ドメーヌ・トラペ・ペール・エ・フィス
トラペ・ペール・エ・フィス
フランス Domaine Trapet Pere et Fils ブルゴーニュ
● 2022年ドメーヌ・トラペの第2弾です。
まぁ・・失敗しました。だって・・余りに・・
「トラペの白、A.C.ブルとA.C.マルサネ・ブランが今飲んで超絶に美味しい!」
のが、第1弾後に判ったんです・・。なので、こんな状況なら無理して昨年の2021年ものよりも安く・・まではしないで、「昨年と同じ」までに留めておけばよかったかと・・ちょっと反省はしています・・が、安い方が良いですよね。
また、何と94ポイントまで付くほどマルサネ・ルージュが評価高いです。ビックリですが、流石にそれは付け過ぎとしても近いほどのポテンシャルは確認していますし、ル・メイ・フランゲも同じ価格ですから安くて美味しいので、是非ご検討いただけましたら幸いです。
因みにトラペさんは、2022年ものをこのように表現しています。
「 2022年は年明けから比較的温暖な気候が続いていたが、4月に入るととても寒くなって何度か霜が降りた。幸いにも2021年のような大きな被害は受けずに済み、5月に入ると気温が急上昇して葡萄の成長も早くなって2003年を彷彿させるような早熟傾向となった。
開花期も平均より2週間早く、2003年に次いで2番目に早熟なヴィンテージとなった。6月に入っても暑い日が続いて乾燥していたのでこのままだと水不足に陥るかと思われたが、6月下旬に記録的な大雨が降って結果的にこれが2022年ヴィンテージが素晴らしくなった大きな要因の1つになった。
7月に入るとさらに気温が上がり、何度も猛暑の波が襲ってきて気温が41℃まで到達する日もあった。8月になっても非常に暑く乾燥した日が続いたので葡萄に大きなストレスを与えるのではと心配したが、7月中旬に少しにわか雨が降ったことに加えて近年の温暖化の影響で葡萄自身が気孔を閉じて猛暑から身を守る術を知っていたようで、ゆっくりではあったが葡萄の色付きは進んでいった。
色付き前に少しウドンコ病が見られたくらいで葡萄の健康状態は良好で、収穫は9月6日から開始した。気候だけを見れば2020年のような重厚感のあるワインになるかと思われたが、思ったよりも自然糖度は低くて酸も残ってくれたのでコート ド ニュイらしい骨格のあるリッチでバランスの良いワインになっている。」
そう・・2022年ものはポテンシャルが凄く高い分、アイテムにより・・暖かくなるまで待つ、もしくは2~5年待つ(上級キュヴェ)が求められます。メディアは、「ポテンシャルと今の状態の違い」を嗅ぎ取った評価にはなっておらず、
「おらの評価が全て」
みたいな評点ですので、このようなポテンシャル点が今飲んで点とは異なることを前提にしていませんので悪しからず・・。
なお、次回新着発行時までの特別価格になりますので、どうぞよろしくお願いします。
2020年もの100ポイント、2021年もの99ポイント、2022年もの99ポイントと、半端無い評価を持続しているドメーヌ・トラペのシャンベルタンG.C.ですが、ベースの2022年村名ジュヴレ=シャンベルタンでさえ・・エレガント系のピノ・ノワール大好きな noisy の心を揺さぶる素晴らしい出来になったと感じています。
ようやっと・・と言いますか、「余りに(不当に?)弱い円」の時代の終わりを感じさせるように、対ユーロ、対ドルの修正段階に入ったと思われる為替の値動きですが、物価の上昇がサラリーの上昇の前に始まっていますから、ワインファンの方々もマインドが弱くなっているように感じています。フィネスさんもかなり頑張って値付けされているのが判りますが、
「トラペのワインのポテンシャル上昇とジュヴレのトップ生産者に登り詰めた状況を反映した価格」
になっていますので、値上げは避けられないところです。
余りに素晴らしい出来映えと、納得できる値上げ幅であることは感じますが、それでも消費者マインドを考慮しますと・・何とか対応しないといけないと言うことで、2022年もののトラペのご案内につきましては、
「普段よりもさらに5%ほど下げ、ほとんどの2021年ものよりも値下げした価格で限定期間(1週間)ご案内!」
させていただくことにしました。短い期間のみでその後は通常の新着価格ほどに上げさせていただきますので、ぜひご検討をいただきたいと思います。
とにかく一度、どんなキュヴェでも・・この・・濃度と柔らかさ、美しさに満ちた素晴らしいトラペ2022年を飲んでみていただきたいと思います。超お薦めします!
-----
圧巻の2021年ものドメーヌ・トラペをご紹介させていただきます。もっとも・・
「あまりに入荷が無く、テイスティング出来たのは史上最低数に留まってしまった」
ことをお詫び申し上げます。
ですが、飲めたアイテムからは、2021年もののドメーヌ・トラペが如何に凄いか・・良く判ったんですね。
1859 の村名を飲んでしまいましたが・・いや、マジで素晴らしいです!・・もはや・・放ってはおけない素晴らしさに感動しました!
また、その入荷量の少なさは、
「質にこだわったからこそ少なくなった」
と理解しました。ぜひご検討いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
-----
満を持して2020年のドメーヌ・トラペをご紹介させていただきます。長くトラペのワインと向き合ってきました。昨年ご紹介させていただきました2019年ものは、
「流れるような美味しさ、美しさの、トラペとしてのすべてがマッチした美味しさ」
を感じさせてくれました。
2020年ものは、ヴィンテージ背景を実直に現した非常に濃密なスタイルのブルゴーニュワインが多いので、
「・・さあ・・2020年こそはトラペの真骨頂が試されるヴィンテージに違いない!」
そう思ってテイスティングに臨みました。
ある種、過大だと思えてしまう果実の風味は、いずれマッチングするとは言え、「すぐに飲むのはやめよう」と言わざるを得ない多くのブルゴーニュの生産者に有って、
「やはりトラペはトラペだった!」
と素直に喜べる半端無い仕上がりを確認させていただきました。
2020年と言う、少雨にたたられ、最後に救済の雨が降って何とか救われ、その結果として「マンモスな果実味」と「長寿」を得た素晴らしいヴィンテージに有って、ドメーヌ・トラペは、
「ビオディナミが途轍もない、信じられないほどのパワーを与えてくれたに違いない!」
そう思えるほど、
「完璧!」
としか思えない・・しなやかで美しく流れるような見事なアロマと味わいを達成しているんです。

左の写真はこのコラムを書いている数時間前に開けた・・それまで休めていた、2020年ものの村名ジュヴレ=シャンベルタンの、少し大きめのサイズにカットした写真です。
深紅を基調とした美しいアナログ的なグラデュエーションはしっとりと落ち着いた外観を見せ、強さも弱さも見せつけない、ただただ美しい姿をしているように思います。
何一つ過不足無く、ジュヴレ=シャンベルタンとしての完璧な味わいを感じさせてくれるんです。鉄っぽさ、血っぽさ、獣っぽさを精妙なアロマ、そして精緻なバランスで飲ませてくれます。
その表情は洗練され、尖った部分は全くなく、それでも2020年と言う厳しかったヴィンテージがくれた恩恵と造り手の熱情をしのばせてくれます。
メディアはこれをして「完璧」となぜ言えないのだろうか・・と疑問さえ感じています。
飲めた他のアイテムにも同じものを感じます。残念ながら余りに少ない上級アイテムには手を出せませんでしたが、
「村名でさえ・・この完璧さを感じさせる仕上がり!」
です。
ドメーヌ・トラペにとっては凄いヴィンテージになりました。そして唯一と言って良い「真のビオディナミ」のジュヴレのドメーヌが、その真骨頂を見せた年でも有ります。2020年のトラペを飲まずに何を飲めと言うのか・・と言いたい・・是非飲んでみてください。超お勧めします!
■ドメーヌより
2019年から2020年に掛けての冬は温暖で雨が多く降ったので、地中に多くの水を蓄えることができた。4月に入っても夏のような気温だったので葡萄畑は早熟傾向で5月中旬には開花が始まった。病気はあまり見られず、ウドンコ病が少し発生したくらいだった。7月は平均の2倍以上の日照量があって非常に暑く乾燥したので、日中の暑い時間を避けて涼しい早朝に畑仕事をするようにした。乾燥によって収穫量が少なくなる心配があったが、8月中旬に恵みの雨が降ってくれたおかげで葡萄の成熟は一気に進み、8月26日から収穫を開始した。収穫された葡萄は健康で素晴らしい成熟をしており、心を奪われるほどの出来だった。ブルゴーニュらしい酸味がワインにフレッシュとメリハリを与えており、なおかつパワフルで豊かな味わいの2020年は正に規格外の出来と言えるだろう。
-----
感動的な味わいでした。2019年もので・・ついに・・ビオディナミ転向後、20数年を掛けて自身のワインの味わいを完成させたと言えます。その答えとなるキュヴェは、実は・・ドメーヌ・トラペ・ペール・エ・フェスの2019年もの全てで確認出来ます。勿論そのトップはシャンベルタンが究極の姿をしていると思いますが、どのキュヴェを飲んでも・・
「そのアペラシオンでトップの質感を持っている」
とご理解いただけるでしょう。そしてその上で、
「実はドメーヌ・トラペの根本は、この20数年間何も変わっていなかった。」
とも・・知るでしょう。トラペの畑、葡萄、醸造を取り巻く全ての環境が変化、成長、熟成するのに20数年と言う年月が必要だっただけなのでしょう。
そして2019年もので初めて造った「キュヴェ1859」・・。このワインをもし飲むことができるなら、「トラペの根本は何も変わっていない」ことを教えてくれます。そして、この類稀な美しさ、フィネス・・・「質感」と言う言葉が、ワインを言葉にする時に最も重要だと思い知るでしょう。是非この「圧巻な質感」に触れてみて下さい。

ついにブルゴーニュワインのトップに並んだのは間違いないと言えます。
左はラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌の2019年ミレジムのページです。早々たる顔ぶれに驚きますが、・・まぁ、確かにあのクロ・デ・ランブレイの100点取得にはビックリ・・。常連である「トラペ」の100点は、むしろもう珍しくは有りません。
ただし・・2019年もののトラペは、ある意味「お化け並み」の質感を持っていると感じました。「物凄い質感!」・・これに尽きるかと。
シャペル=シャンベルタンのツヤツヤとしたミネラリティに包まれた物凄い要素の質感。村名に至っては、キュヴェ1859の完璧と思えるようなバランス。これはいつもの年なら「オストレア」に混ぜられている葡萄で仕上げたものらしいんですが、もう・・べらぼうに旨いです!・・そして、仲間?を奪われたオストレアの縦伸び系の見事な味わい!
また下級クラスも凄いです。マルサネの赤、白は・・とてもマルサネとは思えない質感を感じさせてくれますし、いつも美味しいコート・ド・ニュイ=ヴィラージュはキュヴェ1859を一回り小さくしただけ・・みたいな味わいなんですね・・これ、いつもはそれなりに沢山いただけるんですが、2019年ものは抑え込み失敗・・今回ご紹介分だけです。
パスグラのア・ミニマも凄いです。いつも美味しいので、
「評価が低過ぎる!」
と言い続けて来たのが少しは効いたのか?・・何と、あのジャスパー・モリス氏が89点!・・在り得ないですね。あの人はいつも87とか86とか・・でしたから。まぁ、2018年ものにティム・アトキン氏が90点付けたのが効いたのかもしれません。
このブルゴーニュのトップクラスのワインの中では、実は・・
「トラペのワインが一番リーズナブル・・」
と言う事実に驚かれるかもしれませんが、左のLRVF誌でもトラペの2019シャンベルタンは、価格を書いてないロマネ=コンティをはじめ、ルソーが2000ユーロ、ルロワが10000ユーロで、このところ価格が上がってしまって手の出なくなったクロ・デ・ランブレイが480ユーロとほぼ同様な500ユーロになっています。
どのキュヴェも非常に少ないので、
「兎に角、何でも良いから1本でも!」
飲んでみて下さい。
最高のヴィンテージの、ブルゴーニュ最高のドメーヌのワインです。お勧めします。
■ドメーヌより
2019年は春は温暖で気温が20℃くらいになる日もあったが、4月になると気温が低下し、2016年や2017年の霜の被害を思い出させるような天候だった。4月末になると一旦気温が上昇して回復傾向に向かったが、5月になると再び気温が低下。6月も気温の乱高下があり、安定しない気候が続いた。7月にようやく夏らしい気候になって葡萄の成熟も進んだが、今度は酷暑が続いて葡萄は水不足のストレスにさらされることになった。それでも我々の畑の古木は健気に耐えて、小さいながらも果皮が厚く、酸味もしっかりとしたほぼ完璧に近い葡萄が収穫できた。魅惑的で豊かな果実のアロマ、たっぷりとしながらも絹のように滑らかな舌触り。昔を思い起こせば目が覚めるほど素晴らしかった1929年や豪華絢爛だった1959年、最近で言えば豊かで輝いていた2009年を連想させるほどで、繊細かつエネルギッシュな味わいは正に「9」が付くヴィンテージにふさわしいワインと言えるだろう。
-----
2018年のドメーヌ・トラペです。いや~・・ビックリです・・。どうしてこんなに変われるのか・・劇的な変化を遂げた2018年でした。
「・・そんなこと言ったって、トラペはトラペでしょ?・・誰だって飲めば判りますよ・・」
とおっしゃるかもしれませんが、いや~・・・もしブラインドで出されたら、絶対外すと思いますよ。
noisy 的には、
「攻撃された ナマコ が取る行動!」
みたいなものに感じられまして・・はい・・。
ナマコは危険を感じると、
「内臓を身体から出して逃げる」
そうです。そうやって内蔵を食べさせて逃げ切るのかな?
で、2018年もののドメーヌ・トラペは2016年以前のキュヴェと比較しますと、内臓と皮が逆転しちゃってます。
つまり、
「マンモスなクリスタル風ミネラリティが表面に、愛らしくふっかふかに優しい果実味は完全エキス化され中心部へ」
と移動しています。これは、noisy がテイスティングしたキュヴェ、全てにおいて言えることなんですね。
ですので、
「まるで メオか、ヴォギュエか、ルーミエか?」
みたいな感じがしていまして、noisy の脳も相当に揺れています・・。
そして、シャルドネも全く同じなんですが、非常に理解しやすい味わいになっていますので、
「・・そんな訳ないでしょ・・でも確かめるにはすぐに美味しく飲めないとなぁ・・」
とおっしゃる方にはシャルドネを、
「それは面白い!」
と思われましたら、早い段階でさくっと飲むのでしたら「村名ジュヴレ以下」、早い段階で時間を掛けて飲めるのでしたら「村名オストレア以上を」お勧めいたします。
ほんと、目が離せない・・ですよね。凄い状況になって来ました!是非ご検討くださいませ。
-----
2017年のドメーヌ・トラペのご案内です。2013年に続き、またまたトラペがやってくれちゃいました・・。また価格が上がるか・・と懸念も有りますが、海外のワイン販売サイトをアチコチ見てみると、異変が起こってます。トラペの下~中級キュヴェが軒並み完売になってるんですね・・。どう言うことなんでしょう?
実は、ル・ギィド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス誌(旧クラスメン)が、2017年シャンベルタン/トラペに20点満点を付けちゃったんですね。勿論、他のワインもそうですよ・・写真はこちら。

あの村名アレアでさえ、17点と言う高い評価でした。
ル・ギィド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランスは以前はクラスメンでしたし、現在も月刊のル・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランスを出版していますので、皆さんももうお馴染みかと思います。
で、noisy も2017年ものは気合を入れてテイスティングに臨んだ訳です。2015年は本当に美味しく、2016年ものもその延長で厳しかった年を乗り越えました。まぁ、noisy的には2016年の方が好きかもしれませんが・・。
2017年もののドメーヌ・トラペは・・もう以前のトラペとはかなり異なっています。これは、ユベール・ラミーの2017年でも同様のことを言ってますので、
「・・お~い・・またかよ・・」
と思われるかもしれません。
「もう作り話は・・いらないよ・・」
でも、そうじゃないんです。
トラペの柔らかで優しい作風。それはおそらく皆さんも認めるところでしょう。それが好きか嫌いか・・も人それぞれです。
しかし2017年ものは、そんな安易な言葉では表現できない、いや、間違っているとさえ感じるほど、全体的な印象は異なったものとなって感じられるはずです。
noisy 的には、それは2017年特有のものなのか、単なる偶然の産物なのかは判断できていません。
要約してしまうと・・こんな感じかと思います。
「2017年のドメーヌ・トラペは、それまでの彼らのワインそのものを透明感の高いミネラリティの透過性カプセルで包み込んだ!」
と言えます。
なので・・もう、全然違って感じられてしまうんですよ・・今までのトラペのワインと。それが顕著なのが下~中級キュヴェです。もしブラインドテイスティングで出されたら、全く当たらないと・・思いますよ。noisy も散々迷って・・当てられるかどうか・・と言うところかと思います。
素晴らしいミネラリティのヴェールを得て、柔らかでエレガントな液体は光り輝いています。
だから、海外でも今まで散々残っていた下級キュヴェがすでに完売しているんじゃないか?・・などと思っている訳です。
そして、20点満点のシャンベルタンですが、フィネスの担当さん、K君によりますと・・
「ルーミエのミュジニーより旨い!」
と言って憚りませんでした・・(^^;;・・マジか~?・・どっちも飲ませろよ~!・・
と言う訳でして、このマンモスな量ながら滅茶苦茶美しいミネラリティを衣に得たトラペですが、これがこの先も続くのか、それとも2017年と言うヴィンテージの特徴なのか?・・と言う疑問は先送りすることになりますが、少なくとも2017年のトラペが驚くほど変わって、しかも驚異的に美味しいのは間違い在りません。・・ちょっと煽った感じに取られるかもしれませんが、
「騙されたと思って、パスグラでもA.C.ブルでも白でも・・飲んでみてください。」
とお伝えしましょう。
勿論ですが、noisy も未だ飲めていない1級以上のクラスも、「ル・ギィド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス」がこれほどに高い評価をしていますので、間違い無いと思われます。
貴重な、しかも分岐点的なヴィンテージになった2017年かと思われます。是非ともご検討くださいませ。
■生産者のコメント
2017年は春から暖かく早熟で3月末にはすでに葡萄の葉が開いている畑もあったほど。4月末には2016年同様、霜の気配が漂ってきたが藁を燃やして煙幕を張ることで霜害を回避することができた。5月になっても暖かい気候は変わらず開花期も問題なく経過。7月は猛暑で中旬には色付きも始まり、まるで2009年を彷彿させるような早熟具合だった。7月末に雨が適度に降ったことで葡萄の果皮が厚くなり、8月の天気が良好だったおかげで種も果梗も良く熟して完璧と言って良いくらいの健康状態になり、2017年が素晴らしいヴィンテージになるであろうことは疑いようもなかった。気品がありつつも豊かな味わいで、すでに優雅さと偉大さを醸し出している。エネルギーに満ち溢れ、かつエレガントなワインは舌が肥えた愛好家さえも惹きつけるだろう。
━━━━━
ジュヴレのビオ生産者、ドメーヌ・トラペです。しなやかで優しい、美しいワインで尖った部分が無いです。

1868年から6世代にわたってジュヴレ シャンベルタンでワイン造りを続けているこのドメ ーヌは、代々少しずつ畑を増やしていき、現在では13haの畑を所有しています。現当主のジャンルイ氏は物腰柔らかく穏やかな人物で、1996年からビオディナミを導入して自然を最大限に尊重したワイン造りを行っています。
畑の手入れはビオディナミで化学肥料や除草剤は一切使用していません。ジャンルイ氏の
「ビオディナミにおいて、人間の役割は葡萄が安定して育つように支えてあげることが大事で、畑仕事と選別をしっかりやれば、あとは葡萄が勝手に良いワインになるように働いてくれる。」
という言葉の通り、クォーツ(水晶)の粉末を定期的に畑に撒くことで土壌の活性化を促し、植物のエネルギーを引き出して病気に負けない木を育てることを目指しています。葡萄の木の仕立ては片翼式ギュイヨ、コルドンロワイヤルで春に厳しい摘芽を行い、凝縮した葡萄のみ収穫しています。樹齢も高いものが多く、植え付けも1ha当たり約12000株以下にし、収量を抑えることによって品質のレベルを高める努力をしています。
収穫は全て手摘みで行い、畑と醸造所でそれぞれ選別し、醸造所では除梗前の房の状態と除梗後の粒の状態での2度に渡る選別が15人で行われます。除梗は約30%で、開放桶で低温浸漬を行い、3~4週間かけてゆっくりアルコール醗酵をさせます。必要に応じて櫂入れを行い、空圧式圧搾機でプレスした後にワインは樽へ移され、樫樽で15~18ヵ月熟成されます。樽は主にトロンセ、アリエ、ヴォージュ産のものが使われています。
収穫は全て手摘みで行い、畑と醸造所でそれぞれ選別し、醸造所では除梗前の房の状態と除梗後の粒の状態での2度に渡る選別が15人で行われます。除梗は約30%で、開放桶で低温浸漬を行い、3~4週間かけてゆっくりアルコール醗酵をさせます。必要に応じて櫂入れを行い、空圧式圧搾機でプレスした後にワインは樽へ移され、樫樽で15~18ヵ月熟成されます。樽は主にトロンセ、アリエ、ヴォージュ産のものが使われています。
● 2022 Chambertin Grand Cru
シャンベルタン・グラン・クリュ
【ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン誌はアルマン・ルソーと痛み分けの98+ポイント!因みにルーミエさんのエシェゾーは96ポイント、ミュジニーは97ポイントでミュジニー超え!・・2月一杯までの期間限定価格です!】

メディアの評点は、テイスターの好みやテイスティングのタイミング、そしてそのボトルコンディションなどが有りますので、あくまで参考にすべきものではありますが、少なくともこのようには言えます。
「毎年テイスティングしていると、例えトップキュヴェをテイスティングできなくても在る程度の想像が付く」
んですね。
2021年ものの端正で美しく、何一つ過剰さが無く不足も無い姿に驚きを感じさせられましたが、2022年のトラペは、
「焦点がバッチリ合った美味しさと美しさ!」
を感じますので、これほどまでに素晴らしいのになんで評価は上がらずに下がったりするのだろうと・・疑問にも思ったりしています。
左の写真は「ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス」に掲載された2022年のコート・ド・ニュイのワインの部分ですが、左側のエシェゾーやシャンボール・レ・クラはご存じルーミエさんです。掲載できなかった2022レ・ザムルーズは99ポイント、リュショット=シャンベルタンは98+ポイント、ボンヌ=マールは98ポイント、ミュジニーは97ポイントでした。
クロ・ド・ベズもリリースできるアルマン・ルソーさんは、2022クロ・ド・ベズが99ポイントとトラペの2022シャンベルタンを僅かに凌駕、しかしルソーさんのシャンベルタンも98+ポイントと痛み分けの評価でした。
まぁ・・0.5ポイントも変わらずに「プラス」分の違いですから、ほとんど「趣味の世界の僅かな差・・いや、それさえ無い可能性」が高いです。
因みにD.R.C.はどうだったかと言いますと、ロマネ=コンティが99+ポイント、ラ・ターシュが99ポイントで、その他のアイテムはトラペのシャンベルタンがうっちゃりました。
凄いですね・・2022年ブルゴーニュを代表する偉大なワインだと想像されます。残念ながら飲めませんので評論家評をもとに書かせていただきました。
なお、このプライスは・・もうこれ以上は下げられないところまで下げちゃいましたので、2月末までの限定期間のみの価格になります。それを過ぎますと上げさせていただきます。
因みに2021年シャンベルタンは新着価格で¥173.400で完売していますが、世情を鑑みて値下げ断行のため、2021年ものよりも安くなっています。ぜひご検討くださいませ。
-----
【ドメーヌ・トラペはシャンベルタンG.C.のトップの座を得たか?】 リューディ・シャンベルタンは約13ヘクタールほど有りますし、クロ・ド・ベズもシャンベルタンと名乗れますのでその約15ヘクタールを合わせますとグラン・クリュとしては非常に大きい畑です。
ですが意外にもドメーヌとしてシャンベルタンをリリースできる造り手は少なく、現在も高い評価を得ているペロ・ミノにしても、ピエール・ダモワから借りているままのようです。
このところのドメーヌ・トラペのワインは、以前の・・優しいが集中力不足・・のような部分が無くなり、ビオの生産者としても、シャンベルタンの生産者としても、誰の眼にもトップ生産者として見られるようになっています。
ワインサーチャーでは2021年の世界中のワインのトップ10をテイスターを集めてその合計で決めたそうですが、2021年ものは
「ドメーヌ・ルロワのシャンベルタンが98ポイントで第一位」
だったそうです。
因みに2位はロマネ=コンティだったと記憶していますが間違っていたら申し訳ありません。さらに因むと・・
「これはブルゴーニュのトップを決めるものでは無く、世界中のワインのトップ10」
と言うことですから、
「ブルゴーニュ人気は世界的なものになった」
とも言えるかと思うんですね。
で、2021年もののトラペを飲んだ限りでは、やはりトラペは毎年成長が著しく、
「これが2021年なのか?」
と思えるような素晴らしい仕上がりをしています。
ジャスパー・モリスさんは上値99ポイントで最高値、ニール・マーティンさんは上値98ポイントで次点です。
ではアルマン・ルソーさんのシャンベルタンはどうかと言いますと、2021年ものはジャスパーさんが上値97ポイント、ティム・アトキンさんが97ポイントと若干後塵を拝しているようです。
あとはどうでしょう・・ご兄弟のロシニョール・トラペさんはジャスパーさんが上値96ポイント、ティム・アトキンさんが95ポイントでした。
濃い系ですとディガ=ピィさんがアドヴォケイトで97ポイント・・因みに2020年ものはアドヴォケイトで100点満点でした。
加えてペロ・ミノさんは借りている畑ですが対抗馬になりそうです。ジャスパーさんが上値98ポイント、ティム・アトキンさんが98ポイントです。
あとは・・最近は復活したらしいフェヴレさんちのシャンベルタンに、ジャスパーさんが95ポイント、ティム・アトキンさんが96ポイント・・そんなところでしょうか。
ですのでこうなってくると、これからはドメーヌ・ルロワさんちのシャンベルタンと良い勝負が出来るようになっている?・・とのかもしれません。
「並べて飲んでみたいが、ルロワはさすがに・・手を出し辛い・・」
と思ってしまいますよね。
まぁ・・ワイン屋も同じです。昔からルロワさんのワインを扱わせていただき、飲ませていただいてましたが、
「こんなに高くなるとは思わなかった・・」
「いずれ落ちてくるだろうから、その時に!」
と思っていました。ですが・・上がる一方!・・結局手を出せなくなりました。今もまったく変わっていないのかもしれません。ご検討いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【もはや誰も目の前にいない・・ビオディナミこそがブルゴーニュの救世主であることを証明した2020年!メディアの凄い評価も幾分まばらですが、今までの最高の出来は間違い無いでしょう!】
トラペ本人が「規格外の出来だった!」と言ってる訳ですから、これはもう・・造り手としては過去最高だと言っているに等しい訳です。
ですがメディアも評価者によっては、良く判らないと言いますか、不当なんじゃないかと思えるほどの低いポイントも見受けられます。上値が95ポイントは・・絶対にありえ無いでしょう。noisy もその辺を確かめるべく、
「シャンベルタン...開けるか・・?」
と気持ちも高ぶりましたが、余りに入荷が少ないので今のところは自重、何とか海外メディア評価の分析をして自身をなだめています。
まぁ・・トラペがここまで来るとは思っていなかった・・と言いますか、
「飲んでいて判っている(つもりの)生産者だったからこそ、そう思ってしまう・・」
訳ですよね。
ですから未だに・・
「トラペ?・・ん~~・・」
と食指の動かないブルゴーニュファンの気持ちも判らなくはないんですが、そうこうしている内に、アルマン・ルソーはとんでも無い高値になった上、地下に潜ってしまいましたし、オリヴィエ・バーンスタインも高価格、高価値政策でとんでも無い価格になってしまいました。
ですが・・
「2019年で追いついたように見えたオリヴィエ・バーンスタインでさえ、2020年ものはトラペを超えられなかった!」
と言う現状が有るんですね。因みに上記にも記載した海外メディア評価を掲載しますと、
◇2020 Domaine Trapet Pere et Fils Chambertin Grand Cru
99 Points Decanter
95~99 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
98 Points John Gilman
96~98 Points Wine Advocate
95~97 Points Vinous
93~95 Points Burghound
◇2019 Domaine Trapet Pere et Fils Chambertin Grand Cru
20/20 Points La Revue du Vin de France
96~98 Points The Wine Advocate
96~98 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
みたいな感じです。オリヴィエ・バーンスタインになりますと、
◆2020 Olivier Bernstein Chambertin Grand Cru
95~98 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◆2019 Olivier Bernstein Chambertin Grand Cru
96~98 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
まぁ・・オリヴィエ・バーンスタインの評価をしているメディアは多く無いので、ジャスパー・モリスさんの評価だけの比較になってしまいましたが、2019年は全くの同評価、2020年は上値で1ポイント勝ち越しです。微妙なところでは有りますけどね。
地下に潜って久しいアルマン・ルソーさんはどうかと言いますと、
◆2020 Domaine Armand Rousseau Pere et Fils Chambertin Grand Cru
95~97 Points Robert Parker The Wine Advocate
96~100 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◆2019 Domaine Armand Rousseau Pere et Fils Chambertin Grand Cru
20/20 Points La Revue du Vin de France
96~98 Points Robert Parker The Wine Advocate
97~99 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◆2020 Domaine Armand Rousseau Pere et Fils Chambertin Clos-de-Beze Grand Cru
96~98 Points Robert Parker The Wine Advocate
95~99 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
99 Points Tim Atkin
◆2019 Domaine Armand Rousseau Pere et Fils Chambertin Clos-de-Beze Grand Cru
20/20 Points La Revue du Vin de France
95~97 Points Robert Parker The Wine Advocate
96~98 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
ジャスパー・モリスさん的にはアルマン・ルソーが微妙な差でうっちゃった・・でもアドヴォケイトは1ポイントほどトラペがリードしていると・・見えないでしょうか。
2020年もののトラペは何を飲んでも凄い味わいです。ただし、
「凄いワインの凄い味わいを凄いと思わせないのが凄い・・のがトラペ!」
です。
もしお財布に少しでも余裕がおありでしたら、
「この規格外の出来のシャンベルタン2020年!」
仕入れておくべきでしょう。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
----
【ついにアルマン・ルソーに追いついた!そしてラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌も100点満点評価で称えています!】 すみません・・流石に飲めていませんで・・2ケース位販売できるのなら飲めるかと思いますが、
「ルロワのシャンベルタン、ルソーのシャンベルタン、トラペのシャンベルタンが100点!」
で並んでいるのは豪勢ですよね。因みにアドヴォケイトは2018年ものより1ポイント積み上げ、98ポイントのようです。
で、ルロワは1万ユーロ・・だから200万円はしない位?、ルソーは1/5だから40万円しない位・・まぁ、ロマネ=コンティはプライスは入って無いですが・・100点ですので、とんでもない価格になってしまうでしょう。
一応、グランクリュまで飲ませていただいた感覚で申し上げますと、
「2019年のトラペは、ドメーヌ・トラペの完成形!」
だと確信しています。
シャンベルタンが無理ならジュヴレ=シャンベルタンで良い訳です。一貫しています。色合いも上から下までソックリですから・・。
そして、「質感」が物凄いので・・圧巻かと思います。今回はマグナムも有ります。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
----
【アドヴォケイトは上値97ポイント!・・以下は以前のレヴューです。飲めていなくてすみません・・】
【またまた満点獲得!・・でも前回とは様相がクッキリ異なると感じます!】 シャンベルタン20点、シャペル19.5点、ラトリシエール19点と、看板ワインが軒並み高得点で評価された2017年です。しかしながら、すでにその傾向は3年ほど前より見えてはいた・・としても、2017年ものは2016年以前のものとは、中々に同列には語れない・・と言うのが、2017年のトラペをテイスティングしてきた(・・今もしていますが)noisy の意見です。
この傾向はユベール・ラミーと全く同様でして・・いや、ラミーは超密植効果が表れ出て来たと推察されますが、それ以外の造り手、例えばデゾネイ・ビセイなどにもその、
「光沢のあるツヤツヤとしたクリスタル風のミネラリティ的ヴェール」
は感じている訳です・・2017年を飲んでない方には俄かにには信じられないでしょうけど。
しかし、2016年のトラペの、実に素晴らしく
「柔らかでエレガント」な味わいは、noisy的にも大好きでしたが、海外のメディアは2015年ほどには評価せず、
「ん?・・どう言う事?・・一者位、飛びぬけた評価が有っても良いんじゃない?」
などと思ったものです。
ワインの本場、しかもブルゴーニュワインですから・・現地のル・レヴュ・デュ・ヴァン(ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン)が高い評価をしたことは、肝に銘じておかなければなりません。今ひとつワインのエレガンスを理解しているとは思えない、肥えたものが大好きな方々の評価とはちょっと違う、ロマネ=コンティやラ・ターシュと言った化け物を見つけ出し、造り出したフランス人ですから。
そんな意味でも、また、noisy のテイスティングから得た印象からも、
「2017年のトラペは外せない!」
と・・言えるかと思います。
この、今までの自身の作風をも包み込んでしまったミネラリティの存在・・これが満点、そして満点近い評価の因子で有ると感じています。是非・・トライしてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【滅茶苦茶評価が上がっています!】 2008年ものから目を付けていたオリヴィエ・バーンスタインはいつの間にかシャンベルタン、クロ・ド・ベズまでも造り始め、2015年ものの頃には98Points~ などと言う、とんでもない評価を得るようになってしまいました。
2016年のリリース時には、アルマン・ルソー並みの20万円近くの上代を付け、さらにはルソーを価格でも抜くつもりだと息巻いていると聞いて・・何だかな・・と思い始めてしまいました。
確かにバーンスタインのワインは美味しいが、完璧さを誇るが故の「鼻に付く感じ」をどこかで感じていたのも事実です。
そんな意味においては、そんな「意思の発露」などは微塵も感じさせない、ニュートラルなスタンスのトラペのワインに魅かれると言うのも無理のないことなのかもしれません。
2016年のシャンベルタンは、確かに価格も上昇していますが、それでもバーンスタインの2015年ものにも遠く及ばない値付けで、ジャスパー・モリスの96~98 ポイントをはじめ、アドヴォケイトの95~97ポイント、アラン・メドーの93~96ポイントと、10年以上前のトラペの評価とは雲泥の差が生まれています。
いつか飲みたいな・・と思いますが、ここまでくると簡単には開けられないワインになってしまっています。15000円ほどで購入できた昔が懐かしい!・・まぁ、そればっかり言ってますが、時の経つのは避けられないのと同時に、ブルゴーニュワインの高騰も・・、しかし品質もついて来ているのも確かだと思われます。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
もう、シャンベルタンやミュジニー、ヴォーヌ=ロマネのグラン・クリュは、須らく「大台」を超えて行くと思われます。言ってしまえば、ボルドーのように生産本数が多く無いんですから・・
今までは、
「ブルゴーニュを愛するのは日本人が最も多い」
と思われていましたが、昨今は中国人がブルゴーニュの美味しさに気付いてしまったもんですから・・日本の人口ほどの超大金持ちが存在する大陸へ、ブルゴーニュワインが向かって行ってしまうのは、もう止められないかもしれません。
1998年の正規品、バック・ヴィンテージです。タンザーさんが93ポイント付けています。そろそろ飲み始めても良い感じでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】 もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2022 Chapelle-Chambertin Grand Cru
シャペル=シャンベルタン・グラン・クリュ
【何とジャスパー・モリスさんは98ポイント!よほどこのシャペル=シャンベルタンがお好きなんでしょう!!香しく繊細な素晴らしいワインに仕上がっているはず・・2月一杯までの期間限定価格です!】
クロ・ド・ベズ直下のアン・ラ・シャペル(あるいはアン・ジュモー)です。ここの畑はグリオットよりも軽い・・と言われていました。ですが、軽いだけだとしますと、これほどまでの評点は付かないと思うので、
「グリオット並みを超えて、やや軽めのクロ・ド・ベズ!?」
と言うところまで到達しているんじゃないかと思っています。
因みにアルマン・ルソーさんの2022年クロ・ド・ベズは99ポイントです・・。何を言いたいか判りますよね・・。たしかにこの1ポイントは大きいっちゃぁ・・大きいんですが、人の感性による部分が大きいですから、
「もしかしたらめちゃリーズナブルなのかも?」
とまぁ、クロ・ド・ベズ並みに仕上がっていたとしたら・・ですが。
こちらも1週間のみのプライスになります。2021年ものは新着で¥138.700 でしたので、かなりお得です。何せ、2021年ものよりも仕入れ価格は上がっているところを値下げしていますので・・どうぞよろしくお願いします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【アドヴォケイトとバーガウンドは1ポイント下げ、ヴィノスは変わらず、ジャスパー・モリスは1ポイント上げ・・どういうこと?】 上値は97ポイントで、グラン・クリュとしてのポテンシャルは非常に高いようです。そして飲み頃としては数年先からを言っているメディアが多いように感じます。
そして、素晴らしい出来だった2020年ものとこの2021年を比較しますと、
デカンター 3ポイント下げ
アドヴォケイト1ポイント下げ
バーガウンド 1ポイント下げ
ヴィノス 変わらず
ジャスパー・モリス 1ポイント上げ
と言うような評価になっていまして、noisy 的には、ジャスパーさんは下げるかな?・・と読んでいた訳ですが上げてました・・。
まぁ、メディアで評価が分かれるのは当然の結果では有りますが、これがルロワのワインになりますと、どういう訳か、ほぼ高値で揃ってるんですね。それだけ素晴らしいドメーヌだと言うことなのでしょうが、ん~・・良く判りません。
ジャスパーさんもマルサネクラスになりますと、いくら良くても90点も付けないので・・その辺がどうも・・。ですが、良い出来で有ることは間違いなさそうです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【規格外の出来の2020年ものの白眉はシャンベルタン、次点はラトリシエールかシャペルか?・・】 ここの選択は難しいですね・・ラトリシエールもシャペルも..ほぼ評価は同じ位です。ただし海外メディアはラトリシエールに対し、2019年の評価をスライドしただけ・・になっているのがほとんどですが、シャペル=シャンベルタンに対しては、
「上げているメディアが多い!」
です。ジャスパー・モリスしかり、ヴィノスしかり・・バーガウンドも下値を上げています。
このことから、
「ムッツリスケベ的なラトリシエールよりシャペルの方が出来が判りやすい」
と推測可能かと思っています。
まぁ・・凄みさえ見せる「2020年アレア」を飲めば、1級以上のワインがどれだけ凄いのかは簡単に想像できるんですけどね。ですが、シャンベルタンを除いて、1級以上は全て2本ずつしかない・・事実が有りますので、結局飲めなかったのが残念・・
ドメーヌ・トラペの2番手、3番手のトップ・キュヴェです。ご検討いただけましたら幸いです。
以下は以前のレヴューです。
-----
【素晴らしい質感!・・ちょっとお茶目な娘、グリオットのお隣・・の・・長女シャペル!?】
飲ませていただきました!・・香水的なアロマが漂う素晴らしい質感のワインでした・・。
まぁ・・このクラスともなりますと、あ~だこ~だと能書きを書いたとしても反感を買うだけでワインは売れない・・みたいな感じになってしまいますので、詳しい表情などは言いません。
流石に全開になることは無く、それでも何とも素晴らしいニュアンスを、少しずつ・・少しずつ・・放出してくれます。
ですから、とてもじゃないが、グイグイなどは飲めない訳ですね。少し口に含み・・伸ばして・・伸ばして・・コロコロしてノーズに回し、ようやっと飲みこむ訳です。ミュジニーほどは香らないとしても、結構劇的にアロマティックですよ。グラスを回して少量ずつ口に含んで行く・・グラン・クリュならではの楽しみが有ります。

見てごらんのとおりです。
「閉じた色をしている」
でしょう?
それでも相当香りました。上値は96ポイントから・・かなぁ・・と思います。もう少し飲ませていただいて・・ゆっくり判断させていただきます。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【シャペル=シャンベルタンはニール・マーティン氏(ヴィノス)で上値 97Points!---以下は以前のレヴューです。】【何と・・シャペル=シャンベルタンが19.5ポイントとは!!】 シャンベルタン20点、シャペル19.5点、ラトリシエール19点と、看板ワインが軒並み高得点で評価された2017年です。しかしながら、すでにその傾向は3年ほど前より見えてはいた・・としても、2017年ものは2016年以前のものとは、中々に同列には語れない・・と言うのが、2017年のトラペをテイスティングしてきた(・・今もしていますが)noisy の意見です。
この傾向はユベール・ラミーと全く同様でして・・いや、ラミーは超密植効果が表れ出て来たと推察されますが、それ以外の造り手、例えばデゾネイ・ビセイなどにもその、
「光沢のあるツヤツヤとしたクリスタル風のミネラリティ的ヴェール」
は感じている訳です・・2017年を飲んでない方には俄かにには信じられないでしょうけど。
しかし、2016年のトラペの、実に素晴らしく
「柔らかでエレガント」な味わいは、noisy的にも大好きでしたが、海外のメディアは2015年ほどには評価せず、
「ん?・・どう言う事?・・一者位、飛びぬけた評価が有っても良いんじゃない?」
などと思ったものです。
ワインの本場、しかもブルゴーニュワインですから・・現地のル・レヴュ・デュ・ヴァン(ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン)が高い評価をしたことは、肝に銘じておかなければなりません。今ひとつワインのエレガンスを理解しているとは思えない、肥えたものが大好きな方々の評価とはちょっと違う、ロマネ=コンティやラ・ターシュと言った化け物を見つけ出し、造り出したフランス人ですから。
そんな意味でも、また、noisy のテイスティングから得た印象からも、
「2017年のトラペは外せない!」
と・・言えるかと思います。
この、今までの自身の作風をも包み込んでしまったミネラリティの存在・・これが満点、そして満点近い評価の因子で有ると感じています。是非・・トライしてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【こちらも実はギルマン氏は飲み頃2030年~2100年(ラトリシエール)と2027年~2100年(シャペル)!評価も96Pointsでした!】 まぁ、凄い評価だった2014年ものラトリシエール=シャンベルタンもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌で19.5/20Points などと言うクレイジーなものですから、比較的長い飲み頃を言うのが常態化しているジョン・ギルマンさんなら、
「2100年までOK!」
と軽く言えるのかもしれません。
それにしても凄いです。面白いのは、常にラトリシエールの下の評価だったシャペル=シャンベルタンが、かのアドヴォケイトでは逆転しているところでしょうかね。95~97Points となっています。
因みにギルマンさんのシャペル=シャンベルタンの評価は、評点は96ポイントで同じ、飲み頃は若干早くて2027年から2100年です。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】 もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2022 Latricieres-Chambertin Grand Cru
ラトリシエール=シャンベルタン・グラン・クリュ
【ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン誌は97ポイントでした!ルーミエさんのミュジニーと同じ評価!・・2月一杯までの期間限定価格です!】

こちらはラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌の2022年コート・ド・ニュイの見開きページの左側です。このラトリシエールの評点は、シャンベルタンのコラムの写真をご覧ください。
因みにルーミエさんのミュジニー2022年は、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌としては97ポイントで、このラトリシエールとまったく同じ評価でした・・あ、言いたいことは判りますよ・・
「そこじゃ・・無い」
んですよね。
まぁ判ります。しかし、夢は夢として持っていたいものですよね・・いつか実現されることを、ずっと持って・・。飲めてはいないのですみません。どうぞよろしくお願いします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【シャンベルタンと常に良い勝負をしているラトリシエール!・・2021年ものも上値98ポイントです!】 ジャスパー・モリスさんはドメーヌ・トラペを推し始めて3年?・・ほどになろうかと思いますが、ついにこのラトリシエールに彼の最高評価を与えました。上値98ポイントです。
まぁ・・ちょっと評価の波荒れも感じる訳ですが、例えばティム・アトキンさんはドメーヌ・トラペの評価はせず、ロシニョールの方に行ってしまっています。ティム・アトキンさんは同じ畑のロシニョール=トラペのラトリシエールに95ポイントでした。まぁ・・ロシニョール=トラペも良いんですが、表情が少し硬いかもしれません。
このラトリシエールはシャンベルタンの南、マゾワイエール(シャルム)の西(上)と言う絶好のロケーションにあるグラン・クリュです。
しかしながら・・シャンベルタンやシャルムが持つ「豊かさ」がタイト・・と言う特徴も有って、やや軽めでエレガントな感覚です。ですが、
「それこそが良い!」
と・・思うんですね。久しぶりにシモン・ビズのラトリシエールとか・・飲んでみたいですが、あれもまた高くなっちゃっているんでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【メディア評価は2019年並み?・・テイスティングさせていただいた noisy 的な感覚からとはちょっと違う気がします。】 昨年の2019年もののご紹介時点では、このラトリシエールが上値97ポイントだったので、
「ん~・・ちょっと理解できないなぁ・・でも飲めて無いし・・」
と思っていたんですが、その後に幾つかのメディアが評価を出しまして、ヴィノスが上値で98ポイント付け、バーガウンドがいつものように低めの評価を出してほぼ揃った感じです。
2020年ものについては、アドヴォケイト、ジャスパー・モリス、バーガウンドが2019年ものと全く同評価、ヴィノスだけが2019年ものから3ポイントも下げて、大いに noisy を混乱させています。
まぁ・・トラペのラトリシエールと言えば、今やラトリシエールの最高峰..ドメーヌ・ルロワには流石にメディア評価は追いつかないのかもしれませんが、実際のところ飲み比べたらどうなんでしょうね・・今やそんな贅沢は不可能になってしまいましたが、
「結構、良い勝負だったりして?」
というような気にもなります。
アルマン・ルソーさんはこのモレとの境界、ジュヴレ南端に有る稀有なグラン・クリュは所有していませんが、実はクロ・デ・リュショットは、ジュヴレのグラン・クリュが連なる最北端・・にある畑ですから、ある意味・・ラトリシエールと似た境遇でも有るかと思います。このクロ・デ・リュショット2020年ものには、ティム・アトキン氏 96ポイント、ジャスパー・モリス氏94~96ポイントですから、まぁ・・そのままの比較は出来ないとしてもラトリシエールは上を行っていることになります。
トラペ本人が「2020年ものは正に規格外」と言ってる訳で、これをどう捉えるか・・と言うことだと思います。noisy 的には、
「もう・・下のクラスを飲んだだけでもその素晴らしさが心を離れないのは間違い無い」
と思っています。ですので、
「2019年並み?・・そんなの・・有り得ないでしょ?」
是非ご検討いただけましたら幸いです。
以下は以前のレヴューです。
-----
【上値は97ポイント!?・・シャンベルタンは100ポイントですが、双璧にしては低めでしょうか?】 飲めていないので多くは申しません。ルヴェ・デュ・ヴァンは19.5/20ですから、シャンベルタンの20/20(100点)とは20点法で0.5ポイント差ですね。なので97.5ポイントと言うことなのかと思います。
ですが、2018年ものよりもポイントを積み上げているメディアがほとんどですから・・シャンベルタンと差はほとんどないと考えるべきかとも思います。少ないラトリシエールです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【アドヴォケイト、ヴィノスは上値96ポイントでした!・・以下は以前のレヴューです。】【ラトリシエールは19ポイント!】 シャンベルタン20点、シャペル19.5点、ラトリシエール19点と、看板ワインが軒並み高得点で評価された2017年です。しかしながら、すでにその傾向は3年ほど前より見えてはいた・・としても、2017年ものは2016年以前のものとは、中々に同列には語れない・・と言うのが、2017年のトラペをテイスティングしてきた(・・今もしていますが)noisy の意見です。
この傾向はユベール・ラミーと全く同様でして・・いや、ラミーは超密植効果が表れ出て来たと推察されますが、それ以外の造り手、例えばデゾネイ・ビセイなどにもその、
「光沢のあるツヤツヤとしたクリスタル風のミネラリティ的ヴェール」
は感じている訳です・・2017年を飲んでない方には俄かにには信じられないでしょうけど。
しかし、2016年のトラペの、実に素晴らしく
「柔らかでエレガント」な味わいは、noisy的にも大好きでしたが、海外のメディアは2015年ほどには評価せず、
「ん?・・どう言う事?・・一者位、飛びぬけた評価が有っても良いんじゃない?」
などと思ったものです。
ワインの本場、しかもブルゴーニュワインですから・・現地のル・レヴュ・デュ・ヴァン(ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン)が高い評価をしたことは、肝に銘じておかなければなりません。今ひとつワインのエレガンスを理解しているとは思えない、肥えたものが大好きな方々の評価とはちょっと違う、ロマネ=コンティやラ・ターシュと言った化け物を見つけ出し、造り出したフランス人ですから。
そんな意味でも、また、noisy のテイスティングから得た印象からも、
「2017年のトラペは外せない!」
と・・言えるかと思います。
この、今までの自身の作風をも包み込んでしまったミネラリティの存在・・これが満点、そして満点近い評価の因子で有ると感じています。是非・・トライしてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【アドヴォケイトは2015年ものを超える評価!】 ワインの評価と言うのは実に難しいもので、ある人は美味しいと言い、またある人は大したことが無いと言い、そしてヘソの曲がった人は美味しいと言いながら実は全然美味しいと思ってないと言う・・(^^;;
トラペのリリースするワインに有って、常にトップをシャンベルタンと争っているのがこのラトリシエールです。
アドヴォケイトは2015年を超える凄い評価です。かたや2015年ものを驚異的な評価を物凄い修飾語で称えたジョン・ギルマンさんは僅かに下げ、アラン・メドーさんも少々下げているようです。こんな風に前年の評価を掲載して、その評価者のクセとか傾向を加えてみると見えてくるものも有りますよね。
なので、スタイルは2015年とはやや異なるのかな?・・と思いますが、仕上がりはほぼ同レベルだろうと思われます。何より収穫は非常に少ないでしょうから・・その意味では希少性は高くなっていると思います。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【こちらも実はギルマン氏は飲み頃2030年~2100年(ラトリシエール)と2027年~2100年(シャペル)!評価も96Pointsでした!】
まぁ、凄い評価だった2014年ものラトリシエール=シャンベルタンもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌で19.5/20Points などと言うクレイジーなものですから、比較的長い飲み頃を言うのが常態化しているジョン・ギルマンさんなら、
「2100年までOK!」
と軽く言えるのかもしれません。
それにしても凄いです。面白いのは、常にラトリシエールの下の評価だったシャペル=シャンベルタンが、かのアドヴォケイトでは逆転しているところでしょうかね。95~97Points となっています。
因みにギルマンさんのシャペル=シャンベルタンの評価は、評点は96ポイントで同じ、飲み頃は若干早くて2027年から2100年です。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】 もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2022 Gevrey-Chambertin 1er Cru Petite Chapelle
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル
【ミネラリティと凄い果実感が交じり合い複雑なアロマを発する見事な出来!2022年もののトラペの1級は半端無い出来です!・・2月一杯までの期間限定価格です!】

このところ飲めていなかったのも有るのかもしれません。2021年ものは超絶に少なかったですし、2018~2020年ものも出来は良くとも多くは無かった訳で・・
「その性で、noisy のトラペ2022年もののテイスティングの吟味に影響が無いか?」
と言われますと、
「全く無い!・・とは言えないかもしれない・・」
と答えざるを得ないと思います。
今回は、実は割り当ての無かった1級レ・コンボットも含め、すべての1級クラスをテイスティング出来ているんですね。そして、そのアイテム毎に・・
「(・・いや~・・ここまで来てるんだ・・)」
と感じさせられたんですね。
チェリーやベリーのアロマとしっかりと感じられる溶け込んだミネラリティ(外側にコーティングされて在る訳では無い)が、ワインの質感を高めているのは間違いないでしょう。
幾分、アン・エルゴほどの筋肉を感じるものでは無いにせよ、かなりしっかりした接触間隔が有り、構造の深さを感じさせてくれます。

そして時間が経過しますと、茶色から黒っぽい有機物・・コーヒーとかチョコとかのニュアンスまで出て来るんですね。
赤や赤黒いものから徐々にダークなニュアンスになってくる感覚です。と思っていると、どこかクリーミーなニュアンスまで漂って来ますから、
「黒の次は・・白?」
などと、ちょっと表現に困る状況にもなってしまいました。今飲んでも飲めてはしまいますが、やはり少し置いた方が勿体無くないかな・・とも思います。
メディアはかなりの高評価で、95ポイントほどで上値が揃っています。ニール・マーティンさんは、
「アン・エルゴよりもミネラル感が有り・・」
と言っていたのが印象的で・・いや、noisy 的にはアン・エルゴの方がややミネラル感は高いと感じていたもので・・飲むタイミングやその状況で結構違った印象になるのが良く判ります。これも是非飲んでみていただきたい、素晴らしい1級です。どうぞよろしくお願いします。
P.S.こちらも2月一杯までの期間限定価格になります。
以下は以前のレヴューです。
-----
【エレガントなヴィンテージのエレガントな造りのドメーヌのエレガントなプティ・シャペル!・・繊細なワインです!】 いつか飲んでやろうと虎視眈々と狙っているプティ=シャペルですが、中々チャンスが回って来ません。2021年ものは・・
「入荷は1本だけ」
です。
なので飲むと販売できませんので、やはりテイスティングもできません。申し訳ありません。
なお評価は並みのグラン・クリュを凌ぐ上値94ポイントが固まっています。相当良さそうですが、激エレガントで繊細、ほんのり官能的な味わいになるには時間を要すかもしれません。ただし、早く飲めないことも無いと・・他のキュヴェを飲ませていただき、そのように感じました。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【2019年ものはジャスパー・モリス氏92~94ポイントでした!・・飲めていません。】---以前のレヴューを掲載していますが、2020年ものが破格の出来だと思います。
ようやっとやる気を出してくれたジャスパー・モリス氏は92~94ポイントと言う評価でした。noisy は飲めていないので評点は有りません。申し訳ありません。
以下は以前のレヴューです。
----
【ティム・アトキン氏は93ポイント、飲めませんでした。極少量・・以前のレヴューです。】【1級群は20点法のメディアで17点、100点法で93点と言ったところの評価の様です・・本当にそれで済むのか?】 すみません・・テイスティングできるかどうか不明ですが、それ自体は続けています。ただし、トラペもアイテムが物凄いので・・全然終わりません。しかも、ユベール・ラミーも18アイテム、有りましたから・・15アイテムのテイスティングには10日ほどは掛かってしまう訳です。・・あ、この下のワインが有ったので結果的に16アイテムのテイスティングでした。

何と、オート・デンシテ2017デリエールです・・(^^;; お客さんが普通のと間違えて開けてしまったので、noisy に飲んでもらおうと言うことでわざわざ持って来てくれちゃいました。
いやはや・・凄いワインでした・・モンラッシェ並みの縦伸び構造を持っていました。
「でもここじゃ関係無いでしょう?」
と思われるかもしれませんが・・関係無いところにわざわざ写真は出しません。
勘違いされるのを恐れずに言ってしまうと、ラミー的なクリスタルコーティングのテクスチャーが、2017年のトラペのワイン、全てに感じるんですよ。・・他のコラムにも書きましたが、これが2017年特有の特徴なのか、それとも2017年のトラペの特徴なのか、トラペが完全に自分のものにした特徴なのかが不明なんですね。
なので、2017年もののトラペの1級群も、もし余れば飲むつもりでいます。それほどまでにトラペ2017年の下~中級クラスはぶっ飛んでます。この1級群も間違いなく、その延長上に有るはずです。でももしそうだとするなら・・この1級群はとんでもない味わいに仕上がっているはずでしょう?・・是非ご検討いただきたいと思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2022 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Corbeaux
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・コルボー
【(おそらく)全房発酵を多用したピュア系の膨らみある味わい!・・むしろ、素晴らしい他の1級群の中では異質の存在!・・これ、素晴らしいです!・・2月一杯までの期間限定価格です!】

美しいですね~・・純粋な色彩を持った凄い瑞々しさを感じる1級レ・コルボーです。
まぁ・・このレ・コルボーと言う畑のワインは、
「noisy はもう・・相当飲んでいる」
ので、
「・・あれ?・・」
みたいな感じだったんですね。・・良い意味で。
そう・・少しイントネーションは異なりますが、
「若干、ニコラ・フォール..お手伝いした?」
みたいな・・(^^;・・そんなニュアンスが有るんですよ。そんなことを書いたからって、本当にニコラ・フォールが手伝うはずも無いのは判り切ったことでは有りますが。
あくまでこれは想像ではありますが、
「全房発酵をかなりやっている(すべてそうだとは断定できず)」

と思われる訳です。
だからこそ、非常に瑞々しいですし・・おそらくですが、余り樽を使用していないんじゃないか?・・と思われるフシが有るんですね。
そんな面も有って、まぁ・・メディアのテイスターの方々も判っているのでしょうが、彼らにとってみれば・・「違和感」だったのかもしれません。
しかし、全房(言い切っちゃってますが・・おそらく・・です)だとするなら、これからの数年で、
「とんでもなく複雑なニュアンスと膨らみが出て来る!」
と想像されますから、これもまた・・
「トラペのトライのひとつ」
なんでしょう。
いや、結構に神経を使わされたテイスティングになりましたが、やはり様々なトライをやっているんですね。
あ、そうそう・・今回ご紹介は出来なかったんですが、1級のコンボットもテイスティングだけ出来たんですが、ま~・・これがまたデラ旨でして・・お隣のラトリシエール的な、少し乾いた赤茶けたニュアンスが深い味わいを演出していて・・もしどこかで見かけたら挑戦してみてください。
で、やはりこのレ・コルボーは、チェリーの赤と黒、そしてほんのり鉄っぽいミネラリティと白っぽい石灰を幾重にも積層させたようなニュアンスがあり、充実した瑞々しさの在る美しいワインでした。ぜひご検討くださいませ!
P.S.2月一杯までの期間限定価格です!
以下は以前のレヴューです。
-----
【ファーストリリース!素晴らしい出来だった2020年のキャピタから分かれて生まれた1級レ・コルボー!メディア評価もかなり高いです!】 1級畑レ・コルボーと言えば・・Noisy wine では「ドメーヌ・ギイヤール」ですよね。もうお馴染みのリューディです。グラン・クリュのマジ=シャンベルタンの北に接しています。
このところのトラペのワインは、ミネラリティが半端無いので・・以前の優しいスタイルに加え、透明感と硬質さを加えたようになっています。ビオでも砕いた水晶を畑に撒きますので、長くやっていると・・それが出るのか?・・どうかは判りませんが。ただしビオ的に水晶を畑に撒くのは、ミネラリティを増やすためでは無いようです。
で、この2021年で初めてのリリースになったレ・コルボーですが、上値94ポイントと・・相当弾けた評価になっています。非常に少ないので飲めませんで申し訳ありません。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【非常に少ないキャピタ!・・飲ませていただきました!】---以前のレヴューを掲載していますが、2020年ものが破格の出来だと思います。
なるほど・・中々飲めない「キャピタ」ですので、じっくり飲ませていただきました。
2019年ものだからなのか、キャピタだからなのかは不明ながら、
「しなやか、ふんわり、やわらか、優しいトラペのワインの中では比較的筋肉質!」
です。
まぁ・・2019年もののトラペ自体が、
「マシュマロをキャンディで包んだ」
感じですから・・そのままって言ってしまえばそれっきりかもしれません。
高質さが素晴らしく、ノーズに入ってくるアロマは愛らしいシャンボール系に近いものを感じます。当然ながら、
「今すぐ飲んでどう・・」
と言う感じではなく・・いや、飲めなくはないけれど、勿体無さ過ぎる感じですね。

ジャスパー・モリスさんはこのクラスになってようやくやる気を出したのか、上値で94ポイントと・・まぁまぁ妥当な感じの評価をしています。noisy 的には上値は95ポイントまでは有ると踏んでいます。・・もう少し飲ませてくださいね・・今はちょっと締まっちゃってますので・・でも95ポイント上値で決まりでしょう。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【1級キャピタはティム・アトキン氏93ポイントでした。以下は以前のレヴューです。】【1級群は20点法のメディアで17点、100点法で93点と言ったところの評価の様です・・本当にそれで済むのか?】 すみません・・テイスティングできるかどうか不明ですが、それ自体は続けています。ただし、トラペもアイテムが物凄いので・・全然終わりません。しかも、ユベール・ラミーも18アイテム、有りましたから・・15アイテムのテイスティングには10日ほどは掛かってしまう訳です。・・あ、この下のワインが有ったので結果的に16アイテムのテイスティングでした。

何と、オート・デンシテ2017デリエールです・・(^^;; お客さんが普通のと間違えて開けてしまったので、noisy に飲んでもらおうと言うことでわざわざ持って来てくれちゃいました。
いやはや・・凄いワインでした・・モンラッシェ並みの縦伸び構造を持っていました。
「でもここじゃ関係無いでしょう?」
と思われるかもしれませんが・・関係無いところにわざわざ写真は出しません。
勘違いされるのを恐れずに言ってしまうと、ラミー的なクリスタルコーティングのテクスチャーが、2017年のトラペのワイン、全てに感じるんですよ。・・他のコラムにも書きましたが、これが2017年特有の特徴なのか、それとも2017年のトラペの特徴なのか、トラペが完全に自分のものにした特徴なのかが不明なんですね。
なので、2017年もののトラペの1級群も、もし余れば飲むつもりでいます。それほどまでにトラペ2017年の下~中級クラスはぶっ飛んでます。この1級群も間違いなく、その延長上に有るはずです。でももしそうだとするなら・・この1級群はとんでもない味わいに仕上がっているはずでしょう?・・是非ご検討いただきたいと思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】 もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2022 Gevrey-Chambertin 1er Cru Clos Prieur
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール
【ポテンシャルの高さはピカイチ!・・今出て来る表情はアン・エルゴやプティ・シャペルに遅れを取るものの、将来性は凄いと感じます!・・・2月一杯までの期間限定価格です!】

2022年のトラペの1級群は半端無い仕上がりで、並みのグラン・クリュはとても到達できないレベルにまで仕上がっていると感じます。とても良い年です・・2022年は。
素晴らしいストラクチャーを持つ1級アン・エルゴですが、その構造感覚だけで言いますと・・
「凄いアン・エルゴさえ凌ぐ、高域までどこまでも伸びて行く感覚!」
が有るんですね。
なので、まずそこで驚かされる訳ですが、難を言いますと・・そこからの横方向への拡がりとか、複雑性の「ひけらかし?」みたいなものが大人しめなんですね。
なので、少し不足感を感じる訳ですが、しかし・・これはそれで済ましてしまうと間違いだと思います。
何故って・・コンプレッションされたままの要素の解放に時間が少々掛かっているだけ・・なんですね。
・・メディアもその辺は何とは無しに感じているようで、だからこそ、
「アン・エルゴやプティ・シャペルには大盤振る舞いの95ポイントが1人だけで、94ポイントで揃っている」

んじゃないかと推測しています。
まぁ・・noisy 的な言葉で言うところの、
「縦延び系」
です。
ですがこれはそのまんま・・と言うことは絶対に無さそうだと、しっかり感じさせてくれます。
果実は、結構に「黒」に寄った感じで、本来持っている「赤」を閉じ込めているミネラリティが存在すると感じます。ブラック・ベリーとかブラック・チェリーのドライな果実が引き締まって存在しています。複雑性もチラチラとその多分にある要素の発露が感じられますが、どうでしょうか・・あと5年ほどかかるんじゃないかと思います。
もちろんですが今飲んでいても美味しいですから、開けちゃダメ・・と言う事でも無さそうです。その際は、縦延び系の構造の上下が深い見事な味わいを確認することが出来ます。もちろん、
「甘みなどは全く感じられないほどにドライ」
ですが、
「繊細な美味しい旨味の酸が豊富に存在し感じられる」
ので、これも凄い1級でした。どうぞよろしくお願いします。素晴らしいです!
P.S.2月一杯までの期間限定価格になります!
以下は以前のレヴューです。
-----
【2021年ものクロ・プリュールは2020年ものより1ポイント下げ、もしくは同点のようです。】 マジ直下のクロ・プリュールです。この畑は結構に・・若いうちは硬めかと思います。でも比較的早く美味しくなって、エレガントな色っぽいアロマを出してくれる・・そんなイメージです。
若いうちの若干の硬さが災いしてか、他の1級畑に比較しますとメディア評価も渋いんですが、少し待てば早めに熟すので、評点以上の味わいとして感じられるんじゃないかと思います。
2021年ものは上値93ポイントほどでメディアの評価は固まっているように見えますので、数年経過したらグラン・クリュ並みとして感じられるかもしれません。少なくとも2021年ものとしてネガティヴに感じられる部分は、トラペの2021年ものに関してはほぼ無いと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【すみません、飲めておりません。非常に少ない入荷量です。】---以前のレヴューを掲載していますが、2020年ものが破格の出来だと思います。 すみません・・メディアの評点も見当たりません。
以下は以前のレヴューです。
-----
【1級クロ・プリュールはティム・アトキン氏92ポイントでした。以下は以前のレヴューです。】 【1級群は20点法のメディアで17点、100点法で93点と言ったところの評価の様です・・本当にそれで済むのか?】すみません・・テイスティングできるかどうか不明ですが、それ自体は続けています。ただし、トラペもアイテムが物凄いので・・全然終わりません。しかも、ユベール・ラミーも18アイテム、有りましたから・・15アイテムのテイスティングには10日ほどは掛かってしまう訳です。・・あ、この下のワインが有ったので結果的に16アイテムのテイスティングでした。

何と、オート・デンシテ2017デリエールです・・(^^;; お客さんが普通のと間違えて開けてしまったので、noisy に飲んでもらおうと言うことでわざわざ持って来てくれちゃいました。
いやはや・・凄いワインでした・・モンラッシェ並みの縦伸び構造を持っていました。
「でもここじゃ関係無いでしょう?」
と思われるかもしれませんが・・関係無いところにわざわざ写真は出しません。
勘違いされるのを恐れずに言ってしまうと、ラミー的なクリスタルコーティングのテクスチャーが、2017年のトラペのワイン、全てに感じるんですよ。・・他のコラムにも書きましたが、これが2017年特有の特徴なのか、それとも2017年のトラペの特徴なのか、トラペが完全に自分のものにした特徴なのかが不明なんですね。
なので、2017年もののトラペの1級群も、もし余れば飲むつもりでいます。それほどまでにトラペ2017年の下~中級クラスはぶっ飛んでます。この1級群も間違いなく、その延長上に有るはずです。でももしそうだとするなら・・この1級群はとんでもない味わいに仕上がっているはずでしょう?・・是非ご検討いただきたいと思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2022 Gevrey-Chambertin Ostrea
ジュヴレ=シャンベルタン・オストレア
【激エレガントでふんわりと優しい村名ジュヴレに比較すると、「もはや1級か?」と思わせるような高い品格を感じます!・・素晴らしい!!】

何故か海外メディアはそこまで高く無い・・まぁ、
「キュヴェ 1859 には93ポイントまでなのに、オストレアには94ポイントまで付いている」
のが良く判りません。
もっとも、1859に93ポイント付けた方がオストレアに94ポイント付けた訳では無いんですが、何か割り切れない感覚が有ります。
村名の無印ジュヴレの、何とも過不足無いエレガントさが・・滲んで滲んで・・美味しい・・と言う味わいとは違いまして、
「完全に格上!」
と思わせる品格が備わった見事な味わいなんですね。頭一つ以上・・抜けている訳です。
それでいて、エレガンスを失っていない訳ですから・・そして、他の上級キュヴェは、
「凄い出来なだけに、今開けると仕上がり前に飲むことになる・・かも」
と言うような不安が有る訳ですが、このオストレアは、
「今飲んでも時間の経過の中で充分に楽しめる!」
訳です。

一段とクッキリ輝かしい色彩をしています。集中していて、そのエキスからの表情の展開が素晴らしいです。
主とするアペラシオンは異なりますが、
「・・あれ?・・メオ=カミュゼ..入ってます?」
みたいな、エキスの荘厳な美味しさがトラペのオストレアにも感じられます。
そして、トラペさんの2022年もののコメントの中に、
「気候だけを見れば2020年のような重厚感のあるワインになるかと思われたが、思ったよりも自然糖度は低くて酸も残ってくれたのでコート ド ニュイらしい骨格のあるリッチでバランスの良いワインになっている。」
と言う言葉が全てを物語っているかと思うんですが、決して甘くてボリューミーな味わいにはならず、美しい酸とそれが織りなすエキスからの重厚なアロマと味わい、構造の確かさに加え、ただようエレガンスが何とも素晴らしいと感じます。
5年寝かせても良し、今すぐのんびり飲んでも良しです。ぜひ飲んでみてください。期間限定で昨年の2021年ものよりも値下げしてのご案内です。次回新着発行前までになります。どうぞよろしくお願いします。
【いつも、いつ開けても美味しいオストレア!2021年ものは希少です!】 3本だけの入荷です。少ないはずなのに何故かマグナムも造っているんですね・・。
村名は激少なのでオストレアをテイスティングしようかと思っていたんですが、誘惑に勝てず・・1859 を開けてしまいました・・素晴らしいです!・・1959!これがこのオストレアに入っていたのですから・・美味しかった訳ですね。
まぁ・・1959 を造るので味わいが落ちたら何を言われるか判らないですから、落とさないようにしているはずです。2020年ものも滅茶美味しかったですから、
「2020年ものの上値94ポイントから2ポイント下げ」
と言うのがちょっとね・・確かめてみたかった訳ですが、1~3本しか入荷しないものを片っ端から開けていると大赤字になってしまうので自制しています。申し訳ありませんがお客様の方でご確認くださいませ。よろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【凄い出来!・・1級に迫るか、もしくは超えるかというレベル!・・気品高くパワフルな・・圧巻のアロマです!】
まぁ・・凄い出来の村名ジュヴレは93ポイント以上、94ポイント近くまで有ると思いますので、オストレアはポテンシャルで村名を凌ぎますからそれ以上・・と言うことになります。
それに2019年ものを2020年ものが凌ぐのも間違いありませんので、海外メディアの評価も、
「2020年ものを下げている人は無視するしかない」
ですから、やはり「デカンター誌」の94ポイントと言うのは非常にクレバーな評価だと感じます。
ただし村名で94ポイントと言うのは、ちょっと有り得ないほどの高い評価なんですね。通常は村名だと93ポイント止まりです。まぁ・・個人的にはポテンシャル点は94ポイントでも低いんじゃないかと思っています。
2019年ものに比較して2020年ものは、その香り方からして・・全く異なるニュアンスです。ちょっと、
「ミルランダージュ的?」
でも有りますし、エレガントではあるものの、出てくる香りが太いんですね・・そこからまたもう一段、何かが弾けて出てくる感じです。

味わいも非常に深いです。でもようやっと仕上がり始めた感じは若干有るでしょうか。
なので、海外メディアの低い評価・・上値で92ポイントとか、平気で出ていますが、やはり質良く濃密な果実がワインに昇華して育つのに時間が掛かったと思われます。某テイスターさんは「バランスが理解できない」と言ってますから、相当にゆっくりな発酵だったと思われます。
グラスの色彩を見ていただきましたら、
「こりゃ・・ただ者では無い」
とお判りでしょう。
やはりビオディナミと言う栽培方法が2020年の気候に打ち勝ったとみるべきかと思うんですね。
その上で、
「ただ濃密なだけではない果実」
を得ることが出来たんじゃないかと推測しています。
少雨でしたが、地中深くに根を張っているビオの仕立ては、地中の水分を常にしっかり得られた・・と言うことじゃないでしょうか。
これほどまでに「官能さ」を感じさせるオストレアの画像は今までのヴィンテージで見当たりますでしょうか?・・
村名クラスを飛び越えた感のある凄いジュヴレでした。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【毎年のオストレアとは全く異なる味わい・・豊かで真ん丸なパレットは描きませんが、かなりの高域にまで伸びて行く縦伸び系のジュヴレです!】
イメージ的には・・
「ん?シャンボール?」
と一瞬思ってしまうほどに・・テクスチュア良く、高域にまで駆け上がれるアロマの細やかなニュアンスが有ります。
よく言うのは、
「まるでお花畑に・・xxx」
みたいな感じですね。
いつもの年ですと、通常のジュヴレよりもオストレアが常に早くから美味しい訳です。真ん丸なパレットでふくよかで・・完璧さを思わせるジュヴレ=シャンベルタンです。
ところが2019年ものは、葡萄の出来が良かったこともあるのでしょう。「スペシャル・キュヴェ」を仕立てた訳ですね。それもオストレアになるべき葡萄を使って・・です。
ですからオストレアの数量が激減し、真ん丸なオストレアではなくなった・・と言う訳なんです。

「・・んじゃ?オストレアは美味しく無い訳?」
と聞きたくなると思うんですが・・その答えは・・こうです。
「素晴らしいです。ポテンシャルは2018年ものを超えます。ただし、今飲んでポテンシャルの全てを開放はできないので、昔のような真ん丸なパレットは描けず、1~2年は待ってもらうようになります。」
そうなんですね・・なので、今飲むなら、「村名」か「キュヴェ1859」です。ちょっとシャンボールチックな硬質さが有るので、
「少し硬めな、エキスたっぷりの縦伸び系ピノ・ノワールがお好きでしたら、今開けても2019年のトラペの素晴らしさで美味しく飲めるでしょう。」
と言っておきたいと思います。
兎に角今までと違うスタイルです。でも・・
「果皮の味わいが濃くて・・素晴らしい!」
とも言いたいです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【素晴らしいポテンシャルです!・・凄いワイン!・・でも半面、以前のような、若い時期からの美味しさ、判りやすさはダウンしたかも・・】
ようやくこのオストレア辺りに来ますと、海外メディア勢も少しはやる気を見せて来たらしく、気に入った者は少し高いポイントを、そうでも無いと普通に90~91Points 位でお茶を濁す・・そんな感じに読み取れます。
因みにVinous のテイスターはニール・マーティンさんですから、ボトル写真の下のレヴューで、
「2018年物は私がかつて味わったことのない、最高の「オストレア」になるだろう。」
と言っていた評価こそが、
「92~94 Points」
と言うことになります・・
まぁ、ニール・マーティンさんとは滅茶相性が悪いので、滅多に意見が合うことは無いんですが・・
「今回だけは・・何故かほとんど同じ!」
です・・・(^^;
なので、写真の方も滅茶寄ったものを掲載します。色も補正していません。大きさだけです。色々映り込んでますが・・気にしないでくださいね・・アップするために撮った写真じゃないので・・。
美しいですね・・赤が綺麗です。「完全エキス化」とは言っていますが、それは非常に難しいことだと思っています。収穫における「タイミング」と醸造における「タイミング」、全てにおいて、マッチさせないと出来ないと思っています。勿論ですが、そのタイミングにより、次のタイミング、レベルは異なるはずです。
これ、素晴らしいと思います。
ですが、
「早めに飲むならオストレア」
と言って来たnoisy は、
「2018年ものは撤回。2018年ものは早めに飲むなら村名ジュヴレ以下!オストレアを早めに開けるなら、充分に飲んで楽しむ時間を取ってください。」
と言い返させていただきます。
素晴らしいポテンシャルをお楽しみくださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【こっちの方角に来るとはビックリ!・・そして何と素晴らしい1級群と同評価の17/20Pointsです!】
超・・エレガントです。有り得ないほど美しい・・です。
「こんなジュヴレがどうして造れるのか!?」
と言うほど・・です。
2016年もののコラムで、「変わって来た」と書きました。ちょっとエマニュエル・ルジェが入った感じを受けたからです。なので、下のキュヴェからのテイスティングで、物凄いミネラル感を感じていましたが、
「オストレアは・・2016年の延長上だろう」
と思ってテイスティングに臨んだものの、全く・・異なりました。やはり、トラペはトラペだったのです。
しかしながら、そのクリスタルなヴェールを得て、このワインの印象は大きく変わったのも事実です。
今までは、優しく、どこか「ぽわん」とした柔らかな感じでしたので、村名ジュヴレよりも村名ジュヴレのオストレアを是非飲んで欲しい・・と言い続けていました。
でも2017年ものは異なります。勿論、この超絶なトラペならではのエレガンスの美しいワインですから、今飲んでも充分、満足いただけます。
でも、このワインの本当の姿は・・10年ほど経たないと判り得ないと感じます。旧クラスメンが17点付けた村名ワインです。
「・・判ってるじゃん・・」
と・・すみません・・上から目線で言わせていただきます。歴史に残るワイン・・残したいワインです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【いつも素晴らしいオストレアは2016年も健在です!・・でも少し方向が変化して来ました!】
このオストレアはいつも美味しくて、noisy のお気に入りです。
2016年ものも、ほんの僅かタイトに感じるタイミングでのテイスティングになりましたが、2015年ものとほぼ同レベルの仕上がりと言えるかと思います。
しかしながら・・色合いも比較してみてください。違うんですよ・・。やや収穫時期が遅いはずなんですね。その性でしょうか・・ルジェ的なエロさが、トラペにいつも感じる美しい鳩の血のようなニュアンスにトッピングされているんですね。
さらにはそれを覆うように鉄っぽく、ち密なミネラリティが存在しています。非常に複雑性の高い味わいに仕上がっています。
ある意味、下級クラスのワインには2016年のトラペの傾向が素直に表れていると思います。中級から上のワインには、要素、質感が覆ってしまう表情が有りますから、一見するだけだとそれは見えにくいかもしれません。
しかし、やはりこのワインはトラペを代表するワインだと思います。そして平気で四半世紀の間、熟成することも可能です。飲んでみてください。素晴らしいワインです。(でももうちょっとだけ・・2カ月ほど置くのが正しいと思います。)
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【超繊細な2014年の密度を、さらに倍にしたかのような素晴らしい味わいです!マスト・バイでしょう!!】

素晴らしいエナジーです。シルキーさを何層にも重ね合わせたような厚いニュアンスが有りつつ、全く「節操の無い感じが無い」、高質さに満ちています。
あ、すみません・・オストレアではない通常のジュヴレは6本しか無いので・・テイスティングできませんでした。そうじゃなくても予算オーバーなので・・すみませんです。
しかし凄いです。ビターなんですが、これを言うと勘違いされそうで言いたくない・・でも言わないといけない・・と葛藤しています。でも・・言ってしまいますが、「ビターなチョコ」さえ感じるほど・・なんですね。でも甘く無いんですよ。そして果実もしっかり、小さな果実の集合体ですが・・もちろんそれだけでも無い・・。
あの素晴らしく美味しい、オリヴィエ・バーンスタインの村名ジュヴレをさらにナチュラルに、ピュアに、何層か重ねたような見事な味わいです。
今飲んでも充分に満足してしまうと思います。・・いや、勿論ですが好みは在ると思いますよ。でも、柔らかく包容力のあるテクスチュアに包まれ、複雑精緻ながら非常に感性されたパレットでもてなされます。ジュヴレ的で有りながらもアペラシオンを超越しているような感じもします。気が付けばあっという間にボトルが空になってしまっていて、通常のジュヴレの分も想像しようと翌日に持ち越してさらに様子を見たい・・とは思っていたものの、困ったことになってしまいました。素晴らしいジュヴレでした!ご検討くださいませ!超お勧めです!
以下は以前の「オストレア」のコメントです。
━━━━━
【繊細さの中に繊細さを持つかのような超繊細なジュヴレ!滅茶苦茶旨いです!・・可能なら是非ともこれを飲んで欲しいです!】
滅茶苦茶美味しいです!・・オストレア、これほどまでに素晴らしかったかと・・見直してしまいました。
半面、ティム・アトキンさんの評価が91Pointsと低いのが気になってしまいました。やっちまったな?・・と言う気がしています。まぁ、この部分はジュヴレ村名で書いてますんで、是非読んでみてください。
非常に美しいです。美しさを積み重ねないとこうはなりません。決して重くならないのに表現は積層しています。低域はまだやや軽めですが、そんなことはまず気にならないほど、中域から高域、超高域の美しさ、その密度に夢中になってしまうでしょう。
まだ若いワインですよ・・一番良い時のフィリップ・パカレのジュヴレのエレガントさを数倍の密度で表現している・・そう言ったら一番判り易いかもしれませんね。2002年とかのパカレです。軽やかでフラワリーでジューシーでスパイシーで・・思わずクラッと来た、パカレの薄い旨さを何十層にも積層させた感じなんですよ。単純に濃い・・と言うのは全く違います。軽やか、エレガントなものが積み重なって、この素晴らしい表現をしています。
そして、とてもナチュラルですが、全く危険性を感じません。とことん、健全です。ポテンシャルを取る必要が無い、単純な美味しさもたっぷりですから、決して難しい顔をして飲まずに済みます。しかしそのパワーは隠せないでしょうから、
「・・これ、数年後にまた飲みたい!」
と思われるでしょう。
フーリエも旨いですが、よりナチュラルで玉ねぎ的な・・剥いても剥いても・・みたいな美味しさはフーリエには余り感じないかもしれません。フーリエのジュヴレはシームレスですよね。こちらは、まぁ、シームレスでは無いとは言えないのかもしれませんが、美しさの積層感です。まったくのドライですが、これほどまでに完成された美味しさは滅多に無いと思います。
一つお願いです。届いて時間が経ってませんので、出来ましたら少々休養をあげてください。ビックリするほどシットリしてくるでしょう。noisy 的には、
「トラペも来たな~・・どこまで行くんだろ・・」
と思っています。
シャンベルタンはルヴェ・デュ・ヴァン19.5/20、アドヴォケイト95~97 のようです。ルヴェ・デュ・ヴァンは2013年で満点でしたが、2014年は0.5点落としていますね。見方はそれぞれですが、トラペは未だに成長しているのが・・noisy には見えます。オリヴィエ・バーンスタインのジュヴレも素晴らしいですが、これほどにナチュラルではありません。少なくとも1万円以下では敵無しな村名ジュヴレ=シャンベルタンと言っておきたいと思います。超お勧めです!是非とも飲んでみてください。
● 2022 Cote de Nuits-Villages le Meix Fringuet
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ・ル・メイ・フランゲ
【気になって仕方が無いのでGoogle Map で調べてみましたら・・「なんだ・・ブロションにメイ・フランゲ通りが有るじゃん・・」・・何とクロに囲まれたビオそのものの畑でした!】

noisy のようなワイン屋でも、そりゃぁ・・
「ブロションのどこにこの畑が有って・・」
などとは言えない訳です。
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュですから・・幾つかの村が名乗る可能性も有ります。しかしトラペの場合はジュヴレが本拠で、南の方にはルイ以外は行ってないので判り易いかと思って、この際・・見つけるまで止めないつもりで Google Map と睨めっこしてみたんですね。
そうしましたら・・ブロションの東西に細長い村を超拡大してみたところ、
「メイ・フランゲ通り」
と名のついた通りがあり、そこに丁寧に焼き物のレンガみたいなものを積み上げた「クロ」が有り、畝と畝の間にはビッシリと草が生え、異なる木も生えた邸宅の一部を発見したんですね。
まぁ・・そこで間違い無いでしょう。親類の方の畑を世話しつつ、このメイ・フランゲを造り出しているのでしょう。
傾斜は余り在りませんが、結構に高さのある「塀」に囲まれていますから、微気候が存在するかもしれないと思える状況で、しかも、
「ビオディナミでしかあり得ないような草ぼうぼうの畑」
でした。

同価格のマルサネ・ルージュと比較しますと、透明感のある外観は似ていますが、マルサネよりも僅かに重量感が有り、チリチリとする感じが無いので・・フィサン的かな・・と言うイメージです。まぁ・・飲んだ感じはほぼフィサン・・ですね。
で、現状はマルサネの方がやや軽い分、早めに仕上がっているかな・・と言う感じですが、1~2カ月遅れでこちらも仕上がるかと思いますので、飲み始めて大丈夫でしょう。
2022年ものは・・上の方にも掲載させていただきましたが、トラペさんはこんな感じのことを言っています。
「 2022年は年明けから比較的温暖な気候が続いていたが、4月に入るととても寒くなって何度か霜が降りた。幸いにも2021年のような大きな被害は受けずに済み、5月に入ると気温が急上昇して葡萄の成長も早くなって2003年を彷彿させるような早熟傾向となった。
開花期も平均より2週間早く、2003年に次いで2番目に早熟なヴィンテージとなった。6月に入っても暑い日が続いて乾燥していたのでこのままだと水不足に陥るかと思われたが、6月下旬に記録的な大雨が降って結果的にこれが2022年ヴィンテージが素晴らしくなった大きな要因の1つになった。
7月に入るとさらに気温が上がり、何度も猛暑の波が襲ってきて気温が41℃まで到達する日もあった。8月になっても非常に暑く乾燥した日が続いたので葡萄に大きなストレスを与えるのではと心配したが、7月中旬に少しにわか雨が降ったことに加えて近年の温暖化の影響で葡萄自身が気孔を閉じて猛暑から身を守る術を知っていたようで、ゆっくりではあったが葡萄の色付きは進んでいった。
色付き前に少しウドンコ病が見られたくらいで葡萄の健康状態は良好で、収穫は9月6日から開始した。気候だけを見れば2020年のような重厚感のあるワインになるかと思われたが、思ったよりも自然糖度は低くて酸も残ってくれたのでコート ド ニュイらしい骨格のあるリッチでバランスの良いワインになっている。」
そうなんですよ・・2022年のトラペ赤は、構造のしっかりした深い味わいが基本です。2021年もののような、ほぼ素っ裸な姿をしている訳では無く、深い構造と、その容積を綺麗に埋め尽くした要素がたっぷり有るんですね。そうそう・・甘みは全くありませんで、白を除き全て超ドライです。(白はほんの僅かに糖分を残し仕上げているようです。)
ですので、2021年ものがリリースされ、その直後から超美味しかったのとは少し異なり、要素がたっぷりあるのでその・・
「仕上がるまるまで待つべき」
とも言え、このル・メイ・フランゲは・・すぐに飲んでも良いが、その際は時間を掛けてゆっくり楽しむべきでしょう。ただ暖かくなって来たらほぼ仕上がると思いますので、余り気にすることも無いかもしれません。
なお、このワイン・・収量は多く無いようで、ジャスパーさん位しか評価が見当たりませんで、マルサネよりも評価が低く出がちですがポテンシャルは同程度です。いつも美味しいメイ・フランゲ、是非飲んでみてください。早期特別価格です!
以下は以前のレヴューです。
-----
【いつも美味しいメイ・フランゲも、2020年ものは2019年もの以上の仕上がり!・・誰が何と言っても、何点付けても・・2019年越えは間違い無しです!】---すみません・・飲めませんでした。メディア評価も見当たりませんでした。以前のレヴューを掲載しています。

2020年ものは下級、中級クラスしか飲めないので、そりゃ真剣にテイスティングしましたよ・・。
ですがまぁ・・ワインの方の「応答」が素晴らしいので、その世界に入りやすいったら無い訳ですね。でも海外メディアの評価を見ると・・
「アペラシオンの評価枠に当てはめて、はい、終わり」
的な部分が見え隠れするものしか出て来ないんですね。
ジャスパーさんの評価文も読んだんですが・・2021年11月のものです・・
「硬いタンニンと酸が有り、果実は豊かで魅力的だがバランスに納得できない・・」
と言うものでした。
まぁ・・その時点ではそうなのかもしれないが、今は違うと言うことなんでしょう。そんなの・・バランスの悪さなど全く感じませんし・・無いと言うしかありません。ワインの直近の姿だけ見ていれば良いのではないんですから。バレルからのテイスティングで迷ったのでしょうか。
なので、素晴らしい評価をしていたデカンター誌の評価を探したんですが見当たらず・・残念です。

このメイ・フランゲですが、いつも一番最初に美味しくなるので・・超お勧めです。価格もジュヴレの半分、マルサネよりも安いです。
そもそもここは「ブロション」の畑ですから、ジュヴレを名乗れないとするならフィサンに寄った北側のはずで、フィサンっぽい・・でもちょっとジュヴレっぽい鉄っぽさ、そこに僅かな血っぽさが入ってくる感じで、エキスの味わいは濃い目・・なので、判りやすいんですよね。
なので、
「トラペのアイテム中で狙い目!」
です。どうしてもア・ミニマのガメが嫌だと言う方は、少ないA.C.ブルか、このメイ・フランゲが良いと思います。飲んでみてください。
「2020年ものは規格外の出来!」
をお楽しみください。お勧めします!
【2019年ものドメーヌ・トラペは、このコート・ド・ニュイ=ヴィラージュ・ル・メイ・フランゲかマルサネで充分凄い「質感」を堪能できます!】
失敗しました・・もう無いそうです。いつもなら何ケースか押さえているはずなんですが、2019年ものは・・・
「3月は入荷が少ないし、到着したとしても月末になってしまうから、トラペは3月まで取っておこう」
と決めていたのが裏目に出てしまいました。なので、
「ジャスト12本」
しか有りません。申し訳ありません。
しかし・・なんでそうなってしまったかと言いますと、早々にテイスティングされた方が、余りの素晴らしさに残りを全部押さえてしまったそうです。
noisy も・・いつも美味しいので「さもありなん」とは思っていましたが、飲んでみて非常に後悔しました。
「いつもより、さらに素晴らしい・・」
悔しいですね。でも、何とも外向の性格を持っていて、良い感じのエネルギッシュさと清楚さを併せ持ち、クラっと来そうな幾分の濃密さを最後に感じさせてくれ・・バランスが最高なんですね。そして2019年もののトラペが持つ「質感の高さ」を常に漂わせていますから・・

「これを飲めば2019年のトラペを理解出来てしまう」
とも思っています。
ですから無理に、「キュヴェ1859」なんて飲まなくて良いですよ・・いや、めっちゃくちゃ・・美味いですけど!・・物凄い「質感」ですけど!
でもその何割かの凄い質感は、このル・メイ・フランゲ2019 にも確実に存在しています。
「2019年のトラペは飲むしかない!」
そう思います。
noisy は、このル・メイ・フランゲかマルサネで充分、その素晴らしさを伝えていると思います。ジャスパー・モリスさんは88~90 だそうです。「低っ!」です。まぁ、彼にしては付けた方でしょう。この辺りのアペラシオンにはどんなに良くてもこの位しか付けない場合がほとんどです。
しかし、実際に飲まれた方はそうは思わないと思います。素晴らしい質感!是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【村名ジュヴレもいきなり横に並ばれてビックリしているはず!・・上級キュヴェを飲む前に、このメイ・フランゲを飲んでみて下さい!・・ある意味、滅茶凄いワインです!】
ティム・アトキン氏は90点だそうですが・・良いのかな~?・・A.C.ブルを90点だと言うのであれば、
「間違い無くそれは間違っている!」
と言っておきましょう。本当にそう判断したのであれば・・いや、止めておきましょう。
A.C.ブルもミニマもとても美味しいですが、このコート・ド・ニュイ・ヴィラージュのメイ・フランゲは、
「ポテンシャルお化け」
です。素晴らしいポテンシャルを持っていますよ。滅茶複雑性が高いです。そして緻密・・。それをこの2018年ものの素晴らしいミネラリティのコーティングで飲めるわけですから。
でも反対に言えば・・ポテンシャル自体は取り辛いはずです。美味しいと判断はしやすい・・でも、そのミネラリティの内側の表情は、やや見え辛いんですね。
もっと詳細に言いますと、飲み始めて30~40分しますと判るはずです。
「・・あっ!」
そう・・そこまで引っ張ればおそらく誰でも判ると思うんですね。ティム・アトキン氏はきっと、適当に済ませてしまったんでしょうね・・準村名クラスですから・・。
noisy 的には、
「ジュヴレ村名に劣らないほどのポテンシャルは充分に持っている。そして今飲んでも30分ほどでそれは明らかになる。」
と言っておきましょう!是非ビックリしてくださいね~・・毎年楽しみにされていらっしゃる方も、ここまで美味しくてリーズナブルだとすぐ無くなっちゃいますから、お早めにゲットしてください。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
-----
【2017年がどれだけ素晴らしい年だったかを示しています。今までで一番!ル・メイ・フランゲ!】
エチケットが変わりましたね・・これって意味が有るんでしょうか。完全に上級キュヴェと同じエチケットを貼ってリリースしていることに、心意気みたいなものを感じます。
ハッキリ言って、パスグラからル・メイ・フランゲまで、非常に一貫しています。例のクリスタルなヴェールも全く同じです。
「この素晴らしい色合い・・見てくださいよ!」
と・・もうこれだけで良いんじゃないか?・・何も言うことは無いかもしれない・・とさえ思ってしまいます。
美しい躯体と伸びやかで柔らかなアロマ・・エロス・・エレガンス・・。
「こんなピノが飲みたい!」
とブルゴーニュワインファンが思う全てを持っているはずだと思います。・・まぁ、さすがにD.R.C.の各畑のテロワールだけは無いですけどね・・。
凄い2017年のドメーヌ・トラペ・・是非とも感じてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ル・メイ・フランゲは例年通りの美しい仕上がり!・・でもちょっとだけ早いか・・やや硬めです!】
キュッとやや締まったボディからフラワリーなアロマが弾ける、いつものル・メイ・フランゲです。
しかしながら2015~2016年に比べるとほんのりと硬めかな・・?と言う仕上がりなので、もっと暖かくなって来てから、2019年の5~6月以降が良いでしょう。
・・でも硬いと書くと大抵売れないんですね・・。タイミングの問題ですから、2カ月ほどだと思います。昨今のトラペのワインの中では、やや傾向の異なる締まったワイン・・と言えます。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【トラペのブルゴーニュワインで、もっとも華やかなキュヴェです!】

このメイ・フランゲも実に美味しいです。2015年ものの中ではもっとも冷涼感のある・・よりフラワリーなアロマのピノでした。ベースはやはりジュヴレ的な、やや重量感の在るものです。
出来はと言いますと、やはり2014年より良い・・と感じます。2014年ものはむしろジャムっぽい感じが有ったと思うんですが、(好き嫌いは在るとは思いますよ)めちゃ綺麗な土のニュアンス、そこから元気に芽を出して花を咲かせた植物、隣には果樹に黒っぽい粒、赤っぽい粒の果実が成っている感じがします。
とてもドライですがエッジも無く、適度に膨らみ、余韻も綺麗!・・テーブルの上においてもデザイン変更されたエチケットの文字が、そんな「花・植物」をイメージさせるかのようです。
おそらく、2014年ものよりも葡萄の熟度は高いと思われますが、むしろ冷ややかさ、冷涼感は高いように思います。素晴らしい出来!飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです!
━━━━━
【溌剌、新鮮な果実と花!・・新生トラペの切り込み隊長はこのワインです!】
2013年、初リリースの2年目のコート・ド・ニュイ=ヴィラージュです。2013年も非常に美味しかったんですが、セールス的には今一つ・・ですね。何でだろう・・と。責任を感じてしまいます。
実は2013年もこのワインだけはそうだったんですが、かなりあっけらかんとした明るい美味しさの有る、しかもポテンシャルも充分備わっているリーズナブルなワインなんですね。おそらくですが密閉タンク使用による前発酵から、まるでプリューレ・ロック的なノーズを感じさせてくれるワインです。しかし、むしろロックと言うなら・・ニュイ=サン=ジョルジュ的なロックでは無くて、良く出来た年のシャンベルタン・クロ・ド・ベズの、あの軽やかで新鮮なベリー風なニュアンスですね。プリューレ・ロックのニュイの方は結構濃度を出すように感じますので、少し違ったものになります。
前回も書いていますが、「ヴィラージュクラス、村名」的な存在のアペラシオンです。ニュイ=サン=ジョルジュ近郊のニュイ=サン=ジョルジュを名乗れない村々と、フィサンが名乗れる規定です。まぁ、今になってフィサンがコート・ド・ニュイ=ヴィラージュを名乗ることは無いでしょうが、ネゴシアンがブレンドする際の一助にはなるかもしれません。
味わいは軽やかな明るいニュイ=サン=ジョルジュ・・と言った感じで、土っぽいニュアンスはほぼ有りません。軽やかなスパイスが香りますが、新鮮なイチゴの毛を鼻に付けつつ香りを嗅いでいるような・・イメージが有ります。
濃度は結構有りまして、非常にドライですが良い意味でややジャミーです。透明なミネラリティが強く感じられます。
余韻も長いです。でも全然重くは無い・・2013年の時もそうだったと記憶していますが、この辺りのワインは密閉タンクを使用し、高域の表現をしていると思います。熟成で低域も出て来るでしょう。今飲んで充分に美味しさを感じられると思います。
この辺はジュヴレ村名のコラムで書いてますんで・・是非読んでみてください。このクラスで余り良いことを書き過ぎるとね・・何かと問題になっちゃいますけど、本当はもっと持ち上げたいほどです。
因みにティム・アトキンさんの評価、また他の有名テイスターの評価は見当たりませんでした。noisy的には90点をオーバーする評価になると思います。かなり旨いです!ご検討くださいませ。
以下は2013年のメイ・フランゲのレヴューです。
━━━━━
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
しなやかでなめらか、エレガントなピノ・ノワールです。ジュヴレ的な重量感はやや軽めですが、それでもジュヴレに寄り添っているようなイメージが浮かんでくると思います。
そもそも「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」とは何か・・ご存知でしょうか。「コート・ド・ニュイ」と「ヴィラージュ」を「ハイフン」で繋いでいるところが「味噌」です。
そうは言っても・・いや、毎度のように言ってますが、
「ハイフンを省略するな~!」
と言うことなんですね・・。
ネットで検索しても、我がリアルワインガイドにしても、
「ジュヴレ(イ)・シャンベルタン」
「シャンボール・ミュジニー」
ですよ。
これじゃぁ・・何のことかサッパリ判らない。「ジャン=ルイ・トラペ」であって、「ジャン・ルイ・トラペ」では無いんですね。
つまり、ジュヴレとシャンベルタンを理由有って繋げたからジュヴレ=シャンベルタンで有って、シャンボール=ミュジニーなんですよ。著名なシャンベルタンやミュジニーにあやかって出来たのがそれらなんですね。
ただし、Gevrey と Chambertin は 「-」で繋がっていますから、日本語だと、
「ジュヴレーシャンベルタン」
に成ってしまうところ、合田さんや塚原さん、もしくは先達の方々が、
「・・・じゃぁ・・=で繋ぐということにしよう・・」
と言ったかどうだかは聞いてませんが、「ジュヴレ=シャンベルタン」になった訳です。
なので、「=」が言葉の間に有れば、
「・・そうか・・、理由が有って、前の言葉と後ろの言葉を繋げたのね・・」
と判るんです。
で、「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」ですが、「=」で繋がっていることから判るように、コート・ドニュイのヴィラージュ(村)と言うアペラシオンだと言うことが判ります。なので、
「準村名」
と言う格のアペラシオンです。
詳細は、ジュヴレの北隣の小さな村、ブロションと、ニュイ=サン=ジョルジュの南の村、プレモ=プリシー、コンブランシアン、コルゴロワンの各村のアペラシオンです。ここは単独のアペラシオンが無いので、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュを名乗るんですね。
で、フィネスさんからのテクニカルには掲載されていないので判りませんが、トラペさんちはジュヴレが本拠ですから、
「ジュヴレの北に接するブロション村の区画がル・メイ・フランゲ」
と言うことが推測出来る訳です。
色合いも美しいですね・・。見ての通り赤く黒っぽさが有りますが、そのまんまのミネラリティが有ります・・勿論ですが、見えない色・・「透明色」もしくは「非常に淡い白」もその色のひとつです。石灰感がそこに潜んでいます。
なので、石灰感の無いワインはしっかり色合いにも出てきます。健康的には感じるものの余りミネラリティが無く美味しく無いワインは「一面的」ですよね。色合いに抑揚が無い・・です。
この写真のように、非常に美しいのにグラディエーションが存在する場合は、しっかりと様々なミネラリティの要素が有る場合が多いです。・・まぁ・・濃すぎると良く判らないですけどね。
とてもエレガントでフィネスが有り、優しい味わいです。近年のトラペのワインを飲まれた方は判ると思いますが、全く「欠損」している感じが無いです。とても丸く柔らかい・・エキスがバッチリです。
果実感も見たとおり・・ベリーが少し、チェリーがしっかり、しかし単純な果実感では無く、そこに艶っぽさが存在しています。普段飲みするには非常に高級感が有りますし、繊細です。
「これで充分!」
と思えるんじゃないでしょうか。
確かに・・トラペの2013年ジュヴレは目ちゃんこ美味しいです・・が、あと3千円出さないと買えない・・
「3千円有れば、何か違うワインがもう1本飲めるぞ!」
と思われる方は、取り合えずこのル・メイ・フランゲ2013にする・・と言うチョイスも有るでしょう。
今の季節はピノ・ノワールが非常に美味しいです。少し冷えてても気化熱で良く香りますし、トラペのワインはとても滑らかですから・・それに身体に優しい進入角を持っています。
素晴らしい準村名です。是非飲んでみてください。こちらも・・一推し・・とてもお買い得かと思います!
● 2022 Gevrey-Chambertin 1er Cru En Ergot
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・アン・エルゴ
【「ただただ値上がりしたのでは無い」と、その理由がしっかり伝わって来る半端無い出来!・・圧巻です!・・グラン・クリュ並みの資質を感じます!・・2月一杯までの期間限定価格です!---】

いや~・・もの凄いです!・・一昔前のトラペのシャペル=シャンベルタンを・・もしかしたら超えて来るんじゃないかと思えるほどの凄い出来映えです!
まるで見えない筋肉が縦に通っているんじゃないか?・・と思えるほどに、厳格な深い構造感覚と高い質感が有ります。その上でしなやかで、エキスが照りを放ち、様々な表情を伝えて来ますから、
「・・これ・・グラン・クリュだったっけ?」
と勘違いしそうにもなります。
そして・・まぁ「高い質感」と言う言葉でやや濁してしまいましたが、トラペですから・・まったく甘さの無い、厳しいエキスになるところを・・ドライなのに旨味が凝縮したエキス感が半端無いんですね・・。
この1級クラスまで来ますと、明らかに・・
「頭一つ、抜けている!」
と感じますから、先の・・グラン・クリュどうのこうの・・と言うような気持ちが出て来る訳です。

色彩も非常に美しく、目に見えて質感が迫って来ます。
この出来ですと、
「ただ単純に値上げした、値上がりしたんじゃない。畑仕事をびっちりやって、樹齢も上がって、すべての仕事をブラッシュアップした結果、ここに来ている」
と言うのが伝わって来ます。
キャピタの製造を止めてもこのアン・エルゴと言う小さな1級畑をリリースしたのは、
「特別なテロワールの表情が有る」
とトラペが感じたからなのでしょう。
キュッと締まりつつも、僅かに漏れて来る表情の美しさが有り、それで海外メディアも・・
「一斉に高い評価をした!」
と思います。
noisy もようやっとこの1級アン・エルゴを飲めましたが、昨今のトラペの快進撃には確たる理由が有ったことを思い知らされました。ぜひ飲んでみてください。凄い1級です!
P.S. こちらも2月中の価格ですのでどうぞよろしくお願いします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【・・1級アン・エルゴって、まず見ませんよね・・。ファーストリリースです!・・2020年キャピタの凄い出来を支えた畑です。】「飲んだことのある方がどれほどいらっしゃるのか?」
と言うレベルだと思います。
ここはG.C.クロ・ド・ベズの下がG.C.シャペル、その下がプティ・シャペル(シャンピトノワ)で、それに抱えられるように下部にこのアン・エルゴ1級が存在しています。
今までは「1級キャピタ」としてブレンドされ、2020年ものの素晴らしい味わいを創り出していた訳です。
その2020年ものでトラペも確信を得たのでしょう。ブレンドのキャピタを止め、アン・エルゴ1級とオ・コンボット1級をリリースするようになったようです。
noisy が飲めた2021年のトラペ・ブルゴーニュは僅か数本ですが、それでも、
「年々美味しくなっている・・のは何故?」
と感じました・・2020年を凌ぐのは相当難しいと考えていた訳ですが、メディアの評価を観ますと・・
「2020年ものよりも高い評価を出している方も結構いらっしゃる!」
んですね。
まぁ・・濃い方がお好きな方は、海外には多いと思いますが、世界的に日本人的感性が受け入れられるようになってきた今の時代、
「エレガンス第一主義!」
で良いんじゃないかと思います。
それに、アン・エルゴって・・飲んだこと無いので飲みたいですよね。・・ローラン・ポンソが最近リリースしているようですが、そちらも縁遠くて・・すみません。ご検討くださいませ。
● 2022 Gevrey-Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン
【「これぞトラペのジュヴレ=シャンベルタン!」と思わせる激エレガントな繊細ジュヴレ!・・美しいディテールを優しく細やかに描き切る、トラペならではのエレガンスです!・・2月一杯までの期間限定価格です!】

色彩もしっかりしているでしょう?・・結構、濃い目にも見えるかもしれませんよね。でも、
「全然濃くない!」
です。
「むしろ・・淡い味わい!」
なんですね。
その瑞々しくも淡い中から、非常に繊細な、しかもジュヴレらしさ・・ほんのりと鉄っぽく、筋肉質では無くて柔らかでふんわり、凝縮などはしていないのに全く不足感の無い、
「トラペらしい繊細な美味しさを感じさせる村名ジュヴレ=シャンベルタン!」
です。
いや・・これで充分旨いんですね・・これで良いと思ってしまうし、これが好きだと思える訳です。

ところがですよ。1級畑ものを開けると・・
「(・・参った・・!)」
と、そのいきなりの図抜けた出来に出会っちゃいますから、
「そりゃぁ1級だもん・・仕方が無いよな」
となってしまう訳です。
ですがやはり・・このエレガンスをす~っと感じられるトラペのジュヴレ、素晴らしいと思うんですね。数年前までは、
「トラペはオストレアが美味しい!」
と言っていたはずなんです。本当に適度な凝縮感が有り、コア感が感じられ、繊細な表情も在る村名オストレアでした。
ですが・・
「おそらくそのオストレアの立ち位置に、今、この村名ジュヴレが入り込んだ!」
んだと思うんですね。だからこそ、この村名ジュヴレで充分だ、素晴らしくエレガントで旨い・・と思えるのでしょう。
メディアは91~92ポイント位で揃っている感じでしょうか。こんなに繊細なワインにその位の評価を付けられるのに・・なんで?・・と思える瞬間がたびたび在りますが、トラペのジュヴレ村名に関しては、メディアの皆さんもきっともう充分に理解したと言うことなのでしょう。飲んでみてください。素晴らしいエレガントなジュヴレです!超お薦めです!
P.S.2月一杯までの期間限定価格です!
以下は以前のレヴューです。
-----
【noisyも「完璧だ!」と思った2020年村名よりも2021年ものが上?・・と言う評価が出ています!】 本来は毎年のテイスティングを続けるべくの・・村名ジュヴレですが、割り当てが2本と言う厳しい状況に追い込まれてしまい、
「・・ん~・・辛い・・」
と・・(^^;;
まだまだ続くんですよね・・2021年。ワインは滅茶美味しいので良いんですが、
「テイスティングがまともに出来ない」
ほどに少ないとは思いませんでした。ベースのキュヴェですしね。
なのでメディア情報から感じたことを書かせていただきますが、このところ・・ツッコミ所を見つけてしまったジャスパーさんですが、
「なんと・・2020年ものよりも評価を上げている!」
んですね。絶対に下げると思っていたんですが・・
その意図が今一つ判らず・・レヴューも読んでみても意外にサッパリとしたもので、結局良くは判らず仕舞です。
因みに多くの村名畑のブレンドですが、ジャスパーさんはこのように書いています。
Roncevie (deeper clays with a spring)
les Crais
Champ Franc(both these limestone)
Poiriers
Pruniers
Murots
Vigne Belle
Clos Prieur Bas
Etelois
なんと・・9つの畑のブレンドだったんですね。まぁ・・トラペは昔から大地主のドメーヌで、素晴らしいジュヴレをリリースしていた凄いドメーヌでした。
1990年頃にロシニョール=トラペと分かれ、ビオディナミを始め、2010年台に入って凄いワインをリリースするようになっています。少ないので申し訳ありませんがどうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【ジュヴレ=シャンベルタンの美味しさを最も香しくエレガントに精緻に表現した、ある種の「完璧さ」を感じる凄い出来!・・圧巻です!】
素晴らしかった2019年の村名ジュヴレも、この2020年ものの前には形無しかもしれません。
それほどに素晴らしいと・・noisy は感じました。
この素晴らしい色彩・・赤を基調に、それを崩さずに積み重ねています。2019年ものが「淡い」と感じるほどですが、味わいは決して濃く無い・・んですね。2020年もののブルゴーニュワインは、
「めっちゃ濃い!」
色彩を持ち、果実もたんまり、アルコール分もしっかり・・で、言わば・・
「5年後のワイン」
です。
この村名ジュヴレも、ある意味その「5年後のワイン」とも言える訳ですが、すでに今飲んでも・・
「完璧さゆえの美味しさは隠せない」
レベルの出来です。

数年前までのトラペの村名は、やや不足な部分、育ち切っていない部分が有り、
「オストレアの方を先に、村名を後に飲んで・・」
と言うのが常だったんですね。
ですがこの2~3年は村名の充実度が上がり、むしろ・・
「オストレアを後に、村名を先に・・」
と言い換え始めていました。2019年ものなどその最たるヴィンテージでした。
ですが、2020年もの・・これ、このコラムを書いている前日・・と言いますか18時間前ほどにテイスティングしていたんですね・・いや、6本しかないので飲まない予定だったんです。
ですが、海外メディアの評価がイマイチ理解出来ないので、飲むかどうか、何を追加で開けるかなど、散々悩んだうえ、ギリギリになって開けた訳です。
開けて良かったです・・めっちゃ旨いんですから・・。アレアも本当に素晴らしかったが、村名ジュヴレも完璧じゃないかと・・確認出来ました。トラペさんは、2020年ものは規格外の出来・・と言っていまして、
「それには間違いないと感じる」
訳ですね。
なのにメディアはシャンベルタンは99点止まり、ラトリシエールも97点止まりだと言うし、下のキュヴェは2019年より下げているメディアも有るくらい・・ですから、
「ここはジュヴレも開けて確かめよう・・」
となった訳です。
結果・・
「2020年もののドメーヌ・トラペは2019年ものを凌ぐ!」
「2020年ものの村名ジュヴレ=シャンベルタンは過去最高の出来!」
とさせていただきました。少ないので・・お早めに・・ご検討ください。真贋を確かめるにしても買えないと不可能です。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【トラペ2019年の素晴らしさを伝えるのはシャンベルタンでは有るのでしょうが、このベースのジュヴレ=シャンベルタンこそ、トラペの看板です。】
2018年もの・・ティム・アトキン氏から91ポイント(も?)戴いて、感涙に咽ったはずのトラペご夫妻かと思います。美味しかったです。
しかし・・もう2019年ものは2018年と比べるべくも無い・・などと言ってしまいたくなるほどに素晴らしいんです!
でもしかし・・海外メディアはそうは言わない・・と言いますか、
「このベースのジュヴレ=シャンベルタンの評価が余り見つからない・・」
んですね。
noisy は、このベースのジュヴレ村名、オストレア、そして2019年に初めて造った「キュヴェ1859」と、村名を3アイテムともテイスティングしています。
圧巻は「キュヴェ1859」です。これには参った・・どうにもこうにも、
「こんなに凄い村名ジュヴレ=シャンベルタンを飲んだのは初めて」
と言って過言ではありません。
まぁ、デュガさんやデュガ=ピィさんのジュヴレもその昔、凄いと思いましたが、その昔のものをその時のままでもし今飲んだら、きっとさほどでは無い・・と思うはずですから・・。

このベースの村名、滅茶美味しいです!もう色合いが素晴らしいでしょう?2018年が如何に美味しかったとしても、適うような色合いでは有りません。
キュヴェ1859は、おそらくオストレアをセパージュする段階で生まれたキュヴェだと思います。
オストレアをセパージュする時に、2つの畑をブレンドしたら・・凄いワインが生まれたと確信したと思います。で、キュヴェ1859を造り、オストレアもそのままで美味しかったのでそうした・・そんなところでは無いかなぁと。
2019年のトラペは、実は・・
「何を飲んでも滅茶美味しい!」
んですね。
敢えて言うならば・・と言う点に置いて、キュヴェ1859にはどうやっても適わないし、オストレアにも敵わない・・と言うだけなんです。人間って・・必ず優劣を付けたがりますから、
キュヴェ1859 > オストレア > 村名
と言う図式になってしまう訳ですね。それだけです。
その分、非常にリーズナブルですよ。素晴らしい質感・・言ってしまえば、例えば・・noisy の場合は余り言いませんが「タンニン」です。もう・・極上です。だからテクスチュアが素晴らしい!・・そんなところが積み重なって、2019年のトラペの凄い質感が生まれています。
是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【「2017年までのオストレアがこの村名ジュヴレになった?」に近い感覚・・です。】
こちらも「ベクトル変換」され、素晴らしいミネラル感を表面にちりばめ、その分、表面に有ったはずの果実やその他の要素を内側に閉じ込めた感じのする、つやっつや、てっかてか、なテクスチュアと味わいの村名ジュヴレです。
もう確実にワンクラスアップした感じで、2017年までのオストレアを飲んでいるに近いニュアンス・・いや、ポテンシャル的にです・・何度も首に「オストレア」と書いてないのを確かめながらのテイスティングでしたので・・です。
ティム・アトキン氏は91ポイントで、ようやくここで下級キュヴェと1ポイント差を付けています。何とコメントされているのかはまだ判っていないんですが、読んでみたい気もしますよね。
色合いをご覧になられても、決して濃い訳では無いのが良く判るかと思います。オストレアは通常は村名よりも濃い目ですからね・・。その意味では違う訳です。
おそらく、「エキス化の度合い」を飲み手が受け取って、その滑らかさゆえにそのように感じてしまうのかと想像しています。
ですが、このような味わい・・つまり、表面がミネラリティのコーティング+中心寄りに果実や要素・・と言うワインは、実は・・・
「余り良く本当の姿が見えない」
ものです。時間が経ってしばらくしてようやく気付く・・んですね。
白いところに白いものを置くと良く判らない、黒いところに黒いものを置くと・・みたいなものです。影が有って初めて気付く・・綺麗なものに綺麗なものを加えても良く判らない・・樹を隠すなら森に・・みたいなものなのでしょう。
ですので、今飲んでもとても美味しいんですが、
「むしろ完熟までの期間は少し伸びた」
と見るべきでしょう。
素晴らしい出来になった2018年村名ジュヴレでした!ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【トラペの2017年村名ジュヴレにこそ、2017年のトラペの真実を感じます!】
もし選択に迷ったら、この村名ジュヴレを飲みましょう・・それが間違いない選択です。
しかしながら、トラペを再び扱い出したnoisy が、そんなことを言ったのは初めて・・です。今までは逆で、
「すぐに飲むならオストレアを、村名ジュヴレは3年ほど寝かせて」
と言って来た・・と思います。これが逆の立場になってしまいました。
つまり、この村名ジュヴレは、以前のオストレアとほぼ同じで、立ち位置も同じになった・・と言うことです。それを可能にしたのが、2017年のトラペのワインに綿々と感じられる、
「分厚いクリスタルなミネラリティのヴェールを纏ったこと」
なんですね。
硬質なミネラリティなのに・・ヴェールのように透けているので、滅茶エロくて美しく・・エレガントなんですね~・・。もしかして、今まで不足気味だと感じていたかもしれない果実はとても充実して感じられます。
もう、これが村名ジュヴレの完成形で良いんじゃないでしょうか。勿論ですが10~20年、へっちゃらで熟成しますが、今飲んでも絶妙に旨いです!飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいオストレアをほんの少しだけ小さくした感じです。】
少ないとは言え、さすがにベースのワインを2年続けてテイスティングしないと言うのは申し訳無いので、6本しか届いてないんですが飲んでしまいました。
下級クラス・・ア・ミニマやマルサネに見えるエロティシズムは、ややタイトなボディに隠れていますが、それでもほんのりと感じられます。
2015年ものと色合いを比べてみてください・・全然違うでしょう?・・そうなんですよ・・でもちと硬めなんですね。味筋はオストレアと変わりませんので、詳細はオストレアのコラムで。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2015年もののトラペは非常に少ないです・・】
こちらの村名ジュヴレだけは数が無く、飲めませんでした。ニュアンスはオストレアに近いと思われます。
以下は2014年以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいです!・・トラペはさらに進化中か!プリューレ・ロック風の軽やか、繊細な表情をジュヴレにも加えています!飲むべきです!】
いや、ちょっとビックリです。
「・・えっ?」
と・・。
そうなんです・・ほんの僅かなんですがセミ・マセラシオン・カルボニック的な、高域・超高域の伸びやかな表現が、テイスティングしたトラペの赤の複数アイテムに感じられたんですよ。
「・・間違いないよな~・・」
と、何度もグラスの香りや味わいを確認しました。舌にもほんの僅かですが、パチッとガスのニュアンスが有りますし、何と言ってもノーズが・・
「・・ちびっとMCしてるよ~・・」
と伝えて来るんです。
まるで良い出来の時のプリューレ・ロックのスパイシーでナチュラルなニュアンスが加わったかのような、輝きを感じる味わいで、嬉しくなると同時に・・
「本当か~・・?」
と、これは確認せずにはいられないな・・と思った次第です。
まぁ、ガスと言っても気付かない程度、1~2時間もすると無くなってしまう細やかなものですが、担当さんに調べてもらうと、
「最近は密閉イノックスで低温前発酵をする場合が有る」
そうで、
「・・なるほど~!」
と安堵した次第です。
この伸びやかさ、高域の美しさ、ひいては近寄り易さ、重さを感じさせない雅さが2013年の絶妙に旨いジュヴレ=シャンベルタンに加わったものですから・・鬼に金棒です。滅茶旨いです。
ところがですね・・あのMCのティム・アトキンさんは、何故かこのジュヴレ=シャンベルタンと、ジュヴレ=シャンベルタン・アレアの評価が低めです。ジュヴレ90Points、アレア91Pointsです。ブルゴーニュ・ブランに91Pointsも、マルサネには92Pointsも付けているのに・・です。
MC(マセラシオン・カルボニック)のほんの僅かなノーズ、テイストへの影響は僅かですが、MA(マスター・オブ・ワイン)を取れるような能力の方なら、当然、その原因も想像できるでしょう。
ですので、彼も・・MCを悪い方に評価したのかな?・・と思いますね。何故って・・この2アイテムこそ、そのニュアンスが有るんですから・・。
しかしながら noisy的には、非常に若い状態の・・もしくはリリース前のDRC系のワインはこんな感じの味わいになるはずで・・(リリース前のDRCなど飲んだことが無いので想像です)、徐々にこのMC由来のニュアンスは瓶熟で消え、高域の伸びやかさのみをボトル内に残すんです。なので、
「ん・・まだまだ若いな!」
と・・(^^;; おじさんは言っておきましょう。ネガティヴに解すべきではなく、ポジティヴな要素なんです。リリースがほんのちょっと早いだけなんですね。
早いとは言え、こんなチャンスは滅多に無いですよ。明らかに前年と違う部分を持ちつつ、前年の良さを引き継ぎつつ、さらにグレートな味わいになっているのは、他のワインの評価からもご理解いただけるかと思います。
素晴らしい出来になった2014年のジュヴレです。noisy なら93ポイント近辺の評価をするでしょう。それに価格も随分リーズナブルになりました。是非飲んでみてください。一推しです!
以下は2013年のこのアイテムのレヴューです。ご参考にされてください。
━━━━━
【超繊細かつ絹漉しのテクスチュア!パーフェクトなオリヴィエ・バーンスタイン2010年ジュヴレともまるで違う、心を奪われる色気が有ります!】
実は・・この2013年のトラペのジュヴレ=シャンベルタンは、満を持してのご案内なんです。オリヴィエ・バーンスタイン2010年も、このトラペのジュヴレ2013年も、非常に厳しい値付けでは有るんですが、何とか飲んでいただきたいと言う気持ちから、
「同じ価格で真っ向勝負!」
とばかりにセッティングしてみたんですね。
何しろオリヴィエ・バーンスタインは凄いワインだとは言え、まだまだ無名に近い造り手ですし、トラペと言えば、味わいはとても優しいが今ひとつ垢抜けない感じを持っていらっしゃったと思います。
しかし、オリヴィエ・バーンスタイン2010年ジュヴレは、この価格帯とすると脅威の売り上げをさせていただきました。さすがに10年近く前の2004年のフーリエのジュヴレの数量には遠く及びませんが、価格は半分以下でしたしね。バーンスタインを飲まれたほとんどの方が、
「目茶美味しかった!」
とおっしゃってくださったので、面目が立ったような気もします。
またトラペのマルサネ・ルージュ、ブランを飲まれた方からも、
「こんなに美味しいとは思わなかった・・」
と言うご感想もいただきましたし、今までのトラペのイメージを覆すことになったとおっしゃる方もいらっしゃいました。
そんな中での、2013年ドメーヌ・トラペ・・・正確にはドメーヌ・ジャン=ルイ・トラペの最後のご案内になると思いますが、noisy的には上記のようなイメージで、「是非飲んでいただきたい1本」としてご紹介致します。
ラ・レヴュー・デュ・ヴァンでトラペの2013年シャンベルタンが20点満点を取ったのは、おそらくですが造り手にとってアドヴォケイトの100点満点よりも数段嬉しいことなんじゃないかと思います。基本、海外メディアで有るアドヴォケイトよりも、フランス国内も含め国外でも信頼されている評価機関だからですね。それも厳しい2013年に手を掛けたワインが高い評価を得られた訳ですから、喜びもひとしおじゃないかと思います。
しかしながら、2013年ものだけが好かったのか?・・それ以前からその傾向は有ったんじゃないのかと伺えるのが2011年マルサネ・ブランです。濃密ながらフィネスがしっかり有り、2016年時点で完全エキス体に成ったワインからは、素晴らしい芳香と長い余韻・・ボーヌの高級シャルドネも真っ青!・・と言えるような仕上がりだからです。それでもその2011~2013年の間の全てを知っている訳では無い noisy としては、トラペの近年のワインの素晴らしさ、成長振りをあくまで想像でしか無いにせよ、
「これは・・来たかもしれない・・」
と感じています。
2013年のジュヴレ=シャンベルタンですが、トラペらしい物静かさを根底に持ちつつも、今までは「少し物足りない」と思わせていた内向的な部分をエレガントで多彩な表現を前面に持ってくることに成功しています。
「静寂の中にある静寂」が以前のトラペだとしたら、「静寂と抑揚」が2013年のトラペです。そして、その静寂と抑揚は繊細さを多分に織り込んだ表情をしていて、エキスがキッチリ出た良く香るワインです。
ジュヴレらしい鉱物や仄かなスパイスは、非常に繊細に香ります。中域もしっかり有りますが、
「どうだ!?凄いだろう!」
とは決して訴えてきません。
静かながらもエレガンスを持ち、しかし確実にその艶っぽい表情を見せてくれるんです。
パーフェクト!とご案内したオリヴィエ・バーンスタイン2010年は、一嗅ぎして、一口すすれば、誰でももう・・
「素晴らしい!凄い!」
と言うに違い有りません。しかし、トラペの2013年ジュヴレは、決してそうはならないでしょう。一嗅ぎし、すすり、中域から余韻を長い時間掛けて確かめ、心の中で「にやっ」として、そしてまたそのグラスに向かうに違い有りません。言葉にする前に、もう・・捕まえに行ってしまう・・捕獲行動に出てしまうじゃないかと思わせるような、心を奪われるような味わいだと思うんですね。
言葉にしてみれば、以前のトラペと余り変わらないのかもしれません。静かなタイプのブルゴーニュです。しかし、確実にポテンシャルが高く、テクスチュアの質も極上です。まぁ・・マルサネ・ルージュの2013年を飲まれた方はもうお気づきでしょう。
この、少し淡い色合いのルビーですが、宝石のように美しいです。是非飲んでいただきたい・・一品です。一推しのブルゴーニュです!
因みのこのコラムの他のアイテムは少量の割り当てですので飲めていませんが、少なくとも2013年のトラペの他のワインを飲む限り、悪い訳が無いと言えます。
オストレアはより古木が多い区画のワインをブレンドして造る、言わばV.V.クラスのジュヴレです。極少量。
アレアは1級畑もので、普段のヴィンテージですと区画名でリリースされる予定のクロ・プリュールなどのワインが少量過ぎて造れず、結果としてブレンドしてリリースしたものです。なので、厳しいヴィンテージにしかリリースされない・・ある意味レア物です。
シャペル=シャンベルタンはトラペの看板のひとつで、例のラ・ルヴェ・デュ・ヴァン誌では、
2013 CHAMBERTIN Grand Cru【20/20】
2013 LATRICIERES CHAMBERTIN Grand Cru【19/20】
2013 CHAPELLE CHAMBERTIN Grand Cru【18.5/20】
と・・18.5点と言う、凄い評価も得ています。因みにラトリシエールも当初はご案内をいただいたんですが、ここまで素晴らしいとは思えず、のんびりしている間に無くなってしまいました。まぁ、noisy のようなスタイル・・悪く言えば自分で確かめないと気が済まないタイプですと、目聡い方の後塵を期してしま場合も多くなってしまうのでしょう。
そんな訳でして、グレートな仕上がりになったトラペ2013年をご紹介出来たことがとても嬉しいです。是非ともご検討くださいませ。
● 2022 Bougogne Passtoutgrain a Minima
ブルゴーニュ・パストゥグラン・ア・ミニマ
【・・3本だけ・・(T.T です。】---すみません、少ないのでテイスティングできず以前のレヴューを掲載しています。・・2月一杯までの期間限定価格です!
げげっ・・ミニマで3本だけ?・・と驚きましたが、まぁ・・その位、2021年ものは少ないんでしょう。多い時は・・10ケースとは言わないまでも数ケースほど販売させていただいてましたから、
「・・・」
と言葉になりませんでした。
まぁ・・これほどまでにこの数年のトラペは特に素晴らしいので、
「相当に選別を厳しくしている」
と言うのも有るんでしょうね。
それに、最近はようやっと新型コロナ明けで料飲店さんも元気になって来た・・のもあるかもしれません。そちらの需要はこの辺りに集中するでしょうから・・仕方が無いのかもしれません。
この、ほんのりとガメを足したパスグラが、noisy の最近の好みです。繊細で、ポテンシャルに合った頭の使い方をさせてくれるので、複雑すぎず、でも不足していないピュア&ナチュラルな味わいが良いです。それでも2020年ものはとんでもなく美味しかったですが!どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【完璧!・・ただただ素晴らしいです!】
2019年ものも滅茶美味しかったんですが・・すみません、前言撤回・・
「2020年ものの方がより素晴らしい!・・と言うか、これ以上のパスグラは有り得ない!」
と言い切りたくなるほど、精緻で、気品が有って、滑らかで、果実はしっかり有るものの果実果実はしていなくてエレガンスと伝えてくる・・そんなパスグラに出会ったことが有るでしょうか?
ブルゴーニュワインの醍醐味は、ある種・・
「美しく仕上がったマロラクティック発酵故の姿!」
こそが生み出していると思います。
すなわち、強いリンゴ酸を滑らかな乳酸に変える、マジックみたいなものです。この良し悪し、どのくらいマロを掛けるのか・・いや、掛けないのか・・掛かるのかで、最後の仕上げになる訳ですね。
パスグラですから、ピノ・ノワールとガメ、両方の良さを引き出さなくては凄いパスグラは生まれません。ピノ・ノワールだけでも良いかもしれませんが、それでもその質が良く無くてはならない訳です。

2020年ものは、まぁ・・とんでも無く旨いですから、あ、1枚目の写真をみてください。
このエッジの「赤」の美しいことったら・・無いでしょう?・・ガメが入ってないような色彩です。そして上から下に下がってくるグラスの涙も太いですよね。
味わいには、この涙の太さを強く感じさせるものは無く、
「すべてのバランスが半端無く良く、その上で精緻さとエレガンスを感じさせる見事な味わい」
をしています。
チェリー系果実主体の味わいですが、自然なアロマの優しく太い上がり、中域の節度を保った膨らみ、余韻からノーズへの素晴らしいアロマの還り、エレガンスを長く感じさせる余韻・・・その後には、
「美味しいブルゴーニュ、飲んだ~~!」
と言うような満足感が生まれます。飲んでみてください・・まったく追加は見込めないですが、凄いワインだと思います。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
-----
【いつも美味しいア・ミニマですが、2019年ものは完璧!・・「ア・ミニマが飲みたい・・」と言う時代になったのかもしれません!】
激旨です!・・ガメとピノがほぼ半々と言うことですが、またこのバランスが超絶に美味しい!
2019年ものは、グラスの写真をご覧いただいても・・即お判りでしょう。
「・・今までとは・・結構に違うんじゃない?・・色の組成がヤバイ位に美味しそうに見える・・」
そうなんですよ・・もう、全く以前とは異なるような素晴らしい赤紫の深い色合いをしています。
ですが・・味わいそのもののニュアンスは、今までのア・ミニマとさしては変わらないと思います。しかし、
「質感!」
が半端無いんですね。これは、ア・ミニマに限ったことでは無く、2019年のトラペの各アイテムに全く共通しています。
なので、ちょっと悪戯をしてみましょうか?・・

はい・・どうでしょう?・・ア・ミニマ2019は真っ白ですから左側です。
そして右側のボトルは・・何と、2019年の「シャペル=シャンベルタン」です。
まぁ、大きい写真はシャペルのコラムで見てください。ですが・・
「ザックリ見ると、どちらもソックリ・・」
じゃないでしょうか?

