ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

シルヴァン・パタイユ

フランス Domaine Sylvain Pataille ブルゴーニュ
● 2018年のシルヴァン・パタイユが到着です。素晴らしい2017年もの・・早くから美味しかったですし、2016年以前のワインのポテンシャルも凌いでいました。

 2018年ものですが、ラシーヌさんの入荷が2回に分かれるようでして、いつもよりとても少ないです。バラ入荷のアイテムも結構有ります。まぁ・・ランセストラルでさえバラ買いしたことなど無いんですが、文句を言っても始まらないので・・。

 シルヴァン・パタイユの2018年赤は、素晴らしかった2017年をさらに凌ぐ「密度の高い味わい」と「マンモス級のミネラリティ」で圧巻です。

 例を挙げますと、例えば2017年のマルサネ村名赤は、他店様はどうか判りませんが、入荷直後から滑らかでちょうど良いバランス、見事な出来でしたので・・異常なほど販売させていただきました。

 ですが、2018年ものは・・もうポテンシャルが確実に「ランセストラル寄り」に近付いておりまして、複雑性も高く素晴らしい味わいです。

 そしてそのトップ・キュヴェ、ランセストラルですが・・

「圧巻!」

です。ほぼ・・ボンヌ=マールに匹敵すると思います。抜栓して、グラスにノーズを寄せただけで・・

「うぉっ!」

っと・・変な声が出ちゃうと思います。

 その他クロ・デュ・ロワもロンジュロワも・・例年に以上の仕上がりを確認しています。確実に密度とミネラリティが上で、アルコール分も13~13.5%と必要以上に強くならず、長い寿命を持っています。

 もう、「マルサネとは思えない・・」は止めましょう。存在感のある凄いワインたちでした。


 一方、白ですが、こちらはビオ系の雰囲気が出て来ました。今まではさほどビオを意識しないで飲めたと思うんですが、

「So2を出来る限り使用しないで造ることが可能だった2018年!」

と言うことなのか、醸造時に使用する量が極端に少ないか、ゼロだと思われます。

 左の写真は「ブルゴーニュ・シャルドネ・ロゼ」ですが(ロゼと書いて有っても白です)、僅かに色落ちした上で、やや黄色の強い色合いをしているのが判るかと思います。

 なので、ナチュラル感が増し、美しいバランスの多めの酸を持っていますので、果実のリアル度も急激に増しています。樽の関与も伺わせず、余分な化粧も全く無い・・その上で、とても自然な味わいなんですね。


 さらにその上で、決して「アヴァンギャルドな味わい」にはなっておらず・・

「これからのブルゴーニュワインの指標となって行くに違い無い、見事な味わい!」

になっています。


 とても良い出来になったと思います。これはやっぱり飲まないと!・・圧巻のランセストラルも滅茶空茶良いですが、中間クラスのマルサネでも、相当にランセストラルに寄った「集中した味わい」を見せてくれます。是非ご検討くださいませ。


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シルヴァン・パタイユの2017年が到着しました。いや~・・素晴らしい出来です!・・今までで最高の出来は間違い無いでしょう!

 ・・しかも、今までは入荷が無かった「アリゴテ」が入って来ました!・・これはコラムを是非ご覧ください。きっと飲みたくなってしまうはずです。

 それに、シルヴァンが祖父から受け継いだ初めての、そして唯一の畑、「ラ・モンターニュ」も初めて入荷しました!・・これがまた泣ける味わいです。非常に深いものが伝わって来ます。

 そして、トップ・キュヴェのランセストラルは今回まだ入って来ておらず、これだけ後になるようです。

 さらには、何故かプライスが「かなり下がってます」。有難いことですね。しかも、

「今までで最高の出来!」

はnoisy が保証します。健全なのに見事な「ヴァン・ナチュール」ですよ。ヴァン・ナチュールを意識しようとしなければ、普通のブルゴーニュワインです。

 でももし意識したら・・

「・・これは相当に凄い出来だ!」

と言うことが伝わって来るでしょう。


 熟度が高く、まろやかで、しかし酸はちゃんと有って、マルサネと言うアペラシオンをしっかり意識し、しかも各クリマ毎に異なるフレーヴァーや表情に心が躍ると思います。

 もし迷われたら・・もしくは、今までシルヴァン・パタイユのワインに触れたことが無いとしたら、

「村名のマルサネ・ルージュで充分!」

感動していただけると確信しています。


 素晴らしい仕上がりです。是非飲んでみてください!一推しです!   
コート・ドールの北端、ディジョンの南わずか数kmに位置するマルサネ。とかく、コート・ド・ニュイ・ヴィラージュの高質なものと比べられて、骨格や厚みが乏しく、評価されることが稀な地域。

