ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・フイヤ=ジュイヨ

フイヤ=ジュイヨ

フランス Feuillat-Juillot ブルゴーニュ
● 素晴らしいシャルドネをご紹介させていただきます。

「誰もが心から美味しいと感じる白ワイン」

じゃないかと・・noisy はそう思っています。


 ブルゴーニュはコート=ドールの南端を過ぎ、コート・シャロネーズへと入りますが、それまた南端のアペラシオンの「モンタニー」です。

「・・なんだ~・・モンタニーかぁ・・」

と思われるかもしれませんが、

「飲んだら・・今までのイメージを一新することになる!」

と思いますよ。素晴らしいシャルドネです。


 ここモンタニーは、アペラシオンとしますと白ワインのみに村の名前が与えられます。ですので、例えピノ・ノワールを造ったとしても、「A.C.ブル」以下にしかならない決まりになっているんですね。

 で、今や1級畑が51区画も有るそうですが・・でも、noisy にとっては・・

「・・えっ?・・そうなの?・・そうだったっけ?」

と。

 いや~・・そんなの、初耳ですよ・・と言いますか、noisy の知識(さして自信はありませんが)は古かったようで、こんな風に覚えていたんですね。

「モンタニーのアペラシオンはアルコール分が11.5パーセントを超えていれば1級を名乗れる」

と・・(^^;;


 いやいや・・どこかで読んだのでそう思っていたと・・調べてみましたら・・有りましたよ。合田康子さん、塚原正章さん等が翻訳した、あのPKさんの名著、「バーガンディ」にちゃんと書いて有りました。


「驚いたことに、モンタニのアペラシオン内でアルコール分が最低11.5%に達してさえいれば、ワインは1級と称してよい。この制度はフランスの他のいかなるアペラシオンにも見られない」

ロバート M パーカー著 ブルゴーニュ 飛鳥出版 より抜粋

 まぁ・・この本は相当古いですから、ずっと同じはずも無く、現在はちゃんと1級畑は1級として認定されているはずです。


 で、noisy もまぁ・・今までは余り・・

「顧みたことが無いアペラシオン」

なんですが、もともと生産者さんも多くなく、ワインは決して悪いものでは無かったと感じていたものの・・

「モンタニーじゃ・・なぁ・・」

みたいなブルゴーニュオタク的心がね・・扱わせて来なかったんですね。


 ですがもう・・そんなことは言ってられなくなりまして、最近はアレコレとリーズナブルなアペラシオンを開発しているんですが、

「その noisy の網に引っかかったのがフイヤ=ジュイヨだった!」

んですね・・。



 出来、味わいは素晴らしいです。飲んだら惚れちゃいますよ・・フルーツ、柑橘フルーツが非常にしっかりと、立体的にくっきり感じられる味わいでして、若くしても非常に美味しく、ミネラリティもたっぷりですから長く持つんですね。

 似ているのは・・まぁ・・難しいですが、

「ムルソー40%とピュリニー40&とコルシャル20%を合わせた感じ」

です。

 勿論、キュヴェによりイメージはだいぶ変わるんですが、有るキュヴェなどは・・

「ムルソー=ペリエールとコルシャル?」

のようにも受け取れます。


 まぁ・・ちょっと考えてみてくださいよ。


「アルコール分が11.5%以上なら1級!」

って・・凄いことでしょう?

 つまり、

「畑のポテンシャルはほとんど1級だと認定していた!」

と言うことなんですね。


 温暖化も有るかと思うんですが、眠っていたポテンシャルが目覚め出したと・・言えないでしょうか?


 何せこのフランソワーズ・ジュイヨさん、

「男性よりもワインが大事!」

と言う方ですからね・・是非お試しください。決して損はさせません。


-----

 メルキュレーの名門「ミッシェル・ジュイヨ」の長女として生まれたフランソワーズ・ジュイヨは、

「若い頃、男性よりもワインと恋に落ちてしまい」

 ディジョン大学の醸造学部を卒業。以来今日までワイン造り一筋に生きる、ブルゴーニュにおける女性醸造家の草分けのひとりです。父の下で4年間修業した後、1989年、自身のドメーヌをモンタニー・レ・ビュクシー村に設立しました。



 コート・シャロネーズ地区の「モンタニー」は、村名もプルミエ・クリュも、すべてシャルドネのAOCです。ジュラ期の化石を多数含有する石灰質主体の土壌で、華やかな芳香と美しいミネラルに富む白ワインができます。また、日照量が多いため、果実味たっぷりのフルーティーな味わいになります。ちなみに、生産者数が非常に少ないことでも知られるAOCです(ドメーヌは7、8軒しかありません)。



「モンタニーのプルミエ・クリュは、51もの区画に分かれています。それは、テロワールがそれだけ多様であるということを意味します。複数区画のぶどうをブレンドされることがほとんどなのですが、私は、子供たちの個性がひとりひとり驚くほど異なるように、それぞれの畑の個性をできる限り丁寧に表現してあげたいと思っています」



 という彼女の作品群は、同じモンタニーのプルミエ・クリュでも畑によってこれほどまでに味が異なるのかと、心底びっくりさせられます。(年によって6~10区画のぶどうをブレンドすることによってアロマを極限まで複雑化することを志向した「キュヴェ・レ・グラップ・ドール」は別にして、彼女は全部で6つの畑別プルミエ・クリュを造っています)。