勿論ですが、ア・ミニマがシャペル並みなんて・・在り得ませんよ。
ですがまぁ・・こう言っちゃなんですが、シャペルが持つ存在感、質感が半端無いにしても、
「スイスイ飲んで美味しいのはア・ミニマ」
なんですね・・。何の気なしに口にして、滅茶素晴らしい質感をいとも簡単に受領でき、何も気にせずに食事に移れる訳です。
シャペルはそうは行きませんよ。その存在感、オーラと言いましょうか・・それらがあなたを引き留めてしまうんですよ。
緻密な味わい、高貴なニュアンスにうっとり・・もしくは、そんなに表情が出て来ないタイミングで開けてしまったとしたら、少しでも要素を受け取ろうとして全力で迎えに行ってしまいますよね?
だから引き留められてしまうんですね・・まぁ、2019年もののトラペはどれも物凄いポテンシャルなので、反対に引き留められてしまう時間は短いかもしれません。満足してしまいますから・・。
と言う訳でして、もう単に「赤果実」がどうの・・と言いたくない感じの仕上がりです。
あ・・何が近いか?・・と言いますと、キュヴェ・マルセル・ラピエールかな?・・それのピノ・ノワール版みたいなイメージです。
因みにあのジャスパー・モリスさん・・下級クラスは85~89ポイント以内と決めていらっしゃるような感じの評価をされますが、その上限の89点!・・と最高点を付けています。前年の2018年ものに、ティム・アトキン氏が90点も付けちゃってますから・・それも有るのかな?などと邪推してしまいます。でも、この出来で89点・・低っ!数が無いのでお早めにどうぞ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【圧巻の美しさ!新スタイルなトラペのベースワインは、緻密なベリーのフレーヴァーが滅茶心地良い逸品です!】
やっぱり「ミニマ」・・おいしいです~・・好きですね~・・好き嫌いだけを言ったら、この早い段階ではA.C.ブルより好きかもしれないです。何故って・・
「単に美味しいから・・」
です。
だって、色だって冴えてるでしょう?・・こんなに素晴らしい色合いなんですよ。そして実に「伸び」が良いです。ただでさえ、クリスタルなテクスチュアでスイスイと入って来て、口内でちょっとすり潰してやると、もうそこは苺園です・・。
こんなにドライなのに感じてしまうのはリアルでピュアなベリー・・なんですよね。そしていつの間にかそのドライさが甘みに変化している・・と言うことは、自分自身は相当に美味しいと思っているだろうと想像している訳です。
パスグラと言うとどうしてもスルーされる方がいらっしゃいますが、これは飲まねばならない・・素晴らしいパスグラです。2018年のトラペを知るにも良いと思います。
「・・えっ?・・トラペのワインって、こんなにミネラリティ高かったの?」
と、驚くこと、請け合いです。是非ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【極上のエレガンスを感じられます!・・凄い最下級キュヴェ!】
二枚写真が有りますが、上のものが2016年ものは無かったA.C.ブルゴーニュ、下がパスグラのア・ミニマです。
ハッキリ言ってしまえば、この2つ、飲んだ時はかなりの衝撃でした。
「・・最下級でこれって・・大丈夫かよ・・」
そんな印象ですよ。呆気に取られるような質感と見事なバランス、エレガンス・・そこはかとなく漂うジュヴレ感、エロス・・テクスチュアの滑らかさ、口内にへばりついた僅かな液体が放出する高質感・・。
いけませんね~・・このクラスでそれをやってしまっては・・。ましてやパスグラ、偉い旨いもんで、もう大ファンなんですよ。フィネスさんのダンジェルヴィーユとトラペのパスグラは、本当に絶品です。豊かさとゆとりのあるエレガンスを感じさせるダンジェルヴィーユさんのものに対し、ドメーヌ・トラペのパスグラは「繊細」。しかしながら「緊張」には絶対陥ってしまわないんですね・・。

もう、非常に飲みやすい・・と思わせる部分からの味わいの組み立てで有るパスグラ、ア・ミニマに対し、A.C.ブルは「格」で答えます。パスグラで充分なんですけどね・・。やはりこのピノ・ノワール極上の滑らかさに触れつつ、クリスタルなヴェールのミクロンの隙間から漂う優しさに、癒されてしまうんですね・・。
この2つ、noisy が検索した海外のサイトは何故かどこも完売になっていました。・・判ります・・その気持ち!・・飲めた人は幸せだと思いますよ。滅茶美味しい!・・数はもう無いと思います。普段、こんなの飲んでちゃダメな奴です。ご検討ください・・と言うか、さっさとカゴに入れるべきです。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2016年のア・ミニマは本当に素晴らしいです!「・・あれ?・・エマニュエル・ルジェ、ちょっと入ってます?」と言いたくなるかも!】

旨いですね~・・数年前までのア・ミニマとは雲泥の違いです。
それに昨年の2015年ものとも全然違う・・んです。どうしちゃったんだろ・・いや、良い方向でもあるんですけどね。
美しく、ミネラリティはピュアな方向を向き、ガメがピノの美しさを引き立てているような2015年でしたし、有る年はどこまでもとことん、ピュアでした。
2016年ものは・・いや・・勘違いさせてしまうといけませんが、エマニュエル・ルジェ的妖艶さがバッチリ載ってるんですよ・・。ガメっぽさ、全く無いです・・いや、あくまでnoisy が飲んだタイミングでの話しですんで、変わってくることもあるでしょうが、この「ルジェ的妖艶さ」は抜けないでしょう!超旨いです・・飲んでみてください。数は無いです!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【このワインこそはガメが必要だ!と感じさせてくれる見事な味わいでした!】

「わ~お!」・・な色でしょう?とても美しいです。皆さんは、
「パストゥグランじゃなぁ・・ガメ、入ってるし・・」
と思っているに違いありません・・たぶん。
でも、このガメの存在があるからこそ、この「ア・ミニマ」が非常に美味しいんです。だまされたと思って飲んでみてください。きっと納得してしまうと思います。
トラペの本当に素晴らしいジュヴレ=シャンベルタン・オストレアを飲めば、そりゃぁ皆さん、
「めちゃ美味しいす~!」
と喜んでくれると思うんですね。ポテンシャルもしっかり有り、現在の仕上がり具合も実に良い、とても満足できると思います。
この、純白のエチケットに変身した「ア・ミニマ」も同じくらい・・いや、オストレアを飲んだ直後にア・ミニマを飲まれたら敵いませんが、別々の日に飲まれたら、充分な満足が得られると思うんですね。
ピノ・ノワールの深遠さ、複雑さ、暖かさとガメの冷ややかさ、伸びの良さ、膨らみが一つの味わいになっています。勿論、それぞれの酸の構成が違うので、このようになるんですね。これは、もうかなり皆さんもファンになっていただいている、
「マルキ・ダンジェルヴィーユさんのパストゥグラン」
にも言えることで、この
「ピノとガメによるセパージュだから美味しい」
と言う、ブルゴーニュの伝統の味わいを復活させたと言えると思います。
昔のことですが一時期、多産種のガメに席巻され、品質が落ちたブルゴーニュワインは、ガメ禁止令で持ち直しました。
「ガメでワインを造っちゃいかん!」
と言うことですね。それでブルゴーニュ、特にコート・ド・ニュイやコート・ド・ボーヌからガメは駆逐されたんです。でも、そんなガメにも良い部分が有る・・それがパストゥグランで現わされていて、それがここに来てさらに磨かれてきたと言うことでしょう。
今飲んでめっちゃ美味しいです!シンプルなスタイルでテーブルにも映えます!・・送る方は間違えそうで怖いです!ご検討くださいませ。2015年ものは非常に少ないです!
以下は以前のレヴューです!
━━━━━
【手塩に掛けた高質でナチュラルなパストゥグランの美味しさを知ってください!素晴らしい仕上がりです!】

2014年のドメーヌ・トラペですが、どれもこれも・・素晴らしいです。
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
久し振りの「ア・ミニマ」です。前回のご紹介が2002年ものでしたんで・・・それ以来ですね。
━━━━━
【清楚な果実、土、月..やっぱりそういうことなんでしょうね】 「太陽の光を目いっぱい浴びて、すくすく健康的に育ってきました..」
というのは表面の部分です。何より感じるのは、
「手を掛けられて育ったんだね」
ということ。どちらかといえば育ちの良いお嬢さん的でとても清楚です。太陽も感じますがソフトな土の上には、半月ぐらいの月が..似合ってしまうように思います。
香りは赤紫のイメージで、たとえばスミレ、ブルーベリー。それに石灰系ミネラルと柔らかなふかふかの土。タンニンの質も良くとてもドライな味わいです。 幾分の若さもありますので、到着したら2週間ほど休ませていただけると美味しくいただけるのでは、と思います。飲んでみてください。
━━━━━
と・・紹介していました。まぁ・・大概はそのまんまですが、紫色が入ったイメージを書いています。
しかし、2013年ものは紫では無くて、もっと純な赤です。グラスの写真、そのまんまですね。
非常にドライながら、エキスの旨みが「むっちり」していて、まったく化粧っ気の無い、リアルな味わいがします。

食事とのマリアージュは非常に楽です。魚介系とも鮮度がそこそこ良ければ問題無く合うでしょう。非常に良い出来です。
一方のブルゴーニュ・ブランですが、
「・・あれ~?・・」
です。かなりの良い出来です。「あれ~?」は、この人、ブルゴーニュではピノ・ノワール主体の造り手なので、「赤いワインの人」と思っていたんですが、「トラペ・アルザス」をやりはじめてますよね?
その性なのかどうか判らないんですが、このブランが目茶美味しいんですよ。柑橘系のフルーツも有り、フルーツも有り、とてもピュアで中域もしっかり張り出しが有り、収束も長いんですね。お手本どおりと言うか、基本が凄くしっかり出来ている・・。
「赤より良いんじゃないか?」
などと思ってしまいますが、ア・ミニマの仕上がりを見れば、一時ビオなのに膨らみがイマイチで硬いワインだったのが、どんどん良くなっているのが想像できます。昔は「トラペは10年は必要」と思ってましたから・・。
そんな意味では、期待を大きく裏切ってくれたブルゴーニュ・ブランです。かなりの仕上がりです!お奨めします!
● 2022 Gevrey-Chambertin 1859
ジュヴレ=シャンベルタン 1859
【3本だけの入荷です。】
すみません・・3本だけですので飲まずにご案内させていただきます。93ポイントほどでメディアも整っているようです。おそらく相当にしっかり出来たようで・・
「2029年から」
と言っているメディアもあるので、
「飲むスタートを2027~2029年まで遅らせる」
方が良いかと思います。
2022年のトラペを相当にはテイスティングさせていただきましたが、上級キュヴェはかなり出来が良く、そのためにむしろ・・
「あっけらかんとした感じ」
の在った昔のトラペのような感じでは無いのでしょう。
因みにジャスパー・モリスさんは、2021年ものを92~95 ポイント、2022年ものを91~93 ポイントとしていますが、2023年ものもすでにテイスティングされており、92~94 ポイントとしていました。
まぁ・・勝手な解釈ですがジャスパーさんはテイスティング時にある程度こなれてバランスしていないとネガティブな評価になるようにも・・感じますから、
「余分な要素の無い、きれいな2021年の上値が高い」
のも判るような気がします。
素晴らしい村名だと想像しています。ぜひご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【まるで粘土の厳しくないシャルムやマゾワイエールか、そこにマジを混ぜたか?・・のような素晴らしい出来!】
ヴィノスのニール・マーティンさんは下げましたが、ジャスパー・モリスさんは2020年ものよりも上げました。結果、
「2020年も2021年も総合評価的には一緒!」
と言うことのようです。
2019年もの以来のテイスティングになった・・と言いますか、
「ヤケのやんぱち」
状態で開けてしまいました・・だって・・最後のテイスティングボトルにどれを選べば良いのか判らず、結局3本しかない貴重な1859を掴んでしまった訳です。
で、2019年ものとは色彩も全く異なる2021年ものをテイスティングすることになりました。
いや・・色彩はやや淡いですが、エキスが素晴らしいです!・・濃いと言うよりも・・エレガントで複雑で表情が沢山出て来そうな、異常に余韻の長いエキスです!
ですから、ちょっと官能的だったり、ハーブや香料のニュアンスが出てきたり、思いっきり果実だったり・・少し閉じたかと思ってスワリングすると、「ぶわっ」とちょっと強めに香って来たりで・・・
「とてもじゃないがゴクゴク飲む感じにならない」
んですね。

つまり、ワイン自体が飲ませるペースを持っている・・高ポテンシャルなピノ・ノワールと言うことになります。
まぁ・・ブルゴーニュワインファンなら知っているでしょう・・「ウミユリの化石が多く含まれる石灰質土壌」・・とテクニカルでは説明されていますが、コート・ド・ニュイの地層には、どこでもどこかにあるんじゃないかと思ってはいます・・ただ、その位置が余りに地中深くだと、そのミネラリティを水分と一緒に取り入れられないでしょうから・・。
あ、それはですね・・あのロマネ=コンティがジュラ紀バジョース階のウミユリ石灰岩の地層上にある・・と言うような感じに言われているんですね。
なので、さすがに
「ロマネ=コンティと一緒!」
などと、どこかの大げさなサイトと同様には言えませんが、
「偉い・・複雑・・でアロマの上がりが、何とも極上!」
なんですね。
まぁ・・こんな高質なワインに出会ってしまいますと、いろいろとお付き合いのあるメディアの方々も、低い点は付けられないんでしょうね。
この1959に使われる畑は「アン・デレ」「シャンペリエ」です。覚えておいてくださいね。
と言う訳で、
「滅茶苦茶美味しい!・・でも今飲むのは勿体無いかも!」
と申し上げておきたいと思います。noisy もあと何日か楽しませていただきます。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【こちらも村名格の評価を超えてしまいました・・!】 昨年のファーストリリースはまだ飲めたんですが、2020年ものはどうにもなりませんでした。ジャスパーさんも数の少ないワインには目が無いようで、上値94ポイントまで、ヴィノスのニール・マーティンさんは何と95ポイントまで付けています。
2019年もので「凄さ」は確認済ですが、2020年ものはおそらく2019年ものを超えていると思われます。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【なんだこれ・・凄い!】
圧巻な美味しさ・・でした。ホントこれ、村名でしょうかね・・。だとすると、アペラシオンって・・もしかしたら無意味なんじゃないかとすら・・思ってしまいます。
要素の一つ一つが物凄く美しく、質感が凄いんですよ。
それに・・どう言ったら伝わるかと悩んでいたのですが、こういうのはどうでしょうか・・
「まるで透明なトンネルのある水族館でウミガメのお腹を観察しているかのよう・・」
に、その美味しさの一つ一つの要素を確認出来るような感じ・・ん~・・ちょっと違うかなぁ・・でも近い感じもします。
とにかくべらぼうに旨い!・・それはもう圧巻な美味しさでした。これを持って、
「2019年のトラペの美味しさが全部詰まっている」
とさえ思いました。

きっと2019年もので、「アン・デレ」と「シャン=ペリエ」で素晴らしい葡萄が収穫できたんだと思うんですね。
なので、これだけでセパージュしたら・・と思ったはずなんですよ。
で、実際にやってみた。・・ダメだったらそのままいつものようにオストレアにしようと思ったはず・・。だけれど、やった本人もビックリするような仕上がりだった・・ので、「キュヴェ1859」としてリリースすることにした・・そんな感じだと想像しています。
ま~・・この素晴らしい色合いですからね・・。今までの色彩とは全然違うのはお判りいただけるかと思います。
でも・・2019年もののトラペは、皆、似た色彩なんですね・・パスグラから上級キュヴェまで統一されています。なので、
「2019年ものは史上最強?!」
の仕上がりになったと・・確信しています。
お一人様1本限定+他に何か一緒にお願いいたします。超お勧めします!
● 2022 Marsannay Rouge
マルサネ・ルージュ
【なんと・・上値94ポイントまで付いたマルサネ村名!・・そりゃぁ・・赤い果実が鮮烈でキュッと締まっていて素晴らしいですが!】

先日都内ロワゾー・ド・フランスで行われた「アリゴター」はどうやら盛況だったようです。ただし、知っているのは業者向けの方だけですので、パーティの方は全く分かりません。ロワゾーのディッシュが出たそうですし、アリゴテだけじゃ無く、赤も在ったとか・・楽しそうですよね。
Noisy wine からは oisy が出席しましたので、そのうちにページを創って見られるようにします・・お楽しみに。
で、残念ながらトラペはメンバーでは無いんですが・・
「余りに凄い2022年のA.C.ブルとA.C.マルサネ・ブランを飲んでしまうと、ぜひ・・やって欲しい!」
と思う訳です。
だって、ジュヴレが本拠でブロションからマルサネまで畑を持っていますし、マルサネ・ブランにはアリゴテも、ピノ・グリもピノ・ブランも入っている訳ですから、
「アリゴテの畑からの素晴らしいワインを生む可能性はある」
と思うんですね。
まぁ・・あの地質学者のシルヴァン・パタイユのアリゴテは素晴らしいですが、彼も2022年のトラペの白をどこかで飲むでしょうから・・そうしたら
「ぶっとぶ!」
に違い無いと思うんですね。

で、ネットの巷を徘徊しましたら、素晴らしいはずのキュヴェ1859には93ポイントしか付かないのに、
「単なるマルサネ・ルージュに94ポイント!」
まで付けているお方も見つけました!・・まぁ、ジャスパーさんもこのマルサネには上値で92ポイント、価格で3倍もするキュヴェ1859には上値93ポイントですので、かなり意味不明です。
最高値の94ポイントを付けているヘイナー・ローデンベルグさんは、ある意味 noisy と同じ立場です。ワイン商をやられていらっしゃるんですね。
で、ワイン商の方が93~94ポイント、SNSのセラートラッカーが平均93ポイントでジャスパーさんが上値92ポイントです。何か・・見えなくても良いものが見えて来ちゃいそうなポイント付けですよね。
ある種、権威が関係無い方が正直に見えたりすることは多いです。権威のある所には・・何かと何かが動いちゃいますから。・・あ、マズイので止めておきましょう。
グラスの写真も凄いですね・・もはや、
「ワインの中にグラスの成分が有る!」
かのように見えないでしょうか?
そう・・透明なガラス成分が溶け込んでいるようなミネラリティです。
以前、シルヴァン・パタイユのマルサネ・ルージュの「グラス・テット」のコラムでも同様のことを書いた記憶があるんですが、ここのワインは何故か、
「透明な・・ガラスのようなミネラリティがバッチリ載る!」
んですね。
で、そこに赤い果実がふんだんに感じられる味わいで、ジュヴレのような重厚さのある鉄っぽさでは無く、もう少し軽やかな金属・・マグネシウムとか・・でしょうか。マンガンは鉄より軽いですが、比重はそこまで変わらないので・・それに、マンガンは鉄を強靭にする性質があるようです。どっちかなぁ・・判りませんが前者かもしれません。
なので、ジュヴレのように重厚で鉄っぽくは無いですし、ブロションよりもやや軽く、フィサンとはまた赤い色の出方が異なるものの重さは同じくらい?・・みたいなイメージが有ります。
その・・やや軽やかなのが凄く良いんですよ・・。なんでも重厚なら良いと思ってしまいがちですが、ドライでほんのりと、ちょっとだけ軽やかで、赤果実が瑞々しく感じられるミネラリティたっぷりなマルサネです。ぜひ飲んでみてください。
「94ポイントまであるマルサネ・ルージュ!」
どうぞよろしくお願いします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【旨ければそれなりの評価を付けましょう!・・激旨いです!】
2020年のトラペのマルサネ・ルージュは、濃密さも有りつつも冷ややかで優しく冷たく、まったく2020年の暑さを良いベクトルに変えた素晴らしい出来だったと、今でも思っています。
ですが2021年のマルサネ・ルージュは、いや・・素晴らしいです!・・透明なミネラリティがたっぷり存在し、そこに半透明なミネラリティが2~3割ほど混じる感じで、
「グラン・ポワリエは知らないが、グラステットは知っている!」
ので・・そう、散々シルヴァン・パタイユをテイスティングして来た noisy は、グラステットのあのグラスそのもののミネラリティを良く・・覚えているんですね。
なので、あの透明感が高くややカチッとした感じが、このマルサネにも反映されています。グラン・ポワリエは単独では飲んでいないので良く判りませんが、グラステットほどの透明感ではなく、やや白っぽさを感じさせるのがそうなのかも?・・などとは思っていますが、きっとそのミネラリティでしょう。
そして2021年は、
「マルサネとジュヴレに微笑んだ!」
と感じます。
なので、
「マルサネ2021年は滅茶美味しい!」
と言わせていただこうかと・・だって、先日ご案内させていただいた、あのクレール=ダユ継承のドメーヌ・バールのマルサネも、
「シルヴァン・パタイユ真っ青の美味しさ」
だと思うんですよ。

まぁ、シルヴァンはシルヴァンで2021年を素晴らしいものにするに違い無いですが、noisy のところに入るかどうかも判らない状況になってしまいましたから、
「noisy の記憶の中のパタイユとバール、そしてトラペの比較」
を暗に・・やっているんですね。
バールはすでに妖艶さをほんのり出し、トラペはテロワールをそのままに具現化しているに違い無いと思います・
そして、2021年ヴィンテージは・・残念ながら間に挟まれたフィサンやブロションには特別には微笑まず、その両脇のマルサネとジュヴレに微笑んだと言え、
「2021年ものはマルサネ、ジュヴレともに滅茶美味しい!」
と言えると思います。
「・・おいおい・・それじゃぁ・・トラペは凄いじゃないか?」
と思われるでしょう?
でもトラペは品質で素晴らしい恩恵を受けました・・トラペ自身の努力も有ります。ですが、
「数量がとんでもなく少ない!」
と言う厳しさも受けたんですね。
飲んでみてください。めっちゃ・・美味しいです!・・エキスから生まれる赤い果実の素直な美味しさをご堪能下さい。
以下は以前のレヴューです。
-----
【べらぼうに旨いです!・・デカンター誌、素晴らしいですね。93ポイントと高評価・・noisy もそれに載っかります!!】
ティム・アトキン氏が在社して以来でしょうか、デカンター誌も何か吹っ切れたように・・
「ん・・それは正しい!」
と思える評価が増えて来たように思いますが、
「村名マルサネに93ポイント!」
を付けると言う行動には、敬意を表したいと思います。それこそ、
「ワイン主義!」
でしょう。どんなに素晴らしいと思っても下級アペラシオンだと判明したら、
「そのアペラシオンの評価枠内に収める」
ような古い評価をしていたら、これからの時代はやっていけないと思うんですね。良いワインにはアペラシオン主義を超えた正しい評価をすべきだと常々思っています。
で、このマルサネ・・・単なる村名のマルサネですが、
「もう・・最高です。」
と、ワールドシリーズを終えた某プロ野球チームの四番打者のように、何を聞かれても、
「最高です。」
と、落ち着いた顔で言いたくなります・・

こんなに香しいような・・匂って来そうな写真なんて、そうそう撮れませんでしょう?
1枚目の写真だけで充分じゃないかと思うんですが・・一応、全景はこんな感じと言うことで2枚目も掲載しています。
この、見事に地中のミネラリティを水分と一緒に吸い上げ、果実に供給したと思われる芸術的な色彩・・美しいですよね。
マルサネと言えばシルヴァン・パタイユですが、ん~・・パタイユよりも完成度が高いかな・・滅茶美味しい・・です。濃密さも無くは無いものの、全く濃さを感じさせない精緻さ、エレガントであるにも関わらず、どこにも薄さも感じさせないと言うバランス・・マルサネらしい「赤」をたっぷり感じさせながら、余るものが無いと言うバランス・・。
2019年もののとんでもなく美味しかった訳ですが、2020年ものを飲むと・・やはり2020年ものの勝ち!・・と言ってしまうに違いないです。
「でも・・高いじゃん・・」
と言われるかもしれませんが・・
「絶対に高く無い!」
と言い切れます。パタイユの最高峰の畑、レ・ロンジュロワ、クロ・デュ・ロワよりもリーズナブルで、しかも完成度が高いです。もはやこの2つの畑物はこの価格では買えませんでしょう?
「匂い立つマルサネ!」
タイミングが良ければ・・出会えるでしょう。もしそこまで無かったら、少しでも残して翌日以降・・お試しください。きっと出会えると思います。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
-----
【赤い果実のドライな表情と溶け込んでいるエレガントなタンニンの質感が素晴らしい!最高の出来でしょう!】
2018年もののご案内時には判らなかったんですが、2018年もののマルサネ・ルージュに、
「Vertde Vin」誌が、
「92~93 Points」
と大絶賛しているのを最近見つけました。
「お~・・ようやっと・・お仲間がいらっしゃった・・」
と言うような気持ちです。
アドヴォケイトもこの2019年ものに上値 91ポイントと、過小評価とは感じるものの、それなりの評価をしています。ジャスパーさんは何故か2018年ものが1ポイント下げの89ポイントと的外れで、いつもの覇気のない定型評価に戻っています。
色合いは明らかに2018年ものよりも濃密ですが、「濃い」と言う表現が全く当たらない、ふさわしくないと思えるエレガンスです。こちらもしっかり「質感」を感じさせてくれます。
マルサネと言えばやはりシルヴァン・パタイユと比較したくなりますが、
「透明感があり、硬質なシルヴァン・パタイユに対し、優しく柔らかいトラペ」
と言う構図だったと思います。
しかしながら、2019年ものはだいぶ違うかと思います。それは・・あくまでトラペ側の違いでは有りますが、

「さらに優しく柔らかさを深めた要素の外側に雅なミネラリティで包まれた味わい」
になっているんですね。
シルヴァン・パタイユは「タイト」ですがトラペは「タイトでは無かった」ものが、トラペもタイトに締まったニュアンスがある・・と感じます。
単に締まっただけならそれっきりですが、内容が非常に深さを持ったまま、トラペらしい柔らかさと優しさを持ったまま、硬質にも感じられるミネラリティを周りに侍らせたかのように感じます。これで美味しくない訳が無いじゃないですか・・。
アドヴォケイトの上値91ポイントは、まぁまぁ・・アドヴォケイトとしましたら精いっぱいの評価かと思います。あと2点は上積みしていただきたいところですね。素晴らしい出来でした。ル・メイ・フランゲと同様、リーズナブルながらトラペ2019の良さを感じさせてくれるキュヴェです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【明らかにミネラリティの総量が増えた様にも感じられてしまう・・凄いマルサネ村名です!】
マルサネとかフィサンとか、コート=ドールの北端辺りも面白いですよね。これがジュヴレとか、シャンボールとかになって来てしまいますと、
「もはやそこで遊ぶのは、豪遊と言った方が良い時代」
になってしまったのかもしれません。noisy がワインを勉強し始めた頃は、確かにその頃としては安くはなかったですが、もっとずっと色が淡くて、あまり美味しくない感じにしか思っていませんでした。
でも、この頃は還って、ちょっと外れていた方が面白かったり、安かったり、意外に美味しかったり、再発見出来ていないでしょうか?
このマルサネ2018年は、やはりトラペ大改革?の結果として、
「ベクトル変換」
された表現自体を「豪遊出来る?」見事な仕上がりになっていますよ。
もし、2017年・・いや、2016年以前のトラペしか知らないとしたら、これは非常に面白いです。何故って・・
「トラペのマルサネ2018年だと信じることが出来るか!?」
と言う点で、納得するのに時間が掛かるはずだからです。
それほどまでに違って感じられるはずですよ。そして、コーティングされたミネラリティが一瞬、ほころびを見せた瞬間に、実は「超エキス化」と言う作用が成された以前のトラペの表情が見え隠れしてくるはずなんですね。
なので、
「あ~・・トラペ、ここにいた~!」
と思えるはずですが、それでもその超エキス化された部分がですね・・相当に素晴らしいので、メオかヴォギュエかルーミエか・・と似ている対象を探す羽目になってしまう訳です。
出来は素晴らしいです。ティム・アトキン氏は、
「トラペの下級~中級キュヴェはすべからく90点」
と決め込んでいるようなので全然面白くないですが、この肌理の細やかさと複雑性を見れば、いかに素晴らしい出来のA.C.ブルだとしても、「同じ評価」は全く以て納得できないですね。素晴らしいです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【素晴らしい!】
希しくも昨年の2016年ものと全く同じ形で撮れた写真をご覧ください。
まぁ、若干露出が異なってはいますが・・それでも2016年ものと2017年ものの違いが、結構に顕著に出ているように思います。
色っぽい2016年に対し、2017年ものは・・2016年ものをそっくりそのまんま、クリスタルなヴェールで包み込んでしまっています。
ですのでテクスチュアは基本、硬質です。しかしながらヴェールですので・・じんわりと染み出てくるんですよこれが・・!
マルサネと言えば、noisy のところではシルヴァン・パタイユです。非常に・・多く販売しています。2017年のパタイユ村名マルサネも非常に旨いです。
しかし、多彩な表情を見せ、複雑性とポテンシャルを感じさせるパタイユをも凌ぐものを持っているのは間違いありません。それは・・
「トラペならではの卓越したエレガンスの表現」
です。
少なくともこの一点においてはシルヴァン・パタイユは負け・・です。あのマルサネ17年を「完璧」と表したnoisy でさえ、そう感じます。それを可能にしたのが、どこでも書いてますが・・クリスタルなヴェールです。硬質で非常に高質です。繊細でも有ります。なので滅茶苦茶旨い!・・いや、もっと高いワインをお薦めしたいのが心情では有ります・・(^^;; 飲んでみてください。考え方が変わると思いますよ。
P.S.あ、アドヴォケイトが上値で90点、付けてました。・・その程度か~・・?
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【滅茶エロティック!・・こちらもE.ルジx、入ってます・・?・・これは是非飲んでみてください。トラペはこっちの方向に向かうのか!】
実は・・いつも美味しいオストレアにも、「その気は」有るんですが、タイミングの性か、もしくは休養が不足しているのか、いつもよりはほんの僅かにタイトなので、この部分がマスキングされてるんですね・・。
安くて滅茶美味しい、ア・ミニマに書きかましたが、
「・・エマニュエル・ルジェ・・入ってます・・?」
と言いたくなるような妖艶さ、エロティシズムが存在します。
皆さん、ルジェをどうして買うかって言えば、あの妖艶なアロマですよね?・・それにやられちゃってるんだと思うんですけど、何故かこのマルサネが、実にエロいんですね・・。
まぁ、確かに滅茶深い構造をしている・・と言う訳では無いのは確かですが、並のジュヴレは皆平伏しちゃいますよ。感動のエロティックアロマ、是非飲んで確かめてください。
トラペさん、そっちに向かうのか?・・たまたまなのか・・?noisy は上のキュヴェを飲めてないので断言できませんが、少なくとも、
「2015年までのトラペとも違う!」
と申し上げておきましょう。これは必飲だと思います。価格もリーズナブル!是非飲んでみてください。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【非常に上質!エレガンスとエナジー、そしてエキスの味わいが素晴らしいマルサネです!】

もうそろそろ皆さんも、マルサネと言うアペラシオンが只者では無かったことに気付き始めていらっしゃることと思います。シルヴァン・パタイユが造るマルサネオンパレードも、
「・・信じられない美味しさ・・」
とおっしゃる方が多いです。
特に、余り前以ての情報を得ようとはしないで、ただ美味しいものには目が無い・・そんなスタイルの方々は、例えばパタイユの・・
「フルール・ド・ピノ・マルサネ・ロゼ」
などを飲まれると、本当にビックリされていらっしゃいます。
「・・こんなにピュアに香るんですね・・」
と、在庫を全部購入された方もいらっしゃいました・・それでもまるで無くなっちゃうとリリース直後だけに困ってしまうので少しだけ残していただきましたが!
勿論、マルサネ・ロゼだけに留まらずピノ・ノワールもシャルドネも、そしてアリゴテも素晴らしいです。そんなシルヴァン・パタイユの素晴らしいマルサネにも引けを取らない・・どころか、完成度では超えているかもしれないと思わせるのがこのマルサネです。・・いや、勿論ですがアメリー・ベルトーのフィサンも美味しいですけどマルサネではないので・・
ポテンシャルの高さ、透明度抜群のシルヴァン・パタイユのマルサネに対し、柔らかさや包容力、完成度の高さ、フィネスで対抗しているのがこのマルサネです。
このように何年間かの写真を見ていただけますと判りやすいかと思いますが、
「・・全然違う色彩・・」
ですよね?
2013年はやや淡く、透明なものに混じった白っぽいミネラリティが見えるかのようです。2014年はそれよりもやや濃く、白っぽさは無いように見えます。2015年はさらに濃く、赤系のグラデュエーションが多彩、しっとり感も見えてくるかのようです・・いや、そう見えなかったらすみません。
そんな完成度の高い感じがモロにそのまんま・・です。果実感もしっかり有りながら、単にそれだけでは無い、複雑な要素が絡み合っています。暖かいジュヴレよりも少し冷涼なのでしょうか。果実の質感も冷たいです。
縦にもとても伸び、横への展開はほどほどで、とても締まりが有ってエレガントさに結ばれているように思います。ピュアなエナジーを感じますから今飲んでも実に旨く、完成されたエキス的な味わいのワインだと感じました。
2015年のトラペは、正に「享楽的な仕上がり」と言って良く、まず・・誰が飲んでも文句が出ないと思います。それがマルサネであれ、ACブルであれ、パストゥーグランでも充分に満足出来ます。ぜひ・・飲んでみてほしいと思います。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【目茶旨いです!!これは是非飲んでみてください!2013年も素晴らしかったが、新たな表現を身に着けたトラペを理解するのに最適です!】

旨いです!詳しいことはジュヴレのコラムで書いていますが、こちらはジュヴレほどセミMC的なニュアンスは顕著では有りません・・が無い訳では無く、消えるのは早いにせよ、そんなニュアンスが有ります。
高域と超高域の伸びやかさ、軽やかなスパイス、ナチュラルさが2013年ものよりも倍増していると思ってください。その上で、
「ドライなのに旨みたっぷり」
「軽やかなのにしっとり」
「単に果実だけではなく花のような表現が加わった」
など、2013年ものには無い特徴が有ります。
半面、もしかしたら・・飲まれるタイミングにも寄りますが、ほんの僅かな舌への柔らかな刺激・・が感じられるかもしれません。これ、MC系の若いワインには感じられる場合が有ります。
面白いのは例のティム・アトキンさん・・非常にダイナミックに、アペラシオンに捉われない評価をされるMA資格者ですが、このマルサネには92Points付けているんですよね。
ジュヴレには90Points、オストレアには91Points と低い評価をしているのに・・ですが、これ、完全に読み違いです。そんな部分も頭に入れつつ、もし2013年ものをお持ちなら、垂直テイスティングされるのも面白いでしょう。
もしくは2014年の高い評価の1級ものとか・・まぁ、プティ・シャペル辺りなら何とか手が出るかもしれませんが、ラトリシエールはやはりそこそこしますからね・・でもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスは19.5/20Points でシャンベルタンと同じ評価ですから、非常にお買い得ですよね。
いや・・すみません、ここはコラム違いでした。でも非常に美味しいです!2013年ものを飲まれたのでしたら、必ずやより良いはずの2014年を飲みたくなってますよね。価格も安くなってます。是非飲んでみてください!超お勧めです!
以下は2013年のこのワインのレヴューです。
━━━━━
【目茶旨い!!これは是非飲んでみてください!今までのトラペの印象を大きく書き換えることになるでしょう!】
どうしたことか・・本当にトラペは凄いことになっています。まぁ、そりゃぁシャンベルタンがル・レヴュー・デュ・ヴァンで満点を取ったと言う外からの情報も大きいかもしれません。でもそれより前に、確実に「物凄い品格」がワインに与えられつつ有ったことは、アニマとかブルゴーニュ・ブランとかの他のキュヴェでお伝えしていた所です。
そうは言っても、今までのトラペを知る者にとっては、
「好くなったとは言っても価格は少し高めじゃないの?」
と言うような気持ちが有ったのは事実で、noisy にしたところ、アニマもACブル・ブランも、凄く旨いが・・絶対飲んでほしい!と言うまでの確実な気持ちにまでは達していなかったのかもしれません。
しかし、マルサネ・ブラン2011を飲み、2013年の優れたキュヴェと同様のニュアンスを得ましたし、さらにこのマルサネ・ルージュ2013年を飲み、
「こりゃぁ・・ル・レヴュー・デュ・ヴァンの評価もフロックじゃ無いぞ!」
と・・確信したところです。
なので、前回の新着にチラッとこのマルサネ・ルージュの素晴らしさを書いたんですね。
色合いを見てみると、グラスの底の下が全く透けて見えるほど・・淡いです。しかし、赤く僅かに紫の入った色合いは単純では無く、見るからに香って来そうなイメージが得られると思います。実際、とても香ります。そして、とても健全ながらも非常にエロティックな香りです。
方向性としては、あのシルヴァン・パタイユのマルサネのピュア系ド真ん中の直球ワインを僅かにソフトに、妖艶さをエレガンスと共にプラスしたような感じです。敢えて言えば、フーリエのような果実の強さは持たず、そこはかとないにせよ、確実に存在する可憐な果実の風味に、ブルゴーニュならではの妖艶さが加わった感じで、フーリエとパタイユの中間、もしくは少しパタイユ寄り・・と言ったところでしょう。
まだ仕上がったばかりでこのエレガンスと色気はびっくりされることと思います。勿論・・全然濃くないです・・。しかしエキスが物凄いので、この淡い色の液体がこれほどまでに香るのでしょう。
こちらも余りに旨いので、追加オーダーをさっさとしてしまいました!・・今までなら、
「マルサネで5千円以上?・・よっぽど旨く無いと扱えないなぁ・・」
と思っていましたが、
「マルサネだとかフィサンとかジュヴレとか・・関係無いんじゃない?むしろエレガンス自体はマルサネの方がしっかり有る!」
と言う意識に変わってしまいました。
シルヴァン・パタイユしかり、このトラペしかりです。温暖化の影響も有るかもしれませんが、ピュアでナチュラル、危険な風味・酸も無く、エロく香ります・・ある意味、それはブルゴーニュの真髄でしょう。5千円ちょっとです。全然高く無いと判断しています。是非とも飲んで欲しいアイテムです!ご検討くださいませ!
● 2022 Marsannay Blanc
マルサネ・ブラン
【激旨です!・・余りに素晴らしい2022年のA.C.ブル・ブランを瞬間で抜き去るポテンシャルの高さ!・・「・・旨いなぁ・・これ!」と絶対に言わせてみせます!!】

価格も2021年ものを強制的に下回らせていますが、これは決して美味しく無いからでは有りません。
もし、この2022年マルサネ・ブラン ドメーヌ・トラペを到着後少し休めてからサクッとお飲みになられたのなら・・
「絶対にドメーヌ・トラペのファンになる!」
と・・noisy もちょっと怪しい予言者のようなことを言わせていただきたいと・・思います。
まぁ・・どうしても怪し過ぎると思われたのでしたら、A.C.ブル2022年でも良いですけど、それですら・・
「・・これ、美味し過ぎる!」
と言っていただけるはずです。
ワインのスタンス的にはまったくA.C.ブル・ブランも、このマルサネ・ブランも同様なんですが、ちょっとだけ異なる部分が有ります。それは・・
「アペラシオンがクラス上。そしてシャルドネだけでは無くアリゴテ、ピノ・グリ、ピノ・ブランをブレンド!」
と言う部分ですね。
で、やはり・・マロラクティックが深く掛かったキュヴェが基本で、まるでムルソー風の充実した低域~中低域の押し出しを感じさせます。そして、ノン・マロ的なややフレッシュさを残した味わいが中域以上の帯域を受け持ち、しかも低域からのスムーズなつながりを持っている訳です。

ですので、柑橘なフレーヴァーがややマッタリと感じられ、そこからノーズに向けて柑橘の果皮・・例えば熟したオレンジの皮を少し指で摘まんだ時の・・
「ちょっと弾けるような果皮のしっとりスパイス!」
がノーズに抜けて行く訳ですよ・・。
しかもやはりクラスが上ですから、品格がより高く・・高質に感じられます。
細かいことを言いますと、シャルドネが90%ほどで・・ここにはそれなりにマロラクティックが掛かっているようです。そして、アリゴテやピノ・グリ、ピノ・ブランには、バッチリとはマロを掛けずに・・若々しく・・瑞々しさを残しつつ、複雑なアロマと味わいを構成するように設計されている・・そんな風にも感じられるんですね。
いや・・あくまで推測・憶測・感覚の話しに過ぎませんから、違っていて当然では有りますが、飲んでいますと・・そんなことは忘れてしまって・・
「旨いなぁ・・これ!」
と言う、白ワインの偉大な姿に感動させられてしまうんですね。
2022年のトラペのA.C.ブル、そしてマルサネ・ブランは少量しか入荷していませんが、2021年ものを飲めるほど入って来なかったと言うことも有って無理やり開けさせていただいた訳ですが・・
「開けて良かった!」
と思っています。飲まなきゃこれほどにお薦めなど出来ないです。
ぜひ、
「旨いなぁ・・これ!」
と言ってみてください。・・いや、絶対言うと思います。超お薦めです・・そして次の新着発行前までの価格になりますのでどうぞよろしくお願いします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【適度な熟度こそ良質なワインに仕上がる秘訣なのかもしれません!・・ルージュ同様、目茶美味しいシャルドネ+αです!】
シンプルではない・・複雑性も高いが、それ以上にミネラリティが素晴らしいマルサネ・ブランです。
まぁ・・シャルドネがほとんどですから、シャルドネでも良いっちゃ良いかな?・・と思いますが、
「シャルドネ90パーセントにアリゴテ、ピノ・グリ、ピノ・ブランをブレンドしている」
と言う、マルチセパージュのマルサネ・ブランです。正直ですね~・・ちゃんと調べたんでしょうね・・きっとそのような性格なんでしょうね。
因みに・・100%シャルドネとテクニカルに書いてあったとしても、本当に100%なのか・・もしくは、本当にシャルドネなのかは・・判りません。判るとしますとそれは、
「官能検査でしか発見できない?」
に等しいかと思うんですね。葡萄って・・すぐに変わって行ってしまうんですね。なので、細かく調べるにはDNA検査でもしないと判らず、しかしそんな面倒なことはしないのが普通です。結構にシャルドネだと言っていても、ほとんどグリだった・・なんてことも、四半世紀前頃は普通に在りました。みな、知っていても黙っていたんですね。最近はだいぶ植え替えが進んだり、もしくは、
「実はグリでした!」
なんて言ってしまったりしているようです。
2021年のマルサネ・ブランですが、色調を見ていただきますと一目瞭然。noisy 的にも好きな「薄い緑が透けて見える」ような活き活きとしたものです。

2020年ものは黄色が強く、こってりとしているように見えます。
今、2020年もののコラムを読み返してみると、
「こってり」
としていると・・記載していまして、ムルソー的だとも言っています。
2021年ものは全然!・・ムルソーしていません・・が、ミネラリティはムルソーの北~中央部の感じに似ているかな・・とは思います。
その上で、非常に健全でピュア、ほんのりとナチュールなニュアンスが漂い、酸バランスが大きいパレットでバランスしています。ゴク味が有り、中域は一見タイトなように感じるとしても、しっかり膨らんでくれます。そして余韻が滅茶長い!・・
縦延びか?と思えても、しっかり横にも膨らみ、しかもだらしなさが無い・・タイトなニュアンスが引き締めているかのように感じます。
これ・・相当美味しいんじゃないかと思いますよ。下手なムルソーよりも美味しいです。ぜひ飲んでみてください。超お薦めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【このビジュアルからも、過去最高の出来が想像できると思います!・・べらぼうに旨いです!】
めっちゃ旨いです!・・まるで良く熟した最高の出来の北部ムルソー!・・と言いたいほどです。
まぁ、「シャルドネは光で熟す」などと言われた訳ですが、例えば・・
「ブルゴーニュの2020年もののピノ・ノワールとシャルドネはどう違うか?」
を見てみますと、ピノ・ノワールは大方は非常に濃密でアルコール分も出ました。でもトラペは・・ビオが良い結果をもたらしたのか、濃密過ぎず、アルコール分も高くならずでした。
シャルドネはどうでしょう?・・2020年もののブルゴーニュ・シャルドネは、ニュイもボーヌも・・最高じゃないでしょうか。マッタリしつつ、暑さでやられた感じも無く(極一部有ったかもしれませんが・・)、濃厚さは有れどそれがマイナスの印象を全く生まず・・です。
トラペ・ブルゴーニュは、白は2アイテムのみの到着でして、そもそもアイテム数が有りません。しかしながら、例えば Noisy wine でもお馴染みのユベール・ラミーも100点を連続し、バシュレ・モノも過去最高の98ポイントを連続しています。
この事からも、光をたっぷり浴びることが出来、しかも少雨に耐えられる土壌を持ったビオの畑からは、
「光を充分に取り込んで偉大なシャルドネになった!」
ことが伺えます。

この2020年ものと、下の方の2019年ものののグラスの写真をご覧ください。余りの歴然の差に・・驚かれると思います。ややホワイトバランスが異なりますが、それでも・・
「これほどの黄色のしっかりさ、艶、照りの差」
は出て来ないと思うんですね。
マッタリ感覚はまるでムルソーに近く、粘土石灰の強いムルソー北部・・ムルソー=サントノ辺りのニュアンスにさえ・・感じられます。これだと1級になってしまいますが・・
また、果実感は柑橘がしっかり感じられますが、酸もしっかり美しい丸いパレットを描きますから、余韻もマッタリしていますが熟れ過ぎ感も無しでまったくダレた感じがしないんですね。ですから、高級シャルドネを飲んだ後の素晴らしい余韻に浸っていられる・・そんな感じがします。
この下の方にずずっと下がって行きますと、2011年もののこのワインの写真も有りますが・・
「この2020年ものマルサネ・ブランとは全く似せても似つかない・・」
ですし、最高に美味しかった2019年ものと比較してもこれですから・・。
ですので、トラペの2020年ものは赤も白も大成功!・・最高の出来だと判断しています。是非とも飲んでみてください。超お勧めします!最高に旨いです!
以下は以前のレヴューです。
-----
【トラペのワインが持つ優しく柔らかな薄緑の果肉を質感高い透明感高いミネラリティが包み込んだ素晴らしいマルサネ・ブランです!】
とても美味いです!非常に高質!・・ダラっとしてしまう仕上がりを感じさせるワインが多いコート・ド・ニュイのシャルドネでは有りますが、そもそもトラペのワインには甘さが無い・・。非常にドライです。
そしてビオ化の進んだ畑からの葡萄は、そんなフカフカの畑のニュアンスをたっぷり伝えてくれる訳です。
(だいぶ)以前のトラペのワインは、そんな柔らかで優しい味わいを伝えてくれていましたが、
「そこで止まっていた」
もしくは、
「少しずつ成長していた」
と思われる訳ですね。
で、2015年頃からのトラペのワインの味わいに大きな変化を・・飲む者たちが感じ始めた・・と言う訳です。
なので、2018年ものが素晴らしい出来で有ったとしても、2019年ものにはもしかしたら・・敵わない場合がほとんどだと仮定するなら、2018年ものに90ポイント付けたティム・アトキン氏を考え併せても、それ以上の評価をして良いんじゃないかと思っています。
実際、余りビオ系のニュイの白で高い評価をされているワインは、未だに存在しません。ようやくニュイの赤で「普通に」高い評価が出るようになっただけ・・ですね。

ましてや「マルサネ」と言う村名のアペラシオンですと、高い評価が出ないんです。何せ、
「1級、グラン・クリュが無いから」
なんですね。
その点では、ティム・アトキン氏は余りアペラシオンにはこだわった評価をしない方かと・・若干ムラっ気は有るとしても、思い切った評価をされています。なので、
「2019年もののティム・アトキン氏の評価」
を見たいんですが、今のところ見当たりません。
noisy的には92ポイントです。トラペにしては硬質感が高く、柑橘果実がしっかり表現されています。勿論ミネラリティもしっかり・・この緑っぽい色合いにグググっと気持ちを引き寄せられます。
グラスを伝う太い涙(2枚目)を見れば、かなりのグラが感じられるはず・・とお判りでしょう。数少ないトラペのシャルドネです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【おそらくボーヌの造り手も腰を抜かすほどの出来栄えです!】
凄いベクトル変換をしたマルサネ・ブラン2018年です。2017年も滅茶美味しかったんですが、ご紹介したかどうか忘れてしまいました・・。
たしかに2017年ものにもその「ベクトル変換の気」は有ったんですが、2018年ものはそれが100%完了したような雰囲気でして・・言葉は悪いですが、
「。。これって本当に・・トラペ?」
と何度も思ってしまうようなテイスティングの時間を過ごして来ました。
ですので、このマルサネ・ブランですが、
「圧巻な美味しさ!」
を持っていましたよ。
複雑性、細やかさ、精緻さ、ミネラリティの総量・・どれをとっても超一流です。何せツヤッツヤのテクスチュアから少しマッタリな柑橘、果実が冷涼に伝わって来ますし、ただそれだけでは終わらずに、そのピュアさとリアリティを余韻にまで感じさせてくれる訳です。
先日まで有ったドミニク・ラフォンの2017年A.C.ブルを、もう少しファットにし、しかしドライに、ビターさを加え、ちょっとピュリニーの方にまで張り出してしまったムルソーの畑・・のようなニュアンスさえ、感じさせてくれます。
グラスの写真の凄いでしょう?・・この黄色の出方、色の強さ・・それでいて、滅茶ナチュラル・・いや、ビオビオしくなど全く無いのに飲み心地は柔らかなんですね。
すみません・・これは飲んでしまいますよ・・激旨いです!・・ですが、数が無い・・飲めた方は幸せだと思います。思い起こせば・・そう、トラペ・ダルザスの白もミネラリティが凄かったですが、きっと何かを掴んだんじゃないかと感じています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【2017年のトラペはシャルドネもクリスタルコーティング!滑らかなテクスチュアの中に凝縮した果実・・解けてくるとトラペらしい優しい味わいです!】
2017年のトラペは、赤ワインのコラムでも書きました通り、2016年までとは結構に異なるイメージに受け取れると思います。
もっともトラペのシャルドネは(・・こちらは他の品種も少量入っていますが・・)、温かみがほんのり有って、ミネラリティもしっかり・・いつ飲んでも美味しいと言えるような、プティ・グラマラスな味わいがちょうど感じだったので、赤ほどの「激変感」は無いかもしれません。
それにしてもこのミネラリティの増え方は凄いです・・今、トラペ・アルザスも飲んでいますが、やはり似た感じで一貫しています。
ピュアなんですが、ナチュラル感が素晴らしいです。ナチュラル感はジェラール・シュレール風ですが、シュレールのように「危険な感じ」は全く無いんですね。シュレールは時折「揮発酸」を感じますが、トラペに関しては全く無いんです。
熟し始めのムルソーのような「まったり感、」「オイリーさ」が有り、少し熟れた柑橘系の果実が実に心地良いです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【より滑らかに、よりゴージャスに感じる2015年マルサネ・ブランです!】
ジャン=ルイ・トラペの昔を知る者にとって、1990年以降の本家とロシニョール・トラペの分裂や、その後のビオディナミ転向で、しばらくの間低調な期間が有ったことを良く知っています。大看板で有るシャンベルタンでさえ、そこそこに美味しいものの、畑本来のポテンシャルを発揮しているのか、疑問に思われることが多かったと言えます。
ましてや下のクラスはやや平板で、まろやかだけれどエッジの尖った、もしくはニュートラルなパレットを描けないものが多かったです。なので、シャンベルタンは1.5万円以下、1級は6~8千円なら・・みたいな感覚を持っていました。
今ではもう・・考えられませんね。トラペのワインはいつも優しく、じんわりと包んでくれます。不足を感じること無く、有り余るエネルギッシュさを見せつけることもしません。エキシーで旨味がちゃんと有り、感覚器官を適度に揺らしつつ、穏やかながら凛とした余韻でフィニッシュを迎えさせてくれます。
これ、ピノ・ノワールもシャルドネも、全く同じなんですよね。飲めば、
「あ、トラペでしょ?」
と判るようになるんじゃないかと思いますよ。質感高く、余韻美しく、やはり身体への入射角が優しい・・これはすべてのトラペのワインに言えることです。
昨年ご紹介させていただいた2014年ものよりも若干濃い色合いをしていますよね?・・2014年ものは冷ややかでした。2015年ものは、冷ややかさの中にもエナジーの満ちた味わいで、よりグラが有り、粘性が高いです。そして、今飲んでもとても美味しい!・・
おそらく、このワインはいつ飲んでも美味しいんじゃないかと思います。そんな意味では過去最高の仕上がりと言えるかと思います。
この3~4年の間に急成長した・・そしてあっという間にトップクラスになったと言えるトラペですが、シャルドネもとても美味しいです。ご検討くださいませ。お勧めします!
以下は2014年以前のレヴューです。
-----
【2011年も旨かったですが2014年も素晴らしい!トラペの白はACブルもマルサネもポテンシャルが非常に高いです。】
2011年もののやや熟し気味のマルサネ・ブランを昨年ご紹介させていただき、かなりの評判をいただきました。皆さんもそろそろ飲まれたでしょうか・・是非ご感想をお聞かせいただきたいところです。
一枚、皮が剥けたような、あっけらかんとした熟成フレーヴァーを感じさせてくれた2011年でしたが、今回の2014年ものは、素晴らしかった2011年の再来・・と言うか、それ以上のポテンシャルを感じさせてくれます。
カメラが変わってしまいましたので、2011年と2014年の色の比較は難しいですが、黄色が強いと言うよりは、結構な感じで緑が混ざった美しい色合いをしています。珪藻土チックなやや厚みのあるボディはわずかにオイリーで、バリックのわずかにトースティで甘い香りがわずかにアクセントとしてノーズを抜けていきます。オイリーさの中から黄色や白のやや熟れたフルーツとスパイス、緑の蔓・茎のような・・・しかしネガティヴなものではありませんで、天に向かって伸びて行く、まだ成長しているような生き生きとしたノーズも含まれます。また、柑橘のフレーヴァーも混じり、ややマッタリとボリューミーに粘りつつ、またスパイスを感じさせて消えて行きます。かなり長いです。
バランスも非常に良いです。コート・ド・ニュイの白は今まで、ヴォーヌ=ロマネやニュイ=サン=ジョルジュ、シャンボール=ミュジニーの僅かなものを除けば、ほぼモレ=サン=ドニに有るのみでした。マルサネの白は、シルヴァン・パタイユがマルサネでもの凄いものを造っていますし(幻のアリゴテ・・度肝を抜かれるワインですよ)、このトラペのマルサネも、今までの概念を覆す仕上がりと言って良いでしょう。
非常に美味しいです。ティム・アトキンさんのポイントを探しましたが、マルサネ・ブランは見当たりませんでした。2014年のACブルゴーニュ・ブランが91ポイントですから、間違いなく、それ以上を付けるはずですが・・。
まぁ、比較的信用がある方かな・・と自画自賛?している noisy の高評価ですので、是非ご信用いただき、飲んでみていただきたいと思います。今飲んでも非常に素晴らしいです。超お勧めです!
以下は非常に高いご支持をいただいた2011年マルサネ・ブランのレヴューです。
-----
【これはべらぼうに旨い・・必飲です!ただいま絶好調の完全エキス化した状態!・・このバランスでのご紹介はまず出来ないのが普通です!】
noisy のところではどうもイマイチな動きのドメーヌ・トラペですので、これだけ旨いものをちゃんとご紹介し切れるかどうか・・少し不安に思っています。
ちなみにトラペはビオですが、適量に、適切なタイミングでSo2を使用していますから、一般に言うようなビオっぽさは全く見当たりませんのでご安心を。ピュアでナチュラルですが、
「何もしないことをビオと言う」
ことと、
「キュヴェに色々対応し、考慮し、手段を尽くして、結果何も余計なことはしなかった」
と言うことは、全く違うのだと、テイスター、ワイン屋、全てのワインファンが認識すべきだと思っています。どうもその辺がね・・プロとしても認識を間違っていると思うんですよね。
で、この・・単なる「マルサネ・ブラン」なんですが、現在、素晴らしい状態です。全く以って・・
「完全なるエキス!」
と言って良い・・非常に香り、味わいも口内で拡がるタイミングになった・・2011年ものなんですね。
一般的にリリース直後は、如何に素晴らしいワインであっても、エキス的に充実していたとしても、まだ完全にはエキス化していない・・と言えます。やはり時間は何にも変えがたいものでして、ボトルの中での熟成により、さらに磨かれて行く訳です。3年ほど瓶熟されたこのマルサネ・ブランは、二次発酵を経た高級ワインですから、全てが調和し、エキス化し、この状態になったと言えます。
通常、我々ワイン屋は、どうしても先を見てしまうクセが有り、
「そこが見えるから美味しい!」
と感じているのに、その先の美味しさを今の美味しさと摩り替えてしまっている可能性が有ります。勿論ですが・・そうなるように鍛錬したので・・まぁ、自分の性では有りますが・・。
で、その先の状態が今、この状態とイコールなんですね・・。言葉は難しいですが。
完全にエキス化していますので、非常に香ります。そして拡がります。余韻も素晴らしく長いです。口内では全く尖ったところが無く、また立体的でほぼ球体に感じられます。つまり、
「一枚、皮の剥けた状態!」
に有るんですよ。なので、この状態を是非知ってほしい・・ここからまた成長をして行くんですが、このトロトロと滑らかな味わいを知ることによって、
「この位のポテンシャルのワインだと約3年でこの状態になる」
ことが理解できるんですね。中々無い機会だと思います。この状態で持ってきてくれたフィネスさんに感謝!・・そして、ドメーヌ・トラペは素晴らしいワインを造っている!・・と理解してくださるとさらに嬉しいです!・・是非飲んでみてください!一推しです!旨い!
● 2022 Bougogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ
【しなやかで純粋、瑞々しいピノ・ノワールのエキスをエレガントに昇華させた見事に充実したA.C.ブルです!・・期間限定価格です。】

ア・ミニマの飲みやすさ、快活さから・・軽さを演出する部分を除き、充実させたような味わいの2022年A.C.ブルです。
特筆すべきは・・ある種完成されたバランスをしていて、酸の真ん丸なパレット、どこにも出っ張りやへこみが無い球体なエキスの感覚が有ります。
ある種、2020年ものでも・・あ、2021年ものは入荷が無かったのでテイスティングが出来なかったんですが、
「2020年ものよりも安い2022年もの!」
と言うことになってしまいました。
まぁ・・インポーターさんも非常に苦悩していらっしゃるようで、2018年ものまではまだ良かった訳ですが、2019年、2020年、2021年と続いた値上げが・・いや、単なる値上げと言うよりは「為替」による部分も在ったとしましても、
「2021年ものの収量減が原因での値上げ」
と重なった結果な訳ですね。
ですので、インポーターさんの対応も様々では有りますが、
「何とか昨年の価格とほぼ同様に」
と意識されるところもあれば、もう・・何も考えずに自身の取り分をいつものように取るだけ・・のところも有ります。
ですから、お客様もその辺はアチコチのショップさんのページもご覧になられていらっしゃるのでお分かりかと思いますが、そこにはインポーターさんの態度もしっかり反映されたものになっていると・・お考えいただければと思ったりもします。フィネスさんもだいぶご苦労してのオファーをされていらっしゃると感じています。

さらには、そんな事情も有るかと思いますが・・こうも言えます。
「価格が上昇しようが下がろうが、ドメーヌの飽くなき挑戦は絶え間なくずっと続いている!・・その結果が1年毎に出ている・・」
んですね。
四半世紀前、ドメーヌ・トラペさんの評価はどうだったかと言いますと、
「今のようなアルマン・ルソーとタイマン張っている状態」
では無かった訳です。
2000年を過ぎた頃より、徐々に凄い評価が出るようになり、それを我々は、
「トラペが?・・ホント?」
みたいな感覚で見ていました。まだ1万円台でシャンベルタンが購入出来たんですね。
今はもはやそんな時代は遠くなりましたが、まだ周知されたとは言えません。しかしドメーヌの挑戦はずっと続いており、noisy も毎年、その様子をチェックしています。
このA.C.ブルも、収穫量が少ないと・・多分、料飲店さん向けで無くなってしまうのか入って来ませんが、それでも、
「2022年の今現在、素晴らしい質感を備えた半端無いピノ・ノワール!」
と言えます。
もちろん、すぐに飲んでめちゃ美味しいア・ミニマほどの近寄りやすさは持ち合わせていないものの、より高い質感とより集中したエキスのドライで高い出来栄えからの繊細な表情にはグッと来てしまう訳です。そしてそれは・・
「2020年ものも素晴らしかったが2022年ものはさらに洗練されている!」
と感じさせられます。
そして2020年ものよりもリーズナブルな価格になっていますので、これはもう・・飲むしか無いでしょう?・・どうぞよろしくお願いします。素晴らしいです!
P.S.価格的にはかなり無理をしていますので、次回新着発行前までの価格とさせていただきます。
以下は以前のレヴューです。
-----
【非常に少ないA.C.ブルですが、デカンター誌は何と92ポイント!・・正しい評価だと推測します!】 たまげた美味しさを見せる2020年のパストゥーグラン・ア・ミニマを飲めば、この希少なA.C.ブルのそれなりの姿は想像可能だと思います。
何しろ、
「海外メディアはパスグラの評価は、仮にしたとしても評価点は付けない」
ですから、noisy のように、
「海外メディアに点を付ける・・と言うか、自身の感覚と合うかどうか確かめている」
ような人間にとっては、
「ブルゴーニュのドメーヌのベースのワインをメディアがどう判断しているか?」
が基準になる訳ですから、
「ん?・・デカンターは92ポイント?・・そりゃ、ア・ミニマを飲んだ感覚からはピッタリ合う」
となる訳ですね。
で、よほどのことが無い限り、その92ポイントがベースになりますから、例えば村名は92ポイントと言うことはまず無い訳です。それ以上・・ですね。ごく稀に・・もしくはドメーヌでは無く、ネゴスだったりする場合には、この辺りは正しくは無い場合も出て来ます。ドメーヌでそうなる場合は、
「ドメーヌ自体に何かしらの問題が有る」
と・・noisy は思います。
ですので、海外メディアの評価で散々、上級キュヴェが下のキュヴェの評価を下回りますが、
「そのドメーヌが問題なのか、その評価者が問題なのか?」
と考えてしまう訳ですね。
余りに酷い場合が多いと、
「この評価者は信用できん・・」
ということになってしまいます。
非常に少ないので飲めませんでしたが、圧巻な美味しさ・・本当にガメ、入ってるの?・・と思いたくなるような完成されたニュアンスさえ感じるア・ミニマ2020を飲めば、A.C.ブルに92ポイントは納得です。飲めなくてすみません・・ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【これはカミュゼか?それともヴォギュエ?・・いやいやルーミエかもと、この味わいに絶賛はすれど、誰だか判らなくなってしまうこと必定です!】
赤い果実で・・ドライで・・テクスチュアはシャンボール並みにテッカテカ、完全エキス化された素晴らしい液体のこのワインの造り手は一体誰?・・と悩んでしまう事は間違い無いでしょう。
確かに2017年ものでも、
「クリスタルコーティングされた・・云々」
とnoisy は言っていました。
しかしながら・・それも
「極まれり!」
です。
その結果、愛らしい果実を「ふっかふか」に表現していたトラペのピノ・ノワールが無くなっちゃいました。・・いや、正確に言いますと、
「クリスタルコーティングの内側(中心)に完全エキスとして存在している」
と言うことになります。
このような書き方、表現の仕方をしているのは、メオ=カミュゼ、ルーミエ、そして最近ですとデゾネイ=ビセイですから・・ありゃりゃ・・フィネスさん銘柄がニュアンス的に、めちゃ似て来ていると言えます。
なので、フィネスさんの社内ブラインドテイスティングは、とんでもないことになっているでしょう。うちの担当のK君も、
「全然当たらないんですよ~・・ヴィンテージがちょっと当たった位で・・」
と嘆いていますが、さもありなん・・。
noisy もテイスティングしながら、これ、誰のワインだと言うかなぁ・・・?とずっと考え込んでしまいました。
いや・・そうは言いながらも、ちゃんとそのミネラリティの内側には、ちゃんとトラペは居るんですけどね・・。
トラペのワイン、再度認識を改めないといけないと思います。そのためにもこのA.C.ブル、ティム・アトキンさんは90点ですが、良い対象になると思いますよ。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
-----
【極上のエレガンスを感じられます!・・凄い最下級キュヴェ!】
二枚写真が有りますが、上のものが2016年ものは無かったA.C.ブルゴーニュ、下がパスグラのア・ミニマです。
ハッキリ言ってしまえば、この2つ、飲んだ時はかなりの衝撃でした。
「・・最下級でこれって・・大丈夫かよ・・」
そんな印象ですよ。呆気に取られるような質感と見事なバランス、エレガンス・・そこはかとなく漂うジュヴレ感、エロス・・テクスチュアの滑らかさ、口内にへばりついた僅かな液体が放出する高質感・・。
いけませんね~・・このクラスでそれをやってしまっては・・。ましてやパスグラ、偉い旨いもんで、もう大ファンなんですよ。フィネスさんのダンジェルヴィーユとトラペのパスグラは、本当に絶品です。豊かさとゆとりのあるエレガンスを感じさせるダンジェルヴィーユさんのものに対し、ドメーヌ・トラペのパスグラは「繊細」。しかしながら「緊張」には絶対陥ってしまわないんですね・・。

もう、非常に飲みやすい・・と思わせる部分からの味わいの組み立てで有るパスグラ、ア・ミニマに対し、A.C.ブルは「格」で答えます。パスグラで充分なんですけどね・・。やはりこのピノ・ノワール極上の滑らかさに触れつつ、クリスタルなヴェールのミクロンの隙間から漂う優しさに、癒されてしまうんですね・・。
この2つ、noisy が検索した海外のサイトは何故かどこも完売になっていました。・・判ります・・その気持ち!・・飲めた人は幸せだと思いますよ。滅茶美味しい!・・数はもう無いと思います。普段、こんなの飲んでちゃダメな奴です。ご検討ください・・と言うか、さっさとカゴに入れるべきです。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ジュヴレ、そしてその近郊のピノ・ノワールは重厚な味わいなんだと教えてくれます。澱まで旨いです!】

ア・ミニマの非常に完成度の高い味わいに酔いしれた翌日、この数の無いブルゴーニュ・ルージュを開けた訳ですが、昨今のトラペの凄さをまざまざと見せつけられた深夜になりました・・。まぁ、noisy が夕食にありつけるのは日が変わってからです。
どうでしょう?・・2014年ものの色合いはやや淡く感じるほどですね。2015年ものも「濃い?」と思うような色合いでは無く、しかし、芯のしっかりした鮮やかな色で、
「特にジュヴレ的な色彩」
に思える色合いです。
これもやはり素晴らしいオストレアに通じる味わいでして、ア・ミニマの、ある意味の「ちょうど良さ」よりも重厚、時に野暮ったくさえ感じるジュヴレ的な金属的ニュアンスも、たっぷりのフィネスを持って感じられ、丁寧に織り込まれたシルクの着物のようなテクスチュアを楽しませてくれます。中域も適度に膨らんでくれますし、横に拡がり過ぎて破綻する気配さえ見せません。余韻も美しいし、何より飲んだ後の身体の軽さ・・心地良さがいつまでも感じられます。
で、全然甘く無いんですね~・・これは驚きました。ほんのり、いや、わずかに甘みが有るのかな?と思ってましたが・・全く感じません。それでも見事な酸のバランスをしています。

で・・この写真ですよ。最後の最後の部分・・澱までしっかり、グラスに注いでしまいました!
「ん?・・何でまた・・?」
と思われるかもしれませんが、ちゃんと理由が有りますよ。
「・・だって・・美味しそうだったんだもん・・」
そうなんですね~・・なのでグラスにボトルの底の分まで注いで少し置き、澱や酒石酸を漉くようにして飲んでみました。
「(・・旨め~!!)」
っす。エナジーが凄いです!・・この部分、さらに滅茶素晴らしい!・・ビオディナミに転向して得たものを感じる気がします!
これ、昔、ラ・ターシュでやったんですが、その時と同じような感触を得ました!・・まさにエナジー、しかもとても良いベクトルを持ったエネルギーです!もちろん、果実、スパイス、金属など、様々なニュアンス込みで、液体だけを飲んでいるときよりも、多くの種類を一気に、濃密に感じられます!
まぁ、このような飲み方はお勧めはしません。お行儀悪い!・・と言われるかもしれませんし、美味しくない澱のワインも沢山有りますんで・・。
しかし・・素晴らしいACブルでした!高くないです!ご検討くださいませ。追加は出来ないと思います!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【実は激レア!重厚なピノの旨さをナチュラルに感じさせてくれます!】
扱いはもしかしたら初めてかもしれません。結構・・縁の無かったドメーヌ・トラペのACブルゴーニュ赤です。通常はフランス国内で流通するのみ
です。
おそらく初めて飲んだかもしれないこのACブルですが、パストゥグランのア・ミニマが、伸びが良い縦伸びする、意外にも大きな構造を見せるのに対し、ピノ・ノワールの重厚さや、薄いはずの果皮から繊細な複雑性を縦横縦横無尽に・・まん丸に感じさせてくれます。
白と同じようにネゴスの葡萄も入っているようですが、こちらもそんなネガティヴィさは無く、むしろトラペらしい柔らかでナチュラルな・・フカフカなテクスチュアが非常に心地良いです。ジュヴレ的に僅かに鉄っぽく、チェリー、ベリーの新鮮な果実が低域から盛り上がってくるように感じられます。
まるでドライで、甘味をほぼ感じませんが、とてもエキシーで洗練された旨みが有ります。完全には膨らみ切らないタイミングですが、それでも今飲んで充分に旨いです。
ティム・アトキンさんの評価を探しましたが見当たりませんでした。しかし、2014年のパストゥグラン・ア・ミニマに89Points も付けていますので、高質さは想像できるんじゃないでしょうか。
実は超レアなACブルゴーニュです。是非飲んでみてください。お勧めします!・・追加は不可能です。
● 2022 Bougogne Blanc
ブルゴーニュ・ブラン
【こんな白ワインを飲食店さんで出されたら、きっとずっと通ってしまうに違いない・・半端無い仕上がりのA.C.ブル・ブランです!・・激旨!】

「リミテッド・タイム・スペシャル・プライス」と銘打って、期間限定特別価格をやってしまったことを・・実は後悔しているんですが、いや・・2022年のドメーヌ・トラペは半端無く旨いんですね。
それに加えて・・
「トラペの白が異常なほど旨い!」
んですよ・・。
テイスティングの順番としまして少ない白は後に回して第一弾のドメーヌ・トラペをご案内したものですから、このブルゴーニュ・ブランとかマルサネ・ブランは飲んで確認するのは後回しになった訳です。
そもそもそんな特別プライスにしなくても良かった訳でも有りますが、このところの需要の弱含み・・と言いますか、やはり消費者マインドですよね。noisy 自身が・・
「ちょっと高いよね・・」
と感じている訳です。
でも、余りに出来が素晴らしいと・・その価格の高さを超えて来る素晴らしさが感じられると、
「これだけ仕上がって来ていれば・・若干上がっても問題無いでしょ。」
と思える訳ですが、
「ここまで素晴らしいとなると・・何か凄く失敗した感じがしてしまう」
ほどに、とんでもなく美味しいです。

ミネラリティはたっぷり石灰を含んだものですが、どこか飛び出して感じられるイビツさのない、非常にスムーズなものです。
そして、イメージ的にはムルソーを優しくした感じで、マロラクティックが掛かって柔らかで滑らかになった酸と、僅かなパーセンテージで・・ややフレッシュさを感じる酸が共存しており、そのバランスが素晴らしい訳です。
で、ムルソー的な低域~中低域に幅のある膨らみと、その上の部分・・ですね、そこにややフレッシュさを感じる酸がエレガントに居座り、黄色いフルーツ、やや赤みさえ感じるフルーツのニュアンスが中高域へと伸びて行く様が、何とも素晴らしいんですね。
こんなの、飲食店さんで出されてしまったら・・美味しいお料理をさらに注文してしまうに違い無いですし、さらには・・またその時の良い感覚が忘れられず、何度も訪れたくなってしまうだろうと・・思った訳です。
深いマロラクティックがムルソー的美味しさを醸し出し、僅かに残したノン・マロラクティックが、若々しいハツラツな美味しさ・・シャサーニュ=モンラッシェ的な・・とても言いましょうか、そのバランスに優れていると言うことは、
「ドメーヌ・トラペのコート・ド・ニュイ北側のシャルドネを、コート・ド・ボーヌのシャルドネと同レベル、もしくはそれ以上にまで仕上げられるセンスの良さ」
を持っていると言うことであり、美味しいものを良く知っているからこそ、それが可能なんだろうと思っています。
素晴らしいシャルドネです!是非飲んでみてください。5本だけです!・・しかも価格は非常にリーズナブルです!次の新着前まで限定ですのでどうぞお早めに。
以下は以前のレヴューです。
-----
【余りに無くて・・すみません・・。でも、マルサネ・ブラン2020の素晴らしい出来から考えますと、こちらも「光で熟した最高のシャルドネ」になっていると思います!】---こちらも飲めませんし情報も無く・・以前のレヴューを使用しています。
2020年ものは6本だけです。2021年ものはさらに減りそうですからそうとう・・ヤバイ状況です。ですが、素晴らしいマルサネ・ブラン2020の出来から推測するに・・間違い無い選択になると思われます。
是非マルサネ・ブランのコラムをお読みくださり、ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【ここまで大きく変わるとは・・これ、滅茶苦茶旨いです!冷ややかさと熟度を包み込むクリスタル的テクスチュア!】
2018年もののドメーヌ・トラペは圧巻でした。トップクラスの赤は飲めていませんが、ま~とにかく、
「大激変!」
です。
2016年に滅茶美味しくなって・・でも相当「ビオ」に寄った味わいでしたが、2017年には、
「あれっ?そっちに行ったんじゃなかったの?」
と感じてしまうほど、ビオと言うよりは普通に自然な味わい・・しかし熟度・密度が高く、ミネラリティの総量も増えたような感じで、noisyも完全には掴み切れていない印象で終わってしまいました。味わいは素晴らしかったんですが、
「スタイルがヴィンテージで結構変わってる?」
的な感覚で受け取れた訳です。
2018年ものは・・赤はそちらのコラムをお読みいただければとは思いますが、赤白、全てのキュヴェにおいて今までとは、
「コア(中心)側と表面側が逆転した状況」
です。
今までのトラペさんのワインは、柔らかなテクスチュアを表面に出し、柔らかな愛らしい果実を惜しげもなく感じさせてくれていました。その中心側には基礎となるべき透明~半透明のミネラリティがたっぷり有った訳です・・が、それゆえに、
「今時のブルゴーニュワインとは違う、トラペらしい柔らかでほのぼのとした表情」
だった訳です。
ところが2017年ものにもその気は有りましたが、2018年ものはさらにそれがパワーアップ、赤も白も、コアと表面が全く逆です。まるで「ベクトル変換」したかのような味わい・・。表面にはつややかなクリスタル風のミネラリティがコーティングされたかのような、滑らかだがハードな・・言ってしまえば「シャンボール=ミュジニー」的なニュアンスです。
今までは表面に存在していたフカフカの柔らかで優しいトラペ的な愛らしい果実は、完全エキス化され、コア・・中心に「パッキング」されているかのようです。

左の写真は全く加工していません。何か、ガラスと言うか、クリスタルな雰囲気がバリバリに出てるように見えませんか?・・・ですので、そのクリスタルコーティングの中の、超エキス化された果実や要素は、そのクリスタルの隙間を縫って、少しずつ愛嬌を振りまいてくれます。
今までは常に柔らかな笑顔だったんですが、2018年ものは・・「微笑んでいるのが判る」・・と言った印象なんですね。
なので、これって・・めっちゃ素晴らしい若いワインが見せる振る舞いじゃないですか・・。ニール・マーティンさんは、
オレンジの花やマンダリン、僅かに蜜蝋の香りも感じられる。オイリーな口当たりと桃のような果実味のバランスの取れた味わいでアフターではグアバやパッションフルーツなど南国果実のニュアンスが出てきて素晴らしいワインだ。
とおっしゃっていらっしゃいますが、ミネラリティが表に出て来たことで、この素晴らしい果実や各要素の姿がきらめいて感じられるということだと思います。
その上で、むしろピノよりもシャルドネの方が、美味しさを単純化して感じられると思いますので、
「これ、ビックリするほど旨い!」
と言うことになっちゃってました!
素晴らしいので是非飲んでみて下さい。普段はA.C.ブルクラスは余り点を付けない海外メディアでは有りますが、ティム・アトキン氏は89ポイントと・・いや、これ、絶賛ですよ。noisy的には90ポイント以上は硬いです。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
-----
【シャルドネはグレートイヤーか?・・と思える2016年ものです!】 すみません・・数が無いので飲めてないんですね。しかし、2016年のシャルドネでは外してませんので・・しかもトラペですから、かなり期待できると思います。ご検討くださいませ。
■エージェント情報
2016年は4月末に発生した霜の影響で全体的に収穫量が少なくなっており、ベト病も発生したので選別もいつもより厳しく行った。その結果、アペラシオンにもよるが例年の50%ほどの生産量になっている。特にマルサネの白が少なく、単独では造れないほどだったので格下げしてブルゴーニュ ブランに混ぜた。また、ジュヴレ シャンベルタン1級も収穫量が少なかったので全てを混ぜて醸造している。スパイシーで肉厚な果実味のある、高いポテンシャルを秘めた良いヴィンテージなので量が少ないことがとても残念。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【シンプルな・・純白のエチケットに変身!味わいはエレガンス、フィネスに満ちたしっとりエキス味です!】

完成度・質感ともに非常に高いニュイのシャルドネです。デザインが変更されまして、純白の下地を生かしたシンプルなものになっています。販売する方にしてみますと、結構に見辛く、向かって右下に小さな文字で「Bourgogne」と入っています。
2015年ものは葡萄が良く熟しているので、「やや甘く酸が少ない」と言われますが、やはりそこは微妙でして、生産者により違うのは言うまでも有りません。
自身の理想とする味わいのスタイルを貫こうという感性からは、酸のまろやかな糖度をほんのり感じるような・・そんな味わいは有りません。
しかし、自然派の生産者には多いと思われる、「できるだけ関与せず、自然の恵みをいただき、それをワインに昇華する」と言うスタンスからは、ヴィンテージの要素でもある「高い糖度、低い酸度」を受け入れる、もしくは葡萄がなりたいスタイルを感受してワインを造る・・ことになります。
そういう意味では、トラペは後者かと思われます。2014年のやや涼やかなスタイルよりは、ほんのりとオイリーさも増し、粘度が有り、甘くは無いものの酸は張り詰めた感じでは有りません。
もうすでに仕上がっているかのようなニュアンスで、今飲んでも非常に美味しいです。完成度の高い味わいで、高質感たっぷりです。
この最終仕上げに関しては先ほどの後者的な考え方と言うより前者的で、そのハイブリッドな感じがトラペのスタイルなのかな・・と感じています。今飲んでおいしく、この先10年、とても良い状態を続けるでしょう。質感・ポテンシャルは・・2014年もののレヴューにも書きましたが、メオのクロ・サン=フィリベールにも並ぼうか・・と言うレベルです。ご検討くださいませ。かなり美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【かなり旨いです!メオ=カミュゼのクロ・サン=フィリベールに匹敵!】
いや~・・かなり旨いです。2013年も良かったですが、健康健全、しかもややオイリーで構造も大きく、フルーティーなのに複雑性もあると言う・・ちょっと考えられない仕上がりです。
ドメーヌものの葡萄だけではなくネゴスものも混ぜているそうですが、まるでそんなネガティヴさは感じられませんし、バレル・ファルメンテッドなシャルドネですので、年の良さを反映してかなり樽臭くなってるかと思いきや、僅かに高質な樽のトッピングとして感じられる程度で、
「ん~・・こりゃ、かなりのポテンシャルだなぁ・・」
と判断しました。今飲んでもかなり旨いです。色合いもやや緑掛かった美しい色ですよね。
2014年のトラペは本当に素晴らしいですが、誰か評価していないかと調べてみましたところ・・あのティム・アトキンさんが評価してまして・・
「なんと91ポイント!」
も付けてました・・。ビックリです。
まぁ、この人のことは他のコラムでもちょっと書いてますが、アペラシオンとか規格とかに捉われずに、結構自由にポイントを付けています。仮に他の先輩方がどんな評価をしていてもお構いなしです。それに、好みだけで評価してない・・と言うか、かなり幅広いアイテムを好意的に評価していますので、信用できるかな・・と思っています。
また、基本的にドライですがボディもしっかり有る上に、ミネラリティも充分以上、エキスがかなりしっかり出ているので、豊かだけれど酸っぱく無い酸と相まって旨みを多く含んでいます。非常に良い出来です。
価格も2013年から見るとかなり下がっていますので、
「ほぼデイリー価格ながらもポテンシャル大で貴重なACブル!」
と言えるでしょう。
あのメオ=カミュゼの看板白のモノポール、オート=コート・ド・ニュイ・ブラン・クロ・サン=フィリベールに引けを取らないと感じました。非常に素晴らしいので、是非飲んでみてください。2014年のトラペ、素晴らしいです!
以下は2013年のこのアイテムを含むレヴューです。
━━━━━
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
久し振りの「ア・ミニマ」です。前回のご紹介が2002年ものでしたんで・・・それ以来ですね。
━━━━━
【清楚な果実、土、月..やっぱりそういうことなんでしょうね】 「太陽の光を目いっぱい浴びて、すくすく健康的に育ってきました..」
というのは表面の部分です。何より感じるのは、
「手を掛けられて育ったんだね」
ということ。どちらかといえば育ちの良いお嬢さん的でとても清楚です。太陽も感じますがソフトな土の上には、半月ぐらいの月が..似合ってしまうように思います。
香りは赤紫のイメージで、たとえばスミレ、ブルーベリー。それに石灰系ミネラルと柔らかなふかふかの土。タンニンの質も良くとてもドライな味わいです。 幾分の若さもありますので、到着したら2週間ほど休ませていただけると美味しくいただけるのでは、と思います。飲んでみてください。
━━━━━
と・・紹介していました。まぁ・・大概はそのまんまですが、紫色が入ったイメージを書いています。
しかし、2013年ものは紫では無くて、もっと純な赤です。グラスの写真、そのまんまですね。
非常にドライながら、エキスの旨みが「むっちり」していて、まったく化粧っ気の無い、リアルな味わいがします。

食事とのマリアージュは非常に楽です。魚介系とも鮮度がそこそこ良ければ問題無く合うでしょう。非常に良い出来です。
一方のブルゴーニュ・ブランですが、
「・・あれ~?・・」
です。かなりの良い出来です。「あれ~?」は、この人、ブルゴーニュではピノ・ノワール主体の造り手なので、「赤いワインの人」と思っていたんですが、「トラペ・アルザス」をやりはじめてますよね?
その性なのかどうか判らないんですが、このブランが目茶美味しいんですよ。柑橘系のフルーツも有り、フルーツも有り、とてもピュアで中域もしっかり張り出しが有り、収束も長いんですね。お手本どおりと言うか、基本が凄くしっかり出来ている・・。
「赤より良いんじゃないか?」
などと思ってしまいますが、ア・ミニマの仕上がりを見れば、一時ビオなのに膨らみがイマイチで硬いワインだったのが、どんどん良くなっているのが想像できます。昔は「トラペは10年は必要」と思ってましたから・・。
そんな意味では、期待を大きく裏切ってくれたブルゴーニュ・ブランです。かなりの仕上がりです!お奨めします!
● 2005 Chambertin Grand Cru
シャンベルタン・グラン・クリュ
【まさに飲み頃の・・ほぼパーフェクトワイン!・・ドメーヌ出しのクオリティ高い逸品です!】
凄いワインが入って来ました。2005年もののシャンベルタンG.C.です。各メディアも99ポイントほどを付けています(へそ曲がりなメディアも無くは無いですが・・)。
飲み頃も Bettane et Desseauve が2010~2030 としており、現在が最高潮に達していると想像されます。
ただし・・もちろんですが、2030年を超えたからと言って、そのワインの命が終わる訳ではありません。少なくともその予想から同じだけ・・四半世紀、2060年までは姿を変え、シャンベルタンG.C.としての威厳を保つことでしょう。
直近にお祝いなどを控えていらっしゃる方には、最高のワインと言えると思います。ご検討いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【ドメーヌ・トラペはシャンベルタンG.C.のトップの座を得たか?】
リューディ・シャンベルタンは約13ヘクタールほど有りますし、クロ・ド・ベズもシャンベルタンと名乗れますのでその約15ヘクタールを合わせますとグラン・クリュとしては非常に大きい畑です。
ですが意外にもドメーヌとしてシャンベルタンをリリースできる造り手は少なく、現在も高い評価を得ているペロ・ミノにしても、ピエール・ダモワから借りているままのようです。
このところのドメーヌ・トラペのワインは、以前の・・優しいが集中力不足・・のような部分が無くなり、ビオの生産者としても、シャンベルタンの生産者としても、誰の眼にもトップ生産者として見られるようになっています。
ワインサーチャーでは2021年の世界中のワインのトップ10をテイスターを集めてその合計で決めたそうですが、2021年ものは
「ドメーヌ・ルロワのシャンベルタンが98ポイントで第一位」
だったそうです。
因みに2位はロマネ=コンティだったと記憶していますが間違っていたら申し訳ありません。さらに因むと・・
「これはブルゴーニュのトップを決めるものでは無く、世界中のワインのトップ10」
と言うことですから、
「ブルゴーニュ人気は世界的なものになった」
とも言えるかと思うんですね。
で、2021年もののトラペを飲んだ限りでは、やはりトラペは毎年成長が著しく、
「これが2021年なのか?」
と思えるような素晴らしい仕上がりをしています。
ジャスパー・モリスさんは上値99ポイントで最高値、ニール・マーティンさんは上値98ポイントで次点です。
ではアルマン・ルソーさんのシャンベルタンはどうかと言いますと、2021年ものはジャスパーさんが上値97ポイント、ティム・アトキンさんが97ポイントと若干後塵を拝しているようです。
あとはどうでしょう・・ご兄弟のロシニョール・トラペさんはジャスパーさんが上値96ポイント、ティム・アトキンさんが95ポイントでした。
濃い系ですとディガ=ピィさんがアドヴォケイトで97ポイント・・因みに2020年ものはアドヴォケイトで100点満点でした。
加えてペロ・ミノさんは借りている畑ですが対抗馬になりそうです。ジャスパーさんが上値98ポイント、ティム・アトキンさんが98ポイントです。
あとは・・最近は復活したらしいフェヴレさんちのシャンベルタンに、ジャスパーさんが95ポイント、ティム・アトキンさんが96ポイント・・そんなところでしょうか。
ですのでこうなってくると、これからはドメーヌ・ルロワさんちのシャンベルタンと良い勝負が出来るようになっている?・・とのかもしれません。
「並べて飲んでみたいが、ルロワはさすがに・・手を出し辛い・・」
と思ってしまいますよね。
まぁ・・ワイン屋も同じです。昔からルロワさんのワインを扱わせていただき、飲ませていただいてましたが、
「こんなに高くなるとは思わなかった・・」
「いずれ落ちてくるだろうから、その時に!」
と思っていました。ですが・・上がる一方!・・結局手を出せなくなりました。今もまったく変わっていないのかもしれません。ご検討いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【もはや誰も目の前にいない・・ビオディナミこそがブルゴーニュの救世主であることを証明した2020年!メディアの凄い評価も幾分まばらですが、今までの最高の出来は間違い無いでしょう!】
トラペ本人が「規格外の出来だった!」と言ってる訳ですから、これはもう・・造り手としては過去最高だと言っているに等しい訳です。
ですがメディアも評価者によっては、良く判らないと言いますか、不当なんじゃないかと思えるほどの低いポイントも見受けられます。上値が95ポイントは・・絶対にありえ無いでしょう。noisy もその辺を確かめるべく、
「シャンベルタン...開けるか・・?」
と気持ちも高ぶりましたが、余りに入荷が少ないので今のところは自重、何とか海外メディア評価の分析をして自身をなだめています。
まぁ・・トラペがここまで来るとは思っていなかった・・と言いますか、
「飲んでいて判っている(つもりの)生産者だったからこそ、そう思ってしまう・・」
訳ですよね。
ですから未だに・・
「トラペ?・・ん~~・・」
と食指の動かないブルゴーニュファンの気持ちも判らなくはないんですが、そうこうしている内に、アルマン・ルソーはとんでも無い高値になった上、地下に潜ってしまいましたし、オリヴィエ・バーンスタインも高価格、高価値政策でとんでも無い価格になってしまいました。
ですが・・
「2019年で追いついたように見えたオリヴィエ・バーンスタインでさえ、2020年ものはトラペを超えられなかった!」
と言う現状が有るんですね。因みに上記にも記載した海外メディア評価を掲載しますと、
◇2020 Domaine Trapet Pere et Fils Chambertin Grand Cru
99 Points Decanter
95~99 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
98 Points John Gilman
96~98 Points Wine Advocate
95~97 Points Vinous
93~95 Points Burghound
◇2019 Domaine Trapet Pere et Fils Chambertin Grand Cru
20/20 Points La Revue du Vin de France
96~98 Points The Wine Advocate
96~98 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
みたいな感じです。オリヴィエ・バーンスタインになりますと、
◆2020 Olivier Bernstein Chambertin Grand Cru
95~98 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◆2019 Olivier Bernstein Chambertin Grand Cru
96~98 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
まぁ・・オリヴィエ・バーンスタインの評価をしているメディアは多く無いので、ジャスパー・モリスさんの評価だけの比較になってしまいましたが、2019年は全くの同評価、2020年は上値で1ポイント勝ち越しです。微妙なところでは有りますけどね。
地下に潜って久しいアルマン・ルソーさんはどうかと言いますと、
◆2020 Domaine Armand Rousseau Pere et Fils Chambertin Grand Cru
95~97 Points Robert Parker The Wine Advocate
96~100 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◆2019 Domaine Armand Rousseau Pere et Fils Chambertin Grand Cru
20/20 Points La Revue du Vin de France
96~98 Points Robert Parker The Wine Advocate
97~99 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◆2020 Domaine Armand Rousseau Pere et Fils Chambertin Clos-de-Beze Grand Cru
96~98 Points Robert Parker The Wine Advocate
95~99 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
99 Points Tim Atkin
◆2019 Domaine Armand Rousseau Pere et Fils Chambertin Clos-de-Beze Grand Cru
20/20 Points La Revue du Vin de France
95~97 Points Robert Parker The Wine Advocate
96~98 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
ジャスパー・モリスさん的にはアルマン・ルソーが微妙な差でうっちゃった・・でもアドヴォケイトは1ポイントほどトラペがリードしていると・・見えないでしょうか。
2020年もののトラペは何を飲んでも凄い味わいです。ただし、
「凄いワインの凄い味わいを凄いと思わせないのが凄い・・のがトラペ!」
です。
もしお財布に少しでも余裕がおありでしたら、
「この規格外の出来のシャンベルタン2020年!」
仕入れておくべきでしょう。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
----
【ついにアルマン・ルソーに追いついた!そしてラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌も100点満点評価で称えています!】
すみません・・流石に飲めていませんで・・2ケース位販売できるのなら飲めるかと思いますが、
「ルロワのシャンベルタン、ルソーのシャンベルタン、トラペのシャンベルタンが100点!」
で並んでいるのは豪勢ですよね。因みにアドヴォケイトは2018年ものより1ポイント積み上げ、98ポイントのようです。
で、ルロワは1万ユーロ・・だから200万円はしない位?、ルソーは1/5だから40万円しない位・・まぁ、ロマネ=コンティはプライスは入って無いですが・・100点ですので、とんでもない価格になってしまうでしょう。
一応、グランクリュまで飲ませていただいた感覚で申し上げますと、
「2019年のトラペは、ドメーヌ・トラペの完成形!」
だと確信しています。
シャンベルタンが無理ならジュヴレ=シャンベルタンで良い訳です。一貫しています。色合いも上から下までソックリですから・・。
そして、「質感」が物凄いので・・圧巻かと思います。今回はマグナムも有ります。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
----
【アドヴォケイトは上値97ポイント!・・以下は以前のレヴューです。飲めていなくてすみません・・】
【またまた満点獲得!・・でも前回とは様相がクッキリ異なると感じます!】
シャンベルタン20点、シャペル19.5点、ラトリシエール19点と、看板ワインが軒並み高得点で評価された2017年です。しかしながら、すでにその傾向は3年ほど前より見えてはいた・・としても、2017年ものは2016年以前のものとは、中々に同列には語れない・・と言うのが、2017年のトラペをテイスティングしてきた(・・今もしていますが)noisy の意見です。
この傾向はユベール・ラミーと全く同様でして・・いや、ラミーは超密植効果が表れ出て来たと推察されますが、それ以外の造り手、例えばデゾネイ・ビセイなどにもその、
「光沢のあるツヤツヤとしたクリスタル風のミネラリティ的ヴェール」
は感じている訳です・・2017年を飲んでない方には俄かにには信じられないでしょうけど。
しかし、2016年のトラペの、実に素晴らしく「柔らかでエレガント」な味わいは、noisy的にも大好きでしたが、海外のメディアは2015年ほどには評価せず、
「ん?・・どう言う事?・・一者位、飛びぬけた評価が有っても良いんじゃない?」
などと思ったものです。
ワインの本場、しかもブルゴーニュワインですから・・現地のル・レヴュ・デュ・ヴァン(ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン)が高い評価をしたことは、肝に銘じておかなければなりません。今ひとつワインのエレガンスを理解しているとは思えない、肥えたものが大好きな方々の評価とはちょっと違う、ロマネ=コンティやラ・ターシュと言った化け物を見つけ出し、造り出したフランス人ですから。
そんな意味でも、また、noisy のテイスティングから得た印象からも、
「2017年のトラペは外せない!」
と・・言えるかと思います。
この、今までの自身の作風をも包み込んでしまったミネラリティの存在・・これが満点、そして満点近い評価の因子で有ると感じています。是非・・トライしてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【滅茶苦茶評価が上がっています!】
2008年ものから目を付けていたオリヴィエ・バーンスタインはいつの間にかシャンベルタン、クロ・ド・ベズまでも造り始め、2015年ものの頃には98Points~ などと言う、とんでもない評価を得るようになってしまいました。
2016年のリリース時には、アルマン・ルソー並みの20万円近くの上代を付け、さらにはルソーを価格でも抜くつもりだと息巻いていると聞いて・・何だかな・・と思い始めてしまいました。
確かにバーンスタインのワインは美味しいが、完璧さを誇るが故の「鼻に付く感じ」をどこかで感じていたのも事実です。
そんな意味においては、そんな「意思の発露」などは微塵も感じさせない、ニュートラルなスタンスのトラペのワインに魅かれると言うのも無理のないことなのかもしれません。
2016年のシャンベルタンは、確かに価格も上昇していますが、それでもバーンスタインの2015年ものにも遠く及ばない値付けで、ジャスパー・モリスの96~98 ポイントをはじめ、アドヴォケイトの95~97ポイント、アラン・メドーの93~96ポイントと、10年以上前のトラペの評価とは雲泥の差が生まれています。
いつか飲みたいな・・と思いますが、ここまでくると簡単には開けられないワインになってしまっています。15000円ほどで購入できた昔が懐かしい!・・まぁ、そればっかり言ってますが、時の経つのは避けられないのと同時に、ブルゴーニュワインの高騰も・・、しかし品質もついて来ているのも確かだと思われます。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
もう、シャンベルタンやミュジニー、ヴォーヌ=ロマネのグラン・クリュは、須らく「大台」を超えて行くと思われます。言ってしまえば、ボルドーのように生産本数が多く無いんですから・・
今までは、
「ブルゴーニュを愛するのは日本人が最も多い」
と思われていましたが、昨今は中国人がブルゴーニュの美味しさに気付いてしまったもんですから・・日本の人口ほどの超大金持ちが存在する大陸へ、ブルゴーニュワインが向かって行ってしまうのは、もう止められないかもしれません。
1998年の正規品、バック・ヴィンテージです。タンザーさんが93ポイント付けています。そろそろ飲み始めても良い感じでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2021 Bougogne Blanc
ブルゴーニュ・ブラン
【余りに無くて・・すみません・・。でも、マルサネ・ブラン2020の素晴らしい出来から考えますと、こちらも「光で熟した最高のシャルドネ」になっていると思います!】---こちらも飲めませんし情報も無く・・以前のレヴューを使用しています。
2020年ものは6本だけです。2021年ものはさらに減りそうですからそうとう・・ヤバイ状況です。ですが、素晴らしいマルサネ・ブラン2020の出来から推測するに・・間違い無い選択になると思われます。
是非マルサネ・ブランのコラムをお読みくださり、ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【ここまで大きく変わるとは・・これ、滅茶苦茶旨いです!冷ややかさと熟度を包み込むクリスタル的テクスチュア!】
2018年もののドメーヌ・トラペは圧巻でした。トップクラスの赤は飲めていませんが、ま~とにかく、
「大激変!」
です。
2016年に滅茶美味しくなって・・でも相当「ビオ」に寄った味わいでしたが、2017年には、
「あれっ?そっちに行ったんじゃなかったの?」
と感じてしまうほど、ビオと言うよりは普通に自然な味わい・・しかし熟度・密度が高く、ミネラリティの総量も増えたような感じで、noisyも完全には掴み切れていない印象で終わってしまいました。味わいは素晴らしかったんですが、
「スタイルがヴィンテージで結構変わってる?」
的な感覚で受け取れた訳です。
2018年ものは・・赤はそちらのコラムをお読みいただければとは思いますが、赤白、全てのキュヴェにおいて今までとは、
「コア(中心)側と表面側が逆転した状況」
です。
今までのトラペさんのワインは、柔らかなテクスチュアを表面に出し、柔らかな愛らしい果実を惜しげもなく感じさせてくれていました。その中心側には基礎となるべき透明~半透明のミネラリティがたっぷり有った訳です・・が、それゆえに、
「今時のブルゴーニュワインとは違う、トラペらしい柔らかでほのぼのとした表情」
だった訳です。
ところが2017年ものにもその気は有りましたが、2018年ものはさらにそれがパワーアップ、赤も白も、コアと表面が全く逆です。まるで「ベクトル変換」したかのような味わい・・。表面にはつややかなクリスタル風のミネラリティがコーティングされたかのような、滑らかだがハードな・・言ってしまえば「シャンボール=ミュジニー」的なニュアンスです。
今までは表面に存在していたフカフカの柔らかで優しいトラペ的な愛らしい果実は、完全エキス化され、コア・・中心に「パッキング」されているかのようです。

左の写真は全く加工していません。何か、ガラスと言うか、クリスタルな雰囲気がバリバリに出てるように見えませんか?・・・ですので、そのクリスタルコーティングの中の、超エキス化された果実や要素は、そのクリスタルの隙間を縫って、少しずつ愛嬌を振りまいてくれます。
今までは常に柔らかな笑顔だったんですが、2018年ものは・・「微笑んでいるのが判る」・・と言った印象なんですね。
なので、これって・・めっちゃ素晴らしい若いワインが見せる振る舞いじゃないですか・・。ニール・マーティンさんは、
オレンジの花やマンダリン、僅かに蜜蝋の香りも感じられる。オイリーな口当たりと桃のような果実味のバランスの取れた味わいでアフターではグアバやパッションフルーツなど南国果実のニュアンスが出てきて素晴らしいワインだ。
とおっしゃっていらっしゃいますが、ミネラリティが表に出て来たことで、この素晴らしい果実や各要素の姿がきらめいて感じられるということだと思います。
その上で、むしろピノよりもシャルドネの方が、美味しさを単純化して感じられると思いますので、
「これ、ビックリするほど旨い!」
と言うことになっちゃってました!
素晴らしいので是非飲んでみて下さい。普段はA.C.ブルクラスは余り点を付けない海外メディアでは有りますが、ティム・アトキン氏は89ポイントと・・いや、これ、絶賛ですよ。noisy的には90ポイント以上は硬いです。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
-----
【シャルドネはグレートイヤーか?・・と思える2016年ものです!】 すみません・・数が無いので飲めてないんですね。しかし、2016年のシャルドネでは外してませんので・・しかもトラペですから、かなり期待できると思います。ご検討くださいませ。
■エージェント情報
2016年は4月末に発生した霜の影響で全体的に収穫量が少なくなっており、ベト病も発生したので選別もいつもより厳しく行った。その結果、アペラシオンにもよるが例年の50%ほどの生産量になっている。特にマルサネの白が少なく、単独では造れないほどだったので格下げしてブルゴーニュ ブランに混ぜた。また、ジュヴレ シャンベルタン1級も収穫量が少なかったので全てを混ぜて醸造している。スパイシーで肉厚な果実味のある、高いポテンシャルを秘めた良いヴィンテージなので量が少ないことがとても残念。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【シンプルな・・純白のエチケットに変身!味わいはエレガンス、フィネスに満ちたしっとりエキス味です!】

完成度・質感ともに非常に高いニュイのシャルドネです。デザインが変更されまして、純白の下地を生かしたシンプルなものになっています。販売する方にしてみますと、結構に見辛く、向かって右下に小さな文字で「Bourgogne」と入っています。
2015年ものは葡萄が良く熟しているので、「やや甘く酸が少ない」と言われますが、やはりそこは微妙でして、生産者により違うのは言うまでも有りません。
自身の理想とする味わいのスタイルを貫こうという感性からは、酸のまろやかな糖度をほんのり感じるような・・そんな味わいは有りません。
しかし、自然派の生産者には多いと思われる、「できるだけ関与せず、自然の恵みをいただき、それをワインに昇華する」と言うスタンスからは、ヴィンテージの要素でもある「高い糖度、低い酸度」を受け入れる、もしくは葡萄がなりたいスタイルを感受してワインを造る・・ことになります。
そういう意味では、トラペは後者かと思われます。2014年のやや涼やかなスタイルよりは、ほんのりとオイリーさも増し、粘度が有り、甘くは無いものの酸は張り詰めた感じでは有りません。
もうすでに仕上がっているかのようなニュアンスで、今飲んでも非常に美味しいです。完成度の高い味わいで、高質感たっぷりです。
この最終仕上げに関しては先ほどの後者的な考え方と言うより前者的で、そのハイブリッドな感じがトラペのスタイルなのかな・・と感じています。今飲んでおいしく、この先10年、とても良い状態を続けるでしょう。質感・ポテンシャルは・・2014年もののレヴューにも書きましたが、メオのクロ・サン=フィリベールにも並ぼうか・・と言うレベルです。ご検討くださいませ。かなり美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【かなり旨いです!メオ=カミュゼのクロ・サン=フィリベールに匹敵!】
いや~・・かなり旨いです。2013年も良かったですが、健康健全、しかもややオイリーで構造も大きく、フルーティーなのに複雑性もあると言う・・ちょっと考えられない仕上がりです。
ドメーヌものの葡萄だけではなくネゴスものも混ぜているそうですが、まるでそんなネガティヴさは感じられませんし、バレル・ファルメンテッドなシャルドネですので、年の良さを反映してかなり樽臭くなってるかと思いきや、僅かに高質な樽のトッピングとして感じられる程度で、
「ん~・・こりゃ、かなりのポテンシャルだなぁ・・」
と判断しました。今飲んでもかなり旨いです。色合いもやや緑掛かった美しい色ですよね。
2014年のトラペは本当に素晴らしいですが、誰か評価していないかと調べてみましたところ・・あのティム・アトキンさんが評価してまして・・
「なんと91ポイント!」
も付けてました・・。ビックリです。
まぁ、この人のことは他のコラムでもちょっと書いてますが、アペラシオンとか規格とかに捉われずに、結構自由にポイントを付けています。仮に他の先輩方がどんな評価をしていてもお構いなしです。それに、好みだけで評価してない・・と言うか、かなり幅広いアイテムを好意的に評価していますので、信用できるかな・・と思っています。
また、基本的にドライですがボディもしっかり有る上に、ミネラリティも充分以上、エキスがかなりしっかり出ているので、豊かだけれど酸っぱく無い酸と相まって旨みを多く含んでいます。非常に良い出来です。
価格も2013年から見るとかなり下がっていますので、
「ほぼデイリー価格ながらもポテンシャル大で貴重なACブル!」
と言えるでしょう。
あのメオ=カミュゼの看板白のモノポール、オート=コート・ド・ニュイ・ブラン・クロ・サン=フィリベールに引けを取らないと感じました。非常に素晴らしいので、是非飲んでみてください。2014年のトラペ、素晴らしいです!
以下は2013年のこのアイテムを含むレヴューです。
━━━━━
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
久し振りの「ア・ミニマ」です。前回のご紹介が2002年ものでしたんで・・・それ以来ですね。
━━━━━
【清楚な果実、土、月..やっぱりそういうことなんでしょうね】 「太陽の光を目いっぱい浴びて、すくすく健康的に育ってきました..」
というのは表面の部分です。何より感じるのは、
「手を掛けられて育ったんだね」
ということ。どちらかといえば育ちの良いお嬢さん的でとても清楚です。太陽も感じますがソフトな土の上には、半月ぐらいの月が..似合ってしまうように思います。
香りは赤紫のイメージで、たとえばスミレ、ブルーベリー。それに石灰系ミネラルと柔らかなふかふかの土。タンニンの質も良くとてもドライな味わいです。 幾分の若さもありますので、到着したら2週間ほど休ませていただけると美味しくいただけるのでは、と思います。飲んでみてください。
━━━━━
と・・紹介していました。まぁ・・大概はそのまんまですが、紫色が入ったイメージを書いています。
しかし、2013年ものは紫では無くて、もっと純な赤です。グラスの写真、そのまんまですね。
非常にドライながら、エキスの旨みが「むっちり」していて、まったく化粧っ気の無い、リアルな味わいがします。

