
リジーニのブルネッロといえば、実はnoisyも付き合い自体は長く、かれこれ20年にもなろうか・・と云うところです。ウゴライアというスペシャルなブルネッロと通常のブルネッロ、そしてサンジョヴェーゼ自根のプレフィッロッセロでした。
ウゴライアの、凝縮感溢れる、しっかりとした味わいも魅力なのですが、最近は余りに高いイタリアワインは敬遠される傾向にあるようで、良いとこ、このくらいの価格帯がお奨めなのかな?と言うところで、noisyも高価なアイテムは手が出し辛くなっています。
実は、ブルネッロと言うとその昔、大御所はビオンディ・サンティだったんですね。確かに60~70年台までのビオンディ・サンティは見るべきものが有りましたが、近年ものは・・
「なんだかな~・・奢れる者、久しからず・・かな~」
で、10年数年ほど前頃だったか、サンティの代理人が日本のエージェントを探しにnoisyに接触してきたりもしてました。とても持ちきれないので断りましたけど・・・そのころ、とても輝いていたのがこのリジーニですね。
現代的なクリアな味わいのブルネッロで、バランスがよく、しっかりと主張するのにケバくなく、しかもブルネッロ的な枯れた美味しさも持っている・・そんなワインでした。エージェントさんの絡みも有って、いつしか仕入れなくなってしまってましたが、今回はブローカーものながら、価格もリーズナブル、コンディションも良く入手できました。
ブルネッロって・・・なんだろう?なんて悩みながら飲むような、難しいワインでは無いと思います。サルヴィオーニのように、飲むタイミングを図る必要もおそらく無いと思います。イージードリンキング可能なハイポテンシャル・ブルネッロです。是非ご賞味ください。お奨めします!
ウゴライアは単一畑の看板商品です。当然ながらより洗練された味わいです。力強さが増すのでは無く、エレガンス、質感が確実に上ですが、海外の評論家さんたちがテイスティングすると、普通のブルネッロと変わらないほぼ同じ評価だったりします・・・(^^しかし、飲めば確実に違うんですけどね~!
■エージェント情報
リジーニ家の歴史は16世紀にまで遡り、モンタルチーノに領土を所有する貴族が、その先祖にあたるという名家だそう。長い歴史を持つリジーニ一家ですが、1970年代に入ったところで、ワイナリーとして非常な躍進を遂げます。当時のワイナリー管轄担当であったエリナ・リジーニ氏が中心となって、カンティーナを一新し、醸造設備の強化に努めた結果、ワインの品質はぐっと向上したそうです。
「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」はサンジョベーゼの土着分岐種であるブルネッロ100%で造られるワインですが、「ブルネッロ」とは「小さな茶色いやつ」 という意味だそう。1880年代まで貧しかったモンタルチーノの町でしたが、かのビオンディ・サンティがブルネッロという品種を発見し、「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」というワインを生み出したおかげで、モンタルチーノは驚くほど潤うようになったということです。
なお、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノは1966年にDOCの称号を獲得しましたが、その後1970年代に入るとアメリカの輸入業者などがブルネッロの畑を大々的に購入し始め、ワイン界はブルネッロブームに沸くこととなりました。そして、1975年には全体で80万本ほどの生産量だったブルネッロ・ディ・モンタルチーノは、1979年には150万本、2005年には600万本以上の生産量を上げるまでになったそうです。
現在では、サンジョベーゼのスペシャリストとして名高いフィリッポ・パオレッティ氏が栽培・醸造責任者としてリジーニのワイン造りにあたっており、品質追求を最優先とした
実直な姿勢で世にワインを送り出しています。
今回ご紹介するブルネッロ・ディ・モンタルチーノの2007年ヴィンテージは、 パーカーポイント94点の高評価作品!
「イタリアワイン醸造における、最高の表現の一つ」とも評される 「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」。リジーニの手がけるそれが、どのような味わいを持つのか…試してみないことには始まりません!