「やっぱり、同性から、あなたのワイン美味しいわね、と言われたいです(笑)」

 というフランソワーズ。女性だけの審査員で試飲が行われる「フェミナリーズ・コンクール」でも、毎年のように金賞を受賞しています。




2022 Montagny Camille
モンタニー・カミーユ

18613
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
モンタニー
ドメーヌ・フイヤ=ジュイヨ

■メディア評価
◇ 2021年もの
 91 Points Tim Atkin
■エージェント情報
「レ・ヴィーニュ・ドス」と「レ・カルラン」の2区画(合計1ha)からのブレンド。石灰質が勝る粘土石灰質土壌。樹齢10~15年。ステンレスタンクで発酵後、8ヶ月間熟成。ジュラ紀の貝殻の化石が多い石灰質に由来するミネラルの風味と、白桃のような芳香、そしてバターのようなコクが特徴です。作品名の「カミーユ」は娘さんの名前です。
「ぜひ山羊のチーズやサラミと一緒に召し上がってみて下さい」(フランソワーズ・ジュイヨ)
■フイヤ=ジュイヨのホームページ
https://www.feuillat-juillot.com/en/home/
750ML 在庫  9   ご注文数   本
¥4,090 (外税) 
【素晴らしかった2021年ものを超える凄い出来!・・今飲んでとんでもなく旨いです!・・「ブルゴーニュ・シャルドネの粋」を感じさせるモンスター・モンタニーです!】
 え~・・珍しく、3枚も写真を掲載しています。まぁ・・やってみたかったと言うのも有りますし、

「結局2本もテイスティングすることになったので、その経費を何とか捻出できるくらいの企画にしないと・・」

と言うのも有り・・と言うことなんですね。

 2024年3月にオファーが有り、4月に入ってすぐ入荷、5月5日の深夜にテイスティングしましたところ・・まぁ・・ポテンシャルはしっかり取れたんですが、バッキバキに硬い訳です。ミネラリティはマンモス級ですから・・それが外殻を埋め尽くしますと結構にキツイ訳ですね。

「・・この状態でレ・グラップドールやレ・コエールの1級をテイスティングしても・・なぁ・・」

と言うことで、しばらく寝かせることにした訳です。

「2021年ものも9月の新着のご案内だったし、3カ月ほどすればこなれてくるはず・・」

と当たりを付けたんですね。

 で・・その5月5日の写真が左の1枚目の写真です。


 そして、この左の2枚目と、下の3枚目が9月1日の深夜に掲載した写真です。

「・・・どうでしょ?」

 そうなんです!・・怖いですね~・・全然違うでしょう?

 1枚目の写真は透明感の高いミネラリティが周りを覆っているかのようで、黄色い色彩もやや暗く、「2枚目より確実に薄い」ですよね?

 まぁ・・若干、角度が異なると言うのは有りますが、それでもここまで違うか?・・と言えるほどに違います。2枚目は、

「黄色い果実・柑橘が匂って来そう!」

ですよね。1枚目は、

「ミネラルを言いたくなる写真」

じゃないかと思いますが。

 で、やはりこの1枚目の写真の状態でお飲みいただきますと・・

「良いのは判るけど・・果実は薄いし何より硬いし・・イマイチ・・」

と判断されると思うんですね。メディアの評価でも、この状態でテイスティングしますとおそらく・・

「低い点しか付かない」

訳です。


 ですが、今飲んでこの「カミーユ」、2021年ものよりも一回り大きな構造と、味幅をしっかりと強調してくる外向的な表情をしていまして、

「マンモスなミネラリティを内包しつつ、たっぷりな柑橘・果実にマッタリと粘り、適度な締まりを持った高質なコート・ドールのシャルドネを彷彿させる」

と言う・・凄い味わいをしています。

 2~3枚目の写真からお判りいただけるかと思いますが、それでもまだ幾分閉じた部分が有りますから、それらが解放に向かいましたら・・ムルソー的なやや内向的さをピュリニーの外向さに置き換えたような、素晴らしい表情に出会えると想像する訳です。

 さすがに2022年ものは、2021年もののように3千円代でご案内できませんでしたが、それでも差額は僅か!・・いや、ちょっとだけ無理はしていますが、それでもこのリーズナブルさが気に入ってお買い上げいただいたお客様に、

「こんなに安いのに、こんなに凄いの・・初めて!」

と言っていただけるんじゃないかと・・それだけを楽しみに・・2本目を開けさせていただきました。

 今飲んで良く、5年先にはほぼ満開になるんじゃないかと予想しています。ぜひ飲んでみてください。超お薦めです!!激旨!!

 以下は2021年もののレヴューです。
-----
【モンタニは素晴らしいロケーション!・・減農薬栽培で果実がクッキリ!・・ミネラリティは白っぽくやや硬質、なめらかでツヤツヤなテクスチュア・・言うこと無しです!・・あ、アルコール分は13.5%!】

 昔の決め事通りでしたら「1級」を名乗れるはずですが、現在はダメなのでしょう。

 しかしながらモンタニの7割近くは1級畑指定でして、noisy もGoogleマップでモンタニ(モンタニ=レ=ビュクシ)村を検索してみましたら・・ほぼど真ん中にこの、

「フイヤ=ジュイヨ」

の醸造所が有り、その真ん前も見事に斜面が急な、陽当たりの良い畑だったんですね・・思わず、

「すっげ~・・」

と思ってしまいましたよ。

 そして畑は標高250~400メートルの東~東南向きでして、下手をしますと・・

「コート=ドールよりも条件が良い部分も有るんじゃない?」

と想像してしまいました。この上の方に見事な丘と斜面の葡萄の樹が見えるはずですので、是非ご覧ください。


 左の1枚目の写真も素晴らしいでしょう?・・グリーンを秘めた黄色、縦横無尽に走る太い涙・・これ、

「村名で4千円未満」

です。

 質感もバッチリで、ややタイトな性質・・縦系ですね・・いずれ熟して来ますと横にも膨らんでくると思いますが、

「このちょっと締まった感じが何とも心地良い」

です。

 柑橘果実、果実のニュアンスがまず第一に・・「ぷっ」と感じられます。ほんのりと・・じゃないんですね。かなりキッチリ感じられます。

 ドライですがややムッチリとしていて、旨味を含んだ酸構成で・・こりゃぁ・・誰が飲んでも納得できる綺麗な余韻と還りのノーズが有ります。


 勿論ですが上級キュヴェには届きませんよ・・1級のレ・コエールV.V.なんぞ、ちょっと誰もがたまげるポテンシャルを持っていますよ・・だから上級キュヴェには適わないとしても、このベースの「カミーユ」を飲むことで、

「モンタニーの基礎知識を知ることが出来る」

と思うんですね。

 出来としましても素晴らしいと思います。「フランソワーズ・ジュイヨさん」覚えておいてください。

 あ・・ブラインドのワイン会に出すのも良いかと思いますよ・・絶対に当たらないはずですから!・・超お勧めします!