食事とのマリアージュは非常に楽です。魚介系とも鮮度がそこそこ良ければ問題無く合うでしょう。非常に良い出来です。
一方のブルゴーニュ・ブランですが、
「・・あれ~?・・」
です。かなりの良い出来です。「あれ~?」は、この人、ブルゴーニュではピノ・ノワール主体の造り手なので、「赤いワインの人」と思っていたんですが、「トラペ・アルザス」をやりはじめてますよね?
その性なのかどうか判らないんですが、このブランが目茶美味しいんですよ。柑橘系のフルーツも有り、フルーツも有り、とてもピュアで中域もしっかり張り出しが有り、収束も長いんですね。お手本どおりと言うか、基本が凄くしっかり出来ている・・。
「赤より良いんじゃないか?」
などと思ってしまいますが、ア・ミニマの仕上がりを見れば、一時ビオなのに膨らみがイマイチで硬いワインだったのが、どんどん良くなっているのが想像できます。昔は「トラペは10年は必要」と思ってましたから・・。
そんな意味では、期待を大きく裏切ってくれたブルゴーニュ・ブランです。かなりの仕上がりです!お奨めします!
● 2021 Marsannay Blanc
マルサネ・ブラン
【適度な熟度こそ良質なワインに仕上がる秘訣なのかもしれません!・・ルージュ同様、目茶美味しいシャルドネ+αです!】

シンプルではない・・複雑性も高いが、それ以上にミネラリティが素晴らしいマルサネ・ブランです。
まぁ・・シャルドネがほとんどですから、シャルドネでも良いっちゃ良いかな?・・と思いますが、
「シャルドネ90パーセントにアリゴテ、ピノ・グリ、ピノ・ブランをブレンドしている」
と言う、マルチセパージュのマルサネ・ブランです。正直ですね~・・ちゃんと調べたんでしょうね・・きっとそのような性格なんでしょうね。
因みに・・100%シャルドネとテクニカルに書いてあったとしても、本当に100%なのか・・もしくは、本当にシャルドネなのかは・・判りません。判るとしますとそれは、
「官能検査でしか発見できない?」
に等しいかと思うんですね。葡萄って・・すぐに変わって行ってしまうんですね。なので、細かく調べるにはDNA検査でもしないと判らず、しかしそんな面倒なことはしないのが普通です。結構にシャルドネだと言っていても、ほとんどグリだった・・なんてことも、四半世紀前頃は普通に在りました。みな、知っていても黙っていたんですね。最近はだいぶ植え替えが進んだり、もしくは、
「実はグリでした!」
なんて言ってしまったりしているようです。
2021年のマルサネ・ブランですが、色調を見ていただきますと一目瞭然。noisy 的にも好きな「薄い緑が透けて見える」ような活き活きとしたものです。

2020年ものは黄色が強く、こってりとしているように見えます。
今、2020年もののコラムを読み返してみると、
「こってり」
としていると・・記載していまして、ムルソー的だとも言っています。
2021年ものは全然!・・ムルソーしていません・・が、ミネラリティはムルソーの北~中央部の感じに似ているかな・・とは思います。
その上で、非常に健全でピュア、ほんのりとナチュールなニュアンスが漂い、酸バランスが大きいパレットでバランスしています。ゴク味が有り、中域は一見タイトなように感じるとしても、しっかり膨らんでくれます。そして余韻が滅茶長い!・・
縦延びか?と思えても、しっかり横にも膨らみ、しかもだらしなさが無い・・タイトなニュアンスが引き締めているかのように感じます。
これ・・相当美味しいんじゃないかと思いますよ。下手なムルソーよりも美味しいです。ぜひ飲んでみてください。超お薦めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【このビジュアルからも、過去最高の出来が想像できると思います!・・べらぼうに旨いです!】
めっちゃ旨いです!・・まるで良く熟した最高の出来の北部ムルソー!・・と言いたいほどです。
まぁ、「シャルドネは光で熟す」などと言われた訳ですが、例えば・・
「ブルゴーニュの2020年もののピノ・ノワールとシャルドネはどう違うか?」
を見てみますと、ピノ・ノワールは大方は非常に濃密でアルコール分も出ました。でもトラペは・・ビオが良い結果をもたらしたのか、濃密過ぎず、アルコール分も高くならずでした。
シャルドネはどうでしょう?・・2020年もののブルゴーニュ・シャルドネは、ニュイもボーヌも・・最高じゃないでしょうか。マッタリしつつ、暑さでやられた感じも無く(極一部有ったかもしれませんが・・)、濃厚さは有れどそれがマイナスの印象を全く生まず・・です。
トラペ・ブルゴーニュは、白は2アイテムのみの到着でして、そもそもアイテム数が有りません。しかしながら、例えば Noisy wine でもお馴染みのユベール・ラミーも100点を連続し、バシュレ・モノも過去最高の98ポイントを連続しています。
この事からも、光をたっぷり浴びることが出来、しかも少雨に耐えられる土壌を持ったビオの畑からは、
「光を充分に取り込んで偉大なシャルドネになった!」
ことが伺えます。

この2020年ものと、下の方の2019年ものののグラスの写真をご覧ください。余りの歴然の差に・・驚かれると思います。ややホワイトバランスが異なりますが、それでも・・
「これほどの黄色のしっかりさ、艶、照りの差」
は出て来ないと思うんですね。
マッタリ感覚はまるでムルソーに近く、粘土石灰の強いムルソー北部・・ムルソー=サントノ辺りのニュアンスにさえ・・感じられます。これだと1級になってしまいますが・・
また、果実感は柑橘がしっかり感じられますが、酸もしっかり美しい丸いパレットを描きますから、余韻もマッタリしていますが熟れ過ぎ感も無しでまったくダレた感じがしないんですね。ですから、高級シャルドネを飲んだ後の素晴らしい余韻に浸っていられる・・そんな感じがします。
この下の方にずずっと下がって行きますと、2011年もののこのワインの写真も有りますが・・
「この2020年ものマルサネ・ブランとは全く似せても似つかない・・」
ですし、最高に美味しかった2019年ものと比較してもこれですから・・。
ですので、トラペの2020年ものは赤も白も大成功!・・最高の出来だと判断しています。是非とも飲んでみてください。超お勧めします!最高に旨いです!
以下は以前のレヴューです。
-----
【トラペのワインが持つ優しく柔らかな薄緑の果肉を質感高い透明感高いミネラリティが包み込んだ素晴らしいマルサネ・ブランです!】
とても美味いです!非常に高質!・・ダラっとしてしまう仕上がりを感じさせるワインが多いコート・ド・ニュイのシャルドネでは有りますが、そもそもトラペのワインには甘さが無い・・。非常にドライです。
そしてビオ化の進んだ畑からの葡萄は、そんなフカフカの畑のニュアンスをたっぷり伝えてくれる訳です。
(だいぶ)以前のトラペのワインは、そんな柔らかで優しい味わいを伝えてくれていましたが、
「そこで止まっていた」
もしくは、
「少しずつ成長していた」
と思われる訳ですね。
で、2015年頃からのトラペのワインの味わいに大きな変化を・・飲む者たちが感じ始めた・・と言う訳です。
なので、2018年ものが素晴らしい出来で有ったとしても、2019年ものにはもしかしたら・・敵わない場合がほとんどだと仮定するなら、2018年ものに90ポイント付けたティム・アトキン氏を考え併せても、それ以上の評価をして良いんじゃないかと思っています。
実際、余りビオ系のニュイの白で高い評価をされているワインは、未だに存在しません。ようやくニュイの赤で「普通に」高い評価が出るようになっただけ・・ですね。

ましてや「マルサネ」と言う村名のアペラシオンですと、高い評価が出ないんです。何せ、
「1級、グラン・クリュが無いから」
なんですね。
その点では、ティム・アトキン氏は余りアペラシオンにはこだわった評価をしない方かと・・若干ムラっ気は有るとしても、思い切った評価をされています。なので、
「2019年もののティム・アトキン氏の評価」
を見たいんですが、今のところ見当たりません。
noisy的には92ポイントです。トラペにしては硬質感が高く、柑橘果実がしっかり表現されています。勿論ミネラリティもしっかり・・この緑っぽい色合いにグググっと気持ちを引き寄せられます。
グラスを伝う太い涙(2枚目)を見れば、かなりのグラが感じられるはず・・とお判りでしょう。数少ないトラペのシャルドネです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【おそらくボーヌの造り手も腰を抜かすほどの出来栄えです!】
凄いベクトル変換をしたマルサネ・ブラン2018年です。2017年も滅茶美味しかったんですが、ご紹介したかどうか忘れてしまいました・・。
たしかに2017年ものにもその「ベクトル変換の気」は有ったんですが、2018年ものはそれが100%完了したような雰囲気でして・・言葉は悪いですが、
「。。これって本当に・・トラペ?」
と何度も思ってしまうようなテイスティングの時間を過ごして来ました。
ですので、このマルサネ・ブランですが、
「圧巻な美味しさ!」
を持っていましたよ。
複雑性、細やかさ、精緻さ、ミネラリティの総量・・どれをとっても超一流です。何せツヤッツヤのテクスチュアから少しマッタリな柑橘、果実が冷涼に伝わって来ますし、ただそれだけでは終わらずに、そのピュアさとリアリティを余韻にまで感じさせてくれる訳です。
先日まで有ったドミニク・ラフォンの2017年A.C.ブルを、もう少しファットにし、しかしドライに、ビターさを加え、ちょっとピュリニーの方にまで張り出してしまったムルソーの畑・・のようなニュアンスさえ、感じさせてくれます。
グラスの写真の凄いでしょう?・・この黄色の出方、色の強さ・・それでいて、滅茶ナチュラル・・いや、ビオビオしくなど全く無いのに飲み心地は柔らかなんですね。
すみません・・これは飲んでしまいますよ・・激旨いです!・・ですが、数が無い・・飲めた方は幸せだと思います。思い起こせば・・そう、トラペ・ダルザスの白もミネラリティが凄かったですが、きっと何かを掴んだんじゃないかと感じています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【2017年のトラペはシャルドネもクリスタルコーティング!滑らかなテクスチュアの中に凝縮した果実・・解けてくるとトラペらしい優しい味わいです!】
2017年のトラペは、赤ワインのコラムでも書きました通り、2016年までとは結構に異なるイメージに受け取れると思います。
もっともトラペのシャルドネは(・・こちらは他の品種も少量入っていますが・・)、温かみがほんのり有って、ミネラリティもしっかり・・いつ飲んでも美味しいと言えるような、プティ・グラマラスな味わいがちょうど感じだったので、赤ほどの「激変感」は無いかもしれません。
それにしてもこのミネラリティの増え方は凄いです・・今、トラペ・アルザスも飲んでいますが、やはり似た感じで一貫しています。
ピュアなんですが、ナチュラル感が素晴らしいです。ナチュラル感はジェラール・シュレール風ですが、シュレールのように「危険な感じ」は全く無いんですね。シュレールは時折「揮発酸」を感じますが、トラペに関しては全く無いんです。
熟し始めのムルソーのような「まったり感、」「オイリーさ」が有り、少し熟れた柑橘系の果実が実に心地良いです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【より滑らかに、よりゴージャスに感じる2015年マルサネ・ブランです!】
ジャン=ルイ・トラペの昔を知る者にとって、1990年以降の本家とロシニョール・トラペの分裂や、その後のビオディナミ転向で、しばらくの間低調な期間が有ったことを良く知っています。大看板で有るシャンベルタンでさえ、そこそこに美味しいものの、畑本来のポテンシャルを発揮しているのか、疑問に思われることが多かったと言えます。
ましてや下のクラスはやや平板で、まろやかだけれどエッジの尖った、もしくはニュートラルなパレットを描けないものが多かったです。なので、シャンベルタンは1.5万円以下、1級は6~8千円なら・・みたいな感覚を持っていました。
今ではもう・・考えられませんね。トラペのワインはいつも優しく、じんわりと包んでくれます。不足を感じること無く、有り余るエネルギッシュさを見せつけることもしません。エキシーで旨味がちゃんと有り、感覚器官を適度に揺らしつつ、穏やかながら凛とした余韻でフィニッシュを迎えさせてくれます。
これ、ピノ・ノワールもシャルドネも、全く同じなんですよね。飲めば、
「あ、トラペでしょ?」
と判るようになるんじゃないかと思いますよ。質感高く、余韻美しく、やはり身体への入射角が優しい・・これはすべてのトラペのワインに言えることです。
昨年ご紹介させていただいた2014年ものよりも若干濃い色合いをしていますよね?・・2014年ものは冷ややかでした。2015年ものは、冷ややかさの中にもエナジーの満ちた味わいで、よりグラが有り、粘性が高いです。そして、今飲んでもとても美味しい!・・
おそらく、このワインはいつ飲んでも美味しいんじゃないかと思います。そんな意味では過去最高の仕上がりと言えるかと思います。
この3~4年の間に急成長した・・そしてあっという間にトップクラスになったと言えるトラペですが、シャルドネもとても美味しいです。ご検討くださいませ。お勧めします!
以下は2014年以前のレヴューです。
-----
【2011年も旨かったですが2014年も素晴らしい!トラペの白はACブルもマルサネもポテンシャルが非常に高いです。】
2011年もののやや熟し気味のマルサネ・ブランを昨年ご紹介させていただき、かなりの評判をいただきました。皆さんもそろそろ飲まれたでしょうか・・是非ご感想をお聞かせいただきたいところです。
一枚、皮が剥けたような、あっけらかんとした熟成フレーヴァーを感じさせてくれた2011年でしたが、今回の2014年ものは、素晴らしかった2011年の再来・・と言うか、それ以上のポテンシャルを感じさせてくれます。
カメラが変わってしまいましたので、2011年と2014年の色の比較は難しいですが、黄色が強いと言うよりは、結構な感じで緑が混ざった美しい色合いをしています。珪藻土チックなやや厚みのあるボディはわずかにオイリーで、バリックのわずかにトースティで甘い香りがわずかにアクセントとしてノーズを抜けていきます。オイリーさの中から黄色や白のやや熟れたフルーツとスパイス、緑の蔓・茎のような・・・しかしネガティヴなものではありませんで、天に向かって伸びて行く、まだ成長しているような生き生きとしたノーズも含まれます。また、柑橘のフレーヴァーも混じり、ややマッタリとボリューミーに粘りつつ、またスパイスを感じさせて消えて行きます。かなり長いです。
バランスも非常に良いです。コート・ド・ニュイの白は今まで、ヴォーヌ=ロマネやニュイ=サン=ジョルジュ、シャンボール=ミュジニーの僅かなものを除けば、ほぼモレ=サン=ドニに有るのみでした。マルサネの白は、シルヴァン・パタイユがマルサネでもの凄いものを造っていますし(幻のアリゴテ・・度肝を抜かれるワインですよ)、このトラペのマルサネも、今までの概念を覆す仕上がりと言って良いでしょう。
非常に美味しいです。ティム・アトキンさんのポイントを探しましたが、マルサネ・ブランは見当たりませんでした。2014年のACブルゴーニュ・ブランが91ポイントですから、間違いなく、それ以上を付けるはずですが・・。
まぁ、比較的信用がある方かな・・と自画自賛?している noisy の高評価ですので、是非ご信用いただき、飲んでみていただきたいと思います。今飲んでも非常に素晴らしいです。超お勧めです!
以下は非常に高いご支持をいただいた2011年マルサネ・ブランのレヴューです。
-----
【これはべらぼうに旨い・・必飲です!ただいま絶好調の完全エキス化した状態!・・このバランスでのご紹介はまず出来ないのが普通です!】
noisy のところではどうもイマイチな動きのドメーヌ・トラペですので、これだけ旨いものをちゃんとご紹介し切れるかどうか・・少し不安に思っています。
ちなみにトラペはビオですが、適量に、適切なタイミングでSo2を使用していますから、一般に言うようなビオっぽさは全く見当たりませんのでご安心を。ピュアでナチュラルですが、
「何もしないことをビオと言う」
ことと、
「キュヴェに色々対応し、考慮し、手段を尽くして、結果何も余計なことはしなかった」
と言うことは、全く違うのだと、テイスター、ワイン屋、全てのワインファンが認識すべきだと思っています。どうもその辺がね・・プロとしても認識を間違っていると思うんですよね。
で、この・・単なる「マルサネ・ブラン」なんですが、現在、素晴らしい状態です。全く以って・・
「完全なるエキス!」
と言って良い・・非常に香り、味わいも口内で拡がるタイミングになった・・2011年ものなんですね。
一般的にリリース直後は、如何に素晴らしいワインであっても、エキス的に充実していたとしても、まだ完全にはエキス化していない・・と言えます。やはり時間は何にも変えがたいものでして、ボトルの中での熟成により、さらに磨かれて行く訳です。3年ほど瓶熟されたこのマルサネ・ブランは、二次発酵を経た高級ワインですから、全てが調和し、エキス化し、この状態になったと言えます。
通常、我々ワイン屋は、どうしても先を見てしまうクセが有り、
「そこが見えるから美味しい!」
と感じているのに、その先の美味しさを今の美味しさと摩り替えてしまっている可能性が有ります。勿論ですが・・そうなるように鍛錬したので・・まぁ、自分の性では有りますが・・。
で、その先の状態が今、この状態とイコールなんですね・・。言葉は難しいですが。
完全にエキス化していますので、非常に香ります。そして拡がります。余韻も素晴らしく長いです。口内では全く尖ったところが無く、また立体的でほぼ球体に感じられます。つまり、
「一枚、皮の剥けた状態!」
に有るんですよ。なので、この状態を是非知ってほしい・・ここからまた成長をして行くんですが、このトロトロと滑らかな味わいを知ることによって、
「この位のポテンシャルのワインだと約3年でこの状態になる」
ことが理解できるんですね。中々無い機会だと思います。この状態で持ってきてくれたフィネスさんに感謝!・・そして、ドメーヌ・トラペは素晴らしいワインを造っている!・・と理解してくださるとさらに嬉しいです!・・是非飲んでみてください!一推しです!旨い!
● 2021 Bougogne Passtoutgrain a Minima
ブルゴーニュ・パストゥグラン・ア・ミニマ
【・・3本だけ・・(T.T です。】
げげっ・・ミニマで3本だけ?・・と驚きましたが、まぁ・・その位、2021年ものは少ないんでしょう。多い時は・・10ケースとは言わないまでも数ケースほど販売させていただいてましたから、
「・・・」
と言葉になりませんでした。
まぁ・・これほどまでにこの数年のトラペは特に素晴らしいので、
「相当に選別を厳しくしている」
と言うのも有るんでしょうね。
それに、最近はようやっと新型コロナ明けで料飲店さんも元気になって来た・・のもあるかもしれません。そちらの需要はこの辺りに集中するでしょうから・・仕方が無いのかもしれません。
この、ほんのりとガメを足したパスグラが、noisy の最近の好みです。繊細で、ポテンシャルに合った頭の使い方をさせてくれるので、複雑すぎず、でも不足していないピュア&ナチュラルな味わいが良いです。それでも2020年ものはとんでもなく美味しかったですが!どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【完璧!・・ただただ素晴らしいです!】
2019年ものも滅茶美味しかったんですが・・すみません、前言撤回・・
「2020年ものの方がより素晴らしい!・・と言うか、これ以上のパスグラは有り得ない!」
と言い切りたくなるほど、精緻で、気品が有って、滑らかで、果実はしっかり有るものの果実果実はしていなくてエレガンスと伝えてくる・・そんなパスグラに出会ったことが有るでしょうか?
ブルゴーニュワインの醍醐味は、ある種・・
「美しく仕上がったマロラクティック発酵故の姿!」
こそが生み出していると思います。
すなわち、強いリンゴ酸を滑らかな乳酸に変える、マジックみたいなものです。この良し悪し、どのくらいマロを掛けるのか・・いや、掛けないのか・・掛かるのかで、最後の仕上げになる訳ですね。
パスグラですから、ピノ・ノワールとガメ、両方の良さを引き出さなくては凄いパスグラは生まれません。ピノ・ノワールだけでも良いかもしれませんが、それでもその質が良く無くてはならない訳です。

2020年ものは、まぁ・・とんでも無く旨いですから、あ、1枚目の写真をみてください。
このエッジの「赤」の美しいことったら・・無いでしょう?・・ガメが入ってないような色彩です。そして上から下に下がってくるグラスの涙も太いですよね。
味わいには、この涙の太さを強く感じさせるものは無く、
「すべてのバランスが半端無く良く、その上で精緻さとエレガンスを感じさせる見事な味わい」
をしています。
チェリー系果実主体の味わいですが、自然なアロマの優しく太い上がり、中域の節度を保った膨らみ、余韻からノーズへの素晴らしいアロマの還り、エレガンスを長く感じさせる余韻・・・その後には、
「美味しいブルゴーニュ、飲んだ~~!」
と言うような満足感が生まれます。飲んでみてください・・まったく追加は見込めないですが、凄いワインだと思います。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
-----
【いつも美味しいア・ミニマですが、2019年ものは完璧!・・「ア・ミニマが飲みたい・・」と言う時代になったのかもしれません!】
激旨です!・・ガメとピノがほぼ半々と言うことですが、またこのバランスが超絶に美味しい!
2019年ものは、グラスの写真をご覧いただいても・・即お判りでしょう。
「・・今までとは・・結構に違うんじゃない?・・色の組成がヤバイ位に美味しそうに見える・・」
そうなんですよ・・もう、全く以前とは異なるような素晴らしい赤紫の深い色合いをしています。
ですが・・味わいそのもののニュアンスは、今までのア・ミニマとさしては変わらないと思います。しかし、
「質感!」
が半端無いんですね。これは、ア・ミニマに限ったことでは無く、2019年のトラペの各アイテムに全く共通しています。
なので、ちょっと悪戯をしてみましょうか?・・

はい・・どうでしょう?・・ア・ミニマ2019は真っ白ですから左側です。
そして右側のボトルは・・何と、2019年の「シャペル=シャンベルタン」です。
まぁ、大きい写真はシャペルのコラムで見てください。ですが・・
「ザックリ見ると、どちらもソックリ・・」
じゃないでしょうか?

勿論ですが、ア・ミニマがシャペル並みなんて・・在り得ませんよ。
ですがまぁ・・こう言っちゃなんですが、シャペルが持つ存在感、質感が半端無いにしても、
「スイスイ飲んで美味しいのはア・ミニマ」
なんですね・・。何の気なしに口にして、滅茶素晴らしい質感をいとも簡単に受領でき、何も気にせずに食事に移れる訳です。
シャペルはそうは行きませんよ。その存在感、オーラと言いましょうか・・それらがあなたを引き留めてしまうんですよ。
緻密な味わい、高貴なニュアンスにうっとり・・もしくは、そんなに表情が出て来ないタイミングで開けてしまったとしたら、少しでも要素を受け取ろうとして全力で迎えに行ってしまいますよね?
だから引き留められてしまうんですね・・まぁ、2019年もののトラペはどれも物凄いポテンシャルなので、反対に引き留められてしまう時間は短いかもしれません。満足してしまいますから・・。
と言う訳でして、もう単に「赤果実」がどうの・・と言いたくない感じの仕上がりです。
あ・・何が近いか?・・と言いますと、キュヴェ・マルセル・ラピエールかな?・・それのピノ・ノワール版みたいなイメージです。
因みにあのジャスパー・モリスさん・・下級クラスは85~89ポイント以内と決めていらっしゃるような感じの評価をされますが、その上限の89点!・・と最高点を付けています。前年の2018年ものに、ティム・アトキン氏が90点も付けちゃってますから・・それも有るのかな?などと邪推してしまいます。でも、この出来で89点・・低っ!数が無いのでお早めにどうぞ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【圧巻の美しさ!新スタイルなトラペのベースワインは、緻密なベリーのフレーヴァーが滅茶心地良い逸品です!】
やっぱり「ミニマ」・・おいしいです~・・好きですね~・・好き嫌いだけを言ったら、この早い段階ではA.C.ブルより好きかもしれないです。何故って・・
「単に美味しいから・・」
です。
だって、色だって冴えてるでしょう?・・こんなに素晴らしい色合いなんですよ。そして実に「伸び」が良いです。ただでさえ、クリスタルなテクスチュアでスイスイと入って来て、口内でちょっとすり潰してやると、もうそこは苺園です・・。
こんなにドライなのに感じてしまうのはリアルでピュアなベリー・・なんですよね。そしていつの間にかそのドライさが甘みに変化している・・と言うことは、自分自身は相当に美味しいと思っているだろうと想像している訳です。
パスグラと言うとどうしてもスルーされる方がいらっしゃいますが、これは飲まねばならない・・素晴らしいパスグラです。2018年のトラペを知るにも良いと思います。
「・・えっ?・・トラペのワインって、こんなにミネラリティ高かったの?」
と、驚くこと、請け合いです。是非ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【極上のエレガンスを感じられます!・・凄い最下級キュヴェ!】
二枚写真が有りますが、上のものが2016年ものは無かったA.C.ブルゴーニュ、下がパスグラのア・ミニマです。
ハッキリ言ってしまえば、この2つ、飲んだ時はかなりの衝撃でした。
「・・最下級でこれって・・大丈夫かよ・・」
そんな印象ですよ。呆気に取られるような質感と見事なバランス、エレガンス・・そこはかとなく漂うジュヴレ感、エロス・・テクスチュアの滑らかさ、口内にへばりついた僅かな液体が放出する高質感・・。
いけませんね~・・このクラスでそれをやってしまっては・・。ましてやパスグラ、偉い旨いもんで、もう大ファンなんですよ。フィネスさんのダンジェルヴィーユとトラペのパスグラは、本当に絶品です。豊かさとゆとりのあるエレガンスを感じさせるダンジェルヴィーユさんのものに対し、ドメーヌ・トラペのパスグラは「繊細」。しかしながら「緊張」には絶対陥ってしまわないんですね・・。

もう、非常に飲みやすい・・と思わせる部分からの味わいの組み立てで有るパスグラ、ア・ミニマに対し、A.C.ブルは「格」で答えます。パスグラで充分なんですけどね・・。やはりこのピノ・ノワール極上の滑らかさに触れつつ、クリスタルなヴェールのミクロンの隙間から漂う優しさに、癒されてしまうんですね・・。
この2つ、noisy が検索した海外のサイトは何故かどこも完売になっていました。・・判ります・・その気持ち!・・飲めた人は幸せだと思いますよ。滅茶美味しい!・・数はもう無いと思います。普段、こんなの飲んでちゃダメな奴です。ご検討ください・・と言うか、さっさとカゴに入れるべきです。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2016年のア・ミニマは本当に素晴らしいです!「・・あれ?・・エマニュエル・ルジェ、ちょっと入ってます?」と言いたくなるかも!】

旨いですね~・・数年前までのア・ミニマとは雲泥の違いです。
それに昨年の2015年ものとも全然違う・・んです。どうしちゃったんだろ・・いや、良い方向でもあるんですけどね。
美しく、ミネラリティはピュアな方向を向き、ガメがピノの美しさを引き立てているような2015年でしたし、有る年はどこまでもとことん、ピュアでした。
2016年ものは・・いや・・勘違いさせてしまうといけませんが、エマニュエル・ルジェ的妖艶さがバッチリ載ってるんですよ・・。ガメっぽさ、全く無いです・・いや、あくまでnoisy が飲んだタイミングでの話しですんで、変わってくることもあるでしょうが、この「ルジェ的妖艶さ」は抜けないでしょう!超旨いです・・飲んでみてください。数は無いです!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【このワインこそはガメが必要だ!と感じさせてくれる見事な味わいでした!】

「わ~お!」・・な色でしょう?とても美しいです。皆さんは、
「パストゥグランじゃなぁ・・ガメ、入ってるし・・」
と思っているに違いありません・・たぶん。
でも、このガメの存在があるからこそ、この「ア・ミニマ」が非常に美味しいんです。だまされたと思って飲んでみてください。きっと納得してしまうと思います。
トラペの本当に素晴らしいジュヴレ=シャンベルタン・オストレアを飲めば、そりゃぁ皆さん、
「めちゃ美味しいす~!」
と喜んでくれると思うんですね。ポテンシャルもしっかり有り、現在の仕上がり具合も実に良い、とても満足できると思います。
この、純白のエチケットに変身した「ア・ミニマ」も同じくらい・・いや、オストレアを飲んだ直後にア・ミニマを飲まれたら敵いませんが、別々の日に飲まれたら、充分な満足が得られると思うんですね。
ピノ・ノワールの深遠さ、複雑さ、暖かさとガメの冷ややかさ、伸びの良さ、膨らみが一つの味わいになっています。勿論、それぞれの酸の構成が違うので、このようになるんですね。これは、もうかなり皆さんもファンになっていただいている、
「マルキ・ダンジェルヴィーユさんのパストゥグラン」
にも言えることで、この
「ピノとガメによるセパージュだから美味しい」
と言う、ブルゴーニュの伝統の味わいを復活させたと言えると思います。
昔のことですが一時期、多産種のガメに席巻され、品質が落ちたブルゴーニュワインは、ガメ禁止令で持ち直しました。
「ガメでワインを造っちゃいかん!」
と言うことですね。それでブルゴーニュ、特にコート・ド・ニュイやコート・ド・ボーヌからガメは駆逐されたんです。でも、そんなガメにも良い部分が有る・・それがパストゥグランで現わされていて、それがここに来てさらに磨かれてきたと言うことでしょう。
今飲んでめっちゃ美味しいです!シンプルなスタイルでテーブルにも映えます!・・送る方は間違えそうで怖いです!ご検討くださいませ。2015年ものは非常に少ないです!
以下は以前のレヴューです!
━━━━━
【手塩に掛けた高質でナチュラルなパストゥグランの美味しさを知ってください!素晴らしい仕上がりです!】

2014年のドメーヌ・トラペですが、どれもこれも・・素晴らしいです。
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
久し振りの「ア・ミニマ」です。前回のご紹介が2002年ものでしたんで・・・それ以来ですね。
━━━━━
【清楚な果実、土、月..やっぱりそういうことなんでしょうね】 「太陽の光を目いっぱい浴びて、すくすく健康的に育ってきました..」
というのは表面の部分です。何より感じるのは、
「手を掛けられて育ったんだね」
ということ。どちらかといえば育ちの良いお嬢さん的でとても清楚です。太陽も感じますがソフトな土の上には、半月ぐらいの月が..似合ってしまうように思います。
香りは赤紫のイメージで、たとえばスミレ、ブルーベリー。それに石灰系ミネラルと柔らかなふかふかの土。タンニンの質も良くとてもドライな味わいです。 幾分の若さもありますので、到着したら2週間ほど休ませていただけると美味しくいただけるのでは、と思います。飲んでみてください。
━━━━━
と・・紹介していました。まぁ・・大概はそのまんまですが、紫色が入ったイメージを書いています。
しかし、2013年ものは紫では無くて、もっと純な赤です。グラスの写真、そのまんまですね。
非常にドライながら、エキスの旨みが「むっちり」していて、まったく化粧っ気の無い、リアルな味わいがします。

食事とのマリアージュは非常に楽です。魚介系とも鮮度がそこそこ良ければ問題無く合うでしょう。非常に良い出来です。
一方のブルゴーニュ・ブランですが、
「・・あれ~?・・」
です。かなりの良い出来です。「あれ~?」は、この人、ブルゴーニュではピノ・ノワール主体の造り手なので、「赤いワインの人」と思っていたんですが、「トラペ・アルザス」をやりはじめてますよね?
その性なのかどうか判らないんですが、このブランが目茶美味しいんですよ。柑橘系のフルーツも有り、フルーツも有り、とてもピュアで中域もしっかり張り出しが有り、収束も長いんですね。お手本どおりと言うか、基本が凄くしっかり出来ている・・。
「赤より良いんじゃないか?」
などと思ってしまいますが、ア・ミニマの仕上がりを見れば、一時ビオなのに膨らみがイマイチで硬いワインだったのが、どんどん良くなっているのが想像できます。昔は「トラペは10年は必要」と思ってましたから・・。
そんな意味では、期待を大きく裏切ってくれたブルゴーニュ・ブランです。かなりの仕上がりです!お奨めします!
● 2021 Marsannay Rouge
マルサネ・ルージュ
【旨ければそれなりの評価を付けましょう!・・激旨いです!】

2020年のトラペのマルサネ・ルージュは、濃密さも有りつつも冷ややかで優しく冷たく、まったく2020年の暑さを良いベクトルに変えた素晴らしい出来だったと、今でも思っています。
ですが2021年のマルサネ・ルージュは、いや・・素晴らしいです!・・透明なミネラリティがたっぷり存在し、そこに半透明なミネラリティが2~3割ほど混じる感じで、
「グラン・ポワリエは知らないが、グラステットは知っている!」
ので・・そう、散々シルヴァン・パタイユをテイスティングして来た noisy は、グラステットのあのグラスそのもののミネラリティを良く・・覚えているんですね。
なので、あの透明感が高くややカチッとした感じが、このマルサネにも反映されています。グラン・ポワリエは単独では飲んでいないので良く判りませんが、グラステットほどの透明感ではなく、やや白っぽさを感じさせるのがそうなのかも?・・などとは思っていますが、きっとそのミネラリティでしょう。
そして2021年は、
「マルサネとジュヴレに微笑んだ!」
と感じます。
なので、
「マルサネ2021年は滅茶美味しい!」
と言わせていただこうかと・・だって、先日ご案内させていただいた、あのクレール=ダユ継承のドメーヌ・バールのマルサネも、
「シルヴァン・パタイユ真っ青の美味しさ」
だと思うんですよ。

まぁ、シルヴァンはシルヴァンで2021年を素晴らしいものにするに違い無いですが、noisy のところに入るかどうかも判らない状況になってしまいましたから、
「noisy の記憶の中のパタイユとバール、そしてトラペの比較」
を暗に・・やっているんですね。
バールはすでに妖艶さをほんのり出し、トラペはテロワールをそのままに具現化しているに違い無いと思います・
そして、2021年ヴィンテージは・・残念ながら間に挟まれたフィサンやブロションには特別には微笑まず、その両脇のマルサネとジュヴレに微笑んだと言え、
「2021年ものはマルサネ、ジュヴレともに滅茶美味しい!」
と言えると思います。
「・・おいおい・・それじゃぁ・・トラペは凄いじゃないか?」
と思われるでしょう?
でもトラペは品質で素晴らしい恩恵を受けました・・トラペ自身の努力も有ります。ですが、
「数量がとんでもなく少ない!」
と言う厳しさも受けたんですね。
飲んでみてください。めっちゃ・・美味しいです!・・エキスから生まれる赤い果実の素直な美味しさをご堪能下さい。
以下は以前のレヴューです。
-----
【べらぼうに旨いです!・・デカンター誌、素晴らしいですね。93ポイントと高評価・・noisy もそれに載っかります!!】
ティム・アトキン氏が在社して以来でしょうか、デカンター誌も何か吹っ切れたように・・
「ん・・それは正しい!」
と思える評価が増えて来たように思いますが、
「村名マルサネに93ポイント!」
を付けると言う行動には、敬意を表したいと思います。それこそ、
「ワイン主義!」
でしょう。どんなに素晴らしいと思っても下級アペラシオンだと判明したら、
「そのアペラシオンの評価枠内に収める」
ような古い評価をしていたら、これからの時代はやっていけないと思うんですね。良いワインにはアペラシオン主義を超えた正しい評価をすべきだと常々思っています。
で、このマルサネ・・・単なる村名のマルサネですが、
「もう・・最高です。」
と、ワールドシリーズを終えた某プロ野球チームの四番打者のように、何を聞かれても、
「最高です。」
と、落ち着いた顔で言いたくなります・・

こんなに香しいような・・匂って来そうな写真なんて、そうそう撮れませんでしょう?
1枚目の写真だけで充分じゃないかと思うんですが・・一応、全景はこんな感じと言うことで2枚目も掲載しています。
この、見事に地中のミネラリティを水分と一緒に吸い上げ、果実に供給したと思われる芸術的な色彩・・美しいですよね。
マルサネと言えばシルヴァン・パタイユですが、ん~・・パタイユよりも完成度が高いかな・・滅茶美味しい・・です。濃密さも無くは無いものの、全く濃さを感じさせない精緻さ、エレガントであるにも関わらず、どこにも薄さも感じさせないと言うバランス・・マルサネらしい「赤」をたっぷり感じさせながら、余るものが無いと言うバランス・・。
2019年もののとんでもなく美味しかった訳ですが、2020年ものを飲むと・・やはり2020年ものの勝ち!・・と言ってしまうに違いないです。
「でも・・高いじゃん・・」
と言われるかもしれませんが・・
「絶対に高く無い!」
と言い切れます。パタイユの最高峰の畑、レ・ロンジュロワ、クロ・デュ・ロワよりもリーズナブルで、しかも完成度が高いです。もはやこの2つの畑物はこの価格では買えませんでしょう?
「匂い立つマルサネ!」
タイミングが良ければ・・出会えるでしょう。もしそこまで無かったら、少しでも残して翌日以降・・お試しください。きっと出会えると思います。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
-----
【赤い果実のドライな表情と溶け込んでいるエレガントなタンニンの質感が素晴らしい!最高の出来でしょう!】
2018年もののご案内時には判らなかったんですが、2018年もののマルサネ・ルージュに、
「Vertde Vin」誌が、
「92~93 Points」
と大絶賛しているのを最近見つけました。
「お~・・ようやっと・・お仲間がいらっしゃった・・」
と言うような気持ちです。
アドヴォケイトもこの2019年ものに上値 91ポイントと、過小評価とは感じるものの、それなりの評価をしています。ジャスパーさんは何故か2018年ものが1ポイント下げの89ポイントと的外れで、いつもの覇気のない定型評価に戻っています。
色合いは明らかに2018年ものよりも濃密ですが、「濃い」と言う表現が全く当たらない、ふさわしくないと思えるエレガンスです。こちらもしっかり「質感」を感じさせてくれます。
マルサネと言えばやはりシルヴァン・パタイユと比較したくなりますが、
「透明感があり、硬質なシルヴァン・パタイユに対し、優しく柔らかいトラペ」
と言う構図だったと思います。
しかしながら、2019年ものはだいぶ違うかと思います。それは・・あくまでトラペ側の違いでは有りますが、

「さらに優しく柔らかさを深めた要素の外側に雅なミネラリティで包まれた味わい」
になっているんですね。
シルヴァン・パタイユは「タイト」ですがトラペは「タイトでは無かった」ものが、トラペもタイトに締まったニュアンスがある・・と感じます。
単に締まっただけならそれっきりですが、内容が非常に深さを持ったまま、トラペらしい柔らかさと優しさを持ったまま、硬質にも感じられるミネラリティを周りに侍らせたかのように感じます。これで美味しくない訳が無いじゃないですか・・。
アドヴォケイトの上値91ポイントは、まぁまぁ・・アドヴォケイトとしましたら精いっぱいの評価かと思います。あと2点は上積みしていただきたいところですね。素晴らしい出来でした。ル・メイ・フランゲと同様、リーズナブルながらトラペ2019の良さを感じさせてくれるキュヴェです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【明らかにミネラリティの総量が増えた様にも感じられてしまう・・凄いマルサネ村名です!】
マルサネとかフィサンとか、コート=ドールの北端辺りも面白いですよね。これがジュヴレとか、シャンボールとかになって来てしまいますと、
「もはやそこで遊ぶのは、豪遊と言った方が良い時代」
になってしまったのかもしれません。noisy がワインを勉強し始めた頃は、確かにその頃としては安くはなかったですが、もっとずっと色が淡くて、あまり美味しくない感じにしか思っていませんでした。
でも、この頃は還って、ちょっと外れていた方が面白かったり、安かったり、意外に美味しかったり、再発見出来ていないでしょうか?
このマルサネ2018年は、やはりトラペ大改革?の結果として、
「ベクトル変換」
された表現自体を「豪遊出来る?」見事な仕上がりになっていますよ。
もし、2017年・・いや、2016年以前のトラペしか知らないとしたら、これは非常に面白いです。何故って・・
「トラペのマルサネ2018年だと信じることが出来るか!?」
と言う点で、納得するのに時間が掛かるはずだからです。
それほどまでに違って感じられるはずですよ。そして、コーティングされたミネラリティが一瞬、ほころびを見せた瞬間に、実は「超エキス化」と言う作用が成された以前のトラペの表情が見え隠れしてくるはずなんですね。
なので、
「あ~・・トラペ、ここにいた~!」
と思えるはずですが、それでもその超エキス化された部分がですね・・相当に素晴らしいので、メオかヴォギュエかルーミエか・・と似ている対象を探す羽目になってしまう訳です。
出来は素晴らしいです。ティム・アトキン氏は、
「トラペの下級~中級キュヴェはすべからく90点」
と決め込んでいるようなので全然面白くないですが、この肌理の細やかさと複雑性を見れば、いかに素晴らしい出来のA.C.ブルだとしても、「同じ評価」は全く以て納得できないですね。素晴らしいです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【素晴らしい!】
希しくも昨年の2016年ものと全く同じ形で撮れた写真をご覧ください。
まぁ、若干露出が異なってはいますが・・それでも2016年ものと2017年ものの違いが、結構に顕著に出ているように思います。
色っぽい2016年に対し、2017年ものは・・2016年ものをそっくりそのまんま、クリスタルなヴェールで包み込んでしまっています。
ですのでテクスチュアは基本、硬質です。しかしながらヴェールですので・・じんわりと染み出てくるんですよこれが・・!
マルサネと言えば、noisy のところではシルヴァン・パタイユです。非常に・・多く販売しています。2017年のパタイユ村名マルサネも非常に旨いです。
しかし、多彩な表情を見せ、複雑性とポテンシャルを感じさせるパタイユをも凌ぐものを持っているのは間違いありません。それは・・
「トラペならではの卓越したエレガンスの表現」
です。
少なくともこの一点においてはシルヴァン・パタイユは負け・・です。あのマルサネ17年を「完璧」と表したnoisy でさえ、そう感じます。それを可能にしたのが、どこでも書いてますが・・クリスタルなヴェールです。硬質で非常に高質です。繊細でも有ります。なので滅茶苦茶旨い!・・いや、もっと高いワインをお薦めしたいのが心情では有ります・・(^^;; 飲んでみてください。考え方が変わると思いますよ。
P.S.あ、アドヴォケイトが上値で90点、付けてました。・・その程度か~・・?
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【滅茶エロティック!・・こちらもE.ルジx、入ってます・・?・・これは是非飲んでみてください。トラペはこっちの方向に向かうのか!】
実は・・いつも美味しいオストレアにも、「その気は」有るんですが、タイミングの性か、もしくは休養が不足しているのか、いつもよりはほんの僅かにタイトなので、この部分がマスキングされてるんですね・・。
安くて滅茶美味しい、ア・ミニマに書きかましたが、
「・・エマニュエル・ルジェ・・入ってます・・?」
と言いたくなるような妖艶さ、エロティシズムが存在します。
皆さん、ルジェをどうして買うかって言えば、あの妖艶なアロマですよね?・・それにやられちゃってるんだと思うんですけど、何故かこのマルサネが、実にエロいんですね・・。
まぁ、確かに滅茶深い構造をしている・・と言う訳では無いのは確かですが、並のジュヴレは皆平伏しちゃいますよ。感動のエロティックアロマ、是非飲んで確かめてください。
トラペさん、そっちに向かうのか?・・たまたまなのか・・?noisy は上のキュヴェを飲めてないので断言できませんが、少なくとも、
「2015年までのトラペとも違う!」
と申し上げておきましょう。これは必飲だと思います。価格もリーズナブル!是非飲んでみてください。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【非常に上質!エレガンスとエナジー、そしてエキスの味わいが素晴らしいマルサネです!】

もうそろそろ皆さんも、マルサネと言うアペラシオンが只者では無かったことに気付き始めていらっしゃることと思います。シルヴァン・パタイユが造るマルサネオンパレードも、
「・・信じられない美味しさ・・」
とおっしゃる方が多いです。
特に、余り前以ての情報を得ようとはしないで、ただ美味しいものには目が無い・・そんなスタイルの方々は、例えばパタイユの・・
「フルール・ド・ピノ・マルサネ・ロゼ」
などを飲まれると、本当にビックリされていらっしゃいます。
「・・こんなにピュアに香るんですね・・」
と、在庫を全部購入された方もいらっしゃいました・・それでもまるで無くなっちゃうとリリース直後だけに困ってしまうので少しだけ残していただきましたが!
勿論、マルサネ・ロゼだけに留まらずピノ・ノワールもシャルドネも、そしてアリゴテも素晴らしいです。そんなシルヴァン・パタイユの素晴らしいマルサネにも引けを取らない・・どころか、完成度では超えているかもしれないと思わせるのがこのマルサネです。・・いや、勿論ですがアメリー・ベルトーのフィサンも美味しいですけどマルサネではないので・・
ポテンシャルの高さ、透明度抜群のシルヴァン・パタイユのマルサネに対し、柔らかさや包容力、完成度の高さ、フィネスで対抗しているのがこのマルサネです。
このように何年間かの写真を見ていただけますと判りやすいかと思いますが、
「・・全然違う色彩・・」
ですよね?
2013年はやや淡く、透明なものに混じった白っぽいミネラリティが見えるかのようです。2014年はそれよりもやや濃く、白っぽさは無いように見えます。2015年はさらに濃く、赤系のグラデュエーションが多彩、しっとり感も見えてくるかのようです・・いや、そう見えなかったらすみません。
そんな完成度の高い感じがモロにそのまんま・・です。果実感もしっかり有りながら、単にそれだけでは無い、複雑な要素が絡み合っています。暖かいジュヴレよりも少し冷涼なのでしょうか。果実の質感も冷たいです。
縦にもとても伸び、横への展開はほどほどで、とても締まりが有ってエレガントさに結ばれているように思います。ピュアなエナジーを感じますから今飲んでも実に旨く、完成されたエキス的な味わいのワインだと感じました。
2015年のトラペは、正に「享楽的な仕上がり」と言って良く、まず・・誰が飲んでも文句が出ないと思います。それがマルサネであれ、ACブルであれ、パストゥーグランでも充分に満足出来ます。ぜひ・・飲んでみてほしいと思います。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【目茶旨いです!!これは是非飲んでみてください!2013年も素晴らしかったが、新たな表現を身に着けたトラペを理解するのに最適です!】

旨いです!詳しいことはジュヴレのコラムで書いていますが、こちらはジュヴレほどセミMC的なニュアンスは顕著では有りません・・が無い訳では無く、消えるのは早いにせよ、そんなニュアンスが有ります。
高域と超高域の伸びやかさ、軽やかなスパイス、ナチュラルさが2013年ものよりも倍増していると思ってください。その上で、
「ドライなのに旨みたっぷり」
「軽やかなのにしっとり」
「単に果実だけではなく花のような表現が加わった」
など、2013年ものには無い特徴が有ります。
半面、もしかしたら・・飲まれるタイミングにも寄りますが、ほんの僅かな舌への柔らかな刺激・・が感じられるかもしれません。これ、MC系の若いワインには感じられる場合が有ります。
面白いのは例のティム・アトキンさん・・非常にダイナミックに、アペラシオンに捉われない評価をされるMA資格者ですが、このマルサネには92Points付けているんですよね。
ジュヴレには90Points、オストレアには91Points と低い評価をしているのに・・ですが、これ、完全に読み違いです。そんな部分も頭に入れつつ、もし2013年ものをお持ちなら、垂直テイスティングされるのも面白いでしょう。
もしくは2014年の高い評価の1級ものとか・・まぁ、プティ・シャペル辺りなら何とか手が出るかもしれませんが、ラトリシエールはやはりそこそこしますからね・・でもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスは19.5/20Points でシャンベルタンと同じ評価ですから、非常にお買い得ですよね。
いや・・すみません、ここはコラム違いでした。でも非常に美味しいです!2013年ものを飲まれたのでしたら、必ずやより良いはずの2014年を飲みたくなってますよね。価格も安くなってます。是非飲んでみてください!超お勧めです!
以下は2013年のこのワインのレヴューです。
━━━━━
【目茶旨い!!これは是非飲んでみてください!今までのトラペの印象を大きく書き換えることになるでしょう!】
どうしたことか・・本当にトラペは凄いことになっています。まぁ、そりゃぁシャンベルタンがル・レヴュー・デュ・ヴァンで満点を取ったと言う外からの情報も大きいかもしれません。でもそれより前に、確実に「物凄い品格」がワインに与えられつつ有ったことは、アニマとかブルゴーニュ・ブランとかの他のキュヴェでお伝えしていた所です。
そうは言っても、今までのトラペを知る者にとっては、
「好くなったとは言っても価格は少し高めじゃないの?」
と言うような気持ちが有ったのは事実で、noisy にしたところ、アニマもACブル・ブランも、凄く旨いが・・絶対飲んでほしい!と言うまでの確実な気持ちにまでは達していなかったのかもしれません。
しかし、マルサネ・ブラン2011を飲み、2013年の優れたキュヴェと同様のニュアンスを得ましたし、さらにこのマルサネ・ルージュ2013年を飲み、
「こりゃぁ・・ル・レヴュー・デュ・ヴァンの評価もフロックじゃ無いぞ!」
と・・確信したところです。
なので、前回の新着にチラッとこのマルサネ・ルージュの素晴らしさを書いたんですね。
色合いを見てみると、グラスの底の下が全く透けて見えるほど・・淡いです。しかし、赤く僅かに紫の入った色合いは単純では無く、見るからに香って来そうなイメージが得られると思います。実際、とても香ります。そして、とても健全ながらも非常にエロティックな香りです。
方向性としては、あのシルヴァン・パタイユのマルサネのピュア系ド真ん中の直球ワインを僅かにソフトに、妖艶さをエレガンスと共にプラスしたような感じです。敢えて言えば、フーリエのような果実の強さは持たず、そこはかとないにせよ、確実に存在する可憐な果実の風味に、ブルゴーニュならではの妖艶さが加わった感じで、フーリエとパタイユの中間、もしくは少しパタイユ寄り・・と言ったところでしょう。
まだ仕上がったばかりでこのエレガンスと色気はびっくりされることと思います。勿論・・全然濃くないです・・。しかしエキスが物凄いので、この淡い色の液体がこれほどまでに香るのでしょう。
こちらも余りに旨いので、追加オーダーをさっさとしてしまいました!・・今までなら、
「マルサネで5千円以上?・・よっぽど旨く無いと扱えないなぁ・・」
と思っていましたが、
「マルサネだとかフィサンとかジュヴレとか・・関係無いんじゃない?むしろエレガンス自体はマルサネの方がしっかり有る!」
と言う意識に変わってしまいました。
シルヴァン・パタイユしかり、このトラペしかりです。温暖化の影響も有るかもしれませんが、ピュアでナチュラル、危険な風味・酸も無く、エロく香ります・・ある意味、それはブルゴーニュの真髄でしょう。5千円ちょっとです。全然高く無いと判断しています。是非とも飲んで欲しいアイテムです!ご検討くださいませ!
● 2021 Cote de Nuits-Villages le Meix Fringuet
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ・ル・メイ・フランゲ
【いつも美味しいメイ・フランゲも、2020年ものは2019年もの以上の仕上がり!・・誰が何と言っても、何点付けても・・2019年越えは間違い無しです!】---すみません・・飲めませんでした。メディア評価も見当たりませんでした。以前のレヴューを掲載しています。

2020年ものは下級、中級クラスしか飲めないので、そりゃ真剣にテイスティングしましたよ・・。
ですがまぁ・・ワインの方の「応答」が素晴らしいので、その世界に入りやすいったら無い訳ですね。でも海外メディアの評価を見ると・・
「アペラシオンの評価枠に当てはめて、はい、終わり」
的な部分が見え隠れするものしか出て来ないんですね。
ジャスパーさんの評価文も読んだんですが・・2021年11月のものです・・
「硬いタンニンと酸が有り、果実は豊かで魅力的だがバランスに納得できない・・」
と言うものでした。
まぁ・・その時点ではそうなのかもしれないが、今は違うと言うことなんでしょう。そんなの・・バランスの悪さなど全く感じませんし・・無いと言うしかありません。ワインの直近の姿だけ見ていれば良いのではないんですから。バレルからのテイスティングで迷ったのでしょうか。
なので、素晴らしい評価をしていたデカンター誌の評価を探したんですが見当たらず・・残念です。

このメイ・フランゲですが、いつも一番最初に美味しくなるので・・超お勧めです。価格もジュヴレの半分、マルサネよりも安いです。
そもそもここは「ブロション」の畑ですから、ジュヴレを名乗れないとするならフィサンに寄った北側のはずで、フィサンっぽい・・でもちょっとジュヴレっぽい鉄っぽさ、そこに僅かな血っぽさが入ってくる感じで、エキスの味わいは濃い目・・なので、判りやすいんですよね。
なので、
「トラペのアイテム中で狙い目!」
です。どうしてもア・ミニマのガメが嫌だと言う方は、少ないA.C.ブルか、このメイ・フランゲが良いと思います。飲んでみてください。
「2020年ものは規格外の出来!」
をお楽しみください。お勧めします!
【2019年ものドメーヌ・トラペは、このコート・ド・ニュイ=ヴィラージュ・ル・メイ・フランゲかマルサネで充分凄い「質感」を堪能できます!】
失敗しました・・もう無いそうです。いつもなら何ケースか押さえているはずなんですが、2019年ものは・・・
「3月は入荷が少ないし、到着したとしても月末になってしまうから、トラペは3月まで取っておこう」
と決めていたのが裏目に出てしまいました。なので、
「ジャスト12本」
しか有りません。申し訳ありません。
しかし・・なんでそうなってしまったかと言いますと、早々にテイスティングされた方が、余りの素晴らしさに残りを全部押さえてしまったそうです。
noisy も・・いつも美味しいので「さもありなん」とは思っていましたが、飲んでみて非常に後悔しました。
「いつもより、さらに素晴らしい・・」
悔しいですね。でも、何とも外向の性格を持っていて、良い感じのエネルギッシュさと清楚さを併せ持ち、クラっと来そうな幾分の濃密さを最後に感じさせてくれ・・バランスが最高なんですね。そして2019年もののトラペが持つ「質感の高さ」を常に漂わせていますから・・

「これを飲めば2019年のトラペを理解出来てしまう」
とも思っています。
ですから無理に、「キュヴェ1859」なんて飲まなくて良いですよ・・いや、めっちゃくちゃ・・美味いですけど!・・物凄い「質感」ですけど!
でもその何割かの凄い質感は、このル・メイ・フランゲ2019 にも確実に存在しています。
「2019年のトラペは飲むしかない!」
そう思います。
noisy は、このル・メイ・フランゲかマルサネで充分、その素晴らしさを伝えていると思います。ジャスパー・モリスさんは88~90 だそうです。「低っ!」です。まぁ、彼にしては付けた方でしょう。この辺りのアペラシオンにはどんなに良くてもこの位しか付けない場合がほとんどです。
しかし、実際に飲まれた方はそうは思わないと思います。素晴らしい質感!是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【村名ジュヴレもいきなり横に並ばれてビックリしているはず!・・上級キュヴェを飲む前に、このメイ・フランゲを飲んでみて下さい!・・ある意味、滅茶凄いワインです!】
ティム・アトキン氏は90点だそうですが・・良いのかな~?・・A.C.ブルを90点だと言うのであれば、
「間違い無くそれは間違っている!」
と言っておきましょう。本当にそう判断したのであれば・・いや、止めておきましょう。
A.C.ブルもミニマもとても美味しいですが、このコート・ド・ニュイ・ヴィラージュのメイ・フランゲは、
「ポテンシャルお化け」
です。素晴らしいポテンシャルを持っていますよ。滅茶複雑性が高いです。そして緻密・・。それをこの2018年ものの素晴らしいミネラリティのコーティングで飲めるわけですから。
でも反対に言えば・・ポテンシャル自体は取り辛いはずです。美味しいと判断はしやすい・・でも、そのミネラリティの内側の表情は、やや見え辛いんですね。
もっと詳細に言いますと、飲み始めて30~40分しますと判るはずです。
「・・あっ!」
そう・・そこまで引っ張ればおそらく誰でも判ると思うんですね。ティム・アトキン氏はきっと、適当に済ませてしまったんでしょうね・・準村名クラスですから・・。
noisy 的には、
「ジュヴレ村名に劣らないほどのポテンシャルは充分に持っている。そして今飲んでも30分ほどでそれは明らかになる。」
と言っておきましょう!是非ビックリしてくださいね~・・毎年楽しみにされていらっしゃる方も、ここまで美味しくてリーズナブルだとすぐ無くなっちゃいますから、お早めにゲットしてください。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
-----
【2017年がどれだけ素晴らしい年だったかを示しています。今までで一番!ル・メイ・フランゲ!】
エチケットが変わりましたね・・これって意味が有るんでしょうか。完全に上級キュヴェと同じエチケットを貼ってリリースしていることに、心意気みたいなものを感じます。
ハッキリ言って、パスグラからル・メイ・フランゲまで、非常に一貫しています。例のクリスタルなヴェールも全く同じです。
「この素晴らしい色合い・・見てくださいよ!」
と・・もうこれだけで良いんじゃないか?・・何も言うことは無いかもしれない・・とさえ思ってしまいます。
美しい躯体と伸びやかで柔らかなアロマ・・エロス・・エレガンス・・。
「こんなピノが飲みたい!」
とブルゴーニュワインファンが思う全てを持っているはずだと思います。・・まぁ、さすがにD.R.C.の各畑のテロワールだけは無いですけどね・・。
凄い2017年のドメーヌ・トラペ・・是非とも感じてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ル・メイ・フランゲは例年通りの美しい仕上がり!・・でもちょっとだけ早いか・・やや硬めです!】
キュッとやや締まったボディからフラワリーなアロマが弾ける、いつものル・メイ・フランゲです。
しかしながら2015~2016年に比べるとほんのりと硬めかな・・?と言う仕上がりなので、もっと暖かくなって来てから、2019年の5~6月以降が良いでしょう。
・・でも硬いと書くと大抵売れないんですね・・。タイミングの問題ですから、2カ月ほどだと思います。昨今のトラペのワインの中では、やや傾向の異なる締まったワイン・・と言えます。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【トラペのブルゴーニュワインで、もっとも華やかなキュヴェです!】

このメイ・フランゲも実に美味しいです。2015年ものの中ではもっとも冷涼感のある・・よりフラワリーなアロマのピノでした。ベースはやはりジュヴレ的な、やや重量感の在るものです。
出来はと言いますと、やはり2014年より良い・・と感じます。2014年ものはむしろジャムっぽい感じが有ったと思うんですが、(好き嫌いは在るとは思いますよ)めちゃ綺麗な土のニュアンス、そこから元気に芽を出して花を咲かせた植物、隣には果樹に黒っぽい粒、赤っぽい粒の果実が成っている感じがします。
とてもドライですがエッジも無く、適度に膨らみ、余韻も綺麗!・・テーブルの上においてもデザイン変更されたエチケットの文字が、そんな「花・植物」をイメージさせるかのようです。
おそらく、2014年ものよりも葡萄の熟度は高いと思われますが、むしろ冷ややかさ、冷涼感は高いように思います。素晴らしい出来!飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです!
━━━━━
【溌剌、新鮮な果実と花!・・新生トラペの切り込み隊長はこのワインです!】
2013年、初リリースの2年目のコート・ド・ニュイ=ヴィラージュです。2013年も非常に美味しかったんですが、セールス的には今一つ・・ですね。何でだろう・・と。責任を感じてしまいます。
実は2013年もこのワインだけはそうだったんですが、かなりあっけらかんとした明るい美味しさの有る、しかもポテンシャルも充分備わっているリーズナブルなワインなんですね。おそらくですが密閉タンク使用による前発酵から、まるでプリューレ・ロック的なノーズを感じさせてくれるワインです。しかし、むしろロックと言うなら・・ニュイ=サン=ジョルジュ的なロックでは無くて、良く出来た年のシャンベルタン・クロ・ド・ベズの、あの軽やかで新鮮なベリー風なニュアンスですね。プリューレ・ロックのニュイの方は結構濃度を出すように感じますので、少し違ったものになります。
前回も書いていますが、「ヴィラージュクラス、村名」的な存在のアペラシオンです。ニュイ=サン=ジョルジュ近郊のニュイ=サン=ジョルジュを名乗れない村々と、フィサンが名乗れる規定です。まぁ、今になってフィサンがコート・ド・ニュイ=ヴィラージュを名乗ることは無いでしょうが、ネゴシアンがブレンドする際の一助にはなるかもしれません。
味わいは軽やかな明るいニュイ=サン=ジョルジュ・・と言った感じで、土っぽいニュアンスはほぼ有りません。軽やかなスパイスが香りますが、新鮮なイチゴの毛を鼻に付けつつ香りを嗅いでいるような・・イメージが有ります。
濃度は結構有りまして、非常にドライですが良い意味でややジャミーです。透明なミネラリティが強く感じられます。
余韻も長いです。でも全然重くは無い・・2013年の時もそうだったと記憶していますが、この辺りのワインは密閉タンクを使用し、高域の表現をしていると思います。熟成で低域も出て来るでしょう。今飲んで充分に美味しさを感じられると思います。
この辺はジュヴレ村名のコラムで書いてますんで・・是非読んでみてください。このクラスで余り良いことを書き過ぎるとね・・何かと問題になっちゃいますけど、本当はもっと持ち上げたいほどです。
因みにティム・アトキンさんの評価、また他の有名テイスターの評価は見当たりませんでした。noisy的には90点をオーバーする評価になると思います。かなり旨いです!ご検討くださいませ。
以下は2013年のメイ・フランゲのレヴューです。
━━━━━
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
しなやかでなめらか、エレガントなピノ・ノワールです。ジュヴレ的な重量感はやや軽めですが、それでもジュヴレに寄り添っているようなイメージが浮かんでくると思います。
そもそも「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」とは何か・・ご存知でしょうか。「コート・ド・ニュイ」と「ヴィラージュ」を「ハイフン」で繋いでいるところが「味噌」です。
そうは言っても・・いや、毎度のように言ってますが、
「ハイフンを省略するな~!」
と言うことなんですね・・。
ネットで検索しても、我がリアルワインガイドにしても、
「ジュヴレ(イ)・シャンベルタン」
「シャンボール・ミュジニー」
ですよ。
これじゃぁ・・何のことかサッパリ判らない。「ジャン=ルイ・トラペ」であって、「ジャン・ルイ・トラペ」では無いんですね。
つまり、ジュヴレとシャンベルタンを理由有って繋げたからジュヴレ=シャンベルタンで有って、シャンボール=ミュジニーなんですよ。著名なシャンベルタンやミュジニーにあやかって出来たのがそれらなんですね。
ただし、Gevrey と Chambertin は 「-」で繋がっていますから、日本語だと、
「ジュヴレーシャンベルタン」
に成ってしまうところ、合田さんや塚原さん、もしくは先達の方々が、
「・・・じゃぁ・・=で繋ぐということにしよう・・」
と言ったかどうだかは聞いてませんが、「ジュヴレ=シャンベルタン」になった訳です。
なので、「=」が言葉の間に有れば、
「・・そうか・・、理由が有って、前の言葉と後ろの言葉を繋げたのね・・」
と判るんです。
で、「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」ですが、「=」で繋がっていることから判るように、コート・ドニュイのヴィラージュ(村)と言うアペラシオンだと言うことが判ります。なので、
「準村名」
と言う格のアペラシオンです。
詳細は、ジュヴレの北隣の小さな村、ブロションと、ニュイ=サン=ジョルジュの南の村、プレモ=プリシー、コンブランシアン、コルゴロワンの各村のアペラシオンです。ここは単独のアペラシオンが無いので、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュを名乗るんですね。
で、フィネスさんからのテクニカルには掲載されていないので判りませんが、トラペさんちはジュヴレが本拠ですから、
「ジュヴレの北に接するブロション村の区画がル・メイ・フランゲ」
と言うことが推測出来る訳です。
色合いも美しいですね・・。見ての通り赤く黒っぽさが有りますが、そのまんまのミネラリティが有ります・・勿論ですが、見えない色・・「透明色」もしくは「非常に淡い白」もその色のひとつです。石灰感がそこに潜んでいます。
なので、石灰感の無いワインはしっかり色合いにも出てきます。健康的には感じるものの余りミネラリティが無く美味しく無いワインは「一面的」ですよね。色合いに抑揚が無い・・です。
この写真のように、非常に美しいのにグラディエーションが存在する場合は、しっかりと様々なミネラリティの要素が有る場合が多いです。・・まぁ・・濃すぎると良く判らないですけどね。
とてもエレガントでフィネスが有り、優しい味わいです。近年のトラペのワインを飲まれた方は判ると思いますが、全く「欠損」している感じが無いです。とても丸く柔らかい・・エキスがバッチリです。
果実感も見たとおり・・ベリーが少し、チェリーがしっかり、しかし単純な果実感では無く、そこに艶っぽさが存在しています。普段飲みするには非常に高級感が有りますし、繊細です。
「これで充分!」
と思えるんじゃないでしょうか。
確かに・・トラペの2013年ジュヴレは目ちゃんこ美味しいです・・が、あと3千円出さないと買えない・・
「3千円有れば、何か違うワインがもう1本飲めるぞ!」
と思われる方は、取り合えずこのル・メイ・フランゲ2013にする・・と言うチョイスも有るでしょう。
今の季節はピノ・ノワールが非常に美味しいです。少し冷えてても気化熱で良く香りますし、トラペのワインはとても滑らかですから・・それに身体に優しい進入角を持っています。
素晴らしい準村名です。是非飲んでみてください。こちらも・・一推し・・とてもお買い得かと思います!
● 2021 Gevrey-Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン
【noisyも「完璧だ!」と思った2020年村名よりも2021年ものが上?・・と言う評価が出ています!】
本来は毎年のテイスティングを続けるべくの・・村名ジュヴレですが、割り当てが2本と言う厳しい状況に追い込まれてしまい、
「・・ん~・・辛い・・」
と・・(^^;;
まだまだ続くんですよね・・2021年。ワインは滅茶美味しいので良いんですが、
「テイスティングがまともに出来ない」
ほどに少ないとは思いませんでした。ベースのキュヴェですしね。
なのでメディア情報から感じたことを書かせていただきますが、このところ・・ツッコミ所を見つけてしまったジャスパーさんですが、
「なんと・・2020年ものよりも評価を上げている!」
んですね。絶対に下げると思っていたんですが・・
その意図が今一つ判らず・・レヴューも読んでみても意外にサッパリとしたもので、結局良くは判らず仕舞です。
因みに多くの村名畑のブレンドですが、ジャスパーさんはこのように書いています。
Roncevie (deeper clays with a spring)
les Crais
Champ Franc(both these limestone)
Poiriers
Pruniers
Murots
Vigne Belle
Clos Prieur Bas
Etelois
なんと・・9つの畑のブレンドだったんですね。まぁ・・トラペは昔から大地主のドメーヌで、素晴らしいジュヴレをリリースしていた凄いドメーヌでした。
1990年頃にロシニョール=トラペと分かれ、ビオディナミを始め、2010年台に入って凄いワインをリリースするようになっています。少ないので申し訳ありませんがどうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【ジュヴレ=シャンベルタンの美味しさを最も香しくエレガントに精緻に表現した、ある種の「完璧さ」を感じる凄い出来!・・圧巻です!】
素晴らしかった2019年の村名ジュヴレも、この2020年ものの前には形無しかもしれません。
それほどに素晴らしいと・・noisy は感じました。
この素晴らしい色彩・・赤を基調に、それを崩さずに積み重ねています。2019年ものが「淡い」と感じるほどですが、味わいは決して濃く無い・・んですね。2020年もののブルゴーニュワインは、
「めっちゃ濃い!」
色彩を持ち、果実もたんまり、アルコール分もしっかり・・で、言わば・・
「5年後のワイン」
です。
この村名ジュヴレも、ある意味その「5年後のワイン」とも言える訳ですが、すでに今飲んでも・・
「完璧さゆえの美味しさは隠せない」
レベルの出来です。

数年前までのトラペの村名は、やや不足な部分、育ち切っていない部分が有り、
「オストレアの方を先に、村名を後に飲んで・・」
と言うのが常だったんですね。
ですがこの2~3年は村名の充実度が上がり、むしろ・・
「オストレアを後に、村名を先に・・」
と言い換え始めていました。2019年ものなどその最たるヴィンテージでした。
ですが、2020年もの・・これ、このコラムを書いている前日・・と言いますか18時間前ほどにテイスティングしていたんですね・・いや、6本しかないので飲まない予定だったんです。
ですが、海外メディアの評価がイマイチ理解出来ないので、飲むかどうか、何を追加で開けるかなど、散々悩んだうえ、ギリギリになって開けた訳です。
開けて良かったです・・めっちゃ旨いんですから・・。アレアも本当に素晴らしかったが、村名ジュヴレも完璧じゃないかと・・確認出来ました。トラペさんは、2020年ものは規格外の出来・・と言っていまして、
「それには間違いないと感じる」
訳ですね。
なのにメディアはシャンベルタンは99点止まり、ラトリシエールも97点止まりだと言うし、下のキュヴェは2019年より下げているメディアも有るくらい・・ですから、
「ここはジュヴレも開けて確かめよう・・」
となった訳です。
結果・・
「2020年もののドメーヌ・トラペは2019年ものを凌ぐ!」
「2020年ものの村名ジュヴレ=シャンベルタンは過去最高の出来!」
とさせていただきました。少ないので・・お早めに・・ご検討ください。真贋を確かめるにしても買えないと不可能です。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【トラペ2019年の素晴らしさを伝えるのはシャンベルタンでは有るのでしょうが、このベースのジュヴレ=シャンベルタンこそ、トラペの看板です。】
2018年もの・・ティム・アトキン氏から91ポイント(も?)戴いて、感涙に咽ったはずのトラペご夫妻かと思います。美味しかったです。
しかし・・もう2019年ものは2018年と比べるべくも無い・・などと言ってしまいたくなるほどに素晴らしいんです!
でもしかし・・海外メディアはそうは言わない・・と言いますか、
「このベースのジュヴレ=シャンベルタンの評価が余り見つからない・・」
んですね。
noisy は、このベースのジュヴレ村名、オストレア、そして2019年に初めて造った「キュヴェ1859」と、村名を3アイテムともテイスティングしています。
圧巻は「キュヴェ1859」です。これには参った・・どうにもこうにも、
「こんなに凄い村名ジュヴレ=シャンベルタンを飲んだのは初めて」
と言って過言ではありません。
まぁ、デュガさんやデュガ=ピィさんのジュヴレもその昔、凄いと思いましたが、その昔のものをその時のままでもし今飲んだら、きっとさほどでは無い・・と思うはずですから・・。

このベースの村名、滅茶美味しいです!もう色合いが素晴らしいでしょう?2018年が如何に美味しかったとしても、適うような色合いでは有りません。
キュヴェ1859は、おそらくオストレアをセパージュする段階で生まれたキュヴェだと思います。
オストレアをセパージュする時に、2つの畑をブレンドしたら・・凄いワインが生まれたと確信したと思います。で、キュヴェ1859を造り、オストレアもそのままで美味しかったのでそうした・・そんなところでは無いかなぁと。
2019年のトラペは、実は・・
「何を飲んでも滅茶美味しい!」
んですね。
敢えて言うならば・・と言う点に置いて、キュヴェ1859にはどうやっても適わないし、オストレアにも敵わない・・と言うだけなんです。人間って・・必ず優劣を付けたがりますから、
キュヴェ1859 > オストレア > 村名
と言う図式になってしまう訳ですね。それだけです。
その分、非常にリーズナブルですよ。素晴らしい質感・・言ってしまえば、例えば・・noisy の場合は余り言いませんが「タンニン」です。もう・・極上です。だからテクスチュアが素晴らしい!・・そんなところが積み重なって、2019年のトラペの凄い質感が生まれています。
是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【「2017年までのオストレアがこの村名ジュヴレになった?」に近い感覚・・です。】
こちらも「ベクトル変換」され、素晴らしいミネラル感を表面にちりばめ、その分、表面に有ったはずの果実やその他の要素を内側に閉じ込めた感じのする、つやっつや、てっかてか、なテクスチュアと味わいの村名ジュヴレです。
もう確実にワンクラスアップした感じで、2017年までのオストレアを飲んでいるに近いニュアンス・・いや、ポテンシャル的にです・・何度も首に「オストレア」と書いてないのを確かめながらのテイスティングでしたので・・です。
ティム・アトキン氏は91ポイントで、ようやくここで下級キュヴェと1ポイント差を付けています。何とコメントされているのかはまだ判っていないんですが、読んでみたい気もしますよね。
色合いをご覧になられても、決して濃い訳では無いのが良く判るかと思います。オストレアは通常は村名よりも濃い目ですからね・・。その意味では違う訳です。
おそらく、「エキス化の度合い」を飲み手が受け取って、その滑らかさゆえにそのように感じてしまうのかと想像しています。
ですが、このような味わい・・つまり、表面がミネラリティのコーティング+中心寄りに果実や要素・・と言うワインは、実は・・・
「余り良く本当の姿が見えない」
ものです。時間が経ってしばらくしてようやく気付く・・んですね。
白いところに白いものを置くと良く判らない、黒いところに黒いものを置くと・・みたいなものです。影が有って初めて気付く・・綺麗なものに綺麗なものを加えても良く判らない・・樹を隠すなら森に・・みたいなものなのでしょう。
ですので、今飲んでもとても美味しいんですが、
「むしろ完熟までの期間は少し伸びた」
と見るべきでしょう。
素晴らしい出来になった2018年村名ジュヴレでした!ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【トラペの2017年村名ジュヴレにこそ、2017年のトラペの真実を感じます!】
もし選択に迷ったら、この村名ジュヴレを飲みましょう・・それが間違いない選択です。
しかしながら、トラペを再び扱い出したnoisy が、そんなことを言ったのは初めて・・です。今までは逆で、
「すぐに飲むならオストレアを、村名ジュヴレは3年ほど寝かせて」
と言って来た・・と思います。これが逆の立場になってしまいました。
つまり、この村名ジュヴレは、以前のオストレアとほぼ同じで、立ち位置も同じになった・・と言うことです。それを可能にしたのが、2017年のトラペのワインに綿々と感じられる、
「分厚いクリスタルなミネラリティのヴェールを纏ったこと」
なんですね。
硬質なミネラリティなのに・・ヴェールのように透けているので、滅茶エロくて美しく・・エレガントなんですね~・・。もしかして、今まで不足気味だと感じていたかもしれない果実はとても充実して感じられます。
もう、これが村名ジュヴレの完成形で良いんじゃないでしょうか。勿論ですが10~20年、へっちゃらで熟成しますが、今飲んでも絶妙に旨いです!飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいオストレアをほんの少しだけ小さくした感じです。】
少ないとは言え、さすがにベースのワインを2年続けてテイスティングしないと言うのは申し訳無いので、6本しか届いてないんですが飲んでしまいました。
下級クラス・・ア・ミニマやマルサネに見えるエロティシズムは、ややタイトなボディに隠れていますが、それでもほんのりと感じられます。
2015年ものと色合いを比べてみてください・・全然違うでしょう?・・そうなんですよ・・でもちと硬めなんですね。味筋はオストレアと変わりませんので、詳細はオストレアのコラムで。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2015年もののトラペは非常に少ないです・・】
こちらの村名ジュヴレだけは数が無く、飲めませんでした。ニュアンスはオストレアに近いと思われます。
以下は2014年以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいです!・・トラペはさらに進化中か!プリューレ・ロック風の軽やか、繊細な表情をジュヴレにも加えています!飲むべきです!】
いや、ちょっとビックリです。
「・・えっ?」
と・・。
そうなんです・・ほんの僅かなんですがセミ・マセラシオン・カルボニック的な、高域・超高域の伸びやかな表現が、テイスティングしたトラペの赤の複数アイテムに感じられたんですよ。
「・・間違いないよな~・・」
と、何度もグラスの香りや味わいを確認しました。舌にもほんの僅かですが、パチッとガスのニュアンスが有りますし、何と言ってもノーズが・・
「・・ちびっとMCしてるよ~・・」
と伝えて来るんです。
まるで良い出来の時のプリューレ・ロックのスパイシーでナチュラルなニュアンスが加わったかのような、輝きを感じる味わいで、嬉しくなると同時に・・
「本当か~・・?」
と、これは確認せずにはいられないな・・と思った次第です。
まぁ、ガスと言っても気付かない程度、1~2時間もすると無くなってしまう細やかなものですが、担当さんに調べてもらうと、
「最近は密閉イノックスで低温前発酵をする場合が有る」
そうで、
「・・なるほど~!」
と安堵した次第です。
この伸びやかさ、高域の美しさ、ひいては近寄り易さ、重さを感じさせない雅さが2013年の絶妙に旨いジュヴレ=シャンベルタンに加わったものですから・・鬼に金棒です。滅茶旨いです。
ところがですね・・あのMCのティム・アトキンさんは、何故かこのジュヴレ=シャンベルタンと、ジュヴレ=シャンベルタン・アレアの評価が低めです。ジュヴレ90Points、アレア91Pointsです。ブルゴーニュ・ブランに91Pointsも、マルサネには92Pointsも付けているのに・・です。
MC(マセラシオン・カルボニック)のほんの僅かなノーズ、テイストへの影響は僅かですが、MA(マスター・オブ・ワイン)を取れるような能力の方なら、当然、その原因も想像できるでしょう。
ですので、彼も・・MCを悪い方に評価したのかな?・・と思いますね。何故って・・この2アイテムこそ、そのニュアンスが有るんですから・・。
しかしながら noisy的には、非常に若い状態の・・もしくはリリース前のDRC系のワインはこんな感じの味わいになるはずで・・(リリース前のDRCなど飲んだことが無いので想像です)、徐々にこのMC由来のニュアンスは瓶熟で消え、高域の伸びやかさのみをボトル内に残すんです。なので、
「ん・・まだまだ若いな!」
と・・(^^;; おじさんは言っておきましょう。ネガティヴに解すべきではなく、ポジティヴな要素なんです。リリースがほんのちょっと早いだけなんですね。
早いとは言え、こんなチャンスは滅多に無いですよ。明らかに前年と違う部分を持ちつつ、前年の良さを引き継ぎつつ、さらにグレートな味わいになっているのは、他のワインの評価からもご理解いただけるかと思います。
素晴らしい出来になった2014年のジュヴレです。noisy なら93ポイント近辺の評価をするでしょう。それに価格も随分リーズナブルになりました。是非飲んでみてください。一推しです!
以下は2013年のこのアイテムのレヴューです。ご参考にされてください。
━━━━━
【超繊細かつ絹漉しのテクスチュア!パーフェクトなオリヴィエ・バーンスタイン2010年ジュヴレともまるで違う、心を奪われる色気が有ります!】
実は・・この2013年のトラペのジュヴレ=シャンベルタンは、満を持してのご案内なんです。オリヴィエ・バーンスタイン2010年も、このトラペのジュヴレ2013年も、非常に厳しい値付けでは有るんですが、何とか飲んでいただきたいと言う気持ちから、
「同じ価格で真っ向勝負!」
とばかりにセッティングしてみたんですね。
何しろオリヴィエ・バーンスタインは凄いワインだとは言え、まだまだ無名に近い造り手ですし、トラペと言えば、味わいはとても優しいが今ひとつ垢抜けない感じを持っていらっしゃったと思います。
しかし、オリヴィエ・バーンスタイン2010年ジュヴレは、この価格帯とすると脅威の売り上げをさせていただきました。さすがに10年近く前の2004年のフーリエのジュヴレの数量には遠く及びませんが、価格は半分以下でしたしね。バーンスタインを飲まれたほとんどの方が、
「目茶美味しかった!」
とおっしゃってくださったので、面目が立ったような気もします。
またトラペのマルサネ・ルージュ、ブランを飲まれた方からも、
「こんなに美味しいとは思わなかった・・」
と言うご感想もいただきましたし、今までのトラペのイメージを覆すことになったとおっしゃる方もいらっしゃいました。
そんな中での、2013年ドメーヌ・トラペ・・・正確にはドメーヌ・ジャン=ルイ・トラペの最後のご案内になると思いますが、noisy的には上記のようなイメージで、「是非飲んでいただきたい1本」としてご紹介致します。
ラ・レヴュー・デュ・ヴァンでトラペの2013年シャンベルタンが20点満点を取ったのは、おそらくですが造り手にとってアドヴォケイトの100点満点よりも数段嬉しいことなんじゃないかと思います。基本、海外メディアで有るアドヴォケイトよりも、フランス国内も含め国外でも信頼されている評価機関だからですね。それも厳しい2013年に手を掛けたワインが高い評価を得られた訳ですから、喜びもひとしおじゃないかと思います。
しかしながら、2013年ものだけが好かったのか?・・それ以前からその傾向は有ったんじゃないのかと伺えるのが2011年マルサネ・ブランです。濃密ながらフィネスがしっかり有り、2016年時点で完全エキス体に成ったワインからは、素晴らしい芳香と長い余韻・・ボーヌの高級シャルドネも真っ青!・・と言えるような仕上がりだからです。それでもその2011~2013年の間の全てを知っている訳では無い noisy としては、トラペの近年のワインの素晴らしさ、成長振りをあくまで想像でしか無いにせよ、
「これは・・来たかもしれない・・」
と感じています。
2013年のジュヴレ=シャンベルタンですが、トラペらしい物静かさを根底に持ちつつも、今までは「少し物足りない」と思わせていた内向的な部分をエレガントで多彩な表現を前面に持ってくることに成功しています。
「静寂の中にある静寂」が以前のトラペだとしたら、「静寂と抑揚」が2013年のトラペです。そして、その静寂と抑揚は繊細さを多分に織り込んだ表情をしていて、エキスがキッチリ出た良く香るワインです。
ジュヴレらしい鉱物や仄かなスパイスは、非常に繊細に香ります。中域もしっかり有りますが、
「どうだ!?凄いだろう!」
とは決して訴えてきません。
静かながらもエレガンスを持ち、しかし確実にその艶っぽい表情を見せてくれるんです。
パーフェクト!とご案内したオリヴィエ・バーンスタイン2010年は、一嗅ぎして、一口すすれば、誰でももう・・
「素晴らしい!凄い!」
と言うに違い有りません。しかし、トラペの2013年ジュヴレは、決してそうはならないでしょう。一嗅ぎし、すすり、中域から余韻を長い時間掛けて確かめ、心の中で「にやっ」として、そしてまたそのグラスに向かうに違い有りません。言葉にする前に、もう・・捕まえに行ってしまう・・捕獲行動に出てしまうじゃないかと思わせるような、心を奪われるような味わいだと思うんですね。
言葉にしてみれば、以前のトラペと余り変わらないのかもしれません。静かなタイプのブルゴーニュです。しかし、確実にポテンシャルが高く、テクスチュアの質も極上です。まぁ・・マルサネ・ルージュの2013年を飲まれた方はもうお気づきでしょう。
この、少し淡い色合いのルビーですが、宝石のように美しいです。是非飲んでいただきたい・・一品です。一推しのブルゴーニュです!
因みのこのコラムの他のアイテムは少量の割り当てですので飲めていませんが、少なくとも2013年のトラペの他のワインを飲む限り、悪い訳が無いと言えます。
オストレアはより古木が多い区画のワインをブレンドして造る、言わばV.V.クラスのジュヴレです。極少量。
アレアは1級畑もので、普段のヴィンテージですと区画名でリリースされる予定のクロ・プリュールなどのワインが少量過ぎて造れず、結果としてブレンドしてリリースしたものです。なので、厳しいヴィンテージにしかリリースされない・・ある意味レア物です。
シャペル=シャンベルタンはトラペの看板のひとつで、例のラ・ルヴェ・デュ・ヴァン誌では、
2013 CHAMBERTIN Grand Cru【20/20】
2013 LATRICIERES CHAMBERTIN Grand Cru【19/20】
2013 CHAPELLE CHAMBERTIN Grand Cru【18.5/20】
と・・18.5点と言う、凄い評価も得ています。因みにラトリシエールも当初はご案内をいただいたんですが、ここまで素晴らしいとは思えず、のんびりしている間に無くなってしまいました。まぁ、noisy のようなスタイル・・悪く言えば自分で確かめないと気が済まないタイプですと、目聡い方の後塵を期してしま場合も多くなってしまうのでしょう。
そんな訳でして、グレートな仕上がりになったトラペ2013年をご紹介出来たことがとても嬉しいです。是非ともご検討くださいませ。
● 2021 Gevrey-Chambertin Ostrea
ジュヴレ=シャンベルタン・オストレア
● 2021 Gevrey Chambertin Ostrea Magnumbottle
ジュヴレ=シャンベルタン・オストレア・マグナムボトル
【いつも、いつ開けても美味しいオストレア!2021年ものは希少です!】
3本だけの入荷です。少ないはずなのに何故かマグナムも造っているんですね・・。
村名は激少なのでオストレアをテイスティングしようかと思っていたんですが、誘惑に勝てず・・1859 を開けてしまいました・・素晴らしいです!・・1959!これがこのオストレアに入っていたのですから・・美味しかった訳ですね。
まぁ・・1959 を造るので味わいが落ちたら何を言われるか判らないですから、落とさないようにしているはずです。2020年ものも滅茶美味しかったですから、
「2020年ものの上値94ポイントから2ポイント下げ」
と言うのがちょっとね・・確かめてみたかった訳ですが、1~3本しか入荷しないものを片っ端から開けていると大赤字になってしまうので自制しています。申し訳ありませんがお客様の方でご確認くださいませ。よろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【凄い出来!・・1級に迫るか、もしくは超えるかというレベル!・・気品高くパワフルな・・圧巻のアロマです!】
まぁ・・凄い出来の村名ジュヴレは93ポイント以上、94ポイント近くまで有ると思いますので、オストレアはポテンシャルで村名を凌ぎますからそれ以上・・と言うことになります。
それに2019年ものを2020年ものが凌ぐのも間違いありませんので、海外メディアの評価も、
「2020年ものを下げている人は無視するしかない」
ですから、やはり「デカンター誌」の94ポイントと言うのは非常にクレバーな評価だと感じます。
ただし村名で94ポイントと言うのは、ちょっと有り得ないほどの高い評価なんですね。通常は村名だと93ポイント止まりです。まぁ・・個人的にはポテンシャル点は94ポイントでも低いんじゃないかと思っています。
2019年ものに比較して2020年ものは、その香り方からして・・全く異なるニュアンスです。ちょっと、
「ミルランダージュ的?」
でも有りますし、エレガントではあるものの、出てくる香りが太いんですね・・そこからまたもう一段、何かが弾けて出てくる感じです。

味わいも非常に深いです。でもようやっと仕上がり始めた感じは若干有るでしょうか。
なので、海外メディアの低い評価・・上値で92ポイントとか、平気で出ていますが、やはり質良く濃密な果実がワインに昇華して育つのに時間が掛かったと思われます。某テイスターさんは「バランスが理解できない」と言ってますから、相当にゆっくりな発酵だったと思われます。
グラスの色彩を見ていただきましたら、
「こりゃ・・ただ者では無い」
とお判りでしょう。
やはりビオディナミと言う栽培方法が2020年の気候に打ち勝ったとみるべきかと思うんですね。
その上で、
「ただ濃密なだけではない果実」
を得ることが出来たんじゃないかと推測しています。
少雨でしたが、地中深くに根を張っているビオの仕立ては、地中の水分を常にしっかり得られた・・と言うことじゃないでしょうか。
これほどまでに「官能さ」を感じさせるオストレアの画像は今までのヴィンテージで見当たりますでしょうか?・・
村名クラスを飛び越えた感のある凄いジュヴレでした。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【毎年のオストレアとは全く異なる味わい・・豊かで真ん丸なパレットは描きませんが、かなりの高域にまで伸びて行く縦伸び系のジュヴレです!】
イメージ的には・・
「ん?シャンボール?」
と一瞬思ってしまうほどに・・テクスチュア良く、高域にまで駆け上がれるアロマの細やかなニュアンスが有ります。
よく言うのは、
「まるでお花畑に・・xxx」
みたいな感じですね。
いつもの年ですと、通常のジュヴレよりもオストレアが常に早くから美味しい訳です。真ん丸なパレットでふくよかで・・完璧さを思わせるジュヴレ=シャンベルタンです。
ところが2019年ものは、葡萄の出来が良かったこともあるのでしょう。「スペシャル・キュヴェ」を仕立てた訳ですね。それもオストレアになるべき葡萄を使って・・です。
ですからオストレアの数量が激減し、真ん丸なオストレアではなくなった・・と言う訳なんです。

「・・んじゃ?オストレアは美味しく無い訳?」
と聞きたくなると思うんですが・・その答えは・・こうです。
「素晴らしいです。ポテンシャルは2018年ものを超えます。ただし、今飲んでポテンシャルの全てを開放はできないので、昔のような真ん丸なパレットは描けず、1~2年は待ってもらうようになります。」
そうなんですね・・なので、今飲むなら、「村名」か「キュヴェ1859」です。ちょっとシャンボールチックな硬質さが有るので、
「少し硬めな、エキスたっぷりの縦伸び系ピノ・ノワールがお好きでしたら、今開けても2019年のトラペの素晴らしさで美味しく飲めるでしょう。」
と言っておきたいと思います。
兎に角今までと違うスタイルです。でも・・
「果皮の味わいが濃くて・・素晴らしい!」
とも言いたいです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【素晴らしいポテンシャルです!・・凄いワイン!・・でも半面、以前のような、若い時期からの美味しさ、判りやすさはダウンしたかも・・】
ようやくこのオストレア辺りに来ますと、海外メディア勢も少しはやる気を見せて来たらしく、気に入った者は少し高いポイントを、そうでも無いと普通に90~91Points 位でお茶を濁す・・そんな感じに読み取れます。
因みにVinous のテイスターはニール・マーティンさんですから、ボトル写真の下のレヴューで、
「2018年物は私がかつて味わったことのない、最高の「オストレア」になるだろう。」
と言っていた評価こそが、
「92~94 Points」
と言うことになります・・
まぁ、ニール・マーティンさんとは滅茶相性が悪いので、滅多に意見が合うことは無いんですが・・
「今回だけは・・何故かほとんど同じ!」
です・・・(^^;
なので、写真の方も滅茶寄ったものを掲載します。色も補正していません。大きさだけです。色々映り込んでますが・・気にしないでくださいね・・アップするために撮った写真じゃないので・・。
美しいですね・・赤が綺麗です。「完全エキス化」とは言っていますが、それは非常に難しいことだと思っています。収穫における「タイミング」と醸造における「タイミング」、全てにおいて、マッチさせないと出来ないと思っています。勿論ですが、そのタイミングにより、次のタイミング、レベルは異なるはずです。
これ、素晴らしいと思います。
ですが、
「早めに飲むならオストレア」
と言って来たnoisy は、
「2018年ものは撤回。2018年ものは早めに飲むなら村名ジュヴレ以下!オストレアを早めに開けるなら、充分に飲んで楽しむ時間を取ってください。」
と言い返させていただきます。
素晴らしいポテンシャルをお楽しみくださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【こっちの方角に来るとはビックリ!・・そして何と素晴らしい1級群と同評価の17/20Pointsです!】
超・・エレガントです。有り得ないほど美しい・・です。
「こんなジュヴレがどうして造れるのか!?」
と言うほど・・です。
2016年もののコラムで、「変わって来た」と書きました。ちょっとエマニュエル・ルジェが入った感じを受けたからです。なので、下のキュヴェからのテイスティングで、物凄いミネラル感を感じていましたが、
「オストレアは・・2016年の延長上だろう」
と思ってテイスティングに臨んだものの、全く・・異なりました。やはり、トラペはトラペだったのです。
しかしながら、そのクリスタルなヴェールを得て、このワインの印象は大きく変わったのも事実です。
今までは、優しく、どこか「ぽわん」とした柔らかな感じでしたので、村名ジュヴレよりも村名ジュヴレのオストレアを是非飲んで欲しい・・と言い続けていました。
でも2017年ものは異なります。勿論、この超絶なトラペならではのエレガンスの美しいワインですから、今飲んでも充分、満足いただけます。
でも、このワインの本当の姿は・・10年ほど経たないと判り得ないと感じます。旧クラスメンが17点付けた村名ワインです。
「・・判ってるじゃん・・」
と・・すみません・・上から目線で言わせていただきます。歴史に残るワイン・・残したいワインです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【いつも素晴らしいオストレアは2016年も健在です!・・でも少し方向が変化して来ました!】
このオストレアはいつも美味しくて、noisy のお気に入りです。
2016年ものも、ほんの僅かタイトに感じるタイミングでのテイスティングになりましたが、2015年ものとほぼ同レベルの仕上がりと言えるかと思います。
しかしながら・・色合いも比較してみてください。違うんですよ・・。やや収穫時期が遅いはずなんですね。その性でしょうか・・ルジェ的なエロさが、トラペにいつも感じる美しい鳩の血のようなニュアンスにトッピングされているんですね。
さらにはそれを覆うように鉄っぽく、ち密なミネラリティが存在しています。非常に複雑性の高い味わいに仕上がっています。
ある意味、下級クラスのワインには2016年のトラペの傾向が素直に表れていると思います。中級から上のワインには、要素、質感が覆ってしまう表情が有りますから、一見するだけだとそれは見えにくいかもしれません。
しかし、やはりこのワインはトラペを代表するワインだと思います。そして平気で四半世紀の間、熟成することも可能です。飲んでみてください。素晴らしいワインです。(でももうちょっとだけ・・2カ月ほど置くのが正しいと思います。)
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【超繊細な2014年の密度を、さらに倍にしたかのような素晴らしい味わいです!マスト・バイでしょう!!】

素晴らしいエナジーです。シルキーさを何層にも重ね合わせたような厚いニュアンスが有りつつ、全く「節操の無い感じが無い」、高質さに満ちています。
あ、すみません・・オストレアではない通常のジュヴレは6本しか無いので・・テイスティングできませんでした。そうじゃなくても予算オーバーなので・・すみませんです。
しかし凄いです。ビターなんですが、これを言うと勘違いされそうで言いたくない・・でも言わないといけない・・と葛藤しています。でも・・言ってしまいますが、「ビターなチョコ」さえ感じるほど・・なんですね。でも甘く無いんですよ。そして果実もしっかり、小さな果実の集合体ですが・・もちろんそれだけでも無い・・。
あの素晴らしく美味しい、オリヴィエ・バーンスタインの村名ジュヴレをさらにナチュラルに、ピュアに、何層か重ねたような見事な味わいです。
今飲んでも充分に満足してしまうと思います。・・いや、勿論ですが好みは在ると思いますよ。でも、柔らかく包容力のあるテクスチュアに包まれ、複雑精緻ながら非常に感性されたパレットでもてなされます。ジュヴレ的で有りながらもアペラシオンを超越しているような感じもします。気が付けばあっという間にボトルが空になってしまっていて、通常のジュヴレの分も想像しようと翌日に持ち越してさらに様子を見たい・・とは思っていたものの、困ったことになってしまいました。素晴らしいジュヴレでした!ご検討くださいませ!超お勧めです!
以下は以前の「オストレア」のコメントです。
━━━━━
【繊細さの中に繊細さを持つかのような超繊細なジュヴレ!滅茶苦茶旨いです!・・可能なら是非ともこれを飲んで欲しいです!】
滅茶苦茶美味しいです!・・オストレア、これほどまでに素晴らしかったかと・・見直してしまいました。
半面、ティム・アトキンさんの評価が91Pointsと低いのが気になってしまいました。やっちまったな?・・と言う気がしています。まぁ、この部分はジュヴレ村名で書いてますんで、是非読んでみてください。
非常に美しいです。美しさを積み重ねないとこうはなりません。決して重くならないのに表現は積層しています。低域はまだやや軽めですが、そんなことはまず気にならないほど、中域から高域、超高域の美しさ、その密度に夢中になってしまうでしょう。
まだ若いワインですよ・・一番良い時のフィリップ・パカレのジュヴレのエレガントさを数倍の密度で表現している・・そう言ったら一番判り易いかもしれませんね。2002年とかのパカレです。軽やかでフラワリーでジューシーでスパイシーで・・思わずクラッと来た、パカレの薄い旨さを何十層にも積層させた感じなんですよ。単純に濃い・・と言うのは全く違います。軽やか、エレガントなものが積み重なって、この素晴らしい表現をしています。
そして、とてもナチュラルですが、全く危険性を感じません。とことん、健全です。ポテンシャルを取る必要が無い、単純な美味しさもたっぷりですから、決して難しい顔をして飲まずに済みます。しかしそのパワーは隠せないでしょうから、
「・・これ、数年後にまた飲みたい!」
と思われるでしょう。
フーリエも旨いですが、よりナチュラルで玉ねぎ的な・・剥いても剥いても・・みたいな美味しさはフーリエには余り感じないかもしれません。フーリエのジュヴレはシームレスですよね。こちらは、まぁ、シームレスでは無いとは言えないのかもしれませんが、美しさの積層感です。まったくのドライですが、これほどまでに完成された美味しさは滅多に無いと思います。
一つお願いです。届いて時間が経ってませんので、出来ましたら少々休養をあげてください。ビックリするほどシットリしてくるでしょう。noisy 的には、
「トラペも来たな~・・どこまで行くんだろ・・」
と思っています。
シャンベルタンはルヴェ・デュ・ヴァン19.5/20、アドヴォケイト95~97 のようです。ルヴェ・デュ・ヴァンは2013年で満点でしたが、2014年は0.5点落としていますね。見方はそれぞれですが、トラペは未だに成長しているのが・・noisy には見えます。オリヴィエ・バーンスタインのジュヴレも素晴らしいですが、これほどにナチュラルではありません。少なくとも1万円以下では敵無しな村名ジュヴレ=シャンベルタンと言っておきたいと思います。超お勧めです!是非とも飲んでみてください。
● 2021 Gevrey-Chambertin 1859
ジュヴレ=シャンベルタン 1859
● 2021 Gevrey-Chambertin 1859 Magnumbottle
ジュヴレ=シャンベルタン 1859 マグナムボトル
【まるで粘土の厳しくないシャルムやマゾワイエールか、そこにマジを混ぜたか?・・のような素晴らしい出来!】

ヴィノスのニール・マーティンさんは下げましたが、ジャスパー・モリスさんは2020年ものよりも上げました。結果、
「2020年も2021年も総合評価的には一緒!」
と言うことのようです。
2019年もの以来のテイスティングになった・・と言いますか、
「ヤケのやんぱち」
状態で開けてしまいました・・だって・・最後のテイスティングボトルにどれを選べば良いのか判らず、結局3本しかない貴重な1859を掴んでしまった訳です。
で、2019年ものとは色彩も全く異なる2021年ものをテイスティングすることになりました。
いや・・色彩はやや淡いですが、エキスが素晴らしいです!・・濃いと言うよりも・・エレガントで複雑で表情が沢山出て来そうな、異常に余韻の長いエキスです!
ですから、ちょっと官能的だったり、ハーブや香料のニュアンスが出てきたり、思いっきり果実だったり・・少し閉じたかと思ってスワリングすると、「ぶわっ」とちょっと強めに香って来たりで・・・
「とてもじゃないがゴクゴク飲む感じにならない」
んですね。

つまり、ワイン自体が飲ませるペースを持っている・・高ポテンシャルなピノ・ノワールと言うことになります。
まぁ・・ブルゴーニュワインファンなら知っているでしょう・・「ウミユリの化石が多く含まれる石灰質土壌」・・とテクニカルでは説明されていますが、コート・ド・ニュイの地層には、どこでもどこかにあるんじゃないかと思ってはいます・・ただ、その位置が余りに地中深くだと、そのミネラリティを水分と一緒に取り入れられないでしょうから・・。
あ、それはですね・・あのロマネ=コンティがジュラ紀バジョース階のウミユリ石灰岩の地層上にある・・と言うような感じに言われているんですね。
なので、さすがに
「ロマネ=コンティと一緒!」
などと、どこかの大げさなサイトと同様には言えませんが、
「偉い・・複雑・・でアロマの上がりが、何とも極上!」
なんですね。
まぁ・・こんな高質なワインに出会ってしまいますと、いろいろとお付き合いのあるメディアの方々も、低い点は付けられないんでしょうね。
この1959に使われる畑は「アン・デレ」「シャンペリエ」です。覚えておいてくださいね。
と言う訳で、
「滅茶苦茶美味しい!・・でも今飲むのは勿体無いかも!」
と申し上げておきたいと思います。noisy もあと何日か楽しませていただきます。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【こちらも村名格の評価を超えてしまいました・・!】 昨年のファーストリリースはまだ飲めたんですが、2020年ものはどうにもなりませんでした。ジャスパーさんも数の少ないワインには目が無いようで、上値94ポイントまで、ヴィノスのニール・マーティンさんは何と95ポイントまで付けています。
2019年もので「凄さ」は確認済ですが、2020年ものはおそらく2019年ものを超えていると思われます。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【なんだこれ・・凄い!】
圧巻な美味しさ・・でした。ホントこれ、村名でしょうかね・・。だとすると、アペラシオンって・・もしかしたら無意味なんじゃないかとすら・・思ってしまいます。
要素の一つ一つが物凄く美しく、質感が凄いんですよ。
それに・・どう言ったら伝わるかと悩んでいたのですが、こういうのはどうでしょうか・・
「まるで透明なトンネルのある水族館でウミガメのお腹を観察しているかのよう・・」
に、その美味しさの一つ一つの要素を確認出来るような感じ・・ん~・・ちょっと違うかなぁ・・でも近い感じもします。
とにかくべらぼうに旨い!・・それはもう圧巻な美味しさでした。これを持って、
「2019年のトラペの美味しさが全部詰まっている」
とさえ思いました。

きっと2019年もので、「アン・デレ」と「シャン=ペリエ」で素晴らしい葡萄が収穫できたんだと思うんですね。
なので、これだけでセパージュしたら・・と思ったはずなんですよ。
で、実際にやってみた。・・ダメだったらそのままいつものようにオストレアにしようと思ったはず・・。だけれど、やった本人もビックリするような仕上がりだった・・ので、「キュヴェ1859」としてリリースすることにした・・そんな感じだと想像しています。
ま~・・この素晴らしい色合いですからね・・。今までの色彩とは全然違うのはお判りいただけるかと思います。
でも・・2019年もののトラペは、皆、似た色彩なんですね・・パスグラから上級キュヴェまで統一されています。なので、
「2019年ものは史上最強?!」
の仕上がりになったと・・確信しています。
お一人様1本限定+他に何か一緒にお願いいたします。超お勧めします!
● 2021 Gevrey-Chambertin 1er Cru Clos Prieur
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール
【2021年ものクロ・プリュールは2020年ものより1ポイント下げ、もしくは同点のようです。】
マジ直下のクロ・プリュールです。この畑は結構に・・若いうちは硬めかと思います。でも比較的早く美味しくなって、エレガントな色っぽいアロマを出してくれる・・そんなイメージです。
若いうちの若干の硬さが災いしてか、他の1級畑に比較しますとメディア評価も渋いんですが、少し待てば早めに熟すので、評点以上の味わいとして感じられるんじゃないかと思います。
2021年ものは上値93ポイントほどでメディアの評価は固まっているように見えますので、数年経過したらグラン・クリュ並みとして感じられるかもしれません。少なくとも2021年ものとしてネガティヴに感じられる部分は、トラペの2021年ものに関してはほぼ無いと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【すみません、飲めておりません。非常に少ない入荷量です。】---以前のレヴューを掲載していますが、2020年ものが破格の出来だと思います。 すみません・・メディアの評点も見当たりません。
以下は以前のレヴューです。
-----
【1級クロ・プリュールはティム・アトキン氏92ポイントでした。以下は以前のレヴューです。】 【1級群は20点法のメディアで17点、100点法で93点と言ったところの評価の様です・・本当にそれで済むのか?】すみません・・テイスティングできるかどうか不明ですが、それ自体は続けています。ただし、トラペもアイテムが物凄いので・・全然終わりません。しかも、ユベール・ラミーも18アイテム、有りましたから・・15アイテムのテイスティングには10日ほどは掛かってしまう訳です。・・あ、この下のワインが有ったので結果的に16アイテムのテイスティングでした。

何と、オート・デンシテ2017デリエールです・・(^^;; お客さんが普通のと間違えて開けてしまったので、noisy に飲んでもらおうと言うことでわざわざ持って来てくれちゃいました。
いやはや・・凄いワインでした・・モンラッシェ並みの縦伸び構造を持っていました。
「でもここじゃ関係無いでしょう?」
と思われるかもしれませんが・・関係無いところにわざわざ写真は出しません。
勘違いされるのを恐れずに言ってしまうと、ラミー的なクリスタルコーティングのテクスチャーが、2017年のトラペのワイン、全てに感じるんですよ。・・他のコラムにも書きましたが、これが2017年特有の特徴なのか、それとも2017年のトラペの特徴なのか、トラペが完全に自分のものにした特徴なのかが不明なんですね。
なので、2017年もののトラペの1級群も、もし余れば飲むつもりでいます。それほどまでにトラペ2017年の下~中級クラスはぶっ飛んでます。この1級群も間違いなく、その延長上に有るはずです。でももしそうだとするなら・・この1級群はとんでもない味わいに仕上がっているはずでしょう?・・是非ご検討いただきたいと思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2021 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Corbeaux
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・コルボー
【ファーストリリース!素晴らしい出来だった2020年のキャピタから分かれて生まれた1級レ・コルボー!メディア評価もかなり高いです!】
1級畑レ・コルボーと言えば・・Noisy wine では「ドメーヌ・ギイヤール」ですよね。もうお馴染みのリューディです。グラン・クリュのマジ=シャンベルタンの北に接しています。
このところのトラペのワインは、ミネラリティが半端無いので・・以前の優しいスタイルに加え、透明感と硬質さを加えたようになっています。ビオでも砕いた水晶を畑に撒きますので、長くやっていると・・それが出るのか?・・どうかは判りませんが。ただしビオ的に水晶を畑に撒くのは、ミネラリティを増やすためでは無いようです。
で、この2021年で初めてのリリースになったレ・コルボーですが、上値94ポイントと・・相当弾けた評価になっています。非常に少ないので飲めませんで申し訳ありません。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【非常に少ないキャピタ!・・飲ませていただきました!】---以前のレヴューを掲載していますが、2020年ものが破格の出来だと思います。
なるほど・・中々飲めない「キャピタ」ですので、じっくり飲ませていただきました。
2019年ものだからなのか、キャピタだからなのかは不明ながら、
「しなやか、ふんわり、やわらか、優しいトラペのワインの中では比較的筋肉質!」
です。
まぁ・・2019年もののトラペ自体が、
「マシュマロをキャンディで包んだ」
感じですから・・そのままって言ってしまえばそれっきりかもしれません。
高質さが素晴らしく、ノーズに入ってくるアロマは愛らしいシャンボール系に近いものを感じます。当然ながら、
「今すぐ飲んでどう・・」
と言う感じではなく・・いや、飲めなくはないけれど、勿体無さ過ぎる感じですね。

ジャスパー・モリスさんはこのクラスになってようやくやる気を出したのか、上値で94ポイントと・・まぁまぁ妥当な感じの評価をしています。noisy 的には上値は95ポイントまでは有ると踏んでいます。・・もう少し飲ませてくださいね・・今はちょっと締まっちゃってますので・・でも95ポイント上値で決まりでしょう。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【1級キャピタはティム・アトキン氏93ポイントでした。以下は以前のレヴューです。】【1級群は20点法のメディアで17点、100点法で93点と言ったところの評価の様です・・本当にそれで済むのか?】 すみません・・テイスティングできるかどうか不明ですが、それ自体は続けています。ただし、トラペもアイテムが物凄いので・・全然終わりません。しかも、ユベール・ラミーも18アイテム、有りましたから・・15アイテムのテイスティングには10日ほどは掛かってしまう訳です。・・あ、この下のワインが有ったので結果的に16アイテムのテイスティングでした。

何と、オート・デンシテ2017デリエールです・・(^^;; お客さんが普通のと間違えて開けてしまったので、noisy に飲んでもらおうと言うことでわざわざ持って来てくれちゃいました。
いやはや・・凄いワインでした・・モンラッシェ並みの縦伸び構造を持っていました。
「でもここじゃ関係無いでしょう?」
と思われるかもしれませんが・・関係無いところにわざわざ写真は出しません。
勘違いされるのを恐れずに言ってしまうと、ラミー的なクリスタルコーティングのテクスチャーが、2017年のトラペのワイン、全てに感じるんですよ。・・他のコラムにも書きましたが、これが2017年特有の特徴なのか、それとも2017年のトラペの特徴なのか、トラペが完全に自分のものにした特徴なのかが不明なんですね。
なので、2017年もののトラペの1級群も、もし余れば飲むつもりでいます。それほどまでにトラペ2017年の下~中級クラスはぶっ飛んでます。この1級群も間違いなく、その延長上に有るはずです。でももしそうだとするなら・・この1級群はとんでもない味わいに仕上がっているはずでしょう?・・是非ご検討いただきたいと思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】 もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2021 Gevrey-Chambertin 1er Cru Petite Chapelle
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル
【エレガントなヴィンテージのエレガントな造りのドメーヌのエレガントなプティ・シャペル!・・繊細なワインです!】
いつか飲んでやろうと虎視眈々と狙っているプティ=シャペルですが、中々チャンスが回って来ません。2021年ものは・・
「入荷は1本だけ」
です。
なので飲むと販売できませんので、やはりテイスティングもできません。申し訳ありません。
なお評価は並みのグラン・クリュを凌ぐ上値94ポイントが固まっています。相当良さそうですが、激エレガントで繊細、ほんのり官能的な味わいになるには時間を要すかもしれません。ただし、早く飲めないことも無いと・・他のキュヴェを飲ませていただき、そのように感じました。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【2019年ものはジャスパー・モリス氏92~94ポイントでした!・・飲めていません。】---以前のレヴューを掲載していますが、2020年ものが破格の出来だと思います。
ようやっとやる気を出してくれたジャスパー・モリス氏は92~94ポイントと言う評価でした。noisy は飲めていないので評点は有りません。申し訳ありません。
以下は以前のレヴューです。
----
【ティム・アトキン氏は93ポイント、飲めませんでした。極少量・・以前のレヴューです。】【1級群は20点法のメディアで17点、100点法で93点と言ったところの評価の様です・・本当にそれで済むのか?】 すみません・・テイスティングできるかどうか不明ですが、それ自体は続けています。ただし、トラペもアイテムが物凄いので・・全然終わりません。しかも、ユベール・ラミーも18アイテム、有りましたから・・15アイテムのテイスティングには10日ほどは掛かってしまう訳です。・・あ、この下のワインが有ったので結果的に16アイテムのテイスティングでした。

何と、オート・デンシテ2017デリエールです・・(^^;; お客さんが普通のと間違えて開けてしまったので、noisy に飲んでもらおうと言うことでわざわざ持って来てくれちゃいました。
いやはや・・凄いワインでした・・モンラッシェ並みの縦伸び構造を持っていました。
「でもここじゃ関係無いでしょう?」
と思われるかもしれませんが・・関係無いところにわざわざ写真は出しません。
勘違いされるのを恐れずに言ってしまうと、ラミー的なクリスタルコーティングのテクスチャーが、2017年のトラペのワイン、全てに感じるんですよ。・・他のコラムにも書きましたが、これが2017年特有の特徴なのか、それとも2017年のトラペの特徴なのか、トラペが完全に自分のものにした特徴なのかが不明なんですね。
なので、2017年もののトラペの1級群も、もし余れば飲むつもりでいます。それほどまでにトラペ2017年の下~中級クラスはぶっ飛んでます。この1級群も間違いなく、その延長上に有るはずです。でももしそうだとするなら・・この1級群はとんでもない味わいに仕上がっているはずでしょう?・・是非ご検討いただきたいと思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2021 Gevrey-Chambertin 1er Cru Aux Combottes
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・オー・コンボット
【2020年よりリリースになった村の南端の1級!・・ラトリシエールの南に接しています!】
このオー・コンボットも1本だけの入荷です。希少です・・ジュヴレと言うよりは、ちょっとモレが入っていると言いますか・・クロ・ド・ラ・ロシュが近いし、何せラトリシエールの南ですから・・
「きっとそう言う味がする・・」
んだろうと・・勝手に思っています。来年あたりは飲めるはず?・・と期待しています。お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
-----
【2020年、初リリースの1級です!・・ジャスパー・モリスさんもこれには反応・・94~96ポイントと、グラン・クリュ並みのポテンシャルを見たようです。】
申し訳ありませんが販売条件を付けさせていただきました。貴重なファーストヴィンテージです。
飲みたいのは山々ですが、2本しか在りませんので・・すみません、余計なことは言えません。お早めにご検討くださいませ。
● 2021 Gevrey-Chambertin 1er Cru En Ergot
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・アン・エルゴ
【・・1級アン・エルゴって、まず見ませんよね・・。ファーストリリースです!・・2020年キャピタの凄い出来を支えた畑です。】
「飲んだことのある方がどれほどいらっしゃるのか?」
と言うレベルだと思います。
ここはG.C.クロ・ド・ベズの下がG.C.シャペル、その下がプティ・シャペル(シャンピトノワ)で、それに抱えられるように下部にこのアン・エルゴ1級が存在しています。
今までは「1級キャピタ」としてブレンドされ、2020年ものの素晴らしい味わいを創り出していた訳です。
その2020年ものでトラペも確信を得たのでしょう。ブレンドのキャピタを止め、アン・エルゴ1級とオ・コンボット1級をリリースするようになったようです。
noisy が飲めた2021年のトラペ・ブルゴーニュは僅か数本ですが、それでも、
「年々美味しくなっている・・のは何故?」
と感じました・・2020年を凌ぐのは相当難しいと考えていた訳ですが、メディアの評価を観ますと・・
「2020年ものよりも高い評価を出している方も結構いらっしゃる!」
んですね。
まぁ・・濃い方がお好きな方は、海外には多いと思いますが、世界的に日本人的感性が受け入れられるようになってきた今の時代、
「エレガンス第一主義!」
で良いんじゃないかと思います。
それに、アン・エルゴって・・飲んだこと無いので飲みたいですよね。・・ローラン・ポンソが最近リリースしているようですが、そちらも縁遠くて・・すみません。ご検討くださいませ。
● 2021 Chapelle-Chambertin Grand Cru
シャペル=シャンベルタン・グラン・クリュ
【アドヴォケイトとバーガウンドは1ポイント下げ、ヴィノスは変わらず、ジャスパー・モリスは1ポイント上げ・・どういうこと?】
上値は97ポイントで、グラン・クリュとしてのポテンシャルは非常に高いようです。そして飲み頃としては数年先からを言っているメディアが多いように感じます。
そして、素晴らしい出来だった2020年ものとこの2021年を比較しますと、
デカンター 3ポイント下げ
アドヴォケイト1ポイント下げ
バーガウンド 1ポイント下げ
ヴィノス 変わらず
ジャスパー・モリス 1ポイント上げ
と言うような評価になっていまして、noisy 的には、ジャスパーさんは下げるかな?・・と読んでいた訳ですが上げてました・・。
まぁ、メディアで評価が分かれるのは当然の結果では有りますが、これがルロワのワインになりますと、どういう訳か、ほぼ高値で揃ってるんですね。それだけ素晴らしいドメーヌだと言うことなのでしょうが、ん~・・良く判りません。
ジャスパーさんもマルサネクラスになりますと、いくら良くても90点も付けないので・・その辺がどうも・・。ですが、良い出来で有ることは間違いなさそうです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【規格外の出来の2020年ものの白眉はシャンベルタン、次点はラトリシエールかシャペルか?・・】 ここの選択は難しいですね・・ラトリシエールもシャペルも..ほぼ評価は同じ位です。ただし海外メディアはラトリシエールに対し、2019年の評価をスライドしただけ・・になっているのがほとんどですが、シャペル=シャンベルタンに対しては、
「上げているメディアが多い!」
です。ジャスパー・モリスしかり、ヴィノスしかり・・バーガウンドも下値を上げています。
このことから、
「ムッツリスケベ的なラトリシエールよりシャペルの方が出来が判りやすい」
と推測可能かと思っています。
まぁ・・凄みさえ見せる「2020年アレア」を飲めば、1級以上のワインがどれだけ凄いのかは簡単に想像できるんですけどね。ですが、シャンベルタンを除いて、1級以上は全て2本ずつしかない・・事実が有りますので、結局飲めなかったのが残念・・
ドメーヌ・トラペの2番手、3番手のトップ・キュヴェです。ご検討いただけましたら幸いです。
以下は以前のレヴューです。
-----
【素晴らしい質感!・・ちょっとお茶目な娘、グリオットのお隣・・の・・長女シャペル!?】
飲ませていただきました!・・香水的なアロマが漂う素晴らしい質感のワインでした・・。
まぁ・・このクラスともなりますと、あ~だこ~だと能書きを書いたとしても反感を買うだけでワインは売れない・・みたいな感じになってしまいますので、詳しい表情などは言いません。
流石に全開になることは無く、それでも何とも素晴らしいニュアンスを、少しずつ・・少しずつ・・放出してくれます。
ですから、とてもじゃないが、グイグイなどは飲めない訳ですね。少し口に含み・・伸ばして・・伸ばして・・コロコロしてノーズに回し、ようやっと飲みこむ訳です。ミュジニーほどは香らないとしても、結構劇的にアロマティックですよ。グラスを回して少量ずつ口に含んで行く・・グラン・クリュならではの楽しみが有ります。

