● 2021年という悲惨な収量になってしまったヴィンテージで入荷が無く、待ちに待って2年振りに入荷したヴァレ・ド・ラ・マルヌの若きエース、マチルド・サヴォイをご紹介させていただきます。
2020年もののムニエのエクストラ・ブリュットが余りに美味しくて・・かなりショックを受けたマチルド・サヴォイです。2022年にはお子さんも生まれ、とても忙しい日々を送られていたと推察します。
ムニエに拘りビオロジックで飲み心地の良い、しかもポテンシャルを素直に感じられるシャンパーニュを造っています。それに今回は、
「ムニエとシャルドネが混植されているキシュリー村のレ・ヴュー・フォセの葡萄」
から仕上げたキュヴェも少量ながら分けていただきました。希少なシャンパーニュです。ぜひ飲んでみてください。お薦めです。
■エージェント情報

◇ 20 代の女性グローワーがデビュー
新世代の女性グローワーがデビューしました。マルヌ右岸の小さな村、ラ・ヌヴィル・オー・ラリスに本拠を置くマチルド・サヴォイです。アヴィーズのリセ・ヴィティコールで栽培と醸造を学んだマチルドは2017 年、22 歳の時に家業に参画。すぐに協同同組合から離脱し、畑もビオロジックに転換しました。そして、2 年後の2019 年から自身の名義でのシャンパーニュの醸造に着手しました。2020 年からはコトーの醸造も開始。昨年デビュー作をリリースしました。
◇ ムニエの可能性を信じた2種類のキュヴェ
マチルドの畑はムニエが主体。この品種の可能性と潜在性を信じるマチルドは、デビューからムニエ100%のキュヴェで勝負を掛けました。シャンパーニュは、二つのリュー・ディで栽培されたムニエのアッサンブラージュのキュヴェ。そして、同じくムニエ100%のコトー・シャンプノワは、マセラシオン・カルボニックで醸したユニークなキュヴェです。20 代の若き女性のワインですが、既にイギリス、デンマーク、イタリア、オランダ、スイスなどに輸出され、好評を博しています。

◇ ドメーヌについて
20代の若き女性グローワーがデビューしました。マルヌ右岸の小さな村、La Neuville aux Larris ラ・ヌヴィル・オー・ラリスに本拠を置くMachilde Savoye マチルド・サヴォイです。マチルドは1995 年生まれの今年28 歳。アヴィーズのリセ・ヴィティコールでブドウ栽培と醸造を学んだ後、2017 年、22 歳の時に家業に参画しました。当時、マチルドの両親は、他の多くの蔵元と同様に協同組合に加盟し、ブドウは組合と大手メゾンに売却していました。
しかし、現在のシャンパーニュのシーンで頭角を表している新世代の若手グローワー達と、学生時代から交流のあるマチルドは、進歩的な考えを持っていました。このため、ブドウ栽培だけをしてメゾンや組合に売却するという、それまでの家業の方針を転換。組合を離脱し、畑をビオロジックで栽培し、2019 年から自身のブランドでのシャンパーニュの醸造を始めたのです。

ドメーヌがあるラ・ヌヴィル・オー・ラリスは、マルヌ河沿いのキュミエールやダムリーの村よりさらに西で、マルヌ河から一つ北の内陸に入った村です。この村で元詰めをしているグローワーは彼女しかいません。村の中にもブドウ畑はごく僅かしかありません。マチルドは隣村の Baslieux-sous-Chatillon バリュー・スー・シャティオン と Cuchery キュシュリーに3.5ha の畑を所有しています。ドメーヌの畑はムニエが主体で(9 割)、その他に、ピノ・ノワールとシャルネを少し(各5%)栽培しています。
2021 年の6 月にドメーヌを訪問しましたが、ドメーヌの畑は、マルヌとは思えないほど起伏かあり、遠くの村まで見渡せるコート(丘陵)の斜面に位置していました。畑はビオロジックで栽培していますが、手続きが煩雑であるため認証は受けていません。ブドウ畑では定期的に耕耘を行い、畝の間には下草を生やして周囲の野生生物を保護しています。また、エンバク、菜種、マスタード、クローバーなども畝の間で栽培しています。
畑の地質は粘土とシルト混じりの石灰質土壌です。両親は既に引退。夫は別の仕事をしているため、マチルドは2022 年3 月に生まれた子供を育てながら、ほぼ一人でドメーヌを運営しています。マチルドは2019 年から自身の名義でのシャンパーニュの醸造に着手しました。ムニエ品種の可能性と潜在性を信じるマチルドは、デビューからムニエ100%のキュヴェで勝負を掛けました。

2019 年ベースの初ヴィンテージは、二つのリュー・ディで栽培されたムニエのアッサンブラージュのキュヴェです。そして、2020 年からはコトー・シャンプノワの醸造も始めました。こちらもムニエ100%のキュヴェですが、マセラシオン・カルボニックで醸したユニークなコトーです。そして、満を持して昨年この二つのキュヴェをリリースしました。若き女性のデビュー作ですが、既にイギリス、デンマーク、イタリア、オランダ、スイスなどに輸出され好評を博しています。