2022 Montagny 1er Cru Cuvee les Grappes d'Or
モンタニー・プルミエ・クリュ・キュヴェ・レ・グラップ・ドール

18614
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
モンタニー
ドメーヌ・フイヤ=ジュイヨ

■メディア情報

◇ 2021年もの
89 Points Tim Atkin
◇ 2020年もの
91 Points Tim Atkin

■エージェント情報
 「レ・マロック」「レ・プラティエール」「レ・ボーシャン」「レ・ビュルナン」「レ・サン・ピエール」「レ・ボルド」の6区画(合計5ha)からのブレンド。粘土石灰質土壌。平均樹齢45~50年のVV。ステンレスタンクでアルコール発酵後、3分の2はそのままステンレスタンクで、3分の1はアリエ産とヴォージュ産の新樽でマロラクティック発酵後、12ヶ月間熟成。テロワールの異なる6区画のぶどうをブレンドしていることによる百花繚乱のアロマが特徴で、彼女の全作品の中でもっともミネラル感豊かなワインです。
「クリームソースを使った白身魚料理ととても良く合います。」
(フランソワーズ・ジュイヨ)
■フイヤ=ジュイヨのホームページ
https://www.feuillat-juillot.com/en/home/
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,990 (外税) 
【イノックスタンクでの発酵が入るのでレ・コエールV.V.の100%樽発酵とは異なります。スタイリッシュで縦延び系!低域から超高域まで伸びて行くような、天空へ延びるシャルドネをモンタニーブレンドで表現!】
 これも素晴らしいですね~・・半端無く・・伸びやかです。どんどんと高みに伸びて行こうとする葡萄の弦・・その先に付ける実を想像させます。

 葡萄って・・まぁ・・すべての品種がそうなのかは判りませんが、枝が途中で折れるとか、切れてしまうとかしますと、その手前から枝分かれしてまた枝が伸びて・・2節目かな?・・そこに実を付けようとするんですね・・。

 ですので、春に剪定して房の数を決めていたとしても、いつの間にか増えていたり・・見えないところで房が出ていたりするんですね。葡萄を育てるって・・相当にムズイです。ヴィニュロンの方々・・尊敬してます。

 このレ・グラップ・ドールですが1級畑のブレンドで、モンタニーを表現したいと言うのがフランソワーズさんの狙いのようです。

 ま~・・半端無いミネラリティです。イノックス(ステン)で発酵(60%)させますから、そんなニュアンスもしっかり感じます。残り40%が500Lの樽での発酵をしてブレンド。100%バリック(500L)発酵のコエールV.V.とはファーストタッチのニュアンスが異なりますのですぐ判るんじゃないでしょうか。

 また、今回新規でご紹介の3アイテム中では、もっとも成長の遅いのがこのキュヴェであるのも間違いないでしょう。ミネラリティが外殻をコーティングしている感じがしますが、いずれもう少し、内部から表情を深くする要素が放出され、豊かになって行くものと思いますが、イノックス系ですから・・ツルツルとした接触感ですし、とても伸びやかな部分に大きな変化は無いとも思います。

 瑞々しく艶やかでテッカテカな接触感。柑橘の表情はコエールよりも幾分大人しめです。横方向への拡がり、そこからの表情もコエールに歩が有りますが、艶やかなミネラリティ、伸びやかさ、真っすぐな表情はレ・グラップ・ドールに歩が有ります。

 まぁ・・やはり女性ならではの繊細さを感じさせるワインでもありまして、インポーターさんの資料では、

「ステンレスタンクでアルコール発酵後、3分の2はそのままステンレスタンクで、3分の1はアリエ産とヴォージュ産の新樽でマロラクティック発酵」

となっていましたが、ボトル裏の説明では、

「60%をイノックス、40%を500Lのフランス・オーク樽で発酵」

と有りますので若干違いますかね。

 500Lの新樽は、300L弱の新樽よりも樽からのニュアンスが少ないですし、自然な酸化のスピードも緩い・・それがこのモンタニーの1級レ・グラップ・ドールで40%をバレルファルメンテドし、イノックスの60%で伸ばす・・みたいなイメージかなと思います。

 これもめちゃ旨いです!・・しっかり縦延び系です。半年寝かせると膨れ上がるんじゃないかと思います。コエールの横への膨らみと伸び、レ・グラップ・ドールの縦延びで、タイプが違いますが、どちらもマンモス級のミネラリティです。お楽しみください。超お薦めです!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【1級レ・コエールV.V.とは大きく性格が異なる1級キュヴェ・レ・グラップ・ドール!全方向にベクトルが向いた真ん丸で、滅茶精緻で滅茶複雑!・・これも安くて素晴らしいです!】

 もう一つの1級レ・コエールV.V.は、まるで適度に熟したムxソー=ペリエールだと申しましたが、どうでしょう・・こちらはまぁ、似たような部分も無くもないんですが、

「非常に精緻でムッチリと凝縮して滅茶複雑性高い!」

です。

 言ってみれば、あちらは「凄い目立つ転校生」で、こちらは誰からも推される「委員長」でしょうか・・あ、勿論、女性です。

 ある意味、全く欠点が見つからないんですよ・・。ムxソー=ペリエールって、結構に凸凹はしていると思うんですよね。この部分が凄く出ている代わりに・・出て来ない部分も有ると。

 言ってしまえば凄いピュリニー1級にも匹敵する素晴らしさを持っているし、時にグラン・クリュに届くか?・・みたいな表情も出してくれると思います。でも、ピュリニー1級の豊満さとか、果実の肉の部分の表現とかは・・微妙だったりすると・・。でも、だからこそ愛しいのがムxソー=ペリエールだと思うんですね。

