
綺麗な色でしょう?・・緑が見える、心に染み入る色合いです。アロマも実に自然でハツラツとしています。
昨年ご紹介させていただいた2017年ものはおそらくこの10年で一番の出来・・だったんですが、2018年ものは大きく超えて来ました!
ですが・・何だろう・・ちょっと悲しくなって来ちゃうんですね。
そもそも新樽使用率は低く、葡萄のピュアな味わいをそのままに表現してくれるドメーヌだったんですが、このところは・・おそらくですが、
「エルヴァージュで人手が足りない」
か、
「気を配ってキュヴェを見る人がいない(育っていない・カーヴにいない)」
ような感じだったんですね。
要は、素性は悪くないのに・・新樽率が低く、酸化し辛いはずなのに、酸化が多めのクラシックな味わいだった訳です。
それが・・見事なマッチングで酸化の具合がベストになったものですから、この村名はフレッシュさと滑らかさが同居、往年のドラグランジュの味わいが復活したかのように感じてしまいました!
プライスも安く、安心感が有ると思います。美味しいシャサーニュです!是非飲んでみて下さい。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【2017年のガニャール・ドラグランジュのシャルドネは、偉大なドメーヌの最後の輝きを見せました!超お勧めします!】
もう閉じることが決まっているドメーヌです。その昔は「ドラグランジュ」と言えば、シャサーニュの三傑に入るトップ・ドメーヌでした。これからはブラン・ガニャールやフォンテーヌ・ガニャールに吸収され、終わる運命になっているそうです。
2016年のドラグランジュは、美味しかったですが「取り立てて」何かを言えるほどでは有りませんでした。なので、2017年ものもそうだろうと・・高を括っていたのは事実です。
ピノ・ノワールをすでにご案内させていただいていますので、情報としましては、
「2017年のドラグランジュは素晴らしい!」
と言っていることはご存じでしょう。今までに無く、生き生きとしたディテールを見せ、しかも「ポテンシャルも」このところでは言及しきれないほどだったものが・・どうしたことでしょう・・素晴らしいんです・・そう感じてしまいました。
消え去る者の最後の輝き・・とでも言うべきでしょうか。センチメンタリズムのみじゃないか?・・とも言われてしまいそうです。
ですが、元来・・嘘を言うのが苦手なnoisy ですから、長くお付き合いくださっていらっしゃる方には判っていただけることと思います。最も、嘘を言うのも苦手では有りますが、おべんちゃらを言うのはもっともっと苦手なので、この性格には本当に苦労させられました。一体どうしたもんでしょうね。
確かに、今ではもう、このような造りをする者はいないんじゃないか?・・と思えるほどにクラシカルです。別に取り立てて「ピュア」に見せたいとか、開けたてから美味しく飲めるようにドライアイス・炭酸ガスを使おう・・とかは、全く無いでしょう。
しかし、クラシカルに・・一生懸命造った。決してガニャールのセカンドワインでは無い!・・と言うのがビシバシ伝わって来るんですね・・。凄い美味しいんですよ・・村名シャサーニュ・ブランも、1級ブードリオットも。
村名シャサーニュ・ブランは下手をすればフォンテーヌ・ガニャールを喰っちゃってます。そう感じられる方もいらっしゃるに違いない・・クラシカルな良さが見事に出ています。・・いや、残念ながら写真がどこかに消えちゃったんです。iphone の中に入っていたはずなんですが、ちょうど切り替えの時期でして、入れ替えたら消えちゃったんですね。バックアップをしていたのが悪い方に出たのでしょう。同じファイル名で違う写真が出来てしまったようで、しっかり無くなってました。すみません。
ブードリオットの写真は残ってました。これ・・すげ~・・美味しいです。畑のロケーションから想像できないかと思いますが、サン=トーバン的な冷涼感やミネラリティの強さをシャサーニュの幾分の暖かさが中和し、草花や果実、スパイスのディテールを見事に描いています。
そんな話しをしていましたら・・店でそれなりに無くなってしまいまして・・こんな数ですみません。
なお、バタール=モンラッシェは飲めていませんが、
「世界で一番リーズナブルでポテンシャルの高いバタール!」
であることは間違いないでしょう。
もう後が無い、この見慣れたエチケットも見られなくなるのは寂しいですが、日本ではまだ余り有難られていないフォンテーヌ・ガニャールが引き継いでくれることを願います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【バランス良く見事な仕上がりでした!シャサーニュらしい表情を軽やかにしっとりと伝えてくれます!】
ガニャール・ドラグランジュが変わり始めたのか、それとも2016年のシャルドネがグレートイヤーだからなのか・・判断が付きませんが、
「見事に美味しい!」
です。
シャサーニュ=モンラッシェが何故ピュリニー=モンラッシェの格下に見られてきたのか、その真実は判りませんが、ピュリニーの方がより楽に「判りやすい美味しさ」に仕上げられたことが一番の理由のような気がします。後は、真面目な生産者が多かったのでしょう・・(^^;;
非常にドライに仕上げられていますが酸バランスは良く、綺麗なパレットを描けます。ダメなシャサーニュは甘さに寄りかかり酸が無いか、もしくは酸バランスがバラバラ・・・と言ったワインが多いと感じています。ワインの場合、元となる葡萄の良さが第一義ですから、畑仕事がどれだけ適切に、丁寧に出来るかと言うことでしょう。
柑橘系の白・黄色、ほんのわずかに橙が有るかな?・・と言うような果実バランスに、適度なバランスの石灰が有り、適度な粘性を持ったグラの有る飲み口です。豊満・・とまでは行かないのがむしろ適切で、いつまでもダレない美味しさが光ります。
今回は特別セットも組ませていただきました。あの造り手の希少なワインに、このガニャール・ドラグランジュのシャサーニュの赤白の3本セットです。ご検討いただけましたら幸いです。