ブノワ・ライエ
ブノワ・ライエ
フランス Benoit Lahaye シャンパーニュ
● 鳴り物入りでラシーヌさんが始めたシャンパーニュ・・・ブノワ・ライエをご紹介します。ラシーヌさんにもまだ数は無いので、世情では余り有名では無いかもしれませんが、おそらくこれからその名前を何度も聞くことになると思います。
何しろ、ヴァン・ナチュールで、グラン・クリュを主体にしたシャンパーニュと言えば、アンドレ・ボーフォール、セロスくらいしか無いんですね。是非注目して欲しい造り手です。
・・・そのように書いていたんですが、世の中の動きは非常に早くて・・ノンビリしているのはnoisyだけのようです。とにかく数量が無い・・しかもSo2をどんどん減らす方向に行ってる生産者で、無垢な味わいが受け、もともと少ない数がさらに無くなってしまっています。
このたび、ようやく、ブノワ・ライエのシャンパーニュをご紹介できる運びとなりました。実は、昨年10月に入荷しておりましたが、真価を十分に発揮させるため、今日まで休ませてきました。
ブノワ・ライエのシャンパーニュに興味を抱き始めて数年たちますが、期待どおり年を追うごとに味わいはより純粋になり、内に隠然とこもっていた力が姿を現してきたことに、あらためて感嘆しています。 ブノワのワインは、2006年を境に大きな進化がみられました。が、ブノワのシャンパーニュは収穫から最低4年間を経てリリースされるので、2006年以降のブレンドが登場可能になるのは、2010年秋以降になります。それゆえ、これまで仕入を控えていたのですが、すでに2006年産のヴァン・クレール(発酵済みワイン)がブレンドに用いられはじめましたので、扱いを開始いたしました。といいましても、「新時代への移行」はまだ完了していませんので、今回のキュヴェのいくつかには、2005年産のヴァン・クレールがブレンドされています。 従って、この秋リリースされる2006年以降のブレンドからなる《ブリュット・ナチュール、ブリュット・エッセンシエル、ミレジメ2006》は、さらに上品で純粋な味わいになりますので、いっそうご期待ください。


ブノワの新時代を語るには、シャンパーニュで活躍するエノローグ[エルヴェ・ジェスタン]のことから説明しなくてはなりません。ブノワがエルヴェ・ジェ
スタンと出会った2002年当時、エルヴェはデュヴァル・ルロワ社でメートル・ド・シェー(醸造責任者)を務めていました。二人の出会いから数年を経て、ブノワのシャンパーニュは新たな表現方法を見出し、新境地の味わいに入ったのです。
ちなみにエルヴェ・ジェスタンは、『ワイナート』2009年1月号/「シャンパーニュの未来図」で、当時の編集主幹・田中克幸さんによって、やや神秘的なタッチで詳しく紹介されましたが、すでにシャンパーニュの生産者たちのあいだでは、実力がとびきり評価されていました。初めて私がエルヴェに出会ったとき、見るからに優しくて穏やかな人柄の奥に潜む、鋭いまなざしと静かに燃えたぎる情熱に惹かれました。それ以来、多忙を極めるエルヴェとは、エペルネのレストランで食事をし、語らいあいながら親交を深めてきました。幅広い経験に裏打ちされ、ユニークなアイデアにあふれ、深い洞察力のあるエルヴェが発する言葉は途切れることがありません。深く考えるがゆえに大胆な仮説をつくり、それを実験によって検証しながら独創的なアイデアの実現にひたむきな努力をする、ワイン界でもたぐい稀な人物です。
「世界には、フランスよりブドウ栽培に適した気候に恵まれたところがいくつもある。とすれば、シャンパーニュの生き残る道は、最上のクオリティを造りだす以外にない。なのに、メゾンはラベルやパッケージにばかりお金をかける。実際シャンパーニュは、生産工程そのものに大変コストがかかることを、もっと市場が理解してほしい。が、生産者は、コストにふさわしいビンの中身を造らなければいけない。そのために、私の魂がここにあるシャンパーニュの地で、勇気ある造り手たちと情熱を共有しながら、仕事をしたいと思っているのです」と語る、エルヴェ。いまやエルヴェの生き方に、大げさにいえば、シャンパーニュだけでなく、ワインの未来が大きくかかっているとまで、私は考えています。その彼が、地質分析の第一人者で、これまた独創的なクロード・ブルギニョンに敬意を払うのは、あまりにも当然なのです。
エルヴェ・ジェスタンは、ブノワ・ライエのコンサルタントではありませんが、同じ志をもつシャンパーニュの造り手として、深い絆で結ばれています。エルヴェとの交流により、醸造においてデブルバージュや酸化防止剤の使い方など、様々な試みがなされてきました。ブノワ・ライエは、ますます高みに向けて発展のさなかにありますが、新しいリリースのシャンパーニュを味わうのが楽しみです。
ブノワ・ライエは自然な醸造と栽培に情熱を傾けている造り手です。1993年に家族経営のドメーヌを継ぎ、1996年に元詰めでシャンパーニュを造り始めた。1994年に除草剤の使用を完全に止め、1996年に有機栽培を始め、畑に草を生やし、ビオディナミによる手入れ(ビオディナミ・トリートメント)を試みた。2003年までに有機栽培への転換を終え、2007年に有機認証を取得した。有機栽培に変えてから、ワインに明らかな違いが生まれたと彼は考えている。
「ワインが良くなったというというようなことでは全くありません。ワインは酸度を保ちながら、より高いレベルに熟すようになりました。」
栽培面積は計4.8haあり、ブジィ(3ha)、アンボネ(1ha)、トクシエール(0.6ha)、ヴォワプル(0.2ha)に広がっている。コート・デ・ブランのヴォワプルの畑は、ブジィから遠く離れており、樹齢50年のシャルドネが植えられている。この畑は、ピエール・ラルマンディエによって栽培されている。すべての畝の間に、草(カヴァー・クロップ)が生やされており、植物同士の競争を促し、表土の侵食から畑を護る役割をしている。カヴァー・クロップを始めるようになって、様々な種類の植物が育つようになり、より健全な生物多様性を形成している。
