●「ん?ミシェル・チュルジ?知らないなあ・・・」
と思われるかもしれません。昔ル・テロワールさんでチラっとやっていた程度なので、知らない方が多いでしょう。
でもね、香りと味わいと価格で選んだら・・・noisy はコレです。ファーストタッチからだらしなく拡散してしまう、並みのシャンパーニュでは有りません。ほんのコンマ何秒か、なのかもしれませんが、そこを耐え忍び、小さな一点から徐々に拡がりつつ、要素をチラリチラリと見せつつ、膨らんで、最終章へと導かれるという・・・高級シャンパーニュならではのパフォーマンスをしっかりとしてくれるんですね。
しかも、あのコート・デ・ブランの「ル・メニル=シュル=オジェ」ですから・・。やはりここは格別なシャルドネを産する村だと再認識していただけるでしょう。

チュルジは、1881年にコート・デ・ブラン地区メニル・シュール・オジェ村にて創業されたメゾンで、グラン・クリュ (100%クリュ) のブラン・ド・ブランを造っています。メニル・シュール・オジェ村は、シャルドネの栽培に適していると言われているコート・デ・ブラン地区の中でも特に優れた村として有名で、クリュグ、サロン、アラン・ロベールなどの造り手が素晴らしいシャンパーニュを産出しています。
このように周囲に有名なメゾンの多い中で、徐々に頭角を現してきたメゾンがこのチュルジ。数多くの素晴らしいシャンパーニュは異なるヴィンテージのキュヴェを用いた見事なアッサンブラージュによって造られることで知られていますが、チュルジではカーヴに少なくとも20年分のキュヴェがストックされており、出来るだけ少ないドサージュと、この20年分のレゼルヴ・ワインの中から特別に選んでブレンドされることによって、見事なまでにメニルのテロワールを表現しています。
特にブラン・ド・ブラン レゼルヴ・セレクションと名付けられたチュルジのスタンダードシャンパーニュは、フィネスとシャルドネ由来のフローラルなアロマを兼ね備え、創造的な料理とのわくわくするマリアージュを演出してくれます。