リシャール・シュルラン
リシャール・シュルラン
フランス Richard Cheurlin シャンパーニュ
● 久しぶりのご紹介になりますが定番となっておりますリシャール・シュルランです。
エージェント資料より
狭小なドメーヌで個性的なクオリティ・ワインつくりに打ち込むRMはここ数年真のクオリティ・シャンパーニュとして日本でも知られるようになってきました。オーブのリーダー格として厚い信頼を得ているリシャール・シュルランを、新たなRMとしてご紹介いたします。
地方 :Aube オーブ県 Celles-Sur-Ource セル=シュル=ウルス村 造り手 :Richard Cheurlin リシャール・シュルラン 土壌 :オーブ地方ではキメリジアン階とポートランド階の石灰石、粘土まじりの土質で、ピノ・ノワールは濃醇な酒質でフィネスが備わる。 栽培面積:8.5ha
栽培方法:「ヴィティキュルテュール・レゾネ」(「周到な栽培」の意味。VRと略す) 栽培はできるだけ自然に行い、この10年間農薬を使っていない。 プレス :伝統的な木製の垂直型プレス機(オーブではほとんどの造り手がプヌマティック=マンブラン式プレス機を使用している) マロラクティック発酵:すべてのキュヴェをマロラクティック発酵させる。 ファミリー史:リシャールで5代目になるブドウ栽培農家で、1919年より自家でシャンパーニュを作り始めた。
1999年秋、シャンパーニュの優れたレコルタン・マニピュラン探索行の最後に、オーブ県を訪ねました。その折もっとも印象に残ったシャンパーニュの作り手リシャール・シュルランに取引をお願いしてまいりましたが、念願かないこのたびやっとご紹介できることになりました。リシャール(47歳)は1978年よりシャンパーニュ作りを始めました。11月の末、外は小雪まじりの寒い日だったのですが、畑から戻ったばかりのリシャールは日焼けした顔に大粒の汗をかきながら、熱心にワイン作りについて語ってくれました。最初のキュヴェを一口味わって、リシャールが才能あふれる造り手であることすぐに確信しました。 その言葉のはしはしにもワインと同じく、純良な魂と温かい人柄が感じられ、ついにオーブ最良のシャンパーニュに巡りあったとの思いを強くしました。
コトー・ド・ルルスに位置するセル・シュル・ウルスは、畑は南斜面にあり、きわだった日照に恵まれ、晴天は年間200日以上に及びます。マルヌ県より標高が高く、春に遅霜禍にあいやすいので、シャルドネより開花が遅いピノ・ノワールの方が育てやすい。また、この地区ではマルヌやコート・ド・ブランに比べて石灰質が少ない土壌(シュルランでは40%が粘土まじりの石灰岩土壌)で、日照が少ない年にはシャルドネは、酸が突出した味わいになるため、ピノ・ノワールが多く栽培されています。
オーブでは石灰岩、粘土まじりの土壌に、小石の層や赤い土の層が入り組み、畝によりキャラクターが大きく異なります。そのため10から12の異なる畝を有するシュルランでは、それらの個性を生かすために、畝ごとに醸造を行います。
最近では、マルヌ、コート・デ・ブランの評価の高い作り手でさえ、プヌマティック式プレス機を使用し、ルミュアージュ(動ビン)は機械で行う造り手がふえ、驚くことがしばしばあります。ましてオーブではほとんどの造り手がプヌマティックを使用しています。一通りテイスティングが終わり、カーヴに入り伝統的な木製の垂直型プレス機と手作業で行われるルミュアージュの作業を見たとき、伝統を守りながらクオリティの高いワイン作りを実践する志を感じました。
いずれのキュヴェも香りに集中力があり、内側に緊張する力と広がる力のバランスがとれ、軽やかで上品な味わいで、この価格帯のシャンパーニュのなかでは明らかなクラスの差を感じさせてくれます。とりわけフィネスにあふれるキュヴェ・H・ミレジムとキュヴェ・ジャンヌは長く熟成させて楽しんでほしい、とはリシャールの言葉です。
『ワイン王国』NO.13 2002 より抜粋 /マイケル・エドワーズ記事稿より
オーブ エペルネから110km南東にあるオーブ県は、活きいきとしてイチゴのような果実味があるおいしいピノ・ノワールの産地であるが、この風味の輪郭を形成するのはキメリジアン階とポートランド階の石灰石、粘土まじりの土壌であり、これはブルゴーニュ北部とサンセールにも見つけだせる。オーブ県のピノ・ノワールは、当地最大の資産である、発泡性および非発泡性の素晴らしいロゼ・ワインを造るのに理想的なブドウである。シャンパーニュの旧都で古きカテドラルの町であるトロワの西にモングーの丘陵があり、白亜質土壌(これまた別のティロル階に属す)がそこの日差しが強い南向き斜面の表土をおおいなおしている。口当たり柔らかで黄金に輝くモングー産シャルドネは、多くの糸が複雑に織りなした布にたとえるべきブレンド・シャンパーニュの、豪勢な素材になりうるものである。
リシャール・シュルラン オーブ県でクオリティ向上のキー・プレイヤー この才高きレコルタン=マニピュランは、1978年に父親から1.8haのささやかなブドウ畑とともに新たな植樹用の土地を譲り受け、独立したシャンパーニュ生産者へと転じた。それから23年後の現在、4倍の面積に広がったワイナリーで活躍するリシャールは、まぎれもなくオーブ県で最上のシャンパーニュ生産者になり、その作品はブラインド・テイスティングにおいても、評判の高いマルヌ産のものをしばしば上まわる実績を築いた。 いまや40代にさしかかったリシャールは、セル=シュル=ウルス周辺にいる仲間のレコルタン=マニピュランが繰り広げる、クオリティ向上ゲームのなかでキー・プレイヤーでありつづける。たとえばリシャールは、シャンパーニュ界のお偉方をオーブ県に設けられた研究開発用のブドウ畑に招くという、視察旅行のコーディネート役をする。あるいはまた、ブドウの酸化をできるだけ封じこめるために、各地の畑から遠からぬところに搾汁センターを設けてネットワーク化するという仕事をしてきた。 さて、シュルランでは、2種類のキュヴェがきわだっている。<スペシャル・ブリュット・アッシュ>は、ピノ・ノワールとシャルドネが各50%という古典的な割合である。最近では、2000年6月にテイスティングしたとき、199619951994の3ヴィンテージから成るその美しいシャンパーニュは、スイカズラのような野生の白い花の香りを放ち、口のなかにはバランスのよい充実した風味が感じ取れた。リシャールの祖母の名にちなむプレスティージュものの<キュヴェ・ジャンヌ>は、1995年ヴィンテージが主体であるが、いまだに幼年期の域を脱しきれず、あと数年は寝かせる必要があると見た。これは部分的にオーク樽で発酵させたもので、力強い骨格をそなえ、緊密に織りなすタンニンがあり、濃厚な果実味がたっぷり含まれている。洋ナシのタルトめいたところや、かすかなヘーゼルナッツ香とともに、コルクの上に逆立ちして年数を重ねて生じる、複雑な「酵母の分解」風味がわたしには感じられた。