 こちらのキュヴェ・レ・グラップ・ドールは、そんなタイプとは異なっていて、

「むしろモンタニーっぽくない全方向性」

を感じます。

 もっとソリッドで縦延び系で透明感のしっかり感じられるミネラリティがモンタニーっぽさだとすると、ちょっと違う感じ・・でしょうか。

 ですがこれ、豊満ですし、果実も柑橘もしっかり出してくれますし、味わいのバランスは最高です!・・なので、めっちゃ美味しいんですよね。

 レ・コエールV.V.の樹齢70年には届かない50年ほどだそうですが、いやいや・・樹齢50年なら完全にV.V.です。

 で、レ・コエールV.V.ほどは外向性が強く無いんですね。ミネラリティがしっかり有り、しっとりと中に向いた感じの有る「コルシャル系」と捉えると判りやすいかもしれません。

 まぁ・・モンタニーですから・・

「・・モンタニーって知らないし・・」

「そんな良いこと言っても・・実は大したこと、無いんでしょ?」

みたいに思われてしまうのが、滅茶残念なんですよ。


 このキュヴェ・レ・グラップ・ドール、5千円もしないんですよ?・・そしてブルゴーニュの1級、シャルドネです。なので、

「滅茶高質なのはINAOのお墨付き」

なんですね。


 面白いのは2021レ・コエールV.V.に92ポイント付けたティム・アトキン氏も、この2021 キュヴェ・レ・グラップ・ドールには村名カミーユよりも低い89ポイントなんですね・・んな訳、無いですけどね。高質さ、フィネス・・どちらを取ってもカミーユよりもキュヴェ・レ・グラップ・ドールが上です。ただ、それら2つよりもやや内向的なんですね。

 グラスを振ると出て来ます。実に質感高く、心地良いアロマです。余りにレ・コエールV.V.が饒舌ですから騙されちゃうんでしょうね。

 言ってみれば、ド・シャソルネイのサン=ロマンとオーセ=デュレッスの違いみたいなものだと思ってください。勿論サン=ロマンがレ・コエール、オーセ=デュレッスがこちらのキュヴェ・レ・グラップ・ドールです。

「どちらが好みか?」

の違いかな・・と思います。89ポイントは・・全く無いですね。今飲んで点なら仕方が無いにせよ、カミーユがもし91ポイントで正解ならその上です。なので、レ・コエールV.V.の92ポイントも低過ぎ・・と感じます。


 柑橘、果実の種類も多く、おしとやかに表現してくれる「委員長タイプ」です。好きでしょ?・・是非飲んでみてください。超お勧めします!


2022 Montagny 1er Cru les Coeres Vieilles Vignes
モンタニー・プルミエ・クリュ・レ・コエール・ヴィエイユ・ヴィーニュ

18615
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
モンタニー
ドメーヌ・フイヤ=ジュイヨ

■メディア情報
◇ 2022年もの
 93 Points Bob Sprentall B-21 Proprietor (Feb 2024)
 90 PointsDecanter
 2 Stars Les Guides Hachette des Vins 2022
 89 Points Decanter World Wine Awards
◇2021年もの
 92 Points Tim Atkin
91 Points Decanter World Wine Awards
■エージェント情報
 4.03ha。泥土質が勝る、小石混じりの泥土質・石灰質土壌。樹齢70年以上の超VV。一次発酵からすべて樽(ヴォージュ産、トロンセ産の新樽40%、1~3回使用樽60%)で行い、12ヶ月間熟成。超古樹から採れる非常に凝縮したぶどうから、濃密なワインができます。モンタニー特有の官能的なミネラル感に加え、バターやトーストのような香ばしい風味が特徴です。
■フイヤ=ジュイヨのホームページ
https://www.feuillat-juillot.com/en/home/
750ML 在庫  1   ご注文数   本
¥5,680 (外税) 
【こってりマッタリなバターと蜜っぽさ、奥に繊細で隆々な筋肉と骨格・・これを前にして超高級シャルドネと比較してみたくなる..そんな凄い、でもこんなに滅茶リーズナブルで良いんでしょうか!・・有難う!!】
 素晴らしい!!・・今の時代、これほどまでにポテンシャルが高くてリーズナブルなワインにはそうそう出会う機会など有り得ないと思います。まぁ・・フイヤ=ジュイヨのシャルドネ全般に言えることでは有りますが、本当に有難うと言いたいです。

 2021年ものはもう少し繊細さが前面に出ていまして・・まぁ・・ヴィンテージを反映しているのでしょう・・まったりとしていながらも繊細さを感じる見事な味わいでした。飲まれた方は驚かれたんじゃないでしょうか。

 そしてこの2022年もののレ・コエールV.V.は・・あ、このフイヤ=ジュイヨの2022年のアイテム全てですが、実は、

「今年(2024年)の4月頭に入荷」

していたんですね。

 そして、一番下の村名レ・カミーユをテイスティングしたところ・・バッキバキで硬く、バランスが悪い訳です・・まぁ・・これだと完全に勘違いされてしまうのは判り切ってしまったので、今の今まで・・ほぼ5カ月ほどエージングすることにしたんですね。レ・グラップドールとこのレ・コエールV.V.は入荷時にはテイスティングもせず、そのまま仕舞っていました。で、今回・・

「・・そろそろ良いはず・・2021年ものも9月頃にご案内させていただいたし・・」

と言うことで、ようやっとテイスティングしましたら・・

「滅っ茶美味!」

でした。

 2021年ものは「ムxソー=ペリエール級!」などと書いてしまいましたが、2022年ものは・・それ以上のクラスと比較したくなる・・そんな物凄い出来でして、マッチョにして繊細、バターや蜜までしっかり嗅ぎ取れる・・しかも筋肉質・・と言うことは、

「ピュリニーやシャサーニュの極上G.C...には届かないにせよ、思い出すし・・比較したくなる!」

のは間違い無いレベルです。

 海外メディアも・・2021年ものよりもちょっと下げたメディアも有りますが、93ポイントまで・・付けた、ポテンシャルをしっかり取れるメディアも有ります。4月の頃はバッキバキでしょうから、その状態から・・この9月初頭の変化を想像できなければ、そんな評点は出せないでしょう。事実89点などと言う目先だけ?・・と思うしかない評点のメディアも有ります。

 濃密でこってり、マッタリとしつつ、将来のバタリーさや蜜を約束されたアロマと味わいが放出され、まだ少しタイトながらも高質な柑橘、果実をまるでコート・ド・ボーヌの高級シャルドネのように感じさせてくれます。もちろん、ミネラリティは半端無く・・しかし暴れまくることも無い資質を持った高質なものでした。

 今飲んでも充分に旨いですが、今が頂点ですら無い・・です。5千円代でこれですよ・・是非驚いてください。超お薦めです!必飲確定でお願いします!


