【ミシェル・チュルジのトップ・キュヴェ!コート・デ・ブランはル・メニル=スュル=オジュの高質シャルドネならではの気品、密度の高い蜜のニュアンス!】

その昔は・・と言ってもどうでしょうか・・1990年代の終わりころまでは、ル・メニル・スュル=オジュのアラン・ロベールが入手可能でして、記憶が若干飛んではいますが、1970年代の普通のエチケットに、何やら手書きで「うんちゃらかんちゃら」と書かれたものが入って来ていました。
確か・・ハーフも有ったはずで・・テイスティングし易かったのも有り、飲ませていただいたところ・・ま~・・旨いったらありゃしない・・。
でもその頃の日本はまだ「アラン・ロベール」と言って胸にグサリと刺さる方は非常な少数派でした・・大手のシャンパンハウスのボトルが幅を利かせてました。そんな中、徐々に知名度を上げて行った・・と思ったら、いきなりもう・・「後継者がやらないと言ってるから止める」と言い出して、1990年ものが最後だったと思います。
アラン・ロベールとは中々連絡が取れないので困る・・と散々聞かされましたが、それでも・・某造り手に販売したル・メニル・スュル=オジュの畑は、自分の持ち畑ではあまり良く無い部分・・とのことでしたが、今やそのキュヴェは、万札を積み上げないと買えないような価格になってます。クロ何とか・・と言うキュヴェです・・(^^;;
そんな訳でして、結構販売には苦労したアラン・ロベールでした・・何せ、価格を余りに急に上げて来るので・・何とかリーズナブルにご案内しようと、毎年、相当苦労していました。
このミシェル・チュルジは・・同じル・メニル・スュル=オジュの造り手さんですが、いや~・・トップ・キュヴェでもこの価格ですよ・・ビックリですよね。ただ、チュルジでもたまに「コレクスィヨン」として古いミレジメものを不定期にリリースするようですから、価格的にはそちらが最高値です。

こちらは一応、記載は「ブリュット」になっていますが、
「ドザージュ無しのエクストラ・ブリュット」
とご理解ください。
ですから、リキュール的な甘みは一切無く、非常にドライです。泡質は細やかですが、まだ幾分若かったので、
「昨年の2022年12月8日テイスティング」
ですが、ようやっと今になって良くなって来ただろう・・との判断でご案内しています。
蜜っぽいニュアンスがル・メニル・スュル=オジュの高質なシャルドネのアロマと、軽やかな石灰的ミネラリティのアロマに乗り、ドライなのに甘みさえ・・感じられるほどです。
凝縮していて、まだその凝縮したカプセルを突き破って出てくる表情が、昨年時点は少なかった訳でして・・でもそろそろバランスも向上していると思います。
1枚目の写真は注いですぐ、2枚目はちょっと落ち着いた時・・20秒後位でしょうか。細やかな泡が結構にびっしり、生まれています。
これからの暑い時期、昼間の泡ものなんて・・良いですよね。是非飲んでみてください。お勧めします!