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● 2015 Champagne Cuvee Jeanne Brut
シャンパーニュ・キュヴェ・ジャンヌ・ブリュット
● 2014 Champagne Cuvee Jeanne Brut
シャンパーニュ・キュヴェ・ジャンヌ・ブリュット
【キュヴェ・ジャンヌはいつもに旨いです!圧倒的なコスト・パフォーマンス!お祝いの場はシュルランで決まり!?】・・すみません・・数が無いので今回は新しいレヴューは掲載していません。お早めにどうぞ。】---以前のレヴューを使用しています。
いつもながら、優れたコストパフォーマンスをみせつけるキュヴェ・ジャンヌがヴィンテージ更新です。2008年は旨かったですね~・・。グレートイヤーに間違いない集中感と複雑性、一体感をみせてくれました(一般的な見方は微妙では有ります)。2009年も2008年に負けない仕上がりと見えます。
今のところテイスティングが追い付かず、2009年ミレジメのキュヴェ・ジャンヌを飲めていませんが、若干値上がり傾向とは言え、トップ・キュヴェがこのプライスですから、非常にカリテ・プリなシャンパーニュと言えます。
ピノ・ノワールの純粋なコクと複雑性を秘めたナチュラル&ピュアなシャンパーニュです。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━

これは偉い旨いです!!シュルランのトップ・キュヴェ、キュヴェ・ジャンヌ史上、最高の仕上がりでは無いかと思います。
シャンパーニュ好きの方々はブラン・ド・ブラン、しかもエクストラ・ドライかナチュールか・・と言う方と、プレスティージュなクラスをご贔屓にしていらっしゃる方が多いような気がします。
でも、ピノ・ノワールにしか出せないほのかなエレガンスも存在するんだと教えてくれるシャンパーニュに仕上がっているんですね。
しかも目茶バランスが良いです!・・これは2008年の葡萄の出来によるものと思われ、ほぼ球体と思えるような、パレット上で立体をちゃんと感じられるのにビックリされると思います。
酸のレベルはしっかり有るんですが、まったく酸っぱいと感じることが無いでしょう。充実した凝縮感が有ります・・まぁ、シャンパーニュで凝縮感などと言うと、「えっ?」と思われるかもしれませんが、僅かにプラスしたであろうリキュールによって、エキスが膨張したように感じられ、内部からの圧力が外部に向かうのでしょうか・・そして、とてもピュアですので、それがそのまま凝縮したニュアンスに取れるのかもしれません。
ピノ・ノワールの持つフィネスと複雑性、そして豊かな「コク」は、決してコート・デ・ブランのシャルドネに引けを取るものでは無く、全く違った個性で別の世界を見せてくれます。
まぁ、キュヴェ・ジャンヌはいつも美味しいとは言え、ここまで「まん丸」な球体状に感じたことは無かったですし、ナチュラルでピュアだからこそ、果実感もリアルに伝わってきます。
本来、ミレジムものですから、ある程度置いた方が良いに決まっているにしても、ここまで良いとなると今飲んでも喜んでいただけるに違い無いと思います。素晴らしいキュヴェ・ジャンヌで乾杯!超お奨めです!
【ピノ・ノワールによるトップ・キュヴェ!】 リシャール・シュルランのトップ・キュヴェです。要素はしっかり、味わいも良いのですが、何しろまだ落ち着いていないような感じです(2010年12月初旬のテイスティング)。
価格もず~んと安くなりましたのでお奨めしたいんですが、直近で飲むよりは、少し休養を与えてからの方が良いと思います。ご検討ください。
以下は以前のものです。
━━━━━
【おっと~!どうしたキュヴェ・ジャンヌ!】 などと題名に書いてしまうと、
「ん?何か、やばそうかな?」
などと思われてしまうかもしれませんが、
「さにあらず・・」。
2002年までのキュヴェ・ジャンヌは、とても美味しいんだけれど、
「飲むタイミングにはちょっと早い」
と書くのが普通でした。しっかりと出来すぎてしまっていて、いいとこ、飲み出してから最後の一杯を飲む頃に、
「・・・やっと柔らかくなってきたね・・・」
みたいな、タイミングを計るのが難しいキュヴェでした。
ところがです!この2003年のキュヴェ・ジャンヌ!実にふっくらとしていて柔らかく、細やかな泡持ちの良い、素晴らしい状態に有ったんですよ!ですので、先の「どうした!」という言葉になっちゃんたんですね。
思い起こせば2003年のフランスは、熱波の襲来で倒れて亡くなる方が大勢いらっしゃったほどでしたよね。シャンパーニュもおそらくその影響(恩恵?)を受けて、黒葡萄のピノ・ノアールをしっかりと熟させたんじゃないかと想像しています。
ですので、ピノ・ノアールにしか出せない独特の淡く色付いた果実感とエレガンスを、とてもソフトに表現しちゃっているんですよね。これは滅茶苦茶旨いです!
しかも、円高の影響でしょうか、ラシーヌさんの方針なのかは判りませんが、その恩恵を受けて昨年ご紹介分の2002年よりもリーズナブルに仕上がっています。これだと、
「予算で行けばジョゼ・ミシェルのブラン・ド・ブラン・ミレジメのタイトでシュールなシャルドネと、シュルランのピノ100%のまろやかさの比較に、シメはアラン・ロベール90年にしようか・・・」
などという、ワイン好きには溜まらない購入前の誇大な妄想がさらなる幻想を膨らませ、もう飲んでしまって美味しいを連発している自分を描いて酔っ払ってしまう・・・、ということにも成りかねません。(・・・・なぁ訳は無い・・)
まあ、noisy のお客様でしたら、一度は口にされた方も多いはずですので、今回のキュヴェ・ジャンヌのソフトなテクスチュアには驚かれるかと思います。最北の生産地ならではの2003年の良さを実感していただけるでしょう。旨いです。ぜひ飲んでみてくださいね。これも超お奨めです!
