ドメーヌ・ドニ・ベルトー・エ・ベルトー=ジェルベ
ドニ・ベルトー・エ・ベルトー=ジェルベ
フランス Domaine Denis Berthaut et Berthaut-Gerbet ブルゴーニュ
● アメリー・ベルトー2022年の第二弾です。フィサン系のアイテムをご紹介させていただきます。
前回ご紹介させていただきました通り、2022年のベルトー=ジェルベは noisy 的に「過去最高間違い無し」とさせていただきましたが、その理由としては、やはり第一には・・
「本拠のフィサンのワインが素晴らしいから」
と言うのが有ります。
5つのリューディからの葡萄をブレンドしたフィサン村名は、基本的に新樽を使わず古樽での仕上げになりますが、ピュアでほんのりとナチュール感が有り、おそらく全房発酵の割合を増やしているのであろうと推測しているところの効果がバッチリ出ているんですね。
アドヴォケイトのウィリアム・ケリー氏は90ポイントにとどまりましたが、デキャンター誌のシャルル・カーティスM.W.は何と、
「93ポイント!」
と言う高い評価を与えているのも理解できるほどで、素晴らしい味わいの2022年村名ヴォーヌ=ロマネの存在を脅かすほどの仕上がりと感じています。因みにシャルル・カーティスM.W.はその2022年村名ヴォーヌ=ロマネも93ポイントです。
30%ほどの新樽を使用しているとされるヴォーヌ=ロマネと、古樽のみのフィサンではもともとのコストも異なりますが、
「この比較は面白いことになるはず!」
ですので是非トライしてみてください。
また、当然かと思いますが、1級レ・ザルヴレに引っ付いた村名アン・コンブ・ロワの出来はすさまじく、アロマだけで満足してしまうんじゃないかと思えるほどです。レ・ザルヴレは希少ですので飲めなかったのが残念では有りますが、
「どちらも本拠のフィサンの最高峰」
ですので、ご購入されて失敗したとは決して思わないでしょう。
また、唯一の村名白である2022年の「フィサン・シャン・デ・シャルム」も出来が半端無く、
「ブルゴーニュ・シャルドネのアプローチとして、このような出来栄えも有り得るんだ!」
と言う部分と、
「年々変化をして行くアメリー・ベルトーのアプローチが、ついに良い結果を出し始めた!」
ことが、この素晴らしいシャルドネを飲むことで理解できると思います。
価格的には、1級レ・ザルヴレとアン・コンブ・ロワは2021年ものと同じで据え置き、それ以外は頑張って値下げさせいていただきました。もちろん、オルヴォーさんのお力添えをいただいています。有難うございます。
2022年ものの量はある程度出来たはずなんですが、何故か大きく減っています。ぜひお早めにご検討くださいませ。
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アメリー・ベルトー、過去最高間違い無しの2022年をご紹介させていただきます。
「ある種の脱力感」だと感じましたが、2013~2014年以降は「リキミ」みたいなものを感じていたんだと思うんですね。それが内向的な表情を生んでいたと・・この2022年ものをテイスティングして理解出来たと思う訳です。
A.C.ブルも、オート=コートも、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュも、フィサン村名も、ヴォーヌ=ロマネ村名も、劇的に軽やかで・・しかしディテールの繊細な表情をしっかり持っています。
「・・旨いなぁ・・」
とシミジミした声が「ふっ」と出てくると思います。ぜひとも飲んでみてください。
また、今回はオルヴォーさんのご協力をいただき、頑張って、
「2021年ものよりも値下げ、もしくは同価格」
に出来たアイテムがございます。余り多くは無いのでお早めにどうぞご検討くださいませ。
なお、フィサン系のワイン、フィサン村名、レ・クロ、レ・クレ、アン・コンブ・ロワ、1級ザルヴレ等は次回の新着にてご案内させていただきます。書き切れずに申し訳ありません。
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お待ちかねのアメリー・ベルトー率いるドメーヌ・ベルトー=ジェルベの2021年が入荷です。
ご多聞に漏れず、2021年もののベルトー=ジェルベは各キュヴェ、僅少の入荷です。よほど収穫量が少なかったと見え、Noisy wine も扱わせてもらって以来の少なさ、そして円安の影響をまともに受け、非常に苦しいご紹介です。
ですが、フィサンやブロション(コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ)はエレガント系、ジュヴレ系は通常年と同様、ヴォーヌ=ロマネ系は18年もの辺りの果実の濃度・・のように感じられます。
また、基本的にはエレガントな仕上がりですから、2020年のような「濃密さ」はほぼ無く、エキスが綺麗に出たドライで美しい仕上がりで、非常に心地良いです。アイテムによりましては到着後の休養が不足している感じも有りますので、テイスティング出来たキュヴェはその旨、記載していますので、是非ご検討くださいませ。
また希少なフィサンの白、シャン・デ・シャルム2021・・これがまた滅茶素晴らしいです!・・激旨ですし、ニュイの白としても注目に値すると感じました。
なお、毎回テイスティング出来ていたキュヴェが今回は・・数本しか入荷が無く、回避せざるを得ませんでした。申し訳ありません。
上級キュヴェに関しましては、全て1~2本しかありません。ご了承くださいませ。
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ドメーヌ・ベルトー=ジェルベの最新ヴィンテージ、2020年ものがようやく到着です。
毎年、楽しみにされていらっしゃる方が多いアメリーのワインですが、2020年ものは御多分に漏れず・・非常に少ないです。例を挙げますと、
「リアルワインガイドがドメーヌにテイスティングに行っても、出してもらえなかったワインが沢山有った・・!?」
「Noisy wine への入荷は、A.C.ブルゴーニュのレ・プリエールがなんとたったの12本・・」
まぁ・・リアルワインガイドの件は編集長に直接ちゃんと聞いた訳ではなく、リアルワインガイド第79号の掲載アイテムを見て・・
「・・えっ?・・たったこれだけ・・?」
と感じたのに推測を加えたものです。因みにリアル79号でもA.C.ブルの掲載は無し、ジュヴレ系も見事に減り、村名1アイテムと1級1アイテムのみです。こんな状態ですので・・どうにもいけません。
それでも、たった12本の入荷でも毎年テイスティングをしてきたレ・プリエールはしっかり飲ませていただき、また1級以上はすべて1~2本の入荷で飲めませんでしたが、2020年もののアメリーのワインの傾向をつかませていただきました。
2020年もののアメリーのワインですが、大きく変わったことが有ります。それは・・
「アメリーの父へのオマージュかと思っていた、父親の作風を残したようなジュヴレ系のワインの味わいが完全に無くなり、すべてのキュヴェの作風が統一された!」
と言うことです。
言ってしまえば、すべてのキュヴェがアメリーのヴォーヌ=ロマネに代表される赤紫色の色彩が中心の香味豊かでふんわりとしつつ充実したドライな味わいになった・・ジュヴレ系のワインの「土っぽい感じ」「クラシカルなイメージ」が一切消えた・・と言うことが言えます。
ですから、「すべてのキュヴェがあか抜けた感じ」に思われるはず・・です。トータルな味わい、ドメーヌのアイデンティティが如実に表れることになったヴィンテージだと思います。
リアルワインガイド最新号の第79号には、非常に興味深いと言いますか、「そうだよね・・」と思える話しが記載されていました。
2019年ものと2020年ものでは、2019年ものの方が好きだ・・とアメリーも言い、リアルも同調しています。しかしアメリーはこうも言っています。
「でも時間がたてば変わるかもしれない」
noisyは実際にその場にいた訳では無いので、どのような言葉だったのかは知る由も有りませんが、それはそのままほとんど・・noisy も同感なんですね・・どこか違うとするなら・・
「noisy は、時間がたてば必ず変わる」
と・・「かもしれない」は付けません・・(^^
毎年素晴らしく旨い、超絶にお買い得な「2020コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」を飲めばその理由は判ります・・ずっと飲んでますから・・はい・・。
ある意味、このキュヴェは他のキュヴェ、ジュヴレやフィサン、ヴォーヌ=ロマネなどに比較すると「余計なものを持ってない裸のワイン」なんですね。ミネラリティの組成が他のキュヴェに比較してシンプルなんです。
ですから、要素が非常に多く複雑性の高いヴィンテージだと思われる2020年のコート・ド・ニュイのピノ・ノワールですから、その部分がややシンプルになると・・まさに裸の味わいがする・・noisyはそう考えている訳です。
で、このコート・ド・ニュイ=ヴィラージュが半端なく美しく、何とも心を引き付けられる見事な味わいを、今現在もしているんです。
それに加え、リアルワインガイド最新号の第79号をご覧いただいたお客様はお気付きかもしれませんが上級キュヴェのポイントが、今飲んで点とポテンシャル点でそれなりに差が有ること、そして飲み頃予想の最初の数字・・2025年とか・・ですね、ここが結構に先になっている訳です。
これはやはり、年を経てさらに美味しさを増し、本来の姿を見せるようになる・・と判断した結果ですよね。noisy もまったく同感・・もちろんですが、5年先だと書いてあっても今から飲めない訳では有りません。その辺はテイスティング出来た各キュヴェには記載しているはずですので・・ご参考にされてください。
そして2020年もののベルトー=ジェルヴェのワインにリアルワインガイド第79号はこのように書いています。
「20年のベルトー=ジェルヴェのワインはハッキリ言って、このドメーヌの金字塔だ」 noisy もその判断に賛成します。この8年のアメリーの成長を見るかのような素晴らしい出来だと思います。でもキュヴェによってはさっさと飲むのは勿体無いし、なにより本来持っているポテンシャルを発揮できないで飲むことになる・・と、期待した味わいに届かなかったと思われるお客様もいらっしゃるかと思われる訳です。
海外メディアも、以前は厳しい評価をしていましたが、今では普通に・・1級のワインがグラン・クリュ並み評価に、村名のワインが1級並みの評価になって来ています。是非複数アイテムを入手され、飲み時を間違えないようにお楽しみいただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
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お待ちかね、日本のワインファンの多くも注目している話題の「ドメーヌ・ベルトー=ジェルベ」の2018年ものが入荷しました。
ドメーヌ・ドニ・ベルトーを継ぎ、ドメーヌ・フランソワ・ジェルベからヴォーヌ=ロマネを中心とする稀有な畑を継承し、かつまた、ジャン=ルイ・シャーヴ、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティ、プリューレ=ロックで研鑽を積み、自身の畑を開き目まぐるしい活躍をしている夫、ニコラ・フォールを栽培長に迎えたアメリー・ベルトーです。
また、2017年もの以前までは海外メディアもさして注目していなかったようですが、その所有している畑が多彩であることや、元々の親父さんの「ベルトー」と母方の「ジェルベ」を継いだことも有ってか、2018年ものはメディアで今まで以上にテイスティングされ、評点が出てくるようになってきました。
結果として、昨年の2017年ものクロ=ヴージョは皆さん、思いっきり「スルー」でしたが、2018年ものクロ=ヴージョは何と、ジャスパー・モリス氏96ポイント、スティーン・オーマン氏95ポイント、ニール・マーティン氏94ポイントと、グレートワインの仲間入りを果たしています。
まぁ・・昨年の2017年ものクロ=ヴージョは即完売かと思いきや、全く売れませんでしたので・・悔しいので、
「他のアイテムは飛ばしてでも2018年ものは絶対飲んでやろう!」
と思ってたんですね。まぁ、飲んでから海外メディアの評点を調べたので後の祭り・・(^^;; 超美味しかったので良いんですが、他のアイテムで飲めない分が増えてしまったのが残念です。
2018年のアメリー・ベルトーの各アイテムを飲んで、ようやっと彼女のワインに対するアプローチの仕方を理解出来たと思っています。
2018年ものは、相当に素晴らしいです。文句の出ない見事な味わいです。絶対に購入すべきだとお勧めしたいと思います!
ですが、
「ベルトー=ジェルベのワインは超エレガント系!女性っぽい味わい・・そこが魅力!」
と思われているなら・・それが好きで、そうでなければいらない・・と思っている方は、誠に残念ながら「ボツ」です。・・・申し訳ありません。
ですが、時にアンリ・ジャイエを、時にフィサンやジュヴレなのにシャンボールのニュアンスをも感じさせてくれる、中域のしっかりしたボリューム有る味わいは大好き・・と言うのでしたら、モノの見事にはまります。
もう、クロ=ヴージョなんて・・いや、フィサンじゃ在りませんが、これ以上のクロ=ヴージョを見つけるのは相当難しい・・と思えるほどに素晴らしく、しかもシルキーなタッチで赤い果実が見事な・・それでいてクロ=ヴージョらしい大きさと、ココア的な黒っぽさ、茶色っぽさを高質に感じさせてくれちゃってます。
細かい部分は各コラムに書かせていただきますが、アメリー・ベルトーさんのワインは、結局のところ・・
「ヴィンテージの背景と畑の風景、葡萄の出来・不出来に関わらず、ベストな状態へ導くワインで有る」
と言うことなのだと実感しています。
だから結局はそれこそが「テロワールの表現」に繋がっている訳です。だから、2013年の彼女のワインは「非常に淡く」、2016年のワインは「混迷感も同時に伝え」、2017年のワインは「凄いものとまぁまぁのものが混在し」、2018年ものの熟度の高い健康な葡萄を得たヴィンテージは「剛健で全方位にベクトルが出た見事な味わい」になったと言えます。
このリーズナブルで滅茶苦茶素晴らしいA.C.ブルを飲んでみて下さい。フィサンの畑ですが、まるで「ジュヴレとシャンボールのブレンド」のようです。フィサンの村名を飲んでみて下さい。その素晴らしいA.C.ブルをさらに高質に、さらに真ん丸に、さらに赤く高級エステルの見事なアロマとミネラリティ由来の質感が伝わって来ます。
村名に過ぎないフィサン・アン・コンブ・ロワは、どこかジャイエ同様のミルランダージュのような・・・花ぶるいに掛ったかのようなパラパラと実が付いた小さな粒が連想できるような仕上がりですよ。そこに赤い果実が来て、時間を置いて黒い果実が隙間を埋めて行く・・
でも、A.C.ブルで満足出来てしまうと思いますし、でも、是非素晴らしい仕上がりのフィサン村名も飲んでいただきたい・・この2品で、きっと2018年もののアメリー・ベルトーを理解できると思いますし、以前からベルトーのワインを続けて飲まれていらっしゃるお客様でしたら、アメリー・ベルトーと言う人がどんな意識で造っているのか・・みたいなものも頭の中や感覚に構成されてくると思います。
素晴らしい仕上がりになった2018年ものです。是非飲んでみて下さい!超お勧めです!
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ヴォーヌ・ロマネ、シャンボール・ミュジニー…人気のアペラシオンは必ずキラ星のような造り手を擁しています。
傑出した造り手を持たないがゆえに、やや知名度に乏しかったフィサン村にアペラシオンを牽引するスターが誕生しました。
ドメーヌ・ベルトーはマルサネ村とジュヴレ・シャンベルタン村に挟まれたフィサン村を本拠地に7世代続くドメーヌです。
その歴史は19世紀の終わり、数ヘクタールのフィサンから始まりました。1974年、ヴァンサンとドゥニ兄弟がベルトーを相続し、フィサン、フィサン1級の畑を拡大していきました。
2013年、ヴォーヌ・ロマネ村のドメーヌ・フランソワ・ジェルベを母に持つアメリー・ベルトーがボルドー、ニュージーランドでの研修を終え、7代目当主に就任しました。
母方のドメーヌ・ジェルベから一部の畑を相続しベルトー・ジェルベ(Berthaut-Gerbet)名義としてドメーヌ・ベルトーのラインナップに加えました。
今日ではフィサンを中心にジュヴレ・シャンベルタン、ヴォーヌ・ロマネなど全て合わせて13ヘクタールの畑を所有しています。生産するワインの90%は赤ワインですが、フィサンの一部の区画にシャルドネを植樹しています。
栽培:ブドウは、ビオロジックの考えに基づいた理性的な方法で栽培します。
テロワールを尊重した安定した土壌のもとで栽培されています。
殺虫剤の使用は制限を設け、土には、化学薬品を使っていません。除葉、グリーンハーヴェストによりブドウの成熟が最適になるように風通しを良くしています。
醸造:厳しい選果の後、最小限の手数でコンクリートタンクで発酵させます。
約5日間の低温マセラシオン。天然酵母で発酵。
1日2回のルモンタージュ、発酵の最終段階でピジャージュして優しく抽出。
約5日間のポスト・マセラシオン(発酵後浸漬)
ほぼ全てのワインは1.500~3.000リットルの大樽(フードル)でマロラクティック発酵。春に樽に移します。
新樽はほとんど使用せず、最大で24か月と比較的長い熟成期間を要します。
【メディア情報】
アメリーは私が訪れた昨年7月以降、いくつかの変更を決断しました。
『2015年は私の祖母から新しい畑、シャンボール1級、クロ・ド・ヴージョ、そしてヴォーヌのスショを引き継ぎました。それに伴ってこの2015年から私たちのワインは祖父母の名前を残したベルトー=ジェルベ名義へと変更することにしました。』
2015年について
『とても素晴らしい経験になりました。収穫は長期にわたり、9月7日に始まり、10月21日に終えました。
最後の収穫となったブルゴーニュ オート=コート・ド・ニュイは雨が降り終わるのを待ちました。この年は雨の後のブドウの方がより良かったかもしれません。フィサンのレ・クレイは収穫を雨の前と後の二回に分けました。これがどのような違いとなるかとても楽しみにしています。
これらの赤ちゃんのようなワイン達は、早い段階から高い糖度だったにも関わらず、バランスが優れています。リンゴ酸が低いですが、バランスの良さが崩れることがありません。
私たちはルモンタージュやいくつかの全房発酵の比率を減らし、過剰な抽出を避けました。
残念ながら2015年は収穫量がとても少なく、畑によっては50%も収穫を減らしてしまいました。しかし、不幸中の幸いとして、葡萄は極めて健全だったために選果の必要がほとんどなかったのです。私たちは新しい選果台を準備していましたが、いらぬ心配でした。』
(ビル・ナンソン著Burgundy Report EXTRA! 2015-11より翻訳・加筆:オルヴォー村岡)
読者の皆様は、かつて私が著書の中で“ドメーヌ・ベルトーはフィサンのジャック・フレデリック・ミュニュエである”と熱烈に賛辞を贈ったことをご記憶いただいているだろう。牧歌的なエチケットのイメージとは程遠い、豪快で大胆な本質を持っている。このドメーヌは驚くようなスピードで変化しているのです。
ドゥニ・ベルトーの娘であるアメリが彼のドメーヌに加わった。ドゥニが畑を耕すため、伝統にのっとり、アメリに彼のトラクターを使用することを薦めたが、彼女はこれを拒否しました。アメリは自信の持つ自由な発想の元、蔵でワイン造りをすることを決めたのです。
一方でドゥニの妻は、ヴォーニュ・ロマネにドメーヌを持つジェルベ姉妹の一人である。経営と醸造とで担当を分けていたが、両者とも引退し、現在はアメリと、彼女の2人の従妹がその後を引き継ぐことになった。
現在、アメリはHautes Côtes de Nuits に1.5ヘクタール、ヴォーニュ・ロマネに1ヘクタールの畑を所有している。ヴォーニュ・ロマネの区画の中には、Vosne Romanée Petits Montsと、エシェゾーも1バレル(=1樽分)が含まれている。
私はアメリに、2013年の雹がどのくらいドメーヌに影響を及ぼしたのか聞いた。彼女は、「フィサンは収穫量の約25%を失ったわ。でもCôte de Beauneの被害に比べれば大した被害ではなかったもの。」
(ビル・ナンソン著Burgundy Report EXTRA! 2014-7より翻訳・抜粋)
ブルゴーニュの未来を担う10人のライジング・スター
ドメーヌ ドゥニ・ベルトーとして理解している読者もいるかと思います。2015年よりアメリー・ベルトーは父方のフィサンに加え、ヴォーヌ・ロマネの母方の畑もすべて継承することになりました。7代目ヴィニュロンとなるアメリーはボルドーやナパ・ヴァレーで研鑽を積み、堅牢なアペラシオンとして認知されていたフィサンに、寛容な柔らかさをもたらしたのです。例えば彼女の区画名入り村名となるフィサン レ・クロは冷涼感がありながらも新鮮な果実味がたっぷりとあります。(ヴォーヌ・ロマネには陰影があり、湿った土を思わせる一面もあり、このアペラシオンとして十分な表現を備えています。)
(PUNCH June 8.2016 Jon Bonné著 より 翻訳・加筆オルヴォー村岡)
Berthaut-Gerbet
ベルトー・ジェルベ 2016
アメリーちゃんがひと皮むけた。進化した。次のステージに上がった。15年以上前に比べ明らかに中身がより詰まり、コア感が大充実してきた。スタイルもエレガンスと力を融合させた、とても魅力的なもの。毎日全力で畑仕事に取り組んでいる彼女は、RWGが訪問する時いつも決まってグッタリしている。畑仕事を抜け出しで対応してくれるのだ。申し訳ない気持ちで一杯になる(なのでRWGは、「いつも畑に全力!」という人が対応してくれる場合はアポイントをその日の最後か早朝に取る)。当日も18時のアポだったが、日の長い6月なので彼女は試飲後に畑に戻るのだ。
その努力が年々確実に実を結んでいる。そして、16年に素晴らしいワインを造り上げた。ベルトー・ジェルベは現在畑を17haも持ち、20キュヴェも造っている。彼女が満足する畑仕事に対してスタッフは足りない。本当に大変な思いをしながらワインを造っているが、ボトルの中にその頑張りと情熱が美味しさとともに詰まっている。17年からはあのニコラ・フォールが栽培長として加わった。これからもどんどん進化していくだろう。アメリー曰く、
「生産量はドメーヌ全体で5割減。所有している区画が広範囲に渡っていることが幸いして半減ですんだ。果実がよく完熟していたのでいつもより全房発酵を多くでき、糖度、酸のバランスも申し分なし。凝縮感は15年よりやや欠けるものの、典型的なピノ・ノワールらしいワインとなった。出来上がったものに満足しているけれど精神的には辛く、まるで悪夢のようだった。作れなかったキュヴェはジュヴレ・1er・カズティエとジュヴレ・クロ・デ・シェゾー(8割減だったのでジュヴレ村名に入れた)。1er・ラヴォー・サン・ジャックは200本のみ、フィサン・1erザルヴレも壊滅的」。
リアルワインガイド63号より抜粋
リアルワインガイド63号の掲載は例年以上に反響がありました。点数の高さよりも、造り手の姿勢にフォーカスして書いていただいたことがとても嬉しかったです。(どうしても美人ヴィニュロン的な記事ばかりで本質的なことを語られにくい)
2013年、代替わりした際の衝撃的なデビュー。>当初来日したアメリーと都内のアポイントすら、ひと苦労だったことを思い出します。決して前評判の高い年では無かった2013年は、酒販店様のお力添えもあり舌の肥えたブルゴーニュ愛好家の方々からも有難い反響をいただきました。
その後、国内外含めたメディアの高い評価もあり、露出が高まるにつれ、都合の良い時代のスター的な存在として語られてしまい名前が売れる代償として、彼女のヴィニュロンとしての才能と成長を丁寧に掬い取って伝えることが難しくなってきておりました。輸入元としての自戒を伴うジレンマを吹き飛ばしてくれる良い記事だったと思います。RWG誌でも掲載されていますが2017年からは、彼氏であるニコラ・フォール氏が栽培担当として参画しています。
ニコラ・フォール氏の経歴についてはここでは触れませんが、彼女からも、ニコラ氏の才能の高さは聞いていましたので、更なる成長は間違いありません。ヴィンテージの個性を越えて、年々、造り手の成長を一緒に追って行けるのは輸入元冥利に尽きます。来日時、その愛らしいルックスを褒められても、全く関係ないと言わんばかりにニコリともせずワインの話を続けるアメリーの顔を思い出しました。
● 2022 Fixin Blanc les Champs des Charmes
フィサン・ブラン・シャン・デ・シャルム
【石灰の強いフィサンの村名畑から奇跡的に生まれたゴージャスなシャルドネ!・・アドヴォケイトの89ポイントは過小評価でしょう!・・是非飲んでみてください。旨いです!】
珍しくアドヴォケイトがこのレ・シャン・デ・シャルム・ブラン2022の評価をしていました。評価は89ポイントと低く、また飲み頃期間もリリースからたったの4年間・・
「・・なんだかなぁ・・」
と・・ちょっとガッカリです。
まぁ・・テイスティングで飲んでさえいなければ、
「・・そんなこともあるよね・。・」
で済ませられる訳ですが、しっかりと飲んでますから・・
「・・評点はともかく、その超短い・・安物のデイリーワイン並みの飲み頃期間、何とかならんのかね・・」
と思ってしまいます。
まぁ・・アドヴォケイトはPKさんの時代からブルゴーニュのシャルドネについては、コート・ド・ボーヌのシャルドネ以外のアイテムについて、
「酷いポイントを付ける悪いクセ」
が有ります。
言ってしまえば、カルフォルニアのシャルドネ等の、甘くて樽を効かせたオイリーでバタリーでマッチョなアイテムを最高の姿と認識しているんだろうと感じています。ただしモンラッシェの周りのアイテムだけは例外で有り、そこだけは慎重にテイスティングされるのでしょう。前にも何度も書かせていただきましたが、あの偉大なグラヴネール(グラヴナー)の若き日の最高傑作に、
「樫の棒を入れたマコン並み」
と言ったのを今でも忘れられません。・・そもそもマコンにも失礼です。
その傾向はコート・ド・ニュイのシャルドネに対しても同様で、今ではもう・・そんなスタンスは取っていませんが、改植前の素晴らしいミュジニー・ブランを、「けちょんけちょん」に貶していました。まぁ・・noisy も1995年から出始めたヴォギュエのブルゴーニュ・ブランを飲んで、余りの悲惨さに嘆き悲しみましたが・・そりゃぁ改植して3年のA.C.ブルに過ぎない訳ですから仕方が有りません。今やもう・・ミュジニー・ブランに名を変え入手も難しいアイテムになっています。因みに余計な話しですが、2022年のミュジニー・ブランにジャスパーさんは94-96 Points、バーガウンド 95 Points のところ、アドヴォケイトのウィリアム・ケリーさんは90-92 Points で、
「未だにアドヴォケイトの伝統は生きている」
と言えるかもしれません。なので、下値を取れば90ポイントですから、このシャン・デ・シャルム2022とは
「1ポイント差」
ですが、
「同じコート・ド・ニュイのシャルドネであるミュジニー・ブラン2022の価格はシャン・デ・シャルムの20倍以上?」
です。90ポイント絡みに過ぎないのに1点の差はこれほどに大きいのでしょうか。
このシャン・デ・シャルムは、ベルトー=ジェルベのフィサン・レ・クレにほど近いですが、やや南にずれたブロションに接した位置に有ります。
シャン・デ・シャルムには3%ほどしかシャルドネは植わっていないそうですが石灰が強い畑とのことで、ベルトー=ジェルベではシャルドネを植えたそうです。2009年~2015年に改植したそうで、昨年の2021年ものを飲んで相当素晴らしかったので、2022年ものはどうかと期待していたんですね。
そしてようやく飲めたんですが、やはり年々深みが出て来た性で格が上がって感じられるようになり、繊細な表情に加え、ダイナミックさもたっぷりと出て来ました。
ほんのりとマスカット、黄桃、リンゴ・・そしてタルトやブリオッシュ。酸のレベルも高過ぎず弱く無く、果実・柑橘のニュアンスをしっかり裏打ちしてくれます。そんなアロマですからほんのりオイリーで、幾分「シャリッ」とした冷ややかさを感じるようなミネラリティを多分に感じます。まぁ・・ムルソーのようなマンモスさや硬さのあるものでは無く、ピュリニーの比較低地の村名と、やや高地の1級畑をブレンドしたようなニュアンスでしょうか。そこに10%ほどのピノ・ブランを加えると少し腰高になって、ちょうどこのシャン・デ・シャルムの味わいに近くなるような気がしています・・あくまでピュリニーで表現すると・・です。
そんなバランスですから愛嬌も有りつつ、質感もしっかり有り、
「ニュイのシャルドネもこんなのばかりだったらボーヌに負けないのに・・」
と感じました。
だって・・考えてみてください。あのシルヴァン・パタイユのアリゴテにせよシャルドネにせよ・・
「マルサネの白ワインなのに、世界中に大受けしている!」
・・そんな現状です。
アリゴテのクロ・デュ・ロワなんて、とんでもなく高価になってしまいましたが、どこでも即完売のようで・・売っているのを見つけることさえ難しい状況です。
そんなパタイユの上級アリゴテに比較しますと、
「繊細な表情で負け、外向的な表情、包容力、愛想の良さと総合力でほぼ同レベル位!?」
と言うのが noisy の評価です。
因みにアドヴォケイトのウィリアム・ケリーさんは、たったの5年間の飲み頃を言ってますが、
「ドメーヌが蝋封で出している、その意思を受け取ろうとしたのだろうか?」
と疑問に思います。
判っていても、またバレルテイスティングだから知らなかったのかにせよ、結局そうしたのであれば・・やはりどこかに闇が有ると感じてしまいます。
是非飲んでみてその辺りをご確認いただけましたら幸いです。
「いや・・めっちゃ美味しいのでご安心ください!」
超お薦めです!安いと思います!
以下は以前のレヴューです。
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【激旨!!・・現在でも相当素晴らしいですが、2~3年置くことでコート・ド・ニュイでもユニーク且つトップ・クラスの白ワインに肉薄するでしょう!】 素晴らしいです!・・こういうのを飲んで欲しい・・まさに、
「ニュイのシャルドネとは・・こう言う感じ?!」
みたいなものを感じさせてくれるような、美味いシャルドネに仕上がっています。
アメリーのエチケットは・・赤ワインにはファーストレターが「赤」ですが、白ワインのこのシャン・デ・シャルムの最初の文字は・・
「緑のF」
です。
そして畑名も「緑」で綴られていまして、この柔和な色彩のクリーム色のエチケットからユニークさを見せているように思います。
この黄色の強い、良く熟したような色彩をしているシャルドネですが、黄色っぽいフルーツ感とともに・・
「緑色」
のニュアンスをちゃんと感じるんですね。
この辺り、アメリーに聞いたことは無いですが、やはりどうでしょうか・・その辺りのイメージを彼女もこのワインから得ていて、そんなデザインになっているんじゃないかと思ったりしています。
このワインに感じる「緑色のニュアンス」については、以前からずっと書いているように思いますが、それが緑色を含んだ葡萄の粒でも有り、蔓や葉の色で有り、そしてミネラリティで有ることは間違い無いように思います。
大抵の場合、もしその緑のニュアンスが下手に出てしまうと、若すぎると感じたり、酸っぱいとか、平板だとか、梗の味が渋いとか・・ネガティヴさを連れて来てしまいます。
ですが、味わいに出てくるこの緑のニュアンスは、やはり土壌からのユニークなミネラリティによるものと思いますので、そのようなネガティヴさにはつながらないんですね。
凝縮していて、熟していて、ドライだがわずかにネットリしていて、ふんわりとノーズにしなやかなアロマを還しつつ、中域はす~っと流れつつ何かを放出しようとしながら、瑞々しい余韻を感じさせてくれます。
言ってしまえば・・そのす~っと流れつつの後の放出はまだあまり無いんですが、それを踏まえてもなお、
「旨い!」
と・・言葉が出てくるほどの出来でした。
3年ほど寝かせれば完璧かな?・・とは思いますが、今飲んでも滅茶良いです。是非飲んでみてください。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【コート・ド・ニュイ=ヴィラージュの赤と双子??・・かなり大柄、官能的なシャルドネです!コクのあるエキスと樽発酵による樽が溶け込んだニュアンス!相当に素晴らしいです!】 アメリー・ベルトーのコート・ド・ニュイ=ヴィラージュの素晴らしさは、飲んだことの有る方ならご理解いただけるものと思いますが、純粋にして何とも言えぬ細やかな表情に惚れ惚れとしてしまう見事なピノ・ノワールです。
このコート・ド・ニュイ=ヴィラージュは、ジュヴレ=シャンベルタン村の北隣にある「ブロション村」の畑でして、このアペラシオン名でリリースされるワインは、ブロションの北側に限定されていまして、さらに北隣の「フィサン村」に接しています。
この、光が全く当てられていないアペラシオン..コート・ド・ニュイ=ヴィラージュもそうですが、ブロション村のジュヴレ=シャンベルタン村側・・つまり南側は、実はジュヴレ=シャンベルタンを名乗っている訳ですね。
なので、ブロションは、真ん中の村人たちが住んでいる部分を除いて南側がジュヴレ=シャンベルタン、北側がコート・ド・ニュイ=ヴィラージュと言うことになります。・・まぁ・・
「そんなの、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュのコラムに書けよ!」
って話しでは有りますが、この、実は非常に珍しい・・村の全生産量のたった3%ほどしか存在しない「フィサン・ブラン」にも何とか光を当てたいと・・(^^;; コート・ド・ニュイ=ヴィラージュは散々に推させていただいてますんで・・良いんです!
因みにデュガ=ピィさんちのジュヴレのレ・ゼヴォセルはブロション村です。南半分(実際には1/3ほど?)をジュヴレ=シャンベルタンに魂を売った形になってしまったため、ブロションは光が当たらないようになってしまったのかもしれません。
で・・ここからが本番・・。このフィサンのレ・シャン・デ・シャルムと言うリューディは、そのブロションのコート・ド・ニュイ=ヴィラージュの畑たちと接する形で、
「フィサンの最南に有る」
んですね。ですのである意味、
「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュと・・双子?」
みたいな感じとも言えるかな・・と思っている訳です。
まぁ~・・素晴らしい色合いをしていますよね。結構に黄色が濃い感じの仕上がりで、薄い緑色がかすかに見えているようです。
緑色って面白いんですが、写真の色の修整などをやる時にRGB(赤・緑・青)のバランスを行いますが、緑色を増やすとちょっと変な仕上がりになっちゃうんですね。なので、明るくしたいときは多めの青と少しの緑を、そして赤も調整しながら適度に増やします。赤を入れないと仕上がりのバランスが滅茶苦茶になってしまう・・長年やっていてそんな感触を持っています。まぁ、出来るだけ弄らないようにはしているんですが、撮れ方によってはどうしても・・そう、カメラはラベルの色にも影響されてしまいますから。
なので、このような色彩を見ますと、
「赤色の存在」
も・・感じる訳ですね。なので、
「ちょっと・・コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとは・・双子かぁ?」
とも思えて来ます。
単純に白ブドウが好む石灰バリバリの土壌では無いでしょう。もちろんですが、モンラッシェ辺りの魚卵状石灰岩的な繊細な高質さと言うのとも違う・・。ちょっと青みと言うか緑と言うか・・そんな色が掛かっていて、どこか珪藻土っぽいような印象がするんですね。珪藻土は植物性プラントンの珪藻(ケイソウ)が化石となって堆積したものらしいので、シリカ、シリコンと言うことになるのかもしれませんが、石みたいにそんな硬い印象じゃなく・・もう少し「ふわっ」とした「土」みたいな感覚・・でしょうか。
それでいて、適度に粘性が有ってオイリーさも有り、エキスの濃度がかなり濃く・・でも「サラリ」と抜けの良い味わいがするんです。
面白いのが・・現状、余り「丸いパレット」は描いてくれなくて・・ですね・・ちょっと「ひょうたん型」っぽい感じ。ひょうたんを縦に見た時の感じですね。
で、今でも結構に旨いんですが、時間が経って熟成してくるとなりますと、これがかなり「丸型」になってくるんじゃないかと思っていまして、上記の「ひょうたん」のえぐれた部分が横に張り出してきて「丸型」のパレットになって来ますと・・
「完成!」
。。いや、完熟・・でしょうか。
そもそもこのフィサン・ブランは、本当に無いワインです。さらには「ニュイのシャルドネ」となりますと・・本当に少ないですよね。最近はシルヴァン・パタイユがマルサネで素晴らしいアリゴテを造っていますが、
「このままさらに洗練されてくると、黙ってはいられない存在になるかも・・」
とも思います。
どうやらジャンシス・ロビンソンさんはこの2020年のシャン・デ・シャルムを89ポイントと評価しているようですが、90ポイント以上付けなかったのは「洗練さ」が少し足りない・・と思われたのかもしれません。
でも、このひょうたん状のパレットだからこそ、むしろ個性が良く伝わってくるとも思うんですね。そして何より自身の中に肯定感が漂ってきます。
25パーセントの樽発酵をセパージュした、意欲的なワインです。是非飲んでみてください。素晴らしいと思います!
以下は以前のレヴューです。
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【2018年ものの見事な出来に、ナチュラルさをさらに盛った複雑精緻な味わいでした!超お勧めです!】 構成的にはボーヌのシャルドネとは・・全く違うような感触です。どちらかと言うと、
「緑のグラデュエーションが美しい!」
と言いたくなります。
白ワインの表現では、白や黄色のフルーツ、そして青っぽいフルーツ・・みたいな感じですね。
で、こちらのシャン・デ・シャルムは、珪藻土っぽい・・そんな色合いもしっかり感じられますし、「スイカ」とか、「メロン」とかも感じるんですよ。なので、勿論果実のニュアンスも複雑なんですが、ミネラリティの構成がかなり・・複雑なんじゃ無いか?と思うんですね。
それでいて、非常にナチュラルな仕上がりをしていると感じますので、そちらの複雑さも有り、複雑さ X 複雑さ X 複雑さ になりまして・・
「・・只者では無い感じ」
が凄いんですね。むしろ、もっと綺麗に・・と言うか、もっと「のっぺら」とさせると、ボーヌの方にも似たようなニュアンスの畑は有るかと思います。
この、「緑系の色合い」は、この近接で撮った写真にも見えるでしょう?・・相当美味しいです!・・が数が無いです。お早めにご検討くださいませ!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【これは本当に独特!・・ブルゴーニュの歴史の中で埋もれて来た「裏の部分」も感じます。滅茶複雑で素晴らしいです!】 ブルゴーニュワインは良いワインを造るため、領主が「ガメ禁止令」のように多産種を捨て、黒葡萄ならピノ・ノワール、白葡萄ならシャルドネへと植え替えさせた歴史が有ります。今のように大自然の驚異に対応できるようなスキルも無く、技術も無かった訳ですから、薄くて平板な味わいになってしまう多産種は嫌われた訳ですね。
ですが、それはお金持ちや領主の側から見た景色です。小作民は・・そんなの関係ね~・・です。沢山採れて、沢山ワインが出来て、自分たちも飲めるのが良かった訳ですね。
なので、ガメを抜いてピノ・ノワールへ・・、アリゴテを抜いてシャルドネへ・・と言う流れは有ったものの、それなりにはアチコチに残ったようです。
まぁ、良く観察すれば判るのかもしれないですが、古木のアリゴテと若木のシャルドネ・・判断するのは難しいんじゃないでしょうか。同じ葡萄ですから・・。
それに加え、葡萄はどんどん変化していってしまいます。土地の要素によっても、種が対応して生きやすいようになるのかもしれませんし、突然変異で生まれた葡萄は沢山有りますよね。ピノ・グージュもそうですしね・・。
このワインを飲むと、そんなことの裏付けのような気がします。A.O.C.では認められていないにも関わらず、造っている者さえそれを認識していないかもしれず、単に「シャルドネ100%」と言ってしまうには、
「・・ん~~・・違うんじゃ・・ないかなぁ・・」
と思わせてくれる白ワインなんですね。
非常に濃密です。そして緊張感も有ります。非常に複雑です。縦に伸びる幾重にも絡まった細い弦のような、頑丈な味わいも有りますが、非常に繊細な味わいもそこに絡まって来ます。
ファーストリリースの2017年ものも、やはり同様な印象だったことを思い出しますと、やはりこれは・・単なるシャルドネでは無いと感じます。そして、緑を幾層にも塗り込んだような味わい深さ・・独特でとても印象的です。
こんなワイン・・次世代に是非、繋げて行って欲しいと思います。四半世紀前までは、時折出くわした味わいですが、ここまで洗練されていたかどうか・・残念ながら記憶の底に沈んでいて引き上げられません。是非飲んでみて下さい。忘れられない味わいです。
以下は以前のレヴューです。
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【初リリース!見事に超複雑な構成と味わい!飲んだら・・惚れちゃいます!】 全く何の情報も無いんです。でも数は無い・・エージェントさんの担当のM君も、
「・・裏で売ってくださいよ~・・」
と言い出す始末だし・・。
「じゃぁ・・飲むしかないか・・」
となってしまうんですね。
でも、無理して開けて良かったですよ。滅茶複雑で深淵・・心に響く深い味わいをしていました。
今は何故かブルゴーニュ白も「シャルドネ一色」になりつつ有ります。シャルドネのような、ある意味全くクセを持たず、テロワールに染められやすい性格が受けるのも判りますが、
「昔はブルゴーニュのアチコチに白葡萄が植わっていて、それぞれに個性的な味わいを生み出していた」
ものです。
デュジャックしかり、ポンソしかり・・コルシャルもアリゴテまで有りましたし・・。
いや、だから・・このフィサンの南端、ジュヴレに近い方に有る村名畑のシャン・デ・シャルム がシャルドネじゃぁ無い・・などと言っている訳では有りません。
「・・混ざってるんじゃない?」
と。
なんせ、非常に複雑です。バランスも取れています。ファーストノーズには新樽系のほんのりトースティなアロマが混ざりますが、味わいは決して新樽に負けていません。非常にバランスが良いです。
肉厚で、中域もしっかり有ります。ここはシャルドネ的です。中高域から高域にかけてがシャルドネとちょっと違う感じがします。もっと肉厚で複雑なんです。シャルドネの高域はどこか、一筆書きのように感じるんですが、こちらは細い筆で何度もなぞったような表情で、滅茶複雑なんですよ。
そこから熟しているのか若いのか・・それを合わせたものなのか、果実のニュアンスがバッチリ有ります。超高域は繊細ですが高域は結構にズ太い感じ・・です。
これは凄い旨いな~・・!・・と思うんですが、比較する対象が見当たらない・・(^^;; 困った・・テクニカルも何にも無い・・ので、あとは皆さんに丸投げしてしまおうと言う魂胆です。
なぜか写真は照度が不足しておりまして・・ちょっと暗いんですが、下手に直すとリアリティが無くなるので弄ってません。美しい緑が見える感じがするでしょう?濃密ですよ・・甘く無いのに旨味はすごく載っています。それに、
「ちょっと黒葡萄的な味わいが・・」
するんですが、色合いには出てこないんですね・・グリか~?・・などど、飲み手の脳をグラグラ掴んで離さない白ワインでした。・・いや、もっともそんな疲れる飲み方などしたくないぞ・・と言うお方にも、必ずや受け入れられる味わいなんですけどね。是非ご検討くださいませ。余りに無いのでお一人様1本限定でお願いいたします。
● 2022 Fixin Rouge
フィサン・ルージュ
【過去一番間違い無し!・・激旨のフィサン村名は、デキャンター誌シャルル・カーティスM.W.も93ポイントで飲み頃2027~2055年の大激賞!ファルスタッフも93ポイントでお墨付です!】
ベルトー=ジェルベのHPからマップを引っ張って来ました。南(左)から、赤い四角が一緒になってますがラ・ソルジェンティエール 0.6ha(上)とラ・ヴィオンヌ 0.6ha(下)、少し上にオー・プレ 0.5ha、少し北にクロ・デュ・ヴィラージュ 0.5ha、少し北にクロ・ド・フィセ 0.87ha の5区画です。エージェントさん資料では4区画となっていましたが、ラ・ヴィオンヌが抜けていましたので修正してあります。
こうやって俯瞰気味に観てみますと、中央上部の1級レ・ザルヴレ、村名アン・コンブ・ロワ、北側上部マルサネ側のレ・クロは普通に考えて上質なのは判りますが、レ・クレはラ・ヴィオンヌの近くでもう少し下がった場所にありますので、レ・クレのポテンシャルの高さを考えますと・・そこだけはかなり特殊な畑なんだなぁと・・感じます。
因みにどのリューディが当てはまるのかがハッキリしませんが、それぞれ1947年、1961年、1963年、1972年、1984年の植樹だそうで、一番若いリューディでも40年のヴィエイユ・ヴィーニュと言うことになりますが、
「デキャンター誌、ファルスタッフとも93ポイント!」
と言う、この2022年ものの村名フィサンの高い評価もまた、この樹齢の高さも大きく寄与しているのは間違い無いでしょう。そもそも・・
「アン・コンブ・ロワも1級レ・ザルヴレも94ポイント!!」
などと noisy が一人で大騒ぎしているのにも、何となく違和感を感じる「93ポイント」と言う高い評価です・・何かちょっと・・変ですよね??・・
まぁ・・デキャンター誌は1級レ・ザルヴレと村名アン・コンブ・ロワに94ポイント、村名ブレンドのこのフィサンに93ポイントですから・・noisy的には、
「もし当たらずとも遠からずであるとするなら、1級レ・ザルヴレを94+~95 ほどに評価しないと今一つ理解し難い」
と言うことだと思います。
なぜそんなことをわざわざ言うか?・・と言いますと、一点目としては、やはり1級レ・ザルヴレとアン・コンブ・ロワは、どちらも似ていて共に素晴らしいが、やはりレ・ザルヴレに一日の長が有り確実に格上感があると言うこと・・そして二点目としてですが、
「この2022年村名フィサンの出来も過去一番間違い無し、格別に素晴らしいと言える!」
こと・・そして、noisy的にもこのフィサン村名に対しては、
「93ポイント」
と言う評点に納得できること・・が上げられるんですね。
で、まずは下のグラスの写真をご覧ください。超エレガントで滅茶美味しかった2021年ものの村名フィサンと比較しますと、確実に濃いですが・・ブルゴーニュのピノ・ノワールとしますと決して濃いと言える濃度には見えはしないと思うんですね。
「ちょうど良いレベル!」
と言えるでしょう。照りが有ってエレガントで、チェリーやブラックベリーなニュアンスを感じさせてくれるんじゃないか?・・と想像させてくれる色彩です。また、グラスを伝う斜めの涙のラインが、太過ぎず、細過ぎず、確実に有ると言うことで、粘性も適度に在ることが判ります。少なくとも「シャバい」ピノ・ノワールでは無いですよね。アルコール分も13度と、
「エレガンスをしっかり主張でき、しかも濃度もそれなりに訴えられる度数」
です。
香りのスピードも・・アン・コンブ・ロワほどでは有りませんが速めでふんわりとして優しさを感じさせてくれますし、アン・コンブ・ロワほどに多くはありませんが、花の香水のような高い周波数の発散を感じます。
口内に含むと、ブラックベリーに赤いチェリーの果実の風味、それは活き活きとした伸びやかな酸に支えられてリアルに感じられます。ドライですがエッジは丸く優しいですし、ほんのりとマッタリした感じを持ちつつ適度に膨らみ、ダークチェリーのニュアンスをノーズに戻しつつ、美しい余韻で消えて行きます。
これ、相当に・・旨いと感じました!・・まぁ、ベルトー=ジェルベを良くご存じのお客様にはもう、
「出来が良い年のベルトー=ジェルベは半年~1年ほど寝かすと鬼のように旨い!」
と言うことは身に染みていらっしゃると思うんですね。
ですが、
「2022年ものはすでにそんな感じになって来ている」
と・・大変美味しくいただかせてもらいました。
で、海外メディアの話しになりますが・・
「デキャンター誌は93ポイントで、飲み頃を2027年から2055年!」
としていますが、
「アドヴォケイトは90ポイントで飲み頃を 2024~2035年」
としているんですね。因みにジャスパー・モリスさんはベースの村名には興味が湧かずにやる気が起きなかったようで88~90ポイントと流しています。
で、問題はポイントよりも飲み頃・・なんですが、noisy 的には、
「アドヴォケイトの飲み頃の・・飲み始めの2024年は妥当だが期限の2035年は全く外れ、デキャンター誌の飲み始めの2027年は、その考え方も理解は出来るし、期限の2055年も妥当」
だと・・判断します。
まぁ、30年ほどの寿命かと思いますが、それまでしか持たないと言うことでは有りません。ちゃんと管理さえすれば50年ほど楽しめるワインです。そして、
「デキャンター誌の評価の93ポイントは、実に良いところを付いていると思う」
けれど、
「そうなると1級レ・ザルヴレの94ポイントは・・見当違い」
でも有ります。
いずれにしましてもこの2022年の村名フィサン、滅茶苦茶旨いです!・・ヴォーヌ=ロマネ村名も滅茶苦茶旨かったですが、
「価格が全然違う!」
部分を考えますと、とんでもなくお買い得だと思います。
そして今回、何とか飲んでいただこうと・・
「2021年ものよりも値下げ敢行!」
しました。ぜひ飲んでみてください。超お薦めです!
以下は以前のレヴューです。
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【2021年の村名フィサンは「激エレガント」な仕上がり!・・やっとのことで見つけたメディア評価はデカンター誌の91ポイント!・・流石だと思いました!】 ワイン雑誌として長く存在し続けているイギリスの「デカンター」ですが、その昔、ブルゴーニュワインを良く買っていたのがイギリス人でしたので、そんな関係も有るかとも感じています。
まぁ・・この淡い色彩のフィサン2021年に91ポイントも付けてくれたなぁ・・と言うのが noisy の思うところでして・・と言いますのは、
「絶対に飲んでいるはずなのに、多くのメディアはこのフィサン2021年の評点評価を明らかにしていない!」
んですね。これって一体、どう言うことなんでしょうか。
まぁ・・他の上級キュヴェは評点評価を発表しているんですが、村名クラスはそれが無い・・と言うことは、普通なら・・
「・・あ、飲んでないんだ・・」
と思うんでしょうが、noisy はそうは思わないんですね。絶対に飲んでいますよ。ドメーヌにテイスティングに行って、
「・・あ、下はいりません(飲みません)」
なんて・・言う訳が無い・・(^^;;・・でしょう?・・そりゃ、まだ落ち着いてないから出せませんと言うのは有りますが、それは大抵上級キュヴェが対象です。
つまり、評価できない・・したくない・・自分たちのサイトに掲載したくないから出さないんです。
デカンターはちゃんと91ポイントと・・しっかり評価しているじゃないですか。きっとかなり真実に近い評価だと思います。
ファーストヴィンテージの2013年ほどでは無いにせよ、やや淡い色彩でエレガントさを感じさせます。ノーズは純粋さに満ち溢れ、可憐ながらもチェリーのふんわりソフトで心地良いアロマに、きめの細やかな白っぽいミネラリティが混じって感じられます。
非常にドライで甘みは無く、完全発酵に近いニュアンス。ふんわりとソフトさを感じさせつつ、細やかで繊細な表情を見せつつ、適度な中域の膨らみ、ドライな余韻ながら、ほんのりプラムやチェリーのノーズを還してくれます。瑞々しい余韻が心地良いです。
日本人なら・・きっと好きでしょう。滅茶繊細・・フィネス溢れる味わいでした。
ただし・・しばらくしますと、やや閉じて行きますかね。そしてまた時間をかけると膨らんでくる・・それを繰り返します。
そもそもこのアメリーのフィサンは・・
「いつも到着から半年~1年ほどすると物凄い成長を遂げている」
のが定番です。リリース直後に飲み、1年後に再度飲んでみると・・劇的に変わっているんですね・・良い方に。官能さも複雑性も出て来て、滅茶美味しいんですね。
今のところはまだそこまでは到達していない・・2020年ものは果実の濃さでさっさと美味しく飲めちゃいました。2021年ものは当初の1時間以内は、滑らかで激エレガントで繊細な味わいで美味しく飲めますが、今のところはやや締まって行く方向です。是非ご検討くださいませ。素晴らしいエレガンスです!
以下は以前のレヴューです。
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【「2020年はドメーヌの金字塔」は良いんですが、いつもは余るほど入荷の有るフィサン村名も今回ご紹介分で最後・・。リアルは92+ポイントとはっちゃけましたが、ファルスタッフはリアル以上の93ポイントでした!】 濃密で素晴らしいバランスを持った2020年でした!・・今飲んでも滅茶美味しい・・もちろんですが、今がピークでは有りませんで、2年後からがベストな期間が始まるか?・・と思わせるスタイルに仕上がっています。
まぁ、ここには写真は貼りませんが、2019年ものや2018年ものもほぼ同時にテイスティング出来まして、この「フィサン村名」がたどって来た仕上がりもチェック出来ました。リアルワインガイドが、
「2020年ものはこのドメーヌの金字塔!」
と言うのも理解できる出来です。
しかも・・全く落ちて行かないんですよね・・抜栓して数日経過しても、10日経っても・・です。もちろん若干閉まるとか、ああ・・今日はだいぶ開いてきたかな・・みたいな周期を繰り返すのは間違い無いとしましても、
「高いレベルで味わいが保たれる」
のには驚きました。バックヴィンテージもののテイスティングも非常に良かったんですが、あれほど素晴らしかった2019年ものをあっさりとうっちゃる感じで・・まぁ、色の積層がかなり違うのは、2019年もののグラスの写真でも判ってしまいますよね。
さらにリアルワインガイド第79号ではポテンシャル点が92+ と、フィサン村名とは思えないような高い評価をしていますが、ファルスタッフ・マガジンはそのものズバリ、なんと93ポイントと・・いやはや、そりゃぁ・・noisy だってそんなには付けたいですが、実際にやるとなると躊躇も相当しそうですよ。まぁこの見事に集中した密度が高そうな色彩を目にしてしまえば、
「・・ん・・そこまで・・考えられるか・・な・・」
とも納得させられてしまいそうです。
ジャスパー・モリスさんは気が乗らなかったのか、それとも村名ヴォーヌ=ロマネの評価の90~92ポイントが、自身で掛けてしまった重しになったか・・88~90 ポイントと脱力感の方がバリバリの評価。まぁ・・この方はどうあっても村名クラスに高い点が付けられない性格?のようなので仕方が無いですが、それでもちょっとなぁ・・まぁ90ポイント付いただけでも、本人的には相当に評価を上げたつもりでいらっしゃるのかもしれません。
また、村名ながらも素晴らしい出来だったレ・クロ、レ・クレの兄弟たちは、その漲るポテンシャルの高さからか、現状はすぐに手を出さない方が得策です。このフィサン村名をのんびりと楽しみ、レ・クロ、レ・クラはしばらく取っておくのが良いと思います。
何せ深めの赤を何層にも積み上げたような・・グラデュエーションも美しいフィサン村名は、いつも優しいニュアンスに溢れていますが・・それがここまでの濃密さを持っていますから、それが「精緻さを増長」させているように感じさせられますから・・そう、
「滅茶苦茶繊細で上質なドライなカシス!」
を感じさせるような果実感で侵入して来て、その密度に慣れてくるとベリーやチェリーを心地良く感じさせてくれますから・・ついつい、高い評価をするように導かれるのかな・・と思います。
ですが!・・毎年のように追加は出来ないようです。noisy のところで・・このフィサン村名の入荷は24本オンリーです!・・1本テイスティングしてますからその分はマイナスで、後のために何本か隠しておくことさえ出来そうも無いんですね。是非この機会に押さえておいてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【昨夏ご案内のこの2019年フィサン村名、仕上がって来ました!自身の身体に素晴らしくマッチした香水のアロマ・・滅茶素晴らしいです!これは飲むっきゃない!・・超お勧めです!】 素晴らしいです!ほぼ半年経過して、ほぼ完全に仕上がりました!・・もうべらぼうに旨いです!
昨夏のレヴューでは「やや濃い目」のようなニュアンスでお伝えしたと思うんですが、いや・・それがもう、滅茶「おしとやか」に溶け込んでいるんですね~。
まず一体感が素晴らしい!・・赤い果実と、少し紫の果実が半々ほどです。真っ赤なチェリーと紫&黒のカシスがドライに、ピュアに、そしてナチュール的に一体となって咽喉を通り抜けて行きます。
その通り抜ける様が・・また滅茶心地良いんですよ。品温が下がり気味のこの時期、それでも全く苦にせず、自然派的に柔らかだけれど絶対に瓦解はしない、凛とした姿も感じられます。
感覚的には、とても美しいスタイルの均整の取れたジュヴレ=シャンベルタン・・に近いでしょうか。もしくはフィサン的なニュアンスで、ジュヴレ=シャンベルタンの鉄っぽさをそれなりに省いた感じ・・でしょうか。
それに加え、2019年もののアメリー・ベルトーのワインに共通している・・
「良く香るシャンボール=ミュジニーのような高域に伸びる香水のようなアロマがほんのりトッピングされている」
ことが、このワインを見事に美味しく感じさせてくれるんじゃないかと思います。
是非、昨夏のレヴューもご覧くださり、もしこのワインをまだお持ちだったら飲んでみるのも良し、でも無ければ是非ご購入いただき、飲んでみて下さい。
「アメリー・ベルトーが目指しているもの」
が、このタイミングで良く理解できると思います。超お勧めです!
以下は2021年7月に書いた、このワインのレヴューです。
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【ふんわり柔らかで優しい、女性っぽいワイン・・ナチュラルさが勝った見事な仕上がりです!】 今回、フィサンのワインは上級キュヴェが届かず、この区画名無しの村名のみの入荷です。
親父さんから受け継いだ畑だと思われますし、A.C.ブルと同様に醸造的には親父さん譲りの方法で仕込まれているはずなんですが、何故か・・ジェルヴェ系のナチュラルな味わいが勝っています。
ふんわりと優しく、しかしエキスも綺麗に出ていて・・しかし、押し出しはさほど強く無く、全体として優しい女性を思わせるような感じなんですね。ジュヴレ系は、言ってみれば、
「芯の強い滅茶美しい女性!」
と言う感じなんですが、こちらは笑顔で包み込んでくれるような優しさを感じます。香りのスピードは速く、ジュヴレのような鉄っぽさよりも美しく軽やかに抽出された果皮のエキスを感じるかと思います。
色合いは結構にしっかりしていますよね?・・でも、写真で見て想像できるような押しの強い「濃さ」は全く感じないんですよ。果皮の濃度が有るので、先行き非常に素晴らしいワインに育って行くはずです・・滅茶美味しいので是非飲んでみて下さい。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【飲めば絶対に判ります・・海外メディアの間違いを!・・相当素晴らしいです!是非このフィサン村名、飲んでみて下さい。】 海外メディアの評価を見て・・
「・・あ・・やっぱりね~。そんなもんだよね~・・」
と、一人納得してしまいました。
この辺りの安いクラスのテイスティングは、おそらく適当なんでしょう。もしくは相当に力を抜いているか、メモするにしても1~2行で忘れてしまうのかな?
この村名フィサンの美味しさは普遍的なブルゴーニュの美味しさの基本が詰め込まれていると思います。その上でバランスが素晴らしいです。
2017年もののフィサンも凄く美味しかったんですが、2018年ものは・・アロマが素晴らしいです。まるでシャンボール的な、高域にまで伸びて行く香水的アロマを持ち、赤いドライな果実で迎えられ、質感高い黒果実で見送ってくれます。
中域の出方もしっかりしていますがデコボコでは無く、非常にスムーズです。鈍重にならず、伸びて行く果実感にしっかり浸れる訳ですね。で、そこが安っぽいと一気に萎えてしまうんですが、気高さまで有るんですよ・・。
海外メディアの評点は間違ってます。是非それをお確かめください・・って、そんなの、ちょっと楽しいでしょう?・・上値は88 ~89 でも、下値で86 とか 87 って・・まるで判ってね~な!・・と、(自分の部屋で・・)言ってやりましょう。超お勧めです!最高に旨いので、是非ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【白みを多く持ったエレガント系ジュヴレ?・・と思ってください。滅茶安いを思います!しかも薫り高い!】 2016年ものは4500円でのご案内でしたので、150円も値下げです。それだけでもリーズナブルですが、元々安いですので・・。
ニュアンス的には2016年と同様、今飲んでも充分に旨いです。白い石灰が多めのジュヴレ=シャンベルタン的な味わいですね。鉄っぽさが少ない分、素直に「すっ」と口内を通り抜けて喉の奥を目指して行くような感覚です。
しかしながら2017年ものはそこから・・「喉の奥を目指した液体が行う仕草」がちょっと違う・・んですよ。2017年ものは香気成分が非常に多いエキスなので、喉の奥に達したところから、鼻腔を通して感じられるアロマが凄い・・んですね。これは、実はnoisy がテイスティングしたキュヴェ、全部に言えることなんですが、グラスから立ち昇るアロマだけでは無く、
「鼻腔を通しても官能的な多量のアロマが感じられる。」
んですね。
そして、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュもそうなんですが、白い石灰が創り出す余白が重要で、そこをこのフィサンが持つ鉄っぽさとかパフューム的なアロマが帰ってくる・・またそれが果実感として感じられる・・と言うことなんだろうと思います。
まぁ、アメリー・ベルトー2017年、アイテム数が多く同時に何本か開けているパターンが多いので、抜栓すると美しいアロマがとたんに漂い、また次のボトルを抜栓すると、それまでのアロマに重なるように、少し異なったニュアンスのアロマが漂い、室内は香りの多重奏的空間に変身してしまいます。
ジュヴレ=シャンベルタンを鉄分を少し除きやや軽くして、赤い果実のノリを良くし、すこしスタイリッシュにした感じと言って良いと思います。
それでも2017年ものは「重厚」かと思いますよ。本格派と言って良いでしょう。これはお勧めです!早めに楽しみたいかたは是非このフィサン村名、お試しくださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【女性らしい優しさに満ちた味わい・・が洗練されています!】 新樽を使わない、ある意味、何の化粧もしないストレートな美味しさだけで勝負に出ている・・素晴らしいキュヴェです。
2015年ものは有り得ないほど無くて・・マグナムなんか造っちゃってましたから・・12本しか入らず、結局テイスティングを諦めた経緯が有ります。非常に少ないとされる2016年ものは、フィサン村名に関しましてはある程度、確保できました。
確保できたから売りたい・・訳では有りません。美味しく無ければ買わなきゃ良い訳ですし、美味しく無いものをお客様に押し付けたところで、次が無い訳ですから・・そんなことはしません。
で、2年ぶりに飲めたアメリー・ベルトーのフィサンは・・やはり旨いですね・・。これからのフィサン、マルサネと言った、ニュイ北部のアペラシオンの優位性は、温暖化とされる世の中でさらに高まって行くでしょう。
グラスの写真も・・今回の2016年のベルトーの写真につきましては、
「色味の調整は一切していない」
です。撮ったまんまを切り取ってサイズ調整だけして掲載しています。なので、ほとんど無加工です。
味わいの系統は2016年のアメリー・ベルトー、そのまんまです。おそらくほぼ全房発酵、重くならず、しかしエレガントでキッチリ抽出出来ていますのでエキス味が旨いです。
アロマのスピードも速く、そして柔らかで、トップ・ノーズを嗅ぎ、グラスを置くまで・・しなやかな流れの中で物語を見せてくれます。
果実感もしっかり有るのに、それを言いたくない気持ちです。「フィサン」と言うアペラシオンをキッチリ伝えて来てくれているように感じるからですね。
そして、この先のドメーヌの行く末が、かなりの期待を持って感じられます。・・・ホントに美味しいと思えるからです。
アメリー・ベルトーと言えば、やはりこのテイストじゃないかな・・と思いますよ。リアルワインガイド第63号は今飲んで 90+ ポテンシャル 91+ 飲み頃予想 今~2038 と・・ビックリの評価です。でもnoisy も
「まったく(ほぼ)同評価」
です。
ただのフィサン村名に 91+ なんて、以前はまず考えられなかったと思います。是非飲んでみてください。超・・お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2015年はマグナムも有りますが・・ブティーユがたったの12本・・。エレガントさ満載のワインですが飲めずにすみません・・】 「フィサン村名がたったの12本って・・」
ショックです。売れ線なんですがこれだけしかないんです。マグナムを6本いただきましたが・・滅茶旨そうですよ・・。
「蝋封に紙巻」
で届いています。ドメーヌ・ベルトー=ジェルベの上級キュヴェの扱いですので、
「よっぽどしっかり仕上がったはず!」
と予想しています。
まぁ、ブティーユとマグナムの味わいが大きく違うことが多いのは周知の事実では有りますが、多くのワインファンはマグナムをちゃんと保存できる環境を持っていませんよね。
ですが、人間が5人以上集まってワインを飲む機会が有るのでしたら、
「マグナムは非常に有効!」
と言うことが出来ます。
ブティーユはやはり4~5人分ですから・・一杯ずつ取ると残りは本当に少ないです。
ましてやマグナムを造ったと言うことは、それに値するキューヴが有ったと言うことです。そうじゃなきゃ元々取れ高が多く無い2015年に造るはずがないんですね。
で、今までの自身のレヴューを見返してみましたが・・2015年のフィサン、やはり飲んでみたいと思ってしまいました。2015年のベルトー=ジェルベは、ヴォーヌ=ロマネのジェルベが持っていた畑の影響を大きく見せていますから、その「差」が出ないはずの「村名フィサン」は教えてくれるはずなんですね。
でもまぁ、フィサン・レ・クロは開けましたんで、何とか想像は出来るところには居る訳です。
何しろとてもリーズナブルでどこか優しく、ベルトーらしい味わいのするフィサンも気になるでしょう。是非飲んでみてください。マグナムも是非ご検討くださいね。
以下は以前のレヴューです。
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【2013年を大きく超越!ポテンシャル高い素晴らしい味わいです!超お勧め!】 エレガントでフィネスたっぷりのやや軽量級フィサンだった2013年です。2016年の夏の現在、表情がさらに出てきて非常に美味しいです。
ジュヴレ=シャンベルタンの北にあるフィサンはブロションの村を挟む関係でしょうか、ジュヴレに似てはいますが、鉄っぽい鉱物系のニュアンスは少なくなり、やや大人しく優しい感じになります。それが特徴でも有りますが、どこに目線を持って行くか・・どうしても有名なジュヴレとの比較になってしまうのか、欠点として捉えられる可能性を持っています。
2014年のアメリー・ベルトーのフィサンは、そんな2013年の柔らかく優しくエキシーな味わいを大きく上回り、ジュヴレ的な鉱物系ミネラリティも多く備えていると言え、よりダイナミックな仕上がりになっています。
色合いも良いですね・・。輝いてますね~!・・比較すると良く判ります。より赤が強く、透明感の強いミネラリティの成分も非常に多く感じられます。とてもドライで、普通ならちょっと男勝りな辛さの強い味わいになってしまうところ、酸の構成バランスが良く、またジュヴレ的な旨みも備わり、かなり旨いです。
2014年のA.C.ブルゴーニュやA.C.オート=コート同様、輸入のタイミングで1~2カ月早く到着していますので、そんな部分の強さ・硬さも同様に持ってはいるんですが、アペラシオン的な部分でフィサンのソフトさも有るので、そこでも現在でも非常に良いバランスと言えます。また下のクラスからフィサンに移ると、クラスが上がったことが確実に判るほどで、
「おっ!・・さすが村名!」
とテンションも上がることでしょう。
期待されたアメリーの2014年ですが、テイスティング出来た4アイテムを飲む限り、非常に良い出来です。是非ご検討くださいませ!超お勧めです!
以下は2013年のフィサンのレヴューです。
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・・これも目茶旨いです。透明感のある非常に美しい赤紫の色調です。この色合いの味わいをイメージしてみてください・・そのまんまの味わいです。
暗い色で、何となく「どよ~~ん」とした照りのワインが多いフィサンのワインに有って・・
もしくは、重量感は有るけれど過熟から来る弱さの目立つワインが多いフィサンのワインに有って・・
このアメリーのフィサンは、全く健全、ピチピチと活き活きした酸(酸っぱくはない)と、軽やかさと、快活さとフィネス、ディテールの表情の美しさに満ち溢れています。
まさに「プティ・ジュヴレ」的な「フィサン」ですが、重さを回避してフィネスを表現できているという、非常に有り得ないワインになっています。
例えば、今も一緒にご案内させていただいている、メオ=カミュゼのフィサン2013年・・余り売れていませんが、実はかなり美味しいんですよ。
でも、これはメオのフィサンとも大きく違います。充実した酒格をしっかり表現したメオのフィサンに対し、同質な酒質とは言えますが、アメリーのフィサンは、
「全く重くない・・エレガンスを重視したフィサン」
に仕上がっています。
ブルゴーニュ・プリエールと比較すると色調が全然違いますが、それはおそらく、テロワールと畑の格の違いなんですね。
ジュヴレほどでは重いものでは無いにせよ、フィサンも金属的、鉄っぽさが有り、やはりそれは色合いに影響してきます。ブルゴーニュはまったくフィサンやジュヴレを感じさせない・・どちらかと言うと、ヴォーヌ=ロマネ、シャンボール辺りのエレガントなニュアンスです。
その延長上にこのフィサンも有り、非常にエレガントで軽やかな「ふんわりワイン」に仕上がっています。そして、中域の膨らみと清冽な水の余韻、エキスの「桃」のニュアンスは同じ・・!・・これも非常に旨いです!
リアルの徳丸さんは88 89と言う、フィサンにしては高い評価をしています・・が、noisyなら間違い無く「今飲んで」 も 「ポテンシャル」も90点オーバーです。「フィサンの個性を残しつつ、ひたすら優しくてエレガント」と表現されていますが、全く同感・・です。
フランソワ・ジェルベの個性を持ってきたようだ・・のようなおっしゃり方もしています。ジェルベもね・・やりたい部分もあるんですが、問題有りなので今のところ手を出していません。でも、ベルトーがこれだけ素晴らしいと色々考えさせられます。
一方、ワイナート誌の78号では、「フィサンは軽すぎると思ったが・・」と記載されていました。まぁ、見解の相違、もしくはテイスティング時期の違い(おそらく半年以上前)ですので、仕上がり切ってない状況での見通し不良じゃないかと思います。軽いことは軽いんですが、軽快さはエレガントさと言う良いベクトルを持っていますし、軽過ぎてスカスカじゃぁ無いんですね。しっかりした中身のある要素を持ちつつの軽快さとご理解ください。反対に言えば、もしこのフィサンをより重量感のある方に力技で持って行ってしまったとしたら、外殻と低周波が反応する部分だけの、中域の無い、腑抜けた味わいになってしまったでしょう。それはフィサンの1級でさえ良くあるパターンで、大柄なワインにしたいという造り手のエゴが露出した結果です。こちらはむしろ、アッサリと抽出しフリーランのみで仕上げたグラン・クリュワインのようなエレガンスを持っているとさえ思います。近いのは、まぁ・・ずいぶんと飲んではいませんが、ロベール・シリュグのグラン=ゼシェゾーのような軽い抽出がなされた高級ワインのタッチだと思います。
この・・完全エキスに昇華したフィサン・・是非飲んでいただきたいですね・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2022 Fixin les Crais
フィサン・レ・クレ
【この2022レ・クレも入荷は僅少。ヴィノスは上値93ポイント..それが正しいとするとアン・コンブ・ロワやレ・ザルヴレの94ポイントにクエスチョンマークが付きますよね・・】
リアルワインガイドは春頃にアメリー・ベルトーを尋ねていたようですが、最新号では2022年のベルトー=ジェルベの紹介はありませんでした。
この2022年のフィサン・レ・クレも2021年ものに続き、僅少の入荷でしたので・・残念ながらテイスティング出来ずに終わっています。
素晴らしいシャルドネに仕上がった2022年のフィサン・レ・シャン・デ・シャルムですが、そこから北に100メートルも無いほど寄ったリューディがこのレ・クレです。
また、フィサンの北側上部にあるレ・クロに比較して、南側下部にあるレ・クレは、ミネラリティに富んでいて・・と言いますか、コーティングされたような石灰や珪素系のミネラリティがテクスチュアと美しさを増長させたような感じですので、若いうちには優しくふんわりしているレ・クロよりも、大抵の場合、
「1ポイントほど上回る」
評価結果になっていると思われます。
この2022年ものもヴィノスのニール・マーティンさんは91~93ポイント、飲み頃2026~2036年としていますので、93ポイントほどの評点で2年後位からが美味しく飲めると言うことなのでしょう。ただし2036年まで・・と言うのは短すぎて「無い」と思います。
デキャンター誌は92ポイント、飲み頃を2027~2065年としていまして、飲み始めは3年後からですね・・ヴィノスのニール・マーティンさんとの違いは、
「飲み頃期間」
と言うことになります。
まぁ・・この「飲み頃」と言うのも非常に難しいですが、
「ワインとして美味しく楽しめる期間 = デキャンター誌」
「若いフレーヴァーを楽しめる期間 =ヴィノス」
と捉えるのが良いかと思います。ぜひ飲んでみてください。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド94点は半端じゃない!ものの見事にむっちりむちむち!今飲んでも存在感は圧倒的!・・でも味わいはまだ付いては来ませんから、(一応・・)今は飲んじゃダメ!】 ----数本のみの入荷につき、以前のレヴューを掲載しています。
凄いです!・・凄い存在感が口内を満たします・・圧巻です!・・ところが・・まだ拡がっては行かないんですね・・まるで、
「選び抜いた果皮を凝縮させた高質でビターな味わい!」
のまま・・時間が止まったようになってしまいます!
でもこれは凄いです・・。感覚的にはシルヴァン・パタイユのマルサネ・ランセストラと共通するものが有りますね・・。あれもまた、「果皮のお化け」みたいな味わいでして、そりゃぁ・・飲めるには飲めるんですが、
「・・おいおい・・まったく拡がって行かないじゃん・・」
と、ちょっとワインを責めたくなってしまう訳です。
ですが、単純に「濃い」と言うより「果皮感が濃密」で変な重量感が無く・・そう、有ったとしても、
「果皮と果皮の周りの一番甘い部分だけをとことん上質に昇華させたドライな飲み物!」
・・みたいな、余り出会えないようなシュチュエーションに出くわすことが出来る・・そんな意味で、
「(いちおう)今は飲んじゃダメ!」
と表題に書かせていただいた訳です。
ですから、その超高質な果皮の味わいを試してみたい・・と言う意味では飲んでOK・・そのあとは、10日間くらい放置出来れば・・少し拡がって来てくれるんじゃないかと思います。
まぁ、リアルも同じような感覚なのかな?・・とは思いますが、飲み頃予想がヘンテコなことになってまして、
「今 または2032~2055」
と、物凄い評価を載せています。
今・・もしくは2032年から・・ですよ?・・そして、飲み頃期間は2055年まで続くと・・まぁ、94ポイントって、村名ワインとしてはとんでも無く凄い評価でしょう?
それだけのことは有る・・素晴らしいワインになったと言いたいのでしょう。むしろ、
「2020年はこのドメーヌにとって金字塔!」
と賞した..その金字塔の代表格のひとつ・・と言うことになろうかと思います。
いや・・こういう方向にアメリーが来たとは・・ワインって、本当に面白いですね。是非..何とか入手してください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【レ・クロ同様、複雑性も高いが、こちらは判りやすい美味しさ!・・早めに手を付けるならレ・クラをお薦めします!】 レ・クロはヴィノス、ニール・マーティンさんが92ポイント、こちらのレ・クラはR.V.F.(ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス)で92ポイント・・と
「同じ評価です!どうぞ飲んでみて下さい!」
・・とは行かないのがツラいところでも有り、面白いところでも有るのでしょう。
ましてや2018年ものは少な過ぎてどうにも飲めなかったので尚更ですし・・今更では有りますが、
「双子のように見えても全く別人格」
なのがワインなんですね。
(今のことろ)内向性な性格を見せるレ・クロに対し、同じような色合いに見えるとしても、外向的で判りやすい美味しさ、表情を見せてくれるのが、今のところのレ・クラなんです。
やはり2017年ものとは比較にならないほど濃密な色合いをしています。ですが、決して「濃い味」では無く、果実の生のままに絞ったジュースのようなニュアンスが、飲み終えた後に還って来るような・・見事な美味しさが有り、とても分かりやすい面が前面に出ていると思います。
ですので、今の段階ですと、ついつい手が出てしまうのがこちら・・レ・クラです。
で、どうでしょう・・もし3年後に美味しさを比べてみたら?・・
「おそらく逆転しているはず・・」
か、
「甲乙つけ難い!」
となるか・・じゃないかと推測しています。
2017年の写真は・・比較してしまうと子供と大人程、差があるように見えてしまいますよね。2017年ものはとても綺麗では有りますが、全然完成はしていないなぁ・・みたいな見え方がします。
赤い果実が美しいレ・クロに対し、赤と紫がほぼ拮抗している果実感で、やや熟した果実のニュアンスが有ります。大らかで優しくピュアでほんのりナチュラルです。たぶんそれなりに大柄な骨格をしていると感じられると思いますが、その周りをしっかりうめている肉がちゃんと有ります。アン・コンブ・ロワほどでは有りませんがゴージャスで、飲んでいて非常に楽しいワインです。
早く飲むならこちらを、少し熟すのを待てるのなら・・どちらも一緒に比較しみるのも楽しいと思います。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【こちらもすみません・・同様に飲めませんでした。】 あれほど沢山有ったレ・クレ、レ・クロですが、このところは12本いただけるのがようやっとです。海外からのオーダーが増えているんでしょうか・・。
確かに、村名フィサンに低い評価をした方々も、このレ・クレには上値の最高値で93ポイント、付いています。ようやっとこのクラスから「やる気」が出てくるんでしょうか。そしたらザルヴレとかアン・コンブ・ロワを飲んだら・・ぶっ飛んじゃうはずなんですが・・それに、評点のヒエラルキーが崩れてへんてこなものになってしまう可能性大じゃないかと思うんですが・・。まぁ、こちらは飲んでいないので、フィサンとするなら、今まででは有り得ない高評価だとも言えます。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【レ・クレは飲めませんでした・・レ・クロを飲みました。やはりフィサンを頭一つ、確実に超えて来ています!】 以前はあれほど有ったレ・クレとレ・クロですが、このところは何故か余り有りませんで、12本ずつの入荷です。しかし、
「価格は¥5050-->¥4750 へ値下げ!」
ですから300円も下がってます。・・下がると売上も下がるので困るんですが・・本数も減ってますし・・どうしてくれるんだろ・・。
なので、どちらか1アイテム・・と思ったんですが、2016年ものも飲ませていただいたレ・クロを選択しました。
非常に凝縮しており、葡萄の質の良さが感じられます。もっと「間延びのするふんわかした液体」かと想像していたんですが、さにあらず・・。良い意味で「余分な空間を造らない密な表情」をしています。
要素がとても多く、それが複雑に絡み合い、今の味わいを造っていますが、もう少し置きますと、より判りやすく分別されて感じられると思います。まぁ、いつもより入荷が3カ月も早いですから、「育ち」もまだ少し若いと言うことですね。
2016年もののレ・クレ(レ・クロではない)の評価に、リアルワインガイドで徳丸さんは、
「父親をリスペクトした構造に、母親から受け継いだエレガンス」
と書いてポテンシャル92ポイント、付けていますが、
「言い得て妙!」
ですね。
まぁ、今ですと・・noisy は、そこに、
「夫(ニコラ・フォール)の栽培における助力」
を入れたいですが・・長く仲睦まじく、健康に暮らして欲しい・・と思ってます。
いや、そこはどうでも良いんですが、徳丸さんがそのように評した「父親譲りの構造、母親から受け継いだエレガンス」は、まさにそのまんま・・感じられます。
しかし・・一体、このワインに何点付けるのか・・noisy 的には興味深々です。少なくともポテンシャル点に「+」は付くでしょう。
昨年の2016年ものにも「今までで最高を・・さらに超え・・」と書いてしまいましたが、「さらにさらに超え・・」と書かなくてはならなくなってしまいました。素晴らしい出来だと思います。
また双子のような「レ・クレ(レ・クレイ)」ですが、読んで字のごとし、「クレイ」=「粘土」です。粘土が強いと言うことですね。こちらは飲めてはいませんが、レ・クロの印象からは、万全に仕上がっているはずです。是非ご検討くださいませ。いつもより全然少ないし、追加も見込めません。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい出来です!・・今までで最高を・・さらに超えて来ました!!】 2015年もので、
「今までで最高!」
などと言ってしまったために、2016年もののプレゼンをどうしたら良いかと、ちょっと悩み気味だったのですが、しっかり上塗りしてしまいました。今までで最高のフィサン・レ・クロです。
色合いも密度の高い素晴らしいものですよね。是非2013年からの連続写真を・・ご覧ください。
濃く見えるでしょう?・・でも、サラッとしているんですよ。そして旨味の元がちゃんと備わっている。アロマの表現も多彩でスピードも速いし、細やかな表情が、実は大きな構造からストレスなく出てくるんですね。
リアルワインガイドは・・残念ながら、レ・クレの評価は有ってもレ・クロを回避しています。それだけ「少ない」と言うことなんですね。
しかし、その少ない中で仕上がったキュヴェはどれも秀逸ですが、
「noisy が飲めた中では、今、これが一番の表情を持っていて、今、一番美味しい!」
と言えるでしょう。
村名ジュヴレ=シャンベルタンは、ポテンシャルでこのフィサン・レ・クロを凌ぎますが、「今飲んで」と言う観点からはフィサン・レ・クロに劣ります。3年ほど経過するとその座は奪われるかな?・・と言う感じですが、それでもこのレ・クロの存在感は普遍でしょう。
リアルワインガイド第63号は、フィサン・レ・クレ2016年に91~92ポイント付けています。noisy的には、このフィサン・レ・クロにも同様な評価をしたいと思っています。
この密度、しなやかさ、軽やかだけれど充実している酒躯・・フィネス、エレガンス。もう充分でしょう!ジュヴレに似ている・・と言って来ましたが、これはもう、フィサン1級レ・クロです。ジャンプアップした2016年のアメリー・ベルトーを理解するのには最高のアイテムかと感じました。こちらも余り数は有りませんが、やはり飲んでいただきたい!是非お早めにご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【今までで最高の出来!素晴らしいです!】 非常に美味しいですね~・・素晴らしいです。色合いもACブルやオート=コート、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとは少し傾向が違いますね。
2015年のレ・クロは、2014年までのレ・クロと同様にやや赤紫色の色合いを継承しています。ACブルあたりはやや褐色が混じったようなイメージですが、その色は見て取れません。
2014年ものと比較すると・・歴然としています。濃密な色合いです。美しいですね・・そしてファットな舌触りには極上のタンニン分を含んでいるのが判ります。
noisy はブルゴーニュワインの評価には、滅多に「タンニン」を言いません。言う必要が無いと言うか、タンニンをタンニンとして捉えられるブルゴーニュワインってどうなのよ・・と言う思いもどこかに有るからです。
このレ・クロは、そんな自身の「禁」を犯しても伝えておくべきかな・・と思うので敢えて書きました。極上のタンニン・・と言いましたが、それは「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールにおける好ましいタンニン」と言うことになります。
もし気にしないでいたら・・もしくは、タンニン分を捕えようと思っていなければ、それは中々判らないでしょう。全くベルベッティで有り、深みと柔らかさが有り、全体に溶け込んでいるので判り辛いんですね。ブルゴーニュワインはそれで良いと思います。まぁ、タンニンをしっかり出してくる生産者さんもいらっしゃいますが、余り好ましいとは思っていません。目立たないのに実は存在している・・それでよい訳です。下手をすればエレガンス、フィネスを大きく損なうことになりかねないと思います。
しかし、目立たない・・判り辛いのにしっかり存在し、ワインを大きくしているのがこの素晴らしいレ・クロのタンニンです。
そしてそれは香りの厚みにも・・現れています。ま~・・素晴らしいこと、複雑でゴージャスですし、存在感は凄いです。
敢えて言うなら・・樽も有りますよ。実に高級感のあるものです。敢えて取り上げることも無いのですが念のため・・。
リアルワインガイド第59号はこのレ・クロに「89+ 90+ 2018~2038」と言う高評価を与えています。noisy 的にはもう少し上げたいところですが・・まぁ・・仕方ないでしょうか。香りの密度感・・みたいなことも述べられていますが、このクラスになると下のクラスとは全然違う・・とも言及されています。
noisy 的にもこの春頃から飲んで良いと思います。しかし・・このワインの本当の飲み頃は10年経ってから・・でしょう。ポテンシャルを開花させるにはその位は必要です。素晴らしいワインでした!
また、例年ですとレ・クロとレ・クラの比較をするところなんですが、リアルワインガイド第59号でもレ・クラの評価をしていないのと同じ意味でしょうか、レ・クラの入荷は12本だけです。レ・クロは24本でしたので何とか飲めましたが・・すみません。
因みに「造り手紹介欄」の写真に某雑誌の評価がそれとなく出ていますが、そこには何とこの「レ・クラ2015年」が、
「18.5」 と評価されています。
20点満点で18.5点は・・物凄い評価ですよ?・・まぁ、1級ザルヴレは19点ですけどね!
写真も詳細では無いですし部分しか映ってないので良く判りませんが、それにしてもこの評価は高いですね。レ・クロを飲んでも良く判りますし、アン・コンブ・ロワを飲めば・・
「うお~!」
と思わず声を上げてしまうでしょう。
希少な畑名付フィサンです。是非飲んでみてください。お早めにどうぞ!
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【値下げでも2013年よりもポテンシャルアップ!出来の良いジュヴレ村名と比べても遜色ありません!】 待ちに待ったアメリー・ベルトーのフィサン・レ・クロです。面白いものでこのレ・クロは非常にジュヴレっぽいです。レ・クレの方は・・同じような名前では有るものの、これまた全然違って、ものの見事にシャンボール的です。これは比較して飲んでもらえば物凄く判り易いです。ベリー系のがっしりした大き目な体格でやや鉄っぽいレ・クロ、チェリーリキュール的で細やかなチョークっぽいミネラリティのレ・クレです。
リアルワインガイド第55号は 90~91 今~2038 と高評価 でした。2013年ものは非常にエレガントでしたが、2014年はそこにダイナミズムを感じます。とても大きく、男っぽいです。
4千円台のジュヴレは、安けりゃ良いで済ませられるものを除きほぼ絶滅状態・・リーズナブルなものでも5千円は下りません。
「・・でもフィサンじゃジュヴレ的なクリマの特徴の違いが楽しめないんじゃない?」
とおっしゃるかもしれませんが、村名クリマと言うことで話をするなら、ラ・ジュスティスとかプレソニエールなどの名の有る畑位で出来るくらいですから、
「明確に違う個性を楽しめる!」
と言うことでは、レ・クロ、レ・クレはその良い機会になると思いますよ。
それに、1級のザルヴレ!・・これがまた素晴らしい!・・ジュヴレの著名な1級群の中に入ってもその個性を見せつけるでしょう。
ですので、このまさにちょっと男っぽい感じが優しい笑顔のアメリーと似つかわしくないかも・・と思うかもしれませんが、ワインの味わいはとても良いです。是非飲んでみてください。比較して楽しい・・しかもポテンシャルも充分でとても安い村名フィサン・レ・クロです。お勧めします!
以下は2013年フィサン・レ・クロのレヴューです。
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【女性が持つ男っぽい部分を具現??・・優しさの有るソフトなジュヴレ=シャンベルタン風!ビターな旨さが満開です!】 村の北側、隣村のクーシェに程近い位置にある「レ・クロ」です。比較的軽い「フィサン」より、わずかに重厚で、タンニンもわずかに多く出ているように思います。
しかしながらそのタンニンの質が非常に細やかでベルベッティ・・。鉄火面のようにドライで甘みもへったくれも限り無くゼロなんですが、そのやや厚みのあるしなやかなタンニンが甘みを感じさせてくれるんですね。
エキスの抽出もストレスを感じない、非常にスムースなものです。
一般的にはタンニンは目立たないので言及すべきでは無いのかもしれませんが、非常にしなやかで質の良さを感じましたので、敢えて書いてみました。
色合いもやや淡目で透明感に満ちています。何しろドライなので、最初少し戸惑うかもしれませんが、一口、二口と飲み進めるに連れ、肯定感が増してくる感じです。
細かいことを言うと、フィサン村名よりも「乾いた土地のニュアンス」を感じさせるミネラリティで、よりミネラル分が多いと感じます。複雑性もより有りますが、まだ若いので際立った個性として感じるのは難しいかもしれません。
しかし、ベリー的な果実と少し乾いた感じのジュヴレ的鉱物的ミネラリティがバランス良くパレットを描きます。今飲んで・・充分に旨いです。現実には昨日・・美味しくてついつい・・飲んでしまいました!やっぱりアメリー・ベルトーの感性は素晴らしいですね~。なんか贔屓したくなっちゃいますよ。
同じ価格の村の南・・ブロションに近い区画の「レ・クレ」も有りますので、是非比較してみてください。
因みにこのワインはリアルワインガイド第51号にも掲載されていませんでした。エキス系のドライ&ビターながらもビシッと焦点の定まった見事な味わいです。美しい女性を感じさせるジュヴレ村名・・って、何かアメリーそのもののようなイメージです。今飲んで美味しいとしても、気温が上がるこの春には一皮向けそうですよ・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2022 Fixin les Clos
フィサン・レ・クロ
【フィサンのリューディもの、レ・クロ2022年ですが・・昨年からググっと入荷量が減ってしまいました・・。】
フィサン村の北部の上部、マルサネ側(クーシェ村側)にあるリューディ、レ・クロです。
素晴らしいバランスに仕上がった2020年ものはそこそこに数は有ったのですが、昨年ご案内させていただいた激エレガントで繊細系と思われる2021年ものからは12本も来なくなってしまいまして、この2022年ものも同様です。
同じようにリューディ・レ・クレも激少の入荷になってしまいまして、毎年のように、
「優しくエレガントなレ・クロ、緻密で濃密さもあるレ・クレ」
をテイスティング出来ていた頃が懐かしいさを感じるようになってしまいました。
そもそも数が無く、飲むと値上げしなくてはならなくなるので、
「テイスティングせずに値下げ!」
させていただくことにしました。
ヴィノスのニール・マーティンさんは上値92ポイント、SNS のセラートラッカーは2人すでにレヴューされていて、92ポイントと89ポイントと言う評点でした。まぁ・・余りに早い段階ですと「正体不明で89点」と言うことは有り得るでしょうが、
「2022年のフィサン村名のバカ旨さ!」
をテイスティングで確認していますので、今ならレ・クロ、レ・クラの2022年は即飲んでも92ポイントほど付けられるようなポテンシャルを取りやすい状態かと想像しています。ただし、飲み頃としますと、各メディアも2~3年後からとしていますので、その辺りはお含みおきください。どうぞよろしくご検討くださいませ。安いと思います!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!・・リアルワインガイド第79号はなんとポテンシャル点 93+!・・判るなぁ・・その気持ち!・・でもすぐ開けちゃダメです!】 -----数本のみの入荷につき、以前のレヴューを掲載しています。
歴史的な出来だと確信出来るのがレ・クロとレ・クレのリューディもののフィサンです。まぁ・・素晴らしいったらありゃしない!・・んですが、これがまた相当に勘違いされやすい仕上がりなんですよね・・。
つまり、
「・・ん・・美味しいのは美味しい・・それは判るが、2019より美味しいって・・良く判らないかも・・余り変わらなく無いすか?」
ってなってしまいかねない危険をも孕んでいるんです。
そう・・今は確実に「閉じ気味」です。これは要素が膨大過ぎて育ち切っていないんですね。まだ収穫からちょうど2年・・ようやっと落ち着いてきたタイミングなんですよ。noisy たちはそこそこに長い期間、リリース直後のワインをとんでも無い量、飲んで来ましたから、
「・・あぁ・・今、そこにいるのね・・」
みたいな感覚で納得できる訳です。
でもお客様はどちらかと言いますと、飲まれたその時のワインの状態が、イコール、そのワインのポテンシャル・・もしくは評価になりがちなんですね。
時折言ってますが、noisy たちテイスターは現実と妄想の世界を行ったり来たりしています。時には「全く理解できない・・」「良く判らない」みたいなことも無い訳では有りませんが、ほぼほぼ正解の範囲から大きく逸脱することは無いんじゃないかと言う自信が・・いや、それが無いとむしろやっていけないのかもしれません。
で、この素晴らしく積層された色彩・・ご覧ください!・・もしかしたら弾けるような感じを見るかもしれません。でも・・それを抑えているようにも・・見えると思うんですね。
これがもっとずっと「抜けたような感じ」を見せてくるとなりますと、飲んで良いタイミングに入ったと言えると思います。
リアルワインガイド第79号はその辺は流石で・・
「2025年から!」
と言ってます。3年寝かせて飲んでね・・と言ってる訳ですね。正しいと思います。・・まぁ2年ちょっとでも良いかな・・とも思いますが・・。
でも一方で、「今飲んで92+」とも言ってますから、
「・・じゃぁ・・今飲んでも良いじゃん!」
と理解される方もおられるでしょう。
そう、それでも良いんです。でも、日本に輸入されてまだ日が短いんですね。ですから、このような単一品種の高級ワインの場合、やはり確実に「休養してもらう」ことが重要です。なので、
「92+でも良い方は、届いたら1カ月は休ませてもらう」
ことで行けると思いますよ。
このくらいの評価になりますと、1級クラスの評価と同様になります。93+ですから・・はい。
また、口にされますと赤よりも黒っぽい果実に感じられるかなぁ・・とも思います。でも・・飲んで行きますと、黒と言うよりも濃い赤...(^^;; みたいに変化してくると思うんですね。良い感じの赤果実・・そして、優しいですがマンモス級のミネラリティが有ります。是非・・「金字塔とレ・クロ」、飲んでみてください。超お勧めします!・・11本しかありません!
以下は以前のレヴューです。
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【フィサン村名の区画で有りながら、最も複雑なミネラル組成を持っていると思われるのがこれ、レ・クロです!】 このところ双子のレ・クロとレ・クラがまともに入らず、飲めない年もありましたが、素晴らしい出来になった2019年ものは、どちらも何とかテイスティングできました!・・良かったです。
このレ・クロを飲むと・・7年目ですから、7年間のドメーヌの進歩が凄く良く伝わって来ます。ある意味、とても凄いワインだと・・感じます。しかし同時に、
「どれだけの方が理解可能なんだろう・・」
とも思います。
このレ・クロに関しては、物凄く判りやすい表情を、すぐに出してくれる・・訳では無いんですね。ですが確実に村名よりも素晴らしいのは判るし、でももし今、今ですよ、レ・クラと一緒に飲んだら、ほとんどの方がレ・クラが美味しい・・と言うはずなんです。
スタイルとしますと、村名フィサンに似た穏やかで優しい・・さほどは強いアピールをしてこない内向的なタイプだと思います。しかしながら2019年と言うヴィンテージの良さから、しっかりした赤と紫・・珍しくこのキュヴェは赤がしっかりしています・・の果実がたっぷり有ります。
ですが、実は相当・・複雑性が高いんですよ。でもそれはまだ決して実を結実させてはおらず、時間の経過を待っている段階です。
そして・・あ、色合いを見てください。もう、2017年の写真・・とは、比較のしようがないほど・・ですよね。相当に濃いです。
でもそんなに「濃い!」って味わいはしないんですね・・。充実はしているけれど、決して濃いなんて思わないと思います。アン・コンブ・ロワはしっかり濃い・・でもあっさりと流れて行くような果実の美味しさが有ります。
なので、このワインは1~2年、待った方が良いでしょう。今、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとフィサンが滅茶美味しいので、このレ・クロはしばらく忘れて置くことをお薦めします。それだけ待ちますと・・
「フィサン村名の美しい美味しさに加え、さらにボリューミーさと、滅茶複雑な表情を得た・・フィサンの村名格だとは思えないような味わい!」
に成長しているはずです。
昨今は入荷の少ないレ・クロです。ニール・マーティンさんは・・ちびっちゃったかな?・・92点止まりでした。今飲んで点は下げ、ポテンシャルは上げるべきかな・・とは思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【区画名付きのレ・クロ、レ・クレは数も時間も無くて飲めませんでした。すみません・・。以前のレヴューと村名フィサン2018のコラムを参考にされてください。】 【レ・クレは飲めませんでした・・レ・クロを飲みました。やはりフィサンを頭一つ、確実に超えて来ています!】 以前はあれほど有ったレ・クレとレ・クロですが、このところは何故か余り有りませんで、12本ずつの入荷です。しかし、
「価格は¥5050-->¥4750 へ値下げ!」
ですから300円も下がってます。・・下がると売上も下がるので困るんですが・・本数も減ってますし・・どうしてくれるんだろ・・。
なので、どちらか1アイテム・・と思ったんですが、2016年ものも飲ませていただいたレ・クロを選択しました。
非常に凝縮しており、葡萄の質の良さが感じられます。もっと「間延びのするふんわかした液体」かと想像していたんですが、さにあらず・・。良い意味で「余分な空間を造らない密な表情」をしています。
要素がとても多く、それが複雑に絡み合い、今の味わいを造っていますが、もう少し置きますと、より判りやすく分別されて感じられると思います。まぁ、いつもより入荷が3カ月も早いですから、「育ち」もまだ少し若いと言うことですね。
2016年もののレ・クレ(レ・クロではない)の評価に、リアルワインガイドで徳丸さんは、
「父親をリスペクトした構造に、母親から受け継いだエレガンス」
と書いてポテンシャル92ポイント、付けていますが、
「言い得て妙!」
ですね。
まぁ、今ですと・・noisy は、そこに、
「夫(ニコラ・フォール)の栽培における助力」
を入れたいですが・・長く仲睦まじく、健康に暮らして欲しい・・と思ってます。
いや、そこはどうでも良いんですが、徳丸さんがそのように評した「父親譲りの構造、母親から受け継いだエレガンス」は、まさにそのまんま・・感じられます。
しかし・・一体、このワインに何点付けるのか・・noisy 的には興味深々です。少なくともポテンシャル点に「+」は付くでしょう。
昨年の2016年ものにも「今までで最高を・・さらに超え・・」と書いてしまいましたが、「さらにさらに超え・・」と書かなくてはならなくなってしまいました。素晴らしい出来だと思います。
また双子のような「レ・クレ(レ・クレイ)」ですが、読んで字のごとし、「クレイ」=「粘土」です。粘土が強いと言うことですね。こちらは飲めてはいませんが、レ・クロの印象からは、万全に仕上がっているはずです。是非ご検討くださいませ。いつもより全然少ないし、追加も見込めません。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい出来です!・・今までで最高を・・さらに超えて来ました!!】 2015年もので、
「今までで最高!」
などと言ってしまったために、2016年もののプレゼンをどうしたら良いかと、ちょっと悩み気味だったのですが、しっかり上塗りしてしまいました。今までで最高のフィサン・レ・クロです。
色合いも密度の高い素晴らしいものですよね。是非2013年からの連続写真を・・ご覧ください。
濃く見えるでしょう?・・でも、サラッとしているんですよ。そして旨味の元がちゃんと備わっている。アロマの表現も多彩でスピードも速いし、細やかな表情が、実は大きな構造からストレスなく出てくるんですね。
リアルワインガイドは・・残念ながら、レ・クレの評価は有ってもレ・クロを回避しています。それだけ「少ない」と言うことなんですね。
しかし、その少ない中で仕上がったキュヴェはどれも秀逸ですが、
「noisy が飲めた中では、今、これが一番の表情を持っていて、今、一番美味しい!」
と言えるでしょう。
村名ジュヴレ=シャンベルタンは、ポテンシャルでこのフィサン・レ・クロを凌ぎますが、「今飲んで」と言う観点からはフィサン・レ・クロに劣ります。3年ほど経過するとその座は奪われるかな?・・と言う感じですが、それでもこのレ・クロの存在感は普遍でしょう。
リアルワインガイド第63号は、フィサン・レ・クレ2016年に91~92ポイント付けています。noisy的には、このフィサン・レ・クロにも同様な評価をしたいと思っています。
この密度、しなやかさ、軽やかだけれど充実している酒躯・・フィネス、エレガンス。もう充分でしょう!ジュヴレに似ている・・と言って来ましたが、これはもう、フィサン1級レ・クロです。ジャンプアップした2016年のアメリー・ベルトーを理解するのには最高のアイテムかと感じました。こちらも余り数は有りませんが、やはり飲んでいただきたい!是非お早めにご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【今までで最高の出来!素晴らしいです!】 非常に美味しいですね~・・素晴らしいです。色合いもACブルやオート=コート、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとは少し傾向が違いますね。
2015年のレ・クロは、2014年までのレ・クロと同様にやや赤紫色の色合いを継承しています。ACブルあたりはやや褐色が混じったようなイメージですが、その色は見て取れません。
2014年ものと比較すると・・歴然としています。濃密な色合いです。美しいですね・・そしてファットな舌触りには極上のタンニン分を含んでいるのが判ります。
noisy はブルゴーニュワインの評価には、滅多に「タンニン」を言いません。言う必要が無いと言うか、タンニンをタンニンとして捉えられるブルゴーニュワインってどうなのよ・・と言う思いもどこかに有るからです。
このレ・クロは、そんな自身の「禁」を犯しても伝えておくべきかな・・と思うので敢えて書きました。極上のタンニン・・と言いましたが、それは「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールにおける好ましいタンニン」と言うことになります。
もし気にしないでいたら・・もしくは、タンニン分を捕えようと思っていなければ、それは中々判らないでしょう。全くベルベッティで有り、深みと柔らかさが有り、全体に溶け込んでいるので判り辛いんですね。ブルゴーニュワインはそれで良いと思います。まぁ、タンニンをしっかり出してくる生産者さんもいらっしゃいますが、余り好ましいとは思っていません。目立たないのに実は存在している・・それでよい訳です。下手をすればエレガンス、フィネスを大きく損なうことになりかねないと思います。
しかし、目立たない・・判り辛いのにしっかり存在し、ワインを大きくしているのがこの素晴らしいレ・クロのタンニンです。
そしてそれは香りの厚みにも・・現れています。ま~・・素晴らしいこと、複雑でゴージャスですし、存在感は凄いです。
敢えて言うなら・・樽も有りますよ。実に高級感のあるものです。敢えて取り上げることも無いのですが念のため・・。
リアルワインガイド第59号はこのレ・クロに「89+ 90+ 2018~2038」と言う高評価を与えています。noisy 的にはもう少し上げたいところですが・・まぁ・・仕方ないでしょうか。香りの密度感・・みたいなことも述べられていますが、このクラスになると下のクラスとは全然違う・・とも言及されています。
noisy 的にもこの春頃から飲んで良いと思います。しかし・・このワインの本当の飲み頃は10年経ってから・・でしょう。ポテンシャルを開花させるにはその位は必要です。素晴らしいワインでした!
また、例年ですとレ・クロとレ・クラの比較をするところなんですが、リアルワインガイド第59号でもレ・クラの評価をしていないのと同じ意味でしょうか、レ・クラの入荷は12本だけです。レ・クロは24本でしたので何とか飲めましたが・・すみません。
因みに「造り手紹介欄」の写真に某雑誌の評価がそれとなく出ていますが、そこには何とこの「レ・クラ2015年」が、
「18.5」 と評価されています。
20点満点で18.5点は・・物凄い評価ですよ?・・まぁ、1級ザルヴレは19点ですけどね!
写真も詳細では無いですし部分しか映ってないので良く判りませんが、それにしてもこの評価は高いですね。レ・クロを飲んでも良く判りますし、アン・コンブ・ロワを飲めば・・
「うお~!」
と思わず声を上げてしまうでしょう。
希少な畑名付フィサンです。是非飲んでみてください。お早めにどうぞ!
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【値下げでも2013年よりもポテンシャルアップ!出来の良いジュヴレ村名と比べても遜色ありません!】 待ちに待ったアメリー・ベルトーのフィサン・レ・クロです。面白いものでこのレ・クロは非常にジュヴレっぽいです。レ・クレの方は・・同じような名前では有るものの、これまた全然違って、ものの見事にシャンボール的です。これは比較して飲んでもらえば物凄く判り易いです。ベリー系のがっしりした大き目な体格でやや鉄っぽいレ・クロ、チェリーリキュール的で細やかなチョークっぽいミネラリティのレ・クレです。
リアルワインガイド第55号は 90~91 今~2038 と高評価 でした。2013年ものは非常にエレガントでしたが、2014年はそこにダイナミズムを感じます。とても大きく、男っぽいです。
4千円台のジュヴレは、安けりゃ良いで済ませられるものを除きほぼ絶滅状態・・リーズナブルなものでも5千円は下りません。
「・・でもフィサンじゃジュヴレ的なクリマの特徴の違いが楽しめないんじゃない?」
とおっしゃるかもしれませんが、村名クリマと言うことで話をするなら、ラ・ジュスティスとかプレソニエールなどの名の有る畑位で出来るくらいですから、
「明確に違う個性を楽しめる!」
と言うことでは、レ・クロ、レ・クレはその良い機会になると思いますよ。
それに、1級のザルヴレ!・・これがまた素晴らしい!・・ジュヴレの著名な1級群の中に入ってもその個性を見せつけるでしょう。
ですので、このまさにちょっと男っぽい感じが優しい笑顔のアメリーと似つかわしくないかも・・と思うかもしれませんが、ワインの味わいはとても良いです。是非飲んでみてください。比較して楽しい・・しかもポテンシャルも充分でとても安い村名フィサン・レ・クロです。お勧めします!
以下は2013年フィサン・レ・クロのレヴューです。
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【女性が持つ男っぽい部分を具現??・・優しさの有るソフトなジュヴレ=シャンベルタン風!ビターな旨さが満開です!】 村の北側、隣村のクーシェに程近い位置にある「レ・クロ」です。比較的軽い「フィサン」より、わずかに重厚で、タンニンもわずかに多く出ているように思います。
しかしながらそのタンニンの質が非常に細やかでベルベッティ・・。鉄火面のようにドライで甘みもへったくれも限り無くゼロなんですが、そのやや厚みのあるしなやかなタンニンが甘みを感じさせてくれるんですね。
エキスの抽出もストレスを感じない、非常にスムースなものです。
一般的にはタンニンは目立たないので言及すべきでは無いのかもしれませんが、非常にしなやかで質の良さを感じましたので、敢えて書いてみました。
色合いもやや淡目で透明感に満ちています。何しろドライなので、最初少し戸惑うかもしれませんが、一口、二口と飲み進めるに連れ、肯定感が増してくる感じです。
細かいことを言うと、フィサン村名よりも「乾いた土地のニュアンス」を感じさせるミネラリティで、よりミネラル分が多いと感じます。複雑性もより有りますが、まだ若いので際立った個性として感じるのは難しいかもしれません。
しかし、ベリー的な果実と少し乾いた感じのジュヴレ的鉱物的ミネラリティがバランス良くパレットを描きます。今飲んで・・充分に旨いです。現実には昨日・・美味しくてついつい・・飲んでしまいました!やっぱりアメリー・ベルトーの感性は素晴らしいですね~。なんか贔屓したくなっちゃいますよ。
同じ価格の村の南・・ブロションに近い区画の「レ・クレ」も有りますので、是非比較してみてください。
因みにこのワインはリアルワインガイド第51号にも掲載されていませんでした。エキス系のドライ&ビターながらもビシッと焦点の定まった見事な味わいです。美しい女性を感じさせるジュヴレ村名・・って、何かアメリーそのもののようなイメージです。今飲んで美味しいとしても、気温が上がるこの春には一皮向けそうですよ・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2022 Fixin en Combe Roy
フィサン・アン・コンブ・ロワ
【そうでしょ、そうでしょ・・この「モン・ベベ」にデキャンター誌は何と、94ポイント!シャンボール的パフュームのようなアロマの上がりは質感高いチェリーにショコラのトッピング!・・村名に過ぎないリューディですが最高に素晴らしいです!】
ようやっとでしょうか・・海外メディアもその実力を認め始めた・・と言いますか、2021年から目に見えて来たアメリーの変革が実を結んだと言うことかは判りませんが、誰でもこのコルクを抜けば、
「・・おおっ!?」
と声が上がるはずです。
この村名アン・コンブ・ロワは、フィサン中央部の最上部にある1級畑、レ・ザルヴレの中央真下に引っ付いた形で存在しています。
「1級レ・ザルヴレの中央真下」と簡単に言っていますが正確に言いますと・・「北側の1級レ・ザルヴレと南側の1級レ・エルヴレの接する部分の真下」です。横文字だと、
● Fixin les Arvelets
● Fixin les Hervelets
です。左の地図の赤い部分がアン・コンブ・ロワで、その上の茶色い部分の右側がレ・ザルヴレ、左側がレ・エルヴェレです。
因みにですが、オルヴォーさんは輸入していませんが、ドメーヌ・ベルトー=ジェルヴェではレ・ザルヴレだけでは無く、レ・エルヴェレもリリースしています・・一度は飲んでみたいですね。
で、この「アン・コンブ・ロワ」ですが標高300〜310メートル、砂泥灰岩上の粘土ローム質砂質、0.37haを所有、1961年に植樹されています。
アメリーの親父さん、ドニはフィサン村名にアン・コンブ・ロワをブレンドしていましたが、アメリーは「私の赤ちゃん(モン・ベベ)」と言って、このアン・コンブ・ロワを単独リリースして現在に至ります。なので、
「アメリーに代替りしてから生まれたキュヴェ」
で有り、アメリーの大きな思い入れが生んだキュヴェ..と言うことになります。
さらに因みますと、両1級区画とこのアン・コンブ・ロワの間に道が通っていますが、ちょうど断層が有って道から2~3メートル下がっています。まぁ・・グラン・クリュと1級、1級と村名などの間の道の下が窪んでいる、大きく下がっていることはブルゴーニュでは良くあります。
そしてもっと因みますと、以前のテクニカルですと・・
「エルヴァージュ 20カ月」
と有りますが、最新と思われるHPの記載には、
「エルヴァージュ 15カ月」
と変更されていまして、ここからも・・
「父親譲りのクラシカルな醸造・生育からの脱却・変革」
を感じるんですね。
左の2枚目の画像は、ドメーヌ・ベルトー=ジェルベのホームページに行きますと、トップページの下の方に掲載してある手書き風のアン・コンブ・ロワ、レ・ザルヴレ、レ・エルヴェレの位置関係マップです。こんな処からもアメリーの気持ちが伝わって来ますよね。
抜栓直後、確実に立ち昇る・・まるでエシェゾーやグラン=ゼシェゾー、クロ=ヴージョ辺りのニュアンスを感じさせる・・典型的なニュイの高質なアロマに驚かされます。心拍も・・ちょっと早くなる感覚さえします。
はやる心をなだめながらグラスを斜め30度に、ボトルも同様にしてなだらかな山を描くように優しくグラスに注ぐと、チェリーやプラムそのもの、そしてその花弁の・・やや高い振動数、周波数を想像させる香水的なスピードのアロマと、濃い茶色の甘やかさを持ったアロマ・・ショコラでしょう...確実に分離できる高質なアロマに思わず・・
「・・うわっ・・こりゃぁ・・」
と何度か声が上がるはずです。
透明感のある赤が主体の赤黒果実、熟していて、しかしどこかフレッシュさも失い切ってはいないタイミングの果実です。横にも縦にも膨らんで来ます。そしてやや遅れての、こげ茶や深い茶色のやや甘やかなニュアンス・・・やや低い周波数のノーズが入って来ます。これもショコラ、まぁ・・有り体に言えばチョコっぽい感覚ですね。実に高質で有す。赤と茶のコントラスト、出現の具合はまるでシャンボールから少しだけ南のエシェゾー、グラン=ゼシェゾーに瞬間移動したようでも有ります。
開けたてから実に美味しくいただけてしまうのも驚きですが、現在のタイミングですと・・時間と共に少しずつ締まって行くようで、ややタイトに感じるかもしれません。
適度な膨らみを抑制する様は、むしろフィネスを感じさせます。余韻も充分以上に長く・・しっとりとして優しく還り香を戻します。
まぁ・・
「・・これで村名かよ!」
と言っていただけるんじゃないかと・・確信しています。税を含めても1万円以下で、ここまで楽しめるブルゴーニュワインには中々出会えないんじゃないでしょうか。
デキャンター誌のシャルル・カーティスM.W.は、2021年ものからさらに1ポイント積み上げての「94ポイント」、ジャスパー・モリスさんも・・いや、元々評価が低過ぎるとは言え、2ポイントも積み上げて92ポイントと、村名区画のワインとしては前代未聞の高評価が出ています。まぁ・・アドヴォケイトは90~92ポイントで2021年も2022年も同じ・・イケズな評価でしたが。
で、様々な方のレヴューを拝読しているうちに、noisy が感じていたことに間違いが無いことが判りました。つまり、
「全房を増やしている」
んですね。
現状、このキュヴェは半分が全房になったようです。この辺りは旦那さんの影響も有るかと思います。なので軽やかさと軽快なアロマが加わっているのでしょう。そして、
「全収量の20~40%ほどしか使用していない」
ようです。厳しい選別がこの見事な出来を演出していると感じます。
まぁ・・1級のレ・ザルヴレの評価を超えかねない勢いのアン・コンブ・ロワですが、他店様は倍近くの価格でめっちゃ高いので・・それにも驚いています。これはもはや絶対に買うべきでしょう!お早めにご検討くださいませ。
「2021年ものと同価格で、値上げしていません。」 のでどうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【いつも滅茶旨いアン・コンブ・ロワです!】 ここの畑は1級レ・ザルヴレの飛び地みたいな感じでレ・ザルヴレ直下に引っ付いているので、レ・ザルヴレと近似した密度とエレガンスとパフォーマンスを奏でる素晴らしいポテンシャルを持っています。
レ・クレやレ・クロにはない「密度の高さからのエキスの凝縮した旨味」と「果実感の強さ」と「総体のエレガンス」が有りますから、飲めば・・幸せな気持ちになります。
アイテムはそれなりに多いんですが、それぞれのキュヴェは数本・・と言うアイテムがほとんどで、このアン・コンブ・ロワで少しテイスティング代の帳尻を合わせることになりまして、2021年ものはテイスティングを回避しました。申し訳ありません。
このアン・コンブ・ロワは、おそらく余り出回らないはずのキュヴェですので、是非お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【圧巻です!!!数を減らしてしまって・・すみません・・悩みましたが結局開けちゃいました!】 中々入手できないワインだと思います。少なくともO社輸入のアン・コンブ・ロワは全部Noisy wine に来ています・・と言っても12本だけですが・・(^^;;
あまりに旨いのですが、しつこくそのプレゼンをいつものようにしたところで、読んでいただく前に完売してしまうだろうことは予想できますから、ちょっと違った角度でご説明申し上げますね。
まずは、この畑は1級レ・ザルヴレの下部に引っ付いたように存在する小さな畑です。非常にレ・ザルヴレに似た味わいをしていまして、本当に僅か・・ミネラリティの強度の違いが有るくらいかと思われます。
で、レ・ザルヴレの2020年ものは、かの・・やる気を出した時は凄いジャスパー・モリスさんが、なんと・・
「95点!」
と言う・・ちょっと信じられないような上値を付けています。
まぁ・・彼はエシェゾーよりも、クロ=ヴージョよりも、ヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ・モンに高いポイントを付けてしまいましたから・・97点ですよ・・すごいでしょう?。
ですので、そのあたりはプティ・モンのコラムに書かせていただきましたので、ご興味のある方はぜひご覧くださいませ。ある意味、
「クロ・パ・・何とか」
の存在と重なる部分です。
で、その横のつながりを縦にしたのが、レ・ザルヴレとアン・コンブ・ロワなんですね。非常によく似た双子のような感じですが、やはりお兄ちゃんのレ・ザルヴレにはいつも適わないものの、
「・・飲んだらそんなに変わらない・・」
と思える自分がいるような感じなんです。
滅茶美味しかった2019年もののグラスの写真と2020年もののそれを見比べてみてください。明らかに違うのが見て取れるはず・・です。果実も、ミネラリティの強度も相当に上がっているんです。
ですから、果皮の味わいがキュッとしつつ、テロワールの姿が余計に際立って感じられます。noisy も少なすぎて2020年のレ・ザルヴレ...95点ですからね・・飲めないのが残念ではありますが、お客様に喜んでいただけるのが何よりかと思います。
そんな訳でして・・このアン・コンブ・ロワ..凄いワインだと感じました!・・今飲んでもこの素晴らしさは伝わってくるはずですが、しばらく休養させてから楽しまれるのが本筋かと思います。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい出来です!濃密でいて赤く紫に色付いた果実が味わいにも、ノーズにも載って、高いレベルで仕上がっていました!】 レ・ザルヴレ直下に引っ付いた小さな区画、「アン・コンブ・ロワ」0.38haです。日本へは余り入って来ないキュヴェです。
でもNoisy wineには1級レ・ザルヴレの4倍ほど入っているので、テイスティングするのはこのアン・コンブ・ロワになってしまうんですね。
まぁ、2019年ものは昨夏に1度入りましたがフィサンの上級キュヴェのみ入荷せず、今回のご案内になっている訳ですが、
「オート=コート、フィサン村名、ジュヴレ村名、ヴォーヌ=ロマネ村名」
については再入荷なんです。
ですが、
「昨夏のご案内時とこの冬2月ではほぼ半年の時間差がある」
と言うことで、その差を確かめるべく・・フィサン村名とジュヴレ村名を再度テイスティングしてしまいましたので、
「同じワインを、タイミングを変えて2度テイスティング!」
と言う、商売をヨクヨク考える近江商人の方なら、
「ワインなんぞ飲まずにその辺の草でも食べとけ!」
と怒鳴られそうな暴挙です。ついつい・・インポーターのM君に乗せられて・・大枚1枚は余計に出て行ってしまう訳ですね。
ですが飲んで良かった・・ちゃんと確認が出来たんですね。フィサン村名は(夏~秋に入荷すると)翌春に素晴らしい味わいになる・・んですよ。まぁ、そんなことは何度かやって判っていたので、やはり無駄だったのかもしれません。
で、このアン・コンブ・ロワがまた物凄い出来でして、滅茶美味しいです。もう某・・神様を思わせるような・・つまり、
「おそらくミルランダージュ+低温浸漬」
のニュアンスがふんだんに在り、濃密ながらもフィネスばっちり、真ん丸なパレット・・と言うより球体な感覚を脳裏にきっちり描くことができます。
果実は赤と紫、見事なチェリーとカシスです。2019年のベルトーに共通している高域まで伸びて行く香水的アロマも、エグサの無い、落ち着いた伸び方で素晴らしいです!
ニール・マーティンさんはこのアン・コンブ・ロワに93ポイント、付けました。1級のレ・ザルヴレが94ポイントですから・・妥当な評点かと思います。それでもnoisy は、このタイミングで飲めたことも有りますが、アン・コンブ・ロワにはもう少し加点する可能性があります。それは勿論、
「花ぶるい加点」
です。
やはり・・ゴージャスなんですよ・・。そして、アメリー・ベルトーが目指しているワインの姿も良く見えて来ます。
フィサン村名のエキス系で派手さの無い・・でも滅茶美しく伸びやかな美味しさ・・と、このアン・コンブ・ロワのゴージャスでもろに球体を判りやすく描いてくれる、素晴らしいとしか言えない味わい・・言ってみれば、モカで飾ったショコラケーキにラズベリーやカシスをトッピングして出されても、それがとても美味しいと思ってしまう素晴らしい果実酸バランス・・と言うことなんでしょう。
とても美味しいです。これこそ是非皆さんに飲んでいただきたい!・・今飲んでも美味しさはちゃんと伝わるはずです。是非ご検討くださいませ!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【2018年で一気に花が咲いた!・・低温浸漬と言ったら・・H.ジャイエでしょう?・・】 もう・・ちょっと涙ぐんでしまいそうな味わいでした。いきなり30年ほどタイムスリップしたかのような味わい・・そしてこのヴェルヴェッティで厚みのある舌触り・・
低温浸漬のやり方は、ちゃんとやるのは難しいと思うんですね。アンリ・ジャイエのあの「完璧!」と思わせてくれるような見事な味わいに通じる技術なんですが、ただただ低温で置いて置けばよい・・のでしょうが、「どのように・・」と言う部分の技術が難しいはずなんです。
もう、飲んだら参っちゃいますよ。雰囲気はジャイエに似ています。
「ミルランダージュの果実?」
と思えるような、集中した味わいも有ります。ジャイエだけじゃなくて、マルク・ロワのキュヴェ・アレクサンドリーヌにも通じる味わいです。・・まぁ、マルク・ロワはもっとずっと「黒い」ですが、こちらは「見事な赤」が支配的です・・し、ジャイエはこんなに赤くは無い・・そこが違う部分では有ります。
これ、オルヴォーさん分のほとんどが Noisy wine に来ているはずなので、入手の難しいワインかと思います。飲んで欲しいなぁ・・でも難しいでしょうね・・是非頑張ってゲットしてください。超お勧めですが、お一人様1本限定です!
以下は以前のレヴューです。
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【ジュヴレ - (その鉄分 ÷2) + 薫り高いシャンボール ≒ アン・コンブ・ロワ!? 素晴らしいです!他では買えないワインなのかな?】 まさにシャンボールの1級格!・・とも言いたい位の素晴らしいワインです。因みに・・村名フィサンの一区画に過ぎません。
しかしながら、1級レ・ザルヴレに引っ付いたほんとうに小さな小区画でして、
「・・・ザルヴレで良いんじゃないの?」
としか・・思えません。ある評価サイトでは同じヴィンテージのレ・ザルヴレより0.5点、高かったりして・・たと思います。
ここは流石にミネラリティの組成が他とは違っていて、かなり「高貴」に感じられると思います。シャンボールの評価の高い1級畑風な、非常にアロマティックなアロマが、また少し格上のジュヴレの上品な鉱物系ミネラリティの上に乗っかっているようなイメージがします。
色合いもまた・・赤さと言うか、「酸化鉄の色合い」のあるジュヴレとは異なり、紫が強い色合いをしていますよね。そのまんまの香りがします。
それに、
「香りが非常に強い!」
です。
まぁ、薫らないワインほど詰まらんものは無いですよね・・。ただ流れ込むだけのチープなワインは、日本に沢山駄々洩れしてますが、それをワインと言うのであれば、これはワインでは無いと思えるほどに香ります。素晴らしいです!1級間違い無し!
因みにこの「アン・コンブ・ロワ」は非常に少なく、分けようがないので、オルヴォーさん分は全量noisy のところに来たようです。なので、これは、
「・・さっさと買いましょう・・(^^!」
もっとも、今飲んでも・・ま~・・香るし、味わいのバランスも良いし・・。しかし、飲んでいて感じる「早まった感」は残ると思いますよ。
因みにリアルワインガイド第63号は、2016年ものをポテンシャル93 と評価しています。対ポテンシャルでも価格は安いです。是非ご検討くださいませ。お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【1級レ・ザルヴレに瓜二つ!実は評価もほとんど同じ!?】 昨年2015年ものをテイスティングしていまして・・いや、正確には2018年の2月でした。ま~・・たまげたフィサンでした。
でも、通常の村名フィサンのソフトでエキスが綺麗に出た味わいも捨てがたく、
「・・アン・コンブ・ロワだけ飲んでると勘違いされるかも・・」
と言う気もしています。
それでもこのアン・コンブ・ロワの優秀性は特異で有り、リアルワインガイド第63号も「今飲んで 92 ポテンシャル 93 飲み頃予想 今~2043」とのことですので、1級ザルヴレとは、「今飲んでポイントが同じ、ポテンシャルで+0.5低い」だけ・・と言うことになってしまいますね。
noisy も、もしかしたらこの2つを比較テイスティングしたとしても、違いには言及できたとしても、正しく当てることが出来ないかもしれない・・とさえ思っています。
非常に優れたワインだと思われます。貴重ですので申し訳ございません、お一人様1本限定にてお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【何なんだこれは!凄いです!】 いや~・・ビックリしましたね・・こんな隠し玉が有ったんですね。これ、
「単なる村名フィサン」
ですよね?・・
そう思ってね・・調べてみましたよ。そうしたら、
「1級レ・ザルヴレの真下、ど真ん中に接した極小区画」
だったんですね。
あ~・・これだ~・・と言う滅茶小さな感じの区画ですが、おそらく・・
「1級レ・ザルヴレ並み」
なのでしょう。
面白いのはリアルワインガイド第59号の評価で、「90+ 91」 初めての試飲・・・絶対にお勧めとしていましたね。因みに1級レ・ザルヴレは「91 92」で「メチャクチャいい香り」としています。
なので、
「ほぼ1級レ・ザルヴレ並み」
は当たりでしょう。
これって・・フィサンだとは絶対思わないですよ。ほんのり重量感を増したヴォーヌ=ロマネ・・・と思ってしまうんじゃないかと。
香りの複雑さ、構成の凄さは抜栓直後から判りますよ。滅茶薫ります。ボディも豊かです。そして余韻がまぁ・・エキスの旨みは果実の旨みそのもので、またそこから香り出すんですね~・・。素晴らしいです!
で、例の雑誌ですが、1級レ・ザルヴレが19ポイントですから・・村名レ・クラが18.5ポイントですから・・
「・・ありゃ・・困った・・このアン・コンブ・ロワの置き場所が無い・・」
と言うことで、アン・コンブ・ロワも18.5ポイント辺りが妥当なのか・・と感じています。
それに、
「2015年ベルトー=ジェルベは下から飲め!」
などと言ってますが、このアン・コンブ・ロワは今飲んでも滅茶旨いんですね~・・。勿論、ポテンシャルが凄すぎて、現状で零れてくる要素だけでも旨いと言うことに尽きますけどね。
もう、並みのジュヴレは飲めんなぁ・・と思わされてしまいました。素晴らしい「村名フィサン」。是非ともビックリしてみてください。圧倒されると思います。
ごめんなさい・・少ないのでお一人様1本限定です。
● 2022 Fixin 1er Cru les Arvelets
フィサン・プルミエ・クリュ・レ・ザルヴレ
【もはやフィサンのトップ・クリマ!?・・海外メディアの多くが上値94ポイントと大絶賛です!】
アン・コンブ・ロワの上部に位置する1級畑、レ・ザルヴレです。左のマップの赤い部分です。
そしてその左隣が1級レ・エルヴレです。ベルトー=ジェルベでもレ・エルヴレをリリースしていますが見たことはありません。これはレ・エルヴレの所有面積が0.25ヘクタールと少なく、国内消費や古くからの取引先に行っているものと思われます。またレ・エルヴレは新樽使用無しのようで、レ・ザルヴレの30%使用と・・HPからの情報ですが、造り方も異なるようです。因みにメディア評価はレ・ザルヴレの方が高いです。
2022年の村名アン・コンブ・ロワが高い評価を得ていますがテイスター毎に若干、差があるようです。そして1級レ・ザルヴレが94ポイント、アン・コンブ・ロワも同様です。しかしながら、1級レ・ザルヴレの方がテイスター毎の差が少ない・・ちょっと面白いですよね。
以前は noisy もこの1級レ・ザルヴレは飲めていたんですが、徐々に少なくなってしまいまして・・3~4本の入荷ですとテイスティングは厳しいです。その少ない経験からで申し訳ありませんが、
「1級レ・ザルヴレがアン・コンブ・ロワを上回るのは間違い無い」
です。その差はポイントにしますと・・0.5ポイント、もしくは1ポイントほどかと思われます。こう言ってはなんですが・・1級レ・ザルヴレの方が幾分冷ややかで、基礎となるミネラリティに富み、コアがハッキリしている感覚です。ミネラリティの複雑性は・・ほぼ同じかな・・と感じますが、総体的に格上感は必ずや有ります。
まぁ・・少し前ですと、フィサンのワインにこれほどの好ポイントが与えられることは無く、ジュヴレの補完的アペラシオンみたいな立ち位置でしたが、マルサネ=ラ=コートと共にそのテロワールとポテンシャルを上げて来たことが、この高い評価に繋がっていると感じます。希少ですのでお早めにどうぞ。
以下は以前のレヴューです。
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【何故かこのフィサン1級は世界中で大人気??・・その性か、値上がりが半端無いです・・。】 ジャスパー・モリスさんが2020年ものに95ポイントも付けた性では無いのかもしれませんが、昨年は大台を割って販売出来たものが・・このプライスですからね。noisy も少ないからと・・決して盛って値付けした訳では無いのをご理解いただけるんじゃないかとは思いますが、結果的に・・
「28.5パーセントの値上げ」
になってしまっています。
2022年のユーロ円の最安値が128円位、現在が158円だとしますと19パーセントの円安・・と言うことは、エージェントさんの値付け方法が変わらないとしますと、10パーセントの値上げと言うことになろうかと思います。
ただしこれはこの1級レ・ザルヴレだけに言えることではなく、A.C.ブルのレ・プリエールも25パーセント、オート=コートも26.5パーセントも値上がりしていますから、1級レ・ザルヴレ特有の値上げ幅は・・
「5パーセントほど」
に過ぎない可能性が有ります。
何せ・・下級クラスのA.C.ブルやオート=コートを、仕入れ価格が上がったからと同率で大幅アップする訳にも行かないので、Noisy wine では相当利幅を削っていますので、そこまで顕著に見えてこないかもしれません。
入荷数は4本ですから飲む訳にもいかないので残念ですが、この1級が素晴らしいポテンシャルを持っていることは直下の村名区画、アン・コンブ・ロワを飲んだ方なら周知のこと。今までがリーズナブルだったと思うしかないかもしれません。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【フィサンの1級に過ぎないこのレ・ザルヴレに、気合が入って壊れてしまった?かもしれないジャスパー・モリスさんはなんと95ポイント!・・リアルの94+点が・・ちょっと可愛く見えてしまいました!】 1万円以下なのに95点も評価が付いたブルゴーニュワインです・・良いのは間違い無いでしょう?・・だって、この1級レ・ザルヴレに引っ付いた形でほんの少しだけ存在する「アン・コンブ・ロワ」が劇的に旨いんですから!・・まぁ、これはアメリーの2013年ものを初めて扱ってから毎年のようにお伝えして来たので、お客様も「耳タコ」状態、
「いや・・もう判ったから!」
と影で言われているようにさえ感じているnoisy のこの頃です。
何せこのアメリーのワインったら・・あ、ちょっと考えてみてくださいよ・・noisy は一体、何日かけてテイスティングしているのか。どれだけのアイテムが有るのか・・とか、一日で飲み切っちゃうのか、それとも数日掛けているのか・・。
そもそもこれだけアイテムが多いと、テイスティングは半月以上掛かるんですね。ですが今回は、余りに数が無さ過ぎて、何とか半月で・・(^^;;・・あれ?
まぁ、結論を導きやすいテイスティングであれば、悩むことが無いのでさっさと終わる訳ですが、それでも10アイテムほど開けていますし、例えば2019年ものとかも開けて比較したりしていますんで・・。
で、今回のレ・ザルヴレはいつもの半分の数量しかありません。アン・コンブ・ロワでもそんなに引けを取る訳では無いので、もし完売の際は早めにアン・コンブ・ロワをご検討くださいませ。でもまぁ、アン・コンブ・ロワも大人気なのでご注意ください!
以下は以前のレヴューです。
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【ニール・マーティン氏は94ポイント!・・まぁ、その位は付けないと他とのバランスが取れません。】 貴重な1級、レ・ザルヴレです。6本のみの入荷で数が無いので、こちらは飲んでいません。
ですが、アン・コンブ・ロワ2019年が滅茶美味しかったので、間違いない出来だと想像できるかと思います。因みにヴィノスのニール・マーティンさんは92~94ポイントと、グラン・クリュでもおかしく無い評価をされています。ブルゴーニュ専門家の超厳しいアレン・メドゥズさんはそこから2点も低い92ポイントでは有りますが、メドゥズさんとしましては高い評価です。
価格もNoisy wine としては相当に頑張っていますが、国内の安売り屋さんがおそらく並行輸入して持ってきたアイテムを8千円キッカリで販売していますので・・流石にnoisyでもそこまでは無理・・。どうしても安くなければ・・とは思うかもしれませんが、コンディションは推して知るべしかと思いますので自己責任で・・。
2019年のアメリー・ベルトーのワインは、まるでシャンボール=ミュジニーのようなアロマを持っていますので、きっとこのワインにも載っていると思います。でも、
「さっさと飲むのはちょっと怖い・・」
とお考えでしたら、このレ・ザルヴレの区画に「将棋の駒」のように引っ付いた区画の「アン・コンブ・ロワ」が今も美味しく飲めますので、そちらを先にお楽しみください。お勧めします。すみません、お一人様1本限定です。
以下は以前のレヴューです。
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【村名のアン・コンブ・ロワが93点なら、隣接する1級のザルヴレは一体どうなっちゃうの?】 飲めないシリーズです。なんか、どんどん減っている感じがしますが・・何故でしょう?・・
それに、以前はサンプルもいただけたんですが、昨今は完全に自腹になってまして、営業的には相当に経費の増大が懸念されるところです。
なので、アン・コンブ・ロワを飲んでしまったので・・・本当は、
「noisy の評価は95点!」
とか、やりたかったんですが、たったの6本ではやりようが有りません。なので早い者勝ちです。お早目にご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【これは素晴らしい・・はずです!・・が、少ないのでお一人様1本限定でお願いいたします。】 以前のレヴューです。
【テイスターとしても高いポイントを付けたくなってしまう存在です!】
リアルワインガイド第63号の評価は、今飲んで 92 ポテンシャル 93+ 飲み頃予想 2021~2050 と、第59号での 91~92Points をすんなりと超えて来ました。
アメリーのこのキュヴェを飲まれた方は、
「こんなに優れたフィサンが有ったんだ!」
と思われたことでしょう。
ジュヴレ=シャンベルタンの尖った部分を優しい丸みで包み込んだような・・それでいて、ポテンシャルは全く落としていないと感じさせてくれます。
アドヴォケイトのニール・マーティンさんは91~93Points と、リアルワインガイド第63号よりは少し低いですが、ほぼ同様のレンジと言って良いかと思います。
2016年ものは本当に少ないので・・申し訳ありません、飲まずにご紹介させていただきます。・・って、言ってしまえば、フィサン村名で充分旨いんですよ。きっと納得できてしまいます。ポテンシャル点で93Pointsも付けたくなるフィサン1級が有るんだ・・と言うことでご理解いただけるでしょう。と言うか、飲まれた方ならもうご存知のはずで、2016年ものも必ずやゲットされるでしょう。お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【20点満点で19点はだてじゃないはず!飲めなくてすみません・・でも、アン・コンブ・ロワの素晴らしさを見ればある程度想像できてしまいます!】 飲んでみても良かったかな・・と今更ながらに思いますが、いや、貴重なんだから数を減らさない方がお客さんのため、店のためだ・・と言うような葛藤も有ります。
まぁ、普通は誰も「フィサン」のワインに有り得ない高評価など・・しません。
noisy にしたって、2013年もののアメリー・ベルトーのワインに出会うまでは、ドメーヌ・ドニ・ベルトーだってまともに扱っていませんでしたし、ましてやドメーヌ・ジェルベに至っては、その気さえ、全く在りませんでした。
そしてフィサンやマルサネのワインは、この何年か・・です。素晴らしい、どこまでもまっすぐに美しいシルヴァン・パタイユのマルサネに出会い、このアメリー・ベルトーのフィサンに出会い、自身の中に形成していたブルゴーニュのヒエラルキーを少しずつ崩し、再形成してきたのです。
「なんでこんなに果実がピュアなのか。このエキスは何で果実的なのか。どうしたらそうなるのか。」
とアメリー・ベルトーには自問自答を迫られます。明らかにそれまで飲んできたフィサンのワインとは異なるんです。
おそらくこの雑誌の評価者も、同じように自問自答したはずです。少なくとも・・
「こんなに高い評価して良いものか?」
とは・・。
20点法で19点と言うのは非常に高い評価です。普通はグラン・クリュのワインが何とかたどり着けるかと言うポイントです。それと同じポイントを、マイナーなアペラシオンのフィサンの1級がたたき出してしまったんですね。
このことが、アメリー・ベルトーに良い影響を与えることを望みますが、果たしてこの先、変わらずに自身の道を歩いて行けるかどうか・・不安も有ります。
少なくとも「アン・コンブ・ロワ」の真西に接するこの「レ・ザルヴレ」は、アン・コンブ・ロワと似通ったような味わいだと想像出来ますし、村名では無く1級ですから、さらに「凄い」と言うことは・・そして2014年もののレ・ザルヴレの印象を思い起こすならば、
のバナーをその両方に貼ってしまうことにしました。
おそらく、もう新たな時代が始まっているんだと思います。理詰めも有りのシルヴァン・パタイユ、自由な感性のアメリー・ベルトーが、葡萄の声を聴きながら素晴らしいワインに仕上げています。この1級レ・ザルヴレは、母方のジェルベからの継承では無く、元々のベルトーの地所です。
「同じワインだとはとても思えない」
と、ドニ・ベルトー時代を知る人はおっしゃるに違い無いです。非常に高質なのでしょう。是非ご検証ください。お勧めします!
【このプライスでこのポテンシャル!フィサンではあり得ないだろうと刷り込まれていても、この質の高いチェリーの群生を認めなければいけません!】 【非常に少ないフィサン1級!】
ここまで読んでいただけましたら、間違い無く欲しくなるワインでしょう。ベルトーがフィサンに持つ唯一の1級畑、レ・ザルヴレです。非常に少ないので、さすがに飲めません。リアルワインガイド、徳丸さんは51号で88+ 90 と言う高い評価でした。━━━━━
昨年の2013年もののレ・サルヴレをご紹介した時には、上記のような文で、価格は¥6.090でした。滅茶少ないので、当然ながら飲めませんでした。
2014年はそれでも何とか12本いただけましたので、
「こりゃぁ良い機会!・・無理にでも何とか飲んじゃおう!」
とばかりに、開けてしまいました・・。
いや~・・開けて良かった!真実の姿は実際に飲まなきゃ判らない・・です。これほどまでのポテンシャルとは思いませんでした。まるでシャンボール・プルミエ・クリュですよ!
やや紫掛かった品の有るチェリーが心地良いです。フィサンでここまで果実感がバッチリなのは珍しいかな?と思いますが、レ・クレをさらに凝縮させ、品格をアップしたような感じです。瑞々しさを持った果実感からは、
「ジュヴレでも無く、モレでも無く・・2村飛び越えてシャンボール!・・しかも1級クラス!」
と言っておきたいと思います。
因みに・・こんな包装をされています。ベルトーの上級クラスの紙巻ですね。そして紫の蠟封です。
さらには、リアルワインガイド第55号で徳丸さんは、
91~92 2017年~2040年
と、凄い評価をしています・・
「・・これ、フィサンですよ・・」
いや~・・ブラインドテイスティングのワイン会に出したらもう・・みんなにビックリされるに違いないです。テロワール・デストロイヤーです。・・って、フィサンの村のポテンシャルを証明しているようなワインでも有ります。でも反対に・・
「これ、フィサンのクラスが上級のものかな~?」
などとドンピシャ当てられた方がいらしたら、もうヒーローでしょうけど!
素晴らしいポテンシャルを持った旨いフィサン1級でした!シルヴァン・パタイユのマルサネのスタイルとも違うクラシックなスタイルですが、まったく野暮ったくなく、近寄りやすい現代のスタイルそのものとも言えます。
少量しか有りません。しかも「値下げ」です。お早めにどうぞ!お勧めします!
● 2022 Bourgogne les Prielles Rouge
ブルゴーニュ・レ・プリエール・ルージュ
【エレガントでフィネスたっぷりで自然な味わいのピノ・ノワールはお嫌いですか?】
オート=コートほどはストラクチャーが大きく無い、それでも優しくふんわりとしていて、めっちゃエレガントでナチュラルな・・ニュートラルな、繊細さを感じながら飲めるA.C.ブルです。
それでいて実はしっかり「格」も感じるんですね・・。
まぁ・・オート=コートほどは無いのでもちろんですが、フィサン村名程も無いにせよ、フィサンの下の方に有る畑がこのレ・プリエールです。長く飲まれていらっしゃる方も多いはず・・2013年のレ・プリエールの衝撃は未だに覚えていらっしゃる方も多いでしょう。
で、ですよ・・あの2013年のレ・プリエールは、
「ロゼより淡~~い赤ワイン」
だったじゃないですか・・。
「・・大丈夫かよ・・これ・・こんなに淡くて・・」
と思ったはず・・ですよね?
そりゃぁ・・そうです。もう本当に、僅かにしか赤く無いんですから・・。
で、ですよ・・この・・あの時から10年目の2022年ものがです・・
「2013年ものとほぼ同様な、エキスの美しい美味しさを持っている!」
と感じたんですね・・。
チャーミングですね・・しっとり繊細ですね・・ビックリするほどエレガントですね・・
「そう、これで良いんだよ!!」
と言いたくなるような、劇的にエレガントな味わいなんですね。
ただし、あの2013年もののように、色がほとんど付いていないような「淡い色彩」では無いんです。無いと言うよりも、
「最高に美しいピノ・ノワールの色彩を持っている!」
んです。そしてやはり、
「フィサン的な優しさと包容力を持っている!」
と感じさせてくれるんですね。
インポーターさんのオルヴォーさんでも、量が少なくて飲めなかったと・・この春にドメーヌまで行っても出してくれなかったと・・M君が言ってました。
「(・・自分で開けろよ・・)」
とツッコミたかったんですが、喧嘩になるといけないので止めました・・(^^
いや~・・良いです!・・そりゃ、ワインとしたらオート=コート・ド・ニュイには適いませんが、この激エレガントなレ・プリエールで充分・・納得していただけるでしょう。アメリーがくれた優しさ・・是非ご確認くださいませ。例年になく少量です!
と言いたかったんですが、
以下は以前のレヴューです。
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【エレガントなレ・プリエールが復活!・・2020年ものとは正反対?・・でもこれはこれで美味い!・・飲んでみてください!】 価格を見たらビックリされるかもしれませんね・・でもどっちにでしょう?・・
「ん?・・高くなったなぁ・・」
か、
「ん?・・あれ?・・ちょっと安くないすか?」
このところの円安は政府の無策か経済音痴か・・と言いたくなってしまうのを口を押えていますが、まぁ・・その辺りはなるようにしかならないので、何とかなるまで「我慢」をしなければいけないかと。
2013年のアメリーがデビューの時から扱わせていただき、徐々に変化して行く彼女を見続けて来ましたから、この先ももっと見守りたいと言うような希望が有るんですね。
ですから、本来ですと・・ビックリするかもしれませんが、インポーターさんの値付けだと5400円(税別)です。
「・・あの・・さぁ・・」
と、一気に血圧が上がりそうな価格でしょう?・・noisy だって・・同じですよ。ここで一気に5千円にもしてしまったら、お客様が離れてしまっても仕方が無いじゃないですか。
Noisy wine で普通に値付けしますと4500円を軽く超えます。昨年の2020年ものは3390円です・・うにゃ~・・です。
ワインは素晴らしい出来です。でも、2020年ものとはもう・・全く違います。2020年ものは、
「ちょっとルーミエ、入ってます?」
みたいに書いているはずですから、このエレガンスを絵に描いたような、淡目の美しいルビーな色彩とは、とんでもなく違う訳です。因みに・・ルーミエさんはやはり濃い目ですよね~・・。
このレ・プリエールはフィサンの村の下部に有り、ブロションとの境界のところのA.C.ブルです。
やはりフィサン村ですからフィサンっぽい訳ですね。でも、濃厚になった2020年ものは「ルーミエか!」位の印象も有った位ですから、丁寧に仕上げて行けば、また、ヴィンテージの恩恵を受けることが出来れば、そんな格上のワインにも似たニュアンスに仕上がる・・不思議ですよね・・ワインって。
若さも有るチェリーが主体、そこにベリーやプラムのニュアンスが入ってくる感じのノーズです。口に含んでも同様のニュアンス。フラワリーさも有り、中々の複雑ながら柔らかさも感じるノーズです。
少し膨らみ切らないもののドライで柔らかなテクスチュア、白っぽくも有り透明でも有るようなミネラリティが前面に出ています。ジュヴレ系のように重さは少なく、フィサン系のエレガンス。余韻もドライでエキスがしっかり。赤い果実主体のエレガントな味わいでした。
現在のところ、成長中・・落ち着きを取り戻し中かな?・・と言うところで、到着後1週間から2週間休ませていただくと、徐々に味わいも載ってくるはずです。
オート=コートやコート・ド・ニュイ=ヴィラージュの出来が素晴らしいですから、むしろそちらから先に飲み、A.C.ブルは落ち着くのを待つのが良いかと思います。少なくとも年末には・・
「ジューシーだ・・」
と思える位に仕上がってくると思います。ご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【密度の高いドライな味わいですが、エキスの旨味が半端ない!・・ちょっとルーミエさんのワインに似て来た感じがします!】 是非2013年もののレ・プリエールのグラスの写真をご覧ください。
「・・げげっ!」
と思われたはず・・まるで違うワインになっちゃってますよね。
そうなんですよ・・これは2020年だから!・・と言うよりも、アメリーのワインに対する理想が表れている・・それを具現化し始めた・・と言うことだと思うんですね。
ですが2020年ものは滅茶少ないです!・・24本しかないんです。インポーターさんも飲めてないようですし、リアルも現地で飲ませてもらえなかったほど造れなかったのでしょう。おまけにnoisy も1本開けてしまいましたので、
「販売できるのは23本のみ」
と言うことになります。(初回は13本の販売、残りは次回以降にご案内いたします)
しかしながら、これまた素晴らしいオート=コートはもう少しありますので、もしこのレ・プリエールが完売していたらそちらをご検討ください。
赤を何層にも重ねたような深い色合いをしています。テクスチュアは「つやっつや」で滑らかです。
現状で非常に旨いんですが、ややゴリっとしたような起伏も有りますから、少し休め気味にしていただいてお飲みになるのが良いかと思います。果実主体の素晴らしい味わいです。
あ、今最高に旨いのは、下のキュヴェでは間違いなくコート・ド・ニュイ=ヴィラージュです。これはもう・・まさに「圧巻の美味しさ」です。すべてがバランスよく、美しさが際立って感じられます。
ですので、むしろこのレ・プリエールはコート・ド・ニュイ=ヴィラージュの後くらいに飲み始めると良いと思いますよ。
ここまで集中した味わいでキュッと閉まっていると、ルーミエさんのワインの姿にも似て来ているように思います。でも旦那さんのニコラ・フォール風の味わいではないです。その辺は、MCに持ってゆくか、全房の割合をどのくらいにするか・・がかなり違う性でしょう。
素晴らしい味わいになりました!・・すみません、お一人様1本限定になります。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【2019年のベルトー=ジェルヴェのキーワードは、「ナチュラル」と「ピュア」!・・でこのレ・プリエールは「ナチュラル」です!】 noisy もまた、完全にはアメリーが何を思いつつワインを生んでいるのかを掴んでいなかったと思いますが、数年に渡り飲み続けて来て、ようやっと判った気がします。
つまり、母親系のナチュラルな味わいと、父親譲りのピュアな味わいの・・
「二本立てになっている!」
と言うことなんですね。
まぁ、いずれそれらは融合して行くのかもしれませんが、少なくとも現時点では、彼女のワインの味わいには、ザックリ分けますと二本立てです。
2019年のレ・プリエールはナチュラルさが勝った仕上がりです。そしてオート=コートは反対でして、非常にピュアなんですね。なので、このレ・プリエールは母親譲り?・・と言うか、旦那さんのニコラ・フォール風な味わいを自然派的にもう少し攻めたような感じです。
ですので、noisy的にはとてもナチュラルな風味に感じられます。柔らかでふんわりとしていて軽やかでSo2は多く無く、心地良い中域の膨らみが有り、軽やかな余韻の感じが有ります。
そもそも・・連続でこのレ・プリエールとオート=コートをテイスティングしていますので、noisy的には・・
「えっ?・・」
と一瞬固まってしまうほど・・違うニュアンスを受けました。
お客様がそこまで違いを感じるかは判りませんが、少なくともこのレ・プリエールは自然派系だと分別できると思うんですね・・まぁ、オート=コートも自然派系だとは感じるかとは思いますが・・。
ソフトでしなやかで軽やか、エレガントな一面をしっかり見せてくれるA.C.ブルでした。このところのユーロ高円安がかなり響いていますし、蔵出しの価格も上がっているのでしょう。少し価格が上がってしまいましたが、来年度は為替が安定することを祈って、Noisy wine で少しですが値上げ分を吸収しています。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ついに到達点に到達!?・・ブルゴーニュの品質でのトップ生産者へ仲間入りした2018年のプリエールは、価格も安いがまるでジュヴレとシャンボールをセパージュしたかのような素晴らしい仕上がりです!】 いや~・・この2018年のレ・プリエールを飲んで・・安心しました・・。
「良かった・・これで2018年ものもしっかり販売できる!」
と確信しました。ベルトーのテイスティングがもし納得いかずに販売出来なかったら、かなりの痛手になりますから。
でもそれと同時に、一つのことを決心しました。
「やはり相当なアイテムは開けないとベルトーを理解したことにはならないなぁ・・」
そうなんですね。ベルトーの北の畑分は、以前からも・・そして最近までもそこそこ飲んではいたんですが、南のジェルベ分は、良いところヴォーヌ=ロマネ位で終わってしまっていたんです。何しろ数が無いので・・なので、クロ=ヴージョを開ける決心もした訳です。
さらには、このレ・プリエールの完成度の高さと質感の高さ・・・そして、余りにも違う2013年ものとの隔たりを、どのように理解するか・・と言うことが有った訳です。
まるで上質なフィサン村名を思わせるような、柔らかで優しい、鈍重にならないジュヴレ=シャンベルタンと、高級エステル香とも呼ぶべき、香水的なシャンボール特有のアロマと、ベルベッティな・・シルキーな舌触りが混在していた訳です。
そして、決して濃くは無いんですが、2013年の、あの超淡~いレ・プリエールとは、全く異なる感覚・・しっかり重量感が有り、しかし余分だと思える出っ張りがなく、しかも主張しすぎていない・・んですね。
「これ、まさにフィサンのテロワールの最高の姿なんじゃないか?」
と思った時、
「村名フィサンを飲んで結論を出そう・・」
そのように思いました。
ふんわりと柔らかく、少し温暖で、ドライで、全く甘く無く、鈍重では無く、軽やかでは無いです。しかしキリリとしていて熟れすぎたところが無く、重さはしっかり有り、高域、超高域にまで伸びて行く見事な帯域を持った素晴らしいアロマが有ります。
2千円代で販売出来る訳ですから・・もうビックリですが、世界から認められだしたのは間違い無いので、将来はどうなってしまうのか、そちらが心配です。
「ベルトーのブルゴーニュって、昔は2千円代だったよね・・」
と懐かし気に言われる時が、もうそこに来ているのかもしれません。
マリアージュも相当に楽だと思いますよ・・変な小手先の技術は使っていないはずです。全房系であることは間違い無く、味わいの幅は相当に広いです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶充実!・・軽くてただ飲みやすいACブルではありません。(フィサン+ジュヴレ)÷ 2 ≒ レ・プリエール にエレガンスと魂を足した感じ?香りを多く含んだエキスそのものです。】 言っちゃいましょう・・ACブルクラスの仕上がりは確実に超えてます。すごく充実した味わいで、構造・骨格から肉まで万全です。それに、
「なんと・・値下げ!」
ですよ。このご時世に値下げって・・有り得ないですよね。実はワイン屋としますと、値下げは量がさらに入って、かつ、売れないと同じだけ稼げないので・・厳しいんですよ。同じ値段で長くやっていただけるとありがたいんですけどね。
ただし、昨年の2016年ものまでの入荷時期よりも・・
「3カ月以上早い」 訳ですから、これ以降は、
「仕上がり状態は2016年ものよりもやや遅れている」
と考えるべきなのを念頭しておいていただけましたら幸いです。noisy 的には同じように比較するために単に現況報告では無く、昨年の2016年ものの入荷時期、2018年10月後半の味わいを基本に、2017年ものを合わせに行ってお話ししている面も有ります。
2017年ものは村名格並みとご理解ください。色合いも・・是非ご覧ください。
「ま~・・毎年、良くもこんなに違うもんだ・・」
と思われませんか?全然違いますよね。
2017年ものは「大充実!」です。大きさもたっぷり、果実も非常に香り高くたっぷり、ドライでピュアでナチュラルです。ニコラ・フォール栽培長が頑張ったのでしょうか・・葡萄そのものの「たくましさ」が凄いんですね。
2016年ものの明るく淡い色合い由来の表情は、2017年ものには無い・・のではなく、奥に引っ込んだ状態なんです。あるんですよ・・でも今は表に出てきてない。今は葡萄の持つポテンシャル的な味わいが支配的に感じられますが、それでもとても美味しいです。
2~3カ月しますと、隠れている明るい果実の味わいと、今現状で見えている赤紫の力強くやや暗い味わいのマッチングがなされてきて、このワインをさらにバランスの良いものにしてくれるでしょう。
色合いは・・その2~3カ月後には、もっと透明感が出てくると思いますよ。その頃からが飲み頃では有りますが、今飲んでも充分納得していただけるでしょう。勿論、夏の暑い時期、体力を消耗している時には、ワインに負けちゃうかもしれませんね。是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【2013年ブルゴーニュ・レ・プリエールの、あの色淡くもエキスバッチリ、ふっくら丸い味わいが復活!?】 いや~・・良いですね~・・優しくてしなやかな肌、旨味もたっぷり有るのにキツさの無い、溶け込んで行くような・・・初登場でブルゴーニュワインファンを虜にしてしまった、とてもリーズナブルで素晴らしい2013年のレ・プリエールを思い出しちゃいました!
そして・・普段は余りやらないFacebookで、写真をアップして呟いちゃいました!やはり反応、しっかり有りましたよ。
何せピュアです。そしてナチュラルですが、危険性を全く感じない、ノン・アヴァンギャルド系です。
そして・・やはり、ニコラ・フォールの存在を感じてしまいました。だって・・
「ソックリなんです・・ニコラのニュイ=サン=ジョルジュ系の味わいに・・」
他のコラムでも書きましたが、敢えて言うならややソフトなフーリエです。このACブルでは有りませんが、
「アルマン・ルソーを思い浮かべてしまった」
と言うメディアの評価者もいらっしゃいました。・・・まぁ、判らなくもないですね。
やはり、以前以上に・・全房発酵の割合を増やしている・・と言うよりも、全て全房発酵にしたいが、出来ないシュチュエーションも有るし、スターターも使用しているのでしょうから、「セミMC」と言うことになるのでしょう。
noisy がテイスティングしたキュヴェについては、ジュヴレ=シャンベルタンのみ、そのニュアンスが薄く、それ以外は全房発酵系の影を持っていました。
ちょうど、素晴らしい「昆布巻き」をいただきまして・・いや、
「ピノ・ノワールとは・・合わないでしょ・・」
と思われるかもしれませんが、ワインもピュア、昆布巻きも絶品・・しかも海藻類の匂いと全くバッティングせず、中の「身欠きにしん」とも良い相性だったんですね・・。非常に美味しくいただきました。
この辺りはやはり全房発酵の良さですよね。ピュアだし香りのスピードも速いしふっくらしているし・・。勿論熟を加えて行けば、クラシックは発酵で行ったキュヴェと遜色無い仕上がりになるどころか、美しいディテールを若い時のニュアンスをタイムマシンのように持って行ってくれます。
素晴らしいブルゴーニュワインです。でも・・2ケースしかないんです。一応ですが本数制限させていただきました。同じように素晴らしいオート=コートはまだ多めに有りますので、そちらもご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【エレガンスと高ポテンシャルをレジョナルワインで見事に表現しています!リーズナブルながらも素晴らしい!必飲です!】 いや~・・美味しいです。今飲んで良し、数年寝かせても良し、最低15年は持つワインです。リアルワインガイド第59号は「87+ 88 今~2030」とかなり渋い評価ですが、個人的にはポテンシャルに90点付けないと周りの造り手のワインとの乖離をちゃんと説明できないと思ってます。
2013年の淡い旨さ、2014年のポテンシャルの高さを共に内包し表現出来た2015年だと思います。
何しろ・・・
「エキスの旨みが半端ない!!」
んですよ。
一体、どうやったら出来るのか?・・これが出来る人はそんなにいないと思うんですが、下から上まで、見事に・・
「果実の旨み」
がしっかり感じられるんですよ。
そしてそれは、
「決して甘味では無い」
んです。全く甘く無いんですね。残糖感無く非常にドライです。ところが全然、飲みにくくない・・ついつい、次のワインを求めてしまう「果実の美味しさ」を持った旨みなんですね。
このACブル、プリエールは、
「カシスっぽさを持ったチェリー」
が一番近い表現かな・・と思いますが、飲まれるタイミングで変わるかもしれません。
そして、ややプラミーだった2013年の柔らかな美味しさも奥に秘めています。スイスイっと入って来て、でも口内でしっかりノーズや味蕾をくすぐってくれるんですね~。
こんな3000円以内のACブルは見当たらないと思いますよ。何せ・・飲まれた方なら判るかもしれませんが、
「昨年末にご案内させていただいた2015年ヴォーヌ=ロマネ/ベルトー=ジェルベとほぼ同様のニュアンスを、やや重いながらも持っている」
んですよ。ヴォーヌ=ロマネ・・・滅茶旨かったんですが、余りに数が無く・・余り行き渡ってないと思います。しかもリーズナブルで素晴らしいワインでした。そのイメージが脳裏にパッと浮かんでくるほど似ていました。
是非飲んでみていただきたい、「必飲ワイン」とさせていただきます。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。色合いなど是非、比較してみてください。
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【2014年、アメリー・ベルトーのベースのワインは充実度大きくアップしています!超お勧めデイリー・ピノ・ノワール!】 2013年、彗星のようにデビューし、我々に大きなインパクトを与えてくれたアメリー・ベルトーの2年目のワインです。
今年は2016年ですが日本も異常気象と言うか、地方にも寄ってかなり状況が違うにしても、
「突然の豪雨。しかもそこだけ・・集中して降っているだけ。」
みたいな、局地的に何かが集中してしまうような感じが有るかもしれません。最も、今までは情報が流れていなかっただけなのかもしれませんが・・。
noisy の店も冷房を強くしている関係で、この季節は毎年、出入り口のガラスドアが結露し、それが垂れて床をビチョビチョに濡らしてしまうんですが、今年は何故か全くそうはならないんですね。
そう、湿度が低いんですよ。なので空気中の水分が結露するほど無い・・と言うことなんだと理解しています。何せ、外は30度以上、レジ前はほぼ18度、セラーは13度ですから、結露すると大変なんですね~。結構、店内も局地的に結露します。結露するということは温度が違うものがそこで出会っていると言うことですが、完全を目指していても、どこかに必ず「穴」は有るものですよね。例えば「照明」一つとっても温度は上がってしまいますし、照明器具の部分はどうしても温度対策は難しいものです。
そんなことはどうでも良いんですが、アメリーの2014年ものも2013年ものとの違いは、やはり「葡萄の出来」に掛かっている訳です。2013年は厳しい年でしたので、「強さ」「糖度」と言う観点からはどうしても「弱含み」だった年と言えると思います。強さの代わりに「直近のエレガンス」を手に入れたことになると思います。半面、良い年ほど長くは持たない「弱さ」に繋がります。
2013年のレ・プリエールと2014年のそれを見比べると一目瞭然ですね。確実に各要素は2013年を上回っていると言えます。
しかしながらそれは、
「人間がその時に飲んで美味しいと思うかどうか・・とは無関係」
な訳です。
2013年のレ・プリエールは非常にエレガントで有り、美しい穏やかなエキス感がふっくらと伝わってきて、リリースから非常に美味しかったと思います。
それに加え、
「輸入の時期の違い」
も有ります。
2013年ものは9月頃だったと記憶していますので、2014年もののご案内は少し早いですよね。なので、2013年ものと2014年ものを感覚勝負で単純比較するのであれば、やはり9月頃に行うのがベストになります。
もっともお客様はそれで良いんですが、我々はそんなことは致しませんで、感覚上でプラスしたりマイナスしたり、想像の上でどうこうと・・判断しないと、
「直近の味わいだけでそのワイン自体を判断してしまう」
ことになりかねず、とんでもない間違いになってしまうことに繋がります。
勿論ですが、他にも、
「休められた状態か?輸入はいつか?」
とか、
「現在の品温は?また気温は?」
とかもそんな考慮の中に入れないといけないですね。
そんな部分をキチッとした上で、2014年のレ・プリエールをご紹介したいと思います。2014年レ・ペリエール・・・アメリーらしい、
「ドライな味筋。エキスバッチリ。ミネラリティもよりしっかり。2013年よりもやや強い性格で、2013年よりも少し早い分、少しだけ硬さが見える状態。」
です。
アメリー・ベルトーのワインは、かなりなドライですが、酸の構成具合が非常にふっくらとバランスが良いので旨みがしっかり乗っています。2014年は天候も良かったので、色合いは2013年に比較し、しっかりしています。しかし「濃い」と言う表現は全く当てはまらず、その分、豊かな酸とグラッシーなミネラル感がワインを覆っています。時間を掛けると徐々にソフトなタッチになってきます。
グラッシーなミネラル感は透明さが際立ち、ガラスのような感じです。そこに余り鉄っぽくは成りすぎない感じの鉱物感が入ります。果実はベリー、チェリーで、抜栓直後はやや硬さも見えますが、こちらも徐々に果実感を強くして行きます。
中域には少しジュヴレっぽいミネラル感が有りますが弱めです。色は淡いのにしっかりと低域から支えられていて、軽くは有りません。余韻も実に長く、ドライながら酸の旨みを感じさせつつ、グラッシーさも出しつつ消えて行きます。非常に良い出来だと思います。美味しいです。
2013年の柔らかなテクスチュアを期待するには10月頃まで待つ必要が有るでしょう。しかし、現状でもかなり美味しく飲めます。
もう2014年を飲まれた方の印象が人伝いに流れてきました。「2013年と少しスタイルが違うかも」と言うことでしたが、スタイルが違うと言うより、ヴィンテージの要素の違いがかなり大きいと思うんですね。しっかり出来たヴィンテージですから、弱いヴィンテージと同じ物を期待するならそれだけ時間も必要に成る訳です。
とても美味しかった2013年のフィサンにしても、昨年の9月に飲むのと、今年、今飲むのでは大違いです。やや硬さが有った・・と言うことが今飲むと充分に理解できる味わいで、非常にソフトになり、表情も豊かで、より余韻が伸びて行くような感じに感じられるはずです。
やはりアメリー・ベルトー、2014年もより素晴らしいワインを造ってくれたようです。価格も非常にリーズナブルです!是非ご期待ください。お勧めします!
以下は2013年のブルゴーニュ・レ・プリエールのレヴューです。
━━━━━
・・このとても淡いように見えるはずの色調からは、想像をはるかに超えたピュアで濃密なエキスが存在しています。何よりもピュアで、そしてエキスが濃いです。そしてとてもエレガント!味わいが濃いのでは無く、エキスの密度が濃い・・そう思っていただけますと近いと思います。
noisy としては、ドメーヌ・ドニ・ベルトーのワインには、固定観念みたいなものが出来上がっていて、
「硬い・時間が掛かる、ちょっと野暮ったい」
のようなイメージを持っていました・・ので、すでに「追っかけ」まで出てきているような状況を理解するには、飲むしかない・・と思ったわけでして、しかもこのような・・全く正反対に思えるような味わいのアメリーのワインにはもう・・ビックリしてしまいました。
グラスに注いだ直後・・もしくは抜栓した直後、何とも幸せなアロマが漂ってきます。これは彼女のどのワインにも言えることです。
この淡い色合いの液体の入ったグラスをノーズに持って行くと、意外や意外・・さほど香っては来ません。テクスチュアは「むっちり」していて、まるで赤ん坊のほっぺたに自分のほっぺたをくっ付けているかのような感じ・・。
開けたてはむしろサラリと軽やかにフワリフワリ・・終盤まで行きます。ですがもう5分・・10分と経過すると大きく変化して来ます。
ボディがふっくらと膨らみ始めた・・と思ったら、膨大なエキスの濃度由来の旨みと・・なんと「桃」のようなフルーツ感が溢れ出してきます。そして、余韻には透明でピュアな・・まるで清冽な清水のような清々しさのあるイメージがいつまでも続くんです。
当初「桃」のようなニュアンスは徐々にベリーっぽくなってきます。そしてさらにボディは膨張して行き、清冽な余韻を長く感じさせてくれるんですね。甘みを残した果実味は無く、ただ完全エキス化した要素が膨大で、ついつい・・飲んでしまいます。
「・・これ・・旨いなぁ・・」
と思わず言ってしまうでしょう。
あのルイ・ユエランの、しみじみとしたエキスの旨み・・は、むしろ「墨絵の世界」で有って、アメリーのブルは、その墨絵の墨が「ピンク色」で出来ている・・と思っていただけると近いかもしれません。
「非常にドライで、ふっくらと柔らかく、今から飲み始めてもとても美味しく、非常にエレガントである」
と言え、noisy のイメージに有った、ドニ・ベルトーのものとは、「ドライ・・と言う一点のみ」の合致でした・・。
この素晴らしい・・これからのブルゴーニュワインを牽引して行く立場になるかもしれない・・とさえ思えるようなワインでした。・・よくよく聞いてみると、
「メオ=カミュゼ」でも研修していた (・・これはガセネタでした。すみません。)と言うことで・・、エージェントさんの担当は、
「それでもメオ=カミュゼとは似てないですけどね・・」
と。
ただし、2013年のメオのブルゴーニュを飲んだ方ならお判りかと思います・・。
それなりに似た部分もあるぞ・・と。(修行はガセネタでしたが内容はその通りです。)
そう・・非常に清冽な水のごとき、美しい余韻と全体のピュアさ・・はむしろそっくりと言えるかもしれません。そして、彼女は超絶エキスの仕上げに「ピンクの絵の具」を使ったと。
で、リアルワインガイドの徳丸さんはプッシュしつつも87+、87+と言う評価ですが・・おそらく日本の現品を飲んだら評価を上げるでしょうね・・。間違いないと思いますよ。「茎っぽさもあるがネガティヴにならない・・」との部分が、大部分、「ピーチ」に成長してるんだと思います。noisyならポテンシャルで間違い無く90点付けるでしょう。
このワイン、リーズナブルですし、目茶目茶旨いので、是非・・飲んでください。飲まなきゃならないワインだと思います。アメリー・ヴェルトーの初ヴィンテージは大成功!・・超お奨めします!!
● 2022 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ
【深みとエレガンスの両方を得た、2022年もののオート=コートも過去最高でしょう!・・激旨いです!一推しです!】
前のヴィンテージよりも安いのに出来は上・・になってしまいましたが、オルヴォーさんのご協力も有り、何かとこの頃は値上げばかりが目に付くブルゴーニュワインですから、
「美味しいものをリーズナブルに!」
お届けしたいと思っていたところでした。
そりゃぁ・・アメリーのA.C.ブルやオート=コートが出始めた頃を調べてみますと、A.C.ブル2013年が2980円、オート=コートが3100円・・でした。
まぁ・・言ってみれば、そんなには高くはなっていないにせよ、1.5倍位になっていた訳ですよね。昨年ご紹介の2021年もののオート=コートは4790円でしたが、本当に・・何とか100円引きです。それで、
「2013年から33~34%の上昇」
と言うことになります。10年でその位ですから・・仕方が無いと思っていただけましたら幸いです。
ですが!!
2022年ものはめっちゃ旨いです。おそらく過去最高かと思います。
2021年ものはエレガントでしたが、ある意味・・「素っ裸」で服を着ていなかったと・・思い当ります。2022年ものは、とても美しい服を上手に着こなしていると感じます。
で、このオート=コートに関しましては・・なんと、
「大樽使用!」
だそうです。
確かに・・noisy 的には、「良い意味で脱力している」と感じました。ただし、このオート=コートに限らず、テイスティング出来た全てのアイテムにおいて、その「リキミの無さ」を感じているので・・本当にそれが大樽由来なのかどうかは不明です。
赤いチェリーと、僅かに黒味の有るチェリーがふんわりと滑らかに感じられます。接触感がふんわりとしていてテクスチュアも滑らかで、2021年ものには感じなかったスムーズな感覚です。
ジューシーですが酸も有りつつのバランスが素晴らしく、勿論甘く無くドライです。ふんわり感は最後まで持続、とても心地良い感覚を残して消えて行きます。
これ・・相当良いです!2021年ものでは抜栓直後、僅かにザラっとエッジを感じましたが、2022年ものは非常に流れるように滑らかです。2021年ものにデキャンター誌は
「92ポイント」
も付けたのでnoisy も驚いた訳ですね。海外メディアは余りオート=コートやA.C.ブルにはポイント付けしないところが多い訳ですよ。
で、2022年ものはメディア評価は余り見当たらず、でもSNSのセラー・トラッカーが2021年同様に、
「アヴェレージ 92ポイント」
としていますし、バーガウンドも「アウトスタンディング、トップ・ヴァリュー」と持ち上げ、バーガンディー・リポートも、
「スーパーなワインです!」
と持ち上げています。
なんでしょう・・飲み心地かな・・今までとちょっと違うんですね・・。これがヴィンテージの要素なのか、アメリーが成長した証なのか・・これから追って行くことになります。滅茶美味しいので・・しかも値下げしましたので、どうぞよろしくお願いいたします。超お薦めです!!
以下は以前のレヴューです。
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【デカンター誌のシャルル・カーティスMWは・・なんと92ポイント!・・エレガントさと集中力に長けた素晴らしい出来です!】 ん~・・海外メディアでオート=コートクラスに92ポイント付けられるのはデカンター誌かティム・アトキン氏か・・ま、ティムさんもデカンター誌出身ですが、余りいないと思いますよ。
ある意味・・テイスターにとって下級キュヴェは鬼門です。低めの評価をしていれば、余り文句も言われないですが、ここに自身を信じて高い評価をしてしまいますと、何かと問題を引き起こす種を植えたことになってしまいがちだと思うんですね。
ですから・・オート=コートクラスは86~89ポイント付けておけば良い・・とも・・ワインの評価に慣れて来てしまうと思ってしまう可能性が高くなります。
デカンター誌もティム・アトキン氏も、比較的、自由な評価をしているように思います。
このワインもどちらかと言いますと、A.C.ブルやコート・ド・ニュイ=ヴィラージュに近い、やや淡いニュアンスなんですが、それらよりもパワーが有るんですね。
ですから、ファーストタッチでやや印象が異なります。やや力強く口内を押し拡げるような振る舞いで入って来て、チェリーやベリーのニュアンスを感じさせます。
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュにある鉄っぽさ・・時に舌をジーンとさせるような感じもあるでしょうか・・重みのある振る舞いですが、これはこのオート=コートには無く、もっと中心部に寄った・・バランスの良さを感じさせます。
ヴォーヌ=ロマネやニュイ=サン=ジョルジュの西側の標高300メートル辺りには、オート=コートの畑が拡がっていまして、そのどこかは特定出来ませんが、
「やはり、ジュヴレと言うよりはニュイ=サン=ジョルジュ」
と言う感じがします。
新樽は使っていないようですが、明らかにコート・ド・ニュイ=ヴィラージュよりも軽やかで中心に寄っている性かバランスが良く感じます。言ってみれば、ジュヴレやコート・ド・ニュイ=ヴィラージュは、ちょっと真ん中を横に膨らませた ▲(さんかく)、オート=コートは同様に真ん中を横に膨らませ、上部と下部をへこませた ■(しかく)なイメージ・・でしょうか。
しっかりとパレットを膨らませ、下から上までバランスの良い味わいです。このオート=コートに92ポイント付けたデカンター誌、流石!・・と感じました。是非飲んでみてください!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ファルスタッフも92ポイント、リアルワインガイドはポテンシャル91+点の凄いオート=コートは、2019年までのスタイルを捨てました!素晴らしいです!】 どこか土っぽさのあるフィサンやジュヴレを連想させるオート=コートでした・・少なくとも2018年までは・・。2019年ものは、実は改革がすでに始まっていたんですね。
ジェルヴェ系のワイン・・すなわち、ヴォーヌ=ロマネやシャンボール=ミュジニーなどのワインは、おそらくですが・・旦那さんのニコラ・フォールの関与も有ってか、ジュヴレ系のワインと比較すると、
「・・ん?・・同じ人が造ったワイン・・なの?」
と、ちょっと疑問を抱いた方もいらしたかもしれません。
noisy 的には、ジュヴレ系のワインは父親へのオマージュかな・・と思っていたわけです。
ですが、この2020年ものからは大きく変貌していると感じられます。
リアルワインガイドもポテンシャル91+点で、「口に含むと凄いのなんのって」と・・おっしゃってます。
A.C.ブルのレ・プリエールよりも幾分涼やか、冷ややかで、ややスタイリッシュな分、喉の通りも良いですが、ポテンシャルは爆上がりしているようにも思います。
しかも何とも果実のニュアンスがピュア、そして「しっとり」していまして、これがもう何とも良い感じに受け取れるんですね。もちろん果実はベリーにチェリー・・そして、酸がしっかり丸いパレットを描いてくれます。
今やオート=コートは次世代にはもっと評価されるべき存在になってくるんじゃないかと言われています・・もちろんそれは、地球温暖化を予想してのことだと思われます。
最近のブルゴーニュはしっかりし過ぎている・・とお思いの方も増えてきているかと思うんですね。あれだけ・・
「パスグラが旨いよ・・」
と何年も言い続けて、最近ようやくですが結果が出て来ました。
しかしながらヤン・ドゥリューのように、オート=コートに壮大な夢を描く人もいらっしゃります。そしてミシェル・グロもまた・・打ち捨てられていたオート=コートの畑を何年もかけて復活させています。
何とも涼し気で果実のしっかりした、ニューウェーヴなアメリーのオート=コート2020年、是非味わってみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【オート=コートは激ピュア!・・親父さん譲りのしっかりした味わいですが、瑞々しく芯の有る美しい仕上がりで、滅茶美味しいです!】 A.C.ブルのレ・プリエールがナチュラル寄りの「ふんわり」したエレガントなニュアンスに満たされているのに対し、オート=コートは実にしっかりしていて非常に美しく、「滅茶苦茶ピュアで滅茶美味しい!」と言ってしまいたくなるような仕上がりです。
言ってみれば、ベルトー家のジュヴレの味わいをそのまんま持ってきたようなニュアンスでは有るんですが・・それだけには留まりません。
例えば2018年の村名ジュヴレは有ろうことか、ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デ・シェゾー2018を喰ってしまうほど素晴らしい仕上がりでした。一方、クロ・デ・シェゾーの方はポテンシャルは高いのはちゃんと理解できるものの、ややテクスチュアがゴツゴツとしていて硬く、少し時間の掛かる仕上がりとなっていた訳です。
その素晴らしかった2018年のジュヴレ村名の延長上に有るのがこのオート=コートでして、非常に美しく、しっかりしているのに強く無くしなやかで、よりピュアさを引き立たせる見事な仕上がりになっているんですね。
なので、先のプリエールのコラムにも書きましたが、もしこの2つを比較テイスティングすると、少し面喰らうかもしれません・・かと言って、このオート=コートがエレガントではない・・と言うことでは有りませんで、「あくまで比較の話し」なんですね。
アメリー・ベルトーのワインの二面性は、他のキュヴェにもある程感じられると思いますよ。もうすでに気付かれていらっしゃる方もおられるかと思います。
ピュアなオート=コートにナチュラルなレ・プリエール・・・。アメリーはベルトー家とジェルヴェ家・・そんな部分を忘れることなく表現したいと思っているのかもしれません。
お客様的には、
「自然派系が好きだから・・A.C.ブルの方かな?」
とか、
「ピュアなブルゴーニュが好きだからオート=コートを選ぼうかな?」
で、良いかと思います。美味しいですよ・・オート=コート!・・是非飲んでみて下さい。・・どこか以前のラマルシュ(~2017年)を彷彿させますが、でもA.C.ブルの中にもそれは有るんですよね・・困った・・ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【冷ややかさと端正さがA.C.ブルとの違い。よりスッキリ感を求めるのならこちらでしょう!】 温暖さを僅かに伝えるレ・プリエールに対し、対極的な「冷ややかさ」「端正さ」を見せるのがこちらのオート=コートです。
そもそもA.C.ブルの畑はほとんどが低地にあり、オート=コートの畑は丘の上ですから標高が高く、また日照の辺り具合から冷ややかになります。
ですが・・そんなことがワインを飲み比べて本当に判るのか?・・・でしょう?
