これからも動くとは思えないものでした。


 ところがです!・・話しはここからが大事なところなんですが、おそらく、この状況で2本を比較して飲むと仮定すると?・・

「ほとんどの方がACブルを美味しいと言うはず!」

なんです。


 このACブル、比較するとより柔らかさと複雑性、滑らかさを持っているんです。それに若いので、抜栓後、ややハードなテクスチュアと変化に時間が掛かるマルサネより、よりポテンシャルが高く、複雑でミネラリティも高く、美味しいと・・思うはずなんですね。

 真っ白な中に黒いものが有ると非常に目立ちます。「あ・・あるな」と感じるんです。シルヴァン・パタイユのような、全くの「真っ白さ」の中に何かがあるとすると・・感じる訳ですね。

 でも、そのバランスがまた・・素晴らしいんですよ。なので・・ACブルの方が旨い!・・と思われると感じています。

 直近で旨いACブル、時間を掛けつつゆっくり楽しむ美しいACマルサネ・・と言う理解でよいと思います。

 2013年も非常に優れたワインに仕上げたシルヴァン・パタイユです。是非とも・・比べて飲むと面白いですが、お好みの方だけでもOK!是非是非飲んでみてください。一推しの生産者、シルヴァン・パタイユの2013年です!ご期待ください!



【ピノ・ノワールの持つフィネスの塊!素晴らしい!!】 何しろ・・・村名よりも高価なACブルゴーニュですからね・・・。皆さんの反応はどうなのかと、興味は尽きることが有りません。


 通常の感性であれば・・

「¥5000近くもするブルゴーニュ・ルージュ?しかもマルサネの生産者?・・・いらん!」

 となるところでしょうが、飲んじゃったら・・・ね・・


「・・げげっ!・・・おっ?・・・そうゆうことか!」

 と気付かれるでしょう。


 そうなんですよ・・・。このル・シャピトルは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのフィネスに特化して、

「ブルゴーニュを表現した!」

ワインなんです!


 決してマルサネを・・もしくはマルサネの生産者たるものが造ったブルゴーニュ・ルージュ・・そんな側面は二の次なんです!



 恐ろしいほどフィネスの塊です。これはブルゴーニュ・ピノ・ノワールであり、マルサネ・ルージュでは無いんです。


 むしろ、「ブルゴーニュ・ル・シャピトル・ルージュ」以外の何ものでも無く、

「マルサネより、クロ・デュ・ロワより凄いフィネスを持つ、よりポテンシャルの高い畑。それがたまたまACブルゴーニュしか名乗れなかっただけ」

 なんです・・・。


 ま・・・飲まないと理解できないかもしれません。理解が遅れているマルサネの村の畑では起こりえた訳です。

 圧倒的なフィネス・・・是非包まれてみてください・・。ライバルは・・実はマルサネ・ロゼ!フルール・ド・ピノです!

 これも高いんだ!・・でも・・この二品は外せないと思いますよ。

 カテゴリー・キラーとなったこのワインは、飲む価値が高いです。是非是非・・トライしてほしいと思います!ちなみにリアルでは評価の対象とはされていません。無かったのかもしれませんが・・!ご検討くださいませ!



【シルヴァン・パタイユが・・ついに登り詰めたか!?!これは絶対飲みましょう!!】

 いや・・もうビックリです。おとついに到着して・・待ち切れなくて、昨夜飲んじゃいましたが・・


「・・・すんごい!」


 実はこのマルサネ・ルージュ・・・次回以降にご案内予定の「ブルゴーニュ・ルージュ」より格下・・よりリーズナブルなワインなんです。

 なのに、あの2011年のシルヴァン・パタイユの超絶な美しさはそのままに、

「エキスをさらに昇華し濃密に!」

した見事な液体だったんです!


 シルキーなテクスチュアを具現化している見事な石灰系ミネラリティをベースに、美しい実を持った濃密なベリー、全く嫌味のないハイトーンなスパイス、美味しい岩清水を飲んだ後のような身体に染み入ってくる余韻・・・


 慌てて買い足しました・・(^^;; これほどまでに素晴らしいと、今までのマルサネって・・・何だったんだろうと・・・再度このアペラシオンの意味合いを自身の感覚の中で再構築しなければならない状況になってしまいました・・・。


「超絶に美しいジュヴレ?・・いや、シャンボール?」


 奇しくも、徳丸さんも今月発行のリアルワインガイド48号で(・・・買ってね~!)書いてましたが、4月にシモン・ビーズ他から薦められて訪問して・・・ランセストラルを飲んで、その素晴らしさにぶっとんだ!・・そうです。

 ランセストラル12年は来月になるかな・・・何せ価格もべらぼうに高いので・・でも、しっかり飲んでご案内する予定ですのでお楽しみに・・・

 いや、その前に是非、この一番リーズナブルな「マルサネ・ルージュ」を飲んでみて、noisyの感覚に同意できるかお確かめいただくのが良いと思いますよ。ブルゴーニュの生産者は一旦火が付くと入手困難になってしまいますから・・ね・・。

 とにかく一度、このどこまでも超絶に美しく濃密なエキスにやられちゃってみてください・・素晴らしいです!一推しです!

(申し訳有りませんが新着発行の本日追加オーダーしていますので、ご注文が集中した場合は発送日が遅れる場合がございます。ご容赦ください。)


2019 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ

16520
自然派
白 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報
品種:アリゴテ・ドレ100%
植樹:1930年代~1961年
位置:標高250m、東向き
土壌:粘土、泥炭岩、石灰岩、砂利
醸造:木樽とステンレスタンクで醗酵。古樽で1年の熟成
 Champ Forey とLes Auvonnesの畑のブレンド。アリゴテを語らせると、止まらないシルヴァン。エントリーレベルのアリゴテながら、単純さや飲みやすさだけでない、要素を備えている。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,090 (外税) 
【激旨、氷のアリゴテ!・・いや・・参った!】
 「・・一体・・どうしたんだ?・・」

 何が起こったのか、良く判らなかったんです。以前、もう相当前にラシーヌさんでシルヴァン・パタイユのアリゴテの、畑別に仕込んだアイテムをテイスティングさせていただきましたが、その時脳裏に刻まれた感覚に、かなり近いものを思い出していました。・・まぁ、どうしたんだ・・の後にメロディが付いて、♪ヘイヘイ、ベイビー♪ も同時に流れて来ましたが・・。

 ブルゴーニュ・シャルドネ・メシャロのコラムでも書きましたが、いや~・・圧巻です・・何がって?・・そう、それが・・

「複雑なニュアンスが!」

です。

 それも滅茶細やかな・・でも超細いテグスのような糸がくんずほぐれつに、でも一本の糸として成り立っていて、それらが数本より合わさっている感じのテクスチュアで感じられました。

「・・ん~・・シルヴァン・パタイユの畑名無しのアリゴテって、確かに凄く美味しいんだけど、もっと単純だったはず・・」

 そう・・思いませんか?


 酸は弱くは無いが、強調して「強い」と言うレベルでは無く、シャルドネでもこのレベルは有り得る位で、敢えて文句を言うような感じでは有りません。その「酸の旨味」がこのパタイユの特徴でも有りまして、

「冷えていても表情、味わいをちゃんと感じさせてくれる」

「なので、滅茶冷たいと感じてしまう」

訳なんですね。


 で、これは今回ご紹介させていただいた2019年もののシルヴァン・パタイユの全てのキュヴェに言えることで、2018年までのワインが持っていた表情を、少なくとも50%、下手すれば100%近く増やしたかのような感覚に陥ってしまいます。

 グラスの色合いを見れば、黄色がしっかり入った色合いをしていますから、バレルファルメンテーションを経て生まれたキュヴェとイノックスでしょうか・・それの絶妙のブレンドじゃないかと思います。

 非常に伸びやかで、アロマも複雑に入り組んでいます。ラシーヌさんで飲ませてもらったレ・ゾヴォンヌ・オ・ペペやシャン・フォレのアリゴテのキュヴェを思い出させる、ちょっと半端無い仕上がりでした。滅茶苦茶リーズナブルです!・・これは何とか・・無理を言って36本の入荷です!是非とも飲んでください。

「アリゴテだから・・」

とかの観念は不要です。飲んだら理解できる・・ワインの不思議です。超お勧めです!

-----
【2018年ものも呆れるほどの美味しい!やっぱり必飲!アリゴテの古木は太く繊細にテロワールを伝えてくれます!】

 素晴らしいです!・・マッタリと、ジンワリと、気品と神妙な果実を漂わせながら、精妙な静けさと瑞々しさを長く感じさせてくれます。

 一般に良く有る「単純な方のアリゴテ」とは、全く異なるカテゴリーだ・・とさえ言いたくなります。

 まぁ、単純な言葉では「濃い」です・・が、やはりそれでは伝わらないでしょう。

 あの凄い密度のシャルドネをリリースしているユベール・ラミーのオート=デンシテに匹敵するかのような「密度」のある味わいです。全ての要素がそのまま圧縮されているような感じなんですが、違和感などまるでなく、とても自然です。

 果実感もちゃんと有るんですが、これもまた神妙・・言葉が難しいですが、通常だと、

「柑橘フルーツがてんこ盛りで・・」

と言ってしまうところ・・そうはならないんですね。果実感がたっぷりだと、それ一辺倒になってしまうことを伝えてしまいそうに思えるんです。なので、そんな言葉にはならない。しかし、凄く感じます。

 勿論ですが蜜、これもドライな味わいの中にアロマとして非常に上品ながら密度の高い蜜を表現しています。

 余韻がまた・・素晴らしいです。熟成を重ねて行けば、コシュ=デュリが造った素晴らしいアリゴテに張り合うところまで行くでしょう。

 今回は24本の入荷です。これ以上はいただけそうも有りません。ですが・・皆さんに是非とも飲んでいただきたい!

「こんなアリゴテが有ったんだ!」

「これがアリゴテなんて信じられない!」

と、きっと感嘆されると思います。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【凄いです!品種で飲むはもう止めましょう!古木のアリゴテならでは!・・そしてマルサネのテロワールならでは!・・必飲です!】

 心躍る、見事な白ワインです。相当に古い樹も有るようですよ。複雑でふくよか、そして繊細です。酸はしっかり有りますが、その酸の美味しさと言ったら・・ビックリですよ。

 相当前の話しになりますし、今まで何度か書いています。また、リアルワインガイドの紹介記事には、コラムにもしっかりこのアリゴテや、区画名付きのアリゴテ・・「ラ・シャルム・オ・プレトル」「クロ・デュ・ロワ」なども掲載されています。(リアルワインガイド第64号参照)

 で・・実はnoisy も、そんな区画名付きのアリゴテをラシーヌさんで飲ませていただいています。3年前位だったか・・な?・・いや、驚きました。

「声も出ないほど繊細で複雑、精妙な表情!」

 のアリゴテだったんですね。


 まぁ、以前から「品種は関係ない」と言うスタンスでは有りましたが、関係無いと言い切ってしまうよりは、

「アリゴテならではの凄い味わい!」

とも言い換えることが出来る・・もしくは、そうで無ければいけないか?・・とも感じてしまいました。


 確かに、物凄い「ブルゴーニュ・アリゴテ・クロ・デュ・ロワ」から見れば、この区画名の付かないアリゴテは、格下で有るのは間違い在りません。

 しかし、「繊細」と言う言葉に「超」とか、「激」とかと言う修飾子をつけるか、留まるかの違いで有って、凄いアリゴテで有ることには違いは在りません。

 ちょっと・・余り良い写真とは言えませんが、グラスの写真はものの見事に淡い緑に覆われています。旨味をしっかり形成したたっぷりな酸の美味しさに繊細な果実の表情が伺える出来です。

「飲まずにはいられない!」

と言い切りたいと思います。


 残念ながら・・これも割り当てになってしまいましたので、追加は出来ません。今後、区画名付きのアリゴテの入荷が叶うかどうかは判りませんが、少なくとも、

「マルサネのロケーションの古木のアリゴテの凄さ!」

に、まず触れていただき、未来に期待していただきたく思います。是非ご検討くださいませ。マンモスに美味しいアリゴテです!


2019 Bourgogne Blanc les Mechalots
ブルゴーニュ・ブラン・レ・メシャロ

16521
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報

 シャピートルと並び、そのポテンシャルの知られていない土壌。2010年に植えられた畑が大部分ではあるが、古いものでは1949年に植えられたブドウ樹もある。この区画の白品種からは、シルヴァンの注目する、”還元的な鉱物感”が特徴で、ピノ・ノワール向きの土壌ではないと、シルヴァンは断ずる。

品種:シャルドネ100%植樹:2010年土壌:深い沖積土、斜面の下側
醸造:木樽で醗酵、マロラクティック醗酵12~18ヶ月木樽とステンレスタンクで熟成
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,980 (外税) 
【わおっ!・・こんなに変わったとは・・ここまで微細なディテールを出して来るとは、シルヴァン・パタイユもついに一線を越えたか!?】
 シルヴァンは「還元的な鉱物感」と表していますが、それが良~く良く理解できる、

「実に複雑精妙な物凄いアロマ!」

をしています。

 そうだなぁ・・何が近いか?・・と言いますと、グラン・クリュの畑のシャブリの、ちょっとフリンティ―さがエゲツないほどに香るアロマに、白亜質な白っぽさに、ガラスのような透明感が漂うミネラリティ、それらが交錯している感じ・・です。・・判り辛いですよね。簡単に言えば、

「かなり良いシャブリの、適度に熟した時の香り」

が近いかもしれません。でも・・それでさえ、

「単純な物言い」

に過ぎないと思います。それに、オイリーさは有る方では無いが、1枚目の写真を見ていただけますとお判りのように、結構に「ねっとり」と粘る「脚」が見て取れますので、

「口内にへばりついて、そのエキスから放出される表情がまた素晴らしく、長く感じられる」

のも素晴らしいです。


 色合いも結構に黄色が強いですね。2018年ものの方がナチュラルな色合いでは有りましたが、バレルファルメンテッドだと思われますので、この色が付くほど長くマセラシオンされたんだと理解するべきかと思います。


 僭越で申し訳ないですが、こんな価格でこのポテンシャルが買えるのでしたら・・とんでもなくお買い得です。是非とも買いましょう!

 ドライながら味付きの良い、複雑なアロマと味わい、しかもナチュールだが危険性は無く、どこまでも冷ややかで口内、ノーズで拡大を続ける見事なパフォーマンスです。

 一つだけ問題が有るとするなら・・シルヴァンが言うように、「還元的な鉱物感」でしょう。ややもすると「ただの還元香」だと頭が理解してしまって、それ以降のパフォーマンスを感じ取れなくなってしまう方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれない・・その一点ですね。どうぞ飲んでみて下さい。超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【ナチュラルだがアヴァンギャルドでは無い・・これからのブルゴーニュワインの指標となるべきシャルドネ?!です!】

 何年か前に飲んだ時は、

「アリゴテの方が美味しい?」

などと思ってしまって、余り扱っていなかったブルゴーニュ・ブラン・レ・メシャロですが、久しぶりに入れてみたところ・・目の覚めるような美味しさを発揮していたのに、ちょっとビックリしました。

 完全には落ち着けることができないタイミングでのテイスティングになりましたので、僅かに「濁って」見えるかもしれませんがご容赦ください。清澄をしないキュヴェで立てて置く時間が短いと、普通はこうなります。ドメーヌではラッキングするだけなのでしょう。

 また、2018年もののシルヴァン・パタイユの白、全てに言えることですが、2017年までのものよりも、

「もっとナチュラル!」

です。

 そして、以前は僅かに感じた「樽のニュアンス」は、全く感じないようになっています。

 色合いも、もっとハッキリした黄色味掛ったクリアなものだった訳ですが、ほんの僅かに色が落ち、黄色味が強くなっているイメージです。

 しかしながら、揮発酸の生成は非常に少なく、検知限界付近に有りますので、まったく問題有りません。

 ですので、非常にナチュラルだが、さらに非常にピュアで、リアルな柑橘、果実、果実酸が感じられる大きなワインになっています。これが全ての白に言えることです。


 で、このメシャロですが、比較的高めの酸度を持った、とてもリアルな果実を連想させる素晴らしい味わいでした。

 抜栓直後からとても良く香ります。ミネラリティもバッチリです。洋ナシ、梨、リンゴ、熟したレモン、グレープフルーツなど・・ですね。高い酸度がそれらの表現が支えています。日本のワインしか飲んでいない方でしたら、ちょっとビックリされるかもしれませんが、甲州辺りのエキセントリックな酸をズ太くした感じが似ている・・とも言えなくもありません。

 しかし、バランスは非常に良く、葡萄由来以外の産物を全く感じることが有りません・・So2も含めて・・。もっとも、検査に出せば自然に生成されたSo2が検出はされるでしょうが、決して多くないと思いますし、何より・・醸造の初期段階の圧搾時にSo2は全く使っていない・・そんな色合いをしているように思います。

 比較的ハッキリした味わいですが、樽も感じさせずに良く出来るなぁ・・と感心したワインです。是非ご検討くださいませ。お勧めします!


2019 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ

16519
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆極少量の入荷です。追加は見込めません!
■エージェント情報
 シルヴァンが初めて手掛けた赤ワインであるブルゴーニュ・ピノ・ノワールは1.07haのBien sur(畑名)からなり、マルサネ村に位置します。この葡萄樹は50年前(1956年)に植栽された、もっともマルサネを表現したワインができます。このキュヴェを、彼は必ず毎年除梗しフレッシュでフルーティーな早飲みのワインに仕上げます。樽熟成は約一年間で、ビン詰の2~3か月前に各バレルをタンクにまとめてブレンドします。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,290 (外税) 
【4千円のA.C.ブルとしますとトップ・クラス間違い無し!氷の表情を持ったつやつやなミネラリティと、氷を割って飛び出してくる素晴らしい果実酸の味わい!】
 このシルヴァン・パタイユさんですが、以前は・・Oさんと言うインポーターさんの扱いだったんですね。結構前の話しでは有ります。noisy も何となくは飲んでいたんですが・・酸っぱかった・・それに硬かった・・(^^;; なので、スルーしていました。

 それが、ラシーヌさんが扱い始めてちょっとして飲んでみると・・随分と良くなっていたんですね。価格も安かったし・・。2012年か2013年ものの頃の話しです。

 で、本格的に扱い始めたら・・どんどん美しく伸びやかな味わいになって来た訳でして、あ、途中、少しビオ風に寄り過ぎて、揮発酸も出た時も有りましたがそれも一過性で終了、お客様のパタイユに対する見る目も変化して行き、今に繋がっている感じです。

 ですが・・それは2018年ものまでの話しです。2019年ものは別物です。物凄く・・旨い・・です。

 パタイユのワインは、残糖を嫌う、どこまでも完全エキスのワインです。なので、豪奢な味わいには決してならず、どこまでも美しい・・エキスが酸素を得て表情を変える、複雑性が多彩な表情を生んでいます。

 2019年ものは、その「極致」ともいうべき素晴らしさでして、2018年までのシルヴァン・パタイユとは・・その彼らしいニュアンスはそのままだとしても、表情のディテールは別格です。それはピノ・ノワールも当然ながら、アリゴテも、シャルドネも・・です。なので、

「2019年のパタイユを飲んだら、その多彩な表情に相当に驚く!」

と思います。

 また、マルサネ・ルージュのコラムにも書きましたが、ま~・・滅茶苦茶「冷たい」です。氷のキュヴェ・・とさえ言いたい位・・ひややかです。

 自宅に持ち帰るのが夜の12時を回ってからになりますから、車で向かっている間にもさらに冷えてしまいます。

 しかし!・・それでも旨味の載ったエキスからの表情が見事に多彩・・です。これほどまでにA.C.マルサネが多彩、多弁だったとは・・と思えるほどです。

 そして、そのエキスから見事な果実感が飛び出して来ます。甘みは無いのに辛くない・・平板にならずにぷっくりと膨らんでいる・・余韻も滅茶瑞々しく長い・・です。

 ただし、このクラスはラシーヌさんから多くのショップさんやレストランさんに行っていると思われ、Noisy wine も12本だけです。なので・・お早めにご検討くださいませ。

 ベースのキュヴェながら、素晴らしい「氷の表情と氷のポテンシャル」を持っています。超お勧めです!



 以下は以前のレヴューです。
-----
【何故か非常に少ない、ベースのピノ・ノワールです・・】

 え~・・飲んでません。ほぼ割り当てになってまして、それでも何とかしろ!・・と言えばいただけたのでしょうが、その分、他を減らされると困るので、何も言わないようにしました・・(^^;; パタイユの一番下のワインですから、ある意味、一番彼を理解するのに重要なアイテムでは有りますが、そうは言ってもね・・マルサネの上のキュヴェは沢山欲しいじゃないですか!

 なので、今回noisyは、ここはスルーするしかなくなってしまいました。どうぞよろしくお願いいたします。


 以下は以前のヴィンテージより転載しています。
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【シルヴァン・パタイユの素晴らしいベース・ピノ・ノワールの2アイテム!!・・でも結構な違いも有る!!】

 シルヴァン・パタイユの2013年が到着し始めました。今回はベースの2アイテム、ACブルとACマルサネのピノ・ノワールをご紹介します。前年の2012年ものは非常に多くのセールスをさせていただき、有難うございました。2013年ものもチェックを入れつつ、ご紹介させていただければと思います。

 今回の2アイテムは、

「ん~・・これは比較しつつのご紹介が面白いかも!」

と思いますので、話は前後するかもしれませんがどうぞよろしくお願いいたします。


 まず・・色を見て比べてみてください。ちょっとチェックして、どう違うかを判断してみてください。

 上のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは少々ですが澱が舞っているかもしれませんが、やや黒味が強く、何となく透明感が薄く「白っぽく」、本当に何となく「オレンジ色」が見えるかもしれません。

 下のマルサネ・ルージュは、非常に透明感のある、あっけらかんとした美しさが見えるかもしれません。


 まぁ、写真ですので、その時の露出が微妙に違ったりで、安易には比較できない部分では有りますが。

 で、この透明感の違いが・・ものの見事に味わいに現れているんですね。


 どちらもシルヴァン・パタイユらしい、恐ろしいほどに美しい、化粧っ気のない、純なワインです。他の生産者には真似の出来ない美味しさを造り出しているといえるでしょう。

 そのパタイユのワインにしても・・ACブルとACマルサネは違います・・まぁ、若干・・少々・・と言うことなんですが、人間って、そんな細かい部分も実はちゃんと検出しちゃうんですよね。


 マルサネは、全くの「無垢で純」な味わいです。思いっきりの純な「美しさ」を描いています。抜栓直後は少し硬めなんですが、15分ほどで柔らかさや表情を増してくれます。いつもの・・シルヴァン・パタイユの味筋です。

 ACブルは、いつものシルヴァン・パタイユの味筋では有るんですが・・・

「一点の曇りも無い・・いや一点だけ曇り有る味わい」

がします。

 実は色合いにもほんのちょっとだけ現れているんですが、全くの純な状態では無く、ほんのわずかな・・微細な「揮発酸が動いた」ニュアンスを持っているんです。

 でもそれは・・ほんの少し・・なんです。また、その影響は非常に微細で、これからも動くとは思えないものでした。


 ところがです!・・話しはここからが大事なところなんですが、おそらく、この状況で2本を比較して飲むと仮定すると?・・

「ほとんどの方がACブルを美味しいと言うはず!」

なんです。


 実は色合いにもほんのちょっとだけ現れているんですが、全くの純な状態では無く、ほんのわずかな・・微細な「揮発酸が動いた」ニュアンスを持っているんです。

 でもそれは・・ほんの少し・・なんです。また、その影響は非常に微細で、これからも動くとは思えないものでした。


 ところがです!・・話しはここからが大事なところなんですが、おそらく、この状況で2本を比較して飲むと仮定すると?・・

「ほとんどの方がACブルを美味しいと言うはず!」

なんです。


 このACブル、比較するとより柔らかさと複雑性、滑らかさを持っているんです。それに若いので、抜栓後、ややハードなテクスチュアと変化に時間が掛かるマルサネより、よりポテンシャルが高く、複雑でミネラリティも高く、美味しいと・・思うはずなんですね。

 真っ白な中に黒いものが有ると非常に目立ちます。「あ・・あるな」と感じるんです。シルヴァン・パタイユのような、全くの「真っ白さ」の中に何かがあるとすると・・感じる訳ですね。

 でも、そのバランスがまた・・素晴らしいんですよ。なので・・ACブルの方が旨い!・・と思われると感じています。

 直近で旨いACブル、時間を掛けつつゆっくり楽しむ美しいACマルサネ・・と言う理解でよいと思います。

 2013年も非常に優れたワインに仕上げたシルヴァン・パタイユです。是非とも・・比べて飲むと面白いですが、お好みの方だけでもOK!是非是非飲んでみてください。一推しの生産者、シルヴァン・パタイユの2013年です!ご期待ください!



【ピノ・ノワールの持つフィネスの塊!素晴らしい!!】 何しろ・・・村名よりも高価なACブルゴーニュですからね・・・。皆さんの反応はどうなのかと、興味は尽きることが有りません。


 通常の感性であれば・・

「¥5000近くもするブルゴーニュ・ルージュ?しかもマルサネの生産者?・・・いらん!」

 となるところでしょうが、飲んじゃったら・・・ね・・


「・・げげっ!・・・おっ?・・・そうゆうことか!」

 と気付かれるでしょう。


 そうなんですよ・・・。このル・シャピトルは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのフィネスに特化して、

「ブルゴーニュを表現した!」

ワインなんです!


 決してマルサネを・・もしくはマルサネの生産者たるものが造ったブルゴーニュ・ルージュ・・そんな側面は二の次なんです!



 恐ろしいほどフィネスの塊です。これはブルゴーニュ・ピノ・ノワールであり、マルサネ・ルージュでは無いんです。


 むしろ、「ブルゴーニュ・ル・シャピトル・ルージュ」以外の何ものでも無く、

「マルサネより、クロ・デュ・ロワより凄いフィネスを持つ、よりポテンシャルの高い畑。それがたまたまACブルゴーニュしか名乗れなかっただけ」

 なんです・・・。


 ま・・・飲まないと理解できないかもしれません。理解が遅れているマルサネの村の畑では起こりえた訳です。

 圧倒的なフィネス・・・是非包まれてみてください・・。ライバルは・・実はマルサネ・ロゼ!フルール・ド・ピノです!

 これも高いんだ!・・でも・・この二品は外せないと思いますよ。

 カテゴリー・キラーとなったこのワインは、飲む価値が高いです。是非是非・・トライしてほしいと思います!ちなみにリアルでは評価の対象とはされていません。無かったのかもしれませんが・・!ご検討くださいませ!



【シルヴァン・パタイユが・・ついに登り詰めたか!?!これは絶対飲みましょう!!】

 いや・・もうビックリです。おとついに到着して・・待ち切れなくて、昨夜飲んじゃいましたが・・


「・・・すんごい!」


 実はこのマルサネ・ルージュ・・・次回以降にご案内予定の「ブルゴーニュ・ルージュ」より格下・・よりリーズナブルなワインなんです。

 なのに、あの2011年のシルヴァン・パタイユの超絶な美しさはそのままに、

「エキスをさらに昇華し濃密に!」

した見事な液体だったんです!


 シルキーなテクスチュアを具現化している見事な石灰系ミネラリティをベースに、美しい実を持った濃密なベリー、全く嫌味のないハイトーンなスパイス、美味しい岩清水を飲んだ後のような身体に染み入ってくる余韻・・・


 慌てて買い足しました・・(^^;; これほどまでに素晴らしいと、今までのマルサネって・・・何だったんだろうと・・・再度このアペラシオンの意味合いを自身の感覚の中で再構築しなければならない状況になってしまいました・・・。


「超絶に美しいジュヴレ?・・いや、シャンボール?」


 奇しくも、徳丸さんも今月発行のリアルワインガイド48号で(・・・買ってね~!)書いてましたが、4月にシモン・ビーズ他から薦められて訪問して・・・ランセストラルを飲んで、その素晴らしさにぶっとんだ!・・そうです。

 ランセストラル12年は来月になるかな・・・何せ価格もべらぼうに高いので・・でも、しっかり飲んでご案内する予定ですのでお楽しみに・・・

 いや、その前に是非、この一番リーズナブルな「マルサネ・ルージュ」を飲んでみて、noisyの感覚に同意できるかお確かめいただくのが良いと思いますよ。ブルゴーニュの生産者は一旦火が付くと入手困難になってしまいますから・・ね・・。

 とにかく一度、このどこまでも超絶に美しく濃密なエキスにやられちゃってみてください・・素晴らしいです!一推しです!

(申し訳有りませんが新着発行の本日追加オーダーしていますので、ご注文が集中した場合は発送日が遅れる場合がございます。ご容赦ください。)


2019 Marsannay Rouge
マルサネ・ルージュ

16518
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆ とにかくこのワインを飲むべし!!素晴らしいです!
■エージェント情報
 美しい赤色。色づいたタバコ、モカ、果物のクーリ、甘美なアロマ。エネルギッシュでいて美しい酸。アフターにやわらかなタンニンを感じる。20年の熟成に適する。

品種:ピノ・ノワール100%
植樹:1950~1980年
位置:土壌:硬質石灰岩、白いウーライト
醸造:半分は若樹を使用し、除梗して醗酵。樹齢が高い樹は全房で醗酵、その際半分は新樽にて行う。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,890 (外税) 
【氷に閉じ込められて、なお香る見事なチェリーとベリー、そして余りの複雑なニュアンスの組み入った表情に悶絶!】
 2019年がシルヴァン・パタイユの最高傑作となったのは間違い無いでしょう。呆れるほど旨い・・です。しかも2018年ものは4750円での新着のご案内でしたので、値上げ分も本当に僅か・・有難いです。

 近くに接近して下から撮ると、幾分濃く見えますので、今回はちゃんと2枚・・別々の角度で撮ってみました。是非ご参考にされてください。


 シルヴァン・パタイユのワインって、例えばアンリ・ジャイエだとかとは全然違うタイプですし、僅かにでも「残糖」を感じることはまず無いんですね。なので、「豪奢なフルーツケーキ」みたいなニュアンスには絶対にならないと思っていますし、現実に全く糖分の甘みは相当に無いと思います。

 でも、甘くは無いのにしっかりとフルーツも感じさせるわけです。これって・・どう言うことなんでしょうか。

 そして、この2021年の12月は非常に寒いです。Noisy が、その日の深夜に食事がてらにテイスティングするワインを車に積み、自宅に持って帰って栓を抜くと、ほとんどの場合・・

「品温が低過ぎ」

状態なんですが、

「シルヴァン・パタイユのワインは、赤も白も、それなりに冷えていても、滅茶美味しく飲める!」

のが特徴なんですね・・これって・・一体どういうことなんでしょう?

 そう、その答えは「酸の構成」+「ミネラリティ」です。豊かでバランスの良い構成であることは重要です。ですが・・

「冷えていても旨味を感じさせる酸の味わい」

 noisy はこれをずっと「冷旨系の酸(れいしけいのさん)」と言って来ましたが、シルヴァン・パタイユの場合は、この冷旨系の酸の生成が非常にしっかり有るんですね。ですので、持って帰ってすぐに開けても滅茶旨い・・。

 それに加えて、ミネラリティが豊富・・です。なので、まるで・・

「氷に閉じ込められた表情のはずが、滅茶饒舌!」

 なんですね。


 しかも、2018年ものも余りに美味かった訳ですが・・すみません、2019年ものは・・確実に超えちゃってます。

 今飲んでも滅茶美味しく、5年後には結構に妖艶、8~10年後が最高の状態に入る・・そんなイメージを受けました。

 A.C.ブルも美味しいんですが、このマルサネ村名に比較すると幾分シンプルです。それはもう・・仕方が無いです。なので、

「5千円でピノ・ノワールの最高のポテンシャルをかんじてみたい!」

方には、このマルサネをお薦め致します。余りに美味いです!・・と言うか、これを飲まないと・・シルヴァン・パタイユのようなワインを造る方は余りいませんので・・。是非ご検討くださいませ。超お勧めです!

 以下は以前のレヴューです。
-----
【ポテンシャルはさらにアップ!史上最強のマルサネ・ルージュです!】

 2017年もののマルサネ・ルージュの美味しさったら・・無かったですよね。noisy 的な感性から言うなら、

「もう・・最高!」

でした。何せ安いしエレガントだけれど、しっかり中身の詰まった流れるような味わいでした。お客様からも随分とコメントをいただきまして、

「こんなに美味しいとは!」

と言ってくださいまして、総数としますと100本弱、販売させていただきました。まぁ・・ラシーヌさんは普段は数をくれることがないので、よほど余っていたのか・・非常に有難かったです。Noisy wine としては、大抵はテイスティングしますので、その位販売出来ないと営業的には厳しいんですね。判っていただいているお客様からは、

「もっと(利幅)取りなよ・・」

と言われるんですが、そうしてしまうと売れなくなるのは判っていますんで、そんな訳にも行かない・・かといって、ワインの販売業なら良いにせよ販売取次業などやる気はゼロですから、どこかに矛盾が現れてしまう・・判っていてもどうにもならないことなんですね。


 2018年のこのワインは、2017年の・・リリース直後からの、ある種の「パーフェクトさ」は有りません。

 その「パーフェクトさ」には、当然ながら「仕上がり具合」が含まれていますから、よりポテンシャルの高い2018年ものには、

「まだ完全には落ち着いていない部分が存在する」

ため、現状で、「パーフェクトだ」とは言い切れない・・と言うことなんです。


 ですがさりとて、この素晴らしい深い構造と表情の多彩さは、確実に各要素の「密度の高さ」から来るものですから、

「ある段階で2017年ものをサラリと超えることは確実!」

です。


 2017年もののグラスの色合いを見ますと・・桜色っぽい感じに見えないでしょうか?・・ちょっと白っぽいミネラリティが透けて見えているようにも感じられます。

 2018年ものは大地のミネラリティを多く吸い上げ、良く熟した葡萄を使用したことが、写真からも良く判るんじゃないかと思います。普段飲みで最高のパフォーマンスを最初から見せる2017年と、普段飲みもこなせるが、月一、年一の記念日ワインもこなせるポテンシャルのある2018年だが、完璧だと言うにはもう少々だけ時間が掛かる・・と思っていただけると良いかと思います。

 とにかく・・旨いです。サラリとしつつ・・でもちゃんと深い構造と、それを埋めることが可能な要素がてんこ盛りです。ご検討くださいませ!



以下は以前のレヴューです。
-----
【呆れるほど旨い!これで充分!・・と思ってしまうでしょう!飲まなきゃ後悔!パタイユ的パーフェクトバランスを目指した見事な仕上がりです!】

 いや・・これで充分!・・などとベースのワインに言いたく無いんですよ・・ワイン屋としたら・・です。高いワインにそのように書きたい!・・そりゃそうでしょう?その方が利益も出るし・・少なくともテイスティングに費やした分の補完も簡単ですから。

 でも・・本当に旨いんだから・・嘘の付けない性格は困ります。本当に見事です。

 小粒のチェリーがググっと凝縮していて、しかし、サラッと流れるように喉の奥を目指し、旨味を含んだ酸の美味しさをソツ無く感じさせつつ、ミネラリティ由来の高貴な戻り香を優しく感じさせてゆっくり消えて行きます。

 まぁ、素晴らしい出来のエレガントなヴォルネイをさらに凝縮、濃縮したような味わい・・と言っておきましょうか。

 ポテンシャルから言えば、勿論、クロ・デュ・ロワ、ロンジュロワ、ラ・モンターニュが上です。こちらは超美味しいです。でも、可憐さとか、今飲んでどうだとか・・近視眼的に評価するので有れば、

「このマルサネで充分旨い!」

と書かざるをえません。


 グラスの写真は色など、全く加工していません。余分な部分をカットして、あとの加工は大きさだけです。それで・・こんなに美しい色合いです。

 ググっと口内に流し込んでも良し、少しずつ口に含んで口蓋でつぶしながらたっぷり味わっても良し!・・です。ご堪能くださいませ。一推しです!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【「ベースのワインでこの出来か!」と驚かれるでしょう!印象はプティ・プティ・ランセストラル!必飲です!】

 11~12月は毎年異常に忙しい noisyです。ヌーボーが有り~の、リアルワインガイドのテイスティングが有り~の、毎週一回の新着を書き、その他の雑多な仕事をこなさなくては正月が迎えられません。

 その前に9月は台風の余波を受け、屋外に置いてあるプレハブ冷蔵庫の屋根と、倉庫に通じる通路の屋根を吹き飛ばされてしまいましたから・・いや、一部母屋にも被害が及び、半分は保険で直せるにしても、未だに修理の予定も立っていませんから、

「・・・結局自分である程度修理するしかない・・」

と言うことで、週の3日は大工さん、そしてサーバーを新調しましたので2~3日はシステムエンジニアとサーバー運用係、で1日はワイン屋さん・・・・そこにリアルのテイスティングを差し込んで上京・・と言う、誰がどう考えても、

「週の日数が変」

と言うことに気が付くはずです。


 ちょっと S気味の徳丸さんなどは、それでも、

「担当レヴューが少ない!」

と、さらに盛ってくれようとするので・・今は腰痛、肩痛、ヤマトの膨大な送料値上げ要請(・・要請じゃなくて強制)と戦いつつの新着準備です。ま~・・まだレヴュー書きは良いにせよ、アポも取らずに来て好調な需要を傘に罵詈雑言です。


 そんな中で、到着日にはテイスティングしないと間に合わない・・と言う状況の中、開けたワインがこのマルサネ・ルージュですよ。

 いや~・・素晴らしいですね・・。アメリー・ベルトーのフィサンはチャーミングさと柔らかさ、少しの温かみを感じる彼女らしい味わいに満ちていました。

 しかしながらより北にある性なのか、それともパタイユ流の栽培と醸造哲学が反映された結果なのか・・いや、後者だとは思いますが、

「まるでプティ・ランセストラル!・・完全無欠な美味しさと感じさせる凄みが静寂と冷ややかさの中から滲んでくる!」

と言うような印象でした!



 まぁ、表題ではプティ・プティ・ランセストラルと書いたんですが、気持ちは「プティ」を一個減らしたい訳です。でも正当に判断するなら「プティ」を足した方が良いんじゃないか?・・とも思える訳ですね。

 それほど、飲んだ瞬間にランセストラルの凄い味わいが脳裏に「ドぎゅーん」と蘇ってくる訳です。


 これはもう、ある意味で「マルサネ」の枠を超越しているとも言えるか?・・などと感じてしまいますが、やはりブルゴーニュで有り、マルサネであり、ピノ・ノワールの姿のひとつなんですね。静寂の中の凄み・・細やかな表情・・是非感じ取っていただけましたら幸いです。

 数はご用意できないと思います。お早めにお手当くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【超エレガントなジュヴレ=シャンベルタン・・と思って飲まされることになると思います!】

 おそらくはマルサネのアチコチの畑のブレンドじゃないかと思いますが、これもかなり・・複雑です。畑名付のマルサネに比べると、やや暖かく柔らかなニュアンスが有り、鉄っぽいニュアンスも多めに感じますので、かなりジュヴレに似たニュアンスです。

 暖かいニュアンスと言っても、それはシルヴァン・パタイユ2015年の上級キュヴェと比較して・・の話しで有って、他の生産者さんのワインと比較した場合は非常に冷ややかなものです。柔らかなニュアンスと言っても同様で、輝きを持ったミネラリティは基本、硬質で有って、それはテクスチュアにも表れています。
より硬めのテクスチュアを持つ区画名付マルサネよりも近寄りやすく、外交的で、ソフトな感じが、より親しみやすい味わいになっていると思います。

 実はこのノーマル・マルサネですが、このワインも、

「・・もう・・止めようかな・・」

と思っていた2015年のシルヴァン・パタイユのテイスティングを再稼働することになったキッカケのワインの一つです。

 と言うより、


「これを飲んでダメだと思ったら、もう他のキュヴェのテイスティングは止めよう。」

と心に決めていた訳です。


 このマルサネ村名が非常に素晴らしく、次の「ブルゴーニュ・ブラン・ル・シャピトル」のテイスティングを呼んだと・・言えます。


 2014年も美味しかったんですよ。リアルの評価も高かったし、何よりnoisy 自身が納得出来た部分が大きかった訳です。そこでも値上げが有り、それを見ても余り有るポテンシャルと理解できた訳です。

 2015年ものマルサネは、そこからさらに10%ほど上げざるを得ないものでした。なので、このテイスティングに全てが掛かっていた訳ですね。


 どんなジュヴレ村名よりもエレガントに軽快で、どんなジュヴレ村名より「構造の大きさ」が有り、バランスに優れています。柔らかく、とても香り、単純さは全く無く、美しく、しかもキレが良いです。非常にドライですがエグミ無く、最後の最後で鉄っぽいミネラリティが軽く舌を打ちます。

 いや・・これは半端無いな・・と思わされました。これこそが「マルサネの個性」と言えるのかもしれません。ジュヴレにも非常に良く似ているが、むしろジュヴレは鈍重だと思わされ兼ねない魅力が有ります。決して硬くならず、鉄っぽく美しい土・・レンガそのものを舐めたことは有りませんが、イメージ的にはそんな感覚で、細やかな鉱物とやや赤みを帯びた焼けた土、思いっきり厚みが有り滑らかな透明なクリスタルのようなミネラリティと半透明の石灰がベースにあり、チェリーやベリーが生き生きと表現されています。

 決して強い押しがある訳では無く、しかしその押しはしっかりとしなやかな圧力として感じられます。むしろその姿は理想的と思えるもので、大げさなものにならない精緻さとして感じられます。

 まぁ、おそらく次号のリアルワインガイドには、徳丸さんのレヴューが載ることになるかと思いますが、何と書かれるのかな?・・と興味津々です。価格もそうですし、この素晴らしいポテンシャルとの絡み・・。扱いをどうしようかと悩むほどの年々のプライスアップとワインの能力の釣り合いを、どう書いたのか・・と言うことですね。

 noisyもリアルワインガイドのテイスターを創刊号からしていることで、お客様も、

「リアルと noisy はつるんでるんじゃん?」

と思われていらっしゃる方もおられるでしょうし、情報の駄々洩れで noisy には、未発表の掲載データが流れているんじゃないか?・・と思われる方もおられるでしょう。


 しかし、ハッキリ言っておきたいと思います。

「掲載予定のデータなど一切、いただいてない。」

です。


 むしろ、少しくらい教えてよ~・・と・・(^^;; いや、そんなことをしたらいかんですよね。それはお互いに求めてはいないんです。徳丸さんも決してそのようなことはしませんし言いません。

 何せ、全く同じワインについて、徳丸さんと noisy の意見が違うことは、noisy のページをご覧くださっている皆さんもご存知でしょう。例えばロベール・シリュグ2015年もそうです。全然受け取り方は違います。noisy的には評点と言う意味で言うならほぼ同じかと感じています。しかし、進歩なのか退化なのか、ポジティヴに捉えるべきかネガティヴか・・。ある意味、そこが大きく違うことも有るんですね。

 果たしてどのような評価になるのか、今、一生懸命に第60号の発刊に向けて頑張っているところだと思います。noisyも今週ようやく担当の自然派ワインのレヴューを書き上げ、送ったところで・・ヌーボー有り、レヴューの執筆有りで、滅茶苦茶忙しい11月でした。

 noisy 的には、非常に好意的、ポジティヴに捉えられた素晴らしい2015年、シルヴァン・パタイユのマルサネ・ルージュでした。是非このワインを足掛かりにされ、

「アペラシオンに惑わされること無く、美味しいワインを飲んでください。」

 お勧めします!どうぞよろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ベースのマルサネでも90ポイントオーバーです!この美しさはシルヴァン・パタイユならでは!】

 シルヴァン・パタイユのマルサネのベースワインです。このキュヴェに関しては、パタイユのテクニカルを見ても詳細は判りませんで・・おそらく、マルサネのアチコチの区画から、クリマ別には使用しなかったキュヴェのブレンドかと想像しています。

 まあ、マルサネには村名か、リージョナルかしかないですからね。村名を幾らブレンドしたからって、マルサネにしかならないんですね。

 そう、ちょっとディスり気味には言ってもこのマルサネ2014年、リアルワインガイド第56号的には、今飲んで90 ポテンシャル91 ですから・・。誰も文句など言えないですよね。

 超絶な美しさと、マルサネらしい冷涼さ、けっして鈍重にならない、でも軽過ぎない軽快さ、赤い果実に黒が混じる果実感など、見事に・・

「ん、マルサネ!そして滅茶ドライなのにどこからこの旨みが湧いて来るの?」

と感じさせてくれます。


 そうは言ってもね・・クロ・デュ・ロワとか、ル・シャピトルを飲んじゃうと・・駄目ですよ。順番はちゃんと守りましょうね。上級キュヴェを一緒に・・もしくは近々に飲まないのであれば、

「ベースのマルサネ・ルージュで充分!」

です。今飲んで90点はダテじゃないです。単独で見るとめっちゃ美しい色合いです。上級の他のワインと比べないでくださいね~!お勧めします!ぜひ飲んでみてくださいね。


 以下は2013年のマルサネ他のレヴューです。
━━━━━
【シルヴァン・パタイユの素晴らしいベース・ピノ・ノワールの2アイテム!!・・でも結構な違いも有る!!】

 シルヴァン・パタイユの2013年が到着し始めました。今回はベースの2アイテム、ACブルとACマルサネのピノ・ノワールをご紹介します。前年の2012年ものは非常に多くのセールスをさせていただき、有難うございました。2013年ものもチェックを入れつつ、ご紹介させていただければと思います。

 今回の2アイテムは、

「ん~・・これは比較しつつのご紹介が面白いかも!」

と思いますので、話は前後するかもしれませんがどうぞよろしくお願いいたします。


 まず・・色を見て比べてみてください。ちょっとチェックして、どう違うかを判断してみてください。

 上のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは少々ですが澱が舞っているかもしれませんが、やや黒味が強く、何となく透明感が薄く「白っぽく」、本当に何となく「オレンジ色」が見えるかもしれません。

 下のマルサネ・ルージュは、非常に透明感のある、あっけらかんとした美しさが見えるかもしれません。


 まぁ、写真ですので、その時の露出が微妙に違ったりで、安易には比較できない部分では有りますが。

 で、この透明感の違いが・・ものの見事に味わいに現れているんですね。


 どちらもシルヴァン・パタイユらしい、恐ろしいほどに美しい、化粧っ気のない、純なワインです。他の生産者には真似の出来ない美味しさを造り出しているといえるでしょう。

 そのパタイユのワインにしても・・ACブルとACマルサネは違います・・まぁ、若干・・少々・・と言うことなんですが、人間って、そんな細かい部分も実はちゃんと検出しちゃうんですよね。


 マルサネは、全くの「無垢で純」な味わいです。思いっきりの純な「美しさ」を描いています。抜栓直後は少し硬めなんですが、15分ほどで柔らかさや表情を増してくれます。いつもの・・シルヴァン・パタイユの味筋です。

 ACブルは、いつものシルヴァン・パタイユの味筋では有るんですが・・・

「一点の曇りも無い・・いや一点だけ曇り有る味わい」

がします。

 実は色合いにもほんのちょっとだけ現れているんですが、全くの純な状態では無く、ほんのわずかな・・微細な「揮発酸が動いた」ニュアンスを持っているんです。

 でもそれは・・ほんの少し・・なんです。また、その影響は非常に微細で、これからも動くとは思えないものでした。


 ところがです!・・話しはここからが大事なところなんですが、おそらく、この状況で2本を比較して飲むと仮定すると?・・

「ほとんどの方がACブルを美味しいと言うはず!」

なんです。


 実は色合いにもほんのちょっとだけ現れているんですが、全くの純な状態では無く、ほんのわずかな・・微細な「揮発酸が動いた」ニュアンスを持っているんです。

 でもそれは・・ほんの少し・・なんです。また、その影響は非常に微細で、これからも動くとは思えないものでした。


 ところがです!・・話しはここからが大事なところなんですが、おそらく、この状況で2本を比較して飲むと仮定すると?・・

「ほとんどの方がACブルを美味しいと言うはず!」

なんです。


 このACブル、比較するとより柔らかさと複雑性、滑らかさを持っているんです。それに若いので、抜栓後、ややハードなテクスチュアと変化に時間が掛かるマルサネより、よりポテンシャルが高く、複雑でミネラリティも高く、美味しいと・・思うはずなんですね。

 真っ白な中に黒いものが有ると非常に目立ちます。「あ・・あるな」と感じるんです。シルヴァン・パタイユのような、全くの「真っ白さ」の中に何かがあるとすると・・感じる訳ですね。

 でも、そのバランスがまた・・素晴らしいんですよ。なので・・ACブルの方が旨い!・・と思われると感じています。

 直近で旨いACブル、時間を掛けつつゆっくり楽しむ美しいACマルサネ・・と言う理解でよいと思います。

 2013年も非常に優れたワインに仕上げたシルヴァン・パタイユです。是非とも・・比べて飲むと面白いですが、お好みの方だけでもOK!是非是非飲んでみてください。一推しの生産者、シルヴァン・パタイユの2013年です!ご期待ください!



【ピノ・ノワールの持つフィネスの塊!素晴らしい!!】 何しろ・・・村名よりも高価なACブルゴーニュですからね・・・。皆さんの反応はどうなのかと、興味は尽きることが有りません。


 通常の感性であれば・・

「¥5000近くもするブルゴーニュ・ルージュ?しかもマルサネの生産者?・・・いらん!」

 となるところでしょうが、飲んじゃったら・・・ね・・


「・・げげっ!・・・おっ?・・・そうゆうことか!」

 と気付かれるでしょう。


 そうなんですよ・・・。このル・シャピトルは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのフィネスに特化して、

「ブルゴーニュを表現した!」

ワインなんです!


 決してマルサネを・・もしくはマルサネの生産者たるものが造ったブルゴーニュ・ルージュ・・そんな側面は二の次なんです!



 恐ろしいほどフィネスの塊です。これはブルゴーニュ・ピノ・ノワールであり、マルサネ・ルージュでは無いんです。


 むしろ、「ブルゴーニュ・ル・シャピトル・ルージュ」以外の何ものでも無く、

「マルサネより、クロ・デュ・ロワより凄いフィネスを持つ、よりポテンシャルの高い畑。それがたまたまACブルゴーニュしか名乗れなかっただけ」

 なんです・・・。


 ま・・・飲まないと理解できないかもしれません。理解が遅れているマルサネの村の畑では起こりえた訳です。

 圧倒的なフィネス・・・是非包まれてみてください・・。ライバルは・・実はマルサネ・ロゼ!フルール・ド・ピノです!

 これも高いんだ!・・でも・・この二品は外せないと思いますよ。

 カテゴリー・キラーとなったこのワインは、飲む価値が高いです。是非是非・・トライしてほしいと思います!ちなみにリアルでは評価の対象とはされていません。無かったのかもしれませんが・・!ご検討くださいませ!



【シルヴァン・パタイユが・・ついに登り詰めたか!?!これは絶対飲みましょう!!】

 いや・・もうビックリです。おとついに到着して・・待ち切れなくて、昨夜飲んじゃいましたが・・


「・・・すんごい!」


 実はこのマルサネ・ルージュ・・・次回以降にご案内予定の「ブルゴーニュ・ルージュ」より格下・・よりリーズナブルなワインなんです。

 なのに、あの2011年のシルヴァン・パタイユの超絶な美しさはそのままに、

「エキスをさらに昇華し濃密に!」

した見事な液体だったんです!


 シルキーなテクスチュアを具現化している見事な石灰系ミネラリティをベースに、美しい実を持った濃密なベリー、全く嫌味のないハイトーンなスパイス、美味しい岩清水を飲んだ後のような身体に染み入ってくる余韻・・・


 慌てて買い足しました・・(^^;; これほどまでに素晴らしいと、今までのマルサネって・・・何だったんだろうと・・・再度このアペラシオンの意味合いを自身の感覚の中で再構築しなければならない状況になってしまいました・・・。


「超絶に美しいジュヴレ?・・いや、シャンボール?」


 奇しくも、徳丸さんも今月発行のリアルワインガイド48号で(・・・買ってね~!)書いてましたが、4月にシモン・ビーズ他から薦められて訪問して・・・ランセストラルを飲んで、その素晴らしさにぶっとんだ!・・そうです。

 ランセストラル12年は来月になるかな・・・何せ価格もべらぼうに高いので・・でも、しっかり飲んでご案内する予定ですのでお楽しみに・・・

 いや、その前に是非、この一番リーズナブルな「マルサネ・ルージュ」を飲んでみて、noisyの感覚に同意できるかお確かめいただくのが良いと思いますよ。ブルゴーニュの生産者は一旦火が付くと入手困難になってしまいますから・・ね・・。

 とにかく一度、このどこまでも超絶に美しく濃密なエキスにやられちゃってみてください・・素晴らしいです!一推しです!

(申し訳有りませんが新着発行の本日追加オーダーしていますので、ご注文が集中した場合は発送日が遅れる場合がございます。ご容赦ください。)


2018 Marsannay Rouge
マルサネ・ルージュ

15536
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆ とにかくこのワインを飲むべし!!素晴らしいです!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,750 (外税) 
【ポテンシャルはさらにアップ!史上最強のマルサネ・ルージュです!】
 2017年もののマルサネ・ルージュの美味しさったら・・無かったですよね。noisy 的な感性から言うなら、

「もう・・最高!」

でした。何せ安いしエレガントだけれど、しっかり中身の詰まった流れるような味わいでした。お客様からも随分とコメントをいただきまして、

「こんなに美味しいとは!」

と言ってくださいまして、総数としますと100本弱、販売させていただきました。まぁ・・ラシーヌさんは普段は数をくれることがないので、よほど余っていたのか・・非常に有難かったです。Noisy wine としては、大抵はテイスティングしますので、その位販売出来ないと営業的には厳しいんですね。判っていただいているお客様からは、

「もっと(利幅)取りなよ・・」

と言われるんですが、そうしてしまうと売れなくなるのは判っていますんで、そんな訳にも行かない・・かといって、ワインの販売業なら良いにせよ販売取次業などやる気はゼロですから、どこかに矛盾が現れてしまう・・判っていてもどうにもならないことなんですね。


 2018年のこのワインは、2017年の・・リリース直後からの、ある種の「パーフェクトさ」は有りません。

 その「パーフェクトさ」には、当然ながら「仕上がり具合」が含まれていますから、よりポテンシャルの高い2018年ものには、

「まだ完全には落ち着いていない部分が存在する」

ため、現状で、「パーフェクトだ」とは言い切れない・・と言うことなんです。


 ですがさりとて、この素晴らしい深い構造と表情の多彩さは、確実に各要素の「密度の高さ」から来るものですから、

「ある段階で2017年ものをサラリと超えることは確実!」

です。


 2017年もののグラスの色合いを見ますと・・桜色っぽい感じに見えないでしょうか?・・ちょっと白っぽいミネラリティが透けて見えているようにも感じられます。

 2018年ものは大地のミネラリティを多く吸い上げ、良く熟した葡萄を使用したことが、写真からも良く判るんじゃないかと思います。普段飲みで最高のパフォーマンスを最初から見せる2017年と、普段飲みもこなせるが、月一、年一の記念日ワインもこなせるポテンシャルのある2018年だが、完璧だと言うにはもう少々だけ時間が掛かる・・と思っていただけると良いかと思います。

 とにかく・・旨いです。サラリとしつつ・・でもちゃんと深い構造と、それを埋めることが可能な要素がてんこ盛りです。ご検討くださいませ!