● N.V. Champagne Carte d'Or Brut helfbottole
シャンパーニュ・カルト・ドール・ブリュット・ハーフボトル
【一押しのスタンダードクラスシャンパーニュ..です】
ピノ・ノワール70%、シャルドネ30% の セパージュ・・だそうです。今までのカルト・ノワールでも充分旨いんですが、切れてしまったようで、スタンダードクラスながらも同じセパージュで樹齢がより高い(カルト・ノワール25年、カルト・ドール35年と言われていますが、もう10年も同じことを言っているので樹齢も伸びているはず)カルト・ドールを今回よりご紹介致します。
もっとも、カルト・ノワールが復活すると元に戻っちゃうと思いますけど・・。なのでこのプライスは今の内かもしれません。
なのでグランドマルクのスタンダードものはいらないですね..。美味しいです..。とても良くバランスしています..。
泡は活発に立ち上がるが細かく柔らかくクリーミーで、中程度の構造を見事に埋める酸味のバランスが素晴らしい!香りはシャブリ・プルミエクリュ的ミネラル香と若干色づいた果実が徐々に赤味を増して行きます。比較南に有る産地、オーブのせいか、もしくはシャルドネのセパージュの量によるものかは判断つきませんが、コート・デ・ブラン、ヴァレ・ド・ラ・マルヌと言った銘醸地よりも暖かみ、膨らみ、柔らかみを感じます。
カルト=ノワールとは基本的に平均樹齢が違うだけで、味わいの区別も付け辛い・・・ならば、少し安いカルト=ノワールにしてみようという魂胆で、当初はカルト・ドールを扱っていたものの、気付くか気付かないか・・位の差だとするなら、安い方が良いかなと・・扱いをカルト・ノワールにしていたんですね。
まぁ、両方扱う・・と言うパターンも有りでは有るんですが、価格差が無く、見間違えることも多いので、どちらかと言うことになっています。
泡を完全に飛ばしたスティル・ワインの室温状態でも飲みましたが、僅かに残る門出のリキュールの甘みと円を描く大きな酸味、果実味のバランスがとても良かったですね。スタンダードクラスなどと簡単に言ってはいけないと思いますが、価格的に言って充分に納得できる味わいです。お奨めです!
● 2013 Champagne Cuvee Jeanne Brut
シャンパーニュ・キュヴェ・ジャンヌ・ブリュット
【キュヴェ・ジャンヌはいつもに旨いです!圧倒的なコスト・パフォーマンス!お祝いの場はシュルランで決まり!?】・・すみません・・数が無いので今回は新しいレヴューは掲載していません。お早めにどうぞ。】---以前のレヴューを使用しています。
いつもながら、優れたコストパフォーマンスをみせつけるキュヴェ・ジャンヌがヴィンテージ更新です。2008年は旨かったですね~・・。グレートイヤーに間違いない集中感と複雑性、一体感をみせてくれました(一般的な見方は微妙では有ります)。2009年も2008年に負けない仕上がりと見えます。
今のところテイスティングが追い付かず、2009年ミレジメのキュヴェ・ジャンヌを飲めていませんが、若干値上がり傾向とは言え、トップ・キュヴェがこのプライスですから、非常にカリテ・プリなシャンパーニュと言えます。
ピノ・ノワールの純粋なコクと複雑性を秘めたナチュラル&ピュアなシャンパーニュです。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━

これは偉い旨いです!!シュルランのトップ・キュヴェ、キュヴェ・ジャンヌ史上、最高の仕上がりでは無いかと思います。
シャンパーニュ好きの方々はブラン・ド・ブラン、しかもエクストラ・ドライかナチュールか・・と言う方と、プレスティージュなクラスをご贔屓にしていらっしゃる方が多いような気がします。
でも、ピノ・ノワールにしか出せないほのかなエレガンスも存在するんだと教えてくれるシャンパーニュに仕上がっているんですね。
しかも目茶バランスが良いです!・・これは2008年の葡萄の出来によるものと思われ、ほぼ球体と思えるような、パレット上で立体をちゃんと感じられるのにビックリされると思います。
酸のレベルはしっかり有るんですが、まったく酸っぱいと感じることが無いでしょう。充実した凝縮感が有ります・・まぁ、シャンパーニュで凝縮感などと言うと、「えっ?」と思われるかもしれませんが、僅かにプラスしたであろうリキュールによって、エキスが膨張したように感じられ、内部からの圧力が外部に向かうのでしょうか・・そして、とてもピュアですので、それがそのまま凝縮したニュアンスに取れるのかもしれません。
ピノ・ノワールの持つフィネスと複雑性、そして豊かな「コク」は、決してコート・デ・ブランのシャルドネに引けを取るものでは無く、全く違った個性で別の世界を見せてくれます。
まぁ、キュヴェ・ジャンヌはいつも美味しいとは言え、ここまで「まん丸」な球体状に感じたことは無かったですし、ナチュラルでピュアだからこそ、果実感もリアルに伝わってきます。
本来、ミレジムものですから、ある程度置いた方が良いに決まっているにしても、ここまで良いとなると今飲んでも喜んでいただけるに違い無いと思います。素晴らしいキュヴェ・ジャンヌで乾杯!超お奨めです!
【ピノ・ノワールによるトップ・キュヴェ!】 リシャール・シュルランのトップ・キュヴェです。要素はしっかり、味わいも良いのですが、何しろまだ落ち着いていないような感じです(2010年12月初旬のテイスティング)。
価格もず~んと安くなりましたのでお奨めしたいんですが、直近で飲むよりは、少し休養を与えてからの方が良いと思います。ご検討ください。
以下は以前のものです。
━━━━━
【おっと~!どうしたキュヴェ・ジャンヌ!】 などと題名に書いてしまうと、
「ん?何か、やばそうかな?」
などと思われてしまうかもしれませんが、
「さにあらず・・」。
2002年までのキュヴェ・ジャンヌは、とても美味しいんだけれど、
「飲むタイミングにはちょっと早い」
と書くのが普通でした。しっかりと出来すぎてしまっていて、いいとこ、飲み出してから最後の一杯を飲む頃に、
「・・・やっと柔らかくなってきたね・・・」
みたいな、タイミングを計るのが難しいキュヴェでした。
ところがです!この2003年のキュヴェ・ジャンヌ!実にふっくらとしていて柔らかく、細やかな泡持ちの良い、素晴らしい状態に有ったんですよ!ですので、先の「どうした!」という言葉になっちゃんたんですね。
思い起こせば2003年のフランスは、熱波の襲来で倒れて亡くなる方が大勢いらっしゃったほどでしたよね。シャンパーニュもおそらくその影響(恩恵?)を受けて、黒葡萄のピノ・ノアールをしっかりと熟させたんじゃないかと想像しています。
ですので、ピノ・ノアールにしか出せない独特の淡く色付いた果実感とエレガンスを、とてもソフトに表現しちゃっているんですよね。これは滅茶苦茶旨いです!
