【でら旨!・・激繊細です!・・ドイツの張りの凄いリースリングでは無い・・どちらかと言うとシュナンとリースリングを掛け合わせたような味わいです!】

旨いです!・・この肌理の細やかさ!・・圧巻でした・・いや、静かなる圧巻さ・・でしょうか。
実に肌理の細やかな舌触りです。リースリングって、もっと張り詰めていて・・いや、アルザスとドイツではだいぶ違うとしても、もっと「つるっ」としたテクスチュアのように思うんですね。
ですが、このシュナンブールには、しっかりと感じる肌理が有るんですよ。その肌理にもなっている「襞」の隙間から、これまた細やかなフルーツが顔を「ひょっこり」と出して来るんですね。それも相当な高貴さを漂わせながら・・です。
何だろう・・色が良く判らない・・白とか黄色とかではない、むしろ赤や紅、橙に近いようなフルーツです。ビワなんかも感じますよ。
そもそもシュナンブールと言ってしまうと、noisy の場合はマルセル・ダイスを思い出すんですが、ダイスの場合は数種類も混植していますので、複雑性が凄いんですね・・。でもむしろ、ダイスの方がやや甘みが有るかな?・・と言う部分は置いておくとしても、負けないほどの複雑性を
「果実感で」
表現できていると思うんですね。
リースリング単一でここまで出来るのがシュナンブール?
と言う考え方もできるかと思います。これは是非飲んでみていただきたい!凄いワインでした!・・一推しにしたいところですが!お任せ致します。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【こんなに美味しいとは思いませんでした・・!】
シュナンブール・リースリング・G.C. 実に美しく均整の取れたリースリング・・・そしてシュナンブールと言うグラン・クリュを感じさせてくれるワインです。
シュナンブールGCと言えば・・・

ですよね。そして造り手は勿論・・・

マルセル・ダイスさん。アルザスの反逆児と言われた凄腕です。

ゾンネングランツ・ゲヴェュルツトラミネール・G.C. 彼のシュナンブールは「混植」ですから、様々な品種が一緒に植わり、それを醸造していますが、トラペの場合は「単一品種」で品種ごとに植わっており、今回ご紹介するのはシュナンブールのリースリングです。これが非常に・・旨い!
薄く緑が入ったような、ドンピシャのタイミングで収穫されたと思われるほぼ甘みを感じないドライな味筋で、奥深くから高貴なスパイス、非常に伸びやかな石の風味、わずかに粘り、しかし美しい冷涼な酸がややタイトさ、ソリッドさを見せつけつつ、全体的には豊かに柔らかさをトーンとしている・・目茶旨いです。単純なリースリングにはとても思えない・・・ピノ・グリとかゲヴェの艶やかなスパイシーさをどこか感じます。
さすがシュナンブール!と思っていただけると思います。それにダイスのシュナンブールよりもかなりリーズナブルですが、高貴さは変わらず・・素晴らしい!一推しです!
一方のゾンネングランツはゲヴェです。こちらも色を見ていただくと判るかと思いますが、やや黄色味が強いですね。シュナンブールよりも熟させて収穫した感じです。
ヴァンダンジュ・タルディヴの少し手前の糖分・・・やや甘みを感じるレベルです。美しい薄い緑も入っていて、一面の黄色・ゴールドでは無いことに注目しましょう。
比較してやや熟度が高いことからシュナンブールよりもトータルの酸度は低いです。ゲヴェは、品格を造るのは中々難しいんですが、さすがトラペと言うべきでしょうか、余裕と言うか、持って生まれたものと言うか、違和感の無い高貴さを持っています。そして、甘みのレベルが実にピッタリで、これ以上甘いとスイスイ入らず、これ以下だともの足りず・・と言う感じに仕上がっています。
そしてヴァン・ナチュールだからこそのナチュラルさと、フカフカの畑を連想させるしなやかさが有り、飲んでいて非常に楽しいです。
甘みのレベルを調節したいならば、やや抑え目の場合は10度ほどで、甘みを立たせたいなら14度ほどで飲まれるとよいです。それ以上の温度でも17(土)以下なら決してダレることも無いです。非常に複雑で高貴!ミネラリティがしっかりしているからこの味わいが成り立つのでしょう。「太陽の畑」も超お奨めします!是非ご検討ください。