セラーでの作業方針は、「可能な限り最小限の介入」(ミニマル・インタヴェンション)である。205リットルの樽で醸造しているが、樽での醸造を全体の50%までに増やしたいと考えている。樽発酵では、すべて野生酵母で発酵している。タンクでは、特に不活性で還元した状態のステンレスタンク内では、よりリスクが高いため、時にはステンレスやエナメル塗装タンクでの発酵には培養酵母を使わざるをえないと考えている。マロラクティック発酵は、ワイン次第であるが、ライエは一般的に、マロとノン・マロのブレンドを好む。彼いわく
「マロラクティック発酵をしたワインは、すぐに複雑さをおびた味わいになるが、ノン・マロのワインは時間とともに複雑さが姿を現す。」
ライエ作のワインは、強烈でありながら重たさの気配はなく、いかにもワインらしくて濃密な性格を示している。ということは、畑作業の質に重きが置かれていることを物語っている。それらのワインは、常に、とてもよく熟したブドウから造られているが、自然を尊重した栽培方式による多くのワインと同様、その支配的な性格は果実味ではなくてテロワールである。といっても、皮肉なことに、各キュヴェはブジィ100%ではないにもかかわらず、同じ村産のいかなる生産
者のシャンパーニュよりも、いずれも典型的なブジィらしさを体現している。ドザージュは伝統的な「リケール・エクスペディション方式」にのっとっているが、この数年は着実にその添加量を減らし続けている。けれども、バランスを重視するライエは、「ノン・ドゼ」を志向してわけではない(たしかに彼は今年、ノン・ドゼ版である「ナチュレッサンス」を造ろうと試みたが、最終的に彼自身は6g/lのドザージュが自分の好みにもっともかなっていた)。この手の(ノン・ドゼ)シャンパーニュに対する世界的な需要の高まりとともに、彼のノン・ドゼものはときにやや入手難になることがあるが、探し出す価値は充分にある。というのは、ライエはいまや急速にモンターニュ・ド・ランスにおける最上のRMシャンパーニュ生産者に数えられつつあるからである。
ライエは、ノン・ヴィンテッジのシャンパーニュを、「ブリュット」と「ブリュット・ナチュール」の2タイプで出しているが、「ブリュット・ナチュール」が事情通の人たちから偏愛されている。ピノ・ノワール主体のブレンド比率はなんと90%にも達しており、リザーヴ・ワインの割合も高くて、ときに50%にも及ぶ。「ブリュット・ナチュール」のバランスと複雑さは、有機栽培に由来するブドウのさらなる成熟のおかげである、とライエは言う。「過去には、『ブリュット・ナチュール』をこのように仕立てることは不可能だったけれども、有機農法に転じてからは、それが可能になった」と、ブノワは語る。
ブノワ・ライエ自身による補足
《1995年から畑に下草を生やし、1997年からは土をかえして耕作しています。除草剤や合成殺菌剤の使用は止め、2000年から防カビ剤の使用を止めました。土壌改良のため、自家製の堆肥を使い、時々ABで許可されているオーガニック肥料を使用します。
虫害の対策には合成フェロモン剤を畑全体の50%に使用し、残りはバチルスタイプのビオ殺虫剤を使っています。野生酵母で発酵させていますが、稀に上手くいかない場合はシャンパーニュの選択酵母(増殖培地を用いない)を使用します。2007年にエコセールの認証を取得し、2009年にビオディナミに転換しました。》
● N.V. Champagne Grand Cru Brut Nature
シャンパーニュ・グラン・クリュ・ブリュット・ナチュール
【ピュアで美しくも柔らかい!人気アイテムです!】
ライエは、ノン・ヴィンテッジのシャンパーニュを、「ブリュット」と「ブリュット・ナチュール」の2タイプで出しているが、「ブリュット・ナチュール」が事情通の人たちから偏愛されている。ピノ・ノワール主体のブレンド比率はなんと90%にも達しており、リザーヴ・ワインの割合も高くて、ときに50%にも及ぶ。「ブリュット・ナチュール」のバランスと複雑さは、有機栽培に由来するブドウのさらなる成熟のおかげである、とライエは言う。「過去には、『ブリュット・ナチュール』をこのように仕立てることは不可能だったけれども、有機農法に転じてからは、それが可能になった」と、ブノワは語る。
上記の文章がこのブリュット・ナチュールの方向性を見事に語っていると思います。「ナチュール」と言う言葉ひとつ取っても、非常に幅が広いものですが、やはり「ブリュット・ナチュール」とブノワが名付けた理由が有る訳です。
裏のラベルには、
「サン・アジュテ・リクール」
と小さく、でも誇らしげに記載されています。
「リキュールは足してないよ」
と言ってる訳です。
で、そんな意味でもナチュールです。勿論ですが、畑の仕事も「ナチュール」です。So2に関しても記載が無いので「ナチュール」とは行かないまでも非常に少ないはずです。
また彼の場合は、二次発酵をしたものとノン・マロのものを分けて仕込んでいます。二次発酵、マロラクティックをしたキュヴェは滑らかで複雑性を持つがやや重くなり、ノン・マロだとほぼその逆の性格になります。そこにヴィンテージにより様々な仕上がりが有り、リザーヴワインが出来、そのブレンド具合で味わいを整えるわけです。そこの部分も彼的に「ナチュール」なんです。
有機に転向して葡萄が非常にナチュラルになり、繊細で大きな構造を持つことになったのでしょう。だからこそ、今のブリュット・ナチュールが有る訳ですね。
この辺りのイメージは、ほとんど判っていたつもりでは有るんですが、今回、ヴィオレーヌをテイスティングしたことにより、よりハッキリと理解出来たと思っています。言葉にし辛かったんですね。トップ・キュヴェのヴィオレーヌのとことんまでの美しさは、
「現時点での美味しさ」
を求めてはいないんです。しかしブリュット・ナチュールは現時点での美味しさを、ブノワの考える「ナチュール」において目指したキュヴェと言えると思います。素晴らしくナチュラルな味わいです。ぜひイメージを受け取りながらお召し上がりくださいませ。
● N.V. Champagne Blanc de Noirs (Prestige) Extra Brut
シャンパーニュ・ブラン・ド・ノワール(・プレスティージュ)・エクストラ・ブリュット