見てごらんのとおりです。
「閉じた色をしている」
でしょう?
それでも相当香りました。上値は96ポイントから・・かなぁ・・と思います。もう少し飲ませていただいて・・ゆっくり判断させていただきます。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【シャペル=シャンベルタンはニール・マーティン氏(ヴィノス)で上値 97Points!---以下は以前のレヴューです。】【何と・・シャペル=シャンベルタンが19.5ポイントとは!!】 シャンベルタン20点、シャペル19.5点、ラトリシエール19点と、看板ワインが軒並み高得点で評価された2017年です。しかしながら、すでにその傾向は3年ほど前より見えてはいた・・としても、2017年ものは2016年以前のものとは、中々に同列には語れない・・と言うのが、2017年のトラペをテイスティングしてきた(・・今もしていますが)noisy の意見です。
この傾向はユベール・ラミーと全く同様でして・・いや、ラミーは超密植効果が表れ出て来たと推察されますが、それ以外の造り手、例えばデゾネイ・ビセイなどにもその、
「光沢のあるツヤツヤとしたクリスタル風のミネラリティ的ヴェール」
は感じている訳です・・2017年を飲んでない方には俄かにには信じられないでしょうけど。
しかし、2016年のトラペの、実に素晴らしく
「柔らかでエレガント」な味わいは、noisy的にも大好きでしたが、海外のメディアは2015年ほどには評価せず、
「ん?・・どう言う事?・・一者位、飛びぬけた評価が有っても良いんじゃない?」
などと思ったものです。
ワインの本場、しかもブルゴーニュワインですから・・現地のル・レヴュ・デュ・ヴァン(ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン)が高い評価をしたことは、肝に銘じておかなければなりません。今ひとつワインのエレガンスを理解しているとは思えない、肥えたものが大好きな方々の評価とはちょっと違う、ロマネ=コンティやラ・ターシュと言った化け物を見つけ出し、造り出したフランス人ですから。
そんな意味でも、また、noisy のテイスティングから得た印象からも、
「2017年のトラペは外せない!」
と・・言えるかと思います。
この、今までの自身の作風をも包み込んでしまったミネラリティの存在・・これが満点、そして満点近い評価の因子で有ると感じています。是非・・トライしてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【こちらも実はギルマン氏は飲み頃2030年~2100年(ラトリシエール)と2027年~2100年(シャペル)!評価も96Pointsでした!】 まぁ、凄い評価だった2014年ものラトリシエール=シャンベルタンもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌で19.5/20Points などと言うクレイジーなものですから、比較的長い飲み頃を言うのが常態化しているジョン・ギルマンさんなら、
「2100年までOK!」
と軽く言えるのかもしれません。
それにしても凄いです。面白いのは、常にラトリシエールの下の評価だったシャペル=シャンベルタンが、かのアドヴォケイトでは逆転しているところでしょうかね。95~97Points となっています。
因みにギルマンさんのシャペル=シャンベルタンの評価は、評点は96ポイントで同じ、飲み頃は若干早くて2027年から2100年です。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】 もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2021 Latricieres-Chambertin Grand Cru
ラトリシエール=シャンベルタン・グラン・クリュ
【シャンベルタンと常に良い勝負をしているラトリシエール!・・2021年ものも上値98ポイントです!】
ジャスパー・モリスさんはドメーヌ・トラペを推し始めて3年?・・ほどになろうかと思いますが、ついにこのラトリシエールに彼の最高評価を与えました。上値98ポイントです。
まぁ・・ちょっと評価の波荒れも感じる訳ですが、例えばティム・アトキンさんはドメーヌ・トラペの評価はせず、ロシニョールの方に行ってしまっています。ティム・アトキンさんは同じ畑のロシニョール=トラペのラトリシエールに95ポイントでした。まぁ・・ロシニョール=トラペも良いんですが、表情が少し硬いかもしれません。
このラトリシエールはシャンベルタンの南、マゾワイエール(シャルム)の西(上)と言う絶好のロケーションにあるグラン・クリュです。
しかしながら・・シャンベルタンやシャルムが持つ「豊かさ」がタイト・・と言う特徴も有って、やや軽めでエレガントな感覚です。ですが、
「それこそが良い!」
と・・思うんですね。久しぶりにシモン・ビズのラトリシエールとか・・飲んでみたいですが、あれもまた高くなっちゃっているんでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【メディア評価は2019年並み?・・テイスティングさせていただいた noisy 的な感覚からとはちょっと違う気がします。】
昨年の2019年もののご紹介時点では、このラトリシエールが上値97ポイントだったので、
「ん~・・ちょっと理解できないなぁ・・でも飲めて無いし・・」
と思っていたんですが、その後に幾つかのメディアが評価を出しまして、ヴィノスが上値で98ポイント付け、バーガウンドがいつものように低めの評価を出してほぼ揃った感じです。
2020年ものについては、アドヴォケイト、ジャスパー・モリス、バーガウンドが2019年ものと全く同評価、ヴィノスだけが2019年ものから3ポイントも下げて、大いに noisy を混乱させています。
まぁ・・トラペのラトリシエールと言えば、今やラトリシエールの最高峰..ドメーヌ・ルロワには流石にメディア評価は追いつかないのかもしれませんが、実際のところ飲み比べたらどうなんでしょうね・・今やそんな贅沢は不可能になってしまいましたが、
「結構、良い勝負だったりして?」
というような気にもなります。
アルマン・ルソーさんはこのモレとの境界、ジュヴレ南端に有る稀有なグラン・クリュは所有していませんが、実はクロ・デ・リュショットは、ジュヴレのグラン・クリュが連なる最北端・・にある畑ですから、ある意味・・ラトリシエールと似た境遇でも有るかと思います。このクロ・デ・リュショット2020年ものには、ティム・アトキン氏 96ポイント、ジャスパー・モリス氏94~96ポイントですから、まぁ・・そのままの比較は出来ないとしてもラトリシエールは上を行っていることになります。
トラペ本人が「2020年ものは正に規格外」と言ってる訳で、これをどう捉えるか・・と言うことだと思います。noisy 的には、
「もう・・下のクラスを飲んだだけでもその素晴らしさが心を離れないのは間違い無い」
と思っています。ですので、
「2019年並み?・・そんなの・・有り得ないでしょ?」
是非ご検討いただけましたら幸いです。
以下は以前のレヴューです。
-----
【上値は97ポイント!?・・シャンベルタンは100ポイントですが、双璧にしては低めでしょうか?】
飲めていないので多くは申しません。ルヴェ・デュ・ヴァンは19.5/20ですから、シャンベルタンの20/20(100点)とは20点法で0.5ポイント差ですね。なので97.5ポイントと言うことなのかと思います。
ですが、2018年ものよりもポイントを積み上げているメディアがほとんどですから・・シャンベルタンと差はほとんどないと考えるべきかとも思います。少ないラトリシエールです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【アドヴォケイト、ヴィノスは上値96ポイントでした!・・以下は以前のレヴューです。】
【ラトリシエールは19ポイント!】
シャンベルタン20点、シャペル19.5点、ラトリシエール19点と、看板ワインが軒並み高得点で評価された2017年です。しかしながら、すでにその傾向は3年ほど前より見えてはいた・・としても、2017年ものは2016年以前のものとは、中々に同列には語れない・・と言うのが、2017年のトラペをテイスティングしてきた(・・今もしていますが)noisy の意見です。
この傾向はユベール・ラミーと全く同様でして・・いや、ラミーは超密植効果が表れ出て来たと推察されますが、それ以外の造り手、例えばデゾネイ・ビセイなどにもその、
「光沢のあるツヤツヤとしたクリスタル風のミネラリティ的ヴェール」
は感じている訳です・・2017年を飲んでない方には俄かにには信じられないでしょうけど。
しかし、2016年のトラペの、実に素晴らしく「柔らかでエレガント」な味わいは、noisy的にも大好きでしたが、海外のメディアは2015年ほどには評価せず、
「ん?・・どう言う事?・・一者位、飛びぬけた評価が有っても良いんじゃない?」
などと思ったものです。
ワインの本場、しかもブルゴーニュワインですから・・現地のル・レヴュ・デュ・ヴァン(ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン)が高い評価をしたことは、肝に銘じておかなければなりません。今ひとつワインのエレガンスを理解しているとは思えない、肥えたものが大好きな方々の評価とはちょっと違う、ロマネ=コンティやラ・ターシュと言った化け物を見つけ出し、造り出したフランス人ですから。
そんな意味でも、また、noisy のテイスティングから得た印象からも、
「2017年のトラペは外せない!」
と・・言えるかと思います。
この、今までの自身の作風をも包み込んでしまったミネラリティの存在・・これが満点、そして満点近い評価の因子で有ると感じています。是非・・トライしてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【アドヴォケイトは2015年ものを超える評価!】
ワインの評価と言うのは実に難しいもので、ある人は美味しいと言い、またある人は大したことが無いと言い、そしてヘソの曲がった人は美味しいと言いながら実は全然美味しいと思ってないと言う・・(^^;;
トラペのリリースするワインに有って、常にトップをシャンベルタンと争っているのがこのラトリシエールです。
アドヴォケイトは2015年を超える凄い評価です。かたや2015年ものを驚異的な評価を物凄い修飾語で称えたジョン・ギルマンさんは僅かに下げ、アラン・メドーさんも少々下げているようです。こんな風に前年の評価を掲載して、その評価者のクセとか傾向を加えてみると見えてくるものも有りますよね。
なので、スタイルは2015年とはやや異なるのかな?・・と思いますが、仕上がりはほぼ同レベルだろうと思われます。何より収穫は非常に少ないでしょうから・・その意味では希少性は高くなっていると思います。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【こちらも実はギルマン氏は飲み頃2030年~2100年(ラトリシエール)と2027年~2100年(シャペル)!評価も96Pointsでした!】
まぁ、凄い評価だった2014年ものラトリシエール=シャンベルタンもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌で19.5/20Points などと言うクレイジーなものですから、比較的長い飲み頃を言うのが常態化しているジョン・ギルマンさんなら、
「2100年までOK!」
と軽く言えるのかもしれません。
それにしても凄いです。面白いのは、常にラトリシエールの下の評価だったシャペル=シャンベルタンが、かのアドヴォケイトでは逆転しているところでしょうかね。95~97Points となっています。
因みにギルマンさんのシャペル=シャンベルタンの評価は、評点は96ポイントで同じ、飲み頃は若干早くて2027年から2100年です。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2021 Chambertin Grand Cru
シャンベルタン・グラン・クリュ
【ドメーヌ・トラペはシャンベルタンG.C.のトップの座を得たか?】
リューディ・シャンベルタンは約13ヘクタールほど有りますし、クロ・ド・ベズもシャンベルタンと名乗れますのでその約15ヘクタールを合わせますとグラン・クリュとしては非常に大きい畑です。
ですが意外にもドメーヌとしてシャンベルタンをリリースできる造り手は少なく、現在も高い評価を得ているペロ・ミノにしても、ピエール・ダモワから借りているままのようです。
このところのドメーヌ・トラペのワインは、以前の・・優しいが集中力不足・・のような部分が無くなり、ビオの生産者としても、シャンベルタンの生産者としても、誰の眼にもトップ生産者として見られるようになっています。
ワインサーチャーでは2021年の世界中のワインのトップ10をテイスターを集めてその合計で決めたそうですが、2021年ものは
「ドメーヌ・ルロワのシャンベルタンが98ポイントで第一位」
だったそうです。
因みに2位はロマネ=コンティだったと記憶していますが間違っていたら申し訳ありません。さらに因むと・・
「これはブルゴーニュのトップを決めるものでは無く、世界中のワインのトップ10」
と言うことですから、
「ブルゴーニュ人気は世界的なものになった」
とも言えるかと思うんですね。
で、2021年もののトラペを飲んだ限りでは、やはりトラペは毎年成長が著しく、
「これが2021年なのか?」
と思えるような素晴らしい仕上がりをしています。
ジャスパー・モリスさんは上値99ポイントで最高値、ニール・マーティンさんは上値98ポイントで次点です。
ではアルマン・ルソーさんのシャンベルタンはどうかと言いますと、2021年ものはジャスパーさんが上値97ポイント、ティム・アトキンさんが97ポイントと若干後塵を拝しているようです。
あとはどうでしょう・・ご兄弟のロシニョール・トラペさんはジャスパーさんが上値96ポイント、ティム・アトキンさんが95ポイントでした。
濃い系ですとディガ=ピィさんがアドヴォケイトで97ポイント・・因みに2020年ものはアドヴォケイトで100点満点でした。
加えてペロ・ミノさんは借りている畑ですが対抗馬になりそうです。ジャスパーさんが上値98ポイント、ティム・アトキンさんが98ポイントです。
あとは・・最近は復活したらしいフェヴレさんちのシャンベルタンに、ジャスパーさんが95ポイント、ティム・アトキンさんが96ポイント・・そんなところでしょうか。
ですのでこうなってくると、これからはドメーヌ・ルロワさんちのシャンベルタンと良い勝負が出来るようになっている?・・とのかもしれません。
「並べて飲んでみたいが、ルロワはさすがに・・手を出し辛い・・」
と思ってしまいますよね。
まぁ・・ワイン屋も同じです。昔からルロワさんのワインを扱わせていただき、飲ませていただいてましたが、
「こんなに高くなるとは思わなかった・・」
「いずれ落ちてくるだろうから、その時に!」
と思っていました。ですが・・上がる一方!・・結局手を出せなくなりました。今もまったく変わっていないのかもしれません。ご検討いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【もはや誰も目の前にいない・・ビオディナミこそがブルゴーニュの救世主であることを証明した2020年!メディアの凄い評価も幾分まばらですが、今までの最高の出来は間違い無いでしょう!】
トラペ本人が「規格外の出来だった!」と言ってる訳ですから、これはもう・・造り手としては過去最高だと言っているに等しい訳です。
ですがメディアも評価者によっては、良く判らないと言いますか、不当なんじゃないかと思えるほどの低いポイントも見受けられます。上値が95ポイントは・・絶対にありえ無いでしょう。noisy もその辺を確かめるべく、
「シャンベルタン...開けるか・・?」
と気持ちも高ぶりましたが、余りに入荷が少ないので今のところは自重、何とか海外メディア評価の分析をして自身をなだめています。
まぁ・・トラペがここまで来るとは思っていなかった・・と言いますか、
「飲んでいて判っている(つもりの)生産者だったからこそ、そう思ってしまう・・」
訳ですよね。
ですから未だに・・
「トラペ?・・ん~~・・」
と食指の動かないブルゴーニュファンの気持ちも判らなくはないんですが、そうこうしている内に、アルマン・ルソーはとんでも無い高値になった上、地下に潜ってしまいましたし、オリヴィエ・バーンスタインも高価格、高価値政策でとんでも無い価格になってしまいました。
ですが・・
「2019年で追いついたように見えたオリヴィエ・バーンスタインでさえ、2020年ものはトラペを超えられなかった!」
と言う現状が有るんですね。因みに上記にも記載した海外メディア評価を掲載しますと、
◇2020 Domaine Trapet Pere et Fils Chambertin Grand Cru
99 Points Decanter
95~99 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
98 Points John Gilman
96~98 Points Wine Advocate
95~97 Points Vinous
93~95 Points Burghound
◇2019 Domaine Trapet Pere et Fils Chambertin Grand Cru
20/20 Points La Revue du Vin de France
96~98 Points The Wine Advocate
96~98 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
みたいな感じです。オリヴィエ・バーンスタインになりますと、
◆2020 Olivier Bernstein Chambertin Grand Cru
95~98 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◆2019 Olivier Bernstein Chambertin Grand Cru
96~98 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
まぁ・・オリヴィエ・バーンスタインの評価をしているメディアは多く無いので、ジャスパー・モリスさんの評価だけの比較になってしまいましたが、2019年は全くの同評価、2020年は上値で1ポイント勝ち越しです。微妙なところでは有りますけどね。
地下に潜って久しいアルマン・ルソーさんはどうかと言いますと、
◆2020 Domaine Armand Rousseau Pere et Fils Chambertin Grand Cru
95~97 Points Robert Parker The Wine Advocate
96~100 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◆2019 Domaine Armand Rousseau Pere et Fils Chambertin Grand Cru
20/20 Points La Revue du Vin de France
96~98 Points Robert Parker The Wine Advocate
97~99 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◆2020 Domaine Armand Rousseau Pere et Fils Chambertin Clos-de-Beze Grand Cru
96~98 Points Robert Parker The Wine Advocate
95~99 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
99 Points Tim Atkin
◆2019 Domaine Armand Rousseau Pere et Fils Chambertin Clos-de-Beze Grand Cru
20/20 Points La Revue du Vin de France
95~97 Points Robert Parker The Wine Advocate
96~98 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
ジャスパー・モリスさん的にはアルマン・ルソーが微妙な差でうっちゃった・・でもアドヴォケイトは1ポイントほどトラペがリードしていると・・見えないでしょうか。
2020年もののトラペは何を飲んでも凄い味わいです。ただし、
「凄いワインの凄い味わいを凄いと思わせないのが凄い・・のがトラペ!」
です。
もしお財布に少しでも余裕がおありでしたら、
「この規格外の出来のシャンベルタン2020年!」
仕入れておくべきでしょう。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
----
【ついにアルマン・ルソーに追いついた!そしてラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌も100点満点評価で称えています!】
すみません・・流石に飲めていませんで・・2ケース位販売できるのなら飲めるかと思いますが、
「ルロワのシャンベルタン、ルソーのシャンベルタン、トラペのシャンベルタンが100点!」
で並んでいるのは豪勢ですよね。因みにアドヴォケイトは2018年ものより1ポイント積み上げ、98ポイントのようです。
で、ルロワは1万ユーロ・・だから200万円はしない位?、ルソーは1/5だから40万円しない位・・まぁ、ロマネ=コンティはプライスは入って無いですが・・100点ですので、とんでもない価格になってしまうでしょう。
一応、グランクリュまで飲ませていただいた感覚で申し上げますと、
「2019年のトラペは、ドメーヌ・トラペの完成形!」
だと確信しています。
シャンベルタンが無理ならジュヴレ=シャンベルタンで良い訳です。一貫しています。色合いも上から下までソックリですから・・。
そして、「質感」が物凄いので・・圧巻かと思います。今回はマグナムも有ります。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
----
【アドヴォケイトは上値97ポイント!・・以下は以前のレヴューです。飲めていなくてすみません・・】
【またまた満点獲得!・・でも前回とは様相がクッキリ異なると感じます!】
シャンベルタン20点、シャペル19.5点、ラトリシエール19点と、看板ワインが軒並み高得点で評価された2017年です。しかしながら、すでにその傾向は3年ほど前より見えてはいた・・としても、2017年ものは2016年以前のものとは、中々に同列には語れない・・と言うのが、2017年のトラペをテイスティングしてきた(・・今もしていますが)noisy の意見です。
この傾向はユベール・ラミーと全く同様でして・・いや、ラミーは超密植効果が表れ出て来たと推察されますが、それ以外の造り手、例えばデゾネイ・ビセイなどにもその、
「光沢のあるツヤツヤとしたクリスタル風のミネラリティ的ヴェール」
は感じている訳です・・2017年を飲んでない方には俄かにには信じられないでしょうけど。
しかし、2016年のトラペの、実に素晴らしく「柔らかでエレガント」な味わいは、noisy的にも大好きでしたが、海外のメディアは2015年ほどには評価せず、
「ん?・・どう言う事?・・一者位、飛びぬけた評価が有っても良いんじゃない?」
などと思ったものです。
ワインの本場、しかもブルゴーニュワインですから・・現地のル・レヴュ・デュ・ヴァン(ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン)が高い評価をしたことは、肝に銘じておかなければなりません。今ひとつワインのエレガンスを理解しているとは思えない、肥えたものが大好きな方々の評価とはちょっと違う、ロマネ=コンティやラ・ターシュと言った化け物を見つけ出し、造り出したフランス人ですから。
そんな意味でも、また、noisy のテイスティングから得た印象からも、
「2017年のトラペは外せない!」
と・・言えるかと思います。
この、今までの自身の作風をも包み込んでしまったミネラリティの存在・・これが満点、そして満点近い評価の因子で有ると感じています。是非・・トライしてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【滅茶苦茶評価が上がっています!】
2008年ものから目を付けていたオリヴィエ・バーンスタインはいつの間にかシャンベルタン、クロ・ド・ベズまでも造り始め、2015年ものの頃には98Points~ などと言う、とんでもない評価を得るようになってしまいました。
2016年のリリース時には、アルマン・ルソー並みの20万円近くの上代を付け、さらにはルソーを価格でも抜くつもりだと息巻いていると聞いて・・何だかな・・と思い始めてしまいました。
確かにバーンスタインのワインは美味しいが、完璧さを誇るが故の「鼻に付く感じ」をどこかで感じていたのも事実です。
そんな意味においては、そんな「意思の発露」などは微塵も感じさせない、ニュートラルなスタンスのトラペのワインに魅かれると言うのも無理のないことなのかもしれません。
2016年のシャンベルタンは、確かに価格も上昇していますが、それでもバーンスタインの2015年ものにも遠く及ばない値付けで、ジャスパー・モリスの96~98 ポイントをはじめ、アドヴォケイトの95~97ポイント、アラン・メドーの93~96ポイントと、10年以上前のトラペの評価とは雲泥の差が生まれています。
いつか飲みたいな・・と思いますが、ここまでくると簡単には開けられないワインになってしまっています。15000円ほどで購入できた昔が懐かしい!・・まぁ、そればっかり言ってますが、時の経つのは避けられないのと同時に、ブルゴーニュワインの高騰も・・、しかし品質もついて来ているのも確かだと思われます。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
もう、シャンベルタンやミュジニー、ヴォーヌ=ロマネのグラン・クリュは、須らく「大台」を超えて行くと思われます。言ってしまえば、ボルドーのように生産本数が多く無いんですから・・
今までは、
「ブルゴーニュを愛するのは日本人が最も多い」
と思われていましたが、昨今は中国人がブルゴーニュの美味しさに気付いてしまったもんですから・・日本の人口ほどの超大金持ちが存在する大陸へ、ブルゴーニュワインが向かって行ってしまうのは、もう止められないかもしれません。
1998年の正規品、バック・ヴィンテージです。タンザーさんが93ポイント付けています。そろそろ飲み始めても良い感じでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2008 Chambertin Grand Cru
シャンベルタン・グラン・クリュ
【ルヴェ・デュ・ヴァン誌は換算98ポイント!・・そろそろ良いんじゃないでしょうか。16年目のシャンベルタンです!】
RVF誌は19/20 ポイントですので換算98ポイント、ベタンヌは18.5/20 ポイントですので換算97ポイント、飲み頃予想が・・
「2020年~2033年」
としていますので、ちょうどその真ん中に差し掛かって来たところです。
おそらく2021年もののトラペの割り当てが少ないので、この2008年ものを分けていただいたのかなと・・思っています。非常に希少なバックヴィンテージです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【もはや誰も目の前にいない・・ビオディナミこそがブルゴーニュの救世主であることを証明した2020年!メディアの凄い評価も幾分まばらですが、今までの最高の出来は間違い無いでしょう!】
トラペ本人が「規格外の出来だった!」と言ってる訳ですから、これはもう・・造り手としては過去最高だと言っているに等しい訳です。
ですがメディアも評価者によっては、良く判らないと言いますか、不当なんじゃないかと思えるほどの低いポイントも見受けられます。上値が95ポイントは・・絶対にありえ無いでしょう。noisy もその辺を確かめるべく、
「シャンベルタン...開けるか・・?」
と気持ちも高ぶりましたが、余りに入荷が少ないので今のところは自重、何とか海外メディア評価の分析をして自身をなだめています。
まぁ・・トラペがここまで来るとは思っていなかった・・と言いますか、
「飲んでいて判っている(つもりの)生産者だったからこそ、そう思ってしまう・・」
訳ですよね。
ですから未だに・・
「トラペ?・・ん~~・・」
と食指の動かないブルゴーニュファンの気持ちも判らなくはないんですが、そうこうしている内に、アルマン・ルソーはとんでも無い高値になった上、地下に潜ってしまいましたし、オリヴィエ・バーンスタインも高価格、高価値政策でとんでも無い価格になってしまいました。
ですが・・
「2019年で追いついたように見えたオリヴィエ・バーンスタインでさえ、2020年ものはトラペを超えられなかった!」
と言う現状が有るんですね。因みに上記にも記載した海外メディア評価を掲載しますと、
◇2020 Domaine Trapet Pere et Fils Chambertin Grand Cru
99 Points Decanter
95~99 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
98 Points John Gilman
96~98 Points Wine Advocate
95~97 Points Vinous
93~95 Points Burghound
◇2019 Domaine Trapet Pere et Fils Chambertin Grand Cru
20/20 Points La Revue du Vin de France
96~98 Points The Wine Advocate
96~98 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
みたいな感じです。オリヴィエ・バーンスタインになりますと、
◆2020 Olivier Bernstein Chambertin Grand Cru
95~98 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◆2019 Olivier Bernstein Chambertin Grand Cru
96~98 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
まぁ・・オリヴィエ・バーンスタインの評価をしているメディアは多く無いので、ジャスパー・モリスさんの評価だけの比較になってしまいましたが、2019年は全くの同評価、2020年は上値で1ポイント勝ち越しです。微妙なところでは有りますけどね。
地下に潜って久しいアルマン・ルソーさんはどうかと言いますと、
◆2020 Domaine Armand Rousseau Pere et Fils Chambertin Grand Cru
95~97 Points Robert Parker The Wine Advocate
96~100 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◆2019 Domaine Armand Rousseau Pere et Fils Chambertin Grand Cru
20/20 Points La Revue du Vin de France
96~98 Points Robert Parker The Wine Advocate
97~99 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◆2020 Domaine Armand Rousseau Pere et Fils Chambertin Clos-de-Beze Grand Cru
96~98 Points Robert Parker The Wine Advocate
95~99 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
99 Points Tim Atkin
◆2019 Domaine Armand Rousseau Pere et Fils Chambertin Clos-de-Beze Grand Cru
20/20 Points La Revue du Vin de France
95~97 Points Robert Parker The Wine Advocate
96~98 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
ジャスパー・モリスさん的にはアルマン・ルソーが微妙な差でうっちゃった・・でもアドヴォケイトは1ポイントほどトラペがリードしていると・・見えないでしょうか。
2020年もののトラペは何を飲んでも凄い味わいです。ただし、
「凄いワインの凄い味わいを凄いと思わせないのが凄い・・のがトラペ!」
です。
もしお財布に少しでも余裕がおありでしたら、
「この規格外の出来のシャンベルタン2020年!」
仕入れておくべきでしょう。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
----
【ついにアルマン・ルソーに追いついた!そしてラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌も100点満点評価で称えています!】
すみません・・流石に飲めていませんで・・2ケース位販売できるのなら飲めるかと思いますが、
「ルロワのシャンベルタン、ルソーのシャンベルタン、トラペのシャンベルタンが100点!」
で並んでいるのは豪勢ですよね。因みにアドヴォケイトは2018年ものより1ポイント積み上げ、98ポイントのようです。
で、ルロワは1万ユーロ・・だから200万円はしない位?、ルソーは1/5だから40万円しない位・・まぁ、ロマネ=コンティはプライスは入って無いですが・・100点ですので、とんでもない価格になってしまうでしょう。
一応、グランクリュまで飲ませていただいた感覚で申し上げますと、
「2019年のトラペは、ドメーヌ・トラペの完成形!」
だと確信しています。
シャンベルタンが無理ならジュヴレ=シャンベルタンで良い訳です。一貫しています。色合いも上から下までソックリですから・・。
そして、「質感」が物凄いので・・圧巻かと思います。今回はマグナムも有ります。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
----
【アドヴォケイトは上値97ポイント!・・以下は以前のレヴューです。飲めていなくてすみません・・】
【またまた満点獲得!・・でも前回とは様相がクッキリ異なると感じます!】
シャンベルタン20点、シャペル19.5点、ラトリシエール19点と、看板ワインが軒並み高得点で評価された2017年です。しかしながら、すでにその傾向は3年ほど前より見えてはいた・・としても、2017年ものは2016年以前のものとは、中々に同列には語れない・・と言うのが、2017年のトラペをテイスティングしてきた(・・今もしていますが)noisy の意見です。
この傾向はユベール・ラミーと全く同様でして・・いや、ラミーは超密植効果が表れ出て来たと推察されますが、それ以外の造り手、例えばデゾネイ・ビセイなどにもその、
「光沢のあるツヤツヤとしたクリスタル風のミネラリティ的ヴェール」
は感じている訳です・・2017年を飲んでない方には俄かにには信じられないでしょうけど。
しかし、2016年のトラペの、実に素晴らしく「柔らかでエレガント」な味わいは、noisy的にも大好きでしたが、海外のメディアは2015年ほどには評価せず、
「ん?・・どう言う事?・・一者位、飛びぬけた評価が有っても良いんじゃない?」
などと思ったものです。
ワインの本場、しかもブルゴーニュワインですから・・現地のル・レヴュ・デュ・ヴァン(ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン)が高い評価をしたことは、肝に銘じておかなければなりません。今ひとつワインのエレガンスを理解しているとは思えない、肥えたものが大好きな方々の評価とはちょっと違う、ロマネ=コンティやラ・ターシュと言った化け物を見つけ出し、造り出したフランス人ですから。
そんな意味でも、また、noisy のテイスティングから得た印象からも、
「2017年のトラペは外せない!」
と・・言えるかと思います。
この、今までの自身の作風をも包み込んでしまったミネラリティの存在・・これが満点、そして満点近い評価の因子で有ると感じています。是非・・トライしてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【滅茶苦茶評価が上がっています!】
2008年ものから目を付けていたオリヴィエ・バーンスタインはいつの間にかシャンベルタン、クロ・ド・ベズまでも造り始め、2015年ものの頃には98Points~ などと言う、とんでもない評価を得るようになってしまいました。
2016年のリリース時には、アルマン・ルソー並みの20万円近くの上代を付け、さらにはルソーを価格でも抜くつもりだと息巻いていると聞いて・・何だかな・・と思い始めてしまいました。
確かにバーンスタインのワインは美味しいが、完璧さを誇るが故の「鼻に付く感じ」をどこかで感じていたのも事実です。
そんな意味においては、そんな「意思の発露」などは微塵も感じさせない、ニュートラルなスタンスのトラペのワインに魅かれると言うのも無理のないことなのかもしれません。
2016年のシャンベルタンは、確かに価格も上昇していますが、それでもバーンスタインの2015年ものにも遠く及ばない値付けで、ジャスパー・モリスの96~98 ポイントをはじめ、アドヴォケイトの95~97ポイント、アラン・メドーの93~96ポイントと、10年以上前のトラペの評価とは雲泥の差が生まれています。
いつか飲みたいな・・と思いますが、ここまでくると簡単には開けられないワインになってしまっています。15000円ほどで購入できた昔が懐かしい!・・まぁ、そればっかり言ってますが、時の経つのは避けられないのと同時に、ブルゴーニュワインの高騰も・・、しかし品質もついて来ているのも確かだと思われます。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
もう、シャンベルタンやミュジニー、ヴォーヌ=ロマネのグラン・クリュは、須らく「大台」を超えて行くと思われます。言ってしまえば、ボルドーのように生産本数が多く無いんですから・・
今までは、
「ブルゴーニュを愛するのは日本人が最も多い」
と思われていましたが、昨今は中国人がブルゴーニュの美味しさに気付いてしまったもんですから・・日本の人口ほどの超大金持ちが存在する大陸へ、ブルゴーニュワインが向かって行ってしまうのは、もう止められないかもしれません。
1998年の正規品、バック・ヴィンテージです。タンザーさんが93ポイント付けています。そろそろ飲み始めても良い感じでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 1996 Chambertin Grand Cru
シャンベルタン・グラン・クリュ
【こちらは良品と判断したブローカーものです!】
昔にブローカーから仕入れた品です。フィネスさんとは一時切れていまして、その頃に仕入れたんじゃないかと思います。お取引を復活させていただいて、ご案内する間が無かったか、もしくはそれ以前から残していたのかは不明です。
ジャンク品としてご案内させていただいたものはレベルがキャプスュルから14~15mmほどでしたが、こちらは5mm前後で、キャプスュルも回ります。
1996ヴィンテージはリリース当時はメディアは素晴らしいと大騒ぎでして、1995年以前よりも30パーセントほども値上がりしたのに、それを打ち消すような感じでした。因みに1997年もののメディアの評価は散々でして、ま~・・酷いものでしたが、2~3年経過しますと安くて美味しいので料飲店さんから火が付き、アッと言うまに世の中から姿を消したように思います。ちょうど noisy も1998年からネット販売に踏み切ったので、その頃のことを何となく覚えています。
ですが1996年はその後、だいぶ硬く締まってしまうアイテムが多いように感じていまして、
「・・誰だ?・・グレートイヤーだって言ったのは?」
と犯人捜し・・(^^;;
もうその頃からは四半世紀以上も経っているんですね~・・信じられません。
noisy はPC歴だけは長いので、インターネットには相当早くからアクセスしていました。1992~1993年頃から・・です。電話代を数万円も使ってしまったのがバレて怒られました・・(^^;; これも以前に書いた覚えが有りますが、
「インターネットに接続するには、インターネットから幾つかのプログラムをダウンロードしてインストールすること」
となっていまして・・
「・・うにゃ?」
っとなったのが今でも思い出されます。Windows3.0~3.1の頃です。
さすがにこのワイン、そこまで古い時代ではなく Windows95~98 の頃です。Windows のバージョンが上がって発売されるたびに、秋葉原のショップに長蛇の列が出来て大騒ぎになっていました。いつの間にかそれが iphone に取って代わられ、今やその iphone もそんな騒ぎにはならなくなったのは、時代の流れなんですね。
こちらは古酒になりますので、コルクを抜く時はご注意ください。どうぞよろしくお願いいたします。
● 2020 Bougogne Blanc
ブルゴーニュ・ブラン
【余りに無くて・・すみません・・。でも、マルサネ・ブラン2020の素晴らしい出来から考えますと、こちらも「光で熟した最高のシャルドネ」になっていると思います!】
2020年ものは6本だけです。2021年ものはさらに減りそうですからそうとう・・ヤバイ状況です。ですが、素晴らしいマルサネ・ブラン2020の出来から推測するに・・間違い無い選択になると思われます。
是非マルサネ・ブランのコラムをお読みくださり、ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【ここまで大きく変わるとは・・これ、滅茶苦茶旨いです!冷ややかさと熟度を包み込むクリスタル的テクスチュア!】
2018年もののドメーヌ・トラペは圧巻でした。トップクラスの赤は飲めていませんが、ま~とにかく、
「大激変!」
です。
2016年に滅茶美味しくなって・・でも相当「ビオ」に寄った味わいでしたが、2017年には、
「あれっ?そっちに行ったんじゃなかったの?」
と感じてしまうほど、ビオと言うよりは普通に自然な味わい・・しかし熟度・密度が高く、ミネラリティの総量も増えたような感じで、noisyも完全には掴み切れていない印象で終わってしまいました。味わいは素晴らしかったんですが、
「スタイルがヴィンテージで結構変わってる?」
的な感覚で受け取れた訳です。
2018年ものは・・赤はそちらのコラムをお読みいただければとは思いますが、赤白、全てのキュヴェにおいて今までとは、
「コア(中心)側と表面側が逆転した状況」
です。
今までのトラペさんのワインは、柔らかなテクスチュアを表面に出し、柔らかな愛らしい果実を惜しげもなく感じさせてくれていました。その中心側には基礎となるべき透明~半透明のミネラリティがたっぷり有った訳です・・が、それゆえに、
「今時のブルゴーニュワインとは違う、トラペらしい柔らかでほのぼのとした表情」
だった訳です。
ところが2017年ものにもその気は有りましたが、2018年ものはさらにそれがパワーアップ、赤も白も、コアと表面が全く逆です。まるで「ベクトル変換」したかのような味わい・・。表面にはつややかなクリスタル風のミネラリティがコーティングされたかのような、滑らかだがハードな・・言ってしまえば「シャンボール=ミュジニー」的なニュアンスです。
今までは表面に存在していたフカフカの柔らかで優しいトラペ的な愛らしい果実は、完全エキス化され、コア・・中心に「パッキング」されているかのようです。

左の写真は全く加工していません。何か、ガラスと言うか、クリスタルな雰囲気がバリバリに出てるように見えませんか?・・・ですので、そのクリスタルコーティングの中の、超エキス化された果実や要素は、そのクリスタルの隙間を縫って、少しずつ愛嬌を振りまいてくれます。
今までは常に柔らかな笑顔だったんですが、2018年ものは・・「微笑んでいるのが判る」・・と言った印象なんですね。
なので、これって・・めっちゃ素晴らしい若いワインが見せる振る舞いじゃないですか・・。ニール・マーティンさんは、
オレンジの花やマンダリン、僅かに蜜蝋の香りも感じられる。オイリーな口当たりと桃のような果実味のバランスの取れた味わいでアフターではグアバやパッションフルーツなど南国果実のニュアンスが出てきて素晴らしいワインだ。
とおっしゃっていらっしゃいますが、ミネラリティが表に出て来たことで、この素晴らしい果実や各要素の姿がきらめいて感じられるということだと思います。
その上で、むしろピノよりもシャルドネの方が、美味しさを単純化して感じられると思いますので、
「これ、ビックリするほど旨い!」
と言うことになっちゃってました!
素晴らしいので是非飲んでみて下さい。普段はA.C.ブルクラスは余り点を付けない海外メディアでは有りますが、ティム・アトキン氏は89ポイントと・・いや、これ、絶賛ですよ。noisy的には90ポイント以上は硬いです。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
-----
【シャルドネはグレートイヤーか?・・と思える2016年ものです!】 すみません・・数が無いので飲めてないんですね。しかし、2016年のシャルドネでは外してませんので・・しかもトラペですから、かなり期待できると思います。ご検討くださいませ。
■エージェント情報
2016年は4月末に発生した霜の影響で全体的に収穫量が少なくなっており、ベト病も発生したので選別もいつもより厳しく行った。その結果、アペラシオンにもよるが例年の50%ほどの生産量になっている。特にマルサネの白が少なく、単独では造れないほどだったので格下げしてブルゴーニュ ブランに混ぜた。また、ジュヴレ シャンベルタン1級も収穫量が少なかったので全てを混ぜて醸造している。スパイシーで肉厚な果実味のある、高いポテンシャルを秘めた良いヴィンテージなので量が少ないことがとても残念。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【シンプルな・・純白のエチケットに変身!味わいはエレガンス、フィネスに満ちたしっとりエキス味です!】

完成度・質感ともに非常に高いニュイのシャルドネです。デザインが変更されまして、純白の下地を生かしたシンプルなものになっています。販売する方にしてみますと、結構に見辛く、向かって右下に小さな文字で「Bourgogne」と入っています。
2015年ものは葡萄が良く熟しているので、「やや甘く酸が少ない」と言われますが、やはりそこは微妙でして、生産者により違うのは言うまでも有りません。
自身の理想とする味わいのスタイルを貫こうという感性からは、酸のまろやかな糖度をほんのり感じるような・・そんな味わいは有りません。
しかし、自然派の生産者には多いと思われる、「できるだけ関与せず、自然の恵みをいただき、それをワインに昇華する」と言うスタンスからは、ヴィンテージの要素でもある「高い糖度、低い酸度」を受け入れる、もしくは葡萄がなりたいスタイルを感受してワインを造る・・ことになります。
そういう意味では、トラペは後者かと思われます。2014年のやや涼やかなスタイルよりは、ほんのりとオイリーさも増し、粘度が有り、甘くは無いものの酸は張り詰めた感じでは有りません。
もうすでに仕上がっているかのようなニュアンスで、今飲んでも非常に美味しいです。完成度の高い味わいで、高質感たっぷりです。
この最終仕上げに関しては先ほどの後者的な考え方と言うより前者的で、そのハイブリッドな感じがトラペのスタイルなのかな・・と感じています。今飲んでおいしく、この先10年、とても良い状態を続けるでしょう。質感・ポテンシャルは・・2014年もののレヴューにも書きましたが、メオのクロ・サン=フィリベールにも並ぼうか・・と言うレベルです。ご検討くださいませ。かなり美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【かなり旨いです!メオ=カミュゼのクロ・サン=フィリベールに匹敵!】
いや~・・かなり旨いです。2013年も良かったですが、健康健全、しかもややオイリーで構造も大きく、フルーティーなのに複雑性もあると言う・・ちょっと考えられない仕上がりです。
ドメーヌものの葡萄だけではなくネゴスものも混ぜているそうですが、まるでそんなネガティヴさは感じられませんし、バレル・ファルメンテッドなシャルドネですので、年の良さを反映してかなり樽臭くなってるかと思いきや、僅かに高質な樽のトッピングとして感じられる程度で、
「ん~・・こりゃ、かなりのポテンシャルだなぁ・・」
と判断しました。今飲んでもかなり旨いです。色合いもやや緑掛かった美しい色ですよね。
2014年のトラペは本当に素晴らしいですが、誰か評価していないかと調べてみましたところ・・あのティム・アトキンさんが評価してまして・・
「なんと91ポイント!」
も付けてました・・。ビックリです。
まぁ、この人のことは他のコラムでもちょっと書いてますが、アペラシオンとか規格とかに捉われずに、結構自由にポイントを付けています。仮に他の先輩方がどんな評価をしていてもお構いなしです。それに、好みだけで評価してない・・と言うか、かなり幅広いアイテムを好意的に評価していますので、信用できるかな・・と思っています。
また、基本的にドライですがボディもしっかり有る上に、ミネラリティも充分以上、エキスがかなりしっかり出ているので、豊かだけれど酸っぱく無い酸と相まって旨みを多く含んでいます。非常に良い出来です。
価格も2013年から見るとかなり下がっていますので、
「ほぼデイリー価格ながらもポテンシャル大で貴重なACブル!」
と言えるでしょう。
あのメオ=カミュゼの看板白のモノポール、オート=コート・ド・ニュイ・ブラン・クロ・サン=フィリベールに引けを取らないと感じました。非常に素晴らしいので、是非飲んでみてください。2014年のトラペ、素晴らしいです!
以下は2013年のこのアイテムを含むレヴューです。
━━━━━
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
久し振りの「ア・ミニマ」です。前回のご紹介が2002年ものでしたんで・・・それ以来ですね。
━━━━━
【清楚な果実、土、月..やっぱりそういうことなんでしょうね】 「太陽の光を目いっぱい浴びて、すくすく健康的に育ってきました..」
というのは表面の部分です。何より感じるのは、
「手を掛けられて育ったんだね」
ということ。どちらかといえば育ちの良いお嬢さん的でとても清楚です。太陽も感じますがソフトな土の上には、半月ぐらいの月が..似合ってしまうように思います。
香りは赤紫のイメージで、たとえばスミレ、ブルーベリー。それに石灰系ミネラルと柔らかなふかふかの土。タンニンの質も良くとてもドライな味わいです。 幾分の若さもありますので、到着したら2週間ほど休ませていただけると美味しくいただけるのでは、と思います。飲んでみてください。
━━━━━
と・・紹介していました。まぁ・・大概はそのまんまですが、紫色が入ったイメージを書いています。
しかし、2013年ものは紫では無くて、もっと純な赤です。グラスの写真、そのまんまですね。
非常にドライながら、エキスの旨みが「むっちり」していて、まったく化粧っ気の無い、リアルな味わいがします。

食事とのマリアージュは非常に楽です。魚介系とも鮮度がそこそこ良ければ問題無く合うでしょう。非常に良い出来です。
一方のブルゴーニュ・ブランですが、
「・・あれ~?・・」
です。かなりの良い出来です。「あれ~?」は、この人、ブルゴーニュではピノ・ノワール主体の造り手なので、「赤いワインの人」と思っていたんですが、「トラペ・アルザス」をやりはじめてますよね?
その性なのかどうか判らないんですが、このブランが目茶美味しいんですよ。柑橘系のフルーツも有り、フルーツも有り、とてもピュアで中域もしっかり張り出しが有り、収束も長いんですね。お手本どおりと言うか、基本が凄くしっかり出来ている・・。
「赤より良いんじゃないか?」
などと思ってしまいますが、ア・ミニマの仕上がりを見れば、一時ビオなのに膨らみがイマイチで硬いワインだったのが、どんどん良くなっているのが想像できます。昔は「トラペは10年は必要」と思ってましたから・・。
そんな意味では、期待を大きく裏切ってくれたブルゴーニュ・ブランです。かなりの仕上がりです!お奨めします!
● 2020 Marsannay Blanc
マルサネ・ブラン
【このビジュアルからも、過去最高の出来が想像できると思います!・・べらぼうに旨いです!】

めっちゃ旨いです!・・まるで良く熟した最高の出来の北部ムルソー!・・と言いたいほどです。
まぁ、「シャルドネは光で熟す」などと言われた訳ですが、例えば・・
「ブルゴーニュの2020年もののピノ・ノワールとシャルドネはどう違うか?」
を見てみますと、ピノ・ノワールは大方は非常に濃密でアルコール分も出ました。でもトラペは・・ビオが良い結果をもたらしたのか、濃密過ぎず、アルコール分も高くならずでした。
シャルドネはどうでしょう?・・2020年もののブルゴーニュ・シャルドネは、ニュイもボーヌも・・最高じゃないでしょうか。マッタリしつつ、暑さでやられた感じも無く(極一部有ったかもしれませんが・・)、濃厚さは有れどそれがマイナスの印象を全く生まず・・です。
トラペ・ブルゴーニュは、白は2アイテムのみの到着でして、そもそもアイテム数が有りません。しかしながら、例えば Noisy wine でもお馴染みのユベール・ラミーも100点を連続し、バシュレ・モノも過去最高の98ポイントを連続しています。
この事からも、光をたっぷり浴びることが出来、しかも少雨に耐えられる土壌を持ったビオの畑からは、
「光を充分に取り込んで偉大なシャルドネになった!」
ことが伺えます。

この2020年ものと、下の方の2019年ものののグラスの写真をご覧ください。余りの歴然の差に・・驚かれると思います。ややホワイトバランスが異なりますが、それでも・・
「これほどの黄色のしっかりさ、艶、照りの差」
は出て来ないと思うんですね。
マッタリ感覚はまるでムルソーに近く、粘土石灰の強いムルソー北部・・ムルソー=サントノ辺りのニュアンスにさえ・・感じられます。これだと1級になってしまいますが・・
また、果実感は柑橘がしっかり感じられますが、酸もしっかり美しい丸いパレットを描きますから、余韻もマッタリしていますが熟れ過ぎ感も無しでまったくダレた感じがしないんですね。ですから、高級シャルドネを飲んだ後の素晴らしい余韻に浸っていられる・・そんな感じがします。
この下の方にずずっと下がって行きますと、2011年もののこのワインの写真も有りますが・・
「この2020年ものマルサネ・ブランとは全く似せても似つかない・・」
ですし、最高に美味しかった2019年ものと比較してもこれですから・・。
ですので、トラペの2020年ものは赤も白も大成功!・・最高の出来だと判断しています。是非とも飲んでみてください。超お勧めします!最高に旨いです!
以下は以前のレヴューです。
-----
【トラペのワインが持つ優しく柔らかな薄緑の果肉を質感高い透明感高いミネラリティが包み込んだ素晴らしいマルサネ・ブランです!】
とても美味いです!非常に高質!・・ダラっとしてしまう仕上がりを感じさせるワインが多いコート・ド・ニュイのシャルドネでは有りますが、そもそもトラペのワインには甘さが無い・・。非常にドライです。
そしてビオ化の進んだ畑からの葡萄は、そんなフカフカの畑のニュアンスをたっぷり伝えてくれる訳です。
(だいぶ)以前のトラペのワインは、そんな柔らかで優しい味わいを伝えてくれていましたが、
「そこで止まっていた」
もしくは、
「少しずつ成長していた」
と思われる訳ですね。
で、2015年頃からのトラペのワインの味わいに大きな変化を・・飲む者たちが感じ始めた・・と言う訳です。
なので、2018年ものが素晴らしい出来で有ったとしても、2019年ものにはもしかしたら・・敵わない場合がほとんどだと仮定するなら、2018年ものに90ポイント付けたティム・アトキン氏を考え併せても、それ以上の評価をして良いんじゃないかと思っています。
実際、余りビオ系のニュイの白で高い評価をされているワインは、未だに存在しません。ようやくニュイの赤で「普通に」高い評価が出るようになっただけ・・ですね。

ましてや「マルサネ」と言う村名のアペラシオンですと、高い評価が出ないんです。何せ、
「1級、グラン・クリュが無いから」
なんですね。
その点では、ティム・アトキン氏は余りアペラシオンにはこだわった評価をしない方かと・・若干ムラっ気は有るとしても、思い切った評価をされています。なので、
「2019年もののティム・アトキン氏の評価」
を見たいんですが、今のところ見当たりません。
noisy的には92ポイントです。トラペにしては硬質感が高く、柑橘果実がしっかり表現されています。勿論ミネラリティもしっかり・・この緑っぽい色合いにグググっと気持ちを引き寄せられます。
グラスを伝う太い涙(2枚目)を見れば、かなりのグラが感じられるはず・・とお判りでしょう。数少ないトラペのシャルドネです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【おそらくボーヌの造り手も腰を抜かすほどの出来栄えです!】
凄いベクトル変換をしたマルサネ・ブラン2018年です。2017年も滅茶美味しかったんですが、ご紹介したかどうか忘れてしまいました・・。
たしかに2017年ものにもその「ベクトル変換の気」は有ったんですが、2018年ものはそれが100%完了したような雰囲気でして・・言葉は悪いですが、
「。。これって本当に・・トラペ?」
と何度も思ってしまうようなテイスティングの時間を過ごして来ました。
ですので、このマルサネ・ブランですが、
「圧巻な美味しさ!」
を持っていましたよ。
複雑性、細やかさ、精緻さ、ミネラリティの総量・・どれをとっても超一流です。何せツヤッツヤのテクスチュアから少しマッタリな柑橘、果実が冷涼に伝わって来ますし、ただそれだけでは終わらずに、そのピュアさとリアリティを余韻にまで感じさせてくれる訳です。
先日まで有ったドミニク・ラフォンの2017年A.C.ブルを、もう少しファットにし、しかしドライに、ビターさを加え、ちょっとピュリニーの方にまで張り出してしまったムルソーの畑・・のようなニュアンスさえ、感じさせてくれます。
グラスの写真の凄いでしょう?・・この黄色の出方、色の強さ・・それでいて、滅茶ナチュラル・・いや、ビオビオしくなど全く無いのに飲み心地は柔らかなんですね。
すみません・・これは飲んでしまいますよ・・激旨いです!・・ですが、数が無い・・飲めた方は幸せだと思います。思い起こせば・・そう、トラペ・ダルザスの白もミネラリティが凄かったですが、きっと何かを掴んだんじゃないかと感じています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【2017年のトラペはシャルドネもクリスタルコーティング!滑らかなテクスチュアの中に凝縮した果実・・解けてくるとトラペらしい優しい味わいです!】
2017年のトラペは、赤ワインのコラムでも書きました通り、2016年までとは結構に異なるイメージに受け取れると思います。
もっともトラペのシャルドネは(・・こちらは他の品種も少量入っていますが・・)、温かみがほんのり有って、ミネラリティもしっかり・・いつ飲んでも美味しいと言えるような、プティ・グラマラスな味わいがちょうど感じだったので、赤ほどの「激変感」は無いかもしれません。
それにしてもこのミネラリティの増え方は凄いです・・今、トラペ・アルザスも飲んでいますが、やはり似た感じで一貫しています。
ピュアなんですが、ナチュラル感が素晴らしいです。ナチュラル感はジェラール・シュレール風ですが、シュレールのように「危険な感じ」は全く無いんですね。シュレールは時折「揮発酸」を感じますが、トラペに関しては全く無いんです。
熟し始めのムルソーのような「まったり感、」「オイリーさ」が有り、少し熟れた柑橘系の果実が実に心地良いです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【より滑らかに、よりゴージャスに感じる2015年マルサネ・ブランです!】
ジャン=ルイ・トラペの昔を知る者にとって、1990年以降の本家とロシニョール・トラペの分裂や、その後のビオディナミ転向で、しばらくの間低調な期間が有ったことを良く知っています。大看板で有るシャンベルタンでさえ、そこそこに美味しいものの、畑本来のポテンシャルを発揮しているのか、疑問に思われることが多かったと言えます。
ましてや下のクラスはやや平板で、まろやかだけれどエッジの尖った、もしくはニュートラルなパレットを描けないものが多かったです。なので、シャンベルタンは1.5万円以下、1級は6~8千円なら・・みたいな感覚を持っていました。
今ではもう・・考えられませんね。トラペのワインはいつも優しく、じんわりと包んでくれます。不足を感じること無く、有り余るエネルギッシュさを見せつけることもしません。エキシーで旨味がちゃんと有り、感覚器官を適度に揺らしつつ、穏やかながら凛とした余韻でフィニッシュを迎えさせてくれます。
これ、ピノ・ノワールもシャルドネも、全く同じなんですよね。飲めば、
「あ、トラペでしょ?」
と判るようになるんじゃないかと思いますよ。質感高く、余韻美しく、やはり身体への入射角が優しい・・これはすべてのトラペのワインに言えることです。
昨年ご紹介させていただいた2014年ものよりも若干濃い色合いをしていますよね?・・2014年ものは冷ややかでした。2015年ものは、冷ややかさの中にもエナジーの満ちた味わいで、よりグラが有り、粘性が高いです。そして、今飲んでもとても美味しい!・・
おそらく、このワインはいつ飲んでも美味しいんじゃないかと思います。そんな意味では過去最高の仕上がりと言えるかと思います。
この3~4年の間に急成長した・・そしてあっという間にトップクラスになったと言えるトラペですが、シャルドネもとても美味しいです。ご検討くださいませ。お勧めします!
以下は2014年以前のレヴューです。
-----
【2011年も旨かったですが2014年も素晴らしい!トラペの白はACブルもマルサネもポテンシャルが非常に高いです。】
2011年もののやや熟し気味のマルサネ・ブランを昨年ご紹介させていただき、かなりの評判をいただきました。皆さんもそろそろ飲まれたでしょうか・・是非ご感想をお聞かせいただきたいところです。
一枚、皮が剥けたような、あっけらかんとした熟成フレーヴァーを感じさせてくれた2011年でしたが、今回の2014年ものは、素晴らしかった2011年の再来・・と言うか、それ以上のポテンシャルを感じさせてくれます。
カメラが変わってしまいましたので、2011年と2014年の色の比較は難しいですが、黄色が強いと言うよりは、結構な感じで緑が混ざった美しい色合いをしています。珪藻土チックなやや厚みのあるボディはわずかにオイリーで、バリックのわずかにトースティで甘い香りがわずかにアクセントとしてノーズを抜けていきます。オイリーさの中から黄色や白のやや熟れたフルーツとスパイス、緑の蔓・茎のような・・・しかしネガティヴなものではありませんで、天に向かって伸びて行く、まだ成長しているような生き生きとしたノーズも含まれます。また、柑橘のフレーヴァーも混じり、ややマッタリとボリューミーに粘りつつ、またスパイスを感じさせて消えて行きます。かなり長いです。
バランスも非常に良いです。コート・ド・ニュイの白は今まで、ヴォーヌ=ロマネやニュイ=サン=ジョルジュ、シャンボール=ミュジニーの僅かなものを除けば、ほぼモレ=サン=ドニに有るのみでした。マルサネの白は、シルヴァン・パタイユがマルサネでもの凄いものを造っていますし(幻のアリゴテ・・度肝を抜かれるワインですよ)、このトラペのマルサネも、今までの概念を覆す仕上がりと言って良いでしょう。
非常に美味しいです。ティム・アトキンさんのポイントを探しましたが、マルサネ・ブランは見当たりませんでした。2014年のACブルゴーニュ・ブランが91ポイントですから、間違いなく、それ以上を付けるはずですが・・。
まぁ、比較的信用がある方かな・・と自画自賛?している noisy の高評価ですので、是非ご信用いただき、飲んでみていただきたいと思います。今飲んでも非常に素晴らしいです。超お勧めです!
以下は非常に高いご支持をいただいた2011年マルサネ・ブランのレヴューです。
-----
【これはべらぼうに旨い・・必飲です!ただいま絶好調の完全エキス化した状態!・・このバランスでのご紹介はまず出来ないのが普通です!】
noisy のところではどうもイマイチな動きのドメーヌ・トラペですので、これだけ旨いものをちゃんとご紹介し切れるかどうか・・少し不安に思っています。
ちなみにトラペはビオですが、適量に、適切なタイミングでSo2を使用していますから、一般に言うようなビオっぽさは全く見当たりませんのでご安心を。ピュアでナチュラルですが、
「何もしないことをビオと言う」
ことと、
「キュヴェに色々対応し、考慮し、手段を尽くして、結果何も余計なことはしなかった」
と言うことは、全く違うのだと、テイスター、ワイン屋、全てのワインファンが認識すべきだと思っています。どうもその辺がね・・プロとしても認識を間違っていると思うんですよね。
で、この・・単なる「マルサネ・ブラン」なんですが、現在、素晴らしい状態です。全く以って・・
「完全なるエキス!」
と言って良い・・非常に香り、味わいも口内で拡がるタイミングになった・・2011年ものなんですね。
一般的にリリース直後は、如何に素晴らしいワインであっても、エキス的に充実していたとしても、まだ完全にはエキス化していない・・と言えます。やはり時間は何にも変えがたいものでして、ボトルの中での熟成により、さらに磨かれて行く訳です。3年ほど瓶熟されたこのマルサネ・ブランは、二次発酵を経た高級ワインですから、全てが調和し、エキス化し、この状態になったと言えます。
通常、我々ワイン屋は、どうしても先を見てしまうクセが有り、
「そこが見えるから美味しい!」
と感じているのに、その先の美味しさを今の美味しさと摩り替えてしまっている可能性が有ります。勿論ですが・・そうなるように鍛錬したので・・まぁ、自分の性では有りますが・・。
で、その先の状態が今、この状態とイコールなんですね・・。言葉は難しいですが。
完全にエキス化していますので、非常に香ります。そして拡がります。余韻も素晴らしく長いです。口内では全く尖ったところが無く、また立体的でほぼ球体に感じられます。つまり、
「一枚、皮の剥けた状態!」
に有るんですよ。なので、この状態を是非知ってほしい・・ここからまた成長をして行くんですが、このトロトロと滑らかな味わいを知ることによって、
「この位のポテンシャルのワインだと約3年でこの状態になる」
ことが理解できるんですね。中々無い機会だと思います。この状態で持ってきてくれたフィネスさんに感謝!・・そして、ドメーヌ・トラペは素晴らしいワインを造っている!・・と理解してくださるとさらに嬉しいです!・・是非飲んでみてください!一推しです!旨い!
● 2020 Bougogne Passtoutgrain a Minima
ブルゴーニュ・パストゥグラン・ア・ミニマ
【完璧!・・ただただ素晴らしいです!】

2019年ものも滅茶美味しかったんですが・・すみません、前言撤回・・
「2020年ものの方がより素晴らしい!・・と言うか、これ以上のパスグラは有り得ない!」
と言い切りたくなるほど、精緻で、気品が有って、滑らかで、果実はしっかり有るものの果実果実はしていなくてエレガンスと伝えてくる・・そんなパスグラに出会ったことが有るでしょうか?
ブルゴーニュワインの醍醐味は、ある種・・
「美しく仕上がったマロラクティック発酵故の姿!」
こそが生み出していると思います。
すなわち、強いリンゴ酸を滑らかな乳酸に変える、マジックみたいなものです。この良し悪し、どのくらいマロを掛けるのか・・いや、掛けないのか・・掛かるのかで、最後の仕上げになる訳ですね。
パスグラですから、ピノ・ノワールとガメ、両方の良さを引き出さなくては凄いパスグラは生まれません。ピノ・ノワールだけでも良いかもしれませんが、それでもその質が良く無くてはならない訳です。

2020年ものは、まぁ・・とんでも無く旨いですから、あ、1枚目の写真をみてください。
このエッジの「赤」の美しいことったら・・無いでしょう?・・ガメが入ってないような色彩です。そして上から下に下がってくるグラスの涙も太いですよね。
味わいには、この涙の太さを強く感じさせるものは無く、
「すべてのバランスが半端無く良く、その上で精緻さとエレガンスを感じさせる見事な味わい」
をしています。
チェリー系果実主体の味わいですが、自然なアロマの優しく太い上がり、中域の節度を保った膨らみ、余韻からノーズへの素晴らしいアロマの還り、エレガンスを長く感じさせる余韻・・・その後には、
「美味しいブルゴーニュ、飲んだ~~!」
と言うような満足感が生まれます。飲んでみてください・・まったく追加は見込めないですが、凄いワインだと思います。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
-----
【いつも美味しいア・ミニマですが、2019年ものは完璧!・・「ア・ミニマが飲みたい・・」と言う時代になったのかもしれません!】
激旨です!・・ガメとピノがほぼ半々と言うことですが、またこのバランスが超絶に美味しい!
2019年ものは、グラスの写真をご覧いただいても・・即お判りでしょう。
「・・今までとは・・結構に違うんじゃない?・・色の組成がヤバイ位に美味しそうに見える・・」
そうなんですよ・・もう、全く以前とは異なるような素晴らしい赤紫の深い色合いをしています。
ですが・・味わいそのもののニュアンスは、今までのア・ミニマとさしては変わらないと思います。しかし、
「質感!」
が半端無いんですね。これは、ア・ミニマに限ったことでは無く、2019年のトラペの各アイテムに全く共通しています。
なので、ちょっと悪戯をしてみましょうか?・・

はい・・どうでしょう?・・ア・ミニマ2019は真っ白ですから左側です。
そして右側のボトルは・・何と、2019年の「シャペル=シャンベルタン」です。
まぁ、大きい写真はシャペルのコラムで見てください。ですが・・
「ザックリ見ると、どちらもソックリ・・」
じゃないでしょうか?

勿論ですが、ア・ミニマがシャペル並みなんて・・在り得ませんよ。
ですがまぁ・・こう言っちゃなんですが、シャペルが持つ存在感、質感が半端無いにしても、
「スイスイ飲んで美味しいのはア・ミニマ」
なんですね・・。何の気なしに口にして、滅茶素晴らしい質感をいとも簡単に受領でき、何も気にせずに食事に移れる訳です。
シャペルはそうは行きませんよ。その存在感、オーラと言いましょうか・・それらがあなたを引き留めてしまうんですよ。
緻密な味わい、高貴なニュアンスにうっとり・・もしくは、そんなに表情が出て来ないタイミングで開けてしまったとしたら、少しでも要素を受け取ろうとして全力で迎えに行ってしまいますよね?
だから引き留められてしまうんですね・・まぁ、2019年もののトラペはどれも物凄いポテンシャルなので、反対に引き留められてしまう時間は短いかもしれません。満足してしまいますから・・。
と言う訳でして、もう単に「赤果実」がどうの・・と言いたくない感じの仕上がりです。
あ・・何が近いか?・・と言いますと、キュヴェ・マルセル・ラピエールかな?・・それのピノ・ノワール版みたいなイメージです。
因みにあのジャスパー・モリスさん・・下級クラスは85~89ポイント以内と決めていらっしゃるような感じの評価をされますが、その上限の89点!・・と最高点を付けています。前年の2018年ものに、ティム・アトキン氏が90点も付けちゃってますから・・それも有るのかな?などと邪推してしまいます。でも、この出来で89点・・低っ!数が無いのでお早めにどうぞ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【圧巻の美しさ!新スタイルなトラペのベースワインは、緻密なベリーのフレーヴァーが滅茶心地良い逸品です!】
やっぱり「ミニマ」・・おいしいです~・・好きですね~・・好き嫌いだけを言ったら、この早い段階ではA.C.ブルより好きかもしれないです。何故って・・
「単に美味しいから・・」
です。
だって、色だって冴えてるでしょう?・・こんなに素晴らしい色合いなんですよ。そして実に「伸び」が良いです。ただでさえ、クリスタルなテクスチュアでスイスイと入って来て、口内でちょっとすり潰してやると、もうそこは苺園です・・。
こんなにドライなのに感じてしまうのはリアルでピュアなベリー・・なんですよね。そしていつの間にかそのドライさが甘みに変化している・・と言うことは、自分自身は相当に美味しいと思っているだろうと想像している訳です。
パスグラと言うとどうしてもスルーされる方がいらっしゃいますが、これは飲まねばならない・・素晴らしいパスグラです。2018年のトラペを知るにも良いと思います。
「・・えっ?・・トラペのワインって、こんなにミネラリティ高かったの?」
と、驚くこと、請け合いです。是非ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【極上のエレガンスを感じられます!・・凄い最下級キュヴェ!】
二枚写真が有りますが、上のものが2016年ものは無かったA.C.ブルゴーニュ、下がパスグラのア・ミニマです。
ハッキリ言ってしまえば、この2つ、飲んだ時はかなりの衝撃でした。
「・・最下級でこれって・・大丈夫かよ・・」
そんな印象ですよ。呆気に取られるような質感と見事なバランス、エレガンス・・そこはかとなく漂うジュヴレ感、エロス・・テクスチュアの滑らかさ、口内にへばりついた僅かな液体が放出する高質感・・。
いけませんね~・・このクラスでそれをやってしまっては・・。ましてやパスグラ、偉い旨いもんで、もう大ファンなんですよ。フィネスさんのダンジェルヴィーユとトラペのパスグラは、本当に絶品です。豊かさとゆとりのあるエレガンスを感じさせるダンジェルヴィーユさんのものに対し、ドメーヌ・トラペのパスグラは「繊細」。しかしながら「緊張」には絶対陥ってしまわないんですね・・。

もう、非常に飲みやすい・・と思わせる部分からの味わいの組み立てで有るパスグラ、ア・ミニマに対し、A.C.ブルは「格」で答えます。パスグラで充分なんですけどね・・。やはりこのピノ・ノワール極上の滑らかさに触れつつ、クリスタルなヴェールのミクロンの隙間から漂う優しさに、癒されてしまうんですね・・。
この2つ、noisy が検索した海外のサイトは何故かどこも完売になっていました。・・判ります・・その気持ち!・・飲めた人は幸せだと思いますよ。滅茶美味しい!・・数はもう無いと思います。普段、こんなの飲んでちゃダメな奴です。ご検討ください・・と言うか、さっさとカゴに入れるべきです。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2016年のア・ミニマは本当に素晴らしいです!「・・あれ?・・エマニュエル・ルジェ、ちょっと入ってます?」と言いたくなるかも!】

旨いですね~・・数年前までのア・ミニマとは雲泥の違いです。
それに昨年の2015年ものとも全然違う・・んです。どうしちゃったんだろ・・いや、良い方向でもあるんですけどね。
美しく、ミネラリティはピュアな方向を向き、ガメがピノの美しさを引き立てているような2015年でしたし、有る年はどこまでもとことん、ピュアでした。
2016年ものは・・いや・・勘違いさせてしまうといけませんが、エマニュエル・ルジェ的妖艶さがバッチリ載ってるんですよ・・。ガメっぽさ、全く無いです・・いや、あくまでnoisy が飲んだタイミングでの話しですんで、変わってくることもあるでしょうが、この「ルジェ的妖艶さ」は抜けないでしょう!超旨いです・・飲んでみてください。数は無いです!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【このワインこそはガメが必要だ!と感じさせてくれる見事な味わいでした!】

「わ~お!」・・な色でしょう?とても美しいです。皆さんは、
「パストゥグランじゃなぁ・・ガメ、入ってるし・・」
と思っているに違いありません・・たぶん。
でも、このガメの存在があるからこそ、この「ア・ミニマ」が非常に美味しいんです。だまされたと思って飲んでみてください。きっと納得してしまうと思います。
トラペの本当に素晴らしいジュヴレ=シャンベルタン・オストレアを飲めば、そりゃぁ皆さん、
「めちゃ美味しいす~!」
と喜んでくれると思うんですね。ポテンシャルもしっかり有り、現在の仕上がり具合も実に良い、とても満足できると思います。
この、純白のエチケットに変身した「ア・ミニマ」も同じくらい・・いや、オストレアを飲んだ直後にア・ミニマを飲まれたら敵いませんが、別々の日に飲まれたら、充分な満足が得られると思うんですね。
ピノ・ノワールの深遠さ、複雑さ、暖かさとガメの冷ややかさ、伸びの良さ、膨らみが一つの味わいになっています。勿論、それぞれの酸の構成が違うので、このようになるんですね。これは、もうかなり皆さんもファンになっていただいている、
「マルキ・ダンジェルヴィーユさんのパストゥグラン」
にも言えることで、この
「ピノとガメによるセパージュだから美味しい」
と言う、ブルゴーニュの伝統の味わいを復活させたと言えると思います。
昔のことですが一時期、多産種のガメに席巻され、品質が落ちたブルゴーニュワインは、ガメ禁止令で持ち直しました。
「ガメでワインを造っちゃいかん!」
と言うことですね。それでブルゴーニュ、特にコート・ド・ニュイやコート・ド・ボーヌからガメは駆逐されたんです。でも、そんなガメにも良い部分が有る・・それがパストゥグランで現わされていて、それがここに来てさらに磨かれてきたと言うことでしょう。
今飲んでめっちゃ美味しいです!シンプルなスタイルでテーブルにも映えます!・・送る方は間違えそうで怖いです!ご検討くださいませ。2015年ものは非常に少ないです!
以下は以前のレヴューです!
━━━━━
【手塩に掛けた高質でナチュラルなパストゥグランの美味しさを知ってください!素晴らしい仕上がりです!】

2014年のドメーヌ・トラペですが、どれもこれも・・素晴らしいです。
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
久し振りの「ア・ミニマ」です。前回のご紹介が2002年ものでしたんで・・・それ以来ですね。
━━━━━
【清楚な果実、土、月..やっぱりそういうことなんでしょうね】 「太陽の光を目いっぱい浴びて、すくすく健康的に育ってきました..」
というのは表面の部分です。何より感じるのは、
「手を掛けられて育ったんだね」
ということ。どちらかといえば育ちの良いお嬢さん的でとても清楚です。太陽も感じますがソフトな土の上には、半月ぐらいの月が..似合ってしまうように思います。
香りは赤紫のイメージで、たとえばスミレ、ブルーベリー。それに石灰系ミネラルと柔らかなふかふかの土。タンニンの質も良くとてもドライな味わいです。 幾分の若さもありますので、到着したら2週間ほど休ませていただけると美味しくいただけるのでは、と思います。飲んでみてください。
━━━━━
と・・紹介していました。まぁ・・大概はそのまんまですが、紫色が入ったイメージを書いています。
しかし、2013年ものは紫では無くて、もっと純な赤です。グラスの写真、そのまんまですね。
非常にドライながら、エキスの旨みが「むっちり」していて、まったく化粧っ気の無い、リアルな味わいがします。

食事とのマリアージュは非常に楽です。魚介系とも鮮度がそこそこ良ければ問題無く合うでしょう。非常に良い出来です。
一方のブルゴーニュ・ブランですが、
「・・あれ~?・・」
です。かなりの良い出来です。「あれ~?」は、この人、ブルゴーニュではピノ・ノワール主体の造り手なので、「赤いワインの人」と思っていたんですが、「トラペ・アルザス」をやりはじめてますよね?
その性なのかどうか判らないんですが、このブランが目茶美味しいんですよ。柑橘系のフルーツも有り、フルーツも有り、とてもピュアで中域もしっかり張り出しが有り、収束も長いんですね。お手本どおりと言うか、基本が凄くしっかり出来ている・・。
「赤より良いんじゃないか?」
などと思ってしまいますが、ア・ミニマの仕上がりを見れば、一時ビオなのに膨らみがイマイチで硬いワインだったのが、どんどん良くなっているのが想像できます。昔は「トラペは10年は必要」と思ってましたから・・。
そんな意味では、期待を大きく裏切ってくれたブルゴーニュ・ブランです。かなりの仕上がりです!お奨めします!
● 2020 Bougogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ
【非常に少ないA.C.ブルですが、デカンター誌は何と92ポイント!・・正しい評価だと推測します!】
たまげた美味しさを見せる2020年のパストゥーグラン・ア・ミニマを飲めば、この希少なA.C.ブルのそれなりの姿は想像可能だと思います。
何しろ、
「海外メディアはパスグラの評価は、仮にしたとしても評価点は付けない」
ですから、noisy のように、
「海外メディアに点を付ける・・と言うか、自身の感覚と合うかどうか確かめている」
ような人間にとっては、
「ブルゴーニュのドメーヌのベースのワインをメディアがどう判断しているか?」
が基準になる訳ですから、
「ん?・・デカンターは92ポイント?・・そりゃ、ア・ミニマを飲んだ感覚からはピッタリ合う」
となる訳ですね。
で、よほどのことが無い限り、その92ポイントがベースになりますから、例えば村名は92ポイントと言うことはまず無い訳です。それ以上・・ですね。ごく稀に・・もしくはドメーヌでは無く、ネゴスだったりする場合には、この辺りは正しくは無い場合も出て来ます。ドメーヌでそうなる場合は、
「ドメーヌ自体に何かしらの問題が有る」
と・・noisy は思います。
ですので、海外メディアの評価で散々、上級キュヴェが下のキュヴェの評価を下回りますが、
「そのドメーヌが問題なのか、その評価者が問題なのか?」
と考えてしまう訳ですね。
余りに酷い場合が多いと、
「この評価者は信用できん・・」
ということになってしまいます。
非常に少ないので飲めませんでしたが、圧巻な美味しさ・・本当にガメ、入ってるの?・・と思いたくなるような完成されたニュアンスさえ感じるア・ミニマ2020を飲めば、A.C.ブルに92ポイントは納得です。飲めなくてすみません・・ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【これはカミュゼか?それともヴォギュエ?・・いやいやルーミエかもと、この味わいに絶賛はすれど、誰だか判らなくなってしまうこと必定です!】
赤い果実で・・ドライで・・テクスチュアはシャンボール並みにテッカテカ、完全エキス化された素晴らしい液体のこのワインの造り手は一体誰?・・と悩んでしまう事は間違い無いでしょう。
確かに2017年ものでも、
「クリスタルコーティングされた・・云々」
とnoisy は言っていました。
しかしながら・・それも
「極まれり!」
です。
その結果、愛らしい果実を「ふっかふか」に表現していたトラペのピノ・ノワールが無くなっちゃいました。・・いや、正確に言いますと、
「クリスタルコーティングの内側(中心)に完全エキスとして存在している」
と言うことになります。
このような書き方、表現の仕方をしているのは、メオ=カミュゼ、ルーミエ、そして最近ですとデゾネイ=ビセイですから・・ありゃりゃ・・フィネスさん銘柄がニュアンス的に、めちゃ似て来ていると言えます。
なので、フィネスさんの社内ブラインドテイスティングは、とんでもないことになっているでしょう。うちの担当のK君も、
「全然当たらないんですよ~・・ヴィンテージがちょっと当たった位で・・」
と嘆いていますが、さもありなん・・。
noisy もテイスティングしながら、これ、誰のワインだと言うかなぁ・・・?とずっと考え込んでしまいました。
いや・・そうは言いながらも、ちゃんとそのミネラリティの内側には、ちゃんとトラペは居るんですけどね・・。
トラペのワイン、再度認識を改めないといけないと思います。そのためにもこのA.C.ブル、ティム・アトキンさんは90点ですが、良い対象になると思いますよ。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
-----
【極上のエレガンスを感じられます!・・凄い最下級キュヴェ!】
二枚写真が有りますが、上のものが2016年ものは無かったA.C.ブルゴーニュ、下がパスグラのア・ミニマです。
ハッキリ言ってしまえば、この2つ、飲んだ時はかなりの衝撃でした。
「・・最下級でこれって・・大丈夫かよ・・」
そんな印象ですよ。呆気に取られるような質感と見事なバランス、エレガンス・・そこはかとなく漂うジュヴレ感、エロス・・テクスチュアの滑らかさ、口内にへばりついた僅かな液体が放出する高質感・・。
いけませんね~・・このクラスでそれをやってしまっては・・。ましてやパスグラ、偉い旨いもんで、もう大ファンなんですよ。フィネスさんのダンジェルヴィーユとトラペのパスグラは、本当に絶品です。豊かさとゆとりのあるエレガンスを感じさせるダンジェルヴィーユさんのものに対し、ドメーヌ・トラペのパスグラは「繊細」。しかしながら「緊張」には絶対陥ってしまわないんですね・・。

もう、非常に飲みやすい・・と思わせる部分からの味わいの組み立てで有るパスグラ、ア・ミニマに対し、A.C.ブルは「格」で答えます。パスグラで充分なんですけどね・・。やはりこのピノ・ノワール極上の滑らかさに触れつつ、クリスタルなヴェールのミクロンの隙間から漂う優しさに、癒されてしまうんですね・・。
この2つ、noisy が検索した海外のサイトは何故かどこも完売になっていました。・・判ります・・その気持ち!・・飲めた人は幸せだと思いますよ。滅茶美味しい!・・数はもう無いと思います。普段、こんなの飲んでちゃダメな奴です。ご検討ください・・と言うか、さっさとカゴに入れるべきです。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ジュヴレ、そしてその近郊のピノ・ノワールは重厚な味わいなんだと教えてくれます。澱まで旨いです!】

ア・ミニマの非常に完成度の高い味わいに酔いしれた翌日、この数の無いブルゴーニュ・ルージュを開けた訳ですが、昨今のトラペの凄さをまざまざと見せつけられた深夜になりました・・。まぁ、noisy が夕食にありつけるのは日が変わってからです。
どうでしょう?・・2014年ものの色合いはやや淡く感じるほどですね。2015年ものも「濃い?」と思うような色合いでは無く、しかし、芯のしっかりした鮮やかな色で、
「特にジュヴレ的な色彩」
に思える色合いです。
これもやはり素晴らしいオストレアに通じる味わいでして、ア・ミニマの、ある意味の「ちょうど良さ」よりも重厚、時に野暮ったくさえ感じるジュヴレ的な金属的ニュアンスも、たっぷりのフィネスを持って感じられ、丁寧に織り込まれたシルクの着物のようなテクスチュアを楽しませてくれます。中域も適度に膨らんでくれますし、横に拡がり過ぎて破綻する気配さえ見せません。余韻も美しいし、何より飲んだ後の身体の軽さ・・心地良さがいつまでも感じられます。
で、全然甘く無いんですね~・・これは驚きました。ほんのり、いや、わずかに甘みが有るのかな?と思ってましたが・・全く感じません。それでも見事な酸のバランスをしています。

で・・この写真ですよ。最後の最後の部分・・澱までしっかり、グラスに注いでしまいました!
「ん?・・何でまた・・?」
と思われるかもしれませんが、ちゃんと理由が有りますよ。
「・・だって・・美味しそうだったんだもん・・」
そうなんですね~・・なのでグラスにボトルの底の分まで注いで少し置き、澱や酒石酸を漉くようにして飲んでみました。
「(・・旨め~!!)」
っす。エナジーが凄いです!・・この部分、さらに滅茶素晴らしい!・・ビオディナミに転向して得たものを感じる気がします!
これ、昔、ラ・ターシュでやったんですが、その時と同じような感触を得ました!・・まさにエナジー、しかもとても良いベクトルを持ったエネルギーです!もちろん、果実、スパイス、金属など、様々なニュアンス込みで、液体だけを飲んでいるときよりも、多くの種類を一気に、濃密に感じられます!
まぁ、このような飲み方はお勧めはしません。お行儀悪い!・・と言われるかもしれませんし、美味しくない澱のワインも沢山有りますんで・・。
しかし・・素晴らしいACブルでした!高くないです!ご検討くださいませ。追加は出来ないと思います!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【実は激レア!重厚なピノの旨さをナチュラルに感じさせてくれます!】
扱いはもしかしたら初めてかもしれません。結構・・縁の無かったドメーヌ・トラペのACブルゴーニュ赤です。通常はフランス国内で流通するのみ
です。
おそらく初めて飲んだかもしれないこのACブルですが、パストゥグランのア・ミニマが、伸びが良い縦伸びする、意外にも大きな構造を見せるのに対し、ピノ・ノワールの重厚さや、薄いはずの果皮から繊細な複雑性を縦横縦横無尽に・・まん丸に感じさせてくれます。
白と同じようにネゴスの葡萄も入っているようですが、こちらもそんなネガティヴィさは無く、むしろトラペらしい柔らかでナチュラルな・・フカフカなテクスチュアが非常に心地良いです。ジュヴレ的に僅かに鉄っぽく、チェリー、ベリーの新鮮な果実が低域から盛り上がってくるように感じられます。
まるでドライで、甘味をほぼ感じませんが、とてもエキシーで洗練された旨みが有ります。完全には膨らみ切らないタイミングですが、それでも今飲んで充分に旨いです。
ティム・アトキンさんの評価を探しましたが見当たりませんでした。しかし、2014年のパストゥグラン・ア・ミニマに89Points も付けていますので、高質さは想像できるんじゃないでしょうか。
実は超レアなACブルゴーニュです。是非飲んでみてください。お勧めします!・・追加は不可能です。
● 2020 Cote de Nuits-Villages le Meix Fringuet
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ・ル・メイ・フランゲ
【いつも美味しいメイ・フランゲも、2020年ものは2019年もの以上の仕上がり!・・誰が何と言っても、何点付けても・・2019年越えは間違い無しです!】

2020年ものは下級、中級クラスしか飲めないので、そりゃ真剣にテイスティングしましたよ・・。
ですがまぁ・・ワインの方の「応答」が素晴らしいので、その世界に入りやすいったら無い訳ですね。でも海外メディアの評価を見ると・・
「アペラシオンの評価枠に当てはめて、はい、終わり」
的な部分が見え隠れするものしか出て来ないんですね。
ジャスパーさんの評価文も読んだんですが・・2021年11月のものです・・
「硬いタンニンと酸が有り、果実は豊かで魅力的だがバランスに納得できない・・」
と言うものでした。
まぁ・・その時点ではそうなのかもしれないが、今は違うと言うことなんでしょう。そんなの・・バランスの悪さなど全く感じませんし・・無いと言うしかありません。ワインの直近の姿だけ見ていれば良いのではないんですから。バレルからのテイスティングで迷ったのでしょうか。
なので、素晴らしい評価をしていたデカンター誌の評価を探したんですが見当たらず・・残念です。

このメイ・フランゲですが、いつも一番最初に美味しくなるので・・超お勧めです。価格もジュヴレの半分、マルサネよりも安いです。
そもそもここは「ブロション」の畑ですから、ジュヴレを名乗れないとするならフィサンに寄った北側のはずで、フィサンっぽい・・でもちょっとジュヴレっぽい鉄っぽさ、そこに僅かな血っぽさが入ってくる感じで、エキスの味わいは濃い目・・なので、判りやすいんですよね。
なので、
「トラペのアイテム中で狙い目!」
です。どうしてもア・ミニマのガメが嫌だと言う方は、少ないA.C.ブルか、このメイ・フランゲが良いと思います。飲んでみてください。
「2020年ものは規格外の出来!」
をお楽しみください。お勧めします!
【2019年ものドメーヌ・トラペは、このコート・ド・ニュイ=ヴィラージュ・ル・メイ・フランゲかマルサネで充分凄い「質感」を堪能できます!】
失敗しました・・もう無いそうです。いつもなら何ケースか押さえているはずなんですが、2019年ものは・・・
「3月は入荷が少ないし、到着したとしても月末になってしまうから、トラペは3月まで取っておこう」
と決めていたのが裏目に出てしまいました。なので、
「ジャスト12本」
しか有りません。申し訳ありません。
しかし・・なんでそうなってしまったかと言いますと、早々にテイスティングされた方が、余りの素晴らしさに残りを全部押さえてしまったそうです。
noisy も・・いつも美味しいので「さもありなん」とは思っていましたが、飲んでみて非常に後悔しました。
「いつもより、さらに素晴らしい・・」
悔しいですね。でも、何とも外向の性格を持っていて、良い感じのエネルギッシュさと清楚さを併せ持ち、クラっと来そうな幾分の濃密さを最後に感じさせてくれ・・バランスが最高なんですね。そして2019年もののトラペが持つ「質感の高さ」を常に漂わせていますから・・

「これを飲めば2019年のトラペを理解出来てしまう」
とも思っています。
ですから無理に、「キュヴェ1859」なんて飲まなくて良いですよ・・いや、めっちゃくちゃ・・美味いですけど!・・物凄い「質感」ですけど!
でもその何割かの凄い質感は、このル・メイ・フランゲ2019 にも確実に存在しています。
「2019年のトラペは飲むしかない!」
そう思います。
noisy は、このル・メイ・フランゲかマルサネで充分、その素晴らしさを伝えていると思います。ジャスパー・モリスさんは88~90 だそうです。「低っ!」です。まぁ、彼にしては付けた方でしょう。この辺りのアペラシオンにはどんなに良くてもこの位しか付けない場合がほとんどです。
しかし、実際に飲まれた方はそうは思わないと思います。素晴らしい質感!是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【村名ジュヴレもいきなり横に並ばれてビックリしているはず!・・上級キュヴェを飲む前に、このメイ・フランゲを飲んでみて下さい!・・ある意味、滅茶凄いワインです!】
ティム・アトキン氏は90点だそうですが・・良いのかな~?・・A.C.ブルを90点だと言うのであれば、
「間違い無くそれは間違っている!」
と言っておきましょう。本当にそう判断したのであれば・・いや、止めておきましょう。
A.C.ブルもミニマもとても美味しいですが、このコート・ド・ニュイ・ヴィラージュのメイ・フランゲは、
「ポテンシャルお化け」
です。素晴らしいポテンシャルを持っていますよ。滅茶複雑性が高いです。そして緻密・・。それをこの2018年ものの素晴らしいミネラリティのコーティングで飲めるわけですから。
でも反対に言えば・・ポテンシャル自体は取り辛いはずです。美味しいと判断はしやすい・・でも、そのミネラリティの内側の表情は、やや見え辛いんですね。
もっと詳細に言いますと、飲み始めて30~40分しますと判るはずです。
「・・あっ!」
そう・・そこまで引っ張ればおそらく誰でも判ると思うんですね。ティム・アトキン氏はきっと、適当に済ませてしまったんでしょうね・・準村名クラスですから・・。
noisy 的には、
「ジュヴレ村名に劣らないほどのポテンシャルは充分に持っている。そして今飲んでも30分ほどでそれは明らかになる。」
と言っておきましょう!是非ビックリしてくださいね~・・毎年楽しみにされていらっしゃる方も、ここまで美味しくてリーズナブルだとすぐ無くなっちゃいますから、お早めにゲットしてください。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
-----
【2017年がどれだけ素晴らしい年だったかを示しています。今までで一番!ル・メイ・フランゲ!】
エチケットが変わりましたね・・これって意味が有るんでしょうか。完全に上級キュヴェと同じエチケットを貼ってリリースしていることに、心意気みたいなものを感じます。
ハッキリ言って、パスグラからル・メイ・フランゲまで、非常に一貫しています。例のクリスタルなヴェールも全く同じです。
「この素晴らしい色合い・・見てくださいよ!」
と・・もうこれだけで良いんじゃないか?・・何も言うことは無いかもしれない・・とさえ思ってしまいます。
美しい躯体と伸びやかで柔らかなアロマ・・エロス・・エレガンス・・。
「こんなピノが飲みたい!」
とブルゴーニュワインファンが思う全てを持っているはずだと思います。・・まぁ、さすがにD.R.C.の各畑のテロワールだけは無いですけどね・・。
凄い2017年のドメーヌ・トラペ・・是非とも感じてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ル・メイ・フランゲは例年通りの美しい仕上がり!・・でもちょっとだけ早いか・・やや硬めです!】
キュッとやや締まったボディからフラワリーなアロマが弾ける、いつものル・メイ・フランゲです。
しかしながら2015~2016年に比べるとほんのりと硬めかな・・?と言う仕上がりなので、もっと暖かくなって来てから、2019年の5~6月以降が良いでしょう。
・・でも硬いと書くと大抵売れないんですね・・。タイミングの問題ですから、2カ月ほどだと思います。昨今のトラペのワインの中では、やや傾向の異なる締まったワイン・・と言えます。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【トラペのブルゴーニュワインで、もっとも華やかなキュヴェです!】

このメイ・フランゲも実に美味しいです。2015年ものの中ではもっとも冷涼感のある・・よりフラワリーなアロマのピノでした。ベースはやはりジュヴレ的な、やや重量感の在るものです。
出来はと言いますと、やはり2014年より良い・・と感じます。2014年ものはむしろジャムっぽい感じが有ったと思うんですが、(好き嫌いは在るとは思いますよ)めちゃ綺麗な土のニュアンス、そこから元気に芽を出して花を咲かせた植物、隣には果樹に黒っぽい粒、赤っぽい粒の果実が成っている感じがします。
とてもドライですがエッジも無く、適度に膨らみ、余韻も綺麗!・・テーブルの上においてもデザイン変更されたエチケットの文字が、そんな「花・植物」をイメージさせるかのようです。
おそらく、2014年ものよりも葡萄の熟度は高いと思われますが、むしろ冷ややかさ、冷涼感は高いように思います。素晴らしい出来!飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです!
━━━━━
【溌剌、新鮮な果実と花!・・新生トラペの切り込み隊長はこのワインです!】
2013年、初リリースの2年目のコート・ド・ニュイ=ヴィラージュです。2013年も非常に美味しかったんですが、セールス的には今一つ・・ですね。何でだろう・・と。責任を感じてしまいます。
実は2013年もこのワインだけはそうだったんですが、かなりあっけらかんとした明るい美味しさの有る、しかもポテンシャルも充分備わっているリーズナブルなワインなんですね。おそらくですが密閉タンク使用による前発酵から、まるでプリューレ・ロック的なノーズを感じさせてくれるワインです。しかし、むしろロックと言うなら・・ニュイ=サン=ジョルジュ的なロックでは無くて、良く出来た年のシャンベルタン・クロ・ド・ベズの、あの軽やかで新鮮なベリー風なニュアンスですね。プリューレ・ロックのニュイの方は結構濃度を出すように感じますので、少し違ったものになります。
前回も書いていますが、「ヴィラージュクラス、村名」的な存在のアペラシオンです。ニュイ=サン=ジョルジュ近郊のニュイ=サン=ジョルジュを名乗れない村々と、フィサンが名乗れる規定です。まぁ、今になってフィサンがコート・ド・ニュイ=ヴィラージュを名乗ることは無いでしょうが、ネゴシアンがブレンドする際の一助にはなるかもしれません。
味わいは軽やかな明るいニュイ=サン=ジョルジュ・・と言った感じで、土っぽいニュアンスはほぼ有りません。軽やかなスパイスが香りますが、新鮮なイチゴの毛を鼻に付けつつ香りを嗅いでいるような・・イメージが有ります。
濃度は結構有りまして、非常にドライですが良い意味でややジャミーです。透明なミネラリティが強く感じられます。
余韻も長いです。でも全然重くは無い・・2013年の時もそうだったと記憶していますが、この辺りのワインは密閉タンクを使用し、高域の表現をしていると思います。熟成で低域も出て来るでしょう。今飲んで充分に美味しさを感じられると思います。
この辺はジュヴレ村名のコラムで書いてますんで・・是非読んでみてください。このクラスで余り良いことを書き過ぎるとね・・何かと問題になっちゃいますけど、本当はもっと持ち上げたいほどです。
因みにティム・アトキンさんの評価、また他の有名テイスターの評価は見当たりませんでした。noisy的には90点をオーバーする評価になると思います。かなり旨いです!ご検討くださいませ。
以下は2013年のメイ・フランゲのレヴューです。
━━━━━
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
しなやかでなめらか、エレガントなピノ・ノワールです。ジュヴレ的な重量感はやや軽めですが、それでもジュヴレに寄り添っているようなイメージが浮かんでくると思います。
そもそも「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」とは何か・・ご存知でしょうか。「コート・ド・ニュイ」と「ヴィラージュ」を「ハイフン」で繋いでいるところが「味噌」です。
そうは言っても・・いや、毎度のように言ってますが、
「ハイフンを省略するな~!」
と言うことなんですね・・。
ネットで検索しても、我がリアルワインガイドにしても、
「ジュヴレ(イ)・シャンベルタン」
「シャンボール・ミュジニー」
ですよ。
これじゃぁ・・何のことかサッパリ判らない。「ジャン=ルイ・トラペ」であって、「ジャン・ルイ・トラペ」では無いんですね。
つまり、ジュヴレとシャンベルタンを理由有って繋げたからジュヴレ=シャンベルタンで有って、シャンボール=ミュジニーなんですよ。著名なシャンベルタンやミュジニーにあやかって出来たのがそれらなんですね。
ただし、Gevrey と Chambertin は 「-」で繋がっていますから、日本語だと、
「ジュヴレーシャンベルタン」
に成ってしまうところ、合田さんや塚原さん、もしくは先達の方々が、
「・・・じゃぁ・・=で繋ぐということにしよう・・」
と言ったかどうだかは聞いてませんが、「ジュヴレ=シャンベルタン」になった訳です。
なので、「=」が言葉の間に有れば、
「・・そうか・・、理由が有って、前の言葉と後ろの言葉を繋げたのね・・」
と判るんです。
で、「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」ですが、「=」で繋がっていることから判るように、コート・ドニュイのヴィラージュ(村)と言うアペラシオンだと言うことが判ります。なので、
「準村名」
と言う格のアペラシオンです。
詳細は、ジュヴレの北隣の小さな村、ブロションと、ニュイ=サン=ジョルジュの南の村、プレモ=プリシー、コンブランシアン、コルゴロワンの各村のアペラシオンです。ここは単独のアペラシオンが無いので、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュを名乗るんですね。
で、フィネスさんからのテクニカルには掲載されていないので判りませんが、トラペさんちはジュヴレが本拠ですから、
「ジュヴレの北に接するブロション村の区画がル・メイ・フランゲ」
と言うことが推測出来る訳です。
色合いも美しいですね・・。見ての通り赤く黒っぽさが有りますが、そのまんまのミネラリティが有ります・・勿論ですが、見えない色・・「透明色」もしくは「非常に淡い白」もその色のひとつです。石灰感がそこに潜んでいます。
なので、石灰感の無いワインはしっかり色合いにも出てきます。健康的には感じるものの余りミネラリティが無く美味しく無いワインは「一面的」ですよね。色合いに抑揚が無い・・です。
この写真のように、非常に美しいのにグラディエーションが存在する場合は、しっかりと様々なミネラリティの要素が有る場合が多いです。・・まぁ・・濃すぎると良く判らないですけどね。
とてもエレガントでフィネスが有り、優しい味わいです。近年のトラペのワインを飲まれた方は判ると思いますが、全く「欠損」している感じが無いです。とても丸く柔らかい・・エキスがバッチリです。
果実感も見たとおり・・ベリーが少し、チェリーがしっかり、しかし単純な果実感では無く、そこに艶っぽさが存在しています。普段飲みするには非常に高級感が有りますし、繊細です。
「これで充分!」
と思えるんじゃないでしょうか。
確かに・・トラペの2013年ジュヴレは目ちゃんこ美味しいです・・が、あと3千円出さないと買えない・・
「3千円有れば、何か違うワインがもう1本飲めるぞ!」
と思われる方は、取り合えずこのル・メイ・フランゲ2013にする・・と言うチョイスも有るでしょう。
今の季節はピノ・ノワールが非常に美味しいです。少し冷えてても気化熱で良く香りますし、トラペのワインはとても滑らかですから・・それに身体に優しい進入角を持っています。
素晴らしい準村名です。是非飲んでみてください。こちらも・・一推し・・とてもお買い得かと思います!
● 2020 Marsannay Rouge
マルサネ・ルージュ
【べらぼうに旨いです!・・デカンター誌、素晴らしいですね。93ポイントと高評価・・noisy もそれに載っかります!!】

ティム・アトキン氏が在社して以来でしょうか、デカンター誌も何か吹っ切れたように・・
「ん・・それは正しい!」
と思える評価が増えて来たように思いますが、
「村名マルサネに93ポイント!」
を付けると言う行動には、敬意を表したいと思います。それこそ、
「ワイン主義!」
でしょう。どんなに素晴らしいと思っても下級アペラシオンだと判明したら、
「そのアペラシオンの評価枠内に収める」
ような古い評価をしていたら、これからの時代はやっていけないと思うんですね。良いワインにはアペラシオン主義を超えた正しい評価をすべきだと常々思っています。
で、このマルサネ・・・単なる村名のマルサネですが、
「もう・・最高です。」
と、ワールドシリーズを終えた某プロ野球チームの四番打者のように、何を聞かれても、
「最高です。」
と、落ち着いた顔で言いたくなります・・

こんなに香しいような・・匂って来そうな写真なんて、そうそう撮れませんでしょう?
1枚目の写真だけで充分じゃないかと思うんですが・・一応、全景はこんな感じと言うことで2枚目も掲載しています。
この、見事に地中のミネラリティを水分と一緒に吸い上げ、果実に供給したと思われる芸術的な色彩・・美しいですよね。
マルサネと言えばシルヴァン・パタイユですが、ん~・・パタイユよりも完成度が高いかな・・滅茶美味しい・・です。濃密さも無くは無いものの、全く濃さを感じさせない精緻さ、エレガントであるにも関わらず、どこにも薄さも感じさせないと言うバランス・・マルサネらしい「赤」をたっぷり感じさせながら、余るものが無いと言うバランス・・。
2019年もののとんでもなく美味しかった訳ですが、2020年ものを飲むと・・やはり2020年ものの勝ち!・・と言ってしまうに違いないです。
「でも・・高いじゃん・・」
と言われるかもしれませんが・・
「絶対に高く無い!」
と言い切れます。パタイユの最高峰の畑、レ・ロンジュロワ、クロ・デュ・ロワよりもリーズナブルで、しかも完成度が高いです。もはやこの2つの畑物はこの価格では買えませんでしょう?
「匂い立つマルサネ!」
タイミングが良ければ・・出会えるでしょう。もしそこまで無かったら、少しでも残して翌日以降・・お試しください。きっと出会えると思います。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
-----
【赤い果実のドライな表情と溶け込んでいるエレガントなタンニンの質感が素晴らしい!最高の出来でしょう!】
2018年もののご案内時には判らなかったんですが、2018年もののマルサネ・ルージュに、
「Vertde Vin」誌が、
「92~93 Points」
と大絶賛しているのを最近見つけました。
「お~・・ようやっと・・お仲間がいらっしゃった・・」
と言うような気持ちです。
アドヴォケイトもこの2019年ものに上値 91ポイントと、過小評価とは感じるものの、それなりの評価をしています。ジャスパーさんは何故か2018年ものが1ポイント下げの89ポイントと的外れで、いつもの覇気のない定型評価に戻っています。
色合いは明らかに2018年ものよりも濃密ですが、「濃い」と言う表現が全く当たらない、ふさわしくないと思えるエレガンスです。こちらもしっかり「質感」を感じさせてくれます。
マルサネと言えばやはりシルヴァン・パタイユと比較したくなりますが、
「透明感があり、硬質なシルヴァン・パタイユに対し、優しく柔らかいトラペ」
と言う構図だったと思います。
しかしながら、2019年ものはだいぶ違うかと思います。それは・・あくまでトラペ側の違いでは有りますが、

「さらに優しく柔らかさを深めた要素の外側に雅なミネラリティで包まれた味わい」
になっているんですね。
シルヴァン・パタイユは「タイト」ですがトラペは「タイトでは無かった」ものが、トラペもタイトに締まったニュアンスがある・・と感じます。
単に締まっただけならそれっきりですが、内容が非常に深さを持ったまま、トラペらしい柔らかさと優しさを持ったまま、硬質にも感じられるミネラリティを周りに侍らせたかのように感じます。これで美味しくない訳が無いじゃないですか・・。
アドヴォケイトの上値91ポイントは、まぁまぁ・・アドヴォケイトとしましたら精いっぱいの評価かと思います。あと2点は上積みしていただきたいところですね。素晴らしい出来でした。ル・メイ・フランゲと同様、リーズナブルながらトラペ2019の良さを感じさせてくれるキュヴェです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【明らかにミネラリティの総量が増えた様にも感じられてしまう・・凄いマルサネ村名です!】
マルサネとかフィサンとか、コート=ドールの北端辺りも面白いですよね。これがジュヴレとか、シャンボールとかになって来てしまいますと、
「もはやそこで遊ぶのは、豪遊と言った方が良い時代」
になってしまったのかもしれません。noisy がワインを勉強し始めた頃は、確かにその頃としては安くはなかったですが、もっとずっと色が淡くて、あまり美味しくない感じにしか思っていませんでした。
でも、この頃は還って、ちょっと外れていた方が面白かったり、安かったり、意外に美味しかったり、再発見出来ていないでしょうか?
このマルサネ2018年は、やはりトラペ大改革?の結果として、
「ベクトル変換」
された表現自体を「豪遊出来る?」見事な仕上がりになっていますよ。
もし、2017年・・いや、2016年以前のトラペしか知らないとしたら、これは非常に面白いです。何故って・・
「トラペのマルサネ2018年だと信じることが出来るか!?」
と言う点で、納得するのに時間が掛かるはずだからです。
それほどまでに違って感じられるはずですよ。そして、コーティングされたミネラリティが一瞬、ほころびを見せた瞬間に、実は「超エキス化」と言う作用が成された以前のトラペの表情が見え隠れしてくるはずなんですね。
なので、
「あ~・・トラペ、ここにいた~!」
と思えるはずですが、それでもその超エキス化された部分がですね・・相当に素晴らしいので、メオかヴォギュエかルーミエか・・と似ている対象を探す羽目になってしまう訳です。
出来は素晴らしいです。ティム・アトキン氏は、
「トラペの下級~中級キュヴェはすべからく90点」
と決め込んでいるようなので全然面白くないですが、この肌理の細やかさと複雑性を見れば、いかに素晴らしい出来のA.C.ブルだとしても、「同じ評価」は全く以て納得できないですね。素晴らしいです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【素晴らしい!】
希しくも昨年の2016年ものと全く同じ形で撮れた写真をご覧ください。
まぁ、若干露出が異なってはいますが・・それでも2016年ものと2017年ものの違いが、結構に顕著に出ているように思います。
色っぽい2016年に対し、2017年ものは・・2016年ものをそっくりそのまんま、クリスタルなヴェールで包み込んでしまっています。
ですのでテクスチュアは基本、硬質です。しかしながらヴェールですので・・じんわりと染み出てくるんですよこれが・・!
マルサネと言えば、noisy のところではシルヴァン・パタイユです。非常に・・多く販売しています。2017年のパタイユ村名マルサネも非常に旨いです。
しかし、多彩な表情を見せ、複雑性とポテンシャルを感じさせるパタイユをも凌ぐものを持っているのは間違いありません。それは・・
「トラペならではの卓越したエレガンスの表現」
です。
少なくともこの一点においてはシルヴァン・パタイユは負け・・です。あのマルサネ17年を「完璧」と表したnoisy でさえ、そう感じます。それを可能にしたのが、どこでも書いてますが・・クリスタルなヴェールです。硬質で非常に高質です。繊細でも有ります。なので滅茶苦茶旨い!・・いや、もっと高いワインをお薦めしたいのが心情では有ります・・(^^;; 飲んでみてください。考え方が変わると思いますよ。
P.S.あ、アドヴォケイトが上値で90点、付けてました。・・その程度か~・・?
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【滅茶エロティック!・・こちらもE.ルジx、入ってます・・?・・これは是非飲んでみてください。トラペはこっちの方向に向かうのか!】
実は・・いつも美味しいオストレアにも、「その気は」有るんですが、タイミングの性か、もしくは休養が不足しているのか、いつもよりはほんの僅かにタイトなので、この部分がマスキングされてるんですね・・。
安くて滅茶美味しい、ア・ミニマに書きかましたが、
「・・エマニュエル・ルジェ・・入ってます・・?」
と言いたくなるような妖艶さ、エロティシズムが存在します。
皆さん、ルジェをどうして買うかって言えば、あの妖艶なアロマですよね?・・それにやられちゃってるんだと思うんですけど、何故かこのマルサネが、実にエロいんですね・・。
まぁ、確かに滅茶深い構造をしている・・と言う訳では無いのは確かですが、並のジュヴレは皆平伏しちゃいますよ。感動のエロティックアロマ、是非飲んで確かめてください。
トラペさん、そっちに向かうのか?・・たまたまなのか・・?noisy は上のキュヴェを飲めてないので断言できませんが、少なくとも、
「2015年までのトラペとも違う!」
と申し上げておきましょう。これは必飲だと思います。価格もリーズナブル!是非飲んでみてください。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【非常に上質!エレガンスとエナジー、そしてエキスの味わいが素晴らしいマルサネです!】

もうそろそろ皆さんも、マルサネと言うアペラシオンが只者では無かったことに気付き始めていらっしゃることと思います。シルヴァン・パタイユが造るマルサネオンパレードも、
「・・信じられない美味しさ・・」
とおっしゃる方が多いです。
特に、余り前以ての情報を得ようとはしないで、ただ美味しいものには目が無い・・そんなスタイルの方々は、例えばパタイユの・・
「フルール・ド・ピノ・マルサネ・ロゼ」
などを飲まれると、本当にビックリされていらっしゃいます。
「・・こんなにピュアに香るんですね・・」
と、在庫を全部購入された方もいらっしゃいました・・それでもまるで無くなっちゃうとリリース直後だけに困ってしまうので少しだけ残していただきましたが!
勿論、マルサネ・ロゼだけに留まらずピノ・ノワールもシャルドネも、そしてアリゴテも素晴らしいです。そんなシルヴァン・パタイユの素晴らしいマルサネにも引けを取らない・・どころか、完成度では超えているかもしれないと思わせるのがこのマルサネです。・・いや、勿論ですがアメリー・ベルトーのフィサンも美味しいですけどマルサネではないので・・
ポテンシャルの高さ、透明度抜群のシルヴァン・パタイユのマルサネに対し、柔らかさや包容力、完成度の高さ、フィネスで対抗しているのがこのマルサネです。
このように何年間かの写真を見ていただけますと判りやすいかと思いますが、
「・・全然違う色彩・・」
ですよね?
2013年はやや淡く、透明なものに混じった白っぽいミネラリティが見えるかのようです。2014年はそれよりもやや濃く、白っぽさは無いように見えます。2015年はさらに濃く、赤系のグラデュエーションが多彩、しっとり感も見えてくるかのようです・・いや、そう見えなかったらすみません。
そんな完成度の高い感じがモロにそのまんま・・です。果実感もしっかり有りながら、単にそれだけでは無い、複雑な要素が絡み合っています。暖かいジュヴレよりも少し冷涼なのでしょうか。果実の質感も冷たいです。
縦にもとても伸び、横への展開はほどほどで、とても締まりが有ってエレガントさに結ばれているように思います。ピュアなエナジーを感じますから今飲んでも実に旨く、完成されたエキス的な味わいのワインだと感じました。
2015年のトラペは、正に「享楽的な仕上がり」と言って良く、まず・・誰が飲んでも文句が出ないと思います。それがマルサネであれ、ACブルであれ、パストゥーグランでも充分に満足出来ます。ぜひ・・飲んでみてほしいと思います。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【目茶旨いです!!これは是非飲んでみてください!2013年も素晴らしかったが、新たな表現を身に着けたトラペを理解するのに最適です!】

旨いです!詳しいことはジュヴレのコラムで書いていますが、こちらはジュヴレほどセミMC的なニュアンスは顕著では有りません・・が無い訳では無く、消えるのは早いにせよ、そんなニュアンスが有ります。
高域と超高域の伸びやかさ、軽やかなスパイス、ナチュラルさが2013年ものよりも倍増していると思ってください。その上で、
「ドライなのに旨みたっぷり」
「軽やかなのにしっとり」
「単に果実だけではなく花のような表現が加わった」
など、2013年ものには無い特徴が有ります。
半面、もしかしたら・・飲まれるタイミングにも寄りますが、ほんの僅かな舌への柔らかな刺激・・が感じられるかもしれません。これ、MC系の若いワインには感じられる場合が有ります。
面白いのは例のティム・アトキンさん・・非常にダイナミックに、アペラシオンに捉われない評価をされるMA資格者ですが、このマルサネには92Points付けているんですよね。
ジュヴレには90Points、オストレアには91Points と低い評価をしているのに・・ですが、これ、完全に読み違いです。そんな部分も頭に入れつつ、もし2013年ものをお持ちなら、垂直テイスティングされるのも面白いでしょう。
もしくは2014年の高い評価の1級ものとか・・まぁ、プティ・シャペル辺りなら何とか手が出るかもしれませんが、ラトリシエールはやはりそこそこしますからね・・でもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスは19.5/20Points でシャンベルタンと同じ評価ですから、非常にお買い得ですよね。
いや・・すみません、ここはコラム違いでした。でも非常に美味しいです!2013年ものを飲まれたのでしたら、必ずやより良いはずの2014年を飲みたくなってますよね。価格も安くなってます。是非飲んでみてください!超お勧めです!
以下は2013年のこのワインのレヴューです。
━━━━━
【目茶旨い!!これは是非飲んでみてください!今までのトラペの印象を大きく書き換えることになるでしょう!】
どうしたことか・・本当にトラペは凄いことになっています。まぁ、そりゃぁシャンベルタンがル・レヴュー・デュ・ヴァンで満点を取ったと言う外からの情報も大きいかもしれません。でもそれより前に、確実に「物凄い品格」がワインに与えられつつ有ったことは、アニマとかブルゴーニュ・ブランとかの他のキュヴェでお伝えしていた所です。
そうは言っても、今までのトラペを知る者にとっては、
「好くなったとは言っても価格は少し高めじゃないの?」
と言うような気持ちが有ったのは事実で、noisy にしたところ、アニマもACブル・ブランも、凄く旨いが・・絶対飲んでほしい!と言うまでの確実な気持ちにまでは達していなかったのかもしれません。
しかし、マルサネ・ブラン2011を飲み、2013年の優れたキュヴェと同様のニュアンスを得ましたし、さらにこのマルサネ・ルージュ2013年を飲み、
「こりゃぁ・・ル・レヴュー・デュ・ヴァンの評価もフロックじゃ無いぞ!」
と・・確信したところです。
なので、前回の新着にチラッとこのマルサネ・ルージュの素晴らしさを書いたんですね。
色合いを見てみると、グラスの底の下が全く透けて見えるほど・・淡いです。しかし、赤く僅かに紫の入った色合いは単純では無く、見るからに香って来そうなイメージが得られると思います。実際、とても香ります。そして、とても健全ながらも非常にエロティックな香りです。
方向性としては、あのシルヴァン・パタイユのマルサネのピュア系ド真ん中の直球ワインを僅かにソフトに、妖艶さをエレガンスと共にプラスしたような感じです。敢えて言えば、フーリエのような果実の強さは持たず、そこはかとないにせよ、確実に存在する可憐な果実の風味に、ブルゴーニュならではの妖艶さが加わった感じで、フーリエとパタイユの中間、もしくは少しパタイユ寄り・・と言ったところでしょう。
まだ仕上がったばかりでこのエレガンスと色気はびっくりされることと思います。勿論・・全然濃くないです・・。しかしエキスが物凄いので、この淡い色の液体がこれほどまでに香るのでしょう。
こちらも余りに旨いので、追加オーダーをさっさとしてしまいました!・・今までなら、
「マルサネで5千円以上?・・よっぽど旨く無いと扱えないなぁ・・」
と思っていましたが、
「マルサネだとかフィサンとかジュヴレとか・・関係無いんじゃない?むしろエレガンス自体はマルサネの方がしっかり有る!」
と言う意識に変わってしまいました。
シルヴァン・パタイユしかり、このトラペしかりです。温暖化の影響も有るかもしれませんが、ピュアでナチュラル、危険な風味・酸も無く、エロく香ります・・ある意味、それはブルゴーニュの真髄でしょう。5千円ちょっとです。全然高く無いと判断しています。是非とも飲んで欲しいアイテムです!ご検討くださいませ!
● 2020 Gevrey-Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン
【ジュヴレ=シャンベルタンの美味しさを最も香しくエレガントに精緻に表現した、ある種の「完璧さ」を感じる凄い出来!・・圧巻です!】

素晴らしかった2019年の村名ジュヴレも、この2020年ものの前には形無しかもしれません。
それほどに素晴らしいと・・noisy は感じました。
この素晴らしい色彩・・赤を基調に、それを崩さずに積み重ねています。2019年ものが「淡い」と感じるほどですが、味わいは決して濃く無い・・んですね。2020年もののブルゴーニュワインは、
「めっちゃ濃い!」
色彩を持ち、果実もたんまり、アルコール分もしっかり・・で、言わば・・
「5年後のワイン」
です。
この村名ジュヴレも、ある意味その「5年後のワイン」とも言える訳ですが、すでに今飲んでも・・
「完璧さゆえの美味しさは隠せない」
レベルの出来です。

数年前までのトラペの村名は、やや不足な部分、育ち切っていない部分が有り、
「オストレアの方を先に、村名を後に飲んで・・」
と言うのが常だったんですね。
ですがこの2~3年は村名の充実度が上がり、むしろ・・
「オストレアを後に、村名を先に・・」
と言い換え始めていました。2019年ものなどその最たるヴィンテージでした。
ですが、2020年もの・・これ、このコラムを書いている前日・・と言いますか18時間前ほどにテイスティングしていたんですね・・いや、6本しかないので飲まない予定だったんです。
ですが、海外メディアの評価がイマイチ理解出来ないので、飲むかどうか、何を追加で開けるかなど、散々悩んだうえ、ギリギリになって開けた訳です。
開けて良かったです・・めっちゃ旨いんですから・・。アレアも本当に素晴らしかったが、村名ジュヴレも完璧じゃないかと・・確認出来ました。トラペさんは、2020年ものは規格外の出来・・と言っていまして、
「それには間違いないと感じる」
訳ですね。
なのにメディアはシャンベルタンは99点止まり、ラトリシエールも97点止まりだと言うし、下のキュヴェは2019年より下げているメディアも有るくらい・・ですから、
「ここはジュヴレも開けて確かめよう・・」
となった訳です。
結果・・
「2020年もののドメーヌ・トラペは2019年ものを凌ぐ!」
「2020年ものの村名ジュヴレ=シャンベルタンは過去最高の出来!」
とさせていただきました。少ないので・・お早めに・・ご検討ください。真贋を確かめるにしても買えないと不可能です。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【トラペ2019年の素晴らしさを伝えるのはシャンベルタンでは有るのでしょうが、このベースのジュヴレ=シャンベルタンこそ、トラペの看板です。】
2018年もの・・ティム・アトキン氏から91ポイント(も?)戴いて、感涙に咽ったはずのトラペご夫妻かと思います。美味しかったです。
しかし・・もう2019年ものは2018年と比べるべくも無い・・などと言ってしまいたくなるほどに素晴らしいんです!
でもしかし・・海外メディアはそうは言わない・・と言いますか、
「このベースのジュヴレ=シャンベルタンの評価が余り見つからない・・」
んですね。
noisy は、このベースのジュヴレ村名、オストレア、そして2019年に初めて造った「キュヴェ1859」と、村名を3アイテムともテイスティングしています。
圧巻は「キュヴェ1859」です。これには参った・・どうにもこうにも、
「こんなに凄い村名ジュヴレ=シャンベルタンを飲んだのは初めて」
と言って過言ではありません。
まぁ、デュガさんやデュガ=ピィさんのジュヴレもその昔、凄いと思いましたが、その昔のものをその時のままでもし今飲んだら、きっとさほどでは無い・・と思うはずですから・・。