 いかは2021年もののレヴューです。
-----
【げげっ・・!・・これはもしかして・・ムxソー=ペリエール級!?・・この柑橘、果実のリアルさに蜜・・是非驚いてみてください!素晴らしい!】

 素晴らしいです!・・もし飲んで「ダメだ」と思ったら是非文句言ってください・・(^^;;

 まるで良い感じにある程度熟したムxソー=ペリエールが放つ柑橘果実の香りが・・むしろ・・よりリアルに、より薫り高く感じられちゃいますよ。

 そして質感も非常に高いです!・・すぐ飲んでもそれは感じられるでしょう!

 まぁ・・Noisy wine に、あの・・「 oisy 」が戻って来ましたので、noisy がテイスティングしたものを翌日、彼に渡しているんですね。そのために翌日・・忘れない限りボトルを店に持って行きます。

 その際・・まぁ・・noisy がテイスティングを始めるのは12時を大きく回ってからになりますので、店に持って行ってちょっと香りを嗅いでみますと、

「目の覚めるような素晴らしいフルーツ香!」

がバンバン飛び出てくるんですね。

 昨日もこのワインを持って行って再確認したのが・・午後3時頃だったでしょうか。ヌーヴォーの最終便の荷造り・伝票関係をやりながらでしたが、ま~・・誰が嗅いでも、

「素晴らしい柑橘果実の香り!」

と言うに違い無いアロマが「ぷっ」と出ていました。noisy がテイスティングした時よりもハッキリと出ていましたよ。ちょうど店にいらした方にも夕方6時過ぎにチェックして貰いましたが、ちょっと目が丸くなってました・・。

 この感じはまるでムxソー=ペリエールの第一熟成期のような感じでして、ムxソー=ペリエールだと下手をしますと7~10年近く掛かっちゃいます。このアロマがリリース直後に感じられることも有りますが、タイミングにもよりますし、数年に一度ほど・・だと思います。

 もっと突っ込んで言ってしまえば、それだけ凝縮していると言うことですし、それが若いうちに出てくると言うことは、ムxソー=ペリエールほどでは無い・・とも言えるかもしれません。それにあの辺の「大理石的なバッキバキに硬い複雑な色のミネラリティ」と言うよりは、「硬質だが透明感の高いミネラリティ」です。似ているのは粘性・・ですね。それが蜜っぽさ、そしてこの果実感の高さを生んでいるのでしょう。

 しかし、ムxソー=ペリエールのように7~10年待たなくてもですね・・

「朝、会社に行く前に抜いておく」

と言う作業をしますと、その夜には、この素晴らしいアロマに出会えるわけですね・・。


 で、それがですね・・5千円ほどで可能なんですから・・飲まない手はないんじゃないかと思うんですよ。

 流石、昔は・・

「アルコール分がちゃんと出たらプルミエ・クリュを名乗って良い、ブルゴーニュ唯一のアペラシオン!」

だと想像できませんか?


 まぁ・・余り人気が出ないことをちょっと望んじゃっている自分がいます。あまり騒がず、黙っていてくださいね・・決して、飲んで美味しいと思っても、誰にも何も言わない・・(^^;; ティム・アトキン氏は92ポイント・・ん?・・たったそんだけ?・・まぁそれで良いと思います。黙ってましょうね・・ご検討ください。超お勧めです!


2021 Montagny l'Audacieuse
モンタニー・ローダシウーズ

18195
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
モンタニー
ドメーヌ・フイヤ=ジュイヨ

◆◆◆ こちらは2021年ものです。ご注意くださいませ。
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91 Points Tim Atkin
■エージェント情報
「レ・クレ」産のシャルドネ100%。1ha。石灰質に勝る粘土石灰質土壌。樹齢約35年のVV。450リットルの粘土製卵型タンクで発酵後、10ヶ月間熟成。年産500本のみの限定作品です。作品名の「ローダシウーズ」は「大胆な」「斬新な」という意味です。
https://www.feuillat-juillot.com/en/home/
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,480 (外税) 
【この村名ワインがフイヤ=ジュイヨのトップ・キュヴェで有ることこそが、モンタニーと言う半端無いポテンシャルを秘めた凄いアペラシオンであることの証明!・・絶品です!!飲んだら「村名に過ぎない」なんてとても言えないでしょう!!】
 現在はインデックスページのトップに掲載している・・でも時が来ればどんどん下がって行きますが、このドメーヌ・フイヤ=ジュイヨについて書かせていただいた文章にも、

「モンタニーのアペラシオンはアルコール分が11.5パーセントを超えていればモンタニー1級を名乗れるのでちょっと変わっている。」

と言うようなワイン評論のトップだったパーカーさんの言葉を書かせていただきました。

 現在は1級と村名の畑は明確に区別されていますが、

「この村名の畑由来のローダシウーズが1級畑よりも随分と高い!」

と言う事実がまた、この・・何とも不可思議な「モンタニー」と言うアペラシオンの凄さを表しているような気がします。

 まぁ・・このキュヴェに限っては「450リットルの粘土製卵型タンクで発酵」と言う特別な醸造をしていることも有りますが、1級群が5千円そこそこ、このワインはその「1.5倍の価格」です・・実に気になる存在です・・最初は、