以下は以前のレヴューです。
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【呆れるほど旨い!これで充分!・・と思ってしまうでしょう!飲まなきゃ後悔!パタイユ的パーフェクトバランスを目指した見事な仕上がりです!】

 いや・・これで充分!・・などとベースのワインに言いたく無いんですよ・・ワイン屋としたら・・です。高いワインにそのように書きたい!・・そりゃそうでしょう?その方が利益も出るし・・少なくともテイスティングに費やした分の補完も簡単ですから。

 でも・・本当に旨いんだから・・嘘の付けない性格は困ります。本当に見事です。

 小粒のチェリーがググっと凝縮していて、しかし、サラッと流れるように喉の奥を目指し、旨味を含んだ酸の美味しさをソツ無く感じさせつつ、ミネラリティ由来の高貴な戻り香を優しく感じさせてゆっくり消えて行きます。

 まぁ、素晴らしい出来のエレガントなヴォルネイをさらに凝縮、濃縮したような味わい・・と言っておきましょうか。

 ポテンシャルから言えば、勿論、クロ・デュ・ロワ、ロンジュロワ、ラ・モンターニュが上です。こちらは超美味しいです。でも、可憐さとか、今飲んでどうだとか・・近視眼的に評価するので有れば、

「このマルサネで充分旨い!」

と書かざるをえません。


 グラスの写真は色など、全く加工していません。余分な部分をカットして、あとの加工は大きさだけです。それで・・こんなに美しい色合いです。

 ググっと口内に流し込んでも良し、少しずつ口に含んで口蓋でつぶしながらたっぷり味わっても良し!・・です。ご堪能くださいませ。一推しです!


 以下は以前のレヴューです。
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【「ベースのワインでこの出来か!」と驚かれるでしょう!印象はプティ・プティ・ランセストラル!必飲です!】

 11~12月は毎年異常に忙しい noisyです。ヌーボーが有り~の、リアルワインガイドのテイスティングが有り~の、毎週一回の新着を書き、その他の雑多な仕事をこなさなくては正月が迎えられません。

 その前に9月は台風の余波を受け、屋外に置いてあるプレハブ冷蔵庫の屋根と、倉庫に通じる通路の屋根を吹き飛ばされてしまいましたから・・いや、一部母屋にも被害が及び、半分は保険で直せるにしても、未だに修理の予定も立っていませんから、

「・・・結局自分である程度修理するしかない・・」

と言うことで、週の3日は大工さん、そしてサーバーを新調しましたので2~3日はシステムエンジニアとサーバー運用係、で1日はワイン屋さん・・・・そこにリアルのテイスティングを差し込んで上京・・と言う、誰がどう考えても、

「週の日数が変」

と言うことに気が付くはずです。


 ちょっと S気味の徳丸さんなどは、それでも、

「担当レヴューが少ない!」

と、さらに盛ってくれようとするので・・今は腰痛、肩痛、ヤマトの膨大な送料値上げ要請(・・要請じゃなくて強制)と戦いつつの新着準備です。ま~・・まだレヴュー書きは良いにせよ、アポも取らずに来て好調な需要を傘に罵詈雑言です。


 そんな中で、到着日にはテイスティングしないと間に合わない・・と言う状況の中、開けたワインがこのマルサネ・ルージュですよ。

 いや~・・素晴らしいですね・・。アメリー・ベルトーのフィサンはチャーミングさと柔らかさ、少しの温かみを感じる彼女らしい味わいに満ちていました。

 しかしながらより北にある性なのか、それともパタイユ流の栽培と醸造哲学が反映された結果なのか・・いや、後者だとは思いますが、

「まるでプティ・ランセストラル!・・完全無欠な美味しさと感じさせる凄みが静寂と冷ややかさの中から滲んでくる!」

と言うような印象でした!



 まぁ、表題ではプティ・プティ・ランセストラルと書いたんですが、気持ちは「プティ」を一個減らしたい訳です。でも正当に判断するなら「プティ」を足した方が良いんじゃないか?・・とも思える訳ですね。

 それほど、飲んだ瞬間にランセストラルの凄い味わいが脳裏に「ドぎゅーん」と蘇ってくる訳です。


 これはもう、ある意味で「マルサネ」の枠を超越しているとも言えるか?・・などと感じてしまいますが、やはりブルゴーニュで有り、マルサネであり、ピノ・ノワールの姿のひとつなんですね。静寂の中の凄み・・細やかな表情・・是非感じ取っていただけましたら幸いです。

 数はご用意できないと思います。お早めにお手当くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【超エレガントなジュヴレ=シャンベルタン・・と思って飲まされることになると思います!】

 おそらくはマルサネのアチコチの畑のブレンドじゃないかと思いますが、これもかなり・・複雑です。畑名付のマルサネに比べると、やや暖かく柔らかなニュアンスが有り、鉄っぽいニュアンスも多めに感じますので、かなりジュヴレに似たニュアンスです。

 暖かいニュアンスと言っても、それはシルヴァン・パタイユ2015年の上級キュヴェと比較して・・の話しで有って、他の生産者さんのワインと比較した場合は非常に冷ややかなものです。柔らかなニュアンスと言っても同様で、輝きを持ったミネラリティは基本、硬質で有って、それはテクスチュアにも表れています。
より硬めのテクスチュアを持つ区画名付マルサネよりも近寄りやすく、外交的で、ソフトな感じが、より親しみやすい味わいになっていると思います。

 実はこのノーマル・マルサネですが、このワインも、

「・・もう・・止めようかな・・」

と思っていた2015年のシルヴァン・パタイユのテイスティングを再稼働することになったキッカケのワインの一つです。

 と言うより、


「これを飲んでダメだと思ったら、もう他のキュヴェのテイスティングは止めよう。」

と心に決めていた訳です。


 このマルサネ村名が非常に素晴らしく、次の「ブルゴーニュ・ブラン・ル・シャピトル」のテイスティングを呼んだと・・言えます。


 2014年も美味しかったんですよ。リアルの評価も高かったし、何よりnoisy 自身が納得出来た部分が大きかった訳です。そこでも値上げが有り、それを見ても余り有るポテンシャルと理解できた訳です。

 2015年ものマルサネは、そこからさらに10%ほど上げざるを得ないものでした。なので、このテイスティングに全てが掛かっていた訳ですね。


 どんなジュヴレ村名よりもエレガントに軽快で、どんなジュヴレ村名より「構造の大きさ」が有り、バランスに優れています。柔らかく、とても香り、単純さは全く無く、美しく、しかもキレが良いです。非常にドライですがエグミ無く、最後の最後で鉄っぽいミネラリティが軽く舌を打ちます。

 いや・・これは半端無いな・・と思わされました。これこそが「マルサネの個性」と言えるのかもしれません。ジュヴレにも非常に良く似ているが、むしろジュヴレは鈍重だと思わされ兼ねない魅力が有ります。決して硬くならず、鉄っぽく美しい土・・レンガそのものを舐めたことは有りませんが、イメージ的にはそんな感覚で、細やかな鉱物とやや赤みを帯びた焼けた土、思いっきり厚みが有り滑らかな透明なクリスタルのようなミネラリティと半透明の石灰がベースにあり、チェリーやベリーが生き生きと表現されています。

 決して強い押しがある訳では無く、しかしその押しはしっかりとしなやかな圧力として感じられます。むしろその姿は理想的と思えるもので、大げさなものにならない精緻さとして感じられます。

 まぁ、おそらく次号のリアルワインガイドには、徳丸さんのレヴューが載ることになるかと思いますが、何と書かれるのかな?・・と興味津々です。価格もそうですし、この素晴らしいポテンシャルとの絡み・・。扱いをどうしようかと悩むほどの年々のプライスアップとワインの能力の釣り合いを、どう書いたのか・・と言うことですね。

 noisyもリアルワインガイドのテイスターを創刊号からしていることで、お客様も、

「リアルと noisy はつるんでるんじゃん?」

と思われていらっしゃる方もおられるでしょうし、情報の駄々洩れで noisy には、未発表の掲載データが流れているんじゃないか?・・と思われる方もおられるでしょう。


 しかし、ハッキリ言っておきたいと思います。

「掲載予定のデータなど一切、いただいてない。」

です。


 むしろ、少しくらい教えてよ~・・と・・(^^;; いや、そんなことをしたらいかんですよね。それはお互いに求めてはいないんです。徳丸さんも決してそのようなことはしませんし言いません。

 何せ、全く同じワインについて、徳丸さんと noisy の意見が違うことは、noisy のページをご覧くださっている皆さんもご存知でしょう。例えばロベール・シリュグ2015年もそうです。全然受け取り方は違います。noisy的には評点と言う意味で言うならほぼ同じかと感じています。しかし、進歩なのか退化なのか、ポジティヴに捉えるべきかネガティヴか・・。ある意味、そこが大きく違うことも有るんですね。

 果たしてどのような評価になるのか、今、一生懸命に第60号の発刊に向けて頑張っているところだと思います。noisyも今週ようやく担当の自然派ワインのレヴューを書き上げ、送ったところで・・ヌーボー有り、レヴューの執筆有りで、滅茶苦茶忙しい11月でした。

 noisy 的には、非常に好意的、ポジティヴに捉えられた素晴らしい2015年、シルヴァン・パタイユのマルサネ・ルージュでした。是非このワインを足掛かりにされ、

「アペラシオンに惑わされること無く、美味しいワインを飲んでください。」

 お勧めします!どうぞよろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
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【ベースのマルサネでも90ポイントオーバーです!この美しさはシルヴァン・パタイユならでは!】

 シルヴァン・パタイユのマルサネのベースワインです。このキュヴェに関しては、パタイユのテクニカルを見ても詳細は判りませんで・・おそらく、マルサネのアチコチの区画から、クリマ別には使用しなかったキュヴェのブレンドかと想像しています。

 まあ、マルサネには村名か、リージョナルかしかないですからね。村名を幾らブレンドしたからって、マルサネにしかならないんですね。

 そう、ちょっとディスり気味には言ってもこのマルサネ2014年、リアルワインガイド第56号的には、今飲んで90 ポテンシャル91 ですから・・。誰も文句など言えないですよね。

 超絶な美しさと、マルサネらしい冷涼さ、けっして鈍重にならない、でも軽過ぎない軽快さ、赤い果実に黒が混じる果実感など、見事に・・

「ん、マルサネ!そして滅茶ドライなのにどこからこの旨みが湧いて来るの?」

と感じさせてくれます。


 そうは言ってもね・・クロ・デュ・ロワとか、ル・シャピトルを飲んじゃうと・・駄目ですよ。順番はちゃんと守りましょうね。上級キュヴェを一緒に・・もしくは近々に飲まないのであれば、

「ベースのマルサネ・ルージュで充分!」

です。今飲んで90点はダテじゃないです。単独で見るとめっちゃ美しい色合いです。上級の他のワインと比べないでくださいね~!お勧めします!ぜひ飲んでみてくださいね。


 以下は2013年のマルサネ他のレヴューです。
━━━━━
【シルヴァン・パタイユの素晴らしいベース・ピノ・ノワールの2アイテム!!・・でも結構な違いも有る!!】

 シルヴァン・パタイユの2013年が到着し始めました。今回はベースの2アイテム、ACブルとACマルサネのピノ・ノワールをご紹介します。前年の2012年ものは非常に多くのセールスをさせていただき、有難うございました。2013年ものもチェックを入れつつ、ご紹介させていただければと思います。

 今回の2アイテムは、

「ん~・・これは比較しつつのご紹介が面白いかも!」

と思いますので、話は前後するかもしれませんがどうぞよろしくお願いいたします。


 まず・・色を見て比べてみてください。ちょっとチェックして、どう違うかを判断してみてください。

 上のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは少々ですが澱が舞っているかもしれませんが、やや黒味が強く、何となく透明感が薄く「白っぽく」、本当に何となく「オレンジ色」が見えるかもしれません。

 下のマルサネ・ルージュは、非常に透明感のある、あっけらかんとした美しさが見えるかもしれません。


 まぁ、写真ですので、その時の露出が微妙に違ったりで、安易には比較できない部分では有りますが。

 で、この透明感の違いが・・ものの見事に味わいに現れているんですね。


 どちらもシルヴァン・パタイユらしい、恐ろしいほどに美しい、化粧っ気のない、純なワインです。他の生産者には真似の出来ない美味しさを造り出しているといえるでしょう。

 そのパタイユのワインにしても・・ACブルとACマルサネは違います・・まぁ、若干・・少々・・と言うことなんですが、人間って、そんな細かい部分も実はちゃんと検出しちゃうんですよね。


 マルサネは、全くの「無垢で純」な味わいです。思いっきりの純な「美しさ」を描いています。抜栓直後は少し硬めなんですが、15分ほどで柔らかさや表情を増してくれます。いつもの・・シルヴァン・パタイユの味筋です。

 ACブルは、いつものシルヴァン・パタイユの味筋では有るんですが・・・

「一点の曇りも無い・・いや一点だけ曇り有る味わい」

がします。

 実は色合いにもほんのちょっとだけ現れているんですが、全くの純な状態では無く、ほんのわずかな・・微細な「揮発酸が動いた」ニュアンスを持っているんです。

 でもそれは・・ほんの少し・・なんです。また、その影響は非常に微細で、これからも動くとは思えないものでした。


 ところがです!・・話しはここからが大事なところなんですが、おそらく、この状況で2本を比較して飲むと仮定すると?・・

「ほとんどの方がACブルを美味しいと言うはず!」

なんです。


 実は色合いにもほんのちょっとだけ現れているんですが、全くの純な状態では無く、ほんのわずかな・・微細な「揮発酸が動いた」ニュアンスを持っているんです。

 でもそれは・・ほんの少し・・なんです。また、その影響は非常に微細で、これからも動くとは思えないものでした。


 ところがです!・・話しはここからが大事なところなんですが、おそらく、この状況で2本を比較して飲むと仮定すると?・・

「ほとんどの方がACブルを美味しいと言うはず!」

なんです。


 このACブル、比較するとより柔らかさと複雑性、滑らかさを持っているんです。それに若いので、抜栓後、ややハードなテクスチュアと変化に時間が掛かるマルサネより、よりポテンシャルが高く、複雑でミネラリティも高く、美味しいと・・思うはずなんですね。

 真っ白な中に黒いものが有ると非常に目立ちます。「あ・・あるな」と感じるんです。シルヴァン・パタイユのような、全くの「真っ白さ」の中に何かがあるとすると・・感じる訳ですね。

 でも、そのバランスがまた・・素晴らしいんですよ。なので・・ACブルの方が旨い!・・と思われると感じています。

 直近で旨いACブル、時間を掛けつつゆっくり楽しむ美しいACマルサネ・・と言う理解でよいと思います。

 2013年も非常に優れたワインに仕上げたシルヴァン・パタイユです。是非とも・・比べて飲むと面白いですが、お好みの方だけでもOK!是非是非飲んでみてください。一推しの生産者、シルヴァン・パタイユの2013年です!ご期待ください!



【ピノ・ノワールの持つフィネスの塊!素晴らしい!!】 何しろ・・・村名よりも高価なACブルゴーニュですからね・・・。皆さんの反応はどうなのかと、興味は尽きることが有りません。


 通常の感性であれば・・

「¥5000近くもするブルゴーニュ・ルージュ?しかもマルサネの生産者?・・・いらん!」

 となるところでしょうが、飲んじゃったら・・・ね・・


「・・げげっ!・・・おっ?・・・そうゆうことか!」

 と気付かれるでしょう。


 そうなんですよ・・・。このル・シャピトルは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのフィネスに特化して、

「ブルゴーニュを表現した!」

ワインなんです!


 決してマルサネを・・もしくはマルサネの生産者たるものが造ったブルゴーニュ・ルージュ・・そんな側面は二の次なんです!



 恐ろしいほどフィネスの塊です。これはブルゴーニュ・ピノ・ノワールであり、マルサネ・ルージュでは無いんです。


 むしろ、「ブルゴーニュ・ル・シャピトル・ルージュ」以外の何ものでも無く、

「マルサネより、クロ・デュ・ロワより凄いフィネスを持つ、よりポテンシャルの高い畑。それがたまたまACブルゴーニュしか名乗れなかっただけ」

 なんです・・・。


 ま・・・飲まないと理解できないかもしれません。理解が遅れているマルサネの村の畑では起こりえた訳です。

 圧倒的なフィネス・・・是非包まれてみてください・・。ライバルは・・実はマルサネ・ロゼ!フルール・ド・ピノです!

 これも高いんだ!・・でも・・この二品は外せないと思いますよ。

 カテゴリー・キラーとなったこのワインは、飲む価値が高いです。是非是非・・トライしてほしいと思います!ちなみにリアルでは評価の対象とはされていません。無かったのかもしれませんが・・!ご検討くださいませ!



【シルヴァン・パタイユが・・ついに登り詰めたか!?!これは絶対飲みましょう!!】

 いや・・もうビックリです。おとついに到着して・・待ち切れなくて、昨夜飲んじゃいましたが・・


「・・・すんごい!」


 実はこのマルサネ・ルージュ・・・次回以降にご案内予定の「ブルゴーニュ・ルージュ」より格下・・よりリーズナブルなワインなんです。

 なのに、あの2011年のシルヴァン・パタイユの超絶な美しさはそのままに、

「エキスをさらに昇華し濃密に!」

した見事な液体だったんです!


 シルキーなテクスチュアを具現化している見事な石灰系ミネラリティをベースに、美しい実を持った濃密なベリー、全く嫌味のないハイトーンなスパイス、美味しい岩清水を飲んだ後のような身体に染み入ってくる余韻・・・


 慌てて買い足しました・・(^^;; これほどまでに素晴らしいと、今までのマルサネって・・・何だったんだろうと・・・再度このアペラシオンの意味合いを自身の感覚の中で再構築しなければならない状況になってしまいました・・・。


「超絶に美しいジュヴレ?・・いや、シャンボール?」


 奇しくも、徳丸さんも今月発行のリアルワインガイド48号で(・・・買ってね~!)書いてましたが、4月にシモン・ビーズ他から薦められて訪問して・・・ランセストラルを飲んで、その素晴らしさにぶっとんだ!・・そうです。

 ランセストラル12年は来月になるかな・・・何せ価格もべらぼうに高いので・・でも、しっかり飲んでご案内する予定ですのでお楽しみに・・・

 いや、その前に是非、この一番リーズナブルな「マルサネ・ルージュ」を飲んでみて、noisyの感覚に同意できるかお確かめいただくのが良いと思いますよ。ブルゴーニュの生産者は一旦火が付くと入手困難になってしまいますから・・ね・・。

 とにかく一度、このどこまでも超絶に美しく濃密なエキスにやられちゃってみてください・・素晴らしいです!一推しです!

(申し訳有りませんが新着発行の本日追加オーダーしていますので、ご注文が集中した場合は発送日が遅れる場合がございます。ご容赦ください。)


2018 Marsannay Rouge La Montagne
マルサネ・ルージュ・ラ・モンターニュ

15530
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆シルヴァンが祖父から受け継いだ重要な畑です。今回初登場!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,990 (外税) 
【すみません・・余りに少ない入荷で、まだ飲めていません。】
 お爺さんから受け継いだ、シルヴァンが最初に手を入れた畑がこのモンターニュだそうで、深い思い入れのある畑なんですね。なので、2017年ものが初入荷で少なかったものの、飲んでおいて良かった・・です。

 今回の2018年ものはバラでしか入って来ませんでしたので、次回の入荷が有ると期待して、まだ飲んでおりません。

 2018年もののパタイユの赤は、集中していてドライで、ナチュラルだが、ことさらにそこを強調することも無い、その上でポテンシャルは以前よりさらにアップしている・・と、他の赤を飲んだ結果として結論付けています。

 他の生産者さんのように、アルコール分が高く出たりすることも無く、ちょうど良い・・けれど高質な仕上がりだと思います。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【丘の上に隠れたように存在する、他とは隔絶された場所に有るラ・モンターニュ。初入荷です!】

 深い色合いでしょう?・・こちらも色合いなどは調整をしていませんので、何となく味わいも想像できるんじゃないかと思います。

 そもそもこのラ・モンターニュは、祖父から受け継いだシルヴァン、初めての畑のようです。このラ・モンターニュで研鑽を積み、見事なブルゴーニュワインを仕上げるスキルを身に着けたものと思われます。

 非常に凝縮していて、非常に複雑です。確かに・・バランスから言えば、クロ・デュ・ロワやロンジュロワに劣ります。そちらは暖かく真ん丸ですから・・。

 しかし、とても冷涼で清冽、熟成による「化け」も期待出来る、計り切れないポテンシャルを持っているのは確かです。しかも、

「今飲んでも超美味しい!」

んですよ。・・それは何故か?


 それは、「凄い旨味を持った酸」の存在が有るから・・だと思います。言ってみれば、「グルタミン酸」と「イノシン酸」が合わさったかのような見事な旨味が、この少し丸さを欠いたパレットを描く暴れん坊を、見事にまとめ上げているから・・ だと感じます。

 いや~・・これはちょっとやられたな~~・・と感じてしまいました。飲んだ感覚では、クロ・デュ・ロワ、ロンジュロワが旨いんですが、自身の身体・・もしくは精神が、

「ラ・モンタニュ、最高!」

と言ってるんですね・・。・・いや、でも点を付けるならクロ・デュ・ロワ、ロンジュロワより高くはしませんよ。

「好きなのはこれ!」

です。異性も結局、そこでしょ?・・人間って複雑ですからね・・(^^;; お勧めします。出来ましたらクロ・デュ・ロワ、ロンジュロワと比較してみてください。面白いです!


2018 Marsannay Rouge les Longeroies
マルサネ・ルージュ・レ・ロンジュロワ

15535
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報
品種:ピノ・ノワール
畑面積:0.83ha
樹齢:2/3が10年、1/3が55~60年
土壌:Les Longeroiesは、ChenoveとMarsannay La Coteにまたがる丘を覆うように位置する。標高は270~357m。11%の傾斜。南、南東向きの畑。黄色い泥灰土を含んだ赤、茶色の粘土質土壌。
栽培:オーガニック
醸造:100%全房、野生酵母で醗酵、やさしく抽出を行う。プレス後、大樽に移して熟成(新樽15%)。樽内でマロラティック醗酵を経て、ビン詰めまでに18ヶ月間熟成。亜硫酸は、ビン詰めの際に非常に僅かに添加するのみ。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,190 (外税) 
【】
 もう、今週は身体がボロボロです。8月の暑くなる前に、店のレジ前に置いている幅1800mmのオープン冷蔵庫が就業拒否してしまいまして、仕方が無いので店の裏にあるストック用のプレハブ冷蔵庫に、日本酒やほんの僅かに置いてあるビールなどを移動し、

「さぁ・・どうしようか・・業者はもう直せないって言ってるし・・さりとて、買うとなると100万円コースだし・・」

 などと思っていると、今度はワインセラー内の業務用エアコンが、就業拒否までは行かないものの、

「休みをよこせ~!」

とギャーギャー言い始めてしまいました。


 まぁ、ワインセラー内は2台が回っているので、大丈夫だとは言っても、問題の無いもう1台の方もいずれ共闘しないとは限らず・・仕方が無いので、取りあえず、何かあっても大丈夫なようにエアコンを仕入れておき、文句を言っている1台を修理することにしました。3週間ほどかかりましたが修理出来、一安心では有りますが、冷蔵庫の代わりに大きなエアコン(超冷えます・・)を仕入れてしまったので、

「さて・・どうしようか・・」

と思っていたところ、出物が見つかって・・購入したんですね。

 なので、就業拒否した6尺のオープン冷蔵庫・・これ、300Kg以上有りますが、何とか店の外に出し、分解して解体業者へ持って行き、運送会社に届いた3尺のオープン冷蔵庫を取りに行き、積んでもらって・・店に戻って・・220Kgもある3尺冷蔵庫を車から降ろして店に設置・・。

 なので、もう身体が根を上げてしまった訳です。

 でも、そんな中でこのマルサネ・レ・ロンジュロワは・・実に優しく、癒してくれるんですね。2017年ものは、クロ・デュ・ロワを凌いでいた・・と思いますが、ポテンシャル的には2018年ものはクロ・デュ・ロワが上です。

 しかしながら、レ・ロンジュロワのエレガンス、優しさ、包み込んでくれるような雰囲気、流れるような味わい、清冽な水のような冷ややかな収束・・ホント、癒されました。

 そうですね・・身体が元気な時ならランセストラルかな。いつでも美味しく、それなりにポテンシャルを感じて飲みたいならクロ・デュ・ロワでしょう。そして、ちょっと気を抜きたいとか、身体を休ませたい・・のなら、間違いなく、このレ・ロンジュロワが良いです。

 もう、マルサネと言うアペラシオンのワインは、ワイン屋としてもワイン・ラヴァーとしてもポートフォリオから外せないワインになったと言えます。

 冷ややかさも・・他のコラムでは書いてなかった・・・忘れてましたが、やはりミネラリティの性だと思いますが、しっかり有るんですね。是非飲んでみて下さい。超お勧め!こちらは何とか1ケースの入荷です。


【隠せない気品!繊細で充実したパレット!やっぱりロンジュロワが白眉です!】

 旨いです!・・もう、誰が飲んでもそう言うに違い無いでしょう・・もっとも2017年ものは少なくて、A.C.ブルのル・シャピトルは飲めていませんが。

 でも、やはり常に人気トップのアイテム、ロンジュロワがさらに安くなってしまいましたので・・。こちらもクロ・デュ・ロワ同様、1300円も値下がりしています。・・ね?・・心が動くでしょう?

 ですが皆さん、考えることは一緒のようで、こちらも

「割り当てで追加不能」

です。

 noisy も、テイスティングするかどうか悩んだんですが、毎年飲んでますからね・・一度止めると、復活させるのは至難の業なんです。なので、少ない割り当てですが敢行してしまいました。

 例年に比較しても非常に熟度が高いです。なので、ちょっとジャイエっぽくも有ります。・・いや、もしかするとこれは2017年のジュヴレ以北に共通する部分なのかもしれません。フーリエ2017年もそんなニュアンスが有りました。

 そして、ものの見事に「真ん丸」で「球体」です。この球体部分はロンジュロワの独壇場です。クロ・デュ・ロワも追いつけません。クロ・デュ・ロワはその真ん丸では有るが球体とまでは行かず、横への伸張性と複雑性-->将来への布石->熟成後の伸び が感じられますけど。

 それにしてもこのロンジュロワ、見事です。リアルの新しい号(68号?)には おそらくシルヴァン・パタイユが掲載されるのでしょうが、徳丸さんも一体どのように評価されるか・・noisy も楽しみにしています。

 気品あふれるロンジュロワ、是非味わってみてください。そして、出来ることならこの3つのクリュ、ラ・モンターニュ、クロ・デュ・ロワ、ロンジュロワの見事に異なる個性を楽しんでみてください。お勧めします!・・これが白眉!マルサネって、滅茶面白いです!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしい縦構造!・・深みからゆっくり、じんわりと立ち昇る気品!】

 レ・ロンジュロワ・・素晴らしいです。クロ・デュ・ロワと人気を二分するに違いない両巨頭です。とても判りやすいクロ・デュ・ロワと、満ちた気品・・・、まさにフィネスと言いたくなるノーズがレ・ロンジュロワです。

 色合いを見ていただいても、只者では無い感じが漂ってくると思います。何かを内包している感じ・・と言うか、秘めたものがオーラとして見えると言うか・・。

 2015年ものはもっとストレートに、その明るさに、このワインのピュアさが有り、グラデュエーションの中に縦構造の複雑さを見せているように思います。2016年はまだそこまで達していない・・ボトル内で成長し切ってはいない感じの不透明な色合いが見て取れますが、これはおそらく、

「到着して間もないタイミングだから・・」

です。落ち着かせれば同じような色合いになると思いますよ。それ位、このご紹介までに時間が無かったんですね。

 しかしながらも、

「荒れている素振りはこの色合いにのみ現れている」

だけで、味わいの方は、そのまだ達していない感は有るものの、


「完璧!」

と言いたくなるような仕上がりでした。


 素晴らしい2016年、レ・ロンジュロワでした。今飲んでもこのたっぷりなフィネス感で、充分に「美味しい!」と感じていただけるでしょう。それに全く引けを取らないクロ・デュ・ロワもお勧めです。そちらのコラムには、両方のグラスを並べた写真も有ります。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【完璧なバランスと気品!官能さと総合力で白眉と言って良いでしょう!】

 これはもう、毎年とても美味しいので、全く心配していないキュヴェでは有りましたが、改めて飲んでみて、底力を確認させていただきました。

 本当に、どんなジュヴレより精緻だし、ジュヴレらしい官能感を上質に表現していると思えます。もっとも、やや硬い感じは有るものの、

「硬くて飲めない・・」

等と言うようなものでは無く、区画名付マルサネの中では、最も柔らかく温かみを持ったテクスチュアであることは間違いありません。

 画像の色合いからもそれは感じられるかと思いますが、レンガ色っぽさは区画名付マルサネの中ではもっとも顕著で、明るさ、暗さ、赤、黒、茶のグラデュエーションの多彩さは、見ているだけで惚れ惚れしてしまいます。

 まぁ、長年に渡りこの商売をしていますと・・と言うより、毎日飲んでますと・・(^^;; 飲まずとも大方の想像が出来てしまうようになります。それが完璧だとは言いたくは有りませんが、そんなに外すことは有りません。

 そして色合いを見る訳ですが、グラスに注がれたものを見る・・と言うより、注いでいる最中にもう判る・・と言うのが普通で有って、その際にはもう、

「・・お~・・こりゃぁ・・」

と、ワインが見せる姿がどんなものか・・が伝わってくる訳ですね。


 勿論ですが、「お~・・こりゃぁ・・」の後が大事なんですが、「・・ん?・・待てよ・・?」になってる場合もある訳でして、そんな時には実に注意深く色合いを見て、テイスティングも慎重になる訳です。


 このロンジュロワに関してはもう、注ぎ始めた傍から、もう素晴らしいのが伝わって来ます。ハッキリ言って、本当に「最高のジュヴレの一つの姿」と言って良い出来です。まぁそれが「マルサネのワイン」に対しての適当な言葉なのかは判りませんが、少なくとも、どうしようもないものから凄いものまで有るジュヴレ村名の「ピン」の中に混ぜても、全く見劣りがしないばかりか、喰ってしまうに違いありません。

 そしてシルヴァン・パタイユの個性もしっかり見えます。これほどにエキシーな、ドライな味わいでいて、つまり完全に発酵されていて、ここまで旨みが有り、バランスが仕上がっているものは、そうは見当たらないと思うんですね。

 さらには、例えばルイ・ユエランのシャンボールのように、全く主張が厳しくない・・ワビサビの世界をも飲みこんでいるようにも感じるんです。


 素晴らしい2015年レ・ロンジュロワでした。パーフェクトと言って良いかと・・いや、それは止めておきましょう。まだまだ先の物語がきっと有ると・・思います。お勧めします!是非ともこの素晴らしいレ・ロンジュロワ、飲んでみてください。超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【滅茶素晴らしいです!ワイルドさと気品を兼ね備えています。そしてどこまでも美しくたなびく透明なミネラル感を伴う余韻!これぞレ・ロンジュロワです!】

 実を言いますと2013年ものは・・ランセストラルやフルール・ド・ピノは別ものとして、このレ・ロンジュロワとグラス・テットが超お勧めでした。

 ランセストラルの子供みたいなグラス・テットと、マルサネの枠を飛び出したかのようなレ・ロンジュロワは、シルヴァン・パタイユの超絶な美しさはそのままに、その超ドライなエキスからの表現が凄かったんですよ。


 なので2013年ものはおそらくこの2品、グラス・テットとレ・ロンジュロワを沢山販売させていただきました。


 ところがですね・・2014年もののシルヴァン・パタイユは数が非常に少なく、例年の半分以下しか販売できない様子になってしまいまして、いつものように、「1~2ケース仕入れて徐々に追加する常套手段」が取れないようになってしまったんですね。

 それに年末ギリギリのタイミングですから、テイスティングも追い付かない、でも早くしないと品物もどうなるか判らないと言う、非常にツライ状況です。

 本当はちゃんと飲んでご案内したい凄いはずの2アイテムは、リアルワインガイド第56号ではACブル・レ・シャピトル(ただのACブルゴーニュも有りますがそれでは無い)の後塵を拝することになっており、確かめたくても数が減るだけと言う、さらにさらにツライ状況です。


 ですが、91~92ポイントと、評価的には全く悪く無く、むしろACブル・レ・シャピトルの評価が付き過ぎただけ・・とも言えますので、その辺はご心配はいらないかと思います。

 おそらく昨年の2013年のレ・ロンジュロワを飲まれた方なら、「2014年も欲しい!」と思っていらっしゃるに違いなく、でもまだセラーに入っているのかな?・・のパターンも読めますから、

「・・それじゃ売れるかどうか判らんじゃないか!」

と言うことになってしまっています。

 なので・・無理を承知で昨晩、テイスティングしちゃいました!・・グラス・テットとどちらを飲むかで悩みましたが、恐ろしほどの美しさを持つ、「サ・シルヴァン・パタイユ」的なグラス・テットは何とか想像できるかな?・・と言うことで、このレ・ロンジュロワを開けた訳なんです。

 いや~・・冷ややかですね・・。全編を通して冷たくクリスタルのような触感のミネラリティが感じられ、そこに、ヴォーヌ=ロマネ的なやや温かみのある酸のバランス、ふっくらとしたボディから、マルサネの枠を大きく逸脱した味わいです。

 スパイシーでも有るんですが、これが全くクリスタルのようなミネラリティから清楚に漏れてくる感じで、実に荘厳なスパイス感です。赤くも有り、やや黒くも有り、しかし、その全体を透明なものがコーティングしているようなニュアンスです。

 全く甘く無く非常にドライです。しかし口内ですり潰してゆくと、美しさと共に果皮のアロマティックさ、スパイス感がまた透明なミネラリティと共に、旨みを伝えて来るんですね・・これが唯一の甘味です。

 タンニンなんて・・言葉は出て来ません。そんなもん・・無いんじゃ無いの?・・とさえ思えるほど、テクスチュアにも現れて来ないんです。

「ブルゴーニュワインを支えているのはミネラリティ!」

そう語っているようにも感じます。


 何となく・・ですが、2013年ものよりも、ランセストラルに似て来た感じです・・でもそうするとグラス・テットとの絡みが・・??に成っちゃいますが・・。


 今飲んでも素晴らしさばかりが伝わってくる凄いワインでした!追加は出来ないと思います。是非ともご検討くださいませ。


 以下は2013年マルサネ・レ・ロンジュロワのレヴューです。



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【絶品2アイテムの2つめ!超希少なレ・ロンジュロワ!】

 このキュヴェに関しては、リアルワインガイドでも「未輸入」とさえも書かれていないので、持っていたかどうかさえも微妙では有りました。ラシーヌさんが、

「日本に送ったことの無いキュヴェ、有ったら少しでもいいからちょうだい?」

とのリクエストに応えてくれて実現したようです。

 このレ・ロンジュロワは古くよりマルサネでトップ・クラスの畑と言われていて、非常に定評の有るクリマです。

 レ・グラス・テートの余りの旨さに、同価格のレ・ロンジュロワにも期待を寄せてのテイスティングになりましたが、まぁ・・これも素晴らしかったです。

 あのランセストラ2011年はクロ・デュ・ロワとアン・クレモンジョなどで造られたようですが、質的にはレ・グラス・テットに近いようなニュアンスに思います。

 レ・グラス・テットは言ってみればシャンボールに近いようなニュアンスで、石灰系のミネラリティがふんだんにあり、要素がそれに守られているような感じなんですね。

 ところが同じように素晴らしいとは言え、こちらのレ・ロンジュロワは大分違いまして、むしろヴォーヌ=ロマネ的な雅なバランスを持つ味わいです。色合いを比べてみると、結構な「一目瞭然」で、透明感の目立つ非常に美しいレ・グラス・テットに対し、柔らかく複雑性に富んだ色をしていると思います。

 実際、非常に複雑で、酸はシッカリしているのに酸っぱくなく、どこまでも伸びていこうか・・とも思えるような伸びやかさを持ちつつ、各所で複雑な要素からの表情の放出が感じられます。野生味、スパイスも有るのにエレガントで、深みもたっぷりあるのに重くない。かなりのポテンシャルを持っていると踏みました。おそらくはシルヴァン的に1級以上と踏んでいるクリマかな?・・と思います。

 こちらも非常に少ないです。ジュヴレ1級はもう1万円以上・・というような時代になっちゃいましたが、まだまだシルヴァン・パタイユはリーズナブルと言えるでしょう!・・そしてどこかに、ルxxxと同質なニュアンスを感じられるのが嬉しいかなと思います。是非是非!・・ご堪能いただきたいマルサネのトップ・クラスです。お奨めします!



2018 Marsannay Rouge Clos du Roy
マルサネ・ルージュ・クロ・デュ・ロワ

15533
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報
県:Chenove シュノーヴ
 この畑は歴史ある村シェノーヴのちょうど南の丘の中腹から頂上までの部分を占めています。標高測距は268mから311m。この丘のふもとはなだらかな斜面(2%)ですが、頂上は急斜面となり(13%)東南東に面しています。東に位置する平らな部分はOuche川(現在はディジョンを流れる川)の砂利の上に被さる泥灰土と小石からなり、とても水はけがよい土地です。この畑の上にある石灰岩は氷河期の時代から徐々に砕け、小さな砂利となって(1~2センチ)下降斜面に蓄積されています。この石灰岩の小石はワインの成長にとても有益で排水効果をもたらします。通常シルヴァンはこのキュヴェは多くの量を全房(少なくとも50%)で発酵させます。バレルで18ヵ月ほど熟成させた後ビン詰めをおこないますが、最後の2~3か月は全バレルをタンクに集めブレンドします。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,490 (外税) 
【やっぱりクロ・デュ・ロワ最高!・・クロ・デュ・ロワの密度をどこまでも高めて行くとランセストラルになる・・のが、飲めばきっと判ります!】
 クロ・デュ・ロワ!・・最高ですね。しなやかにして高貴でエレガント、滅茶苦茶ドライなのに・・どこか甘美、そして奥に居座る・・なかなか顔を出さないが確実に存在する「威厳」。

 この実に美しい色合いをご覧ください・・。惚れちゃうでしょう?・・実に美しいです。そして、

「質感を漂わせつつ物凄く香る!」

アロマが絶品なんですね・・。ランセストラルのような香水のニュアンスも含まれます・・ランセストラルほどは勿論無いんですが。


 これ、もしコンディションが良く無かったら・・などと思うと、相当酷い味わいになってるだろうな・・と思うんですね。完全に近いものほど欠損が生まれた時、見つけてしまった時にガッカリしますよね。

 なので、この見事な味わい、是非飲んで楽しんでみて下さい。同じく上級キュヴェのレ・ロンジュロワの滑らかさや、よりエレガントな雰囲気も素晴らしいです。

 そして、やっぱり「マルサネ」と言う個性なんですね。もう、造りや個々の部品はルーミエさんにソックリなのに、味わいそのものは全然違うんですよ。ジュヴレよりも重く無く黒く無い、モレよりもワイルドでは無く赤い、シャンボールほど硬くなく赤く無い・・そんな特徴に加え、やはり、「クロ・デュ・ロワ(王のクロ)」たる威厳とか、存在の大きさみたいなものを感じさせてくれるはずです。お勧めします・・が、入荷数はケース未満ですのでお早めにお願いいたします。

(年内にもう一度入るかもしれませんが、いただけるかどうか不明です。)

 以下は以前のレヴューです。
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【過去最高の出来を思わせる素晴らしい仕上がりです!深い!複雑!柔らかな味わいに癒されます!】

 毎年のように飲んでいるので、その違いは歴然として感じられます。見事な仕上がりでした!

 色合いを是非、以前のヴィンテージのものと比較してみてください。

「全然違う!」

のはお判りいただけるかと思います。


 果皮の色合いが強く出ています。これは果皮の抽出がしっかりされたことを意味しますが、「強い抽出がされた」訳では無いんですね。

 サクッと絞っても・・そうなった・・と言うことです。それは飲んでみれば判ります。ストレスの無い、鋭いエッジの無い見事に柔らかな味わいです。

 アロマも見事です。抜栓直後からもう「漂って」います。「王のクロ」と名付けられた由縁さえ伝わって来るようです。丸いパレットに黒みを持った赤果実の群生。

 時に、今までのシルヴァンは、揮発酸的ニュアンスが混じったキュヴェも存在するほど・・So2の使用は少ないです。しかし、2017年ものには全く見当たりません。ものの見事に「ピュア」です。

 そしてご存じのように「ナチュラル」の権化とも言えますから・・それが合わさると素晴らしいに決まっているじゃないですか。

 今飲んでも素晴らしいですが、10年後に・・一体どうなってしまうんだろう?と考えさせられる見事な味わいでした。お勧めします!是非・・他のキュヴェと比較してみてください。価格もマイナス1300円と・・!滅茶下がりました!お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【妖艶なアロマと柔らかな表情をみせる見事なクロ・デュ・ロワ!】

 2016年も万全です。2015年もののレヴューを改めて見返してみると、

「ん!その通り!」

と、自画自賛したくなっちゃいます・・。

 このクロ・デュ・ロワは、やはりその名の通りの王のクロであり、複雑性を現す緻密で複雑なミネラリティの組成が伺えます。冷ややかなシルヴァン・パタイユのワイン群の中では冷ややかではあるんですが、暖かみと柔らかさが存在します。

 やはりその姿はジュヴレ=シャンベルタンやヴォーヌ=ロマネに通じるケワイな表情が端的に表れており、ナチュールワインならではのスピードの速いノーズとストレスの無い一体感がバッチリな躯体の味わいに酔いしれてしまいます。

 下の写真は、このクロ・デュ・ロワとレ・ロンジュロワを並べたものですが、どうでしょうね・・違いが見えるでしょうか。左がレ・ロンジュロワ、右がクロ・デュ・ロワです。幾分濃い目に見えるのがレ・ロンジュロワです。寄った写真とはまた・・結構違いますよね。


 こう言った言い方は当たっているかどうかは判りませんが、このリリース直後の段階で、

「幾分、横方向への拡がりを持っているのがクロ・デュ・ロワ、縦構造が幾分深く、その中に複雑な表情を隠し持っているのがレ・ロンジュロワで、どちらもポテンシャル点としてはほぼ同様」

と判断します。

 ですので、どちらかを選ぶと言うのは中々に難しいです。・・どっちも素晴らしいので・・。

 2016年的ネガティヴな印象と、マルサネと言うアペラシオンに対する穿った見方は全く不要です。実に美しく、適度な膨らみを持ち、今からもその素晴らしさを表情として感じられるのがこのクロ・デュ・ロワ2016年です。是非ご賞味ください。超お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【透明感に満ちたクレモンジョとは別の表情!さすがクロ・デュ・ロワ!】

 透明感の強いアン・クレモンジョが、冷ややかさが強く、仮にシャンボールチックな部分を多く持つとするなら、こちらのクロ・デュ・ロワはそれと比べて、ほんのりと温かみを持ち、より官能的な部分が有り、ジュヴレ=シャンベルタン的と言えるでしょう。

 村名マルサネの区画名無しのキュヴェを、より上質に、深みや表情の起伏の振幅を大きくしたもの・・とお考え下さい。

 クロ・デュ・ロワと言う名前の通り、クロで覆われた区画なのでしょうし、他の区画より成熟しやすいんじゃないかと思います。より熟した旨みがたっぷりです。

 しかもシルヴァン・パタイユのワインに顕著に表れる「超絶な美しさ」を勿論、持ち合わせていますから、

「並みのジュヴレはひざ元にひれ伏すしかない」

かな・・と感じます。


 また、他のコラムでも書きましたが、自然派のワインだからと言って、ビオっぽいニュアンスに満ち溢れているとか、「フカフカの土が感じられて優しい」と言ったような表現が出来るほどのものには感じられません。

 そこは昔からのブルゴーニュワインとほぼ同様で有って、使うべき場所では使う・・と言う、シルヴァン・パタイユの姿が想像されます。


 それはある種、とても安心感につながっていて、ワインの安定感にはネガティヴさの全くないものです。

 しかしながら、もしこれ以上のクロ・デュ・ロワを望むのであるなら、やはりそこは So2 の使用量の削減、全廃に繋がって行くんじゃないか・・と言う、期待と危惧が入り混じったものになります。

 例えばあのドメーヌ・ビゾの2008年ものは、エシェゾーには余り似つかわしくない「酢酸菌が動いた形跡」が僅かに感じられました。それはビゾのスタイルでも有り、ミネラリティの存在とは違う意味合いでのワインの柔らかさ、硬さにも表れて来ます。So2を使いたくない人で有るビゾは、揮発酸の存在は仕方が無いもの・・と考えている節が有ります。

 反対にシ
ルヴァン・パタイユは、出来るだけ減らす方向にいるものの、使わないと言う選択肢は最初からは持っていないようにも感じられます。

 シルヴァン・パタイユのワインを樽からのテイスティングをしたテイスターたちからは、

「樽からのワインは製品として出たワインの比にならないほど美しい!」

と口々に言います。


 それはどういうことなのか?・・と問うなら・・先ほどの言葉がその答えなのでしょう。


 しかしながら、このボトルからのクロ・デュ・ロワを飲んでも、ネガティヴな印象を受けず、ただただ美しい表情を愛でる気持ちにしかならないのに、樽からのワインはもっと凄い・・と聞くと、


「ならば、瓶詰め時のSo2の量を控えたワインが欲しい!」

と思うのは贅沢な要求でしょうか。


 もっとも、半年も静置すれば、So2は分解されてしまいますし、1年も置けばゼロになるでしょうから、リリース時の裸の姿が見えないだけで、


「すっぴんのクロ・デュ・ロワを楽しむ!」

のは、現在でも不可能では有りません。


 これほどまでのトップクラスの醸造技術、感性を持ったワイン・・やや高くなりましたが、是非とも飲んでいただきたいと思います。

 ジュヴレのワインがお好きでしたら、このクロ・デュ・ロワ、最高の選択になると思います。アペラシオンにこだわり過ぎず、素晴らしいワインを飲んでいただきたいと思います。お勧めします!是非飲んでみてください。



 以下は以前のレヴューです。
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【滅茶複雑!素晴らしい官能感とエレガンス!そしてシルヴァン・パタイユならではの超絶な美しさ!並みのジュヴレは全く及ばないでしょう!】

 アチコチに書いてますんで「ミミタコ」だとは思いますが、昔からこの「クロ・デュ・ロワ」はその名の通り「王のクロ(囲われた畑)」でして、素晴らしい葡萄が収穫できるとされ、マルサネに格付けが出来たら真っ先に1級に認定されるだろう・・などと言われたものです。

 しかしながら、これまた超一流(超ねちっこい?)の地質学者でも有るシルヴァン・パタイユの熱意の性でしょうか、マルサネのアチコチの畑が、今、凄いことになっちゃってるのはもうご存知ですよね。クロ・デュ・ロワもウカウカ出来ないかもしれません。

 そうは言ってもクロ・デュ・ロワはさすがに素晴らしいです。惜しくも奇跡のACブル、ル・シャピトルには及びませんが、この官能感、ジュヴレ=シャンベルタンを思わせる起伏の有る複雑性、完成度の高さはまさに「王のクロ」です。

 色合いも美しいでしょう?・・全然強く無いのに超複雑で官能感バッチリなんです。シルヴァン・パタイユならではの超絶な美しさは不変な上に、このクロ・デュ・ロワのテロワールがバッチリ表現されています。・・まぁ、徳丸さんなら「テロワール??( ̄Å ̄)」と言った反応になるかもしれませんが、フーリエさんだって自身をテロワリスト・・などと自称していますし、何よりシルヴァンは地質学者ですからね・・そこんとこはお互いに譲れないでしょうね。

 価格はほぼル・シャピトルと同様、わずかに安いです。違いはより官能感が前面に出て来ること、その分、透明感の有るミネラリティが後ろに回ること・・でしょう。素晴らしい将来一級になるはずの「クロ・デュ・ロワ」です。リーズナブルかと思います。是非飲んでみてください。超お勧めです!


 以下は2013年のクロ・デュ・ロワのレヴューです。
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【複雑性と微妙な起伏のあるテクスチュア!一段上のマルサネです!】
 シルヴァン・パタイユは畑を深く掘り返し、地層を見せ、

「ほら、ここが白亜紀の~期で・・」

みたいなことをしょっちゅうやってるそうで、地質学者&コンサルタントとしての能力が非常に高いそうですが、このクロ・デュ・ロワを飲むと、余りのクレモンジョとの違いに、

「マルサネというアペラシオンをひとつにくくってしまっていて良いのだろうか?」

 などと、まるでシルヴァンの霊が乗り移ってきたかのような錯覚にも感じてしまいます。

 このクロ・デュ・ロワは官能的で非常に複雑、やや軽いがマルサネ的赤いニュアンスもしっかり存在する旨いワインに仕上がっています。

 ブルゴーニュ的な石灰系ミネラリティに富んでいますが、他のミネラリティの関与も大きいと思われ、それが複雑性を見せているのでしょう。ある種、ジュヴレ西方の1級に感じられるミネラリティと共通しているんじゃないかな?と思います。熟してくると、結構な官能さを見せると思います。


 ただし現状でも充分に旨いので、バランスにも長けているんですね。比較的真っ直ぐなアン・クレモンジョに対し、複雑性に長けるクロ・デュ・ロワです。色合いも美しいですよね・・・ご検討ください。非常に少ないキュヴェで、どうやらラシーヌさんにも10ケースも入っていないとのことです。


2018 Bourgogne Rouge le Chapitre
ブルゴーニュ・ルージュ・ル・シャピトル

15529
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報
県:Chenove シュノーヴ
 シェノーヴの西、Le Chapitreの畑は丘の中腹(269m)から頂上(339m)にかけて畑は斜面を覆っています。始めはなだらかですが(2%)、頂上では急勾配(18%)となり、南南東を向いています。この区画の東の、一番低く平らな部分は泥灰土ですが、もっと西にある頂上部分は石灰岩の小石からなります。ここは二万年前の氷河期に石灰岩の崖が細分化されてできた小石で形成され、水はけもよく葡萄樹の育成に適した土壌となります。
 優しく圧搾された後ブドウ果汁はしばらく安定させ、バレルに移し(1/3は新オーク樽)アルコール発酵・マロラクティク発酵がおこなわれます。熟成は12~18か月、ビン詰前に別けられていた全てのバレルをタンクにまとめて最終ブレンドをおこないます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,490 (外税) 
【ランセストラルを除くと・・トップ・キュヴェと同価格の、恐るべきA.C.ブルです!】
 申し訳ありません・・年々少なくなる入荷が気になりますが、それと共に誰もテイスティング出来なくなりつつある、レ・シャピトルです。

 A.C.ブルの区画ですが、村名のトップ、クロ・デュ・ロワと同価格でリリースされますから、シルヴァンの評価はクロ・デュ・ロワ並み・・と言うことなんですね。

 12月までには再度入ってくる可能性が有りますので、もし入荷が叶いましたら・・数が入りましたら、テイスティングしてみたいと思っています。

 まぁ、リアルワインガイドもブルゴーニュのテイスティングは止まったままで、ここでnoisy も飲めないと成りますと、ワイン屋はまともには誰も飲まない・・と言うことになってしまいそうですので、シルヴァン・パタイユでそれは・・何とか避けたいですね。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【あの化け物ワイン、ランセストラルに次ぐ評価をたたき出すA.C.ブルゴーニュです!】

 すみません・こちらも割り当てです。因みに2016年ものは7290円でのご案内でしたので、

「1300円も値下がり!」

しています。

 なので、販売の予想が付かないんですよ・・追加は出来ないし・・本来はこの辺りは全てテイスティングしてご案内すべきかと思うんですが・・。

 因みに、リアルワインガイド第64号は、2016年ものル・シャピトル・ルージュにポテンシャル93+を付け、何とロンジュロワやクロ・デュ・ロワよりも高い評価をされています。ランセストラル2016年が94+でした。

 他の2017年もの・・ロンジュロワ、クロ・デュ・ロワなどをテイスティングさせていただいた感想からは、

「2017年はシルヴァン・パタイユ最高のヴィンテージ!」

と確信していますので、

「このル・シャピトル2017年はどうなっちゃうんだろう?」

と思っています。現在の格付けがもう「古い」ことを感じさせてくれるでしょう。ご検討くださいませ。


 以前のレヴューです。
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【こちらも数が無いので・・すみません・・】

 ACブルゴーニュ規格の畑ですが、このシャピトルと言う畑は「まったくの別格もの!」とシルヴァン・パタイユ自らが判断し、通常のACブルゴーニュとは別にリリースしています。

 2016年はシャピトルの白の姿も見えず、余りに少なかったため、海外に出さなかったのかもしれません。いや、ラシーヌさんには少しは入っているのかもしれませんが、案内は有りませんでした。

 このシャピトル・ルージュは、価格からみていただきましても、シルヴァンご自慢のクロ・デュ・ロワ、レ・ロンジュロワ、グラステットなどと同様の評価です。今回は余りに無い、追加も出来ないとのことですので、まずはご紹介させていただきまして、余るようでしたらnoisy が後のためにテイスティングさせていただければ幸いです。

 以下は以前のレヴューです。
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【・・・やっちまいました・・すみません・・】

 2014年もののこのキュヴェは「リアルワインガイド第56号」で、 今飲んで91+ ポテンシャル92+ 2020~2045 と言う、アペラシオンとしてのACブルとは思えないほどの高評価をされたワインでして、下記の2014年もののnoisy のレヴューにもあるように、マルサネの上級ワインに匹敵するポテンシャルを持っています。


 他のコラムにも書きましたが、当初はテイスティング予定に無いキュヴェだったものの、余りに他のワインが素晴らしいので、急遽持ち帰り、テイスティングすることにした訳です。


 でも・・すみません。飲めませんでした・・間に合わなかったんですね・・。何故って・・


「間違えて、白のシャピトルを持ち帰ってしまったため・・」

です。


 薄暗いセラーから深夜12時を回って家路につくもので、

「あ・・そうそう、これこれ・・」

とばかりに数本持ち帰るので、


「先日持ち帰って飲んだ白のシャピトルを再度持ち帰ってしまった。」

んですね・・。申し訳ありません。


 まぁ、開ける前に気付いてまだよかったんですが、最近は目が弱くなってまして・・見た目はそっくりなシャピトル赤と白を取り間違えました。


 なので、今のところはテイスティング無し・・。しかし、圧巻の他のワインを飲めば、このシャピトルに重きを置いているシルヴァン・パタイユですから、悪い訳が無いと信じています。次回、品物が調達できれば飲みたいと思っています。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【とんでもない出来のACブルでした~!】

 ま~・・本当に素晴らしいACブルゴーニュです。呆気に取られるような雅さ、複雑性、美しさに妖艶さを持ってます。リアルワインガイド第55号では2020~2045と言う飲み頃でしたが、まぁ、確かに早いっちゃ早いんでしょうが、noisy にとってはとっても美味しく飲めちゃいました。

 しかも今回は時間の関係で、ベース近辺の3アイテムを一度に開けちゃうと言う暴挙に出てますんでね・・その違いもたっぷり(・・一応)理解しちゃってます。

 本当に素晴らしいマルサネ・クロ・デュ・ロワを差し置いて、それ以上のポテンシャルが有ると思わせられてしまいました。マルサネに格付けが出来たら1級は確実とされるクロ・デュ・ロワよりすんごいACブルが「ル・シャピトル」なんですよね。なので、

「そもそもル・シャピトルがACブルの認定であることがおかしい!」

と言うことを声を大にして言いたいのが、ワインオタクのシルヴァン・パタイユさんなんじゃないかと思いますよ。実際飲んで、良~く判ります。

 クロ・デュ・ロワは滅茶複雑で妖艶なんですよ。これでもう・・充分旨いし素晴らしいです。・・が、ル・シャピトルは、クロ・デュ・ロワが持っている複雑性はそれ以上、妖艶さを僅かに押さえ、美しさ、荘厳さを「ど~ん!」と盛ったようなミネラリティが有るんですね・・。そんなもん、美味しくない訳が無い。

 どこかにマルサネ・ルージュ、クロ・デュ・ロワ、ル・シャピトルの3連荘のグラス写真が有るかと思いますが、これ、ぜひご覧ください。色合いの様子を見たら美味しい順番なんぞ簡単に判っちゃうと思いますよ・・(^^;;

 なもんで、ここではその写真は載せませんが、ル・シャピトルの色まで美味しいグラスの写真を!・・これは是非飲んでみてください。

「ACブル・・じゃ・・なぁ・・」

 なんて思ってると、将来は1級になっちゃってたりしますんでね・・。あのしょうもないラ・グランド・リュも今ではお問い合わせいただく一番手ですからね・・。で、販売の邪魔になるので余り書けませんが、飲んでいただければリアルにも「複雑性はグランクリュ並み」「ACブルの皮を被った1er」などの表現が並んじゃうのも理解できるでしょう。


 とんでもなく美しく、一体感の中からエキスの旨み・複雑性・官能感が感じられる凄い奴です。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【ピノ・ノワールの持つフィネスの塊!素晴らしい!!】  何しろ・・・村名よりも高価なACブルゴーニュですからね・・・。皆さんの反応はどうなのかと、興味は尽きることが有りません。


 通常の感性であれば・・

「¥5.000近くもするブルゴーニュ・ルージュ?しかもマルサネの生産者?・・・いらん!」

 となるところでしょうが、飲んじゃったら・・・ね・・


「・・げげっ!・・・おっ?・・・そうゆうことか!」

 と気付かれるでしょう。


 そうなんですよ・・・。このル・シャピトルは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのフィネスに特化して、

「ブルゴーニュを表現した!」

ワインなんです!