このベースの村名、滅茶美味しいです!もう色合いが素晴らしいでしょう?2018年が如何に美味しかったとしても、適うような色合いでは有りません。
キュヴェ1859は、おそらくオストレアをセパージュする段階で生まれたキュヴェだと思います。
オストレアをセパージュする時に、2つの畑をブレンドしたら・・凄いワインが生まれたと確信したと思います。で、キュヴェ1859を造り、オストレアもそのままで美味しかったのでそうした・・そんなところでは無いかなぁと。
2019年のトラペは、実は・・
「何を飲んでも滅茶美味しい!」
んですね。
敢えて言うならば・・と言う点に置いて、キュヴェ1859にはどうやっても適わないし、オストレアにも敵わない・・と言うだけなんです。人間って・・必ず優劣を付けたがりますから、
キュヴェ1859 > オストレア > 村名
と言う図式になってしまう訳ですね。それだけです。
その分、非常にリーズナブルですよ。素晴らしい質感・・言ってしまえば、例えば・・noisy の場合は余り言いませんが「タンニン」です。もう・・極上です。だからテクスチュアが素晴らしい!・・そんなところが積み重なって、2019年のトラペの凄い質感が生まれています。
是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【「2017年までのオストレアがこの村名ジュヴレになった?」に近い感覚・・です。】
こちらも「ベクトル変換」され、素晴らしいミネラル感を表面にちりばめ、その分、表面に有ったはずの果実やその他の要素を内側に閉じ込めた感じのする、つやっつや、てっかてか、なテクスチュアと味わいの村名ジュヴレです。
もう確実にワンクラスアップした感じで、2017年までのオストレアを飲んでいるに近いニュアンス・・いや、ポテンシャル的にです・・何度も首に「オストレア」と書いてないのを確かめながらのテイスティングでしたので・・です。
ティム・アトキン氏は91ポイントで、ようやくここで下級キュヴェと1ポイント差を付けています。何とコメントされているのかはまだ判っていないんですが、読んでみたい気もしますよね。
色合いをご覧になられても、決して濃い訳では無いのが良く判るかと思います。オストレアは通常は村名よりも濃い目ですからね・・。その意味では違う訳です。
おそらく、「エキス化の度合い」を飲み手が受け取って、その滑らかさゆえにそのように感じてしまうのかと想像しています。
ですが、このような味わい・・つまり、表面がミネラリティのコーティング+中心寄りに果実や要素・・と言うワインは、実は・・・
「余り良く本当の姿が見えない」
ものです。時間が経ってしばらくしてようやく気付く・・んですね。
白いところに白いものを置くと良く判らない、黒いところに黒いものを置くと・・みたいなものです。影が有って初めて気付く・・綺麗なものに綺麗なものを加えても良く判らない・・樹を隠すなら森に・・みたいなものなのでしょう。
ですので、今飲んでもとても美味しいんですが、
「むしろ完熟までの期間は少し伸びた」
と見るべきでしょう。
素晴らしい出来になった2018年村名ジュヴレでした!ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【トラペの2017年村名ジュヴレにこそ、2017年のトラペの真実を感じます!】
もし選択に迷ったら、この村名ジュヴレを飲みましょう・・それが間違いない選択です。
しかしながら、トラペを再び扱い出したnoisy が、そんなことを言ったのは初めて・・です。今までは逆で、
「すぐに飲むならオストレアを、村名ジュヴレは3年ほど寝かせて」
と言って来た・・と思います。これが逆の立場になってしまいました。
つまり、この村名ジュヴレは、以前のオストレアとほぼ同じで、立ち位置も同じになった・・と言うことです。それを可能にしたのが、2017年のトラペのワインに綿々と感じられる、
「分厚いクリスタルなミネラリティのヴェールを纏ったこと」
なんですね。
硬質なミネラリティなのに・・ヴェールのように透けているので、滅茶エロくて美しく・・エレガントなんですね~・・。もしかして、今まで不足気味だと感じていたかもしれない果実はとても充実して感じられます。
もう、これが村名ジュヴレの完成形で良いんじゃないでしょうか。勿論ですが10~20年、へっちゃらで熟成しますが、今飲んでも絶妙に旨いです!飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいオストレアをほんの少しだけ小さくした感じです。】
少ないとは言え、さすがにベースのワインを2年続けてテイスティングしないと言うのは申し訳無いので、6本しか届いてないんですが飲んでしまいました。
下級クラス・・ア・ミニマやマルサネに見えるエロティシズムは、ややタイトなボディに隠れていますが、それでもほんのりと感じられます。
2015年ものと色合いを比べてみてください・・全然違うでしょう?・・そうなんですよ・・でもちと硬めなんですね。味筋はオストレアと変わりませんので、詳細はオストレアのコラムで。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2015年もののトラペは非常に少ないです・・】
こちらの村名ジュヴレだけは数が無く、飲めませんでした。ニュアンスはオストレアに近いと思われます。
以下は2014年以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいです!・・トラペはさらに進化中か!プリューレ・ロック風の軽やか、繊細な表情をジュヴレにも加えています!飲むべきです!】
いや、ちょっとビックリです。
「・・えっ?」
と・・。
そうなんです・・ほんの僅かなんですがセミ・マセラシオン・カルボニック的な、高域・超高域の伸びやかな表現が、テイスティングしたトラペの赤の複数アイテムに感じられたんですよ。
「・・間違いないよな~・・」
と、何度もグラスの香りや味わいを確認しました。舌にもほんの僅かですが、パチッとガスのニュアンスが有りますし、何と言ってもノーズが・・
「・・ちびっとMCしてるよ~・・」
と伝えて来るんです。
まるで良い出来の時のプリューレ・ロックのスパイシーでナチュラルなニュアンスが加わったかのような、輝きを感じる味わいで、嬉しくなると同時に・・
「本当か~・・?」
と、これは確認せずにはいられないな・・と思った次第です。
まぁ、ガスと言っても気付かない程度、1~2時間もすると無くなってしまう細やかなものですが、担当さんに調べてもらうと、
「最近は密閉イノックスで低温前発酵をする場合が有る」
そうで、
「・・なるほど~!」
と安堵した次第です。
この伸びやかさ、高域の美しさ、ひいては近寄り易さ、重さを感じさせない雅さが2013年の絶妙に旨いジュヴレ=シャンベルタンに加わったものですから・・鬼に金棒です。滅茶旨いです。
ところがですね・・あのMCのティム・アトキンさんは、何故かこのジュヴレ=シャンベルタンと、ジュヴレ=シャンベルタン・アレアの評価が低めです。ジュヴレ90Points、アレア91Pointsです。ブルゴーニュ・ブランに91Pointsも、マルサネには92Pointsも付けているのに・・です。
MC(マセラシオン・カルボニック)のほんの僅かなノーズ、テイストへの影響は僅かですが、MA(マスター・オブ・ワイン)を取れるような能力の方なら、当然、その原因も想像できるでしょう。
ですので、彼も・・MCを悪い方に評価したのかな?・・と思いますね。何故って・・この2アイテムこそ、そのニュアンスが有るんですから・・。
しかしながら noisy的には、非常に若い状態の・・もしくはリリース前のDRC系のワインはこんな感じの味わいになるはずで・・(リリース前のDRCなど飲んだことが無いので想像です)、徐々にこのMC由来のニュアンスは瓶熟で消え、高域の伸びやかさのみをボトル内に残すんです。なので、
「ん・・まだまだ若いな!」
と・・(^^;; おじさんは言っておきましょう。ネガティヴに解すべきではなく、ポジティヴな要素なんです。リリースがほんのちょっと早いだけなんですね。
早いとは言え、こんなチャンスは滅多に無いですよ。明らかに前年と違う部分を持ちつつ、前年の良さを引き継ぎつつ、さらにグレートな味わいになっているのは、他のワインの評価からもご理解いただけるかと思います。
素晴らしい出来になった2014年のジュヴレです。noisy なら93ポイント近辺の評価をするでしょう。それに価格も随分リーズナブルになりました。是非飲んでみてください。一推しです!
以下は2013年のこのアイテムのレヴューです。ご参考にされてください。
━━━━━
【超繊細かつ絹漉しのテクスチュア!パーフェクトなオリヴィエ・バーンスタイン2010年ジュヴレともまるで違う、心を奪われる色気が有ります!】
実は・・この2013年のトラペのジュヴレ=シャンベルタンは、満を持してのご案内なんです。オリヴィエ・バーンスタイン2010年も、このトラペのジュヴレ2013年も、非常に厳しい値付けでは有るんですが、何とか飲んでいただきたいと言う気持ちから、
「同じ価格で真っ向勝負!」
とばかりにセッティングしてみたんですね。
何しろオリヴィエ・バーンスタインは凄いワインだとは言え、まだまだ無名に近い造り手ですし、トラペと言えば、味わいはとても優しいが今ひとつ垢抜けない感じを持っていらっしゃったと思います。
しかし、オリヴィエ・バーンスタイン2010年ジュヴレは、この価格帯とすると脅威の売り上げをさせていただきました。さすがに10年近く前の2004年のフーリエのジュヴレの数量には遠く及びませんが、価格は半分以下でしたしね。バーンスタインを飲まれたほとんどの方が、
「目茶美味しかった!」
とおっしゃってくださったので、面目が立ったような気もします。
またトラペのマルサネ・ルージュ、ブランを飲まれた方からも、
「こんなに美味しいとは思わなかった・・」
と言うご感想もいただきましたし、今までのトラペのイメージを覆すことになったとおっしゃる方もいらっしゃいました。
そんな中での、2013年ドメーヌ・トラペ・・・正確にはドメーヌ・ジャン=ルイ・トラペの最後のご案内になると思いますが、noisy的には上記のようなイメージで、「是非飲んでいただきたい1本」としてご紹介致します。
ラ・レヴュー・デュ・ヴァンでトラペの2013年シャンベルタンが20点満点を取ったのは、おそらくですが造り手にとってアドヴォケイトの100点満点よりも数段嬉しいことなんじゃないかと思います。基本、海外メディアで有るアドヴォケイトよりも、フランス国内も含め国外でも信頼されている評価機関だからですね。それも厳しい2013年に手を掛けたワインが高い評価を得られた訳ですから、喜びもひとしおじゃないかと思います。
しかしながら、2013年ものだけが好かったのか?・・それ以前からその傾向は有ったんじゃないのかと伺えるのが2011年マルサネ・ブランです。濃密ながらフィネスがしっかり有り、2016年時点で完全エキス体に成ったワインからは、素晴らしい芳香と長い余韻・・ボーヌの高級シャルドネも真っ青!・・と言えるような仕上がりだからです。それでもその2011~2013年の間の全てを知っている訳では無い noisy としては、トラペの近年のワインの素晴らしさ、成長振りをあくまで想像でしか無いにせよ、
「これは・・来たかもしれない・・」
と感じています。
2013年のジュヴレ=シャンベルタンですが、トラペらしい物静かさを根底に持ちつつも、今までは「少し物足りない」と思わせていた内向的な部分をエレガントで多彩な表現を前面に持ってくることに成功しています。
「静寂の中にある静寂」が以前のトラペだとしたら、「静寂と抑揚」が2013年のトラペです。そして、その静寂と抑揚は繊細さを多分に織り込んだ表情をしていて、エキスがキッチリ出た良く香るワインです。
ジュヴレらしい鉱物や仄かなスパイスは、非常に繊細に香ります。中域もしっかり有りますが、
「どうだ!?凄いだろう!」
とは決して訴えてきません。
静かながらもエレガンスを持ち、しかし確実にその艶っぽい表情を見せてくれるんです。
パーフェクト!とご案内したオリヴィエ・バーンスタイン2010年は、一嗅ぎして、一口すすれば、誰でももう・・
「素晴らしい!凄い!」
と言うに違い有りません。しかし、トラペの2013年ジュヴレは、決してそうはならないでしょう。一嗅ぎし、すすり、中域から余韻を長い時間掛けて確かめ、心の中で「にやっ」として、そしてまたそのグラスに向かうに違い有りません。言葉にする前に、もう・・捕まえに行ってしまう・・捕獲行動に出てしまうじゃないかと思わせるような、心を奪われるような味わいだと思うんですね。
言葉にしてみれば、以前のトラペと余り変わらないのかもしれません。静かなタイプのブルゴーニュです。しかし、確実にポテンシャルが高く、テクスチュアの質も極上です。まぁ・・マルサネ・ルージュの2013年を飲まれた方はもうお気づきでしょう。
この、少し淡い色合いのルビーですが、宝石のように美しいです。是非飲んでいただきたい・・一品です。一推しのブルゴーニュです!
因みのこのコラムの他のアイテムは少量の割り当てですので飲めていませんが、少なくとも2013年のトラペの他のワインを飲む限り、悪い訳が無いと言えます。
オストレアはより古木が多い区画のワインをブレンドして造る、言わばV.V.クラスのジュヴレです。極少量。
アレアは1級畑もので、普段のヴィンテージですと区画名でリリースされる予定のクロ・プリュールなどのワインが少量過ぎて造れず、結果としてブレンドしてリリースしたものです。なので、厳しいヴィンテージにしかリリースされない・・ある意味レア物です。
シャペル=シャンベルタンはトラペの看板のひとつで、例のラ・ルヴェ・デュ・ヴァン誌では、
2013 CHAMBERTIN Grand Cru【20/20】
2013 LATRICIERES CHAMBERTIN Grand Cru【19/20】
2013 CHAPELLE CHAMBERTIN Grand Cru【18.5/20】
と・・18.5点と言う、凄い評価も得ています。因みにラトリシエールも当初はご案内をいただいたんですが、ここまで素晴らしいとは思えず、のんびりしている間に無くなってしまいました。まぁ、noisy のようなスタイル・・悪く言えば自分で確かめないと気が済まないタイプですと、目聡い方の後塵を期してしま場合も多くなってしまうのでしょう。
そんな訳でして、グレートな仕上がりになったトラペ2013年をご紹介出来たことがとても嬉しいです。是非ともご検討くださいませ。
● 2020 Gevrey-Chambertin Ostrea
ジュヴレ=シャンベルタン・オストレア
● 2020 Gevrey Chambertin Ostrea Magnumbottle
ジュヴレ=シャンベルタン・オストレア・マグナムボトル
【凄い出来!・・1級に迫るか、もしくは超えるかというレベル!・・気品高くパワフルな・・圧巻のアロマです!】

まぁ・・凄い出来の村名ジュヴレは93ポイント以上、94ポイント近くまで有ると思いますので、オストレアはポテンシャルで村名を凌ぎますからそれ以上・・と言うことになります。
それに2019年ものを2020年ものが凌ぐのも間違いありませんので、海外メディアの評価も、
「2020年ものを下げている人は無視するしかない」
ですから、やはり「デカンター誌」の94ポイントと言うのは非常にクレバーな評価だと感じます。
ただし村名で94ポイントと言うのは、ちょっと有り得ないほどの高い評価なんですね。通常は村名だと93ポイント止まりです。まぁ・・個人的にはポテンシャル点は94ポイントでも低いんじゃないかと思っています。
2019年ものに比較して2020年ものは、その香り方からして・・全く異なるニュアンスです。ちょっと、
「ミルランダージュ的?」
でも有りますし、エレガントではあるものの、出てくる香りが太いんですね・・そこからまたもう一段、何かが弾けて出てくる感じです。

味わいも非常に深いです。でもようやっと仕上がり始めた感じは若干有るでしょうか。
なので、海外メディアの低い評価・・上値で92ポイントとか、平気で出ていますが、やはり質良く濃密な果実がワインに昇華して育つのに時間が掛かったと思われます。某テイスターさんは「バランスが理解できない」と言ってますから、相当にゆっくりな発酵だったと思われます。
グラスの色彩を見ていただきましたら、
「こりゃ・・ただ者では無い」
とお判りでしょう。
やはりビオディナミと言う栽培方法が2020年の気候に打ち勝ったとみるべきかと思うんですね。
その上で、
「ただ濃密なだけではない果実」
を得ることが出来たんじゃないかと推測しています。
少雨でしたが、地中深くに根を張っているビオの仕立ては、地中の水分を常にしっかり得られた・・と言うことじゃないでしょうか。
これほどまでに「官能さ」を感じさせるオストレアの画像は今までのヴィンテージで見当たりますでしょうか?・・
村名クラスを飛び越えた感のある凄いジュヴレでした。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【毎年のオストレアとは全く異なる味わい・・豊かで真ん丸なパレットは描きませんが、かなりの高域にまで伸びて行く縦伸び系のジュヴレです!】
イメージ的には・・
「ん?シャンボール?」
と一瞬思ってしまうほどに・・テクスチュア良く、高域にまで駆け上がれるアロマの細やかなニュアンスが有ります。
よく言うのは、
「まるでお花畑に・・xxx」
みたいな感じですね。
いつもの年ですと、通常のジュヴレよりもオストレアが常に早くから美味しい訳です。真ん丸なパレットでふくよかで・・完璧さを思わせるジュヴレ=シャンベルタンです。
ところが2019年ものは、葡萄の出来が良かったこともあるのでしょう。「スペシャル・キュヴェ」を仕立てた訳ですね。それもオストレアになるべき葡萄を使って・・です。
ですからオストレアの数量が激減し、真ん丸なオストレアではなくなった・・と言う訳なんです。

「・・んじゃ?オストレアは美味しく無い訳?」
と聞きたくなると思うんですが・・その答えは・・こうです。
「素晴らしいです。ポテンシャルは2018年ものを超えます。ただし、今飲んでポテンシャルの全てを開放はできないので、昔のような真ん丸なパレットは描けず、1~2年は待ってもらうようになります。」
そうなんですね・・なので、今飲むなら、「村名」か「キュヴェ1859」です。ちょっとシャンボールチックな硬質さが有るので、
「少し硬めな、エキスたっぷりの縦伸び系ピノ・ノワールがお好きでしたら、今開けても2019年のトラペの素晴らしさで美味しく飲めるでしょう。」
と言っておきたいと思います。
兎に角今までと違うスタイルです。でも・・
「果皮の味わいが濃くて・・素晴らしい!」
とも言いたいです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【素晴らしいポテンシャルです!・・凄いワイン!・・でも半面、以前のような、若い時期からの美味しさ、判りやすさはダウンしたかも・・】
ようやくこのオストレア辺りに来ますと、海外メディア勢も少しはやる気を見せて来たらしく、気に入った者は少し高いポイントを、そうでも無いと普通に90~91Points 位でお茶を濁す・・そんな感じに読み取れます。
因みにVinous のテイスターはニール・マーティンさんですから、ボトル写真の下のレヴューで、
「2018年物は私がかつて味わったことのない、最高の「オストレア」になるだろう。」
と言っていた評価こそが、
「92~94 Points」
と言うことになります・・
まぁ、ニール・マーティンさんとは滅茶相性が悪いので、滅多に意見が合うことは無いんですが・・
「今回だけは・・何故かほとんど同じ!」
です・・・(^^;
なので、写真の方も滅茶寄ったものを掲載します。色も補正していません。大きさだけです。色々映り込んでますが・・気にしないでくださいね・・アップするために撮った写真じゃないので・・。
美しいですね・・赤が綺麗です。「完全エキス化」とは言っていますが、それは非常に難しいことだと思っています。収穫における「タイミング」と醸造における「タイミング」、全てにおいて、マッチさせないと出来ないと思っています。勿論ですが、そのタイミングにより、次のタイミング、レベルは異なるはずです。
これ、素晴らしいと思います。
ですが、
「早めに飲むならオストレア」
と言って来たnoisy は、
「2018年ものは撤回。2018年ものは早めに飲むなら村名ジュヴレ以下!オストレアを早めに開けるなら、充分に飲んで楽しむ時間を取ってください。」
と言い返させていただきます。
素晴らしいポテンシャルをお楽しみくださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【こっちの方角に来るとはビックリ!・・そして何と素晴らしい1級群と同評価の17/20Pointsです!】
超・・エレガントです。有り得ないほど美しい・・です。
「こんなジュヴレがどうして造れるのか!?」
と言うほど・・です。
2016年もののコラムで、「変わって来た」と書きました。ちょっとエマニュエル・ルジェが入った感じを受けたからです。なので、下のキュヴェからのテイスティングで、物凄いミネラル感を感じていましたが、
「オストレアは・・2016年の延長上だろう」
と思ってテイスティングに臨んだものの、全く・・異なりました。やはり、トラペはトラペだったのです。
しかしながら、そのクリスタルなヴェールを得て、このワインの印象は大きく変わったのも事実です。
今までは、優しく、どこか「ぽわん」とした柔らかな感じでしたので、村名ジュヴレよりも村名ジュヴレのオストレアを是非飲んで欲しい・・と言い続けていました。
でも2017年ものは異なります。勿論、この超絶なトラペならではのエレガンスの美しいワインですから、今飲んでも充分、満足いただけます。
でも、このワインの本当の姿は・・10年ほど経たないと判り得ないと感じます。旧クラスメンが17点付けた村名ワインです。
「・・判ってるじゃん・・」
と・・すみません・・上から目線で言わせていただきます。歴史に残るワイン・・残したいワインです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【いつも素晴らしいオストレアは2016年も健在です!・・でも少し方向が変化して来ました!】
このオストレアはいつも美味しくて、noisy のお気に入りです。
2016年ものも、ほんの僅かタイトに感じるタイミングでのテイスティングになりましたが、2015年ものとほぼ同レベルの仕上がりと言えるかと思います。
しかしながら・・色合いも比較してみてください。違うんですよ・・。やや収穫時期が遅いはずなんですね。その性でしょうか・・ルジェ的なエロさが、トラペにいつも感じる美しい鳩の血のようなニュアンスにトッピングされているんですね。
さらにはそれを覆うように鉄っぽく、ち密なミネラリティが存在しています。非常に複雑性の高い味わいに仕上がっています。
ある意味、下級クラスのワインには2016年のトラペの傾向が素直に表れていると思います。中級から上のワインには、要素、質感が覆ってしまう表情が有りますから、一見するだけだとそれは見えにくいかもしれません。
しかし、やはりこのワインはトラペを代表するワインだと思います。そして平気で四半世紀の間、熟成することも可能です。飲んでみてください。素晴らしいワインです。(でももうちょっとだけ・・2カ月ほど置くのが正しいと思います。)
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【超繊細な2014年の密度を、さらに倍にしたかのような素晴らしい味わいです!マスト・バイでしょう!!】

素晴らしいエナジーです。シルキーさを何層にも重ね合わせたような厚いニュアンスが有りつつ、全く「節操の無い感じが無い」、高質さに満ちています。
あ、すみません・・オストレアではない通常のジュヴレは6本しか無いので・・テイスティングできませんでした。そうじゃなくても予算オーバーなので・・すみませんです。
しかし凄いです。ビターなんですが、これを言うと勘違いされそうで言いたくない・・でも言わないといけない・・と葛藤しています。でも・・言ってしまいますが、「ビターなチョコ」さえ感じるほど・・なんですね。でも甘く無いんですよ。そして果実もしっかり、小さな果実の集合体ですが・・もちろんそれだけでも無い・・。
あの素晴らしく美味しい、オリヴィエ・バーンスタインの村名ジュヴレをさらにナチュラルに、ピュアに、何層か重ねたような見事な味わいです。
今飲んでも充分に満足してしまうと思います。・・いや、勿論ですが好みは在ると思いますよ。でも、柔らかく包容力のあるテクスチュアに包まれ、複雑精緻ながら非常に感性されたパレットでもてなされます。ジュヴレ的で有りながらもアペラシオンを超越しているような感じもします。気が付けばあっという間にボトルが空になってしまっていて、通常のジュヴレの分も想像しようと翌日に持ち越してさらに様子を見たい・・とは思っていたものの、困ったことになってしまいました。素晴らしいジュヴレでした!ご検討くださいませ!超お勧めです!
以下は以前の「オストレア」のコメントです。
━━━━━
【繊細さの中に繊細さを持つかのような超繊細なジュヴレ!滅茶苦茶旨いです!・・可能なら是非ともこれを飲んで欲しいです!】
滅茶苦茶美味しいです!・・オストレア、これほどまでに素晴らしかったかと・・見直してしまいました。
半面、ティム・アトキンさんの評価が91Pointsと低いのが気になってしまいました。やっちまったな?・・と言う気がしています。まぁ、この部分はジュヴレ村名で書いてますんで、是非読んでみてください。
非常に美しいです。美しさを積み重ねないとこうはなりません。決して重くならないのに表現は積層しています。低域はまだやや軽めですが、そんなことはまず気にならないほど、中域から高域、超高域の美しさ、その密度に夢中になってしまうでしょう。
まだ若いワインですよ・・一番良い時のフィリップ・パカレのジュヴレのエレガントさを数倍の密度で表現している・・そう言ったら一番判り易いかもしれませんね。2002年とかのパカレです。軽やかでフラワリーでジューシーでスパイシーで・・思わずクラッと来た、パカレの薄い旨さを何十層にも積層させた感じなんですよ。単純に濃い・・と言うのは全く違います。軽やか、エレガントなものが積み重なって、この素晴らしい表現をしています。
そして、とてもナチュラルですが、全く危険性を感じません。とことん、健全です。ポテンシャルを取る必要が無い、単純な美味しさもたっぷりですから、決して難しい顔をして飲まずに済みます。しかしそのパワーは隠せないでしょうから、
「・・これ、数年後にまた飲みたい!」
と思われるでしょう。
フーリエも旨いですが、よりナチュラルで玉ねぎ的な・・剥いても剥いても・・みたいな美味しさはフーリエには余り感じないかもしれません。フーリエのジュヴレはシームレスですよね。こちらは、まぁ、シームレスでは無いとは言えないのかもしれませんが、美しさの積層感です。まったくのドライですが、これほどまでに完成された美味しさは滅多に無いと思います。
一つお願いです。届いて時間が経ってませんので、出来ましたら少々休養をあげてください。ビックリするほどシットリしてくるでしょう。noisy 的には、
「トラペも来たな~・・どこまで行くんだろ・・」
と思っています。
シャンベルタンはルヴェ・デュ・ヴァン19.5/20、アドヴォケイト95~97 のようです。ルヴェ・デュ・ヴァンは2013年で満点でしたが、2014年は0.5点落としていますね。見方はそれぞれですが、トラペは未だに成長しているのが・・noisy には見えます。オリヴィエ・バーンスタインのジュヴレも素晴らしいですが、これほどにナチュラルではありません。少なくとも1万円以下では敵無しな村名ジュヴレ=シャンベルタンと言っておきたいと思います。超お勧めです!是非とも飲んでみてください。
● 2020 Gevrey-Chambertin 1859
ジュヴレ=シャンベルタン 1859
【こちらも村名格の評価を超えてしまいました・・!】
昨年のファーストリリースはまだ飲めたんですが、2020年ものはどうにもなりませんでした。ジャスパーさんも数の少ないワインには目が無いようで、上値94ポイントまで、ヴィノスのニール・マーティンさんは何と95ポイントまで付けています。
2019年もので「凄さ」は確認済ですが、2020年ものはおそらく2019年ものを超えていると思われます。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【なんだこれ・・凄い!】
圧巻な美味しさ・・でした。ホントこれ、村名でしょうかね・・。だとすると、アペラシオンって・・もしかしたら無意味なんじゃないかとすら・・思ってしまいます。
要素の一つ一つが物凄く美しく、質感が凄いんですよ。
それに・・どう言ったら伝わるかと悩んでいたのですが、こういうのはどうでしょうか・・
「まるで透明なトンネルのある水族館でウミガメのお腹を観察しているかのよう・・」
に、その美味しさの一つ一つの要素を確認出来るような感じ・・ん~・・ちょっと違うかなぁ・・でも近い感じもします。
とにかくべらぼうに旨い!・・それはもう圧巻な美味しさでした。これを持って、
「2019年のトラペの美味しさが全部詰まっている」
とさえ思いました。

きっと2019年もので、「アン・デレ」と「シャン=ペリエ」で素晴らしい葡萄が収穫できたんだと思うんですね。
なので、これだけでセパージュしたら・・と思ったはずなんですよ。
で、実際にやってみた。・・ダメだったらそのままいつものようにオストレアにしようと思ったはず・・。だけれど、やった本人もビックリするような仕上がりだった・・ので、「キュヴェ1859」としてリリースすることにした・・そんな感じだと想像しています。
ま~・・この素晴らしい色合いですからね・・。今までの色彩とは全然違うのはお判りいただけるかと思います。
でも・・2019年もののトラペは、皆、似た色彩なんですね・・パスグラから上級キュヴェまで統一されています。なので、
「2019年ものは史上最強?!」
の仕上がりになったと・・確信しています。
お一人様1本限定+他に何か一緒にお願いいたします。超お勧めします!
● 2020 Gevrey-Chambertin 1er Cru Aux Combottes
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・オー・コンボット
【2020年、初リリースの1級です!・・ジャスパー・モリスさんもこれには反応・・94~96ポイントと、グラン・クリュ並みのポテンシャルを見たようです。】
申し訳ありませんが販売条件を付けさせていただきました。貴重なファーストヴィンテージです。
飲みたいのは山々ですが、2本しか在りませんので・・すみません、余計なことは言えません。お早めにご検討くださいませ。
● 2020 Gevrey-Chambertin 1er Cru Clos Prieur
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール
【すみません、飲めておりません。非常に少ない入荷量です。】---以前のレヴューを掲載していますが、2020年ものが破格の出来だと思います。
すみません・・メディアの評点も見当たりません。
以下は以前のレヴューです。
-----
【1級クロ・プリュールはティム・アトキン氏92ポイントでした。以下は以前のレヴューです。】 【1級群は20点法のメディアで17点、100点法で93点と言ったところの評価の様です・・本当にそれで済むのか?】すみません・・テイスティングできるかどうか不明ですが、それ自体は続けています。ただし、トラペもアイテムが物凄いので・・全然終わりません。しかも、ユベール・ラミーも18アイテム、有りましたから・・15アイテムのテイスティングには10日ほどは掛かってしまう訳です。・・あ、この下のワインが有ったので結果的に16アイテムのテイスティングでした。

何と、オート・デンシテ2017デリエールです・・(^^;; お客さんが普通のと間違えて開けてしまったので、noisy に飲んでもらおうと言うことでわざわざ持って来てくれちゃいました。
いやはや・・凄いワインでした・・モンラッシェ並みの縦伸び構造を持っていました。
「でもここじゃ関係無いでしょう?」
と思われるかもしれませんが・・関係無いところにわざわざ写真は出しません。
勘違いされるのを恐れずに言ってしまうと、ラミー的なクリスタルコーティングのテクスチャーが、2017年のトラペのワイン、全てに感じるんですよ。・・他のコラムにも書きましたが、これが2017年特有の特徴なのか、それとも2017年のトラペの特徴なのか、トラペが完全に自分のものにした特徴なのかが不明なんですね。
なので、2017年もののトラペの1級群も、もし余れば飲むつもりでいます。それほどまでにトラペ2017年の下~中級クラスはぶっ飛んでます。この1級群も間違いなく、その延長上に有るはずです。でももしそうだとするなら・・この1級群はとんでもない味わいに仕上がっているはずでしょう?・・是非ご検討いただきたいと思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2020 Gevrey-Chambertin 1er Cru Petite Chapelle
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル
【2019年ものはジャスパー・モリス氏92~94ポイントでした!・・飲めていません。】---以前のレヴューを掲載していますが、2020年ものが破格の出来だと思います。
ようやっとやる気を出してくれたジャスパー・モリス氏は92~94ポイントと言う評価でした。noisy は飲めていないので評点は有りません。申し訳ありません。
以下は以前のレヴューです。
----
【ティム・アトキン氏は93ポイント、飲めませんでした。極少量・・以前のレヴューです。】【1級群は20点法のメディアで17点、100点法で93点と言ったところの評価の様です・・本当にそれで済むのか?】 すみません・・テイスティングできるかどうか不明ですが、それ自体は続けています。ただし、トラペもアイテムが物凄いので・・全然終わりません。しかも、ユベール・ラミーも18アイテム、有りましたから・・15アイテムのテイスティングには10日ほどは掛かってしまう訳です。・・あ、この下のワインが有ったので結果的に16アイテムのテイスティングでした。

何と、オート・デンシテ2017デリエールです・・(^^;; お客さんが普通のと間違えて開けてしまったので、noisy に飲んでもらおうと言うことでわざわざ持って来てくれちゃいました。
いやはや・・凄いワインでした・・モンラッシェ並みの縦伸び構造を持っていました。
「でもここじゃ関係無いでしょう?」
と思われるかもしれませんが・・関係無いところにわざわざ写真は出しません。
勘違いされるのを恐れずに言ってしまうと、ラミー的なクリスタルコーティングのテクスチャーが、2017年のトラペのワイン、全てに感じるんですよ。・・他のコラムにも書きましたが、これが2017年特有の特徴なのか、それとも2017年のトラペの特徴なのか、トラペが完全に自分のものにした特徴なのかが不明なんですね。
なので、2017年もののトラペの1級群も、もし余れば飲むつもりでいます。それほどまでにトラペ2017年の下~中級クラスはぶっ飛んでます。この1級群も間違いなく、その延長上に有るはずです。でももしそうだとするなら・・この1級群はとんでもない味わいに仕上がっているはずでしょう?・・是非ご検討いただきたいと思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2020 Gevrey-Chambertin 1er Cru Capita
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタ
【非常に少ないキャピタ!・・飲ませていただきました!】---以前のレヴューを掲載していますが、2020年ものが破格の出来だと思います。

なるほど・・中々飲めない「キャピタ」ですので、じっくり飲ませていただきました。
2019年ものだからなのか、キャピタだからなのかは不明ながら、
「しなやか、ふんわり、やわらか、優しいトラペのワインの中では比較的筋肉質!」
です。
まぁ・・2019年もののトラペ自体が、
「マシュマロをキャンディで包んだ」
感じですから・・そのままって言ってしまえばそれっきりかもしれません。
高質さが素晴らしく、ノーズに入ってくるアロマは愛らしいシャンボール系に近いものを感じます。当然ながら、
「今すぐ飲んでどう・・」
と言う感じではなく・・いや、飲めなくはないけれど、勿体無さ過ぎる感じですね。

ジャスパー・モリスさんはこのクラスになってようやくやる気を出したのか、上値で94ポイントと・・まぁまぁ妥当な感じの評価をしています。noisy 的には上値は95ポイントまでは有ると踏んでいます。・・もう少し飲ませてくださいね・・今はちょっと締まっちゃってますので・・でも95ポイント上値で決まりでしょう。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【1級キャピタはティム・アトキン氏93ポイントでした。以下は以前のレヴューです。】【1級群は20点法のメディアで17点、100点法で93点と言ったところの評価の様です・・本当にそれで済むのか?】 すみません・・テイスティングできるかどうか不明ですが、それ自体は続けています。ただし、トラペもアイテムが物凄いので・・全然終わりません。しかも、ユベール・ラミーも18アイテム、有りましたから・・15アイテムのテイスティングには10日ほどは掛かってしまう訳です。・・あ、この下のワインが有ったので結果的に16アイテムのテイスティングでした。

何と、オート・デンシテ2017デリエールです・・(^^;; お客さんが普通のと間違えて開けてしまったので、noisy に飲んでもらおうと言うことでわざわざ持って来てくれちゃいました。
いやはや・・凄いワインでした・・モンラッシェ並みの縦伸び構造を持っていました。
「でもここじゃ関係無いでしょう?」
と思われるかもしれませんが・・関係無いところにわざわざ写真は出しません。
勘違いされるのを恐れずに言ってしまうと、ラミー的なクリスタルコーティングのテクスチャーが、2017年のトラペのワイン、全てに感じるんですよ。・・他のコラムにも書きましたが、これが2017年特有の特徴なのか、それとも2017年のトラペの特徴なのか、トラペが完全に自分のものにした特徴なのかが不明なんですね。
なので、2017年もののトラペの1級群も、もし余れば飲むつもりでいます。それほどまでにトラペ2017年の下~中級クラスはぶっ飛んでます。この1級群も間違いなく、その延長上に有るはずです。でももしそうだとするなら・・この1級群はとんでもない味わいに仕上がっているはずでしょう?・・是非ご検討いただきたいと思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】 もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2020 Chapelle-Chambertin Grand Cru
シャペル=シャンベルタン・グラン・クリュ
【規格外の出来の2020年ものの白眉はシャンベルタン、次点はラトリシエールかシャペルか?・・】
ここの選択は難しいですね・・ラトリシエールもシャペルも..ほぼ評価は同じ位です。ただし海外メディアはラトリシエールに対し、2019年の評価をスライドしただけ・・になっているのがほとんどですが、シャペル=シャンベルタンに対しては、
「上げているメディアが多い!」
です。ジャスパー・モリスしかり、ヴィノスしかり・・バーガウンドも下値を上げています。
このことから、
「ムッツリスケベ的なラトリシエールよりシャペルの方が出来が判りやすい」
と推測可能かと思っています。
まぁ・・凄みさえ見せる「2020年アレア」を飲めば、1級以上のワインがどれだけ凄いのかは簡単に想像できるんですけどね。ですが、シャンベルタンを除いて、1級以上は全て2本ずつしかない・・事実が有りますので、結局飲めなかったのが残念・・
ドメーヌ・トラペの2番手、3番手のトップ・キュヴェです。ご検討いただけましたら幸いです。
以下は以前のレヴューです。
-----
【素晴らしい質感!・・ちょっとお茶目な娘、グリオットのお隣・・の・・長女シャペル!?】
飲ませていただきました!・・香水的なアロマが漂う素晴らしい質感のワインでした・・。
まぁ・・このクラスともなりますと、あ~だこ~だと能書きを書いたとしても反感を買うだけでワインは売れない・・みたいな感じになってしまいますので、詳しい表情などは言いません。
流石に全開になることは無く、それでも何とも素晴らしいニュアンスを、少しずつ・・少しずつ・・放出してくれます。
ですから、とてもじゃないが、グイグイなどは飲めない訳ですね。少し口に含み・・伸ばして・・伸ばして・・コロコロしてノーズに回し、ようやっと飲みこむ訳です。ミュジニーほどは香らないとしても、結構劇的にアロマティックですよ。グラスを回して少量ずつ口に含んで行く・・グラン・クリュならではの楽しみが有ります。

見てごらんのとおりです。
「閉じた色をしている」
でしょう?
それでも相当香りました。上値は96ポイントから・・かなぁ・・と思います。もう少し飲ませていただいて・・ゆっくり判断させていただきます。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【シャペル=シャンベルタンはニール・マーティン氏(ヴィノス)で上値 97Points!---以下は以前のレヴューです。】【何と・・シャペル=シャンベルタンが19.5ポイントとは!!】 シャンベルタン20点、シャペル19.5点、ラトリシエール19点と、看板ワインが軒並み高得点で評価された2017年です。しかしながら、すでにその傾向は3年ほど前より見えてはいた・・としても、2017年ものは2016年以前のものとは、中々に同列には語れない・・と言うのが、2017年のトラペをテイスティングしてきた(・・今もしていますが)noisy の意見です。
この傾向はユベール・ラミーと全く同様でして・・いや、ラミーは超密植効果が表れ出て来たと推察されますが、それ以外の造り手、例えばデゾネイ・ビセイなどにもその、
「光沢のあるツヤツヤとしたクリスタル風のミネラリティ的ヴェール」
は感じている訳です・・2017年を飲んでない方には俄かにには信じられないでしょうけど。
しかし、2016年のトラペの、実に素晴らしく
「柔らかでエレガント」な味わいは、noisy的にも大好きでしたが、海外のメディアは2015年ほどには評価せず、
「ん?・・どう言う事?・・一者位、飛びぬけた評価が有っても良いんじゃない?」
などと思ったものです。
ワインの本場、しかもブルゴーニュワインですから・・現地のル・レヴュ・デュ・ヴァン(ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン)が高い評価をしたことは、肝に銘じておかなければなりません。今ひとつワインのエレガンスを理解しているとは思えない、肥えたものが大好きな方々の評価とはちょっと違う、ロマネ=コンティやラ・ターシュと言った化け物を見つけ出し、造り出したフランス人ですから。
そんな意味でも、また、noisy のテイスティングから得た印象からも、
「2017年のトラペは外せない!」
と・・言えるかと思います。
この、今までの自身の作風をも包み込んでしまったミネラリティの存在・・これが満点、そして満点近い評価の因子で有ると感じています。是非・・トライしてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【こちらも実はギルマン氏は飲み頃2030年~2100年(ラトリシエール)と2027年~2100年(シャペル)!評価も96Pointsでした!】 まぁ、凄い評価だった2014年ものラトリシエール=シャンベルタンもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌で19.5/20Points などと言うクレイジーなものですから、比較的長い飲み頃を言うのが常態化しているジョン・ギルマンさんなら、
「2100年までOK!」
と軽く言えるのかもしれません。
それにしても凄いです。面白いのは、常にラトリシエールの下の評価だったシャペル=シャンベルタンが、かのアドヴォケイトでは逆転しているところでしょうかね。95~97Points となっています。
因みにギルマンさんのシャペル=シャンベルタンの評価は、評点は96ポイントで同じ、飲み頃は若干早くて2027年から2100年です。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】 もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2020 Latricieres-Chambertin Grand Cru
ラトリシエール=シャンベルタン・グラン・クリュ
【メディア評価は2019年並み?・・テイスティングさせていただいた noisy 的な感覚からとはちょっと違う気がします。】
昨年の2019年もののご紹介時点では、このラトリシエールが上値97ポイントだったので、
「ん~・・ちょっと理解できないなぁ・・でも飲めて無いし・・」
と思っていたんですが、その後に幾つかのメディアが評価を出しまして、ヴィノスが上値で98ポイント付け、バーガウンドがいつものように低めの評価を出してほぼ揃った感じです。
2020年ものについては、アドヴォケイト、ジャスパー・モリス、バーガウンドが2019年ものと全く同評価、ヴィノスだけが2019年ものから3ポイントも下げて、大いに noisy を混乱させています。
まぁ・・トラペのラトリシエールと言えば、今やラトリシエールの最高峰..ドメーヌ・ルロワには流石にメディア評価は追いつかないのかもしれませんが、実際のところ飲み比べたらどうなんでしょうね・・今やそんな贅沢は不可能になってしまいましたが、
「結構、良い勝負だったりして?」
というような気にもなります。
アルマン・ルソーさんはこのモレとの境界、ジュヴレ南端に有る稀有なグラン・クリュは所有していませんが、実はクロ・デ・リュショットは、ジュヴレのグラン・クリュが連なる最北端・・にある畑ですから、ある意味・・ラトリシエールと似た境遇でも有るかと思います。このクロ・デ・リュショット2020年ものには、ティム・アトキン氏 96ポイント、ジャスパー・モリス氏94~96ポイントですから、まぁ・・そのままの比較は出来ないとしてもラトリシエールは上を行っていることになります。
トラペ本人が「2020年ものは正に規格外」と言ってる訳で、これをどう捉えるか・・と言うことだと思います。noisy 的には、
「もう・・下のクラスを飲んだだけでもその素晴らしさが心を離れないのは間違い無い」
と思っています。ですので、
「2019年並み?・・そんなの・・有り得ないでしょ?」
是非ご検討いただけましたら幸いです。
以下は以前のレヴューです。
-----
【上値は97ポイント!?・・シャンベルタンは100ポイントですが、双璧にしては低めでしょうか?】
飲めていないので多くは申しません。ルヴェ・デュ・ヴァンは19.5/20ですから、シャンベルタンの20/20(100点)とは20点法で0.5ポイント差ですね。なので97.5ポイントと言うことなのかと思います。
ですが、2018年ものよりもポイントを積み上げているメディアがほとんどですから・・シャンベルタンと差はほとんどないと考えるべきかとも思います。少ないラトリシエールです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【アドヴォケイト、ヴィノスは上値96ポイントでした!・・以下は以前のレヴューです。】
【ラトリシエールは19ポイント!】
シャンベルタン20点、シャペル19.5点、ラトリシエール19点と、看板ワインが軒並み高得点で評価された2017年です。しかしながら、すでにその傾向は3年ほど前より見えてはいた・・としても、2017年ものは2016年以前のものとは、中々に同列には語れない・・と言うのが、2017年のトラペをテイスティングしてきた(・・今もしていますが)noisy の意見です。
この傾向はユベール・ラミーと全く同様でして・・いや、ラミーは超密植効果が表れ出て来たと推察されますが、それ以外の造り手、例えばデゾネイ・ビセイなどにもその、
「光沢のあるツヤツヤとしたクリスタル風のミネラリティ的ヴェール」
は感じている訳です・・2017年を飲んでない方には俄かにには信じられないでしょうけど。
しかし、2016年のトラペの、実に素晴らしく「柔らかでエレガント」な味わいは、noisy的にも大好きでしたが、海外のメディアは2015年ほどには評価せず、
「ん?・・どう言う事?・・一者位、飛びぬけた評価が有っても良いんじゃない?」
などと思ったものです。
ワインの本場、しかもブルゴーニュワインですから・・現地のル・レヴュ・デュ・ヴァン(ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン)が高い評価をしたことは、肝に銘じておかなければなりません。今ひとつワインのエレガンスを理解しているとは思えない、肥えたものが大好きな方々の評価とはちょっと違う、ロマネ=コンティやラ・ターシュと言った化け物を見つけ出し、造り出したフランス人ですから。
そんな意味でも、また、noisy のテイスティングから得た印象からも、
「2017年のトラペは外せない!」
と・・言えるかと思います。
この、今までの自身の作風をも包み込んでしまったミネラリティの存在・・これが満点、そして満点近い評価の因子で有ると感じています。是非・・トライしてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【アドヴォケイトは2015年ものを超える評価!】
ワインの評価と言うのは実に難しいもので、ある人は美味しいと言い、またある人は大したことが無いと言い、そしてヘソの曲がった人は美味しいと言いながら実は全然美味しいと思ってないと言う・・(^^;;
トラペのリリースするワインに有って、常にトップをシャンベルタンと争っているのがこのラトリシエールです。
アドヴォケイトは2015年を超える凄い評価です。かたや2015年ものを驚異的な評価を物凄い修飾語で称えたジョン・ギルマンさんは僅かに下げ、アラン・メドーさんも少々下げているようです。こんな風に前年の評価を掲載して、その評価者のクセとか傾向を加えてみると見えてくるものも有りますよね。
なので、スタイルは2015年とはやや異なるのかな?・・と思いますが、仕上がりはほぼ同レベルだろうと思われます。何より収穫は非常に少ないでしょうから・・その意味では希少性は高くなっていると思います。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【こちらも実はギルマン氏は飲み頃2030年~2100年(ラトリシエール)と2027年~2100年(シャペル)!評価も96Pointsでした!】
まぁ、凄い評価だった2014年ものラトリシエール=シャンベルタンもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌で19.5/20Points などと言うクレイジーなものですから、比較的長い飲み頃を言うのが常態化しているジョン・ギルマンさんなら、
「2100年までOK!」
と軽く言えるのかもしれません。
それにしても凄いです。面白いのは、常にラトリシエールの下の評価だったシャペル=シャンベルタンが、かのアドヴォケイトでは逆転しているところでしょうかね。95~97Points となっています。
因みにギルマンさんのシャペル=シャンベルタンの評価は、評点は96ポイントで同じ、飲み頃は若干早くて2027年から2100年です。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2019 Marsannay Blanc
マルサネ・ブラン
【トラペのワインが持つ優しく柔らかな薄緑の果肉を質感高い透明感高いミネラリティが包み込んだ素晴らしいマルサネ・ブランです!】

とても美味いです!非常に高質!・・ダラっとしてしまう仕上がりを感じさせるワインが多いコート・ド・ニュイのシャルドネでは有りますが、そもそもトラペのワインには甘さが無い・・。非常にドライです。
そしてビオ化の進んだ畑からの葡萄は、そんなフカフカの畑のニュアンスをたっぷり伝えてくれる訳です。
(だいぶ)以前のトラペのワインは、そんな柔らかで優しい味わいを伝えてくれていましたが、
「そこで止まっていた」
もしくは、
「少しずつ成長していた」
と思われる訳ですね。
で、2015年頃からのトラペのワインの味わいに大きな変化を・・飲む者たちが感じ始めた・・と言う訳です。
なので、2018年ものが素晴らしい出来で有ったとしても、2019年ものにはもしかしたら・・敵わない場合がほとんどだと仮定するなら、2018年ものに90ポイント付けたティム・アトキン氏を考え併せても、それ以上の評価をして良いんじゃないかと思っています。
実際、余りビオ系のニュイの白で高い評価をされているワインは、未だに存在しません。ようやくニュイの赤で「普通に」高い評価が出るようになっただけ・・ですね。

ましてや「マルサネ」と言う村名のアペラシオンですと、高い評価が出ないんです。何せ、
「1級、グラン・クリュが無いから」
なんですね。
その点では、ティム・アトキン氏は余りアペラシオンにはこだわった評価をしない方かと・・若干ムラっ気は有るとしても、思い切った評価をされています。なので、
「2019年もののティム・アトキン氏の評価」
を見たいんですが、今のところ見当たりません。
noisy的には92ポイントです。トラペにしては硬質感が高く、柑橘果実がしっかり表現されています。勿論ミネラリティもしっかり・・この緑っぽい色合いにグググっと気持ちを引き寄せられます。
グラスを伝う太い涙(2枚目)を見れば、かなりのグラが感じられるはず・・とお判りでしょう。数少ないトラペのシャルドネです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【おそらくボーヌの造り手も腰を抜かすほどの出来栄えです!】
凄いベクトル変換をしたマルサネ・ブラン2018年です。2017年も滅茶美味しかったんですが、ご紹介したかどうか忘れてしまいました・・。
たしかに2017年ものにもその「ベクトル変換の気」は有ったんですが、2018年ものはそれが100%完了したような雰囲気でして・・言葉は悪いですが、
「。。これって本当に・・トラペ?」
と何度も思ってしまうようなテイスティングの時間を過ごして来ました。
ですので、このマルサネ・ブランですが、
「圧巻な美味しさ!」
を持っていましたよ。
複雑性、細やかさ、精緻さ、ミネラリティの総量・・どれをとっても超一流です。何せツヤッツヤのテクスチュアから少しマッタリな柑橘、果実が冷涼に伝わって来ますし、ただそれだけでは終わらずに、そのピュアさとリアリティを余韻にまで感じさせてくれる訳です。
先日まで有ったドミニク・ラフォンの2017年A.C.ブルを、もう少しファットにし、しかしドライに、ビターさを加え、ちょっとピュリニーの方にまで張り出してしまったムルソーの畑・・のようなニュアンスさえ、感じさせてくれます。
グラスの写真の凄いでしょう?・・この黄色の出方、色の強さ・・それでいて、滅茶ナチュラル・・いや、ビオビオしくなど全く無いのに飲み心地は柔らかなんですね。
すみません・・これは飲んでしまいますよ・・激旨いです!・・ですが、数が無い・・飲めた方は幸せだと思います。思い起こせば・・そう、トラペ・ダルザスの白もミネラリティが凄かったですが、きっと何かを掴んだんじゃないかと感じています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【2017年のトラペはシャルドネもクリスタルコーティング!滑らかなテクスチュアの中に凝縮した果実・・解けてくるとトラペらしい優しい味わいです!】
2017年のトラペは、赤ワインのコラムでも書きました通り、2016年までとは結構に異なるイメージに受け取れると思います。
もっともトラペのシャルドネは(・・こちらは他の品種も少量入っていますが・・)、温かみがほんのり有って、ミネラリティもしっかり・・いつ飲んでも美味しいと言えるような、プティ・グラマラスな味わいがちょうど感じだったので、赤ほどの「激変感」は無いかもしれません。
それにしてもこのミネラリティの増え方は凄いです・・今、トラペ・アルザスも飲んでいますが、やはり似た感じで一貫しています。
ピュアなんですが、ナチュラル感が素晴らしいです。ナチュラル感はジェラール・シュレール風ですが、シュレールのように「危険な感じ」は全く無いんですね。シュレールは時折「揮発酸」を感じますが、トラペに関しては全く無いんです。
熟し始めのムルソーのような「まったり感、」「オイリーさ」が有り、少し熟れた柑橘系の果実が実に心地良いです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【より滑らかに、よりゴージャスに感じる2015年マルサネ・ブランです!】
ジャン=ルイ・トラペの昔を知る者にとって、1990年以降の本家とロシニョール・トラペの分裂や、その後のビオディナミ転向で、しばらくの間低調な期間が有ったことを良く知っています。大看板で有るシャンベルタンでさえ、そこそこに美味しいものの、畑本来のポテンシャルを発揮しているのか、疑問に思われることが多かったと言えます。
ましてや下のクラスはやや平板で、まろやかだけれどエッジの尖った、もしくはニュートラルなパレットを描けないものが多かったです。なので、シャンベルタンは1.5万円以下、1級は6~8千円なら・・みたいな感覚を持っていました。
今ではもう・・考えられませんね。トラペのワインはいつも優しく、じんわりと包んでくれます。不足を感じること無く、有り余るエネルギッシュさを見せつけることもしません。エキシーで旨味がちゃんと有り、感覚器官を適度に揺らしつつ、穏やかながら凛とした余韻でフィニッシュを迎えさせてくれます。
これ、ピノ・ノワールもシャルドネも、全く同じなんですよね。飲めば、
「あ、トラペでしょ?」
と判るようになるんじゃないかと思いますよ。質感高く、余韻美しく、やはり身体への入射角が優しい・・これはすべてのトラペのワインに言えることです。
昨年ご紹介させていただいた2014年ものよりも若干濃い色合いをしていますよね?・・2014年ものは冷ややかでした。2015年ものは、冷ややかさの中にもエナジーの満ちた味わいで、よりグラが有り、粘性が高いです。そして、今飲んでもとても美味しい!・・
おそらく、このワインはいつ飲んでも美味しいんじゃないかと思います。そんな意味では過去最高の仕上がりと言えるかと思います。
この3~4年の間に急成長した・・そしてあっという間にトップクラスになったと言えるトラペですが、シャルドネもとても美味しいです。ご検討くださいませ。お勧めします!
以下は2014年以前のレヴューです。
-----
【2011年も旨かったですが2014年も素晴らしい!トラペの白はACブルもマルサネもポテンシャルが非常に高いです。】
2011年もののやや熟し気味のマルサネ・ブランを昨年ご紹介させていただき、かなりの評判をいただきました。皆さんもそろそろ飲まれたでしょうか・・是非ご感想をお聞かせいただきたいところです。
一枚、皮が剥けたような、あっけらかんとした熟成フレーヴァーを感じさせてくれた2011年でしたが、今回の2014年ものは、素晴らしかった2011年の再来・・と言うか、それ以上のポテンシャルを感じさせてくれます。
カメラが変わってしまいましたので、2011年と2014年の色の比較は難しいですが、黄色が強いと言うよりは、結構な感じで緑が混ざった美しい色合いをしています。珪藻土チックなやや厚みのあるボディはわずかにオイリーで、バリックのわずかにトースティで甘い香りがわずかにアクセントとしてノーズを抜けていきます。オイリーさの中から黄色や白のやや熟れたフルーツとスパイス、緑の蔓・茎のような・・・しかしネガティヴなものではありませんで、天に向かって伸びて行く、まだ成長しているような生き生きとしたノーズも含まれます。また、柑橘のフレーヴァーも混じり、ややマッタリとボリューミーに粘りつつ、またスパイスを感じさせて消えて行きます。かなり長いです。
バランスも非常に良いです。コート・ド・ニュイの白は今まで、ヴォーヌ=ロマネやニュイ=サン=ジョルジュ、シャンボール=ミュジニーの僅かなものを除けば、ほぼモレ=サン=ドニに有るのみでした。マルサネの白は、シルヴァン・パタイユがマルサネでもの凄いものを造っていますし(幻のアリゴテ・・度肝を抜かれるワインですよ)、このトラペのマルサネも、今までの概念を覆す仕上がりと言って良いでしょう。
非常に美味しいです。ティム・アトキンさんのポイントを探しましたが、マルサネ・ブランは見当たりませんでした。2014年のACブルゴーニュ・ブランが91ポイントですから、間違いなく、それ以上を付けるはずですが・・。
まぁ、比較的信用がある方かな・・と自画自賛?している noisy の高評価ですので、是非ご信用いただき、飲んでみていただきたいと思います。今飲んでも非常に素晴らしいです。超お勧めです!
以下は非常に高いご支持をいただいた2011年マルサネ・ブランのレヴューです。
-----
【これはべらぼうに旨い・・必飲です!ただいま絶好調の完全エキス化した状態!・・このバランスでのご紹介はまず出来ないのが普通です!】
noisy のところではどうもイマイチな動きのドメーヌ・トラペですので、これだけ旨いものをちゃんとご紹介し切れるかどうか・・少し不安に思っています。
ちなみにトラペはビオですが、適量に、適切なタイミングでSo2を使用していますから、一般に言うようなビオっぽさは全く見当たりませんのでご安心を。ピュアでナチュラルですが、
「何もしないことをビオと言う」
ことと、
「キュヴェに色々対応し、考慮し、手段を尽くして、結果何も余計なことはしなかった」
と言うことは、全く違うのだと、テイスター、ワイン屋、全てのワインファンが認識すべきだと思っています。どうもその辺がね・・プロとしても認識を間違っていると思うんですよね。
で、この・・単なる「マルサネ・ブラン」なんですが、現在、素晴らしい状態です。全く以って・・
「完全なるエキス!」
と言って良い・・非常に香り、味わいも口内で拡がるタイミングになった・・2011年ものなんですね。
一般的にリリース直後は、如何に素晴らしいワインであっても、エキス的に充実していたとしても、まだ完全にはエキス化していない・・と言えます。やはり時間は何にも変えがたいものでして、ボトルの中での熟成により、さらに磨かれて行く訳です。3年ほど瓶熟されたこのマルサネ・ブランは、二次発酵を経た高級ワインですから、全てが調和し、エキス化し、この状態になったと言えます。
通常、我々ワイン屋は、どうしても先を見てしまうクセが有り、
「そこが見えるから美味しい!」
と感じているのに、その先の美味しさを今の美味しさと摩り替えてしまっている可能性が有ります。勿論ですが・・そうなるように鍛錬したので・・まぁ、自分の性では有りますが・・。
で、その先の状態が今、この状態とイコールなんですね・・。言葉は難しいですが。
完全にエキス化していますので、非常に香ります。そして拡がります。余韻も素晴らしく長いです。口内では全く尖ったところが無く、また立体的でほぼ球体に感じられます。つまり、
「一枚、皮の剥けた状態!」
に有るんですよ。なので、この状態を是非知ってほしい・・ここからまた成長をして行くんですが、このトロトロと滑らかな味わいを知ることによって、
「この位のポテンシャルのワインだと約3年でこの状態になる」
ことが理解できるんですね。中々無い機会だと思います。この状態で持ってきてくれたフィネスさんに感謝!・・そして、ドメーヌ・トラペは素晴らしいワインを造っている!・・と理解してくださるとさらに嬉しいです!・・是非飲んでみてください!一推しです!旨い!
● 2020 Chambertin Grand Cru
シャンベルタン・グラン・クリュ
【もはや誰も目の前にいない・・ビオディナミこそがブルゴーニュの救世主であることを証明した2020年!メディアの凄い評価も幾分まばらですが、今までの最高の出来は間違い無いでしょう!】
トラペ本人が「規格外の出来だった!」と言ってる訳ですから、これはもう・・造り手としては過去最高だと言っているに等しい訳です。
ですがメディアも評価者によっては、良く判らないと言いますか、不当なんじゃないかと思えるほどの低いポイントも見受けられます。上値が95ポイントは・・絶対にありえ無いでしょう。noisy もその辺を確かめるべく、
「シャンベルタン...開けるか・・?」
と気持ちも高ぶりましたが、余りに入荷が少ないので今のところは自重、何とか海外メディア評価の分析をして自身をなだめています。
まぁ・・トラペがここまで来るとは思っていなかった・・と言いますか、
「飲んでいて判っている(つもりの)生産者だったからこそ、そう思ってしまう・・」
訳ですよね。
ですから未だに・・
「トラペ?・・ん~~・・」
と食指の動かないブルゴーニュファンの気持ちも判らなくはないんですが、そうこうしている内に、アルマン・ルソーはとんでも無い高値になった上、地下に潜ってしまいましたし、オリヴィエ・バーンスタインも高価格、高価値政策でとんでも無い価格になってしまいました。
ですが・・
「2019年で追いついたように見えたオリヴィエ・バーンスタインでさえ、2020年ものはトラペを超えられなかった!」
と言う現状が有るんですね。因みに上記にも記載した海外メディア評価を掲載しますと、
◇2020 Domaine Trapet Pere et Fils Chambertin Grand Cru
99 Points Decanter
95~99 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
98 Points John Gilman
96~98 Points Wine Advocate
95~97 Points Vinous
93~95 Points Burghound
◇2019 Domaine Trapet Pere et Fils Chambertin Grand Cru
20/20 Points La Revue du Vin de France
96~98 Points The Wine Advocate
96~98 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
みたいな感じです。オリヴィエ・バーンスタインになりますと、
◆2020 Olivier Bernstein Chambertin Grand Cru
95~98 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◆2019 Olivier Bernstein Chambertin Grand Cru
96~98 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
まぁ・・オリヴィエ・バーンスタインの評価をしているメディアは多く無いので、ジャスパー・モリスさんの評価だけの比較になってしまいましたが、2019年は全くの同評価、2020年は上値で1ポイント勝ち越しです。微妙なところでは有りますけどね。
地下に潜って久しいアルマン・ルソーさんはどうかと言いますと、
◆2020 Domaine Armand Rousseau Pere et Fils Chambertin Grand Cru
95~97 Points Robert Parker The Wine Advocate
96~100 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◆2019 Domaine Armand Rousseau Pere et Fils Chambertin Grand Cru
20/20 Points La Revue du Vin de France
96~98 Points Robert Parker The Wine Advocate
97~99 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◆2020 Domaine Armand Rousseau Pere et Fils Chambertin Clos-de-Beze Grand Cru
96~98 Points Robert Parker The Wine Advocate
95~99 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
99 Points Tim Atkin
◆2019 Domaine Armand Rousseau Pere et Fils Chambertin Clos-de-Beze Grand Cru
20/20 Points La Revue du Vin de France
95~97 Points Robert Parker The Wine Advocate
96~98 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
ジャスパー・モリスさん的にはアルマン・ルソーが微妙な差でうっちゃった・・でもアドヴォケイトは1ポイントほどトラペがリードしていると・・見えないでしょうか。
2020年もののトラペは何を飲んでも凄い味わいです。ただし、
「凄いワインの凄い味わいを凄いと思わせないのが凄い・・のがトラペ!」
です。
もしお財布に少しでも余裕がおありでしたら、
「この規格外の出来のシャンベルタン2020年!」
仕入れておくべきでしょう。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
----
【ついにアルマン・ルソーに追いついた!そしてラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌も100点満点評価で称えています!】
すみません・・流石に飲めていませんで・・2ケース位販売できるのなら飲めるかと思いますが、
「ルロワのシャンベルタン、ルソーのシャンベルタン、トラペのシャンベルタンが100点!」
で並んでいるのは豪勢ですよね。因みにアドヴォケイトは2018年ものより1ポイント積み上げ、98ポイントのようです。
で、ルロワは1万ユーロ・・だから200万円はしない位?、ルソーは1/5だから40万円しない位・・まぁ、ロマネ=コンティはプライスは入って無いですが・・100点ですので、とんでもない価格になってしまうでしょう。
一応、グランクリュまで飲ませていただいた感覚で申し上げますと、
「2019年のトラペは、ドメーヌ・トラペの完成形!」
だと確信しています。
シャンベルタンが無理ならジュヴレ=シャンベルタンで良い訳です。一貫しています。色合いも上から下までソックリですから・・。
そして、「質感」が物凄いので・・圧巻かと思います。今回はマグナムも有ります。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
----
【アドヴォケイトは上値97ポイント!・・以下は以前のレヴューです。飲めていなくてすみません・・】
【またまた満点獲得!・・でも前回とは様相がクッキリ異なると感じます!】
シャンベルタン20点、シャペル19.5点、ラトリシエール19点と、看板ワインが軒並み高得点で評価された2017年です。しかしながら、すでにその傾向は3年ほど前より見えてはいた・・としても、2017年ものは2016年以前のものとは、中々に同列には語れない・・と言うのが、2017年のトラペをテイスティングしてきた(・・今もしていますが)noisy の意見です。
この傾向はユベール・ラミーと全く同様でして・・いや、ラミーは超密植効果が表れ出て来たと推察されますが、それ以外の造り手、例えばデゾネイ・ビセイなどにもその、
「光沢のあるツヤツヤとしたクリスタル風のミネラリティ的ヴェール」
は感じている訳です・・2017年を飲んでない方には俄かにには信じられないでしょうけど。
しかし、2016年のトラペの、実に素晴らしく「柔らかでエレガント」な味わいは、noisy的にも大好きでしたが、海外のメディアは2015年ほどには評価せず、
「ん?・・どう言う事?・・一者位、飛びぬけた評価が有っても良いんじゃない?」
などと思ったものです。
ワインの本場、しかもブルゴーニュワインですから・・現地のル・レヴュ・デュ・ヴァン(ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン)が高い評価をしたことは、肝に銘じておかなければなりません。今ひとつワインのエレガンスを理解しているとは思えない、肥えたものが大好きな方々の評価とはちょっと違う、ロマネ=コンティやラ・ターシュと言った化け物を見つけ出し、造り出したフランス人ですから。
そんな意味でも、また、noisy のテイスティングから得た印象からも、
「2017年のトラペは外せない!」
と・・言えるかと思います。
この、今までの自身の作風をも包み込んでしまったミネラリティの存在・・これが満点、そして満点近い評価の因子で有ると感じています。是非・・トライしてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【滅茶苦茶評価が上がっています!】
2008年ものから目を付けていたオリヴィエ・バーンスタインはいつの間にかシャンベルタン、クロ・ド・ベズまでも造り始め、2015年ものの頃には98Points~ などと言う、とんでもない評価を得るようになってしまいました。
2016年のリリース時には、アルマン・ルソー並みの20万円近くの上代を付け、さらにはルソーを価格でも抜くつもりだと息巻いていると聞いて・・何だかな・・と思い始めてしまいました。
確かにバーンスタインのワインは美味しいが、完璧さを誇るが故の「鼻に付く感じ」をどこかで感じていたのも事実です。
そんな意味においては、そんな「意思の発露」などは微塵も感じさせない、ニュートラルなスタンスのトラペのワインに魅かれると言うのも無理のないことなのかもしれません。
2016年のシャンベルタンは、確かに価格も上昇していますが、それでもバーンスタインの2015年ものにも遠く及ばない値付けで、ジャスパー・モリスの96~98 ポイントをはじめ、アドヴォケイトの95~97ポイント、アラン・メドーの93~96ポイントと、10年以上前のトラペの評価とは雲泥の差が生まれています。
いつか飲みたいな・・と思いますが、ここまでくると簡単には開けられないワインになってしまっています。15000円ほどで購入できた昔が懐かしい!・・まぁ、そればっかり言ってますが、時の経つのは避けられないのと同時に、ブルゴーニュワインの高騰も・・、しかし品質もついて来ているのも確かだと思われます。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
もう、シャンベルタンやミュジニー、ヴォーヌ=ロマネのグラン・クリュは、須らく「大台」を超えて行くと思われます。言ってしまえば、ボルドーのように生産本数が多く無いんですから・・
今までは、
「ブルゴーニュを愛するのは日本人が最も多い」
と思われていましたが、昨今は中国人がブルゴーニュの美味しさに気付いてしまったもんですから・・日本の人口ほどの超大金持ちが存在する大陸へ、ブルゴーニュワインが向かって行ってしまうのは、もう止められないかもしれません。
1998年の正規品、バック・ヴィンテージです。タンザーさんが93ポイント付けています。そろそろ飲み始めても良い感じでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2019 Bougogne Passtoutgrain a Minima
ブルゴーニュ・パストゥグラン・ア・ミニマ
【いつも美味しいア・ミニマですが、2019年ものは完璧!・・「ア・ミニマが飲みたい・・」と言う時代になったのかもしれません!】

激旨です!・・ガメとピノがほぼ半々と言うことですが、またこのバランスが超絶に美味しい!
2019年ものは、グラスの写真をご覧いただいても・・即お判りでしょう。
「・・今までとは・・結構に違うんじゃない?・・色の組成がヤバイ位に美味しそうに見える・・」
そうなんですよ・・もう、全く以前とは異なるような素晴らしい赤紫の深い色合いをしています。
ですが・・味わいそのもののニュアンスは、今までのア・ミニマとさしては変わらないと思います。しかし、
「質感!」
が半端無いんですね。これは、ア・ミニマに限ったことでは無く、2019年のトラペの各アイテムに全く共通しています。
なので、ちょっと悪戯をしてみましょうか?・・

はい・・どうでしょう?・・ア・ミニマ2019は真っ白ですから左側です。
そして右側のボトルは・・何と、2019年の「シャペル=シャンベルタン」です。
まぁ、大きい写真はシャペルのコラムで見てください。ですが・・
「ザックリ見ると、どちらもソックリ・・」
じゃないでしょうか?

勿論ですが、ア・ミニマがシャペル並みなんて・・在り得ませんよ。
ですがまぁ・・こう言っちゃなんですが、シャペルが持つ存在感、質感が半端無いにしても、
「スイスイ飲んで美味しいのはア・ミニマ」
なんですね・・。何の気なしに口にして、滅茶素晴らしい質感をいとも簡単に受領でき、何も気にせずに食事に移れる訳です。
シャペルはそうは行きませんよ。その存在感、オーラと言いましょうか・・それらがあなたを引き留めてしまうんですよ。
緻密な味わい、高貴なニュアンスにうっとり・・もしくは、そんなに表情が出て来ないタイミングで開けてしまったとしたら、少しでも要素を受け取ろうとして全力で迎えに行ってしまいますよね?
だから引き留められてしまうんですね・・まぁ、2019年もののトラペはどれも物凄いポテンシャルなので、反対に引き留められてしまう時間は短いかもしれません。満足してしまいますから・・。
と言う訳でして、もう単に「赤果実」がどうの・・と言いたくない感じの仕上がりです。
あ・・何が近いか?・・と言いますと、キュヴェ・マルセル・ラピエールかな?・・それのピノ・ノワール版みたいなイメージです。
因みにあのジャスパー・モリスさん・・下級クラスは85~89ポイント以内と決めていらっしゃるような感じの評価をされますが、その上限の89点!・・と最高点を付けています。前年の2018年ものに、ティム・アトキン氏が90点も付けちゃってますから・・それも有るのかな?などと邪推してしまいます。でも、この出来で89点・・低っ!数が無いのでお早めにどうぞ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【圧巻の美しさ!新スタイルなトラペのベースワインは、緻密なベリーのフレーヴァーが滅茶心地良い逸品です!】
やっぱり「ミニマ」・・おいしいです~・・好きですね~・・好き嫌いだけを言ったら、この早い段階ではA.C.ブルより好きかもしれないです。何故って・・
「単に美味しいから・・」
です。
だって、色だって冴えてるでしょう?・・こんなに素晴らしい色合いなんですよ。そして実に「伸び」が良いです。ただでさえ、クリスタルなテクスチュアでスイスイと入って来て、口内でちょっとすり潰してやると、もうそこは苺園です・・。
こんなにドライなのに感じてしまうのはリアルでピュアなベリー・・なんですよね。そしていつの間にかそのドライさが甘みに変化している・・と言うことは、自分自身は相当に美味しいと思っているだろうと想像している訳です。
パスグラと言うとどうしてもスルーされる方がいらっしゃいますが、これは飲まねばならない・・素晴らしいパスグラです。2018年のトラペを知るにも良いと思います。
「・・えっ?・・トラペのワインって、こんなにミネラリティ高かったの?」
と、驚くこと、請け合いです。是非ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【極上のエレガンスを感じられます!・・凄い最下級キュヴェ!】
二枚写真が有りますが、上のものが2016年ものは無かったA.C.ブルゴーニュ、下がパスグラのア・ミニマです。
ハッキリ言ってしまえば、この2つ、飲んだ時はかなりの衝撃でした。
「・・最下級でこれって・・大丈夫かよ・・」
そんな印象ですよ。呆気に取られるような質感と見事なバランス、エレガンス・・そこはかとなく漂うジュヴレ感、エロス・・テクスチュアの滑らかさ、口内にへばりついた僅かな液体が放出する高質感・・。
いけませんね~・・このクラスでそれをやってしまっては・・。ましてやパスグラ、偉い旨いもんで、もう大ファンなんですよ。フィネスさんのダンジェルヴィーユとトラペのパスグラは、本当に絶品です。豊かさとゆとりのあるエレガンスを感じさせるダンジェルヴィーユさんのものに対し、ドメーヌ・トラペのパスグラは「繊細」。しかしながら「緊張」には絶対陥ってしまわないんですね・・。

もう、非常に飲みやすい・・と思わせる部分からの味わいの組み立てで有るパスグラ、ア・ミニマに対し、A.C.ブルは「格」で答えます。パスグラで充分なんですけどね・・。やはりこのピノ・ノワール極上の滑らかさに触れつつ、クリスタルなヴェールのミクロンの隙間から漂う優しさに、癒されてしまうんですね・・。
この2つ、noisy が検索した海外のサイトは何故かどこも完売になっていました。・・判ります・・その気持ち!・・飲めた人は幸せだと思いますよ。滅茶美味しい!・・数はもう無いと思います。普段、こんなの飲んでちゃダメな奴です。ご検討ください・・と言うか、さっさとカゴに入れるべきです。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2016年のア・ミニマは本当に素晴らしいです!「・・あれ?・・エマニュエル・ルジェ、ちょっと入ってます?」と言いたくなるかも!】

旨いですね~・・数年前までのア・ミニマとは雲泥の違いです。
それに昨年の2015年ものとも全然違う・・んです。どうしちゃったんだろ・・いや、良い方向でもあるんですけどね。
美しく、ミネラリティはピュアな方向を向き、ガメがピノの美しさを引き立てているような2015年でしたし、有る年はどこまでもとことん、ピュアでした。
2016年ものは・・いや・・勘違いさせてしまうといけませんが、エマニュエル・ルジェ的妖艶さがバッチリ載ってるんですよ・・。ガメっぽさ、全く無いです・・いや、あくまでnoisy が飲んだタイミングでの話しですんで、変わってくることもあるでしょうが、この「ルジェ的妖艶さ」は抜けないでしょう!超旨いです・・飲んでみてください。数は無いです!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【このワインこそはガメが必要だ!と感じさせてくれる見事な味わいでした!】

「わ~お!」・・な色でしょう?とても美しいです。皆さんは、
「パストゥグランじゃなぁ・・ガメ、入ってるし・・」
と思っているに違いありません・・たぶん。
でも、このガメの存在があるからこそ、この「ア・ミニマ」が非常に美味しいんです。だまされたと思って飲んでみてください。きっと納得してしまうと思います。
トラペの本当に素晴らしいジュヴレ=シャンベルタン・オストレアを飲めば、そりゃぁ皆さん、
「めちゃ美味しいす~!」
と喜んでくれると思うんですね。ポテンシャルもしっかり有り、現在の仕上がり具合も実に良い、とても満足できると思います。
この、純白のエチケットに変身した「ア・ミニマ」も同じくらい・・いや、オストレアを飲んだ直後にア・ミニマを飲まれたら敵いませんが、別々の日に飲まれたら、充分な満足が得られると思うんですね。
ピノ・ノワールの深遠さ、複雑さ、暖かさとガメの冷ややかさ、伸びの良さ、膨らみが一つの味わいになっています。勿論、それぞれの酸の構成が違うので、このようになるんですね。これは、もうかなり皆さんもファンになっていただいている、
「マルキ・ダンジェルヴィーユさんのパストゥグラン」
にも言えることで、この
「ピノとガメによるセパージュだから美味しい」
と言う、ブルゴーニュの伝統の味わいを復活させたと言えると思います。
昔のことですが一時期、多産種のガメに席巻され、品質が落ちたブルゴーニュワインは、ガメ禁止令で持ち直しました。
「ガメでワインを造っちゃいかん!」
と言うことですね。それでブルゴーニュ、特にコート・ド・ニュイやコート・ド・ボーヌからガメは駆逐されたんです。でも、そんなガメにも良い部分が有る・・それがパストゥグランで現わされていて、それがここに来てさらに磨かれてきたと言うことでしょう。
今飲んでめっちゃ美味しいです!シンプルなスタイルでテーブルにも映えます!・・送る方は間違えそうで怖いです!ご検討くださいませ。2015年ものは非常に少ないです!
以下は以前のレヴューです!
━━━━━
【手塩に掛けた高質でナチュラルなパストゥグランの美味しさを知ってください!素晴らしい仕上がりです!】

2014年のドメーヌ・トラペですが、どれもこれも・・素晴らしいです。
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
久し振りの「ア・ミニマ」です。前回のご紹介が2002年ものでしたんで・・・それ以来ですね。
━━━━━
【清楚な果実、土、月..やっぱりそういうことなんでしょうね】 「太陽の光を目いっぱい浴びて、すくすく健康的に育ってきました..」
というのは表面の部分です。何より感じるのは、
「手を掛けられて育ったんだね」
ということ。どちらかといえば育ちの良いお嬢さん的でとても清楚です。太陽も感じますがソフトな土の上には、半月ぐらいの月が..似合ってしまうように思います。
香りは赤紫のイメージで、たとえばスミレ、ブルーベリー。それに石灰系ミネラルと柔らかなふかふかの土。タンニンの質も良くとてもドライな味わいです。 幾分の若さもありますので、到着したら2週間ほど休ませていただけると美味しくいただけるのでは、と思います。飲んでみてください。
━━━━━
と・・紹介していました。まぁ・・大概はそのまんまですが、紫色が入ったイメージを書いています。
しかし、2013年ものは紫では無くて、もっと純な赤です。グラスの写真、そのまんまですね。
非常にドライながら、エキスの旨みが「むっちり」していて、まったく化粧っ気の無い、リアルな味わいがします。

食事とのマリアージュは非常に楽です。魚介系とも鮮度がそこそこ良ければ問題無く合うでしょう。非常に良い出来です。
一方のブルゴーニュ・ブランですが、
「・・あれ~?・・」
です。かなりの良い出来です。「あれ~?」は、この人、ブルゴーニュではピノ・ノワール主体の造り手なので、「赤いワインの人」と思っていたんですが、「トラペ・アルザス」をやりはじめてますよね?
その性なのかどうか判らないんですが、このブランが目茶美味しいんですよ。柑橘系のフルーツも有り、フルーツも有り、とてもピュアで中域もしっかり張り出しが有り、収束も長いんですね。お手本どおりと言うか、基本が凄くしっかり出来ている・・。
「赤より良いんじゃないか?」
などと思ってしまいますが、ア・ミニマの仕上がりを見れば、一時ビオなのに膨らみがイマイチで硬いワインだったのが、どんどん良くなっているのが想像できます。昔は「トラペは10年は必要」と思ってましたから・・。
そんな意味では、期待を大きく裏切ってくれたブルゴーニュ・ブランです。かなりの仕上がりです!お奨めします!
● 2019 Marsannay Rouge
マルサネ・ルージュ
【赤い果実のドライな表情と溶け込んでいるエレガントなタンニンの質感が素晴らしい!最高の出来でしょう!】

2018年もののご案内時には判らなかったんですが、2018年もののマルサネ・ルージュに、
「Vertde Vin」誌が、
「92~93 Points」
と大絶賛しているのを最近見つけました。
「お~・・ようやっと・・お仲間がいらっしゃった・・」
と言うような気持ちです。
アドヴォケイトもこの2019年ものに上値 91ポイントと、過小評価とは感じるものの、それなりの評価をしています。ジャスパーさんは何故か2018年ものが1ポイント下げの89ポイントと的外れで、いつもの覇気のない定型評価に戻っています。
色合いは明らかに2018年ものよりも濃密ですが、「濃い」と言う表現が全く当たらない、ふさわしくないと思えるエレガンスです。こちらもしっかり「質感」を感じさせてくれます。
マルサネと言えばやはりシルヴァン・パタイユと比較したくなりますが、
「透明感があり、硬質なシルヴァン・パタイユに対し、優しく柔らかいトラペ」
と言う構図だったと思います。
しかしながら、2019年ものはだいぶ違うかと思います。それは・・あくまでトラペ側の違いでは有りますが、

「さらに優しく柔らかさを深めた要素の外側に雅なミネラリティで包まれた味わい」
になっているんですね。
シルヴァン・パタイユは「タイト」ですがトラペは「タイトでは無かった」ものが、トラペもタイトに締まったニュアンスがある・・と感じます。
単に締まっただけならそれっきりですが、内容が非常に深さを持ったまま、トラペらしい柔らかさと優しさを持ったまま、硬質にも感じられるミネラリティを周りに侍らせたかのように感じます。これで美味しくない訳が無いじゃないですか・・。
アドヴォケイトの上値91ポイントは、まぁまぁ・・アドヴォケイトとしましたら精いっぱいの評価かと思います。あと2点は上積みしていただきたいところですね。素晴らしい出来でした。ル・メイ・フランゲと同様、リーズナブルながらトラペ2019の良さを感じさせてくれるキュヴェです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【明らかにミネラリティの総量が増えた様にも感じられてしまう・・凄いマルサネ村名です!】
マルサネとかフィサンとか、コート=ドールの北端辺りも面白いですよね。これがジュヴレとか、シャンボールとかになって来てしまいますと、
「もはやそこで遊ぶのは、豪遊と言った方が良い時代」
になってしまったのかもしれません。noisy がワインを勉強し始めた頃は、確かにその頃としては安くはなかったですが、もっとずっと色が淡くて、あまり美味しくない感じにしか思っていませんでした。
でも、この頃は還って、ちょっと外れていた方が面白かったり、安かったり、意外に美味しかったり、再発見出来ていないでしょうか?
このマルサネ2018年は、やはりトラペ大改革?の結果として、
「ベクトル変換」
された表現自体を「豪遊出来る?」見事な仕上がりになっていますよ。
もし、2017年・・いや、2016年以前のトラペしか知らないとしたら、これは非常に面白いです。何故って・・
「トラペのマルサネ2018年だと信じることが出来るか!?」
と言う点で、納得するのに時間が掛かるはずだからです。
それほどまでに違って感じられるはずですよ。そして、コーティングされたミネラリティが一瞬、ほころびを見せた瞬間に、実は「超エキス化」と言う作用が成された以前のトラペの表情が見え隠れしてくるはずなんですね。
なので、
「あ~・・トラペ、ここにいた~!」
と思えるはずですが、それでもその超エキス化された部分がですね・・相当に素晴らしいので、メオかヴォギュエかルーミエか・・と似ている対象を探す羽目になってしまう訳です。
出来は素晴らしいです。ティム・アトキン氏は、
「トラペの下級~中級キュヴェはすべからく90点」
と決め込んでいるようなので全然面白くないですが、この肌理の細やかさと複雑性を見れば、いかに素晴らしい出来のA.C.ブルだとしても、「同じ評価」は全く以て納得できないですね。素晴らしいです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【素晴らしい!】
希しくも昨年の2016年ものと全く同じ形で撮れた写真をご覧ください。
まぁ、若干露出が異なってはいますが・・それでも2016年ものと2017年ものの違いが、結構に顕著に出ているように思います。
色っぽい2016年に対し、2017年ものは・・2016年ものをそっくりそのまんま、クリスタルなヴェールで包み込んでしまっています。
ですのでテクスチュアは基本、硬質です。しかしながらヴェールですので・・じんわりと染み出てくるんですよこれが・・!
マルサネと言えば、noisy のところではシルヴァン・パタイユです。非常に・・多く販売しています。2017年のパタイユ村名マルサネも非常に旨いです。
しかし、多彩な表情を見せ、複雑性とポテンシャルを感じさせるパタイユをも凌ぐものを持っているのは間違いありません。それは・・
「トラペならではの卓越したエレガンスの表現」
です。
少なくともこの一点においてはシルヴァン・パタイユは負け・・です。あのマルサネ17年を「完璧」と表したnoisy でさえ、そう感じます。それを可能にしたのが、どこでも書いてますが・・クリスタルなヴェールです。硬質で非常に高質です。繊細でも有ります。なので滅茶苦茶旨い!・・いや、もっと高いワインをお薦めしたいのが心情では有ります・・(^^;; 飲んでみてください。考え方が変わると思いますよ。
P.S.あ、アドヴォケイトが上値で90点、付けてました。・・その程度か~・・?
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【滅茶エロティック!・・こちらもE.ルジx、入ってます・・?・・これは是非飲んでみてください。トラペはこっちの方向に向かうのか!】
実は・・いつも美味しいオストレアにも、「その気は」有るんですが、タイミングの性か、もしくは休養が不足しているのか、いつもよりはほんの僅かにタイトなので、この部分がマスキングされてるんですね・・。
安くて滅茶美味しい、ア・ミニマに書きかましたが、
「・・エマニュエル・ルジェ・・入ってます・・?」
と言いたくなるような妖艶さ、エロティシズムが存在します。
皆さん、ルジェをどうして買うかって言えば、あの妖艶なアロマですよね?・・それにやられちゃってるんだと思うんですけど、何故かこのマルサネが、実にエロいんですね・・。
まぁ、確かに滅茶深い構造をしている・・と言う訳では無いのは確かですが、並のジュヴレは皆平伏しちゃいますよ。感動のエロティックアロマ、是非飲んで確かめてください。
トラペさん、そっちに向かうのか?・・たまたまなのか・・?noisy は上のキュヴェを飲めてないので断言できませんが、少なくとも、
「2015年までのトラペとも違う!」
と申し上げておきましょう。これは必飲だと思います。価格もリーズナブル!是非飲んでみてください。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【非常に上質!エレガンスとエナジー、そしてエキスの味わいが素晴らしいマルサネです!】

もうそろそろ皆さんも、マルサネと言うアペラシオンが只者では無かったことに気付き始めていらっしゃることと思います。シルヴァン・パタイユが造るマルサネオンパレードも、
「・・信じられない美味しさ・・」
とおっしゃる方が多いです。
特に、余り前以ての情報を得ようとはしないで、ただ美味しいものには目が無い・・そんなスタイルの方々は、例えばパタイユの・・
「フルール・ド・ピノ・マルサネ・ロゼ」
などを飲まれると、本当にビックリされていらっしゃいます。
「・・こんなにピュアに香るんですね・・」
と、在庫を全部購入された方もいらっしゃいました・・それでもまるで無くなっちゃうとリリース直後だけに困ってしまうので少しだけ残していただきましたが!
勿論、マルサネ・ロゼだけに留まらずピノ・ノワールもシャルドネも、そしてアリゴテも素晴らしいです。そんなシルヴァン・パタイユの素晴らしいマルサネにも引けを取らない・・どころか、完成度では超えているかもしれないと思わせるのがこのマルサネです。・・いや、勿論ですがアメリー・ベルトーのフィサンも美味しいですけどマルサネではないので・・
ポテンシャルの高さ、透明度抜群のシルヴァン・パタイユのマルサネに対し、柔らかさや包容力、完成度の高さ、フィネスで対抗しているのがこのマルサネです。
このように何年間かの写真を見ていただけますと判りやすいかと思いますが、
「・・全然違う色彩・・」
ですよね?
2013年はやや淡く、透明なものに混じった白っぽいミネラリティが見えるかのようです。2014年はそれよりもやや濃く、白っぽさは無いように見えます。2015年はさらに濃く、赤系のグラデュエーションが多彩、しっとり感も見えてくるかのようです・・いや、そう見えなかったらすみません。
そんな完成度の高い感じがモロにそのまんま・・です。果実感もしっかり有りながら、単にそれだけでは無い、複雑な要素が絡み合っています。暖かいジュヴレよりも少し冷涼なのでしょうか。果実の質感も冷たいです。
縦にもとても伸び、横への展開はほどほどで、とても締まりが有ってエレガントさに結ばれているように思います。ピュアなエナジーを感じますから今飲んでも実に旨く、完成されたエキス的な味わいのワインだと感じました。
2015年のトラペは、正に「享楽的な仕上がり」と言って良く、まず・・誰が飲んでも文句が出ないと思います。それがマルサネであれ、ACブルであれ、パストゥーグランでも充分に満足出来ます。ぜひ・・飲んでみてほしいと思います。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【目茶旨いです!!これは是非飲んでみてください!2013年も素晴らしかったが、新たな表現を身に着けたトラペを理解するのに最適です!】

旨いです!詳しいことはジュヴレのコラムで書いていますが、こちらはジュヴレほどセミMC的なニュアンスは顕著では有りません・・が無い訳では無く、消えるのは早いにせよ、そんなニュアンスが有ります。
高域と超高域の伸びやかさ、軽やかなスパイス、ナチュラルさが2013年ものよりも倍増していると思ってください。その上で、
「ドライなのに旨みたっぷり」
「軽やかなのにしっとり」
「単に果実だけではなく花のような表現が加わった」
など、2013年ものには無い特徴が有ります。
半面、もしかしたら・・飲まれるタイミングにも寄りますが、ほんの僅かな舌への柔らかな刺激・・が感じられるかもしれません。これ、MC系の若いワインには感じられる場合が有ります。
面白いのは例のティム・アトキンさん・・非常にダイナミックに、アペラシオンに捉われない評価をされるMA資格者ですが、このマルサネには92Points付けているんですよね。
ジュヴレには90Points、オストレアには91Points と低い評価をしているのに・・ですが、これ、完全に読み違いです。そんな部分も頭に入れつつ、もし2013年ものをお持ちなら、垂直テイスティングされるのも面白いでしょう。
もしくは2014年の高い評価の1級ものとか・・まぁ、プティ・シャペル辺りなら何とか手が出るかもしれませんが、ラトリシエールはやはりそこそこしますからね・・でもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスは19.5/20Points でシャンベルタンと同じ評価ですから、非常にお買い得ですよね。
いや・・すみません、ここはコラム違いでした。でも非常に美味しいです!2013年ものを飲まれたのでしたら、必ずやより良いはずの2014年を飲みたくなってますよね。価格も安くなってます。是非飲んでみてください!超お勧めです!
以下は2013年のこのワインのレヴューです。
━━━━━
【目茶旨い!!これは是非飲んでみてください!今までのトラペの印象を大きく書き換えることになるでしょう!】
どうしたことか・・本当にトラペは凄いことになっています。まぁ、そりゃぁシャンベルタンがル・レヴュー・デュ・ヴァンで満点を取ったと言う外からの情報も大きいかもしれません。でもそれより前に、確実に「物凄い品格」がワインに与えられつつ有ったことは、アニマとかブルゴーニュ・ブランとかの他のキュヴェでお伝えしていた所です。
そうは言っても、今までのトラペを知る者にとっては、
「好くなったとは言っても価格は少し高めじゃないの?」
と言うような気持ちが有ったのは事実で、noisy にしたところ、アニマもACブル・ブランも、凄く旨いが・・絶対飲んでほしい!と言うまでの確実な気持ちにまでは達していなかったのかもしれません。
しかし、マルサネ・ブラン2011を飲み、2013年の優れたキュヴェと同様のニュアンスを得ましたし、さらにこのマルサネ・ルージュ2013年を飲み、
「こりゃぁ・・ル・レヴュー・デュ・ヴァンの評価もフロックじゃ無いぞ!」
と・・確信したところです。
なので、前回の新着にチラッとこのマルサネ・ルージュの素晴らしさを書いたんですね。
色合いを見てみると、グラスの底の下が全く透けて見えるほど・・淡いです。しかし、赤く僅かに紫の入った色合いは単純では無く、見るからに香って来そうなイメージが得られると思います。実際、とても香ります。そして、とても健全ながらも非常にエロティックな香りです。
方向性としては、あのシルヴァン・パタイユのマルサネのピュア系ド真ん中の直球ワインを僅かにソフトに、妖艶さをエレガンスと共にプラスしたような感じです。敢えて言えば、フーリエのような果実の強さは持たず、そこはかとないにせよ、確実に存在する可憐な果実の風味に、ブルゴーニュならではの妖艶さが加わった感じで、フーリエとパタイユの中間、もしくは少しパタイユ寄り・・と言ったところでしょう。
まだ仕上がったばかりでこのエレガンスと色気はびっくりされることと思います。勿論・・全然濃くないです・・。しかしエキスが物凄いので、この淡い色の液体がこれほどまでに香るのでしょう。
こちらも余りに旨いので、追加オーダーをさっさとしてしまいました!・・今までなら、
「マルサネで5千円以上?・・よっぽど旨く無いと扱えないなぁ・・」
と思っていましたが、
「マルサネだとかフィサンとかジュヴレとか・・関係無いんじゃない?むしろエレガンス自体はマルサネの方がしっかり有る!」
と言う意識に変わってしまいました。
シルヴァン・パタイユしかり、このトラペしかりです。温暖化の影響も有るかもしれませんが、ピュアでナチュラル、危険な風味・酸も無く、エロく香ります・・ある意味、それはブルゴーニュの真髄でしょう。5千円ちょっとです。全然高く無いと判断しています。是非とも飲んで欲しいアイテムです!ご検討くださいませ!
● 2019 Cote de Nuits-Villages le Meix Fringuet
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ・ル・メイ・フランゲ
【2019年ものドメーヌ・トラペは、このコート・ド・ニュイ=ヴィラージュ・ル・メイ・フランゲかマルサネで充分凄い「質感」を堪能できます!】

失敗しました・・もう無いそうです。いつもなら何ケースか押さえているはずなんですが、2019年ものは・・・
「3月は入荷が少ないし、到着したとしても月末になってしまうから、トラペは3月まで取っておこう」
と決めていたのが裏目に出てしまいました。なので、
「ジャスト12本」
しか有りません。申し訳ありません。
しかし・・なんでそうなってしまったかと言いますと、早々にテイスティングされた方が、余りの素晴らしさに残りを全部押さえてしまったそうです。
noisy も・・いつも美味しいので「さもありなん」とは思っていましたが、飲んでみて非常に後悔しました。
「いつもより、さらに素晴らしい・・」
悔しいですね。でも、何とも外向の性格を持っていて、良い感じのエネルギッシュさと清楚さを併せ持ち、クラっと来そうな幾分の濃密さを最後に感じさせてくれ・・バランスが最高なんですね。そして2019年もののトラペが持つ「質感の高さ」を常に漂わせていますから・・

「これを飲めば2019年のトラペを理解出来てしまう」
とも思っています。
ですから無理に、「キュヴェ1859」なんて飲まなくて良いですよ・・いや、めっちゃくちゃ・・美味いですけど!・・物凄い「質感」ですけど!
でもその何割かの凄い質感は、このル・メイ・フランゲ2019 にも確実に存在しています。
「2019年のトラペは飲むしかない!」
そう思います。
noisy は、このル・メイ・フランゲかマルサネで充分、その素晴らしさを伝えていると思います。ジャスパー・モリスさんは88~90 だそうです。「低っ!」です。まぁ、彼にしては付けた方でしょう。この辺りのアペラシオンにはどんなに良くてもこの位しか付けない場合がほとんどです。
しかし、実際に飲まれた方はそうは思わないと思います。素晴らしい質感!是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【村名ジュヴレもいきなり横に並ばれてビックリしているはず!・・上級キュヴェを飲む前に、このメイ・フランゲを飲んでみて下さい!・・ある意味、滅茶凄いワインです!】
ティム・アトキン氏は90点だそうですが・・良いのかな~?・・A.C.ブルを90点だと言うのであれば、
「間違い無くそれは間違っている!」
と言っておきましょう。本当にそう判断したのであれば・・いや、止めておきましょう。
A.C.ブルもミニマもとても美味しいですが、このコート・ド・ニュイ・ヴィラージュのメイ・フランゲは、
「ポテンシャルお化け」
です。素晴らしいポテンシャルを持っていますよ。滅茶複雑性が高いです。そして緻密・・。それをこの2018年ものの素晴らしいミネラリティのコーティングで飲めるわけですから。
でも反対に言えば・・ポテンシャル自体は取り辛いはずです。美味しいと判断はしやすい・・でも、そのミネラリティの内側の表情は、やや見え辛いんですね。
もっと詳細に言いますと、飲み始めて30~40分しますと判るはずです。
「・・あっ!」
そう・・そこまで引っ張ればおそらく誰でも判ると思うんですね。ティム・アトキン氏はきっと、適当に済ませてしまったんでしょうね・・準村名クラスですから・・。
noisy 的には、
「ジュヴレ村名に劣らないほどのポテンシャルは充分に持っている。そして今飲んでも30分ほどでそれは明らかになる。」
と言っておきましょう!是非ビックリしてくださいね~・・毎年楽しみにされていらっしゃる方も、ここまで美味しくてリーズナブルだとすぐ無くなっちゃいますから、お早めにゲットしてください。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
-----
【2017年がどれだけ素晴らしい年だったかを示しています。今までで一番!ル・メイ・フランゲ!】
エチケットが変わりましたね・・これって意味が有るんでしょうか。完全に上級キュヴェと同じエチケットを貼ってリリースしていることに、心意気みたいなものを感じます。
ハッキリ言って、パスグラからル・メイ・フランゲまで、非常に一貫しています。例のクリスタルなヴェールも全く同じです。
「この素晴らしい色合い・・見てくださいよ!」
と・・もうこれだけで良いんじゃないか?・・何も言うことは無いかもしれない・・とさえ思ってしまいます。
美しい躯体と伸びやかで柔らかなアロマ・・エロス・・エレガンス・・。
「こんなピノが飲みたい!」
とブルゴーニュワインファンが思う全てを持っているはずだと思います。・・まぁ、さすがにD.R.C.の各畑のテロワールだけは無いですけどね・・。
凄い2017年のドメーヌ・トラペ・・是非とも感じてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ル・メイ・フランゲは例年通りの美しい仕上がり!・・でもちょっとだけ早いか・・やや硬めです!】
キュッとやや締まったボディからフラワリーなアロマが弾ける、いつものル・メイ・フランゲです。
しかしながら2015~2016年に比べるとほんのりと硬めかな・・?と言う仕上がりなので、もっと暖かくなって来てから、2019年の5~6月以降が良いでしょう。
・・でも硬いと書くと大抵売れないんですね・・。タイミングの問題ですから、2カ月ほどだと思います。昨今のトラペのワインの中では、やや傾向の異なる締まったワイン・・と言えます。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【トラペのブルゴーニュワインで、もっとも華やかなキュヴェです!】

このメイ・フランゲも実に美味しいです。2015年ものの中ではもっとも冷涼感のある・・よりフラワリーなアロマのピノでした。ベースはやはりジュヴレ的な、やや重量感の在るものです。
出来はと言いますと、やはり2014年より良い・・と感じます。2014年ものはむしろジャムっぽい感じが有ったと思うんですが、(好き嫌いは在るとは思いますよ)めちゃ綺麗な土のニュアンス、そこから元気に芽を出して花を咲かせた植物、隣には果樹に黒っぽい粒、赤っぽい粒の果実が成っている感じがします。
とてもドライですがエッジも無く、適度に膨らみ、余韻も綺麗!・・テーブルの上においてもデザイン変更されたエチケットの文字が、そんな「花・植物」をイメージさせるかのようです。
おそらく、2014年ものよりも葡萄の熟度は高いと思われますが、むしろ冷ややかさ、冷涼感は高いように思います。素晴らしい出来!飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです!
━━━━━
【溌剌、新鮮な果実と花!・・新生トラペの切り込み隊長はこのワインです!】
2013年、初リリースの2年目のコート・ド・ニュイ=ヴィラージュです。2013年も非常に美味しかったんですが、セールス的には今一つ・・ですね。何でだろう・・と。責任を感じてしまいます。
実は2013年もこのワインだけはそうだったんですが、かなりあっけらかんとした明るい美味しさの有る、しかもポテンシャルも充分備わっているリーズナブルなワインなんですね。おそらくですが密閉タンク使用による前発酵から、まるでプリューレ・ロック的なノーズを感じさせてくれるワインです。しかし、むしろロックと言うなら・・ニュイ=サン=ジョルジュ的なロックでは無くて、良く出来た年のシャンベルタン・クロ・ド・ベズの、あの軽やかで新鮮なベリー風なニュアンスですね。プリューレ・ロックのニュイの方は結構濃度を出すように感じますので、少し違ったものになります。
前回も書いていますが、「ヴィラージュクラス、村名」的な存在のアペラシオンです。ニュイ=サン=ジョルジュ近郊のニュイ=サン=ジョルジュを名乗れない村々と、フィサンが名乗れる規定です。まぁ、今になってフィサンがコート・ド・ニュイ=ヴィラージュを名乗ることは無いでしょうが、ネゴシアンがブレンドする際の一助にはなるかもしれません。
味わいは軽やかな明るいニュイ=サン=ジョルジュ・・と言った感じで、土っぽいニュアンスはほぼ有りません。軽やかなスパイスが香りますが、新鮮なイチゴの毛を鼻に付けつつ香りを嗅いでいるような・・イメージが有ります。
濃度は結構有りまして、非常にドライですが良い意味でややジャミーです。透明なミネラリティが強く感じられます。
余韻も長いです。でも全然重くは無い・・2013年の時もそうだったと記憶していますが、この辺りのワインは密閉タンクを使用し、高域の表現をしていると思います。熟成で低域も出て来るでしょう。今飲んで充分に美味しさを感じられると思います。
この辺はジュヴレ村名のコラムで書いてますんで・・是非読んでみてください。このクラスで余り良いことを書き過ぎるとね・・何かと問題になっちゃいますけど、本当はもっと持ち上げたいほどです。
因みにティム・アトキンさんの評価、また他の有名テイスターの評価は見当たりませんでした。noisy的には90点をオーバーする評価になると思います。かなり旨いです!ご検討くださいませ。
以下は2013年のメイ・フランゲのレヴューです。
━━━━━
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
しなやかでなめらか、エレガントなピノ・ノワールです。ジュヴレ的な重量感はやや軽めですが、それでもジュヴレに寄り添っているようなイメージが浮かんでくると思います。
そもそも「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」とは何か・・ご存知でしょうか。「コート・ド・ニュイ」と「ヴィラージュ」を「ハイフン」で繋いでいるところが「味噌」です。
そうは言っても・・いや、毎度のように言ってますが、
「ハイフンを省略するな~!」
と言うことなんですね・・。
ネットで検索しても、我がリアルワインガイドにしても、
「ジュヴレ(イ)・シャンベルタン」
「シャンボール・ミュジニー」
ですよ。
これじゃぁ・・何のことかサッパリ判らない。「ジャン=ルイ・トラペ」であって、「ジャン・ルイ・トラペ」では無いんですね。
つまり、ジュヴレとシャンベルタンを理由有って繋げたからジュヴレ=シャンベルタンで有って、シャンボール=ミュジニーなんですよ。著名なシャンベルタンやミュジニーにあやかって出来たのがそれらなんですね。
ただし、Gevrey と Chambertin は 「-」で繋がっていますから、日本語だと、
「ジュヴレーシャンベルタン」
に成ってしまうところ、合田さんや塚原さん、もしくは先達の方々が、
「・・・じゃぁ・・=で繋ぐということにしよう・・」
と言ったかどうだかは聞いてませんが、「ジュヴレ=シャンベルタン」になった訳です。
なので、「=」が言葉の間に有れば、
「・・そうか・・、理由が有って、前の言葉と後ろの言葉を繋げたのね・・」
と判るんです。
で、「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」ですが、「=」で繋がっていることから判るように、コート・ドニュイのヴィラージュ(村)と言うアペラシオンだと言うことが判ります。なので、
「準村名」
と言う格のアペラシオンです。
詳細は、ジュヴレの北隣の小さな村、ブロションと、ニュイ=サン=ジョルジュの南の村、プレモ=プリシー、コンブランシアン、コルゴロワンの各村のアペラシオンです。ここは単独のアペラシオンが無いので、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュを名乗るんですね。
で、フィネスさんからのテクニカルには掲載されていないので判りませんが、トラペさんちはジュヴレが本拠ですから、
「ジュヴレの北に接するブロション村の区画がル・メイ・フランゲ」
と言うことが推測出来る訳です。
色合いも美しいですね・・。見ての通り赤く黒っぽさが有りますが、そのまんまのミネラリティが有ります・・勿論ですが、見えない色・・「透明色」もしくは「非常に淡い白」もその色のひとつです。石灰感がそこに潜んでいます。
なので、石灰感の無いワインはしっかり色合いにも出てきます。健康的には感じるものの余りミネラリティが無く美味しく無いワインは「一面的」ですよね。色合いに抑揚が無い・・です。
この写真のように、非常に美しいのにグラディエーションが存在する場合は、しっかりと様々なミネラリティの要素が有る場合が多いです。・・まぁ・・濃すぎると良く判らないですけどね。
とてもエレガントでフィネスが有り、優しい味わいです。近年のトラペのワインを飲まれた方は判ると思いますが、全く「欠損」している感じが無いです。とても丸く柔らかい・・エキスがバッチリです。
果実感も見たとおり・・ベリーが少し、チェリーがしっかり、しかし単純な果実感では無く、そこに艶っぽさが存在しています。普段飲みするには非常に高級感が有りますし、繊細です。
「これで充分!」
と思えるんじゃないでしょうか。
確かに・・トラペの2013年ジュヴレは目ちゃんこ美味しいです・・が、あと3千円出さないと買えない・・
「3千円有れば、何か違うワインがもう1本飲めるぞ!」
と思われる方は、取り合えずこのル・メイ・フランゲ2013にする・・と言うチョイスも有るでしょう。
今の季節はピノ・ノワールが非常に美味しいです。少し冷えてても気化熱で良く香りますし、トラペのワインはとても滑らかですから・・それに身体に優しい進入角を持っています。
素晴らしい準村名です。是非飲んでみてください。こちらも・・一推し・・とてもお買い得かと思います!
● 2019 Gevrey-Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン
【トラペ2019年の素晴らしさを伝えるのはシャンベルタンでは有るのでしょうが、このベースのジュヴレ=シャンベルタンこそ、トラペの看板です。】

2018年もの・・ティム・アトキン氏から91ポイント(も?)戴いて、感涙に咽ったはずのトラペご夫妻かと思います。美味しかったです。
しかし・・もう2019年ものは2018年と比べるべくも無い・・などと言ってしまいたくなるほどに素晴らしいんです!
でもしかし・・海外メディアはそうは言わない・・と言いますか、
「このベースのジュヴレ=シャンベルタンの評価が余り見つからない・・」
んですね。
noisy は、このベースのジュヴレ村名、オストレア、そして2019年に初めて造った「キュヴェ1859」と、村名を3アイテムともテイスティングしています。
圧巻は「キュヴェ1859」です。これには参った・・どうにもこうにも、
「こんなに凄い村名ジュヴレ=シャンベルタンを飲んだのは初めて」
と言って過言ではありません。
まぁ、デュガさんやデュガ=ピィさんのジュヴレもその昔、凄いと思いましたが、その昔のものをその時のままでもし今飲んだら、きっとさほどでは無い・・と思うはずですから・・。

このベースの村名、滅茶美味しいです!もう色合いが素晴らしいでしょう?2018年が如何に美味しかったとしても、適うような色合いでは有りません。
キュヴェ1859は、おそらくオストレアをセパージュする段階で生まれたキュヴェだと思います。
オストレアをセパージュする時に、2つの畑をブレンドしたら・・凄いワインが生まれたと確信したと思います。で、キュヴェ1859を造り、オストレアもそのままで美味しかったのでそうした・・そんなところでは無いかなぁと。
2019年のトラペは、実は・・
「何を飲んでも滅茶美味しい!」
んですね。
敢えて言うならば・・と言う点に置いて、キュヴェ1859にはどうやっても適わないし、オストレアにも敵わない・・と言うだけなんです。人間って・・必ず優劣を付けたがりますから、
キュヴェ1859 > オストレア > 村名
と言う図式になってしまう訳ですね。それだけです。
その分、非常にリーズナブルですよ。素晴らしい質感・・言ってしまえば、例えば・・noisy の場合は余り言いませんが「タンニン」です。もう・・極上です。だからテクスチュアが素晴らしい!・・そんなところが積み重なって、2019年のトラペの凄い質感が生まれています。
是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【「2017年までのオストレアがこの村名ジュヴレになった?」に近い感覚・・です。】
こちらも「ベクトル変換」され、素晴らしいミネラル感を表面にちりばめ、その分、表面に有ったはずの果実やその他の要素を内側に閉じ込めた感じのする、つやっつや、てっかてか、なテクスチュアと味わいの村名ジュヴレです。
もう確実にワンクラスアップした感じで、2017年までのオストレアを飲んでいるに近いニュアンス・・いや、ポテンシャル的にです・・何度も首に「オストレア」と書いてないのを確かめながらのテイスティングでしたので・・です。
ティム・アトキン氏は91ポイントで、ようやくここで下級キュヴェと1ポイント差を付けています。何とコメントされているのかはまだ判っていないんですが、読んでみたい気もしますよね。
色合いをご覧になられても、決して濃い訳では無いのが良く判るかと思います。オストレアは通常は村名よりも濃い目ですからね・・。その意味では違う訳です。
おそらく、「エキス化の度合い」を飲み手が受け取って、その滑らかさゆえにそのように感じてしまうのかと想像しています。
ですが、このような味わい・・つまり、表面がミネラリティのコーティング+中心寄りに果実や要素・・と言うワインは、実は・・・
「余り良く本当の姿が見えない」
ものです。時間が経ってしばらくしてようやく気付く・・んですね。
白いところに白いものを置くと良く判らない、黒いところに黒いものを置くと・・みたいなものです。影が有って初めて気付く・・綺麗なものに綺麗なものを加えても良く判らない・・樹を隠すなら森に・・みたいなものなのでしょう。
ですので、今飲んでもとても美味しいんですが、
「むしろ完熟までの期間は少し伸びた」
と見るべきでしょう。
素晴らしい出来になった2018年村名ジュヴレでした!ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【トラペの2017年村名ジュヴレにこそ、2017年のトラペの真実を感じます!】
もし選択に迷ったら、この村名ジュヴレを飲みましょう・・それが間違いない選択です。
しかしながら、トラペを再び扱い出したnoisy が、そんなことを言ったのは初めて・・です。今までは逆で、
「すぐに飲むならオストレアを、村名ジュヴレは3年ほど寝かせて」
と言って来た・・と思います。これが逆の立場になってしまいました。
つまり、この村名ジュヴレは、以前のオストレアとほぼ同じで、立ち位置も同じになった・・と言うことです。それを可能にしたのが、2017年のトラペのワインに綿々と感じられる、
「分厚いクリスタルなミネラリティのヴェールを纏ったこと」
なんですね。
硬質なミネラリティなのに・・ヴェールのように透けているので、滅茶エロくて美しく・・エレガントなんですね~・・。もしかして、今まで不足気味だと感じていたかもしれない果実はとても充実して感じられます。
もう、これが村名ジュヴレの完成形で良いんじゃないでしょうか。勿論ですが10~20年、へっちゃらで熟成しますが、今飲んでも絶妙に旨いです!飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいオストレアをほんの少しだけ小さくした感じです。】
少ないとは言え、さすがにベースのワインを2年続けてテイスティングしないと言うのは申し訳無いので、6本しか届いてないんですが飲んでしまいました。
下級クラス・・ア・ミニマやマルサネに見えるエロティシズムは、ややタイトなボディに隠れていますが、それでもほんのりと感じられます。
2015年ものと色合いを比べてみてください・・全然違うでしょう?・・そうなんですよ・・でもちと硬めなんですね。味筋はオストレアと変わりませんので、詳細はオストレアのコラムで。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2015年もののトラペは非常に少ないです・・】
こちらの村名ジュヴレだけは数が無く、飲めませんでした。ニュアンスはオストレアに近いと思われます。
以下は2014年以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいです!・・トラペはさらに進化中か!プリューレ・ロック風の軽やか、繊細な表情をジュヴレにも加えています!飲むべきです!】
いや、ちょっとビックリです。
「・・えっ?」
と・・。
そうなんです・・ほんの僅かなんですがセミ・マセラシオン・カルボニック的な、高域・超高域の伸びやかな表現が、テイスティングしたトラペの赤の複数アイテムに感じられたんですよ。
「・・間違いないよな~・・」
と、何度もグラスの香りや味わいを確認しました。舌にもほんの僅かですが、パチッとガスのニュアンスが有りますし、何と言ってもノーズが・・
「・・ちびっとMCしてるよ~・・」
と伝えて来るんです。
まるで良い出来の時のプリューレ・ロックのスパイシーでナチュラルなニュアンスが加わったかのような、輝きを感じる味わいで、嬉しくなると同時に・・
「本当か~・・?」
と、これは確認せずにはいられないな・・と思った次第です。
まぁ、ガスと言っても気付かない程度、1~2時間もすると無くなってしまう細やかなものですが、担当さんに調べてもらうと、
「最近は密閉イノックスで低温前発酵をする場合が有る」
そうで、
「・・なるほど~!」
と安堵した次第です。
この伸びやかさ、高域の美しさ、ひいては近寄り易さ、重さを感じさせない雅さが2013年の絶妙に旨いジュヴレ=シャンベルタンに加わったものですから・・鬼に金棒です。滅茶旨いです。
ところがですね・・あのMCのティム・アトキンさんは、何故かこのジュヴレ=シャンベルタンと、ジュヴレ=シャンベルタン・アレアの評価が低めです。ジュヴレ90Points、アレア91Pointsです。ブルゴーニュ・ブランに91Pointsも、マルサネには92Pointsも付けているのに・・です。
MC(マセラシオン・カルボニック)のほんの僅かなノーズ、テイストへの影響は僅かですが、MA(マスター・オブ・ワイン)を取れるような能力の方なら、当然、その原因も想像できるでしょう。
ですので、彼も・・MCを悪い方に評価したのかな?・・と思いますね。何故って・・この2アイテムこそ、そのニュアンスが有るんですから・・。
しかしながら noisy的には、非常に若い状態の・・もしくはリリース前のDRC系のワインはこんな感じの味わいになるはずで・・(リリース前のDRCなど飲んだことが無いので想像です)、徐々にこのMC由来のニュアンスは瓶熟で消え、高域の伸びやかさのみをボトル内に残すんです。なので、
「ん・・まだまだ若いな!」
と・・(^^;; おじさんは言っておきましょう。ネガティヴに解すべきではなく、ポジティヴな要素なんです。リリースがほんのちょっと早いだけなんですね。
早いとは言え、こんなチャンスは滅多に無いですよ。明らかに前年と違う部分を持ちつつ、前年の良さを引き継ぎつつ、さらにグレートな味わいになっているのは、他のワインの評価からもご理解いただけるかと思います。
素晴らしい出来になった2014年のジュヴレです。noisy なら93ポイント近辺の評価をするでしょう。それに価格も随分リーズナブルになりました。是非飲んでみてください。一推しです!
以下は2013年のこのアイテムのレヴューです。ご参考にされてください。
━━━━━
【超繊細かつ絹漉しのテクスチュア!パーフェクトなオリヴィエ・バーンスタイン2010年ジュヴレともまるで違う、心を奪われる色気が有ります!】
実は・・この2013年のトラペのジュヴレ=シャンベルタンは、満を持してのご案内なんです。オリヴィエ・バーンスタイン2010年も、このトラペのジュヴレ2013年も、非常に厳しい値付けでは有るんですが、何とか飲んでいただきたいと言う気持ちから、
「同じ価格で真っ向勝負!」
とばかりにセッティングしてみたんですね。
何しろオリヴィエ・バーンスタインは凄いワインだとは言え、まだまだ無名に近い造り手ですし、トラペと言えば、味わいはとても優しいが今ひとつ垢抜けない感じを持っていらっしゃったと思います。
しかし、オリヴィエ・バーンスタイン2010年ジュヴレは、この価格帯とすると脅威の売り上げをさせていただきました。さすがに10年近く前の2004年のフーリエのジュヴレの数量には遠く及びませんが、価格は半分以下でしたしね。バーンスタインを飲まれたほとんどの方が、
「目茶美味しかった!」
とおっしゃってくださったので、面目が立ったような気もします。
またトラペのマルサネ・ルージュ、ブランを飲まれた方からも、
「こんなに美味しいとは思わなかった・・」
と言うご感想もいただきましたし、今までのトラペのイメージを覆すことになったとおっしゃる方もいらっしゃいました。
そんな中での、2013年ドメーヌ・トラペ・・・正確にはドメーヌ・ジャン=ルイ・トラペの最後のご案内になると思いますが、noisy的には上記のようなイメージで、「是非飲んでいただきたい1本」としてご紹介致します。
ラ・レヴュー・デュ・ヴァンでトラペの2013年シャンベルタンが20点満点を取ったのは、おそらくですが造り手にとってアドヴォケイトの100点満点よりも数段嬉しいことなんじゃないかと思います。基本、海外メディアで有るアドヴォケイトよりも、フランス国内も含め国外でも信頼されている評価機関だからですね。それも厳しい2013年に手を掛けたワインが高い評価を得られた訳ですから、喜びもひとしおじゃないかと思います。
しかしながら、2013年ものだけが好かったのか?・・それ以前からその傾向は有ったんじゃないのかと伺えるのが2011年マルサネ・ブランです。濃密ながらフィネスがしっかり有り、2016年時点で完全エキス体に成ったワインからは、素晴らしい芳香と長い余韻・・ボーヌの高級シャルドネも真っ青!・・と言えるような仕上がりだからです。それでもその2011~2013年の間の全てを知っている訳では無い noisy としては、トラペの近年のワインの素晴らしさ、成長振りをあくまで想像でしか無いにせよ、
「これは・・来たかもしれない・・」
と感じています。
2013年のジュヴレ=シャンベルタンですが、トラペらしい物静かさを根底に持ちつつも、今までは「少し物足りない」と思わせていた内向的な部分をエレガントで多彩な表現を前面に持ってくることに成功しています。
「静寂の中にある静寂」が以前のトラペだとしたら、「静寂と抑揚」が2013年のトラペです。そして、その静寂と抑揚は繊細さを多分に織り込んだ表情をしていて、エキスがキッチリ出た良く香るワインです。
ジュヴレらしい鉱物や仄かなスパイスは、非常に繊細に香ります。中域もしっかり有りますが、
「どうだ!?凄いだろう!」
とは決して訴えてきません。
静かながらもエレガンスを持ち、しかし確実にその艶っぽい表情を見せてくれるんです。
パーフェクト!とご案内したオリヴィエ・バーンスタイン2010年は、一嗅ぎして、一口すすれば、誰でももう・・
「素晴らしい!凄い!」
と言うに違い有りません。しかし、トラペの2013年ジュヴレは、決してそうはならないでしょう。一嗅ぎし、すすり、中域から余韻を長い時間掛けて確かめ、心の中で「にやっ」として、そしてまたそのグラスに向かうに違い有りません。言葉にする前に、もう・・捕まえに行ってしまう・・捕獲行動に出てしまうじゃないかと思わせるような、心を奪われるような味わいだと思うんですね。
言葉にしてみれば、以前のトラペと余り変わらないのかもしれません。静かなタイプのブルゴーニュです。しかし、確実にポテンシャルが高く、テクスチュアの質も極上です。まぁ・・マルサネ・ルージュの2013年を飲まれた方はもうお気づきでしょう。
この、少し淡い色合いのルビーですが、宝石のように美しいです。是非飲んでいただきたい・・一品です。一推しのブルゴーニュです!
因みのこのコラムの他のアイテムは少量の割り当てですので飲めていませんが、少なくとも2013年のトラペの他のワインを飲む限り、悪い訳が無いと言えます。
オストレアはより古木が多い区画のワインをブレンドして造る、言わばV.V.クラスのジュヴレです。極少量。
アレアは1級畑もので、普段のヴィンテージですと区画名でリリースされる予定のクロ・プリュールなどのワインが少量過ぎて造れず、結果としてブレンドしてリリースしたものです。なので、厳しいヴィンテージにしかリリースされない・・ある意味レア物です。
シャペル=シャンベルタンはトラペの看板のひとつで、例のラ・ルヴェ・デュ・ヴァン誌では、
2013 CHAMBERTIN Grand Cru【20/20】
2013 LATRICIERES CHAMBERTIN Grand Cru【19/20】
2013 CHAPELLE CHAMBERTIN Grand Cru【18.5/20】
と・・18.5点と言う、凄い評価も得ています。因みにラトリシエールも当初はご案内をいただいたんですが、ここまで素晴らしいとは思えず、のんびりしている間に無くなってしまいました。まぁ、noisy のようなスタイル・・悪く言えば自分で確かめないと気が済まないタイプですと、目聡い方の後塵を期してしま場合も多くなってしまうのでしょう。
そんな訳でして、グレートな仕上がりになったトラペ2013年をご紹介出来たことがとても嬉しいです。是非ともご検討くださいませ。
● 2019 Gevrey-Chambertin Ostrea
ジュヴレ=シャンベルタン・オストレア
● 2019 Gevrey Chambertin Ostrea Magnumbottle
ジュヴレ=シャンベルタン・オストレア・マグナムボトル
【毎年のオストレアとは全く異なる味わい・・豊かで真ん丸なパレットは描きませんが、かなりの高域にまで伸びて行く縦伸び系のジュヴレです!】