【さすがブノワ・ライエ!素晴らしい質感です!】
今までに何度か飲んでいますが、やはりこのブラン・ド・ノワールは安心して飲めますね・・非常にリッチでナチュラルな味わいです。今回のロットは2016年2月のデゴルジュマンで5g/Lのドザージュが施されています。ピノ・ノワールの旨みを引き出した、構造も大きく緻密で純な味わいです。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
【グランクリュ主体の希少なヴァン・ナチュール!新世代感覚の柔らか且つ精妙な味わいです!】 
忘れもしない3月11日午後2時46分、震災は北日本全体を襲いました。noisy はPC小屋にこもって仕事をしていましたが、
「・・この地震・・ちょっと遠いな・・」
と思ったのも束の間、経験した事の無い揺れ、ワインの悲鳴、どこからともなく訪れた超絶な圧迫感から、
「これは逃げないと!」
と、外に飛び出し、家族も外に連れ出しました。
まるで夢でも見ているかのような、地面の縦揺れ、異常なほど「く」の字になる建物などを見て、現状をハッキリと認識できませんでした。
情報が集まるにつれ、とんでもない出来事が起きたことを知らされました。悲しみに沈み、自分は一体どうしたら良いのだろうかと、悩みました。
地震の直後からは、家族・親族・友人・知り合いの安全確認に追われ、割れた瓶や飛び散った飛沫の後片付け、翌週から計画停電を開始するとの情報を聞き、
「取りあえずやることは・・」
と、エコのため、また停電してもワインの品質を守るため、セラーの入り口を閉じられるように改造することを始めました。それが上記のドア他です。(まだ途中ですが、一応、格好だけはつきました)
noisy のお店にいらっしゃったことのある方は、
「ん???これ・・どこだ?」
と思われるかもしれませんが・・・すぐの入り口のところですよ。これで密閉状況が作れるようになりました。
これで、取りあえずは安心ですが、細かな細工・仕上げと、発注済みの中型発電機が届けば(燃料さえ潤沢ならば)、品質は万全です。お陰でnoisy
の居場所の温度を若干上げる事が可能になりましたし、消費電力も、セラーの締め切りが可能になったことで、大幅に下がる事でしょう。
まあ、3月中の売上を全く無視し、計画停電中も真っ暗な中、懐中電灯で大工に徹していましたので、ものの見事に大赤字・・売上はもう見たく無いですが、被災地の方、亡くなられた方、ご親類、友人を思うと、強く生きなければと思います。家族も守り、日本も復興させ、世界にも被害のツケを回したく無いとの思いは贅沢なものでしょうか。
ある種、必要なもの以外は買わないようにしよう・・みたいなPRに聞こえてしまうACの広告、それに何でも自粛ムードが漂う現況ですが、勿論、買占めは良く無いとはしても、実際は被害に有った親戚・友人に、それも、避難所に行かない方等に送るため・・と言った場合も多いと思います。それに、本当に必要なものだけを購入するのでは無く、お金をお持ちの方は、どんどん使っていただかなければ、日本円の貨幣価値は下がり、復興どころでは無くなるかもしれません。なにせ、日本の1/3~1/5の地域で被害が出ており、工場などが東北地方に有れば、他の地域でも影響が出てしまいます。我々は、いつも以上にきちっと経済活動をしなければ成らないでしょう。noisy も、
「こんな時にワインなど紹介して!」
と言うお言葉も理解できますが、上記のような考え方で、少しでも皆さんの安らかな時間を作れるように、ワインのご紹介もして行く所存です。どうかご理解をいただきたいと思います。また、是非日本の復興のために、皆さんと協力して行きたいと思います。
で、今回初のお目見えとなったブノワ・ライエですが、日本のメディアでは、ワイナート誌の39号で、ジャック・セロス等と共に大きく取り上げられています。今回の入荷はかなり少なく、飲めたシャンパーニュのアイテムは「ブラン・ド・ノワール・プレスティージュ」のみでした。
それだけでもブノワ・ライエを充分では無いにせよ、理解できたと思います。それは、
「柔らかで滑らかな泡、強すぎない酸、充分なコク、グラン・クリュ的な高い質感、何時飲んでも良い安心感」
です。
ジャック・セロス的な先鋭さ、緊張感は無いと言えます。また、アンドレ・ヴォーホール的な極端な「フカフカ感・柔らかいぞ感」も無いです。ですが、その中間的なポジションに有り、ピュアでナチュラル、体に優しく浸透しつつ、気品を感じさせてくれる味わいなんですね。
それはやはり、ランスのグラン・クリュ主体・・による部分が大きく、また、ビオディナミ栽培の影響によるものと言えます。ビオのピュアな葡萄、南向きの条件の良いグラン・クリュ・・ということですね。
価格も、そんなリッチな葡萄を使用しつつも、かなりリーズナブルと言えます。いずれ全て飲むことができると思いますが、その前に皆さんのご支持が拡がるかな?とも予想しています。是非飲んでみてください。素晴らしい質感です。
● N.V.(2015) Champagne le Jardins de la Grosse Pierre Bouzy Grand Cru Sans Dosage Nature
シャンパーニュ・ル・ダルジャン・ド・ラ・グロス・ピエール・ブージィ・グラン・クリュ・サン・ドザージュ・ナチュール
【何じゃこりゃ~1!】
・・・つまり、もう廃れてしまったシャンパーニュの原品種をセパージュした、ドザージュゼロのエクストラ・ブリュットで、しかもサン・スフルで・・・あああ・・・想像出来ない!・・これはイメージ出来る範囲を超えてます・・・駄目ですね。
昨年ご紹介して大きな反響をいただいた、フルーリーのラシーヌさん特別キュヴェですが、エルヴェ・ジェスタンがコンサルしています。そして、ブノワ・ライエのコンサルはしていませんが、同じ志を持つ友人として影響を受け、でヴァン・ナチュールを実践しているんですよ。裏のラベルにはしっかり、
Sans Dosage Nature
と・・少し誇らしげに書かれています。
この稀有なシャンパーニュを飲める方は非常に少ないと思います。ご検討ください!