それはワインが・・
「私、涼やかなんです・・」
と教えてくれるから、すぐに判るんですね。単独ではもしかしたら判り辛いかもしれませんが、比較して飲んだらほとんど誰でも一発です。
でも、ベルトーのワインほど、テロワールの違いを見事に伝えてくれている・・言ってしまえば、
「1本1本のワインが全然違う味わい」
なんです。
しかも、2013年は全般的に「淡く」「冷ややか」でした。そこでも確かに・・より「冷ややかさ」を伝えていたのがこのオート=コートだったんですね。
A.C.ブルが旨いか、オート=コートがより美味しいのかは、個人の好みに寄ると思います。ですが、
「ヴィンテージの背景と畑の個性をしっかり伝えてくれる!」
ベルトーのワインは素晴らしいと思います。これも非常にお買い得です。
「有名ドメーヌでおそらく・・最安値でしょう?」
是非飲んでみて下さい。超お勧めします!相当美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
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【一般的なジュヴレ村名とそん色の無い見事な風格!濃密です!】 「・・そう来たのか~~!」
まぁ、
「2017年もののアメリー・ベルトーはこんな具合になるんじゃないか・・」
と想像して臨んだテイスティングでしたが、ものの見事に裏切られました・・!淡く薄くエレガントな味わいを目指しているんじゃないか・・と思っていた訳です。言ってみれば、
「ヴォーヌ=ロマネで言えばミシェル・グロのオート=コートをさらにエレガントにしたような・・かな・・。ほとんど全房にして・・とか。」
と思っていた訳ですよ。
「とんでもない過ち!」
でした。
アメリー・ベルトーが目指しているのは、
「コート・ド・ニュイのトップ生産者!」
であることに違いありません。本気でD.R.C.とか、ルロワとか、ルソーとかと対抗できるワインに仕上げたいと思っているに違い無いんです。
それは、アメリーが造るこのオート=コートだけでは無く、フィサンやジュヴレを飲めば、なんとなくでも想像できるかと思います。・・いや、もっとハッキリ言ってしまえば、当面の相手はアルマン・ルソーでしょう・・だってワインがそう言ってますもん。ルソーのジュヴレにそっくりです。ルソーより全然香り高く、ワイン造りに対する意識も高いかもしれません。ルソーは結構に脱力系の味わいと言う理解ですんで・・。
なので、たかだか3千円ワインの味わいにとどまりません。骨格も太く構成も大きい。お姉ちゃんが適当に自分の好みだけで造るワインでは無いんです。高い意識と大きなこだわりを持って、その畑の魅力を最大に生かそうとしていると思います。
今飲んでも充分に美味しい・・ですが、仕上がり途中でも有ります。去年より3カ月も入荷が早いですし、noisy のテイスティングもワインの疲れを取るだけの時間が有りませんでした。
それでも、液体の中に封じ込められた香気成分たるや、凄いんですよ。スワリングが実に楽しい・・
「ワインって、こんなに香るものなんだ!」
と思っていただけます。
それでいて、今、ブルゴーニュで最もリーズナブルです。是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ピュアな中にもナチュラルさと妖艶さ、そして柔らかく優しくフワッと拡がる味わいにクラクラッとさせられます!】 2016年のアメリー・ベルトーは実に素晴らしいと思います。もう、ベースのキュヴェからして旨い・・。ACブルのレ・プリエール・・素敵です。惚れちゃいます。オート=コート・・・さらに素敵です・・クラクラっとさせられてしまいます。
今回は2枚の写真を掲載させていただきました。まぁ、noisy のサイトをご覧になる方は、
「・・スマートフォンでも外じゃ(ページの容量がデカいから)厳しい・・家に帰ってパソコンで観ないと・・」
と思ってらっしゃる方も多いと思います。
本来ならも少しスマートにやりたいんですが・・準備はしていますので、スマートフォンの方はもう少しお待ちくださいね。携帯電話の方は・・すみません、無理です。PCや大き目のタブレットの方は現状で良く見えると思います・・すみません。
でも2枚目の写真なんぞを見ると、良く判りますよね。
「・・うわっ、なんて・・色!」
と思っていただけるに違いありません。
この辺は、フランソワ・ラマルシュのフィネス有る味わいにも通じるかな~と感じています。淡くて優しくて・・とにかく虜にさせられてしまいます。
もうさして申し上げることは無いんですね。皆さんも重々美味しさが判っていると思います。濃く無くて、エキスがしっかりしてて、優しい・・そして官能的なアロマも内包しています。
リアルワインガイド第63号は、今飲んで88+ ポテンシャル89 飲み頃予想 今~2033 と言う評価です。noisy なら90Points は付けます。ACブルとオート=コート、この2つを飲んだだけで幸せです・・。
写真に関して言いますと、次の新着までは何せ時間が無いものでして、澱が落ち切らずに・・ACブルとオート=コートをテイスティングしています。なので還って、
「グラデュエーションが見える」
状況だと思います。その分、透明感が損なわれているでしょう。
2016年、ニコラ・フォールの影を感じる見事な味わいになっています。是非飲んでみてください。このワインに関しましては一応フリーですが、際限無く在庫が有る訳では無く、あと1回、もしくは2回程度追加出来る位です。お早めに・・是非とも飲んで欲しいアイテムです!お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【やや重厚さの有る見事なオート=コート!ACブル・プリエールをやや大柄に、より冷涼にしたほんのり黒いチェリー!これも旨いです!】 何故ACブルを一推し・必飲ワインにしたか・・と問われれば、
「今すぐに飲んで誰も美味しさを疑わない状態なのがレ・プリエールだったから・・」
と答えます。
まぁ、さっさと飲んで滅茶苦茶旨いですから、喜んでいただけることは間違い無いと踏んでいます。
しかしそれは、他のワイン・・・特にさしてプライスの変わらない、この「オート=コート」を下に見ている訳では有りません。確実にポテンシャルの高いのがこの「オート=コート」です。単に・・
「少しだけまとまり切って無いだけ」
で有って、各々の表現は確実に上、そして「まとまるのに必要な時間」は僅少です。なので、このオート=コート」を一推しにしても全く問題無しです。
ほんのりカシスを感じさせるレ・プリエールに対し(赤が強い色なのに・・)こちらは見事にチェリーですね。カシスのニュアンスは無く、より大柄で、クラス上位を素朴に訴えて来ます。
同じように果実の旨みがたっぷり有って、ヴォーヌ=ロマネ的な美味しさを持っているんですね。熟してもかなり素晴らしいんじゃないかと思います。何故かリアルワインガイドはこのオート=コートをテイスティングしていないようですね。ACブルと同じように・・まぁ、母方からいただいた畑なのでしょうから・・と言う部分も有り、しかし父方から継承した畑のワインにも、その
「果実の旨み」
はしっかり有るのが・・不思議です。どうやってるんでしょうね~・・。
で、おそらくこの影響かな?・・と思えるのがエージェントさんのM君情報。
>すみません。全体的に入荷量激減です。そして多少恵まれたらしい2016年の数量も…さて、2015年のベルトー=ジェルベアメリーの小さな変革として樽内でのマロラクティック発酵があります。2015年はすべてのワインに共通しているようです。ワインの澱に良い影響を与えると判断したようです。発酵中の澱引きの回数も減らすことで醸造中のSO2添加が無くなった点もより柔らかくふんわりとしたベルトーらしいワインの質感に一役かっていることでしょう。全房発酵比率も少し高まったようです。そしてBourgogne Aujourd’hui誌138号での大絶賛。ブルゴーニュ全体でも特級レベルの評価となり、間違いなくフィサン最高の栄誉です。そして本文にはなかなか興味深い記事が…
とのことで・・
「香りのスピードは速いし良く香るし果実がしっかりピュアだし旨みたっぷりだしポテンシャルも高いし・・」
と言うこと無い仕上がりの2015年です。ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【充実したニュイ=サン=ジョルジュ近郊のオート=コート!!エキスが充実し果実感もたっぷりです!】 どうでしょう?・・2013年ものに比べると濃いですね。到着してからテイスティングまで時間を余り掛けられなかったので若干、「休養不足」で「澱が舞ってる」状態も見えるかと思いますが、
「ニュイ=サン=ジョルジュっぽい感じに見える」
かな~・・と・・(^^;; 思います。ブルゴーニュ・レ・プリエールのように透明なものでは無く、わずかに白かったり、わずかに茶が強く入っているような・・そしてタンニンもより多く含まれているような色合いに感じられるかもしれません・・って見ただけでそこまで判るのかよ・・とは突っ込まないでくださいね~。クセなんですよ。長年に渡って「(味わいを一旦)想像して(決めつけて)から飲む」を繰り返してしまったので、そうじゃないかな~?と思ってしまうんですね。最も、「前言撤回するのも得意」でした。
面白いのは、やはりこのオート=コートはジェルベからの畑なんですよね。そんな雰囲気は2013年よりも伝わっています。それにやはり2013年との色合いの密度の違い!・・雲泥の差が有ると思いませんか?
非常にエキシーだった2013年ものですが、2014年ものはそこに要素の種類の多さと、各要素の分厚さが入っています。しっかりと「濃度」の有る味わいで、上記のように、「ニュイ=サン=ジョルジュ」っぽいような味わいの多層感が有り、しかし余り土っぽくは無く、冷涼な酸の美味しい味わいが有ります。
これ、1~2週間ほどしっかり休養させて落ち着かせたら、今でもかなり美味しいと思いますよ。濃密さが有る分、まだ仕上がりきっていないバランスだとしても、それを完全にマスキングしていると思うんですね。
価格も他のドメーヌでは「パストゥグランさえも買えない」ようなものですから、かなりお買い得と言えると思います。
非常にリーズナブルですが、アメリー・ベルトーらしい、ドライで旨みがキッチリ乗り、エキス中心の充実した味わいです。お勧めしたいんですが、こちらはこれが最後のご案内かと思います。是非お早めにご検討くださいませ。お勧めします!
以下は2013年のこのワインのレヴューです。
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実に美しい・・淡いルビーな色合いをしたオート=コート・ド・ニュイです。アメリー・ベルトーのワインのコルクを抜くと、まず何とも言えぬ甘い果実の香りがそこはかとなく漂うんですよね。これは、彼女のどのワインでも言える事で、ほんのりと赤く色付いた果実のエキス由来だと思いますが、揮発性の・・香水のような成分のアロマティックさだと思います。何とも良い感じなんです。
ワイナート誌を見ても、「少し青っぽい」・・みたいな表現が見受けられますし、飲まれたお客様も同様のニュアンスを言葉にされますが、ワイナート誌は別にして、お客様からは「マイナス印象としての青っぽさ」だけだとは思えない言葉だと理解しています。
つまり、良い意味での青っぽさと言うか、将来的に消えるとか、将来的に別の要素に変化しつつ有るもの・・のような意味合いですね。
実はそれは「大正解」なんですね。醸造中に余りにいじくりまわしたワイン・・は、その青っぽさは別の要素をくっ付いてしまって、
「青臭い」
ワインになってしまい、茎っぽかったり、サラダ食べてんじゃね~ぞ~!・・のような感じになってしまうことが有ります。
ですが、アメリーのワインは、例えばピジェアージュも発酵後半にチョロっとするだけのようですし、おそらくワインにストレスを与えないように優しい手順を踏んでいると思われます。
なので、その若さ、青さ、植物っぽさはむしろ、構成の大きさを表現して行く大事な要素の一つだと考えることが出来ます。
たとえば、ワインにはとても重要な「渋み」・・・これも弄繰り回してしまうと、タンニンや他の渋みを持つ要素が別のものと結合してしまって、「渋さ」「くどさ」を固定してしまいますが、若いときの単に渋みは、将来的な「甘さ」と「大きさ」、そして「将来そのもの」を表現してくれる「シード」なんですね。
このオート=コートは、現段階(2015年10月1日)においては、若干の青みを抜栓直後から15分ほどの間、感じることになります。しかし、その時間が過ぎると、むしろ今まで感じていた青みは消え、ボディの大きさと甘み、果実感を助長していることに気付くはずです。
つまり、まだワインとして安定していない時期のピュアな青っぽさは、決して悪いものだけでは無いんだ・・と言うことなんですね。
このオート=コート、フランソワ・ジェルベからいただいたニュイ・サン・ジョルジュ近郊の畑だそうで、言われてみればニュイ=サンの複雑性豊かな味わいをやや冷ややかにした・・そのまんまの味わいがします。とても優れたワイン・・でも15分待ってね・・もしくは、その変化を楽しんでね!・・と言うワインなんですね。
優しさ、複雑さはACブル・プリエールには無く、軽やかさは劣るもののエレガントさも有り、総合的には上です。価格はそう変わりませんが、この成長途中、落ち着く過程にあるオート=コートを楽しむことは、アメリーのワインを理解する早道なんじゃないかと思います。
残り全部を購入しちゃいましたので、この数で最後です。是非ACブルや他のワインと合わせ、楽しいブルゴーニュ・ピノ・ノワールを感じてみてください。お奨めします!
● 2022 Cote de Nuits-Villages
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ
【リキミが消えた..としか思えない、美しいディテールを描くアメリーのピノ・ノワール!・・それはもう飲むしかないでしょう!】
1970年植樹の0.45ヘクタールと言う小さ目ですがフィサンの南に有る畑です。おそらく「プレオ」と言うリューディかな・・と思います。フィサン1級クロ・デュ・シャピトルに接する畑ですが、ブロションの北側なので、ジュヴレ=シャンベルタンも、フィサンとも名乗れず、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュになります。
このワイン、いつも美味しいんですよね。ご購入される方は結構に同じ方だったりするようなのでご存じかと思いますが、
「安くて滅茶旨い!」
の代名詞です。
しかも今回は頑張って、
「2021年ものよりも値下げ!」
しています・・ただし、量は全然ないです・・(T.T
この美しい、赤紫の色彩を是非ご覧ください。もう・・
「美味しく無い訳が無い色と照り!」
でしょう?
1枚目の寄った写真の、この色彩を見ると・・グググっと心が引き寄せられるはずです。
非常にドライで美しいエキスです。「ふんわり」としていて「しっとり」です。赤いチェリーとやや黒味を帯びたチェリーが混在したジャミーなニュアンス・・。もちろんドライなので安心してください。
この、す~っと流れるような味わいが、再びさざ波のように・・エキスの美味しさと共に、
「ちょっと優しいジュヴレ=シャンベルタン」
を感じさせてくれます。
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュは決して格下では無く、
「ジュヴレ的な鉄っぽさが少ない」
加えて、
「マルサネ=ラ・=コート風の赤みを持っている」
ことで、このブロションのテロワールを感じさせてくれているのでしょう。
そして何より、2022年もののベルト=ジェルベは、
「おそらく過去最高!」
です。
何と言いますか、アメリーの大きな成長がみられると言いますか、全房とクラシカルの融合の具合が滅茶良い・・と言いますか、まぁ・・もろに、
「アメリーと二コラの合作か?・・」
と言える味わいです。
フーリエにも近いように思えますし・。・でもやはり5年前のアメリー50%、ニコラ・フォール50%かな・・是非飲んでみてください。リーズナブルで旨いです!
以下は以前のレヴューです。
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【2020年ものとは大違い!・・でも濃密さは充分に在り、相反するエレガンスが素晴らしいです!】 これも美味いですね~・・今すぐ飲みたいのなら、このブロション村北側のフィサンに接するコート・ド・ニュイ=ヴィラージュ2021年もお勧めです。
ブロション村の、ジュヴレを名乗れない北側にある畑で・・南側だとジュヴレになりますんで・・それが良いのか悪いのか・・中々に微妙です。noisy 的には、
「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュにしないでフィサンにすれば?」
と言うような思いも有るんですが・・こうも言えるんですね。
「このコート・ド・ニュイ=ヴィラージュ(北ブロション)は、ジュヴレの重さや鉄っぽさも少し持ちつつの白っぽいミネラリティを持ったエレガントなフィサンっぽさも併せ持つ」
そういうことにしますと、このコート・ド・ニュイ=ヴィラージュが滅茶・・理解出来ると思います。
因みにフィサンの白、「シャン・ド・シャルム2021」が滅茶苦茶旨いんですが、フィサンが持つ鉄っぽいミネラリティの無い、でも白っぽいミネラリティが根底にある感じも、その白を飲みますと・・判る気がします。
それにしましても2020年の濃くて凄い色彩と、2021年もののエレガントな淡い色彩を比較しますと・・
「・・同じワインだとはとても思えん・・」
となっちゃいますよね?
でも・・根底は同じです。2021年ものはむしろ、エレガントで美味かった2016年ものに近いですが、この頃のアメリーのワインよりもずっと「ふんわり感」や「(落ち着いた)ナチュール感」は増幅している感じで、今飲んでも充分に旨いですし、この先3年の間に相当上昇して行くと感じます。
またこのコート・ド・ニュイ=ヴィラージュですが、海外メディアは常に「スルー」しています。リアルワインガイドに掲載されることも無いようですから・・?・・生産量は多く無く、海外メディアが通常利用しているバレルテイスティングでは出されないキュヴェなのかもしれませんね。
飲んでみてください。フィサンとジュヴレの両方のポテンシャルを少しずつ持っているワインです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【きゃ~!・・滅茶美味しいです~!・・誰も注目していない無名の村名ブロション・・?・・コート・ド・ニュイ=ヴィラージュの美味しさが半端無いです!】 素晴らしいです!・・思わず2019年ものと全く同じ「題名」を使ってしまいました・・だって・・本当にそう感じたんですから・・。
2020年のアメリーのワインは本当に素晴らしいです。そして2020年もののブルゴーニュワインが総じてポテンシャルが高い分、美味しくなるのに・・
「いつもより少しだけ時間が余計に必要」
とも言える訳です。
ですから、本当のことを言えば・・少し待ってほしい・・かも・・と思っているのも事実なんですね。
ですが、このブロション村のワインは違うんですよ。
「今、最高に旨い波が来ている!」
と言いたいんです。
逆説的に言えば、ジュヴレの鉄っぽさ、土っぽさのあるキャラクターをさほど持たず、フィサンの優しいミネラルバランスともちょっと違う単独のアペラシオンを持たない「ブロション村」のある種のシンプルさが、2020年のポテンシャルが高いが故に、美味しい波がまだ来ていない・・と言う部分をキャンセルできるんじゃないかと思うんですね。
ですから、他のワインと比較してご覧いただいても、
「赤さをしっかりアピールしているような色彩」
を持っているとも・・見えなく無いでしょうか?
何とも香しく、果実の訴えとミネラリティの支えがベストバランスで感じられ、何よりも・・
「すでにエレガンスもたっぷり放出できる体制になっている」
ことが、このワインの現時点での完成度を表していると感じます。
ですので、
「何よりもこのキュヴェを先に飲むべき!」
だと思います。飲んでみてください・・2020年のベルトー=ジェルヴェの他のワインも、このようにバランスして行くんだとご理解いただけると思います。素晴らしい!・・是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【きゃ~!・・滅茶美味しいです~!・・誰も注目していない無名の村名ブロション・・?・・コート・ド・ニュイ=ヴィラージュの美味しさが半端無いです!】 ブロション村のワインです。単独のアペラシオン、「ブロション」が無いので名乗れず、「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」とされてしまいますが、
「ハッキリ言ってしまえば、フィサンとジュヴレ=シャンベルタンに挟まれたブロションと言う村名のワイン」
とした方が判りやすいと思います。
余計なことでは有りますが、マルサネ・ラ・コート村とフィサンの間には「クーシェ」と言う村がありますが、ここは「マルサネ」を名乗れるんですね。ブロションとの扱いの差が激しいですが、おそらく歴史的にブロションは重視されてこなかったことが、その差になっているかと思います。
しかしながら・・これは飲んでみれば判ることですが・・
「兎に角滅茶美味しい!」
んですよ。
一般のイメージのフィサンほど「そっけなく」無いですし、ジュヴレほど重い酸化鉄を感じることも無い・・けれど、どちらの表情もまるで空気を読んだかのように適度な量、持っていて、このワインは特に、
「異常にバランスが良い」
んですね。
なので、毎年見事に美味しく、毎年モノの見事に早々に完売してしまう訳です。
2018年ものも素晴らしい美味しさでした。ですが2019年ものは、2018年ものの美味しさに、さらに盛って・・より果実感を濃密にしている・・んです!なので、どうしても人間、より判りやすい美味しさとか、感じやすく分析しやすい細やかな複雑性が有ると・・単純ですが「美味しい!」となってしまうんだと思うんですね。
そもそもワイン好きは、最初からワインが好きな訳では無く、子供の頃から色々なものを食べ、飲んで、育って来た環境からの知見で好きになって行くと思います。知らない味わいは恐怖にも繋がりますが、一旦それを理解してしまう、知ってしまうと興味になって来ます。
このブロションのワインは、そんな・・フィサンもジュヴレも・・マルサネも・・(^^;; 知っているワインファンが、それらの両方の美味しさを感じつつ、終盤の最後の最後でノーズに「ふっ」と還って来る優しくしなやかなシャンボールのような存在のアロマに、心を奪われてしまうに違いないのです。
このコラムでは1枚しか、2019年のコート・ド・ニュイ=ヴィラージュの写真をアップしませんでした。この写真で充分だと判断したからです。
以前のグラスの写真と見比べていただき、2019年ものが相当良さそうだと思っていただけましたら、是非飲んでみて下さい。
「下から3番目がこんなに美味しくてどうするの!」
と思っていただけると確信しています。この下のオート=コート・ド・ニュイも、正直な方が多いアメリカの某SNSで91.5ポイント、付いていました。でもこのコート・ド・ニュイ=ヴィラージュはおそらくこの数量で、一旦最後になるかと思います。お早めにどうぞ。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【でら旨!今すぐ飲むならこれ・・かな!白いミネラリティが創り出す余白と、それに染み込んでくる赤紫の果実が超エレガントです!】 下級キュヴェの中では現状で一番仕上がっているのがこの「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」です。
ジュヴレほど鉄分っぽいミネラリティが多く無い・・フィサンほど白い石灰が多く無い・・と言うバランスなんですが、すなわち、
「総合的ミネラリティは同量位でも、まとまり感が良いので現時点でのバランス感が最良!」
と言うことになります。
果実、石灰のバランスが良く、時に重く感じられやすい鉄っぽいミネラリティが程々であることが、今のバランスを造っていると思われます。
なので、エレガントですし滑らかですし、果実感がちゃんと有って柔らかで・・ドライなのに旨味のエキス美しくたなびかせる「余白部分」を持った味わいなんですね。要素がたっぷりあって、表情が多すぎると、時に人間の感覚は、「ん?・・ちょっと雑?」などと感じてしまいますから、白い石灰分が占有しているその余白部分にエキスの味わいが染み込んでくる・・そんな感覚でしょうか。
そもそも、このコート・ド・ニュイ=ヴィラージュはいつも滅茶美味しいんですよね・・早い段階から・・。2017年ものは非常に凝縮していますので、この白い余白部分を持った味わいが非常に心地良いんですね・。心なしか、写真にもその「白さ」が現れているような気がします。
ですが、こちらは12本しかないので・・申し訳ありませんが、早々に飲みたい方用にお一人様1本限定でお願いいたします。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【激旨です!トップノーズ、口入れ、中盤、余韻へと流れる中に起承転結を感じさせつつも、サラッと・・エレガントな味わいです!】 これは素晴らしいです。いや、ACブルもオート=コートも滅茶美味しいですが、この見事なバランスには脱帽です。
最初から最後まで一つの流れの中で始まり、終わっていて、その振幅はきちんと有るのに、
「エッジが無い」
んですね・・。
noisy にしてみても、もうどれだけワインを飲んだのかなど、測りようのない状態では有ります。コート・ド・ニュイ・ヴィラージュと言う名のついたワインは、実は「駄」の付く大手さんのものはそれなりに有るにせよ、秀逸なドメーヌ物はさしては存在しません。それでも結構・・飲んではいます。
そんな秀逸とされる造り手のコート・ド・ニュイ・ヴィラージュだとしても、結構に・・「角張ったエッジ」には引っかかる訳ですね。その多くはミネラリティ不足だったり、酸の構成の歪さだったり・・葡萄の出来・不出来がそのままワインに現れており、
「ま・・コート・ド・ニュイ・ヴィラージュだからね・・」
で済ませてきた訳です。
しかし言ってみれば、ヴィラージュの名がそれを表わしていますが、「準村名格」で有って、自身の村の名前をアペラシオンとして名乗れないだけ・・なんですね。特徴が薄く、歴史が余り無い・・と言うことだけになりますから、
「ちゃんと造れば美味しいワインになるはず!」
だと・・。
そんなイメージを具現化したのがこのアメリー・ベルトーのコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ2016年です。
2015年ものはジュヴレ=シャンベルタンにそっくりでした。ポテンシャルも高く、複雑性もしっかり有りました・・が、「わずかながらエッジは感じられた」のも事実です。引っかかる訳です。
2016年ものは、いや~・・もう完璧なバランスだと思いました。過不足無く、尖がらず、優しく包んでくれるコート・ド・ニュイ・ヴィラージュです。こんなのは初めてです。是非飲んでみてください。数は・・有りません。
以下は以前のレヴューです。
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【ピュアなだけじゃない、ポテンシャルの高さを充分に堪能できる見事な仕上がりです。ジュヴレ=シャンベルタンそのもの!】 名前の通り「村名」単独を名乗れない畑なので「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」と、ヴィラージュ(村)が付き、「準村名格」もしくは「村名格」のアペラシオンです。
まぁ、村名格と言ってしまうと他の単独村名格との差を言えなくなってしまうので「準村名格」としていますが、実は「村名格」です。アペラシオンとしては単独村名よりも下に見られるのが普通です。
2014年ものまでは、「やや軽やかなジュヴレ=シャンベルタン」としていましたが、もうこれは・・区別が付かないですね。
重量感有り、金属的ミネラリティ有り、鉄っぽくも有り、下からグググっと支えられ、持ち上げられているかのような安定感にチェリーやベリーの見事なピュアさ、香りも速く、飲み応えのある味わいです。他のキュヴェ同様に「果実の旨み」が詰まっていて、非常に複雑です。
現状で完全にバランスしている・・のでは有りますが、まとまり切っているか?と問われると、もう少し置いた方が良いかな?・・と答えるでしょう。
それでももう2018年の2月の末になりますから、
「暖かくなったなぁ・・と思ったころからが飲んで良い時期に入って来る」
と思ってください。
ただし、元々余り多く無いキュヴェです。さっさと完売してしまうと思いますのでお早めにご検討ください。
「2015年のベルトー=ジェルベは基本、下から順番に飲む・・」
のが良いです。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【これは旨い!エレガントでやや軽やかなジュヴレ=シャンベルタン風の味わいです!!】 昨年も、
「ありゃぁ・・こりゃジュヴレ村名と間違えるわな~~・・」
と思ってしまったコート・ド・ニュイ=ヴィラージュです。2013年ものと比べると、かなり大柄でダイナミックさを増しています。
あ、これはいつか言わないといけないと・・思っていたんですが、このベルトーの正規代理店さんは何軒か存在しますが、コンディション良く持って来ていらっしゃるのは少数派です。現時点でのその?な部分のチェックはしていませんが、まともなワイン屋さんなら相手をしないような管理の出来ないエージェントさんもいらっしゃいますので、
「どんなに価格が安くても買ってはいけない」
です。元々悪くなってしまったものは、現状維持は出来ても良くなることは無いです。
リアルワインガイド第55号ではスペシャルなブルゴーニュ・キュヴェ・セレクスィヨン同様、テイスティングは出来なかったようで、評価が上がっていません。
しかしながら、2013年もの以上に大柄に、よりジュヴレらしくなっているのに驚きました。昨年の2013年ものが女性らしいエレガントなスタイルだとするなら、2014年ものは、2013年同様のお姿には違いないが、「あれ?・・ヒョウ柄のワンピすか?」と・・(笑・・いや、大阪のおばちゃんだと言ってる訳じゃぁ無いですよ。
例えが悪かったかな・・。「羊の皮を着た狼」・・いや、これもちょっとオーバーか・・。じゃぁやっぱり、
「・・飴ちゃん、お食べ~!」
と人懐っこい大阪のおばちゃんかもしれません。
2013年よりも出来が良い分、熟成にはより時間が掛かると思われますが、現時点でもかなり美味しいと思います。大阪のおばちゃんと言ってしまってはまだお若いアメリーさんに失礼だとは思いますが、これはあくまで「ワインの例え」ですんで・・はい。是非飲んでみてください。お勧めします。めっちゃ安です。
以下は2013年時のこのワインのレヴューです。
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非常に美味しいです。現時点(2015年10月1日)でも充分美味しく飲めちゃいます。涼しいオート=コートは成熟に時間が掛かり、よって、ワインが仕上がるのに時間も掛かるでしょう。
しかし、コート・ド・ニュイ・ヴィラージュは「ヴィラージュ」が付くことでお判りかと思いますが準村名格のアペラシオンですので、標高は少し低く、葡萄の熟成は早くなります。なので、ワインとしての仕上がりも早くなる傾向が有るんでしょう。
明らかにフィサンより充実した鉄っぽい「重さ」の有るワインですが、より濃密で充実しています。ベリー系の果実の風味、ベリーの艶やかなスパイシーさをエレガントに感じさせてくれます。重さが有る・・と言っても、「重くは無い」です。総じて中くらいですが、彼女のワインのフィサン以下のワインの中では重量感の有る方・・とお考えください。
エキスが綺麗に出ていて、無理な抽出をせず、人的関与もできるだけワインにストレスを与えないようにしているのが良く判る仕上がりです。
オート=コートに感じる「青っぽさ」は微塵も無く、とても果実感が有ります。ピュアな味わいが素晴らしい!
このコート・ド・ニュイ・ヴィラージュも残りを全部購入しちゃいました。本当は仕入れるつもりは無かったんですよね・・。でも、アメリーのワインが余りにエキスが美しく、美味しいので・・
「この際、全部買っちゃお!」
っちゅう、ちと無理が有る部分を通し、仕入れてしまったんですね。
難しかったはずの2013年初ヴィンテージでこの仕上がりとは・・noisy も非常にビックリしています。何より自分の反応に自分がビックリしていると言う・・(^^ 何ともヘンテコでは有りますが、非常にエキシーで旨いコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ!・・お楽しみくださいませ。少量です!
● 2022 Gevrey-Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン
【6本だけ・・非常に少ないです。・・でもジャンシス・ロビンソン・コムは換算93+ポイントと・・非常に高い評価でした。】
このところ、ベルト=ジェルベのジュヴレ系のワインの入荷がグングン減っています。クロ・デ・シェゾーは1本も入らず、ジュヴレ村名も6本だけです。クロ・デ・シェゾーの代わりと言っては変ですが、その下部にあるコンブ・デュ・ドスュが数本入っただけです・・テイスティング出来ずにめっちゃ困ってます。
国道の東側にある村名のリューディで、レ・クレとブリのブレンドですが、こちらもかなりの古木でして、1959年、1960年、1979年に植え替えています。
なので完全にヴィエイユ・ヴィーニュなんですが、古木にこだわり、ヴィエイユ・ヴィーニュ表記にもこだわるフーリエと違って・・アメリーは古木の表示はしませんね。
ですが、直近の2022年のアメリーのキュヴェのニュアンスは、フーリエ的なニュアンスを味わえる、享楽的な味わいですので、こちらも相当行けるんじゃないかと思うんですね。
そもそもこのジュヴレの国道側の村名に、93+ポイント(16.5+/20)も・・ジャンシス・ロビンソンさんが付けているのは驚きです。飲んでも良いんですけどね・・その分、上げないといけないので・・
でも飲まなかった分、
「値下げしました!」
ので、
「ブルゴーニュのジュヴレ村名で93+ポイントで1万円切り!」
になっちゃいました。少ないのでお早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【僅少の入荷です。2020年もので大きく変わった村名ジュヴレ・・2021年ものが気になります。】 残念ながら数本しかない村名ジュヴレです。クロ・デ・シェゾーは影も形も無くなりまして・・もしかしたら返してしまったのかと心配しています。
2020年ものでそれまでの親父さん風のクラシカルな仕上がりから現代風に変貌した村名ジュヴレですが、今のところはまだチェック出来ません。
今のところの感じですと、2021年的なネガティヴな要素はジュヴレには余り影響は強く出ていないように感じますので、2020年的な濃度の濃さは無いにせよ、充分な濃度と優れたバランスをしているんじゃないかと想像しています。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【激変のジュヴレ=シャンベルタン!・・土っぽくクラシカルな造りから、酸化を抑制した「ふんわり」とした軽やかさと濃密さを両立したエレガントなニュースタイルへ!】 もしベルトーのジュヴレ=シャンベルタンを飲みつけていらっしゃるお客様なら、もしかしたら相当、驚かれるかもしれません。
もしくは、
「・・そうか・・確かに2019年ものから変化は感じていたよ。2020年でようやく一本化したね。」
とも思われるかもしれません。それほどまでに、
「大っきく変わった!」
と思っていただいて結構です。
そして、ドニ・ベルトーと言えば・・クロ・デ・シェゾーの畑をメタヤージュしている訳ですが、通常のジュヴレとクロ・デ・シェゾーとの差は、結構に存在していました。ですが、
「2020年ものはその差がだいぶ縮まった!」
と言えます。
つまり、クロ・デ・シェゾーが持つ、ちょっとこってりとした美味しさや、エキスの充実度が、通常のジュヴレ=シャンベルタンも持ち始めた・・んですね。
もう少し詳しく言いますと、
「ベルトー・ジェルべはジュヴレ系とヴォーヌ=ロマネ系の2系統の味わいを持っていた。」
んですが、
「2020年もので一体化した。」
と言え、
「区画名無しジュヴレとクロ・デ・シェゾーの差が大きく縮まった」
と言うことになります。
そしてさらには2020年もののベルトー・ジェルベに共通の濃度・密度の上昇が見られますが、
「ジュヴレ系はエレガンスがばっちり!」
感じられる仕上がりになっています。
ですから現状は、フィサン系は濃度がエレガンスを少しマスキングした状態・・では有りますが、ジュヴレ系はどちらもしっかり、現状でエレガンスをしっかり見せているんですね。まぁ、フィサン系も徐々にエレガンスを見せてくるのは間違いないですが・・。
ですので、ヴォーヌ=ロマネ系のふんわりと香気成分の高い味わいが加えられ、元々有った土っぽさの多いアロマは大きく後退、エレガンスを強く感じる細やかな表情の2020年ものジュヴレ=シャンベルタンだと言えます。美味しいです!是非飲んでみてください。お勧めします!・・が11本だけです。
以下は以前のレヴューです。
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【2019年のジュヴレ村名とクロ・デ・シェゾーはピュア系で激旨です!】 是非比較していただきたいので、2019年のコラムはクロ・デ・シェゾーと区画名無し村名ジュヴレを一緒にお届けいたします。
2018年もののこの2つのワインは、しっかり明暗を分けています。Noisy wine の売れ行きも明暗が分かれてしまいました。リリース直後、硬さの残るクロ・デ・シェゾーに対し、滅茶苦茶美しくて、エキス味が美味しく、ピュアなニュアンスに満ち溢れていた素晴らしい村名です。
2019年もののこの2つのジュヴレ村名は、
「どちらも2018年ものの美しさ、エキスの美味しさの素晴らしい出来を超えるモノの見事な出来!」
で、しかも、
「とても健康的で滅茶ピュアな方向性で、エレガントさを失わない見事なジュヴレ=シャンベルタン!」
になって・・しまっていたんですね。noisy 的にはどちらも販売しやすくて良い訳ですが・・実は・・
「残念ながらどちらも余り数が無い!」
と言う事実も有る訳です。
この、滅茶苦茶美しいグラスのワインの色合いを是非ご覧ください・・。もう、これだけで充分かと思うくらい、非常に美しい色合いですが、それはモノの見事にそれらの味わいに現れていますよ。
仕方が無い訳では有りますが、それは・・クロ・デ・シェゾーの方がポテンシャルは高いし、総合点も高いです。美味しさもクロ・デ・シェゾーの方が上です。
しかし・・こんなジュヴレが造れるなんて、大したものだと思うんですね。2018年もののクロ・デ・シェゾーは、仕方が無かった・・そうしか仕上げられなかった理由があったんだと思います。
果実感の違い・・黒っぽく旨味のやや強い小果実がふんだんに有るクロ・デ・シェゾーが滅茶美味しいです。でも、僅かに単純では有るが赤果実感のしっかりした区画名無しのジュヴレも滅茶旨い!・・是非是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【・・一体何が有った?・・2018年ものは普通のジュヴレ=シャンベルタン村名が激旨でビックリです!】 一瞬、
「・・あれ?・・これってクロ・デ・シェゾーと間違ったか?」
と、自分の目を疑うほど・・素晴らしい味わいバランスでした。
2017年ものはやや硬めで閉じ気味、少し時間の掛かるクラシックなスタイルでしたので、売れ行きも今一つな感じでしたが、2018年ものは、他のフィサン同様に、
「全方位外交」
で、しかも、クロ・デ・シェゾー並みの細やかな表情がしっかり有るんですよ。
「お~い・・これじゃ、クロ・デ・シェゾーの立ち位置が無くなるぞ!」
と思ってクロ・デ・シェゾーを飲んだら・・こちらはようやっとまとまって来た感じのタイミングで、まだ完全には仕上がって無い感じでした・・中々上手く行きません。
ですが、よりリーズナブルなジュヴレ村名がこれほどの出来だと有難いですよね。クロ・デ・シェゾーを仕舞い込んで、今はジュヴレを飲むのが正解です。
「ビックリするほど美味しいですよ。」
どのように美味しいのか・・ジュヴレの鉄っぽさ、官能感、そしてクロ・デ・シェゾー的な「こってり感」と「ミネラリティの組成由来の複雑性からの見事な表情」です。今飲んで相当旨いので、これも是非飲んでみて下さい。でも残念ながら数が無い・・すみません。人生って、結局そういうもんですよね。
以下は以前のレヴューです。
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【複雑で大柄、ややクラシックに仕上がった、クロ・デ・シェゾーまで混ぜ込んだ村名ジュヴレです!】(こちらは2016年もの以前のレヴューです。) 2016年のフィサン、ジュヴレは非常に厳しかったようです。特にジュヴレでは、
「ラヴォー・サン=ジャックは生産量200本と極少量、レ・カズティエはエージェントさんにバラで3本」
と言う状況で、あれだけ沢山有った村名ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デ・シェゾーは壊滅的、ワインに出来た分はこの村名に混ぜたと伝わっています。
なるほど・・となるとどうなんだろ?・・と思いますよね。因みにリアルワインガイド第63号は、
「今飲んで 91+ ポテンシャル 92+ 飲み頃予想 2020~2043」
と、かなり高い評価です。
noisy的な感覚から言いますと、
「テイスティング出来た数アイテムの中で、このワインだけが異色。」
で有って、むしろ、今までの・・と言いますか、2014~2015年までのアメリー・ベルトーの味わいの系統に引き継いでいます。
グラスの色合いを比べますと、随分違いますよね。・・そりゃそうです。クロ・デ・シェゾーも混ざってますから・・。なので、急遽クロ・デ・シェゾーの写真を探したところ・・2013年ものしか見当たりませんでした・・すみません。でも、左の写真は2013年ものクロ・デ・シェゾーです。
遅熟させざるを得なかった2016年ですので、何となく重厚さがミネラリティを覆っているように見えるかな・・と思います。
で、2016年のアメリー・ベルトーのワインには基本、出来るだけ全房発酵を心がけているようで、その名残りが感じられます。しかし、このジュヴレ=シャンベルタン村名には余り無いんですね。全房発酵に持って行くことが出来なかった、もしくは回避した、全房発酵のキュヴェの割合が少なかった・・と言うことが挙げられると思うんですね。
なので、非常に複雑で重量感が有り、しっかりした味わい・・・クロ・デ・シェゾーが正にそうなんですが、そっち系統の味わいで有り、あまりニコラ・フォールの影を感じない味わいに仕上がっています。
それは結果として好き嫌いは有っても良い、悪いでは有りません。その分、ややタイトに仕上がっていますから、少し熟成待ちを強いられるかな?・・と感じる訳です。
リアルワインガイドもこのキュヴェについては「2020年から・・」と言っています。noisy的には、この冬、一旦ある程度は落ち着くにしても2019年にはまた締まると感じられますから、やはり同様に2020年から・・と言う評価になります。ポテンシャル点もほぼ同様、今飲んで・・の評点は下げるかもしれません。
いずれにしましても出来は非常に良く、しかし2016年のアメリー・ベルトーの中ではタイトな仕上がりでした。少し休養させてからお楽しみくださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【数が無くて飲めませんでしたが、クロ・デ・シェゾーの出来を考えるとこの村名で充分と想像できます。】 左の写真は村名ジュヴレでは無く、ジュヴレのクロ・デ・シェゾーです。お間違い無く。
何せ非常に少ない2015年のベルトー=ジェルベですので、村名ジュヴレでも12本のみ・・。クロ・デ・シェゾーとどっちを飲むか、クロ・デ・シェゾーも飲まないで販売数を優先するか・・普通はそうなんでしょうが、やはり2015年のベルトー=ジェルベの仕上がりをある程度見極めるには、ドメーヌ・ベルトーから引き継いだ畑ものとドメーヌ・ジェルベからのものの両方をテイスティングしないと叶わないと思ったんですね。
実際、飲んでみて良かったです。2014年ものは力強い仕上がりでポテンシャルは2013年を上回るとしても、やや硬めに仕上がったため、リリース直後のバランスとしては、メアリーのワインが持つ美しさを削っていたんじゃないか・・とも思えた部分も有ります。
2015年のクロ・デ・シェゾーはコラムにも書きましたが、非常に饒舌です。エキスが非常に充実していて、旨みもたっぷり有り、2013年ものを美しさはそのまま「濃密」にしたような味わいでした。
それを考えると、やや内向的な性格を持つ村名ジュヴレは、むしろその性格が良い方に出るかもしれませんで、
「丁度良い」
「エレガンスが前面に出ている」
と言うような感じじゃないかと想像しています。
リアルワインガイドもこのワインは飲めなかったようですから、クロ・デ・シェゾーの評価から評点をマイナス1点~0.5点するならば、今飲んで 89~89+ ポテンシャル90~90+ と言うような感じになるでしょう。まぁ、クロ・デ・シェゾーの90~91Pointsをそのまま信じれば・・と言う限定では有ります。
数の無い2015年、貴重な村名ジュヴレです。是非ご検討くださいませ。
以下は2014年以前のこのワインのレヴューです。
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【旨い!!ジュヴレの個性とアメリーの個性の融合度が素晴らしい!!】 素晴らしい仕上がりになった2014年ジュヴレ=シャンベルタンです。
リューディ・レ・クラとラ・ブリをブレンドしている・・とテクニカルに書いてありますが、レ・クラは村の北の端に近く、ラ・ジュスティスと接しています。ラ・ブリはプレソニエールの北で、村のほぼ中央付近、どちたの畑もディジョンからボーヌに向かう国道の東に有ります。プレソニエールは村名の区画とACブルの区画の両方が有りますが、ご存知のようにジョセフ・ロティの畑はA.C.ブルです。
レ・クラはどんな畑か良く判りませんが、接しているラ・ジュスティスは豊かでやや鉄分の少ない感じの豊満なキャラクターと理解しています。ロティさんのプレソニエールはやや硬く、早飲みには適しませんが、1~3年の熟で激変しますんで、接しているラ・ブリですからその辺りも参考になるかと思います。
2013年のジュヴレ=シャンベルタンは・・まぁ・・めっちゃ旨かったです!フィサンにやや不足感を持つのであれば、2013年ジュヴレは全く欠落感のない、そして中盤から終盤にかけて、しっかり押してくる旨みが幸せなワインでした。何しろ数が無く、すぐに完売してしまったので、どうしようも無かったんですね。
まぁ、エージェントさんも
「・・えっ?・・こんなに・・受けるの?」
と、アメリーがドメーヌ・ベルトーを継いでからのお客さんの反応に驚いていました。
実は今回の2014年のお披露目でエージェントさんで「A.C.ブルゴーニュ」「A.C.フィサン」を飲ませていただいた時、エージェントの社長さんと少しお話しをしたんですが、
「アメリーのワインを現地で飲んだ時、やった~!と思ったんですが、これほどまで受けるとは思わなかった」
とおっしゃってました。
彼は昔から旧知の仲なんですが、
「そろそろお互いに引退せんと・・次が出辛いよ」
などと言ってました。
まぁ、そりゃぁそれは良いんですが、次が育ってない・・と言うか、育つ気が無い?・・と、どうにもならんとも・・。
それについては彼も同感のようで、
「それはうちも同じ。今の人(ワイン屋さん、ワイン関係者)はやる気があってもワインを飲む機会が少ないし、自分で創れないし、ワインも高いからうちらの時のように高級ワインが気軽に飲めないしね・・」
そんな会話をしてきました。エージェントさんも何かと大変です。ブルゴーニュワインは値上がり続けているし、良い造り手と取引するのは至難の業ですし、取引を長く続けることも重要ですしね。
でもそんな中での「ベルトー=ジェルベ」ですからね。A.C.ブルで2千円台、フィサン4千円、ジュヴレ5.5千円と言うのは、まともなドメーヌものの中では「最安値」と言えます。
で、やはり2014年の出来が気になりますよね?・・悪い訳が無いじゃ無いですか・・素晴らしいですよ。もっともやはり、昨年のような9月のご案内では無いので、少し時間が不足している感じが有ります。
基本的には2013年とほとんど一緒で、エキスがキッチリでた味わいの中にポツポツとジュヴレ的な濃い赤のベリーやチェリーが浮かんで来て、やや重厚な鉄っぽいニュアンスを受け取りつつ、フィネスの有るしなやかな舌触りを受けつつ、鼻に抜けて行くやや重量感を含む石灰系のミネラリティを楽しみつつ、長めの時間、減衰感の素晴らしさも堪能できる・・そんな感じです。
出来れば2013年ものと同様に9月以降の抜栓をお勧めしますが、今飲んでも非常に美味しいので、飲んじゃっても良いかと思います。ただし2013年よりも確実に大きくポテンシャルが上の分、また、輸入から時間が経過していない分、やや強さを感じるかと思います。その分が優しさに変わるのがそれ以降・・と言うことだと思います。
非常に良い仕上がりでした。美味しいです。是非ご検討くださいませ。こちらは再入荷はほぼ期待できません。
以下は2013年ジュヴレ=シャンベルタンのレヴューです。
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今一度・・集合写真です。左からブルゴーニュ・レ・プリエール、フィサン、ジュヴレ=シャンベルタン、ヴォーヌ=ロマネ・・です。
左から順に色合いは濃くなっているように感じられるかと思います。でも良く見るとやはりジュヴレは「黒」っぽい色合いがより強いですよね。ヴォーヌ=ロマネは濃いですが、むしろ「赤」が強い感じです。
で・・申し訳ないが、このワインも・・絶品です。味わいのトーンは他のアイテムと同様・・。
「軽やか」「ドライ」「ソフト」「エキスがピーチ」「(最後の最後の・・)余韻が清冽な水」
これはアメリーのワインに共通するものです。
しかし、皆さんもなじみの多いジュヴレのワインですから、ジュヴレ的な特徴もしっかり感じられるでしょう・・。
と言うよりも、ジュヴレのテロワールがそれだけにしっかり現れている・・もしくは、畑がそのようなパワーを強く持っている・・ということなのかもしれません。
やはりジュヴレの鉄っぽさ、スパイスはノーズ、中盤、余韻に掛けて、上記のアメリーのワインの特徴部分に入り込んでいます。それだけポテンシャルが高くなっている・・ということなのでしょう。
ピュアでソフトなんですが、ややソリッドな鉄っぽさが食い込んで来ている訳です。なので、より幅の有る味わいであり、縦構造の伸びも大きくなります。 フィサンが非常にエレガントに感じるかもしれません・・しかし、このジュヴレも、ジュヴレの厳しい構造を見せつつも、非常にソフトでしなやかな、アメリーのワインの味わいがします。
1本飲んじゃいましたので11本しかないです。エージェントさんにも無いそうです。この機会に是非・・お試しください。「ブルゴーニュを飲んでから決めよう・・」などと言ってると無くなっちゃうでしょう・・(^^;; 旨いです。お早めにどうぞ。
● 2022 Gevrey-Chambertin Combe du Dessus
ジュヴレ=シャンベルタン・コンブ・デュ・ドゥスュ
【僅少の入荷です。2022年もの初登場!・・クロ・デ・シェゾー直下のコンブ・デュ・ドゥスュです!】
クロ・デ・シェゾー直下のコンブ・デュ・ドゥスュです。やはり村名ジュヴレの区画名無しのアイテムとは異なり、
「村の標高の高いところ」
に存在する村名区画なので、1級畑ものには届かないまでも、ジュヴレならではのミネラリティの組成がそのままワインに現れて来ます。
今回は数本しか無く、とても飲める数量では無かったのでそのままご案内させていただきます。価格も高く無いと思います。
ジャスパー・モリスさんが92ポイント付けていますが、他の方ならあと1.5~2ポイントは高いんじゃないかと・・・ジャンシスさんのところで区画名無しのジュヴレが93+ですから・・クロ・デ・シェゾーの代わりにぜひどうぞよろしくお願いいたします。
● 2022 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【とんでもなく旨いヴォーヌ=ロマネの村名!!・・過去最高間違い無し・・でも、頑張って値下げしました!・・是非飲んでみてください!!!】
ジャスパー・モリスさんもデキャンターのシャルル・カーティスM.W.も93ポイントまで付けた、極上だと思われるヴォーヌ=ロマネ村名です。クロ・デ・レア真横のオー・レア(レ・レア)に2カ所、その下のレ・リヴィエールに1カ所で、合計2ヘクタールも有ります。ジェルベ家がずっと持っていた畑なんでしょうね。
そして・・その畑の樹齢が半端無いんですね。1929年、1939年、1949年、1955年、1960年、1964年の植え替えだそうです・・
「超古木だらけ!」
です。
で、2021年ものは余りに少なく、飲めなかったので2020年もの以来のテイスティングになった訳ですが、
「・・これはもう・・過去最高!」
と感じましたよ・・滅茶旨いんですね。
ふんわりとフカフカな畑のニュアンスに、集中しているが、これ見よがしに強がって見せる部分は無く、あくまでエレガントです。ふんわりとフラワリーな..ラベンダー的アロマと赤みがしっかり有るチェリーのニュアンスを感じさせ、優しいスパイス、僅かな獣が混じる感覚です。
甘く無く、しかしドライ過ぎない見事と言えるエキスの味わいで、中域の適度な膨らみと余韻からの戻り香がまた・・実にエレガントで・・
「ヴォーヌ=ロマネ村名で、近年最高の出来!」
と感じました。旨いです!
やはりこのヴォーヌ=ロマネ村名を飲みますと、全房を増やしているように思います。夫君のニコラ・フォールの影響なのかどうかは判りませんが、
「抽出を出来るだけ軽やかに、結果としてエレガントでフィネスたっぷりの味わいに仕上げる」
と言うような気持ちを感じます。
言ってみれば・・2013~2014年頃の、まったくリキミのないアメリーのワインに戻ったかのようでも有りますが、質感の向上と言う点においては、その頃を大きく上回ていると感じます。
どうやら一皮むけたアメリーになったかと思います。滅茶美味しいですし、2021年ものは何ともリーズナブルにもご紹介できなかったので、
「オルヴォーさんのご協力を得て、2021年ものよりも値下げ!」
でお届けいたします。
そうは言っても沢山有る訳では無いので、是非お早めにご検討くださいませ。超お薦めです!
以下は以前のレヴューです。
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【ヴォーヌ=ロマネのテイスティングを諦めたのは、もしかしたらアメリーになってから初めてかもしれません。僅少の入荷です。】 フランソワ=ジェルベから継承した畑をアメリーがどのように料理するかを知るために毎年テイスティングを続けていましたが、信じられないほどの少量入荷のために・・ついに途切れてしまいました。
他のワインをテイスティングした限りでは、2017~2018年頃のアメリーのワインに似たニュアンスかな?・・と思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドも(おそらく生産量が少な過ぎて)テイスティング出来なかった村名ヴォーヌ=ロマネにファルスタッフマガジンは94ポイント!・・素晴らしい出来です!】 圧巻でした!・・2019年ものも素晴らしかったですが、まぁ・・濃密さと・・・相反するような軽やかさは2020年ものは「二乗」位に違うんじゃないか??とさえ思ってしまうほど・・でした!
2020年もののアメリー・ベルトーは、今までちょっと異なる造りをしているんじゃないかと思われたジュヴレ系のワインも・・この村名ヴォーヌ=ロマネに代表される「ジェルヴェ家由来の畑の作風」と全く一緒になったと感じました。
どちらかと言いますと少し「土のニュアンスが勝った味わい」で有った、素朴さとクラシカルな味わいを感じさせてきたジュヴレ系のワインが、
「華やかさを身に着けた!」
と言え、この村名ヴォーヌ=ロマネのような、弾ける美味しさを早い段階から見せるようになったと言えます。
そして、少しジャミーな美味しいシャンボール..みたいなこのヴォーヌ=ロマネでしたが、2020年ものはジャミーじゃぁ無いです。密度が滅茶高く、高い香りの元となる成分をマンモスな量、内包しています。
ですから、むしろノーズは「軽やか」と言いたくなるわけでして、ワインとしても余分な重さを持たない味わいだと感じる訳です。
リアルワインガイドは、この村名ヴォーヌ=ロマネはテイスティングに出してもらえなかったようで、評価は掲載されていませんでした。まぁ・・もしかしたら何かトラブルが有って、たまたま出て来なかったのかもしれませんが。
でもリアルワインガイド第79号は、アメリーの秀逸なフィサン・レ・クレ2020年に94ポイントと言う、村名とは思えないほどの高い評価をしています。まるでニコラ・フォール並み・・みたいに書いてましたでしょうか。
ですが・・ファルスタッフ・マガジンもやってくれましたよ。この村名ヴォーヌ=ロマネ2020年に、
「なんと94ポイント!」
と言う評点で、思いっきり持ち上げています。まぁ・・リアルのレ・クレ94ポイントに対抗した訳じゃないんでしょうが、何とも凄い評価です。
あ、時々書いていましたが評価者としますと、
「95点以上・・もしくは96点以上のポイントを付けるときは慎重にならざるを得ない」
んですね。
これは・・そのポイントを超えること自体が大きな意味を持つ訳です・・だって、これ以上の評価は、
「有り得ないほど凄い!グラン・クリュ並み!」
と評価したのと同じなんです。
ですから、94ポイントと言うのは、
「95ポイントは・・付けられない」
もしくは、
「95ポイントは付けたくない」
と言うような気持ちが混入した評価でも有ります。
ですから、村名ワインにこの94ポイントの評価をする・・と言うことは、ある意味重圧との闘いをした・・と言うことにもなるかもしれません。それほどにこのワインを評価したんだよ・・と言いたいのが伝わってくる訳です。・・まぁ、「 94+ 」 なんて付いているのを見たら、まず間違い無いでしょう・・。noisy もいつだったか、
「 95- 」
と言う評価をリアルでやって、おおいに笑いを取ったことが有りますが、まぁ・・これだとnoisy の気持ちも凄く出た評点の付け方だよなぁ・・と思うんですが・・。
だいぶ話しが逸れてしまいました。すみません。でも、2019年ものが愛らしく見えるような感じも・・しませんか?・・
「そして、2020年ものがまだ未完で有る・・ように見えないでしょうか?」
今、素晴らしく美味しいです。ですが・・完成はしていません。今飲んでおいしいものはさっさと飲もう!・・と言うような主義の方は、どうぞお楽しみください。
もし、少しでも時間を費やせる方でしたら、この色彩の少し曇った感じが抜けてきたら・・コルクを抜いてください。素晴らしい仕上がりでした!アメリー・ベルトー、ヴォーヌ=ロマネの最高作です。お勧めします・・入荷は24本のみ、増えませんのでお早めにどうぞ。
以下は以前のレヴューです。
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【すみません、余り数が有りませんが、素晴らしいバランス!・・二面性で言うところのナチュラル系の見事な味わいです!】 滅茶美味しいです!・・まぁ、ジェルヴェ家から承継した畑だと思うんですが、ふわっと優しく、酸の柔らかな赤い果実のエキスの美味しさが見事に表れた素晴らしいヴォーヌ=ロマネでした。
このところはある程度の数が入荷していたヴォーヌ=ロマネ村名ではあるんですが、どうも2019年ものは試飲分を除いて12本だけ?・・のようでして、後は、
「もし余ったら・・」
みたいな、つれない返事をいただいていまして・・まぁ、2019年ものは本当に少ないようですので仕方が無いと諦めています。
中域がぷっくりと膨れたバランスの良い仕上がりをしていまして、しっとりとした優しいスパイス、軽やかなフィルム状のミネラリティがふんわりと立ち昇ります。なので、果実感もリアリティがあり、アヴァンギャルドさの全く無い、美しくもピュアな仕上がりでは有りますが、
「これはナチュラルなニュアンスがより漂うよなぁ・・」
と言う印象。
非常にドライですが、適度なジャミーさが包容力として感じられます。
2018年のこのヴォーヌ=ロマネは、専門家ながらもブルゴーニュワインに超厳しい評価をされるアレン・メドゥズさんが、「アウトスタンディング!」と掲載したのもまだ記憶から抜けていませんが、
「2019年ものもアウトスタンディング間違い無し!(・・もしテイスティングが出来ていたら)」
と言う感触です。是非飲んでみて下さい!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【何と、あのブルゴーニュ専門家にしてブルゴーニュワインに超厳しいアレン・メドゥズさんが、「アウトスタンディング/トップ・ヴァリュー」評価です!】 そうなんですね・・。ちょっと厳しいかな~・・この先が・・。少し思いやられますが、メドゥズさんが「アウトスタンディング!」と言うほどですから・・良いのは判ると思います。
2017年ものは数が無くて飲まなかったら・・お客様にはどうも手を抜いたと思われたのか、ま~動きが遅くてですね・・
「・・あれ?・・何で動かないの?」
と・・不思議に思ってました。
なので、2018年ものは飲まないと・・と思ってしっかりテイスティングさせていただきました。
「ラズベリー、スグリを持っての全方位外交!」
の素晴らしいヴォーヌ=ロマネです。バランスはど真ん中が重心で、腰高でも無く、ベタに重くも在りません。やや黒みを持った赤い果実が中心で、ノーズにはフィサン村名やA.C.ブルに顕著なシャンボール的な魅惑のアロマが漂います。
美味しく無い訳が無い・・ですよね。これ、是非飲んでみてください。数が無いので・・買えなかったらすみません。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド第63号は 今飲んで 91 ポテンシャル92 飲み頃予想2020~2043 ! ・・そして珍しいことも起きています!】(こちらは2016年もののレヴューです。) フランソワ・ジェルベから伝えられたヴォーヌ=ロマネ村名です。2015年ものは少ない入荷数の中から、忍び難きを忍び・・テイスティングさせていただきまして、その素晴らしさにビックリしてしまった noisy です。なので、エージェントさんの入荷数がそこそこな数字だったことに気付き、何とかネジ込んで・・少しだけ増やしていただきました。・・何でも言ってみるもんですね。
しかしながら増やしてもらったとは言いつつ、全体の数量は昨年の2015年には遠く及ばず、全部綺麗さっぱり販売したとしても減益は免れないと言う寂しい状況です。
なので、結構・・テイスティングで開けてしまいましたので、今回はヴォーヌ=ロマネのテイスティングを諦めざるを得ない状況でした。
で、ネットを徘徊して情報集めをしたところ、面白いことに気付きました。余り無いこと・・です。
大体、「このドメーヌは伸び盛りだ・・これから来るぞ!」と言う部分においては、大方のワインメディアは見えてないと思います。もしくは、見えていたとしても、「今はそのタイミングではない・・早すぎる」と言うような感覚なのかな・・と思います。なので、
「かなり良くなって来たな・・」
と感じたとしても、良いとこ、+0.5Points 位なんですね。しかも、ボトルコンディションやテイスティング時の固有のコンディション差などはあまり考えてないのでしょう。
「褒めたいが、結局褒めたことになってない」
ようになってしまいます。
あ、思い出しました。アメリーファンのために、ベッキー・ワッサーマンさんのページをご紹介しましょう。デカデカと出て来ますよ。・・ベッキーさんについては・・是非ご自身でお調べください。
http://www.beckywasserman.com/domaines/berthaut-gerbet/#.W9q2YuIyWUk
(勝手にリンクは不味いと思うので、コピー&ペーストでご覧ください。)
で、結局ですね・・あの、ブルゴーニュワインに評価の厳しいアラン・メドーさんよりも、比較的評価の緩いアドヴォケイトのニール・マーティンさんの評価が逆転しちゃってるんですね・・。
アラン・メドー 89~91Points
ニール・マーティン 88~90Points
まぁ、評価をするのはその個人や団体ですから、結果はどうでも良いんですが、余り一貫性が無かったり、自身の好みだけでしてしまうと信用を失うことにもなりかねない訳です。
リアルワインガイドはその辺も実に面白い立ち位置で、
リアルワインガイド第63号 91-->92 Points
と、今飲んでポイントは何と、アドヴォケイトよりも3Points も上回ってしまっています。元々ニール・マーティンさんは、2016年フィサン1級レ・ザルヴレに91~93Pointsを奢っておりますんで、レ・ザルヴレの方がヴォーヌ=ロマネよりもかなり良い・・と言う評価結果になっています。
言ったことも言わなかったことも、やってしまったこともやらなかったことも、結局自分に全て還ってくるのが人生ですから、自分で責任を取れば良いだけです。きっと美味しいと思いますよ・・飲んでなくてすみません!頑張って分捕った分、ぜひ皆さんで板のシミくださいませ。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【このヴォーヌ=ロマネ村名はまるで小柄なミュジニー!・・有り得ないです!ミシェル・グロもビックリするはず!】 「うわ~お!」です。これは買うっきゃないなぁ・・。申し訳ないけどお一人様1本限定です。元から無いものを飲んじゃいましたが、良かったのか悪かったのか・・。しかしこの素晴らしさは半端ないです。
抜栓直後、やや硬めな石灰の穏やかなアロマが飛び出しますが、発散的な香りは穏やかな部類です。
「ん~・・香りはクロ・デ・シェゾーだなぁ・・。硬くなっちゃってるかぁ?」
と思いつつ、少量を口にすると・・まぁ、ビックリしすぎて言葉まで飲み込んじゃいました。
そうなんですよ・・比較、発散的な香りが少なかったので、予想を裏切られた形でのこの表情が凄かった!まるでミュジニーのような赤系果実・花の香水のような、ほんのりスパイシーなアロマが鼻に抜けて行くんですよ。
「(えっ?・・畑、どこだっけ?)」
と記憶を手繰ってみても思い出せず、後日確かめることになりましたが、クロ・デ・レアの南に接するオ・レアとリヴィエールなんですね。ミュジニーやクロ・ヴージョの近くかとも思いましたが、そんなところに村名の区画は無いし、ミュジニーやその辺と近い組成の土壌まで、葡萄の根が張ってるんじゃないか?・・などと想像してしまう位でした。
この高質でエキスの濃い味わいこそ、確かにあのミュジニーに共通するものです。しかしながらそうは言っても、ミュジニーと同等だなんては言ってませんので・・特にミュジニーの場合、熟していないと特に・・では有りますが、香りはめっちゃ香るものの、味わいは結構平板で硬く閉ざしている場合が多いです。
このヴォーヌ=ロマネは全く逆で、香りはやや抑え気味ながら、口に含んだ後の味わいやノーズに抜けて行く香りが素晴らしい・・し、似ている・・と思えるんですね。
いや~・・2013年も飲んでいるんですが、こんなに凝縮はしていませんでした。リアルワインガイド第59号で徳丸さんは、「やや青っぽい香りが有るがいずれ溶け込み、魅惑的なものに絶対なる」と書かれています。noisy 的には青っぽさは感じられず、すでに魅惑的過ぎる位、魅惑的でした。
因みにリアルは「今飲んで 90 ポテンシャル 91+ 2020~2040」と、クロ・デ・シェゾー2015とほぼ同様の評価です。
いや~・・これは皆さんに飲んで欲しいなぁ!・・もっと欲しいが・・残念です・・追加は見込めません!さっさとゲットすべき素晴らしいワインです。お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい!目茶美味しい!!(2013年のコメントですが・・)】 すみません・・こちらも数量的な関係でノー・テイスティングです。2013年のコメントと2014年の他のワインのコメントを参考にされてください。
以下は2013年の村名ヴォーヌ=ロマネのコメントです。
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・・まぁ・・こんなに美しい色合いを見せつけられたらね・・誰でも飲みたくなっちゃいますよね~。そして実際・・目茶旨いです!
こちらのヴォーヌ=ロマネもアメリーのワインは一貫しています。非常にソフトでピュア、軽やか、エキスがフルーティー・・です。
しかしながら、ヴォーヌ=ロマネの個性が半端無く、アメリーの個性に食い込んでいます。・・いや、食い込むと言うか侵食していると言うか・・いや、これは凄く評価している表現ですよ。
なので、偉大なヴォーヌ=ロマネの個性がそっくり、そのアメリー味に乗っかっています。
ソフトでピュア、そして軽やかさの上のヴォーヌ=ロマネの充実した緻密さが乗っかっていますし、エキスのフルーティーさは、ダークチェリーやベリーの色合いを強く持っています。エキセントリックで精緻なスパイスのアロマと、充実した品格の高いミネラリティからのアロマが絡み、素晴らしい風味になっています。
88 89をを付けたリアルの徳丸さんのレヴューを見ると、
「やや厳し目のタンニンが有りこれがもう少し熟して円いものだと文句なし」
とおっしゃってました。
・・・安心してください。しっかり良い方向に向いちゃってますんで。今飲んでもそのタンニンはしなやかで優しく、むしろ構造を豊かに感じさせる方向になっちゃってます。
それにね・・いまどき、こんなプライスのヴォーヌ=ロマネが有るかと?目茶お買い得でしょう?・・下手すりゃACブルしか買えないようなプライスでしょう?ここの区画はフランソワ・ジェルベ姉妹からのプレゼントですね。
2014年もしっかり購入したいと・・noisy の仕入れ方針にも大きな影響を与えてくれた困ったちゃんなヴォーヌ=ロマネです。あと11本・・お早めにどうぞ!
● 2022 Chambolle-Musigny 1er Cru les Plantes
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・プラント
【このワインも・・評価は出て来ないですね・・激レアです。】
0.25ヘクタールほどのパーセルです。1950年から1987年に植えられた葡萄のようですので、これも全く「ヴィエイユ・ヴィーニュ」です。
そもそもこの1級レ・プラントは、シャンボールのほぼど真ん中にあり、レ・シャルムに囲まれるような感じで存在しています。ただし面白いのは、大柄でファットな1級レ・シャルムより、少しナイーヴなイメージを感じるかな・・と思います。ルーミエさんのレ・コンボットの真下です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【実は・・ルーミエさんの畑の真横だった・・んですね。】 (こちらは2016年もののレヴューそのままです。評価も余り見当たりませんでした。)
noisy にとってはレ・プラントと言えばアミオ=セルヴェルでしたので、ジェルベのレ・プラントには興味が向かうことは無かった訳ですが、アメリー・ベルトーの所有になったこの1級レ・プラントを調べてみると、
「ジョルジュ・ルーミエの畑の真横がジェルベの畑」
と言うことが判りました。
と言うことは?・・いや、このレ・プラントと言う畑は、言ってみれば有る区画のど真ん中を「レ・シャルム」に居座られ、その残った部分がレ・プラントなんですね。
なので、格や味わいは別にすると、ラ・ターシュに対するレ・ゴーディショみたいなものでして、判官びいきな日本人にはちょっと喜ばれそうな感じです。
で、そうなってくるとそのジョルジュ・ルーミエの畑・・と言うのはおそらく北隣の「1級オ・コンボット」で有ることもまず間違いなく(違ってたらすみません・・)、クリストフの仕事をアメリーが見つめていた・・なんてシュチュエーションを野次馬根性で想像してしまいます。
何せ2016年ものは、「造れたものは極上だが、数が全くない」状況で、2017年以降、少しでも増えることを期待しています。ルーミエさんのコンボットのほぼ半額ですが、
「二つ並べて比較で飲んだらきっと楽しいだろうなぁ・・」
などと、ちょっと鉄ちゃん系のノリになってみても楽しいでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
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【ドメーヌ・ジェルベからドメーヌ・ベルトー=ジェルベに!味わいも力強いものから優しくナチュラルなものへ!】 シャンボール1級のレ・プラントです。ここはシャンボールの村のほぼ中央、レ・シャルムに接した畑です。レ・プラントと言えば noisy はアミオ=セルヴェルを思い出しますが、ここも好きでしたね。昔は安くて、2001年ものを5千円台で販売した記録が残っています。
しかしその後、日本のエージェントさんが決まり・・いや、それまでは無かったようで、ドメーヌに行くと分けてくれたんですね。なので、小さなインポーターさんはエクスクルーシヴを取らずに直接取引でやっていて、それを分けて貰ってました。
それがいつの間にか某社に販売権が移ったらもう・・いきなり倍以上ですからね・・。レザムルーズも持っていたセルヴェルでは有りますが、こちらが2001年で1万円ちょい位でしたが、それも同様に倍。呆れちゃいました。
アロマが軽やかでスパイシーなレザムルーズに対し、やや重量感が有り「トロッ」としたナトリウムっぽいミネラリティと、なめらかな「ヌメッ」としたテクスチュアで赤果実の美味しいレ・プラントでは、リリース直後はレ・プラントがとても美味しくて、随分お勧めした記憶が有ります。15年位も前の話しです。
リアルワインガイド第59号は今飲んで 92 ポテンシャル93 飲み頃予想2023~2045と、中々の評価です。これはヴォーヌ=ロマネ・レ・プティ・モン同様の評価ですから、価格的にも魅力ですよね。
非常にリーズナブルなユドロ=バイエのレ・シャルムよりも安く、リアルも評価自体はこちらが上です。是非お早めにご検討くださいませ。
● 2022 Gevrey-Chambertin 1er Cru Lavaux St.-Jacques
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・ラヴォー=サン=ジャック
【ベルトー家のトップ・キュヴェ!・・94ポイントまで付いています!・・おそらく全房を増やしていると想像します。】
あのクロ・サン=ジャックに接した希少な1級畑、ラヴォー・サン=ジャックです。ジャスパー・モリスさんは上値94ポイントまで付けています。
2022年のベルトー=ジェルベは、おそらく・・親父さんベルトーの見えない呪縛のようなものが解けたのか・・(^^;; すみません・・どのキュヴェを飲んでも活き活きとしていて、エレガントで、外向的で、超明るいです。アメリーのいつもの笑顔のように、とても美しい・・快活な味わいなんですね。
あの、衝撃のデビュー作、2013年ものからちょうど10年です。
「ロゼより淡いA.C.ブルが、なんでこんなに旨いのか!」
と思ったのが最初なんですが、あのファーストヴィンテージの「あっけらかん」としたニュアンスを感じさせてくれますし、全体的にはフーリエのジュヴレの果実と作風ニュアンスを持ちつつ、よりエレガントでバランスに優れる・・そんな感じなんですね。
このベルトー家系のアイテムのトップであるラヴォー・サン=ジャックは、いつも非常に少ないですので中々飲めませんがどうぞよろしくお願いいたします。
【ベルトー家由来のトップ・キュヴェです!】 ここからの文章は推測をかなり含みますので、もしかしますと「間違っている」こともあろうかと思います。ご了承くださいませ。
2020年のベルトー=ジェルヴェのジュヴレ系は、2019年までの・・アメリーの親父さんのやり方を踏襲したもの・・とは異なります。・・あ、そもそもその踏襲をしていたかどうかもハッキリはしません。
しかし、官能検査(テイスティング)ではジュヴレの村名2アイテムが、それまでの土っぽいクラシカルな味わいが無く、アメリーのあか抜けたヴォーヌ=ロマネ系の果実主体のものに変わっていますので、このラヴォー=サン=ジャック2020も同様になっているんじゃないかと思うんですね。
何せ・・その気にならないと80点台を付けかねないジャスパー・モリス氏が上値で95ポイントも付けていますから・・。是非確かめていただき、ご報告いただけますと助かります。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【たった200本のベルトー家由来のトップ・キュヴェです!そして何とメディア評価は・・】(こちらは2016年もののレヴューです。) たった200本ですから・・ハーフバリックか特注の樽しか使えなかったでしょう。それでも何とかリリースしたのは、ドメーヌの看板だからでしょう。
リアルワインガイドもそんな少ないワインをテイスティングで減らしてしまうには忍びなかったのでしょうか、評価は上がっていません。なので、ネットを散策してみると、アドヴォケイトの記事が見当たりました。
「・・93~95Points!・・しかも、それは私に Armand Rousseauを思い出させた!」
と書かれていました。
この、結果的に少なくなってしまったキュヴェの先行き・・と言うのは非常に面白くて、例えば絶不調だったフェヴレイも、ミュジニーだけは半樽、毎年造っていましたが、他のワインがどれほど気を引かなくても、そのミュジニーだけは・・みたいな感じになってしまうんですね。
これって非常に人間臭い話しでちょっとほのぼのするんですが、普通なら一樽ずつですから、いつも通りに手掛けて済むわけです。
しかし、半樽、もしくはハーフバリック使用などとなってしまい、通常のエルヴァージュの流れとは別になってしまうと、極端に悪いか、凄く良くなってしまうか・・になっているように思います。・・だって、気になっちゃうじゃないですか・・人間て・・普通じゃないものは・・
非常に希少で一般的なメディアの評価も高く、気をひかれるワインだと思います。ご検討くださいませ。
注:販売条件が有ります。
以下は以前のレヴューです。
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【ドメーヌ・ベルトー譲りの畑のトップ・キュヴェ!】 クロ・デ・シェゾー2015年の出来と、1級レ・カズティエのリアルワインガイド第59号の評価を重ね合わせると、単純には評価は出来ちゃいそうですね。レ・カズティエが92+~93+なら・・ラヴォーも同様か、もしくはプラス0.5~1ポイントアップと言うところでしょうから、最大幅を見込むと・・
「(92+~93+)~(93+~94+)」
と言うようなラインが考えられます。
やはり一般には「レ・カズティエ < ラヴォー・サン=ジャック < クロ・サン=ジャック」と言うような見方が有りますからね。テクスチュアだけみてもこの順に細やかに成って来ます。官能感だけ見れば、入れ替えも有るかなと思いますが、総合力ではこの通りでしょう。
なによりリアルワインガイドも、
「このワインは飲めなかった」
と言う事実も有ります。希少なワインです。お早めにどうぞ。
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【蝋封はアメリーの高級ワインの証??非常に少ないです!】 カズティエやラヴォーがまだこんなプライスですから、有る意味非常に有り難いですよね・・。まぁ・・2014年はきっと上がっちゃうと思いますよ・・。旨いですもんね・・と昨年9月に書いていたんですが、しっかり価格は据え置き!・・有難うございます。
ここは非常に少ないので飲めませんでした。2013年ものはリアルワインガイド、徳丸さんは51号で(・・買ってね~!)ラヴォー・サン=ジャックに90 92 と言う高い評価をしています。カズティエは飲めなかったようです。
今回の仕入れはオルヴォーさんですが、この2アイテムとヴォーヌ=ロマネ1級プティ・モン、特級エシェゾーは蝋封です。もう一軒違うエージェントさんも有りますので、確実なところは判りませんが、上級アイテムと目されるアイテムは蝋封+紙巻きで届いています。
今回の4アイテムのテイスティング結果を考慮した上で、ジュヴレの1級カズティエ、ラヴォーの仕上がりを想像してみると、やはりアメリーの無理の無い抽出からの柔らかい仕上がりと、クリマの個性がせめぎあいをした味わいになっているかと思います。購入できたらラッキーかな?・・と思いますが、全く飲まずに並べているだけのショップさんも多いと思いますので、そちらではまだあるかもしれません。お早めにどうぞ。
● 2022 Vosne-Romanee 1er Cru les Petits Monts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【何と・・エシェゾーとほとんど同じ評価!・・どうやら物凄い出来のようです!!】
飲めないので悔しいですが、まぁ・・2022年のベルトー=ジェルベのメディア評価はバグりまくってます。
この下、見ていただきましょうか・・
2022 Berthaut-Gerbet Vosne-Romanee 1er cru Les Petits Monts 2022
96 デキャンター 93-95 ヴィノス
93-
95 ワインホグ 92-95 アレン・メドゥズ 94 セラートラッカー 92-94 アドヴォケイト
2022 Berthaut-Gerbet Echezeaux Grand Cru
96-98 ジャスパー・モリス
96 デキャンター 94-
95 ワインホグ 93-95 アドヴォケイト
92-95 アレン・メドゥズ 93-
94 セラートラッカー 92-94 ヴィノス
そう・・ほとんど同じ・・ジャスパーさんはエシェゾーを2ポイント上にしていますが、ヴィノスのニール・マーティンさんに至っては、レ・プティ=モンに1ポイント多く付けてます。
まぁ・・ここはご存じ、クロ・パラの真横ですし・・0.48ヘクタールと、そこそこの広さもありつつ、1934年からのV.V.も有るとのことですから、
「本領発揮すれば・・凄いワインになる!」
のでしょうし、・・つまり、
「アメリー・ベルトー..覚醒!?」
の疑義を持っても良いのかもしれません。どうぞよろしくお願いいたします。
ブドウ品種:ピノ・ノワール
面積:0.48ha
土壌: 粘土ローム質砂質、石灰岩
植樹年: 1934-1964-2004-2008
醸造: 全収穫量の 20 ~ 30%。ステンレスタンクで低温発酵、1日1~2回ポンピングオーバー、発酵終了時にパンチダウン
新樽30%を使用し15ヶ月熟成。
以下は以前のレヴューです。
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【ジャスパー・モリスも・・ついに壊れた・・?・・上値97ポイントって・・まぁ判らなくも無いですが・・】 -----以前のレヴューを掲載しています。
リアルワインガイドも、「とんでも無い地点にいきなり着地した20年ベルトー=ジェルベ」と評し、95+ポイントとしたのも勇気のいることでは有りますが、一方でジャスパー・モリス氏はついに壊れちゃったのか・・と心配になるほど・・
「なんとグラン・クリュの評価を飛び越えてプティ・モンがトップ評価の97ポイント!」
と評価しちゃったんですね。・・ありゃりゃ・・です。
もう、こうなって来てしまいますと、あれを思い出しますよね。そう、クロ・パ・・何とかです。何せ、このプティ・モンはクロ・パ・・何とかの真横の畑ですから、あの魔力にも似た凄いアロマに取り込まれちゃったんでしょうね。リアルワインガイドの徳丸さんは、引き込まれそうになったが我に返ることが出来た・・(^^;; そう思うことにします。いつか飲みたいアメリーのプティ・モン!・・ご期待ください!
以下は以前のレヴューです。
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【ジャスパー・モリスさんは上値96ポイント!・・ようやっとこのクラスになってからやる気が出たようです。】 ---すみません、2018年もののレヴューです。
面白いでしょう?・・テイスターもそれぞれ、いろんな状況を抱えているでしょうから、それぞれの立場から評点をすると思うんですね。・・いや、noisy はほぼ中立だと思いますよ。早いと思えば「まだ飲まないで」と言いますし、美味しく無ければ売らないし・・(^^;;
で、ジャスパー・モリス氏は上値96点ですよ。フィサンは何点だったか・・それに、他のテイスターさんたちの、評価のバラけていることったら無いですよね。
これって、上り調子のドメーヌが必ず辿る道だと思いますよ。このバラけた評価を2~3年受け続け、それでもコケ無いで素晴らしいワインを造っていると、いきなり揃い出すんですね。
テイスターも人間ですから、今日は眠いとか、調子悪いとか、風邪ひいてるとか・・ある訳ですね。いや、noisy は風邪ひかないですよ・・そんなことは無いですが、最近は風邪を引いてる暇も無いほど、雑事が忙しいです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド第63号は 今飲んで 92 ポテンシャル 94+(!!) 2023~2055】(こちらは2016年もののレヴューです。セラートラッカーは94ポイント付けているテイスターがいらっしゃいました。) これは飲みたいですね~・・今後のブルゴーニュの勢力図を書き換えて行くに違いないワインかと期待しています。まぁ、ヴォーヌ=ロマネの生産者は、一部を除き、
「結果として畑のポテンシャルに寄りかかっただけのワインをリリースしていた」
側面が有ると言えるからです。
その中で、例えばアンリ・ジャイエしかり、ジョルジュ・ミュヌレしかり・・現状を打破する造り手が生まれ、ついには前述の代表ともいえる、あのフランソワ・ラマルシュまで・・変化して現在に至る・・と言うことになろうかと思います。勿論その精神的な支えとして、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティが中心にいた訳ですが、半世紀ほどの間に大変化をしているんですね。
フランソワ・ジェルベもまた、そんな造りになってしまっていたのかな・・と思います。悪くは無いが「畑の名前以外に気を引くことの無い」感じだったかと思います。実はドメーヌ・ドゥニ・ベルトーもそうだった訳です。
このプティ=モンは、あのヴォーヌ=ロマネ村のモノポール以外のグラン・クリュの実質上のトップの畑、「リッシュブール」の真上に存在します。そして、本当に神様になられたアンリ・ジャイエが開墾した「クロ・パラントー」の真横です。
誰が飲んでも神様のクロ・パラントーは独特の美味しさを持っていて、そして、誰が造ったにせよ、隣のプティ=モンは全くそれに及ばなかった訳ですね。
それが今、アメリー・ベルトーとニコラ・フォールの手に渡り造られるようになったと言うのは、奇跡なのか必然なのか・・非常に興味深く、どうしても知りたいと感じさせられます。
リアルワインガイドはついに、ポテンシャル点を94+まで付けました。まだ海外では騒がれていないようなので、我々にとっては非常に有難いことです。フランソワ・ラマルシュは以前はへっぽこでしたが、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで、以前から持ち合わせてはいた「フィネス」を売りにできるようになっています。
おそらくですが、この先、ベルトー=ジェルベのワインも、そのようなグレートなワインメーカーとして認知される日が来るでしょう。お勧めします。
以下は以前のコメントです。
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【リアル第59号は92~93+ポイント!】 僅少のヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ=モンです。母方から継承した畑ですね。口内を香水感で満たすような圧巻さを持つヴォーヌ=ロマネ村名を飲めば、おのずのこのレ・プティ・モンの素晴らしさは想像出来ます。
リアルワインガイド第59号は 今飲んで 92 ポテンシャル93+ 飲み頃予想2023~2048 と、やや控えめな評価では有りますが、「ほぐれるのに2年、その後はパラダイス」と表現しているように、かなりの仕上がりのようです。
● 2022 Vosne-Romanee 1er Cru les Suchot
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・スショ
【激レア!1級レ・スショです!ロマネ=サン=ヴィヴァンに接するパーセル!・・少ないのか、中々評価の情報は出て来ません。】
こちらもベルトー=ジェルベのHPから拝借して来ました。ベルトー=ジェルベのレ・スショのパーセルは・・左側がロマネ=サン=ヴィヴァンの中部ですから、中々のロケーションです。
因みにHPの情報はこんな感じです。
ブドウ品種:ピノ・ノワール
面積:0.21ha
土壌: 粘土石灰岩
植樹年:1950年
醸造: ステンレスタンクで低温発酵、1日あたり1~2回ポンピングオーバー、発酵終了時にパンチダウン
新樽30%を使用し15ヶ月熟成。
まぁ・・0.21ヘクタールほどあるので、そこそこには収穫量は有りそうですが・・出回りませんね。飲めた試しが無いです。
さらに因みますと、エイドリアン・ファン・フェルセンさんが2015年ものに93ポイント付けていますが、それ以外はほぼメディア評価が見当たりません。もし飲まれましたら是非テイスティングコメント、お寄せください。どうぞよろしくお願いいたします。
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【どこのメディアの評価にも出て来ない・・ある意味、最高に希少なワインです!】 -----以前のレヴューを掲載しています。
え~・・ファルスタッフ・マガジンは、2020年ものの村名ヴォーヌ=ロマネに94ポイント!・・です。村名ですよ・・。じゃぁ、1級レ・スショはどうすんのよ?・・と聞いたところでファルスタッフは返事をしてくれません。・・そうでしょう・・誰も簡単には飲めないキュヴェ・・と言うことになろうかと。
なので、noisy は、
「2本来たら絶対開けよう!」
と思っているんですが、なぜかいつも1本..どうしようも無いってことは有るんですね。今のところは村名ヴォーヌ=ロマネで納得するしかないようです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【非常に少ない2016年レ・スショは、リアルワインガイドもテイスティングできなかったほど収穫減!!】(こちらは2016年もののコラムそのままです。) かなり期待が出来る1級レ・スショです。エージェントさんの資料だと、リッシュブールの真上に有るのか?などと思ってしまうかもしれませんが、リッシュブールの真上はあの「クロパラ」と「プティ=モン」ですので、「リッシュブールの斜面、上部」で有って、正確には「リッシュブールの北に接する斜面」です。
ま~・・このロケーションなら・・ニコラは必ず仕事に入りますよね~。2015年のヴォーヌ=ロマネのあの香りを、さらに繊細に・・重厚にした感じかな・・と想像しています。
以下は1級レ・プティ=モンの以前のコメントです。
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【リアル第59号は92~93+ポイント!】 僅少のヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ=モンです。母方から継承した畑ですね。口内を香水感で満たすような圧巻さを持つヴォーヌ=ロマネ村名を飲めば、おのずのこのレ・プティ・モンの素晴らしさは想像出来ます。
リアルワインガイド第59号は 今飲んで 92 ポテンシャル93+ 飲み頃予想2023~2048 と、やや控えめな評価では有りますが、「ほぐれるのに2年、その後はパラダイス」と表現しているように、かなりの仕上がりのようです。
● 2022 Clos-Vougeot Grand Cru
クロ=ヴージョ・グラン・クリュ
【2017~2018年まではテイスティング出来ていたんですね~・・クロ=ヴージョの最下部0.3haですが、ジャスパー・モリスさんは上値96ポイント!・・ビックリです!】
2018年頃までの数がそのまま来ていれば・・飲めたのかと思うと残念ですが、
「海外メディアの2022年のベルトー=ジェルベの評価は、ほとんどお祭り状態!?」
じゃないかと・・
ですが、実際に2022年もののアメリーのワインを飲んでみますと、
「...一皮剝けた・・かも!」
と感じることが出来ます。
滅茶良い意味で、軽やかでエレガント、細やかな表情をしっかり確認出来、じわ~~っとテロワールの表情が目にも再現されるような感じなんですね。
一番近いと思ったのは・・「フーリエ」です。ちょっと違うんですけどね。ジャン=マリ・フーリエの、あの赤いチェリーがシュワシュワっと口内で崩れて行く感じがほど近いなぁ・・と思うんですね。
それとやはり旦那さんの影響でしょうか。おそらくですが全房を増やしている感じがします。なので軽やかさが増し、今までの・・どこか内向的になって隠れていたように見える細部が、美しく見えるようになった感じです。
こちらも上値96ポイントで・・昔、PKさんが言ってました。
「クロ=ヴージョの下部なんて・・水分でブカブカになるものが多い。ただし、造り手によってはそれをまるで魔術のように仕上げるから、
立地だけで凡庸なワインと決めつけてはいけない 」
どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドもジャスパー・モリス氏もトップ・キュヴェのエシェゾーと同じ評価!・・これは素晴らしい!】 ----- 以前のレヴューを掲載しています。
お客様に聞いたのですが、アメリーのクロ=ヴージョの何年ものかは忘れましたが、まだNoisy wine のサイトに残っているそうで・・調べてないので判りませんが・・。
しかも2018年までは何とかテイスティングで開けられるような環境だった・・訳ですよね。2020年ものの入荷を見ますと全く信じられません。
リアルもモリス氏もエシェゾー2020年と全く同じ評価ですから、この2つにプティ・モンを加えて、世界的な評価も爆上がり・・と言うことになろうかと思います。母方のジェルヴェ家からの承継ですが、アメリーの代になって完全にトップ生産者のレベルになった訳です。ジェルヴェさんの頃はちょっと・・ね・・手が出ませんでしたが、まさに時代が変わろうとしているんだろうと思います。
クロ=ヴージョと言えば、あのミュヌレ=ジブールでさえも全然売れず・・飲んで「旨い!」と絶叫?・・しても売れなかった時代は、さほど遠い訳では無いことを考えますと、残っているアメリーのクロ=ヴージョはさっさと引き上げるべきかな・・とも・・(^^ どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【ジャスパー・モリス氏は何と・・96ポイントです!・・noisy は96~96+と評価します。】---すみません、2018年もののレヴューです。 素晴らしいです・・ジャイエっぽいです。赤い花束とスグリのトッピングのチョコレートケーキを抱えたジャイエです・・
いや~・・めっちゃ美味しいです。質感が凄い!・・そしてクロ=ヴージョらしい茶色のニュアンス・・チョコレートと書きましたがココアっぽさも有ります。そしてビロードのテクスチュアです。
むしろジャイエの低温浸漬より期間が短いのが功を奏しているのか、果実感がピュアで活き活きとしています。
もしこれ、ジェルベ由来の畑以外を買い足していないのなら・・凄いことだと思いますよ。だって・・ジェルベ家のクロ=ヴージョの地所は下部のはずですから。
でも飲んだニュアンス的には上部~中部辺りのグラン=ゼシェゾーに近い部分的な感じが有るんですよね・・。気のせいかもしれませんが・・。
そして、ようやっとやる気を出したジャスパー・モリス氏は何と96ポイントです!・・ほぼ noisy の感覚と同じでした。そして何とも懐かしい感じがして・・
「アメリーはついにトップドメーヌの仲間入りの・・スタートラインに着いた!」
と言えるのかもしれません。
飲んで書いても全く売れなかった2017年クロ=ヴージョも是非・・ベルトーのページでご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【海外メディアは Vinous で94Points! 意外にニコラ・フォールの顔出しは少なく3割ほど?・・真ん丸パレットでエレガント!今飲んでもスイっと飲めちゃうバランスの良さが素晴らしいです!】 こちらは2020年4月22日に書いています。ドメーヌ・ベルトー=ジェルベのアイテムの中でも、母方のドメーヌ・ジェルベから相続したヴォーヌ=ロマネ近郊のクリュものは余りに少ない入荷なので、村名ヴォーヌ=ロマネをテイスティングするのが「限度」になっていました。
今回はインポーターさん(オルヴォーさん)のご協力をいただきまして、昨年末に続き2回目の荷で入って来た、とても貴重な「クロ=ヴージョ」をテイスティングできることになりまして・・有難うございます・・どんな仕上がりになっているのか、noisy の言葉でご紹介させていただきます。(今度は是非エシェゾーをくださいね~。)
左の写真は大きさを調整したのみで、色味は全く弄っておりません。でも・・美しいですよね~。まぁ・・このところ色々有りまして iphone を新調したんですね。仲間内では、
「iphone が安い?・・安く売ってるったって・・高いでしょ。うちはタダでもらえるチープなので充分す。」
と言ってる方もいらっしゃいます。
まぁ、考え方と IT の進み方、Webページの構成やサーバー管理など、色々と鑑みますと、チープなスマホはいただけません。
画像も細やかで綺麗です。
ただし、有機ELディスプレイのクセなのか、ちょっと黄色と言うか、黄土色が入りやすく、また、色味の調整をしないとそのまんま・・以前よりちょっと黄土色が出易いかな・・以前の方が自然な感じでは有ったか・・とは思います。なので、
「黄土色は今までより少し多めに入る傾向が有る」
と思ってください。
香りの上がりが早いです。ストレスなく、しかしとても上品に感じるアロマです。ちょうどよく熟したベリーですね。ふんわりと柔らかく、ベルトーの北のワイン・・・フィサンやジュヴレよりも硬くなく、上品さも凄く良い感じで感じられます。
上品なアロマをノーズに感じながら口内に流し込むと、中くらいの真ん丸なパレットを綺麗に描きます。ナチュラルさ半分、ピュアさ半分・・と言った感じ。とても優しいシャルム=シャンベルタンと、ヴォーヌ=ロマネ・レ・スショ辺りの1級を折半したような感じでしょうか。ブラインドですぐさま「クロ=ヴージョ!」と言うには勇気がいるかな?・・結構にクロ=ヴージョを飲んでいないと・・もしくはよっぽど知っていなければ、シャルム=シャンベルタンと言ってしまいそうです。
やはりグラン・クリュの造りをしたワインで有る・・と言うのが良く判ります。でもそこには、
「もしかしたら?」
と思っていた、「ニコラ・フォールの姿」はさほど強く感じませんでした。・・ここも折半・・もしくは、アメリー3にニコラ1・・と言う感じ。
滅茶苦茶良~くまとまっていて、スイスイっと喉を転がって行きます。余りにスムースなので・・
「この感じはシャルム・・だよなぁ・・」
と思ってしまいそうでも有ります。
クロ=ヴージョは結構に「土」のニュアンスが出ているアイテムも有ったり、上部の良い畑だと「黒み」をもっと持った果実が結構に饒舌に出てきたりします。・・もしくは、もっと真っ赤な果実で香水っぽいニュアンスが黒っぽい土や果実と混ざったような感じの場合も有ります。タイトに締まった感じもします。ミュヌレ=ジブール、メオ=カミュゼなど。
下部はもう・・様々です。当然ながらミュジニーがグラン=ゼシェゾーに近い上部が最高であるとされていますが、下部でも結構に素晴らしいクロ=ヴージョを造るドメーヌもいらっしゃいます。やや豊かな感じでしょうか。ジャン・ラフェやショパン・グロフィエ・・に掛かると、もう最高です。
中部は、むしろこれぞクロ=ヴージョ!・・と言う感じ。綺麗な土っぽさと果実の競演ですね。もしくは上部と下部のブレンドと思っても良いかもしれません。シャトー・ド・ラトゥールとかリジェ・ベレール。
またそれ以外の生産者は、中部と下部、上部と下部、上中下をブレンドする感じです。その昔、ルーミエさんも造ってました。今はローラン・ルーミエですね。上部の区画を主体に下部の区画をブレンド・・。
「それでなんで・・この出来?」
なんて言ってた気も・・(^^;;
感じから言うと上部では無い・・もしくは上部は少ない・・中部~下部か、下部で樹齢が高く、適度な凝縮感とエレガンスがせめぎ合った感じか・・と思います。
実にエレガントなので、今飲んでも美味しく飲めてしまいます。クラス感を大きく感じたいので有れば、5年ほど寝かせると良いかもしれません。トロミが出て来て・・そこに官能感も加わり、実に良い感じになるんじゃないかと想像しています。
リアルワインガイドはクロ=ヴージョをテイスティングできておらずポイント無し。海外メディアは Vinous で94Points 飲み頃予想 2023~2038 と言う評価でした。
今飲んでも納得して飲めるし、数年置いても良い・・そんなアメリーのクロ=ヴージョ2017!・・ご検討くださいませ!
因みに、ベッキー・ワッサーマンさんのページに行くと、大きな写真でアメリーに逢えますよ。それに英語では有りますが、ベルトー家の、またアメリーの半生などが書かれていますので、是非ご覧くださいね・・あ、惚れてしまってももう遅いですから・・はい。
ベルトー=ジェルベ/ベッキー・ワッサーマン 以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドも掲載無しの希少キュヴェ(0.06ha)!クロ=ヴージョ・グラン・クリュをアメリーとニコラがどう仕上げたのでしょうか!】(こちらは2016年もののコラムを掲載しています。) 数々の2016年のドメーヌ・ドニ・ベルトーをテイスティングすれば、もし初リリースの2013年から継続して飲むことが出来ていたのなら、おそらく誰でも・・
「・・今までとは違う・・今までも美味かったが2016年はさらに美味しい!・・このピュアでナチュラルな味わいは・・どうして可能になった・・?」
と感じられるに違いありません。
間違いなくそこにはニコラ・フォールの存在が感じられます。・・だって・・似てるんですもん・・(^^;;
noisy のお客様はさしてニコラ・フォールには興味が無いようですが、noisy的には非常に買ってますよ・・彼の実力を。高いと思われたのかもしれませんが、ガメを混ぜたキュヴェなんぞ・・滅茶美味しいですよ。ニュイ=サン=ジョルジュもまだ売れずに残ってますけど・・決して高くは無い銘品だと思っています。
その単なるニュイ=サン=ジョルジュの村名に過ぎないレ・ゼルビュでさえ、あの高みにまで持ち上げてしまうニコラ・フォールの、喜々として畑仕事に精を出している姿が目に浮かびます。
ようやっと購入したニュイの村名畑だけでは無く、エシェゾーも、クロ=ヴージョも、そしてレ・スショもプティ=モンも扱えるわけですからね。
言ってみれば二人は幼馴染なのでしょう・・母方の実家がフランソワ=ジェルベですから。そして少なくとも勤め先のD.R.C.に近いヴォーヌ=ロマネ近郊の畑では、彼の力が働いていたとみるべきでしょう。2015年のヴォーヌ=ロマネも滅茶旨くてビックリしましたが、ドニ=ベルトーのワイン群の中では少しだけ毛色が異なって見えたのは、きっとそう言うことだったのかな?・・などと邪推しています。
非常に将来も有望、いや、もしかしたらもう、完成しているのかもしれませんが、noisy としてもそれを確かめられるほどの数量が入荷していない貴重なキュヴェです。是非アメリーのファンに、飲んでいただきたいと思います。
以下は以前のコメント・レヴューです。
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【初めての扱いです!非常に興味が尽きないワインです。】 左の写真は村名ヴォーヌ=ロマネですのでお間違い無く。
ドメーヌ・フランソワ・ジェルベから正式に継承したクロ・ヴージョです。・・まぁ、ハッキリ言ってフランソワ・ジェルベなら買わないですが・・すみません・・アメリーのクロ・ヴージョなら飲んでみたい!・・と思ってしまいます。
しかしながらリアルワインガイド第59号でも評価は掲載されず、飲めなかったのか飲まなかったのか、飲めたのに書かなかったのかは聞いてませんので判りませんが、いずれにしても、このクロ・ヴージョとエシェゾーがドメーヌ・ベルトー=ジェルベの二枚看板になるべくのワインです。期待せずにはいられないですよね。
しかしながら、無二の特徴を持つ煌くヴォーヌ=ロマネのグラン・クリュ達に対し、クロ・ヴージョもエシェゾーも、実はとても難しいワインです。造り手にとって・・です。
本当に優れた造り手に掛かれば、多区画あるエシェゾーを上手くセパージュ出来るように持って行くでしょうし、上から下までそれなりに広いクロ・ヴージョにおいても、それは言えます。
それでも、例えばかつての名手ドメーヌ・ジャン・ラフェのように、国道沿いの下部の区画から、素晴らしいクロ・ヴージョを造り出す方もいます・・いや、上手く行かなかった年も有りましたけどね。
それに、かのミュヌレ=ジブールのクロ・ヴージョも、まぁ、皆さんはどう思っていらっしゃるか判りませんが、noisy 的には物凄いワインだと理解しています。トップ・キュヴェと言って良いとさえ思います。
そんな綺羅星の如きクロ・ヴージョになったのか、もしくはフランソワ・ジェルベ的な仕上がりにとどまったのか・・非常に気になる訳ですね。
勿論ですが、2015年はあのヴォーヌ=ロマネ村名でさえ、物凄い味わいにビックリさせられましたし、フランソワ・ジェルベ時代には単一区画の「オ・レア」としてリリースしていたキュヴェを格下げ、村名にブレンドしてしまいましたよね?素晴らしい色合いでしょう?
2013年のヴォーヌ=ロマネには無かった、あの香しいミュジニーのようなフレーヴァーが、飲む人を魅了するはずです。noisyは、そんな鋭敏な感性と対処する能力がアメリー・ベルトーには有ると感じているんです。だからこそ、このクロ・ヴージョがクロ・ヴージョ足り得る味わいになっているのかどうか・・が気になって仕方が無い・・んですね。
もしメアリーの真の実力を測りたいので有れば、このクロ・ヴージョが最良の選択と言えます。まぁ、価格はそれなりですが、グラン・クリュですから決して高くは無い・・訳です。飲めるようであれば飲みたいと思っています。皆さんも是非注目していただき、フランソワ・ジェルベでもドニ・ベルトーでも無い、アメリー・ベルトーのクロ・ヴージョの真の姿を見ていただきたいと思います。
● 2022 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【ベルトー=ジェルベのトップ・キュヴェ、エシェゾーもついに上値98ポイントまで来ました!・・至高のヴォーヌ=ロマネのロケーションで最もリーズナブルで評価が高いグラン・クリュと言えるでしょう!】
実を言いますと、このアメリーのエシェゾーは noisy も飲めてはいない訳です。そもそもはフィサン、ジュヴレの親父さんベルトーを継承した2013年ものからの本格的な扱いですので、それからしばらくしての・・ジェルベ家からの畑の継承が有ったので、
「最初からごく少量のみの入荷」
なんですね。なのでとてもとても・・このエシェゾーは飲めるほどでは有りませんでした。いつか飲みたいですが、もう・・こんなに高い評価になって来ますとほぼ無理かもしれません。
ベルトー=ジェルベのホームページから情報を持ってきました。左の地図もhpの pdfファイルに入ってました。植樹は1934年と書いてありますので・・もはや90年の凄いV.V.です。
植樹年:1934年
醸造: 60 ~ 80% 全収穫 ステンレスタンクで低温発酵、1 日あたり 1 ~ 2 回ポンピングオーバー、発酵の最後にパンチダウン
樽内で15ヶ月熟成、新樽0~30%
まぁ・・上の情報はちょっと古いと思います。新樽はおそらく50%ほど掛かっているかと思いますし、2022年ものの彼女のワインを数アイテム飲んでいますが・・そこからは、
「おそらく全房もそれなりに取り入れているはず」
だと想像できます。
2021年までの彼女のワインとは・・だいぶ異なって来ていると感じていまして、エレガンス主体の軽やかさが「ちょうど良いと思えるバランス」で入って来ていまして、その辺りを含めて・・メディアの高評価に繋がっていると思います。これからが非常に楽しみ!・・どうぞよろしくお願いいたします。
P.S.エシェゾーは3か所です。地図に3か所、赤い畝のラインが有りますよね。一番下の小さな区画はレ・カルティエ・ド・ニュイのグラン・クリュを名乗れるパーセルで、グラン=ゼシェゾーのすぐ近くです。
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【トップ評価はクロ=ヴージョのようですが、相変わらず高い評価です。】 2021年もののベルト=ジェルベは兎に角、入荷数が少なく、テイスティングアイテムも減らさざるを得ない状況になりました。
ですが2020年もののような濃さは落ち着き、本来のディテールの美しい仕上がりになったようです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【何とか1本だけの・・入荷ですが、過去最高の評価です!リアルワインガイドはポテンシャル97点、ジャスパー・モリス氏は上値96ポイント!】 こうなるのは判っていました。2020年ものは・・数は無いものの、ワインの出来は物凄いものになるだろうと。
リアルワインガイドは徳丸さんが「悶絶」「個人的には100点」「参りました」と、これ以上の形容は無いと思われるほどの評価です。それに、あの・・気が乗らない時、もしくは思い込み?・・か判りませんが、下級キュヴェには中々手厳しいジャスパー・モリスさんも、今までで最高の上値96ポイントを付けていますんで、これはもう間違いの無いワインでしょう。
いつか飲みたいと思っていますが中々に難しい・・入荷は1本ですから・・はい。なので、何も書けませんで申し訳ありません。
以下は以前のレヴューです。
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【希少!】 非常に希少です。申し訳ありませんが、販売条件の無いワインを1本以上、同時にご購入お願いいたします。
リアルワインガイド第63号は、今飲んで94、ポテンシャル96 と・・弾けてます!・・飲んでみたい・・!
以下は2015年のコメントです。
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希少なベルトー=ジェルベのエシェゾーです。リアルワインガイド第59号は 今飲んで 93 ポテンシャル94+ 飲み頃予想2025~2055 と、堂々たる評価でした。・・蝋封の上、紙包みです。
申し訳ありませんが他のワイン1本と一緒にご注文くださいませ。どうぞよろしくお願いいたします。
● 2021 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ
【デカンター誌のシャルル・カーティスMWは・・なんと92ポイント!・・エレガントさと集中力に長けた素晴らしい出来です!】
ん~・・海外メディアでオート=コートクラスに92ポイント付けられるのはデカンター誌かティム・アトキン氏か・・ま、ティムさんもデカンター誌出身ですが、余りいないと思いますよ。
ある意味・・テイスターにとって下級キュヴェは鬼門です。低めの評価をしていれば、余り文句も言われないですが、ここに自身を信じて高い評価をしてしまいますと、何かと問題を引き起こす種を植えたことになってしまいがちだと思うんですね。
ですから・・オート=コートクラスは86~89ポイント付けておけば良い・・とも・・ワインの評価に慣れて来てしまうと思ってしまう可能性が高くなります。
デカンター誌もティム・アトキン氏も、比較的、自由な評価をしているように思います。
このワインもどちらかと言いますと、A.C.ブルやコート・ド・ニュイ=ヴィラージュに近い、やや淡いニュアンスなんですが、それらよりもパワーが有るんですね。
ですから、ファーストタッチでやや印象が異なります。やや力強く口内を押し拡げるような振る舞いで入って来て、チェリーやベリーのニュアンスを感じさせます。
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュにある鉄っぽさ・・時に舌をジーンとさせるような感じもあるでしょうか・・重みのある振る舞いですが、これはこのオート=コートには無く、もっと中心部に寄った・・バランスの良さを感じさせます。
ヴォーヌ=ロマネやニュイ=サン=ジョルジュの西側の標高300メートル辺りには、オート=コートの畑が拡がっていまして、そのどこかは特定出来ませんが、
「やはり、ジュヴレと言うよりはニュイ=サン=ジョルジュ」
と言う感じがします。
新樽は使っていないようですが、明らかにコート・ド・ニュイ=ヴィラージュよりも軽やかで中心に寄っている性かバランスが良く感じます。言ってみれば、ジュヴレやコート・ド・ニュイ=ヴィラージュは、ちょっと真ん中を横に膨らませた ▲(さんかく)、オート=コートは同様に真ん中を横に膨らませ、上部と下部をへこませた ■(しかく)なイメージ・・でしょうか。
しっかりとパレットを膨らませ、下から上までバランスの良い味わいです。このオート=コートに92ポイント付けたデカンター誌、流石!・・と感じました。是非飲んでみてください!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ファルスタッフも92ポイント、リアルワインガイドはポテンシャル91+点の凄いオート=コートは、2019年までのスタイルを捨てました!素晴らしいです!】 どこか土っぽさのあるフィサンやジュヴレを連想させるオート=コートでした・・少なくとも2018年までは・・。2019年ものは、実は改革がすでに始まっていたんですね。
ジェルヴェ系のワイン・・すなわち、ヴォーヌ=ロマネやシャンボール=ミュジニーなどのワインは、おそらくですが・・旦那さんのニコラ・フォールの関与も有ってか、ジュヴレ系のワインと比較すると、
「・・ん?・・同じ人が造ったワイン・・なの?」
と、ちょっと疑問を抱いた方もいらしたかもしれません。
noisy 的には、ジュヴレ系のワインは父親へのオマージュかな・・と思っていたわけです。
ですが、この2020年ものからは大きく変貌していると感じられます。
リアルワインガイドもポテンシャル91+点で、「口に含むと凄いのなんのって」と・・おっしゃってます。
A.C.ブルのレ・プリエールよりも幾分涼やか、冷ややかで、ややスタイリッシュな分、喉の通りも良いですが、ポテンシャルは爆上がりしているようにも思います。
しかも何とも果実のニュアンスがピュア、そして「しっとり」していまして、これがもう何とも良い感じに受け取れるんですね。もちろん果実はベリーにチェリー・・そして、酸がしっかり丸いパレットを描いてくれます。
今やオート=コートは次世代にはもっと評価されるべき存在になってくるんじゃないかと言われています・・もちろんそれは、地球温暖化を予想してのことだと思われます。
最近のブルゴーニュはしっかりし過ぎている・・とお思いの方も増えてきているかと思うんですね。あれだけ・・
「パスグラが旨いよ・・」
と何年も言い続けて、最近ようやくですが結果が出て来ました。
しかしながらヤン・ドゥリューのように、オート=コートに壮大な夢を描く人もいらっしゃります。そしてミシェル・グロもまた・・打ち捨てられていたオート=コートの畑を何年もかけて復活させています。
何とも涼し気で果実のしっかりした、ニューウェーヴなアメリーのオート=コート2020年、是非味わってみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【オート=コートは激ピュア!・・親父さん譲りのしっかりした味わいですが、瑞々しく芯の有る美しい仕上がりで、滅茶美味しいです!】 A.C.ブルのレ・プリエールがナチュラル寄りの「ふんわり」したエレガントなニュアンスに満たされているのに対し、オート=コートは実にしっかりしていて非常に美しく、「滅茶苦茶ピュアで滅茶美味しい!」と言ってしまいたくなるような仕上がりです。
言ってみれば、ベルトー家のジュヴレの味わいをそのまんま持ってきたようなニュアンスでは有るんですが・・それだけには留まりません。
例えば2018年の村名ジュヴレは有ろうことか、ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デ・シェゾー2018を喰ってしまうほど素晴らしい仕上がりでした。一方、クロ・デ・シェゾーの方はポテンシャルは高いのはちゃんと理解できるものの、ややテクスチュアがゴツゴツとしていて硬く、少し時間の掛かる仕上がりとなっていた訳です。
その素晴らしかった2018年のジュヴレ村名の延長上に有るのがこのオート=コートでして、非常に美しく、しっかりしているのに強く無くしなやかで、よりピュアさを引き立たせる見事な仕上がりになっているんですね。
なので、先のプリエールのコラムにも書きましたが、もしこの2つを比較テイスティングすると、少し面喰らうかもしれません・・かと言って、このオート=コートがエレガントではない・・と言うことでは有りませんで、「あくまで比較の話し」なんですね。
アメリー・ベルトーのワインの二面性は、他のキュヴェにもある程感じられると思いますよ。もうすでに気付かれていらっしゃる方もおられるかと思います。
ピュアなオート=コートにナチュラルなレ・プリエール・・・。アメリーはベルトー家とジェルヴェ家・・そんな部分を忘れることなく表現したいと思っているのかもしれません。
お客様的には、
「自然派系が好きだから・・A.C.ブルの方かな?」
とか、
「ピュアなブルゴーニュが好きだからオート=コートを選ぼうかな?」
で、良いかと思います。美味しいですよ・・オート=コート!・・是非飲んでみて下さい。・・どこか以前のラマルシュ(~2017年)を彷彿させますが、でもA.C.ブルの中にもそれは有るんですよね・・困った・・ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【冷ややかさと端正さがA.C.ブルとの違い。よりスッキリ感を求めるのならこちらでしょう!】 温暖さを僅かに伝えるレ・プリエールに対し、対極的な「冷ややかさ」「端正さ」を見せるのがこちらのオート=コートです。
そもそもA.C.ブルの畑はほとんどが低地にあり、オート=コートの畑は丘の上ですから標高が高く、また日照の辺り具合から冷ややかになります。
ですが・・そんなことがワインを飲み比べて本当に判るのか?・・・でしょう?
それはワインが・・
「私、涼やかなんです・・」
と教えてくれるから、すぐに判るんですね。単独ではもしかしたら判り辛いかもしれませんが、比較して飲んだらほとんど誰でも一発です。
でも、ベルトーのワインほど、テロワールの違いを見事に伝えてくれている・・言ってしまえば、
「1本1本のワインが全然違う味わい」
なんです。
しかも、2013年は全般的に「淡く」「冷ややか」でした。そこでも確かに・・より「冷ややかさ」を伝えていたのがこのオート=コートだったんですね。
A.C.ブルが旨いか、オート=コートがより美味しいのかは、個人の好みに寄ると思います。ですが、
「ヴィンテージの背景と畑の個性をしっかり伝えてくれる!」
ベルトーのワインは素晴らしいと思います。これも非常にお買い得です。
「有名ドメーヌでおそらく・・最安値でしょう?」
是非飲んでみて下さい。超お勧めします!相当美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
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【一般的なジュヴレ村名とそん色の無い見事な風格!濃密です!】 「・・そう来たのか~~!」
まぁ、
「2017年もののアメリー・ベルトーはこんな具合になるんじゃないか・・」
と想像して臨んだテイスティングでしたが、ものの見事に裏切られました・・!淡く薄くエレガントな味わいを目指しているんじゃないか・・と思っていた訳です。言ってみれば、
「ヴォーヌ=ロマネで言えばミシェル・グロのオート=コートをさらにエレガントにしたような・・かな・・。ほとんど全房にして・・とか。」
と思っていた訳ですよ。
「とんでもない過ち!」
でした。
アメリー・ベルトーが目指しているのは、
「コート・ド・ニュイのトップ生産者!」
であることに違いありません。本気でD.R.C.とか、ルロワとか、ルソーとかと対抗できるワインに仕上げたいと思っているに違い無いんです。
それは、アメリーが造るこのオート=コートだけでは無く、フィサンやジュヴレを飲めば、なんとなくでも想像できるかと思います。・・いや、もっとハッキリ言ってしまえば、当面の相手はアルマン・ルソーでしょう・・だってワインがそう言ってますもん。ルソーのジュヴレにそっくりです。ルソーより全然香り高く、ワイン造りに対する意識も高いかもしれません。ルソーは結構に脱力系の味わいと言う理解ですんで・・。
なので、たかだか3千円ワインの味わいにとどまりません。骨格も太く構成も大きい。お姉ちゃんが適当に自分の好みだけで造るワインでは無いんです。高い意識と大きなこだわりを持って、その畑の魅力を最大に生かそうとしていると思います。
今飲んでも充分に美味しい・・ですが、仕上がり途中でも有ります。去年より3カ月も入荷が早いですし、noisy のテイスティングもワインの疲れを取るだけの時間が有りませんでした。
それでも、液体の中に封じ込められた香気成分たるや、凄いんですよ。スワリングが実に楽しい・・
「ワインって、こんなに香るものなんだ!」
と思っていただけます。
それでいて、今、ブルゴーニュで最もリーズナブルです。是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ピュアな中にもナチュラルさと妖艶さ、そして柔らかく優しくフワッと拡がる味わいにクラクラッとさせられます!】 2016年のアメリー・ベルトーは実に素晴らしいと思います。もう、ベースのキュヴェからして旨い・・。ACブルのレ・プリエール・・素敵です。惚れちゃいます。オート=コート・・・さらに素敵です・・クラクラっとさせられてしまいます。
今回は2枚の写真を掲載させていただきました。まぁ、noisy のサイトをご覧になる方は、
「・・スマートフォンでも外じゃ(ページの容量がデカいから)厳しい・・家に帰ってパソコンで観ないと・・」
と思ってらっしゃる方も多いと思います。
本来ならも少しスマートにやりたいんですが・・準備はしていますので、スマートフォンの方はもう少しお待ちくださいね。携帯電話の方は・・すみません、無理です。PCや大き目のタブレットの方は現状で良く見えると思います・・すみません。
でも2枚目の写真なんぞを見ると、良く判りますよね。
「・・うわっ、なんて・・色!」
と思っていただけるに違いありません。
この辺は、フランソワ・ラマルシュのフィネス有る味わいにも通じるかな~と感じています。淡くて優しくて・・とにかく虜にさせられてしまいます。
もうさして申し上げることは無いんですね。皆さんも重々美味しさが判っていると思います。濃く無くて、エキスがしっかりしてて、優しい・・そして官能的なアロマも内包しています。
リアルワインガイド第63号は、今飲んで88+ ポテンシャル89 飲み頃予想 今~2033 と言う評価です。noisy なら90Points は付けます。ACブルとオート=コート、この2つを飲んだだけで幸せです・・。
写真に関して言いますと、次の新着までは何せ時間が無いものでして、澱が落ち切らずに・・ACブルとオート=コートをテイスティングしています。なので還って、
「グラデュエーションが見える」
状況だと思います。その分、透明感が損なわれているでしょう。
2016年、ニコラ・フォールの影を感じる見事な味わいになっています。是非飲んでみてください。このワインに関しましては一応フリーですが、際限無く在庫が有る訳では無く、あと1回、もしくは2回程度追加出来る位です。お早めに・・是非とも飲んで欲しいアイテムです!お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【やや重厚さの有る見事なオート=コート!ACブル・プリエールをやや大柄に、より冷涼にしたほんのり黒いチェリー!これも旨いです!】 何故ACブルを一推し・必飲ワインにしたか・・と問われれば、
「今すぐに飲んで誰も美味しさを疑わない状態なのがレ・プリエールだったから・・」
と答えます。
まぁ、さっさと飲んで滅茶苦茶旨いですから、喜んでいただけることは間違い無いと踏んでいます。
しかしそれは、他のワイン・・・特にさしてプライスの変わらない、この「オート=コート」を下に見ている訳では有りません。確実にポテンシャルの高いのがこの「オート=コート」です。単に・・
「少しだけまとまり切って無いだけ」
で有って、各々の表現は確実に上、そして「まとまるのに必要な時間」は僅少です。なので、このオート=コート」を一推しにしても全く問題無しです。
ほんのりカシスを感じさせるレ・プリエールに対し(赤が強い色なのに・・)こちらは見事にチェリーですね。カシスのニュアンスは無く、より大柄で、クラス上位を素朴に訴えて来ます。
同じように果実の旨みがたっぷり有って、ヴォーヌ=ロマネ的な美味しさを持っているんですね。熟してもかなり素晴らしいんじゃないかと思います。何故かリアルワインガイドはこのオート=コートをテイスティングしていないようですね。ACブルと同じように・・まぁ、母方からいただいた畑なのでしょうから・・と言う部分も有り、しかし父方から継承した畑のワインにも、その
「果実の旨み」
はしっかり有るのが・・不思議です。どうやってるんでしょうね~・・。
で、おそらくこの影響かな?・・と思えるのがエージェントさんのM君情報。
>すみません。全体的に入荷量激減です。そして多少恵まれたらしい2016年の数量も…さて、2015年のベルトー=ジェルベアメリーの小さな変革として樽内でのマロラクティック発酵があります。2015年はすべてのワインに共通しているようです。ワインの澱に良い影響を与えると判断したようです。発酵中の澱引きの回数も減らすことで醸造中のSO2添加が無くなった点もより柔らかくふんわりとしたベルトーらしいワインの質感に一役かっていることでしょう。全房発酵比率も少し高まったようです。そしてBourgogne Aujourd’hui誌138号での大絶賛。ブルゴーニュ全体でも特級レベルの評価となり、間違いなくフィサン最高の栄誉です。そして本文にはなかなか興味深い記事が…
とのことで・・
「香りのスピードは速いし良く香るし果実がしっかりピュアだし旨みたっぷりだしポテンシャルも高いし・・」
と言うこと無い仕上がりの2015年です。ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【充実したニュイ=サン=ジョルジュ近郊のオート=コート!!エキスが充実し果実感もたっぷりです!】 どうでしょう?・・2013年ものに比べると濃いですね。到着してからテイスティングまで時間を余り掛けられなかったので若干、「休養不足」で「澱が舞ってる」状態も見えるかと思いますが、
「ニュイ=サン=ジョルジュっぽい感じに見える」
かな~・・と・・(^^;; 思います。ブルゴーニュ・レ・プリエールのように透明なものでは無く、わずかに白かったり、わずかに茶が強く入っているような・・そしてタンニンもより多く含まれているような色合いに感じられるかもしれません・・って見ただけでそこまで判るのかよ・・とは突っ込まないでくださいね~。クセなんですよ。長年に渡って「(味わいを一旦)想像して(決めつけて)から飲む」を繰り返してしまったので、そうじゃないかな~?と思ってしまうんですね。最も、「前言撤回するのも得意」でした。
面白いのは、やはりこのオート=コートはジェルベからの畑なんですよね。そんな雰囲気は2013年よりも伝わっています。それにやはり2013年との色合いの密度の違い!・・雲泥の差が有ると思いませんか?
非常にエキシーだった2013年ものですが、2014年ものはそこに要素の種類の多さと、各要素の分厚さが入っています。しっかりと「濃度」の有る味わいで、上記のように、「ニュイ=サン=ジョルジュ」っぽいような味わいの多層感が有り、しかし余り土っぽくは無く、冷涼な酸の美味しい味わいが有ります。
これ、1~2週間ほどしっかり休養させて落ち着かせたら、今でもかなり美味しいと思いますよ。濃密さが有る分、まだ仕上がりきっていないバランスだとしても、それを完全にマスキングしていると思うんですね。
価格も他のドメーヌでは「パストゥグランさえも買えない」ようなものですから、かなりお買い得と言えると思います。
非常にリーズナブルですが、アメリー・ベルトーらしい、ドライで旨みがキッチリ乗り、エキス中心の充実した味わいです。お勧めしたいんですが、こちらはこれが最後のご案内かと思います。是非お早めにご検討くださいませ。お勧めします!
以下は2013年のこのワインのレヴューです。
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実に美しい・・淡いルビーな色合いをしたオート=コート・ド・ニュイです。アメリー・ベルトーのワインのコルクを抜くと、まず何とも言えぬ甘い果実の香りがそこはかとなく漂うんですよね。これは、彼女のどのワインでも言える事で、ほんのりと赤く色付いた果実のエキス由来だと思いますが、揮発性の・・香水のような成分のアロマティックさだと思います。何とも良い感じなんです。
ワイナート誌を見ても、「少し青っぽい」・・みたいな表現が見受けられますし、飲まれたお客様も同様のニュアンスを言葉にされますが、ワイナート誌は別にして、お客様からは「マイナス印象としての青っぽさ」だけだとは思えない言葉だと理解しています。
つまり、良い意味での青っぽさと言うか、将来的に消えるとか、将来的に別の要素に変化しつつ有るもの・・のような意味合いですね。
実はそれは「大正解」なんですね。醸造中に余りにいじくりまわしたワイン・・は、その青っぽさは別の要素をくっ付いてしまって、
「青臭い」
ワインになってしまい、茎っぽかったり、サラダ食べてんじゃね~ぞ~!・・のような感じになってしまうことが有ります。
ですが、アメリーのワインは、例えばピジェアージュも発酵後半にチョロっとするだけのようですし、おそらくワインにストレスを与えないように優しい手順を踏んでいると思われます。
なので、その若さ、青さ、植物っぽさはむしろ、構成の大きさを表現して行く大事な要素の一つだと考えることが出来ます。
たとえば、ワインにはとても重要な「渋み」・・・これも弄繰り回してしまうと、タンニンや他の渋みを持つ要素が別のものと結合してしまって、「渋さ」「くどさ」を固定してしまいますが、若いときの単に渋みは、将来的な「甘さ」と「大きさ」、そして「将来そのもの」を表現してくれる「シード」なんですね。
このオート=コートは、現段階(2015年10月1日)においては、若干の青みを抜栓直後から15分ほどの間、感じることになります。しかし、その時間が過ぎると、むしろ今まで感じていた青みは消え、ボディの大きさと甘み、果実感を助長していることに気付くはずです。
つまり、まだワインとして安定していない時期のピュアな青っぽさは、決して悪いものだけでは無いんだ・・と言うことなんですね。
このオート=コート、フランソワ・ジェルベからいただいたニュイ・サン・ジョルジュ近郊の畑だそうで、言われてみればニュイ=サンの複雑性豊かな味わいをやや冷ややかにした・・そのまんまの味わいがします。とても優れたワイン・・でも15分待ってね・・もしくは、その変化を楽しんでね!・・と言うワインなんですね。
優しさ、複雑さはACブル・プリエールには無く、軽やかさは劣るもののエレガントさも有り、総合的には上です。価格はそう変わりませんが、この成長途中、落ち着く過程にあるオート=コートを楽しむことは、アメリーのワインを理解する早道なんじゃないかと思います。
残り全部を購入しちゃいましたので、この数で最後です。是非ACブルや他のワインと合わせ、楽しいブルゴーニュ・ピノ・ノワールを感じてみてください。お奨めします!
● 2021 Cote de Nuits-Villages
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ
【2020年ものとは大違い!・・でも濃密さは充分に在り、相反するエレガンスが素晴らしいです!】
これも美味いですね~・・今すぐ飲みたいのなら、このブロション村北側のフィサンに接するコート・ド・ニュイ=ヴィラージュ2021年もお勧めです。
ブロション村の、ジュヴレを名乗れない北側にある畑で・・南側だとジュヴレになりますんで・・それが良いのか悪いのか・・中々に微妙です。noisy 的には、
「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュにしないでフィサンにすれば?」
と言うような思いも有るんですが・・こうも言えるんですね。
「このコート・ド・ニュイ=ヴィラージュ(北ブロション)は、ジュヴレの重さや鉄っぽさも少し持ちつつの白っぽいミネラリティを持ったエレガントなフィサンっぽさも併せ持つ」
そういうことにしますと、このコート・ド・ニュイ=ヴィラージュが滅茶・・理解出来ると思います。
因みにフィサンの白、「シャン・ド・シャルム2021」が滅茶苦茶旨いんですが、フィサンが持つ鉄っぽいミネラリティの無い、でも白っぽいミネラリティが根底にある感じも、その白を飲みますと・・判る気がします。
それにしましても2020年の濃くて凄い色彩と、2021年もののエレガントな淡い色彩を比較しますと・・
「・・同じワインだとはとても思えん・・」
となっちゃいますよね?
でも・・根底は同じです。2021年ものはむしろ、エレガントで美味かった2016年ものに近いですが、この頃のアメリーのワインよりもずっと「ふんわり感」や「(落ち着いた)ナチュール感」は増幅している感じで、今飲んでも充分に旨いですし、この先3年の間に相当上昇して行くと感じます。
またこのコート・ド・ニュイ=ヴィラージュですが、海外メディアは常に「スルー」しています。リアルワインガイドに掲載されることも無いようですから・・?・・生産量は多く無く、海外メディアが通常利用しているバレルテイスティングでは出されないキュヴェなのかもしれませんね。
飲んでみてください。フィサンとジュヴレの両方のポテンシャルを少しずつ持っているワインです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【きゃ~!・・滅茶美味しいです~!・・誰も注目していない無名の村名ブロション・・?・・コート・ド・ニュイ=ヴィラージュの美味しさが半端無いです!】 素晴らしいです!・・思わず2019年ものと全く同じ「題名」を使ってしまいました・・だって・・本当にそう感じたんですから・・。
2020年のアメリーのワインは本当に素晴らしいです。そして2020年もののブルゴーニュワインが総じてポテンシャルが高い分、美味しくなるのに・・
「いつもより少しだけ時間が余計に必要」
とも言える訳です。
ですから、本当のことを言えば・・少し待ってほしい・・かも・・と思っているのも事実なんですね。
ですが、このブロション村のワインは違うんですよ。
「今、最高に旨い波が来ている!」
と言いたいんです。
逆説的に言えば、ジュヴレの鉄っぽさ、土っぽさのあるキャラクターをさほど持たず、フィサンの優しいミネラルバランスともちょっと違う単独のアペラシオンを持たない「ブロション村」のある種のシンプルさが、2020年のポテンシャルが高いが故に、美味しい波がまだ来ていない・・と言う部分をキャンセルできるんじゃないかと思うんですね。
ですから、他のワインと比較してご覧いただいても、
「赤さをしっかりアピールしているような色彩」
を持っているとも・・見えなく無いでしょうか?
何とも香しく、果実の訴えとミネラリティの支えがベストバランスで感じられ、何よりも・・
「すでにエレガンスもたっぷり放出できる体制になっている」
ことが、このワインの現時点での完成度を表していると感じます。
ですので、
「何よりもこのキュヴェを先に飲むべき!」
だと思います。飲んでみてください・・2020年のベルトー=ジェルヴェの他のワインも、このようにバランスして行くんだとご理解いただけると思います。素晴らしい!・・是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【きゃ~!・・滅茶美味しいです~!・・誰も注目していない無名の村名ブロション・・?・・コート・ド・ニュイ=ヴィラージュの美味しさが半端無いです!】 ブロション村のワインです。単独のアペラシオン、「ブロション」が無いので名乗れず、「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」とされてしまいますが、
「ハッキリ言ってしまえば、フィサンとジュヴレ=シャンベルタンに挟まれたブロションと言う村名のワイン」
とした方が判りやすいと思います。
余計なことでは有りますが、マルサネ・ラ・コート村とフィサンの間には「クーシェ」と言う村がありますが、ここは「マルサネ」を名乗れるんですね。ブロションとの扱いの差が激しいですが、おそらく歴史的にブロションは重視されてこなかったことが、その差になっているかと思います。
しかしながら・・これは飲んでみれば判ることですが・・
「兎に角滅茶美味しい!」
んですよ。
一般のイメージのフィサンほど「そっけなく」無いですし、ジュヴレほど重い酸化鉄を感じることも無い・・けれど、どちらの表情もまるで空気を読んだかのように適度な量、持っていて、このワインは特に、
「異常にバランスが良い」
んですね。
なので、毎年見事に美味しく、毎年モノの見事に早々に完売してしまう訳です。
2018年ものも素晴らしい美味しさでした。ですが2019年ものは、2018年ものの美味しさに、さらに盛って・・より果実感を濃密にしている・・んです!なので、どうしても人間、より判りやすい美味しさとか、感じやすく分析しやすい細やかな複雑性が有ると・・単純ですが「美味しい!」となってしまうんだと思うんですね。
そもそもワイン好きは、最初からワインが好きな訳では無く、子供の頃から色々なものを食べ、飲んで、育って来た環境からの知見で好きになって行くと思います。知らない味わいは恐怖にも繋がりますが、一旦それを理解してしまう、知ってしまうと興味になって来ます。
このブロションのワインは、そんな・・フィサンもジュヴレも・・マルサネも・・(^^;; 知っているワインファンが、それらの両方の美味しさを感じつつ、終盤の最後の最後でノーズに「ふっ」と還って来る優しくしなやかなシャンボールのような存在のアロマに、心を奪われてしまうに違いないのです。
このコラムでは1枚しか、2019年のコート・ド・ニュイ=ヴィラージュの写真をアップしませんでした。この写真で充分だと判断したからです。
以前のグラスの写真と見比べていただき、2019年ものが相当良さそうだと思っていただけましたら、是非飲んでみて下さい。
「下から3番目がこんなに美味しくてどうするの!」
と思っていただけると確信しています。この下のオート=コート・ド・ニュイも、正直な方が多いアメリカの某SNSで91.5ポイント、付いていました。でもこのコート・ド・ニュイ=ヴィラージュはおそらくこの数量で、一旦最後になるかと思います。お早めにどうぞ。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【でら旨!今すぐ飲むならこれ・・かな!白いミネラリティが創り出す余白と、それに染み込んでくる赤紫の果実が超エレガントです!】 下級キュヴェの中では現状で一番仕上がっているのがこの「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」です。
ジュヴレほど鉄分っぽいミネラリティが多く無い・・フィサンほど白い石灰が多く無い・・と言うバランスなんですが、すなわち、
「総合的ミネラリティは同量位でも、まとまり感が良いので現時点でのバランス感が最良!」
と言うことになります。
果実、石灰のバランスが良く、時に重く感じられやすい鉄っぽいミネラリティが程々であることが、今のバランスを造っていると思われます。
なので、エレガントですし滑らかですし、果実感がちゃんと有って柔らかで・・ドライなのに旨味のエキス美しくたなびかせる「余白部分」を持った味わいなんですね。要素がたっぷりあって、表情が多すぎると、時に人間の感覚は、「ん?・・ちょっと雑?」などと感じてしまいますから、白い石灰分が占有しているその余白部分にエキスの味わいが染み込んでくる・・そんな感覚でしょうか。
そもそも、このコート・ド・ニュイ=ヴィラージュはいつも滅茶美味しいんですよね・・早い段階から・・。2017年ものは非常に凝縮していますので、この白い余白部分を持った味わいが非常に心地良いんですね・。心なしか、写真にもその「白さ」が現れているような気がします。
ですが、こちらは12本しかないので・・申し訳ありませんが、早々に飲みたい方用にお一人様1本限定でお願いいたします。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【激旨です!トップノーズ、口入れ、中盤、余韻へと流れる中に起承転結を感じさせつつも、サラッと・・エレガントな味わいです!】 これは素晴らしいです。いや、ACブルもオート=コートも滅茶美味しいですが、この見事なバランスには脱帽です。
最初から最後まで一つの流れの中で始まり、終わっていて、その振幅はきちんと有るのに、
「エッジが無い」
んですね・・。
noisy にしてみても、もうどれだけワインを飲んだのかなど、測りようのない状態では有ります。コート・ド・ニュイ・ヴィラージュと言う名のついたワインは、実は「駄」の付く大手さんのものはそれなりに有るにせよ、秀逸なドメーヌ物はさしては存在しません。それでも結構・・飲んではいます。
そんな秀逸とされる造り手のコート・ド・ニュイ・ヴィラージュだとしても、結構に・・「角張ったエッジ」には引っかかる訳ですね。その多くはミネラリティ不足だったり、酸の構成の歪さだったり・・葡萄の出来・不出来がそのままワインに現れており、
「ま・・コート・ド・ニュイ・ヴィラージュだからね・・」
で済ませてきた訳です。
しかし言ってみれば、ヴィラージュの名がそれを表わしていますが、「準村名格」で有って、自身の村の名前をアペラシオンとして名乗れないだけ・・なんですね。特徴が薄く、歴史が余り無い・・と言うことだけになりますから、
「ちゃんと造れば美味しいワインになるはず!」
だと・・。
そんなイメージを具現化したのがこのアメリー・ベルトーのコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ2016年です。
2015年ものはジュヴレ=シャンベルタンにそっくりでした。ポテンシャルも高く、複雑性もしっかり有りました・・が、「わずかながらエッジは感じられた」のも事実です。引っかかる訳です。
2016年ものは、いや~・・もう完璧なバランスだと思いました。過不足無く、尖がらず、優しく包んでくれるコート・ド・ニュイ・ヴィラージュです。こんなのは初めてです。是非飲んでみてください。数は・・有りません。
以下は以前のレヴューです。
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【ピュアなだけじゃない、ポテンシャルの高さを充分に堪能できる見事な仕上がりです。ジュヴレ=シャンベルタンそのもの!】 名前の通り「村名」単独を名乗れない畑なので「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」と、ヴィラージュ(村)が付き、「準村名格」もしくは「村名格」のアペラシオンです。
まぁ、村名格と言ってしまうと他の単独村名格との差を言えなくなってしまうので「準村名格」としていますが、実は「村名格」です。アペラシオンとしては単独村名よりも下に見られるのが普通です。
2014年ものまでは、「やや軽やかなジュヴレ=シャンベルタン」としていましたが、もうこれは・・区別が付かないですね。
重量感有り、金属的ミネラリティ有り、鉄っぽくも有り、下からグググっと支えられ、持ち上げられているかのような安定感にチェリーやベリーの見事なピュアさ、香りも速く、飲み応えのある味わいです。他のキュヴェ同様に「果実の旨み」が詰まっていて、非常に複雑です。
現状で完全にバランスしている・・のでは有りますが、まとまり切っているか?と問われると、もう少し置いた方が良いかな?・・と答えるでしょう。
それでももう2018年の2月の末になりますから、
「暖かくなったなぁ・・と思ったころからが飲んで良い時期に入って来る」
と思ってください。
ただし、元々余り多く無いキュヴェです。さっさと完売してしまうと思いますのでお早めにご検討ください。
「2015年のベルトー=ジェルベは基本、下から順番に飲む・・」
のが良いです。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【これは旨い!エレガントでやや軽やかなジュヴレ=シャンベルタン風の味わいです!!】 昨年も、
「ありゃぁ・・こりゃジュヴレ村名と間違えるわな~~・・」
と思ってしまったコート・ド・ニュイ=ヴィラージュです。2013年ものと比べると、かなり大柄でダイナミックさを増しています。
あ、これはいつか言わないといけないと・・思っていたんですが、このベルトーの正規代理店さんは何軒か存在しますが、コンディション良く持って来ていらっしゃるのは少数派です。現時点でのその?な部分のチェックはしていませんが、まともなワイン屋さんなら相手をしないような管理の出来ないエージェントさんもいらっしゃいますので、
「どんなに価格が安くても買ってはいけない」
です。元々悪くなってしまったものは、現状維持は出来ても良くなることは無いです。
リアルワインガイド第55号ではスペシャルなブルゴーニュ・キュヴェ・セレクスィヨン同様、テイスティングは出来なかったようで、評価が上がっていません。
しかしながら、2013年もの以上に大柄に、よりジュヴレらしくなっているのに驚きました。昨年の2013年ものが女性らしいエレガントなスタイルだとするなら、2014年ものは、2013年同様のお姿には違いないが、「あれ?・・ヒョウ柄のワンピすか?」と・・(笑・・いや、大阪のおばちゃんだと言ってる訳じゃぁ無いですよ。
例えが悪かったかな・・。「羊の皮を着た狼」・・いや、これもちょっとオーバーか・・。じゃぁやっぱり、
「・・飴ちゃん、お食べ~!」
と人懐っこい大阪のおばちゃんかもしれません。
2013年よりも出来が良い分、熟成にはより時間が掛かると思われますが、現時点でもかなり美味しいと思います。大阪のおばちゃんと言ってしまってはまだお若いアメリーさんに失礼だとは思いますが、これはあくまで「ワインの例え」ですんで・・はい。是非飲んでみてください。お勧めします。めっちゃ安です。
以下は2013年時のこのワインのレヴューです。
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非常に美味しいです。現時点(2015年10月1日)でも充分美味しく飲めちゃいます。涼しいオート=コートは成熟に時間が掛かり、よって、ワインが仕上がるのに時間も掛かるでしょう。
しかし、コート・ド・ニュイ・ヴィラージュは「ヴィラージュ」が付くことでお判りかと思いますが準村名格のアペラシオンですので、標高は少し低く、葡萄の熟成は早くなります。なので、ワインとしての仕上がりも早くなる傾向が有るんでしょう。
明らかにフィサンより充実した鉄っぽい「重さ」の有るワインですが、より濃密で充実しています。ベリー系の果実の風味、ベリーの艶やかなスパイシーさをエレガントに感じさせてくれます。重さが有る・・と言っても、「重くは無い」です。総じて中くらいですが、彼女のワインのフィサン以下のワインの中では重量感の有る方・・とお考えください。
エキスが綺麗に出ていて、無理な抽出をせず、人的関与もできるだけワインにストレスを与えないようにしているのが良く判る仕上がりです。
オート=コートに感じる「青っぽさ」は微塵も無く、とても果実感が有ります。ピュアな味わいが素晴らしい!
このコート・ド・ニュイ・ヴィラージュも残りを全部購入しちゃいました。本当は仕入れるつもりは無かったんですよね・・。でも、アメリーのワインが余りにエキスが美しく、美味しいので・・
「この際、全部買っちゃお!」
っちゅう、ちと無理が有る部分を通し、仕入れてしまったんですね。
難しかったはずの2013年初ヴィンテージでこの仕上がりとは・・noisy も非常にビックリしています。何より自分の反応に自分がビックリしていると言う・・(^^ 何ともヘンテコでは有りますが、非常にエキシーで旨いコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ!・・お楽しみくださいませ。少量です!
● 2021 Fixin Rouge
フィサン・ルージュ
【2021年の村名フィサンは「激エレガント」な仕上がり!・・やっとのことで見つけたメディア評価はデカンター誌の91ポイント!・・流石だと思いました!】
ワイン雑誌として長く存在し続けているイギリスの「デカンター」ですが、その昔、ブルゴーニュワインを良く買っていたのがイギリス人でしたので、そんな関係も有るかとも感じています。
まぁ・・この淡い色彩のフィサン2021年に91ポイントも付けてくれたなぁ・・と言うのが noisy の思うところでして・・と言いますのは、
「絶対に飲んでいるはずなのに、多くのメディアはこのフィサン2021年の評点評価を明らかにしていない!」
んですね。これって一体、どう言うことなんでしょうか。
まぁ・・他の上級キュヴェは評点評価を発表しているんですが、村名クラスはそれが無い・・と言うことは、普通なら・・
「・・あ、飲んでないんだ・・」
と思うんでしょうが、noisy はそうは思わないんですね。絶対に飲んでいますよ。ドメーヌにテイスティングに行って、
「・・あ、下はいりません(飲みません)」
なんて・・言う訳が無い・・(^^;;・・でしょう?・・そりゃ、まだ落ち着いてないから出せませんと言うのは有りますが、それは大抵上級キュヴェが対象です。
つまり、評価できない・・したくない・・自分たちのサイトに掲載したくないから出さないんです。
デカンターはちゃんと91ポイントと・・しっかり評価しているじゃないですか。きっとかなり真実に近い評価だと思います。
ファーストヴィンテージの2013年ほどでは無いにせよ、やや淡い色彩でエレガントさを感じさせます。ノーズは純粋さに満ち溢れ、可憐ながらもチェリーのふんわりソフトで心地良いアロマに、きめの細やかな白っぽいミネラリティが混じって感じられます。
非常にドライで甘みは無く、完全発酵に近いニュアンス。ふんわりとソフトさを感じさせつつ、細やかで繊細な表情を見せつつ、適度な中域の膨らみ、ドライな余韻ながら、ほんのりプラムやチェリーのノーズを還してくれます。瑞々しい余韻が心地良いです。
日本人なら・・きっと好きでしょう。滅茶繊細・・フィネス溢れる味わいでした。
ただし・・しばらくしますと、やや閉じて行きますかね。そしてまた時間をかけると膨らんでくる・・それを繰り返します。
そもそもこのアメリーのフィサンは・・
「いつも到着から半年~1年ほどすると物凄い成長を遂げている」
のが定番です。リリース直後に飲み、1年後に再度飲んでみると・・劇的に変わっているんですね・・良い方に。官能さも複雑性も出て来て、滅茶美味しいんですね。
今のところはまだそこまでは到達していない・・2020年ものは果実の濃さでさっさと美味しく飲めちゃいました。2021年ものは当初の1時間以内は、滑らかで激エレガントで繊細な味わいで美味しく飲めますが、今のところはやや締まって行く方向です。是非ご検討くださいませ。素晴らしいエレガンスです!
以下は以前のレヴューです。
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【「2020年はドメーヌの金字塔」は良いんですが、いつもは余るほど入荷の有るフィサン村名も今回ご紹介分で最後・・。リアルは92+ポイントとはっちゃけましたが、ファルスタッフはリアル以上の93ポイントでした!】 濃密で素晴らしいバランスを持った2020年でした!・・今飲んでも滅茶美味しい・・もちろんですが、今がピークでは有りませんで、2年後からがベストな期間が始まるか?・・と思わせるスタイルに仕上がっています。
まぁ、ここには写真は貼りませんが、2019年ものや2018年ものもほぼ同時にテイスティング出来まして、この「フィサン村名」がたどって来た仕上がりもチェック出来ました。リアルワインガイドが、
「2020年ものはこのドメーヌの金字塔!」
と言うのも理解できる出来です。
しかも・・全く落ちて行かないんですよね・・抜栓して数日経過しても、10日経っても・・です。もちろん若干閉まるとか、ああ・・今日はだいぶ開いてきたかな・・みたいな周期を繰り返すのは間違い無いとしましても、
「高いレベルで味わいが保たれる」
のには驚きました。バックヴィンテージもののテイスティングも非常に良かったんですが、あれほど素晴らしかった2019年ものをあっさりとうっちゃる感じで・・まぁ、色の積層がかなり違うのは、2019年もののグラスの写真でも判ってしまいますよね。
さらにリアルワインガイド第79号ではポテンシャル点が92+ と、フィサン村名とは思えないような高い評価をしていますが、ファルスタッフ・マガジンはそのものズバリ、なんと93ポイントと・・いやはや、そりゃぁ・・noisy だってそんなには付けたいですが、実際にやるとなると躊躇も相当しそうですよ。まぁこの見事に集中した密度が高そうな色彩を目にしてしまえば、
「・・ん・・そこまで・・考えられるか・・な・・」
とも納得させられてしまいそうです。
ジャスパー・モリスさんは気が乗らなかったのか、それとも村名ヴォーヌ=ロマネの評価の90~92ポイントが、自身で掛けてしまった重しになったか・・88~90 ポイントと脱力感の方がバリバリの評価。まぁ・・この方はどうあっても村名クラスに高い点が付けられない性格?のようなので仕方が無いですが、それでもちょっとなぁ・・まぁ90ポイント付いただけでも、本人的には相当に評価を上げたつもりでいらっしゃるのかもしれません。
また、村名ながらも素晴らしい出来だったレ・クロ、レ・クレの兄弟たちは、その漲るポテンシャルの高さからか、現状はすぐに手を出さない方が得策です。このフィサン村名をのんびりと楽しみ、レ・クロ、レ・クラはしばらく取っておくのが良いと思います。
何せ深めの赤を何層にも積み上げたような・・グラデュエーションも美しいフィサン村名は、いつも優しいニュアンスに溢れていますが・・それがここまでの濃密さを持っていますから、それが「精緻さを増長」させているように感じさせられますから・・そう、
「滅茶苦茶繊細で上質なドライなカシス!」
を感じさせるような果実感で侵入して来て、その密度に慣れてくるとベリーやチェリーを心地良く感じさせてくれますから・・ついつい、高い評価をするように導かれるのかな・・と思います。
ですが!・・毎年のように追加は出来ないようです。noisy のところで・・このフィサン村名の入荷は24本オンリーです!・・1本テイスティングしてますからその分はマイナスで、後のために何本か隠しておくことさえ出来そうも無いんですね。是非この機会に押さえておいてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【昨夏ご案内のこの2019年フィサン村名、仕上がって来ました!自身の身体に素晴らしくマッチした香水のアロマ・・滅茶素晴らしいです!これは飲むっきゃない!・・超お勧めです!】 素晴らしいです!ほぼ半年経過して、ほぼ完全に仕上がりました!・・もうべらぼうに旨いです!
昨夏のレヴューでは「やや濃い目」のようなニュアンスでお伝えしたと思うんですが、いや・・それがもう、滅茶「おしとやか」に溶け込んでいるんですね~。
まず一体感が素晴らしい!・・赤い果実と、少し紫の果実が半々ほどです。真っ赤なチェリーと紫&黒のカシスがドライに、ピュアに、そしてナチュール的に一体となって咽喉を通り抜けて行きます。
その通り抜ける様が・・また滅茶心地良いんですよ。品温が下がり気味のこの時期、それでも全く苦にせず、自然派的に柔らかだけれど絶対に瓦解はしない、凛とした姿も感じられます。
感覚的には、とても美しいスタイルの均整の取れたジュヴレ=シャンベルタン・・に近いでしょうか。もしくはフィサン的なニュアンスで、ジュヴレ=シャンベルタンの鉄っぽさをそれなりに省いた感じ・・でしょうか。
それに加え、2019年もののアメリー・ベルトーのワインに共通している・・
「良く香るシャンボール=ミュジニーのような高域に伸びる香水のようなアロマがほんのりトッピングされている」
ことが、このワインを見事に美味しく感じさせてくれるんじゃないかと思います。
是非、昨夏のレヴューもご覧くださり、もしこのワインをまだお持ちだったら飲んでみるのも良し、でも無ければ是非ご購入いただき、飲んでみて下さい。
「アメリー・ベルトーが目指しているもの」
が、このタイミングで良く理解できると思います。超お勧めです!
以下は2021年7月に書いた、このワインのレヴューです。
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【ふんわり柔らかで優しい、女性っぽいワイン・・ナチュラルさが勝った見事な仕上がりです!】 今回、フィサンのワインは上級キュヴェが届かず、この区画名無しの村名のみの入荷です。
親父さんから受け継いだ畑だと思われますし、A.C.ブルと同様に醸造的には親父さん譲りの方法で仕込まれているはずなんですが、何故か・・ジェルヴェ系のナチュラルな味わいが勝っています。
ふんわりと優しく、しかしエキスも綺麗に出ていて・・しかし、押し出しはさほど強く無く、全体として優しい女性を思わせるような感じなんですね。ジュヴレ系は、言ってみれば、
「芯の強い滅茶美しい女性!」
と言う感じなんですが、こちらは笑顔で包み込んでくれるような優しさを感じます。香りのスピードは速く、ジュヴレのような鉄っぽさよりも美しく軽やかに抽出された果皮のエキスを感じるかと思います。
色合いは結構にしっかりしていますよね?・・でも、写真で見て想像できるような押しの強い「濃さ」は全く感じないんですよ。果皮の濃度が有るので、先行き非常に素晴らしいワインに育って行くはずです・・滅茶美味しいので是非飲んでみて下さい。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【飲めば絶対に判ります・・海外メディアの間違いを!・・相当素晴らしいです!是非このフィサン村名、飲んでみて下さい。】 海外メディアの評価を見て・・
「・・あ・・やっぱりね~。そんなもんだよね~・・」
と、一人納得してしまいました。
この辺りの安いクラスのテイスティングは、おそらく適当なんでしょう。もしくは相当に力を抜いているか、メモするにしても1~2行で忘れてしまうのかな?
この村名フィサンの美味しさは普遍的なブルゴーニュの美味しさの基本が詰め込まれていると思います。その上でバランスが素晴らしいです。
2017年もののフィサンも凄く美味しかったんですが、2018年ものは・・アロマが素晴らしいです。まるでシャンボール的な、高域にまで伸びて行く香水的アロマを持ち、赤いドライな果実で迎えられ、質感高い黒果実で見送ってくれます。
中域の出方もしっかりしていますがデコボコでは無く、非常にスムーズです。鈍重にならず、伸びて行く果実感にしっかり浸れる訳ですね。で、そこが安っぽいと一気に萎えてしまうんですが、気高さまで有るんですよ・・。
海外メディアの評点は間違ってます。是非それをお確かめください・・って、そんなの、ちょっと楽しいでしょう?・・上値は88 ~89 でも、下値で86 とか 87 って・・まるで判ってね~な!・・と、(自分の部屋で・・)言ってやりましょう。超お勧めです!最高に旨いので、是非ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【白みを多く持ったエレガント系ジュヴレ?・・と思ってください。滅茶安いを思います!しかも薫り高い!】 2016年ものは4500円でのご案内でしたので、150円も値下げです。それだけでもリーズナブルですが、元々安いですので・・。
ニュアンス的には2016年と同様、今飲んでも充分に旨いです。白い石灰が多めのジュヴレ=シャンベルタン的な味わいですね。鉄っぽさが少ない分、素直に「すっ」と口内を通り抜けて喉の奥を目指して行くような感覚です。
しかしながら2017年ものはそこから・・「喉の奥を目指した液体が行う仕草」がちょっと違う・・んですよ。2017年ものは香気成分が非常に多いエキスなので、喉の奥に達したところから、鼻腔を通して感じられるアロマが凄い・・んですね。これは、実はnoisy がテイスティングしたキュヴェ、全部に言えることなんですが、グラスから立ち昇るアロマだけでは無く、
「鼻腔を通しても官能的な多量のアロマが感じられる。」
んですね。
そして、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュもそうなんですが、白い石灰が創り出す余白が重要で、そこをこのフィサンが持つ鉄っぽさとかパフューム的なアロマが帰ってくる・・またそれが果実感として感じられる・・と言うことなんだろうと思います。
まぁ、アメリー・ベルトー2017年、アイテム数が多く同時に何本か開けているパターンが多いので、抜栓すると美しいアロマがとたんに漂い、また次のボトルを抜栓すると、それまでのアロマに重なるように、少し異なったニュアンスのアロマが漂い、室内は香りの多重奏的空間に変身してしまいます。
ジュヴレ=シャンベルタンを鉄分を少し除きやや軽くして、赤い果実のノリを良くし、すこしスタイリッシュにした感じと言って良いと思います。
それでも2017年ものは「重厚」かと思いますよ。本格派と言って良いでしょう。これはお勧めです!早めに楽しみたいかたは是非このフィサン村名、お試しくださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【女性らしい優しさに満ちた味わい・・が洗練されています!】 新樽を使わない、ある意味、何の化粧もしないストレートな美味しさだけで勝負に出ている・・素晴らしいキュヴェです。
2015年ものは有り得ないほど無くて・・マグナムなんか造っちゃってましたから・・12本しか入らず、結局テイスティングを諦めた経緯が有ります。非常に少ないとされる2016年ものは、フィサン村名に関しましてはある程度、確保できました。
確保できたから売りたい・・訳では有りません。美味しく無ければ買わなきゃ良い訳ですし、美味しく無いものをお客様に押し付けたところで、次が無い訳ですから・・そんなことはしません。
で、2年ぶりに飲めたアメリー・ベルトーのフィサンは・・やはり旨いですね・・。これからのフィサン、マルサネと言った、ニュイ北部のアペラシオンの優位性は、温暖化とされる世の中でさらに高まって行くでしょう。
グラスの写真も・・今回の2016年のベルトーの写真につきましては、
「色味の調整は一切していない」
です。撮ったまんまを切り取ってサイズ調整だけして掲載しています。なので、ほとんど無加工です。
味わいの系統は2016年のアメリー・ベルトー、そのまんまです。おそらくほぼ全房発酵、重くならず、しかしエレガントでキッチリ抽出出来ていますのでエキス味が旨いです。
アロマのスピードも速く、そして柔らかで、トップ・ノーズを嗅ぎ、グラスを置くまで・・しなやかな流れの中で物語を見せてくれます。
果実感もしっかり有るのに、それを言いたくない気持ちです。「フィサン」と言うアペラシオンをキッチリ伝えて来てくれているように感じるからですね。
そして、この先のドメーヌの行く末が、かなりの期待を持って感じられます。・・・ホントに美味しいと思えるからです。
アメリー・ベルトーと言えば、やはりこのテイストじゃないかな・・と思いますよ。リアルワインガイド第63号は今飲んで 90+ ポテンシャル 91+ 飲み頃予想 今~2038 と・・ビックリの評価です。でもnoisy も
「まったく(ほぼ)同評価」
です。
ただのフィサン村名に 91+ なんて、以前はまず考えられなかったと思います。是非飲んでみてください。超・・お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【2015年はマグナムも有りますが・・ブティーユがたったの12本・・。エレガントさ満載のワインですが飲めずにすみません・・】 「フィサン村名がたったの12本って・・」
ショックです。売れ線なんですがこれだけしかないんです。マグナムを6本いただきましたが・・滅茶旨そうですよ・・。
「蝋封に紙巻」
で届いています。ドメーヌ・ベルトー=ジェルベの上級キュヴェの扱いですので、
「よっぽどしっかり仕上がったはず!」
と予想しています。
まぁ、ブティーユとマグナムの味わいが大きく違うことが多いのは周知の事実では有りますが、多くのワインファンはマグナムをちゃんと保存できる環境を持っていませんよね。
ですが、人間が5人以上集まってワインを飲む機会が有るのでしたら、
「マグナムは非常に有効!」
と言うことが出来ます。
ブティーユはやはり4~5人分ですから・・一杯ずつ取ると残りは本当に少ないです。
ましてやマグナムを造ったと言うことは、それに値するキューヴが有ったと言うことです。そうじゃなきゃ元々取れ高が多く無い2015年に造るはずがないんですね。
で、今までの自身のレヴューを見返してみましたが・・2015年のフィサン、やはり飲んでみたいと思ってしまいました。2015年のベルトー=ジェルベは、ヴォーヌ=ロマネのジェルベが持っていた畑の影響を大きく見せていますから、その「差」が出ないはずの「村名フィサン」は教えてくれるはずなんですね。
でもまぁ、フィサン・レ・クロは開けましたんで、何とか想像は出来るところには居る訳です。
何しろとてもリーズナブルでどこか優しく、ベルトーらしい味わいのするフィサンも気になるでしょう。是非飲んでみてください。マグナムも是非ご検討くださいね。
以下は以前のレヴューです。
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【2013年を大きく超越!ポテンシャル高い素晴らしい味わいです!超お勧め!】 エレガントでフィネスたっぷりのやや軽量級フィサンだった2013年です。2016年の夏の現在、表情がさらに出てきて非常に美味しいです。
ジュヴレ=シャンベルタンの北にあるフィサンはブロションの村を挟む関係でしょうか、ジュヴレに似てはいますが、鉄っぽい鉱物系のニュアンスは少なくなり、やや大人しく優しい感じになります。それが特徴でも有りますが、どこに目線を持って行くか・・どうしても有名なジュヴレとの比較になってしまうのか、欠点として捉えられる可能性を持っています。
2014年のアメリー・ベルトーのフィサンは、そんな2013年の柔らかく優しくエキシーな味わいを大きく上回り、ジュヴレ的な鉱物系ミネラリティも多く備えていると言え、よりダイナミックな仕上がりになっています。
色合いも良いですね・・。輝いてますね~!・・比較すると良く判ります。より赤が強く、透明感の強いミネラリティの成分も非常に多く感じられます。とてもドライで、普通ならちょっと男勝りな辛さの強い味わいになってしまうところ、酸の構成バランスが良く、またジュヴレ的な旨みも備わり、かなり旨いです。
2014年のA.C.ブルゴーニュやA.C.オート=コート同様、輸入のタイミングで1~2カ月早く到着していますので、そんな部分の強さ・硬さも同様に持ってはいるんですが、アペラシオン的な部分でフィサンのソフトさも有るので、そこでも現在でも非常に良いバランスと言えます。また下のクラスからフィサンに移ると、クラスが上がったことが確実に判るほどで、
「おっ!・・さすが村名!」
とテンションも上がることでしょう。
期待されたアメリーの2014年ですが、テイスティング出来た4アイテムを飲む限り、非常に良い出来です。是非ご検討くださいませ!超お勧めです!
以下は2013年のフィサンのレヴューです。
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・・これも目茶旨いです。透明感のある非常に美しい赤紫の色調です。この色合いの味わいをイメージしてみてください・・そのまんまの味わいです。
暗い色で、何となく「どよ~~ん」とした照りのワインが多いフィサンのワインに有って・・
もしくは、重量感は有るけれど過熟から来る弱さの目立つワインが多いフィサンのワインに有って・・
このアメリーのフィサンは、全く健全、ピチピチと活き活きした酸(酸っぱくはない)と、軽やかさと、快活さとフィネス、ディテールの表情の美しさに満ち溢れています。
まさに「プティ・ジュヴレ」的な「フィサン」ですが、重さを回避してフィネスを表現できているという、非常に有り得ないワインになっています。
例えば、今も一緒にご案内させていただいている、メオ=カミュゼのフィサン2013年・・余り売れていませんが、実はかなり美味しいんですよ。
でも、これはメオのフィサンとも大きく違います。充実した酒格をしっかり表現したメオのフィサンに対し、同質な酒質とは言えますが、アメリーのフィサンは、
「全く重くない・・エレガンスを重視したフィサン」
に仕上がっています。
ブルゴーニュ・プリエールと比較すると色調が全然違いますが、それはおそらく、テロワールと畑の格の違いなんですね。
ジュヴレほどでは重いものでは無いにせよ、フィサンも金属的、鉄っぽさが有り、やはりそれは色合いに影響してきます。ブルゴーニュはまったくフィサンやジュヴレを感じさせない・・どちらかと言うと、ヴォーヌ=ロマネ、シャンボール辺りのエレガントなニュアンスです。
その延長上にこのフィサンも有り、非常にエレガントで軽やかな「ふんわりワイン」に仕上がっています。そして、中域の膨らみと清冽な水の余韻、エキスの「桃」のニュアンスは同じ・・!・・これも非常に旨いです!
リアルの徳丸さんは88 89と言う、フィサンにしては高い評価をしています・・が、noisyなら間違い無く「今飲んで」 も 「ポテンシャル」も90点オーバーです。「フィサンの個性を残しつつ、ひたすら優しくてエレガント」と表現されていますが、全く同感・・です。
フランソワ・ジェルベの個性を持ってきたようだ・・のようなおっしゃり方もしています。ジェルベもね・・やりたい部分もあるんですが、問題有りなので今のところ手を出していません。でも、ベルトーがこれだけ素晴らしいと色々考えさせられます。
一方、ワイナート誌の78号では、「フィサンは軽すぎると思ったが・・」と記載されていました。まぁ、見解の相違、もしくはテイスティング時期の違い(おそらく半年以上前)ですので、仕上がり切ってない状況での見通し不良じゃないかと思います。軽いことは軽いんですが、軽快さはエレガントさと言う良いベクトルを持っていますし、軽過ぎてスカスカじゃぁ無いんですね。しっかりした中身のある要素を持ちつつの軽快さとご理解ください。反対に言えば、もしこのフィサンをより重量感のある方に力技で持って行ってしまったとしたら、外殻と低周波が反応する部分だけの、中域の無い、腑抜けた味わいになってしまったでしょう。それはフィサンの1級でさえ良くあるパターンで、大柄なワインにしたいという造り手のエゴが露出した結果です。こちらはむしろ、アッサリと抽出しフリーランのみで仕上げたグラン・クリュワインのようなエレガンスを持っているとさえ思います。近いのは、まぁ・・ずいぶんと飲んではいませんが、ロベール・シリュグのグラン=ゼシェゾーのような軽い抽出がなされた高級ワインのタッチだと思います。
この・・完全エキスに昇華したフィサン・・是非飲んでいただきたいですね・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2021 Gevrey-Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン
【僅少の入荷です。2020年もので大きく変わった村名ジュヴレ・・2021年ものが気になります。】
残念ながら数本しかない村名ジュヴレです。クロ・デ・シェゾーは影も形も無くなりまして・・もしかしたら返してしまったのかと心配しています。
2020年ものでそれまでの親父さん風のクラシカルな仕上がりから現代風に変貌した村名ジュヴレですが、今のところはまだチェック出来ません。
今のところの感じですと、2021年的なネガティヴな要素はジュヴレには余り影響は強く出ていないように感じますので、2020年的な濃度の濃さは無いにせよ、充分な濃度と優れたバランスをしているんじゃないかと想像しています。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【激変のジュヴレ=シャンベルタン!・・土っぽくクラシカルな造りから、酸化を抑制した「ふんわり」とした軽やかさと濃密さを両立したエレガントなニュースタイルへ!】 もしベルトーのジュヴレ=シャンベルタンを飲みつけていらっしゃるお客様なら、もしかしたら相当、驚かれるかもしれません。
もしくは、
「・・そうか・・確かに2019年ものから変化は感じていたよ。2020年でようやく一本化したね。」
とも思われるかもしれません。それほどまでに、
「大っきく変わった!」
と思っていただいて結構です。
そして、ドニ・ベルトーと言えば・・クロ・デ・シェゾーの畑をメタヤージュしている訳ですが、通常のジュヴレとクロ・デ・シェゾーとの差は、結構に存在していました。ですが、
「2020年ものはその差がだいぶ縮まった!」
と言えます。
つまり、クロ・デ・シェゾーが持つ、ちょっとこってりとした美味しさや、エキスの充実度が、通常のジュヴレ=シャンベルタンも持ち始めた・・んですね。
もう少し詳しく言いますと、
「ベルトー・ジェルべはジュヴレ系とヴォーヌ=ロマネ系の2系統の味わいを持っていた。」
んですが、
「2020年もので一体化した。」
と言え、
「区画名無しジュヴレとクロ・デ・シェゾーの差が大きく縮まった」
と言うことになります。
そしてさらには2020年もののベルトー・ジェルベに共通の濃度・密度の上昇が見られますが、
「ジュヴレ系はエレガンスがばっちり!」
感じられる仕上がりになっています。
ですから現状は、フィサン系は濃度がエレガンスを少しマスキングした状態・・では有りますが、ジュヴレ系はどちらもしっかり、現状でエレガンスをしっかり見せているんですね。まぁ、フィサン系も徐々にエレガンスを見せてくるのは間違いないですが・・。
ですので、ヴォーヌ=ロマネ系のふんわりと香気成分の高い味わいが加えられ、元々有った土っぽさの多いアロマは大きく後退、エレガンスを強く感じる細やかな表情の2020年ものジュヴレ=シャンベルタンだと言えます。美味しいです!是非飲んでみてください。お勧めします!・・が11本だけです。
以下は以前のレヴューです。
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【2019年のジュヴレ村名とクロ・デ・シェゾーはピュア系で激旨です!】 是非比較していただきたいので、2019年のコラムはクロ・デ・シェゾーと区画名無し村名ジュヴレを一緒にお届けいたします。
2018年もののこの2つのワインは、しっかり明暗を分けています。Noisy wine の売れ行きも明暗が分かれてしまいました。リリース直後、硬さの残るクロ・デ・シェゾーに対し、滅茶苦茶美しくて、エキス味が美味しく、ピュアなニュアンスに満ち溢れていた素晴らしい村名です。
2019年もののこの2つのジュヴレ村名は、
「どちらも2018年ものの美しさ、エキスの美味しさの素晴らしい出来を超えるモノの見事な出来!」
で、しかも、
「とても健康的で滅茶ピュアな方向性で、エレガントさを失わない見事なジュヴレ=シャンベルタン!」
になって・・しまっていたんですね。noisy 的にはどちらも販売しやすくて良い訳ですが・・実は・・
「残念ながらどちらも余り数が無い!」
と言う事実も有る訳です。
この、滅茶苦茶美しいグラスのワインの色合いを是非ご覧ください・・。もう、これだけで充分かと思うくらい、非常に美しい色合いですが、それはモノの見事にそれらの味わいに現れていますよ。
仕方が無い訳では有りますが、それは・・クロ・デ・シェゾーの方がポテンシャルは高いし、総合点も高いです。美味しさもクロ・デ・シェゾーの方が上です。
しかし・・こんなジュヴレが造れるなんて、大したものだと思うんですね。2018年もののクロ・デ・シェゾーは、仕方が無かった・・そうしか仕上げられなかった理由があったんだと思います。
果実感の違い・・黒っぽく旨味のやや強い小果実がふんだんに有るクロ・デ・シェゾーが滅茶美味しいです。でも、僅かに単純では有るが赤果実感のしっかりした区画名無しのジュヴレも滅茶旨い!・・是非是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【・・一体何が有った?・・2018年ものは普通のジュヴレ=シャンベルタン村名が激旨でビックリです!】 一瞬、
「・・あれ?・・これってクロ・デ・シェゾーと間違ったか?」
と、自分の目を疑うほど・・素晴らしい味わいバランスでした。
2017年ものはやや硬めで閉じ気味、少し時間の掛かるクラシックなスタイルでしたので、売れ行きも今一つな感じでしたが、2018年ものは、他のフィサン同様に、
「全方位外交」
で、しかも、クロ・デ・シェゾー並みの細やかな表情がしっかり有るんですよ。
「お~い・・これじゃ、クロ・デ・シェゾーの立ち位置が無くなるぞ!」
と思ってクロ・デ・シェゾーを飲んだら・・こちらはようやっとまとまって来た感じのタイミングで、まだ完全には仕上がって無い感じでした・・中々上手く行きません。
ですが、よりリーズナブルなジュヴレ村名がこれほどの出来だと有難いですよね。クロ・デ・シェゾーを仕舞い込んで、今はジュヴレを飲むのが正解です。
「ビックリするほど美味しいですよ。」
どのように美味しいのか・・ジュヴレの鉄っぽさ、官能感、そしてクロ・デ・シェゾー的な「こってり感」と「ミネラリティの組成由来の複雑性からの見事な表情」です。今飲んで相当旨いので、これも是非飲んでみて下さい。でも残念ながら数が無い・・すみません。人生って、結局そういうもんですよね。
以下は以前のレヴューです。
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【複雑で大柄、ややクラシックに仕上がった、クロ・デ・シェゾーまで混ぜ込んだ村名ジュヴレです!】(こちらは2016年もの以前のレヴューです。) 2016年のフィサン、ジュヴレは非常に厳しかったようです。特にジュヴレでは、
「ラヴォー・サン=ジャックは生産量200本と極少量、レ・カズティエはエージェントさんにバラで3本」
と言う状況で、あれだけ沢山有った村名ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デ・シェゾーは壊滅的、ワインに出来た分はこの村名に混ぜたと伝わっています。
なるほど・・となるとどうなんだろ?・・と思いますよね。因みにリアルワインガイド第63号は、
「今飲んで 91+ ポテンシャル 92+ 飲み頃予想 2020~2043」
と、かなり高い評価です。
noisy的な感覚から言いますと、
「テイスティング出来た数アイテムの中で、このワインだけが異色。」
で有って、むしろ、今までの・・と言いますか、2014~2015年までのアメリー・ベルトーの味わいの系統に引き継いでいます。
グラスの色合いを比べますと、随分違いますよね。・・そりゃそうです。クロ・デ・シェゾーも混ざってますから・・。なので、急遽クロ・デ・シェゾーの写真を探したところ・・2013年ものしか見当たりませんでした・・すみません。でも、左の写真は2013年ものクロ・デ・シェゾーです。
遅熟させざるを得なかった2016年ですので、何となく重厚さがミネラリティを覆っているように見えるかな・・と思います。
で、2016年のアメリー・ベルトーのワインには基本、出来るだけ全房発酵を心がけているようで、その名残りが感じられます。しかし、このジュヴレ=シャンベルタン村名には余り無いんですね。全房発酵に持って行くことが出来なかった、もしくは回避した、全房発酵のキュヴェの割合が少なかった・・と言うことが挙げられると思うんですね。
なので、非常に複雑で重量感が有り、しっかりした味わい・・・クロ・デ・シェゾーが正にそうなんですが、そっち系統の味わいで有り、あまりニコラ・フォールの影を感じない味わいに仕上がっています。
それは結果として好き嫌いは有っても良い、悪いでは有りません。その分、ややタイトに仕上がっていますから、少し熟成待ちを強いられるかな?・・と感じる訳です。
リアルワインガイドもこのキュヴェについては「2020年から・・」と言っています。noisy的には、この冬、一旦ある程度は落ち着くにしても2019年にはまた締まると感じられますから、やはり同様に2020年から・・と言う評価になります。ポテンシャル点もほぼ同様、今飲んで・・の評点は下げるかもしれません。
いずれにしましても出来は非常に良く、しかし2016年のアメリー・ベルトーの中ではタイトな仕上がりでした。少し休養させてからお楽しみくださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【数が無くて飲めませんでしたが、クロ・デ・シェゾーの出来を考えるとこの村名で充分と想像できます。】 左の写真は村名ジュヴレでは無く、ジュヴレのクロ・デ・シェゾーです。お間違い無く。
何せ非常に少ない2015年のベルトー=ジェルベですので、村名ジュヴレでも12本のみ・・。クロ・デ・シェゾーとどっちを飲むか、クロ・デ・シェゾーも飲まないで販売数を優先するか・・普通はそうなんでしょうが、やはり2015年のベルトー=ジェルベの仕上がりをある程度見極めるには、ドメーヌ・ベルトーから引き継いだ畑ものとドメーヌ・ジェルベからのものの両方をテイスティングしないと叶わないと思ったんですね。
実際、飲んでみて良かったです。2014年ものは力強い仕上がりでポテンシャルは2013年を上回るとしても、やや硬めに仕上がったため、リリース直後のバランスとしては、メアリーのワインが持つ美しさを削っていたんじゃないか・・とも思えた部分も有ります。
2015年のクロ・デ・シェゾーはコラムにも書きましたが、非常に饒舌です。エキスが非常に充実していて、旨みもたっぷり有り、2013年ものを美しさはそのまま「濃密」にしたような味わいでした。
それを考えると、やや内向的な性格を持つ村名ジュヴレは、むしろその性格が良い方に出るかもしれませんで、
「丁度良い」
「エレガンスが前面に出ている」
と言うような感じじゃないかと想像しています。
リアルワインガイドもこのワインは飲めなかったようですから、クロ・デ・シェゾーの評価から評点をマイナス1点~0.5点するならば、今飲んで 89~89+ ポテンシャル90~90+ と言うような感じになるでしょう。まぁ、クロ・デ・シェゾーの90~91Pointsをそのまま信じれば・・と言う限定では有ります。
数の無い2015年、貴重な村名ジュヴレです。是非ご検討くださいませ。
以下は2014年以前のこのワインのレヴューです。
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【旨い!!ジュヴレの個性とアメリーの個性の融合度が素晴らしい!!】 素晴らしい仕上がりになった2014年ジュヴレ=シャンベルタンです。
リューディ・レ・クラとラ・ブリをブレンドしている・・とテクニカルに書いてありますが、レ・クラは村の北の端に近く、ラ・ジュスティスと接しています。ラ・ブリはプレソニエールの北で、村のほぼ中央付近、どちたの畑もディジョンからボーヌに向かう国道の東に有ります。プレソニエールは村名の区画とACブルの区画の両方が有りますが、ご存知のようにジョセフ・ロティの畑はA.C.ブルです。
レ・クラはどんな畑か良く判りませんが、接しているラ・ジュスティスは豊かでやや鉄分の少ない感じの豊満なキャラクターと理解しています。ロティさんのプレソニエールはやや硬く、早飲みには適しませんが、1~3年の熟で激変しますんで、接しているラ・ブリですからその辺りも参考になるかと思います。
2013年のジュヴレ=シャンベルタンは・・まぁ・・めっちゃ旨かったです!フィサンにやや不足感を持つのであれば、2013年ジュヴレは全く欠落感のない、そして中盤から終盤にかけて、しっかり押してくる旨みが幸せなワインでした。何しろ数が無く、すぐに完売してしまったので、どうしようも無かったんですね。
まぁ、エージェントさんも
「・・えっ?・・こんなに・・受けるの?」
と、アメリーがドメーヌ・ベルトーを継いでからのお客さんの反応に驚いていました。
実は今回の2014年のお披露目でエージェントさんで「A.C.ブルゴーニュ」「A.C.フィサン」を飲ませていただいた時、エージェントの社長さんと少しお話しをしたんですが、
「アメリーのワインを現地で飲んだ時、やった~!と思ったんですが、これほどまで受けるとは思わなかった」
とおっしゃってました。
彼は昔から旧知の仲なんですが、
「そろそろお互いに引退せんと・・次が出辛いよ」
などと言ってました。
まぁ、そりゃぁそれは良いんですが、次が育ってない・・と言うか、育つ気が無い?・・と、どうにもならんとも・・。
それについては彼も同感のようで、
「それはうちも同じ。今の人(ワイン屋さん、ワイン関係者)はやる気があってもワインを飲む機会が少ないし、自分で創れないし、ワインも高いからうちらの時のように高級ワインが気軽に飲めないしね・・」
そんな会話をしてきました。エージェントさんも何かと大変です。ブルゴーニュワインは値上がり続けているし、良い造り手と取引するのは至難の業ですし、取引を長く続けることも重要ですしね。
でもそんな中での「ベルトー=ジェルベ」ですからね。A.C.ブルで2千円台、フィサン4千円、ジュヴレ5.5千円と言うのは、まともなドメーヌものの中では「最安値」と言えます。
で、やはり2014年の出来が気になりますよね?・・悪い訳が無いじゃ無いですか・・素晴らしいですよ。もっともやはり、昨年のような9月のご案内では無いので、少し時間が不足している感じが有ります。
基本的には2013年とほとんど一緒で、エキスがキッチリでた味わいの中にポツポツとジュヴレ的な濃い赤のベリーやチェリーが浮かんで来て、やや重厚な鉄っぽいニュアンスを受け取りつつ、フィネスの有るしなやかな舌触りを受けつつ、鼻に抜けて行くやや重量感を含む石灰系のミネラリティを楽しみつつ、長めの時間、減衰感の素晴らしさも堪能できる・・そんな感じです。
出来れば2013年ものと同様に9月以降の抜栓をお勧めしますが、今飲んでも非常に美味しいので、飲んじゃっても良いかと思います。ただし2013年よりも確実に大きくポテンシャルが上の分、また、輸入から時間が経過していない分、やや強さを感じるかと思います。その分が優しさに変わるのがそれ以降・・と言うことだと思います。
非常に良い仕上がりでした。美味しいです。是非ご検討くださいませ。こちらは再入荷はほぼ期待できません。
以下は2013年ジュヴレ=シャンベルタンのレヴューです。
━━━━━
今一度・・集合写真です。左からブルゴーニュ・レ・プリエール、フィサン、ジュヴレ=シャンベルタン、ヴォーヌ=ロマネ・・です。
左から順に色合いは濃くなっているように感じられるかと思います。でも良く見るとやはりジュヴレは「黒」っぽい色合いがより強いですよね。ヴォーヌ=ロマネは濃いですが、むしろ「赤」が強い感じです。
で・・申し訳ないが、このワインも・・絶品です。味わいのトーンは他のアイテムと同様・・。
「軽やか」「ドライ」「ソフト」「エキスがピーチ」「(最後の最後の・・)余韻が清冽な水」
これはアメリーのワインに共通するものです。
しかし、皆さんもなじみの多いジュヴレのワインですから、ジュヴレ的な特徴もしっかり感じられるでしょう・・。
と言うよりも、ジュヴレのテロワールがそれだけにしっかり現れている・・もしくは、畑がそのようなパワーを強く持っている・・ということなのかもしれません。
やはりジュヴレの鉄っぽさ、スパイスはノーズ、中盤、余韻に掛けて、上記のアメリーのワインの特徴部分に入り込んでいます。それだけポテンシャルが高くなっている・・ということなのでしょう。
ピュアでソフトなんですが、ややソリッドな鉄っぽさが食い込んで来ている訳です。なので、より幅の有る味わいであり、縦構造の伸びも大きくなります。 フィサンが非常にエレガントに感じるかもしれません・・しかし、このジュヴレも、ジュヴレの厳しい構造を見せつつも、非常にソフトでしなやかな、アメリーのワインの味わいがします。
1本飲んじゃいましたので11本しかないです。エージェントさんにも無いそうです。この機会に是非・・お試しください。「ブルゴーニュを飲んでから決めよう・・」などと言ってると無くなっちゃうでしょう・・(^^;; 旨いです。お早めにどうぞ。
● 2017 Gevrey-Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン
【複雑で大柄、ややクラシックに仕上がった、クロ・デ・シェゾーまで混ぜ込んだ村名ジュヴレです!】(こちらは2016年もの以前のレヴューです。)
2016年のフィサン、ジュヴレは非常に厳しかったようです。特にジュヴレでは、
「ラヴォー・サン=ジャックは生産量200本と極少量、レ・カズティエはエージェントさんにバラで3本」
と言う状況で、あれだけ沢山有った村名ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デ・シェゾーは壊滅的、ワインに出来た分はこの村名に混ぜたと伝わっています。
なるほど・・となるとどうなんだろ?・・と思いますよね。因みにリアルワインガイド第63号は、
「今飲んで 91+ ポテンシャル 92+ 飲み頃予想 2020~2043」
と、かなり高い評価です。
noisy的な感覚から言いますと、
「テイスティング出来た数アイテムの中で、このワインだけが異色。」
で有って、むしろ、今までの・・と言いますか、2014~2015年までのアメリー・ベルトーの味わいの系統に引き継いでいます。
グラスの色合いを比べますと、随分違いますよね。・・そりゃそうです。クロ・デ・シェゾーも混ざってますから・・。なので、急遽クロ・デ・シェゾーの写真を探したところ・・2013年ものしか見当たりませんでした・・すみません。でも、左の写真は2013年ものクロ・デ・シェゾーです。
遅熟させざるを得なかった2016年ですので、何となく重厚さがミネラリティを覆っているように見えるかな・・と思います。
で、2016年のアメリー・ベルトーのワインには基本、出来るだけ全房発酵を心がけているようで、その名残りが感じられます。しかし、このジュヴレ=シャンベルタン村名には余り無いんですね。全房発酵に持って行くことが出来なかった、もしくは回避した、全房発酵のキュヴェの割合が少なかった・・と言うことが挙げられると思うんですね。
なので、非常に複雑で重量感が有り、しっかりした味わい・・・クロ・デ・シェゾーが正にそうなんですが、そっち系統の味わいで有り、あまりニコラ・フォールの影を感じない味わいに仕上がっています。
それは結果として好き嫌いは有っても良い、悪いでは有りません。その分、ややタイトに仕上がっていますから、少し熟成待ちを強いられるかな?・・と感じる訳です。
リアルワインガイドもこのキュヴェについては「2020年から・・」と言っています。noisy的には、この冬、一旦ある程度は落ち着くにしても2019年にはまた締まると感じられますから、やはり同様に2020年から・・と言う評価になります。ポテンシャル点もほぼ同様、今飲んで・・の評点は下げるかもしれません。
いずれにしましても出来は非常に良く、しかし2016年のアメリー・ベルトーの中ではタイトな仕上がりでした。少し休養させてからお楽しみくださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【数が無くて飲めませんでしたが、クロ・デ・シェゾーの出来を考えるとこの村名で充分と想像できます。】 左の写真は村名ジュヴレでは無く、ジュヴレのクロ・デ・シェゾーです。お間違い無く。
何せ非常に少ない2015年のベルトー=ジェルベですので、村名ジュヴレでも12本のみ・・。クロ・デ・シェゾーとどっちを飲むか、クロ・デ・シェゾーも飲まないで販売数を優先するか・・普通はそうなんでしょうが、やはり2015年のベルトー=ジェルベの仕上がりをある程度見極めるには、ドメーヌ・ベルトーから引き継いだ畑ものとドメーヌ・ジェルベからのものの両方をテイスティングしないと叶わないと思ったんですね。
実際、飲んでみて良かったです。2014年ものは力強い仕上がりでポテンシャルは2013年を上回るとしても、やや硬めに仕上がったため、リリース直後のバランスとしては、メアリーのワインが持つ美しさを削っていたんじゃないか・・とも思えた部分も有ります。
2015年のクロ・デ・シェゾーはコラムにも書きましたが、非常に饒舌です。エキスが非常に充実していて、旨みもたっぷり有り、2013年ものを美しさはそのまま「濃密」にしたような味わいでした。
それを考えると、やや内向的な性格を持つ村名ジュヴレは、むしろその性格が良い方に出るかもしれませんで、
「丁度良い」
「エレガンスが前面に出ている」
と言うような感じじゃないかと想像しています。
リアルワインガイドもこのワインは飲めなかったようですから、クロ・デ・シェゾーの評価から評点をマイナス1点~0.5点するならば、今飲んで 89~89+ ポテンシャル90~90+ と言うような感じになるでしょう。まぁ、クロ・デ・シェゾーの90~91Pointsをそのまま信じれば・・と言う限定では有ります。
数の無い2015年、貴重な村名ジュヴレです。是非ご検討くださいませ。
以下は2014年以前のこのワインのレヴューです。
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【旨い!!ジュヴレの個性とアメリーの個性の融合度が素晴らしい!!】 素晴らしい仕上がりになった2014年ジュヴレ=シャンベルタンです。
リューディ・レ・クラとラ・ブリをブレンドしている・・とテクニカルに書いてありますが、レ・クラは村の北の端に近く、ラ・ジュスティスと接しています。ラ・ブリはプレソニエールの北で、村のほぼ中央付近、どちたの畑もディジョンからボーヌに向かう国道の東に有ります。プレソニエールは村名の区画とACブルの区画の両方が有りますが、ご存知のようにジョセフ・ロティの畑はA.C.ブルです。
レ・クラはどんな畑か良く判りませんが、接しているラ・ジュスティスは豊かでやや鉄分の少ない感じの豊満なキャラクターと理解しています。ロティさんのプレソニエールはやや硬く、早飲みには適しませんが、1~3年の熟で激変しますんで、接しているラ・ブリですからその辺りも参考になるかと思います。
2013年のジュヴレ=シャンベルタンは・・まぁ・・めっちゃ旨かったです!フィサンにやや不足感を持つのであれば、2013年ジュヴレは全く欠落感のない、そして中盤から終盤にかけて、しっかり押してくる旨みが幸せなワインでした。何しろ数が無く、すぐに完売してしまったので、どうしようも無かったんですね。
まぁ、エージェントさんも
「・・えっ?・・こんなに・・受けるの?」
と、アメリーがドメーヌ・ベルトーを継いでからのお客さんの反応に驚いていました。
実は今回の2014年のお披露目でエージェントさんで「A.C.ブルゴーニュ」「A.C.フィサン」を飲ませていただいた時、エージェントの社長さんと少しお話しをしたんですが、
「アメリーのワインを現地で飲んだ時、やった~!と思ったんですが、これほどまで受けるとは思わなかった」
とおっしゃってました。
彼は昔から旧知の仲なんですが、
「そろそろお互いに引退せんと・・次が出辛いよ」
などと言ってました。
まぁ、そりゃぁそれは良いんですが、次が育ってない・・と言うか、育つ気が無い?・・と、どうにもならんとも・・。
それについては彼も同感のようで、
「それはうちも同じ。今の人(ワイン屋さん、ワイン関係者)はやる気があってもワインを飲む機会が少ないし、自分で創れないし、ワインも高いからうちらの時のように高級ワインが気軽に飲めないしね・・」
そんな会話をしてきました。エージェントさんも何かと大変です。ブルゴーニュワインは値上がり続けているし、良い造り手と取引するのは至難の業ですし、取引を長く続けることも重要ですしね。
でもそんな中での「ベルトー=ジェルベ」ですからね。A.C.ブルで2千円台、フィサン4千円、ジュヴレ5.5千円と言うのは、まともなドメーヌものの中では「最安値」と言えます。
で、やはり2014年の出来が気になりますよね?・・悪い訳が無いじゃ無いですか・・素晴らしいですよ。もっともやはり、昨年のような9月のご案内では無いので、少し時間が不足している感じが有ります。
基本的には2013年とほとんど一緒で、エキスがキッチリでた味わいの中にポツポツとジュヴレ的な濃い赤のベリーやチェリーが浮かんで来て、やや重厚な鉄っぽいニュアンスを受け取りつつ、フィネスの有るしなやかな舌触りを受けつつ、鼻に抜けて行くやや重量感を含む石灰系のミネラリティを楽しみつつ、長めの時間、減衰感の素晴らしさも堪能できる・・そんな感じです。
出来れば2013年ものと同様に9月以降の抜栓をお勧めしますが、今飲んでも非常に美味しいので、飲んじゃっても良いかと思います。ただし2013年よりも確実に大きくポテンシャルが上の分、また、輸入から時間が経過していない分、やや強さを感じるかと思います。その分が優しさに変わるのがそれ以降・・と言うことだと思います。
非常に良い仕上がりでした。美味しいです。是非ご検討くださいませ。こちらは再入荷はほぼ期待できません。
以下は2013年ジュヴレ=シャンベルタンのレヴューです。
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今一度・・集合写真です。左からブルゴーニュ・レ・プリエール、フィサン、ジュヴレ=シャンベルタン、ヴォーヌ=ロマネ・・です。
左から順に色合いは濃くなっているように感じられるかと思います。でも良く見るとやはりジュヴレは「黒」っぽい色合いがより強いですよね。ヴォーヌ=ロマネは濃いですが、むしろ「赤」が強い感じです。
で・・申し訳ないが、このワインも・・絶品です。味わいのトーンは他のアイテムと同様・・。
「軽やか」「ドライ」「ソフト」「エキスがピーチ」「(最後の最後の・・)余韻が清冽な水」
これはアメリーのワインに共通するものです。
しかし、皆さんもなじみの多いジュヴレのワインですから、ジュヴレ的な特徴もしっかり感じられるでしょう・・。
と言うよりも、ジュヴレのテロワールがそれだけにしっかり現れている・・もしくは、畑がそのようなパワーを強く持っている・・ということなのかもしれません。
やはりジュヴレの鉄っぽさ、スパイスはノーズ、中盤、余韻に掛けて、上記のアメリーのワインの特徴部分に入り込んでいます。それだけポテンシャルが高くなっている・・ということなのでしょう。
ピュアでソフトなんですが、ややソリッドな鉄っぽさが食い込んで来ている訳です。なので、より幅の有る味わいであり、縦構造の伸びも大きくなります。 フィサンが非常にエレガントに感じるかもしれません・・しかし、このジュヴレも、ジュヴレの厳しい構造を見せつつも、非常にソフトでしなやかな、アメリーのワインの味わいがします。
1本飲んじゃいましたので11本しかないです。エージェントさんにも無いそうです。この機会に是非・・お試しください。「ブルゴーニュを飲んでから決めよう・・」などと言ってると無くなっちゃうでしょう・・(^^;; 旨いです。お早めにどうぞ。
● 2021 Fixin en Combe Roy
フィサン・アン・コンブ・ロワ
【いつも滅茶旨いアン・コンブ・ロワです!】
ここの畑は1級レ・ザルヴレの飛び地みたいな感じでレ・ザルヴレ直下に引っ付いているので、レ・ザルヴレと近似した密度とエレガンスとパフォーマンスを奏でる素晴らしいポテンシャルを持っています。
レ・クレやレ・クロにはない「密度の高さからのエキスの凝縮した旨味」と「果実感の強さ」と「総体のエレガンス」が有りますから、飲めば・・幸せな気持ちになります。
アイテムはそれなりに多いんですが、それぞれのキュヴェは数本・・と言うアイテムがほとんどで、このアン・コンブ・ロワで少しテイスティング代の帳尻を合わせることになりまして、2021年ものはテイスティングを回避しました。申し訳ありません。
このアン・コンブ・ロワは、おそらく余り出回らないはずのキュヴェですので、是非お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【圧巻です!!!数を減らしてしまって・・すみません・・悩みましたが結局開けちゃいました!】 中々入手できないワインだと思います。少なくともO社輸入のアン・コンブ・ロワは全部Noisy wine に来ています・・と言っても12本だけですが・・(^^;;
あまりに旨いのですが、しつこくそのプレゼンをいつものようにしたところで、読んでいただく前に完売してしまうだろうことは予想できますから、ちょっと違った角度でご説明申し上げますね。
まずは、この畑は1級レ・ザルヴレの下部に引っ付いたように存在する小さな畑です。非常にレ・ザルヴレに似た味わいをしていまして、本当に僅か・・ミネラリティの強度の違いが有るくらいかと思われます。
で、レ・ザルヴレの2020年ものは、かの・・やる気を出した時は凄いジャスパー・モリスさんが、なんと・・
「95点!」
と言う・・ちょっと信じられないような上値を付けています。
まぁ・・彼はエシェゾーよりも、クロ=ヴージョよりも、ヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ・モンに高いポイントを付けてしまいましたから・・97点ですよ・・すごいでしょう?。
ですので、そのあたりはプティ・モンのコラムに書かせていただきましたので、ご興味のある方はぜひご覧くださいませ。ある意味、
「クロ・パ・・何とか」
の存在と重なる部分です。
で、その横のつながりを縦にしたのが、レ・ザルヴレとアン・コンブ・ロワなんですね。非常によく似た双子のような感じですが、やはりお兄ちゃんのレ・ザルヴレにはいつも適わないものの、
「・・飲んだらそんなに変わらない・・」
と思える自分がいるような感じなんです。
滅茶美味しかった2019年もののグラスの写真と2020年もののそれを見比べてみてください。明らかに違うのが見て取れるはず・・です。果実も、ミネラリティの強度も相当に上がっているんです。
ですから、果皮の味わいがキュッとしつつ、テロワールの姿が余計に際立って感じられます。noisy も少なすぎて2020年のレ・ザルヴレ...95点ですからね・・飲めないのが残念ではありますが、お客様に喜んでいただけるのが何よりかと思います。
そんな訳でして・・このアン・コンブ・ロワ..凄いワインだと感じました!・・今飲んでもこの素晴らしさは伝わってくるはずですが、しばらく休養させてから楽しまれるのが本筋かと思います。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい出来です!濃密でいて赤く紫に色付いた果実が味わいにも、ノーズにも載って、高いレベルで仕上がっていました!】 レ・ザルヴレ直下に引っ付いた小さな区画、「アン・コンブ・ロワ」0.38haです。日本へは余り入って来ないキュヴェです。
でもNoisy wineには1級レ・ザルヴレの4倍ほど入っているので、テイスティングするのはこのアン・コンブ・ロワになってしまうんですね。
まぁ、2019年ものは昨夏に1度入りましたがフィサンの上級キュヴェのみ入荷せず、今回のご案内になっている訳ですが、
「オート=コート、フィサン村名、ジュヴレ村名、ヴォーヌ=ロマネ村名」
については再入荷なんです。
ですが、
「昨夏のご案内時とこの冬2月ではほぼ半年の時間差がある」
と言うことで、その差を確かめるべく・・フィサン村名とジュヴレ村名を再度テイスティングしてしまいましたので、
「同じワインを、タイミングを変えて2度テイスティング!」
と言う、商売をヨクヨク考える近江商人の方なら、
「ワインなんぞ飲まずにその辺の草でも食べとけ!」
と怒鳴られそうな暴挙です。ついつい・・インポーターのM君に乗せられて・・大枚1枚は余計に出て行ってしまう訳ですね。
ですが飲んで良かった・・ちゃんと確認が出来たんですね。フィサン村名は(夏~秋に入荷すると)翌春に素晴らしい味わいになる・・んですよ。まぁ、そんなことは何度かやって判っていたので、やはり無駄だったのかもしれません。
で、このアン・コンブ・ロワがまた物凄い出来でして、滅茶美味しいです。もう某・・神様を思わせるような・・つまり、
「おそらくミルランダージュ+低温浸漬」
のニュアンスがふんだんに在り、濃密ながらもフィネスばっちり、真ん丸なパレット・・と言うより球体な感覚を脳裏にきっちり描くことができます。
果実は赤と紫、見事なチェリーとカシスです。2019年のベルトーに共通している高域まで伸びて行く香水的アロマも、エグサの無い、落ち着いた伸び方で素晴らしいです!