 決してマルサネを・・もしくはマルサネの生産者たるものが造ったブルゴーニュ・ルージュ・・そんな側面は二の次なんです!


 恐ろしいほどフィネスの塊です。これはブルゴーニュ・ピノ・ノワールであり、マルサネ・ルージュでは無いんです。


 むしろ、「ブルゴーニュ・ル・シャピトル・ルージュ」以外の何ものでも無く、

「マルサネより、クロ・デュ・ロワより凄いフィネスを持つ、よりポテンシャルの高い畑。それがたまたまACブルゴーニュしか名乗れなかっただけ」

 なんです・・・。


 ま・・・飲まないと理解できないかもしれません。理解が遅れているマルサネの村の畑では起こりえた訳です。

 圧倒的なフィネス・・・是非包まれてみてください・・。ライバルは・・実はマルサネ・ロゼ!フルール・ド・ピノです!

 これも高いんだ!・・でも・・この二品は外せないと思いますよ。

 カテゴリー・キラーとなったこのワインは、飲む価値が高いです。是非是非・・トライしてほしいと思います!ちなみにリアルでは評価の対象とはされていません。無かったのかもしれませんが・・!ご検討くださいませ!

by Oisy
2012 Marsanney Rouge Clos du Roy Domaine Sylvain Pataille 

 上で書いた通り洗練度が一気に上がり、クロ・デュ・ロワの後にマルサネ・ルージュをテイスティングすると気づかなかった僅かな曇りを感じる。くらいにクロ・デュ・ロワは澄んだワイン。
にして、複雑性が増えた事もあり、エレガンスとより冷たい緻密な酸を感じる。

伸びやかなアフターも生葡萄を噛んだ時のようにフレッシュでドライながら甘く伸びやか。


2018 Marsannay Rouge l'Ancestrale
マルサネ・ルージュ・ランセストラル

15534
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報 このワインは非常に長期熟成のポテンシャルを持つワインです。マルサネのなかでも3つのClos du Roy 、Clemengeot 、Les Ouzeloyという一流の場所にある、樹齢65歳から80歳という古木から選りすぐられたブドウが使われています。この、非常に神経を集中させて造られたワインはビン詰まで通常はまるまる2年間セラーで寝かせられます。ヴィンテッジの状態によっては、シルヴァンはほとんど全房または100%全房で発酵させます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥14,750 (外税) 
【相当上出来の「ボンヌ=マール」か!?・・と思わせるような圧巻の出来です!村名3本分の価格は伊達じゃ無かった!・・是非感動してみてください!】
 いや・・本当に声が出ちゃいましたよ。凄いアロマです。妖艶にして繊細、繊細にして大胆な、モレ=サン=ドニとシャンボールの村の境に有るグラン・クリュ、「ボンヌ=マール」を想像してしまいました。

 それも並みの出来のボンヌ=マールじゃぁ・・無い。ミネラリティが凄いですし、酸の量とバランス、果実の風味も物凄く密度が高いんですね。

 2017年も美味しかったんですが、含有ミネラリティの総量に押されて隠されている感じだったとも言えます。

 下の写真を是非比較してご覧ください・・。まるで・・ルxxxさんのボンヌ=マールのようじゃないですか・・(^^ まぁ、ミネラリティの総量は、そこすらも超えてしまってはいると思います。

 この物凄いアロマを押しのけつつ口内にワインを流し込むと、非常に細やかな粒子が緻密に配置されているのを感じつつ、それでもまだそのまま飲み込むことを許されないような感覚になります。口蓋ですり潰しながら少しずつ喉の奥へ流れて行くと、ノーズへ抜けて行く・・そうですね・・シャンボールのグラン・クリュが持っているハイトーンな香水的アロマが感じられます。

 一番最初の印象はミュジニー的かと思ったんですが、口内へと流し込むと・・いや、ミュジニー的と言うよりはボンヌ=マール的な動物的印象も混じってくる・・そう思い直しました。

 もう、その時点では、他のワインと比較することすら考えられなくなってしまいました。ましてや、1級クラスはほぼ眼中に無い・・みたいな感覚です。

 いや・・凄いワインでした・・。今でも飲めなくはないです。もうアロマだけですっかりやられてしまいますので、のんびりと口内で楽しむことに集中も出来るかと思います。

 若くて物凄いハイポテンシャルなワインをのんびり楽しむ・・ちょっと贅沢なおつまみでも用意して・・それも可能なワインです。是非、「何のワインと似てるかごっこ」でもして・・(^^;; 時節柄、おおっぴらには出来ないでしょうが、個人的なワイン会を楽しんでください。超お勧めします!シルヴァン・パタイユにとっても歴史的な1本でしょう!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいヴィンテージの最高のマルサネです!・・シルヴァン・パタイユにしか造れない見事な出来!】

 2017年もののシルヴァン・パタイユは、

「区画名無しの村名マルサネでさえ・・パーフェクト!」

と思えるような見事なバランスで到着しましたので、お客様にもその旨お伝えしたところ、やはりマルサネ村名ワインとしては過去最高の本数を販売させていただきました。誠に有難うございます。

 勿論ですがもっと数量が確保できれば、今もまだ販売しているに違い無いのですが、結局最後まで買ってしまいましたので、流石にもう・・有りません。

 今飲んで滅茶美味しい区画名無しのマルサネはもう有りませんが、このランセストラルも見事な仕上がりをしていました。

 赤に黒を混ぜ込んだ、非常に美しい色合いをしています。透明なミネラルコーティングをしているような、普段の仕上がりとは少し異なるように思います。

 柔らかな土由来のテクスチュアを芯に持ち、その透明なミネラリティだけでは無く、鉄や希少金属などを多分に含んだミネラリティが、その芯を囲っているかのようです。

 気品に満ち、ドライながら旨味が有り、チリチリと舌先、舌脇に感じられるそれらのミネラリティが、このワインの複雑な構成を現わしています。果実的で有り、花的でも有り、将来的には香水のようになって現れてくるに違いない、見事なノーズが有ります。

 今はまだ、とてもこの複雑な構成をまとめ上げ切れる「時間」は無かったと、ワインが話しているかのようですが、この2017年ランセストラルを飲んだ全て方が、

「・・そうだよね・・」

と話しかけている姿が想像されます。

 非常に高質で素晴らしい出来だと思います。是非5年ほどは置いていただき、ワイン熟成の仕上げをお願いいたします。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【・・味筋で一番近いのはもしかしたら最近のメオ=カミュゼ?かもしれません・・】

 シルヴァン・パタイユがドメーヌ・ルーミエのアドヴァイザーをしているのはご存知かと思いますが、ルーミエでさえ、パタイユの影響と受けている訳です。

 そして2012年頃からダンジェルヴィーユがグググっと素晴らしく成り始め、2015年で頂点に達した・と感じていますし、今までは、硬いし武骨だしエレガントじゃないから・・

「・・やらない」

と言い切っていたデゾネイ・ビセイでさえ、余りの変貌ぶりに仰天して2015年を扱わせていただきましたが・・フィネスさんのエクスクルーシヴの有るブルゴーニュの生産者の向上振りは、全く半端ない訳ですね。


 そんなところには、やはり様々な人間関係が影響しあっていると思われますが、その震源はこの人、シルヴァン・パタイユなんじゃないかとさえ思ってしまいます。


 で、昨今のメオ=カミュゼのワインの素晴らしさは、これまたnoisy の甘言に乗った方ならもうご存知ではありますが、甘言に乗らない方々には、

「・・カミュゼでしょ?・・不安定だよね・・」

とは思われるかな?


 もう、そんな姿はどこにもなく、どんな造り手よりもエレガントで、コアが有り、荘厳で、雅です。ひっくり返る旨さです。特に1級以上は青ざめちゃいます。

 で、むしろ、シルヴァン・パタイユに一番似ているのは最近のメオ=カミュゼじゃないか・・と思うんですね。僅かに樽は弱く、しかし、よりピュアなスタイルでは有るかと思いますが・・。

 2016年ものは非常に少ない・・今までは少なくとも2ケース、通常は3ケースは仕入れていたランセストラルです。お早めにお手当くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【兎に角ゲットしておいてください。納得させられる、してしまう存在感の有るワインです。】

 こちらも余りに高価になったのでテイスティングしないつもりで仕入れたものでして、でも余りの他のキュヴェのポテンシャルに、

「やっぱり飲みたい!」

となってしまったんです。


 なので、他のキュヴェの仕上がりを見たらもう・・圧巻なワインに仕上がっているはずです。ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。ご参考にされてください。
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【これは村名ワインです!しかしどんな凄いワインよりも偉大かもしれません。】

 そうです・・これは村名のワイン、しかもマルサネと言うコート=ドールの北の端の忘却されたアペラシオンです。

 それでもnoisy のところでは皆様のご支持を沢山いただいておりまして、2013年ものも約4ケース程販売させていただきました。非常にスケールの大きい、濃密ながらもしっとりした凄いワインです。

 2012年ものはピュアで濃密、どこまでも純粋さが感じられる大きな構造で、今飲むには少し辛いほどの要素の複雑さが有りました。

 2013年ものはそのヴィンテージ背景を受けてか、到着直後からもう絶妙な素晴らしさを見せてくれました。こんな美しさの凝縮には出会ったことが無い!・・と。

 2014年ものは何故か非常に少なく、2013年ものの約半分しか入手できず、それでも入荷量の何十パーセントを分けていただいた換算になるそうです。今のところはそんな訳でテイスティングも出来ていない状況です。


 リアルワインガイド第56号は今飲んで92、ポテンシャル94と、2013年もののポテンシャル点94+には及んでいませんが、ほぼ同じ高い評価と言って良いでしょう。しかしながら、リリース直後からその美しい真の姿を垣間見せていた2013年ものとは・・おそらく違うでしょう。

 むしろ、超絶にドライで超絶に濃密、超絶に大きさを感じさせてくれた2012年ものに近いスタンスと想像されます。リアルの徳丸さんも、「味わいが塊・・<略>・・ミネラルも塊、塊祭り」と評していますので、noisy が感じた2012年ものに近いと思っています。

 当然ながら、何かが無いと抜栓できるようなワインでは有りませんが、近年言われる温暖化の影響で、

「もしかしたら将来、マルサネはコート=ドール随一の産地になる」

かもしれません。


 フィリップ・シャルロパンはマルサネに育ち、しかしマルサネを半分諦めたかのようにジュヴレに移ってしまいましたが、マルサネの畑を綿密に調べ上げ、マルサネこそ素晴らしいテロワールだと信じたシルヴァン・パタイユだからこそ、この偉大な「ランセストラル」を造ることができたのでしょう。

 このランセストラルも無比なワインです。是非ともご検討くださいませ。



 以下は以前のランセストラルのレヴューです!
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【シルヴァン・パタイユが・・ついに登り詰めた!?!これは絶対飲みましょう!!】

 呆れるようなぶっといボトルに入った「マルサネ」です・・。ボトルの底から出っ張っている凸 の部分も半端無く・・高いです。シルヴァンは、高い熟成能力があると判断して、丈夫なボトルを使用しているのでしょう・・これだけでかなりコストも掛かっていると思います。

 2012年のランセストラルは・・非常に少なくて、それでも結構な量を販売させていただきました。

 物凄い・・呆れるほどの凝縮さ、複雑性を透明掛かったミネラリティでコーティングした、今はとても飲めないような硬く締まったワインでしたが、これまた呆れるほどのポテンシャルを感じさせてくれるものでした。

 余りに凄いので、2013年も必ずテイスティングしようと・・まぁ、こちらのコストもかなりのものなんですが、このように美しいものには弱いもんで・・飲んでしまいました・・。

「・・・素晴らしい!」

 息を飲むような赤い静寂、そこから少しずつ・・美しい糸が解れてきます。1本・・また1本と。その1本の糸には、やはり美しい色彩が描かれています。

 決してゴクゴク飲めるようなワインでは有りません。少し口にに含み・・その美しさを長い時間掛けて楽しむことが出来る、マンモスなポテンシャルを持っています。

 そして、2012年と大きく違うのは・・今飲んでも飲めちゃう!

 これにはビックリしました。2012年ものは、余りの果皮の凝縮度に、口内、鼻腔、鼻の粘膜の受容体が付いていけず、また、ややタイトに締まっていますので、結構辛い部分も感じたものでした。なので、異常に凝縮して凄いが「今は飲まないで・・飲むなら長い時間を掛けてゆっくり」と言うコメントになった訳です。

 ですが・・これは、現状でもこのランセストラルが持っている美しさの極一部でしょうが、その要素だけで充分過ぎる満足感を得られてしまうんですね。

 美しさを何十層にも重ねていて、その裾を見ている、感じているだけなのでしょうが・・実に旨いし、エレガントだし、複雑なんですよ。複雑性・・と言うのもちょっと語弊が有るかもしれません・・何せ、その複雑な姿が美しいんですから・・。


 noisyの感覚的には、何とかこの2015年の内は、この感じを持続できると思います。ですので、呆れんばかりの無二の美しさを試すには、何とかなる期間じゃないかと思います。年末までの間、出来るなら、じっくり寝かし過ぎず、休ませる程度にして、クリスマスなどのワインとして飲めると思います。

 しかもシルヴァン・パタイユのこのランセストラルは、一切の化粧をしていないようなスッピン美人ですので、例えば通常は合わないはずの秋刀魚の塩焼きとかも・・行けちゃいます。今回はランセストラルでは秋刀魚は合わせませんでしたが、下記でご紹介させていただいているフルール・ド・ピノと秋刀魚で合わせました。・・いや、実に旨いです。そして嫌な匂いにはならないんですね・・。フレデリック・コサールのサン=ロマン・ルージュでやったら絶対合わないでしょうが、シルヴァン・パタイユでしたら、村名マルサネ以上でしたら秋刀魚の塩焼き、行けちゃいます。一番はこのランセストラルとフルール・ド・ピノでしょう。(この辺はフルール・ド・ピノのコラムに記載予定ですが・・)

 そんな、魚介にも合わせられるほどのピュアさを持ちつつ、ナチュラルなニュアンスも持っている、呆れんばかりのポテンシャルを持った、どんなワインにも似ていない凄いワイン・・それがランセストラルです。絶対値としての価格は高いですが、こんなに安いワインは無いとも思います。是非経験してみてください。お奨めです!




2018 Marsannay Rose Fleur de Pinot
マルサネ・ロゼ・フルール・ド・ピノ

15532
自然派
ロゼ 辛口
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報
 シルヴァンの他のキュヴェとは全く似つかないキュヴェです。注意深い選果、とてもユニークな醸造テクニックと、熟成を長くすることで、さらに個性的であり伝統的なマルサネロゼとなっています。選果はLa Charme Auz Pretresのピノ・ノワール、En Blungeyのピノ・グリと、Chamforeysのピノ・ノワールを含む樹齢60~70歳の古木から。40~50%のブドウはすぐにプレスされ、残りは短期間のマセレーションを行ってからのプレスになります。通常2年間熟成させますが、最初の1年間はバレルで(1/3は新オークのバレル、1/3は1年物、1/3は2年物のバレル)2年目はタンクでの熟成です。その結果、カラメルの香りを思わせつつ心地よい塩気を感じるたぐいまれない唯一無二のマルサネ・ロゼとなります。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,600 (外税) 
【大人気の、「ピノ・ノワールの繊細な香味」だけを表現した見事なワインです!】
 6本のみの入荷です。申し訳ありません・・飲めておりません。

 ピノ・ノワールの粋・精だけを優しく抽出したかのような、「一般的なマルサネ・ロゼ」とは、全く異なる上質な味わいを毎年みせてくれています。

 年内にもう一度入荷の可能性は有りますが確実では有りませんので、お早めにゲットされることをお薦め致します。


 以下は以前のレヴューです。
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【大人気のロゼです!・・しかも価格が大幅ダウン・・シルヴァンの他の2017年ものを見る限り、凄い仕上がりと予想しています!】

 どう言う風の吹き回しなのかは判りませんが、4本しか無かった2016年ものは7490円でしたから15パーセントも安くなっちゃいました。

 でも・・それは良いんですが、滅茶苦茶少なかった2016年よりは増えたとは言え、最大3ケースは仕入れていた頃から比べれば、

「焼石に水・・」

の入荷数です。


 この、超繊細で、「ピノ・ノワールの精」だけを抽出したかのような、見事なアロマに惚れてしまっている方は結構いらっしゃいますので、今回は数を減らせず、テイスティングは回避しました。

 おそらくですが、この、滅茶安くなった価格を見ても、

「・・えっ?・・マルサネ・ロゼでしょ?・・そんなの、有り得ない!高過ぎる・・」

と思われる未経験者の方が大勢いらっしゃるはずなんですね。

 きっちりと管理されたこのワインの見事なフレーヴァーに触れさえすれば、価格にも納得してしまうことは必定です。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【2015年ものも結局飲めずに終わりましたが、それでも何ケースか入荷しました。2016年ものは4本のみです。】

 まぁ、騙されたと思って買ってみる・・相手の希望に乗っかってみると言うようなことは、余裕が無ければできないことでは有りますが、興味も無ければその気にさえならない訳です。

「マルサネのロゼ?・・はぁ~??!」

と言うような反応は当然です。充分理解しています。


 それでもnoisy の甘言に乗ってしまって飲まれた方は、幸せだったはずですよね・・。ピノ・ノワールの精を口にしているかのような、超絶にエレガントなアロマと滑らかな液体を身体で感じられる訳ですから・・。普通なら、

「こんなに高いロゼなんぞ、売れる訳が無い!」

んです。noisy だって飲んでなきゃ売ってませんよ。でも、飲んじゃったら売りますよ・・(^^;; ワイン屋ですからね。良いものは良い!・・駄目なものはダメ!1円でも高いワインもあれば、100万円だって超絶に安いと言えるワインも有る訳で、少なくともその品質判断と値踏みに掛けては自信を持っている訳です。

 だから、noisy が買うと他のショップさんもみんな買うので・・noisy さん、扱ってください・・などと言われてしまう訳です。


 いや、できればそ~っとしておいてください・・と言う気なんですね。まず noisy の姿をご覧になられた方と言うのは、ご近所さんや新着ご注文のワインを取りにいらっしゃる方を除いては、もうほとんどいらっしゃらない訳で、

「どんな姿をしてるのか・・歳は?・・風貌は・・?・・変人と言うのは本当か?」

などと、興味津々の方もおられるようでは有りますが、いたって普通・・髪は長いですが、腹がちょっと出ているだけです。まぁ、着膨れはしてるかもしれませんが、そんなに太っちゃいません・・いや、そんなことはどうでも良い・・。美味しいワインを美味しいと言っていただけることに嬉しさを感じる・・だけの話しです。


 でも、今回のフルール・ド・ピノ2016はそんな数ですので・・すみません、お一人様1本限定とさせていただきます。貴重ですよ。お早めにどうぞ!

 以下は以前のレヴューです。
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【テイスティングが間に合っていません。】

 何年にも渡ってご紹介させていただき、

「ん~・・ビックリしました。こんなワインが有ったんですね・・」

と、皆さんを驚かせてきたフルール・ド・ピノです。


 ピノ・ノワールの粋・香気成分を見事に閉じ込めたと言える、香りのワイン・・です。言わばシャンパーニュの、「ブラン・ド・ノワール」的な味わいだと思いますが、味と言うよりも「香り」に重きを置いたものとお考え下さい。普通のマルサネ・ロゼだと思ってしまうと・・とんでも無い間違いになってしまいます。

 今までのワインの概念を覆すような衝撃が有るかもしれません。残念ながらテイスティングが間に合わず・・・計画に無かったものですので・・次回以降に飲めるようなら飲み、レヴューを書く時間が取れましたら、追加で書きたいと思っています。ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。ご参考にされてください。
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【こんなワインは飲んだことが無いはず!ピノ・ノワールのアロマの粋を閉じ込めた超絶に美しいブラン・ド・ノワールです】

 何にも似ていない、世界にたった一つしかないワインでしょう。テイスティングが間に合っていませんが、このワインだけは絶対に毎年飲みたい・・と思わせる魔力のようなものが有ります。

 リアルワインガイド第56号は90+~91 今~2033 と、noisy にとってはやや控えめな感じがしますが、「樽からの試飲」であったことも影響しているかもしれません。それにそもそも、唯一無比な美味しさ・・と言うのは、ポイントにはそうは現れて来ないのかもしれませんし・・。

 noisy にとっては、おそらく限りなくグラン・クリュ並みの評価をすると思いますが、それが世間一般に通用するかどうかは微妙です。

 しかしながら、

「この凄いブラン・ド・ノワールを美味しく無いと言うブルゴーニュファンがいるとは思えない」

ですし、

「必ず納得させてしまう魔力を持っている!」

とさえ思っています。


 もう少し早く到着していれば・・と思うのですが、仕方が有りません。今回はテイスティング無しでご案内しますが、もし追加できるようでしたら、追ってテイスティングレヴューをアップいたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。ご検討くださいませ。


 以下は2013年までのフルール・ド・ピノのレヴューです。
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【・・これはマルサネ・ロゼと言うにはエレガント過ぎる!正にピノ・ノワールの粋です!】

 素晴らしいワインでした・・・「ロゼ・ド・ノワール」です!呆れるほど美しく、エレガントでフィネスに満ちています・・・・本当に・・呆れます!


 もし、「マルサネ・ロゼ」と言う部分に引っかかるものをお感じでしたら、それを是非とも削除してください・・。

 そして、「フルール・ド・ピノ」と言うワインなんだと。

 むしろフリーランを用いたロゼ・シャンパーニュであって、でもガスは無いと思っていただいた方が近いと思います。


 色は味わいを写すものです。実に深遠な美しい色をしたロゼです。グラデュエーションが見えてくるような・・気がしないでしょうか?

 素晴らしいピノ・ノワールの「香気」を集め、極上の色の付いた白ワインに仕上げています。

 なので、普通のマルサネ・ロゼだと思ってしまうと、ちょっとビックリされるかと思いますし、何よりもまず、

「高いから買おうとは思わない」

に違い無いですよね? 素晴らしいブルゴーニュ・ル・シャピトルよりも高いんですから・・・あのランセストラルのすぐ下の価格かな?・・・とにかく絶対価格では高価ですが、このフィネスに触れたら・・

「ロゼ・シャンパーニュより安いしお買い得!」

と思っていただけるに違い有りません!
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2012 Marsanney Rose Fleur de Pinot Domaine Sylvain Pataille 

 香り、味ともにクリスタルのような石灰ミネラルをダイレクトに感じたのは驚いきました。

僕個人的な経験で高貴なロゼをテイスティングできたのは初めてかもしれないですが、ツヤツヤでピチッとした大量の酸とキンキンとした塊ミネラルを一番わかりやすいのはロゼかもしれないと思った。

ものすごく透明感があり伸びやか。

ボトルも一番太く力の入れ具合を感じます。━━━━━
 以上は Oisy コメントですが、誉めてるのかどうか・・みたいな言葉も有って受け取り難いにしても、

「このところのパタイユのテイスティングではどのワインが一番良かった?」

と聞くと・「一つだけは難しいけど・・・フルール・ド・ピノ」

 などと申しております・・・。判ってるのか判って無いのか・・(^^;;

 ですので、noisy も非常に強くお奨めします。素晴らしいピノ・ノワールです!


 因みに以下は2013年もののレヴューです!
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【・・これはマルサネ・ロゼと言うにはエレガント過ぎる!正にピノ・ノワールの粋です!】

 このワインはホント・・素晴らしいです。正に、

「ピノの花!」

と言う名前に相応しい・・


 「フルール何とか」と言う副名の付いたワインは沢山有るんですが、少なくとも「フルール・ド・ピノ」と言う名前はこのシルヴァン・パタイユで打ち止めにして欲しい・・その位思ってしまいます。

 ものの見事な香りです。いやらしさのない、まっこと「無垢」なアロマです。色付きも2012年に比べると淡いですね。まるで「桜」のような色合いです。ピノ・グリも混ぜているようですので、余計に淡くなるんでしょう。

 また、「ワインにとってのミネラルとは、非常に重要な・・と言うか、それがまず第一義なんだ」と言う事を教えてくれるワインでも有ります。

 前にも何度も書きましたが、どこぞの著名な学者さんが、「ワインにミネラルなど入っていない」などとほざいてましたが、このフルール・ド・ピノと、並のマルサネ・ロゼを飲み比べさせるべきでしょう。まぁ、そのような方はそれでも自説を崩さないと思いますが、本当にそのように分析しているのなら味音痴ですし、判っていて自説を訂正しないのなら学者としてどうなの?・・ということにもなります。

 このフルール・ド・ピノには、非常に細やかで連続している石灰系ミネラリティが多く含まれ、それが細やかなテクスチュアを感じさせてくれています。そして、「花」の名に相応しい、実にエレガントな僅かに赤色を混ぜ込んだアロマを優しく振り撒いてくれます。非常に「純粋無垢」な味わいで、一切の化粧をしていない「すっぴん美人」と言えます。

 noisy は好む、好まざるに関わらず、単に今晩のオカズが「秋刀魚の塩焼き」だったので、大根おろしに例の紫峰醤油を垂らし、合わせてみました。・・これがね・・全然、臭みも無く、秋刀魚のやや淡白さとほんのりとした苦味とバッチリ合っちゃうんです。魚が臭く感じない・・・たんぱく質の崩壊時の香り、醤油などの穀類を醸造して熟成させたものの香りに合わせられるということは、ワイン自体がピュアで、ピュアでないものがほぼ無い・・と言うことかなと思うんですね。

 まぁ、もちろんですがその辺は、人それぞれの感覚が有りますんで、全ての方に当てはまるとは言い切れませんが、これはnoisy的には「有り」です。

 その上で、エレガントで有り、エキスがたっぷりの味わいながら、

「どうだい?・・美味しいだろう?」

とは聞いて来ないんですね~。

 2012年も旨かったですが、2013年、さらに無垢さに磨きが掛かったように思います。是非この素晴らしい村名ワイン・・飲んでみてください。超お奨めです!


2018 Bourgogne Blanc les Mechalots
ブルゴーニュ・ブラン・レ・メシャロ

15528
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報
 1949~2010年に植えられた畑。ポテンシャルは未知数。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,850 (外税) 
【ナチュラルだがアヴァンギャルドでは無い・・これからのブルゴーニュワインの指標となるべきシャルドネ?!です!】
 何年か前に飲んだ時は、

「アリゴテの方が美味しい?」

などと思ってしまって、余り扱っていなかったブルゴーニュ・ブラン・レ・メシャロですが、久しぶりに入れてみたところ・・目の覚めるような美味しさを発揮していたのに、ちょっとビックリしました。

 完全には落ち着けることができないタイミングでのテイスティングになりましたので、僅かに「濁って」見えるかもしれませんがご容赦ください。清澄をしないキュヴェで立てて置く時間が短いと、普通はこうなります。ドメーヌではラッキングするだけなのでしょう。

 また、2018年もののシルヴァン・パタイユの白、全てに言えることですが、2017年までのものよりも、

「もっとナチュラル!」

です。

 そして、以前は僅かに感じた「樽のニュアンス」は、全く感じないようになっています。

 色合いも、もっとハッキリした黄色味掛ったクリアなものだった訳ですが、ほんの僅かに色が落ち、黄色味が強くなっているイメージです。

 しかしながら、揮発酸の生成は非常に少なく、検知限界付近に有りますので、まったく問題有りません。

 ですので、非常にナチュラルだが、さらに非常にピュアで、リアルな柑橘、果実、果実酸が感じられる大きなワインになっています。これが全ての白に言えることです。


 で、このメシャロですが、比較的高めの酸度を持った、とてもリアルな果実を連想させる素晴らしい味わいでした。

 抜栓直後からとても良く香ります。ミネラリティもバッチリです。洋ナシ、梨、リンゴ、熟したレモン、グレープフルーツなど・・ですね。高い酸度がそれらの表現が支えています。日本のワインしか飲んでいない方でしたら、ちょっとビックリされるかもしれませんが、甲州辺りのエキセントリックな酸をズ太くした感じが似ている・・とも言えなくもありません。

 しかし、バランスは非常に良く、葡萄由来以外の産物を全く感じることが有りません・・So2も含めて・・。もっとも、検査に出せば自然に生成されたSo2が検出はされるでしょうが、決して多くないと思いますし、何より・・醸造の初期段階の圧搾時にSo2は全く使っていない・・そんな色合いをしているように思います。

 比較的ハッキリした味わいですが、樽も感じさせずに良く出来るなぁ・・と感心したワインです。是非ご検討くださいませ。お勧めします!


2018 Marsannay Blanc Chardonnay Rose
マルサネ・ブラン・シャルドネ・ロゼ

15531
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報
品種 シャルドネ・ロゼ
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,390 (外税) 
【シャルドネ・ロゼならぬシャルドネ・ゴールド!的な見事な色合いから、僅かに粘度を持った滑らかな舌触りのリアルな果実が味わえるマルサネ・ブランです!】
 以前の「マルサネ・シャルドネ」の名称変更だと思います。ですが、以前のマルサネ・シャルドネより、大分ポテンシャルが上がって来ていると感じます。

 まずミネラリティの総量、そしてその複雑さが結構異なると感じますし、表現自体がとても自然で、ビオ嫌いにしてもビオ好きにしても、違和感のないものに仕上がっていると感じます。

 色合いですが・・収穫時にはロゼ色になると言うシャルドネ・ロゼでは有りますが、その果実で出来たワインは、こんな・・

「見事なゴールド!」

です。

 なんか、以前の写真とは全然違いますよね。3枚ある写真がここまで違うとは・・みたいな感じでは有りますが、味わい的にはやはり以前と同軸上に有りながら、ポテンシャルアップした上で、ナチュラル度が跳ね上がっています。

 でも、前述通り・・ナチュラル度がジャンプアップしていたとしても、まったく・・普通に「自然だ」と思える感覚ですから、

「抜栓直後から柔らかくポンポンとアロマが上がってくる」

のが判ります。


 中域の膨らみも見事ですし、単にミネラリティが増大しただけ、表現が大きくなっただけ・・とも思えません。もしかしたら初期段階で少し漬け込んでいるのかもしれません。ただし、種や果梗のタンニンは感じませんので、マセラシオンした白葡萄的な味わいが強い訳でも有りません。

 まぁ、昨今のナチュラルな白ワインは、かなりの色落ちと、かなりのフレーヴァー落ち、それなりの酢酸生成を「良し」とする、もしくは「仕方が無い」とする場合が多いように思います。

 ですが、皆ワインを飲みたいので有って、お酢を飲みたい訳では無いと思うんですね。せっかくの上出来なフレーヴァーが元々有りながら、それを奪ってしまって「それが普通だ」とは・・安易には言いたくないのが noisy 的な気持ちです。勿論、個人がそのようなワインが好きなことを否定するつもりなど、全く有りませんが、ただただウーロン茶に似た味わいだけのワインはさして良いとは思いません。


 そんな意味合いでも、このシャルドネ・ロゼのゴールドな色合いと見事なフレーヴァーは、新たなブルゴーニュ白ワインの世界の指標に近いもの・・と感じます。

 良いですね・・是非、この素晴らしい白ワインを造り続けていただきたい・・そう強く願っています。ご検討くださいませ。数は有りません。


 以下は以前の(マルサネ・シャルドネの)レヴューです。
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【これも素晴らしいです!「シャルドネ・ロゼ」と言う、完熟時にピンクに染まるシャルドネです!旨味の乗った見事な味わい!】

 見事なアリゴテで驚いていたら、単なる「マルサネ・ブラン(シャルドネ)」のポテンシャルの高さに再び驚かされてしまいました。少なくとも2017年もののシルヴァン・パタイユの白は最高の出来だと確信した瞬間です。

 このシャルドネ・ロゼなるシャルドネの仲間の品種は、完熟するとピンクになるそうです・・見てみたいですよね~・・。

 言われてみれば、シャルドネを飲んでいると、時折、「黒い果皮由来の表情」に出会うことが有ります。

「もしかして、それもそのDNA を持っているのかな?・・まぁ、シャルドネはピノ・ノワールの子孫だし・・」

などとも考えつつ・・ですね・・。まぁ、このワインも少し「ピンキー」なニュアンスを感じなくはありませんし、何より、

「この旨味」

こそは、そのピンキーな遺伝子のなせる業か・・それともテロワール( > 土壌 )由来か?・・などとも考えてしまいます。


 通常のシャルドネ同様、中域にボリューム感の在る充実した味わいです。しかし、高域の表情には、確かに別の個性も感じます。色合いは、ものの見事に、「薄緑」・・ですよね?・・こちらは綺麗な写真が撮れたかと思いますが、酸のレベルもしっかり有りつつ、その酸の一種で有る「旨味」もしっかりしていて、完全にエキス化した液体が、スピード早く、ふんわりと、しとやかに果実、ミネラリティ由来の表情を放出してくれます。

 超高域の繊細な表情と、低域の重しに乗っかった中域のボリューム・・今飲んで滅茶美味しく、この先の変化も非常に楽しみです。何より、

「シャルドネ・ロゼが完熟した時に見せるピンキーな色合いが熟成で何を物語るか?」

ですよね?

 2017年は凄い出来ですので、これは非常に楽しみなシャルドネ・ロゼでは無いでしょうか。是非飲んでみてください。超お勧めです!



 以下は2013年のこのワインのレヴューです。
━━━━━
 マルサネ・シャルドネですが、熟すと「ロゼ色になる」と言いつつも、そんな色のニュアンスは無いですね。まぁ、白葡萄の場合は先に圧搾して果皮を除いてしまうはずなので、わずかなロゼ色はワインに移らない・・と言うことなんでしょう。

 非常に精緻で透明度の高い、やや薄いゴールドの色調です。香りの上がりはブルゴーニュに比べると一歩出遅れるもののとてもピュアです。
 おそらくこちらは早い段階でSo2を少し使ったのかな?・・と思います。テクスチュアもわずかにカッチリしていてタイトな締まりのあるものが感じられます。

 ポテンシャルを取るとするなら、ACブルゴーニュが少し単純に思えてしまうほど・・単にマルサネ・ブランとしたくないほど・・高いものが有ります。

 熟成能力もかなり有って、ムルソー・・・とまでは言えないまでも、かなりの分厚い石灰系ミネラリティを持っていますので、15年はへっちゃら!・・で持ってしまうでしょう。

 そして、完熟した時には、So2を使っているとは言え、おそらく微量でしょうから、

「どっか~ん!」

と、花園の花たちが一斉に咲き始めたような・・感じになるんじゃないかと思います。

 余韻も非常に長く、時間が経過すると、ややカッチリしていた部分がわずかにネットリとした舌触りに変化して来ますので、その部分からの口中に拡がる香りが素晴らしいです。

 とてもナチュラルなACブルとピュアなマルサネ・シャルドネ・・とご紹介しておきましょう!お奨めします。是非飲んでみてください!


2018 Bourgogne Blanc le Chapitre
ブルゴーニュ・ブラン・ル・シャピトル

15527
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報
県:Chenove シュノーヴ
 シェノーヴの西、Le Chapitreの畑は丘の中腹(269m)から頂上(339m)にかけて畑は斜面を覆っています。始めはなだらかですが(2%)、頂上では急勾配(18%)となり、南南東を向いています。この区画の東の、一番低く平らな部分は泥灰土ですが、もっと西にある頂上部分は石灰岩の小石からなります。ここは二万年前の氷河期に石灰岩の崖が細分化されてできた小石で形成され、水はけもよく葡萄樹の育成に適した土壌となります。
 優しく圧搾された後ブドウ果汁はしばらく安定させ、バレルに移し(1/3は新オーク樽)アルコール発酵・マロラクティク発酵がおこなわれます。熟成は12~18か月、ビン詰前に別けられていた全てのバレルをタンクにまとめて最終ブレンドをおこないます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,580 (外税) 
【もう、葡萄を潰してただ絞っただけ・・そこから生まれたワインが滅茶美味しいって?】
 すみません・・完全には落ち着いてないどころか、全然澱も落ちない段階でのテイスティングでした。

 しかし、そんな・・濁ったワインでは有りましたが・・

「全く何の違和感もない見事な味わい!」

だったのには、反対に驚きを感じてしまいました。


 今、我々は大変革の真っただ中にいます。工業的に造られたものに慣らされた若い時分。食品添加物を知らず知らずに口にしているのは、今も・・若干は良くなったとしても、毎食確実にそうできるのか?・・への答えは、相当に微妙なものになります。

 有機的なアプローチで育てられ、造られた、比較的素材のままに食す食材なら、添加物や残留農薬、薬品への心配は減ることでしょう。でも、それでもゼロにすることは中々に難しい訳です。

 自然な食材が沢山ある田舎、ブルゴーニュでもそれは同様です。1970年代から農薬や近代的な肥料で葡萄を育てて来たドメーヌの先代たちは、まず間違いなく、それらの影響を受け、病気になり、倒れて行きました。

 今、そんな人々の息子さんや孫さんが、それらに「ノー」と言っています。それが彼らの自然派やビオへのアプローチに繋がっていることは言うまでもありません。

 そこで生まれる味わいは、出来うる限り自然なものになって来ました。薬品を使わない・・と言うことは、今まで平気で使用していたものを排除する、その影響をもろに受けると言うことになります。

 「ハイブリッド」・・言葉は良いですが、遺伝子的に操作されたものを、今まで全く口にしていないと・・言えるでしょうか?日本で生産している食物の種子・・これさえ、もう危険どころの話ではない状況にあるんですね。ここは今は拡げませんが・・。


 そんな中で、今まで使用していたものを使わずに、さらにナチュラルでピュアで、「美味しい」ワインを造ろうとしている・・その良い結果のひとつが、この「ル・シャピトル・ブラン」だと感じます。

 白ワインは赤ワインに比べると、色落ちや揮発酸生成へのマージンが薄い白葡萄を使用して造られます。ですので、色落ちを最小限度にとどめ、揮発酸生成も出来うる限り排除した、ナチュラルでピュアで美味しい白ワイン・・そこが造り手たちの戦場じゃないかと思うんですね。

 その意味において、ビオ嫌いの方でも飲めるでしょうし、さして気にしない方でしたら、これ以上ない仕上がりでは無いかと思える出来です。もう、ただ白葡萄を収穫し、潰してジュースを得、発酵しただけだとしか思えないですが、そこにはもう大変な努力が有ることが伺えます。

 フカフカとした柔らかい土地から、ミネラリティを水分と一緒にたっぷり果実に溜め込んで熟した深い味わいがします。ピュアです。今までのル・シャピトルと全く同軸上に有りながら、高級シャルドネの姿を見せながらのナチュラル度の大躍進です。是非飲んでみて欲しいと思います。超お勧めします!




 以下は以前のレヴューです。
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【値上がりでモチベーションの落ちたnoisyを奮い立たせてくれた呆れるほどに素晴らしいシャルドネです。サイズ以外一切の加工をしていない写真をご覧ください。】・・こちらは12本のみの割り当て入荷につき、テイスティングを回避させていただきました。すみません。以前のレヴューを使用しています。

 どうでしょう?・・この色合い。「緑色」が見えて来ませんか?・・まるで葡萄の粒そのものが持っている色、そのものじゃないでしょうか?

 果汁自体が持つゴールドと果皮が持つグリーン、透明~半透明色のミネラリティ。少なくともこの3つは画像から判ると思うんですね。


 noisy は2017年の正月、ラシーヌさんの新年会で「化け物アリゴテ」を飲んでいます。ま~・・たまげました。何度かこれも書いていますが、

「マルサネの区画ごとに分けて仕込んだ古木のアリゴテ」

でして、ひっくりかえるほど・・素晴らしいものでした。


 noisy もまた、

「ワインの品種は余り関係が無い。土壌と畑こそがワインの味わいの大部分を占める。」

と言うような論者ですから、品種にこだわるソXリエ協会さんの方針とは異質のものかもしれませんが、そのアリゴテを飲んで、

「まさに!」

の意を得たと思ったものです。


 この美しく素晴らしい色合いをした、単なるブルゴーニュと言うアペラシオンのシャピトルですが、驚くほどに複雑な表情を持っています。

 色合いからも判るように黄色、緑、ゴールド、透明色、半透明色の果実、無機物、有機物のアロマが素晴らしいです。安易に言えば、白や黄色の極小果実で有り、蜜で有り、クリスタルや岩、石、煙などです。

 しかしながらそんなに単純に言えるようなものでは無く、非常に積層していて、何とも複雑で香しいです。

 やや硬い側面は有りますが、到着間もないことから来るものでしょう。それを補うべくの多彩な表情に、思わずうっとりしてしまいます。

 単に「蜜」では無い・・例えば白い花の蜜、色味の付いた・・やや赤い花の蜜・・などと言いたくなりますが・・言いません・・(^^;; それほどまでに繊細な表情を浮かべます。

 正月に飲ませて貰ったアリゴテと、どっちが素晴らしいか・・と言う質問が有ったとするなら、

「このシャピトルは区画名付アリゴテに・・惜しくも及ばない」

と言うしか無いでしょうが、どんなブルゴーニュのシャルドネにも無い、無比の個性を感じます。恐るべし!・・シルヴァン・パタイユ!


 価格はもう・・考えないでください・・(^^;; そう言うものだと、おそらく納得されるでしょう。この存在感を是非味わっていただきたいと思います。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【このル・シャピトルはシルヴァン・パタイユにとって特別な区画なんだと認識しました!】

 この年末に来て、それも中盤になってから待っていた大物がようやく到着しましたので、てんてこ舞い状態のnoisy です。昨晩もシルヴァン・パタイユを3本も空けちゃいました・・。そうじゃないともう年内、ご紹介が間に合わないんですよね・・。

 でも、昨晩のは赤3アイテム、左からマルサネ、マルサネ・クロ・デュ・ロワ、ブルゴーニュ・ル・シャピトルなんですが、ま~・・一番すごいのは何と、

「ブルゴーニュ・ル・シャピトル!」

なんですよ。


 一般にはマルサネ・クロ・デュ・ロワはマルサネのトップ・クリマの一つなんですが、それをも超越しちゃう素晴らしさが有るんです。

 価格の方も2013年ものからは、他のキュヴェが据え置きなのに、ル・シャピトル赤白だけは上昇しています。それでもこのル・シャピトル・ルージュを飲んだら納得しちゃうでしょう。

「クロ・デュ・ロワが1級だとしたら、ル・シャピトルは・・どうすんのよ!」

 そう・・格の違いに近いものを感じるんですね。現在、マルサネに1級は無いのでクロ・デュ・ロワは村名に過ぎませんが、シンプルな味わいのマルサネに比べるともう格上です。それさえ超越してしまう「ル・シャピトル」は、

「少なくとも1級格であるべき!」

と地質学者でもあるシルヴァン・パタイユは感じているのでしょう。


 今回はテイスティングが間に合わないので、もし追加が出来るようなら追ってテイスティングレヴューを上げたいと思っています。

 リアルワインガイド第55号は、「閉じ気味」としながらも91~91+ 今~2036 と評価しています。さすがに白のランセストラルである「ラ・シャルム・オー・プレトル」には及びませんが、価格は倍近いですから・・ね。

 こちらも希少な白です。是非ご検討くださいませ。


 以下は2013年もののレヴューです。
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【シルヴァン・パタイユの素晴らしいシャルドネ2アイテム!!・・こちらも結構な違いは有る!!?】

 良い感じに仕上がった2013年のシルヴァン・パタイユの白の2アイテムです。マルサネの白の方は、単なるシャルドネでは無くて、「シャルドネ・ロゼ」と言う品種による「シャルドネ」です・・。

 いつも言っておりますが、色合いは結構に相当に正直なものでして、このブルゴーニュ・ブランル・シャピトルとマルサネ・シャルドネの色合いは、正に何かを現しているんですね~・・。

 僅かに赤みの入ったブルゴーニュ・ブラン・ル・シャピトルは非常にナチュラルです。ほんの僅かにビオっぽい・・So2が非常に少ないナチュラルな風味を持っています。価格的には700円ほどしか変わらないんですが、この2013年のブルゴーニュ・ブラン・ル・シャピトルは、

 非常にナチュラルでソフトなテクスチュア。香りの上がりも自然で中域もナチュラルな膨らみを見せます。僅かに色付いたピーチ系の果実、余韻に起伏が有り長いです。ナチュラルな分、ほんの僅かに揮発酸の出が有りますが、要素の一つになっていて、複雑性を感じさせてくれます。


 一方のマルサネ・シャルドネですが、熟すと「ロゼ色になる」と言いつつも、そんな色のニュアンスは無いですね。まぁ、白葡萄の場合は先に圧搾して果皮を除いてしまうはずなので、わずかなロゼ色はワインに移らない・・と言うことなんでしょう。

 非常に精緻で透明度の高い、やや薄いゴールドの色調です。香りの上がりはブルゴーニュに比べると一歩出遅れるもののとてもピュアです。

 おそらくこちらは早い段階でSo2を少し使ったのかな?・・と思います。テクスチュアもわずかにカッチリしていてタイトな締まりのあるものが感じられます。

 ポテンシャルを取るとするなら、ACブルゴーニュが少し単純に思えてしまうほど・・単にマルサネ・ブランとしたくないほど・・高いものが有ります。

 熟成能力もかなり有って、ムルソー・・・とまでは言えないまでも、かなりの分厚い石灰系ミネラリティを持っていますので、15年はへっちゃら!・・で持ってしまうでしょう。

 そして、完熟した時には、So2を使っているとは言え、おそらく微量でしょうから、

「どっか~ん!」

と、花園の花たちが一斉に咲き始めたような・・感じになるんじゃないかと思います。

 余韻も非常に長く、時間が経過すると、ややカッチリしていた部分がわずかにネットリとした舌触りに変化して来ますので、その部分からの口中に拡がる香りが素晴らしいです。

 とてもナチュラルなACブルとピュアなマルサネ・シャルドネ・・とご紹介しておきましょう!お奨めします。是非飲んでみてください!


2017 Marsannay Rouge l'Ancestrale
マルサネ・ルージュ・ランセストラル

15071
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆リアルワインガイド第68号 今飲んで 93 ポテンシャル 94+ 飲み頃予想 2023~2050
■エージェント情報
 このワインは非常に長期熟成のポテンシャルを持つワインです。マルサネのなかでも3つのClos du Roy 、Clemengeot 、Les Ouzeloyという一流の場所にある、樹齢65歳から80歳という古木から選りすぐられたブドウが使われています。この、非常に神経を集中させて造られたワインはビン詰まで通常はまるまる2年間セラーで寝かせられます。ヴィンテッジの状態によっては、シルヴァンはほとんど全房または100%全房で発酵させます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥15,200 (外税) 
【素晴らしいヴィンテージの最高のマルサネです!・・シルヴァン・パタイユにしか造れない見事な出来!】
 2017年もののシルヴァン・パタイユは、

「区画名無しの村名マルサネでさえ・・パーフェクト!」

と思えるような見事なバランスで到着しましたので、お客様にもその旨お伝えしたところ、やはりマルサネ村名ワインとしては過去最高の本数を販売させていただきました。誠に有難うございます。

 勿論ですがもっと数量が確保できれば、今もまだ販売しているに違い無いのですが、結局最後まで買ってしまいましたので、流石にもう・・有りません。

 今飲んで滅茶美味しい区画名無しのマルサネはもう有りませんが、このランセストラルも見事な仕上がりをしていました。

 赤に黒を混ぜ込んだ、非常に美しい色合いをしています。透明なミネラルコーティングをしているような、普段の仕上がりとは少し異なるように思います。

 柔らかな土由来のテクスチュアを芯に持ち、その透明なミネラリティだけでは無く、鉄や希少金属などを多分に含んだミネラリティが、その芯を囲っているかのようです。

 気品に満ち、ドライながら旨味が有り、チリチリと舌先、舌脇に感じられるそれらのミネラリティが、このワインの複雑な構成を現わしています。果実的で有り、花的でも有り、将来的には香水のようになって現れてくるに違いない、見事なノーズが有ります。

 今はまだ、とてもこの複雑な構成をまとめ上げ切れる「時間」は無かったと、ワインが話しているかのようですが、この2017年ランセストラルを飲んだ全て方が、

「・・そうだよね・・」

と話しかけている姿が想像されます。

 非常に高質で素晴らしい出来だと思います。是非5年ほどは置いていただき、ワイン熟成の仕上げをお願いいたします。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【・・味筋で一番近いのはもしかしたら最近のメオ=カミュゼ?かもしれません・・】

 シルヴァン・パタイユがドメーヌ・ルーミエのアドヴァイザーをしているのはご存知かと思いますが、ルーミエでさえ、パタイユの影響と受けている訳です。

 そして2012年頃からダンジェルヴィーユがグググっと素晴らしく成り始め、2015年で頂点に達した・と感じていますし、今までは、硬いし武骨だしエレガントじゃないから・・

「・・やらない」

と言い切っていたデゾネイ・ビセイでさえ、余りの変貌ぶりに仰天して2015年を扱わせていただきましたが・・フィネスさんのエクスクルーシヴの有るブルゴーニュの生産者の向上振りは、全く半端ない訳ですね。


 そんなところには、やはり様々な人間関係が影響しあっていると思われますが、その震源はこの人、シルヴァン・パタイユなんじゃないかとさえ思ってしまいます。


 で、昨今のメオ=カミュゼのワインの素晴らしさは、これまたnoisy の甘言に乗った方ならもうご存知ではありますが、甘言に乗らない方々には、

「・・カミュゼでしょ?・・不安定だよね・・」

とは思われるかな?


