● 今やブルゴーニュはジュヴレの大スターとして、また長くビオディナミを実践し続けている先達者として大成功を収めているドメーヌ・トラペですが、奥さんのご実家を継いだドメーヌ・トラペ・ダルザスとして・・
「ついに大きな結果を生み始めた!」
と言って良い2019年~2020年ものが到着です。
驚くほどのバイタリティーだと思いますが、まるでジュラの高貴種サヴァニャンによるワインを想起させる「マセレ・ジョーヌ」や、話題でもあるオレンジワインは、元は「ジョージアワイン」だと思いますが、本家を凌ぐ仕上がりを見せるようになって来た「マセレ・アンブル(・シリーズ)」などを、
「アルザス品種で挑戦!」
しているんですね。
しかも、以前はまだ畑のポテンシャル自体を発揮できなかった・・おそらく樹齢が低いとか、ビオに転換して日が浅いとか・・の事情も有ったのでしょうが、今回ご紹介させていただく2019年~2020年ものは、
「始めた頃とは全く比較にならない、素晴らしい出来!」
です。
まぁ・・誰も至高のグラン・クリュの葡萄で新しいトライをしよう・・なんて、そうは考えないでしょう?・・しかも「ジョーヌ」なんて言葉を使用することだけでもね・・以前のアルザスだったら考えられない訳です。マルセル・ダイスが反骨精神で切り開いた・・と言いますか、開けた穴は小さかったのかもしれませんが、今やアルザスもビオ系の生産者が沢山育ってきているのは目の当たりにされるでしょう。
そんな中で、このトラペの新しいアプローチ、トライの結果が、非常に素晴らしいので、お客様にも是非ご自身でご確認いただきたい・・そう思っています。勿論、レギュラーラインも、以前とは大きく変わり、すでにトップクラスの仕上がりになっています。その辺りはグラスの写真でもご確認いただけますが、飲んでみていただけますと幸いです。ご検討くださいませ。
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ジュヴレのビオ生産者、ドメーヌ・トラペがアルザスで展開するドメ ーヌ・トラペ・アルザスをご紹介します。優しい眼差しですね・・・ワインの味わいも、そんな夫婦を想像させてくれるものです。


ジャン ルイ トラペ氏の妻であるアンドレ トラペ女史がアルザスのワイン生産者の娘だった為、2002年からアルザスでのワイン生産も引き継いでおり、現在約6haの畑を所有しています。ブルゴーニュと同じく、こちらもビオディナミを採用しており、手摘みで収穫、選別して空圧式圧搾機でプレスした後、果汁を冷やして不純物を沈殿させて取り除き、タンクに移してアルコール醗酵を行います。その後、アルザス地方独特の楕円形の樽で10~12ヵ月熟成させます。
RIESLING、 BEBLENHEIM (AC ALSACE)
リースリング種100%。特級のゾンネングランツの下のベブレンハイムに畑があり、面積は約0.5haになります。畑の土壌は粘土が少なく、堆積岩が砂に変わった砂質土壌で熱を吸収しやすく、畑が暑いので成熟しやすい特徴があります。僅か2キロしか離れていないショーネンブールの区画より8~10日も早く収穫が行われます。果実味豊かでリースリング特有の酸が素晴らしく、オイリーで濃厚な味わいに引き締まりを与えています。トラペのリースリングは繊細な魚料理や熟したフルーツ、リースリングのワインを使ったコッコオー ヴァンなどと相性が良いです。