ニール・マーティンさんはこのアン・コンブ・ロワに93ポイント、付けました。1級のレ・ザルヴレが94ポイントですから・・妥当な評点かと思います。それでもnoisy は、このタイミングで飲めたことも有りますが、アン・コンブ・ロワにはもう少し加点する可能性があります。それは勿論、
「花ぶるい加点」
です。
やはり・・ゴージャスなんですよ・・。そして、アメリー・ベルトーが目指しているワインの姿も良く見えて来ます。
フィサン村名のエキス系で派手さの無い・・でも滅茶美しく伸びやかな美味しさ・・と、このアン・コンブ・ロワのゴージャスでもろに球体を判りやすく描いてくれる、素晴らしいとしか言えない味わい・・言ってみれば、モカで飾ったショコラケーキにラズベリーやカシスをトッピングして出されても、それがとても美味しいと思ってしまう素晴らしい果実酸バランス・・と言うことなんでしょう。
とても美味しいです。これこそ是非皆さんに飲んでいただきたい!・・今飲んでも美味しさはちゃんと伝わるはずです。是非ご検討くださいませ!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【2018年で一気に花が咲いた!・・低温浸漬と言ったら・・H.ジャイエでしょう?・・】 もう・・ちょっと涙ぐんでしまいそうな味わいでした。いきなり30年ほどタイムスリップしたかのような味わい・・そしてこのヴェルヴェッティで厚みのある舌触り・・
低温浸漬のやり方は、ちゃんとやるのは難しいと思うんですね。アンリ・ジャイエのあの「完璧!」と思わせてくれるような見事な味わいに通じる技術なんですが、ただただ低温で置いて置けばよい・・のでしょうが、「どのように・・」と言う部分の技術が難しいはずなんです。
もう、飲んだら参っちゃいますよ。雰囲気はジャイエに似ています。
「ミルランダージュの果実?」
と思えるような、集中した味わいも有ります。ジャイエだけじゃなくて、マルク・ロワのキュヴェ・アレクサンドリーヌにも通じる味わいです。・・まぁ、マルク・ロワはもっとずっと「黒い」ですが、こちらは「見事な赤」が支配的です・・し、ジャイエはこんなに赤くは無い・・そこが違う部分では有ります。
これ、オルヴォーさん分のほとんどが Noisy wine に来ているはずなので、入手の難しいワインかと思います。飲んで欲しいなぁ・・でも難しいでしょうね・・是非頑張ってゲットしてください。超お勧めですが、お一人様1本限定です!
以下は以前のレヴューです。
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【ジュヴレ - (その鉄分 ÷2) + 薫り高いシャンボール ≒ アン・コンブ・ロワ!? 素晴らしいです!他では買えないワインなのかな?】 まさにシャンボールの1級格!・・とも言いたい位の素晴らしいワインです。因みに・・村名フィサンの一区画に過ぎません。
しかしながら、1級レ・ザルヴレに引っ付いたほんとうに小さな小区画でして、
「・・・ザルヴレで良いんじゃないの?」
としか・・思えません。ある評価サイトでは同じヴィンテージのレ・ザルヴレより0.5点、高かったりして・・たと思います。
ここは流石にミネラリティの組成が他とは違っていて、かなり「高貴」に感じられると思います。シャンボールの評価の高い1級畑風な、非常にアロマティックなアロマが、また少し格上のジュヴレの上品な鉱物系ミネラリティの上に乗っかっているようなイメージがします。
色合いもまた・・赤さと言うか、「酸化鉄の色合い」のあるジュヴレとは異なり、紫が強い色合いをしていますよね。そのまんまの香りがします。
それに、
「香りが非常に強い!」
です。
まぁ、薫らないワインほど詰まらんものは無いですよね・・。ただ流れ込むだけのチープなワインは、日本に沢山駄々洩れしてますが、それをワインと言うのであれば、これはワインでは無いと思えるほどに香ります。素晴らしいです!1級間違い無し!
因みにこの「アン・コンブ・ロワ」は非常に少なく、分けようがないので、オルヴォーさん分は全量noisy のところに来たようです。なので、これは、
「・・さっさと買いましょう・・(^^!」
もっとも、今飲んでも・・ま~・・香るし、味わいのバランスも良いし・・。しかし、飲んでいて感じる「早まった感」は残ると思いますよ。
因みにリアルワインガイド第63号は、2016年ものをポテンシャル93 と評価しています。対ポテンシャルでも価格は安いです。是非ご検討くださいませ。お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【1級レ・ザルヴレに瓜二つ!実は評価もほとんど同じ!?】 昨年2015年ものをテイスティングしていまして・・いや、正確には2018年の2月でした。ま~・・たまげたフィサンでした。
でも、通常の村名フィサンのソフトでエキスが綺麗に出た味わいも捨てがたく、
「・・アン・コンブ・ロワだけ飲んでると勘違いされるかも・・」
と言う気もしています。
それでもこのアン・コンブ・ロワの優秀性は特異で有り、リアルワインガイド第63号も「今飲んで 92 ポテンシャル 93 飲み頃予想 今~2043」とのことですので、1級ザルヴレとは、「今飲んでポイントが同じ、ポテンシャルで+0.5低い」だけ・・と言うことになってしまいますね。
noisy も、もしかしたらこの2つを比較テイスティングしたとしても、違いには言及できたとしても、正しく当てることが出来ないかもしれない・・とさえ思っています。
非常に優れたワインだと思われます。貴重ですので申し訳ございません、お一人様1本限定にてお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【何なんだこれは!凄いです!】 いや~・・ビックリしましたね・・こんな隠し玉が有ったんですね。これ、
「単なる村名フィサン」
ですよね?・・
そう思ってね・・調べてみましたよ。そうしたら、
「1級レ・ザルヴレの真下、ど真ん中に接した極小区画」
だったんですね。
あ~・・これだ~・・と言う滅茶小さな感じの区画ですが、おそらく・・
「1級レ・ザルヴレ並み」
なのでしょう。
面白いのはリアルワインガイド第59号の評価で、「90+ 91」 初めての試飲・・・絶対にお勧めとしていましたね。因みに1級レ・ザルヴレは「91 92」で「メチャクチャいい香り」としています。
なので、
「ほぼ1級レ・ザルヴレ並み」
は当たりでしょう。
これって・・フィサンだとは絶対思わないですよ。ほんのり重量感を増したヴォーヌ=ロマネ・・・と思ってしまうんじゃないかと。
香りの複雑さ、構成の凄さは抜栓直後から判りますよ。滅茶薫ります。ボディも豊かです。そして余韻がまぁ・・エキスの旨みは果実の旨みそのもので、またそこから香り出すんですね~・・。素晴らしいです!
で、例の雑誌ですが、1級レ・ザルヴレが19ポイントですから・・村名レ・クラが18.5ポイントですから・・
「・・ありゃ・・困った・・このアン・コンブ・ロワの置き場所が無い・・」
と言うことで、アン・コンブ・ロワも18.5ポイント辺りが妥当なのか・・と感じています。
それに、
「2015年ベルトー=ジェルベは下から飲め!」
などと言ってますが、このアン・コンブ・ロワは今飲んでも滅茶旨いんですね~・・。勿論、ポテンシャルが凄すぎて、現状で零れてくる要素だけでも旨いと言うことに尽きますけどね。
もう、並みのジュヴレは飲めんなぁ・・と思わされてしまいました。素晴らしい「村名フィサン」。是非ともビックリしてみてください。圧倒されると思います。
ごめんなさい・・少ないのでお一人様1本限定です。
● 2021 Fixin Blanc les Champs des Charmes
フィサン・ブラン・シャン・デ・シャルム
【激旨!!・・現在でも相当素晴らしいですが、2~3年置くことでコート・ド・ニュイでもユニーク且つトップ・クラスの白ワインに肉薄するでしょう!】
素晴らしいです!・・こういうのを飲んで欲しい・・まさに、
「ニュイのシャルドネとは・・こう言う感じ?!」
みたいなものを感じさせてくれるような、美味いシャルドネに仕上がっています。
アメリーのエチケットは・・赤ワインにはファーストレターが「赤」ですが、白ワインのこのシャン・デ・シャルムの最初の文字は・・
「緑のF」
です。
そして畑名も「緑」で綴られていまして、この柔和な色彩のクリーム色のエチケットからユニークさを見せているように思います。
この黄色の強い、良く熟したような色彩をしているシャルドネですが、黄色っぽいフルーツ感とともに・・
「緑色」
のニュアンスをちゃんと感じるんですね。
この辺り、アメリーに聞いたことは無いですが、やはりどうでしょうか・・その辺りのイメージを彼女もこのワインから得ていて、そんなデザインになっているんじゃないかと思ったりしています。
このワインに感じる「緑色のニュアンス」については、以前からずっと書いているように思いますが、それが緑色を含んだ葡萄の粒でも有り、蔓や葉の色で有り、そしてミネラリティで有ることは間違い無いように思います。
大抵の場合、もしその緑のニュアンスが下手に出てしまうと、若すぎると感じたり、酸っぱいとか、平板だとか、梗の味が渋いとか・・ネガティヴさを連れて来てしまいます。
ですが、味わいに出てくるこの緑のニュアンスは、やはり土壌からのユニークなミネラリティによるものと思いますので、そのようなネガティヴさにはつながらないんですね。
凝縮していて、熟していて、ドライだがわずかにネットリしていて、ふんわりとノーズにしなやかなアロマを還しつつ、中域はす~っと流れつつ何かを放出しようとしながら、瑞々しい余韻を感じさせてくれます。
言ってしまえば・・そのす~っと流れつつの後の放出はまだあまり無いんですが、それを踏まえてもなお、
「旨い!」
と・・言葉が出てくるほどの出来でした。
3年ほど寝かせれば完璧かな?・・とは思いますが、今飲んでも滅茶良いです。是非飲んでみてください。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
-----
【コート・ド・ニュイ=ヴィラージュの赤と双子??・・かなり大柄、官能的なシャルドネです!コクのあるエキスと樽発酵による樽が溶け込んだニュアンス!相当に素晴らしいです!】 アメリー・ベルトーのコート・ド・ニュイ=ヴィラージュの素晴らしさは、飲んだことの有る方ならご理解いただけるものと思いますが、純粋にして何とも言えぬ細やかな表情に惚れ惚れとしてしまう見事なピノ・ノワールです。
このコート・ド・ニュイ=ヴィラージュは、ジュヴレ=シャンベルタン村の北隣にある「ブロション村」の畑でして、このアペラシオン名でリリースされるワインは、ブロションの北側に限定されていまして、さらに北隣の「フィサン村」に接しています。
この、光が全く当てられていないアペラシオン..コート・ド・ニュイ=ヴィラージュもそうですが、ブロション村のジュヴレ=シャンベルタン村側・・つまり南側は、実はジュヴレ=シャンベルタンを名乗っている訳ですね。
なので、ブロションは、真ん中の村人たちが住んでいる部分を除いて南側がジュヴレ=シャンベルタン、北側がコート・ド・ニュイ=ヴィラージュと言うことになります。・・まぁ・・
「そんなの、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュのコラムに書けよ!」
って話しでは有りますが、この、実は非常に珍しい・・村の全生産量のたった3%ほどしか存在しない「フィサン・ブラン」にも何とか光を当てたいと・・(^^;; コート・ド・ニュイ=ヴィラージュは散々に推させていただいてますんで・・良いんです!
因みにデュガ=ピィさんちのジュヴレのレ・ゼヴォセルはブロション村です。南半分(実際には1/3ほど?)をジュヴレ=シャンベルタンに魂を売った形になってしまったため、ブロションは光が当たらないようになってしまったのかもしれません。
で・・ここからが本番・・。このフィサンのレ・シャン・デ・シャルムと言うリューディは、そのブロションのコート・ド・ニュイ=ヴィラージュの畑たちと接する形で、
「フィサンの最南に有る」
んですね。ですのである意味、
「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュと・・双子?」
みたいな感じとも言えるかな・・と思っている訳です。
まぁ~・・素晴らしい色合いをしていますよね。結構に黄色が濃い感じの仕上がりで、薄い緑色がかすかに見えているようです。
緑色って面白いんですが、写真の色の修整などをやる時にRGB(赤・緑・青)のバランスを行いますが、緑色を増やすとちょっと変な仕上がりになっちゃうんですね。なので、明るくしたいときは多めの青と少しの緑を、そして赤も調整しながら適度に増やします。赤を入れないと仕上がりのバランスが滅茶苦茶になってしまう・・長年やっていてそんな感触を持っています。まぁ、出来るだけ弄らないようにはしているんですが、撮れ方によってはどうしても・・そう、カメラはラベルの色にも影響されてしまいますから。
なので、このような色彩を見ますと、
「赤色の存在」
も・・感じる訳ですね。なので、
「ちょっと・・コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとは・・双子かぁ?」
とも思えて来ます。
単純に白ブドウが好む石灰バリバリの土壌では無いでしょう。もちろんですが、モンラッシェ辺りの魚卵状石灰岩的な繊細な高質さと言うのとも違う・・。ちょっと青みと言うか緑と言うか・・そんな色が掛かっていて、どこか珪藻土っぽいような印象がするんですね。珪藻土は植物性プラントンの珪藻(ケイソウ)が化石となって堆積したものらしいので、シリカ、シリコンと言うことになるのかもしれませんが、石みたいにそんな硬い印象じゃなく・・もう少し「ふわっ」とした「土」みたいな感覚・・でしょうか。
それでいて、適度に粘性が有ってオイリーさも有り、エキスの濃度がかなり濃く・・でも「サラリ」と抜けの良い味わいがするんです。
面白いのが・・現状、余り「丸いパレット」は描いてくれなくて・・ですね・・ちょっと「ひょうたん型」っぽい感じ。ひょうたんを縦に見た時の感じですね。
で、今でも結構に旨いんですが、時間が経って熟成してくるとなりますと、これがかなり「丸型」になってくるんじゃないかと思っていまして、上記の「ひょうたん」のえぐれた部分が横に張り出してきて「丸型」のパレットになって来ますと・・
「完成!」
。。いや、完熟・・でしょうか。
そもそもこのフィサン・ブランは、本当に無いワインです。さらには「ニュイのシャルドネ」となりますと・・本当に少ないですよね。最近はシルヴァン・パタイユがマルサネで素晴らしいアリゴテを造っていますが、
「このままさらに洗練されてくると、黙ってはいられない存在になるかも・・」
とも思います。
どうやらジャンシス・ロビンソンさんはこの2020年のシャン・デ・シャルムを89ポイントと評価しているようですが、90ポイント以上付けなかったのは「洗練さ」が少し足りない・・と思われたのかもしれません。
でも、このひょうたん状のパレットだからこそ、むしろ個性が良く伝わってくるとも思うんですね。そして何より自身の中に肯定感が漂ってきます。
25パーセントの樽発酵をセパージュした、意欲的なワインです。是非飲んでみてください。素晴らしいと思います!
以下は以前のレヴューです。
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【2018年ものの見事な出来に、ナチュラルさをさらに盛った複雑精緻な味わいでした!超お勧めです!】 構成的にはボーヌのシャルドネとは・・全く違うような感触です。どちらかと言うと、
「緑のグラデュエーションが美しい!」
と言いたくなります。
白ワインの表現では、白や黄色のフルーツ、そして青っぽいフルーツ・・みたいな感じですね。
で、こちらのシャン・デ・シャルムは、珪藻土っぽい・・そんな色合いもしっかり感じられますし、「スイカ」とか、「メロン」とかも感じるんですよ。なので、勿論果実のニュアンスも複雑なんですが、ミネラリティの構成がかなり・・複雑なんじゃ無いか?と思うんですね。
それでいて、非常にナチュラルな仕上がりをしていると感じますので、そちらの複雑さも有り、複雑さ X 複雑さ X 複雑さ になりまして・・
「・・只者では無い感じ」
が凄いんですね。むしろ、もっと綺麗に・・と言うか、もっと「のっぺら」とさせると、ボーヌの方にも似たようなニュアンスの畑は有るかと思います。
この、「緑系の色合い」は、この近接で撮った写真にも見えるでしょう?・・相当美味しいです!・・が数が無いです。お早めにご検討くださいませ!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【これは本当に独特!・・ブルゴーニュの歴史の中で埋もれて来た「裏の部分」も感じます。滅茶複雑で素晴らしいです!】 ブルゴーニュワインは良いワインを造るため、領主が「ガメ禁止令」のように多産種を捨て、黒葡萄ならピノ・ノワール、白葡萄ならシャルドネへと植え替えさせた歴史が有ります。今のように大自然の驚異に対応できるようなスキルも無く、技術も無かった訳ですから、薄くて平板な味わいになってしまう多産種は嫌われた訳ですね。
ですが、それはお金持ちや領主の側から見た景色です。小作民は・・そんなの関係ね~・・です。沢山採れて、沢山ワインが出来て、自分たちも飲めるのが良かった訳ですね。
なので、ガメを抜いてピノ・ノワールへ・・、アリゴテを抜いてシャルドネへ・・と言う流れは有ったものの、それなりにはアチコチに残ったようです。
まぁ、良く観察すれば判るのかもしれないですが、古木のアリゴテと若木のシャルドネ・・判断するのは難しいんじゃないでしょうか。同じ葡萄ですから・・。
それに加え、葡萄はどんどん変化していってしまいます。土地の要素によっても、種が対応して生きやすいようになるのかもしれませんし、突然変異で生まれた葡萄は沢山有りますよね。ピノ・グージュもそうですしね・・。
このワインを飲むと、そんなことの裏付けのような気がします。A.O.C.では認められていないにも関わらず、造っている者さえそれを認識していないかもしれず、単に「シャルドネ100%」と言ってしまうには、
「・・ん~~・・違うんじゃ・・ないかなぁ・・」
と思わせてくれる白ワインなんですね。
非常に濃密です。そして緊張感も有ります。非常に複雑です。縦に伸びる幾重にも絡まった細い弦のような、頑丈な味わいも有りますが、非常に繊細な味わいもそこに絡まって来ます。
ファーストリリースの2017年ものも、やはり同様な印象だったことを思い出しますと、やはりこれは・・単なるシャルドネでは無いと感じます。そして、緑を幾層にも塗り込んだような味わい深さ・・独特でとても印象的です。
こんなワイン・・次世代に是非、繋げて行って欲しいと思います。四半世紀前までは、時折出くわした味わいですが、ここまで洗練されていたかどうか・・残念ながら記憶の底に沈んでいて引き上げられません。是非飲んでみて下さい。忘れられない味わいです。
以下は以前のレヴューです。
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【初リリース!見事に超複雑な構成と味わい!飲んだら・・惚れちゃいます!】 全く何の情報も無いんです。でも数は無い・・エージェントさんの担当のM君も、
「・・裏で売ってくださいよ~・・」
と言い出す始末だし・・。
「じゃぁ・・飲むしかないか・・」
となってしまうんですね。
でも、無理して開けて良かったですよ。滅茶複雑で深淵・・心に響く深い味わいをしていました。
今は何故かブルゴーニュ白も「シャルドネ一色」になりつつ有ります。シャルドネのような、ある意味全くクセを持たず、テロワールに染められやすい性格が受けるのも判りますが、
「昔はブルゴーニュのアチコチに白葡萄が植わっていて、それぞれに個性的な味わいを生み出していた」
ものです。
デュジャックしかり、ポンソしかり・・コルシャルもアリゴテまで有りましたし・・。
いや、だから・・このフィサンの南端、ジュヴレに近い方に有る村名畑のシャン・デ・シャルム がシャルドネじゃぁ無い・・などと言っている訳では有りません。
「・・混ざってるんじゃない?」
と。
なんせ、非常に複雑です。バランスも取れています。ファーストノーズには新樽系のほんのりトースティなアロマが混ざりますが、味わいは決して新樽に負けていません。非常にバランスが良いです。
肉厚で、中域もしっかり有ります。ここはシャルドネ的です。中高域から高域にかけてがシャルドネとちょっと違う感じがします。もっと肉厚で複雑なんです。シャルドネの高域はどこか、一筆書きのように感じるんですが、こちらは細い筆で何度もなぞったような表情で、滅茶複雑なんですよ。
そこから熟しているのか若いのか・・それを合わせたものなのか、果実のニュアンスがバッチリ有ります。超高域は繊細ですが高域は結構にズ太い感じ・・です。
これは凄い旨いな~・・!・・と思うんですが、比較する対象が見当たらない・・(^^;; 困った・・テクニカルも何にも無い・・ので、あとは皆さんに丸投げしてしまおうと言う魂胆です。
なぜか写真は照度が不足しておりまして・・ちょっと暗いんですが、下手に直すとリアリティが無くなるので弄ってません。美しい緑が見える感じがするでしょう?濃密ですよ・・甘く無いのに旨味はすごく載っています。それに、
「ちょっと黒葡萄的な味わいが・・」
するんですが、色合いには出てこないんですね・・グリか~?・・などど、飲み手の脳をグラグラ掴んで離さない白ワインでした。・・いや、もっともそんな疲れる飲み方などしたくないぞ・・と言うお方にも、必ずや受け入れられる味わいなんですけどね。是非ご検討くださいませ。余りに無いのでお一人様1本限定でお願いいたします。
● 2021 Bourgogne les Prielles Rouge
ブルゴーニュ・レ・プリエール・ルージュ
【エレガントなレ・プリエールが復活!・・2020年ものとは正反対?・・でもこれはこれで美味い!・・飲んでみてください!】
価格を見たらビックリされるかもしれませんね・・でもどっちにでしょう?・・
「ん?・・高くなったなぁ・・」
か、
「ん?・・あれ?・・ちょっと安くないすか?」
このところの円安は政府の無策か経済音痴か・・と言いたくなってしまうのを口を押えていますが、まぁ・・その辺りはなるようにしかならないので、何とかなるまで「我慢」をしなければいけないかと。
2013年のアメリーがデビューの時から扱わせていただき、徐々に変化して行く彼女を見続けて来ましたから、この先ももっと見守りたいと言うような希望が有るんですね。
ですから、本来ですと・・ビックリするかもしれませんが、インポーターさんの値付けだと5400円(税別)です。
「・・あの・・さぁ・・」
と、一気に血圧が上がりそうな価格でしょう?・・noisy だって・・同じですよ。ここで一気に5千円にもしてしまったら、お客様が離れてしまっても仕方が無いじゃないですか。
Noisy wine で普通に値付けしますと4500円を軽く超えます。昨年の2020年ものは3390円です・・うにゃ~・・です。
ワインは素晴らしい出来です。でも、2020年ものとはもう・・全く違います。2020年ものは、
「ちょっとルーミエ、入ってます?」
みたいに書いているはずですから、このエレガンスを絵に描いたような、淡目の美しいルビーな色彩とは、とんでもなく違う訳です。因みに・・ルーミエさんはやはり濃い目ですよね~・・。
このレ・プリエールはフィサンの村の下部に有り、ブロションとの境界のところのA.C.ブルです。
やはりフィサン村ですからフィサンっぽい訳ですね。でも、濃厚になった2020年ものは「ルーミエか!」位の印象も有った位ですから、丁寧に仕上げて行けば、また、ヴィンテージの恩恵を受けることが出来れば、そんな格上のワインにも似たニュアンスに仕上がる・・不思議ですよね・・ワインって。
若さも有るチェリーが主体、そこにベリーやプラムのニュアンスが入ってくる感じのノーズです。口に含んでも同様のニュアンス。フラワリーさも有り、中々の複雑ながら柔らかさも感じるノーズです。
少し膨らみ切らないもののドライで柔らかなテクスチュア、白っぽくも有り透明でも有るようなミネラリティが前面に出ています。ジュヴレ系のように重さは少なく、フィサン系のエレガンス。余韻もドライでエキスがしっかり。赤い果実主体のエレガントな味わいでした。
現在のところ、成長中・・落ち着きを取り戻し中かな?・・と言うところで、到着後1週間から2週間休ませていただくと、徐々に味わいも載ってくるはずです。
オート=コートやコート・ド・ニュイ=ヴィラージュの出来が素晴らしいですから、むしろそちらから先に飲み、A.C.ブルは落ち着くのを待つのが良いかと思います。少なくとも年末には・・
「ジューシーだ・・」
と思える位に仕上がってくると思います。ご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【密度の高いドライな味わいですが、エキスの旨味が半端ない!・・ちょっとルーミエさんのワインに似て来た感じがします!】 是非2013年もののレ・プリエールのグラスの写真をご覧ください。
「・・げげっ!」
と思われたはず・・まるで違うワインになっちゃってますよね。
そうなんですよ・・これは2020年だから!・・と言うよりも、アメリーのワインに対する理想が表れている・・それを具現化し始めた・・と言うことだと思うんですね。
ですが2020年ものは滅茶少ないです!・・24本しかないんです。インポーターさんも飲めてないようですし、リアルも現地で飲ませてもらえなかったほど造れなかったのでしょう。おまけにnoisy も1本開けてしまいましたので、
「販売できるのは23本のみ」
と言うことになります。(初回は13本の販売、残りは次回以降にご案内いたします)
しかしながら、これまた素晴らしいオート=コートはもう少しありますので、もしこのレ・プリエールが完売していたらそちらをご検討ください。
赤を何層にも重ねたような深い色合いをしています。テクスチュアは「つやっつや」で滑らかです。
現状で非常に旨いんですが、ややゴリっとしたような起伏も有りますから、少し休め気味にしていただいてお飲みになるのが良いかと思います。果実主体の素晴らしい味わいです。
あ、今最高に旨いのは、下のキュヴェでは間違いなくコート・ド・ニュイ=ヴィラージュです。これはもう・・まさに「圧巻の美味しさ」です。すべてがバランスよく、美しさが際立って感じられます。
ですので、むしろこのレ・プリエールはコート・ド・ニュイ=ヴィラージュの後くらいに飲み始めると良いと思いますよ。
ここまで集中した味わいでキュッと閉まっていると、ルーミエさんのワインの姿にも似て来ているように思います。でも旦那さんのニコラ・フォール風の味わいではないです。その辺は、MCに持ってゆくか、全房の割合をどのくらいにするか・・がかなり違う性でしょう。
素晴らしい味わいになりました!・・すみません、お一人様1本限定になります。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【2019年のベルトー=ジェルヴェのキーワードは、「ナチュラル」と「ピュア」!・・でこのレ・プリエールは「ナチュラル」です!】 noisy もまた、完全にはアメリーが何を思いつつワインを生んでいるのかを掴んでいなかったと思いますが、数年に渡り飲み続けて来て、ようやっと判った気がします。
つまり、母親系のナチュラルな味わいと、父親譲りのピュアな味わいの・・
「二本立てになっている!」
と言うことなんですね。
まぁ、いずれそれらは融合して行くのかもしれませんが、少なくとも現時点では、彼女のワインの味わいには、ザックリ分けますと二本立てです。
2019年のレ・プリエールはナチュラルさが勝った仕上がりです。そしてオート=コートは反対でして、非常にピュアなんですね。なので、このレ・プリエールは母親譲り?・・と言うか、旦那さんのニコラ・フォール風な味わいを自然派的にもう少し攻めたような感じです。
ですので、noisy的にはとてもナチュラルな風味に感じられます。柔らかでふんわりとしていて軽やかでSo2は多く無く、心地良い中域の膨らみが有り、軽やかな余韻の感じが有ります。
そもそも・・連続でこのレ・プリエールとオート=コートをテイスティングしていますので、noisy的には・・
「えっ?・・」
と一瞬固まってしまうほど・・違うニュアンスを受けました。
お客様がそこまで違いを感じるかは判りませんが、少なくともこのレ・プリエールは自然派系だと分別できると思うんですね・・まぁ、オート=コートも自然派系だとは感じるかとは思いますが・・。
ソフトでしなやかで軽やか、エレガントな一面をしっかり見せてくれるA.C.ブルでした。このところのユーロ高円安がかなり響いていますし、蔵出しの価格も上がっているのでしょう。少し価格が上がってしまいましたが、来年度は為替が安定することを祈って、Noisy wine で少しですが値上げ分を吸収しています。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ついに到達点に到達!?・・ブルゴーニュの品質でのトップ生産者へ仲間入りした2018年のプリエールは、価格も安いがまるでジュヴレとシャンボールをセパージュしたかのような素晴らしい仕上がりです!】 いや~・・この2018年のレ・プリエールを飲んで・・安心しました・・。
「良かった・・これで2018年ものもしっかり販売できる!」
と確信しました。ベルトーのテイスティングがもし納得いかずに販売出来なかったら、かなりの痛手になりますから。
でもそれと同時に、一つのことを決心しました。
「やはり相当なアイテムは開けないとベルトーを理解したことにはならないなぁ・・」
そうなんですね。ベルトーの北の畑分は、以前からも・・そして最近までもそこそこ飲んではいたんですが、南のジェルベ分は、良いところヴォーヌ=ロマネ位で終わってしまっていたんです。何しろ数が無いので・・なので、クロ=ヴージョを開ける決心もした訳です。
さらには、このレ・プリエールの完成度の高さと質感の高さ・・・そして、余りにも違う2013年ものとの隔たりを、どのように理解するか・・と言うことが有った訳です。
まるで上質なフィサン村名を思わせるような、柔らかで優しい、鈍重にならないジュヴレ=シャンベルタンと、高級エステル香とも呼ぶべき、香水的なシャンボール特有のアロマと、ベルベッティな・・シルキーな舌触りが混在していた訳です。
そして、決して濃くは無いんですが、2013年の、あの超淡~いレ・プリエールとは、全く異なる感覚・・しっかり重量感が有り、しかし余分だと思える出っ張りがなく、しかも主張しすぎていない・・んですね。
「これ、まさにフィサンのテロワールの最高の姿なんじゃないか?」
と思った時、
「村名フィサンを飲んで結論を出そう・・」
そのように思いました。
ふんわりと柔らかく、少し温暖で、ドライで、全く甘く無く、鈍重では無く、軽やかでは無いです。しかしキリリとしていて熟れすぎたところが無く、重さはしっかり有り、高域、超高域にまで伸びて行く見事な帯域を持った素晴らしいアロマが有ります。
2千円代で販売出来る訳ですから・・もうビックリですが、世界から認められだしたのは間違い無いので、将来はどうなってしまうのか、そちらが心配です。
「ベルトーのブルゴーニュって、昔は2千円代だったよね・・」
と懐かし気に言われる時が、もうそこに来ているのかもしれません。
マリアージュも相当に楽だと思いますよ・・変な小手先の技術は使っていないはずです。全房系であることは間違い無く、味わいの幅は相当に広いです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶充実!・・軽くてただ飲みやすいACブルではありません。(フィサン+ジュヴレ)÷ 2 ≒ レ・プリエール にエレガンスと魂を足した感じ?香りを多く含んだエキスそのものです。】 言っちゃいましょう・・ACブルクラスの仕上がりは確実に超えてます。すごく充実した味わいで、構造・骨格から肉まで万全です。それに、
「なんと・・値下げ!」
ですよ。このご時世に値下げって・・有り得ないですよね。実はワイン屋としますと、値下げは量がさらに入って、かつ、売れないと同じだけ稼げないので・・厳しいんですよ。同じ値段で長くやっていただけるとありがたいんですけどね。
ただし、昨年の2016年ものまでの入荷時期よりも・・
「3カ月以上早い」 訳ですから、これ以降は、
「仕上がり状態は2016年ものよりもやや遅れている」
と考えるべきなのを念頭しておいていただけましたら幸いです。noisy 的には同じように比較するために単に現況報告では無く、昨年の2016年ものの入荷時期、2018年10月後半の味わいを基本に、2017年ものを合わせに行ってお話ししている面も有ります。
2017年ものは村名格並みとご理解ください。色合いも・・是非ご覧ください。
「ま~・・毎年、良くもこんなに違うもんだ・・」
と思われませんか?全然違いますよね。
2017年ものは「大充実!」です。大きさもたっぷり、果実も非常に香り高くたっぷり、ドライでピュアでナチュラルです。ニコラ・フォール栽培長が頑張ったのでしょうか・・葡萄そのものの「たくましさ」が凄いんですね。
2016年ものの明るく淡い色合い由来の表情は、2017年ものには無い・・のではなく、奥に引っ込んだ状態なんです。あるんですよ・・でも今は表に出てきてない。今は葡萄の持つポテンシャル的な味わいが支配的に感じられますが、それでもとても美味しいです。
2~3カ月しますと、隠れている明るい果実の味わいと、今現状で見えている赤紫の力強くやや暗い味わいのマッチングがなされてきて、このワインをさらにバランスの良いものにしてくれるでしょう。
色合いは・・その2~3カ月後には、もっと透明感が出てくると思いますよ。その頃からが飲み頃では有りますが、今飲んでも充分納得していただけるでしょう。勿論、夏の暑い時期、体力を消耗している時には、ワインに負けちゃうかもしれませんね。是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【2013年ブルゴーニュ・レ・プリエールの、あの色淡くもエキスバッチリ、ふっくら丸い味わいが復活!?】 いや~・・良いですね~・・優しくてしなやかな肌、旨味もたっぷり有るのにキツさの無い、溶け込んで行くような・・・初登場でブルゴーニュワインファンを虜にしてしまった、とてもリーズナブルで素晴らしい2013年のレ・プリエールを思い出しちゃいました!
そして・・普段は余りやらないFacebookで、写真をアップして呟いちゃいました!やはり反応、しっかり有りましたよ。
何せピュアです。そしてナチュラルですが、危険性を全く感じない、ノン・アヴァンギャルド系です。
そして・・やはり、ニコラ・フォールの存在を感じてしまいました。だって・・
「ソックリなんです・・ニコラのニュイ=サン=ジョルジュ系の味わいに・・」
他のコラムでも書きましたが、敢えて言うならややソフトなフーリエです。このACブルでは有りませんが、
「アルマン・ルソーを思い浮かべてしまった」
と言うメディアの評価者もいらっしゃいました。・・・まぁ、判らなくもないですね。
やはり、以前以上に・・全房発酵の割合を増やしている・・と言うよりも、全て全房発酵にしたいが、出来ないシュチュエーションも有るし、スターターも使用しているのでしょうから、「セミMC」と言うことになるのでしょう。
noisy がテイスティングしたキュヴェについては、ジュヴレ=シャンベルタンのみ、そのニュアンスが薄く、それ以外は全房発酵系の影を持っていました。
ちょうど、素晴らしい「昆布巻き」をいただきまして・・いや、
「ピノ・ノワールとは・・合わないでしょ・・」
と思われるかもしれませんが、ワインもピュア、昆布巻きも絶品・・しかも海藻類の匂いと全くバッティングせず、中の「身欠きにしん」とも良い相性だったんですね・・。非常に美味しくいただきました。
この辺りはやはり全房発酵の良さですよね。ピュアだし香りのスピードも速いしふっくらしているし・・。勿論熟を加えて行けば、クラシックは発酵で行ったキュヴェと遜色無い仕上がりになるどころか、美しいディテールを若い時のニュアンスをタイムマシンのように持って行ってくれます。
素晴らしいブルゴーニュワインです。でも・・2ケースしかないんです。一応ですが本数制限させていただきました。同じように素晴らしいオート=コートはまだ多めに有りますので、そちらもご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【エレガンスと高ポテンシャルをレジョナルワインで見事に表現しています!リーズナブルながらも素晴らしい!必飲です!】 いや~・・美味しいです。今飲んで良し、数年寝かせても良し、最低15年は持つワインです。リアルワインガイド第59号は「87+ 88 今~2030」とかなり渋い評価ですが、個人的にはポテンシャルに90点付けないと周りの造り手のワインとの乖離をちゃんと説明できないと思ってます。
2013年の淡い旨さ、2014年のポテンシャルの高さを共に内包し表現出来た2015年だと思います。
何しろ・・・
「エキスの旨みが半端ない!!」
んですよ。
一体、どうやったら出来るのか?・・これが出来る人はそんなにいないと思うんですが、下から上まで、見事に・・
「果実の旨み」
がしっかり感じられるんですよ。
そしてそれは、
「決して甘味では無い」
んです。全く甘く無いんですね。残糖感無く非常にドライです。ところが全然、飲みにくくない・・ついつい、次のワインを求めてしまう「果実の美味しさ」を持った旨みなんですね。
このACブル、プリエールは、
「カシスっぽさを持ったチェリー」
が一番近い表現かな・・と思いますが、飲まれるタイミングで変わるかもしれません。
そして、ややプラミーだった2013年の柔らかな美味しさも奥に秘めています。スイスイっと入って来て、でも口内でしっかりノーズや味蕾をくすぐってくれるんですね~。
こんな3000円以内のACブルは見当たらないと思いますよ。何せ・・飲まれた方なら判るかもしれませんが、
「昨年末にご案内させていただいた2015年ヴォーヌ=ロマネ/ベルトー=ジェルベとほぼ同様のニュアンスを、やや重いながらも持っている」
んですよ。ヴォーヌ=ロマネ・・・滅茶旨かったんですが、余りに数が無く・・余り行き渡ってないと思います。しかもリーズナブルで素晴らしいワインでした。そのイメージが脳裏にパッと浮かんでくるほど似ていました。
是非飲んでみていただきたい、「必飲ワイン」とさせていただきます。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。色合いなど是非、比較してみてください。
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【2014年、アメリー・ベルトーのベースのワインは充実度大きくアップしています!超お勧めデイリー・ピノ・ノワール!】 2013年、彗星のようにデビューし、我々に大きなインパクトを与えてくれたアメリー・ベルトーの2年目のワインです。
今年は2016年ですが日本も異常気象と言うか、地方にも寄ってかなり状況が違うにしても、
「突然の豪雨。しかもそこだけ・・集中して降っているだけ。」
みたいな、局地的に何かが集中してしまうような感じが有るかもしれません。最も、今までは情報が流れていなかっただけなのかもしれませんが・・。
noisy の店も冷房を強くしている関係で、この季節は毎年、出入り口のガラスドアが結露し、それが垂れて床をビチョビチョに濡らしてしまうんですが、今年は何故か全くそうはならないんですね。
そう、湿度が低いんですよ。なので空気中の水分が結露するほど無い・・と言うことなんだと理解しています。何せ、外は30度以上、レジ前はほぼ18度、セラーは13度ですから、結露すると大変なんですね~。結構、店内も局地的に結露します。結露するということは温度が違うものがそこで出会っていると言うことですが、完全を目指していても、どこかに必ず「穴」は有るものですよね。例えば「照明」一つとっても温度は上がってしまいますし、照明器具の部分はどうしても温度対策は難しいものです。
そんなことはどうでも良いんですが、アメリーの2014年ものも2013年ものとの違いは、やはり「葡萄の出来」に掛かっている訳です。2013年は厳しい年でしたので、「強さ」「糖度」と言う観点からはどうしても「弱含み」だった年と言えると思います。強さの代わりに「直近のエレガンス」を手に入れたことになると思います。半面、良い年ほど長くは持たない「弱さ」に繋がります。
2013年のレ・プリエールと2014年のそれを見比べると一目瞭然ですね。確実に各要素は2013年を上回っていると言えます。
しかしながらそれは、
「人間がその時に飲んで美味しいと思うかどうか・・とは無関係」
な訳です。
2013年のレ・プリエールは非常にエレガントで有り、美しい穏やかなエキス感がふっくらと伝わってきて、リリースから非常に美味しかったと思います。
それに加え、
「輸入の時期の違い」
も有ります。
2013年ものは9月頃だったと記憶していますので、2014年もののご案内は少し早いですよね。なので、2013年ものと2014年ものを感覚勝負で単純比較するのであれば、やはり9月頃に行うのがベストになります。
もっともお客様はそれで良いんですが、我々はそんなことは致しませんで、感覚上でプラスしたりマイナスしたり、想像の上でどうこうと・・判断しないと、
「直近の味わいだけでそのワイン自体を判断してしまう」
ことになりかねず、とんでもない間違いになってしまうことに繋がります。
勿論ですが、他にも、
「休められた状態か?輸入はいつか?」
とか、
「現在の品温は?また気温は?」
とかもそんな考慮の中に入れないといけないですね。
そんな部分をキチッとした上で、2014年のレ・プリエールをご紹介したいと思います。2014年レ・ペリエール・・・アメリーらしい、
「ドライな味筋。エキスバッチリ。ミネラリティもよりしっかり。2013年よりもやや強い性格で、2013年よりも少し早い分、少しだけ硬さが見える状態。」
です。
アメリー・ベルトーのワインは、かなりなドライですが、酸の構成具合が非常にふっくらとバランスが良いので旨みがしっかり乗っています。2014年は天候も良かったので、色合いは2013年に比較し、しっかりしています。しかし「濃い」と言う表現は全く当てはまらず、その分、豊かな酸とグラッシーなミネラル感がワインを覆っています。時間を掛けると徐々にソフトなタッチになってきます。
グラッシーなミネラル感は透明さが際立ち、ガラスのような感じです。そこに余り鉄っぽくは成りすぎない感じの鉱物感が入ります。果実はベリー、チェリーで、抜栓直後はやや硬さも見えますが、こちらも徐々に果実感を強くして行きます。
中域には少しジュヴレっぽいミネラル感が有りますが弱めです。色は淡いのにしっかりと低域から支えられていて、軽くは有りません。余韻も実に長く、ドライながら酸の旨みを感じさせつつ、グラッシーさも出しつつ消えて行きます。非常に良い出来だと思います。美味しいです。
2013年の柔らかなテクスチュアを期待するには10月頃まで待つ必要が有るでしょう。しかし、現状でもかなり美味しく飲めます。
もう2014年を飲まれた方の印象が人伝いに流れてきました。「2013年と少しスタイルが違うかも」と言うことでしたが、スタイルが違うと言うより、ヴィンテージの要素の違いがかなり大きいと思うんですね。しっかり出来たヴィンテージですから、弱いヴィンテージと同じ物を期待するならそれだけ時間も必要に成る訳です。
とても美味しかった2013年のフィサンにしても、昨年の9月に飲むのと、今年、今飲むのでは大違いです。やや硬さが有った・・と言うことが今飲むと充分に理解できる味わいで、非常にソフトになり、表情も豊かで、より余韻が伸びて行くような感じに感じられるはずです。
やはりアメリー・ベルトー、2014年もより素晴らしいワインを造ってくれたようです。価格も非常にリーズナブルです!是非ご期待ください。お勧めします!
以下は2013年のブルゴーニュ・レ・プリエールのレヴューです。
━━━━━
・・このとても淡いように見えるはずの色調からは、想像をはるかに超えたピュアで濃密なエキスが存在しています。何よりもピュアで、そしてエキスが濃いです。そしてとてもエレガント!味わいが濃いのでは無く、エキスの密度が濃い・・そう思っていただけますと近いと思います。
noisy としては、ドメーヌ・ドニ・ベルトーのワインには、固定観念みたいなものが出来上がっていて、
「硬い・時間が掛かる、ちょっと野暮ったい」
のようなイメージを持っていました・・ので、すでに「追っかけ」まで出てきているような状況を理解するには、飲むしかない・・と思ったわけでして、しかもこのような・・全く正反対に思えるような味わいのアメリーのワインにはもう・・ビックリしてしまいました。
グラスに注いだ直後・・もしくは抜栓した直後、何とも幸せなアロマが漂ってきます。これは彼女のどのワインにも言えることです。
この淡い色合いの液体の入ったグラスをノーズに持って行くと、意外や意外・・さほど香っては来ません。テクスチュアは「むっちり」していて、まるで赤ん坊のほっぺたに自分のほっぺたをくっ付けているかのような感じ・・。
開けたてはむしろサラリと軽やかにフワリフワリ・・終盤まで行きます。ですがもう5分・・10分と経過すると大きく変化して来ます。
ボディがふっくらと膨らみ始めた・・と思ったら、膨大なエキスの濃度由来の旨みと・・なんと「桃」のようなフルーツ感が溢れ出してきます。そして、余韻には透明でピュアな・・まるで清冽な清水のような清々しさのあるイメージがいつまでも続くんです。
当初「桃」のようなニュアンスは徐々にベリーっぽくなってきます。そしてさらにボディは膨張して行き、清冽な余韻を長く感じさせてくれるんですね。甘みを残した果実味は無く、ただ完全エキス化した要素が膨大で、ついつい・・飲んでしまいます。
「・・これ・・旨いなぁ・・」
と思わず言ってしまうでしょう。
あのルイ・ユエランの、しみじみとしたエキスの旨み・・は、むしろ「墨絵の世界」で有って、アメリーのブルは、その墨絵の墨が「ピンク色」で出来ている・・と思っていただけると近いかもしれません。
「非常にドライで、ふっくらと柔らかく、今から飲み始めてもとても美味しく、非常にエレガントである」
と言え、noisy のイメージに有った、ドニ・ベルトーのものとは、「ドライ・・と言う一点のみ」の合致でした・・。
この素晴らしい・・これからのブルゴーニュワインを牽引して行く立場になるかもしれない・・とさえ思えるようなワインでした。・・よくよく聞いてみると、
「メオ=カミュゼ」でも研修していた (・・これはガセネタでした。すみません。)と言うことで・・、エージェントさんの担当は、
「それでもメオ=カミュゼとは似てないですけどね・・」
と。
ただし、2013年のメオのブルゴーニュを飲んだ方ならお判りかと思います・・。
それなりに似た部分もあるぞ・・と。(修行はガセネタでしたが内容はその通りです。)
そう・・非常に清冽な水のごとき、美しい余韻と全体のピュアさ・・はむしろそっくりと言えるかもしれません。そして、彼女は超絶エキスの仕上げに「ピンクの絵の具」を使ったと。
で、リアルワインガイドの徳丸さんはプッシュしつつも87+、87+と言う評価ですが・・おそらく日本の現品を飲んだら評価を上げるでしょうね・・。間違いないと思いますよ。「茎っぽさもあるがネガティヴにならない・・」との部分が、大部分、「ピーチ」に成長してるんだと思います。noisyならポテンシャルで間違い無く90点付けるでしょう。
このワイン、リーズナブルですし、目茶目茶旨いので、是非・・飲んでください。飲まなきゃならないワインだと思います。アメリー・ヴェルトーの初ヴィンテージは大成功!・・超お奨めします!!
● 2021 Fixin les Clos
フィサン・レ・クロ
【素晴らしいです!・・リアルワインガイド第79号はなんとポテンシャル点 93+!・・判るなぁ・・その気持ち!・・でもすぐ開けちゃダメです!】-----数本のみの入荷につき、以前のレヴューを掲載しています。
歴史的な出来だと確信出来るのがレ・クロとレ・クレのリューディもののフィサンです。まぁ・・素晴らしいったらありゃしない!・・んですが、これがまた相当に勘違いされやすい仕上がりなんですよね・・。
つまり、
「・・ん・・美味しいのは美味しい・・それは判るが、2019より美味しいって・・良く判らないかも・・余り変わらなく無いすか?」
ってなってしまいかねない危険をも孕んでいるんです。
そう・・今は確実に「閉じ気味」です。これは要素が膨大過ぎて育ち切っていないんですね。まだ収穫からちょうど2年・・ようやっと落ち着いてきたタイミングなんですよ。noisy たちはそこそこに長い期間、リリース直後のワインをとんでも無い量、飲んで来ましたから、
「・・あぁ・・今、そこにいるのね・・」
みたいな感覚で納得できる訳です。
でもお客様はどちらかと言いますと、飲まれたその時のワインの状態が、イコール、そのワインのポテンシャル・・もしくは評価になりがちなんですね。
時折言ってますが、noisy たちテイスターは現実と妄想の世界を行ったり来たりしています。時には「全く理解できない・・」「良く判らない」みたいなことも無い訳では有りませんが、ほぼほぼ正解の範囲から大きく逸脱することは無いんじゃないかと言う自信が・・いや、それが無いとむしろやっていけないのかもしれません。
で、この素晴らしく積層された色彩・・ご覧ください!・・もしかしたら弾けるような感じを見るかもしれません。でも・・それを抑えているようにも・・見えると思うんですね。
これがもっとずっと「抜けたような感じ」を見せてくるとなりますと、飲んで良いタイミングに入ったと言えると思います。
リアルワインガイド第79号はその辺は流石で・・
「2025年から!」
と言ってます。3年寝かせて飲んでね・・と言ってる訳ですね。正しいと思います。・・まぁ2年ちょっとでも良いかな・・とも思いますが・・。
でも一方で、「今飲んで92+」とも言ってますから、
「・・じゃぁ・・今飲んでも良いじゃん!」
と理解される方もおられるでしょう。
そう、それでも良いんです。でも、日本に輸入されてまだ日が短いんですね。ですから、このような単一品種の高級ワインの場合、やはり確実に「休養してもらう」ことが重要です。なので、
「92+でも良い方は、届いたら1カ月は休ませてもらう」
ことで行けると思いますよ。
このくらいの評価になりますと、1級クラスの評価と同様になります。93+ですから・・はい。
また、口にされますと赤よりも黒っぽい果実に感じられるかなぁ・・とも思います。でも・・飲んで行きますと、黒と言うよりも濃い赤...(^^;; みたいに変化してくると思うんですね。良い感じの赤果実・・そして、優しいですがマンモス級のミネラリティが有ります。是非・・「金字塔とレ・クロ」、飲んでみてください。超お勧めします!・・11本しかありません!
以下は以前のレヴューです。
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【フィサン村名の区画で有りながら、最も複雑なミネラル組成を持っていると思われるのがこれ、レ・クロです!】 このところ双子のレ・クロとレ・クラがまともに入らず、飲めない年もありましたが、素晴らしい出来になった2019年ものは、どちらも何とかテイスティングできました!・・良かったです。
このレ・クロを飲むと・・7年目ですから、7年間のドメーヌの進歩が凄く良く伝わって来ます。ある意味、とても凄いワインだと・・感じます。しかし同時に、
「どれだけの方が理解可能なんだろう・・」
とも思います。
このレ・クロに関しては、物凄く判りやすい表情を、すぐに出してくれる・・訳では無いんですね。ですが確実に村名よりも素晴らしいのは判るし、でももし今、今ですよ、レ・クラと一緒に飲んだら、ほとんどの方がレ・クラが美味しい・・と言うはずなんです。
スタイルとしますと、村名フィサンに似た穏やかで優しい・・さほどは強いアピールをしてこない内向的なタイプだと思います。しかしながら2019年と言うヴィンテージの良さから、しっかりした赤と紫・・珍しくこのキュヴェは赤がしっかりしています・・の果実がたっぷり有ります。
ですが、実は相当・・複雑性が高いんですよ。でもそれはまだ決して実を結実させてはおらず、時間の経過を待っている段階です。
そして・・あ、色合いを見てください。もう、2017年の写真・・とは、比較のしようがないほど・・ですよね。相当に濃いです。
でもそんなに「濃い!」って味わいはしないんですね・・。充実はしているけれど、決して濃いなんて思わないと思います。アン・コンブ・ロワはしっかり濃い・・でもあっさりと流れて行くような果実の美味しさが有ります。
なので、このワインは1~2年、待った方が良いでしょう。今、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとフィサンが滅茶美味しいので、このレ・クロはしばらく忘れて置くことをお薦めします。それだけ待ちますと・・
「フィサン村名の美しい美味しさに加え、さらにボリューミーさと、滅茶複雑な表情を得た・・フィサンの村名格だとは思えないような味わい!」
に成長しているはずです。
昨今は入荷の少ないレ・クロです。ニール・マーティンさんは・・ちびっちゃったかな?・・92点止まりでした。今飲んで点は下げ、ポテンシャルは上げるべきかな・・とは思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【区画名付きのレ・クロ、レ・クレは数も時間も無くて飲めませんでした。すみません・・。以前のレヴューと村名フィサン2018のコラムを参考にされてください。】 【レ・クレは飲めませんでした・・レ・クロを飲みました。やはりフィサンを頭一つ、確実に超えて来ています!】 以前はあれほど有ったレ・クレとレ・クロですが、このところは何故か余り有りませんで、12本ずつの入荷です。しかし、
「価格は¥5050-->¥4750 へ値下げ!」
ですから300円も下がってます。・・下がると売上も下がるので困るんですが・・本数も減ってますし・・どうしてくれるんだろ・・。
なので、どちらか1アイテム・・と思ったんですが、2016年ものも飲ませていただいたレ・クロを選択しました。
非常に凝縮しており、葡萄の質の良さが感じられます。もっと「間延びのするふんわかした液体」かと想像していたんですが、さにあらず・・。良い意味で「余分な空間を造らない密な表情」をしています。
要素がとても多く、それが複雑に絡み合い、今の味わいを造っていますが、もう少し置きますと、より判りやすく分別されて感じられると思います。まぁ、いつもより入荷が3カ月も早いですから、「育ち」もまだ少し若いと言うことですね。
2016年もののレ・クレ(レ・クロではない)の評価に、リアルワインガイドで徳丸さんは、
「父親をリスペクトした構造に、母親から受け継いだエレガンス」
と書いてポテンシャル92ポイント、付けていますが、
「言い得て妙!」
ですね。
まぁ、今ですと・・noisy は、そこに、
「夫(ニコラ・フォール)の栽培における助力」
を入れたいですが・・長く仲睦まじく、健康に暮らして欲しい・・と思ってます。
いや、そこはどうでも良いんですが、徳丸さんがそのように評した「父親譲りの構造、母親から受け継いだエレガンス」は、まさにそのまんま・・感じられます。
しかし・・一体、このワインに何点付けるのか・・noisy 的には興味深々です。少なくともポテンシャル点に「+」は付くでしょう。
昨年の2016年ものにも「今までで最高を・・さらに超え・・」と書いてしまいましたが、「さらにさらに超え・・」と書かなくてはならなくなってしまいました。素晴らしい出来だと思います。
また双子のような「レ・クレ(レ・クレイ)」ですが、読んで字のごとし、「クレイ」=「粘土」です。粘土が強いと言うことですね。こちらは飲めてはいませんが、レ・クロの印象からは、万全に仕上がっているはずです。是非ご検討くださいませ。いつもより全然少ないし、追加も見込めません。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしい出来です!・・今までで最高を・・さらに超えて来ました!!】 2015年もので、
「今までで最高!」
などと言ってしまったために、2016年もののプレゼンをどうしたら良いかと、ちょっと悩み気味だったのですが、しっかり上塗りしてしまいました。今までで最高のフィサン・レ・クロです。
色合いも密度の高い素晴らしいものですよね。是非2013年からの連続写真を・・ご覧ください。
濃く見えるでしょう?・・でも、サラッとしているんですよ。そして旨味の元がちゃんと備わっている。アロマの表現も多彩でスピードも速いし、細やかな表情が、実は大きな構造からストレスなく出てくるんですね。
リアルワインガイドは・・残念ながら、レ・クレの評価は有ってもレ・クロを回避しています。それだけ「少ない」と言うことなんですね。
しかし、その少ない中で仕上がったキュヴェはどれも秀逸ですが、
「noisy が飲めた中では、今、これが一番の表情を持っていて、今、一番美味しい!」
と言えるでしょう。
村名ジュヴレ=シャンベルタンは、ポテンシャルでこのフィサン・レ・クロを凌ぎますが、「今飲んで」と言う観点からはフィサン・レ・クロに劣ります。3年ほど経過するとその座は奪われるかな?・・と言う感じですが、それでもこのレ・クロの存在感は普遍でしょう。
リアルワインガイド第63号は、フィサン・レ・クレ2016年に91~92ポイント付けています。noisy的には、このフィサン・レ・クロにも同様な評価をしたいと思っています。
この密度、しなやかさ、軽やかだけれど充実している酒躯・・フィネス、エレガンス。もう充分でしょう!ジュヴレに似ている・・と言って来ましたが、これはもう、フィサン1級レ・クロです。ジャンプアップした2016年のアメリー・ベルトーを理解するのには最高のアイテムかと感じました。こちらも余り数は有りませんが、やはり飲んでいただきたい!是非お早めにご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【今までで最高の出来!素晴らしいです!】 非常に美味しいですね~・・素晴らしいです。色合いもACブルやオート=コート、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとは少し傾向が違いますね。
2015年のレ・クロは、2014年までのレ・クロと同様にやや赤紫色の色合いを継承しています。ACブルあたりはやや褐色が混じったようなイメージですが、その色は見て取れません。
2014年ものと比較すると・・歴然としています。濃密な色合いです。美しいですね・・そしてファットな舌触りには極上のタンニン分を含んでいるのが判ります。
noisy はブルゴーニュワインの評価には、滅多に「タンニン」を言いません。言う必要が無いと言うか、タンニンをタンニンとして捉えられるブルゴーニュワインってどうなのよ・・と言う思いもどこかに有るからです。
このレ・クロは、そんな自身の「禁」を犯しても伝えておくべきかな・・と思うので敢えて書きました。極上のタンニン・・と言いましたが、それは「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールにおける好ましいタンニン」と言うことになります。
もし気にしないでいたら・・もしくは、タンニン分を捕えようと思っていなければ、それは中々判らないでしょう。全くベルベッティで有り、深みと柔らかさが有り、全体に溶け込んでいるので判り辛いんですね。ブルゴーニュワインはそれで良いと思います。まぁ、タンニンをしっかり出してくる生産者さんもいらっしゃいますが、余り好ましいとは思っていません。目立たないのに実は存在している・・それでよい訳です。下手をすればエレガンス、フィネスを大きく損なうことになりかねないと思います。
しかし、目立たない・・判り辛いのにしっかり存在し、ワインを大きくしているのがこの素晴らしいレ・クロのタンニンです。
そしてそれは香りの厚みにも・・現れています。ま~・・素晴らしいこと、複雑でゴージャスですし、存在感は凄いです。
敢えて言うなら・・樽も有りますよ。実に高級感のあるものです。敢えて取り上げることも無いのですが念のため・・。
リアルワインガイド第59号はこのレ・クロに「89+ 90+ 2018~2038」と言う高評価を与えています。noisy 的にはもう少し上げたいところですが・・まぁ・・仕方ないでしょうか。香りの密度感・・みたいなことも述べられていますが、このクラスになると下のクラスとは全然違う・・とも言及されています。
noisy 的にもこの春頃から飲んで良いと思います。しかし・・このワインの本当の飲み頃は10年経ってから・・でしょう。ポテンシャルを開花させるにはその位は必要です。素晴らしいワインでした!
また、例年ですとレ・クロとレ・クラの比較をするところなんですが、リアルワインガイド第59号でもレ・クラの評価をしていないのと同じ意味でしょうか、レ・クラの入荷は12本だけです。レ・クロは24本でしたので何とか飲めましたが・・すみません。
因みに「造り手紹介欄」の写真に某雑誌の評価がそれとなく出ていますが、そこには何とこの「レ・クラ2015年」が、
「18.5」 と評価されています。
20点満点で18.5点は・・物凄い評価ですよ?・・まぁ、1級ザルヴレは19点ですけどね!
写真も詳細では無いですし部分しか映ってないので良く判りませんが、それにしてもこの評価は高いですね。レ・クロを飲んでも良く判りますし、アン・コンブ・ロワを飲めば・・
「うお~!」
と思わず声を上げてしまうでしょう。
希少な畑名付フィサンです。是非飲んでみてください。お早めにどうぞ!
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【値下げでも2013年よりもポテンシャルアップ!出来の良いジュヴレ村名と比べても遜色ありません!】 待ちに待ったアメリー・ベルトーのフィサン・レ・クロです。面白いものでこのレ・クロは非常にジュヴレっぽいです。レ・クレの方は・・同じような名前では有るものの、これまた全然違って、ものの見事にシャンボール的です。これは比較して飲んでもらえば物凄く判り易いです。ベリー系のがっしりした大き目な体格でやや鉄っぽいレ・クロ、チェリーリキュール的で細やかなチョークっぽいミネラリティのレ・クレです。
リアルワインガイド第55号は 90~91 今~2038 と高評価 でした。2013年ものは非常にエレガントでしたが、2014年はそこにダイナミズムを感じます。とても大きく、男っぽいです。
4千円台のジュヴレは、安けりゃ良いで済ませられるものを除きほぼ絶滅状態・・リーズナブルなものでも5千円は下りません。
「・・でもフィサンじゃジュヴレ的なクリマの特徴の違いが楽しめないんじゃない?」
とおっしゃるかもしれませんが、村名クリマと言うことで話をするなら、ラ・ジュスティスとかプレソニエールなどの名の有る畑位で出来るくらいですから、
「明確に違う個性を楽しめる!」
と言うことでは、レ・クロ、レ・クレはその良い機会になると思いますよ。
それに、1級のザルヴレ!・・これがまた素晴らしい!・・ジュヴレの著名な1級群の中に入ってもその個性を見せつけるでしょう。
ですので、このまさにちょっと男っぽい感じが優しい笑顔のアメリーと似つかわしくないかも・・と思うかもしれませんが、ワインの味わいはとても良いです。是非飲んでみてください。比較して楽しい・・しかもポテンシャルも充分でとても安い村名フィサン・レ・クロです。お勧めします!
以下は2013年フィサン・レ・クロのレヴューです。
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【女性が持つ男っぽい部分を具現??・・優しさの有るソフトなジュヴレ=シャンベルタン風!ビターな旨さが満開です!】 村の北側、隣村のクーシェに程近い位置にある「レ・クロ」です。比較的軽い「フィサン」より、わずかに重厚で、タンニンもわずかに多く出ているように思います。
しかしながらそのタンニンの質が非常に細やかでベルベッティ・・。鉄火面のようにドライで甘みもへったくれも限り無くゼロなんですが、そのやや厚みのあるしなやかなタンニンが甘みを感じさせてくれるんですね。
エキスの抽出もストレスを感じない、非常にスムースなものです。
一般的にはタンニンは目立たないので言及すべきでは無いのかもしれませんが、非常にしなやかで質の良さを感じましたので、敢えて書いてみました。
色合いもやや淡目で透明感に満ちています。何しろドライなので、最初少し戸惑うかもしれませんが、一口、二口と飲み進めるに連れ、肯定感が増してくる感じです。
細かいことを言うと、フィサン村名よりも「乾いた土地のニュアンス」を感じさせるミネラリティで、よりミネラル分が多いと感じます。複雑性もより有りますが、まだ若いので際立った個性として感じるのは難しいかもしれません。
しかし、ベリー的な果実と少し乾いた感じのジュヴレ的鉱物的ミネラリティがバランス良くパレットを描きます。今飲んで・・充分に旨いです。現実には昨日・・美味しくてついつい・・飲んでしまいました!やっぱりアメリー・ベルトーの感性は素晴らしいですね~。なんか贔屓したくなっちゃいますよ。
同じ価格の村の南・・ブロションに近い区画の「レ・クレ」も有りますので、是非比較してみてください。
因みにこのワインはリアルワインガイド第51号にも掲載されていませんでした。エキス系のドライ&ビターながらもビシッと焦点の定まった見事な味わいです。美しい女性を感じさせるジュヴレ村名・・って、何かアメリーそのもののようなイメージです。今飲んで美味しいとしても、気温が上がるこの春には一皮向けそうですよ・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2021 Fixin les Crais
フィサン・レ・クレ
【リアルワインガイド94点は半端じゃない!ものの見事にむっちりむちむち!今飲んでも存在感は圧倒的!・・でも味わいはまだ付いては来ませんから、(一応・・)今は飲んじゃダメ!】----数本のみの入荷につき、以前のレヴューを掲載しています。
凄いです!・・凄い存在感が口内を満たします・・圧巻です!・・ところが・・まだ拡がっては行かないんですね・・まるで、
「選び抜いた果皮を凝縮させた高質でビターな味わい!」
のまま・・時間が止まったようになってしまいます!
でもこれは凄いです・・。感覚的にはシルヴァン・パタイユのマルサネ・ランセストラと共通するものが有りますね・・。あれもまた、「果皮のお化け」みたいな味わいでして、そりゃぁ・・飲めるには飲めるんですが、
「・・おいおい・・まったく拡がって行かないじゃん・・」
と、ちょっとワインを責めたくなってしまう訳です。
ですが、単純に「濃い」と言うより「果皮感が濃密」で変な重量感が無く・・そう、有ったとしても、
「果皮と果皮の周りの一番甘い部分だけをとことん上質に昇華させたドライな飲み物!」
・・みたいな、余り出会えないようなシュチュエーションに出くわすことが出来る・・そんな意味で、
「(いちおう)今は飲んじゃダメ!」
と表題に書かせていただいた訳です。
ですから、その超高質な果皮の味わいを試してみたい・・と言う意味では飲んでOK・・そのあとは、10日間くらい放置出来れば・・少し拡がって来てくれるんじゃないかと思います。
まぁ、リアルも同じような感覚なのかな?・・とは思いますが、飲み頃予想がヘンテコなことになってまして、
「今 または2032~2055」
と、物凄い評価を載せています。
今・・もしくは2032年から・・ですよ?・・そして、飲み頃期間は2055年まで続くと・・まぁ、94ポイントって、村名ワインとしてはとんでも無く凄い評価でしょう?
それだけのことは有る・・素晴らしいワインになったと言いたいのでしょう。むしろ、
「2020年はこのドメーヌにとって金字塔!」
と賞した..その金字塔の代表格のひとつ・・と言うことになろうかと思います。
いや・・こういう方向にアメリーが来たとは・・ワインって、本当に面白いですね。是非..何とか入手してください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【レ・クロ同様、複雑性も高いが、こちらは判りやすい美味しさ!・・早めに手を付けるならレ・クラをお薦めします!】 レ・クロはヴィノス、ニール・マーティンさんが92ポイント、こちらのレ・クラはR.V.F.(ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス)で92ポイント・・と
「同じ評価です!どうぞ飲んでみて下さい!」
・・とは行かないのがツラいところでも有り、面白いところでも有るのでしょう。
ましてや2018年ものは少な過ぎてどうにも飲めなかったので尚更ですし・・今更では有りますが、
「双子のように見えても全く別人格」
なのがワインなんですね。
(今のことろ)内向性な性格を見せるレ・クロに対し、同じような色合いに見えるとしても、外向的で判りやすい美味しさ、表情を見せてくれるのが、今のところのレ・クラなんです。
やはり2017年ものとは比較にならないほど濃密な色合いをしています。ですが、決して「濃い味」では無く、果実の生のままに絞ったジュースのようなニュアンスが、飲み終えた後に還って来るような・・見事な美味しさが有り、とても分かりやすい面が前面に出ていると思います。
ですので、今の段階ですと、ついつい手が出てしまうのがこちら・・レ・クラです。
で、どうでしょう・・もし3年後に美味しさを比べてみたら?・・
「おそらく逆転しているはず・・」
か、
「甲乙つけ難い!」
となるか・・じゃないかと推測しています。
2017年の写真は・・比較してしまうと子供と大人程、差があるように見えてしまいますよね。2017年ものはとても綺麗では有りますが、全然完成はしていないなぁ・・みたいな見え方がします。
赤い果実が美しいレ・クロに対し、赤と紫がほぼ拮抗している果実感で、やや熟した果実のニュアンスが有ります。大らかで優しくピュアでほんのりナチュラルです。たぶんそれなりに大柄な骨格をしていると感じられると思いますが、その周りをしっかりうめている肉がちゃんと有ります。アン・コンブ・ロワほどでは有りませんがゴージャスで、飲んでいて非常に楽しいワインです。
早く飲むならこちらを、少し熟すのを待てるのなら・・どちらも一緒に比較しみるのも楽しいと思います。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【こちらもすみません・・同様に飲めませんでした。】 あれほど沢山有ったレ・クレ、レ・クロですが、このところは12本いただけるのがようやっとです。海外からのオーダーが増えているんでしょうか・・。
確かに、村名フィサンに低い評価をした方々も、このレ・クレには上値の最高値で93ポイント、付いています。ようやっとこのクラスから「やる気」が出てくるんでしょうか。そしたらザルヴレとかアン・コンブ・ロワを飲んだら・・ぶっ飛んじゃうはずなんですが・・それに、評点のヒエラルキーが崩れてへんてこなものになってしまう可能性大じゃないかと思うんですが・・。まぁ、こちらは飲んでいないので、フィサンとするなら、今まででは有り得ない高評価だとも言えます。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【レ・クレは飲めませんでした・・レ・クロを飲みました。やはりフィサンを頭一つ、確実に超えて来ています!】 以前はあれほど有ったレ・クレとレ・クロですが、このところは何故か余り有りませんで、12本ずつの入荷です。しかし、
「価格は¥5050-->¥4750 へ値下げ!」
ですから300円も下がってます。・・下がると売上も下がるので困るんですが・・本数も減ってますし・・どうしてくれるんだろ・・。
なので、どちらか1アイテム・・と思ったんですが、2016年ものも飲ませていただいたレ・クロを選択しました。
非常に凝縮しており、葡萄の質の良さが感じられます。もっと「間延びのするふんわかした液体」かと想像していたんですが、さにあらず・・。良い意味で「余分な空間を造らない密な表情」をしています。
要素がとても多く、それが複雑に絡み合い、今の味わいを造っていますが、もう少し置きますと、より判りやすく分別されて感じられると思います。まぁ、いつもより入荷が3カ月も早いですから、「育ち」もまだ少し若いと言うことですね。
2016年もののレ・クレ(レ・クロではない)の評価に、リアルワインガイドで徳丸さんは、
「父親をリスペクトした構造に、母親から受け継いだエレガンス」
と書いてポテンシャル92ポイント、付けていますが、
「言い得て妙!」
ですね。
まぁ、今ですと・・noisy は、そこに、
「夫(ニコラ・フォール)の栽培における助力」
を入れたいですが・・長く仲睦まじく、健康に暮らして欲しい・・と思ってます。
いや、そこはどうでも良いんですが、徳丸さんがそのように評した「父親譲りの構造、母親から受け継いだエレガンス」は、まさにそのまんま・・感じられます。
しかし・・一体、このワインに何点付けるのか・・noisy 的には興味深々です。少なくともポテンシャル点に「+」は付くでしょう。
昨年の2016年ものにも「今までで最高を・・さらに超え・・」と書いてしまいましたが、「さらにさらに超え・・」と書かなくてはならなくなってしまいました。素晴らしい出来だと思います。
また双子のような「レ・クレ(レ・クレイ)」ですが、読んで字のごとし、「クレイ」=「粘土」です。粘土が強いと言うことですね。こちらは飲めてはいませんが、レ・クロの印象からは、万全に仕上がっているはずです。是非ご検討くださいませ。いつもより全然少ないし、追加も見込めません。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい出来です!・・今までで最高を・・さらに超えて来ました!!】 2015年もので、
「今までで最高!」
などと言ってしまったために、2016年もののプレゼンをどうしたら良いかと、ちょっと悩み気味だったのですが、しっかり上塗りしてしまいました。今までで最高のフィサン・レ・クロです。
色合いも密度の高い素晴らしいものですよね。是非2013年からの連続写真を・・ご覧ください。
濃く見えるでしょう?・・でも、サラッとしているんですよ。そして旨味の元がちゃんと備わっている。アロマの表現も多彩でスピードも速いし、細やかな表情が、実は大きな構造からストレスなく出てくるんですね。
リアルワインガイドは・・残念ながら、レ・クレの評価は有ってもレ・クロを回避しています。それだけ「少ない」と言うことなんですね。
しかし、その少ない中で仕上がったキュヴェはどれも秀逸ですが、
「noisy が飲めた中では、今、これが一番の表情を持っていて、今、一番美味しい!」
と言えるでしょう。
村名ジュヴレ=シャンベルタンは、ポテンシャルでこのフィサン・レ・クロを凌ぎますが、「今飲んで」と言う観点からはフィサン・レ・クロに劣ります。3年ほど経過するとその座は奪われるかな?・・と言う感じですが、それでもこのレ・クロの存在感は普遍でしょう。
リアルワインガイド第63号は、フィサン・レ・クレ2016年に91~92ポイント付けています。noisy的には、このフィサン・レ・クロにも同様な評価をしたいと思っています。
この密度、しなやかさ、軽やかだけれど充実している酒躯・・フィネス、エレガンス。もう充分でしょう!ジュヴレに似ている・・と言って来ましたが、これはもう、フィサン1級レ・クロです。ジャンプアップした2016年のアメリー・ベルトーを理解するのには最高のアイテムかと感じました。こちらも余り数は有りませんが、やはり飲んでいただきたい!是非お早めにご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【今までで最高の出来!素晴らしいです!】 非常に美味しいですね~・・素晴らしいです。色合いもACブルやオート=コート、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとは少し傾向が違いますね。
2015年のレ・クロは、2014年までのレ・クロと同様にやや赤紫色の色合いを継承しています。ACブルあたりはやや褐色が混じったようなイメージですが、その色は見て取れません。
2014年ものと比較すると・・歴然としています。濃密な色合いです。美しいですね・・そしてファットな舌触りには極上のタンニン分を含んでいるのが判ります。
noisy はブルゴーニュワインの評価には、滅多に「タンニン」を言いません。言う必要が無いと言うか、タンニンをタンニンとして捉えられるブルゴーニュワインってどうなのよ・・と言う思いもどこかに有るからです。
このレ・クロは、そんな自身の「禁」を犯しても伝えておくべきかな・・と思うので敢えて書きました。極上のタンニン・・と言いましたが、それは「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールにおける好ましいタンニン」と言うことになります。
もし気にしないでいたら・・もしくは、タンニン分を捕えようと思っていなければ、それは中々判らないでしょう。全くベルベッティで有り、深みと柔らかさが有り、全体に溶け込んでいるので判り辛いんですね。ブルゴーニュワインはそれで良いと思います。まぁ、タンニンをしっかり出してくる生産者さんもいらっしゃいますが、余り好ましいとは思っていません。目立たないのに実は存在している・・それでよい訳です。下手をすればエレガンス、フィネスを大きく損なうことになりかねないと思います。
しかし、目立たない・・判り辛いのにしっかり存在し、ワインを大きくしているのがこの素晴らしいレ・クロのタンニンです。
そしてそれは香りの厚みにも・・現れています。ま~・・素晴らしいこと、複雑でゴージャスですし、存在感は凄いです。
敢えて言うなら・・樽も有りますよ。実に高級感のあるものです。敢えて取り上げることも無いのですが念のため・・。
リアルワインガイド第59号はこのレ・クロに「89+ 90+ 2018~2038」と言う高評価を与えています。noisy 的にはもう少し上げたいところですが・・まぁ・・仕方ないでしょうか。香りの密度感・・みたいなことも述べられていますが、このクラスになると下のクラスとは全然違う・・とも言及されています。
noisy 的にもこの春頃から飲んで良いと思います。しかし・・このワインの本当の飲み頃は10年経ってから・・でしょう。ポテンシャルを開花させるにはその位は必要です。素晴らしいワインでした!
また、例年ですとレ・クロとレ・クラの比較をするところなんですが、リアルワインガイド第59号でもレ・クラの評価をしていないのと同じ意味でしょうか、レ・クラの入荷は12本だけです。レ・クロは24本でしたので何とか飲めましたが・・すみません。
因みに「造り手紹介欄」の写真に某雑誌の評価がそれとなく出ていますが、そこには何とこの「レ・クラ2015年」が、
「18.5」 と評価されています。
20点満点で18.5点は・・物凄い評価ですよ?・・まぁ、1級ザルヴレは19点ですけどね!
写真も詳細では無いですし部分しか映ってないので良く判りませんが、それにしてもこの評価は高いですね。レ・クロを飲んでも良く判りますし、アン・コンブ・ロワを飲めば・・
「うお~!」
と思わず声を上げてしまうでしょう。
希少な畑名付フィサンです。是非飲んでみてください。お早めにどうぞ!
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【値下げでも2013年よりもポテンシャルアップ!出来の良いジュヴレ村名と比べても遜色ありません!】 待ちに待ったアメリー・ベルトーのフィサン・レ・クロです。面白いものでこのレ・クロは非常にジュヴレっぽいです。レ・クレの方は・・同じような名前では有るものの、これまた全然違って、ものの見事にシャンボール的です。これは比較して飲んでもらえば物凄く判り易いです。ベリー系のがっしりした大き目な体格でやや鉄っぽいレ・クロ、チェリーリキュール的で細やかなチョークっぽいミネラリティのレ・クレです。
リアルワインガイド第55号は 90~91 今~2038 と高評価 でした。2013年ものは非常にエレガントでしたが、2014年はそこにダイナミズムを感じます。とても大きく、男っぽいです。
4千円台のジュヴレは、安けりゃ良いで済ませられるものを除きほぼ絶滅状態・・リーズナブルなものでも5千円は下りません。
「・・でもフィサンじゃジュヴレ的なクリマの特徴の違いが楽しめないんじゃない?」
とおっしゃるかもしれませんが、村名クリマと言うことで話をするなら、ラ・ジュスティスとかプレソニエールなどの名の有る畑位で出来るくらいですから、
「明確に違う個性を楽しめる!」
と言うことでは、レ・クロ、レ・クレはその良い機会になると思いますよ。
それに、1級のザルヴレ!・・これがまた素晴らしい!・・ジュヴレの著名な1級群の中に入ってもその個性を見せつけるでしょう。
ですので、このまさにちょっと男っぽい感じが優しい笑顔のアメリーと似つかわしくないかも・・と思うかもしれませんが、ワインの味わいはとても良いです。是非飲んでみてください。比較して楽しい・・しかもポテンシャルも充分でとても安い村名フィサン・レ・クロです。お勧めします!
以下は2013年フィサン・レ・クロのレヴューです。
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【女性が持つ男っぽい部分を具現??・・優しさの有るソフトなジュヴレ=シャンベルタン風!ビターな旨さが満開です!】 村の北側、隣村のクーシェに程近い位置にある「レ・クロ」です。比較的軽い「フィサン」より、わずかに重厚で、タンニンもわずかに多く出ているように思います。
しかしながらそのタンニンの質が非常に細やかでベルベッティ・・。鉄火面のようにドライで甘みもへったくれも限り無くゼロなんですが、そのやや厚みのあるしなやかなタンニンが甘みを感じさせてくれるんですね。
エキスの抽出もストレスを感じない、非常にスムースなものです。
一般的にはタンニンは目立たないので言及すべきでは無いのかもしれませんが、非常にしなやかで質の良さを感じましたので、敢えて書いてみました。
色合いもやや淡目で透明感に満ちています。何しろドライなので、最初少し戸惑うかもしれませんが、一口、二口と飲み進めるに連れ、肯定感が増してくる感じです。
細かいことを言うと、フィサン村名よりも「乾いた土地のニュアンス」を感じさせるミネラリティで、よりミネラル分が多いと感じます。複雑性もより有りますが、まだ若いので際立った個性として感じるのは難しいかもしれません。
しかし、ベリー的な果実と少し乾いた感じのジュヴレ的鉱物的ミネラリティがバランス良くパレットを描きます。今飲んで・・充分に旨いです。現実には昨日・・美味しくてついつい・・飲んでしまいました!やっぱりアメリー・ベルトーの感性は素晴らしいですね~。なんか贔屓したくなっちゃいますよ。
同じ価格の村の南・・ブロションに近い区画の「レ・クレ」も有りますので、是非比較してみてください。
因みにこのワインはリアルワインガイド第51号にも掲載されていませんでした。エキス系のドライ&ビターながらもビシッと焦点の定まった見事な味わいです。美しい女性を感じさせるジュヴレ村名・・って、何かアメリーそのもののようなイメージです。今飲んで美味しいとしても、気温が上がるこの春には一皮向けそうですよ・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2021 Fixin 1er Cru les Arvelets
フィサン・プルミエ・クリュ・レ・ザルヴレ
【何故かこのフィサン1級は世界中で大人気??・・その性か、値上がりが半端無いです・・。】
ジャスパー・モリスさんが2020年ものに95ポイントも付けた性では無いのかもしれませんが、昨年は大台を割って販売出来たものが・・このプライスですからね。noisy も少ないからと・・決して盛って値付けした訳では無いのをご理解いただけるんじゃないかとは思いますが、結果的に・・
「28.5パーセントの値上げ」
になってしまっています。
2022年のユーロ円の最安値が128円位、現在が158円だとしますと19パーセントの円安・・と言うことは、エージェントさんの値付け方法が変わらないとしますと、10パーセントの値上げと言うことになろうかと思います。
ただしこれはこの1級レ・ザルヴレだけに言えることではなく、A.C.ブルのレ・プリエールも25パーセント、オート=コートも26.5パーセントも値上がりしていますから、1級レ・ザルヴレ特有の値上げ幅は・・
「5パーセントほど」
に過ぎない可能性が有ります。
何せ・・下級クラスのA.C.ブルやオート=コートを、仕入れ価格が上がったからと同率で大幅アップする訳にも行かないので、Noisy wine では相当利幅を削っていますので、そこまで顕著に見えてこないかもしれません。
入荷数は4本ですから飲む訳にもいかないので残念ですが、この1級が素晴らしいポテンシャルを持っていることは直下の村名区画、アン・コンブ・ロワを飲んだ方なら周知のこと。今までがリーズナブルだったと思うしかないかもしれません。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【フィサンの1級に過ぎないこのレ・ザルヴレに、気合が入って壊れてしまった?かもしれないジャスパー・モリスさんはなんと95ポイント!・・リアルの94+点が・・ちょっと可愛く見えてしまいました!】 1万円以下なのに95点も評価が付いたブルゴーニュワインです・・良いのは間違い無いでしょう?・・だって、この1級レ・ザルヴレに引っ付いた形でほんの少しだけ存在する「アン・コンブ・ロワ」が劇的に旨いんですから!・・まぁ、これはアメリーの2013年ものを初めて扱ってから毎年のようにお伝えして来たので、お客様も「耳タコ」状態、
「いや・・もう判ったから!」
と影で言われているようにさえ感じているnoisy のこの頃です。
何せこのアメリーのワインったら・・あ、ちょっと考えてみてくださいよ・・noisy は一体、何日かけてテイスティングしているのか。どれだけのアイテムが有るのか・・とか、一日で飲み切っちゃうのか、それとも数日掛けているのか・・。
そもそもこれだけアイテムが多いと、テイスティングは半月以上掛かるんですね。ですが今回は、余りに数が無さ過ぎて、何とか半月で・・(^^;;・・あれ?
まぁ、結論を導きやすいテイスティングであれば、悩むことが無いのでさっさと終わる訳ですが、それでも10アイテムほど開けていますし、例えば2019年ものとかも開けて比較したりしていますんで・・。
で、今回のレ・ザルヴレはいつもの半分の数量しかありません。アン・コンブ・ロワでもそんなに引けを取る訳では無いので、もし完売の際は早めにアン・コンブ・ロワをご検討くださいませ。でもまぁ、アン・コンブ・ロワも大人気なのでご注意ください!
以下は以前のレヴューです。
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【ニール・マーティン氏は94ポイント!・・まぁ、その位は付けないと他とのバランスが取れません。】 貴重な1級、レ・ザルヴレです。6本のみの入荷で数が無いので、こちらは飲んでいません。
ですが、アン・コンブ・ロワ2019年が滅茶美味しかったので、間違いない出来だと想像できるかと思います。因みにヴィノスのニール・マーティンさんは92~94ポイントと、グラン・クリュでもおかしく無い評価をされています。ブルゴーニュ専門家の超厳しいアレン・メドゥズさんはそこから2点も低い92ポイントでは有りますが、メドゥズさんとしましては高い評価です。
価格もNoisy wine としては相当に頑張っていますが、国内の安売り屋さんがおそらく並行輸入して持ってきたアイテムを8千円キッカリで販売していますので・・流石にnoisyでもそこまでは無理・・。どうしても安くなければ・・とは思うかもしれませんが、コンディションは推して知るべしかと思いますので自己責任で・・。
2019年のアメリー・ベルトーのワインは、まるでシャンボール=ミュジニーのようなアロマを持っていますので、きっとこのワインにも載っていると思います。でも、
「さっさと飲むのはちょっと怖い・・」
とお考えでしたら、このレ・ザルヴレの区画に「将棋の駒」のように引っ付いた区画の「アン・コンブ・ロワ」が今も美味しく飲めますので、そちらを先にお楽しみください。お勧めします。すみません、お一人様1本限定です。
以下は以前のレヴューです。
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【村名のアン・コンブ・ロワが93点なら、隣接する1級のザルヴレは一体どうなっちゃうの?】 飲めないシリーズです。なんか、どんどん減っている感じがしますが・・何故でしょう?・・
それに、以前はサンプルもいただけたんですが、昨今は完全に自腹になってまして、営業的には相当に経費の増大が懸念されるところです。
なので、アン・コンブ・ロワを飲んでしまったので・・・本当は、
「noisy の評価は95点!」
とか、やりたかったんですが、たったの6本ではやりようが有りません。なので早い者勝ちです。お早目にご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【これは素晴らしい・・はずです!・・が、少ないのでお一人様1本限定でお願いいたします。】 以前のレヴューです。
【テイスターとしても高いポイントを付けたくなってしまう存在です!】
リアルワインガイド第63号の評価は、今飲んで 92 ポテンシャル 93+ 飲み頃予想 2021~2050 と、第59号での 91~92Points をすんなりと超えて来ました。
アメリーのこのキュヴェを飲まれた方は、
「こんなに優れたフィサンが有ったんだ!」
と思われたことでしょう。
ジュヴレ=シャンベルタンの尖った部分を優しい丸みで包み込んだような・・それでいて、ポテンシャルは全く落としていないと感じさせてくれます。
アドヴォケイトのニール・マーティンさんは91~93Points と、リアルワインガイド第63号よりは少し低いですが、ほぼ同様のレンジと言って良いかと思います。
2016年ものは本当に少ないので・・申し訳ありません、飲まずにご紹介させていただきます。・・って、言ってしまえば、フィサン村名で充分旨いんですよ。きっと納得できてしまいます。ポテンシャル点で93Pointsも付けたくなるフィサン1級が有るんだ・・と言うことでご理解いただけるでしょう。と言うか、飲まれた方ならもうご存知のはずで、2016年ものも必ずやゲットされるでしょう。お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【20点満点で19点はだてじゃないはず!飲めなくてすみません・・でも、アン・コンブ・ロワの素晴らしさを見ればある程度想像できてしまいます!】 飲んでみても良かったかな・・と今更ながらに思いますが、いや、貴重なんだから数を減らさない方がお客さんのため、店のためだ・・と言うような葛藤も有ります。
まぁ、普通は誰も「フィサン」のワインに有り得ない高評価など・・しません。
noisy にしたって、2013年もののアメリー・ベルトーのワインに出会うまでは、ドメーヌ・ドニ・ベルトーだってまともに扱っていませんでしたし、ましてやドメーヌ・ジェルベに至っては、その気さえ、全く在りませんでした。
そしてフィサンやマルサネのワインは、この何年か・・です。素晴らしい、どこまでもまっすぐに美しいシルヴァン・パタイユのマルサネに出会い、このアメリー・ベルトーのフィサンに出会い、自身の中に形成していたブルゴーニュのヒエラルキーを少しずつ崩し、再形成してきたのです。
「なんでこんなに果実がピュアなのか。このエキスは何で果実的なのか。どうしたらそうなるのか。」
とアメリー・ベルトーには自問自答を迫られます。明らかにそれまで飲んできたフィサンのワインとは異なるんです。
おそらくこの雑誌の評価者も、同じように自問自答したはずです。少なくとも・・
「こんなに高い評価して良いものか?」
とは・・。
20点法で19点と言うのは非常に高い評価です。普通はグラン・クリュのワインが何とかたどり着けるかと言うポイントです。それと同じポイントを、マイナーなアペラシオンのフィサンの1級がたたき出してしまったんですね。
このことが、アメリー・ベルトーに良い影響を与えることを望みますが、果たしてこの先、変わらずに自身の道を歩いて行けるかどうか・・不安も有ります。
少なくとも「アン・コンブ・ロワ」の真西に接するこの「レ・ザルヴレ」は、アン・コンブ・ロワと似通ったような味わいだと想像出来ますし、村名では無く1級ですから、さらに「凄い」と言うことは・・そして2014年もののレ・ザルヴレの印象を思い起こすならば、
のバナーをその両方に貼ってしまうことにしました。
おそらく、もう新たな時代が始まっているんだと思います。理詰めも有りのシルヴァン・パタイユ、自由な感性のアメリー・ベルトーが、葡萄の声を聴きながら素晴らしいワインに仕上げています。この1級レ・ザルヴレは、母方のジェルベからの継承では無く、元々のベルトーの地所です。
「同じワインだとはとても思えない」
と、ドニ・ベルトー時代を知る人はおっしゃるに違い無いです。非常に高質なのでしょう。是非ご検証ください。お勧めします!
【このプライスでこのポテンシャル!フィサンではあり得ないだろうと刷り込まれていても、この質の高いチェリーの群生を認めなければいけません!】 【非常に少ないフィサン1級!】
ここまで読んでいただけましたら、間違い無く欲しくなるワインでしょう。ベルトーがフィサンに持つ唯一の1級畑、レ・ザルヴレです。非常に少ないので、さすがに飲めません。リアルワインガイド、徳丸さんは51号で88+ 90 と言う高い評価でした。━━━━━
昨年の2013年もののレ・サルヴレをご紹介した時には、上記のような文で、価格は¥6.090でした。滅茶少ないので、当然ながら飲めませんでした。
2014年はそれでも何とか12本いただけましたので、
「こりゃぁ良い機会!・・無理にでも何とか飲んじゃおう!」
とばかりに、開けてしまいました・・。
いや~・・開けて良かった!真実の姿は実際に飲まなきゃ判らない・・です。これほどまでのポテンシャルとは思いませんでした。まるでシャンボール・プルミエ・クリュですよ!
やや紫掛かった品の有るチェリーが心地良いです。フィサンでここまで果実感がバッチリなのは珍しいかな?と思いますが、レ・クレをさらに凝縮させ、品格をアップしたような感じです。瑞々しさを持った果実感からは、
「ジュヴレでも無く、モレでも無く・・2村飛び越えてシャンボール!・・しかも1級クラス!」
と言っておきたいと思います。
因みに・・こんな包装をされています。ベルトーの上級クラスの紙巻ですね。そして紫の蠟封です。
さらには、リアルワインガイド第55号で徳丸さんは、
91~92 2017年~2040年
と、凄い評価をしています・・
「・・これ、フィサンですよ・・」
いや~・・ブラインドテイスティングのワイン会に出したらもう・・みんなにビックリされるに違いないです。テロワール・デストロイヤーです。・・って、フィサンの村のポテンシャルを証明しているようなワインでも有ります。でも反対に・・
「これ、フィサンのクラスが上級のものかな~?」
などとドンピシャ当てられた方がいらしたら、もうヒーローでしょうけど!
素晴らしいポテンシャルを持った旨いフィサン1級でした!シルヴァン・パタイユのマルサネのスタイルとも違うクラシックなスタイルですが、まったく野暮ったくなく、近寄りやすい現代のスタイルそのものとも言えます。
少量しか有りません。しかも「値下げ」です。お早めにどうぞ!お勧めします!
● 2021 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【ヴォーヌ=ロマネのテイスティングを諦めたのは、もしかしたらアメリーになってから初めてかもしれません。僅少の入荷です。】
フランソワ=ジェルベから継承した畑をアメリーがどのように料理するかを知るために毎年テイスティングを続けていましたが、信じられないほどの少量入荷のために・・ついに途切れてしまいました。
他のワインをテイスティングした限りでは、2017~2018年頃のアメリーのワインに似たニュアンスかな?・・と思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドも(おそらく生産量が少な過ぎて)テイスティング出来なかった村名ヴォーヌ=ロマネにファルスタッフマガジンは94ポイント!・・素晴らしい出来です!】 圧巻でした!・・2019年ものも素晴らしかったですが、まぁ・・濃密さと・・・相反するような軽やかさは2020年ものは「二乗」位に違うんじゃないか??とさえ思ってしまうほど・・でした!
2020年もののアメリー・ベルトーは、今までちょっと異なる造りをしているんじゃないかと思われたジュヴレ系のワインも・・この村名ヴォーヌ=ロマネに代表される「ジェルヴェ家由来の畑の作風」と全く一緒になったと感じました。
どちらかと言いますと少し「土のニュアンスが勝った味わい」で有った、素朴さとクラシカルな味わいを感じさせてきたジュヴレ系のワインが、
「華やかさを身に着けた!」
と言え、この村名ヴォーヌ=ロマネのような、弾ける美味しさを早い段階から見せるようになったと言えます。
そして、少しジャミーな美味しいシャンボール..みたいなこのヴォーヌ=ロマネでしたが、2020年ものはジャミーじゃぁ無いです。密度が滅茶高く、高い香りの元となる成分をマンモスな量、内包しています。
ですから、むしろノーズは「軽やか」と言いたくなるわけでして、ワインとしても余分な重さを持たない味わいだと感じる訳です。
リアルワインガイドは、この村名ヴォーヌ=ロマネはテイスティングに出してもらえなかったようで、評価は掲載されていませんでした。まぁ・・もしかしたら何かトラブルが有って、たまたま出て来なかったのかもしれませんが。
でもリアルワインガイド第79号は、アメリーの秀逸なフィサン・レ・クレ2020年に94ポイントと言う、村名とは思えないほどの高い評価をしています。まるでニコラ・フォール並み・・みたいに書いてましたでしょうか。
ですが・・ファルスタッフ・マガジンもやってくれましたよ。この村名ヴォーヌ=ロマネ2020年に、
「なんと94ポイント!」
と言う評点で、思いっきり持ち上げています。まぁ・・リアルのレ・クレ94ポイントに対抗した訳じゃないんでしょうが、何とも凄い評価です。
あ、時々書いていましたが評価者としますと、
「95点以上・・もしくは96点以上のポイントを付けるときは慎重にならざるを得ない」
んですね。
これは・・そのポイントを超えること自体が大きな意味を持つ訳です・・だって、これ以上の評価は、
「有り得ないほど凄い!グラン・クリュ並み!」
と評価したのと同じなんです。
ですから、94ポイントと言うのは、
「95ポイントは・・付けられない」
もしくは、
「95ポイントは付けたくない」
と言うような気持ちが混入した評価でも有ります。
ですから、村名ワインにこの94ポイントの評価をする・・と言うことは、ある意味重圧との闘いをした・・と言うことにもなるかもしれません。それほどにこのワインを評価したんだよ・・と言いたいのが伝わってくる訳です。・・まぁ、「 94+ 」 なんて付いているのを見たら、まず間違い無いでしょう・・。noisy もいつだったか、
「 95- 」
と言う評価をリアルでやって、おおいに笑いを取ったことが有りますが、まぁ・・これだとnoisy の気持ちも凄く出た評点の付け方だよなぁ・・と思うんですが・・。
だいぶ話しが逸れてしまいました。すみません。でも、2019年ものが愛らしく見えるような感じも・・しませんか?・・
「そして、2020年ものがまだ未完で有る・・ように見えないでしょうか?」
今、素晴らしく美味しいです。ですが・・完成はしていません。今飲んでおいしいものはさっさと飲もう!・・と言うような主義の方は、どうぞお楽しみください。
もし、少しでも時間を費やせる方でしたら、この色彩の少し曇った感じが抜けてきたら・・コルクを抜いてください。素晴らしい仕上がりでした!アメリー・ベルトー、ヴォーヌ=ロマネの最高作です。お勧めします・・入荷は24本のみ、増えませんのでお早めにどうぞ。
以下は以前のレヴューです。
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【すみません、余り数が有りませんが、素晴らしいバランス!・・二面性で言うところのナチュラル系の見事な味わいです!】 滅茶美味しいです!・・まぁ、ジェルヴェ家から承継した畑だと思うんですが、ふわっと優しく、酸の柔らかな赤い果実のエキスの美味しさが見事に表れた素晴らしいヴォーヌ=ロマネでした。
このところはある程度の数が入荷していたヴォーヌ=ロマネ村名ではあるんですが、どうも2019年ものは試飲分を除いて12本だけ?・・のようでして、後は、
「もし余ったら・・」
みたいな、つれない返事をいただいていまして・・まぁ、2019年ものは本当に少ないようですので仕方が無いと諦めています。
中域がぷっくりと膨れたバランスの良い仕上がりをしていまして、しっとりとした優しいスパイス、軽やかなフィルム状のミネラリティがふんわりと立ち昇ります。なので、果実感もリアリティがあり、アヴァンギャルドさの全く無い、美しくもピュアな仕上がりでは有りますが、
「これはナチュラルなニュアンスがより漂うよなぁ・・」
と言う印象。
非常にドライですが、適度なジャミーさが包容力として感じられます。
2018年のこのヴォーヌ=ロマネは、専門家ながらもブルゴーニュワインに超厳しい評価をされるアレン・メドゥズさんが、「アウトスタンディング!」と掲載したのもまだ記憶から抜けていませんが、
「2019年ものもアウトスタンディング間違い無し!(・・もしテイスティングが出来ていたら)」
と言う感触です。是非飲んでみて下さい!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【何と、あのブルゴーニュ専門家にしてブルゴーニュワインに超厳しいアレン・メドゥズさんが、「アウトスタンディング/トップ・ヴァリュー」評価です!】 そうなんですね・・。ちょっと厳しいかな~・・この先が・・。少し思いやられますが、メドゥズさんが「アウトスタンディング!」と言うほどですから・・良いのは判ると思います。
2017年ものは数が無くて飲まなかったら・・お客様にはどうも手を抜いたと思われたのか、ま~動きが遅くてですね・・
「・・あれ?・・何で動かないの?」
と・・不思議に思ってました。
なので、2018年ものは飲まないと・・と思ってしっかりテイスティングさせていただきました。
「ラズベリー、スグリを持っての全方位外交!」
の素晴らしいヴォーヌ=ロマネです。バランスはど真ん中が重心で、腰高でも無く、ベタに重くも在りません。やや黒みを持った赤い果実が中心で、ノーズにはフィサン村名やA.C.ブルに顕著なシャンボール的な魅惑のアロマが漂います。
美味しく無い訳が無い・・ですよね。これ、是非飲んでみてください。数が無いので・・買えなかったらすみません。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド第63号は 今飲んで 91 ポテンシャル92 飲み頃予想2020~2043 ! ・・そして珍しいことも起きています!】(こちらは2016年もののレヴューです。) フランソワ・ジェルベから伝えられたヴォーヌ=ロマネ村名です。2015年ものは少ない入荷数の中から、忍び難きを忍び・・テイスティングさせていただきまして、その素晴らしさにビックリしてしまった noisy です。なので、エージェントさんの入荷数がそこそこな数字だったことに気付き、何とかネジ込んで・・少しだけ増やしていただきました。・・何でも言ってみるもんですね。
しかしながら増やしてもらったとは言いつつ、全体の数量は昨年の2015年には遠く及ばず、全部綺麗さっぱり販売したとしても減益は免れないと言う寂しい状況です。
なので、結構・・テイスティングで開けてしまいましたので、今回はヴォーヌ=ロマネのテイスティングを諦めざるを得ない状況でした。
で、ネットを徘徊して情報集めをしたところ、面白いことに気付きました。余り無いこと・・です。
大体、「このドメーヌは伸び盛りだ・・これから来るぞ!」と言う部分においては、大方のワインメディアは見えてないと思います。もしくは、見えていたとしても、「今はそのタイミングではない・・早すぎる」と言うような感覚なのかな・・と思います。なので、
「かなり良くなって来たな・・」
と感じたとしても、良いとこ、+0.5Points 位なんですね。しかも、ボトルコンディションやテイスティング時の固有のコンディション差などはあまり考えてないのでしょう。
「褒めたいが、結局褒めたことになってない」
ようになってしまいます。
あ、思い出しました。アメリーファンのために、ベッキー・ワッサーマンさんのページをご紹介しましょう。デカデカと出て来ますよ。・・ベッキーさんについては・・是非ご自身でお調べください。
http://www.beckywasserman.com/domaines/berthaut-gerbet/#.W9q2YuIyWUk
(勝手にリンクは不味いと思うので、コピー&ペーストでご覧ください。)
で、結局ですね・・あの、ブルゴーニュワインに評価の厳しいアラン・メドーさんよりも、比較的評価の緩いアドヴォケイトのニール・マーティンさんの評価が逆転しちゃってるんですね・・。
アラン・メドー 89~91Points
ニール・マーティン 88~90Points
まぁ、評価をするのはその個人や団体ですから、結果はどうでも良いんですが、余り一貫性が無かったり、自身の好みだけでしてしまうと信用を失うことにもなりかねない訳です。
リアルワインガイドはその辺も実に面白い立ち位置で、
リアルワインガイド第63号 91-->92 Points
と、今飲んでポイントは何と、アドヴォケイトよりも3Points も上回ってしまっています。元々ニール・マーティンさんは、2016年フィサン1級レ・ザルヴレに91~93Pointsを奢っておりますんで、レ・ザルヴレの方がヴォーヌ=ロマネよりもかなり良い・・と言う評価結果になっています。
言ったことも言わなかったことも、やってしまったこともやらなかったことも、結局自分に全て還ってくるのが人生ですから、自分で責任を取れば良いだけです。きっと美味しいと思いますよ・・飲んでなくてすみません!頑張って分捕った分、ぜひ皆さんで板のシミくださいませ。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【このヴォーヌ=ロマネ村名はまるで小柄なミュジニー!・・有り得ないです!ミシェル・グロもビックリするはず!】 「うわ~お!」です。これは買うっきゃないなぁ・・。申し訳ないけどお一人様1本限定です。元から無いものを飲んじゃいましたが、良かったのか悪かったのか・・。しかしこの素晴らしさは半端ないです。
抜栓直後、やや硬めな石灰の穏やかなアロマが飛び出しますが、発散的な香りは穏やかな部類です。
「ん~・・香りはクロ・デ・シェゾーだなぁ・・。硬くなっちゃってるかぁ?」
と思いつつ、少量を口にすると・・まぁ、ビックリしすぎて言葉まで飲み込んじゃいました。
そうなんですよ・・比較、発散的な香りが少なかったので、予想を裏切られた形でのこの表情が凄かった!まるでミュジニーのような赤系果実・花の香水のような、ほんのりスパイシーなアロマが鼻に抜けて行くんですよ。
「(えっ?・・畑、どこだっけ?)」
と記憶を手繰ってみても思い出せず、後日確かめることになりましたが、クロ・デ・レアの南に接するオ・レアとリヴィエールなんですね。ミュジニーやクロ・ヴージョの近くかとも思いましたが、そんなところに村名の区画は無いし、ミュジニーやその辺と近い組成の土壌まで、葡萄の根が張ってるんじゃないか?・・などと想像してしまう位でした。
この高質でエキスの濃い味わいこそ、確かにあのミュジニーに共通するものです。しかしながらそうは言っても、ミュジニーと同等だなんては言ってませんので・・特にミュジニーの場合、熟していないと特に・・では有りますが、香りはめっちゃ香るものの、味わいは結構平板で硬く閉ざしている場合が多いです。
このヴォーヌ=ロマネは全く逆で、香りはやや抑え気味ながら、口に含んだ後の味わいやノーズに抜けて行く香りが素晴らしい・・し、似ている・・と思えるんですね。
いや~・・2013年も飲んでいるんですが、こんなに凝縮はしていませんでした。リアルワインガイド第59号で徳丸さんは、「やや青っぽい香りが有るがいずれ溶け込み、魅惑的なものに絶対なる」と書かれています。noisy 的には青っぽさは感じられず、すでに魅惑的過ぎる位、魅惑的でした。
因みにリアルは「今飲んで 90 ポテンシャル 91+ 2020~2040」と、クロ・デ・シェゾー2015とほぼ同様の評価です。
いや~・・これは皆さんに飲んで欲しいなぁ!・・もっと欲しいが・・残念です・・追加は見込めません!さっさとゲットすべき素晴らしいワインです。お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい!目茶美味しい!!(2013年のコメントですが・・)】 すみません・・こちらも数量的な関係でノー・テイスティングです。2013年のコメントと2014年の他のワインのコメントを参考にされてください。
以下は2013年の村名ヴォーヌ=ロマネのコメントです。
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・・まぁ・・こんなに美しい色合いを見せつけられたらね・・誰でも飲みたくなっちゃいますよね~。そして実際・・目茶旨いです!
こちらのヴォーヌ=ロマネもアメリーのワインは一貫しています。非常にソフトでピュア、軽やか、エキスがフルーティー・・です。
しかしながら、ヴォーヌ=ロマネの個性が半端無く、アメリーの個性に食い込んでいます。・・いや、食い込むと言うか侵食していると言うか・・いや、これは凄く評価している表現ですよ。
なので、偉大なヴォーヌ=ロマネの個性がそっくり、そのアメリー味に乗っかっています。
ソフトでピュア、そして軽やかさの上のヴォーヌ=ロマネの充実した緻密さが乗っかっていますし、エキスのフルーティーさは、ダークチェリーやベリーの色合いを強く持っています。エキセントリックで精緻なスパイスのアロマと、充実した品格の高いミネラリティからのアロマが絡み、素晴らしい風味になっています。
88 89をを付けたリアルの徳丸さんのレヴューを見ると、
「やや厳し目のタンニンが有りこれがもう少し熟して円いものだと文句なし」
とおっしゃってました。
・・・安心してください。しっかり良い方向に向いちゃってますんで。今飲んでもそのタンニンはしなやかで優しく、むしろ構造を豊かに感じさせる方向になっちゃってます。
それにね・・いまどき、こんなプライスのヴォーヌ=ロマネが有るかと?目茶お買い得でしょう?・・下手すりゃACブルしか買えないようなプライスでしょう?ここの区画はフランソワ・ジェルベ姉妹からのプレゼントですね。
2014年もしっかり購入したいと・・noisy の仕入れ方針にも大きな影響を与えてくれた困ったちゃんなヴォーヌ=ロマネです。あと11本・・お早めにどうぞ!
● 2021 Chambolle-Musigny 1er Cru les Plantes
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・プラント
【実は・・ルーミエさんの畑の真横だった・・んですね。】(こちらは2016年もののレヴューそのままです。評価も余り見当たりませんでした。)
noisy にとってはレ・プラントと言えばアミオ=セルヴェルでしたので、ジェルベのレ・プラントには興味が向かうことは無かった訳ですが、アメリー・ベルトーの所有になったこの1級レ・プラントを調べてみると、 「ジョルジュ・ルーミエの畑の真横がジェルベの畑」 と言うことが判りました。 と言うことは?・・いや、このレ・プラントと言う畑は、言ってみれば有る区画のど真ん中を「レ・シャルム」に居座られ、その残った部分がレ・プラントなんですね。 なので、格や味わいは別にすると、ラ・ターシュに対するレ・ゴーディショみたいなものでして、判官びいきな日本人にはちょっと喜ばれそうな感じです。 で、そうなってくるとそのジョルジュ・ルーミエの畑・・と言うのはおそらく北隣の「1級オ・コンボット」で有ることもまず間違いなく(違ってたらすみません・・)、クリストフの仕事をアメリーが見つめていた・・なんてシュチュエーションを野次馬根性で想像してしまいます。 何せ2016年ものは、「造れたものは極上だが、数が全くない」状況で、2017年以降、少しでも増えることを期待しています。ルーミエさんのコンボットのほぼ半額ですが、 「二つ並べて比較で飲んだらきっと楽しいだろうなぁ・・」 などと、ちょっと鉄ちゃん系のノリになってみても楽しいでしょう。ご検討くださいませ。 以下は以前のコメントです。 ━━━━━【ドメーヌ・ジェルベからドメーヌ・ベルトー=ジェルベに!味わいも力強いものから優しくナチュラルなものへ!】 シャンボール1級のレ・プラントです。ここはシャンボールの村のほぼ中央、レ・シャルムに接した畑です。レ・プラントと言えば noisy はアミオ=セルヴェルを思い出しますが、ここも好きでしたね。昔は安くて、2001年ものを5千円台で販売した記録が残っています。 しかしその後、日本のエージェントさんが決まり・・いや、それまでは無かったようで、ドメーヌに行くと分けてくれたんですね。なので、小さなインポーターさんはエクスクルーシヴを取らずに直接取引でやっていて、それを分けて貰ってました。 それがいつの間にか某社に販売権が移ったらもう・・いきなり倍以上ですからね・・。レザムルーズも持っていたセルヴェルでは有りますが、こちらが2001年で1万円ちょい位でしたが、それも同様に倍。呆れちゃいました。 アロマが軽やかでスパイシーなレザムルーズに対し、やや重量感が有り「トロッ」としたナトリウムっぽいミネラリティと、なめらかな「ヌメッ」としたテクスチュアで赤果実の美味しいレ・プラントでは、リリース直後はレ・プラントがとても美味しくて、随分お勧めした記憶が有ります。15年位も前の話しです。 リアルワインガイド第59号は今飲んで 92 ポテンシャル93 飲み頃予想2023~2045と、中々の評価です。これはヴォーヌ=ロマネ・レ・プティ・モン同様の評価ですから、価格的にも魅力ですよね。 非常にリーズナブルなユドロ=バイエのレ・シャルムよりも安く、リアルも評価自体はこちらが上です。是非お早めにご検討くださいませ。
● 2021 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Cazeties
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・カズティエ
【こちらも激変、間違い無し!・・少量だけ造られたレアワインです!】-----以前のレヴューを掲載しています。
リアルワインガイドも、余りに生産量が無さ過ぎて現地に出向いたにも関わらずテイスティング出来なかったのでしょう・・なので、2本も入荷したことに感謝しないといけないのかもしれません。 しかし、飲めないということは憶測にすぎないことを書き連ねることになってしまいがちで・・ですが、2020年もののアメリーの他のキュヴェを飲んだ結果、 「アメリー(醸造)と二コラ(栽培)のタッグだけに留まらなくなったドメーヌ・ベルトー=ジェルヴェ!」 になったと憶測しています。 ですので、果実主体のあっけらかんとした優しい味わいに変貌していると思います。もし違ったら・・すみません。ご検討くださいませ。 以下は以前のレヴューです。 ----【リアルワインガイド第63号では、「2016年のカズティエは造れなかった」と書かれましたが、極少量だけ出来た様ですよ・・激レアです。】(こちらは2016年もののレヴューです。) noisyのところにも呆れるほどしか入荷しなかったレ・カズティエですが・・エージェントさんに3本だけ入ったようです。リアルワインガイドでも、 「2016年はレ・カズティエ、ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デ・シェゾーは造れず、クロ・デ・シェゾーはACジュヴレに混ぜた」 とリリースされています。 まぁ事実とは異なる訳ですが、間違って伝わったのは誤訳と言うのも有るかもしれないし、「造れなかった」と言わないと色々と面倒なことに繋がる・・と言うのも有るかもしれないし、途中で、 「ちょっとだけだけど出来が良い分はやっぱりリリースしようか・・」 と言う路線変更も有った可能性さえ有る訳ですから、一旦文字にして印刷を掛けてしまったものはもうどうにもならない訳で、責めることなどは有ってはなりません。 それより、 「世界中の誰もが持っていないだろうキュヴェ」 で有ることは間違いなく、しかも2016年のアメリー・ベルトーのワインの格が確実にジャンプ・アップしているのを感じられれば、このキュヴェは非常に魅力でしょう。 まぁ・・noisy としても、たったこれだけですから、販売しなくても良い気にもなってしまいますが、たったこれだけだからこそ、造り手の意思を汲んで、誰かに飲んでいただきたいと・・思う訳です。 是非この貴重なレ・カズティエを、良いタイミングでご賞味いただき、世の方々にアピールなどしていただけますと幸いです。 以下は以前のレヴューです。 ━━━━━【リアルワインガイド第59号は、今飲んで92+ ポテンシャル93+ 飲み頃予想2023~2050と素晴らしい評価です!】 いや~・・・レ・カズティエでこんな価格ですからね。非常に有難いです。これでもう少し増えてくれれば noisy もテイスティング出来るんですけどね。 リアルは92+~93+と、かなりの評価ですね。しかもジェルベ系のスタイル・・と言うことで、noisy と近い感覚を受け取っていたようです。 まぁ・・なんだかんだ言っても飲めないと書けませんので、こんな感じで。蝋封です。 以下は2014年以前のコメントです。 ━━━━━【蝋封はアメリーの高級ワインの証??非常に少ないです!】 カズティエやラヴォーがまだこんなプライスですから、有る意味非常に有り難いですよね・・。まぁ・・2014年はきっと上がっちゃうと思いますよ・・。旨いですもんね・・と昨年9月に書いていたんですが、しっかり価格は据え置き!・・有難うございます。 ここは非常に少ないので飲めませんでした。2013年ものはリアルワインガイド、徳丸さんは51号で(・・買ってね~!)ラヴォー・サン=ジャックに90 92 と言う高い評価をしています。カズティエは飲めなかったようです。 今回の仕入れはオルヴォーさんですが、この2アイテムとヴォーヌ=ロマネ1級プティ・モン、特級エシェゾーは蝋封です。もう一軒違うエージェントさんも有りますので、確実なところは判りませんが、上級アイテムと目されるアイテムは蝋封+紙巻きで届いています。 今回の4アイテムのテイスティング結果を考慮した上で、ジュヴレの1級カズティエ、ラヴォーの仕上がりを想像してみると、やはりアメリーの無理の無い抽出からの柔らかい仕上がりと、クリマの個性がせめぎあいをした味わいになっているかと思います。購入できたらラッキーかな?・・と思いますが、全く飲まずに並べているだけのショップさんも多いと思いますので、そちらではまだあるかもしれません。お早めにどうぞ。
● 2021 Gevrey-Chambertin 1er Cru Lavaux St.-Jacques
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・ラヴォー=サン=ジャック
【ベルトー家由来のトップ・キュヴェです!】-----以前のレヴューを掲載しています。
ここからの文章は推測をかなり含みますので、もしかしますと「間違っている」こともあろうかと思います。ご了承くださいませ。 2020年のベルトー=ジェルヴェのジュヴレ系は、2019年までの・・アメリーの親父さんのやり方を踏襲したもの・・とは異なります。・・あ、そもそもその踏襲をしていたかどうかもハッキリはしません。 しかし、官能検査(テイスティング)ではジュヴレの村名2アイテムが、それまでの土っぽいクラシカルな味わいが無く、アメリーのあか抜けたヴォーヌ=ロマネ系の果実主体のものに変わっていますので、このラヴォー=サン=ジャック2020も同様になっているんじゃないかと思うんですね。 何せ・・その気にならないと80点台を付けかねないジャスパー・モリス氏が上値で95ポイントも付けていますから・・。是非確かめていただき、ご報告いただけますと助かります。どうぞよろしくお願いいたします。 以下は以前のレヴューです。 -----【たった200本のベルトー家由来のトップ・キュヴェです!そして何とメディア評価は・・】(こちらは2016年もののレヴューです。) たった200本ですから・・ハーフバリックか特注の樽しか使えなかったでしょう。それでも何とかリリースしたのは、ドメーヌの看板だからでしょう。 リアルワインガイドもそんな少ないワインをテイスティングで減らしてしまうには忍びなかったのでしょうか、評価は上がっていません。なので、ネットを散策してみると、アドヴォケイトの記事が見当たりました。 「・・93~95Points!・・しかも、それは私に Armand Rousseauを思い出させた!」 と書かれていました。 この、結果的に少なくなってしまったキュヴェの先行き・・と言うのは非常に面白くて、例えば絶不調だったフェヴレイも、ミュジニーだけは半樽、毎年造っていましたが、他のワインがどれほど気を引かなくても、そのミュジニーだけは・・みたいな感じになってしまうんですね。 これって非常に人間臭い話しでちょっとほのぼのするんですが、普通なら一樽ずつですから、いつも通りに手掛けて済むわけです。 しかし、半樽、もしくはハーフバリック使用などとなってしまい、通常のエルヴァージュの流れとは別になってしまうと、極端に悪いか、凄く良くなってしまうか・・になっているように思います。・・だって、気になっちゃうじゃないですか・・人間て・・普通じゃないものは・・ 非常に希少で一般的なメディアの評価も高く、気をひかれるワインだと思います。ご検討くださいませ。 注:販売条件が有ります。 以下は以前のレヴューです。 ━━━━━【ドメーヌ・ベルトー譲りの畑のトップ・キュヴェ!】 クロ・デ・シェゾー2015年の出来と、1級レ・カズティエのリアルワインガイド第59号の評価を重ね合わせると、単純には評価は出来ちゃいそうですね。レ・カズティエが92+~93+なら・・ラヴォーも同様か、もしくはプラス0.5~1ポイントアップと言うところでしょうから、最大幅を見込むと・・ 「(92+~93+)~(93+~94+)」 と言うようなラインが考えられます。 やはり一般には「レ・カズティエ < ラヴォー・サン=ジャック < クロ・サン=ジャック」と言うような見方が有りますからね。テクスチュアだけみてもこの順に細やかに成って来ます。官能感だけ見れば、入れ替えも有るかなと思いますが、総合力ではこの通りでしょう。 なによりリアルワインガイドも、 「このワインは飲めなかった」 と言う事実も有ります。希少なワインです。お早めにどうぞ。 ━━━━━【蝋封はアメリーの高級ワインの証??非常に少ないです!】 カズティエやラヴォーがまだこんなプライスですから、有る意味非常に有り難いですよね・・。まぁ・・2014年はきっと上がっちゃうと思いますよ・・。旨いですもんね・・と昨年9月に書いていたんですが、しっかり価格は据え置き!・・有難うございます。 ここは非常に少ないので飲めませんでした。2013年ものはリアルワインガイド、徳丸さんは51号で(・・買ってね~!)ラヴォー・サン=ジャックに90 92 と言う高い評価をしています。カズティエは飲めなかったようです。 今回の仕入れはオルヴォーさんですが、この2アイテムとヴォーヌ=ロマネ1級プティ・モン、特級エシェゾーは蝋封です。もう一軒違うエージェントさんも有りますので、確実なところは判りませんが、上級アイテムと目されるアイテムは蝋封+紙巻きで届いています。 今回の4アイテムのテイスティング結果を考慮した上で、ジュヴレの1級カズティエ、ラヴォーの仕上がりを想像してみると、やはりアメリーの無理の無い抽出からの柔らかい仕上がりと、クリマの個性がせめぎあいをした味わいになっているかと思います。購入できたらラッキーかな?・・と思いますが、全く飲まずに並べているだけのショップさんも多いと思いますので、そちらではまだあるかもしれません。お早めにどうぞ。
● 2021 Vosne-Romanee 1er Cru les Petits Monts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【ジャスパー・モリスも・・ついに壊れた・・?・・上値97ポイントって・・まぁ判らなくも無いですが・・】-----以前のレヴューを掲載しています。
リアルワインガイドも、「とんでも無い地点にいきなり着地した20年ベルトー=ジェルベ」と評し、95+ポイントとしたのも勇気のいることでは有りますが、一方でジャスパー・モリス氏はついに壊れちゃったのか・・と心配になるほど・・ 「なんとグラン・クリュの評価を飛び越えてプティ・モンがトップ評価の97ポイント!」 と評価しちゃったんですね。・・ありゃりゃ・・です。 もう、こうなって来てしまいますと、あれを思い出しますよね。そう、クロ・パ・・何とかです。何せ、このプティ・モンはクロ・パ・・何とかの真横の畑ですから、あの魔力にも似た凄いアロマに取り込まれちゃったんでしょうね。リアルワインガイドの徳丸さんは、引き込まれそうになったが我に返ることが出来た・・(^^;; そう思うことにします。いつか飲みたいアメリーのプティ・モン!・・ご期待ください! 以下は以前のレヴューです。 -----【ジャスパー・モリスさんは上値96ポイント!・・ようやっとこのクラスになってからやる気が出たようです。】 ---すみません、2018年もののレヴューです。 面白いでしょう?・・テイスターもそれぞれ、いろんな状況を抱えているでしょうから、それぞれの立場から評点をすると思うんですね。・・いや、noisy はほぼ中立だと思いますよ。早いと思えば「まだ飲まないで」と言いますし、美味しく無ければ売らないし・・(^^;; で、ジャスパー・モリス氏は上値96点ですよ。フィサンは何点だったか・・それに、他のテイスターさんたちの、評価のバラけていることったら無いですよね。 これって、上り調子のドメーヌが必ず辿る道だと思いますよ。このバラけた評価を2~3年受け続け、それでもコケ無いで素晴らしいワインを造っていると、いきなり揃い出すんですね。 テイスターも人間ですから、今日は眠いとか、調子悪いとか、風邪ひいてるとか・・ある訳ですね。いや、noisy は風邪ひかないですよ・・そんなことは無いですが、最近は風邪を引いてる暇も無いほど、雑事が忙しいです。ご検討くださいませ。 以下は以前のレヴューです。 -----【リアルワインガイド第63号は 今飲んで 92 ポテンシャル 94+(!!) 2023~2055】(こちらは2016年もののレヴューです。セラートラッカーは94ポイント付けているテイスターがいらっしゃいました。) これは飲みたいですね~・・今後のブルゴーニュの勢力図を書き換えて行くに違いないワインかと期待しています。まぁ、ヴォーヌ=ロマネの生産者は、一部を除き、 「結果として畑のポテンシャルに寄りかかっただけのワインをリリースしていた」 側面が有ると言えるからです。 その中で、例えばアンリ・ジャイエしかり、ジョルジュ・ミュヌレしかり・・現状を打破する造り手が生まれ、ついには前述の代表ともいえる、あのフランソワ・ラマルシュまで・・変化して現在に至る・・と言うことになろうかと思います。勿論その精神的な支えとして、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティが中心にいた訳ですが、半世紀ほどの間に大変化をしているんですね。 フランソワ・ジェルベもまた、そんな造りになってしまっていたのかな・・と思います。悪くは無いが「畑の名前以外に気を引くことの無い」感じだったかと思います。実はドメーヌ・ドゥニ・ベルトーもそうだった訳です。 このプティ=モンは、あのヴォーヌ=ロマネ村のモノポール以外のグラン・クリュの実質上のトップの畑、「リッシュブール」の真上に存在します。そして、本当に神様になられたアンリ・ジャイエが開墾した「クロ・パラントー」の真横です。 誰が飲んでも神様のクロ・パラントーは独特の美味しさを持っていて、そして、誰が造ったにせよ、隣のプティ=モンは全くそれに及ばなかった訳ですね。 それが今、アメリー・ベルトーとニコラ・フォールの手に渡り造られるようになったと言うのは、奇跡なのか必然なのか・・非常に興味深く、どうしても知りたいと感じさせられます。 リアルワインガイドはついに、ポテンシャル点を94+まで付けました。まだ海外では騒がれていないようなので、我々にとっては非常に有難いことです。フランソワ・ラマルシュは以前はへっぽこでしたが、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで、以前から持ち合わせてはいた「フィネス」を売りにできるようになっています。 おそらくですが、この先、ベルトー=ジェルベのワインも、そのようなグレートなワインメーカーとして認知される日が来るでしょう。お勧めします。 以下は以前のコメントです。 ━━━━━【リアル第59号は92~93+ポイント!】 僅少のヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ=モンです。母方から継承した畑ですね。口内を香水感で満たすような圧巻さを持つヴォーヌ=ロマネ村名を飲めば、おのずのこのレ・プティ・モンの素晴らしさは想像出来ます。 リアルワインガイド第59号は 今飲んで 92 ポテンシャル93+ 飲み頃予想2023~2048 と、やや控えめな評価では有りますが、「ほぐれるのに2年、その後はパラダイス」と表現しているように、かなりの仕上がりのようです。
● 2021 Vosne-Romanee 1er Cru les Suchot
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・スショ
【どこのメディアの評価にも出て来ない・・ある意味、最高に希少なワインです!】-----以前のレヴューを掲載しています。
え~・・ファルスタッフ・マガジンは、2020年ものの村名ヴォーヌ=ロマネに94ポイント!・・です。村名ですよ・・。じゃぁ、1級レ・スショはどうすんのよ?・・と聞いたところでファルスタッフは返事をしてくれません。・・そうでしょう・・誰も簡単には飲めないキュヴェ・・と言うことになろうかと。 なので、noisy は、 「2本来たら絶対開けよう!」 と思っているんですが、なぜかいつも1本..どうしようも無いってことは有るんですね。今のところは村名ヴォーヌ=ロマネで納得するしかないようです。ご検討くださいませ。 以下は以前のレヴューです。 -----【非常に少ない2016年レ・スショは、リアルワインガイドもテイスティングできなかったほど収穫減!!】(こちらは2016年もののコラムそのままです。) かなり期待が出来る1級レ・スショです。エージェントさんの資料だと、リッシュブールの真上に有るのか?などと思ってしまうかもしれませんが、リッシュブールの真上はあの「クロパラ」と「プティ=モン」ですので、「リッシュブールの斜面、上部」で有って、正確には「リッシュブールの北に接する斜面」です。 ま~・・このロケーションなら・・ニコラは必ず仕事に入りますよね~。2015年のヴォーヌ=ロマネのあの香りを、さらに繊細に・・重厚にした感じかな・・と想像しています。 以下は1級レ・プティ=モンの以前のコメントです。 ━━━━━【リアル第59号は92~93+ポイント!】 僅少のヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ=モンです。母方から継承した畑ですね。口内を香水感で満たすような圧巻さを持つヴォーヌ=ロマネ村名を飲めば、おのずのこのレ・プティ・モンの素晴らしさは想像出来ます。 リアルワインガイド第59号は 今飲んで 92 ポテンシャル93+ 飲み頃予想2023~2048 と、やや控えめな評価では有りますが、「ほぐれるのに2年、その後はパラダイス」と表現しているように、かなりの仕上がりのようです。
● 2021 Clos-Vougeot Grand Cru
クロ=ヴージョ・グラン・クリュ
【リアルワインガイドもジャスパー・モリス氏もトップ・キュヴェのエシェゾーと同じ評価!・・これは素晴らしい!】----- 以前のレヴューを掲載しています。
お客様に聞いたのですが、アメリーのクロ=ヴージョの何年ものかは忘れましたが、まだNoisy wine のサイトに残っているそうで・・調べてないので判りませんが・・。
しかも2018年までは何とかテイスティングで開けられるような環境だった・・訳ですよね。2020年ものの入荷を見ますと全く信じられません。
リアルもモリス氏もエシェゾー2020年と全く同じ評価ですから、この2つにプティ・モンを加えて、世界的な評価も爆上がり・・と言うことになろうかと思います。母方のジェルヴェ家からの承継ですが、アメリーの代になって完全にトップ生産者のレベルになった訳です。ジェルヴェさんの頃はちょっと・・ね・・手が出ませんでしたが、まさに時代が変わろうとしているんだろうと思います。
クロ=ヴージョと言えば、あのミュヌレ=ジブールでさえも全然売れず・・飲んで「旨い!」と絶叫?・・しても売れなかった時代は、さほど遠い訳では無いことを考えますと、残っているアメリーのクロ=ヴージョはさっさと引き上げるべきかな・・とも・・(^^ どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【ジャスパー・モリス氏は何と・・96ポイントです!・・noisy は96~96+と評価します。】---すみません、2018年もののレヴューです。 素晴らしいです・・ジャイエっぽいです。赤い花束とスグリのトッピングのチョコレートケーキを抱えたジャイエです・・
いや~・・めっちゃ美味しいです。質感が凄い!・・そしてクロ=ヴージョらしい茶色のニュアンス・・チョコレートと書きましたがココアっぽさも有ります。そしてビロードのテクスチュアです。
むしろジャイエの低温浸漬より期間が短いのが功を奏しているのか、果実感がピュアで活き活きとしています。
もしこれ、ジェルベ由来の畑以外を買い足していないのなら・・凄いことだと思いますよ。だって・・ジェルベ家のクロ=ヴージョの地所は下部のはずですから。
でも飲んだニュアンス的には上部~中部辺りのグラン=ゼシェゾーに近い部分的な感じが有るんですよね・・。気のせいかもしれませんが・・。
そして、ようやっとやる気を出したジャスパー・モリス氏は何と96ポイントです!・・ほぼ noisy の感覚と同じでした。そして何とも懐かしい感じがして・・
「アメリーはついにトップドメーヌの仲間入りの・・スタートラインに着いた!」
と言えるのかもしれません。
飲んで書いても全く売れなかった2017年クロ=ヴージョも是非・・ベルトーのページでご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【海外メディアは Vinous で94Points! 意外にニコラ・フォールの顔出しは少なく3割ほど?・・真ん丸パレットでエレガント!今飲んでもスイっと飲めちゃうバランスの良さが素晴らしいです!】 こちらは2020年4月22日に書いています。ドメーヌ・ベルトー=ジェルベのアイテムの中でも、母方のドメーヌ・ジェルベから相続したヴォーヌ=ロマネ近郊のクリュものは余りに少ない入荷なので、村名ヴォーヌ=ロマネをテイスティングするのが「限度」になっていました。
今回はインポーターさん(オルヴォーさん)のご協力をいただきまして、昨年末に続き2回目の荷で入って来た、とても貴重な「クロ=ヴージョ」をテイスティングできることになりまして・・有難うございます・・どんな仕上がりになっているのか、noisy の言葉でご紹介させていただきます。(今度は是非エシェゾーをくださいね~。)
左の写真は大きさを調整したのみで、色味は全く弄っておりません。でも・・美しいですよね~。まぁ・・このところ色々有りまして iphone を新調したんですね。仲間内では、
「iphone が安い?・・安く売ってるったって・・高いでしょ。うちはタダでもらえるチープなので充分す。」
と言ってる方もいらっしゃいます。
まぁ、考え方と IT の進み方、Webページの構成やサーバー管理など、色々と鑑みますと、チープなスマホはいただけません。
画像も細やかで綺麗です。
ただし、有機ELディスプレイのクセなのか、ちょっと黄色と言うか、黄土色が入りやすく、また、色味の調整をしないとそのまんま・・以前よりちょっと黄土色が出易いかな・・以前の方が自然な感じでは有ったか・・とは思います。なので、
「黄土色は今までより少し多めに入る傾向が有る」
と思ってください。
香りの上がりが早いです。ストレスなく、しかしとても上品に感じるアロマです。ちょうどよく熟したベリーですね。ふんわりと柔らかく、ベルトーの北のワイン・・・フィサンやジュヴレよりも硬くなく、上品さも凄く良い感じで感じられます。
上品なアロマをノーズに感じながら口内に流し込むと、中くらいの真ん丸なパレットを綺麗に描きます。ナチュラルさ半分、ピュアさ半分・・と言った感じ。とても優しいシャルム=シャンベルタンと、ヴォーヌ=ロマネ・レ・スショ辺りの1級を折半したような感じでしょうか。ブラインドですぐさま「クロ=ヴージョ!」と言うには勇気がいるかな?・・結構にクロ=ヴージョを飲んでいないと・・もしくはよっぽど知っていなければ、シャルム=シャンベルタンと言ってしまいそうです。
やはりグラン・クリュの造りをしたワインで有る・・と言うのが良く判ります。でもそこには、
「もしかしたら?」
と思っていた、「ニコラ・フォールの姿」はさほど強く感じませんでした。・・ここも折半・・もしくは、アメリー3にニコラ1・・と言う感じ。
滅茶苦茶良~くまとまっていて、スイスイっと喉を転がって行きます。余りにスムースなので・・
「この感じはシャルム・・だよなぁ・・」
と思ってしまいそうでも有ります。
クロ=ヴージョは結構に「土」のニュアンスが出ているアイテムも有ったり、上部の良い畑だと「黒み」をもっと持った果実が結構に饒舌に出てきたりします。・・もしくは、もっと真っ赤な果実で香水っぽいニュアンスが黒っぽい土や果実と混ざったような感じの場合も有ります。タイトに締まった感じもします。ミュヌレ=ジブール、メオ=カミュゼなど。
下部はもう・・様々です。当然ながらミュジニーがグラン=ゼシェゾーに近い上部が最高であるとされていますが、下部でも結構に素晴らしいクロ=ヴージョを造るドメーヌもいらっしゃいます。やや豊かな感じでしょうか。ジャン・ラフェやショパン・グロフィエ・・に掛かると、もう最高です。
中部は、むしろこれぞクロ=ヴージョ!・・と言う感じ。綺麗な土っぽさと果実の競演ですね。もしくは上部と下部のブレンドと思っても良いかもしれません。シャトー・ド・ラトゥールとかリジェ・ベレール。
またそれ以外の生産者は、中部と下部、上部と下部、上中下をブレンドする感じです。その昔、ルーミエさんも造ってました。今はローラン・ルーミエですね。上部の区画を主体に下部の区画をブレンド・・。
「それでなんで・・この出来?」
なんて言ってた気も・・(^^;;
感じから言うと上部では無い・・もしくは上部は少ない・・中部~下部か、下部で樹齢が高く、適度な凝縮感とエレガンスがせめぎ合った感じか・・と思います。
実にエレガントなので、今飲んでも美味しく飲めてしまいます。クラス感を大きく感じたいので有れば、5年ほど寝かせると良いかもしれません。トロミが出て来て・・そこに官能感も加わり、実に良い感じになるんじゃないかと想像しています。
リアルワインガイドはクロ=ヴージョをテイスティングできておらずポイント無し。海外メディアは Vinous で94Points 飲み頃予想 2023~2038 と言う評価でした。
今飲んでも納得して飲めるし、数年置いても良い・・そんなアメリーのクロ=ヴージョ2017!・・ご検討くださいませ!
因みに、ベッキー・ワッサーマンさんのページに行くと、大きな写真でアメリーに逢えますよ。それに英語では有りますが、ベルトー家の、またアメリーの半生などが書かれていますので、是非ご覧くださいね・・あ、惚れてしまってももう遅いですから・・はい。
ベルトー=ジェルベ/ベッキー・ワッサーマン 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【リアルワインガイドも掲載無しの希少キュヴェ(0.06ha)!クロ=ヴージョ・グラン・クリュをアメリーとニコラがどう仕上げたのでしょうか!】(こちらは2016年もののコラムを掲載しています。) 数々の2016年のドメーヌ・ドニ・ベルトーをテイスティングすれば、もし初リリースの2013年から継続して飲むことが出来ていたのなら、おそらく誰でも・・
「・・今までとは違う・・今までも美味かったが2016年はさらに美味しい!・・このピュアでナチュラルな味わいは・・どうして可能になった・・?」
と感じられるに違いありません。
間違いなくそこにはニコラ・フォールの存在が感じられます。・・だって・・似てるんですもん・・(^^;;
noisy のお客様はさしてニコラ・フォールには興味が無いようですが、noisy的には非常に買ってますよ・・彼の実力を。高いと思われたのかもしれませんが、ガメを混ぜたキュヴェなんぞ・・滅茶美味しいですよ。ニュイ=サン=ジョルジュもまだ売れずに残ってますけど・・決して高くは無い銘品だと思っています。
その単なるニュイ=サン=ジョルジュの村名に過ぎないレ・ゼルビュでさえ、あの高みにまで持ち上げてしまうニコラ・フォールの、喜々として畑仕事に精を出している姿が目に浮かびます。
ようやっと購入したニュイの村名畑だけでは無く、エシェゾーも、クロ=ヴージョも、そしてレ・スショもプティ=モンも扱えるわけですからね。
言ってみれば二人は幼馴染なのでしょう・・母方の実家がフランソワ=ジェルベですから。そして少なくとも勤め先のD.R.C.に近いヴォーヌ=ロマネ近郊の畑では、彼の力が働いていたとみるべきでしょう。2015年のヴォーヌ=ロマネも滅茶旨くてビックリしましたが、ドニ=ベルトーのワイン群の中では少しだけ毛色が異なって見えたのは、きっとそう言うことだったのかな?・・などと邪推しています。
非常に将来も有望、いや、もしかしたらもう、完成しているのかもしれませんが、noisy としてもそれを確かめられるほどの数量が入荷していない貴重なキュヴェです。是非アメリーのファンに、飲んでいただきたいと思います。
以下は以前のコメント・レヴューです。
━━━━━
【初めての扱いです!非常に興味が尽きないワインです。】 左の写真は村名ヴォーヌ=ロマネですのでお間違い無く。
ドメーヌ・フランソワ・ジェルベから正式に継承したクロ・ヴージョです。・・まぁ、ハッキリ言ってフランソワ・ジェルベなら買わないですが・・すみません・・アメリーのクロ・ヴージョなら飲んでみたい!・・と思ってしまいます。
しかしながらリアルワインガイド第59号でも評価は掲載されず、飲めなかったのか飲まなかったのか、飲めたのに書かなかったのかは聞いてませんので判りませんが、いずれにしても、このクロ・ヴージョとエシェゾーがドメーヌ・ベルトー=ジェルベの二枚看板になるべくのワインです。期待せずにはいられないですよね。
しかしながら、無二の特徴を持つ煌くヴォーヌ=ロマネのグラン・クリュ達に対し、クロ・ヴージョもエシェゾーも、実はとても難しいワインです。造り手にとって・・です。
本当に優れた造り手に掛かれば、多区画あるエシェゾーを上手くセパージュ出来るように持って行くでしょうし、上から下までそれなりに広いクロ・ヴージョにおいても、それは言えます。
それでも、例えばかつての名手ドメーヌ・ジャン・ラフェのように、国道沿いの下部の区画から、素晴らしいクロ・ヴージョを造り出す方もいます・・いや、上手く行かなかった年も有りましたけどね。
それに、かのミュヌレ=ジブールのクロ・ヴージョも、まぁ、皆さんはどう思っていらっしゃるか判りませんが、noisy 的には物凄いワインだと理解しています。トップ・キュヴェと言って良いとさえ思います。
そんな綺羅星の如きクロ・ヴージョになったのか、もしくはフランソワ・ジェルベ的な仕上がりにとどまったのか・・非常に気になる訳ですね。
勿論ですが、2015年はあのヴォーヌ=ロマネ村名でさえ、物凄い味わいにビックリさせられましたし、フランソワ・ジェルベ時代には単一区画の「オ・レア」としてリリースしていたキュヴェを格下げ、村名にブレンドしてしまいましたよね?素晴らしい色合いでしょう?
2013年のヴォーヌ=ロマネには無かった、あの香しいミュジニーのようなフレーヴァーが、飲む人を魅了するはずです。noisyは、そんな鋭敏な感性と対処する能力がアメリー・ベルトーには有ると感じているんです。だからこそ、このクロ・ヴージョがクロ・ヴージョ足り得る味わいになっているのかどうか・・が気になって仕方が無い・・んですね。
もしメアリーの真の実力を測りたいので有れば、このクロ・ヴージョが最良の選択と言えます。まぁ、価格はそれなりですが、グラン・クリュですから決して高くは無い・・訳です。飲めるようであれば飲みたいと思っています。皆さんも是非注目していただき、フランソワ・ジェルベでもドニ・ベルトーでも無い、アメリー・ベルトーのクロ・ヴージョの真の姿を見ていただきたいと思います。
● 2021 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【トップ評価はクロ=ヴージョのようですが、相変わらず高い評価です。】
2021年もののベルト=ジェルベは兎に角、入荷数が少なく、テイスティングアイテムも減らさざるを得ない状況になりました。 ですが2020年もののような濃さは落ち着き、本来のディテールの美しい仕上がりになったようです。ご検討くださいませ。 以下は以前のレヴューです。 -----【何とか1本だけの・・入荷ですが、過去最高の評価です!リアルワインガイドはポテンシャル97点、ジャスパー・モリス氏は上値96ポイント!】 こうなるのは判っていました。2020年ものは・・数は無いものの、ワインの出来は物凄いものになるだろうと。 リアルワインガイドは徳丸さんが「悶絶」「個人的には100点」「参りました」と、これ以上の形容は無いと思われるほどの評価です。それに、あの・・気が乗らない時、もしくは思い込み?・・か判りませんが、下級キュヴェには中々手厳しいジャスパー・モリスさんも、今までで最高の上値96ポイントを付けていますんで、これはもう間違いの無いワインでしょう。 いつか飲みたいと思っていますが中々に難しい・・入荷は1本ですから・・はい。なので、何も書けませんで申し訳ありません。 以下は以前のレヴューです。 -----【希少!】 非常に希少です。申し訳ありませんが、販売条件の無いワインを1本以上、同時にご購入お願いいたします。 リアルワインガイド第63号は、今飲んで94、ポテンシャル96 と・・弾けてます!・・飲んでみたい・・! 以下は2015年のコメントです。 ━━━━━ 希少なベルトー=ジェルベのエシェゾーです。リアルワインガイド第59号は 今飲んで 93 ポテンシャル94+ 飲み頃予想2025~2055 と、堂々たる評価でした。・・蝋封の上、紙包みです。 申し訳ありませんが他のワイン1本と一緒にご注文くださいませ。どうぞよろしくお願いいたします。
● 2020 Fixin Rouge
フィサン・ルージュ
【「2020年はドメーヌの金字塔」は良いんですが、いつもは余るほど入荷の有るフィサン村名も今回ご紹介分で最後・・。リアルは92+ポイントとはっちゃけましたが、ファルスタッフはリアル以上の93ポイントでした!】
濃密で素晴らしいバランスを持った2020年でした!・・今飲んでも滅茶美味しい・・もちろんですが、今がピークでは有りませんで、2年後からがベストな期間が始まるか?・・と思わせるスタイルに仕上がっています。
まぁ、ここには写真は貼りませんが、2019年ものや2018年ものもほぼ同時にテイスティング出来まして、この「フィサン村名」がたどって来た仕上がりもチェック出来ました。リアルワインガイドが、
「2020年ものはこのドメーヌの金字塔!」
と言うのも理解できる出来です。
しかも・・全く落ちて行かないんですよね・・抜栓して数日経過しても、10日経っても・・です。もちろん若干閉まるとか、ああ・・今日はだいぶ開いてきたかな・・みたいな周期を繰り返すのは間違い無いとしましても、
「高いレベルで味わいが保たれる」
のには驚きました。バックヴィンテージもののテイスティングも非常に良かったんですが、あれほど素晴らしかった2019年ものをあっさりとうっちゃる感じで・・まぁ、色の積層がかなり違うのは、2019年もののグラスの写真でも判ってしまいますよね。
さらにリアルワインガイド第79号ではポテンシャル点が92+ と、フィサン村名とは思えないような高い評価をしていますが、ファルスタッフ・マガジンはそのものズバリ、なんと93ポイントと・・いやはや、そりゃぁ・・noisy だってそんなには付けたいですが、実際にやるとなると躊躇も相当しそうですよ。まぁこの見事に集中した密度が高そうな色彩を目にしてしまえば、
「・・ん・・そこまで・・考えられるか・・な・・」
とも納得させられてしまいそうです。
ジャスパー・モリスさんは気が乗らなかったのか、それとも村名ヴォーヌ=ロマネの評価の90~92ポイントが、自身で掛けてしまった重しになったか・・88~90 ポイントと脱力感の方がバリバリの評価。まぁ・・この方はどうあっても村名クラスに高い点が付けられない性格?のようなので仕方が無いですが、それでもちょっとなぁ・・まぁ90ポイント付いただけでも、本人的には相当に評価を上げたつもりでいらっしゃるのかもしれません。
また、村名ながらも素晴らしい出来だったレ・クロ、レ・クレの兄弟たちは、その漲るポテンシャルの高さからか、現状はすぐに手を出さない方が得策です。このフィサン村名をのんびりと楽しみ、レ・クロ、レ・クラはしばらく取っておくのが良いと思います。
何せ深めの赤を何層にも積み上げたような・・グラデュエーションも美しいフィサン村名は、いつも優しいニュアンスに溢れていますが・・それがここまでの濃密さを持っていますから、それが「精緻さを増長」させているように感じさせられますから・・そう、
「滅茶苦茶繊細で上質なドライなカシス!」
を感じさせるような果実感で侵入して来て、その密度に慣れてくるとベリーやチェリーを心地良く感じさせてくれますから・・ついつい、高い評価をするように導かれるのかな・・と思います。
ですが!・・毎年のように追加は出来ないようです。noisy のところで・・このフィサン村名の入荷は24本オンリーです!・・1本テイスティングしてますからその分はマイナスで、後のために何本か隠しておくことさえ出来そうも無いんですね。是非この機会に押さえておいてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【昨夏ご案内のこの2019年フィサン村名、仕上がって来ました!自身の身体に素晴らしくマッチした香水のアロマ・・滅茶素晴らしいです!これは飲むっきゃない!・・超お勧めです!】 素晴らしいです!ほぼ半年経過して、ほぼ完全に仕上がりました!・・もうべらぼうに旨いです!
昨夏のレヴューでは「やや濃い目」のようなニュアンスでお伝えしたと思うんですが、いや・・それがもう、滅茶「おしとやか」に溶け込んでいるんですね~。
まず一体感が素晴らしい!・・赤い果実と、少し紫の果実が半々ほどです。真っ赤なチェリーと紫&黒のカシスがドライに、ピュアに、そしてナチュール的に一体となって咽喉を通り抜けて行きます。
その通り抜ける様が・・また滅茶心地良いんですよ。品温が下がり気味のこの時期、それでも全く苦にせず、自然派的に柔らかだけれど絶対に瓦解はしない、凛とした姿も感じられます。
感覚的には、とても美しいスタイルの均整の取れたジュヴレ=シャンベルタン・・に近いでしょうか。もしくはフィサン的なニュアンスで、ジュヴレ=シャンベルタンの鉄っぽさをそれなりに省いた感じ・・でしょうか。
それに加え、2019年もののアメリー・ベルトーのワインに共通している・・
「良く香るシャンボール=ミュジニーのような高域に伸びる香水のようなアロマがほんのりトッピングされている」
ことが、このワインを見事に美味しく感じさせてくれるんじゃないかと思います。
是非、昨夏のレヴューもご覧くださり、もしこのワインをまだお持ちだったら飲んでみるのも良し、でも無ければ是非ご購入いただき、飲んでみて下さい。
「アメリー・ベルトーが目指しているもの」
が、このタイミングで良く理解できると思います。超お勧めです!
以下は2021年7月に書いた、このワインのレヴューです。
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【ふんわり柔らかで優しい、女性っぽいワイン・・ナチュラルさが勝った見事な仕上がりです!】 今回、フィサンのワインは上級キュヴェが届かず、この区画名無しの村名のみの入荷です。
親父さんから受け継いだ畑だと思われますし、A.C.ブルと同様に醸造的には親父さん譲りの方法で仕込まれているはずなんですが、何故か・・ジェルヴェ系のナチュラルな味わいが勝っています。
ふんわりと優しく、しかしエキスも綺麗に出ていて・・しかし、押し出しはさほど強く無く、全体として優しい女性を思わせるような感じなんですね。ジュヴレ系は、言ってみれば、
「芯の強い滅茶美しい女性!」
と言う感じなんですが、こちらは笑顔で包み込んでくれるような優しさを感じます。香りのスピードは速く、ジュヴレのような鉄っぽさよりも美しく軽やかに抽出された果皮のエキスを感じるかと思います。
色合いは結構にしっかりしていますよね?・・でも、写真で見て想像できるような押しの強い「濃さ」は全く感じないんですよ。果皮の濃度が有るので、先行き非常に素晴らしいワインに育って行くはずです・・滅茶美味しいので是非飲んでみて下さい。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【飲めば絶対に判ります・・海外メディアの間違いを!・・相当素晴らしいです!是非このフィサン村名、飲んでみて下さい。】 海外メディアの評価を見て・・
「・・あ・・やっぱりね~。そんなもんだよね~・・」
と、一人納得してしまいました。
この辺りの安いクラスのテイスティングは、おそらく適当なんでしょう。もしくは相当に力を抜いているか、メモするにしても1~2行で忘れてしまうのかな?
この村名フィサンの美味しさは普遍的なブルゴーニュの美味しさの基本が詰め込まれていると思います。その上でバランスが素晴らしいです。
2017年もののフィサンも凄く美味しかったんですが、2018年ものは・・アロマが素晴らしいです。まるでシャンボール的な、高域にまで伸びて行く香水的アロマを持ち、赤いドライな果実で迎えられ、質感高い黒果実で見送ってくれます。
中域の出方もしっかりしていますがデコボコでは無く、非常にスムーズです。鈍重にならず、伸びて行く果実感にしっかり浸れる訳ですね。で、そこが安っぽいと一気に萎えてしまうんですが、気高さまで有るんですよ・・。
海外メディアの評点は間違ってます。是非それをお確かめください・・って、そんなの、ちょっと楽しいでしょう?・・上値は88 ~89 でも、下値で86 とか 87 って・・まるで判ってね~な!・・と、(自分の部屋で・・)言ってやりましょう。超お勧めです!最高に旨いので、是非ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【白みを多く持ったエレガント系ジュヴレ?・・と思ってください。滅茶安いを思います!しかも薫り高い!】 2016年ものは4500円でのご案内でしたので、150円も値下げです。それだけでもリーズナブルですが、元々安いですので・・。
ニュアンス的には2016年と同様、今飲んでも充分に旨いです。白い石灰が多めのジュヴレ=シャンベルタン的な味わいですね。鉄っぽさが少ない分、素直に「すっ」と口内を通り抜けて喉の奥を目指して行くような感覚です。
しかしながら2017年ものはそこから・・「喉の奥を目指した液体が行う仕草」がちょっと違う・・んですよ。2017年ものは香気成分が非常に多いエキスなので、喉の奥に達したところから、鼻腔を通して感じられるアロマが凄い・・んですね。これは、実はnoisy がテイスティングしたキュヴェ、全部に言えることなんですが、グラスから立ち昇るアロマだけでは無く、
「鼻腔を通しても官能的な多量のアロマが感じられる。」
んですね。
そして、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュもそうなんですが、白い石灰が創り出す余白が重要で、そこをこのフィサンが持つ鉄っぽさとかパフューム的なアロマが帰ってくる・・またそれが果実感として感じられる・・と言うことなんだろうと思います。
まぁ、アメリー・ベルトー2017年、アイテム数が多く同時に何本か開けているパターンが多いので、抜栓すると美しいアロマがとたんに漂い、また次のボトルを抜栓すると、それまでのアロマに重なるように、少し異なったニュアンスのアロマが漂い、室内は香りの多重奏的空間に変身してしまいます。
ジュヴレ=シャンベルタンを鉄分を少し除きやや軽くして、赤い果実のノリを良くし、すこしスタイリッシュにした感じと言って良いと思います。
それでも2017年ものは「重厚」かと思いますよ。本格派と言って良いでしょう。これはお勧めです!早めに楽しみたいかたは是非このフィサン村名、お試しくださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【女性らしい優しさに満ちた味わい・・が洗練されています!】 新樽を使わない、ある意味、何の化粧もしないストレートな美味しさだけで勝負に出ている・・素晴らしいキュヴェです。
2015年ものは有り得ないほど無くて・・マグナムなんか造っちゃってましたから・・12本しか入らず、結局テイスティングを諦めた経緯が有ります。非常に少ないとされる2016年ものは、フィサン村名に関しましてはある程度、確保できました。
確保できたから売りたい・・訳では有りません。美味しく無ければ買わなきゃ良い訳ですし、美味しく無いものをお客様に押し付けたところで、次が無い訳ですから・・そんなことはしません。
で、2年ぶりに飲めたアメリー・ベルトーのフィサンは・・やはり旨いですね・・。これからのフィサン、マルサネと言った、ニュイ北部のアペラシオンの優位性は、温暖化とされる世の中でさらに高まって行くでしょう。
グラスの写真も・・今回の2016年のベルトーの写真につきましては、
「色味の調整は一切していない」
です。撮ったまんまを切り取ってサイズ調整だけして掲載しています。なので、ほとんど無加工です。
味わいの系統は2016年のアメリー・ベルトー、そのまんまです。おそらくほぼ全房発酵、重くならず、しかしエレガントでキッチリ抽出出来ていますのでエキス味が旨いです。
アロマのスピードも速く、そして柔らかで、トップ・ノーズを嗅ぎ、グラスを置くまで・・しなやかな流れの中で物語を見せてくれます。
果実感もしっかり有るのに、それを言いたくない気持ちです。「フィサン」と言うアペラシオンをキッチリ伝えて来てくれているように感じるからですね。
そして、この先のドメーヌの行く末が、かなりの期待を持って感じられます。・・・ホントに美味しいと思えるからです。
アメリー・ベルトーと言えば、やはりこのテイストじゃないかな・・と思いますよ。リアルワインガイド第63号は今飲んで 90+ ポテンシャル 91+ 飲み頃予想 今~2038 と・・ビックリの評価です。でもnoisy も
「まったく(ほぼ)同評価」
です。
ただのフィサン村名に 91+ なんて、以前はまず考えられなかったと思います。是非飲んでみてください。超・・お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【2015年はマグナムも有りますが・・ブティーユがたったの12本・・。エレガントさ満載のワインですが飲めずにすみません・・】 「フィサン村名がたったの12本って・・」
ショックです。売れ線なんですがこれだけしかないんです。マグナムを6本いただきましたが・・滅茶旨そうですよ・・。
「蝋封に紙巻」
で届いています。ドメーヌ・ベルトー=ジェルベの上級キュヴェの扱いですので、
「よっぽどしっかり仕上がったはず!」
と予想しています。
まぁ、ブティーユとマグナムの味わいが大きく違うことが多いのは周知の事実では有りますが、多くのワインファンはマグナムをちゃんと保存できる環境を持っていませんよね。
ですが、人間が5人以上集まってワインを飲む機会が有るのでしたら、
「マグナムは非常に有効!」
と言うことが出来ます。
ブティーユはやはり4~5人分ですから・・一杯ずつ取ると残りは本当に少ないです。
ましてやマグナムを造ったと言うことは、それに値するキューヴが有ったと言うことです。そうじゃなきゃ元々取れ高が多く無い2015年に造るはずがないんですね。
で、今までの自身のレヴューを見返してみましたが・・2015年のフィサン、やはり飲んでみたいと思ってしまいました。2015年のベルトー=ジェルベは、ヴォーヌ=ロマネのジェルベが持っていた畑の影響を大きく見せていますから、その「差」が出ないはずの「村名フィサン」は教えてくれるはずなんですね。
でもまぁ、フィサン・レ・クロは開けましたんで、何とか想像は出来るところには居る訳です。
何しろとてもリーズナブルでどこか優しく、ベルトーらしい味わいのするフィサンも気になるでしょう。是非飲んでみてください。マグナムも是非ご検討くださいね。
以下は以前のレヴューです。
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【2013年を大きく超越!ポテンシャル高い素晴らしい味わいです!超お勧め!】 エレガントでフィネスたっぷりのやや軽量級フィサンだった2013年です。2016年の夏の現在、表情がさらに出てきて非常に美味しいです。
ジュヴレ=シャンベルタンの北にあるフィサンはブロションの村を挟む関係でしょうか、ジュヴレに似てはいますが、鉄っぽい鉱物系のニュアンスは少なくなり、やや大人しく優しい感じになります。それが特徴でも有りますが、どこに目線を持って行くか・・どうしても有名なジュヴレとの比較になってしまうのか、欠点として捉えられる可能性を持っています。
2014年のアメリー・ベルトーのフィサンは、そんな2013年の柔らかく優しくエキシーな味わいを大きく上回り、ジュヴレ的な鉱物系ミネラリティも多く備えていると言え、よりダイナミックな仕上がりになっています。
色合いも良いですね・・。輝いてますね~!・・比較すると良く判ります。より赤が強く、透明感の強いミネラリティの成分も非常に多く感じられます。とてもドライで、普通ならちょっと男勝りな辛さの強い味わいになってしまうところ、酸の構成バランスが良く、またジュヴレ的な旨みも備わり、かなり旨いです。
2014年のA.C.ブルゴーニュやA.C.オート=コート同様、輸入のタイミングで1~2カ月早く到着していますので、そんな部分の強さ・硬さも同様に持ってはいるんですが、アペラシオン的な部分でフィサンのソフトさも有るので、そこでも現在でも非常に良いバランスと言えます。また下のクラスからフィサンに移ると、クラスが上がったことが確実に判るほどで、
「おっ!・・さすが村名!」
とテンションも上がることでしょう。
期待されたアメリーの2014年ですが、テイスティング出来た4アイテムを飲む限り、非常に良い出来です。是非ご検討くださいませ!超お勧めです!
以下は2013年のフィサンのレヴューです。
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・・これも目茶旨いです。透明感のある非常に美しい赤紫の色調です。この色合いの味わいをイメージしてみてください・・そのまんまの味わいです。
暗い色で、何となく「どよ~~ん」とした照りのワインが多いフィサンのワインに有って・・
もしくは、重量感は有るけれど過熟から来る弱さの目立つワインが多いフィサンのワインに有って・・
このアメリーのフィサンは、全く健全、ピチピチと活き活きした酸(酸っぱくはない)と、軽やかさと、快活さとフィネス、ディテールの表情の美しさに満ち溢れています。
まさに「プティ・ジュヴレ」的な「フィサン」ですが、重さを回避してフィネスを表現できているという、非常に有り得ないワインになっています。
例えば、今も一緒にご案内させていただいている、メオ=カミュゼのフィサン2013年・・余り売れていませんが、実はかなり美味しいんですよ。
でも、これはメオのフィサンとも大きく違います。充実した酒格をしっかり表現したメオのフィサンに対し、同質な酒質とは言えますが、アメリーのフィサンは、
「全く重くない・・エレガンスを重視したフィサン」
に仕上がっています。
ブルゴーニュ・プリエールと比較すると色調が全然違いますが、それはおそらく、テロワールと畑の格の違いなんですね。
ジュヴレほどでは重いものでは無いにせよ、フィサンも金属的、鉄っぽさが有り、やはりそれは色合いに影響してきます。ブルゴーニュはまったくフィサンやジュヴレを感じさせない・・どちらかと言うと、ヴォーヌ=ロマネ、シャンボール辺りのエレガントなニュアンスです。
その延長上にこのフィサンも有り、非常にエレガントで軽やかな「ふんわりワイン」に仕上がっています。そして、中域の膨らみと清冽な水の余韻、エキスの「桃」のニュアンスは同じ・・!・・これも非常に旨いです!
リアルの徳丸さんは88 89と言う、フィサンにしては高い評価をしています・・が、noisyなら間違い無く「今飲んで」 も 「ポテンシャル」も90点オーバーです。「フィサンの個性を残しつつ、ひたすら優しくてエレガント」と表現されていますが、全く同感・・です。
フランソワ・ジェルベの個性を持ってきたようだ・・のようなおっしゃり方もしています。ジェルベもね・・やりたい部分もあるんですが、問題有りなので今のところ手を出していません。でも、ベルトーがこれだけ素晴らしいと色々考えさせられます。
一方、ワイナート誌の78号では、「フィサンは軽すぎると思ったが・・」と記載されていました。まぁ、見解の相違、もしくはテイスティング時期の違い(おそらく半年以上前)ですので、仕上がり切ってない状況での見通し不良じゃないかと思います。軽いことは軽いんですが、軽快さはエレガントさと言う良いベクトルを持っていますし、軽過ぎてスカスカじゃぁ無いんですね。しっかりした中身のある要素を持ちつつの軽快さとご理解ください。反対に言えば、もしこのフィサンをより重量感のある方に力技で持って行ってしまったとしたら、外殻と低周波が反応する部分だけの、中域の無い、腑抜けた味わいになってしまったでしょう。それはフィサンの1級でさえ良くあるパターンで、大柄なワインにしたいという造り手のエゴが露出した結果です。こちらはむしろ、アッサリと抽出しフリーランのみで仕上げたグラン・クリュワインのようなエレガンスを持っているとさえ思います。近いのは、まぁ・・ずいぶんと飲んではいませんが、ロベール・シリュグのグラン=ゼシェゾーのような軽い抽出がなされた高級ワインのタッチだと思います。
この・・完全エキスに昇華したフィサン・・是非飲んでいただきたいですね・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2020 Fixin les Clos
フィサン・レ・クロ
【素晴らしいです!・・リアルワインガイド第79号はなんとポテンシャル点 93+!・・判るなぁ・・その気持ち!・・でもすぐ開けちゃダメです!】
歴史的な出来だと確信出来るのがレ・クロとレ・クレのリューディもののフィサンです。まぁ・・素晴らしいったらありゃしない!・・んですが、これがまた相当に勘違いされやすい仕上がりなんですよね・・。
つまり、
「・・ん・・美味しいのは美味しい・・それは判るが、2019より美味しいって・・良く判らないかも・・余り変わらなく無いすか?」
ってなってしまいかねない危険をも孕んでいるんです。
そう・・今は確実に「閉じ気味」です。これは要素が膨大過ぎて育ち切っていないんですね。まだ収穫からちょうど2年・・ようやっと落ち着いてきたタイミングなんですよ。noisy たちはそこそこに長い期間、リリース直後のワインをとんでも無い量、飲んで来ましたから、
「・・あぁ・・今、そこにいるのね・・」
みたいな感覚で納得できる訳です。
でもお客様はどちらかと言いますと、飲まれたその時のワインの状態が、イコール、そのワインのポテンシャル・・もしくは評価になりがちなんですね。
時折言ってますが、noisy たちテイスターは現実と妄想の世界を行ったり来たりしています。時には「全く理解できない・・」「良く判らない」みたいなことも無い訳では有りませんが、ほぼほぼ正解の範囲から大きく逸脱することは無いんじゃないかと言う自信が・・いや、それが無いとむしろやっていけないのかもしれません。
で、この素晴らしく積層された色彩・・ご覧ください!・・もしかしたら弾けるような感じを見るかもしれません。でも・・それを抑えているようにも・・見えると思うんですね。
これがもっとずっと「抜けたような感じ」を見せてくるとなりますと、飲んで良いタイミングに入ったと言えると思います。
リアルワインガイド第79号はその辺は流石で・・
「2025年から!」
と言ってます。3年寝かせて飲んでね・・と言ってる訳ですね。正しいと思います。・・まぁ2年ちょっとでも良いかな・・とも思いますが・・。
でも一方で、「今飲んで92+」とも言ってますから、
「・・じゃぁ・・今飲んでも良いじゃん!」
と理解される方もおられるでしょう。
そう、それでも良いんです。でも、日本に輸入されてまだ日が短いんですね。ですから、このような単一品種の高級ワインの場合、やはり確実に「休養してもらう」ことが重要です。なので、
「92+でも良い方は、届いたら1カ月は休ませてもらう」
ことで行けると思いますよ。
このくらいの評価になりますと、1級クラスの評価と同様になります。93+ですから・・はい。
また、口にされますと赤よりも黒っぽい果実に感じられるかなぁ・・とも思います。でも・・飲んで行きますと、黒と言うよりも濃い赤...(^^;; みたいに変化してくると思うんですね。良い感じの赤果実・・そして、優しいですがマンモス級のミネラリティが有ります。是非・・「金字塔とレ・クロ」、飲んでみてください。超お勧めします!・・11本しかありません!