 もう、そんな姿はどこにもなく、どんな造り手よりもエレガントで、コアが有り、荘厳で、雅です。ひっくり返る旨さです。特に1級以上は青ざめちゃいます。

 で、むしろ、シルヴァン・パタイユに一番似ているのは最近のメオ=カミュゼじゃないか・・と思うんですね。僅かに樽は弱く、しかし、よりピュアなスタイルでは有るかと思いますが・・。

 2016年ものは非常に少ない・・今までは少なくとも2ケース、通常は3ケースは仕入れていたランセストラルです。お早めにお手当くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【兎に角ゲットしておいてください。納得させられる、してしまう存在感の有るワインです。】

 こちらも余りに高価になったのでテイスティングしないつもりで仕入れたものでして、でも余りの他のキュヴェのポテンシャルに、

「やっぱり飲みたい!」

となってしまったんです。


 なので、他のキュヴェの仕上がりを見たらもう・・圧巻なワインに仕上がっているはずです。ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。ご参考にされてください。
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【これは村名ワインです!しかしどんな凄いワインよりも偉大かもしれません。】

 そうです・・これは村名のワイン、しかもマルサネと言うコート=ドールの北の端の忘却されたアペラシオンです。

 それでもnoisy のところでは皆様のご支持を沢山いただいておりまして、2013年ものも約4ケース程販売させていただきました。非常にスケールの大きい、濃密ながらもしっとりした凄いワインです。

 2012年ものはピュアで濃密、どこまでも純粋さが感じられる大きな構造で、今飲むには少し辛いほどの要素の複雑さが有りました。

 2013年ものはそのヴィンテージ背景を受けてか、到着直後からもう絶妙な素晴らしさを見せてくれました。こんな美しさの凝縮には出会ったことが無い!・・と。

 2014年ものは何故か非常に少なく、2013年ものの約半分しか入手できず、それでも入荷量の何十パーセントを分けていただいた換算になるそうです。今のところはそんな訳でテイスティングも出来ていない状況です。


 リアルワインガイド第56号は今飲んで92、ポテンシャル94と、2013年もののポテンシャル点94+には及んでいませんが、ほぼ同じ高い評価と言って良いでしょう。しかしながら、リリース直後からその美しい真の姿を垣間見せていた2013年ものとは・・おそらく違うでしょう。

 むしろ、超絶にドライで超絶に濃密、超絶に大きさを感じさせてくれた2012年ものに近いスタンスと想像されます。リアルの徳丸さんも、「味わいが塊・・<略>・・ミネラルも塊、塊祭り」と評していますので、noisy が感じた2012年ものに近いと思っています。

 当然ながら、何かが無いと抜栓できるようなワインでは有りませんが、近年言われる温暖化の影響で、

「もしかしたら将来、マルサネはコート=ドール随一の産地になる」

かもしれません。


 フィリップ・シャルロパンはマルサネに育ち、しかしマルサネを半分諦めたかのようにジュヴレに移ってしまいましたが、マルサネの畑を綿密に調べ上げ、マルサネこそ素晴らしいテロワールだと信じたシルヴァン・パタイユだからこそ、この偉大な「ランセストラル」を造ることができたのでしょう。

 このランセストラルも無比なワインです。是非ともご検討くださいませ。



 以下は以前のランセストラルのレヴューです!
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【シルヴァン・パタイユが・・ついに登り詰めた!?!これは絶対飲みましょう!!】

 呆れるようなぶっといボトルに入った「マルサネ」です・・。ボトルの底から出っ張っている凸 の部分も半端無く・・高いです。シルヴァンは、高い熟成能力があると判断して、丈夫なボトルを使用しているのでしょう・・これだけでかなりコストも掛かっていると思います。

 2012年のランセストラルは・・非常に少なくて、それでも結構な量を販売させていただきました。

 物凄い・・呆れるほどの凝縮さ、複雑性を透明掛かったミネラリティでコーティングした、今はとても飲めないような硬く締まったワインでしたが、これまた呆れるほどのポテンシャルを感じさせてくれるものでした。

 余りに凄いので、2013年も必ずテイスティングしようと・・まぁ、こちらのコストもかなりのものなんですが、このように美しいものには弱いもんで・・飲んでしまいました・・。

「・・・素晴らしい!」

 息を飲むような赤い静寂、そこから少しずつ・・美しい糸が解れてきます。1本・・また1本と。その1本の糸には、やはり美しい色彩が描かれています。

 決してゴクゴク飲めるようなワインでは有りません。少し口にに含み・・その美しさを長い時間掛けて楽しむことが出来る、マンモスなポテンシャルを持っています。

 そして、2012年と大きく違うのは・・今飲んでも飲めちゃう!

 これにはビックリしました。2012年ものは、余りの果皮の凝縮度に、口内、鼻腔、鼻の粘膜の受容体が付いていけず、また、ややタイトに締まっていますので、結構辛い部分も感じたものでした。なので、異常に凝縮して凄いが「今は飲まないで・・飲むなら長い時間を掛けてゆっくり」と言うコメントになった訳です。

 ですが・・これは、現状でもこのランセストラルが持っている美しさの極一部でしょうが、その要素だけで充分過ぎる満足感を得られてしまうんですね。

 美しさを何十層にも重ねていて、その裾を見ている、感じているだけなのでしょうが・・実に旨いし、エレガントだし、複雑なんですよ。複雑性・・と言うのもちょっと語弊が有るかもしれません・・何せ、その複雑な姿が美しいんですから・・。


 noisyの感覚的には、何とかこの2015年の内は、この感じを持続できると思います。ですので、呆れんばかりの無二の美しさを試すには、何とかなる期間じゃないかと思います。年末までの間、出来るなら、じっくり寝かし過ぎず、休ませる程度にして、クリスマスなどのワインとして飲めると思います。

 しかもシルヴァン・パタイユのこのランセストラルは、一切の化粧をしていないようなスッピン美人ですので、例えば通常は合わないはずの秋刀魚の塩焼きとかも・・行けちゃいます。今回はランセストラルでは秋刀魚は合わせませんでしたが、下記でご紹介させていただいているフルール・ド・ピノと秋刀魚で合わせました。・・いや、実に旨いです。そして嫌な匂いにはならないんですね・・。フレデリック・コサールのサン=ロマン・ルージュでやったら絶対合わないでしょうが、シルヴァン・パタイユでしたら、村名マルサネ以上でしたら秋刀魚の塩焼き、行けちゃいます。一番はこのランセストラルとフルール・ド・ピノでしょう。(この辺はフルール・ド・ピノのコラムに記載予定ですが・・)

 そんな、魚介にも合わせられるほどのピュアさを持ちつつ、ナチュラルなニュアンスも持っている、呆れんばかりのポテンシャルを持った、どんなワインにも似ていない凄いワイン・・それがランセストラルです。絶対値としての価格は高いですが、こんなに安いワインは無いとも思います。是非経験してみてください。お奨めです!




2016 Marsannay Rouge Clos du Roy
マルサネ・ルージュ・クロ・デュ・ロワ

13944
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆(多分次号の第64号で掲載)リアルワインガイド第64号 今飲んで?? ポテンシャル?? ??~??
■エージェント情報
県:Chenove シュノーヴ
 この畑は歴史ある村シェノーヴのちょうど南の丘の中腹から頂上までの部分を占めています。標高測距は268mから311m。この丘のふもとはなだらかな斜面(2%)ですが、頂上は急斜面となり(13%)東南東に面しています。東に位置する平らな部分はOuche川(現在はディジョンを流れる川)の砂利の上に被さる泥灰土と小石からなり、とても水はけがよい土地です。この畑の上にある石灰岩は氷河期の時代から徐々に砕け、小さな砂利となって(1~2センチ)下降斜面に蓄積されています。この石灰岩の小石はワインの成長にとても有益で排水効果をもたらします。通常シルヴァンはこのキュヴェは多くの量を全房(少なくとも50%)で発酵させます。バレルで18ヵ月ほど熟成させた後ビン詰めをおこないますが、最後の2~3か月は全バレルをタンクに集めブレンドします。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,800 (外税) 
【妖艶なアロマと柔らかな表情をみせる見事なクロ・デュ・ロワ!】
 2016年も万全です。2015年もののレヴューを改めて見返してみると、

「ん!その通り!」

と、自画自賛したくなっちゃいます・・。

 このクロ・デュ・ロワは、やはりその名の通りの王のクロであり、複雑性を現す緻密で複雑なミネラリティの組成が伺えます。冷ややかなシルヴァン・パタイユのワイン群の中では冷ややかではあるんですが、暖かみと柔らかさが存在します。

 やはりその姿はジュヴレ=シャンベルタンやヴォーヌ=ロマネに通じるケワイな表情が端的に表れており、ナチュールワインならではのスピードの速いノーズとストレスの無い一体感がバッチリな躯体の味わいに酔いしれてしまいます。

 下の写真は、このクロ・デュ・ロワとレ・ロンジュロワを並べたものですが、どうでしょうね・・違いが見えるでしょうか。左がレ・ロンジュロワ、右がクロ・デュ・ロワです。幾分濃い目に見えるのがレ・ロンジュロワです。寄った写真とはまた・・結構違いますよね。


 こう言った言い方は当たっているかどうかは判りませんが、このリリース直後の段階で、

「幾分、横方向への拡がりを持っているのがクロ・デュ・ロワ、縦構造が幾分深く、その中に複雑な表情を隠し持っているのがレ・ロンジュロワで、どちらもポテンシャル点としてはほぼ同様」

と判断します。

 ですので、どちらかを選ぶと言うのは中々に難しいです。・・どっちも素晴らしいので・・。

 2016年的ネガティヴな印象と、マルサネと言うアペラシオンに対する穿った見方は全く不要です。実に美しく、適度な膨らみを持ち、今からもその素晴らしさを表情として感じられるのがこのクロ・デュ・ロワ2016年です。是非ご賞味ください。超お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【透明感に満ちたクレモンジョとは別の表情!さすがクロ・デュ・ロワ!】

 透明感の強いアン・クレモンジョが、冷ややかさが強く、仮にシャンボールチックな部分を多く持つとするなら、こちらのクロ・デュ・ロワはそれと比べて、ほんのりと温かみを持ち、より官能的な部分が有り、ジュヴレ=シャンベルタン的と言えるでしょう。

 村名マルサネの区画名無しのキュヴェを、より上質に、深みや表情の起伏の振幅を大きくしたもの・・とお考え下さい。

 クロ・デュ・ロワと言う名前の通り、クロで覆われた区画なのでしょうし、他の区画より成熟しやすいんじゃないかと思います。より熟した旨みがたっぷりです。

 しかもシルヴァン・パタイユのワインに顕著に表れる「超絶な美しさ」を勿論、持ち合わせていますから、

「並みのジュヴレはひざ元にひれ伏すしかない」

かな・・と感じます。


 また、他のコラムでも書きましたが、自然派のワインだからと言って、ビオっぽいニュアンスに満ち溢れているとか、「フカフカの土が感じられて優しい」と言ったような表現が出来るほどのものには感じられません。

 そこは昔からのブルゴーニュワインとほぼ同様で有って、使うべき場所では使う・・と言う、シルヴァン・パタイユの姿が想像されます。


 それはある種、とても安心感につながっていて、ワインの安定感にはネガティヴさの全くないものです。

 しかしながら、もしこれ以上のクロ・デュ・ロワを望むのであるなら、やはりそこは So2 の使用量の削減、全廃に繋がって行くんじゃないか・・と言う、期待と危惧が入り混じったものになります。

 例えばあのドメーヌ・ビゾの2008年ものは、エシェゾーには余り似つかわしくない「酢酸菌が動いた形跡」が僅かに感じられました。それはビゾのスタイルでも有り、ミネラリティの存在とは違う意味合いでのワインの柔らかさ、硬さにも表れて来ます。So2を使いたくない人で有るビゾは、揮発酸の存在は仕方が無いもの・・と考えている節が有ります。

 反対にシルヴァン・パタイユは、出来るだけ減らす方向にいるものの、使わないと言う選択肢は最初からは持っていないようにも感じられます。

 シルヴァン・パタイユのワインを樽からのテイスティングをしたテイスターたちからは、

「樽からのワインは製品として出たワインの比にならないほど美しい!」

と口々に言います。


 それはどういうことなのか?・・と問うなら・・先ほどの言葉がその答えなのでしょう。


 しかしながら、このボトルからのクロ・デュ・ロワを飲んでも、ネガティヴな印象を受けず、ただただ美しい表情を愛でる気持ちにしかならないのに、樽からのワインはもっと凄い・・と聞くと、


「ならば、瓶詰め時のSo2の量を控えたワインが欲しい!」

と思うのは贅沢な要求でしょうか。


 もっとも、半年も静置すれば、So2は分解されてしまいますし、1年も置けばゼロになるでしょうから、リリース時の裸の姿が見えないだけで、


「すっぴんのクロ・デュ・ロワを楽しむ!」

のは、現在でも不可能では有りません。


 これほどまでのトップクラスの醸造技術、感性を持ったワイン・・やや高くなりましたが、是非とも飲んでいただきたいと思います。

 ジュヴレのワインがお好きでしたら、このクロ・デュ・ロワ、最高の選択になると思います。アペラシオンにこだわり過ぎず、素晴らしいワインを飲んでいただきたいと思います。お勧めします!是非飲んでみてください。



 以下は以前のレヴューです。
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【滅茶複雑!素晴らしい官能感とエレガンス!そしてシルヴァン・パタイユならではの超絶な美しさ!並みのジュヴレは全く及ばないでしょう!】

 アチコチに書いてますんで「ミミタコ」だとは思いますが、昔からこの「クロ・デュ・ロワ」はその名の通り「王のクロ(囲われた畑)」でして、素晴らしい葡萄が収穫できるとされ、マルサネに格付けが出来たら真っ先に1級に認定されるだろう・・などと言われたものです。

 しかしながら、これまた超一流(超ねちっこい?)の地質学者でも有るシルヴァン・パタイユの熱意の性でしょうか、マルサネのアチコチの畑が、今、凄いことになっちゃってるのはもうご存知ですよね。クロ・デュ・ロワもウカウカ出来ないかもしれません。

 そうは言ってもクロ・デュ・ロワはさすがに素晴らしいです。惜しくも奇跡のACブル、ル・シャピトルには及びませんが、この官能感、ジュヴレ=シャンベルタンを思わせる起伏の有る複雑性、完成度の高さはまさに「王のクロ」です。

 色合いも美しいでしょう?・・全然強く無いのに超複雑で官能感バッチリなんです。シルヴァン・パタイユならではの超絶な美しさは不変な上に、このクロ・デュ・ロワのテロワールがバッチリ表現されています。・・まぁ、徳丸さんなら「テロワール??( ̄Å ̄)」と言った反応になるかもしれませんが、フーリエさんだって自身をテロワリスト・・などと自称していますし、何よりシルヴァンは地質学者ですからね・・そこんとこはお互いに譲れないでしょうね。

 価格はほぼル・シャピトルと同様、わずかに安いです。違いはより官能感が前面に出て来ること、その分、透明感の有るミネラリティが後ろに回ること・・でしょう。素晴らしい将来一級になるはずの「クロ・デュ・ロワ」です。リーズナブルかと思います。是非飲んでみてください。超お勧めです!


 以下は2013年のクロ・デュ・ロワのレヴューです。
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【複雑性と微妙な起伏のあるテクスチュア!一段上のマルサネです!】
 シルヴァン・パタイユは畑を深く掘り返し、地層を見せ、

「ほら、ここが白亜紀の~期で・・」

みたいなことをしょっちゅうやってるそうで、地質学者&コンサルタントとしての能力が非常に高いそうですが、このクロ・デュ・ロワを飲むと、余りのクレモンジョとの違いに、

「マルサネというアペラシオンをひとつにくくってしまっていて良いのだろうか?」

 などと、まるでシルヴァンの霊が乗り移ってきたかのような錯覚にも感じてしまいます。

 このクロ・デュ・ロワは官能的で非常に複雑、やや軽いがマルサネ的赤いニュアンスもしっかり存在する旨いワインに仕上がっています。

 ブルゴーニュ的な石灰系ミネラリティに富んでいますが、他のミネラリティの関与も大きいと思われ、それが複雑性を見せているのでしょう。ある種、ジュヴレ西方の1級に感じられるミネラリティと共通しているんじゃないかな?と思います。熟してくると、結構な官能さを見せると思います。


 ただし現状でも充分に旨いので、バランスにも長けているんですね。比較的真っ直ぐなアン・クレモンジョに対し、複雑性に長けるクロ・デュ・ロワです。色合いも美しいですよね・・・ご検討ください。非常に少ないキュヴェで、どうやらラシーヌさんにも10ケースも入っていないとのことです。


2016 Marsannay Rouge
マルサネ・ルージュ

13941
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆(多分次号の第64号で掲載?)リアルワインガイド第60号 今飲んで?? ポテンシャル?? ??~??
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,200 (外税) 
【「ベースのワインでこの出来か!」と驚かれるでしょう!印象はプティ・プティ・ランセストラル!必飲です!】
 11~12月は毎年異常に忙しい noisyです。ヌーボーが有り~の、リアルワインガイドのテイスティングが有り~の、毎週一回の新着を書き、その他の雑多な仕事をこなさなくては正月が迎えられません。

 その前に9月は台風の余波を受け、屋外に置いてあるプレハブ冷蔵庫の屋根と、倉庫に通じる通路の屋根を吹き飛ばされてしまいましたから・・いや、一部母屋にも被害が及び、半分は保険で直せるにしても、未だに修理の予定も立っていませんから、

「・・・結局自分である程度修理するしかない・・」

と言うことで、週の3日は大工さん、そしてサーバーを新調しましたので2~3日はシステムエンジニアとサーバー運用係、で1日はワイン屋さん・・・・そこにリアルのテイスティングを差し込んで上京・・と言う、誰がどう考えても、

「週の日数が変」

と言うことに気が付くはずです。


 ちょっと S気味の徳丸さんなどは、それでも、

「担当レヴューが少ない!」

と、さらに盛ってくれようとするので・・今は腰痛、肩痛、ヤマトの膨大な送料値上げ要請(・・要請じゃなくて強制)と戦いつつの新着準備です。ま~・・まだレヴュー書きは良いにせよ、アポも取らずに来て好調な需要を傘に罵詈雑言です。


 そんな中で、到着日にはテイスティングしないと間に合わない・・と言う状況の中、開けたワインがこのマルサネ・ルージュですよ。

 いや~・・素晴らしいですね・・。アメリー・ベルトーのフィサンはチャーミングさと柔らかさ、少しの温かみを感じる彼女らしい味わいに満ちていました。

 しかしながらより北にある性なのか、それともパタイユ流の栽培と醸造哲学が反映された結果なのか・・いや、後者だとは思いますが、

「まるでプティ・ランセストラル!・・完全無欠な美味しさと感じさせる凄みが静寂と冷ややかさの中から滲んでくる!」

と言うような印象でした!



 まぁ、表題ではプティ・プティ・ランセストラルと書いたんですが、気持ちは「プティ」を一個減らしたい訳です。でも正当に判断するなら「プティ」を足した方が良いんじゃないか?・・とも思える訳ですね。

 それほど、飲んだ瞬間にランセストラルの凄い味わいが脳裏に「ドぎゅーん」と蘇ってくる訳です。


 これはもう、ある意味で「マルサネ」の枠を超越しているとも言えるか?・・などと感じてしまいますが、やはりブルゴーニュで有り、マルサネであり、ピノ・ノワールの姿のひとつなんですね。静寂の中の凄み・・細やかな表情・・是非感じ取っていただけましたら幸いです。

 数はご用意できないと思います。お早めにお手当くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【超エレガントなジュヴレ=シャンベルタン・・と思って飲まされることになると思います!】

 おそらくはマルサネのアチコチの畑のブレンドじゃないかと思いますが、これもかなり・・複雑です。畑名付のマルサネに比べると、やや暖かく柔らかなニュアンスが有り、鉄っぽいニュアンスも多めに感じますので、かなりジュヴレに似たニュアンスです。

 暖かいニュアンスと言っても、それはシルヴァン・パタイユ2015年の上級キュヴェと比較して・・の話しで有って、他の生産者さんのワインと比較した場合は非常に冷ややかなものです。柔らかなニュアンスと言っても同様で、輝きを持ったミネラリティは基本、硬質で有って、それはテクスチュアにも表れています。
より硬めのテクスチュアを持つ区画名付マルサネよりも近寄りやすく、外交的で、ソフトな感じが、より親しみやすい味わいになっていると思います。

 実はこのノーマル・マルサネですが、このワインも、

「・・もう・・止めようかな・・」

と思っていた2015年のシルヴァン・パタイユのテイスティングを再稼働することになったキッカケのワインの一つです。

 と言うより、


「これを飲んでダメだと思ったら、もう他のキュヴェのテイスティングは止めよう。」

と心に決めていた訳です。


 このマルサネ村名が非常に素晴らしく、次の「ブルゴーニュ・ブラン・ル・シャピトル」のテイスティングを呼んだと・・言えます。


 2014年も美味しかったんですよ。リアルの評価も高かったし、何よりnoisy 自身が納得出来た部分が大きかった訳です。そこでも値上げが有り、それを見ても余り有るポテンシャルと理解できた訳です。

 2015年ものマルサネは、そこからさらに10%ほど上げざるを得ないものでした。なので、このテイスティングに全てが掛かっていた訳ですね。


 どんなジュヴレ村名よりもエレガントに軽快で、どんなジュヴレ村名より「構造の大きさ」が有り、バランスに優れています。柔らかく、とても香り、単純さは全く無く、美しく、しかもキレが良いです。非常にドライですがエグミ無く、最後の最後で鉄っぽいミネラリティが軽く舌を打ちます。

 いや・・これは半端無いな・・と思わされました。これこそが「マルサネの個性」と言えるのかもしれません。ジュヴレにも非常に良く似ているが、むしろジュヴレは鈍重だと思わされ兼ねない魅力が有ります。決して硬くならず、鉄っぽく美しい土・・レンガそのものを舐めたことは有りませんが、イメージ的にはそんな感覚で、細やかな鉱物とやや赤みを帯びた焼けた土、思いっきり厚みが有り滑らかな透明なクリスタルのようなミネラリティと半透明の石灰がベースにあり、チェリーやベリーが生き生きと表現されています。

 決して強い押しがある訳では無く、しかしその押しはしっかりとしなやかな圧力として感じられます。むしろその姿は理想的と思えるもので、大げさなものにならない精緻さとして感じられます。

 まぁ、おそらく次号のリアルワインガイドには、徳丸さんのレヴューが載ることになるかと思いますが、何と書かれるのかな?・・と興味津々です。価格もそうですし、この素晴らしいポテンシャルとの絡み・・。扱いをどうしようかと悩むほどの年々のプライスアップとワインの能力の釣り合いを、どう書いたのか・・と言うことですね。

 noisyもリアルワインガイドのテイスターを創刊号からしていることで、お客様も、

「リアルと noisy はつるんでるんじゃん?」

と思われていらっしゃる方もおられるでしょうし、情報の駄々洩れで noisy には、未発表の掲載データが流れているんじゃないか?・・と思われる方もおられるでしょう。


 しかし、ハッキリ言っておきたいと思います。

「掲載予定のデータなど一切、いただいてない。」

です。


 むしろ、少しくらい教えてよ~・・と・・(^^;; いや、そんなことをしたらいかんですよね。それはお互いに求めてはいないんです。徳丸さんも決してそのようなことはしませんし言いません。

 何せ、全く同じワインについて、徳丸さんと noisy の意見が違うことは、noisy のページをご覧くださっている皆さんもご存知でしょう。例えばロベール・シリュグ2015年もそうです。全然受け取り方は違います。noisy的には評点と言う意味で言うならほぼ同じかと感じています。しかし、進歩なのか退化なのか、ポジティヴに捉えるべきかネガティヴか・・。ある意味、そこが大きく違うことも有るんですね。

 果たしてどのような評価になるのか、今、一生懸命に第60号の発刊に向けて頑張っているところだと思います。noisyも今週ようやく担当の自然派ワインのレヴューを書き上げ、送ったところで・・ヌーボー有り、レヴューの執筆有りで、滅茶苦茶忙しい11月でした。

 noisy 的には、非常に好意的、ポジティヴに捉えられた素晴らしい2015年、シルヴァン・パタイユのマルサネ・ルージュでした。是非このワインを足掛かりにされ、

「アペラシオンに惑わされること無く、美味しいワインを飲んでください。」

 お勧めします!どうぞよろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ベースのマルサネでも90ポイントオーバーです!この美しさはシルヴァン・パタイユならでは!】

 シルヴァン・パタイユのマルサネのベースワインです。このキュヴェに関しては、パタイユのテクニカルを見ても詳細は判りませんで・・おそらく、マルサネのアチコチの区画から、クリマ別には使用しなかったキュヴェのブレンドかと想像しています。

 まあ、マルサネには村名か、リージョナルかしかないですからね。村名を幾らブレンドしたからって、マルサネにしかならないんですね。

 そう、ちょっとディスり気味には言ってもこのマルサネ2014年、リアルワインガイド第56号的には、今飲んで90 ポテンシャル91 ですから・・。誰も文句など言えないですよね。

 超絶な美しさと、マルサネらしい冷涼さ、けっして鈍重にならない、でも軽過ぎない軽快さ、赤い果実に黒が混じる果実感など、見事に・・

「ん、マルサネ!そして滅茶ドライなのにどこからこの旨みが湧いて来るの?」

と感じさせてくれます。


 そうは言ってもね・・クロ・デュ・ロワとか、ル・シャピトルを飲んじゃうと・・駄目ですよ。順番はちゃんと守りましょうね。上級キュヴェを一緒に・・もしくは近々に飲まないのであれば、

「ベースのマルサネ・ルージュで充分!」

です。今飲んで90点はダテじゃないです。単独で見るとめっちゃ美しい色合いです。上級の他のワインと比べないでくださいね~!お勧めします!ぜひ飲んでみてくださいね。


 以下は2013年のマルサネ他のレヴューです。
━━━━━
【シルヴァン・パタイユの素晴らしいベース・ピノ・ノワールの2アイテム!!・・でも結構な違いも有る!!】

 シルヴァン・パタイユの2013年が到着し始めました。今回はベースの2アイテム、ACブルとACマルサネのピノ・ノワールをご紹介します。前年の2012年ものは非常に多くのセールスをさせていただき、有難うございました。2013年ものもチェックを入れつつ、ご紹介させていただければと思います。

 今回の2アイテムは、

「ん~・・これは比較しつつのご紹介が面白いかも!」

と思いますので、話は前後するかもしれませんがどうぞよろしくお願いいたします。


 まず・・色を見て比べてみてください。ちょっとチェックして、どう違うかを判断してみてください。

 上のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは少々ですが澱が舞っているかもしれませんが、やや黒味が強く、何となく透明感が薄く「白っぽく」、本当に何となく「オレンジ色」が見えるかもしれません。

 下のマルサネ・ルージュは、非常に透明感のある、あっけらかんとした美しさが見えるかもしれません。


 まぁ、写真ですので、その時の露出が微妙に違ったりで、安易には比較できない部分では有りますが。

 で、この透明感の違いが・・ものの見事に味わいに現れているんですね。


 どちらもシルヴァン・パタイユらしい、恐ろしいほどに美しい、化粧っ気のない、純なワインです。他の生産者には真似の出来ない美味しさを造り出しているといえるでしょう。

 そのパタイユのワインにしても・・ACブルとACマルサネは違います・・まぁ、若干・・少々・・と言うことなんですが、人間って、そんな細かい部分も実はちゃんと検出しちゃうんですよね。


 マルサネは、全くの「無垢で純」な味わいです。思いっきりの純な「美しさ」を描いています。抜栓直後は少し硬めなんですが、15分ほどで柔らかさや表情を増してくれます。いつもの・・シルヴァン・パタイユの味筋です。

 ACブルは、いつものシルヴァン・パタイユの味筋では有るんですが・・・

「一点の曇りも無い・・いや一点だけ曇り有る味わい」

がします。

 実は色合いにもほんのちょっとだけ現れているんですが、全くの純な状態では無く、ほんのわずかな・・微細な「揮発酸が動いた」ニュアンスを持っているんです。

 でもそれは・・ほんの少し・・なんです。また、その影響は非常に微細で、これからも動くとは思えないものでした。


 ところがです!・・話しはここからが大事なところなんですが、おそらく、この状況で2本を比較して飲むと仮定すると?・・

「ほとんどの方がACブルを美味しいと言うはず!」

なんです。


 実は色合いにもほんのちょっとだけ現れているんですが、全くの純な状態では無く、ほんのわずかな・・微細な「揮発酸が動いた」ニュアンスを持っているんです。

 でもそれは・・ほんの少し・・なんです。また、その影響は非常に微細で、これからも動くとは思えないものでした。


 ところがです!・・話しはここからが大事なところなんですが、おそらく、この状況で2本を比較して飲むと仮定すると?・・

「ほとんどの方がACブルを美味しいと言うはず!」

なんです。


 このACブル、比較するとより柔らかさと複雑性、滑らかさを持っているんです。それに若いので、抜栓後、ややハードなテクスチュアと変化に時間が掛かるマルサネより、よりポテンシャルが高く、複雑でミネラリティも高く、美味しいと・・思うはずなんですね。

 真っ白な中に黒いものが有ると非常に目立ちます。「あ・・あるな」と感じるんです。シルヴァン・パタイユのような、全くの「真っ白さ」の中に何かがあるとすると・・感じる訳ですね。

 でも、そのバランスがまた・・素晴らしいんですよ。なので・・ACブルの方が旨い!・・と思われると感じています。

 直近で旨いACブル、時間を掛けつつゆっくり楽しむ美しいACマルサネ・・と言う理解でよいと思います。

 2013年も非常に優れたワインに仕上げたシルヴァン・パタイユです。是非とも・・比べて飲むと面白いですが、お好みの方だけでもOK!是非是非飲んでみてください。一推しの生産者、シルヴァン・パタイユの2013年です!ご期待ください!



【ピノ・ノワールの持つフィネスの塊!素晴らしい!!】 何しろ・・・村名よりも高価なACブルゴーニュですからね・・・。皆さんの反応はどうなのかと、興味は尽きることが有りません。


 通常の感性であれば・・

「¥5000近くもするブルゴーニュ・ルージュ?しかもマルサネの生産者?・・・いらん!」

 となるところでしょうが、飲んじゃったら・・・ね・・


「・・げげっ!・・・おっ?・・・そうゆうことか!」

 と気付かれるでしょう。


 そうなんですよ・・・。このル・シャピトルは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのフィネスに特化して、

「ブルゴーニュを表現した!」

ワインなんです!


 決してマルサネを・・もしくはマルサネの生産者たるものが造ったブルゴーニュ・ルージュ・・そんな側面は二の次なんです!



 恐ろしいほどフィネスの塊です。これはブルゴーニュ・ピノ・ノワールであり、マルサネ・ルージュでは無いんです。


 むしろ、「ブルゴーニュ・ル・シャピトル・ルージュ」以外の何ものでも無く、

「マルサネより、クロ・デュ・ロワより凄いフィネスを持つ、よりポテンシャルの高い畑。それがたまたまACブルゴーニュしか名乗れなかっただけ」

 なんです・・・。


 ま・・・飲まないと理解できないかもしれません。理解が遅れているマルサネの村の畑では起こりえた訳です。

 圧倒的なフィネス・・・是非包まれてみてください・・。ライバルは・・実はマルサネ・ロゼ!フルール・ド・ピノです!

 これも高いんだ!・・でも・・この二品は外せないと思いますよ。

 カテゴリー・キラーとなったこのワインは、飲む価値が高いです。是非是非・・トライしてほしいと思います!ちなみにリアルでは評価の対象とはされていません。無かったのかもしれませんが・・!ご検討くださいませ!



【シルヴァン・パタイユが・・ついに登り詰めたか!?!これは絶対飲みましょう!!】

 いや・・もうビックリです。おとついに到着して・・待ち切れなくて、昨夜飲んじゃいましたが・・


「・・・すんごい!」


 実はこのマルサネ・ルージュ・・・次回以降にご案内予定の「ブルゴーニュ・ルージュ」より格下・・よりリーズナブルなワインなんです。

 なのに、あの2011年のシルヴァン・パタイユの超絶な美しさはそのままに、

「エキスをさらに昇華し濃密に!」

した見事な液体だったんです!


 シルキーなテクスチュアを具現化している見事な石灰系ミネラリティをベースに、美しい実を持った濃密なベリー、全く嫌味のないハイトーンなスパイス、美味しい岩清水を飲んだ後のような身体に染み入ってくる余韻・・・


 慌てて買い足しました・・(^^;; これほどまでに素晴らしいと、今までのマルサネって・・・何だったんだろうと・・・再度このアペラシオンの意味合いを自身の感覚の中で再構築しなければならない状況になってしまいました・・・。


「超絶に美しいジュヴレ?・・いや、シャンボール?」


 奇しくも、徳丸さんも今月発行のリアルワインガイド48号で(・・・買ってね~!)書いてましたが、4月にシモン・ビーズ他から薦められて訪問して・・・ランセストラルを飲んで、その素晴らしさにぶっとんだ!・・そうです。

 ランセストラル12年は来月になるかな・・・何せ価格もべらぼうに高いので・・でも、しっかり飲んでご案内する予定ですのでお楽しみに・・・

 いや、その前に是非、この一番リーズナブルな「マルサネ・ルージュ」を飲んでみて、noisyの感覚に同意できるかお確かめいただくのが良いと思いますよ。ブルゴーニュの生産者は一旦火が付くと入手困難になってしまいますから・・ね・・。

 とにかく一度、このどこまでも超絶に美しく濃密なエキスにやられちゃってみてください・・素晴らしいです!一推しです!

(申し訳有りませんが新着発行の本日追加オーダーしていますので、ご注文が集中した場合は発送日が遅れる場合がございます。ご容赦ください。)


2014 Marsannay Rouge en Clemengeots
マルサネ・ルージュ・アン・クレモンジョ

12282
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆極少量の入荷です。未定ですがこのキュヴェは追加が出来ない可能性が高いです!
■エージェント情報
品種:ピノ・ノワール
土壌:Clemengeotsは、クーシェ村Au Champ Salomonの小さな区画。(下図)標高は282~315mで、平均すると296m。下方の傾斜は2%と軽く、上方でも8%と比較的ゆるやか。畑は南東向き。気候は暖かく、土壌の赤粘土が、ワインに肥沃で、緊張感がありながらきちんと果実味のある味わい、骨格、濃度をもたらしている。
植樹年:1985年
栽培:オーガニック
醸造:2013年、部分的に除梗。野生酵母でタンク醗酵、やさしく抽出を行う。プレス後、大樽に移して熟成(新樽15%)。樽内でマロラティック醗酵を経て、ビン詰めまでに18ヶ月間熟成。亜硫酸は、ビン詰めの際に非常に僅かに添加するのみ。
◆◆◆リアルワインガイド第56号 今飲んで90+ ポテンシャル91 今~2040
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,650 (外税) 
【もっともシルヴァン・パタイユらしさを持つのはこのキュヴェかも!】
 実はまだ飲めていない上級キュヴェです。・・と言うか、実は、飲んでしまって良いのだろうか?・・と言う気持ちもどこかに有るんですね。

 何とか24本だけ押さえられた準1級的クリマのアン・クレモンジョ(リアルワインガイドはオン・クレモンジョ)です。

 このワインは、どうでしょう・・シルヴァン・パタイユの持つシルヴァン・パタイユらしい美しさを最も助長し表現しているものと理解しています。第一義で複雑性とか、特殊性とかと言うより、

「ザ・シルヴァン・パタイユ」

とも言うべき味わいで、どこまでも伸びて行く美しさが特徴です。敢えて言えば、マルサネの中に有っては最もジュヴレ=シャンベルタン的なミネラリティを持っていて、他の準1級的キュヴェに比較すると少し重量感が有るかもしれません。

 リアルワインガイド第56号も90+~91とまずまずの評価ですね。このように、普段から慣れ親しんだものに近い味わいだったり、際立った特徴が無いとやや低めに出る可能性も有りますし、実際、この位の評価が妥当なのかもしれません。

 いずれにしましても今回、まだ飲んでいないので多くは語れません。売れないようでしたら・・もう再入荷分は無いですが、何とか飲んでコメントしたいと思います。是非ご検討くださいませ。


 以下は2013年のアン・クレモンジョのレヴューです。
━━━━━
【何と・・あの超人気ドメーヌでもコンサルを!!・・それが判るような味わいの初登場のマルサネ・ルージュのクリマです!】

 まぁ・・知ってらっしゃる方は良く知られたことなので・・書いちゃっても問題無いかとは思いますんで、書いちゃいましょう。

 彼、シルヴァン・パタイユは学者さんでも有り、特に地質には非常に詳しいそうで、しかも多くのドメーヌの「コンサルタント」をしているんですね・・・。

 で、あのシャンボールにある超大人気ドメーヌ、「x-ミx」もコンサルしちゃってるんですね~・・・。

 あ~・・・そう言えばシルヴァンのワイン、グラスを口にして入ってきた瞬間は・・もう、「ルxxエ」とビックリするほどソックリですよね~?

 この厚み、ピュアなニュアンス、美しく上がるミネラリティあふれるアロマティックさ・・・。まさにソックリです。

 まぁ、最もね・・中盤以降はシャンボールとマルサネですから・・だいぶ違うっちゃ違うんですが・・・あらら・・「xx」の場所が変ですが、気にしないでください。


 で、このアン・クレモンジョ以降のマルサネ・ルージュの畑名付き4アイテムですが、通常のマルサネ村名とは全く比較にならないレベルの仕上がりであることを・・お伝えしておきますね。マルサネで充分旨いんですが、やっぱり、このクレモンジョはさすがでした。


 昨今は、次世代のスターになるべき村と騒がれていますし、シルヴァン・パタイユ本人もどうやら本気でマルサネにグラン・クリュを申請しようとしている・・なんて噂も流れてくるくらいで、するってえと、このアン・クレモンジョ辺りは「1級」もしくは「準1級」と言うことになりそうです。

 非常にジュヴレ=シャンベルタンチックなワインで、赤さ、鉄っぽさのある重量感が特徴です。石灰系のミネラリティも充分で単に重さだけではなく、綺麗さを表現しています。そこをシルヴァン・パタイユ風の思いっきりのピュアさが埋めてゆきます。実に精緻で旨いです。並のジュヴレ=シャンベルタンは鈍重に思えるかも・・です。是非飲んでみてください!お奨めします!


2014 Marsannay Rouge les Grasses Tetes
マルサネ・ルージュ・レ・グラス・テット

12283
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆極少量の入荷です。未定ですがこのキュヴェは追加が出来ない可能性が高いです!
■エージェント情報
品種:ピノ・ノワール
土壌:斜面の頂上、マルサネ村の西、標高285~329mに位置する、傾斜は下方は2%と軽く、上方は11%と急な東向きの畑。傾斜の頂上の方は、ウミユリやウーライトを含んだ石の多い石灰質土壌。降りていくと、コンブラシアン、粘土質を含んだ土壌になる。
栽培:オーガニック
醸造:2013年、部分的に除梗。野生酵母でタンク醗酵、やさしく抽出を行う。プレス後、大樽に移して熟成(新樽15%)。樽内でマロラティック醗酵を経て、ビン詰めまでに18ヶ月間熟成。亜硫酸は、ビン詰めの際に非常に僅かに添加するのみ。◆◆◆リアルワインガイド第56号 今飲んで90+ ポテンシャル91+ 2017~2040
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,150 (外税) 
【滅茶旨かった2013年グラス・テットでした!わずかに小振りなランセストラルと言って良い仕上がりでしょう!】
 ようやく飲めました。良いですね・・さすがにトップ下のワインです。

 プチ・ランセストラルの要素をたんまり持っていますが・・残念ながら現時点ではまだ落ち着き切ってはいませんでした。3カ月位掛かるかと思いますので2017年の2~3月位からでしょうか。春の訪れとワインの落ち着きが重なりますんで、かなり劇的に良くなると思います。

 2013年のグラス・テットに比較すると、より畑の個性が明確になってきたようで、透明感の強い、ややカッチリと硬く感じられる水晶のようなミネラリティが有り、その中にとても柔らかで、少し温かみを持った様々な要素が紛れています。これが少し前面に出て来ると良いでしょうね。2016年12月の時点では、レ・ロンジュロワの凄みの方が目に付きます。微細な表情が出て来たら、かなり良い勝負になると思います。色合いも美しいでしょ?・・年明け2月頃から飲んで良いと思います。お勧めします!希少キュヴェです!


 以下はテイスティング前のこのグラス・テット2014年のレヴューです。
━━━━━
 こちらもまだ飲んでない上級キュヴェ、しかもカテゴリーキラー、デストロイヤーのブルゴーニュ・ル・シャピトルよりも高い価格設定のアイテムです。ルージュでランセストラルの次にランクされるのが、グラス・テットとロンジュロワなんです。

 リアルワインガイド第56号的にはグラス・テットが90~91、ロンジュロワが91~92と、僅かながらル・シャピトルを下回ってしまってるんですよね。ロンジュロワと同じ評価のクロ・デュ・ロワは飲んでますが、

「確かにクロ・デュ・ロワは素晴らしいが、ル・シャピトルの堂々とした存在感には適わなかった」

とも感じました。

 でもじゃぁ、クロ・デュ・ロワは駄目か?・・と言うとそうでは無くて、やはり方向性が違うし、あの官能感は何にも勝るともいえる訳ですね。

 2013年もののグラス・テットはもう・・素晴らしいワインで、noisy 的にはいつ飲んだらよいのか判断が難しいランセストラルより、もしかしたらグラス・テットをお勧めするかもしらん・・と言うような気持ちがあったのを覚えています。

 クロ・デュ・ロワはちょっとジュヴレ的ですが、こちらはもうマルサネそのもの・・な感じで、ランセストラルの子供か兄弟みたいな感じです。

 こちらも非常に少ないので、おそらく追加できないと思いますが、余りにレ・ロンジュロワが旨いので、新着発行後になってしまいますが急遽、このグラス・テット2014年も今晩飲みます!そして出来るだけこのコラムを更新、早めにアップする予定です。なので・・間に合うかな?・・非常に微妙です。ラシーヌさんに残っていることを・・まずそれよりも、このキュヴェが売れるかどうかとのせめぎあいに成ります。是非ご検討くださいませ!


 以下は2013年マルサネ・グラス・テットのレヴューです。
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【絶品2品!これぞ次世代マルサネ1級か?日本初登場のキュヴェです!うんまい!】
 まぁ・・このコラムの次にご紹介させていただいているレ・ロンジュロワは昔からポテンシャルに定評の有る畑ですから、おそらくシルヴァンは1級以上を考えているんじゃないかと想像しますが、「グラス・テート」「グラス・テット」と言うクリマは聞いたことが無く、全くの予備知識ゼロでテイスティングに望んだんですね・・。で・・ぶっ飛びました!

「めちゃ旨い!・・しかも気品が漂っている!」

 クロ・デュ・ロワも非常に旨いんですが、それが霞んでしまうような見事な気品が備わっていたんです。色合いも絶妙ですよね。

 2012年のシルヴァンのトップワイン、ランセルトラルに通じる気品でした・・。まぁ、最もランセストラルは濃度も物凄くて、今飲んでも美味しいと素直に言えない部分も有りましたんで・・・凄いとは思っちゃいましたが、この「レ・グラス・テット」はランセストラルの、凄みはそこそこに、しかし美しさをしっかり持っていました。その奥に微細な表情をたっぷり・・・抱えています。

 まぁ、野暮ったいワインが多かったマルサネのワインではありますが、昨今の「温暖化」の影響で、コート=ドールはローヌ化するんじゃないか・・などと言う不安視も有り、最北のマルサネの再評価にも繋がっていると言う見方さえ有ります。

 ところが、例えばPKさんの「バーガンディ」を見ても、「フィサン」は各クリマまで判るような地図が掲載されていますが、「マルサネ」は地図も無しです。

 ちなみにマルサネは「マルサネ・ラ・コート」「クシェ」「シェノヴ」の各村のワインのAOCになっています。
 このレ・グラス・テットはマルサネ・ラ・コートの最上部近くにある畑のようで、飲んだ感じでは1級クラスのポテンシャルを充分に持っていると思います。超お奨め!10ケースにも満たない日本への入荷です!お早めにどうぞ!


2015 Marsannay Rouge Clos du Roy
マルサネ・ルージュ・クロ・デュ・ロワ

13062
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆(多分次号の第60号で掲載)リアルワインガイド第60号 今飲んで?? ポテンシャル?? ??~??
注:表示の在庫数は2017年12月2日入荷分を含んでいます。
 最終的にご用意出来ない場合、出荷が間に合わない場合がございます。ご了承くださいませ。

■エージェント情報
県:Chenove シュノーヴ
 この畑は歴史ある村シェノーヴのちょうど南の丘の中腹から頂上までの部分を占めています。標高測距は268mから311m。この丘のふもとはなだらかな斜面(2%)ですが、頂上は急斜面となり(13%)東南東に面しています。東に位置する平らな部分はOuche川(現在はディジョンを流れる川)の砂利の上に被さる泥灰土と小石からなり、とても水はけがよい土地です。この畑の上にある石灰岩は氷河期の時代から徐々に砕け、小さな砂利となって(1~2センチ)下降斜面に蓄積されています。この石灰岩の小石はワインの成長にとても有益で排水効果をもたらします。通常シルヴァンはこのキュヴェは多くの量を全房(少なくとも50%)で発酵させます。バレルで18ヵ月ほど熟成させた後ビン詰めをおこないますが、最後の2~3か月は全バレルをタンクに集めブレンドします。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,200 (外税) 
【透明感に満ちたクレモンジョとは別の表情!さすがクロ・デュ・ロワ!】
 透明感の強いアン・クレモンジョが、冷ややかさが強く、仮にシャンボールチックな部分を多く持つとするなら、こちらのクロ・デュ・ロワはそれと比べて、ほんのりと温かみを持ち、より官能的な部分が有り、ジュヴレ=シャンベルタン的と言えるでしょう。

 村名マルサネの区画名無しのキュヴェを、より上質に、深みや表情の起伏の振幅を大きくしたもの・・とお考え下さい。

 クロ・デュ・ロワと言う名前の通り、クロで覆われた区画なのでしょうし、他の区画より成熟しやすいんじゃないかと思います。より熟した旨みがたっぷりです。

 しかもシルヴァン・パタイユのワインに顕著に表れる「超絶な美しさ」を勿論、持ち合わせていますから、

「並みのジュヴレはひざ元にひれ伏すしかない」

かな・・と感じます。


 また、他のコラムでも書きましたが、自然派のワインだからと言って、ビオっぽいニュアンスに満ち溢れているとか、「フカフカの土が感じられて優しい」と言ったような表現が出来るほどのものには感じられません。

 そこは昔からのブルゴーニュワインとほぼ同様で有って、使うべき場所では使う・・と言う、シルヴァン・パタイユの姿が想像されます。


 それはある種、とても安心感につながっていて、ワインの安定感にはネガティヴさの全くないものです。

 しかしながら、もしこれ以上のクロ・デュ・ロワを望むのであるなら、やはりそこは So2 の使用量の削減、全廃に繋がって行くんじゃないか・・と言う、期待と危惧が入り混じったものになります。

 例えばあのドメーヌ・ビゾの2008年ものは、エシェゾーには余り似つかわしくない「酢酸菌が動いた形跡」が僅かに感じられました。それはビゾのスタイルでも有り、ミネラリティの存在とは違う意味合いでのワインの柔らかさ、硬さにも表れて来ます。So2を使いたくない人で有るビゾは、揮発酸の存在は仕方が無いもの・・と考えている節が有ります。

 反対にシルヴァン・パタイユは、出来るだけ減らす方向にいるものの、使わないと言う選択肢は最初からは持っていないようにも感じられます。

 シルヴァン・パタイユのワインを樽からのテイスティングをしたテイスターたちからは、

「樽からのワインは製品として出たワインの比にならないほど美しい!」

と口々に言います。


 それはどういうことなのか?・・と問うなら・・先ほどの言葉がその答えなのでしょう。


 しかしながら、このボトルからのクロ・デュ・ロワを飲んでも、ネガティヴな印象を受けず、ただただ美しい表情を愛でる気持ちにしかならないのに、樽からのワインはもっと凄い・・と聞くと、


「ならば、瓶詰め時のSo2の量を控えたワインが欲しい!」

と思うのは贅沢な要求でしょうか。


 もっとも、半年も静置すれば、So2は分解されてしまいますし、1年も置けばゼロになるでしょうから、リリース時の裸の姿が見えないだけで、


「すっぴんのクロ・デュ・ロワを楽しむ!」

のは、現在でも不可能では有りません。


 これほどまでのトップクラスの醸造技術、感性を持ったワイン・・やや高くなりましたが、是非とも飲んでいただきたいと思います。

 ジュヴレのワインがお好きでしたら、このクロ・デュ・ロワ、最高の選択になると思います。アペラシオンにこだわり過ぎず、素晴らしいワインを飲んでいただきたいと思います。お勧めします!是非飲んでみてください。



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【滅茶複雑!素晴らしい官能感とエレガンス!そしてシルヴァン・パタイユならではの超絶な美しさ!並みのジュヴレは全く及ばないでしょう!】

 アチコチに書いてますんで「ミミタコ」だとは思いますが、昔からこの「クロ・デュ・ロワ」はその名の通り「王のクロ(囲われた畑)」でして、素晴らしい葡萄が収穫できるとされ、マルサネに格付けが出来たら真っ先に1級に認定されるだろう・・などと言われたものです。

 しかしながら、これまた超一流(超ねちっこい?)の地質学者でも有るシルヴァン・パタイユの熱意の性でしょうか、マルサネのアチコチの畑が、今、凄いことになっちゃってるのはもうご存知ですよね。クロ・デュ・ロワもウカウカ出来ないかもしれません。

 そうは言ってもクロ・デュ・ロワはさすがに素晴らしいです。惜しくも奇跡のACブル、ル・シャピトルには及びませんが、この官能感、ジュヴレ=シャンベルタンを思わせる起伏の有る複雑性、完成度の高さはまさに「王のクロ」です。

 色合いも美しいでしょう?・・全然強く無いのに超複雑で官能感バッチリなんです。シルヴァン・パタイユならではの超絶な美しさは不変な上に、このクロ・デュ・ロワのテロワールがバッチリ表現されています。・・まぁ、徳丸さんなら「テロワール??( ̄Å ̄)」と言った反応になるかもしれませんが、フーリエさんだって自身をテロワリスト・・などと自称していますし、何よりシルヴァンは地質学者ですからね・・そこんとこはお互いに譲れないでしょうね。

 価格はほぼル・シャピトルと同様、わずかに安いです。違いはより官能感が前面に出て来ること、その分、透明感の有るミネラリティが後ろに回ること・・でしょう。素晴らしい将来一級になるはずの「クロ・デュ・ロワ」です。リーズナブルかと思います。是非飲んでみてください。超お勧めです!


 以下は2013年のクロ・デュ・ロワのレヴューです。
━━━━━
【複雑性と微妙な起伏のあるテクスチュア!一段上のマルサネです!】
 シルヴァン・パタイユは畑を深く掘り返し、地層を見せ、

「ほら、ここが白亜紀の~期で・・」

みたいなことをしょっちゅうやってるそうで、地質学者&コンサルタントとしての能力が非常に高いそうですが、このクロ・デュ・ロワを飲むと、余りのクレモンジョとの違いに、

「マルサネというアペラシオンをひとつにくくってしまっていて良いのだろうか?」

 などと、まるでシルヴァンの霊が乗り移ってきたかのような錯覚にも感じてしまいます。

 このクロ・デュ・ロワは官能的で非常に複雑、やや軽いがマルサネ的赤いニュアンスもしっかり存在する旨いワインに仕上がっています。

 ブルゴーニュ的な石灰系ミネラリティに富んでいますが、他のミネラリティの関与も大きいと思われ、それが複雑性を見せているのでしょう。ある種、ジュヴレ西方の1級に感じられるミネラリティと共通しているんじゃないかな?と思います。熟してくると、結構な官能さを見せると思います。


 ただし現状でも充分に旨いので、バランスにも長けているんですね。比較的真っ直ぐなアン・クレモンジョに対し、複雑性に長けるクロ・デュ・ロワです。色合いも美しいですよね・・・ご検討ください。非常に少ないキュヴェで、どうやらラシーヌさんにも10ケースも入っていないとのことです。


2015 Marsannay Rouge les Grasses Tetes
マルサネ・ルージュ・レ・グラス・テット

13066
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆(多分次号の第60号で掲載)リアルワインガイド第60号 今飲んで?? ポテンシャル?? ??~??
注:表示の在庫数は追加分を含んでいます。最終的にご用意出来ない場合、出荷が間に合わない場合がございます。ご了承くださいませ。


■エージェント情報
品種:ピノ・ノワール
土壌:斜面の頂上、マルサネ村の西、標高285~329mに位置する、傾斜は下方は2%と軽く、上方は11%と急な東向きの畑。傾斜の頂上の方は、ウミユリやウーライトを含んだ石の多い石灰質土壌。降りていくと、コンブラシアン、粘土質を含んだ土壌になる。
栽培:オーガニック
醸造:2013年、部分的に除梗。野生酵母でタンク醗酵、やさしく抽出を行う。プレス後、大樽に移して熟成(新樽15%)。樽内でマロラティック醗酵を経て、ビン詰めまでに18ヶ月間熟成。亜硫酸は、ビン詰めの際に非常に僅かに添加するのみ。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,350 (外税) 
【素晴らしいです!やはりプティ・ランセストラル!】
 ランセストラルの5年で倍・・と言うような急な値上げには、お客様も中々ついて行けない状況になってしまったんじゃないかと危惧しています。

 まぁ、そこには、

「・・マルサネでしょう・・ただの・・?」

と言うようなお気持ちが有るのは判ります。しかもランセストラルだけは、さすがにリリース直後から美味しく飲める・・とは言えないですから、

「実際にランセストラルを飲まれたお客様はまだ少ない」

状況です。


 でも・・ご安心ください。・・いや、ギャグのその先は言いませんよ・・


「このレ・グラス・テットはプティ・ランセストラルと言って良いような味筋!」


 なんですね・・。


 2014年ものも絶妙な旨さを持っていたもので、

「無くなっちゃうと困る!」

と多めに仕入れたところ・・未だに残っている状況です・・何だかな~・・ですが仕方ありません。


 しかし、2014年ものも白眉な出来栄えだったんですが・・2015年もの、さらに素晴らしいです。おそらく色合いをご覧いただければ、それが伝わるかと思うんですが・・どうでしょう?・・2014年がやや「とぼけた」色合いに見えてしまうほど、透明なミネラリティの存在が、この画像のコントラストをクリアにしているように思えませんか?


 味わいや香りにもそれは現れていて、口に含むと、「と~ん」と喉の奥まで入って行きますが、僅かに遅れて雅なニュアンスを微細に振りまいてくれます。

 クリスタルなミネラリティは、マルサネの区画名付の中ではピカイチで、ガラスと言うかクリスタルと言うか、光が当たるとテッカテカに輝くような素材が持つ表面のような口当たりです。

 果実は濃密ですが甘く無く、ドライなシロップを口にしているかのようですが、これまた非常に複雑なニュアンス持っていて、スパイシーでも有り、多種な赤、黒、紫果実を感じさせてくれます。素晴らしいワインでした。


 区画名付マルサネの2015年はどれも素晴らしく、それぞれに個性が光っていますので、どれか一つと言うのは難しいです。是非この「プティ・ランセストラル」ともいうべき「レ・グラス・テット」、飲んでいただきたいと思います。超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【滅茶旨かった2013年グラス・テットでした!わずかに小振りなランセストラルと言って良い仕上がりでしょう!】

 ようやく飲めました。良いですね・・さすがにトップ下のワインです。

 プチ・ランセストラルの要素をたんまり持っていますが・・残念ながら現時点ではまだ落ち着き切ってはいませんでした。3カ月位掛かるかと思いますので2017年の2~3月位からでしょうか。春の訪れとワインの落ち着きが重なりますんで、かなり劇的に良くなると思います。

 2013年のグラス・テットに比較すると、より畑の個性が明確になってきたようで、透明感の強い、ややカッチリと硬く感じられる水晶のようなミネラリティが有り、その中にとても柔らかで、少し温かみを持った様々な要素が紛れています。これが少し前面に出て来ると良いでしょうね。2016年12月の時点では、レ・ロンジュロワの凄みの方が目に付きます。微細な表情が出て来たら、かなり良い勝負になると思います。色合いも美しいでしょ?・・年明け2月頃から飲んで良いと思います。お勧めします!希少キュヴェです!


