シャトー・ラトゥール
シャトー・ラトゥール
フランス Chateau Latour ボルドー
● シャトー・ラトゥールです。ラフィットが元気の無かった1970年台~1990年頃に掛けては、確実に「1級の筆頭」だったと確信しています。もっともラフィットとラトゥールは左岸同士とは言えタイプが違いますし、特に完熟前まではその違いが顕著です。パワフルさではラトゥールでしょう。
そんなシャトー・ラトゥールには、これまた素晴らしいセカンドワイン、レ・フォールが有ります。もうこれは、
「ん?・・これでセカンド?」
と言いたくなるような素晴らしさで、熟成環境が違う同じヴィンテージのファースト、セカンド勝負では、真逆の結果さえ出てしまう・・テイスター泣かせのポテンシャルなんですね。
で、今回は通称「ラトゥール・ポーヤック」。何とサードワインです。・・ですが、これが実は激レア品でして、非常に数が無いんですね。
しかも・・・いや、ここからは本編でお話ししましょう。
● 2013 Pauillac de Latour
ポイヤック・ド・ラトゥール
● 2011 Pauillac de Latour
ポイヤック・ド・ラトゥール
【激レアなシャトー・ラトゥールのサードワインです!】
実はnoisy は、かれこれ30年近くにもなろうか・・いや、そこまでは行ってないかもしれませんが、かなり印象に残る経験をしています。
まぁ、この話しはどこかで書いていると思いますが、1984年のファーストと1982年のこのワイン、ラトゥール・ポーヤックを飲み比べているんですね。他にも一緒に飲んだものも有りますが、ここでは関係無いのですっ飛ばしますと・・。
1984年のボルドーは、マイケル・ブロードベントさん的にも一つ星で、良い年では無かった・・と言う認識で良いと思います。
半面、1982年のボルドーは五つ星ですから最高のヴィンテージとされています。いまや1982年の1級たちは手の出ない価格に暴騰していますから皆さんもご存知でしょう。
で、この1984年のシャトー・ラトゥールですが、1982年から2年続いた良年の影響も有って、価格は高いのに品質は?・・と言う感じでしたが、まだ若かりし noisyたちは、久し振りのシャトー・ラトゥールの素晴らしい味わいに、完全に舞い上がっていました。
「1984年って悪いって言うけど、すげ~旨いじゃん!」
みたいな感じでした。
そして他のヴィンテージも飲んだと思いますが、ほとんど期待していないにせよ、グレートイヤーたる1982年のこのワイン、サードの、
「何とも安易に見えるエチケットの冴えない見栄えのワインも一応飲んでみるか・・」
みたいな、若さ丸出し、恥ずかしい若き日を迎えていたわけです。
で、この1982年のラトゥール・ポーヤックの栓を抜いた辺りから、空気が変わって来ちゃいました・・。
「・・えっ?」
「・・まじ?」
まぁ・・何とも言えぬ官能的で抒情的?・・吸い寄せられるようにそのボトルに近づいてしまいました。
そしてグラスの芳香を嗅ぎ・・
「・・おい・・これって・・」
で、一口、すすってしまったら、しばらくの間、みんな押し黙ってしまったんです。
ハッキリ言いましょう。おそらくですがその時点では、ここまで凄いボルドーをまず飲んでなかった・・と思うんですね。
例えば、1970年台の良い年のラトゥールも飲んでいましたし、ラトゥール以外の1級も飲んでいました。
しかしながら、これほどまでに完璧に近い、良い熟しを始めたボルドーを飲んではいなかったんですね。まぁ、素晴らしかったこと、感動したことを覚えています。そして思ったんです。
「サードとは言え、やはりラトゥールなんだ」
と。
グレートイヤーのサードは良く無い年、まぁまぁの年、普通の年のファーストを凌ぐ可能性が有るということと、決してそのワインの尊厳を飲む前から貶めないこと、そして、想像することは良いことだが最初から決めつけ過ぎないこと・・を学んだように思います。
因みにアドヴォケイトはサードの2010年ものは93ポイントですが、ファーストは100ポイントです。デカンター誌も100ポイントで、スペクテイター誌は99ポイントでした。もっと因むとセカンドのレ・フォール・ド・ラトゥールには、アドヴォケイトは97ポイント、スペクテイターは95ポイントです。グレートイヤーと言うことですね。
今回のご紹介はその次のヴィンテージの2011年で、さすがに2010年には及ばないようですが、それでもファーストラベルのシャトー・ラトゥールは、ワイン・アンスージャストが97Points、ワインスペクテイターが96Points、ティム・アトキン95Pointsと上々です。
