【過去最高、間違い無し!ダンジェルヴィーユよりもドライながらエキスのジューシーさは、ビオ的栽培の恩恵と言えるんじゃないかと!・・ヴォルネイ=シャンパンの美味しさをしっかり出してくれています!】

素晴らしい色彩!・・そう思われるでしょう?
でもすみません・・1枚目の写真は余りに寄り過ぎてまして、グラスの上部が全然写っていませんでした・・。
でも、シャンパンらしい白っぽい石灰を多分に含んだ、ちょっとシャンボール=ミュジニーみたいな見え方と、どこかポマールのような見え方が交錯するようなビジュアルじゃないかと思っているんですね。
まぁ、ヴォルネイの北隣はポマールですから、それも無くも無いし、シャンパンの南隣のレ・カイユレっぽくも見えるような気がします。
でも味わいの方はやはり白っぽい感じが強く、そこにレ・カイユレの赤っぽく、黒っぽい粘土・・でしょうか。タイユ・ピエやクロ・デ・シェヌほどのスパイシーなニュアンスは無いものの、質感はちょっと似ているようにも思います。
そもそも・・そんな言葉が出てくること自体、今までは・・少なくとも2017年ものくらいまでは無かったはずなんですね。それが昨今のドラグランジュになりますと一変し、
「何々っぽい」
と素直に言えるようになっている訳です。

何より、2016年や2017年までの非常にクラシックな味わい・・少し硬くて淡い、昔を感じさせるハードな口当たりとは全然違って来ています。
これも他のコラムで書かせていただいてますが、子供たちが自身の畑だけでなく、お婆ちゃん所有の畑も一生懸命に面倒みられる状況になって来たのが大きいと感じています。
もっと言ってしまえば、ブラン=ガニャールは別にしても、フォンテーヌ=ガニャールだって・・白は素晴らしいけれど赤はイマイチ・・だった訳です。それよりもずっと前は白もイマイチでした・・しかし、
「今やフォンテーヌ=ガニャールは押しても押されぬスター!」
です。
「・・ん?・・ホント?」
と思っているあなた・・情報が古いですよ。飲まなきゃ判りませんが、この数年の間に飲んでいないとするなら、
「フォンテーヌ=ガニャールのグラン・クリュとは言わずとも1級でも赤でも・・飲んでみてください!・・そうすれば納得間違い無し!」
です。
つまり、フォンテーヌ=ガニャールでも昔は自分の所有畑の面倒だけで手一杯だった訳ですね。ビオ的アプローチも一段落、評価も高まって来て・・今度はドラグランジュの畑の面倒を頑張れるようになったと。
そしてそのドラグランジュでのビオ的アプローチの結果が出始めたのが2018年ものです。そして昨年の2019年は滅茶旨かった・・し、2020年ものはヴィンテージ背景も有り、ビオ的アプローチが降雨不足を補って素晴らしい結果を出した・・noisy はそう考えています。
今、こうやって2019年ものの写真を見ると、少しの弱ささえ感じますが、2020年ものは良い意味で硬質、そしてより高質です。素晴らしいと思います。そしてシャンパンとしますと・・
「今やこれ以下の価格は存在しない」
に等しいでしょう。
飲んでみてください!・・いずれフォンテーヌ=ガニャールかブラン=ガニャールに併合されて無くなるんじゃないかと思います。最高の出来でした!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ここまであからさまに・・今までと違う!・・是非「色」「色彩」で決めてください!】
どうでしょう?・・木曜ですが・・いや、この素晴らしい色彩、色のニュアンスがちゃんとお届けできていたらと思ってしまいます。
そもそも今時ヴォルネイの1級レ・シャンパンが、こんな価格で販売されているなんて・・在り得ないことです。PKさんのバーガンディを今、読みますと、ちょっと面白いですよ。今現在の我々の認識とは、相当に異なっているんじゃないかと思うんですね・・ちょっと引用してみましょうか?
ダンジェルヴィルの最も有名な畑は、彼の一族が永らく所有する小さな単独畑、クロ・デ・デュック。村からすぐの斜面上部にある畑で、ヴォルネ有数の軽いワインができる。おそらく、これを凌ぐのがダンジェルヴィルのシャンパンで、わずかにボディと風味で勝っている。
ロバート・M・パーカー著 飛鳥出版 より抜粋
どうでしょうか・・。まぁ、時代背景がありますし、その時のダンジェルヴィーユさんのワインの味わいも有る訳ですから、安易な否定はできないと思いますが、相当イメージが違いますよね。
少なくともシャンパンがクロ・デ・デュックを凌ぐ・・ん・・どうなんだろ・・(^^
ですが、このシャンパンも・・ヴィンテージがそうさせたのか、ま~・・半端無い出来ですよ。
ヴォルネイでここのところ非常に売れ行きの良い、ティエリー・グラントネと価格はほとんど変わりません。