しかも、円高の影響でしょうか、ラシーヌさんの方針なのかは判りませんが、その恩恵を受けて昨年ご紹介分の2002年よりもリーズナブルに仕上がっています。これだと、
「予算で行けばジョゼ・ミシェルのブラン・ド・ブラン・ミレジメのタイトでシュールなシャルドネと、シュルランのピノ100%のまろやかさの比較に、シメはアラン・ロベール90年にしようか・・・」
などという、ワイン好きには溜まらない購入前の誇大な妄想がさらなる幻想を膨らませ、もう飲んでしまって美味しいを連発している自分を描いて酔っ払ってしまう・・・、ということにも成りかねません。(・・・・なぁ訳は無い・・)
まあ、noisy のお客様でしたら、一度は口にされた方も多いはずですので、今回のキュヴェ・ジャンヌのソフトなテクスチュアには驚かれるかと思います。最北の生産地ならではの2003年の良さを実感していただけるでしょう。旨いです。ぜひ飲んでみてくださいね。これも超お奨めです!
● 2009 Champagne Cuvee Jeanne Brut
シャンパーニュ・キュヴェ・ジャンヌ・ブリュット
【キュヴェ・ジャンヌはいつもに旨いです!圧倒的なコスト・パフォーマンス!お祝いの場はシュルランで決まり!?】
いつもながら、優れたコストパフォーマンスをみせつけるキュヴェ・ジャンヌがヴィンテージ更新です。2008年は旨かったですね~・・。グレートイヤーに間違いない集中感と複雑性、一体感をみせてくれました(一般的な見方は微妙では有ります)。2009年も2008年に負けない仕上がりと見えます。
今のところテイスティングが追い付かず、2009年ミレジメのキュヴェ・ジャンヌを飲めていませんが、若干値上がり傾向とは言え、トップ・キュヴェがこのプライスですから、非常にカリテ・プリなシャンパーニュと言えます。
ピノ・ノワールの純粋なコクと複雑性を秘めたナチュラル&ピュアなシャンパーニュです。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━

これは偉い旨いです!!シュルランのトップ・キュヴェ、キュヴェ・ジャンヌ史上、最高の仕上がりでは無いかと思います。
シャンパーニュ好きの方々はブラン・ド・ブラン、しかもエクストラ・ドライかナチュールか・・と言う方と、プレスティージュなクラスをご贔屓にしていらっしゃる方が多いような気がします。
でも、ピノ・ノワールにしか出せないほのかなエレガンスも存在するんだと教えてくれるシャンパーニュに仕上がっているんですね。
しかも目茶バランスが良いです!・・これは2008年の葡萄の出来によるものと思われ、ほぼ球体と思えるような、パレット上で立体をちゃんと感じられるのにビックリされると思います。
酸のレベルはしっかり有るんですが、まったく酸っぱいと感じることが無いでしょう。充実した凝縮感が有ります・・まぁ、シャンパーニュで凝縮感などと言うと、「えっ?」と思われるかもしれませんが、僅かにプラスしたであろうリキュールによって、エキスが膨張したように感じられ、内部からの圧力が外部に向かうのでしょうか・・そして、とてもピュアですので、それがそのまま凝縮したニュアンスに取れるのかもしれません。
ピノ・ノワールの持つフィネスと複雑性、そして豊かな「コク」は、決してコート・デ・ブランのシャルドネに引けを取るものでは無く、全く違った個性で別の世界を見せてくれます。
まぁ、キュヴェ・ジャンヌはいつも美味しいとは言え、ここまで「まん丸」な球体状に感じたことは無かったですし、ナチュラルでピュアだからこそ、果実感もリアルに伝わってきます。
本来、ミレジムものですから、ある程度置いた方が良いに決まっているにしても、ここまで良いとなると今飲んでも喜んでいただけるに違い無いと思います。素晴らしいキュヴェ・ジャンヌで乾杯!超お奨めです!
【ピノ・ノワールによるトップ・キュヴェ!】 リシャール・シュルランのトップ・キュヴェです。要素はしっかり、味わいも良いのですが、何しろまだ落ち着いていないような感じです(2010年12月初旬のテイスティング)。
価格もず~んと安くなりましたのでお奨めしたいんですが、直近で飲むよりは、少し休養を与えてからの方が良いと思います。ご検討ください。
以下は以前のものです。
━━━━━
【おっと~!どうしたキュヴェ・ジャンヌ!】 などと題名に書いてしまうと、
「ん?何か、やばそうかな?」
などと思われてしまうかもしれませんが、
「さにあらず・・」。
2002年までのキュヴェ・ジャンヌは、とても美味しいんだけれど、
「飲むタイミングにはちょっと早い」
と書くのが普通でした。しっかりと出来すぎてしまっていて、いいとこ、飲み出してから最後の一杯を飲む頃に、
「・・・やっと柔らかくなってきたね・・・」
みたいな、タイミングを計るのが難しいキュヴェでした。
ところがです!この2003年のキュヴェ・ジャンヌ!実にふっくらとしていて柔らかく、細やかな泡持ちの良い、素晴らしい状態に有ったんですよ!ですので、先の「どうした!」という言葉になっちゃんたんですね。
思い起こせば2003年のフランスは、熱波の襲来で倒れて亡くなる方が大勢いらっしゃったほどでしたよね。シャンパーニュもおそらくその影響(恩恵?)を受けて、黒葡萄のピノ・ノアールをしっかりと熟させたんじゃないかと想像しています。
ですので、ピノ・ノアールにしか出せない独特の淡く色付いた果実感とエレガンスを、とてもソフトに表現しちゃっているんですよね。これは滅茶苦茶旨いです!
しかも、円高の影響でしょうか、ラシーヌさんの方針なのかは判りませんが、その恩恵を受けて昨年ご紹介分の2002年よりもリーズナブルに仕上がっています。これだと、
「予算で行けばジョゼ・ミシェルのブラン・ド・ブラン・ミレジメのタイトでシュールなシャルドネと、シュルランのピノ100%のまろやかさの比較に、シメはアラン・ロベール90年にしようか・・・」
などという、ワイン好きには溜まらない購入前の誇大な妄想がさらなる幻想を膨らませ、もう飲んでしまって美味しいを連発している自分を描いて酔っ払ってしまう・・・、ということにも成りかねません。(・・・・なぁ訳は無い・・)
まあ、noisy のお客様でしたら、一度は口にされた方も多いはずですので、今回のキュヴェ・ジャンヌのソフトなテクスチュアには驚かれるかと思います。最北の生産地ならではの2003年の良さを実感していただけるでしょう。旨いです。ぜひ飲んでみてくださいね。これも超お奨めです!