● N.V.(2014) Champagne Violane Sans Soufre Extra Brut
シャンパーニュ・ヴィオレーヌ・サン・スーフル・エクストラ・ブリュット
【今回はさすがに飲んでいませんので・・以前のレヴューを掲載しています。】
【ついに飲んでしまいました~!目茶肌理の細かい、繊細で純粋無垢なピノ・ノワールでした!ピノ・ノワール版サロン!?】

二度ほど入ってきたN.V.2010の最後の分が何故か今ひとつの人気でまだ残っていたので、
「・・まぁ・・飲んでないしな~・・どんな味わいかも判らないのは問題だ・・」
と、真っ当な理由を探し出したもんですから、落ち着いてきたはずの2010年はそのままに、着いたばかりの2011年を開けてしまいました!・・まぁ・・飲めば何かしらは判りますが、それでもこのヴィオレーヌ2011年を飲んで理解したことは大きかったな・・と思います。
アロマがまぁ・・ビックリするほど肌理細かく、ナチュラルで薫り高いです。細いものではなく、しかし非常に柔らかさと言うか、優しさを感じるクリーンなものです。シャンパーニュにはビオ系じゃなくても実は結構存在している、
「揮発酸系の香り」
は皆無です。
ん?・・シャンパーニュに揮発酸系の香りが有るとは思えない?・・
いや、実はかなりの率で揮発酸系のアロマは存在しています。「むしろその風味が必要だ」・・くらいに考えているシャンパンハウスは多いんじゃないか?とさえ思います。複雑な味わいを造り出すには必要なのかもしれませんね。
ところがですね・・このヴィオレーヌ2011には、そんなニュアンスが皆無ですから、
「とにかく思いっきり美しいピノ・ノワール!」
なんですね。わずかに色付いた液体が泡の隙間からご覧いただけるかと思いますが、全く「シミ」の無い、美しい顔をしているんです。
泡質も細やかですが、瓶熟を取ることでさらにクリーミーになるでしょう。写真のように泡が消えませんで、非常に旺盛では有りますが
「ガスがちょっとキツイ」
感じは有りません。
また、思いっきりドライです・・。全くのドザージュを施していない完全に無糖な味わいです。これって・・どういうことかと言いますと、
「一点のシミでも存在してしまうと、それが強調されて見えてしまう」
ことを意味しています。なので、このような非常に美しい味わいに持っていこうと思っても、中々実現させるのは難しいんじゃないかと思うんですね。
ミネラリティもしっかりです。果実の繊細なアロマが穏やかに感じられますが、その合間にしっかり被さるように軽やかなミネラリティが感じられます。こんなに美しいピノ・ノワールは早々見当たらないかと思います。
マリアージュですが、このように目茶繊細な味わいですと、
「塩気のキツイものは合わない」
です。
しかしながら食材そのものの味わいを生かした繊細な料理には、非常に素晴らしいマリアージュをするでしょう。
またマロ(二次発酵)をしているようですが、おそらくその割合は非常に低いので、新鮮な魚介でしたら全然OKでしょう。でもお醤油より塩が良いかな?・・と思います。
この驚くほど美しい味わいには、もしかすると・・勘違いされる方もいらっしゃるかもしれません。
「あれ?・・味が薄い・・?」
と。
まぁ、有る意味、それは正解です。つまり、このヴィオレーヌ2011年は、
「純粋無垢なピノ・ノワールのシャンパーニュ」
なんですね。余計な化粧を全くしていないんです。しかしながらエキスがキッチリ出ていますので、食材の適度な「塩分やミネラル」と出会った時、素晴らしいハーモニーになるんですね・・。
また、熟成による成長、変化はこのシャンパーニュを大きく成長させます。ドザージュせず、二次発酵も都合弱くして、無垢な味わいにしていますので、2~3年の熟成期間は驚くほどの変化を見せるでしょう。有る意味、
「ピノ・ノワール版のサロン!」
に近いような味わいとお考えいただけると良いかと思います。サロンもリリース直後は、
「・・?・・(味が無い?)・・スッキリしてるね~!」
にしか言葉が無かった経験をお持ちじゃないでしょうか。しかし、サロンも激変するでしょ?
「えっ!?」
と・・絶句する位に大化けしちゃいますが、このヴィオレーヌもしかり・・5年ほどで最高の味わいになるでしょう。
このヴィオレーヌを飲んでブノワ・ライエのシャンパーニュの理解が少し深まったと思います。エルヴェ・ジェスタンのプルミエ・クリュは3万円ほどしますが、全く同じ方向性・・ピュアこそ命!と感じました。素晴らしいシャンパーニュでした。「薄味の食材を生かしたお食事」で是非、合わせてみて下さい!素晴らしいシャンパーニュです!お奨めします!
● N.V.(2013) Champagne Violane Sans Soufre Extra Brut
シャンパーニュ・ヴィオレーヌ・サン・スーフル・エクストラ・ブリュット
【今回はさすがに飲んでいませんので・・前回のレヴューを掲載しています。】
【ついに飲んでしまいました~!目茶肌理の細かい、繊細で純粋無垢なピノ・ノワールでした!ピノ・ノワール版サロン!?】

二度ほど入ってきたN.V.2010の最後の分が何故か今ひとつの人気でまだ残っていたので、
「・・まぁ・・飲んでないしな~・・どんな味わいかも判らないのは問題だ・・」
と、真っ当な理由を探し出したもんですから、落ち着いてきたはずの2010年はそのままに、着いたばかりの2011年を開けてしまいました!・・まぁ・・飲めば何かしらは判りますが、それでもこのヴィオレーヌ2011年を飲んで理解したことは大きかったな・・と思います。
アロマがまぁ・・ビックリするほど肌理細かく、ナチュラルで薫り高いです。細いものではなく、しかし非常に柔らかさと言うか、優しさを感じるクリーンなものです。シャンパーニュにはビオ系じゃなくても実は結構存在している、
「揮発酸系の香り」
は皆無です。
ん?・・シャンパーニュに揮発酸系の香りが有るとは思えない?・・
いや、実はかなりの率で揮発酸系のアロマは存在しています。「むしろその風味が必要だ」・・くらいに考えているシャンパンハウスは多いんじゃないか?とさえ思います。複雑な味わいを造り出すには必要なのかもしれませんね。
ところがですね・・このヴィオレーヌ2011には、そんなニュアンスが皆無ですから、
「とにかく思いっきり美しいピノ・ノワール!」
なんですね。わずかに色付いた液体が泡の隙間からご覧いただけるかと思いますが、全く「シミ」の無い、美しい顔をしているんです。
泡質も細やかですが、瓶熟を取ることでさらにクリーミーになるでしょう。写真のように泡が消えませんで、非常に旺盛では有りますが
「ガスがちょっとキツイ」
感じは有りません。
また、思いっきりドライです・・。全くのドザージュを施していない完全に無糖な味わいです。これって・・どういうことかと言いますと、
「一点のシミでも存在してしまうと、それが強調されて見えてしまう」
ことを意味しています。なので、このような非常に美しい味わいに持っていこうと思っても、中々実現させるのは難しいんじゃないかと思うんですね。
ミネラリティもしっかりです。果実の繊細なアロマが穏やかに感じられますが、その合間にしっかり被さるように軽やかなミネラリティが感じられます。こんなに美しいピノ・ノワールは早々見当たらないかと思います。
マリアージュですが、このように目茶繊細な味わいですと、
「塩気のキツイものは合わない」
です。
しかしながら食材そのものの味わいを生かした繊細な料理には、非常に素晴らしいマリアージュをするでしょう。
またマロ(二次発酵)をしているようですが、おそらくその割合は非常に低いので、新鮮な魚介でしたら全然OKでしょう。でもお醤油より塩が良いかな?・・と思います。
この驚くほど美しい味わいには、もしかすると・・勘違いされる方もいらっしゃるかもしれません。
「あれ?・・味が薄い・・?」
と。
まぁ、有る意味、それは正解です。つまり、このヴィオレーヌ2011年は、
「純粋無垢なピノ・ノワールのシャンパーニュ」
なんですね。余計な化粧を全くしていないんです。しかしながらエキスがキッチリ出ていますので、食材の適度な「塩分やミネラル」と出会った時、素晴らしいハーモニーになるんですね・・。
また、熟成による成長、変化はこのシャンパーニュを大きく成長させます。ドザージュせず、二次発酵も都合弱くして、無垢な味わいにしていますので、2~3年の熟成期間は驚くほどの変化を見せるでしょう。有る意味、
「ピノ・ノワール版のサロン!」
に近いような味わいとお考えいただけると良いかと思います。サロンもリリース直後は、
「・・?・・(味が無い?)・・スッキリしてるね~!」
にしか言葉が無かった経験をお持ちじゃないでしょうか。しかし、サロンも激変するでしょ?