質の違いは有りますよ。ティエリー・グラントネは緻密でパワーを秘めた味わいが魅力です。格的にはシャンパンとほぼ同格かな?・・もしくは少しこちらの方が上ですが、「タイユ・ピエ」の方が価格は上です。
質的には「非常に伸びやか」で「テクスチュア極上」。アロマの上りは軽やかで緻密。複雑性も高いが粒子がざらつくような様子は見せないです。
なので、むしろ肯定感しかない・・んですね。こんなに褒めちゃって良いのか判りませんが、
「少なくとも超絶にリーズナブルで美味しいシャンパン!」
と言うことになります。
ただし数はいただけてないので、是非お早めに・・騙されてみて下さい。「こんなに安いの?」と思っていただけるのが2019年のガニャール=ドラグランジュです。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【ヴォルネイ新時代の世の中に、変わらない美味しさ、裸の1級畑「シャンパン」のピュアな側面を教えてくれる素晴らしい出来の2018年です!】
色はどうでしょう?・・今回も、色調補正をしていないので、「やや緑が強い図」になってしまってはいるんですが、
「滅茶活き活きとしている感じ!」
が見て取れないでしょうか?
そうなんですよ。滅茶ピュアです!・・素っ裸のヴォルネイ=シャンパンの姿がそこにあります。最もおそらくポマール寄りの位置だと思いますので、南のカイユレ的粘土が少ない場所だと思うんですね。
シャンパン特有の白さも、滅茶強い訳では無く、しかしノーズには確実にそのミネラリティ由来のアロマが漂います。
そもそも新樽率が低いので、ワインは・・ちゃんとエルヴァージュされれば、ピュアな方向に向かうはずです。2017年を除く・・この何年かは、エルヴァージュの不活性と葡萄の手入れが思うように行かなかったのでしょうね。
しかしながら2018年ものは密度が高く、熟度もピッタリで充実した果実を美しくピュアなピノ・ノワールの姿に昇華出来ていると感じました!しかも価格は・・こんなですよ。今一番リーズナブルで、しかもフレッシュさとピュアさが活き活きと感じられ、二次発酵とエルヴァージュでほんのりと滑らかにされた、素のままのレ・シャンパンを味わえます。
勿論ですが3~5年の熟成で、フレッシュさの残る活き活きとしつつ適度な熟成をした味わいになりますし、8~12年でほぼ完熟に近い感じで、非常な滑らかさからの素性の良いブケを味わうことも可能でしょう。14度以下で保存されれば20年以上も持つと思います。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ヴォルネイ・シャンパンの石灰の白さ!・・しっかり伝わって来るピュアな味わいです!頑張って価格も出しましたので、この機会に是非!】
今やヴォルネイ1級シャンパンも結構な価格になってしまいましたから、そうそうに手は出せないのがつらいところですよね。
昨年の2016年ものの時は飲めませんでしたので、今回は何とか間に合わせました。何せこのところは10何アイテムも有るようなドメーヌものが連続していましたので、テイスティングのアイテムも、非常に多く・・noisyも困難な時期を迎えているんですね。
で、このガニャール・ドラグランジュのシャンパン、飲ませていただきました。本当に久しぶりです。
ですが、一口すすった瞬間から、
「お~・・シャンパン!・・そう、これこそヴォルネイ・シャンパン!」
と言うようなイメージがポンと浮かんでくるような、見事な仕上がりでした。
PKさんは、
「ヴォルネイ・シャンパンはポマールに似たタニックな味わい」
とその著書で言ってましたが、noisy 的には全く意にそぐわないご意見でして・・何だかな・・と常日頃思っていた訳です。
確かに、逞しく見事に深いダンジェルヴィーユのシャンパンには、もしかしたら「その気」が有るかもしれませんが、それはおそらく違います。
白いミネラリティに満ち、むしろシャンボール的な石灰感が多く、シャンボール的な強い果実感では無い、エレガントな優しい果実感がむしろピュアな果実を感じさせてくれると言う・・感じですね。
そこに2017年のガニャール・ドラグランジュの、何とも艶めかしい「絶メシ感」や「シミジミ感」、そしてオフコースの、
「さよなら~、さよなら~、さよなら・・あぁ・・」
と言うようなノスタルジックな味わいが響いて来ます。
まさに「素のヴォルネイ・シャンパン」の味わいを見た気がします。超美味しいので・・是非!・・飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ヴォルネイのトップ・クラスの1級畑レ・シャンパン!現ガニャール・ドラグランジュの赤の最高峰です!】 すみません・・テイスティングが間に合いませんでした。飲むつもりでおりますので、時間が有れば後々、レヴューを掲載します・・・と言って書いた試しは無いんですが、実はそんなワインはほとんど後で飲んではいるんですよ。書いてないだけで・・。
ガニャール・ドラグランジュの赤は3~5年置かないと・・と言うようなイメージでいたnoisy では有りますが、2016年ものは・・早くから大丈夫な可能性が大です。やはり変わって来ているんですね。フォンテーヌ=ガニャールの大躍進には驚きを隠せませんし、言ってみれば・・トラペも、セラファンも、そしてこのシャンパンの最高値と言っても良いダンジェルヴィーユも・・この何年かの短い間に大きく変わりました。
ダンジェルヴィーユに限っては、その良化、大躍進の年は2008年頃だったと思いますので比較的早いですが、トラペ、セラファン、あ、そうそう・・デゾネイ=ビセイもそうですね。この2~3年は物凄いです。
ダンジェルヴィーユの1級レ・シャンパンは滅茶旨いとしてももう、限り無く2万円ですからそう簡単には飲めないワインになってしまいました。
しかし、ガニャール・ドラグランジュのシャンパンはまだまだリーズナブル。しかも2016年の他のピノ・ノワールの仕上がりを見ると、ガニャール家筋の若手の影響でしょうか・・早くから美味しく飲めるようになっています。是非挑戦してみてください。