以下は以前のレヴューです。
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【フィサン村名の区画で有りながら、最も複雑なミネラル組成を持っていると思われるのがこれ、レ・クロです!】 このところ双子のレ・クロとレ・クラがまともに入らず、飲めない年もありましたが、素晴らしい出来になった2019年ものは、どちらも何とかテイスティングできました!・・良かったです。
このレ・クロを飲むと・・7年目ですから、7年間のドメーヌの進歩が凄く良く伝わって来ます。ある意味、とても凄いワインだと・・感じます。しかし同時に、
「どれだけの方が理解可能なんだろう・・」
とも思います。
このレ・クロに関しては、物凄く判りやすい表情を、すぐに出してくれる・・訳では無いんですね。ですが確実に村名よりも素晴らしいのは判るし、でももし今、今ですよ、レ・クラと一緒に飲んだら、ほとんどの方がレ・クラが美味しい・・と言うはずなんです。
スタイルとしますと、村名フィサンに似た穏やかで優しい・・さほどは強いアピールをしてこない内向的なタイプだと思います。しかしながら2019年と言うヴィンテージの良さから、しっかりした赤と紫・・珍しくこのキュヴェは赤がしっかりしています・・の果実がたっぷり有ります。
ですが、実は相当・・複雑性が高いんですよ。でもそれはまだ決して実を結実させてはおらず、時間の経過を待っている段階です。
そして・・あ、色合いを見てください。もう、2017年の写真・・とは、比較のしようがないほど・・ですよね。相当に濃いです。
でもそんなに「濃い!」って味わいはしないんですね・・。充実はしているけれど、決して濃いなんて思わないと思います。アン・コンブ・ロワはしっかり濃い・・でもあっさりと流れて行くような果実の美味しさが有ります。
なので、このワインは1~2年、待った方が良いでしょう。今、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとフィサンが滅茶美味しいので、このレ・クロはしばらく忘れて置くことをお薦めします。それだけ待ちますと・・
「フィサン村名の美しい美味しさに加え、さらにボリューミーさと、滅茶複雑な表情を得た・・フィサンの村名格だとは思えないような味わい!」
に成長しているはずです。
昨今は入荷の少ないレ・クロです。ニール・マーティンさんは・・ちびっちゃったかな?・・92点止まりでした。今飲んで点は下げ、ポテンシャルは上げるべきかな・・とは思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【区画名付きのレ・クロ、レ・クレは数も時間も無くて飲めませんでした。すみません・・。以前のレヴューと村名フィサン2018のコラムを参考にされてください。】 【レ・クレは飲めませんでした・・レ・クロを飲みました。やはりフィサンを頭一つ、確実に超えて来ています!】 以前はあれほど有ったレ・クレとレ・クロですが、このところは何故か余り有りませんで、12本ずつの入荷です。しかし、
「価格は¥5050-->¥4750 へ値下げ!」
ですから300円も下がってます。・・下がると売上も下がるので困るんですが・・本数も減ってますし・・どうしてくれるんだろ・・。
なので、どちらか1アイテム・・と思ったんですが、2016年ものも飲ませていただいたレ・クロを選択しました。
非常に凝縮しており、葡萄の質の良さが感じられます。もっと「間延びのするふんわかした液体」かと想像していたんですが、さにあらず・・。良い意味で「余分な空間を造らない密な表情」をしています。
要素がとても多く、それが複雑に絡み合い、今の味わいを造っていますが、もう少し置きますと、より判りやすく分別されて感じられると思います。まぁ、いつもより入荷が3カ月も早いですから、「育ち」もまだ少し若いと言うことですね。
2016年もののレ・クレ(レ・クロではない)の評価に、リアルワインガイドで徳丸さんは、
「父親をリスペクトした構造に、母親から受け継いだエレガンス」
と書いてポテンシャル92ポイント、付けていますが、
「言い得て妙!」
ですね。
まぁ、今ですと・・noisy は、そこに、
「夫(ニコラ・フォール)の栽培における助力」
を入れたいですが・・長く仲睦まじく、健康に暮らして欲しい・・と思ってます。
いや、そこはどうでも良いんですが、徳丸さんがそのように評した「父親譲りの構造、母親から受け継いだエレガンス」は、まさにそのまんま・・感じられます。
しかし・・一体、このワインに何点付けるのか・・noisy 的には興味深々です。少なくともポテンシャル点に「+」は付くでしょう。
昨年の2016年ものにも「今までで最高を・・さらに超え・・」と書いてしまいましたが、「さらにさらに超え・・」と書かなくてはならなくなってしまいました。素晴らしい出来だと思います。
また双子のような「レ・クレ(レ・クレイ)」ですが、読んで字のごとし、「クレイ」=「粘土」です。粘土が強いと言うことですね。こちらは飲めてはいませんが、レ・クロの印象からは、万全に仕上がっているはずです。是非ご検討くださいませ。いつもより全然少ないし、追加も見込めません。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい出来です!・・今までで最高を・・さらに超えて来ました!!】 2015年もので、
「今までで最高!」
などと言ってしまったために、2016年もののプレゼンをどうしたら良いかと、ちょっと悩み気味だったのですが、しっかり上塗りしてしまいました。今までで最高のフィサン・レ・クロです。
色合いも密度の高い素晴らしいものですよね。是非2013年からの連続写真を・・ご覧ください。
濃く見えるでしょう?・・でも、サラッとしているんですよ。そして旨味の元がちゃんと備わっている。アロマの表現も多彩でスピードも速いし、細やかな表情が、実は大きな構造からストレスなく出てくるんですね。
リアルワインガイドは・・残念ながら、レ・クレの評価は有ってもレ・クロを回避しています。それだけ「少ない」と言うことなんですね。
しかし、その少ない中で仕上がったキュヴェはどれも秀逸ですが、
「noisy が飲めた中では、今、これが一番の表情を持っていて、今、一番美味しい!」
と言えるでしょう。
村名ジュヴレ=シャンベルタンは、ポテンシャルでこのフィサン・レ・クロを凌ぎますが、「今飲んで」と言う観点からはフィサン・レ・クロに劣ります。3年ほど経過するとその座は奪われるかな?・・と言う感じですが、それでもこのレ・クロの存在感は普遍でしょう。
リアルワインガイド第63号は、フィサン・レ・クレ2016年に91~92ポイント付けています。noisy的には、このフィサン・レ・クロにも同様な評価をしたいと思っています。
この密度、しなやかさ、軽やかだけれど充実している酒躯・・フィネス、エレガンス。もう充分でしょう!ジュヴレに似ている・・と言って来ましたが、これはもう、フィサン1級レ・クロです。ジャンプアップした2016年のアメリー・ベルトーを理解するのには最高のアイテムかと感じました。こちらも余り数は有りませんが、やはり飲んでいただきたい!是非お早めにご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【今までで最高の出来!素晴らしいです!】 非常に美味しいですね~・・素晴らしいです。色合いもACブルやオート=コート、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとは少し傾向が違いますね。
2015年のレ・クロは、2014年までのレ・クロと同様にやや赤紫色の色合いを継承しています。ACブルあたりはやや褐色が混じったようなイメージですが、その色は見て取れません。
2014年ものと比較すると・・歴然としています。濃密な色合いです。美しいですね・・そしてファットな舌触りには極上のタンニン分を含んでいるのが判ります。
noisy はブルゴーニュワインの評価には、滅多に「タンニン」を言いません。言う必要が無いと言うか、タンニンをタンニンとして捉えられるブルゴーニュワインってどうなのよ・・と言う思いもどこかに有るからです。
このレ・クロは、そんな自身の「禁」を犯しても伝えておくべきかな・・と思うので敢えて書きました。極上のタンニン・・と言いましたが、それは「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールにおける好ましいタンニン」と言うことになります。
もし気にしないでいたら・・もしくは、タンニン分を捕えようと思っていなければ、それは中々判らないでしょう。全くベルベッティで有り、深みと柔らかさが有り、全体に溶け込んでいるので判り辛いんですね。ブルゴーニュワインはそれで良いと思います。まぁ、タンニンをしっかり出してくる生産者さんもいらっしゃいますが、余り好ましいとは思っていません。目立たないのに実は存在している・・それでよい訳です。下手をすればエレガンス、フィネスを大きく損なうことになりかねないと思います。
しかし、目立たない・・判り辛いのにしっかり存在し、ワインを大きくしているのがこの素晴らしいレ・クロのタンニンです。
そしてそれは香りの厚みにも・・現れています。ま~・・素晴らしいこと、複雑でゴージャスですし、存在感は凄いです。
敢えて言うなら・・樽も有りますよ。実に高級感のあるものです。敢えて取り上げることも無いのですが念のため・・。
リアルワインガイド第59号はこのレ・クロに「89+ 90+ 2018~2038」と言う高評価を与えています。noisy 的にはもう少し上げたいところですが・・まぁ・・仕方ないでしょうか。香りの密度感・・みたいなことも述べられていますが、このクラスになると下のクラスとは全然違う・・とも言及されています。
noisy 的にもこの春頃から飲んで良いと思います。しかし・・このワインの本当の飲み頃は10年経ってから・・でしょう。ポテンシャルを開花させるにはその位は必要です。素晴らしいワインでした!
また、例年ですとレ・クロとレ・クラの比較をするところなんですが、リアルワインガイド第59号でもレ・クラの評価をしていないのと同じ意味でしょうか、レ・クラの入荷は12本だけです。レ・クロは24本でしたので何とか飲めましたが・・すみません。
因みに「造り手紹介欄」の写真に某雑誌の評価がそれとなく出ていますが、そこには何とこの「レ・クラ2015年」が、
「18.5」 と評価されています。
20点満点で18.5点は・・物凄い評価ですよ?・・まぁ、1級ザルヴレは19点ですけどね!
写真も詳細では無いですし部分しか映ってないので良く判りませんが、それにしてもこの評価は高いですね。レ・クロを飲んでも良く判りますし、アン・コンブ・ロワを飲めば・・
「うお~!」
と思わず声を上げてしまうでしょう。
希少な畑名付フィサンです。是非飲んでみてください。お早めにどうぞ!
━━━━━
【値下げでも2013年よりもポテンシャルアップ!出来の良いジュヴレ村名と比べても遜色ありません!】 待ちに待ったアメリー・ベルトーのフィサン・レ・クロです。面白いものでこのレ・クロは非常にジュヴレっぽいです。レ・クレの方は・・同じような名前では有るものの、これまた全然違って、ものの見事にシャンボール的です。これは比較して飲んでもらえば物凄く判り易いです。ベリー系のがっしりした大き目な体格でやや鉄っぽいレ・クロ、チェリーリキュール的で細やかなチョークっぽいミネラリティのレ・クレです。
リアルワインガイド第55号は 90~91 今~2038 と高評価 でした。2013年ものは非常にエレガントでしたが、2014年はそこにダイナミズムを感じます。とても大きく、男っぽいです。
4千円台のジュヴレは、安けりゃ良いで済ませられるものを除きほぼ絶滅状態・・リーズナブルなものでも5千円は下りません。
「・・でもフィサンじゃジュヴレ的なクリマの特徴の違いが楽しめないんじゃない?」
とおっしゃるかもしれませんが、村名クリマと言うことで話をするなら、ラ・ジュスティスとかプレソニエールなどの名の有る畑位で出来るくらいですから、
「明確に違う個性を楽しめる!」
と言うことでは、レ・クロ、レ・クレはその良い機会になると思いますよ。
それに、1級のザルヴレ!・・これがまた素晴らしい!・・ジュヴレの著名な1級群の中に入ってもその個性を見せつけるでしょう。
ですので、このまさにちょっと男っぽい感じが優しい笑顔のアメリーと似つかわしくないかも・・と思うかもしれませんが、ワインの味わいはとても良いです。是非飲んでみてください。比較して楽しい・・しかもポテンシャルも充分でとても安い村名フィサン・レ・クロです。お勧めします!
以下は2013年フィサン・レ・クロのレヴューです。
━━━━━
【女性が持つ男っぽい部分を具現??・・優しさの有るソフトなジュヴレ=シャンベルタン風!ビターな旨さが満開です!】 村の北側、隣村のクーシェに程近い位置にある「レ・クロ」です。比較的軽い「フィサン」より、わずかに重厚で、タンニンもわずかに多く出ているように思います。
しかしながらそのタンニンの質が非常に細やかでベルベッティ・・。鉄火面のようにドライで甘みもへったくれも限り無くゼロなんですが、そのやや厚みのあるしなやかなタンニンが甘みを感じさせてくれるんですね。
エキスの抽出もストレスを感じない、非常にスムースなものです。
一般的にはタンニンは目立たないので言及すべきでは無いのかもしれませんが、非常にしなやかで質の良さを感じましたので、敢えて書いてみました。
色合いもやや淡目で透明感に満ちています。何しろドライなので、最初少し戸惑うかもしれませんが、一口、二口と飲み進めるに連れ、肯定感が増してくる感じです。
細かいことを言うと、フィサン村名よりも「乾いた土地のニュアンス」を感じさせるミネラリティで、よりミネラル分が多いと感じます。複雑性もより有りますが、まだ若いので際立った個性として感じるのは難しいかもしれません。
しかし、ベリー的な果実と少し乾いた感じのジュヴレ的鉱物的ミネラリティがバランス良くパレットを描きます。今飲んで・・充分に旨いです。現実には昨日・・美味しくてついつい・・飲んでしまいました!やっぱりアメリー・ベルトーの感性は素晴らしいですね~。なんか贔屓したくなっちゃいますよ。
同じ価格の村の南・・ブロションに近い区画の「レ・クレ」も有りますので、是非比較してみてください。
因みにこのワインはリアルワインガイド第51号にも掲載されていませんでした。エキス系のドライ&ビターながらもビシッと焦点の定まった見事な味わいです。美しい女性を感じさせるジュヴレ村名・・って、何かアメリーそのもののようなイメージです。今飲んで美味しいとしても、気温が上がるこの春には一皮向けそうですよ・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2020 Fixin les Crais
フィサン・レ・クレ
【リアルワインガイド94点は半端じゃない!ものの見事にむっちりむちむち!今飲んでも存在感は圧倒的!・・でも味わいはまだ付いては来ませんから、(一応・・)今は飲んじゃダメ!】
凄いです!・・凄い存在感が口内を満たします・・圧巻です!・・ところが・・まだ拡がっては行かないんですね・・まるで、
「選び抜いた果皮を凝縮させた高質でビターな味わい!」
のまま・・時間が止まったようになってしまいます!
でもこれは凄いです・・。感覚的にはシルヴァン・パタイユのマルサネ・ランセストラと共通するものが有りますね・・。あれもまた、「果皮のお化け」みたいな味わいでして、そりゃぁ・・飲めるには飲めるんですが、
「・・おいおい・・まったく拡がって行かないじゃん・・」
と、ちょっとワインを責めたくなってしまう訳です。
ですが、単純に「濃い」と言うより「果皮感が濃密」で変な重量感が無く・・そう、有ったとしても、
「果皮と果皮の周りの一番甘い部分だけをとことん上質に昇華させたドライな飲み物!」
・・みたいな、余り出会えないようなシュチュエーションに出くわすことが出来る・・そんな意味で、
「(いちおう)今は飲んじゃダメ!」
と表題に書かせていただいた訳です。
ですから、その超高質な果皮の味わいを試してみたい・・と言う意味では飲んでOK・・そのあとは、10日間くらい放置出来れば・・少し拡がって来てくれるんじゃないかと思います。
まぁ、リアルも同じような感覚なのかな?・・とは思いますが、飲み頃予想がヘンテコなことになってまして、
「今 または2032~2055」
と、物凄い評価を載せています。
今・・もしくは2032年から・・ですよ?・・そして、飲み頃期間は2055年まで続くと・・まぁ、94ポイントって、村名ワインとしてはとんでも無く凄い評価でしょう?
それだけのことは有る・・素晴らしいワインになったと言いたいのでしょう。むしろ、
「2020年はこのドメーヌにとって金字塔!」
と賞した..その金字塔の代表格のひとつ・・と言うことになろうかと思います。
いや・・こういう方向にアメリーが来たとは・・ワインって、本当に面白いですね。是非..何とか入手してください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【レ・クロ同様、複雑性も高いが、こちらは判りやすい美味しさ!・・早めに手を付けるならレ・クラをお薦めします!】 レ・クロはヴィノス、ニール・マーティンさんが92ポイント、こちらのレ・クラはR.V.F.(ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス)で92ポイント・・と
「同じ評価です!どうぞ飲んでみて下さい!」
・・とは行かないのがツラいところでも有り、面白いところでも有るのでしょう。
ましてや2018年ものは少な過ぎてどうにも飲めなかったので尚更ですし・・今更では有りますが、
「双子のように見えても全く別人格」
なのがワインなんですね。
(今のことろ)内向性な性格を見せるレ・クロに対し、同じような色合いに見えるとしても、外向的で判りやすい美味しさ、表情を見せてくれるのが、今のところのレ・クラなんです。
やはり2017年ものとは比較にならないほど濃密な色合いをしています。ですが、決して「濃い味」では無く、果実の生のままに絞ったジュースのようなニュアンスが、飲み終えた後に還って来るような・・見事な美味しさが有り、とても分かりやすい面が前面に出ていると思います。
ですので、今の段階ですと、ついつい手が出てしまうのがこちら・・レ・クラです。
で、どうでしょう・・もし3年後に美味しさを比べてみたら?・・
「おそらく逆転しているはず・・」
か、
「甲乙つけ難い!」
となるか・・じゃないかと推測しています。
2017年の写真は・・比較してしまうと子供と大人程、差があるように見えてしまいますよね。2017年ものはとても綺麗では有りますが、全然完成はしていないなぁ・・みたいな見え方がします。
赤い果実が美しいレ・クロに対し、赤と紫がほぼ拮抗している果実感で、やや熟した果実のニュアンスが有ります。大らかで優しくピュアでほんのりナチュラルです。たぶんそれなりに大柄な骨格をしていると感じられると思いますが、その周りをしっかりうめている肉がちゃんと有ります。アン・コンブ・ロワほどでは有りませんがゴージャスで、飲んでいて非常に楽しいワインです。
早く飲むならこちらを、少し熟すのを待てるのなら・・どちらも一緒に比較しみるのも楽しいと思います。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【こちらもすみません・・同様に飲めませんでした。】 あれほど沢山有ったレ・クレ、レ・クロですが、このところは12本いただけるのがようやっとです。海外からのオーダーが増えているんでしょうか・・。
確かに、村名フィサンに低い評価をした方々も、このレ・クレには上値の最高値で93ポイント、付いています。ようやっとこのクラスから「やる気」が出てくるんでしょうか。そしたらザルヴレとかアン・コンブ・ロワを飲んだら・・ぶっ飛んじゃうはずなんですが・・それに、評点のヒエラルキーが崩れてへんてこなものになってしまう可能性大じゃないかと思うんですが・・。まぁ、こちらは飲んでいないので、フィサンとするなら、今まででは有り得ない高評価だとも言えます。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【レ・クレは飲めませんでした・・レ・クロを飲みました。やはりフィサンを頭一つ、確実に超えて来ています!】 以前はあれほど有ったレ・クレとレ・クロですが、このところは何故か余り有りませんで、12本ずつの入荷です。しかし、
「価格は¥5050-->¥4750 へ値下げ!」
ですから300円も下がってます。・・下がると売上も下がるので困るんですが・・本数も減ってますし・・どうしてくれるんだろ・・。
なので、どちらか1アイテム・・と思ったんですが、2016年ものも飲ませていただいたレ・クロを選択しました。
非常に凝縮しており、葡萄の質の良さが感じられます。もっと「間延びのするふんわかした液体」かと想像していたんですが、さにあらず・・。良い意味で「余分な空間を造らない密な表情」をしています。
要素がとても多く、それが複雑に絡み合い、今の味わいを造っていますが、もう少し置きますと、より判りやすく分別されて感じられると思います。まぁ、いつもより入荷が3カ月も早いですから、「育ち」もまだ少し若いと言うことですね。
2016年もののレ・クレ(レ・クロではない)の評価に、リアルワインガイドで徳丸さんは、
「父親をリスペクトした構造に、母親から受け継いだエレガンス」
と書いてポテンシャル92ポイント、付けていますが、
「言い得て妙!」
ですね。
まぁ、今ですと・・noisy は、そこに、
「夫(ニコラ・フォール)の栽培における助力」
を入れたいですが・・長く仲睦まじく、健康に暮らして欲しい・・と思ってます。
いや、そこはどうでも良いんですが、徳丸さんがそのように評した「父親譲りの構造、母親から受け継いだエレガンス」は、まさにそのまんま・・感じられます。
しかし・・一体、このワインに何点付けるのか・・noisy 的には興味深々です。少なくともポテンシャル点に「+」は付くでしょう。
昨年の2016年ものにも「今までで最高を・・さらに超え・・」と書いてしまいましたが、「さらにさらに超え・・」と書かなくてはならなくなってしまいました。素晴らしい出来だと思います。
また双子のような「レ・クレ(レ・クレイ)」ですが、読んで字のごとし、「クレイ」=「粘土」です。粘土が強いと言うことですね。こちらは飲めてはいませんが、レ・クロの印象からは、万全に仕上がっているはずです。是非ご検討くださいませ。いつもより全然少ないし、追加も見込めません。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしい出来です!・・今までで最高を・・さらに超えて来ました!!】 2015年もので、
「今までで最高!」
などと言ってしまったために、2016年もののプレゼンをどうしたら良いかと、ちょっと悩み気味だったのですが、しっかり上塗りしてしまいました。今までで最高のフィサン・レ・クロです。
色合いも密度の高い素晴らしいものですよね。是非2013年からの連続写真を・・ご覧ください。
濃く見えるでしょう?・・でも、サラッとしているんですよ。そして旨味の元がちゃんと備わっている。アロマの表現も多彩でスピードも速いし、細やかな表情が、実は大きな構造からストレスなく出てくるんですね。
リアルワインガイドは・・残念ながら、レ・クレの評価は有ってもレ・クロを回避しています。それだけ「少ない」と言うことなんですね。
しかし、その少ない中で仕上がったキュヴェはどれも秀逸ですが、
「noisy が飲めた中では、今、これが一番の表情を持っていて、今、一番美味しい!」
と言えるでしょう。
村名ジュヴレ=シャンベルタンは、ポテンシャルでこのフィサン・レ・クロを凌ぎますが、「今飲んで」と言う観点からはフィサン・レ・クロに劣ります。3年ほど経過するとその座は奪われるかな?・・と言う感じですが、それでもこのレ・クロの存在感は普遍でしょう。
リアルワインガイド第63号は、フィサン・レ・クレ2016年に91~92ポイント付けています。noisy的には、このフィサン・レ・クロにも同様な評価をしたいと思っています。
この密度、しなやかさ、軽やかだけれど充実している酒躯・・フィネス、エレガンス。もう充分でしょう!ジュヴレに似ている・・と言って来ましたが、これはもう、フィサン1級レ・クロです。ジャンプアップした2016年のアメリー・ベルトーを理解するのには最高のアイテムかと感じました。こちらも余り数は有りませんが、やはり飲んでいただきたい!是非お早めにご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【今までで最高の出来!素晴らしいです!】 非常に美味しいですね~・・素晴らしいです。色合いもACブルやオート=コート、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとは少し傾向が違いますね。
2015年のレ・クロは、2014年までのレ・クロと同様にやや赤紫色の色合いを継承しています。ACブルあたりはやや褐色が混じったようなイメージですが、その色は見て取れません。
2014年ものと比較すると・・歴然としています。濃密な色合いです。美しいですね・・そしてファットな舌触りには極上のタンニン分を含んでいるのが判ります。
noisy はブルゴーニュワインの評価には、滅多に「タンニン」を言いません。言う必要が無いと言うか、タンニンをタンニンとして捉えられるブルゴーニュワインってどうなのよ・・と言う思いもどこかに有るからです。
このレ・クロは、そんな自身の「禁」を犯しても伝えておくべきかな・・と思うので敢えて書きました。極上のタンニン・・と言いましたが、それは「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールにおける好ましいタンニン」と言うことになります。
もし気にしないでいたら・・もしくは、タンニン分を捕えようと思っていなければ、それは中々判らないでしょう。全くベルベッティで有り、深みと柔らかさが有り、全体に溶け込んでいるので判り辛いんですね。ブルゴーニュワインはそれで良いと思います。まぁ、タンニンをしっかり出してくる生産者さんもいらっしゃいますが、余り好ましいとは思っていません。目立たないのに実は存在している・・それでよい訳です。下手をすればエレガンス、フィネスを大きく損なうことになりかねないと思います。
しかし、目立たない・・判り辛いのにしっかり存在し、ワインを大きくしているのがこの素晴らしいレ・クロのタンニンです。
そしてそれは香りの厚みにも・・現れています。ま~・・素晴らしいこと、複雑でゴージャスですし、存在感は凄いです。
敢えて言うなら・・樽も有りますよ。実に高級感のあるものです。敢えて取り上げることも無いのですが念のため・・。
リアルワインガイド第59号はこのレ・クロに「89+ 90+ 2018~2038」と言う高評価を与えています。noisy 的にはもう少し上げたいところですが・・まぁ・・仕方ないでしょうか。香りの密度感・・みたいなことも述べられていますが、このクラスになると下のクラスとは全然違う・・とも言及されています。
noisy 的にもこの春頃から飲んで良いと思います。しかし・・このワインの本当の飲み頃は10年経ってから・・でしょう。ポテンシャルを開花させるにはその位は必要です。素晴らしいワインでした!
また、例年ですとレ・クロとレ・クラの比較をするところなんですが、リアルワインガイド第59号でもレ・クラの評価をしていないのと同じ意味でしょうか、レ・クラの入荷は12本だけです。レ・クロは24本でしたので何とか飲めましたが・・すみません。
因みに「造り手紹介欄」の写真に某雑誌の評価がそれとなく出ていますが、そこには何とこの「レ・クラ2015年」が、
「18.5」 と評価されています。
20点満点で18.5点は・・物凄い評価ですよ?・・まぁ、1級ザルヴレは19点ですけどね!
写真も詳細では無いですし部分しか映ってないので良く判りませんが、それにしてもこの評価は高いですね。レ・クロを飲んでも良く判りますし、アン・コンブ・ロワを飲めば・・
「うお~!」
と思わず声を上げてしまうでしょう。
希少な畑名付フィサンです。是非飲んでみてください。お早めにどうぞ!
━━━━━
【値下げでも2013年よりもポテンシャルアップ!出来の良いジュヴレ村名と比べても遜色ありません!】 待ちに待ったアメリー・ベルトーのフィサン・レ・クロです。面白いものでこのレ・クロは非常にジュヴレっぽいです。レ・クレの方は・・同じような名前では有るものの、これまた全然違って、ものの見事にシャンボール的です。これは比較して飲んでもらえば物凄く判り易いです。ベリー系のがっしりした大き目な体格でやや鉄っぽいレ・クロ、チェリーリキュール的で細やかなチョークっぽいミネラリティのレ・クレです。
リアルワインガイド第55号は 90~91 今~2038 と高評価 でした。2013年ものは非常にエレガントでしたが、2014年はそこにダイナミズムを感じます。とても大きく、男っぽいです。
4千円台のジュヴレは、安けりゃ良いで済ませられるものを除きほぼ絶滅状態・・リーズナブルなものでも5千円は下りません。
「・・でもフィサンじゃジュヴレ的なクリマの特徴の違いが楽しめないんじゃない?」
とおっしゃるかもしれませんが、村名クリマと言うことで話をするなら、ラ・ジュスティスとかプレソニエールなどの名の有る畑位で出来るくらいですから、
「明確に違う個性を楽しめる!」
と言うことでは、レ・クロ、レ・クレはその良い機会になると思いますよ。
それに、1級のザルヴレ!・・これがまた素晴らしい!・・ジュヴレの著名な1級群の中に入ってもその個性を見せつけるでしょう。
ですので、このまさにちょっと男っぽい感じが優しい笑顔のアメリーと似つかわしくないかも・・と思うかもしれませんが、ワインの味わいはとても良いです。是非飲んでみてください。比較して楽しい・・しかもポテンシャルも充分でとても安い村名フィサン・レ・クロです。お勧めします!
以下は2013年フィサン・レ・クロのレヴューです。
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【女性が持つ男っぽい部分を具現??・・優しさの有るソフトなジュヴレ=シャンベルタン風!ビターな旨さが満開です!】 村の北側、隣村のクーシェに程近い位置にある「レ・クロ」です。比較的軽い「フィサン」より、わずかに重厚で、タンニンもわずかに多く出ているように思います。
しかしながらそのタンニンの質が非常に細やかでベルベッティ・・。鉄火面のようにドライで甘みもへったくれも限り無くゼロなんですが、そのやや厚みのあるしなやかなタンニンが甘みを感じさせてくれるんですね。
エキスの抽出もストレスを感じない、非常にスムースなものです。
一般的にはタンニンは目立たないので言及すべきでは無いのかもしれませんが、非常にしなやかで質の良さを感じましたので、敢えて書いてみました。
色合いもやや淡目で透明感に満ちています。何しろドライなので、最初少し戸惑うかもしれませんが、一口、二口と飲み進めるに連れ、肯定感が増してくる感じです。
細かいことを言うと、フィサン村名よりも「乾いた土地のニュアンス」を感じさせるミネラリティで、よりミネラル分が多いと感じます。複雑性もより有りますが、まだ若いので際立った個性として感じるのは難しいかもしれません。
しかし、ベリー的な果実と少し乾いた感じのジュヴレ的鉱物的ミネラリティがバランス良くパレットを描きます。今飲んで・・充分に旨いです。現実には昨日・・美味しくてついつい・・飲んでしまいました!やっぱりアメリー・ベルトーの感性は素晴らしいですね~。なんか贔屓したくなっちゃいますよ。
同じ価格の村の南・・ブロションに近い区画の「レ・クレ」も有りますので、是非比較してみてください。
因みにこのワインはリアルワインガイド第51号にも掲載されていませんでした。エキス系のドライ&ビターながらもビシッと焦点の定まった見事な味わいです。美しい女性を感じさせるジュヴレ村名・・って、何かアメリーそのもののようなイメージです。今飲んで美味しいとしても、気温が上がるこの春には一皮向けそうですよ・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2020 Gevrey-Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン
【激変のジュヴレ=シャンベルタン!・・土っぽくクラシカルな造りから、酸化を抑制した「ふんわり」とした軽やかさと濃密さを両立したエレガントなニュースタイルへ!】
もしベルトーのジュヴレ=シャンベルタンを飲みつけていらっしゃるお客様なら、もしかしたら相当、驚かれるかもしれません。
もしくは、
「・・そうか・・確かに2019年ものから変化は感じていたよ。2020年でようやく一本化したね。」
とも思われるかもしれません。それほどまでに、
「大っきく変わった!」
と思っていただいて結構です。
そして、ドニ・ベルトーと言えば・・クロ・デ・シェゾーの畑をメタヤージュしている訳ですが、通常のジュヴレとクロ・デ・シェゾーとの差は、結構に存在していました。ですが、
「2020年ものはその差がだいぶ縮まった!」
と言えます。
つまり、クロ・デ・シェゾーが持つ、ちょっとこってりとした美味しさや、エキスの充実度が、通常のジュヴレ=シャンベルタンも持ち始めた・・んですね。
もう少し詳しく言いますと、
「ベルトー・ジェルべはジュヴレ系とヴォーヌ=ロマネ系の2系統の味わいを持っていた。」
んですが、
「2020年もので一体化した。」
と言え、
「区画名無しジュヴレとクロ・デ・シェゾーの差が大きく縮まった」
と言うことになります。
そしてさらには2020年もののベルトー・ジェルベに共通の濃度・密度の上昇が見られますが、
「ジュヴレ系はエレガンスがばっちり!」
感じられる仕上がりになっています。
ですから現状は、フィサン系は濃度がエレガンスを少しマスキングした状態・・では有りますが、ジュヴレ系はどちらもしっかり、現状でエレガンスをしっかり見せているんですね。まぁ、フィサン系も徐々にエレガンスを見せてくるのは間違いないですが・・。
ですので、ヴォーヌ=ロマネ系のふんわりと香気成分の高い味わいが加えられ、元々有った土っぽさの多いアロマは大きく後退、エレガンスを強く感じる細やかな表情の2020年ものジュヴレ=シャンベルタンだと言えます。美味しいです!是非飲んでみてください。お勧めします!・・が11本だけです。
以下は以前のレヴューです。
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【2019年のジュヴレ村名とクロ・デ・シェゾーはピュア系で激旨です!】 是非比較していただきたいので、2019年のコラムはクロ・デ・シェゾーと区画名無し村名ジュヴレを一緒にお届けいたします。
2018年もののこの2つのワインは、しっかり明暗を分けています。Noisy wine の売れ行きも明暗が分かれてしまいました。リリース直後、硬さの残るクロ・デ・シェゾーに対し、滅茶苦茶美しくて、エキス味が美味しく、ピュアなニュアンスに満ち溢れていた素晴らしい村名です。
2019年もののこの2つのジュヴレ村名は、
「どちらも2018年ものの美しさ、エキスの美味しさの素晴らしい出来を超えるモノの見事な出来!」
で、しかも、
「とても健康的で滅茶ピュアな方向性で、エレガントさを失わない見事なジュヴレ=シャンベルタン!」
になって・・しまっていたんですね。noisy 的にはどちらも販売しやすくて良い訳ですが・・実は・・
「残念ながらどちらも余り数が無い!」
と言う事実も有る訳です。
この、滅茶苦茶美しいグラスのワインの色合いを是非ご覧ください・・。もう、これだけで充分かと思うくらい、非常に美しい色合いですが、それはモノの見事にそれらの味わいに現れていますよ。
仕方が無い訳では有りますが、それは・・クロ・デ・シェゾーの方がポテンシャルは高いし、総合点も高いです。美味しさもクロ・デ・シェゾーの方が上です。
しかし・・こんなジュヴレが造れるなんて、大したものだと思うんですね。2018年もののクロ・デ・シェゾーは、仕方が無かった・・そうしか仕上げられなかった理由があったんだと思います。
果実感の違い・・黒っぽく旨味のやや強い小果実がふんだんに有るクロ・デ・シェゾーが滅茶美味しいです。でも、僅かに単純では有るが赤果実感のしっかりした区画名無しのジュヴレも滅茶旨い!・・是非是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【・・一体何が有った?・・2018年ものは普通のジュヴレ=シャンベルタン村名が激旨でビックリです!】 一瞬、
「・・あれ?・・これってクロ・デ・シェゾーと間違ったか?」
と、自分の目を疑うほど・・素晴らしい味わいバランスでした。
2017年ものはやや硬めで閉じ気味、少し時間の掛かるクラシックなスタイルでしたので、売れ行きも今一つな感じでしたが、2018年ものは、他のフィサン同様に、
「全方位外交」
で、しかも、クロ・デ・シェゾー並みの細やかな表情がしっかり有るんですよ。
「お~い・・これじゃ、クロ・デ・シェゾーの立ち位置が無くなるぞ!」
と思ってクロ・デ・シェゾーを飲んだら・・こちらはようやっとまとまって来た感じのタイミングで、まだ完全には仕上がって無い感じでした・・中々上手く行きません。
ですが、よりリーズナブルなジュヴレ村名がこれほどの出来だと有難いですよね。クロ・デ・シェゾーを仕舞い込んで、今はジュヴレを飲むのが正解です。
「ビックリするほど美味しいですよ。」
どのように美味しいのか・・ジュヴレの鉄っぽさ、官能感、そしてクロ・デ・シェゾー的な「こってり感」と「ミネラリティの組成由来の複雑性からの見事な表情」です。今飲んで相当旨いので、これも是非飲んでみて下さい。でも残念ながら数が無い・・すみません。人生って、結局そういうもんですよね。
以下は以前のレヴューです。
-----
【複雑で大柄、ややクラシックに仕上がった、クロ・デ・シェゾーまで混ぜ込んだ村名ジュヴレです!】(こちらは2016年もの以前のレヴューです。) 2016年のフィサン、ジュヴレは非常に厳しかったようです。特にジュヴレでは、
「ラヴォー・サン=ジャックは生産量200本と極少量、レ・カズティエはエージェントさんにバラで3本」
と言う状況で、あれだけ沢山有った村名ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デ・シェゾーは壊滅的、ワインに出来た分はこの村名に混ぜたと伝わっています。
なるほど・・となるとどうなんだろ?・・と思いますよね。因みにリアルワインガイド第63号は、
「今飲んで 91+ ポテンシャル 92+ 飲み頃予想 2020~2043」
と、かなり高い評価です。
noisy的な感覚から言いますと、
「テイスティング出来た数アイテムの中で、このワインだけが異色。」
で有って、むしろ、今までの・・と言いますか、2014~2015年までのアメリー・ベルトーの味わいの系統に引き継いでいます。
グラスの色合いを比べますと、随分違いますよね。・・そりゃそうです。クロ・デ・シェゾーも混ざってますから・・。なので、急遽クロ・デ・シェゾーの写真を探したところ・・2013年ものしか見当たりませんでした・・すみません。でも、左の写真は2013年ものクロ・デ・シェゾーです。
遅熟させざるを得なかった2016年ですので、何となく重厚さがミネラリティを覆っているように見えるかな・・と思います。
で、2016年のアメリー・ベルトーのワインには基本、出来るだけ全房発酵を心がけているようで、その名残りが感じられます。しかし、このジュヴレ=シャンベルタン村名には余り無いんですね。全房発酵に持って行くことが出来なかった、もしくは回避した、全房発酵のキュヴェの割合が少なかった・・と言うことが挙げられると思うんですね。
なので、非常に複雑で重量感が有り、しっかりした味わい・・・クロ・デ・シェゾーが正にそうなんですが、そっち系統の味わいで有り、あまりニコラ・フォールの影を感じない味わいに仕上がっています。
それは結果として好き嫌いは有っても良い、悪いでは有りません。その分、ややタイトに仕上がっていますから、少し熟成待ちを強いられるかな?・・と感じる訳です。
リアルワインガイドもこのキュヴェについては「2020年から・・」と言っています。noisy的には、この冬、一旦ある程度は落ち着くにしても2019年にはまた締まると感じられますから、やはり同様に2020年から・・と言う評価になります。ポテンシャル点もほぼ同様、今飲んで・・の評点は下げるかもしれません。
いずれにしましても出来は非常に良く、しかし2016年のアメリー・ベルトーの中ではタイトな仕上がりでした。少し休養させてからお楽しみくださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【数が無くて飲めませんでしたが、クロ・デ・シェゾーの出来を考えるとこの村名で充分と想像できます。】 左の写真は村名ジュヴレでは無く、ジュヴレのクロ・デ・シェゾーです。お間違い無く。
何せ非常に少ない2015年のベルトー=ジェルベですので、村名ジュヴレでも12本のみ・・。クロ・デ・シェゾーとどっちを飲むか、クロ・デ・シェゾーも飲まないで販売数を優先するか・・普通はそうなんでしょうが、やはり2015年のベルトー=ジェルベの仕上がりをある程度見極めるには、ドメーヌ・ベルトーから引き継いだ畑ものとドメーヌ・ジェルベからのものの両方をテイスティングしないと叶わないと思ったんですね。
実際、飲んでみて良かったです。2014年ものは力強い仕上がりでポテンシャルは2013年を上回るとしても、やや硬めに仕上がったため、リリース直後のバランスとしては、メアリーのワインが持つ美しさを削っていたんじゃないか・・とも思えた部分も有ります。
2015年のクロ・デ・シェゾーはコラムにも書きましたが、非常に饒舌です。エキスが非常に充実していて、旨みもたっぷり有り、2013年ものを美しさはそのまま「濃密」にしたような味わいでした。
それを考えると、やや内向的な性格を持つ村名ジュヴレは、むしろその性格が良い方に出るかもしれませんで、
「丁度良い」
「エレガンスが前面に出ている」
と言うような感じじゃないかと想像しています。
リアルワインガイドもこのワインは飲めなかったようですから、クロ・デ・シェゾーの評価から評点をマイナス1点~0.5点するならば、今飲んで 89~89+ ポテンシャル90~90+ と言うような感じになるでしょう。まぁ、クロ・デ・シェゾーの90~91Pointsをそのまま信じれば・・と言う限定では有ります。
数の無い2015年、貴重な村名ジュヴレです。是非ご検討くださいませ。
以下は2014年以前のこのワインのレヴューです。
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【旨い!!ジュヴレの個性とアメリーの個性の融合度が素晴らしい!!】 素晴らしい仕上がりになった2014年ジュヴレ=シャンベルタンです。
リューディ・レ・クラとラ・ブリをブレンドしている・・とテクニカルに書いてありますが、レ・クラは村の北の端に近く、ラ・ジュスティスと接しています。ラ・ブリはプレソニエールの北で、村のほぼ中央付近、どちたの畑もディジョンからボーヌに向かう国道の東に有ります。プレソニエールは村名の区画とACブルの区画の両方が有りますが、ご存知のようにジョセフ・ロティの畑はA.C.ブルです。
レ・クラはどんな畑か良く判りませんが、接しているラ・ジュスティスは豊かでやや鉄分の少ない感じの豊満なキャラクターと理解しています。ロティさんのプレソニエールはやや硬く、早飲みには適しませんが、1~3年の熟で激変しますんで、接しているラ・ブリですからその辺りも参考になるかと思います。
2013年のジュヴレ=シャンベルタンは・・まぁ・・めっちゃ旨かったです!フィサンにやや不足感を持つのであれば、2013年ジュヴレは全く欠落感のない、そして中盤から終盤にかけて、しっかり押してくる旨みが幸せなワインでした。何しろ数が無く、すぐに完売してしまったので、どうしようも無かったんですね。
まぁ、エージェントさんも
「・・えっ?・・こんなに・・受けるの?」
と、アメリーがドメーヌ・ベルトーを継いでからのお客さんの反応に驚いていました。
実は今回の2014年のお披露目でエージェントさんで「A.C.ブルゴーニュ」「A.C.フィサン」を飲ませていただいた時、エージェントの社長さんと少しお話しをしたんですが、
「アメリーのワインを現地で飲んだ時、やった~!と思ったんですが、これほどまで受けるとは思わなかった」
とおっしゃってました。
彼は昔から旧知の仲なんですが、
「そろそろお互いに引退せんと・・次が出辛いよ」
などと言ってました。
まぁ、そりゃぁそれは良いんですが、次が育ってない・・と言うか、育つ気が無い?・・と、どうにもならんとも・・。
それについては彼も同感のようで、
「それはうちも同じ。今の人(ワイン屋さん、ワイン関係者)はやる気があってもワインを飲む機会が少ないし、自分で創れないし、ワインも高いからうちらの時のように高級ワインが気軽に飲めないしね・・」
そんな会話をしてきました。エージェントさんも何かと大変です。ブルゴーニュワインは値上がり続けているし、良い造り手と取引するのは至難の業ですし、取引を長く続けることも重要ですしね。
でもそんな中での「ベルトー=ジェルベ」ですからね。A.C.ブルで2千円台、フィサン4千円、ジュヴレ5.5千円と言うのは、まともなドメーヌものの中では「最安値」と言えます。
で、やはり2014年の出来が気になりますよね?・・悪い訳が無いじゃ無いですか・・素晴らしいですよ。もっともやはり、昨年のような9月のご案内では無いので、少し時間が不足している感じが有ります。
基本的には2013年とほとんど一緒で、エキスがキッチリでた味わいの中にポツポツとジュヴレ的な濃い赤のベリーやチェリーが浮かんで来て、やや重厚な鉄っぽいニュアンスを受け取りつつ、フィネスの有るしなやかな舌触りを受けつつ、鼻に抜けて行くやや重量感を含む石灰系のミネラリティを楽しみつつ、長めの時間、減衰感の素晴らしさも堪能できる・・そんな感じです。
出来れば2013年ものと同様に9月以降の抜栓をお勧めしますが、今飲んでも非常に美味しいので、飲んじゃっても良いかと思います。ただし2013年よりも確実に大きくポテンシャルが上の分、また、輸入から時間が経過していない分、やや強さを感じるかと思います。その分が優しさに変わるのがそれ以降・・と言うことだと思います。
非常に良い仕上がりでした。美味しいです。是非ご検討くださいませ。こちらは再入荷はほぼ期待できません。
以下は2013年ジュヴレ=シャンベルタンのレヴューです。
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今一度・・集合写真です。左からブルゴーニュ・レ・プリエール、フィサン、ジュヴレ=シャンベルタン、ヴォーヌ=ロマネ・・です。
左から順に色合いは濃くなっているように感じられるかと思います。でも良く見るとやはりジュヴレは「黒」っぽい色合いがより強いですよね。ヴォーヌ=ロマネは濃いですが、むしろ「赤」が強い感じです。
で・・申し訳ないが、このワインも・・絶品です。味わいのトーンは他のアイテムと同様・・。
「軽やか」「ドライ」「ソフト」「エキスがピーチ」「(最後の最後の・・)余韻が清冽な水」
これはアメリーのワインに共通するものです。
しかし、皆さんもなじみの多いジュヴレのワインですから、ジュヴレ的な特徴もしっかり感じられるでしょう・・。
と言うよりも、ジュヴレのテロワールがそれだけにしっかり現れている・・もしくは、畑がそのようなパワーを強く持っている・・ということなのかもしれません。
やはりジュヴレの鉄っぽさ、スパイスはノーズ、中盤、余韻に掛けて、上記のアメリーのワインの特徴部分に入り込んでいます。それだけポテンシャルが高くなっている・・ということなのでしょう。
ピュアでソフトなんですが、ややソリッドな鉄っぽさが食い込んで来ている訳です。なので、より幅の有る味わいであり、縦構造の伸びも大きくなります。 フィサンが非常にエレガントに感じるかもしれません・・しかし、このジュヴレも、ジュヴレの厳しい構造を見せつつも、非常にソフトでしなやかな、アメリーのワインの味わいがします。
1本飲んじゃいましたので11本しかないです。エージェントさんにも無いそうです。この機会に是非・・お試しください。「ブルゴーニュを飲んでから決めよう・・」などと言ってると無くなっちゃうでしょう・・(^^;; 旨いです。お早めにどうぞ。
● 2020 Gevrey-Chambertin Clos des Chezeaux
ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デ・シェゾー
【味わいの方向性は村名ジュヴレと同じ!・・クロ・デ・シェゾーらしいエキスの旨味が2020年はさらにしっとり!・・花開くのを待っています!】
以前のベルトーのジュヴレ系は硬さが有ったと思うんですね。それが2019年ものからだいぶ変わりました。ピュアでナチュラルさを感じる優しい味わいに変化して来た訳です。
ところが2020年ものはさらに・・大きく変わりました。
「・・あれ?・・村名ヴォーヌ=ロマネ、混ざってない?」
みたいな感覚ですよ・・正直なところ。それくらい大きな変化なんですね。
ですが、頼みのリアルワインガイドは掲載無し、海外メディアもジュヴレ系は全く評価が見当たらず・・で、
「・・そもそもジュヴレが主でしょ?・・ベルトーって!」
まぁ、ベルトー=ジェルベのドメーヌはフィサンが本拠では有る訳ですが、シャンボールやヴォーヌ=ロマネの畑ものをリリースするようになったのは、母方の畑を承継した最近ですから。ジュヴレ系を評価しない海外メディアって・・どんだけ・・いや、止めておきましょう・・。
ですが、このように少ない入荷量・・8本ですよ・・バラで8本。そして1本飲んじゃってますから・・販売は7本です。ジェルヴェ系のワインの入荷なんて、本当に「365歩のマーチ」状態です(お若い方たちには全く意味不明でしょうが)。
なので利益は出ませんが、それでも毎年テイスティングをすることによって、ドメーヌの変化を目と鼻と口で受け取ることが可能なんですね。
そんな状態ですから、美味しくない訳が無いじゃないですか・・。しかもジュヴレ系は今からエレガンスがバッチリ出て来ています。仕上がっているとは言い切れないものの、短い時間で落ち着き、出てくるのも見えています。
思えば、凄いエレガントでエキスは出ていたものの色は淡い純粋系な2013年から始まって、毎年トライの連続だったのでしょう。物理的な障害や距離的な問題を乗り越え、2020年に大輪の花を咲かせた・・それが2020年のベルトー・ジェルベであり、それがテイスティングで感じられたからこそ、リアルワインガイドも「金字塔」と評価し、ファルスタッフも村名ワインに94ポイントと言う、有り得ない評価を公にしたんだろうと思います。(怖くなかったのかな・・と・・ちょっと心配に思います。)
濃密だがエレガント、クラシカルな仕上がりを捨て、伸び伸びとしたフレーヴァーとエキスから上質に吐き出すドライな味わい、しかもジュヴレ的個性をしっかり感じさせてくれます。たったの7本!・・いつもの・・少なくとも1/5以下です。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【2019年のジュヴレ村名とクロ・デ・シェゾーはピュア系で激旨です!】 是非比較していただきたいので、2019年のコラムはクロ・デ・シェゾーと区画名無し村名ジュヴレを一緒にお届けいたします。
2018年もののこの2つのワインは、しっかり明暗を分けています。Noisy wine の売れ行きも明暗が分かれてしまいました。リリース直後、硬さの残るクロ・デ・シェゾーに対し、滅茶苦茶美しくて、エキス味が美味しく、ピュアなニュアンスに満ち溢れていた素晴らしい村名です。
2019年もののこの2つのジュヴレ村名は、
「どちらも2018年ものの美しさ、エキスの美味しさの素晴らしい出来を超えるモノの見事な出来!」
で、しかも、
「とても健康的で滅茶ピュアな方向性で、エレガントさを失わない見事なジュヴレ=シャンベルタン!」
になって・・しまっていたんですね。noisy 的にはどちらも販売しやすくて良い訳ですが・・実は・・
「残念ながらどちらも余り数が無い!」
と言う事実も有る訳です。
この、滅茶苦茶美しいグラスのワインの色合いを是非ご覧ください・・。もう、これだけで充分かと思うくらい、非常に美しい色合いですが、それはモノの見事にそれらの味わいに現れていますよ。
仕方が無い訳では有りますが、それは・・クロ・デ・シェゾーの方がポテンシャルは高いし、総合点も高いです。美味しさもクロ・デ・シェゾーの方が上です。
しかし・・こんなジュヴレが造れるなんて、大したものだと思うんですね。2018年もののクロ・デ・シェゾーは、仕方が無かった・・そうしか仕上げられなかった理由があったんだと思います。
果実感の違い・・黒っぽく旨味のやや強い小果実がふんだんに有るクロ・デ・シェゾーが滅茶美味しいです。でも、僅かに単純では有るが赤果実感のしっかりした区画名無しのジュヴレも滅茶旨い!・・是非是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【・・何故か現状はジュヴレ村名の方が旨いです!・・が、いずれ出て来るでしょう・・何と言ってもクロ・デ・シェゾーですから!】 余りに美味しい村名ジュヴレに対し、こちらは発展途上・・と申しますか、ようやっとワインとして仕上がって来た感の漂うタイミングでのテイスティングでした。
まぁ、「甘露で見事なジュヴレ村名」でその名を馳せた「クロ・デ・シェゾー」ですので、2~3カ月で落ち着くはずです。色合いも健全で非常に・・美しいでしょう?・・これで官能感と独特のグラが出てくると・・
「お~・・クロ・デ・シェゾー!」
となるんですけどね。
ですので、今 noisy はクロ・デ・シェゾーの経過観察中です。間違いないと思いますので、少し休めて飲んでみて下さい。
以下は以前のレヴューです。
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【クロ・デ・シェゾー2017....滅茶苦茶旨いです!惚れ惚れする味わい!】 いつも美味しいクロ・デ・シェゾーです。
なんて言ったら良いのか、難しいんですが・・「複雑で甘露なジュヴレ」なんですね。甘いんですよ。・・いや、甘いと言ってしまうと、
「ん?・・甘いのか~~!」
とネガティヴに捉えられてしまうんですが、
「複雑な酸とミネラリティの構成で、結果的にアロマと味わいの総合で甘く感じられる」
ので有って、
「残糖で甘いのでは決して無い」
んです。
これ、A.C.ジュヴレ村名と一緒に比較テイスティングなされば、
「なるほど~!」
と思われるはずです。
しかし、2017年ものは「ジュヴレ=シャンベルタンは激減」な数量しか入荷しなかったので、noisy のところでも1ケースずつしか入らず、本来は3ケースで1本のテイスティングが最高レベルの経費計算ですので、完全に「赤」が見えてしまっています。なので、今回は
「区画名無しのA.C.ジュヴレはテイスティング無し」
で申し訳ありません。
しかし、このクロ・デ・シェゾーを飲めば・・複雑に構成された酸とミネラリティが生み出す見事に甘美な味わいをご理解いただけるかと思います。2017年も素晴らしいです!・・クロ・デ・シェゾーだけでも良いからもっと買ってくれ・・と、オルヴォーさんの社長さんにお願いしたんですが、中々そう簡単には行かないようです。ご検討くださいませ!滅茶旨いです!
以下は以前のレヴューです。
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【これほどまでにエキスの味わいが濃密とは思いませんでした!今飲んでも納得、将来も非常に楽しみなワインです!】 これぞメアリーのクロ・デ・シェゾー!・・と言う感じの仕上がりでした。非常にエキシーで旨みがたっぷりです。色合いも赤やピンクが見えるような官能的な色彩を持ち、イタリアンでは有りますが、ちょっと厚いガレストロっぽいようなミネラリティの発露が感じられます。
2013年のエキス濃度を「倍」にしたような饒舌な表情を持っていますから、少量口にして、その液体を口蓋で磨り潰して行くと、そこからまたエキスの旨みや複雑な表情が感じられます。
そういう意味合いにおいては、飲み頃は先にした方が良いのかもしれませんが、この状態でもかなり美味しいと感じます。
リアルワインガイド第59号は、今飲んで90 ポテンシャル91 飲み頃予想 2019~2043 と、noisy 的な予想と近いところに落ち着いています。ポテンシャル点をもう少し上げる可能性は有りますし、飲み頃の開始を「今」にするか「2019」にするかは悩みどころですが、もし文章を掲載できるなら、「今飲んでも良い」と入れるでしょう。
むしろ、このメアリーのクロ・デ・シェゾーを、ジュヴレの平均的な評点に留めるので有れば、かなりの造り手のジュヴレが、今飲んで点、ポテンシャル点共に90点を下回らずを得ないことにもなりますしね。それほど・・良いです。
やはり、母方のヴォーヌ=ロマネ系のワインに親しんで育ったんじゃないか・・それがジュヴレの武骨さに花を添えられる下地になったんじゃないかな?・・と想像しています。素晴らしい区画名付きジュヴレです。超お勧めします。2015年は数が無いのでお早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【これは目茶旨い!1級カズティエにかなり近いです!赤い果実に紫の果実、エキスの旨みはフィサン・レ・クロ&レ・クラに無いものです!】 2014年のクロ・デ・シェゾーです。2013年、滅茶美味しかったです・・プルミエ・クリュ並みの美味しさでした。2014年はさらに上質なのは4アイテムのテイスティングで理解しました。
今回は数量的な部分でクロ・デ・シャゾーのテイスティングを回避してしまっていますが、売れないようなら飲めるかな?・・などと淡い期待をしています。
何せ24本しかないんですよね・・。しかもこの上のクラスは何本かずつです。エシェゾーに至っては1本ですからもうどうにもなりません。
なので申し訳ありませんが2013年のクロ・デ・シェゾーのコメントと、2014年の他のワインのコメントを合わせて読んでいただき、ご検討くださればと思います。すみません・・。そのうちリアルワインガイドの評価も出るんじゃないかと思いますが、その時にはおそらく無くなってるでしょう。
以下は2013年、クロ・デ・シェゾーのご紹介文です。
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ジュヴレの村の西側上部にあるクロ・デ・シェゾーです。ドメーヌ・シェゾー名のクロ・デ・シェゾーも存在しますので、シェゾーさんちから借りて、シェゾー分も造ってるのかな?・・と思います。ドメーヌ・ベルトーと地主のシェゾーさんは、シェゾーさんの畑の収穫折半をアチコチでしている関係で仲が良いようです。
リアルワインガイド第51号では現地試飲でフィサン・レ・クレと同じ 88+ 89+と言う評価です。基本的にアメリー・ベルトーのワインは完全エキス化された
滅茶苦茶ドライ な味わいですので、普通なら・・
「飲むには早い・・2~3年寝かせよう!」
と言うようなコメントになるはずです。現にリアル徳丸さんもこのクロ・デ・シェゾーに関しては2017年~2033年と飲み始めを先に書いています。第51号は9月号ですから・・現地試飲のタイミングは7月頃ですね・・。なので、約半年ちょっと経ってます。その間の成長も有るかもしれないですよね。
因みに noisy は早くご案内したくて、輸入直後、オルヴォーさんに出来るだけ早く、出来るだけ一杯出していただきました・・で、着いて当日すぐにFixinles Closを、翌日にFixin les Crais と Gevrey-Chambertin Clos des Chezeauxを一遍にテイスティングしています。
でもそんなに焦ったテイスティングでも非常に美味しく飲めちゃうんですよね~。それが2012年までのドニ・ベルトーとは大きく違うんですよ。そしてこのクロ・デ・シェゾーには・・ビックリさせられました!凄い旨いんですよ!
色合いはほとんど、フィサン・レ・クラにそっくりでした。やや濃いかな?・・位です。ところがですね・・、フィサン・レ・クロとレ・クラにはほぼ無かったものが、こちらのクロ・デ・シェゾーにはバッチリ存在していたんです!
それは、
「まるでラズベリー・リキュールのようなエキスの旨み」
「華やかな鉱物系ミネラリティによるスパイシーなアロマ」
です。超ドライなのに甘いんです・・
まぁ・・これが畑の力なのかな・・とは思います。いや、レ・クロもレ・クラも非常に旨いんですよ。充分っちゃ充分なんです。しかし相手が悪い・・レ・カズティエやプティ・カズティエ直下のクロ・デ・シェゾーのポテンシャルは、確実に1級に近いものです。わずかに構造の深みが浅いかもしれませんが、人間の関与を最小限にし、完全にワインへと昇華された液体は、畑のポテンシャルを丸裸にしてしまっています。
リアルワインガイド第51号では、フィサン・レ・クレとこのクロ・デ・シェゾーは同ポイントで飲み頃のみこちらが先に伸びた評価になっています。しかし現地試飲であることと、その時から半年以上経過していることで、より見やすくなっている訳です。なので、もし今、徳丸さんがこの2アイテムをテイスティングしたとすれば、確実に1点の差を付けるでしょう。noisyなら最大1+ポイント、差を付けます。その位大きな差が有るんです。
勘違いしないでいただきたいのは、これはリアル批判では有りません。ワインがワインとして仕上がる時期、そしてその1年以内というのは、見定めるのが非常に難しいのです。何しろまだ「ボトルでの熟成途中」だからです。特に出荷時期のブルゴーニュワインはまだ完全に仕上がってない場合が多いんですね。それを嫌がる大ドメーヌ・・DRCとかルロワとか・・の場合は、だから出荷が遅いんですよ。完全に仕上がったと判断した段階でないと出荷しないんです。でもほとんどのドメーヌでは、二次発酵が終わりボトルに詰めて少し落ち着かせた段階で出荷してしまいます。なので、マロ終わりのボトリング直後の段階は、ワインもショック状態の場合が多く、タイミングによっては飲んでもなかなか判断が難しい・・ということが起きるんですね。
なので、もしリアル的にポイントを付けるとすれば、89+~90+です。noisy 的には90~91と言うことになりますね。村名リューディですんでかなり高い評価だとお判りいただけるかと思います。
今回の日本入荷(オルヴォーさん分)は60本しか有りません。うち24本をいただきましたが、すでに何本か販売しています・・(はやっ!)そしてnoisy もしっかり飲んじゃってますので、その分がもう有りません。
2014年は絶対もっと買うど~!・・と心に決めさせられた素晴らしい味わいでした。リアルの言うように、まだわずかにタイトな部分が有ります・・が、それでも、
「旨い!」
と声が出るでしょう。
そして価格には見合わない格上の味わいだと思われるでしょう。保障出来ます。是非ご検討くださいませ。フィサン・レ・クロ、フィサン・レ・クラとともに一推しです!
以下は前回の時にご紹介させていただいた区画名無しのジュヴレ=シャンベルタン2013年のレヴューです。
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【旨い!!ジュヴレの個性とアメリーの個性の融合度が素晴らしい!!】 今一度・・集合写真です。左からブルゴーニュ・レ・プリエール、フィサン、ジュヴレ=シャンベルタン、ヴォーヌ=ロマネ・・です。
左から順に色合いは濃くなっているように感じられるかと思います。でも良く見るとやはりジュヴレは「黒」っぽい色合いがより強いですよね。ヴォーヌ=ロマネは濃いですが、むしろ「赤」が強い感じです。
で・・申し訳ないが、このワインも・・絶品です。味わいのトーンは他のアイテムと同様・・。
「軽やか」「ドライ」「ソフト」「エキスがピーチ」「(最後の最後の・・)余韻が清冽な水」
これはアメリーのワインに共通するものです。
しかし、皆さんもなじみの多いジュヴレのワインですから、ジュヴレ的な特秩Eもしっかり感じられるでしょう・・。
と言うよりも、ジュヴレのテロワールがそれだけにしっかり現れている・・もしくは、畑がそのようなパワーを強く持っている・・ということなのかもしれません。
やはりジュヴレの鉄っぽさ、スパイスはノーズ、中盤、余韻に掛けて、上記のアメリーのワインの特秩E部分に入り込んでいます。それだけポテンシャルが高くなっている・・ということなのでしょう。
ピュアでソフトなんですが、ややソリッドな鉄っぽさが食い込んで来ている訳です。なので、より幅の有る味わいであり、縦構造の伸びも大きくなります。 フィサンが非常にエレガントに感じるかもしれません・・しかし、このジュヴレも、ジュヴレの厳しい構造を見せつつも、非常にソフトでしなやかな、アメリーのワインの味わいがします。
1本飲んじゃいましたので11本しかないです。エージェントさんにも無いそうです。この機会に是非・・お試しください。「ブルゴーニュを飲んでから決めよう・・」などと言ってると無くなっちゃうでしょう・・(^^;; 旨いです。お早めにどうぞ。
● 2020 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【リアルワインガイドも(おそらく生産量が少な過ぎて)テイスティング出来なかった村名ヴォーヌ=ロマネにファルスタッフマガジンは94ポイント!・・素晴らしい出来です!】
圧巻でした!・・2019年ものも素晴らしかったですが、まぁ・・濃密さと・・・相反するような軽やかさは2020年ものは「二乗」位に違うんじゃないか??とさえ思ってしまうほど・・でした!
2020年もののアメリー・ベルトーは、今までちょっと異なる造りをしているんじゃないかと思われたジュヴレ系のワインも・・この村名ヴォーヌ=ロマネに代表される「ジェルヴェ家由来の畑の作風」と全く一緒になったと感じました。
どちらかと言いますと少し「土のニュアンスが勝った味わい」で有った、素朴さとクラシカルな味わいを感じさせてきたジュヴレ系のワインが、
「華やかさを身に着けた!」
と言え、この村名ヴォーヌ=ロマネのような、弾ける美味しさを早い段階から見せるようになったと言えます。
そして、少しジャミーな美味しいシャンボール..みたいなこのヴォーヌ=ロマネでしたが、2020年ものはジャミーじゃぁ無いです。密度が滅茶高く、高い香りの元となる成分をマンモスな量、内包しています。
ですから、むしろノーズは「軽やか」と言いたくなるわけでして、ワインとしても余分な重さを持たない味わいだと感じる訳です。
リアルワインガイドは、この村名ヴォーヌ=ロマネはテイスティングに出してもらえなかったようで、評価は掲載されていませんでした。まぁ・・もしかしたら何かトラブルが有って、たまたま出て来なかったのかもしれませんが。
でもリアルワインガイド第79号は、アメリーの秀逸なフィサン・レ・クレ2020年に94ポイントと言う、村名とは思えないほどの高い評価をしています。まるでニコラ・フォール並み・・みたいに書いてましたでしょうか。
ですが・・ファルスタッフ・マガジンもやってくれましたよ。この村名ヴォーヌ=ロマネ2020年に、
「なんと94ポイント!」
と言う評点で、思いっきり持ち上げています。まぁ・・リアルのレ・クレ94ポイントに対抗した訳じゃないんでしょうが、何とも凄い評価です。
あ、時々書いていましたが評価者としますと、
「95点以上・・もしくは96点以上のポイントを付けるときは慎重にならざるを得ない」
んですね。
これは・・そのポイントを超えること自体が大きな意味を持つ訳です・・だって、これ以上の評価は、
「有り得ないほど凄い!グラン・クリュ並み!」
と評価したのと同じなんです。
ですから、94ポイントと言うのは、
「95ポイントは・・付けられない」
もしくは、
「95ポイントは付けたくない」
と言うような気持ちが混入した評価でも有ります。
ですから、村名ワインにこの94ポイントの評価をする・・と言うことは、ある意味重圧との闘いをした・・と言うことにもなるかもしれません。それほどにこのワインを評価したんだよ・・と言いたいのが伝わってくる訳です。・・まぁ、「 94+ 」 なんて付いているのを見たら、まず間違い無いでしょう・・。noisy もいつだったか、
「 95- 」
と言う評価をリアルでやって、おおいに笑いを取ったことが有りますが、まぁ・・これだとnoisy の気持ちも凄く出た評点の付け方だよなぁ・・と思うんですが・・。
だいぶ話しが逸れてしまいました。すみません。でも、2019年ものが愛らしく見えるような感じも・・しませんか?・・
「そして、2020年ものがまだ未完で有る・・ように見えないでしょうか?」
今、素晴らしく美味しいです。ですが・・完成はしていません。今飲んでおいしいものはさっさと飲もう!・・と言うような主義の方は、どうぞお楽しみください。
もし、少しでも時間を費やせる方でしたら、この色彩の少し曇った感じが抜けてきたら・・コルクを抜いてください。素晴らしい仕上がりでした!アメリー・ベルトー、ヴォーヌ=ロマネの最高作です。お勧めします・・入荷は24本のみ、増えませんのでお早めにどうぞ。
以下は以前のレヴューです。
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【すみません、余り数が有りませんが、素晴らしいバランス!・・二面性で言うところのナチュラル系の見事な味わいです!】 滅茶美味しいです!・・まぁ、ジェルヴェ家から承継した畑だと思うんですが、ふわっと優しく、酸の柔らかな赤い果実のエキスの美味しさが見事に表れた素晴らしいヴォーヌ=ロマネでした。
このところはある程度の数が入荷していたヴォーヌ=ロマネ村名ではあるんですが、どうも2019年ものは試飲分を除いて12本だけ?・・のようでして、後は、
「もし余ったら・・」
みたいな、つれない返事をいただいていまして・・まぁ、2019年ものは本当に少ないようですので仕方が無いと諦めています。
中域がぷっくりと膨れたバランスの良い仕上がりをしていまして、しっとりとした優しいスパイス、軽やかなフィルム状のミネラリティがふんわりと立ち昇ります。なので、果実感もリアリティがあり、アヴァンギャルドさの全く無い、美しくもピュアな仕上がりでは有りますが、
「これはナチュラルなニュアンスがより漂うよなぁ・・」
と言う印象。
非常にドライですが、適度なジャミーさが包容力として感じられます。
2018年のこのヴォーヌ=ロマネは、専門家ながらもブルゴーニュワインに超厳しい評価をされるアレン・メドゥズさんが、「アウトスタンディング!」と掲載したのもまだ記憶から抜けていませんが、
「2019年ものもアウトスタンディング間違い無し!(・・もしテイスティングが出来ていたら)」
と言う感触です。是非飲んでみて下さい!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【何と、あのブルゴーニュ専門家にしてブルゴーニュワインに超厳しいアレン・メドゥズさんが、「アウトスタンディング/トップ・ヴァリュー」評価です!】 そうなんですね・・。ちょっと厳しいかな~・・この先が・・。少し思いやられますが、メドゥズさんが「アウトスタンディング!」と言うほどですから・・良いのは判ると思います。
2017年ものは数が無くて飲まなかったら・・お客様にはどうも手を抜いたと思われたのか、ま~動きが遅くてですね・・
「・・あれ?・・何で動かないの?」
と・・不思議に思ってました。
なので、2018年ものは飲まないと・・と思ってしっかりテイスティングさせていただきました。
「ラズベリー、スグリを持っての全方位外交!」
の素晴らしいヴォーヌ=ロマネです。バランスはど真ん中が重心で、腰高でも無く、ベタに重くも在りません。やや黒みを持った赤い果実が中心で、ノーズにはフィサン村名やA.C.ブルに顕著なシャンボール的な魅惑のアロマが漂います。
美味しく無い訳が無い・・ですよね。これ、是非飲んでみてください。数が無いので・・買えなかったらすみません。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド第63号は 今飲んで 91 ポテンシャル92 飲み頃予想2020~2043 ! ・・そして珍しいことも起きています!】(こちらは2016年もののレヴューです。) フランソワ・ジェルベから伝えられたヴォーヌ=ロマネ村名です。2015年ものは少ない入荷数の中から、忍び難きを忍び・・テイスティングさせていただきまして、その素晴らしさにビックリしてしまった noisy です。なので、エージェントさんの入荷数がそこそこな数字だったことに気付き、何とかネジ込んで・・少しだけ増やしていただきました。・・何でも言ってみるもんですね。
しかしながら増やしてもらったとは言いつつ、全体の数量は昨年の2015年には遠く及ばず、全部綺麗さっぱり販売したとしても減益は免れないと言う寂しい状況です。
なので、結構・・テイスティングで開けてしまいましたので、今回はヴォーヌ=ロマネのテイスティングを諦めざるを得ない状況でした。
で、ネットを徘徊して情報集めをしたところ、面白いことに気付きました。余り無いこと・・です。
大体、「このドメーヌは伸び盛りだ・・これから来るぞ!」と言う部分においては、大方のワインメディアは見えてないと思います。もしくは、見えていたとしても、「今はそのタイミングではない・・早すぎる」と言うような感覚なのかな・・と思います。なので、
「かなり良くなって来たな・・」
と感じたとしても、良いとこ、+0.5Points 位なんですね。しかも、ボトルコンディションやテイスティング時の固有のコンディション差などはあまり考えてないのでしょう。
「褒めたいが、結局褒めたことになってない」
ようになってしまいます。
あ、思い出しました。アメリーファンのために、ベッキー・ワッサーマンさんのページをご紹介しましょう。デカデカと出て来ますよ。・・ベッキーさんについては・・是非ご自身でお調べください。
http://www.beckywasserman.com/domaines/berthaut-gerbet/#.W9q2YuIyWUk
(勝手にリンクは不味いと思うので、コピー&ペーストでご覧ください。)
で、結局ですね・・あの、ブルゴーニュワインに評価の厳しいアラン・メドーさんよりも、比較的評価の緩いアドヴォケイトのニール・マーティンさんの評価が逆転しちゃってるんですね・・。
アラン・メドー 89~91Points
ニール・マーティン 88~90Points
まぁ、評価をするのはその個人や団体ですから、結果はどうでも良いんですが、余り一貫性が無かったり、自身の好みだけでしてしまうと信用を失うことにもなりかねない訳です。
リアルワインガイドはその辺も実に面白い立ち位置で、
リアルワインガイド第63号 91-->92 Points
と、今飲んでポイントは何と、アドヴォケイトよりも3Points も上回ってしまっています。元々ニール・マーティンさんは、2016年フィサン1級レ・ザルヴレに91~93Pointsを奢っておりますんで、レ・ザルヴレの方がヴォーヌ=ロマネよりもかなり良い・・と言う評価結果になっています。
言ったことも言わなかったことも、やってしまったこともやらなかったことも、結局自分に全て還ってくるのが人生ですから、自分で責任を取れば良いだけです。きっと美味しいと思いますよ・・飲んでなくてすみません!頑張って分捕った分、ぜひ皆さんで板のシミくださいませ。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【このヴォーヌ=ロマネ村名はまるで小柄なミュジニー!・・有り得ないです!ミシェル・グロもビックリするはず!】 「うわ~お!」です。これは買うっきゃないなぁ・・。申し訳ないけどお一人様1本限定です。元から無いものを飲んじゃいましたが、良かったのか悪かったのか・・。しかしこの素晴らしさは半端ないです。
抜栓直後、やや硬めな石灰の穏やかなアロマが飛び出しますが、発散的な香りは穏やかな部類です。
「ん~・・香りはクロ・デ・シェゾーだなぁ・・。硬くなっちゃってるかぁ?」
と思いつつ、少量を口にすると・・まぁ、ビックリしすぎて言葉まで飲み込んじゃいました。
そうなんですよ・・比較、発散的な香りが少なかったので、予想を裏切られた形でのこの表情が凄かった!まるでミュジニーのような赤系果実・花の香水のような、ほんのりスパイシーなアロマが鼻に抜けて行くんですよ。
「(えっ?・・畑、どこだっけ?)」
と記憶を手繰ってみても思い出せず、後日確かめることになりましたが、クロ・デ・レアの南に接するオ・レアとリヴィエールなんですね。ミュジニーやクロ・ヴージョの近くかとも思いましたが、そんなところに村名の区画は無いし、ミュジニーやその辺と近い組成の土壌まで、葡萄の根が張ってるんじゃないか?・・などと想像してしまう位でした。
この高質でエキスの濃い味わいこそ、確かにあのミュジニーに共通するものです。しかしながらそうは言っても、ミュジニーと同等だなんては言ってませんので・・特にミュジニーの場合、熟していないと特に・・では有りますが、香りはめっちゃ香るものの、味わいは結構平板で硬く閉ざしている場合が多いです。
このヴォーヌ=ロマネは全く逆で、香りはやや抑え気味ながら、口に含んだ後の味わいやノーズに抜けて行く香りが素晴らしい・・し、似ている・・と思えるんですね。
いや~・・2013年も飲んでいるんですが、こんなに凝縮はしていませんでした。リアルワインガイド第59号で徳丸さんは、「やや青っぽい香りが有るがいずれ溶け込み、魅惑的なものに絶対なる」と書かれています。noisy 的には青っぽさは感じられず、すでに魅惑的過ぎる位、魅惑的でした。
因みにリアルは「今飲んで 90 ポテンシャル 91+ 2020~2040」と、クロ・デ・シェゾー2015とほぼ同様の評価です。
いや~・・これは皆さんに飲んで欲しいなぁ!・・もっと欲しいが・・残念です・・追加は見込めません!さっさとゲットすべき素晴らしいワインです。お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい!目茶美味しい!!(2013年のコメントですが・・)】 すみません・・こちらも数量的な関係でノー・テイスティングです。2013年のコメントと2014年の他のワインのコメントを参考にされてください。
以下は2013年の村名ヴォーヌ=ロマネのコメントです。
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・・まぁ・・こんなに美しい色合いを見せつけられたらね・・誰でも飲みたくなっちゃいますよね~。そして実際・・目茶旨いです!
こちらのヴォーヌ=ロマネもアメリーのワインは一貫しています。非常にソフトでピュア、軽やか、エキスがフルーティー・・です。
しかしながら、ヴォーヌ=ロマネの個性が半端無く、アメリーの個性に食い込んでいます。・・いや、食い込むと言うか侵食していると言うか・・いや、これは凄く評価している表現ですよ。
なので、偉大なヴォーヌ=ロマネの個性がそっくり、そのアメリー味に乗っかっています。
ソフトでピュア、そして軽やかさの上のヴォーヌ=ロマネの充実した緻密さが乗っかっていますし、エキスのフルーティーさは、ダークチェリーやベリーの色合いを強く持っています。エキセントリックで精緻なスパイスのアロマと、充実した品格の高いミネラリティからのアロマが絡み、素晴らしい風味になっています。
88 89をを付けたリアルの徳丸さんのレヴューを見ると、
「やや厳し目のタンニンが有りこれがもう少し熟して円いものだと文句なし」
とおっしゃってました。
・・・安心してください。しっかり良い方向に向いちゃってますんで。今飲んでもそのタンニンはしなやかで優しく、むしろ構造を豊かに感じさせる方向になっちゃってます。
それにね・・いまどき、こんなプライスのヴォーヌ=ロマネが有るかと?目茶お買い得でしょう?・・下手すりゃACブルしか買えないようなプライスでしょう?ここの区画はフランソワ・ジェルベ姉妹からのプレゼントですね。
2014年もしっかり購入したいと・・noisy の仕入れ方針にも大きな影響を与えてくれた困ったちゃんなヴォーヌ=ロマネです。あと11本・・お早めにどうぞ!
● 2020 Bourgogne les Prielles Rouge
ブルゴーニュ・レ・プリエール・ルージュ
【密度の高いドライな味わいですが、エキスの旨味が半端ない!・・ちょっとルーミエさんのワインに似て来た感じがします!】
是非2013年もののレ・プリエールのグラスの写真をご覧ください。
「・・げげっ!」
と思われたはず・・まるで違うワインになっちゃってますよね。
そうなんですよ・・これは2020年だから!・・と言うよりも、アメリーのワインに対する理想が表れている・・それを具現化し始めた・・と言うことだと思うんですね。
ですが2020年ものは滅茶少ないです!・・24本しかないんです。インポーターさんも飲めてないようですし、リアルも現地で飲ませてもらえなかったほど造れなかったのでしょう。おまけにnoisy も1本開けてしまいましたので、
「販売できるのは23本のみ」
と言うことになります。(初回は13本の販売、残りは次回以降にご案内いたします)
しかしながら、これまた素晴らしいオート=コートはもう少しありますので、もしこのレ・プリエールが完売していたらそちらをご検討ください。
赤を何層にも重ねたような深い色合いをしています。テクスチュアは「つやっつや」で滑らかです。
現状で非常に旨いんですが、ややゴリっとしたような起伏も有りますから、少し休め気味にしていただいてお飲みになるのが良いかと思います。果実主体の素晴らしい味わいです。
あ、今最高に旨いのは、下のキュヴェでは間違いなくコート・ド・ニュイ=ヴィラージュです。これはもう・・まさに「圧巻の美味しさ」です。すべてがバランスよく、美しさが際立って感じられます。
ですので、むしろこのレ・プリエールはコート・ド・ニュイ=ヴィラージュの後くらいに飲み始めると良いと思いますよ。
ここまで集中した味わいでキュッと閉まっていると、ルーミエさんのワインの姿にも似て来ているように思います。でも旦那さんのニコラ・フォール風の味わいではないです。その辺は、MCに持ってゆくか、全房の割合をどのくらいにするか・・がかなり違う性でしょう。
素晴らしい味わいになりました!・・すみません、お一人様1本限定になります。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【2019年のベルトー=ジェルヴェのキーワードは、「ナチュラル」と「ピュア」!・・でこのレ・プリエールは「ナチュラル」です!】 noisy もまた、完全にはアメリーが何を思いつつワインを生んでいるのかを掴んでいなかったと思いますが、数年に渡り飲み続けて来て、ようやっと判った気がします。
つまり、母親系のナチュラルな味わいと、父親譲りのピュアな味わいの・・
「二本立てになっている!」
と言うことなんですね。
まぁ、いずれそれらは融合して行くのかもしれませんが、少なくとも現時点では、彼女のワインの味わいには、ザックリ分けますと二本立てです。
2019年のレ・プリエールはナチュラルさが勝った仕上がりです。そしてオート=コートは反対でして、非常にピュアなんですね。なので、このレ・プリエールは母親譲り?・・と言うか、旦那さんのニコラ・フォール風な味わいを自然派的にもう少し攻めたような感じです。
ですので、noisy的にはとてもナチュラルな風味に感じられます。柔らかでふんわりとしていて軽やかでSo2は多く無く、心地良い中域の膨らみが有り、軽やかな余韻の感じが有ります。
そもそも・・連続でこのレ・プリエールとオート=コートをテイスティングしていますので、noisy的には・・
「えっ?・・」
と一瞬固まってしまうほど・・違うニュアンスを受けました。
お客様がそこまで違いを感じるかは判りませんが、少なくともこのレ・プリエールは自然派系だと分別できると思うんですね・・まぁ、オート=コートも自然派系だとは感じるかとは思いますが・・。
ソフトでしなやかで軽やか、エレガントな一面をしっかり見せてくれるA.C.ブルでした。このところのユーロ高円安がかなり響いていますし、蔵出しの価格も上がっているのでしょう。少し価格が上がってしまいましたが、来年度は為替が安定することを祈って、Noisy wine で少しですが値上げ分を吸収しています。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ついに到達点に到達!?・・ブルゴーニュの品質でのトップ生産者へ仲間入りした2018年のプリエールは、価格も安いがまるでジュヴレとシャンボールをセパージュしたかのような素晴らしい仕上がりです!】 いや~・・この2018年のレ・プリエールを飲んで・・安心しました・・。
「良かった・・これで2018年ものもしっかり販売できる!」
と確信しました。ベルトーのテイスティングがもし納得いかずに販売出来なかったら、かなりの痛手になりますから。
でもそれと同時に、一つのことを決心しました。
「やはり相当なアイテムは開けないとベルトーを理解したことにはならないなぁ・・」
そうなんですね。ベルトーの北の畑分は、以前からも・・そして最近までもそこそこ飲んではいたんですが、南のジェルベ分は、良いところヴォーヌ=ロマネ位で終わってしまっていたんです。何しろ数が無いので・・なので、クロ=ヴージョを開ける決心もした訳です。
さらには、このレ・プリエールの完成度の高さと質感の高さ・・・そして、余りにも違う2013年ものとの隔たりを、どのように理解するか・・と言うことが有った訳です。
まるで上質なフィサン村名を思わせるような、柔らかで優しい、鈍重にならないジュヴレ=シャンベルタンと、高級エステル香とも呼ぶべき、香水的なシャンボール特有のアロマと、ベルベッティな・・シルキーな舌触りが混在していた訳です。
そして、決して濃くは無いんですが、2013年の、あの超淡~いレ・プリエールとは、全く異なる感覚・・しっかり重量感が有り、しかし余分だと思える出っ張りがなく、しかも主張しすぎていない・・んですね。
「これ、まさにフィサンのテロワールの最高の姿なんじゃないか?」
と思った時、
「村名フィサンを飲んで結論を出そう・・」
そのように思いました。
ふんわりと柔らかく、少し温暖で、ドライで、全く甘く無く、鈍重では無く、軽やかでは無いです。しかしキリリとしていて熟れすぎたところが無く、重さはしっかり有り、高域、超高域にまで伸びて行く見事な帯域を持った素晴らしいアロマが有ります。
2千円代で販売出来る訳ですから・・もうビックリですが、世界から認められだしたのは間違い無いので、将来はどうなってしまうのか、そちらが心配です。
「ベルトーのブルゴーニュって、昔は2千円代だったよね・・」
と懐かし気に言われる時が、もうそこに来ているのかもしれません。
マリアージュも相当に楽だと思いますよ・・変な小手先の技術は使っていないはずです。全房系であることは間違い無く、味わいの幅は相当に広いです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶充実!・・軽くてただ飲みやすいACブルではありません。(フィサン+ジュヴレ)÷ 2 ≒ レ・プリエール にエレガンスと魂を足した感じ?香りを多く含んだエキスそのものです。】 言っちゃいましょう・・ACブルクラスの仕上がりは確実に超えてます。すごく充実した味わいで、構造・骨格から肉まで万全です。それに、
「なんと・・値下げ!」
ですよ。このご時世に値下げって・・有り得ないですよね。実はワイン屋としますと、値下げは量がさらに入って、かつ、売れないと同じだけ稼げないので・・厳しいんですよ。同じ値段で長くやっていただけるとありがたいんですけどね。
ただし、昨年の2016年ものまでの入荷時期よりも・・
「3カ月以上早い」 訳ですから、これ以降は、
「仕上がり状態は2016年ものよりもやや遅れている」
と考えるべきなのを念頭しておいていただけましたら幸いです。noisy 的には同じように比較するために単に現況報告では無く、昨年の2016年ものの入荷時期、2018年10月後半の味わいを基本に、2017年ものを合わせに行ってお話ししている面も有ります。
2017年ものは村名格並みとご理解ください。色合いも・・是非ご覧ください。
「ま~・・毎年、良くもこんなに違うもんだ・・」
と思われませんか?全然違いますよね。
2017年ものは「大充実!」です。大きさもたっぷり、果実も非常に香り高くたっぷり、ドライでピュアでナチュラルです。ニコラ・フォール栽培長が頑張ったのでしょうか・・葡萄そのものの「たくましさ」が凄いんですね。
2016年ものの明るく淡い色合い由来の表情は、2017年ものには無い・・のではなく、奥に引っ込んだ状態なんです。あるんですよ・・でも今は表に出てきてない。今は葡萄の持つポテンシャル的な味わいが支配的に感じられますが、それでもとても美味しいです。
2~3カ月しますと、隠れている明るい果実の味わいと、今現状で見えている赤紫の力強くやや暗い味わいのマッチングがなされてきて、このワインをさらにバランスの良いものにしてくれるでしょう。
色合いは・・その2~3カ月後には、もっと透明感が出てくると思いますよ。その頃からが飲み頃では有りますが、今飲んでも充分納得していただけるでしょう。勿論、夏の暑い時期、体力を消耗している時には、ワインに負けちゃうかもしれませんね。是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【2013年ブルゴーニュ・レ・プリエールの、あの色淡くもエキスバッチリ、ふっくら丸い味わいが復活!?】 いや~・・良いですね~・・優しくてしなやかな肌、旨味もたっぷり有るのにキツさの無い、溶け込んで行くような・・・初登場でブルゴーニュワインファンを虜にしてしまった、とてもリーズナブルで素晴らしい2013年のレ・プリエールを思い出しちゃいました!
そして・・普段は余りやらないFacebookで、写真をアップして呟いちゃいました!やはり反応、しっかり有りましたよ。
何せピュアです。そしてナチュラルですが、危険性を全く感じない、ノン・アヴァンギャルド系です。
そして・・やはり、ニコラ・フォールの存在を感じてしまいました。だって・・
「ソックリなんです・・ニコラのニュイ=サン=ジョルジュ系の味わいに・・」
他のコラムでも書きましたが、敢えて言うならややソフトなフーリエです。このACブルでは有りませんが、
「アルマン・ルソーを思い浮かべてしまった」
と言うメディアの評価者もいらっしゃいました。・・・まぁ、判らなくもないですね。
やはり、以前以上に・・全房発酵の割合を増やしている・・と言うよりも、全て全房発酵にしたいが、出来ないシュチュエーションも有るし、スターターも使用しているのでしょうから、「セミMC」と言うことになるのでしょう。
noisy がテイスティングしたキュヴェについては、ジュヴレ=シャンベルタンのみ、そのニュアンスが薄く、それ以外は全房発酵系の影を持っていました。
ちょうど、素晴らしい「昆布巻き」をいただきまして・・いや、
「ピノ・ノワールとは・・合わないでしょ・・」
と思われるかもしれませんが、ワインもピュア、昆布巻きも絶品・・しかも海藻類の匂いと全くバッティングせず、中の「身欠きにしん」とも良い相性だったんですね・・。非常に美味しくいただきました。
この辺りはやはり全房発酵の良さですよね。ピュアだし香りのスピードも速いしふっくらしているし・・。勿論熟を加えて行けば、クラシックは発酵で行ったキュヴェと遜色無い仕上がりになるどころか、美しいディテールを若い時のニュアンスをタイムマシンのように持って行ってくれます。
素晴らしいブルゴーニュワインです。でも・・2ケースしかないんです。一応ですが本数制限させていただきました。同じように素晴らしいオート=コートはまだ多めに有りますので、そちらもご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【エレガンスと高ポテンシャルをレジョナルワインで見事に表現しています!リーズナブルながらも素晴らしい!必飲です!】 いや~・・美味しいです。今飲んで良し、数年寝かせても良し、最低15年は持つワインです。リアルワインガイド第59号は「87+ 88 今~2030」とかなり渋い評価ですが、個人的にはポテンシャルに90点付けないと周りの造り手のワインとの乖離をちゃんと説明できないと思ってます。
2013年の淡い旨さ、2014年のポテンシャルの高さを共に内包し表現出来た2015年だと思います。
何しろ・・・
「エキスの旨みが半端ない!!」
んですよ。
一体、どうやったら出来るのか?・・これが出来る人はそんなにいないと思うんですが、下から上まで、見事に・・
「果実の旨み」
がしっかり感じられるんですよ。
そしてそれは、
「決して甘味では無い」
んです。全く甘く無いんですね。残糖感無く非常にドライです。ところが全然、飲みにくくない・・ついつい、次のワインを求めてしまう「果実の美味しさ」を持った旨みなんですね。
このACブル、プリエールは、
「カシスっぽさを持ったチェリー」
が一番近い表現かな・・と思いますが、飲まれるタイミングで変わるかもしれません。
そして、ややプラミーだった2013年の柔らかな美味しさも奥に秘めています。スイスイっと入って来て、でも口内でしっかりノーズや味蕾をくすぐってくれるんですね~。
こんな3000円以内のACブルは見当たらないと思いますよ。何せ・・飲まれた方なら判るかもしれませんが、
「昨年末にご案内させていただいた2015年ヴォーヌ=ロマネ/ベルトー=ジェルベとほぼ同様のニュアンスを、やや重いながらも持っている」
んですよ。ヴォーヌ=ロマネ・・・滅茶旨かったんですが、余りに数が無く・・余り行き渡ってないと思います。しかもリーズナブルで素晴らしいワインでした。そのイメージが脳裏にパッと浮かんでくるほど似ていました。
是非飲んでみていただきたい、「必飲ワイン」とさせていただきます。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。色合いなど是非、比較してみてください。
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【2014年、アメリー・ベルトーのベースのワインは充実度大きくアップしています!超お勧めデイリー・ピノ・ノワール!】 2013年、彗星のようにデビューし、我々に大きなインパクトを与えてくれたアメリー・ベルトーの2年目のワインです。
今年は2016年ですが日本も異常気象と言うか、地方にも寄ってかなり状況が違うにしても、
「突然の豪雨。しかもそこだけ・・集中して降っているだけ。」
みたいな、局地的に何かが集中してしまうような感じが有るかもしれません。最も、今までは情報が流れていなかっただけなのかもしれませんが・・。
noisy の店も冷房を強くしている関係で、この季節は毎年、出入り口のガラスドアが結露し、それが垂れて床をビチョビチョに濡らしてしまうんですが、今年は何故か全くそうはならないんですね。
そう、湿度が低いんですよ。なので空気中の水分が結露するほど無い・・と言うことなんだと理解しています。何せ、外は30度以上、レジ前はほぼ18度、セラーは13度ですから、結露すると大変なんですね~。結構、店内も局地的に結露します。結露するということは温度が違うものがそこで出会っていると言うことですが、完全を目指していても、どこかに必ず「穴」は有るものですよね。例えば「照明」一つとっても温度は上がってしまいますし、照明器具の部分はどうしても温度対策は難しいものです。
そんなことはどうでも良いんですが、アメリーの2014年ものも2013年ものとの違いは、やはり「葡萄の出来」に掛かっている訳です。2013年は厳しい年でしたので、「強さ」「糖度」と言う観点からはどうしても「弱含み」だった年と言えると思います。強さの代わりに「直近のエレガンス」を手に入れたことになると思います。半面、良い年ほど長くは持たない「弱さ」に繋がります。
2013年のレ・プリエールと2014年のそれを見比べると一目瞭然ですね。確実に各要素は2013年を上回っていると言えます。
しかしながらそれは、
「人間がその時に飲んで美味しいと思うかどうか・・とは無関係」
な訳です。
2013年のレ・プリエールは非常にエレガントで有り、美しい穏やかなエキス感がふっくらと伝わってきて、リリースから非常に美味しかったと思います。
それに加え、
「輸入の時期の違い」
も有ります。
2013年ものは9月頃だったと記憶していますので、2014年もののご案内は少し早いですよね。なので、2013年ものと2014年ものを感覚勝負で単純比較するのであれば、やはり9月頃に行うのがベストになります。
もっともお客様はそれで良いんですが、我々はそんなことは致しませんで、感覚上でプラスしたりマイナスしたり、想像の上でどうこうと・・判断しないと、
「直近の味わいだけでそのワイン自体を判断してしまう」
ことになりかねず、とんでもない間違いになってしまうことに繋がります。
勿論ですが、他にも、
「休められた状態か?輸入はいつか?」
とか、
「現在の品温は?また気温は?」
とかもそんな考慮の中に入れないといけないですね。
そんな部分をキチッとした上で、2014年のレ・プリエールをご紹介したいと思います。2014年レ・ペリエール・・・アメリーらしい、
「ドライな味筋。エキスバッチリ。ミネラリティもよりしっかり。2013年よりもやや強い性格で、2013年よりも少し早い分、少しだけ硬さが見える状態。」
です。
アメリー・ベルトーのワインは、かなりなドライですが、酸の構成具合が非常にふっくらとバランスが良いので旨みがしっかり乗っています。2014年は天候も良かったので、色合いは2013年に比較し、しっかりしています。しかし「濃い」と言う表現は全く当てはまらず、その分、豊かな酸とグラッシーなミネラル感がワインを覆っています。時間を掛けると徐々にソフトなタッチになってきます。
グラッシーなミネラル感は透明さが際立ち、ガラスのような感じです。そこに余り鉄っぽくは成りすぎない感じの鉱物感が入ります。果実はベリー、チェリーで、抜栓直後はやや硬さも見えますが、こちらも徐々に果実感を強くして行きます。
中域には少しジュヴレっぽいミネラル感が有りますが弱めです。色は淡いのにしっかりと低域から支えられていて、軽くは有りません。余韻も実に長く、ドライながら酸の旨みを感じさせつつ、グラッシーさも出しつつ消えて行きます。非常に良い出来だと思います。美味しいです。
2013年の柔らかなテクスチュアを期待するには10月頃まで待つ必要が有るでしょう。しかし、現状でもかなり美味しく飲めます。
もう2014年を飲まれた方の印象が人伝いに流れてきました。「2013年と少しスタイルが違うかも」と言うことでしたが、スタイルが違うと言うより、ヴィンテージの要素の違いがかなり大きいと思うんですね。しっかり出来たヴィンテージですから、弱いヴィンテージと同じ物を期待するならそれだけ時間も必要に成る訳です。
とても美味しかった2013年のフィサンにしても、昨年の9月に飲むのと、今年、今飲むのでは大違いです。やや硬さが有った・・と言うことが今飲むと充分に理解できる味わいで、非常にソフトになり、表情も豊かで、より余韻が伸びて行くような感じに感じられるはずです。
やはりアメリー・ベルトー、2014年もより素晴らしいワインを造ってくれたようです。価格も非常にリーズナブルです!是非ご期待ください。お勧めします!
以下は2013年のブルゴーニュ・レ・プリエールのレヴューです。
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・・このとても淡いように見えるはずの色調からは、想像をはるかに超えたピュアで濃密なエキスが存在しています。何よりもピュアで、そしてエキスが濃いです。そしてとてもエレガント!味わいが濃いのでは無く、エキスの密度が濃い・・そう思っていただけますと近いと思います。
noisy としては、ドメーヌ・ドニ・ベルトーのワインには、固定観念みたいなものが出来上がっていて、
「硬い・時間が掛かる、ちょっと野暮ったい」
のようなイメージを持っていました・・ので、すでに「追っかけ」まで出てきているような状況を理解するには、飲むしかない・・と思ったわけでして、しかもこのような・・全く正反対に思えるような味わいのアメリーのワインにはもう・・ビックリしてしまいました。
グラスに注いだ直後・・もしくは抜栓した直後、何とも幸せなアロマが漂ってきます。これは彼女のどのワインにも言えることです。
この淡い色合いの液体の入ったグラスをノーズに持って行くと、意外や意外・・さほど香っては来ません。テクスチュアは「むっちり」していて、まるで赤ん坊のほっぺたに自分のほっぺたをくっ付けているかのような感じ・・。
開けたてはむしろサラリと軽やかにフワリフワリ・・終盤まで行きます。ですがもう5分・・10分と経過すると大きく変化して来ます。
ボディがふっくらと膨らみ始めた・・と思ったら、膨大なエキスの濃度由来の旨みと・・なんと「桃」のようなフルーツ感が溢れ出してきます。そして、余韻には透明でピュアな・・まるで清冽な清水のような清々しさのあるイメージがいつまでも続くんです。
当初「桃」のようなニュアンスは徐々にベリーっぽくなってきます。そしてさらにボディは膨張して行き、清冽な余韻を長く感じさせてくれるんですね。甘みを残した果実味は無く、ただ完全エキス化した要素が膨大で、ついつい・・飲んでしまいます。
「・・これ・・旨いなぁ・・」
と思わず言ってしまうでしょう。
あのルイ・ユエランの、しみじみとしたエキスの旨み・・は、むしろ「墨絵の世界」で有って、アメリーのブルは、その墨絵の墨が「ピンク色」で出来ている・・と思っていただけると近いかもしれません。
「非常にドライで、ふっくらと柔らかく、今から飲み始めてもとても美味しく、非常にエレガントである」
と言え、noisy のイメージに有った、ドニ・ベルトーのものとは、「ドライ・・と言う一点のみ」の合致でした・・。
この素晴らしい・・これからのブルゴーニュワインを牽引して行く立場になるかもしれない・・とさえ思えるようなワインでした。・・よくよく聞いてみると、
「メオ=カミュゼ」でも研修していた (・・これはガセネタでした。すみません。)と言うことで・・、エージェントさんの担当は、
「それでもメオ=カミュゼとは似てないですけどね・・」
と。
ただし、2013年のメオのブルゴーニュを飲んだ方ならお判りかと思います・・。
それなりに似た部分もあるぞ・・と。(修行はガセネタでしたが内容はその通りです。)
そう・・非常に清冽な水のごとき、美しい余韻と全体のピュアさ・・はむしろそっくりと言えるかもしれません。そして、彼女は超絶エキスの仕上げに「ピンクの絵の具」を使ったと。
で、リアルワインガイドの徳丸さんはプッシュしつつも87+、87+と言う評価ですが・・おそらく日本の現品を飲んだら評価を上げるでしょうね・・。間違いないと思いますよ。「茎っぽさもあるがネガティヴにならない・・」との部分が、大部分、「ピーチ」に成長してるんだと思います。noisyならポテンシャルで間違い無く90点付けるでしょう。
このワイン、リーズナブルですし、目茶目茶旨いので、是非・・飲んでください。飲まなきゃならないワインだと思います。アメリー・ヴェルトーの初ヴィンテージは大成功!・・超お奨めします!!
● 2020 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ
【ファルスタッフも92ポイント、リアルワインガイドはポテンシャル91+点の凄いオート=コートは、2019年までのスタイルを捨てました!素晴らしいです!】
どこか土っぽさのあるフィサンやジュヴレを連想させるオート=コートでした・・少なくとも2018年までは・・。2019年ものは、実は改革がすでに始まっていたんですね。
ジェルヴェ系のワイン・・すなわち、ヴォーヌ=ロマネやシャンボール=ミュジニーなどのワインは、おそらくですが・・旦那さんのニコラ・フォールの関与も有ってか、ジュヴレ系のワインと比較すると、
「・・ん?・・同じ人が造ったワイン・・なの?」
と、ちょっと疑問を抱いた方もいらしたかもしれません。
noisy 的には、ジュヴレ系のワインは父親へのオマージュかな・・と思っていたわけです。
ですが、この2020年ものからは大きく変貌していると感じられます。
リアルワインガイドもポテンシャル91+点で、「口に含むと凄いのなんのって」と・・おっしゃってます。
A.C.ブルのレ・プリエールよりも幾分涼やか、冷ややかで、ややスタイリッシュな分、喉の通りも良いですが、ポテンシャルは爆上がりしているようにも思います。
しかも何とも果実のニュアンスがピュア、そして「しっとり」していまして、これがもう何とも良い感じに受け取れるんですね。もちろん果実はベリーにチェリー・・そして、酸がしっかり丸いパレットを描いてくれます。
今やオート=コートは次世代にはもっと評価されるべき存在になってくるんじゃないかと言われています・・もちろんそれは、地球温暖化を予想してのことだと思われます。
最近のブルゴーニュはしっかりし過ぎている・・とお思いの方も増えてきているかと思うんですね。あれだけ・・
「パスグラが旨いよ・・」
と何年も言い続けて、最近ようやくですが結果が出て来ました。
しかしながらヤン・ドゥリューのように、オート=コートに壮大な夢を描く人もいらっしゃります。そしてミシェル・グロもまた・・打ち捨てられていたオート=コートの畑を何年もかけて復活させています。
何とも涼し気で果実のしっかりした、ニューウェーヴなアメリーのオート=コート2020年、是非味わってみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【オート=コートは激ピュア!・・親父さん譲りのしっかりした味わいですが、瑞々しく芯の有る美しい仕上がりで、滅茶美味しいです!】 A.C.ブルのレ・プリエールがナチュラル寄りの「ふんわり」したエレガントなニュアンスに満たされているのに対し、オート=コートは実にしっかりしていて非常に美しく、「滅茶苦茶ピュアで滅茶美味しい!」と言ってしまいたくなるような仕上がりです。
言ってみれば、ベルトー家のジュヴレの味わいをそのまんま持ってきたようなニュアンスでは有るんですが・・それだけには留まりません。
例えば2018年の村名ジュヴレは有ろうことか、ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デ・シェゾー2018を喰ってしまうほど素晴らしい仕上がりでした。一方、クロ・デ・シェゾーの方はポテンシャルは高いのはちゃんと理解できるものの、ややテクスチュアがゴツゴツとしていて硬く、少し時間の掛かる仕上がりとなっていた訳です。
その素晴らしかった2018年のジュヴレ村名の延長上に有るのがこのオート=コートでして、非常に美しく、しっかりしているのに強く無くしなやかで、よりピュアさを引き立たせる見事な仕上がりになっているんですね。
なので、先のプリエールのコラムにも書きましたが、もしこの2つを比較テイスティングすると、少し面喰らうかもしれません・・かと言って、このオート=コートがエレガントではない・・と言うことでは有りませんで、「あくまで比較の話し」なんですね。
アメリー・ベルトーのワインの二面性は、他のキュヴェにもある程感じられると思いますよ。もうすでに気付かれていらっしゃる方もおられるかと思います。
ピュアなオート=コートにナチュラルなレ・プリエール・・・。アメリーはベルトー家とジェルヴェ家・・そんな部分を忘れることなく表現したいと思っているのかもしれません。
お客様的には、
「自然派系が好きだから・・A.C.ブルの方かな?」
とか、
「ピュアなブルゴーニュが好きだからオート=コートを選ぼうかな?」
で、良いかと思います。美味しいですよ・・オート=コート!・・是非飲んでみて下さい。・・どこか以前のラマルシュ(~2017年)を彷彿させますが、でもA.C.ブルの中にもそれは有るんですよね・・困った・・ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【冷ややかさと端正さがA.C.ブルとの違い。よりスッキリ感を求めるのならこちらでしょう!】 温暖さを僅かに伝えるレ・プリエールに対し、対極的な「冷ややかさ」「端正さ」を見せるのがこちらのオート=コートです。
そもそもA.C.ブルの畑はほとんどが低地にあり、オート=コートの畑は丘の上ですから標高が高く、また日照の辺り具合から冷ややかになります。
ですが・・そんなことがワインを飲み比べて本当に判るのか?・・・でしょう?
それはワインが・・
「私、涼やかなんです・・」
と教えてくれるから、すぐに判るんですね。単独ではもしかしたら判り辛いかもしれませんが、比較して飲んだらほとんど誰でも一発です。
でも、ベルトーのワインほど、テロワールの違いを見事に伝えてくれている・・言ってしまえば、
「1本1本のワインが全然違う味わい」
なんです。
しかも、2013年は全般的に「淡く」「冷ややか」でした。そこでも確かに・・より「冷ややかさ」を伝えていたのがこのオート=コートだったんですね。
A.C.ブルが旨いか、オート=コートがより美味しいのかは、個人の好みに寄ると思います。ですが、
「ヴィンテージの背景と畑の個性をしっかり伝えてくれる!」
ベルトーのワインは素晴らしいと思います。これも非常にお買い得です。
「有名ドメーヌでおそらく・・最安値でしょう?」
是非飲んでみて下さい。超お勧めします!相当美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
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【一般的なジュヴレ村名とそん色の無い見事な風格!濃密です!】 「・・そう来たのか~~!」
まぁ、
「2017年もののアメリー・ベルトーはこんな具合になるんじゃないか・・」
と想像して臨んだテイスティングでしたが、ものの見事に裏切られました・・!淡く薄くエレガントな味わいを目指しているんじゃないか・・と思っていた訳です。言ってみれば、
「ヴォーヌ=ロマネで言えばミシェル・グロのオート=コートをさらにエレガントにしたような・・かな・・。ほとんど全房にして・・とか。」
と思っていた訳ですよ。
「とんでもない過ち!」
でした。
アメリー・ベルトーが目指しているのは、
「コート・ド・ニュイのトップ生産者!」
であることに違いありません。本気でD.R.C.とか、ルロワとか、ルソーとかと対抗できるワインに仕上げたいと思っているに違い無いんです。
それは、アメリーが造るこのオート=コートだけでは無く、フィサンやジュヴレを飲めば、なんとなくでも想像できるかと思います。・・いや、もっとハッキリ言ってしまえば、当面の相手はアルマン・ルソーでしょう・・だってワインがそう言ってますもん。ルソーのジュヴレにそっくりです。ルソーより全然香り高く、ワイン造りに対する意識も高いかもしれません。ルソーは結構に脱力系の味わいと言う理解ですんで・・。
なので、たかだか3千円ワインの味わいにとどまりません。骨格も太く構成も大きい。お姉ちゃんが適当に自分の好みだけで造るワインでは無いんです。高い意識と大きなこだわりを持って、その畑の魅力を最大に生かそうとしていると思います。
今飲んでも充分に美味しい・・ですが、仕上がり途中でも有ります。去年より3カ月も入荷が早いですし、noisy のテイスティングもワインの疲れを取るだけの時間が有りませんでした。
それでも、液体の中に封じ込められた香気成分たるや、凄いんですよ。スワリングが実に楽しい・・
「ワインって、こんなに香るものなんだ!」
と思っていただけます。
それでいて、今、ブルゴーニュで最もリーズナブルです。是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ピュアな中にもナチュラルさと妖艶さ、そして柔らかく優しくフワッと拡がる味わいにクラクラッとさせられます!】 2016年のアメリー・ベルトーは実に素晴らしいと思います。もう、ベースのキュヴェからして旨い・・。ACブルのレ・プリエール・・素敵です。惚れちゃいます。オート=コート・・・さらに素敵です・・クラクラっとさせられてしまいます。
今回は2枚の写真を掲載させていただきました。まぁ、noisy のサイトをご覧になる方は、
「・・スマートフォンでも外じゃ(ページの容量がデカいから)厳しい・・家に帰ってパソコンで観ないと・・」
と思ってらっしゃる方も多いと思います。
本来ならも少しスマートにやりたいんですが・・準備はしていますので、スマートフォンの方はもう少しお待ちくださいね。携帯電話の方は・・すみません、無理です。PCや大き目のタブレットの方は現状で良く見えると思います・・すみません。
でも2枚目の写真なんぞを見ると、良く判りますよね。
「・・うわっ、なんて・・色!」
と思っていただけるに違いありません。
この辺は、フランソワ・ラマルシュのフィネス有る味わいにも通じるかな~と感じています。淡くて優しくて・・とにかく虜にさせられてしまいます。
もうさして申し上げることは無いんですね。皆さんも重々美味しさが判っていると思います。濃く無くて、エキスがしっかりしてて、優しい・・そして官能的なアロマも内包しています。
リアルワインガイド第63号は、今飲んで88+ ポテンシャル89 飲み頃予想 今~2033 と言う評価です。noisy なら90Points は付けます。ACブルとオート=コート、この2つを飲んだだけで幸せです・・。
写真に関して言いますと、次の新着までは何せ時間が無いものでして、澱が落ち切らずに・・ACブルとオート=コートをテイスティングしています。なので還って、
「グラデュエーションが見える」
状況だと思います。その分、透明感が損なわれているでしょう。
2016年、ニコラ・フォールの影を感じる見事な味わいになっています。是非飲んでみてください。このワインに関しましては一応フリーですが、際限無く在庫が有る訳では無く、あと1回、もしくは2回程度追加出来る位です。お早めに・・是非とも飲んで欲しいアイテムです!お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【やや重厚さの有る見事なオート=コート!ACブル・プリエールをやや大柄に、より冷涼にしたほんのり黒いチェリー!これも旨いです!】 何故ACブルを一推し・必飲ワインにしたか・・と問われれば、
「今すぐに飲んで誰も美味しさを疑わない状態なのがレ・プリエールだったから・・」
と答えます。
まぁ、さっさと飲んで滅茶苦茶旨いですから、喜んでいただけることは間違い無いと踏んでいます。
しかしそれは、他のワイン・・・特にさしてプライスの変わらない、この「オート=コート」を下に見ている訳では有りません。確実にポテンシャルの高いのがこの「オート=コート」です。単に・・
「少しだけまとまり切って無いだけ」
で有って、各々の表現は確実に上、そして「まとまるのに必要な時間」は僅少です。なので、このオート=コート」を一推しにしても全く問題無しです。
ほんのりカシスを感じさせるレ・プリエールに対し(赤が強い色なのに・・)こちらは見事にチェリーですね。カシスのニュアンスは無く、より大柄で、クラス上位を素朴に訴えて来ます。
同じように果実の旨みがたっぷり有って、ヴォーヌ=ロマネ的な美味しさを持っているんですね。熟してもかなり素晴らしいんじゃないかと思います。何故かリアルワインガイドはこのオート=コートをテイスティングしていないようですね。ACブルと同じように・・まぁ、母方からいただいた畑なのでしょうから・・と言う部分も有り、しかし父方から継承した畑のワインにも、その
「果実の旨み」
はしっかり有るのが・・不思議です。どうやってるんでしょうね~・・。
で、おそらくこの影響かな?・・と思えるのがエージェントさんのM君情報。
>すみません。全体的に入荷量激減です。そして多少恵まれたらしい2016年の数量も…さて、2015年のベルトー=ジェルベアメリーの小さな変革として樽内でのマロラクティック発酵があります。2015年はすべてのワインに共通しているようです。ワインの澱に良い影響を与えると判断したようです。発酵中の澱引きの回数も減らすことで醸造中のSO2添加が無くなった点もより柔らかくふんわりとしたベルトーらしいワインの質感に一役かっていることでしょう。全房発酵比率も少し高まったようです。そしてBourgogne Aujourd’hui誌138号での大絶賛。ブルゴーニュ全体でも特級レベルの評価となり、間違いなくフィサン最高の栄誉です。そして本文にはなかなか興味深い記事が…
とのことで・・
「香りのスピードは速いし良く香るし果実がしっかりピュアだし旨みたっぷりだしポテンシャルも高いし・・」
と言うこと無い仕上がりの2015年です。ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【充実したニュイ=サン=ジョルジュ近郊のオート=コート!!エキスが充実し果実感もたっぷりです!】 どうでしょう?・・2013年ものに比べると濃いですね。到着してからテイスティングまで時間を余り掛けられなかったので若干、「休養不足」で「澱が舞ってる」状態も見えるかと思いますが、
「ニュイ=サン=ジョルジュっぽい感じに見える」
かな~・・と・・(^^;; 思います。ブルゴーニュ・レ・プリエールのように透明なものでは無く、わずかに白かったり、わずかに茶が強く入っているような・・そしてタンニンもより多く含まれているような色合いに感じられるかもしれません・・って見ただけでそこまで判るのかよ・・とは突っ込まないでくださいね~。クセなんですよ。長年に渡って「(味わいを一旦)想像して(決めつけて)から飲む」を繰り返してしまったので、そうじゃないかな~?と思ってしまうんですね。最も、「前言撤回するのも得意」でした。
面白いのは、やはりこのオート=コートはジェルベからの畑なんですよね。そんな雰囲気は2013年よりも伝わっています。それにやはり2013年との色合いの密度の違い!・・雲泥の差が有ると思いませんか?
非常にエキシーだった2013年ものですが、2014年ものはそこに要素の種類の多さと、各要素の分厚さが入っています。しっかりと「濃度」の有る味わいで、上記のように、「ニュイ=サン=ジョルジュ」っぽいような味わいの多層感が有り、しかし余り土っぽくは無く、冷涼な酸の美味しい味わいが有ります。
これ、1~2週間ほどしっかり休養させて落ち着かせたら、今でもかなり美味しいと思いますよ。濃密さが有る分、まだ仕上がりきっていないバランスだとしても、それを完全にマスキングしていると思うんですね。
価格も他のドメーヌでは「パストゥグランさえも買えない」ようなものですから、かなりお買い得と言えると思います。
非常にリーズナブルですが、アメリー・ベルトーらしい、ドライで旨みがキッチリ乗り、エキス中心の充実した味わいです。お勧めしたいんですが、こちらはこれが最後のご案内かと思います。是非お早めにご検討くださいませ。お勧めします!
以下は2013年のこのワインのレヴューです。
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実に美しい・・淡いルビーな色合いをしたオート=コート・ド・ニュイです。アメリー・ベルトーのワインのコルクを抜くと、まず何とも言えぬ甘い果実の香りがそこはかとなく漂うんですよね。これは、彼女のどのワインでも言える事で、ほんのりと赤く色付いた果実のエキス由来だと思いますが、揮発性の・・香水のような成分のアロマティックさだと思います。何とも良い感じなんです。
ワイナート誌を見ても、「少し青っぽい」・・みたいな表現が見受けられますし、飲まれたお客様も同様のニュアンスを言葉にされますが、ワイナート誌は別にして、お客様からは「マイナス印象としての青っぽさ」だけだとは思えない言葉だと理解しています。
つまり、良い意味での青っぽさと言うか、将来的に消えるとか、将来的に別の要素に変化しつつ有るもの・・のような意味合いですね。
実はそれは「大正解」なんですね。醸造中に余りにいじくりまわしたワイン・・は、その青っぽさは別の要素をくっ付いてしまって、
「青臭い」
ワインになってしまい、茎っぽかったり、サラダ食べてんじゃね~ぞ~!・・のような感じになってしまうことが有ります。
ですが、アメリーのワインは、例えばピジェアージュも発酵後半にチョロっとするだけのようですし、おそらくワインにストレスを与えないように優しい手順を踏んでいると思われます。
なので、その若さ、青さ、植物っぽさはむしろ、構成の大きさを表現して行く大事な要素の一つだと考えることが出来ます。
たとえば、ワインにはとても重要な「渋み」・・・これも弄繰り回してしまうと、タンニンや他の渋みを持つ要素が別のものと結合してしまって、「渋さ」「くどさ」を固定してしまいますが、若いときの単に渋みは、将来的な「甘さ」と「大きさ」、そして「将来そのもの」を表現してくれる「シード」なんですね。
このオート=コートは、現段階(2015年10月1日)においては、若干の青みを抜栓直後から15分ほどの間、感じることになります。しかし、その時間が過ぎると、むしろ今まで感じていた青みは消え、ボディの大きさと甘み、果実感を助長していることに気付くはずです。
つまり、まだワインとして安定していない時期のピュアな青っぽさは、決して悪いものだけでは無いんだ・・と言うことなんですね。
このオート=コート、フランソワ・ジェルベからいただいたニュイ・サン・ジョルジュ近郊の畑だそうで、言われてみればニュイ=サンの複雑性豊かな味わいをやや冷ややかにした・・そのまんまの味わいがします。とても優れたワイン・・でも15分待ってね・・もしくは、その変化を楽しんでね!・・と言うワインなんですね。
優しさ、複雑さはACブル・プリエールには無く、軽やかさは劣るもののエレガントさも有り、総合的には上です。価格はそう変わりませんが、この成長途中、落ち着く過程にあるオート=コートを楽しむことは、アメリーのワインを理解する早道なんじゃないかと思います。
残り全部を購入しちゃいましたので、この数で最後です。是非ACブルや他のワインと合わせ、楽しいブルゴーニュ・ピノ・ノワールを感じてみてください。お奨めします!
● 2020 Cote de Nuits-Villages
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ
【きゃ~!・・滅茶美味しいです~!・・誰も注目していない無名の村名ブロション・・?・・コート・ド・ニュイ=ヴィラージュの美味しさが半端無いです!】
素晴らしいです!・・思わず2019年ものと全く同じ「題名」を使ってしまいました・・だって・・本当にそう感じたんですから・・。
2020年のアメリーのワインは本当に素晴らしいです。そして2020年もののブルゴーニュワインが総じてポテンシャルが高い分、美味しくなるのに・・
「いつもより少しだけ時間が余計に必要」
とも言える訳です。
ですから、本当のことを言えば・・少し待ってほしい・・かも・・と思っているのも事実なんですね。
ですが、このブロション村のワインは違うんですよ。
「今、最高に旨い波が来ている!」
と言いたいんです。
逆説的に言えば、ジュヴレの鉄っぽさ、土っぽさのあるキャラクターをさほど持たず、フィサンの優しいミネラルバランスともちょっと違う単独のアペラシオンを持たない「ブロション村」のある種のシンプルさが、2020年のポテンシャルが高いが故に、美味しい波がまだ来ていない・・と言う部分をキャンセルできるんじゃないかと思うんですね。
ですから、他のワインと比較してご覧いただいても、
「赤さをしっかりアピールしているような色彩」
を持っているとも・・見えなく無いでしょうか?
何とも香しく、果実の訴えとミネラリティの支えがベストバランスで感じられ、何よりも・・
「すでにエレガンスもたっぷり放出できる体制になっている」
ことが、このワインの現時点での完成度を表していると感じます。
ですので、
「何よりもこのキュヴェを先に飲むべき!」
だと思います。飲んでみてください・・2020年のベルトー=ジェルヴェの他のワインも、このようにバランスして行くんだとご理解いただけると思います。素晴らしい!・・是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【きゃ~!・・滅茶美味しいです~!・・誰も注目していない無名の村名ブロション・・?・・コート・ド・ニュイ=ヴィラージュの美味しさが半端無いです!】 ブロション村のワインです。単独のアペラシオン、「ブロション」が無いので名乗れず、「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」とされてしまいますが、
「ハッキリ言ってしまえば、フィサンとジュヴレ=シャンベルタンに挟まれたブロションと言う村名のワイン」
とした方が判りやすいと思います。
余計なことでは有りますが、マルサネ・ラ・コート村とフィサンの間には「クーシェ」と言う村がありますが、ここは「マルサネ」を名乗れるんですね。ブロションとの扱いの差が激しいですが、おそらく歴史的にブロションは重視されてこなかったことが、その差になっているかと思います。
しかしながら・・これは飲んでみれば判ることですが・・
「兎に角滅茶美味しい!」
んですよ。
一般のイメージのフィサンほど「そっけなく」無いですし、ジュヴレほど重い酸化鉄を感じることも無い・・けれど、どちらの表情もまるで空気を読んだかのように適度な量、持っていて、このワインは特に、
「異常にバランスが良い」
んですね。
なので、毎年見事に美味しく、毎年モノの見事に早々に完売してしまう訳です。
2018年ものも素晴らしい美味しさでした。ですが2019年ものは、2018年ものの美味しさに、さらに盛って・・より果実感を濃密にしている・・んです!なので、どうしても人間、より判りやすい美味しさとか、感じやすく分析しやすい細やかな複雑性が有ると・・単純ですが「美味しい!」となってしまうんだと思うんですね。
そもそもワイン好きは、最初からワインが好きな訳では無く、子供の頃から色々なものを食べ、飲んで、育って来た環境からの知見で好きになって行くと思います。知らない味わいは恐怖にも繋がりますが、一旦それを理解してしまう、知ってしまうと興味になって来ます。
このブロションのワインは、そんな・・フィサンもジュヴレも・・マルサネも・・(^^;; 知っているワインファンが、それらの両方の美味しさを感じつつ、終盤の最後の最後でノーズに「ふっ」と還って来る優しくしなやかなシャンボールのような存在のアロマに、心を奪われてしまうに違いないのです。
このコラムでは1枚しか、2019年のコート・ド・ニュイ=ヴィラージュの写真をアップしませんでした。この写真で充分だと判断したからです。
以前のグラスの写真と見比べていただき、2019年ものが相当良さそうだと思っていただけましたら、是非飲んでみて下さい。
「下から3番目がこんなに美味しくてどうするの!」
と思っていただけると確信しています。この下のオート=コート・ド・ニュイも、正直な方が多いアメリカの某SNSで91.5ポイント、付いていました。でもこのコート・ド・ニュイ=ヴィラージュはおそらくこの数量で、一旦最後になるかと思います。お早めにどうぞ。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【でら旨!今すぐ飲むならこれ・・かな!白いミネラリティが創り出す余白と、それに染み込んでくる赤紫の果実が超エレガントです!】 下級キュヴェの中では現状で一番仕上がっているのがこの「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」です。
ジュヴレほど鉄分っぽいミネラリティが多く無い・・フィサンほど白い石灰が多く無い・・と言うバランスなんですが、すなわち、
「総合的ミネラリティは同量位でも、まとまり感が良いので現時点でのバランス感が最良!」
と言うことになります。
果実、石灰のバランスが良く、時に重く感じられやすい鉄っぽいミネラリティが程々であることが、今のバランスを造っていると思われます。
なので、エレガントですし滑らかですし、果実感がちゃんと有って柔らかで・・ドライなのに旨味のエキス美しくたなびかせる「余白部分」を持った味わいなんですね。要素がたっぷりあって、表情が多すぎると、時に人間の感覚は、「ん?・・ちょっと雑?」などと感じてしまいますから、白い石灰分が占有しているその余白部分にエキスの味わいが染み込んでくる・・そんな感覚でしょうか。
そもそも、このコート・ド・ニュイ=ヴィラージュはいつも滅茶美味しいんですよね・・早い段階から・・。2017年ものは非常に凝縮していますので、この白い余白部分を持った味わいが非常に心地良いんですね・。心なしか、写真にもその「白さ」が現れているような気がします。
ですが、こちらは12本しかないので・・申し訳ありませんが、早々に飲みたい方用にお一人様1本限定でお願いいたします。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【激旨です!トップノーズ、口入れ、中盤、余韻へと流れる中に起承転結を感じさせつつも、サラッと・・エレガントな味わいです!】 これは素晴らしいです。いや、ACブルもオート=コートも滅茶美味しいですが、この見事なバランスには脱帽です。
最初から最後まで一つの流れの中で始まり、終わっていて、その振幅はきちんと有るのに、
「エッジが無い」
んですね・・。
noisy にしてみても、もうどれだけワインを飲んだのかなど、測りようのない状態では有ります。コート・ド・ニュイ・ヴィラージュと言う名のついたワインは、実は「駄」の付く大手さんのものはそれなりに有るにせよ、秀逸なドメーヌ物はさしては存在しません。それでも結構・・飲んではいます。
そんな秀逸とされる造り手のコート・ド・ニュイ・ヴィラージュだとしても、結構に・・「角張ったエッジ」には引っかかる訳ですね。その多くはミネラリティ不足だったり、酸の構成の歪さだったり・・葡萄の出来・不出来がそのままワインに現れており、
「ま・・コート・ド・ニュイ・ヴィラージュだからね・・」
で済ませてきた訳です。
しかし言ってみれば、ヴィラージュの名がそれを表わしていますが、「準村名格」で有って、自身の村の名前をアペラシオンとして名乗れないだけ・・なんですね。特徴が薄く、歴史が余り無い・・と言うことだけになりますから、
「ちゃんと造れば美味しいワインになるはず!」
だと・・。
そんなイメージを具現化したのがこのアメリー・ベルトーのコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ2016年です。
2015年ものはジュヴレ=シャンベルタンにそっくりでした。ポテンシャルも高く、複雑性もしっかり有りました・・が、「わずかながらエッジは感じられた」のも事実です。引っかかる訳です。
2016年ものは、いや~・・もう完璧なバランスだと思いました。過不足無く、尖がらず、優しく包んでくれるコート・ド・ニュイ・ヴィラージュです。こんなのは初めてです。是非飲んでみてください。数は・・有りません。
以下は以前のレヴューです。
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【ピュアなだけじゃない、ポテンシャルの高さを充分に堪能できる見事な仕上がりです。ジュヴレ=シャンベルタンそのもの!】 名前の通り「村名」単独を名乗れない畑なので「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」と、ヴィラージュ(村)が付き、「準村名格」もしくは「村名格」のアペラシオンです。
まぁ、村名格と言ってしまうと他の単独村名格との差を言えなくなってしまうので「準村名格」としていますが、実は「村名格」です。アペラシオンとしては単独村名よりも下に見られるのが普通です。
2014年ものまでは、「やや軽やかなジュヴレ=シャンベルタン」としていましたが、もうこれは・・区別が付かないですね。
重量感有り、金属的ミネラリティ有り、鉄っぽくも有り、下からグググっと支えられ、持ち上げられているかのような安定感にチェリーやベリーの見事なピュアさ、香りも速く、飲み応えのある味わいです。他のキュヴェ同様に「果実の旨み」が詰まっていて、非常に複雑です。
現状で完全にバランスしている・・のでは有りますが、まとまり切っているか?と問われると、もう少し置いた方が良いかな?・・と答えるでしょう。
それでももう2018年の2月の末になりますから、
「暖かくなったなぁ・・と思ったころからが飲んで良い時期に入って来る」
と思ってください。
ただし、元々余り多く無いキュヴェです。さっさと完売してしまうと思いますのでお早めにご検討ください。
「2015年のベルトー=ジェルベは基本、下から順番に飲む・・」
のが良いです。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【これは旨い!エレガントでやや軽やかなジュヴレ=シャンベルタン風の味わいです!!】 昨年も、
「ありゃぁ・・こりゃジュヴレ村名と間違えるわな~~・・」
と思ってしまったコート・ド・ニュイ=ヴィラージュです。2013年ものと比べると、かなり大柄でダイナミックさを増しています。
あ、これはいつか言わないといけないと・・思っていたんですが、このベルトーの正規代理店さんは何軒か存在しますが、コンディション良く持って来ていらっしゃるのは少数派です。現時点でのその?な部分のチェックはしていませんが、まともなワイン屋さんなら相手をしないような管理の出来ないエージェントさんもいらっしゃいますので、
「どんなに価格が安くても買ってはいけない」
です。元々悪くなってしまったものは、現状維持は出来ても良くなることは無いです。
リアルワインガイド第55号ではスペシャルなブルゴーニュ・キュヴェ・セレクスィヨン同様、テイスティングは出来なかったようで、評価が上がっていません。
しかしながら、2013年もの以上に大柄に、よりジュヴレらしくなっているのに驚きました。昨年の2013年ものが女性らしいエレガントなスタイルだとするなら、2014年ものは、2013年同様のお姿には違いないが、「あれ?・・ヒョウ柄のワンピすか?」と・・(笑・・いや、大阪のおばちゃんだと言ってる訳じゃぁ無いですよ。
例えが悪かったかな・・。「羊の皮を着た狼」・・いや、これもちょっとオーバーか・・。じゃぁやっぱり、
「・・飴ちゃん、お食べ~!」
と人懐っこい大阪のおばちゃんかもしれません。
2013年よりも出来が良い分、熟成にはより時間が掛かると思われますが、現時点でもかなり美味しいと思います。大阪のおばちゃんと言ってしまってはまだお若いアメリーさんに失礼だとは思いますが、これはあくまで「ワインの例え」ですんで・・はい。是非飲んでみてください。お勧めします。めっちゃ安です。
以下は2013年時のこのワインのレヴューです。
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非常に美味しいです。現時点(2015年10月1日)でも充分美味しく飲めちゃいます。涼しいオート=コートは成熟に時間が掛かり、よって、ワインが仕上がるのに時間も掛かるでしょう。
しかし、コート・ド・ニュイ・ヴィラージュは「ヴィラージュ」が付くことでお判りかと思いますが準村名格のアペラシオンですので、標高は少し低く、葡萄の熟成は早くなります。なので、ワインとしての仕上がりも早くなる傾向が有るんでしょう。
明らかにフィサンより充実した鉄っぽい「重さ」の有るワインですが、より濃密で充実しています。ベリー系の果実の風味、ベリーの艶やかなスパイシーさをエレガントに感じさせてくれます。重さが有る・・と言っても、「重くは無い」です。総じて中くらいですが、彼女のワインのフィサン以下のワインの中では重量感の有る方・・とお考えください。
エキスが綺麗に出ていて、無理な抽出をせず、人的関与もできるだけワインにストレスを与えないようにしているのが良く判る仕上がりです。
オート=コートに感じる「青っぽさ」は微塵も無く、とても果実感が有ります。ピュアな味わいが素晴らしい!
このコート・ド・ニュイ・ヴィラージュも残りを全部購入しちゃいました。本当は仕入れるつもりは無かったんですよね・・。でも、アメリーのワインが余りにエキスが美しく、美味しいので・・
「この際、全部買っちゃお!」
っちゅう、ちと無理が有る部分を通し、仕入れてしまったんですね。
難しかったはずの2013年初ヴィンテージでこの仕上がりとは・・noisy も非常にビックリしています。何より自分の反応に自分がビックリしていると言う・・(^^ 何ともヘンテコでは有りますが、非常にエキシーで旨いコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ!・・お楽しみくださいませ。少量です!
● 2020 Fixin en Combe Roy
フィサン・アン・コンブ・ロワ
【圧巻です!!!数を減らしてしまって・・すみません・・悩みましたが結局開けちゃいました!】
中々入手できないワインだと思います。少なくともO社輸入のアン・コンブ・ロワは全部Noisy wine に来ています・・と言っても12本だけですが・・(^^;;
あまりに旨いのですが、しつこくそのプレゼンをいつものようにしたところで、読んでいただく前に完売してしまうだろうことは予想できますから、ちょっと違った角度でご説明申し上げますね。
まずは、この畑は1級レ・ザルヴレの下部に引っ付いたように存在する小さな畑です。非常にレ・ザルヴレに似た味わいをしていまして、本当に僅か・・ミネラリティの強度の違いが有るくらいかと思われます。
で、レ・ザルヴレの2020年ものは、かの・・やる気を出した時は凄いジャスパー・モリスさんが、なんと・・
「95点!」
と言う・・ちょっと信じられないような上値を付けています。
まぁ・・彼はエシェゾーよりも、クロ=ヴージョよりも、ヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ・モンに高いポイントを付けてしまいましたから・・97点ですよ・・すごいでしょう?。
ですので、そのあたりはプティ・モンのコラムに書かせていただきましたので、ご興味のある方はぜひご覧くださいませ。ある意味、
「クロ・パ・・何とか」
の存在と重なる部分です。
で、その横のつながりを縦にしたのが、レ・ザルヴレとアン・コンブ・ロワなんですね。非常によく似た双子のような感じですが、やはりお兄ちゃんのレ・ザルヴレにはいつも適わないものの、
「・・飲んだらそんなに変わらない・・」
と思える自分がいるような感じなんです。
滅茶美味しかった2019年もののグラスの写真と2020年もののそれを見比べてみてください。明らかに違うのが見て取れるはず・・です。果実も、ミネラリティの強度も相当に上がっているんです。
ですから、果皮の味わいがキュッとしつつ、テロワールの姿が余計に際立って感じられます。noisy も少なすぎて2020年のレ・ザルヴレ...95点ですからね・・飲めないのが残念ではありますが、お客様に喜んでいただけるのが何よりかと思います。
そんな訳でして・・このアン・コンブ・ロワ..凄いワインだと感じました!・・今飲んでもこの素晴らしさは伝わってくるはずですが、しばらく休養させてから楽しまれるのが本筋かと思います。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい出来です!濃密でいて赤く紫に色付いた果実が味わいにも、ノーズにも載って、高いレベルで仕上がっていました!】 レ・ザルヴレ直下に引っ付いた小さな区画、「アン・コンブ・ロワ」0.38haです。日本へは余り入って来ないキュヴェです。
でもNoisy wineには1級レ・ザルヴレの4倍ほど入っているので、テイスティングするのはこのアン・コンブ・ロワになってしまうんですね。
まぁ、2019年ものは昨夏に1度入りましたがフィサンの上級キュヴェのみ入荷せず、今回のご案内になっている訳ですが、
「オート=コート、フィサン村名、ジュヴレ村名、ヴォーヌ=ロマネ村名」
については再入荷なんです。
ですが、
「昨夏のご案内時とこの冬2月ではほぼ半年の時間差がある」
と言うことで、その差を確かめるべく・・フィサン村名とジュヴレ村名を再度テイスティングしてしまいましたので、
「同じワインを、タイミングを変えて2度テイスティング!」
と言う、商売をヨクヨク考える近江商人の方なら、
「ワインなんぞ飲まずにその辺の草でも食べとけ!」
と怒鳴られそうな暴挙です。ついつい・・インポーターのM君に乗せられて・・大枚1枚は余計に出て行ってしまう訳ですね。
ですが飲んで良かった・・ちゃんと確認が出来たんですね。フィサン村名は(夏~秋に入荷すると)翌春に素晴らしい味わいになる・・んですよ。まぁ、そんなことは何度かやって判っていたので、やはり無駄だったのかもしれません。
で、このアン・コンブ・ロワがまた物凄い出来でして、滅茶美味しいです。もう某・・神様を思わせるような・・つまり、
「おそらくミルランダージュ+低温浸漬」
のニュアンスがふんだんに在り、濃密ながらもフィネスばっちり、真ん丸なパレット・・と言うより球体な感覚を脳裏にきっちり描くことができます。
果実は赤と紫、見事なチェリーとカシスです。2019年のベルトーに共通している高域まで伸びて行く香水的アロマも、エグサの無い、落ち着いた伸び方で素晴らしいです!
ニール・マーティンさんはこのアン・コンブ・ロワに93ポイント、付けました。1級のレ・ザルヴレが94ポイントですから・・妥当な評点かと思います。それでもnoisy は、このタイミングで飲めたことも有りますが、アン・コンブ・ロワにはもう少し加点する可能性があります。それは勿論、
「花ぶるい加点」
です。
やはり・・ゴージャスなんですよ・・。そして、アメリー・ベルトーが目指しているワインの姿も良く見えて来ます。
フィサン村名のエキス系で派手さの無い・・でも滅茶美しく伸びやかな美味しさ・・と、このアン・コンブ・ロワのゴージャスでもろに球体を判りやすく描いてくれる、素晴らしいとしか言えない味わい・・言ってみれば、モカで飾ったショコラケーキにラズベリーやカシスをトッピングして出されても、それがとても美味しいと思ってしまう素晴らしい果実酸バランス・・と言うことなんでしょう。
とても美味しいです。これこそ是非皆さんに飲んでいただきたい!・・今飲んでも美味しさはちゃんと伝わるはずです。是非ご検討くださいませ!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【2018年で一気に花が咲いた!・・低温浸漬と言ったら・・H.ジャイエでしょう?・・】 もう・・ちょっと涙ぐんでしまいそうな味わいでした。いきなり30年ほどタイムスリップしたかのような味わい・・そしてこのヴェルヴェッティで厚みのある舌触り・・
低温浸漬のやり方は、ちゃんとやるのは難しいと思うんですね。アンリ・ジャイエのあの「完璧!」と思わせてくれるような見事な味わいに通じる技術なんですが、ただただ低温で置いて置けばよい・・のでしょうが、「どのように・・」と言う部分の技術が難しいはずなんです。
もう、飲んだら参っちゃいますよ。雰囲気はジャイエに似ています。
「ミルランダージュの果実?」
と思えるような、集中した味わいも有ります。ジャイエだけじゃなくて、マルク・ロワのキュヴェ・アレクサンドリーヌにも通じる味わいです。・・まぁ、マルク・ロワはもっとずっと「黒い」ですが、こちらは「見事な赤」が支配的です・・し、ジャイエはこんなに赤くは無い・・そこが違う部分では有ります。
これ、オルヴォーさん分のほとんどが Noisy wine に来ているはずなので、入手の難しいワインかと思います。飲んで欲しいなぁ・・でも難しいでしょうね・・是非頑張ってゲットしてください。超お勧めですが、お一人様1本限定です!
以下は以前のレヴューです。
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【ジュヴレ - (その鉄分 ÷2) + 薫り高いシャンボール ≒ アン・コンブ・ロワ!? 素晴らしいです!他では買えないワインなのかな?】 まさにシャンボールの1級格!・・とも言いたい位の素晴らしいワインです。因みに・・村名フィサンの一区画に過ぎません。
しかしながら、1級レ・ザルヴレに引っ付いたほんとうに小さな小区画でして、
「・・・ザルヴレで良いんじゃないの?」
としか・・思えません。ある評価サイトでは同じヴィンテージのレ・ザルヴレより0.5点、高かったりして・・たと思います。
ここは流石にミネラリティの組成が他とは違っていて、かなり「高貴」に感じられると思います。シャンボールの評価の高い1級畑風な、非常にアロマティックなアロマが、また少し格上のジュヴレの上品な鉱物系ミネラリティの上に乗っかっているようなイメージがします。
色合いもまた・・赤さと言うか、「酸化鉄の色合い」のあるジュヴレとは異なり、紫が強い色合いをしていますよね。そのまんまの香りがします。
それに、
「香りが非常に強い!」
です。
まぁ、薫らないワインほど詰まらんものは無いですよね・・。ただ流れ込むだけのチープなワインは、日本に沢山駄々洩れしてますが、それをワインと言うのであれば、これはワインでは無いと思えるほどに香ります。素晴らしいです!1級間違い無し!
因みにこの「アン・コンブ・ロワ」は非常に少なく、分けようがないので、オルヴォーさん分は全量noisy のところに来たようです。なので、これは、
「・・さっさと買いましょう・・(^^!」
もっとも、今飲んでも・・ま~・・香るし、味わいのバランスも良いし・・。しかし、飲んでいて感じる「早まった感」は残ると思いますよ。
因みにリアルワインガイド第63号は、2016年ものをポテンシャル93 と評価しています。対ポテンシャルでも価格は安いです。是非ご検討くださいませ。お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【1級レ・ザルヴレに瓜二つ!実は評価もほとんど同じ!?】 昨年2015年ものをテイスティングしていまして・・いや、正確には2018年の2月でした。ま~・・たまげたフィサンでした。
でも、通常の村名フィサンのソフトでエキスが綺麗に出た味わいも捨てがたく、
「・・アン・コンブ・ロワだけ飲んでると勘違いされるかも・・」
と言う気もしています。
それでもこのアン・コンブ・ロワの優秀性は特異で有り、リアルワインガイド第63号も「今飲んで 92 ポテンシャル 93 飲み頃予想 今~2043」とのことですので、1級ザルヴレとは、「今飲んでポイントが同じ、ポテンシャルで+0.5低い」だけ・・と言うことになってしまいますね。
noisy も、もしかしたらこの2つを比較テイスティングしたとしても、違いには言及できたとしても、正しく当てることが出来ないかもしれない・・とさえ思っています。
非常に優れたワインだと思われます。貴重ですので申し訳ございません、お一人様1本限定にてお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【何なんだこれは!凄いです!】 いや~・・ビックリしましたね・・こんな隠し玉が有ったんですね。これ、
「単なる村名フィサン」
ですよね?・・
そう思ってね・・調べてみましたよ。そうしたら、
「1級レ・ザルヴレの真下、ど真ん中に接した極小区画」
だったんですね。
あ~・・これだ~・・と言う滅茶小さな感じの区画ですが、おそらく・・
「1級レ・ザルヴレ並み」
なのでしょう。
面白いのはリアルワインガイド第59号の評価で、「90+ 91」 初めての試飲・・・絶対にお勧めとしていましたね。因みに1級レ・ザルヴレは「91 92」で「メチャクチャいい香り」としています。
なので、
「ほぼ1級レ・ザルヴレ並み」
は当たりでしょう。
これって・・フィサンだとは絶対思わないですよ。ほんのり重量感を増したヴォーヌ=ロマネ・・・と思ってしまうんじゃないかと。
香りの複雑さ、構成の凄さは抜栓直後から判りますよ。滅茶薫ります。ボディも豊かです。そして余韻がまぁ・・エキスの旨みは果実の旨みそのもので、またそこから香り出すんですね~・・。素晴らしいです!
で、例の雑誌ですが、1級レ・ザルヴレが19ポイントですから・・村名レ・クラが18.5ポイントですから・・
「・・ありゃ・・困った・・このアン・コンブ・ロワの置き場所が無い・・」
と言うことで、アン・コンブ・ロワも18.5ポイント辺りが妥当なのか・・と感じています。
それに、
「2015年ベルトー=ジェルベは下から飲め!」
などと言ってますが、このアン・コンブ・ロワは今飲んでも滅茶旨いんですね~・・。勿論、ポテンシャルが凄すぎて、現状で零れてくる要素だけでも旨いと言うことに尽きますけどね。
もう、並みのジュヴレは飲めんなぁ・・と思わされてしまいました。素晴らしい「村名フィサン」。是非ともビックリしてみてください。圧倒されると思います。
ごめんなさい・・少ないのでお一人様1本限定です。
● 2020 Fixin 1er Cru les Arvelets
フィサン・プルミエ・クリュ・レ・ザルヴレ
【フィサンの1級に過ぎないこのレ・ザルヴレに、気合が入って壊れてしまった?かもしれないジャスパー・モリスさんはなんと95ポイント!・・リアルの94+点が・・ちょっと可愛く見えてしまいました!】
1万円以下なのに95点も評価が付いたブルゴーニュワインです・・良いのは間違い無いでしょう?・・だって、この1級レ・ザルヴレに引っ付いた形でほんの少しだけ存在する「アン・コンブ・ロワ」が劇的に旨いんですから!・・まぁ、これはアメリーの2013年ものを初めて扱ってから毎年のようにお伝えして来たので、お客様も「耳タコ」状態、
「いや・・もう判ったから!」
と影で言われているようにさえ感じているnoisy のこの頃です。
何せこのアメリーのワインったら・・あ、ちょっと考えてみてくださいよ・・noisy は一体、何日かけてテイスティングしているのか。どれだけのアイテムが有るのか・・とか、一日で飲み切っちゃうのか、それとも数日掛けているのか・・。
そもそもこれだけアイテムが多いと、テイスティングは半月以上掛かるんですね。ですが今回は、余りに数が無さ過ぎて、何とか半月で・・(^^;;・・あれ?
まぁ、結論を導きやすいテイスティングであれば、悩むことが無いのでさっさと終わる訳ですが、それでも10アイテムほど開けていますし、例えば2019年ものとかも開けて比較したりしていますんで・・。
で、今回のレ・ザルヴレはいつもの半分の数量しかありません。アン・コンブ・ロワでもそんなに引けを取る訳では無いので、もし完売の際は早めにアン・コンブ・ロワをご検討くださいませ。でもまぁ、アン・コンブ・ロワも大人気なのでご注意ください!
以下は以前のレヴューです。
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【ニール・マーティン氏は94ポイント!・・まぁ、その位は付けないと他とのバランスが取れません。】 貴重な1級、レ・ザルヴレです。6本のみの入荷で数が無いので、こちらは飲んでいません。
ですが、アン・コンブ・ロワ2019年が滅茶美味しかったので、間違いない出来だと想像できるかと思います。因みにヴィノスのニール・マーティンさんは92~94ポイントと、グラン・クリュでもおかしく無い評価をされています。ブルゴーニュ専門家の超厳しいアレン・メドゥズさんはそこから2点も低い92ポイントでは有りますが、メドゥズさんとしましては高い評価です。
価格もNoisy wine としては相当に頑張っていますが、国内の安売り屋さんがおそらく並行輸入して持ってきたアイテムを8千円キッカリで販売していますので・・流石にnoisyでもそこまでは無理・・。どうしても安くなければ・・とは思うかもしれませんが、コンディションは推して知るべしかと思いますので自己責任で・・。
2019年のアメリー・ベルトーのワインは、まるでシャンボール=ミュジニーのようなアロマを持っていますので、きっとこのワインにも載っていると思います。でも、
「さっさと飲むのはちょっと怖い・・」
とお考えでしたら、このレ・ザルヴレの区画に「将棋の駒」のように引っ付いた区画の「アン・コンブ・ロワ」が今も美味しく飲めますので、そちらを先にお楽しみください。お勧めします。すみません、お一人様1本限定です。
以下は以前のレヴューです。
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【村名のアン・コンブ・ロワが93点なら、隣接する1級のザルヴレは一体どうなっちゃうの?】 飲めないシリーズです。なんか、どんどん減っている感じがしますが・・何故でしょう?・・
それに、以前はサンプルもいただけたんですが、昨今は完全に自腹になってまして、営業的には相当に経費の増大が懸念されるところです。
なので、アン・コンブ・ロワを飲んでしまったので・・・本当は、
「noisy の評価は95点!」
とか、やりたかったんですが、たったの6本ではやりようが有りません。なので早い者勝ちです。お早目にご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【これは素晴らしい・・はずです!・・が、少ないのでお一人様1本限定でお願いいたします。】 以前のレヴューです。
【テイスターとしても高いポイントを付けたくなってしまう存在です!】
リアルワインガイド第63号の評価は、今飲んで 92 ポテンシャル 93+ 飲み頃予想 2021~2050 と、第59号での 91~92Points をすんなりと超えて来ました。
アメリーのこのキュヴェを飲まれた方は、
「こんなに優れたフィサンが有ったんだ!」
と思われたことでしょう。
ジュヴレ=シャンベルタンの尖った部分を優しい丸みで包み込んだような・・それでいて、ポテンシャルは全く落としていないと感じさせてくれます。
アドヴォケイトのニール・マーティンさんは91~93Points と、リアルワインガイド第63号よりは少し低いですが、ほぼ同様のレンジと言って良いかと思います。
2016年ものは本当に少ないので・・申し訳ありません、飲まずにご紹介させていただきます。・・って、言ってしまえば、フィサン村名で充分旨いんですよ。きっと納得できてしまいます。ポテンシャル点で93Pointsも付けたくなるフィサン1級が有るんだ・・と言うことでご理解いただけるでしょう。と言うか、飲まれた方ならもうご存知のはずで、2016年ものも必ずやゲットされるでしょう。お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【20点満点で19点はだてじゃないはず!飲めなくてすみません・・でも、アン・コンブ・ロワの素晴らしさを見ればある程度想像できてしまいます!】 飲んでみても良かったかな・・と今更ながらに思いますが、いや、貴重なんだから数を減らさない方がお客さんのため、店のためだ・・と言うような葛藤も有ります。
まぁ、普通は誰も「フィサン」のワインに有り得ない高評価など・・しません。
noisy にしたって、2013年もののアメリー・ベルトーのワインに出会うまでは、ドメーヌ・ドニ・ベルトーだってまともに扱っていませんでしたし、ましてやドメーヌ・ジェルベに至っては、その気さえ、全く在りませんでした。
そしてフィサンやマルサネのワインは、この何年か・・です。素晴らしい、どこまでもまっすぐに美しいシルヴァン・パタイユのマルサネに出会い、このアメリー・ベルトーのフィサンに出会い、自身の中に形成していたブルゴーニュのヒエラルキーを少しずつ崩し、再形成してきたのです。
「なんでこんなに果実がピュアなのか。このエキスは何で果実的なのか。どうしたらそうなるのか。」
とアメリー・ベルトーには自問自答を迫られます。明らかにそれまで飲んできたフィサンのワインとは異なるんです。
おそらくこの雑誌の評価者も、同じように自問自答したはずです。少なくとも・・
「こんなに高い評価して良いものか?」
とは・・。
20点法で19点と言うのは非常に高い評価です。普通はグラン・クリュのワインが何とかたどり着けるかと言うポイントです。それと同じポイントを、マイナーなアペラシオンのフィサンの1級がたたき出してしまったんですね。
このことが、アメリー・ベルトーに良い影響を与えることを望みますが、果たしてこの先、変わらずに自身の道を歩いて行けるかどうか・・不安も有ります。
少なくとも「アン・コンブ・ロワ」の真西に接するこの「レ・ザルヴレ」は、アン・コンブ・ロワと似通ったような味わいだと想像出来ますし、村名では無く1級ですから、さらに「凄い」と言うことは・・そして2014年もののレ・ザルヴレの印象を思い起こすならば、
のバナーをその両方に貼ってしまうことにしました。
おそらく、もう新たな時代が始まっているんだと思います。理詰めも有りのシルヴァン・パタイユ、自由な感性のアメリー・ベルトーが、葡萄の声を聴きながら素晴らしいワインに仕上げています。この1級レ・ザルヴレは、母方のジェルベからの継承では無く、元々のベルトーの地所です。
「同じワインだとはとても思えない」
と、ドニ・ベルトー時代を知る人はおっしゃるに違い無いです。非常に高質なのでしょう。是非ご検証ください。お勧めします!
【このプライスでこのポテンシャル!フィサンではあり得ないだろうと刷り込まれていても、この質の高いチェリーの群生を認めなければいけません!】 【非常に少ないフィサン1級!】
ここまで読んでいただけましたら、間違い無く欲しくなるワインでしょう。ベルトーがフィサンに持つ唯一の1級畑、レ・ザルヴレです。非常に少ないので、さすがに飲めません。リアルワインガイド、徳丸さんは51号で88+ 90 と言う高い評価でした。━━━━━
昨年の2013年もののレ・サルヴレをご紹介した時には、上記のような文で、価格は¥6.090でした。滅茶少ないので、当然ながら飲めませんでした。
2014年はそれでも何とか12本いただけましたので、
「こりゃぁ良い機会!・・無理にでも何とか飲んじゃおう!」
とばかりに、開けてしまいました・・。
いや~・・開けて良かった!真実の姿は実際に飲まなきゃ判らない・・です。これほどまでのポテンシャルとは思いませんでした。まるでシャンボール・プルミエ・クリュですよ!
やや紫掛かった品の有るチェリーが心地良いです。フィサンでここまで果実感がバッチリなのは珍しいかな?と思いますが、レ・クレをさらに凝縮させ、品格をアップしたような感じです。瑞々しさを持った果実感からは、
「ジュヴレでも無く、モレでも無く・・2村飛び越えてシャンボール!・・しかも1級クラス!」
と言っておきたいと思います。
因みに・・こんな包装をされています。ベルトーの上級クラスの紙巻ですね。そして紫の蠟封です。
さらには、リアルワインガイド第55号で徳丸さんは、
91~92 2017年~2040年
と、凄い評価をしています・・
「・・これ、フィサンですよ・・」
いや~・・ブラインドテイスティングのワイン会に出したらもう・・みんなにビックリされるに違いないです。テロワール・デストロイヤーです。・・って、フィサンの村のポテンシャルを証明しているようなワインでも有ります。でも反対に・・
「これ、フィサンのクラスが上級のものかな~?」
などとドンピシャ当てられた方がいらしたら、もうヒーローでしょうけど!
素晴らしいポテンシャルを持った旨いフィサン1級でした!シルヴァン・パタイユのマルサネのスタイルとも違うクラシックなスタイルですが、まったく野暮ったくなく、近寄りやすい現代のスタイルそのものとも言えます。
少量しか有りません。しかも「値下げ」です。お早めにどうぞ!お勧めします!
● 2020 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Cazeties
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・カズティエ
【こちらも激変、間違い無し!・・少量だけ造られたレアワインです!】
リアルワインガイドも、余りに生産量が無さ過ぎて現地に出向いたにも関わらずテイスティング出来なかったのでしょう・・なので、2本も入荷したことに感謝しないといけないのかもしれません。 しかし、飲めないということは憶測にすぎないことを書き連ねることになってしまいがちで・・ですが、2020年もののアメリーの他のキュヴェを飲んだ結果、 「アメリー(醸造)と二コラ(栽培)のタッグだけに留まらなくなったドメーヌ・ベルトー=ジェルヴェ!」 になったと憶測しています。 ですので、果実主体のあっけらかんとした優しい味わいに変貌していると思います。もし違ったら・・すみません。ご検討くださいませ。 以下は以前のレヴューです。 ----【リアルワインガイド第63号では、「2016年のカズティエは造れなかった」と書かれましたが、極少量だけ出来た様ですよ・・激レアです。】(こちらは2016年もののレヴューです。) noisyのところにも呆れるほどしか入荷しなかったレ・カズティエですが・・エージェントさんに3本だけ入ったようです。リアルワインガイドでも、 「2016年はレ・カズティエ、ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デ・シェゾーは造れず、クロ・デ・シェゾーはACジュヴレに混ぜた」 とリリースされています。 まぁ事実とは異なる訳ですが、間違って伝わったのは誤訳と言うのも有るかもしれないし、「造れなかった」と言わないと色々と面倒なことに繋がる・・と言うのも有るかもしれないし、途中で、 「ちょっとだけだけど出来が良い分はやっぱりリリースしようか・・」 と言う路線変更も有った可能性さえ有る訳ですから、一旦文字にして印刷を掛けてしまったものはもうどうにもならない訳で、責めることなどは有ってはなりません。 それより、 「世界中の誰もが持っていないだろうキュヴェ」 で有ることは間違いなく、しかも2016年のアメリー・ベルトーのワインの格が確実にジャンプ・アップしているのを感じられれば、このキュヴェは非常に魅力でしょう。 まぁ・・noisy としても、たったこれだけですから、販売しなくても良い気にもなってしまいますが、たったこれだけだからこそ、造り手の意思を汲んで、誰かに飲んでいただきたいと・・思う訳です。 是非この貴重なレ・カズティエを、良いタイミングでご賞味いただき、世の方々にアピールなどしていただけますと幸いです。 以下は以前のレヴューです。 ━━━━━【リアルワインガイド第59号は、今飲んで92+ ポテンシャル93+ 飲み頃予想2023~2050と素晴らしい評価です!】 いや~・・・レ・カズティエでこんな価格ですからね。非常に有難いです。これでもう少し増えてくれれば noisy もテイスティング出来るんですけどね。 リアルは92+~93+と、かなりの評価ですね。しかもジェルベ系のスタイル・・と言うことで、noisy と近い感覚を受け取っていたようです。 まぁ・・なんだかんだ言っても飲めないと書けませんので、こんな感じで。蝋封です。 以下は2014年以前のコメントです。 ━━━━━【蝋封はアメリーの高級ワインの証??非常に少ないです!】 カズティエやラヴォーがまだこんなプライスですから、有る意味非常に有り難いですよね・・。まぁ・・2014年はきっと上がっちゃうと思いますよ・・。旨いですもんね・・と昨年9月に書いていたんですが、しっかり価格は据え置き!・・有難うございます。 ここは非常に少ないので飲めませんでした。2013年ものはリアルワインガイド、徳丸さんは51号で(・・買ってね~!)ラヴォー・サン=ジャックに90 92 と言う高い評価をしています。カズティエは飲めなかったようです。 今回の仕入れはオルヴォーさんですが、この2アイテムとヴォーヌ=ロマネ1級プティ・モン、特級エシェゾーは蝋封です。もう一軒違うエージェントさんも有りますので、確実なところは判りませんが、上級アイテムと目されるアイテムは蝋封+紙巻きで届いています。 今回の4アイテムのテイスティング結果を考慮した上で、ジュヴレの1級カズティエ、ラヴォーの仕上がりを想像してみると、やはりアメリーの無理の無い抽出からの柔らかい仕上がりと、クリマの個性がせめぎあいをした味わいになっているかと思います。購入できたらラッキーかな?・・と思いますが、全く飲まずに並べているだけのショップさんも多いと思いますので、そちらではまだあるかもしれません。お早めにどうぞ。
● 2020 Gevrey-Chambertin 1er Cru Lavaux St.-Jacques
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・ラヴォー=サン=ジャック
【ベルトー家由来のトップ・キュヴェです!】
ここからの文章は推測をかなり含みますので、もしかしますと「間違っている」こともあろうかと思います。ご了承くださいませ。 2020年のベルトー=ジェルヴェのジュヴレ系は、2019年までの・・アメリーの親父さんのやり方を踏襲したもの・・とは異なります。・・あ、そもそもその踏襲をしていたかどうかもハッキリはしません。 しかし、官能検査(テイスティング)ではジュヴレの村名2アイテムが、それまでの土っぽいクラシカルな味わいが無く、アメリーのあか抜けたヴォーヌ=ロマネ系の果実主体のものに変わっていますので、このラヴォー=サン=ジャック2020も同様になっているんじゃないかと思うんですね。 何せ・・その気にならないと80点台を付けかねないジャスパー・モリス氏が上値で95ポイントも付けていますから・・。是非確かめていただき、ご報告いただけますと助かります。どうぞよろしくお願いいたします。 以下は以前のレヴューです。 -----【たった200本のベルトー家由来のトップ・キュヴェです!そして何とメディア評価は・・】(こちらは2016年もののレヴューです。) たった200本ですから・・ハーフバリックか特注の樽しか使えなかったでしょう。それでも何とかリリースしたのは、ドメーヌの看板だからでしょう。 リアルワインガイドもそんな少ないワインをテイスティングで減らしてしまうには忍びなかったのでしょうか、評価は上がっていません。なので、ネットを散策してみると、アドヴォケイトの記事が見当たりました。 「・・93~95Points!・・しかも、それは私に Armand Rousseauを思い出させた!」 と書かれていました。 この、結果的に少なくなってしまったキュヴェの先行き・・と言うのは非常に面白くて、例えば絶不調だったフェヴレイも、ミュジニーだけは半樽、毎年造っていましたが、他のワインがどれほど気を引かなくても、そのミュジニーだけは・・みたいな感じになってしまうんですね。 これって非常に人間臭い話しでちょっとほのぼのするんですが、普通なら一樽ずつですから、いつも通りに手掛けて済むわけです。 しかし、半樽、もしくはハーフバリック使用などとなってしまい、通常のエルヴァージュの流れとは別になってしまうと、極端に悪いか、凄く良くなってしまうか・・になっているように思います。・・だって、気になっちゃうじゃないですか・・人間て・・普通じゃないものは・・ 非常に希少で一般的なメディアの評価も高く、気をひかれるワインだと思います。ご検討くださいませ。 注:販売条件が有ります。 以下は以前のレヴューです。 ━━━━━【ドメーヌ・ベルトー譲りの畑のトップ・キュヴェ!】 クロ・デ・シェゾー2015年の出来と、1級レ・カズティエのリアルワインガイド第59号の評価を重ね合わせると、単純には評価は出来ちゃいそうですね。レ・カズティエが92+~93+なら・・ラヴォーも同様か、もしくはプラス0.5~1ポイントアップと言うところでしょうから、最大幅を見込むと・・ 「(92+~93+)~(93+~94+)」 と言うようなラインが考えられます。 やはり一般には「レ・カズティエ < ラヴォー・サン=ジャック < クロ・サン=ジャック」と言うような見方が有りますからね。テクスチュアだけみてもこの順に細やかに成って来ます。官能感だけ見れば、入れ替えも有るかなと思いますが、総合力ではこの通りでしょう。 なによりリアルワインガイドも、 「このワインは飲めなかった」 と言う事実も有ります。希少なワインです。お早めにどうぞ。 ━━━━━【蝋封はアメリーの高級ワインの証??非常に少ないです!】 カズティエやラヴォーがまだこんなプライスですから、有る意味非常に有り難いですよね・・。まぁ・・2014年はきっと上がっちゃうと思いますよ・・。旨いですもんね・・と昨年9月に書いていたんですが、しっかり価格は据え置き!・・有難うございます。 ここは非常に少ないので飲めませんでした。2013年ものはリアルワインガイド、徳丸さんは51号で(・・買ってね~!)ラヴォー・サン=ジャックに90 92 と言う高い評価をしています。カズティエは飲めなかったようです。 今回の仕入れはオルヴォーさんですが、この2アイテムとヴォーヌ=ロマネ1級プティ・モン、特級エシェゾーは蝋封です。もう一軒違うエージェントさんも有りますので、確実なところは判りませんが、上級アイテムと目されるアイテムは蝋封+紙巻きで届いています。 今回の4アイテムのテイスティング結果を考慮した上で、ジュヴレの1級カズティエ、ラヴォーの仕上がりを想像してみると、やはりアメリーの無理の無い抽出からの柔らかい仕上がりと、クリマの個性がせめぎあいをした味わいになっているかと思います。購入できたらラッキーかな?・・と思いますが、全く飲まずに並べているだけのショップさんも多いと思いますので、そちらではまだあるかもしれません。お早めにどうぞ。
● 2020 Chambolle-Musigny 1er Cru les Plantes
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・プラント
【実は・・ルーミエさんの畑の真横だった・・んですね。】(こちらは2016年もののレヴューそのままです。評価も見当たりませんでした。)
noisy にとってはレ・プラントと言えばアミオ=セルヴェルでしたので、ジェルベのレ・プラントには興味が向かうことは無かった訳ですが、アメリー・ベルトーの所有になったこの1級レ・プラントを調べてみると、 「ジョルジュ・ルーミエの畑の真横がジェルベの畑」 と言うことが判りました。 と言うことは?・・いや、このレ・プラントと言う畑は、言ってみれば有る区画のど真ん中を「レ・シャルム」に居座られ、その残った部分がレ・プラントなんですね。 なので、格や味わいは別にすると、ラ・ターシュに対するレ・ゴーディショみたいなものでして、判官びいきな日本人にはちょっと喜ばれそうな感じです。 で、そうなってくるとそのジョルジュ・ルーミエの畑・・と言うのはおそらく北隣の「1級オ・コンボット」で有ることもまず間違いなく(違ってたらすみません・・)、クリストフの仕事をアメリーが見つめていた・・なんてシュチュエーションを野次馬根性で想像してしまいます。 何せ2016年ものは、「造れたものは極上だが、数が全くない」状況で、2017年以降、少しでも増えることを期待しています。ルーミエさんのコンボットのほぼ半額ですが、 「二つ並べて比較で飲んだらきっと楽しいだろうなぁ・・」 などと、ちょっと鉄ちゃん系のノリになってみても楽しいでしょう。ご検討くださいませ。 以下は以前のコメントです。 ━━━━━【ドメーヌ・ジェルベからドメーヌ・ベルトー=ジェルベに!味わいも力強いものから優しくナチュラルなものへ!】 シャンボール1級のレ・プラントです。ここはシャンボールの村のほぼ中央、レ・シャルムに接した畑です。レ・プラントと言えば noisy はアミオ=セルヴェルを思い出しますが、ここも好きでしたね。昔は安くて、2001年ものを5千円台で販売した記録が残っています。 しかしその後、日本のエージェントさんが決まり・・いや、それまでは無かったようで、ドメーヌに行くと分けてくれたんですね。なので、小さなインポーターさんはエクスクルーシヴを取らずに直接取引でやっていて、それを分けて貰ってました。 それがいつの間にか某社に販売権が移ったらもう・・いきなり倍以上ですからね・・。レザムルーズも持っていたセルヴェルでは有りますが、こちらが2001年で1万円ちょい位でしたが、それも同様に倍。呆れちゃいました。 アロマが軽やかでスパイシーなレザムルーズに対し、やや重量感が有り「トロッ」としたナトリウムっぽいミネラリティと、なめらかな「ヌメッ」としたテクスチュアで赤果実の美味しいレ・プラントでは、リリース直後はレ・プラントがとても美味しくて、随分お勧めした記憶が有ります。15年位も前の話しです。 リアルワインガイド第59号は今飲んで 92 ポテンシャル93 飲み頃予想2023~2045と、中々の評価です。これはヴォーヌ=ロマネ・レ・プティ・モン同様の評価ですから、価格的にも魅力ですよね。 非常にリーズナブルなユドロ=バイエのレ・シャルムよりも安く、リアルも評価自体はこちらが上です。是非お早めにご検討くださいませ。
● 2020 Vosne-Romanee 1er Cru les Petits Monts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【ジャスパー・モリスも・・ついに壊れた・・?・・上値97ポイントって・・まぁ判らなくも無いですが・・】
リアルワインガイドも、「とんでも無い地点にいきなり着地した20年ベルトー=ジェルベ」と評し、95+ポイントとしたのも勇気のいることでは有りますが、一方でジャスパー・モリス氏はついに壊れちゃったのか・・と心配になるほど・・ 「なんとグラン・クリュの評価を飛び越えてプティ・モンがトップ評価の97ポイント!」 と評価しちゃったんですね。・・ありゃりゃ・・です。 もう、こうなって来てしまいますと、あれを思い出しますよね。そう、クロ・パ・・何とかです。何せ、このプティ・モンはクロ・パ・・何とかの真横の畑ですから、あの魔力にも似た凄いアロマに取り込まれちゃったんでしょうね。リアルワインガイドの徳丸さんは、引き込まれそうになったが我に返ることが出来た・・(^^;; そう思うことにします。いつか飲みたいアメリーのプティ・モン!・・ご期待ください! 以下は以前のレヴューです。 -----【ジャスパー・モリスさんは上値96ポイント!・・ようやっとこのクラスになってからやる気が出たようです。】 ---すみません、2018年もののレヴューです。 面白いでしょう?・・テイスターもそれぞれ、いろんな状況を抱えているでしょうから、それぞれの立場から評点をすると思うんですね。・・いや、noisy はほぼ中立だと思いますよ。早いと思えば「まだ飲まないで」と言いますし、美味しく無ければ売らないし・・(^^;; で、ジャスパー・モリス氏は上値96点ですよ。フィサンは何点だったか・・それに、他のテイスターさんたちの、評価のバラけていることったら無いですよね。 これって、上り調子のドメーヌが必ず辿る道だと思いますよ。このバラけた評価を2~3年受け続け、それでもコケ無いで素晴らしいワインを造っていると、いきなり揃い出すんですね。 テイスターも人間ですから、今日は眠いとか、調子悪いとか、風邪ひいてるとか・・ある訳ですね。いや、noisy は風邪ひかないですよ・・そんなことは無いですが、最近は風邪を引いてる暇も無いほど、雑事が忙しいです。ご検討くださいませ。 以下は以前のレヴューです。 -----【リアルワインガイド第63号は 今飲んで 92 ポテンシャル 94+(!!) 2023~2055】(こちらは2016年もののレヴューです。セラートラッカーは94ポイント付けているテイスターがいらっしゃいました。) これは飲みたいですね~・・今後のブルゴーニュの勢力図を書き換えて行くに違いないワインかと期待しています。まぁ、ヴォーヌ=ロマネの生産者は、一部を除き、 「結果として畑のポテンシャルに寄りかかっただけのワインをリリースしていた」 側面が有ると言えるからです。 その中で、例えばアンリ・ジャイエしかり、ジョルジュ・ミュヌレしかり・・現状を打破する造り手が生まれ、ついには前述の代表ともいえる、あのフランソワ・ラマルシュまで・・変化して現在に至る・・と言うことになろうかと思います。勿論その精神的な支えとして、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティが中心にいた訳ですが、半世紀ほどの間に大変化をしているんですね。 フランソワ・ジェルベもまた、そんな造りになってしまっていたのかな・・と思います。悪くは無いが「畑の名前以外に気を引くことの無い」感じだったかと思います。実はドメーヌ・ドゥニ・ベルトーもそうだった訳です。 このプティ=モンは、あのヴォーヌ=ロマネ村のモノポール以外のグラン・クリュの実質上のトップの畑、「リッシュブール」の真上に存在します。そして、本当に神様になられたアンリ・ジャイエが開墾した「クロ・パラントー」の真横です。 誰が飲んでも神様のクロ・パラントーは独特の美味しさを持っていて、そして、誰が造ったにせよ、隣のプティ=モンは全くそれに及ばなかった訳ですね。 それが今、アメリー・ベルトーとニコラ・フォールの手に渡り造られるようになったと言うのは、奇跡なのか必然なのか・・非常に興味深く、どうしても知りたいと感じさせられます。 リアルワインガイドはついに、ポテンシャル点を94+まで付けました。まだ海外では騒がれていないようなので、我々にとっては非常に有難いことです。フランソワ・ラマルシュは以前はへっぽこでしたが、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで、以前から持ち合わせてはいた「フィネス」を売りにできるようになっています。 おそらくですが、この先、ベルトー=ジェルベのワインも、そのようなグレートなワインメーカーとして認知される日が来るでしょう。お勧めします。 以下は以前のコメントです。 ━━━━━【リアル第59号は92~93+ポイント!】 僅少のヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ=モンです。母方から継承した畑ですね。口内を香水感で満たすような圧巻さを持つヴォーヌ=ロマネ村名を飲めば、おのずのこのレ・プティ・モンの素晴らしさは想像出来ます。 リアルワインガイド第59号は 今飲んで 92 ポテンシャル93+ 飲み頃予想2023~2048 と、やや控えめな評価では有りますが、「ほぐれるのに2年、その後はパラダイス」と表現しているように、かなりの仕上がりのようです。
● 2020 Vosne-Romanee 1er Cru les Suchot
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・スショ
【どこのメディアの評価にも出て来ない・・ある意味、最高に希少なワインです!】
え~・・ファルスタッフ・マガジンは、2020年ものの村名ヴォーヌ=ロマネに94ポイント!・・です。村名ですよ・・。じゃぁ、1級レ・スショはどうすんのよ?・・と聞いたところでファルスタッフは返事をしてくれません。・・そうでしょう・・誰も簡単には飲めないキュヴェ・・と言うことになろうかと。 なので、noisy は、 「2本来たら絶対開けよう!」 と思っているんですが、なぜかいつも1本..どうしようも無いってことは有るんですね。今のところは村名ヴォーヌ=ロマネで納得するしかないようです。ご検討くださいませ。 以下は以前のレヴューです。 -----【非常に少ない2016年レ・スショは、リアルワインガイドもテイスティングできなかったほど収穫減!!】(こちらは2016年もののコラムそのままです。) かなり期待が出来る1級レ・スショです。エージェントさんの資料だと、リッシュブールの真上に有るのか?などと思ってしまうかもしれませんが、リッシュブールの真上はあの「クロパラ」と「プティ=モン」ですので、「リッシュブールの斜面、上部」で有って、正確には「リッシュブールの北に接する斜面」です。 ま~・・このロケーションなら・・ニコラは必ず仕事に入りますよね~。2015年のヴォーヌ=ロマネのあの香りを、さらに繊細に・・重厚にした感じかな・・と想像しています。 以下は1級レ・プティ=モンの以前のコメントです。 ━━━━━【リアル第59号は92~93+ポイント!】 僅少のヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ=モンです。母方から継承した畑ですね。口内を香水感で満たすような圧巻さを持つヴォーヌ=ロマネ村名を飲めば、おのずのこのレ・プティ・モンの素晴らしさは想像出来ます。 リアルワインガイド第59号は 今飲んで 92 ポテンシャル93+ 飲み頃予想2023~2048 と、やや控えめな評価では有りますが、「ほぐれるのに2年、その後はパラダイス」と表現しているように、かなりの仕上がりのようです。
● 2020 Clos-Vougeot Grand Cru
クロ=ヴージョ・グラン・クリュ
【リアルワインガイドもジャスパー・モリス氏もトップ・キュヴェのエシェゾーと同じ評価!・・これは素晴らしい!】
お客様に聞いたのですが、アメリーのクロ=ヴージョの何年ものかは忘れましたが、まだNoisy wine のサイトに残っているそうで・・調べてないので判りませんが・・。
しかも2018年までは何とかテイスティングで開けられるような環境だった・・訳ですよね。2020年ものの入荷を見ますと全く信じられません。
リアルもモリス氏もエシェゾー2020年と全く同じ評価ですから、この2つにプティ・モンを加えて、世界的な評価も爆上がり・・と言うことになろうかと思います。母方のジェルヴェ家からの承継ですが、アメリーの代になって完全にトップ生産者のレベルになった訳です。ジェルヴェさんの頃はちょっと・・ね・・手が出ませんでしたが、まさに時代が変わろうとしているんだろうと思います。
クロ=ヴージョと言えば、あのミュヌレ=ジブールでさえも全然売れず・・飲んで「旨い!」と絶叫?・・しても売れなかった時代は、さほど遠い訳では無いことを考えますと、残っているアメリーのクロ=ヴージョはさっさと引き上げるべきかな・・とも・・(^^ どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【ジャスパー・モリス氏は何と・・96ポイントです!・・noisy は96~96+と評価します。】---すみません、2018年もののレヴューです。 素晴らしいです・・ジャイエっぽいです。赤い花束とスグリのトッピングのチョコレートケーキを抱えたジャイエです・・
いや~・・めっちゃ美味しいです。質感が凄い!・・そしてクロ=ヴージョらしい茶色のニュアンス・・チョコレートと書きましたがココアっぽさも有ります。そしてビロードのテクスチュアです。
むしろジャイエの低温浸漬より期間が短いのが功を奏しているのか、果実感がピュアで活き活きとしています。
もしこれ、ジェルベ由来の畑以外を買い足していないのなら・・凄いことだと思いますよ。だって・・ジェルベ家のクロ=ヴージョの地所は下部のはずですから。
でも飲んだニュアンス的には上部~中部辺りのグラン=ゼシェゾーに近い部分的な感じが有るんですよね・・。気のせいかもしれませんが・・。
そして、ようやっとやる気を出したジャスパー・モリス氏は何と96ポイントです!・・ほぼ noisy の感覚と同じでした。そして何とも懐かしい感じがして・・
「アメリーはついにトップドメーヌの仲間入りの・・スタートラインに着いた!」
と言えるのかもしれません。
飲んで書いても全く売れなかった2017年クロ=ヴージョも是非・・ベルトーのページでご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【海外メディアは Vinous で94Points! 意外にニコラ・フォールの顔出しは少なく3割ほど?・・真ん丸パレットでエレガント!今飲んでもスイっと飲めちゃうバランスの良さが素晴らしいです!】 こちらは2020年4月22日に書いています。ドメーヌ・ベルトー=ジェルベのアイテムの中でも、母方のドメーヌ・ジェルベから相続したヴォーヌ=ロマネ近郊のクリュものは余りに少ない入荷なので、村名ヴォーヌ=ロマネをテイスティングするのが「限度」になっていました。
今回はインポーターさん(オルヴォーさん)のご協力をいただきまして、昨年末に続き2回目の荷で入って来た、とても貴重な「クロ=ヴージョ」をテイスティングできることになりまして・・有難うございます・・どんな仕上がりになっているのか、noisy の言葉でご紹介させていただきます。(今度は是非エシェゾーをくださいね~。)
左の写真は大きさを調整したのみで、色味は全く弄っておりません。でも・・美しいですよね~。まぁ・・このところ色々有りまして iphone を新調したんですね。仲間内では、
「iphone が安い?・・安く売ってるったって・・高いでしょ。うちはタダでもらえるチープなので充分す。」
と言ってる方もいらっしゃいます。
まぁ、考え方と IT の進み方、Webページの構成やサーバー管理など、色々と鑑みますと、チープなスマホはいただけません。
画像も細やかで綺麗です。
ただし、有機ELディスプレイのクセなのか、ちょっと黄色と言うか、黄土色が入りやすく、また、色味の調整をしないとそのまんま・・以前よりちょっと黄土色が出易いかな・・以前の方が自然な感じでは有ったか・・とは思います。なので、
「黄土色は今までより少し多めに入る傾向が有る」
と思ってください。
香りの上がりが早いです。ストレスなく、しかしとても上品に感じるアロマです。ちょうどよく熟したベリーですね。ふんわりと柔らかく、ベルトーの北のワイン・・・フィサンやジュヴレよりも硬くなく、上品さも凄く良い感じで感じられます。
上品なアロマをノーズに感じながら口内に流し込むと、中くらいの真ん丸なパレットを綺麗に描きます。ナチュラルさ半分、ピュアさ半分・・と言った感じ。とても優しいシャルム=シャンベルタンと、ヴォーヌ=ロマネ・レ・スショ辺りの1級を折半したような感じでしょうか。ブラインドですぐさま「クロ=ヴージョ!」と言うには勇気がいるかな?・・結構にクロ=ヴージョを飲んでいないと・・もしくはよっぽど知っていなければ、シャルム=シャンベルタンと言ってしまいそうです。
やはりグラン・クリュの造りをしたワインで有る・・と言うのが良く判ります。でもそこには、
「もしかしたら?」
と思っていた、「ニコラ・フォールの姿」はさほど強く感じませんでした。・・ここも折半・・もしくは、アメリー3にニコラ1・・と言う感じ。
滅茶苦茶良~くまとまっていて、スイスイっと喉を転がって行きます。余りにスムースなので・・
「この感じはシャルム・・だよなぁ・・」
と思ってしまいそうでも有ります。
クロ=ヴージョは結構に「土」のニュアンスが出ているアイテムも有ったり、上部の良い畑だと「黒み」をもっと持った果実が結構に饒舌に出てきたりします。・・もしくは、もっと真っ赤な果実で香水っぽいニュアンスが黒っぽい土や果実と混ざったような感じの場合も有ります。タイトに締まった感じもします。ミュヌレ=ジブール、メオ=カミュゼなど。
下部はもう・・様々です。当然ながらミュジニーがグラン=ゼシェゾーに近い上部が最高であるとされていますが、下部でも結構に素晴らしいクロ=ヴージョを造るドメーヌもいらっしゃいます。やや豊かな感じでしょうか。ジャン・ラフェやショパン・グロフィエ・・に掛かると、もう最高です。
中部は、むしろこれぞクロ=ヴージョ!・・と言う感じ。綺麗な土っぽさと果実の競演ですね。もしくは上部と下部のブレンドと思っても良いかもしれません。シャトー・ド・ラトゥールとかリジェ・ベレール。
またそれ以外の生産者は、中部と下部、上部と下部、上中下をブレンドする感じです。その昔、ルーミエさんも造ってました。今はローラン・ルーミエですね。上部の区画を主体に下部の区画をブレンド・・。
「それでなんで・・この出来?」
なんて言ってた気も・・(^^;;
感じから言うと上部では無い・・もしくは上部は少ない・・中部~下部か、下部で樹齢が高く、適度な凝縮感とエレガンスがせめぎ合った感じか・・と思います。
実にエレガントなので、今飲んでも美味しく飲めてしまいます。クラス感を大きく感じたいので有れば、5年ほど寝かせると良いかもしれません。トロミが出て来て・・そこに官能感も加わり、実に良い感じになるんじゃないかと想像しています。
リアルワインガイドはクロ=ヴージョをテイスティングできておらずポイント無し。海外メディアは Vinous で94Points 飲み頃予想 2023~2038 と言う評価でした。
今飲んでも納得して飲めるし、数年置いても良い・・そんなアメリーのクロ=ヴージョ2017!・・ご検討くださいませ!
