● 素晴らしいシャルドネをご紹介させていただきます。
「誰もが心から美味しいと感じる白ワイン」
じゃないかと・・noisy はそう思っています。
ブルゴーニュはコート=ドールの南端を過ぎ、コート・シャロネーズへと入りますが、それまた南端のアペラシオンの「モンタニー」です。
「・・なんだ~・・モンタニーかぁ・・」
と思われるかもしれませんが、
「飲んだら・・今までのイメージを一新することになる!」
と思いますよ。素晴らしいシャルドネです。
ここモンタニーは、アペラシオンとしますと白ワインのみに村の名前が与えられます。ですので、例えピノ・ノワールを造ったとしても、「A.C.ブル」以下にしかならない決まりになっているんですね。
で、今や1級畑が51区画も有るそうですが・・でも、noisy にとっては・・
「・・えっ?・・そうなの?・・そうだったっけ?」
と。
いや~・・そんなの、初耳ですよ・・と言いますか、noisy の知識(さして自信はありませんが)は古かったようで、こんな風に覚えていたんですね。
「モンタニーのアペラシオンはアルコール分が11.5パーセントを超えていれば1級を名乗れる」
と・・(^^;;
いやいや・・どこかで読んだのでそう思っていたと・・調べてみましたら・・有りましたよ。合田康子さん、塚原正章さん等が翻訳した、あのPKさんの名著、「バーガンディ」にちゃんと書いて有りました。
「驚いたことに、モンタニのアペラシオン内でアルコール分が最低11.5%に達してさえいれば、ワインは1級と称してよい。この制度はフランスの他のいかなるアペラシオンにも見られない」
ロバート M パーカー著 ブルゴーニュ 飛鳥出版 より抜粋
まぁ・・この本は相当古いですから、ずっと同じはずも無く、現在はちゃんと1級畑は1級として認定されているはずです。
で、noisy もまぁ・・今までは余り・・
「顧みたことが無いアペラシオン」
なんですが、もともと生産者さんも多くなく、ワインは決して悪いものでは無かったと感じていたものの・・
「モンタニーじゃ・・なぁ・・」
みたいなブルゴーニュオタク的心がね・・扱わせて来なかったんですね。
ですがもう・・そんなことは言ってられなくなりまして、最近はアレコレとリーズナブルなアペラシオンを開発しているんですが、
「その noisy の網に引っかかったのがフイヤ=ジュイヨだった!」
んですね・・。
出来、味わいは素晴らしいです。飲んだら惚れちゃいますよ・・フルーツ、柑橘フルーツが非常にしっかりと、立体的にくっきり感じられる味わいでして、若くしても非常に美味しく、ミネラリティもたっぷりですから長く持つんですね。
似ているのは・・まぁ・・難しいですが、
「ムルソー40%とピュリニー40&とコルシャル20%を合わせた感じ」
です。
勿論、キュヴェによりイメージはだいぶ変わるんですが、有るキュヴェなどは・・
「ムルソー=ペリエールとコルシャル?」
のようにも受け取れます。
まぁ・・ちょっと考えてみてくださいよ。
「アルコール分が11.5%以上なら1級!」
って・・凄いことでしょう?
つまり、
「畑のポテンシャルはほとんど1級だと認定していた!」
と言うことなんですね。
温暖化も有るかと思うんですが、眠っていたポテンシャルが目覚め出したと・・言えないでしょうか?
何せこのフランソワーズ・ジュイヨさん、
「男性よりもワインが大事!」
と言う方ですからね・・是非お試しください。決して損はさせません。
-----

メルキュレーの名門「ミッシェル・ジュイヨ」の長女として生まれたフランソワーズ・ジュイヨは、
「若い頃、男性よりもワインと恋に落ちてしまい」
ディジョン大学の醸造学部を卒業。以来今日までワイン造り一筋に生きる、ブルゴーニュにおける女性醸造家の草分けのひとりです。父の下で4年間修業した後、1989年、自身のドメーヌをモンタニー・レ・ビュクシー村に設立しました。
コート・シャロネーズ地区の「モンタニー」は、村名もプルミエ・クリュも、すべてシャルドネのAOCです。ジュラ期の化石を多数含有する石灰質主体の土壌で、華やかな芳香と美しいミネラルに富む白ワインができます。また、日照量が多いため、果実味たっぷりのフルーティーな味わいになります。ちなみに、生産者数が非常に少ないことでも知られるAOCです(ドメーヌは7、8軒しかありません)。

「モンタニーのプルミエ・クリュは、51もの区画に分かれています。それは、テロワールがそれだけ多様であるということを意味します。複数区画のぶどうをブレンドされることがほとんどなのですが、私は、子供たちの個性がひとりひとり驚くほど異なるように、それぞれの畑の個性をできる限り丁寧に表現してあげたいと思っています」
という彼女の作品群は、同じモンタニーのプルミエ・クリュでも畑によってこれほどまでに味が異なるのかと、心底びっくりさせられます。(年によって6~10区画のぶどうをブレンドすることによってアロマを極限まで複雑化することを志向した「キュヴェ・レ・グラップ・ドール」は別にして、彼女は全部で6つの畑別プルミエ・クリュを造っています)。
「やっぱり、同性から、あなたのワイン美味しいわね、と言われたいです(笑)」
というフランソワーズ。女性だけの審査員で試飲が行われる「フェミナリーズ・コンクール」でも、毎年のように金賞を受賞しています。