とてもリーズナブルなサンテミリオンG.C.です。このアペラシオンは、その昔は随分と頭を傾げてしまうような代物が多かったんですが、良く考えてみれば、現在とは違って輸入の仕方も問題が有ったのでしょうし、アペラシオンの格付けが見直されるきっかけになるほど、INAOとなぁなぁ、ずるずる・・な関係にも有ったのかと思います。今はもう随分と整理され、G.C.C.じゃなくても・・・つまりG.C.でも、名乗りを信用できる時代になったと理解しています。勿論ですが、コンディションは別の話しですが。
収穫から20年にもなろうかというワインですが、早速飲んでみました。メルロの図太い・・厚みのある見事な黒、茶、赤の果実やミネラルの集合体を思わせる味わい・・・奥にはエキス由来の赤い果実がたっぷりと居座っています。トップノーズは黒や茶が多く、パワーを感じさせますが、奥の赤い果実がじっくりと味わいを拡げてくれます...