
滅茶美味しいです!・・すでに結構減ってしまっていますのでお早めにどうぞ!
プイィ=フュメと言えばご存じロワール上流の花形白ワインです。やや軽くて華やかなサンセールに対し(・・一般的に)、充実したミネラリティの比較やや重厚なプイィ=フュメと覚えておいていただければ良いと思います。川の対岸同士です。
非常に美しい、ピュアでリッチさも有る、上出来なプイィ=フュメです。確かにディディエ・ダグノーは美味しいし「凄い」です。毎日少しずつでも口にしたい・・と思わせるような、素晴らしい表情が、抜栓後に育って来ます。勿論ですが20年経ったダグノーは神品と言える素晴らしさですが、こちらはそんな凄みは在りません。
しかしながら、
「・・いや~・・これで充分じゃない!」
と思わず口に出てしまうような素晴らしいバランスをしており、華やかでアロマのスピードが速く、冷やかな柑橘を口内をムチムチにしながら感じさせてくれます。ミネラリティもダグノー張りとは言いませんが、格別な量と質を感じます。
プイィ=フュメはソーヴィニヨン・ブラン種ですが、どうでしょう・・密度はパヴィヨン・ブランには及ばないとしても、若々しさを楽しめるワインですので、これも「ベストなバランス」だと言えます。
そしてソーヴィニヨン・ブランの場合は、例の特別な「匂い」の問題も含まれます。これがまた結構に悩ましい・・。ちょっと変質しただけでも結構に匂うんですね。そして、それが熟してくるとまた違う種の「匂い」にも変化し、今度はそのブケも非常に心地良い変化だったりするんですが、このプイィ=フュメには、その気配が無い・・とは言えませんが、
「とても心地良いもの」
として感じられると申し上げておきましょう。
とても高質な類のソーヴィニヨン・ブランで有り、プイィ=フュメとしてもとても良く出来ていると感じました。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ソーヴィニヨン・ブランのキャラクターをベストに感じさせてくれる旨いプイ=フュメです!】
フィネスさんの輸入のプイィ=フュメです。ソーヴィニヨン・ブランですね。
例えばディディエ・ダグノーの凄~いミネラリティのハードなプイィ=フュメを飲めば、
「・・お~・・・マンモス・ミネラル・ベリー・グー!」
と・・、呆気に取られるようなミネラリティの壮大さに感動を覚えるでしょう。それに15年ほども熟成した1990年頃のシレックスには、しっかりと表情も出始め、
「やっぱりディディエ・ダグノーって素晴らしい!」
と思われるでしょう。
例えばアレクサンドル・バンの滅茶苦茶ナチュラルでソフトなプイィ=フュメに出会えば、
「ビオとはこう有るべきか!?」
と感じられるかもしれません。
しかし、ディディエ・ダグノーがいかに凄くても、飲む時点での美味しさを考えると・・膨大な時間を待つことになってしまいます。また、アレクサンドル・バンのプイィ=フュメは、ソフトで丸く、滑らかですが、
「ん~・・こんな感じは好みじゃ無いんだよな~・・」
と、先進的ビオに対する抵抗が有るかもしれませんよね・・。
そんな中でこのレジ・ミネさんの古木によるプイィ=フュメは、その「ど真ん中」に存在していると思えるようなナチュラルでピュア、しかもソーヴィニヨン・ブランのワインとしてもかなりなポテンシャルを持ったワインであると言えるでしょう。
何しろ、飲み頃などは気にしなくて大丈夫・・今飲んで、非常に旨いです。白、黄色、黄緑、僅かな赤みを感じさせる果実や柑橘が、ノーズからも口中からもピュアに感じられます。テクスチュアは非常に滑らかでテッカテカでまん丸です。
ソーヴィニヨンらしい、ちょっと青みの有る感じが、「嫌味」にならない絶妙さを持って感じられます。「猫のおしっこ」なんて言うソーヴィニヨン・ブランの表現が有りますが、これは、
「フレッシュさを失い余分な酸化をしてしまった結果」
なんですね。
なので、余分な酸化をせずに、熟した柑橘系フルーツをマッタリと感じさせてくれるんです。
このようなピュアな表現はアレクサンドル・バンのプイィ=フュメが如何に旨くても持ち合わせてはいません。また、ディディエ・ダグノーのプイィ=フュメは、構造の巨大さがありますが、だからこその熟成時間を必要としてしまいます。
レジ・ミネさんのこのヴィエイユ・ヴィーニュは、とてもバランスの良いミネラリティと酸からのフレッシュさと熟成感が共存し、リアルなフルーツ感を表現してくれるんですね。
また、一般に良く有るような、「シャバい(薄い)プイィ=フュメ」では有りません。重量感も野暮にならずにしっかり有ります。実に美味しいと・・思います。
こんなの、欲しかったんだよね・・と言えるリーズナブルさも有ります。是非飲んでみてください。一推しです!