 しかしながら、この地でも世代交代のさなかに、素晴らしい造り手が登場しました。まさに、「呉下の亜蒙にあらず」(三国志演義)で、旧容を一新しての登場です。温暖化に伴い、コート・ドール北端のこの地は、好ましい環境に変化していることもあり、一昔前のイメージをがらりと変えてしまうような、マルサネのご案内です。

 シルヴァン・パタイユ(33歳)は、シュノーヴ村に数代続くブドウ栽培の家に生まれました。小さな頃から祖父のそばに張りつき、畑で遊び、セラーで樽をころがすのが何より好きで、自然にワイン造りの道に入りました。しかし、自ら醸造・ビン詰をしたのは、シルヴァンの代になって初めてのことです。1997年から醸造コンサルタントを始め、1999年に1haに満たない大変古い畑(マルサネ・ルージュ・ラ・モンターニュ)を祖父から引き継ぎ、2001年にドメ ーヌ・シルヴァン・パタイユを興しました。

 醸造コンサルタントとしての才能は評価が高く、現在15ものドメ ーヌで、コンサルティングを行っていますが、自身のドメ ーヌの栽培面積は15haあります。ほとんどの畑は、賃借契約ですが、コンサルタントの仕事のおかげで、人脈に恵まれ、樹齢の高い恵まれた畑を契約しています。

 2008年からは一部ビオディナミで栽培を始め、野生酵母で発酵、清澄をせず、軽く濾過をしてビン詰をします。味わいの奥に温かさとエネルギーを感じさせ、ミネラルがしっかりと味わいを支え、緯度の高さからくる涼やかさがあります。派手で濃縮された技巧的なピノ・ノワール酒とは程遠くて、バランスがよく、美しい果実味を備えた繊細な味わいが身上です。亜硫酸の使用量も大変低いため、一口味わっただけで、自然派の考えで造られた完成度の高いワインであることがわかります。とりわけ、樹齢の高い最上のプロットから生まれる《ランセストラル》は、シルヴァンの腕の素晴らしさを感じとることができます。全梗で、2年に及ぶ醸造で造られ、マルサネよりはるかに格上のワインと、ブルゴーニュの専門家の間でもっぱらの評判です。

 良いコンディションを保ち、持ち味を存分に発揮できるように、注意深く扱えば、きっとブルゴーニュの新たな味わいが目の前に現れ、驚きに満ちた喜びを感じることができること、間違いありません。私は、このワインの到着を、毎日心待ちにしていました。通関が切れ次第、スタッフ一同で味わうことを楽しみにしています。だって、本当はピノ・ノワール酒が大好きなのに、なかなか、心に響く味わいに出会えなかったのですから。
合田泰子


≪合田泰子のラシーヌ便り_no89 3月号より≫
■ドメ ーヌ解説
 幼い頃からトラクターに乗ったり、セラーの中でバリックを転がして運ぶことを夢に描き続けてきたシルヴァン・パタイユは、その夢を現実とするためにボーヌの専門学校で醸造を専攻した後、ボルドーの学校で醸造を学びます。卒業してからの4年間を醸造コンサルタントとして複数の(有名な)ブルゴーニュのドメ ーヌで務めます。1999年にわずか1ヘクタールの小さな畑ですが古樹の植わった畑を購入し独立します。2001年に正式にドメ ーヌ・シルヴァン・パタイユを設立。ゆっくりと着実にドメ ーヌをつくり上げ、現在15ヘクタールを所有しています。

■栽培
 シルヴァンはドメ ーヌを立ち上げた当初から、手作業で草刈りなどの耕作をおこない、それは環境への配慮のみならず土壌により健康的な栄養バランスをもたらすと信じてきました。2007年から有機栽培を実践し2008年から試験的にビオディナミ栽培に取り組んでいます。