イメージ的には・・
「ん?シャンボール?」
と一瞬思ってしまうほどに・・テクスチュア良く、高域にまで駆け上がれるアロマの細やかなニュアンスが有ります。
よく言うのは、
「まるでお花畑に・・xxx」
みたいな感じですね。
いつもの年ですと、通常のジュヴレよりもオストレアが常に早くから美味しい訳です。真ん丸なパレットでふくよかで・・完璧さを思わせるジュヴレ=シャンベルタンです。
ところが2019年ものは、葡萄の出来が良かったこともあるのでしょう。「スペシャル・キュヴェ」を仕立てた訳ですね。それもオストレアになるべき葡萄を使って・・です。
ですからオストレアの数量が激減し、真ん丸なオストレアではなくなった・・と言う訳なんです。

「・・んじゃ?オストレアは美味しく無い訳?」
と聞きたくなると思うんですが・・その答えは・・こうです。
「素晴らしいです。ポテンシャルは2018年ものを超えます。ただし、今飲んでポテンシャルの全てを開放はできないので、昔のような真ん丸なパレットは描けず、1~2年は待ってもらうようになります。」
そうなんですね・・なので、今飲むなら、「村名」か「キュヴェ1859」です。ちょっとシャンボールチックな硬質さが有るので、
「少し硬めな、エキスたっぷりの縦伸び系ピノ・ノワールがお好きでしたら、今開けても2019年のトラペの素晴らしさで美味しく飲めるでしょう。」
と言っておきたいと思います。
兎に角今までと違うスタイルです。でも・・
「果皮の味わいが濃くて・・素晴らしい!」
とも言いたいです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【素晴らしいポテンシャルです!・・凄いワイン!・・でも半面、以前のような、若い時期からの美味しさ、判りやすさはダウンしたかも・・】
ようやくこのオストレア辺りに来ますと、海外メディア勢も少しはやる気を見せて来たらしく、気に入った者は少し高いポイントを、そうでも無いと普通に90~91Points 位でお茶を濁す・・そんな感じに読み取れます。
因みにVinous のテイスターはニール・マーティンさんですから、ボトル写真の下のレヴューで、
「2018年物は私がかつて味わったことのない、最高の「オストレア」になるだろう。」
と言っていた評価こそが、
「92~94 Points」
と言うことになります・・
まぁ、ニール・マーティンさんとは滅茶相性が悪いので、滅多に意見が合うことは無いんですが・・
「今回だけは・・何故かほとんど同じ!」
です・・・(^^;
なので、写真の方も滅茶寄ったものを掲載します。色も補正していません。大きさだけです。色々映り込んでますが・・気にしないでくださいね・・アップするために撮った写真じゃないので・・。
美しいですね・・赤が綺麗です。「完全エキス化」とは言っていますが、それは非常に難しいことだと思っています。収穫における「タイミング」と醸造における「タイミング」、全てにおいて、マッチさせないと出来ないと思っています。勿論ですが、そのタイミングにより、次のタイミング、レベルは異なるはずです。
これ、素晴らしいと思います。
ですが、
「早めに飲むならオストレア」
と言って来たnoisy は、
「2018年ものは撤回。2018年ものは早めに飲むなら村名ジュヴレ以下!オストレアを早めに開けるなら、充分に飲んで楽しむ時間を取ってください。」
と言い返させていただきます。
素晴らしいポテンシャルをお楽しみくださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【こっちの方角に来るとはビックリ!・・そして何と素晴らしい1級群と同評価の17/20Pointsです!】
超・・エレガントです。有り得ないほど美しい・・です。
「こんなジュヴレがどうして造れるのか!?」
と言うほど・・です。
2016年もののコラムで、「変わって来た」と書きました。ちょっとエマニュエル・ルジェが入った感じを受けたからです。なので、下のキュヴェからのテイスティングで、物凄いミネラル感を感じていましたが、
「オストレアは・・2016年の延長上だろう」
と思ってテイスティングに臨んだものの、全く・・異なりました。やはり、トラペはトラペだったのです。
しかしながら、そのクリスタルなヴェールを得て、このワインの印象は大きく変わったのも事実です。
今までは、優しく、どこか「ぽわん」とした柔らかな感じでしたので、村名ジュヴレよりも村名ジュヴレのオストレアを是非飲んで欲しい・・と言い続けていました。
でも2017年ものは異なります。勿論、この超絶なトラペならではのエレガンスの美しいワインですから、今飲んでも充分、満足いただけます。
でも、このワインの本当の姿は・・10年ほど経たないと判り得ないと感じます。旧クラスメンが17点付けた村名ワインです。
「・・判ってるじゃん・・」
と・・すみません・・上から目線で言わせていただきます。歴史に残るワイン・・残したいワインです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【いつも素晴らしいオストレアは2016年も健在です!・・でも少し方向が変化して来ました!】
このオストレアはいつも美味しくて、noisy のお気に入りです。
2016年ものも、ほんの僅かタイトに感じるタイミングでのテイスティングになりましたが、2015年ものとほぼ同レベルの仕上がりと言えるかと思います。
しかしながら・・色合いも比較してみてください。違うんですよ・・。やや収穫時期が遅いはずなんですね。その性でしょうか・・ルジェ的なエロさが、トラペにいつも感じる美しい鳩の血のようなニュアンスにトッピングされているんですね。
さらにはそれを覆うように鉄っぽく、ち密なミネラリティが存在しています。非常に複雑性の高い味わいに仕上がっています。
ある意味、下級クラスのワインには2016年のトラペの傾向が素直に表れていると思います。中級から上のワインには、要素、質感が覆ってしまう表情が有りますから、一見するだけだとそれは見えにくいかもしれません。
しかし、やはりこのワインはトラペを代表するワインだと思います。そして平気で四半世紀の間、熟成することも可能です。飲んでみてください。素晴らしいワインです。(でももうちょっとだけ・・2カ月ほど置くのが正しいと思います。)
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【超繊細な2014年の密度を、さらに倍にしたかのような素晴らしい味わいです!マスト・バイでしょう!!】

素晴らしいエナジーです。シルキーさを何層にも重ね合わせたような厚いニュアンスが有りつつ、全く「節操の無い感じが無い」、高質さに満ちています。
あ、すみません・・オストレアではない通常のジュヴレは6本しか無いので・・テイスティングできませんでした。そうじゃなくても予算オーバーなので・・すみませんです。
しかし凄いです。ビターなんですが、これを言うと勘違いされそうで言いたくない・・でも言わないといけない・・と葛藤しています。でも・・言ってしまいますが、「ビターなチョコ」さえ感じるほど・・なんですね。でも甘く無いんですよ。そして果実もしっかり、小さな果実の集合体ですが・・もちろんそれだけでも無い・・。
あの素晴らしく美味しい、オリヴィエ・バーンスタインの村名ジュヴレをさらにナチュラルに、ピュアに、何層か重ねたような見事な味わいです。
今飲んでも充分に満足してしまうと思います。・・いや、勿論ですが好みは在ると思いますよ。でも、柔らかく包容力のあるテクスチュアに包まれ、複雑精緻ながら非常に感性されたパレットでもてなされます。ジュヴレ的で有りながらもアペラシオンを超越しているような感じもします。気が付けばあっという間にボトルが空になってしまっていて、通常のジュヴレの分も想像しようと翌日に持ち越してさらに様子を見たい・・とは思っていたものの、困ったことになってしまいました。素晴らしいジュヴレでした!ご検討くださいませ!超お勧めです!
以下は以前の「オストレア」のコメントです。
━━━━━
【繊細さの中に繊細さを持つかのような超繊細なジュヴレ!滅茶苦茶旨いです!・・可能なら是非ともこれを飲んで欲しいです!】
滅茶苦茶美味しいです!・・オストレア、これほどまでに素晴らしかったかと・・見直してしまいました。
半面、ティム・アトキンさんの評価が91Pointsと低いのが気になってしまいました。やっちまったな?・・と言う気がしています。まぁ、この部分はジュヴレ村名で書いてますんで、是非読んでみてください。
非常に美しいです。美しさを積み重ねないとこうはなりません。決して重くならないのに表現は積層しています。低域はまだやや軽めですが、そんなことはまず気にならないほど、中域から高域、超高域の美しさ、その密度に夢中になってしまうでしょう。
まだ若いワインですよ・・一番良い時のフィリップ・パカレのジュヴレのエレガントさを数倍の密度で表現している・・そう言ったら一番判り易いかもしれませんね。2002年とかのパカレです。軽やかでフラワリーでジューシーでスパイシーで・・思わずクラッと来た、パカレの薄い旨さを何十層にも積層させた感じなんですよ。単純に濃い・・と言うのは全く違います。軽やか、エレガントなものが積み重なって、この素晴らしい表現をしています。
そして、とてもナチュラルですが、全く危険性を感じません。とことん、健全です。ポテンシャルを取る必要が無い、単純な美味しさもたっぷりですから、決して難しい顔をして飲まずに済みます。しかしそのパワーは隠せないでしょうから、
「・・これ、数年後にまた飲みたい!」
と思われるでしょう。
フーリエも旨いですが、よりナチュラルで玉ねぎ的な・・剥いても剥いても・・みたいな美味しさはフーリエには余り感じないかもしれません。フーリエのジュヴレはシームレスですよね。こちらは、まぁ、シームレスでは無いとは言えないのかもしれませんが、美しさの積層感です。まったくのドライですが、これほどまでに完成された美味しさは滅多に無いと思います。
一つお願いです。届いて時間が経ってませんので、出来ましたら少々休養をあげてください。ビックリするほどシットリしてくるでしょう。noisy 的には、
「トラペも来たな~・・どこまで行くんだろ・・」
と思っています。
シャンベルタンはルヴェ・デュ・ヴァン19.5/20、アドヴォケイト95~97 のようです。ルヴェ・デュ・ヴァンは2013年で満点でしたが、2014年は0.5点落としていますね。見方はそれぞれですが、トラペは未だに成長しているのが・・noisy には見えます。オリヴィエ・バーンスタインのジュヴレも素晴らしいですが、これほどにナチュラルではありません。少なくとも1万円以下では敵無しな村名ジュヴレ=シャンベルタンと言っておきたいと思います。超お勧めです!是非とも飲んでみてください。
● 2019 Gevrey-Chambertin 1859
ジュヴレ=シャンベルタン 1859
【なんだこれ・・凄い!】

圧巻な美味しさ・・でした。ホントこれ、村名でしょうかね・・。だとすると、アペラシオンって・・もしかしたら無意味なんじゃないかとすら・・思ってしまいます。
要素の一つ一つが物凄く美しく、質感が凄いんですよ。
それに・・どう言ったら伝わるかと悩んでいたのですが、こういうのはどうでしょうか・・
「まるで透明なトンネルのある水族館でウミガメのお腹を観察しているかのよう・・」
に、その美味しさの一つ一つの要素を確認出来るような感じ・・ん~・・ちょっと違うかなぁ・・でも近い感じもします。
とにかくべらぼうに旨い!・・それはもう圧巻な美味しさでした。これを持って、
「2019年のトラペの美味しさが全部詰まっている」
とさえ思いました。

きっと2019年もので、「アン・デレ」と「シャン=ペリエ」で素晴らしい葡萄が収穫できたんだと思うんですね。
なので、これだけでセパージュしたら・・と思ったはずなんですよ。
で、実際にやってみた。・・ダメだったらそのままいつものようにオストレアにしようと思ったはず・・。だけれど、やった本人もビックリするような仕上がりだった・・ので、「キュヴェ1859」としてリリースすることにした・・そんな感じだと想像しています。
ま~・・この素晴らしい色合いですからね・・。今までの色彩とは全然違うのはお判りいただけるかと思います。
でも・・2019年もののトラペは、皆、似た色彩なんですね・・パスグラから上級キュヴェまで統一されています。なので、
「2019年ものは史上最強?!」
の仕上がりになったと・・確信しています。
お一人様1本限定+他に何か一緒にお願いいたします。超お勧めします!
● 2019 Gevrey-Chambertin 1er Cru Capita
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタ
【非常に少ないキャピタ!・・飲ませていただきました!】

なるほど・・中々飲めない「キャピタ」ですので、じっくり飲ませていただきました。
2019年ものだからなのか、キャピタだからなのかは不明ながら、
「しなやか、ふんわり、やわらか、優しいトラペのワインの中では比較的筋肉質!」
です。
まぁ・・2019年もののトラペ自体が、
「マシュマロをキャンディで包んだ」
感じですから・・そのままって言ってしまえばそれっきりかもしれません。
高質さが素晴らしく、ノーズに入ってくるアロマは愛らしいシャンボール系に近いものを感じます。当然ながら、
「今すぐ飲んでどう・・」
と言う感じではなく・・いや、飲めなくはないけれど、勿体無さ過ぎる感じですね。

ジャスパー・モリスさんはこのクラスになってようやくやる気を出したのか、上値で94ポイントと・・まぁまぁ妥当な感じの評価をしています。noisy 的には上値は95ポイントまでは有ると踏んでいます。・・もう少し飲ませてくださいね・・今はちょっと締まっちゃってますので・・でも95ポイント上値で決まりでしょう。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【1級キャピタはティム・アトキン氏93ポイントでした。以下は以前のレヴューです。】【1級群は20点法のメディアで17点、100点法で93点と言ったところの評価の様です・・本当にそれで済むのか?】 すみません・・テイスティングできるかどうか不明ですが、それ自体は続けています。ただし、トラペもアイテムが物凄いので・・全然終わりません。しかも、ユベール・ラミーも18アイテム、有りましたから・・15アイテムのテイスティングには10日ほどは掛かってしまう訳です。・・あ、この下のワインが有ったので結果的に16アイテムのテイスティングでした。

何と、オート・デンシテ2017デリエールです・・(^^;; お客さんが普通のと間違えて開けてしまったので、noisy に飲んでもらおうと言うことでわざわざ持って来てくれちゃいました。
いやはや・・凄いワインでした・・モンラッシェ並みの縦伸び構造を持っていました。
「でもここじゃ関係無いでしょう?」
と思われるかもしれませんが・・関係無いところにわざわざ写真は出しません。
勘違いされるのを恐れずに言ってしまうと、ラミー的なクリスタルコーティングのテクスチャーが、2017年のトラペのワイン、全てに感じるんですよ。・・他のコラムにも書きましたが、これが2017年特有の特徴なのか、それとも2017年のトラペの特徴なのか、トラペが完全に自分のものにした特徴なのかが不明なんですね。
なので、2017年もののトラペの1級群も、もし余れば飲むつもりでいます。それほどまでにトラペ2017年の下~中級クラスはぶっ飛んでます。この1級群も間違いなく、その延長上に有るはずです。でももしそうだとするなら・・この1級群はとんでもない味わいに仕上がっているはずでしょう?・・是非ご検討いただきたいと思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】 もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2019 Gevrey-Chambertin 1er Cru Clos Prieur
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール
【すみません、飲めておりません。非常に少ない入荷量です。】
すみません・・メディアの評点も見当たりません。
以下は以前のレヴューです。
-----
【1級クロ・プリュールはティム・アトキン氏92ポイントでした。以下は以前のレヴューです。】 【1級群は20点法のメディアで17点、100点法で93点と言ったところの評価の様です・・本当にそれで済むのか?】すみません・・テイスティングできるかどうか不明ですが、それ自体は続けています。ただし、トラペもアイテムが物凄いので・・全然終わりません。しかも、ユベール・ラミーも18アイテム、有りましたから・・15アイテムのテイスティングには10日ほどは掛かってしまう訳です。・・あ、この下のワインが有ったので結果的に16アイテムのテイスティングでした。

何と、オート・デンシテ2017デリエールです・・(^^;; お客さんが普通のと間違えて開けてしまったので、noisy に飲んでもらおうと言うことでわざわざ持って来てくれちゃいました。
いやはや・・凄いワインでした・・モンラッシェ並みの縦伸び構造を持っていました。
「でもここじゃ関係無いでしょう?」
と思われるかもしれませんが・・関係無いところにわざわざ写真は出しません。
勘違いされるのを恐れずに言ってしまうと、ラミー的なクリスタルコーティングのテクスチャーが、2017年のトラペのワイン、全てに感じるんですよ。・・他のコラムにも書きましたが、これが2017年特有の特徴なのか、それとも2017年のトラペの特徴なのか、トラペが完全に自分のものにした特徴なのかが不明なんですね。
なので、2017年もののトラペの1級群も、もし余れば飲むつもりでいます。それほどまでにトラペ2017年の下~中級クラスはぶっ飛んでます。この1級群も間違いなく、その延長上に有るはずです。でももしそうだとするなら・・この1級群はとんでもない味わいに仕上がっているはずでしょう?・・是非ご検討いただきたいと思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2019 Gevrey-Chambertin 1er Cru Petite Chapelle
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル
【2019年ものはジャスパー・モリス氏92~94ポイントでした!・・飲めていません。】
ようやっとやる気を出してくれたジャスパー・モリス氏は92~94ポイントと言う評価でした。noisy は飲めていないので評点は有りません。申し訳ありません。
以下は以前のレヴューです。
----
【ティム・アトキン氏は93ポイント、飲めませんでした。極少量・・以前のレヴューです。】【1級群は20点法のメディアで17点、100点法で93点と言ったところの評価の様です・・本当にそれで済むのか?】 すみません・・テイスティングできるかどうか不明ですが、それ自体は続けています。ただし、トラペもアイテムが物凄いので・・全然終わりません。しかも、ユベール・ラミーも18アイテム、有りましたから・・15アイテムのテイスティングには10日ほどは掛かってしまう訳です。・・あ、この下のワインが有ったので結果的に16アイテムのテイスティングでした。

何と、オート・デンシテ2017デリエールです・・(^^;; お客さんが普通のと間違えて開けてしまったので、noisy に飲んでもらおうと言うことでわざわざ持って来てくれちゃいました。
いやはや・・凄いワインでした・・モンラッシェ並みの縦伸び構造を持っていました。
「でもここじゃ関係無いでしょう?」
と思われるかもしれませんが・・関係無いところにわざわざ写真は出しません。
勘違いされるのを恐れずに言ってしまうと、ラミー的なクリスタルコーティングのテクスチャーが、2017年のトラペのワイン、全てに感じるんですよ。・・他のコラムにも書きましたが、これが2017年特有の特徴なのか、それとも2017年のトラペの特徴なのか、トラペが完全に自分のものにした特徴なのかが不明なんですね。
なので、2017年もののトラペの1級群も、もし余れば飲むつもりでいます。それほどまでにトラペ2017年の下~中級クラスはぶっ飛んでます。この1級群も間違いなく、その延長上に有るはずです。でももしそうだとするなら・・この1級群はとんでもない味わいに仕上がっているはずでしょう?・・是非ご検討いただきたいと思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2019 Chapelle-Chambertin Grand Cru
シャペル=シャンベルタン・グラン・クリュ
【素晴らしい質感!・・ちょっとお茶目な娘、グリオットのお隣・・の・・長女シャペル!?】

飲ませていただきました!・・香水的なアロマが漂う素晴らしい質感のワインでした・・。
まぁ・・このクラスともなりますと、あ~だこ~だと能書きを書いたとしても反感を買うだけでワインは売れない・・みたいな感じになってしまいますので、詳しい表情などは言いません。
流石に全開になることは無く、それでも何とも素晴らしいニュアンスを、少しずつ・・少しずつ・・放出してくれます。
ですから、とてもじゃないが、グイグイなどは飲めない訳ですね。少し口に含み・・伸ばして・・伸ばして・・コロコロしてノーズに回し、ようやっと飲みこむ訳です。ミュジニーほどは香らないとしても、結構劇的にアロマティックですよ。グラスを回して少量ずつ口に含んで行く・・グラン・クリュならではの楽しみが有ります。

見てごらんのとおりです。
「閉じた色をしている」
でしょう?
それでも相当香りました。上値は96ポイントから・・かなぁ・・と思います。もう少し飲ませていただいて・・ゆっくり判断させていただきます。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【シャペル=シャンベルタンはニール・マーティン氏(ヴィノス)で上値 97Points!---以下は以前のレヴューです。】【何と・・シャペル=シャンベルタンが19.5ポイントとは!!】 シャンベルタン20点、シャペル19.5点、ラトリシエール19点と、看板ワインが軒並み高得点で評価された2017年です。しかしながら、すでにその傾向は3年ほど前より見えてはいた・・としても、2017年ものは2016年以前のものとは、中々に同列には語れない・・と言うのが、2017年のトラペをテイスティングしてきた(・・今もしていますが)noisy の意見です。
この傾向はユベール・ラミーと全く同様でして・・いや、ラミーは超密植効果が表れ出て来たと推察されますが、それ以外の造り手、例えばデゾネイ・ビセイなどにもその、
「光沢のあるツヤツヤとしたクリスタル風のミネラリティ的ヴェール」
は感じている訳です・・2017年を飲んでない方には俄かにには信じられないでしょうけど。
しかし、2016年のトラペの、実に素晴らしく
「柔らかでエレガント」な味わいは、noisy的にも大好きでしたが、海外のメディアは2015年ほどには評価せず、
「ん?・・どう言う事?・・一者位、飛びぬけた評価が有っても良いんじゃない?」
などと思ったものです。
ワインの本場、しかもブルゴーニュワインですから・・現地のル・レヴュ・デュ・ヴァン(ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン)が高い評価をしたことは、肝に銘じておかなければなりません。今ひとつワインのエレガンスを理解しているとは思えない、肥えたものが大好きな方々の評価とはちょっと違う、ロマネ=コンティやラ・ターシュと言った化け物を見つけ出し、造り出したフランス人ですから。
そんな意味でも、また、noisy のテイスティングから得た印象からも、
「2017年のトラペは外せない!」
と・・言えるかと思います。
この、今までの自身の作風をも包み込んでしまったミネラリティの存在・・これが満点、そして満点近い評価の因子で有ると感じています。是非・・トライしてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【こちらも実はギルマン氏は飲み頃2030年~2100年(ラトリシエール)と2027年~2100年(シャペル)!評価も96Pointsでした!】 まぁ、凄い評価だった2014年ものラトリシエール=シャンベルタンもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌で19.5/20Points などと言うクレイジーなものですから、比較的長い飲み頃を言うのが常態化しているジョン・ギルマンさんなら、
「2100年までOK!」
と軽く言えるのかもしれません。
それにしても凄いです。面白いのは、常にラトリシエールの下の評価だったシャペル=シャンベルタンが、かのアドヴォケイトでは逆転しているところでしょうかね。95~97Points となっています。
因みにギルマンさんのシャペル=シャンベルタンの評価は、評点は96ポイントで同じ、飲み頃は若干早くて2027年から2100年です。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】 もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2019 Latricieres-Chambertin Grand Cru
ラトリシエール=シャンベルタン・グラン・クリュ
【上値は97ポイント!?・・シャンベルタンは100ポイントですが、双璧にしては低めでしょうか?】
飲めていないので多くは申しません。ルヴェ・デュ・ヴァンは19.5/20ですから、シャンベルタンの20/20(100点)とは20点法で0.5ポイント差ですね。なので97.5ポイントと言うことなのかと思います。
ですが、2018年ものよりもポイントを積み上げているメディアがほとんどですから・・シャンベルタンと差はほとんどないと考えるべきかとも思います。少ないラトリシエールです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【アドヴォケイト、ヴィノスは上値96ポイントでした!・・以下は以前のレヴューです。】
【ラトリシエールは19ポイント!】
シャンベルタン20点、シャペル19.5点、ラトリシエール19点と、看板ワインが軒並み高得点で評価された2017年です。しかしながら、すでにその傾向は3年ほど前より見えてはいた・・としても、2017年ものは2016年以前のものとは、中々に同列には語れない・・と言うのが、2017年のトラペをテイスティングしてきた(・・今もしていますが)noisy の意見です。
この傾向はユベール・ラミーと全く同様でして・・いや、ラミーは超密植効果が表れ出て来たと推察されますが、それ以外の造り手、例えばデゾネイ・ビセイなどにもその、
「光沢のあるツヤツヤとしたクリスタル風のミネラリティ的ヴェール」
は感じている訳です・・2017年を飲んでない方には俄かにには信じられないでしょうけど。
しかし、2016年のトラペの、実に素晴らしく「柔らかでエレガント」な味わいは、noisy的にも大好きでしたが、海外のメディアは2015年ほどには評価せず、
「ん?・・どう言う事?・・一者位、飛びぬけた評価が有っても良いんじゃない?」
などと思ったものです。
ワインの本場、しかもブルゴーニュワインですから・・現地のル・レヴュ・デュ・ヴァン(ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン)が高い評価をしたことは、肝に銘じておかなければなりません。今ひとつワインのエレガンスを理解しているとは思えない、肥えたものが大好きな方々の評価とはちょっと違う、ロマネ=コンティやラ・ターシュと言った化け物を見つけ出し、造り出したフランス人ですから。
そんな意味でも、また、noisy のテイスティングから得た印象からも、
「2017年のトラペは外せない!」
と・・言えるかと思います。
この、今までの自身の作風をも包み込んでしまったミネラリティの存在・・これが満点、そして満点近い評価の因子で有ると感じています。是非・・トライしてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【アドヴォケイトは2015年ものを超える評価!】
ワインの評価と言うのは実に難しいもので、ある人は美味しいと言い、またある人は大したことが無いと言い、そしてヘソの曲がった人は美味しいと言いながら実は全然美味しいと思ってないと言う・・(^^;;
トラペのリリースするワインに有って、常にトップをシャンベルタンと争っているのがこのラトリシエールです。
アドヴォケイトは2015年を超える凄い評価です。かたや2015年ものを驚異的な評価を物凄い修飾語で称えたジョン・ギルマンさんは僅かに下げ、アラン・メドーさんも少々下げているようです。こんな風に前年の評価を掲載して、その評価者のクセとか傾向を加えてみると見えてくるものも有りますよね。
なので、スタイルは2015年とはやや異なるのかな?・・と思いますが、仕上がりはほぼ同レベルだろうと思われます。何より収穫は非常に少ないでしょうから・・その意味では希少性は高くなっていると思います。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【こちらも実はギルマン氏は飲み頃2030年~2100年(ラトリシエール)と2027年~2100年(シャペル)!評価も96Pointsでした!】
まぁ、凄い評価だった2014年ものラトリシエール=シャンベルタンもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌で19.5/20Points などと言うクレイジーなものですから、比較的長い飲み頃を言うのが常態化しているジョン・ギルマンさんなら、
「2100年までOK!」
と軽く言えるのかもしれません。
それにしても凄いです。面白いのは、常にラトリシエールの下の評価だったシャペル=シャンベルタンが、かのアドヴォケイトでは逆転しているところでしょうかね。95~97Points となっています。
因みにギルマンさんのシャペル=シャンベルタンの評価は、評点は96ポイントで同じ、飲み頃は若干早くて2027年から2100年です。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2019 Chambertin Grand Cru
シャンベルタン・グラン・クリュ
● 2019 Chambertin Grand Cru Magnumbottle
シャンベルタン・グラン・クリュ・マグナムボトル
【ついにアルマン・ルソーに追いついた!そしてラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌も100点満点評価で称えています!】
すみません・・流石に飲めていませんで・・2ケース位販売できるのなら飲めるかと思いますが、
「ルロワのシャンベルタン、ルソーのシャンベルタン、トラペのシャンベルタンが100点!」
で並んでいるのは豪勢ですよね。因みにアドヴォケイトは2018年ものより1ポイント積み上げ、98ポイントのようです。
で、ルロワは1万ユーロ・・だから200万円はしない位?、ルソーは1/5だから40万円しない位・・まぁ、ロマネ=コンティはプライスは入って無いですが・・100点ですので、とんでもない価格になってしまうでしょう。
一応、グランクリュまで飲ませていただいた感覚で申し上げますと、
「2019年のトラペは、ドメーヌ・トラペの完成形!」
だと確信しています。
シャンベルタンが無理ならジュヴレ=シャンベルタンで良い訳です。一貫しています。色合いも上から下までソックリですから・・。
そして、「質感」が物凄いので・・圧巻かと思います。今回はマグナムも有ります。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
----
【アドヴォケイトは上値97ポイント!・・以下は以前のレヴューです。飲めていなくてすみません・・】
【またまた満点獲得!・・でも前回とは様相がクッキリ異なると感じます!】
シャンベルタン20点、シャペル19.5点、ラトリシエール19点と、看板ワインが軒並み高得点で評価された2017年です。しかしながら、すでにその傾向は3年ほど前より見えてはいた・・としても、2017年ものは2016年以前のものとは、中々に同列には語れない・・と言うのが、2017年のトラペをテイスティングしてきた(・・今もしていますが)noisy の意見です。
この傾向はユベール・ラミーと全く同様でして・・いや、ラミーは超密植効果が表れ出て来たと推察されますが、それ以外の造り手、例えばデゾネイ・ビセイなどにもその、
「光沢のあるツヤツヤとしたクリスタル風のミネラリティ的ヴェール」
は感じている訳です・・2017年を飲んでない方には俄かにには信じられないでしょうけど。
しかし、2016年のトラペの、実に素晴らしく「柔らかでエレガント」な味わいは、noisy的にも大好きでしたが、海外のメディアは2015年ほどには評価せず、
「ん?・・どう言う事?・・一者位、飛びぬけた評価が有っても良いんじゃない?」
などと思ったものです。
ワインの本場、しかもブルゴーニュワインですから・・現地のル・レヴュ・デュ・ヴァン(ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン)が高い評価をしたことは、肝に銘じておかなければなりません。今ひとつワインのエレガンスを理解しているとは思えない、肥えたものが大好きな方々の評価とはちょっと違う、ロマネ=コンティやラ・ターシュと言った化け物を見つけ出し、造り出したフランス人ですから。
そんな意味でも、また、noisy のテイスティングから得た印象からも、
「2017年のトラペは外せない!」
と・・言えるかと思います。
この、今までの自身の作風をも包み込んでしまったミネラリティの存在・・これが満点、そして満点近い評価の因子で有ると感じています。是非・・トライしてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【滅茶苦茶評価が上がっています!】
2008年ものから目を付けていたオリヴィエ・バーンスタインはいつの間にかシャンベルタン、クロ・ド・ベズまでも造り始め、2015年ものの頃には98Points~ などと言う、とんでもない評価を得るようになってしまいました。
2016年のリリース時には、アルマン・ルソー並みの20万円近くの上代を付け、さらにはルソーを価格でも抜くつもりだと息巻いていると聞いて・・何だかな・・と思い始めてしまいました。
確かにバーンスタインのワインは美味しいが、完璧さを誇るが故の「鼻に付く感じ」をどこかで感じていたのも事実です。
そんな意味においては、そんな「意思の発露」などは微塵も感じさせない、ニュートラルなスタンスのトラペのワインに魅かれると言うのも無理のないことなのかもしれません。
2016年のシャンベルタンは、確かに価格も上昇していますが、それでもバーンスタインの2015年ものにも遠く及ばない値付けで、ジャスパー・モリスの96~98 ポイントをはじめ、アドヴォケイトの95~97ポイント、アラン・メドーの93~96ポイントと、10年以上前のトラペの評価とは雲泥の差が生まれています。
いつか飲みたいな・・と思いますが、ここまでくると簡単には開けられないワインになってしまっています。15000円ほどで購入できた昔が懐かしい!・・まぁ、そればっかり言ってますが、時の経つのは避けられないのと同時に、ブルゴーニュワインの高騰も・・、しかし品質もついて来ているのも確かだと思われます。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
もう、シャンベルタンやミュジニー、ヴォーヌ=ロマネのグラン・クリュは、須らく「大台」を超えて行くと思われます。言ってしまえば、ボルドーのように生産本数が多く無いんですから・・
今までは、
「ブルゴーニュを愛するのは日本人が最も多い」
と思われていましたが、昨今は中国人がブルゴーニュの美味しさに気付いてしまったもんですから・・日本の人口ほどの超大金持ちが存在する大陸へ、ブルゴーニュワインが向かって行ってしまうのは、もう止められないかもしれません。
1998年の正規品、バック・ヴィンテージです。タンザーさんが93ポイント付けています。そろそろ飲み始めても良い感じでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2018 Bougogne Blanc
ブルゴーニュ・ブラン
【ここまで大きく変わるとは・・これ、滅茶苦茶旨いです!冷ややかさと熟度を包み込むクリスタル的デクスチュア!】

2018年もののドメーヌ・トラペは圧巻でした。トップクラスの赤は飲めていませんが、ま~とにかく、
「大激変!」
です。
2016年に滅茶美味しくなって・・でも相当「ビオ」に寄った味わいでしたが、2017年には、
「あれっ?そっちに行ったんじゃなかったの?」
と感じてしまうほど、ビオと言うよりは普通に自然な味わい・・しかし熟度・密度が高く、ミネラリティの総量も増えたような感じで、noisyも完全には掴み切れていない印象で終わってしまいました。味わいは素晴らしかったんですが、
「スタイルがヴィンテージで結構変わってる?」
的な感覚で受け取れた訳です。
2018年ものは・・赤はそちらのコラムをお読みいただければとは思いますが、赤白、全てのキュヴェにおいて今までとは、
「コア(中心)側と表面側が逆転した状況」
です。
今までのトラペさんのワインは、柔らかなテクスチュアを表面に出し、柔らかな愛らしい果実を惜しげもなく感じさせてくれていました。その中心側には基礎となるべき透明~半透明のミネラリティがたっぷり有った訳です・・が、それゆえに、
「今時のブルゴーニュワインとは違う、トラペらしい柔らかでほのぼのとした表情」
だった訳です。
ところが2017年ものにもその気は有りましたが、2018年ものはさらにそれがパワーアップ、赤も白も、コアと表面が全く逆です。まるで「ベクトル変換」したかのような味わい・・。表面にはつややかなクリスタル風のミネラリティがコーティングされたかのような、滑らかだがハードな・・言ってしまえば「シャンボール=ミュジニー」的なニュアンスです。
今までは表面に存在していたフカフカの柔らかで優しいトラペ的な愛らしい果実は、完全エキス化され、コア・・中心に「パッキング」されているかのようです。

左の写真は全く加工していません。何か、ガラスと言うか、クリスタルな雰囲気がバリバリに出てるように見えませんか?・・・ですので、そのクリスタルコーティングの中の、超エキス化された果実や要素は、そのクリスタルの隙間を縫って、少しずつ愛嬌を振りまいてくれます。
今までは常に柔らかな笑顔だったんですが、2018年ものは・・「微笑んでいるのが判る」・・と言った印象なんですね。
なので、これって・・めっちゃ素晴らしい若いワインが見せる振る舞いじゃないですか・・。ニール・マーティンさんは、
オレンジの花やマンダリン、僅かに蜜蝋の香りも感じられる。オイリーな口当たりと桃のような果実味のバランスの取れた味わいでアフターではグアバやパッションフルーツなど南国果実のニュアンスが出てきて素晴らしいワインだ。
とおっしゃっていらっしゃいますが、ミネラリティが表に出て来たことで、この素晴らしい果実や各要素の姿がきらめいて感じられるということだと思います。
その上で、むしろピノよりもシャルドネの方が、美味しさを単純化して感じられると思いますので、
「これ、ビックリするほど旨い!」
と言うことになっちゃってました!
素晴らしいので是非飲んでみて下さい。普段はA.C.ブルクラスは余り点を付けない海外メディアでは有りますが、ティム・アトキン氏は89ポイントと・・いや、これ、絶賛ですよ。noisy的には90ポイント以上は硬いです。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
-----
【シャルドネはグレートイヤーか?・・と思える2016年ものです!】 すみません・・数が無いので飲めてないんですね。しかし、2016年のシャルドネでは外してませんので・・しかもトラペですから、かなり期待できると思います。ご検討くださいませ。
■エージェント情報
2016年は4月末に発生した霜の影響で全体的に収穫量が少なくなっており、ベト病も発生したので選別もいつもより厳しく行った。その結果、アペラシオンにもよるが例年の50%ほどの生産量になっている。特にマルサネの白が少なく、単独では造れないほどだったので格下げしてブルゴーニュ ブランに混ぜた。また、ジュヴレ シャンベルタン1級も収穫量が少なかったので全てを混ぜて醸造している。スパイシーで肉厚な果実味のある、高いポテンシャルを秘めた良いヴィンテージなので量が少ないことがとても残念。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【シンプルな・・純白のエチケットに変身!味わいはエレガンス、フィネスに満ちたしっとりエキス味です!】

完成度・質感ともに非常に高いニュイのシャルドネです。デザインが変更されまして、純白の下地を生かしたシンプルなものになっています。販売する方にしてみますと、結構に見辛く、向かって右下に小さな文字で「Bourgogne」と入っています。
2015年ものは葡萄が良く熟しているので、「やや甘く酸が少ない」と言われますが、やはりそこは微妙でして、生産者により違うのは言うまでも有りません。
自身の理想とする味わいのスタイルを貫こうという感性からは、酸のまろやかな糖度をほんのり感じるような・・そんな味わいは有りません。
しかし、自然派の生産者には多いと思われる、「できるだけ関与せず、自然の恵みをいただき、それをワインに昇華する」と言うスタンスからは、ヴィンテージの要素でもある「高い糖度、低い酸度」を受け入れる、もしくは葡萄がなりたいスタイルを感受してワインを造る・・ことになります。
そういう意味では、トラペは後者かと思われます。2014年のやや涼やかなスタイルよりは、ほんのりとオイリーさも増し、粘度が有り、甘くは無いものの酸は張り詰めた感じでは有りません。
もうすでに仕上がっているかのようなニュアンスで、今飲んでも非常に美味しいです。完成度の高い味わいで、高質感たっぷりです。
この最終仕上げに関しては先ほどの後者的な考え方と言うより前者的で、そのハイブリッドな感じがトラペのスタイルなのかな・・と感じています。今飲んでおいしく、この先10年、とても良い状態を続けるでしょう。質感・ポテンシャルは・・2014年もののレヴューにも書きましたが、メオのクロ・サン=フィリベールにも並ぼうか・・と言うレベルです。ご検討くださいませ。かなり美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【かなり旨いです!メオ=カミュゼのクロ・サン=フィリベールに匹敵!】
いや~・・かなり旨いです。2013年も良かったですが、健康健全、しかもややオイリーで構造も大きく、フルーティーなのに複雑性もあると言う・・ちょっと考えられない仕上がりです。
ドメーヌものの葡萄だけではなくネゴスものも混ぜているそうですが、まるでそんなネガティヴさは感じられませんし、バレル・ファルメンテッドなシャルドネですので、年の良さを反映してかなり樽臭くなってるかと思いきや、僅かに高質な樽のトッピングとして感じられる程度で、
「ん~・・こりゃ、かなりのポテンシャルだなぁ・・」
と判断しました。今飲んでもかなり旨いです。色合いもやや緑掛かった美しい色ですよね。
2014年のトラペは本当に素晴らしいですが、誰か評価していないかと調べてみましたところ・・あのティム・アトキンさんが評価してまして・・
「なんと91ポイント!」
も付けてました・・。ビックリです。
まぁ、この人のことは他のコラムでもちょっと書いてますが、アペラシオンとか規格とかに捉われずに、結構自由にポイントを付けています。仮に他の先輩方がどんな評価をしていてもお構いなしです。それに、好みだけで評価してない・・と言うか、かなり幅広いアイテムを好意的に評価していますので、信用できるかな・・と思っています。
また、基本的にドライですがボディもしっかり有る上に、ミネラリティも充分以上、エキスがかなりしっかり出ているので、豊かだけれど酸っぱく無い酸と相まって旨みを多く含んでいます。非常に良い出来です。
価格も2013年から見るとかなり下がっていますので、
「ほぼデイリー価格ながらもポテンシャル大で貴重なACブル!」
と言えるでしょう。
あのメオ=カミュゼの看板白のモノポール、オート=コート・ド・ニュイ・ブラン・クロ・サン=フィリベールに引けを取らないと感じました。非常に素晴らしいので、是非飲んでみてください。2014年のトラペ、素晴らしいです!
以下は2013年のこのアイテムを含むレヴューです。
━━━━━
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
久し振りの「ア・ミニマ」です。前回のご紹介が2002年ものでしたんで・・・それ以来ですね。
━━━━━
【清楚な果実、土、月..やっぱりそういうことなんでしょうね】 「太陽の光を目いっぱい浴びて、すくすく健康的に育ってきました..」
というのは表面の部分です。何より感じるのは、
「手を掛けられて育ったんだね」
ということ。どちらかといえば育ちの良いお嬢さん的でとても清楚です。太陽も感じますがソフトな土の上には、半月ぐらいの月が..似合ってしまうように思います。
香りは赤紫のイメージで、たとえばスミレ、ブルーベリー。それに石灰系ミネラルと柔らかなふかふかの土。タンニンの質も良くとてもドライな味わいです。 幾分の若さもありますので、到着したら2週間ほど休ませていただけると美味しくいただけるのでは、と思います。飲んでみてください。
━━━━━
と・・紹介していました。まぁ・・大概はそのまんまですが、紫色が入ったイメージを書いています。
しかし、2013年ものは紫では無くて、もっと純な赤です。グラスの写真、そのまんまですね。
非常にドライながら、エキスの旨みが「むっちり」していて、まったく化粧っ気の無い、リアルな味わいがします。

食事とのマリアージュは非常に楽です。魚介系とも鮮度がそこそこ良ければ問題無く合うでしょう。非常に良い出来です。
一方のブルゴーニュ・ブランですが、
「・・あれ~?・・」
です。かなりの良い出来です。「あれ~?」は、この人、ブルゴーニュではピノ・ノワール主体の造り手なので、「赤いワインの人」と思っていたんですが、「トラペ・アルザス」をやりはじめてますよね?
その性なのかどうか判らないんですが、このブランが目茶美味しいんですよ。柑橘系のフルーツも有り、フルーツも有り、とてもピュアで中域もしっかり張り出しが有り、収束も長いんですね。お手本どおりと言うか、基本が凄くしっかり出来ている・・。
「赤より良いんじゃないか?」
などと思ってしまいますが、ア・ミニマの仕上がりを見れば、一時ビオなのに膨らみがイマイチで硬いワインだったのが、どんどん良くなっているのが想像できます。昔は「トラペは10年は必要」と思ってましたから・・。
そんな意味では、期待を大きく裏切ってくれたブルゴーニュ・ブランです。かなりの仕上がりです!お奨めします!
● 2018 Marsannay Blanc
マルサネ・ブラン
【おそらくボーヌの造り手も腰を抜かすほどの出来栄えです!】

凄いベクトル変換をしたマルサネ・ブラン2018年です。2017年も滅茶美味しかったんですが、ご紹介したかどうか忘れてしまいました・・。
たしかに2017年ものにもその「ベクトル変換の気」は有ったんですが、2018年ものはそれが100%完了したような雰囲気でして・・言葉は悪いですが、
「。。これって本当に・・トラペ?」
と何度も思ってしまうようなテイスティングの時間を過ごして来ました。
ですので、このマルサネ・ブランですが、
「圧巻な美味しさ!」
を持っていましたよ。
複雑性、細やかさ、精緻さ、ミネラリティの総量・・どれをとっても超一流です。何せツヤッツヤのテクスチュアから少しマッタリな柑橘、果実が冷涼に伝わって来ますし、ただそれだけでは終わらずに、そのピュアさとリアリティを余韻にまで感じさせてくれる訳です。
先日まで有ったドミニク・ラフォンの2017年A.C.ブルを、もう少しファットにし、しかしドライに、ビターさを加え、ちょっとピュリニーの方にまで張り出してしまったムルソーの畑・・のようなニュアンスさえ、感じさせてくれます。
グラスの写真の凄いでしょう?・・この黄色の出方、色の強さ・・それでいて、滅茶ナチュラル・・いや、ビオビオしくなど全く無いのに飲み心地は柔らかなんですね。
すみません・・これは飲んでしまいますよ・・激旨いです!・・ですが、数が無い・・飲めた方は幸せだと思います。思い起こせば・・そう、トラペ・ダルザスの白もミネラリティが凄かったですが、きっと何かを掴んだんじゃないかと感じています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【2017年のトラペはシャルドネもクリスタルコーティング!滑らかなテクスチュアの中に凝縮した果実・・解けてくるとトラペらしい優しい味わいです!】
2017年のトラペは、赤ワインのコラムでも書きました通り、2016年までとは結構に異なるイメージに受け取れると思います。
もっともトラペのシャルドネは(・・こちらは他の品種も少量入っていますが・・)、温かみがほんのり有って、ミネラリティもしっかり・・いつ飲んでも美味しいと言えるような、プティ・グラマラスな味わいがちょうど感じだったので、赤ほどの「激変感」は無いかもしれません。
それにしてもこのミネラリティの増え方は凄いです・・今、トラペ・アルザスも飲んでいますが、やはり似た感じで一貫しています。
ピュアなんですが、ナチュラル感が素晴らしいです。ナチュラル感はジェラール・シュレール風ですが、シュレールのように「危険な感じ」は全く無いんですね。シュレールは時折「揮発酸」を感じますが、トラペに関しては全く無いんです。
熟し始めのムルソーのような「まったり感、」「オイリーさ」が有り、少し熟れた柑橘系の果実が実に心地良いです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【より滑らかに、よりゴージャスに感じる2015年マルサネ・ブランです!】
ジャン=ルイ・トラペの昔を知る者にとって、1990年以降の本家とロシニョール・トラペの分裂や、その後のビオディナミ転向で、しばらくの間低調な期間が有ったことを良く知っています。大看板で有るシャンベルタンでさえ、そこそこに美味しいものの、畑本来のポテンシャルを発揮しているのか、疑問に思われることが多かったと言えます。
ましてや下のクラスはやや平板で、まろやかだけれどエッジの尖った、もしくはニュートラルなパレットを描けないものが多かったです。なので、シャンベルタンは1.5万円以下、1級は6~8千円なら・・みたいな感覚を持っていました。
今ではもう・・考えられませんね。トラペのワインはいつも優しく、じんわりと包んでくれます。不足を感じること無く、有り余るエネルギッシュさを見せつけることもしません。エキシーで旨味がちゃんと有り、感覚器官を適度に揺らしつつ、穏やかながら凛とした余韻でフィニッシュを迎えさせてくれます。
これ、ピノ・ノワールもシャルドネも、全く同じなんですよね。飲めば、
「あ、トラペでしょ?」
と判るようになるんじゃないかと思いますよ。質感高く、余韻美しく、やはり身体への入射角が優しい・・これはすべてのトラペのワインに言えることです。
昨年ご紹介させていただいた2014年ものよりも若干濃い色合いをしていますよね?・・2014年ものは冷ややかでした。2015年ものは、冷ややかさの中にもエナジーの満ちた味わいで、よりグラが有り、粘性が高いです。そして、今飲んでもとても美味しい!・・
おそらく、このワインはいつ飲んでも美味しいんじゃないかと思います。そんな意味では過去最高の仕上がりと言えるかと思います。
この3~4年の間に急成長した・・そしてあっという間にトップクラスになったと言えるトラペですが、シャルドネもとても美味しいです。ご検討くださいませ。お勧めします!
以下は2014年以前のレヴューです。
-----
【2011年も旨かったですが2014年も素晴らしい!トラペの白はACブルもマルサネもポテンシャルが非常に高いです。】
2011年もののやや熟し気味のマルサネ・ブランを昨年ご紹介させていただき、かなりの評判をいただきました。皆さんもそろそろ飲まれたでしょうか・・是非ご感想をお聞かせいただきたいところです。
一枚、皮が剥けたような、あっけらかんとした熟成フレーヴァーを感じさせてくれた2011年でしたが、今回の2014年ものは、素晴らしかった2011年の再来・・と言うか、それ以上のポテンシャルを感じさせてくれます。
カメラが変わってしまいましたので、2011年と2014年の色の比較は難しいですが、黄色が強いと言うよりは、結構な感じで緑が混ざった美しい色合いをしています。珪藻土チックなやや厚みのあるボディはわずかにオイリーで、バリックのわずかにトースティで甘い香りがわずかにアクセントとしてノーズを抜けていきます。オイリーさの中から黄色や白のやや熟れたフルーツとスパイス、緑の蔓・茎のような・・・しかしネガティヴなものではありませんで、天に向かって伸びて行く、まだ成長しているような生き生きとしたノーズも含まれます。また、柑橘のフレーヴァーも混じり、ややマッタリとボリューミーに粘りつつ、またスパイスを感じさせて消えて行きます。かなり長いです。
バランスも非常に良いです。コート・ド・ニュイの白は今まで、ヴォーヌ=ロマネやニュイ=サン=ジョルジュ、シャンボール=ミュジニーの僅かなものを除けば、ほぼモレ=サン=ドニに有るのみでした。マルサネの白は、シルヴァン・パタイユがマルサネでもの凄いものを造っていますし(幻のアリゴテ・・度肝を抜かれるワインですよ)、このトラペのマルサネも、今までの概念を覆す仕上がりと言って良いでしょう。
非常に美味しいです。ティム・アトキンさんのポイントを探しましたが、マルサネ・ブランは見当たりませんでした。2014年のACブルゴーニュ・ブランが91ポイントですから、間違いなく、それ以上を付けるはずですが・・。
まぁ、比較的信用がある方かな・・と自画自賛?している noisy の高評価ですので、是非ご信用いただき、飲んでみていただきたいと思います。今飲んでも非常に素晴らしいです。超お勧めです!
以下は非常に高いご支持をいただいた2011年マルサネ・ブランのレヴューです。
-----
【これはべらぼうに旨い・・必飲です!ただいま絶好調の完全エキス化した状態!・・このバランスでのご紹介はまず出来ないのが普通です!】
noisy のところではどうもイマイチな動きのドメーヌ・トラペですので、これだけ旨いものをちゃんとご紹介し切れるかどうか・・少し不安に思っています。
ちなみにトラペはビオですが、適量に、適切なタイミングでSo2を使用していますから、一般に言うようなビオっぽさは全く見当たりませんのでご安心を。ピュアでナチュラルですが、
「何もしないことをビオと言う」
ことと、
「キュヴェに色々対応し、考慮し、手段を尽くして、結果何も余計なことはしなかった」
と言うことは、全く違うのだと、テイスター、ワイン屋、全てのワインファンが認識すべきだと思っています。どうもその辺がね・・プロとしても認識を間違っていると思うんですよね。
で、この・・単なる「マルサネ・ブラン」なんですが、現在、素晴らしい状態です。全く以って・・
「完全なるエキス!」
と言って良い・・非常に香り、味わいも口内で拡がるタイミングになった・・2011年ものなんですね。
一般的にリリース直後は、如何に素晴らしいワインであっても、エキス的に充実していたとしても、まだ完全にはエキス化していない・・と言えます。やはり時間は何にも変えがたいものでして、ボトルの中での熟成により、さらに磨かれて行く訳です。3年ほど瓶熟されたこのマルサネ・ブランは、二次発酵を経た高級ワインですから、全てが調和し、エキス化し、この状態になったと言えます。
通常、我々ワイン屋は、どうしても先を見てしまうクセが有り、
「そこが見えるから美味しい!」
と感じているのに、その先の美味しさを今の美味しさと摩り替えてしまっている可能性が有ります。勿論ですが・・そうなるように鍛錬したので・・まぁ、自分の性では有りますが・・。
で、その先の状態が今、この状態とイコールなんですね・・。言葉は難しいですが。
完全にエキス化していますので、非常に香ります。そして拡がります。余韻も素晴らしく長いです。口内では全く尖ったところが無く、また立体的でほぼ球体に感じられます。つまり、
「一枚、皮の剥けた状態!」
に有るんですよ。なので、この状態を是非知ってほしい・・ここからまた成長をして行くんですが、このトロトロと滑らかな味わいを知ることによって、
「この位のポテンシャルのワインだと約3年でこの状態になる」
ことが理解できるんですね。中々無い機会だと思います。この状態で持ってきてくれたフィネスさんに感謝!・・そして、ドメーヌ・トラペは素晴らしいワインを造っている!・・と理解してくださるとさらに嬉しいです!・・是非飲んでみてください!一推しです!旨い!
● 2018 Bougogne Passtoutgrain a Minima
ブルゴーニュ・パストゥグラン・ア・ミニマ
【圧巻の美しさ!新スタイルなトラペのベースワインは、緻密なベリーのフレーヴァーが滅茶心地良い逸品です!】

やっぱり「ミニマ」・・おいしいです~・・好きですね~・・好き嫌いだけを言ったら、この早い段階ではA.C.ブルより好きかもしれないです。何故って・・
「単に美味しいから・・」
です。
だって、色だって冴えてるでしょう?・・こんなに素晴らしい色合いなんですよ。そして実に「伸び」が良いです。ただでさえ、クリスタルなテクスチュアでスイスイと入って来て、口内でちょっとすり潰してやると、もうそこは苺園です・・。
こんなにドライなのに感じてしまうのはリアルでピュアなベリー・・なんですよね。そしていつの間にかそのドライさが甘みに変化している・・と言うことは、自分自身は相当に美味しいと思っているだろうと想像している訳です。
パスグラと言うとどうしてもスルーされる方がいらっしゃいますが、これは飲まねばならない・・素晴らしいパスグラです。2018年のトラペを知るにも良いと思います。
「・・えっ?・・トラペのワインって、こんなにミネラリティ高かったの?」
と、驚くこと、請け合いです。是非ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【極上のエレガンスを感じられます!・・凄い最下級キュヴェ!】
二枚写真が有りますが、上のものが2016年ものは無かったA.C.ブルゴーニュ、下がパスグラのア・ミニマです。
ハッキリ言ってしまえば、この2つ、飲んだ時はかなりの衝撃でした。
「・・最下級でこれって・・大丈夫かよ・・」
そんな印象ですよ。呆気に取られるような質感と見事なバランス、エレガンス・・そこはかとなく漂うジュヴレ感、エロス・・テクスチュアの滑らかさ、口内にへばりついた僅かな液体が放出する高質感・・。
いけませんね~・・このクラスでそれをやってしまっては・・。ましてやパスグラ、偉い旨いもんで、もう大ファンなんですよ。フィネスさんのダンジェルヴィーユとトラペのパスグラは、本当に絶品です。豊かさとゆとりのあるエレガンスを感じさせるダンジェルヴィーユさんのものに対し、ドメーヌ・トラペのパスグラは「繊細」。しかしながら「緊張」には絶対陥ってしまわないんですね・・。

もう、非常に飲みやすい・・と思わせる部分からの味わいの組み立てで有るパスグラ、ア・ミニマに対し、A.C.ブルは「格」で答えます。パスグラで充分なんですけどね・・。やはりこのピノ・ノワール極上の滑らかさに触れつつ、クリスタルなヴェールのミクロンの隙間から漂う優しさに、癒されてしまうんですね・・。
この2つ、noisy が検索した海外のサイトは何故かどこも完売になっていました。・・判ります・・その気持ち!・・飲めた人は幸せだと思いますよ。滅茶美味しい!・・数はもう無いと思います。普段、こんなの飲んでちゃダメな奴です。ご検討ください・・と言うか、さっさとカゴに入れるべきです。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2016年のア・ミニマは本当に素晴らしいです!「・・あれ?・・エマニュエル・ルジェ、ちょっと入ってます?」と言いたくなるかも!】

旨いですね~・・数年前までのア・ミニマとは雲泥の違いです。
それに昨年の2015年ものとも全然違う・・んです。どうしちゃったんだろ・・いや、良い方向でもあるんですけどね。
美しく、ミネラリティはピュアな方向を向き、ガメがピノの美しさを引き立てているような2015年でしたし、有る年はどこまでもとことん、ピュアでした。
2016年ものは・・いや・・勘違いさせてしまうといけませんが、エマニュエル・ルジェ的妖艶さがバッチリ載ってるんですよ・・。ガメっぽさ、全く無いです・・いや、あくまでnoisy が飲んだタイミングでの話しですんで、変わってくることもあるでしょうが、この「ルジェ的妖艶さ」は抜けないでしょう!超旨いです・・飲んでみてください。数は無いです!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【このワインこそはガメが必要だ!と感じさせてくれる見事な味わいでした!】

「わ~お!」・・な色でしょう?とても美しいです。皆さんは、
「パストゥグランじゃなぁ・・ガメ、入ってるし・・」
と思っているに違いありません・・たぶん。
でも、このガメの存在があるからこそ、この「ア・ミニマ」が非常に美味しいんです。だまされたと思って飲んでみてください。きっと納得してしまうと思います。
トラペの本当に素晴らしいジュヴレ=シャンベルタン・オストレアを飲めば、そりゃぁ皆さん、
「めちゃ美味しいす~!」
と喜んでくれると思うんですね。ポテンシャルもしっかり有り、現在の仕上がり具合も実に良い、とても満足できると思います。
この、純白のエチケットに変身した「ア・ミニマ」も同じくらい・・いや、オストレアを飲んだ直後にア・ミニマを飲まれたら敵いませんが、別々の日に飲まれたら、充分な満足が得られると思うんですね。
ピノ・ノワールの深遠さ、複雑さ、暖かさとガメの冷ややかさ、伸びの良さ、膨らみが一つの味わいになっています。勿論、それぞれの酸の構成が違うので、このようになるんですね。これは、もうかなり皆さんもファンになっていただいている、
「マルキ・ダンジェルヴィーユさんのパストゥグラン」
にも言えることで、この
「ピノとガメによるセパージュだから美味しい」
と言う、ブルゴーニュの伝統の味わいを復活させたと言えると思います。
昔のことですが一時期、多産種のガメに席巻され、品質が落ちたブルゴーニュワインは、ガメ禁止令で持ち直しました。
「ガメでワインを造っちゃいかん!」
と言うことですね。それでブルゴーニュ、特にコート・ド・ニュイやコート・ド・ボーヌからガメは駆逐されたんです。でも、そんなガメにも良い部分が有る・・それがパストゥグランで現わされていて、それがここに来てさらに磨かれてきたと言うことでしょう。
今飲んでめっちゃ美味しいです!シンプルなスタイルでテーブルにも映えます!・・送る方は間違えそうで怖いです!ご検討くださいませ。2015年ものは非常に少ないです!
以下は以前のレヴューです!
━━━━━
【手塩に掛けた高質でナチュラルなパストゥグランの美味しさを知ってください!素晴らしい仕上がりです!】

2014年のドメーヌ・トラペですが、どれもこれも・・素晴らしいです。
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
久し振りの「ア・ミニマ」です。前回のご紹介が2002年ものでしたんで・・・それ以来ですね。
━━━━━
【清楚な果実、土、月..やっぱりそういうことなんでしょうね】 「太陽の光を目いっぱい浴びて、すくすく健康的に育ってきました..」
というのは表面の部分です。何より感じるのは、
「手を掛けられて育ったんだね」
ということ。どちらかといえば育ちの良いお嬢さん的でとても清楚です。太陽も感じますがソフトな土の上には、半月ぐらいの月が..似合ってしまうように思います。
香りは赤紫のイメージで、たとえばスミレ、ブルーベリー。それに石灰系ミネラルと柔らかなふかふかの土。タンニンの質も良くとてもドライな味わいです。 幾分の若さもありますので、到着したら2週間ほど休ませていただけると美味しくいただけるのでは、と思います。飲んでみてください。
━━━━━
と・・紹介していました。まぁ・・大概はそのまんまですが、紫色が入ったイメージを書いています。
しかし、2013年ものは紫では無くて、もっと純な赤です。グラスの写真、そのまんまですね。
非常にドライながら、エキスの旨みが「むっちり」していて、まったく化粧っ気の無い、リアルな味わいがします。

食事とのマリアージュは非常に楽です。魚介系とも鮮度がそこそこ良ければ問題無く合うでしょう。非常に良い出来です。
一方のブルゴーニュ・ブランですが、
「・・あれ~?・・」
です。かなりの良い出来です。「あれ~?」は、この人、ブルゴーニュではピノ・ノワール主体の造り手なので、「赤いワインの人」と思っていたんですが、「トラペ・アルザス」をやりはじめてますよね?
その性なのかどうか判らないんですが、このブランが目茶美味しいんですよ。柑橘系のフルーツも有り、フルーツも有り、とてもピュアで中域もしっかり張り出しが有り、収束も長いんですね。お手本どおりと言うか、基本が凄くしっかり出来ている・・。
「赤より良いんじゃないか?」
などと思ってしまいますが、ア・ミニマの仕上がりを見れば、一時ビオなのに膨らみがイマイチで硬いワインだったのが、どんどん良くなっているのが想像できます。昔は「トラペは10年は必要」と思ってましたから・・。
そんな意味では、期待を大きく裏切ってくれたブルゴーニュ・ブランです。かなりの仕上がりです!お奨めします!
● 2018 Bougogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ
【これはカミュゼか?それともヴォギュエ?・・いやいやルーミエかもと、この味わいに絶賛はすれど、誰だか判らなくなってしまうこと必定です!】

赤い果実で・・ドライで・・テクスチュアはシャンボール並みにテッカテカ、完全エキス化された素晴らしい液体のこのワインの造り手は一体誰?・・と悩んでしまう事は間違い無いでしょう。
確かに2017年ものでも、
「クリスタルコーティングされた・・云々」
とnoisy は言っていました。
しかしながら・・それも
「極まれり!」
です。
その結果、愛らしい果実を「ふっかふか」に表現していたトラペのピノ・ノワールが無くなっちゃいました。・・いや、正確に言いますと、
「クリスタルコーティングの内側(中心)に完全エキスとして存在している」
と言うことになります。
このような書き方、表現の仕方をしているのは、メオ=カミュゼ、ルーミエ、そして最近ですとデゾネイ=ビセイですから・・ありゃりゃ・・フィネスさん銘柄がニュアンス的に、めちゃ似て来ていると言えます。
なので、フィネスさんの社内ブラインドテイスティングは、とんでもないことになっているでしょう。うちの担当のK君も、
「全然当たらないんですよ~・・ヴィンテージがちょっと当たった位で・・」
と嘆いていますが、さもありなん・・。
noisy もテイスティングしながら、これ、誰のワインだと言うかなぁ・・・?とずっと考え込んでしまいました。
いや・・そうは言いながらも、ちゃんとそのミネラリティの内側には、ちゃんとトラペは居るんですけどね・・。
トラペのワイン、再度認識を改めないといけないと思います。そのためにもこのA.C.ブル、ティム・アトキンさんは90点ですが、良い対象になると思いますよ。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
-----
【極上のエレガンスを感じられます!・・凄い最下級キュヴェ!】
二枚写真が有りますが、上のものが2016年ものは無かったA.C.ブルゴーニュ、下がパスグラのア・ミニマです。
ハッキリ言ってしまえば、この2つ、飲んだ時はかなりの衝撃でした。
「・・最下級でこれって・・大丈夫かよ・・」
そんな印象ですよ。呆気に取られるような質感と見事なバランス、エレガンス・・そこはかとなく漂うジュヴレ感、エロス・・テクスチュアの滑らかさ、口内にへばりついた僅かな液体が放出する高質感・・。
いけませんね~・・このクラスでそれをやってしまっては・・。ましてやパスグラ、偉い旨いもんで、もう大ファンなんですよ。フィネスさんのダンジェルヴィーユとトラペのパスグラは、本当に絶品です。豊かさとゆとりのあるエレガンスを感じさせるダンジェルヴィーユさんのものに対し、ドメーヌ・トラペのパスグラは「繊細」。しかしながら「緊張」には絶対陥ってしまわないんですね・・。

もう、非常に飲みやすい・・と思わせる部分からの味わいの組み立てで有るパスグラ、ア・ミニマに対し、A.C.ブルは「格」で答えます。パスグラで充分なんですけどね・・。やはりこのピノ・ノワール極上の滑らかさに触れつつ、クリスタルなヴェールのミクロンの隙間から漂う優しさに、癒されてしまうんですね・・。
この2つ、noisy が検索した海外のサイトは何故かどこも完売になっていました。・・判ります・・その気持ち!・・飲めた人は幸せだと思いますよ。滅茶美味しい!・・数はもう無いと思います。普段、こんなの飲んでちゃダメな奴です。ご検討ください・・と言うか、さっさとカゴに入れるべきです。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ジュヴレ、そしてその近郊のピノ・ノワールは重厚な味わいなんだと教えてくれます。澱まで旨いです!】

ア・ミニマの非常に完成度の高い味わいに酔いしれた翌日、この数の無いブルゴーニュ・ルージュを開けた訳ですが、昨今のトラペの凄さをまざまざと見せつけられた深夜になりました・・。まぁ、noisy が夕食にありつけるのは日が変わってからです。
どうでしょう?・・2014年ものの色合いはやや淡く感じるほどですね。2015年ものも「濃い?」と思うような色合いでは無く、しかし、芯のしっかりした鮮やかな色で、
「特にジュヴレ的な色彩」
に思える色合いです。
これもやはり素晴らしいオストレアに通じる味わいでして、ア・ミニマの、ある意味の「ちょうど良さ」よりも重厚、時に野暮ったくさえ感じるジュヴレ的な金属的ニュアンスも、たっぷりのフィネスを持って感じられ、丁寧に織り込まれたシルクの着物のようなテクスチュアを楽しませてくれます。中域も適度に膨らんでくれますし、横に拡がり過ぎて破綻する気配さえ見せません。余韻も美しいし、何より飲んだ後の身体の軽さ・・心地良さがいつまでも感じられます。
で、全然甘く無いんですね~・・これは驚きました。ほんのり、いや、わずかに甘みが有るのかな?と思ってましたが・・全く感じません。それでも見事な酸のバランスをしています。

で・・この写真ですよ。最後の最後の部分・・澱までしっかり、グラスに注いでしまいました!
「ん?・・何でまた・・?」
と思われるかもしれませんが、ちゃんと理由が有りますよ。
「・・だって・・美味しそうだったんだもん・・」
そうなんですね~・・なのでグラスにボトルの底の分まで注いで少し置き、澱や酒石酸を漉くようにして飲んでみました。
「(・・旨め~!!)」
っす。エナジーが凄いです!・・この部分、さらに滅茶素晴らしい!・・ビオディナミに転向して得たものを感じる気がします!
これ、昔、ラ・ターシュでやったんですが、その時と同じような感触を得ました!・・まさにエナジー、しかもとても良いベクトルを持ったエネルギーです!もちろん、果実、スパイス、金属など、様々なニュアンス込みで、液体だけを飲んでいるときよりも、多くの種類を一気に、濃密に感じられます!
まぁ、このような飲み方はお勧めはしません。お行儀悪い!・・と言われるかもしれませんし、美味しくない澱のワインも沢山有りますんで・・。
しかし・・素晴らしいACブルでした!高くないです!ご検討くださいませ。追加は出来ないと思います!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【実は激レア!重厚なピノの旨さをナチュラルに感じさせてくれます!】
扱いはもしかしたら初めてかもしれません。結構・・縁の無かったドメーヌ・トラペのACブルゴーニュ赤です。通常はフランス国内で流通するのみ
です。
おそらく初めて飲んだかもしれないこのACブルですが、パストゥグランのア・ミニマが、伸びが良い縦伸びする、意外にも大きな構造を見せるのに対し、ピノ・ノワールの重厚さや、薄いはずの果皮から繊細な複雑性を縦横縦横無尽に・・まん丸に感じさせてくれます。
白と同じようにネゴスの葡萄も入っているようですが、こちらもそんなネガティヴィさは無く、むしろトラペらしい柔らかでナチュラルな・・フカフカなテクスチュアが非常に心地良いです。ジュヴレ的に僅かに鉄っぽく、チェリー、ベリーの新鮮な果実が低域から盛り上がってくるように感じられます。
まるでドライで、甘味をほぼ感じませんが、とてもエキシーで洗練された旨みが有ります。完全には膨らみ切らないタイミングですが、それでも今飲んで充分に旨いです。
ティム・アトキンさんの評価を探しましたが見当たりませんでした。しかし、2014年のパストゥグラン・ア・ミニマに89Points も付けていますので、高質さは想像できるんじゃないでしょうか。
実は超レアなACブルゴーニュです。是非飲んでみてください。お勧めします!・・追加は不可能です。
● 2018 Cote de Nuits-Villages le Meix Fringuet
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ・ル・メイ・フランゲ
【村名ジュヴレもいきなり横に並ばれてビックリしているはず!・・上級キュヴェを飲む前に、このメイ・フランゲを飲んでみて下さい!・・ある意味、滅茶凄いワインです!】

ティム・アトキン氏は90点だそうですが・・良いのかな~?・・A.C.ブルを90点だと言うのであれば、
「間違い無くそれは間違っている!」
と言っておきましょう。本当にそう判断したのであれば・・いや、止めておきましょう。
A.C.ブルもミニマもとても美味しいですが、このコート・ド・ニュイ・ヴィラージュのメイ・フランゲは、
「ポテンシャルお化け」
です。素晴らしいポテンシャルを持っていますよ。滅茶複雑性が高いです。そして緻密・・。それをこの2018年ものの素晴らしいミネラリティのコーティングで飲めるわけですから。
でも反対に言えば・・ポテンシャル自体は取り辛いはずです。美味しいと判断はしやすい・・でも、そのミネラリティの内側の表情は、やや見え辛いんですね。
もっと詳細に言いますと、飲み始めて30~40分しますと判るはずです。
「・・あっ!」
そう・・そこまで引っ張ればおそらく誰でも判ると思うんですね。ティム・アトキン氏はきっと、適当に済ませてしまったんでしょうね・・準村名クラスですから・・。
noisy 的には、
「ジュヴレ村名に劣らないほどのポテンシャルは充分に持っている。そして今飲んでも30分ほどでそれは明らかになる。」
と言っておきましょう!是非ビックリしてくださいね~・・毎年楽しみにされていらっしゃる方も、ここまで美味しくてリーズナブルだとすぐ無くなっちゃいますから、お早めにゲットしてください。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
-----
【2017年がどれだけ素晴らしい年だったかを示しています。今までで一番!ル・メイ・フランゲ!】
エチケットが変わりましたね・・これって意味が有るんでしょうか。完全に上級キュヴェと同じエチケットを貼ってリリースしていることに、心意気みたいなものを感じます。
ハッキリ言って、パスグラからル・メイ・フランゲまで、非常に一貫しています。例のクリスタルなヴェールも全く同じです。
「この素晴らしい色合い・・見てくださいよ!」
と・・もうこれだけで良いんじゃないか?・・何も言うことは無いかもしれない・・とさえ思ってしまいます。
美しい躯体と伸びやかで柔らかなアロマ・・エロス・・エレガンス・・。
「こんなピノが飲みたい!」
とブルゴーニュワインファンが思う全てを持っているはずだと思います。・・まぁ、さすがにD.R.C.の各畑のテロワールだけは無いですけどね・・。
凄い2017年のドメーヌ・トラペ・・是非とも感じてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ル・メイ・フランゲは例年通りの美しい仕上がり!・・でもちょっとだけ早いか・・やや硬めです!】
キュッとやや締まったボディからフラワリーなアロマが弾ける、いつものル・メイ・フランゲです。
しかしながら2015~2016年に比べるとほんのりと硬めかな・・?と言う仕上がりなので、もっと暖かくなって来てから、2019年の5~6月以降が良いでしょう。
・・でも硬いと書くと大抵売れないんですね・・。タイミングの問題ですから、2カ月ほどだと思います。昨今のトラペのワインの中では、やや傾向の異なる締まったワイン・・と言えます。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【トラペのブルゴーニュワインで、もっとも華やかなキュヴェです!】

このメイ・フランゲも実に美味しいです。2015年ものの中ではもっとも冷涼感のある・・よりフラワリーなアロマのピノでした。ベースはやはりジュヴレ的な、やや重量感の在るものです。
出来はと言いますと、やはり2014年より良い・・と感じます。2014年ものはむしろジャムっぽい感じが有ったと思うんですが、(好き嫌いは在るとは思いますよ)めちゃ綺麗な土のニュアンス、そこから元気に芽を出して花を咲かせた植物、隣には果樹に黒っぽい粒、赤っぽい粒の果実が成っている感じがします。
とてもドライですがエッジも無く、適度に膨らみ、余韻も綺麗!・・テーブルの上においてもデザイン変更されたエチケットの文字が、そんな「花・植物」をイメージさせるかのようです。
おそらく、2014年ものよりも葡萄の熟度は高いと思われますが、むしろ冷ややかさ、冷涼感は高いように思います。素晴らしい出来!飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです!
━━━━━
【溌剌、新鮮な果実と花!・・新生トラペの切り込み隊長はこのワインです!】
2013年、初リリースの2年目のコート・ド・ニュイ=ヴィラージュです。2013年も非常に美味しかったんですが、セールス的には今一つ・・ですね。何でだろう・・と。責任を感じてしまいます。
実は2013年もこのワインだけはそうだったんですが、かなりあっけらかんとした明るい美味しさの有る、しかもポテンシャルも充分備わっているリーズナブルなワインなんですね。おそらくですが密閉タンク使用による前発酵から、まるでプリューレ・ロック的なノーズを感じさせてくれるワインです。しかし、むしろロックと言うなら・・ニュイ=サン=ジョルジュ的なロックでは無くて、良く出来た年のシャンベルタン・クロ・ド・ベズの、あの軽やかで新鮮なベリー風なニュアンスですね。プリューレ・ロックのニュイの方は結構濃度を出すように感じますので、少し違ったものになります。
前回も書いていますが、「ヴィラージュクラス、村名」的な存在のアペラシオンです。ニュイ=サン=ジョルジュ近郊のニュイ=サン=ジョルジュを名乗れない村々と、フィサンが名乗れる規定です。まぁ、今になってフィサンがコート・ド・ニュイ=ヴィラージュを名乗ることは無いでしょうが、ネゴシアンがブレンドする際の一助にはなるかもしれません。
味わいは軽やかな明るいニュイ=サン=ジョルジュ・・と言った感じで、土っぽいニュアンスはほぼ有りません。軽やかなスパイスが香りますが、新鮮なイチゴの毛を鼻に付けつつ香りを嗅いでいるような・・イメージが有ります。
濃度は結構有りまして、非常にドライですが良い意味でややジャミーです。透明なミネラリティが強く感じられます。
余韻も長いです。でも全然重くは無い・・2013年の時もそうだったと記憶していますが、この辺りのワインは密閉タンクを使用し、高域の表現をしていると思います。熟成で低域も出て来るでしょう。今飲んで充分に美味しさを感じられると思います。
この辺はジュヴレ村名のコラムで書いてますんで・・是非読んでみてください。このクラスで余り良いことを書き過ぎるとね・・何かと問題になっちゃいますけど、本当はもっと持ち上げたいほどです。
因みにティム・アトキンさんの評価、また他の有名テイスターの評価は見当たりませんでした。noisy的には90点をオーバーする評価になると思います。かなり旨いです!ご検討くださいませ。
以下は2013年のメイ・フランゲのレヴューです。
━━━━━
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
しなやかでなめらか、エレガントなピノ・ノワールです。ジュヴレ的な重量感はやや軽めですが、それでもジュヴレに寄り添っているようなイメージが浮かんでくると思います。
そもそも「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」とは何か・・ご存知でしょうか。「コート・ド・ニュイ」と「ヴィラージュ」を「ハイフン」で繋いでいるところが「味噌」です。
そうは言っても・・いや、毎度のように言ってますが、
「ハイフンを省略するな~!」
と言うことなんですね・・。
ネットで検索しても、我がリアルワインガイドにしても、
「ジュヴレ(イ)・シャンベルタン」
「シャンボール・ミュジニー」
ですよ。
これじゃぁ・・何のことかサッパリ判らない。「ジャン=ルイ・トラペ」であって、「ジャン・ルイ・トラペ」では無いんですね。
つまり、ジュヴレとシャンベルタンを理由有って繋げたからジュヴレ=シャンベルタンで有って、シャンボール=ミュジニーなんですよ。著名なシャンベルタンやミュジニーにあやかって出来たのがそれらなんですね。
ただし、Gevrey と Chambertin は 「-」で繋がっていますから、日本語だと、
「ジュヴレーシャンベルタン」
に成ってしまうところ、合田さんや塚原さん、もしくは先達の方々が、
「・・・じゃぁ・・=で繋ぐということにしよう・・」
と言ったかどうだかは聞いてませんが、「ジュヴレ=シャンベルタン」になった訳です。
なので、「=」が言葉の間に有れば、
「・・そうか・・、理由が有って、前の言葉と後ろの言葉を繋げたのね・・」
と判るんです。
で、「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」ですが、「=」で繋がっていることから判るように、コート・ドニュイのヴィラージュ(村)と言うアペラシオンだと言うことが判ります。なので、
「準村名」
と言う格のアペラシオンです。
詳細は、ジュヴレの北隣の小さな村、ブロションと、ニュイ=サン=ジョルジュの南の村、プレモ=プリシー、コンブランシアン、コルゴロワンの各村のアペラシオンです。ここは単独のアペラシオンが無いので、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュを名乗るんですね。
で、フィネスさんからのテクニカルには掲載されていないので判りませんが、トラペさんちはジュヴレが本拠ですから、
「ジュヴレの北に接するブロション村の区画がル・メイ・フランゲ」
と言うことが推測出来る訳です。
色合いも美しいですね・・。見ての通り赤く黒っぽさが有りますが、そのまんまのミネラリティが有ります・・勿論ですが、見えない色・・「透明色」もしくは「非常に淡い白」もその色のひとつです。石灰感がそこに潜んでいます。
なので、石灰感の無いワインはしっかり色合いにも出てきます。健康的には感じるものの余りミネラリティが無く美味しく無いワインは「一面的」ですよね。色合いに抑揚が無い・・です。
この写真のように、非常に美しいのにグラディエーションが存在する場合は、しっかりと様々なミネラリティの要素が有る場合が多いです。・・まぁ・・濃すぎると良く判らないですけどね。
とてもエレガントでフィネスが有り、優しい味わいです。近年のトラペのワインを飲まれた方は判ると思いますが、全く「欠損」している感じが無いです。とても丸く柔らかい・・エキスがバッチリです。
果実感も見たとおり・・ベリーが少し、チェリーがしっかり、しかし単純な果実感では無く、そこに艶っぽさが存在しています。普段飲みするには非常に高級感が有りますし、繊細です。
「これで充分!」
と思えるんじゃないでしょうか。
確かに・・トラペの2013年ジュヴレは目ちゃんこ美味しいです・・が、あと3千円出さないと買えない・・
「3千円有れば、何か違うワインがもう1本飲めるぞ!」
と思われる方は、取り合えずこのル・メイ・フランゲ2013にする・・と言うチョイスも有るでしょう。
今の季節はピノ・ノワールが非常に美味しいです。少し冷えてても気化熱で良く香りますし、トラペのワインはとても滑らかですから・・それに身体に優しい進入角を持っています。
素晴らしい準村名です。是非飲んでみてください。こちらも・・一推し・・とてもお買い得かと思います!
● 2018 Marsannay Rouge
マルサネ・ルージュ
【明らかにミネラリティの総量が増えた様にも感じられてしまう・・凄いマルサネ村名です!】

マルサネとかフィサンとか、コート=ドールの北端辺りも面白いですよね。これがジュヴレとか、シャンボールとかになって来てしまいますと、
「もはやそこで遊ぶのは、豪遊と言った方が良い時代」
になってしまったのかもしれません。noisy がワインを勉強し始めた頃は、確かにその頃としては安くはなかったですが、もっとずっと色が淡くて、あまり美味しくない感じにしか思っていませんでした。
でも、この頃は還って、ちょっと外れていた方が面白かったり、安かったり、意外に美味しかったり、再発見出来ていないでしょうか?
このマルサネ2018年は、やはりトラペ大改革?の結果として、
「ベクトル変換」
された表現自体を「豪遊出来る?」見事な仕上がりになっていますよ。
もし、2017年・・いや、2016年以前のトラペしか知らないとしたら、これは非常に面白いです。何故って・・
「トラペのマルサネ2018年だと信じることが出来るか!?」
と言う点で、納得するのに時間が掛かるはずだからです。
それほどまでに違って感じられるはずですよ。そして、コーティングされたミネラリティが一瞬、ほころびを見せた瞬間に、実は「超エキス化」と言う作用が成された以前のトラペの表情が見え隠れしてくるはずなんですね。
なので、
「あ~・・トラペ、ここにいた~!」
と思えるはずですが、それでもその超エキス化された部分がですね・・相当に素晴らしいので、メオかヴォギュエかルーミエか・・と似ている対象を探す羽目になってしまう訳です。
出来は素晴らしいです。ティム・アトキン氏は、
「トラペの下級~中級キュヴェはすべからく90点」
と決め込んでいるようなので全然面白くないですが、この肌理の細やかさと複雑性を見れば、いかに素晴らしい出来のA.C.ブルだとしても、「同じ評価」は全く以て納得できないですね。素晴らしいです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【素晴らしい!】
希しくも昨年の2016年ものと全く同じ形で撮れた写真をご覧ください。
まぁ、若干露出が異なってはいますが・・それでも2016年ものと2017年ものの違いが、結構に顕著に出ているように思います。
色っぽい2016年に対し、2017年ものは・・2016年ものをそっくりそのまんま、クリスタルなヴェールで包み込んでしまっています。
ですのでテクスチュアは基本、硬質です。しかしながらヴェールですので・・じんわりと染み出てくるんですよこれが・・!
マルサネと言えば、noisy のところではシルヴァン・パタイユです。非常に・・多く販売しています。2017年のパタイユ村名マルサネも非常に旨いです。
しかし、多彩な表情を見せ、複雑性とポテンシャルを感じさせるパタイユをも凌ぐものを持っているのは間違いありません。それは・・
「トラペならではの卓越したエレガンスの表現」
です。
少なくともこの一点においてはシルヴァン・パタイユは負け・・です。あのマルサネ17年を「完璧」と表したnoisy でさえ、そう感じます。それを可能にしたのが、どこでも書いてますが・・クリスタルなヴェールです。硬質で非常に高質です。繊細でも有ります。なので滅茶苦茶旨い!・・いや、もっと高いワインをお薦めしたいのが心情では有ります・・(^^;; 飲んでみてください。考え方が変わると思いますよ。
P.S.あ、アドヴォケイトが上値で90点、付けてました。・・その程度か~・・?
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【滅茶エロティック!・・こちらもE.ルジx、入ってます・・?・・これは是非飲んでみてください。トラペはこっちの方向に向かうのか!】
実は・・いつも美味しいオストレアにも、「その気は」有るんですが、タイミングの性か、もしくは休養が不足しているのか、いつもよりはほんの僅かにタイトなので、この部分がマスキングされてるんですね・・。
安くて滅茶美味しい、ア・ミニマに書きかましたが、
「・・エマニュエル・ルジェ・・入ってます・・?」
と言いたくなるような妖艶さ、エロティシズムが存在します。
皆さん、ルジェをどうして買うかって言えば、あの妖艶なアロマですよね?・・それにやられちゃってるんだと思うんですけど、何故かこのマルサネが、実にエロいんですね・・。
まぁ、確かに滅茶深い構造をしている・・と言う訳では無いのは確かですが、並のジュヴレは皆平伏しちゃいますよ。感動のエロティックアロマ、是非飲んで確かめてください。
トラペさん、そっちに向かうのか?・・たまたまなのか・・?noisy は上のキュヴェを飲めてないので断言できませんが、少なくとも、
「2015年までのトラペとも違う!」
と申し上げておきましょう。これは必飲だと思います。価格もリーズナブル!是非飲んでみてください。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【非常に上質!エレガンスとエナジー、そしてエキスの味わいが素晴らしいマルサネです!】

もうそろそろ皆さんも、マルサネと言うアペラシオンが只者では無かったことに気付き始めていらっしゃることと思います。シルヴァン・パタイユが造るマルサネオンパレードも、
「・・信じられない美味しさ・・」
とおっしゃる方が多いです。
特に、余り前以ての情報を得ようとはしないで、ただ美味しいものには目が無い・・そんなスタイルの方々は、例えばパタイユの・・
「フルール・ド・ピノ・マルサネ・ロゼ」
などを飲まれると、本当にビックリされていらっしゃいます。
「・・こんなにピュアに香るんですね・・」
と、在庫を全部購入された方もいらっしゃいました・・それでもまるで無くなっちゃうとリリース直後だけに困ってしまうので少しだけ残していただきましたが!
勿論、マルサネ・ロゼだけに留まらずピノ・ノワールもシャルドネも、そしてアリゴテも素晴らしいです。そんなシルヴァン・パタイユの素晴らしいマルサネにも引けを取らない・・どころか、完成度では超えているかもしれないと思わせるのがこのマルサネです。・・いや、勿論ですがアメリー・ベルトーのフィサンも美味しいですけどマルサネではないので・・
ポテンシャルの高さ、透明度抜群のシルヴァン・パタイユのマルサネに対し、柔らかさや包容力、完成度の高さ、フィネスで対抗しているのがこのマルサネです。
このように何年間かの写真を見ていただけますと判りやすいかと思いますが、
「・・全然違う色彩・・」
ですよね?
2013年はやや淡く、透明なものに混じった白っぽいミネラリティが見えるかのようです。2014年はそれよりもやや濃く、白っぽさは無いように見えます。2015年はさらに濃く、赤系のグラデュエーションが多彩、しっとり感も見えてくるかのようです・・いや、そう見えなかったらすみません。
そんな完成度の高い感じがモロにそのまんま・・です。果実感もしっかり有りながら、単にそれだけでは無い、複雑な要素が絡み合っています。暖かいジュヴレよりも少し冷涼なのでしょうか。果実の質感も冷たいです。
縦にもとても伸び、横への展開はほどほどで、とても締まりが有ってエレガントさに結ばれているように思います。ピュアなエナジーを感じますから今飲んでも実に旨く、完成されたエキス的な味わいのワインだと感じました。
2015年のトラペは、正に「享楽的な仕上がり」と言って良く、まず・・誰が飲んでも文句が出ないと思います。それがマルサネであれ、ACブルであれ、パストゥーグランでも充分に満足出来ます。ぜひ・・飲んでみてほしいと思います。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【目茶旨いです!!これは是非飲んでみてください!2013年も素晴らしかったが、新たな表現を身に着けたトラペを理解するのに最適です!】

旨いです!詳しいことはジュヴレのコラムで書いていますが、こちらはジュヴレほどセミMC的なニュアンスは顕著では有りません・・が無い訳では無く、消えるのは早いにせよ、そんなニュアンスが有ります。
高域と超高域の伸びやかさ、軽やかなスパイス、ナチュラルさが2013年ものよりも倍増していると思ってください。その上で、
「ドライなのに旨みたっぷり」
「軽やかなのにしっとり」
「単に果実だけではなく花のような表現が加わった」
など、2013年ものには無い特徴が有ります。
半面、もしかしたら・・飲まれるタイミングにも寄りますが、ほんの僅かな舌への柔らかな刺激・・が感じられるかもしれません。これ、MC系の若いワインには感じられる場合が有ります。
面白いのは例のティム・アトキンさん・・非常にダイナミックに、アペラシオンに捉われない評価をされるMA資格者ですが、このマルサネには92Points付けているんですよね。
ジュヴレには90Points、オストレアには91Points と低い評価をしているのに・・ですが、これ、完全に読み違いです。そんな部分も頭に入れつつ、もし2013年ものをお持ちなら、垂直テイスティングされるのも面白いでしょう。
もしくは2014年の高い評価の1級ものとか・・まぁ、プティ・シャペル辺りなら何とか手が出るかもしれませんが、ラトリシエールはやはりそこそこしますからね・・でもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスは19.5/20Points でシャンベルタンと同じ評価ですから、非常にお買い得ですよね。
いや・・すみません、ここはコラム違いでした。でも非常に美味しいです!2013年ものを飲まれたのでしたら、必ずやより良いはずの2014年を飲みたくなってますよね。価格も安くなってます。是非飲んでみてください!超お勧めです!
以下は2013年のこのワインのレヴューです。
━━━━━
【目茶旨い!!これは是非飲んでみてください!今までのトラペの印象を大きく書き換えることになるでしょう!】
どうしたことか・・本当にトラペは凄いことになっています。まぁ、そりゃぁシャンベルタンがル・レヴュー・デュ・ヴァンで満点を取ったと言う外からの情報も大きいかもしれません。でもそれより前に、確実に「物凄い品格」がワインに与えられつつ有ったことは、アニマとかブルゴーニュ・ブランとかの他のキュヴェでお伝えしていた所です。
そうは言っても、今までのトラペを知る者にとっては、
「好くなったとは言っても価格は少し高めじゃないの?」
と言うような気持ちが有ったのは事実で、noisy にしたところ、アニマもACブル・ブランも、凄く旨いが・・絶対飲んでほしい!と言うまでの確実な気持ちにまでは達していなかったのかもしれません。
しかし、マルサネ・ブラン2011を飲み、2013年の優れたキュヴェと同様のニュアンスを得ましたし、さらにこのマルサネ・ルージュ2013年を飲み、
「こりゃぁ・・ル・レヴュー・デュ・ヴァンの評価もフロックじゃ無いぞ!」
と・・確信したところです。
なので、前回の新着にチラッとこのマルサネ・ルージュの素晴らしさを書いたんですね。
色合いを見てみると、グラスの底の下が全く透けて見えるほど・・淡いです。しかし、赤く僅かに紫の入った色合いは単純では無く、見るからに香って来そうなイメージが得られると思います。実際、とても香ります。そして、とても健全ながらも非常にエロティックな香りです。
方向性としては、あのシルヴァン・パタイユのマルサネのピュア系ド真ん中の直球ワインを僅かにソフトに、妖艶さをエレガンスと共にプラスしたような感じです。敢えて言えば、フーリエのような果実の強さは持たず、そこはかとないにせよ、確実に存在する可憐な果実の風味に、ブルゴーニュならではの妖艶さが加わった感じで、フーリエとパタイユの中間、もしくは少しパタイユ寄り・・と言ったところでしょう。
まだ仕上がったばかりでこのエレガンスと色気はびっくりされることと思います。勿論・・全然濃くないです・・。しかしエキスが物凄いので、この淡い色の液体がこれほどまでに香るのでしょう。
こちらも余りに旨いので、追加オーダーをさっさとしてしまいました!・・今までなら、
「マルサネで5千円以上?・・よっぽど旨く無いと扱えないなぁ・・」
と思っていましたが、
「マルサネだとかフィサンとかジュヴレとか・・関係無いんじゃない?むしろエレガンス自体はマルサネの方がしっかり有る!」
と言う意識に変わってしまいました。
シルヴァン・パタイユしかり、このトラペしかりです。温暖化の影響も有るかもしれませんが、ピュアでナチュラル、危険な風味・酸も無く、エロく香ります・・ある意味、それはブルゴーニュの真髄でしょう。5千円ちょっとです。全然高く無いと判断しています。是非とも飲んで欲しいアイテムです!ご検討くださいませ!
● 2018 Gevrey-Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン
【「2017年までのオストレアがこの村名ジュヴレになった?」に近い感覚・・です。】

こちらも「ベクトル変換」され、素晴らしいミネラル感を表面にちりばめ、その分、表面に有ったはずの果実やその他の要素を内側に閉じ込めた感じのする、つやっつや、てっかてか、なテクスチュアと味わいの村名ジュヴレです。
もう確実にワンクラスアップした感じで、2017年までのオストレアを飲んでいるに近いニュアンス・・いや、ポテンシャル的にです・・何度も首に「オストレア」と書いてないのを確かめながらのテイスティングでしたので・・です。
ティム・アトキン氏は91ポイントで、ようやくここで下級キュヴェと1ポイント差を付けています。何とコメントされているのかはまだ判っていないんですが、読んでみたい気もしますよね。
色合いをご覧になられても、決して濃い訳では無いのが良く判るかと思います。オストレアは通常は村名よりも濃い目ですからね・・。その意味では違う訳です。
おそらく、「エキス化の度合い」を飲み手が受け取って、その滑らかさゆえにそのように感じてしまうのかと想像しています。
ですが、このような味わい・・つまり、表面がミネラリティのコーティング+中心寄りに果実や要素・・と言うワインは、実は・・・
「余り良く本当の姿が見えない」
ものです。時間が経ってしばらくしてようやく気付く・・んですね。
白いところに白いものを置くと良く判らない、黒いところに黒いものを置くと・・みたいなものです。影が有って初めて気付く・・綺麗なものに綺麗なものを加えても良く判らない・・樹を隠すなら森に・・みたいなものなのでしょう。
ですので、今飲んでもとても美味しいんですが、
「むしろ完熟までの期間は少し伸びた」
と見るべきでしょう。
素晴らしい出来になった2018年村名ジュヴレでした!ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【トラペの2017年村名ジュヴレにこそ、2017年のトラペの真実を感じます!】
もし選択に迷ったら、この村名ジュヴレを飲みましょう・・それが間違いない選択です。
しかしながら、トラペを再び扱い出したnoisy が、そんなことを言ったのは初めて・・です。今までは逆で、
「すぐに飲むならオストレアを、村名ジュヴレは3年ほど寝かせて」
と言って来た・・と思います。これが逆の立場になってしまいました。
つまり、この村名ジュヴレは、以前のオストレアとほぼ同じで、立ち位置も同じになった・・と言うことです。それを可能にしたのが、2017年のトラペのワインに綿々と感じられる、
「分厚いクリスタルなミネラリティのヴェールを纏ったこと」
なんですね。
硬質なミネラリティなのに・・ヴェールのように透けているので、滅茶エロくて美しく・・エレガントなんですね~・・。もしかして、今まで不足気味だと感じていたかもしれない果実はとても充実して感じられます。
もう、これが村名ジュヴレの完成形で良いんじゃないでしょうか。勿論ですが10~20年、へっちゃらで熟成しますが、今飲んでも絶妙に旨いです!飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいオストレアをほんの少しだけ小さくした感じです。】
少ないとは言え、さすがにベースのワインを2年続けてテイスティングしないと言うのは申し訳無いので、6本しか届いてないんですが飲んでしまいました。
下級クラス・・ア・ミニマやマルサネに見えるエロティシズムは、ややタイトなボディに隠れていますが、それでもほんのりと感じられます。
2015年ものと色合いを比べてみてください・・全然違うでしょう?・・そうなんですよ・・でもちと硬めなんですね。味筋はオストレアと変わりませんので、詳細はオストレアのコラムで。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2015年もののトラペは非常に少ないです・・】
こちらの村名ジュヴレだけは数が無く、飲めませんでした。ニュアンスはオストレアに近いと思われます。
以下は2014年以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいです!・・トラペはさらに進化中か!プリューレ・ロック風の軽やか、繊細な表情をジュヴレにも加えています!飲むべきです!】
いや、ちょっとビックリです。
「・・えっ?」
と・・。
そうなんです・・ほんの僅かなんですがセミ・マセラシオン・カルボニック的な、高域・超高域の伸びやかな表現が、テイスティングしたトラペの赤の複数アイテムに感じられたんですよ。
「・・間違いないよな~・・」
と、何度もグラスの香りや味わいを確認しました。舌にもほんの僅かですが、パチッとガスのニュアンスが有りますし、何と言ってもノーズが・・
「・・ちびっとMCしてるよ~・・」
と伝えて来るんです。
まるで良い出来の時のプリューレ・ロックのスパイシーでナチュラルなニュアンスが加わったかのような、輝きを感じる味わいで、嬉しくなると同時に・・
「本当か~・・?」
と、これは確認せずにはいられないな・・と思った次第です。
まぁ、ガスと言っても気付かない程度、1~2時間もすると無くなってしまう細やかなものですが、担当さんに調べてもらうと、
「最近は密閉イノックスで低温前発酵をする場合が有る」
そうで、
「・・なるほど~!」
と安堵した次第です。
この伸びやかさ、高域の美しさ、ひいては近寄り易さ、重さを感じさせない雅さが2013年の絶妙に旨いジュヴレ=シャンベルタンに加わったものですから・・鬼に金棒です。滅茶旨いです。
ところがですね・・あのMCのティム・アトキンさんは、何故かこのジュヴレ=シャンベルタンと、ジュヴレ=シャンベルタン・アレアの評価が低めです。ジュヴレ90Points、アレア91Pointsです。ブルゴーニュ・ブランに91Pointsも、マルサネには92Pointsも付けているのに・・です。
MC(マセラシオン・カルボニック)のほんの僅かなノーズ、テイストへの影響は僅かですが、MA(マスター・オブ・ワイン)を取れるような能力の方なら、当然、その原因も想像できるでしょう。
ですので、彼も・・MCを悪い方に評価したのかな?・・と思いますね。何故って・・この2アイテムこそ、そのニュアンスが有るんですから・・。
しかしながら noisy的には、非常に若い状態の・・もしくはリリース前のDRC系のワインはこんな感じの味わいになるはずで・・(リリース前のDRCなど飲んだことが無いので想像です)、徐々にこのMC由来のニュアンスは瓶熟で消え、高域の伸びやかさのみをボトル内に残すんです。なので、
「ん・・まだまだ若いな!」
と・・(^^;; おじさんは言っておきましょう。ネガティヴに解すべきではなく、ポジティヴな要素なんです。リリースがほんのちょっと早いだけなんですね。
早いとは言え、こんなチャンスは滅多に無いですよ。明らかに前年と違う部分を持ちつつ、前年の良さを引き継ぎつつ、さらにグレートな味わいになっているのは、他のワインの評価からもご理解いただけるかと思います。
素晴らしい出来になった2014年のジュヴレです。noisy なら93ポイント近辺の評価をするでしょう。それに価格も随分リーズナブルになりました。是非飲んでみてください。一推しです!
以下は2013年のこのアイテムのレヴューです。ご参考にされてください。
━━━━━
【超繊細かつ絹漉しのテクスチュア!パーフェクトなオリヴィエ・バーンスタイン2010年ジュヴレともまるで違う、心を奪われる色気が有ります!】
実は・・この2013年のトラペのジュヴレ=シャンベルタンは、満を持してのご案内なんです。オリヴィエ・バーンスタイン2010年も、このトラペのジュヴレ2013年も、非常に厳しい値付けでは有るんですが、何とか飲んでいただきたいと言う気持ちから、
「同じ価格で真っ向勝負!」
とばかりにセッティングしてみたんですね。
何しろオリヴィエ・バーンスタインは凄いワインだとは言え、まだまだ無名に近い造り手ですし、トラペと言えば、味わいはとても優しいが今ひとつ垢抜けない感じを持っていらっしゃったと思います。
しかし、オリヴィエ・バーンスタイン2010年ジュヴレは、この価格帯とすると脅威の売り上げをさせていただきました。さすがに10年近く前の2004年のフーリエのジュヴレの数量には遠く及びませんが、価格は半分以下でしたしね。バーンスタインを飲まれたほとんどの方が、
「目茶美味しかった!」
とおっしゃってくださったので、面目が立ったような気もします。
またトラペのマルサネ・ルージュ、ブランを飲まれた方からも、
「こんなに美味しいとは思わなかった・・」
と言うご感想もいただきましたし、今までのトラペのイメージを覆すことになったとおっしゃる方もいらっしゃいました。
そんな中での、2013年ドメーヌ・トラペ・・・正確にはドメーヌ・ジャン=ルイ・トラペの最後のご案内になると思いますが、noisy的には上記のようなイメージで、「是非飲んでいただきたい1本」としてご紹介致します。
ラ・レヴュー・デュ・ヴァンでトラペの2013年シャンベルタンが20点満点を取ったのは、おそらくですが造り手にとってアドヴォケイトの100点満点よりも数段嬉しいことなんじゃないかと思います。基本、海外メディアで有るアドヴォケイトよりも、フランス国内も含め国外でも信頼されている評価機関だからですね。それも厳しい2013年に手を掛けたワインが高い評価を得られた訳ですから、喜びもひとしおじゃないかと思います。
しかしながら、2013年ものだけが好かったのか?・・それ以前からその傾向は有ったんじゃないのかと伺えるのが2011年マルサネ・ブランです。濃密ながらフィネスがしっかり有り、2016年時点で完全エキス体に成ったワインからは、素晴らしい芳香と長い余韻・・ボーヌの高級シャルドネも真っ青!・・と言えるような仕上がりだからです。それでもその2011~2013年の間の全てを知っている訳では無い noisy としては、トラペの近年のワインの素晴らしさ、成長振りをあくまで想像でしか無いにせよ、
「これは・・来たかもしれない・・」
と感じています。
2013年のジュヴレ=シャンベルタンですが、トラペらしい物静かさを根底に持ちつつも、今までは「少し物足りない」と思わせていた内向的な部分をエレガントで多彩な表現を前面に持ってくることに成功しています。
「静寂の中にある静寂」が以前のトラペだとしたら、「静寂と抑揚」が2013年のトラペです。そして、その静寂と抑揚は繊細さを多分に織り込んだ表情をしていて、エキスがキッチリ出た良く香るワインです。
ジュヴレらしい鉱物や仄かなスパイスは、非常に繊細に香ります。中域もしっかり有りますが、
「どうだ!?凄いだろう!」
とは決して訴えてきません。
静かながらもエレガンスを持ち、しかし確実にその艶っぽい表情を見せてくれるんです。
パーフェクト!とご案内したオリヴィエ・バーンスタイン2010年は、一嗅ぎして、一口すすれば、誰でももう・・
「素晴らしい!凄い!」
と言うに違い有りません。しかし、トラペの2013年ジュヴレは、決してそうはならないでしょう。一嗅ぎし、すすり、中域から余韻を長い時間掛けて確かめ、心の中で「にやっ」として、そしてまたそのグラスに向かうに違い有りません。言葉にする前に、もう・・捕まえに行ってしまう・・捕獲行動に出てしまうじゃないかと思わせるような、心を奪われるような味わいだと思うんですね。
言葉にしてみれば、以前のトラペと余り変わらないのかもしれません。静かなタイプのブルゴーニュです。しかし、確実にポテンシャルが高く、テクスチュアの質も極上です。まぁ・・マルサネ・ルージュの2013年を飲まれた方はもうお気づきでしょう。
この、少し淡い色合いのルビーですが、宝石のように美しいです。是非飲んでいただきたい・・一品です。一推しのブルゴーニュです!
因みのこのコラムの他のアイテムは少量の割り当てですので飲めていませんが、少なくとも2013年のトラペの他のワインを飲む限り、悪い訳が無いと言えます。
オストレアはより古木が多い区画のワインをブレンドして造る、言わばV.V.クラスのジュヴレです。極少量。
アレアは1級畑もので、普段のヴィンテージですと区画名でリリースされる予定のクロ・プリュールなどのワインが少量過ぎて造れず、結果としてブレンドしてリリースしたものです。なので、厳しいヴィンテージにしかリリースされない・・ある意味レア物です。
シャペル=シャンベルタンはトラペの看板のひとつで、例のラ・ルヴェ・デュ・ヴァン誌では、
2013 CHAMBERTIN Grand Cru【20/20】
2013 LATRICIERES CHAMBERTIN Grand Cru【19/20】
2013 CHAPELLE CHAMBERTIN Grand Cru【18.5/20】
と・・18.5点と言う、凄い評価も得ています。因みにラトリシエールも当初はご案内をいただいたんですが、ここまで素晴らしいとは思えず、のんびりしている間に無くなってしまいました。まぁ、noisy のようなスタイル・・悪く言えば自分で確かめないと気が済まないタイプですと、目聡い方の後塵を期してしま場合も多くなってしまうのでしょう。
そんな訳でして、グレートな仕上がりになったトラペ2013年をご紹介出来たことがとても嬉しいです。是非ともご検討くださいませ。
● 2018 Gevrey-Chambertin Ostrea
ジュヴレ=シャンベルタン・オストレア
【素晴らしいポテンシャルです!・・凄いワイン!・・でも半面、以前のような、若い時期からの美味しさ、判りやすさはダウンしたかも・・】

ようやくこのオストレア辺りに来ますと、海外メディア勢も少しはやる気を見せて来たらしく、気に入った者は少し高いポイントを、そうでも無いと普通に90~91Points 位でお茶を濁す・・そんな感じに読み取れます。
因みにVinous のテイスターはニール・マーティンさんですから、ボトル写真の下のレヴューで、
「2018年物は私がかつて味わったことのない、最高の「オストレア」になるだろう。」
と言っていた評価こそが、
「92~94 Points」
と言うことになります・・
まぁ、ニール・マーティンさんとは滅茶相性が悪いので、滅多に意見が合うことは無いんですが・・
「今回だけは・・何故かほとんど同じ!」
です・・・(^^;
なので、写真の方も滅茶寄ったものを掲載します。色も補正していません。大きさだけです。色々映り込んでますが・・気にしないでくださいね・・アップするために撮った写真じゃないので・・。
美しいですね・・赤が綺麗です。「完全エキス化」とは言っていますが、それは非常に難しいことだと思っています。収穫における「タイミング」と醸造における「タイミング」、全てにおいて、マッチさせないと出来ないと思っています。勿論ですが、そのタイミングにより、次のタイミング、レベルは異なるはずです。
これ、素晴らしいと思います。
ですが、
「早めに飲むならオストレア」
と言って来たnoisy は、
「2018年ものは撤回。2018年ものは早めに飲むなら村名ジュヴレ以下!オストレアを早めに開けるなら、充分に飲んで楽しむ時間を取ってください。」
と言い返させていただきます。
素晴らしいポテンシャルをお楽しみくださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【こっちの方角に来るとはビックリ!・・そして何と素晴らしい1級群と同評価の17/20Pointsです!】
超・・エレガントです。有り得ないほど美しい・・です。
「こんなジュヴレがどうして造れるのか!?」
と言うほど・・です。
2016年もののコラムで、「変わって来た」と書きました。ちょっとエマニュエル・ルジェが入った感じを受けたからです。なので、下のキュヴェからのテイスティングで、物凄いミネラル感を感じていましたが、
「オストレアは・・2016年の延長上だろう」
と思ってテイスティングに臨んだものの、全く・・異なりました。やはり、トラペはトラペだったのです。
しかしながら、そのクリスタルなヴェールを得て、このワインの印象は大きく変わったのも事実です。
今までは、優しく、どこか「ぽわん」とした柔らかな感じでしたので、村名ジュヴレよりも村名ジュヴレのオストレアを是非飲んで欲しい・・と言い続けていました。
でも2017年ものは異なります。勿論、この超絶なトラペならではのエレガンスの美しいワインですから、今飲んでも充分、満足いただけます。
でも、このワインの本当の姿は・・10年ほど経たないと判り得ないと感じます。旧クラスメンが17点付けた村名ワインです。
「・・判ってるじゃん・・」
と・・すみません・・上から目線で言わせていただきます。歴史に残るワイン・・残したいワインです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【いつも素晴らしいオストレアは2016年も健在です!・・でも少し方向が変化して来ました!】
このオストレアはいつも美味しくて、noisy のお気に入りです。
2016年ものも、ほんの僅かタイトに感じるタイミングでのテイスティングになりましたが、2015年ものとほぼ同レベルの仕上がりと言えるかと思います。
しかしながら・・色合いも比較してみてください。違うんですよ・・。やや収穫時期が遅いはずなんですね。その性でしょうか・・ルジェ的なエロさが、トラペにいつも感じる美しい鳩の血のようなニュアンスにトッピングされているんですね。
さらにはそれを覆うように鉄っぽく、ち密なミネラリティが存在しています。非常に複雑性の高い味わいに仕上がっています。
ある意味、下級クラスのワインには2016年のトラペの傾向が素直に表れていると思います。中級から上のワインには、要素、質感が覆ってしまう表情が有りますから、一見するだけだとそれは見えにくいかもしれません。
しかし、やはりこのワインはトラペを代表するワインだと思います。そして平気で四半世紀の間、熟成することも可能です。飲んでみてください。素晴らしいワインです。(でももうちょっとだけ・・2カ月ほど置くのが正しいと思います。)
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【超繊細な2014年の密度を、さらに倍にしたかのような素晴らしい味わいです!マスト・バイでしょう!!】

素晴らしいエナジーです。シルキーさを何層にも重ね合わせたような厚いニュアンスが有りつつ、全く「節操の無い感じが無い」、高質さに満ちています。
あ、すみません・・オストレアではない通常のジュヴレは6本しか無いので・・テイスティングできませんでした。そうじゃなくても予算オーバーなので・・すみませんです。
しかし凄いです。ビターなんですが、これを言うと勘違いされそうで言いたくない・・でも言わないといけない・・と葛藤しています。でも・・言ってしまいますが、「ビターなチョコ」さえ感じるほど・・なんですね。でも甘く無いんですよ。そして果実もしっかり、小さな果実の集合体ですが・・もちろんそれだけでも無い・・。
あの素晴らしく美味しい、オリヴィエ・バーンスタインの村名ジュヴレをさらにナチュラルに、ピュアに、何層か重ねたような見事な味わいです。
今飲んでも充分に満足してしまうと思います。・・いや、勿論ですが好みは在ると思いますよ。でも、柔らかく包容力のあるテクスチュアに包まれ、複雑精緻ながら非常に感性されたパレットでもてなされます。ジュヴレ的で有りながらもアペラシオンを超越しているような感じもします。気が付けばあっという間にボトルが空になってしまっていて、通常のジュヴレの分も想像しようと翌日に持ち越してさらに様子を見たい・・とは思っていたものの、困ったことになってしまいました。素晴らしいジュヴレでした!ご検討くださいませ!超お勧めです!
以下は以前の「オストレア」のコメントです。
━━━━━
【繊細さの中に繊細さを持つかのような超繊細なジュヴレ!滅茶苦茶旨いです!・・可能なら是非ともこれを飲んで欲しいです!】
滅茶苦茶美味しいです!・・オストレア、これほどまでに素晴らしかったかと・・見直してしまいました。
半面、ティム・アトキンさんの評価が91Pointsと低いのが気になってしまいました。やっちまったな?・・と言う気がしています。まぁ、この部分はジュヴレ村名で書いてますんで、是非読んでみてください。
非常に美しいです。美しさを積み重ねないとこうはなりません。決して重くならないのに表現は積層しています。低域はまだやや軽めですが、そんなことはまず気にならないほど、中域から高域、超高域の美しさ、その密度に夢中になってしまうでしょう。
まだ若いワインですよ・・一番良い時のフィリップ・パカレのジュヴレのエレガントさを数倍の密度で表現している・・そう言ったら一番判り易いかもしれませんね。2002年とかのパカレです。軽やかでフラワリーでジューシーでスパイシーで・・思わずクラッと来た、パカレの薄い旨さを何十層にも積層させた感じなんですよ。単純に濃い・・と言うのは全く違います。軽やか、エレガントなものが積み重なって、この素晴らしい表現をしています。
そして、とてもナチュラルですが、全く危険性を感じません。とことん、健全です。ポテンシャルを取る必要が無い、単純な美味しさもたっぷりですから、決して難しい顔をして飲まずに済みます。しかしそのパワーは隠せないでしょうから、
「・・これ、数年後にまた飲みたい!」
と思われるでしょう。
フーリエも旨いですが、よりナチュラルで玉ねぎ的な・・剥いても剥いても・・みたいな美味しさはフーリエには余り感じないかもしれません。フーリエのジュヴレはシームレスですよね。こちらは、まぁ、シームレスでは無いとは言えないのかもしれませんが、美しさの積層感です。まったくのドライですが、これほどまでに完成された美味しさは滅多に無いと思います。
一つお願いです。届いて時間が経ってませんので、出来ましたら少々休養をあげてください。ビックリするほどシットリしてくるでしょう。noisy 的には、
「トラペも来たな~・・どこまで行くんだろ・・」
と思っています。
シャンベルタンはルヴェ・デュ・ヴァン19.5/20、アドヴォケイト95~97 のようです。ルヴェ・デュ・ヴァンは2013年で満点でしたが、2014年は0.5点落としていますね。見方はそれぞれですが、トラペは未だに成長しているのが・・noisy には見えます。オリヴィエ・バーンスタインのジュヴレも素晴らしいですが、これほどにナチュラルではありません。少なくとも1万円以下では敵無しな村名ジュヴレ=シャンベルタンと言っておきたいと思います。超お勧めです!是非とも飲んでみてください。
● 2018 Gevrey-Chambertin 1er Cru Petite Chapelle
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル
【ティム・アトキン氏は93ポイント、飲めませんでした。極少量・・以前のレヴューです。】
【1級群は20点法のメディアで17点、100点法で93点と言ったところの評価の様です・・本当にそれで済むのか?】 すみません・・テイスティングできるかどうか不明ですが、それ自体は続けています。ただし、トラペもアイテムが物凄いので・・全然終わりません。しかも、ユベール・ラミーも18アイテム、有りましたから・・15アイテムのテイスティングには10日ほどは掛かってしまう訳です。・・あ、この下のワインが有ったので結果的に16アイテムのテイスティングでした。