 以下はテイスティング前のこのグラス・テット2014年のレヴューです。
━━━━━
 こちらもまだ飲んでない上級キュヴェ、しかもカテゴリーキラー、デストロイヤーのブルゴーニュ・ル・シャピトルよりも高い価格設定のアイテムです。ルージュでランセストラルの次にランクされるのが、グラス・テットとロンジュロワなんです。

 リアルワインガイド第56号的にはグラス・テットが90~91、ロンジュロワが91~92と、僅かながらル・シャピトルを下回ってしまってるんですよね。ロンジュロワと同じ評価のクロ・デュ・ロワは飲んでますが、

「確かにクロ・デュ・ロワは素晴らしいが、ル・シャピトルの堂々とした存在感には適わなかった」

とも感じました。

 でもじゃぁ、クロ・デュ・ロワは駄目か?・・と言うとそうでは無くて、やはり方向性が違うし、あの官能感は何にも勝るともいえる訳ですね。

 2013年もののグラス・テットはもう・・素晴らしいワインで、noisy 的にはいつ飲んだらよいのか判断が難しいランセストラルより、もしかしたらグラス・テットをお勧めするかもしらん・・と言うような気持ちがあったのを覚えています。

 クロ・デュ・ロワはちょっとジュヴレ的ですが、こちらはもうマルサネそのもの・・な感じで、ランセストラルの子供か兄弟みたいな感じです。

 こちらも非常に少ないので、おそらく追加できないと思いますが、余りにレ・ロンジュロワが旨いので、新着発行後になってしまいますが急遽、このグラス・テット2014年も今晩飲みます!そして出来るだけこのコラムを更新、早めにアップする予定です。なので・・間に合うかな?・・非常に微妙です。ラシーヌさんに残っていることを・・まずそれよりも、このキュヴェが売れるかどうかとのせめぎあいに成ります。是非ご検討くださいませ!


 以下は2013年マルサネ・グラス・テットのレヴューです。
━━━━━
【絶品2品!これぞ次世代マルサネ1級か?日本初登場のキュヴェです!うんまい!】
 まぁ・・このコラムの次にご紹介させていただいているレ・ロンジュロワは昔からポテンシャルに定評の有る畑ですから、おそらくシルヴァンは1級以上を考えているんじゃないかと想像しますが、「グラス・テート」「グラス・テット」と言うクリマは聞いたことが無く、全くの予備知識ゼロでテイスティングに望んだんですね・・。で・・ぶっ飛びました!

「めちゃ旨い!・・しかも気品が漂っている!」

 クロ・デュ・ロワも非常に旨いんですが、それが霞んでしまうような見事な気品が備わっていたんです。色合いも絶妙ですよね。

 2012年のシルヴァンのトップワイン、ランセルトラルに通じる気品でした・・。まぁ、最もランセストラルは濃度も物凄くて、今飲んでも美味しいと素直に言えない部分も有りましたんで・・・凄いとは思っちゃいましたが、この「レ・グラス・テット」はランセストラルの、凄みはそこそこに、しかし美しさをしっかり持っていました。その奥に微細な表情をたっぷり・・・抱えています。

 まぁ、野暮ったいワインが多かったマルサネのワインではありますが、昨今の「温暖化」の影響で、コート=ドールはローヌ化するんじゃないか・・などと言う不安視も有り、最北のマルサネの再評価にも繋がっていると言う見方さえ有ります。

 ところが、例えばPKさんの「バーガンディ」を見ても、「フィサン」は各クリマまで判るような地図が掲載されていますが、「マルサネ」は地図も無しです。

 ちなみにマルサネは「マルサネ・ラ・コート」「クシェ」「シェノヴ」の各村のワインのAOCになっています。
 このレ・グラス・テットはマルサネ・ラ・コートの最上部近くにある畑のようで、飲んだ感じでは1級クラスのポテンシャルを充分に持っていると思います。超お奨め!10ケースにも満たない日本への入荷です!お早めにどうぞ!


2015 Marsannay Rouge l'Ancestrale
マルサネ・ルージュ・ランセストラル

13063
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆すみません、エチケット中央下部にほんの僅かですが欠損が有ります。ご了承ください。
リアルワインガイド第60号 今飲んで 91 ポテンシャル 94 飲み頃予想 2027~2040

■エージェント情報
 このワインは非常に長期熟成のポテンシャルを持つワインです。マルサネのなかでも3つのClos du Roy 、Clemengeot 、Les Ouzeloyという一流の場所にある、樹齢65歳から80歳という古木から選りすぐられたブドウが使われています。この、非常に神経を集中させて造られたワインはビン詰まで通常はまるまる2年間セラーで寝かせられます。ヴィンテッジの状態によっては、シルヴァンはほとんど全房または100%全房で発酵させます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥14,890 (外税) 
【兎に角ゲットしておいてください。納得させられる、してしまう存在感の有るワインです。】
 こちらも余りに高価になったのでテイスティングしないつもりで仕入れたものでして、でも余りの他のキュヴェのポテンシャルに、

「やっぱり飲みたい!」

となってしまったんです。


 なので、他のキュヴェの仕上がりを見たらもう・・圧巻なワインに仕上がっているはずです。ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。ご参考にされてください。
━━━━━
【これは村名ワインです!しかしどんな凄いワインよりも偉大かもしれません。】

 そうです・・これは村名のワイン、しかもマルサネと言うコート=ドールの北の端の忘却されたアペラシオンです。

 それでもnoisy のところでは皆様のご支持を沢山いただいておりまして、2013年ものも約4ケース程販売させていただきました。非常にスケールの大きい、濃密ながらもしっとりした凄いワインです。

 2012年ものはピュアで濃密、どこまでも純粋さが感じられる大きな構造で、今飲むには少し辛いほどの要素の複雑さが有りました。

 2013年ものはそのヴィンテージ背景を受けてか、到着直後からもう絶妙な素晴らしさを見せてくれました。こんな美しさの凝縮には出会ったことが無い!・・と。

 2014年ものは何故か非常に少なく、2013年ものの約半分しか入手できず、それでも入荷量の何十パーセントを分けていただいた換算になるそうです。今のところはそんな訳でテイスティングも出来ていない状況です。


 リアルワインガイド第56号は今飲んで92、ポテンシャル94と、2013年もののポテンシャル点94+には及んでいませんが、ほぼ同じ高い評価と言って良いでしょう。しかしながら、リリース直後からその美しい真の姿を垣間見せていた2013年ものとは・・おそらく違うでしょう。

 むしろ、超絶にドライで超絶に濃密、超絶に大きさを感じさせてくれた2012年ものに近いスタンスと想像されます。リアルの徳丸さんも、「味わいが塊・・<略>・・ミネラルも塊、塊祭り」と評していますので、noisy が感じた2012年ものに近いと思っています。

 当然ながら、何かが無いと抜栓できるようなワインでは有りませんが、近年言われる温暖化の影響で、

「もしかしたら将来、マルサネはコート=ドール随一の産地になる」

かもしれません。


 フィリップ・シャルロパンはマルサネに育ち、しかしマルサネを半分諦めたかのようにジュヴレに移ってしまいましたが、マルサネの畑を綿密に調べ上げ、マルサネこそ素晴らしいテロワールだと信じたシルヴァン・パタイユだからこそ、この偉大な「ランセストラル」を造ることができたのでしょう。

 このランセストラルも無比なワインです。是非ともご検討くださいませ。



 以下は以前のランセストラルのレヴューです!
━━━━━
【シルヴァン・パタイユが・・ついに登り詰めた!?!これは絶対飲みましょう!!】

 呆れるようなぶっといボトルに入った「マルサネ」です・・。ボトルの底から出っ張っている凸 の部分も半端無く・・高いです。シルヴァンは、高い熟成能力があると判断して、丈夫なボトルを使用しているのでしょう・・これだけでかなりコストも掛かっていると思います。

 2012年のランセストラルは・・非常に少なくて、それでも結構な量を販売させていただきました。

 物凄い・・呆れるほどの凝縮さ、複雑性を透明掛かったミネラリティでコーティングした、今はとても飲めないような硬く締まったワインでしたが、これまた呆れるほどのポテンシャルを感じさせてくれるものでした。

 余りに凄いので、2013年も必ずテイスティングしようと・・まぁ、こちらのコストもかなりのものなんですが、このように美しいものには弱いもんで・・飲んでしまいました・・。

「・・・素晴らしい!」

 息を飲むような赤い静寂、そこから少しずつ・・美しい糸が解れてきます。1本・・また1本と。その1本の糸には、やはり美しい色彩が描かれています。

 決してゴクゴク飲めるようなワインでは有りません。少し口にに含み・・その美しさを長い時間掛けて楽しむことが出来る、マンモスなポテンシャルを持っています。

 そして、2012年と大きく違うのは・・今飲んでも飲めちゃう!

 これにはビックリしました。2012年ものは、余りの果皮の凝縮度に、口内、鼻腔、鼻の粘膜の受容体が付いていけず、また、ややタイトに締まっていますので、結構辛い部分も感じたものでした。なので、異常に凝縮して凄いが「今は飲まないで・・飲むなら長い時間を掛けてゆっくり」と言うコメントになった訳です。

 ですが・・これは、現状でもこのランセストラルが持っている美しさの極一部でしょうが、その要素だけで充分過ぎる満足感を得られてしまうんですね。

 美しさを何十層にも重ねていて、その裾を見ている、感じているだけなのでしょうが・・実に旨いし、エレガントだし、複雑なんですよ。複雑性・・と言うのもちょっと語弊が有るかもしれません・・何せ、その複雑な姿が美しいんですから・・。


 noisyの感覚的には、何とかこの2015年の内は、この感じを持続できると思います。ですので、呆れんばかりの無二の美しさを試すには、何とかなる期間じゃないかと思います。年末までの間、出来るなら、じっくり寝かし過ぎず、休ませる程度にして、クリスマスなどのワインとして飲めると思います。

 しかもシルヴァン・パタイユのこのランセストラルは、一切の化粧をしていないようなスッピン美人ですので、例えば通常は合わないはずの秋刀魚の塩焼きとかも・・行けちゃいます。今回はランセストラルでは秋刀魚は合わせませんでしたが、下記でご紹介させていただいているフルール・ド・ピノと秋刀魚で合わせました。・・いや、実に旨いです。そして嫌な匂いにはならないんですね・・。フレデリック・コサールのサン=ロマン・ルージュでやったら絶対合わないでしょうが、シルヴァン・パタイユでしたら、村名マルサネ以上でしたら秋刀魚の塩焼き、行けちゃいます。一番はこのランセストラルとフルール・ド・ピノでしょう。(この辺はフルール・ド・ピノのコラムに記載予定ですが・・)

 そんな、魚介にも合わせられるほどのピュアさを持ちつつ、ナチュラルなニュアンスも持っている、呆れんばかりのポテンシャルを持った、どんなワインにも似ていない凄いワイン・・それがランセストラルです。絶対値としての価格は高いですが、こんなに安いワインは無いとも思います。是非経験してみてください。お奨めです!




2014 Marsannay Rouge l'Ancestrale
マルサネ・ルージュ・ランセストラル

12279
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆ 薄汚れ、小さな傷など有るかと思います。ご了承くださいませ。

■エージェント情報
 このワインは非常に長期熟成のポテンシャルを持つワインです。マルサネのなかでも3つのClos du Roy 、Clemengeot 、Les Ouzeloyという一流の場所にある、樹齢65歳から80歳という古木から選りすぐられたブドウが使われています。この、非常に神経を集中させて造られたワインはビン詰まで通常はまるまる2年間セラーで寝かせられます。ヴィンテッジの状態によっては、シルヴァンはほとんど全房または100%全房で発酵させます。◆◆◆リアルワインガイド第56号 今飲んで92 ポテンシャル94 2020~2050
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥19,800 (外税) 
【これは村名ワインです!しかしどんな凄いワインよりも偉大かもしれません。】
 そうです・・これは村名のワイン、しかもマルサネと言うコート=ドールの北の端の忘却されたアペラシオンです。

 それでもnoisy のところでは皆様のご支持を沢山いただいておりまして、2013年ものも約4ケース程販売させていただきました。非常にスケールの大きい、濃密ながらもしっとりした凄いワインです。

 2012年ものはピュアで濃密、どこまでも純粋さが感じられる大きな構造で、今飲むには少し辛いほどの要素の複雑さが有りました。

 2013年ものはそのヴィンテージ背景を受けてか、到着直後からもう絶妙な素晴らしさを見せてくれました。こんな美しさの凝縮には出会ったことが無い!・・と。

 2014年ものは何故か非常に少なく、2013年ものの約半分しか入手できず、それでも入荷量の何十パーセントを分けていただいた換算になるそうです。今のところはそんな訳でテイスティングも出来ていない状況です。


 リアルワインガイド第56号は今飲んで92、ポテンシャル94と、2013年もののポテンシャル点94+には及んでいませんが、ほぼ同じ高い評価と言って良いでしょう。しかしながら、リリース直後からその美しい真の姿を垣間見せていた2013年ものとは・・おそらく違うでしょう。

 むしろ、超絶にドライで超絶に濃密、超絶に大きさを感じさせてくれた2012年ものに近いスタンスと想像されます。リアルの徳丸さんも、「味わいが塊・・<略>・・ミネラルも塊、塊祭り」と評していますので、noisy が感じた2012年ものに近いと思っています。

 当然ながら、何かが無いと抜栓できるようなワインでは有りませんが、近年言われる温暖化の影響で、

「もしかしたら将来、マルサネはコート=ドール随一の産地になる」

かもしれません。


 フィリップ・シャルロパンはマルサネに育ち、しかしマルサネを半分諦めたかのようにジュヴレに移ってしまいましたが、マルサネの畑を綿密に調べ上げ、マルサネこそ素晴らしいテロワールだと信じたシルヴァン・パタイユだからこそ、この偉大な「ランセストラル」を造ることができたのでしょう。

 このランセストラルも無比なワインです。是非ともご検討くださいませ。



 以下は以前のランセストラルのレヴューです!
━━━━━
【シルヴァン・パタイユが・・ついに登り詰めた!?!これは絶対飲みましょう!!】

 呆れるようなぶっといボトルに入った「マルサネ」です・・。ボトルの底から出っ張っている凸 の部分も半端無く・・高いです。シルヴァンは、高い熟成能力があると判断して、丈夫なボトルを使用しているのでしょう・・これだけでかなりコストも掛かっていると思います。

 2012年のランセストラルは・・非常に少なくて、それでも結構な量を販売させていただきました。

 物凄い・・呆れるほどの凝縮さ、複雑性を透明掛かったミネラリティでコーティングした、今はとても飲めないような硬く締まったワインでしたが、これまた呆れるほどのポテンシャルを感じさせてくれるものでした。

 余りに凄いので、2013年も必ずテイスティングしようと・・まぁ、こちらのコストもかなりのものなんですが、このように美しいものには弱いもんで・・飲んでしまいました・・。

「・・・素晴らしい!」

 息を飲むような赤い静寂、そこから少しずつ・・美しい糸が解れてきます。1本・・また1本と。その1本の糸には、やはり美しい色彩が描かれています。

 決してゴクゴク飲めるようなワインでは有りません。少し口にに含み・・その美しさを長い時間掛けて楽しむことが出来る、マンモスなポテンシャルを持っています。

 そして、2012年と大きく違うのは・・今飲んでも飲めちゃう!

 これにはビックリしました。2012年ものは、余りの果皮の凝縮度に、口内、鼻腔、鼻の粘膜の受容体が付いていけず、また、ややタイトに締まっていますので、結構辛い部分も感じたものでした。なので、異常に凝縮して凄いが「今は飲まないで・・飲むなら長い時間を掛けてゆっくり」と言うコメントになった訳です。

 ですが・・これは、現状でもこのランセストラルが持っている美しさの極一部でしょうが、その要素だけで充分過ぎる満足感を得られてしまうんですね。

 美しさを何十層にも重ねていて、その裾を見ている、感じているだけなのでしょうが・・実に旨いし、エレガントだし、複雑なんですよ。複雑性・・と言うのもちょっと語弊が有るかもしれません・・何せ、その複雑な姿が美しいんですから・・。


 noisyの感覚的には、何とかこの2015年の内は、この感じを持続できると思います。ですので、呆れんばかりの無二の美しさを試すには、何とかなる期間じゃないかと思います。年末までの間、出来るなら、じっくり寝かし過ぎず、休ませる程度にして、クリスマスなどのワインとして飲めると思います。

 しかもシルヴァン・パタイユのこのランセストラルは、一切の化粧をしていないようなスッピン美人ですので、例えば通常は合わないはずの秋刀魚の塩焼きとかも・・行けちゃいます。今回はランセストラルでは秋刀魚は合わせませんでしたが、下記でご紹介させていただいているフルール・ド・ピノと秋刀魚で合わせました。・・いや、実に旨いです。そして嫌な匂いにはならないんですね・・。フレデリック・コサールのサン=ロマン・ルージュでやったら絶対合わないでしょうが、シルヴァン・パタイユでしたら、村名マルサネ以上でしたら秋刀魚の塩焼き、行けちゃいます。一番はこのランセストラルとフルール・ド・ピノでしょう。(この辺はフルール・ド・ピノのコラムに記載予定ですが・・)

 そんな、魚介にも合わせられるほどのピュアさを持ちつつ、ナチュラルなニュアンスも持っている、呆れんばかりのポテンシャルを持った、どんなワインにも似ていない凄いワイン・・それがランセストラルです。絶対値としての価格は高いですが、こんなに安いワインは無いとも思います。是非経験してみてください。お奨めです!




2018 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ

15214
自然派
白 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報

品種 アリゴテ・ドレ
樹齢 1930年代(不明?) ~ 1961年
熟成 古樽
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,990 (外税) 
【2018年ものも呆れるほどの美味しい!やっぱり必飲!アリゴテの古木は太く繊細にテロワールを伝えてくれます!】
 素晴らしいです!・・マッタリと、ジンワリと、気品と神妙な果実を漂わせながら、精妙な静けさと瑞々しさを長く感じさせてくれます。

 一般に良く有る「単純な方のアリゴテ」とは、全く異なるカテゴリーだ・・とさえ言いたくなります。

 まぁ、単純な言葉では「濃い」です・・が、やはりそれでは伝わらないでしょう。

 あの凄い密度のシャルドネをリリースしているユベール・ラミーのオート=デンシテに匹敵するかのような「密度」のある味わいです。全ての要素がそのまま圧縮されているような感じなんですが、違和感などまるでなく、とても自然です。

 果実感もちゃんと有るんですが、これもまた神妙・・言葉が難しいですが、通常だと、

「柑橘フルーツがてんこ盛りで・・」

と言ってしまうところ・・そうはならないんですね。果実感がたっぷりだと、それ一辺倒になってしまうことを伝えてしまいそうに思えるんです。なので、そんな言葉にはならない。しかし、凄く感じます。

 勿論ですが蜜、これもドライな味わいの中にアロマとして非常に上品ながら密度の高い蜜を表現しています。

 余韻がまた・・素晴らしいです。熟成を重ねて行けば、コシュ=デュリが造った素晴らしいアリゴテに張り合うところまで行くでしょう。

 今回は24本の入荷です。これ以上はいただけそうも有りません。ですが・・皆さんに是非とも飲んでいただきたい!

「こんなアリゴテが有ったんだ!」

「これがアリゴテなんて信じられない!」

と、きっと感嘆されると思います。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【凄いです!品種で飲むはもう止めましょう!古木のアリゴテならでは!・・そしてマルサネのテロワールならでは!・・必飲です!】

 心躍る、見事な白ワインです。相当に古い樹も有るようですよ。複雑でふくよか、そして繊細です。酸はしっかり有りますが、その酸の美味しさと言ったら・・ビックリですよ。

 相当前の話しになりますし、今まで何度か書いています。また、リアルワインガイドの紹介記事には、コラムにもしっかりこのアリゴテや、区画名付きのアリゴテ・・「ラ・シャルム・オ・プレトル」「クロ・デュ・ロワ」なども掲載されています。(リアルワインガイド第64号参照)

 で・・実はnoisy も、そんな区画名付きのアリゴテをラシーヌさんで飲ませていただいています。3年前位だったか・・な?・・いや、驚きました。

「声も出ないほど繊細で複雑、精妙な表情!」

 のアリゴテだったんですね。


 まぁ、以前から「品種は関係ない」と言うスタンスでは有りましたが、関係無いと言い切ってしまうよりは、

「アリゴテならではの凄い味わい!」

とも言い換えることが出来る・・もしくは、そうで無ければいけないか?・・とも感じてしまいました。


 確かに、物凄い「ブルゴーニュ・アリゴテ・クロ・デュ・ロワ」から見れば、この区画名の付かないアリゴテは、格下で有るのは間違い在りません。

 しかし、「繊細」と言う言葉に「超」とか、「激」とかと言う修飾子をつけるか、留まるかの違いで有って、凄いアリゴテで有ることには違いは在りません。

 ちょっと・・余り良い写真とは言えませんが、グラスの写真はものの見事に淡い緑に覆われています。旨味をしっかり形成したたっぷりな酸の美味しさに繊細な果実の表情が伺える出来です。

「飲まずにはいられない!」

と言い切りたいと思います。


 残念ながら・・これも割り当てになってしまいましたので、追加は出来ません。今後、区画名付きのアリゴテの入荷が叶うかどうかは判りませんが、少なくとも、

「マルサネのロケーションの古木のアリゴテの凄さ!」

に、まず触れていただき、未来に期待していただきたく思います。是非ご検討くださいませ。マンモスに美味しいアリゴテです!


2017 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ

14685
自然派
白 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報

品種 アリゴテ・ドレ
樹齢 1930年代(不明?) ~ 1961年
熟成 古樽
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,990 (外税) 
【凄いです!品種で飲むはもう止めましょう!古木のアリゴテならでは!・・そしてマルサネのテロワールならでは!・・必飲です!】
 心躍る、見事な白ワインです。相当に古い樹も有るようですよ。複雑でふくよか、そして繊細です。酸はしっかり有りますが、その酸の美味しさと言ったら・・ビックリですよ。

 相当前の話しになりますし、今まで何度か書いています。また、リアルワインガイドの紹介記事には、コラムにもしっかりこのアリゴテや、区画名付きのアリゴテ・・「ラ・シャルム・オ・プレトル」「クロ・デュ・ロワ」なども掲載されています。(リアルワインガイド第64号参照)

 で・・実はnoisy も、そんな区画名付きのアリゴテをラシーヌさんで飲ませていただいています。3年前位だったか・・な?・・いや、驚きました。

「声も出ないほど繊細で複雑、精妙な表情!」

 のアリゴテだったんですね。


 まぁ、以前から「品種は関係ない」と言うスタンスでは有りましたが、関係無いと言い切ってしまうよりは、

「アリゴテならではの凄い味わい!」

とも言い換えることが出来る・・もしくは、そうで無ければいけないか?・・とも感じてしまいました。


 確かに、物凄い「ブルゴーニュ・アリゴテ・クロ・デュ・ロワ」から見れば、この区画名の付かないアリゴテは、格下で有るのは間違い在りません。

 しかし、「繊細」と言う言葉に「超」とか、「激」とかと言う修飾子をつけるか、留まるかの違いで有って、凄いアリゴテで有ることには違いは在りません。

 ちょっと・・余り良い写真とは言えませんが、グラスの写真はものの見事に淡い緑に覆われています。旨味をしっかり形成したたっぷりな酸の美味しさに繊細な果実の表情が伺える出来です。

「飲まずにはいられない!」

と言い切りたいと思います。


 残念ながら・・これも割り当てになってしまいましたので、追加は出来ません。今後、区画名付きのアリゴテの入荷が叶うかどうかは判りませんが、少なくとも、

「マルサネのロケーションの古木のアリゴテの凄さ!」

に、まず触れていただき、未来に期待していただきたく思います。是非ご検討くださいませ。マンモスに美味しいアリゴテです!


2017 Marsannay Chardonnay
マルサネ・シャルドネ

14687
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報
品種 シャルドネ・ロゼ
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,290 (外税) 
【これも素晴らしいです!「シャルドネ・ロゼ」と言う、完熟時にピンクに染まるシャルドネです!旨味の乗った見事な味わい!】
 見事なアリゴテで驚いていたら、単なる「マルサネ・ブラン(シャルドネ)」のポテンシャルの高さに再び驚かされてしまいました。少なくとも2017年もののシルヴァン・パタイユの白は最高の出来だと確信した瞬間です。

 このシャルドネ・ロゼなるシャルドネの仲間の品種は、完熟するとピンクになるそうです・・見てみたいですよね~・・。

 言われてみれば、シャルドネを飲んでいると、時折、「黒い果皮由来の表情」に出会うことが有ります。

「もしかして、それもそのDNA を持っているのかな?・・まぁ、シャルドネはピノ・ノワールの子孫だし・・」

などとも考えつつ・・ですね・・。まぁ、このワインも少し「ピンキー」なニュアンスを感じなくはありませんし、何より、

「この旨味」

こそは、そのピンキーな遺伝子のなせる業か・・それともテロワール( > 土壌 )由来か?・・などとも考えてしまいます。


 通常のシャルドネ同様、中域にボリューム感の在る充実した味わいです。しかし、高域の表情には、確かに別の個性も感じます。色合いは、ものの見事に、「薄緑」・・ですよね?・・こちらは綺麗な写真が撮れたかと思いますが、酸のレベルもしっかり有りつつ、その酸の一種で有る「旨味」もしっかりしていて、完全にエキス化した液体が、スピード早く、ふんわりと、しとやかに果実、ミネラリティ由来の表情を放出してくれます。

 超高域の繊細な表情と、低域の重しに乗っかった中域のボリューム・・今飲んで滅茶美味しく、この先の変化も非常に楽しみです。何より、

「シャルドネ・ロゼが完熟した時に見せるピンキーな色合いが熟成で何を物語るか?」

ですよね?

 2017年は凄い出来ですので、これは非常に楽しみなシャルドネ・ロゼでは無いでしょうか。是非飲んでみてください。超お勧めです!



 以下は2013年のこのワインのレヴューです。
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 マルサネ・シャルドネですが、熟すと「ロゼ色になる」と言いつつも、そんな色のニュアンスは無いですね。まぁ、白葡萄の場合は先に圧搾して果皮を除いてしまうはずなので、わずかなロゼ色はワインに移らない・・と言うことなんでしょう。

 非常に精緻で透明度の高い、やや薄いゴールドの色調です。香りの上がりはブルゴーニュに比べると一歩出遅れるもののとてもピュアです。

 おそらくこちらは早い段階でSo2を少し使ったのかな?・・と思います。テクスチュアもわずかにカッチリしていてタイトな締まりのあるものが感じられます。

 ポテンシャルを取るとするなら、ACブルゴーニュが少し単純に思えてしまうほど・・単にマルサネ・ブランとしたくないほど・・高いものが有ります。

 熟成能力もかなり有って、ムルソー・・・とまでは言えないまでも、かなりの分厚い石灰系ミネラリティを持っていますので、15年はへっちゃら!・・で持ってしまうでしょう。

 そして、完熟した時には、So2を使っているとは言え、おそらく微量でしょうから、

「どっか~ん!」

と、花園の花たちが一斉に咲き始めたような・・感じになるんじゃないかと思います。

 余韻も非常に長く、時間が経過すると、ややカッチリしていた部分がわずかにネットリとした舌触りに変化して来ますので、その部分からの口中に拡がる香りが素晴らしいです。

 とてもナチュラルなACブルとピュアなマルサネ・シャルドネ・・とご紹介しておきましょう!お奨めします。是非飲んでみてください!


2017 Bourgogne Blanc le Chapitre
ブルゴーニュ・ブラン・ル・シャピトル

14686
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報
県:Chenove シュノーヴ
 シェノーヴの西、Le Chapitreの畑は丘の中腹(269m)から頂上(339m)にかけて畑は斜面を覆っています。始めはなだらかですが(2%)、頂上では急勾配(18%)となり、南南東を向いています。この区画の東の、一番低く平らな部分は泥灰土ですが、もっと西にある頂上部分は石灰岩の小石からなります。ここは二万年前の氷河期に石灰岩の崖が細分化されてできた小石で形成され、水はけもよく葡萄樹の育成に適した土壌となります。
 優しく圧搾された後ブドウ果汁はしばらく安定させ、バレルに移し(1/3は新オーク樽)アルコール発酵・マロラクティク発酵がおこなわれます。熟成は12~18か月、ビン詰前に別けられていた全てのバレルをタンクにまとめて最終ブレンドをおこないます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,750 (外税) 
【値上がりでモチベーションの落ちたnoisyを奮い立たせてくれた呆れるほどに素晴らしいシャルドネです。サイズ以外一切の加工をしていない写真をご覧ください。】・・こちらは12本のみの割り当て入荷につき、テイスティングを回避させていただきました。すみません。以前のレヴューを使用しています。
 どうでしょう?・・この色合い。「緑色」が見えて来ませんか?・・まるで葡萄の粒そのものが持っている色、そのものじゃないでしょうか?

 果汁自体が持つゴールドと果皮が持つグリーン、透明~半透明色のミネラリティ。少なくともこの3つは画像から判ると思うんですね。


 noisy は2017年の正月、ラシーヌさんの新年会で「化け物アリゴテ」を飲んでいます。ま~・・たまげました。何度かこれも書いていますが、

「マルサネの区画ごとに分けて仕込んだ古木のアリゴテ」

でして、ひっくりかえるほど・・素晴らしいものでした。


 noisy もまた、

「ワインの品種は余り関係が無い。土壌と畑こそがワインの味わいの大部分を占める。」

と言うような論者ですから、品種にこだわるソXリエ協会さんの方針とは異質のものかもしれませんが、そのアリゴテを飲んで、

「まさに!」

の意を得たと思ったものです。


 この美しく素晴らしい色合いをした、単なるブルゴーニュと言うアペラシオンのシャピトルですが、驚くほどに複雑な表情を持っています。

 色合いからも判るように黄色、緑、ゴールド、透明色、半透明色の果実、無機物、有機物のアロマが素晴らしいです。安易に言えば、白や黄色の極小果実で有り、蜜で有り、クリスタルや岩、石、煙などです。

 しかしながらそんなに単純に言えるようなものでは無く、非常に積層していて、何とも複雑で香しいです。

 やや硬い側面は有りますが、到着間もないことから来るものでしょう。それを補うべくの多彩な表情に、思わずうっとりしてしまいます。

 単に「蜜」では無い・・例えば白い花の蜜、色味の付いた・・やや赤い花の蜜・・などと言いたくなりますが・・言いません・・(^^;; それほどまでに繊細な表情を浮かべます。

 正月に飲ませて貰ったアリゴテと、どっちが素晴らしいか・・と言う質問が有ったとするなら、

「このシャピトルは区画名付アリゴテに・・惜しくも及ばない」

と言うしか無いでしょうが、どんなブルゴーニュのシャルドネにも無い、無比の個性を感じます。恐るべし!・・シルヴァン・パタイユ!


 価格はもう・・考えないでください・・(^^;; そう言うものだと、おそらく納得されるでしょう。この存在感を是非味わっていただきたいと思います。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【このル・シャピトルはシルヴァン・パタイユにとって特別な区画なんだと認識しました!】

 この年末に来て、それも中盤になってから待っていた大物がようやく到着しましたので、てんてこ舞い状態のnoisy です。昨晩もシルヴァン・パタイユを3本も空けちゃいました・・。そうじゃないともう年内、ご紹介が間に合わないんですよね・・。

 でも、昨晩のは赤3アイテム、左からマルサネ、マルサネ・クロ・デュ・ロワ、ブルゴーニュ・ル・シャピトルなんですが、ま~・・一番すごいのは何と、

「ブルゴーニュ・ル・シャピトル!」

なんですよ。


 一般にはマルサネ・クロ・デュ・ロワはマルサネのトップ・クリマの一つなんですが、それをも超越しちゃう素晴らしさが有るんです。

 価格の方も2013年ものからは、他のキュヴェが据え置きなのに、ル・シャピトル赤白だけは上昇しています。それでもこのル・シャピトル・ルージュを飲んだら納得しちゃうでしょう。

「クロ・デュ・ロワが1級だとしたら、ル・シャピトルは・・どうすんのよ!」

 そう・・格の違いに近いものを感じるんですね。現在、マルサネに1級は無いのでクロ・デュ・ロワは村名に過ぎませんが、シンプルな味わいのマルサネに比べるともう格上です。それさえ超越してしまう「ル・シャピトル」は、

「少なくとも1級格であるべき!」

と地質学者でもあるシルヴァン・パタイユは感じているのでしょう。


 今回はテイスティングが間に合わないので、もし追加が出来るようなら追ってテイスティングレヴューを上げたいと思っています。

 リアルワインガイド第55号は、「閉じ気味」としながらも91~91+ 今~2036 と評価しています。さすがに白のランセストラルである「ラ・シャルム・オー・プレトル」には及びませんが、価格は倍近いですから・・ね。

 こちらも希少な白です。是非ご検討くださいませ。


 以下は2013年もののレヴューです。
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【シルヴァン・パタイユの素晴らしいシャルドネ2アイテム!!・・こちらも結構な違いは有る!!?】

 良い感じに仕上がった2013年のシルヴァン・パタイユの白の2アイテムです。マルサネの白の方は、単なるシャルドネでは無くて、「シャルドネ・ロゼ」と言う品種による「シャルドネ」です・・。

 いつも言っておりますが、色合いは結構に相当に正直なものでして、このブルゴーニュ・ブランル・シャピトルとマルサネ・シャルドネの色合いは、正に何かを現しているんですね~・・。

 僅かに赤みの入ったブルゴーニュ・ブラン・ル・シャピトルは非常にナチュラルです。ほんの僅かにビオっぽい・・So2が非常に少ないナチュラルな風味を持っています。価格的には700円ほどしか変わらないんですが、この2013年のブルゴーニュ・ブラン・ル・シャピトルは、

 非常にナチュラルでソフトなテクスチュア。香りの上がりも自然で中域もナチュラルな膨らみを見せます。僅かに色付いたピーチ系の果実、余韻に起伏が有り長いです。ナチュラルな分、ほんの僅かに揮発酸の出が有りますが、要素の一つになっていて、複雑性を感じさせてくれます。


 一方のマルサネ・シャルドネですが、熟すと「ロゼ色になる」と言いつつも、そんな色のニュアンスは無いですね。まぁ、白葡萄の場合は先に圧搾して果皮を除いてしまうはずなので、わずかなロゼ色はワインに移らない・・と言うことなんでしょう。

 非常に精緻で透明度の高い、やや薄いゴールドの色調です。香りの上がりはブルゴーニュに比べると一歩出遅れるもののとてもピュアです。

 おそらくこちらは早い段階でSo2を少し使ったのかな?・・と思います。テクスチュアもわずかにカッチリしていてタイトな締まりのあるものが感じられます。

 ポテンシャルを取るとするなら、ACブルゴーニュが少し単純に思えてしまうほど・・単にマルサネ・ブランとしたくないほど・・高いものが有ります。

 熟成能力もかなり有って、ムルソー・・・とまでは言えないまでも、かなりの分厚い石灰系ミネラリティを持っていますので、15年はへっちゃら!・・で持ってしまうでしょう。

 そして、完熟した時には、So2を使っているとは言え、おそらく微量でしょうから、

「どっか~ん!」

と、花園の花たちが一斉に咲き始めたような・・感じになるんじゃないかと思います。

 余韻も非常に長く、時間が経過すると、ややカッチリしていた部分がわずかにネットリとした舌触りに変化して来ますので、その部分からの口中に拡がる香りが素晴らしいです。

 とてもナチュラルなACブルとピュアなマルサネ・シャルドネ・・とご紹介しておきましょう!お奨めします。是非飲んでみてください!


2017 Marsannay Rose Fleur de Pinot
マルサネ・ロゼ・フルール・ド・ピノ

14688
自然派
ロゼ 辛口
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報
 シルヴァンの他のキュヴェとは全く似つかないキュヴェです。注意深い選果、とてもユニークな醸造テクニックと、熟成を長くすることで、さらに個性的であり伝統的なマルサネロゼとなっています。選果はLa Charme Auz Pretresのピノ・ノワール、En Blungeyのピノ・グリと、Chamforeysのピノ・ノワールを含む樹齢60~70歳の古木から。40~50%のブドウはすぐにプレスされ、残りは短期間のマセレーションを行ってからのプレスになります。通常2年間熟成させますが、最初の1年間はバレルで(1/3は新オークのバレル、1/3は1年物、1/3は2年物のバレル)2年目はタンクでの熟成です。その結果、カラメルの香りを思わせつつ心地よい塩気を感じるたぐいまれない唯一無二のマルサネ・ロゼとなります。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,600 (外税) 
【大人気のロゼです!・・しかも価格が大幅ダウン・・シルヴァンの他の2017年ものを見る限り、凄い仕上がりと予想しています!】
 どう言う風の吹き回しなのかは判りませんが、4本しか無かった2016年ものは7490円でしたから15パーセントも安くなっちゃいました。

 でも・・それは良いんですが、滅茶苦茶少なかった2016年よりは増えたとは言え、最大3ケースは仕入れていた頃から比べれば、

「焼石に水・・」

の入荷数です。


 この、超繊細で、「ピノ・ノワールの精」だけを抽出したかのような、見事なアロマに惚れてしまっている方は結構いらっしゃいますので、今回は数を減らせず、テイスティングは回避しました。

 おそらくですが、この、滅茶安くなった価格を見ても、

「・・えっ?・・マルサネ・ロゼでしょ?・・そんなの、有り得ない!高過ぎる・・」

と思われる未経験者の方が大勢いらっしゃるはずなんですね。

 きっちりと管理されたこのワインの見事なフレーヴァーに触れさえすれば、価格にも納得してしまうことは必定です。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【2015年ものも結局飲めずに終わりましたが、それでも何ケースか入荷しました。2016年ものは4本のみです。】

 まぁ、騙されたと思って買ってみる・・相手の希望に乗っかってみると言うようなことは、余裕が無ければできないことでは有りますが、興味も無ければその気にさえならない訳です。

「マルサネのロゼ?・・はぁ~??!」

と言うような反応は当然です。充分理解しています。


 それでもnoisy の甘言に乗ってしまって飲まれた方は、幸せだったはずですよね・・。ピノ・ノワールの精を口にしているかのような、超絶にエレガントなアロマと滑らかな液体を身体で感じられる訳ですから・・。普通なら、

「こんなに高いロゼなんぞ、売れる訳が無い!」

んです。noisy だって飲んでなきゃ売ってませんよ。でも、飲んじゃったら売りますよ・・(^^;; ワイン屋ですからね。良いものは良い!・・駄目なものはダメ!1円でも高いワインもあれば、100万円だって超絶に安いと言えるワインも有る訳で、少なくともその品質判断と値踏みに掛けては自信を持っている訳です。

 だから、noisy が買うと他のショップさんもみんな買うので・・noisy さん、扱ってください・・などと言われてしまう訳です。


 いや、できればそ~っとしておいてください・・と言う気なんですね。まず noisy の姿をご覧になられた方と言うのは、ご近所さんや新着ご注文のワインを取りにいらっしゃる方を除いては、もうほとんどいらっしゃらない訳で、

「どんな姿をしてるのか・・歳は?・・風貌は・・?・・変人と言うのは本当か?」

などと、興味津々の方もおられるようでは有りますが、いたって普通・・髪は長いですが、腹がちょっと出ているだけです。まぁ、着膨れはしてるかもしれませんが、そんなに太っちゃいません・・いや、そんなことはどうでも良い・・。美味しいワインを美味しいと言っていただけることに嬉しさを感じる・・だけの話しです。


 でも、今回のフルール・ド・ピノ2016はそんな数ですので・・すみません、お一人様1本限定とさせていただきます。貴重ですよ。お早めにどうぞ!

 以下は以前のレヴューです。
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【テイスティングが間に合っていません。】

 何年にも渡ってご紹介させていただき、

「ん~・・ビックリしました。こんなワインが有ったんですね・・」

と、皆さんを驚かせてきたフルール・ド・ピノです。


 ピノ・ノワールの粋・香気成分を見事に閉じ込めたと言える、香りのワイン・・です。言わばシャンパーニュの、「ブラン・ド・ノワール」的な味わいだと思いますが、味と言うよりも「香り」に重きを置いたものとお考え下さい。普通のマルサネ・ロゼだと思ってしまうと・・とんでも無い間違いになってしまいます。

 今までのワインの概念を覆すような衝撃が有るかもしれません。残念ながらテイスティングが間に合わず・・・計画に無かったものですので・・次回以降に飲めるようなら飲み、レヴューを書く時間が取れましたら、追加で書きたいと思っています。ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。ご参考にされてください。
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【こんなワインは飲んだことが無いはず!ピノ・ノワールのアロマの粋を閉じ込めた超絶に美しいブラン・ド・ノワールです】

 何にも似ていない、世界にたった一つしかないワインでしょう。テイスティングが間に合っていませんが、このワインだけは絶対に毎年飲みたい・・と思わせる魔力のようなものが有ります。

 リアルワインガイド第56号は90+~91 今~2033 と、noisy にとってはやや控えめな感じがしますが、「樽からの試飲」であったことも影響しているかもしれません。それにそもそも、唯一無比な美味しさ・・と言うのは、ポイントにはそうは現れて来ないのかもしれませんし・・。

 noisy にとっては、おそらく限りなくグラン・クリュ並みの評価をすると思いますが、それが世間一般に通用するかどうかは微妙です。

 しかしながら、

「この凄いブラン・ド・ノワールを美味しく無いと言うブルゴーニュファンがいるとは思えない」

ですし、

「必ず納得させてしまう魔力を持っている!」

とさえ思っています。


 もう少し早く到着していれば・・と思うのですが、仕方が有りません。今回はテイスティング無しでご案内しますが、もし追加できるようでしたら、追ってテイスティングレヴューをアップいたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。ご検討くださいませ。


 以下は2013年までのフルール・ド・ピノのレヴューです。
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【・・これはマルサネ・ロゼと言うにはエレガント過ぎる!正にピノ・ノワールの粋です!】

 素晴らしいワインでした・・・「ロゼ・ド・ノワール」です!呆れるほど美しく、エレガントでフィネスに満ちています・・・・本当に・・呆れます!


 もし、「マルサネ・ロゼ」と言う部分に引っかかるものをお感じでしたら、それを是非とも削除してください・・。

 そして、「フルール・ド・ピノ」と言うワインなんだと。

 むしろフリーランを用いたロゼ・シャンパーニュであって、でもガスは無いと思っていただいた方が近いと思います。


 色は味わいを写すものです。実に深遠な美しい色をしたロゼです。グラデュエーションが見えてくるような・・気がしないでしょうか?

 素晴らしいピノ・ノワールの「香気」を集め、極上の色の付いた白ワインに仕上げています。

 なので、普通のマルサネ・ロゼだと思ってしまうと、ちょっとビックリされるかと思いますし、何よりもまず、

「高いから買おうとは思わない」

に違い無いですよね? 素晴らしいブルゴーニュ・ル・シャピトルよりも高いんですから・・・あのランセストラルのすぐ下の価格かな?・・・とにかく絶対価格では高価ですが、このフィネスに触れたら・・

「ロゼ・シャンパーニュより安いしお買い得!」

と思っていただけるに違い有りません!
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2012 Marsanney Rose Fleur de Pinot Domaine Sylvain Pataille 

 香り、味ともにクリスタルのような石灰ミネラルをダイレクトに感じたのは驚いきました。

僕個人的な経験で高貴なロゼをテイスティングできたのは初めてかもしれないですが、ツヤツヤでピチッとした大量の酸とキンキンとした塊ミネラルを一番わかりやすいのはロゼかもしれないと思った。

ものすごく透明感があり伸びやか。

ボトルも一番太く力の入れ具合を感じます。━━━━━
 以上は Oisy コメントですが、誉めてるのかどうか・・みたいな言葉も有って受け取り難いにしても、

「このところのパタイユのテイスティングではどのワインが一番良かった?」

と聞くと・「一つだけは難しいけど・・・フルール・ド・ピノ」

 などと申しております・・・。判ってるのか判って無いのか・・(^^;;

 ですので、noisy も非常に強くお奨めします。素晴らしいピノ・ノワールです!


 因みに以下は2013年もののレヴューです!
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【・・これはマルサネ・ロゼと言うにはエレガント過ぎる!正にピノ・ノワールの粋です!】

 このワインはホント・・素晴らしいです。正に、

「ピノの花!」

と言う名前に相応しい・・


 「フルール何とか」と言う副名の付いたワインは沢山有るんですが、少なくとも「フルール・ド・ピノ」と言う名前はこのシルヴァン・パタイユで打ち止めにして欲しい・・その位思ってしまいます。

 ものの見事な香りです。いやらしさのない、まっこと「無垢」なアロマです。色付きも2012年に比べると淡いですね。まるで「桜」のような色合いです。ピノ・グリも混ぜているようですので、余計に淡くなるんでしょう。

 また、「ワインにとってのミネラルとは、非常に重要な・・と言うか、それがまず第一義なんだ」と言う事を教えてくれるワインでも有ります。

 前にも何度も書きましたが、どこぞの著名な学者さんが、「ワインにミネラルなど入っていない」などとほざいてましたが、このフルール・ド・ピノと、並のマルサネ・ロゼを飲み比べさせるべきでしょう。まぁ、そのような方はそれでも自説を崩さないと思いますが、本当にそのように分析しているのなら味音痴ですし、判っていて自説を訂正しないのなら学者としてどうなの?・・ということにもなります。

 このフルール・ド・ピノには、非常に細やかで連続している石灰系ミネラリティが多く含まれ、それが細やかなテクスチュアを感じさせてくれています。そして、「花」の名に相応しい、実にエレガントな僅かに赤色を混ぜ込んだアロマを優しく振り撒いてくれます。非常に「純粋無垢」な味わいで、一切の化粧をしていない「すっぴん美人」と言えます。

 noisy は好む、好まざるに関わらず、単に今晩のオカズが「秋刀魚の塩焼き」だったので、大根おろしに例の紫峰醤油を垂らし、合わせてみました。・・これがね・・全然、臭みも無く、秋刀魚のやや淡白さとほんのりとした苦味とバッチリ合っちゃうんです。魚が臭く感じない・・・たんぱく質の崩壊時の香り、醤油などの穀類を醸造して熟成させたものの香りに合わせられるということは、ワイン自体がピュアで、ピュアでないものがほぼ無い・・と言うことかなと思うんですね。

 まぁ、もちろんですがその辺は、人それぞれの感覚が有りますんで、全ての方に当てはまるとは言い切れませんが、これはnoisy的には「有り」です。

 その上で、エレガントで有り、エキスがたっぷりの味わいながら、

「どうだい?・・美味しいだろう?」

とは聞いて来ないんですね~。

 2012年も旨かったですが、2013年、さらに無垢さに磨きが掛かったように思います。是非この素晴らしい村名ワイン・・飲んでみてください。超お奨めです!


2017 Marsannay Rouge
マルサネ・ルージュ

14690
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆ とにかくこのワインを飲むべし!!素晴らしいです!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,890 (外税) 
【呆れるほど旨い!これで充分!・・と思ってしまうでしょう!飲まなきゃ後悔!パタイユ的パーフェクトバランスを目指した見事な仕上がりです!】
 いや・・これで充分!・・などとベースのワインに言いたく無いんですよ・・ワイン屋としたら・・です。高いワインにそのように書きたい!・・そりゃそうでしょう?その方が利益も出るし・・少なくともテイスティングに費やした分の補完も簡単ですから。

 でも・・本当に旨いんだから・・嘘の付けない性格は困ります。本当に見事です。

 小粒のチェリーがググっと凝縮していて、しかし、サラッと流れるように喉の奥を目指し、旨味を含んだ酸の美味しさをソツ無く感じさせつつ、ミネラリティ由来の高貴な戻り香を優しく感じさせてゆっくり消えて行きます。

 まぁ、素晴らしい出来のエレガントなヴォルネイをさらに凝縮、濃縮したような味わい・・と言っておきましょうか。

 ポテンシャルから言えば、勿論、クロ・デュ・ロワ、ロンジュロワ、ラ・モンターニュが上です。こちらは超美味しいです。でも、可憐さとか、今飲んでどうだとか・・近視眼的に評価するので有れば、

「このマルサネで充分旨い!」

と書かざるをえません。


 グラスの写真は色など、全く加工していません。余分な部分をカットして、あとの加工は大きさだけです。それで・・こんなに美しい色合いです。

 ググっと口内に流し込んでも良し、少しずつ口に含んで口蓋でつぶしながらたっぷり味わっても良し!・・です。ご堪能くださいませ。一推しです!


 以下は以前のレヴューです。
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【「ベースのワインでこの出来か!」と驚かれるでしょう!印象はプティ・プティ・ランセストラル!必飲です!】

 11~12月は毎年異常に忙しい noisyです。ヌーボーが有り~の、リアルワインガイドのテイスティングが有り~の、毎週一回の新着を書き、その他の雑多な仕事をこなさなくては正月が迎えられません。

 その前に9月は台風の余波を受け、屋外に置いてあるプレハブ冷蔵庫の屋根と、倉庫に通じる通路の屋根を吹き飛ばされてしまいましたから・・いや、一部母屋にも被害が及び、半分は保険で直せるにしても、未だに修理の予定も立っていませんから、

「・・・結局自分である程度修理するしかない・・」

と言うことで、週の3日は大工さん、そしてサーバーを新調しましたので2~3日はシステムエンジニアとサーバー運用係、で1日はワイン屋さん・・・・そこにリアルのテイスティングを差し込んで上京・・と言う、誰がどう考えても、

「週の日数が変」

と言うことに気が付くはずです。


 ちょっと S気味の徳丸さんなどは、それでも、

「担当レヴューが少ない!」

と、さらに盛ってくれようとするので・・今は腰痛、肩痛、ヤマトの膨大な送料値上げ要請(・・要請じゃなくて強制)と戦いつつの新着準備です。ま~・・まだレヴュー書きは良いにせよ、アポも取らずに来て好調な需要を傘に罵詈雑言です。


 そんな中で、到着日にはテイスティングしないと間に合わない・・と言う状況の中、開けたワインがこのマルサネ・ルージュですよ。

 いや~・・素晴らしいですね・・。アメリー・ベルトーのフィサンはチャーミングさと柔らかさ、少しの温かみを感じる彼女らしい味わいに満ちていました。

 しかしながらより北にある性なのか、それともパタイユ流の栽培と醸造哲学が反映された結果なのか・・いや、後者だとは思いますが、

「まるでプティ・ランセストラル!・・完全無欠な美味しさと感じさせる凄みが静寂と冷ややかさの中から滲んでくる!」

と言うような印象でした!