■醸造
 若く知的なシルヴァンは細部にまでとても敏感で丁寧であり、各キュヴェはそれぞれのキュヴェごとに分けて取扱い、非常に注意深くヴィンテッジ・コンディションを考察します。したがって、彼にとって一般論でワイン醸造をすることは不可能です。彼は、全房を発酵させて樽(バレル)や大樽(フーダー)で熟成させて赤ワインとなる、自然酵母の存在をを強く主張しています。真のテロワールを表現するため、熱心に醸造を勉強し、多様なドメ ーヌのメソッドや醸造哲学を調べ、実験や試作を柔軟に行うなど、努力を少しも怠りません。


2018 Marsannay Rouge les Longeroies
マルサネ・ルージュ・レ・ロンジュロワ

15535
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ

■エージェント情報
品種:ピノ・ノワール
畑面積:0.83ha
樹齢:2/3が10年、1/3が55~60年
土壌:Les Longeroiesは、ChenoveとMarsannay La Coteにまたがる丘を覆うように位置する。標高は270~357m。11%の傾斜。南、南東向きの畑。黄色い泥灰土を含んだ赤、茶色の粘土質土壌。
栽培:オーガニック
醸造:100%全房、野生酵母で醗酵、やさしく抽出を行う。プレス後、大樽に移して熟成(新樽15%)。樽内でマロラティック醗酵を経て、ビン詰めまでに18ヶ月間熟成。亜硫酸は、ビン詰めの際に非常に僅かに添加するのみ。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,190 (外税) 
【】
 もう、今週は身体がボロボロです。8月の暑くなる前に、店のレジ前に置いている幅1800mmのオープン冷蔵庫が就業拒否してしまいまして、仕方が無いので店の裏にあるストック用のプレハブ冷蔵庫に、日本酒やほんの僅かに置いてあるビールなどを移動し、

「さぁ・・どうしようか・・業者はもう直せないって言ってるし・・さりとて、買うとなると100万円コースだし・・」

 などと思っていると、今度はワインセラー内の業務用エアコンが、就業拒否までは行かないものの、

「休みをよこせ~!」

とギャーギャー言い始めてしまいました。


 まぁ、ワインセラー内は2台が回っているので、大丈夫だとは言っても、問題の無いもう1台の方もいずれ共闘しないとは限らず・・仕方が無いので、取りあえず、何かあっても大丈夫なようにエアコンを仕入れておき、文句を言っている1台を修理することにしました。3週間ほどかかりましたが修理出来、一安心では有りますが、冷蔵庫の代わりに大きなエアコン(超冷えます・・)を仕入れてしまったので、

「さて・・どうしようか・・」

と思っていたところ、出物が見つかって・・購入したんですね。

 なので、就業拒否した6尺のオープン冷蔵庫・・これ、300Kg以上有りますが、何とか店の外に出し、分解して解体業者へ持って行き、運送会社に届いた3尺のオープン冷蔵庫を取りに行き、積んでもらって・・店に戻って・・220Kgもある3尺冷蔵庫を車から降ろして店に設置・・。

 なので、もう身体が根を上げてしまった訳です。

 でも、そんな中でこのマルサネ・レ・ロンジュロワは・・実に優しく、癒してくれるんですね。2017年ものは、クロ・デュ・ロワを凌いでいた・・と思いますが、ポテンシャル的には2018年ものはクロ・デュ・ロワが上です。

 しかしながら、レ・ロンジュロワのエレガンス、優しさ、包み込んでくれるような雰囲気、流れるような味わい、清冽な水のような冷ややかな収束・・ホント、癒されました。

 そうですね・・身体が元気な時ならランセストラルかな。いつでも美味しく、それなりにポテンシャルを感じて飲みたいならクロ・デュ・ロワでしょう。そして、ちょっと気を抜きたいとか、身体を休ませたい・・のなら、間違いなく、このレ・ロンジュロワが良いです。