● N.V. Champagne Carte d'Or Brut
シャンパーニュ・カルト・ドール・ブリュット
● N.V. Champagne Carte d'Or Brut Doublemagnum
シャンパーニュ・カルト・ドール・ブリュット・ダブルマグナム(ジェロボアム)
【一押しのスタンダードクラスシャンパーニュ..です】
ピノ・ノワール70%、シャルドネ30% の セパージュ・・だそうです。今までのカルト・ノワールでも充分旨いんですが、切れてしまったようで、スタンダードクラスながらも同じセパージュで樹齢がより高い(カルト・ノワール25年、カルト・ドール35年と言われていますが、もう10年も同じことを言っているので樹齢も伸びているはず)カルト・ドールを今回よりご紹介致します。
もっとも、カルト・ノワールが復活すると元に戻っちゃうと思いますけど・・。なのでこのプライスは今の内かもしれません。
なのでグランドマルクのスタンダードものはいらないですね..。美味しいです..。とても良くバランスしています..。
泡は活発に立ち上がるが細かく柔らかくクリーミーで、中程度の構造を見事に埋める酸味のバランスが素晴らしい!香りはシャブリ・プルミエクリュ的ミネラル香と若干色づいた果実が徐々に赤味を増して行きます。比較南に有る産地、オーブのせいか、もしくはシャルドネのセパージュの量によるものかは判断つきませんが、コート・デ・ブラン、ヴァレ・ド・ラ・マルヌと言った銘醸地よりも暖かみ、膨らみ、柔らかみを感じます。
カルト=ノワールとは基本的に平均樹齢が違うだけで、味わいの区別も付け辛い・・・ならば、少し安いカルト=ノワールにしてみようという魂胆で、当初はカルト・ドールを扱っていたものの、気付くか気付かないか・・位の差だとするなら、安い方が良いかなと・・扱いをカルト・ノワールにしていたんですね。
まぁ、両方扱う・・と言うパターンも有りでは有るんですが、価格差が無く、見間違えることも多いので、どちらかと言うことになっています。
泡を完全に飛ばしたスティル・ワインの室温状態でも飲みましたが、僅かに残る門出のリキュールの甘みと円を描く大きな酸味、果実味のバランスがとても良かったですね。スタンダードクラスなどと簡単に言ってはいけないと思いますが、価格的に言って充分に納得できる味わいです。お奨めです!
● 2014 Champagne Brut l'Incontournable Millesime
シャンパーニュ・ブリュット・ランコントゥルナーブル・ミッレズィンメ
【「検証不能!」と名付けられた「アッシュ・ミレジメ」です!】
「アッシュ」のコラムでも書いていますが、とにかく「アッシュ」と「アッシュ・ミレジメ」の区別、分別が難しく、いつも在庫が合わないので、扱いをし辛かったアイテムが「アッシュ・ミレジメ(アッシュ・ミッレズィンメ)」でした。美味しいんですけどもね・・。ボトルも太いし・・。
おそらくですが、アチコチから改善要望が出てたんでしょう。2016年の出荷になった2011年ものからは名前が「検証不能」と変更になりました。思わせ振りな改名です。
でもまぁ、アッシュのヴィンテージ表記ものになりますんで、基本は同じ・・シャルドネ50%、ピノ・ノワール50%の「ハーモニー」です。
味わいですが、ノン・ヴィンテージの「アッシュ」をややタイトに、やや尖鋭さが出ているかな?と思います。こちらはヴィンテージものですから、基本的には、
「タイミングを計って飲むべきシャンパーニュ」
です。
もしくは、
「ヴィンテージの要素を楽しむ・見るべきシャンパーニュ」
ですね。
なので、いつでも気楽に美味しく飲みたければ「ノン・ヴィンのアッシュ」が良いでしょう。
しかしながら、ヴィンテージものには出来が良くバランスの取れたキュヴェを選択してブレンドしますんで、若いタイミングで飲んだからと言って、常に「アッシュの方が旨い」とは限りません。ランコントゥルナーブルの方が上を行く可能性が有ります。
それに、例えば5年も経ってしまうと、シャンパーニュの蔵出しの価格は、前と同じものでも大幅に上昇します。ほぼ倍になると思っていただいて結構です。今回いただいたオファーでも、2005年のアッシュ・ミレジメが有りますが、これの上代は¥9500です。倍になっちゃってますよね?2010年ものも上代¥6000です。シャンパーニュの商売と言うのはそういうものなんですね。
非常にリーズナブルな「調和」-->「検証不能」と改名されたミレジメ・シャンパーニュです。ご検討くださいませ。
● N.V. Champagne Carte d'Or Brut Magnum
シャンパーニュ・カルト・ドール・ブリュット・マグナム
【一押しのスタンダードクラスシャンパーニュ..です】
ピノ・ノワール70%、シャルドネ30% の セパージュ・・だそうです。今までのカルト・ノワールでも充分旨いんですが、切れてしまったようで、スタンダードクラスながらも同じセパージュで樹齢がより高い(カルト・ノワール25年、カルト・ドール35年と言われていますが、もう10年も同じことを言っているので樹齢も伸びているはず)カルト・ドールを今回よりご紹介致します。
もっとも、カルト・ノワールが復活すると元に戻っちゃうと思いますけど・・。なのでこのプライスは今の内かもしれません。
なのでグランドマルクのスタンダードものはいらないですね..。美味しいです..。とても良くバランスしています..。
泡は活発に立ち上がるが細かく柔らかくクリーミーで、中程度の構造を見事に埋める酸味のバランスが素晴らしい!香りはシャブリ・プルミエクリュ的ミネラル香と若干色づいた果実が徐々に赤味を増して行きます。比較南に有る産地、オーブのせいか、もしくはシャルドネのセパージュの量によるものかは判断つきませんが、コート・デ・ブラン、ヴァレ・ド・ラ・マルヌと言った銘醸地よりも暖かみ、膨らみ、柔らかみを感じます。
カルト=ノワールとは基本的に平均樹齢が違うだけで、味わいの区別も付け辛い・・・ならば、少し安いカルト=ノワールにしてみようという魂胆で、当初はカルト・ドールを扱っていたものの、気付くか気付かないか・・位の差だとするなら、安い方が良いかなと・・扱いをカルト・ノワールにしていたんですね。
まぁ、両方扱う・・と言うパターンも有りでは有るんですが、価格差が無く、見間違えることも多いので、どちらかと言うことになっています。
泡を完全に飛ばしたスティル・ワインの室温状態でも飲みましたが、僅かに残る門出のリキュールの甘みと円を描く大きな酸味、果実味のバランスがとても良かったですね。スタンダードクラスなどと簡単に言ってはいけないと思いますが、価格的に言って充分に納得できる味わいです。お奨めです!
● N.V. Champagne Brut H.
