ドメーヌ・ラモネ
ラモネ
フランス Domaine Ramonet ブルゴーニュ
●シャサーニュの偉大な造り手ラモネは、世界一のシャルドネ使いであることに異論を持つ人はいないだろうと、言われています。事実長命で甘美であり、是非とも味わってみる必要のあるワイン。モンラシェに樹齢約70年の畑をほんの0.25ha持っています。希少なワイン群です。あ、バシュレ・ラモネさんは別の家系ですので関係ありません。
ところでドメーヌ・ラモネ と聞いて、皆さんはどんな印象をお持ちでしょうか。超一流のボーヌの生産者なんですが、どうやらそれほどの知名度が無いような気がします。当然ながら日本での代理店の政策にもよりますので、余りに数が無いことと、我々(特にnoisyのところには・・・)には中々渡してもらえない状況などがあって、皆さんにご紹介することも余り無いのが現状です。
また、ムルソーやピュリニーの派手な生産者の陰に隠れてしまったシャサーニュの凄腕・・みたいな部分もあります。滅茶苦茶長熟なのが玉に瑕なのかもしれません。言ってみれば、若いうちはあまり表情が出て来ないタイプなんです。でも、少しでも貯蔵してあげると、グ~ンと深みが増してきます。
今回は少量ですが、バックヴィンテージが購入できました。正規モノではありません。(正規は1本たりともくれません!・・・ひも付きの取引なんぞが嫌なので・・その辺もあるのでしょうね)状態はとても良いです。
● 2018 Saint-Aubin 1er Cru en Remilly
サン=トーバン・プルミエ・クリュ・アン・ルミイィ
【久しぶりに見ました!正規では有りませんがコンディションは非常に良いです!!】
先代のアンドレ・ラモネさんが心を尽くした畑、ブードリオットの白です。特にクロ・ド・ラ・ブードリオットの赤は、
「ロマネ=コンティにも負けん!」
と言ってたと・・記憶しています。
まぁ、それを信じてクロ・ド・ラ・ブードリオットの赤も何度か飲みましたが・・
「・・ん~~~・・ど~でしょ~~・・」
ラモネさんちの赤については、ややあっさり造ったクロ・サン=ジャンとかが普通に美味しいです。頑張ってるクロ・ド・ラ・ブードリオットは・・noisy には今一つ理解が追い付かなかったかな・・と言う感じで、いや、個性的だし普通には美味しいんですけどね。ロマネ=コンティはね~・・
こちらは「サン=トーバンの白眉」とも言うべき1級アン・ルミイィです。かのモンラッシェの真裏に有る、非常にポテンシャル高い畑です。
ラモネさんのは、昔は単に「サン=トーバン村名」だったような気がしますが、今はこのアン・ルミイィ1級、レ・シャルモワ1級をリリースしているようです。どちらもモンラッシェの真裏で良い位置に有る畑ですが、ラモネさんのアン・ルミイィは余り見ませんよね。昔はラモネさんのサン=トーバン村名は高くても4千円ほどだったので、安くて美味しいワインでした。ちょっと瓶熟させると素晴らしかったです。もっともユベール・ラミーのような密度の高さ、濃密さは無かったですが、エレガンスは素晴らしかったですね。少ないので飲まないでご紹介いたします。
なお、正規輸入ではありませんでブローカー仕入れです。ご検討くださいませ。
● 2015 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
【素晴らしいです!この低~高の全域に渡る表情は、やや尖ったイビツな表情になりやすいアリゴテを超越したものと言えます!】

久しぶりに購入できたラモネさんちのアリゴテ、しかもグレートイヤーの呼び声も高い2015年ものです。
元々このラモネさんちのアリゴテはリリースさえされず、樽ごとバルクでネゴスに販売されていました。あのジョエル・ロブションさんと並ぶアラン・シャペルさん・・若くして1990年にお亡くなりになられたそうですが、このアリゴテの味わいに驚き、自身のレストランのためにボトル詰めしてくれるように、何度も先代に頼み込んで発売されるようになったと言う・・謂れが有るんですね。
事実、ラモネさんちの下級クラスのワインも非常に魅力溢れるワインで、昨今は余り見かけませんがサン=トーバン・レ・シャルモワとか・・昔は3~4千円で購入出来ましたので、びっくりするような美味しさをリーズナブルに飲むことが出来たんですね。
同じシャサーニュの重鎮と言えば、やはりミシェル・ニーロンさんでしょう。比較するとニーロンさんは凝縮感、エキスの密度の高い味わいに対し、ラモネさんのワインは大らかで楽観的、特別には何もしない・・ような素振りが感じられます。敢えて言ってみるなば、ラモネさんはアルマン・ルソータイプ・・と言えるかもしれません。