 もう、マルサネと言うアペラシオンのワインは、ワイン屋としてもワイン・ラヴァーとしてもポートフォリオから外せないワインになったと言えます。

 冷ややかさも・・他のコラムでは書いてなかった・・・忘れてましたが、やはりミネラリティの性だと思いますが、しっかり有るんですね。是非飲んでみて下さい。超お勧め!こちらは何とか1ケースの入荷です。


【隠せない気品!繊細で充実したパレット!やっぱりロンジュロワが白眉です!】

 旨いです!・・もう、誰が飲んでもそう言うに違い無いでしょう・・もっとも2017年ものは少なくて、A.C.ブルのル・シャピトルは飲めていませんが。

 でも、やはり常に人気トップのアイテム、ロンジュロワがさらに安くなってしまいましたので・・。こちらもクロ・デュ・ロワ同様、1300円も値下がりしています。・・ね?・・心が動くでしょう?

 ですが皆さん、考えることは一緒のようで、こちらも

「割り当てで追加不能」

です。

 noisy も、テイスティングするかどうか悩んだんですが、毎年飲んでますからね・・一度止めると、復活させるのは至難の業なんです。なので、少ない割り当てですが敢行してしまいました。

 例年に比較しても非常に熟度が高いです。なので、ちょっとジャイエっぽくも有ります。・・いや、もしかするとこれは2017年のジュヴレ以北に共通する部分なのかもしれません。フーリエ2017年もそんなニュアンスが有りました。

 そして、ものの見事に「真ん丸」で「球体」です。この球体部分はロンジュロワの独壇場です。クロ・デュ・ロワも追いつけません。クロ・デュ・ロワはその真ん丸では有るが球体とまでは行かず、横への伸張性と複雑性-->将来への布石->熟成後の伸び が感じられますけど。

 それにしてもこのロンジュロワ、見事です。リアルの新しい号(68号?)には おそらくシルヴァン・パタイユが掲載されるのでしょうが、徳丸さんも一体どのように評価されるか・・noisy も楽しみにしています。

 気品あふれるロンジュロワ、是非味わってみてください。そして、出来ることならこの3つのクリュ、ラ・モンターニュ、クロ・デュ・ロワ、ロンジュロワの見事に異なる個性を楽しんでみてください。お勧めします!・・これが白眉!マルサネって、滅茶面白いです!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしい縦構造!・・深みからゆっくり、じんわりと立ち昇る気品!】

 レ・ロンジュロワ・・素晴らしいです。クロ・デュ・ロワと人気を二分するに違いない両巨頭です。とても判りやすいクロ・デュ・ロワと、満ちた気品・・・、まさにフィネスと言いたくなるノーズがレ・ロンジュロワです。

 色合いを見ていただいても、只者では無い感じが漂ってくると思います。何かを内包している感じ・・と言うか、秘めたものがオーラとして見えると言うか・・。

 2015年ものはもっとストレートに、その明るさに、このワインのピュアさが有り、グラデュエーションの中に縦構造の複雑さを見せているように思います。2016年はまだそこまで達していない・・ボトル内で成長し切ってはいない感じの不透明な色合いが見て取れますが、これはおそらく、

「到着して間もないタイミングだから・・」

です。落ち着かせれば同じような色合いになると思いますよ。それ位、このご紹介までに時間が無かったんですね。

 しかしながらも、

「荒れている素振りはこの色合いにのみ現れている」

だけで、味わいの方は、そのまだ達していない感は有るものの、


「完璧!」

と言いたくなるような仕上がりでした。


 素晴らしい2016年、レ・ロンジュロワでした。今飲んでもこのたっぷりなフィネス感で、充分に「美味しい!」と感じていただけるでしょう。それに全く引けを取らないクロ・デュ・ロワもお勧めです。そちらのコラムには、両方のグラスを並べた写真も有ります。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【完璧なバランスと気品!官能さと総合力で白眉と言って良いでしょう!】

 これはもう、毎年とても美味しいので、全く心配していないキュヴェでは有りましたが、改めて飲んでみて、底力を確認させていただきました。

 本当に、どんなジュヴレより精緻だし、ジュヴレらしい官能感を上質に表現していると思えます。もっとも、やや硬い感じは有るものの、

「硬くて飲めない・・」

等と言うようなものでは無く、区画名付マルサネの中では、最も柔らかく温かみを持ったテクスチュアであることは間違いありません。

 画像の色合いからもそれは感じられるかと思いますが、レンガ色っぽさは区画名付マルサネの中ではもっとも顕著で、明るさ、暗さ、赤、黒、茶のグラデュエーションの多彩さは、見ているだけで惚れ惚れしてしまいます。