「えっ!?」
と・・絶句する位に大化けしちゃいますが、このヴィオレーヌもしかり・・5年ほどで最高の味わいになるでしょう。
このヴィオレーヌを飲んでブノワ・ライエのシャンパーニュの理解が少し深まったと思います。エルヴェ・ジェスタンのプルミエ・クリュは3万円ほどしますが、全く同じ方向性・・ピュアこそ命!と感じました。素晴らしいシャンパーニュでした。「薄味の食材を生かしたお食事」で是非、合わせてみて下さい!素晴らしいシャンパーニュです!お奨めします!
● N.V.(2010) Champagne Violane Sans Soufre (Extra Brut)
シャンパーニュ・ヴィオレーヌ・サン・スフル・ナチュール
【何じゃこりゃ~2!】
前回も入ってきましたが・・・オーク樽発酵でサン・スーフル、しかもドザージュ無し・・?マジっすか?・・どこまで直球ですか?・・(^^;; 全く想像付きません・・。普通、「ありえへん存在」です。
しかも2009年ものと若く、マロラクティック発酵もしている・・。判りません。飲むしかないか~!
と言う訳で、3本しか入ってませんが販売はゴク少量です。しかしル・ジャルダンと言い・・困ったもんだな~!
● N.V. Champagne Violane Sans Soufre Extra Brut
シャンパーニュ・ヴィオレーヌ・サン・スーフル・エクストラ・ブリュット
【ついに飲んでしまいました~!目茶肌理の細かい、繊細で純粋無垢なピノ・ノワールでした!ピノ・ノワール版サロン!?】

二度ほど入ってきたN.V.2010の最後の分が何故か今ひとつの人気でまだ残っていたので、
「・・まぁ・・飲んでないしな~・・どんな味わいかも判らないのは問題だ・・」
と、真っ当な理由を探し出したもんですから、落ち着いてきたはずの2010年はそのままに、着いたばかりの2011年を開けてしまいました!・・まぁ・・飲めば何かしらは判りますが、それでもこのヴィオレーヌ2011年を飲んで理解したことは大きかったな・・と思います。
アロマがまぁ・・ビックリするほど肌理細かく、ナチュラルで薫り高いです。細いものではなく、しかし非常に柔らかさと言うか、優しさを感じるクリーンなものです。シャンパーニュにはビオ系じゃなくても実は結構存在している、
「揮発酸系の香り」
は皆無です。
ん?・・シャンパーニュに揮発酸系の香りが有るとは思えない?・・
いや、実はかなりの率で揮発酸系のアロマは存在しています。「むしろその風味が必要だ」・・くらいに考えているシャンパンハウスは多いんじゃないか?とさえ思います。複雑な味わいを造り出すには必要なのかもしれませんね。
ところがですね・・このヴィオレーヌ2011には、そんなニュアンスが皆無ですから、
「とにかく思いっきり美しいピノ・ノワール!」
なんですね。わずかに色付いた液体が泡の隙間からご覧いただけるかと思いますが、全く「シミ」の無い、美しい顔をしているんです。
泡質も細やかですが、瓶熟を取ることでさらにクリーミーになるでしょう。写真のように泡が消えませんで、非常に旺盛では有りますが
「ガスがちょっとキツイ」
感じは有りません。
また、思いっきりドライです・・。全くのドザージュを施していない完全に無糖な味わいです。これって・・どういうことかと言いますと、
「一点のシミでも存在してしまうと、それが強調されて見えてしまう」
ことを意味しています。なので、このような非常に美しい味わいに持っていこうと思っても、中々実現させるのは難しいんじゃないかと思うんですね。
ミネラリティもしっかりです。果実の繊細なアロマが穏やかに感じられますが、その合間にしっかり被さるように軽やかなミネラリティが感じられます。こんなに美しいピノ・ノワールは早々見当たらないかと思います。
マリアージュですが、このように目茶繊細な味わいですと、
「塩気のキツイものは合わない」
です。
しかしながら食材そのものの味わいを生かした繊細な料理には、非常に素晴らしいマリアージュをするでしょう。
またマロ(二次発酵)をしているようですが、おそらくその割合は非常に低いので、新鮮な魚介でしたら全然OKでしょう。でもお醤油より塩が良いかな?・・と思います。
この驚くほど美しい味わいには、もしかすると・・勘違いされる方もいらっしゃるかもしれません。
「あれ?・・味が薄い・・?」
と。
まぁ、有る意味、それは正解です。つまり、このヴィオレーヌ2011年は、
「純粋無垢なピノ・ノワールのシャンパーニュ」
なんですね。余計な化粧を全くしていないんです。しかしながらエキスがキッチリ出ていますので、食材の適度な「塩分やミネラル」と出会った時、素晴らしいハーモニーになるんですね・・。
また、熟成による成長、変化はこのシャンパーニュを大きく成長させます。ドザージュせず、二次発酵も都合弱くして、無垢な味わいにしていますので、2~3年の熟成期間は驚くほどの変化を見せるでしょう。有る意味、
「ピノ・ノワール版のサロン!」
に近いような味わいとお考えいただけると良いかと思います。サロンもリリース直後は、
「・・?・・(味が無い?)・・スッキリしてるね~!」
にしか言葉が無かった経験をお持ちじゃないでしょうか。しかし、サロンも激変するでしょ?
「えっ!?」
と・・絶句する位に大化けしちゃいますが、このヴィオレーヌもしかり・・5年ほどで最高の味わいになるでしょう。
このヴィオレーヌを飲んでブノワ・ライエのシャンパーニュの理解が少し深まったと思います。エルヴェ・ジェスタンのプルミエ・クリュは3万円ほどしますが、全く同じ方向性・・ピュアこそ命!と感じました。素晴らしいシャンパーニュでした。「薄味の食材を生かしたお食事」で是非、合わせてみて下さい!素晴らしいシャンパーニュです!お奨めします!