シャンパーニュ・ブリュット・アッシュ(アッサンブラージュ・バージョン)
【やっぱりアッシュが旨い!エレガンスとアルモニー(調和)の競演です!】--以前のレヴューを掲載しています。

調和と言う名のキュヴェです。ピノ・ノワールとシャルドネを半々使用しています。実際、そんな品種的な意味での調和かもしれませんが、飲むべき人間が調和しているシャンパーニュだと感じられるところに意味が有ります。
余りに2008年のキュヴェ・ジャンヌ(ピノ・ノワール)が美味しいので、
「さすがに今回のアッシュは遠く及ばないだろうな~・・」
と思っていたところ・・飲んでみてビックリ!・・いつものアッシュよりもさらに美味しくなってたんですよ。
色合いをジャンヌと比べてもらうと、確実にピノの存在感は薄れていますが、その分、シャルドネが補って余り有る状態と言えます。ややソリッドでタイトなシャルドネの冷たい表情・エレガンスと、温かみの有るピノ・ノワールのフィネス、複雑性、旨みの競演・・・それが「調和している状態」と言えます。
この「キュヴェ・アッシュ」には、このノン・ヴィンと、ミネジムものがリリースされています。ミレジムものも素晴らしい味わいなのですが、やはりそこは「飲み時」を見る必要が有ります。それに、忙しいと出荷時に、
「・・間違えちゃう・・」
もんで・・最近はどうもいつも美味しいノン・ヴィンのキュヴェ・アッシュばかりを扱っています。 飲まれた方はやはりその素晴らしいバランスに驚かれていることでしょう。泡質もクリーミー、そしていつ飲んでもちゃんと美味しさを伝えてくれます。しかも、今まで飲んだ中でも一番の出来!・・と感じられたキュヴェ・ジャンヌ2008年の後にテイスティングしても、その違う個性を持って、まったく引けを感じさせないという仕上がりです。
まぁ・・実際に開けて直近で飲んでますからね・・これだけ強く言える訳です。驚くべきコストパフォーマンスです。是非飲んでみてください!お奨めです!
以下は以前のコメントです。
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いつも半日持たない・・・(^^;; アッシュのご紹介です。毎年買えないお客様が実に多いです。
で、という訳では無いんですが、今回はノン・ヴィンのアッシュとミレジメのアッシュの両方をご紹介しちゃいますので、お間違いの無き様にされてください ね。・・・まあ、トータルバランスではノン・ヴィンの方が旨いのは飲まなくても判っている訳ですが、それでもしっかり飲んでしまったのは、やっぱり好きだ から・・・なのかもしれません。
このアッシュは、アルモニーの名の通り、実にバランスが良いです。単にバランスが良い、などと言ってしまうと、
「・・・なんだ、普通なのね・・・」
と思われかねませんが、そのレベルがかなり高いんですよね。共にピノ・ノワール、シャルドネを50%というセパージュですが、大手さんのスタンダードどころか、プレスティージュにも迫ってしまう質感をバランス良く表現しているんです。
余計なことを考えたくない方は、ノン・ヴィンをご選択いただければ、楽しい時間を過ごすことが可能ですから、そちらをカゴに入れてください。でも今までnoisy が何故ノン・ヴィンしかやらなかったかを知りたいとても素直な方はミレジメを、もしくは両方をご選択いただくと良いでしょう・・・・(なんちゃって・・・)
ノン・ヴィン・アッシュ
高いレベルで素晴らしいバランスを見せるシャンパーニュです。泡の肌理細やかさや膨らみ、キレ、余韻と、どれを取ってもプレスティージュクラスです。妙 なでっぱりも無く、凹みも感じられず、ただひたすらピュアなアロマです。飲み頃を考えずに済むのが素晴らしい!完成された味わいをお楽しみいただけます。
2002年アッシュ・ミレジメ
こちらは・・・ノン・ヴィンと比べると幾分タイトな味わいです。味筋はノン・ヴィンと変わりませんが、ボディの膨らみが幾分出てこないのと、泡の質感が もう少し不足しています。これは寝かせることでほぼノン・ヴィンのアッシュレベルに、もしくはそれ以上になると思いますが・・・どうでしょうか、1~2年 掛かりますかね。最短では来年の夏には完成度が上がっていると思いますが、もし、ブラン・ド・ブラン系のタイトな味わいが好きな方は、このミレジメを選択 されると良いかもしれませんよ。リキュールの余計な甘みや浮きが無い、スタイリッシュな味わいです。
どちらも素晴らしいと思います。さすがのシュルラン!この冬も、きっと楽しませてくれると思います。超お奨めします!
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● 2008 Champagne Cuvee Jeanne Brut
シャンパーニュ・キュヴェ・ジャンヌ・ブリュット
【シャンパーニュのグレートイヤー2008年のキュヴェ・ジャンヌは異常に旨いです!2015~2016年のお祝いの場はシュルランで決まり!?】

これは偉い旨いです!!シュルランのトップ・キュヴェ、キュヴェ・ジャンヌ史上、最高の仕上がりでは無いかと思います。
シャンパーニュ好きの方々はブラン・ド・ブラン、しかもエクストラ・ドライかナチュールか・・と言う方と、プレスティージュなクラスをご贔屓にしていらっしゃる方が多いような気がします。
でも、ピノ・ノワールにしか出せないほのかなエレガンスも存在するんだと教えてくれるシャンパーニュに仕上がっているんですね。
しかも目茶バランスが良いです!・・これは2008年の葡萄の出来によるものと思われ、ほぼ球体と思えるような、パレット上で立体をちゃんと感じられるのにビックリされると思います。
酸のレベルはしっかり有るんですが、まったく酸っぱいと感じることが無いでしょう。充実した凝縮感が有ります・・まぁ、シャンパーニュで凝縮感などと言うと、「えっ?」と思われるかもしれませんが、僅かにプラスしたであろうリキュールによって、エキスが膨張したように感じられ、内部からの圧力が外部に向かうのでしょうか・・そして、とてもピュアですので、それがそのまま凝縮したニュアンスに取れるのかもしれません。
ピノ・ノワールの持つフィネスと複雑性、そして豊かな「コク」は、決してコート・デ・ブランのシャルドネに引けを取るものでは無く、全く違った個性で別の世界を見せてくれます。
まぁ、キュヴェ・ジャンヌはいつも美味しいとは言え、ここまで「まん丸」な球体状に感じたことは無かったですし、ナチュラルでピュアだからこそ、果実感もリアルに伝わってきます。
本来、ミレジムものですから、ある程度置いた方が良いに決まっているにしても、ここまで良いとなると今飲んでも喜んでいただけるに違い無いと思います。素晴らしいキュヴェ・ジャンヌで乾杯!超お奨めです!