 まぁ、表題ではプティ・プティ・ランセストラルと書いたんですが、気持ちは「プティ」を一個減らしたい訳です。でも正当に判断するなら「プティ」を足した方が良いんじゃないか?・・とも思える訳ですね。

 それほど、飲んだ瞬間にランセストラルの凄い味わいが脳裏に「ドぎゅーん」と蘇ってくる訳です。


 これはもう、ある意味で「マルサネ」の枠を超越しているとも言えるか?・・などと感じてしまいますが、やはりブルゴーニュで有り、マルサネであり、ピノ・ノワールの姿のひとつなんですね。静寂の中の凄み・・細やかな表情・・是非感じ取っていただけましたら幸いです。

 数はご用意できないと思います。お早めにお手当くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【超エレガントなジュヴレ=シャンベルタン・・と思って飲まされることになると思います!】

 おそらくはマルサネのアチコチの畑のブレンドじゃないかと思いますが、これもかなり・・複雑です。畑名付のマルサネに比べると、やや暖かく柔らかなニュアンスが有り、鉄っぽいニュアンスも多めに感じますので、かなりジュヴレに似たニュアンスです。

 暖かいニュアンスと言っても、それはシルヴァン・パタイユ2015年の上級キュヴェと比較して・・の話しで有って、他の生産者さんのワインと比較した場合は非常に冷ややかなものです。柔らかなニュアンスと言っても同様で、輝きを持ったミネラリティは基本、硬質で有って、それはテクスチュアにも表れています。
より硬めのテクスチュアを持つ区画名付マルサネよりも近寄りやすく、外交的で、ソフトな感じが、より親しみやすい味わいになっていると思います。

 実はこのノーマル・マルサネですが、このワインも、

「・・もう・・止めようかな・・」

と思っていた2015年のシルヴァン・パタイユのテイスティングを再稼働することになったキッカケのワインの一つです。

 と言うより、


「これを飲んでダメだと思ったら、もう他のキュヴェのテイスティングは止めよう。」

と心に決めていた訳です。


 このマルサネ村名が非常に素晴らしく、次の「ブルゴーニュ・ブラン・ル・シャピトル」のテイスティングを呼んだと・・言えます。


 2014年も美味しかったんですよ。リアルの評価も高かったし、何よりnoisy 自身が納得出来た部分が大きかった訳です。そこでも値上げが有り、それを見ても余り有るポテンシャルと理解できた訳です。

 2015年ものマルサネは、そこからさらに10%ほど上げざるを得ないものでした。なので、このテイスティングに全てが掛かっていた訳ですね。


 どんなジュヴレ村名よりもエレガントに軽快で、どんなジュヴレ村名より「構造の大きさ」が有り、バランスに優れています。柔らかく、とても香り、単純さは全く無く、美しく、しかもキレが良いです。非常にドライですがエグミ無く、最後の最後で鉄っぽいミネラリティが軽く舌を打ちます。

 いや・・これは半端無いな・・と思わされました。これこそが「マルサネの個性」と言えるのかもしれません。ジュヴレにも非常に良く似ているが、むしろジュヴレは鈍重だと思わされ兼ねない魅力が有ります。決して硬くならず、鉄っぽく美しい土・・レンガそのものを舐めたことは有りませんが、イメージ的にはそんな感覚で、細やかな鉱物とやや赤みを帯びた焼けた土、思いっきり厚みが有り滑らかな透明なクリスタルのようなミネラリティと半透明の石灰がベースにあり、チェリーやベリーが生き生きと表現されています。

 決して強い押しがある訳では無く、しかしその押しはしっかりとしなやかな圧力として感じられます。むしろその姿は理想的と思えるもので、大げさなものにならない精緻さとして感じられます。

 まぁ、おそらく次号のリアルワインガイドには、徳丸さんのレヴューが載ることになるかと思いますが、何と書かれるのかな?・・と興味津々です。価格もそうですし、この素晴らしいポテンシャルとの絡み・・。扱いをどうしようかと悩むほどの年々のプライスアップとワインの能力の釣り合いを、どう書いたのか・・と言うことですね。

 noisyもリアルワインガイドのテイスターを創刊号からしていることで、お客様も、

「リアルと noisy はつるんでるんじゃん?」

と思われていらっしゃる方もおられるでしょうし、情報の駄々洩れで noisy には、未発表の掲載データが流れているんじゃないか?・・と思われる方もおられるでしょう。


 しかし、ハッキリ言っておきたいと思います。

「掲載予定のデータなど一切、いただいてない。」

です。


 むしろ、少しくらい教えてよ~・・と・・(^^;; いや、そんなことをしたらいかんですよね。それはお互いに求めてはいないんです。徳丸さんも決してそのようなことはしませんし言いません。

 何せ、全く同じワインについて、徳丸さんと noisy の意見が違うことは、noisy のページをご覧くださっている皆さんもご存知でしょう。例えばロベール・シリュグ2015年もそうです。全然受け取り方は違います。noisy的には評点と言う意味で言うならほぼ同じかと感じています。しかし、進歩なのか退化なのか、ポジティヴに捉えるべきかネガティヴか・・。ある意味、そこが大きく違うことも有るんですね。

 果たしてどのような評価になるのか、今、一生懸命に第60号の発刊に向けて頑張っているところだと思います。noisyも今週ようやく担当の自然派ワインのレヴューを書き上げ、送ったところで・・ヌーボー有り、レヴューの執筆有りで、滅茶苦茶忙しい11月でした。

 noisy 的には、非常に好意的、ポジティヴに捉えられた素晴らしい2015年、シルヴァン・パタイユのマルサネ・ルージュでした。是非このワインを足掛かりにされ、

「アペラシオンに惑わされること無く、美味しいワインを飲んでください。」

 お勧めします!どうぞよろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ベースのマルサネでも90ポイントオーバーです!この美しさはシルヴァン・パタイユならでは!】

 シルヴァン・パタイユのマルサネのベースワインです。このキュヴェに関しては、パタイユのテクニカルを見ても詳細は判りませんで・・おそらく、マルサネのアチコチの区画から、クリマ別には使用しなかったキュヴェのブレンドかと想像しています。

 まあ、マルサネには村名か、リージョナルかしかないですからね。村名を幾らブレンドしたからって、マルサネにしかならないんですね。

 そう、ちょっとディスり気味には言ってもこのマルサネ2014年、リアルワインガイド第56号的には、今飲んで90 ポテンシャル91 ですから・・。誰も文句など言えないですよね。

 超絶な美しさと、マルサネらしい冷涼さ、けっして鈍重にならない、でも軽過ぎない軽快さ、赤い果実に黒が混じる果実感など、見事に・・

「ん、マルサネ!そして滅茶ドライなのにどこからこの旨みが湧いて来るの?」

と感じさせてくれます。


 そうは言ってもね・・クロ・デュ・ロワとか、ル・シャピトルを飲んじゃうと・・駄目ですよ。順番はちゃんと守りましょうね。上級キュヴェを一緒に・・もしくは近々に飲まないのであれば、

「ベースのマルサネ・ルージュで充分!」

です。今飲んで90点はダテじゃないです。単独で見るとめっちゃ美しい色合いです。上級の他のワインと比べないでくださいね~!お勧めします!ぜひ飲んでみてくださいね。


 以下は2013年のマルサネ他のレヴューです。
━━━━━
【シルヴァン・パタイユの素晴らしいベース・ピノ・ノワールの2アイテム!!・・でも結構な違いも有る!!】

 シルヴァン・パタイユの2013年が到着し始めました。今回はベースの2アイテム、ACブルとACマルサネのピノ・ノワールをご紹介します。前年の2012年ものは非常に多くのセールスをさせていただき、有難うございました。2013年ものもチェックを入れつつ、ご紹介させていただければと思います。

 今回の2アイテムは、

「ん~・・これは比較しつつのご紹介が面白いかも!」

と思いますので、話は前後するかもしれませんがどうぞよろしくお願いいたします。


 まず・・色を見て比べてみてください。ちょっとチェックして、どう違うかを判断してみてください。

 上のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは少々ですが澱が舞っているかもしれませんが、やや黒味が強く、何となく透明感が薄く「白っぽく」、本当に何となく「オレンジ色」が見えるかもしれません。

 下のマルサネ・ルージュは、非常に透明感のある、あっけらかんとした美しさが見えるかもしれません。


 まぁ、写真ですので、その時の露出が微妙に違ったりで、安易には比較できない部分では有りますが。

 で、この透明感の違いが・・ものの見事に味わいに現れているんですね。


 どちらもシルヴァン・パタイユらしい、恐ろしいほどに美しい、化粧っ気のない、純なワインです。他の生産者には真似の出来ない美味しさを造り出しているといえるでしょう。

 そのパタイユのワインにしても・・ACブルとACマルサネは違います・・まぁ、若干・・少々・・と言うことなんですが、人間って、そんな細かい部分も実はちゃんと検出しちゃうんですよね。


 マルサネは、全くの「無垢で純」な味わいです。思いっきりの純な「美しさ」を描いています。抜栓直後は少し硬めなんですが、15分ほどで柔らかさや表情を増してくれます。いつもの・・シルヴァン・パタイユの味筋です。

 ACブルは、いつものシルヴァン・パタイユの味筋では有るんですが・・・

「一点の曇りも無い・・いや一点だけ曇り有る味わい」

がします。

 実は色合いにもほんのちょっとだけ現れているんですが、全くの純な状態では無く、ほんのわずかな・・微細な「揮発酸が動いた」ニュアンスを持っているんです。

 でもそれは・・ほんの少し・・なんです。また、その影響は非常に微細で、これからも動くとは思えないものでした。


 ところがです!・・話しはここからが大事なところなんですが、おそらく、この状況で2本を比較して飲むと仮定すると?・・

「ほとんどの方がACブルを美味しいと言うはず!」

なんです。


 実は色合いにもほんのちょっとだけ現れているんですが、全くの純な状態では無く、ほんのわずかな・・微細な「揮発酸が動いた」ニュアンスを持っているんです。

 でもそれは・・ほんの少し・・なんです。また、その影響は非常に微細で、これからも動くとは思えないものでした。


 ところがです!・・話しはここからが大事なところなんですが、おそらく、この状況で2本を比較して飲むと仮定すると?・・

「ほとんどの方がACブルを美味しいと言うはず!」

なんです。


 このACブル、比較するとより柔らかさと複雑性、滑らかさを持っているんです。それに若いので、抜栓後、ややハードなテクスチュアと変化に時間が掛かるマルサネより、よりポテンシャルが高く、複雑でミネラリティも高く、美味しいと・・思うはずなんですね。

 真っ白な中に黒いものが有ると非常に目立ちます。「あ・・あるな」と感じるんです。シルヴァン・パタイユのような、全くの「真っ白さ」の中に何かがあるとすると・・感じる訳ですね。

 でも、そのバランスがまた・・素晴らしいんですよ。なので・・ACブルの方が旨い!・・と思われると感じています。

 直近で旨いACブル、時間を掛けつつゆっくり楽しむ美しいACマルサネ・・と言う理解でよいと思います。

 2013年も非常に優れたワインに仕上げたシルヴァン・パタイユです。是非とも・・比べて飲むと面白いですが、お好みの方だけでもOK!是非是非飲んでみてください。一推しの生産者、シルヴァン・パタイユの2013年です!ご期待ください!



【ピノ・ノワールの持つフィネスの塊!素晴らしい!!】 何しろ・・・村名よりも高価なACブルゴーニュですからね・・・。皆さんの反応はどうなのかと、興味は尽きることが有りません。


 通常の感性であれば・・

「¥5000近くもするブルゴーニュ・ルージュ?しかもマルサネの生産者?・・・いらん!」

 となるところでしょうが、飲んじゃったら・・・ね・・


「・・げげっ!・・・おっ?・・・そうゆうことか!」

 と気付かれるでしょう。


 そうなんですよ・・・。このル・シャピトルは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのフィネスに特化して、

「ブルゴーニュを表現した!」

ワインなんです!


 決してマルサネを・・もしくはマルサネの生産者たるものが造ったブルゴーニュ・ルージュ・・そんな側面は二の次なんです!



 恐ろしいほどフィネスの塊です。これはブルゴーニュ・ピノ・ノワールであり、マルサネ・ルージュでは無いんです。


 むしろ、「ブルゴーニュ・ル・シャピトル・ルージュ」以外の何ものでも無く、

「マルサネより、クロ・デュ・ロワより凄いフィネスを持つ、よりポテンシャルの高い畑。それがたまたまACブルゴーニュしか名乗れなかっただけ」

 なんです・・・。


 ま・・・飲まないと理解できないかもしれません。理解が遅れているマルサネの村の畑では起こりえた訳です。

 圧倒的なフィネス・・・是非包まれてみてください・・。ライバルは・・実はマルサネ・ロゼ!フルール・ド・ピノです!

 これも高いんだ!・・でも・・この二品は外せないと思いますよ。

 カテゴリー・キラーとなったこのワインは、飲む価値が高いです。是非是非・・トライしてほしいと思います!ちなみにリアルでは評価の対象とはされていません。無かったのかもしれませんが・・!ご検討くださいませ!



【シルヴァン・パタイユが・・ついに登り詰めたか!?!これは絶対飲みましょう!!】

 いや・・もうビックリです。おとついに到着して・・待ち切れなくて、昨夜飲んじゃいましたが・・


「・・・すんごい!」


 実はこのマルサネ・ルージュ・・・次回以降にご案内予定の「ブルゴーニュ・ルージュ」より格下・・よりリーズナブルなワインなんです。

 なのに、あの2011年のシルヴァン・パタイユの超絶な美しさはそのままに、

「エキスをさらに昇華し濃密に!」

した見事な液体だったんです!


 シルキーなテクスチュアを具現化している見事な石灰系ミネラリティをベースに、美しい実を持った濃密なベリー、全く嫌味のないハイトーンなスパイス、美味しい岩清水を飲んだ後のような身体に染み入ってくる余韻・・・


 慌てて買い足しました・・(^^;; これほどまでに素晴らしいと、今までのマルサネって・・・何だったんだろうと・・・再度このアペラシオンの意味合いを自身の感覚の中で再構築しなければならない状況になってしまいました・・・。


「超絶に美しいジュヴレ?・・いや、シャンボール?」


 奇しくも、徳丸さんも今月発行のリアルワインガイド48号で(・・・買ってね~!)書いてましたが、4月にシモン・ビーズ他から薦められて訪問して・・・ランセストラルを飲んで、その素晴らしさにぶっとんだ!・・そうです。

 ランセストラル12年は来月になるかな・・・何せ価格もべらぼうに高いので・・でも、しっかり飲んでご案内する予定ですのでお楽しみに・・・

 いや、その前に是非、この一番リーズナブルな「マルサネ・ルージュ」を飲んでみて、noisyの感覚に同意できるかお確かめいただくのが良いと思いますよ。ブルゴーニュの生産者は一旦火が付くと入手困難になってしまいますから・・ね・・。

 とにかく一度、このどこまでも超絶に美しく濃密なエキスにやられちゃってみてください・・素晴らしいです!一推しです!

(申し訳有りませんが新着発行の本日追加オーダーしていますので、ご注文が集中した場合は発送日が遅れる場合がございます。ご容赦ください。)


2017 Bourgogne Rouge le Chapitre
ブルゴーニュ・ルージュ・ル・シャピトル

14689
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報
県:Chenove シュノーヴ
 シェノーヴの西、Le Chapitreの畑は丘の中腹(269m)から頂上(339m)にかけて畑は斜面を覆っています。始めはなだらかですが(2%)、頂上では急勾配(18%)となり、南南東を向いています。この区画の東の、一番低く平らな部分は泥灰土ですが、もっと西にある頂上部分は石灰岩の小石からなります。ここは二万年前の氷河期に石灰岩の崖が細分化されてできた小石で形成され、水はけもよく葡萄樹の育成に適した土壌となります。
 優しく圧搾された後ブドウ果汁はしばらく安定させ、バレルに移し(1/3は新オーク樽)アルコール発酵・マロラクティク発酵がおこなわれます。熟成は12~18か月、ビン詰前に別けられていた全てのバレルをタンクにまとめて最終ブレンドをおこないます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,990 (外税) 
【あの化け物ワイン、ランセストラルに次ぐ評価をたたき出すA.C.ブルゴーニュです!】
 すみません・こちらも割り当てです。因みに2016年ものは7290円でのご案内でしたので、

「1300円も値下がり!」

しています。

 なので、販売の予想が付かないんですよ・・追加は出来ないし・・本来はこの辺りは全てテイスティングしてご案内すべきかと思うんですが・・。

 因みに、リアルワインガイド第64号は、2016年ものル・シャピトル・ルージュにポテンシャル93+を付け、何とロンジュロワやクロ・デュ・ロワよりも高い評価をされています。ランセストラル2016年が94+でした。

 他の2017年もの・・ロンジュロワ、クロ・デュ・ロワなどをテイスティングさせていただいた感想からは、

「2017年はシルヴァン・パタイユ最高のヴィンテージ!」

と確信していますので、

「このル・シャピトル2017年はどうなっちゃうんだろう?」

と思っています。現在の格付けがもう「古い」ことを感じさせてくれるでしょう。ご検討くださいませ。


 以前のレヴューです。
━━━━━
【こちらも数が無いので・・すみません・・】

 ACブルゴーニュ規格の畑ですが、このシャピトルと言う畑は「まったくの別格もの!」とシルヴァン・パタイユ自らが判断し、通常のACブルゴーニュとは別にリリースしています。

 2016年はシャピトルの白の姿も見えず、余りに少なかったため、海外に出さなかったのかもしれません。いや、ラシーヌさんには少しは入っているのかもしれませんが、案内は有りませんでした。

 このシャピトル・ルージュは、価格からみていただきましても、シルヴァンご自慢のクロ・デュ・ロワ、レ・ロンジュロワ、グラステットなどと同様の評価です。今回は余りに無い、追加も出来ないとのことですので、まずはご紹介させていただきまして、余るようでしたらnoisy が後のためにテイスティングさせていただければ幸いです。

 以下は以前のレヴューです。
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【・・・やっちまいました・・すみません・・】

 2014年もののこのキュヴェは「リアルワインガイド第56号」で、 今飲んで91+ ポテンシャル92+ 2020~2045 と言う、アペラシオンとしてのACブルとは思えないほどの高評価をされたワインでして、下記の2014年もののnoisy のレヴューにもあるように、マルサネの上級ワインに匹敵するポテンシャルを持っています。


 他のコラムにも書きましたが、当初はテイスティング予定に無いキュヴェだったものの、余りに他のワインが素晴らしいので、急遽持ち帰り、テイスティングすることにした訳です。


 でも・・すみません。飲めませんでした・・間に合わなかったんですね・・。何故って・・


「間違えて、白のシャピトルを持ち帰ってしまったため・・」

です。


 薄暗いセラーから深夜12時を回って家路につくもので、

「あ・・そうそう、これこれ・・」

とばかりに数本持ち帰るので、


「先日持ち帰って飲んだ白のシャピトルを再度持ち帰ってしまった。」

んですね・・。申し訳ありません。


 まぁ、開ける前に気付いてまだよかったんですが、最近は目が弱くなってまして・・見た目はそっくりなシャピトル赤と白を取り間違えました。


 なので、今のところはテイスティング無し・・。しかし、圧巻の他のワインを飲めば、このシャピトルに重きを置いているシルヴァン・パタイユですから、悪い訳が無いと信じています。次回、品物が調達できれば飲みたいと思っています。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【とんでもない出来のACブルでした~!】

 ま~・・本当に素晴らしいACブルゴーニュです。呆気に取られるような雅さ、複雑性、美しさに妖艶さを持ってます。リアルワインガイド第55号では2020~2045と言う飲み頃でしたが、まぁ、確かに早いっちゃ早いんでしょうが、noisy にとってはとっても美味しく飲めちゃいました。

 しかも今回は時間の関係で、ベース近辺の3アイテムを一度に開けちゃうと言う暴挙に出てますんでね・・その違いもたっぷり(・・一応)理解しちゃってます。

 本当に素晴らしいマルサネ・クロ・デュ・ロワを差し置いて、それ以上のポテンシャルが有ると思わせられてしまいました。マルサネに格付けが出来たら1級は確実とされるクロ・デュ・ロワよりすんごいACブルが「ル・シャピトル」なんですよね。なので、

「そもそもル・シャピトルがACブルの認定であることがおかしい!」

と言うことを声を大にして言いたいのが、ワインオタクのシルヴァン・パタイユさんなんじゃないかと思いますよ。実際飲んで、良~く判ります。

 クロ・デュ・ロワは滅茶複雑で妖艶なんですよ。これでもう・・充分旨いし素晴らしいです。・・が、ル・シャピトルは、クロ・デュ・ロワが持っている複雑性はそれ以上、妖艶さを僅かに押さえ、美しさ、荘厳さを「ど~ん!」と盛ったようなミネラリティが有るんですね・・。そんなもん、美味しくない訳が無い。

 どこかにマルサネ・ルージュ、クロ・デュ・ロワ、ル・シャピトルの3連荘のグラス写真が有るかと思いますが、これ、ぜひご覧ください。色合いの様子を見たら美味しい順番なんぞ簡単に判っちゃうと思いますよ・・(^^;;

 なもんで、ここではその写真は載せませんが、ル・シャピトルの色まで美味しいグラスの写真を!・・これは是非飲んでみてください。

「ACブル・・じゃ・・なぁ・・」

 なんて思ってると、将来は1級になっちゃってたりしますんでね・・。あのしょうもないラ・グランド・リュも今ではお問い合わせいただく一番手ですからね・・。で、販売の邪魔になるので余り書けませんが、飲んでいただければリアルにも「複雑性はグランクリュ並み」「ACブルの皮を被った1er」などの表現が並んじゃうのも理解できるでしょう。


 とんでもなく美しく、一体感の中からエキスの旨み・複雑性・官能感が感じられる凄い奴です。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ピノ・ノワールの持つフィネスの塊!素晴らしい!!】  何しろ・・・村名よりも高価なACブルゴーニュですからね・・・。皆さんの反応はどうなのかと、興味は尽きることが有りません。


 通常の感性であれば・・

「¥5.000近くもするブルゴーニュ・ルージュ?しかもマルサネの生産者?・・・いらん!」

 となるところでしょうが、飲んじゃったら・・・ね・・


「・・げげっ!・・・おっ?・・・そうゆうことか!」

 と気付かれるでしょう。


 そうなんですよ・・・。このル・シャピトルは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのフィネスに特化して、

「ブルゴーニュを表現した!」

ワインなんです!


 決してマルサネを・・もしくはマルサネの生産者たるものが造ったブルゴーニュ・ルージュ・・そんな側面は二の次なんです!


 恐ろしいほどフィネスの塊です。これはブルゴーニュ・ピノ・ノワールであり、マルサネ・ルージュでは無いんです。


 むしろ、「ブルゴーニュ・ル・シャピトル・ルージュ」以外の何ものでも無く、

「マルサネより、クロ・デュ・ロワより凄いフィネスを持つ、よりポテンシャルの高い畑。それがたまたまACブルゴーニュしか名乗れなかっただけ」

 なんです・・・。


 ま・・・飲まないと理解できないかもしれません。理解が遅れているマルサネの村の畑では起こりえた訳です。

 圧倒的なフィネス・・・是非包まれてみてください・・。ライバルは・・実はマルサネ・ロゼ!フルール・ド・ピノです!

 これも高いんだ!・・でも・・この二品は外せないと思いますよ。

 カテゴリー・キラーとなったこのワインは、飲む価値が高いです。是非是非・・トライしてほしいと思います!ちなみにリアルでは評価の対象とはされていません。無かったのかもしれませんが・・!ご検討くださいませ!

by Oisy
2012 Marsanney Rouge Clos du Roy Domaine Sylvain Pataille 

 上で書いた通り洗練度が一気に上がり、クロ・デュ・ロワの後にマルサネ・ルージュをテイスティングすると気づかなかった僅かな曇りを感じる。くらいにクロ・デュ・ロワは澄んだワイン。
にして、複雑性が増えた事もあり、エレガンスとより冷たい緻密な酸を感じる。

伸びやかなアフターも生葡萄を噛んだ時のようにフレッシュでドライながら甘く伸びやか。


2017 Marsannay Rouge La Montagne
マルサネ・ルージュ・ラ・モンターニュ

14691
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆シルヴァンが祖父から受け継いだ重要な畑です。今回初登場!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,990 (外税) 
【丘の上に隠れたように存在する、他とは隔絶された場所に有るラ・モンターニュ。初入荷です!】
 深い色合いでしょう?・・こちらも色合いなどは調整をしていませんので、何となく味わいも想像できるんじゃないかと思います。

 そもそもこのラ・モンターニュは、祖父から受け継いだシルヴァン、初めての畑のようです。このラ・モンターニュで研鑽を積み、見事なブルゴーニュワインを仕上げるスキルを身に着けたものと思われます。

 非常に凝縮していて、非常に複雑です。確かに・・バランスから言えば、クロ・デュ・ロワやロンジュロワに劣ります。そちらは暖かく真ん丸ですから・・。

 しかし、とても冷涼で清冽、熟成による「化け」も期待出来る、計り切れないポテンシャルを持っているのは確かです。しかも、

「今飲んでも超美味しい!」

んですよ。・・それは何故か?


 それは、「凄い旨味を持った酸」の存在が有るから・・だと思います。言ってみれば、「グルタミン酸」と「イノシン酸」が合わさったかのような見事な旨味が、この少し丸さを欠いたパレットを描く暴れん坊を、見事にまとめ上げているから・・ だと感じます。

 いや~・・これはちょっとやられたな~~・・と感じてしまいました。飲んだ感覚では、クロ・デュ・ロワ、ロンジュロワが旨いんですが、自身の身体・・もしくは精神が、

「ラ・モンタニュ、最高!」

と言ってるんですね・・。・・いや、でも点を付けるならクロ・デュ・ロワ、ロンジュロワより高くはしませんよ。

「好きなのはこれ!」

です。異性も結局、そこでしょ?・・人間って複雑ですからね・・(^^;; お勧めします。出来ましたらクロ・デュ・ロワ、ロンジュロワと比較してみてください。面白いです!


2017 Marsannay Rouge Clos du Roy
マルサネ・ルージュ・クロ・デュ・ロワ

14692
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆ 薄汚れ、小さな傷など有るかと思います。ご了承くださいませ。
■エージェント情報
県:Chenove シュノーヴ
 この畑は歴史ある村シェノーヴのちょうど南の丘の中腹から頂上までの部分を占めています。標高測距は268mから311m。この丘のふもとはなだらかな斜面(2%)ですが、頂上は急斜面となり(13%)東南東に面しています。東に位置する平らな部分はOuche川(現在はディジョンを流れる川)の砂利の上に被さる泥灰土と小石からなり、とても水はけがよい土地です。この畑の上にある石灰岩は氷河期の時代から徐々に砕け、小さな砂利となって(1~2センチ)下降斜面に蓄積されています。この石灰岩の小石はワインの成長にとても有益で排水効果をもたらします。通常シルヴァンはこのキュヴェは多くの量を全房(少なくとも50%)で発酵させます。バレルで18ヵ月ほど熟成させた後ビン詰めをおこないますが、最後の2~3か月は全バレルをタンクに集めブレンドします。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥9,800 (外税) 
【過去最高の出来を思わせる素晴らしい仕上がりです!深い!複雑!柔らかな味わいに癒されます!】
 毎年のように飲んでいるので、その違いは歴然として感じられます。見事な仕上がりでした!

 色合いを是非、以前のヴィンテージのものと比較してみてください。

「全然違う!」

のはお判りいただけるかと思います。


 果皮の色合いが強く出ています。これは果皮の抽出がしっかりされたことを意味しますが、「強い抽出がされた」訳では無いんですね。

 サクッと絞っても・・そうなった・・と言うことです。それは飲んでみれば判ります。ストレスの無い、鋭いエッジの無い見事に柔らかな味わいです。

 アロマも見事です。抜栓直後からもう「漂って」います。「王のクロ」と名付けられた由縁さえ伝わって来るようです。丸いパレットに黒みを持った赤果実の群生。

 時に、今までのシルヴァンは、揮発酸的ニュアンスが混じったキュヴェも存在するほど・・So2の使用は少ないです。しかし、2017年ものには全く見当たりません。ものの見事に「ピュア」です。

 そしてご存じのように「ナチュラル」の権化とも言えますから・・それが合わさると素晴らしいに決まっているじゃないですか。

 今飲んでも素晴らしいですが、10年後に・・一体どうなってしまうんだろう?と考えさせられる見事な味わいでした。お勧めします!是非・・他のキュヴェと比較してみてください。価格もマイナス1300円と・・!滅茶下がりました!お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【妖艶なアロマと柔らかな表情をみせる見事なクロ・デュ・ロワ!】

 2016年も万全です。2015年もののレヴューを改めて見返してみると、

「ん!その通り!」

と、自画自賛したくなっちゃいます・・。

 このクロ・デュ・ロワは、やはりその名の通りの王のクロであり、複雑性を現す緻密で複雑なミネラリティの組成が伺えます。冷ややかなシルヴァン・パタイユのワイン群の中では冷ややかではあるんですが、暖かみと柔らかさが存在します。

 やはりその姿はジュヴレ=シャンベルタンやヴォーヌ=ロマネに通じるケワイな表情が端的に表れており、ナチュールワインならではのスピードの速いノーズとストレスの無い一体感がバッチリな躯体の味わいに酔いしれてしまいます。

 下の写真は、このクロ・デュ・ロワとレ・ロンジュロワを並べたものですが、どうでしょうね・・違いが見えるでしょうか。左がレ・ロンジュロワ、右がクロ・デュ・ロワです。幾分濃い目に見えるのがレ・ロンジュロワです。寄った写真とはまた・・結構違いますよね。


 こう言った言い方は当たっているかどうかは判りませんが、このリリース直後の段階で、

「幾分、横方向への拡がりを持っているのがクロ・デュ・ロワ、縦構造が幾分深く、その中に複雑な表情を隠し持っているのがレ・ロンジュロワで、どちらもポテンシャル点としてはほぼ同様」

と判断します。

 ですので、どちらかを選ぶと言うのは中々に難しいです。・・どっちも素晴らしいので・・。

 2016年的ネガティヴな印象と、マルサネと言うアペラシオンに対する穿った見方は全く不要です。実に美しく、適度な膨らみを持ち、今からもその素晴らしさを表情として感じられるのがこのクロ・デュ・ロワ2016年です。是非ご賞味ください。超お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【透明感に満ちたクレモンジョとは別の表情!さすがクロ・デュ・ロワ!】

 透明感の強いアン・クレモンジョが、冷ややかさが強く、仮にシャンボールチックな部分を多く持つとするなら、こちらのクロ・デュ・ロワはそれと比べて、ほんのりと温かみを持ち、より官能的な部分が有り、ジュヴレ=シャンベルタン的と言えるでしょう。

 村名マルサネの区画名無しのキュヴェを、より上質に、深みや表情の起伏の振幅を大きくしたもの・・とお考え下さい。

 クロ・デュ・ロワと言う名前の通り、クロで覆われた区画なのでしょうし、他の区画より成熟しやすいんじゃないかと思います。より熟した旨みがたっぷりです。

 しかもシルヴァン・パタイユのワインに顕著に表れる「超絶な美しさ」を勿論、持ち合わせていますから、

「並みのジュヴレはひざ元にひれ伏すしかない」

かな・・と感じます。


 また、他のコラムでも書きましたが、自然派のワインだからと言って、ビオっぽいニュアンスに満ち溢れているとか、「フカフカの土が感じられて優しい」と言ったような表現が出来るほどのものには感じられません。

 そこは昔からのブルゴーニュワインとほぼ同様で有って、使うべき場所では使う・・と言う、シルヴァン・パタイユの姿が想像されます。


 それはある種、とても安心感につながっていて、ワインの安定感にはネガティヴさの全くないものです。

 しかしながら、もしこれ以上のクロ・デュ・ロワを望むのであるなら、やはりそこは So2 の使用量の削減、全廃に繋がって行くんじゃないか・・と言う、期待と危惧が入り混じったものになります。

 例えばあのドメーヌ・ビゾの2008年ものは、エシェゾーには余り似つかわしくない「酢酸菌が動いた形跡」が僅かに感じられました。それはビゾのスタイルでも有り、ミネラリティの存在とは違う意味合いでのワインの柔らかさ、硬さにも表れて来ます。So2を使いたくない人で有るビゾは、揮発酸の存在は仕方が無いもの・・と考えている節が有ります。

 反対にシ
ルヴァン・パタイユは、出来るだけ減らす方向にいるものの、使わないと言う選択肢は最初からは持っていないようにも感じられます。

 シルヴァン・パタイユのワインを樽からのテイスティングをしたテイスターたちからは、

「樽からのワインは製品として出たワインの比にならないほど美しい!」

と口々に言います。


 それはどういうことなのか?・・と問うなら・・先ほどの言葉がその答えなのでしょう。


 しかしながら、このボトルからのクロ・デュ・ロワを飲んでも、ネガティヴな印象を受けず、ただただ美しい表情を愛でる気持ちにしかならないのに、樽からのワインはもっと凄い・・と聞くと、


「ならば、瓶詰め時のSo2の量を控えたワインが欲しい!」

と思うのは贅沢な要求でしょうか。


 もっとも、半年も静置すれば、So2は分解されてしまいますし、1年も置けばゼロになるでしょうから、リリース時の裸の姿が見えないだけで、


「すっぴんのクロ・デュ・ロワを楽しむ!」

のは、現在でも不可能では有りません。


 これほどまでのトップクラスの醸造技術、感性を持ったワイン・・やや高くなりましたが、是非とも飲んでいただきたいと思います。

 ジュヴレのワインがお好きでしたら、このクロ・デュ・ロワ、最高の選択になると思います。アペラシオンにこだわり過ぎず、素晴らしいワインを飲んでいただきたいと思います。お勧めします!是非飲んでみてください。



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【滅茶複雑!素晴らしい官能感とエレガンス!そしてシルヴァン・パタイユならではの超絶な美しさ!並みのジュヴレは全く及ばないでしょう!】

 アチコチに書いてますんで「ミミタコ」だとは思いますが、昔からこの「クロ・デュ・ロワ」はその名の通り「王のクロ(囲われた畑)」でして、素晴らしい葡萄が収穫できるとされ、マルサネに格付けが出来たら真っ先に1級に認定されるだろう・・などと言われたものです。

 しかしながら、これまた超一流(超ねちっこい?)の地質学者でも有るシルヴァン・パタイユの熱意の性でしょうか、マルサネのアチコチの畑が、今、凄いことになっちゃってるのはもうご存知ですよね。クロ・デュ・ロワもウカウカ出来ないかもしれません。

 そうは言ってもクロ・デュ・ロワはさすがに素晴らしいです。惜しくも奇跡のACブル、ル・シャピトルには及びませんが、この官能感、ジュヴレ=シャンベルタンを思わせる起伏の有る複雑性、完成度の高さはまさに「王のクロ」です。

 色合いも美しいでしょう?・・全然強く無いのに超複雑で官能感バッチリなんです。シルヴァン・パタイユならではの超絶な美しさは不変な上に、このクロ・デュ・ロワのテロワールがバッチリ表現されています。・・まぁ、徳丸さんなら「テロワール??( ̄Å ̄)」と言った反応になるかもしれませんが、フーリエさんだって自身をテロワリスト・・などと自称していますし、何よりシルヴァンは地質学者ですからね・・そこんとこはお互いに譲れないでしょうね。

 価格はほぼル・シャピトルと同様、わずかに安いです。違いはより官能感が前面に出て来ること、その分、透明感の有るミネラリティが後ろに回ること・・でしょう。素晴らしい将来一級になるはずの「クロ・デュ・ロワ」です。リーズナブルかと思います。是非飲んでみてください。超お勧めです!


 以下は2013年のクロ・デュ・ロワのレヴューです。
━━━━━
【複雑性と微妙な起伏のあるテクスチュア!一段上のマルサネです!】
 シルヴァン・パタイユは畑を深く掘り返し、地層を見せ、

「ほら、ここが白亜紀の~期で・・」

みたいなことをしょっちゅうやってるそうで、地質学者&コンサルタントとしての能力が非常に高いそうですが、このクロ・デュ・ロワを飲むと、余りのクレモンジョとの違いに、

「マルサネというアペラシオンをひとつにくくってしまっていて良いのだろうか?」

 などと、まるでシルヴァンの霊が乗り移ってきたかのような錯覚にも感じてしまいます。

 このクロ・デュ・ロワは官能的で非常に複雑、やや軽いがマルサネ的赤いニュアンスもしっかり存在する旨いワインに仕上がっています。

 ブルゴーニュ的な石灰系ミネラリティに富んでいますが、他のミネラリティの関与も大きいと思われ、それが複雑性を見せているのでしょう。ある種、ジュヴレ西方の1級に感じられるミネラリティと共通しているんじゃないかな?と思います。熟してくると、結構な官能さを見せると思います。


 ただし現状でも充分に旨いので、バランスにも長けているんですね。比較的真っ直ぐなアン・クレモンジョに対し、複雑性に長けるクロ・デュ・ロワです。色合いも美しいですよね・・・ご検討ください。非常に少ないキュヴェで、どうやらラシーヌさんにも10ケースも入っていないとのことです。


2016 Marsannay Rouge l'Ancestrale
マルサネ・ルージュ・ランセストラル

13945
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆リアルワインガイド第64号 今飲んで ? ポテンシャル ? 飲み頃予想 ?~ ?
■エージェント情報
 このワインは非常に長期熟成のポテンシャルを持つワインです。マルサネのなかでも3つのClos du Roy 、Clemengeot 、Les Ouzeloyという一流の場所にある、樹齢65歳から80歳という古木から選りすぐられたブドウが使われています。この、非常に神経を集中させて造られたワインはビン詰まで通常はまるまる2年間セラーで寝かせられます。ヴィンテッジの状態によっては、シルヴァンはほとんど全房または100%全房で発酵させます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥15,580 (外税) 
【・・味筋で一番近いのはもしかしたら最近のメオ=カミュゼ?かもしれません・・】
 シルヴァン・パタイユがドメーヌ・ルーミエのアドヴァイザーをしているのはご存知かと思いますが、ルーミエでさえ、パタイユの影響と受けている訳です。

 そして2012年頃からダンジェルヴィーユがグググっと素晴らしく成り始め、2015年で頂点に達した・と感じていますし、今までは、硬いし武骨だしエレガントじゃないから・・

「・・やらない」

と言い切っていたデゾネイ・ビセイでさえ、余りの変貌ぶりに仰天して2015年を扱わせていただきましたが・・フィネスさんのエクスクルーシヴの有るブルゴーニュの生産者の向上振りは、全く半端ない訳ですね。


 そんなところには、やはり様々な人間関係が影響しあっていると思われますが、その震源はこの人、シルヴァン・パタイユなんじゃないかとさえ思ってしまいます。


 で、昨今のメオ=カミュゼのワインの素晴らしさは、これまたnoisy の甘言に乗った方ならもうご存知ではありますが、甘言に乗らない方々には、

「・・カミュゼでしょ?・・不安定だよね・・」

とは思われるかな?


 もう、そんな姿はどこにもなく、どんな造り手よりもエレガントで、コアが有り、荘厳で、雅です。ひっくり返る旨さです。特に1級以上は青ざめちゃいます。

 で、むしろ、シルヴァン・パタイユに一番似ているのは最近のメオ=カミュゼじゃないか・・と思うんですね。僅かに樽は弱く、しかし、よりピュアなスタイルでは有るかと思いますが・・。

 2016年ものは非常に少ない・・今までは少なくとも2ケース、通常は3ケースは仕入れていたランセストラルです。お早めにお手当くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【兎に角ゲットしておいてください。納得させられる、してしまう存在感の有るワインです。】

 こちらも余りに高価になったのでテイスティングしないつもりで仕入れたものでして、でも余りの他のキュヴェのポテンシャルに、

「やっぱり飲みたい!」

となってしまったんです。


 なので、他のキュヴェの仕上がりを見たらもう・・圧巻なワインに仕上がっているはずです。ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。ご参考にされてください。
━━━━━
【これは村名ワインです!しかしどんな凄いワインよりも偉大かもしれません。】

 そうです・・これは村名のワイン、しかもマルサネと言うコート=ドールの北の端の忘却されたアペラシオンです。

 それでもnoisy のところでは皆様のご支持を沢山いただいておりまして、2013年ものも約4ケース程販売させていただきました。非常にスケールの大きい、濃密ながらもしっとりした凄いワインです。

 2012年ものはピュアで濃密、どこまでも純粋さが感じられる大きな構造で、今飲むには少し辛いほどの要素の複雑さが有りました。

 2013年ものはそのヴィンテージ背景を受けてか、到着直後からもう絶妙な素晴らしさを見せてくれました。こんな美しさの凝縮には出会ったことが無い!・・と。

 2014年ものは何故か非常に少なく、2013年ものの約半分しか入手できず、それでも入荷量の何十パーセントを分けていただいた換算になるそうです。今のところはそんな訳でテイスティングも出来ていない状況です。


 リアルワインガイド第56号は今飲んで92、ポテンシャル94と、2013年もののポテンシャル点94+には及んでいませんが、ほぼ同じ高い評価と言って良いでしょう。しかしながら、リリース直後からその美しい真の姿を垣間見せていた2013年ものとは・・おそらく違うでしょう。

 むしろ、超絶にドライで超絶に濃密、超絶に大きさを感じさせてくれた2012年ものに近いスタンスと想像されます。リアルの徳丸さんも、「味わいが塊・・<略>・・ミネラルも塊、塊祭り」と評していますので、noisy が感じた2012年ものに近いと思っています。

 当然ながら、何かが無いと抜栓できるようなワインでは有りませんが、近年言われる温暖化の影響で、

「もしかしたら将来、マルサネはコート=ドール随一の産地になる」

かもしれません。


 フィリップ・シャルロパンはマルサネに育ち、しかしマルサネを半分諦めたかのようにジュヴレに移ってしまいましたが、マルサネの畑を綿密に調べ上げ、マルサネこそ素晴らしいテロワールだと信じたシルヴァン・パタイユだからこそ、この偉大な「ランセストラル」を造ることができたのでしょう。

 このランセストラルも無比なワインです。是非ともご検討くださいませ。



 以下は以前のランセストラルのレヴューです!
━━━━━
【シルヴァン・パタイユが・・ついに登り詰めた!?!これは絶対飲みましょう!!】

 呆れるようなぶっといボトルに入った「マルサネ」です・・。ボトルの底から出っ張っている凸 の部分も半端無く・・高いです。シルヴァンは、高い熟成能力があると判断して、丈夫なボトルを使用しているのでしょう・・これだけでかなりコストも掛かっていると思います。

 2012年のランセストラルは・・非常に少なくて、それでも結構な量を販売させていただきました。

 物凄い・・呆れるほどの凝縮さ、複雑性を透明掛かったミネラリティでコーティングした、今はとても飲めないような硬く締まったワインでしたが、これまた呆れるほどのポテンシャルを感じさせてくれるものでした。

 余りに凄いので、2013年も必ずテイスティングしようと・・まぁ、こちらのコストもかなりのものなんですが、このように美しいものには弱いもんで・・飲んでしまいました・・。

「・・・素晴らしい!」

 息を飲むような赤い静寂、そこから少しずつ・・美しい糸が解れてきます。1本・・また1本と。その1本の糸には、やはり美しい色彩が描かれています。

 決してゴクゴク飲めるようなワインでは有りません。少し口にに含み・・その美しさを長い時間掛けて楽しむことが出来る、マンモスなポテンシャルを持っています。

 そして、2012年と大きく違うのは・・今飲んでも飲めちゃう!

 これにはビックリしました。2012年ものは、余りの果皮の凝縮度に、口内、鼻腔、鼻の粘膜の受容体が付いていけず、また、ややタイトに締まっていますので、結構辛い部分も感じたものでした。なので、異常に凝縮して凄いが「今は飲まないで・・飲むなら長い時間を掛けてゆっくり」と言うコメントになった訳です。

 ですが・・これは、現状でもこのランセストラルが持っている美しさの極一部でしょうが、その要素だけで充分過ぎる満足感を得られてしまうんですね。

 美しさを何十層にも重ねていて、その裾を見ている、感じているだけなのでしょうが・・実に旨いし、エレガントだし、複雑なんですよ。複雑性・・と言うのもちょっと語弊が有るかもしれません・・何せ、その複雑な姿が美しいんですから・・。


 noisyの感覚的には、何とかこの2015年の内は、この感じを持続できると思います。ですので、呆れんばかりの無二の美しさを試すには、何とかなる期間じゃないかと思います。年末までの間、出来るなら、じっくり寝かし過ぎず、休ませる程度にして、クリスマスなどのワインとして飲めると思います。

 しかもシルヴァン・パタイユのこのランセストラルは、一切の化粧をしていないようなスッピン美人ですので、例えば通常は合わないはずの秋刀魚の塩焼きとかも・・行けちゃいます。今回はランセストラルでは秋刀魚は合わせませんでしたが、下記でご紹介させていただいているフルール・ド・ピノと秋刀魚で合わせました。・・いや、実に旨いです。そして嫌な匂いにはならないんですね・・。フレデリック・コサールのサン=ロマン・ルージュでやったら絶対合わないでしょうが、シルヴァン・パタイユでしたら、村名マルサネ以上でしたら秋刀魚の塩焼き、行けちゃいます。一番はこのランセストラルとフルール・ド・ピノでしょう。(この辺はフルール・ド・ピノのコラムに記載予定ですが・・)

 そんな、魚介にも合わせられるほどのピュアさを持ちつつ、ナチュラルなニュアンスも持っている、呆れんばかりのポテンシャルを持った、どんなワインにも似ていない凄いワイン・・それがランセストラルです。絶対値としての価格は高いですが、こんなに安いワインは無いとも思います。是非経験してみてください。お奨めです!




2017 Marsannay Rouge les Longeroies
マルサネ・ルージュ・レ・ロンジュロワ

14693
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報
品種:ピノ・ノワール
畑面積:0.83ha
樹齢:2/3が10年、1/3が55~60年
土壌:Les Longeroiesは、ChenoveとMarsannay La Coteにまたがる丘を覆うように位置する。標高は270~357m。11%の傾斜。南、南東向きの畑。黄色い泥灰土を含んだ赤、茶色の粘土質土壌。
栽培:オーガニック
醸造:100%全房、野生酵母で醗酵、やさしく抽出を行う。プレス後、大樽に移して熟成(新樽15%)。樽内でマロラティック醗酵を経て、ビン詰めまでに18ヶ月間熟成。亜硫酸は、ビン詰めの際に非常に僅かに添加するのみ。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,180 (外税) 
【隠せない気品!繊細で充実したパレット!やっぱりロンジュロワが白眉です!】
 旨いです!・・もう、誰が飲んでもそう言うに違い無いでしょう・・もっとも2017年ものは少なくて、A.C.ブルのル・シャピトルは飲めていませんが。

 でも、やはり常に人気トップのアイテム、ロンジュロワがさらに安くなってしまいましたので・・。こちらもクロ・デュ・ロワ同様、1300円も値下がりしています。・・ね?・・心が動くでしょう?

 ですが皆さん、考えることは一緒のようで、こちらも

「割り当てで追加不能」

です。

 noisy も、テイスティングするかどうか悩んだんですが、毎年飲んでますからね・・一度止めると、復活させるのは至難の業なんです。なので、少ない割り当てですが敢行してしまいました。

 例年に比較しても非常に熟度が高いです。なので、ちょっとジャイエっぽくも有ります。・・いや、もしかするとこれは2017年のジュヴレ以北に共通する部分なのかもしれません。フーリエ2017年もそんなニュアンスが有りました。

 そして、ものの見事に「真ん丸」で「球体」です。この球体部分はロンジュロワの独壇場です。クロ・デュ・ロワも追いつけません。クロ・デュ・ロワはその真ん丸では有るが球体とまでは行かず、横への伸張性と複雑性-->将来への布石->熟成後の伸び が感じられますけど。

 それにしてもこのロンジュロワ、見事です。リアルの新しい号(68号?)には おそらくシルヴァン・パタイユが掲載されるのでしょうが、徳丸さんも一体どのように評価されるか・・noisy も楽しみにしています。

 気品あふれるロンジュロワ、是非味わってみてください。そして、出来ることならこの3つのクリュ、ラ・モンターニュ、クロ・デュ・ロワ、ロンジュロワの見事に異なる個性を楽しんでみてください。お勧めします!・・これが白眉!マルサネって、滅茶面白いです!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしい縦構造!・・深みからゆっくり、じんわりと立ち昇る気品!】

 レ・ロンジュロワ・・素晴らしいです。クロ・デュ・ロワと人気を二分するに違いない両巨頭です。とても判りやすいクロ・デュ・ロワと、満ちた気品・・・、まさにフィネスと言いたくなるノーズがレ・ロンジュロワです。

 色合いを見ていただいても、只者では無い感じが漂ってくると思います。何かを内包している感じ・・と言うか、秘めたものがオーラとして見えると言うか・・。

 2015年ものはもっとストレートに、その明るさに、このワインのピュアさが有り、グラデュエーションの中に縦構造の複雑さを見せているように思います。2016年はまだそこまで達していない・・ボトル内で成長し切ってはいない感じの不透明な色合いが見て取れますが、これはおそらく、

「到着して間もないタイミングだから・・」

です。落ち着かせれば同じような色合いになると思いますよ。それ位、このご紹介までに時間が無かったんですね。

 しかしながらも、

「荒れている素振りはこの色合いにのみ現れている」

だけで、味わいの方は、そのまだ達していない感は有るものの、


「完璧!」

と言いたくなるような仕上がりでした。


 素晴らしい2016年、レ・ロンジュロワでした。今飲んでもこのたっぷりなフィネス感で、充分に「美味しい!」と感じていただけるでしょう。それに全く引けを取らないクロ・デュ・ロワもお勧めです。そちらのコラムには、両方のグラスを並べた写真も有ります。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【完璧なバランスと気品!官能さと総合力で白眉と言って良いでしょう!】

 これはもう、毎年とても美味しいので、全く心配していないキュヴェでは有りましたが、改めて飲んでみて、底力を確認させていただきました。

 本当に、どんなジュヴレより精緻だし、ジュヴレらしい官能感を上質に表現していると思えます。もっとも、やや硬い感じは有るものの、

「硬くて飲めない・・」

等と言うようなものでは無く、区画名付マルサネの中では、最も柔らかく温かみを持ったテクスチュアであることは間違いありません。

 画像の色合いからもそれは感じられるかと思いますが、レンガ色っぽさは区画名付マルサネの中ではもっとも顕著で、明るさ、暗さ、赤、黒、茶のグラデュエーションの多彩さは、見ているだけで惚れ惚れしてしまいます。

 まぁ、長年に渡りこの商売をしていますと・・と言うより、毎日飲んでますと・・(^^;; 飲まずとも大方の想像が出来てしまうようになります。それが完璧だとは言いたくは有りませんが、そんなに外すことは有りません。

 そして色合いを見る訳ですが、グラスに注がれたものを見る・・と言うより、注いでいる最中にもう判る・・と言うのが普通で有って、その際にはもう、

「・・お~・・こりゃぁ・・」

と、ワインが見せる姿がどんなものか・・が伝わってくる訳ですね。


 勿論ですが、「お~・・こりゃぁ・・」の後が大事なんですが、「・・ん?・・待てよ・・?」になってる場合もある訳でして、そんな時には実に注意深く色合いを見て、テイスティングも慎重になる訳です。


 このロンジュロワに関してはもう、注ぎ始めた傍から、もう素晴らしいのが伝わって来ます。ハッキリ言って、本当に「最高のジュヴレの一つの姿」と言って良い出来です。まぁそれが「マルサネのワイン」に対しての適当な言葉なのかは判りませんが、少なくとも、どうしようもないものから凄いものまで有るジュヴレ村名の「ピン」の中に混ぜても、全く見劣りがしないばかりか、喰ってしまうに違いありません。

 そしてシルヴァン・パタイユの個性もしっかり見えます。これほどにエキシーな、ドライな味わいでいて、つまり完全に発酵されていて、ここまで旨みが有り、バランスが仕上がっているものは、そうは見当たらないと思うんですね。

 さらには、例えばルイ・ユエランのシャンボールのように、全く主張が厳しくない・・ワビサビの世界をも飲みこんでいるようにも感じるんです。


 素晴らしい2015年レ・ロンジュロワでした。パーフェクトと言って良いかと・・いや、それは止めておきましょう。まだまだ先の物語がきっと有ると・・思います。お勧めします!是非ともこの素晴らしいレ・ロンジュロワ、飲んでみてください。超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【滅茶素晴らしいです!ワイルドさと気品を兼ね備えています。そしてどこまでも美しくたなびく透明なミネラル感を伴う余韻!これぞレ・ロンジュロワです!】

 実を言いますと2013年ものは・・ランセストラルやフルール・ド・ピノは別ものとして、このレ・ロンジュロワとグラス・テットが超お勧めでした。

 ランセストラルの子供みたいなグラス・テットと、マルサネの枠を飛び出したかのようなレ・ロンジュロワは、シルヴァン・パタイユの超絶な美しさはそのままに、その超ドライなエキスからの表現が凄かったんですよ。


 なので2013年ものはおそらくこの2品、グラス・テットとレ・ロンジュロワを沢山販売させていただきました。


 ところがですね・・2014年もののシルヴァン・パタイユは数が非常に少なく、例年の半分以下しか販売できない様子になってしまいまして、いつものように、「1~2ケース仕入れて徐々に追加する常套手段」が取れないようになってしまったんですね。

 それに年末ギリギリのタイミングですから、テイスティングも追い付かない、でも早くしないと品物もどうなるか判らないと言う、非常にツライ状況です。

 本当はちゃんと飲んでご案内したい凄いはずの2アイテムは、リアルワインガイド第56号ではACブル・レ・シャピトル(ただのACブルゴーニュも有りますがそれでは無い)の後塵を拝することになっており、確かめたくても数が減るだけと言う、さらにさらにツライ状況です。


 ですが、91~92ポイントと、評価的には全く悪く無く、むしろACブル・レ・シャピトルの評価が付き過ぎただけ・・とも言えますので、その辺はご心配はいらないかと思います。

 おそらく昨年の2013年のレ・ロンジュロワを飲まれた方なら、「2014年も欲しい!」と思っていらっしゃるに違いなく、でもまだセラーに入っているのかな?・・のパターンも読めますから、

「・・それじゃ売れるかどうか判らんじゃないか!」

と言うことになってしまっています。

 なので・・無理を承知で昨晩、テイスティングしちゃいました!・・グラス・テットとどちらを飲むかで悩みましたが、恐ろしほどの美しさを持つ、「サ・シルヴァン・パタイユ」的なグラス・テットは何とか想像できるかな?・・と言うことで、このレ・ロンジュロワを開けた訳なんです。

 いや~・・冷ややかですね・・。全編を通して冷たくクリスタルのような触感のミネラリティが感じられ、そこに、ヴォーヌ=ロマネ的なやや温かみのある酸のバランス、ふっくらとしたボディから、マルサネの枠を大きく逸脱した味わいです。

 スパイシーでも有るんですが、これが全くクリスタルのようなミネラリティから清楚に漏れてくる感じで、実に荘厳なスパイス感です。赤くも有り、やや黒くも有り、しかし、その全体を透明なものがコーティングしているようなニュアンスです。

 全く甘く無く非常にドライです。しかし口内ですり潰してゆくと、美しさと共に果皮のアロマティックさ、スパイス感がまた透明なミネラリティと共に、旨みを伝えて来るんですね・・これが唯一の甘味です。

 タンニンなんて・・言葉は出て来ません。そんなもん・・無いんじゃ無いの?・・とさえ思えるほど、テクスチュアにも現れて来ないんです。

「ブルゴーニュワインを支えているのはミネラリティ!」

そう語っているようにも感じます。


 何となく・・ですが、2013年ものよりも、ランセストラルに似て来た感じです・・でもそうするとグラス・テットとの絡みが・・??に成っちゃいますが・・。


 今飲んでも素晴らしさばかりが伝わってくる凄いワインでした!追加は出来ないと思います。是非ともご検討くださいませ。


 以下は2013年マルサネ・レ・ロンジュロワのレヴューです。



━━━━━
【絶品2アイテムの2つめ!超希少なレ・ロンジュロワ!】

 このキュヴェに関しては、リアルワインガイドでも「未輸入」とさえも書かれていないので、持っていたかどうかさえも微妙では有りました。ラシーヌさんが、

「日本に送ったことの無いキュヴェ、有ったら少しでもいいからちょうだい?」

とのリクエストに応えてくれて実現したようです。

 このレ・ロンジュロワは古くよりマルサネでトップ・クラスの畑と言われていて、非常に定評の有るクリマです。

 レ・グラス・テートの余りの旨さに、同価格のレ・ロンジュロワにも期待を寄せてのテイスティングになりましたが、まぁ・・これも素晴らしかったです。

 あのランセストラ2011年はクロ・デュ・ロワとアン・クレモンジョなどで造られたようですが、質的にはレ・グラス・テットに近いようなニュアンスに思います。

 レ・グラス・テットは言ってみればシャンボールに近いようなニュアンスで、石灰系のミネラリティがふんだんにあり、要素がそれに守られているような感じなんですね。

 ところが同じように素晴らしいとは言え、こちらのレ・ロンジュロワは大分違いまして、むしろヴォーヌ=ロマネ的な雅なバランスを持つ味わいです。色合いを比べてみると、結構な「一目瞭然」で、透明感の目立つ非常に美しいレ・グラス・テットに対し、柔らかく複雑性に富んだ色をしていると思います。

 実際、非常に複雑で、酸はシッカリしているのに酸っぱくなく、どこまでも伸びていこうか・・とも思えるような伸びやかさを持ちつつ、各所で複雑な要素からの表情の放出が感じられます。野生味、スパイスも有るのにエレガントで、深みもたっぷりあるのに重くない。かなりのポテンシャルを持っていると踏みました。おそらくはシルヴァン的に1級以上と踏んでいるクリマかな?・・と思います。

 こちらも非常に少ないです。ジュヴレ1級はもう1万円以上・・というような時代になっちゃいましたが、まだまだシルヴァン・パタイユはリーズナブルと言えるでしょう!・・そしてどこかに、ルxxxと同質なニュアンスを感じられるのが嬉しいかなと思います。是非是非!・・ご堪能いただきたいマルサネのトップ・クラスです。お奨めします!