● N.V.(2013) Champagne le Jardins de la Grosse Pierre Bouzy Grand Cru Sans Dosage Nature
シャンパーニュ・ル・ダルジャン・ド・ラ・グロス・ピエール・ブージィ・グラン・クリュ・サン・ドザージュ・ナチュール
● N.V.(2011) Champagne le Jardins de la Grosse Pierre Bouzy Grand Cru Sans Dosage Nature
シャンパーニュ・ル・ダルジャン・ド・ラ・グロス・ピエール・ブージィ・グラン・クリュ・サン・ドザージュ・ナチュール
【何じゃこりゃ~1!】
・・・つまり、もう廃れてしまったシャンパーニュの原品種をセパージュした、ドザージュゼロのエクストラ・ブリュットで、しかもサン・スフルで・・・あああ・・・想像出来ない!・・これはイメージ出来る範囲を超えてます・・・駄目ですね。
昨年ご紹介して大きな反響をいただいた、フルーリーのラシーヌさん特別キュヴェですが、エルヴェ・ジェスタンがコンサルしています。そして、ブノワ・ライエのコンサルはしていませんが、同じ志を持つ友人として影響を受け、でヴァン・ナチュールを実践しているんですよ。裏のラベルにはしっかり、
Sans Dosage Nature
と・・少し誇らしげに書かれています。
この稀有なシャンパーニュを飲める方は非常に少ないと思います。ご検討ください!
● N.V. Champagne Blanc de Noirs (Prestige) Extra Brut
シャンパーニュ・ブラン・ド・ノワール(・プレスティージュ)・エクストラ・ブリュット
【さすがブノワ・ライエ!素晴らしい質感です!】
今までに何度か飲んでいますが、やはりこのブラン・ド・ノワールは安心して飲めますね・・非常にリッチでナチュラルな味わいです。今回のロットは2018年1月のデゴルジュマンでドザージュ無しのエクストラ・ブリュットです。ピノ・ノワールの旨みを引き出した、構造も大きく緻密で純な味わいです。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
【グランクリュ主体の希少なヴァン・ナチュール!新世代感覚の柔らか且つ精妙な味わいです!】 
忘れもしない3月11日午後2時46分、震災は北日本全体を襲いました。noisy はPC小屋にこもって仕事をしていましたが、
「・・この地震・・ちょっと遠いな・・」
と思ったのも束の間、経験した事の無い揺れ、ワインの悲鳴、どこからともなく訪れた超絶な圧迫感から、
「これは逃げないと!」
と、外に飛び出し、家族も外に連れ出しました。
まるで夢でも見ているかのような、地面の縦揺れ、異常なほど「く」の字になる建物などを見て、現状をハッキリと認識できませんでした。
情報が集まるにつれ、とんでもない出来事が起きたことを知らされました。悲しみに沈み、自分は一体どうしたら良いのだろうかと、悩みました。
地震の直後からは、家族・親族・友人・知り合いの安全確認に追われ、割れた瓶や飛び散った飛沫の後片付け、翌週から計画停電を開始するとの情報を聞き、
「取りあえずやることは・・」
と、エコのため、また停電してもワインの品質を守るため、セラーの入り口を閉じられるように改造することを始めました。それが上記のドア他です。(まだ途中ですが、一応、格好だけはつきました)
noisy のお店にいらっしゃったことのある方は、
「ん???これ・・どこだ?」
と思われるかもしれませんが・・・すぐの入り口のところですよ。これで密閉状況が作れるようになりました。
これで、取りあえずは安心ですが、細かな細工・仕上げと、発注済みの中型発電機が届けば(燃料さえ潤沢ならば)、品質は万全です。お陰でnoisy
の居場所の温度を若干上げる事が可能になりましたし、消費電力も、セラーの締め切りが可能になったことで、大幅に下がる事でしょう。
まあ、3月中の売上を全く無視し、計画停電中も真っ暗な中、懐中電灯で大工に徹していましたので、ものの見事に大赤字・・売上はもう見たく無いですが、被災地の方、亡くなられた方、ご親類、友人を思うと、強く生きなければと思います。家族も守り、日本も復興させ、世界にも被害のツケを回したく無いとの思いは贅沢なものでしょうか。
ある種、必要なもの以外は買わないようにしよう・・みたいなPRに聞こえてしまうACの広告、それに何でも自粛ムードが漂う現況ですが、勿論、買占めは良く無いとはしても、実際は被害に有った親戚・友人に、それも、避難所に行かない方等に送るため・・と言った場合も多いと思います。それに、本当に必要なものだけを購入するのでは無く、お金をお持ちの方は、どんどん使っていただかなければ、日本円の貨幣価値は下がり、復興どころでは無くなるかもしれません。なにせ、日本の1/3~1/5の地域で被害が出ており、工場などが東北地方に有れば、他の地域でも影響が出てしまいます。我々は、いつも以上にきちっと経済活動をしなければ成らないでしょう。noisy も、
「こんな時にワインなど紹介して!」
と言うお言葉も理解できますが、上記のような考え方で、少しでも皆さんの安らかな時間を作れるように、ワインのご紹介もして行く所存です。どうかご理解をいただきたいと思います。また、是非日本の復興のために、皆さんと協力して行きたいと思います。
で、今回初のお目見えとなったブノワ・ライエですが、日本のメディアでは、ワイナート誌の39号で、ジャック・セロス等と共に大きく取り上げられています。今回の入荷はかなり少なく、飲めたシャンパーニュのアイテムは「ブラン・ド・ノワール・プレスティージュ」のみでした。
それだけでもブノワ・ライエを充分では無いにせよ、理解できたと思います。それは、
「柔らかで滑らかな泡、強すぎない酸、充分なコク、グラン・クリュ的な高い質感、何時飲んでも良い安心感」
です。
ジャック・セロス的な先鋭さ、緊張感は無いと言えます。また、アンドレ・ヴォーホール的な極端な「フカフカ感・柔らかいぞ感」も無いです。ですが、その中間的なポジションに有り、ピュアでナチュラル、体に優しく浸透しつつ、気品を感じさせてくれる味わいなんですね。
それはやはり、ランスのグラン・クリュ主体・・による部分が大きく、また、ビオディナミ栽培の影響によるものと言えます。ビオのピュアな葡萄、南向きの条件の良いグラン・クリュ・・ということですね。
価格も、そんなリッチな葡萄を使用しつつも、かなりリーズナブルと言えます。いずれ全て飲むことができると思いますが、その前に皆さんのご支持が拡がるかな?とも予想しています。是非飲んでみてください。素晴らしい質感です。
● N.V. Champagne Rose de Maceration Extra Brut
シャンパーニュ・ロゼ・ド・マセラスィヨン・エクストラ・ブリュット
【かなり綺麗目思考のロゼ!】