「・・ん~・・気にはなるけど・・とにかく一度テイスティングしてみてからにしよう・・」

と、このワインだけは仕入れていなかったんですね。

 ですがフイヤ=ジュイヨのワインを飲めば飲むほど、知れば知るほど、調べれば調べるほど・・

「フイヤ=ジュイヨ..とんでも無いほどのポテンシャルと魅力を持った凄いドメーヌだ!」

と言う思いが高まったんですね。


 グーグルマップで「Domaine Feuillat-Juillot」と入れますと、(PCの場合)一発でモンタニー=レ=ビュクシのフイヤ=ジュイヨへと案内してくれます。等高線を見るとドメーヌのお屋敷が標高で350メートルほどだと判ります。そしてなんと・・

「三方を1級畑に囲まれているだけでなく、お屋敷も1級畑の中か?・・と思われる場所!」

に・・有るんですよ。

 北東側が下がって南西側が上がると言うロケーションで、まぁ~・・凄い傾斜です。今の時代の葡萄の樹には持って来いの・・ロケーションとも言える、東南よりも北東にズレた傾斜です。

 そしてこのローダシウーズを生む畑は村名の「レ・クレ」とのことですので、「les Crets」だとしますと・・フイヤ=ジュイヨのお屋敷の目の前(南側)の1級畑、「レ・ボー・シャン」の西側に有るんですね。距離を計測しますと・・お屋敷から100メートルも離れていません。

 まぁ・・1級畑(レ・マロック)の中にお屋敷があるように見えますし、村名畑も・・

「ん?・・1級畑より落ちると言う理由が良く判らない・・」

としか見えないほど、この「レ・クレ」のロケーションは1級レ・ボー・シャンと変わりません・・まぁ、畑の組成が違うのかもしれませんが・・。

 で、テイスティングしました・・

「・・げげっ!・・なんじゃこりゃ~・・」

 参りました・・素晴らしいです!・・今まで見過ごしていて・・ごめんなさいと・・思っちゃいました!

 肌理が実に細かく、内向的でも外向的でも無く、しかしちゃんと表情を見せてくれます。

 オイリーさも有りますが、決して突出せず・・その表情は実に美しい・・。柑橘、果実、蜜と言った受け手の感覚は、全てフィネスに包まれていて、素晴らしい凝縮度を持っているにも関わらず、決してそれを凝縮感だとは思わせないんですね。

 中域も適度な締まりと膨らみを持ち、まるで良い感じで熟し始めたピュリニーのトップクラスの1級のような美しさとバランスだと感じさせてくれます。

 少し時間が経過(15分ほど)すると少し硬さを見せるようになりますが・・

「硬さを見せるようになった時の、何とも素晴らしい細やかな表情!」

にまた・・うっとりとしていまします。

 小さなテリトリーを構成した酸は、それぞれ様々なフルーツを感じさせてくれます。さらに口内ですり潰して行くと・・いや~・・その構成要素ひとつひとつが美しいこと!思わず・・

「・・旨いなぁ・・これ!」

と言葉が出てしまいました。

 また15分ほどしますとその小さなテリトリーは合体し、一つになった大きな表情を見せてくれます。その繰り返しを感じさせてくれました!

 このワインを一度飲んだだけでは、まだ全てを知ることは出来ないだろうと・・noisy は感じています。グラスの写真を見ても・・それだけでも、相当のポテンシャルを持っていることは、きっとご理解いただけることでしょう。

 ティム・アトキンさんは91ポイントと・・村名のモンタニーとしては高い評価をしているように思えますが・・すみません・・それは大きな間違い、勘違い?・・でしょう。とてもじゃないが・・

「本職がそんなに低い評価してどうする!」

としか noisy には思えません。

 まぁ・・ブルゴーニュワインファンなら・・是非とも飲んでもらいましょう!その上で・・間違っているのはどっちか・・判断していただいて結構!

 そして・・これはどうだろう・・勘違いされると困るので余り言いたく無かったんですが・・一応、申し上げておきましょうか。

 昨今はサヴォワやアルボワのサヴァニャンが大人気になって来ていますが・・凄いサヴァニャンの、

「あの・・むっちりとした・・弾けそうな膨張力!」

さえも内包している・・と感じます。

 いや・・産膜酵母が動いているとか・・では絶対に有りませんので、勘違いしないでくださいね。凝縮の仕方が・・ですね、濃いとかじゃなくて・・むっちり・・としている感じなんですね・・。なので、その感じが似ているかもしれない・・と言うことです。

 まぁ・・サヴォワも近いですし、マコネも近いですが、プイィ=フュイッセには全く似ていないです。

 そして noisy も Google Map を見ていた訳ですが、その

「クチコミと評価が半端無い!」

です!

 4.7/5.0 と言う高い評価で、口コミも、

「モンタニーのアペラシオンでは欠かせない、壮大な家族の邸宅」
「私にとってコート・シャロネーズの白ワインの新しい基準<中略>ワインには驚くほど長い余韻があり、香りと強さの両方において、味わいは鼻で感じられるものと一致」

と・・好印象の嵐です。

 ただ一人、クレーマーと思われる方が最低点を付けていました。この方がされた評価は他への評価でも「1」で、そちらでは訴訟がどうのこうのと言ってますので間違いないでしょう。

 さて・・この素晴らしいシャルドネ、どのような評価をいただけるか・・非常に楽しみです!・・飲んだらビックリしますよ~・・とんでもないシャルドネでした。激お勧めします!是非飲んでみてください。