何と、オート・デンシテ2017デリエールです・・(^^;; お客さんが普通のと間違えて開けてしまったので、noisy に飲んでもらおうと言うことでわざわざ持って来てくれちゃいました。
いやはや・・凄いワインでした・・モンラッシェ並みの縦伸び構造を持っていました。
「でもここじゃ関係無いでしょう?」
と思われるかもしれませんが・・関係無いところにわざわざ写真は出しません。
勘違いされるのを恐れずに言ってしまうと、ラミー的なクリスタルコーティングのテクスチャーが、2017年のトラペのワイン、全てに感じるんですよ。・・他のコラムにも書きましたが、これが2017年特有の特徴なのか、それとも2017年のトラペの特徴なのか、トラペが完全に自分のものにした特徴なのかが不明なんですね。
なので、2017年もののトラペの1級群も、もし余れば飲むつもりでいます。それほどまでにトラペ2017年の下~中級クラスはぶっ飛んでます。この1級群も間違いなく、その延長上に有るはずです。でももしそうだとするなら・・この1級群はとんでもない味わいに仕上がっているはずでしょう?・・是非ご検討いただきたいと思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2018 Gevrey-Chambertin 1er Cru Clos Prieur
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール
【1級クロ・プリュールはティム・アトキン氏92ポイントでした。以下は以前のレヴューです。】
【1級群は20点法のメディアで17点、100点法で93点と言ったところの評価の様です・・本当にそれで済むのか?】すみません・・テイスティングできるかどうか不明ですが、それ自体は続けています。ただし、トラペもアイテムが物凄いので・・全然終わりません。しかも、ユベール・ラミーも18アイテム、有りましたから・・15アイテムのテイスティングには10日ほどは掛かってしまう訳です。・・あ、この下のワインが有ったので結果的に16アイテムのテイスティングでした。

何と、オート・デンシテ2017デリエールです・・(^^;; お客さんが普通のと間違えて開けてしまったので、noisy に飲んでもらおうと言うことでわざわざ持って来てくれちゃいました。
いやはや・・凄いワインでした・・モンラッシェ並みの縦伸び構造を持っていました。
「でもここじゃ関係無いでしょう?」
と思われるかもしれませんが・・関係無いところにわざわざ写真は出しません。
勘違いされるのを恐れずに言ってしまうと、ラミー的なクリスタルコーティングのテクスチャーが、2017年のトラペのワイン、全てに感じるんですよ。・・他のコラムにも書きましたが、これが2017年特有の特徴なのか、それとも2017年のトラペの特徴なのか、トラペが完全に自分のものにした特徴なのかが不明なんですね。
なので、2017年もののトラペの1級群も、もし余れば飲むつもりでいます。それほどまでにトラペ2017年の下~中級クラスはぶっ飛んでます。この1級群も間違いなく、その延長上に有るはずです。でももしそうだとするなら・・この1級群はとんでもない味わいに仕上がっているはずでしょう?・・是非ご検討いただきたいと思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2018 Gevrey-Chambertin 1er Cru Capita
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタ
【1級キャピタはティム・アトキン氏93ポイントでした。以下は以前のレヴューです。】
【1級群は20点法のメディアで17点、100点法で93点と言ったところの評価の様です・・本当にそれで済むのか?】 すみません・・テイスティングできるかどうか不明ですが、それ自体は続けています。ただし、トラペもアイテムが物凄いので・・全然終わりません。しかも、ユベール・ラミーも18アイテム、有りましたから・・15アイテムのテイスティングには10日ほどは掛かってしまう訳です。・・あ、この下のワインが有ったので結果的に16アイテムのテイスティングでした。

何と、オート・デンシテ2017デリエールです・・(^^;; お客さんが普通のと間違えて開けてしまったので、noisy に飲んでもらおうと言うことでわざわざ持って来てくれちゃいました。
いやはや・・凄いワインでした・・モンラッシェ並みの縦伸び構造を持っていました。
「でもここじゃ関係無いでしょう?」
と思われるかもしれませんが・・関係無いところにわざわざ写真は出しません。
勘違いされるのを恐れずに言ってしまうと、ラミー的なクリスタルコーティングのテクスチャーが、2017年のトラペのワイン、全てに感じるんですよ。・・他のコラムにも書きましたが、これが2017年特有の特徴なのか、それとも2017年のトラペの特徴なのか、トラペが完全に自分のものにした特徴なのかが不明なんですね。
なので、2017年もののトラペの1級群も、もし余れば飲むつもりでいます。それほどまでにトラペ2017年の下~中級クラスはぶっ飛んでます。この1級群も間違いなく、その延長上に有るはずです。でももしそうだとするなら・・この1級群はとんでもない味わいに仕上がっているはずでしょう?・・是非ご検討いただきたいと思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】 もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2018 Chapelle-Chambertin Grand Cru
シャペル=シャンベルタン・グラン・クリュ
【シャペル=シャンベルタンはニール・マーティン氏(ヴィノス)で上値 97Points!---以下は以前のレヴューです。】
【何と・・シャペル=シャンベルタンが19.5ポイントとは!!】
シャンベルタン20点、シャペル19.5点、ラトリシエール19点と、看板ワインが軒並み高得点で評価された2017年です。しかしながら、すでにその傾向は3年ほど前より見えてはいた・・としても、2017年ものは2016年以前のものとは、中々に同列には語れない・・と言うのが、2017年のトラペをテイスティングしてきた(・・今もしていますが)noisy の意見です。
この傾向はユベール・ラミーと全く同様でして・・いや、ラミーは超密植効果が表れ出て来たと推察されますが、それ以外の造り手、例えばデゾネイ・ビセイなどにもその、
「光沢のあるツヤツヤとしたクリスタル風のミネラリティ的ヴェール」
は感じている訳です・・2017年を飲んでない方には俄かにには信じられないでしょうけど。
しかし、2016年のトラペの、実に素晴らしく「柔らかでエレガント」な味わいは、noisy的にも大好きでしたが、海外のメディアは2015年ほどには評価せず、
「ん?・・どう言う事?・・一者位、飛びぬけた評価が有っても良いんじゃない?」
などと思ったものです。
ワインの本場、しかもブルゴーニュワインですから・・現地のル・レヴュ・デュ・ヴァン(ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン)が高い評価をしたことは、肝に銘じておかなければなりません。今ひとつワインのエレガンスを理解しているとは思えない、肥えたものが大好きな方々の評価とはちょっと違う、ロマネ=コンティやラ・ターシュと言った化け物を見つけ出し、造り出したフランス人ですから。
そんな意味でも、また、noisy のテイスティングから得た印象からも、
「2017年のトラペは外せない!」
と・・言えるかと思います。
この、今までの自身の作風をも包み込んでしまったミネラリティの存在・・これが満点、そして満点近い評価の因子で有ると感じています。是非・・トライしてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【こちらも実はギルマン氏は飲み頃2030年~2100年(ラトリシエール)と2027年~2100年(シャペル)!評価も96Pointsでした!】
まぁ、凄い評価だった2014年ものラトリシエール=シャンベルタンもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌で19.5/20Points などと言うクレイジーなものですから、比較的長い飲み頃を言うのが常態化しているジョン・ギルマンさんなら、
「2100年までOK!」
と軽く言えるのかもしれません。
それにしても凄いです。面白いのは、常にラトリシエールの下の評価だったシャペル=シャンベルタンが、かのアドヴォケイトでは逆転しているところでしょうかね。95~97Points となっています。
因みにギルマンさんのシャペル=シャンベルタンの評価は、評点は96ポイントで同じ、飲み頃は若干早くて2027年から2100年です。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2018 Latricieres-Chambertin Grand Cru
ラトリシエール=シャンベルタン・グラン・クリュ
【アドヴォケイト、ヴィノスは上値96ポイントでした!・・以下は以前のレヴューです。】
【ラトリシエールは19ポイント!】
シャンベルタン20点、シャペル19.5点、ラトリシエール19点と、看板ワインが軒並み高得点で評価された2017年です。しかしながら、すでにその傾向は3年ほど前より見えてはいた・・としても、2017年ものは2016年以前のものとは、中々に同列には語れない・・と言うのが、2017年のトラペをテイスティングしてきた(・・今もしていますが)noisy の意見です。
この傾向はユベール・ラミーと全く同様でして・・いや、ラミーは超密植効果が表れ出て来たと推察されますが、それ以外の造り手、例えばデゾネイ・ビセイなどにもその、
「光沢のあるツヤツヤとしたクリスタル風のミネラリティ的ヴェール」
は感じている訳です・・2017年を飲んでない方には俄かにには信じられないでしょうけど。
しかし、2016年のトラペの、実に素晴らしく「柔らかでエレガント」な味わいは、noisy的にも大好きでしたが、海外のメディアは2015年ほどには評価せず、
「ん?・・どう言う事?・・一者位、飛びぬけた評価が有っても良いんじゃない?」
などと思ったものです。
ワインの本場、しかもブルゴーニュワインですから・・現地のル・レヴュ・デュ・ヴァン(ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン)が高い評価をしたことは、肝に銘じておかなければなりません。今ひとつワインのエレガンスを理解しているとは思えない、肥えたものが大好きな方々の評価とはちょっと違う、ロマネ=コンティやラ・ターシュと言った化け物を見つけ出し、造り出したフランス人ですから。
そんな意味でも、また、noisy のテイスティングから得た印象からも、
「2017年のトラペは外せない!」
と・・言えるかと思います。
この、今までの自身の作風をも包み込んでしまったミネラリティの存在・・これが満点、そして満点近い評価の因子で有ると感じています。是非・・トライしてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【アドヴォケイトは2015年ものを超える評価!】
ワインの評価と言うのは実に難しいもので、ある人は美味しいと言い、またある人は大したことが無いと言い、そしてヘソの曲がった人は美味しいと言いながら実は全然美味しいと思ってないと言う・・(^^;;
トラペのリリースするワインに有って、常にトップをシャンベルタンと争っているのがこのラトリシエールです。
アドヴォケイトは2015年を超える凄い評価です。かたや2015年ものを驚異的な評価を物凄い修飾語で称えたジョン・ギルマンさんは僅かに下げ、アラン・メドーさんも少々下げているようです。こんな風に前年の評価を掲載して、その評価者のクセとか傾向を加えてみると見えてくるものも有りますよね。
なので、スタイルは2015年とはやや異なるのかな?・・と思いますが、仕上がりはほぼ同レベルだろうと思われます。何より収穫は非常に少ないでしょうから・・その意味では希少性は高くなっていると思います。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【こちらも実はギルマン氏は飲み頃2030年~2100年(ラトリシエール)と2027年~2100年(シャペル)!評価も96Pointsでした!】
まぁ、凄い評価だった2014年ものラトリシエール=シャンベルタンもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌で19.5/20Points などと言うクレイジーなものですから、比較的長い飲み頃を言うのが常態化しているジョン・ギルマンさんなら、
「2100年までOK!」
と軽く言えるのかもしれません。
それにしても凄いです。面白いのは、常にラトリシエールの下の評価だったシャペル=シャンベルタンが、かのアドヴォケイトでは逆転しているところでしょうかね。95~97Points となっています。
因みにギルマンさんのシャペル=シャンベルタンの評価は、評点は96ポイントで同じ、飲み頃は若干早くて2027年から2100年です。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2018 Chambertin Grand Cru
シャンベルタン・グラン・クリュ
【アドヴォケイトは上値97ポイント!・・以下は以前のレヴューです。飲めていなくてすみません・・】
【またまた満点獲得!・・でも前回とは様相がクッキリ異なると感じます!】
シャンベルタン20点、シャペル19.5点、ラトリシエール19点と、看板ワインが軒並み高得点で評価された2017年です。しかしながら、すでにその傾向は3年ほど前より見えてはいた・・としても、2017年ものは2016年以前のものとは、中々に同列には語れない・・と言うのが、2017年のトラペをテイスティングしてきた(・・今もしていますが)noisy の意見です。
この傾向はユベール・ラミーと全く同様でして・・いや、ラミーは超密植効果が表れ出て来たと推察されますが、それ以外の造り手、例えばデゾネイ・ビセイなどにもその、
「光沢のあるツヤツヤとしたクリスタル風のミネラリティ的ヴェール」
は感じている訳です・・2017年を飲んでない方には俄かにには信じられないでしょうけど。
しかし、2016年のトラペの、実に素晴らしく「柔らかでエレガント」な味わいは、noisy的にも大好きでしたが、海外のメディアは2015年ほどには評価せず、
「ん?・・どう言う事?・・一者位、飛びぬけた評価が有っても良いんじゃない?」
などと思ったものです。
ワインの本場、しかもブルゴーニュワインですから・・現地のル・レヴュ・デュ・ヴァン(ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン)が高い評価をしたことは、肝に銘じておかなければなりません。今ひとつワインのエレガンスを理解しているとは思えない、肥えたものが大好きな方々の評価とはちょっと違う、ロマネ=コンティやラ・ターシュと言った化け物を見つけ出し、造り出したフランス人ですから。
そんな意味でも、また、noisy のテイスティングから得た印象からも、
「2017年のトラペは外せない!」
と・・言えるかと思います。
この、今までの自身の作風をも包み込んでしまったミネラリティの存在・・これが満点、そして満点近い評価の因子で有ると感じています。是非・・トライしてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【滅茶苦茶評価が上がっています!】
2008年ものから目を付けていたオリヴィエ・バーンスタインはいつの間にかシャンベルタン、クロ・ド・ベズまでも造り始め、2015年ものの頃には98Points~ などと言う、とんでもない評価を得るようになってしまいました。
2016年のリリース時には、アルマン・ルソー並みの20万円近くの上代を付け、さらにはルソーを価格でも抜くつもりだと息巻いていると聞いて・・何だかな・・と思い始めてしまいました。
確かにバーンスタインのワインは美味しいが、完璧さを誇るが故の「鼻に付く感じ」をどこかで感じていたのも事実です。
そんな意味においては、そんな「意思の発露」などは微塵も感じさせない、ニュートラルなスタンスのトラペのワインに魅かれると言うのも無理のないことなのかもしれません。
2016年のシャンベルタンは、確かに価格も上昇していますが、それでもバーンスタインの2015年ものにも遠く及ばない値付けで、ジャスパー・モリスの96~98 ポイントをはじめ、アドヴォケイトの95~97ポイント、アラン・メドーの93~96ポイントと、10年以上前のトラペの評価とは雲泥の差が生まれています。
いつか飲みたいな・・と思いますが、ここまでくると簡単には開けられないワインになってしまっています。15000円ほどで購入できた昔が懐かしい!・・まぁ、そればっかり言ってますが、時の経つのは避けられないのと同時に、ブルゴーニュワインの高騰も・・、しかし品質もついて来ているのも確かだと思われます。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
もう、シャンベルタンやミュジニー、ヴォーヌ=ロマネのグラン・クリュは、須らく「大台」を超えて行くと思われます。言ってしまえば、ボルドーのように生産本数が多く無いんですから・・
今までは、
「ブルゴーニュを愛するのは日本人が最も多い」
と思われていましたが、昨今は中国人がブルゴーニュの美味しさに気付いてしまったもんですから・・日本の人口ほどの超大金持ちが存在する大陸へ、ブルゴーニュワインが向かって行ってしまうのは、もう止められないかもしれません。
1998年の正規品、バック・ヴィンテージです。タンザーさんが93ポイント付けています。そろそろ飲み始めても良い感じでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 1996 Chambertin Grand Cru【Junk】
シャンベルタン・グラン・クリュ 【ジャンク】
【ジャンク品です!】
昔にブローカーから仕入れたジャンク品です。フィネスさんとは一時切れていまして、その頃に仕入れたんじゃないかと思います。お取引を復活させていただいて、ご案内する間が無かったか、もしくはそれ以前から残していたのかは不明です。
ジャンクの理由は、キャプスュルが回らないこと、良品に比較して10mmほど液面が低いことの2つです。それ以外は良品と判断したものと全く変わりませんで、光を透かして見ても判別できないほどです。
トラペのシャンベルタンはその昔はリーズナブルでして、ありがたい存在でした。10年位寝かしますと旨味が出て来て美味しかったです・・が反面、リリース直後は何となく・・「ぽわん」としていて、ほんわかしている女子学生さん・・いろんな意味で・・すみません・・みたいな感じでした。
今やもう・・常にシャンベルタンのトップを争うようになり、安易にお薦め出来ないようなプライスになっていまして・・因みに2020年ものの新着プライスは15万6千円でしたから、
「1/4以下ほどの価格」
です。
なお、ジャンク品とさせていただき仕入れ価格にほとんど載せていないので、クレーム等は受け付けません。ジャンク品であることをご了承の上、ご検討いただけましたら幸いです。
また良品も一緒にアップしますが、見た目も全く変わりませんのでそちらもご検討くださいませ。
■ジャンクとは、英語で「がらくた」や「無価値なもの」という意味です。一般的には、価値が低いとされる物品や品質の悪いものを指します。
● 2017 Bougogne Blanc
ブルゴーニュ・ブラン
【ほんのりネットリで柑橘フレーヴァーのノーズへの還りが心地良いマルサネの白です!とてもリーズナブル!】

飲んでいると、流石にアルザスで素晴らしい白を造っていることが頭をよぎります。しかもビオディナミを実践しながら、危うさをピクリとも感じさせず、しかもSo2の総量には随分気を使っているニュアンスが受けて取れます。
このところはワインの仕事以外にも様々な事象が有り、雑多なことでも相当に忙しい毎日ですが、ついつい・・日々積み重なる雑多な仕事にかまけて、書き切れなかったレヴューをそのまんま放置せざるを得ない状況に追い込まれてしまっています。どうしても木曜日一日ほどで新着を書き上げるクセがついてしまい、書けなかったレヴューをその週のうちに書かないとなると、次の新着の予定分を消化できないことになってしまう・・と言うような言い訳も有ります。
なので、まだ書いていないレヴューが百数十アイテム分も積み重なっていまして・・つまり、この分はまだご紹介していないが、テイスティングは済んでいたりしますので、1年も経ってしまいますとワインの味わいも変化しており、また記憶が曖昧になってしまい、
「・・あれ?・・これって・・飲んだよなぁ・・」
などと記憶の掘り起こしに苦労する羽目になる訳です。
しかしながらトラペのブルゴーニュ系の白ワインは鮮烈な記憶が残っておりまして、
「お~・・旨いなぁ・・相当に良い!」
と、脳裏に刻まれていますのでご安心くださいませ。
まぁ、昨年の秋の台風で屋根の一部が壊れたり、ようやく年明けに直せたと思ったところで車庫の扉が壊れたり、直しに掛っている最中に新型コロナが跋扈しはじめ、また春の大風で車庫の屋根が飛んだり、長年使った6尺のオープン冷蔵庫が壊れて冷蔵庫屋さんにも修理できないと見捨てられ途方に暮れているうちにセラーのエアコンが異音を発し始めたり・・先週はようやく300kg以上もある冷蔵庫を搬出して、代わりの冷蔵庫を必死になって搬入したり、その合間に新規サイトのデザインやプログラムを修正したりで、とてもワイン屋をやっている人の生活では無い・・と苦笑しています。
なので、瞬間的に時間が空いた今、思い出したようにレヴューを書いている訳ですが、実はもう一つ・・訳が有りまして・・そう、今、滅茶苦茶売れているドミニク・ラフォンの2017年A.C.ブルにも、結構に似た味わいなんですね。
ビオによるテクスチュアの柔らかさ、マッタリ感、フルーツ感など、結構に似ている感じですので・・勿論、トラペの方が優しい感じはしますが、似たところの有るワインを同時にご紹介するのも・・何だかなぁ・・と思っていたのもその言い訳のひとつなんですね。
ですので、
「相当美味しいです!・・しかも、今大注目のマルサネ村名のシャルドネ!」
と言うことで、もう数は少ないですが、飲んでみていただけたらと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【シャルドネはグレートイヤーか?・・と思える2016年ものです!】 すみません・・数が無いので飲めてないんですね。しかし、2016年のシャルドネでは外してませんので・・しかもトラペですから、かなり期待できると思います。ご検討くださいませ。
■エージェント情報
2016年は4月末に発生した霜の影響で全体的に収穫量が少なくなっており、ベト病も発生したので選別もいつもより厳しく行った。その結果、アペラシオンにもよるが例年の50%ほどの生産量になっている。特にマルサネの白が少なく、単独では造れないほどだったので格下げしてブルゴーニュ ブランに混ぜた。また、ジュヴレ シャンベルタン1級も収穫量が少なかったので全てを混ぜて醸造している。スパイシーで肉厚な果実味のある、高いポテンシャルを秘めた良いヴィンテージなので量が少ないことがとても残念。
以下は以前のレヴューです。
-----
【シンプルな・・純白のエチケットに変身!味わいはエレガンス、フィネスに満ちたしっとりエキス味です!】

完成度・質感ともに非常に高いニュイのシャルドネです。デザインが変更されまして、純白の下地を生かしたシンプルなものになっています。販売する方にしてみますと、結構に見辛く、向かって右下に小さな文字で「Bourgogne」と入っています。
2015年ものは葡萄が良く熟しているので、「やや甘く酸が少ない」と言われますが、やはりそこは微妙でして、生産者により違うのは言うまでも有りません。
自身の理想とする味わいのスタイルを貫こうという感性からは、酸のまろやかな糖度をほんのり感じるような・・そんな味わいは有りません。
しかし、自然派の生産者には多いと思われる、「できるだけ関与せず、自然の恵みをいただき、それをワインに昇華する」と言うスタンスからは、ヴィンテージの要素でもある「高い糖度、低い酸度」を受け入れる、もしくは葡萄がなりたいスタイルを感受してワインを造る・・ことになります。
そういう意味では、トラペは後者かと思われます。2014年のやや涼やかなスタイルよりは、ほんのりとオイリーさも増し、粘度が有り、甘くは無いものの酸は張り詰めた感じでは有りません。
もうすでに仕上がっているかのようなニュアンスで、今飲んでも非常に美味しいです。完成度の高い味わいで、高質感たっぷりです。
この最終仕上げに関しては先ほどの後者的な考え方と言うより前者的で、そのハイブリッドな感じがトラペのスタイルなのかな・・と感じています。今飲んでおいしく、この先10年、とても良い状態を続けるでしょう。質感・ポテンシャルは・・2014年もののレヴューにも書きましたが、メオのクロ・サン=フィリベールにも並ぼうか・・と言うレベルです。ご検討くださいませ。かなり美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
-----
【かなり旨いです!メオ=カミュゼのクロ・サン=フィリベールに匹敵!】
いや~・・かなり旨いです。2013年も良かったですが、健康健全、しかもややオイリーで構造も大きく、フルーティーなのに複雑性もあると言う・・ちょっと考えられない仕上がりです。
ドメーヌものの葡萄だけではなくネゴスものも混ぜているそうですが、まるでそんなネガティヴさは感じられませんし、バレル・ファルメンテッドなシャルドネですので、年の良さを反映してかなり樽臭くなってるかと思いきや、僅かに高質な樽のトッピングとして感じられる程度で、
「ん~・・こりゃ、かなりのポテンシャルだなぁ・・」
と判断しました。今飲んでもかなり旨いです。色合いもやや緑掛かった美しい色ですよね。
2014年のトラペは本当に素晴らしいですが、誰か評価していないかと調べてみましたところ・・あのティム・アトキンさんが評価してまして・・
「なんと91ポイント!」
も付けてました・・。ビックリです。
まぁ、この人のことは他のコラムでもちょっと書いてますが、アペラシオンとか規格とかに捉われずに、結構自由にポイントを付けています。仮に他の先輩方がどんな評価をしていてもお構いなしです。それに、好みだけで評価してない・・と言うか、かなり幅広いアイテムを好意的に評価していますので、信用できるかな・・と思っています。
また、基本的にドライですがボディもしっかり有る上に、ミネラリティも充分以上、エキスがかなりしっかり出ているので、豊かだけれど酸っぱく無い酸と相まって旨みを多く含んでいます。非常に良い出来です。
価格も2013年から見るとかなり下がっていますので、
「ほぼデイリー価格ながらもポテンシャル大で貴重なACブル!」
と言えるでしょう。
あのメオ=カミュゼの看板白のモノポール、オート=コート・ド・ニュイ・ブラン・クロ・サン=フィリベールに引けを取らないと感じました。非常に素晴らしいので、是非飲んでみてください。2014年のトラペ、素晴らしいです!
以下は2013年のこのアイテムを含むレヴューです。
-----
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
久し振りの「ア・ミニマ」です。前回のご紹介が2002年ものでしたんで・・・それ以来ですね。
-----
【清楚な果実、土、月..やっぱりそういうことなんでしょうね】 「太陽の光を目いっぱい浴びて、すくすく健康的に育ってきました..」
というのは表面の部分です。何より感じるのは、
「手を掛けられて育ったんだね」
ということ。どちらかといえば育ちの良いお嬢さん的でとても清楚です。太陽も感じますがソフトな土の上には、半月ぐらいの月が..似合ってしまうように思います。
香りは赤紫のイメージで、たとえばスミレ、ブルーベリー。それに石灰系ミネラルと柔らかなふかふかの土。タンニンの質も良くとてもドライな味わいです。 幾分の若さもありますので、到着したら2週間ほど休ませていただけると美味しくいただけるのでは、と思います。飲んでみてください。
-----
と・・紹介していました。まぁ・・大概はそのまんまですが、紫色が入ったイメージを書いています。
しかし、2013年ものは紫では無くて、もっと純な赤です。グラスの写真、そのまんまですね。
非常にドライながら、エキスの旨みが「むっちり」していて、まったく化粧っ気の無い、リアルな味わいがします。

食事とのマリアージュは非常に楽です。魚介系とも鮮度がそこそこ良ければ問題無く合うでしょう。非常に良い出来です。
一方のブルゴーニュ・ブランですが、
「・・あれ~?・・」
です。かなりの良い出来です。「あれ~?」は、この人、ブルゴーニュではピノ・ノワール主体の造り手なので、「赤いワインの人」と思っていたんですが、「トラペ・アルザス」をやりはじめてますよね?
その性なのかどうか判らないんですが、このブランが目茶美味しいんですよ。柑橘系のフルーツも有り、フルーツも有り、とてもピュアで中域もしっかり張り出しが有り、収束も長いんですね。お手本どおりと言うか、基本が凄くしっかり出来ている・・。
「赤より良いんじゃないか?」
などと思ってしまいますが、ア・ミニマの仕上がりを見れば、一時ビオなのに膨らみがイマイチで硬いワインだったのが、どんどん良くなっているのが想像できます。昔は「トラペは10年は必要」と思ってましたから・・。
そんな意味では、期待を大きく裏切ってくれたブルゴーニュ・ブランです。かなりの仕上がりです!お奨めします!
● 2017 Marsannay Blanc
マルサネ・ブラン
【2017年のトラペはシャルドネもクリスタルコーティング!滑らかなテクスチュアの中に凝縮した果実・・解けてくるとトラペらしい優しい味わいです!】

2017年のトラペは、赤ワインのコラムでも書きました通り、2016年までとは結構に異なるイメージに受け取れると思います。
もっともトラペのシャルドネは(・・こちらは他の品種も少量入っていますが・・)、温かみがほんのり有って、ミネラリティもしっかり・・いつ飲んでも美味しいと言えるような、プティ・グラマラスな味わいがちょうど感じだったので、赤ほどの「激変感」は無いかもしれません。
それにしてもこのミネラリティの増え方は凄いです・・今、トラペ・アルザスも飲んでいますが、やはり似た感じで一貫しています。
ピュアなんですが、ナチュラル感が素晴らしいです。ナチュラル感はジェラール・シュレール風ですが、シュレールのように「危険な感じ」は全く無いんですね。シュレールは時折「揮発酸」を感じますが、トラペに関しては全く無いんです。
熟し始めのムルソーのような「まったり感、」「オイリーさ」が有り、少し熟れた柑橘系の果実が実に心地良いです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【より滑らかに、よりゴージャスに感じる2015年マルサネ・ブランです!】
ジャン=ルイ・トラペの昔を知る者にとって、1990年以降の本家とロシニョール・トラペの分裂や、その後のビオディナミ転向で、しばらくの間低調な期間が有ったことを良く知っています。大看板で有るシャンベルタンでさえ、そこそこに美味しいものの、畑本来のポテンシャルを発揮しているのか、疑問に思われることが多かったと言えます。
ましてや下のクラスはやや平板で、まろやかだけれどエッジの尖った、もしくはニュートラルなパレットを描けないものが多かったです。なので、シャンベルタンは1.5万円以下、1級は6~8千円なら・・みたいな感覚を持っていました。
今ではもう・・考えられませんね。トラペのワインはいつも優しく、じんわりと包んでくれます。不足を感じること無く、有り余るエネルギッシュさを見せつけることもしません。エキシーで旨味がちゃんと有り、感覚器官を適度に揺らしつつ、穏やかながら凛とした余韻でフィニッシュを迎えさせてくれます。
これ、ピノ・ノワールもシャルドネも、全く同じなんですよね。飲めば、
「あ、トラペでしょ?」
と判るようになるんじゃないかと思いますよ。質感高く、余韻美しく、やはり身体への入射角が優しい・・これはすべてのトラペのワインに言えることです。
昨年ご紹介させていただいた2014年ものよりも若干濃い色合いをしていますよね?・・2014年ものは冷ややかでした。2015年ものは、冷ややかさの中にもエナジーの満ちた味わいで、よりグラが有り、粘性が高いです。そして、今飲んでもとても美味しい!・・
おそらく、このワインはいつ飲んでも美味しいんじゃないかと思います。そんな意味では過去最高の仕上がりと言えるかと思います。
この3~4年の間に急成長した・・そしてあっという間にトップクラスになったと言えるトラペですが、シャルドネもとても美味しいです。ご検討くださいませ。お勧めします!
以下は2014年以前のレヴューです。
-----
【2011年も旨かったですが2014年も素晴らしい!トラペの白はACブルもマルサネもポテンシャルが非常に高いです。】
2011年もののやや熟し気味のマルサネ・ブランを昨年ご紹介させていただき、かなりの評判をいただきました。皆さんもそろそろ飲まれたでしょうか・・是非ご感想をお聞かせいただきたいところです。
一枚、皮が剥けたような、あっけらかんとした熟成フレーヴァーを感じさせてくれた2011年でしたが、今回の2014年ものは、素晴らしかった2011年の再来・・と言うか、それ以上のポテンシャルを感じさせてくれます。
カメラが変わってしまいましたので、2011年と2014年の色の比較は難しいですが、黄色が強いと言うよりは、結構な感じで緑が混ざった美しい色合いをしています。珪藻土チックなやや厚みのあるボディはわずかにオイリーで、バリックのわずかにトースティで甘い香りがわずかにアクセントとしてノーズを抜けていきます。オイリーさの中から黄色や白のやや熟れたフルーツとスパイス、緑の蔓・茎のような・・・しかしネガティヴなものではありませんで、天に向かって伸びて行く、まだ成長しているような生き生きとしたノーズも含まれます。また、柑橘のフレーヴァーも混じり、ややマッタリとボリューミーに粘りつつ、またスパイスを感じさせて消えて行きます。かなり長いです。
バランスも非常に良いです。コート・ド・ニュイの白は今まで、ヴォーヌ=ロマネやニュイ=サン=ジョルジュ、シャンボール=ミュジニーの僅かなものを除けば、ほぼモレ=サン=ドニに有るのみでした。マルサネの白は、シルヴァン・パタイユがマルサネでもの凄いものを造っていますし(幻のアリゴテ・・度肝を抜かれるワインですよ)、このトラペのマルサネも、今までの概念を覆す仕上がりと言って良いでしょう。
非常に美味しいです。ティム・アトキンさんのポイントを探しましたが、マルサネ・ブランは見当たりませんでした。2014年のACブルゴーニュ・ブランが91ポイントですから、間違いなく、それ以上を付けるはずですが・・。
まぁ、比較的信用がある方かな・・と自画自賛?している noisy の高評価ですので、是非ご信用いただき、飲んでみていただきたいと思います。今飲んでも非常に素晴らしいです。超お勧めです!
以下は非常に高いご支持をいただいた2011年マルサネ・ブランのレヴューです。
-----
【これはべらぼうに旨い・・必飲です!ただいま絶好調の完全エキス化した状態!・・このバランスでのご紹介はまず出来ないのが普通です!】
noisy のところではどうもイマイチな動きのドメーヌ・トラペですので、これだけ旨いものをちゃんとご紹介し切れるかどうか・・少し不安に思っています。
ちなみにトラペはビオですが、適量に、適切なタイミングでSo2を使用していますから、一般に言うようなビオっぽさは全く見当たりませんのでご安心を。ピュアでナチュラルですが、
「何もしないことをビオと言う」
ことと、
「キュヴェに色々対応し、考慮し、手段を尽くして、結果何も余計なことはしなかった」
と言うことは、全く違うのだと、テイスター、ワイン屋、全てのワインファンが認識すべきだと思っています。どうもその辺がね・・プロとしても認識を間違っていると思うんですよね。
で、この・・単なる「マルサネ・ブラン」なんですが、現在、素晴らしい状態です。全く以って・・
「完全なるエキス!」
と言って良い・・非常に香り、味わいも口内で拡がるタイミングになった・・2011年ものなんですね。
一般的にリリース直後は、如何に素晴らしいワインであっても、エキス的に充実していたとしても、まだ完全にはエキス化していない・・と言えます。やはり時間は何にも変えがたいものでして、ボトルの中での熟成により、さらに磨かれて行く訳です。3年ほど瓶熟されたこのマルサネ・ブランは、二次発酵を経た高級ワインですから、全てが調和し、エキス化し、この状態になったと言えます。
通常、我々ワイン屋は、どうしても先を見てしまうクセが有り、
「そこが見えるから美味しい!」
と感じているのに、その先の美味しさを今の美味しさと摩り替えてしまっている可能性が有ります。勿論ですが・・そうなるように鍛錬したので・・まぁ、自分の性では有りますが・・。
で、その先の状態が今、この状態とイコールなんですね・・。言葉は難しいですが。
完全にエキス化していますので、非常に香ります。そして拡がります。余韻も素晴らしく長いです。口内では全く尖ったところが無く、また立体的でほぼ球体に感じられます。つまり、
「一枚、皮の剥けた状態!」
に有るんですよ。なので、この状態を是非知ってほしい・・ここからまた成長をして行くんですが、このトロトロと滑らかな味わいを知ることによって、
「この位のポテンシャルのワインだと約3年でこの状態になる」
ことが理解できるんですね。中々無い機会だと思います。この状態で持ってきてくれたフィネスさんに感謝!・・そして、ドメーヌ・トラペは素晴らしいワインを造っている!・・と理解してくださるとさらに嬉しいです!・・是非飲んでみてください!一推しです!旨い!
● 2017 Gevrey-Chambertin 1er Cru Petite Chapelle
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル
● 2017 Gevrey-Chambertin 1er Cru Clos Prieur
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール
● 2017 Gevrey-Chambertin 1er Cru Capita
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタ
【1級群は20点法のメディアで17点、100点法で93点と言ったところの評価の様です・・本当にそれで済むのか?】
すみません・・テイスティングできるかどうか不明ですが、それ自体は続けています。ただし、トラペもアイテムが物凄いので・・全然終わりません。しかも、ユベール・ラミーも18アイテム、有りましたから・・15アイテムのテイスティングには10日ほどは掛かってしまう訳です。・・あ、この下のワインが有ったので結果的に16アイテムのテイスティングでした。

何と、オート・デンシテ2017デリエールです・・(^^;; お客さんが普通のと間違えて開けてしまったので、noisy に飲んでもらおうと言うことでわざわざ持って来てくれちゃいました。
いやはや・・凄いワインでした・・モンラッシェ並みの縦伸び構造を持っていました。
「でもここじゃ関係無いでしょう?」
と思われるかもしれませんが・・関係無いところにわざわざ写真は出しません。
勘違いされるのを恐れずに言ってしまうと、ラミー的なクリスタルコーティングのテクスチャーが、2017年のトラペのワイン、全てに感じるんですよ。・・他のコラムにも書きましたが、これが2017年特有の特徴なのか、それとも2017年のトラペの特徴なのか、トラペが完全に自分のものにした特徴なのかが不明なんですね。
なので、2017年もののトラペの1級群も、もし余れば飲むつもりでいます。それほどまでにトラペ2017年の下~中級クラスはぶっ飛んでます。この1級群も間違いなく、その延長上に有るはずです。でももしそうだとするなら・・この1級群はとんでもない味わいに仕上がっているはずでしょう?・・是非ご検討いただきたいと思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】 もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2017 Latricieres-Chambertin Grand Cru
ラトリシエール=シャンベルタン・グラン・クリュ
【ラトリシエールは19ポイント!】
シャンベルタン20点、シャペル19.5点、ラトリシエール19点と、看板ワインが軒並み高得点で評価された2017年です。しかしながら、すでにその傾向は3年ほど前より見えてはいた・・としても、2017年ものは2016年以前のものとは、中々に同列には語れない・・と言うのが、2017年のトラペをテイスティングしてきた(・・今もしていますが)noisy の意見です。
この傾向はユベール・ラミーと全く同様でして・・いや、ラミーは超密植効果が表れ出て来たと推察されますが、それ以外の造り手、例えばデゾネイ・ビセイなどにもその、
「光沢のあるツヤツヤとしたクリスタル風のミネラリティ的ヴェール」
は感じている訳です・・2017年を飲んでない方には俄かにには信じられないでしょうけど。
しかし、2016年のトラペの、実に素晴らしく「柔らかでエレガント」な味わいは、noisy的にも大好きでしたが、海外のメディアは2015年ほどには評価せず、
「ん?・・どう言う事?・・一者位、飛びぬけた評価が有っても良いんじゃない?」
などと思ったものです。
ワインの本場、しかもブルゴーニュワインですから・・現地のル・レヴュ・デュ・ヴァン(ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン)が高い評価をしたことは、肝に銘じておかなければなりません。今ひとつワインのエレガンスを理解しているとは思えない、肥えたものが大好きな方々の評価とはちょっと違う、ロマネ=コンティやラ・ターシュと言った化け物を見つけ出し、造り出したフランス人ですから。
そんな意味でも、また、noisy のテイスティングから得た印象からも、
「2017年のトラペは外せない!」
と・・言えるかと思います。
この、今までの自身の作風をも包み込んでしまったミネラリティの存在・・これが満点、そして満点近い評価の因子で有ると感じています。是非・・トライしてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【アドヴォケイトは2015年ものを超える評価!】
ワインの評価と言うのは実に難しいもので、ある人は美味しいと言い、またある人は大したことが無いと言い、そしてヘソの曲がった人は美味しいと言いながら実は全然美味しいと思ってないと言う・・(^^;;
トラペのリリースするワインに有って、常にトップをシャンベルタンと争っているのがこのラトリシエールです。
アドヴォケイトは2015年を超える凄い評価です。かたや2015年ものを驚異的な評価を物凄い修飾語で称えたジョン・ギルマンさんは僅かに下げ、アラン・メドーさんも少々下げているようです。こんな風に前年の評価を掲載して、その評価者のクセとか傾向を加えてみると見えてくるものも有りますよね。
なので、スタイルは2015年とはやや異なるのかな?・・と思いますが、仕上がりはほぼ同レベルだろうと思われます。何より収穫は非常に少ないでしょうから・・その意味では希少性は高くなっていると思います。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【こちらも実はギルマン氏は飲み頃2030年~2100年(ラトリシエール)と2027年~2100年(シャペル)!評価も96Pointsでした!】
まぁ、凄い評価だった2014年ものラトリシエール=シャンベルタンもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌で19.5/20Points などと言うクレイジーなものですから、比較的長い飲み頃を言うのが常態化しているジョン・ギルマンさんなら、
「2100年までOK!」
と軽く言えるのかもしれません。
それにしても凄いです。面白いのは、常にラトリシエールの下の評価だったシャペル=シャンベルタンが、かのアドヴォケイトでは逆転しているところでしょうかね。95~97Points となっています。
因みにギルマンさんのシャペル=シャンベルタンの評価は、評点は96ポイントで同じ、飲み頃は若干早くて2027年から2100年です。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2017 Chapelle-Chambertin Grand Cru
シャペル=シャンベルタン・グラン・クリュ
【何と・・シャペル=シャンベルタンが19.5ポイントとは!!】
シャンベルタン20点、シャペル19.5点、ラトリシエール19点と、看板ワインが軒並み高得点で評価された2017年です。しかしながら、すでにその傾向は3年ほど前より見えてはいた・・としても、2017年ものは2016年以前のものとは、中々に同列には語れない・・と言うのが、2017年のトラペをテイスティングしてきた(・・今もしていますが)noisy の意見です。
この傾向はユベール・ラミーと全く同様でして・・いや、ラミーは超密植効果が表れ出て来たと推察されますが、それ以外の造り手、例えばデゾネイ・ビセイなどにもその、
「光沢のあるツヤツヤとしたクリスタル風のミネラリティ的ヴェール」
は感じている訳です・・2017年を飲んでない方には俄かにには信じられないでしょうけど。
しかし、2016年のトラペの、実に素晴らしく「柔らかでエレガント」な味わいは、noisy的にも大好きでしたが、海外のメディアは2015年ほどには評価せず、
「ん?・・どう言う事?・・一者位、飛びぬけた評価が有っても良いんじゃない?」
などと思ったものです。
ワインの本場、しかもブルゴーニュワインですから・・現地のル・レヴュ・デュ・ヴァン(ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン)が高い評価をしたことは、肝に銘じておかなければなりません。今ひとつワインのエレガンスを理解しているとは思えない、肥えたものが大好きな方々の評価とはちょっと違う、ロマネ=コンティやラ・ターシュと言った化け物を見つけ出し、造り出したフランス人ですから。
そんな意味でも、また、noisy のテイスティングから得た印象からも、
「2017年のトラペは外せない!」
と・・言えるかと思います。
この、今までの自身の作風をも包み込んでしまったミネラリティの存在・・これが満点、そして満点近い評価の因子で有ると感じています。是非・・トライしてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【こちらも実はギルマン氏は飲み頃2030年~2100年(ラトリシエール)と2027年~2100年(シャペル)!評価も96Pointsでした!】
まぁ、凄い評価だった2014年ものラトリシエール=シャンベルタンもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌で19.5/20Points などと言うクレイジーなものですから、比較的長い飲み頃を言うのが常態化しているジョン・ギルマンさんなら、
「2100年までOK!」
と軽く言えるのかもしれません。
それにしても凄いです。面白いのは、常にラトリシエールの下の評価だったシャペル=シャンベルタンが、かのアドヴォケイトでは逆転しているところでしょうかね。95~97Points となっています。
因みにギルマンさんのシャペル=シャンベルタンの評価は、評点は96ポイントで同じ、飲み頃は若干早くて2027年から2100年です。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2017 Chambertin Grand Cru
シャンベルタン・グラン・クリュ
【またまた満点獲得!・・でも前回とは様相がクッキリ異なると感じます!】-----以前のレヴューを掲載しています。
シャンベルタン20点、シャペル19.5点、ラトリシエール19点と、看板ワインが軒並み高得点で評価された2017年です。しかしながら、すでにその傾向は3年ほど前より見えてはいた・・としても、2017年ものは2016年以前のものとは、中々に同列には語れない・・と言うのが、2017年のトラペをテイスティングしてきた(・・今もしていますが)noisy の意見です。
この傾向はユベール・ラミーと全く同様でして・・いや、ラミーは超密植効果が表れ出て来たと推察されますが、それ以外の造り手、例えばデゾネイ・ビセイなどにもその、
「光沢のあるツヤツヤとしたクリスタル風のミネラリティ的ヴェール」
は感じている訳です・・2017年を飲んでない方には俄かにには信じられないでしょうけど。
しかし、2016年のトラペの、実に素晴らしく「柔らかでエレガント」な味わいは、noisy的にも大好きでしたが、海外のメディアは2015年ほどには評価せず、
「ん?・・どう言う事?・・一者位、飛びぬけた評価が有っても良いんじゃない?」
などと思ったものです。
ワインの本場、しかもブルゴーニュワインですから・・現地のル・レヴュ・デュ・ヴァン(ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン)が高い評価をしたことは、肝に銘じておかなければなりません。今ひとつワインのエレガンスを理解しているとは思えない、肥えたものが大好きな方々の評価とはちょっと違う、ロマネ=コンティやラ・ターシュと言った化け物を見つけ出し、造り出したフランス人ですから。
そんな意味でも、また、noisy のテイスティングから得た印象からも、
「2017年のトラペは外せない!」
と・・言えるかと思います。
この、今までの自身の作風をも包み込んでしまったミネラリティの存在・・これが満点、そして満点近い評価の因子で有ると感じています。是非・・トライしてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【滅茶苦茶評価が上がっています!】
2008年ものから目を付けていたオリヴィエ・バーンスタインはいつの間にかシャンベルタン、クロ・ド・ベズまでも造り始め、2015年ものの頃には98Points~ などと言う、とんでもない評価を得るようになってしまいました。
2016年のリリース時には、アルマン・ルソー並みの20万円近くの上代を付け、さらにはルソーを価格でも抜くつもりだと息巻いていると聞いて・・何だかな・・と思い始めてしまいました。
確かにバーンスタインのワインは美味しいが、完璧さを誇るが故の「鼻に付く感じ」をどこかで感じていたのも事実です。
そんな意味においては、そんな「意思の発露」などは微塵も感じさせない、ニュートラルなスタンスのトラペのワインに魅かれると言うのも無理のないことなのかもしれません。
2016年のシャンベルタンは、確かに価格も上昇していますが、それでもバーンスタインの2015年ものにも遠く及ばない値付けで、ジャスパー・モリスの96~98 ポイントをはじめ、アドヴォケイトの95~97ポイント、アラン・メドーの93~96ポイントと、10年以上前のトラペの評価とは雲泥の差が生まれています。
いつか飲みたいな・・と思いますが、ここまでくると簡単には開けられないワインになってしまっています。15000円ほどで購入できた昔が懐かしい!・・まぁ、そればっかり言ってますが、時の経つのは避けられないのと同時に、ブルゴーニュワインの高騰も・・、しかし品質もついて来ているのも確かだと思われます。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
もう、シャンベルタンやミュジニー、ヴォーヌ=ロマネのグラン・クリュは、須らく「大台」を超えて行くと思われます。言ってしまえば、ボルドーのように生産本数が多く無いんですから・・
今までは、
「ブルゴーニュを愛するのは日本人が最も多い」
と思われていましたが、昨今は中国人がブルゴーニュの美味しさに気付いてしまったもんですから・・日本の人口ほどの超大金持ちが存在する大陸へ、ブルゴーニュワインが向かって行ってしまうのは、もう止められないかもしれません。
1998年の正規品、バック・ヴィンテージです。タンザーさんが93ポイント付けています。そろそろ飲み始めても良い感じでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2016 Gevrey-Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン
【素晴らしいオストレアをほんの少しだけ小さくした感じです。】

少ないとは言え、さすがにベースのワインを2年続けてテイスティングしないと言うのは申し訳無いので、6本しか届いてないんですが飲んでしまいました。
下級クラス・・ア・ミニマやマルサネに見えるエロティシズムは、ややタイトなボディに隠れていますが、それでもほんのりと感じられます。
2015年ものと色合いを比べてみてください・・全然違うでしょう?・・そうなんですよ・・でもちと硬めなんですね。味筋はオストレアと変わりませんので、詳細はオストレアのコラムで。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2015年もののトラペは非常に少ないです・・】
こちらの村名ジュヴレだけは数が無く、飲めませんでした。ニュアンスはオストレアに近いと思われます。
以下は2014年以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいです!・・トラペはさらに進化中か!プリューレ・ロック風の軽やか、繊細な表情をジュヴレにも加えています!飲むべきです!】
いや、ちょっとビックリです。
「・・えっ?」
と・・。
そうなんです・・ほんの僅かなんですがセミ・マセラシオン・カルボニック的な、高域・超高域の伸びやかな表現が、テイスティングしたトラペの赤の複数アイテムに感じられたんですよ。
「・・間違いないよな~・・」
と、何度もグラスの香りや味わいを確認しました。舌にもほんの僅かですが、パチッとガスのニュアンスが有りますし、何と言ってもノーズが・・
「・・ちびっとMCしてるよ~・・」
と伝えて来るんです。
まるで良い出来の時のプリューレ・ロックのスパイシーでナチュラルなニュアンスが加わったかのような、輝きを感じる味わいで、嬉しくなると同時に・・
「本当か~・・?」
と、これは確認せずにはいられないな・・と思った次第です。
まぁ、ガスと言っても気付かない程度、1~2時間もすると無くなってしまう細やかなものですが、担当さんに調べてもらうと、
「最近は密閉イノックスで低温前発酵をする場合が有る」
そうで、
「・・なるほど~!」
と安堵した次第です。
この伸びやかさ、高域の美しさ、ひいては近寄り易さ、重さを感じさせない雅さが2013年の絶妙に旨いジュヴレ=シャンベルタンに加わったものですから・・鬼に金棒です。滅茶旨いです。
ところがですね・・あのMCのティム・アトキンさんは、何故かこのジュヴレ=シャンベルタンと、ジュヴレ=シャンベルタン・アレアの評価が低めです。ジュヴレ90Points、アレア91Pointsです。ブルゴーニュ・ブランに91Pointsも、マルサネには92Pointsも付けているのに・・です。
MC(マセラシオン・カルボニック)のほんの僅かなノーズ、テイストへの影響は僅かですが、MA(マスター・オブ・ワイン)を取れるような能力の方なら、当然、その原因も想像できるでしょう。
ですので、彼も・・MCを悪い方に評価したのかな?・・と思いますね。何故って・・この2アイテムこそ、そのニュアンスが有るんですから・・。
しかしながら noisy的には、非常に若い状態の・・もしくはリリース前のDRC系のワインはこんな感じの味わいになるはずで・・(リリース前のDRCなど飲んだことが無いので想像です)、徐々にこのMC由来のニュアンスは瓶熟で消え、高域の伸びやかさのみをボトル内に残すんです。なので、
「ん・・まだまだ若いな!」
と・・(^^;; おじさんは言っておきましょう。ネガティヴに解すべきではなく、ポジティヴな要素なんです。リリースがほんのちょっと早いだけなんですね。
早いとは言え、こんなチャンスは滅多に無いですよ。明らかに前年と違う部分を持ちつつ、前年の良さを引き継ぎつつ、さらにグレートな味わいになっているのは、他のワインの評価からもご理解いただけるかと思います。
素晴らしい出来になった2014年のジュヴレです。noisy なら93ポイント近辺の評価をするでしょう。それに価格も随分リーズナブルになりました。是非飲んでみてください。一推しです!
以下は2013年のこのアイテムのレヴューです。ご参考にされてください。
━━━━━
【超繊細かつ絹漉しのテクスチュア!パーフェクトなオリヴィエ・バーンスタイン2010年ジュヴレともまるで違う、心を奪われる色気が有ります!】
実は・・この2013年のトラペのジュヴレ=シャンベルタンは、満を持してのご案内なんです。オリヴィエ・バーンスタイン2010年も、このトラペのジュヴレ2013年も、非常に厳しい値付けでは有るんですが、何とか飲んでいただきたいと言う気持ちから、
「同じ価格で真っ向勝負!」
とばかりにセッティングしてみたんですね。
何しろオリヴィエ・バーンスタインは凄いワインだとは言え、まだまだ無名に近い造り手ですし、トラペと言えば、味わいはとても優しいが今ひとつ垢抜けない感じを持っていらっしゃったと思います。
しかし、オリヴィエ・バーンスタイン2010年ジュヴレは、この価格帯とすると脅威の売り上げをさせていただきました。さすがに10年近く前の2004年のフーリエのジュヴレの数量には遠く及びませんが、価格は半分以下でしたしね。バーンスタインを飲まれたほとんどの方が、
「目茶美味しかった!」
とおっしゃってくださったので、面目が立ったような気もします。
またトラペのマルサネ・ルージュ、ブランを飲まれた方からも、
「こんなに美味しいとは思わなかった・・」
と言うご感想もいただきましたし、今までのトラペのイメージを覆すことになったとおっしゃる方もいらっしゃいました。
そんな中での、2013年ドメーヌ・トラペ・・・正確にはドメーヌ・ジャン=ルイ・トラペの最後のご案内になると思いますが、noisy的には上記のようなイメージで、「是非飲んでいただきたい1本」としてご紹介致します。
ラ・レヴュー・デュ・ヴァンでトラペの2013年シャンベルタンが20点満点を取ったのは、おそらくですが造り手にとってアドヴォケイトの100点満点よりも数段嬉しいことなんじゃないかと思います。基本、海外メディアで有るアドヴォケイトよりも、フランス国内も含め国外でも信頼されている評価機関だからですね。それも厳しい2013年に手を掛けたワインが高い評価を得られた訳ですから、喜びもひとしおじゃないかと思います。
しかしながら、2013年ものだけが好かったのか?・・それ以前からその傾向は有ったんじゃないのかと伺えるのが2011年マルサネ・ブランです。濃密ながらフィネスがしっかり有り、2016年時点で完全エキス体に成ったワインからは、素晴らしい芳香と長い余韻・・ボーヌの高級シャルドネも真っ青!・・と言えるような仕上がりだからです。それでもその2011~2013年の間の全てを知っている訳では無い noisy としては、トラペの近年のワインの素晴らしさ、成長振りをあくまで想像でしか無いにせよ、
「これは・・来たかもしれない・・」
と感じています。
2013年のジュヴレ=シャンベルタンですが、トラペらしい物静かさを根底に持ちつつも、今までは「少し物足りない」と思わせていた内向的な部分をエレガントで多彩な表現を前面に持ってくることに成功しています。
「静寂の中にある静寂」が以前のトラペだとしたら、「静寂と抑揚」が2013年のトラペです。そして、その静寂と抑揚は繊細さを多分に織り込んだ表情をしていて、エキスがキッチリ出た良く香るワインです。
ジュヴレらしい鉱物や仄かなスパイスは、非常に繊細に香ります。中域もしっかり有りますが、
「どうだ!?凄いだろう!」
とは決して訴えてきません。
静かながらもエレガンスを持ち、しかし確実にその艶っぽい表情を見せてくれるんです。
パーフェクト!とご案内したオリヴィエ・バーンスタイン2010年は、一嗅ぎして、一口すすれば、誰でももう・・
「素晴らしい!凄い!」
と言うに違い有りません。しかし、トラペの2013年ジュヴレは、決してそうはならないでしょう。一嗅ぎし、すすり、中域から余韻を長い時間掛けて確かめ、心の中で「にやっ」として、そしてまたそのグラスに向かうに違い有りません。言葉にする前に、もう・・捕まえに行ってしまう・・捕獲行動に出てしまうじゃないかと思わせるような、心を奪われるような味わいだと思うんですね。
言葉にしてみれば、以前のトラペと余り変わらないのかもしれません。静かなタイプのブルゴーニュです。しかし、確実にポテンシャルが高く、テクスチュアの質も極上です。まぁ・・マルサネ・ルージュの2013年を飲まれた方はもうお気づきでしょう。
この、少し淡い色合いのルビーですが、宝石のように美しいです。是非飲んでいただきたい・・一品です。一推しのブルゴーニュです!
因みのこのコラムの他のアイテムは少量の割り当てですので飲めていませんが、少なくとも2013年のトラペの他のワインを飲む限り、悪い訳が無いと言えます。
オストレアはより古木が多い区画のワインをブレンドして造る、言わばV.V.クラスのジュヴレです。極少量。
アレアは1級畑もので、普段のヴィンテージですと区画名でリリースされる予定のクロ・プリュールなどのワインが少量過ぎて造れず、結果としてブレンドしてリリースしたものです。なので、厳しいヴィンテージにしかリリースされない・・ある意味レア物です。
シャペル=シャンベルタンはトラペの看板のひとつで、例のラ・ルヴェ・デュ・ヴァン誌では、
2013 CHAMBERTIN Grand Cru【20/20】
2013 LATRICIERES CHAMBERTIN Grand Cru【19/20】
2013 CHAPELLE CHAMBERTIN Grand Cru【18.5/20】
と・・18.5点と言う、凄い評価も得ています。因みにラトリシエールも当初はご案内をいただいたんですが、ここまで素晴らしいとは思えず、のんびりしている間に無くなってしまいました。まぁ、noisy のようなスタイル・・悪く言えば自分で確かめないと気が済まないタイプですと、目聡い方の後塵を期してしま場合も多くなってしまうのでしょう。
そんな訳でして、グレートな仕上がりになったトラペ2013年をご紹介出来たことがとても嬉しいです。是非ともご検討くださいませ。
● 2016 Gevrey-Chambertin Ostrea
ジュヴレ=シャンベルタン・オストレア
【いつも素晴らしいオストレアは2016年も健在です!・・でも少し方向が変化して来ました!】

このオストレアはいつも美味しくて、noisy のお気に入りです。
2016年ものも、ほんの僅かタイトに感じるタイミングでのテイスティングになりましたが、2015年ものとほぼ同レベルの仕上がりと言えるかと思います。
しかしながら・・色合いも比較してみてください。違うんですよ・・。やや収穫時期が遅いはずなんですね。その性でしょうか・・ルジェ的なエロさが、トラペにいつも感じる美しい鳩の血のようなニュアンスにトッピングされているんですね。
さらにはそれを覆うように鉄っぽく、ち密なミネラリティが存在しています。非常に複雑性の高い味わいに仕上がっています。
ある意味、下級クラスのワインには2016年のトラペの傾向が素直に表れていると思います。中級から上のワインには、要素、質感が覆ってしまう表情が有りますから、一見するだけだとそれは見えにくいかもしれません。
しかし、やはりこのワインはトラペを代表するワインだと思います。そして平気で四半世紀の間、熟成することも可能です。飲んでみてください。素晴らしいワインです。(でももうちょっとだけ・・2カ月ほど置くのが正しいと思います。)
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【超繊細な2014年の密度を、さらに倍にしたかのような素晴らしい味わいです!マスト・バイでしょう!!】

素晴らしいエナジーです。シルキーさを何層にも重ね合わせたような厚いニュアンスが有りつつ、全く「節操の無い感じが無い」、高質さに満ちています。
あ、すみません・・オストレアではない通常のジュヴレは6本しか無いので・・テイスティングできませんでした。そうじゃなくても予算オーバーなので・・すみませんです。
しかし凄いです。ビターなんですが、これを言うと勘違いされそうで言いたくない・・でも言わないといけない・・と葛藤しています。でも・・言ってしまいますが、「ビターなチョコ」さえ感じるほど・・なんですね。でも甘く無いんですよ。そして果実もしっかり、小さな果実の集合体ですが・・もちろんそれだけでも無い・・。
あの素晴らしく美味しい、オリヴィエ・バーンスタインの村名ジュヴレをさらにナチュラルに、ピュアに、何層か重ねたような見事な味わいです。
今飲んでも充分に満足してしまうと思います。・・いや、勿論ですが好みは在ると思いますよ。でも、柔らかく包容力のあるテクスチュアに包まれ、複雑精緻ながら非常に感性されたパレットでもてなされます。ジュヴレ的で有りながらもアペラシオンを超越しているような感じもします。気が付けばあっという間にボトルが空になってしまっていて、通常のジュヴレの分も想像しようと翌日に持ち越してさらに様子を見たい・・とは思っていたものの、困ったことになってしまいました。素晴らしいジュヴレでした!ご検討くださいませ!超お勧めです!
以下は以前の「オストレア」のコメントです。
━━━━━
【繊細さの中に繊細さを持つかのような超繊細なジュヴレ!滅茶苦茶旨いです!・・可能なら是非ともこれを飲んで欲しいです!】
滅茶苦茶美味しいです!・・オストレア、これほどまでに素晴らしかったかと・・見直してしまいました。
半面、ティム・アトキンさんの評価が91Pointsと低いのが気になってしまいました。やっちまったな?・・と言う気がしています。まぁ、この部分はジュヴレ村名で書いてますんで、是非読んでみてください。
非常に美しいです。美しさを積み重ねないとこうはなりません。決して重くならないのに表現は積層しています。低域はまだやや軽めですが、そんなことはまず気にならないほど、中域から高域、超高域の美しさ、その密度に夢中になってしまうでしょう。
まだ若いワインですよ・・一番良い時のフィリップ・パカレのジュヴレのエレガントさを数倍の密度で表現している・・そう言ったら一番判り易いかもしれませんね。2002年とかのパカレです。軽やかでフラワリーでジューシーでスパイシーで・・思わずクラッと来た、パカレの薄い旨さを何十層にも積層させた感じなんですよ。単純に濃い・・と言うのは全く違います。軽やか、エレガントなものが積み重なって、この素晴らしい表現をしています。
そして、とてもナチュラルですが、全く危険性を感じません。とことん、健全です。ポテンシャルを取る必要が無い、単純な美味しさもたっぷりですから、決して難しい顔をして飲まずに済みます。しかしそのパワーは隠せないでしょうから、
「・・これ、数年後にまた飲みたい!」
と思われるでしょう。
フーリエも旨いですが、よりナチュラルで玉ねぎ的な・・剥いても剥いても・・みたいな美味しさはフーリエには余り感じないかもしれません。フーリエのジュヴレはシームレスですよね。こちらは、まぁ、シームレスでは無いとは言えないのかもしれませんが、美しさの積層感です。まったくのドライですが、これほどまでに完成された美味しさは滅多に無いと思います。
一つお願いです。届いて時間が経ってませんので、出来ましたら少々休養をあげてください。ビックリするほどシットリしてくるでしょう。noisy 的には、
「トラペも来たな~・・どこまで行くんだろ・・」
と思っています。
シャンベルタンはルヴェ・デュ・ヴァン19.5/20、アドヴォケイト95~97 のようです。ルヴェ・デュ・ヴァンは2013年で満点でしたが、2014年は0.5点落としていますね。見方はそれぞれですが、トラペは未だに成長しているのが・・noisy には見えます。オリヴィエ・バーンスタインのジュヴレも素晴らしいですが、これほどにナチュラルではありません。少なくとも1万円以下では敵無しな村名ジュヴレ=シャンベルタンと言っておきたいと思います。超お勧めです!是非とも飲んでみてください。
● 2016 Gevrey Chambertin 1er Cru Alea
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・アレア
【収穫量が50%までに落ちた2016年ものは、1級畑ものをアレアに全て混ぜました!ティム・アトキン氏は何と94ポイントです!】
村名クラスのオストレアも、いつも異常に旨いですが、2016年ものは1級を全てブレンドしたアレアがとても面白い立ち位置に居ると思われます。
そうは言っても3本しか入荷してませんから・・飲むわけには行かないです。フィネスさんも少ない2016年ものをフォローするために、保存していた古いワインを放出してくれたのでしょう。
フィネスさんって・・話しを聞くととっても面白い会社でして・・1年保存するとテイスティングするそうです。まぁ、しない年もあるのでしょうが、そしてその結果・・
「やっぱり出すの、止めようか・・」
と言うことになるのだそうで、結局、まだ飲み頃じゃぁ無いし・・勘違いされてもね・・みたいなことを毎年延々と繰り返すそうで、それに加え、在庫品をチェックして心配なボトルは弾くので、在庫がさらに少なくなっちゃうそうです。
なので、ある意味バックヴィンテージの放出品は結果的に滅茶お得だと思いますよ。
2016年のアレアはどうなんでしょうね・・。オストレアを飲んだ限りでは、かなり期待が寄せられるワインだと想像しています。優しくも集中したトラペらしい味わいかと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【超繊細かつ絹漉しのテクスチュア!パーフェクトなオリヴィエ・バーンスタイン2010年ジュヴレともまるで違う、心を奪われる色気が有ります!】

実は・・この2013年のトラペのジュヴレ=シャンベルタンは、満を持してのご案内なんです。オリヴィエ・バーンスタイン2010年も、このトラペのジュヴレ2013年も、非常に厳しい値付けでは有るんですが、何とか飲んでいただきたいと言う気持ちから、
「同じ価格で真っ向勝負!」
とばかりにセッティングしてみたんですね。
何しろオリヴィエ・バーンスタインは凄いワインだとは言え、まだまだ無名に近い造り手ですし、トラペと言えば、味わいはとても優しいが今ひとつ垢抜けない感じを持っていらっしゃったと思います。
しかし、オリヴィエ・バーンスタイン2010年ジュヴレは、この価格帯とすると脅威の売り上げをさせていただきました。さすがに10年近く前の2004年のフーリエのジュヴレの数量には遠く及びませんが、価格は半分以下でしたしね。バーンスタインを飲まれたほとんどの方が、
「目茶美味しかった!」
とおっしゃってくださったので、面目が立ったような気もします。
またトラペのマルサネ・ルージュ、ブランを飲まれた方からも、
「こんなに美味しいとは思わなかった・・」
と言うご感想もいただきましたし、今までのトラペのイメージを覆すことになったとおっしゃる方もいらっしゃいました。
そんな中での、2013年ドメーヌ・トラペ・・・正確にはドメーヌ・ジャン=ルイ・トラペの最後のご案内になると思いますが、noisy的には上記のようなイメージで、「是非飲んでいただきたい1本」としてご紹介致します。
ラ・レヴュー・デュ・ヴァンでトラペの2013年シャンベルタンが20点満点を取ったのは、おそらくですが造り手にとってアドヴォケイトの100点満点よりも数段嬉しいことなんじゃないかと思います。基本、海外メディアで有るアドヴォケイトよりも、フランス国内も含め国外でも信頼されている評価機関だからですね。それも厳しい2013年に手を掛けたワインが高い評価を得られた訳ですから、喜びもひとしおじゃないかと思います。
しかしながら、2013年ものだけが好かったのか?・・それ以前からその傾向は有ったんじゃないのかと伺えるのが2011年マルサネ・ブランです。濃密ながらフィネスがしっかり有り、2016年時点で完全エキス体に成ったワインからは、素晴らしい芳香と長い余韻・・ボーヌの高級シャルドネも真っ青!・・と言えるような仕上がりだからです。それでもその2011~2013年の間の全てを知っている訳では無い noisy としては、トラペの近年のワインの素晴らしさ、成長振りをあくまで想像でしか無いにせよ、
「これは・・来たかもしれない・・」
と感じています。
2013年のジュヴレ=シャンベルタンですが、トラペらしい物静かさを根底に持ちつつも、今までは「少し物足りない」と思わせていた内向的な部分をエレガントで多彩な表現を前面に持ってくることに成功しています。
「静寂の中にある静寂」が以前のトラペだとしたら、「静寂と抑揚」が2013年のトラペです。そして、その静寂と抑揚は繊細さを多分に織り込んだ表情をしていて、エキスがキッチリ出た良く香るワインです。
ジュヴレらしい鉱物や仄かなスパイスは、非常に繊細に香ります。中域もしっかり有りますが、
「どうだ!?凄いだろう!」
とは決して訴えてきません。
静かながらもエレガンスを持ち、しかし確実にその艶っぽい表情を見せてくれるんです。
パーフェクト!とご案内したオリヴィエ・バーンスタイン2010年は、一嗅ぎして、一口すすれば、誰でももう・・
「素晴らしい!凄い!」
と言うに違い有りません。しかし、トラペの2013年ジュヴレは、決してそうはならないでしょう。一嗅ぎし、すすり、中域から余韻を長い時間掛けて確かめ、心の中で「にやっ」として、そしてまたそのグラスに向かうに違い有りません。言葉にする前に、もう・・捕まえに行ってしまう・・捕獲行動に出てしまうじゃないかと思わせるような、心を奪われるような味わいだと思うんですね。
言葉にしてみれば、以前のトラペと余り変わらないのかもしれません。静かなタイプのブルゴーニュです。しかし、確実にポテンシャルが高く、テクスチュアの質も極上です。まぁ・・マルサネ・ルージュの2013年を飲まれた方はもうお気づきでしょう。
この、少し淡い色合いのルビーですが、宝石のように美しいです。是非飲んでいただきたい・・一品です。一推しのブルゴーニュです!
因みのこのコラムの他のアイテムは少量の割り当てですので飲めていませんが、少なくとも2013年のトラペの他のワインを飲む限り、悪い訳が無いと言えます。
オストレアはより古木が多い区画のワインをブレンドして造る、言わばV.V.クラスのジュヴレです。極少量。
アレアは1級畑もので、普段のヴィンテージですと区画名でリリースされる予定のクロ・プリュールなどのワインが少量過ぎて造れず、結果としてブレンドしてリリースしたものです。なので、厳しいヴィンテージにしかリリースされない・・ある意味レア物です。
シャペル=シャンベルタンはトラペの看板のひとつで、例のラ・レヴュー・デュ・ヴァン誌では、
2013 CHAMBERTIN Grand Cru【20/20】
2013 LATRICIERES CHAMBERTIN Grand Cru【19/20】
2013 CHAPELLE CHAMBERTIN Grand Cru【18.5/20】
と・・18.5点と言う、凄い評価も得ています。因みにラトリシエールも当初はご案内をいただいたんですが、ここまで素晴らしいとは思えず、のんびりしている間に無くなってしまいました。まぁ、noisy のようなスタイル・・悪く言えば自分で確かめないと気が済まないタイプですと、目聡い方の後塵を期してしま場合も多くなってしまうのでしょう。
そんな訳でして、グレートな仕上がりになったトラペ2013年をご紹介出来たことがとても嬉しいです。是非ともご検討くださいませ。
● 2016 Latricieres-Chambertin Grand Cru
ラトリシエール=シャンベルタン・グラン・クリュ
【アドヴォケイトは2015年ものを超える評価!】
ワインの評価と言うのは実に難しいもので、ある人は美味しいと言い、またある人は大したことが無いと言い、そしてヘソの曲がった人は美味しいと言いながら実は全然美味しいと思ってないと言う・・(^^;;
トラペのリリースするワインに有って、常にトップをシャンベルタンと争っているのがこのラトリシエールです。
アドヴォケイトは2015年を超える凄い評価です。かたや2015年ものを驚異的な評価を物凄い修飾語で称えたジョン・ギルマンさんは僅かに下げ、アラン・メドーさんも少々下げているようです。こんな風に前年の評価を掲載して、その評価者のクセとか傾向を加えてみると見えてくるものも有りますよね。
なので、スタイルは2015年とはやや異なるのかな?・・と思いますが、仕上がりはほぼ同レベルだろうと思われます。何より収穫は非常に少ないでしょうから・・その意味では希少性は高くなっていると思います。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【こちらも実はギルマン氏は飲み頃2030年~2100年(ラトリシエール)と2027年~2100年(シャペル)!評価も96Pointsでした!】
まぁ、凄い評価だった2014年ものラトリシエール=シャンベルタンもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌で19.5/20Points などと言うクレイジーなものですから、比較的長い飲み頃を言うのが常態化しているジョン・ギルマンさんなら、
「2100年までOK!」
と軽く言えるのかもしれません。
それにしても凄いです。面白いのは、常にラトリシエールの下の評価だったシャペル=シャンベルタンが、かのアドヴォケイトでは逆転しているところでしょうかね。95~97Points となっています。
因みにギルマンさんのシャペル=シャンベルタンの評価は、評点は96ポイントで同じ、飲み頃は若干早くて2027年から2100年です。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2007 Chambertin Grand Cru
シャンベルタン・グラン・クリュ
【正規輸入のバック・ヴィンテージ、1997年ものです!】
もう、シャンベルタンやミュジニー、ヴォーヌ=ロマネのグラン・クリュは、須らく「大台」を超えて行くと思われます。言ってしまえば、ボルドーのように生産本数が多く無いんですから・・
今までは、
「ブルゴーニュを愛するのは日本人が最も多い」
と思われていましたが、昨今は中国人がブルゴーニュの美味しさに気付いてしまったもんですから・・日本の人口ほどの超大金持ちが存在する大陸へ、ブルゴーニュワインが向かって行ってしまうのは、もう止められないかもしれません。
1997年の正規品、バック・ヴィンテージです。ゴー・ミヨが18.5/20ポイント、タンザーさんが94ポイント付けています。そろそろ飲み始めても良い感じでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2016 Chambertin Grand Cru Magnumbottle
シャンベルタン・グラン・クリュ・マグナムボトル
● 2016 Chambertin Grand Cru
シャンベルタン・グラン・クリュ
【滅茶苦茶評価が上がっています!】
2008年ものから目を付けていたオリヴィエ・バーンスタインはいつの間にかシャンベルタン、クロ・ド・ベズまでも造り始め、2015年ものの頃には98Points~ などと言う、とんでもない評価を得るようになってしまいました。
2016年のリリース時には、アルマン・ルソー並みの20万円近くの上代を付け、さらにはルソーを価格でも抜くつもりだと息巻いていると聞いて・・何だかな・・と思い始めてしまいました。
確かにバーンスタインのワインは美味しいが、完璧さを誇るが故の「鼻に付く感じ」をどこかで感じていたのも事実です。
そんな意味においては、そんな「意思の発露」などは微塵も感じさせない、ニュートラルなスタンスのトラペのワインに魅かれると言うのも無理のないことなのかもしれません。
2016年のシャンベルタンは、確かに価格も上昇していますが、それでもバーンスタインの2015年ものにも遠く及ばない値付けで、ジャスパー・モリスの96~98 ポイントをはじめ、アドヴォケイトの95~97ポイント、アラン・メドーの93~96ポイントと、10年以上前のトラペの評価とは雲泥の差が生まれています。
いつか飲みたいな・・と思いますが、ここまでくると簡単には開けられないワインになってしまっています。15000円ほどで購入できた昔が懐かしい!・・まぁ、そればっかり言ってますが、時の経つのは避けられないのと同時に、ブルゴーニュワインの高騰も・・、しかし品質もついて来ているのも確かだと思われます。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
もう、シャンベルタンやミュジニー、ヴォーヌ=ロマネのグラン・クリュは、須らく「大台」を超えて行くと思われます。言ってしまえば、ボルドーのように生産本数が多く無いんですから・・
今までは、
「ブルゴーニュを愛するのは日本人が最も多い」
と思われていましたが、昨今は中国人がブルゴーニュの美味しさに気付いてしまったもんですから・・日本の人口ほどの超大金持ちが存在する大陸へ、ブルゴーニュワインが向かって行ってしまうのは、もう止められないかもしれません。
1998年の正規品、バック・ヴィンテージです。タンザーさんが93ポイント付けています。そろそろ飲み始めても良い感じでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2015 Gevrey-Chambertin 1er Cru Petite Chapelle
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル
● 2015 Gevrey-Chambertin 1er Cru Clos Prieur
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2014 Gevrey-Chambertin Ostrea
ジュヴレ=シャンベルタン・オストレア
【繊細さの中に繊細さを持つかのような超繊細なジュヴレ!滅茶苦茶旨いです!・・可能なら是非ともこれを飲んで欲しいです!】

滅茶苦茶美味しいです!・・オストレア、これほどまでに素晴らしかったかと・・見直してしまいました。
半面、ティム・アトキンさんの評価が91Pointsと低いのが気になってしまいました。やっちまったな?・・と言う気がしています。まぁ、この部分はジュヴレ村名で書いてますんで、是非読んでみてください。
非常に美しいです。美しさを積み重ねないとこうはなりません。決して重くならないのに表現は積層しています。低域はまだやや軽めですが、そんなことはまず気にならないほど、中域から高域、超高域の美しさ、その密度に夢中になってしまうでしょう。
まだ若いワインですよ・・一番良い時のフィリップ・パカレのジュヴレのエレガントさを数倍の密度で表現している・・そう言ったら一番判り易いかもしれませんね。2002年とかのパカレです。軽やかでフラワリーでジューシーでスパイシーで・・思わずクラッと来た、パカレの薄い旨さを何十層にも積層させた感じなんですよ。単純に濃い・・と言うのは全く違います。軽やか、エレガントなものが積み重なって、この素晴らしい表現をしています。
そして、とてもナチュラルですが、全く危険性を感じません。とことん、健全です。ポテンシャルを取る必要が無い、単純な美味しさもたっぷりですから、決して難しい顔をして飲まずに済みます。しかしそのパワーは隠せないでしょうから、
「・・これ、数年後にまた飲みたい!」
と思われるでしょう。
フーリエも旨いですが、よりナチュラルで玉ねぎ的な・・剥いても剥いても・・みたいな美味しさはフーリエには余り感じないかもしれません。フーリエのジュヴレはシームレスですよね。こちらは、まぁ、シームレスでは無いとは言えないのかもしれませんが、美しさの積層感です。まったくのドライですが、これほどまでに完成された美味しさは滅多に無いと思います。
一つお願いです。届いて時間が経ってませんので、出来ましたら少々休養をあげてください。ビックリするほどシットリしてくるでしょう。noisy 的には、
「トラペも来たな~・・どこまで行くんだろ・・」
と思っています。
シャンベルタンはルヴェ・デュ・ヴァン19.5/20、アドヴォケイト95~97 のようです。ルヴェ・デュ・ヴァンは2013年で満点でしたが、2014年は0.5点落としていますね。見方はそれぞれですが、トラペは未だに成長しているのが・・noisy には見えます。オリヴィエ・バーンスタインのジュヴレも素晴らしいですが、これほどにナチュラルではありません。少なくとも1万円以下では敵無しな村名ジュヴレ=シャンベルタンと言っておきたいと思います。超お勧めです!是非とも飲んでみてください。
● 2014 Gevrey-Chambertin 1er Cru Capita
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタ
● 2014 Chapelle-Chambertin Grand Cru
シャペル=シャンベルタン・グラン・クリュ
● 2014 Chambertin Grand Cru Magnumbottole
シャンベルタン・グラン・クリュ・マグナムボトル
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2013 Gevrey Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン
● 2013 Chapelle-Chambertin Grand Cru
シャペル=シャンベルタン・グラン・クリュ
【超繊細かつ絹漉しのテクスチュア!パーフェクトなオリヴィエ・バーンスタイン2010年ジュヴレともまるで違う、心を奪われる色気が有ります!】

実は・・この2013年のトラペのジュヴレ=シャンベルタンは、満を持してのご案内なんです。オリヴィエ・バーンスタイン2010年も、このトラペのジュヴレ2013年も、非常に厳しい値付けでは有るんですが、何とか飲んでいただきたいと言う気持ちから、
「同じ価格で真っ向勝負!」
とばかりにセッティングしてみたんですね。
何しろオリヴィエ・バーンスタインは凄いワインだとは言え、まだまだ無名に近い造り手ですし、トラペと言えば、味わいはとても優しいが今ひとつ垢抜けない感じを持っていらっしゃったと思います。
しかし、オリヴィエ・バーンスタイン2010年ジュヴレは、この価格帯とすると脅威の売り上げをさせていただきました。さすがに10年近く前の2004年のフーリエのジュヴレの数量には遠く及びませんが、価格は半分以下でしたしね。バーンスタインを飲まれたほとんどの方が、
「目茶美味しかった!」
とおっしゃってくださったので、面目が立ったような気もします。
またトラペのマルサネ・ルージュ、ブランを飲まれた方からも、
「こんなに美味しいとは思わなかった・・」
と言うご感想もいただきましたし、今までのトラペのイメージを覆すことになったとおっしゃる方もいらっしゃいました。
そんな中での、2013年ドメーヌ・トラペ・・・正確にはドメーヌ・ジャン=ルイ・トラペの最後のご案内になると思いますが、noisy的には上記のようなイメージで、「是非飲んでいただきたい1本」としてご紹介致します。
ラ・レヴュー・デュ・ヴァンでトラペの2013年シャンベルタンが20点満点を取ったのは、おそらくですが造り手にとってアドヴォケイトの100点満点よりも数段嬉しいことなんじゃないかと思います。基本、海外メディアで有るアドヴォケイトよりも、フランス国内も含め国外でも信頼されている評価機関だからですね。それも厳しい2013年に手を掛けたワインが高い評価を得られた訳ですから、喜びもひとしおじゃないかと思います。
しかしながら、2013年ものだけが好かったのか?・・それ以前からその傾向は有ったんじゃないのかと伺えるのが2011年マルサネ・ブランです。濃密ながらフィネスがしっかり有り、2016年時点で完全エキス体に成ったワインからは、素晴らしい芳香と長い余韻・・ボーヌの高級シャルドネも真っ青!・・と言えるような仕上がりだからです。それでもその2011~2013年の間の全てを知っている訳では無い noisy としては、トラペの近年のワインの素晴らしさ、成長振りをあくまで想像でしか無いにせよ、
「これは・・来たかもしれない・・」
と感じています。
2013年のジュヴレ=シャンベルタンですが、トラペらしい物静かさを根底に持ちつつも、今までは「少し物足りない」と思わせていた内向的な部分をエレガントで多彩な表現を前面に持ってくることに成功しています。
「静寂の中にある静寂」が以前のトラペだとしたら、「静寂と抑揚」が2013年のトラペです。そして、その静寂と抑揚は繊細さを多分に織り込んだ表情をしていて、エキスがキッチリ出た良く香るワインです。
ジュヴレらしい鉱物や仄かなスパイスは、非常に繊細に香ります。中域もしっかり有りますが、
「どうだ!?凄いだろう!」
とは決して訴えてきません。
静かながらもエレガンスを持ち、しかし確実にその艶っぽい表情を見せてくれるんです。
パーフェクト!とご案内したオリヴィエ・バーンスタイン2010年は、一嗅ぎして、一口すすれば、誰でももう・・
「素晴らしい!凄い!」
と言うに違い有りません。しかし、トラペの2013年ジュヴレは、決してそうはならないでしょう。一嗅ぎし、すすり、中域から余韻を長い時間掛けて確かめ、心の中で「にやっ」として、そしてまたそのグラスに向かうに違い有りません。言葉にする前に、もう・・捕まえに行ってしまう・・捕獲行動に出てしまうじゃないかと思わせるような、心を奪われるような味わいだと思うんですね。
言葉にしてみれば、以前のトラペと余り変わらないのかもしれません。静かなタイプのブルゴーニュです。しかし、確実にポテンシャルが高く、テクスチュアの質も極上です。まぁ・・マルサネ・ルージュの2013年を飲まれた方はもうお気づきでしょう。
この、少し淡い色合いのルビーですが、宝石のように美しいです。是非飲んでいただきたい・・一品です。一推しのブルゴーニュです!
因みのこのコラムの他のアイテムは少量の割り当てですので飲めていませんが、少なくとも2013年のトラペの他のワインを飲む限り、悪い訳が無いと言えます。
オストレアはより古木が多い区画のワインをブレンドして造る、言わばV.V.クラスのジュヴレです。極少量。
アレアは1級畑もので、普段のヴィンテージですと区画名でリリースされる予定のクロ・プリュールなどのワインが少量過ぎて造れず、結果としてブレンドしてリリースしたものです。なので、厳しいヴィンテージにしかリリースされない・・ある意味レア物です。
シャペル=シャンベルタンはトラペの看板のひとつで、例のラ・レヴュー・デュ・ヴァン誌では、
2013 CHAMBERTIN Grand Cru【20/20】
2013 LATRICIERES CHAMBERTIN Grand Cru【19/20】
2013 CHAPELLE CHAMBERTIN Grand Cru【18.5/20】
と・・18.5点と言う、凄い評価も得ています。因みにラトリシエールも当初はご案内をいただいたんですが、ここまで素晴らしいとは思えず、のんびりしている間に無くなってしまいました。まぁ、noisy のようなスタイル・・悪く言えば自分で確かめないと気が済まないタイプですと、目聡い方の後塵を期してしま場合も多くなってしまうのでしょう。
そんな訳でして、グレートな仕上がりになったトラペ2013年をご紹介出来たことがとても嬉しいです。是非ともご検討くださいませ。
● 1998 Chambertin Grand Cru
シャンベルタン・グラン・クリュ
【正規輸入のバック・ヴィンテージ、1998年ものです!】
もう、シャンベルタンやミュジニー、ヴォーヌ=ロマネのグラン・クリュは、須らく「大台」を超えて行くと思われます。言ってしまえば、ボルドーのように生産本数が多く無いんですから・・
今までは、
「ブルゴーニュを愛するのは日本人が最も多い」
と思われていましたが、昨今は中国人がブルゴーニュの美味しさに気付いてしまったもんですから・・日本の人口ほどの超大金持ちが存在する大陸へ、ブルゴーニュワインが向かって行ってしまうのは、もう止められないかもしれません。
1998年の正規品、バック・ヴィンテージです。タンザーさんが93ポイント付けています。そろそろ飲み始めても良い感じでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2017 Bougogne Passtoutgrain a Minima
ブルゴーニュ・パストゥグラン・ア・ミニマ
● 2017 Bougogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ
【極上のエレガンスを感じられます!・・凄い最下級キュヴェ!】

二枚写真が有りますが、上のものが2016年ものは無かったA.C.ブルゴーニュ、下がパスグラのア・ミニマです。
ハッキリ言ってしまえば、この2つ、飲んだ時はかなりの衝撃でした。
「・・最下級でこれって・・大丈夫かよ・・」
そんな印象ですよ。呆気に取られるような質感と見事なバランス、エレガンス・・そこはかとなく漂うジュヴレ感、エロス・・テクスチュアの滑らかさ、口内にへばりついた僅かな液体が放出する高質感・・。
いけませんね~・・このクラスでそれをやってしまっては・・。ましてやパスグラ、偉い旨いもんで、もう大ファンなんですよ。フィネスさんのダンジェルヴィーユとトラペのパスグラは、本当に絶品です。豊かさとゆとりのあるエレガンスを感じさせるダンジェルヴィーユさんのものに対し、ドメーヌ・トラペのパスグラは「繊細」。しかしながら「緊張」には絶対陥ってしまわないんですね・・。

もう、非常に飲みやすい・・と思わせる部分からの味わいの組み立てで有るパスグラ、ア・ミニマに対し、A.C.ブルは「格」で答えます。パスグラで充分なんですけどね・・。やはりこのピノ・ノワール極上の滑らかさに触れつつ、クリスタルなヴェールのミクロンの隙間から漂う優しさに、癒されてしまうんですね・・。
この2つ、noisy が検索した海外のサイトは何故かどこも完売になっていました。・・判ります・・その気持ち!・・飲めた人は幸せだと思いますよ。滅茶美味しい!・・数はもう無いと思います。普段、こんなの飲んでちゃダメな奴です。ご検討ください・・と言うか、さっさとカゴに入れるべきです。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ジュヴレ、そしてその近郊のピノ・ノワールは重厚な味わいなんだと教えてくれます。澱まで旨いです!】

ア・ミニマの非常に完成度の高い味わいに酔いしれた翌日、この数の無いブルゴーニュ・ルージュを開けた訳ですが、昨今のトラペの凄さをまざまざと見せつけられた深夜になりました・・。まぁ、noisy が夕食にありつけるのは日が変わってからです。
どうでしょう?・・2014年ものの色合いはやや淡く感じるほどですね。2015年ものも「濃い?」と思うような色合いでは無く、しかし、芯のしっかりした鮮やかな色で、
「特にジュヴレ的な色彩」
に思える色合いです。
これもやはり素晴らしいオストレアに通じる味わいでして、ア・ミニマの、ある意味の「ちょうど良さ」よりも重厚、時に野暮ったくさえ感じるジュヴレ的な金属的ニュアンスも、たっぷりのフィネスを持って感じられ、丁寧に織り込まれたシルクの着物のようなテクスチュアを楽しませてくれます。中域も適度に膨らんでくれますし、横に拡がり過ぎて破綻する気配さえ見せません。余韻も美しいし、何より飲んだ後の身体の軽さ・・心地良さがいつまでも感じられます。
で、全然甘く無いんですね~・・これは驚きました。ほんのり、いや、わずかに甘みが有るのかな?と思ってましたが・・全く感じません。それでも見事な酸のバランスをしています。

で・・この写真ですよ。最後の最後の部分・・澱までしっかり、グラスに注いでしまいました!
「ん?・・何でまた・・?」
と思われるかもしれませんが、ちゃんと理由が有りますよ。
「・・だって・・美味しそうだったんだもん・・」
そうなんですね~・・なのでグラスにボトルの底の分まで注いで少し置き、澱や酒石酸を漉くようにして飲んでみました。
「(・・旨め~!!)」
っす。エナジーが凄いです!・・この部分、さらに滅茶素晴らしい!・・ビオディナミに転向して得たものを感じる気がします!
これ、昔、ラ・ターシュでやったんですが、その時と同じような感触を得ました!・・まさにエナジー、しかもとても良いベクトルを持ったエネルギーです!もちろん、果実、スパイス、金属など、様々なニュアンス込みで、液体だけを飲んでいるときよりも、多くの種類を一気に、濃密に感じられます!
まぁ、このような飲み方はお勧めはしません。お行儀悪い!・・と言われるかもしれませんし、美味しくない澱のワインも沢山有りますんで・・。
しかし・・素晴らしいACブルでした!高くないです!ご検討くださいませ。追加は出来ないと思います!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【実は激レア!重厚なピノの旨さをナチュラルに感じさせてくれます!】
扱いはもしかしたら初めてかもしれません。結構・・縁の無かったドメーヌ・トラペのACブルゴーニュ赤です。通常はフランス国内で流通するのみ
です。
おそらく初めて飲んだかもしれないこのACブルですが、パストゥグランのア・ミニマが、伸びが良い縦伸びする、意外にも大きな構造を見せるのに対し、ピノ・ノワールの重厚さや、薄いはずの果皮から繊細な複雑性を縦横縦横無尽に・・まん丸に感じさせてくれます。
白と同じようにネゴスの葡萄も入っているようですが、こちらもそんなネガティヴィさは無く、むしろトラペらしい柔らかでナチュラルな・・フカフカなテクスチュアが非常に心地良いです。ジュヴレ的に僅かに鉄っぽく、チェリー、ベリーの新鮮な果実が低域から盛り上がってくるように感じられます。
まるでドライで、甘味をほぼ感じませんが、とてもエキシーで洗練された旨みが有ります。完全には膨らみ切らないタイミングですが、それでも今飲んで充分に旨いです。
ティム・アトキンさんの評価を探しましたが見当たりませんでした。しかし、2014年のパストゥグラン・ア・ミニマに89Points も付けていますので、高質さは想像できるんじゃないでしょうか。
実は超レアなACブルゴーニュです。是非飲んでみてください。お勧めします!・・追加は不可能です。
● 2017 Cote de Nuits-Villages le Meix Fringuet
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ・ル・メイ・フランゲ
【2017年がどれだけ素晴らしい年だったかを示しています。今までで一番!ル・メイ・フランゲ!】

エチケットが変わりましたね・・これって意味が有るんでしょうか。完全に上級キュヴェと同じエチケットを貼ってリリースしていることに、心意気みたいなものを感じます。
ハッキリ言って、パスグラからル・メイ・フランゲまで、非常に一貫しています。例のクリスタルなヴェールも全く同じです。
「この素晴らしい色合い・・見てくださいよ!」
と・・もうこれだけで良いんじゃないか?・・何も言うことは無いかもしれない・・とさえ思ってしまいます。
美しい躯体と伸びやかで柔らかなアロマ・・エロス・・エレガンス・・。
「こんなピノが飲みたい!」
とブルゴーニュワインファンが思う全てを持っているはずだと思います。・・まぁ、さすがにD.R.C.の各畑のテロワールだけは無いですけどね・・。
凄い2017年のドメーヌ・トラペ・・是非とも感じてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ル・メイ・フランゲは例年通りの美しい仕上がり!・・でもちょっとだけ早いか・・やや硬めです!】
キュッとやや締まったボディからフラワリーなアロマが弾ける、いつものル・メイ・フランゲです。
しかしながら2015~2016年に比べるとほんのりと硬めかな・・?と言う仕上がりなので、もっと暖かくなって来てから、2019年の5~6月以降が良いでしょう。
・・でも硬いと書くと大抵売れないんですね・・。タイミングの問題ですから、2カ月ほどだと思います。昨今のトラペのワインの中では、やや傾向の異なる締まったワイン・・と言えます。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【トラペのブルゴーニュワインで、もっとも華やかなキュヴェです!】

このメイ・フランゲも実に美味しいです。2015年ものの中ではもっとも冷涼感のある・・よりフラワリーなアロマのピノでした。ベースはやはりジュヴレ的な、やや重量感の在るものです。
出来はと言いますと、やはり2014年より良い・・と感じます。2014年ものはむしろジャムっぽい感じが有ったと思うんですが、(好き嫌いは在るとは思いますよ)めちゃ綺麗な土のニュアンス、そこから元気に芽を出して花を咲かせた植物、隣には果樹に黒っぽい粒、赤っぽい粒の果実が成っている感じがします。
とてもドライですがエッジも無く、適度に膨らみ、余韻も綺麗!・・テーブルの上においてもデザイン変更されたエチケットの文字が、そんな「花・植物」をイメージさせるかのようです。
おそらく、2014年ものよりも葡萄の熟度は高いと思われますが、むしろ冷ややかさ、冷涼感は高いように思います。素晴らしい出来!飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです!
━━━━━
【溌剌、新鮮な果実と花!・・新生トラペの切り込み隊長はこのワインです!】
2013年、初リリースの2年目のコート・ド・ニュイ=ヴィラージュです。2013年も非常に美味しかったんですが、セールス的には今一つ・・ですね。何でだろう・・と。責任を感じてしまいます。
実は2013年もこのワインだけはそうだったんですが、かなりあっけらかんとした明るい美味しさの有る、しかもポテンシャルも充分備わっているリーズナブルなワインなんですね。おそらくですが密閉タンク使用による前発酵から、まるでプリューレ・ロック的なノーズを感じさせてくれるワインです。しかし、むしろロックと言うなら・・ニュイ=サン=ジョルジュ的なロックでは無くて、良く出来た年のシャンベルタン・クロ・ド・ベズの、あの軽やかで新鮮なベリー風なニュアンスですね。プリューレ・ロックのニュイの方は結構濃度を出すように感じますので、少し違ったものになります。
前回も書いていますが、「ヴィラージュクラス、村名」的な存在のアペラシオンです。ニュイ=サン=ジョルジュ近郊のニュイ=サン=ジョルジュを名乗れない村々と、フィサンが名乗れる規定です。まぁ、今になってフィサンがコート・ド・ニュイ=ヴィラージュを名乗ることは無いでしょうが、ネゴシアンがブレンドする際の一助にはなるかもしれません。
味わいは軽やかな明るいニュイ=サン=ジョルジュ・・と言った感じで、土っぽいニュアンスはほぼ有りません。軽やかなスパイスが香りますが、新鮮なイチゴの毛を鼻に付けつつ香りを嗅いでいるような・・イメージが有ります。
濃度は結構有りまして、非常にドライですが良い意味でややジャミーです。透明なミネラリティが強く感じられます。
余韻も長いです。でも全然重くは無い・・2013年の時もそうだったと記憶していますが、この辺りのワインは密閉タンクを使用し、高域の表現をしていると思います。熟成で低域も出て来るでしょう。今飲んで充分に美味しさを感じられると思います。
この辺はジュヴレ村名のコラムで書いてますんで・・是非読んでみてください。このクラスで余り良いことを書き過ぎるとね・・何かと問題になっちゃいますけど、本当はもっと持ち上げたいほどです。
因みにティム・アトキンさんの評価、また他の有名テイスターの評価は見当たりませんでした。noisy的には90点をオーバーする評価になると思います。かなり旨いです!ご検討くださいませ。
以下は2013年のメイ・フランゲのレヴューです。
━━━━━
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
しなやかでなめらか、エレガントなピノ・ノワールです。ジュヴレ的な重量感はやや軽めですが、それでもジュヴレに寄り添っているようなイメージが浮かんでくると思います。
そもそも「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」とは何か・・ご存知でしょうか。「コート・ド・ニュイ」と「ヴィラージュ」を「ハイフン」で繋いでいるところが「味噌」です。
そうは言っても・・いや、毎度のように言ってますが、
「ハイフンを省略するな~!」
と言うことなんですね・・。
ネットで検索しても、我がリアルワインガイドにしても、
「ジュヴレ(イ)・シャンベルタン」
「シャンボール・ミュジニー」
ですよ。
これじゃぁ・・何のことかサッパリ判らない。「ジャン=ルイ・トラペ」であって、「ジャン・ルイ・トラペ」では無いんですね。
つまり、ジュヴレとシャンベルタンを理由有って繋げたからジュヴレ=シャンベルタンで有って、シャンボール=ミュジニーなんですよ。著名なシャンベルタンやミュジニーにあやかって出来たのがそれらなんですね。
ただし、Gevrey と Chambertin は 「-」で繋がっていますから、日本語だと、
「ジュヴレーシャンベルタン」
に成ってしまうところ、合田さんや塚原さん、もしくは先達の方々が、
「・・・じゃぁ・・=で繋ぐということにしよう・・」
と言ったかどうだかは聞いてませんが、「ジュヴレ=シャンベルタン」になった訳です。
なので、「=」が言葉の間に有れば、
「・・そうか・・、理由が有って、前の言葉と後ろの言葉を繋げたのね・・」
と判るんです。
で、「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」ですが、「=」で繋がっていることから判るように、コート・ドニュイのヴィラージュ(村)と言うアペラシオンだと言うことが判ります。なので、
「準村名」
と言う格のアペラシオンです。
詳細は、ジュヴレの北隣の小さな村、ブロションと、ニュイ=サン=ジョルジュの南の村、プレモ=プリシー、コンブランシアン、コルゴロワンの各村のアペラシオンです。ここは単独のアペラシオンが無いので、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュを名乗るんですね。
で、フィネスさんからのテクニカルには掲載されていないので判りませんが、トラペさんちはジュヴレが本拠ですから、
「ジュヴレの北に接するブロション村の区画がル・メイ・フランゲ」
と言うことが推測出来る訳です。
色合いも美しいですね・・。見ての通り赤く黒っぽさが有りますが、そのまんまのミネラリティが有ります・・勿論ですが、見えない色・・「透明色」もしくは「非常に淡い白」もその色のひとつです。石灰感がそこに潜んでいます。
なので、石灰感の無いワインはしっかり色合いにも出てきます。健康的には感じるものの余りミネラリティが無く美味しく無いワインは「一面的」ですよね。色合いに抑揚が無い・・です。
この写真のように、非常に美しいのにグラディエーションが存在する場合は、しっかりと様々なミネラリティの要素が有る場合が多いです。・・まぁ・・濃すぎると良く判らないですけどね。
とてもエレガントでフィネスが有り、優しい味わいです。近年のトラペのワインを飲まれた方は判ると思いますが、全く「欠損」している感じが無いです。とても丸く柔らかい・・エキスがバッチリです。
果実感も見たとおり・・ベリーが少し、チェリーがしっかり、しかし単純な果実感では無く、そこに艶っぽさが存在しています。普段飲みするには非常に高級感が有りますし、繊細です。
「これで充分!」
と思えるんじゃないでしょうか。
確かに・・トラペの2013年ジュヴレは目ちゃんこ美味しいです・・が、あと3千円出さないと買えない・・
「3千円有れば、何か違うワインがもう1本飲めるぞ!」
と思われる方は、取り合えずこのル・メイ・フランゲ2013にする・・と言うチョイスも有るでしょう。
今の季節はピノ・ノワールが非常に美味しいです。少し冷えてても気化熱で良く香りますし、トラペのワインはとても滑らかですから・・それに身体に優しい進入角を持っています。
素晴らしい準村名です。是非飲んでみてください。こちらも・・一推し・・とてもお買い得かと思います!
● 2017 Marsannay Rouge
マルサネ・ルージュ
【素晴らしい!】

希しくも昨年の2016年ものと全く同じ形で撮れた写真をご覧ください。
まぁ、若干露出が異なってはいますが・・それでも2016年ものと2017年ものの違いが、結構に顕著に出ているように思います。
色っぽい2016年に対し、2017年ものは・・2016年ものをそっくりそのまんま、クリスタルなヴェールで包み込んでしまっています。
ですのでテクスチュアは基本、硬質です。しかしながらヴェールですので・・じんわりと染み出てくるんですよこれが・・!
マルサネと言えば、noisy のところではシルヴァン・パタイユです。非常に・・多く販売しています。2017年のパタイユ村名マルサネも非常に旨いです。
しかし、多彩な表情を見せ、複雑性とポテンシャルを感じさせるパタイユをも凌ぐものを持っているのは間違いありません。それは・・
「トラペならではの卓越したエレガンスの表現」
です。
少なくともこの一点においてはシルヴァン・パタイユは負け・・です。あのマルサネ17年を「完璧」と表したnoisy でさえ、そう感じます。それを可能にしたのが、どこでも書いてますが・・クリスタルなヴェールです。硬質で非常に高質です。繊細でも有ります。なので滅茶苦茶旨い!・・いや、もっと高いワインをお薦めしたいのが心情では有ります・・(^^;; 飲んでみてください。考え方が変わると思いますよ。
P.S.あ、アドヴォケイトが上値で90点、付けてました。・・その程度か~・・?
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【滅茶エロティック!・・こちらもE.ルジx、入ってます・・?・・これは是非飲んでみてください。トラペはこっちの方向に向かうのか!】
実は・・いつも美味しいオストレアにも、「その気は」有るんですが、タイミングの性か、もしくは休養が不足しているのか、いつもよりはほんの僅かにタイトなので、この部分がマスキングされてるんですね・・。
安くて滅茶美味しい、ア・ミニマに書きかましたが、
「・・エマニュエル・ルジェ・・入ってます・・?」
と言いたくなるような妖艶さ、エロティシズムが存在します。
皆さん、ルジェをどうして買うかって言えば、あの妖艶なアロマですよね?・・それにやられちゃってるんだと思うんですけど、何故かこのマルサネが、実にエロいんですね・・。
まぁ、確かに滅茶深い構造をしている・・と言う訳では無いのは確かですが、並のジュヴレは皆平伏しちゃいますよ。感動のエロティックアロマ、是非飲んで確かめてください。
トラペさん、そっちに向かうのか?・・たまたまなのか・・?noisy は上のキュヴェを飲めてないので断言できませんが、少なくとも、
「2015年までのトラペとも違う!」
と申し上げておきましょう。これは必飲だと思います。価格もリーズナブル!是非飲んでみてください。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【非常に上質!エレガンスとエナジー、そしてエキスの味わいが素晴らしいマルサネです!】

もうそろそろ皆さんも、マルサネと言うアペラシオンが只者では無かったことに気付き始めていらっしゃることと思います。シルヴァン・パタイユが造るマルサネオンパレードも、
「・・信じられない美味しさ・・」
とおっしゃる方が多いです。
特に、余り前以ての情報を得ようとはしないで、ただ美味しいものには目が無い・・そんなスタイルの方々は、例えばパタイユの・・
「フルール・ド・ピノ・マルサネ・ロゼ」
などを飲まれると、本当にビックリされていらっしゃいます。
「・・こんなにピュアに香るんですね・・」
と、在庫を全部購入された方もいらっしゃいました・・それでもまるで無くなっちゃうとリリース直後だけに困ってしまうので少しだけ残していただきましたが!
勿論、マルサネ・ロゼだけに留まらずピノ・ノワールもシャルドネも、そしてアリゴテも素晴らしいです。そんなシルヴァン・パタイユの素晴らしいマルサネにも引けを取らない・・どころか、完成度では超えているかもしれないと思わせるのがこのマルサネです。・・いや、勿論ですがアメリー・ベルトーのフィサンも美味しいですけどマルサネではないので・・
ポテンシャルの高さ、透明度抜群のシルヴァン・パタイユのマルサネに対し、柔らかさや包容力、完成度の高さ、フィネスで対抗しているのがこのマルサネです。
このように何年間かの写真を見ていただけますと判りやすいかと思いますが、
「・・全然違う色彩・・」
ですよね?
2013年はやや淡く、透明なものに混じった白っぽいミネラリティが見えるかのようです。2014年はそれよりもやや濃く、白っぽさは無いように見えます。2015年はさらに濃く、赤系のグラデュエーションが多彩、しっとり感も見えてくるかのようです・・いや、そう見えなかったらすみません。
そんな完成度の高い感じがモロにそのまんま・・です。果実感もしっかり有りながら、単にそれだけでは無い、複雑な要素が絡み合っています。暖かいジュヴレよりも少し冷涼なのでしょうか。果実の質感も冷たいです。
縦にもとても伸び、横への展開はほどほどで、とても締まりが有ってエレガントさに結ばれているように思います。ピュアなエナジーを感じますから今飲んでも実に旨く、完成されたエキス的な味わいのワインだと感じました。
2015年のトラペは、正に「享楽的な仕上がり」と言って良く、まず・・誰が飲んでも文句が出ないと思います。それがマルサネであれ、ACブルであれ、パストゥーグランでも充分に満足出来ます。ぜひ・・飲んでみてほしいと思います。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【目茶旨いです!!これは是非飲んでみてください!2013年も素晴らしかったが、新たな表現を身に着けたトラペを理解するのに最適です!】

旨いです!詳しいことはジュヴレのコラムで書いていますが、こちらはジュヴレほどセミMC的なニュアンスは顕著では有りません・・が無い訳では無く、消えるのは早いにせよ、そんなニュアンスが有ります。
高域と超高域の伸びやかさ、軽やかなスパイス、ナチュラルさが2013年ものよりも倍増していると思ってください。その上で、
「ドライなのに旨みたっぷり」
「軽やかなのにしっとり」
「単に果実だけではなく花のような表現が加わった」
など、2013年ものには無い特徴が有ります。
半面、もしかしたら・・飲まれるタイミングにも寄りますが、ほんの僅かな舌への柔らかな刺激・・が感じられるかもしれません。これ、MC系の若いワインには感じられる場合が有ります。
面白いのは例のティム・アトキンさん・・非常にダイナミックに、アペラシオンに捉われない評価をされるMA資格者ですが、このマルサネには92Points付けているんですよね。
ジュヴレには90Points、オストレアには91Points と低い評価をしているのに・・ですが、これ、完全に読み違いです。そんな部分も頭に入れつつ、もし2013年ものをお持ちなら、垂直テイスティングされるのも面白いでしょう。
もしくは2014年の高い評価の1級ものとか・・まぁ、プティ・シャペル辺りなら何とか手が出るかもしれませんが、ラトリシエールはやはりそこそこしますからね・・でもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスは19.5/20Points でシャンベルタンと同じ評価ですから、非常にお買い得ですよね。
いや・・すみません、ここはコラム違いでした。でも非常に美味しいです!2013年ものを飲まれたのでしたら、必ずやより良いはずの2014年を飲みたくなってますよね。価格も安くなってます。是非飲んでみてください!超お勧めです!
以下は2013年のこのワインのレヴューです。
━━━━━
【目茶旨い!!これは是非飲んでみてください!今までのトラペの印象を大きく書き換えることになるでしょう!】
どうしたことか・・本当にトラペは凄いことになっています。まぁ、そりゃぁシャンベルタンがル・レヴュー・デュ・ヴァンで満点を取ったと言う外からの情報も大きいかもしれません。でもそれより前に、確実に「物凄い品格」がワインに与えられつつ有ったことは、アニマとかブルゴーニュ・ブランとかの他のキュヴェでお伝えしていた所です。
そうは言っても、今までのトラペを知る者にとっては、
「好くなったとは言っても価格は少し高めじゃないの?」
と言うような気持ちが有ったのは事実で、noisy にしたところ、アニマもACブル・ブランも、凄く旨いが・・絶対飲んでほしい!と言うまでの確実な気持ちにまでは達していなかったのかもしれません。
しかし、マルサネ・ブラン2011を飲み、2013年の優れたキュヴェと同様のニュアンスを得ましたし、さらにこのマルサネ・ルージュ2013年を飲み、
「こりゃぁ・・ル・レヴュー・デュ・ヴァンの評価もフロックじゃ無いぞ!」
と・・確信したところです。
なので、前回の新着にチラッとこのマルサネ・ルージュの素晴らしさを書いたんですね。
色合いを見てみると、グラスの底の下が全く透けて見えるほど・・淡いです。しかし、赤く僅かに紫の入った色合いは単純では無く、見るからに香って来そうなイメージが得られると思います。実際、とても香ります。そして、とても健全ながらも非常にエロティックな香りです。
方向性としては、あのシルヴァン・パタイユのマルサネのピュア系ド真ん中の直球ワインを僅かにソフトに、妖艶さをエレガンスと共にプラスしたような感じです。敢えて言えば、フーリエのような果実の強さは持たず、そこはかとないにせよ、確実に存在する可憐な果実の風味に、ブルゴーニュならではの妖艶さが加わった感じで、フーリエとパタイユの中間、もしくは少しパタイユ寄り・・と言ったところでしょう。
まだ仕上がったばかりでこのエレガンスと色気はびっくりされることと思います。勿論・・全然濃くないです・・。しかしエキスが物凄いので、この淡い色の液体がこれほどまでに香るのでしょう。
こちらも余りに旨いので、追加オーダーをさっさとしてしまいました!・・今までなら、
「マルサネで5千円以上?・・よっぽど旨く無いと扱えないなぁ・・」
と思っていましたが、
「マルサネだとかフィサンとかジュヴレとか・・関係無いんじゃない?むしろエレガンス自体はマルサネの方がしっかり有る!」
と言う意識に変わってしまいました。
シルヴァン・パタイユしかり、このトラペしかりです。温暖化の影響も有るかもしれませんが、ピュアでナチュラル、危険な風味・酸も無く、エロく香ります・・ある意味、それはブルゴーニュの真髄でしょう。5千円ちょっとです。全然高く無いと判断しています。是非とも飲んで欲しいアイテムです!ご検討くださいませ!
● 2017 Gevrey-Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン
【トラペの2017年村名ジュヴレにこそ、2017年のトラペの真実を感じます!】

もし選択に迷ったら、この村名ジュヴレを飲みましょう・・それが間違いない選択です。
しかしながら、トラペを再び扱い出したnoisy が、そんなことを言ったのは初めて・・です。今までは逆で、
「すぐに飲むならオストレアを、村名ジュヴレは3年ほど寝かせて」
と言って来た・・と思います。これが逆の立場になってしまいました。
つまり、この村名ジュヴレは、以前のオストレアとほぼ同じで、立ち位置も同じになった・・と言うことです。それを可能にしたのが、2017年のトラペのワインに綿々と感じられる、
「分厚いクリスタルなミネラリティのヴェールを纏ったこと」
なんですね。
硬質なミネラリティなのに・・ヴェールのように透けているので、滅茶エロくて美しく・・エレガントなんですね~・・。もしかして、今まで不足気味だと感じていたかもしれない果実はとても充実して感じられます。
もう、これが村名ジュヴレの完成形で良いんじゃないでしょうか。勿論ですが10~20年、へっちゃらで熟成しますが、今飲んでも絶妙に旨いです!飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいオストレアをほんの少しだけ小さくした感じです。】
少ないとは言え、さすがにベースのワインを2年続けてテイスティングしないと言うのは申し訳無いので、6本しか届いてないんですが飲んでしまいました。
下級クラス・・ア・ミニマやマルサネに見えるエロティシズムは、ややタイトなボディに隠れていますが、それでもほんのりと感じられます。
2015年ものと色合いを比べてみてください・・全然違うでしょう?・・そうなんですよ・・でもちと硬めなんですね。味筋はオストレアと変わりませんので、詳細はオストレアのコラムで。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2015年もののトラペは非常に少ないです・・】
こちらの村名ジュヴレだけは数が無く、飲めませんでした。ニュアンスはオストレアに近いと思われます。
以下は2014年以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいです!・・トラペはさらに進化中か!プリューレ・ロック風の軽やか、繊細な表情をジュヴレにも加えています!飲むべきです!】
いや、ちょっとビックリです。
「・・えっ?」
と・・。
そうなんです・・ほんの僅かなんですがセミ・マセラシオン・カルボニック的な、高域・超高域の伸びやかな表現が、テイスティングしたトラペの赤の複数アイテムに感じられたんですよ。
「・・間違いないよな~・・」
と、何度もグラスの香りや味わいを確認しました。舌にもほんの僅かですが、パチッとガスのニュアンスが有りますし、何と言ってもノーズが・・
「・・ちびっとMCしてるよ~・・」
と伝えて来るんです。
まるで良い出来の時のプリューレ・ロックのスパイシーでナチュラルなニュアンスが加わったかのような、輝きを感じる味わいで、嬉しくなると同時に・・
「本当か~・・?」
と、これは確認せずにはいられないな・・と思った次第です。
まぁ、ガスと言っても気付かない程度、1~2時間もすると無くなってしまう細やかなものですが、担当さんに調べてもらうと、
「最近は密閉イノックスで低温前発酵をする場合が有る」
そうで、
「・・なるほど~!」
と安堵した次第です。
この伸びやかさ、高域の美しさ、ひいては近寄り易さ、重さを感じさせない雅さが2013年の絶妙に旨いジュヴレ=シャンベルタンに加わったものですから・・鬼に金棒です。滅茶旨いです。
ところがですね・・あのMCのティム・アトキンさんは、何故かこのジュヴレ=シャンベルタンと、ジュヴレ=シャンベルタン・アレアの評価が低めです。ジュヴレ90Points、アレア91Pointsです。ブルゴーニュ・ブランに91Pointsも、マルサネには92Pointsも付けているのに・・です。
MC(マセラシオン・カルボニック)のほんの僅かなノーズ、テイストへの影響は僅かですが、MA(マスター・オブ・ワイン)を取れるような能力の方なら、当然、その原因も想像できるでしょう。
ですので、彼も・・MCを悪い方に評価したのかな?・・と思いますね。何故って・・この2アイテムこそ、そのニュアンスが有るんですから・・。
しかしながら noisy的には、非常に若い状態の・・もしくはリリース前のDRC系のワインはこんな感じの味わいになるはずで・・(リリース前のDRCなど飲んだことが無いので想像です)、徐々にこのMC由来のニュアンスは瓶熟で消え、高域の伸びやかさのみをボトル内に残すんです。なので、
「ん・・まだまだ若いな!」
と・・(^^;; おじさんは言っておきましょう。ネガティヴに解すべきではなく、ポジティヴな要素なんです。リリースがほんのちょっと早いだけなんですね。
早いとは言え、こんなチャンスは滅多に無いですよ。明らかに前年と違う部分を持ちつつ、前年の良さを引き継ぎつつ、さらにグレートな味わいになっているのは、他のワインの評価からもご理解いただけるかと思います。
素晴らしい出来になった2014年のジュヴレです。noisy なら93ポイント近辺の評価をするでしょう。それに価格も随分リーズナブルになりました。是非飲んでみてください。一推しです!
以下は2013年のこのアイテムのレヴューです。ご参考にされてください。
━━━━━
【超繊細かつ絹漉しのテクスチュア!パーフェクトなオリヴィエ・バーンスタイン2010年ジュヴレともまるで違う、心を奪われる色気が有ります!】
実は・・この2013年のトラペのジュヴレ=シャンベルタンは、満を持してのご案内なんです。オリヴィエ・バーンスタイン2010年も、このトラペのジュヴレ2013年も、非常に厳しい値付けでは有るんですが、何とか飲んでいただきたいと言う気持ちから、
「同じ価格で真っ向勝負!」
とばかりにセッティングしてみたんですね。
何しろオリヴィエ・バーンスタインは凄いワインだとは言え、まだまだ無名に近い造り手ですし、トラペと言えば、味わいはとても優しいが今ひとつ垢抜けない感じを持っていらっしゃったと思います。
しかし、オリヴィエ・バーンスタイン2010年ジュヴレは、この価格帯とすると脅威の売り上げをさせていただきました。さすがに10年近く前の2004年のフーリエのジュヴレの数量には遠く及びませんが、価格は半分以下でしたしね。バーンスタインを飲まれたほとんどの方が、
「目茶美味しかった!」
とおっしゃってくださったので、面目が立ったような気もします。
またトラペのマルサネ・ルージュ、ブランを飲まれた方からも、
「こんなに美味しいとは思わなかった・・」
と言うご感想もいただきましたし、今までのトラペのイメージを覆すことになったとおっしゃる方もいらっしゃいました。
そんな中での、2013年ドメーヌ・トラペ・・・正確にはドメーヌ・ジャン=ルイ・トラペの最後のご案内になると思いますが、noisy的には上記のようなイメージで、「是非飲んでいただきたい1本」としてご紹介致します。
ラ・レヴュー・デュ・ヴァンでトラペの2013年シャンベルタンが20点満点を取ったのは、おそらくですが造り手にとってアドヴォケイトの100点満点よりも数段嬉しいことなんじゃないかと思います。基本、海外メディアで有るアドヴォケイトよりも、フランス国内も含め国外でも信頼されている評価機関だからですね。それも厳しい2013年に手を掛けたワインが高い評価を得られた訳ですから、喜びもひとしおじゃないかと思います。
しかしながら、2013年ものだけが好かったのか?・・それ以前からその傾向は有ったんじゃないのかと伺えるのが2011年マルサネ・ブランです。濃密ながらフィネスがしっかり有り、2016年時点で完全エキス体に成ったワインからは、素晴らしい芳香と長い余韻・・ボーヌの高級シャルドネも真っ青!・・と言えるような仕上がりだからです。それでもその2011~2013年の間の全てを知っている訳では無い noisy としては、トラペの近年のワインの素晴らしさ、成長振りをあくまで想像でしか無いにせよ、
「これは・・来たかもしれない・・」
と感じています。
2013年のジュヴレ=シャンベルタンですが、トラペらしい物静かさを根底に持ちつつも、今までは「少し物足りない」と思わせていた内向的な部分をエレガントで多彩な表現を前面に持ってくることに成功しています。
「静寂の中にある静寂」が以前のトラペだとしたら、「静寂と抑揚」が2013年のトラペです。そして、その静寂と抑揚は繊細さを多分に織り込んだ表情をしていて、エキスがキッチリ出た良く香るワインです。
ジュヴレらしい鉱物や仄かなスパイスは、非常に繊細に香ります。中域もしっかり有りますが、
「どうだ!?凄いだろう!」
とは決して訴えてきません。
静かながらもエレガンスを持ち、しかし確実にその艶っぽい表情を見せてくれるんです。
パーフェクト!とご案内したオリヴィエ・バーンスタイン2010年は、一嗅ぎして、一口すすれば、誰でももう・・
「素晴らしい!凄い!」
と言うに違い有りません。しかし、トラペの2013年ジュヴレは、決してそうはならないでしょう。一嗅ぎし、すすり、中域から余韻を長い時間掛けて確かめ、心の中で「にやっ」として、そしてまたそのグラスに向かうに違い有りません。言葉にする前に、もう・・捕まえに行ってしまう・・捕獲行動に出てしまうじゃないかと思わせるような、心を奪われるような味わいだと思うんですね。
言葉にしてみれば、以前のトラペと余り変わらないのかもしれません。静かなタイプのブルゴーニュです。しかし、確実にポテンシャルが高く、テクスチュアの質も極上です。まぁ・・マルサネ・ルージュの2013年を飲まれた方はもうお気づきでしょう。
この、少し淡い色合いのルビーですが、宝石のように美しいです。是非飲んでいただきたい・・一品です。一推しのブルゴーニュです!
因みのこのコラムの他のアイテムは少量の割り当てですので飲めていませんが、少なくとも2013年のトラペの他のワインを飲む限り、悪い訳が無いと言えます。
オストレアはより古木が多い区画のワインをブレンドして造る、言わばV.V.クラスのジュヴレです。極少量。
アレアは1級畑もので、普段のヴィンテージですと区画名でリリースされる予定のクロ・プリュールなどのワインが少量過ぎて造れず、結果としてブレンドしてリリースしたものです。なので、厳しいヴィンテージにしかリリースされない・・ある意味レア物です。
シャペル=シャンベルタンはトラペの看板のひとつで、例のラ・ルヴェ・デュ・ヴァン誌では、
2013 CHAMBERTIN Grand Cru【20/20】
2013 LATRICIERES CHAMBERTIN Grand Cru【19/20】
2013 CHAPELLE CHAMBERTIN Grand Cru【18.5/20】
と・・18.5点と言う、凄い評価も得ています。因みにラトリシエールも当初はご案内をいただいたんですが、ここまで素晴らしいとは思えず、のんびりしている間に無くなってしまいました。まぁ、noisy のようなスタイル・・悪く言えば自分で確かめないと気が済まないタイプですと、目聡い方の後塵を期してしま場合も多くなってしまうのでしょう。
そんな訳でして、グレートな仕上がりになったトラペ2013年をご紹介出来たことがとても嬉しいです。是非ともご検討くださいませ。
● 2017 Gevrey-Chambertin Ostrea
ジュヴレ=シャンベルタン・オストレア
● 2017 Gevrey Chambertin Ostrea Magnumbottle
ジュヴレ=シャンベルタン・オストレア・マグナムボトル
【こっちの方角に来るとはビックリ!・・そして何と素晴らしい1級群と同評価の17/20Pointsです!】