セニエ(血抜き)にせず、マセラシオン(漬け込み)にして、色と果皮のニュアンスを取り込んだ、超辛口のロゼです。とてもスッキリしていて綺麗ですね。まだ果皮のニュアンスが出てくるような熟成はしていませんので、比較軽く、でもとてもきれいで、飲みやすい味わいです。
価格的にもリーズナブルです。美味しいピノのシャンパーニュは、シャンパーニュだけではとても美味しいんですが、マリアージュが結構難しいんですよ。特に魚介が美味しい季節は、素材の新鮮さを生かした料理なら、こんなロゼのシャンパーニュもかなりいけると思います。ご検討くださいね。
● 1999-2001 Champagne Coffret Cuvee Collection Recolte
シャンパーニュ・コフレ・キュヴェ・コレクション・レコルト
【1999年、2000年、2001年と言う、ミレニアムを挟んだ希少でお買い得な木箱入りセットです!】

非常に希少なシャンパーニュの登場です。ただでさえ暴騰して高価になってきている高級シャンパーニュですが、さらには古いヴィンテージのものは、1年毎に価格は上げられていますから、現在90年代のプレスティージュは物凄いプライスになっています。
そこに今回のオファーが有りまして、たった1セットのみで有りますが、グラン・クリュのピノ・ノワールとプルミエ・クリュのシャルドネで仕込まれた希少なキュヴェをいただきけした。
内容は1999年が1本、2000年が1本、2001年が1本で、3本入りの木箱に入ったエッチング(だと思います・・)の美しいボトルに詰められています。
セパージュはピノ・ノワール50% (ブジィ、アンボネ)、シャルドネ50%(ヴォワプル、トクシエール) で、確実にプレスティージュ・クラスでは有りますが、ブノワ・ライエからすると一般的なものなのかもしれません。
ブノワ・ライエのシャンパーニュを飲まれた方ならお判りかと思いますが、非常にクリーンで質の高い味わいを、どのキュヴェでも感じることが出来ます。

また、このコフレ・コレクスィヨンはそのように古い年代のミレジメものですから、その収穫年(レコルト)の特徴をブノワ・ライエ的に表現したものと言え、しかも「ミレニアム」を挟んだ3年間と言うレアものですから、この時代、ちょうど2000年記を生きた我々にもことさらに思い入れの深いものになるかと思います。
まぁ、
「2000年?・・ミレニアム・・?・・今更ね~・・」
と言うようなお気持ちも有るかもしれません。
でも少なくとも・・こんな年代物のシャンパーニュやワインを後になってから購入しようと思い立ったとしても、とんでもなく高価になるか、入手することさえ難しいと思われますから、ミレニアムの頃にお子さんを授かった方々には、非常に価値あるものになるんじゃないかと思われます。

さすがに1セットですから、noisyもまず飲めない・・一生飲むことが出来ないシャンパーニュかと思います。その割には一本当たりは2万円ちょいですから、正規のドンペリを買ったと思えばリーズナブルですし、味わいもより期待できるかと思います。
因みにどのレコルトについても、デゴルジュマンは2016年1月です。つまり、2次発酵後かなり長い間、澱と接触していたことになり、二次発酵時の酵母の分解された旨みがギッシリ詰まっているんじゃないか・・泡も完全に溶け込みクリーミーに・・しかしその分、さほどガス圧は強く無いのかな・・などと想像しています。
希少なシャンパーニュのセットです。是非ご検討くださいませ。
● N.V.(2017) Champagne Rose de Maceration Extra Brut
シャンパーニュ・ロゼ・ド・マセラスィヨン・エクストラ・ブリュット
【かなり綺麗目思考のロゼ!】
セニエ(血抜き)にせず、マセラシオン(漬け込み)にして、色と果皮のニュアンスを取り込んだ、超辛口のロゼです。とてもスッキリしていて綺麗ですね。まだ果皮のニュアンスが出てくるような熟成はしていませんので、比較軽く、でもとてもきれいで、飲みやすい味わいです。
価格的にもリーズナブルです。美味しいピノのシャンパーニュは、シャンパーニュだけではとても美味しいんですが、マリアージュが結構難しいんですよ。特に魚介が美味しい季節は、素材の新鮮さを生かした料理なら、こんなロゼのシャンパーニュもかなりいけると思います。ご検討くださいね。
● 2012 Champagne Grand Cru Millesime Exra Brut
シャンパーニュ・グラン・クリュ・ミレズィンメ・エクストラ・ブリュット
【さすがブノワ・ライエ!素晴らしい質感・・でしょう!】
裏のラベルによると、4g/Lのドザージュ(糖分・リキュール添加)を施したエクストラ・ブリュットです。2013年7月に瓶詰めされ、2017年11月にデゴルジュマンされていますのでようやく落ち着いてきたところでしょう。勿論ミレジメですのでタイミングを見て飲むのが良いですが、2~3年位様子を見ると良いかな・・と思います。少なくて飲めないので・・すみません!
● 2014 Champagne Grand Cru Millesime Exra Brut
シャンパーニュ・グラン・クリュ・ミレズィンメ・エクストラ・ブリュット
【さすがブノワ・ライエ!素晴らしい質感です!グラン・クリュのミレジメものとしても非常にリーズナブル!】
裏のラベルによると、
「4年間、カーヴで澱といっしょにペンダントされていた」
と書いて有りますね。
以前のご案内ものはピノ70%、シャルドネ30%でしたが、今回の2014年はピノ80%、シャルドネ20%のようです。
たった3g/Lのドザージュ(糖分・リキュール添加)を施したエクストラ・ブリュットです。2015年6月に瓶詰めされ、2019年10月にデゴルジュマンされていますのでようやく落ち着いてきたところでしょう。勿論ミレジメですのでタイミングを見て飲むのが良いですが、2~3年位様子を見ると良いかな・・と思います。少なくて飲めないので・・すみません!グラン・クリュのミレジメものでこのプライス、そしてブノワ・ライエですので・・間違い無いでしょう。希少です。ご検討くださいませ。
● N.V. Champagne Naturessence Brut
シャンパーニュ・ナチュレッサンス・ブリュット
【さすがブノワ・ライエ!素晴らしい質感です!】
滑らかな口当たり、細やかな泡、バランスの良さで大人気のナチュレッサンスです。何故か今回はいつもより非常に割り当てが少ない・・。回りを少し見渡してみると、???なものを感じなくも無いですが、そんなことを言ってても始まらないので・・。
今回は頑張って「ヴィオレーヌ2011」をテイスティングしちゃいましたし、ナチュレッサンスは数も無いしで飲んでおりません。
しかし・・ヴィオレーヌ・・滅茶苦茶繊細です。一寸の汚れも見当たらない非常に美しいノン・ドゼでした。やはり「ジュスタン」に通じるものを感じます。
お早めにご検討下さい!