セカンドのレフォール・ド・ラトゥール2011年はワイン・アンスージャストが93Points、スペクテイターが91Points、ティム・アトキン92Points と ファーストラベルから3~5Pointsほど低い評価です。それでもプライスは軽く2万円は超えてきますんで、中々手を出すのは勇気がいります。
まぁ、何でこんなにファーストだ、セカンドだと、このサードラベルのポイヤックの話しをしないか・・ってことですが、何せ
「本数が無いのでテイスターも余りテイスティングしていない。」
と言うことに尽きます。見当たったのはティム・アトキン氏とセラー・トラッカーが89Points と、少し渋めの評価です。それでも中々に良い年には違いないでしょうから、是非ともご検討いただきたいと思います。ご検討ください。
● 2010 Chateau Latour
ポイヤック・ド・ラトゥール
【激レアなシャトー・ラトゥールのサードワインはアドヴォケイト93ポイント!・・って、ファースト並みな評価ですよね?】
実はnoisy は、かれこれ30年近くにもなろうか・・いや、そこまでは行ってないかもしれませんが、かなり印象に残る経験をしています。
まぁ、この話しはどこかで書いていると思いますが、1984年のファーストと1982年のこのワイン、ラトゥール・ポーヤックを飲み比べているんですね。他にも一緒に飲んだものも有りますが、ここでは関係無いのですっ飛ばしますと・・。
1984年のボルドーは、マイケル・ブロードベントさん的にも一つ星で、良い年では無かった・・と言う認識で良いと思います。
半面、1982年のボルドーは五つ星ですから最高のヴィンテージとされています。いまや1982年の1級たちは手の出ない価格に暴騰していますから皆さんもご存知でしょう。
で、この1984年のシャトー・ラトゥールですが、1982年から2年続いた良年の影響も有って、価格は高いのに品質は?・・と言う感じでしたが、まだ若かりし noisyたちは、久し振りのシャトー・ラトゥールの素晴らしい味わいに、完全に舞い上がっていました。
「1984年って悪いって言うけど、すげ~旨いじゃん!」
みたいな感じでした。
そして他のヴィンテージも飲んだと思いますが、ほとんど期待していないにせよ、グレートイヤーたる1982年のこのワイン、サードの、
「何とも安易に見えるエチケットの冴えない見栄えのワインも一応飲んでみるか・・」
みたいな、若さ丸出し、恥ずかしい若き日を迎えていたわけです。
で、この1982年のラトゥール・ポーヤックの栓を抜いた辺りから、空気が変わって来ちゃいました・・。
「・・えっ?」
「・・まじ?」
まぁ・・何とも言えぬ官能的で抒情的?・・吸い寄せられるようにそのボトルに近づいてしまいました。
そしてグラスの芳香を嗅ぎ・・
「・・おい・・これって・・」
で、一口、すすってしまったら、しばらくの間、みんな押し黙ってしまったんです。
ハッキリ言いましょう。おそらくですがその時点では、ここまで凄いボルドーをまず飲んでなかった・・と思うんですね。
例えば、1970年台の良い年のラトゥールも飲んでいましたし、ラトゥール以外の1級も飲んでいました。
しかしながら、これほどまでに完璧に近い、良い熟しを始めたボルドーを飲んではいなかったんですね。まぁ、素晴らしかったこと、感動したことを覚えています。そして思ったんです。
「サードとは言え、やはりラトゥールなんだ」
と。
グレートイヤーのサードは良く無い年、まぁまぁの年、普通の年のファーストを凌ぐ可能性が有るということと、決してそのワインの尊厳を飲む前から貶めないこと、そして、想像することは良いことだが最初から決めつけ過ぎないこと・・を学んだように思います。
因みにアドヴォケイトはこのサードの2010年ものは93ポイントですが、ファーストは100ポイントです。デカンター誌も100ポイントで、スペクテイター誌は99ポイントでした。もっと因むとセカンドのレ・フォール・ド・ラトゥールには、アドヴォケイトは97ポイント、スペクテイターは95ポイントです。グレートイヤーと言うことですね。是非とも彼らには15年後に、2010年のラトゥール・ポーヤックと2012年のシャトー・ラトゥールのブラインド評価をしていただきたいところです。・・・きっと面白い事が起きると思いますよ!
と言う訳で、ほんの少しだけ仕入れられたラトゥール・ポーヤック2010年です。ご検討くださいませ。
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