
色はどうでしょう?・・今回も、色調補正をしていないので、「やや緑が強い図」になってしまってはいるんですが、
「滅茶活き活きとしている感じ!」
が見て取れないでしょうか?
そうなんですよ。滅茶ピュアです!・・素っ裸のヴォルネイ=シャンパンの姿がそこにあります。最もおそらくポマール寄りの位置だと思いますので、南のカイユレ的粘土が少ない場所だと思うんですね。
シャンパン特有の白さも、滅茶強い訳では無く、しかしノーズには確実にそのミネラリティ由来のアロマが漂います。
そもそも新樽率が低いので、ワインは・・ちゃんとエルヴァージュされれば、ピュアな方向に向かうはずです。2017年を除く・・この何年かは、エルヴァージュの不活性と葡萄の手入れが思うように行かなかったのでしょうね。
しかしながら2018年ものは密度が高く、熟度もピッタリで充実した果実を美しくピュアなピノ・ノワールの姿に昇華出来ていると感じました!しかも価格は・・こんなですよ。今一番リーズナブルで、しかもフレッシュさとピュアさが活き活きと感じられ、二次発酵とエルヴァージュでほんのりと滑らかにされた、素のままのレ・シャンパンを味わえます。
勿論ですが3~5年の熟成で、フレッシュさの残る活き活きとしつつ適度な熟成をした味わいになりますし、8~12年でほぼ完熟に近い感じで、非常な滑らかさからの素性の良いブケを味わうことも可能でしょう。14度以下で保存されれば20年以上も持つと思います。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ヴォルネイ・シャンパンの石灰の白さ!・・しっかり伝わって来るピュアな味わいです!頑張って価格も出しましたので、この機会に是非!】
今やヴォルネイ1級シャンパンも結構な価格になってしまいましたから、そうそうに手は出せないのがつらいところですよね。
昨年の2016年ものの時は飲めませんでしたので、今回は何とか間に合わせました。何せこのところは10何アイテムも有るようなドメーヌものが連続していましたので、テイスティングのアイテムも、非常に多く・・noisyも困難な時期を迎えているんですね。
で、このガニャール・ドラグランジュのシャンパン、飲ませていただきました。本当に久しぶりです。
ですが、一口すすった瞬間から、
「お~・・シャンパン!・・そう、これこそヴォルネイ・シャンパン!」
と言うようなイメージがポンと浮かんでくるような、見事な仕上がりでした。
PKさんは、
「ヴォルネイ・シャンパンはポマールに似たタニックな味わい」
とその著書で言ってましたが、noisy 的には全く意にそぐわないご意見でして・・何だかな・・と常日頃思っていた訳です。
確かに、逞しく見事に深いダンジェルヴィーユのシャンパンには、もしかしたら「その気」が有るかもしれませんが、それはおそらく違います。
白いミネラリティに満ち、むしろシャンボール的な石灰感が多く、シャンボール的な強い果実感では無い、エレガントな優しい果実感がむしろピュアな果実を感じさせてくれると言う・・感じですね。
そこに2017年のガニャール・ドラグランジュの、何とも艶めかしい「絶メシ感」や「シミジミ感」、そしてオフコースの、
「さよなら~、さよなら~、さよなら・・あぁ・・」
と言うようなノスタルジックな味わいが響いて来ます。
まさに「素のヴォルネイ・シャンパン」の味わいを見た気がします。超美味しいので・・是非!・・飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ヴォルネイのトップ・クラスの1級畑レ・シャンパン!現ガニャール・ドラグランジュの赤の最高峰です!】 すみません・・テイスティングが間に合いませんでした。飲むつもりでおりますので、時間が有れば後々、レヴューを掲載します・・・と言って書いた試しは無いんですが、実はそんなワインはほとんど後で飲んではいるんですよ。書いてないだけで・・。
ガニャール・ドラグランジュの赤は3~5年置かないと・・と言うようなイメージでいたnoisy では有りますが、2016年ものは・・早くから大丈夫な可能性が大です。やはり変わって来ているんですね。フォンテーヌ=ガニャールの大躍進には驚きを隠せませんし、言ってみれば・・トラペも、セラファンも、そしてこのシャンパンの最高値と言っても良いダンジェルヴィーユも・・この何年かの短い間に大きく変わりました。
ダンジェルヴィーユに限っては、その良化、大躍進の年は2008年頃だったと思いますので比較的早いですが、トラペ、セラファン、あ、そうそう・・デゾネイ=ビセイもそうですね。この2~3年は物凄いです。
ダンジェルヴィーユの1級レ・シャンパンは滅茶旨いとしてももう、限り無く2万円ですからそう簡単には飲めないワインになってしまいました。
しかし、ガニャール・ドラグランジュのシャンパンはまだまだリーズナブル。しかも2016年の他のピノ・ノワールの仕上がりを見ると、ガニャール家筋の若手の影響でしょうか・・早くから美味しく飲めるようになっています。是非挑戦してみてください。