【ピノ・ノワールによるトップ・キュヴェ!】 リシャール・シュルランのトップ・キュヴェです。要素はしっかり、味わいも良いのですが、何しろまだ落ち着いていないような感じです(2010年12月初旬のテイスティング)。
価格もず~んと安くなりましたのでお奨めしたいんですが、直近で飲むよりは、少し休養を与えてからの方が良いと思います。ご検討ください。
以下は以前のものです。
━━━━━
【おっと~!どうしたキュヴェ・ジャンヌ!】 などと題名に書いてしまうと、
「ん?何か、やばそうかな?」
などと思われてしまうかもしれませんが、
「さにあらず・・」。
2002年までのキュヴェ・ジャンヌは、とても美味しいんだけれど、
「飲むタイミングにはちょっと早い」
と書くのが普通でした。しっかりと出来すぎてしまっていて、いいとこ、飲み出してから最後の一杯を飲む頃に、
「・・・やっと柔らかくなってきたね・・・」
みたいな、タイミングを計るのが難しいキュヴェでした。
ところがです!この2003年のキュヴェ・ジャンヌ!実にふっくらとしていて柔らかく、細やかな泡持ちの良い、素晴らしい状態に有ったんですよ!ですので、先の「どうした!」という言葉になっちゃんたんですね。
思い起こせば2003年のフランスは、熱波の襲来で倒れて亡くなる方が大勢いらっしゃったほどでしたよね。シャンパーニュもおそらくその影響(恩恵?)を受けて、黒葡萄のピノ・ノアールをしっかりと熟させたんじゃないかと想像しています。
ですので、ピノ・ノアールにしか出せない独特の淡く色付いた果実感とエレガンスを、とてもソフトに表現しちゃっているんですよね。これは滅茶苦茶旨いです!
しかも、円高の影響でしょうか、ラシーヌさんの方針なのかは判りませんが、その恩恵を受けて昨年ご紹介分の2002年よりもリーズナブルに仕上がっています。これだと、
「予算で行けばジョゼ・ミシェルのブラン・ド・ブラン・ミレジメのタイトでシュールなシャルドネと、シュルランのピノ100%のまろやかさの比較に、シメはアラン・ロベール90年にしようか・・・」
などという、ワイン好きには溜まらない購入前の誇大な妄想がさらなる幻想を膨らませ、もう飲んでしまって美味しいを連発している自分を描いて酔っ払ってしまう・・・、ということにも成りかねません。(・・・・なぁ訳は無い・・)
まあ、noisy のお客様でしたら、一度は口にされた方も多いはずですので、今回のキュヴェ・ジャンヌのソフトなテクスチュアには驚かれるかと思います。最北の生産地ならではの2003年の良さを実感していただけるでしょう。旨いです。ぜひ飲んでみてくださいね。これも超お奨めです!
● 2011 Champagne Cuvee Jeanne Brut
シャンパーニュ・キュヴェ・ジャンヌ・ブリュット
【キュヴェ・ジャンヌはいつもに旨いです!圧倒的なコスト・パフォーマンス!お祝いの場はシュルランで決まり!?】・・すみません・・数が無いので今回は新しいレヴューは掲載していません。お早めにどうぞ。
いつもながら、優れたコストパフォーマンスをみせつけるキュヴェ・ジャンヌがヴィンテージ更新です。2008年は旨かったですね~・・。グレートイヤーに間違いない集中感と複雑性、一体感をみせてくれました(一般的な見方は微妙では有ります)。2009年も2008年に負けない仕上がりと見えます。
今のところテイスティングが追い付かず、2009年ミレジメのキュヴェ・ジャンヌを飲めていませんが、若干値上がり傾向とは言え、トップ・キュヴェがこのプライスですから、非常にカリテ・プリなシャンパーニュと言えます。
ピノ・ノワールの純粋なコクと複雑性を秘めたナチュラル&ピュアなシャンパーニュです。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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これは偉い旨いです!!シュルランのトップ・キュヴェ、キュヴェ・ジャンヌ史上、最高の仕上がりでは無いかと思います。
シャンパーニュ好きの方々はブラン・ド・ブラン、しかもエクストラ・ドライかナチュールか・・と言う方と、プレスティージュなクラスをご贔屓にしていらっしゃる方が多いような気がします。
でも、ピノ・ノワールにしか出せないほのかなエレガンスも存在するんだと教えてくれるシャンパーニュに仕上がっているんですね。
しかも目茶バランスが良いです!・・これは2008年の葡萄の出来によるものと思われ、ほぼ球体と思えるような、パレット上で立体をちゃんと感じられるのにビックリされると思います。
酸のレベルはしっかり有るんですが、まったく酸っぱいと感じることが無いでしょう。充実した凝縮感が有ります・・まぁ、シャンパーニュで凝縮感などと言うと、「えっ?」と思われるかもしれませんが、僅かにプラスしたであろうリキュールによって、エキスが膨張したように感じられ、内部からの圧力が外部に向かうのでしょうか・・そして、とてもピュアですので、それがそのまま凝縮したニュアンスに取れるのかもしれません。
ピノ・ノワールの持つフィネスと複雑性、そして豊かな「コク」は、決してコート・デ・ブランのシャルドネに引けを取るものでは無く、全く違った個性で別の世界を見せてくれます。
まぁ、キュヴェ・ジャンヌはいつも美味しいとは言え、ここまで「まん丸」な球体状に感じたことは無かったですし、ナチュラルでピュアだからこそ、果実感もリアルに伝わってきます。
本来、ミレジムものですから、ある程度置いた方が良いに決まっているにしても、ここまで良いとなると今飲んでも喜んでいただけるに違い無いと思います。素晴らしいキュヴェ・ジャンヌで乾杯!超お奨めです!
【ピノ・ノワールによるトップ・キュヴェ!】 リシャール・シュルランのトップ・キュヴェです。要素はしっかり、味わいも良いのですが、何しろまだ落ち着いていないような感じです(2010年12月初旬のテイスティング)。
価格もず~んと安くなりましたのでお奨めしたいんですが、直近で飲むよりは、少し休養を与えてからの方が良いと思います。ご検討ください。
以下は以前のものです。
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【おっと~!どうしたキュヴェ・ジャンヌ!】 などと題名に書いてしまうと、
「ん?何か、やばそうかな?」
などと思われてしまうかもしれませんが、
「さにあらず・・」。
2002年までのキュヴェ・ジャンヌは、とても美味しいんだけれど、
「飲むタイミングにはちょっと早い」
と書くのが普通でした。しっかりと出来すぎてしまっていて、いいとこ、飲み出してから最後の一杯を飲む頃に、
「・・・やっと柔らかくなってきたね・・・」
みたいな、タイミングを計るのが難しいキュヴェでした。
ところがです!この2003年のキュヴェ・ジャンヌ!実にふっくらとしていて柔らかく、細やかな泡持ちの良い、素晴らしい状態に有ったんですよ!ですので、先の「どうした!」という言葉になっちゃんたんですね。
思い起こせば2003年のフランスは、熱波の襲来で倒れて亡くなる方が大勢いらっしゃったほどでしたよね。シャンパーニュもおそらくその影響(恩恵?)を受けて、黒葡萄のピノ・ノアールをしっかりと熟させたんじゃないかと想像しています。
ですので、ピノ・ノアールにしか出せない独特の淡く色付いた果実感とエレガンスを、とてもソフトに表現しちゃっているんですよね。これは滅茶苦茶旨いです!
