【衝撃のデビューを果たしたマチルドですが、2021年が不作のための2年越しの入荷です!・・素晴らしい飲み心地に加え質感が伴った、新世代レコルタンのダークホース的存在です!】
貴重なマチルド・サヴォイのシャンパーニュです。noisy も2020年もの・・おそらく2年目かな?・・飲ませていただき、その飲み心地の良さに加え質感の高さを感じ入りました。
緯度的にはランスよりも少し南で、ダヴィッド・レクラパールのトレパイユよりは北ですが、さほどは変わりないでしょうか。トレパイユの南4キロほどがエグリ=ウーリエのアンボネイです。ちょうどモンターニュ・ド・ランス国立公園の西端がマチルドのラ・ヌヴィル・オー・ラリで、東端がトレパイユだと思っていますと何となくイメージが出来るかと・・つまり、
「マチルドから東に直線で25キロほど向かうとトレパイユやアンボネイが有る」
と思ってください。
で、今回は今まで入って無かった新キュヴェをいただけたんですが数が無いので、とりあえずテイスティングは保留・・飲めるようなら飲もうかな・・と思っていますがどうなるかは判りません。
足が非常に速いので・・即、ご購入くださいませ。どうぞよろしくお願いします。
以下は2年前の2020年もののレヴューです。
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【正にディライト!!素晴らしいリターンノーズ!・・数色にも感じられるフルーツバスケット!・・滅茶細やかな泡と軽妙なミネラリティと絶妙な旨味でふんわり感満載です!激推し!】

エグリ=ウーリエのヴィーニュ・ド・ブリニーでご存じのブリニーから南南西に6キロほど・・、この見事なシャンパーニュを生むマチルドの本拠、ラ・ヌヴィル・オー・ラリスが有ります。そこからまた南西に1Kmほど行くとリューディ・レ・シャプルリのあるキシュリー村に・・、さらに南西に2kmほど行くとバリュー・スー・シャティヨン村のリューディ・ラ・ロジュ・デ・ヴィーニュに到着するようです。
この辺りはどうでしょう・・余りまともに飲んだことが無いかも・・しれません。しかもピノ・ムニエだけで造られた・・ある意味これまで常識だった、シャンパーニュの掟破りのセパージュです。
始めて間もない生産者さんですし noisy も初めての生産者だったので、入荷数に対してテイスティングはちょっと厳しいんですが・・
「気合いの入った極太ボトルと・・そのオーラ??」
に負けて、自宅に持ち帰ってテイスティングさせていただきました。
ピノ・ムニエと言いますと、ほぼ最北の地のジェローム・プレヴォーをご存じかと思いますが、プレヴォーの本拠のグー村までは直線距離で20キロほどです。
なので、似ているか?・・と思いきや・・全く似てません・・(^^;;
いや、プレヴォーのクロズリ・ラ・ベギーヌも素晴らしいシャンパーニュですから・・このうら若きマチルドさんが醸すブラン・ド・ムニエが大したことはない・・と言うつもりなのかな?・・と思われたとしたら・・心外です。
このムニエ単一のブラン・ド・ムニエ・・
「とんでもなく旨い!」
です!

プレヴォーのクロズリー・ラ・ベギーヌは滅茶硬質でドライ、若いうちは余人を近付けないような「厳しさ」のシャンパーニュだと言えます。5年ほど育成しますと、その細やかな要素の崩壊?・・からの複雑性や、ようやく出て来た心地良い緻密さを感じさせてくれます。泡質は細やかで揃っていますが、保存を間違えるとその辺りは微妙な感じになります。横にしたままコルクに負担を掛ける保存の仕方は止めましょうね。ボトルは立てましょう。
で・・このマチルドさんのブラン・ド・ムニエですが・・いや~・・素晴らしいです!
1枚目の写真は・・余りの細かい泡が、ブルゴーニュグラスに溢れんばかりになってしまったので・・品温は13~14度ほどですが、収まるのを待ちつつ、泡の下から除く「色彩」が見えるようになってから撮りました。
2枚目の写真はおそらく45秒以上も経過してからだと思います。右側にまだ滅茶クリーミーに見える盛り上がりを見せつつ、とても細やかな揃った泡を美しく感じさせてくれます。
泡の質感も極上ですが・・泡の強さ、泡自身のパワーとか、キツさとかは・・まるで感じず、どちらかと言いますと「ホイップクリーム」と言った方が良い位の柔らかさを感じさせます。
ノーズを嗅いでみますと・・ま~・・呆れるほど素晴らしい!・・柔らかで細やかな白い石灰を感じさせるミネラリティと、3色の倍・・だから6色ほどの果実の存在をアロマで感じさせてくれます。これは口にしても全く同じで、瞬間に6色ほど以上も感じる果実の存在に・・
「・・テンパってしまいそう・・」
になります。
あ、3 x 2 だから6色と言うのは、淡い黄色と濃い黄色、淡い赤と濃い目の赤・・と言うような濃淡を持った組み合わせが3組ほど瞬間に知覚したと言う意味です。
ノーズだけでは味わいもふんわりとソフトでクリーミーで、ドライだが旨味の凝縮した部分と、ブドウの濃縮果汁をリキュールに使用したリットル当たり3グラムの甘みが絶妙で、舌先をチリチリと激エレガントに感じさせながらのふんわりと長く美しい余韻を感じさせてくれます。なんの「とんがり」も無く、しかし充実したパレットを形成します。そして・・注いですぐに飲み始めれば、旺盛な泡で・・まるで生ビールの注ぎたてを飲んだ直後のように、
「髭」
を口の周りにつけ、ゴクリとその独特の柔らかな「のど越し」を楽しむことさえ可能です。
「・・激旨・・じゃん・・」
まぁ・・好みももしかしたら有るでしょうが、
「こんなに美味しいふんわりムニエ、飲んだことない!」
と思っていただけるのは間違いないでしょう。
イメージ的には・・最近、滅茶持てはやされているセドリック・ブシャールをもっとふんわりさせた感じ・・でしょうか。いや・・参りました。降参です。絶対飲みましょう!厳めしい部分を持たないが、きわめてエレガントなシャンパーニュです。滅茶お勧めです!