2021 Montagny 1er Cru les Coeres Vieilles Vignes
モンタニー・プルミエ・クリュ レ・コエール ヴィエイユ・ヴィーニュ

18165
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
モンタニー
ドメーヌ・フイヤ=ジュイヨ

■メディア情報
92 Points Tim Atkin
91 Points Decanter World Wine Awards
■エージェント情報
 4.03ha。泥土質が勝る、小石混じりの泥土質・石灰質土壌。樹齢70年以上の超VV。一次発酵からすべて樽(ヴォージュ産、トロンセ産の新樽40%、1~3回使用樽60%)で行い、12ヶ月間熟成。超古樹から採れる非常に凝縮したぶどうから、濃密なワインができます。モンタニー特有の官能的なミネラル感に加え、バターやトーストのような香ばしい風味が特徴です。
■フイヤ=ジュイヨのホームページ
https://www.feuillat-juillot.com/en/home/
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,280 (外税) 
【げげっ・・!・・これはもしかして・・ムxソー=ペリエール級!?・・この柑橘、果実のリアルさに蜜・・是非驚いてみてください!素晴らしい!】
 素晴らしいです!・・もし飲んで「ダメだ」と思ったら是非文句言ってください・・(^^;;

 まるで良い感じにある程度熟したムxソー=ペリエールが放つ柑橘果実の香りが・・むしろ・・よりリアルに、より薫り高く感じられちゃいますよ。

 そして質感も非常に高いです!・・すぐ飲んでもそれは感じられるでしょう!

 まぁ・・Noisy wine に、あの・・「 oisy 」が戻って来ましたので、noisy がテイスティングしたものを翌日、彼に渡しているんですね。そのために翌日・・忘れない限りボトルを店に持って行きます。

 その際・・まぁ・・noisy がテイスティングを始めるのは12時を大きく回ってからになりますので、店に持って行ってちょっと香りを嗅いでみますと、

「目の覚めるような素晴らしいフルーツ香!」

がバンバン飛び出てくるんですね。

 昨日もこのワインを持って行って再確認したのが・・午後3時頃だったでしょうか。ヌーヴォーの最終便の荷造り・伝票関係をやりながらでしたが、ま~・・誰が嗅いでも、

「素晴らしい柑橘果実の香り!」

と言うに違い無いアロマが「ぷっ」と出ていました。noisy がテイスティングした時よりもハッキリと出ていましたよ。ちょうど店にいらした方にも夕方6時過ぎにチェックして貰いましたが、ちょっと目が丸くなってました・・。

 この感じはまるでムxソー=ペリエールの第一熟成期のような感じでして、ムxソー=ペリエールだと下手をしますと7~10年近く掛かっちゃいます。このアロマがリリース直後に感じられることも有りますが、タイミングにもよりますし、数年に一度ほど・・だと思います。

 もっと突っ込んで言ってしまえば、それだけ凝縮していると言うことですし、それが若いうちに出てくると言うことは、ムxソー=ペリエールほどでは無い・・とも言えるかもしれません。それにあの辺の「大理石的なバッキバキに硬い複雑な色のミネラリティ」と言うよりは、「硬質だが透明感の高いミネラリティ」です。似ているのは粘性・・ですね。それが蜜っぽさ、そしてこの果実感の高さを生んでいるのでしょう。

 しかし、ムxソー=ペリエールのように7~10年待たなくてもですね・・

「朝、会社に行く前に抜いておく」

と言う作業をしますと、その夜には、この素晴らしいアロマに出会えるわけですね・・。


 で、それがですね・・5千円ほどで可能なんですから・・飲まない手はないんじゃないかと思うんですよ。

 流石、昔は・・

「アルコール分がちゃんと出たらプルミエ・クリュを名乗って良い、ブルゴーニュ唯一のアペラシオン!」

だと想像できませんか?


 まぁ・・余り人気が出ないことをちょっと望んじゃっている自分がいます。あまり騒がず、黙っていてくださいね・・決して、飲んで美味しいと思っても、誰にも何も言わない・・(^^;; ティム・アトキン氏は92ポイント・・ん?・・たったそんだけ?・・まぁそれで良いと思います。黙ってましょうね・・ご検討ください。超お勧めです!


2021 Montagny 1er Cru Cuvee les Grappes d'Or
モンタニー・プルミエ・クリュ・キュヴェ・レ・グラップ・ドール

18164
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
モンタニー
ドメーヌ・フイヤ=ジュイヨ

■メディア情報
89 Points Tim Atkin
■エージェント情報
「レ・マロック」「レ・プラティエール」「レ・ボーシャン」「レ・ビュルナン」「レ・サン・ピエール」「レ・ボルド」の6区画(合計5ha)からのブレンド。粘土石灰質土壌。平均樹齢45~50年のVV。ステンレスタンクでアルコール発酵後、3分の2はそのままステンレスタンクで、3分の1はアリエ産とヴォージュ産の新樽でマロラクティック発酵後、12ヶ月間熟成。テロワールの異なる6区画のぶどうをブレンドしていることによる百花繚乱のアロマが特徴で、彼女の全作品の中でもっともミネラル感豊かなワインです。「クリームソースを使った白身魚料理ととても良く合います」(フランソワーズ・ジュイヨ)。
■フイヤ=ジュイヨのホームページ
https://www.feuillat-juillot.com/en/home/
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,780 (外税) 
【1級レ・コエールV.V.とは大きく性格が異なる1級キュヴェ・レ・グラップ・ドール!全方向にベクトルが向いた真ん丸で、滅茶精緻で滅茶複雑!・・これも安くて素晴らしいです!】
 もう一つの1級レ・コエールV.V.は、まるで適度に熟したムxソー=ペリエールだと申しましたが、どうでしょう・・こちらはまぁ、似たような部分も無くもないんですが、

「非常に精緻でムッチリと凝縮して滅茶複雑性高い!」

です。

 言ってみれば、あちらは「凄い目立つ転校生」で、こちらは誰からも推される「委員長」でしょうか・・あ、勿論、女性です。

 ある意味、全く欠点が見つからないんですよ・・。ムxソー=ペリエールって、結構に凸凹はしていると思うんですよね。この部分が凄く出ている代わりに・・出て来ない部分も有ると。

 言ってしまえば凄いピュリニー1級にも匹敵する素晴らしさを持っているし、時にグラン・クリュに届くか?・・みたいな表情も出してくれると思います。でも、ピュリニー1級の豊満さとか、果実の肉の部分の表現とかは・・微妙だったりすると・・。でも、だからこそ愛しいのがムxソー=ペリエールだと思うんですね。