因みに、ベッキー・ワッサーマンさんのページに行くと、大きな写真でアメリーに逢えますよ。それに英語では有りますが、ベルトー家の、またアメリーの半生などが書かれていますので、是非ご覧くださいね・・あ、惚れてしまってももう遅いですから・・はい。
ベルトー=ジェルベ/ベッキー・ワッサーマン 以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドも掲載無しの希少キュヴェ(0.06ha)!クロ=ヴージョ・グラン・クリュをアメリーとニコラがどう仕上げたのでしょうか!】(こちらは2016年もののコラムを掲載しています。) 数々の2016年のドメーヌ・ドニ・ベルトーをテイスティングすれば、もし初リリースの2013年から継続して飲むことが出来ていたのなら、おそらく誰でも・・
「・・今までとは違う・・今までも美味かったが2016年はさらに美味しい!・・このピュアでナチュラルな味わいは・・どうして可能になった・・?」
と感じられるに違いありません。
間違いなくそこにはニコラ・フォールの存在が感じられます。・・だって・・似てるんですもん・・(^^;;
noisy のお客様はさしてニコラ・フォールには興味が無いようですが、noisy的には非常に買ってますよ・・彼の実力を。高いと思われたのかもしれませんが、ガメを混ぜたキュヴェなんぞ・・滅茶美味しいですよ。ニュイ=サン=ジョルジュもまだ売れずに残ってますけど・・決して高くは無い銘品だと思っています。
その単なるニュイ=サン=ジョルジュの村名に過ぎないレ・ゼルビュでさえ、あの高みにまで持ち上げてしまうニコラ・フォールの、喜々として畑仕事に精を出している姿が目に浮かびます。
ようやっと購入したニュイの村名畑だけでは無く、エシェゾーも、クロ=ヴージョも、そしてレ・スショもプティ=モンも扱えるわけですからね。
言ってみれば二人は幼馴染なのでしょう・・母方の実家がフランソワ=ジェルベですから。そして少なくとも勤め先のD.R.C.に近いヴォーヌ=ロマネ近郊の畑では、彼の力が働いていたとみるべきでしょう。2015年のヴォーヌ=ロマネも滅茶旨くてビックリしましたが、ドニ=ベルトーのワイン群の中では少しだけ毛色が異なって見えたのは、きっとそう言うことだったのかな?・・などと邪推しています。
非常に将来も有望、いや、もしかしたらもう、完成しているのかもしれませんが、noisy としてもそれを確かめられるほどの数量が入荷していない貴重なキュヴェです。是非アメリーのファンに、飲んでいただきたいと思います。
以下は以前のコメント・レヴューです。
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【初めての扱いです!非常に興味が尽きないワインです。】 左の写真は村名ヴォーヌ=ロマネですのでお間違い無く。
ドメーヌ・フランソワ・ジェルベから正式に継承したクロ・ヴージョです。・・まぁ、ハッキリ言ってフランソワ・ジェルベなら買わないですが・・すみません・・アメリーのクロ・ヴージョなら飲んでみたい!・・と思ってしまいます。
しかしながらリアルワインガイド第59号でも評価は掲載されず、飲めなかったのか飲まなかったのか、飲めたのに書かなかったのかは聞いてませんので判りませんが、いずれにしても、このクロ・ヴージョとエシェゾーがドメーヌ・ベルトー=ジェルベの二枚看板になるべくのワインです。期待せずにはいられないですよね。
しかしながら、無二の特徴を持つ煌くヴォーヌ=ロマネのグラン・クリュ達に対し、クロ・ヴージョもエシェゾーも、実はとても難しいワインです。造り手にとって・・です。
本当に優れた造り手に掛かれば、多区画あるエシェゾーを上手くセパージュ出来るように持って行くでしょうし、上から下までそれなりに広いクロ・ヴージョにおいても、それは言えます。
それでも、例えばかつての名手ドメーヌ・ジャン・ラフェのように、国道沿いの下部の区画から、素晴らしいクロ・ヴージョを造り出す方もいます・・いや、上手く行かなかった年も有りましたけどね。
それに、かのミュヌレ=ジブールのクロ・ヴージョも、まぁ、皆さんはどう思っていらっしゃるか判りませんが、noisy 的には物凄いワインだと理解しています。トップ・キュヴェと言って良いとさえ思います。
そんな綺羅星の如きクロ・ヴージョになったのか、もしくはフランソワ・ジェルベ的な仕上がりにとどまったのか・・非常に気になる訳ですね。
勿論ですが、2015年はあのヴォーヌ=ロマネ村名でさえ、物凄い味わいにビックリさせられましたし、フランソワ・ジェルベ時代には単一区画の「オ・レア」としてリリースしていたキュヴェを格下げ、村名にブレンドしてしまいましたよね?素晴らしい色合いでしょう?
2013年のヴォーヌ=ロマネには無かった、あの香しいミュジニーのようなフレーヴァーが、飲む人を魅了するはずです。noisyは、そんな鋭敏な感性と対処する能力がアメリー・ベルトーには有ると感じているんです。だからこそ、このクロ・ヴージョがクロ・ヴージョ足り得る味わいになっているのかどうか・・が気になって仕方が無い・・んですね。
もしメアリーの真の実力を測りたいので有れば、このクロ・ヴージョが最良の選択と言えます。まぁ、価格はそれなりですが、グラン・クリュですから決して高くは無い・・訳です。飲めるようであれば飲みたいと思っています。皆さんも是非注目していただき、フランソワ・ジェルベでもドニ・ベルトーでも無い、アメリー・ベルトーのクロ・ヴージョの真の姿を見ていただきたいと思います。
● 2020 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【何とか1本だけの・・入荷ですが、過去最高の評価です!リアルワインガイドはポテンシャル97点、ジャスパー・モリス氏は上値96ポイント!】
こうなるのは判っていました。2020年ものは・・数は無いものの、ワインの出来は物凄いものになるだろうと。 リアルワインガイドは徳丸さんが「悶絶」「個人的には100点」「参りました」と、これ以上の形容は無いと思われるほどの評価です。それに、あの・・気が乗らない時、もしくは思い込み?・・か判りませんが、下級キュヴェには中々手厳しいジャスパー・モリスさんも、今までで最高の上値96ポイントを付けていますんで、これはもう間違いの無いワインでしょう。 いつか飲みたいと思っていますが中々に難しい・・入荷は1本ですから・・はい。なので、何も書けませんで申し訳ありません。 以下は以前のレヴューです。 -----【希少!】 非常に希少です。申し訳ありませんが、販売条件の無いワインを1本以上、同時にご購入お願いいたします。 リアルワインガイド第63号は、今飲んで94、ポテンシャル96 と・・弾けてます!・・飲んでみたい・・! 以下は2015年のコメントです。 ━━━━━ 希少なベルトー=ジェルベのエシェゾーです。リアルワインガイド第59号は 今飲んで 93 ポテンシャル94+ 飲み頃予想2025~2055 と、堂々たる評価でした。・・蝋封の上、紙包みです。 申し訳ありませんが他のワイン1本と一緒にご注文くださいませ。どうぞよろしくお願いいたします。
● 2020 Fixin Blanc les Champs des Charmes
フィサン・ブラン・シャン・デ・シャルム
【コート・ド・ニュイ=ヴィラージュの赤と双子??・・かなり大柄、官能的なシャルドネです!コクのあるエキスと樽発酵による樽が溶け込んだニュアンス!相当に素晴らしいです!】
アメリー・ベルトーのコート・ド・ニュイ=ヴィラージュの素晴らしさは、飲んだことの有る方ならご理解いただけるものと思いますが、純粋にして何とも言えぬ細やかな表情に惚れ惚れとしてしまう見事なピノ・ノワールです。
このコート・ド・ニュイ=ヴィラージュは、ジュヴレ=シャンベルタン村の北隣にある「ブロション村」の畑でして、このアペラシオン名でリリースされるワインは、ブロションの北側に限定されていまして、さらに北隣の「フィサン村」に接しています。
この、光が全く当てられていないアペラシオン..コート・ド・ニュイ=ヴィラージュもそうですが、ブロション村のジュヴレ=シャンベルタン村側・・つまり南側は、実はジュヴレ=シャンベルタンを名乗っている訳ですね。
なので、ブロションは、真ん中の村人たちが住んでいる部分を除いて南側がジュヴレ=シャンベルタン、北側がコート・ド・ニュイ=ヴィラージュと言うことになります。・・まぁ・・
「そんなの、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュのコラムに書けよ!」
って話しでは有りますが、この、実は非常に珍しい・・村の全生産量のたった3%ほどしか存在しない「フィサン・ブラン」にも何とか光を当てたいと・・(^^;; コート・ド・ニュイ=ヴィラージュは散々に推させていただいてますんで・・良いんです!
因みにデュガ=ピィさんちのジュヴレのレ・ゼヴォセルはブロション村です。南半分(実際には1/3ほど?)をジュヴレ=シャンベルタンに魂を売った形になってしまったため、ブロションは光が当たらないようになってしまったのかもしれません。
で・・ここからが本番・・。このフィサンのレ・シャン・デ・シャルムと言うリューディは、そのブロションのコート・ド・ニュイ=ヴィラージュの畑たちと接する形で、
「フィサンの最南に有る」
んですね。ですのである意味、
「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュと・・双子?」
みたいな感じとも言えるかな・・と思っている訳です。
まぁ~・・素晴らしい色合いをしていますよね。結構に黄色が濃い感じの仕上がりで、薄い緑色がかすかに見えているようです。
緑色って面白いんですが、写真の色の修整などをやる時にRGB(赤・緑・青)のバランスを行いますが、緑色を増やすとちょっと変な仕上がりになっちゃうんですね。なので、明るくしたいときは多めの青と少しの緑を、そして赤も調整しながら適度に増やします。赤を入れないと仕上がりのバランスが滅茶苦茶になってしまう・・長年やっていてそんな感触を持っています。まぁ、出来るだけ弄らないようにはしているんですが、撮れ方によってはどうしても・・そう、カメラはラベルの色にも影響されてしまいますから。
なので、このような色彩を見ますと、
「赤色の存在」
も・・感じる訳ですね。なので、
「ちょっと・・コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとは・・双子かぁ?」
とも思えて来ます。
単純に白ブドウが好む石灰バリバリの土壌では無いでしょう。もちろんですが、モンラッシェ辺りの魚卵状石灰岩的な繊細な高質さと言うのとも違う・・。ちょっと青みと言うか緑と言うか・・そんな色が掛かっていて、どこか珪藻土っぽいような印象がするんですね。珪藻土は植物性プラントンの珪藻(ケイソウ)が化石となって堆積したものらしいので、シリカ、シリコンと言うことになるのかもしれませんが、石みたいにそんな硬い印象じゃなく・・もう少し「ふわっ」とした「土」みたいな感覚・・でしょうか。
それでいて、適度に粘性が有ってオイリーさも有り、エキスの濃度がかなり濃く・・でも「サラリ」と抜けの良い味わいがするんです。
面白いのが・・現状、余り「丸いパレット」は描いてくれなくて・・ですね・・ちょっと「ひょうたん型」っぽい感じ。ひょうたんを縦に見た時の感じですね。
で、今でも結構に旨いんですが、時間が経って熟成してくるとなりますと、これがかなり「丸型」になってくるんじゃないかと思っていまして、上記の「ひょうたん」のえぐれた部分が横に張り出してきて「丸型」のパレットになって来ますと・・
「完成!」
。。いや、完熟・・でしょうか。
そもそもこのフィサン・ブランは、本当に無いワインです。さらには「ニュイのシャルドネ」となりますと・・本当に少ないですよね。最近はシルヴァン・パタイユがマルサネで素晴らしいアリゴテを造っていますが、
「このままさらに洗練されてくると、黙ってはいられない存在になるかも・・」
とも思います。
どうやらジャンシス・ロビンソンさんはこの2020年のシャン・デ・シャルムを89ポイントと評価しているようですが、90ポイント以上付けなかったのは「洗練さ」が少し足りない・・と思われたのかもしれません。
でも、このひょうたん状のパレットだからこそ、むしろ個性が良く伝わってくるとも思うんですね。そして何より自身の中に肯定感が漂ってきます。
25パーセントの樽発酵をセパージュした、意欲的なワインです。是非飲んでみてください。素晴らしいと思います!
以下は以前のレヴューです。
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【2018年ものの見事な出来に、ナチュラルさをさらに盛った複雑精緻な味わいでした!超お勧めです!】 構成的にはボーヌのシャルドネとは・・全く違うような感触です。どちらかと言うと、
「緑のグラデュエーションが美しい!」
と言いたくなります。
白ワインの表現では、白や黄色のフルーツ、そして青っぽいフルーツ・・みたいな感じですね。
で、こちらのシャン・デ・シャルムは、珪藻土っぽい・・そんな色合いもしっかり感じられますし、「スイカ」とか、「メロン」とかも感じるんですよ。なので、勿論果実のニュアンスも複雑なんですが、ミネラリティの構成がかなり・・複雑なんじゃ無いか?と思うんですね。
それでいて、非常にナチュラルな仕上がりをしていると感じますので、そちらの複雑さも有り、複雑さ X 複雑さ X 複雑さ になりまして・・
「・・只者では無い感じ」
が凄いんですね。むしろ、もっと綺麗に・・と言うか、もっと「のっぺら」とさせると、ボーヌの方にも似たようなニュアンスの畑は有るかと思います。
この、「緑系の色合い」は、この近接で撮った写真にも見えるでしょう?・・相当美味しいです!・・が数が無いです。お早めにご検討くださいませ!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【これは本当に独特!・・ブルゴーニュの歴史の中で埋もれて来た「裏の部分」も感じます。滅茶複雑で素晴らしいです!】 ブルゴーニュワインは良いワインを造るため、領主が「ガメ禁止令」のように多産種を捨て、黒葡萄ならピノ・ノワール、白葡萄ならシャルドネへと植え替えさせた歴史が有ります。今のように大自然の驚異に対応できるようなスキルも無く、技術も無かった訳ですから、薄くて平板な味わいになってしまう多産種は嫌われた訳ですね。
ですが、それはお金持ちや領主の側から見た景色です。小作民は・・そんなの関係ね~・・です。沢山採れて、沢山ワインが出来て、自分たちも飲めるのが良かった訳ですね。
なので、ガメを抜いてピノ・ノワールへ・・、アリゴテを抜いてシャルドネへ・・と言う流れは有ったものの、それなりにはアチコチに残ったようです。
まぁ、良く観察すれば判るのかもしれないですが、古木のアリゴテと若木のシャルドネ・・判断するのは難しいんじゃないでしょうか。同じ葡萄ですから・・。
それに加え、葡萄はどんどん変化していってしまいます。土地の要素によっても、種が対応して生きやすいようになるのかもしれませんし、突然変異で生まれた葡萄は沢山有りますよね。ピノ・グージュもそうですしね・・。
このワインを飲むと、そんなことの裏付けのような気がします。A.O.C.では認められていないにも関わらず、造っている者さえそれを認識していないかもしれず、単に「シャルドネ100%」と言ってしまうには、
「・・ん~~・・違うんじゃ・・ないかなぁ・・」
と思わせてくれる白ワインなんですね。
非常に濃密です。そして緊張感も有ります。非常に複雑です。縦に伸びる幾重にも絡まった細い弦のような、頑丈な味わいも有りますが、非常に繊細な味わいもそこに絡まって来ます。
ファーストリリースの2017年ものも、やはり同様な印象だったことを思い出しますと、やはりこれは・・単なるシャルドネでは無いと感じます。そして、緑を幾層にも塗り込んだような味わい深さ・・独特でとても印象的です。
こんなワイン・・次世代に是非、繋げて行って欲しいと思います。四半世紀前までは、時折出くわした味わいですが、ここまで洗練されていたかどうか・・残念ながら記憶の底に沈んでいて引き上げられません。是非飲んでみて下さい。忘れられない味わいです。
以下は以前のレヴューです。
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【初リリース!見事に超複雑な構成と味わい!飲んだら・・惚れちゃいます!】 全く何の情報も無いんです。でも数は無い・・エージェントさんの担当のM君も、
「・・裏で売ってくださいよ~・・」
と言い出す始末だし・・。
「じゃぁ・・飲むしかないか・・」
となってしまうんですね。
でも、無理して開けて良かったですよ。滅茶複雑で深淵・・心に響く深い味わいをしていました。
今は何故かブルゴーニュ白も「シャルドネ一色」になりつつ有ります。シャルドネのような、ある意味全くクセを持たず、テロワールに染められやすい性格が受けるのも判りますが、
「昔はブルゴーニュのアチコチに白葡萄が植わっていて、それぞれに個性的な味わいを生み出していた」
ものです。
デュジャックしかり、ポンソしかり・・コルシャルもアリゴテまで有りましたし・・。
いや、だから・・このフィサンの南端、ジュヴレに近い方に有る村名畑のシャン・デ・シャルム がシャルドネじゃぁ無い・・などと言っている訳では有りません。
「・・混ざってるんじゃない?」
と。
なんせ、非常に複雑です。バランスも取れています。ファーストノーズには新樽系のほんのりトースティなアロマが混ざりますが、味わいは決して新樽に負けていません。非常にバランスが良いです。
肉厚で、中域もしっかり有ります。ここはシャルドネ的です。中高域から高域にかけてがシャルドネとちょっと違う感じがします。もっと肉厚で複雑なんです。シャルドネの高域はどこか、一筆書きのように感じるんですが、こちらは細い筆で何度もなぞったような表情で、滅茶複雑なんですよ。
そこから熟しているのか若いのか・・それを合わせたものなのか、果実のニュアンスがバッチリ有ります。超高域は繊細ですが高域は結構にズ太い感じ・・です。
これは凄い旨いな~・・!・・と思うんですが、比較する対象が見当たらない・・(^^;; 困った・・テクニカルも何にも無い・・ので、あとは皆さんに丸投げしてしまおうと言う魂胆です。
なぜか写真は照度が不足しておりまして・・ちょっと暗いんですが、下手に直すとリアリティが無くなるので弄ってません。美しい緑が見える感じがするでしょう?濃密ですよ・・甘く無いのに旨味はすごく載っています。それに、
「ちょっと黒葡萄的な味わいが・・」
するんですが、色合いには出てこないんですね・・グリか~?・・などど、飲み手の脳をグラグラ掴んで離さない白ワインでした。・・いや、もっともそんな疲れる飲み方などしたくないぞ・・と言うお方にも、必ずや受け入れられる味わいなんですけどね。是非ご検討くださいませ。余りに無いのでお一人様1本限定でお願いいたします。
● 2019 Fixin les Clos
フィサン・レ・クロ
【フィサン村名の区画で有りながら、最も複雑なミネラル組成を持っていると思われるのがこれ、レ・クロです!】
このところ双子のレ・クロとレ・クラがまともに入らず、飲めない年もありましたが、素晴らしい出来になった2019年ものは、どちらも何とかテイスティングできました!・・良かったです。
このレ・クロを飲むと・・7年目ですから、7年間のドメーヌの進歩が凄く良く伝わって来ます。ある意味、とても凄いワインだと・・感じます。しかし同時に、
「どれだけの方が理解可能なんだろう・・」
とも思います。
このレ・クロに関しては、物凄く判りやすい表情を、すぐに出してくれる・・訳では無いんですね。ですが確実に村名よりも素晴らしいのは判るし、でももし今、今ですよ、レ・クラと一緒に飲んだら、ほとんどの方がレ・クラが美味しい・・と言うはずなんです。
スタイルとしますと、村名フィサンに似た穏やかで優しい・・さほどは強いアピールをしてこない内向的なタイプだと思います。しかしながら2019年と言うヴィンテージの良さから、しっかりした赤と紫・・珍しくこのキュヴェは赤がしっかりしています・・の果実がたっぷり有ります。
ですが、実は相当・・複雑性が高いんですよ。でもそれはまだ決して実を結実させてはおらず、時間の経過を待っている段階です。
そして・・あ、色合いを見てください。もう、2017年の写真・・とは、比較のしようがないほど・・ですよね。相当に濃いです。
でもそんなに「濃い!」って味わいはしないんですね・・。充実はしているけれど、決して濃いなんて思わないと思います。アン・コンブ・ロワはしっかり濃い・・でもあっさりと流れて行くような果実の美味しさが有ります。
なので、このワインは1~2年、待った方が良いでしょう。今、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとフィサンが滅茶美味しいので、このレ・クロはしばらく忘れて置くことをお薦めします。それだけ待ちますと・・
「フィサン村名の美しい美味しさに加え、さらにボリューミーさと、滅茶複雑な表情を得た・・フィサンの村名格だとは思えないような味わい!」
に成長しているはずです。
昨今は入荷の少ないレ・クロです。ニール・マーティンさんは・・ちびっちゃったかな?・・92点止まりでした。今飲んで点は下げ、ポテンシャルは上げるべきかな・・とは思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【区画名付きのレ・クロ、レ・クレは数も時間も無くて飲めませんでした。すみません・・。以前のレヴューと村名フィサン2018のコラムを参考にされてください。】 【レ・クレは飲めませんでした・・レ・クロを飲みました。やはりフィサンを頭一つ、確実に超えて来ています!】 以前はあれほど有ったレ・クレとレ・クロですが、このところは何故か余り有りませんで、12本ずつの入荷です。しかし、
「価格は¥5050-->¥4750 へ値下げ!」
ですから300円も下がってます。・・下がると売上も下がるので困るんですが・・本数も減ってますし・・どうしてくれるんだろ・・。
なので、どちらか1アイテム・・と思ったんですが、2016年ものも飲ませていただいたレ・クロを選択しました。
非常に凝縮しており、葡萄の質の良さが感じられます。もっと「間延びのするふんわかした液体」かと想像していたんですが、さにあらず・・。良い意味で「余分な空間を造らない密な表情」をしています。
要素がとても多く、それが複雑に絡み合い、今の味わいを造っていますが、もう少し置きますと、より判りやすく分別されて感じられると思います。まぁ、いつもより入荷が3カ月も早いですから、「育ち」もまだ少し若いと言うことですね。
2016年もののレ・クレ(レ・クロではない)の評価に、リアルワインガイドで徳丸さんは、
「父親をリスペクトした構造に、母親から受け継いだエレガンス」
と書いてポテンシャル92ポイント、付けていますが、
「言い得て妙!」
ですね。
まぁ、今ですと・・noisy は、そこに、
「夫(ニコラ・フォール)の栽培における助力」
を入れたいですが・・長く仲睦まじく、健康に暮らして欲しい・・と思ってます。
いや、そこはどうでも良いんですが、徳丸さんがそのように評した「父親譲りの構造、母親から受け継いだエレガンス」は、まさにそのまんま・・感じられます。
しかし・・一体、このワインに何点付けるのか・・noisy 的には興味深々です。少なくともポテンシャル点に「+」は付くでしょう。
昨年の2016年ものにも「今までで最高を・・さらに超え・・」と書いてしまいましたが、「さらにさらに超え・・」と書かなくてはならなくなってしまいました。素晴らしい出来だと思います。
また双子のような「レ・クレ(レ・クレイ)」ですが、読んで字のごとし、「クレイ」=「粘土」です。粘土が強いと言うことですね。こちらは飲めてはいませんが、レ・クロの印象からは、万全に仕上がっているはずです。是非ご検討くださいませ。いつもより全然少ないし、追加も見込めません。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしい出来です!・・今までで最高を・・さらに超えて来ました!!】 2015年もので、
「今までで最高!」
などと言ってしまったために、2016年もののプレゼンをどうしたら良いかと、ちょっと悩み気味だったのですが、しっかり上塗りしてしまいました。今までで最高のフィサン・レ・クロです。
色合いも密度の高い素晴らしいものですよね。是非2013年からの連続写真を・・ご覧ください。
濃く見えるでしょう?・・でも、サラッとしているんですよ。そして旨味の元がちゃんと備わっている。アロマの表現も多彩でスピードも速いし、細やかな表情が、実は大きな構造からストレスなく出てくるんですね。
リアルワインガイドは・・残念ながら、レ・クレの評価は有ってもレ・クロを回避しています。それだけ「少ない」と言うことなんですね。
しかし、その少ない中で仕上がったキュヴェはどれも秀逸ですが、
「noisy が飲めた中では、今、これが一番の表情を持っていて、今、一番美味しい!」
と言えるでしょう。
村名ジュヴレ=シャンベルタンは、ポテンシャルでこのフィサン・レ・クロを凌ぎますが、「今飲んで」と言う観点からはフィサン・レ・クロに劣ります。3年ほど経過するとその座は奪われるかな?・・と言う感じですが、それでもこのレ・クロの存在感は普遍でしょう。
リアルワインガイド第63号は、フィサン・レ・クレ2016年に91~92ポイント付けています。noisy的には、このフィサン・レ・クロにも同様な評価をしたいと思っています。
この密度、しなやかさ、軽やかだけれど充実している酒躯・・フィネス、エレガンス。もう充分でしょう!ジュヴレに似ている・・と言って来ましたが、これはもう、フィサン1級レ・クロです。ジャンプアップした2016年のアメリー・ベルトーを理解するのには最高のアイテムかと感じました。こちらも余り数は有りませんが、やはり飲んでいただきたい!是非お早めにご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【今までで最高の出来!素晴らしいです!】 非常に美味しいですね~・・素晴らしいです。色合いもACブルやオート=コート、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとは少し傾向が違いますね。
2015年のレ・クロは、2014年までのレ・クロと同様にやや赤紫色の色合いを継承しています。ACブルあたりはやや褐色が混じったようなイメージですが、その色は見て取れません。
2014年ものと比較すると・・歴然としています。濃密な色合いです。美しいですね・・そしてファットな舌触りには極上のタンニン分を含んでいるのが判ります。
noisy はブルゴーニュワインの評価には、滅多に「タンニン」を言いません。言う必要が無いと言うか、タンニンをタンニンとして捉えられるブルゴーニュワインってどうなのよ・・と言う思いもどこかに有るからです。
このレ・クロは、そんな自身の「禁」を犯しても伝えておくべきかな・・と思うので敢えて書きました。極上のタンニン・・と言いましたが、それは「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールにおける好ましいタンニン」と言うことになります。
もし気にしないでいたら・・もしくは、タンニン分を捕えようと思っていなければ、それは中々判らないでしょう。全くベルベッティで有り、深みと柔らかさが有り、全体に溶け込んでいるので判り辛いんですね。ブルゴーニュワインはそれで良いと思います。まぁ、タンニンをしっかり出してくる生産者さんもいらっしゃいますが、余り好ましいとは思っていません。目立たないのに実は存在している・・それでよい訳です。下手をすればエレガンス、フィネスを大きく損なうことになりかねないと思います。
しかし、目立たない・・判り辛いのにしっかり存在し、ワインを大きくしているのがこの素晴らしいレ・クロのタンニンです。
そしてそれは香りの厚みにも・・現れています。ま~・・素晴らしいこと、複雑でゴージャスですし、存在感は凄いです。
敢えて言うなら・・樽も有りますよ。実に高級感のあるものです。敢えて取り上げることも無いのですが念のため・・。
リアルワインガイド第59号はこのレ・クロに「89+ 90+ 2018~2038」と言う高評価を与えています。noisy 的にはもう少し上げたいところですが・・まぁ・・仕方ないでしょうか。香りの密度感・・みたいなことも述べられていますが、このクラスになると下のクラスとは全然違う・・とも言及されています。
noisy 的にもこの春頃から飲んで良いと思います。しかし・・このワインの本当の飲み頃は10年経ってから・・でしょう。ポテンシャルを開花させるにはその位は必要です。素晴らしいワインでした!
また、例年ですとレ・クロとレ・クラの比較をするところなんですが、リアルワインガイド第59号でもレ・クラの評価をしていないのと同じ意味でしょうか、レ・クラの入荷は12本だけです。レ・クロは24本でしたので何とか飲めましたが・・すみません。
因みに「造り手紹介欄」の写真に某雑誌の評価がそれとなく出ていますが、そこには何とこの「レ・クラ2015年」が、
「18.5」 と評価されています。
20点満点で18.5点は・・物凄い評価ですよ?・・まぁ、1級ザルヴレは19点ですけどね!
写真も詳細では無いですし部分しか映ってないので良く判りませんが、それにしてもこの評価は高いですね。レ・クロを飲んでも良く判りますし、アン・コンブ・ロワを飲めば・・
「うお~!」
と思わず声を上げてしまうでしょう。
希少な畑名付フィサンです。是非飲んでみてください。お早めにどうぞ!
━━━━━
【値下げでも2013年よりもポテンシャルアップ!出来の良いジュヴレ村名と比べても遜色ありません!】 待ちに待ったアメリー・ベルトーのフィサン・レ・クロです。面白いものでこのレ・クロは非常にジュヴレっぽいです。レ・クレの方は・・同じような名前では有るものの、これまた全然違って、ものの見事にシャンボール的です。これは比較して飲んでもらえば物凄く判り易いです。ベリー系のがっしりした大き目な体格でやや鉄っぽいレ・クロ、チェリーリキュール的で細やかなチョークっぽいミネラリティのレ・クレです。
リアルワインガイド第55号は 90~91 今~2038 と高評価 でした。2013年ものは非常にエレガントでしたが、2014年はそこにダイナミズムを感じます。とても大きく、男っぽいです。
4千円台のジュヴレは、安けりゃ良いで済ませられるものを除きほぼ絶滅状態・・リーズナブルなものでも5千円は下りません。
「・・でもフィサンじゃジュヴレ的なクリマの特徴の違いが楽しめないんじゃない?」
とおっしゃるかもしれませんが、村名クリマと言うことで話をするなら、ラ・ジュスティスとかプレソニエールなどの名の有る畑位で出来るくらいですから、
「明確に違う個性を楽しめる!」
と言うことでは、レ・クロ、レ・クレはその良い機会になると思いますよ。
それに、1級のザルヴレ!・・これがまた素晴らしい!・・ジュヴレの著名な1級群の中に入ってもその個性を見せつけるでしょう。
ですので、このまさにちょっと男っぽい感じが優しい笑顔のアメリーと似つかわしくないかも・・と思うかもしれませんが、ワインの味わいはとても良いです。是非飲んでみてください。比較して楽しい・・しかもポテンシャルも充分でとても安い村名フィサン・レ・クロです。お勧めします!
以下は2013年フィサン・レ・クロのレヴューです。
━━━━━
【女性が持つ男っぽい部分を具現??・・優しさの有るソフトなジュヴレ=シャンベルタン風!ビターな旨さが満開です!】 村の北側、隣村のクーシェに程近い位置にある「レ・クロ」です。比較的軽い「フィサン」より、わずかに重厚で、タンニンもわずかに多く出ているように思います。
しかしながらそのタンニンの質が非常に細やかでベルベッティ・・。鉄火面のようにドライで甘みもへったくれも限り無くゼロなんですが、そのやや厚みのあるしなやかなタンニンが甘みを感じさせてくれるんですね。
エキスの抽出もストレスを感じない、非常にスムースなものです。
一般的にはタンニンは目立たないので言及すべきでは無いのかもしれませんが、非常にしなやかで質の良さを感じましたので、敢えて書いてみました。
色合いもやや淡目で透明感に満ちています。何しろドライなので、最初少し戸惑うかもしれませんが、一口、二口と飲み進めるに連れ、肯定感が増してくる感じです。
細かいことを言うと、フィサン村名よりも「乾いた土地のニュアンス」を感じさせるミネラリティで、よりミネラル分が多いと感じます。複雑性もより有りますが、まだ若いので際立った個性として感じるのは難しいかもしれません。
しかし、ベリー的な果実と少し乾いた感じのジュヴレ的鉱物的ミネラリティがバランス良くパレットを描きます。今飲んで・・充分に旨いです。現実には昨日・・美味しくてついつい・・飲んでしまいました!やっぱりアメリー・ベルトーの感性は素晴らしいですね~。なんか贔屓したくなっちゃいますよ。
同じ価格の村の南・・ブロションに近い区画の「レ・クレ」も有りますので、是非比較してみてください。
因みにこのワインはリアルワインガイド第51号にも掲載されていませんでした。エキス系のドライ&ビターながらもビシッと焦点の定まった見事な味わいです。美しい女性を感じさせるジュヴレ村名・・って、何かアメリーそのもののようなイメージです。今飲んで美味しいとしても、気温が上がるこの春には一皮向けそうですよ・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2019 Fixin les Crais
フィサン・レ・クレ
【レ・クロ同様、複雑性も高いが、こちらは判りやすい美味しさ!・・早めに手を付けるならレ・クラをお薦めします!】
レ・クロはヴィノス、ニール・マーティンさんが92ポイント、こちらのレ・クラはR.V.F.(ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス)で92ポイント・・と
「同じ評価です!どうぞ飲んでみて下さい!」
・・とは行かないのがツラいところでも有り、面白いところでも有るのでしょう。
ましてや2018年ものは少な過ぎてどうにも飲めなかったので尚更ですし・・今更では有りますが、
「双子のように見えても全く別人格」
なのがワインなんですね。
(今のことろ)内向性な性格を見せるレ・クロに対し、同じような色合いに見えるとしても、外向的で判りやすい美味しさ、表情を見せてくれるのが、今のところのレ・クラなんです。
やはり2017年ものとは比較にならないほど濃密な色合いをしています。ですが、決して「濃い味」では無く、果実の生のままに絞ったジュースのようなニュアンスが、飲み終えた後に還って来るような・・見事な美味しさが有り、とても分かりやすい面が前面に出ていると思います。
ですので、今の段階ですと、ついつい手が出てしまうのがこちら・・レ・クラです。
で、どうでしょう・・もし3年後に美味しさを比べてみたら?・・
「おそらく逆転しているはず・・」
か、
「甲乙つけ難い!」
となるか・・じゃないかと推測しています。
2017年の写真は・・比較してしまうと子供と大人程、差があるように見えてしまいますよね。2017年ものはとても綺麗では有りますが、全然完成はしていないなぁ・・みたいな見え方がします。
赤い果実が美しいレ・クロに対し、赤と紫がほぼ拮抗している果実感で、やや熟した果実のニュアンスが有ります。大らかで優しくピュアでほんのりナチュラルです。たぶんそれなりに大柄な骨格をしていると感じられると思いますが、その周りをしっかりうめている肉がちゃんと有ります。アン・コンブ・ロワほどでは有りませんがゴージャスで、飲んでいて非常に楽しいワインです。
早く飲むならこちらを、少し熟すのを待てるのなら・・どちらも一緒に比較しみるのも楽しいと思います。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【こちらもすみません・・同様に飲めませんでした。】 あれほど沢山有ったレ・クレ、レ・クロですが、このところは12本いただけるのがようやっとです。海外からのオーダーが増えているんでしょうか・・。
確かに、村名フィサンに低い評価をした方々も、このレ・クレには上値の最高値で93ポイント、付いています。ようやっとこのクラスから「やる気」が出てくるんでしょうか。そしたらザルヴレとかアン・コンブ・ロワを飲んだら・・ぶっ飛んじゃうはずなんですが・・それに、評点のヒエラルキーが崩れてへんてこなものになってしまう可能性大じゃないかと思うんですが・・。まぁ、こちらは飲んでいないので、フィサンとするなら、今まででは有り得ない高評価だとも言えます。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【レ・クレは飲めませんでした・・レ・クロを飲みました。やはりフィサンを頭一つ、確実に超えて来ています!】 以前はあれほど有ったレ・クレとレ・クロですが、このところは何故か余り有りませんで、12本ずつの入荷です。しかし、
「価格は¥5050-->¥4750 へ値下げ!」
ですから300円も下がってます。・・下がると売上も下がるので困るんですが・・本数も減ってますし・・どうしてくれるんだろ・・。
なので、どちらか1アイテム・・と思ったんですが、2016年ものも飲ませていただいたレ・クロを選択しました。
非常に凝縮しており、葡萄の質の良さが感じられます。もっと「間延びのするふんわかした液体」かと想像していたんですが、さにあらず・・。良い意味で「余分な空間を造らない密な表情」をしています。
要素がとても多く、それが複雑に絡み合い、今の味わいを造っていますが、もう少し置きますと、より判りやすく分別されて感じられると思います。まぁ、いつもより入荷が3カ月も早いですから、「育ち」もまだ少し若いと言うことですね。
2016年もののレ・クレ(レ・クロではない)の評価に、リアルワインガイドで徳丸さんは、
「父親をリスペクトした構造に、母親から受け継いだエレガンス」
と書いてポテンシャル92ポイント、付けていますが、
「言い得て妙!」
ですね。
まぁ、今ですと・・noisy は、そこに、
「夫(ニコラ・フォール)の栽培における助力」
を入れたいですが・・長く仲睦まじく、健康に暮らして欲しい・・と思ってます。
いや、そこはどうでも良いんですが、徳丸さんがそのように評した「父親譲りの構造、母親から受け継いだエレガンス」は、まさにそのまんま・・感じられます。
しかし・・一体、このワインに何点付けるのか・・noisy 的には興味深々です。少なくともポテンシャル点に「+」は付くでしょう。
昨年の2016年ものにも「今までで最高を・・さらに超え・・」と書いてしまいましたが、「さらにさらに超え・・」と書かなくてはならなくなってしまいました。素晴らしい出来だと思います。
また双子のような「レ・クレ(レ・クレイ)」ですが、読んで字のごとし、「クレイ」=「粘土」です。粘土が強いと言うことですね。こちらは飲めてはいませんが、レ・クロの印象からは、万全に仕上がっているはずです。是非ご検討くださいませ。いつもより全然少ないし、追加も見込めません。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい出来です!・・今までで最高を・・さらに超えて来ました!!】 2015年もので、
「今までで最高!」
などと言ってしまったために、2016年もののプレゼンをどうしたら良いかと、ちょっと悩み気味だったのですが、しっかり上塗りしてしまいました。今までで最高のフィサン・レ・クロです。
色合いも密度の高い素晴らしいものですよね。是非2013年からの連続写真を・・ご覧ください。
濃く見えるでしょう?・・でも、サラッとしているんですよ。そして旨味の元がちゃんと備わっている。アロマの表現も多彩でスピードも速いし、細やかな表情が、実は大きな構造からストレスなく出てくるんですね。
リアルワインガイドは・・残念ながら、レ・クレの評価は有ってもレ・クロを回避しています。それだけ「少ない」と言うことなんですね。
しかし、その少ない中で仕上がったキュヴェはどれも秀逸ですが、
「noisy が飲めた中では、今、これが一番の表情を持っていて、今、一番美味しい!」
と言えるでしょう。
村名ジュヴレ=シャンベルタンは、ポテンシャルでこのフィサン・レ・クロを凌ぎますが、「今飲んで」と言う観点からはフィサン・レ・クロに劣ります。3年ほど経過するとその座は奪われるかな?・・と言う感じですが、それでもこのレ・クロの存在感は普遍でしょう。
リアルワインガイド第63号は、フィサン・レ・クレ2016年に91~92ポイント付けています。noisy的には、このフィサン・レ・クロにも同様な評価をしたいと思っています。
この密度、しなやかさ、軽やかだけれど充実している酒躯・・フィネス、エレガンス。もう充分でしょう!ジュヴレに似ている・・と言って来ましたが、これはもう、フィサン1級レ・クロです。ジャンプアップした2016年のアメリー・ベルトーを理解するのには最高のアイテムかと感じました。こちらも余り数は有りませんが、やはり飲んでいただきたい!是非お早めにご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【今までで最高の出来!素晴らしいです!】 非常に美味しいですね~・・素晴らしいです。色合いもACブルやオート=コート、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとは少し傾向が違いますね。
2015年のレ・クロは、2014年までのレ・クロと同様にやや赤紫色の色合いを継承しています。ACブルあたりはやや褐色が混じったようなイメージですが、その色は見て取れません。
2014年ものと比較すると・・歴然としています。濃密な色合いです。美しいですね・・そしてファットな舌触りには極上のタンニン分を含んでいるのが判ります。
noisy はブルゴーニュワインの評価には、滅多に「タンニン」を言いません。言う必要が無いと言うか、タンニンをタンニンとして捉えられるブルゴーニュワインってどうなのよ・・と言う思いもどこかに有るからです。
このレ・クロは、そんな自身の「禁」を犯しても伝えておくべきかな・・と思うので敢えて書きました。極上のタンニン・・と言いましたが、それは「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールにおける好ましいタンニン」と言うことになります。
もし気にしないでいたら・・もしくは、タンニン分を捕えようと思っていなければ、それは中々判らないでしょう。全くベルベッティで有り、深みと柔らかさが有り、全体に溶け込んでいるので判り辛いんですね。ブルゴーニュワインはそれで良いと思います。まぁ、タンニンをしっかり出してくる生産者さんもいらっしゃいますが、余り好ましいとは思っていません。目立たないのに実は存在している・・それでよい訳です。下手をすればエレガンス、フィネスを大きく損なうことになりかねないと思います。
しかし、目立たない・・判り辛いのにしっかり存在し、ワインを大きくしているのがこの素晴らしいレ・クロのタンニンです。
そしてそれは香りの厚みにも・・現れています。ま~・・素晴らしいこと、複雑でゴージャスですし、存在感は凄いです。
敢えて言うなら・・樽も有りますよ。実に高級感のあるものです。敢えて取り上げることも無いのですが念のため・・。
リアルワインガイド第59号はこのレ・クロに「89+ 90+ 2018~2038」と言う高評価を与えています。noisy 的にはもう少し上げたいところですが・・まぁ・・仕方ないでしょうか。香りの密度感・・みたいなことも述べられていますが、このクラスになると下のクラスとは全然違う・・とも言及されています。
noisy 的にもこの春頃から飲んで良いと思います。しかし・・このワインの本当の飲み頃は10年経ってから・・でしょう。ポテンシャルを開花させるにはその位は必要です。素晴らしいワインでした!
また、例年ですとレ・クロとレ・クラの比較をするところなんですが、リアルワインガイド第59号でもレ・クラの評価をしていないのと同じ意味でしょうか、レ・クラの入荷は12本だけです。レ・クロは24本でしたので何とか飲めましたが・・すみません。
因みに「造り手紹介欄」の写真に某雑誌の評価がそれとなく出ていますが、そこには何とこの「レ・クラ2015年」が、
「18.5」 と評価されています。
20点満点で18.5点は・・物凄い評価ですよ?・・まぁ、1級ザルヴレは19点ですけどね!
写真も詳細では無いですし部分しか映ってないので良く判りませんが、それにしてもこの評価は高いですね。レ・クロを飲んでも良く判りますし、アン・コンブ・ロワを飲めば・・
「うお~!」
と思わず声を上げてしまうでしょう。
希少な畑名付フィサンです。是非飲んでみてください。お早めにどうぞ!
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【値下げでも2013年よりもポテンシャルアップ!出来の良いジュヴレ村名と比べても遜色ありません!】 待ちに待ったアメリー・ベルトーのフィサン・レ・クロです。面白いものでこのレ・クロは非常にジュヴレっぽいです。レ・クレの方は・・同じような名前では有るものの、これまた全然違って、ものの見事にシャンボール的です。これは比較して飲んでもらえば物凄く判り易いです。ベリー系のがっしりした大き目な体格でやや鉄っぽいレ・クロ、チェリーリキュール的で細やかなチョークっぽいミネラリティのレ・クレです。
リアルワインガイド第55号は 90~91 今~2038 と高評価 でした。2013年ものは非常にエレガントでしたが、2014年はそこにダイナミズムを感じます。とても大きく、男っぽいです。
4千円台のジュヴレは、安けりゃ良いで済ませられるものを除きほぼ絶滅状態・・リーズナブルなものでも5千円は下りません。
「・・でもフィサンじゃジュヴレ的なクリマの特徴の違いが楽しめないんじゃない?」
とおっしゃるかもしれませんが、村名クリマと言うことで話をするなら、ラ・ジュスティスとかプレソニエールなどの名の有る畑位で出来るくらいですから、
「明確に違う個性を楽しめる!」
と言うことでは、レ・クロ、レ・クレはその良い機会になると思いますよ。
それに、1級のザルヴレ!・・これがまた素晴らしい!・・ジュヴレの著名な1級群の中に入ってもその個性を見せつけるでしょう。
ですので、このまさにちょっと男っぽい感じが優しい笑顔のアメリーと似つかわしくないかも・・と思うかもしれませんが、ワインの味わいはとても良いです。是非飲んでみてください。比較して楽しい・・しかもポテンシャルも充分でとても安い村名フィサン・レ・クロです。お勧めします!
以下は2013年フィサン・レ・クロのレヴューです。
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【女性が持つ男っぽい部分を具現??・・優しさの有るソフトなジュヴレ=シャンベルタン風!ビターな旨さが満開です!】 村の北側、隣村のクーシェに程近い位置にある「レ・クロ」です。比較的軽い「フィサン」より、わずかに重厚で、タンニンもわずかに多く出ているように思います。
しかしながらそのタンニンの質が非常に細やかでベルベッティ・・。鉄火面のようにドライで甘みもへったくれも限り無くゼロなんですが、そのやや厚みのあるしなやかなタンニンが甘みを感じさせてくれるんですね。
エキスの抽出もストレスを感じない、非常にスムースなものです。
一般的にはタンニンは目立たないので言及すべきでは無いのかもしれませんが、非常にしなやかで質の良さを感じましたので、敢えて書いてみました。
色合いもやや淡目で透明感に満ちています。何しろドライなので、最初少し戸惑うかもしれませんが、一口、二口と飲み進めるに連れ、肯定感が増してくる感じです。
細かいことを言うと、フィサン村名よりも「乾いた土地のニュアンス」を感じさせるミネラリティで、よりミネラル分が多いと感じます。複雑性もより有りますが、まだ若いので際立った個性として感じるのは難しいかもしれません。
しかし、ベリー的な果実と少し乾いた感じのジュヴレ的鉱物的ミネラリティがバランス良くパレットを描きます。今飲んで・・充分に旨いです。現実には昨日・・美味しくてついつい・・飲んでしまいました!やっぱりアメリー・ベルトーの感性は素晴らしいですね~。なんか贔屓したくなっちゃいますよ。
同じ価格の村の南・・ブロションに近い区画の「レ・クレ」も有りますので、是非比較してみてください。
因みにこのワインはリアルワインガイド第51号にも掲載されていませんでした。エキス系のドライ&ビターながらもビシッと焦点の定まった見事な味わいです。美しい女性を感じさせるジュヴレ村名・・って、何かアメリーそのもののようなイメージです。今飲んで美味しいとしても、気温が上がるこの春には一皮向けそうですよ・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2019 Fixin en Combe Roy
フィサン・アン・コンブ・ロワ
【素晴らしい出来です!濃密でいて赤く紫に色付いた果実が味わいにも、ノーズにも載って、高いレベルで仕上がっていました!】
レ・ザルヴレ直下に引っ付いた小さな区画、「アン・コンブ・ロワ」0.38haです。日本へは余り入って来ないキュヴェです。
でもNoisy wineには1級レ・ザルヴレの4倍ほど入っているので、テイスティングするのはこのアン・コンブ・ロワになってしまうんですね。
まぁ、2019年ものは昨夏に1度入りましたがフィサンの上級キュヴェのみ入荷せず、今回のご案内になっている訳ですが、
「オート=コート、フィサン村名、ジュヴレ村名、ヴォーヌ=ロマネ村名」
については再入荷なんです。
ですが、
「昨夏のご案内時とこの冬2月ではほぼ半年の時間差がある」
と言うことで、その差を確かめるべく・・フィサン村名とジュヴレ村名を再度テイスティングしてしまいましたので、
「同じワインを、タイミングを変えて2度テイスティング!」
と言う、商売をヨクヨク考える近江商人の方なら、
「ワインなんぞ飲まずにその辺の草でも食べとけ!」
と怒鳴られそうな暴挙です。ついつい・・インポーターのM君に乗せられて・・大枚1枚は余計に出て行ってしまう訳ですね。
ですが飲んで良かった・・ちゃんと確認が出来たんですね。フィサン村名は(夏~秋に入荷すると)翌春に素晴らしい味わいになる・・んですよ。まぁ、そんなことは何度かやって判っていたので、やはり無駄だったのかもしれません。
で、このアン・コンブ・ロワがまた物凄い出来でして、滅茶美味しいです。もう某・・神様を思わせるような・・つまり、
「おそらくミルランダージュ+低温浸漬」
のニュアンスがふんだんに在り、濃密ながらもフィネスばっちり、真ん丸なパレット・・と言うより球体な感覚を脳裏にきっちり描くことができます。
果実は赤と紫、見事なチェリーとカシスです。2019年のベルトーに共通している高域まで伸びて行く香水的アロマも、エグサの無い、落ち着いた伸び方で素晴らしいです!
ニール・マーティンさんはこのアン・コンブ・ロワに93ポイント、付けました。1級のレ・ザルヴレが94ポイントですから・・妥当な評点かと思います。それでもnoisy は、このタイミングで飲めたことも有りますが、アン・コンブ・ロワにはもう少し加点する可能性があります。それは勿論、
「花ぶるい加点」
です。
やはり・・ゴージャスなんですよ・・。そして、アメリー・ベルトーが目指しているワインの姿も良く見えて来ます。
フィサン村名のエキス系で派手さの無い・・でも滅茶美しく伸びやかな美味しさ・・と、このアン・コンブ・ロワのゴージャスでもろに球体を判りやすく描いてくれる、素晴らしいとしか言えない味わい・・言ってみれば、モカで飾ったショコラケーキにラズベリーやカシスをトッピングして出されても、それがとても美味しいと思ってしまう素晴らしい果実酸バランス・・と言うことなんでしょう。
とても美味しいです。これこそ是非皆さんに飲んでいただきたい!・・今飲んでも美味しさはちゃんと伝わるはずです。是非ご検討くださいませ!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【2018年で一気に花が咲いた!・・低温浸漬と言ったら・・H.ジャイエでしょう?・・】 もう・・ちょっと涙ぐんでしまいそうな味わいでした。いきなり30年ほどタイムスリップしたかのような味わい・・そしてこのヴェルヴェッティで厚みのある舌触り・・
低温浸漬のやり方は、ちゃんとやるのは難しいと思うんですね。アンリ・ジャイエのあの「完璧!」と思わせてくれるような見事な味わいに通じる技術なんですが、ただただ低温で置いて置けばよい・・のでしょうが、「どのように・・」と言う部分の技術が難しいはずなんです。
もう、飲んだら参っちゃいますよ。雰囲気はジャイエに似ています。
「ミルランダージュの果実?」
と思えるような、集中した味わいも有ります。ジャイエだけじゃなくて、マルク・ロワのキュヴェ・アレクサンドリーヌにも通じる味わいです。・・まぁ、マルク・ロワはもっとずっと「黒い」ですが、こちらは「見事な赤」が支配的です・・し、ジャイエはこんなに赤くは無い・・そこが違う部分では有ります。
これ、オルヴォーさん分のほとんどが Noisy wine に来ているはずなので、入手の難しいワインかと思います。飲んで欲しいなぁ・・でも難しいでしょうね・・是非頑張ってゲットしてください。超お勧めですが、お一人様1本限定です!
以下は以前のレヴューです。
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【ジュヴレ - (その鉄分 ÷2) + 薫り高いシャンボール ≒ アン・コンブ・ロワ!? 素晴らしいです!他では買えないワインなのかな?】 まさにシャンボールの1級格!・・とも言いたい位の素晴らしいワインです。因みに・・村名フィサンの一区画に過ぎません。
しかしながら、1級レ・ザルヴレに引っ付いたほんとうに小さな小区画でして、
「・・・ザルヴレで良いんじゃないの?」
としか・・思えません。ある評価サイトでは同じヴィンテージのレ・ザルヴレより0.5点、高かったりして・・たと思います。
ここは流石にミネラリティの組成が他とは違っていて、かなり「高貴」に感じられると思います。シャンボールの評価の高い1級畑風な、非常にアロマティックなアロマが、また少し格上のジュヴレの上品な鉱物系ミネラリティの上に乗っかっているようなイメージがします。
色合いもまた・・赤さと言うか、「酸化鉄の色合い」のあるジュヴレとは異なり、紫が強い色合いをしていますよね。そのまんまの香りがします。
それに、
「香りが非常に強い!」
です。
まぁ、薫らないワインほど詰まらんものは無いですよね・・。ただ流れ込むだけのチープなワインは、日本に沢山駄々洩れしてますが、それをワインと言うのであれば、これはワインでは無いと思えるほどに香ります。素晴らしいです!1級間違い無し!
因みにこの「アン・コンブ・ロワ」は非常に少なく、分けようがないので、オルヴォーさん分は全量noisy のところに来たようです。なので、これは、
「・・さっさと買いましょう・・(^^!」
もっとも、今飲んでも・・ま~・・香るし、味わいのバランスも良いし・・。しかし、飲んでいて感じる「早まった感」は残ると思いますよ。
因みにリアルワインガイド第63号は、2016年ものをポテンシャル93 と評価しています。対ポテンシャルでも価格は安いです。是非ご検討くださいませ。お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【1級レ・ザルヴレに瓜二つ!実は評価もほとんど同じ!?】 昨年2015年ものをテイスティングしていまして・・いや、正確には2018年の2月でした。ま~・・たまげたフィサンでした。
でも、通常の村名フィサンのソフトでエキスが綺麗に出た味わいも捨てがたく、
「・・アン・コンブ・ロワだけ飲んでると勘違いされるかも・・」
と言う気もしています。
それでもこのアン・コンブ・ロワの優秀性は特異で有り、リアルワインガイド第63号も「今飲んで 92 ポテンシャル 93 飲み頃予想 今~2043」とのことですので、1級ザルヴレとは、「今飲んでポイントが同じ、ポテンシャルで+0.5低い」だけ・・と言うことになってしまいますね。
noisy も、もしかしたらこの2つを比較テイスティングしたとしても、違いには言及できたとしても、正しく当てることが出来ないかもしれない・・とさえ思っています。
非常に優れたワインだと思われます。貴重ですので申し訳ございません、お一人様1本限定にてお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【何なんだこれは!凄いです!】 いや~・・ビックリしましたね・・こんな隠し玉が有ったんですね。これ、
「単なる村名フィサン」
ですよね?・・
そう思ってね・・調べてみましたよ。そうしたら、
「1級レ・ザルヴレの真下、ど真ん中に接した極小区画」
だったんですね。
あ~・・これだ~・・と言う滅茶小さな感じの区画ですが、おそらく・・
「1級レ・ザルヴレ並み」
なのでしょう。
面白いのはリアルワインガイド第59号の評価で、「90+ 91」 初めての試飲・・・絶対にお勧めとしていましたね。因みに1級レ・ザルヴレは「91 92」で「メチャクチャいい香り」としています。
なので、
「ほぼ1級レ・ザルヴレ並み」
は当たりでしょう。
これって・・フィサンだとは絶対思わないですよ。ほんのり重量感を増したヴォーヌ=ロマネ・・・と思ってしまうんじゃないかと。
香りの複雑さ、構成の凄さは抜栓直後から判りますよ。滅茶薫ります。ボディも豊かです。そして余韻がまぁ・・エキスの旨みは果実の旨みそのもので、またそこから香り出すんですね~・・。素晴らしいです!
で、例の雑誌ですが、1級レ・ザルヴレが19ポイントですから・・村名レ・クラが18.5ポイントですから・・
「・・ありゃ・・困った・・このアン・コンブ・ロワの置き場所が無い・・」
と言うことで、アン・コンブ・ロワも18.5ポイント辺りが妥当なのか・・と感じています。
それに、
「2015年ベルトー=ジェルベは下から飲め!」
などと言ってますが、このアン・コンブ・ロワは今飲んでも滅茶旨いんですね~・・。勿論、ポテンシャルが凄すぎて、現状で零れてくる要素だけでも旨いと言うことに尽きますけどね。
もう、並みのジュヴレは飲めんなぁ・・と思わされてしまいました。素晴らしい「村名フィサン」。是非ともビックリしてみてください。圧倒されると思います。
ごめんなさい・・少ないのでお一人様1本限定です。
● 2019 Fixin 1er Cru les Arvelets
フィサン・プルミエ・クリュ・レ・ザルヴレ
【ニール・マーティン氏は94ポイント!・・まぁ、その位は付けないと他とのバランスが取れません。】
貴重な1級、レ・ザルヴレです。6本のみの入荷で数が無いので、こちらは飲んでいません。
ですが、アン・コンブ・ロワ2019年が滅茶美味しかったので、間違いない出来だと想像できるかと思います。因みにヴィノスのニール・マーティンさんは92~94ポイントと、グラン・クリュでもおかしく無い評価をされています。ブルゴーニュ専門家の超厳しいアレン・メドゥズさんはそこから2点も低い92ポイントでは有りますが、メドゥズさんとしましては高い評価です。
価格もNoisy wine としては相当に頑張っていますが、国内の安売り屋さんがおそらく並行輸入して持ってきたアイテムを8千円キッカリで販売していますので・・流石にnoisyでもそこまでは無理・・。どうしても安くなければ・・とは思うかもしれませんが、コンディションは推して知るべしかと思いますので自己責任で・・。
2019年のアメリー・ベルトーのワインは、まるでシャンボール=ミュジニーのようなアロマを持っていますので、きっとこのワインにも載っていると思います。でも、
「さっさと飲むのはちょっと怖い・・」
とお考えでしたら、このレ・ザルヴレの区画に「将棋の駒」のように引っ付いた区画の「アン・コンブ・ロワ」が今も美味しく飲めますので、そちらを先にお楽しみください。お勧めします。すみません、お一人様1本限定です。
以下は以前のレヴューです。
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【村名のアン・コンブ・ロワが93点なら、隣接する1級のザルヴレは一体どうなっちゃうの?】 飲めないシリーズです。なんか、どんどん減っている感じがしますが・・何故でしょう?・・
それに、以前はサンプルもいただけたんですが、昨今は完全に自腹になってまして、営業的には相当に経費の増大が懸念されるところです。
なので、アン・コンブ・ロワを飲んでしまったので・・・本当は、
「noisy の評価は95点!」
とか、やりたかったんですが、たったの6本ではやりようが有りません。なので早い者勝ちです。お早目にご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【これは素晴らしい・・はずです!・・が、少ないのでお一人様1本限定でお願いいたします。】 以前のレヴューです。
【テイスターとしても高いポイントを付けたくなってしまう存在です!】
リアルワインガイド第63号の評価は、今飲んで 92 ポテンシャル 93+ 飲み頃予想 2021~2050 と、第59号での 91~92Points をすんなりと超えて来ました。
アメリーのこのキュヴェを飲まれた方は、
「こんなに優れたフィサンが有ったんだ!」
と思われたことでしょう。
ジュヴレ=シャンベルタンの尖った部分を優しい丸みで包み込んだような・・それでいて、ポテンシャルは全く落としていないと感じさせてくれます。
アドヴォケイトのニール・マーティンさんは91~93Points と、リアルワインガイド第63号よりは少し低いですが、ほぼ同様のレンジと言って良いかと思います。
2016年ものは本当に少ないので・・申し訳ありません、飲まずにご紹介させていただきます。・・って、言ってしまえば、フィサン村名で充分旨いんですよ。きっと納得できてしまいます。ポテンシャル点で93Pointsも付けたくなるフィサン1級が有るんだ・・と言うことでご理解いただけるでしょう。と言うか、飲まれた方ならもうご存知のはずで、2016年ものも必ずやゲットされるでしょう。お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【20点満点で19点はだてじゃないはず!飲めなくてすみません・・でも、アン・コンブ・ロワの素晴らしさを見ればある程度想像できてしまいます!】 飲んでみても良かったかな・・と今更ながらに思いますが、いや、貴重なんだから数を減らさない方がお客さんのため、店のためだ・・と言うような葛藤も有ります。
まぁ、普通は誰も「フィサン」のワインに有り得ない高評価など・・しません。
noisy にしたって、2013年もののアメリー・ベルトーのワインに出会うまでは、ドメーヌ・ドニ・ベルトーだってまともに扱っていませんでしたし、ましてやドメーヌ・ジェルベに至っては、その気さえ、全く在りませんでした。
そしてフィサンやマルサネのワインは、この何年か・・です。素晴らしい、どこまでもまっすぐに美しいシルヴァン・パタイユのマルサネに出会い、このアメリー・ベルトーのフィサンに出会い、自身の中に形成していたブルゴーニュのヒエラルキーを少しずつ崩し、再形成してきたのです。
「なんでこんなに果実がピュアなのか。このエキスは何で果実的なのか。どうしたらそうなるのか。」
とアメリー・ベルトーには自問自答を迫られます。明らかにそれまで飲んできたフィサンのワインとは異なるんです。
おそらくこの雑誌の評価者も、同じように自問自答したはずです。少なくとも・・
「こんなに高い評価して良いものか?」
とは・・。
20点法で19点と言うのは非常に高い評価です。普通はグラン・クリュのワインが何とかたどり着けるかと言うポイントです。それと同じポイントを、マイナーなアペラシオンのフィサンの1級がたたき出してしまったんですね。
このことが、アメリー・ベルトーに良い影響を与えることを望みますが、果たしてこの先、変わらずに自身の道を歩いて行けるかどうか・・不安も有ります。
少なくとも「アン・コンブ・ロワ」の真西に接するこの「レ・ザルヴレ」は、アン・コンブ・ロワと似通ったような味わいだと想像出来ますし、村名では無く1級ですから、さらに「凄い」と言うことは・・そして2014年もののレ・ザルヴレの印象を思い起こすならば、
のバナーをその両方に貼ってしまうことにしました。
おそらく、もう新たな時代が始まっているんだと思います。理詰めも有りのシルヴァン・パタイユ、自由な感性のアメリー・ベルトーが、葡萄の声を聴きながら素晴らしいワインに仕上げています。この1級レ・ザルヴレは、母方のジェルベからの継承では無く、元々のベルトーの地所です。
「同じワインだとはとても思えない」
と、ドニ・ベルトー時代を知る人はおっしゃるに違い無いです。非常に高質なのでしょう。是非ご検証ください。お勧めします!
【このプライスでこのポテンシャル!フィサンではあり得ないだろうと刷り込まれていても、この質の高いチェリーの群生を認めなければいけません!】 【非常に少ないフィサン1級!】
ここまで読んでいただけましたら、間違い無く欲しくなるワインでしょう。ベルトーがフィサンに持つ唯一の1級畑、レ・ザルヴレです。非常に少ないので、さすがに飲めません。リアルワインガイド、徳丸さんは51号で88+ 90 と言う高い評価でした。━━━━━
昨年の2013年もののレ・サルヴレをご紹介した時には、上記のような文で、価格は¥6.090でした。滅茶少ないので、当然ながら飲めませんでした。
2014年はそれでも何とか12本いただけましたので、
「こりゃぁ良い機会!・・無理にでも何とか飲んじゃおう!」
とばかりに、開けてしまいました・・。
いや~・・開けて良かった!真実の姿は実際に飲まなきゃ判らない・・です。これほどまでのポテンシャルとは思いませんでした。まるでシャンボール・プルミエ・クリュですよ!
やや紫掛かった品の有るチェリーが心地良いです。フィサンでここまで果実感がバッチリなのは珍しいかな?と思いますが、レ・クレをさらに凝縮させ、品格をアップしたような感じです。瑞々しさを持った果実感からは、
「ジュヴレでも無く、モレでも無く・・2村飛び越えてシャンボール!・・しかも1級クラス!」
と言っておきたいと思います。
因みに・・こんな包装をされています。ベルトーの上級クラスの紙巻ですね。そして紫の蠟封です。
さらには、リアルワインガイド第55号で徳丸さんは、
91~92 2017年~2040年
と、凄い評価をしています・・
「・・これ、フィサンですよ・・」
いや~・・ブラインドテイスティングのワイン会に出したらもう・・みんなにビックリされるに違いないです。テロワール・デストロイヤーです。・・って、フィサンの村のポテンシャルを証明しているようなワインでも有ります。でも反対に・・
「これ、フィサンのクラスが上級のものかな~?」
などとドンピシャ当てられた方がいらしたら、もうヒーローでしょうけど!
素晴らしいポテンシャルを持った旨いフィサン1級でした!シルヴァン・パタイユのマルサネのスタイルとも違うクラシックなスタイルですが、まったく野暮ったくなく、近寄りやすい現代のスタイルそのものとも言えます。
少量しか有りません。しかも「値下げ」です。お早めにどうぞ!お勧めします!
● 2019 Fixin Blanc les Champs des Charmes
フィサン・ブラン・シャン・デ・シャルム
【2018年ものの見事な出来に、ナチュラルさをさらに盛った複雑精緻な味わいでした!超お勧めです!】
構成的にはボーヌのシャルドネとは・・全く違うような感触です。どちらかと言うと、
「緑のグラデュエーションが美しい!」
と言いたくなります。
白ワインの表現では、白や黄色のフルーツ、そして青っぽいフルーツ・・みたいな感じですね。
で、こちらのシャン・デ・シャルムは、珪藻土っぽい・・そんな色合いもしっかり感じられますし、「スイカ」とか、「メロン」とかも感じるんですよ。なので、勿論果実のニュアンスも複雑なんですが、ミネラリティの構成がかなり・・複雑なんじゃ無いか?と思うんですね。
それでいて、非常にナチュラルな仕上がりをしていると感じますので、そちらの複雑さも有り、複雑さ X 複雑さ X 複雑さ になりまして・・
「・・只者では無い感じ」
が凄いんですね。むしろ、もっと綺麗に・・と言うか、もっと「のっぺら」とさせると、ボーヌの方にも似たようなニュアンスの畑は有るかと思います。
この、「緑系の色合い」は、この近接で撮った写真にも見えるでしょう?・・相当美味しいです!・・が数が無いです。お早めにご検討くださいませ!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【これは本当に独特!・・ブルゴーニュの歴史の中で埋もれて来た「裏の部分」も感じます。滅茶複雑で素晴らしいです!】 ブルゴーニュワインは良いワインを造るため、領主が「ガメ禁止令」のように多産種を捨て、黒葡萄ならピノ・ノワール、白葡萄ならシャルドネへと植え替えさせた歴史が有ります。今のように大自然の驚異に対応できるようなスキルも無く、技術も無かった訳ですから、薄くて平板な味わいになってしまう多産種は嫌われた訳ですね。
ですが、それはお金持ちや領主の側から見た景色です。小作民は・・そんなの関係ね~・・です。沢山採れて、沢山ワインが出来て、自分たちも飲めるのが良かった訳ですね。
なので、ガメを抜いてピノ・ノワールへ・・、アリゴテを抜いてシャルドネへ・・と言う流れは有ったものの、それなりにはアチコチに残ったようです。
まぁ、良く観察すれば判るのかもしれないですが、古木のアリゴテと若木のシャルドネ・・判断するのは難しいんじゃないでしょうか。同じ葡萄ですから・・。
それに加え、葡萄はどんどん変化していってしまいます。土地の要素によっても、種が対応して生きやすいようになるのかもしれませんし、突然変異で生まれた葡萄は沢山有りますよね。ピノ・グージュもそうですしね・・。
このワインを飲むと、そんなことの裏付けのような気がします。A.O.C.では認められていないにも関わらず、造っている者さえそれを認識していないかもしれず、単に「シャルドネ100%」と言ってしまうには、
「・・ん~~・・違うんじゃ・・ないかなぁ・・」
と思わせてくれる白ワインなんですね。
非常に濃密です。そして緊張感も有ります。非常に複雑です。縦に伸びる幾重にも絡まった細い弦のような、頑丈な味わいも有りますが、非常に繊細な味わいもそこに絡まって来ます。
ファーストリリースの2017年ものも、やはり同様な印象だったことを思い出しますと、やはりこれは・・単なるシャルドネでは無いと感じます。そして、緑を幾層にも塗り込んだような味わい深さ・・独特でとても印象的です。
こんなワイン・・次世代に是非、繋げて行って欲しいと思います。四半世紀前までは、時折出くわした味わいですが、ここまで洗練されていたかどうか・・残念ながら記憶の底に沈んでいて引き上げられません。是非飲んでみて下さい。忘れられない味わいです。
以下は以前のレヴューです。
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【初リリース!見事に超複雑な構成と味わい!飲んだら・・惚れちゃいます!】 全く何の情報も無いんです。でも数は無い・・エージェントさんの担当のM君も、
「・・裏で売ってくださいよ~・・」
と言い出す始末だし・・。
「じゃぁ・・飲むしかないか・・」
となってしまうんですね。
でも、無理して開けて良かったですよ。滅茶複雑で深淵・・心に響く深い味わいをしていました。
今は何故かブルゴーニュ白も「シャルドネ一色」になりつつ有ります。シャルドネのような、ある意味全くクセを持たず、テロワールに染められやすい性格が受けるのも判りますが、
「昔はブルゴーニュのアチコチに白葡萄が植わっていて、それぞれに個性的な味わいを生み出していた」
ものです。
デュジャックしかり、ポンソしかり・・コルシャルもアリゴテまで有りましたし・・。
いや、だから・・このフィサンの南端、ジュヴレに近い方に有る村名畑のシャン・デ・シャルム がシャルドネじゃぁ無い・・などと言っている訳では有りません。
「・・混ざってるんじゃない?」
と。
なんせ、非常に複雑です。バランスも取れています。ファーストノーズには新樽系のほんのりトースティなアロマが混ざりますが、味わいは決して新樽に負けていません。非常にバランスが良いです。
肉厚で、中域もしっかり有ります。ここはシャルドネ的です。中高域から高域にかけてがシャルドネとちょっと違う感じがします。もっと肉厚で複雑なんです。シャルドネの高域はどこか、一筆書きのように感じるんですが、こちらは細い筆で何度もなぞったような表情で、滅茶複雑なんですよ。
そこから熟しているのか若いのか・・それを合わせたものなのか、果実のニュアンスがバッチリ有ります。超高域は繊細ですが高域は結構にズ太い感じ・・です。
これは凄い旨いな~・・!・・と思うんですが、比較する対象が見当たらない・・(^^;; 困った・・テクニカルも何にも無い・・ので、あとは皆さんに丸投げしてしまおうと言う魂胆です。
なぜか写真は照度が不足しておりまして・・ちょっと暗いんですが、下手に直すとリアリティが無くなるので弄ってません。美しい緑が見える感じがするでしょう?濃密ですよ・・甘く無いのに旨味はすごく載っています。それに、
「ちょっと黒葡萄的な味わいが・・」
するんですが、色合いには出てこないんですね・・グリか~?・・などど、飲み手の脳をグラグラ掴んで離さない白ワインでした。・・いや、もっともそんな疲れる飲み方などしたくないぞ・・と言うお方にも、必ずや受け入れられる味わいなんですけどね。是非ご検討くださいませ。余りに無いのでお一人様1本限定でお願いいたします。
● 2019 Bourgogne les Prielles Rouge
ブルゴーニュ・レ・プリエール・ルージュ
【2019年のベルトー=ジェルヴェのキーワードは、「ナチュラル」と「ピュア」!・・でこのレ・プリエールは「ナチュラル」です!】
noisy もまた、完全にはアメリーが何を思いつつワインを生んでいるのかを掴んでいなかったと思いますが、数年に渡り飲み続けて来て、ようやっと判った気がします。
つまり、母親系のナチュラルな味わいと、父親譲りのピュアな味わいの・・
「二本立てになっている!」
と言うことなんですね。
まぁ、いずれそれらは融合して行くのかもしれませんが、少なくとも現時点では、彼女のワインの味わいには、ザックリ分けますと二本立てです。
2019年のレ・プリエールはナチュラルさが勝った仕上がりです。そしてオート=コートは反対でして、非常にピュアなんですね。なので、このレ・プリエールは母親譲り?・・と言うか、旦那さんのニコラ・フォール風な味わいを自然派的にもう少し攻めたような感じです。
ですので、noisy的にはとてもナチュラルな風味に感じられます。柔らかでふんわりとしていて軽やかでSo2は多く無く、心地良い中域の膨らみが有り、軽やかな余韻の感じが有ります。
そもそも・・連続でこのレ・プリエールとオート=コートをテイスティングしていますので、noisy的には・・
「えっ?・・」
と一瞬固まってしまうほど・・違うニュアンスを受けました。
お客様がそこまで違いを感じるかは判りませんが、少なくともこのレ・プリエールは自然派系だと分別できると思うんですね・・まぁ、オート=コートも自然派系だとは感じるかとは思いますが・・。
ソフトでしなやかで軽やか、エレガントな一面をしっかり見せてくれるA.C.ブルでした。このところのユーロ高円安がかなり響いていますし、蔵出しの価格も上がっているのでしょう。少し価格が上がってしまいましたが、来年度は為替が安定することを祈って、Noisy wine で少しですが値上げ分を吸収しています。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ついに到達点に到達!?・・ブルゴーニュの品質でのトップ生産者へ仲間入りした2018年のプリエールは、価格も安いがまるでジュヴレとシャンボールをセパージュしたかのような素晴らしい仕上がりです!】 いや~・・この2018年のレ・プリエールを飲んで・・安心しました・・。
「良かった・・これで2018年ものもしっかり販売できる!」
と確信しました。ベルトーのテイスティングがもし納得いかずに販売出来なかったら、かなりの痛手になりますから。
でもそれと同時に、一つのことを決心しました。
「やはり相当なアイテムは開けないとベルトーを理解したことにはならないなぁ・・」
そうなんですね。ベルトーの北の畑分は、以前からも・・そして最近までもそこそこ飲んではいたんですが、南のジェルベ分は、良いところヴォーヌ=ロマネ位で終わってしまっていたんです。何しろ数が無いので・・なので、クロ=ヴージョを開ける決心もした訳です。
さらには、このレ・プリエールの完成度の高さと質感の高さ・・・そして、余りにも違う2013年ものとの隔たりを、どのように理解するか・・と言うことが有った訳です。
まるで上質なフィサン村名を思わせるような、柔らかで優しい、鈍重にならないジュヴレ=シャンベルタンと、高級エステル香とも呼ぶべき、香水的なシャンボール特有のアロマと、ベルベッティな・・シルキーな舌触りが混在していた訳です。
そして、決して濃くは無いんですが、2013年の、あの超淡~いレ・プリエールとは、全く異なる感覚・・しっかり重量感が有り、しかし余分だと思える出っ張りがなく、しかも主張しすぎていない・・んですね。
「これ、まさにフィサンのテロワールの最高の姿なんじゃないか?」
と思った時、
「村名フィサンを飲んで結論を出そう・・」
そのように思いました。
ふんわりと柔らかく、少し温暖で、ドライで、全く甘く無く、鈍重では無く、軽やかでは無いです。しかしキリリとしていて熟れすぎたところが無く、重さはしっかり有り、高域、超高域にまで伸びて行く見事な帯域を持った素晴らしいアロマが有ります。
2千円代で販売出来る訳ですから・・もうビックリですが、世界から認められだしたのは間違い無いので、将来はどうなってしまうのか、そちらが心配です。
「ベルトーのブルゴーニュって、昔は2千円代だったよね・・」
と懐かし気に言われる時が、もうそこに来ているのかもしれません。
マリアージュも相当に楽だと思いますよ・・変な小手先の技術は使っていないはずです。全房系であることは間違い無く、味わいの幅は相当に広いです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶充実!・・軽くてただ飲みやすいACブルではありません。(フィサン+ジュヴレ)÷ 2 ≒ レ・プリエール にエレガンスと魂を足した感じ?香りを多く含んだエキスそのものです。】 言っちゃいましょう・・ACブルクラスの仕上がりは確実に超えてます。すごく充実した味わいで、構造・骨格から肉まで万全です。それに、
「なんと・・値下げ!」
ですよ。このご時世に値下げって・・有り得ないですよね。実はワイン屋としますと、値下げは量がさらに入って、かつ、売れないと同じだけ稼げないので・・厳しいんですよ。同じ値段で長くやっていただけるとありがたいんですけどね。
ただし、昨年の2016年ものまでの入荷時期よりも・・
「3カ月以上早い」 訳ですから、これ以降は、
「仕上がり状態は2016年ものよりもやや遅れている」
と考えるべきなのを念頭しておいていただけましたら幸いです。noisy 的には同じように比較するために単に現況報告では無く、昨年の2016年ものの入荷時期、2018年10月後半の味わいを基本に、2017年ものを合わせに行ってお話ししている面も有ります。
2017年ものは村名格並みとご理解ください。色合いも・・是非ご覧ください。
「ま~・・毎年、良くもこんなに違うもんだ・・」
と思われませんか?全然違いますよね。
2017年ものは「大充実!」です。大きさもたっぷり、果実も非常に香り高くたっぷり、ドライでピュアでナチュラルです。ニコラ・フォール栽培長が頑張ったのでしょうか・・葡萄そのものの「たくましさ」が凄いんですね。
2016年ものの明るく淡い色合い由来の表情は、2017年ものには無い・・のではなく、奥に引っ込んだ状態なんです。あるんですよ・・でも今は表に出てきてない。今は葡萄の持つポテンシャル的な味わいが支配的に感じられますが、それでもとても美味しいです。
2~3カ月しますと、隠れている明るい果実の味わいと、今現状で見えている赤紫の力強くやや暗い味わいのマッチングがなされてきて、このワインをさらにバランスの良いものにしてくれるでしょう。
色合いは・・その2~3カ月後には、もっと透明感が出てくると思いますよ。その頃からが飲み頃では有りますが、今飲んでも充分納得していただけるでしょう。勿論、夏の暑い時期、体力を消耗している時には、ワインに負けちゃうかもしれませんね。是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【2013年ブルゴーニュ・レ・プリエールの、あの色淡くもエキスバッチリ、ふっくら丸い味わいが復活!?】 いや~・・良いですね~・・優しくてしなやかな肌、旨味もたっぷり有るのにキツさの無い、溶け込んで行くような・・・初登場でブルゴーニュワインファンを虜にしてしまった、とてもリーズナブルで素晴らしい2013年のレ・プリエールを思い出しちゃいました!
そして・・普段は余りやらないFacebookで、写真をアップして呟いちゃいました!やはり反応、しっかり有りましたよ。
何せピュアです。そしてナチュラルですが、危険性を全く感じない、ノン・アヴァンギャルド系です。
そして・・やはり、ニコラ・フォールの存在を感じてしまいました。だって・・
「ソックリなんです・・ニコラのニュイ=サン=ジョルジュ系の味わいに・・」
他のコラムでも書きましたが、敢えて言うならややソフトなフーリエです。このACブルでは有りませんが、
「アルマン・ルソーを思い浮かべてしまった」
と言うメディアの評価者もいらっしゃいました。・・・まぁ、判らなくもないですね。
やはり、以前以上に・・全房発酵の割合を増やしている・・と言うよりも、全て全房発酵にしたいが、出来ないシュチュエーションも有るし、スターターも使用しているのでしょうから、「セミMC」と言うことになるのでしょう。
noisy がテイスティングしたキュヴェについては、ジュヴレ=シャンベルタンのみ、そのニュアンスが薄く、それ以外は全房発酵系の影を持っていました。
ちょうど、素晴らしい「昆布巻き」をいただきまして・・いや、
「ピノ・ノワールとは・・合わないでしょ・・」
と思われるかもしれませんが、ワインもピュア、昆布巻きも絶品・・しかも海藻類の匂いと全くバッティングせず、中の「身欠きにしん」とも良い相性だったんですね・・。非常に美味しくいただきました。
この辺りはやはり全房発酵の良さですよね。ピュアだし香りのスピードも速いしふっくらしているし・・。勿論熟を加えて行けば、クラシックは発酵で行ったキュヴェと遜色無い仕上がりになるどころか、美しいディテールを若い時のニュアンスをタイムマシンのように持って行ってくれます。
素晴らしいブルゴーニュワインです。でも・・2ケースしかないんです。一応ですが本数制限させていただきました。同じように素晴らしいオート=コートはまだ多めに有りますので、そちらもご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【エレガンスと高ポテンシャルをレジョナルワインで見事に表現しています!リーズナブルながらも素晴らしい!必飲です!】 いや~・・美味しいです。今飲んで良し、数年寝かせても良し、最低15年は持つワインです。リアルワインガイド第59号は「87+ 88 今~2030」とかなり渋い評価ですが、個人的にはポテンシャルに90点付けないと周りの造り手のワインとの乖離をちゃんと説明できないと思ってます。
2013年の淡い旨さ、2014年のポテンシャルの高さを共に内包し表現出来た2015年だと思います。
何しろ・・・
「エキスの旨みが半端ない!!」
んですよ。
一体、どうやったら出来るのか?・・これが出来る人はそんなにいないと思うんですが、下から上まで、見事に・・
「果実の旨み」
がしっかり感じられるんですよ。
そしてそれは、
「決して甘味では無い」
んです。全く甘く無いんですね。残糖感無く非常にドライです。ところが全然、飲みにくくない・・ついつい、次のワインを求めてしまう「果実の美味しさ」を持った旨みなんですね。
このACブル、プリエールは、
「カシスっぽさを持ったチェリー」
が一番近い表現かな・・と思いますが、飲まれるタイミングで変わるかもしれません。
そして、ややプラミーだった2013年の柔らかな美味しさも奥に秘めています。スイスイっと入って来て、でも口内でしっかりノーズや味蕾をくすぐってくれるんですね~。
こんな3000円以内のACブルは見当たらないと思いますよ。何せ・・飲まれた方なら判るかもしれませんが、
「昨年末にご案内させていただいた2015年ヴォーヌ=ロマネ/ベルトー=ジェルベとほぼ同様のニュアンスを、やや重いながらも持っている」
んですよ。ヴォーヌ=ロマネ・・・滅茶旨かったんですが、余りに数が無く・・余り行き渡ってないと思います。しかもリーズナブルで素晴らしいワインでした。そのイメージが脳裏にパッと浮かんでくるほど似ていました。
是非飲んでみていただきたい、「必飲ワイン」とさせていただきます。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。色合いなど是非、比較してみてください。
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【2014年、アメリー・ベルトーのベースのワインは充実度大きくアップしています!超お勧めデイリー・ピノ・ノワール!】 2013年、彗星のようにデビューし、我々に大きなインパクトを与えてくれたアメリー・ベルトーの2年目のワインです。
今年は2016年ですが日本も異常気象と言うか、地方にも寄ってかなり状況が違うにしても、
「突然の豪雨。しかもそこだけ・・集中して降っているだけ。」
みたいな、局地的に何かが集中してしまうような感じが有るかもしれません。最も、今までは情報が流れていなかっただけなのかもしれませんが・・。
noisy の店も冷房を強くしている関係で、この季節は毎年、出入り口のガラスドアが結露し、それが垂れて床をビチョビチョに濡らしてしまうんですが、今年は何故か全くそうはならないんですね。
そう、湿度が低いんですよ。なので空気中の水分が結露するほど無い・・と言うことなんだと理解しています。何せ、外は30度以上、レジ前はほぼ18度、セラーは13度ですから、結露すると大変なんですね~。結構、店内も局地的に結露します。結露するということは温度が違うものがそこで出会っていると言うことですが、完全を目指していても、どこかに必ず「穴」は有るものですよね。例えば「照明」一つとっても温度は上がってしまいますし、照明器具の部分はどうしても温度対策は難しいものです。
そんなことはどうでも良いんですが、アメリーの2014年ものも2013年ものとの違いは、やはり「葡萄の出来」に掛かっている訳です。2013年は厳しい年でしたので、「強さ」「糖度」と言う観点からはどうしても「弱含み」だった年と言えると思います。強さの代わりに「直近のエレガンス」を手に入れたことになると思います。半面、良い年ほど長くは持たない「弱さ」に繋がります。
2013年のレ・プリエールと2014年のそれを見比べると一目瞭然ですね。確実に各要素は2013年を上回っていると言えます。
しかしながらそれは、
「人間がその時に飲んで美味しいと思うかどうか・・とは無関係」
な訳です。
2013年のレ・プリエールは非常にエレガントで有り、美しい穏やかなエキス感がふっくらと伝わってきて、リリースから非常に美味しかったと思います。
それに加え、
「輸入の時期の違い」
も有ります。
2013年ものは9月頃だったと記憶していますので、2014年もののご案内は少し早いですよね。なので、2013年ものと2014年ものを感覚勝負で単純比較するのであれば、やはり9月頃に行うのがベストになります。
もっともお客様はそれで良いんですが、我々はそんなことは致しませんで、感覚上でプラスしたりマイナスしたり、想像の上でどうこうと・・判断しないと、
「直近の味わいだけでそのワイン自体を判断してしまう」
ことになりかねず、とんでもない間違いになってしまうことに繋がります。
勿論ですが、他にも、
「休められた状態か?輸入はいつか?」
とか、
「現在の品温は?また気温は?」
とかもそんな考慮の中に入れないといけないですね。
そんな部分をキチッとした上で、2014年のレ・プリエールをご紹介したいと思います。2014年レ・ペリエール・・・アメリーらしい、
「ドライな味筋。エキスバッチリ。ミネラリティもよりしっかり。2013年よりもやや強い性格で、2013年よりも少し早い分、少しだけ硬さが見える状態。」
です。
アメリー・ベルトーのワインは、かなりなドライですが、酸の構成具合が非常にふっくらとバランスが良いので旨みがしっかり乗っています。2014年は天候も良かったので、色合いは2013年に比較し、しっかりしています。しかし「濃い」と言う表現は全く当てはまらず、その分、豊かな酸とグラッシーなミネラル感がワインを覆っています。時間を掛けると徐々にソフトなタッチになってきます。
グラッシーなミネラル感は透明さが際立ち、ガラスのような感じです。そこに余り鉄っぽくは成りすぎない感じの鉱物感が入ります。果実はベリー、チェリーで、抜栓直後はやや硬さも見えますが、こちらも徐々に果実感を強くして行きます。
中域には少しジュヴレっぽいミネラル感が有りますが弱めです。色は淡いのにしっかりと低域から支えられていて、軽くは有りません。余韻も実に長く、ドライながら酸の旨みを感じさせつつ、グラッシーさも出しつつ消えて行きます。非常に良い出来だと思います。美味しいです。
2013年の柔らかなテクスチュアを期待するには10月頃まで待つ必要が有るでしょう。しかし、現状でもかなり美味しく飲めます。
もう2014年を飲まれた方の印象が人伝いに流れてきました。「2013年と少しスタイルが違うかも」と言うことでしたが、スタイルが違うと言うより、ヴィンテージの要素の違いがかなり大きいと思うんですね。しっかり出来たヴィンテージですから、弱いヴィンテージと同じ物を期待するならそれだけ時間も必要に成る訳です。
とても美味しかった2013年のフィサンにしても、昨年の9月に飲むのと、今年、今飲むのでは大違いです。やや硬さが有った・・と言うことが今飲むと充分に理解できる味わいで、非常にソフトになり、表情も豊かで、より余韻が伸びて行くような感じに感じられるはずです。
やはりアメリー・ベルトー、2014年もより素晴らしいワインを造ってくれたようです。価格も非常にリーズナブルです!是非ご期待ください。お勧めします!
以下は2013年のブルゴーニュ・レ・プリエールのレヴューです。
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・・このとても淡いように見えるはずの色調からは、想像をはるかに超えたピュアで濃密なエキスが存在しています。何よりもピュアで、そしてエキスが濃いです。そしてとてもエレガント!味わいが濃いのでは無く、エキスの密度が濃い・・そう思っていただけますと近いと思います。
noisy としては、ドメーヌ・ドニ・ベルトーのワインには、固定観念みたいなものが出来上がっていて、
「硬い・時間が掛かる、ちょっと野暮ったい」
のようなイメージを持っていました・・ので、すでに「追っかけ」まで出てきているような状況を理解するには、飲むしかない・・と思ったわけでして、しかもこのような・・全く正反対に思えるような味わいのアメリーのワインにはもう・・ビックリしてしまいました。
グラスに注いだ直後・・もしくは抜栓した直後、何とも幸せなアロマが漂ってきます。これは彼女のどのワインにも言えることです。
この淡い色合いの液体の入ったグラスをノーズに持って行くと、意外や意外・・さほど香っては来ません。テクスチュアは「むっちり」していて、まるで赤ん坊のほっぺたに自分のほっぺたをくっ付けているかのような感じ・・。
開けたてはむしろサラリと軽やかにフワリフワリ・・終盤まで行きます。ですがもう5分・・10分と経過すると大きく変化して来ます。
ボディがふっくらと膨らみ始めた・・と思ったら、膨大なエキスの濃度由来の旨みと・・なんと「桃」のようなフルーツ感が溢れ出してきます。そして、余韻には透明でピュアな・・まるで清冽な清水のような清々しさのあるイメージがいつまでも続くんです。
当初「桃」のようなニュアンスは徐々にベリーっぽくなってきます。そしてさらにボディは膨張して行き、清冽な余韻を長く感じさせてくれるんですね。甘みを残した果実味は無く、ただ完全エキス化した要素が膨大で、ついつい・・飲んでしまいます。
「・・これ・・旨いなぁ・・」
と思わず言ってしまうでしょう。
あのルイ・ユエランの、しみじみとしたエキスの旨み・・は、むしろ「墨絵の世界」で有って、アメリーのブルは、その墨絵の墨が「ピンク色」で出来ている・・と思っていただけると近いかもしれません。
「非常にドライで、ふっくらと柔らかく、今から飲み始めてもとても美味しく、非常にエレガントである」
と言え、noisy のイメージに有った、ドニ・ベルトーのものとは、「ドライ・・と言う一点のみ」の合致でした・・。
この素晴らしい・・これからのブルゴーニュワインを牽引して行く立場になるかもしれない・・とさえ思えるようなワインでした。・・よくよく聞いてみると、
「メオ=カミュゼ」でも研修していた (・・これはガセネタでした。すみません。)と言うことで・・、エージェントさんの担当は、
「それでもメオ=カミュゼとは似てないですけどね・・」
と。
ただし、2013年のメオのブルゴーニュを飲んだ方ならお判りかと思います・・。
それなりに似た部分もあるぞ・・と。(修行はガセネタでしたが内容はその通りです。)
そう・・非常に清冽な水のごとき、美しい余韻と全体のピュアさ・・はむしろそっくりと言えるかもしれません。そして、彼女は超絶エキスの仕上げに「ピンクの絵の具」を使ったと。
で、リアルワインガイドの徳丸さんはプッシュしつつも87+、87+と言う評価ですが・・おそらく日本の現品を飲んだら評価を上げるでしょうね・・。間違いないと思いますよ。「茎っぽさもあるがネガティヴにならない・・」との部分が、大部分、「ピーチ」に成長してるんだと思います。noisyならポテンシャルで間違い無く90点付けるでしょう。
このワイン、リーズナブルですし、目茶目茶旨いので、是非・・飲んでください。飲まなきゃならないワインだと思います。アメリー・ヴェルトーの初ヴィンテージは大成功!・・超お奨めします!!
● 2019 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ
【オート=コートは激ピュア!・・親父さん譲りのしっかりした味わいですが、瑞々しく芯の有る美しい仕上がりで、滅茶美味しいです!】
A.C.ブルのレ・プリエールがナチュラル寄りの「ふんわり」したエレガントなニュアンスに満たされているのに対し、オート=コートは実にしっかりしていて非常に美しく、「滅茶苦茶ピュアで滅茶美味しい!」と言ってしまいたくなるような仕上がりです。
言ってみれば、ベルトー家のジュヴレの味わいをそのまんま持ってきたようなニュアンスでは有るんですが・・それだけには留まりません。
例えば2018年の村名ジュヴレは有ろうことか、ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デ・シェゾー2018を喰ってしまうほど素晴らしい仕上がりでした。一方、クロ・デ・シェゾーの方はポテンシャルは高いのはちゃんと理解できるものの、ややテクスチュアがゴツゴツとしていて硬く、少し時間の掛かる仕上がりとなっていた訳です。
その素晴らしかった2018年のジュヴレ村名の延長上に有るのがこのオート=コートでして、非常に美しく、しっかりしているのに強く無くしなやかで、よりピュアさを引き立たせる見事な仕上がりになっているんですね。
なので、先のプリエールのコラムにも書きましたが、もしこの2つを比較テイスティングすると、少し面喰らうかもしれません・・かと言って、このオート=コートがエレガントではない・・と言うことでは有りませんで、「あくまで比較の話し」なんですね。
アメリー・ベルトーのワインの二面性は、他のキュヴェにもある程感じられると思いますよ。もうすでに気付かれていらっしゃる方もおられるかと思います。
ピュアなオート=コートにナチュラルなレ・プリエール・・・。アメリーはベルトー家とジェルヴェ家・・そんな部分を忘れることなく表現したいと思っているのかもしれません。
お客様的には、
「自然派系が好きだから・・A.C.ブルの方かな?」
とか、
「ピュアなブルゴーニュが好きだからオート=コートを選ぼうかな?」
で、良いかと思います。美味しいですよ・・オート=コート!・・是非飲んでみて下さい。・・どこか以前のラマルシュ(~2017年)を彷彿させますが、でもA.C.ブルの中にもそれは有るんですよね・・困った・・ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【冷ややかさと端正さがA.C.ブルとの違い。よりスッキリ感を求めるのならこちらでしょう!】 温暖さを僅かに伝えるレ・プリエールに対し、対極的な「冷ややかさ」「端正さ」を見せるのがこちらのオート=コートです。
そもそもA.C.ブルの畑はほとんどが低地にあり、オート=コートの畑は丘の上ですから標高が高く、また日照の辺り具合から冷ややかになります。
ですが・・そんなことがワインを飲み比べて本当に判るのか?・・・でしょう?
それはワインが・・
「私、涼やかなんです・・」
と教えてくれるから、すぐに判るんですね。単独ではもしかしたら判り辛いかもしれませんが、比較して飲んだらほとんど誰でも一発です。
でも、ベルトーのワインほど、テロワールの違いを見事に伝えてくれている・・言ってしまえば、
「1本1本のワインが全然違う味わい」
なんです。
しかも、2013年は全般的に「淡く」「冷ややか」でした。そこでも確かに・・より「冷ややかさ」を伝えていたのがこのオート=コートだったんですね。
A.C.ブルが旨いか、オート=コートがより美味しいのかは、個人の好みに寄ると思います。ですが、
「ヴィンテージの背景と畑の個性をしっかり伝えてくれる!」
ベルトーのワインは素晴らしいと思います。これも非常にお買い得です。
「有名ドメーヌでおそらく・・最安値でしょう?」
是非飲んでみて下さい。超お勧めします!相当美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
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【一般的なジュヴレ村名とそん色の無い見事な風格!濃密です!】 「・・そう来たのか~~!」
まぁ、
「2017年もののアメリー・ベルトーはこんな具合になるんじゃないか・・」
と想像して臨んだテイスティングでしたが、ものの見事に裏切られました・・!淡く薄くエレガントな味わいを目指しているんじゃないか・・と思っていた訳です。言ってみれば、
「ヴォーヌ=ロマネで言えばミシェル・グロのオート=コートをさらにエレガントにしたような・・かな・・。ほとんど全房にして・・とか。」
と思っていた訳ですよ。
「とんでもない過ち!」
でした。
アメリー・ベルトーが目指しているのは、
「コート・ド・ニュイのトップ生産者!」
であることに違いありません。本気でD.R.C.とか、ルロワとか、ルソーとかと対抗できるワインに仕上げたいと思っているに違い無いんです。
それは、アメリーが造るこのオート=コートだけでは無く、フィサンやジュヴレを飲めば、なんとなくでも想像できるかと思います。・・いや、もっとハッキリ言ってしまえば、当面の相手はアルマン・ルソーでしょう・・だってワインがそう言ってますもん。ルソーのジュヴレにそっくりです。ルソーより全然香り高く、ワイン造りに対する意識も高いかもしれません。ルソーは結構に脱力系の味わいと言う理解ですんで・・。
なので、たかだか3千円ワインの味わいにとどまりません。骨格も太く構成も大きい。お姉ちゃんが適当に自分の好みだけで造るワインでは無いんです。高い意識と大きなこだわりを持って、その畑の魅力を最大に生かそうとしていると思います。
今飲んでも充分に美味しい・・ですが、仕上がり途中でも有ります。去年より3カ月も入荷が早いですし、noisy のテイスティングもワインの疲れを取るだけの時間が有りませんでした。
それでも、液体の中に封じ込められた香気成分たるや、凄いんですよ。スワリングが実に楽しい・・
「ワインって、こんなに香るものなんだ!」
と思っていただけます。
それでいて、今、ブルゴーニュで最もリーズナブルです。是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ピュアな中にもナチュラルさと妖艶さ、そして柔らかく優しくフワッと拡がる味わいにクラクラッとさせられます!】 2016年のアメリー・ベルトーは実に素晴らしいと思います。もう、ベースのキュヴェからして旨い・・。ACブルのレ・プリエール・・素敵です。惚れちゃいます。オート=コート・・・さらに素敵です・・クラクラっとさせられてしまいます。
今回は2枚の写真を掲載させていただきました。まぁ、noisy のサイトをご覧になる方は、
「・・スマートフォンでも外じゃ(ページの容量がデカいから)厳しい・・家に帰ってパソコンで観ないと・・」
と思ってらっしゃる方も多いと思います。
本来ならも少しスマートにやりたいんですが・・準備はしていますので、スマートフォンの方はもう少しお待ちくださいね。携帯電話の方は・・すみません、無理です。PCや大き目のタブレットの方は現状で良く見えると思います・・すみません。
でも2枚目の写真なんぞを見ると、良く判りますよね。
「・・うわっ、なんて・・色!」
と思っていただけるに違いありません。
この辺は、フランソワ・ラマルシュのフィネス有る味わいにも通じるかな~と感じています。淡くて優しくて・・とにかく虜にさせられてしまいます。
もうさして申し上げることは無いんですね。皆さんも重々美味しさが判っていると思います。濃く無くて、エキスがしっかりしてて、優しい・・そして官能的なアロマも内包しています。
リアルワインガイド第63号は、今飲んで88+ ポテンシャル89 飲み頃予想 今~2033 と言う評価です。noisy なら90Points は付けます。ACブルとオート=コート、この2つを飲んだだけで幸せです・・。
写真に関して言いますと、次の新着までは何せ時間が無いものでして、澱が落ち切らずに・・ACブルとオート=コートをテイスティングしています。なので還って、
「グラデュエーションが見える」
状況だと思います。その分、透明感が損なわれているでしょう。
2016年、ニコラ・フォールの影を感じる見事な味わいになっています。是非飲んでみてください。このワインに関しましては一応フリーですが、際限無く在庫が有る訳では無く、あと1回、もしくは2回程度追加出来る位です。お早めに・・是非とも飲んで欲しいアイテムです!お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【やや重厚さの有る見事なオート=コート!ACブル・プリエールをやや大柄に、より冷涼にしたほんのり黒いチェリー!これも旨いです!】 何故ACブルを一推し・必飲ワインにしたか・・と問われれば、
「今すぐに飲んで誰も美味しさを疑わない状態なのがレ・プリエールだったから・・」
と答えます。
まぁ、さっさと飲んで滅茶苦茶旨いですから、喜んでいただけることは間違い無いと踏んでいます。
しかしそれは、他のワイン・・・特にさしてプライスの変わらない、この「オート=コート」を下に見ている訳では有りません。確実にポテンシャルの高いのがこの「オート=コート」です。単に・・
「少しだけまとまり切って無いだけ」
で有って、各々の表現は確実に上、そして「まとまるのに必要な時間」は僅少です。なので、このオート=コート」を一推しにしても全く問題無しです。
ほんのりカシスを感じさせるレ・プリエールに対し(赤が強い色なのに・・)こちらは見事にチェリーですね。カシスのニュアンスは無く、より大柄で、クラス上位を素朴に訴えて来ます。
同じように果実の旨みがたっぷり有って、ヴォーヌ=ロマネ的な美味しさを持っているんですね。熟してもかなり素晴らしいんじゃないかと思います。何故かリアルワインガイドはこのオート=コートをテイスティングしていないようですね。ACブルと同じように・・まぁ、母方からいただいた畑なのでしょうから・・と言う部分も有り、しかし父方から継承した畑のワインにも、その
「果実の旨み」
はしっかり有るのが・・不思議です。どうやってるんでしょうね~・・。
で、おそらくこの影響かな?・・と思えるのがエージェントさんのM君情報。
>すみません。全体的に入荷量激減です。そして多少恵まれたらしい2016年の数量も…さて、2015年のベルトー=ジェルベアメリーの小さな変革として樽内でのマロラクティック発酵があります。2015年はすべてのワインに共通しているようです。ワインの澱に良い影響を与えると判断したようです。発酵中の澱引きの回数も減らすことで醸造中のSO2添加が無くなった点もより柔らかくふんわりとしたベルトーらしいワインの質感に一役かっていることでしょう。全房発酵比率も少し高まったようです。そしてBourgogne Aujourd’hui誌138号での大絶賛。ブルゴーニュ全体でも特級レベルの評価となり、間違いなくフィサン最高の栄誉です。そして本文にはなかなか興味深い記事が…
とのことで・・
「香りのスピードは速いし良く香るし果実がしっかりピュアだし旨みたっぷりだしポテンシャルも高いし・・」
と言うこと無い仕上がりの2015年です。ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【充実したニュイ=サン=ジョルジュ近郊のオート=コート!!エキスが充実し果実感もたっぷりです!】 どうでしょう?・・2013年ものに比べると濃いですね。到着してからテイスティングまで時間を余り掛けられなかったので若干、「休養不足」で「澱が舞ってる」状態も見えるかと思いますが、
「ニュイ=サン=ジョルジュっぽい感じに見える」
かな~・・と・・(^^;; 思います。ブルゴーニュ・レ・プリエールのように透明なものでは無く、わずかに白かったり、わずかに茶が強く入っているような・・そしてタンニンもより多く含まれているような色合いに感じられるかもしれません・・って見ただけでそこまで判るのかよ・・とは突っ込まないでくださいね~。クセなんですよ。長年に渡って「(味わいを一旦)想像して(決めつけて)から飲む」を繰り返してしまったので、そうじゃないかな~?と思ってしまうんですね。最も、「前言撤回するのも得意」でした。
面白いのは、やはりこのオート=コートはジェルベからの畑なんですよね。そんな雰囲気は2013年よりも伝わっています。それにやはり2013年との色合いの密度の違い!・・雲泥の差が有ると思いませんか?
非常にエキシーだった2013年ものですが、2014年ものはそこに要素の種類の多さと、各要素の分厚さが入っています。しっかりと「濃度」の有る味わいで、上記のように、「ニュイ=サン=ジョルジュ」っぽいような味わいの多層感が有り、しかし余り土っぽくは無く、冷涼な酸の美味しい味わいが有ります。
これ、1~2週間ほどしっかり休養させて落ち着かせたら、今でもかなり美味しいと思いますよ。濃密さが有る分、まだ仕上がりきっていないバランスだとしても、それを完全にマスキングしていると思うんですね。
価格も他のドメーヌでは「パストゥグランさえも買えない」ようなものですから、かなりお買い得と言えると思います。
非常にリーズナブルですが、アメリー・ベルトーらしい、ドライで旨みがキッチリ乗り、エキス中心の充実した味わいです。お勧めしたいんですが、こちらはこれが最後のご案内かと思います。是非お早めにご検討くださいませ。お勧めします!
以下は2013年のこのワインのレヴューです。
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実に美しい・・淡いルビーな色合いをしたオート=コート・ド・ニュイです。アメリー・ベルトーのワインのコルクを抜くと、まず何とも言えぬ甘い果実の香りがそこはかとなく漂うんですよね。これは、彼女のどのワインでも言える事で、ほんのりと赤く色付いた果実のエキス由来だと思いますが、揮発性の・・香水のような成分のアロマティックさだと思います。何とも良い感じなんです。
ワイナート誌を見ても、「少し青っぽい」・・みたいな表現が見受けられますし、飲まれたお客様も同様のニュアンスを言葉にされますが、ワイナート誌は別にして、お客様からは「マイナス印象としての青っぽさ」だけだとは思えない言葉だと理解しています。
つまり、良い意味での青っぽさと言うか、将来的に消えるとか、将来的に別の要素に変化しつつ有るもの・・のような意味合いですね。
実はそれは「大正解」なんですね。醸造中に余りにいじくりまわしたワイン・・は、その青っぽさは別の要素をくっ付いてしまって、
「青臭い」
ワインになってしまい、茎っぽかったり、サラダ食べてんじゃね~ぞ~!・・のような感じになってしまうことが有ります。
ですが、アメリーのワインは、例えばピジェアージュも発酵後半にチョロっとするだけのようですし、おそらくワインにストレスを与えないように優しい手順を踏んでいると思われます。
なので、その若さ、青さ、植物っぽさはむしろ、構成の大きさを表現して行く大事な要素の一つだと考えることが出来ます。
たとえば、ワインにはとても重要な「渋み」・・・これも弄繰り回してしまうと、タンニンや他の渋みを持つ要素が別のものと結合してしまって、「渋さ」「くどさ」を固定してしまいますが、若いときの単に渋みは、将来的な「甘さ」と「大きさ」、そして「将来そのもの」を表現してくれる「シード」なんですね。
このオート=コートは、現段階(2015年10月1日)においては、若干の青みを抜栓直後から15分ほどの間、感じることになります。しかし、その時間が過ぎると、むしろ今まで感じていた青みは消え、ボディの大きさと甘み、果実感を助長していることに気付くはずです。
つまり、まだワインとして安定していない時期のピュアな青っぽさは、決して悪いものだけでは無いんだ・・と言うことなんですね。
このオート=コート、フランソワ・ジェルベからいただいたニュイ・サン・ジョルジュ近郊の畑だそうで、言われてみればニュイ=サンの複雑性豊かな味わいをやや冷ややかにした・・そのまんまの味わいがします。とても優れたワイン・・でも15分待ってね・・もしくは、その変化を楽しんでね!・・と言うワインなんですね。
優しさ、複雑さはACブル・プリエールには無く、軽やかさは劣るもののエレガントさも有り、総合的には上です。価格はそう変わりませんが、この成長途中、落ち着く過程にあるオート=コートを楽しむことは、アメリーのワインを理解する早道なんじゃないかと思います。
残り全部を購入しちゃいましたので、この数で最後です。是非ACブルや他のワインと合わせ、楽しいブルゴーニュ・ピノ・ノワールを感じてみてください。お奨めします!
● 2019 Fixin
フィサン
【昨夏ご案内のこの2019年フィサン村名、仕上がって来ました!自身の身体に素晴らしくマッチした香水のアロマ・・滅茶素晴らしいです!これは飲むっきゃない!・・超お勧めです!】
素晴らしいです!ほぼ半年経過して、ほぼ完全に仕上がりました!・・もうべらぼうに旨いです!
昨夏のレヴューでは「やや濃い目」のようなニュアンスでお伝えしたと思うんですが、いや・・それがもう、滅茶「おしとやか」に溶け込んでいるんですね~。
まず一体感が素晴らしい!・・赤い果実と、少し紫の果実が半々ほどです。真っ赤なチェリーと紫&黒のカシスがドライに、ピュアに、そしてナチュール的に一体となって咽喉を通り抜けて行きます。
その通り抜ける様が・・また滅茶心地良いんですよ。品温が下がり気味のこの時期、それでも全く苦にせず、自然派的に柔らかだけれど絶対に瓦解はしない、凛とした姿も感じられます。
感覚的には、とても美しいスタイルの均整の取れたジュヴレ=シャンベルタン・・に近いでしょうか。もしくはフィサン的なニュアンスで、ジュヴレ=シャンベルタンの鉄っぽさをそれなりに省いた感じ・・でしょうか。
それに加え、2019年もののアメリー・ベルトーのワインに共通している・・
「良く香るシャンボール=ミュジニーのような高域に伸びる香水のようなアロマがほんのりトッピングされている」
ことが、このワインを見事に美味しく感じさせてくれるんじゃないかと思います。
是非、昨夏のレヴューもご覧くださり、もしこのワインをまだお持ちだったら飲んでみるのも良し、でも無ければ是非ご購入いただき、飲んでみて下さい。
「アメリー・ベルトーが目指しているもの」
が、このタイミングで良く理解できると思います。超お勧めです!
以下は2021年7月に書いた、このワインのレヴューです。
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【ふんわり柔らかで優しい、女性っぽいワイン・・ナチュラルさが勝った見事な仕上がりです!】 今回、フィサンのワインは上級キュヴェが届かず、この区画名無しの村名のみの入荷です。
親父さんから受け継いだ畑だと思われますし、A.C.ブルと同様に醸造的には親父さん譲りの方法で仕込まれているはずなんですが、何故か・・ジェルヴェ系のナチュラルな味わいが勝っています。
ふんわりと優しく、しかしエキスも綺麗に出ていて・・しかし、押し出しはさほど強く無く、全体として優しい女性を思わせるような感じなんですね。ジュヴレ系は、言ってみれば、
「芯の強い滅茶美しい女性!」
と言う感じなんですが、こちらは笑顔で包み込んでくれるような優しさを感じます。香りのスピードは速く、ジュヴレのような鉄っぽさよりも美しく軽やかに抽出された果皮のエキスを感じるかと思います。
色合いは結構にしっかりしていますよね?・・でも、写真で見て想像できるような押しの強い「濃さ」は全く感じないんですよ。果皮の濃度が有るので、先行き非常に素晴らしいワインに育って行くはずです・・滅茶美味しいので是非飲んでみて下さい。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【飲めば絶対に判ります・・海外メディアの間違いを!・・相当素晴らしいです!是非このフィサン村名、飲んでみて下さい。】 海外メディアの評価を見て・・
「・・あ・・やっぱりね~。そんなもんだよね~・・」
と、一人納得してしまいました。
この辺りの安いクラスのテイスティングは、おそらく適当なんでしょう。もしくは相当に力を抜いているか、メモするにしても1~2行で忘れてしまうのかな?
この村名フィサンの美味しさは普遍的なブルゴーニュの美味しさの基本が詰め込まれていると思います。その上でバランスが素晴らしいです。
2017年もののフィサンも凄く美味しかったんですが、2018年ものは・・アロマが素晴らしいです。まるでシャンボール的な、高域にまで伸びて行く香水的アロマを持ち、赤いドライな果実で迎えられ、質感高い黒果実で見送ってくれます。
中域の出方もしっかりしていますがデコボコでは無く、非常にスムーズです。鈍重にならず、伸びて行く果実感にしっかり浸れる訳ですね。で、そこが安っぽいと一気に萎えてしまうんですが、気高さまで有るんですよ・・。
海外メディアの評点は間違ってます。是非それをお確かめください・・って、そんなの、ちょっと楽しいでしょう?・・上値は88 ~89 でも、下値で86 とか 87 って・・まるで判ってね~な!・・と、(自分の部屋で・・)言ってやりましょう。超お勧めです!最高に旨いので、是非ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【白みを多く持ったエレガント系ジュヴレ?・・と思ってください。滅茶安いを思います!しかも薫り高い!】 2016年ものは4500円でのご案内でしたので、150円も値下げです。それだけでもリーズナブルですが、元々安いですので・・。
ニュアンス的には2016年と同様、今飲んでも充分に旨いです。白い石灰が多めのジュヴレ=シャンベルタン的な味わいですね。鉄っぽさが少ない分、素直に「すっ」と口内を通り抜けて喉の奥を目指して行くような感覚です。
しかしながら2017年ものはそこから・・「喉の奥を目指した液体が行う仕草」がちょっと違う・・んですよ。2017年ものは香気成分が非常に多いエキスなので、喉の奥に達したところから、鼻腔を通して感じられるアロマが凄い・・んですね。これは、実はnoisy がテイスティングしたキュヴェ、全部に言えることなんですが、グラスから立ち昇るアロマだけでは無く、
「鼻腔を通しても官能的な多量のアロマが感じられる。」
んですね。
そして、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュもそうなんですが、白い石灰が創り出す余白が重要で、そこをこのフィサンが持つ鉄っぽさとかパフューム的なアロマが帰ってくる・・またそれが果実感として感じられる・・と言うことなんだろうと思います。
まぁ、アメリー・ベルトー2017年、アイテム数が多く同時に何本か開けているパターンが多いので、抜栓すると美しいアロマがとたんに漂い、また次のボトルを抜栓すると、それまでのアロマに重なるように、少し異なったニュアンスのアロマが漂い、室内は香りの多重奏的空間に変身してしまいます。
ジュヴレ=シャンベルタンを鉄分を少し除きやや軽くして、赤い果実のノリを良くし、すこしスタイリッシュにした感じと言って良いと思います。
それでも2017年ものは「重厚」かと思いますよ。本格派と言って良いでしょう。これはお勧めです!早めに楽しみたいかたは是非このフィサン村名、お試しくださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【女性らしい優しさに満ちた味わい・・が洗練されています!】 新樽を使わない、ある意味、何の化粧もしないストレートな美味しさだけで勝負に出ている・・素晴らしいキュヴェです。
2015年ものは有り得ないほど無くて・・マグナムなんか造っちゃってましたから・・12本しか入らず、結局テイスティングを諦めた経緯が有ります。非常に少ないとされる2016年ものは、フィサン村名に関しましてはある程度、確保できました。
確保できたから売りたい・・訳では有りません。美味しく無ければ買わなきゃ良い訳ですし、美味しく無いものをお客様に押し付けたところで、次が無い訳ですから・・そんなことはしません。
で、2年ぶりに飲めたアメリー・ベルトーのフィサンは・・やはり旨いですね・・。これからのフィサン、マルサネと言った、ニュイ北部のアペラシオンの優位性は、温暖化とされる世の中でさらに高まって行くでしょう。
グラスの写真も・・今回の2016年のベルトーの写真につきましては、
「色味の調整は一切していない」
です。撮ったまんまを切り取ってサイズ調整だけして掲載しています。なので、ほとんど無加工です。
味わいの系統は2016年のアメリー・ベルトー、そのまんまです。おそらくほぼ全房発酵、重くならず、しかしエレガントでキッチリ抽出出来ていますのでエキス味が旨いです。
アロマのスピードも速く、そして柔らかで、トップ・ノーズを嗅ぎ、グラスを置くまで・・しなやかな流れの中で物語を見せてくれます。
果実感もしっかり有るのに、それを言いたくない気持ちです。「フィサン」と言うアペラシオンをキッチリ伝えて来てくれているように感じるからですね。
そして、この先のドメーヌの行く末が、かなりの期待を持って感じられます。・・・ホントに美味しいと思えるからです。
アメリー・ベルトーと言えば、やはりこのテイストじゃないかな・・と思いますよ。リアルワインガイド第63号は今飲んで 90+ ポテンシャル 91+ 飲み頃予想 今~2038 と・・ビックリの評価です。でもnoisy も
「まったく(ほぼ)同評価」
です。
ただのフィサン村名に 91+ なんて、以前はまず考えられなかったと思います。是非飲んでみてください。超・・お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【2015年はマグナムも有りますが・・ブティーユがたったの12本・・。エレガントさ満載のワインですが飲めずにすみません・・】 「フィサン村名がたったの12本って・・」
ショックです。売れ線なんですがこれだけしかないんです。マグナムを6本いただきましたが・・滅茶旨そうですよ・・。
「蝋封に紙巻」
で届いています。ドメーヌ・ベルトー=ジェルベの上級キュヴェの扱いですので、
「よっぽどしっかり仕上がったはず!」
と予想しています。
まぁ、ブティーユとマグナムの味わいが大きく違うことが多いのは周知の事実では有りますが、多くのワインファンはマグナムをちゃんと保存できる環境を持っていませんよね。
ですが、人間が5人以上集まってワインを飲む機会が有るのでしたら、
「マグナムは非常に有効!」
と言うことが出来ます。
ブティーユはやはり4~5人分ですから・・一杯ずつ取ると残りは本当に少ないです。
ましてやマグナムを造ったと言うことは、それに値するキューヴが有ったと言うことです。そうじゃなきゃ元々取れ高が多く無い2015年に造るはずがないんですね。
で、今までの自身のレヴューを見返してみましたが・・2015年のフィサン、やはり飲んでみたいと思ってしまいました。2015年のベルトー=ジェルベは、ヴォーヌ=ロマネのジェルベが持っていた畑の影響を大きく見せていますから、その「差」が出ないはずの「村名フィサン」は教えてくれるはずなんですね。
でもまぁ、フィサン・レ・クロは開けましたんで、何とか想像は出来るところには居る訳です。
何しろとてもリーズナブルでどこか優しく、ベルトーらしい味わいのするフィサンも気になるでしょう。是非飲んでみてください。マグナムも是非ご検討くださいね。
以下は以前のレヴューです。
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【2013年を大きく超越!ポテンシャル高い素晴らしい味わいです!超お勧め!】 エレガントでフィネスたっぷりのやや軽量級フィサンだった2013年です。2016年の夏の現在、表情がさらに出てきて非常に美味しいです。
ジュヴレ=シャンベルタンの北にあるフィサンはブロションの村を挟む関係でしょうか、ジュヴレに似てはいますが、鉄っぽい鉱物系のニュアンスは少なくなり、やや大人しく優しい感じになります。それが特徴でも有りますが、どこに目線を持って行くか・・どうしても有名なジュヴレとの比較になってしまうのか、欠点として捉えられる可能性を持っています。
2014年のアメリー・ベルトーのフィサンは、そんな2013年の柔らかく優しくエキシーな味わいを大きく上回り、ジュヴレ的な鉱物系ミネラリティも多く備えていると言え、よりダイナミックな仕上がりになっています。
色合いも良いですね・・。輝いてますね~!・・比較すると良く判ります。より赤が強く、透明感の強いミネラリティの成分も非常に多く感じられます。とてもドライで、普通ならちょっと男勝りな辛さの強い味わいになってしまうところ、酸の構成バランスが良く、またジュヴレ的な旨みも備わり、かなり旨いです。
2014年のA.C.ブルゴーニュやA.C.オート=コート同様、輸入のタイミングで1~2カ月早く到着していますので、そんな部分の強さ・硬さも同様に持ってはいるんですが、アペラシオン的な部分でフィサンのソフトさも有るので、そこでも現在でも非常に良いバランスと言えます。また下のクラスからフィサンに移ると、クラスが上がったことが確実に判るほどで、
「おっ!・・さすが村名!」
とテンションも上がることでしょう。
期待されたアメリーの2014年ですが、テイスティング出来た4アイテムを飲む限り、非常に良い出来です。是非ご検討くださいませ!超お勧めです!
以下は2013年のフィサンのレヴューです。
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・・これも目茶旨いです。透明感のある非常に美しい赤紫の色調です。この色合いの味わいをイメージしてみてください・・そのまんまの味わいです。
暗い色で、何となく「どよ~~ん」とした照りのワインが多いフィサンのワインに有って・・
もしくは、重量感は有るけれど過熟から来る弱さの目立つワインが多いフィサンのワインに有って・・
このアメリーのフィサンは、全く健全、ピチピチと活き活きした酸(酸っぱくはない)と、軽やかさと、快活さとフィネス、ディテールの表情の美しさに満ち溢れています。
まさに「プティ・ジュヴレ」的な「フィサン」ですが、重さを回避してフィネスを表現できているという、非常に有り得ないワインになっています。
例えば、今も一緒にご案内させていただいている、メオ=カミュゼのフィサン2013年・・余り売れていませんが、実はかなり美味しいんですよ。
でも、これはメオのフィサンとも大きく違います。充実した酒格をしっかり表現したメオのフィサンに対し、同質な酒質とは言えますが、アメリーのフィサンは、
「全く重くない・・エレガンスを重視したフィサン」
に仕上がっています。
ブルゴーニュ・プリエールと比較すると色調が全然違いますが、それはおそらく、テロワールと畑の格の違いなんですね。
ジュヴレほどでは重いものでは無いにせよ、フィサンも金属的、鉄っぽさが有り、やはりそれは色合いに影響してきます。ブルゴーニュはまったくフィサンやジュヴレを感じさせない・・どちらかと言うと、ヴォーヌ=ロマネ、シャンボール辺りのエレガントなニュアンスです。
その延長上にこのフィサンも有り、非常にエレガントで軽やかな「ふんわりワイン」に仕上がっています。そして、中域の膨らみと清冽な水の余韻、エキスの「桃」のニュアンスは同じ・・!・・これも非常に旨いです!
リアルの徳丸さんは88 89と言う、フィサンにしては高い評価をしています・・が、noisyなら間違い無く「今飲んで」 も 「ポテンシャル」も90点オーバーです。「フィサンの個性を残しつつ、ひたすら優しくてエレガント」と表現されていますが、全く同感・・です。
フランソワ・ジェルベの個性を持ってきたようだ・・のようなおっしゃり方もしています。ジェルベもね・・やりたい部分もあるんですが、問題有りなので今のところ手を出していません。でも、ベルトーがこれだけ素晴らしいと色々考えさせられます。
一方、ワイナート誌の78号では、「フィサンは軽すぎると思ったが・・」と記載されていました。まぁ、見解の相違、もしくはテイスティング時期の違い(おそらく半年以上前)ですので、仕上がり切ってない状況での見通し不良じゃないかと思います。軽いことは軽いんですが、軽快さはエレガントさと言う良いベクトルを持っていますし、軽過ぎてスカスカじゃぁ無いんですね。しっかりした中身のある要素を持ちつつの軽快さとご理解ください。反対に言えば、もしこのフィサンをより重量感のある方に力技で持って行ってしまったとしたら、外殻と低周波が反応する部分だけの、中域の無い、腑抜けた味わいになってしまったでしょう。それはフィサンの1級でさえ良くあるパターンで、大柄なワインにしたいという造り手のエゴが露出した結果です。こちらはむしろ、アッサリと抽出しフリーランのみで仕上げたグラン・クリュワインのようなエレガンスを持っているとさえ思います。近いのは、まぁ・・ずいぶんと飲んではいませんが、ロベール・シリュグのグラン=ゼシェゾーのような軽い抽出がなされた高級ワインのタッチだと思います。
この・・完全エキスに昇華したフィサン・・是非飲んでいただきたいですね・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2019 Gevrey-Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン
● 2019 Gevrey-Chambertin Clos des Chezeaux
ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デ・シェゾー
【2019年のジュヴレ村名とクロ・デ・シェゾーはピュア系で激旨です!】
是非比較していただきたいので、2019年のコラムはクロ・デ・シェゾーと区画名無し村名ジュヴレを一緒にお届けいたします。
2018年もののこの2つのワインは、しっかり明暗を分けています。Noisy wine の売れ行きも明暗が分かれてしまいました。リリース直後、硬さの残るクロ・デ・シェゾーに対し、滅茶苦茶美しくて、エキス味が美味しく、ピュアなニュアンスに満ち溢れていた素晴らしい村名です。
2019年もののこの2つのジュヴレ村名は、
「どちらも2018年ものの美しさ、エキスの美味しさの素晴らしい出来を超えるモノの見事な出来!」
で、しかも、
「とても健康的で滅茶ピュアな方向性で、エレガントさを失わない見事なジュヴレ=シャンベルタン!」
になって・・しまっていたんですね。noisy 的にはどちらも販売しやすくて良い訳ですが・・実は・・
「残念ながらどちらも余り数が無い!」
と言う事実も有る訳です。
この、滅茶苦茶美しいグラスのワインの色合いを是非ご覧ください・・。もう、これだけで充分かと思うくらい、非常に美しい色合いですが、それはモノの見事にそれらの味わいに現れていますよ。
仕方が無い訳では有りますが、それは・・クロ・デ・シェゾーの方がポテンシャルは高いし、総合点も高いです。美味しさもクロ・デ・シェゾーの方が上です。
しかし・・こんなジュヴレが造れるなんて、大したものだと思うんですね。2018年もののクロ・デ・シェゾーは、仕方が無かった・・そうしか仕上げられなかった理由があったんだと思います。
果実感の違い・・黒っぽく旨味のやや強い小果実がふんだんに有るクロ・デ・シェゾーが滅茶美味しいです。でも、僅かに単純では有るが赤果実感のしっかりした区画名無しのジュヴレも滅茶旨い!・・是非是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【・・何故か現状はジュヴレ村名の方が旨いです!・・が、いずれ出て来るでしょう・・何と言ってもクロ・デ・シェゾーですから!】 余りに美味しい村名ジュヴレに対し、こちらは発展途上・・と申しますか、ようやっとワインとして仕上がって来た感の漂うタイミングでのテイスティングでした。
まぁ、「甘露で見事なジュヴレ村名」でその名を馳せた「クロ・デ・シェゾー」ですので、2~3カ月で落ち着くはずです。色合いも健全で非常に・・美しいでしょう?・・これで官能感と独特のグラが出てくると・・
「お~・・クロ・デ・シェゾー!」
となるんですけどね。
ですので、今 noisy はクロ・デ・シェゾーの経過観察中です。間違いないと思いますので、少し休めて飲んでみて下さい。
以下は以前のレヴューです。
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【クロ・デ・シェゾー2017....滅茶苦茶旨いです!惚れ惚れする味わい!】 いつも美味しいクロ・デ・シェゾーです。
なんて言ったら良いのか、難しいんですが・・「複雑で甘露なジュヴレ」なんですね。甘いんですよ。・・いや、甘いと言ってしまうと、
「ん?・・甘いのか~~!」
とネガティヴに捉えられてしまうんですが、
「複雑な酸とミネラリティの構成で、結果的にアロマと味わいの総合で甘く感じられる」
ので有って、
「残糖で甘いのでは決して無い」
んです。
これ、A.C.ジュヴレ村名と一緒に比較テイスティングなされば、
「なるほど~!」
と思われるはずです。
しかし、2017年ものは「ジュヴレ=シャンベルタンは激減」な数量しか入荷しなかったので、noisy のところでも1ケースずつしか入らず、本来は3ケースで1本のテイスティングが最高レベルの経費計算ですので、完全に「赤」が見えてしまっています。なので、今回は
「区画名無しのA.C.ジュヴレはテイスティング無し」
で申し訳ありません。
しかし、このクロ・デ・シェゾーを飲めば・・複雑に構成された酸とミネラリティが生み出す見事に甘美な味わいをご理解いただけるかと思います。2017年も素晴らしいです!・・クロ・デ・シェゾーだけでも良いからもっと買ってくれ・・と、オルヴォーさんの社長さんにお願いしたんですが、中々そう簡単には行かないようです。ご検討くださいませ!滅茶旨いです!
以下は以前のレヴューです。
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【これほどまでにエキスの味わいが濃密とは思いませんでした!今飲んでも納得、将来も非常に楽しみなワインです!】 これぞメアリーのクロ・デ・シェゾー!・・と言う感じの仕上がりでした。非常にエキシーで旨みがたっぷりです。色合いも赤やピンクが見えるような官能的な色彩を持ち、イタリアンでは有りますが、ちょっと厚いガレストロっぽいようなミネラリティの発露が感じられます。
2013年のエキス濃度を「倍」にしたような饒舌な表情を持っていますから、少量口にして、その液体を口蓋で磨り潰して行くと、そこからまたエキスの旨みや複雑な表情が感じられます。
そういう意味合いにおいては、飲み頃は先にした方が良いのかもしれませんが、この状態でもかなり美味しいと感じます。
リアルワインガイド第59号は、今飲んで90 ポテンシャル91 飲み頃予想 2019~2043 と、noisy 的な予想と近いところに落ち着いています。ポテンシャル点をもう少し上げる可能性は有りますし、飲み頃の開始を「今」にするか「2019」にするかは悩みどころですが、もし文章を掲載できるなら、「今飲んでも良い」と入れるでしょう。
むしろ、このメアリーのクロ・デ・シェゾーを、ジュヴレの平均的な評点に留めるので有れば、かなりの造り手のジュヴレが、今飲んで点、ポテンシャル点共に90点を下回らずを得ないことにもなりますしね。それほど・・良いです。
やはり、母方のヴォーヌ=ロマネ系のワインに親しんで育ったんじゃないか・・それがジュヴレの武骨さに花を添えられる下地になったんじゃないかな?・・と想像しています。素晴らしい区画名付きジュヴレです。超お勧めします。2015年は数が無いのでお早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【これは目茶旨い!1級カズティエにかなり近いです!赤い果実に紫の果実、エキスの旨みはフィサン・レ・クロ&レ・クラに無いものです!】 2014年のクロ・デ・シェゾーです。2013年、滅茶美味しかったです・・プルミエ・クリュ並みの美味しさでした。2014年はさらに上質なのは4アイテムのテイスティングで理解しました。
今回は数量的な部分でクロ・デ・シャゾーのテイスティングを回避してしまっていますが、売れないようなら飲めるかな?・・などと淡い期待をしています。
何せ24本しかないんですよね・・。しかもこの上のクラスは何本かずつです。エシェゾーに至っては1本ですからもうどうにもなりません。
なので申し訳ありませんが2013年のクロ・デ・シェゾーのコメントと、2014年の他のワインのコメントを合わせて読んでいただき、ご検討くださればと思います。すみません・・。そのうちリアルワインガイドの評価も出るんじゃないかと思いますが、その時にはおそらく無くなってるでしょう。
以下は2013年、クロ・デ・シェゾーのご紹介文です。
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ジュヴレの村の西側上部にあるクロ・デ・シェゾーです。ドメーヌ・シェゾー名のクロ・デ・シェゾーも存在しますので、シェゾーさんちから借りて、シェゾー分も造ってるのかな?・・と思います。ドメーヌ・ベルトーと地主のシェゾーさんは、シェゾーさんの畑の収穫折半をアチコチでしている関係で仲が良いようです。
リアルワインガイド第51号では現地試飲でフィサン・レ・クレと同じ 88+ 89+と言う評価です。基本的にアメリー・ベルトーのワインは完全エキス化された
滅茶苦茶ドライ な味わいですので、普通なら・・
「飲むには早い・・2~3年寝かせよう!」
と言うようなコメントになるはずです。現にリアル徳丸さんもこのクロ・デ・シェゾーに関しては2017年~2033年と飲み始めを先に書いています。第51号は9月号ですから・・現地試飲のタイミングは7月頃ですね・・。なので、約半年ちょっと経ってます。その間の成長も有るかもしれないですよね。
因みに noisy は早くご案内したくて、輸入直後、オルヴォーさんに出来るだけ早く、出来るだけ一杯出していただきました・・で、着いて当日すぐにFixinles Closを、翌日にFixin les Crais と Gevrey-Chambertin Clos des Chezeauxを一遍にテイスティングしています。
でもそんなに焦ったテイスティングでも非常に美味しく飲めちゃうんですよね~。それが2012年までのドニ・ベルトーとは大きく違うんですよ。そしてこのクロ・デ・シェゾーには・・ビックリさせられました!凄い旨いんですよ!
色合いはほとんど、フィサン・レ・クラにそっくりでした。やや濃いかな?・・位です。ところがですね・・、フィサン・レ・クロとレ・クラにはほぼ無かったものが、こちらのクロ・デ・シェゾーにはバッチリ存在していたんです!
それは、
「まるでラズベリー・リキュールのようなエキスの旨み」
「華やかな鉱物系ミネラリティによるスパイシーなアロマ」
です。超ドライなのに甘いんです・・
まぁ・・これが畑の力なのかな・・とは思います。いや、レ・クロもレ・クラも非常に旨いんですよ。充分っちゃ充分なんです。しかし相手が悪い・・レ・カズティエやプティ・カズティエ直下のクロ・デ・シェゾーのポテンシャルは、確実に1級に近いものです。わずかに構造の深みが浅いかもしれませんが、人間の関与を最小限にし、完全にワインへと昇華された液体は、畑のポテンシャルを丸裸にしてしまっています。
リアルワインガイド第51号では、フィサン・レ・クレとこのクロ・デ・シェゾーは同ポイントで飲み頃のみこちらが先に伸びた評価になっています。しかし現地試飲であることと、その時から半年以上経過していることで、より見やすくなっている訳です。なので、もし今、徳丸さんがこの2アイテムをテイスティングしたとすれば、確実に1点の差を付けるでしょう。noisyなら最大1+ポイント、差を付けます。その位大きな差が有るんです。
勘違いしないでいただきたいのは、これはリアル批判では有りません。ワインがワインとして仕上がる時期、そしてその1年以内というのは、見定めるのが非常に難しいのです。何しろまだ「ボトルでの熟成途中」だからです。特に出荷時期のブルゴーニュワインはまだ完全に仕上がってない場合が多いんですね。それを嫌がる大ドメーヌ・・DRCとかルロワとか・・の場合は、だから出荷が遅いんですよ。完全に仕上がったと判断した段階でないと出荷しないんです。でもほとんどのドメーヌでは、二次発酵が終わりボトルに詰めて少し落ち着かせた段階で出荷してしまいます。なので、マロ終わりのボトリング直後の段階は、ワインもショック状態の場合が多く、タイミングによっては飲んでもなかなか判断が難しい・・ということが起きるんですね。
なので、もしリアル的にポイントを付けるとすれば、89+~90+です。noisy 的には90~91と言うことになりますね。村名リューディですんでかなり高い評価だとお判りいただけるかと思います。
今回の日本入荷(オルヴォーさん分)は60本しか有りません。うち24本をいただきましたが、すでに何本か販売しています・・(はやっ!)そしてnoisy もしっかり飲んじゃってますので、その分がもう有りません。
2014年は絶対もっと買うど~!・・と心に決めさせられた素晴らしい味わいでした。リアルの言うように、まだわずかにタイトな部分が有ります・・が、それでも、
「旨い!」
と声が出るでしょう。
そして価格には見合わない格上の味わいだと思われるでしょう。保障出来ます。是非ご検討くださいませ。フィサン・レ・クロ、フィサン・レ・クラとともに一推しです!
以下は前回の時にご紹介させていただいた区画名無しのジュヴレ=シャンベルタン2013年のレヴューです。
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【旨い!!ジュヴレの個性とアメリーの個性の融合度が素晴らしい!!】 今一度・・集合写真です。左からブルゴーニュ・レ・プリエール、フィサン、ジュヴレ=シャンベルタン、ヴォーヌ=ロマネ・・です。
左から順に色合いは濃くなっているように感じられるかと思います。でも良く見るとやはりジュヴレは「黒」っぽい色合いがより強いですよね。ヴォーヌ=ロマネは濃いですが、むしろ「赤」が強い感じです。
で・・申し訳ないが、このワインも・・絶品です。味わいのトーンは他のアイテムと同様・・。
「軽やか」「ドライ」「ソフト」「エキスがピーチ」「(最後の最後の・・)余韻が清冽な水」
これはアメリーのワインに共通するものです。
しかし、皆さんもなじみの多いジュヴレのワインですから、ジュヴレ的な特秩Eもしっかり感じられるでしょう・・。
と言うよりも、ジュヴレのテロワールがそれだけにしっかり現れている・・もしくは、畑がそのようなパワーを強く持っている・・ということなのかもしれません。
やはりジュヴレの鉄っぽさ、スパイスはノーズ、中盤、余韻に掛けて、上記のアメリーのワインの特秩E部分に入り込んでいます。それだけポテンシャルが高くなっている・・ということなのでしょう。
ピュアでソフトなんですが、ややソリッドな鉄っぽさが食い込んで来ている訳です。なので、より幅の有る味わいであり、縦構造の伸びも大きくなります。 フィサンが非常にエレガントに感じるかもしれません・・しかし、このジュヴレも、ジュヴレの厳しい構造を見せつつも、非常にソフトでしなやかな、アメリーのワインの味わいがします。
1本飲んじゃいましたので11本しかないです。エージェントさんにも無いそうです。この機会に是非・・お試しください。「ブルゴーニュを飲んでから決めよう・・」などと言ってると無くなっちゃうでしょう・・(^^;; 旨いです。お早めにどうぞ。
● 2019 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【すみません、余り数が有りませんが、素晴らしいバランス!・・二面性で言うところのナチュラル系の見事な味わいです!】
滅茶美味しいです!・・まぁ、ジェルヴェ家から承継した畑だと思うんですが、ふわっと優しく、酸の柔らかな赤い果実のエキスの美味しさが見事に表れた素晴らしいヴォーヌ=ロマネでした。
このところはある程度の数が入荷していたヴォーヌ=ロマネ村名ではあるんですが、どうも2019年ものは試飲分を除いて12本だけ?・・のようでして、後は、
「もし余ったら・・」
みたいな、つれない返事をいただいていまして・・まぁ、2019年ものは本当に少ないようですので仕方が無いと諦めています。
中域がぷっくりと膨れたバランスの良い仕上がりをしていまして、しっとりとした優しいスパイス、軽やかなフィルム状のミネラリティがふんわりと立ち昇ります。なので、果実感もリアリティがあり、アヴァンギャルドさの全く無い、美しくもピュアな仕上がりでは有りますが、
「これはナチュラルなニュアンスがより漂うよなぁ・・」
と言う印象。
非常にドライですが、適度なジャミーさが包容力として感じられます。
2018年のこのヴォーヌ=ロマネは、専門家ながらもブルゴーニュワインに超厳しい評価をされるアレン・メドゥズさんが、「アウトスタンディング!」と掲載したのもまだ記憶から抜けていませんが、
「2019年ものもアウトスタンディング間違い無し!(・・もしテイスティングが出来ていたら)」
と言う感触です。是非飲んでみて下さい!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【何と、あのブルゴーニュ専門家にしてブルゴーニュワインに超厳しいアレン・メドゥズさんが、「アウトスタンディング/トップ・ヴァリュー」評価です!】 そうなんですね・・。ちょっと厳しいかな~・・この先が・・。少し思いやられますが、メドゥズさんが「アウトスタンディング!」と言うほどですから・・良いのは判ると思います。
2017年ものは数が無くて飲まなかったら・・お客様にはどうも手を抜いたと思われたのか、ま~動きが遅くてですね・・
「・・あれ?・・何で動かないの?」
と・・不思議に思ってました。
なので、2018年ものは飲まないと・・と思ってしっかりテイスティングさせていただきました。
「ラズベリー、スグリを持っての全方位外交!」
の素晴らしいヴォーヌ=ロマネです。バランスはど真ん中が重心で、腰高でも無く、ベタに重くも在りません。やや黒みを持った赤い果実が中心で、ノーズにはフィサン村名やA.C.ブルに顕著なシャンボール的な魅惑のアロマが漂います。
美味しく無い訳が無い・・ですよね。これ、是非飲んでみてください。数が無いので・・買えなかったらすみません。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド第63号は 今飲んで 91 ポテンシャル92 飲み頃予想2020~2043 ! ・・そして珍しいことも起きています!】(こちらは2016年もののレヴューです。) フランソワ・ジェルベから伝えられたヴォーヌ=ロマネ村名です。2015年ものは少ない入荷数の中から、忍び難きを忍び・・テイスティングさせていただきまして、その素晴らしさにビックリしてしまった noisy です。なので、エージェントさんの入荷数がそこそこな数字だったことに気付き、何とかネジ込んで・・少しだけ増やしていただきました。・・何でも言ってみるもんですね。
しかしながら増やしてもらったとは言いつつ、全体の数量は昨年の2015年には遠く及ばず、全部綺麗さっぱり販売したとしても減益は免れないと言う寂しい状況です。
なので、結構・・テイスティングで開けてしまいましたので、今回はヴォーヌ=ロマネのテイスティングを諦めざるを得ない状況でした。
で、ネットを徘徊して情報集めをしたところ、面白いことに気付きました。余り無いこと・・です。
大体、「このドメーヌは伸び盛りだ・・これから来るぞ!」と言う部分においては、大方のワインメディアは見えてないと思います。もしくは、見えていたとしても、「今はそのタイミングではない・・早すぎる」と言うような感覚なのかな・・と思います。なので、
「かなり良くなって来たな・・」
と感じたとしても、良いとこ、+0.5Points 位なんですね。しかも、ボトルコンディションやテイスティング時の固有のコンディション差などはあまり考えてないのでしょう。
「褒めたいが、結局褒めたことになってない」
ようになってしまいます。
あ、思い出しました。アメリーファンのために、ベッキー・ワッサーマンさんのページをご紹介しましょう。デカデカと出て来ますよ。・・ベッキーさんについては・・是非ご自身でお調べください。
http://www.beckywasserman.com/domaines/berthaut-gerbet/#.W9q2YuIyWUk
(勝手にリンクは不味いと思うので、コピー&ペーストでご覧ください。)
で、結局ですね・・あの、ブルゴーニュワインに評価の厳しいアラン・メドーさんよりも、比較的評価の緩いアドヴォケイトのニール・マーティンさんの評価が逆転しちゃってるんですね・・。
アラン・メドー 89~91Points
ニール・マーティン 88~90Points
まぁ、評価をするのはその個人や団体ですから、結果はどうでも良いんですが、余り一貫性が無かったり、自身の好みだけでしてしまうと信用を失うことにもなりかねない訳です。
リアルワインガイドはその辺も実に面白い立ち位置で、
リアルワインガイド第63号 91-->92 Points
と、今飲んでポイントは何と、アドヴォケイトよりも3Points も上回ってしまっています。元々ニール・マーティンさんは、2016年フィサン1級レ・ザルヴレに91~93Pointsを奢っておりますんで、レ・ザルヴレの方がヴォーヌ=ロマネよりもかなり良い・・と言う評価結果になっています。
言ったことも言わなかったことも、やってしまったこともやらなかったことも、結局自分に全て還ってくるのが人生ですから、自分で責任を取れば良いだけです。きっと美味しいと思いますよ・・飲んでなくてすみません!頑張って分捕った分、ぜひ皆さんで板のシミくださいませ。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【このヴォーヌ=ロマネ村名はまるで小柄なミュジニー!・・有り得ないです!ミシェル・グロもビックリするはず!】 「うわ~お!」です。これは買うっきゃないなぁ・・。申し訳ないけどお一人様1本限定です。元から無いものを飲んじゃいましたが、良かったのか悪かったのか・・。しかしこの素晴らしさは半端ないです。
抜栓直後、やや硬めな石灰の穏やかなアロマが飛び出しますが、発散的な香りは穏やかな部類です。
「ん~・・香りはクロ・デ・シェゾーだなぁ・・。硬くなっちゃってるかぁ?」
と思いつつ、少量を口にすると・・まぁ、ビックリしすぎて言葉まで飲み込んじゃいました。
そうなんですよ・・比較、発散的な香りが少なかったので、予想を裏切られた形でのこの表情が凄かった!まるでミュジニーのような赤系果実・花の香水のような、ほんのりスパイシーなアロマが鼻に抜けて行くんですよ。
「(えっ?・・畑、どこだっけ?)」
と記憶を手繰ってみても思い出せず、後日確かめることになりましたが、クロ・デ・レアの南に接するオ・レアとリヴィエールなんですね。ミュジニーやクロ・ヴージョの近くかとも思いましたが、そんなところに村名の区画は無いし、ミュジニーやその辺と近い組成の土壌まで、葡萄の根が張ってるんじゃないか?・・などと想像してしまう位でした。
この高質でエキスの濃い味わいこそ、確かにあのミュジニーに共通するものです。しかしながらそうは言っても、ミュジニーと同等だなんては言ってませんので・・特にミュジニーの場合、熟していないと特に・・では有りますが、香りはめっちゃ香るものの、味わいは結構平板で硬く閉ざしている場合が多いです。
このヴォーヌ=ロマネは全く逆で、香りはやや抑え気味ながら、口に含んだ後の味わいやノーズに抜けて行く香りが素晴らしい・・し、似ている・・と思えるんですね。
いや~・・2013年も飲んでいるんですが、こんなに凝縮はしていませんでした。リアルワインガイド第59号で徳丸さんは、「やや青っぽい香りが有るがいずれ溶け込み、魅惑的なものに絶対なる」と書かれています。noisy 的には青っぽさは感じられず、すでに魅惑的過ぎる位、魅惑的でした。
因みにリアルは「今飲んで 90 ポテンシャル 91+ 2020~2040」と、クロ・デ・シェゾー2015とほぼ同様の評価です。
いや~・・これは皆さんに飲んで欲しいなぁ!・・もっと欲しいが・・残念です・・追加は見込めません!さっさとゲットすべき素晴らしいワインです。お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい!目茶美味しい!!(2013年のコメントですが・・)】 すみません・・こちらも数量的な関係でノー・テイスティングです。2013年のコメントと2014年の他のワインのコメントを参考にされてください。
以下は2013年の村名ヴォーヌ=ロマネのコメントです。
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・・まぁ・・こんなに美しい色合いを見せつけられたらね・・誰でも飲みたくなっちゃいますよね~。そして実際・・目茶旨いです!
こちらのヴォーヌ=ロマネもアメリーのワインは一貫しています。非常にソフトでピュア、軽やか、エキスがフルーティー・・です。
しかしながら、ヴォーヌ=ロマネの個性が半端無く、アメリーの個性に食い込んでいます。・・いや、食い込むと言うか侵食していると言うか・・いや、これは凄く評価している表現ですよ。
なので、偉大なヴォーヌ=ロマネの個性がそっくり、そのアメリー味に乗っかっています。
ソフトでピュア、そして軽やかさの上のヴォーヌ=ロマネの充実した緻密さが乗っかっていますし、エキスのフルーティーさは、ダークチェリーやベリーの色合いを強く持っています。エキセントリックで精緻なスパイスのアロマと、充実した品格の高いミネラリティからのアロマが絡み、素晴らしい風味になっています。
88 89をを付けたリアルの徳丸さんのレヴューを見ると、
「やや厳し目のタンニンが有りこれがもう少し熟して円いものだと文句なし」
とおっしゃってました。
・・・安心してください。しっかり良い方向に向いちゃってますんで。今飲んでもそのタンニンはしなやかで優しく、むしろ構造を豊かに感じさせる方向になっちゃってます。
それにね・・いまどき、こんなプライスのヴォーヌ=ロマネが有るかと?目茶お買い得でしょう?・・下手すりゃACブルしか買えないようなプライスでしょう?ここの区画はフランソワ・ジェルベ姉妹からのプレゼントですね。
2014年もしっかり購入したいと・・noisy の仕入れ方針にも大きな影響を与えてくれた困ったちゃんなヴォーヌ=ロマネです。あと11本・・お早めにどうぞ!
● 2019 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Cazeties
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・カズティエ
【リアルワインガイド第63号では、「2016年のカズティエは造れなかった」と書かれましたが、極少量だけ出来た様ですよ・・激レアです。】(こちらは2016年もののレヴューです。)
noisyのところにも呆れるほどしか入荷しなかったレ・カズティエですが・・エージェントさんに3本だけ入ったようです。リアルワインガイドでも、 「2016年はレ・カズティエ、ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デ・シェゾーは造れず、クロ・デ・シェゾーはACジュヴレに混ぜた」 とリリースされています。 まぁ事実とは異なる訳ですが、間違って伝わったのは誤訳と言うのも有るかもしれないし、「造れなかった」と言わないと色々と面倒なことに繋がる・・と言うのも有るかもしれないし、途中で、 「ちょっとだけだけど出来が良い分はやっぱりリリースしようか・・」 と言う路線変更も有った可能性さえ有る訳ですから、一旦文字にして印刷を掛けてしまったものはもうどうにもならない訳で、責めることなどは有ってはなりません。 それより、 「世界中の誰もが持っていないだろうキュヴェ」 で有ることは間違いなく、しかも2016年のアメリー・ベルトーのワインの格が確実にジャンプ・アップしているのを感じられれば、このキュヴェは非常に魅力でしょう。 まぁ・・noisy としても、たったこれだけですから、販売しなくても良い気にもなってしまいますが、たったこれだけだからこそ、造り手の意思を汲んで、誰かに飲んでいただきたいと・・思う訳です。 是非この貴重なレ・カズティエを、良いタイミングでご賞味いただき、世の方々にアピールなどしていただけますと幸いです。 以下は以前のレヴューです。 ━━━━━【リアルワインガイド第59号は、今飲んで92+ ポテンシャル93+ 飲み頃予想2023~2050と素晴らしい評価です!】 いや~・・・レ・カズティエでこんな価格ですからね。非常に有難いです。これでもう少し増えてくれれば noisy もテイスティング出来るんですけどね。 リアルは92+~93+と、かなりの評価ですね。しかもジェルベ系のスタイル・・と言うことで、noisy と近い感覚を受け取っていたようです。 まぁ・・なんだかんだ言っても飲めないと書けませんので、こんな感じで。蝋封です。 以下は2014年以前のコメントです。 ━━━━━【蝋封はアメリーの高級ワインの証??非常に少ないです!】 カズティエやラヴォーがまだこんなプライスですから、有る意味非常に有り難いですよね・・。まぁ・・2014年はきっと上がっちゃうと思いますよ・・。旨いですもんね・・と昨年9月に書いていたんですが、しっかり価格は据え置き!・・有難うございます。 ここは非常に少ないので飲めませんでした。2013年ものはリアルワインガイド、徳丸さんは51号で(・・買ってね~!)ラヴォー・サン=ジャックに90 92 と言う高い評価をしています。カズティエは飲めなかったようです。 今回の仕入れはオルヴォーさんですが、この2アイテムとヴォーヌ=ロマネ1級プティ・モン、特級エシェゾーは蝋封です。もう一軒違うエージェントさんも有りますので、確実なところは判りませんが、上級アイテムと目されるアイテムは蝋封+紙巻きで届いています。 今回の4アイテムのテイスティング結果を考慮した上で、ジュヴレの1級カズティエ、ラヴォーの仕上がりを想像してみると、やはりアメリーの無理の無い抽出からの柔らかい仕上がりと、クリマの個性がせめぎあいをした味わいになっているかと思います。購入できたらラッキーかな?・・と思いますが、全く飲まずに並べているだけのショップさんも多いと思いますので、そちらではまだあるかもしれません。お早めにどうぞ。
● 2019 Gevrey-Chambertin 1er Cru Lavaux St.-Jacques
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・ラヴォー=サン=ジャック
【たった200本のベルトー家由来のトップ・キュヴェです!そして何とメディア評価は・・】(こちらは2016年もののレヴューです。)
たった200本ですから・・ハーフバリックか特注の樽しか使えなかったでしょう。それでも何とかリリースしたのは、ドメーヌの看板だからでしょう。 リアルワインガイドもそんな少ないワインをテイスティングで減らしてしまうには忍びなかったのでしょうか、評価は上がっていません。なので、ネットを散策してみると、アドヴォケイトの記事が見当たりました。 「・・93~95Points!・・しかも、それは私に Armand Rousseauを思い出させた!」 と書かれていました。 この、結果的に少なくなってしまったキュヴェの先行き・・と言うのは非常に面白くて、例えば絶不調だったフェヴレイも、ミュジニーだけは半樽、毎年造っていましたが、他のワインがどれほど気を引かなくても、そのミュジニーだけは・・みたいな感じになってしまうんですね。 これって非常に人間臭い話しでちょっとほのぼのするんですが、普通なら一樽ずつですから、いつも通りに手掛けて済むわけです。 しかし、半樽、もしくはハーフバリック使用などとなってしまい、通常のエルヴァージュの流れとは別になってしまうと、極端に悪いか、凄く良くなってしまうか・・になっているように思います。・・だって、気になっちゃうじゃないですか・・人間て・・普通じゃないものは・・ 非常に希少で一般的なメディアの評価も高く、気をひかれるワインだと思います。ご検討くださいませ。 注:販売条件が有ります。 以下は以前のレヴューです。 ━━━━━【ドメーヌ・ベルトー譲りの畑のトップ・キュヴェ!】 クロ・デ・シェゾー2015年の出来と、1級レ・カズティエのリアルワインガイド第59号の評価を重ね合わせると、単純には評価は出来ちゃいそうですね。レ・カズティエが92+~93+なら・・ラヴォーも同様か、もしくはプラス0.5~1ポイントアップと言うところでしょうから、最大幅を見込むと・・ 「(92+~93+)~(93+~94+)」 と言うようなラインが考えられます。 やはり一般には「レ・カズティエ < ラヴォー・サン=ジャック < クロ・サン=ジャック」と言うような見方が有りますからね。テクスチュアだけみてもこの順に細やかに成って来ます。官能感だけ見れば、入れ替えも有るかなと思いますが、総合力ではこの通りでしょう。 なによりリアルワインガイドも、 「このワインは飲めなかった」 と言う事実も有ります。希少なワインです。お早めにどうぞ。 ━━━━━【蝋封はアメリーの高級ワインの証??非常に少ないです!】 カズティエやラヴォーがまだこんなプライスですから、有る意味非常に有り難いですよね・・。まぁ・・2014年はきっと上がっちゃうと思いますよ・・。旨いですもんね・・と昨年9月に書いていたんですが、しっかり価格は据え置き!・・有難うございます。 ここは非常に少ないので飲めませんでした。2013年ものはリアルワインガイド、徳丸さんは51号で(・・買ってね~!)ラヴォー・サン=ジャックに90 92 と言う高い評価をしています。カズティエは飲めなかったようです。 今回の仕入れはオルヴォーさんですが、この2アイテムとヴォーヌ=ロマネ1級プティ・モン、特級エシェゾーは蝋封です。もう一軒違うエージェントさんも有りますので、確実なところは判りませんが、上級アイテムと目されるアイテムは蝋封+紙巻きで届いています。 今回の4アイテムのテイスティング結果を考慮した上で、ジュヴレの1級カズティエ、ラヴォーの仕上がりを想像してみると、やはりアメリーの無理の無い抽出からの柔らかい仕上がりと、クリマの個性がせめぎあいをした味わいになっているかと思います。購入できたらラッキーかな?・・と思いますが、全く飲まずに並べているだけのショップさんも多いと思いますので、そちらではまだあるかもしれません。お早めにどうぞ。
● 2019 Chambolle-Musigny 1er Cru les Plantes
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・プラント
【実は・・ルーミエさんの畑の真横だった・・んですね。】(こちらは2016年もののレヴューそのままです。評価も見当たりませんでした。)
noisy にとってはレ・プラントと言えばアミオ=セルヴェルでしたので、ジェルベのレ・プラントには興味が向かうことは無かった訳ですが、アメリー・ベルトーの所有になったこの1級レ・プラントを調べてみると、 「ジョルジュ・ルーミエの畑の真横がジェルベの畑」 と言うことが判りました。 と言うことは?・・いや、このレ・プラントと言う畑は、言ってみれば有る区画のど真ん中を「レ・シャルム」に居座られ、その残った部分がレ・プラントなんですね。 なので、格や味わいは別にすると、ラ・ターシュに対するレ・ゴーディショみたいなものでして、判官びいきな日本人にはちょっと喜ばれそうな感じです。 で、そうなってくるとそのジョルジュ・ルーミエの畑・・と言うのはおそらく北隣の「1級オ・コンボット」で有ることもまず間違いなく(違ってたらすみません・・)、クリストフの仕事をアメリーが見つめていた・・なんてシュチュエーションを野次馬根性で想像してしまいます。 何せ2016年ものは、「造れたものは極上だが、数が全くない」状況で、2017年以降、少しでも増えることを期待しています。ルーミエさんのコンボットのほぼ半額ですが、 「二つ並べて比較で飲んだらきっと楽しいだろうなぁ・・」 などと、ちょっと鉄ちゃん系のノリになってみても楽しいでしょう。ご検討くださいませ。 以下は以前のコメントです。 ━━━━━【ドメーヌ・ジェルベからドメーヌ・ベルトー=ジェルベに!味わいも力強いものから優しくナチュラルなものへ!】 シャンボール1級のレ・プラントです。ここはシャンボールの村のほぼ中央、レ・シャルムに接した畑です。レ・プラントと言えば noisy はアミオ=セルヴェルを思い出しますが、ここも好きでしたね。昔は安くて、2001年ものを5千円台で販売した記録が残っています。 しかしその後、日本のエージェントさんが決まり・・いや、それまでは無かったようで、ドメーヌに行くと分けてくれたんですね。なので、小さなインポーターさんはエクスクルーシヴを取らずに直接取引でやっていて、それを分けて貰ってました。 それがいつの間にか某社に販売権が移ったらもう・・いきなり倍以上ですからね・・。レザムルーズも持っていたセルヴェルでは有りますが、こちらが2001年で1万円ちょい位でしたが、それも同様に倍。呆れちゃいました。 アロマが軽やかでスパイシーなレザムルーズに対し、やや重量感が有り「トロッ」としたナトリウムっぽいミネラリティと、なめらかな「ヌメッ」としたテクスチュアで赤果実の美味しいレ・プラントでは、リリース直後はレ・プラントがとても美味しくて、随分お勧めした記憶が有ります。15年位も前の話しです。 リアルワインガイド第59号は今飲んで 92 ポテンシャル93 飲み頃予想2023~2045と、中々の評価です。これはヴォーヌ=ロマネ・レ・プティ・モン同様の評価ですから、価格的にも魅力ですよね。 非常にリーズナブルなユドロ=バイエのレ・シャルムよりも安く、リアルも評価自体はこちらが上です。是非お早めにご検討くださいませ。
● 2019 Vosne-Romanee 1er Cru les Petits Monts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【ジャスパー・モリスさんは上値96ポイント!・・ようやっとこのクラスになってからやる気が出たようです。】---すみません、2018年もののレヴューです。
面白いでしょう?・・テイスターもそれぞれ、いろんな状況を抱えているでしょうから、それぞれの立場から評点をすると思うんですね。・・いや、noisy はほぼ中立だと思いますよ。早いと思えば「まだ飲まないで」と言いますし、美味しく無ければ売らないし・・(^^;; で、ジャスパー・モリス氏は上値96点ですよ。フィサンは何点だったか・・それに、他のテイスターさんたちの、評価のバラけていることったら無いですよね。 これって、上り調子のドメーヌが必ず辿る道だと思いますよ。このバラけた評価を2~3年受け続け、それでもコケ無いで素晴らしいワインを造っていると、いきなり揃い出すんですね。 テイスターも人間ですから、今日は眠いとか、調子悪いとか、風邪ひいてるとか・・ある訳ですね。いや、noisy は風邪ひかないですよ・・そんなことは無いですが、最近は風邪を引いてる暇も無いほど、雑事が忙しいです。ご検討くださいませ。 以下は以前のレヴューです。 -----【リアルワインガイド第63号は 今飲んで 92 ポテンシャル 94+(!!) 2023~2055】(こちらは2016年もののレヴューです。セラートラッカーは94ポイント付けているテイスターがいらっしゃいました。) これは飲みたいですね~・・今後のブルゴーニュの勢力図を書き換えて行くに違いないワインかと期待しています。まぁ、ヴォーヌ=ロマネの生産者は、一部を除き、 「結果として畑のポテンシャルに寄りかかっただけのワインをリリースしていた」 側面が有ると言えるからです。 その中で、例えばアンリ・ジャイエしかり、ジョルジュ・ミュヌレしかり・・現状を打破する造り手が生まれ、ついには前述の代表ともいえる、あのフランソワ・ラマルシュまで・・変化して現在に至る・・と言うことになろうかと思います。勿論その精神的な支えとして、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティが中心にいた訳ですが、半世紀ほどの間に大変化をしているんですね。 フランソワ・ジェルベもまた、そんな造りになってしまっていたのかな・・と思います。悪くは無いが「畑の名前以外に気を引くことの無い」感じだったかと思います。実はドメーヌ・ドゥニ・ベルトーもそうだった訳です。 このプティ=モンは、あのヴォーヌ=ロマネ村のモノポール以外のグラン・クリュの実質上のトップの畑、「リッシュブール」の真上に存在します。そして、本当に神様になられたアンリ・ジャイエが開墾した「クロ・パラントー」の真横です。 誰が飲んでも神様のクロ・パラントーは独特の美味しさを持っていて、そして、誰が造ったにせよ、隣のプティ=モンは全くそれに及ばなかった訳ですね。 それが今、アメリー・ベルトーとニコラ・フォールの手に渡り造られるようになったと言うのは、奇跡なのか必然なのか・・非常に興味深く、どうしても知りたいと感じさせられます。 リアルワインガイドはついに、ポテンシャル点を94+まで付けました。まだ海外では騒がれていないようなので、我々にとっては非常に有難いことです。フランソワ・ラマルシュは以前はへっぽこでしたが、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで、以前から持ち合わせてはいた「フィネス」を売りにできるようになっています。 おそらくですが、この先、ベルトー=ジェルベのワインも、そのようなグレートなワインメーカーとして認知される日が来るでしょう。お勧めします。 以下は以前のコメントです。 ━━━━━【リアル第59号は92~93+ポイント!】 僅少のヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ=モンです。母方から継承した畑ですね。口内を香水感で満たすような圧巻さを持つヴォーヌ=ロマネ村名を飲めば、おのずのこのレ・プティ・モンの素晴らしさは想像出来ます。 リアルワインガイド第59号は 今飲んで 92 ポテンシャル93+ 飲み頃予想2023~2048 と、やや控えめな評価では有りますが、「ほぐれるのに2年、その後はパラダイス」と表現しているように、かなりの仕上がりのようです。
● 2019 Vosne-Romanee 1er Cru les Suchot
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・スショ
【非常に少ない2016年レ・スショは、リアルワインガイドもテイスティングできなかったほど収穫減!!】(こちらは2016年もののコラムそのままです。)
かなり期待が出来る1級レ・スショです。エージェントさんの資料だと、リッシュブールの真上に有るのか?などと思ってしまうかもしれませんが、リッシュブールの真上はあの「クロパラ」と「プティ=モン」ですので、「リッシュブールの斜面、上部」で有って、正確には「リッシュブールの北に接する斜面」です。 ま~・・このロケーションなら・・ニコラは必ず仕事に入りますよね~。2015年のヴォーヌ=ロマネのあの香りを、さらに繊細に・・重厚にした感じかな・・と想像しています。 以下は以前のコメントです。 ━━━━━【リアル第59号は92~93+ポイント!】 僅少のヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ=モンです。母方から継承した畑ですね。口内を香水感で満たすような圧巻さを持つヴォーヌ=ロマネ村名を飲めば、おのずのこのレ・プティ・モンの素晴らしさは想像出来ます。 リアルワインガイド第59号は 今飲んで 92 ポテンシャル93+ 飲み頃予想2023~2048 と、やや控えめな評価では有りますが、「ほぐれるのに2年、その後はパラダイス」と表現しているように、かなりの仕上がりのようです。
● 2019 Clos-Vougeot Grand Cru
クロ=ヴージョ・グラン・クリュ
【ジャスパー・モリス氏は何と・・96ポイントです!・・noisy は96~96+と評価します。】---すみません、2018年もののレヴューです。
素晴らしいです・・ジャイエっぽいです。赤い花束とスグリのトッピングのチョコレートケーキを抱えたジャイエです・・
いや~・・めっちゃ美味しいです。質感が凄い!・・そしてクロ=ヴージョらしい茶色のニュアンス・・チョコレートと書きましたがココアっぽさも有ります。そしてビロードのテクスチュアです。
むしろジャイエの低温浸漬より期間が短いのが功を奏しているのか、果実感がピュアで活き活きとしています。
もしこれ、ジェルベ由来の畑以外を買い足していないのなら・・凄いことだと思いますよ。だって・・ジェルベ家のクロ=ヴージョの地所は下部のはずですから。
でも飲んだニュアンス的には上部~中部辺りのグラン=ゼシェゾーに近い部分的な感じが有るんですよね・・。気のせいかもしれませんが・・。
そして、ようやっとやる気を出したジャスパー・モリス氏は何と96ポイントです!・・ほぼ noisy の感覚と同じでした。そして何とも懐かしい感じがして・・
「アメリーはついにトップドメーヌの仲間入りの・・スタートラインに着いた!」
と言えるのかもしれません。
飲んで書いても全く売れなかった2017年クロ=ヴージョも是非・・ベルトーのページでご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【海外メディアは Vinous で94Points! 意外にニコラ・フォールの顔出しは少なく3割ほど?・・真ん丸パレットでエレガント!今飲んでもスイっと飲めちゃうバランスの良さが素晴らしいです!】 こちらは2020年4月22日に書いています。ドメーヌ・ベルトー=ジェルベのアイテムの中でも、母方のドメーヌ・ジェルベから相続したヴォーヌ=ロマネ近郊のクリュものは余りに少ない入荷なので、村名ヴォーヌ=ロマネをテイスティングするのが「限度」になっていました。
今回はインポーターさん(オルヴォーさん)のご協力をいただきまして、昨年末に続き2回目の荷で入って来た、とても貴重な「クロ=ヴージョ」をテイスティングできることになりまして・・有難うございます・・どんな仕上がりになっているのか、noisy の言葉でご紹介させていただきます。(今度は是非エシェゾーをくださいね~。)
左の写真は大きさを調整したのみで、色味は全く弄っておりません。でも・・美しいですよね~。まぁ・・このところ色々有りまして iphone を新調したんですね。仲間内では、
「iphone が安い?・・安く売ってるったって・・高いでしょ。うちはタダでもらえるチープなので充分す。」
と言ってる方もいらっしゃいます。
まぁ、考え方と IT の進み方、Webページの構成やサーバー管理など、色々と鑑みますと、チープなスマホはいただけません。
画像も細やかで綺麗です。
ただし、有機ELディスプレイのクセなのか、ちょっと黄色と言うか、黄土色が入りやすく、また、色味の調整をしないとそのまんま・・以前よりちょっと黄土色が出易いかな・・以前の方が自然な感じでは有ったか・・とは思います。なので、
「黄土色は今までより少し多めに入る傾向が有る」
と思ってください。
香りの上がりが早いです。ストレスなく、しかしとても上品に感じるアロマです。ちょうどよく熟したベリーですね。ふんわりと柔らかく、ベルトーの北のワイン・・・フィサンやジュヴレよりも硬くなく、上品さも凄く良い感じで感じられます。
上品なアロマをノーズに感じながら口内に流し込むと、中くらいの真ん丸なパレットを綺麗に描きます。ナチュラルさ半分、ピュアさ半分・・と言った感じ。とても優しいシャルム=シャンベルタンと、ヴォーヌ=ロマネ・レ・スショ辺りの1級を折半したような感じでしょうか。ブラインドですぐさま「クロ=ヴージョ!」と言うには勇気がいるかな?・・結構にクロ=ヴージョを飲んでいないと・・もしくはよっぽど知っていなければ、シャルム=シャンベルタンと言ってしまいそうです。
やはりグラン・クリュの造りをしたワインで有る・・と言うのが良く判ります。でもそこには、
「もしかしたら?」
と思っていた、「ニコラ・フォールの姿」はさほど強く感じませんでした。・・ここも折半・・もしくは、アメリー3にニコラ1・・と言う感じ。
滅茶苦茶良~くまとまっていて、スイスイっと喉を転がって行きます。余りにスムースなので・・
「この感じはシャルム・・だよなぁ・・」
と思ってしまいそうでも有ります。
クロ=ヴージョは結構に「土」のニュアンスが出ているアイテムも有ったり、上部の良い畑だと「黒み」をもっと持った果実が結構に饒舌に出てきたりします。・・もしくは、もっと真っ赤な果実で香水っぽいニュアンスが黒っぽい土や果実と混ざったような感じの場合も有ります。タイトに締まった感じもします。ミュヌレ=ジブール、メオ=カミュゼなど。
下部はもう・・様々です。当然ながらミュジニーがグラン=ゼシェゾーに近い上部が最高であるとされていますが、下部でも結構に素晴らしいクロ=ヴージョを造るドメーヌもいらっしゃいます。やや豊かな感じでしょうか。ジャン・ラフェやショパン・グロフィエ・・に掛かると、もう最高です。
中部は、むしろこれぞクロ=ヴージョ!・・と言う感じ。綺麗な土っぽさと果実の競演ですね。もしくは上部と下部のブレンドと思っても良いかもしれません。シャトー・ド・ラトゥールとかリジェ・ベレール。
またそれ以外の生産者は、中部と下部、上部と下部、上中下をブレンドする感じです。その昔、ルーミエさんも造ってました。今はローラン・ルーミエですね。上部の区画を主体に下部の区画をブレンド・・。
「それでなんで・・この出来?」
なんて言ってた気も・・(^^;;
感じから言うと上部では無い・・もしくは上部は少ない・・中部~下部か、下部で樹齢が高く、適度な凝縮感とエレガンスがせめぎ合った感じか・・と思います。
実にエレガントなので、今飲んでも美味しく飲めてしまいます。クラス感を大きく感じたいので有れば、5年ほど寝かせると良いかもしれません。トロミが出て来て・・そこに官能感も加わり、実に良い感じになるんじゃないかと想像しています。
リアルワインガイドはクロ=ヴージョをテイスティングできておらずポイント無し。海外メディアは Vinous で94Points 飲み頃予想 2023~2038 と言う評価でした。
今飲んでも納得して飲めるし、数年置いても良い・・そんなアメリーのクロ=ヴージョ2017!・・ご検討くださいませ!
因みに、ベッキー・ワッサーマンさんのページに行くと、大きな写真でアメリーに逢えますよ。それに英語では有りますが、ベルトー家の、またアメリーの半生などが書かれていますので、是非ご覧くださいね・・あ、惚れてしまってももう遅いですから・・はい。
ベルトー=ジェルベ/ベッキー・ワッサーマン 以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドも掲載無しの希少キュヴェ(0.06ha)!クロ=ヴージョ・グラン・クリュをアメリーとニコラがどう仕上げたのでしょうか!】(こちらは2016年もののコラムを掲載しています。) 数々の2016年のドメーヌ・ドニ・ベルトーをテイスティングすれば、もし初リリースの2013年から継続して飲むことが出来ていたのなら、おそらく誰でも・・
「・・今までとは違う・・今までも美味かったが2016年はさらに美味しい!・・このピュアでナチュラルな味わいは・・どうして可能になった・・?」
と感じられるに違いありません。
間違いなくそこにはニコラ・フォールの存在が感じられます。・・だって・・似てるんですもん・・(^^;;
noisy のお客様はさしてニコラ・フォールには興味が無いようですが、noisy的には非常に買ってますよ・・彼の実力を。高いと思われたのかもしれませんが、ガメを混ぜたキュヴェなんぞ・・滅茶美味しいですよ。ニュイ=サン=ジョルジュもまだ売れずに残ってますけど・・決して高くは無い銘品だと思っています。
その単なるニュイ=サン=ジョルジュの村名に過ぎないレ・ゼルビュでさえ、あの高みにまで持ち上げてしまうニコラ・フォールの、喜々として畑仕事に精を出している姿が目に浮かびます。
ようやっと購入したニュイの村名畑だけでは無く、エシェゾーも、クロ=ヴージョも、そしてレ・スショもプティ=モンも扱えるわけですからね。
言ってみれば二人は幼馴染なのでしょう・・母方の実家がフランソワ=ジェルベですから。そして少なくとも勤め先のD.R.C.に近いヴォーヌ=ロマネ近郊の畑では、彼の力が働いていたとみるべきでしょう。2015年のヴォーヌ=ロマネも滅茶旨くてビックリしましたが、ドニ=ベルトーのワイン群の中では少しだけ毛色が異なって見えたのは、きっとそう言うことだったのかな?・・などと邪推しています。
非常に将来も有望、いや、もしかしたらもう、完成しているのかもしれませんが、noisy としてもそれを確かめられるほどの数量が入荷していない貴重なキュヴェです。是非アメリーのファンに、飲んでいただきたいと思います。
以下は以前のコメント・レヴューです。
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【初めての扱いです!非常に興味が尽きないワインです。】 左の写真は村名ヴォーヌ=ロマネですのでお間違い無く。
ドメーヌ・フランソワ・ジェルベから正式に継承したクロ・ヴージョです。・・まぁ、ハッキリ言ってフランソワ・ジェルベなら買わないですが・・すみません・・アメリーのクロ・ヴージョなら飲んでみたい!・・と思ってしまいます。
しかしながらリアルワインガイド第59号でも評価は掲載されず、飲めなかったのか飲まなかったのか、飲めたのに書かなかったのかは聞いてませんので判りませんが、いずれにしても、このクロ・ヴージョとエシェゾーがドメーヌ・ベルトー=ジェルベの二枚看板になるべくのワインです。期待せずにはいられないですよね。
しかしながら、無二の特徴を持つ煌くヴォーヌ=ロマネのグラン・クリュ達に対し、クロ・ヴージョもエシェゾーも、実はとても難しいワインです。造り手にとって・・です。
本当に優れた造り手に掛かれば、多区画あるエシェゾーを上手くセパージュ出来るように持って行くでしょうし、上から下までそれなりに広いクロ・ヴージョにおいても、それは言えます。
それでも、例えばかつての名手ドメーヌ・ジャン・ラフェのように、国道沿いの下部の区画から、素晴らしいクロ・ヴージョを造り出す方もいます・・いや、上手く行かなかった年も有りましたけどね。
それに、かのミュヌレ=ジブールのクロ・ヴージョも、まぁ、皆さんはどう思っていらっしゃるか判りませんが、noisy 的には物凄いワインだと理解しています。トップ・キュヴェと言って良いとさえ思います。
そんな綺羅星の如きクロ・ヴージョになったのか、もしくはフランソワ・ジェルベ的な仕上がりにとどまったのか・・非常に気になる訳ですね。
勿論ですが、2015年はあのヴォーヌ=ロマネ村名でさえ、物凄い味わいにビックリさせられましたし、フランソワ・ジェルベ時代には単一区画の「オ・レア」としてリリースしていたキュヴェを格下げ、村名にブレンドしてしまいましたよね?素晴らしい色合いでしょう?