 まぁ、長年に渡りこの商売をしていますと・・と言うより、毎日飲んでますと・・(^^;; 飲まずとも大方の想像が出来てしまうようになります。それが完璧だとは言いたくは有りませんが、そんなに外すことは有りません。

 そして色合いを見る訳ですが、グラスに注がれたものを見る・・と言うより、注いでいる最中にもう判る・・と言うのが普通で有って、その際にはもう、

「・・お~・・こりゃぁ・・」

と、ワインが見せる姿がどんなものか・・が伝わってくる訳ですね。


 勿論ですが、「お~・・こりゃぁ・・」の後が大事なんですが、「・・ん?・・待てよ・・?」になってる場合もある訳でして、そんな時には実に注意深く色合いを見て、テイスティングも慎重になる訳です。


 このロンジュロワに関してはもう、注ぎ始めた傍から、もう素晴らしいのが伝わって来ます。ハッキリ言って、本当に「最高のジュヴレの一つの姿」と言って良い出来です。まぁそれが「マルサネのワイン」に対しての適当な言葉なのかは判りませんが、少なくとも、どうしようもないものから凄いものまで有るジュヴレ村名の「ピン」の中に混ぜても、全く見劣りがしないばかりか、喰ってしまうに違いありません。

 そしてシルヴァン・パタイユの個性もしっかり見えます。これほどにエキシーな、ドライな味わいでいて、つまり完全に発酵されていて、ここまで旨みが有り、バランスが仕上がっているものは、そうは見当たらないと思うんですね。

 さらには、例えばルイ・ユエランのシャンボールのように、全く主張が厳しくない・・ワビサビの世界をも飲みこんでいるようにも感じるんです。


 素晴らしい2015年レ・ロンジュロワでした。パーフェクトと言って良いかと・・いや、それは止めておきましょう。まだまだ先の物語がきっと有ると・・思います。お勧めします!是非ともこの素晴らしいレ・ロンジュロワ、飲んでみてください。超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【滅茶素晴らしいです!ワイルドさと気品を兼ね備えています。そしてどこまでも美しくたなびく透明なミネラル感を伴う余韻!これぞレ・ロンジュロワです!】

 実を言いますと2013年ものは・・ランセストラルやフルール・ド・ピノは別ものとして、このレ・ロンジュロワとグラス・テットが超お勧めでした。

 ランセストラルの子供みたいなグラス・テットと、マルサネの枠を飛び出したかのようなレ・ロンジュロワは、シルヴァン・パタイユの超絶な美しさはそのままに、その超ドライなエキスからの表現が凄かったんですよ。


 なので2013年ものはおそらくこの2品、グラス・テットとレ・ロンジュロワを沢山販売させていただきました。


 ところがですね・・2014年もののシルヴァン・パタイユは数が非常に少なく、例年の半分以下しか販売できない様子になってしまいまして、いつものように、「1~2ケース仕入れて徐々に追加する常套手段」が取れないようになってしまったんですね。

 それに年末ギリギリのタイミングですから、テイスティングも追い付かない、でも早くしないと品物もどうなるか判らないと言う、非常にツライ状況です。

 本当はちゃんと飲んでご案内したい凄いはずの2アイテムは、リアルワインガイド第56号ではACブル・レ・シャピトル(ただのACブルゴーニュも有りますがそれでは無い)の後塵を拝することになっており、確かめたくても数が減るだけと言う、さらにさらにツライ状況です。


 ですが、91~92ポイントと、評価的には全く悪く無く、むしろACブル・レ・シャピトルの評価が付き過ぎただけ・・とも言えますので、その辺はご心配はいらないかと思います。

 おそらく昨年の2013年のレ・ロンジュロワを飲まれた方なら、「2014年も欲しい!」と思っていらっしゃるに違いなく、でもまだセラーに入っているのかな?・・のパターンも読めますから、

