ドメーヌ・クラレンス・ディロンS.A.
クラレンス・ディロンS.A.
フランス Domaine Clarence Dillon S.A. ボルドー
● Noisy wine では余り出てこないボルドーワインのご紹介ですが、通称「グラーヴ」ですね。オー=ブリオンと双璧と言われたラ・ミッション・オー=ブリオンですが、現在は同じ所有者になっています。
そこにまた・・「オー=ブリオン」を名乗るシャトーを合併したものですから、話が非常にややこしい。ラヴィルとラ・トゥールのオー=ブリオンです。
なので、「ラ・トゥール」の名前はどこかのシャトーが煩いし、でも消滅させただけでは・・と言うことなのかは判らないにせよ、以前はラ・ミッション・オー=ブリオンのセカンドとして、格下げでリリースしていたものを、
「ラ・トゥール・オー=ブリオンの畑で取れた葡萄でラ・シャペル・ド・ラ・ミッションをリリース」
することになった訳です。
セパージュも変更したのもあるかもしれませんが、現在は相当に評価も上がっています。
● 2012 la Chapelle de la Mission Haut-Brion
ラ・シャペル・ド・ラ・ミッション・オー=ブリオン
【なんと2012年・・ティム・アトキン氏は94ポイント!今までのラ・シャペル・ド・ラ・ミッションの最高評価です!】
noisy も調べて判ったんですが、あの何かと話題を提供してくれる MW 、ティム・アトキン氏は何と、この2012年のラ・シャペル・ド・ラ・ミッションに94ポイントも付けています。いや~・・ビックリです。
なのでnoisy も久々に飲んでみようと仕入れたのは良いものの・・余りの忙しさに・・いや、テイスティングの・・ですが、当分先になってしまいそうな雰囲気なので、
「とりあえず、何で仕入れようと思ったのか?」
だけでも、忘れない内に書いておこうとの魂胆なんですね。
どうやらメルロの割合を増やしたようなんですよ。そして今はラ・ミッションの選別葡萄じゃなくて、あの、
「ラ・トゥール・オー=ブリオンの葡萄」
で仕上げているそうなんですね。
でも、シャトー・ラ・トゥール・オー=ブリオンって、今はもう存在しない訳ですが、以前の評価は、
「まぁ、良いとこ、90点」
でした。
「それなりに美味しいけれど、オー=ブリオンの名がちょっと悲しいか・・な?」
みたいな・・ね。
それがですよ、何と94ポイントと・・ねぇ・・。やはりオー=ブリオンのチームは凄いんですね・・。
でも2012年の94ポイントを最高に、今もまだ93ポイント止まりでそれを越せないでいる・・のも何かね・・ラ・トゥール・オー=ブリオンらしくて好きなんですね。
グラーヴのワインが持つ集中感、軽快感、明るい美味しさは非常に好みです。勿論ですが赤だけじゃなく、セミヨンで仕上げる白も・・高いですけどね。是非ご検討くださいませ!
● 1995 Chateau la Mission Haut-Brion
シャトー・ラ・ミッション・オー=ブリオン
【..】
私が味わったとき、1995年のラ・ミション=オー=ブリオンはきつくて閉じていて、樽から何度も試したときに見えたあの芳香や外向的な性質を示さなかった。しかし心配は無用。このワインは明らかに高品質で、濃密なルビーから紫色を呈し、ローストしたハーブと甘く胡椒(こしよう)のような、スパイシーな果物の、寡黙(かもく)な、しかし有望なノーズと、ミディアムボディからフルボディの賞賛に値する力強さと深み、豊かさを誇っている。これはありのままの姿で傑出している。だからそれ以上のこと、1994年のようなヴィンテージを質的に抜き去るというようなことは期待しない方がよい。飲み頃予想:2003年から2020年 最終試飲月:97年11月91Points
講談社 『BORDEAUX ボルドー 第3版』より抜粋
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