
トラペ・ダルザスのベースのゲヴェです。ベースと言いましても・・デイリー感覚よりもちょっと高級な感じがします。
この辺りのクラスで比較するとなると、ジェラール・シュレールかマルセル・ダイスか・・と言うことになろうかと思いますが・・
シュレールと比較しますと、ブレの大きい感じのシュレール、安心感・安定感のトラペ・・でしょうか。シュレールは時折、結構な揮発酸を感じることが有りますし、甘かったり超ドライだったり・・でもパリティキュリエールは美味しい・・(^^;;。価格的にも同様な位です。
一方トラペはと言いますと、以前の「優しいだけのトラペ」と言うような・・まぁ、悪く言えばですが・・ふんわり感のある滑らかなテクスチュアに加え、ミネラリティの豊かさが加わった感が有り、さらに、
「一皮むけた!」
と言いたくなるような見事な仕上がりです。
ダイスと比較しますと・・ダイスの下のクラスの「ゲヴェだけ」と言うのは無いように思います。中間クラスと言いますが、単に、ヴァンダンジュ・タルディヴのゲヴェなどは有りまして、むしろ・・
「そのクラス(中~高)のダイスのワインに似た感じ」
を受けました。
ただし、ダイスもビオに徐々に移行してましたので、どの段階でのダイスか・・と言いますと、ビオに移行中のダイス・・のヴァンダンジュ・タルディヴ系に似た感を受けます。
でもトラペのこのゲヴェ・ベブレンハイムは「甘くない」です。もしかしたら人に寄り「甘み」を指摘するかな?・・と言う程度でして、今回ご案内できるかどうか微妙ですが、ダイスの「2016 ベルケム・ブラン」の方が、一部のベクトルがキュッと締まって甘みを感じさせる部分が多く、甘いかと思います。なので、ドライ、もしくはセック位だと思っていただいて結構です。
ゲヴェらしい華やかさを包み込んだトラペらしいミネラリティ、テクスチュアの優しさが非常に心地良いです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!