【まるで...あのジェラール・シュレールのル・シャン・デ・ゾワゾー!!グラン・クリュ・フロンに植わったヴィエイユ・ヴィーニュのピノ・ノワールから細やかなアロマが軽やかに立ち上がる、滅茶繊細な味わいです!】

いや~・・良いですね~・・もう、イメージはあの・・
「ジェラール・シュレールのシャン・デ・ゾワゾー!」
ですね~・・。
そう、グラン・クリュの畑に植わったピノ・ノワールの、
「激繊細系の・・お花畑系ピノ!」
です。
しかも50年以上の古木ですからね。そこまでシャン・デ・ゾワゾーと同じ?・・もしくは、そっくり50年以上ですから・・こりゃぁもう・・。
グラン・クリュ畑のフロンだとは言っても、ピノ・ノワールだとグラン・クリュにならないのがアルザスの掟でして、そんなことを言っているからマルセル・ダイスが怒れる魔人になってしまうんですが、それでも価格はリーズナブルですから・・。
因みに Noisy wine にはシャン・デ・ゾワゾーは入荷しなくなって久しいですが、まぁ・・何と表現したら良いか・・そう、こんなことを書きますと勘違いされるかもしれませんが、
「ミュジニーを滅茶軽くして、濃密で強力な香水のアロマを激減させてジャミーさを抜いて・・しかし、確実にエレガントに香ってくるその香水的・・いや、花の集合体の心地良いアロマと、決して強くない激エレガントな果実と花とスパイスを感じながら、その静かな余韻に浸れるピノ・ノワール!」
と言えるんじゃないかと・・思います。
いや・・本当に勘違いしないでくださいね。シャン・デ・ゾワゾー同様のニュアンスは「真」ですし判りやすいですが、「ミュジニーどうこう」と言う部分のミュジニーだけを切り取ってしまうと、全く違うものになってしまいますので・・。

現在、トラペ・アルザスは長男のピエールさんが担当しているそうです。左の写真がそうです。
そして卵型のタンクと言っても色々な種類が有ります。奥にセメントの発酵槽かな?・・手前が・・イノックスでは無さそうですし、内部がどうなっているのか・・興味津々では有りますが、今のところ不明です。
そもそも・・この「照りの有る明るい赤の淡~い色彩」だけ見ましても・・
「ただ者じゃない・・」
ことが伝わって来ますし、グラスを斜めに走る涙の太さもまた半端無く・・
「・・お~・・」
と思ってしまうでしょう?

本来は白葡萄が植わるべき土壌ですから、石灰が相当に強いのは間違い無いでしょう。その影響を受け、
「黒葡萄の赤は淡くなる」
と考えて間違い無さそうです。
そして、ジュヴレやモレなどの・・鉄っぽさもあまり感じず、それでも含有しているに違いない金属系ミネラリティ由来の表情も、
「激繊細なものになる」
と考えられます。
いや~・・ホント、繊細です!・・まさにシャン・デ・ゾワゾー的です。熟せば官能さも得ることになると思います。
ですがここで注意事項を・・申し上げたいと思います。
「決して、強い性格の料理と合わせないこと」
です。
重い味わい・・・濃い味わいなお料理は、現時点ではマリアージュしないと思います。還って・・お寿司とかの方がマシでしょう・・いや、合わせて確かめた訳ではありませんが・・。
出来ることでしたら塩も強くは効かせない、素材そのものの味わいを引きたてただけの・・本当に・・塩で茹でただけ・・とか、ローストした血の濃くない肉に最低限の塩分とか・・
まぁ、シャン・デ・ゾワゾーをどう飲もうか?・・どうマリアージュしようか・・とお考えいただけましたら、この激繊細なグラン・クリュ畑由来のピノ・ノワールを、美味しくいただけるはずです・・それにしてもシャン・デ・ゾワゾー..高くなったし・・回してもらえなくなったし・・。
あ・・クリスマスのローストした七面鳥などには良いかもしれませんね・・これも確かめて無いので自己責任で・・。
久々に脳髄直結の激ヤバ激繊細なピノ・ノワールに出会いました。是非飲んでみてください。お勧めします!