2013年のヴォーヌ=ロマネには無かった、あの香しいミュジニーのようなフレーヴァーが、飲む人を魅了するはずです。noisyは、そんな鋭敏な感性と対処する能力がアメリー・ベルトーには有ると感じているんです。だからこそ、このクロ・ヴージョがクロ・ヴージョ足り得る味わいになっているのかどうか・・が気になって仕方が無い・・んですね。
もしメアリーの真の実力を測りたいので有れば、このクロ・ヴージョが最良の選択と言えます。まぁ、価格はそれなりですが、グラン・クリュですから決して高くは無い・・訳です。飲めるようであれば飲みたいと思っています。皆さんも是非注目していただき、フランソワ・ジェルベでもドニ・ベルトーでも無い、アメリー・ベルトーのクロ・ヴージョの真の姿を見ていただきたいと思います。
● 2019 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【希少!】(こちらは2016年もののコラムそのまんまです。)
非常に希少です。申し訳ありませんが、販売条件の無いワインを1本以上、同時にご購入お願いいたします。 リアルワインガイド第63号は、今飲んで94、ポテンシャル96 と・・弾けてます!・・飲んでみたい・・! 以下は2015年のコメントです。 ━━━━━ 希少なベルトー=ジェルベのエシェゾーです。リアルワインガイド第59号は 今飲んで 93 ポテンシャル94+ 飲み頃予想2025~2055 と、堂々たる評価でした。・・蝋封の上、紙包みです。 申し訳ありませんが他のワイン1本と一緒にご注文くださいませ。どうぞよろしくお願いいたします。
● 2019 Cote de Nuits-Villages
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ
【きゃ~!・・滅茶美味しいです~!・・誰も注目していない無名の村名ブロション・・?・・コート・ド・ニュイ=ヴィラージュの美味しさが半端無いです!】
ブロション村のワインです。単独のアペラシオン、「ブロション」が無いので名乗れず、「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」とされてしまいますが、
「ハッキリ言ってしまえば、フィサンとジュヴレ=シャンベルタンに挟まれたブロションと言う村名のワイン」
とした方が判りやすいと思います。
余計なことでは有りますが、マルサネ・ラ・コート村とフィサンの間には「クーシェ」と言う村がありますが、ここは「マルサネ」を名乗れるんですね。ブロションとの扱いの差が激しいですが、おそらく歴史的にブロションは重視されてこなかったことが、その差になっているかと思います。
しかしながら・・これは飲んでみれば判ることですが・・
「兎に角滅茶美味しい!」
んですよ。
一般のイメージのフィサンほど「そっけなく」無いですし、ジュヴレほど重い酸化鉄を感じることも無い・・けれど、どちらの表情もまるで空気を読んだかのように適度な量、持っていて、このワインは特に、
「異常にバランスが良い」
んですね。
なので、毎年見事に美味しく、毎年モノの見事に早々に完売してしまう訳です。
2018年ものも素晴らしい美味しさでした。ですが2019年ものは、2018年ものの美味しさに、さらに盛って・・より果実感を濃密にしている・・んです!なので、どうしても人間、より判りやすい美味しさとか、感じやすく分析しやすい細やかな複雑性が有ると・・単純ですが「美味しい!」となってしまうんだと思うんですね。
そもそもワイン好きは、最初からワインが好きな訳では無く、子供の頃から色々なものを食べ、飲んで、育って来た環境からの知見で好きになって行くと思います。知らない味わいは恐怖にも繋がりますが、一旦それを理解してしまう、知ってしまうと興味になって来ます。
このブロションのワインは、そんな・・フィサンもジュヴレも・・マルサネも・・(^^;; 知っているワインファンが、それらの両方の美味しさを感じつつ、終盤の最後の最後でノーズに「ふっ」と還って来る優しくしなやかなシャンボールのような存在のアロマに、心を奪われてしまうに違いないのです。
このコラムでは1枚しか、2019年のコート・ド・ニュイ=ヴィラージュの写真をアップしませんでした。この写真で充分だと判断したからです。
以前のグラスの写真と見比べていただき、2019年ものが相当良さそうだと思っていただけましたら、是非飲んでみて下さい。
「下から3番目がこんなに美味しくてどうするの!」
と思っていただけると確信しています。この下のオート=コート・ド・ニュイも、正直な方が多いアメリカの某SNSで91.5ポイント、付いていました。でもこのコート・ド・ニュイ=ヴィラージュはおそらくこの数量で、一旦最後になるかと思います。お早めにどうぞ。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【でら旨!今すぐ飲むならこれ・・かな!白いミネラリティが創り出す余白と、それに染み込んでくる赤紫の果実が超エレガントです!】 下級キュヴェの中では現状で一番仕上がっているのがこの「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」です。
ジュヴレほど鉄分っぽいミネラリティが多く無い・・フィサンほど白い石灰が多く無い・・と言うバランスなんですが、すなわち、
「総合的ミネラリティは同量位でも、まとまり感が良いので現時点でのバランス感が最良!」
と言うことになります。
果実、石灰のバランスが良く、時に重く感じられやすい鉄っぽいミネラリティが程々であることが、今のバランスを造っていると思われます。
なので、エレガントですし滑らかですし、果実感がちゃんと有って柔らかで・・ドライなのに旨味のエキス美しくたなびかせる「余白部分」を持った味わいなんですね。要素がたっぷりあって、表情が多すぎると、時に人間の感覚は、「ん?・・ちょっと雑?」などと感じてしまいますから、白い石灰分が占有しているその余白部分にエキスの味わいが染み込んでくる・・そんな感覚でしょうか。
そもそも、このコート・ド・ニュイ=ヴィラージュはいつも滅茶美味しいんですよね・・早い段階から・・。2017年ものは非常に凝縮していますので、この白い余白部分を持った味わいが非常に心地良いんですね・。心なしか、写真にもその「白さ」が現れているような気がします。
ですが、こちらは12本しかないので・・申し訳ありませんが、早々に飲みたい方用にお一人様1本限定でお願いいたします。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【激旨です!トップノーズ、口入れ、中盤、余韻へと流れる中に起承転結を感じさせつつも、サラッと・・エレガントな味わいです!】 これは素晴らしいです。いや、ACブルもオート=コートも滅茶美味しいですが、この見事なバランスには脱帽です。
最初から最後まで一つの流れの中で始まり、終わっていて、その振幅はきちんと有るのに、
「エッジが無い」
んですね・・。
noisy にしてみても、もうどれだけワインを飲んだのかなど、測りようのない状態では有ります。コート・ド・ニュイ・ヴィラージュと言う名のついたワインは、実は「駄」の付く大手さんのものはそれなりに有るにせよ、秀逸なドメーヌ物はさしては存在しません。それでも結構・・飲んではいます。
そんな秀逸とされる造り手のコート・ド・ニュイ・ヴィラージュだとしても、結構に・・「角張ったエッジ」には引っかかる訳ですね。その多くはミネラリティ不足だったり、酸の構成の歪さだったり・・葡萄の出来・不出来がそのままワインに現れており、
「ま・・コート・ド・ニュイ・ヴィラージュだからね・・」
で済ませてきた訳です。
しかし言ってみれば、ヴィラージュの名がそれを表わしていますが、「準村名格」で有って、自身の村の名前をアペラシオンとして名乗れないだけ・・なんですね。特徴が薄く、歴史が余り無い・・と言うことだけになりますから、
「ちゃんと造れば美味しいワインになるはず!」
だと・・。
そんなイメージを具現化したのがこのアメリー・ベルトーのコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ2016年です。
2015年ものはジュヴレ=シャンベルタンにそっくりでした。ポテンシャルも高く、複雑性もしっかり有りました・・が、「わずかながらエッジは感じられた」のも事実です。引っかかる訳です。
2016年ものは、いや~・・もう完璧なバランスだと思いました。過不足無く、尖がらず、優しく包んでくれるコート・ド・ニュイ・ヴィラージュです。こんなのは初めてです。是非飲んでみてください。数は・・有りません。
以下は以前のレヴューです。
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【ピュアなだけじゃない、ポテンシャルの高さを充分に堪能できる見事な仕上がりです。ジュヴレ=シャンベルタンそのもの!】 名前の通り「村名」単独を名乗れない畑なので「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」と、ヴィラージュ(村)が付き、「準村名格」もしくは「村名格」のアペラシオンです。
まぁ、村名格と言ってしまうと他の単独村名格との差を言えなくなってしまうので「準村名格」としていますが、実は「村名格」です。アペラシオンとしては単独村名よりも下に見られるのが普通です。
2014年ものまでは、「やや軽やかなジュヴレ=シャンベルタン」としていましたが、もうこれは・・区別が付かないですね。
重量感有り、金属的ミネラリティ有り、鉄っぽくも有り、下からグググっと支えられ、持ち上げられているかのような安定感にチェリーやベリーの見事なピュアさ、香りも速く、飲み応えのある味わいです。他のキュヴェ同様に「果実の旨み」が詰まっていて、非常に複雑です。
現状で完全にバランスしている・・のでは有りますが、まとまり切っているか?と問われると、もう少し置いた方が良いかな?・・と答えるでしょう。
それでももう2018年の2月の末になりますから、
「暖かくなったなぁ・・と思ったころからが飲んで良い時期に入って来る」
と思ってください。
ただし、元々余り多く無いキュヴェです。さっさと完売してしまうと思いますのでお早めにご検討ください。
「2015年のベルトー=ジェルベは基本、下から順番に飲む・・」
のが良いです。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【これは旨い!エレガントでやや軽やかなジュヴレ=シャンベルタン風の味わいです!!】 昨年も、
「ありゃぁ・・こりゃジュヴレ村名と間違えるわな~~・・」
と思ってしまったコート・ド・ニュイ=ヴィラージュです。2013年ものと比べると、かなり大柄でダイナミックさを増しています。
あ、これはいつか言わないといけないと・・思っていたんですが、このベルトーの正規代理店さんは何軒か存在しますが、コンディション良く持って来ていらっしゃるのは少数派です。現時点でのその?な部分のチェックはしていませんが、まともなワイン屋さんなら相手をしないような管理の出来ないエージェントさんもいらっしゃいますので、
「どんなに価格が安くても買ってはいけない」
です。元々悪くなってしまったものは、現状維持は出来ても良くなることは無いです。
リアルワインガイド第55号ではスペシャルなブルゴーニュ・キュヴェ・セレクスィヨン同様、テイスティングは出来なかったようで、評価が上がっていません。
しかしながら、2013年もの以上に大柄に、よりジュヴレらしくなっているのに驚きました。昨年の2013年ものが女性らしいエレガントなスタイルだとするなら、2014年ものは、2013年同様のお姿には違いないが、「あれ?・・ヒョウ柄のワンピすか?」と・・(笑・・いや、大阪のおばちゃんだと言ってる訳じゃぁ無いですよ。
例えが悪かったかな・・。「羊の皮を着た狼」・・いや、これもちょっとオーバーか・・。じゃぁやっぱり、
「・・飴ちゃん、お食べ~!」
と人懐っこい大阪のおばちゃんかもしれません。
2013年よりも出来が良い分、熟成にはより時間が掛かると思われますが、現時点でもかなり美味しいと思います。大阪のおばちゃんと言ってしまってはまだお若いアメリーさんに失礼だとは思いますが、これはあくまで「ワインの例え」ですんで・・はい。是非飲んでみてください。お勧めします。めっちゃ安です。
以下は2013年時のこのワインのレヴューです。
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非常に美味しいです。現時点(2015年10月1日)でも充分美味しく飲めちゃいます。涼しいオート=コートは成熟に時間が掛かり、よって、ワインが仕上がるのに時間も掛かるでしょう。
しかし、コート・ド・ニュイ・ヴィラージュは「ヴィラージュ」が付くことでお判りかと思いますが準村名格のアペラシオンですので、標高は少し低く、葡萄の熟成は早くなります。なので、ワインとしての仕上がりも早くなる傾向が有るんでしょう。
明らかにフィサンより充実した鉄っぽい「重さ」の有るワインですが、より濃密で充実しています。ベリー系の果実の風味、ベリーの艶やかなスパイシーさをエレガントに感じさせてくれます。重さが有る・・と言っても、「重くは無い」です。総じて中くらいですが、彼女のワインのフィサン以下のワインの中では重量感の有る方・・とお考えください。
エキスが綺麗に出ていて、無理な抽出をせず、人的関与もできるだけワインにストレスを与えないようにしているのが良く判る仕上がりです。
オート=コートに感じる「青っぽさ」は微塵も無く、とても果実感が有ります。ピュアな味わいが素晴らしい!
このコート・ド・ニュイ・ヴィラージュも残りを全部購入しちゃいました。本当は仕入れるつもりは無かったんですよね・・。でも、アメリーのワインが余りにエキスが美しく、美味しいので・・
「この際、全部買っちゃお!」
っちゅう、ちと無理が有る部分を通し、仕入れてしまったんですね。
難しかったはずの2013年初ヴィンテージでこの仕上がりとは・・noisy も非常にビックリしています。何より自分の反応に自分がビックリしていると言う・・(^^ 何ともヘンテコでは有りますが、非常にエキシーで旨いコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ!・・お楽しみくださいませ。少量です!
● 2018 Bourgogne les Prielles Rouge
ブルゴーニュ・レ・プリエール・ルージュ
【ついに到達点に到達!?・・ブルゴーニュの品質でのトップ生産者へ仲間入りした2018年のプリエールは、価格も安いがまるでジュヴレとシャンボールをセパージュしたかのような素晴らしい仕上がりです!】
いや~・・この2018年のレ・プリエールを飲んで・・安心しました・・。
「良かった・・これで2018年ものもしっかり販売できる!」
と確信しました。ベルトーのテイスティングがもし納得いかずに販売出来なかったら、かなりの痛手になりますから。
でもそれと同時に、一つのことを決心しました。
「やはり相当なアイテムは開けないとベルトーを理解したことにはならないなぁ・・」
そうなんですね。ベルトーの北の畑分は、以前からも・・そして最近までもそこそこ飲んではいたんですが、南のジェルベ分は、良いところヴォーヌ=ロマネ位で終わってしまっていたんです。何しろ数が無いので・・なので、クロ=ヴージョを開ける決心もした訳です。
さらには、このレ・プリエールの完成度の高さと質感の高さ・・・そして、余りにも違う2013年ものとの隔たりを、どのように理解するか・・と言うことが有った訳です。
まるで上質なフィサン村名を思わせるような、柔らかで優しい、鈍重にならないジュヴレ=シャンベルタンと、高級エステル香とも呼ぶべき、香水的なシャンボール特有のアロマと、ベルベッティな・・シルキーな舌触りが混在していた訳です。
そして、決して濃くは無いんですが、2013年の、あの超淡~いレ・プリエールとは、全く異なる感覚・・しっかり重量感が有り、しかし余分だと思える出っ張りがなく、しかも主張しすぎていない・・んですね。
「これ、まさにフィサンのテロワールの最高の姿なんじゃないか?」
と思った時、
「村名フィサンを飲んで結論を出そう・・」
そのように思いました。
ふんわりと柔らかく、少し温暖で、ドライで、全く甘く無く、鈍重では無く、軽やかでは無いです。しかしキリリとしていて熟れすぎたところが無く、重さはしっかり有り、高域、超高域にまで伸びて行く見事な帯域を持った素晴らしいアロマが有ります。
2千円代で販売出来る訳ですから・・もうビックリですが、世界から認められだしたのは間違い無いので、将来はどうなってしまうのか、そちらが心配です。
「ベルトーのブルゴーニュって、昔は2千円代だったよね・・」
と懐かし気に言われる時が、もうそこに来ているのかもしれません。
マリアージュも相当に楽だと思いますよ・・変な小手先の技術は使っていないはずです。全房系であることは間違い無く、味わいの幅は相当に広いです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶充実!・・軽くてただ飲みやすいACブルではありません。(フィサン+ジュヴレ)÷ 2 ≒ レ・プリエール にエレガンスと魂を足した感じ?香りを多く含んだエキスそのものです。】 言っちゃいましょう・・ACブルクラスの仕上がりは確実に超えてます。すごく充実した味わいで、構造・骨格から肉まで万全です。それに、
「なんと・・値下げ!」
ですよ。このご時世に値下げって・・有り得ないですよね。実はワイン屋としますと、値下げは量がさらに入って、かつ、売れないと同じだけ稼げないので・・厳しいんですよ。同じ値段で長くやっていただけるとありがたいんですけどね。
ただし、昨年の2016年ものまでの入荷時期よりも・・
「3カ月以上早い」 訳ですから、これ以降は、
「仕上がり状態は2016年ものよりもやや遅れている」
と考えるべきなのを念頭しておいていただけましたら幸いです。noisy 的には同じように比較するために単に現況報告では無く、昨年の2016年ものの入荷時期、2018年10月後半の味わいを基本に、2017年ものを合わせに行ってお話ししている面も有ります。
2017年ものは村名格並みとご理解ください。色合いも・・是非ご覧ください。
「ま~・・毎年、良くもこんなに違うもんだ・・」
と思われませんか?全然違いますよね。
2017年ものは「大充実!」です。大きさもたっぷり、果実も非常に香り高くたっぷり、ドライでピュアでナチュラルです。ニコラ・フォール栽培長が頑張ったのでしょうか・・葡萄そのものの「たくましさ」が凄いんですね。
2016年ものの明るく淡い色合い由来の表情は、2017年ものには無い・・のではなく、奥に引っ込んだ状態なんです。あるんですよ・・でも今は表に出てきてない。今は葡萄の持つポテンシャル的な味わいが支配的に感じられますが、それでもとても美味しいです。
2~3カ月しますと、隠れている明るい果実の味わいと、今現状で見えている赤紫の力強くやや暗い味わいのマッチングがなされてきて、このワインをさらにバランスの良いものにしてくれるでしょう。
色合いは・・その2~3カ月後には、もっと透明感が出てくると思いますよ。その頃からが飲み頃では有りますが、今飲んでも充分納得していただけるでしょう。勿論、夏の暑い時期、体力を消耗している時には、ワインに負けちゃうかもしれませんね。是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【2013年ブルゴーニュ・レ・プリエールの、あの色淡くもエキスバッチリ、ふっくら丸い味わいが復活!?】 いや~・・良いですね~・・優しくてしなやかな肌、旨味もたっぷり有るのにキツさの無い、溶け込んで行くような・・・初登場でブルゴーニュワインファンを虜にしてしまった、とてもリーズナブルで素晴らしい2013年のレ・プリエールを思い出しちゃいました!
そして・・普段は余りやらないFacebookで、写真をアップして呟いちゃいました!やはり反応、しっかり有りましたよ。
何せピュアです。そしてナチュラルですが、危険性を全く感じない、ノン・アヴァンギャルド系です。
そして・・やはり、ニコラ・フォールの存在を感じてしまいました。だって・・
「ソックリなんです・・ニコラのニュイ=サン=ジョルジュ系の味わいに・・」
他のコラムでも書きましたが、敢えて言うならややソフトなフーリエです。このACブルでは有りませんが、
「アルマン・ルソーを思い浮かべてしまった」
と言うメディアの評価者もいらっしゃいました。・・・まぁ、判らなくもないですね。
やはり、以前以上に・・全房発酵の割合を増やしている・・と言うよりも、全て全房発酵にしたいが、出来ないシュチュエーションも有るし、スターターも使用しているのでしょうから、「セミMC」と言うことになるのでしょう。
noisy がテイスティングしたキュヴェについては、ジュヴレ=シャンベルタンのみ、そのニュアンスが薄く、それ以外は全房発酵系の影を持っていました。
ちょうど、素晴らしい「昆布巻き」をいただきまして・・いや、
「ピノ・ノワールとは・・合わないでしょ・・」
と思われるかもしれませんが、ワインもピュア、昆布巻きも絶品・・しかも海藻類の匂いと全くバッティングせず、中の「身欠きにしん」とも良い相性だったんですね・・。非常に美味しくいただきました。
この辺りはやはり全房発酵の良さですよね。ピュアだし香りのスピードも速いしふっくらしているし・・。勿論熟を加えて行けば、クラシックは発酵で行ったキュヴェと遜色無い仕上がりになるどころか、美しいディテールを若い時のニュアンスをタイムマシンのように持って行ってくれます。
素晴らしいブルゴーニュワインです。でも・・2ケースしかないんです。一応ですが本数制限させていただきました。同じように素晴らしいオート=コートはまだ多めに有りますので、そちらもご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【エレガンスと高ポテンシャルをレジョナルワインで見事に表現しています!リーズナブルながらも素晴らしい!必飲です!】 いや~・・美味しいです。今飲んで良し、数年寝かせても良し、最低15年は持つワインです。リアルワインガイド第59号は「87+ 88 今~2030」とかなり渋い評価ですが、個人的にはポテンシャルに90点付けないと周りの造り手のワインとの乖離をちゃんと説明できないと思ってます。
2013年の淡い旨さ、2014年のポテンシャルの高さを共に内包し表現出来た2015年だと思います。
何しろ・・・
「エキスの旨みが半端ない!!」
んですよ。
一体、どうやったら出来るのか?・・これが出来る人はそんなにいないと思うんですが、下から上まで、見事に・・
「果実の旨み」
がしっかり感じられるんですよ。
そしてそれは、
「決して甘味では無い」
んです。全く甘く無いんですね。残糖感無く非常にドライです。ところが全然、飲みにくくない・・ついつい、次のワインを求めてしまう「果実の美味しさ」を持った旨みなんですね。
このACブル、プリエールは、
「カシスっぽさを持ったチェリー」
が一番近い表現かな・・と思いますが、飲まれるタイミングで変わるかもしれません。
そして、ややプラミーだった2013年の柔らかな美味しさも奥に秘めています。スイスイっと入って来て、でも口内でしっかりノーズや味蕾をくすぐってくれるんですね~。
こんな3000円以内のACブルは見当たらないと思いますよ。何せ・・飲まれた方なら判るかもしれませんが、
「昨年末にご案内させていただいた2015年ヴォーヌ=ロマネ/ベルトー=ジェルベとほぼ同様のニュアンスを、やや重いながらも持っている」
んですよ。ヴォーヌ=ロマネ・・・滅茶旨かったんですが、余りに数が無く・・余り行き渡ってないと思います。しかもリーズナブルで素晴らしいワインでした。そのイメージが脳裏にパッと浮かんでくるほど似ていました。
是非飲んでみていただきたい、「必飲ワイン」とさせていただきます。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。色合いなど是非、比較してみてください。
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【2014年、アメリー・ベルトーのベースのワインは充実度大きくアップしています!超お勧めデイリー・ピノ・ノワール!】 2013年、彗星のようにデビューし、我々に大きなインパクトを与えてくれたアメリー・ベルトーの2年目のワインです。
今年は2016年ですが日本も異常気象と言うか、地方にも寄ってかなり状況が違うにしても、
「突然の豪雨。しかもそこだけ・・集中して降っているだけ。」
みたいな、局地的に何かが集中してしまうような感じが有るかもしれません。最も、今までは情報が流れていなかっただけなのかもしれませんが・・。
noisy の店も冷房を強くしている関係で、この季節は毎年、出入り口のガラスドアが結露し、それが垂れて床をビチョビチョに濡らしてしまうんですが、今年は何故か全くそうはならないんですね。
そう、湿度が低いんですよ。なので空気中の水分が結露するほど無い・・と言うことなんだと理解しています。何せ、外は30度以上、レジ前はほぼ18度、セラーは13度ですから、結露すると大変なんですね~。結構、店内も局地的に結露します。結露するということは温度が違うものがそこで出会っていると言うことですが、完全を目指していても、どこかに必ず「穴」は有るものですよね。例えば「照明」一つとっても温度は上がってしまいますし、照明器具の部分はどうしても温度対策は難しいものです。
そんなことはどうでも良いんですが、アメリーの2014年ものも2013年ものとの違いは、やはり「葡萄の出来」に掛かっている訳です。2013年は厳しい年でしたので、「強さ」「糖度」と言う観点からはどうしても「弱含み」だった年と言えると思います。強さの代わりに「直近のエレガンス」を手に入れたことになると思います。半面、良い年ほど長くは持たない「弱さ」に繋がります。
2013年のレ・プリエールと2014年のそれを見比べると一目瞭然ですね。確実に各要素は2013年を上回っていると言えます。
しかしながらそれは、
「人間がその時に飲んで美味しいと思うかどうか・・とは無関係」
な訳です。
2013年のレ・プリエールは非常にエレガントで有り、美しい穏やかなエキス感がふっくらと伝わってきて、リリースから非常に美味しかったと思います。
それに加え、
「輸入の時期の違い」
も有ります。
2013年ものは9月頃だったと記憶していますので、2014年もののご案内は少し早いですよね。なので、2013年ものと2014年ものを感覚勝負で単純比較するのであれば、やはり9月頃に行うのがベストになります。
もっともお客様はそれで良いんですが、我々はそんなことは致しませんで、感覚上でプラスしたりマイナスしたり、想像の上でどうこうと・・判断しないと、
「直近の味わいだけでそのワイン自体を判断してしまう」
ことになりかねず、とんでもない間違いになってしまうことに繋がります。
勿論ですが、他にも、
「休められた状態か?輸入はいつか?」
とか、
「現在の品温は?また気温は?」
とかもそんな考慮の中に入れないといけないですね。
そんな部分をキチッとした上で、2014年のレ・プリエールをご紹介したいと思います。2014年レ・ペリエール・・・アメリーらしい、
「ドライな味筋。エキスバッチリ。ミネラリティもよりしっかり。2013年よりもやや強い性格で、2013年よりも少し早い分、少しだけ硬さが見える状態。」
です。
アメリー・ベルトーのワインは、かなりなドライですが、酸の構成具合が非常にふっくらとバランスが良いので旨みがしっかり乗っています。2014年は天候も良かったので、色合いは2013年に比較し、しっかりしています。しかし「濃い」と言う表現は全く当てはまらず、その分、豊かな酸とグラッシーなミネラル感がワインを覆っています。時間を掛けると徐々にソフトなタッチになってきます。
グラッシーなミネラル感は透明さが際立ち、ガラスのような感じです。そこに余り鉄っぽくは成りすぎない感じの鉱物感が入ります。果実はベリー、チェリーで、抜栓直後はやや硬さも見えますが、こちらも徐々に果実感を強くして行きます。
中域には少しジュヴレっぽいミネラル感が有りますが弱めです。色は淡いのにしっかりと低域から支えられていて、軽くは有りません。余韻も実に長く、ドライながら酸の旨みを感じさせつつ、グラッシーさも出しつつ消えて行きます。非常に良い出来だと思います。美味しいです。
2013年の柔らかなテクスチュアを期待するには10月頃まで待つ必要が有るでしょう。しかし、現状でもかなり美味しく飲めます。
もう2014年を飲まれた方の印象が人伝いに流れてきました。「2013年と少しスタイルが違うかも」と言うことでしたが、スタイルが違うと言うより、ヴィンテージの要素の違いがかなり大きいと思うんですね。しっかり出来たヴィンテージですから、弱いヴィンテージと同じ物を期待するならそれだけ時間も必要に成る訳です。
とても美味しかった2013年のフィサンにしても、昨年の9月に飲むのと、今年、今飲むのでは大違いです。やや硬さが有った・・と言うことが今飲むと充分に理解できる味わいで、非常にソフトになり、表情も豊かで、より余韻が伸びて行くような感じに感じられるはずです。
やはりアメリー・ベルトー、2014年もより素晴らしいワインを造ってくれたようです。価格も非常にリーズナブルです!是非ご期待ください。お勧めします!
以下は2013年のブルゴーニュ・レ・プリエールのレヴューです。
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・・このとても淡いように見えるはずの色調からは、想像をはるかに超えたピュアで濃密なエキスが存在しています。何よりもピュアで、そしてエキスが濃いです。そしてとてもエレガント!味わいが濃いのでは無く、エキスの密度が濃い・・そう思っていただけますと近いと思います。
noisy としては、ドメーヌ・ドニ・ベルトーのワインには、固定観念みたいなものが出来上がっていて、
「硬い・時間が掛かる、ちょっと野暮ったい」
のようなイメージを持っていました・・ので、すでに「追っかけ」まで出てきているような状況を理解するには、飲むしかない・・と思ったわけでして、しかもこのような・・全く正反対に思えるような味わいのアメリーのワインにはもう・・ビックリしてしまいました。
グラスに注いだ直後・・もしくは抜栓した直後、何とも幸せなアロマが漂ってきます。これは彼女のどのワインにも言えることです。
この淡い色合いの液体の入ったグラスをノーズに持って行くと、意外や意外・・さほど香っては来ません。テクスチュアは「むっちり」していて、まるで赤ん坊のほっぺたに自分のほっぺたをくっ付けているかのような感じ・・。
開けたてはむしろサラリと軽やかにフワリフワリ・・終盤まで行きます。ですがもう5分・・10分と経過すると大きく変化して来ます。
ボディがふっくらと膨らみ始めた・・と思ったら、膨大なエキスの濃度由来の旨みと・・なんと「桃」のようなフルーツ感が溢れ出してきます。そして、余韻には透明でピュアな・・まるで清冽な清水のような清々しさのあるイメージがいつまでも続くんです。
当初「桃」のようなニュアンスは徐々にベリーっぽくなってきます。そしてさらにボディは膨張して行き、清冽な余韻を長く感じさせてくれるんですね。甘みを残した果実味は無く、ただ完全エキス化した要素が膨大で、ついつい・・飲んでしまいます。
「・・これ・・旨いなぁ・・」
と思わず言ってしまうでしょう。
あのルイ・ユエランの、しみじみとしたエキスの旨み・・は、むしろ「墨絵の世界」で有って、アメリーのブルは、その墨絵の墨が「ピンク色」で出来ている・・と思っていただけると近いかもしれません。
「非常にドライで、ふっくらと柔らかく、今から飲み始めてもとても美味しく、非常にエレガントである」
と言え、noisy のイメージに有った、ドニ・ベルトーのものとは、「ドライ・・と言う一点のみ」の合致でした・・。
この素晴らしい・・これからのブルゴーニュワインを牽引して行く立場になるかもしれない・・とさえ思えるようなワインでした。・・よくよく聞いてみると、
「メオ=カミュゼ」でも研修していた (・・これはガセネタでした。すみません。)と言うことで・・、エージェントさんの担当は、
「それでもメオ=カミュゼとは似てないですけどね・・」
と。
ただし、2013年のメオのブルゴーニュを飲んだ方ならお判りかと思います・・。
それなりに似た部分もあるぞ・・と。(修行はガセネタでしたが内容はその通りです。)
そう・・非常に清冽な水のごとき、美しい余韻と全体のピュアさ・・はむしろそっくりと言えるかもしれません。そして、彼女は超絶エキスの仕上げに「ピンクの絵の具」を使ったと。
で、リアルワインガイドの徳丸さんはプッシュしつつも87+、87+と言う評価ですが・・おそらく日本の現品を飲んだら評価を上げるでしょうね・・。間違いないと思いますよ。「茎っぽさもあるがネガティヴにならない・・」との部分が、大部分、「ピーチ」に成長してるんだと思います。noisyならポテンシャルで間違い無く90点付けるでしょう。
このワイン、リーズナブルですし、目茶目茶旨いので、是非・・飲んでください。飲まなきゃならないワインだと思います。アメリー・ヴェルトーの初ヴィンテージは大成功!・・超お奨めします!!
● 2018 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ
【冷ややかさと端正さがA.C.ブルとの違い。よりスッキリ感を求めるのならこちらでしょう!】
温暖さを僅かに伝えるレ・プリエールに対し、対極的な「冷ややかさ」「端正さ」を見せるのがこちらのオート=コートです。
そもそもA.C.ブルの畑はほとんどが低地にあり、オート=コートの畑は丘の上ですから標高が高く、また日照の辺り具合から冷ややかになります。
ですが・・そんなことがワインを飲み比べて本当に判るのか?・・・でしょう?
それはワインが・・
「私、涼やかなんです・・」
と教えてくれるから、すぐに判るんですね。単独ではもしかしたら判り辛いかもしれませんが、比較して飲んだらほとんど誰でも一発です。
でも、ベルトーのワインほど、テロワールの違いを見事に伝えてくれている・・言ってしまえば、
「1本1本のワインが全然違う味わい」
なんです。
しかも、2013年は全般的に「淡く」「冷ややか」でした。そこでも確かに・・より「冷ややかさ」を伝えていたのがこのオート=コートだったんですね。
A.C.ブルが旨いか、オート=コートがより美味しいのかは、個人の好みに寄ると思います。ですが、
「ヴィンテージの背景と畑の個性をしっかり伝えてくれる!」
ベルトーのワインは素晴らしいと思います。これも非常にお買い得です。
「有名ドメーヌでおそらく・・最安値でしょう?」
是非飲んでみて下さい。超お勧めします!相当美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
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【一般的なジュヴレ村名とそん色の無い見事な風格!濃密です!】 「・・そう来たのか~~!」
まぁ、
「2017年もののアメリー・ベルトーはこんな具合になるんじゃないか・・」
と想像して臨んだテイスティングでしたが、ものの見事に裏切られました・・!淡く薄くエレガントな味わいを目指しているんじゃないか・・と思っていた訳です。言ってみれば、
「ヴォーヌ=ロマネで言えばミシェル・グロのオート=コートをさらにエレガントにしたような・・かな・・。ほとんど全房にして・・とか。」
と思っていた訳ですよ。
「とんでもない過ち!」
でした。
アメリー・ベルトーが目指しているのは、
「コート・ド・ニュイのトップ生産者!」
であることに違いありません。本気でD.R.C.とか、ルロワとか、ルソーとかと対抗できるワインに仕上げたいと思っているに違い無いんです。
それは、アメリーが造るこのオート=コートだけでは無く、フィサンやジュヴレを飲めば、なんとなくでも想像できるかと思います。・・いや、もっとハッキリ言ってしまえば、当面の相手はアルマン・ルソーでしょう・・だってワインがそう言ってますもん。ルソーのジュヴレにそっくりです。ルソーより全然香り高く、ワイン造りに対する意識も高いかもしれません。ルソーは結構に脱力系の味わいと言う理解ですんで・・。
なので、たかだか3千円ワインの味わいにとどまりません。骨格も太く構成も大きい。お姉ちゃんが適当に自分の好みだけで造るワインでは無いんです。高い意識と大きなこだわりを持って、その畑の魅力を最大に生かそうとしていると思います。
今飲んでも充分に美味しい・・ですが、仕上がり途中でも有ります。去年より3カ月も入荷が早いですし、noisy のテイスティングもワインの疲れを取るだけの時間が有りませんでした。
それでも、液体の中に封じ込められた香気成分たるや、凄いんですよ。スワリングが実に楽しい・・
「ワインって、こんなに香るものなんだ!」
と思っていただけます。
それでいて、今、ブルゴーニュで最もリーズナブルです。是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ピュアな中にもナチュラルさと妖艶さ、そして柔らかく優しくフワッと拡がる味わいにクラクラッとさせられます!】 2016年のアメリー・ベルトーは実に素晴らしいと思います。もう、ベースのキュヴェからして旨い・・。ACブルのレ・プリエール・・素敵です。惚れちゃいます。オート=コート・・・さらに素敵です・・クラクラっとさせられてしまいます。
今回は2枚の写真を掲載させていただきました。まぁ、noisy のサイトをご覧になる方は、
「・・スマートフォンでも外じゃ(ページの容量がデカいから)厳しい・・家に帰ってパソコンで観ないと・・」
と思ってらっしゃる方も多いと思います。
本来ならも少しスマートにやりたいんですが・・準備はしていますので、スマートフォンの方はもう少しお待ちくださいね。携帯電話の方は・・すみません、無理です。PCや大き目のタブレットの方は現状で良く見えると思います・・すみません。
でも2枚目の写真なんぞを見ると、良く判りますよね。
「・・うわっ、なんて・・色!」
と思っていただけるに違いありません。
この辺は、フランソワ・ラマルシュのフィネス有る味わいにも通じるかな~と感じています。淡くて優しくて・・とにかく虜にさせられてしまいます。
もうさして申し上げることは無いんですね。皆さんも重々美味しさが判っていると思います。濃く無くて、エキスがしっかりしてて、優しい・・そして官能的なアロマも内包しています。
リアルワインガイド第63号は、今飲んで88+ ポテンシャル89 飲み頃予想 今~2033 と言う評価です。noisy なら90Points は付けます。ACブルとオート=コート、この2つを飲んだだけで幸せです・・。
写真に関して言いますと、次の新着までは何せ時間が無いものでして、澱が落ち切らずに・・ACブルとオート=コートをテイスティングしています。なので還って、
「グラデュエーションが見える」
状況だと思います。その分、透明感が損なわれているでしょう。
2016年、ニコラ・フォールの影を感じる見事な味わいになっています。是非飲んでみてください。このワインに関しましては一応フリーですが、際限無く在庫が有る訳では無く、あと1回、もしくは2回程度追加出来る位です。お早めに・・是非とも飲んで欲しいアイテムです!お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【やや重厚さの有る見事なオート=コート!ACブル・プリエールをやや大柄に、より冷涼にしたほんのり黒いチェリー!これも旨いです!】 何故ACブルを一推し・必飲ワインにしたか・・と問われれば、
「今すぐに飲んで誰も美味しさを疑わない状態なのがレ・プリエールだったから・・」
と答えます。
まぁ、さっさと飲んで滅茶苦茶旨いですから、喜んでいただけることは間違い無いと踏んでいます。
しかしそれは、他のワイン・・・特にさしてプライスの変わらない、この「オート=コート」を下に見ている訳では有りません。確実にポテンシャルの高いのがこの「オート=コート」です。単に・・
「少しだけまとまり切って無いだけ」
で有って、各々の表現は確実に上、そして「まとまるのに必要な時間」は僅少です。なので、このオート=コート」を一推しにしても全く問題無しです。
ほんのりカシスを感じさせるレ・プリエールに対し(赤が強い色なのに・・)こちらは見事にチェリーですね。カシスのニュアンスは無く、より大柄で、クラス上位を素朴に訴えて来ます。
同じように果実の旨みがたっぷり有って、ヴォーヌ=ロマネ的な美味しさを持っているんですね。熟してもかなり素晴らしいんじゃないかと思います。何故かリアルワインガイドはこのオート=コートをテイスティングしていないようですね。ACブルと同じように・・まぁ、母方からいただいた畑なのでしょうから・・と言う部分も有り、しかし父方から継承した畑のワインにも、その
「果実の旨み」
はしっかり有るのが・・不思議です。どうやってるんでしょうね~・・。
で、おそらくこの影響かな?・・と思えるのがエージェントさんのM君情報。
>すみません。全体的に入荷量激減です。そして多少恵まれたらしい2016年の数量も…さて、2015年のベルトー=ジェルベアメリーの小さな変革として樽内でのマロラクティック発酵があります。2015年はすべてのワインに共通しているようです。ワインの澱に良い影響を与えると判断したようです。発酵中の澱引きの回数も減らすことで醸造中のSO2添加が無くなった点もより柔らかくふんわりとしたベルトーらしいワインの質感に一役かっていることでしょう。全房発酵比率も少し高まったようです。そしてBourgogne Aujourd’hui誌138号での大絶賛。ブルゴーニュ全体でも特級レベルの評価となり、間違いなくフィサン最高の栄誉です。そして本文にはなかなか興味深い記事が…
とのことで・・
「香りのスピードは速いし良く香るし果実がしっかりピュアだし旨みたっぷりだしポテンシャルも高いし・・」
と言うこと無い仕上がりの2015年です。ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【充実したニュイ=サン=ジョルジュ近郊のオート=コート!!エキスが充実し果実感もたっぷりです!】 どうでしょう?・・2013年ものに比べると濃いですね。到着してからテイスティングまで時間を余り掛けられなかったので若干、「休養不足」で「澱が舞ってる」状態も見えるかと思いますが、
「ニュイ=サン=ジョルジュっぽい感じに見える」
かな~・・と・・(^^;; 思います。ブルゴーニュ・レ・プリエールのように透明なものでは無く、わずかに白かったり、わずかに茶が強く入っているような・・そしてタンニンもより多く含まれているような色合いに感じられるかもしれません・・って見ただけでそこまで判るのかよ・・とは突っ込まないでくださいね~。クセなんですよ。長年に渡って「(味わいを一旦)想像して(決めつけて)から飲む」を繰り返してしまったので、そうじゃないかな~?と思ってしまうんですね。最も、「前言撤回するのも得意」でした。
面白いのは、やはりこのオート=コートはジェルベからの畑なんですよね。そんな雰囲気は2013年よりも伝わっています。それにやはり2013年との色合いの密度の違い!・・雲泥の差が有ると思いませんか?
非常にエキシーだった2013年ものですが、2014年ものはそこに要素の種類の多さと、各要素の分厚さが入っています。しっかりと「濃度」の有る味わいで、上記のように、「ニュイ=サン=ジョルジュ」っぽいような味わいの多層感が有り、しかし余り土っぽくは無く、冷涼な酸の美味しい味わいが有ります。
これ、1~2週間ほどしっかり休養させて落ち着かせたら、今でもかなり美味しいと思いますよ。濃密さが有る分、まだ仕上がりきっていないバランスだとしても、それを完全にマスキングしていると思うんですね。
価格も他のドメーヌでは「パストゥグランさえも買えない」ようなものですから、かなりお買い得と言えると思います。
非常にリーズナブルですが、アメリー・ベルトーらしい、ドライで旨みがキッチリ乗り、エキス中心の充実した味わいです。お勧めしたいんですが、こちらはこれが最後のご案内かと思います。是非お早めにご検討くださいませ。お勧めします!
以下は2013年のこのワインのレヴューです。
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実に美しい・・淡いルビーな色合いをしたオート=コート・ド・ニュイです。アメリー・ベルトーのワインのコルクを抜くと、まず何とも言えぬ甘い果実の香りがそこはかとなく漂うんですよね。これは、彼女のどのワインでも言える事で、ほんのりと赤く色付いた果実のエキス由来だと思いますが、揮発性の・・香水のような成分のアロマティックさだと思います。何とも良い感じなんです。
ワイナート誌を見ても、「少し青っぽい」・・みたいな表現が見受けられますし、飲まれたお客様も同様のニュアンスを言葉にされますが、ワイナート誌は別にして、お客様からは「マイナス印象としての青っぽさ」だけだとは思えない言葉だと理解しています。
つまり、良い意味での青っぽさと言うか、将来的に消えるとか、将来的に別の要素に変化しつつ有るもの・・のような意味合いですね。
実はそれは「大正解」なんですね。醸造中に余りにいじくりまわしたワイン・・は、その青っぽさは別の要素をくっ付いてしまって、
「青臭い」
ワインになってしまい、茎っぽかったり、サラダ食べてんじゃね~ぞ~!・・のような感じになってしまうことが有ります。
ですが、アメリーのワインは、例えばピジェアージュも発酵後半にチョロっとするだけのようですし、おそらくワインにストレスを与えないように優しい手順を踏んでいると思われます。
なので、その若さ、青さ、植物っぽさはむしろ、構成の大きさを表現して行く大事な要素の一つだと考えることが出来ます。
たとえば、ワインにはとても重要な「渋み」・・・これも弄繰り回してしまうと、タンニンや他の渋みを持つ要素が別のものと結合してしまって、「渋さ」「くどさ」を固定してしまいますが、若いときの単に渋みは、将来的な「甘さ」と「大きさ」、そして「将来そのもの」を表現してくれる「シード」なんですね。
このオート=コートは、現段階(2015年10月1日)においては、若干の青みを抜栓直後から15分ほどの間、感じることになります。しかし、その時間が過ぎると、むしろ今まで感じていた青みは消え、ボディの大きさと甘み、果実感を助長していることに気付くはずです。
つまり、まだワインとして安定していない時期のピュアな青っぽさは、決して悪いものだけでは無いんだ・・と言うことなんですね。
このオート=コート、フランソワ・ジェルベからいただいたニュイ・サン・ジョルジュ近郊の畑だそうで、言われてみればニュイ=サンの複雑性豊かな味わいをやや冷ややかにした・・そのまんまの味わいがします。とても優れたワイン・・でも15分待ってね・・もしくは、その変化を楽しんでね!・・と言うワインなんですね。
優しさ、複雑さはACブル・プリエールには無く、軽やかさは劣るもののエレガントさも有り、総合的には上です。価格はそう変わりませんが、この成長途中、落ち着く過程にあるオート=コートを楽しむことは、アメリーのワインを理解する早道なんじゃないかと思います。
残り全部を購入しちゃいましたので、この数で最後です。是非ACブルや他のワインと合わせ、楽しいブルゴーニュ・ピノ・ノワールを感じてみてください。お奨めします!
● 2018 Fixin
フィサン
【飲めば絶対に判ります・・海外メディアの間違いを!・・相当素晴らしいです!是非このフィサン村名、飲んでみて下さい。】
海外メディアの評価を見て・・
「・・あ・・やっぱりね~。そんなもんだよね~・・」
と、一人納得してしまいました。
この辺りの安いクラスのテイスティングは、おそらく適当なんでしょう。もしくは相当に力を抜いているか、メモするにしても1~2行で忘れてしまうのかな?
この村名フィサンの美味しさは普遍的なブルゴーニュの美味しさの基本が詰め込まれていると思います。その上でバランスが素晴らしいです。
2017年もののフィサンも凄く美味しかったんですが、2018年ものは・・アロマが素晴らしいです。まるでシャンボール的な、高域にまで伸びて行く香水的アロマを持ち、赤いドライな果実で迎えられ、質感高い黒果実で見送ってくれます。
中域の出方もしっかりしていますがデコボコでは無く、非常にスムーズです。鈍重にならず、伸びて行く果実感にしっかり浸れる訳ですね。で、そこが安っぽいと一気に萎えてしまうんですが、気高さまで有るんですよ・・。
海外メディアの評点は間違ってます。是非それをお確かめください・・って、そんなの、ちょっと楽しいでしょう?・・上値は88 ~89 でも、下値で86 とか 87 って・・まるで判ってね~な!・・と、(自分の部屋で・・)言ってやりましょう。超お勧めです!最高に旨いので、是非ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【白みを多く持ったエレガント系ジュヴレ?・・と思ってください。滅茶安いを思います!しかも薫り高い!】 2016年ものは4500円でのご案内でしたので、150円も値下げです。それだけでもリーズナブルですが、元々安いですので・・。
ニュアンス的には2016年と同様、今飲んでも充分に旨いです。白い石灰が多めのジュヴレ=シャンベルタン的な味わいですね。鉄っぽさが少ない分、素直に「すっ」と口内を通り抜けて喉の奥を目指して行くような感覚です。
しかしながら2017年ものはそこから・・「喉の奥を目指した液体が行う仕草」がちょっと違う・・んですよ。2017年ものは香気成分が非常に多いエキスなので、喉の奥に達したところから、鼻腔を通して感じられるアロマが凄い・・んですね。これは、実はnoisy がテイスティングしたキュヴェ、全部に言えることなんですが、グラスから立ち昇るアロマだけでは無く、
「鼻腔を通しても官能的な多量のアロマが感じられる。」
んですね。
そして、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュもそうなんですが、白い石灰が創り出す余白が重要で、そこをこのフィサンが持つ鉄っぽさとかパフューム的なアロマが帰ってくる・・またそれが果実感として感じられる・・と言うことなんだろうと思います。
まぁ、アメリー・ベルトー2017年、アイテム数が多く同時に何本か開けているパターンが多いので、抜栓すると美しいアロマがとたんに漂い、また次のボトルを抜栓すると、それまでのアロマに重なるように、少し異なったニュアンスのアロマが漂い、室内は香りの多重奏的空間に変身してしまいます。
ジュヴレ=シャンベルタンを鉄分を少し除きやや軽くして、赤い果実のノリを良くし、すこしスタイリッシュにした感じと言って良いと思います。
それでも2017年ものは「重厚」かと思いますよ。本格派と言って良いでしょう。これはお勧めです!早めに楽しみたいかたは是非このフィサン村名、お試しくださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【女性らしい優しさに満ちた味わい・・が洗練されています!】 新樽を使わない、ある意味、何の化粧もしないストレートな美味しさだけで勝負に出ている・・素晴らしいキュヴェです。
2015年ものは有り得ないほど無くて・・マグナムなんか造っちゃってましたから・・12本しか入らず、結局テイスティングを諦めた経緯が有ります。非常に少ないとされる2016年ものは、フィサン村名に関しましてはある程度、確保できました。
確保できたから売りたい・・訳では有りません。美味しく無ければ買わなきゃ良い訳ですし、美味しく無いものをお客様に押し付けたところで、次が無い訳ですから・・そんなことはしません。
で、2年ぶりに飲めたアメリー・ベルトーのフィサンは・・やはり旨いですね・・。これからのフィサン、マルサネと言った、ニュイ北部のアペラシオンの優位性は、温暖化とされる世の中でさらに高まって行くでしょう。
グラスの写真も・・今回の2016年のベルトーの写真につきましては、
「色味の調整は一切していない」
です。撮ったまんまを切り取ってサイズ調整だけして掲載しています。なので、ほとんど無加工です。
味わいの系統は2016年のアメリー・ベルトー、そのまんまです。おそらくほぼ全房発酵、重くならず、しかしエレガントでキッチリ抽出出来ていますのでエキス味が旨いです。
アロマのスピードも速く、そして柔らかで、トップ・ノーズを嗅ぎ、グラスを置くまで・・しなやかな流れの中で物語を見せてくれます。
果実感もしっかり有るのに、それを言いたくない気持ちです。「フィサン」と言うアペラシオンをキッチリ伝えて来てくれているように感じるからですね。
そして、この先のドメーヌの行く末が、かなりの期待を持って感じられます。・・・ホントに美味しいと思えるからです。
アメリー・ベルトーと言えば、やはりこのテイストじゃないかな・・と思いますよ。リアルワインガイド第63号は今飲んで 90+ ポテンシャル 91+ 飲み頃予想 今~2038 と・・ビックリの評価です。でもnoisy も
「まったく(ほぼ)同評価」
です。
ただのフィサン村名に 91+ なんて、以前はまず考えられなかったと思います。是非飲んでみてください。超・・お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【2015年はマグナムも有りますが・・ブティーユがたったの12本・・。エレガントさ満載のワインですが飲めずにすみません・・】 「フィサン村名がたったの12本って・・」
ショックです。売れ線なんですがこれだけしかないんです。マグナムを6本いただきましたが・・滅茶旨そうですよ・・。
「蝋封に紙巻」
で届いています。ドメーヌ・ベルトー=ジェルベの上級キュヴェの扱いですので、
「よっぽどしっかり仕上がったはず!」
と予想しています。
まぁ、ブティーユとマグナムの味わいが大きく違うことが多いのは周知の事実では有りますが、多くのワインファンはマグナムをちゃんと保存できる環境を持っていませんよね。
ですが、人間が5人以上集まってワインを飲む機会が有るのでしたら、
「マグナムは非常に有効!」
と言うことが出来ます。
ブティーユはやはり4~5人分ですから・・一杯ずつ取ると残りは本当に少ないです。
ましてやマグナムを造ったと言うことは、それに値するキューヴが有ったと言うことです。そうじゃなきゃ元々取れ高が多く無い2015年に造るはずがないんですね。
で、今までの自身のレヴューを見返してみましたが・・2015年のフィサン、やはり飲んでみたいと思ってしまいました。2015年のベルトー=ジェルベは、ヴォーヌ=ロマネのジェルベが持っていた畑の影響を大きく見せていますから、その「差」が出ないはずの「村名フィサン」は教えてくれるはずなんですね。
でもまぁ、フィサン・レ・クロは開けましたんで、何とか想像は出来るところには居る訳です。
何しろとてもリーズナブルでどこか優しく、ベルトーらしい味わいのするフィサンも気になるでしょう。是非飲んでみてください。マグナムも是非ご検討くださいね。
以下は以前のレヴューです。
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【2013年を大きく超越!ポテンシャル高い素晴らしい味わいです!超お勧め!】 エレガントでフィネスたっぷりのやや軽量級フィサンだった2013年です。2016年の夏の現在、表情がさらに出てきて非常に美味しいです。
ジュヴレ=シャンベルタンの北にあるフィサンはブロションの村を挟む関係でしょうか、ジュヴレに似てはいますが、鉄っぽい鉱物系のニュアンスは少なくなり、やや大人しく優しい感じになります。それが特徴でも有りますが、どこに目線を持って行くか・・どうしても有名なジュヴレとの比較になってしまうのか、欠点として捉えられる可能性を持っています。
2014年のアメリー・ベルトーのフィサンは、そんな2013年の柔らかく優しくエキシーな味わいを大きく上回り、ジュヴレ的な鉱物系ミネラリティも多く備えていると言え、よりダイナミックな仕上がりになっています。
色合いも良いですね・・。輝いてますね~!・・比較すると良く判ります。より赤が強く、透明感の強いミネラリティの成分も非常に多く感じられます。とてもドライで、普通ならちょっと男勝りな辛さの強い味わいになってしまうところ、酸の構成バランスが良く、またジュヴレ的な旨みも備わり、かなり旨いです。
2014年のA.C.ブルゴーニュやA.C.オート=コート同様、輸入のタイミングで1~2カ月早く到着していますので、そんな部分の強さ・硬さも同様に持ってはいるんですが、アペラシオン的な部分でフィサンのソフトさも有るので、そこでも現在でも非常に良いバランスと言えます。また下のクラスからフィサンに移ると、クラスが上がったことが確実に判るほどで、
「おっ!・・さすが村名!」
とテンションも上がることでしょう。
期待されたアメリーの2014年ですが、テイスティング出来た4アイテムを飲む限り、非常に良い出来です。是非ご検討くださいませ!超お勧めです!
以下は2013年のフィサンのレヴューです。
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・・これも目茶旨いです。透明感のある非常に美しい赤紫の色調です。この色合いの味わいをイメージしてみてください・・そのまんまの味わいです。
暗い色で、何となく「どよ~~ん」とした照りのワインが多いフィサンのワインに有って・・
もしくは、重量感は有るけれど過熟から来る弱さの目立つワインが多いフィサンのワインに有って・・
このアメリーのフィサンは、全く健全、ピチピチと活き活きした酸(酸っぱくはない)と、軽やかさと、快活さとフィネス、ディテールの表情の美しさに満ち溢れています。
まさに「プティ・ジュヴレ」的な「フィサン」ですが、重さを回避してフィネスを表現できているという、非常に有り得ないワインになっています。
例えば、今も一緒にご案内させていただいている、メオ=カミュゼのフィサン2013年・・余り売れていませんが、実はかなり美味しいんですよ。
でも、これはメオのフィサンとも大きく違います。充実した酒格をしっかり表現したメオのフィサンに対し、同質な酒質とは言えますが、アメリーのフィサンは、
「全く重くない・・エレガンスを重視したフィサン」
に仕上がっています。
ブルゴーニュ・プリエールと比較すると色調が全然違いますが、それはおそらく、テロワールと畑の格の違いなんですね。
ジュヴレほどでは重いものでは無いにせよ、フィサンも金属的、鉄っぽさが有り、やはりそれは色合いに影響してきます。ブルゴーニュはまったくフィサンやジュヴレを感じさせない・・どちらかと言うと、ヴォーヌ=ロマネ、シャンボール辺りのエレガントなニュアンスです。
その延長上にこのフィサンも有り、非常にエレガントで軽やかな「ふんわりワイン」に仕上がっています。そして、中域の膨らみと清冽な水の余韻、エキスの「桃」のニュアンスは同じ・・!・・これも非常に旨いです!
リアルの徳丸さんは88 89と言う、フィサンにしては高い評価をしています・・が、noisyなら間違い無く「今飲んで」 も 「ポテンシャル」も90点オーバーです。「フィサンの個性を残しつつ、ひたすら優しくてエレガント」と表現されていますが、全く同感・・です。
フランソワ・ジェルベの個性を持ってきたようだ・・のようなおっしゃり方もしています。ジェルベもね・・やりたい部分もあるんですが、問題有りなので今のところ手を出していません。でも、ベルトーがこれだけ素晴らしいと色々考えさせられます。
一方、ワイナート誌の78号では、「フィサンは軽すぎると思ったが・・」と記載されていました。まぁ、見解の相違、もしくはテイスティング時期の違い(おそらく半年以上前)ですので、仕上がり切ってない状況での見通し不良じゃないかと思います。軽いことは軽いんですが、軽快さはエレガントさと言う良いベクトルを持っていますし、軽過ぎてスカスカじゃぁ無いんですね。しっかりした中身のある要素を持ちつつの軽快さとご理解ください。反対に言えば、もしこのフィサンをより重量感のある方に力技で持って行ってしまったとしたら、外殻と低周波が反応する部分だけの、中域の無い、腑抜けた味わいになってしまったでしょう。それはフィサンの1級でさえ良くあるパターンで、大柄なワインにしたいという造り手のエゴが露出した結果です。こちらはむしろ、アッサリと抽出しフリーランのみで仕上げたグラン・クリュワインのようなエレガンスを持っているとさえ思います。近いのは、まぁ・・ずいぶんと飲んではいませんが、ロベール・シリュグのグラン=ゼシェゾーのような軽い抽出がなされた高級ワインのタッチだと思います。
この・・完全エキスに昇華したフィサン・・是非飲んでいただきたいですね・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2018 Fixin les Clos
フィサン・レ・クロ
【区画名付きのレ・クロ、レ・クレは数も時間も無くて飲めませんでした。すみません・・。以前のレヴューと村名フィサン2018のコラムを参考にされてください。】
【レ・クレは飲めませんでした・・レ・クロを飲みました。やはりフィサンを頭一つ、確実に超えて来ています!】 以前はあれほど有ったレ・クレとレ・クロですが、このところは何故か余り有りませんで、12本ずつの入荷です。しかし、
「価格は¥5050-->¥4750 へ値下げ!」
ですから300円も下がってます。・・下がると売上も下がるので困るんですが・・本数も減ってますし・・どうしてくれるんだろ・・。
なので、どちらか1アイテム・・と思ったんですが、2016年ものも飲ませていただいたレ・クロを選択しました。
非常に凝縮しており、葡萄の質の良さが感じられます。もっと「間延びのするふんわかした液体」かと想像していたんですが、さにあらず・・。良い意味で「余分な空間を造らない密な表情」をしています。
要素がとても多く、それが複雑に絡み合い、今の味わいを造っていますが、もう少し置きますと、より判りやすく分別されて感じられると思います。まぁ、いつもより入荷が3カ月も早いですから、「育ち」もまだ少し若いと言うことですね。
2016年もののレ・クレ(レ・クロではない)の評価に、リアルワインガイドで徳丸さんは、
「父親をリスペクトした構造に、母親から受け継いだエレガンス」
と書いてポテンシャル92ポイント、付けていますが、
「言い得て妙!」
ですね。
まぁ、今ですと・・noisy は、そこに、
「夫(ニコラ・フォール)の栽培における助力」
を入れたいですが・・長く仲睦まじく、健康に暮らして欲しい・・と思ってます。
いや、そこはどうでも良いんですが、徳丸さんがそのように評した「父親譲りの構造、母親から受け継いだエレガンス」は、まさにそのまんま・・感じられます。
しかし・・一体、このワインに何点付けるのか・・noisy 的には興味深々です。少なくともポテンシャル点に「+」は付くでしょう。
昨年の2016年ものにも「今までで最高を・・さらに超え・・」と書いてしまいましたが、「さらにさらに超え・・」と書かなくてはならなくなってしまいました。素晴らしい出来だと思います。
また双子のような「レ・クレ(レ・クレイ)」ですが、読んで字のごとし、「クレイ」=「粘土」です。粘土が強いと言うことですね。こちらは飲めてはいませんが、レ・クロの印象からは、万全に仕上がっているはずです。是非ご検討くださいませ。いつもより全然少ないし、追加も見込めません。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい出来です!・・今までで最高を・・さらに超えて来ました!!】 2015年もので、
「今までで最高!」
などと言ってしまったために、2016年もののプレゼンをどうしたら良いかと、ちょっと悩み気味だったのですが、しっかり上塗りしてしまいました。今までで最高のフィサン・レ・クロです。
色合いも密度の高い素晴らしいものですよね。是非2013年からの連続写真を・・ご覧ください。
濃く見えるでしょう?・・でも、サラッとしているんですよ。そして旨味の元がちゃんと備わっている。アロマの表現も多彩でスピードも速いし、細やかな表情が、実は大きな構造からストレスなく出てくるんですね。
リアルワインガイドは・・残念ながら、レ・クレの評価は有ってもレ・クロを回避しています。それだけ「少ない」と言うことなんですね。
しかし、その少ない中で仕上がったキュヴェはどれも秀逸ですが、
「noisy が飲めた中では、今、これが一番の表情を持っていて、今、一番美味しい!」
と言えるでしょう。
村名ジュヴレ=シャンベルタンは、ポテンシャルでこのフィサン・レ・クロを凌ぎますが、「今飲んで」と言う観点からはフィサン・レ・クロに劣ります。3年ほど経過するとその座は奪われるかな?・・と言う感じですが、それでもこのレ・クロの存在感は普遍でしょう。
リアルワインガイド第63号は、フィサン・レ・クレ2016年に91~92ポイント付けています。noisy的には、このフィサン・レ・クロにも同様な評価をしたいと思っています。
この密度、しなやかさ、軽やかだけれど充実している酒躯・・フィネス、エレガンス。もう充分でしょう!ジュヴレに似ている・・と言って来ましたが、これはもう、フィサン1級レ・クロです。ジャンプアップした2016年のアメリー・ベルトーを理解するのには最高のアイテムかと感じました。こちらも余り数は有りませんが、やはり飲んでいただきたい!是非お早めにご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【今までで最高の出来!素晴らしいです!】 非常に美味しいですね~・・素晴らしいです。色合いもACブルやオート=コート、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとは少し傾向が違いますね。
2015年のレ・クロは、2014年までのレ・クロと同様にやや赤紫色の色合いを継承しています。ACブルあたりはやや褐色が混じったようなイメージですが、その色は見て取れません。
2014年ものと比較すると・・歴然としています。濃密な色合いです。美しいですね・・そしてファットな舌触りには極上のタンニン分を含んでいるのが判ります。
noisy はブルゴーニュワインの評価には、滅多に「タンニン」を言いません。言う必要が無いと言うか、タンニンをタンニンとして捉えられるブルゴーニュワインってどうなのよ・・と言う思いもどこかに有るからです。
このレ・クロは、そんな自身の「禁」を犯しても伝えておくべきかな・・と思うので敢えて書きました。極上のタンニン・・と言いましたが、それは「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールにおける好ましいタンニン」と言うことになります。
もし気にしないでいたら・・もしくは、タンニン分を捕えようと思っていなければ、それは中々判らないでしょう。全くベルベッティで有り、深みと柔らかさが有り、全体に溶け込んでいるので判り辛いんですね。ブルゴーニュワインはそれで良いと思います。まぁ、タンニンをしっかり出してくる生産者さんもいらっしゃいますが、余り好ましいとは思っていません。目立たないのに実は存在している・・それでよい訳です。下手をすればエレガンス、フィネスを大きく損なうことになりかねないと思います。
しかし、目立たない・・判り辛いのにしっかり存在し、ワインを大きくしているのがこの素晴らしいレ・クロのタンニンです。
そしてそれは香りの厚みにも・・現れています。ま~・・素晴らしいこと、複雑でゴージャスですし、存在感は凄いです。
敢えて言うなら・・樽も有りますよ。実に高級感のあるものです。敢えて取り上げることも無いのですが念のため・・。
リアルワインガイド第59号はこのレ・クロに「89+ 90+ 2018~2038」と言う高評価を与えています。noisy 的にはもう少し上げたいところですが・・まぁ・・仕方ないでしょうか。香りの密度感・・みたいなことも述べられていますが、このクラスになると下のクラスとは全然違う・・とも言及されています。
noisy 的にもこの春頃から飲んで良いと思います。しかし・・このワインの本当の飲み頃は10年経ってから・・でしょう。ポテンシャルを開花させるにはその位は必要です。素晴らしいワインでした!
また、例年ですとレ・クロとレ・クラの比較をするところなんですが、リアルワインガイド第59号でもレ・クラの評価をしていないのと同じ意味でしょうか、レ・クラの入荷は12本だけです。レ・クロは24本でしたので何とか飲めましたが・・すみません。
因みに「造り手紹介欄」の写真に某雑誌の評価がそれとなく出ていますが、そこには何とこの「レ・クラ2015年」が、
「18.5」 と評価されています。
20点満点で18.5点は・・物凄い評価ですよ?・・まぁ、1級ザルヴレは19点ですけどね!
写真も詳細では無いですし部分しか映ってないので良く判りませんが、それにしてもこの評価は高いですね。レ・クロを飲んでも良く判りますし、アン・コンブ・ロワを飲めば・・
「うお~!」
と思わず声を上げてしまうでしょう。
希少な畑名付フィサンです。是非飲んでみてください。お早めにどうぞ!
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【値下げでも2013年よりもポテンシャルアップ!出来の良いジュヴレ村名と比べても遜色ありません!】 待ちに待ったアメリー・ベルトーのフィサン・レ・クロです。面白いものでこのレ・クロは非常にジュヴレっぽいです。レ・クレの方は・・同じような名前では有るものの、これまた全然違って、ものの見事にシャンボール的です。これは比較して飲んでもらえば物凄く判り易いです。ベリー系のがっしりした大き目な体格でやや鉄っぽいレ・クロ、チェリーリキュール的で細やかなチョークっぽいミネラリティのレ・クレです。
リアルワインガイド第55号は 90~91 今~2038 と高評価 でした。2013年ものは非常にエレガントでしたが、2014年はそこにダイナミズムを感じます。とても大きく、男っぽいです。
4千円台のジュヴレは、安けりゃ良いで済ませられるものを除きほぼ絶滅状態・・リーズナブルなものでも5千円は下りません。
「・・でもフィサンじゃジュヴレ的なクリマの特徴の違いが楽しめないんじゃない?」
とおっしゃるかもしれませんが、村名クリマと言うことで話をするなら、ラ・ジュスティスとかプレソニエールなどの名の有る畑位で出来るくらいですから、
「明確に違う個性を楽しめる!」
と言うことでは、レ・クロ、レ・クレはその良い機会になると思いますよ。
それに、1級のザルヴレ!・・これがまた素晴らしい!・・ジュヴレの著名な1級群の中に入ってもその個性を見せつけるでしょう。
ですので、このまさにちょっと男っぽい感じが優しい笑顔のアメリーと似つかわしくないかも・・と思うかもしれませんが、ワインの味わいはとても良いです。是非飲んでみてください。比較して楽しい・・しかもポテンシャルも充分でとても安い村名フィサン・レ・クロです。お勧めします!
以下は2013年フィサン・レ・クロのレヴューです。
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【女性が持つ男っぽい部分を具現??・・優しさの有るソフトなジュヴレ=シャンベルタン風!ビターな旨さが満開です!】 村の北側、隣村のクーシェに程近い位置にある「レ・クロ」です。比較的軽い「フィサン」より、わずかに重厚で、タンニンもわずかに多く出ているように思います。
しかしながらそのタンニンの質が非常に細やかでベルベッティ・・。鉄火面のようにドライで甘みもへったくれも限り無くゼロなんですが、そのやや厚みのあるしなやかなタンニンが甘みを感じさせてくれるんですね。
エキスの抽出もストレスを感じない、非常にスムースなものです。
一般的にはタンニンは目立たないので言及すべきでは無いのかもしれませんが、非常にしなやかで質の良さを感じましたので、敢えて書いてみました。
色合いもやや淡目で透明感に満ちています。何しろドライなので、最初少し戸惑うかもしれませんが、一口、二口と飲み進めるに連れ、肯定感が増してくる感じです。
細かいことを言うと、フィサン村名よりも「乾いた土地のニュアンス」を感じさせるミネラリティで、よりミネラル分が多いと感じます。複雑性もより有りますが、まだ若いので際立った個性として感じるのは難しいかもしれません。
しかし、ベリー的な果実と少し乾いた感じのジュヴレ的鉱物的ミネラリティがバランス良くパレットを描きます。今飲んで・・充分に旨いです。現実には昨日・・美味しくてついつい・・飲んでしまいました!やっぱりアメリー・ベルトーの感性は素晴らしいですね~。なんか贔屓したくなっちゃいますよ。
同じ価格の村の南・・ブロションに近い区画の「レ・クレ」も有りますので、是非比較してみてください。
因みにこのワインはリアルワインガイド第51号にも掲載されていませんでした。エキス系のドライ&ビターながらもビシッと焦点の定まった見事な味わいです。美しい女性を感じさせるジュヴレ村名・・って、何かアメリーそのもののようなイメージです。今飲んで美味しいとしても、気温が上がるこの春には一皮向けそうですよ・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2018 Fixin les Crais
フィサン・レ・クレ
【こちらもすみません・・同様に飲めませんでした。】
あれほど沢山有ったレ・クレ、レ・クロですが、このところは12本いただけるのがようやっとです。海外からのオーダーが増えているんでしょうか・・。
確かに、村名フィサンに低い評価をした方々も、このレ・クレには上値の最高値で93ポイント、付いています。ようやっとこのクラスから「やる気」が出てくるんでしょうか。そしたらザルヴレとかアン・コンブ・ロワを飲んだら・・ぶっ飛んじゃうはずなんですが・・それに、評点のヒエラルキーが崩れてへんてこなものになってしまう可能性大じゃないかと思うんですが・・。まぁ、こちらは飲んでいないので、フィサンとするなら、今まででは有り得ない高評価だとも言えます。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【レ・クレは飲めませんでした・・レ・クロを飲みました。やはりフィサンを頭一つ、確実に超えて来ています!】 以前はあれほど有ったレ・クレとレ・クロですが、このところは何故か余り有りませんで、12本ずつの入荷です。しかし、
「価格は¥5050-->¥4750 へ値下げ!」
ですから300円も下がってます。・・下がると売上も下がるので困るんですが・・本数も減ってますし・・どうしてくれるんだろ・・。
なので、どちらか1アイテム・・と思ったんですが、2016年ものも飲ませていただいたレ・クロを選択しました。
非常に凝縮しており、葡萄の質の良さが感じられます。もっと「間延びのするふんわかした液体」かと想像していたんですが、さにあらず・・。良い意味で「余分な空間を造らない密な表情」をしています。
要素がとても多く、それが複雑に絡み合い、今の味わいを造っていますが、もう少し置きますと、より判りやすく分別されて感じられると思います。まぁ、いつもより入荷が3カ月も早いですから、「育ち」もまだ少し若いと言うことですね。
2016年もののレ・クレ(レ・クロではない)の評価に、リアルワインガイドで徳丸さんは、
「父親をリスペクトした構造に、母親から受け継いだエレガンス」
と書いてポテンシャル92ポイント、付けていますが、
「言い得て妙!」
ですね。
まぁ、今ですと・・noisy は、そこに、
「夫(ニコラ・フォール)の栽培における助力」
を入れたいですが・・長く仲睦まじく、健康に暮らして欲しい・・と思ってます。
いや、そこはどうでも良いんですが、徳丸さんがそのように評した「父親譲りの構造、母親から受け継いだエレガンス」は、まさにそのまんま・・感じられます。
しかし・・一体、このワインに何点付けるのか・・noisy 的には興味深々です。少なくともポテンシャル点に「+」は付くでしょう。
昨年の2016年ものにも「今までで最高を・・さらに超え・・」と書いてしまいましたが、「さらにさらに超え・・」と書かなくてはならなくなってしまいました。素晴らしい出来だと思います。
また双子のような「レ・クレ(レ・クレイ)」ですが、読んで字のごとし、「クレイ」=「粘土」です。粘土が強いと言うことですね。こちらは飲めてはいませんが、レ・クロの印象からは、万全に仕上がっているはずです。是非ご検討くださいませ。いつもより全然少ないし、追加も見込めません。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい出来です!・・今までで最高を・・さらに超えて来ました!!】 2015年もので、
「今までで最高!」
などと言ってしまったために、2016年もののプレゼンをどうしたら良いかと、ちょっと悩み気味だったのですが、しっかり上塗りしてしまいました。今までで最高のフィサン・レ・クロです。
色合いも密度の高い素晴らしいものですよね。是非2013年からの連続写真を・・ご覧ください。
濃く見えるでしょう?・・でも、サラッとしているんですよ。そして旨味の元がちゃんと備わっている。アロマの表現も多彩でスピードも速いし、細やかな表情が、実は大きな構造からストレスなく出てくるんですね。
リアルワインガイドは・・残念ながら、レ・クレの評価は有ってもレ・クロを回避しています。それだけ「少ない」と言うことなんですね。
しかし、その少ない中で仕上がったキュヴェはどれも秀逸ですが、
「noisy が飲めた中では、今、これが一番の表情を持っていて、今、一番美味しい!」
と言えるでしょう。
村名ジュヴレ=シャンベルタンは、ポテンシャルでこのフィサン・レ・クロを凌ぎますが、「今飲んで」と言う観点からはフィサン・レ・クロに劣ります。3年ほど経過するとその座は奪われるかな?・・と言う感じですが、それでもこのレ・クロの存在感は普遍でしょう。
リアルワインガイド第63号は、フィサン・レ・クレ2016年に91~92ポイント付けています。noisy的には、このフィサン・レ・クロにも同様な評価をしたいと思っています。
この密度、しなやかさ、軽やかだけれど充実している酒躯・・フィネス、エレガンス。もう充分でしょう!ジュヴレに似ている・・と言って来ましたが、これはもう、フィサン1級レ・クロです。ジャンプアップした2016年のアメリー・ベルトーを理解するのには最高のアイテムかと感じました。こちらも余り数は有りませんが、やはり飲んでいただきたい!是非お早めにご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【今までで最高の出来!素晴らしいです!】 非常に美味しいですね~・・素晴らしいです。色合いもACブルやオート=コート、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとは少し傾向が違いますね。
2015年のレ・クロは、2014年までのレ・クロと同様にやや赤紫色の色合いを継承しています。ACブルあたりはやや褐色が混じったようなイメージですが、その色は見て取れません。
2014年ものと比較すると・・歴然としています。濃密な色合いです。美しいですね・・そしてファットな舌触りには極上のタンニン分を含んでいるのが判ります。
noisy はブルゴーニュワインの評価には、滅多に「タンニン」を言いません。言う必要が無いと言うか、タンニンをタンニンとして捉えられるブルゴーニュワインってどうなのよ・・と言う思いもどこかに有るからです。
このレ・クロは、そんな自身の「禁」を犯しても伝えておくべきかな・・と思うので敢えて書きました。極上のタンニン・・と言いましたが、それは「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールにおける好ましいタンニン」と言うことになります。
もし気にしないでいたら・・もしくは、タンニン分を捕えようと思っていなければ、それは中々判らないでしょう。全くベルベッティで有り、深みと柔らかさが有り、全体に溶け込んでいるので判り辛いんですね。ブルゴーニュワインはそれで良いと思います。まぁ、タンニンをしっかり出してくる生産者さんもいらっしゃいますが、余り好ましいとは思っていません。目立たないのに実は存在している・・それでよい訳です。下手をすればエレガンス、フィネスを大きく損なうことになりかねないと思います。
しかし、目立たない・・判り辛いのにしっかり存在し、ワインを大きくしているのがこの素晴らしいレ・クロのタンニンです。
そしてそれは香りの厚みにも・・現れています。ま~・・素晴らしいこと、複雑でゴージャスですし、存在感は凄いです。
敢えて言うなら・・樽も有りますよ。実に高級感のあるものです。敢えて取り上げることも無いのですが念のため・・。
リアルワインガイド第59号はこのレ・クロに「89+ 90+ 2018~2038」と言う高評価を与えています。noisy 的にはもう少し上げたいところですが・・まぁ・・仕方ないでしょうか。香りの密度感・・みたいなことも述べられていますが、このクラスになると下のクラスとは全然違う・・とも言及されています。
noisy 的にもこの春頃から飲んで良いと思います。しかし・・このワインの本当の飲み頃は10年経ってから・・でしょう。ポテンシャルを開花させるにはその位は必要です。素晴らしいワインでした!
また、例年ですとレ・クロとレ・クラの比較をするところなんですが、リアルワインガイド第59号でもレ・クラの評価をしていないのと同じ意味でしょうか、レ・クラの入荷は12本だけです。レ・クロは24本でしたので何とか飲めましたが・・すみません。
因みに「造り手紹介欄」の写真に某雑誌の評価がそれとなく出ていますが、そこには何とこの「レ・クラ2015年」が、
「18.5」 と評価されています。
20点満点で18.5点は・・物凄い評価ですよ?・・まぁ、1級ザルヴレは19点ですけどね!
写真も詳細では無いですし部分しか映ってないので良く判りませんが、それにしてもこの評価は高いですね。レ・クロを飲んでも良く判りますし、アン・コンブ・ロワを飲めば・・
「うお~!」
と思わず声を上げてしまうでしょう。
希少な畑名付フィサンです。是非飲んでみてください。お早めにどうぞ!
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【値下げでも2013年よりもポテンシャルアップ!出来の良いジュヴレ村名と比べても遜色ありません!】 待ちに待ったアメリー・ベルトーのフィサン・レ・クロです。面白いものでこのレ・クロは非常にジュヴレっぽいです。レ・クレの方は・・同じような名前では有るものの、これまた全然違って、ものの見事にシャンボール的です。これは比較して飲んでもらえば物凄く判り易いです。ベリー系のがっしりした大き目な体格でやや鉄っぽいレ・クロ、チェリーリキュール的で細やかなチョークっぽいミネラリティのレ・クレです。
リアルワインガイド第55号は 90~91 今~2038 と高評価 でした。2013年ものは非常にエレガントでしたが、2014年はそこにダイナミズムを感じます。とても大きく、男っぽいです。
4千円台のジュヴレは、安けりゃ良いで済ませられるものを除きほぼ絶滅状態・・リーズナブルなものでも5千円は下りません。
「・・でもフィサンじゃジュヴレ的なクリマの特徴の違いが楽しめないんじゃない?」
とおっしゃるかもしれませんが、村名クリマと言うことで話をするなら、ラ・ジュスティスとかプレソニエールなどの名の有る畑位で出来るくらいですから、
「明確に違う個性を楽しめる!」
と言うことでは、レ・クロ、レ・クレはその良い機会になると思いますよ。
それに、1級のザルヴレ!・・これがまた素晴らしい!・・ジュヴレの著名な1級群の中に入ってもその個性を見せつけるでしょう。
ですので、このまさにちょっと男っぽい感じが優しい笑顔のアメリーと似つかわしくないかも・・と思うかもしれませんが、ワインの味わいはとても良いです。是非飲んでみてください。比較して楽しい・・しかもポテンシャルも充分でとても安い村名フィサン・レ・クロです。お勧めします!
以下は2013年フィサン・レ・クロのレヴューです。
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【女性が持つ男っぽい部分を具現??・・優しさの有るソフトなジュヴレ=シャンベルタン風!ビターな旨さが満開です!】 村の北側、隣村のクーシェに程近い位置にある「レ・クロ」です。比較的軽い「フィサン」より、わずかに重厚で、タンニンもわずかに多く出ているように思います。
しかしながらそのタンニンの質が非常に細やかでベルベッティ・・。鉄火面のようにドライで甘みもへったくれも限り無くゼロなんですが、そのやや厚みのあるしなやかなタンニンが甘みを感じさせてくれるんですね。
エキスの抽出もストレスを感じない、非常にスムースなものです。
一般的にはタンニンは目立たないので言及すべきでは無いのかもしれませんが、非常にしなやかで質の良さを感じましたので、敢えて書いてみました。
色合いもやや淡目で透明感に満ちています。何しろドライなので、最初少し戸惑うかもしれませんが、一口、二口と飲み進めるに連れ、肯定感が増してくる感じです。
細かいことを言うと、フィサン村名よりも「乾いた土地のニュアンス」を感じさせるミネラリティで、よりミネラル分が多いと感じます。複雑性もより有りますが、まだ若いので際立った個性として感じるのは難しいかもしれません。
しかし、ベリー的な果実と少し乾いた感じのジュヴレ的鉱物的ミネラリティがバランス良くパレットを描きます。今飲んで・・充分に旨いです。現実には昨日・・美味しくてついつい・・飲んでしまいました!やっぱりアメリー・ベルトーの感性は素晴らしいですね~。なんか贔屓したくなっちゃいますよ。
同じ価格の村の南・・ブロションに近い区画の「レ・クレ」も有りますので、是非比較してみてください。
因みにこのワインはリアルワインガイド第51号にも掲載されていませんでした。エキス系のドライ&ビターながらもビシッと焦点の定まった見事な味わいです。美しい女性を感じさせるジュヴレ村名・・って、何かアメリーそのもののようなイメージです。今飲んで美味しいとしても、気温が上がるこの春には一皮向けそうですよ・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2018 Fixin en Combe Roy
フィサン・アン・コンブ・ロワ
【2018年で一気に花が咲いた!・・低温浸漬と言ったら・・H.ジャイエでしょう?・・】
もう・・ちょっと涙ぐんでしまいそうな味わいでした。いきなり30年ほどタイムスリップしたかのような味わい・・そしてこのヴェルヴェッティで厚みのある舌触り・・
低温浸漬のやり方は、ちゃんとやるのは難しいと思うんですね。アンリ・ジャイエのあの「完璧!」と思わせてくれるような見事な味わいに通じる技術なんですが、ただただ低温で置いて置けばよい・・のでしょうが、「どのように・・」と言う部分の技術が難しいはずなんです。
もう、飲んだら参っちゃいますよ。雰囲気はジャイエに似ています。
「ミルランダージュの果実?」
と思えるような、集中した味わいも有ります。ジャイエだけじゃなくて、マルク・ロワのキュヴェ・アレクサンドリーヌにも通じる味わいです。・・まぁ、マルク・ロワはもっとずっと「黒い」ですが、こちらは「見事な赤」が支配的です・・し、ジャイエはこんなに赤くは無い・・そこが違う部分では有ります。
これ、オルヴォーさん分のほとんどが Noisy wine に来ているはずなので、入手の難しいワインかと思います。飲んで欲しいなぁ・・でも難しいでしょうね・・是非頑張ってゲットしてください。超お勧めですが、お一人様1本限定です!
以下は以前のレヴューです。
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【ジュヴレ - (その鉄分 ÷2) + 薫り高いシャンボール ≒ アン・コンブ・ロワ!? 素晴らしいです!他では買えないワインなのかな?】 まさにシャンボールの1級格!・・とも言いたい位の素晴らしいワインです。因みに・・村名フィサンの一区画に過ぎません。
しかしながら、1級レ・ザルヴレに引っ付いたほんとうに小さな小区画でして、
「・・・ザルヴレで良いんじゃないの?」
としか・・思えません。ある評価サイトでは同じヴィンテージのレ・ザルヴレより0.5点、高かったりして・・たと思います。
ここは流石にミネラリティの組成が他とは違っていて、かなり「高貴」に感じられると思います。シャンボールの評価の高い1級畑風な、非常にアロマティックなアロマが、また少し格上のジュヴレの上品な鉱物系ミネラリティの上に乗っかっているようなイメージがします。
色合いもまた・・赤さと言うか、「酸化鉄の色合い」のあるジュヴレとは異なり、紫が強い色合いをしていますよね。そのまんまの香りがします。
それに、
「香りが非常に強い!」
です。
まぁ、薫らないワインほど詰まらんものは無いですよね・・。ただ流れ込むだけのチープなワインは、日本に沢山駄々洩れしてますが、それをワインと言うのであれば、これはワインでは無いと思えるほどに香ります。素晴らしいです!1級間違い無し!
因みにこの「アン・コンブ・ロワ」は非常に少なく、分けようがないので、オルヴォーさん分は全量noisy のところに来たようです。なので、これは、
「・・さっさと買いましょう・・(^^!」
もっとも、今飲んでも・・ま~・・香るし、味わいのバランスも良いし・・。しかし、飲んでいて感じる「早まった感」は残ると思いますよ。
因みにリアルワインガイド第63号は、2016年ものをポテンシャル93 と評価しています。対ポテンシャルでも価格は安いです。是非ご検討くださいませ。お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【1級レ・ザルヴレに瓜二つ!実は評価もほとんど同じ!?】 昨年2015年ものをテイスティングしていまして・・いや、正確には2018年の2月でした。ま~・・たまげたフィサンでした。
でも、通常の村名フィサンのソフトでエキスが綺麗に出た味わいも捨てがたく、
「・・アン・コンブ・ロワだけ飲んでると勘違いされるかも・・」
と言う気もしています。
それでもこのアン・コンブ・ロワの優秀性は特異で有り、リアルワインガイド第63号も「今飲んで 92 ポテンシャル 93 飲み頃予想 今~2043」とのことですので、1級ザルヴレとは、「今飲んでポイントが同じ、ポテンシャルで+0.5低い」だけ・・と言うことになってしまいますね。
noisy も、もしかしたらこの2つを比較テイスティングしたとしても、違いには言及できたとしても、正しく当てることが出来ないかもしれない・・とさえ思っています。
非常に優れたワインだと思われます。貴重ですので申し訳ございません、お一人様1本限定にてお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【何なんだこれは!凄いです!】 いや~・・ビックリしましたね・・こんな隠し玉が有ったんですね。これ、
「単なる村名フィサン」
ですよね?・・
そう思ってね・・調べてみましたよ。そうしたら、
「1級レ・ザルヴレの真下、ど真ん中に接した極小区画」
だったんですね。
あ~・・これだ~・・と言う滅茶小さな感じの区画ですが、おそらく・・
「1級レ・ザルヴレ並み」
なのでしょう。
面白いのはリアルワインガイド第59号の評価で、「90+ 91」 初めての試飲・・・絶対にお勧めとしていましたね。因みに1級レ・ザルヴレは「91 92」で「メチャクチャいい香り」としています。
なので、
「ほぼ1級レ・ザルヴレ並み」
は当たりでしょう。
これって・・フィサンだとは絶対思わないですよ。ほんのり重量感を増したヴォーヌ=ロマネ・・・と思ってしまうんじゃないかと。
香りの複雑さ、構成の凄さは抜栓直後から判りますよ。滅茶薫ります。ボディも豊かです。そして余韻がまぁ・・エキスの旨みは果実の旨みそのもので、またそこから香り出すんですね~・・。素晴らしいです!
で、例の雑誌ですが、1級レ・ザルヴレが19ポイントですから・・村名レ・クラが18.5ポイントですから・・
「・・ありゃ・・困った・・このアン・コンブ・ロワの置き場所が無い・・」
と言うことで、アン・コンブ・ロワも18.5ポイント辺りが妥当なのか・・と感じています。
それに、
「2015年ベルトー=ジェルベは下から飲め!」
などと言ってますが、このアン・コンブ・ロワは今飲んでも滅茶旨いんですね~・・。勿論、ポテンシャルが凄すぎて、現状で零れてくる要素だけでも旨いと言うことに尽きますけどね。
もう、並みのジュヴレは飲めんなぁ・・と思わされてしまいました。素晴らしい「村名フィサン」。是非ともビックリしてみてください。圧倒されると思います。
ごめんなさい・・少ないのでお一人様1本限定です。
● 2018 Fixin 1er Cru les Arvelets
フィサン・プルミエ・クリュ・レ・ザルヴレ
【村名のアン・コンブ・ロワが93点なら、隣接する1級のザルヴレは一体どうなっちゃうの?】
飲めないシリーズです。なんか、どんどん減っている感じがしますが・・何故でしょう?・・
それに、以前はサンプルもいただけたんですが、昨今は完全に自腹になってまして、営業的には相当に経費の増大が懸念されるところです。
なので、アン・コンブ・ロワを飲んでしまったので・・・本当は、
「noisy の評価は95点!」
とか、やりたかったんですが、たったの6本ではやりようが有りません。なので早い者勝ちです。お早目にご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【これは素晴らしい・・はずです!・・が、少ないのでお一人様1本限定でお願いいたします。】 以前のレヴューです。
【テイスターとしても高いポイントを付けたくなってしまう存在です!】
リアルワインガイド第63号の評価は、今飲んで 92 ポテンシャル 93+ 飲み頃予想 2021~2050 と、第59号での 91~92Points をすんなりと超えて来ました。
アメリーのこのキュヴェを飲まれた方は、
「こんなに優れたフィサンが有ったんだ!」
と思われたことでしょう。
ジュヴレ=シャンベルタンの尖った部分を優しい丸みで包み込んだような・・それでいて、ポテンシャルは全く落としていないと感じさせてくれます。
アドヴォケイトのニール・マーティンさんは91~93Points と、リアルワインガイド第63号よりは少し低いですが、ほぼ同様のレンジと言って良いかと思います。
2016年ものは本当に少ないので・・申し訳ありません、飲まずにご紹介させていただきます。・・って、言ってしまえば、フィサン村名で充分旨いんですよ。きっと納得できてしまいます。ポテンシャル点で93Pointsも付けたくなるフィサン1級が有るんだ・・と言うことでご理解いただけるでしょう。と言うか、飲まれた方ならもうご存知のはずで、2016年ものも必ずやゲットされるでしょう。お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【20点満点で19点はだてじゃないはず!飲めなくてすみません・・でも、アン・コンブ・ロワの素晴らしさを見ればある程度想像できてしまいます!】 飲んでみても良かったかな・・と今更ながらに思いますが、いや、貴重なんだから数を減らさない方がお客さんのため、店のためだ・・と言うような葛藤も有ります。
まぁ、普通は誰も「フィサン」のワインに有り得ない高評価など・・しません。
noisy にしたって、2013年もののアメリー・ベルトーのワインに出会うまでは、ドメーヌ・ドニ・ベルトーだってまともに扱っていませんでしたし、ましてやドメーヌ・ジェルベに至っては、その気さえ、全く在りませんでした。
そしてフィサンやマルサネのワインは、この何年か・・です。素晴らしい、どこまでもまっすぐに美しいシルヴァン・パタイユのマルサネに出会い、このアメリー・ベルトーのフィサンに出会い、自身の中に形成していたブルゴーニュのヒエラルキーを少しずつ崩し、再形成してきたのです。
「なんでこんなに果実がピュアなのか。このエキスは何で果実的なのか。どうしたらそうなるのか。」
とアメリー・ベルトーには自問自答を迫られます。明らかにそれまで飲んできたフィサンのワインとは異なるんです。
おそらくこの雑誌の評価者も、同じように自問自答したはずです。少なくとも・・
「こんなに高い評価して良いものか?」
とは・・。
20点法で19点と言うのは非常に高い評価です。普通はグラン・クリュのワインが何とかたどり着けるかと言うポイントです。それと同じポイントを、マイナーなアペラシオンのフィサンの1級がたたき出してしまったんですね。
このことが、アメリー・ベルトーに良い影響を与えることを望みますが、果たしてこの先、変わらずに自身の道を歩いて行けるかどうか・・不安も有ります。
少なくとも「アン・コンブ・ロワ」の真西に接するこの「レ・ザルヴレ」は、アン・コンブ・ロワと似通ったような味わいだと想像出来ますし、村名では無く1級ですから、さらに「凄い」と言うことは・・そして2014年もののレ・ザルヴレの印象を思い起こすならば、
のバナーをその両方に貼ってしまうことにしました。
おそらく、もう新たな時代が始まっているんだと思います。理詰めも有りのシルヴァン・パタイユ、自由な感性のアメリー・ベルトーが、葡萄の声を聴きながら素晴らしいワインに仕上げています。この1級レ・ザルヴレは、母方のジェルベからの継承では無く、元々のベルトーの地所です。
「同じワインだとはとても思えない」
と、ドニ・ベルトー時代を知る人はおっしゃるに違い無いです。非常に高質なのでしょう。是非ご検証ください。お勧めします!
【このプライスでこのポテンシャル!フィサンではあり得ないだろうと刷り込まれていても、この質の高いチェリーの群生を認めなければいけません!】 【非常に少ないフィサン1級!】
ここまで読んでいただけましたら、間違い無く欲しくなるワインでしょう。ベルトーがフィサンに持つ唯一の1級畑、レ・ザルヴレです。非常に少ないので、さすがに飲めません。リアルワインガイド、徳丸さんは51号で88+ 90 と言う高い評価でした。━━━━━
昨年の2013年もののレ・サルヴレをご紹介した時には、上記のような文で、価格は¥6.090でした。滅茶少ないので、当然ながら飲めませんでした。
2014年はそれでも何とか12本いただけましたので、
「こりゃぁ良い機会!・・無理にでも何とか飲んじゃおう!」
とばかりに、開けてしまいました・・。
いや~・・開けて良かった!真実の姿は実際に飲まなきゃ判らない・・です。これほどまでのポテンシャルとは思いませんでした。まるでシャンボール・プルミエ・クリュですよ!
やや紫掛かった品の有るチェリーが心地良いです。フィサンでここまで果実感がバッチリなのは珍しいかな?と思いますが、レ・クレをさらに凝縮させ、品格をアップしたような感じです。瑞々しさを持った果実感からは、
「ジュヴレでも無く、モレでも無く・・2村飛び越えてシャンボール!・・しかも1級クラス!」
と言っておきたいと思います。
因みに・・こんな包装をされています。ベルトーの上級クラスの紙巻ですね。そして紫の蠟封です。
さらには、リアルワインガイド第55号で徳丸さんは、
91~92 2017年~2040年
と、凄い評価をしています・・
「・・これ、フィサンですよ・・」
いや~・・ブラインドテイスティングのワイン会に出したらもう・・みんなにビックリされるに違いないです。テロワール・デストロイヤーです。・・って、フィサンの村のポテンシャルを証明しているようなワインでも有ります。でも反対に・・
「これ、フィサンのクラスが上級のものかな~?」
などとドンピシャ当てられた方がいらしたら、もうヒーローでしょうけど!
素晴らしいポテンシャルを持った旨いフィサン1級でした!シルヴァン・パタイユのマルサネのスタイルとも違うクラシックなスタイルですが、まったく野暮ったくなく、近寄りやすい現代のスタイルそのものとも言えます。
少量しか有りません。しかも「値下げ」です。お早めにどうぞ!お勧めします!
● 2018 Gevrey-Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン
【・・一体何が有った?・・2018年ものは普通のジュヴレ=シャンベルタン村名が激旨でビックリです!】
一瞬、
「・・あれ?・・これってクロ・デ・シェゾーと間違ったか?」
と、自分の目を疑うほど・・素晴らしい味わいバランスでした。
2017年ものはやや硬めで閉じ気味、少し時間の掛かるクラシックなスタイルでしたので、売れ行きも今一つな感じでしたが、2018年ものは、他のフィサン同様に、
「全方位外交」
で、しかも、クロ・デ・シェゾー並みの細やかな表情がしっかり有るんですよ。
「お~い・・これじゃ、クロ・デ・シェゾーの立ち位置が無くなるぞ!」
と思ってクロ・デ・シェゾーを飲んだら・・こちらはようやっとまとまって来た感じのタイミングで、まだ完全には仕上がって無い感じでした・・中々上手く行きません。
ですが、よりリーズナブルなジュヴレ村名がこれほどの出来だと有難いですよね。クロ・デ・シェゾーを仕舞い込んで、今はジュヴレを飲むのが正解です。
「ビックリするほど美味しいですよ。」
どのように美味しいのか・・ジュヴレの鉄っぽさ、官能感、そしてクロ・デ・シェゾー的な「こってり感」と「ミネラリティの組成由来の複雑性からの見事な表情」です。今飲んで相当旨いので、これも是非飲んでみて下さい。でも残念ながら数が無い・・すみません。人生って、結局そういうもんですよね。
以下は以前のレヴューです。
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【複雑で大柄、ややクラシックに仕上がった、クロ・デ・シェゾーまで混ぜ込んだ村名ジュヴレです!】(こちらは2016年もの以前のレヴューです。) 2016年のフィサン、ジュヴレは非常に厳しかったようです。特にジュヴレでは、
「ラヴォー・サン=ジャックは生産量200本と極少量、レ・カズティエはエージェントさんにバラで3本」
と言う状況で、あれだけ沢山有った村名ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デ・シェゾーは壊滅的、ワインに出来た分はこの村名に混ぜたと伝わっています。
なるほど・・となるとどうなんだろ?・・と思いますよね。因みにリアルワインガイド第63号は、
「今飲んで 91+ ポテンシャル 92+ 飲み頃予想 2020~2043」
と、かなり高い評価です。
noisy的な感覚から言いますと、
「テイスティング出来た数アイテムの中で、このワインだけが異色。」
で有って、むしろ、今までの・・と言いますか、2014~2015年までのアメリー・ベルトーの味わいの系統に引き継いでいます。
グラスの色合いを比べますと、随分違いますよね。・・そりゃそうです。クロ・デ・シェゾーも混ざってますから・・。なので、急遽クロ・デ・シェゾーの写真を探したところ・・2013年ものしか見当たりませんでした・・すみません。でも、左の写真は2013年ものクロ・デ・シェゾーです。
遅熟させざるを得なかった2016年ですので、何となく重厚さがミネラリティを覆っているように見えるかな・・と思います。
で、2016年のアメリー・ベルトーのワインには基本、出来るだけ全房発酵を心がけているようで、その名残りが感じられます。しかし、このジュヴレ=シャンベルタン村名には余り無いんですね。全房発酵に持って行くことが出来なかった、もしくは回避した、全房発酵のキュヴェの割合が少なかった・・と言うことが挙げられると思うんですね。
なので、非常に複雑で重量感が有り、しっかりした味わい・・・クロ・デ・シェゾーが正にそうなんですが、そっち系統の味わいで有り、あまりニコラ・フォールの影を感じない味わいに仕上がっています。
それは結果として好き嫌いは有っても良い、悪いでは有りません。その分、ややタイトに仕上がっていますから、少し熟成待ちを強いられるかな?・・と感じる訳です。
リアルワインガイドもこのキュヴェについては「2020年から・・」と言っています。noisy的には、この冬、一旦ある程度は落ち着くにしても2019年にはまた締まると感じられますから、やはり同様に2020年から・・と言う評価になります。ポテンシャル点もほぼ同様、今飲んで・・の評点は下げるかもしれません。
いずれにしましても出来は非常に良く、しかし2016年のアメリー・ベルトーの中ではタイトな仕上がりでした。少し休養させてからお楽しみくださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【数が無くて飲めませんでしたが、クロ・デ・シェゾーの出来を考えるとこの村名で充分と想像できます。】 左の写真は村名ジュヴレでは無く、ジュヴレのクロ・デ・シェゾーです。お間違い無く。
何せ非常に少ない2015年のベルトー=ジェルベですので、村名ジュヴレでも12本のみ・・。クロ・デ・シェゾーとどっちを飲むか、クロ・デ・シェゾーも飲まないで販売数を優先するか・・普通はそうなんでしょうが、やはり2015年のベルトー=ジェルベの仕上がりをある程度見極めるには、ドメーヌ・ベルトーから引き継いだ畑ものとドメーヌ・ジェルベからのものの両方をテイスティングしないと叶わないと思ったんですね。
実際、飲んでみて良かったです。2014年ものは力強い仕上がりでポテンシャルは2013年を上回るとしても、やや硬めに仕上がったため、リリース直後のバランスとしては、メアリーのワインが持つ美しさを削っていたんじゃないか・・とも思えた部分も有ります。
2015年のクロ・デ・シェゾーはコラムにも書きましたが、非常に饒舌です。エキスが非常に充実していて、旨みもたっぷり有り、2013年ものを美しさはそのまま「濃密」にしたような味わいでした。
それを考えると、やや内向的な性格を持つ村名ジュヴレは、むしろその性格が良い方に出るかもしれませんで、
「丁度良い」
「エレガンスが前面に出ている」
と言うような感じじゃないかと想像しています。
リアルワインガイドもこのワインは飲めなかったようですから、クロ・デ・シェゾーの評価から評点をマイナス1点~0.5点するならば、今飲んで 89~89+ ポテンシャル90~90+ と言うような感じになるでしょう。まぁ、クロ・デ・シェゾーの90~91Pointsをそのまま信じれば・・と言う限定では有ります。
数の無い2015年、貴重な村名ジュヴレです。是非ご検討くださいませ。
以下は2014年以前のこのワインのレヴューです。
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【旨い!!ジュヴレの個性とアメリーの個性の融合度が素晴らしい!!】 素晴らしい仕上がりになった2014年ジュヴレ=シャンベルタンです。
リューディ・レ・クラとラ・ブリをブレンドしている・・とテクニカルに書いてありますが、レ・クラは村の北の端に近く、ラ・ジュスティスと接しています。ラ・ブリはプレソニエールの北で、村のほぼ中央付近、どちたの畑もディジョンからボーヌに向かう国道の東に有ります。プレソニエールは村名の区画とACブルの区画の両方が有りますが、ご存知のようにジョセフ・ロティの畑はA.C.ブルです。
レ・クラはどんな畑か良く判りませんが、接しているラ・ジュスティスは豊かでやや鉄分の少ない感じの豊満なキャラクターと理解しています。ロティさんのプレソニエールはやや硬く、早飲みには適しませんが、1~3年の熟で激変しますんで、接しているラ・ブリですからその辺りも参考になるかと思います。
2013年のジュヴレ=シャンベルタンは・・まぁ・・めっちゃ旨かったです!フィサンにやや不足感を持つのであれば、2013年ジュヴレは全く欠落感のない、そして中盤から終盤にかけて、しっかり押してくる旨みが幸せなワインでした。何しろ数が無く、すぐに完売してしまったので、どうしようも無かったんですね。
まぁ、エージェントさんも
「・・えっ?・・こんなに・・受けるの?」
と、アメリーがドメーヌ・ベルトーを継いでからのお客さんの反応に驚いていました。
実は今回の2014年のお披露目でエージェントさんで「A.C.ブルゴーニュ」「A.C.フィサン」を飲ませていただいた時、エージェントの社長さんと少しお話しをしたんですが、
「アメリーのワインを現地で飲んだ時、やった~!と思ったんですが、これほどまで受けるとは思わなかった」
とおっしゃってました。
彼は昔から旧知の仲なんですが、
「そろそろお互いに引退せんと・・次が出辛いよ」
などと言ってました。
まぁ、そりゃぁそれは良いんですが、次が育ってない・・と言うか、育つ気が無い?・・と、どうにもならんとも・・。
それについては彼も同感のようで、
「それはうちも同じ。今の人(ワイン屋さん、ワイン関係者)はやる気があってもワインを飲む機会が少ないし、自分で創れないし、ワインも高いからうちらの時のように高級ワインが気軽に飲めないしね・・」
そんな会話をしてきました。エージェントさんも何かと大変です。ブルゴーニュワインは値上がり続けているし、良い造り手と取引するのは至難の業ですし、取引を長く続けることも重要ですしね。
でもそんな中での「ベルトー=ジェルベ」ですからね。A.C.ブルで2千円台、フィサン4千円、ジュヴレ5.5千円と言うのは、まともなドメーヌものの中では「最安値」と言えます。
で、やはり2014年の出来が気になりますよね?・・悪い訳が無いじゃ無いですか・・素晴らしいですよ。もっともやはり、昨年のような9月のご案内では無いので、少し時間が不足している感じが有ります。
基本的には2013年とほとんど一緒で、エキスがキッチリでた味わいの中にポツポツとジュヴレ的な濃い赤のベリーやチェリーが浮かんで来て、やや重厚な鉄っぽいニュアンスを受け取りつつ、フィネスの有るしなやかな舌触りを受けつつ、鼻に抜けて行くやや重量感を含む石灰系のミネラリティを楽しみつつ、長めの時間、減衰感の素晴らしさも堪能できる・・そんな感じです。
出来れば2013年ものと同様に9月以降の抜栓をお勧めしますが、今飲んでも非常に美味しいので、飲んじゃっても良いかと思います。ただし2013年よりも確実に大きくポテンシャルが上の分、また、輸入から時間が経過していない分、やや強さを感じるかと思います。その分が優しさに変わるのがそれ以降・・と言うことだと思います。
非常に良い仕上がりでした。美味しいです。是非ご検討くださいませ。こちらは再入荷はほぼ期待できません。
以下は2013年ジュヴレ=シャンベルタンのレヴューです。
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今一度・・集合写真です。左からブルゴーニュ・レ・プリエール、フィサン、ジュヴレ=シャンベルタン、ヴォーヌ=ロマネ・・です。
左から順に色合いは濃くなっているように感じられるかと思います。でも良く見るとやはりジュヴレは「黒」っぽい色合いがより強いですよね。ヴォーヌ=ロマネは濃いですが、むしろ「赤」が強い感じです。
で・・申し訳ないが、このワインも・・絶品です。味わいのトーンは他のアイテムと同様・・。
「軽やか」「ドライ」「ソフト」「エキスがピーチ」「(最後の最後の・・)余韻が清冽な水」
これはアメリーのワインに共通するものです。
しかし、皆さんもなじみの多いジュヴレのワインですから、ジュヴレ的な特徴もしっかり感じられるでしょう・・。
と言うよりも、ジュヴレのテロワールがそれだけにしっかり現れている・・もしくは、畑がそのようなパワーを強く持っている・・ということなのかもしれません。
やはりジュヴレの鉄っぽさ、スパイスはノーズ、中盤、余韻に掛けて、上記のアメリーのワインの特徴部分に入り込んでいます。それだけポテンシャルが高くなっている・・ということなのでしょう。
ピュアでソフトなんですが、ややソリッドな鉄っぽさが食い込んで来ている訳です。なので、より幅の有る味わいであり、縦構造の伸びも大きくなります。 フィサンが非常にエレガントに感じるかもしれません・・しかし、このジュヴレも、ジュヴレの厳しい構造を見せつつも、非常にソフトでしなやかな、アメリーのワインの味わいがします。
1本飲んじゃいましたので11本しかないです。エージェントさんにも無いそうです。この機会に是非・・お試しください。「ブルゴーニュを飲んでから決めよう・・」などと言ってると無くなっちゃうでしょう・・(^^;; 旨いです。お早めにどうぞ。
● 2018 Gevrey-Chambertin Clos des Chezeaux
ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デ・シェゾー
【最近何故か貴重になってしまったクロ・デ・シェゾーのバックヴィンテージものです!】
VIDEO 色々と検索していましたら、「タイタニックに積まれていたワインのオークション!」と言う映像があまりに酷過ぎて呆れたので・・お暇が有りましたらご覧ください。
まぁ・・まず有り得ない状況ですし、コルクの頭は新しいし、何よりも・・
「ソムリエさんらしき方の振る舞い」
が、
「100年以上、深海に沈んでいたものに対する扱いとは思えない」
ですよね。
デキャンタへの落とし方も変ですが、その後、有無を言わずデキャンタをぶん回しちゃってますし・・何よりちょっぴり見えるワインの色が・・違和感ばかりの映像でした。
こちらのクロ・デ・シェゾーは2018年ものでドメーヌ出しですので、ご安心くださいませ。
因みに、クロ・デ・シェゾーはジュヴレの北側、1級レ・カズティエの下にある、
「シャトー・ド・ジュヴレ=シャンベルタン(ジュヴレ=シャンベルタン城)の前に拡がるクロ」
です。ジュヴレ=シャンベルタン城と1級クロ・デ・シェゾーは持ち主が異なり、城の方は2012年にマッソン家から中国人のルイ・ング氏に800万ユーロ(160円換算で12億8千万円)で販売されたとのことです。上記のオークションの件も、かの国で行われ、かの国の方が買われたのでしょうが・・むむむっ・・・。
で、クロ・デ・シェゾーですが、こちらはメルシエ家が今も持っているようです。メタヤージュでポンソが3つのグラン・クリュ、クロ=サン=ドニ、シャンベルタン、グリオット=シャンベルタンを、ルネ・ルクレールがグリオット=シャンベルタンを、そしてベルトーがその他のジュヴレの1級や村名を担当しているんですね。
やはり、1級レ・カズティエの真下にあり、他の村名とは少々異なる組成をしている畑と言うこともあって、ほとんどの場合・・無印のジュヴレ=シャンベルタン村名とは頭一つ上の仕上がりになっています。
2018年もののリリース時は少し硬めでしたので、そろそろよろしいんじゃないでしょうか。
因みに最近はこのクロ・デ・シェゾーが入荷しません。2022年ものもどうやら入らず、代わりにクロ・デ・シェゾー直下の「コンブ・デュ・ドスュ」が少量入荷予定です。
時代は大きく変わり始めました。クロ・デ・シェゾーも中々飲めなくなりました・・どうぞご検討よろしくお願いいたします。
以下はリリース時のこの2018年もののレヴューです。
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【・・何故か現状はジュヴレ村名の方が旨いです!・・が、いずれ出て来るでしょう・・何と言ってもクロ・デ・シェゾーですから!】 余りに美味しい村名ジュヴレに対し、こちらは発展途上・・と申しますか、ようやっとワインとして仕上がって来た感の漂うタイミングでのテイスティングでした。
まぁ、「甘露で見事なジュヴレ村名」でその名を馳せた「クロ・デ・シェゾー」ですので、2~3カ月で落ち着くはずです。色合いも健全で非常に・・美しいでしょう?・・これで官能感と独特のグラが出てくると・・
「お~・・クロ・デ・シェゾー!」
となるんですけどね。
ですので、今 noisy はクロ・デ・シェゾーの経過観察中です。間違いないと思いますので、少し休めて飲んでみて下さい。
以下は以前のレヴューです。
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【クロ・デ・シェゾー2017....滅茶苦茶旨いです!惚れ惚れする味わい!】 いつも美味しいクロ・デ・シェゾーです。
なんて言ったら良いのか、難しいんですが・・「複雑で甘露なジュヴレ」なんですね。甘いんですよ。・・いや、甘いと言ってしまうと、
「ん?・・甘いのか~~!」
とネガティヴに捉えられてしまうんですが、
「複雑な酸とミネラリティの構成で、結果的にアロマと味わいの総合で甘く感じられる」
ので有って、
「残糖で甘いのでは決して無い」
んです。
これ、A.C.ジュヴレ村名と一緒に比較テイスティングなされば、
「なるほど~!」
と思われるはずです。
しかし、2017年ものは「ジュヴレ=シャンベルタンは激減」な数量しか入荷しなかったので、noisy のところでも1ケースずつしか入らず、本来は3ケースで1本のテイスティングが最高レベルの経費計算ですので、完全に「赤」が見えてしまっています。なので、今回は
「区画名無しのA.C.ジュヴレはテイスティング無し」
で申し訳ありません。
しかし、このクロ・デ・シェゾーを飲めば・・複雑に構成された酸とミネラリティが生み出す見事に甘美な味わいをご理解いただけるかと思います。2017年も素晴らしいです!・・クロ・デ・シェゾーだけでも良いからもっと買ってくれ・・と、オルヴォーさんの社長さんにお願いしたんですが、中々そう簡単には行かないようです。ご検討くださいませ!滅茶旨いです!
以下は以前のレヴューです。
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【これほどまでにエキスの味わいが濃密とは思いませんでした!今飲んでも納得、将来も非常に楽しみなワインです!】 これぞメアリーのクロ・デ・シェゾー!・・と言う感じの仕上がりでした。非常にエキシーで旨みがたっぷりです。色合いも赤やピンクが見えるような官能的な色彩を持ち、イタリアンでは有りますが、ちょっと厚いガレストロっぽいようなミネラリティの発露が感じられます。
2013年のエキス濃度を「倍」にしたような饒舌な表情を持っていますから、少量口にして、その液体を口蓋で磨り潰して行くと、そこからまたエキスの旨みや複雑な表情が感じられます。
そういう意味合いにおいては、飲み頃は先にした方が良いのかもしれませんが、この状態でもかなり美味しいと感じます。
リアルワインガイド第59号は、今飲んで90 ポテンシャル91 飲み頃予想 2019~2043 と、noisy 的な予想と近いところに落ち着いています。ポテンシャル点をもう少し上げる可能性は有りますし、飲み頃の開始を「今」にするか「2019」にするかは悩みどころですが、もし文章を掲載できるなら、「今飲んでも良い」と入れるでしょう。
むしろ、このメアリーのクロ・デ・シェゾーを、ジュヴレの平均的な評点に留めるので有れば、かなりの造り手のジュヴレが、今飲んで点、ポテンシャル点共に90点を下回らずを得ないことにもなりますしね。それほど・・良いです。
やはり、母方のヴォーヌ=ロマネ系のワインに親しんで育ったんじゃないか・・それがジュヴレの武骨さに花を添えられる下地になったんじゃないかな?・・と想像しています。素晴らしい区画名付きジュヴレです。超お勧めします。2015年は数が無いのでお早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【これは目茶旨い!1級カズティエにかなり近いです!赤い果実に紫の果実、エキスの旨みはフィサン・レ・クロ&レ・クラに無いものです!】 2014年のクロ・デ・シェゾーです。2013年、滅茶美味しかったです・・プルミエ・クリュ並みの美味しさでした。2014年はさらに上質なのは4アイテムのテイスティングで理解しました。
今回は数量的な部分でクロ・デ・シャゾーのテイスティングを回避してしまっていますが、売れないようなら飲めるかな?・・などと淡い期待をしています。
何せ24本しかないんですよね・・。しかもこの上のクラスは何本かずつです。エシェゾーに至っては1本ですからもうどうにもなりません。
なので申し訳ありませんが2013年のクロ・デ・シェゾーのコメントと、2014年の他のワインのコメントを合わせて読んでいただき、ご検討くださればと思います。すみません・・。そのうちリアルワインガイドの評価も出るんじゃないかと思いますが、その時にはおそらく無くなってるでしょう。
以下は2013年、クロ・デ・シェゾーのご紹介文です。
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ジュヴレの村の西側上部にあるクロ・デ・シェゾーです。ドメーヌ・シェゾー名のクロ・デ・シェゾーも存在しますので、シェゾーさんちから借りて、シェゾー分も造ってるのかな?・・と思います。ドメーヌ・ベルトーと地主のシェゾーさんは、シェゾーさんの畑の収穫折半をアチコチでしている関係で仲が良いようです。
リアルワインガイド第51号では現地試飲でフィサン・レ・クレと同じ 88+ 89+と言う評価です。基本的にアメリー・ベルトーのワインは完全エキス化された
滅茶苦茶ドライ な味わいですので、普通なら・・
「飲むには早い・・2~3年寝かせよう!」
と言うようなコメントになるはずです。現にリアル徳丸さんもこのクロ・デ・シェゾーに関しては2017年~2033年と飲み始めを先に書いています。第51号は9月号ですから・・現地試飲のタイミングは7月頃ですね・・。なので、約半年ちょっと経ってます。その間の成長も有るかもしれないですよね。
因みに noisy は早くご案内したくて、輸入直後、オルヴォーさんに出来るだけ早く、出来るだけ一杯出していただきました・・で、着いて当日すぐにFixinles Closを、翌日にFixin les Crais と Gevrey-Chambertin Clos des Chezeauxを一遍にテイスティングしています。
でもそんなに焦ったテイスティングでも非常に美味しく飲めちゃうんですよね~。それが2012年までのドニ・ベルトーとは大きく違うんですよ。そしてこのクロ・デ・シェゾーには・・ビックリさせられました!凄い旨いんですよ!
色合いはほとんど、フィサン・レ・クラにそっくりでした。やや濃いかな?・・位です。ところがですね・・、フィサン・レ・クロとレ・クラにはほぼ無かったものが、こちらのクロ・デ・シェゾーにはバッチリ存在していたんです!
それは、
「まるでラズベリー・リキュールのようなエキスの旨み」
「華やかな鉱物系ミネラリティによるスパイシーなアロマ」
です。超ドライなのに甘いんです・・
まぁ・・これが畑の力なのかな・・とは思います。いや、レ・クロもレ・クラも非常に旨いんですよ。充分っちゃ充分なんです。しかし相手が悪い・・レ・カズティエやプティ・カズティエ直下のクロ・デ・シェゾーのポテンシャルは、確実に1級に近いものです。わずかに構造の深みが浅いかもしれませんが、人間の関与を最小限にし、完全にワインへと昇華された液体は、畑のポテンシャルを丸裸にしてしまっています。
リアルワインガイド第51号では、フィサン・レ・クレとこのクロ・デ・シェゾーは同ポイントで飲み頃のみこちらが先に伸びた評価になっています。しかし現地試飲であることと、その時から半年以上経過していることで、より見やすくなっている訳です。なので、もし今、徳丸さんがこの2アイテムをテイスティングしたとすれば、確実に1点の差を付けるでしょう。noisyなら最大1+ポイント、差を付けます。その位大きな差が有るんです。
勘違いしないでいただきたいのは、これはリアル批判では有りません。ワインがワインとして仕上がる時期、そしてその1年以内というのは、見定めるのが非常に難しいのです。何しろまだ「ボトルでの熟成途中」だからです。特に出荷時期のブルゴーニュワインはまだ完全に仕上がってない場合が多いんですね。それを嫌がる大ドメーヌ・・DRCとかルロワとか・・の場合は、だから出荷が遅いんですよ。完全に仕上がったと判断した段階でないと出荷しないんです。でもほとんどのドメーヌでは、二次発酵が終わりボトルに詰めて少し落ち着かせた段階で出荷してしまいます。なので、マロ終わりのボトリング直後の段階は、ワインもショック状態の場合が多く、タイミングによっては飲んでもなかなか判断が難しい・・ということが起きるんですね。
なので、もしリアル的にポイントを付けるとすれば、89+~90+です。noisy 的には90~91と言うことになりますね。村名リューディですんでかなり高い評価だとお判りいただけるかと思います。
今回の日本入荷(オルヴォーさん分)は60本しか有りません。うち24本をいただきましたが、すでに何本か販売しています・・(はやっ!)そしてnoisy もしっかり飲んじゃってますので、その分がもう有りません。
2014年は絶対もっと買うど~!・・と心に決めさせられた素晴らしい味わいでした。リアルの言うように、まだわずかにタイトな部分が有ります・・が、それでも、
「旨い!」
と声が出るでしょう。
そして価格には見合わない格上の味わいだと思われるでしょう。保障出来ます。是非ご検討くださいませ。フィサン・レ・クロ、フィサン・レ・クラとともに一推しです!
以下は前回の時にご紹介させていただいた区画名無しのジュヴレ=シャンベルタン2013年のレヴューです。
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【旨い!!ジュヴレの個性とアメリーの個性の融合度が素晴らしい!!】 今一度・・集合写真です。左からブルゴーニュ・レ・プリエール、フィサン、ジュヴレ=シャンベルタン、ヴォーヌ=ロマネ・・です。
左から順に色合いは濃くなっているように感じられるかと思います。でも良く見るとやはりジュヴレは「黒」っぽい色合いがより強いですよね。ヴォーヌ=ロマネは濃いですが、むしろ「赤」が強い感じです。
で・・申し訳ないが、このワインも・・絶品です。味わいのトーンは他のアイテムと同様・・。
「軽やか」「ドライ」「ソフト」「エキスがピーチ」「(最後の最後の・・)余韻が清冽な水」
これはアメリーのワインに共通するものです。
しかし、皆さんもなじみの多いジュヴレのワインですから、ジュヴレ的な特秩Eもしっかり感じられるでしょう・・。
と言うよりも、ジュヴレのテロワールがそれだけにしっかり現れている・・もしくは、畑がそのようなパワーを強く持っている・・ということなのかもしれません。
やはりジュヴレの鉄っぽさ、スパイスはノーズ、中盤、余韻に掛けて、上記のアメリーのワインの特秩E部分に入り込んでいます。それだけポテンシャルが高くなっている・・ということなのでしょう。
ピュアでソフトなんですが、ややソリッドな鉄っぽさが食い込んで来ている訳です。なので、より幅の有る味わいであり、縦構造の伸びも大きくなります。 フィサンが非常にエレガントに感じるかもしれません・・しかし、このジュヴレも、ジュヴレの厳しい構造を見せつつも、非常にソフトでしなやかな、アメリーのワインの味わいがします。
1本飲んじゃいましたので11本しかないです。エージェントさんにも無いそうです。この機会に是非・・お試しください。「ブルゴーニュを飲んでから決めよう・・」などと言ってると無くなっちゃうでしょう・・(^^;; 旨いです。お早めにどうぞ。
● 2018 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Cazeties
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・カズティエ
【リアルワインガイド第63号では、「2016年のカズティエは造れなかった」と書かれましたが、極少量だけ出来た様ですよ・・激レアです。】(こちらは2016年もののレヴューです。)
noisyのところにも呆れるほどしか入荷しなかったレ・カズティエですが・・エージェントさんに3本だけ入ったようです。リアルワインガイドでも、 「2016年はレ・カズティエ、ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デ・シェゾーは造れず、クロ・デ・シェゾーはACジュヴレに混ぜた」 とリリースされています。 まぁ事実とは異なる訳ですが、間違って伝わったのは誤訳と言うのも有るかもしれないし、「造れなかった」と言わないと色々と面倒なことに繋がる・・と言うのも有るかもしれないし、途中で、 「ちょっとだけだけど出来が良い分はやっぱりリリースしようか・・」 と言う路線変更も有った可能性さえ有る訳ですから、一旦文字にして印刷を掛けてしまったものはもうどうにもならない訳で、責めることなどは有ってはなりません。 それより、 「世界中の誰もが持っていないだろうキュヴェ」 で有ることは間違いなく、しかも2016年のアメリー・ベルトーのワインの格が確実にジャンプ・アップしているのを感じられれば、このキュヴェは非常に魅力でしょう。 まぁ・・noisy としても、たったこれだけですから、販売しなくても良い気にもなってしまいますが、たったこれだけだからこそ、造り手の意思を汲んで、誰かに飲んでいただきたいと・・思う訳です。 是非この貴重なレ・カズティエを、良いタイミングでご賞味いただき、世の方々にアピールなどしていただけますと幸いです。 以下は以前のレヴューです。 ━━━━━【リアルワインガイド第59号は、今飲んで92+ ポテンシャル93+ 飲み頃予想2023~2050と素晴らしい評価です!】 いや~・・・レ・カズティエでこんな価格ですからね。非常に有難いです。これでもう少し増えてくれれば noisy もテイスティング出来るんですけどね。 リアルは92+~93+と、かなりの評価ですね。しかもジェルベ系のスタイル・・と言うことで、noisy と近い感覚を受け取っていたようです。 まぁ・・なんだかんだ言っても飲めないと書けませんので、こんな感じで。蝋封です。 以下は2014年以前のコメントです。 ━━━━━【蝋封はアメリーの高級ワインの証??非常に少ないです!】 カズティエやラヴォーがまだこんなプライスですから、有る意味非常に有り難いですよね・・。まぁ・・2014年はきっと上がっちゃうと思いますよ・・。旨いですもんね・・と昨年9月に書いていたんですが、しっかり価格は据え置き!・・有難うございます。 ここは非常に少ないので飲めませんでした。2013年ものはリアルワインガイド、徳丸さんは51号で(・・買ってね~!)ラヴォー・サン=ジャックに90 92 と言う高い評価をしています。カズティエは飲めなかったようです。 今回の仕入れはオルヴォーさんですが、この2アイテムとヴォーヌ=ロマネ1級プティ・モン、特級エシェゾーは蝋封です。もう一軒違うエージェントさんも有りますので、確実なところは判りませんが、上級アイテムと目されるアイテムは蝋封+紙巻きで届いています。 今回の4アイテムのテイスティング結果を考慮した上で、ジュヴレの1級カズティエ、ラヴォーの仕上がりを想像してみると、やはりアメリーの無理の無い抽出からの柔らかい仕上がりと、クリマの個性がせめぎあいをした味わいになっているかと思います。購入できたらラッキーかな?・・と思いますが、全く飲まずに並べているだけのショップさんも多いと思いますので、そちらではまだあるかもしれません。お早めにどうぞ。
● 2018 Gevrey-Chambertin 1er Cru Lavaux St.-Jacques
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・ラヴォー=サン=ジャック
【たった200本のベルトー家由来のトップ・キュヴェです!そして何とメディア評価は・・】(こちらは2016年もののレヴューです。)
たった200本ですから・・ハーフバリックか特注の樽しか使えなかったでしょう。それでも何とかリリースしたのは、ドメーヌの看板だからでしょう。 リアルワインガイドもそんな少ないワインをテイスティングで減らしてしまうには忍びなかったのでしょうか、評価は上がっていません。なので、ネットを散策してみると、アドヴォケイトの記事が見当たりました。 「・・93~95Points!・・しかも、それは私に Armand Rousseauを思い出させた!」 と書かれていました。 この、結果的に少なくなってしまったキュヴェの先行き・・と言うのは非常に面白くて、例えば絶不調だったフェヴレイも、ミュジニーだけは半樽、毎年造っていましたが、他のワインがどれほど気を引かなくても、そのミュジニーだけは・・みたいな感じになってしまうんですね。 これって非常に人間臭い話しでちょっとほのぼのするんですが、普通なら一樽ずつですから、いつも通りに手掛けて済むわけです。 しかし、半樽、もしくはハーフバリック使用などとなってしまい、通常のエルヴァージュの流れとは別になってしまうと、極端に悪いか、凄く良くなってしまうか・・になっているように思います。・・だって、気になっちゃうじゃないですか・・人間て・・普通じゃないものは・・ 非常に希少で一般的なメディアの評価も高く、気をひかれるワインだと思います。ご検討くださいませ。 注:販売条件が有ります。 以下は以前のレヴューです。 ━━━━━【ドメーヌ・ベルトー譲りの畑のトップ・キュヴェ!】 クロ・デ・シェゾー2015年の出来と、1級レ・カズティエのリアルワインガイド第59号の評価を重ね合わせると、単純には評価は出来ちゃいそうですね。レ・カズティエが92+~93+なら・・ラヴォーも同様か、もしくはプラス0.5~1ポイントアップと言うところでしょうから、最大幅を見込むと・・ 「(92+~93+)~(93+~94+)」 と言うようなラインが考えられます。 やはり一般には「レ・カズティエ < ラヴォー・サン=ジャック < クロ・サン=ジャック」と言うような見方が有りますからね。テクスチュアだけみてもこの順に細やかに成って来ます。官能感だけ見れば、入れ替えも有るかなと思いますが、総合力ではこの通りでしょう。 なによりリアルワインガイドも、 「このワインは飲めなかった」 と言う事実も有ります。希少なワインです。お早めにどうぞ。 ━━━━━【蝋封はアメリーの高級ワインの証??非常に少ないです!】 カズティエやラヴォーがまだこんなプライスですから、有る意味非常に有り難いですよね・・。まぁ・・2014年はきっと上がっちゃうと思いますよ・・。旨いですもんね・・と昨年9月に書いていたんですが、しっかり価格は据え置き!・・有難うございます。 ここは非常に少ないので飲めませんでした。2013年ものはリアルワインガイド、徳丸さんは51号で(・・買ってね~!)ラヴォー・サン=ジャックに90 92 と言う高い評価をしています。カズティエは飲めなかったようです。 今回の仕入れはオルヴォーさんですが、この2アイテムとヴォーヌ=ロマネ1級プティ・モン、特級エシェゾーは蝋封です。もう一軒違うエージェントさんも有りますので、確実なところは判りませんが、上級アイテムと目されるアイテムは蝋封+紙巻きで届いています。 今回の4アイテムのテイスティング結果を考慮した上で、ジュヴレの1級カズティエ、ラヴォーの仕上がりを想像してみると、やはりアメリーの無理の無い抽出からの柔らかい仕上がりと、クリマの個性がせめぎあいをした味わいになっているかと思います。購入できたらラッキーかな?・・と思いますが、全く飲まずに並べているだけのショップさんも多いと思いますので、そちらではまだあるかもしれません。お早めにどうぞ。
● 2018 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【何と、あのブルゴーニュ専門家にしてブルゴーニュワインに超厳しいアレン・メドゥズさんが、「アウトスタンディング/トップ・ヴァリュー」評価です!】
そうなんですね・・。ちょっと厳しいかな~・・この先が・・。少し思いやられますが、メドゥズさんが「アウトスタンディング!」と言うほどですから・・良いのは判ると思います。
2017年ものは数が無くて飲まなかったら・・お客様にはどうも手を抜いたと思われたのか、ま~動きが遅くてですね・・
「・・あれ?・・何で動かないの?」
と・・不思議に思ってました。
なので、2018年ものは飲まないと・・と思ってしっかりテイスティングさせていただきました。
「ラズベリー、スグリを持っての全方位外交!」
の素晴らしいヴォーヌ=ロマネです。バランスはど真ん中が重心で、腰高でも無く、ベタに重くも在りません。やや黒みを持った赤い果実が中心で、ノーズにはフィサン村名やA.C.ブルに顕著なシャンボール的な魅惑のアロマが漂います。
美味しく無い訳が無い・・ですよね。これ、是非飲んでみてください。数が無いので・・買えなかったらすみません。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド第63号は 今飲んで 91 ポテンシャル92 飲み頃予想2020~2043 ! ・・そして珍しいことも起きています!】(こちらは2016年もののレヴューです。) フランソワ・ジェルベから伝えられたヴォーヌ=ロマネ村名です。2015年ものは少ない入荷数の中から、忍び難きを忍び・・テイスティングさせていただきまして、その素晴らしさにビックリしてしまった noisy です。なので、エージェントさんの入荷数がそこそこな数字だったことに気付き、何とかネジ込んで・・少しだけ増やしていただきました。・・何でも言ってみるもんですね。
しかしながら増やしてもらったとは言いつつ、全体の数量は昨年の2015年には遠く及ばず、全部綺麗さっぱり販売したとしても減益は免れないと言う寂しい状況です。
なので、結構・・テイスティングで開けてしまいましたので、今回はヴォーヌ=ロマネのテイスティングを諦めざるを得ない状況でした。
で、ネットを徘徊して情報集めをしたところ、面白いことに気付きました。余り無いこと・・です。
大体、「このドメーヌは伸び盛りだ・・これから来るぞ!」と言う部分においては、大方のワインメディアは見えてないと思います。もしくは、見えていたとしても、「今はそのタイミングではない・・早すぎる」と言うような感覚なのかな・・と思います。なので、
「かなり良くなって来たな・・」
と感じたとしても、良いとこ、+0.5Points 位なんですね。しかも、ボトルコンディションやテイスティング時の固有のコンディション差などはあまり考えてないのでしょう。
「褒めたいが、結局褒めたことになってない」
ようになってしまいます。
あ、思い出しました。アメリーファンのために、ベッキー・ワッサーマンさんのページをご紹介しましょう。デカデカと出て来ますよ。・・ベッキーさんについては・・是非ご自身でお調べください。
http://www.beckywasserman.com/domaines/berthaut-gerbet/#.W9q2YuIyWUk
(勝手にリンクは不味いと思うので、コピー&ペーストでご覧ください。)
で、結局ですね・・あの、ブルゴーニュワインに評価の厳しいアラン・メドーさんよりも、比較的評価の緩いアドヴォケイトのニール・マーティンさんの評価が逆転しちゃってるんですね・・。
アラン・メドー 89~91Points
ニール・マーティン 88~90Points
まぁ、評価をするのはその個人や団体ですから、結果はどうでも良いんですが、余り一貫性が無かったり、自身の好みだけでしてしまうと信用を失うことにもなりかねない訳です。
リアルワインガイドはその辺も実に面白い立ち位置で、
リアルワインガイド第63号 91-->92 Points
と、今飲んでポイントは何と、アドヴォケイトよりも3Points も上回ってしまっています。元々ニール・マーティンさんは、2016年フィサン1級レ・ザルヴレに91~93Pointsを奢っておりますんで、レ・ザルヴレの方がヴォーヌ=ロマネよりもかなり良い・・と言う評価結果になっています。
言ったことも言わなかったことも、やってしまったこともやらなかったことも、結局自分に全て還ってくるのが人生ですから、自分で責任を取れば良いだけです。きっと美味しいと思いますよ・・飲んでなくてすみません!頑張って分捕った分、ぜひ皆さんで板のシミくださいませ。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【このヴォーヌ=ロマネ村名はまるで小柄なミュジニー!・・有り得ないです!ミシェル・グロもビックリするはず!】 「うわ~お!」です。これは買うっきゃないなぁ・・。申し訳ないけどお一人様1本限定です。元から無いものを飲んじゃいましたが、良かったのか悪かったのか・・。しかしこの素晴らしさは半端ないです。
抜栓直後、やや硬めな石灰の穏やかなアロマが飛び出しますが、発散的な香りは穏やかな部類です。
「ん~・・香りはクロ・デ・シェゾーだなぁ・・。硬くなっちゃってるかぁ?」
と思いつつ、少量を口にすると・・まぁ、ビックリしすぎて言葉まで飲み込んじゃいました。
そうなんですよ・・比較、発散的な香りが少なかったので、予想を裏切られた形でのこの表情が凄かった!まるでミュジニーのような赤系果実・花の香水のような、ほんのりスパイシーなアロマが鼻に抜けて行くんですよ。
「(えっ?・・畑、どこだっけ?)」
と記憶を手繰ってみても思い出せず、後日確かめることになりましたが、クロ・デ・レアの南に接するオ・レアとリヴィエールなんですね。ミュジニーやクロ・ヴージョの近くかとも思いましたが、そんなところに村名の区画は無いし、ミュジニーやその辺と近い組成の土壌まで、葡萄の根が張ってるんじゃないか?・・などと想像してしまう位でした。
この高質でエキスの濃い味わいこそ、確かにあのミュジニーに共通するものです。しかしながらそうは言っても、ミュジニーと同等だなんては言ってませんので・・特にミュジニーの場合、熟していないと特に・・では有りますが、香りはめっちゃ香るものの、味わいは結構平板で硬く閉ざしている場合が多いです。
このヴォーヌ=ロマネは全く逆で、香りはやや抑え気味ながら、口に含んだ後の味わいやノーズに抜けて行く香りが素晴らしい・・し、似ている・・と思えるんですね。
いや~・・2013年も飲んでいるんですが、こんなに凝縮はしていませんでした。リアルワインガイド第59号で徳丸さんは、「やや青っぽい香りが有るがいずれ溶け込み、魅惑的なものに絶対なる」と書かれています。noisy 的には青っぽさは感じられず、すでに魅惑的過ぎる位、魅惑的でした。
因みにリアルは「今飲んで 90 ポテンシャル 91+ 2020~2040」と、クロ・デ・シェゾー2015とほぼ同様の評価です。
いや~・・これは皆さんに飲んで欲しいなぁ!・・もっと欲しいが・・残念です・・追加は見込めません!さっさとゲットすべき素晴らしいワインです。お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい!目茶美味しい!!(2013年のコメントですが・・)】 すみません・・こちらも数量的な関係でノー・テイスティングです。2013年のコメントと2014年の他のワインのコメントを参考にされてください。
以下は2013年の村名ヴォーヌ=ロマネのコメントです。
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・・まぁ・・こんなに美しい色合いを見せつけられたらね・・誰でも飲みたくなっちゃいますよね~。そして実際・・目茶旨いです!
こちらのヴォーヌ=ロマネもアメリーのワインは一貫しています。非常にソフトでピュア、軽やか、エキスがフルーティー・・です。
しかしながら、ヴォーヌ=ロマネの個性が半端無く、アメリーの個性に食い込んでいます。・・いや、食い込むと言うか侵食していると言うか・・いや、これは凄く評価している表現ですよ。
なので、偉大なヴォーヌ=ロマネの個性がそっくり、そのアメリー味に乗っかっています。
ソフトでピュア、そして軽やかさの上のヴォーヌ=ロマネの充実した緻密さが乗っかっていますし、エキスのフルーティーさは、ダークチェリーやベリーの色合いを強く持っています。エキセントリックで精緻なスパイスのアロマと、充実した品格の高いミネラリティからのアロマが絡み、素晴らしい風味になっています。
88 89をを付けたリアルの徳丸さんのレヴューを見ると、
「やや厳し目のタンニンが有りこれがもう少し熟して円いものだと文句なし」
とおっしゃってました。
・・・安心してください。しっかり良い方向に向いちゃってますんで。今飲んでもそのタンニンはしなやかで優しく、むしろ構造を豊かに感じさせる方向になっちゃってます。
それにね・・いまどき、こんなプライスのヴォーヌ=ロマネが有るかと?目茶お買い得でしょう?・・下手すりゃACブルしか買えないようなプライスでしょう?ここの区画はフランソワ・ジェルベ姉妹からのプレゼントですね。
2014年もしっかり購入したいと・・noisy の仕入れ方針にも大きな影響を与えてくれた困ったちゃんなヴォーヌ=ロマネです。あと11本・・お早めにどうぞ!
● 2018 Vosne-Romanee 1er Cru les Petits Monts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【ジャスパー・モリスさんは上値96ポイント!・・ようやっとこのクラスになってからやる気が出たようです。】
面白いでしょう?・・テイスターもそれぞれ、いろんな状況を抱えているでしょうから、それぞれの立場から評点をすると思うんですね。・・いや、noisy はほぼ中立だと思いますよ。早いと思えば「まだ飲まないで」と言いますし、美味しく無ければ売らないし・・(^^;; で、ジャスパー・モリス氏は上値96点ですよ。フィサンは何点だったか・・それに、他のテイスターさんたちの、評価のバラけていることったら無いですよね。 これって、上り調子のドメーヌが必ず辿る道だと思いますよ。このバラけた評価を2~3年受け続け、それでもコケ無いで素晴らしいワインを造っていると、いきなり揃い出すんですね。 テイスターも人間ですから、今日は眠いとか、調子悪いとか、風邪ひいてるとか・・ある訳ですね。いや、noisy は風邪ひかないですよ・・そんなことは無いですが、最近は風邪を引いてる暇も無いほど、雑事が忙しいです。ご検討くださいませ。 以下は以前のレヴューです。 -----【リアルワインガイド第63号は 今飲んで 92 ポテンシャル 94+(!!) 2023~2055】(こちらは2016年もののレヴューです。セラートラッカーは94ポイント付けているテイスターがいらっしゃいました。) これは飲みたいですね~・・今後のブルゴーニュの勢力図を書き換えて行くに違いないワインかと期待しています。まぁ、ヴォーヌ=ロマネの生産者は、一部を除き、 「結果として畑のポテンシャルに寄りかかっただけのワインをリリースしていた」 側面が有ると言えるからです。 その中で、例えばアンリ・ジャイエしかり、ジョルジュ・ミュヌレしかり・・現状を打破する造り手が生まれ、ついには前述の代表ともいえる、あのフランソワ・ラマルシュまで・・変化して現在に至る・・と言うことになろうかと思います。勿論その精神的な支えとして、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティが中心にいた訳ですが、半世紀ほどの間に大変化をしているんですね。 フランソワ・ジェルベもまた、そんな造りになってしまっていたのかな・・と思います。悪くは無いが「畑の名前以外に気を引くことの無い」感じだったかと思います。実はドメーヌ・ドゥニ・ベルトーもそうだった訳です。 このプティ=モンは、あのヴォーヌ=ロマネ村のモノポール以外のグラン・クリュの実質上のトップの畑、「リッシュブール」の真上に存在します。そして、本当に神様になられたアンリ・ジャイエが開墾した「クロ・パラントー」の真横です。 誰が飲んでも神様のクロ・パラントーは独特の美味しさを持っていて、そして、誰が造ったにせよ、隣のプティ=モンは全くそれに及ばなかった訳ですね。 それが今、アメリー・ベルトーとニコラ・フォールの手に渡り造られるようになったと言うのは、奇跡なのか必然なのか・・非常に興味深く、どうしても知りたいと感じさせられます。 リアルワインガイドはついに、ポテンシャル点を94+まで付けました。まだ海外では騒がれていないようなので、我々にとっては非常に有難いことです。フランソワ・ラマルシュは以前はへっぽこでしたが、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで、以前から持ち合わせてはいた「フィネス」を売りにできるようになっています。 おそらくですが、この先、ベルトー=ジェルベのワインも、そのようなグレートなワインメーカーとして認知される日が来るでしょう。お勧めします。 以下は以前のコメントです。 ━━━━━【リアル第59号は92~93+ポイント!】 僅少のヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ=モンです。母方から継承した畑ですね。口内を香水感で満たすような圧巻さを持つヴォーヌ=ロマネ村名を飲めば、おのずのこのレ・プティ・モンの素晴らしさは想像出来ます。 リアルワインガイド第59号は 今飲んで 92 ポテンシャル93+ 飲み頃予想2023~2048 と、やや控えめな評価では有りますが、「ほぐれるのに2年、その後はパラダイス」と表現しているように、かなりの仕上がりのようです。
● 2018 Chambolle-Musigny 1er Cru les Plantes
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・プラント
【実は・・ルーミエさんの畑の真横だった・・んですね。】(こちらは2016年もののレヴューそのままです。評価も見当たりませんでした。)
noisy にとってはレ・プラントと言えばアミオ=セルヴェルでしたので、ジェルベのレ・プラントには興味が向かうことは無かった訳ですが、アメリー・ベルトーの所有になったこの1級レ・プラントを調べてみると、 「ジョルジュ・ルーミエの畑の真横がジェルベの畑」 と言うことが判りました。 と言うことは?・・いや、このレ・プラントと言う畑は、言ってみれば有る区画のど真ん中を「レ・シャルム」に居座られ、その残った部分がレ・プラントなんですね。 なので、格や味わいは別にすると、ラ・ターシュに対するレ・ゴーディショみたいなものでして、判官びいきな日本人にはちょっと喜ばれそうな感じです。 で、そうなってくるとそのジョルジュ・ルーミエの畑・・と言うのはおそらく北隣の「1級オ・コンボット」で有ることもまず間違いなく(違ってたらすみません・・)、クリストフの仕事をアメリーが見つめていた・・なんてシュチュエーションを野次馬根性で想像してしまいます。 何せ2016年ものは、「造れたものは極上だが、数が全くない」状況で、2017年以降、少しでも増えることを期待しています。ルーミエさんのコンボットのほぼ半額ですが、 「二つ並べて比較で飲んだらきっと楽しいだろうなぁ・・」 などと、ちょっと鉄ちゃん系のノリになってみても楽しいでしょう。ご検討くださいませ。 以下は以前のコメントです。 ━━━━━【ドメーヌ・ジェルベからドメーヌ・ベルトー=ジェルベに!味わいも力強いものから優しくナチュラルなものへ!】 シャンボール1級のレ・プラントです。ここはシャンボールの村のほぼ中央、レ・シャルムに接した畑です。レ・プラントと言えば noisy はアミオ=セルヴェルを思い出しますが、ここも好きでしたね。昔は安くて、2001年ものを5千円台で販売した記録が残っています。 しかしその後、日本のエージェントさんが決まり・・いや、それまでは無かったようで、ドメーヌに行くと分けてくれたんですね。なので、小さなインポーターさんはエクスクルーシヴを取らずに直接取引でやっていて、それを分けて貰ってました。 それがいつの間にか某社に販売権が移ったらもう・・いきなり倍以上ですからね・・。レザムルーズも持っていたセルヴェルでは有りますが、こちらが2001年で1万円ちょい位でしたが、それも同様に倍。呆れちゃいました。 アロマが軽やかでスパイシーなレザムルーズに対し、やや重量感が有り「トロッ」としたナトリウムっぽいミネラリティと、なめらかな「ヌメッ」としたテクスチュアで赤果実の美味しいレ・プラントでは、リリース直後はレ・プラントがとても美味しくて、随分お勧めした記憶が有ります。15年位も前の話しです。 リアルワインガイド第59号は今飲んで 92 ポテンシャル93 飲み頃予想2023~2045と、中々の評価です。これはヴォーヌ=ロマネ・レ・プティ・モン同様の評価ですから、価格的にも魅力ですよね。 非常にリーズナブルなユドロ=バイエのレ・シャルムよりも安く、リアルも評価自体はこちらが上です。是非お早めにご検討くださいませ。
● 2018 Vosne-Romanee 1er Cru les Suchot
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・スショ
【非常に少ない2016年レ・スショは、リアルワインガイドもテイスティングできなかったほど収穫減!!】(こちらは2016年もののコラムそのままです。)
かなり期待が出来る1級レ・スショです。エージェントさんの資料だと、リッシュブールの真上に有るのか?などと思ってしまうかもしれませんが、リッシュブールの真上はあの「クロパラ」と「プティ=モン」ですので、「リッシュブールの斜面、上部」で有って、正確には「リッシュブールの北に接する斜面」です。 ま~・・このロケーションなら・・ニコラは必ず仕事に入りますよね~。2015年のヴォーヌ=ロマネのあの香りを、さらに繊細に・・重厚にした感じかな・・と想像しています。 以下は以前のコメントです。 ━━━━━【リアル第59号は92~93+ポイント!】 僅少のヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ=モンです。母方から継承した畑ですね。口内を香水感で満たすような圧巻さを持つヴォーヌ=ロマネ村名を飲めば、おのずのこのレ・プティ・モンの素晴らしさは想像出来ます。 リアルワインガイド第59号は 今飲んで 92 ポテンシャル93+ 飲み頃予想2023~2048 と、やや控えめな評価では有りますが、「ほぐれるのに2年、その後はパラダイス」と表現しているように、かなりの仕上がりのようです。
● 2018 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【2022年もののアメリーのエシェゾーは、なんとジャスパー・モリスさん・・96~98ポイントと、さらに高評価!・・凄いことになって来ました!】
すでに2022年ものをテイスティングし始めているんですが、何かこう・・ 「憑き物が落ちた?」 みたいな・・とても良い意味で、物凄く脱力している感じがして、 「・・うわ~・・めっちゃ良いなぁ・・2022年もの!・・」 と嬉しい悲鳴を上げている noisy では有るんですが・・。 何せ、ジュヴレも数が無い、クロ・デ・シェゾーは届いてない、フィサン・レ・クロとレ・クラも激少、上級キュヴェは片手に余る数しかない・・みたいな到着数です。 そして何故か2018年もののバックヴィンテージと一緒に届いたと言うことで、 「よほど収量を抑えたか?」 と疑われるほど、集中しているが非常にエレガントで美しい・・今のところはそのような印象を持っている2022年ものです。 まぁ・・エシェゾーで上値98ポイント、クロ=ヴージョで同96ポイント、プティ=モンで同94ポイント、ヴォーヌ=ロマネ村名で93ポイントと、相当高い評価をジャスパー・モリスさんも出している位ですので、是非期待してください。 なお価格は今回ご紹介の2018年ものとほぼ同じくらいになるかと思います。 因みに、合計0.2ヘクタールで、レ・トリュー(下部)、カルティエ・ド・ニュイ(最下部)、シャン・トラヴェルサン(最上部)からの葡萄で、2019年ものの場合で60パーセント全房発酵のようです。やはり旦那さんの影響を多く受け始めたかなと・・(^^;; 成長が楽しみなアメリーのエシェゾー!・・ご検討くださいませ。 以下は以前のレヴューです。 -----【希少!】(こちらは2016年もののコラムそのまんまです。) 非常に希少です。申し訳ありませんが、販売条件の無いワインを1本以上、同時にご購入お願いいたします。 リアルワインガイド第63号は、今飲んで94、ポテンシャル96 と・・弾けてます!・・飲んでみたい・・! 以下は2015年のコメントです。 ━━━━━ 希少なベルトー=ジェルベのエシェゾーです。リアルワインガイド第59号は 今飲んで 93 ポテンシャル94+ 飲み頃予想2025~2055 と、堂々たる評価でした。・・蝋封の上、紙包みです。 申し訳ありませんが他のワイン1本と一緒にご注文くださいませ。どうぞよろしくお願いいたします。
● 2018 Clos-Vougeot Grand Cru
クロ=ヴージョ・グラン・クリュ
【ジャスパー・モリス氏は何と・・96ポイントです!・・noisy は96~96+と評価します。】
素晴らしいです・・ジャイエっぽいです。赤い花束とスグリのトッピングのチョコレートケーキを抱えたジャイエです・・
いや~・・めっちゃ美味しいです。質感が凄い!・・そしてクロ=ヴージョらしい茶色のニュアンス・・チョコレートと書きましたがココアっぽさも有ります。そしてビロードのテクスチュアです。
むしろジャイエの低温浸漬より期間が短いのが功を奏しているのか、果実感がピュアで活き活きとしています。
もしこれ、ジェルベ由来の畑以外を買い足していないのなら・・凄いことだと思いますよ。だって・・ジェルベ家のクロ=ヴージョの地所は下部のはずですから。
でも飲んだニュアンス的には上部~中部辺りのグラン=ゼシェゾーに近い部分的な感じが有るんですよね・・。気のせいかもしれませんが・・。
そして、ようやっとやる気を出したジャスパー・モリス氏は何と96ポイントです!・・ほぼ noisy の感覚と同じでした。そして何とも懐かしい感じがして・・
「アメリーはついにトップドメーヌの仲間入りの・・スタートラインに着いた!」
と言えるのかもしれません。
飲んで書いても全く売れなかった2017年クロ=ヴージョも是非・・ベルトーのページでご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【海外メディアは Vinous で94Points! 意外にニコラ・フォールの顔出しは少なく3割ほど?・・真ん丸パレットでエレガント!今飲んでもスイっと飲めちゃうバランスの良さが素晴らしいです!】 こちらは2020年4月22日に書いています。ドメーヌ・ベルトー=ジェルベのアイテムの中でも、母方のドメーヌ・ジェルベから相続したヴォーヌ=ロマネ近郊のクリュものは余りに少ない入荷なので、村名ヴォーヌ=ロマネをテイスティングするのが「限度」になっていました。
今回はインポーターさん(オルヴォーさん)のご協力をいただきまして、昨年末に続き2回目の荷で入って来た、とても貴重な「クロ=ヴージョ」をテイスティングできることになりまして・・有難うございます・・どんな仕上がりになっているのか、noisy の言葉でご紹介させていただきます。(今度は是非エシェゾーをくださいね~。)
左の写真は大きさを調整したのみで、色味は全く弄っておりません。でも・・美しいですよね~。まぁ・・このところ色々有りまして iphone を新調したんですね。仲間内では、
「iphone が安い?・・安く売ってるったって・・高いでしょ。うちはタダでもらえるチープなので充分す。」
と言ってる方もいらっしゃいます。
まぁ、考え方と IT の進み方、Webページの構成やサーバー管理など、色々と鑑みますと、チープなスマホはいただけません。
画像も細やかで綺麗です。
ただし、有機ELディスプレイのクセなのか、ちょっと黄色と言うか、黄土色が入りやすく、また、色味の調整をしないとそのまんま・・以前よりちょっと黄土色が出易いかな・・以前の方が自然な感じでは有ったか・・とは思います。なので、
「黄土色は今までより少し多めに入る傾向が有る」
と思ってください。
香りの上がりが早いです。ストレスなく、しかしとても上品に感じるアロマです。ちょうどよく熟したベリーですね。ふんわりと柔らかく、ベルトーの北のワイン・・・フィサンやジュヴレよりも硬くなく、上品さも凄く良い感じで感じられます。
上品なアロマをノーズに感じながら口内に流し込むと、中くらいの真ん丸なパレットを綺麗に描きます。ナチュラルさ半分、ピュアさ半分・・と言った感じ。とても優しいシャルム=シャンベルタンと、ヴォーヌ=ロマネ・レ・スショ辺りの1級を折半したような感じでしょうか。ブラインドですぐさま「クロ=ヴージョ!」と言うには勇気がいるかな?・・結構にクロ=ヴージョを飲んでいないと・・もしくはよっぽど知っていなければ、シャルム=シャンベルタンと言ってしまいそうです。
やはりグラン・クリュの造りをしたワインで有る・・と言うのが良く判ります。でもそこには、
「もしかしたら?」
と思っていた、「ニコラ・フォールの姿」はさほど強く感じませんでした。・・ここも折半・・もしくは、アメリー3にニコラ1・・と言う感じ。
滅茶苦茶良~くまとまっていて、スイスイっと喉を転がって行きます。余りにスムースなので・・
「この感じはシャルム・・だよなぁ・・」
と思ってしまいそうでも有ります。
クロ=ヴージョは結構に「土」のニュアンスが出ているアイテムも有ったり、上部の良い畑だと「黒み」をもっと持った果実が結構に饒舌に出てきたりします。・・もしくは、もっと真っ赤な果実で香水っぽいニュアンスが黒っぽい土や果実と混ざったような感じの場合も有ります。タイトに締まった感じもします。ミュヌレ=ジブール、メオ=カミュゼなど。
下部はもう・・様々です。当然ながらミュジニーがグラン=ゼシェゾーに近い上部が最高であるとされていますが、下部でも結構に素晴らしいクロ=ヴージョを造るドメーヌもいらっしゃいます。やや豊かな感じでしょうか。ジャン・ラフェやショパン・グロフィエ・・に掛かると、もう最高です。
中部は、むしろこれぞクロ=ヴージョ!・・と言う感じ。綺麗な土っぽさと果実の競演ですね。もしくは上部と下部のブレンドと思っても良いかもしれません。シャトー・ド・ラトゥールとかリジェ・ベレール。
またそれ以外の生産者は、中部と下部、上部と下部、上中下をブレンドする感じです。その昔、ルーミエさんも造ってました。今はローラン・ルーミエですね。上部の区画を主体に下部の区画をブレンド・・。
「それでなんで・・この出来?」
なんて言ってた気も・・(^^;;
感じから言うと上部では無い・・もしくは上部は少ない・・中部~下部か、下部で樹齢が高く、適度な凝縮感とエレガンスがせめぎ合った感じか・・と思います。
実にエレガントなので、今飲んでも美味しく飲めてしまいます。クラス感を大きく感じたいので有れば、5年ほど寝かせると良いかもしれません。トロミが出て来て・・そこに官能感も加わり、実に良い感じになるんじゃないかと想像しています。
リアルワインガイドはクロ=ヴージョをテイスティングできておらずポイント無し。海外メディアは Vinous で94Points 飲み頃予想 2023~2038 と言う評価でした。
今飲んでも納得して飲めるし、数年置いても良い・・そんなアメリーのクロ=ヴージョ2017!・・ご検討くださいませ!
因みに、ベッキー・ワッサーマンさんのページに行くと、大きな写真でアメリーに逢えますよ。それに英語では有りますが、ベルトー家の、またアメリーの半生などが書かれていますので、是非ご覧くださいね・・あ、惚れてしまってももう遅いですから・・はい。
ベルトー=ジェルベ/ベッキー・ワッサーマン 以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドも掲載無しの希少キュヴェ(0.06ha)!クロ=ヴージョ・グラン・クリュをアメリーとニコラがどう仕上げたのでしょうか!】(こちらは2016年もののコラムを掲載しています。) 数々の2016年のドメーヌ・ドニ・ベルトーをテイスティングすれば、もし初リリースの2013年から継続して飲むことが出来ていたのなら、おそらく誰でも・・
「・・今までとは違う・・今までも美味かったが2016年はさらに美味しい!・・このピュアでナチュラルな味わいは・・どうして可能になった・・?」
と感じられるに違いありません。
間違いなくそこにはニコラ・フォールの存在が感じられます。・・だって・・似てるんですもん・・(^^;;
noisy のお客様はさしてニコラ・フォールには興味が無いようですが、noisy的には非常に買ってますよ・・彼の実力を。高いと思われたのかもしれませんが、ガメを混ぜたキュヴェなんぞ・・滅茶美味しいですよ。ニュイ=サン=ジョルジュもまだ売れずに残ってますけど・・決して高くは無い銘品だと思っています。
その単なるニュイ=サン=ジョルジュの村名に過ぎないレ・ゼルビュでさえ、あの高みにまで持ち上げてしまうニコラ・フォールの、喜々として畑仕事に精を出している姿が目に浮かびます。
ようやっと購入したニュイの村名畑だけでは無く、エシェゾーも、クロ=ヴージョも、そしてレ・スショもプティ=モンも扱えるわけですからね。
言ってみれば二人は幼馴染なのでしょう・・母方の実家がフランソワ=ジェルベですから。そして少なくとも勤め先のD.R.C.に近いヴォーヌ=ロマネ近郊の畑では、彼の力が働いていたとみるべきでしょう。2015年のヴォーヌ=ロマネも滅茶旨くてビックリしましたが、ドニ=ベルトーのワイン群の中では少しだけ毛色が異なって見えたのは、きっとそう言うことだったのかな?・・などと邪推しています。
非常に将来も有望、いや、もしかしたらもう、完成しているのかもしれませんが、noisy としてもそれを確かめられるほどの数量が入荷していない貴重なキュヴェです。是非アメリーのファンに、飲んでいただきたいと思います。
以下は以前のコメント・レヴューです。
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【初めての扱いです!非常に興味が尽きないワインです。】 左の写真は村名ヴォーヌ=ロマネですのでお間違い無く。
ドメーヌ・フランソワ・ジェルベから正式に継承したクロ・ヴージョです。・・まぁ、ハッキリ言ってフランソワ・ジェルベなら買わないですが・・すみません・・アメリーのクロ・ヴージョなら飲んでみたい!・・と思ってしまいます。
しかしながらリアルワインガイド第59号でも評価は掲載されず、飲めなかったのか飲まなかったのか、飲めたのに書かなかったのかは聞いてませんので判りませんが、いずれにしても、このクロ・ヴージョとエシェゾーがドメーヌ・ベルトー=ジェルベの二枚看板になるべくのワインです。期待せずにはいられないですよね。
しかしながら、無二の特徴を持つ煌くヴォーヌ=ロマネのグラン・クリュ達に対し、クロ・ヴージョもエシェゾーも、実はとても難しいワインです。造り手にとって・・です。
本当に優れた造り手に掛かれば、多区画あるエシェゾーを上手くセパージュ出来るように持って行くでしょうし、上から下までそれなりに広いクロ・ヴージョにおいても、それは言えます。
それでも、例えばかつての名手ドメーヌ・ジャン・ラフェのように、国道沿いの下部の区画から、素晴らしいクロ・ヴージョを造り出す方もいます・・いや、上手く行かなかった年も有りましたけどね。
それに、かのミュヌレ=ジブールのクロ・ヴージョも、まぁ、皆さんはどう思っていらっしゃるか判りませんが、noisy 的には物凄いワインだと理解しています。トップ・キュヴェと言って良いとさえ思います。
そんな綺羅星の如きクロ・ヴージョになったのか、もしくはフランソワ・ジェルベ的な仕上がりにとどまったのか・・非常に気になる訳ですね。
勿論ですが、2015年はあのヴォーヌ=ロマネ村名でさえ、物凄い味わいにビックリさせられましたし、フランソワ・ジェルベ時代には単一区画の「オ・レア」としてリリースしていたキュヴェを格下げ、村名にブレンドしてしまいましたよね?素晴らしい色合いでしょう?
2013年のヴォーヌ=ロマネには無かった、あの香しいミュジニーのようなフレーヴァーが、飲む人を魅了するはずです。noisyは、そんな鋭敏な感性と対処する能力がアメリー・ベルトーには有ると感じているんです。だからこそ、このクロ・ヴージョがクロ・ヴージョ足り得る味わいになっているのかどうか・・が気になって仕方が無い・・んですね。
もしメアリーの真の実力を測りたいので有れば、このクロ・ヴージョが最良の選択と言えます。まぁ、価格はそれなりですが、グラン・クリュですから決して高くは無い・・訳です。飲めるようであれば飲みたいと思っています。皆さんも是非注目していただき、フランソワ・ジェルベでもドニ・ベルトーでも無い、アメリー・ベルトーのクロ・ヴージョの真の姿を見ていただきたいと思います。
● 2018 Fixin Blanc les Champs des Charmes
フィサン・ブラン・シャン・デ・シャルム
【これは本当に独特!・・ブルゴーニュの歴史の中で埋もれて来た「裏の部分」も感じます。滅茶複雑で素晴らしいです!】
ブルゴーニュワインは良いワインを造るため、領主が「ガメ禁止令」のように多産種を捨て、黒葡萄ならピノ・ノワール、白葡萄ならシャルドネへと植え替えさせた歴史が有ります。今のように大自然の驚異に対応できるようなスキルも無く、技術も無かった訳ですから、薄くて平板な味わいになってしまう多産種は嫌われた訳ですね。
ですが、それはお金持ちや領主の側から見た景色です。小作民は・・そんなの関係ね~・・です。沢山採れて、沢山ワインが出来て、自分たちも飲めるのが良かった訳ですね。
なので、ガメを抜いてピノ・ノワールへ・・、アリゴテを抜いてシャルドネへ・・と言う流れは有ったものの、それなりにはアチコチに残ったようです。
まぁ、良く観察すれば判るのかもしれないですが、古木のアリゴテと若木のシャルドネ・・判断するのは難しいんじゃないでしょうか。同じ葡萄ですから・・。
それに加え、葡萄はどんどん変化していってしまいます。土地の要素によっても、種が対応して生きやすいようになるのかもしれませんし、突然変異で生まれた葡萄は沢山有りますよね。ピノ・グージュもそうですしね・・。
このワインを飲むと、そんなことの裏付けのような気がします。A.O.C.では認められていないにも関わらず、造っている者さえそれを認識していないかもしれず、単に「シャルドネ100%」と言ってしまうには、
「・・ん~~・・違うんじゃ・・ないかなぁ・・」
と思わせてくれる白ワインなんですね。
非常に濃密です。そして緊張感も有ります。非常に複雑です。縦に伸びる幾重にも絡まった細い弦のような、頑丈な味わいも有りますが、非常に繊細な味わいもそこに絡まって来ます。
ファーストリリースの2017年ものも、やはり同様な印象だったことを思い出しますと、やはりこれは・・単なるシャルドネでは無いと感じます。そして、緑を幾層にも塗り込んだような味わい深さ・・独特でとても印象的です。
こんなワイン・・次世代に是非、繋げて行って欲しいと思います。四半世紀前までは、時折出くわした味わいですが、ここまで洗練されていたかどうか・・残念ながら記憶の底に沈んでいて引き上げられません。是非飲んでみて下さい。忘れられない味わいです。
以下は以前のレヴューです。
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【初リリース!見事に超複雑な構成と味わい!飲んだら・・惚れちゃいます!】 全く何の情報も無いんです。でも数は無い・・エージェントさんの担当のM君も、
「・・裏で売ってくださいよ~・・」
と言い出す始末だし・・。
「じゃぁ・・飲むしかないか・・」
となってしまうんですね。
でも、無理して開けて良かったですよ。滅茶複雑で深淵・・心に響く深い味わいをしていました。
今は何故かブルゴーニュ白も「シャルドネ一色」になりつつ有ります。シャルドネのような、ある意味全くクセを持たず、テロワールに染められやすい性格が受けるのも判りますが、
「昔はブルゴーニュのアチコチに白葡萄が植わっていて、それぞれに個性的な味わいを生み出していた」
ものです。
デュジャックしかり、ポンソしかり・・コルシャルもアリゴテまで有りましたし・・。
いや、だから・・このフィサンの南端、ジュヴレに近い方に有る村名畑のシャン・デ・シャルム がシャルドネじゃぁ無い・・などと言っている訳では有りません。
「・・混ざってるんじゃない?」
と。
なんせ、非常に複雑です。バランスも取れています。ファーストノーズには新樽系のほんのりトースティなアロマが混ざりますが、味わいは決して新樽に負けていません。非常にバランスが良いです。
肉厚で、中域もしっかり有ります。ここはシャルドネ的です。中高域から高域にかけてがシャルドネとちょっと違う感じがします。もっと肉厚で複雑なんです。シャルドネの高域はどこか、一筆書きのように感じるんですが、こちらは細い筆で何度もなぞったような表情で、滅茶複雑なんですよ。
そこから熟しているのか若いのか・・それを合わせたものなのか、果実のニュアンスがバッチリ有ります。超高域は繊細ですが高域は結構にズ太い感じ・・です。
これは凄い旨いな~・・!・・と思うんですが、比較する対象が見当たらない・・(^^;; 困った・・テクニカルも何にも無い・・ので、あとは皆さんに丸投げしてしまおうと言う魂胆です。
なぜか写真は照度が不足しておりまして・・ちょっと暗いんですが、下手に直すとリアリティが無くなるので弄ってません。美しい緑が見える感じがするでしょう?濃密ですよ・・甘く無いのに旨味はすごく載っています。それに、
「ちょっと黒葡萄的な味わいが・・」
するんですが、色合いには出てこないんですね・・グリか~?・・などど、飲み手の脳をグラグラ掴んで離さない白ワインでした。・・いや、もっともそんな疲れる飲み方などしたくないぞ・・と言うお方にも、必ずや受け入れられる味わいなんですけどね。是非ご検討くださいませ。余りに無いのでお一人様1本限定でお願いいたします。
● 2017 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【希少!】(こちらは2016年もののコラムそのまんまです。)
非常に希少です。申し訳ありませんが、販売条件の無いワインを1本以上、同時にご購入お願いいたします。 リアルワインガイド第63号は、今飲んで94、ポテンシャル96 と・・弾けてます!・・飲んでみたい・・! 以下は2015年のコメントです。 ━━━━━ 希少なベルトー=ジェルベのエシェゾーです。リアルワインガイド第59号は 今飲んで 93 ポテンシャル94+ 飲み頃予想2025~2055 と、堂々たる評価でした。・・蝋封の上、紙包みです。 申し訳ありませんが他のワイン1本と一緒にご注文くださいませ。どうぞよろしくお願いいたします。
● 2017 Vosne-Romanee 1er Cru les Suchot
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・スショ
【非常に少ない2016年レ・スショは、リアルワインガイドもテイスティングできなかったほど収穫減!!】(こちらは2016年もののコラムそのままです。)
かなり期待が出来る1級レ・スショです。エージェントさんの資料だと、リッシュブールの真上に有るのか?などと思ってしまうかもしれませんが、リッシュブールの真上はあの「クロパラ」と「プティ=モン」ですので、「リッシュブールの斜面、上部」で有って、正確には「リッシュブールの北に接する斜面」です。 ま~・・このロケーションなら・・ニコラは必ず仕事に入りますよね~。2015年のヴォーヌ=ロマネのあの香りを、さらに繊細に・・重厚にした感じかな・・と想像しています。 以下は以前のコメントです。 ━━━━━【リアル第59号は92~93+ポイント!】 僅少のヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ=モンです。母方から継承した畑ですね。口内を香水感で満たすような圧巻さを持つヴォーヌ=ロマネ村名を飲めば、おのずのこのレ・プティ・モンの素晴らしさは想像出来ます。 リアルワインガイド第59号は 今飲んで 92 ポテンシャル93+ 飲み頃予想2023~2048 と、やや控えめな評価では有りますが、「ほぐれるのに2年、その後はパラダイス」と表現しているように、かなりの仕上がりのようです。
● 2017 Clos-Vougeot Grand Cru
クロ=ヴージョ・グラン・クリュ
【海外メディアは Vinous で94Points! 意外にニコラ・フォールの顔出しは少なく3割ほど?・・真ん丸パレットでエレガント!今飲んでもスイっと飲めちゃうバランスの良さが素晴らしいです!】
こちらは2020年4月22日に書いています。ドメーヌ・ベルトー=ジェルベのアイテムの中でも、母方のドメーヌ・ジェルベから相続したヴォーヌ=ロマネ近郊のクリュものは余りに少ない入荷なので、村名ヴォーヌ=ロマネをテイスティングするのが「限度」になっていました。
今回はインポーターさん(オルヴォーさん)のご協力をいただきまして、昨年末に続き2回目の荷で入って来た、とても貴重な「クロ=ヴージョ」をテイスティングできることになりまして・・有難うございます・・どんな仕上がりになっているのか、noisy の言葉でご紹介させていただきます。(今度は是非エシェゾーをくださいね~。)
左の写真は大きさを調整したのみで、色味は全く弄っておりません。でも・・美しいですよね~。まぁ・・このところ色々有りまして iphone を新調したんですね。仲間内では、
「iphone が安い?・・安く売ってるったって・・高いでしょ。うちはタダでもらえるチープなので充分す。」
と言ってる方もいらっしゃいます。
まぁ、考え方と IT の進み方、Webページの構成やサーバー管理など、色々と鑑みますと、チープなスマホはいただけません。
画像も細やかで綺麗です。
ただし、有機ELディスプレイのクセなのか、ちょっと黄色と言うか、黄土色が入りやすく、また、色味の調整をしないとそのまんま・・以前よりちょっと黄土色が出易いかな・・以前の方が自然な感じでは有ったか・・とは思います。なので、
「黄土色は今までより少し多めに入る傾向が有る」
と思ってください。
香りの上がりが早いです。ストレスなく、しかしとても上品に感じるアロマです。ちょうどよく熟したベリーですね。ふんわりと柔らかく、ベルトーの北のワイン・・・フィサンやジュヴレよりも硬くなく、上品さも凄く良い感じで感じられます。
上品なアロマをノーズに感じながら口内に流し込むと、中くらいの真ん丸なパレットを綺麗に描きます。ナチュラルさ半分、ピュアさ半分・・と言った感じ。とても優しいシャルム=シャンベルタンと、ヴォーヌ=ロマネ・レ・スショ辺りの1級を折半したような感じでしょうか。ブラインドですぐさま「クロ=ヴージョ!」と言うには勇気がいるかな?・・結構にクロ=ヴージョを飲んでいないと・・もしくはよっぽど知っていなければ、シャルム=シャンベルタンと言ってしまいそうです。
やはりグラン・クリュの造りをしたワインで有る・・と言うのが良く判ります。でもそこには、
「もしかしたら?」
と思っていた、「ニコラ・フォールの姿」はさほど強く感じませんでした。・・ここも折半・・もしくは、アメリー3にニコラ1・・と言う感じ。
滅茶苦茶良~くまとまっていて、スイスイっと喉を転がって行きます。余りにスムースなので・・
「この感じはシャルム・・だよなぁ・・」
と思ってしまいそうでも有ります。
クロ=ヴージョは結構に「土」のニュアンスが出ているアイテムも有ったり、上部の良い畑だと「黒み」をもっと持った果実が結構に饒舌に出てきたりします。・・もしくは、もっと真っ赤な果実で香水っぽいニュアンスが黒っぽい土や果実と混ざったような感じの場合も有ります。タイトに締まった感じもします。ミュヌレ=ジブール、メオ=カミュゼなど。
下部はもう・・様々です。当然ながらミュジニーがグラン=ゼシェゾーに近い上部が最高であるとされていますが、下部でも結構に素晴らしいクロ=ヴージョを造るドメーヌもいらっしゃいます。やや豊かな感じでしょうか。ジャン・ラフェやショパン・グロフィエ・・に掛かると、もう最高です。
中部は、むしろこれぞクロ=ヴージョ!・・と言う感じ。綺麗な土っぽさと果実の競演ですね。もしくは上部と下部のブレンドと思っても良いかもしれません。シャトー・ド・ラトゥールとかリジェ・ベレール。
またそれ以外の生産者は、中部と下部、上部と下部、上中下をブレンドする感じです。その昔、ルーミエさんも造ってました。今はローラン・ルーミエですね。上部の区画を主体に下部の区画をブレンド・・。
「それでなんで・・この出来?」
なんて言ってた気も・・(^^;;
感じから言うと上部では無い・・もしくは上部は少ない・・中部~下部か、下部で樹齢が高く、適度な凝縮感とエレガンスがせめぎ合った感じか・・と思います。
実にエレガントなので、今飲んでも美味しく飲めてしまいます。クラス感を大きく感じたいので有れば、5年ほど寝かせると良いかもしれません。トロミが出て来て・・そこに官能感も加わり、実に良い感じになるんじゃないかと想像しています。
リアルワインガイドはクロ=ヴージョをテイスティングできておらずポイント無し。海外メディアは Vinous で94Points 飲み頃予想 2023~2038 と言う評価でした。
今飲んでも納得して飲めるし、数年置いても良い・・そんなアメリーのクロ=ヴージョ2017!・・ご検討くださいませ!
因みに、ベッキー・ワッサーマンさんのページに行くと、大きな写真でアメリーに逢えますよ。それに英語では有りますが、ベルトー家の、またアメリーの半生などが書かれていますので、是非ご覧くださいね・・あ、惚れてしまってももう遅いですから・・はい。
ベルトー=ジェルベ/ベッキー・ワッサーマン 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【リアルワインガイドも掲載無しの希少キュヴェ(0.06ha)!クロ=ヴージョ・グラン・クリュをアメリーとニコラがどう仕上げたのでしょうか!】(こちらは2016年もののコラムを掲載しています。) 数々の2016年のドメーヌ・ドニ・ベルトーをテイスティングすれば、もし初リリースの2013年から継続して飲むことが出来ていたのなら、おそらく誰でも・・
「・・今までとは違う・・今までも美味かったが2016年はさらに美味しい!・・このピュアでナチュラルな味わいは・・どうして可能になった・・?」
と感じられるに違いありません。
間違いなくそこにはニコラ・フォールの存在が感じられます。・・だって・・似てるんですもん・・(^^;;
noisy のお客様はさしてニコラ・フォールには興味が無いようですが、noisy的には非常に買ってますよ・・彼の実力を。高いと思われたのかもしれませんが、ガメを混ぜたキュヴェなんぞ・・滅茶美味しいですよ。ニュイ=サン=ジョルジュもまだ売れずに残ってますけど・・決して高くは無い銘品だと思っています。
その単なるニュイ=サン=ジョルジュの村名に過ぎないレ・ゼルビュでさえ、あの高みにまで持ち上げてしまうニコラ・フォールの、喜々として畑仕事に精を出している姿が目に浮かびます。
ようやっと購入したニュイの村名畑だけでは無く、エシェゾーも、クロ=ヴージョも、そしてレ・スショもプティ=モンも扱えるわけですからね。
言ってみれば二人は幼馴染なのでしょう・・母方の実家がフランソワ=ジェルベですから。そして少なくとも勤め先のD.R.C.に近いヴォーヌ=ロマネ近郊の畑では、彼の力が働いていたとみるべきでしょう。2015年のヴォーヌ=ロマネも滅茶旨くてビックリしましたが、ドニ=ベルトーのワイン群の中では少しだけ毛色が異なって見えたのは、きっとそう言うことだったのかな?・・などと邪推しています。
非常に将来も有望、いや、もしかしたらもう、完成しているのかもしれませんが、noisy としてもそれを確かめられるほどの数量が入荷していない貴重なキュヴェです。是非アメリーのファンに、飲んでいただきたいと思います。
以下は以前のコメント・レヴューです。
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【初めての扱いです!非常に興味が尽きないワインです。】 左の写真は村名ヴォーヌ=ロマネですのでお間違い無く。
ドメーヌ・フランソワ・ジェルベから正式に継承したクロ・ヴージョです。・・まぁ、ハッキリ言ってフランソワ・ジェルベなら買わないですが・・すみません・・アメリーのクロ・ヴージョなら飲んでみたい!・・と思ってしまいます。
しかしながらリアルワインガイド第59号でも評価は掲載されず、飲めなかったのか飲まなかったのか、飲めたのに書かなかったのかは聞いてませんので判りませんが、いずれにしても、このクロ・ヴージョとエシェゾーがドメーヌ・ベルトー=ジェルベの二枚看板になるべくのワインです。期待せずにはいられないですよね。
しかしながら、無二の特徴を持つ煌くヴォーヌ=ロマネのグラン・クリュ達に対し、クロ・ヴージョもエシェゾーも、実はとても難しいワインです。造り手にとって・・です。
本当に優れた造り手に掛かれば、多区画あるエシェゾーを上手くセパージュ出来るように持って行くでしょうし、上から下までそれなりに広いクロ・ヴージョにおいても、それは言えます。
それでも、例えばかつての名手ドメーヌ・ジャン・ラフェのように、国道沿いの下部の区画から、素晴らしいクロ・ヴージョを造り出す方もいます・・いや、上手く行かなかった年も有りましたけどね。
それに、かのミュヌレ=ジブールのクロ・ヴージョも、まぁ、皆さんはどう思っていらっしゃるか判りませんが、noisy 的には物凄いワインだと理解しています。トップ・キュヴェと言って良いとさえ思います。
そんな綺羅星の如きクロ・ヴージョになったのか、もしくはフランソワ・ジェルベ的な仕上がりにとどまったのか・・非常に気になる訳ですね。
勿論ですが、2015年はあのヴォーヌ=ロマネ村名でさえ、物凄い味わいにビックリさせられましたし、フランソワ・ジェルベ時代には単一区画の「オ・レア」としてリリースしていたキュヴェを格下げ、村名にブレンドしてしまいましたよね?素晴らしい色合いでしょう?