しかも、円高の影響でしょうか、ラシーヌさんの方針なのかは判りませんが、その恩恵を受けて昨年ご紹介分の2002年よりもリーズナブルに仕上がっています。これだと、
「予算で行けばジョゼ・ミシェルのブラン・ド・ブラン・ミレジメのタイトでシュールなシャルドネと、シュルランのピノ100%のまろやかさの比較に、シメはアラン・ロベール90年にしようか・・・」
などという、ワイン好きには溜まらない購入前の誇大な妄想がさらなる幻想を膨らませ、もう飲んでしまって美味しいを連発している自分を描いて酔っ払ってしまう・・・、ということにも成りかねません。(・・・・なぁ訳は無い・・)
まあ、noisy のお客様でしたら、一度は口にされた方も多いはずですので、今回のキュヴェ・ジャンヌのソフトなテクスチュアには驚かれるかと思います。最北の生産地ならではの2003年の良さを実感していただけるでしょう。旨いです。ぜひ飲んでみてくださいね。これも超お奨めです!
● 2011 Champagne Brut l'Incontournable Millesime
シャンパーニュ・ブリュット・ランコントゥルナーブル・ミッレズィンメ
【「検証不能!」と名付けられた「アッシュ・ミレジメ」です!】
「アッシュ」のコラムでも書いていますが、とにかく「アッシュ」と「アッシュ・ミレジメ」の区別、分別が難しく、いつも在庫が合わないので、扱いをし辛かったアイテムが「アッシュ・ミレジメ(アッシュ・ミッレズィンメ)」でした。美味しいんですけどもね・・。ボトルも太いし・・。
おそらくですが、アチコチから改善要望が出てたんでしょう。2016年の出荷になった2011年ものからは名前が「検証不能」と変更になりました。思わせ振りな改名です。
でもまぁ、アッシュのヴィンテージ表記ものになりますんで、基本は同じ・・シャルドネ50%、ピノ・ノワール50%の「ハーモニー」です。
味わいですが、ノン・ヴィンテージの「アッシュ」をややタイトに、やや尖鋭さが出ているかな?と思います。こちらはヴィンテージものですから、基本的には、
「タイミングを計って飲むべきシャンパーニュ」
です。
もしくは、
「ヴィンテージの要素を楽しむ・見るべきシャンパーニュ」
ですね。
なので、いつでも気楽に美味しく飲みたければ「ノン・ヴィンのアッシュ」が良いでしょう。
しかしながら、ヴィンテージものには出来が良くバランスの取れたキュヴェを選択してブレンドしますんで、若いタイミングで飲んだからと言って、常に「アッシュの方が旨い」とは限りません。ランコントゥルナーブルの方が上を行く可能性が有ります。
それに、例えば5年も経ってしまうと、シャンパーニュの蔵出しの価格は、前と同じものでも大幅に上昇します。ほぼ倍になると思っていただいて結構です。今回いただいたオファーでも、2005年のアッシュ・ミレジメが有りますが、これの上代は¥9500です。倍になっちゃってますよね?2010年ものも上代¥6000です。シャンパーニュの商売と言うのはそういうものなんですね。
非常にリーズナブルな「調和」-->「検証不能」と改名されたミレジメ・シャンパーニュです。ご検討くださいませ。
● 2002 Champagne Blanc de Blancs Brut Millesime
シャンパーニュ・ブラン・ド・ブラン・ミッレズィンメ・ブリュット
【シュルランに外れ無し!シャルドネ100%、ミレジメですが熟して滑らかさ、旨みが乗っています!】

いや~・・これも旨いです!シャルドネらしい直情道を一直線に向かって行くような味わいですが、質の良さとともに、熟成でしか生まれてこない見事なエキスの旨みが有ります。
2002ミレジメですので合計で14年の熟成がなされていることが、このブラン・ド・ブランの特徴でしょう。思いっ切りドライですが、ドライ過ぎて旨みが無いとか、酸っぱいとかが無いんですね。泡の質も細やかですが、新しいシャンパーニュのように強くは無いことも、印象を決定付ける要素でしょう。
この、「泡の強さ」は「酸との相乗効果」で、「少しキツイ」とか「柔らかい」と言う印象の分かれ道なんですよね。
「ドライなブラン・ド・ブランは飲みたいけど、思ったよりも辛くて旨みが無い」
と感じられる方が多いはずです。リキュールは少ないけれど熟成で旨みが出てきていて、バランスが造れているシャンパーニュだと思います。香りもブリオッシュのような香ばしいものに石灰系のフィルムのようなミネラリティ、柑橘が混じります。是非飲んでみてください!お勧めします!
● N.V. Champagne Brut Carte Noire
シャンパーニュ・ブリュット・カルト・ノワール
● N.V. Champagne Brut Carte Noire Half Boutille
シャンパーニュ・ブリュット・カルト・ノワール・ハーフ・ボトル
【一押しのスタンダードクラスシャンパーニュ..です】
ピノ・ノワール70%、シャルドネ30% の セパージュです。いや..このカルト・ノワルが有ればグランドマルクのスタンダードものはいらないですね..。美味しいです..。とても良くバランスしています..。
泡は活発に立ち上がるが細かく柔らかくクリーミーで、中程度の構造を見事に埋める酸味のバランスが素晴らしい!香りはシャブリ・プルミエクリュ的ミネラル香と若干色づいた果実が徐々に赤味を増して行きます。比較南に有る産地、オーブのせいか、もしくはシャルドネのセパージュの量によるものかは判断つきませんが、コート・デ・ブラン、ヴァレ・ド・ラ・マルヌと言った銘醸地よりも暖かみ、膨らみ、柔らかみを感じます。
カルト=ドールとは基本的に平均樹齢が違うだけで、味わいの区別も付け辛い・・・ならば、少し安いカルト=ノワールにしてみようという魂胆です。
泡を完全に飛ばしたスティル・ワインの室温状態でも飲みましたが、僅かに残る門出のリキュールの甘みと円を描く大きな酸味、果実味のバランスがとても良かったですね。スタンダードクラスなどと簡単に言ってはいけないと思いますが、価格的に言って充分に納得できる味わいです。お奨めです!
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