超・・エレガントです。有り得ないほど美しい・・です。
「こんなジュヴレがどうして造れるのか!?」
と言うほど・・です。
2016年もののコラムで、「変わって来た」と書きました。ちょっとエマニュエル・ルジェが入った感じを受けたからです。なので、下のキュヴェからのテイスティングで、物凄いミネラル感を感じていましたが、
「オストレアは・・2016年の延長上だろう」
と思ってテイスティングに臨んだものの、全く・・異なりました。やはり、トラペはトラペだったのです。
しかしながら、そのクリスタルなヴェールを得て、このワインの印象は大きく変わったのも事実です。
今までは、優しく、どこか「ぽわん」とした柔らかな感じでしたので、村名ジュヴレよりも村名ジュヴレのオストレアを是非飲んで欲しい・・と言い続けていました。
でも2017年ものは異なります。勿論、この超絶なトラペならではのエレガンスの美しいワインですから、今飲んでも充分、満足いただけます。
でも、このワインの本当の姿は・・10年ほど経たないと判り得ないと感じます。旧クラスメンが17点付けた村名ワインです。
「・・判ってるじゃん・・」
と・・すみません・・上から目線で言わせていただきます。歴史に残るワイン・・残したいワインです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【いつも素晴らしいオストレアは2016年も健在です!・・でも少し方向が変化して来ました!】
このオストレアはいつも美味しくて、noisy のお気に入りです。
2016年ものも、ほんの僅かタイトに感じるタイミングでのテイスティングになりましたが、2015年ものとほぼ同レベルの仕上がりと言えるかと思います。
しかしながら・・色合いも比較してみてください。違うんですよ・・。やや収穫時期が遅いはずなんですね。その性でしょうか・・ルジェ的なエロさが、トラペにいつも感じる美しい鳩の血のようなニュアンスにトッピングされているんですね。
さらにはそれを覆うように鉄っぽく、ち密なミネラリティが存在しています。非常に複雑性の高い味わいに仕上がっています。
ある意味、下級クラスのワインには2016年のトラペの傾向が素直に表れていると思います。中級から上のワインには、要素、質感が覆ってしまう表情が有りますから、一見するだけだとそれは見えにくいかもしれません。
しかし、やはりこのワインはトラペを代表するワインだと思います。そして平気で四半世紀の間、熟成することも可能です。飲んでみてください。素晴らしいワインです。(でももうちょっとだけ・・2カ月ほど置くのが正しいと思います。)
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【超繊細な2014年の密度を、さらに倍にしたかのような素晴らしい味わいです!マスト・バイでしょう!!】

素晴らしいエナジーです。シルキーさを何層にも重ね合わせたような厚いニュアンスが有りつつ、全く「節操の無い感じが無い」、高質さに満ちています。
あ、すみません・・オストレアではない通常のジュヴレは6本しか無いので・・テイスティングできませんでした。そうじゃなくても予算オーバーなので・・すみませんです。
しかし凄いです。ビターなんですが、これを言うと勘違いされそうで言いたくない・・でも言わないといけない・・と葛藤しています。でも・・言ってしまいますが、「ビターなチョコ」さえ感じるほど・・なんですね。でも甘く無いんですよ。そして果実もしっかり、小さな果実の集合体ですが・・もちろんそれだけでも無い・・。
あの素晴らしく美味しい、オリヴィエ・バーンスタインの村名ジュヴレをさらにナチュラルに、ピュアに、何層か重ねたような見事な味わいです。
今飲んでも充分に満足してしまうと思います。・・いや、勿論ですが好みは在ると思いますよ。でも、柔らかく包容力のあるテクスチュアに包まれ、複雑精緻ながら非常に感性されたパレットでもてなされます。ジュヴレ的で有りながらもアペラシオンを超越しているような感じもします。気が付けばあっという間にボトルが空になってしまっていて、通常のジュヴレの分も想像しようと翌日に持ち越してさらに様子を見たい・・とは思っていたものの、困ったことになってしまいました。素晴らしいジュヴレでした!ご検討くださいませ!超お勧めです!
以下は以前の「オストレア」のコメントです。
━━━━━
【繊細さの中に繊細さを持つかのような超繊細なジュヴレ!滅茶苦茶旨いです!・・可能なら是非ともこれを飲んで欲しいです!】
滅茶苦茶美味しいです!・・オストレア、これほどまでに素晴らしかったかと・・見直してしまいました。
半面、ティム・アトキンさんの評価が91Pointsと低いのが気になってしまいました。やっちまったな?・・と言う気がしています。まぁ、この部分はジュヴレ村名で書いてますんで、是非読んでみてください。
非常に美しいです。美しさを積み重ねないとこうはなりません。決して重くならないのに表現は積層しています。低域はまだやや軽めですが、そんなことはまず気にならないほど、中域から高域、超高域の美しさ、その密度に夢中になってしまうでしょう。
まだ若いワインですよ・・一番良い時のフィリップ・パカレのジュヴレのエレガントさを数倍の密度で表現している・・そう言ったら一番判り易いかもしれませんね。2002年とかのパカレです。軽やかでフラワリーでジューシーでスパイシーで・・思わずクラッと来た、パカレの薄い旨さを何十層にも積層させた感じなんですよ。単純に濃い・・と言うのは全く違います。軽やか、エレガントなものが積み重なって、この素晴らしい表現をしています。
そして、とてもナチュラルですが、全く危険性を感じません。とことん、健全です。ポテンシャルを取る必要が無い、単純な美味しさもたっぷりですから、決して難しい顔をして飲まずに済みます。しかしそのパワーは隠せないでしょうから、
「・・これ、数年後にまた飲みたい!」
と思われるでしょう。
フーリエも旨いですが、よりナチュラルで玉ねぎ的な・・剥いても剥いても・・みたいな美味しさはフーリエには余り感じないかもしれません。フーリエのジュヴレはシームレスですよね。こちらは、まぁ、シームレスでは無いとは言えないのかもしれませんが、美しさの積層感です。まったくのドライですが、これほどまでに完成された美味しさは滅多に無いと思います。
一つお願いです。届いて時間が経ってませんので、出来ましたら少々休養をあげてください。ビックリするほどシットリしてくるでしょう。noisy 的には、
「トラペも来たな~・・どこまで行くんだろ・・」
と思っています。
シャンベルタンはルヴェ・デュ・ヴァン19.5/20、アドヴォケイト95~97 のようです。ルヴェ・デュ・ヴァンは2013年で満点でしたが、2014年は0.5点落としていますね。見方はそれぞれですが、トラペは未だに成長しているのが・・noisy には見えます。オリヴィエ・バーンスタインのジュヴレも素晴らしいですが、これほどにナチュラルではありません。少なくとも1万円以下では敵無しな村名ジュヴレ=シャンベルタンと言っておきたいと思います。超お勧めです!是非とも飲んでみてください。
● 2016 Gevrey Chambertin Ostrea Magnumbottle
ジュヴレ=シャンベルタン・オストレア・マグナムボトル
【いつも素晴らしいオストレアは2016年も健在です!・・でも少し方向が変化して来ました!】

このオストレアはいつも美味しくて、noisy のお気に入りです。
2016年ものも、ほんの僅かタイトに感じるタイミングでのテイスティングになりましたが、2015年ものとほぼ同レベルの仕上がりと言えるかと思います。
しかしながら・・色合いも比較してみてください。違うんですよ・・。やや収穫時期が遅いはずなんですね。その性でしょうか・・ルジェ的なエロさが、トラペにいつも感じる美しい鳩の血のようなニュアンスにトッピングされているんですね。
さらにはそれを覆うように鉄っぽく、ち密なミネラリティが存在しています。非常に複雑性の高い味わいに仕上がっています。
ある意味、下級クラスのワインには2016年のトラペの傾向が素直に表れていると思います。中級から上のワインには、要素、質感が覆ってしまう表情が有りますから、一見するだけだとそれは見えにくいかもしれません。
しかし、やはりこのワインはトラペを代表するワインだと思います。そして平気で四半世紀の間、熟成することも可能です。飲んでみてください。素晴らしいワインです。(でももうちょっとだけ・・2カ月ほど置くのが正しいと思います。)
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【超繊細な2014年の密度を、さらに倍にしたかのような素晴らしい味わいです!マスト・バイでしょう!!】

素晴らしいエナジーです。シルキーさを何層にも重ね合わせたような厚いニュアンスが有りつつ、全く「節操の無い感じが無い」、高質さに満ちています。
あ、すみません・・オストレアではない通常のジュヴレは6本しか無いので・・テイスティングできませんでした。そうじゃなくても予算オーバーなので・・すみませんです。
しかし凄いです。ビターなんですが、これを言うと勘違いされそうで言いたくない・・でも言わないといけない・・と葛藤しています。でも・・言ってしまいますが、「ビターなチョコ」さえ感じるほど・・なんですね。でも甘く無いんですよ。そして果実もしっかり、小さな果実の集合体ですが・・もちろんそれだけでも無い・・。
あの素晴らしく美味しい、オリヴィエ・バーンスタインの村名ジュヴレをさらにナチュラルに、ピュアに、何層か重ねたような見事な味わいです。
今飲んでも充分に満足してしまうと思います。・・いや、勿論ですが好みは在ると思いますよ。でも、柔らかく包容力のあるテクスチュアに包まれ、複雑精緻ながら非常に感性されたパレットでもてなされます。ジュヴレ的で有りながらもアペラシオンを超越しているような感じもします。気が付けばあっという間にボトルが空になってしまっていて、通常のジュヴレの分も想像しようと翌日に持ち越してさらに様子を見たい・・とは思っていたものの、困ったことになってしまいました。素晴らしいジュヴレでした!ご検討くださいませ!超お勧めです!
以下は以前の「オストレア」のコメントです。
━━━━━
【繊細さの中に繊細さを持つかのような超繊細なジュヴレ!滅茶苦茶旨いです!・・可能なら是非ともこれを飲んで欲しいです!】
滅茶苦茶美味しいです!・・オストレア、これほどまでに素晴らしかったかと・・見直してしまいました。
半面、ティム・アトキンさんの評価が91Pointsと低いのが気になってしまいました。やっちまったな?・・と言う気がしています。まぁ、この部分はジュヴレ村名で書いてますんで、是非読んでみてください。
非常に美しいです。美しさを積み重ねないとこうはなりません。決して重くならないのに表現は積層しています。低域はまだやや軽めですが、そんなことはまず気にならないほど、中域から高域、超高域の美しさ、その密度に夢中になってしまうでしょう。
まだ若いワインですよ・・一番良い時のフィリップ・パカレのジュヴレのエレガントさを数倍の密度で表現している・・そう言ったら一番判り易いかもしれませんね。2002年とかのパカレです。軽やかでフラワリーでジューシーでスパイシーで・・思わずクラッと来た、パカレの薄い旨さを何十層にも積層させた感じなんですよ。単純に濃い・・と言うのは全く違います。軽やか、エレガントなものが積み重なって、この素晴らしい表現をしています。
そして、とてもナチュラルですが、全く危険性を感じません。とことん、健全です。ポテンシャルを取る必要が無い、単純な美味しさもたっぷりですから、決して難しい顔をして飲まずに済みます。しかしそのパワーは隠せないでしょうから、
「・・これ、数年後にまた飲みたい!」
と思われるでしょう。
フーリエも旨いですが、よりナチュラルで玉ねぎ的な・・剥いても剥いても・・みたいな美味しさはフーリエには余り感じないかもしれません。フーリエのジュヴレはシームレスですよね。こちらは、まぁ、シームレスでは無いとは言えないのかもしれませんが、美しさの積層感です。まったくのドライですが、これほどまでに完成された美味しさは滅多に無いと思います。
一つお願いです。届いて時間が経ってませんので、出来ましたら少々休養をあげてください。ビックリするほどシットリしてくるでしょう。noisy 的には、
「トラペも来たな~・・どこまで行くんだろ・・」
と思っています。
シャンベルタンはルヴェ・デュ・ヴァン19.5/20、アドヴォケイト95~97 のようです。ルヴェ・デュ・ヴァンは2013年で満点でしたが、2014年は0.5点落としていますね。見方はそれぞれですが、トラペは未だに成長しているのが・・noisy には見えます。オリヴィエ・バーンスタインのジュヴレも素晴らしいですが、これほどにナチュラルではありません。少なくとも1万円以下では敵無しな村名ジュヴレ=シャンベルタンと言っておきたいと思います。超お勧めです!是非とも飲んでみてください。
● 2016 Marsannay Rouge
マルサネ・ルージュ
【滅茶エロティック!・・こちらもE.ルジx、入ってます・・?・・これは是非飲んでみてください。トラペはこっちの方向に向かうのか!】

実は・・いつも美味しいオストレアにも、「その気は」有るんですが、タイミングの性か、もしくは休養が不足しているのか、いつもよりはほんの僅かにタイトなので、この部分がマスキングされてるんですね・・。
安くて滅茶美味しい、ア・ミニマに書きかましたが、
「・・エマニュエル・ルジェ・・入ってます・・?」
と言いたくなるような妖艶さ、エロティシズムが存在します。
皆さん、ルジェをどうして買うかって言えば、あの妖艶なアロマですよね?・・それにやられちゃってるんだと思うんですけど、何故かこのマルサネが、実にエロいんですね・・。
まぁ、確かに滅茶深い構造をしている・・と言う訳では無いのは確かですが、並のジュヴレは皆平伏しちゃいますよ。感動のエロティックアロマ、是非飲んで確かめてください。
トラペさん、そっちに向かうのか?・・たまたまなのか・・?noisy は上のキュヴェを飲めてないので断言できませんが、少なくとも、
「2015年までのトラペとも違う!」
と申し上げておきましょう。これは必飲だと思います。価格もリーズナブル!是非飲んでみてください。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【非常に上質!エレガンスとエナジー、そしてエキスの味わいが素晴らしいマルサネです!】

もうそろそろ皆さんも、マルサネと言うアペラシオンが只者では無かったことに気付き始めていらっしゃることと思います。シルヴァン・パタイユが造るマルサネオンパレードも、
「・・信じられない美味しさ・・」
とおっしゃる方が多いです。
特に、余り前以ての情報を得ようとはしないで、ただ美味しいものには目が無い・・そんなスタイルの方々は、例えばパタイユの・・
「フルール・ド・ピノ・マルサネ・ロゼ」
などを飲まれると、本当にビックリされていらっしゃいます。
「・・こんなにピュアに香るんですね・・」
と、在庫を全部購入された方もいらっしゃいました・・それでもまるで無くなっちゃうとリリース直後だけに困ってしまうので少しだけ残していただきましたが!
勿論、マルサネ・ロゼだけに留まらずピノ・ノワールもシャルドネも、そしてアリゴテも素晴らしいです。そんなシルヴァン・パタイユの素晴らしいマルサネにも引けを取らない・・どころか、完成度では超えているかもしれないと思わせるのがこのマルサネです。・・いや、勿論ですがアメリー・ベルトーのフィサンも美味しいですけどマルサネではないので・・
ポテンシャルの高さ、透明度抜群のシルヴァン・パタイユのマルサネに対し、柔らかさや包容力、完成度の高さ、フィネスで対抗しているのがこのマルサネです。
このように何年間かの写真を見ていただけますと判りやすいかと思いますが、
「・・全然違う色彩・・」
ですよね?
2013年はやや淡く、透明なものに混じった白っぽいミネラリティが見えるかのようです。2014年はそれよりもやや濃く、白っぽさは無いように見えます。2015年はさらに濃く、赤系のグラデュエーションが多彩、しっとり感も見えてくるかのようです・・いや、そう見えなかったらすみません。
そんな完成度の高い感じがモロにそのまんま・・です。果実感もしっかり有りながら、単にそれだけでは無い、複雑な要素が絡み合っています。暖かいジュヴレよりも少し冷涼なのでしょうか。果実の質感も冷たいです。
縦にもとても伸び、横への展開はほどほどで、とても締まりが有ってエレガントさに結ばれているように思います。ピュアなエナジーを感じますから今飲んでも実に旨く、完成されたエキス的な味わいのワインだと感じました。
2015年のトラペは、正に「享楽的な仕上がり」と言って良く、まず・・誰が飲んでも文句が出ないと思います。それがマルサネであれ、ACブルであれ、パストゥーグランでも充分に満足出来ます。ぜひ・・飲んでみてほしいと思います。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【目茶旨いです!!これは是非飲んでみてください!2013年も素晴らしかったが、新たな表現を身に着けたトラペを理解するのに最適です!】

旨いです!詳しいことはジュヴレのコラムで書いていますが、こちらはジュヴレほどセミMC的なニュアンスは顕著では有りません・・が無い訳では無く、消えるのは早いにせよ、そんなニュアンスが有ります。
高域と超高域の伸びやかさ、軽やかなスパイス、ナチュラルさが2013年ものよりも倍増していると思ってください。その上で、
「ドライなのに旨みたっぷり」
「軽やかなのにしっとり」
「単に果実だけではなく花のような表現が加わった」
など、2013年ものには無い特徴が有ります。
半面、もしかしたら・・飲まれるタイミングにも寄りますが、ほんの僅かな舌への柔らかな刺激・・が感じられるかもしれません。これ、MC系の若いワインには感じられる場合が有ります。
面白いのは例のティム・アトキンさん・・非常にダイナミックに、アペラシオンに捉われない評価をされるMA資格者ですが、このマルサネには92Points付けているんですよね。
ジュヴレには90Points、オストレアには91Points と低い評価をしているのに・・ですが、これ、完全に読み違いです。そんな部分も頭に入れつつ、もし2013年ものをお持ちなら、垂直テイスティングされるのも面白いでしょう。
もしくは2014年の高い評価の1級ものとか・・まぁ、プティ・シャペル辺りなら何とか手が出るかもしれませんが、ラトリシエールはやはりそこそこしますからね・・でもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスは19.5/20Points でシャンベルタンと同じ評価ですから、非常にお買い得ですよね。
いや・・すみません、ここはコラム違いでした。でも非常に美味しいです!2013年ものを飲まれたのでしたら、必ずやより良いはずの2014年を飲みたくなってますよね。価格も安くなってます。是非飲んでみてください!超お勧めです!
以下は2013年のこのワインのレヴューです。
━━━━━
【目茶旨い!!これは是非飲んでみてください!今までのトラペの印象を大きく書き換えることになるでしょう!】
どうしたことか・・本当にトラペは凄いことになっています。まぁ、そりゃぁシャンベルタンがル・レヴュー・デュ・ヴァンで満点を取ったと言う外からの情報も大きいかもしれません。でもそれより前に、確実に「物凄い品格」がワインに与えられつつ有ったことは、アニマとかブルゴーニュ・ブランとかの他のキュヴェでお伝えしていた所です。
そうは言っても、今までのトラペを知る者にとっては、
「好くなったとは言っても価格は少し高めじゃないの?」
と言うような気持ちが有ったのは事実で、noisy にしたところ、アニマもACブル・ブランも、凄く旨いが・・絶対飲んでほしい!と言うまでの確実な気持ちにまでは達していなかったのかもしれません。
しかし、マルサネ・ブラン2011を飲み、2013年の優れたキュヴェと同様のニュアンスを得ましたし、さらにこのマルサネ・ルージュ2013年を飲み、
「こりゃぁ・・ル・レヴュー・デュ・ヴァンの評価もフロックじゃ無いぞ!」
と・・確信したところです。
なので、前回の新着にチラッとこのマルサネ・ルージュの素晴らしさを書いたんですね。
色合いを見てみると、グラスの底の下が全く透けて見えるほど・・淡いです。しかし、赤く僅かに紫の入った色合いは単純では無く、見るからに香って来そうなイメージが得られると思います。実際、とても香ります。そして、とても健全ながらも非常にエロティックな香りです。
方向性としては、あのシルヴァン・パタイユのマルサネのピュア系ド真ん中の直球ワインを僅かにソフトに、妖艶さをエレガンスと共にプラスしたような感じです。敢えて言えば、フーリエのような果実の強さは持たず、そこはかとないにせよ、確実に存在する可憐な果実の風味に、ブルゴーニュならではの妖艶さが加わった感じで、フーリエとパタイユの中間、もしくは少しパタイユ寄り・・と言ったところでしょう。
まだ仕上がったばかりでこのエレガンスと色気はびっくりされることと思います。勿論・・全然濃くないです・・。しかしエキスが物凄いので、この淡い色の液体がこれほどまでに香るのでしょう。
こちらも余りに旨いので、追加オーダーをさっさとしてしまいました!・・今までなら、
「マルサネで5千円以上?・・よっぽど旨く無いと扱えないなぁ・・」
と思っていましたが、
「マルサネだとかフィサンとかジュヴレとか・・関係無いんじゃない?むしろエレガンス自体はマルサネの方がしっかり有る!」
と言う意識に変わってしまいました。
シルヴァン・パタイユしかり、このトラペしかりです。温暖化の影響も有るかもしれませんが、ピュアでナチュラル、危険な風味・酸も無く、エロく香ります・・ある意味、それはブルゴーニュの真髄でしょう。5千円ちょっとです。全然高く無いと判断しています。是非とも飲んで欲しいアイテムです!ご検討くださいませ!
● 2016 Cote de Nuits-Villages le Meix Fringuet
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ・ル・メイ・フランゲ
【ル・メイ・フランゲは例年通りの美しい仕上がり!・・でもちょっとだけ早いか・・やや硬めです!】

キュッとやや締まったボディからフラワリーなアロマが弾ける、いつものル・メイ・フランゲです。
しかしながら2015~2016年に比べるとほんのりと硬めかな・・?と言う仕上がりなので、もっと暖かくなって来てから、2019年の5~6月以降が良いでしょう。
・・でも硬いと書くと大抵売れないんですね・・。タイミングの問題ですから、2カ月ほどだと思います。昨今のトラペのワインの中では、やや傾向の異なる締まったワイン・・と言えます。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【トラペのブルゴーニュワインで、もっとも華やかなキュヴェです!】

このメイ・フランゲも実に美味しいです。2015年ものの中ではもっとも冷涼感のある・・よりフラワリーなアロマのピノでした。ベースはやはりジュヴレ的な、やや重量感の在るものです。
出来はと言いますと、やはり2014年より良い・・と感じます。2014年ものはむしろジャムっぽい感じが有ったと思うんですが、(好き嫌いは在るとは思いますよ)めちゃ綺麗な土のニュアンス、そこから元気に芽を出して花を咲かせた植物、隣には果樹に黒っぽい粒、赤っぽい粒の果実が成っている感じがします。
とてもドライですがエッジも無く、適度に膨らみ、余韻も綺麗!・・テーブルの上においてもデザイン変更されたエチケットの文字が、そんな「花・植物」をイメージさせるかのようです。
おそらく、2014年ものよりも葡萄の熟度は高いと思われますが、むしろ冷ややかさ、冷涼感は高いように思います。素晴らしい出来!飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです!
━━━━━
【溌剌、新鮮な果実と花!・・新生トラペの切り込み隊長はこのワインです!】
2013年、初リリースの2年目のコート・ド・ニュイ=ヴィラージュです。2013年も非常に美味しかったんですが、セールス的には今一つ・・ですね。何でだろう・・と。責任を感じてしまいます。
実は2013年もこのワインだけはそうだったんですが、かなりあっけらかんとした明るい美味しさの有る、しかもポテンシャルも充分備わっているリーズナブルなワインなんですね。おそらくですが密閉タンク使用による前発酵から、まるでプリューレ・ロック的なノーズを感じさせてくれるワインです。しかし、むしろロックと言うなら・・ニュイ=サン=ジョルジュ的なロックでは無くて、良く出来た年のシャンベルタン・クロ・ド・ベズの、あの軽やかで新鮮なベリー風なニュアンスですね。プリューレ・ロックのニュイの方は結構濃度を出すように感じますので、少し違ったものになります。
前回も書いていますが、「ヴィラージュクラス、村名」的な存在のアペラシオンです。ニュイ=サン=ジョルジュ近郊のニュイ=サン=ジョルジュを名乗れない村々と、フィサンが名乗れる規定です。まぁ、今になってフィサンがコート・ド・ニュイ=ヴィラージュを名乗ることは無いでしょうが、ネゴシアンがブレンドする際の一助にはなるかもしれません。
味わいは軽やかな明るいニュイ=サン=ジョルジュ・・と言った感じで、土っぽいニュアンスはほぼ有りません。軽やかなスパイスが香りますが、新鮮なイチゴの毛を鼻に付けつつ香りを嗅いでいるような・・イメージが有ります。
濃度は結構有りまして、非常にドライですが良い意味でややジャミーです。透明なミネラリティが強く感じられます。
余韻も長いです。でも全然重くは無い・・2013年の時もそうだったと記憶していますが、この辺りのワインは密閉タンクを使用し、高域の表現をしていると思います。熟成で低域も出て来るでしょう。今飲んで充分に美味しさを感じられると思います。
この辺はジュヴレ村名のコラムで書いてますんで・・是非読んでみてください。このクラスで余り良いことを書き過ぎるとね・・何かと問題になっちゃいますけど、本当はもっと持ち上げたいほどです。
因みにティム・アトキンさんの評価、また他の有名テイスターの評価は見当たりませんでした。noisy的には90点をオーバーする評価になると思います。かなり旨いです!ご検討くださいませ。
以下は2013年のメイ・フランゲのレヴューです。
━━━━━
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
しなやかでなめらか、エレガントなピノ・ノワールです。ジュヴレ的な重量感はやや軽めですが、それでもジュヴレに寄り添っているようなイメージが浮かんでくると思います。
そもそも「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」とは何か・・ご存知でしょうか。「コート・ド・ニュイ」と「ヴィラージュ」を「ハイフン」で繋いでいるところが「味噌」です。
そうは言っても・・いや、毎度のように言ってますが、
「ハイフンを省略するな~!」
と言うことなんですね・・。
ネットで検索しても、我がリアルワインガイドにしても、
「ジュヴレ(イ)・シャンベルタン」
「シャンボール・ミュジニー」
ですよ。
これじゃぁ・・何のことかサッパリ判らない。「ジャン=ルイ・トラペ」であって、「ジャン・ルイ・トラペ」では無いんですね。
つまり、ジュヴレとシャンベルタンを理由有って繋げたからジュヴレ=シャンベルタンで有って、シャンボール=ミュジニーなんですよ。著名なシャンベルタンやミュジニーにあやかって出来たのがそれらなんですね。
ただし、Gevrey と Chambertin は 「-」で繋がっていますから、日本語だと、
「ジュヴレーシャンベルタン」
に成ってしまうところ、合田さんや塚原さん、もしくは先達の方々が、
「・・・じゃぁ・・=で繋ぐということにしよう・・」
と言ったかどうだかは聞いてませんが、「ジュヴレ=シャンベルタン」になった訳です。
なので、「=」が言葉の間に有れば、
「・・そうか・・、理由が有って、前の言葉と後ろの言葉を繋げたのね・・」
と判るんです。
で、「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」ですが、「=」で繋がっていることから判るように、コート・ドニュイのヴィラージュ(村)と言うアペラシオンだと言うことが判ります。なので、
「準村名」
と言う格のアペラシオンです。
詳細は、ジュヴレの北隣の小さな村、ブロションと、ニュイ=サン=ジョルジュの南の村、プレモ=プリシー、コンブランシアン、コルゴロワンの各村のアペラシオンです。ここは単独のアペラシオンが無いので、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュを名乗るんですね。
で、フィネスさんからのテクニカルには掲載されていないので判りませんが、トラペさんちはジュヴレが本拠ですから、
「ジュヴレの北に接するブロション村の区画がル・メイ・フランゲ」
と言うことが推測出来る訳です。
色合いも美しいですね・・。見ての通り赤く黒っぽさが有りますが、そのまんまのミネラリティが有ります・・勿論ですが、見えない色・・「透明色」もしくは「非常に淡い白」もその色のひとつです。石灰感がそこに潜んでいます。
なので、石灰感の無いワインはしっかり色合いにも出てきます。健康的には感じるものの余りミネラリティが無く美味しく無いワインは「一面的」ですよね。色合いに抑揚が無い・・です。
この写真のように、非常に美しいのにグラディエーションが存在する場合は、しっかりと様々なミネラリティの要素が有る場合が多いです。・・まぁ・・濃すぎると良く判らないですけどね。
とてもエレガントでフィネスが有り、優しい味わいです。近年のトラペのワインを飲まれた方は判ると思いますが、全く「欠損」している感じが無いです。とても丸く柔らかい・・エキスがバッチリです。
果実感も見たとおり・・ベリーが少し、チェリーがしっかり、しかし単純な果実感では無く、そこに艶っぽさが存在しています。普段飲みするには非常に高級感が有りますし、繊細です。
「これで充分!」
と思えるんじゃないでしょうか。
確かに・・トラペの2013年ジュヴレは目ちゃんこ美味しいです・・が、あと3千円出さないと買えない・・
「3千円有れば、何か違うワインがもう1本飲めるぞ!」
と思われる方は、取り合えずこのル・メイ・フランゲ2013にする・・と言うチョイスも有るでしょう。
今の季節はピノ・ノワールが非常に美味しいです。少し冷えてても気化熱で良く香りますし、トラペのワインはとても滑らかですから・・それに身体に優しい進入角を持っています。
素晴らしい準村名です。是非飲んでみてください。こちらも・・一推し・・とてもお買い得かと思います!
● 2016 Bougogne Passtoutgrain a Minima
ブルゴーニュ・パストゥグラン・ア・ミニマ
【2016年のア・ミニマは本当に素晴らしいです!「・・あれ?・・エマニュエル・ルジェ、ちょっと入ってます?」と言いたくなるかも!】

旨いですね~・・数年前までのア・ミニマとは雲泥の違いです。
それに昨年の2015年ものとも全然違う・・んです。どうしちゃったんだろ・・いや、良い方向でもあるんですけどね。
美しく、ミネラリティはピュアな方向を向き、ガメがピノの美しさを引き立てているような2015年でしたし、有る年はどこまでもとことん、ピュアでした。
2016年ものは・・いや・・勘違いさせてしまうといけませんが、エマニュエル・ルジェ的妖艶さがバッチリ載ってるんですよ・・。ガメっぽさ、全く無いです・・いや、あくまでnoisy が飲んだタイミングでの話しですんで、変わってくることもあるでしょうが、この「ルジェ的妖艶さ」は抜けないでしょう!超旨いです・・飲んでみてください。数は無いです!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【このワインこそはガメが必要だ!と感じさせてくれる見事な味わいでした!】

「わ~お!」・・な色でしょう?とても美しいです。皆さんは、
「パストゥグランじゃなぁ・・ガメ、入ってるし・・」
と思っているに違いありません・・たぶん。
でも、このガメの存在があるからこそ、この「ア・ミニマ」が非常に美味しいんです。だまされたと思って飲んでみてください。きっと納得してしまうと思います。
トラペの本当に素晴らしいジュヴレ=シャンベルタン・オストレアを飲めば、そりゃぁ皆さん、
「めちゃ美味しいす~!」
と喜んでくれると思うんですね。ポテンシャルもしっかり有り、現在の仕上がり具合も実に良い、とても満足できると思います。
この、純白のエチケットに変身した「ア・ミニマ」も同じくらい・・いや、オストレアを飲んだ直後にア・ミニマを飲まれたら敵いませんが、別々の日に飲まれたら、充分な満足が得られると思うんですね。
ピノ・ノワールの深遠さ、複雑さ、暖かさとガメの冷ややかさ、伸びの良さ、膨らみが一つの味わいになっています。勿論、それぞれの酸の構成が違うので、このようになるんですね。これは、もうかなり皆さんもファンになっていただいている、
「マルキ・ダンジェルヴィーユさんのパストゥグラン」
にも言えることで、この
「ピノとガメによるセパージュだから美味しい」
と言う、ブルゴーニュの伝統の味わいを復活させたと言えると思います。
昔のことですが一時期、多産種のガメに席巻され、品質が落ちたブルゴーニュワインは、ガメ禁止令で持ち直しました。
「ガメでワインを造っちゃいかん!」
と言うことですね。それでブルゴーニュ、特にコート・ド・ニュイやコート・ド・ボーヌからガメは駆逐されたんです。でも、そんなガメにも良い部分が有る・・それがパストゥグランで現わされていて、それがここに来てさらに磨かれてきたと言うことでしょう。
今飲んでめっちゃ美味しいです!シンプルなスタイルでテーブルにも映えます!・・送る方は間違えそうで怖いです!ご検討くださいませ。2015年ものは非常に少ないです!
以下は以前のレヴューです!
━━━━━
【手塩に掛けた高質でナチュラルなパストゥグランの美味しさを知ってください!素晴らしい仕上がりです!】

2014年のドメーヌ・トラペですが、どれもこれも・・素晴らしいです。
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
━━━━━
【清楚な果実、土、月..やっぱりそういうことなんでしょうね】 「太陽の光を目いっぱい浴びて、すくすく健康的に育ってきました..」
というのは表面の部分です。何より感じるのは、
「手を掛けられて育ったんだね」
ということ。どちらかといえば育ちの良いお嬢さん的でとても清楚です。太陽も感じますがソフトな土の上には、半月ぐらいの月が..似合ってしまうように思います。
香りは赤紫のイメージで、たとえばスミレ、ブルーベリー。それに石灰系ミネラルと柔らかなふかふかの土。タンニンの質も良くとてもドライな味わいです。 幾分の若さもありますので、到着したら2週間ほど休ませていただけると美味しくいただけるのでは、と思います。飲んでみてください。
━━━━━
と・・紹介していました。まぁ・・大概はそのまんまですが、紫色が入ったイメージを書いています。
しかし、2013年ものは紫では無くて、もっと純な赤です。グラスの写真、そのまんまですね。
非常にドライながら、エキスの旨みが「むっちり」していて、まったく化粧っ気の無い、リアルな味わいがします。

食事とのマリアージュは非常に楽です。魚介系とも鮮度がそこそこ良ければ問題無く合うでしょう。非常に良い出来です。
一方のブルゴーニュ・ブランですが、
「・・あれ~?・・」
です。かなりの良い出来です。「あれ~?」は、この人、ブルゴーニュではピノ・ノワール主体の造り手なので、「赤いワインの人」と思っていたんですが、「トラペ・アルザス」をやりはじめてますよね?
その性なのかどうか判らないんですが、このブランが目茶美味しいんですよ。柑橘系のフルーツも有り、フルーツも有り、とてもピュアで中域もしっかり張り出しが有り、収束も長いんですね。お手本どおりと言うか、基本が凄くしっかり出来ている・・。
「赤より良いんじゃないか?」
などと思ってしまいますが、ア・ミニマの仕上がりを見れば、一時ビオなのに膨らみがイマイチで硬いワインだったのが、どんどん良くなっているのが想像できます。昔は「トラペは10年は必要」と思ってましたから・・。
そんな意味では、期待を大きく裏切ってくれたブルゴーニュ・ブランです。かなりの仕上がりです!お奨めします!
● 2016 Bougogne Blanc
ブルゴーニュ・ブラン
【シャルドネはグレートイヤーか?・・と思える2016年ものです!】
すみません・・数が無いので飲めてないんですね。しかし、2016年のシャルドネでは外してませんので・・しかもトラペですから、かなり期待できると思います。ご検討くださいませ。
■エージェント情報
2016年は4月末に発生した霜の影響で全体的に収穫量が少なくなっており、ベト病も発生したので選別もいつもより厳しく行った。その結果、アペラシオンにもよるが例年の50%ほどの生産量になっている。特にマルサネの白が少なく、単独では造れないほどだったので格下げしてブルゴーニュ ブランに混ぜた。また、ジュヴレ シャンベルタン1級も収穫量が少なかったので全てを混ぜて醸造している。スパイシーで肉厚な果実味のある、高いポテンシャルを秘めた良いヴィンテージなので量が少ないことがとても残念。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【シンプルな・・純白のエチケットに変身!味わいはエレガンス、フィネスに満ちたしっとりエキス味です!】

完成度・質感ともに非常に高いニュイのシャルドネです。デザインが変更されまして、純白の下地を生かしたシンプルなものになっています。販売する方にしてみますと、結構に見辛く、向かって右下に小さな文字で「Bourgogne」と入っています。
2015年ものは葡萄が良く熟しているので、「やや甘く酸が少ない」と言われますが、やはりそこは微妙でして、生産者により違うのは言うまでも有りません。
自身の理想とする味わいのスタイルを貫こうという感性からは、酸のまろやかな糖度をほんのり感じるような・・そんな味わいは有りません。
しかし、自然派の生産者には多いと思われる、「できるだけ関与せず、自然の恵みをいただき、それをワインに昇華する」と言うスタンスからは、ヴィンテージの要素でもある「高い糖度、低い酸度」を受け入れる、もしくは葡萄がなりたいスタイルを感受してワインを造る・・ことになります。
そういう意味では、トラペは後者かと思われます。2014年のやや涼やかなスタイルよりは、ほんのりとオイリーさも増し、粘度が有り、甘くは無いものの酸は張り詰めた感じでは有りません。
もうすでに仕上がっているかのようなニュアンスで、今飲んでも非常に美味しいです。完成度の高い味わいで、高質感たっぷりです。
この最終仕上げに関しては先ほどの後者的な考え方と言うより前者的で、そのハイブリッドな感じがトラペのスタイルなのかな・・と感じています。今飲んでおいしく、この先10年、とても良い状態を続けるでしょう。質感・ポテンシャルは・・2014年もののレヴューにも書きましたが、メオのクロ・サン=フィリベールにも並ぼうか・・と言うレベルです。ご検討くださいませ。かなり美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【かなり旨いです!メオ=カミュゼのクロ・サン=フィリベールに匹敵!】
いや~・・かなり旨いです。2013年も良かったですが、健康健全、しかもややオイリーで構造も大きく、フルーティーなのに複雑性もあると言う・・ちょっと考えられない仕上がりです。
ドメーヌものの葡萄だけではなくネゴスものも混ぜているそうですが、まるでそんなネガティヴさは感じられませんし、バレル・ファルメンテッドなシャルドネですので、年の良さを反映してかなり樽臭くなってるかと思いきや、僅かに高質な樽のトッピングとして感じられる程度で、
「ん~・・こりゃ、かなりのポテンシャルだなぁ・・」
と判断しました。今飲んでもかなり旨いです。色合いもやや緑掛かった美しい色ですよね。
2014年のトラペは本当に素晴らしいですが、誰か評価していないかと調べてみましたところ・・あのティム・アトキンさんが評価してまして・・
「なんと91ポイント!」
も付けてました・・。ビックリです。
まぁ、この人のことは他のコラムでもちょっと書いてますが、アペラシオンとか規格とかに捉われずに、結構自由にポイントを付けています。仮に他の先輩方がどんな評価をしていてもお構いなしです。それに、好みだけで評価してない・・と言うか、かなり幅広いアイテムを好意的に評価していますので、信用できるかな・・と思っています。
また、基本的にドライですがボディもしっかり有る上に、ミネラリティも充分以上、エキスがかなりしっかり出ているので、豊かだけれど酸っぱく無い酸と相まって旨みを多く含んでいます。非常に良い出来です。
価格も2013年から見るとかなり下がっていますので、
「ほぼデイリー価格ながらもポテンシャル大で貴重なACブル!」
と言えるでしょう。
あのメオ=カミュゼの看板白のモノポール、オート=コート・ド・ニュイ・ブラン・クロ・サン=フィリベールに引けを取らないと感じました。非常に素晴らしいので、是非飲んでみてください。2014年のトラペ、素晴らしいです!
以下は2013年のこのアイテムを含むレヴューです。
━━━━━
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
久し振りの「ア・ミニマ」です。前回のご紹介が2002年ものでしたんで・・・それ以来ですね。
━━━━━
【清楚な果実、土、月..やっぱりそういうことなんでしょうね】 「太陽の光を目いっぱい浴びて、すくすく健康的に育ってきました..」
というのは表面の部分です。何より感じるのは、
「手を掛けられて育ったんだね」
ということ。どちらかといえば育ちの良いお嬢さん的でとても清楚です。太陽も感じますがソフトな土の上には、半月ぐらいの月が..似合ってしまうように思います。
香りは赤紫のイメージで、たとえばスミレ、ブルーベリー。それに石灰系ミネラルと柔らかなふかふかの土。タンニンの質も良くとてもドライな味わいです。 幾分の若さもありますので、到着したら2週間ほど休ませていただけると美味しくいただけるのでは、と思います。飲んでみてください。
━━━━━
と・・紹介していました。まぁ・・大概はそのまんまですが、紫色が入ったイメージを書いています。
しかし、2013年ものは紫では無くて、もっと純な赤です。グラスの写真、そのまんまですね。
非常にドライながら、エキスの旨みが「むっちり」していて、まったく化粧っ気の無い、リアルな味わいがします。

食事とのマリアージュは非常に楽です。魚介系とも鮮度がそこそこ良ければ問題無く合うでしょう。非常に良い出来です。
一方のブルゴーニュ・ブランですが、
「・・あれ~?・・」
です。かなりの良い出来です。「あれ~?」は、この人、ブルゴーニュではピノ・ノワール主体の造り手なので、「赤いワインの人」と思っていたんですが、「トラペ・アルザス」をやりはじめてますよね?
その性なのかどうか判らないんですが、このブランが目茶美味しいんですよ。柑橘系のフルーツも有り、フルーツも有り、とてもピュアで中域もしっかり張り出しが有り、収束も長いんですね。お手本どおりと言うか、基本が凄くしっかり出来ている・・。
「赤より良いんじゃないか?」
などと思ってしまいますが、ア・ミニマの仕上がりを見れば、一時ビオなのに膨らみがイマイチで硬いワインだったのが、どんどん良くなっているのが想像できます。昔は「トラペは10年は必要」と思ってましたから・・。
そんな意味では、期待を大きく裏切ってくれたブルゴーニュ・ブランです。かなりの仕上がりです!お奨めします!
● 2009 Gevrey-Chambertin Ostrea
ジュヴレ=シャンベルタン・オストレア
【バックヴィンテージの2009年、10年ものです。】
オストレアを飲むとトラペのワインが良く判ると思います。レギュラーのジュヴレより、より濃密で表情がハッキリ判るんですね。2009年ものですから収穫から10年、リリースから8年ほど経過しています。昨今のオストレアはしなやかさに磨きが掛けられ、若いうちから美味しいですが、この頃はまだやや硬さが有った頃だと思いますので、今ようやく飲み頃に入ったころかと思います。
価格も安いですし、狙い目でしょう。是非ご検討ください。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【超繊細な2014年の密度を、さらに倍にしたかのような素晴らしい味わいです!マスト・バイでしょう!!】

素晴らしいエナジーです。シルキーさを何層にも重ね合わせたような厚いニュアンスが有りつつ、全く「節操の無い感じが無い」、高質さに満ちています。
あ、すみません・・オストレアではない通常のジュヴレは6本しか無いので・・テイスティングできませんでした。そうじゃなくても予算オーバーなので・・すみませんです。
しかし凄いです。ビターなんですが、これを言うと勘違いされそうで言いたくない・・でも言わないといけない・・と葛藤しています。でも・・言ってしまいますが、「ビターなチョコ」さえ感じるほど・・なんですね。でも甘く無いんですよ。そして果実もしっかり、小さな果実の集合体ですが・・もちろんそれだけでも無い・・。
あの素晴らしく美味しい、オリヴィエ・バーンスタインの村名ジュヴレをさらにナチュラルに、ピュアに、何層か重ねたような見事な味わいです。
今飲んでも充分に満足してしまうと思います。・・いや、勿論ですが好みは在ると思いますよ。でも、柔らかく包容力のあるテクスチュアに包まれ、複雑精緻ながら非常に感性されたパレットでもてなされます。ジュヴレ的で有りながらもアペラシオンを超越しているような感じもします。気が付けばあっという間にボトルが空になってしまっていて、通常のジュヴレの分も想像しようと翌日に持ち越してさらに様子を見たい・・とは思っていたものの、困ったことになってしまいました。素晴らしいジュヴレでした!ご検討くださいませ!超お勧めです!
以下は以前の「オストレア」のコメントです。
━━━━━
【繊細さの中に繊細さを持つかのような超繊細なジュヴレ!滅茶苦茶旨いです!・・可能なら是非ともこれを飲んで欲しいです!】
滅茶苦茶美味しいです!・・オストレア、これほどまでに素晴らしかったかと・・見直してしまいました。
半面、ティム・アトキンさんの評価が91Pointsと低いのが気になってしまいました。やっちまったな?・・と言う気がしています。まぁ、この部分はジュヴレ村名で書いてますんで、是非読んでみてください。
非常に美しいです。美しさを積み重ねないとこうはなりません。決して重くならないのに表現は積層しています。低域はまだやや軽めですが、そんなことはまず気にならないほど、中域から高域、超高域の美しさ、その密度に夢中になってしまうでしょう。
まだ若いワインですよ・・一番良い時のフィリップ・パカレのジュヴレのエレガントさを数倍の密度で表現している・・そう言ったら一番判り易いかもしれませんね。2002年とかのパカレです。軽やかでフラワリーでジューシーでスパイシーで・・思わずクラッと来た、パカレの薄い旨さを何十層にも積層させた感じなんですよ。単純に濃い・・と言うのは全く違います。軽やか、エレガントなものが積み重なって、この素晴らしい表現をしています。
そして、とてもナチュラルですが、全く危険性を感じません。とことん、健全です。ポテンシャルを取る必要が無い、単純な美味しさもたっぷりですから、決して難しい顔をして飲まずに済みます。しかしそのパワーは隠せないでしょうから、
「・・これ、数年後にまた飲みたい!」
と思われるでしょう。
フーリエも旨いですが、よりナチュラルで玉ねぎ的な・・剥いても剥いても・・みたいな美味しさはフーリエには余り感じないかもしれません。フーリエのジュヴレはシームレスですよね。こちらは、まぁ、シームレスでは無いとは言えないのかもしれませんが、美しさの積層感です。まったくのドライですが、これほどまでに完成された美味しさは滅多に無いと思います。
一つお願いです。届いて時間が経ってませんので、出来ましたら少々休養をあげてください。ビックリするほどシットリしてくるでしょう。noisy 的には、
「トラペも来たな~・・どこまで行くんだろ・・」
と思っています。
シャンベルタンはルヴェ・デュ・ヴァン19.5/20、アドヴォケイト95~97 のようです。ルヴェ・デュ・ヴァンは2013年で満点でしたが、2014年は0.5点落としていますね。見方はそれぞれですが、トラペは未だに成長しているのが・・noisy には見えます。オリヴィエ・バーンスタインのジュヴレも素晴らしいですが、これほどにナチュラルではありません。少なくとも1万円以下では敵無しな村名ジュヴレ=シャンベルタンと言っておきたいと思います。超お勧めです!是非とも飲んでみてください。
● 1999 Latricieres-Chambertin Grand Cru
ラトリシエール=シャンベルタン・グラン・クリュ
【何と20年もののラトリシエール!・・しかも正規品です!】
「そうか・・1999年からはもう20年か・・」
などと少し感傷的になってしまうかもしれませんね。
おそらくリリースされた2001~2002年頃は、15000円ほどで買えたんじゃないでしょうか。しかしそれでもそれから17年ほどは経過している訳でして、やや硬い質だったその頃のスタイルのラトリシエールも、ほぼ完熟状態じゃないかと思われます。
ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は18/20ポイントでした。同誌で物凄い評価を出した2014年ものは19.5/20 Pointsでしたが、リリース直後から判りやすくなったのが幸いしたのでしょう。
今となっては非常に入手困難な、トラペの看板ワインのバックヴィンテージ、20年ものです。ご検討ください。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
まぁ、凄い評価だった2014年ものラトリシエール=シャンベルタンもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌で19.5/20Points などと言うクレイジーなものですから、比較的長い飲み頃を言うのが常態化しているジョン・ギルマンさんなら、
「2100年までOK!」
と軽く言えるのかもしれません。
それにしても凄いです。面白いのは、常にラトリシエールの下の評価だったシャペル=シャンベルタンが、かのアドヴォケイトでは逆転しているところでしょうかね。95~97Points となっています。
因みにギルマンさんのシャペル=シャンベルタンの評価は、評点は96ポイントで同じ、飲み頃は若干早くて2027年から2100年です。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 1999 Gevrey-Chambertin 1er Cru Clos Prieur
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール
【こちらも20年ものの1級畑、クロ・プリュール・・正規品です。】
1999年の1級クロ・プリュールです。どうなっちゃってますかね。飲めないのでコメントできません。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2014 Cote de Nuits-Villages le Meix Fringuet
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ・ル・メイ・フランゲ
【溌剌、新鮮な果実と花!・・新生トラペの切り込み隊長はこのワインです!】

2013年、初リリースの2年目のコート・ド・ニュイ=ヴィラージュです。2013年も非常に美味しかったんですが、セールス的には今一つ・・ですね。何でだろう・・と。責任を感じてしまいます。
実は2013年もこのワインだけはそうだったんですが、かなりあっけらかんとした明るい美味しさの有る、しかもポテンシャルも充分備わっているリーズナブルなワインなんですね。おそらくですが密閉タンク使用による前発酵から、まるでプリューレ・ロック的なノーズを感じさせてくれるワインです。しかし、むしろロックと言うなら・・ニュイ=サン=ジョルジュ的なロックでは無くて、良く出来た年のシャンベルタン・クロ・ド・ベズの、あの軽やかで新鮮なベリー風なニュアンスですね。プリューレ・ロックのニュイの方は結構濃度を出すように感じますので、少し違ったものになります。
前回も書いていますが、「ヴィラージュクラス、村名」的な存在のアペラシオンです。ニュイ=サン=ジョルジュ近郊のニュイ=サン=ジョルジュを名乗れない村々と、フィサンが名乗れる規定です。まぁ、今になってフィサンがコート・ド・ニュイ=ヴィラージュを名乗ることは無いでしょうが、ネゴシアンがブレンドする際の一助にはなるかもしれません。
味わいは軽やかな明るいニュイ=サン=ジョルジュ・・と言った感じで、土っぽいニュアンスはほぼ有りません。軽やかなスパイスが香りますが、新鮮なイチゴの毛を鼻に付けつつ香りを嗅いでいるような・・イメージが有ります。
濃度は結構有りまして、非常にドライですが良い意味でややジャミーです。透明なミネラリティが強く感じられます。
余韻も長いです。でも全然重くは無い・・2013年の時もそうだったと記憶していますが、この辺りのワインは密閉タンクを使用し、高域の表現をしていると思います。熟成で低域も出て来るでしょう。今飲んで充分に美味しさを感じられると思います。
この辺はジュヴレ村名のコラムで書いてますんで・・是非読んでみてください。このクラスで余り良いことを書き過ぎるとね・・何かと問題になっちゃいますけど、本当はもっと持ち上げたいほどです。
因みにティム・アトキンさんの評価、また他の有名テイスターの評価は見当たりませんでした。noisy的には90点をオーバーする評価になると思います。かなり旨いです!ご検討くださいませ。
以下は2013年のメイ・フランゲのレヴューです。
-----━━━━━━━━━
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
しなやかでなめらか、エレガントなピノ・ノワールです。ジュヴレ的な重量感はやや軽めですが、それでもジュヴレに寄り添っているようなイメージが浮かんでくると思います。
そもそも「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」とは何か・・ご存知でしょうか。「コート・ド・ニュイ」と「ヴィラージュ」を「ハイフン」で繋いでいるところが「味噌」です。
そうは言っても・・いや、毎度のように言ってますが、
「ハイフンを省略するな~!」
と言うことなんですね・・。
ネットで検索しても、我がリアルワインガイドにしても、
「ジュヴレ(イ)・シャンベルタン」
「シャンボール・ミュジニー」
ですよ。
これじゃぁ・・何のことかサッパリ判らない。「ジャン=ルイ・トラペ」であって、「ジャン・ルイ・トラペ」では無いんですね。
つまり、ジュヴレとシャンベルタンを理由有って繋げたからジュヴレ=シャンベルタンで有って、シャンボール=ミュジニーなんですよ。著名なシャンベルタンやミュジニーにあやかって出来たのがそれらなんですね。
ただし、Gevrey と Chambertin は 「-」で繋がっていますから、日本語だと、
「ジュヴレーシャンベルタン」
に成ってしまうところ、合田さんや塚原さん、もしくは先達の方々が、
「・・・じゃぁ・・=で繋ぐということにしよう・・」
と言ったかどうだかは聞いてませんが、「ジュヴレ=シャンベルタン」になった訳です。
なので、「=」が言葉の間に有れば、
「・・そうか・・、理由が有って、前の言葉と後ろの言葉を繋げたのね・・」
と判るんです。
で、「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」ですが、「=」で繋がっていることから判るように、コート・ドニュイのヴィラージュ(村)と言うアペラシオンだと言うことが判ります。なので、
「準村名」
と言う格のアペラシオンです。
詳細は、ジュヴレの北隣の小さな村、ブロションと、ニュイ=サン=ジョルジュの南の村、プレモ=プリシー、コンブランシアン、コルゴロワンの各村のアペラシオンです。ここは単独のアペラシオンが無いので、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュを名乗るんですね。
で、フィネスさんからのテクニカルには掲載されていないので判りませんが、トラペさんちはジュヴレが本拠ですから、
「ジュヴレの北に接するブロション村の区画がル・メイ・フランゲ」
と言うことが推測出来る訳です。
色合いも美しいですね・・。見ての通り赤く黒っぽさが有りますが、そのまんまのミネラリティが有ります・・勿論ですが、見えない色・・「透明色」もしくは「非常に淡い白」もその色のひとつです。石灰感がそこに潜んでいます。
なので、石灰感の無いワインはしっかり色合いにも出てきます。健康的には感じるものの余りミネラリティが無く美味しく無いワインは「一面的」ですよね。色合いに抑揚が無い・・です。
この写真のように、非常に美しいのにグラディエーションが存在する場合は、しっかりと様々なミネラリティの要素が有る場合が多いです。・・まぁ・・濃すぎると良く判らないですけどね。
とてもエレガントでフィネスが有り、優しい味わいです。近年のトラペのワインを飲まれた方は判ると思いますが、全く「欠損」している感じが無いです。とても丸く柔らかい・・エキスがバッチリです。
果実感も見たとおり・・ベリーが少し、チェリーがしっかり、しかし単純な果実感では無く、そこに艶っぽさが存在しています。普段飲みするには非常に高級感が有りますし、繊細です。
「これで充分!」
と思えるんじゃないでしょうか。
確かに・・トラペの2013年ジュヴレは目ちゃんこ美味しいです・・が、あと3千円出さないと買えない・・
「3千円有れば、何か違うワインがもう1本飲めるぞ!」
と思われる方は、取り合えずこのル・メイ・フランゲ2013にする・・と言うチョイスも有るでしょう。
今の季節はピノ・ノワールが非常に美味しいです。少し冷えてても気化熱で良く香りますし、トラペのワインはとても滑らかですから・・それに身体に優しい進入角を持っています。
素晴らしい準村名です。是非飲んでみてください。こちらも・・一推し・・とてもお買い得かと思います!
● 2015 Gevrey-Chambertin Ostrea
ジュヴレ=シャンベルタン・オストレア
● 2015 Gevrey Chambertin Ostrea Magnumbottle
ジュヴレ=シャンベルタン・オストレア・マグナムボトル
【超繊細な2014年の密度を、さらに倍にしたかのような素晴らしい味わいです!マスト・バイでしょう!!】

素晴らしいエナジーです。シルキーさを何層にも重ね合わせたような厚いニュアンスが有りつつ、全く「節操の無い感じが無い」、高質さに満ちています。
あ、すみません・・オストレアではない通常のジュヴレは6本しか無いので・・テイスティングできませんでした。そうじゃなくても予算オーバーなので・・すみませんです。
しかし凄いです。ビターなんですが、これを言うと勘違いされそうで言いたくない・・でも言わないといけない・・と葛藤しています。でも・・言ってしまいますが、「ビターなチョコ」さえ感じるほど・・なんですね。でも甘く無いんですよ。そして果実もしっかり、小さな果実の集合体ですが・・もちろんそれだけでも無い・・。
あの素晴らしく美味しい、オリヴィエ・バーンスタインの村名ジュヴレをさらにナチュラルに、ピュアに、何層か重ねたような見事な味わいです。
今飲んでも充分に満足してしまうと思います。・・いや、勿論ですが好みは在ると思いますよ。でも、柔らかく包容力のあるテクスチュアに包まれ、複雑精緻ながら非常に感性されたパレットでもてなされます。ジュヴレ的で有りながらもアペラシオンを超越しているような感じもします。気が付けばあっという間にボトルが空になってしまっていて、通常のジュヴレの分も想像しようと翌日に持ち越してさらに様子を見たい・・とは思っていたものの、困ったことになってしまいました。素晴らしいジュヴレでした!ご検討くださいませ!超お勧めです!
以下は以前の「オストレア」のコメントです。
━━━━━
【繊細さの中に繊細さを持つかのような超繊細なジュヴレ!滅茶苦茶旨いです!・・可能なら是非ともこれを飲んで欲しいです!】
滅茶苦茶美味しいです!・・オストレア、これほどまでに素晴らしかったかと・・見直してしまいました。
半面、ティム・アトキンさんの評価が91Pointsと低いのが気になってしまいました。やっちまったな?・・と言う気がしています。まぁ、この部分はジュヴレ村名で書いてますんで、是非読んでみてください。
非常に美しいです。美しさを積み重ねないとこうはなりません。決して重くならないのに表現は積層しています。低域はまだやや軽めですが、そんなことはまず気にならないほど、中域から高域、超高域の美しさ、その密度に夢中になってしまうでしょう。
まだ若いワインですよ・・一番良い時のフィリップ・パカレのジュヴレのエレガントさを数倍の密度で表現している・・そう言ったら一番判り易いかもしれませんね。2002年とかのパカレです。軽やかでフラワリーでジューシーでスパイシーで・・思わずクラッと来た、パカレの薄い旨さを何十層にも積層させた感じなんですよ。単純に濃い・・と言うのは全く違います。軽やか、エレガントなものが積み重なって、この素晴らしい表現をしています。
そして、とてもナチュラルですが、全く危険性を感じません。とことん、健全です。ポテンシャルを取る必要が無い、単純な美味しさもたっぷりですから、決して難しい顔をして飲まずに済みます。しかしそのパワーは隠せないでしょうから、
「・・これ、数年後にまた飲みたい!」
と思われるでしょう。
フーリエも旨いですが、よりナチュラルで玉ねぎ的な・・剥いても剥いても・・みたいな美味しさはフーリエには余り感じないかもしれません。フーリエのジュヴレはシームレスですよね。こちらは、まぁ、シームレスでは無いとは言えないのかもしれませんが、美しさの積層感です。まったくのドライですが、これほどまでに完成された美味しさは滅多に無いと思います。
一つお願いです。届いて時間が経ってませんので、出来ましたら少々休養をあげてください。ビックリするほどシットリしてくるでしょう。noisy 的には、
「トラペも来たな~・・どこまで行くんだろ・・」
と思っています。
シャンベルタンはルヴェ・デュ・ヴァン19.5/20、アドヴォケイト95~97 のようです。ルヴェ・デュ・ヴァンは2013年で満点でしたが、2014年は0.5点落としていますね。見方はそれぞれですが、トラペは未だに成長しているのが・・noisy には見えます。オリヴィエ・バーンスタインのジュヴレも素晴らしいですが、これほどにナチュラルではありません。少なくとも1万円以下では敵無しな村名ジュヴレ=シャンベルタンと言っておきたいと思います。超お勧めです!是非とも飲んでみてください。
● 2015 Chapelle-Chambertin Grand Cru
シャペル=シャンベルタン・グラン・クリュ
● 2015 Latricieres-Chambertin Grand Cru
ラトリシエール=シャンベルタン・グラン・クリュ
【こちらも実はギルマン氏は飲み頃2030年~2100年(ラトリシエール)と2027年~2100年(シャペル)!評価も96Pointsでした!】
まぁ、凄い評価だった2014年ものラトリシエール=シャンベルタンもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌で19.5/20Points などと言うクレイジーなものですから、比較的長い飲み頃を言うのが常態化しているジョン・ギルマンさんなら、
「2100年までOK!」
と軽く言えるのかもしれません。
それにしても凄いです。面白いのは、常にラトリシエールの下の評価だったシャペル=シャンベルタンが、かのアドヴォケイトでは逆転しているところでしょうかね。95~97Points となっています。
因みにギルマンさんのシャペル=シャンベルタンの評価は、評点は96ポイントで同じ、飲み頃は若干早くて2027年から2100年です。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2015 Chambertin Grand Cru
シャンベルタン・グラン・クリュ
【過去最高か?ヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は98ポイントと評価し、飲み頃はなんと・・2030年から2100年!しかも、「決して疑うな!」ですと!】
いや~・・こんなレヴューは初めて見ましたね。98ポイントと言うのは、
「・・昨今のトラぺを飲んでいれば決して疑わない!」
と素直に思えます。
がしかし、
「飲み頃は2030年から2100年。決して疑うな!( Without a doubt! 2030-2100)」
どっひゃ~です。まぁ、テイスターのはしくれでも有ります noisy ですから、テイスターの気持ちは少しは判ります。
「こんな表現はそうそうできない。まして少しでも疑問を持っていたら悔いが残るし、過大なレヴューだと干されるかもしれない不安は常に残る」
と思うんですね。さすがにnoisy でも2100年を言うのは気が引けるわ・・(^^;; ヤバイす。まぁ、そんなに長くは生きられないのも事実では有ります。
しかし、それはギルマンさんだけじゃぁ無いんですね。アドヴォケイトも、慎重な姿勢のバーガウンドのアラン・メドウズさんも似たり寄ったりです。
それに、素晴らしいジュヴレ=シャンベルタン・オストレア2015年を飲めば、その「長命さを言うべき要素」に気付くのも確かだと思いました。
この、輝かしい2015年のトラペ、シャンベルタン・・。ただでさえ少ない2015年です。もし気になるようでしたらお早めに入手ください。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
● 2015 Gevrey-Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン
【2015年もののトラペは非常に少ないです・・】
こちらの村名ジュヴレだけは数が無く、飲めませんでした。ニュアンスはオストレアに近いと思われます。
以下は2014年以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいです!・・トラペはさらに進化中か!プリューレ・ロック風の軽やか、繊細な表情をジュヴレにも加えています!飲むべきです!】
いや、ちょっとビックリです。
「・・えっ?」
と・・。
そうなんです・・ほんの僅かなんですがセミ・マセラシオン・カルボニック的な、高域・超高域の伸びやかな表現が、テイスティングしたトラペの赤の複数アイテムに感じられたんですよ。
「・・間違いないよな~・・」
と、何度もグラスの香りや味わいを確認しました。舌にもほんの僅かですが、パチッとガスのニュアンスが有りますし、何と言ってもノーズが・・
「・・ちびっとMCしてるよ~・・」
と伝えて来るんです。
まるで良い出来の時のプリューレ・ロックのスパイシーでナチュラルなニュアンスが加わったかのような、輝きを感じる味わいで、嬉しくなると同時に・・
「本当か~・・?」
と、これは確認せずにはいられないな・・と思った次第です。
まぁ、ガスと言っても気付かない程度、1~2時間もすると無くなってしまう細やかなものですが、担当さんに調べてもらうと、
「最近は密閉イノックスで低温前発酵をする場合が有る」
そうで、
「・・なるほど~!」
と安堵した次第です。
この伸びやかさ、高域の美しさ、ひいては近寄り易さ、重さを感じさせない雅さが2013年の絶妙に旨いジュヴレ=シャンベルタンに加わったものですから・・鬼に金棒です。滅茶旨いです。
ところがですね・・あのMCのティム・アトキンさんは、何故かこのジュヴレ=シャンベルタンと、ジュヴレ=シャンベルタン・アレアの評価が低めです。ジュヴレ90Points、アレア91Pointsです。ブルゴーニュ・ブランに91Pointsも、マルサネには92Pointsも付けているのに・・です。
MC(マセラシオン・カルボニック)のほんの僅かなノーズ、テイストへの影響は僅かですが、MA(マスター・オブ・ワイン)を取れるような能力の方なら、当然、その原因も想像できるでしょう。
ですので、彼も・・MCを悪い方に評価したのかな?・・と思いますね。何故って・・この2アイテムこそ、そのニュアンスが有るんですから・・。
しかしながら noisy的には、非常に若い状態の・・もしくはリリース前のDRC系のワインはこんな感じの味わいになるはずで・・(リリース前のDRCなど飲んだことが無いので想像です)、徐々にこのMC由来のニュアンスは瓶熟で消え、高域の伸びやかさのみをボトル内に残すんです。なので、
「ん・・まだまだ若いな!」
と・・(^^;; おじさんは言っておきましょう。ネガティヴに解すべきではなく、ポジティヴな要素なんです。リリースがほんのちょっと早いだけなんですね。
早いとは言え、こんなチャンスは滅多に無いですよ。明らかに前年と違う部分を持ちつつ、前年の良さを引き継ぎつつ、さらにグレートな味わいになっているのは、他のワインの評価からもご理解いただけるかと思います。
素晴らしい出来になった2014年のジュヴレです。noisy なら93ポイント近辺の評価をするでしょう。それに価格も随分リーズナブルになりました。是非飲んでみてください。一推しです!
以下は2013年のこのアイテムのレヴューです。ご参考にされてください。
━━━━━
【超繊細かつ絹漉しのテクスチュア!パーフェクトなオリヴィエ・バーンスタイン2010年ジュヴレともまるで違う、心を奪われる色気が有ります!】
実は・・この2013年のトラペのジュヴレ=シャンベルタンは、満を持してのご案内なんです。オリヴィエ・バーンスタイン2010年も、このトラペのジュヴレ2013年も、非常に厳しい値付けでは有るんですが、何とか飲んでいただきたいと言う気持ちから、
「同じ価格で真っ向勝負!」
とばかりにセッティングしてみたんですね。
何しろオリヴィエ・バーンスタインは凄いワインだとは言え、まだまだ無名に近い造り手ですし、トラペと言えば、味わいはとても優しいが今ひとつ垢抜けない感じを持っていらっしゃったと思います。
しかし、オリヴィエ・バーンスタイン2010年ジュヴレは、この価格帯とすると脅威の売り上げをさせていただきました。さすがに10年近く前の2004年のフーリエのジュヴレの数量には遠く及びませんが、価格は半分以下でしたしね。バーンスタインを飲まれたほとんどの方が、
「目茶美味しかった!」
とおっしゃってくださったので、面目が立ったような気もします。
またトラペのマルサネ・ルージュ、ブランを飲まれた方からも、
「こんなに美味しいとは思わなかった・・」
と言うご感想もいただきましたし、今までのトラペのイメージを覆すことになったとおっしゃる方もいらっしゃいました。
そんな中での、2013年ドメーヌ・トラペ・・・正確にはドメーヌ・ジャン=ルイ・トラペの最後のご案内になると思いますが、noisy的には上記のようなイメージで、「是非飲んでいただきたい1本」としてご紹介致します。
ラ・レヴュー・デュ・ヴァンでトラペの2013年シャンベルタンが20点満点を取ったのは、おそらくですが造り手にとってアドヴォケイトの100点満点よりも数段嬉しいことなんじゃないかと思います。基本、海外メディアで有るアドヴォケイトよりも、フランス国内も含め国外でも信頼されている評価機関だからですね。それも厳しい2013年に手を掛けたワインが高い評価を得られた訳ですから、喜びもひとしおじゃないかと思います。
しかしながら、2013年ものだけが好かったのか?・・それ以前からその傾向は有ったんじゃないのかと伺えるのが2011年マルサネ・ブランです。濃密ながらフィネスがしっかり有り、2016年時点で完全エキス体に成ったワインからは、素晴らしい芳香と長い余韻・・ボーヌの高級シャルドネも真っ青!・・と言えるような仕上がりだからです。それでもその2011~2013年の間の全てを知っている訳では無い noisy としては、トラペの近年のワインの素晴らしさ、成長振りをあくまで想像でしか無いにせよ、
「これは・・来たかもしれない・・」
と感じています。
2013年のジュヴレ=シャンベルタンですが、トラペらしい物静かさを根底に持ちつつも、今までは「少し物足りない」と思わせていた内向的な部分をエレガントで多彩な表現を前面に持ってくることに成功しています。
「静寂の中にある静寂」が以前のトラペだとしたら、「静寂と抑揚」が2013年のトラペです。そして、その静寂と抑揚は繊細さを多分に織り込んだ表情をしていて、エキスがキッチリ出た良く香るワインです。
ジュヴレらしい鉱物や仄かなスパイスは、非常に繊細に香ります。中域もしっかり有りますが、
「どうだ!?凄いだろう!」
とは決して訴えてきません。
静かながらもエレガンスを持ち、しかし確実にその艶っぽい表情を見せてくれるんです。
パーフェクト!とご案内したオリヴィエ・バーンスタイン2010年は、一嗅ぎして、一口すすれば、誰でももう・・
「素晴らしい!凄い!」
と言うに違い有りません。しかし、トラペの2013年ジュヴレは、決してそうはならないでしょう。一嗅ぎし、すすり、中域から余韻を長い時間掛けて確かめ、心の中で「にやっ」として、そしてまたそのグラスに向かうに違い有りません。言葉にする前に、もう・・捕まえに行ってしまう・・捕獲行動に出てしまうじゃないかと思わせるような、心を奪われるような味わいだと思うんですね。
言葉にしてみれば、以前のトラペと余り変わらないのかもしれません。静かなタイプのブルゴーニュです。しかし、確実にポテンシャルが高く、テクスチュアの質も極上です。まぁ・・マルサネ・ルージュの2013年を飲まれた方はもうお気づきでしょう。
この、少し淡い色合いのルビーですが、宝石のように美しいです。是非飲んでいただきたい・・一品です。一推しのブルゴーニュです!
因みのこのコラムの他のアイテムは少量の割り当てですので飲めていませんが、少なくとも2013年のトラペの他のワインを飲む限り、悪い訳が無いと言えます。
オストレアはより古木が多い区画のワインをブレンドして造る、言わばV.V.クラスのジュヴレです。極少量。
アレアは1級畑もので、普段のヴィンテージですと区画名でリリースされる予定のクロ・プリュールなどのワインが少量過ぎて造れず、結果としてブレンドしてリリースしたものです。なので、厳しいヴィンテージにしかリリースされない・・ある意味レア物です。
シャペル=シャンベルタンはトラペの看板のひとつで、例のラ・ルヴェ・デュ・ヴァン誌では、
2013 CHAMBERTIN Grand Cru【20/20】
2013 LATRICIERES CHAMBERTIN Grand Cru【19/20】
2013 CHAPELLE CHAMBERTIN Grand Cru【18.5/20】
と・・18.5点と言う、凄い評価も得ています。因みにラトリシエールも当初はご案内をいただいたんですが、ここまで素晴らしいとは思えず、のんびりしている間に無くなってしまいました。まぁ、noisy のようなスタイル・・悪く言えば自分で確かめないと気が済まないタイプですと、目聡い方の後塵を期してしま場合も多くなってしまうのでしょう。
そんな訳でして、グレートな仕上がりになったトラペ2013年をご紹介出来たことがとても嬉しいです。是非ともご検討くださいませ。
● 2015 Marsannay Rouge
マルサネ・ルージュ
【非常に上質!エレガンスとエナジー、そしてエキスの味わいが素晴らしいマルサネです!】

もうそろそろ皆さんも、マルサネと言うアペラシオンが只者では無かったことに気付き始めていらっしゃることと思います。シルヴァン・パタイユが造るマルサネオンパレードも、
「・・信じられない美味しさ・・」
とおっしゃる方が多いです。
特に、余り前以ての情報を得ようとはしないで、ただ美味しいものには目が無い・・そんなスタイルの方々は、例えばパタイユの・・
「フルール・ド・ピノ・マルサネ・ロゼ」
などを飲まれると、本当にビックリされていらっしゃいます。
「・・こんなにピュアに香るんですね・・」
と、在庫を全部購入された方もいらっしゃいました・・それでもまるで無くなっちゃうとリリース直後だけに困ってしまうので少しだけ残していただきましたが!
勿論、マルサネ・ロゼだけに留まらずピノ・ノワールもシャルドネも、そしてアリゴテも素晴らしいです。そんなシルヴァン・パタイユの素晴らしいマルサネにも引けを取らない・・どころか、完成度では超えているかもしれないと思わせるのがこのマルサネです。・・いや、勿論ですがアメリー・ベルトーのフィサンも美味しいですけどマルサネではないので・・
ポテンシャルの高さ、透明度抜群のシルヴァン・パタイユのマルサネに対し、柔らかさや包容力、完成度の高さ、フィネスで対抗しているのがこのマルサネです。
このように何年間かの写真を見ていただけますと判りやすいかと思いますが、
「・・全然違う色彩・・」
ですよね?
2013年はやや淡く、透明なものに混じった白っぽいミネラリティが見えるかのようです。2014年はそれよりもやや濃く、白っぽさは無いように見えます。2015年はさらに濃く、赤系のグラデュエーションが多彩、しっとり感も見えてくるかのようです・・いや、そう見えなかったらすみません。
そんな完成度の高い感じがモロにそのまんま・・です。果実感もしっかり有りながら、単にそれだけでは無い、複雑な要素が絡み合っています。暖かいジュヴレよりも少し冷涼なのでしょうか。果実の質感も冷たいです。
縦にもとても伸び、横への展開はほどほどで、とても締まりが有ってエレガントさに結ばれているように思います。ピュアなエナジーを感じますから今飲んでも実に旨く、完成されたエキス的な味わいのワインだと感じました。
2015年のトラペは、正に「享楽的な仕上がり」と言って良く、まず・・誰が飲んでも文句が出ないと思います。それがマルサネであれ、ACブルであれ、パストゥーグランでも充分に満足出来ます。ぜひ・・飲んでみてほしいと思います。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【目茶旨いです!!これは是非飲んでみてください!2013年も素晴らしかったが、新たな表現を身に着けたトラペを理解するのに最適です!】

旨いです!詳しいことはジュヴレのコラムで書いていますが、こちらはジュヴレほどセミMC的なニュアンスは顕著では有りません・・が無い訳では無く、消えるのは早いにせよ、そんなニュアンスが有ります。
高域と超高域の伸びやかさ、軽やかなスパイス、ナチュラルさが2013年ものよりも倍増していると思ってください。その上で、
「ドライなのに旨みたっぷり」
「軽やかなのにしっとり」
「単に果実だけではなく花のような表現が加わった」
など、2013年ものには無い特徴が有ります。
半面、もしかしたら・・飲まれるタイミングにも寄りますが、ほんの僅かな舌への柔らかな刺激・・が感じられるかもしれません。これ、MC系の若いワインには感じられる場合が有ります。
面白いのは例のティム・アトキンさん・・非常にダイナミックに、アペラシオンに捉われない評価をされるMA資格者ですが、このマルサネには92Points付けているんですよね。
ジュヴレには90Points、オストレアには91Points と低い評価をしているのに・・ですが、これ、完全に読み違いです。そんな部分も頭に入れつつ、もし2013年ものをお持ちなら、垂直テイスティングされるのも面白いでしょう。
もしくは2014年の高い評価の1級ものとか・・まぁ、プティ・シャペル辺りなら何とか手が出るかもしれませんが、ラトリシエールはやはりそこそこしますからね・・でもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスは19.5/20Points でシャンベルタンと同じ評価ですから、非常にお買い得ですよね。
いや・・すみません、ここはコラム違いでした。でも非常に美味しいです!2013年ものを飲まれたのでしたら、必ずやより良いはずの2014年を飲みたくなってますよね。価格も安くなってます。是非飲んでみてください!超お勧めです!
以下は2013年のこのワインのレヴューです。
━━━━━
【目茶旨い!!これは是非飲んでみてください!今までのトラペの印象を大きく書き換えることになるでしょう!】
どうしたことか・・本当にトラペは凄いことになっています。まぁ、そりゃぁシャンベルタンがル・レヴュー・デュ・ヴァンで満点を取ったと言う外からの情報も大きいかもしれません。でもそれより前に、確実に「物凄い品格」がワインに与えられつつ有ったことは、アニマとかブルゴーニュ・ブランとかの他のキュヴェでお伝えしていた所です。
そうは言っても、今までのトラペを知る者にとっては、
「好くなったとは言っても価格は少し高めじゃないの?」
と言うような気持ちが有ったのは事実で、noisy にしたところ、アニマもACブル・ブランも、凄く旨いが・・絶対飲んでほしい!と言うまでの確実な気持ちにまでは達していなかったのかもしれません。
しかし、マルサネ・ブラン2011を飲み、2013年の優れたキュヴェと同様のニュアンスを得ましたし、さらにこのマルサネ・ルージュ2013年を飲み、
「こりゃぁ・・ル・レヴュー・デュ・ヴァンの評価もフロックじゃ無いぞ!」
と・・確信したところです。
なので、前回の新着にチラッとこのマルサネ・ルージュの素晴らしさを書いたんですね。
色合いを見てみると、グラスの底の下が全く透けて見えるほど・・淡いです。しかし、赤く僅かに紫の入った色合いは単純では無く、見るからに香って来そうなイメージが得られると思います。実際、とても香ります。そして、とても健全ながらも非常にエロティックな香りです。
方向性としては、あのシルヴァン・パタイユのマルサネのピュア系ド真ん中の直球ワインを僅かにソフトに、妖艶さをエレガンスと共にプラスしたような感じです。敢えて言えば、フーリエのような果実の強さは持たず、そこはかとないにせよ、確実に存在する可憐な果実の風味に、ブルゴーニュならではの妖艶さが加わった感じで、フーリエとパタイユの中間、もしくは少しパタイユ寄り・・と言ったところでしょう。
まだ仕上がったばかりでこのエレガンスと色気はびっくりされることと思います。勿論・・全然濃くないです・・。しかしエキスが物凄いので、この淡い色の液体がこれほどまでに香るのでしょう。
こちらも余りに旨いので、追加オーダーをさっさとしてしまいました!・・今までなら、
「マルサネで5千円以上?・・よっぽど旨く無いと扱えないなぁ・・」
と思っていましたが、
「マルサネだとかフィサンとかジュヴレとか・・関係無いんじゃない?むしろエレガンス自体はマルサネの方がしっかり有る!」
と言う意識に変わってしまいました。
シルヴァン・パタイユしかり、このトラペしかりです。温暖化の影響も有るかもしれませんが、ピュアでナチュラル、危険な風味・酸も無く、エロく香ります・・ある意味、それはブルゴーニュの真髄でしょう。5千円ちょっとです。全然高く無いと判断しています。是非とも飲んで欲しいアイテムです!ご検討くださいませ!
● 2015 Cote de Nuits-Villages le Meix Fringuet
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ・ル・メイ・フランゲ
【トラペのブルゴーニュワインで、もっとも華やかなキュヴェです!】

このメイ・フランゲも実に美味しいです。2015年ものの中ではもっとも冷涼感のある・・よりフラワリーなアロマのピノでした。ベースはやはりジュヴレ的な、やや重量感の在るものです。
出来はと言いますと、やはり2014年より良い・・と感じます。2014年ものはむしろジャムっぽい感じが有ったと思うんですが、(好き嫌いは在るとは思いますよ)めちゃ綺麗な土のニュアンス、そこから元気に芽を出して花を咲かせた植物、隣には果樹に黒っぽい粒、赤っぽい粒の果実が成っている感じがします。
とてもドライですがエッジも無く、適度に膨らみ、余韻も綺麗!・・テーブルの上においてもデザイン変更されたエチケットの文字が、そんな「花・植物」をイメージさせるかのようです。
おそらく、2014年ものよりも葡萄の熟度は高いと思われますが、むしろ冷ややかさ、冷涼感は高いように思います。素晴らしい出来!飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです!
━━━━━
【溌剌、新鮮な果実と花!・・新生トラペの切り込み隊長はこのワインです!】
2013年、初リリースの2年目のコート・ド・ニュイ=ヴィラージュです。2013年も非常に美味しかったんですが、セールス的には今一つ・・ですね。何でだろう・・と。責任を感じてしまいます。
実は2013年もこのワインだけはそうだったんですが、かなりあっけらかんとした明るい美味しさの有る、しかもポテンシャルも充分備わっているリーズナブルなワインなんですね。おそらくですが密閉タンク使用による前発酵から、まるでプリューレ・ロック的なノーズを感じさせてくれるワインです。しかし、むしろロックと言うなら・・ニュイ=サン=ジョルジュ的なロックでは無くて、良く出来た年のシャンベルタン・クロ・ド・ベズの、あの軽やかで新鮮なベリー風なニュアンスですね。プリューレ・ロックのニュイの方は結構濃度を出すように感じますので、少し違ったものになります。
前回も書いていますが、「ヴィラージュクラス、村名」的な存在のアペラシオンです。ニュイ=サン=ジョルジュ近郊のニュイ=サン=ジョルジュを名乗れない村々と、フィサンが名乗れる規定です。まぁ、今になってフィサンがコート・ド・ニュイ=ヴィラージュを名乗ることは無いでしょうが、ネゴシアンがブレンドする際の一助にはなるかもしれません。
味わいは軽やかな明るいニュイ=サン=ジョルジュ・・と言った感じで、土っぽいニュアンスはほぼ有りません。軽やかなスパイスが香りますが、新鮮なイチゴの毛を鼻に付けつつ香りを嗅いでいるような・・イメージが有ります。
濃度は結構有りまして、非常にドライですが良い意味でややジャミーです。透明なミネラリティが強く感じられます。
余韻も長いです。でも全然重くは無い・・2013年の時もそうだったと記憶していますが、この辺りのワインは密閉タンクを使用し、高域の表現をしていると思います。熟成で低域も出て来るでしょう。今飲んで充分に美味しさを感じられると思います。
この辺はジュヴレ村名のコラムで書いてますんで・・是非読んでみてください。このクラスで余り良いことを書き過ぎるとね・・何かと問題になっちゃいますけど、本当はもっと持ち上げたいほどです。
因みにティム・アトキンさんの評価、また他の有名テイスターの評価は見当たりませんでした。noisy的には90点をオーバーする評価になると思います。かなり旨いです!ご検討くださいませ。
以下は2013年のメイ・フランゲのレヴューです。
━━━━━
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
しなやかでなめらか、エレガントなピノ・ノワールです。ジュヴレ的な重量感はやや軽めですが、それでもジュヴレに寄り添っているようなイメージが浮かんでくると思います。
そもそも「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」とは何か・・ご存知でしょうか。「コート・ド・ニュイ」と「ヴィラージュ」を「ハイフン」で繋いでいるところが「味噌」です。
そうは言っても・・いや、毎度のように言ってますが、
「ハイフンを省略するな~!」
と言うことなんですね・・。
ネットで検索しても、我がリアルワインガイドにしても、
「ジュヴレ(イ)・シャンベルタン」
「シャンボール・ミュジニー」
ですよ。
これじゃぁ・・何のことかサッパリ判らない。「ジャン=ルイ・トラペ」であって、「ジャン・ルイ・トラペ」では無いんですね。
つまり、ジュヴレとシャンベルタンを理由有って繋げたからジュヴレ=シャンベルタンで有って、シャンボール=ミュジニーなんですよ。著名なシャンベルタンやミュジニーにあやかって出来たのがそれらなんですね。
ただし、Gevrey と Chambertin は 「-」で繋がっていますから、日本語だと、
「ジュヴレーシャンベルタン」
に成ってしまうところ、合田さんや塚原さん、もしくは先達の方々が、
「・・・じゃぁ・・=で繋ぐということにしよう・・」
と言ったかどうだかは聞いてませんが、「ジュヴレ=シャンベルタン」になった訳です。
なので、「=」が言葉の間に有れば、
「・・そうか・・、理由が有って、前の言葉と後ろの言葉を繋げたのね・・」
と判るんです。
で、「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」ですが、「=」で繋がっていることから判るように、コート・ドニュイのヴィラージュ(村)と言うアペラシオンだと言うことが判ります。なので、
「準村名」
と言う格のアペラシオンです。
詳細は、ジュヴレの北隣の小さな村、ブロションと、ニュイ=サン=ジョルジュの南の村、プレモ=プリシー、コンブランシアン、コルゴロワンの各村のアペラシオンです。ここは単独のアペラシオンが無いので、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュを名乗るんですね。
で、フィネスさんからのテクニカルには掲載されていないので判りませんが、トラペさんちはジュヴレが本拠ですから、
「ジュヴレの北に接するブロション村の区画がル・メイ・フランゲ」
と言うことが推測出来る訳です。
色合いも美しいですね・・。見ての通り赤く黒っぽさが有りますが、そのまんまのミネラリティが有ります・・勿論ですが、見えない色・・「透明色」もしくは「非常に淡い白」もその色のひとつです。石灰感がそこに潜んでいます。
なので、石灰感の無いワインはしっかり色合いにも出てきます。健康的には感じるものの余りミネラリティが無く美味しく無いワインは「一面的」ですよね。色合いに抑揚が無い・・です。
この写真のように、非常に美しいのにグラディエーションが存在する場合は、しっかりと様々なミネラリティの要素が有る場合が多いです。・・まぁ・・濃すぎると良く判らないですけどね。
とてもエレガントでフィネスが有り、優しい味わいです。近年のトラペのワインを飲まれた方は判ると思いますが、全く「欠損」している感じが無いです。とても丸く柔らかい・・エキスがバッチリです。
果実感も見たとおり・・ベリーが少し、チェリーがしっかり、しかし単純な果実感では無く、そこに艶っぽさが存在しています。普段飲みするには非常に高級感が有りますし、繊細です。
「これで充分!」
と思えるんじゃないでしょうか。
確かに・・トラペの2013年ジュヴレは目ちゃんこ美味しいです・・が、あと3千円出さないと買えない・・
「3千円有れば、何か違うワインがもう1本飲めるぞ!」
と思われる方は、取り合えずこのル・メイ・フランゲ2013にする・・と言うチョイスも有るでしょう。
今の季節はピノ・ノワールが非常に美味しいです。少し冷えてても気化熱で良く香りますし、トラペのワインはとても滑らかですから・・それに身体に優しい進入角を持っています。
素晴らしい準村名です。是非飲んでみてください。こちらも・・一推し・・とてもお買い得かと思います!
● 2015 Bougogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ
【ジュヴレ、そしてその近郊のピノ・ノワールは重厚な味わいなんだと教えてくれます。澱まで旨いです!】

ア・ミニマの非常に完成度の高い味わいに酔いしれた翌日、この数の無いブルゴーニュ・ルージュを開けた訳ですが、昨今のトラペの凄さをまざまざと見せつけられた深夜になりました・・。まぁ、noisy が夕食にありつけるのは日が変わってからです。
どうでしょう?・・2014年ものの色合いはやや淡く感じるほどですね。2015年ものも「濃い?」と思うような色合いでは無く、しかし、芯のしっかりした鮮やかな色で、
「特にジュヴレ的な色彩」
に思える色合いです。
これもやはり素晴らしいオストレアに通じる味わいでして、ア・ミニマの、ある意味の「ちょうど良さ」よりも重厚、時に野暮ったくさえ感じるジュヴレ的な金属的ニュアンスも、たっぷりのフィネスを持って感じられ、丁寧に織り込まれたシルクの着物のようなテクスチュアを楽しませてくれます。中域も適度に膨らんでくれますし、横に拡がり過ぎて破綻する気配さえ見せません。余韻も美しいし、何より飲んだ後の身体の軽さ・・心地良さがいつまでも感じられます。
で、全然甘く無いんですね~・・これは驚きました。ほんのり、いや、わずかに甘みが有るのかな?と思ってましたが・・全く感じません。それでも見事な酸のバランスをしています。

で・・この写真ですよ。最後の最後の部分・・澱までしっかり、グラスに注いでしまいました!
「ん?・・何でまた・・?」
と思われるかもしれませんが、ちゃんと理由が有りますよ。
「・・だって・・美味しそうだったんだもん・・」
そうなんですね~・・なのでグラスにボトルの底の分まで注いで少し置き、澱や酒石酸を漉くようにして飲んでみました。
「(・・旨め~!!)」
っす。エナジーが凄いです!・・この部分、さらに滅茶素晴らしい!・・ビオディナミに転向して得たものを感じる気がします!
これ、昔、ラ・ターシュでやったんですが、その時と同じような感触を得ました!・・まさにエナジー、しかもとても良いベクトルを持ったエネルギーです!もちろん、果実、スパイス、金属など、様々なニュアンス込みで、液体だけを飲んでいるときよりも、多くの種類を一気に、濃密に感じられます!
まぁ、このような飲み方はお勧めはしません。お行儀悪い!・・と言われるかもしれませんし、美味しくない澱のワインも沢山有りますんで・・。
しかし・・素晴らしいACブルでした!高くないです!ご検討くださいませ。追加は出来ないと思います!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【実は激レア!重厚なピノの旨さをナチュラルに感じさせてくれます!】
扱いはもしかしたら初めてかもしれません。結構・・縁の無かったドメーヌ・トラペのACブルゴーニュ赤です。通常はフランス国内で流通するのみ
です。
おそらく初めて飲んだかもしれないこのACブルですが、パストゥグランのア・ミニマが、伸びが良い縦伸びする、意外にも大きな構造を見せるのに対し、ピノ・ノワールの重厚さや、薄いはずの果皮から繊細な複雑性を縦横縦横無尽に・・まん丸に感じさせてくれます。
白と同じようにネゴスの葡萄も入っているようですが、こちらもそんなネガティヴィさは無く、むしろトラペらしい柔らかでナチュラルな・・フカフカなテクスチュアが非常に心地良いです。ジュヴレ的に僅かに鉄っぽく、チェリー、ベリーの新鮮な果実が低域から盛り上がってくるように感じられます。
まるでドライで、甘味をほぼ感じませんが、とてもエキシーで洗練された旨みが有ります。完全には膨らみ切らないタイミングですが、それでも今飲んで充分に旨いです。
ティム・アトキンさんの評価を探しましたが見当たりませんでした。しかし、2014年のパストゥグラン・ア・ミニマに89Points も付けていますので、高質さは想像できるんじゃないでしょうか。
実は超レアなACブルゴーニュです。是非飲んでみてください。お勧めします!・・追加は不可能です。
● 2015 Bougogne Passtoutgrain a Minima
ブルゴーニュ・パストゥグラン・ア・ミニマ
【このワインこそはガメが必要だ!と感じさせてくれる見事な味わいでした!】

「わ~お!」・・な色でしょう?とても美しいです。皆さんは、
「パストゥグランじゃなぁ・・ガメ、入ってるし・・」
と思っているに違いありません・・たぶん。
でも、このガメの存在があるからこそ、この「ア・ミニマ」が非常に美味しいんです。だまされたと思って飲んでみてください。きっと納得してしまうと思います。
トラペの本当に素晴らしいジュヴレ=シャンベルタン・オストレアを飲めば、そりゃぁ皆さん、
「めちゃ美味しいす~!」
と喜んでくれると思うんですね。ポテンシャルもしっかり有り、現在の仕上がり具合も実に良い、とても満足できると思います。
この、純白のエチケットに変身した「ア・ミニマ」も同じくらい・・いや、オストレアを飲んだ直後にア・ミニマを飲まれたら敵いませんが、別々の日に飲まれたら、充分な満足が得られると思うんですね。
ピノ・ノワールの深遠さ、複雑さ、暖かさとガメの冷ややかさ、伸びの良さ、膨らみが一つの味わいになっています。勿論、それぞれの酸の構成が違うので、このようになるんですね。これは、もうかなり皆さんもファンになっていただいている、
「マルキ・ダンジェルヴィーユさんのパストゥグラン」
にも言えることで、この
「ピノとガメによるセパージュだから美味しい」
と言う、ブルゴーニュの伝統の味わいを復活させたと言えると思います。
昔のことですが一時期、多産種のガメに席巻され、品質が落ちたブルゴーニュワインは、ガメ禁止令で持ち直しました。
「ガメでワインを造っちゃいかん!」
と言うことですね。それでブルゴーニュ、特にコート・ド・ニュイやコート・ド・ボーヌからガメは駆逐されたんです。でも、そんなガメにも良い部分が有る・・それがパストゥグランで現わされていて、それがここに来てさらに磨かれてきたと言うことでしょう。
今飲んでめっちゃ美味しいです!シンプルなスタイルでテーブルにも映えます!・・送る方は間違えそうで怖いです!ご検討くださいませ。2015年ものは非常に少ないです!
以下は以前のレヴューです!
━━━━━
【手塩に掛けた高質でナチュラルなパストゥグランの美味しさを知ってください!素晴らしい仕上がりです!】

2014年のドメーヌ・トラペですが、どれもこれも・・素晴らしいです。
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
久し振りの「ア・ミニマ」です。前回のご紹介が2002年ものでしたんで・・・それ以来ですね。
━━━━━
【清楚な果実、土、月..やっぱりそういうことなんでしょうね】 「太陽の光を目いっぱい浴びて、すくすく健康的に育ってきました..」
というのは表面の部分です。何より感じるのは、
「手を掛けられて育ったんだね」
ということ。どちらかといえば育ちの良いお嬢さん的でとても清楚です。太陽も感じますがソフトな土の上には、半月ぐらいの月が..似合ってしまうように思います。
香りは赤紫のイメージで、たとえばスミレ、ブルーベリー。それに石灰系ミネラルと柔らかなふかふかの土。タンニンの質も良くとてもドライな味わいです。 幾分の若さもありますので、到着したら2週間ほど休ませていただけると美味しくいただけるのでは、と思います。飲んでみてください。
━━━━━
と・・紹介していました。まぁ・・大概はそのまんまですが、紫色が入ったイメージを書いています。
しかし、2013年ものは紫では無くて、もっと純な赤です。グラスの写真、そのまんまですね。
非常にドライながら、エキスの旨みが「むっちり」していて、まったく化粧っ気の無い、リアルな味わいがします。

食事とのマリアージュは非常に楽です。魚介系とも鮮度がそこそこ良ければ問題無く合うでしょう。非常に良い出来です。
一方のブルゴーニュ・ブランですが、
「・・あれ~?・・」
です。かなりの良い出来です。「あれ~?」は、この人、ブルゴーニュではピノ・ノワール主体の造り手なので、「赤いワインの人」と思っていたんですが、「トラペ・アルザス」をやりはじめてますよね?
その性なのかどうか判らないんですが、このブランが目茶美味しいんですよ。柑橘系のフルーツも有り、フルーツも有り、とてもピュアで中域もしっかり張り出しが有り、収束も長いんですね。お手本どおりと言うか、基本が凄くしっかり出来ている・・。
「赤より良いんじゃないか?」
などと思ってしまいますが、ア・ミニマの仕上がりを見れば、一時ビオなのに膨らみがイマイチで硬いワインだったのが、どんどん良くなっているのが想像できます。昔は「トラペは10年は必要」と思ってましたから・・。
そんな意味では、期待を大きく裏切ってくれたブルゴーニュ・ブランです。かなりの仕上がりです!お奨めします!
● 2015 Marsannay Blanc
マルサネ・ブラン
【より滑らかに、よりゴージャスに感じる2015年マルサネ・ブランです!】

ジャン=ルイ・トラペの昔を知る者にとって、1990年以降の本家とロシニョール・トラペの分裂や、その後のビオディナミ転向で、しばらくの間低調な期間が有ったことを良く知っています。大看板で有るシャンベルタンでさえ、そこそこに美味しいものの、畑本来のポテンシャルを発揮しているのか、疑問に思われることが多かったと言えます。
ましてや下のクラスはやや平板で、まろやかだけれどエッジの尖った、もしくはニュートラルなパレットを描けないものが多かったです。なので、シャンベルタンは1.5万円以下、1級は6~8千円なら・・みたいな感覚を持っていました。
今ではもう・・考えられませんね。トラペのワインはいつも優しく、じんわりと包んでくれます。不足を感じること無く、有り余るエネルギッシュさを見せつけることもしません。エキシーで旨味がちゃんと有り、感覚器官を適度に揺らしつつ、穏やかながら凛とした余韻でフィニッシュを迎えさせてくれます。
これ、ピノ・ノワールもシャルドネも、全く同じなんですよね。飲めば、
「あ、トラペでしょ?」
と判るようになるんじゃないかと思いますよ。質感高く、余韻美しく、やはり身体への入射角が優しい・・これはすべてのトラペのワインに言えることです。
昨年ご紹介させていただいた2014年ものよりも若干濃い色合いをしていますよね?・・2014年ものは冷ややかでした。2015年ものは、冷ややかさの中にもエナジーの満ちた味わいで、よりグラが有り、粘性が高いです。そして、今飲んでもとても美味しい!・・
おそらく、このワインはいつ飲んでも美味しいんじゃないかと思います。そんな意味では過去最高の仕上がりと言えるかと思います。
この3~4年の間に急成長した・・そしてあっという間にトップクラスになったと言えるトラペですが、シャルドネもとても美味しいです。ご検討くださいませ。お勧めします!
以下は2014年以前のレヴューです。
━━━━━
【2011年も旨かったですが2014年も素晴らしい!トラペの白はACブルもマルサネもポテンシャルが非常に高いです。】
2011年もののやや熟し気味のマルサネ・ブランを昨年ご紹介させていただき、かなりの評判をいただきました。皆さんもそろそろ飲まれたでしょうか・・是非ご感想をお聞かせいただきたいところです。
一枚、皮が剥けたような、あっけらかんとした熟成フレーヴァーを感じさせてくれた2011年でしたが、今回の2014年ものは、素晴らしかった2011年の再来・・と言うか、それ以上のポテンシャルを感じさせてくれます。
カメラが変わってしまいましたので、2011年と2014年の色の比較は難しいですが、黄色が強いと言うよりは、結構な感じで緑が混ざった美しい色合いをしています。珪藻土チックなやや厚みのあるボディはわずかにオイリーで、バリックのわずかにトースティで甘い香りがわずかにアクセントとしてノーズを抜けていきます。オイリーさの中から黄色や白のやや熟れたフルーツとスパイス、緑の蔓・茎のような・・・しかしネガティヴなものではありませんで、天に向かって伸びて行く、まだ成長しているような生き生きとしたノーズも含まれます。また、柑橘のフレーヴァーも混じり、ややマッタリとボリューミーに粘りつつ、またスパイスを感じさせて消えて行きます。かなり長いです。
バランスも非常に良いです。コート・ド・ニュイの白は今まで、ヴォーヌ=ロマネやニュイ=サン=ジョルジュ、シャンボール=ミュジニーの僅かなものを除けば、ほぼモレ=サン=ドニに有るのみでした。マルサネの白は、シルヴァン・パタイユがマルサネでもの凄いものを造っていますし(幻のアリゴテ・・度肝を抜かれるワインですよ)、このトラペのマルサネも、今までの概念を覆す仕上がりと言って良いでしょう。
非常に美味しいです。ティム・アトキンさんのポイントを探しましたが、マルサネ・ブランは見当たりませんでした。2014年のACブルゴーニュ・ブランが91ポイントですから、間違いなく、それ以上を付けるはずですが・・。
まぁ、比較的信用がある方かな・・と自画自賛?している noisy の高評価ですので、是非ご信用いただき、飲んでみていただきたいと思います。今飲んでも非常に素晴らしいです。超お勧めです!
以下は非常に高いご支持をいただいた2011年マルサネ・ブランのレヴューです。
━━━━━
【これはべらぼうに旨い・・必飲です!ただいま絶好調の完全エキス化した状態!・・このバランスでのご紹介はまず出来ないのが普通です!】
noisy のところではどうもイマイチな動きのドメーヌ・トラペですので、これだけ旨いものをちゃんとご紹介し切れるかどうか・・少し不安に思っています。
ちなみにトラペはビオですが、適量に、適切なタイミングでSo2を使用していますから、一般に言うようなビオっぽさは全く見当たりませんのでご安心を。ピュアでナチュラルですが、
「何もしないことをビオと言う」
ことと、
「キュヴェに色々対応し、考慮し、手段を尽くして、結果何も余計なことはしなかった」
と言うことは、全く違うのだと、テイスター、ワイン屋、全てのワインファンが認識すべきだと思っています。どうもその辺がね・・プロとしても認識を間違っていると思うんですよね。
で、この・・単なる「マルサネ・ブラン」なんですが、現在、素晴らしい状態です。全く以って・・
「完全なるエキス!」
と言って良い・・非常に香り、味わいも口内で拡がるタイミングになった・・2011年ものなんですね。
一般的にリリース直後は、如何に素晴らしいワインであっても、エキス的に充実していたとしても、まだ完全にはエキス化していない・・と言えます。やはり時間は何にも変えがたいものでして、ボトルの中での熟成により、さらに磨かれて行く訳です。3年ほど瓶熟されたこのマルサネ・ブランは、二次発酵を経た高級ワインですから、全てが調和し、エキス化し、この状態になったと言えます。
通常、我々ワイン屋は、どうしても先を見てしまうクセが有り、
「そこが見えるから美味しい!」
と感じているのに、その先の美味しさを今の美味しさと摩り替えてしまっている可能性が有ります。勿論ですが・・そうなるように鍛錬したので・・まぁ、自分の性では有りますが・・。
で、その先の状態が今、この状態とイコールなんですね・・。言葉は難しいですが。
完全にエキス化していますので、非常に香ります。そして拡がります。余韻も素晴らしく長いです。口内では全く尖ったところが無く、また立体的でほぼ球体に感じられます。つまり、
「一枚、皮の剥けた状態!」
に有るんですよ。なので、この状態を是非知ってほしい・・ここからまた成長をして行くんですが、このトロトロと滑らかな味わいを知ることによって、
「この位のポテンシャルのワインだと約3年でこの状態になる」
ことが理解できるんですね。中々無い機会だと思います。この状態で持ってきてくれたフィネスさんに感謝!・・そして、ドメーヌ・トラペは素晴らしいワインを造っている!・・と理解してくださるとさらに嬉しいです!・・是非飲んでみてください!一推しです!旨い!
● 2015 Bougogne Blanc
ブルゴーニュ・ブラン
【シンプルな・・純白のエチケットに変身!味わいはエレガンス、フィネスに満ちたしっとりエキス味です!】

完成度・質感ともに非常に高いニュイのシャルドネです。デザインが変更されまして、純白の下地を生かしたシンプルなものになっています。販売する方にしてみますと、結構に見辛く、向かって右下に小さな文字で「Bourgogne」と入っています。
2015年ものは葡萄が良く熟しているので、「やや甘く酸が少ない」と言われますが、やはりそこは微妙でして、生産者により違うのは言うまでも有りません。
自身の理想とする味わいのスタイルを貫こうという感性からは、酸のまろやかな糖度をほんのり感じるような・・そんな味わいは有りません。
しかし、自然派の生産者には多いと思われる、「できるだけ関与せず、自然の恵みをいただき、それをワインに昇華する」と言うスタンスからは、ヴィンテージの要素でもある「高い糖度、低い酸度」を受け入れる、もしくは葡萄がなりたいスタイルを感受してワインを造る・・ことになります。
そういう意味では、トラペは後者かと思われます。2014年のやや涼やかなスタイルよりは、ほんのりとオイリーさも増し、粘度が有り、甘くは無いものの酸は張り詰めた感じでは有りません。
もうすでに仕上がっているかのようなニュアンスで、今飲んでも非常に美味しいです。完成度の高い味わいで、高質感たっぷりです。
この最終仕上げに関しては先ほどの後者的な考え方と言うより前者的で、そのハイブリッドな感じがトラペのスタイルなのかな・・と感じています。今飲んでおいしく、この先10年、とても良い状態を続けるでしょう。質感・ポテンシャルは・・2014年もののレヴューにも書きましたが、メオのクロ・サン=フィリベールにも並ぼうか・・と言うレベルです。ご検討くださいませ。かなり美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【かなり旨いです!メオ=カミュゼのクロ・サン=フィリベールに匹敵!】
いや~・・かなり旨いです。2013年も良かったですが、健康健全、しかもややオイリーで構造も大きく、フルーティーなのに複雑性もあると言う・・ちょっと考えられない仕上がりです。
ドメーヌものの葡萄だけではなくネゴスものも混ぜているそうですが、まるでそんなネガティヴさは感じられませんし、バレル・ファルメンテッドなシャルドネですので、年の良さを反映してかなり樽臭くなってるかと思いきや、僅かに高質な樽のトッピングとして感じられる程度で、
「ん~・・こりゃ、かなりのポテンシャルだなぁ・・」
と判断しました。今飲んでもかなり旨いです。色合いもやや緑掛かった美しい色ですよね。
2014年のトラペは本当に素晴らしいですが、誰か評価していないかと調べてみましたところ・・あのティム・アトキンさんが評価してまして・・
「なんと91ポイント!」
も付けてました・・。ビックリです。
まぁ、この人のことは他のコラムでもちょっと書いてますが、アペラシオンとか規格とかに捉われずに、結構自由にポイントを付けています。仮に他の先輩方がどんな評価をしていてもお構いなしです。それに、好みだけで評価してない・・と言うか、かなり幅広いアイテムを好意的に評価していますので、信用できるかな・・と思っています。
また、基本的にドライですがボディもしっかり有る上に、ミネラリティも充分以上、エキスがかなりしっかり出ているので、豊かだけれど酸っぱく無い酸と相まって旨みを多く含んでいます。非常に良い出来です。
価格も2013年から見るとかなり下がっていますので、
「ほぼデイリー価格ながらもポテンシャル大で貴重なACブル!」
と言えるでしょう。
あのメオ=カミュゼの看板白のモノポール、オート=コート・ド・ニュイ・ブラン・クロ・サン=フィリベールに引けを取らないと感じました。非常に素晴らしいので、是非飲んでみてください。2014年のトラペ、素晴らしいです!
以下は2013年のこのアイテムを含むレヴューです。
━━━━━
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
久し振りの「ア・ミニマ」です。前回のご紹介が2002年ものでしたんで・・・それ以来ですね。
━━━━━
【清楚な果実、土、月..やっぱりそういうことなんでしょうね】 「太陽の光を目いっぱい浴びて、すくすく健康的に育ってきました..」
というのは表面の部分です。何より感じるのは、
「手を掛けられて育ったんだね」
ということ。どちらかといえば育ちの良いお嬢さん的でとても清楚です。太陽も感じますがソフトな土の上には、半月ぐらいの月が..似合ってしまうように思います。
香りは赤紫のイメージで、たとえばスミレ、ブルーベリー。それに石灰系ミネラルと柔らかなふかふかの土。タンニンの質も良くとてもドライな味わいです。 幾分の若さもありますので、到着したら2週間ほど休ませていただけると美味しくいただけるのでは、と思います。飲んでみてください。
━━━━━
と・・紹介していました。まぁ・・大概はそのまんまですが、紫色が入ったイメージを書いています。
しかし、2013年ものは紫では無くて、もっと純な赤です。グラスの写真、そのまんまですね。
非常にドライながら、エキスの旨みが「むっちり」していて、まったく化粧っ気の無い、リアルな味わいがします。

食事とのマリアージュは非常に楽です。魚介系とも鮮度がそこそこ良ければ問題無く合うでしょう。非常に良い出来です。
一方のブルゴーニュ・ブランですが、
「・・あれ~?・・」
です。かなりの良い出来です。「あれ~?」は、この人、ブルゴーニュではピノ・ノワール主体の造り手なので、「赤いワインの人」と思っていたんですが、「トラペ・アルザス」をやりはじめてますよね?
その性なのかどうか判らないんですが、このブランが目茶美味しいんですよ。柑橘系のフルーツも有り、フルーツも有り、とてもピュアで中域もしっかり張り出しが有り、収束も長いんですね。お手本どおりと言うか、基本が凄くしっかり出来ている・・。
「赤より良いんじゃないか?」
などと思ってしまいますが、ア・ミニマの仕上がりを見れば、一時ビオなのに膨らみがイマイチで硬いワインだったのが、どんどん良くなっているのが想像できます。昔は「トラペは10年は必要」と思ってましたから・・。
そんな意味では、期待を大きく裏切ってくれたブルゴーニュ・ブランです。かなりの仕上がりです!お奨めします!
● 2014 Chambertin Grand Cru
シャンベルタン・グラン・クリュ
● 2005 Chapelle-Chambertin Grand Cru
シャペル=シャンベルタン・グラン・クリュ
【徐々にトラペの素晴らしさが認知されてきたようです!!物凄い評価です!】
もう、かなり世界のテイスターたちがドメーヌ・トラペの素晴らしさを言い始めており、非常に高く評価しています。2014年のトラペは凄いです。
もっとも、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は2013年のトラペのシャンベルタンに20点満点、ラトリシエールに19.5点としていましたので、もしかしたらシャンベルタンは僅かに下がったと言えるかもしれません。
しかしラ・ルヴェ誌は2014年のシャンベルタンは19.5ポイントですが、ラトリシエールも19.5ポイントですから誤差の範囲と言えるかもしれません。
noisy は、1級以上はさすがに飲めなかったものの、それ以下をほぼテイスティングし、また新たな境地を開き始めたドメーヌ・トラペの姿を確認しました。それはよりナチュラルに、自然に、エレガントに、健康的に、しかしそれ以前のものを何も捨てない・・と言う、強い意志です。
特にジュヴュレ=シャンベルタン・オストレアの素晴らしさは特筆もので、確かにティム・アトキンさんはその辺りを理解できなかったようでは有りますが、飲んでいただけるのなら、さらに進歩したトラペをご確認いただけるでしょう。
トップワイン、上級ワインは数、価格の関係でサクッとは飲めませんでしたので、各テイスティング評価機関のポイントを元にご紹介します。
シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんが96ポイント、アドヴォケイト95~97ポイント、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス 19.5/20ポイントと言う、誰からも文句のない仕上がりです。より高域の美しさを得た2014年かと想像しています。
シャンベルタン1999年は古酒です。ほんの少量の入荷です。ラ・ルヴェ誌は19/20ポイントと高評価かつ・・飲み頃を迎えたシャンベルタンです。貴重です。
ラトリシエール=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんがシャンベルタンと同様の96ポイント、ラ・ルヴェ誌もシャンベルタンと同じ19.5/20で、これは非常にお買い得です。
シャペル=シャンベルタン2014年はティム・アトキンさんの評価しか見当たらず、93ポイントでした。2005年の古酒も少量届いており、こちらはベタンヌさんのところが18/20ポイント 飲み頃予想 2017~2030です。飲んで良い時期に入ったと・・言うことなのでしょう。
1級群は、
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・プリュール ティム・アトキン94ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・プティ・シャペル ティム・アトキン95ポイント
2014 ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・キャピタティム・アトキン 94ポイント
と、軒並み凄い評価です。2014年は各キュヴェを混ぜたアレアを造らず、上記キュヴェを仕込んだようです。
2014年ドメーヌ・トラペは、下級のみのテイスティングでしたが、その凄さは充分に伝わってきました。是非ともご検討いただき、お早めにご注文くださいませ。お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
このところのトラペのワインはちょっとおかしい・・いや、単に「おかしい」のでは無く「異常においしいことがおかしい」と言うべきだろうか。例えば先だってご案内できた2011年のマルサネ・ブランを飲まれた方なら、たっぷりと理解できただろうし、おそらく「少し高いかな?」と思って手を出さなかったに違い無い「パストゥグラン・ア・ミニマ2013年」を飲まれた方なら、そのディテールの美しさと余韻の奏でる、緩やかで長い放物線に感動を覚えるでしょう。また、書き切れなくてまだ案内できていない2013年のマルサネ・ルージュをもし飲まれたのなら、フーリエのワインを赤さをやや暗くして、さらにナチュラルに向かわせたような・・しかもピュアさを全くないがしろにしない美味しさにビックリされるかもしれない。
2013年のシャンベルタンは、ラ・レヴュー・デュ・ヴァンと言う長い歴史を誇り信頼の厚い評価本で、ドメーヌ・ルロワの「シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」と共に満点の20点を得ています。因みに満点はルロワ2点、トラペ1点のみで、シャンベルタンの指標とも言うべきルソーは19.5点で次点、トラペのラトリシエールは19点と言う結果でした。昔のジャン=ルイ・トラペを知るものにとっては、晴天の霹靂とも言うべき事態かもしれませんが、上記のように昨今のワインを飲まれているのであれば、全く当然とも言えるかもしれません。
まぁ、価格は確実に上昇していますので、値段成り・・と言ってしまえばそれまでですが、ルロワのシャンベルタンやルソーのそれと単純な比較をすると、コンディションも含め、妙な納得が可能かと思います。
今回はマグナムも有り、また、天候不順により収量を減らし、しかも造り手の技量を発揮した上での忍耐を迫られた2013年ヴィンテージですので非常に貴重だと言えます。ご検討くださいませ。
Copyright(C) 1998-2023 Noisy Wine [ Noisy's Wine Selects ] Reserved