【この村名ワインがフイヤ=ジュイヨのトップ・キュヴェで有ることこそが、モンタニーと言う半端無いポテンシャルを秘めた凄いアペラシオンであることの証明!・・絶品です!!飲んだら「村名に過ぎない」なんてとても言えないでしょう!!】

現在はインデックスページのトップに掲載している・・でも時が来ればどんどん下がって行きますが、このドメーヌ・フイヤ=ジュイヨについて書かせていただいた文章にも、
「モンタニーのアペラシオンはアルコール分が11.5パーセントを超えていればモンタニー1級を名乗れるのでちょっと変わっている。」
と言うようなワイン評論のトップだったパーカーさんの言葉を書かせていただきました。
現在は1級と村名の畑は明確に区別されていますが、
「この村名の畑由来のローダシウーズが1級畑よりも随分と高い!」
と言う事実がまた、この・・何とも不可思議な「モンタニー」と言うアペラシオンの凄さを表しているような気がします。
まぁ・・このキュヴェに限っては「450リットルの粘土製卵型タンクで発酵」と言う特別な醸造をしていることも有りますが、1級群が5千円そこそこ、このワインはその「1.5倍の価格」です・・実に気になる存在です・・最初は、
「・・ん~・・気にはなるけど・・とにかく一度テイスティングしてみてからにしよう・・」
と、このワインだけは仕入れていなかったんですね。
ですがフイヤ=ジュイヨのワインを飲めば飲むほど、知れば知るほど、調べれば調べるほど・・
「フイヤ=ジュイヨ..とんでも無いほどのポテンシャルと魅力を持った凄いドメーヌだ!」
と言う思いが高まったんですね。
グーグルマップで「Domaine Feuillat-Juillot」と入れますと、(PCの場合)一発でモンタニー=レ=ビュクシのフイヤ=ジュイヨへと案内してくれます。等高線を見るとドメーヌのお屋敷が標高で350メートルほどだと判ります。そしてなんと・・
「三方を1級畑に囲まれているだけでなく、お屋敷も1級畑の中か?・・と思われる場所!」
に・・有るんですよ。
北東側が下がって南西側が上がると言うロケーションで、まぁ~・・凄い傾斜です。今の時代の葡萄の樹には持って来いの・・ロケーションとも言える、東南よりも北東にズレた傾斜です。
そしてこのローダシウーズを生む畑は村名の「レ・クレ」とのことですので、「les Crets」だとしますと・・フイヤ=ジュイヨのお屋敷の目の前(南側)の1級畑、「レ・ボー・シャン」の西側に有るんですね。距離を計測しますと・・お屋敷から100メートルも離れていません。
まぁ・・1級畑(レ・マロック)の中にお屋敷があるように見えますし、村名畑も・・
「ん?・・1級畑より落ちると言う理由が良く判らない・・」
としか見えないほど、この「レ・クレ」のロケーションは1級レ・ボー・シャンと変わりません・・まぁ、畑の組成が違うのかもしれませんが・・。

で、テイスティングしました・・
「・・げげっ!・・なんじゃこりゃ~・・」
参りました・・素晴らしいです!・・今まで見過ごしていて・・ごめんなさいと・・思っちゃいました!
肌理が実に細かく、内向的でも外向的でも無く、しかしちゃんと表情を見せてくれます。
オイリーさも有りますが、決して突出せず・・その表情は実に美しい・・。柑橘、果実、蜜と言った受け手の感覚は、全てフィネスに包まれていて、素晴らしい凝縮度を持っているにも関わらず、決してそれを凝縮感だとは思わせないんですね。
中域も適度な締まりと膨らみを持ち、まるで良い感じで熟し始めたピュリニーのトップクラスの1級のような美しさとバランスだと感じさせてくれます。
少し時間が経過(15分ほど)すると少し硬さを見せるようになりますが・・
「硬さを見せるようになった時の、何とも素晴らしい細やかな表情!」
にまた・・うっとりとしていまします。
小さなテリトリーを構成した酸は、それぞれ様々なフルーツを感じさせてくれます。さらに口内ですり潰して行くと・・いや~・・その構成要素ひとつひとつが美しいこと!思わず・・
「・・旨いなぁ・・これ!」
と言葉が出てしまいました。
また15分ほどしますとその小さなテリトリーは合体し、一つになった大きな表情を見せてくれます。その繰り返しを感じさせてくれました!
このワインを一度飲んだだけでは、まだ全てを知ることは出来ないだろうと・・noisy は感じています。グラスの写真を見ても・・それだけでも、相当のポテンシャルを持っていることは、きっとご理解いただけることでしょう。
ティム・アトキンさんは91ポイントと・・村名のモンタニーとしては高い評価をしているように思えますが・・すみません・・それは大きな間違い、勘違い?・・でしょう。とてもじゃないが・・
「本職がそんなに低い評価してどうする!」
としか noisy には思えません。
まぁ・・ブルゴーニュワインファンなら・・是非とも飲んでもらいましょう!その上で・・間違っているのはどっちか・・判断していただいて結構!
そして・・これはどうだろう・・勘違いされると困るので余り言いたく無かったんですが・・一応、申し上げておきましょうか。
昨今はサヴォワやアルボワのサヴァニャンが大人気になって来ていますが・・凄いサヴァニャンの、
「あの・・むっちりとした・・弾けそうな膨張力!」
さえも内包している・・と感じます。
いや・・産膜酵母が動いているとか・・では絶対に有りませんので、勘違いしないでくださいね。凝縮の仕方が・・ですね、濃いとかじゃなくて・・むっちり・・としている感じなんですね・・。なので、その感じが似ているかもしれない・・と言うことです。
まぁ・・サヴォワも近いですし、マコネも近いですが、プイィ=フュイッセには全く似ていないです。
そして noisy も Google Map を見ていた訳ですが、その
「クチコミと評価が半端無い!」
です!
4.7/5.0 と言う高い評価で、口コミも、
「モンタニーのアペラシオンでは欠かせない、壮大な家族の邸宅」
「私にとってコート・シャロネーズの白ワインの新しい基準<中略>ワインには驚くほど長い余韻があり、香りと強さの両方において、味わいは鼻で感じられるものと一致」
と・・好印象の嵐です。
ただ一人、クレーマーと思われる方が最低点を付けていました。この方がされた評価は他への評価でも「1」で、そちらでは訴訟がどうのこうのと言ってますので間違いないでしょう。
さて・・この素晴らしいシャルドネ、どのような評価をいただけるか・・非常に楽しみです!・・飲んだらビックリしますよ~・・とんでもないシャルドネでした。激お勧めします!是非飲んでみてください。