スラ・ヴィンヤーズ
スラ・ヴィンヤーズ
インド Sula Vineyards ナシク
● 「・・・・・・・」 → 絶句した様子
が、想像されます。インドのワインです。
「インドかよ!」 → 突っ込まれた感じ
が伺われますので、「インドです!」
noisy も全く同じような印象でしたので、よ~く判ります。でも、有機的なアプローチをしている葡萄園で、味わいもなかなかのものでしたのでご紹介します。そうそう、価格も滅茶苦茶に安いです!インドの西部の、標高の高い(600メートルほど)畑で仕立てています。それでも緯度はかなり低いですよね~。インドですよ!二度目のご紹介です。
ですが、まあ・・・本当に・・・これ、馬鹿に出来ないですね。全てのアイテム、それぞれに本当に素晴らしいです。デイリーとしたら、これ以上無く安いですし、味わいも良いです。インドのワインもこれから世界を席巻するようになるのでしょうか?
「・・・そんな訳、あるはず無いじゃん!」
と思われるなら、確かめてみるしか無いですよね。是非確かめてみてください。2度目、3年目?のご紹介ですが、前回よりも更に洗練されてきています。おそらくワインメーカーさんの感性が凄いのかな?と思える、かなりレベルの高いデイリーワインです。インド、恐るべし!数学やIT産業だけじゃ無かった!
● 2010 Late Harvest Chenin Blanc Half
レイト・ハーヴェスト・シュナン・ブラン・ハーフ・ボトル
【このシュナンが一押し!】
●シュナン・ブラン
いや~、どうでしょうか!実はちょっとびっくりしました。安価だし、結構しっかりしているんですよ!
まあ、新世界というか、超新世界の有機ワインですので、かなり「眉唾」でテイスティングに臨んだ訳です。で、アロマを嗅ぎ、
「ふむふむ、ビオ的なベリーピュアな香りでは無いな・・」
そして口に含み、
「ふむふむ・・・。まあ、こんなもんだよな・・、僅かな甘みに頼ってボディを造っているし・・」
と、瞬間はそのように思い、安いものにロクなモンはないと、ブツブツ言い始めたところ、
「あれ?ちょっと待てよ・・」
と、もう一度含みなおしました。
するとどうでしょう・・・。確かに僅かな甘みは感じるのですが、その奥にとても美しい、冷たい果実酸が存在していたのです。アロマも、フランスもので言うソーヴィニヨン・ブランの、青っぽい植物の蔓のようなニュアンスが生き生きとしていたのです。
飲み進めるほどに、その思いは確認されました。
「ああ、結構良いワインに仕上がっているねぇ!」
もっとも、このワインが持っている冷たさのレベルや、エレガンスの表現が、フランスの上級ワインレベルであるとは言えません。それでも、あの「暑い!」というイメージのあるインドのワインですから!かなり行けると思いますよ。是非是非!挑戦してみてください。
●レイト・ハーヴェスト・シュナン・ブラン・ハーフ・ボトル
こちらは収穫を遅らせて糖度を上げ、やや甘めに仕上げたシュナン・ブランです。ドイツワインでいうと、シュペートレーゼ、もしくはアウスレーゼクラスの糖度があると思いますが、問題は、そこにきちんと酸が載っているか!と言うところに有ります。
結論に行ってしまいますが・・・有るんですよ、しっかり・・・。これは美味しいかもしれない・・・、と思ってしまいました。冷たく冷やして飲んだら、さほど甘くないレベルです。冷製の酸がしっかりあるからです。
また、ハーフボトルですので、飲み切りが可能です。デザートでも良いですし、食中も邪魔にならないですから、奥様はこちらのレイト・ハーヴェスト、旦那さんはシュナン・ブラン・・・という飲み分けも可能ですよね。
かなりお薦めできると思っています。ただし、フランスワインと比較して・・と、どうしてもやってしまいますが、産地の個性を誉めるべきなのでしょう。是非とも飲んでみてください。
● 2008 Shiraz Dindori Riserve
シラーズ・ディンドリ・リザーヴ
【スラ・ヴィンヤーズのトップワイン!】
これも良くできています。まあ、ブラインドではどこのワインと言えば良いのか難しいと思います。オーストラリアのシラーズを思っていただくとすると、かなりのレベルに仕上がっています。
前々回ご紹介時の2006年ものよりも、より充実してしっとりしています。かなり特徴的に思えたスパイスのアロマも、突出したレベルではなく、要素の一つとして感じられます。まあ、・・・その特徴的と思えた部分は「カレー」の香りだったんですけど・・・(^^;;今回は余り判りません。
勿論、その存在は本当に微細なもので、カレー味の赤ワイン、などと言うべきものでは有りません。スパイシーな要素の中に、かなり高い(短い)周期を持った、別のアロマが有るんです。
味わいはとてもしっかりしています。基本的にドライで、ボディは中庸、酸味も余韻もしっかりしています。コーヒーやココアを思わせるような真っ黒なものではなく、赤と紫、茶色の有機物を複雑に感じさせます。新世界のワインが問題ない人であれば、
「美味しい!」
という言葉が素直に出てくるでしょう。
反面、ブルゴーニュが好き・・・と言う方には合わないかな・・と思います。でも、飲まれてみるときっと面白いはず!是非挑戦してみてください!
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