2016 Marsannay Rouge les Longeroies
マルサネ・ルージュ・レ・ロンジュロワ

13947
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆(多分次号の第64号で掲載)リアルワインガイド第64号 今飲んで?? ポテンシャル?? ??~??
注:表示の在庫数は追加分を含んでいます。最終的にご用意出来ない場合、出荷が間に合わない場合がございます。ご了承くださいませ。

■エージェント情報
品種:ピノ・ノワール
畑面積:0.83ha
樹齢:2/3が10年、1/3が55~60年
土壌:Les Longeroiesは、ChenoveとMarsannay La Coteにまたがる丘を覆うように位置する。標高は270~357m。11%の傾斜。南、南東向きの畑。黄色い泥灰土を含んだ赤、茶色の粘土質土壌。
栽培:オーガニック
醸造:100%全房、野生酵母で醗酵、やさしく抽出を行う。プレス後、大樽に移して熟成(新樽15%)。樽内でマロラティック醗酵を経て、ビン詰めまでに18ヶ月間熟成。亜硫酸は、ビン詰めの際に非常に僅かに添加するのみ。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,750 (外税) 
【素晴らしい縦構造!・・深みからゆっくり、じんわりと立ち昇る気品!】
 レ・ロンジュロワ・・素晴らしいです。クロ・デュ・ロワと人気を二分するに違いない両巨頭です。とても判りやすいクロ・デュ・ロワと、満ちた気品・・・、まさにフィネスと言いたくなるノーズがレ・ロンジュロワです。

 色合いを見ていただいても、只者では無い感じが漂ってくると思います。何かを内包している感じ・・と言うか、秘めたものがオーラとして見えると言うか・・。

 2015年ものはもっとストレートに、その明るさに、このワインのピュアさが有り、グラデュエーションの中に縦構造の複雑さを見せているように思います。2016年はまだそこまで達していない・・ボトル内で成長し切ってはいない感じの不透明な色合いが見て取れますが、これはおそらく、

「到着して間もないタイミングだから・・」

です。落ち着かせれば同じような色合いになると思いますよ。それ位、このご紹介までに時間が無かったんですね。

 しかしながらも、

「荒れている素振りはこの色合いにのみ現れている」

だけで、味わいの方は、そのまだ達していない感は有るものの、


「完璧!」

と言いたくなるような仕上がりでした。


 素晴らしい2016年、レ・ロンジュロワでした。今飲んでもこのたっぷりなフィネス感で、充分に「美味しい!」と感じていただけるでしょう。それに全く引けを取らないクロ・デュ・ロワもお勧めです。そちらのコラムには、両方のグラスを並べた写真も有ります。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【完璧なバランスと気品!官能さと総合力で白眉と言って良いでしょう!】

 これはもう、毎年とても美味しいので、全く心配していないキュヴェでは有りましたが、改めて飲んでみて、底力を確認させていただきました。

 本当に、どんなジュヴレより精緻だし、ジュヴレらしい官能感を上質に表現していると思えます。もっとも、やや硬い感じは有るものの、

「硬くて飲めない・・」

等と言うようなものでは無く、区画名付マルサネの中では、最も柔らかく温かみを持ったテクスチュアであることは間違いありません。

 画像の色合いからもそれは感じられるかと思いますが、レンガ色っぽさは区画名付マルサネの中ではもっとも顕著で、明るさ、暗さ、赤、黒、茶のグラデュエーションの多彩さは、見ているだけで惚れ惚れしてしまいます。

 まぁ、長年に渡りこの商売をしていますと・・と言うより、毎日飲んでますと・・(^^;; 飲まずとも大方の想像が出来てしまうようになります。それが完璧だとは言いたくは有りませんが、そんなに外すことは有りません。

 そして色合いを見る訳ですが、グラスに注がれたものを見る・・と言うより、注いでいる最中にもう判る・・と言うのが普通で有って、その際にはもう、

「・・お~・・こりゃぁ・・」

と、ワインが見せる姿がどんなものか・・が伝わってくる訳ですね。


 勿論ですが、「お~・・こりゃぁ・・」の後が大事なんですが、「・・ん?・・待てよ・・?」になってる場合もある訳でして、そんな時には実に注意深く色合いを見て、テイスティングも慎重になる訳です。


 このロンジュロワに関してはもう、注ぎ始めた傍から、もう素晴らしいのが伝わって来ます。ハッキリ言って、本当に「最高のジュヴレの一つの姿」と言って良い出来です。まぁそれが「マルサネのワイン」に対しての適当な言葉なのかは判りませんが、少なくとも、どうしようもないものから凄いものまで有るジュヴレ村名の「ピン」の中に混ぜても、全く見劣りがしないばかりか、喰ってしまうに違いありません。

 そしてシルヴァン・パタイユの個性もしっかり見えます。これほどにエキシーな、ドライな味わいでいて、つまり完全に発酵されていて、ここまで旨みが有り、バランスが仕上がっているものは、そうは見当たらないと思うんですね。

 さらには、例えばルイ・ユエランのシャンボールのように、全く主張が厳しくない・・ワビサビの世界をも飲みこんでいるようにも感じるんです。


 素晴らしい2015年レ・ロンジュロワでした。パーフェクトと言って良いかと・・いや、それは止めておきましょう。まだまだ先の物語がきっと有ると・・思います。お勧めします!是非ともこの素晴らしいレ・ロンジュロワ、飲んでみてください。超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【滅茶素晴らしいです!ワイルドさと気品を兼ね備えています。そしてどこまでも美しくたなびく透明なミネラル感を伴う余韻!これぞレ・ロンジュロワです!】

 実を言いますと2013年ものは・・ランセストラルやフルール・ド・ピノは別ものとして、このレ・ロンジュロワとグラス・テットが超お勧めでした。

 ランセストラルの子供みたいなグラス・テットと、マルサネの枠を飛び出したかのようなレ・ロンジュロワは、シルヴァン・パタイユの超絶な美しさはそのままに、その超ドライなエキスからの表現が凄かったんですよ。


 なので2013年ものはおそらくこの2品、グラス・テットとレ・ロンジュロワを沢山販売させていただきました。


 ところがですね・・2014年もののシルヴァン・パタイユは数が非常に少なく、例年の半分以下しか販売できない様子になってしまいまして、いつものように、「1~2ケース仕入れて徐々に追加する常套手段」が取れないようになってしまったんですね。

 それに年末ギリギリのタイミングですから、テイスティングも追い付かない、でも早くしないと品物もどうなるか判らないと言う、非常にツライ状況です。

 本当はちゃんと飲んでご案内したい凄いはずの2アイテムは、リアルワインガイド第56号ではACブル・レ・シャピトル(ただのACブルゴーニュも有りますがそれでは無い)の後塵を拝することになっており、確かめたくても数が減るだけと言う、さらにさらにツライ状況です。


 ですが、91~92ポイントと、評価的には全く悪く無く、むしろACブル・レ・シャピトルの評価が付き過ぎただけ・・とも言えますので、その辺はご心配はいらないかと思います。

 おそらく昨年の2013年のレ・ロンジュロワを飲まれた方なら、「2014年も欲しい!」と思っていらっしゃるに違いなく、でもまだセラーに入っているのかな?・・のパターンも読めますから、

「・・それじゃ売れるかどうか判らんじゃないか!」

と言うことになってしまっています。

 なので・・無理を承知で昨晩、テイスティングしちゃいました!・・グラス・テットとどちらを飲むかで悩みましたが、恐ろしほどの美しさを持つ、「サ・シルヴァン・パタイユ」的なグラス・テットは何とか想像できるかな?・・と言うことで、このレ・ロンジュロワを開けた訳なんです。

 いや~・・冷ややかですね・・。全編を通して冷たくクリスタルのような触感のミネラリティが感じられ、そこに、ヴォーヌ=ロマネ的なやや温かみのある酸のバランス、ふっくらとしたボディから、マルサネの枠を大きく逸脱した味わいです。

 スパイシーでも有るんですが、これが全くクリスタルのようなミネラリティから清楚に漏れてくる感じで、実に荘厳なスパイス感です。赤くも有り、やや黒くも有り、しかし、その全体を透明なものがコーティングしているようなニュアンスです。

 全く甘く無く非常にドライです。しかし口内ですり潰してゆくと、美しさと共に果皮のアロマティックさ、スパイス感がまた透明なミネラリティと共に、旨みを伝えて来るんですね・・これが唯一の甘味です。

 タンニンなんて・・言葉は出て来ません。そんなもん・・無いんじゃ無いの?・・とさえ思えるほど、テクスチュアにも現れて来ないんです。

「ブルゴーニュワインを支えているのはミネラリティ!」

そう語っているようにも感じます。


 何となく・・ですが、2013年ものよりも、ランセストラルに似て来た感じです・・でもそうするとグラス・テットとの絡みが・・??に成っちゃいますが・・。


 今飲んでも素晴らしさばかりが伝わってくる凄いワインでした!追加は出来ないと思います。是非ともご検討くださいませ。


 以下は2013年マルサネ・レ・ロンジュロワのレヴューです。



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【絶品2アイテムの2つめ!超希少なレ・ロンジュロワ!】

 このキュヴェに関しては、リアルワインガイドでも「未輸入」とさえも書かれていないので、持っていたかどうかさえも微妙では有りました。ラシーヌさんが、

「日本に送ったことの無いキュヴェ、有ったら少しでもいいからちょうだい?」

とのリクエストに応えてくれて実現したようです。

 このレ・ロンジュロワは古くよりマルサネでトップ・クラスの畑と言われていて、非常に定評の有るクリマです。

 レ・グラス・テートの余りの旨さに、同価格のレ・ロンジュロワにも期待を寄せてのテイスティングになりましたが、まぁ・・これも素晴らしかったです。

 あのランセストラ2011年はクロ・デュ・ロワとアン・クレモンジョなどで造られたようですが、質的にはレ・グラス・テットに近いようなニュアンスに思います。

 レ・グラス・テットは言ってみればシャンボールに近いようなニュアンスで、石灰系のミネラリティがふんだんにあり、要素がそれに守られているような感じなんですね。

 ところが同じように素晴らしいとは言え、こちらのレ・ロンジュロワは大分違いまして、むしろヴォーヌ=ロマネ的な雅なバランスを持つ味わいです。色合いを比べてみると、結構な「一目瞭然」で、透明感の目立つ非常に美しいレ・グラス・テットに対し、柔らかく複雑性に富んだ色をしていると思います。

 実際、非常に複雑で、酸はシッカリしているのに酸っぱくなく、どこまでも伸びていこうか・・とも思えるような伸びやかさを持ちつつ、各所で複雑な要素からの表情の放出が感じられます。野生味、スパイスも有るのにエレガントで、深みもたっぷりあるのに重くない。かなりのポテンシャルを持っていると踏みました。おそらくはシルヴァン的に1級以上と踏んでいるクリマかな?・・と思います。

 こちらも非常に少ないです。ジュヴレ1級はもう1万円以上・・というような時代になっちゃいましたが、まだまだシルヴァン・パタイユはリーズナブルと言えるでしょう!・・そしてどこかに、ルxxxと同質なニュアンスを感じられるのが嬉しいかなと思います。是非是非!・・ご堪能いただきたいマルサネのトップ・クラスです。お奨めします!



2016 Marsannay Rouge en Clemengeots
マルサネ・ルージュ・アン・クレモンジョ

13946
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆(多分次号の第64号で掲載)リアルワインガイド第64号 今飲んで?? ポテンシャル?? ??~??
注:表示の在庫数は追加分を含んでいます。最終的にご用意出来ない場合、出荷が間に合わない場合がございます。ご了承くださいませ。

■エージェント情報
品種:ピノ・ノワール
土壌:Clemengeotsは、クーシェ村Au Champ Salomonの小さな区画。(下図)標高は282~315mで、平均すると296m。下方の傾斜は2%と軽く、上方でも8%と比較的ゆるやか。畑は南東向き。気候は暖かく、土壌の赤粘土が、ワインに肥沃で、緊張感がありながらきちんと果実味のある味わい、骨格、濃度をもたらしている。
植樹年:1985年
栽培:オーガニック
醸造:2013年、部分的に除梗。野生酵母でタンク醗酵、やさしく抽出を行う。プレス後、大樽に移して熟成(新樽15%)。樽内でマロラティック醗酵を経て、ビン詰めまでに18ヶ月間熟成。亜硫酸は、ビン詰めの際に非常に僅かに添加するのみ。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,980 (外税) 
【noisy 的には滅茶美味しいんですが、何故か今一つの人気・・なんでだろ?】
 美しいミネラリティでつやつやとしたテクスチュアが溜まらないアン・クレモンジョです。数も無いけれど時間も無い・・(^^;; テイスティングが追い付いていません。シャンパーニュもご紹介しないといけないし・・

 で、今回のご紹介には間に合いませんでしたが、いつも素晴らしいアン・クレモンジョをご紹介します。売れないようならまた後でテイスティングのレヴューをアップしますのでよろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【美しい石灰とクリスタル風なミネラリティに小粒なチェリーが群生しています!】

 こりゃぁ・・滅茶旨いです。個人的には理想的な姿に近いなぁ・・と言う印象。余分な甘い果実味が無くスレンダーながら、しっかりと美しくエキス化された液体からものの見事に小さな粒の赤、黒赤チェリーの群生が感じられます。

 こんなの飲まされた日にゃ・・やらない訳にはいかないですよね。価格的には釣り合っているどころが、それ以上のものが有りますし、

「マルサネと言うアペラシオンに対する様々な認識を改めないとならない。」

ので、今までに構築された自身の中にあるヒエラルキーさえも、かなり再構築しなくてはいけないと・・感じさせられました。素晴らしいピノ・ノワールです!


 ネットには膨大な情報が掲載されていますが、例えば noisy が、このクレモンジョの情報が欲しいとネットにアクセスしたところで、欲しい情報は・・

「全く無いに等しい」

のです。


 役に立つのは自身が以前に書いた前年以前のレヴューや、リアルワインガイドのバックヴィンテージの情報で有って、ブロガーさんたちの情報もまず無いか、書かれていたとしても、「美味しゅうございました・・」位のもの・・、ましてやワイン屋に至っては、「飲めませんでした」「まだ飲んでませんので」と書いて有れば良い方で、ラシーヌさんに送って貰ったか他サイトからの勝手引用でテクニカルが掲載されている程度です。

「・・・」

 まぁ、やはりここは noisy の出番なんだろうと・・勝手に思うことにしています。


 非常に冷涼感が有り、冷ややかな美しくリアルなチェリーがたっぷりです。甘味は全く無いに等しいが、エキスが集中していてそのボリュームさえ優しいが、それが旨みを形成しています。流れるように中盤、終盤、余韻と、起伏が無いように見えても、細やかで確実な起伏が有り、その一つ一つの起伏から複雑な表情が時系列ごとに展開されます。

 何とも静かで滑らかですが、噛みしめたくなるような旨さをにじみ出して来ますから、液体が無くなった後もその素晴らしい余韻を脳裏で再現しようとしてしまうのかもしれず、しばし、余韻に浸る時間が生まれます。

 いや・・素晴らしいです。クレモンジョ・・忘れられない見事な仕上がりです。この色合い!・・見ただけでも・・美味しそうでしょう?写真でも、やろうと思っても中々こうは撮れないです。


 シルヴァン・パタイユの急激な上昇カーヴを描く成長は、ある意味、もう頂点に達したと思います。区画名付マルサネの2015年は、総体的には「やや硬め」では有るものの、この状態で飲んでも・・非常に旨いです。寒いnoisy のセラーから出してすぐ飲んでも、その味わいバランスは「崩れることが無く」、冷たくても美味しいほど旨みの形成バランス、量ともに優れています。

 温まってくると、その表情はさらに深く、香りも深いものに成って来ます。


 もし、シルヴァン・パタイユがこれ以上のワインを求めるとするならば、それはもう、So2 の存在の否定しか無いでしょう。

「So2を使わないと言う醸造における選択」

以外、考えられず、基本的には、

「高樹齢になればなるほど、さらに集中し、エレガントさに磨きがかかる」

ことが判ります。


 もしそれが見事に実現したら、完全無欠、無比のバーガンディを代表するワインになるんじゃないかと・・感じました。勿論それは非常に難しいことでは有りますし、あのジャック・セロスでさえ悩みに悩んで、失敗?もしたと思われることです。


 この美しさは、やはりルーミエさんに通じるものが有ります。ワインのスタイルが似ていると言うよりも、ワインの美しさが似ている・・と思います。是非この素晴らしい「アン・クレモンジョ」、飲んでみて欲しいと思います。超お勧め!・・ご用意できないようになっていたら申し訳有りません。



【もっともシルヴァン・パタイユらしさを持つのはこのキュヴェかも!】

 実はまだ飲めていない上級キュヴェです。・・と言うか、実は、飲んでしまって良いのだろうか?・・と言う気持ちもどこかに有るんですね。

 何とか24本だけ押さえられた準1級的クリマのアン・クレモンジョ(リアルワインガイドはオン・クレモンジョ)です。

 このワインは、どうでしょう・・シルヴァン・パタイユの持つシルヴァン・パタイユらしい美しさを最も助長し表現しているものと理解しています。第一義で複雑性とか、特殊性とかと言うより、

「ザ・シルヴァン・パタイユ」

とも言うべき味わいで、どこまでも伸びて行く美しさが特徴です。敢えて言えば、マルサネの中に有っては最もジュヴレ=シャンベルタン的なミネラリティを持っていて、他の準1級的キュヴェに比較すると少し重量感が有るかもしれません。

 リアルワインガイド第56号も90+~91とまずまずの評価ですね。このように、普段から慣れ親しんだものに近い味わいだったり、際立った特徴が無いとやや低めに出る可能性も有りますし、実際、この位の評価が妥当なのかもしれません。

 いずれにしましても今回、まだ飲んでいないので多くは語れません。売れないようでしたら・・もう再入荷分は無いですが、何とか飲んでコメントしたいと思います。是非ご検討くださいませ。


 以下は2013年のアン・クレモンジョのレヴューです。
━━━━━
【何と・・あの超人気ドメーヌでもコンサルを!!・・それが判るような味わいの初登場のマルサネ・ルージュのクリマです!】

 まぁ・・知ってらっしゃる方は良く知られたことなので・・書いちゃっても問題無いかとは思いますんで、書いちゃいましょう。

 彼、シルヴァン・パタイユは学者さんでも有り、特に地質には非常に詳しいそうで、しかも多くのドメーヌの「コンサルタント」をしているんですね・・・。

 で、あのシャンボールにある超大人気ドメーヌ、「x-ミx」もコンサルしちゃってるんですね~・・・。

 あ~・・・そう言えばシルヴァンのワイン、グラスを口にして入ってきた瞬間は・・もう、「ルxxエ」とビックリするほどソックリですよね~?

 この厚み、ピュアなニュアンス、美しく上がるミネラリティあふれるアロマティックさ・・・。まさにソックリです。

 まぁ、最もね・・中盤以降はシャンボールとマルサネですから・・だいぶ違うっちゃ違うんですが・・・あらら・・「xx」の場所が変ですが、気にしないでください。


 で、このアン・クレモンジョ以降のマルサネ・ルージュの畑名付き4アイテムですが、通常のマルサネ村名とは全く比較にならないレベルの仕上がりであることを・・お伝えしておきますね。マルサネで充分旨いんですが、やっぱり、このクレモンジョはさすがでした。


 昨今は、次世代のスターになるべき村と騒がれていますし、シルヴァン・パタイユ本人もどうやら本気でマルサネにグラン・クリュを申請しようとしている・・なんて噂も流れてくるくらいで、するってえと、このアン・クレモンジョ辺りは「1級」もしくは「準1級」と言うことになりそうです。

 非常にジュヴレ=シャンベルタンチックなワインで、赤さ、鉄っぽさのある重量感が特徴です。石灰系のミネラリティも充分で単に重さだけではなく、綺麗さを表現しています。そこをシルヴァン・パタイユ風の思いっきりのピュアさが埋めてゆきます。実に精緻で旨いです。並のジュヴレ=シャンベルタンは鈍重に思えるかも・・です。是非飲んでみてください!お奨めします!


2016 Bourgogne Rouge le Chapitre
ブルゴーニュ・ルージュ・ル・シャピトル

13942
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆(多分次号の第64号で掲載)リアルワインガイド第64号 今飲んで?? ポテンシャル?? ??~??
注:表示の在庫数は追加分を含んでいます。最終的にご用意出来ない場合、出荷が間に合わない場合がございます。ご了承くださいませ。


■エージェント情報
県:Chenove シュノーヴ
 シェノーヴの西、Le Chapitreの畑は丘の中腹(269m)から頂上(339m)にかけて畑は斜面を覆っています。始めはなだらかですが(2%)、頂上では急勾配(18%)となり、南南東を向いています。この区画の東の、一番低く平らな部分は泥灰土ですが、もっと西にある頂上部分は石灰岩の小石からなります。ここは二万年前の氷河期に石灰岩の崖が細分化されてできた小石で形成され、水はけもよく葡萄樹の育成に適した土壌となります。
 優しく圧搾された後ブドウ果汁はしばらく安定させ、バレルに移し(1/3は新オーク樽)アルコール発酵・マロラクティク発酵がおこなわれます。熟成は12~18か月、ビン詰前に別けられていた全てのバレルをタンクにまとめて最終ブレンドをおこないます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,790 (外税) 
【こちらも数が無いので・・すみません・・】
 ACブルゴーニュ規格の畑ですが、このシャピトルと言う畑は「まったくの別格もの!」とシルヴァン・パタイユ自らが判断し、通常のACブルゴーニュとは別にリリースしています。

 2016年はシャピトルの白の姿も見えず、余りに少なかったため、海外に出さなかったのかもしれません。いや、ラシーヌさんには少しは入っているのかもしれませんが、案内は有りませんでした。

 このシャピトル・ルージュは、価格からみていただきましても、シルヴァンご自慢のクロ・デュ・ロワ、レ・ロンジュロワ、グラステットなどと同様の評価です。今回は余りに無い、追加も出来ないとのことですので、まずはご紹介させていただきまして、余るようでしたらnoisy が後のためにテイスティングさせていただければ幸いです。

 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【・・・やっちまいました・・すみません・・】

 2014年もののこのキュヴェは「リアルワインガイド第56号」で、 今飲んで91+ ポテンシャル92+ 2020~2045 と言う、アペラシオンとしてのACブルとは思えないほどの高評価をされたワインでして、下記の2014年もののnoisy のレヴューにもあるように、マルサネの上級ワインに匹敵するポテンシャルを持っています。


 他のコラムにも書きましたが、当初はテイスティング予定に無いキュヴェだったものの、余りに他のワインが素晴らしいので、急遽持ち帰り、テイスティングすることにした訳です。


 でも・・すみません。飲めませんでした・・間に合わなかったんですね・・。何故って・・


「間違えて、白のシャピトルを持ち帰ってしまったため・・」

です。


 薄暗いセラーから深夜12時を回って家路につくもので、

「あ・・そうそう、これこれ・・」

とばかりに数本持ち帰るので、


「先日持ち帰って飲んだ白のシャピトルを再度持ち帰ってしまった。」

んですね・・。申し訳ありません。


 まぁ、開ける前に気付いてまだよかったんですが、最近は目が弱くなってまして・・見た目はそっくりなシャピトル赤と白を取り間違えました。


 なので、今のところはテイスティング無し・・。しかし、圧巻の他のワインを飲めば、このシャピトルに重きを置いているシルヴァン・パタイユですから、悪い訳が無いと信じています。次回、品物が調達できれば飲みたいと思っています。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【とんでもない出来のACブルでした~!】

 ま~・・本当に素晴らしいACブルゴーニュです。呆気に取られるような雅さ、複雑性、美しさに妖艶さを持ってます。リアルワインガイド第55号では2020~2045と言う飲み頃でしたが、まぁ、確かに早いっちゃ早いんでしょうが、noisy にとってはとっても美味しく飲めちゃいました。

 しかも今回は時間の関係で、ベース近辺の3アイテムを一度に開けちゃうと言う暴挙に出てますんでね・・その違いもたっぷり(・・一応)理解しちゃってます。

 本当に素晴らしいマルサネ・クロ・デュ・ロワを差し置いて、それ以上のポテンシャルが有ると思わせられてしまいました。マルサネに格付けが出来たら1級は確実とされるクロ・デュ・ロワよりすんごいACブルが「ル・シャピトル」なんですよね。なので、

「そもそもル・シャピトルがACブルの認定であることがおかしい!」

と言うことを声を大にして言いたいのが、ワインオタクのシルヴァン・パタイユさんなんじゃないかと思いますよ。実際飲んで、良~く判ります。

 クロ・デュ・ロワは滅茶複雑で妖艶なんですよ。これでもう・・充分旨いし素晴らしいです。・・が、ル・シャピトルは、クロ・デュ・ロワが持っている複雑性はそれ以上、妖艶さを僅かに押さえ、美しさ、荘厳さを「ど~ん!」と盛ったようなミネラリティが有るんですね・・。そんなもん、美味しくない訳が無い。

 どこかにマルサネ・ルージュ、クロ・デュ・ロワ、ル・シャピトルの3連荘のグラス写真が有るかと思いますが、これ、ぜひご覧ください。色合いの様子を見たら美味しい順番なんぞ簡単に判っちゃうと思いますよ・・(^^;;

 なもんで、ここではその写真は載せませんが、ル・シャピトルの色まで美味しいグラスの写真を!・・これは是非飲んでみてください。

「ACブル・・じゃ・・なぁ・・」

 なんて思ってると、将来は1級になっちゃってたりしますんでね・・。あのしょうもないラ・グランド・リュも今ではお問い合わせいただく一番手ですからね・・。で、販売の邪魔になるので余り書けませんが、飲んでいただければリアルにも「複雑性はグランクリュ並み」「ACブルの皮を被った1er」などの表現が並んじゃうのも理解できるでしょう。


 とんでもなく美しく、一体感の中からエキスの旨み・複雑性・官能感が感じられる凄い奴です。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ピノ・ノワールの持つフィネスの塊!素晴らしい!!】  何しろ・・・村名よりも高価なACブルゴーニュですからね・・・。皆さんの反応はどうなのかと、興味は尽きることが有りません。


 通常の感性であれば・・

「¥5.000近くもするブルゴーニュ・ルージュ?しかもマルサネの生産者?・・・いらん!」

 となるところでしょうが、飲んじゃったら・・・ね・・


「・・げげっ!・・・おっ?・・・そうゆうことか!」

 と気付かれるでしょう。


 そうなんですよ・・・。このル・シャピトルは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのフィネスに特化して、

「ブルゴーニュを表現した!」

ワインなんです!


 決してマルサネを・・もしくはマルサネの生産者たるものが造ったブルゴーニュ・ルージュ・・そんな側面は二の次なんです!


 恐ろしいほどフィネスの塊です。これはブルゴーニュ・ピノ・ノワールであり、マルサネ・ルージュでは無いんです。


 むしろ、「ブルゴーニュ・ル・シャピトル・ルージュ」以外の何ものでも無く、

「マルサネより、クロ・デュ・ロワより凄いフィネスを持つ、よりポテンシャルの高い畑。それがたまたまACブルゴーニュしか名乗れなかっただけ」

 なんです・・・。


 ま・・・飲まないと理解できないかもしれません。理解が遅れているマルサネの村の畑では起こりえた訳です。

 圧倒的なフィネス・・・是非包まれてみてください・・。ライバルは・・実はマルサネ・ロゼ!フルール・ド・ピノです!

 これも高いんだ!・・でも・・この二品は外せないと思いますよ。

 カテゴリー・キラーとなったこのワインは、飲む価値が高いです。是非是非・・トライしてほしいと思います!ちなみにリアルでは評価の対象とはされていません。無かったのかもしれませんが・・!ご検討くださいませ!

by Oisy
2012 Marsanney Rouge Clos du Roy Domaine Sylvain Pataille 

 上で書いた通り洗練度が一気に上がり、クロ・デュ・ロワの後にマルサネ・ルージュをテイスティングすると気づかなかった僅かな曇りを感じる。くらいにクロ・デュ・ロワは澄んだワイン。
にして、複雑性が増えた事もあり、エレガンスとより冷たい緻密な酸を感じる。

伸びやかなアフターも生葡萄を噛んだ時のようにフレッシュでドライながら甘く伸びやか。


2016 Marsannay Rose Fleur de Pinot
マルサネ・ロゼ・フルール・ド・ピノ

13943
自然派
ロゼ 辛口
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆(多分次号の第64号で掲載)リアルワインガイド第64号 今飲んで?? ポテンシャル?? ??~??
■エージェント情報

 シルヴァンの他のキュヴェとは全く似つかないキュヴェです。注意深い選果、とてもユニークな醸造テクニックと、熟成を長くすることで、さらに個性的であり伝統的なマルサネロゼとなっています。選果はLa Charme Auz Pretresのピノ・ノワール、En Blungeyのピノ・グリと、Chamforeysのピノ・ノワールを含む樹齢60~70歳の古木から。40~50%のブドウはすぐにプレスされ、残りは短期間のマセレーションを行ってからのプレスになります。通常2年間熟成させますが、最初の1年間はバレルで(1/3は新オークのバレル、1/3は1年物、1/3は2年物のバレル)2年目はタンクでの熟成です。その結果、カラメルの香りを思わせつつ心地よい塩気を感じるたぐいまれない唯一無二のマルサネ・ロゼとなります。

●Marsannay La Charme Aux Pretres

 この区画はシルヴァンのドメーヌの中心に位置し、標高280mから320mに位置し、Marsannay-La-Cote村の東に拡がります。傾斜はとても平らな1%から始まり、頂上は9%で南南東向きです。ほとんどが石灰岩で、頂上へ行くほど石灰岩の層は浅くなり、ミネラルなワインとなります。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,490 (外税) 
【2015年ものも結局飲めずに終わりましたが、それでも何ケースか入荷しました。2016年ものは4本のみです。】
 まぁ、騙されたと思って買ってみる・・相手の希望に乗っかってみると言うようなことは、余裕が無ければできないことでは有りますが、興味も無ければその気にさえならない訳です。

「マルサネのロゼ?・・はぁ~??!」

と言うような反応は当然です。充分理解しています。


 それでもnoisy の甘言に乗ってしまって飲まれた方は、幸せだったはずですよね・・。ピノ・ノワールの精を口にしているかのような、超絶にエレガントなアロマと滑らかな液体を身体で感じられる訳ですから・・。普通なら、

「こんなに高いロゼなんぞ、売れる訳が無い!」

んです。noisy だって飲んでなきゃ売ってませんよ。でも、飲んじゃったら売りますよ・・(^^;; ワイン屋ですからね。良いものは良い!・・駄目なものはダメ!1円でも高いワインもあれば、100万円だって超絶に安いと言えるワインも有る訳で、少なくともその品質判断と値踏みに掛けては自信を持っている訳です。

 だから、noisy が買うと他のショップさんもみんな買うので・・noisy さん、扱ってください・・などと言われてしまう訳です。


 いや、できればそ~っとしておいてください・・と言う気なんですね。まず noisy の姿をご覧になられた方と言うのは、ご近所さんや新着ご注文のワインを取りにいらっしゃる方を除いては、もうほとんどいらっしゃらない訳で、

「どんな姿をしてるのか・・歳は?・・風貌は・・?・・変人と言うのは本当か?」

などと、興味津々の方もおられるようでは有りますが、いたって普通・・髪は長いですが、腹がちょっと出ているだけです。まぁ、着膨れはしてるかもしれませんが、そんなに太っちゃいません・・いや、そんなことはどうでも良い・・。美味しいワインを美味しいと言っていただけることに嬉しさを感じる・・だけの話しです。


 でも、今回のフルール・ド・ピノ2016はそんな数ですので・・すみません、お一人様1本限定とさせていただきます。貴重ですよ。お早めにどうぞ!

 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【テイスティングが間に合っていません。】

 何年にも渡ってご紹介させていただき、

「ん~・・ビックリしました。こんなワインが有ったんですね・・」

と、皆さんを驚かせてきたフルール・ド・ピノです。


 ピノ・ノワールの粋・香気成分を見事に閉じ込めたと言える、香りのワイン・・です。言わばシャンパーニュの、「ブラン・ド・ノワール」的な味わいだと思いますが、味と言うよりも「香り」に重きを置いたものとお考え下さい。普通のマルサネ・ロゼだと思ってしまうと・・とんでも無い間違いになってしまいます。

 今までのワインの概念を覆すような衝撃が有るかもしれません。残念ながらテイスティングが間に合わず・・・計画に無かったものですので・・次回以降に飲めるようなら飲み、レヴューを書く時間が取れましたら、追加で書きたいと思っています。ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。ご参考にされてください。
━━━━━
【こんなワインは飲んだことが無いはず!ピノ・ノワールのアロマの粋を閉じ込めた超絶に美しいブラン・ド・ノワールです】

 何にも似ていない、世界にたった一つしかないワインでしょう。テイスティングが間に合っていませんが、このワインだけは絶対に毎年飲みたい・・と思わせる魔力のようなものが有ります。

 リアルワインガイド第56号は90+~91 今~2033 と、noisy にとってはやや控えめな感じがしますが、「樽からの試飲」であったことも影響しているかもしれません。それにそもそも、唯一無比な美味しさ・・と言うのは、ポイントにはそうは現れて来ないのかもしれませんし・・。

 noisy にとっては、おそらく限りなくグラン・クリュ並みの評価をすると思いますが、それが世間一般に通用するかどうかは微妙です。

 しかしながら、

「この凄いブラン・ド・ノワールを美味しく無いと言うブルゴーニュファンがいるとは思えない」

ですし、

「必ず納得させてしまう魔力を持っている!」

とさえ思っています。


 もう少し早く到着していれば・・と思うのですが、仕方が有りません。今回はテイスティング無しでご案内しますが、もし追加できるようでしたら、追ってテイスティングレヴューをアップいたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。ご検討くださいませ。


 以下は2013年までのフルール・ド・ピノのレヴューです。
━━━━━
【・・これはマルサネ・ロゼと言うにはエレガント過ぎる!正にピノ・ノワールの粋です!】

 素晴らしいワインでした・・・「ロゼ・ド・ノワール」です!呆れるほど美しく、エレガントでフィネスに満ちています・・・・本当に・・呆れます!


 もし、「マルサネ・ロゼ」と言う部分に引っかかるものをお感じでしたら、それを是非とも削除してください・・。

 そして、「フルール・ド・ピノ」と言うワインなんだと。

 むしろフリーランを用いたロゼ・シャンパーニュであって、でもガスは無いと思っていただいた方が近いと思います。


 色は味わいを写すものです。実に深遠な美しい色をしたロゼです。グラデュエーションが見えてくるような・・気がしないでしょうか?

 素晴らしいピノ・ノワールの「香気」を集め、極上の色の付いた白ワインに仕上げています。

 なので、普通のマルサネ・ロゼだと思ってしまうと、ちょっとビックリされるかと思いますし、何よりもまず、

「高いから買おうとは思わない」

に違い無いですよね? 素晴らしいブルゴーニュ・ル・シャピトルよりも高いんですから・・・あのランセストラルのすぐ下の価格かな?・・・とにかく絶対価格では高価ですが、このフィネスに触れたら・・

「ロゼ・シャンパーニュより安いしお買い得!」

と思っていただけるに違い有りません!
━━━━━
2012 Marsanney Rose Fleur de Pinot Domaine Sylvain Pataille 

 香り、味ともにクリスタルのような石灰ミネラルをダイレクトに感じたのは驚いきました。

僕個人的な経験で高貴なロゼをテイスティングできたのは初めてかもしれないですが、ツヤツヤでピチッとした大量の酸とキンキンとした塊ミネラルを一番わかりやすいのはロゼかもしれないと思った。

ものすごく透明感があり伸びやか。

ボトルも一番太く力の入れ具合を感じます。━━━━━
 以上は Oisy コメントですが、誉めてるのかどうか・・みたいな言葉も有って受け取り難いにしても、

「このところのパタイユのテイスティングではどのワインが一番良かった?」

と聞くと・「一つだけは難しいけど・・・フルール・ド・ピノ」

 などと申しております・・・。判ってるのか判って無いのか・・(^^;;

 ですので、noisy も非常に強くお奨めします。素晴らしいピノ・ノワールです!


 因みに以下は2013年もののレヴューです!
━━━━━
【・・これはマルサネ・ロゼと言うにはエレガント過ぎる!正にピノ・ノワールの粋です!】

 このワインはホント・・素晴らしいです。正に、

「ピノの花!」

と言う名前に相応しい・・


 「フルール何とか」と言う副名の付いたワインは沢山有るんですが、少なくとも「フルール・ド・ピノ」と言う名前はこのシルヴァン・パタイユで打ち止めにして欲しい・・その位思ってしまいます。

 ものの見事な香りです。いやらしさのない、まっこと「無垢」なアロマです。色付きも2012年に比べると淡いですね。まるで「桜」のような色合いです。ピノ・グリも混ぜているようですので、余計に淡くなるんでしょう。

 また、「ワインにとってのミネラルとは、非常に重要な・・と言うか、それがまず第一義なんだ」と言う事を教えてくれるワインでも有ります。

 前にも何度も書きましたが、どこぞの著名な学者さんが、「ワインにミネラルなど入っていない」などとほざいてましたが、このフルール・ド・ピノと、並のマルサネ・ロゼを飲み比べさせるべきでしょう。まぁ、そのような方はそれでも自説を崩さないと思いますが、本当にそのように分析しているのなら味音痴ですし、判っていて自説を訂正しないのなら学者としてどうなの?・・ということにもなります。

 このフルール・ド・ピノには、非常に細やかで連続している石灰系ミネラリティが多く含まれ、それが細やかなテクスチュアを感じさせてくれています。そして、「花」の名に相応しい、実にエレガントな僅かに赤色を混ぜ込んだアロマを優しく振り撒いてくれます。非常に「純粋無垢」な味わいで、一切の化粧をしていない「すっぴん美人」と言えます。

 noisy は好む、好まざるに関わらず、単に今晩のオカズが「秋刀魚の塩焼き」だったので、大根おろしに例の紫峰醤油を垂らし、合わせてみました。・・これがね・・全然、臭みも無く、秋刀魚のやや淡白さとほんのりとした苦味とバッチリ合っちゃうんです。魚が臭く感じない・・・たんぱく質の崩壊時の香り、醤油などの穀類を醸造して熟成させたものの香りに合わせられるということは、ワイン自体がピュアで、ピュアでないものがほぼ無い・・と言うことかなと思うんですね。

 まぁ、もちろんですがその辺は、人それぞれの感覚が有りますんで、全ての方に当てはまるとは言い切れませんが、これはnoisy的には「有り」です。

 その上で、エレガントで有り、エキスがたっぷりの味わいながら、

「どうだい?・・美味しいだろう?」

とは聞いて来ないんですね~。

 2012年も旨かったですが、2013年、さらに無垢さに磨きが掛かったように思います。是非この素晴らしい村名ワイン・・飲んでみてください。超お奨めです!


2015 Marsannay Rouge les Longeroies
マルサネ・ルージュ・レ・ロンジュロワ

13067
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆(多分次号の第60号で掲載)リアルワインガイド第60号 今飲んで?? ポテンシャル?? ??~??
注:表示の在庫数は追加分を含んでいます。最終的にご用意出来ない場合、出荷が間に合わない場合がございます。ご了承くださいませ。

■エージェント情報
品種:ピノ・ノワール
畑面積:0.83ha
樹齢:2/3が10年、1/3が55~60年
土壌:Les Longeroiesは、ChenoveとMarsannay La Coteにまたがる丘を覆うように位置する。標高は270~357m。11%の傾斜。南、南東向きの畑。黄色い泥灰土を含んだ赤、茶色の粘土質土壌。
栽培:オーガニック
醸造:100%全房、野生酵母で醗酵、やさしく抽出を行う。プレス後、大樽に移して熟成(新樽15%)。樽内でマロラティック醗酵を経て、ビン詰めまでに18ヶ月間熟成。亜硫酸は、ビン詰めの際に非常に僅かに添加するのみ。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,990 (外税) 
【完璧なバランスと気品!官能さと総合力で白眉と言って良いでしょう!】
 これはもう、毎年とても美味しいので、全く心配していないキュヴェでは有りましたが、改めて飲んでみて、底力を確認させていただきました。

 本当に、どんなジュヴレより精緻だし、ジュヴレらしい官能感を上質に表現していると思えます。もっとも、やや硬い感じは有るものの、

「硬くて飲めない・・」

等と言うようなものでは無く、区画名付マルサネの中では、最も柔らかく温かみを持ったテクスチュアであることは間違いありません。

 画像の色合いからもそれは感じられるかと思いますが、レンガ色っぽさは区画名付マルサネの中ではもっとも顕著で、明るさ、暗さ、赤、黒、茶のグラデュエーションの多彩さは、見ているだけで惚れ惚れしてしまいます。

 まぁ、長年に渡りこの商売をしていますと・・と言うより、毎日飲んでますと・・(^^;; 飲まずとも大方の想像が出来てしまうようになります。それが完璧だとは言いたくは有りませんが、そんなに外すことは有りません。

 そして色合いを見る訳ですが、グラスに注がれたものを見る・・と言うより、注いでいる最中にもう判る・・と言うのが普通で有って、その際にはもう、

「・・お~・・こりゃぁ・・」

と、ワインが見せる姿がどんなものか・・が伝わってくる訳ですね。


 勿論ですが、「お~・・こりゃぁ・・」の後が大事なんですが、「・・ん?・・待てよ・・?」になってる場合もある訳でして、そんな時には実に注意深く色合いを見て、テイスティングも慎重になる訳です。


 このロンジュロワに関してはもう、注ぎ始めた傍から、もう素晴らしいのが伝わって来ます。ハッキリ言って、本当に「最高のジュヴレの一つの姿」と言って良い出来です。まぁそれが「マルサネのワイン」に対しての適当な言葉なのかは判りませんが、少なくとも、どうしようもないものから凄いものまで有るジュヴレ村名の「ピン」の中に混ぜても、全く見劣りがしないばかりか、喰ってしまうに違いありません。

 そしてシルヴァン・パタイユの個性もしっかり見えます。これほどにエキシーな、ドライな味わいでいて、つまり完全に発酵されていて、ここまで旨みが有り、バランスが仕上がっているものは、そうは見当たらないと思うんですね。

 さらには、例えばルイ・ユエランのシャンボールのように、全く主張が厳しくない・・ワビサビの世界をも飲みこんでいるようにも感じるんです。


 素晴らしい2015年レ・ロンジュロワでした。パーフェクトと言って良いかと・・いや、それは止めておきましょう。まだまだ先の物語がきっと有ると・・思います。お勧めします!是非ともこの素晴らしいレ・ロンジュロワ、飲んでみてください。超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【滅茶素晴らしいです!ワイルドさと気品を兼ね備えています。そしてどこまでも美しくたなびく透明なミネラル感を伴う余韻!これぞレ・ロンジュロワです!】

 実を言いますと2013年ものは・・ランセストラルやフルール・ド・ピノは別ものとして、このレ・ロンジュロワとグラス・テットが超お勧めでした。

 ランセストラルの子供みたいなグラス・テットと、マルサネの枠を飛び出したかのようなレ・ロンジュロワは、シルヴァン・パタイユの超絶な美しさはそのままに、その超ドライなエキスからの表現が凄かったんですよ。


 なので2013年ものはおそらくこの2品、グラス・テットとレ・ロンジュロワを沢山販売させていただきました。


 ところがですね・・2014年もののシルヴァン・パタイユは数が非常に少なく、例年の半分以下しか販売できない様子になってしまいまして、いつものように、「1~2ケース仕入れて徐々に追加する常套手段」が取れないようになってしまったんですね。

 それに年末ギリギリのタイミングですから、テイスティングも追い付かない、でも早くしないと品物もどうなるか判らないと言う、非常にツライ状況です。

 本当はちゃんと飲んでご案内したい凄いはずの2アイテムは、リアルワインガイド第56号ではACブル・レ・シャピトル(ただのACブルゴーニュも有りますがそれでは無い)の後塵を拝することになっており、確かめたくても数が減るだけと言う、さらにさらにツライ状況です。


 ですが、91~92ポイントと、評価的には全く悪く無く、むしろACブル・レ・シャピトルの評価が付き過ぎただけ・・とも言えますので、その辺はご心配はいらないかと思います。

 おそらく昨年の2013年のレ・ロンジュロワを飲まれた方なら、「2014年も欲しい!」と思っていらっしゃるに違いなく、でもまだセラーに入っているのかな?・・のパターンも読めますから、

「・・それじゃ売れるかどうか判らんじゃないか!」

と言うことになってしまっています。

 なので・・無理を承知で昨晩、テイスティングしちゃいました!・・グラス・テットとどちらを飲むかで悩みましたが、恐ろしほどの美しさを持つ、「サ・シルヴァン・パタイユ」的なグラス・テットは何とか想像できるかな?・・と言うことで、このレ・ロンジュロワを開けた訳なんです。

 いや~・・冷ややかですね・・。全編を通して冷たくクリスタルのような触感のミネラリティが感じられ、そこに、ヴォーヌ=ロマネ的なやや温かみのある酸のバランス、ふっくらとしたボディから、マルサネの枠を大きく逸脱した味わいです。

 スパイシーでも有るんですが、これが全くクリスタルのようなミネラリティから清楚に漏れてくる感じで、実に荘厳なスパイス感です。赤くも有り、やや黒くも有り、しかし、その全体を透明なものがコーティングしているようなニュアンスです。

 全く甘く無く非常にドライです。しかし口内ですり潰してゆくと、美しさと共に果皮のアロマティックさ、スパイス感がまた透明なミネラリティと共に、旨みを伝えて来るんですね・・これが唯一の甘味です。

 タンニンなんて・・言葉は出て来ません。そんなもん・・無いんじゃ無いの?・・とさえ思えるほど、テクスチュアにも現れて来ないんです。

「ブルゴーニュワインを支えているのはミネラリティ!」

そう語っているようにも感じます。


 何となく・・ですが、2013年ものよりも、ランセストラルに似て来た感じです・・でもそうするとグラス・テットとの絡みが・・??に成っちゃいますが・・。


 今飲んでも素晴らしさばかりが伝わってくる凄いワインでした!追加は出来ないと思います。是非ともご検討くださいませ。


 以下は2013年マルサネ・レ・ロンジュロワのレヴューです。



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【絶品2アイテムの2つめ!超希少なレ・ロンジュロワ!】

 このキュヴェに関しては、リアルワインガイドでも「未輸入」とさえも書かれていないので、持っていたかどうかさえも微妙では有りました。ラシーヌさんが、

「日本に送ったことの無いキュヴェ、有ったら少しでもいいからちょうだい?」

とのリクエストに応えてくれて実現したようです。

 このレ・ロンジュロワは古くよりマルサネでトップ・クラスの畑と言われていて、非常に定評の有るクリマです。

 レ・グラス・テートの余りの旨さに、同価格のレ・ロンジュロワにも期待を寄せてのテイスティングになりましたが、まぁ・・これも素晴らしかったです。

 あのランセストラ2011年はクロ・デュ・ロワとアン・クレモンジョなどで造られたようですが、質的にはレ・グラス・テットに近いようなニュアンスに思います。

 レ・グラス・テットは言ってみればシャンボールに近いようなニュアンスで、石灰系のミネラリティがふんだんにあり、要素がそれに守られているような感じなんですね。

 ところが同じように素晴らしいとは言え、こちらのレ・ロンジュロワは大分違いまして、むしろヴォーヌ=ロマネ的な雅なバランスを持つ味わいです。色合いを比べてみると、結構な「一目瞭然」で、透明感の目立つ非常に美しいレ・グラス・テットに対し、柔らかく複雑性に富んだ色をしていると思います。

 実際、非常に複雑で、酸はシッカリしているのに酸っぱくなく、どこまでも伸びていこうか・・とも思えるような伸びやかさを持ちつつ、各所で複雑な要素からの表情の放出が感じられます。野生味、スパイスも有るのにエレガントで、深みもたっぷりあるのに重くない。かなりのポテンシャルを持っていると踏みました。おそらくはシルヴァン的に1級以上と踏んでいるクリマかな?・・と思います。

 こちらも非常に少ないです。ジュヴレ1級はもう1万円以上・・というような時代になっちゃいましたが、まだまだシルヴァン・パタイユはリーズナブルと言えるでしょう!・・そしてどこかに、ルxxxと同質なニュアンスを感じられるのが嬉しいかなと思います。是非是非!・・ご堪能いただきたいマルサネのトップ・クラスです。お奨めします!



2015 Marsannay Rose Fleur de Pinot
マルサネ・ロゼ・フルール・ド・ピノ

13061
自然派
ロゼ 辛口
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆次回新着までには何とかテイスティングする予定です!
(多分次号の第60号で掲載)リアルワインガイド第60号 今飲んで?? ポテンシャル?? ??~??

■エージェント情報

 シルヴァンの他のキュヴェとは全く似つかないキュヴェです。注意深い選果、とてもユニークな醸造テクニックと、熟成を長くすることで、さらに個性的であり伝統的なマルサネロゼとなっています。選果はLa Charme Auz Pretresのピノ・ノワール、En Blungeyのピノ・グリと、Chamforeysのピノ・ノワールを含む樹齢60~70歳の古木から。40~50%のブドウはすぐにプレスされ、残りは短期間のマセレーションを行ってからのプレスになります。通常2年間熟成させますが、最初の1年間はバレルで(1/3は新オークのバレル、1/3は1年物、1/3は2年物のバレル)2年目はタンクでの熟成です。その結果、カラメルの香りを思わせつつ心地よい塩気を感じるたぐいまれない唯一無二のマルサネ・ロゼとなります。

●Marsannay La Charme Aux Pretres

 この区画はシルヴァンのドメーヌの中心に位置し、標高280mから320mに位置し、Marsannay-La-Cote村の東に拡がります。傾斜はとても平らな1%から始まり、頂上は9%で南南東向きです。ほとんどが石灰岩で、頂上へ行くほど石灰岩の層は浅くなり、ミネラルなワインとなります。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,090 (外税) 
【テイスティングが間に合っていません。】
 何年にも渡ってご紹介させていただき、

「ん~・・ビックリしました。こんなワインが有ったんですね・・」

と、皆さんを驚かせてきたフルール・ド・ピノです。


 ピノ・ノワールの粋・香気成分を見事に閉じ込めたと言える、香りのワイン・・です。言わばシャンパーニュの、「ブラン・ド・ノワール」的な味わいだと思いますが、味と言うよりも「香り」に重きを置いたものとお考え下さい。普通のマルサネ・ロゼだと思ってしまうと・・とんでも無い間違いになってしまいます。

 今までのワインの概念を覆すような衝撃が有るかもしれません。残念ながらテイスティングが間に合わず・・・計画に無かったものですので・・次回以降に飲めるようなら飲み、レヴューを書く時間が取れましたら、追加で書きたいと思っています。ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。ご参考にされてください。
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【こんなワインは飲んだことが無いはず!ピノ・ノワールのアロマの粋を閉じ込めた超絶に美しいブラン・ド・ノワールです】

 何にも似ていない、世界にたった一つしかないワインでしょう。テイスティングが間に合っていませんが、このワインだけは絶対に毎年飲みたい・・と思わせる魔力のようなものが有ります。

 リアルワインガイド第56号は90+~91 今~2033 と、noisy にとってはやや控えめな感じがしますが、「樽からの試飲」であったことも影響しているかもしれません。それにそもそも、唯一無比な美味しさ・・と言うのは、ポイントにはそうは現れて来ないのかもしれませんし・・。

 noisy にとっては、おそらく限りなくグラン・クリュ並みの評価をすると思いますが、それが世間一般に通用するかどうかは微妙です。

 しかしながら、

「この凄いブラン・ド・ノワールを美味しく無いと言うブルゴーニュファンがいるとは思えない」

ですし、

「必ず納得させてしまう魔力を持っている!」

とさえ思っています。


 もう少し早く到着していれば・・と思うのですが、仕方が有りません。今回はテイスティング無しでご案内しますが、もし追加できるようでしたら、追ってテイスティングレヴューをアップいたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。ご検討くださいませ。


 以下は2013年までのフルール・ド・ピノのレヴューです。
━━━━━
【・・これはマルサネ・ロゼと言うにはエレガント過ぎる!正にピノ・ノワールの粋です!】

 素晴らしいワインでした・・・「ロゼ・ド・ノワール」です!呆れるほど美しく、エレガントでフィネスに満ちています・・・・本当に・・呆れます!


 もし、「マルサネ・ロゼ」と言う部分に引っかかるものをお感じでしたら、それを是非とも削除してください・・。

 そして、「フルール・ド・ピノ」と言うワインなんだと。

 むしろフリーランを用いたロゼ・シャンパーニュであって、でもガスは無いと思っていただいた方が近いと思います。


 色は味わいを写すものです。実に深遠な美しい色をしたロゼです。グラデュエーションが見えてくるような・・気がしないでしょうか?

 素晴らしいピノ・ノワールの「香気」を集め、極上の色の付いた白ワインに仕上げています。

 なので、普通のマルサネ・ロゼだと思ってしまうと、ちょっとビックリされるかと思いますし、何よりもまず、

「高いから買おうとは思わない」

に違い無いですよね? 素晴らしいブルゴーニュ・ル・シャピトルよりも高いんですから・・・あのランセストラルのすぐ下の価格かな?・・・とにかく絶対価格では高価ですが、このフィネスに触れたら・・

「ロゼ・シャンパーニュより安いしお買い得!」

と思っていただけるに違い有りません!
━━━━━
2012 Marsanney Rose Fleur de Pinot Domaine Sylvain Pataille 

 香り、味ともにクリスタルのような石灰ミネラルをダイレクトに感じたのは驚いきました。

僕個人的な経験で高貴なロゼをテイスティングできたのは初めてかもしれないですが、ツヤツヤでピチッとした大量の酸とキンキンとした塊ミネラルを一番わかりやすいのはロゼかもしれないと思った。

ものすごく透明感があり伸びやか。

ボトルも一番太く力の入れ具合を感じます。━━━━━
 以上は Oisy コメントですが、誉めてるのかどうか・・みたいな言葉も有って受け取り難いにしても、

「このところのパタイユのテイスティングではどのワインが一番良かった?」

と聞くと・「一つだけは難しいけど・・・フルール・ド・ピノ」

 などと申しております・・・。判ってるのか判って無いのか・・(^^;;

 ですので、noisy も非常に強くお奨めします。素晴らしいピノ・ノワールです!