「・・それじゃ売れるかどうか判らんじゃないか!」

と言うことになってしまっています。

 なので・・無理を承知で昨晩、テイスティングしちゃいました!・・グラス・テットとどちらを飲むかで悩みましたが、恐ろしほどの美しさを持つ、「サ・シルヴァン・パタイユ」的なグラス・テットは何とか想像できるかな?・・と言うことで、このレ・ロンジュロワを開けた訳なんです。

 いや~・・冷ややかですね・・。全編を通して冷たくクリスタルのような触感のミネラリティが感じられ、そこに、ヴォーヌ=ロマネ的なやや温かみのある酸のバランス、ふっくらとしたボディから、マルサネの枠を大きく逸脱した味わいです。

 スパイシーでも有るんですが、これが全くクリスタルのようなミネラリティから清楚に漏れてくる感じで、実に荘厳なスパイス感です。赤くも有り、やや黒くも有り、しかし、その全体を透明なものがコーティングしているようなニュアンスです。

 全く甘く無く非常にドライです。しかし口内ですり潰してゆくと、美しさと共に果皮のアロマティックさ、スパイス感がまた透明なミネラリティと共に、旨みを伝えて来るんですね・・これが唯一の甘味です。

 タンニンなんて・・言葉は出て来ません。そんなもん・・無いんじゃ無いの?・・とさえ思えるほど、テクスチュアにも現れて来ないんです。

「ブルゴーニュワインを支えているのはミネラリティ!」

そう語っているようにも感じます。


 何となく・・ですが、2013年ものよりも、ランセストラルに似て来た感じです・・でもそうするとグラス・テットとの絡みが・・??に成っちゃいますが・・。


 今飲んでも素晴らしさばかりが伝わってくる凄いワインでした!追加は出来ないと思います。是非ともご検討くださいませ。


 以下は2013年マルサネ・レ・ロンジュロワのレヴューです。



━━━━━
【絶品2アイテムの2つめ!超希少なレ・ロンジュロワ!】

 このキュヴェに関しては、リアルワインガイドでも「未輸入」とさえも書かれていないので、持っていたかどうかさえも微妙では有りました。ラシーヌさんが、

「日本に送ったことの無いキュヴェ、有ったら少しでもいいからちょうだい?」

とのリクエストに応えてくれて実現したようです。

 このレ・ロンジュロワは古くよりマルサネでトップ・クラスの畑と言われていて、非常に定評の有るクリマです。

 レ・グラス・テートの余りの旨さに、同価格のレ・ロンジュロワにも期待を寄せてのテイスティングになりましたが、まぁ・・これも素晴らしかったです。

 あのランセストラ2011年はクロ・デュ・ロワとアン・クレモンジョなどで造られたようですが、質的にはレ・グラス・テットに近いようなニュアンスに思います。

 レ・グラス・テットは言ってみればシャンボールに近いようなニュアンスで、石灰系のミネラリティがふんだんにあり、要素がそれに守られているような感じなんですね。

 ところが同じように素晴らしいとは言え、こちらのレ・ロンジュロワは大分違いまして、むしろヴォーヌ=ロマネ的な雅なバランスを持つ味わいです。色合いを比べてみると、結構な「一目瞭然」で、透明感の目立つ非常に美しいレ・グラス・テットに対し、柔らかく複雑性に富んだ色をしていると思います。

 実際、非常に複雑で、酸はシッカリしているのに酸っぱくなく、どこまでも伸びていこうか・・とも思えるような伸びやかさを持ちつつ、各所で複雑な要素からの表情の放出が感じられます。野生味、スパイスも有るのにエレガントで、深みもたっぷりあるのに重くない。かなりのポテンシャルを持っていると踏みました。おそらくはシルヴァン的に1級以上と踏んでいるクリマかな?・・と思います。

 こちらも非常に少ないです。ジュヴレ1級はもう1万円以上・・というような時代になっちゃいましたが、まだまだシルヴァン・パタイユはリーズナブルと言えるでしょう!・・そしてどこかに、ルxxxと同質なニュアンスを感じられるのが嬉しいかなと思います。是非是非!・・ご堪能いただきたいマルサネのトップ・クラスです。お奨めします!