まぁ、そんなアリゴテですから、レストランさん始めワインファンの皆さんも、是非とも欲しいんですよね。充実していて、全く過不足無く、しかも料理の味わいを損なうような主張は少なく、さりとてワインファンの望むグッドワインたるポテンシャルをちゃんと持っているんです。
noisy も何年振りかでラモネさんのアリゴテを飲んでみました。昔は「Domaine Ramonet」のクレジットだったと思いますが、現在は「Jean-Claude Ramonet」になっているようです。
ナトリウム系のやや勝ったような白く、細やかながらそれでもやや大きめの粒子の混じった石灰の伸びやかなアロマに柑橘系果実ばがバッチリ載り、ほんの僅かに甘やかさが感じられる新鮮なアロマ。ほんのりとろりとしているようなテクスチュアから白い桃と完熟した青りんごのニュアンス。ボディは中庸な太さで中盤以降、ホロホロと石灰が崩壊して行くようなイメージを感じさせながら、シャサーニュっぽいミネラリティの余韻を長くたなびかせる・・そんな感じです。
2015年で若いですが、今のバランスでも非常に美味しい!・・甘く無く、辛く無い・・そしてありがちなレモンのような「尖った強い酸味」では無く、むしろシャルドネ風の柔らかで全域に丸みの有る味わいがまた良いです。何よりシャバシャバに薄いアリゴテなんぞはワインファンの気持ち的にも飲みたく無いのに、夏の暑さから・・
「・・濃い目のワインも・・今は飲みたく無いけど・・」
などと矛盾を抱えていても威張っている我々には、ピッタンコなセレクションかと思うんですね。
非常に健康的で、丸く、柔らかく、しなやかでピュアです。価格も昔に比べましたら上がりましたが、それでも正規品よりはかなりリーズナブルです。コンディションも非常に良いと見ました。是非飲んでみてください!超お勧めします。さすがラモネ!何よりもまずご検討ください。
● 2013 Chassagne-Montrachet 1er Cru les Vergers
シャサーニュ=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・ヴェルジェ
【人気の高いレ・ヴェルジェ!!ゴージャスです!】
まぁ・・飲めてないワインを紹介するのに・・慣れてない・・いや、いつまで経っても得意になれないnoisy です。いや、飲みたいのは山々ですが、さすがにお勉強のために少ないワインを開けると言う年齢でも無いし、飲まなきゃならないワインも山脈状態ですから、黙ってても欲しい人がいらっしゃるワインは後回しになっちゃうんですね。
なので、このレ・ヴェルジェも飲めず・・と言うことになります。正規では有りませんがコンディションは良いです。
シャサーニュの村の1級ですが、ややピュリニー=モンラッシェっぽいゴージャスな果実感を持つ素晴らしい畑です。ここはピュリニーにもほど近いですが、サン=トーバンにも近く、また標高の高い位置に有りますんで、モルジョの豊かな味わいとも微妙に異なり、ハイトーンさと言うか、ミネラリティが石っぽく、そこに果実がたんまり乗っかってきます。飲みたいですね~!ご検討くださいませ。
● 2013 Chassagne Montrachet 1er Cru Boudriotte
シャサーニュ=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・ブードリオット
【追加分です!正規では有りませんがコンディションは非常に良いです!!】
先代のアンドレ・ラモネさんが心を尽くした畑、ブードリオットの白です。特にクロ・ド・ラ・ブードリオットの赤は、
「ロマネ=コンティにも負けん!」
と言ってたと・・記憶しています。
まぁ、それを信じてクロ・ド・ラ・ブードリオットの赤も何度か飲みましたが・・
「・・ん~~~・・ど~でしょ~~・・」
ラモネさんちの赤については、ややあっさり造ったクロ・サン=ジャンとかが普通に美味しいです。頑張ってるクロ・ド・ラ・ブードリオットは・・noisy には今一つ理解が追い付かなかったかな・・と言う感じで、いや、個性的だし普通には美味しいんですけどね。ロマネ=コンティはね~・・
