【素晴らしかった2021年ものを超える凄い出来!・・今飲んでとんでもなく旨いです!・・「ブルゴーニュ・シャルドネの粋」を感じさせるモンスター・モンタニーです!】

え~・・珍しく、3枚も写真を掲載しています。まぁ・・やってみたかったと言うのも有りますし、
「結局2本もテイスティングすることになったので、その経費を何とか捻出できるくらいの企画にしないと・・」
と言うのも有り・・と言うことなんですね。
2024年3月にオファーが有り、4月に入ってすぐ入荷、5月5日の深夜にテイスティングしましたところ・・まぁ・・ポテンシャルはしっかり取れたんですが、バッキバキに硬い訳です。ミネラリティはマンモス級ですから・・それが外殻を埋め尽くしますと結構にキツイ訳ですね。
「・・この状態でレ・グラップドールやレ・コエールの1級をテイスティングしても・・なぁ・・」
と言うことで、しばらく寝かせることにした訳です。
「2021年ものも9月の新着のご案内だったし、3カ月ほどすればこなれてくるはず・・」
と当たりを付けたんですね。
で・・その5月5日の写真が左の1枚目の写真です。

そして、この左の2枚目と、下の3枚目が9月1日の深夜に掲載した写真です。
「・・・どうでしょ?」
そうなんです!・・怖いですね~・・全然違うでしょう?
1枚目の写真は透明感の高いミネラリティが周りを覆っているかのようで、黄色い色彩もやや暗く、「2枚目より確実に薄い」ですよね?
まぁ・・若干、角度が異なると言うのは有りますが、それでもここまで違うか?・・と言えるほどに違います。2枚目は、
「黄色い果実・柑橘が匂って来そう!」
ですよね。1枚目は、
「ミネラルを言いたくなる写真」
じゃないかと思いますが。
で、やはりこの1枚目の写真の状態でお飲みいただきますと・・
「良いのは判るけど・・果実は薄いし何より硬いし・・イマイチ・・」
と判断されると思うんですね。メディアの評価でも、この状態でテイスティングしますとおそらく・・
「低い点しか付かない」
訳です。

ですが、今飲んでこの「カミーユ」、2021年ものよりも一回り大きな構造と、味幅をしっかりと強調してくる外向的な表情をしていまして、
「マンモスなミネラリティを内包しつつ、たっぷりな柑橘・果実にマッタリと粘り、適度な締まりを持った高質なコート・ドールのシャルドネを彷彿させる」
と言う・・凄い味わいをしています。
2~3枚目の写真からお判りいただけるかと思いますが、それでもまだ幾分閉じた部分が有りますから、それらが解放に向かいましたら・・ムルソー的なやや内向的さをピュリニーの外向さに置き換えたような、素晴らしい表情に出会えると想像する訳です。
さすがに2022年ものは、2021年もののように3千円代でご案内できませんでしたが、それでも差額は僅か!・・いや、ちょっとだけ無理はしていますが、それでもこのリーズナブルさが気に入ってお買い上げいただいたお客様に、
「こんなに安いのに、こんなに凄いの・・初めて!」
と言っていただけるんじゃないかと・・それだけを楽しみに・・2本目を開けさせていただきました。
今飲んで良く、5年先にはほぼ満開になるんじゃないかと予想しています。ぜひ飲んでみてください。超お薦めです!!激旨!!
以下は2021年もののレヴューです。
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【モンタニは素晴らしいロケーション!・・減農薬栽培で果実がクッキリ!・・ミネラリティは白っぽくやや硬質、なめらかでツヤツヤなテクスチュア・・言うこと無しです!・・あ、アルコール分は13.5%!】

昔の決め事通りでしたら「1級」を名乗れるはずですが、現在はダメなのでしょう。
しかしながらモンタニの7割近くは1級畑指定でして、noisy もGoogleマップでモンタニ(モンタニ=レ=ビュクシ)村を検索してみましたら・・ほぼど真ん中にこの、
「フイヤ=ジュイヨ」
の醸造所が有り、その真ん前も見事に斜面が急な、陽当たりの良い畑だったんですね・・思わず、
「すっげ~・・」
と思ってしまいましたよ。
そして畑は標高250~400メートルの東~東南向きでして、下手をしますと・・
「コート=ドールよりも条件が良い部分も有るんじゃない?」
と想像してしまいました。この上の方に見事な丘と斜面の葡萄の樹が見えるはずですので、是非ご覧ください。

左の1枚目の写真も素晴らしいでしょう?・・グリーンを秘めた黄色、縦横無尽に走る太い涙・・これ、
「村名で4千円未満」
です。
質感もバッチリで、ややタイトな性質・・縦系ですね・・いずれ熟して来ますと横にも膨らんでくると思いますが、
「このちょっと締まった感じが何とも心地良い」
です。
柑橘果実、果実のニュアンスがまず第一に・・「ぷっ」と感じられます。ほんのりと・・じゃないんですね。かなりキッチリ感じられます。
ドライですがややムッチリとしていて、旨味を含んだ酸構成で・・こりゃぁ・・誰が飲んでも納得できる綺麗な余韻と還りのノーズが有ります。
勿論ですが上級キュヴェには届きませんよ・・1級のレ・コエールV.V.なんぞ、ちょっと誰もがたまげるポテンシャルを持っていますよ・・だから上級キュヴェには適わないとしても、このベースの「カミーユ」を飲むことで、
「モンタニーの基礎知識を知ることが出来る」
と思うんですね。
出来としましても素晴らしいと思います。「フランソワーズ・ジュイヨさん」覚えておいてください。
あ・・ブラインドのワイン会に出すのも良いかと思いますよ・・絶対に当たらないはずですから!・・超お勧めします!