【サロンの姉妹蔵、ドゥラモットによるグラン・クリュ・ブラン・デ・ブラン!サロン的フレッシュな酸が丸みを帯びた美味しさは普遍です!価格も相当頑張ってます!】

ドゥラモット・ブラン・ド・ブラン...美味しいです。サロン的なマロを回避したフレッシュな酸の美味しさも在りつつ、若いサロンには無い「練れて熟したかのように感じる酸」の美味しさも同居しています。
まぁ、「サロンと全く同様に・・」とは当然ながら到達はしてはいないし間違っても言えない訳ですが、
「若くして飲んだミレジメ・サロンにガッカリ・・・」
と言う方は結構多いはずです。・・・そう、リリースして数年内に開けてしまうとほとんどの場合、酸が強過ぎて口が曲がるほど・・酸っぱい場合がほとんどです。結構に強烈な酸ですよね。ですが・・不思議に思われるかもしれませんが、これがまた熟してくると素晴らしい旨味に変化してくるんですね・・。呆れるほど美味しかったりする訳です。
サロンは、以前は横浜のGさんが一手に扱っていました。凄い話を聞いてましたよ・・。サロンやクリュッグが入荷すると、お得意様に6~12本単位で宅急便で送って・・から、
「送っておいたからね~・・」
と電話してたそうです・・お客さんの了解を得る前に・・(^^;;・・凄いですよね~。外車の白い***のコンバーチブルに白いスーツで颯爽と現れ、飄々とした語り口で・・素敵な方でした。
「サロン、L社に取られちゃったよ~・・」
と事も無げに言ってたのを思い出します。noisy なんぞ、いつも汚いジーンズにパーカーにサンダルで、全ての雑用を任されているだけですから、きっと福の神様は近寄ってくれないんでしょうね・・残念・・もうやり直しは利かないだろうしなぁ・・。

泡も良い感じでしょう?細やかな泡がふんわり・・です。マロ回避のコート・デ・ブランのシャルドネの酸の練れた美味しさとたっぷりの白い石灰的ミネラリティの交互の攻撃になりますから、この価格は嬉しいでしょう?・・正規輸入では無くブローカー購入ですが、品質もしっかりチェックしていますので問題在りません。
2枚目の写真は泡の下の色を見るために撮ったものですが、結構この画角は良いなぁ・・などと思っていますので、時折撮っています。なかなかセクシーですよね?淡い緑にミネラリティの白さが差し込んでいるようにも見えます。
また、プチジャン・ピエンヌのブリュット・ナチュールにも似た感じは有りますが、やはりあちらはマロラクティックをしたキュヴェもかなり入っているので、ソックリにはなりません。どちらが美味しいと思うか・・は、やはり個人の好みかな・・人の手の素敵な温度を感じるのはプチジャン、その温度が伝わらないように仕上げているのがドゥラモット・・みたいな感じでしょうか。
どちらも安くて美味しいので、是非飲んでみて下さい。N.V.ドゥラモット・ブラン・ド・ブランの定価は8500円ですので、相当にお得かと思います!追加予定はありません。
以下は2007年のミレジメ・ブラン・ド・ブランのレヴューです。
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【だんだん良くなる法華の太鼓!・・かなり美味しいです!】
つややかなゴールドの色調が美しいブラン・ド・ブランです。
サロンがル・メニル=シュル=オジュ単独のグラン・クリュ・ブラン・ド・ブランで有って、しかも、良い年しかリリースしないミレジメ・シャンパーニュで有る・・そこが味噌になっている訳ですが、だからと言って、
「サロンとして造って、サロンの品質に達しないからドゥラモット・ブラン・ド・ブランに変える訳では無い」
と言うのが、その対応する部分では有ることは忘れてはいけません。
ですので、
「サロン品質に達しなかったミレジメ = ドゥラモット ではない」
んですね。
基本的には、ドゥラモットのブラン・ド・ブランはコート・デ・ブランのグラン・クリュのシャルドネ(アヴィーズ、オジュ、ル・メニル=シュル=オジュ、クラマン)から造られ、そこにサロンで使われなかった部分が入っている訳です。なので、似たニュアンスは有れど、
「サロンのように、飲み時を推し測りつつ飲まなくて済む」
ミレジメ・シャンパーニュでも有ります。
なので、左の美しい色調のブラン・ド・ブランは、タイト過ぎることは無く、飲んでゆくうちに膨らみが出て来て、充分に満足が行きます。
ブリオッシュ、白~黄色の小果実・柑橘・花、軽やかな石灰・石、僅かに蜜っぽく、僅かにリキュール等は入っているようでバランスが良いです。キレの良さはやはりブラン・ド・ブランですね。泡質は滑らかで細やか、ガスに乗って華やかなアロマが飛び出しますが、物凄く旺盛と言うことも無く、若いサロンのように酸がキツイなぁ・・と思わせることも有りません。
ミレジメでは有りますが、親しみやすさに振ったシャンパーニュだと思ってください。ある意味、とても扱いやすいですし、質感も高いので充分ご満足いただけると思います。
今回の品物は「正規代理店」経由では有りませんで、ブローカー購入ですが、コンディションも良く、とても楽しめました。価格もかなりリーズナブルです。ブローカーものなので数量が無いのが玉に瑕ですが、この機会に是非サロンの姉妹シャンパーニュ、ドゥラモットの、それもブラン・ド・ブランをご検討くださいませ。