 こちらのキュヴェ・レ・グラップ・ドールは、そんなタイプとは異なっていて、

「むしろモンタニーっぽくない全方向性」

を感じます。

 もっとソリッドで縦延び系で透明感のしっかり感じられるミネラリティがモンタニーっぽさだとすると、ちょっと違う感じ・・でしょうか。

 ですがこれ、豊満ですし、果実も柑橘もしっかり出してくれますし、味わいのバランスは最高です!・・なので、めっちゃ美味しいんですよね。

 レ・コエールV.V.の樹齢70年には届かない50年ほどだそうですが、いやいや・・樹齢50年なら完全にV.V.です。

 で、レ・コエールV.V.ほどは外向性が強く無いんですね。ミネラリティがしっかり有り、しっとりと中に向いた感じの有る「コルシャル系」と捉えると判りやすいかもしれません。

 まぁ・・モンタニーですから・・

「・・モンタニーって知らないし・・」

「そんな良いこと言っても・・実は大したこと、無いんでしょ?」

みたいに思われてしまうのが、滅茶残念なんですよ。


 このキュヴェ・レ・グラップ・ドール、5千円もしないんですよ?・・そしてブルゴーニュの1級、シャルドネです。なので、

「滅茶高質なのはINAOのお墨付き」

なんですね。


 面白いのは2021レ・コエールV.V.に92ポイント付けたティム・アトキン氏も、この2021 キュヴェ・レ・グラップ・ドールには村名カミーユよりも低い89ポイントなんですね・・んな訳、無いですけどね。高質さ、フィネス・・どちらを取ってもカミーユよりもキュヴェ・レ・グラップ・ドールが上です。ただ、それら2つよりもやや内向的なんですね。

 グラスを振ると出て来ます。実に質感高く、心地良いアロマです。余りにレ・コエールV.V.が饒舌ですから騙されちゃうんでしょうね。

 言ってみれば、ド・シャソルネイのサン=ロマンとオーセ=デュレッスの違いみたいなものだと思ってください。勿論サン=ロマンがレ・コエール、オーセ=デュレッスがこちらのキュヴェ・レ・グラップ・ドールです。

「どちらが好みか?」

の違いかな・・と思います。89ポイントは・・全く無いですね。今飲んで点なら仕方が無いにせよ、カミーユがもし91ポイントで正解ならその上です。なので、レ・コエールV.V.の92ポイントも低過ぎ・・と感じます。


 柑橘、果実の種類も多く、おしとやかに表現してくれる「委員長タイプ」です。好きでしょ?・・是非飲んでみてください。超お勧めします!


2021 Montagny Camille
モンタニー・カミーユ

18163
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
モンタニー
ドメーヌ・フイヤ=ジュイヨ

■メディア評価
91 Points Tim Atkin
■エージェント情報
「レ・ヴィーニュ・ドス」と「レ・カルラン」の2区画(合計1ha)からのブレンド。石灰質が勝る粘土石灰質土壌。樹齢10~15年。ステンレスタンクで発酵後、8ヶ月間熟成。ジュラ紀の貝殻の化石が多い石灰質に由来するミネラルの風味と、白桃のような芳香、そしてバターのようなコクが特徴です。作品名の「カミーユ」は娘さんの名前です。「ぜひ山羊のチーズやサラミと一緒に召し上がってみて下さい」(フランソワーズ・ジュイヨ)
■フイヤ=ジュイヨのホームページ
https://www.feuillat-juillot.com/en/home/
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,850 (外税) 
【モンタニは素晴らしいロケーション!・・減農薬栽培で果実がクッキリ!・・ミネラリティは白っぽくやや硬質、なめらかでツヤツヤなテクスチュア・・言うこと無しです!・・あ、アルコール分は13.5%!】
 昔の決め事通りでしたら「1級」を名乗れるはずですが、現在はダメなのでしょう。

 しかしながらモンタニの7割近くは1級畑指定でして、noisy もGoogleマップでモンタニ(モンタニ=レ=ビュクシ)村を検索してみましたら・・ほぼど真ん中にこの、

「フイヤ=ジュイヨ」

の醸造所が有り、その真ん前も見事に斜面が急な、陽当たりの良い畑だったんですね・・思わず、

「すっげ~・・」

と思ってしまいましたよ。

 そして畑は標高250~400メートルの東~東南向きでして、下手をしますと・・

「コート=ドールよりも条件が良い部分も有るんじゃない?」

と想像してしまいました。この上の方に見事な丘と斜面の葡萄の樹が見えるはずですので、是非ご覧ください。


 左の1枚目の写真も素晴らしいでしょう?・・グリーンを秘めた黄色、縦横無尽に走る太い涙・・これ、

「村名で4千円未満」

です。

 質感もバッチリで、ややタイトな性質・・縦系ですね・・いずれ熟して来ますと横にも膨らんでくると思いますが、

「このちょっと締まった感じが何とも心地良い」

です。

 柑橘果実、果実のニュアンスがまず第一に・・「ぷっ」と感じられます。ほんのりと・・じゃないんですね。かなりキッチリ感じられます。

 ドライですがややムッチリとしていて、旨味を含んだ酸構成で・・こりゃぁ・・誰が飲んでも納得できる綺麗な余韻と還りのノーズが有ります。


 勿論ですが上級キュヴェには届きませんよ・・1級のレ・コエールV.V.なんぞ、ちょっと誰もがたまげるポテンシャルを持っていますよ・・だから上級キュヴェには適わないとしても、このベースの「カミーユ」を飲むことで、

「モンタニーの基礎知識を知ることが出来る」

と思うんですね。

 出来としましても素晴らしいと思います。「フランソワーズ・ジュイヨさん」覚えておいてください。

 あ・・ブラインドのワイン会に出すのも良いかと思いますよ・・絶対に当たらないはずですから!・・超お勧めします!