ドメーヌ・マス・ダ・ガリ
マス・ダ・ガリ
フランス Domaine Mas d'Agalis ラングドック・ルーション
● ラングドックのビオ系生産者のご紹介です。リーズナブルに飲める「ヨ・ノ・プエド・マ」と、シルキーな凝縮感がたまらない「ナヴィ」。個人的には価格の高いナヴィの旨さ・質の良さがお奨めですが、そのニュアンスをリーズナブルにした「ヨ・ノ・プエド・マ」が人気になるでしょうか。どちらも一押しにしたいくらいの味わいです。
● 2004 Navis Coteaux du Salagou Vin de Pay
ナヴィ コトー・デュ・サラグー V.d.P.
● N.V.(2004) Yo No Puedo Mas V.d.T.F.
ヨ・ノ・プエド・マ V.d.T.F.
【 南仏もついにここまで来た!置いてきぼりだった産地の目覚めです!】
ピュアな凝縮した葡萄の美味しさが前面に出ている評価すべき南仏ワインです。荒っぽい凝縮感とスパイス、でこぼこした接触感..そんなイメージを吹き飛ばしてくれると思います。
●ヨ・ノ・プエド・マ
「もうできね~よ!」という意味らしいです。要は、生産者のリオネル・モネルがヴァン・ド・ペイでこのワインの申請をしたところ、あっさり却下され、その皮肉を込めて名付けられたとのこと..反骨のワインです。
カリニャン50%、シラー30%、グルナッシュ10%、ムールヴェードル10%のセパージュの凝縮感溢れる仕上がりです。アロマは黒・紫の小粒のベリー。スパイスとミネラルがそれに続きます。ボディはミディアム~フルで、僅かなビターを含んだ余韻が全体を引き締めています。やや若いのか、酸のエッジと収斂味も感じますが、徐々に丸くなるはずです。
これからの季節はバーベキューや焼き鳥が美味しいですよね。このワインならおそらくピッタリはまるでしょう。ボルドーでここまでのポテンシャルを求めてしまうと、最低でも50%のコストアップを覚悟しなければなりません。充分な酸が出た、格上のテーブルワインと言えるでしょう
●ナヴィ2004
これは非常に質が高いです。まったくストレスを感じさせないしなやかなテクスチュアと飲み心地は、収穫量を抑え、プレスを控えた結果生まれるものです。シラー50%、グルナッシュ40%、カリニャン10%というセパージュで、黒胡椒的スパイスと後口のビターにシラーの存在を感じます。
また、余計なものは一切感じません。樽がどうとか技術がどうこうというのは全く無く、ただピュアなエキスが有って、とてもよく香り、しなやかに消えてゆくだけです。これは濃厚ながら余計な引っ掛かりが無く旨いですね。
この南の産地は多産による品質の悪さの性か、人気も今ひとつでした。しかし、今もっとも注目される地域のひとつでしょう。おそらくこのリオネル・モネルさんの造りはさらに磨かれてゆくと思います。飲んでみてください。お奨めします!
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