以下は以前のコメントです。
━━━━━
【グランクリュ主体の希少なヴァン・ナチュール!新世代感覚の柔らか且つ精妙な味わいです!】
忘れもしない3月11日午後2時46分、震災は北日本全体を襲いました。noisy はPC小屋にこもって仕事をしていましたが、
「・・この地震・・ちょっと遠いな・・」
と思ったのも束の間、経験した事の無い揺れ、ワインの悲鳴、どこからともなく訪れた超絶な圧迫感から、
「これは逃げないと!」
と、外に飛び出し、家族も外に連れ出しました。
まるで夢でも見ているかのような、地面の縦揺れ、異常なほど「く」の字になる建物などを見て、現状をハッキリと認識できませんでした。
情報が集まるにつれ、とんでもない出来事が起きたことを知らされました。悲しみに沈み、自分は一体どうしたら良いのだろうかと、悩みました。
地震の直後からは、家族・親族・友人・知り合いの安全確認に追われ、割れた瓶や飛び散った飛沫の後片付け、翌週から計画停電を開始するとの情報を聞き、
「取りあえずやることは・・」
と、エコのため、また停電してもワインの品質を守るため、セラーの入り口を閉じられるように改造することを始めました。それが上記のドア他です。(まだ途中ですが、一応、格好だけはつきました)
noisy のお店にいらっしゃったことのある方は、
「ん???これ・・どこだ?」
と思われるかもしれませんが・・・すぐの入り口のところですよ。これで密閉状況が作れるようになりました。
これで、取りあえずは安心ですが、細かな細工・仕上げと、発注済みの中型発電機が届けば(燃料さえ潤沢ならば)、品質は万全です。お陰でnoisy
の居場所の温度を若干上げる事が可能になりましたし、消費電力も、セラーの締め切りが可能になったことで、大幅に下がる事でしょう。
まあ、3月中の売上を全く無視し、計画停電中も真っ暗な中、懐中電灯で大工に徹していましたので、ものの見事に大赤字・・売上はもう見たく無いですが、被災地の方、亡くなられた方、ご親類、友人を思うと、強く生きなければと思います。家族も守り、日本も復興させ、世界にも被害のツケを回したく無いとの思いは贅沢なものでしょうか。
ある種、必要なもの以外は買わないようにしよう・・みたいなPRに聞こえてしまうACの広告、それに何でも自粛ムードが漂う現況ですが、勿論、買占めは良く無いとはしても、実際は被害に有った親戚・友人に、それも、避難所に行かない方等に送るため・・と言った場合も多いと思います。それに、本当に必要なものだけを購入するのでは無く、お金をお持ちの方は、どんどん使っていただかなければ、日本円の貨幣価値は下がり、復興どころでは無くなるかもしれません。なにせ、日本の1/3~1/5の地域で被害が出ており、工場などが東北地方に有れば、他の地域でも影響が出てしまいます。我々は、いつも以上にきちっと経済活動をしなければ成らないでしょう。noisy も、
「こんな時にワインなど紹介して!」
と言うお言葉も理解できますが、上記のような考え方で、少しでも皆さんの安らかな時間を作れるように、ワインのご紹介もして行く所存です。どうかご理解をいただきたいと思います。また、是非日本の復興のために、皆さんと協力して行きたいと思います。
で、今回初のお目見えとなったブノワ・ライエですが、日本のメディアでは、ワイナート誌の39号で、ジャック・セロス等と共に大きく取り上げられています。今回の入荷はかなり少なく、飲めたシャンパーニュのアイテムは「ブラン・ド・ノワール・プレスティージュ」のみでした。
それだけでもブノワ・ライエを充分では無いにせよ、理解できたと思います。それは、
「柔らかで滑らかな泡、強すぎない酸、充分なコク、グラン・クリュ的な高い質感、何時飲んでも良い安心感」
です。
ジャック・セロス的な先鋭さ、緊張感は無いと言えます。また、アンドレ・ヴォーホール的な極端な「フカフカ感・柔らかいぞ感」も無いです。ですが、その中間的なポジションに有り、ピュアでナチュラル、体に優しく浸透しつつ、気品を感じさせてくれる味わいなんですね。
それはやはり、ランスのグラン・クリュ主体・・による部分が大きく、また、ビオディナミ栽培の影響によるものと言えます。ビオのピュアな葡萄、南向きの条件の良いグラン・クリュ・・ということですね。
価格も、そんなリッチな葡萄を使用しつつも、かなりリーズナブルと言えます。いずれ全て飲むことができると思いますが、その前に皆さんのご支持が拡がるかな?とも予想しています。是非飲んでみてください。素晴らしい質感です。
● N.V. Champagne Grand Cru Brut Essentiel
シャンパーニュ・グラン・クリュ・ブリュット・エッセンスィアル
【かなり素晴らしいです!】
ブリュット・ナチュールのドザージュ版だと思います。規格は全く一緒ですが、6gのドザージュを施しています。
それにしても「綺麗系シャンパーニュ」です。ピノ・ノワールの個性は、悪く言えば「クドク」なり勝ち、良く言えば「華麗さ」がたっぷり出る・・そのせめぎあいを造り手はやっているのでしょう。
「リリースしたときに美味しくなければ問題だ」
と考える生産者もいれば、
「リリース後に飲み手が判断する問題だ」
とする造り手もいるでしょう。おそらくですが、ブノワ・ライエは前者です。だから、どのシャンパーニュを飲んでも、それなり以上の完成度は達成していると思いますし、好きなタイプが必ず有るとも思います。そして、例のせめぎあいの中で、ブノワ・ライエの「もがき」も見えるようにも思います。・・・だってね・・・キュヴェが多すぎ!訳が判らん!・・(^^
でも美しくて、清冽さと柔らかさが有り、泡の細やかさやしっかりしたアロマが漂うんですよね。彼のもがきが消えた時が名声を決める時でしょう。その下地がしっかり有ると思います。とても美味しいし、プライスも安いと思います。今時、グラン・クリュのみのブレンドでこの価格帯に踏みとどまっているとはありがたいです。是非ともご検討くださいませ!
● 2012 Coteaux Champenois Bouzy Rouge Parcelle des Cloches
コトー・シャンプノワ・ブージィ・ルージュ・パルセル・デ・クローシェ
【たった1200本のピノ・ノワール・グラン・クリュ!】
こちらも非常に少ないキュヴェです。なので飲めておりません。しかし、ブノワ・ライエですので、とても純粋なピノ・ノワールだろうと想像しています。あの、ラクラパールの信じられないようなシャンプノワと、是非比較してみたいものです。飲んだエージェントのM君の話しだと、「力のある味わい」だそうです。
● 2010 Champagne Grand Cru Millesime Exra Brut
シャンパーニュ・グラン・クリュ・ミレズィンメ・エクストラ・ブリュット
【さすがブノワ・ライエ!素晴らしい質感です!】
裏のラベルによると、4g/Lのドザージュ(糖分・リキュール添加)を施したエクストラ・ブリュットです。2011年6月に瓶詰めされ、2015年10月にデゴルジュマンされていますのでようやく落ち着いてきたところでしょう。勿論ミレジメですのでタイミングを見て飲むのが良いですが、2~3年位様子を見ると良いかな・・と思います。少なくて飲めないので・・すみません!
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