2013年のヴォーヌ=ロマネには無かった、あの香しいミュジニーのようなフレーヴァーが、飲む人を魅了するはずです。noisyは、そんな鋭敏な感性と対処する能力がアメリー・ベルトーには有ると感じているんです。だからこそ、このクロ・ヴージョがクロ・ヴージョ足り得る味わいになっているのかどうか・・が気になって仕方が無い・・んですね。
もしメアリーの真の実力を測りたいので有れば、このクロ・ヴージョが最良の選択と言えます。まぁ、価格はそれなりですが、グラン・クリュですから決して高くは無い・・訳です。飲めるようであれば飲みたいと思っています。皆さんも是非注目していただき、フランソワ・ジェルベでもドニ・ベルトーでも無い、アメリー・ベルトーのクロ・ヴージョの真の姿を見ていただきたいと思います。
● 2016 Gevrey-Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン
【複雑で大柄、ややクラシックに仕上がった、クロ・デ・シェゾーまで混ぜ込んだ村名ジュヴレです!】
2016年のフィサン、ジュヴレは非常に厳しかったようです。特にジュヴレでは、
「ラヴォー・サン=ジャックは生産量200本と極少量、レ・カズティエはエージェントさんにバラで3本」
と言う状況で、あれだけ沢山有った村名ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デ・シェゾーは壊滅的、ワインに出来た分はこの村名に混ぜたと伝わっています。
なるほど・・となるとどうなんだろ?・・と思いますよね。因みにリアルワインガイド第63号は、
「今飲んで 91+ ポテンシャル 92+ 飲み頃予想 2020~2043」
と、かなり高い評価です。
noisy的な感覚から言いますと、
「テイスティング出来た数アイテムの中で、このワインだけが異色。」
で有って、むしろ、今までの・・と言いますか、2014~2015年までのアメリー・ベルトーの味わいの系統に引き継いでいます。
グラスの色合いを比べますと、随分違いますよね。・・そりゃそうです。クロ・デ・シェゾーも混ざってますから・・。なので、急遽クロ・デ・シェゾーの写真を探したところ・・2013年ものしか見当たりませんでした・・すみません。でも、左の写真は2013年ものクロ・デ・シェゾーです。
遅熟させざるを得なかった2016年ですので、何となく重厚さがミネラリティを覆っているように見えるかな・・と思います。
で、2016年のアメリー・ベルトーのワインには基本、出来るだけ全房発酵を心がけているようで、その名残りが感じられます。しかし、このジュヴレ=シャンベルタン村名には余り無いんですね。全房発酵に持って行くことが出来なかった、もしくは回避した、全房発酵のキュヴェの割合が少なかった・・と言うことが挙げられると思うんですね。
なので、非常に複雑で重量感が有り、しっかりした味わい・・・クロ・デ・シェゾーが正にそうなんですが、そっち系統の味わいで有り、あまりニコラ・フォールの影を感じない味わいに仕上がっています。
それは結果として好き嫌いは有っても良い、悪いでは有りません。その分、ややタイトに仕上がっていますから、少し熟成待ちを強いられるかな?・・と感じる訳です。
リアルワインガイドもこのキュヴェについては「2020年から・・」と言っています。noisy的には、この冬、一旦ある程度は落ち着くにしても2019年にはまた締まると感じられますから、やはり同様に2020年から・・と言う評価になります。ポテンシャル点もほぼ同様、今飲んで・・の評点は下げるかもしれません。
いずれにしましても出来は非常に良く、しかし2016年のアメリー・ベルトーの中ではタイトな仕上がりでした。少し休養させてからお楽しみくださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【数が無くて飲めませんでしたが、クロ・デ・シェゾーの出来を考えるとこの村名で充分と想像できます。】 左の写真は村名ジュヴレでは無く、ジュヴレのクロ・デ・シェゾーです。お間違い無く。
何せ非常に少ない2015年のベルトー=ジェルベですので、村名ジュヴレでも12本のみ・・。クロ・デ・シェゾーとどっちを飲むか、クロ・デ・シェゾーも飲まないで販売数を優先するか・・普通はそうなんでしょうが、やはり2015年のベルトー=ジェルベの仕上がりをある程度見極めるには、ドメーヌ・ベルトーから引き継いだ畑ものとドメーヌ・ジェルベからのものの両方をテイスティングしないと叶わないと思ったんですね。
実際、飲んでみて良かったです。2014年ものは力強い仕上がりでポテンシャルは2013年を上回るとしても、やや硬めに仕上がったため、リリース直後のバランスとしては、メアリーのワインが持つ美しさを削っていたんじゃないか・・とも思えた部分も有ります。
2015年のクロ・デ・シェゾーはコラムにも書きましたが、非常に饒舌です。エキスが非常に充実していて、旨みもたっぷり有り、2013年ものを美しさはそのまま「濃密」にしたような味わいでした。
それを考えると、やや内向的な性格を持つ村名ジュヴレは、むしろその性格が良い方に出るかもしれませんで、
「丁度良い」
「エレガンスが前面に出ている」
と言うような感じじゃないかと想像しています。
リアルワインガイドもこのワインは飲めなかったようですから、クロ・デ・シェゾーの評価から評点をマイナス1点~0.5点するならば、今飲んで 89~89+ ポテンシャル90~90+ と言うような感じになるでしょう。まぁ、クロ・デ・シェゾーの90~91Pointsをそのまま信じれば・・と言う限定では有ります。
数の無い2015年、貴重な村名ジュヴレです。是非ご検討くださいませ。
以下は2014年以前のこのワインのレヴューです。
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【旨い!!ジュヴレの個性とアメリーの個性の融合度が素晴らしい!!】 素晴らしい仕上がりになった2014年ジュヴレ=シャンベルタンです。
リューディ・レ・クラとラ・ブリをブレンドしている・・とテクニカルに書いてありますが、レ・クラは村の北の端に近く、ラ・ジュスティスと接しています。ラ・ブリはプレソニエールの北で、村のほぼ中央付近、どちたの畑もディジョンからボーヌに向かう国道の東に有ります。プレソニエールは村名の区画とACブルの区画の両方が有りますが、ご存知のようにジョセフ・ロティの畑はA.C.ブルです。
レ・クラはどんな畑か良く判りませんが、接しているラ・ジュスティスは豊かでやや鉄分の少ない感じの豊満なキャラクターと理解しています。ロティさんのプレソニエールはやや硬く、早飲みには適しませんが、1~3年の熟で激変しますんで、接しているラ・ブリですからその辺りも参考になるかと思います。
2013年のジュヴレ=シャンベルタンは・・まぁ・・めっちゃ旨かったです!フィサンにやや不足感を持つのであれば、2013年ジュヴレは全く欠落感のない、そして中盤から終盤にかけて、しっかり押してくる旨みが幸せなワインでした。何しろ数が無く、すぐに完売してしまったので、どうしようも無かったんですね。
まぁ、エージェントさんも
「・・えっ?・・こんなに・・受けるの?」
と、アメリーがドメーヌ・ベルトーを継いでからのお客さんの反応に驚いていました。
実は今回の2014年のお披露目でエージェントさんで「A.C.ブルゴーニュ」「A.C.フィサン」を飲ませていただいた時、エージェントの社長さんと少しお話しをしたんですが、
「アメリーのワインを現地で飲んだ時、やった~!と思ったんですが、これほどまで受けるとは思わなかった」
とおっしゃってました。
彼は昔から旧知の仲なんですが、
「そろそろお互いに引退せんと・・次が出辛いよ」
などと言ってました。
まぁ、そりゃぁそれは良いんですが、次が育ってない・・と言うか、育つ気が無い?・・と、どうにもならんとも・・。
それについては彼も同感のようで、
「それはうちも同じ。今の人(ワイン屋さん、ワイン関係者)はやる気があってもワインを飲む機会が少ないし、自分で創れないし、ワインも高いからうちらの時のように高級ワインが気軽に飲めないしね・・」
そんな会話をしてきました。エージェントさんも何かと大変です。ブルゴーニュワインは値上がり続けているし、良い造り手と取引するのは至難の業ですし、取引を長く続けることも重要ですしね。
でもそんな中での「ベルトー=ジェルベ」ですからね。A.C.ブルで2千円台、フィサン4千円、ジュヴレ5.5千円と言うのは、まともなドメーヌものの中では「最安値」と言えます。
で、やはり2014年の出来が気になりますよね?・・悪い訳が無いじゃ無いですか・・素晴らしいですよ。もっともやはり、昨年のような9月のご案内では無いので、少し時間が不足している感じが有ります。
基本的には2013年とほとんど一緒で、エキスがキッチリでた味わいの中にポツポツとジュヴレ的な濃い赤のベリーやチェリーが浮かんで来て、やや重厚な鉄っぽいニュアンスを受け取りつつ、フィネスの有るしなやかな舌触りを受けつつ、鼻に抜けて行くやや重量感を含む石灰系のミネラリティを楽しみつつ、長めの時間、減衰感の素晴らしさも堪能できる・・そんな感じです。
出来れば2013年ものと同様に9月以降の抜栓をお勧めしますが、今飲んでも非常に美味しいので、飲んじゃっても良いかと思います。ただし2013年よりも確実に大きくポテンシャルが上の分、また、輸入から時間が経過していない分、やや強さを感じるかと思います。その分が優しさに変わるのがそれ以降・・と言うことだと思います。
非常に良い仕上がりでした。美味しいです。是非ご検討くださいませ。こちらは再入荷はほぼ期待できません。
以下は2013年ジュヴレ=シャンベルタンのレヴューです。
━━━━━
今一度・・集合写真です。左からブルゴーニュ・レ・プリエール、フィサン、ジュヴレ=シャンベルタン、ヴォーヌ=ロマネ・・です。
左から順に色合いは濃くなっているように感じられるかと思います。でも良く見るとやはりジュヴレは「黒」っぽい色合いがより強いですよね。ヴォーヌ=ロマネは濃いですが、むしろ「赤」が強い感じです。
で・・申し訳ないが、このワインも・・絶品です。味わいのトーンは他のアイテムと同様・・。
「軽やか」「ドライ」「ソフト」「エキスがピーチ」「(最後の最後の・・)余韻が清冽な水」
これはアメリーのワインに共通するものです。
しかし、皆さんもなじみの多いジュヴレのワインですから、ジュヴレ的な特徴もしっかり感じられるでしょう・・。
と言うよりも、ジュヴレのテロワールがそれだけにしっかり現れている・・もしくは、畑がそのようなパワーを強く持っている・・ということなのかもしれません。
やはりジュヴレの鉄っぽさ、スパイスはノーズ、中盤、余韻に掛けて、上記のアメリーのワインの特徴部分に入り込んでいます。それだけポテンシャルが高くなっている・・ということなのでしょう。
ピュアでソフトなんですが、ややソリッドな鉄っぽさが食い込んで来ている訳です。なので、より幅の有る味わいであり、縦構造の伸びも大きくなります。 フィサンが非常にエレガントに感じるかもしれません・・しかし、このジュヴレも、ジュヴレの厳しい構造を見せつつも、非常にソフトでしなやかな、アメリーのワインの味わいがします。
1本飲んじゃいましたので11本しかないです。エージェントさんにも無いそうです。この機会に是非・・お試しください。「ブルゴーニュを飲んでから決めよう・・」などと言ってると無くなっちゃうでしょう・・(^^;; 旨いです。お早めにどうぞ。
● 2017 Fixin
フィサン
【白みを多く持ったエレガント系ジュヴレ?・・と思ってください。滅茶安いを思います!しかも薫り高い!】
2016年ものは4500円でのご案内でしたので、150円も値下げです。それだけでもリーズナブルですが、元々安いですので・・。
ニュアンス的には2016年と同様、今飲んでも充分に旨いです。白い石灰が多めのジュヴレ=シャンベルタン的な味わいですね。鉄っぽさが少ない分、素直に「すっ」と口内を通り抜けて喉の奥を目指して行くような感覚です。
しかしながら2017年ものはそこから・・「喉の奥を目指した液体が行う仕草」がちょっと違う・・んですよ。2017年ものは香気成分が非常に多いエキスなので、喉の奥に達したところから、鼻腔を通して感じられるアロマが凄い・・んですね。これは、実はnoisy がテイスティングしたキュヴェ、全部に言えることなんですが、グラスから立ち昇るアロマだけでは無く、
「鼻腔を通しても官能的な多量のアロマが感じられる。」
んですね。
そして、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュもそうなんですが、白い石灰が創り出す余白が重要で、そこをこのフィサンが持つ鉄っぽさとかパフューム的なアロマが帰ってくる・・またそれが果実感として感じられる・・と言うことなんだろうと思います。
まぁ、アメリー・ベルトー2017年、アイテム数が多く同時に何本か開けているパターンが多いので、抜栓すると美しいアロマがとたんに漂い、また次のボトルを抜栓すると、それまでのアロマに重なるように、少し異なったニュアンスのアロマが漂い、室内は香りの多重奏的空間に変身してしまいます。
ジュヴレ=シャンベルタンを鉄分を少し除きやや軽くして、赤い果実のノリを良くし、すこしスタイリッシュにした感じと言って良いと思います。
それでも2017年ものは「重厚」かと思いますよ。本格派と言って良いでしょう。これはお勧めです!早めに楽しみたいかたは是非このフィサン村名、お試しくださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【女性らしい優しさに満ちた味わい・・が洗練されています!】 新樽を使わない、ある意味、何の化粧もしないストレートな美味しさだけで勝負に出ている・・素晴らしいキュヴェです。
2015年ものは有り得ないほど無くて・・マグナムなんか造っちゃってましたから・・12本しか入らず、結局テイスティングを諦めた経緯が有ります。非常に少ないとされる2016年ものは、フィサン村名に関しましてはある程度、確保できました。
確保できたから売りたい・・訳では有りません。美味しく無ければ買わなきゃ良い訳ですし、美味しく無いものをお客様に押し付けたところで、次が無い訳ですから・・そんなことはしません。
で、2年ぶりに飲めたアメリー・ベルトーのフィサンは・・やはり旨いですね・・。これからのフィサン、マルサネと言った、ニュイ北部のアペラシオンの優位性は、温暖化とされる世の中でさらに高まって行くでしょう。
グラスの写真も・・今回の2016年のベルトーの写真につきましては、
「色味の調整は一切していない」
です。撮ったまんまを切り取ってサイズ調整だけして掲載しています。なので、ほとんど無加工です。
味わいの系統は2016年のアメリー・ベルトー、そのまんまです。おそらくほぼ全房発酵、重くならず、しかしエレガントでキッチリ抽出出来ていますのでエキス味が旨いです。
アロマのスピードも速く、そして柔らかで、トップ・ノーズを嗅ぎ、グラスを置くまで・・しなやかな流れの中で物語を見せてくれます。
果実感もしっかり有るのに、それを言いたくない気持ちです。「フィサン」と言うアペラシオンをキッチリ伝えて来てくれているように感じるからですね。
そして、この先のドメーヌの行く末が、かなりの期待を持って感じられます。・・・ホントに美味しいと思えるからです。
アメリー・ベルトーと言えば、やはりこのテイストじゃないかな・・と思いますよ。リアルワインガイド第63号は今飲んで 90+ ポテンシャル 91+ 飲み頃予想 今~2038 と・・ビックリの評価です。でもnoisy も
「まったく(ほぼ)同評価」
です。
ただのフィサン村名に 91+ なんて、以前はまず考えられなかったと思います。是非飲んでみてください。超・・お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【2015年はマグナムも有りますが・・ブティーユがたったの12本・・。エレガントさ満載のワインですが飲めずにすみません・・】 「フィサン村名がたったの12本って・・」
ショックです。売れ線なんですがこれだけしかないんです。マグナムを6本いただきましたが・・滅茶旨そうですよ・・。
「蝋封に紙巻」
で届いています。ドメーヌ・ベルトー=ジェルベの上級キュヴェの扱いですので、
「よっぽどしっかり仕上がったはず!」
と予想しています。
まぁ、ブティーユとマグナムの味わいが大きく違うことが多いのは周知の事実では有りますが、多くのワインファンはマグナムをちゃんと保存できる環境を持っていませんよね。
ですが、人間が5人以上集まってワインを飲む機会が有るのでしたら、
「マグナムは非常に有効!」
と言うことが出来ます。
ブティーユはやはり4~5人分ですから・・一杯ずつ取ると残りは本当に少ないです。
ましてやマグナムを造ったと言うことは、それに値するキューヴが有ったと言うことです。そうじゃなきゃ元々取れ高が多く無い2015年に造るはずがないんですね。
で、今までの自身のレヴューを見返してみましたが・・2015年のフィサン、やはり飲んでみたいと思ってしまいました。2015年のベルトー=ジェルベは、ヴォーヌ=ロマネのジェルベが持っていた畑の影響を大きく見せていますから、その「差」が出ないはずの「村名フィサン」は教えてくれるはずなんですね。
でもまぁ、フィサン・レ・クロは開けましたんで、何とか想像は出来るところには居る訳です。
何しろとてもリーズナブルでどこか優しく、ベルトーらしい味わいのするフィサンも気になるでしょう。是非飲んでみてください。マグナムも是非ご検討くださいね。
以下は以前のレヴューです。
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【2013年を大きく超越!ポテンシャル高い素晴らしい味わいです!超お勧め!】 エレガントでフィネスたっぷりのやや軽量級フィサンだった2013年です。2016年の夏の現在、表情がさらに出てきて非常に美味しいです。
ジュヴレ=シャンベルタンの北にあるフィサンはブロションの村を挟む関係でしょうか、ジュヴレに似てはいますが、鉄っぽい鉱物系のニュアンスは少なくなり、やや大人しく優しい感じになります。それが特徴でも有りますが、どこに目線を持って行くか・・どうしても有名なジュヴレとの比較になってしまうのか、欠点として捉えられる可能性を持っています。
2014年のアメリー・ベルトーのフィサンは、そんな2013年の柔らかく優しくエキシーな味わいを大きく上回り、ジュヴレ的な鉱物系ミネラリティも多く備えていると言え、よりダイナミックな仕上がりになっています。
色合いも良いですね・・。輝いてますね~!・・比較すると良く判ります。より赤が強く、透明感の強いミネラリティの成分も非常に多く感じられます。とてもドライで、普通ならちょっと男勝りな辛さの強い味わいになってしまうところ、酸の構成バランスが良く、またジュヴレ的な旨みも備わり、かなり旨いです。
2014年のA.C.ブルゴーニュやA.C.オート=コート同様、輸入のタイミングで1~2カ月早く到着していますので、そんな部分の強さ・硬さも同様に持ってはいるんですが、アペラシオン的な部分でフィサンのソフトさも有るので、そこでも現在でも非常に良いバランスと言えます。また下のクラスからフィサンに移ると、クラスが上がったことが確実に判るほどで、
「おっ!・・さすが村名!」
とテンションも上がることでしょう。
期待されたアメリーの2014年ですが、テイスティング出来た4アイテムを飲む限り、非常に良い出来です。是非ご検討くださいませ!超お勧めです!
以下は2013年のフィサンのレヴューです。
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・・これも目茶旨いです。透明感のある非常に美しい赤紫の色調です。この色合いの味わいをイメージしてみてください・・そのまんまの味わいです。
暗い色で、何となく「どよ~~ん」とした照りのワインが多いフィサンのワインに有って・・
もしくは、重量感は有るけれど過熟から来る弱さの目立つワインが多いフィサンのワインに有って・・
このアメリーのフィサンは、全く健全、ピチピチと活き活きした酸(酸っぱくはない)と、軽やかさと、快活さとフィネス、ディテールの表情の美しさに満ち溢れています。
まさに「プティ・ジュヴレ」的な「フィサン」ですが、重さを回避してフィネスを表現できているという、非常に有り得ないワインになっています。
例えば、今も一緒にご案内させていただいている、メオ=カミュゼのフィサン2013年・・余り売れていませんが、実はかなり美味しいんですよ。
でも、これはメオのフィサンとも大きく違います。充実した酒格をしっかり表現したメオのフィサンに対し、同質な酒質とは言えますが、アメリーのフィサンは、
「全く重くない・・エレガンスを重視したフィサン」
に仕上がっています。
ブルゴーニュ・プリエールと比較すると色調が全然違いますが、それはおそらく、テロワールと畑の格の違いなんですね。
ジュヴレほどでは重いものでは無いにせよ、フィサンも金属的、鉄っぽさが有り、やはりそれは色合いに影響してきます。ブルゴーニュはまったくフィサンやジュヴレを感じさせない・・どちらかと言うと、ヴォーヌ=ロマネ、シャンボール辺りのエレガントなニュアンスです。
その延長上にこのフィサンも有り、非常にエレガントで軽やかな「ふんわりワイン」に仕上がっています。そして、中域の膨らみと清冽な水の余韻、エキスの「桃」のニュアンスは同じ・・!・・これも非常に旨いです!
リアルの徳丸さんは88 89と言う、フィサンにしては高い評価をしています・・が、noisyなら間違い無く「今飲んで」 も 「ポテンシャル」も90点オーバーです。「フィサンの個性を残しつつ、ひたすら優しくてエレガント」と表現されていますが、全く同感・・です。
フランソワ・ジェルベの個性を持ってきたようだ・・のようなおっしゃり方もしています。ジェルベもね・・やりたい部分もあるんですが、問題有りなので今のところ手を出していません。でも、ベルトーがこれだけ素晴らしいと色々考えさせられます。
一方、ワイナート誌の78号では、「フィサンは軽すぎると思ったが・・」と記載されていました。まぁ、見解の相違、もしくはテイスティング時期の違い(おそらく半年以上前)ですので、仕上がり切ってない状況での見通し不良じゃないかと思います。軽いことは軽いんですが、軽快さはエレガントさと言う良いベクトルを持っていますし、軽過ぎてスカスカじゃぁ無いんですね。しっかりした中身のある要素を持ちつつの軽快さとご理解ください。反対に言えば、もしこのフィサンをより重量感のある方に力技で持って行ってしまったとしたら、外殻と低周波が反応する部分だけの、中域の無い、腑抜けた味わいになってしまったでしょう。それはフィサンの1級でさえ良くあるパターンで、大柄なワインにしたいという造り手のエゴが露出した結果です。こちらはむしろ、アッサリと抽出しフリーランのみで仕上げたグラン・クリュワインのようなエレガンスを持っているとさえ思います。近いのは、まぁ・・ずいぶんと飲んではいませんが、ロベール・シリュグのグラン=ゼシェゾーのような軽い抽出がなされた高級ワインのタッチだと思います。
この・・完全エキスに昇華したフィサン・・是非飲んでいただきたいですね・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2017 Bourgogne les Prielles Rouge
ブルゴーニュ・レ・プリエール・ルージュ
【滅茶充実!・・軽くてただ飲みやすいACブルではありません。(フィサン+ジュヴレ)÷ 2 ≒ レ・プリエール にエレガンスと魂を足した感じ?香りを多く含んだエキスそのものです。】
言っちゃいましょう・・ACブルクラスの仕上がりは確実に超えてます。すごく充実した味わいで、構造・骨格から肉まで万全です。それに、
「なんと・・値下げ!」
ですよ。このご時世に値下げって・・有り得ないですよね。実はワイン屋としますと、値下げは量がさらに入って、かつ、売れないと同じだけ稼げないので・・厳しいんですよ。同じ値段で長くやっていただけるとありがたいんですけどね。
ただし、昨年の2016年ものまでの入荷時期よりも・・
「3カ月以上早い」 訳ですから、これ以降は、
「仕上がり状態は2016年ものよりもやや遅れている」
と考えるべきなのを念頭しておいていただけましたら幸いです。noisy 的には同じように比較するために単に現況報告では無く、昨年の2016年ものの入荷時期、2018年10月後半の味わいを基本に、2017年ものを合わせに行ってお話ししている面も有ります。
2017年ものは村名格並みとご理解ください。色合いも・・是非ご覧ください。
「ま~・・毎年、良くもこんなに違うもんだ・・」
と思われませんか?全然違いますよね。
2017年ものは「大充実!」です。大きさもたっぷり、果実も非常に香り高くたっぷり、ドライでピュアでナチュラルです。ニコラ・フォール栽培長が頑張ったのでしょうか・・葡萄そのものの「たくましさ」が凄いんですね。
2016年ものの明るく淡い色合い由来の表情は、2017年ものには無い・・のではなく、奥に引っ込んだ状態なんです。あるんですよ・・でも今は表に出てきてない。今は葡萄の持つポテンシャル的な味わいが支配的に感じられますが、それでもとても美味しいです。
2~3カ月しますと、隠れている明るい果実の味わいと、今現状で見えている赤紫の力強くやや暗い味わいのマッチングがなされてきて、このワインをさらにバランスの良いものにしてくれるでしょう。
色合いは・・その2~3カ月後には、もっと透明感が出てくると思いますよ。その頃からが飲み頃では有りますが、今飲んでも充分納得していただけるでしょう。勿論、夏の暑い時期、体力を消耗している時には、ワインに負けちゃうかもしれませんね。是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【2013年ブルゴーニュ・レ・プリエールの、あの色淡くもエキスバッチリ、ふっくら丸い味わいが復活!?】 いや~・・良いですね~・・優しくてしなやかな肌、旨味もたっぷり有るのにキツさの無い、溶け込んで行くような・・・初登場でブルゴーニュワインファンを虜にしてしまった、とてもリーズナブルで素晴らしい2013年のレ・プリエールを思い出しちゃいました!
そして・・普段は余りやらないFacebookで、写真をアップして呟いちゃいました!やはり反応、しっかり有りましたよ。
何せピュアです。そしてナチュラルですが、危険性を全く感じない、ノン・アヴァンギャルド系です。
そして・・やはり、ニコラ・フォールの存在を感じてしまいました。だって・・
「ソックリなんです・・ニコラのニュイ=サン=ジョルジュ系の味わいに・・」
他のコラムでも書きましたが、敢えて言うならややソフトなフーリエです。このACブルでは有りませんが、
「アルマン・ルソーを思い浮かべてしまった」
と言うメディアの評価者もいらっしゃいました。・・・まぁ、判らなくもないですね。
やはり、以前以上に・・全房発酵の割合を増やしている・・と言うよりも、全て全房発酵にしたいが、出来ないシュチュエーションも有るし、スターターも使用しているのでしょうから、「セミMC」と言うことになるのでしょう。
noisy がテイスティングしたキュヴェについては、ジュヴレ=シャンベルタンのみ、そのニュアンスが薄く、それ以外は全房発酵系の影を持っていました。
ちょうど、素晴らしい「昆布巻き」をいただきまして・・いや、
「ピノ・ノワールとは・・合わないでしょ・・」
と思われるかもしれませんが、ワインもピュア、昆布巻きも絶品・・しかも海藻類の匂いと全くバッティングせず、中の「身欠きにしん」とも良い相性だったんですね・・。非常に美味しくいただきました。
この辺りはやはり全房発酵の良さですよね。ピュアだし香りのスピードも速いしふっくらしているし・・。勿論熟を加えて行けば、クラシックは発酵で行ったキュヴェと遜色無い仕上がりになるどころか、美しいディテールを若い時のニュアンスをタイムマシンのように持って行ってくれます。
素晴らしいブルゴーニュワインです。でも・・2ケースしかないんです。一応ですが本数制限させていただきました。同じように素晴らしいオート=コートはまだ多めに有りますので、そちらもご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【エレガンスと高ポテンシャルをレジョナルワインで見事に表現しています!リーズナブルながらも素晴らしい!必飲です!】 いや~・・美味しいです。今飲んで良し、数年寝かせても良し、最低15年は持つワインです。リアルワインガイド第59号は「87+ 88 今~2030」とかなり渋い評価ですが、個人的にはポテンシャルに90点付けないと周りの造り手のワインとの乖離をちゃんと説明できないと思ってます。
2013年の淡い旨さ、2014年のポテンシャルの高さを共に内包し表現出来た2015年だと思います。
何しろ・・・
「エキスの旨みが半端ない!!」
んですよ。
一体、どうやったら出来るのか?・・これが出来る人はそんなにいないと思うんですが、下から上まで、見事に・・
「果実の旨み」
がしっかり感じられるんですよ。
そしてそれは、
「決して甘味では無い」
んです。全く甘く無いんですね。残糖感無く非常にドライです。ところが全然、飲みにくくない・・ついつい、次のワインを求めてしまう「果実の美味しさ」を持った旨みなんですね。
このACブル、プリエールは、
「カシスっぽさを持ったチェリー」
が一番近い表現かな・・と思いますが、飲まれるタイミングで変わるかもしれません。
そして、ややプラミーだった2013年の柔らかな美味しさも奥に秘めています。スイスイっと入って来て、でも口内でしっかりノーズや味蕾をくすぐってくれるんですね~。
こんな3000円以内のACブルは見当たらないと思いますよ。何せ・・飲まれた方なら判るかもしれませんが、
「昨年末にご案内させていただいた2015年ヴォーヌ=ロマネ/ベルトー=ジェルベとほぼ同様のニュアンスを、やや重いながらも持っている」
んですよ。ヴォーヌ=ロマネ・・・滅茶旨かったんですが、余りに数が無く・・余り行き渡ってないと思います。しかもリーズナブルで素晴らしいワインでした。そのイメージが脳裏にパッと浮かんでくるほど似ていました。
是非飲んでみていただきたい、「必飲ワイン」とさせていただきます。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。色合いなど是非、比較してみてください。
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【2014年、アメリー・ベルトーのベースのワインは充実度大きくアップしています!超お勧めデイリー・ピノ・ノワール!】 2013年、彗星のようにデビューし、我々に大きなインパクトを与えてくれたアメリー・ベルトーの2年目のワインです。
今年は2016年ですが日本も異常気象と言うか、地方にも寄ってかなり状況が違うにしても、
「突然の豪雨。しかもそこだけ・・集中して降っているだけ。」
みたいな、局地的に何かが集中してしまうような感じが有るかもしれません。最も、今までは情報が流れていなかっただけなのかもしれませんが・・。
noisy の店も冷房を強くしている関係で、この季節は毎年、出入り口のガラスドアが結露し、それが垂れて床をビチョビチョに濡らしてしまうんですが、今年は何故か全くそうはならないんですね。
そう、湿度が低いんですよ。なので空気中の水分が結露するほど無い・・と言うことなんだと理解しています。何せ、外は30度以上、レジ前はほぼ18度、セラーは13度ですから、結露すると大変なんですね~。結構、店内も局地的に結露します。結露するということは温度が違うものがそこで出会っていると言うことですが、完全を目指していても、どこかに必ず「穴」は有るものですよね。例えば「照明」一つとっても温度は上がってしまいますし、照明器具の部分はどうしても温度対策は難しいものです。
そんなことはどうでも良いんですが、アメリーの2014年ものも2013年ものとの違いは、やはり「葡萄の出来」に掛かっている訳です。2013年は厳しい年でしたので、「強さ」「糖度」と言う観点からはどうしても「弱含み」だった年と言えると思います。強さの代わりに「直近のエレガンス」を手に入れたことになると思います。半面、良い年ほど長くは持たない「弱さ」に繋がります。
2013年のレ・プリエールと2014年のそれを見比べると一目瞭然ですね。確実に各要素は2013年を上回っていると言えます。
しかしながらそれは、
「人間がその時に飲んで美味しいと思うかどうか・・とは無関係」
な訳です。
2013年のレ・プリエールは非常にエレガントで有り、美しい穏やかなエキス感がふっくらと伝わってきて、リリースから非常に美味しかったと思います。
それに加え、
「輸入の時期の違い」
も有ります。
2013年ものは9月頃だったと記憶していますので、2014年もののご案内は少し早いですよね。なので、2013年ものと2014年ものを感覚勝負で単純比較するのであれば、やはり9月頃に行うのがベストになります。
もっともお客様はそれで良いんですが、我々はそんなことは致しませんで、感覚上でプラスしたりマイナスしたり、想像の上でどうこうと・・判断しないと、
「直近の味わいだけでそのワイン自体を判断してしまう」
ことになりかねず、とんでもない間違いになってしまうことに繋がります。
勿論ですが、他にも、
「休められた状態か?輸入はいつか?」
とか、
「現在の品温は?また気温は?」
とかもそんな考慮の中に入れないといけないですね。
そんな部分をキチッとした上で、2014年のレ・プリエールをご紹介したいと思います。2014年レ・ペリエール・・・アメリーらしい、
「ドライな味筋。エキスバッチリ。ミネラリティもよりしっかり。2013年よりもやや強い性格で、2013年よりも少し早い分、少しだけ硬さが見える状態。」
です。
アメリー・ベルトーのワインは、かなりなドライですが、酸の構成具合が非常にふっくらとバランスが良いので旨みがしっかり乗っています。2014年は天候も良かったので、色合いは2013年に比較し、しっかりしています。しかし「濃い」と言う表現は全く当てはまらず、その分、豊かな酸とグラッシーなミネラル感がワインを覆っています。時間を掛けると徐々にソフトなタッチになってきます。
グラッシーなミネラル感は透明さが際立ち、ガラスのような感じです。そこに余り鉄っぽくは成りすぎない感じの鉱物感が入ります。果実はベリー、チェリーで、抜栓直後はやや硬さも見えますが、こちらも徐々に果実感を強くして行きます。
中域には少しジュヴレっぽいミネラル感が有りますが弱めです。色は淡いのにしっかりと低域から支えられていて、軽くは有りません。余韻も実に長く、ドライながら酸の旨みを感じさせつつ、グラッシーさも出しつつ消えて行きます。非常に良い出来だと思います。美味しいです。
2013年の柔らかなテクスチュアを期待するには10月頃まで待つ必要が有るでしょう。しかし、現状でもかなり美味しく飲めます。
もう2014年を飲まれた方の印象が人伝いに流れてきました。「2013年と少しスタイルが違うかも」と言うことでしたが、スタイルが違うと言うより、ヴィンテージの要素の違いがかなり大きいと思うんですね。しっかり出来たヴィンテージですから、弱いヴィンテージと同じ物を期待するならそれだけ時間も必要に成る訳です。
とても美味しかった2013年のフィサンにしても、昨年の9月に飲むのと、今年、今飲むのでは大違いです。やや硬さが有った・・と言うことが今飲むと充分に理解できる味わいで、非常にソフトになり、表情も豊かで、より余韻が伸びて行くような感じに感じられるはずです。
やはりアメリー・ベルトー、2014年もより素晴らしいワインを造ってくれたようです。価格も非常にリーズナブルです!是非ご期待ください。お勧めします!
以下は2013年のブルゴーニュ・レ・プリエールのレヴューです。
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・・このとても淡いように見えるはずの色調からは、想像をはるかに超えたピュアで濃密なエキスが存在しています。何よりもピュアで、そしてエキスが濃いです。そしてとてもエレガント!味わいが濃いのでは無く、エキスの密度が濃い・・そう思っていただけますと近いと思います。
noisy としては、ドメーヌ・ドニ・ベルトーのワインには、固定観念みたいなものが出来上がっていて、
「硬い・時間が掛かる、ちょっと野暮ったい」
のようなイメージを持っていました・・ので、すでに「追っかけ」まで出てきているような状況を理解するには、飲むしかない・・と思ったわけでして、しかもこのような・・全く正反対に思えるような味わいのアメリーのワインにはもう・・ビックリしてしまいました。
グラスに注いだ直後・・もしくは抜栓した直後、何とも幸せなアロマが漂ってきます。これは彼女のどのワインにも言えることです。
この淡い色合いの液体の入ったグラスをノーズに持って行くと、意外や意外・・さほど香っては来ません。テクスチュアは「むっちり」していて、まるで赤ん坊のほっぺたに自分のほっぺたをくっ付けているかのような感じ・・。
開けたてはむしろサラリと軽やかにフワリフワリ・・終盤まで行きます。ですがもう5分・・10分と経過すると大きく変化して来ます。
ボディがふっくらと膨らみ始めた・・と思ったら、膨大なエキスの濃度由来の旨みと・・なんと「桃」のようなフルーツ感が溢れ出してきます。そして、余韻には透明でピュアな・・まるで清冽な清水のような清々しさのあるイメージがいつまでも続くんです。
当初「桃」のようなニュアンスは徐々にベリーっぽくなってきます。そしてさらにボディは膨張して行き、清冽な余韻を長く感じさせてくれるんですね。甘みを残した果実味は無く、ただ完全エキス化した要素が膨大で、ついつい・・飲んでしまいます。
「・・これ・・旨いなぁ・・」
と思わず言ってしまうでしょう。
あのルイ・ユエランの、しみじみとしたエキスの旨み・・は、むしろ「墨絵の世界」で有って、アメリーのブルは、その墨絵の墨が「ピンク色」で出来ている・・と思っていただけると近いかもしれません。
「非常にドライで、ふっくらと柔らかく、今から飲み始めてもとても美味しく、非常にエレガントである」
と言え、noisy のイメージに有った、ドニ・ベルトーのものとは、「ドライ・・と言う一点のみ」の合致でした・・。
この素晴らしい・・これからのブルゴーニュワインを牽引して行く立場になるかもしれない・・とさえ思えるようなワインでした。・・よくよく聞いてみると、
「メオ=カミュゼ」でも研修していた (・・これはガセネタでした。すみません。)と言うことで・・、エージェントさんの担当は、
「それでもメオ=カミュゼとは似てないですけどね・・」
と。
ただし、2013年のメオのブルゴーニュを飲んだ方ならお判りかと思います・・。
それなりに似た部分もあるぞ・・と。(修行はガセネタでしたが内容はその通りです。)
そう・・非常に清冽な水のごとき、美しい余韻と全体のピュアさ・・はむしろそっくりと言えるかもしれません。そして、彼女は超絶エキスの仕上げに「ピンクの絵の具」を使ったと。
で、リアルワインガイドの徳丸さんはプッシュしつつも87+、87+と言う評価ですが・・おそらく日本の現品を飲んだら評価を上げるでしょうね・・。間違いないと思いますよ。「茎っぽさもあるがネガティヴにならない・・」との部分が、大部分、「ピーチ」に成長してるんだと思います。noisyならポテンシャルで間違い無く90点付けるでしょう。
このワイン、リーズナブルですし、目茶目茶旨いので、是非・・飲んでください。飲まなきゃならないワインだと思います。アメリー・ヴェルトーの初ヴィンテージは大成功!・・超お奨めします!!
● 2017 Fixin 1er Cru les Arvelets
フィサン・プルミエ・クリュ・レ・ザルヴレ
【これは素晴らしい・・はずです!・・が、少ないのでお一人様1本限定でお願いいたします。】
以前のレヴューです。
【テイスターとしても高いポイントを付けたくなってしまう存在です!】
リアルワインガイド第63号の評価は、今飲んで 92 ポテンシャル 93+ 飲み頃予想 2021~2050 と、第59号での 91~92Points をすんなりと超えて来ました。
アメリーのこのキュヴェを飲まれた方は、
「こんなに優れたフィサンが有ったんだ!」
と思われたことでしょう。
ジュヴレ=シャンベルタンの尖った部分を優しい丸みで包み込んだような・・それでいて、ポテンシャルは全く落としていないと感じさせてくれます。
アドヴォケイトのニール・マーティンさんは91~93Points と、リアルワインガイド第63号よりは少し低いですが、ほぼ同様のレンジと言って良いかと思います。
2016年ものは本当に少ないので・・申し訳ありません、飲まずにご紹介させていただきます。・・って、言ってしまえば、フィサン村名で充分旨いんですよ。きっと納得できてしまいます。ポテンシャル点で93Pointsも付けたくなるフィサン1級が有るんだ・・と言うことでご理解いただけるでしょう。と言うか、飲まれた方ならもうご存知のはずで、2016年ものも必ずやゲットされるでしょう。お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【20点満点で19点はだてじゃないはず!飲めなくてすみません・・でも、アン・コンブ・ロワの素晴らしさを見ればある程度想像できてしまいます!】 飲んでみても良かったかな・・と今更ながらに思いますが、いや、貴重なんだから数を減らさない方がお客さんのため、店のためだ・・と言うような葛藤も有ります。
まぁ、普通は誰も「フィサン」のワインに有り得ない高評価など・・しません。
noisy にしたって、2013年もののアメリー・ベルトーのワインに出会うまでは、ドメーヌ・ドニ・ベルトーだってまともに扱っていませんでしたし、ましてやドメーヌ・ジェルベに至っては、その気さえ、全く在りませんでした。
そしてフィサンやマルサネのワインは、この何年か・・です。素晴らしい、どこまでもまっすぐに美しいシルヴァン・パタイユのマルサネに出会い、このアメリー・ベルトーのフィサンに出会い、自身の中に形成していたブルゴーニュのヒエラルキーを少しずつ崩し、再形成してきたのです。
「なんでこんなに果実がピュアなのか。このエキスは何で果実的なのか。どうしたらそうなるのか。」
とアメリー・ベルトーには自問自答を迫られます。明らかにそれまで飲んできたフィサンのワインとは異なるんです。
おそらくこの雑誌の評価者も、同じように自問自答したはずです。少なくとも・・
「こんなに高い評価して良いものか?」
とは・・。
20点法で19点と言うのは非常に高い評価です。普通はグラン・クリュのワインが何とかたどり着けるかと言うポイントです。それと同じポイントを、マイナーなアペラシオンのフィサンの1級がたたき出してしまったんですね。
このことが、アメリー・ベルトーに良い影響を与えることを望みますが、果たしてこの先、変わらずに自身の道を歩いて行けるかどうか・・不安も有ります。
少なくとも「アン・コンブ・ロワ」の真西に接するこの「レ・ザルヴレ」は、アン・コンブ・ロワと似通ったような味わいだと想像出来ますし、村名では無く1級ですから、さらに「凄い」と言うことは・・そして2014年もののレ・ザルヴレの印象を思い起こすならば、
のバナーをその両方に貼ってしまうことにしました。
おそらく、もう新たな時代が始まっているんだと思います。理詰めも有りのシルヴァン・パタイユ、自由な感性のアメリー・ベルトーが、葡萄の声を聴きながら素晴らしいワインに仕上げています。この1級レ・ザルヴレは、母方のジェルベからの継承では無く、元々のベルトーの地所です。
「同じワインだとはとても思えない」
と、ドニ・ベルトー時代を知る人はおっしゃるに違い無いです。非常に高質なのでしょう。是非ご検証ください。お勧めします!
【このプライスでこのポテンシャル!フィサンではあり得ないだろうと刷り込まれていても、この質の高いチェリーの群生を認めなければいけません!】 【非常に少ないフィサン1級!】
ここまで読んでいただけましたら、間違い無く欲しくなるワインでしょう。ベルトーがフィサンに持つ唯一の1級畑、レ・ザルヴレです。非常に少ないので、さすがに飲めません。リアルワインガイド、徳丸さんは51号で88+ 90 と言う高い評価でした。━━━━━
昨年の2013年もののレ・サルヴレをご紹介した時には、上記のような文で、価格は¥6.090でした。滅茶少ないので、当然ながら飲めませんでした。
2014年はそれでも何とか12本いただけましたので、
「こりゃぁ良い機会!・・無理にでも何とか飲んじゃおう!」
とばかりに、開けてしまいました・・。
いや~・・開けて良かった!真実の姿は実際に飲まなきゃ判らない・・です。これほどまでのポテンシャルとは思いませんでした。まるでシャンボール・プルミエ・クリュですよ!
やや紫掛かった品の有るチェリーが心地良いです。フィサンでここまで果実感がバッチリなのは珍しいかな?と思いますが、レ・クレをさらに凝縮させ、品格をアップしたような感じです。瑞々しさを持った果実感からは、
「ジュヴレでも無く、モレでも無く・・2村飛び越えてシャンボール!・・しかも1級クラス!」
と言っておきたいと思います。
因みに・・こんな包装をされています。ベルトーの上級クラスの紙巻ですね。そして紫の蠟封です。
さらには、リアルワインガイド第55号で徳丸さんは、
91~92 2017年~2040年
と、凄い評価をしています・・
「・・これ、フィサンですよ・・」
いや~・・ブラインドテイスティングのワイン会に出したらもう・・みんなにビックリされるに違いないです。テロワール・デストロイヤーです。・・って、フィサンの村のポテンシャルを証明しているようなワインでも有ります。でも反対に・・
「これ、フィサンのクラスが上級のものかな~?」
などとドンピシャ当てられた方がいらしたら、もうヒーローでしょうけど!
素晴らしいポテンシャルを持った旨いフィサン1級でした!シルヴァン・パタイユのマルサネのスタイルとも違うクラシックなスタイルですが、まったく野暮ったくなく、近寄りやすい現代のスタイルそのものとも言えます。
少量しか有りません。しかも「値下げ」です。お早めにどうぞ!お勧めします!
● 2017 Fixin Blanc les Champs des Charmes
フィサン・ブラン・シャン・デ・シャルム
【初リリース!見事に超複雑な構成と味わい!飲んだら・・惚れちゃいます!】
全く何の情報も無いんです。でも数は無い・・エージェントさんの担当のM君も、
「・・裏で売ってくださいよ~・・」
と言い出す始末だし・・。
「じゃぁ・・飲むしかないか・・」
となってしまうんですね。
でも、無理して開けて良かったですよ。滅茶複雑で深淵・・心に響く深い味わいをしていました。
今は何故かブルゴーニュ白も「シャルドネ一色」になりつつ有ります。シャルドネのような、ある意味全くクセを持たず、テロワールに染められやすい性格が受けるのも判りますが、
「昔はブルゴーニュのアチコチに白葡萄が植わっていて、それぞれに個性的な味わいを生み出していた」
ものです。
デュジャックしかり、ポンソしかり・・コルシャルもアリゴテまで有りましたし・・。
いや、だから・・このフィサンの南端、ジュヴレに近い方に有る村名畑のシャン・デ・シャルム がシャルドネじゃぁ無い・・などと言っている訳では有りません。
「・・混ざってるんじゃない?」
と。
なんせ、非常に複雑です。バランスも取れています。ファーストノーズには新樽系のほんのりトースティなアロマが混ざりますが、味わいは決して新樽に負けていません。非常にバランスが良いです。
肉厚で、中域もしっかり有ります。ここはシャルドネ的です。中高域から高域にかけてがシャルドネとちょっと違う感じがします。もっと肉厚で複雑なんです。シャルドネの高域はどこか、一筆書きのように感じるんですが、こちらは細い筆で何度もなぞったような表情で、滅茶複雑なんですよ。
そこから熟しているのか若いのか・・それを合わせたものなのか、果実のニュアンスがバッチリ有ります。超高域は繊細ですが高域は結構にズ太い感じ・・です。
これは凄い旨いな~・・!・・と思うんですが、比較する対象が見当たらない・・(^^;; 困った・・テクニカルも何にも無い・・ので、あとは皆さんに丸投げしてしまおうと言う魂胆です。
なぜか写真は照度が不足しておりまして・・ちょっと暗いんですが、下手に直すとリアリティが無くなるので弄ってません。美しい緑が見える感じがするでしょう?濃密ですよ・・甘く無いのに旨味はすごく載っています。それに、
「ちょっと黒葡萄的な味わいが・・」
するんですが、色合いには出てこないんですね・・グリか~?・・などど、飲み手の脳をグラグラ掴んで離さない白ワインでした。・・いや、もっともそんな疲れる飲み方などしたくないぞ・・と言うお方にも、必ずや受け入れられる味わいなんですけどね。是非ご検討くださいませ。余りに無いのでお一人様1本限定でお願いいたします。
● 2017 Fixin les Crais
フィサン・レ・クレ
● 2017 Fixin les Clos
フィサン・レ・クロ
【レ・クレは飲めませんでした・・レ・クロを飲みました。やはりフィサンを頭一つ、確実に超えて来ています!】
以前はあれほど有ったレ・クレとレ・クロですが、このところは何故か余り有りませんで、12本ずつの入荷です。しかし、
「価格は¥5050-->¥4750 へ値下げ!」
ですから300円も下がってます。・・下がると売上も下がるので困るんですが・・本数も減ってますし・・どうしてくれるんだろ・・。
なので、どちらか1アイテム・・と思ったんですが、2016年ものも飲ませていただいたレ・クロを選択しました。
非常に凝縮しており、葡萄の質の良さが感じられます。もっと「間延びのするふんわかした液体」かと想像していたんですが、さにあらず・・。良い意味で「余分な空間を造らない密な表情」をしています。
要素がとても多く、それが複雑に絡み合い、今の味わいを造っていますが、もう少し置きますと、より判りやすく分別されて感じられると思います。まぁ、いつもより入荷が3カ月も早いですから、「育ち」もまだ少し若いと言うことですね。
2016年もののレ・クレ(レ・クロではない)の評価に、リアルワインガイドで徳丸さんは、
「父親をリスペクトした構造に、母親から受け継いだエレガンス」
と書いてポテンシャル92ポイント、付けていますが、
「言い得て妙!」
ですね。
まぁ、今ですと・・noisy は、そこに、
「夫(ニコラ・フォール)の栽培における助力」
を入れたいですが・・長く仲睦まじく、健康に暮らして欲しい・・と思ってます。
いや、そこはどうでも良いんですが、徳丸さんがそのように評した「父親譲りの構造、母親から受け継いだエレガンス」は、まさにそのまんま・・感じられます。
しかし・・一体、このワインに何点付けるのか・・noisy 的には興味深々です。少なくともポテンシャル点に「+」は付くでしょう。
昨年の2016年ものにも「今までで最高を・・さらに超え・・」と書いてしまいましたが、「さらにさらに超え・・」と書かなくてはならなくなってしまいました。素晴らしい出来だと思います。
また双子のような「レ・クレ(レ・クレイ)」ですが、読んで字のごとし、「クレイ」=「粘土」です。粘土が強いと言うことですね。こちらは飲めてはいませんが、レ・クロの印象からは、万全に仕上がっているはずです。是非ご検討くださいませ。いつもより全然少ないし、追加も見込めません。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい出来です!・・今までで最高を・・さらに超えて来ました!!】 2015年もので、
「今までで最高!」
などと言ってしまったために、2016年もののプレゼンをどうしたら良いかと、ちょっと悩み気味だったのですが、しっかり上塗りしてしまいました。今までで最高のフィサン・レ・クロです。
色合いも密度の高い素晴らしいものですよね。是非2013年からの連続写真を・・ご覧ください。
濃く見えるでしょう?・・でも、サラッとしているんですよ。そして旨味の元がちゃんと備わっている。アロマの表現も多彩でスピードも速いし、細やかな表情が、実は大きな構造からストレスなく出てくるんですね。
リアルワインガイドは・・残念ながら、レ・クレの評価は有ってもレ・クロを回避しています。それだけ「少ない」と言うことなんですね。
しかし、その少ない中で仕上がったキュヴェはどれも秀逸ですが、
「noisy が飲めた中では、今、これが一番の表情を持っていて、今、一番美味しい!」
と言えるでしょう。
村名ジュヴレ=シャンベルタンは、ポテンシャルでこのフィサン・レ・クロを凌ぎますが、「今飲んで」と言う観点からはフィサン・レ・クロに劣ります。3年ほど経過するとその座は奪われるかな?・・と言う感じですが、それでもこのレ・クロの存在感は普遍でしょう。
リアルワインガイド第63号は、フィサン・レ・クレ2016年に91~92ポイント付けています。noisy的には、このフィサン・レ・クロにも同様な評価をしたいと思っています。
この密度、しなやかさ、軽やかだけれど充実している酒躯・・フィネス、エレガンス。もう充分でしょう!ジュヴレに似ている・・と言って来ましたが、これはもう、フィサン1級レ・クロです。ジャンプアップした2016年のアメリー・ベルトーを理解するのには最高のアイテムかと感じました。こちらも余り数は有りませんが、やはり飲んでいただきたい!是非お早めにご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【今までで最高の出来!素晴らしいです!】 非常に美味しいですね~・・素晴らしいです。色合いもACブルやオート=コート、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとは少し傾向が違いますね。
2015年のレ・クロは、2014年までのレ・クロと同様にやや赤紫色の色合いを継承しています。ACブルあたりはやや褐色が混じったようなイメージですが、その色は見て取れません。
2014年ものと比較すると・・歴然としています。濃密な色合いです。美しいですね・・そしてファットな舌触りには極上のタンニン分を含んでいるのが判ります。
noisy はブルゴーニュワインの評価には、滅多に「タンニン」を言いません。言う必要が無いと言うか、タンニンをタンニンとして捉えられるブルゴーニュワインってどうなのよ・・と言う思いもどこかに有るからです。
このレ・クロは、そんな自身の「禁」を犯しても伝えておくべきかな・・と思うので敢えて書きました。極上のタンニン・・と言いましたが、それは「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールにおける好ましいタンニン」と言うことになります。
もし気にしないでいたら・・もしくは、タンニン分を捕えようと思っていなければ、それは中々判らないでしょう。全くベルベッティで有り、深みと柔らかさが有り、全体に溶け込んでいるので判り辛いんですね。ブルゴーニュワインはそれで良いと思います。まぁ、タンニンをしっかり出してくる生産者さんもいらっしゃいますが、余り好ましいとは思っていません。目立たないのに実は存在している・・それでよい訳です。下手をすればエレガンス、フィネスを大きく損なうことになりかねないと思います。
しかし、目立たない・・判り辛いのにしっかり存在し、ワインを大きくしているのがこの素晴らしいレ・クロのタンニンです。
そしてそれは香りの厚みにも・・現れています。ま~・・素晴らしいこと、複雑でゴージャスですし、存在感は凄いです。
敢えて言うなら・・樽も有りますよ。実に高級感のあるものです。敢えて取り上げることも無いのですが念のため・・。
リアルワインガイド第59号はこのレ・クロに「89+ 90+ 2018~2038」と言う高評価を与えています。noisy 的にはもう少し上げたいところですが・・まぁ・・仕方ないでしょうか。香りの密度感・・みたいなことも述べられていますが、このクラスになると下のクラスとは全然違う・・とも言及されています。
noisy 的にもこの春頃から飲んで良いと思います。しかし・・このワインの本当の飲み頃は10年経ってから・・でしょう。ポテンシャルを開花させるにはその位は必要です。素晴らしいワインでした!
また、例年ですとレ・クロとレ・クラの比較をするところなんですが、リアルワインガイド第59号でもレ・クラの評価をしていないのと同じ意味でしょうか、レ・クラの入荷は12本だけです。レ・クロは24本でしたので何とか飲めましたが・・すみません。
因みに「造り手紹介欄」の写真に某雑誌の評価がそれとなく出ていますが、そこには何とこの「レ・クラ2015年」が、
「18.5」 と評価されています。
20点満点で18.5点は・・物凄い評価ですよ?・・まぁ、1級ザルヴレは19点ですけどね!
写真も詳細では無いですし部分しか映ってないので良く判りませんが、それにしてもこの評価は高いですね。レ・クロを飲んでも良く判りますし、アン・コンブ・ロワを飲めば・・
「うお~!」
と思わず声を上げてしまうでしょう。
希少な畑名付フィサンです。是非飲んでみてください。お早めにどうぞ!
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【値下げでも2013年よりもポテンシャルアップ!出来の良いジュヴレ村名と比べても遜色ありません!】 待ちに待ったアメリー・ベルトーのフィサン・レ・クロです。面白いものでこのレ・クロは非常にジュヴレっぽいです。レ・クレの方は・・同じような名前では有るものの、これまた全然違って、ものの見事にシャンボール的です。これは比較して飲んでもらえば物凄く判り易いです。ベリー系のがっしりした大き目な体格でやや鉄っぽいレ・クロ、チェリーリキュール的で細やかなチョークっぽいミネラリティのレ・クレです。
リアルワインガイド第55号は 90~91 今~2038 と高評価 でした。2013年ものは非常にエレガントでしたが、2014年はそこにダイナミズムを感じます。とても大きく、男っぽいです。
4千円台のジュヴレは、安けりゃ良いで済ませられるものを除きほぼ絶滅状態・・リーズナブルなものでも5千円は下りません。
「・・でもフィサンじゃジュヴレ的なクリマの特徴の違いが楽しめないんじゃない?」
とおっしゃるかもしれませんが、村名クリマと言うことで話をするなら、ラ・ジュスティスとかプレソニエールなどの名の有る畑位で出来るくらいですから、
「明確に違う個性を楽しめる!」
と言うことでは、レ・クロ、レ・クレはその良い機会になると思いますよ。
それに、1級のザルヴレ!・・これがまた素晴らしい!・・ジュヴレの著名な1級群の中に入ってもその個性を見せつけるでしょう。
ですので、このまさにちょっと男っぽい感じが優しい笑顔のアメリーと似つかわしくないかも・・と思うかもしれませんが、ワインの味わいはとても良いです。是非飲んでみてください。比較して楽しい・・しかもポテンシャルも充分でとても安い村名フィサン・レ・クロです。お勧めします!
以下は2013年フィサン・レ・クロのレヴューです。
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【女性が持つ男っぽい部分を具現??・・優しさの有るソフトなジュヴレ=シャンベルタン風!ビターな旨さが満開です!】 村の北側、隣村のクーシェに程近い位置にある「レ・クロ」です。比較的軽い「フィサン」より、わずかに重厚で、タンニンもわずかに多く出ているように思います。
しかしながらそのタンニンの質が非常に細やかでベルベッティ・・。鉄火面のようにドライで甘みもへったくれも限り無くゼロなんですが、そのやや厚みのあるしなやかなタンニンが甘みを感じさせてくれるんですね。
エキスの抽出もストレスを感じない、非常にスムースなものです。
一般的にはタンニンは目立たないので言及すべきでは無いのかもしれませんが、非常にしなやかで質の良さを感じましたので、敢えて書いてみました。
色合いもやや淡目で透明感に満ちています。何しろドライなので、最初少し戸惑うかもしれませんが、一口、二口と飲み進めるに連れ、肯定感が増してくる感じです。
細かいことを言うと、フィサン村名よりも「乾いた土地のニュアンス」を感じさせるミネラリティで、よりミネラル分が多いと感じます。複雑性もより有りますが、まだ若いので際立った個性として感じるのは難しいかもしれません。
しかし、ベリー的な果実と少し乾いた感じのジュヴレ的鉱物的ミネラリティがバランス良くパレットを描きます。今飲んで・・充分に旨いです。現実には昨日・・美味しくてついつい・・飲んでしまいました!やっぱりアメリー・ベルトーの感性は素晴らしいですね~。なんか贔屓したくなっちゃいますよ。
同じ価格の村の南・・ブロションに近い区画の「レ・クレ」も有りますので、是非比較してみてください。
因みにこのワインはリアルワインガイド第51号にも掲載されていませんでした。エキス系のドライ&ビターながらもビシッと焦点の定まった見事な味わいです。美しい女性を感じさせるジュヴレ村名・・って、何かアメリーそのもののようなイメージです。今飲んで美味しいとしても、気温が上がるこの春には一皮向けそうですよ・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2017 Cote de Nuits-Villages
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ
【でら旨!今すぐ飲むならこれ・・かな!白いミネラリティが創り出す余白と、それに染み込んでくる赤紫の果実が超エレガントです!】
下級キュヴェの中では現状で一番仕上がっているのがこの「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」です。
ジュヴレほど鉄分っぽいミネラリティが多く無い・・フィサンほど白い石灰が多く無い・・と言うバランスなんですが、すなわち、
「総合的ミネラリティは同量位でも、まとまり感が良いので現時点でのバランス感が最良!」
と言うことになります。
果実、石灰のバランスが良く、時に重く感じられやすい鉄っぽいミネラリティが程々であることが、今のバランスを造っていると思われます。
なので、エレガントですし滑らかですし、果実感がちゃんと有って柔らかで・・ドライなのに旨味のエキス美しくたなびかせる「余白部分」を持った味わいなんですね。要素がたっぷりあって、表情が多すぎると、時に人間の感覚は、「ん?・・ちょっと雑?」などと感じてしまいますから、白い石灰分が占有しているその余白部分にエキスの味わいが染み込んでくる・・そんな感覚でしょうか。
そもそも、このコート・ド・ニュイ=ヴィラージュはいつも滅茶美味しいんですよね・・早い段階から・・。2017年ものは非常に凝縮していますので、この白い余白部分を持った味わいが非常に心地良いんですね・。心なしか、写真にもその「白さ」が現れているような気がします。
ですが、こちらは12本しかないので・・申し訳ありませんが、早々に飲みたい方用にお一人様1本限定でお願いいたします。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【激旨です!トップノーズ、口入れ、中盤、余韻へと流れる中に起承転結を感じさせつつも、サラッと・・エレガントな味わいです!】 これは素晴らしいです。いや、ACブルもオート=コートも滅茶美味しいですが、この見事なバランスには脱帽です。
最初から最後まで一つの流れの中で始まり、終わっていて、その振幅はきちんと有るのに、
「エッジが無い」
んですね・・。
noisy にしてみても、もうどれだけワインを飲んだのかなど、測りようのない状態では有ります。コート・ド・ニュイ・ヴィラージュと言う名のついたワインは、実は「駄」の付く大手さんのものはそれなりに有るにせよ、秀逸なドメーヌ物はさしては存在しません。それでも結構・・飲んではいます。
そんな秀逸とされる造り手のコート・ド・ニュイ・ヴィラージュだとしても、結構に・・「角張ったエッジ」には引っかかる訳ですね。その多くはミネラリティ不足だったり、酸の構成の歪さだったり・・葡萄の出来・不出来がそのままワインに現れており、
「ま・・コート・ド・ニュイ・ヴィラージュだからね・・」
で済ませてきた訳です。
しかし言ってみれば、ヴィラージュの名がそれを表わしていますが、「準村名格」で有って、自身の村の名前をアペラシオンとして名乗れないだけ・・なんですね。特徴が薄く、歴史が余り無い・・と言うことだけになりますから、
「ちゃんと造れば美味しいワインになるはず!」
だと・・。
そんなイメージを具現化したのがこのアメリー・ベルトーのコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ2016年です。
2015年ものはジュヴレ=シャンベルタンにそっくりでした。ポテンシャルも高く、複雑性もしっかり有りました・・が、「わずかながらエッジは感じられた」のも事実です。引っかかる訳です。
2016年ものは、いや~・・もう完璧なバランスだと思いました。過不足無く、尖がらず、優しく包んでくれるコート・ド・ニュイ・ヴィラージュです。こんなのは初めてです。是非飲んでみてください。数は・・有りません。
以下は以前のレヴューです。
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【ピュアなだけじゃない、ポテンシャルの高さを充分に堪能できる見事な仕上がりです。ジュヴレ=シャンベルタンそのもの!】 名前の通り「村名」単独を名乗れない畑なので「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」と、ヴィラージュ(村)が付き、「準村名格」もしくは「村名格」のアペラシオンです。
まぁ、村名格と言ってしまうと他の単独村名格との差を言えなくなってしまうので「準村名格」としていますが、実は「村名格」です。アペラシオンとしては単独村名よりも下に見られるのが普通です。
2014年ものまでは、「やや軽やかなジュヴレ=シャンベルタン」としていましたが、もうこれは・・区別が付かないですね。
重量感有り、金属的ミネラリティ有り、鉄っぽくも有り、下からグググっと支えられ、持ち上げられているかのような安定感にチェリーやベリーの見事なピュアさ、香りも速く、飲み応えのある味わいです。他のキュヴェ同様に「果実の旨み」が詰まっていて、非常に複雑です。
現状で完全にバランスしている・・のでは有りますが、まとまり切っているか?と問われると、もう少し置いた方が良いかな?・・と答えるでしょう。
それでももう2018年の2月の末になりますから、
「暖かくなったなぁ・・と思ったころからが飲んで良い時期に入って来る」
と思ってください。
ただし、元々余り多く無いキュヴェです。さっさと完売してしまうと思いますのでお早めにご検討ください。
「2015年のベルトー=ジェルベは基本、下から順番に飲む・・」
のが良いです。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【これは旨い!エレガントでやや軽やかなジュヴレ=シャンベルタン風の味わいです!!】 昨年も、
「ありゃぁ・・こりゃジュヴレ村名と間違えるわな~~・・」
と思ってしまったコート・ド・ニュイ=ヴィラージュです。2013年ものと比べると、かなり大柄でダイナミックさを増しています。
あ、これはいつか言わないといけないと・・思っていたんですが、このベルトーの正規代理店さんは何軒か存在しますが、コンディション良く持って来ていらっしゃるのは少数派です。現時点でのその?な部分のチェックはしていませんが、まともなワイン屋さんなら相手をしないような管理の出来ないエージェントさんもいらっしゃいますので、
「どんなに価格が安くても買ってはいけない」
です。元々悪くなってしまったものは、現状維持は出来ても良くなることは無いです。
リアルワインガイド第55号ではスペシャルなブルゴーニュ・キュヴェ・セレクスィヨン同様、テイスティングは出来なかったようで、評価が上がっていません。
しかしながら、2013年もの以上に大柄に、よりジュヴレらしくなっているのに驚きました。昨年の2013年ものが女性らしいエレガントなスタイルだとするなら、2014年ものは、2013年同様のお姿には違いないが、「あれ?・・ヒョウ柄のワンピすか?」と・・(笑・・いや、大阪のおばちゃんだと言ってる訳じゃぁ無いですよ。
例えが悪かったかな・・。「羊の皮を着た狼」・・いや、これもちょっとオーバーか・・。じゃぁやっぱり、
「・・飴ちゃん、お食べ~!」
と人懐っこい大阪のおばちゃんかもしれません。
2013年よりも出来が良い分、熟成にはより時間が掛かると思われますが、現時点でもかなり美味しいと思います。大阪のおばちゃんと言ってしまってはまだお若いアメリーさんに失礼だとは思いますが、これはあくまで「ワインの例え」ですんで・・はい。是非飲んでみてください。お勧めします。めっちゃ安です。
以下は2013年時のこのワインのレヴューです。
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非常に美味しいです。現時点(2015年10月1日)でも充分美味しく飲めちゃいます。涼しいオート=コートは成熟に時間が掛かり、よって、ワインが仕上がるのに時間も掛かるでしょう。
しかし、コート・ド・ニュイ・ヴィラージュは「ヴィラージュ」が付くことでお判りかと思いますが準村名格のアペラシオンですので、標高は少し低く、葡萄の熟成は早くなります。なので、ワインとしての仕上がりも早くなる傾向が有るんでしょう。
明らかにフィサンより充実した鉄っぽい「重さ」の有るワインですが、より濃密で充実しています。ベリー系の果実の風味、ベリーの艶やかなスパイシーさをエレガントに感じさせてくれます。重さが有る・・と言っても、「重くは無い」です。総じて中くらいですが、彼女のワインのフィサン以下のワインの中では重量感の有る方・・とお考えください。
エキスが綺麗に出ていて、無理な抽出をせず、人的関与もできるだけワインにストレスを与えないようにしているのが良く判る仕上がりです。
オート=コートに感じる「青っぽさ」は微塵も無く、とても果実感が有ります。ピュアな味わいが素晴らしい!
このコート・ド・ニュイ・ヴィラージュも残りを全部購入しちゃいました。本当は仕入れるつもりは無かったんですよね・・。でも、アメリーのワインが余りにエキスが美しく、美味しいので・・
「この際、全部買っちゃお!」
っちゅう、ちと無理が有る部分を通し、仕入れてしまったんですね。
難しかったはずの2013年初ヴィンテージでこの仕上がりとは・・noisy も非常にビックリしています。何より自分の反応に自分がビックリしていると言う・・(^^ 何ともヘンテコでは有りますが、非常にエキシーで旨いコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ!・・お楽しみくださいませ。少量です!
● 2017 Gevrey-Chambertin Clos des Chezeaux
ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デ・シェゾー
【クロ・デ・シェゾー2017....滅茶苦茶旨いです!惚れ惚れする味わい!】
いつも美味しいクロ・デ・シェゾーです。
なんて言ったら良いのか、難しいんですが・・「複雑で甘露なジュヴレ」なんですね。甘いんですよ。・・いや、甘いと言ってしまうと、
「ん?・・甘いのか~~!」
とネガティヴに捉えられてしまうんですが、
「複雑な酸とミネラリティの構成で、結果的にアロマと味わいの総合で甘く感じられる」
ので有って、
「残糖で甘いのでは決して無い」
んです。
これ、A.C.ジュヴレ村名と一緒に比較テイスティングなされば、
「なるほど~!」
と思われるはずです。
しかし、2017年ものは「ジュヴレ=シャンベルタンは激減」な数量しか入荷しなかったので、noisy のところでも1ケースずつしか入らず、本来は3ケースで1本のテイスティングが最高レベルの経費計算ですので、完全に「赤」が見えてしまっています。なので、今回は
「区画名無しのA.C.ジュヴレはテイスティング無し」
で申し訳ありません。
しかし、このクロ・デ・シェゾーを飲めば・・複雑に構成された酸とミネラリティが生み出す見事に甘美な味わいをご理解いただけるかと思います。2017年も素晴らしいです!・・クロ・デ・シェゾーだけでも良いからもっと買ってくれ・・と、オルヴォーさんの社長さんにお願いしたんですが、中々そう簡単には行かないようです。ご検討くださいませ!滅茶旨いです!
以下は以前のレヴューです。
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【これほどまでにエキスの味わいが濃密とは思いませんでした!今飲んでも納得、将来も非常に楽しみなワインです!】 これぞメアリーのクロ・デ・シェゾー!・・と言う感じの仕上がりでした。非常にエキシーで旨みがたっぷりです。色合いも赤やピンクが見えるような官能的な色彩を持ち、イタリアンでは有りますが、ちょっと厚いガレストロっぽいようなミネラリティの発露が感じられます。
2013年のエキス濃度を「倍」にしたような饒舌な表情を持っていますから、少量口にして、その液体を口蓋で磨り潰して行くと、そこからまたエキスの旨みや複雑な表情が感じられます。
そういう意味合いにおいては、飲み頃は先にした方が良いのかもしれませんが、この状態でもかなり美味しいと感じます。
リアルワインガイド第59号は、今飲んで90 ポテンシャル91 飲み頃予想 2019~2043 と、noisy 的な予想と近いところに落ち着いています。ポテンシャル点をもう少し上げる可能性は有りますし、飲み頃の開始を「今」にするか「2019」にするかは悩みどころですが、もし文章を掲載できるなら、「今飲んでも良い」と入れるでしょう。
むしろ、このメアリーのクロ・デ・シェゾーを、ジュヴレの平均的な評点に留めるので有れば、かなりの造り手のジュヴレが、今飲んで点、ポテンシャル点共に90点を下回らずを得ないことにもなりますしね。それほど・・良いです。
やはり、母方のヴォーヌ=ロマネ系のワインに親しんで育ったんじゃないか・・それがジュヴレの武骨さに花を添えられる下地になったんじゃないかな?・・と想像しています。素晴らしい区画名付きジュヴレです。超お勧めします。2015年は数が無いのでお早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【これは目茶旨い!1級カズティエにかなり近いです!赤い果実に紫の果実、エキスの旨みはフィサン・レ・クロ&レ・クラに無いものです!】 2014年のクロ・デ・シェゾーです。2013年、滅茶美味しかったです・・プルミエ・クリュ並みの美味しさでした。2014年はさらに上質なのは4アイテムのテイスティングで理解しました。
今回は数量的な部分でクロ・デ・シャゾーのテイスティングを回避してしまっていますが、売れないようなら飲めるかな?・・などと淡い期待をしています。
何せ24本しかないんですよね・・。しかもこの上のクラスは何本かずつです。エシェゾーに至っては1本ですからもうどうにもなりません。
なので申し訳ありませんが2013年のクロ・デ・シェゾーのコメントと、2014年の他のワインのコメントを合わせて読んでいただき、ご検討くださればと思います。すみません・・。そのうちリアルワインガイドの評価も出るんじゃないかと思いますが、その時にはおそらく無くなってるでしょう。
以下は2013年、クロ・デ・シェゾーのご紹介文です。
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ジュヴレの村の西側上部にあるクロ・デ・シェゾーです。ドメーヌ・シェゾー名のクロ・デ・シェゾーも存在しますので、シェゾーさんちから借りて、シェゾー分も造ってるのかな?・・と思います。ドメーヌ・ベルトーと地主のシェゾーさんは、シェゾーさんの畑の収穫折半をアチコチでしている関係で仲が良いようです。
リアルワインガイド第51号では現地試飲でフィサン・レ・クレと同じ 88+ 89+と言う評価です。基本的にアメリー・ベルトーのワインは完全エキス化された
滅茶苦茶ドライ な味わいですので、普通なら・・
「飲むには早い・・2~3年寝かせよう!」
と言うようなコメントになるはずです。現にリアル徳丸さんもこのクロ・デ・シェゾーに関しては2017年~2033年と飲み始めを先に書いています。第51号は9月号ですから・・現地試飲のタイミングは7月頃ですね・・。なので、約半年ちょっと経ってます。その間の成長も有るかもしれないですよね。
因みに noisy は早くご案内したくて、輸入直後、オルヴォーさんに出来るだけ早く、出来るだけ一杯出していただきました・・で、着いて当日すぐにFixinles Closを、翌日にFixin les Crais と Gevrey-Chambertin Clos des Chezeauxを一遍にテイスティングしています。
でもそんなに焦ったテイスティングでも非常に美味しく飲めちゃうんですよね~。それが2012年までのドニ・ベルトーとは大きく違うんですよ。そしてこのクロ・デ・シェゾーには・・ビックリさせられました!凄い旨いんですよ!
色合いはほとんど、フィサン・レ・クラにそっくりでした。やや濃いかな?・・位です。ところがですね・・、フィサン・レ・クロとレ・クラにはほぼ無かったものが、こちらのクロ・デ・シェゾーにはバッチリ存在していたんです!
それは、
「まるでラズベリー・リキュールのようなエキスの旨み」
「華やかな鉱物系ミネラリティによるスパイシーなアロマ」
です。超ドライなのに甘いんです・・
まぁ・・これが畑の力なのかな・・とは思います。いや、レ・クロもレ・クラも非常に旨いんですよ。充分っちゃ充分なんです。しかし相手が悪い・・レ・カズティエやプティ・カズティエ直下のクロ・デ・シェゾーのポテンシャルは、確実に1級に近いものです。わずかに構造の深みが浅いかもしれませんが、人間の関与を最小限にし、完全にワインへと昇華された液体は、畑のポテンシャルを丸裸にしてしまっています。
リアルワインガイド第51号では、フィサン・レ・クレとこのクロ・デ・シェゾーは同ポイントで飲み頃のみこちらが先に伸びた評価になっています。しかし現地試飲であることと、その時から半年以上経過していることで、より見やすくなっている訳です。なので、もし今、徳丸さんがこの2アイテムをテイスティングしたとすれば、確実に1点の差を付けるでしょう。noisyなら最大1+ポイント、差を付けます。その位大きな差が有るんです。
勘違いしないでいただきたいのは、これはリアル批判では有りません。ワインがワインとして仕上がる時期、そしてその1年以内というのは、見定めるのが非常に難しいのです。何しろまだ「ボトルでの熟成途中」だからです。特に出荷時期のブルゴーニュワインはまだ完全に仕上がってない場合が多いんですね。それを嫌がる大ドメーヌ・・DRCとかルロワとか・・の場合は、だから出荷が遅いんですよ。完全に仕上がったと判断した段階でないと出荷しないんです。でもほとんどのドメーヌでは、二次発酵が終わりボトルに詰めて少し落ち着かせた段階で出荷してしまいます。なので、マロ終わりのボトリング直後の段階は、ワインもショック状態の場合が多く、タイミングによっては飲んでもなかなか判断が難しい・・ということが起きるんですね。
なので、もしリアル的にポイントを付けるとすれば、89+~90+です。noisy 的には90~91と言うことになりますね。村名リューディですんでかなり高い評価だとお判りいただけるかと思います。
今回の日本入荷(オルヴォーさん分)は60本しか有りません。うち24本をいただきましたが、すでに何本か販売しています・・(はやっ!)そしてnoisy もしっかり飲んじゃってますので、その分がもう有りません。
2014年は絶対もっと買うど~!・・と心に決めさせられた素晴らしい味わいでした。リアルの言うように、まだわずかにタイトな部分が有ります・・が、それでも、
「旨い!」
と声が出るでしょう。
そして価格には見合わない格上の味わいだと思われるでしょう。保障出来ます。是非ご検討くださいませ。フィサン・レ・クロ、フィサン・レ・クラとともに一推しです!
以下は前回の時にご紹介させていただいた区画名無しのジュヴレ=シャンベルタン2013年のレヴューです。
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【旨い!!ジュヴレの個性とアメリーの個性の融合度が素晴らしい!!】 今一度・・集合写真です。左からブルゴーニュ・レ・プリエール、フィサン、ジュヴレ=シャンベルタン、ヴォーヌ=ロマネ・・です。
左から順に色合いは濃くなっているように感じられるかと思います。でも良く見るとやはりジュヴレは「黒」っぽい色合いがより強いですよね。ヴォーヌ=ロマネは濃いですが、むしろ「赤」が強い感じです。
で・・申し訳ないが、このワインも・・絶品です。味わいのトーンは他のアイテムと同様・・。
「軽やか」「ドライ」「ソフト」「エキスがピーチ」「(最後の最後の・・)余韻が清冽な水」
これはアメリーのワインに共通するものです。
しかし、皆さんもなじみの多いジュヴレのワインですから、ジュヴレ的な特秩Eもしっかり感じられるでしょう・・。
と言うよりも、ジュヴレのテロワールがそれだけにしっかり現れている・・もしくは、畑がそのようなパワーを強く持っている・・ということなのかもしれません。
やはりジュヴレの鉄っぽさ、スパイスはノーズ、中盤、余韻に掛けて、上記のアメリーのワインの特秩E部分に入り込んでいます。それだけポテンシャルが高くなっている・・ということなのでしょう。
ピュアでソフトなんですが、ややソリッドな鉄っぽさが食い込んで来ている訳です。なので、より幅の有る味わいであり、縦構造の伸びも大きくなります。 フィサンが非常にエレガントに感じるかもしれません・・しかし、このジュヴレも、ジュヴレの厳しい構造を見せつつも、非常にソフトでしなやかな、アメリーのワインの味わいがします。
1本飲んじゃいましたので11本しかないです。エージェントさんにも無いそうです。この機会に是非・・お試しください。「ブルゴーニュを飲んでから決めよう・・」などと言ってると無くなっちゃうでしょう・・(^^;; 旨いです。お早めにどうぞ。
● 2017 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ
【一般的なジュヴレ村名とそん色の無い見事な風格!濃密です!】
「・・そう来たのか~~!」
まぁ、
「2017年もののアメリー・ベルトーはこんな具合になるんじゃないか・・」
と想像して臨んだテイスティングでしたが、ものの見事に裏切られました・・!淡く薄くエレガントな味わいを目指しているんじゃないか・・と思っていた訳です。言ってみれば、
「ヴォーヌ=ロマネで言えばミシェル・グロのオート=コートをさらにエレガントにしたような・・かな・・。ほとんど全房にして・・とか。」
と思っていた訳ですよ。
「とんでもない過ち!」
でした。
アメリー・ベルトーが目指しているのは、
「コート・ド・ニュイのトップ生産者!」
であることに違いありません。本気でD.R.C.とか、ルロワとか、ルソーとかと対抗できるワインに仕上げたいと思っているに違い無いんです。
それは、アメリーが造るこのオート=コートだけでは無く、フィサンやジュヴレを飲めば、なんとなくでも想像できるかと思います。・・いや、もっとハッキリ言ってしまえば、当面の相手はアルマン・ルソーでしょう・・だってワインがそう言ってますもん。ルソーのジュヴレにそっくりです。ルソーより全然香り高く、ワイン造りに対する意識も高いかもしれません。ルソーは結構に脱力系の味わいと言う理解ですんで・・。
なので、たかだか3千円ワインの味わいにとどまりません。骨格も太く構成も大きい。お姉ちゃんが適当に自分の好みだけで造るワインでは無いんです。高い意識と大きなこだわりを持って、その畑の魅力を最大に生かそうとしていると思います。
今飲んでも充分に美味しい・・ですが、仕上がり途中でも有ります。去年より3カ月も入荷が早いですし、noisy のテイスティングもワインの疲れを取るだけの時間が有りませんでした。
それでも、液体の中に封じ込められた香気成分たるや、凄いんですよ。スワリングが実に楽しい・・
「ワインって、こんなに香るものなんだ!」
と思っていただけます。
それでいて、今、ブルゴーニュで最もリーズナブルです。是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ピュアな中にもナチュラルさと妖艶さ、そして柔らかく優しくフワッと拡がる味わいにクラクラッとさせられます!】 2016年のアメリー・ベルトーは実に素晴らしいと思います。もう、ベースのキュヴェからして旨い・・。ACブルのレ・プリエール・・素敵です。惚れちゃいます。オート=コート・・・さらに素敵です・・クラクラっとさせられてしまいます。
今回は2枚の写真を掲載させていただきました。まぁ、noisy のサイトをご覧になる方は、
「・・スマートフォンでも外じゃ(ページの容量がデカいから)厳しい・・家に帰ってパソコンで観ないと・・」
と思ってらっしゃる方も多いと思います。
本来ならも少しスマートにやりたいんですが・・準備はしていますので、スマートフォンの方はもう少しお待ちくださいね。携帯電話の方は・・すみません、無理です。PCや大き目のタブレットの方は現状で良く見えると思います・・すみません。
でも2枚目の写真なんぞを見ると、良く判りますよね。
「・・うわっ、なんて・・色!」
と思っていただけるに違いありません。
この辺は、フランソワ・ラマルシュのフィネス有る味わいにも通じるかな~と感じています。淡くて優しくて・・とにかく虜にさせられてしまいます。
もうさして申し上げることは無いんですね。皆さんも重々美味しさが判っていると思います。濃く無くて、エキスがしっかりしてて、優しい・・そして官能的なアロマも内包しています。
リアルワインガイド第63号は、今飲んで88+ ポテンシャル89 飲み頃予想 今~2033 と言う評価です。noisy なら90Points は付けます。ACブルとオート=コート、この2つを飲んだだけで幸せです・・。
写真に関して言いますと、次の新着までは何せ時間が無いものでして、澱が落ち切らずに・・ACブルとオート=コートをテイスティングしています。なので還って、
「グラデュエーションが見える」
状況だと思います。その分、透明感が損なわれているでしょう。
2016年、ニコラ・フォールの影を感じる見事な味わいになっています。是非飲んでみてください。このワインに関しましては一応フリーですが、際限無く在庫が有る訳では無く、あと1回、もしくは2回程度追加出来る位です。お早めに・・是非とも飲んで欲しいアイテムです!お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【やや重厚さの有る見事なオート=コート!ACブル・プリエールをやや大柄に、より冷涼にしたほんのり黒いチェリー!これも旨いです!】 何故ACブルを一推し・必飲ワインにしたか・・と問われれば、
「今すぐに飲んで誰も美味しさを疑わない状態なのがレ・プリエールだったから・・」
と答えます。
まぁ、さっさと飲んで滅茶苦茶旨いですから、喜んでいただけることは間違い無いと踏んでいます。
しかしそれは、他のワイン・・・特にさしてプライスの変わらない、この「オート=コート」を下に見ている訳では有りません。確実にポテンシャルの高いのがこの「オート=コート」です。単に・・
「少しだけまとまり切って無いだけ」
で有って、各々の表現は確実に上、そして「まとまるのに必要な時間」は僅少です。なので、このオート=コート」を一推しにしても全く問題無しです。
ほんのりカシスを感じさせるレ・プリエールに対し(赤が強い色なのに・・)こちらは見事にチェリーですね。カシスのニュアンスは無く、より大柄で、クラス上位を素朴に訴えて来ます。
同じように果実の旨みがたっぷり有って、ヴォーヌ=ロマネ的な美味しさを持っているんですね。熟してもかなり素晴らしいんじゃないかと思います。何故かリアルワインガイドはこのオート=コートをテイスティングしていないようですね。ACブルと同じように・・まぁ、母方からいただいた畑なのでしょうから・・と言う部分も有り、しかし父方から継承した畑のワインにも、その
「果実の旨み」
はしっかり有るのが・・不思議です。どうやってるんでしょうね~・・。
で、おそらくこの影響かな?・・と思えるのがエージェントさんのM君情報。
>すみません。全体的に入荷量激減です。そして多少恵まれたらしい2016年の数量も…さて、2015年のベルトー=ジェルベアメリーの小さな変革として樽内でのマロラクティック発酵があります。2015年はすべてのワインに共通しているようです。ワインの澱に良い影響を与えると判断したようです。発酵中の澱引きの回数も減らすことで醸造中のSO2添加が無くなった点もより柔らかくふんわりとしたベルトーらしいワインの質感に一役かっていることでしょう。全房発酵比率も少し高まったようです。そしてBourgogne Aujourd’hui誌138号での大絶賛。ブルゴーニュ全体でも特級レベルの評価となり、間違いなくフィサン最高の栄誉です。そして本文にはなかなか興味深い記事が…
とのことで・・
「香りのスピードは速いし良く香るし果実がしっかりピュアだし旨みたっぷりだしポテンシャルも高いし・・」
と言うこと無い仕上がりの2015年です。ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【充実したニュイ=サン=ジョルジュ近郊のオート=コート!!エキスが充実し果実感もたっぷりです!】 どうでしょう?・・2013年ものに比べると濃いですね。到着してからテイスティングまで時間を余り掛けられなかったので若干、「休養不足」で「澱が舞ってる」状態も見えるかと思いますが、
「ニュイ=サン=ジョルジュっぽい感じに見える」
かな~・・と・・(^^;; 思います。ブルゴーニュ・レ・プリエールのように透明なものでは無く、わずかに白かったり、わずかに茶が強く入っているような・・そしてタンニンもより多く含まれているような色合いに感じられるかもしれません・・って見ただけでそこまで判るのかよ・・とは突っ込まないでくださいね~。クセなんですよ。長年に渡って「(味わいを一旦)想像して(決めつけて)から飲む」を繰り返してしまったので、そうじゃないかな~?と思ってしまうんですね。最も、「前言撤回するのも得意」でした。
面白いのは、やはりこのオート=コートはジェルベからの畑なんですよね。そんな雰囲気は2013年よりも伝わっています。それにやはり2013年との色合いの密度の違い!・・雲泥の差が有ると思いませんか?
非常にエキシーだった2013年ものですが、2014年ものはそこに要素の種類の多さと、各要素の分厚さが入っています。しっかりと「濃度」の有る味わいで、上記のように、「ニュイ=サン=ジョルジュ」っぽいような味わいの多層感が有り、しかし余り土っぽくは無く、冷涼な酸の美味しい味わいが有ります。
これ、1~2週間ほどしっかり休養させて落ち着かせたら、今でもかなり美味しいと思いますよ。濃密さが有る分、まだ仕上がりきっていないバランスだとしても、それを完全にマスキングしていると思うんですね。
価格も他のドメーヌでは「パストゥグランさえも買えない」ようなものですから、かなりお買い得と言えると思います。
非常にリーズナブルですが、アメリー・ベルトーらしい、ドライで旨みがキッチリ乗り、エキス中心の充実した味わいです。お勧めしたいんですが、こちらはこれが最後のご案内かと思います。是非お早めにご検討くださいませ。お勧めします!
以下は2013年のこのワインのレヴューです。
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実に美しい・・淡いルビーな色合いをしたオート=コート・ド・ニュイです。アメリー・ベルトーのワインのコルクを抜くと、まず何とも言えぬ甘い果実の香りがそこはかとなく漂うんですよね。これは、彼女のどのワインでも言える事で、ほんのりと赤く色付いた果実のエキス由来だと思いますが、揮発性の・・香水のような成分のアロマティックさだと思います。何とも良い感じなんです。
ワイナート誌を見ても、「少し青っぽい」・・みたいな表現が見受けられますし、飲まれたお客様も同様のニュアンスを言葉にされますが、ワイナート誌は別にして、お客様からは「マイナス印象としての青っぽさ」だけだとは思えない言葉だと理解しています。
つまり、良い意味での青っぽさと言うか、将来的に消えるとか、将来的に別の要素に変化しつつ有るもの・・のような意味合いですね。
実はそれは「大正解」なんですね。醸造中に余りにいじくりまわしたワイン・・は、その青っぽさは別の要素をくっ付いてしまって、
「青臭い」
ワインになってしまい、茎っぽかったり、サラダ食べてんじゃね~ぞ~!・・のような感じになってしまうことが有ります。
ですが、アメリーのワインは、例えばピジェアージュも発酵後半にチョロっとするだけのようですし、おそらくワインにストレスを与えないように優しい手順を踏んでいると思われます。
なので、その若さ、青さ、植物っぽさはむしろ、構成の大きさを表現して行く大事な要素の一つだと考えることが出来ます。
たとえば、ワインにはとても重要な「渋み」・・・これも弄繰り回してしまうと、タンニンや他の渋みを持つ要素が別のものと結合してしまって、「渋さ」「くどさ」を固定してしまいますが、若いときの単に渋みは、将来的な「甘さ」と「大きさ」、そして「将来そのもの」を表現してくれる「シード」なんですね。
このオート=コートは、現段階(2015年10月1日)においては、若干の青みを抜栓直後から15分ほどの間、感じることになります。しかし、その時間が過ぎると、むしろ今まで感じていた青みは消え、ボディの大きさと甘み、果実感を助長していることに気付くはずです。
つまり、まだワインとして安定していない時期のピュアな青っぽさは、決して悪いものだけでは無いんだ・・と言うことなんですね。
このオート=コート、フランソワ・ジェルベからいただいたニュイ・サン・ジョルジュ近郊の畑だそうで、言われてみればニュイ=サンの複雑性豊かな味わいをやや冷ややかにした・・そのまんまの味わいがします。とても優れたワイン・・でも15分待ってね・・もしくは、その変化を楽しんでね!・・と言うワインなんですね。
優しさ、複雑さはACブル・プリエールには無く、軽やかさは劣るもののエレガントさも有り、総合的には上です。価格はそう変わりませんが、この成長途中、落ち着く過程にあるオート=コートを楽しむことは、アメリーのワインを理解する早道なんじゃないかと思います。
残り全部を購入しちゃいましたので、この数で最後です。是非ACブルや他のワインと合わせ、楽しいブルゴーニュ・ピノ・ノワールを感じてみてください。お奨めします!
● 2017 Fixin en Combe Roy
フィサン・アン・コンブ・ロワ
【ジュヴレ - (その鉄分 ÷2) + 薫り高いシャンボール ≒ アン・コンブ・ロワ!? 素晴らしいです!他では買えないワインなのかな?】
まさにシャンボールの1級格!・・とも言いたい位の素晴らしいワインです。因みに・・村名フィサンの一区画に過ぎません。
しかしながら、1級レ・ザルヴレに引っ付いたほんとうに小さな小区画でして、
「・・・ザルヴレで良いんじゃないの?」
としか・・思えません。ある評価サイトでは同じヴィンテージのレ・ザルヴレより0.5点、高かったりして・・たと思います。
ここは流石にミネラリティの組成が他とは違っていて、かなり「高貴」に感じられると思います。シャンボールの評価の高い1級畑風な、非常にアロマティックなアロマが、また少し格上のジュヴレの上品な鉱物系ミネラリティの上に乗っかっているようなイメージがします。
色合いもまた・・赤さと言うか、「酸化鉄の色合い」のあるジュヴレとは異なり、紫が強い色合いをしていますよね。そのまんまの香りがします。
それに、
「香りが非常に強い!」
です。
まぁ、薫らないワインほど詰まらんものは無いですよね・・。ただ流れ込むだけのチープなワインは、日本に沢山駄々洩れしてますが、それをワインと言うのであれば、これはワインでは無いと思えるほどに香ります。素晴らしいです!1級間違い無し!
因みにこの「アン・コンブ・ロワ」は非常に少なく、分けようがないので、オルヴォーさん分は全量noisy のところに来たようです。なので、これは、
「・・さっさと買いましょう・・(^^!」
もっとも、今飲んでも・・ま~・・香るし、味わいのバランスも良いし・・。しかし、飲んでいて感じる「早まった感」は残ると思いますよ。
因みにリアルワインガイド第63号は、2016年ものをポテンシャル93 と評価しています。対ポテンシャルでも価格は安いです。是非ご検討くださいませ。お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【1級レ・ザルヴレに瓜二つ!実は評価もほとんど同じ!?】 昨年2015年ものをテイスティングしていまして・・いや、正確には2018年の2月でした。ま~・・たまげたフィサンでした。
でも、通常の村名フィサンのソフトでエキスが綺麗に出た味わいも捨てがたく、
「・・アン・コンブ・ロワだけ飲んでると勘違いされるかも・・」
と言う気もしています。
それでもこのアン・コンブ・ロワの優秀性は特異で有り、リアルワインガイド第63号も「今飲んで 92 ポテンシャル 93 飲み頃予想 今~2043」とのことですので、1級ザルヴレとは、「今飲んでポイントが同じ、ポテンシャルで+0.5低い」だけ・・と言うことになってしまいますね。
noisy も、もしかしたらこの2つを比較テイスティングしたとしても、違いには言及できたとしても、正しく当てることが出来ないかもしれない・・とさえ思っています。
非常に優れたワインだと思われます。貴重ですので申し訳ございません、お一人様1本限定にてお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【何なんだこれは!凄いです!】 いや~・・ビックリしましたね・・こんな隠し玉が有ったんですね。これ、
「単なる村名フィサン」
ですよね?・・
そう思ってね・・調べてみましたよ。そうしたら、
「1級レ・ザルヴレの真下、ど真ん中に接した極小区画」
だったんですね。
あ~・・これだ~・・と言う滅茶小さな感じの区画ですが、おそらく・・
「1級レ・ザルヴレ並み」
なのでしょう。
面白いのはリアルワインガイド第59号の評価で、「90+ 91」 初めての試飲・・・絶対にお勧めとしていましたね。因みに1級レ・ザルヴレは「91 92」で「メチャクチャいい香り」としています。
なので、
「ほぼ1級レ・ザルヴレ並み」
は当たりでしょう。
これって・・フィサンだとは絶対思わないですよ。ほんのり重量感を増したヴォーヌ=ロマネ・・・と思ってしまうんじゃないかと。
香りの複雑さ、構成の凄さは抜栓直後から判りますよ。滅茶薫ります。ボディも豊かです。そして余韻がまぁ・・エキスの旨みは果実の旨みそのもので、またそこから香り出すんですね~・・。素晴らしいです!
で、例の雑誌ですが、1級レ・ザルヴレが19ポイントですから・・村名レ・クラが18.5ポイントですから・・
「・・ありゃ・・困った・・このアン・コンブ・ロワの置き場所が無い・・」
と言うことで、アン・コンブ・ロワも18.5ポイント辺りが妥当なのか・・と感じています。
それに、
「2015年ベルトー=ジェルベは下から飲め!」
などと言ってますが、このアン・コンブ・ロワは今飲んでも滅茶旨いんですね~・・。勿論、ポテンシャルが凄すぎて、現状で零れてくる要素だけでも旨いと言うことに尽きますけどね。
もう、並みのジュヴレは飲めんなぁ・・と思わされてしまいました。素晴らしい「村名フィサン」。是非ともビックリしてみてください。圧倒されると思います。
ごめんなさい・・少ないのでお一人様1本限定です。
● 2017 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Cazeties
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・カズティエ
【リアルワインガイド第63号では、「2016年のカズティエは造れなかった」と書かれましたが、極少量だけ出来た様ですよ・・激レアです。】(こちらは2016年もののレヴューです。)
noisyのところにも呆れるほどしか入荷しなかったレ・カズティエですが・・エージェントさんに3本だけ入ったようです。リアルワインガイドでも、 「2016年はレ・カズティエ、ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デ・シェゾーは造れず、クロ・デ・シェゾーはACジュヴレに混ぜた」 とリリースされています。 まぁ事実とは異なる訳ですが、間違って伝わったのは誤訳と言うのも有るかもしれないし、「造れなかった」と言わないと色々と面倒なことに繋がる・・と言うのも有るかもしれないし、途中で、 「ちょっとだけだけど出来が良い分はやっぱりリリースしようか・・」 と言う路線変更も有った可能性さえ有る訳ですから、一旦文字にして印刷を掛けてしまったものはもうどうにもならない訳で、責めることなどは有ってはなりません。 それより、 「世界中の誰もが持っていないだろうキュヴェ」 で有ることは間違いなく、しかも2016年のアメリー・ベルトーのワインの格が確実にジャンプ・アップしているのを感じられれば、このキュヴェは非常に魅力でしょう。 まぁ・・noisy としても、たったこれだけですから、販売しなくても良い気にもなってしまいますが、たったこれだけだからこそ、造り手の意思を汲んで、誰かに飲んでいただきたいと・・思う訳です。 是非この貴重なレ・カズティエを、良いタイミングでご賞味いただき、世の方々にアピールなどしていただけますと幸いです。 以下は以前のレヴューです。 ━━━━━【リアルワインガイド第59号は、今飲んで92+ ポテンシャル93+ 飲み頃予想2023~2050と素晴らしい評価です!】 いや~・・・レ・カズティエでこんな価格ですからね。非常に有難いです。これでもう少し増えてくれれば noisy もテイスティング出来るんですけどね。 リアルは92+~93+と、かなりの評価ですね。しかもジェルベ系のスタイル・・と言うことで、noisy と近い感覚を受け取っていたようです。 まぁ・・なんだかんだ言っても飲めないと書けませんので、こんな感じで。蝋封です。 以下は2014年以前のコメントです。 ━━━━━【蝋封はアメリーの高級ワインの証??非常に少ないです!】 カズティエやラヴォーがまだこんなプライスですから、有る意味非常に有り難いですよね・・。まぁ・・2014年はきっと上がっちゃうと思いますよ・・。旨いですもんね・・と昨年9月に書いていたんですが、しっかり価格は据え置き!・・有難うございます。 ここは非常に少ないので飲めませんでした。2013年ものはリアルワインガイド、徳丸さんは51号で(・・買ってね~!)ラヴォー・サン=ジャックに90 92 と言う高い評価をしています。カズティエは飲めなかったようです。 今回の仕入れはオルヴォーさんですが、この2アイテムとヴォーヌ=ロマネ1級プティ・モン、特級エシェゾーは蝋封です。もう一軒違うエージェントさんも有りますので、確実なところは判りませんが、上級アイテムと目されるアイテムは蝋封+紙巻きで届いています。 今回の4アイテムのテイスティング結果を考慮した上で、ジュヴレの1級カズティエ、ラヴォーの仕上がりを想像してみると、やはりアメリーの無理の無い抽出からの柔らかい仕上がりと、クリマの個性がせめぎあいをした味わいになっているかと思います。購入できたらラッキーかな?・・と思いますが、全く飲まずに並べているだけのショップさんも多いと思いますので、そちらではまだあるかもしれません。お早めにどうぞ。
● 2017 Gevrey-Chambertin 1er Cru Lavaux St.-Jacques
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・ラヴォー=サン=ジャック
【たった200本のベルトー家由来のトップ・キュヴェです!そして何とメディア評価は・・】(こちらは2016年もののレヴューです。)
たった200本ですから・・ハーフバリックか特注の樽しか使えなかったでしょう。それでも何とかリリースしたのは、ドメーヌの看板だからでしょう。 リアルワインガイドもそんな少ないワインをテイスティングで減らしてしまうには忍びなかったのでしょうか、評価は上がっていません。なので、ネットを散策してみると、アドヴォケイトの記事が見当たりました。 「・・93~95Points!・・しかも、それは私に Armand Rousseauを思い出させた!」 と書かれていました。 この、結果的に少なくなってしまったキュヴェの先行き・・と言うのは非常に面白くて、例えば絶不調だったフェヴレイも、ミュジニーだけは半樽、毎年造っていましたが、他のワインがどれほど気を引かなくても、そのミュジニーだけは・・みたいな感じになってしまうんですね。 これって非常に人間臭い話しでちょっとほのぼのするんですが、普通なら一樽ずつですから、いつも通りに手掛けて済むわけです。 しかし、半樽、もしくはハーフバリック使用などとなってしまい、通常のエルヴァージュの流れとは別になってしまうと、極端に悪いか、凄く良くなってしまうか・・になっているように思います。・・だって、気になっちゃうじゃないですか・・人間て・・普通じゃないものは・・ 非常に希少で一般的なメディアの評価も高く、気をひかれるワインだと思います。ご検討くださいませ。 注:販売条件が有ります。 以下は以前のレヴューです。 ━━━━━【ドメーヌ・ベルトー譲りの畑のトップ・キュヴェ!】 クロ・デ・シェゾー2015年の出来と、1級レ・カズティエのリアルワインガイド第59号の評価を重ね合わせると、単純には評価は出来ちゃいそうですね。レ・カズティエが92+~93+なら・・ラヴォーも同様か、もしくはプラス0.5~1ポイントアップと言うところでしょうから、最大幅を見込むと・・ 「(92+~93+)~(93+~94+)」 と言うようなラインが考えられます。 やはり一般には「レ・カズティエ < ラヴォー・サン=ジャック < クロ・サン=ジャック」と言うような見方が有りますからね。テクスチュアだけみてもこの順に細やかに成って来ます。官能感だけ見れば、入れ替えも有るかなと思いますが、総合力ではこの通りでしょう。 なによりリアルワインガイドも、 「このワインは飲めなかった」 と言う事実も有ります。希少なワインです。お早めにどうぞ。 ━━━━━【蝋封はアメリーの高級ワインの証??非常に少ないです!】 カズティエやラヴォーがまだこんなプライスですから、有る意味非常に有り難いですよね・・。まぁ・・2014年はきっと上がっちゃうと思いますよ・・。旨いですもんね・・と昨年9月に書いていたんですが、しっかり価格は据え置き!・・有難うございます。 ここは非常に少ないので飲めませんでした。2013年ものはリアルワインガイド、徳丸さんは51号で(・・買ってね~!)ラヴォー・サン=ジャックに90 92 と言う高い評価をしています。カズティエは飲めなかったようです。 今回の仕入れはオルヴォーさんですが、この2アイテムとヴォーヌ=ロマネ1級プティ・モン、特級エシェゾーは蝋封です。もう一軒違うエージェントさんも有りますので、確実なところは判りませんが、上級アイテムと目されるアイテムは蝋封+紙巻きで届いています。 今回の4アイテムのテイスティング結果を考慮した上で、ジュヴレの1級カズティエ、ラヴォーの仕上がりを想像してみると、やはりアメリーの無理の無い抽出からの柔らかい仕上がりと、クリマの個性がせめぎあいをした味わいになっているかと思います。購入できたらラッキーかな?・・と思いますが、全く飲まずに並べているだけのショップさんも多いと思いますので、そちらではまだあるかもしれません。お早めにどうぞ。
● 2017 Chambolle-Musigny 1er Cru les Plantes
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・プラント
【実は・・ルーミエさんの畑の真横だった・・んですね。】(こちらは2016年もののレヴューそのままです。)
noisy にとってはレ・プラントと言えばアミオ=セルヴェルでしたので、ジェルベのレ・プラントには興味が向かうことは無かった訳ですが、アメリー・ベルトーの所有になったこの1級レ・プラントを調べてみると、 「ジョルジュ・ルーミエの畑の真横がジェルベの畑」 と言うことが判りました。 と言うことは?・・いや、このレ・プラントと言う畑は、言ってみれば有る区画のど真ん中を「レ・シャルム」に居座られ、その残った部分がレ・プラントなんですね。 なので、格や味わいは別にすると、ラ・ターシュに対するレ・ゴーディショみたいなものでして、判官びいきな日本人にはちょっと喜ばれそうな感じです。 で、そうなってくるとそのジョルジュ・ルーミエの畑・・と言うのはおそらく北隣の「1級オ・コンボット」で有ることもまず間違いなく(違ってたらすみません・・)、クリストフの仕事をアメリーが見つめていた・・なんてシュチュエーションを野次馬根性で想像してしまいます。 何せ2016年ものは、「造れたものは極上だが、数が全くない」状況で、2017年以降、少しでも増えることを期待しています。ルーミエさんのコンボットのほぼ半額ですが、 「二つ並べて比較で飲んだらきっと楽しいだろうなぁ・・」 などと、ちょっと鉄ちゃん系のノリになってみても楽しいでしょう。ご検討くださいませ。 以下は以前のコメントです。 ━━━━━【ドメーヌ・ジェルベからドメーヌ・ベルトー=ジェルベに!味わいも力強いものから優しくナチュラルなものへ!】 シャンボール1級のレ・プラントです。ここはシャンボールの村のほぼ中央、レ・シャルムに接した畑です。レ・プラントと言えば noisy はアミオ=セルヴェルを思い出しますが、ここも好きでしたね。昔は安くて、2001年ものを5千円台で販売した記録が残っています。 しかしその後、日本のエージェントさんが決まり・・いや、それまでは無かったようで、ドメーヌに行くと分けてくれたんですね。なので、小さなインポーターさんはエクスクルーシヴを取らずに直接取引でやっていて、それを分けて貰ってました。 それがいつの間にか某社に販売権が移ったらもう・・いきなり倍以上ですからね・・。レザムルーズも持っていたセルヴェルでは有りますが、こちらが2001年で1万円ちょい位でしたが、それも同様に倍。呆れちゃいました。 アロマが軽やかでスパイシーなレザムルーズに対し、やや重量感が有り「トロッ」としたナトリウムっぽいミネラリティと、なめらかな「ヌメッ」としたテクスチュアで赤果実の美味しいレ・プラントでは、リリース直後はレ・プラントがとても美味しくて、随分お勧めした記憶が有ります。15年位も前の話しです。 リアルワインガイド第59号は今飲んで 92 ポテンシャル93 飲み頃予想2023~2045と、中々の評価です。これはヴォーヌ=ロマネ・レ・プティ・モン同様の評価ですから、価格的にも魅力ですよね。 非常にリーズナブルなユドロ=バイエのレ・シャルムよりも安く、リアルも評価自体はこちらが上です。是非お早めにご検討くださいませ。
● 2017 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【リアルワインガイド第63号は 今飲んで 91 ポテンシャル92 飲み頃予想2020~2043 ! ・・そして珍しいことも起きています!】(こちらは2016年もののレヴューです。)
フランソワ・ジェルベから伝えられたヴォーヌ=ロマネ村名です。2015年ものは少ない入荷数の中から、忍び難きを忍び・・テイスティングさせていただきまして、その素晴らしさにビックリしてしまった noisy です。なので、エージェントさんの入荷数がそこそこな数字だったことに気付き、何とかネジ込んで・・少しだけ増やしていただきました。・・何でも言ってみるもんですね。
しかしながら増やしてもらったとは言いつつ、全体の数量は昨年の2015年には遠く及ばず、全部綺麗さっぱり販売したとしても減益は免れないと言う寂しい状況です。
なので、結構・・テイスティングで開けてしまいましたので、今回はヴォーヌ=ロマネのテイスティングを諦めざるを得ない状況でした。
で、ネットを徘徊して情報集めをしたところ、面白いことに気付きました。余り無いこと・・です。
大体、「このドメーヌは伸び盛りだ・・これから来るぞ!」と言う部分においては、大方のワインメディアは見えてないと思います。もしくは、見えていたとしても、「今はそのタイミングではない・・早すぎる」と言うような感覚なのかな・・と思います。なので、
「かなり良くなって来たな・・」
と感じたとしても、良いとこ、+0.5Points 位なんですね。しかも、ボトルコンディションやテイスティング時の固有のコンディション差などはあまり考えてないのでしょう。
「褒めたいが、結局褒めたことになってない」
ようになってしまいます。
あ、思い出しました。アメリーファンのために、ベッキー・ワッサーマンさんのページをご紹介しましょう。デカデカと出て来ますよ。・・ベッキーさんについては・・是非ご自身でお調べください。
http://www.beckywasserman.com/domaines/berthaut-gerbet/#.W9q2YuIyWUk
(勝手にリンクは不味いと思うので、コピー&ペーストでご覧ください。)
で、結局ですね・・あの、ブルゴーニュワインに評価の厳しいアラン・メドーさんよりも、比較的評価の緩いアドヴォケイトのニール・マーティンさんの評価が逆転しちゃってるんですね・・。
アラン・メドー 89~91Points
ニール・マーティン 88~90Points
まぁ、評価をするのはその個人や団体ですから、結果はどうでも良いんですが、余り一貫性が無かったり、自身の好みだけでしてしまうと信用を失うことにもなりかねない訳です。
リアルワインガイドはその辺も実に面白い立ち位置で、
リアルワインガイド第63号 91-->92 Points
と、今飲んでポイントは何と、アドヴォケイトよりも3Points も上回ってしまっています。元々ニール・マーティンさんは、2016年フィサン1級レ・ザルヴレに91~93Pointsを奢っておりますんで、レ・ザルヴレの方がヴォーヌ=ロマネよりもかなり良い・・と言う評価結果になっています。
言ったことも言わなかったことも、やってしまったこともやらなかったことも、結局自分に全て還ってくるのが人生ですから、自分で責任を取れば良いだけです。きっと美味しいと思いますよ・・飲んでなくてすみません!頑張って分捕った分、ぜひ皆さんで板のシミくださいませ。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【このヴォーヌ=ロマネ村名はまるで小柄なミュジニー!・・有り得ないです!ミシェル・グロもビックリするはず!】 「うわ~お!」です。これは買うっきゃないなぁ・・。申し訳ないけどお一人様1本限定です。元から無いものを飲んじゃいましたが、良かったのか悪かったのか・・。しかしこの素晴らしさは半端ないです。
抜栓直後、やや硬めな石灰の穏やかなアロマが飛び出しますが、発散的な香りは穏やかな部類です。
「ん~・・香りはクロ・デ・シェゾーだなぁ・・。硬くなっちゃってるかぁ?」
と思いつつ、少量を口にすると・・まぁ、ビックリしすぎて言葉まで飲み込んじゃいました。
そうなんですよ・・比較、発散的な香りが少なかったので、予想を裏切られた形でのこの表情が凄かった!まるでミュジニーのような赤系果実・花の香水のような、ほんのりスパイシーなアロマが鼻に抜けて行くんですよ。
「(えっ?・・畑、どこだっけ?)」
と記憶を手繰ってみても思い出せず、後日確かめることになりましたが、クロ・デ・レアの南に接するオ・レアとリヴィエールなんですね。ミュジニーやクロ・ヴージョの近くかとも思いましたが、そんなところに村名の区画は無いし、ミュジニーやその辺と近い組成の土壌まで、葡萄の根が張ってるんじゃないか?・・などと想像してしまう位でした。
この高質でエキスの濃い味わいこそ、確かにあのミュジニーに共通するものです。しかしながらそうは言っても、ミュジニーと同等だなんては言ってませんので・・特にミュジニーの場合、熟していないと特に・・では有りますが、香りはめっちゃ香るものの、味わいは結構平板で硬く閉ざしている場合が多いです。
このヴォーヌ=ロマネは全く逆で、香りはやや抑え気味ながら、口に含んだ後の味わいやノーズに抜けて行く香りが素晴らしい・・し、似ている・・と思えるんですね。
いや~・・2013年も飲んでいるんですが、こんなに凝縮はしていませんでした。リアルワインガイド第59号で徳丸さんは、「やや青っぽい香りが有るがいずれ溶け込み、魅惑的なものに絶対なる」と書かれています。noisy 的には青っぽさは感じられず、すでに魅惑的過ぎる位、魅惑的でした。
因みにリアルは「今飲んで 90 ポテンシャル 91+ 2020~2040」と、クロ・デ・シェゾー2015とほぼ同様の評価です。
いや~・・これは皆さんに飲んで欲しいなぁ!・・もっと欲しいが・・残念です・・追加は見込めません!さっさとゲットすべき素晴らしいワインです。お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい!目茶美味しい!!(2013年のコメントですが・・)】 すみません・・こちらも数量的な関係でノー・テイスティングです。2013年のコメントと2014年の他のワインのコメントを参考にされてください。
以下は2013年の村名ヴォーヌ=ロマネのコメントです。
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・・まぁ・・こんなに美しい色合いを見せつけられたらね・・誰でも飲みたくなっちゃいますよね~。そして実際・・目茶旨いです!
こちらのヴォーヌ=ロマネもアメリーのワインは一貫しています。非常にソフトでピュア、軽やか、エキスがフルーティー・・です。
しかしながら、ヴォーヌ=ロマネの個性が半端無く、アメリーの個性に食い込んでいます。・・いや、食い込むと言うか侵食していると言うか・・いや、これは凄く評価している表現ですよ。
なので、偉大なヴォーヌ=ロマネの個性がそっくり、そのアメリー味に乗っかっています。
ソフトでピュア、そして軽やかさの上のヴォーヌ=ロマネの充実した緻密さが乗っかっていますし、エキスのフルーティーさは、ダークチェリーやベリーの色合いを強く持っています。エキセントリックで精緻なスパイスのアロマと、充実した品格の高いミネラリティからのアロマが絡み、素晴らしい風味になっています。
88 89をを付けたリアルの徳丸さんのレヴューを見ると、
「やや厳し目のタンニンが有りこれがもう少し熟して円いものだと文句なし」
とおっしゃってました。
・・・安心してください。しっかり良い方向に向いちゃってますんで。今飲んでもそのタンニンはしなやかで優しく、むしろ構造を豊かに感じさせる方向になっちゃってます。
それにね・・いまどき、こんなプライスのヴォーヌ=ロマネが有るかと?目茶お買い得でしょう?・・下手すりゃACブルしか買えないようなプライスでしょう?ここの区画はフランソワ・ジェルベ姉妹からのプレゼントですね。
2014年もしっかり購入したいと・・noisy の仕入れ方針にも大きな影響を与えてくれた困ったちゃんなヴォーヌ=ロマネです。あと11本・・お早めにどうぞ!
● 2017 Vosne-Romanee 1er Cru les Petits Monts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【リアルワインガイド第63号は 今飲んで 92 ポテンシャル 94+(!!) 2023~2055】(こちらは2016年もののレヴューです。セラートラッカーは94ポイント付けているテイスターがいらっしゃいました。)
これは飲みたいですね~・・今後のブルゴーニュの勢力図を書き換えて行くに違いないワインかと期待しています。まぁ、ヴォーヌ=ロマネの生産者は、一部を除き、 「結果として畑のポテンシャルに寄りかかっただけのワインをリリースしていた」 側面が有ると言えるからです。 その中で、例えばアンリ・ジャイエしかり、ジョルジュ・ミュヌレしかり・・現状を打破する造り手が生まれ、ついには前述の代表ともいえる、あのフランソワ・ラマルシュまで・・変化して現在に至る・・と言うことになろうかと思います。勿論その精神的な支えとして、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティが中心にいた訳ですが、半世紀ほどの間に大変化をしているんですね。 フランソワ・ジェルベもまた、そんな造りになってしまっていたのかな・・と思います。悪くは無いが「畑の名前以外に気を引くことの無い」感じだったかと思います。実はドメーヌ・ドゥニ・ベルトーもそうだった訳です。 このプティ=モンは、あのヴォーヌ=ロマネ村のモノポール以外のグラン・クリュの実質上のトップの畑、「リッシュブール」の真上に存在します。そして、本当に神様になられたアンリ・ジャイエが開墾した「クロ・パラントー」の真横です。 誰が飲んでも神様のクロ・パラントーは独特の美味しさを持っていて、そして、誰が造ったにせよ、隣のプティ=モンは全くそれに及ばなかった訳ですね。 それが今、アメリー・ベルトーとニコラ・フォールの手に渡り造られるようになったと言うのは、奇跡なのか必然なのか・・非常に興味深く、どうしても知りたいと感じさせられます。 リアルワインガイドはついに、ポテンシャル点を94+まで付けました。まだ海外では騒がれていないようなので、我々にとっては非常に有難いことです。フランソワ・ラマルシュは以前はへっぽこでしたが、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで、以前から持ち合わせてはいた「フィネス」を売りにできるようになっています。 おそらくですが、この先、ベルトー=ジェルベのワインも、そのようなグレートなワインメーカーとして認知される日が来るでしょう。お勧めします。 以下は以前のコメントです。 ━━━━━【リアル第59号は92~93+ポイント!】 僅少のヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ=モンです。母方から継承した畑ですね。口内を香水感で満たすような圧巻さを持つヴォーヌ=ロマネ村名を飲めば、おのずのこのレ・プティ・モンの素晴らしさは想像出来ます。 リアルワインガイド第59号は 今飲んで 92 ポテンシャル93+ 飲み頃予想2023~2048 と、やや控えめな評価では有りますが、「ほぐれるのに2年、その後はパラダイス」と表現しているように、かなりの仕上がりのようです。
● 2016 Fixin
フィサン
【女性らしい優しさに満ちた味わい・・が洗練されています!】
新樽を使わない、ある意味、何の化粧もしないストレートな美味しさだけで勝負に出ている・・素晴らしいキュヴェです。
2015年ものは有り得ないほど無くて・・マグナムなんか造っちゃってましたから・・12本しか入らず、結局テイスティングを諦めた経緯が有ります。非常に少ないとされる2016年ものは、フィサン村名に関しましてはある程度、確保できました。
確保できたから売りたい・・訳では有りません。美味しく無ければ買わなきゃ良い訳ですし、美味しく無いものをお客様に押し付けたところで、次が無い訳ですから・・そんなことはしません。
で、2年ぶりに飲めたアメリー・ベルトーのフィサンは・・やはり旨いですね・・。これからのフィサン、マルサネと言った、ニュイ北部のアペラシオンの優位性は、温暖化とされる世の中でさらに高まって行くでしょう。
グラスの写真も・・今回の2016年のベルトーの写真につきましては、
「色味の調整は一切していない」
です。撮ったまんまを切り取ってサイズ調整だけして掲載しています。なので、ほとんど無加工です。
味わいの系統は2016年のアメリー・ベルトー、そのまんまです。おそらくほぼ全房発酵、重くならず、しかしエレガントでキッチリ抽出出来ていますのでエキス味が旨いです。
アロマのスピードも速く、そして柔らかで、トップ・ノーズを嗅ぎ、グラスを置くまで・・しなやかな流れの中で物語を見せてくれます。
果実感もしっかり有るのに、それを言いたくない気持ちです。「フィサン」と言うアペラシオンをキッチリ伝えて来てくれているように感じるからですね。
そして、この先のドメーヌの行く末が、かなりの期待を持って感じられます。・・・ホントに美味しいと思えるからです。
アメリー・ベルトーと言えば、やはりこのテイストじゃないかな・・と思いますよ。リアルワインガイド第63号は今飲んで 90+ ポテンシャル 91+ 飲み頃予想 今~2038 と・・ビックリの評価です。でもnoisy も
「まったく(ほぼ)同評価」
です。
ただのフィサン村名に 91+ なんて、以前はまず考えられなかったと思います。是非飲んでみてください。超・・お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【2015年はマグナムも有りますが・・ブティーユがたったの12本・・。エレガントさ満載のワインですが飲めずにすみません・・】 「フィサン村名がたったの12本って・・」
ショックです。売れ線なんですがこれだけしかないんです。マグナムを6本いただきましたが・・滅茶旨そうですよ・・。
「蝋封に紙巻」
で届いています。ドメーヌ・ベルトー=ジェルベの上級キュヴェの扱いですので、
「よっぽどしっかり仕上がったはず!」
と予想しています。
まぁ、ブティーユとマグナムの味わいが大きく違うことが多いのは周知の事実では有りますが、多くのワインファンはマグナムをちゃんと保存できる環境を持っていませんよね。
ですが、人間が5人以上集まってワインを飲む機会が有るのでしたら、
「マグナムは非常に有効!」
と言うことが出来ます。
ブティーユはやはり4~5人分ですから・・一杯ずつ取ると残りは本当に少ないです。
ましてやマグナムを造ったと言うことは、それに値するキューヴが有ったと言うことです。そうじゃなきゃ元々取れ高が多く無い2015年に造るはずがないんですね。
で、今までの自身のレヴューを見返してみましたが・・2015年のフィサン、やはり飲んでみたいと思ってしまいました。2015年のベルトー=ジェルベは、ヴォーヌ=ロマネのジェルベが持っていた畑の影響を大きく見せていますから、その「差」が出ないはずの「村名フィサン」は教えてくれるはずなんですね。
でもまぁ、フィサン・レ・クロは開けましたんで、何とか想像は出来るところには居る訳です。
何しろとてもリーズナブルでどこか優しく、ベルトーらしい味わいのするフィサンも気になるでしょう。是非飲んでみてください。マグナムも是非ご検討くださいね。
以下は以前のレヴューです。
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【2013年を大きく超越!ポテンシャル高い素晴らしい味わいです!超お勧め!】 エレガントでフィネスたっぷりのやや軽量級フィサンだった2013年です。2016年の夏の現在、表情がさらに出てきて非常に美味しいです。
ジュヴレ=シャンベルタンの北にあるフィサンはブロションの村を挟む関係でしょうか、ジュヴレに似てはいますが、鉄っぽい鉱物系のニュアンスは少なくなり、やや大人しく優しい感じになります。それが特徴でも有りますが、どこに目線を持って行くか・・どうしても有名なジュヴレとの比較になってしまうのか、欠点として捉えられる可能性を持っています。
2014年のアメリー・ベルトーのフィサンは、そんな2013年の柔らかく優しくエキシーな味わいを大きく上回り、ジュヴレ的な鉱物系ミネラリティも多く備えていると言え、よりダイナミックな仕上がりになっています。
色合いも良いですね・・。輝いてますね~!・・比較すると良く判ります。より赤が強く、透明感の強いミネラリティの成分も非常に多く感じられます。とてもドライで、普通ならちょっと男勝りな辛さの強い味わいになってしまうところ、酸の構成バランスが良く、またジュヴレ的な旨みも備わり、かなり旨いです。
2014年のA.C.ブルゴーニュやA.C.オート=コート同様、輸入のタイミングで1~2カ月早く到着していますので、そんな部分の強さ・硬さも同様に持ってはいるんですが、アペラシオン的な部分でフィサンのソフトさも有るので、そこでも現在でも非常に良いバランスと言えます。また下のクラスからフィサンに移ると、クラスが上がったことが確実に判るほどで、
「おっ!・・さすが村名!」
とテンションも上がることでしょう。
期待されたアメリーの2014年ですが、テイスティング出来た4アイテムを飲む限り、非常に良い出来です。是非ご検討くださいませ!超お勧めです!
以下は2013年のフィサンのレヴューです。
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・・これも目茶旨いです。透明感のある非常に美しい赤紫の色調です。この色合いの味わいをイメージしてみてください・・そのまんまの味わいです。
暗い色で、何となく「どよ~~ん」とした照りのワインが多いフィサンのワインに有って・・
もしくは、重量感は有るけれど過熟から来る弱さの目立つワインが多いフィサンのワインに有って・・
このアメリーのフィサンは、全く健全、ピチピチと活き活きした酸(酸っぱくはない)と、軽やかさと、快活さとフィネス、ディテールの表情の美しさに満ち溢れています。
まさに「プティ・ジュヴレ」的な「フィサン」ですが、重さを回避してフィネスを表現できているという、非常に有り得ないワインになっています。
例えば、今も一緒にご案内させていただいている、メオ=カミュゼのフィサン2013年・・余り売れていませんが、実はかなり美味しいんですよ。
でも、これはメオのフィサンとも大きく違います。充実した酒格をしっかり表現したメオのフィサンに対し、同質な酒質とは言えますが、アメリーのフィサンは、
「全く重くない・・エレガンスを重視したフィサン」
に仕上がっています。
ブルゴーニュ・プリエールと比較すると色調が全然違いますが、それはおそらく、テロワールと畑の格の違いなんですね。
ジュヴレほどでは重いものでは無いにせよ、フィサンも金属的、鉄っぽさが有り、やはりそれは色合いに影響してきます。ブルゴーニュはまったくフィサンやジュヴレを感じさせない・・どちらかと言うと、ヴォーヌ=ロマネ、シャンボール辺りのエレガントなニュアンスです。
その延長上にこのフィサンも有り、非常にエレガントで軽やかな「ふんわりワイン」に仕上がっています。そして、中域の膨らみと清冽な水の余韻、エキスの「桃」のニュアンスは同じ・・!・・これも非常に旨いです!
リアルの徳丸さんは88 89と言う、フィサンにしては高い評価をしています・・が、noisyなら間違い無く「今飲んで」 も 「ポテンシャル」も90点オーバーです。「フィサンの個性を残しつつ、ひたすら優しくてエレガント」と表現されていますが、全く同感・・です。
フランソワ・ジェルベの個性を持ってきたようだ・・のようなおっしゃり方もしています。ジェルベもね・・やりたい部分もあるんですが、問題有りなので今のところ手を出していません。でも、ベルトーがこれだけ素晴らしいと色々考えさせられます。
一方、ワイナート誌の78号では、「フィサンは軽すぎると思ったが・・」と記載されていました。まぁ、見解の相違、もしくはテイスティング時期の違い(おそらく半年以上前)ですので、仕上がり切ってない状況での見通し不良じゃないかと思います。軽いことは軽いんですが、軽快さはエレガントさと言う良いベクトルを持っていますし、軽過ぎてスカスカじゃぁ無いんですね。しっかりした中身のある要素を持ちつつの軽快さとご理解ください。反対に言えば、もしこのフィサンをより重量感のある方に力技で持って行ってしまったとしたら、外殻と低周波が反応する部分だけの、中域の無い、腑抜けた味わいになってしまったでしょう。それはフィサンの1級でさえ良くあるパターンで、大柄なワインにしたいという造り手のエゴが露出した結果です。こちらはむしろ、アッサリと抽出しフリーランのみで仕上げたグラン・クリュワインのようなエレガンスを持っているとさえ思います。近いのは、まぁ・・ずいぶんと飲んではいませんが、ロベール・シリュグのグラン=ゼシェゾーのような軽い抽出がなされた高級ワインのタッチだと思います。
この・・完全エキスに昇華したフィサン・・是非飲んでいただきたいですね・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2016 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【希少!】
非常に希少です。申し訳ありませんが、ベルトー=ジェルベ以外のキュヴェ(ドゥニ・ベルトー等)を1本以上、同時にご購入お願いいたします。 リアルワインガイド第63号は、今飲んで94、ポテンシャル96 と・・弾けてます!・・飲んでみたい・・! 以下は2015年のコメントです。 ━━━━━ 希少なベルトー=ジェルベのエシェゾーです。リアルワインガイド第59号は 今飲んで 93 ポテンシャル94+ 飲み頃予想2025~2055 と、堂々たる評価でした。・・蝋封の上、紙包みです。 申し訳ありませんが他のワイン1本と一緒にご注文くださいませ。どうぞよろしくお願いいたします。
● 2016 Bourgogne les Prielles Rouge
ブルゴーニュ・レ・プリエール・ルージュ
【2013年ブルゴーニュ・レ・プリエールの、あの色淡くもエキスバッチリ、ふっくら丸い味わいが復活!?】
いや~・・良いですね~・・優しくてしなやかな肌、旨味もたっぷり有るのにキツさの無い、溶け込んで行くような・・・初登場でブルゴーニュワインファンを虜にしてしまった、とてもリーズナブルで素晴らしい2013年のレ・プリエールを思い出しちゃいました!
そして・・普段は余りやらないFacebookで、写真をアップして呟いちゃいました!やはり反応、しっかり有りましたよ。
何せピュアです。そしてナチュラルですが、危険性を全く感じない、ノン・アヴァンギャルド系です。
そして・・やはり、ニコラ・フォールの存在を感じてしまいました。だって・・
「ソックリなんです・・ニコラのニュイ=サン=ジョルジュ系の味わいに・・」
他のコラムでも書きましたが、敢えて言うならややソフトなフーリエです。このACブルでは有りませんが、
「アルマン・ルソーを思い浮かべてしまった」
と言うメディアの評価者もいらっしゃいました。・・・まぁ、判らなくもないですね。
やはり、以前以上に・・全房発酵の割合を増やしている・・と言うよりも、全て全房発酵にしたいが、出来ないシュチュエーションも有るし、スターターも使用しているのでしょうから、「セミMC」と言うことになるのでしょう。
noisy がテイスティングしたキュヴェについては、ジュヴレ=シャンベルタンのみ、そのニュアンスが薄く、それ以外は全房発酵系の影を持っていました。
ちょうど、素晴らしい「昆布巻き」をいただきまして・・いや、
「ピノ・ノワールとは・・合わないでしょ・・」
と思われるかもしれませんが、ワインもピュア、昆布巻きも絶品・・しかも海藻類の匂いと全くバッティングせず、中の「身欠きにしん」とも良い相性だったんですね・・。非常に美味しくいただきました。
この辺りはやはり全房発酵の良さですよね。ピュアだし香りのスピードも速いしふっくらしているし・・。勿論熟を加えて行けば、クラシックは発酵で行ったキュヴェと遜色無い仕上がりになるどころか、美しいディテールを若い時のニュアンスをタイムマシンのように持って行ってくれます。
素晴らしいブルゴーニュワインです。でも・・2ケースしかないんです。一応ですが本数制限させていただきました。同じように素晴らしいオート=コートはまだ多めに有りますので、そちらもご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【エレガンスと高ポテンシャルをレジョナルワインで見事に表現しています!リーズナブルながらも素晴らしい!必飲です!】 いや~・・美味しいです。今飲んで良し、数年寝かせても良し、最低15年は持つワインです。リアルワインガイド第59号は「87+ 88 今~2030」とかなり渋い評価ですが、個人的にはポテンシャルに90点付けないと周りの造り手のワインとの乖離をちゃんと説明できないと思ってます。
2013年の淡い旨さ、2014年のポテンシャルの高さを共に内包し表現出来た2015年だと思います。
何しろ・・・
「エキスの旨みが半端ない!!」
んですよ。
一体、どうやったら出来るのか?・・これが出来る人はそんなにいないと思うんですが、下から上まで、見事に・・
「果実の旨み」
がしっかり感じられるんですよ。
そしてそれは、
「決して甘味では無い」
んです。全く甘く無いんですね。残糖感無く非常にドライです。ところが全然、飲みにくくない・・ついつい、次のワインを求めてしまう「果実の美味しさ」を持った旨みなんですね。
このACブル、プリエールは、
「カシスっぽさを持ったチェリー」
が一番近い表現かな・・と思いますが、飲まれるタイミングで変わるかもしれません。
そして、ややプラミーだった2013年の柔らかな美味しさも奥に秘めています。スイスイっと入って来て、でも口内でしっかりノーズや味蕾をくすぐってくれるんですね~。
こんな3000円以内のACブルは見当たらないと思いますよ。何せ・・飲まれた方なら判るかもしれませんが、
「昨年末にご案内させていただいた2015年ヴォーヌ=ロマネ/ベルトー=ジェルベとほぼ同様のニュアンスを、やや重いながらも持っている」
んですよ。ヴォーヌ=ロマネ・・・滅茶旨かったんですが、余りに数が無く・・余り行き渡ってないと思います。しかもリーズナブルで素晴らしいワインでした。そのイメージが脳裏にパッと浮かんでくるほど似ていました。
是非飲んでみていただきたい、「必飲ワイン」とさせていただきます。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。色合いなど是非、比較してみてください。
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【2014年、アメリー・ベルトーのベースのワインは充実度大きくアップしています!超お勧めデイリー・ピノ・ノワール!】 2013年、彗星のようにデビューし、我々に大きなインパクトを与えてくれたアメリー・ベルトーの2年目のワインです。
今年は2016年ですが日本も異常気象と言うか、地方にも寄ってかなり状況が違うにしても、
「突然の豪雨。しかもそこだけ・・集中して降っているだけ。」
みたいな、局地的に何かが集中してしまうような感じが有るかもしれません。最も、今までは情報が流れていなかっただけなのかもしれませんが・・。
noisy の店も冷房を強くしている関係で、この季節は毎年、出入り口のガラスドアが結露し、それが垂れて床をビチョビチョに濡らしてしまうんですが、今年は何故か全くそうはならないんですね。
そう、湿度が低いんですよ。なので空気中の水分が結露するほど無い・・と言うことなんだと理解しています。何せ、外は30度以上、レジ前はほぼ18度、セラーは13度ですから、結露すると大変なんですね~。結構、店内も局地的に結露します。結露するということは温度が違うものがそこで出会っていると言うことですが、完全を目指していても、どこかに必ず「穴」は有るものですよね。例えば「照明」一つとっても温度は上がってしまいますし、照明器具の部分はどうしても温度対策は難しいものです。
そんなことはどうでも良いんですが、アメリーの2014年ものも2013年ものとの違いは、やはり「葡萄の出来」に掛かっている訳です。2013年は厳しい年でしたので、「強さ」「糖度」と言う観点からはどうしても「弱含み」だった年と言えると思います。強さの代わりに「直近のエレガンス」を手に入れたことになると思います。半面、良い年ほど長くは持たない「弱さ」に繋がります。
2013年のレ・プリエールと2014年のそれを見比べると一目瞭然ですね。確実に各要素は2013年を上回っていると言えます。
しかしながらそれは、
「人間がその時に飲んで美味しいと思うかどうか・・とは無関係」
な訳です。
2013年のレ・プリエールは非常にエレガントで有り、美しい穏やかなエキス感がふっくらと伝わってきて、リリースから非常に美味しかったと思います。
それに加え、
「輸入の時期の違い」
も有ります。
2013年ものは9月頃だったと記憶していますので、2014年もののご案内は少し早いですよね。なので、2013年ものと2014年ものを感覚勝負で単純比較するのであれば、やはり9月頃に行うのがベストになります。
もっともお客様はそれで良いんですが、我々はそんなことは致しませんで、感覚上でプラスしたりマイナスしたり、想像の上でどうこうと・・判断しないと、
「直近の味わいだけでそのワイン自体を判断してしまう」
ことになりかねず、とんでもない間違いになってしまうことに繋がります。
勿論ですが、他にも、
「休められた状態か?輸入はいつか?」
とか、
「現在の品温は?また気温は?」
とかもそんな考慮の中に入れないといけないですね。
そんな部分をキチッとした上で、2014年のレ・プリエールをご紹介したいと思います。2014年レ・ペリエール・・・アメリーらしい、
「ドライな味筋。エキスバッチリ。ミネラリティもよりしっかり。2013年よりもやや強い性格で、2013年よりも少し早い分、少しだけ硬さが見える状態。」
です。
アメリー・ベルトーのワインは、かなりなドライですが、酸の構成具合が非常にふっくらとバランスが良いので旨みがしっかり乗っています。2014年は天候も良かったので、色合いは2013年に比較し、しっかりしています。しかし「濃い」と言う表現は全く当てはまらず、その分、豊かな酸とグラッシーなミネラル感がワインを覆っています。時間を掛けると徐々にソフトなタッチになってきます。
グラッシーなミネラル感は透明さが際立ち、ガラスのような感じです。そこに余り鉄っぽくは成りすぎない感じの鉱物感が入ります。果実はベリー、チェリーで、抜栓直後はやや硬さも見えますが、こちらも徐々に果実感を強くして行きます。
中域には少しジュヴレっぽいミネラル感が有りますが弱めです。色は淡いのにしっかりと低域から支えられていて、軽くは有りません。余韻も実に長く、ドライながら酸の旨みを感じさせつつ、グラッシーさも出しつつ消えて行きます。非常に良い出来だと思います。美味しいです。
2013年の柔らかなテクスチュアを期待するには10月頃まで待つ必要が有るでしょう。しかし、現状でもかなり美味しく飲めます。
もう2014年を飲まれた方の印象が人伝いに流れてきました。「2013年と少しスタイルが違うかも」と言うことでしたが、スタイルが違うと言うより、ヴィンテージの要素の違いがかなり大きいと思うんですね。しっかり出来たヴィンテージですから、弱いヴィンテージと同じ物を期待するならそれだけ時間も必要に成る訳です。
とても美味しかった2013年のフィサンにしても、昨年の9月に飲むのと、今年、今飲むのでは大違いです。やや硬さが有った・・と言うことが今飲むと充分に理解できる味わいで、非常にソフトになり、表情も豊かで、より余韻が伸びて行くような感じに感じられるはずです。
やはりアメリー・ベルトー、2014年もより素晴らしいワインを造ってくれたようです。価格も非常にリーズナブルです!是非ご期待ください。お勧めします!
以下は2013年のブルゴーニュ・レ・プリエールのレヴューです。
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・・このとても淡いように見えるはずの色調からは、想像をはるかに超えたピュアで濃密なエキスが存在しています。何よりもピュアで、そしてエキスが濃いです。そしてとてもエレガント!味わいが濃いのでは無く、エキスの密度が濃い・・そう思っていただけますと近いと思います。
noisy としては、ドメーヌ・ドニ・ベルトーのワインには、固定観念みたいなものが出来上がっていて、
「硬い・時間が掛かる、ちょっと野暮ったい」
のようなイメージを持っていました・・ので、すでに「追っかけ」まで出てきているような状況を理解するには、飲むしかない・・と思ったわけでして、しかもこのような・・全く正反対に思えるような味わいのアメリーのワインにはもう・・ビックリしてしまいました。
グラスに注いだ直後・・もしくは抜栓した直後、何とも幸せなアロマが漂ってきます。これは彼女のどのワインにも言えることです。
この淡い色合いの液体の入ったグラスをノーズに持って行くと、意外や意外・・さほど香っては来ません。テクスチュアは「むっちり」していて、まるで赤ん坊のほっぺたに自分のほっぺたをくっ付けているかのような感じ・・。
開けたてはむしろサラリと軽やかにフワリフワリ・・終盤まで行きます。ですがもう5分・・10分と経過すると大きく変化して来ます。
ボディがふっくらと膨らみ始めた・・と思ったら、膨大なエキスの濃度由来の旨みと・・なんと「桃」のようなフルーツ感が溢れ出してきます。そして、余韻には透明でピュアな・・まるで清冽な清水のような清々しさのあるイメージがいつまでも続くんです。
当初「桃」のようなニュアンスは徐々にベリーっぽくなってきます。そしてさらにボディは膨張して行き、清冽な余韻を長く感じさせてくれるんですね。甘みを残した果実味は無く、ただ完全エキス化した要素が膨大で、ついつい・・飲んでしまいます。
「・・これ・・旨いなぁ・・」
と思わず言ってしまうでしょう。
あのルイ・ユエランの、しみじみとしたエキスの旨み・・は、むしろ「墨絵の世界」で有って、アメリーのブルは、その墨絵の墨が「ピンク色」で出来ている・・と思っていただけると近いかもしれません。
「非常にドライで、ふっくらと柔らかく、今から飲み始めてもとても美味しく、非常にエレガントである」
と言え、noisy のイメージに有った、ドニ・ベルトーのものとは、「ドライ・・と言う一点のみ」の合致でした・・。
この素晴らしい・・これからのブルゴーニュワインを牽引して行く立場になるかもしれない・・とさえ思えるようなワインでした。・・よくよく聞いてみると、
「メオ=カミュゼ」でも研修していた (・・これはガセネタでした。すみません。)と言うことで・・、エージェントさんの担当は、
「それでもメオ=カミュゼとは似てないですけどね・・」
と。
ただし、2013年のメオのブルゴーニュを飲んだ方ならお判りかと思います・・。
それなりに似た部分もあるぞ・・と。(修行はガセネタでしたが内容はその通りです。)
そう・・非常に清冽な水のごとき、美しい余韻と全体のピュアさ・・はむしろそっくりと言えるかもしれません。そして、彼女は超絶エキスの仕上げに「ピンクの絵の具」を使ったと。
で、リアルワインガイドの徳丸さんはプッシュしつつも87+、87+と言う評価ですが・・おそらく日本の現品を飲んだら評価を上げるでしょうね・・。間違いないと思いますよ。「茎っぽさもあるがネガティヴにならない・・」との部分が、大部分、「ピーチ」に成長してるんだと思います。noisyならポテンシャルで間違い無く90点付けるでしょう。
このワイン、リーズナブルですし、目茶目茶旨いので、是非・・飲んでください。飲まなきゃならないワインだと思います。アメリー・ヴェルトーの初ヴィンテージは大成功!・・超お奨めします!!
● 2016 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ
【ピュアな中にもナチュラルさと妖艶さ、そして柔らかく優しくフワッと拡がる味わいにクラクラッとさせられます!】
2016年のアメリー・ベルトーは実に素晴らしいと思います。もう、ベースのキュヴェからして旨い・・。ACブルのレ・プリエール・・素敵です。惚れちゃいます。オート=コート・・・さらに素敵です・・クラクラっとさせられてしまいます。
今回は2枚の写真を掲載させていただきました。まぁ、noisy のサイトをご覧になる方は、
「・・スマートフォンでも外じゃ(ページの容量がデカいから)厳しい・・家に帰ってパソコンで観ないと・・」
と思ってらっしゃる方も多いと思います。
本来ならも少しスマートにやりたいんですが・・準備はしていますので、スマートフォンの方はもう少しお待ちくださいね。携帯電話の方は・・すみません、無理です。PCや大き目のタブレットの方は現状で良く見えると思います・・すみません。
でも2枚目の写真なんぞを見ると、良く判りますよね。
「・・うわっ、なんて・・色!」
と思っていただけるに違いありません。
この辺は、フランソワ・ラマルシュのフィネス有る味わいにも通じるかな~と感じています。淡くて優しくて・・とにかく虜にさせられてしまいます。
もうさして申し上げることは無いんですね。皆さんも重々美味しさが判っていると思います。濃く無くて、エキスがしっかりしてて、優しい・・そして官能的なアロマも内包しています。
リアルワインガイド第63号は、今飲んで88+ ポテンシャル89 飲み頃予想 今~2033 と言う評価です。noisy なら90Points は付けます。ACブルとオート=コート、この2つを飲んだだけで幸せです・・。
写真に関して言いますと、次の新着までは何せ時間が無いものでして、澱が落ち切らずに・・ACブルとオート=コートをテイスティングしています。なので還って、
「グラデュエーションが見える」
状況だと思います。その分、透明感が損なわれているでしょう。
2016年、ニコラ・フォールの影を感じる見事な味わいになっています。是非飲んでみてください。このワインに関しましては一応フリーですが、際限無く在庫が有る訳では無く、あと1回、もしくは2回程度追加出来る位です。お早めに・・是非とも飲んで欲しいアイテムです!お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【やや重厚さの有る見事なオート=コート!ACブル・プリエールをやや大柄に、より冷涼にしたほんのり黒いチェリー!これも旨いです!】 何故ACブルを一推し・必飲ワインにしたか・・と問われれば、
「今すぐに飲んで誰も美味しさを疑わない状態なのがレ・プリエールだったから・・」
と答えます。
まぁ、さっさと飲んで滅茶苦茶旨いですから、喜んでいただけることは間違い無いと踏んでいます。
しかしそれは、他のワイン・・・特にさしてプライスの変わらない、この「オート=コート」を下に見ている訳では有りません。確実にポテンシャルの高いのがこの「オート=コート」です。単に・・
「少しだけまとまり切って無いだけ」
で有って、各々の表現は確実に上、そして「まとまるのに必要な時間」は僅少です。なので、このオート=コート」を一推しにしても全く問題無しです。
ほんのりカシスを感じさせるレ・プリエールに対し(赤が強い色なのに・・)こちらは見事にチェリーですね。カシスのニュアンスは無く、より大柄で、クラス上位を素朴に訴えて来ます。
同じように果実の旨みがたっぷり有って、ヴォーヌ=ロマネ的な美味しさを持っているんですね。熟してもかなり素晴らしいんじゃないかと思います。何故かリアルワインガイドはこのオート=コートをテイスティングしていないようですね。ACブルと同じように・・まぁ、母方からいただいた畑なのでしょうから・・と言う部分も有り、しかし父方から継承した畑のワインにも、その
「果実の旨み」
はしっかり有るのが・・不思議です。どうやってるんでしょうね~・・。
で、おそらくこの影響かな?・・と思えるのがエージェントさんのM君情報。
>すみません。全体的に入荷量激減です。そして多少恵まれたらしい2016年の数量も…さて、2015年のベルトー=ジェルベアメリーの小さな変革として樽内でのマロラクティック発酵があります。2015年はすべてのワインに共通しているようです。ワインの澱に良い影響を与えると判断したようです。発酵中の澱引きの回数も減らすことで醸造中のSO2添加が無くなった点もより柔らかくふんわりとしたベルトーらしいワインの質感に一役かっていることでしょう。全房発酵比率も少し高まったようです。そしてBourgogne Aujourd’hui誌138号での大絶賛。ブルゴーニュ全体でも特級レベルの評価となり、間違いなくフィサン最高の栄誉です。そして本文にはなかなか興味深い記事が…
とのことで・・
「香りのスピードは速いし良く香るし果実がしっかりピュアだし旨みたっぷりだしポテンシャルも高いし・・」
と言うこと無い仕上がりの2015年です。ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【充実したニュイ=サン=ジョルジュ近郊のオート=コート!!エキスが充実し果実感もたっぷりです!】 どうでしょう?・・2013年ものに比べると濃いですね。到着してからテイスティングまで時間を余り掛けられなかったので若干、「休養不足」で「澱が舞ってる」状態も見えるかと思いますが、
「ニュイ=サン=ジョルジュっぽい感じに見える」
かな~・・と・・(^^;; 思います。ブルゴーニュ・レ・プリエールのように透明なものでは無く、わずかに白かったり、わずかに茶が強く入っているような・・そしてタンニンもより多く含まれているような色合いに感じられるかもしれません・・って見ただけでそこまで判るのかよ・・とは突っ込まないでくださいね~。クセなんですよ。長年に渡って「(味わいを一旦)想像して(決めつけて)から飲む」を繰り返してしまったので、そうじゃないかな~?と思ってしまうんですね。最も、「前言撤回するのも得意」でした。
面白いのは、やはりこのオート=コートはジェルベからの畑なんですよね。そんな雰囲気は2013年よりも伝わっています。それにやはり2013年との色合いの密度の違い!・・雲泥の差が有ると思いませんか?
非常にエキシーだった2013年ものですが、2014年ものはそこに要素の種類の多さと、各要素の分厚さが入っています。しっかりと「濃度」の有る味わいで、上記のように、「ニュイ=サン=ジョルジュ」っぽいような味わいの多層感が有り、しかし余り土っぽくは無く、冷涼な酸の美味しい味わいが有ります。
これ、1~2週間ほどしっかり休養させて落ち着かせたら、今でもかなり美味しいと思いますよ。濃密さが有る分、まだ仕上がりきっていないバランスだとしても、それを完全にマスキングしていると思うんですね。
価格も他のドメーヌでは「パストゥグランさえも買えない」ようなものですから、かなりお買い得と言えると思います。
非常にリーズナブルですが、アメリー・ベルトーらしい、ドライで旨みがキッチリ乗り、エキス中心の充実した味わいです。お勧めしたいんですが、こちらはこれが最後のご案内かと思います。是非お早めにご検討くださいませ。お勧めします!
以下は2013年のこのワインのレヴューです。
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実に美しい・・淡いルビーな色合いをしたオート=コート・ド・ニュイです。アメリー・ベルトーのワインのコルクを抜くと、まず何とも言えぬ甘い果実の香りがそこはかとなく漂うんですよね。これは、彼女のどのワインでも言える事で、ほんのりと赤く色付いた果実のエキス由来だと思いますが、揮発性の・・香水のような成分のアロマティックさだと思います。何とも良い感じなんです。
ワイナート誌を見ても、「少し青っぽい」・・みたいな表現が見受けられますし、飲まれたお客様も同様のニュアンスを言葉にされますが、ワイナート誌は別にして、お客様からは「マイナス印象としての青っぽさ」だけだとは思えない言葉だと理解しています。
つまり、良い意味での青っぽさと言うか、将来的に消えるとか、将来的に別の要素に変化しつつ有るもの・・のような意味合いですね。
実はそれは「大正解」なんですね。醸造中に余りにいじくりまわしたワイン・・は、その青っぽさは別の要素をくっ付いてしまって、
「青臭い」
ワインになってしまい、茎っぽかったり、サラダ食べてんじゃね~ぞ~!・・のような感じになってしまうことが有ります。
ですが、アメリーのワインは、例えばピジェアージュも発酵後半にチョロっとするだけのようですし、おそらくワインにストレスを与えないように優しい手順を踏んでいると思われます。
なので、その若さ、青さ、植物っぽさはむしろ、構成の大きさを表現して行く大事な要素の一つだと考えることが出来ます。
たとえば、ワインにはとても重要な「渋み」・・・これも弄繰り回してしまうと、タンニンや他の渋みを持つ要素が別のものと結合してしまって、「渋さ」「くどさ」を固定してしまいますが、若いときの単に渋みは、将来的な「甘さ」と「大きさ」、そして「将来そのもの」を表現してくれる「シード」なんですね。
このオート=コートは、現段階(2015年10月1日)においては、若干の青みを抜栓直後から15分ほどの間、感じることになります。しかし、その時間が過ぎると、むしろ今まで感じていた青みは消え、ボディの大きさと甘み、果実感を助長していることに気付くはずです。
つまり、まだワインとして安定していない時期のピュアな青っぽさは、決して悪いものだけでは無いんだ・・と言うことなんですね。
このオート=コート、フランソワ・ジェルベからいただいたニュイ・サン・ジョルジュ近郊の畑だそうで、言われてみればニュイ=サンの複雑性豊かな味わいをやや冷ややかにした・・そのまんまの味わいがします。とても優れたワイン・・でも15分待ってね・・もしくは、その変化を楽しんでね!・・と言うワインなんですね。
優しさ、複雑さはACブル・プリエールには無く、軽やかさは劣るもののエレガントさも有り、総合的には上です。価格はそう変わりませんが、この成長途中、落ち着く過程にあるオート=コートを楽しむことは、アメリーのワインを理解する早道なんじゃないかと思います。
残り全部を購入しちゃいましたので、この数で最後です。是非ACブルや他のワインと合わせ、楽しいブルゴーニュ・ピノ・ノワールを感じてみてください。お奨めします!
● 2016 Cote de Nuits-Villages
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ
【激旨です!トップノーズ、口入れ、中盤、余韻へと流れる中に起承転結を感じさせつつも、サラッと・・エレガントな味わいです!】
これは素晴らしいです。いや、ACブルもオート=コートも滅茶美味しいですが、この見事なバランスには脱帽です。
最初から最後まで一つの流れの中で始まり、終わっていて、その振幅はきちんと有るのに、
「エッジが無い」
んですね・・。
noisy にしてみても、もうどれだけワインを飲んだのかなど、測りようのない状態では有ります。コート・ド・ニュイ・ヴィラージュと言う名のついたワインは、実は「駄」の付く大手さんのものはそれなりに有るにせよ、秀逸なドメーヌ物はさしては存在しません。それでも結構・・飲んではいます。
そんな秀逸とされる造り手のコート・ド・ニュイ・ヴィラージュだとしても、結構に・・「角張ったエッジ」には引っかかる訳ですね。その多くはミネラリティ不足だったり、酸の構成の歪さだったり・・葡萄の出来・不出来がそのままワインに現れており、
「ま・・コート・ド・ニュイ・ヴィラージュだからね・・」
で済ませてきた訳です。
しかし言ってみれば、ヴィラージュの名がそれを表わしていますが、「準村名格」で有って、自身の村の名前をアペラシオンとして名乗れないだけ・・なんですね。特徴が薄く、歴史が余り無い・・と言うことだけになりますから、
「ちゃんと造れば美味しいワインになるはず!」
だと・・。
そんなイメージを具現化したのがこのアメリー・ベルトーのコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ2016年です。
2015年ものはジュヴレ=シャンベルタンにそっくりでした。ポテンシャルも高く、複雑性もしっかり有りました・・が、「わずかながらエッジは感じられた」のも事実です。引っかかる訳です。
2016年ものは、いや~・・もう完璧なバランスだと思いました。過不足無く、尖がらず、優しく包んでくれるコート・ド・ニュイ・ヴィラージュです。こんなのは初めてです。是非飲んでみてください。数は・・有りません。
以下は以前のレヴューです。
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【ピュアなだけじゃない、ポテンシャルの高さを充分に堪能できる見事な仕上がりです。ジュヴレ=シャンベルタンそのもの!】 名前の通り「村名」単独を名乗れない畑なので「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」と、ヴィラージュ(村)が付き、「準村名格」もしくは「村名格」のアペラシオンです。
まぁ、村名格と言ってしまうと他の単独村名格との差を言えなくなってしまうので「準村名格」としていますが、実は「村名格」です。アペラシオンとしては単独村名よりも下に見られるのが普通です。
2014年ものまでは、「やや軽やかなジュヴレ=シャンベルタン」としていましたが、もうこれは・・区別が付かないですね。
重量感有り、金属的ミネラリティ有り、鉄っぽくも有り、下からグググっと支えられ、持ち上げられているかのような安定感にチェリーやベリーの見事なピュアさ、香りも速く、飲み応えのある味わいです。他のキュヴェ同様に「果実の旨み」が詰まっていて、非常に複雑です。
現状で完全にバランスしている・・のでは有りますが、まとまり切っているか?と問われると、もう少し置いた方が良いかな?・・と答えるでしょう。
それでももう2018年の2月の末になりますから、
「暖かくなったなぁ・・と思ったころからが飲んで良い時期に入って来る」
と思ってください。
ただし、元々余り多く無いキュヴェです。さっさと完売してしまうと思いますのでお早めにご検討ください。
「2015年のベルトー=ジェルベは基本、下から順番に飲む・・」
のが良いです。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【これは旨い!エレガントでやや軽やかなジュヴレ=シャンベルタン風の味わいです!!】 昨年も、
「ありゃぁ・・こりゃジュヴレ村名と間違えるわな~~・・」
と思ってしまったコート・ド・ニュイ=ヴィラージュです。2013年ものと比べると、かなり大柄でダイナミックさを増しています。
あ、これはいつか言わないといけないと・・思っていたんですが、このベルトーの正規代理店さんは何軒か存在しますが、コンディション良く持って来ていらっしゃるのは少数派です。現時点でのその?な部分のチェックはしていませんが、まともなワイン屋さんなら相手をしないような管理の出来ないエージェントさんもいらっしゃいますので、
「どんなに価格が安くても買ってはいけない」
です。元々悪くなってしまったものは、現状維持は出来ても良くなることは無いです。
リアルワインガイド第55号ではスペシャルなブルゴーニュ・キュヴェ・セレクスィヨン同様、テイスティングは出来なかったようで、評価が上がっていません。
しかしながら、2013年もの以上に大柄に、よりジュヴレらしくなっているのに驚きました。昨年の2013年ものが女性らしいエレガントなスタイルだとするなら、2014年ものは、2013年同様のお姿には違いないが、「あれ?・・ヒョウ柄のワンピすか?」と・・(笑・・いや、大阪のおばちゃんだと言ってる訳じゃぁ無いですよ。
例えが悪かったかな・・。「羊の皮を着た狼」・・いや、これもちょっとオーバーか・・。じゃぁやっぱり、
「・・飴ちゃん、お食べ~!」
と人懐っこい大阪のおばちゃんかもしれません。
2013年よりも出来が良い分、熟成にはより時間が掛かると思われますが、現時点でもかなり美味しいと思います。大阪のおばちゃんと言ってしまってはまだお若いアメリーさんに失礼だとは思いますが、これはあくまで「ワインの例え」ですんで・・はい。是非飲んでみてください。お勧めします。めっちゃ安です。
以下は2013年時のこのワインのレヴューです。
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非常に美味しいです。現時点(2015年10月1日)でも充分美味しく飲めちゃいます。涼しいオート=コートは成熟に時間が掛かり、よって、ワインが仕上がるのに時間も掛かるでしょう。
しかし、コート・ド・ニュイ・ヴィラージュは「ヴィラージュ」が付くことでお判りかと思いますが準村名格のアペラシオンですので、標高は少し低く、葡萄の熟成は早くなります。なので、ワインとしての仕上がりも早くなる傾向が有るんでしょう。
明らかにフィサンより充実した鉄っぽい「重さ」の有るワインですが、より濃密で充実しています。ベリー系の果実の風味、ベリーの艶やかなスパイシーさをエレガントに感じさせてくれます。重さが有る・・と言っても、「重くは無い」です。総じて中くらいですが、彼女のワインのフィサン以下のワインの中では重量感の有る方・・とお考えください。
エキスが綺麗に出ていて、無理な抽出をせず、人的関与もできるだけワインにストレスを与えないようにしているのが良く判る仕上がりです。
オート=コートに感じる「青っぽさ」は微塵も無く、とても果実感が有ります。ピュアな味わいが素晴らしい!
このコート・ド・ニュイ・ヴィラージュも残りを全部購入しちゃいました。本当は仕入れるつもりは無かったんですよね・・。でも、アメリーのワインが余りにエキスが美しく、美味しいので・・
「この際、全部買っちゃお!」
っちゅう、ちと無理が有る部分を通し、仕入れてしまったんですね。
難しかったはずの2013年初ヴィンテージでこの仕上がりとは・・noisy も非常にビックリしています。何より自分の反応に自分がビックリしていると言う・・(^^ 何ともヘンテコでは有りますが、非常にエキシーで旨いコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ!・・お楽しみくださいませ。少量です!
● 2016 Fixin les Clos
フィサン・レ・クロ
【素晴らしい出来です!・・今までで最高を・・さらに超えて来ました!!】
2015年もので、
「今までで最高!」
などと言ってしまったために、2016年もののプレゼンをどうしたら良いかと、ちょっと悩み気味だったのですが、しっかり上塗りしてしまいました。今までで最高のフィサン・レ・クロです。
色合いも密度の高い素晴らしいものですよね。是非2013年からの連続写真を・・ご覧ください。
濃く見えるでしょう?・・でも、サラッとしているんですよ。そして旨味の元がちゃんと備わっている。アロマの表現も多彩でスピードも速いし、細やかな表情が、実は大きな構造からストレスなく出てくるんですね。
リアルワインガイドは・・残念ながら、レ・クレの評価は有ってもレ・クロを回避しています。それだけ「少ない」と言うことなんですね。
しかし、その少ない中で仕上がったキュヴェはどれも秀逸ですが、
「noisy が飲めた中では、今、これが一番の表情を持っていて、今、一番美味しい!」
と言えるでしょう。
村名ジュヴレ=シャンベルタンは、ポテンシャルでこのフィサン・レ・クロを凌ぎますが、「今飲んで」と言う観点からはフィサン・レ・クロに劣ります。3年ほど経過するとその座は奪われるかな?・・と言う感じですが、それでもこのレ・クロの存在感は普遍でしょう。
リアルワインガイド第63号は、フィサン・レ・クレ2016年に91~92ポイント付けています。noisy的には、このフィサン・レ・クロにも同様な評価をしたいと思っています。
この密度、しなやかさ、軽やかだけれど充実している酒躯・・フィネス、エレガンス。もう充分でしょう!ジュヴレに似ている・・と言って来ましたが、これはもう、フィサン1級レ・クロです。ジャンプアップした2016年のアメリー・ベルトーを理解するのには最高のアイテムかと感じました。こちらも余り数は有りませんが、やはり飲んでいただきたい!是非お早めにご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【今までで最高の出来!素晴らしいです!】 非常に美味しいですね~・・素晴らしいです。色合いもACブルやオート=コート、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとは少し傾向が違いますね。
2015年のレ・クロは、2014年までのレ・クロと同様にやや赤紫色の色合いを継承しています。ACブルあたりはやや褐色が混じったようなイメージですが、その色は見て取れません。
2014年ものと比較すると・・歴然としています。濃密な色合いです。美しいですね・・そしてファットな舌触りには極上のタンニン分を含んでいるのが判ります。
noisy はブルゴーニュワインの評価には、滅多に「タンニン」を言いません。言う必要が無いと言うか、タンニンをタンニンとして捉えられるブルゴーニュワインってどうなのよ・・と言う思いもどこかに有るからです。
このレ・クロは、そんな自身の「禁」を犯しても伝えておくべきかな・・と思うので敢えて書きました。極上のタンニン・・と言いましたが、それは「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールにおける好ましいタンニン」と言うことになります。
もし気にしないでいたら・・もしくは、タンニン分を捕えようと思っていなければ、それは中々判らないでしょう。全くベルベッティで有り、深みと柔らかさが有り、全体に溶け込んでいるので判り辛いんですね。ブルゴーニュワインはそれで良いと思います。まぁ、タンニンをしっかり出してくる生産者さんもいらっしゃいますが、余り好ましいとは思っていません。目立たないのに実は存在している・・それでよい訳です。下手をすればエレガンス、フィネスを大きく損なうことになりかねないと思います。
しかし、目立たない・・判り辛いのにしっかり存在し、ワインを大きくしているのがこの素晴らしいレ・クロのタンニンです。
そしてそれは香りの厚みにも・・現れています。ま~・・素晴らしいこと、複雑でゴージャスですし、存在感は凄いです。
敢えて言うなら・・樽も有りますよ。実に高級感のあるものです。敢えて取り上げることも無いのですが念のため・・。
リアルワインガイド第59号はこのレ・クロに「89+ 90+ 2018~2038」と言う高評価を与えています。noisy 的にはもう少し上げたいところですが・・まぁ・・仕方ないでしょうか。香りの密度感・・みたいなことも述べられていますが、このクラスになると下のクラスとは全然違う・・とも言及されています。
noisy 的にもこの春頃から飲んで良いと思います。しかし・・このワインの本当の飲み頃は10年経ってから・・でしょう。ポテンシャルを開花させるにはその位は必要です。素晴らしいワインでした!
また、例年ですとレ・クロとレ・クラの比較をするところなんですが、リアルワインガイド第59号でもレ・クラの評価をしていないのと同じ意味でしょうか、レ・クラの入荷は12本だけです。レ・クロは24本でしたので何とか飲めましたが・・すみません。
因みに「造り手紹介欄」の写真に某雑誌の評価がそれとなく出ていますが、そこには何とこの「レ・クラ2015年」が、
「18.5」 と評価されています。
20点満点で18.5点は・・物凄い評価ですよ?・・まぁ、1級ザルヴレは19点ですけどね!
写真も詳細では無いですし部分しか映ってないので良く判りませんが、それにしてもこの評価は高いですね。レ・クロを飲んでも良く判りますし、アン・コンブ・ロワを飲めば・・
「うお~!」
と思わず声を上げてしまうでしょう。
希少な畑名付フィサンです。是非飲んでみてください。お早めにどうぞ!
━━━━━
【値下げでも2013年よりもポテンシャルアップ!出来の良いジュヴレ村名と比べても遜色ありません!】 待ちに待ったアメリー・ベルトーのフィサン・レ・クロです。面白いものでこのレ・クロは非常にジュヴレっぽいです。レ・クレの方は・・同じような名前では有るものの、これまた全然違って、ものの見事にシャンボール的です。これは比較して飲んでもらえば物凄く判り易いです。ベリー系のがっしりした大き目な体格でやや鉄っぽいレ・クロ、チェリーリキュール的で細やかなチョークっぽいミネラリティのレ・クレです。
リアルワインガイド第55号は 90~91 今~2038 と高評価 でした。2013年ものは非常にエレガントでしたが、2014年はそこにダイナミズムを感じます。とても大きく、男っぽいです。
4千円台のジュヴレは、安けりゃ良いで済ませられるものを除きほぼ絶滅状態・・リーズナブルなものでも5千円は下りません。
「・・でもフィサンじゃジュヴレ的なクリマの特徴の違いが楽しめないんじゃない?」
とおっしゃるかもしれませんが、村名クリマと言うことで話をするなら、ラ・ジュスティスとかプレソニエールなどの名の有る畑位で出来るくらいですから、
「明確に違う個性を楽しめる!」
と言うことでは、レ・クロ、レ・クレはその良い機会になると思いますよ。
それに、1級のザルヴレ!・・これがまた素晴らしい!・・ジュヴレの著名な1級群の中に入ってもその個性を見せつけるでしょう。
ですので、このまさにちょっと男っぽい感じが優しい笑顔のアメリーと似つかわしくないかも・・と思うかもしれませんが、ワインの味わいはとても良いです。是非飲んでみてください。比較して楽しい・・しかもポテンシャルも充分でとても安い村名フィサン・レ・クロです。お勧めします!
以下は2013年フィサン・レ・クロのレヴューです。
━━━━━
【女性が持つ男っぽい部分を具現??・・優しさの有るソフトなジュヴレ=シャンベルタン風!ビターな旨さが満開です!】 村の北側、隣村のクーシェに程近い位置にある「レ・クロ」です。比較的軽い「フィサン」より、わずかに重厚で、タンニンもわずかに多く出ているように思います。
しかしながらそのタンニンの質が非常に細やかでベルベッティ・・。鉄火面のようにドライで甘みもへったくれも限り無くゼロなんですが、そのやや厚みのあるしなやかなタンニンが甘みを感じさせてくれるんですね。
エキスの抽出もストレスを感じない、非常にスムースなものです。
一般的にはタンニンは目立たないので言及すべきでは無いのかもしれませんが、非常にしなやかで質の良さを感じましたので、敢えて書いてみました。
色合いもやや淡目で透明感に満ちています。何しろドライなので、最初少し戸惑うかもしれませんが、一口、二口と飲み進めるに連れ、肯定感が増してくる感じです。
細かいことを言うと、フィサン村名よりも「乾いた土地のニュアンス」を感じさせるミネラリティで、よりミネラル分が多いと感じます。複雑性もより有りますが、まだ若いので際立った個性として感じるのは難しいかもしれません。
しかし、ベリー的な果実と少し乾いた感じのジュヴレ的鉱物的ミネラリティがバランス良くパレットを描きます。今飲んで・・充分に旨いです。現実には昨日・・美味しくてついつい・・飲んでしまいました!やっぱりアメリー・ベルトーの感性は素晴らしいですね~。なんか贔屓したくなっちゃいますよ。
同じ価格の村の南・・ブロションに近い区画の「レ・クレ」も有りますので、是非比較してみてください。
因みにこのワインはリアルワインガイド第51号にも掲載されていませんでした。エキス系のドライ&ビターながらもビシッと焦点の定まった見事な味わいです。美しい女性を感じさせるジュヴレ村名・・って、何かアメリーそのもののようなイメージです。今飲んで美味しいとしても、気温が上がるこの春には一皮向けそうですよ・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2016 Fixin les Crais
フィサン・レ・クレ
【リアルワインガイド第63号は 今飲んで 91 ポテンシャル 92 飲み頃予想 今~2040!・・ですが、たった12本のみです。】
毎年続けて来たテイスティングを一旦切らざるを得ないのは、非常に残念です。このように、グラスの写真を見比べるだけでも、どのようになって来たのか、ヴィンテージの要素に加え、ドメーヌの成長や衰退さえも透けて見えてくるからです。
レ・クレに関しましてはたったの12本です。レ・クロも少なくて24本ですので、
「・・どっちを飲むか?」
の選択を迫られた訳ですが・・・おのずと決まってしまいますよね。
で結局、透明なミネラリティが豊富でややカッチリとした輝きの有る味わいのレ・クレのテイスティングを回避することにしました。
ので・・すみません・・、リアルワインガイド第63号はポテンシャル92Pointsでした・・。2015年ものはレ・クロの評価のみでしたが、やはり2016年ものは全体的にかさ上げした評価になっているようです。
しかし、ピュアでナチュラル感も備わる素晴らしいレ・クロを飲めば、透明さが輝くレ・クレも美味しいだろうと想像できます。詳しいことはレ・クロやその他のコラム、そして昨年までのレヴューをご覧くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【今までで最高の出来!素晴らしいです!】 非常に美味しいですね~・・素晴らしいです。色合いもACブルやオート=コート、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとは少し傾向が違いますね。
2015年のレ・クロは、2014年までのレ・クロと同様にやや赤紫色の色合いを継承しています。ACブルあたりはやや褐色が混じったようなイメージですが、その色は見て取れません。
2014年ものと比較すると・・歴然としています。濃密な色合いです。美しいですね・・そしてファットな舌触りには極上のタンニン分を含んでいるのが判ります。
noisy はブルゴーニュワインの評価には、滅多に「タンニン」を言いません。言う必要が無いと言うか、タンニンをタンニンとして捉えられるブルゴーニュワインってどうなのよ・・と言う思いもどこかに有るからです。
このレ・クロは、そんな自身の「禁」を犯しても伝えておくべきかな・・と思うので敢えて書きました。極上のタンニン・・と言いましたが、それは「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールにおける好ましいタンニン」と言うことになります。
もし気にしないでいたら・・もしくは、タンニン分を捕えようと思っていなければ、それは中々判らないでしょう。全くベルベッティで有り、深みと柔らかさが有り、全体に溶け込んでいるので判り辛いんですね。ブルゴーニュワインはそれで良いと思います。まぁ、タンニンをしっかり出してくる生産者さんもいらっしゃいますが、余り好ましいとは思っていません。目立たないのに実は存在している・・それでよい訳です。下手をすればエレガンス、フィネスを大きく損なうことになりかねないと思います。
しかし、目立たない・・判り辛いのにしっかり存在し、ワインを大きくしているのがこの素晴らしいレ・クロのタンニンです。
そしてそれは香りの厚みにも・・現れています。ま~・・素晴らしいこと、複雑でゴージャスですし、存在感は凄いです。
敢えて言うなら・・樽も有りますよ。実に高級感のあるものです。敢えて取り上げることも無いのですが念のため・・。
リアルワインガイド第59号はこのレ・クロに「89+ 90+ 2018~2038」と言う高評価を与えています。noisy 的にはもう少し上げたいところですが・・まぁ・・仕方ないでしょうか。香りの密度感・・みたいなことも述べられていますが、このクラスになると下のクラスとは全然違う・・とも言及されています。
noisy 的にもこの春頃から飲んで良いと思います。しかし・・このワインの本当の飲み頃は10年経ってから・・でしょう。ポテンシャルを開花させるにはその位は必要です。素晴らしいワインでした!
また、例年ですとレ・クロとレ・クラの比較をするところなんですが、リアルワインガイド第59号でもレ・クラの評価をしていないのと同じ意味でしょうか、レ・クラの入荷は12本だけです。レ・クロは24本でしたので何とか飲めましたが・・すみません。
因みに「造り手紹介欄」の写真に某雑誌の評価がそれとなく出ていますが、そこには何とこの「レ・クラ2015年」が、
「18.5」 と評価されています。
20点満点で18.5点は・・物凄い評価ですよ?・・まぁ、1級ザルヴレは19点ですけどね!
写真も詳細では無いですし部分しか映ってないので良く判りませんが、それにしてもこの評価は高いですね。レ・クロを飲んでも良く判りますし、アン・コンブ・ロワを飲めば・・
「うお~!」
と思わず声を上げてしまうでしょう。
希少な畑名付フィサンです。是非飲んでみてください。お早めにどうぞ!
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【値下げでも2013年よりもポテンシャルアップ!出来の良いジュヴレ村名と比べても遜色ありません!】 待ちに待ったアメリー・ベルトーのフィサン・レ・クロです。面白いものでこのレ・クロは非常にジュヴレっぽいです。レ・クレの方は・・同じような名前では有るものの、これまた全然違って、ものの見事にシャンボール的です。これは比較して飲んでもらえば物凄く判り易いです。ベリー系のがっしりした大き目な体格でやや鉄っぽいレ・クロ、チェリーリキュール的で細やかなチョークっぽいミネラリティのレ・クレです。
リアルワインガイド第55号は 90~91 今~2038 と高評価 でした。2013年ものは非常にエレガントでしたが、2014年はそこにダイナミズムを感じます。とても大きく、男っぽいです。
4千円台のジュヴレは、安けりゃ良いで済ませられるものを除きほぼ絶滅状態・・リーズナブルなものでも5千円は下りません。
「・・でもフィサンじゃジュヴレ的なクリマの特徴の違いが楽しめないんじゃない?」
とおっしゃるかもしれませんが、村名クリマと言うことで話をするなら、ラ・ジュスティスとかプレソニエールなどの名の有る畑位で出来るくらいですから、
「明確に違う個性を楽しめる!」
と言うことでは、レ・クロ、レ・クレはその良い機会になると思いますよ。
それに、1級のザルヴレ!・・これがまた素晴らしい!・・ジュヴレの著名な1級群の中に入ってもその個性を見せつけるでしょう。
ですので、このまさにちょっと男っぽい感じが優しい笑顔のアメリーと似つかわしくないかも・・と思うかもしれませんが、ワインの味わいはとても良いです。是非飲んでみてください。比較して楽しい・・しかもポテンシャルも充分でとても安い村名フィサン・レ・クロです。お勧めします!
以下は2013年フィサン・レ・クロのレヴューです。
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【女性が持つ男っぽい部分を具現??・・優しさの有るソフトなジュヴレ=シャンベルタン風!ビターな旨さが満開です!】 村の北側、隣村のクーシェに程近い位置にある「レ・クロ」です。比較的軽い「フィサン」より、わずかに重厚で、タンニンもわずかに多く出ているように思います。
しかしながらそのタンニンの質が非常に細やかでベルベッティ・・。鉄火面のようにドライで甘みもへったくれも限り無くゼロなんですが、そのやや厚みのあるしなやかなタンニンが甘みを感じさせてくれるんですね。
エキスの抽出もストレスを感じない、非常にスムースなものです。
一般的にはタンニンは目立たないので言及すべきでは無いのかもしれませんが、非常にしなやかで質の良さを感じましたので、敢えて書いてみました。
色合いもやや淡目で透明感に満ちています。何しろドライなので、最初少し戸惑うかもしれませんが、一口、二口と飲み進めるに連れ、肯定感が増してくる感じです。
細かいことを言うと、フィサン村名よりも「乾いた土地のニュアンス」を感じさせるミネラリティで、よりミネラル分が多いと感じます。複雑性もより有りますが、まだ若いので際立った個性として感じるのは難しいかもしれません。
しかし、ベリー的な果実と少し乾いた感じのジュヴレ的鉱物的ミネラリティがバランス良くパレットを描きます。今飲んで・・充分に旨いです。現実には昨日・・美味しくてついつい・・飲んでしまいました!やっぱりアメリー・ベルトーの感性は素晴らしいですね~。なんか贔屓したくなっちゃいますよ。
同じ価格の村の南・・ブロションに近い区画の「レ・クレ」も有りますので、是非比較してみてください。
因みにこのワインはリアルワインガイド第51号にも掲載されていませんでした。エキス系のドライ&ビターながらもビシッと焦点の定まった見事な味わいです。美しい女性を感じさせるジュヴレ村名・・って、何かアメリーそのもののようなイメージです。今飲んで美味しいとしても、気温が上がるこの春には一皮向けそうですよ・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2016 Fixin en Combe Roy
フィサン・アン・コンブ・ロワ
【1級レ・ザルヴレに瓜二つ!実は評価もほとんど同じ!?】
昨年2015年ものをテイスティングしていまして・・いや、正確には2018年の2月でした。ま~・・たまげたフィサンでした。
でも、通常の村名フィサンのソフトでエキスが綺麗に出た味わいも捨てがたく、
「・・アン・コンブ・ロワだけ飲んでると勘違いされるかも・・」
と言う気もしています。
それでもこのアン・コンブ・ロワの優秀性は特異で有り、リアルワインガイド第63号も「今飲んで 92 ポテンシャル 93 飲み頃予想 今~2043」とのことですので、1級ザルヴレとは、「今飲んでポイントが同じ、ポテンシャルで+0.5低い」だけ・・と言うことになってしまいますね。
noisy も、もしかしたらこの2つを比較テイスティングしたとしても、違いには言及できたとしても、正しく当てることが出来ないかもしれない・・とさえ思っています。
非常に優れたワインだと思われます。貴重ですので申し訳ございません、お一人様1本限定にてお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【何なんだこれは!凄いです!】 いや~・・ビックリしましたね・・こんな隠し玉が有ったんですね。これ、
「単なる村名フィサン」
ですよね?・・
そう思ってね・・調べてみましたよ。そうしたら、
「1級レ・ザルヴレの真下、ど真ん中に接した極小区画」
だったんですね。
あ~・・これだ~・・と言う滅茶小さな感じの区画ですが、おそらく・・
「1級レ・ザルヴレ並み」
なのでしょう。
面白いのはリアルワインガイド第59号の評価で、「90+ 91」 初めての試飲・・・絶対にお勧めとしていましたね。因みに1級レ・ザルヴレは「91 92」で「メチャクチャいい香り」としています。
なので、
「ほぼ1級レ・ザルヴレ並み」
は当たりでしょう。
これって・・フィサンだとは絶対思わないですよ。ほんのり重量感を増したヴォーヌ=ロマネ・・・と思ってしまうんじゃないかと。
香りの複雑さ、構成の凄さは抜栓直後から判りますよ。滅茶薫ります。ボディも豊かです。そして余韻がまぁ・・エキスの旨みは果実の旨みそのもので、またそこから香り出すんですね~・・。素晴らしいです!
で、例の雑誌ですが、1級レ・ザルヴレが19ポイントですから・・村名レ・クラが18.5ポイントですから・・
「・・ありゃ・・困った・・このアン・コンブ・ロワの置き場所が無い・・」
と言うことで、アン・コンブ・ロワも18.5ポイント辺りが妥当なのか・・と感じています。
それに、
「2015年ベルトー=ジェルベは下から飲め!」
などと言ってますが、このアン・コンブ・ロワは今飲んでも滅茶旨いんですね~・・。勿論、ポテンシャルが凄すぎて、現状で零れてくる要素だけでも旨いと言うことに尽きますけどね。
もう、並みのジュヴレは飲めんなぁ・・と思わされてしまいました。素晴らしい「村名フィサン」。是非ともビックリしてみてください。圧倒されると思います。
ごめんなさい・・少ないのでお一人様1本限定です。
● 2016 Fixin 1er Cru les Arvelets
フィサン・プルミエ・クリュ・レ・ザルヴレ
【テイスターとしても高いポイントを付けたくなってしまう存在です!】
リアルワインガイド第63号の評価は、今飲んで 92 ポテンシャル 93+ 飲み頃予想 2021~2050 と、第59号での 91~92Points をすんなりと超えて来ました。
アメリーのこのキュヴェを飲まれた方は、
「こんなに優れたフィサンが有ったんだ!」
と思われたことでしょう。
ジュヴレ=シャンベルタンの尖った部分を優しい丸みで包み込んだような・・それでいて、ポテンシャルは全く落としていないと感じさせてくれます。
アドヴォケイトのニール・マーティンさんは91~93Points と、リアルワインガイド第63号よりは少し低いですが、ほぼ同様のレンジと言って良いかと思います。
2016年ものは本当に少ないので・・申し訳ありません、飲まずにご紹介させていただきます。・・って、言ってしまえば、フィサン村名で充分旨いんですよ。きっと納得できてしまいます。ポテンシャル点で93Pointsも付けたくなるフィサン1級が有るんだ・・と言うことでご理解いただけるでしょう。と言うか、飲まれた方ならもうご存知のはずで、2016年ものも必ずやゲットされるでしょう。お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【20点満点で19点はだてじゃないはず!飲めなくてすみません・・でも、アン・コンブ・ロワの素晴らしさを見ればある程度想像できてしまいます!】 飲んでみても良かったかな・・と今更ながらに思いますが、いや、貴重なんだから数を減らさない方がお客さんのため、店のためだ・・と言うような葛藤も有ります。
まぁ、普通は誰も「フィサン」のワインに有り得ない高評価など・・しません。
noisy にしたって、2013年もののアメリー・ベルトーのワインに出会うまでは、ドメーヌ・ドニ・ベルトーだってまともに扱っていませんでしたし、ましてやドメーヌ・ジェルベに至っては、その気さえ、全く在りませんでした。
そしてフィサンやマルサネのワインは、この何年か・・です。素晴らしい、どこまでもまっすぐに美しいシルヴァン・パタイユのマルサネに出会い、このアメリー・ベルトーのフィサンに出会い、自身の中に形成していたブルゴーニュのヒエラルキーを少しずつ崩し、再形成してきたのです。
「なんでこんなに果実がピュアなのか。このエキスは何で果実的なのか。どうしたらそうなるのか。」
とアメリー・ベルトーには自問自答を迫られます。明らかにそれまで飲んできたフィサンのワインとは異なるんです。
おそらくこの雑誌の評価者も、同じように自問自答したはずです。少なくとも・・
「こんなに高い評価して良いものか?」
とは・・。
20点法で19点と言うのは非常に高い評価です。普通はグラン・クリュのワインが何とかたどり着けるかと言うポイントです。それと同じポイントを、マイナーなアペラシオンのフィサンの1級がたたき出してしまったんですね。
このことが、アメリー・ベルトーに良い影響を与えることを望みますが、果たしてこの先、変わらずに自身の道を歩いて行けるかどうか・・不安も有ります。
少なくとも「アン・コンブ・ロワ」の真西に接するこの「レ・ザルヴレ」は、アン・コンブ・ロワと似通ったような味わいだと想像出来ますし、村名では無く1級ですから、さらに「凄い」と言うことは・・そして2014年もののレ・ザルヴレの印象を思い起こすならば、
のバナーをその両方に貼ってしまうことにしました。
おそらく、もう新たな時代が始まっているんだと思います。理詰めも有りのシルヴァン・パタイユ、自由な感性のアメリー・ベルトーが、葡萄の声を聴きながら素晴らしいワインに仕上げています。この1級レ・ザルヴレは、母方のジェルベからの継承では無く、元々のベルトーの地所です。
「同じワインだとはとても思えない」
と、ドニ・ベルトー時代を知る人はおっしゃるに違い無いです。非常に高質なのでしょう。是非ご検証ください。お勧めします!