こちらは1級ブードリオットの白です。この畑は「モルジョ」とも名乗れますが、モルジョにも他n区画が有るので個別のリューディを名乗っています。味わいはやはりモルジョに似ており、シャサーニュの1級の中では比較的濃密でパワフルです。モルジョと比較すると、言葉では難しいですが、やや石灰的ミネラリティが強く、ややスタイリッシュでタイトかな・・と思います。しばらく飲んでませんで・・すみません。
今回はこちらも正規品では有りませんがコンディションも良いです。ティム・アトキンさんは90Points付けているようです。ご検討くださいませ。
● 2013 Chassagne-Montrachet 1er Cru Morgeot
シャサーニュ=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・モルジョ
【追加分です!修道院の周りの優れたリューディです!!】
その昔はワインもそこそこにリーズナブルで、94年のラモネさんちのサン=トーバンが確か3千円代位だったと思いますが、
「94年だしな~・・一般的にはオフって言われてるし・・ど~なんだろ?」
と思って、その頃も貴重なそのサン=トーバン1994年を開けちゃいましたら、まぁ~・・めちゃ美味しくてビックリしたのを思い出します。
濃いとかポテンシャルが高いとか・・じゃなくて、凄くバランスが良いんですよね。美味しいけど簡単には入手出来ず、以来ずっと苦労してる造り手の一人です。
まぁ・・売れるとなると高くなっちゃいますし、エージェントは売れるものに何かを付けたくなるんですね。それだけじゃぁ渡せないよ・・と言う訳です。noisy も、やりたくは無いんですが、例えばルーミエさんのワインをフリーで出したらひどいことになっちゃうのは簡単に想像できますよね。最初にアクセスした方が全部購入して終わりです。下手をすれば・・考えたくは無いですが、再販に回ることも有ります。ラモネさんのワインも数は多く無いですし、エージェントさんにしてもラモネさんだけでは仕入れられない状況も有るんですね。なので、ワイン屋にも物凄いプラス条件を突きつけるし、それをされたワイン屋もアソートで・・とかの状況になっちゃうんですね。
こちらはモルジョです。綺麗なワイン・・と言うよりも比較的力強く、ネットリしつつ、旨みが多く、妖艶さも出て来るリューディだと思います。ここはピノ・ノワールも植わっているので、粘土が結構あるんですね。その影響が味わいに出て来ます。
ティム・アトキンさんは91Points 付けているようです。人気の割に評価は余り高く無いですね・・。外人さん向けにはもっとマッチョなワインが受けるんでしょう。日本人には受けの良い捌けた味わいです。こちらも正規では有りませんがコンディションは良いです。ご検討くださいませ。
● 2013 Chassagne Montrachet 1er Cru les Caillerets
シャサーニュ=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・カイユレ
【正規では有りませんがコンディションは非常に良いです!!】
ドメーヌ・ラモネのラインナップの中で、やはりすごいのはモンラッシェやバタール、ビアンヴィニュなどのグラン・クリュだとしても、本拠のシャサーニュの1級ではリュショットとレ・カイユレが白眉で有ることは疑い無い事実でしょう。
確かにブードリオットも良いけれど、リュショット、カイユレ、ブードリオットの順なのかな・・と。しかし差が有ったとしてもリュショットとカイユレの差は微々たるものでしょう。
ドメーヌ・ラモネの日本の流通では正規エージェントからの供給が非常に細く、ほぼ闇から闇へ消えてしまっているような状態です。noisy もよほどのことが無い限り飲めないような生産者です。
今回はそんな訳でしてブローカー経由での入手です。キャプスュルもしっかり廻り、色合いも健全です。ラモネさんの場合はエチケットが弱く、シワが寄ってたりキズが有ったりとやや難が有りますので、僅かな難についてはご了承ください。
● 1998 Batard-Montrachet Grand Cru
バタール=モンラッシェ・グラン・クリュ
【見直され始めている98年のボーヌ・シャルドネです】
まあ、コシュ=デュリの98年がどうやら失敗作??というような話がブル・ファンの間ではヒソヒソ話されていますが、その他は結構リッチで旨いんじゃないかな?と思いますよ。ラモネさんのバタールですから、92ポイント止まりということは無いでしょう。飲みたいワインです!
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