 因みに以下は2013年もののレヴューです!
━━━━━
【・・これはマルサネ・ロゼと言うにはエレガント過ぎる!正にピノ・ノワールの粋です!】

 このワインはホント・・素晴らしいです。正に、

「ピノの花!」

と言う名前に相応しい・・


 「フルール何とか」と言う副名の付いたワインは沢山有るんですが、少なくとも「フルール・ド・ピノ」と言う名前はこのシルヴァン・パタイユで打ち止めにして欲しい・・その位思ってしまいます。

 ものの見事な香りです。いやらしさのない、まっこと「無垢」なアロマです。色付きも2012年に比べると淡いですね。まるで「桜」のような色合いです。ピノ・グリも混ぜているようですので、余計に淡くなるんでしょう。

 また、「ワインにとってのミネラルとは、非常に重要な・・と言うか、それがまず第一義なんだ」と言う事を教えてくれるワインでも有ります。

 前にも何度も書きましたが、どこぞの著名な学者さんが、「ワインにミネラルなど入っていない」などとほざいてましたが、このフルール・ド・ピノと、並のマルサネ・ロゼを飲み比べさせるべきでしょう。まぁ、そのような方はそれでも自説を崩さないと思いますが、本当にそのように分析しているのなら味音痴ですし、判っていて自説を訂正しないのなら学者としてどうなの?・・ということにもなります。

 このフルール・ド・ピノには、非常に細やかで連続している石灰系ミネラリティが多く含まれ、それが細やかなテクスチュアを感じさせてくれています。そして、「花」の名に相応しい、実にエレガントな僅かに赤色を混ぜ込んだアロマを優しく振り撒いてくれます。非常に「純粋無垢」な味わいで、一切の化粧をしていない「すっぴん美人」と言えます。

 noisy は好む、好まざるに関わらず、単に今晩のオカズが「秋刀魚の塩焼き」だったので、大根おろしに例の紫峰醤油を垂らし、合わせてみました。・・これがね・・全然、臭みも無く、秋刀魚のやや淡白さとほんのりとした苦味とバッチリ合っちゃうんです。魚が臭く感じない・・・たんぱく質の崩壊時の香り、醤油などの穀類を醸造して熟成させたものの香りに合わせられるということは、ワイン自体がピュアで、ピュアでないものがほぼ無い・・と言うことかなと思うんですね。

 まぁ、もちろんですがその辺は、人それぞれの感覚が有りますんで、全ての方に当てはまるとは言い切れませんが、これはnoisy的には「有り」です。

 その上で、エレガントで有り、エキスがたっぷりの味わいながら、

「どうだい?・・美味しいだろう?」

とは聞いて来ないんですね~。

 2012年も旨かったですが、2013年、さらに無垢さに磨きが掛かったように思います。是非この素晴らしい村名ワイン・・飲んでみてください。超お奨めです!


2015 Marsannay Rouge
マルサネ・ルージュ

13059
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆(多分次号の第60号で掲載)リアルワインガイド第60号 今飲んで?? ポテンシャル?? ??~??
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,590 (外税) 
【超エレガントなジュヴレ=シャンベルタン・・と思って飲まされることになると思います!】
 おそらくはマルサネのアチコチの畑のブレンドじゃないかと思いますが、これもかなり・・複雑です。畑名付のマルサネに比べると、やや暖かく柔らかなニュアンスが有り、鉄っぽいニュアンスも多めに感じますので、かなりジュヴレに似たニュアンスです。

 暖かいニュアンスと言っても、それはシルヴァン・パタイユ2015年の上級キュヴェと比較して・・の話しで有って、他の生産者さんのワインと比較した場合は非常に冷ややかなものです。柔らかなニュアンスと言っても同様で、輝きを持ったミネラリティは基本、硬質で有って、それはテクスチュアにも表れています。
より硬めのテクスチュアを持つ区画名付マルサネよりも近寄りやすく、外交的で、ソフトな感じが、より親しみやすい味わいになっていると思います。

 実はこのノーマル・マルサネですが、このワインも、

「・・もう・・止めようかな・・」

と思っていた2015年のシルヴァン・パタイユのテイスティングを再稼働することになったキッカケのワインの一つです。

 と言うより、


「これを飲んでダメだと思ったら、もう他のキュヴェのテイスティングは止めよう。」

と心に決めていた訳です。


 このマルサネ村名が非常に素晴らしく、次の「ブルゴーニュ・ブラン・ル・シャピトル」のテイスティングを呼んだと・・言えます。


 2014年も美味しかったんですよ。リアルの評価も高かったし、何よりnoisy 自身が納得出来た部分が大きかった訳です。そこでも値上げが有り、それを見ても余り有るポテンシャルと理解できた訳です。

 2015年ものマルサネは、そこからさらに10%ほど上げざるを得ないものでした。なので、このテイスティングに全てが掛かっていた訳ですね。


 どんなジュヴレ村名よりもエレガントに軽快で、どんなジュヴレ村名より「構造の大きさ」が有り、バランスに優れています。柔らかく、とても香り、単純さは全く無く、美しく、しかもキレが良いです。非常にドライですがエグミ無く、最後の最後で鉄っぽいミネラリティが軽く舌を打ちます。

 いや・・これは半端無いな・・と思わされました。これこそが「マルサネの個性」と言えるのかもしれません。ジュヴレにも非常に良く似ているが、むしろジュヴレは鈍重だと思わされ兼ねない魅力が有ります。決して硬くならず、鉄っぽく美しい土・・レンガそのものを舐めたことは有りませんが、イメージ的にはそんな感覚で、細やかな鉱物とやや赤みを帯びた焼けた土、思いっきり厚みが有り滑らかな透明なクリスタルのようなミネラリティと半透明の石灰がベースにあり、チェリーやベリーが生き生きと表現されています。

 決して強い押しがある訳では無く、しかしその押しはしっかりとしなやかな圧力として感じられます。むしろその姿は理想的と思えるもので、大げさなものにならない精緻さとして感じられます。

 まぁ、おそらく次号のリアルワインガイドには、徳丸さんのレヴューが載ることになるかと思いますが、何と書かれるのかな?・・と興味津々です。価格もそうですし、この素晴らしいポテンシャルとの絡み・・。扱いをどうしようかと悩むほどの年々のプライスアップとワインの能力の釣り合いを、どう書いたのか・・と言うことですね。

 noisyもリアルワインガイドのテイスターを創刊号からしていることで、お客様も、

「リアルと noisy はつるんでるんじゃん?」

と思われていらっしゃる方もおられるでしょうし、情報の駄々洩れで noisy には、未発表の掲載データが流れているんじゃないか?・・と思われる方もおられるでしょう。


 しかし、ハッキリ言っておきたいと思います。

「掲載予定のデータなど一切、いただいてない。」

です。


 むしろ、少しくらい教えてよ~・・と・・(^^;; いや、そんなことをしたらいかんですよね。それはお互いに求めてはいないんです。徳丸さんも決してそのようなことはしませんし言いません。

 何せ、全く同じワインについて、徳丸さんと noisy の意見が違うことは、noisy のページをご覧くださっている皆さんもご存知でしょう。例えばロベール・シリュグ2015年もそうです。全然受け取り方は違います。noisy的には評点と言う意味で言うならほぼ同じかと感じています。しかし、進歩なのか退化なのか、ポジティヴに捉えるべきかネガティヴか・・。ある意味、そこが大きく違うことも有るんですね。

 果たしてどのような評価になるのか、今、一生懸命に第60号の発刊に向けて頑張っているところだと思います。noisyも今週ようやく担当の自然派ワインのレヴューを書き上げ、送ったところで・・ヌーボー有り、レヴューの執筆有りで、滅茶苦茶忙しい11月でした。

 noisy 的には、非常に好意的、ポジティヴに捉えられた素晴らしい2015年、シルヴァン・パタイユのマルサネ・ルージュでした。是非このワインを足掛かりにされ、

「アペラシオンに惑わされること無く、美味しいワインを飲んでください。」

 お勧めします!どうぞよろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ベースのマルサネでも90ポイントオーバーです!この美しさはシルヴァン・パタイユならでは!】

 シルヴァン・パタイユのマルサネのベースワインです。このキュヴェに関しては、パタイユのテクニカルを見ても詳細は判りませんで・・おそらく、マルサネのアチコチの区画から、クリマ別には使用しなかったキュヴェのブレンドかと想像しています。

 まあ、マルサネには村名か、リージョナルかしかないですからね。村名を幾らブレンドしたからって、マルサネにしかならないんですね。

 そう、ちょっとディスり気味には言ってもこのマルサネ2014年、リアルワインガイド第56号的には、今飲んで90 ポテンシャル91 ですから・・。誰も文句など言えないですよね。

 超絶な美しさと、マルサネらしい冷涼さ、けっして鈍重にならない、でも軽過ぎない軽快さ、赤い果実に黒が混じる果実感など、見事に・・

「ん、マルサネ!そして滅茶ドライなのにどこからこの旨みが湧いて来るの?」

と感じさせてくれます。


 そうは言ってもね・・クロ・デュ・ロワとか、ル・シャピトルを飲んじゃうと・・駄目ですよ。順番はちゃんと守りましょうね。上級キュヴェを一緒に・・もしくは近々に飲まないのであれば、

「ベースのマルサネ・ルージュで充分!」

です。今飲んで90点はダテじゃないです。単独で見るとめっちゃ美しい色合いです。上級の他のワインと比べないでくださいね~!お勧めします!ぜひ飲んでみてくださいね。


 以下は2013年のマルサネ他のレヴューです。
━━━━━
【シルヴァン・パタイユの素晴らしいベース・ピノ・ノワールの2アイテム!!・・でも結構な違いも有る!!】

 シルヴァン・パタイユの2013年が到着し始めました。今回はベースの2アイテム、ACブルとACマルサネのピノ・ノワールをご紹介します。前年の2012年ものは非常に多くのセールスをさせていただき、有難うございました。2013年ものもチェックを入れつつ、ご紹介させていただければと思います。

 今回の2アイテムは、

「ん~・・これは比較しつつのご紹介が面白いかも!」

と思いますので、話は前後するかもしれませんがどうぞよろしくお願いいたします。


 まず・・色を見て比べてみてください。ちょっとチェックして、どう違うかを判断してみてください。

 上のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは少々ですが澱が舞っているかもしれませんが、やや黒味が強く、何となく透明感が薄く「白っぽく」、本当に何となく「オレンジ色」が見えるかもしれません。

 下のマルサネ・ルージュは、非常に透明感のある、あっけらかんとした美しさが見えるかもしれません。


 まぁ、写真ですので、その時の露出が微妙に違ったりで、安易には比較できない部分では有りますが。

 で、この透明感の違いが・・ものの見事に味わいに現れているんですね。


 どちらもシルヴァン・パタイユらしい、恐ろしいほどに美しい、化粧っ気のない、純なワインです。他の生産者には真似の出来ない美味しさを造り出しているといえるでしょう。

 そのパタイユのワインにしても・・ACブルとACマルサネは違います・・まぁ、若干・・少々・・と言うことなんですが、人間って、そんな細かい部分も実はちゃんと検出しちゃうんですよね。


 マルサネは、全くの「無垢で純」な味わいです。思いっきりの純な「美しさ」を描いています。抜栓直後は少し硬めなんですが、15分ほどで柔らかさや表情を増してくれます。いつもの・・シルヴァン・パタイユの味筋です。

 ACブルは、いつものシルヴァン・パタイユの味筋では有るんですが・・・

「一点の曇りも無い・・いや一点だけ曇り有る味わい」

がします。

 実は色合いにもほんのちょっとだけ現れているんですが、全くの純な状態では無く、ほんのわずかな・・微細な「揮発酸が動いた」ニュアンスを持っているんです。

 でもそれは・・ほんの少し・・なんです。また、その影響は非常に微細で、これからも動くとは思えないものでした。


 ところがです!・・話しはここからが大事なところなんですが、おそらく、この状況で2本を比較して飲むと仮定すると?・・

「ほとんどの方がACブルを美味しいと言うはず!」

なんです。


 実は色合いにもほんのちょっとだけ現れているんですが、全くの純な状態では無く、ほんのわずかな・・微細な「揮発酸が動いた」ニュアンスを持っているんです。

 でもそれは・・ほんの少し・・なんです。また、その影響は非常に微細で、これからも動くとは思えないものでした。


 ところがです!・・話しはここからが大事なところなんですが、おそらく、この状況で2本を比較して飲むと仮定すると?・・

「ほとんどの方がACブルを美味しいと言うはず!」

なんです。


 このACブル、比較するとより柔らかさと複雑性、滑らかさを持っているんです。それに若いので、抜栓後、ややハードなテクスチュアと変化に時間が掛かるマルサネより、よりポテンシャルが高く、複雑でミネラリティも高く、美味しいと・・思うはずなんですね。

 真っ白な中に黒いものが有ると非常に目立ちます。「あ・・あるな」と感じるんです。シルヴァン・パタイユのような、全くの「真っ白さ」の中に何かがあるとすると・・感じる訳ですね。

 でも、そのバランスがまた・・素晴らしいんですよ。なので・・ACブルの方が旨い!・・と思われると感じています。

 直近で旨いACブル、時間を掛けつつゆっくり楽しむ美しいACマルサネ・・と言う理解でよいと思います。

 2013年も非常に優れたワインに仕上げたシルヴァン・パタイユです。是非とも・・比べて飲むと面白いですが、お好みの方だけでもOK!是非是非飲んでみてください。一推しの生産者、シルヴァン・パタイユの2013年です!ご期待ください!



【ピノ・ノワールの持つフィネスの塊!素晴らしい!!】 何しろ・・・村名よりも高価なACブルゴーニュですからね・・・。皆さんの反応はどうなのかと、興味は尽きることが有りません。


 通常の感性であれば・・

「¥5000近くもするブルゴーニュ・ルージュ?しかもマルサネの生産者?・・・いらん!」

 となるところでしょうが、飲んじゃったら・・・ね・・


「・・げげっ!・・・おっ?・・・そうゆうことか!」

 と気付かれるでしょう。


 そうなんですよ・・・。このル・シャピトルは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのフィネスに特化して、

「ブルゴーニュを表現した!」

ワインなんです!


 決してマルサネを・・もしくはマルサネの生産者たるものが造ったブルゴーニュ・ルージュ・・そんな側面は二の次なんです!



 恐ろしいほどフィネスの塊です。これはブルゴーニュ・ピノ・ノワールであり、マルサネ・ルージュでは無いんです。


 むしろ、「ブルゴーニュ・ル・シャピトル・ルージュ」以外の何ものでも無く、

「マルサネより、クロ・デュ・ロワより凄いフィネスを持つ、よりポテンシャルの高い畑。それがたまたまACブルゴーニュしか名乗れなかっただけ」

 なんです・・・。


 ま・・・飲まないと理解できないかもしれません。理解が遅れているマルサネの村の畑では起こりえた訳です。

 圧倒的なフィネス・・・是非包まれてみてください・・。ライバルは・・実はマルサネ・ロゼ!フルール・ド・ピノです!

 これも高いんだ!・・でも・・この二品は外せないと思いますよ。

 カテゴリー・キラーとなったこのワインは、飲む価値が高いです。是非是非・・トライしてほしいと思います!ちなみにリアルでは評価の対象とはされていません。無かったのかもしれませんが・・!ご検討くださいませ!



【シルヴァン・パタイユが・・ついに登り詰めたか!?!これは絶対飲みましょう!!】

 いや・・もうビックリです。おとついに到着して・・待ち切れなくて、昨夜飲んじゃいましたが・・


「・・・すんごい!」


 実はこのマルサネ・ルージュ・・・次回以降にご案内予定の「ブルゴーニュ・ルージュ」より格下・・よりリーズナブルなワインなんです。

 なのに、あの2011年のシルヴァン・パタイユの超絶な美しさはそのままに、

「エキスをさらに昇華し濃密に!」

した見事な液体だったんです!


 シルキーなテクスチュアを具現化している見事な石灰系ミネラリティをベースに、美しい実を持った濃密なベリー、全く嫌味のないハイトーンなスパイス、美味しい岩清水を飲んだ後のような身体に染み入ってくる余韻・・・


 慌てて買い足しました・・(^^;; これほどまでに素晴らしいと、今までのマルサネって・・・何だったんだろうと・・・再度このアペラシオンの意味合いを自身の感覚の中で再構築しなければならない状況になってしまいました・・・。


「超絶に美しいジュヴレ?・・いや、シャンボール?」


 奇しくも、徳丸さんも今月発行のリアルワインガイド48号で(・・・買ってね~!)書いてましたが、4月にシモン・ビーズ他から薦められて訪問して・・・ランセストラルを飲んで、その素晴らしさにぶっとんだ!・・そうです。

 ランセストラル12年は来月になるかな・・・何せ価格もべらぼうに高いので・・でも、しっかり飲んでご案内する予定ですのでお楽しみに・・・

 いや、その前に是非、この一番リーズナブルな「マルサネ・ルージュ」を飲んでみて、noisyの感覚に同意できるかお確かめいただくのが良いと思いますよ。ブルゴーニュの生産者は一旦火が付くと入手困難になってしまいますから・・ね・・。

 とにかく一度、このどこまでも超絶に美しく濃密なエキスにやられちゃってみてください・・素晴らしいです!一推しです!

(申し訳有りませんが新着発行の本日追加オーダーしていますので、ご注文が集中した場合は発送日が遅れる場合がございます。ご容赦ください。)


2015 Bourgogne Blanc le Chapitre
ブルゴーニュ・ブラン・ル・シャピトル

13064
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報
県:Chenove シュノーヴ
 シェノーヴの西、Le Chapitreの畑は丘の中腹(269m)から頂上(339m)にかけて畑は斜面を覆っています。始めはなだらかですが(2%)、頂上では急勾配(18%)となり、南南東を向いています。この区画の東の、一番低く平らな部分は泥灰土ですが、もっと西にある頂上部分は石灰岩の小石からなります。ここは二万年前の氷河期に石灰岩の崖が細分化されてできた小石で形成され、水はけもよく葡萄樹の育成に適した土壌となります。
 優しく圧搾された後ブドウ果汁はしばらく安定させ、バレルに移し(1/3は新オーク樽)アルコール発酵・マロラクティク発酵がおこなわれます。熟成は12~18か月、ビン詰前に別けられていた全てのバレルをタンクにまとめて最終ブレンドをおこないます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,480 (外税) 
【値上がりでモチベーションの落ちたnoisyを奮い立たせてくれた呆れるほどに素晴らしいシャルドネです。サイズ以外一切の加工をしていない写真をご覧ください。】
 いつまで経ってもアリゴテ以外の2019年のシルヴァン・パタイユが届かないんです。ラシーヌさんに尋ねてみても、

「まだ樽の中みたいですよ・・」

と。

 一体、何を造っているのかと・・不安になってしまいますが、入荷の端境期でブルゴーニュワインのネタが少なく、何か無いかなぁ・・と思っていましたら、この2015年のル・シャピトルが11本、出て来たんですね。

 この頃のシャピトルが一番高いので、

「・・2018年と比べて高く無い?」

と思われるかもしれませんが、決して高くしていませんので・・。

 しかも、この頃のシャピトルは実に美味かったですよね~・・。飲もうと思いましたが数が無いので、以前のリリース時のレヴューで申し訳ありません。そろそろ良いんじゃないかと思います。


 どうでしょう?・・この色合い。「緑色」が見えて来ませんか?・・まるで葡萄の粒そのものが持っている色、そのものじゃないでしょうか?

 果汁自体が持つゴールドと果皮が持つグリーン、透明~半透明色のミネラリティ。少なくともこの3つは画像から判ると思うんですね。


 noisy は2017年の正月、ラシーヌさんの新年会で「化け物アリゴテ」を飲んでいます。ま~・・たまげました。何度かこれも書いていますが、

「マルサネの区画ごとに分けて仕込んだ古木のアリゴテ」

でして、ひっくりかえるほど・・素晴らしいものでした。


 noisy もまた、

「ワインの品種は余り関係が無い。土壌と畑こそがワインの味わいの大部分を占める。」

と言うような論者ですから、品種にこだわるソXリエ協会さんの方針とは異質のものかもしれませんが、そのアリゴテを飲んで、

「まさに!」

の意を得たと思ったものです。


 この美しく素晴らしい色合いをした、単なるブルゴーニュと言うアペラシオンのシャピトルですが、驚くほどに複雑な表情を持っています。

 色合いからも判るように黄色、緑、ゴールド、透明色、半透明色の果実、無機物、有機物のアロマが素晴らしいです。安易に言えば、白や黄色の極小果実で有り、蜜で有り、クリスタルや岩、石、煙などです。

 しかしながらそんなに単純に言えるようなものでは無く、非常に積層していて、何とも複雑で香しいです。

 やや硬い側面は有りますが、到着間もないことから来るものでしょう。それを補うべくの多彩な表情に、思わずうっとりしてしまいます。

 単に「蜜」では無い・・例えば白い花の蜜、色味の付いた・・やや赤い花の蜜・・などと言いたくなりますが・・言いません・・(^^;; それほどまでに繊細な表情を浮かべます。

 正月に飲ませて貰ったアリゴテと、どっちが素晴らしいか・・と言う質問が有ったとするなら、

「このシャピトルは区画名付アリゴテに・・惜しくも及ばない」

と言うしか無いでしょうが、どんなブルゴーニュのシャルドネにも無い、無比の個性を感じます。恐るべし!・・シルヴァン・パタイユ!


 価格はもう・・考えないでください・・(^^;; そう言うものだと、おそらく納得されるでしょう。この存在感を是非味わっていただきたいと思います。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【このル・シャピトルはシルヴァン・パタイユにとって特別な区画なんだと認識しました!】

 この年末に来て、それも中盤になってから待っていた大物がようやく到着しましたので、てんてこ舞い状態のnoisy です。昨晩もシルヴァン・パタイユを3本も空けちゃいました・・。そうじゃないともう年内、ご紹介が間に合わないんですよね・・。

 でも、昨晩のは赤3アイテム、左からマルサネ、マルサネ・クロ・デュ・ロワ、ブルゴーニュ・ル・シャピトルなんですが、ま~・・一番すごいのは何と、

「ブルゴーニュ・ル・シャピトル!」

なんですよ。


 一般にはマルサネ・クロ・デュ・ロワはマルサネのトップ・クリマの一つなんですが、それをも超越しちゃう素晴らしさが有るんです。

 価格の方も2013年ものからは、他のキュヴェが据え置きなのに、ル・シャピトル赤白だけは上昇しています。それでもこのル・シャピトル・ルージュを飲んだら納得しちゃうでしょう。

「クロ・デュ・ロワが1級だとしたら、ル・シャピトルは・・どうすんのよ!」

 そう・・格の違いに近いものを感じるんですね。現在、マルサネに1級は無いのでクロ・デュ・ロワは村名に過ぎませんが、シンプルな味わいのマルサネに比べるともう格上です。それさえ超越してしまう「ル・シャピトル」は、

「少なくとも1級格であるべき!」

と地質学者でもあるシルヴァン・パタイユは感じているのでしょう。


 今回はテイスティングが間に合わないので、もし追加が出来るようなら追ってテイスティングレヴューを上げたいと思っています。

 リアルワインガイド第55号は、「閉じ気味」としながらも91~91+ 今~2036 と評価しています。さすがに白のランセストラルである「ラ・シャルム・オー・プレトル」には及びませんが、価格は倍近いですから・・ね。

 こちらも希少な白です。是非ご検討くださいませ。


 以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
【シルヴァン・パタイユの素晴らしいシャルドネ2アイテム!!・・こちらも結構な違いは有る!!?】

 良い感じに仕上がった2013年のシルヴァン・パタイユの白の2アイテムです。マルサネの白の方は、単なるシャルドネでは無くて、「シャルドネ・ロゼ」と言う品種による「シャルドネ」です・・。

 いつも言っておりますが、色合いは結構に相当に正直なものでして、このブルゴーニュ・ブランル・シャピトルとマルサネ・シャルドネの色合いは、正に何かを現しているんですね~・・。

 僅かに赤みの入ったブルゴーニュ・ブラン・ル・シャピトルは非常にナチュラルです。ほんの僅かにビオっぽい・・So2が非常に少ないナチュラルな風味を持っています。価格的には700円ほどしか変わらないんですが、この2013年のブルゴーニュ・ブラン・ル・シャピトルは、

 非常にナチュラルでソフトなテクスチュア。香りの上がりも自然で中域もナチュラルな膨らみを見せます。僅かに色付いたピーチ系の果実、余韻に起伏が有り長いです。ナチュラルな分、ほんの僅かに揮発酸の出が有りますが、要素の一つになっていて、複雑性を感じさせてくれます。


 一方のマルサネ・シャルドネですが、熟すと「ロゼ色になる」と言いつつも、そんな色のニュアンスは無いですね。まぁ、白葡萄の場合は先に圧搾して果皮を除いてしまうはずなので、わずかなロゼ色はワインに移らない・・と言うことなんでしょう。

 非常に精緻で透明度の高い、やや薄いゴールドの色調です。香りの上がりはブルゴーニュに比べると一歩出遅れるもののとてもピュアです。

 おそらくこちらは早い段階でSo2を少し使ったのかな?・・と思います。テクスチュアもわずかにカッチリしていてタイトな締まりのあるものが感じられます。

 ポテンシャルを取るとするなら、ACブルゴーニュが少し単純に思えてしまうほど・・単にマルサネ・ブランとしたくないほど・・高いものが有ります。

 熟成能力もかなり有って、ムルソー・・・とまでは言えないまでも、かなりの分厚い石灰系ミネラリティを持っていますので、15年はへっちゃら!・・で持ってしまうでしょう。

 そして、完熟した時には、So2を使っているとは言え、おそらく微量でしょうから、

「どっか~ん!」

と、花園の花たちが一斉に咲き始めたような・・感じになるんじゃないかと思います。

 余韻も非常に長く、時間が経過すると、ややカッチリしていた部分がわずかにネットリとした舌触りに変化して来ますので、その部分からの口中に拡がる香りが素晴らしいです。

 とてもナチュラルなACブルとピュアなマルサネ・シャルドネ・・とご紹介しておきましょう!お奨めします。是非飲んでみてください!


2015 Bourgogne Rouge le Chapitre
ブルゴーニュ・ルージュ・ル・シャピトル

13060
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆(多分次号の第60号で掲載)リアルワインガイド第60号 今飲んで?? ポテンシャル?? ??~??
注:表示の在庫数は追加分を含んでいます。最終的にご用意出来ない場合、出荷が間に合わない場合がございます。ご了承くださいませ。


■エージェント情報
県:Chenove シュノーヴ
 シェノーヴの西、Le Chapitreの畑は丘の中腹(269m)から頂上(339m)にかけて畑は斜面を覆っています。始めはなだらかですが(2%)、頂上では急勾配(18%)となり、南南東を向いています。この区画の東の、一番低く平らな部分は泥灰土ですが、もっと西にある頂上部分は石灰岩の小石からなります。ここは二万年前の氷河期に石灰岩の崖が細分化されてできた小石で形成され、水はけもよく葡萄樹の育成に適した土壌となります。
 優しく圧搾された後ブドウ果汁はしばらく安定させ、バレルに移し(1/3は新オーク樽)アルコール発酵・マロラクティク発酵がおこなわれます。熟成は12~18か月、ビン詰前に別けられていた全てのバレルをタンクにまとめて最終ブレンドをおこないます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,490 (外税) 
【・・・やっちまいました・・すみません・・】
 2014年もののこのキュヴェは「リアルワインガイド第56号」で、 今飲んで91+ ポテンシャル92+ 2020~2045 と言う、アペラシオンとしてのACブルとは思えないほどの高評価をされたワインでして、下記の2014年もののnoisy のレヴューにもあるように、マルサネの上級ワインに匹敵するポテンシャルを持っています。


 他のコラムにも書きましたが、当初はテイスティング予定に無いキュヴェだったものの、余りに他のワインが素晴らしいので、急遽持ち帰り、テイスティングすることにした訳です。


 でも・・すみません。飲めませんでした・・間に合わなかったんですね・・。何故って・・


「間違えて、白のシャピトルを持ち帰ってしまったため・・」

です。


 薄暗いセラーから深夜12時を回って家路につくもので、

「あ・・そうそう、これこれ・・」

とばかりに数本持ち帰るので、


「先日持ち帰って飲んだ白のシャピトルを再度持ち帰ってしまった。」

んですね・・。申し訳ありません。


 まぁ、開ける前に気付いてまだよかったんですが、最近は目が弱くなってまして・・見た目はそっくりなシャピトル赤と白を取り間違えました。


 なので、今のところはテイスティング無し・・。しかし、圧巻の他のワインを飲めば、このシャピトルに重きを置いているシルヴァン・パタイユですから、悪い訳が無いと信じています。次回、品物が調達できれば飲みたいと思っています。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【とんでもない出来のACブルでした~!】

 ま~・・本当に素晴らしいACブルゴーニュです。呆気に取られるような雅さ、複雑性、美しさに妖艶さを持ってます。リアルワインガイド第55号では2020~2045と言う飲み頃でしたが、まぁ、確かに早いっちゃ早いんでしょうが、noisy にとってはとっても美味しく飲めちゃいました。

 しかも今回は時間の関係で、ベース近辺の3アイテムを一度に開けちゃうと言う暴挙に出てますんでね・・その違いもたっぷり(・・一応)理解しちゃってます。

 本当に素晴らしいマルサネ・クロ・デュ・ロワを差し置いて、それ以上のポテンシャルが有ると思わせられてしまいました。マルサネに格付けが出来たら1級は確実とされるクロ・デュ・ロワよりすんごいACブルが「ル・シャピトル」なんですよね。なので、

「そもそもル・シャピトルがACブルの認定であることがおかしい!」

と言うことを声を大にして言いたいのが、ワインオタクのシルヴァン・パタイユさんなんじゃないかと思いますよ。実際飲んで、良~く判ります。

 クロ・デュ・ロワは滅茶複雑で妖艶なんですよ。これでもう・・充分旨いし素晴らしいです。・・が、ル・シャピトルは、クロ・デュ・ロワが持っている複雑性はそれ以上、妖艶さを僅かに押さえ、美しさ、荘厳さを「ど~ん!」と盛ったようなミネラリティが有るんですね・・。そんなもん、美味しくない訳が無い。

 どこかにマルサネ・ルージュ、クロ・デュ・ロワ、ル・シャピトルの3連荘のグラス写真が有るかと思いますが、これ、ぜひご覧ください。色合いの様子を見たら美味しい順番なんぞ簡単に判っちゃうと思いますよ・・(^^;;

 なもんで、ここではその写真は載せませんが、ル・シャピトルの色まで美味しいグラスの写真を!・・これは是非飲んでみてください。

「ACブル・・じゃ・・なぁ・・」

 なんて思ってると、将来は1級になっちゃってたりしますんでね・・。あのしょうもないラ・グランド・リュも今ではお問い合わせいただく一番手ですからね・・。で、販売の邪魔になるので余り書けませんが、飲んでいただければリアルにも「複雑性はグランクリュ並み」「ACブルの皮を被った1er」などの表現が並んじゃうのも理解できるでしょう。


 とんでもなく美しく、一体感の中からエキスの旨み・複雑性・官能感が感じられる凄い奴です。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ピノ・ノワールの持つフィネスの塊!素晴らしい!!】

 何しろ・・・村名よりも高価なACブルゴーニュですからね・・・。皆さんの反応はどうなのかと、興味は尽きることが有りません。


 通常の感性であれば・・

「¥5.000近くもするブルゴーニュ・ルージュ?しかもマルサネの生産者?・・・いらん!」

 となるところでしょうが、飲んじゃったら・・・ね・・


「・・げげっ!・・・おっ?・・・そうゆうことか!」

 と気付かれるでしょう。


 そうなんですよ・・・。このル・シャピトルは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのフィネスに特化して、

「ブルゴーニュを表現した!」

ワインなんです!


 決してマルサネを・・もしくはマルサネの生産者たるものが造ったブルゴーニュ・ルージュ・・そんな側面は二の次なんです!


 恐ろしいほどフィネスの塊です。これはブルゴーニュ・ピノ・ノワールであり、マルサネ・ルージュでは無いんです。


 むしろ、「ブルゴーニュ・ル・シャピトル・ルージュ」以外の何ものでも無く、

「マルサネより、クロ・デュ・ロワより凄いフィネスを持つ、よりポテンシャルの高い畑。それがたまたまACブルゴーニュしか名乗れなかっただけ」

 なんです・・・。


 ま・・・飲まないと理解できないかもしれません。理解が遅れているマルサネの村の畑では起こりえた訳です。

 圧倒的なフィネス・・・是非包まれてみてください・・。ライバルは・・実はマルサネ・ロゼ!フルール・ド・ピノです!

 これも高いんだ!・・でも・・この二品は外せないと思いますよ。

 カテゴリー・キラーとなったこのワインは、飲む価値が高いです。是非是非・・トライしてほしいと思います!ちなみにリアルでは評価の対象とはされていません。無かったのかもしれませんが・・!ご検討くださいませ!

by Oisy
2012 Marsanney Rouge Clos du Roy Domaine Sylvain Pataille 

 上で書いた通り洗練度が一気に上がり、クロ・デュ・ロワの後にマルサネ・ルージュをテイスティングすると気づかなかった僅かな曇りを感じる。くらいにクロ・デュ・ロワは澄んだワイン。
にして、複雑性が増えた事もあり、エレガンスとより冷たい緻密な酸を感じる。

伸びやかなアフターも生葡萄を噛んだ時のようにフレッシュでドライながら甘く伸びやか。


2015 Marsannay Rouge en Clemengeots
マルサネ・ルージュ・アン・クレモンジョ

13065
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆(多分次号の第60号で掲載)リアルワインガイド第60号 今飲んで?? ポテンシャル?? ??~??
注:表示の在庫数は追加分を含んでいます。最終的にご用意出来ない場合、出荷が間に合わない場合がございます。ご了承くださいませ。

■エージェント情報
品種:ピノ・ノワール
土壌:Clemengeotsは、クーシェ村Au Champ Salomonの小さな区画。(下図)標高は282~315mで、平均すると296m。下方の傾斜は2%と軽く、上方でも8%と比較的ゆるやか。畑は南東向き。気候は暖かく、土壌の赤粘土が、ワインに肥沃で、緊張感がありながらきちんと果実味のある味わい、骨格、濃度をもたらしている。
植樹年:1985年
栽培:オーガニック
醸造:2013年、部分的に除梗。野生酵母でタンク醗酵、やさしく抽出を行う。プレス後、大樽に移して熟成(新樽15%)。樽内でマロラティック醗酵を経て、ビン詰めまでに18ヶ月間熟成。亜硫酸は、ビン詰めの際に非常に僅かに添加するのみ。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,350 (外税) 
【美しい石灰とクリスタル風なミネラリティに小粒なチェリーが群生しています!】
 こりゃぁ・・滅茶旨いです。個人的には理想的な姿に近いなぁ・・と言う印象。余分な甘い果実味が無くスレンダーながら、しっかりと美しくエキス化された液体からものの見事に小さな粒の赤、黒赤チェリーの群生が感じられます。

 こんなの飲まされた日にゃ・・やらない訳にはいかないですよね。価格的には釣り合っているどころが、それ以上のものが有りますし、

「マルサネと言うアペラシオンに対する様々な認識を改めないとならない。」

ので、今までに構築された自身の中にあるヒエラルキーさえも、かなり再構築しなくてはいけないと・・感じさせられました。素晴らしいピノ・ノワールです!


 ネットには膨大な情報が掲載されていますが、例えば noisy が、このクレモンジョの情報が欲しいとネットにアクセスしたところで、欲しい情報は・・

「全く無いに等しい」

のです。


 役に立つのは自身が以前に書いた前年以前のレヴューや、リアルワインガイドのバックヴィンテージの情報で有って、ブロガーさんたちの情報もまず無いか、書かれていたとしても、「美味しゅうございました・・」位のもの・・、ましてやワイン屋に至っては、「飲めませんでした」「まだ飲んでませんので」と書いて有れば良い方で、ラシーヌさんに送って貰ったか他サイトからの勝手引用でテクニカルが掲載されている程度です。

「・・・」

 まぁ、やはりここは noisy の出番なんだろうと・・勝手に思うことにしています。


 非常に冷涼感が有り、冷ややかな美しくリアルなチェリーがたっぷりです。甘味は全く無いに等しいが、エキスが集中していてそのボリュームさえ優しいが、それが旨みを形成しています。流れるように中盤、終盤、余韻と、起伏が無いように見えても、細やかで確実な起伏が有り、その一つ一つの起伏から複雑な表情が時系列ごとに展開されます。

 何とも静かで滑らかですが、噛みしめたくなるような旨さをにじみ出して来ますから、液体が無くなった後もその素晴らしい余韻を脳裏で再現しようとしてしまうのかもしれず、しばし、余韻に浸る時間が生まれます。

 いや・・素晴らしいです。クレモンジョ・・忘れられない見事な仕上がりです。この色合い!・・見ただけでも・・美味しそうでしょう?写真でも、やろうと思っても中々こうは撮れないです。


 シルヴァン・パタイユの急激な上昇カーヴを描く成長は、ある意味、もう頂点に達したと思います。区画名付マルサネの2015年は、総体的には「やや硬め」では有るものの、この状態で飲んでも・・非常に旨いです。寒いnoisy のセラーから出してすぐ飲んでも、その味わいバランスは「崩れることが無く」、冷たくても美味しいほど旨みの形成バランス、量ともに優れています。

 温まってくると、その表情はさらに深く、香りも深いものに成って来ます。


 もし、シルヴァン・パタイユがこれ以上のワインを求めるとするならば、それはもう、So2 の存在の否定しか無いでしょう。

「So2を使わないと言う醸造における選択」

以外、考えられず、基本的には、

「高樹齢になればなるほど、さらに集中し、エレガントさに磨きがかかる」

ことが判ります。


 もしそれが見事に実現したら、完全無欠、無比のバーガンディを代表するワインになるんじゃないかと・・感じました。勿論それは非常に難しいことでは有りますし、あのジャック・セロスでさえ悩みに悩んで、失敗?もしたと思われることです。


 この美しさは、やはりルーミエさんに通じるものが有ります。ワインのスタイルが似ていると言うよりも、ワインの美しさが似ている・・と思います。是非この素晴らしい「アン・クレモンジョ」、飲んでみて欲しいと思います。超お勧め!・・ご用意できないようになっていたら申し訳有りません。



【もっともシルヴァン・パタイユらしさを持つのはこのキュヴェかも!】

 実はまだ飲めていない上級キュヴェです。・・と言うか、実は、飲んでしまって良いのだろうか?・・と言う気持ちもどこかに有るんですね。

 何とか24本だけ押さえられた準1級的クリマのアン・クレモンジョ(リアルワインガイドはオン・クレモンジョ)です。

 このワインは、どうでしょう・・シルヴァン・パタイユの持つシルヴァン・パタイユらしい美しさを最も助長し表現しているものと理解しています。第一義で複雑性とか、特殊性とかと言うより、

「ザ・シルヴァン・パタイユ」

とも言うべき味わいで、どこまでも伸びて行く美しさが特徴です。敢えて言えば、マルサネの中に有っては最もジュヴレ=シャンベルタン的なミネラリティを持っていて、他の準1級的キュヴェに比較すると少し重量感が有るかもしれません。

 リアルワインガイド第56号も90+~91とまずまずの評価ですね。このように、普段から慣れ親しんだものに近い味わいだったり、際立った特徴が無いとやや低めに出る可能性も有りますし、実際、この位の評価が妥当なのかもしれません。

 いずれにしましても今回、まだ飲んでいないので多くは語れません。売れないようでしたら・・もう再入荷分は無いですが、何とか飲んでコメントしたいと思います。是非ご検討くださいませ。


 以下は2013年のアン・クレモンジョのレヴューです。
━━━━━
【何と・・あの超人気ドメーヌでもコンサルを!!・・それが判るような味わいの初登場のマルサネ・ルージュのクリマです!】

 まぁ・・知ってらっしゃる方は良く知られたことなので・・書いちゃっても問題無いかとは思いますんで、書いちゃいましょう。

 彼、シルヴァン・パタイユは学者さんでも有り、特に地質には非常に詳しいそうで、しかも多くのドメーヌの「コンサルタント」をしているんですね・・・。

 で、あのシャンボールにある超大人気ドメーヌ、「x-ミx」もコンサルしちゃってるんですね~・・・。

 あ~・・・そう言えばシルヴァンのワイン、グラスを口にして入ってきた瞬間は・・もう、「ルxxエ」とビックリするほどソックリですよね~?

 この厚み、ピュアなニュアンス、美しく上がるミネラリティあふれるアロマティックさ・・・。まさにソックリです。

 まぁ、最もね・・中盤以降はシャンボールとマルサネですから・・だいぶ違うっちゃ違うんですが・・・あらら・・「xx」の場所が変ですが、気にしないでください。


 で、このアン・クレモンジョ以降のマルサネ・ルージュの畑名付き4アイテムですが、通常のマルサネ村名とは全く比較にならないレベルの仕上がりであることを・・お伝えしておきますね。マルサネで充分旨いんですが、やっぱり、このクレモンジョはさすがでした。


 昨今は、次世代のスターになるべき村と騒がれていますし、シルヴァン・パタイユ本人もどうやら本気でマルサネにグラン・クリュを申請しようとしている・・なんて噂も流れてくるくらいで、するってえと、このアン・クレモンジョ辺りは「1級」もしくは「準1級」と言うことになりそうです。

 非常にジュヴレ=シャンベルタンチックなワインで、赤さ、鉄っぽさのある重量感が特徴です。石灰系のミネラリティも充分で単に重さだけではなく、綺麗さを表現しています。そこをシルヴァン・パタイユ風の思いっきりのピュアさが埋めてゆきます。実に精緻で旨いです。並のジュヴレ=シャンベルタンは鈍重に思えるかも・・です。是非飲んでみてください!お奨めします!


2014 Marsannay Blanc la Charme aux Pretres
マルサネ・ブラン・ラ・シャルム・オ・プレトル

12285
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆極少量の入荷です。追加は見込めません!

大変申し訳ありませんがお一人様1本限定にてお願いいたします。
リアルワインガイド第56号 今飲んで93 ポテンシャル93+ 飲み頃予想 今~2043
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,800 (外税) 
【希少な白版ランセストラル!超ド級の美しさに浸ってみてください!】
 noisy でさえ、購入するのを躊躇ったほどのワインです・・まぁ、ビビったとか、日和ったとか・・何せ上代は大台越えですが、レア度を加味しない値付けですのでそこまでは高く見えないにせよ、それでも

「ボーヌの偉大なシャルドネが購入出来る価格!」

では有りますよね。


 でも、ワインの世界って、そんな単純なものじゃないんですよね。シルヴァン・パタイユの「絶美な世界」を知ってしまうと、その絶美さを持つ限りなく少ないシャルドネを飲んでみたい・・と思ってしまうはずです。

 リアルワインガイドでも凄い評価が付いちゃいました。ご覧になられれば、多くのお問い合わせが入ると思いますが、おそらくその時にはもう無いでしょう・・。昨年度の何分の一かしか入荷しませんでしたので・・。我々も飲めないでしょう。2013年もののリアルの評価は91~92でしたが、93~93+とジャンプアップしています。お早めにご検討くださいませ。


 以下は2013年ラ・シャルム・オ・プレトルのレヴューです。
━━━━━
【何だこの・・化け物みたいなシャルドネは!!?・・コート・ド・ボーヌの偉大なグラン・クリュ畑ものもビックリの味わいです!】

・・・確かにこのキュヴェの存在は知っていました。だけどね~・・飲んだこと無いし、マルサネ・ブランで上代¥11.000-ですからね~・・何とか頑張って税込み1万円を切れるかどうかと言う上代設定ですから、如何に noisy がシルヴァン・パタイユ大好きだとしても、迂闊には手の出せないゾーンだったんですね。・・所詮はマルサネですからね~。

 ですが、その

「所詮はマルサネに過ぎない!」

と言う自分の根底に有る、今までに自身で作り上げてものが、単なる幻想、思い込み、既成概念に捕らわれすぎていたと言うことに気付かされちゃったんですね・・。有る意味非常に残念(な直近までの過去)でも有り、気付いたことそのものは非常に喜ばしいことでも有るんですね。

 だって、皆さんも同じですよね。絶対に手を出さないようなワインを飲む機会がたまたま有って、口にした瞬間に・・

「何じゃこりゃ~!」

と全身を稲妻が走るような体験をされていらっしゃるんじゃないかと思うんですよね。

 確かに素晴らしいワインに出会うたびに、そんな経験をしていたはずなのに、いつの間にか既成概念に縛られていて、

「きっとこれは自分のタイプだ!」

と判断できるもの以外にはほぼ手を出さず、その実際はどうしようもないレベルの既成概念を、なぞり確認することで自身の過去の経験や今の自分を慰めていただけなんですね~。

 このシルヴァン・パタイユのラ・シャルム・オー・プレトルは、飲んだ瞬間にそんなことを noisy に思わせてくれました。凄いシャルドネです。


 で、実はグラスに入った写真は無い・・です。このラ・シャルム・オー・プレトル2013年ですが、リアルワインガイド第52号でも素晴らしい評価を得ています・・そして、2016年のお正月、毎年の恒例行事になっている感も有りますが、ラシーヌさんの新年会にお呼ばれされ、そこで飲んで・・

「・・何じゃこりゃぁ~・・!!」

と、ぶっ飛んでしまったワインなんですよね~。

 飲んだ瞬間、

「あ・・そうだ・・確かに有ったわ・・異常に高いから取り合えずスルーしたキュヴェだ・・これは仕入れんといかん!」


 ある意味カルチャーショックでした。これこそがマルサネの実力かと・・思い知らされたわけです。


 まるでコルトン=シャルルマーニュのような、非常に微細繊細な粉っぽさのある石灰系のミネラリティが特徴で、粘性の無いある種の軽さと、その非常に細やかな絹糸を幾重にも織り込んだようなテクスチュアに、これまた非常にアチコチにベクトルが向いたように感じる様々な表情が多彩に感じられるんですね。押したり引いたりを繰り返し、まるで湾内の波打ち際に寄せる静かなさざ波のごとく、感性を揺さぶられます。余韻も実に複雑ながら精緻で美しく長い・・ちょっと水晶が入っているな・・とか、フルーツの種類が多いな・・とか感じながらついつい3杯ほど・・飲んでしまいました・・。

 おそらく・・皆さんもビックリされるに違い無いです。リアルワインガイドでは91 ~92 今~2030 と言う、リアルワインガイド的にはかなりな評価でした。noisy なら・・もっと付けているでしょう。

 ミネラリティだけを言うなら、口入時は白く目茶細やかな石灰系、中盤は ↑→↓← と物凄い種類の鉱物系、終盤はそこに水晶系の透明感が混ざり込む・・と言う、まさに「なんじゃこりゃ~!」の世界です。今飲んでも実に旨い・・もう硬くなることは無いんじゃないかと思えるような複雑な表情を見せます。それでいて、全く「えげつなさ」が無いんです。エレガンスも凄いです。

 なので、お勧めしない訳には行かなくなってしまった「ラ・シャルム・オー・プレトル2013年」・・下手にグラン・クリュを開けるより・・楽しいし確実でしょう!超お奨めのビックリマルサネ・ブランです!超お奨めです!


2013 Bourgogne Rouge le Chapitre
ブルゴーニュ・ルージュ・ル・シャピトル

13155
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

◆◆◆ こちらは2013年です。お間違いの無きよう!
◆◆◆リアルワインガイド第52号 今飲んで91+ ポテンシャル93 飲み頃予想2018~2038


■エージェント情報
県:Chenove シュノーヴ
 シェノーヴの西、Le Chapitreの畑は丘の中腹(269m)から頂上(339m)にかけて畑は斜面を覆っています。始めはなだらかですが(2%)、頂上では急勾配(18%)となり、南南東を向いています。この区画の東の、一番低く平らな部分は泥灰土ですが、もっと西にある頂上部分は石灰岩の小石からなります。ここは二万年前の氷河期に石灰岩の崖が細分化されてできた小石で形成され、水はけもよく葡萄樹の育成に適した土壌となります。
 優しく圧搾された後ブドウ果汁はしばらく安定させ、バレルに移し(1/3は新オーク樽)アルコール発酵・マロラクティク発酵がおこなわれます。熟成は12~18か月、ビン詰前に別けられていた全てのバレルをタンクにまとめて最終ブレンドをおこないます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,850 (外税) 
【あれ?・・・またまたやっちまいました・・すみません・・でも、こんなの、飲んでみたいでしょ?・・こんなのまだ有ったんだ!】
 やっちまいました・・。間違いました。2015年を頼んだつもりで発注コードを間違えた訳なんですが・・

 でもこれ、2013年もののご紹介当時は、数が無くて店頭販売で売り切れた、もしくは販売できなかったアイテムなんですよ。

 なのでPCを見ても登録状況が良く判らず・・どうなってたんだろ?・・2012年はしっかりテイスティングしていますし・・

 しかもリアルワインガイド第52号は、このル・シャピトル・ルージュ2013年に

「今飲んで 91+ ポテンシャル 93 飲み頃予想 2018~2038」

と、飲み頃予想入りしています!しかもポテンシャル 93点!・・価格もリーズナブルです!


 とりあえずこれは飲みたい方が多いはず!・・と言うことで、飲まずにご案内してみようと言う魂胆です。ご検討くださいませ!




 以下は2014年、2012年のル・シャピトルのレヴューです。
━━━━━
【・・・やっちまいました・・すみません・・】

 2014年もののこのキュヴェは「リアルワインガイド第56号」で、 今飲んで91+ ポテンシャル92+ 2020~2045 と言う、アペラシオンとしてのACブルとは思えないほどの高評価をされたワインでして、下記の2014年もののnoisy のレヴューにもあるように、マルサネの上級ワインに匹敵するポテンシャルを持っています。


 他のコラムにも書きましたが、当初はテイスティング予定に無いキュヴェだったものの、余りに他のワインが素晴らしいので、急遽持ち帰り、テイスティングすることにした訳です。


 でも・・すみません。飲めませんでした・・間に合わなかったんですね・・。何故って・・


「間違えて、白のシャピトルを持ち帰ってしまったため・・」

です。


 薄暗いセラーから深夜12時を回って家路につくもので、

「あ・・そうそう、これこれ・・」

とばかりに数本持ち帰るので、


「先日持ち帰って飲んだ白のシャピトルを再度持ち帰ってしまった。」

んですね・・。申し訳ありません。


 まぁ、開ける前に気付いてまだよかったんですが、最近は目が弱くなってまして・・見た目はそっくりなシャピトル赤と白を取り間違えました。


 なので、今のところはテイスティング無し・・。しかし、圧巻の他のワインを飲めば、このシャピトルに重きを置いているシルヴァン・パタイユですから、悪い訳が無いと信じています。次回、品物が調達できれば飲みたいと思っています。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【とんでもない出来のACブルでした~!】

 ま~・・本当に素晴らしいACブルゴーニュです。呆気に取られるような雅さ、複雑性、美しさに妖艶さを持ってます。リアルワインガイド第55号では2020~2045と言う飲み頃でしたが、まぁ、確かに早いっちゃ早いんでしょうが、noisy にとってはとっても美味しく飲めちゃいました。

 しかも今回は時間の関係で、ベース近辺の3アイテムを一度に開けちゃうと言う暴挙に出てますんでね・・その違いもたっぷり(・・一応)理解しちゃってます。

 本当に素晴らしいマルサネ・クロ・デュ・ロワを差し置いて、それ以上のポテンシャルが有ると思わせられてしまいました。マルサネに格付けが出来たら1級は確実とされるクロ・デュ・ロワよりすんごいACブルが「ル・シャピトル」なんですよね。なので、

「そもそもル・シャピトルがACブルの認定であることがおかしい!」

と言うことを声を大にして言いたいのが、ワインオタクのシルヴァン・パタイユさんなんじゃないかと思いますよ。実際飲んで、良~く判ります。

 クロ・デュ・ロワは滅茶複雑で妖艶なんですよ。これでもう・・充分旨いし素晴らしいです。・・が、ル・シャピトルは、クロ・デュ・ロワが持っている複雑性はそれ以上、妖艶さを僅かに押さえ、美しさ、荘厳さを「ど~ん!」と盛ったようなミネラリティが有るんですね・・。そんなもん、美味しくない訳が無い。

 どこかにマルサネ・ルージュ、クロ・デュ・ロワ、ル・シャピトルの3連荘のグラス写真が有るかと思いますが、これ、ぜひご覧ください。色合いの様子を見たら美味しい順番なんぞ簡単に判っちゃうと思いますよ・・(^^;;

 なもんで、ここではその写真は載せませんが、ル・シャピトルの色まで美味しいグラスの写真を!・・これは是非飲んでみてください。

「ACブル・・じゃ・・なぁ・・」

 なんて思ってると、将来は1級になっちゃってたりしますんでね・・。あのしょうもないラ・グランド・リュも今ではお問い合わせいただく一番手ですからね・・。で、販売の邪魔になるので余り書けませんが、飲んでいただければリアルにも「複雑性はグランクリュ並み」「ACブルの皮を被った1er」などの表現が並んじゃうのも理解できるでしょう。


 とんでもなく美しく、一体感の中からエキスの旨み・複雑性・官能感が感じられる凄い奴です。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【ピノ・ノワールの持つフィネスの塊!素晴らしい!!】

 何しろ・・・村名よりも高価なACブルゴーニュですからね・・・。皆さんの反応はどうなのかと、興味は尽きることが有りません。


 通常の感性であれば・・

「¥5.000近くもするブルゴーニュ・ルージュ?しかもマルサネの生産者?・・・いらん!」

 となるところでしょうが、飲んじゃったら・・・ね・・


「・・げげっ!・・・おっ?・・・そうゆうことか!」

 と気付かれるでしょう。


 そうなんですよ・・・。このル・シャピトルは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのフィネスに特化して、

「ブルゴーニュを表現した!」

ワインなんです!


 決してマルサネを・・もしくはマルサネの生産者たるものが造ったブルゴーニュ・ルージュ・・そんな側面は二の次なんです!


 恐ろしいほどフィネスの塊です。これはブルゴーニュ・ピノ・ノワールであり、マルサネ・ルージュでは無いんです。


 むしろ、「ブルゴーニュ・ル・シャピトル・ルージュ」以外の何ものでも無く、

「マルサネより、クロ・デュ・ロワより凄いフィネスを持つ、よりポテンシャルの高い畑。それがたまたまACブルゴーニュしか名乗れなかっただけ」

 なんです・・・。


 ま・・・飲まないと理解できないかもしれません。理解が遅れているマルサネの村の畑では起こりえた訳です。

 圧倒的なフィネス・・・是非包まれてみてください・・。ライバルは・・実はマルサネ・ロゼ!フルール・ド・ピノです!

 これも高いんだ!・・でも・・この二品は外せないと思いますよ。

 カテゴリー・キラーとなったこのワインは、飲む価値が高いです。是非是非・・トライしてほしいと思います!ちなみにリアルでは評価の対象とはされていません。無かったのかもしれませんが・・!ご検討くださいませ!

by Oisy
2012 Marsanney Rouge Clos du Roy Domaine Sylvain Pataille 

 上で書いた通り洗練度が一気に上がり、クロ・デュ・ロワの後にマルサネ・ルージュをテイスティングすると気づかなかった僅かな曇りを感じる。くらいにクロ・デュ・ロワは澄んだワイン。
にして、複雑性が増えた事もあり、エレガンスとより冷たい緻密な酸を感じる。

伸びやかなアフターも生葡萄を噛んだ時のようにフレッシュでドライながら甘く伸びやか。