【このプライスでこのポテンシャル!フィサンではあり得ないだろうと刷り込まれていても、この質の高いチェリーの群生を認めなければいけません!】 【非常に少ないフィサン1級!】
ここまで読んでいただけましたら、間違い無く欲しくなるワインでしょう。ベルトーがフィサンに持つ唯一の1級畑、レ・ザルヴレです。非常に少ないので、さすがに飲めません。リアルワインガイド、徳丸さんは51号で88+ 90 と言う高い評価でした。━━━━━
昨年の2013年もののレ・サルヴレをご紹介した時には、上記のような文で、価格は¥6.090でした。滅茶少ないので、当然ながら飲めませんでした。
2014年はそれでも何とか12本いただけましたので、
「こりゃぁ良い機会!・・無理にでも何とか飲んじゃおう!」
とばかりに、開けてしまいました・・。
いや~・・開けて良かった!真実の姿は実際に飲まなきゃ判らない・・です。これほどまでのポテンシャルとは思いませんでした。まるでシャンボール・プルミエ・クリュですよ!
やや紫掛かった品の有るチェリーが心地良いです。フィサンでここまで果実感がバッチリなのは珍しいかな?と思いますが、レ・クレをさらに凝縮させ、品格をアップしたような感じです。瑞々しさを持った果実感からは、
「ジュヴレでも無く、モレでも無く・・2村飛び越えてシャンボール!・・しかも1級クラス!」
と言っておきたいと思います。
因みに・・こんな包装をされています。ベルトーの上級クラスの紙巻ですね。そして紫の蠟封です。
さらには、リアルワインガイド第55号で徳丸さんは、
91~92 2017年~2040年
と、凄い評価をしています・・
「・・これ、フィサンですよ・・」
いや~・・ブラインドテイスティングのワイン会に出したらもう・・みんなにビックリされるに違いないです。テロワール・デストロイヤーです。・・って、フィサンの村のポテンシャルを証明しているようなワインでも有ります。でも反対に・・
「これ、フィサンのクラスが上級のものかな~?」
などとドンピシャ当てられた方がいらしたら、もうヒーローでしょうけど!
素晴らしいポテンシャルを持った旨いフィサン1級でした!シルヴァン・パタイユのマルサネのスタイルとも違うクラシックなスタイルですが、まったく野暮ったくなく、近寄りやすい現代のスタイルそのものとも言えます。
少量しか有りません。しかも「値下げ」です。お早めにどうぞ!お勧めします!
● 2016 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【リアルワインガイド第63号は 今飲んで 91 ポテンシャル92 飲み頃予想2020~2043 ! ・・そして珍しいことも起きています!】
フランソワ・ジェルベから伝えられたヴォーヌ=ロマネ村名です。2015年ものは少ない入荷数の中から、忍び難きを忍び・・テイスティングさせていただきまして、その素晴らしさにビックリしてしまった noisy です。なので、エージェントさんの入荷数がそこそこな数字だったことに気付き、何とかネジ込んで・・少しだけ増やしていただきました。・・何でも言ってみるもんですね。
しかしながら増やしてもらったとは言いつつ、全体の数量は昨年の2015年には遠く及ばず、全部綺麗さっぱり販売したとしても減益は免れないと言う寂しい状況です。
なので、結構・・テイスティングで開けてしまいましたので、今回はヴォーヌ=ロマネのテイスティングを諦めざるを得ない状況でした。
で、ネットを徘徊して情報集めをしたところ、面白いことに気付きました。余り無いこと・・です。
大体、「このドメーヌは伸び盛りだ・・これから来るぞ!」と言う部分においては、大方のワインメディアは見えてないと思います。もしくは、見えていたとしても、「今はそのタイミングではない・・早すぎる」と言うような感覚なのかな・・と思います。なので、
「かなり良くなって来たな・・」
と感じたとしても、良いとこ、+0.5Points 位なんですね。しかも、ボトルコンディションやテイスティング時の固有のコンディション差などはあまり考えてないのでしょう。
「褒めたいが、結局褒めたことになってない」
ようになってしまいます。
あ、思い出しました。アメリーファンのために、ベッキー・ワッサーマンさんのページをご紹介しましょう。デカデカと出て来ますよ。・・ベッキーさんについては・・是非ご自身でお調べください。
http://www.beckywasserman.com/domaines/berthaut-gerbet/#.W9q2YuIyWUk
(勝手にリンクは不味いと思うので、コピー&ペーストでご覧ください。)
で、結局ですね・・あの、ブルゴーニュワインに評価の厳しいアラン・メドーさんよりも、比較的評価の緩いアドヴォケイトのニール・マーティンさんの評価が逆転しちゃってるんですね・・。
アラン・メドー 89~91Points
ニール・マーティン 88~90Points
まぁ、評価をするのはその個人や団体ですから、結果はどうでも良いんですが、余り一貫性が無かったり、自身の好みだけでしてしまうと信用を失うことにもなりかねない訳です。
リアルワインガイドはその辺も実に面白い立ち位置で、
リアルワインガイド第63号 91-->92 Points
と、今飲んでポイントは何と、アドヴォケイトよりも3Points も上回ってしまっています。元々ニール・マーティンさんは、2016年フィサン1級レ・ザルヴレに91~93Pointsを奢っておりますんで、レ・ザルヴレの方がヴォーヌ=ロマネよりもかなり良い・・と言う評価結果になっています。
言ったことも言わなかったことも、やってしまったこともやらなかったことも、結局自分に全て還ってくるのが人生ですから、自分で責任を取れば良いだけです。きっと美味しいと思いますよ・・飲んでなくてすみません!頑張って分捕った分、ぜひ皆さんで板のシミくださいませ。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【このヴォーヌ=ロマネ村名はまるで小柄なミュジニー!・・有り得ないです!ミシェル・グロもビックリするはず!】 「うわ~お!」です。これは買うっきゃないなぁ・・。申し訳ないけどお一人様1本限定です。元から無いものを飲んじゃいましたが、良かったのか悪かったのか・・。しかしこの素晴らしさは半端ないです。
抜栓直後、やや硬めな石灰の穏やかなアロマが飛び出しますが、発散的な香りは穏やかな部類です。
「ん~・・香りはクロ・デ・シェゾーだなぁ・・。硬くなっちゃってるかぁ?」
と思いつつ、少量を口にすると・・まぁ、ビックリしすぎて言葉まで飲み込んじゃいました。
そうなんですよ・・比較、発散的な香りが少なかったので、予想を裏切られた形でのこの表情が凄かった!まるでミュジニーのような赤系果実・花の香水のような、ほんのりスパイシーなアロマが鼻に抜けて行くんですよ。
「(えっ?・・畑、どこだっけ?)」
と記憶を手繰ってみても思い出せず、後日確かめることになりましたが、クロ・デ・レアの南に接するオ・レアとリヴィエールなんですね。ミュジニーやクロ・ヴージョの近くかとも思いましたが、そんなところに村名の区画は無いし、ミュジニーやその辺と近い組成の土壌まで、葡萄の根が張ってるんじゃないか?・・などと想像してしまう位でした。
この高質でエキスの濃い味わいこそ、確かにあのミュジニーに共通するものです。しかしながらそうは言っても、ミュジニーと同等だなんては言ってませんので・・特にミュジニーの場合、熟していないと特に・・では有りますが、香りはめっちゃ香るものの、味わいは結構平板で硬く閉ざしている場合が多いです。
このヴォーヌ=ロマネは全く逆で、香りはやや抑え気味ながら、口に含んだ後の味わいやノーズに抜けて行く香りが素晴らしい・・し、似ている・・と思えるんですね。
いや~・・2013年も飲んでいるんですが、こんなに凝縮はしていませんでした。リアルワインガイド第59号で徳丸さんは、「やや青っぽい香りが有るがいずれ溶け込み、魅惑的なものに絶対なる」と書かれています。noisy 的には青っぽさは感じられず、すでに魅惑的過ぎる位、魅惑的でした。
因みにリアルは「今飲んで 90 ポテンシャル 91+ 2020~2040」と、クロ・デ・シェゾー2015とほぼ同様の評価です。
いや~・・これは皆さんに飲んで欲しいなぁ!・・もっと欲しいが・・残念です・・追加は見込めません!さっさとゲットすべき素晴らしいワインです。お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい!目茶美味しい!!(2013年のコメントですが・・)】 すみません・・こちらも数量的な関係でノー・テイスティングです。2013年のコメントと2014年の他のワインのコメントを参考にされてください。
以下は2013年の村名ヴォーヌ=ロマネのコメントです。
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・・まぁ・・こんなに美しい色合いを見せつけられたらね・・誰でも飲みたくなっちゃいますよね~。そして実際・・目茶旨いです!
こちらのヴォーヌ=ロマネもアメリーのワインは一貫しています。非常にソフトでピュア、軽やか、エキスがフルーティー・・です。
しかしながら、ヴォーヌ=ロマネの個性が半端無く、アメリーの個性に食い込んでいます。・・いや、食い込むと言うか侵食していると言うか・・いや、これは凄く評価している表現ですよ。
なので、偉大なヴォーヌ=ロマネの個性がそっくり、そのアメリー味に乗っかっています。
ソフトでピュア、そして軽やかさの上のヴォーヌ=ロマネの充実した緻密さが乗っかっていますし、エキスのフルーティーさは、ダークチェリーやベリーの色合いを強く持っています。エキセントリックで精緻なスパイスのアロマと、充実した品格の高いミネラリティからのアロマが絡み、素晴らしい風味になっています。
88 89をを付けたリアルの徳丸さんのレヴューを見ると、
「やや厳し目のタンニンが有りこれがもう少し熟して円いものだと文句なし」
とおっしゃってました。
・・・安心してください。しっかり良い方向に向いちゃってますんで。今飲んでもそのタンニンはしなやかで優しく、むしろ構造を豊かに感じさせる方向になっちゃってます。
それにね・・いまどき、こんなプライスのヴォーヌ=ロマネが有るかと?目茶お買い得でしょう?・・下手すりゃACブルしか買えないようなプライスでしょう?ここの区画はフランソワ・ジェルベ姉妹からのプレゼントですね。
2014年もしっかり購入したいと・・noisy の仕入れ方針にも大きな影響を与えてくれた困ったちゃんなヴォーヌ=ロマネです。あと11本・・お早めにどうぞ!
● 2016 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Cazeties
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・カズティエ
【リアルワインガイド第63号では、「2016年のカズティエは造れなかった」と書かれましたが、極少量だけ出来た様ですよ・・激レアです。】
noisyのところにも呆れるほどしか入荷しなかったレ・カズティエですが・・エージェントさんに3本だけ入ったようです。リアルワインガイドでも、 「2016年はレ・カズティエ、ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デ・シェゾーは造れず、クロ・デ・シェゾーはACジュヴレに混ぜた」 とリリースされています。 まぁ事実とは異なる訳ですが、間違って伝わったのは誤訳と言うのも有るかもしれないし、「造れなかった」と言わないと色々と面倒なことに繋がる・・と言うのも有るかもしれないし、途中で、 「ちょっとだけだけど出来が良い分はやっぱりリリースしようか・・」 と言う路線変更も有った可能性さえ有る訳ですから、一旦文字にして印刷を掛けてしまったものはもうどうにもならない訳で、責めることなどは有ってはなりません。 それより、 「世界中の誰もが持っていないだろうキュヴェ」 で有ることは間違いなく、しかも2016年のアメリー・ベルトーのワインの格が確実にジャンプ・アップしているのを感じられれば、このキュヴェは非常に魅力でしょう。 まぁ・・noisy としても、たったこれだけですから、販売しなくても良い気にもなってしまいますが、たったこれだけだからこそ、造り手の意思を汲んで、誰かに飲んでいただきたいと・・思う訳です。 是非この貴重なレ・カズティエを、良いタイミングでご賞味いただき、世の方々にアピールなどしていただけますと幸いです。 以下は以前のレヴューです。 ━━━━━【リアルワインガイド第59号は、今飲んで92+ ポテンシャル93+ 飲み頃予想2023~2050と素晴らしい評価です!】 いや~・・・レ・カズティエでこんな価格ですからね。非常に有難いです。これでもう少し増えてくれれば noisy もテイスティング出来るんですけどね。 リアルは92+~93+と、かなりの評価ですね。しかもジェルベ系のスタイル・・と言うことで、noisy と近い感覚を受け取っていたようです。 まぁ・・なんだかんだ言っても飲めないと書けませんので、こんな感じで。蝋封です。 以下は2014年以前のコメントです。 ━━━━━【蝋封はアメリーの高級ワインの証??非常に少ないです!】 カズティエやラヴォーがまだこんなプライスですから、有る意味非常に有り難いですよね・・。まぁ・・2014年はきっと上がっちゃうと思いますよ・・。旨いですもんね・・と昨年9月に書いていたんですが、しっかり価格は据え置き!・・有難うございます。 ここは非常に少ないので飲めませんでした。2013年ものはリアルワインガイド、徳丸さんは51号で(・・買ってね~!)ラヴォー・サン=ジャックに90 92 と言う高い評価をしています。カズティエは飲めなかったようです。 今回の仕入れはオルヴォーさんですが、この2アイテムとヴォーヌ=ロマネ1級プティ・モン、特級エシェゾーは蝋封です。もう一軒違うエージェントさんも有りますので、確実なところは判りませんが、上級アイテムと目されるアイテムは蝋封+紙巻きで届いています。 今回の4アイテムのテイスティング結果を考慮した上で、ジュヴレの1級カズティエ、ラヴォーの仕上がりを想像してみると、やはりアメリーの無理の無い抽出からの柔らかい仕上がりと、クリマの個性がせめぎあいをした味わいになっているかと思います。購入できたらラッキーかな?・・と思いますが、全く飲まずに並べているだけのショップさんも多いと思いますので、そちらではまだあるかもしれません。お早めにどうぞ。
● 2016 Gevrey-Chambertin 1er Cru Lavaux St.-Jacques
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・ラヴォー=サン=ジャック
【たった200本のベルトー家由来のトップ・キュヴェです!そして何とメディア評価は・・】
たった200本ですから・・ハーフバリックか特注の樽しか使えなかったでしょう。それでも何とかリリースしたのは、ドメーヌの看板だからでしょう。 リアルワインガイドもそんな少ないワインをテイスティングで減らしてしまうには忍びなかったのでしょうか、評価は上がっていません。なので、ネットを散策してみると、アドヴォケイトの記事が見当たりました。 「・・93~95Points!・・しかも、それは私に Armand Rousseauを思い出させた!」 と書かれていました。 この、結果的に少なくなってしまったキュヴェの先行き・・と言うのは非常に面白くて、例えば絶不調だったフェヴレイも、ミュジニーだけは半樽、毎年造っていましたが、他のワインがどれほど気を引かなくても、そのミュジニーだけは・・みたいな感じになってしまうんですね。 これって非常に人間臭い話しでちょっとほのぼのするんですが、普通なら一樽ずつですから、いつも通りに手掛けて済むわけです。 しかし、半樽、もしくはハーフバリック使用などとなってしまい、通常のエルヴァージュの流れとは別になってしまうと、極端に悪いか、凄く良くなってしまうか・・になっているように思います。・・だって、気になっちゃうじゃないですか・・人間て・・普通じゃないものは・・ 非常に希少で一般的なメディアの評価も高く、気をひかれるワインだと思います。ご検討くださいませ。 注:販売条件が有ります。 以下は以前のレヴューです。 ━━━━━【ドメーヌ・ベルトー譲りの畑のトップ・キュヴェ!】 クロ・デ・シェゾー2015年の出来と、1級レ・カズティエのリアルワインガイド第59号の評価を重ね合わせると、単純には評価は出来ちゃいそうですね。レ・カズティエが92+~93+なら・・ラヴォーも同様か、もしくはプラス0.5~1ポイントアップと言うところでしょうから、最大幅を見込むと・・ 「(92+~93+)~(93+~94+)」 と言うようなラインが考えられます。 やはり一般には「レ・カズティエ < ラヴォー・サン=ジャック < クロ・サン=ジャック」と言うような見方が有りますからね。テクスチュアだけみてもこの順に細やかに成って来ます。官能感だけ見れば、入れ替えも有るかなと思いますが、総合力ではこの通りでしょう。 なによりリアルワインガイドも、 「このワインは飲めなかった」 と言う事実も有ります。希少なワインです。お早めにどうぞ。 ━━━━━【蝋封はアメリーの高級ワインの証??非常に少ないです!】 カズティエやラヴォーがまだこんなプライスですから、有る意味非常に有り難いですよね・・。まぁ・・2014年はきっと上がっちゃうと思いますよ・・。旨いですもんね・・と昨年9月に書いていたんですが、しっかり価格は据え置き!・・有難うございます。 ここは非常に少ないので飲めませんでした。2013年ものはリアルワインガイド、徳丸さんは51号で(・・買ってね~!)ラヴォー・サン=ジャックに90 92 と言う高い評価をしています。カズティエは飲めなかったようです。 今回の仕入れはオルヴォーさんですが、この2アイテムとヴォーヌ=ロマネ1級プティ・モン、特級エシェゾーは蝋封です。もう一軒違うエージェントさんも有りますので、確実なところは判りませんが、上級アイテムと目されるアイテムは蝋封+紙巻きで届いています。 今回の4アイテムのテイスティング結果を考慮した上で、ジュヴレの1級カズティエ、ラヴォーの仕上がりを想像してみると、やはりアメリーの無理の無い抽出からの柔らかい仕上がりと、クリマの個性がせめぎあいをした味わいになっているかと思います。購入できたらラッキーかな?・・と思いますが、全く飲まずに並べているだけのショップさんも多いと思いますので、そちらではまだあるかもしれません。お早めにどうぞ。
● 2016 Chambolle-Musigny 1er Cru les Plantes
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・プラント
【実は・・ルーミエさんの畑の真横だった・・んですね。】
noisy にとってはレ・プラントと言えばアミオ=セルヴェルでしたので、ジェルベのレ・プラントには興味が向かうことは無かった訳ですが、アメリー・ベルトーの所有になったこの1級レ・プラントを調べてみると、 「ジョルジュ・ルーミエの畑の真横がジェルベの畑」 と言うことが判りました。 と言うことは?・・いや、このレ・プラントと言う畑は、言ってみれば有る区画のど真ん中を「レ・シャルム」に居座られ、その残った部分がレ・プラントなんですね。 なので、格や味わいは別にすると、ラ・ターシュに対するレ・ゴーディショみたいなものでして、判官びいきな日本人にはちょっと喜ばれそうな感じです。 で、そうなってくるとそのジョルジュ・ルーミエの畑・・と言うのはおそらく北隣の「1級オ・コンボット」で有ることもまず間違いなく(違ってたらすみません・・)、クリストフの仕事をアメリーが見つめていた・・なんてシュチュエーションを野次馬根性で想像してしまいます。 何せ2016年ものは、「造れたものは極上だが、数が全くない」状況で、2017年以降、少しでも増えることを期待しています。ルーミエさんのコンボットのほぼ半額ですが、 「二つ並べて比較で飲んだらきっと楽しいだろうなぁ・・」 などと、ちょっと鉄ちゃん系のノリになってみても楽しいでしょう。ご検討くださいませ。 以下は以前のコメントです。 ━━━━━【ドメーヌ・ジェルベからドメーヌ・ベルトー=ジェルベに!味わいも力強いものから優しくナチュラルなものへ!】 シャンボール1級のレ・プラントです。ここはシャンボールの村のほぼ中央、レ・シャルムに接した畑です。レ・プラントと言えば noisy はアミオ=セルヴェルを思い出しますが、ここも好きでしたね。昔は安くて、2001年ものを5千円台で販売した記録が残っています。 しかしその後、日本のエージェントさんが決まり・・いや、それまでは無かったようで、ドメーヌに行くと分けてくれたんですね。なので、小さなインポーターさんはエクスクルーシヴを取らずに直接取引でやっていて、それを分けて貰ってました。 それがいつの間にか某社に販売権が移ったらもう・・いきなり倍以上ですからね・・。レザムルーズも持っていたセルヴェルでは有りますが、こちらが2001年で1万円ちょい位でしたが、それも同様に倍。呆れちゃいました。 アロマが軽やかでスパイシーなレザムルーズに対し、やや重量感が有り「トロッ」としたナトリウムっぽいミネラリティと、なめらかな「ヌメッ」としたテクスチュアで赤果実の美味しいレ・プラントでは、リリース直後はレ・プラントがとても美味しくて、随分お勧めした記憶が有ります。15年位も前の話しです。 リアルワインガイド第59号は今飲んで 92 ポテンシャル93 飲み頃予想2023~2045と、中々の評価です。これはヴォーヌ=ロマネ・レ・プティ・モン同様の評価ですから、価格的にも魅力ですよね。 非常にリーズナブルなユドロ=バイエのレ・シャルムよりも安く、リアルも評価自体はこちらが上です。是非お早めにご検討くださいませ。
● 2016 Vosne-Romanee 1er Cru les Petits Monts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【リアルワインガイド第63号は 今飲んで 92 ポテンシャル 94+(!!) 2023~2055】
これは飲みたいですね~・・今後のブルゴーニュの勢力図を書き換えて行くに違いないワインかと期待しています。まぁ、ヴォーヌ=ロマネの生産者は、一部を除き、 「結果として畑のポテンシャルに寄りかかっただけのワインをリリースしていた」 側面が有ると言えるからです。 その中で、例えばアンリ・ジャイエしかり、ジョルジュ・ミュヌレしかり・・現状を打破する造り手が生まれ、ついには前述の代表ともいえる、あのフランソワ・ラマルシュまで・・変化して現在に至る・・と言うことになろうかと思います。勿論その精神的な支えとして、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティが中心にいた訳ですが、半世紀ほどの間に大変化をしているんですね。 フランソワ・ジェルベもまた、そんな造りになってしまっていたのかな・・と思います。悪くは無いが「畑の名前以外に気を引くことの無い」感じだったかと思います。実はドメーヌ・ドゥニ・ベルトーもそうだった訳です。 このプティ=モンは、あのヴォーヌ=ロマネ村のモノポール以外のグラン・クリュの実質上のトップの畑、「リッシュブール」の真上に存在します。そして、本当に神様になられたアンリ・ジャイエが開墾した「クロ・パラントー」の真横です。 誰が飲んでも神様のクロ・パラントーは独特の美味しさを持っていて、そして、誰が造ったにせよ、隣のプティ=モンは全くそれに及ばなかった訳ですね。 それが今、アメリー・ベルトーとニコラ・フォールの手に渡り造られるようになったと言うのは、奇跡なのか必然なのか・・非常に興味深く、どうしても知りたいと感じさせられます。 リアルワインガイドはついに、ポテンシャル点を94+まで付けました。まだ海外では騒がれていないようなので、我々にとっては非常に有難いことです。フランソワ・ラマルシュは以前はへっぽこでしたが、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで、以前から持ち合わせてはいた「フィネス」を売りにできるようになっています。 おそらくですが、この先、ベルトー=ジェルベのワインも、そのようなグレートなワインメーカーとして認知される日が来るでしょう。お勧めします。 以下は以前のコメントです。 ━━━━━【リアル第59号は92~93+ポイント!】 僅少のヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ=モンです。母方から継承した畑ですね。口内を香水感で満たすような圧巻さを持つヴォーヌ=ロマネ村名を飲めば、おのずのこのレ・プティ・モンの素晴らしさは想像出来ます。 リアルワインガイド第59号は 今飲んで 92 ポテンシャル93+ 飲み頃予想2023~2048 と、やや控えめな評価では有りますが、「ほぐれるのに2年、その後はパラダイス」と表現しているように、かなりの仕上がりのようです。
● 2016 Vosne-Romanee 1er Cru les Suchot
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・スショ
【非常に少ない2016年レ・スショは、リアルワインガイドもテイスティングできなかったほど収穫減!!】
かなり期待が出来る1級レ・スショです。エージェントさんの資料だと、リッシュブールの真上に有るのか?などと思ってしまうかもしれませんが、リッシュブールの真上はあの「クロパラ」と「プティ=モン」ですので、「リッシュブールの斜面、上部」で有って、正確には「リッシュブールの北に接する斜面」です。 ま~・・このロケーションなら・・ニコラは必ず仕事に入りますよね~。2015年のヴォーヌ=ロマネのあの香りを、さらに繊細に・・重厚にした感じかな・・と想像しています。 以下は以前のコメントです。 ━━━━━【リアル第59号は92~93+ポイント!】 僅少のヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ=モンです。母方から継承した畑ですね。口内を香水感で満たすような圧巻さを持つヴォーヌ=ロマネ村名を飲めば、おのずのこのレ・プティ・モンの素晴らしさは想像出来ます。 リアルワインガイド第59号は 今飲んで 92 ポテンシャル93+ 飲み頃予想2023~2048 と、やや控えめな評価では有りますが、「ほぐれるのに2年、その後はパラダイス」と表現しているように、かなりの仕上がりのようです。
● 2016 Clos-Vougeot Grand Cru
クロ=ヴージョ・グラン・クリュ
【リアルワインガイドも掲載無しの希少キュヴェ(0.06ha)!クロ=ヴージョ・グラン・クリュをアメリーとニコラがどう仕上げたのでしょうか!】
数々の2016年のドメーヌ・ドニ・ベルトーをテイスティングすれば、もし初リリースの2013年から継続して飲むことが出来ていたのなら、おそらく誰でも・・
「・・今までとは違う・・今までも美味かったが2016年はさらに美味しい!・・このピュアでナチュラルな味わいは・・どうして可能になった・・?」
と感じられるに違いありません。
間違いなくそこにはニコラ・フォールの存在が感じられます。・・だって・・似てるんですもん・・(^^;;
noisy のお客様はさしてニコラ・フォールには興味が無いようですが、noisy的には非常に買ってますよ・・彼の実力を。高いと思われたのかもしれませんが、ガメを混ぜたキュヴェなんぞ・・滅茶美味しいですよ。ニュイ=サン=ジョルジュもまだ売れずに残ってますけど・・決して高くは無い銘品だと思っています。
その単なるニュイ=サン=ジョルジュの村名に過ぎないレ・ゼルビュでさえ、あの高みにまで持ち上げてしまうニコラ・フォールの、喜々として畑仕事に精を出している姿が目に浮かびます。
ようやっと購入したニュイの村名畑だけでは無く、エシェゾーも、クロ=ヴージョも、そしてレ・スショもプティ=モンも扱えるわけですからね。
言ってみれば二人は幼馴染なのでしょう・・母方の実家がフランソワ=ジェルベですから。そして少なくとも勤め先のD.R.C.に近いヴォーヌ=ロマネ近郊の畑では、彼の力が働いていたとみるべきでしょう。2015年のヴォーヌ=ロマネも滅茶旨くてビックリしましたが、ドニ=ベルトーのワイン群の中では少しだけ毛色が異なって見えたのは、きっとそう言うことだったのかな?・・などと邪推しています。
非常に将来も有望、いや、もしかしたらもう、完成しているのかもしれませんが、noisy としてもそれを確かめられるほどの数量が入荷していない貴重なキュヴェです。是非アメリーのファンに、飲んでいただきたいと思います。
以下は以前のコメント・レヴューです。
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【初めての扱いです!非常に興味が尽きないワインです。】 左の写真は村名ヴォーヌ=ロマネですのでお間違い無く。
ドメーヌ・フランソワ・ジェルベから正式に継承したクロ・ヴージョです。・・まぁ、ハッキリ言ってフランソワ・ジェルベなら買わないですが・・すみません・・アメリーのクロ・ヴージョなら飲んでみたい!・・と思ってしまいます。
しかしながらリアルワインガイド第59号でも評価は掲載されず、飲めなかったのか飲まなかったのか、飲めたのに書かなかったのかは聞いてませんので判りませんが、いずれにしても、このクロ・ヴージョとエシェゾーがドメーヌ・ベルトー=ジェルベの二枚看板になるべくのワインです。期待せずにはいられないですよね。
しかしながら、無二の特徴を持つ煌くヴォーヌ=ロマネのグラン・クリュ達に対し、クロ・ヴージョもエシェゾーも、実はとても難しいワインです。造り手にとって・・です。
本当に優れた造り手に掛かれば、多区画あるエシェゾーを上手くセパージュ出来るように持って行くでしょうし、上から下までそれなりに広いクロ・ヴージョにおいても、それは言えます。
それでも、例えばかつての名手ドメーヌ・ジャン・ラフェのように、国道沿いの下部の区画から、素晴らしいクロ・ヴージョを造り出す方もいます・・いや、上手く行かなかった年も有りましたけどね。
それに、かのミュヌレ=ジブールのクロ・ヴージョも、まぁ、皆さんはどう思っていらっしゃるか判りませんが、noisy 的には物凄いワインだと理解しています。トップ・キュヴェと言って良いとさえ思います。
そんな綺羅星の如きクロ・ヴージョになったのか、もしくはフランソワ・ジェルベ的な仕上がりにとどまったのか・・非常に気になる訳ですね。
勿論ですが、2015年はあのヴォーヌ=ロマネ村名でさえ、物凄い味わいにビックリさせられましたし、フランソワ・ジェルベ時代には単一区画の「オ・レア」としてリリースしていたキュヴェを格下げ、村名にブレンドしてしまいましたよね?素晴らしい色合いでしょう?
2013年のヴォーヌ=ロマネには無かった、あの香しいミュジニーのようなフレーヴァーが、飲む人を魅了するはずです。noisyは、そんな鋭敏な感性と対処する能力がアメリー・ベルトーには有ると感じているんです。だからこそ、このクロ・ヴージョがクロ・ヴージョ足り得る味わいになっているのかどうか・・が気になって仕方が無い・・んですね。
もしメアリーの真の実力を測りたいので有れば、このクロ・ヴージョが最良の選択と言えます。まぁ、価格はそれなりですが、グラン・クリュですから決して高くは無い・・訳です。飲めるようであれば飲みたいと思っています。皆さんも是非注目していただき、フランソワ・ジェルベでもドニ・ベルトーでも無い、アメリー・ベルトーのクロ・ヴージョの真の姿を見ていただきたいと思います。
● 2015 Clos-Vougeot Grand Cru
クロ=ヴージョ・グラン・クリュ
【初めての扱いです!非常に興味が尽きないワインです。】
左の写真は村名ヴォーヌ=ロマネですのでお間違い無く。
ドメーヌ・フランソワ・ジェルベから正式に継承したクロ・ヴージョです。・・まぁ、ハッキリ言ってフランソワ・ジェルベなら買わないですが・・すみません・・アメリーのクロ・ヴージョなら飲んでみたい!・・と思ってしまいます。
しかしながらリアルワインガイド第59号でも評価は掲載されず、飲めなかったのか飲まなかったのか、飲めたのに書かなかったのかは聞いてませんので判りませんが、いずれにしても、このクロ・ヴージョとエシェゾーがドメーヌ・ベルトー=ジェルベの二枚看板になるべくのワインです。期待せずにはいられないですよね。
しかしながら、無二の特徴を持つ煌くヴォーヌ=ロマネのグラン・クリュ達に対し、クロ・ヴージョもエシェゾーも、実はとても難しいワインです。造り手にとって・・です。
本当に優れた造り手に掛かれば、多区画あるエシェゾーを上手くセパージュ出来るように持って行くでしょうし、上から下までそれなりに広いクロ・ヴージョにおいても、それは言えます。
それでも、例えばかつての名手ドメーヌ・ジャン・ラフェのように、国道沿いの下部の区画から、素晴らしいクロ・ヴージョを造り出す方もいます・・いや、上手く行かなかった年も有りましたけどね。
それに、かのミュヌレ=ジブールのクロ・ヴージョも、まぁ、皆さんはどう思っていらっしゃるか判りませんが、noisy 的には物凄いワインだと理解しています。トップ・キュヴェと言って良いとさえ思います。
そんな綺羅星の如きクロ・ヴージョになったのか、もしくはフランソワ・ジェルベ的な仕上がりにとどまったのか・・非常に気になる訳ですね。
勿論ですが、2015年はあのヴォーヌ=ロマネ村名でさえ、物凄い味わいにビックリさせられましたし、フランソワ・ジェルベ時代には単一区画の「オ・レア」としてリリースしていたキュヴェを格下げ、村名にブレンドしてしまいましたよね?素晴らしい色合いでしょう?
2013年のヴォーヌ=ロマネには無かった、あの香しいミュジニーのようなフレーヴァーが、飲む人を魅了するはずです。noisyは、そんな鋭敏な感性と対処する能力がアメリー・ベルトーには有ると感じているんです。だからこそ、このクロ・ヴージョがクロ・ヴージョ足り得る味わいになっているのかどうか・・が気になって仕方が無い・・んですね。
もしメアリーの真の実力を測りたいので有れば、このクロ・ヴージョが最良の選択と言えます。まぁ、価格はそれなりですが、グラン・クリュですから決して高くは無い・・訳です。飲めるようであれば飲みたいと思っています。皆さんも是非注目していただき、フランソワ・ジェルベでもドニ・ベルトーでも無い、アメリー・ベルトーのクロ・ヴージョの真の姿を見ていただきたいと思います。
● 2015 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ
【やや重厚さの有る見事なオート=コート!ACブル・プリエールをやや大柄に、より冷涼にしたほんのり黒いチェリー!これも旨いです!】
何故ACブルを一推し・必飲ワインにしたか・・と問われれば、
「今すぐに飲んで誰も美味しさを疑わない状態なのがレ・プリエールだったから・・」
と答えます。
まぁ、さっさと飲んで滅茶苦茶旨いですから、喜んでいただけることは間違い無いと踏んでいます。
しかしそれは、他のワイン・・・特にさしてプライスの変わらない、この「オート=コート」を下に見ている訳では有りません。確実にポテンシャルの高いのがこの「オート=コート」です。単に・・
「少しだけまとまり切って無いだけ」
で有って、各々の表現は確実に上、そして「まとまるのに必要な時間」は僅少です。なので、このオート=コート」を一推しにしても全く問題無しです。
ほんのりカシスを感じさせるレ・プリエールに対し(赤が強い色なのに・・)こちらは見事にチェリーですね。カシスのニュアンスは無く、より大柄で、クラス上位を素朴に訴えて来ます。
同じように果実の旨みがたっぷり有って、ヴォーヌ=ロマネ的な美味しさを持っているんですね。熟してもかなり素晴らしいんじゃないかと思います。何故かリアルワインガイドはこのオート=コートをテイスティングしていないようですね。ACブルと同じように・・まぁ、母方からいただいた畑なのでしょうから・・と言う部分も有り、しかし父方から継承した畑のワインにも、その
「果実の旨み」
はしっかり有るのが・・不思議です。どうやってるんでしょうね~・・。
で、おそらくこの影響かな?・・と思えるのがエージェントさんのM君情報。
>すみません。全体的に入荷量激減です。そして多少恵まれたらしい2016年の数量も…さて、2015年のベルトー=ジェルベアメリーの小さな変革として樽内でのマロラクティック発酵があります。2015年はすべてのワインに共通しているようです。ワインの澱に良い影響を与えると判断したようです。発酵中の澱引きの回数も減らすことで醸造中のSO2添加が無くなった点もより柔らかくふんわりとしたベルトーらしいワインの質感に一役かっていることでしょう。全房発酵比率も少し高まったようです。そしてBourgogne Aujourd’hui誌138号での大絶賛。ブルゴーニュ全体でも特級レベルの評価となり、間違いなくフィサン最高の栄誉です。そして本文にはなかなか興味深い記事が…
とのことで・・
「香りのスピードは速いし良く香るし果実がしっかりピュアだし旨みたっぷりだしポテンシャルも高いし・・」
と言うこと無い仕上がりの2015年です。ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【充実したニュイ=サン=ジョルジュ近郊のオート=コート!!エキスが充実し果実感もたっぷりです!】 どうでしょう?・・2013年ものに比べると濃いですね。到着してからテイスティングまで時間を余り掛けられなかったので若干、「休養不足」で「澱が舞ってる」状態も見えるかと思いますが、
「ニュイ=サン=ジョルジュっぽい感じに見える」
かな~・・と・・(^^;; 思います。ブルゴーニュ・レ・プリエールのように透明なものでは無く、わずかに白かったり、わずかに茶が強く入っているような・・そしてタンニンもより多く含まれているような色合いに感じられるかもしれません・・って見ただけでそこまで判るのかよ・・とは突っ込まないでくださいね~。クセなんですよ。長年に渡って「(味わいを一旦)想像して(決めつけて)から飲む」を繰り返してしまったので、そうじゃないかな~?と思ってしまうんですね。最も、「前言撤回するのも得意」でした。
面白いのは、やはりこのオート=コートはジェルベからの畑なんですよね。そんな雰囲気は2013年よりも伝わっています。それにやはり2013年との色合いの密度の違い!・・雲泥の差が有ると思いませんか?
非常にエキシーだった2013年ものですが、2014年ものはそこに要素の種類の多さと、各要素の分厚さが入っています。しっかりと「濃度」の有る味わいで、上記のように、「ニュイ=サン=ジョルジュ」っぽいような味わいの多層感が有り、しかし余り土っぽくは無く、冷涼な酸の美味しい味わいが有ります。
これ、1~2週間ほどしっかり休養させて落ち着かせたら、今でもかなり美味しいと思いますよ。濃密さが有る分、まだ仕上がりきっていないバランスだとしても、それを完全にマスキングしていると思うんですね。
価格も他のドメーヌでは「パストゥグランさえも買えない」ようなものですから、かなりお買い得と言えると思います。
非常にリーズナブルですが、アメリー・ベルトーらしい、ドライで旨みがキッチリ乗り、エキス中心の充実した味わいです。お勧めしたいんですが、こちらはこれが最後のご案内かと思います。是非お早めにご検討くださいませ。お勧めします!
以下は2013年のこのワインのレヴューです。
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実に美しい・・淡いルビーな色合いをしたオート=コート・ド・ニュイです。アメリー・ベルトーのワインのコルクを抜くと、まず何とも言えぬ甘い果実の香りがそこはかとなく漂うんですよね。これは、彼女のどのワインでも言える事で、ほんのりと赤く色付いた果実のエキス由来だと思いますが、揮発性の・・香水のような成分のアロマティックさだと思います。何とも良い感じなんです。
ワイナート誌を見ても、「少し青っぽい」・・みたいな表現が見受けられますし、飲まれたお客様も同様のニュアンスを言葉にされますが、ワイナート誌は別にして、お客様からは「マイナス印象としての青っぽさ」だけだとは思えない言葉だと理解しています。
つまり、良い意味での青っぽさと言うか、将来的に消えるとか、将来的に別の要素に変化しつつ有るもの・・のような意味合いですね。
実はそれは「大正解」なんですね。醸造中に余りにいじくりまわしたワイン・・は、その青っぽさは別の要素をくっ付いてしまって、
「青臭い」
ワインになってしまい、茎っぽかったり、サラダ食べてんじゃね~ぞ~!・・のような感じになってしまうことが有ります。
ですが、アメリーのワインは、例えばピジェアージュも発酵後半にチョロっとするだけのようですし、おそらくワインにストレスを与えないように優しい手順を踏んでいると思われます。
なので、その若さ、青さ、植物っぽさはむしろ、構成の大きさを表現して行く大事な要素の一つだと考えることが出来ます。
たとえば、ワインにはとても重要な「渋み」・・・これも弄繰り回してしまうと、タンニンや他の渋みを持つ要素が別のものと結合してしまって、「渋さ」「くどさ」を固定してしまいますが、若いときの単に渋みは、将来的な「甘さ」と「大きさ」、そして「将来そのもの」を表現してくれる「シード」なんですね。
このオート=コートは、現段階(2015年10月1日)においては、若干の青みを抜栓直後から15分ほどの間、感じることになります。しかし、その時間が過ぎると、むしろ今まで感じていた青みは消え、ボディの大きさと甘み、果実感を助長していることに気付くはずです。
つまり、まだワインとして安定していない時期のピュアな青っぽさは、決して悪いものだけでは無いんだ・・と言うことなんですね。
このオート=コート、フランソワ・ジェルベからいただいたニュイ・サン・ジョルジュ近郊の畑だそうで、言われてみればニュイ=サンの複雑性豊かな味わいをやや冷ややかにした・・そのまんまの味わいがします。とても優れたワイン・・でも15分待ってね・・もしくは、その変化を楽しんでね!・・と言うワインなんですね。
優しさ、複雑さはACブル・プリエールには無く、軽やかさは劣るもののエレガントさも有り、総合的には上です。価格はそう変わりませんが、この成長途中、落ち着く過程にあるオート=コートを楽しむことは、アメリーのワインを理解する早道なんじゃないかと思います。
残り全部を購入しちゃいましたので、この数で最後です。是非ACブルや他のワインと合わせ、楽しいブルゴーニュ・ピノ・ノワールを感じてみてください。お奨めします!
● 2015 Cote de Nuits-Villages
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ
【ピュアなだけじゃない、ポテンシャルの高さを充分に堪能できる見事な仕上がりです。ジュヴレ=シャンベルタンそのもの!】
名前の通り「村名」単独を名乗れない畑なので「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」と、ヴィラージュ(村)が付き、「準村名格」もしくは「村名格」のアペラシオンです。
まぁ、村名格と言ってしまうと他の単独村名格との差を言えなくなってしまうので「準村名格」としていますが、実は「村名格」です。アペラシオンとしては単独村名よりも下に見られるのが普通です。
2014年ものまでは、「やや軽やかなジュヴレ=シャンベルタン」としていましたが、もうこれは・・区別が付かないですね。
重量感有り、金属的ミネラリティ有り、鉄っぽくも有り、下からグググっと支えられ、持ち上げられているかのような安定感にチェリーやベリーの見事なピュアさ、香りも速く、飲み応えのある味わいです。他のキュヴェ同様に「果実の旨み」が詰まっていて、非常に複雑です。
現状で完全にバランスしている・・のでは有りますが、まとまり切っているか?と問われると、もう少し置いた方が良いかな?・・と答えるでしょう。
それでももう2018年の2月の末になりますから、
「暖かくなったなぁ・・と思ったころからが飲んで良い時期に入って来る」
と思ってください。
ただし、元々余り多く無いキュヴェです。さっさと完売してしまうと思いますのでお早めにご検討ください。
「2015年のベルトー=ジェルベは基本、下から順番に飲む・・」
のが良いです。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【これは旨い!エレガントでやや軽やかなジュヴレ=シャンベルタン風の味わいです!!】 昨年も、
「ありゃぁ・・こりゃジュヴレ村名と間違えるわな~~・・」
と思ってしまったコート・ド・ニュイ=ヴィラージュです。2013年ものと比べると、かなり大柄でダイナミックさを増しています。
あ、これはいつか言わないといけないと・・思っていたんですが、このベルトーの正規代理店さんは何軒か存在しますが、コンディション良く持って来ていらっしゃるのは少数派です。現時点でのその?な部分のチェックはしていませんが、まともなワイン屋さんなら相手をしないような管理の出来ないエージェントさんもいらっしゃいますので、
「どんなに価格が安くても買ってはいけない」
です。元々悪くなってしまったものは、現状維持は出来ても良くなることは無いです。
リアルワインガイド第55号ではスペシャルなブルゴーニュ・キュヴェ・セレクスィヨン同様、テイスティングは出来なかったようで、評価が上がっていません。
しかしながら、2013年もの以上に大柄に、よりジュヴレらしくなっているのに驚きました。昨年の2013年ものが女性らしいエレガントなスタイルだとするなら、2014年ものは、2013年同様のお姿には違いないが、「あれ?・・ヒョウ柄のワンピすか?」と・・(笑・・いや、大阪のおばちゃんだと言ってる訳じゃぁ無いですよ。
例えが悪かったかな・・。「羊の皮を着た狼」・・いや、これもちょっとオーバーか・・。じゃぁやっぱり、
「・・飴ちゃん、お食べ~!」
と人懐っこい大阪のおばちゃんかもしれません。
2013年よりも出来が良い分、熟成にはより時間が掛かると思われますが、現時点でもかなり美味しいと思います。大阪のおばちゃんと言ってしまってはまだお若いアメリーさんに失礼だとは思いますが、これはあくまで「ワインの例え」ですんで・・はい。是非飲んでみてください。お勧めします。めっちゃ安です。
以下は2013年時のこのワインのレヴューです。
━━━━━
非常に美味しいです。現時点(2015年10月1日)でも充分美味しく飲めちゃいます。涼しいオート=コートは成熟に時間が掛かり、よって、ワインが仕上がるのに時間も掛かるでしょう。
しかし、コート・ド・ニュイ・ヴィラージュは「ヴィラージュ」が付くことでお判りかと思いますが準村名格のアペラシオンですので、標高は少し低く、葡萄の熟成は早くなります。なので、ワインとしての仕上がりも早くなる傾向が有るんでしょう。
明らかにフィサンより充実した鉄っぽい「重さ」の有るワインですが、より濃密で充実しています。ベリー系の果実の風味、ベリーの艶やかなスパイシーさをエレガントに感じさせてくれます。重さが有る・・と言っても、「重くは無い」です。総じて中くらいですが、彼女のワインのフィサン以下のワインの中では重量感の有る方・・とお考えください。
エキスが綺麗に出ていて、無理な抽出をせず、人的関与もできるだけワインにストレスを与えないようにしているのが良く判る仕上がりです。
オート=コートに感じる「青っぽさ」は微塵も無く、とても果実感が有ります。ピュアな味わいが素晴らしい!
このコート・ド・ニュイ・ヴィラージュも残りを全部購入しちゃいました。本当は仕入れるつもりは無かったんですよね・・。でも、アメリーのワインが余りにエキスが美しく、美味しいので・・
「この際、全部買っちゃお!」
っちゅう、ちと無理が有る部分を通し、仕入れてしまったんですね。
難しかったはずの2013年初ヴィンテージでこの仕上がりとは・・noisy も非常にビックリしています。何より自分の反応に自分がビックリしていると言う・・(^^ 何ともヘンテコでは有りますが、非常にエキシーで旨いコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ!・・お楽しみくださいませ。少量です!
● 2015 Fixin les Clos
フィサン・レ・クロ
【今までで最高の出来!素晴らしいです!】
非常に美味しいですね~・・素晴らしいです。色合いもACブルやオート=コート、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとは少し傾向が違いますね。
2015年のレ・クロは、2014年までのレ・クロと同様にやや赤紫色の色合いを継承しています。ACブルあたりはやや褐色が混じったようなイメージですが、その色は見て取れません。
2014年ものと比較すると・・歴然としています。濃密な色合いです。美しいですね・・そしてファットな舌触りには極上のタンニン分を含んでいるのが判ります。
noisy はブルゴーニュワインの評価には、滅多に「タンニン」を言いません。言う必要が無いと言うか、タンニンをタンニンとして捉えられるブルゴーニュワインってどうなのよ・・と言う思いもどこかに有るからです。
このレ・クロは、そんな自身の「禁」を犯しても伝えておくべきかな・・と思うので敢えて書きました。極上のタンニン・・と言いましたが、それは「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールにおける好ましいタンニン」と言うことになります。
もし気にしないでいたら・・もしくは、タンニン分を捕えようと思っていなければ、それは中々判らないでしょう。全くベルベッティで有り、深みと柔らかさが有り、全体に溶け込んでいるので判り辛いんですね。ブルゴーニュワインはそれで良いと思います。まぁ、タンニンをしっかり出してくる生産者さんもいらっしゃいますが、余り好ましいとは思っていません。目立たないのに実は存在している・・それでよい訳です。下手をすればエレガンス、フィネスを大きく損なうことになりかねないと思います。
しかし、目立たない・・判り辛いのにしっかり存在し、ワインを大きくしているのがこの素晴らしいレ・クロのタンニンです。
そしてそれは香りの厚みにも・・現れています。ま~・・素晴らしいこと、複雑でゴージャスですし、存在感は凄いです。
敢えて言うなら・・樽も有りますよ。実に高級感のあるものです。敢えて取り上げることも無いのですが念のため・・。
リアルワインガイド第59号はこのレ・クロに「89+ 90+ 2018~2038」と言う高評価を与えています。noisy 的にはもう少し上げたいところですが・・まぁ・・仕方ないでしょうか。香りの密度感・・みたいなことも述べられていますが、このクラスになると下のクラスとは全然違う・・とも言及されています。
noisy 的にもこの春頃から飲んで良いと思います。しかし・・このワインの本当の飲み頃は10年経ってから・・でしょう。ポテンシャルを開花させるにはその位は必要です。素晴らしいワインでした!
また、例年ですとレ・クロとレ・クラの比較をするところなんですが、リアルワインガイド第59号でもレ・クラの評価をしていないのと同じ意味でしょうか、レ・クラの入荷は12本だけです。レ・クロは24本でしたので何とか飲めましたが・・すみません。
因みに「造り手紹介欄」の写真に某雑誌の評価がそれとなく出ていますが、そこには何とこの「レ・クラ2015年」が、
「18.5」 と評価されています。
20点満点で18.5点は・・物凄い評価ですよ?・・まぁ、1級ザルヴレは19点ですけどね!
写真も詳細では無いですし部分しか映ってないので良く判りませんが、それにしてもこの評価は高いですね。レ・クロを飲んでも良く判りますし、アン・コンブ・ロワを飲めば・・
「うお~!」
と思わず声を上げてしまうでしょう。
希少な畑名付フィサンです。是非飲んでみてください。お早めにどうぞ!
━━━━━
【値下げでも2013年よりもポテンシャルアップ!出来の良いジュヴレ村名と比べても遜色ありません!】 待ちに待ったアメリー・ベルトーのフィサン・レ・クロです。面白いものでこのレ・クロは非常にジュヴレっぽいです。レ・クレの方は・・同じような名前では有るものの、これまた全然違って、ものの見事にシャンボール的です。これは比較して飲んでもらえば物凄く判り易いです。ベリー系のがっしりした大き目な体格でやや鉄っぽいレ・クロ、チェリーリキュール的で細やかなチョークっぽいミネラリティのレ・クレです。
リアルワインガイド第55号は 90~91 今~2038 と高評価 でした。2013年ものは非常にエレガントでしたが、2014年はそこにダイナミズムを感じます。とても大きく、男っぽいです。
4千円台のジュヴレは、安けりゃ良いで済ませられるものを除きほぼ絶滅状態・・リーズナブルなものでも5千円は下りません。
「・・でもフィサンじゃジュヴレ的なクリマの特徴の違いが楽しめないんじゃない?」
とおっしゃるかもしれませんが、村名クリマと言うことで話をするなら、ラ・ジュスティスとかプレソニエールなどの名の有る畑位で出来るくらいですから、
「明確に違う個性を楽しめる!」
と言うことでは、レ・クロ、レ・クレはその良い機会になると思いますよ。
それに、1級のザルヴレ!・・これがまた素晴らしい!・・ジュヴレの著名な1級群の中に入ってもその個性を見せつけるでしょう。
ですので、このまさにちょっと男っぽい感じが優しい笑顔のアメリーと似つかわしくないかも・・と思うかもしれませんが、ワインの味わいはとても良いです。是非飲んでみてください。比較して楽しい・・しかもポテンシャルも充分でとても安い村名フィサン・レ・クロです。お勧めします!
以下は2013年フィサン・レ・クロのレヴューです。
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【女性が持つ男っぽい部分を具現??・・優しさの有るソフトなジュヴレ=シャンベルタン風!ビターな旨さが満開です!】 村の北側、隣村のクーシェに程近い位置にある「レ・クロ」です。比較的軽い「フィサン」より、わずかに重厚で、タンニンもわずかに多く出ているように思います。
しかしながらそのタンニンの質が非常に細やかでベルベッティ・・。鉄火面のようにドライで甘みもへったくれも限り無くゼロなんですが、そのやや厚みのあるしなやかなタンニンが甘みを感じさせてくれるんですね。
エキスの抽出もストレスを感じない、非常にスムースなものです。
一般的にはタンニンは目立たないので言及すべきでは無いのかもしれませんが、非常にしなやかで質の良さを感じましたので、敢えて書いてみました。
色合いもやや淡目で透明感に満ちています。何しろドライなので、最初少し戸惑うかもしれませんが、一口、二口と飲み進めるに連れ、肯定感が増してくる感じです。
細かいことを言うと、フィサン村名よりも「乾いた土地のニュアンス」を感じさせるミネラリティで、よりミネラル分が多いと感じます。複雑性もより有りますが、まだ若いので際立った個性として感じるのは難しいかもしれません。
しかし、ベリー的な果実と少し乾いた感じのジュヴレ的鉱物的ミネラリティがバランス良くパレットを描きます。今飲んで・・充分に旨いです。現実には昨日・・美味しくてついつい・・飲んでしまいました!やっぱりアメリー・ベルトーの感性は素晴らしいですね~。なんか贔屓したくなっちゃいますよ。
同じ価格の村の南・・ブロションに近い区画の「レ・クレ」も有りますので、是非比較してみてください。
因みにこのワインはリアルワインガイド第51号にも掲載されていませんでした。エキス系のドライ&ビターながらもビシッと焦点の定まった見事な味わいです。美しい女性を感じさせるジュヴレ村名・・って、何かアメリーそのもののようなイメージです。今飲んで美味しいとしても、気温が上がるこの春には一皮向けそうですよ・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2015 Bourgogne les Prielles Rouge
ブルゴーニュ・レ・プリエール・ルージュ
【エレガンスと高ポテンシャルをレジョナルワインで見事に表現しています!リーズナブルながらも素晴らしい!必飲です!】
いや~・・美味しいです。今飲んで良し、数年寝かせても良し、最低15年は持つワインです。リアルワインガイド第59号は「87+ 88 今~2030」とかなり渋い評価ですが、個人的にはポテンシャルに90点付けないと周りの造り手のワインとの乖離をちゃんと説明できないと思ってます。
2013年の淡い旨さ、2014年のポテンシャルの高さを共に内包し表現出来た2015年だと思います。
何しろ・・・
「エキスの旨みが半端ない!!」
んですよ。
一体、どうやったら出来るのか?・・これが出来る人はそんなにいないと思うんですが、下から上まで、見事に・・
「果実の旨み」
がしっかり感じられるんですよ。
そしてそれは、
「決して甘味では無い」
んです。全く甘く無いんですね。残糖感無く非常にドライです。ところが全然、飲みにくくない・・ついつい、次のワインを求めてしまう「果実の美味しさ」を持った旨みなんですね。
このACブル、プリエールは、
「カシスっぽさを持ったチェリー」
が一番近い表現かな・・と思いますが、飲まれるタイミングで変わるかもしれません。
そして、ややプラミーだった2013年の柔らかな美味しさも奥に秘めています。スイスイっと入って来て、でも口内でしっかりノーズや味蕾をくすぐってくれるんですね~。
こんな3000円以内のACブルは見当たらないと思いますよ。何せ・・飲まれた方なら判るかもしれませんが、
「昨年末にご案内させていただいた2015年ヴォーヌ=ロマネ/ベルトー=ジェルベとほぼ同様のニュアンスを、やや重いながらも持っている」
んですよ。ヴォーヌ=ロマネ・・・滅茶旨かったんですが、余りに数が無く・・余り行き渡ってないと思います。しかもリーズナブルで素晴らしいワインでした。そのイメージが脳裏にパッと浮かんでくるほど似ていました。
是非飲んでみていただきたい、「必飲ワイン」とさせていただきます。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。色合いなど是非、比較してみてください。
━━━━━
【2014年、アメリー・ベルトーのベースのワインは充実度大きくアップしています!超お勧めデイリー・ピノ・ノワール!】 2013年、彗星のようにデビューし、我々に大きなインパクトを与えてくれたアメリー・ベルトーの2年目のワインです。
今年は2016年ですが日本も異常気象と言うか、地方にも寄ってかなり状況が違うにしても、
「突然の豪雨。しかもそこだけ・・集中して降っているだけ。」
みたいな、局地的に何かが集中してしまうような感じが有るかもしれません。最も、今までは情報が流れていなかっただけなのかもしれませんが・・。
noisy の店も冷房を強くしている関係で、この季節は毎年、出入り口のガラスドアが結露し、それが垂れて床をビチョビチョに濡らしてしまうんですが、今年は何故か全くそうはならないんですね。
そう、湿度が低いんですよ。なので空気中の水分が結露するほど無い・・と言うことなんだと理解しています。何せ、外は30度以上、レジ前はほぼ18度、セラーは13度ですから、結露すると大変なんですね~。結構、店内も局地的に結露します。結露するということは温度が違うものがそこで出会っていると言うことですが、完全を目指していても、どこかに必ず「穴」は有るものですよね。例えば「照明」一つとっても温度は上がってしまいますし、照明器具の部分はどうしても温度対策は難しいものです。
そんなことはどうでも良いんですが、アメリーの2014年ものも2013年ものとの違いは、やはり「葡萄の出来」に掛かっている訳です。2013年は厳しい年でしたので、「強さ」「糖度」と言う観点からはどうしても「弱含み」だった年と言えると思います。強さの代わりに「直近のエレガンス」を手に入れたことになると思います。半面、良い年ほど長くは持たない「弱さ」に繋がります。
2013年のレ・プリエールと2014年のそれを見比べると一目瞭然ですね。確実に各要素は2013年を上回っていると言えます。
しかしながらそれは、
「人間がその時に飲んで美味しいと思うかどうか・・とは無関係」
な訳です。
2013年のレ・プリエールは非常にエレガントで有り、美しい穏やかなエキス感がふっくらと伝わってきて、リリースから非常に美味しかったと思います。
それに加え、
「輸入の時期の違い」
も有ります。
2013年ものは9月頃だったと記憶していますので、2014年もののご案内は少し早いですよね。なので、2013年ものと2014年ものを感覚勝負で単純比較するのであれば、やはり9月頃に行うのがベストになります。
もっともお客様はそれで良いんですが、我々はそんなことは致しませんで、感覚上でプラスしたりマイナスしたり、想像の上でどうこうと・・判断しないと、
「直近の味わいだけでそのワイン自体を判断してしまう」
ことになりかねず、とんでもない間違いになってしまうことに繋がります。
勿論ですが、他にも、
「休められた状態か?輸入はいつか?」
とか、
「現在の品温は?また気温は?」
とかもそんな考慮の中に入れないといけないですね。
そんな部分をキチッとした上で、2014年のレ・プリエールをご紹介したいと思います。2014年レ・ペリエール・・・アメリーらしい、
「ドライな味筋。エキスバッチリ。ミネラリティもよりしっかり。2013年よりもやや強い性格で、2013年よりも少し早い分、少しだけ硬さが見える状態。」
です。
アメリー・ベルトーのワインは、かなりなドライですが、酸の構成具合が非常にふっくらとバランスが良いので旨みがしっかり乗っています。2014年は天候も良かったので、色合いは2013年に比較し、しっかりしています。しかし「濃い」と言う表現は全く当てはまらず、その分、豊かな酸とグラッシーなミネラル感がワインを覆っています。時間を掛けると徐々にソフトなタッチになってきます。
グラッシーなミネラル感は透明さが際立ち、ガラスのような感じです。そこに余り鉄っぽくは成りすぎない感じの鉱物感が入ります。果実はベリー、チェリーで、抜栓直後はやや硬さも見えますが、こちらも徐々に果実感を強くして行きます。
中域には少しジュヴレっぽいミネラル感が有りますが弱めです。色は淡いのにしっかりと低域から支えられていて、軽くは有りません。余韻も実に長く、ドライながら酸の旨みを感じさせつつ、グラッシーさも出しつつ消えて行きます。非常に良い出来だと思います。美味しいです。
2013年の柔らかなテクスチュアを期待するには10月頃まで待つ必要が有るでしょう。しかし、現状でもかなり美味しく飲めます。
もう2014年を飲まれた方の印象が人伝いに流れてきました。「2013年と少しスタイルが違うかも」と言うことでしたが、スタイルが違うと言うより、ヴィンテージの要素の違いがかなり大きいと思うんですね。しっかり出来たヴィンテージですから、弱いヴィンテージと同じ物を期待するならそれだけ時間も必要に成る訳です。
とても美味しかった2013年のフィサンにしても、昨年の9月に飲むのと、今年、今飲むのでは大違いです。やや硬さが有った・・と言うことが今飲むと充分に理解できる味わいで、非常にソフトになり、表情も豊かで、より余韻が伸びて行くような感じに感じられるはずです。
やはりアメリー・ベルトー、2014年もより素晴らしいワインを造ってくれたようです。価格も非常にリーズナブルです!是非ご期待ください。お勧めします!
以下は2013年のブルゴーニュ・レ・プリエールのレヴューです。
━━━━━
・・このとても淡いように見えるはずの色調からは、想像をはるかに超えたピュアで濃密なエキスが存在しています。何よりもピュアで、そしてエキスが濃いです。そしてとてもエレガント!味わいが濃いのでは無く、エキスの密度が濃い・・そう思っていただけますと近いと思います。
noisy としては、ドメーヌ・ドニ・ベルトーのワインには、固定観念みたいなものが出来上がっていて、
「硬い・時間が掛かる、ちょっと野暮ったい」
のようなイメージを持っていました・・ので、すでに「追っかけ」まで出てきているような状況を理解するには、飲むしかない・・と思ったわけでして、しかもこのような・・全く正反対に思えるような味わいのアメリーのワインにはもう・・ビックリしてしまいました。
グラスに注いだ直後・・もしくは抜栓した直後、何とも幸せなアロマが漂ってきます。これは彼女のどのワインにも言えることです。
この淡い色合いの液体の入ったグラスをノーズに持って行くと、意外や意外・・さほど香っては来ません。テクスチュアは「むっちり」していて、まるで赤ん坊のほっぺたに自分のほっぺたをくっ付けているかのような感じ・・。
開けたてはむしろサラリと軽やかにフワリフワリ・・終盤まで行きます。ですがもう5分・・10分と経過すると大きく変化して来ます。
ボディがふっくらと膨らみ始めた・・と思ったら、膨大なエキスの濃度由来の旨みと・・なんと「桃」のようなフルーツ感が溢れ出してきます。そして、余韻には透明でピュアな・・まるで清冽な清水のような清々しさのあるイメージがいつまでも続くんです。
当初「桃」のようなニュアンスは徐々にベリーっぽくなってきます。そしてさらにボディは膨張して行き、清冽な余韻を長く感じさせてくれるんですね。甘みを残した果実味は無く、ただ完全エキス化した要素が膨大で、ついつい・・飲んでしまいます。
「・・これ・・旨いなぁ・・」
と思わず言ってしまうでしょう。
あのルイ・ユエランの、しみじみとしたエキスの旨み・・は、むしろ「墨絵の世界」で有って、アメリーのブルは、その墨絵の墨が「ピンク色」で出来ている・・と思っていただけると近いかもしれません。
「非常にドライで、ふっくらと柔らかく、今から飲み始めてもとても美味しく、非常にエレガントである」
と言え、noisy のイメージに有った、ドニ・ベルトーのものとは、「ドライ・・と言う一点のみ」の合致でした・・。
この素晴らしい・・これからのブルゴーニュワインを牽引して行く立場になるかもしれない・・とさえ思えるようなワインでした。・・よくよく聞いてみると、
「メオ=カミュゼ」でも研修していた (・・これはガセネタでした。すみません。)と言うことで・・、エージェントさんの担当は、
「それでもメオ=カミュゼとは似てないですけどね・・」
と。
ただし、2013年のメオのブルゴーニュを飲んだ方ならお判りかと思います・・。
それなりに似た部分もあるぞ・・と。(修行はガセネタでしたが内容はその通りです。)
そう・・非常に清冽な水のごとき、美しい余韻と全体のピュアさ・・はむしろそっくりと言えるかもしれません。そして、彼女は超絶エキスの仕上げに「ピンクの絵の具」を使ったと。
で、リアルワインガイドの徳丸さんはプッシュしつつも87+、87+と言う評価ですが・・おそらく日本の現品を飲んだら評価を上げるでしょうね・・。間違いないと思いますよ。「茎っぽさもあるがネガティヴにならない・・」との部分が、大部分、「ピーチ」に成長してるんだと思います。noisyならポテンシャルで間違い無く90点付けるでしょう。
このワイン、リーズナブルですし、目茶目茶旨いので、是非・・飲んでください。飲まなきゃならないワインだと思います。アメリー・ヴェルトーの初ヴィンテージは大成功!・・超お奨めします!!
● 2015 Fixin
フィサン
● 2015 Fixin Magnumbottle
フィサン・マグナムボトル
【2015年はマグナムも有りますが・・ブティーユがたったの12本・・。エレガントさ満載のワインですが飲めずにすみません・・】
「フィサン村名がたったの12本って・・」
ショックです。売れ線なんですがこれだけしかないんです。マグナムを6本いただきましたが・・滅茶旨そうですよ・・。
「蝋封に紙巻」
で届いています。ドメーヌ・ベルトー=ジェルベの上級キュヴェの扱いですので、
「よっぽどしっかり仕上がったはず!」
と予想しています。
まぁ、ブティーユとマグナムの味わいが大きく違うことが多いのは周知の事実では有りますが、多くのワインファンはマグナムをちゃんと保存できる環境を持っていませんよね。
ですが、人間が5人以上集まってワインを飲む機会が有るのでしたら、
「マグナムは非常に有効!」
と言うことが出来ます。
ブティーユはやはり4~5人分ですから・・一杯ずつ取ると残りは本当に少ないです。
ましてやマグナムを造ったと言うことは、それに値するキューヴが有ったと言うことです。そうじゃなきゃ元々取れ高が多く無い2015年に造るはずがないんですね。
で、今までの自身のレヴューを見返してみましたが・・2015年のフィサン、やはり飲んでみたいと思ってしまいました。2015年のベルトー=ジェルベは、ヴォーヌ=ロマネのジェルベが持っていた畑の影響を大きく見せていますから、その「差」が出ないはずの「村名フィサン」は教えてくれるはずなんですね。
でもまぁ、フィサン・レ・クロは開けましたんで、何とか想像は出来るところには居る訳です。
何しろとてもリーズナブルでどこか優しく、ベルトーらしい味わいのするフィサンも気になるでしょう。是非飲んでみてください。マグナムも是非ご検討くださいね。
以下は以前のレヴューです。
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【2013年を大きく超越!ポテンシャル高い素晴らしい味わいです!超お勧め!】 エレガントでフィネスたっぷりのやや軽量級フィサンだった2013年です。2016年の夏の現在、表情がさらに出てきて非常に美味しいです。
ジュヴレ=シャンベルタンの北にあるフィサンはブロションの村を挟む関係でしょうか、ジュヴレに似てはいますが、鉄っぽい鉱物系のニュアンスは少なくなり、やや大人しく優しい感じになります。それが特徴でも有りますが、どこに目線を持って行くか・・どうしても有名なジュヴレとの比較になってしまうのか、欠点として捉えられる可能性を持っています。
2014年のアメリー・ベルトーのフィサンは、そんな2013年の柔らかく優しくエキシーな味わいを大きく上回り、ジュヴレ的な鉱物系ミネラリティも多く備えていると言え、よりダイナミックな仕上がりになっています。
色合いも良いですね・・。輝いてますね~!・・比較すると良く判ります。より赤が強く、透明感の強いミネラリティの成分も非常に多く感じられます。とてもドライで、普通ならちょっと男勝りな辛さの強い味わいになってしまうところ、酸の構成バランスが良く、またジュヴレ的な旨みも備わり、かなり旨いです。
2014年のA.C.ブルゴーニュやA.C.オート=コート同様、輸入のタイミングで1~2カ月早く到着していますので、そんな部分の強さ・硬さも同様に持ってはいるんですが、アペラシオン的な部分でフィサンのソフトさも有るので、そこでも現在でも非常に良いバランスと言えます。また下のクラスからフィサンに移ると、クラスが上がったことが確実に判るほどで、
「おっ!・・さすが村名!」
とテンションも上がることでしょう。
期待されたアメリーの2014年ですが、テイスティング出来た4アイテムを飲む限り、非常に良い出来です。是非ご検討くださいませ!超お勧めです!
以下は2013年のフィサンのレヴューです。
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・・これも目茶旨いです。透明感のある非常に美しい赤紫の色調です。この色合いの味わいをイメージしてみてください・・そのまんまの味わいです。
暗い色で、何となく「どよ~~ん」とした照りのワインが多いフィサンのワインに有って・・
もしくは、重量感は有るけれど過熟から来る弱さの目立つワインが多いフィサンのワインに有って・・
このアメリーのフィサンは、全く健全、ピチピチと活き活きした酸(酸っぱくはない)と、軽やかさと、快活さとフィネス、ディテールの表情の美しさに満ち溢れています。
まさに「プティ・ジュヴレ」的な「フィサン」ですが、重さを回避してフィネスを表現できているという、非常に有り得ないワインになっています。
例えば、今も一緒にご案内させていただいている、メオ=カミュゼのフィサン2013年・・余り売れていませんが、実はかなり美味しいんですよ。
でも、これはメオのフィサンとも大きく違います。充実した酒格をしっかり表現したメオのフィサンに対し、同質な酒質とは言えますが、アメリーのフィサンは、
「全く重くない・・エレガンスを重視したフィサン」
に仕上がっています。
ブルゴーニュ・プリエールと比較すると色調が全然違いますが、それはおそらく、テロワールと畑の格の違いなんですね。
ジュヴレほどでは重いものでは無いにせよ、フィサンも金属的、鉄っぽさが有り、やはりそれは色合いに影響してきます。ブルゴーニュはまったくフィサンやジュヴレを感じさせない・・どちらかと言うと、ヴォーヌ=ロマネ、シャンボール辺りのエレガントなニュアンスです。
その延長上にこのフィサンも有り、非常にエレガントで軽やかな「ふんわりワイン」に仕上がっています。そして、中域の膨らみと清冽な水の余韻、エキスの「桃」のニュアンスは同じ・・!・・これも非常に旨いです!
リアルの徳丸さんは88 89と言う、フィサンにしては高い評価をしています・・が、noisyなら間違い無く「今飲んで」 も 「ポテンシャル」も90点オーバーです。「フィサンの個性を残しつつ、ひたすら優しくてエレガント」と表現されていますが、全く同感・・です。
フランソワ・ジェルベの個性を持ってきたようだ・・のようなおっしゃり方もしています。ジェルベもね・・やりたい部分もあるんですが、問題有りなので今のところ手を出していません。でも、ベルトーがこれだけ素晴らしいと色々考えさせられます。
一方、ワイナート誌の78号では、「フィサンは軽すぎると思ったが・・」と記載されていました。まぁ、見解の相違、もしくはテイスティング時期の違い(おそらく半年以上前)ですので、仕上がり切ってない状況での見通し不良じゃないかと思います。軽いことは軽いんですが、軽快さはエレガントさと言う良いベクトルを持っていますし、軽過ぎてスカスカじゃぁ無いんですね。しっかりした中身のある要素を持ちつつの軽快さとご理解ください。反対に言えば、もしこのフィサンをより重量感のある方に力技で持って行ってしまったとしたら、外殻と低周波が反応する部分だけの、中域の無い、腑抜けた味わいになってしまったでしょう。それはフィサンの1級でさえ良くあるパターンで、大柄なワインにしたいという造り手のエゴが露出した結果です。こちらはむしろ、アッサリと抽出しフリーランのみで仕上げたグラン・クリュワインのようなエレガンスを持っているとさえ思います。近いのは、まぁ・・ずいぶんと飲んではいませんが、ロベール・シリュグのグラン=ゼシェゾーのような軽い抽出がなされた高級ワインのタッチだと思います。
この・・完全エキスに昇華したフィサン・・是非飲んでいただきたいですね・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2015 Fixin les Crais
フィサン・レ・クレ
【今までで最高の出来!素晴らしいです!】
非常に美味しいですね~・・素晴らしいです。色合いもACブルやオート=コート、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとは少し傾向が違いますね。
2015年のレ・クロは、2014年までのレ・クロと同様にやや赤紫色の色合いを継承しています。ACブルあたりはやや褐色が混じったようなイメージですが、その色は見て取れません。
2014年ものと比較すると・・歴然としています。濃密な色合いです。美しいですね・・そしてファットな舌触りには極上のタンニン分を含んでいるのが判ります。
noisy はブルゴーニュワインの評価には、滅多に「タンニン」を言いません。言う必要が無いと言うか、タンニンをタンニンとして捉えられるブルゴーニュワインってどうなのよ・・と言う思いもどこかに有るからです。
このレ・クロは、そんな自身の「禁」を犯しても伝えておくべきかな・・と思うので敢えて書きました。極上のタンニン・・と言いましたが、それは「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールにおける好ましいタンニン」と言うことになります。
もし気にしないでいたら・・もしくは、タンニン分を捕えようと思っていなければ、それは中々判らないでしょう。全くベルベッティで有り、深みと柔らかさが有り、全体に溶け込んでいるので判り辛いんですね。ブルゴーニュワインはそれで良いと思います。まぁ、タンニンをしっかり出してくる生産者さんもいらっしゃいますが、余り好ましいとは思っていません。目立たないのに実は存在している・・それでよい訳です。下手をすればエレガンス、フィネスを大きく損なうことになりかねないと思います。
しかし、目立たない・・判り辛いのにしっかり存在し、ワインを大きくしているのがこの素晴らしいレ・クロのタンニンです。
そしてそれは香りの厚みにも・・現れています。ま~・・素晴らしいこと、複雑でゴージャスですし、存在感は凄いです。
敢えて言うなら・・樽も有りますよ。実に高級感のあるものです。敢えて取り上げることも無いのですが念のため・・。
リアルワインガイド第59号はこのレ・クロに「89+ 90+ 2018~2038」と言う高評価を与えています。noisy 的にはもう少し上げたいところですが・・まぁ・・仕方ないでしょうか。香りの密度感・・みたいなことも述べられていますが、このクラスになると下のクラスとは全然違う・・とも言及されています。
noisy 的にもこの春頃から飲んで良いと思います。しかし・・このワインの本当の飲み頃は10年経ってから・・でしょう。ポテンシャルを開花させるにはその位は必要です。素晴らしいワインでした!
また、例年ですとレ・クロとレ・クラの比較をするところなんですが、リアルワインガイド第59号でもレ・クラの評価をしていないのと同じ意味でしょうか、レ・クラの入荷は12本だけです。レ・クロは24本でしたので何とか飲めましたが・・すみません。
因みに「造り手紹介欄」の写真に某雑誌の評価がそれとなく出ていますが、そこには何とこの「レ・クラ2015年」が、
「18.5」 と評価されています。
20点満点で18.5点は・・物凄い評価ですよ?・・まぁ、1級ザルヴレは19点ですけどね!
写真も詳細では無いですし部分しか映ってないので良く判りませんが、それにしてもこの評価は高いですね。レ・クロを飲んでも良く判りますし、アン・コンブ・ロワを飲めば・・
「うお~!」
と思わず声を上げてしまうでしょう。
希少な畑名付フィサンです。是非飲んでみてください。お早めにどうぞ!
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【値下げでも2013年よりもポテンシャルアップ!出来の良いジュヴレ村名と比べても遜色ありません!】 待ちに待ったアメリー・ベルトーのフィサン・レ・クロです。面白いものでこのレ・クロは非常にジュヴレっぽいです。レ・クレの方は・・同じような名前では有るものの、これまた全然違って、ものの見事にシャンボール的です。これは比較して飲んでもらえば物凄く判り易いです。ベリー系のがっしりした大き目な体格でやや鉄っぽいレ・クロ、チェリーリキュール的で細やかなチョークっぽいミネラリティのレ・クレです。
リアルワインガイド第55号は 90~91 今~2038 と高評価 でした。2013年ものは非常にエレガントでしたが、2014年はそこにダイナミズムを感じます。とても大きく、男っぽいです。
4千円台のジュヴレは、安けりゃ良いで済ませられるものを除きほぼ絶滅状態・・リーズナブルなものでも5千円は下りません。
「・・でもフィサンじゃジュヴレ的なクリマの特徴の違いが楽しめないんじゃない?」
とおっしゃるかもしれませんが、村名クリマと言うことで話をするなら、ラ・ジュスティスとかプレソニエールなどの名の有る畑位で出来るくらいですから、
「明確に違う個性を楽しめる!」
と言うことでは、レ・クロ、レ・クレはその良い機会になると思いますよ。
それに、1級のザルヴレ!・・これがまた素晴らしい!・・ジュヴレの著名な1級群の中に入ってもその個性を見せつけるでしょう。
ですので、このまさにちょっと男っぽい感じが優しい笑顔のアメリーと似つかわしくないかも・・と思うかもしれませんが、ワインの味わいはとても良いです。是非飲んでみてください。比較して楽しい・・しかもポテンシャルも充分でとても安い村名フィサン・レ・クロです。お勧めします!
以下は2013年フィサン・レ・クロのレヴューです。
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【女性が持つ男っぽい部分を具現??・・優しさの有るソフトなジュヴレ=シャンベルタン風!ビターな旨さが満開です!】 村の北側、隣村のクーシェに程近い位置にある「レ・クロ」です。比較的軽い「フィサン」より、わずかに重厚で、タンニンもわずかに多く出ているように思います。
しかしながらそのタンニンの質が非常に細やかでベルベッティ・・。鉄火面のようにドライで甘みもへったくれも限り無くゼロなんですが、そのやや厚みのあるしなやかなタンニンが甘みを感じさせてくれるんですね。
エキスの抽出もストレスを感じない、非常にスムースなものです。
一般的にはタンニンは目立たないので言及すべきでは無いのかもしれませんが、非常にしなやかで質の良さを感じましたので、敢えて書いてみました。
色合いもやや淡目で透明感に満ちています。何しろドライなので、最初少し戸惑うかもしれませんが、一口、二口と飲み進めるに連れ、肯定感が増してくる感じです。
細かいことを言うと、フィサン村名よりも「乾いた土地のニュアンス」を感じさせるミネラリティで、よりミネラル分が多いと感じます。複雑性もより有りますが、まだ若いので際立った個性として感じるのは難しいかもしれません。
しかし、ベリー的な果実と少し乾いた感じのジュヴレ的鉱物的ミネラリティがバランス良くパレットを描きます。今飲んで・・充分に旨いです。現実には昨日・・美味しくてついつい・・飲んでしまいました!やっぱりアメリー・ベルトーの感性は素晴らしいですね~。なんか贔屓したくなっちゃいますよ。
同じ価格の村の南・・ブロションに近い区画の「レ・クレ」も有りますので、是非比較してみてください。
因みにこのワインはリアルワインガイド第51号にも掲載されていませんでした。エキス系のドライ&ビターながらもビシッと焦点の定まった見事な味わいです。美しい女性を感じさせるジュヴレ村名・・って、何かアメリーそのもののようなイメージです。今飲んで美味しいとしても、気温が上がるこの春には一皮向けそうですよ・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2015 Gevrey-Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン
【数が無くて飲めませんでしたが、クロ・デ・シェゾーの出来を考えるとこの村名で充分と想像できます。】
左の写真は村名ジュヴレでは無く、ジュヴレのクロ・デ・シェゾーです。お間違い無く。
何せ非常に少ない2015年のベルトー=ジェルベですので、村名ジュヴレでも12本のみ・・。クロ・デ・シェゾーとどっちを飲むか、クロ・デ・シェゾーも飲まないで販売数を優先するか・・普通はそうなんでしょうが、やはり2015年のベルトー=ジェルベの仕上がりをある程度見極めるには、ドメーヌ・ベルトーから引き継いだ畑ものとドメーヌ・ジェルベからのものの両方をテイスティングしないと叶わないと思ったんですね。
実際、飲んでみて良かったです。2014年ものは力強い仕上がりでポテンシャルは2013年を上回るとしても、やや硬めに仕上がったため、リリース直後のバランスとしては、メアリーのワインが持つ美しさを削っていたんじゃないか・・とも思えた部分も有ります。
2015年のクロ・デ・シェゾーはコラムにも書きましたが、非常に饒舌です。エキスが非常に充実していて、旨みもたっぷり有り、2013年ものを美しさはそのまま「濃密」にしたような味わいでした。
それを考えると、やや内向的な性格を持つ村名ジュヴレは、むしろその性格が良い方に出るかもしれませんで、
「丁度良い」
「エレガンスが前面に出ている」
と言うような感じじゃないかと想像しています。
リアルワインガイドもこのワインは飲めなかったようですから、クロ・デ・シェゾーの評価から評点をマイナス1点~0.5点するならば、今飲んで 89~89+ ポテンシャル90~90+ と言うような感じになるでしょう。まぁ、クロ・デ・シェゾーの90~91Pointsをそのまま信じれば・・と言う限定では有ります。
数の無い2015年、貴重な村名ジュヴレです。是非ご検討くださいませ。
以下は2014年以前のこのワインのレヴューです。
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【旨い!!ジュヴレの個性とアメリーの個性の融合度が素晴らしい!!】 素晴らしい仕上がりになった2014年ジュヴレ=シャンベルタンです。
リューディ・レ・クラとラ・ブリをブレンドしている・・とテクニカルに書いてありますが、レ・クラは村の北の端に近く、ラ・ジュスティスと接しています。ラ・ブリはプレソニエールの北で、村のほぼ中央付近、どちたの畑もディジョンからボーヌに向かう国道の東に有ります。プレソニエールは村名の区画とACブルの区画の両方が有りますが、ご存知のようにジョセフ・ロティの畑はA.C.ブルです。
レ・クラはどんな畑か良く判りませんが、接しているラ・ジュスティスは豊かでやや鉄分の少ない感じの豊満なキャラクターと理解しています。ロティさんのプレソニエールはやや硬く、早飲みには適しませんが、1~3年の熟で激変しますんで、接しているラ・ブリですからその辺りも参考になるかと思います。
2013年のジュヴレ=シャンベルタンは・・まぁ・・めっちゃ旨かったです!フィサンにやや不足感を持つのであれば、2013年ジュヴレは全く欠落感のない、そして中盤から終盤にかけて、しっかり押してくる旨みが幸せなワインでした。何しろ数が無く、すぐに完売してしまったので、どうしようも無かったんですね。
まぁ、エージェントさんも
「・・えっ?・・こんなに・・受けるの?」
と、アメリーがドメーヌ・ベルトーを継いでからのお客さんの反応に驚いていました。
実は今回の2014年のお披露目でエージェントさんで「A.C.ブルゴーニュ」「A.C.フィサン」を飲ませていただいた時、エージェントの社長さんと少しお話しをしたんですが、
「アメリーのワインを現地で飲んだ時、やった~!と思ったんですが、これほどまで受けるとは思わなかった」
とおっしゃってました。
彼は昔から旧知の仲なんですが、
「そろそろお互いに引退せんと・・次が出辛いよ」
などと言ってました。
まぁ、そりゃぁそれは良いんですが、次が育ってない・・と言うか、育つ気が無い?・・と、どうにもならんとも・・。
それについては彼も同感のようで、
「それはうちも同じ。今の人(ワイン屋さん、ワイン関係者)はやる気があってもワインを飲む機会が少ないし、自分で創れないし、ワインも高いからうちらの時のように高級ワインが気軽に飲めないしね・・」
そんな会話をしてきました。エージェントさんも何かと大変です。ブルゴーニュワインは値上がり続けているし、良い造り手と取引するのは至難の業ですし、取引を長く続けることも重要ですしね。
でもそんな中での「ベルトー=ジェルベ」ですからね。A.C.ブルで2千円台、フィサン4千円、ジュヴレ5.5千円と言うのは、まともなドメーヌものの中では「最安値」と言えます。
で、やはり2014年の出来が気になりますよね?・・悪い訳が無いじゃ無いですか・・素晴らしいですよ。もっともやはり、昨年のような9月のご案内では無いので、少し時間が不足している感じが有ります。
基本的には2013年とほとんど一緒で、エキスがキッチリでた味わいの中にポツポツとジュヴレ的な濃い赤のベリーやチェリーが浮かんで来て、やや重厚な鉄っぽいニュアンスを受け取りつつ、フィネスの有るしなやかな舌触りを受けつつ、鼻に抜けて行くやや重量感を含む石灰系のミネラリティを楽しみつつ、長めの時間、減衰感の素晴らしさも堪能できる・・そんな感じです。
出来れば2013年ものと同様に9月以降の抜栓をお勧めしますが、今飲んでも非常に美味しいので、飲んじゃっても良いかと思います。ただし2013年よりも確実に大きくポテンシャルが上の分、また、輸入から時間が経過していない分、やや強さを感じるかと思います。その分が優しさに変わるのがそれ以降・・と言うことだと思います。
非常に良い仕上がりでした。美味しいです。是非ご検討くださいませ。こちらは再入荷はほぼ期待できません。
以下は2013年ジュヴレ=シャンベルタンのレヴューです。
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今一度・・集合写真です。左からブルゴーニュ・レ・プリエール、フィサン、ジュヴレ=シャンベルタン、ヴォーヌ=ロマネ・・です。
左から順に色合いは濃くなっているように感じられるかと思います。でも良く見るとやはりジュヴレは「黒」っぽい色合いがより強いですよね。ヴォーヌ=ロマネは濃いですが、むしろ「赤」が強い感じです。
で・・申し訳ないが、このワインも・・絶品です。味わいのトーンは他のアイテムと同様・・。
「軽やか」「ドライ」「ソフト」「エキスがピーチ」「(最後の最後の・・)余韻が清冽な水」
これはアメリーのワインに共通するものです。
しかし、皆さんもなじみの多いジュヴレのワインですから、ジュヴレ的な特徴もしっかり感じられるでしょう・・。
と言うよりも、ジュヴレのテロワールがそれだけにしっかり現れている・・もしくは、畑がそのようなパワーを強く持っている・・ということなのかもしれません。
やはりジュヴレの鉄っぽさ、スパイスはノーズ、中盤、余韻に掛けて、上記のアメリーのワインの特徴部分に入り込んでいます。それだけポテンシャルが高くなっている・・ということなのでしょう。
ピュアでソフトなんですが、ややソリッドな鉄っぽさが食い込んで来ている訳です。なので、より幅の有る味わいであり、縦構造の伸びも大きくなります。 フィサンが非常にエレガントに感じるかもしれません・・しかし、このジュヴレも、ジュヴレの厳しい構造を見せつつも、非常にソフトでしなやかな、アメリーのワインの味わいがします。
1本飲んじゃいましたので11本しかないです。エージェントさんにも無いそうです。この機会に是非・・お試しください。「ブルゴーニュを飲んでから決めよう・・」などと言ってると無くなっちゃうでしょう・・(^^;; 旨いです。お早めにどうぞ。
● 2015 Fixin en Combe Roy
フィサン・アン・コンブ・ロワ
【何なんだこれは!凄いです!】
いや~・・ビックリしましたね・・こんな隠し玉が有ったんですね。これ、
「単なる村名フィサン」
ですよね?・・
そう思ってね・・調べてみましたよ。そうしたら、
「1級レ・ザルヴレの真下、ど真ん中に接した極小区画」
だったんですね。
あ~・・これだ~・・と言う滅茶小さな感じの区画ですが、おそらく・・
「1級レ・ザルヴレ並み」
なのでしょう。
面白いのはリアルワインガイド第59号の評価で、「90+ 91」 初めての試飲・・・絶対にお勧めとしていましたね。因みに1級レ・ザルヴレは「91 92」で「メチャクチャいい香り」としています。
なので、
「ほぼ1級レ・ザルヴレ並み」
は当たりでしょう。
これって・・フィサンだとは絶対思わないですよ。ほんのり重量感を増したヴォーヌ=ロマネ・・・と思ってしまうんじゃないかと。
香りの複雑さ、構成の凄さは抜栓直後から判りますよ。滅茶薫ります。ボディも豊かです。そして余韻がまぁ・・エキスの旨みは果実の旨みそのもので、またそこから香り出すんですね~・・。素晴らしいです!
で、例の雑誌ですが、1級レ・ザルヴレが19ポイントですから・・村名レ・クラが18.5ポイントですから・・
「・・ありゃ・・困った・・このアン・コンブ・ロワの置き場所が無い・・」
と言うことで、アン・コンブ・ロワも18.5ポイント辺りが妥当なのか・・と感じています。
それに、
「2015年ベルトー=ジェルベは下から飲め!」
などと言ってますが、このアン・コンブ・ロワは今飲んでも滅茶旨いんですね~・・。勿論、ポテンシャルが凄すぎて、現状で零れてくる要素だけでも旨いと言うことに尽きますけどね。
もう、並みのジュヴレは飲めんなぁ・・と思わされてしまいました。素晴らしい「村名フィサン」。是非ともビックリしてみてください。圧倒されると思います。
ごめんなさい・・少ないのでお一人様1本限定です。
● 2015 Fixin 1er Cru les Arvelets
フィサン・プルミエ・クリュ・レ・ザルヴレ
【20点満点で19点はだてじゃないはず!飲めなくてすみません・・でも、アン・コンブ・ロワの素晴らしさを見ればある程度想像できてしまいます!】
飲んでみても良かったかな・・と今更ながらに思いますが、いや、貴重なんだから数を減らさない方がお客さんのため、店のためだ・・と言うような葛藤も有ります。
まぁ、普通は誰も「フィサン」のワインに有り得ない高評価など・・しません。
noisy にしたって、2013年もののアメリー・ベルトーのワインに出会うまでは、ドメーヌ・ドニ・ベルトーだってまともに扱っていませんでしたし、ましてやドメーヌ・ジェルベに至っては、その気さえ、全く在りませんでした。
そしてフィサンやマルサネのワインは、この何年か・・です。素晴らしい、どこまでもまっすぐに美しいシルヴァン・パタイユのマルサネに出会い、このアメリー・ベルトーのフィサンに出会い、自身の中に形成していたブルゴーニュのヒエラルキーを少しずつ崩し、再形成してきたのです。
「なんでこんなに果実がピュアなのか。このエキスは何で果実的なのか。どうしたらそうなるのか。」
とアメリー・ベルトーには自問自答を迫られます。明らかにそれまで飲んできたフィサンのワインとは異なるんです。
おそらくこの雑誌の評価者も、同じように自問自答したはずです。少なくとも・・
「こんなに高い評価して良いものか?」
とは・・。
20点法で19点と言うのは非常に高い評価です。普通はグラン・クリュのワインが何とかたどり着けるかと言うポイントです。それと同じポイントを、マイナーなアペラシオンのフィサンの1級がたたき出してしまったんですね。
このことが、アメリー・ベルトーに良い影響を与えることを望みますが、果たしてこの先、変わらずに自身の道を歩いて行けるかどうか・・不安も有ります。
少なくとも「アン・コンブ・ロワ」の真西に接するこの「レ・ザルヴレ」は、アン・コンブ・ロワと似通ったような味わいだと想像出来ますし、村名では無く1級ですから、さらに「凄い」と言うことは・・そして2014年もののレ・ザルヴレの印象を思い起こすならば、
のバナーをその両方に貼ってしまうことにしました。
おそらく、もう新たな時代が始まっているんだと思います。理詰めも有りのシルヴァン・パタイユ、自由な感性のアメリー・ベルトーが、葡萄の声を聴きながら素晴らしいワインに仕上げています。この1級レ・ザルヴレは、母方のジェルベからの継承では無く、元々のベルトーの地所です。
「同じワインだとはとても思えない」
と、ドニ・ベルトー時代を知る人はおっしゃるに違い無いです。非常に高質なのでしょう。是非ご検証ください。お勧めします!
【このプライスでこのポテンシャル!フィサンではあり得ないだろうと刷り込まれていても、この質の高いチェリーの群生を認めなければいけません!】 【非常に少ないフィサン1級!】
ここまで読んでいただけましたら、間違い無く欲しくなるワインでしょう。ベルトーがフィサンに持つ唯一の1級畑、レ・ザルヴレです。非常に少ないので、さすがに飲めません。リアルワインガイド、徳丸さんは51号で88+ 90 と言う高い評価でした。━━━━━
昨年の2013年もののレ・サルヴレをご紹介した時には、上記のような文で、価格は¥6.090でした。滅茶少ないので、当然ながら飲めませんでした。
2014年はそれでも何とか12本いただけましたので、
「こりゃぁ良い機会!・・無理にでも何とか飲んじゃおう!」
とばかりに、開けてしまいました・・。
いや~・・開けて良かった!真実の姿は実際に飲まなきゃ判らない・・です。これほどまでのポテンシャルとは思いませんでした。まるでシャンボール・プルミエ・クリュですよ!
やや紫掛かった品の有るチェリーが心地良いです。フィサンでここまで果実感がバッチリなのは珍しいかな?と思いますが、レ・クレをさらに凝縮させ、品格をアップしたような感じです。瑞々しさを持った果実感からは、
「ジュヴレでも無く、モレでも無く・・2村飛び越えてシャンボール!・・しかも1級クラス!」
と言っておきたいと思います。
因みに・・こんな包装をされています。ベルトーの上級クラスの紙巻ですね。そして紫の蠟封です。
さらには、リアルワインガイド第55号で徳丸さんは、
91~92 2017年~2040年
と、凄い評価をしています・・
「・・これ、フィサンですよ・・」
いや~・・ブラインドテイスティングのワイン会に出したらもう・・みんなにビックリされるに違いないです。テロワール・デストロイヤーです。・・って、フィサンの村のポテンシャルを証明しているようなワインでも有ります。でも反対に・・
「これ、フィサンのクラスが上級のものかな~?」
などとドンピシャ当てられた方がいらしたら、もうヒーローでしょうけど!
素晴らしいポテンシャルを持った旨いフィサン1級でした!シルヴァン・パタイユのマルサネのスタイルとも違うクラシックなスタイルですが、まったく野暮ったくなく、近寄りやすい現代のスタイルそのものとも言えます。
少量しか有りません。しかも「値下げ」です。お早めにどうぞ!お勧めします!
● 2015 Gevrey-Chambertin Clos des Chezeaux
ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デ・シェゾー
【これほどまでにエキスの味わいが濃密とは思いませんでした!今飲んでも納得、将来も非常に楽しみなワインです!】
これぞメアリーのクロ・デ・シェゾー!・・と言う感じの仕上がりでした。非常にエキシーで旨みがたっぷりです。色合いも赤やピンクが見えるような官能的な色彩を持ち、イタリアンでは有りますが、ちょっと厚いガレストロっぽいようなミネラリティの発露が感じられます。
2013年のエキス濃度を「倍」にしたような饒舌な表情を持っていますから、少量口にして、その液体を口蓋で磨り潰して行くと、そこからまたエキスの旨みや複雑な表情が感じられます。
そういう意味合いにおいては、飲み頃は先にした方が良いのかもしれませんが、この状態でもかなり美味しいと感じます。
リアルワインガイド第59号は、今飲んで90 ポテンシャル91 飲み頃予想 2019~2043 と、noisy 的な予想と近いところに落ち着いています。ポテンシャル点をもう少し上げる可能性は有りますし、飲み頃の開始を「今」にするか「2019」にするかは悩みどころですが、もし文章を掲載できるなら、「今飲んでも良い」と入れるでしょう。
むしろ、このメアリーのクロ・デ・シェゾーを、ジュヴレの平均的な評点に留めるので有れば、かなりの造り手のジュヴレが、今飲んで点、ポテンシャル点共に90点を下回らずを得ないことにもなりますしね。それほど・・良いです。
やはり、母方のヴォーヌ=ロマネ系のワインに親しんで育ったんじゃないか・・それがジュヴレの武骨さに花を添えられる下地になったんじゃないかな?・・と想像しています。素晴らしい区画名付きジュヴレです。超お勧めします。2015年は数が無いのでお早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【これは目茶旨い!1級カズティエにかなり近いです!赤い果実に紫の果実、エキスの旨みはフィサン・レ・クロ&レ・クラに無いものです!】 2014年のクロ・デ・シェゾーです。2013年、滅茶美味しかったです・・プルミエ・クリュ並みの美味しさでした。2014年はさらに上質なのは4アイテムのテイスティングで理解しました。
今回は数量的な部分でクロ・デ・シャゾーのテイスティングを回避してしまっていますが、売れないようなら飲めるかな?・・などと淡い期待をしています。
何せ24本しかないんですよね・・。しかもこの上のクラスは何本かずつです。エシェゾーに至っては1本ですからもうどうにもなりません。
なので申し訳ありませんが2013年のクロ・デ・シェゾーのコメントと、2014年の他のワインのコメントを合わせて読んでいただき、ご検討くださればと思います。すみません・・。そのうちリアルワインガイドの評価も出るんじゃないかと思いますが、その時にはおそらく無くなってるでしょう。
以下は2013年、クロ・デ・シェゾーのご紹介文です。
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ジュヴレの村の西側上部にあるクロ・デ・シェゾーです。ドメーヌ・シェゾー名のクロ・デ・シェゾーも存在しますので、シェゾーさんちから借りて、シェゾー分も造ってるのかな?・・と思います。ドメーヌ・ベルトーと地主のシェゾーさんは、シェゾーさんの畑の収穫折半をアチコチでしている関係で仲が良いようです。
リアルワインガイド第51号では現地試飲でフィサン・レ・クレと同じ 88+ 89+と言う評価です。基本的にアメリー・ベルトーのワインは完全エキス化された
滅茶苦茶ドライ な味わいですので、普通なら・・
「飲むには早い・・2~3年寝かせよう!」
と言うようなコメントになるはずです。現にリアル徳丸さんもこのクロ・デ・シェゾーに関しては2017年~2033年と飲み始めを先に書いています。第51号は9月号ですから・・現地試飲のタイミングは7月頃ですね・・。なので、約半年ちょっと経ってます。その間の成長も有るかもしれないですよね。
因みに noisy は早くご案内したくて、輸入直後、オルヴォーさんに出来るだけ早く、出来るだけ一杯出していただきました・・で、着いて当日すぐにFixinles Closを、翌日にFixin les Crais と Gevrey-Chambertin Clos des Chezeauxを一遍にテイスティングしています。
でもそんなに焦ったテイスティングでも非常に美味しく飲めちゃうんですよね~。それが2012年までのドニ・ベルトーとは大きく違うんですよ。そしてこのクロ・デ・シェゾーには・・ビックリさせられました!凄い旨いんですよ!
色合いはほとんど、フィサン・レ・クラにそっくりでした。やや濃いかな?・・位です。ところがですね・・、フィサン・レ・クロとレ・クラにはほぼ無かったものが、こちらのクロ・デ・シェゾーにはバッチリ存在していたんです!
それは、
「まるでラズベリー・リキュールのようなエキスの旨み」
「華やかな鉱物系ミネラリティによるスパイシーなアロマ」
です。超ドライなのに甘いんです・・
まぁ・・これが畑の力なのかな・・とは思います。いや、レ・クロもレ・クラも非常に旨いんですよ。充分っちゃ充分なんです。しかし相手が悪い・・レ・カズティエやプティ・カズティエ直下のクロ・デ・シェゾーのポテンシャルは、確実に1級に近いものです。わずかに構造の深みが浅いかもしれませんが、人間の関与を最小限にし、完全にワインへと昇華された液体は、畑のポテンシャルを丸裸にしてしまっています。
リアルワインガイド第51号では、フィサン・レ・クレとこのクロ・デ・シェゾーは同ポイントで飲み頃のみこちらが先に伸びた評価になっています。しかし現地試飲であることと、その時から半年以上経過していることで、より見やすくなっている訳です。なので、もし今、徳丸さんがこの2アイテムをテイスティングしたとすれば、確実に1点の差を付けるでしょう。noisyなら最大1+ポイント、差を付けます。その位大きな差が有るんです。
勘違いしないでいただきたいのは、これはリアル批判では有りません。ワインがワインとして仕上がる時期、そしてその1年以内というのは、見定めるのが非常に難しいのです。何しろまだ「ボトルでの熟成途中」だからです。特に出荷時期のブルゴーニュワインはまだ完全に仕上がってない場合が多いんですね。それを嫌がる大ドメーヌ・・DRCとかルロワとか・・の場合は、だから出荷が遅いんですよ。完全に仕上がったと判断した段階でないと出荷しないんです。でもほとんどのドメーヌでは、二次発酵が終わりボトルに詰めて少し落ち着かせた段階で出荷してしまいます。なので、マロ終わりのボトリング直後の段階は、ワインもショック状態の場合が多く、タイミングによっては飲んでもなかなか判断が難しい・・ということが起きるんですね。
なので、もしリアル的にポイントを付けるとすれば、89+~90+です。noisy 的には90~91と言うことになりますね。村名リューディですんでかなり高い評価だとお判りいただけるかと思います。
今回の日本入荷(オルヴォーさん分)は60本しか有りません。うち24本をいただきましたが、すでに何本か販売しています・・(はやっ!)そしてnoisy もしっかり飲んじゃってますので、その分がもう有りません。
2014年は絶対もっと買うど~!・・と心に決めさせられた素晴らしい味わいでした。リアルの言うように、まだわずかにタイトな部分が有ります・・が、それでも、
「旨い!」
と声が出るでしょう。
そして価格には見合わない格上の味わいだと思われるでしょう。保障出来ます。是非ご検討くださいませ。フィサン・レ・クロ、フィサン・レ・クラとともに一推しです!
以下は前回の時にご紹介させていただいた区画名無しのジュヴレ=シャンベルタン2013年のレヴューです。
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【旨い!!ジュヴレの個性とアメリーの個性の融合度が素晴らしい!!】 今一度・・集合写真です。左からブルゴーニュ・レ・プリエール、フィサン、ジュヴレ=シャンベルタン、ヴォーヌ=ロマネ・・です。
左から順に色合いは濃くなっているように感じられるかと思います。でも良く見るとやはりジュヴレは「黒」っぽい色合いがより強いですよね。ヴォーヌ=ロマネは濃いですが、むしろ「赤」が強い感じです。
で・・申し訳ないが、このワインも・・絶品です。味わいのトーンは他のアイテムと同様・・。
「軽やか」「ドライ」「ソフト」「エキスがピーチ」「(最後の最後の・・)余韻が清冽な水」
これはアメリーのワインに共通するものです。
しかし、皆さんもなじみの多いジュヴレのワインですから、ジュヴレ的な特秩Eもしっかり感じられるでしょう・・。
と言うよりも、ジュヴレのテロワールがそれだけにしっかり現れている・・もしくは、畑がそのようなパワーを強く持っている・・ということなのかもしれません。
やはりジュヴレの鉄っぽさ、スパイスはノーズ、中盤、余韻に掛けて、上記のアメリーのワインの特秩E部分に入り込んでいます。それだけポテンシャルが高くなっている・・ということなのでしょう。
ピュアでソフトなんですが、ややソリッドな鉄っぽさが食い込んで来ている訳です。なので、より幅の有る味わいであり、縦構造の伸びも大きくなります。 フィサンが非常にエレガントに感じるかもしれません・・しかし、このジュヴレも、ジュヴレの厳しい構造を見せつつも、非常にソフトでしなやかな、アメリーのワインの味わいがします。
1本飲んじゃいましたので11本しかないです。エージェントさんにも無いそうです。この機会に是非・・お試しください。「ブルゴーニュを飲んでから決めよう・・」などと言ってると無くなっちゃうでしょう・・(^^;; 旨いです。お早めにどうぞ。
● 2015 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【このヴォーヌ=ロマネ村名はまるで小柄なミュジニー!・・有り得ないです!ミシェル・グロもビックリするはず!】
「うわ~お!」です。これは買うっきゃないなぁ・・。申し訳ないけどお一人様1本限定です。元から無いものを飲んじゃいましたが、良かったのか悪かったのか・・。しかしこの素晴らしさは半端ないです。
抜栓直後、やや硬めな石灰の穏やかなアロマが飛び出しますが、発散的な香りは穏やかな部類です。
「ん~・・香りはクロ・デ・シェゾーだなぁ・・。硬くなっちゃってるかぁ?」
と思いつつ、少量を口にすると・・まぁ、ビックリしすぎて言葉まで飲み込んじゃいました。
そうなんですよ・・比較、発散的な香りが少なかったので、予想を裏切られた形でのこの表情が凄かった!まるでミュジニーのような赤系果実・花の香水のような、ほんのりスパイシーなアロマが鼻に抜けて行くんですよ。
「(えっ?・・畑、どこだっけ?)」
と記憶を手繰ってみても思い出せず、後日確かめることになりましたが、クロ・デ・レアの南に接するオ・レアとリヴィエールなんですね。ミュジニーやクロ・ヴージョの近くかとも思いましたが、そんなところに村名の区画は無いし、ミュジニーやその辺と近い組成の土壌まで、葡萄の根が張ってるんじゃないか?・・などと想像してしまう位でした。
この高質でエキスの濃い味わいこそ、確かにあのミュジニーに共通するものです。しかしながらそうは言っても、ミュジニーと同等だなんては言ってませんので・・特にミュジニーの場合、熟していないと特に・・では有りますが、香りはめっちゃ香るものの、味わいは結構平板で硬く閉ざしている場合が多いです。
このヴォーヌ=ロマネは全く逆で、香りはやや抑え気味ながら、口に含んだ後の味わいやノーズに抜けて行く香りが素晴らしい・・し、似ている・・と思えるんですね。
いや~・・2013年も飲んでいるんですが、こんなに凝縮はしていませんでした。リアルワインガイド第59号で徳丸さんは、「やや青っぽい香りが有るがいずれ溶け込み、魅惑的なものに絶対なる」と書かれています。noisy 的には青っぽさは感じられず、すでに魅惑的過ぎる位、魅惑的でした。
因みにリアルは「今飲んで 90 ポテンシャル 91+ 2020~2040」と、クロ・デ・シェゾー2015とほぼ同様の評価です。
いや~・・これは皆さんに飲んで欲しいなぁ!・・もっと欲しいが・・残念です・・追加は見込めません!さっさとゲットすべき素晴らしいワインです。お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい!目茶美味しい!!(2013年のコメントですが・・)】 すみません・・こちらも数量的な関係でノー・テイスティングです。2013年のコメントと2014年の他のワインのコメントを参考にされてください。
以下は2013年の村名ヴォーヌ=ロマネのコメントです。
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・・まぁ・・こんなに美しい色合いを見せつけられたらね・・誰でも飲みたくなっちゃいますよね~。そして実際・・目茶旨いです!
こちらのヴォーヌ=ロマネもアメリーのワインは一貫しています。非常にソフトでピュア、軽やか、エキスがフルーティー・・です。
しかしながら、ヴォーヌ=ロマネの個性が半端無く、アメリーの個性に食い込んでいます。・・いや、食い込むと言うか侵食していると言うか・・いや、これは凄く評価している表現ですよ。
なので、偉大なヴォーヌ=ロマネの個性がそっくり、そのアメリー味に乗っかっています。
ソフトでピュア、そして軽やかさの上のヴォーヌ=ロマネの充実した緻密さが乗っかっていますし、エキスのフルーティーさは、ダークチェリーやベリーの色合いを強く持っています。エキセントリックで精緻なスパイスのアロマと、充実した品格の高いミネラリティからのアロマが絡み、素晴らしい風味になっています。
88 89をを付けたリアルの徳丸さんのレヴューを見ると、
「やや厳し目のタンニンが有りこれがもう少し熟して円いものだと文句なし」
とおっしゃってました。
・・・安心してください。しっかり良い方向に向いちゃってますんで。今飲んでもそのタンニンはしなやかで優しく、むしろ構造を豊かに感じさせる方向になっちゃってます。
それにね・・いまどき、こんなプライスのヴォーヌ=ロマネが有るかと?目茶お買い得でしょう?・・下手すりゃACブルしか買えないようなプライスでしょう?ここの区画はフランソワ・ジェルベ姉妹からのプレゼントですね。
2014年もしっかり購入したいと・・noisy の仕入れ方針にも大きな影響を与えてくれた困ったちゃんなヴォーヌ=ロマネです。あと11本・・お早めにどうぞ!
● 2015 Gevrey-Chambertin 1er Cru Lavaux St.-Jacques
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・ラヴォー=サン=ジャック
【ドメーヌ・ベルトー譲りの畑のトップ・キュヴェ!】
クロ・デ・シェゾー2015年の出来と、1級レ・カズティエのリアルワインガイド第59号の評価を重ね合わせると、単純には評価は出来ちゃいそうですね。レ・カズティエが92+~93+なら・・ラヴォーも同様か、もしくはプラス0.5~1ポイントアップと言うところでしょうから、最大幅を見込むと・・ 「(92+~93+)~(93+~94+)」 と言うようなラインが考えられます。 やはり一般には「レ・カズティエ < ラヴォー・サン=ジャック < クロ・サン=ジャック」と言うような見方が有りますからね。テクスチュアだけみてもこの順に細やかに成って来ます。官能感だけ見れば、入れ替えも有るかなと思いますが、総合力ではこの通りでしょう。 なによりリアルワインガイドも、 「このワインは飲めなかった」 と言う事実も有ります。希少なワインです。お早めにどうぞ。 ━━━━━【蝋封はアメリーの高級ワインの証??非常に少ないです!】 カズティエやラヴォーがまだこんなプライスですから、有る意味非常に有り難いですよね・・。まぁ・・2014年はきっと上がっちゃうと思いますよ・・。旨いですもんね・・と昨年9月に書いていたんですが、しっかり価格は据え置き!・・有難うございます。 ここは非常に少ないので飲めませんでした。2013年ものはリアルワインガイド、徳丸さんは51号で(・・買ってね~!)ラヴォー・サン=ジャックに90 92 と言う高い評価をしています。カズティエは飲めなかったようです。 今回の仕入れはオルヴォーさんですが、この2アイテムとヴォーヌ=ロマネ1級プティ・モン、特級エシェゾーは蝋封です。もう一軒違うエージェントさんも有りますので、確実なところは判りませんが、上級アイテムと目されるアイテムは蝋封+紙巻きで届いています。 今回の4アイテムのテイスティング結果を考慮した上で、ジュヴレの1級カズティエ、ラヴォーの仕上がりを想像してみると、やはりアメリーの無理の無い抽出からの柔らかい仕上がりと、クリマの個性がせめぎあいをした味わいになっているかと思います。購入できたらラッキーかな?・・と思いますが、全く飲まずに並べているだけのショップさんも多いと思いますので、そちらではまだあるかもしれません。お早めにどうぞ。
● 2015 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Cazeties
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・カズティエ
【リアルワインガイド第59号は、今飲んで92+ ポテンシャル93+ 飲み頃予想2023~2050と素晴らしい評価です!】
いや~・・・レ・カズティエでこんな価格ですからね。非常に有難いです。これでもう少し増えてくれれば noisy もテイスティング出来るんですけどね。 リアルは92+~93+と、かなりの評価ですね。しかもジェルベ系のスタイル・・と言うことで、noisy と近い感覚を受け取っていたようです。 まぁ・・なんだかんだ言っても飲めないと書けませんので、こんな感じで。蝋封です。 以下は2014年以前のコメントです。 ━━━━━【蝋封はアメリーの高級ワインの証??非常に少ないです!】 カズティエやラヴォーがまだこんなプライスですから、有る意味非常に有り難いですよね・・。まぁ・・2014年はきっと上がっちゃうと思いますよ・・。旨いですもんね・・と昨年9月に書いていたんですが、しっかり価格は据え置き!・・有難うございます。 ここは非常に少ないので飲めませんでした。2013年ものはリアルワインガイド、徳丸さんは51号で(・・買ってね~!)ラヴォー・サン=ジャックに90 92 と言う高い評価をしています。カズティエは飲めなかったようです。 今回の仕入れはオルヴォーさんですが、この2アイテムとヴォーヌ=ロマネ1級プティ・モン、特級エシェゾーは蝋封です。もう一軒違うエージェントさんも有りますので、確実なところは判りませんが、上級アイテムと目されるアイテムは蝋封+紙巻きで届いています。 今回の4アイテムのテイスティング結果を考慮した上で、ジュヴレの1級カズティエ、ラヴォーの仕上がりを想像してみると、やはりアメリーの無理の無い抽出からの柔らかい仕上がりと、クリマの個性がせめぎあいをした味わいになっているかと思います。購入できたらラッキーかな?・・と思いますが、全く飲まずに並べているだけのショップさんも多いと思いますので、そちらではまだあるかもしれません。お早めにどうぞ。
● 2015 Chambolle-Musigny 1er Cru les Plantes
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・プラント
【ドメーヌ・ジェルベからドメーヌ・ベルトー=ジェルベに!味わいも力強いものから優しくナチュラルなものへ!】
シャンボール1級のレ・プラントです。ここはシャンボールの村のほぼ中央、レ・シャルムに接した畑です。レ・プラントと言えば noisy はアミオ=セルヴェルを思い出しますが、ここも好きでしたね。昔は安くて、2001年ものを5千円台で販売した記録が残っています。 しかしその後、日本のエージェントさんが決まり・・いや、それまでは無かったようで、ドメーヌに行くと分けてくれたんですね。なので、小さなインポーターさんはエクスクルーシヴを取らずに直接取引でやっていて、それを分けて貰ってました。 それがいつの間にか某社に販売権が移ったらもう・・いきなり倍以上ですからね・・。レザムルーズも持っていたセルヴェルでは有りますが、こちらが2001年で1万円ちょい位でしたが、それも同様に倍。呆れちゃいました。 アロマが軽やかでスパイシーなレザムルーズに対し、やや重量感が有り「トロッ」としたナトリウムっぽいミネラリティと、なめらかな「ヌメッ」としたテクスチュアで赤果実の美味しいレ・プラントでは、リリース直後はレ・プラントがとても美味しくて、随分お勧めした記憶が有ります。15年位も前の話しです。 リアルワインガイド第59号は今飲んで 92 ポテンシャル93 飲み頃予想2023~2045と、中々の評価です。これはヴォーヌ=ロマネ・レ・プティ・モン同様の評価ですから、価格的にも魅力ですよね。 非常にリーズナブルなユドロ=バイエのレ・シャルムよりも安く、リアルも評価自体はこちらが上です。是非お早めにご検討くださいませ。
● 2015 Vosne-Romanee 1er Cru les Petits Monts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【リアル第59号は92~93+ポイント!】
僅少のヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ=モンです。母方から継承した畑ですね。口内を香水感で満たすような圧巻さを持つヴォーヌ=ロマネ村名を飲めば、おのずのこのレ・プティ・モンの素晴らしさは想像出来ます。 リアルワインガイド第59号は 今飲んで 92 ポテンシャル93+ 飲み頃予想2023~2048 と、やや控えめな評価では有りますが、「ほぐれるのに2年、その後はパラダイス」と表現しているように、かなりの仕上がりのようです。
● 2015 Vosne-Romanee 1er Cru les Suchots
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・スショ
【激レアです!】
激レアなレ・スショです。しかも世の中で最もリーズナブルな部類に入り、さらには、最も期待の大きいドメーヌのレ・スショと言うことになります。
レ・スショはご存知の通り、南にロマネ=サン=ヴィヴァン、リッシュブールと接し、北はエシェゾーの各リューディと接している1級畑です。言わば、北のレ・スショに南のマルコンソールで、ラ・ターシュに接したマルコンソールがレ・スショを上回る・・と考えるのが一般的です。
しかし noisy も、ど~しよ~もないレ・スショから、とんでもない、物凄い出来のレ・スショまでを経験しており、期待通りに良かった、期待通りに不味かった・・と言うような経験よりも、期待していなかったのに凄かったのを何アイテムか良く覚えていて、それがとても素晴らしく、まぁ美化されてしまったのかもしれませんが、
「簡単にマルコンソールがレ・スショを上回るなどとは言い切れない」
と言うような気持ちも有ります。
ヴォーヌ=ロマネ村と言うくくりでは、このレ・スショがドメーヌ・ベルトー=ジェルベのトップワインです。
ドメーヌ・ベルトー時代のやや武骨な仕上がりとは一線を画す仕上がりになっているのは予想されることです。リアルワインガイドはこのワインは飲めなかったようです。是非このレアなレ・スショ・・何と言ってもリーズナブルです。ヴォーヌ=ロマネ村名の素晴らしさを思えば、自分でも持っていたいワイン・・。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
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【素晴らしい!目茶美味しい!!(2013年のコメントですが・・)】 すみません・・こちらも数量的な関係でノー・テイスティングです。2013年のコメントと2014年の他のワインのコメントを参考にされてください。
以下は2013年の村名ヴォーヌ=ロマネのコメントです。
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・・まぁ・・こんなに美しい色合いを見せつけられたらね・・誰でも飲みたくなっちゃいますよね~。そして実際・・目茶旨いです!
こちらのヴォーヌ=ロマネもアメリーのワインは一貫しています。非常にソフトでピュア、軽やか、エキスがフルーティー・・です。
しかしながら、ヴォーヌ=ロマネの個性が半端無く、アメリーの個性に食い込んでいます。・・いや、食い込むと言うか侵食していると言うか・・いや、これは凄く評価している表現ですよ。
なので、偉大なヴォーヌ=ロマネの個性がそっくり、そのアメリー味に乗っかっています。
ソフトでピュア、そして軽やかさの上のヴォーヌ=ロマネの充実した緻密さが乗っかっていますし、エキスのフルーティーさは、ダークチェリーやベリーの色合いを強く持っています。エキセントリックで精緻なスパイスのアロマと、充実した品格の高いミネラリティからのアロマが絡み、素晴らしい風味になっています。
88 89をを付けたリアルの徳丸さんのレヴューを見ると、
「やや厳し目のタンニンが有りこれがもう少し熟して円いものだと文句なし」
とおっしゃってました。
・・・安心してください。しっかり良い方向に向いちゃってますんで。今飲んでもそのタンニンはしなやかで優しく、むしろ構造を豊かに感じさせる方向になっちゃってます。
それにね・・いまどき、こんなプライスのヴォーヌ=ロマネが有るかと?目茶お買い得でしょう?・・下手すりゃACブルしか買えないようなプライスでしょう?ここの区画はフランソワ・ジェルベ姉妹からのプレゼントですね。
2014年もしっかり購入したいと・・noisy の仕入れ方針にも大きな影響を与えてくれた困ったちゃんなヴォーヌ=ロマネです。あと11本・・お早めにどうぞ!
● 2015 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
● 2014 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【希少!】
希少なベルトー=・ジェルベのエシェゾーです。入荷数量が半分になってしまいました・・。2本から1本では有りますが・・。もう少し何とかならないですかね・・。まぁ、リアルワインガイドの現地テイスティングでも飲めないくらいですから。2014年は飲めたかな?・・蝋封の上、紙包みです。 申し訳ありませんが他のワイン1本と一緒にご注文くださいませ。どうぞよろしくお願いいたします。
● 2014 Bourgogne les Prielles Rouge
ブルゴーニュ・レ・プリエール・ルージュ
【2014年、アメリー・ベルトーのベースのワインは充実度大きくアップしています!超お勧めデイリー・ピノ・ノワール!】
2013年、彗星のようにデビューし、我々に大きなインパクトを与えてくれたアメリー・ベルトーの2年目のワインです。
今年は2016年ですが日本も異常気象と言うか、地方にも寄ってかなり状況が違うにしても、
「突然の豪雨。しかもそこだけ・・集中して降っているだけ。」
みたいな、局地的に何かが集中してしまうような感じが有るかもしれません。最も、今までは情報が流れていなかっただけなのかもしれませんが・・。
noisy の店も冷房を強くしている関係で、この季節は毎年、出入り口のガラスドアが結露し、それが垂れて床をビチョビチョに濡らしてしまうんですが、今年は何故か全くそうはならないんですね。
そう、湿度が低いんですよ。なので空気中の水分が結露するほど無い・・と言うことなんだと理解しています。何せ、外は30度以上、レジ前はほぼ18度、セラーは13度ですから、結露すると大変なんですね~。結構、店内も局地的に結露します。結露するということは温度が違うものがそこで出会っていると言うことですが、完全を目指していても、どこかに必ず「穴」は有るものですよね。例えば「照明」一つとっても温度は上がってしまいますし、照明器具の部分はどうしても温度対策は難しいものです。
そんなことはどうでも良いんですが、アメリーの2014年ものも2013年ものとの違いは、やはり「葡萄の出来」に掛かっている訳です。2013年は厳しい年でしたので、「強さ」「糖度」と言う観点からはどうしても「弱含み」だった年と言えると思います。強さの代わりに「直近のエレガンス」を手に入れたことになると思います。半面、良い年ほど長くは持たない「弱さ」に繋がります。
2013年のレ・プリエールと2014年のそれを見比べると一目瞭然ですね。確実に各要素は2013年を上回っていると言えます。
しかしながらそれは、
「人間がその時に飲んで美味しいと思うかどうか・・とは無関係」
な訳です。
2013年のレ・プリエールは非常にエレガントで有り、美しい穏やかなエキス感がふっくらと伝わってきて、リリースから非常に美味しかったと思います。
それに加え、
「輸入の時期の違い」
も有ります。
2013年ものは9月頃だったと記憶していますので、2014年もののご案内は少し早いですよね。なので、2013年ものと2014年ものを感覚勝負で単純比較するのであれば、やはり9月頃に行うのがベストになります。
もっともお客様はそれで良いんですが、我々はそんなことは致しませんで、感覚上でプラスしたりマイナスしたり、想像の上でどうこうと・・判断しないと、
「直近の味わいだけでそのワイン自体を判断してしまう」
ことになりかねず、とんでもない間違いになってしまうことに繋がります。
勿論ですが、他にも、
「休められた状態か?輸入はいつか?」
とか、
「現在の品温は?また気温は?」
とかもそんな考慮の中に入れないといけないですね。
そんな部分をキチッとした上で、2014年のレ・プリエールをご紹介したいと思います。2014年レ・ペリエール・・・アメリーらしい、
「ドライな味筋。エキスバッチリ。ミネラリティもよりしっかり。2013年よりもやや強い性格で、2013年よりも少し早い分、少しだけ硬さが見える状態。」
です。
アメリー・ベルトーのワインは、かなりなドライですが、酸の構成具合が非常にふっくらとバランスが良いので旨みがしっかり乗っています。2014年は天候も良かったので、色合いは2013年に比較し、しっかりしています。しかし「濃い」と言う表現は全く当てはまらず、その分、豊かな酸とグラッシーなミネラル感がワインを覆っています。時間を掛けると徐々にソフトなタッチになってきます。
グラッシーなミネラル感は透明さが際立ち、ガラスのような感じです。そこに余り鉄っぽくは成りすぎない感じの鉱物感が入ります。果実はベリー、チェリーで、抜栓直後はやや硬さも見えますが、こちらも徐々に果実感を強くして行きます。
中域には少しジュヴレっぽいミネラル感が有りますが弱めです。色は淡いのにしっかりと低域から支えられていて、軽くは有りません。余韻も実に長く、ドライながら酸の旨みを感じさせつつ、グラッシーさも出しつつ消えて行きます。非常に良い出来だと思います。美味しいです。
2013年の柔らかなテクスチュアを期待するには10月頃まで待つ必要が有るでしょう。しかし、現状でもかなり美味しく飲めます。
もう2014年を飲まれた方の印象が人伝いに流れてきました。「2013年と少しスタイルが違うかも」と言うことでしたが、スタイルが違うと言うより、ヴィンテージの要素の違いがかなり大きいと思うんですね。しっかり出来たヴィンテージですから、弱いヴィンテージと同じ物を期待するならそれだけ時間も必要に成る訳です。
とても美味しかった2013年のフィサンにしても、昨年の9月に飲むのと、今年、今飲むのでは大違いです。やや硬さが有った・・と言うことが今飲むと充分に理解できる味わいで、非常にソフトになり、表情も豊かで、より余韻が伸びて行くような感じに感じられるはずです。
やはりアメリー・ベルトー、2014年もより素晴らしいワインを造ってくれたようです。価格も非常にリーズナブルです!是非ご期待ください。お勧めします!
以下は2013年のブルゴーニュ・レ・プリエールのレヴューです。
━━━━━
・・このとても淡いように見えるはずの色調からは、想像をはるかに超えたピュアで濃密なエキスが存在しています。何よりもピュアで、そしてエキスが濃いです。そしてとてもエレガント!味わいが濃いのでは無く、エキスの密度が濃い・・そう思っていただけますと近いと思います。
noisy としては、ドメーヌ・ドニ・ベルトーのワインには、固定観念みたいなものが出来上がっていて、
「硬い・時間が掛かる、ちょっと野暮ったい」
のようなイメージを持っていました・・ので、すでに「追っかけ」まで出てきているような状況を理解するには、飲むしかない・・と思ったわけでして、しかもこのような・・全く正反対に思えるような味わいのアメリーのワインにはもう・・ビックリしてしまいました。
グラスに注いだ直後・・もしくは抜栓した直後、何とも幸せなアロマが漂ってきます。これは彼女のどのワインにも言えることです。
この淡い色合いの液体の入ったグラスをノーズに持って行くと、意外や意外・・さほど香っては来ません。テクスチュアは「むっちり」していて、まるで赤ん坊のほっぺたに自分のほっぺたをくっ付けているかのような感じ・・。
開けたてはむしろサラリと軽やかにフワリフワリ・・終盤まで行きます。ですがもう5分・・10分と経過すると大きく変化して来ます。
ボディがふっくらと膨らみ始めた・・と思ったら、膨大なエキスの濃度由来の旨みと・・なんと「桃」のようなフルーツ感が溢れ出してきます。そして、余韻には透明でピュアな・・まるで清冽な清水のような清々しさのあるイメージがいつまでも続くんです。
当初「桃」のようなニュアンスは徐々にベリーっぽくなってきます。そしてさらにボディは膨張して行き、清冽な余韻を長く感じさせてくれるんですね。甘みを残した果実味は無く、ただ完全エキス化した要素が膨大で、ついつい・・飲んでしまいます。
「・・これ・・旨いなぁ・・」
と思わず言ってしまうでしょう。
あのルイ・ユエランの、しみじみとしたエキスの旨み・・は、むしろ「墨絵の世界」で有って、アメリーのブルは、その墨絵の墨が「ピンク色」で出来ている・・と思っていただけると近いかもしれません。
「非常にドライで、ふっくらと柔らかく、今から飲み始めてもとても美味しく、非常にエレガントである」
と言え、noisy のイメージに有った、ドニ・ベルトーのものとは、「ドライ・・と言う一点のみ」の合致でした・・。
この素晴らしい・・これからのブルゴーニュワインを牽引して行く立場になるかもしれない・・とさえ思えるようなワインでした。・・よくよく聞いてみると、
「メオ=カミュゼ」でも研修していた (・・これはガセネタでした。すみません。)と言うことで・・、エージェントさんの担当は、
「それでもメオ=カミュゼとは似てないですけどね・・」
と。
ただし、2013年のメオのブルゴーニュを飲んだ方ならお判りかと思います・・。
それなりに似た部分もあるぞ・・と。(修行はガセネタでしたが内容はその通りです。)
そう・・非常に清冽な水のごとき、美しい余韻と全体のピュアさ・・はむしろそっくりと言えるかもしれません。そして、彼女は超絶エキスの仕上げに「ピンクの絵の具」を使ったと。
で、リアルワインガイドの徳丸さんはプッシュしつつも87+、87+と言う評価ですが・・おそらく日本の現品を飲んだら評価を上げるでしょうね・・。間違いないと思いますよ。「茎っぽさもあるがネガティヴにならない・・」との部分が、大部分、「ピーチ」に成長してるんだと思います。noisyならポテンシャルで間違い無く90点付けるでしょう。
このワイン、リーズナブルですし、目茶目茶旨いので、是非・・飲んでください。飲まなきゃならないワインだと思います。アメリー・ヴェルトーの初ヴィンテージは大成功!・・超お奨めします!!
● 2014 Bourgogne Selection Rouge
ブルゴーニュ・セレクスィヨン・ルージュ
【よりダイナミックな超お勧めデイリー・ピノ・ノワール!】
ブルゴーニュ・ピノ・ノワールの新キュヴェ、セレクスィヨンをご紹介します。
今更ながら・・ですが、noisy のところでは「Selection」をわざわざフランス風の「セレクスィヨン」と記載しています。こうしてしまうと、ネットの検索では弾かれてしまうので不利なんですが、やはりちゃんとフランス語風に・・と言う思いが有ります。まぁ・・どうでも良いっちゃ良いんですが、細かいところが気になるのが僕の悪い癖・・。
で、このセレクションですが・・(笑・・、ノーマルのプリエールとは余り価格差も無く、畑と新樽では無いが樽熟成な部分が異なるようです(プリエールは大樽熟成)。
なので、畑が違い、葡萄の熟度と熟成に使う木樽の大きさが違うと理解してください。
色合いもノーマルと比べ、やや濃いです。当然果皮のニュアンスは増しています。バリック熟成らしさも若干あり、適度な酸化型の熟成感を漂わせています。
より大柄で濃度が有り、やや「強さ」を感じさせるブルゴーニュです。コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ程の大柄さは無いにせよ、
「可憐な味わいのプリウール」
「よりダイナミックなセレクション」
と言えるでしょう。勿論ですが、2013年の初登場時のアメリー・ベルトーらしさもそのまま持っています。
リアルワインガイド第55号にはドニ・ベルトーを多く紹介されていますが、残念ながらこのスペシャルなセレクションは飲めていないようです。訪仏時にはまだ仕上がって無かったのかもしれません。
でも、素晴らしいことをおっしゃってます。
「(彼女の)ワインはエレガンス一辺倒ではない」
「父親の良い部分と今現在のクラシカルな造りによるエレガンスが合わさったもの」
「14年は全てのワインの香りがビックリするほど魅惑的で香りの魔術師と言いたくなる」
これについては全くその通り、同感です。2014年は2013年のエレガンスにダイナミズムが加わって来ています。大きさ・・と言っても良いかもしれません。
非常に良い出来だと思います。是非素晴らしいこの「セレクスィヨン」をお試しください。熟成させても大きく伸びるポテンシャルも有ります。お勧めです!
● 2014 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ
【充実したニュイ=サン=ジョルジュ近郊のオート=コート!!エキスが充実し果実感もたっぷりです!】
どうでしょう?・・2013年ものに比べると濃いですね。到着してからテイスティングまで時間を余り掛けられなかったので若干、「休養不足」で「澱が舞ってる」状態も見えるかと思いますが、
「ニュイ=サン=ジョルジュっぽい感じに見える」
かな~・・と・・(^^;; 思います。ブルゴーニュ・レ・プリエールのように透明なものでは無く、わずかに白かったり、わずかに茶が強く入っているような・・そしてタンニンもより多く含まれているような色合いに感じられるかもしれません・・って見ただけでそこまで判るのかよ・・とは突っ込まないでくださいね~。クセなんですよ。長年に渡って「(味わいを一旦)想像して(決めつけて)から飲む」を繰り返してしまったので、そうじゃないかな~?と思ってしまうんですね。最も、「前言撤回するのも得意」でした。
面白いのは、やはりこのオート=コートはジェルベからの畑なんですよね。そんな雰囲気は2013年よりも伝わっています。それにやはり2013年との色合いの密度の違い!・・雲泥の差が有ると思いませんか?
非常にエキシーだった2013年ものですが、2014年ものはそこに要素の種類の多さと、各要素の分厚さが入っています。しっかりと「濃度」の有る味わいで、上記のように、「ニュイ=サン=ジョルジュ」っぽいような味わいの多層感が有り、しかし余り土っぽくは無く、冷涼な酸の美味しい味わいが有ります。
これ、1~2週間ほどしっかり休養させて落ち着かせたら、今でもかなり美味しいと思いますよ。濃密さが有る分、まだ仕上がりきっていないバランスだとしても、それを完全にマスキングしていると思うんですね。
価格も他のドメーヌでは「パストゥグランさえも買えない」ようなものですから、かなりお買い得と言えると思います。
非常にリーズナブルですが、アメリー・ベルトーらしい、ドライで旨みがキッチリ乗り、エキス中心の充実した味わいです。お勧めしたいんですが、こちらはこれが最後のご案内かと思います。是非お早めにご検討くださいませ。お勧めします!
以下は2013年のこのワインのレヴューです。
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実に美しい・・淡いルビーな色合いをしたオート=コート・ド・ニュイです。アメリー・ベルトーのワインのコルクを抜くと、まず何とも言えぬ甘い果実の香りがそこはかとなく漂うんですよね。これは、彼女のどのワインでも言える事で、ほんのりと赤く色付いた果実のエキス由来だと思いますが、揮発性の・・香水のような成分のアロマティックさだと思います。何とも良い感じなんです。
ワイナート誌を見ても、「少し青っぽい」・・みたいな表現が見受けられますし、飲まれたお客様も同様のニュアンスを言葉にされますが、ワイナート誌は別にして、お客様からは「マイナス印象としての青っぽさ」だけだとは思えない言葉だと理解しています。
つまり、良い意味での青っぽさと言うか、将来的に消えるとか、将来的に別の要素に変化しつつ有るもの・・のような意味合いですね。
実はそれは「大正解」なんですね。醸造中に余りにいじくりまわしたワイン・・は、その青っぽさは別の要素をくっ付いてしまって、
「青臭い」
ワインになってしまい、茎っぽかったり、サラダ食べてんじゃね~ぞ~!・・のような感じになってしまうことが有ります。
ですが、アメリーのワインは、例えばピジェアージュも発酵後半にチョロっとするだけのようですし、おそらくワインにストレスを与えないように優しい手順を踏んでいると思われます。
なので、その若さ、青さ、植物っぽさはむしろ、構成の大きさを表現して行く大事な要素の一つだと考えることが出来ます。
たとえば、ワインにはとても重要な「渋み」・・・これも弄繰り回してしまうと、タンニンや他の渋みを持つ要素が別のものと結合してしまって、「渋さ」「くどさ」を固定してしまいますが、若いときの単に渋みは、将来的な「甘さ」と「大きさ」、そして「将来そのもの」を表現してくれる「シード」なんですね。
このオート=コートは、現段階(2015年10月1日)においては、若干の青みを抜栓直後から15分ほどの間、感じることになります。しかし、その時間が過ぎると、むしろ今まで感じていた青みは消え、ボディの大きさと甘み、果実感を助長していることに気付くはずです。
つまり、まだワインとして安定していない時期のピュアな青っぽさは、決して悪いものだけでは無いんだ・・と言うことなんですね。
このオート=コート、フランソワ・ジェルベからいただいたニュイ・サン・ジョルジュ近郊の畑だそうで、言われてみればニュイ=サンの複雑性豊かな味わいをやや冷ややかにした・・そのまんまの味わいがします。とても優れたワイン・・でも15分待ってね・・もしくは、その変化を楽しんでね!・・と言うワインなんですね。
優しさ、複雑さはACブル・プリエールには無く、軽やかさは劣るもののエレガントさも有り、総合的には上です。価格はそう変わりませんが、この成長途中、落ち着く過程にあるオート=コートを楽しむことは、アメリーのワインを理解する早道なんじゃないかと思います。
残り全部を購入しちゃいましたので、この数で最後です。是非ACブルや他のワインと合わせ、楽しいブルゴーニュ・ピノ・ノワールを感じてみてください。お奨めします!
● 2014 Cote de Nuits-Villages
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ
【これは旨い!エレガントでやや軽やかなジュヴレ=シャンベルタン風の味わいです!!】
昨年も、
「ありゃぁ・・こりゃジュヴレ村名と間違えるわな~~・・」
と思ってしまったコート・ド・ニュイ=ヴィラージュです。2013年ものと比べると、かなり大柄でダイナミックさを増しています。
あ、これはいつか言わないといけないと・・思っていたんですが、このベルトーの正規代理店さんは何軒か存在しますが、コンディション良く持って来ていらっしゃるのは少数派です。現時点でのその?な部分のチェックはしていませんが、まともなワイン屋さんなら相手をしないような管理の出来ないエージェントさんもいらっしゃいますので、
「どんなに価格が安くても買ってはいけない」
です。元々悪くなってしまったものは、現状維持は出来ても良くなることは無いです。
リアルワインガイド第55号ではスペシャルなブルゴーニュ・キュヴェ・セレクスィヨン同様、テイスティングは出来なかったようで、評価が上がっていません。
しかしながら、2013年もの以上に大柄に、よりジュヴレらしくなっているのに驚きました。昨年の2013年ものが女性らしいエレガントなスタイルだとするなら、2014年ものは、2013年同様のお姿には違いないが、「あれ?・・ヒョウ柄のワンピすか?」と・・(笑・・いや、大阪のおばちゃんだと言ってる訳じゃぁ無いですよ。
例えが悪かったかな・・。「羊の皮を着た狼」・・いや、これもちょっとオーバーか・・。じゃぁやっぱり、
「・・飴ちゃん、お食べ~!」
と人懐っこい大阪のおばちゃんかもしれません。
2013年よりも出来が良い分、熟成にはより時間が掛かると思われますが、現時点でもかなり美味しいと思います。大阪のおばちゃんと言ってしまってはまだお若いアメリーさんに失礼だとは思いますが、これはあくまで「ワインの例え」ですんで・・はい。是非飲んでみてください。お勧めします。めっちゃ安です。
以下は2013年時のこのワインのレヴューです。
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非常に美味しいです。現時点(2015年10月1日)でも充分美味しく飲めちゃいます。涼しいオート=コートは成熟に時間が掛かり、よって、ワインが仕上がるのに時間も掛かるでしょう。
しかし、コート・ド・ニュイ・ヴィラージュは「ヴィラージュ」が付くことでお判りかと思いますが準村名格のアペラシオンですので、標高は少し低く、葡萄の熟成は早くなります。なので、ワインとしての仕上がりも早くなる傾向が有るんでしょう。
明らかにフィサンより充実した鉄っぽい「重さ」の有るワインですが、より濃密で充実しています。ベリー系の果実の風味、ベリーの艶やかなスパイシーさをエレガントに感じさせてくれます。重さが有る・・と言っても、「重くは無い」です。総じて中くらいですが、彼女のワインのフィサン以下のワインの中では重量感の有る方・・とお考えください。
エキスが綺麗に出ていて、無理な抽出をせず、人的関与もできるだけワインにストレスを与えないようにしているのが良く判る仕上がりです。
オート=コートに感じる「青っぽさ」は微塵も無く、とても果実感が有ります。ピュアな味わいが素晴らしい!
このコート・ド・ニュイ・ヴィラージュも残りを全部購入しちゃいました。本当は仕入れるつもりは無かったんですよね・・。でも、アメリーのワインが余りにエキスが美しく、美味しいので・・
「この際、全部買っちゃお!」
っちゅう、ちと無理が有る部分を通し、仕入れてしまったんですね。
難しかったはずの2013年初ヴィンテージでこの仕上がりとは・・noisy も非常にビックリしています。何より自分の反応に自分がビックリしていると言う・・(^^ 何ともヘンテコでは有りますが、非常にエキシーで旨いコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ!・・お楽しみくださいませ。少量です!
● 2014 Fixin
フィサン
【2013年を大きく超越!ポテンシャル高い素晴らしい味わいです!超お勧め!】
エレガントでフィネスたっぷりのやや軽量級フィサンだった2013年です。2016年の夏の現在、表情がさらに出てきて非常に美味しいです。
ジュヴレ=シャンベルタンの北にあるフィサンはブロションの村を挟む関係でしょうか、ジュヴレに似てはいますが、鉄っぽい鉱物系のニュアンスは少なくなり、やや大人しく優しい感じになります。それが特徴でも有りますが、どこに目線を持って行くか・・どうしても有名なジュヴレとの比較になってしまうのか、欠点として捉えられる可能性を持っています。
2014年のアメリー・ベルトーのフィサンは、そんな2013年の柔らかく優しくエキシーな味わいを大きく上回り、ジュヴレ的な鉱物系ミネラリティも多く備えていると言え、よりダイナミックな仕上がりになっています。
色合いも良いですね・・。輝いてますね~!・・比較すると良く判ります。より赤が強く、透明感の強いミネラリティの成分も非常に多く感じられます。とてもドライで、普通ならちょっと男勝りな辛さの強い味わいになってしまうところ、酸の構成バランスが良く、またジュヴレ的な旨みも備わり、かなり旨いです。
2014年のA.C.ブルゴーニュやA.C.オート=コート同様、輸入のタイミングで1~2カ月早く到着していますので、そんな部分の強さ・硬さも同様に持ってはいるんですが、アペラシオン的な部分でフィサンのソフトさも有るので、そこでも現在でも非常に良いバランスと言えます。また下のクラスからフィサンに移ると、クラスが上がったことが確実に判るほどで、
「おっ!・・さすが村名!」
とテンションも上がることでしょう。
期待されたアメリーの2014年ですが、テイスティング出来た4アイテムを飲む限り、非常に良い出来です。是非ご検討くださいませ!超お勧めです!
以下は2013年のフィサンのレヴューです。
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・・これも目茶旨いです。透明感のある非常に美しい赤紫の色調です。この色合いの味わいをイメージしてみてください・・そのまんまの味わいです。
暗い色で、何となく「どよ~~ん」とした照りのワインが多いフィサンのワインに有って・・
もしくは、重量感は有るけれど過熟から来る弱さの目立つワインが多いフィサンのワインに有って・・
このアメリーのフィサンは、全く健全、ピチピチと活き活きした酸(酸っぱくはない)と、軽やかさと、快活さとフィネス、ディテールの表情の美しさに満ち溢れています。
まさに「プティ・ジュヴレ」的な「フィサン」ですが、重さを回避してフィネスを表現できているという、非常に有り得ないワインになっています。
例えば、今も一緒にご案内させていただいている、メオ=カミュゼのフィサン2013年・・余り売れていませんが、実はかなり美味しいんですよ。
でも、これはメオのフィサンとも大きく違います。充実した酒格をしっかり表現したメオのフィサンに対し、同質な酒質とは言えますが、アメリーのフィサンは、
「全く重くない・・エレガンスを重視したフィサン」
に仕上がっています。
ブルゴーニュ・プリエールと比較すると色調が全然違いますが、それはおそらく、テロワールと畑の格の違いなんですね。
ジュヴレほどでは重いものでは無いにせよ、フィサンも金属的、鉄っぽさが有り、やはりそれは色合いに影響してきます。ブルゴーニュはまったくフィサンやジュヴレを感じさせない・・どちらかと言うと、ヴォーヌ=ロマネ、シャンボール辺りのエレガントなニュアンスです。
その延長上にこのフィサンも有り、非常にエレガントで軽やかな「ふんわりワイン」に仕上がっています。そして、中域の膨らみと清冽な水の余韻、エキスの「桃」のニュアンスは同じ・・!・・これも非常に旨いです!
リアルの徳丸さんは88 89と言う、フィサンにしては高い評価をしています・・が、noisyなら間違い無く「今飲んで」 も 「ポテンシャル」も90点オーバーです。「フィサンの個性を残しつつ、ひたすら優しくてエレガント」と表現されていますが、全く同感・・です。
フランソワ・ジェルベの個性を持ってきたようだ・・のようなおっしゃり方もしています。ジェルベもね・・やりたい部分もあるんですが、問題有りなので今のところ手を出していません。でも、ベルトーがこれだけ素晴らしいと色々考えさせられます。
一方、ワイナート誌の78号では、「フィサンは軽すぎると思ったが・・」と記載されていました。まぁ、見解の相違、もしくはテイスティング時期の違い(おそらく半年以上前)ですので、仕上がり切ってない状況での見通し不良じゃないかと思います。軽いことは軽いんですが、軽快さはエレガントさと言う良いベクトルを持っていますし、軽過ぎてスカスカじゃぁ無いんですね。しっかりした中身のある要素を持ちつつの軽快さとご理解ください。反対に言えば、もしこのフィサンをより重量感のある方に力技で持って行ってしまったとしたら、外殻と低周波が反応する部分だけの、中域の無い、腑抜けた味わいになってしまったでしょう。それはフィサンの1級でさえ良くあるパターンで、大柄なワインにしたいという造り手のエゴが露出した結果です。こちらはむしろ、アッサリと抽出しフリーランのみで仕上げたグラン・クリュワインのようなエレガンスを持っているとさえ思います。近いのは、まぁ・・ずいぶんと飲んではいませんが、ロベール・シリュグのグラン=ゼシェゾーのような軽い抽出がなされた高級ワインのタッチだと思います。
この・・完全エキスに昇華したフィサン・・是非飲んでいただきたいですね・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2014 Fixin les Clos
フィサン・レ・クロ
【値下げでも2013年よりもポテンシャルアップ!出来の良いジュヴレ村名と比べても遜色ありません!】
待ちに待ったアメリー・ベルトーのフィサン・レ・クロです。面白いものでこのレ・クロは非常にジュヴレっぽいです。レ・クレの方は・・同じような名前では有るものの、これまた全然違って、ものの見事にシャンボール的です。これは比較して飲んでもらえば物凄く判り易いです。ベリー系のがっしりした大き目な体格でやや鉄っぽいレ・クロ、チェリーリキュール的で細やかなチョークっぽいミネラリティのレ・クレです。
リアルワインガイド第55号は 90~91 今~2038 と高評価 でした。2013年ものは非常にエレガントでしたが、2014年はそこにダイナミズムを感じます。とても大きく、男っぽいです。
4千円台のジュヴレは、安けりゃ良いで済ませられるものを除きほぼ絶滅状態・・リーズナブルなものでも5千円は下りません。
「・・でもフィサンじゃジュヴレ的なクリマの特徴の違いが楽しめないんじゃない?」
とおっしゃるかもしれませんが、村名クリマと言うことで話をするなら、ラ・ジュスティスとかプレソニエールなどの名の有る畑位で出来るくらいですから、
「明確に違う個性を楽しめる!」
と言うことでは、レ・クロ、レ・クレはその良い機会になると思いますよ。
それに、1級のザルヴレ!・・これがまた素晴らしい!・・ジュヴレの著名な1級群の中に入ってもその個性を見せつけるでしょう。
ですので、このまさにちょっと男っぽい感じが優しい笑顔のアメリーと似つかわしくないかも・・と思うかもしれませんが、ワインの味わいはとても良いです。是非飲んでみてください。比較して楽しい・・しかもポテンシャルも充分でとても安い村名フィサン・レ・クロです。お勧めします!
以下は2013年フィサン・レ・クロのレヴューです。
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【女性が持つ男っぽい部分を具現??・・優しさの有るソフトなジュヴレ=シャンベルタン風!ビターな旨さが満開です!】 村の北側、隣村のクーシェに程近い位置にある「レ・クロ」です。比較的軽い「フィサン」より、わずかに重厚で、タンニンもわずかに多く出ているように思います。
しかしながらそのタンニンの質が非常に細やかでベルベッティ・・。鉄火面のようにドライで甘みもへったくれも限り無くゼロなんですが、そのやや厚みのあるしなやかなタンニンが甘みを感じさせてくれるんですね。
エキスの抽出もストレスを感じない、非常にスムースなものです。
一般的にはタンニンは目立たないので言及すべきでは無いのかもしれませんが、非常にしなやかで質の良さを感じましたので、敢えて書いてみました。
色合いもやや淡目で透明感に満ちています。何しろドライなので、最初少し戸惑うかもしれませんが、一口、二口と飲み進めるに連れ、肯定感が増してくる感じです。
細かいことを言うと、フィサン村名よりも「乾いた土地のニュアンス」を感じさせるミネラリティで、よりミネラル分が多いと感じます。複雑性もより有りますが、まだ若いので際立った個性として感じるのは難しいかもしれません。
しかし、ベリー的な果実と少し乾いた感じのジュヴレ的鉱物的ミネラリティがバランス良くパレットを描きます。今飲んで・・充分に旨いです。現実には昨日・・美味しくてついつい・・飲んでしまいました!やっぱりアメリー・ベルトーの感性は素晴らしいですね~。なんか贔屓したくなっちゃいますよ。
同じ価格の村の南・・ブロションに近い区画の「レ・クレ」も有りますので、是非比較してみてください。
因みにこのワインはリアルワインガイド第51号にも掲載されていませんでした。エキス系のドライ&ビターながらもビシッと焦点の定まった見事な味わいです。美しい女性を感じさせるジュヴレ村名・・って、何かアメリーそのもののようなイメージです。今飲んで美味しいとしても、気温が上がるこの春には一皮向けそうですよ・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
● 2014 Fixin les Crais
フィサン・レ・クレ
【見事なチェリー!骨格もしっかり!これは旨いです~~!】
いや~・・めっちゃ美味しいです~!・・と言うべきか、好みが出ている・・と言うべきか・・。
リアルワインガイド第55号は徳丸さんが現地テイスティングで 89 90 今~2035 と、レ・クレがレ・クロ(90 91 今~2038)を下回ってるんですよね・・。この辺は好みの差なのかと・・でもさすがに、
「美しいスタイルがとても魅力的」
とおっしゃってますんで、同じように捉えられていると思います。まぁ、noisy 的にはシャンボール系大好きですから、このレ・クレは少なくともレ・クロを下回らないですが・・。
まぁ・・2013年の自分のレヴューを読み返してみると、
「同じことを書こうとしている」
自分に気付いてしまいまして、ちょっと焦ります。感覚が一定しているのは訓練の成果でも有りますが、一字一句が同じにならなくても、内容が全く一緒・・。
それでもやぱり、僅かに黒いチェリーとチョークっぽい細やかな石灰系ミネラリティがテッカテカなレ・クレ
です。シャンボール好きなら・・ホント、喜んでいただけると思います。ルイ・ユエランのシャンボール2014年は、これまた、
「ノン・ストップ」
な、どうやってもグラスが止まらない、素晴らしいシャンボールですが、もう少し男っぽいでしょうか?・・ドライな中にシルキーなテクスチュアで喜ばせてくれます。
素晴らしい出来でした!レ・クロに引けを取りません。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は2013年のレ・クレのレヴューです。2014年のレヴューと比べないでくださいね・・。
━━━━━
【レ・クロがジュヴレならレ・クレはシャンボール!絹ごしのテクスチュアがラズベリーとともに楽しませてくれます!】 レ・クロの比較対象とするとかなり面白い存在であるレ・クレです。こちらは村の南ですからレ・クロとは反対方向です。レ・クロは石灰岩と泥灰土ですが、レ・クレは同じテクニカル表記でも・・意味は「白亜質」で、表土に石灰が露出しているそうですから・・これで色合いを比べて見るとどうでしょうか?
色合いそのものはむしろこちらのレ・クレが濃いようにみえますが、透明なガラスを何枚も重ねて見ているような、単に透明度が高いだけの透明感とは思えないですよね。・・むずかしいかな・・。
ちなみにこの「レ・クレ2013年」はリアルワインガイドも評価していて、第51号で88+89+ 今~2030と言う高評価です。ジュヴレのクロ・デ・シェゾー2013年も88+ 89+2017~2033ですから、評価自体は同じで飲み頃だけ違う判断ですね。ジュヴレの方はこの下でちゃんと書きますので、レ・クレについてだけ・・。
レ・クレは、よりジュヴレの村に近い位置にありますが、ジュヴレ的なのはレ・クロの方です。
レ・クレは滑らかで「つるっつる」のテクスチュア感が有って目茶ドライな味わいです。レ・クロのような複雑なミネラリティ感というよりは、テクスチュアに現れる「絹ごし感」にラズベリー的な果実が加わった、シャンボール=ミュジニーに良く似た味わいをしています。
非常に目の細やかな優しい味わいのタンニンと、シャンボール的な石灰系ミネラリティも緻密なので、よりそのように思うのでしょう。単に石灰系ミネラリティだけではなくて、葡萄をより赤黒くする鉱物系のミネラリティの組成もかなりあると言うことでしょう。非常に・・旨いです。
何しろ目茶ドライな味わいで残糖など全く有りませんから、普通なら、
「薄辛酸っぱい・・」
で終わってしまうはずなんですよね。だけれどもそうは感じない・・完全にエキス化しつつも、全ての要素の姿が美しいから、複雑だけれど丸く、優しく、甘みを感じさせる酸の表現にはなっていないドライな味筋で有りながらも、非常に優れたパレットを形成しているから・・・なんでしょう。
これをお奨めしない手は無い・・です。レ・クロもジュヴレ的な鉱物系の組成表現とベリーのニュアンスが美味しいですし、レ・クレはシャンボール的なラズベリーの果実とベルベッティなテクスチュアでバッチリです。是非とも飲んでみてください!超お奨めします!
● 2014 Fixin 1er Cru Les Arvelets
フィサン・プルミエ・クリュ・レ・ザルヴレ
【このプライスでこのポテンシャル!フィサンではあり得ないだろうと刷り込まれていても、この質の高いチェリーの群生を認めなければいけません!】
【非常に少ないフィサン1級!】
ここまで読んでいただけましたら、間違い無く欲しくなるワインでしょう。ベルトーがフィサンに持つ唯一の1級畑、レ・ザルヴレです。非常に少ないので、さすがに飲めません。リアルワインガイド、徳丸さんは51号で88+ 90 と言う高い評価でした。━━━━━
昨年の2013年もののレ・サルヴレをご紹介した時には、上記のような文で、価格は¥6.090でした。滅茶少ないので、当然ながら飲めませんでした。
2014年はそれでも何とか12本いただけましたので、
「こりゃぁ良い機会!・・無理にでも何とか飲んじゃおう!」
とばかりに、開けてしまいました・・。
いや~・・開けて良かった!真実の姿は実際に飲まなきゃ判らない・・です。これほどまでのポテンシャルとは思いませんでした。まるでシャンボール・プルミエ・クリュですよ!
やや紫掛かった品の有るチェリーが心地良いです。フィサンでここまで果実感がバッチリなのは珍しいかな?と思いますが、レ・クレをさらに凝縮させ、品格をアップしたような感じです。瑞々しさを持った果実感からは、
「ジュヴレでも無く、モレでも無く・・2村飛び越えてシャンボール!・・しかも1級クラス!」
と言っておきたいと思います。
因みに・・こんな包装をされています。ベルトーの上級クラスの紙巻ですね。そして紫の蠟封です。
さらには、リアルワインガイド第55号で徳丸さんは、
91~92 2017年~2040年
と、凄い評価をしています・・
「・・これ、フィサンですよ・・」
いや~・・ブラインドテイスティングのワイン会に出したらもう・・みんなにビックリされるに違いないです。テロワール・デストロイヤーです。・・って、フィサンの村のポテンシャルを証明しているようなワインでも有ります。でも反対に・・
「これ、フィサンのクラスが上級のものかな~?」
などとドンピシャ当てられた方がいらしたら、もうヒーローでしょうけど!
素晴らしいポテンシャルを持った旨いフィサン1級でした!シルヴァン・パタイユのマルサネのスタイルとも違うクラシックなスタイルですが、まったく野暮ったくなく、近寄りやすい現代のスタイルそのものとも言えます。
少量しか有りません。しかも「値下げ」です。お早めにどうぞ!お勧めします!
● 2014 Gevrey-Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン
【旨い!!ジュヴレの個性とアメリーの個性の融合度が素晴らしい!!】
素晴らしい仕上がりになった2014年ジュヴレ=シャンベルタンです。
リューディ・レ・クラとラ・ブリをブレンドしている・・とテクニカルに書いてありますが、レ・クラは村の北の端に近く、ラ・ジュスティスと接しています。ラ・ブリはプレソニエールの北で、村のほぼ中央付近、どちたの畑もディジョンからボーヌに向かう国道の東に有ります。プレソニエールは村名の区画とACブルの区画の両方が有りますが、ご存知のようにジョセフ・ロティの畑はA.C.ブルです。
レ・クラはどんな畑か良く判りませんが、接しているラ・ジュスティスは豊かでやや鉄分の少ない感じの豊満なキャラクターと理解しています。ロティさんのプレソニエールはやや硬く、早飲みには適しませんが、1~3年の熟で激変しますんで、接しているラ・ブリですからその辺りも参考になるかと思います。
2013年のジュヴレ=シャンベルタンは・・まぁ・・めっちゃ旨かったです!フィサンにやや不足感を持つのであれば、2013年ジュヴレは全く欠落感のない、そして中盤から終盤にかけて、しっかり押してくる旨みが幸せなワインでした。何しろ数が無く、すぐに完売してしまったので、どうしようも無かったんですね。
まぁ、エージェントさんも
「・・えっ?・・こんなに・・受けるの?」
と、アメリーがドメーヌ・ベルトーを継いでからのお客さんの反応に驚いていました。
実は今回の2014年のお披露目でエージェントさんで「A.C.ブルゴーニュ」「A.C.フィサン」を飲ませていただいた時、エージェントの社長さんと少しお話しをしたんですが、
「アメリーのワインを現地で飲んだ時、やった~!と思ったんですが、これほどまで受けるとは思わなかった」
とおっしゃってました。
彼は昔から旧知の仲なんですが、
「そろそろお互いに引退せんと・・次が出辛いよ」
などと言ってました。
まぁ、そりゃぁそれは良いんですが、次が育ってない・・と言うか、育つ気が無い?・・と、どうにもならんとも・・。
それについては彼も同感のようで、
「それはうちも同じ。今の人(ワイン屋さん、ワイン関係者)はやる気があってもワインを飲む機会が少ないし、自分で創れないし、ワインも高いからうちらの時のように高級ワインが気軽に飲めないしね・・」
そんな会話をしてきました。エージェントさんも何かと大変です。ブルゴーニュワインは値上がり続けているし、良い造り手と取引するのは至難の業ですし、取引を長く続けることも重要ですしね。
でもそんな中での「ベルトー=ジェルベ」ですからね。A.C.ブルで2千円台、フィサン4千円、ジュヴレ5.5千円と言うのは、まともなドメーヌものの中では「最安値」と言えます。
で、やはり2014年の出来が気になりますよね?・・悪い訳が無いじゃ無いですか・・素晴らしいですよ。もっともやはり、昨年のような9月のご案内では無いので、少し時間が不足している感じが有ります。
基本的には2013年とほとんど一緒で、エキスがキッチリでた味わいの中にポツポツとジュヴレ的な濃い赤のベリーやチェリーが浮かんで来て、やや重厚な鉄っぽいニュアンスを受け取りつつ、フィネスの有るしなやかな舌触りを受けつつ、鼻に抜けて行くやや重量感を含む石灰系のミネラリティを楽しみつつ、長めの時間、減衰感の素晴らしさも堪能できる・・そんな感じです。
出来れば2013年ものと同様に9月以降の抜栓をお勧めしますが、今飲んでも非常に美味しいので、飲んじゃっても良いかと思います。ただし2013年よりも確実に大きくポテンシャルが上の分、また、輸入から時間が経過していない分、やや強さを感じるかと思います。その分が優しさに変わるのがそれ以降・・と言うことだと思います。
非常に良い仕上がりでした。美味しいです。是非ご検討くださいませ。こちらは再入荷はほぼ期待できません。
以下は2013年ジュヴレ=シャンベルタンのレヴューです。
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今一度・・集合写真です。左からブルゴーニュ・レ・プリエール、フィサン、ジュヴレ=シャンベルタン、ヴォーヌ=ロマネ・・です。
左から順に色合いは濃くなっているように感じられるかと思います。でも良く見るとやはりジュヴレは「黒」っぽい色合いがより強いですよね。ヴォーヌ=ロマネは濃いですが、むしろ「赤」が強い感じです。
で・・申し訳ないが、このワインも・・絶品です。味わいのトーンは他のアイテムと同様・・。
「軽やか」「ドライ」「ソフト」「エキスがピーチ」「(最後の最後の・・)余韻が清冽な水」
これはアメリーのワインに共通するものです。
しかし、皆さんもなじみの多いジュヴレのワインですから、ジュヴレ的な特徴もしっかり感じられるでしょう・・。
と言うよりも、ジュヴレのテロワールがそれだけにしっかり現れている・・もしくは、畑がそのようなパワーを強く持っている・・ということなのかもしれません。
やはりジュヴレの鉄っぽさ、スパイスはノーズ、中盤、余韻に掛けて、上記のアメリーのワインの特徴部分に入り込んでいます。それだけポテンシャルが高くなっている・・ということなのでしょう。
ピュアでソフトなんですが、ややソリッドな鉄っぽさが食い込んで来ている訳です。なので、より幅の有る味わいであり、縦構造の伸びも大きくなります。 フィサンが非常にエレガントに感じるかもしれません・・しかし、このジュヴレも、ジュヴレの厳しい構造を見せつつも、非常にソフトでしなやかな、アメリーのワインの味わいがします。
1本飲んじゃいましたので11本しかないです。エージェントさんにも無いそうです。この機会に是非・・お試しください。「ブルゴーニュを飲んでから決めよう・・」などと言ってると無くなっちゃうでしょう・・(^^;; 旨いです。お早めにどうぞ。
● 2014 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【素晴らしい!目茶美味しい!!(2013年のコメントですが・・)】
すみません・・こちらも数量的な関係でノー・テイスティングです。2013年のコメントと2014年の他のワインのコメントを参考にされてください。
以下は2013年の村名ヴォーヌ=ロマネのコメントです。
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・・まぁ・・こんなに美しい色合いを見せつけられたらね・・誰でも飲みたくなっちゃいますよね~。そして実際・・目茶旨いです!
こちらのヴォーヌ=ロマネもアメリーのワインは一貫しています。非常にソフトでピュア、軽やか、エキスがフルーティー・・です。
しかしながら、ヴォーヌ=ロマネの個性が半端無く、アメリーの個性に食い込んでいます。・・いや、食い込むと言うか侵食していると言うか・・いや、これは凄く評価している表現ですよ。
なので、偉大なヴォーヌ=ロマネの個性がそっくり、そのアメリー味に乗っかっています。
ソフトでピュア、そして軽やかさの上のヴォーヌ=ロマネの充実した緻密さが乗っかっていますし、エキスのフルーティーさは、ダークチェリーやベリーの色合いを強く持っています。エキセントリックで精緻なスパイスのアロマと、充実した品格の高いミネラリティからのアロマが絡み、素晴らしい風味になっています。
88 89をを付けたリアルの徳丸さんのレヴューを見ると、
「やや厳し目のタンニンが有りこれがもう少し熟して円いものだと文句なし」
とおっしゃってました。
・・・安心してください。しっかり良い方向に向いちゃってますんで。今飲んでもそのタンニンはしなやかで優しく、むしろ構造を豊かに感じさせる方向になっちゃってます。
それにね・・いまどき、こんなプライスのヴォーヌ=ロマネが有るかと?目茶お買い得でしょう?・・下手すりゃACブルしか買えないようなプライスでしょう?ここの区画はフランソワ・ジェルベ姉妹からのプレゼントですね。
2014年もしっかり購入したいと・・noisy の仕入れ方針にも大きな影響を与えてくれた困ったちゃんなヴォーヌ=ロマネです。あと11本・・お早めにどうぞ!
● 2014 Gevrey-Chambertin Clos des Chezeaux
ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デ・シェゾー
【これは目茶旨い!1級カズティエにかなり近いです!赤い果実に紫の果実、エキスの旨みはフィサン・レ・クロ&レ・クラに無いものです!】
2014年のクロ・デ・シェゾーです。2013年、滅茶美味しかったです・・プルミエ・クリュ並みの美味しさでした。2014年はさらに上質なのは4アイテムのテイスティングで理解しました。
今回は数量的な部分でクロ・デ・シャゾーのテイスティングを回避してしまっていますが、売れないようなら飲めるかな?・・などと淡い期待をしています。
何せ24本しかないんですよね・・。しかもこの上のクラスは何本かずつです。エシェゾーに至っては1本ですからもうどうにもなりません。
なので申し訳ありませんが2013年のクロ・デ・シェゾーのコメントと、2014年の他のワインのコメントを合わせて読んでいただき、ご検討くださればと思います。すみません・・。そのうちリアルワインガイドの評価も出るんじゃないかと思いますが、その時にはおそらく無くなってるでしょう。
以下は2013年、クロ・デ・シェゾーのご紹介文です。
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ジュヴレの村の西側上部にあるクロ・デ・シェゾーです。ドメーヌ・シェゾー名のクロ・デ・シェゾーも存在しますので、シェゾーさんちから借りて、シェゾー分も造ってるのかな?・・と思います。ドメーヌ・ベルトーと地主のシェゾーさんは、シェゾーさんの畑の収穫折半をアチコチでしている関係で仲が良いようです。
リアルワインガイド第51号では現地試飲でフィサン・レ・クレと同じ 88+ 89+と言う評価です。基本的にアメリー・ベルトーのワインは完全エキス化された
滅茶苦茶ドライ な味わいですので、普通なら・・
「飲むには早い・・2~3年寝かせよう!」
と言うようなコメントになるはずです。現にリアル徳丸さんもこのクロ・デ・シェゾーに関しては2017年~2033年と飲み始めを先に書いています。第51号は9月号ですから・・現地試飲のタイミングは7月頃ですね・・。なので、約半年ちょっと経ってます。その間の成長も有るかもしれないですよね。
因みに noisy は早くご案内したくて、輸入直後、オルヴォーさんに出来るだけ早く、出来るだけ一杯出していただきました・・で、着いて当日すぐにFixinles Closを、翌日にFixin les Crais と Gevrey-Chambertin Clos des Chezeauxを一遍にテイスティングしています。
でもそんなに焦ったテイスティングでも非常に美味しく飲めちゃうんですよね~。それが2012年までのドニ・ベルトーとは大きく違うんですよ。そしてこのクロ・デ・シェゾーには・・ビックリさせられました!凄い旨いんですよ!
色合いはほとんど、フィサン・レ・クラにそっくりでした。やや濃いかな?・・位です。ところがですね・・、フィサン・レ・クロとレ・クラにはほぼ無かったものが、こちらのクロ・デ・シェゾーにはバッチリ存在していたんです!
それは、
「まるでラズベリー・リキュールのようなエキスの旨み」
「華やかな鉱物系ミネラリティによるスパイシーなアロマ」
です。超ドライなのに甘いんです・・
まぁ・・これが畑の力なのかな・・とは思います。いや、レ・クロもレ・クラも非常に旨いんですよ。充分っちゃ充分なんです。しかし相手が悪い・・レ・カズティエやプティ・カズティエ直下のクロ・デ・シェゾーのポテンシャルは、確実に1級に近いものです。わずかに構造の深みが浅いかもしれませんが、人間の関与を最小限にし、完全にワインへと昇華された液体は、畑のポテンシャルを丸裸にしてしまっています。
リアルワインガイド第51号では、フィサン・レ・クレとこのクロ・デ・シェゾーは同ポイントで飲み頃のみこちらが先に伸びた評価になっています。しかし現地試飲であることと、その時から半年以上経過していることで、より見やすくなっている訳です。なので、もし今、徳丸さんがこの2アイテムをテイスティングしたとすれば、確実に1点の差を付けるでしょう。noisyなら最大1+ポイント、差を付けます。その位大きな差が有るんです。
勘違いしないでいただきたいのは、これはリアル批判では有りません。ワインがワインとして仕上がる時期、そしてその1年以内というのは、見定めるのが非常に難しいのです。何しろまだ「ボトルでの熟成途中」だからです。特に出荷時期のブルゴーニュワインはまだ完全に仕上がってない場合が多いんですね。それを嫌がる大ドメーヌ・・DRCとかルロワとか・・の場合は、だから出荷が遅いんですよ。完全に仕上がったと判断した段階でないと出荷しないんです。でもほとんどのドメーヌでは、二次発酵が終わりボトルに詰めて少し落ち着かせた段階で出荷してしまいます。なので、マロ終わりのボトリング直後の段階は、ワインもショック状態の場合が多く、タイミングによっては飲んでもなかなか判断が難しい・・ということが起きるんですね。
なので、もしリアル的にポイントを付けるとすれば、89+~90+です。noisy 的には90~91と言うことになりますね。村名リューディですんでかなり高い評価だとお判りいただけるかと思います。
今回の日本入荷(オルヴォーさん分)は60本しか有りません。うち24本をいただきましたが、すでに何本か販売しています・・(はやっ!)そしてnoisy もしっかり飲んじゃってますので、その分がもう有りません。
2014年は絶対もっと買うど~!・・と心に決めさせられた素晴らしい味わいでした。リアルの言うように、まだわずかにタイトな部分が有ります・・が、それでも、
「旨い!」
と声が出るでしょう。
そして価格には見合わない格上の味わいだと思われるでしょう。保障出来ます。是非ご検討くださいませ。フィサン・レ・クロ、フィサン・レ・クラとともに一推しです!
以下は前回の時にご紹介させていただいた区画名無しのジュヴレ=シャンベルタン2013年のレヴューです。
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【旨い!!ジュヴレの個性とアメリーの個性の融合度が素晴らしい!!】 今一度・・集合写真です。左からブルゴーニュ・レ・プリエール、フィサン、ジュヴレ=シャンベルタン、ヴォーヌ=ロマネ・・です。
左から順に色合いは濃くなっているように感じられるかと思います。でも良く見るとやはりジュヴレは「黒」っぽい色合いがより強いですよね。ヴォーヌ=ロマネは濃いですが、むしろ「赤」が強い感じです。
で・・申し訳ないが、このワインも・・絶品です。味わいのトーンは他のアイテムと同様・・。
「軽やか」「ドライ」「ソフト」「エキスがピーチ」「(最後の最後の・・)余韻が清冽な水」
これはアメリーのワインに共通するものです。
しかし、皆さんもなじみの多いジュヴレのワインですから、ジュヴレ的な特秩Eもしっかり感じられるでしょう・・。
と言うよりも、ジュヴレのテロワールがそれだけにしっかり現れている・・もしくは、畑がそのようなパワーを強く持っている・・ということなのかもしれません。
やはりジュヴレの鉄っぽさ、スパイスはノーズ、中盤、余韻に掛けて、上記のアメリーのワインの特秩E部分に入り込んでいます。それだけポテンシャルが高くなっている・・ということなのでしょう。
ピュアでソフトなんですが、ややソリッドな鉄っぽさが食い込んで来ている訳です。なので、より幅の有る味わいであり、縦構造の伸びも大きくなります。 フィサンが非常にエレガントに感じるかもしれません・・しかし、このジュヴレも、ジュヴレの厳しい構造を見せつつも、非常にソフトでしなやかな、アメリーのワインの味わいがします。
1本飲んじゃいましたので11本しかないです。エージェントさんにも無いそうです。この機会に是非・・お試しください。「ブルゴーニュを飲んでから決めよう・・」などと言ってると無くなっちゃうでしょう・・(^^;; 旨いです。お早めにどうぞ。
● 2014 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Cazeties
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・カズティエ
● 2014 Gevrey-Chambertin 1er Cru Lavaux St.-Jacques
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・ラヴォー=サン=ジャック
【蝋封はアメリーの高級ワインの証??非常に少ないです!】
カズティエやラヴォーがまだこんなプライスですから、有る意味非常に有り難いですよね・・。まぁ・・2014年はきっと上がっちゃうと思いますよ・・。旨いですもんね・・と昨年9月に書いていたんですが、しっかり価格は据え置き!・・有難うございます。 ここは非常に少ないので飲めませんでした。2013年ものはリアルワインガイド、徳丸さんは51号で(・・買ってね~!)ラヴォー・サン=ジャックに90 92 と言う高い評価をしています。カズティエは飲めなかったようです。 今回の仕入れはオルヴォーさんですが、この2アイテムとヴォーヌ=ロマネ1級プティ・モン、特級エシェゾーは蝋封です。もう一軒違うエージェントさんも有りますので、確実なところは判りませんが、上級アイテムと目されるアイテムは蝋封+紙巻きで届いています。 今回の4アイテムのテイスティング結果を考慮した上で、ジュヴレの1級カズティエ、ラヴォーの仕上がりを想像してみると、やはりアメリーの無理の無い抽出からの柔らかい仕上がりと、クリマの個性がせめぎあいをした味わいになっているかと思います。購入できたらラッキーかな?・・と思いますが、全く飲まずに並べているだけのショップさんも多いと思いますので、そちらではまだあるかもしれません。お早めにどうぞ。
● 2014 Vosne-Romanee 1er Cru les Petits Monts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【極少量!】
僅少のヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ=モンです。アメリーのは noisy も飲めていません。もっとも、さっさと飲んでしまうと2014年は失敗すると思いますよ。しっかり出来た分、余裕を見てくださいね。蝋封です。
● 2013 Fixin
フィサン
【エレガントで軽やか、フィネスのある「フィサン」・・飲んだこと有りますか?】
・・これも目茶旨いです。透明感のある非常に美しい赤紫の色調です。この色合いの味わいをイメージしてみてください・・そのまんまの味わいです。
暗い色で、何となく「どよ~~ん」とした照りのワインが多いフィサンのワインに有って・・
もしくは、重量感は有るけれど過熟から来る弱さの目立つワインが多いフィサンのワインに有って・・
このアメリーのフィサンは、全く健全、ピチピチと活き活きした酸(酸っぱくはない)と、軽やかさと、快活さとフィネス、ディテールの表情の美しさに満ち溢れています。
まさに「プティ・ジュヴレ」的な「フィサン」ですが、重さを回避してフィネスを表現できているという、非常に有り得ないワインになっています。
例えば、今も一緒にご案内させていただいている、メオ=カミュゼのフィサン2013年・・余り売れていませんが、実はかなり美味しいんですよ。
でも、これはメオのフィサンとも大きく違います。充実した酒格をしっかり表現したメオのフィサンに対し、同質な酒質とは言えますが、アメリーのフィサンは、
「全く重くない・・エレガンスを重視したフィサン」
に仕上がっています。
ブルゴーニュ・プリエールと比較すると色調が全然違いますが、それはおそらく、テロワールと畑の格の違いなんですね。
ジュヴレほどでは重いものでは無いにせよ、フィサンも金属的、鉄っぽさが有り、やはりそれは色合いに影響してきます。ブルゴーニュはまったくフィサンやジュヴレを感じさせない・・どちらかと言うと、ヴォーヌ=ロマネ、シャンボール辺りのエレガントなニュアンスです。
その延長上にこのフィサンも有り、非常にエレガントで軽やかな「ふんわりワイン」に仕上がっています。そして、中域の膨らみと清冽な水の余韻、エキスの「桃」のニュアンスは同じ・・!・・これも非常に旨いです!
リアルの徳丸さんは88 89と言う、フィサンにしては高い評価をしています・・が、noisyなら間違い無く「今飲んで」 も 「ポテンシャル」も90点オーバーです。「フィサンの個性を残しつつ、ひたすら優しくてエレガント」と表現されていますが、全く同感・・です。
フランソワ・ジェルベの個性を持ってきたようだ・・のようなおっしゃり方もしています。ジェルベもね・・やりたい部分もあるんですが、問題有りなので今のところ手を出していません。でも、ベルトーがこれだけ素晴らしいと色々考えさせられます。
一方、ワイナート誌の78号では、「フィサンは軽すぎると思ったが・・」と記載されていました。まぁ、見解の相違、もしくはテイスティング時期の違い(おそらく半年以上前)ですので、仕上がり切ってない状況での見通し不良じゃないかと思います。軽いことは軽いんですが、軽快さはエレガントさと言う良いベクトルを持っていますし、軽過ぎてスカスカじゃぁ無いんですね。しっかりした中身のある要素を持ちつつの軽快さとご理解ください。反対に言えば、もしこのフィサンをより重量感のある方に力技で持って行ってしまったとしたら、外殻と低周波が反応する部分だけの、中域の無い、腑抜けた味わいになってしまったでしょう。それはフィサンの1級でさえ良くあるパターンで、大柄なワインにしたいという造り手のエゴが露出した結果です。こちらはむしろ、アッサリと抽出しフリーランのみで仕上げたグラン・クリュワインのようなエレガンスを持っているとさえ思います。近いのは、まぁ・・ずいぶんと飲んではいませんが、ロベール・シリュグのグラン=ゼシェゾーのような軽い抽出がなされた高級ワインのタッチだと思います。
この・・完全エキスに昇華したフィサン・・是非飲んでいただきたいですね・・本数は限定です。お早めにどうぞ!
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