
まぁ、noisy のお客様は本当に良い方ばかりで、まずほとんど問題も起きず、noisy の詰まらん話しを良く聞いてくださる方が多いです。
半面、テイスティングをさぼってご案内などしようものなら・・
「全くもって在庫が動かない!」
と言うことにもなり、ましてや、これだけの文字数をキーボードに打ち込むだけでもかなりの時間を要しますので、下手すりゃ日がな一日パソコンの前でパチパチと・・電話番と店番をしつつ、年間360日も仕事に励んでいる訳です。
「ん?・・木曜は休みじゃないの?」
と、たまにとぼけた事をおっしゃる方もいらっしゃいますが、新着を出すのはほぼ木曜日・・・その直前は、ま~酷い状況に陥っている訳です。
さらには最近は木曜日の午後9時頃に新着が仕上がり発行されるだろうということなのか、午後8時半にもなってしまうとサーバーがかなり重くなって来まして、
「・・さん、ようやく新着も仕上がったからサーバーを更新しよ・・・ん?・・あらっ?」
と、サーバーがウンともスンとも言わないことが多くなってきました。
そんなものですんで、どうしてもメール配信もそれにつられて遅くなり、9時を大きく回ってしまうことも多々有り、ましてや不祥の息子もまだ全く頼り無い状況ですので、結局は一人で何から何までやることになってしまう訳ですね。
まぁ、そんな人生なのかと諦めてはいますが、
「もう少し楽にならんかな~・・」
とは思ってしまいます。
このピノ・グリ・サ・ガズィーユですが、以前のド太い泡物ボトルに入ったガズィーユ・シリーズとはちょいと異なる様でして、元々はスティルワインに仕上げるつもりが、
「完全発酵に持って行こうとしたらアルコール分が高くなり過ぎた」
らしく、長熟では有るが時間が掛かり過ぎることを嫌って色々と考えを巡らしたところ、
「ハタ」
と気付いたのが、
「そうだ!・・バスで京都行こう!・・いや、ガスを入れてみたらどうか?」
と言う次第のようです。
何せアルコール分が14%にも及んでしまったので、ドぶといボディではあるものの、そのままではあのフィリップ・パカレの2005年しか造っていない「アンディジェーヌ」のようなものになってしまいます。
普通のシャンパーニュだと大体12%前後ですから、それよりも2%もアルコール分が高い訳です。そのド太さをガスで細身に、しかも柔らかくさせようと言う魂胆だったんですね。
ガスは発酵時のものに、さらに少し加えているんじゃないかと想像しています。で、このバランスが実に面白くて・・ですね・・。
高アルコールならではのエステリックなアロマ・・・しかもかなり熟度の高い葡萄由来を感じさせます。香水チックです。そこに果実のニュアンス、白や黄色の果実が溶け込んだ感じです。コアが実にしっかりしていて、泡物に良くある「芯の無いフワフワした感じ」がしません。
泡は決して強く無く、グラスに注いで写真を撮ろうとしても間に合わないほどですが、口に含むと結構「ピチピチ」として、果実に加え、アロマと泡が一体となり、しかも芯がズレませんので、
「ん?・・いつもの泡とも、スティルとも、ペティアンとも違うニュアンス」
が楽しめる訳です。
いや、これ、結構に良いです。こんな感じのは飲んだこと無いですね。面白いと思います。是非飲んでみてください。以前のインデルベルグとも、全く違いますよ!
以下は以前のインテルベルグ・ピノ・グリのレヴューです。
━━━━━
【実にリーズナブル!気品溢れる白です!】
これは「格上」の感じがぷんぷんする白でした。オーセロワですんで・・大したことは無いかと思いつつのテイスティングでしたが、これは好きですね~。実に滑らかで、有る意味極上のシャルドネと比較対象にして良い味わいです。
まぁ・・noisy はひねくれ者ですんで、
「Hinterberg」
は「インテルベルグ」だろう・・ヨーロッパ的にもHを怠惰に読まない方向に行っているようですし、まして
「フランス語でHは発音しない」
と聞いているので、まぁドイツ語は発音したりしなかったり・・だとしても、もしくは実際に「ヒンテルベルグ」と発音しているのかもしれないけれど、それを確認出来ない以上、
「エージェントさんがヒンテルベルグと書いてきても絶対にそうは書かない!」
んですね~。実にひねくれてますね~。筋金入りですからね~。
なので、インテルベルグで通しますよ。マルセル・ダイスさんのSt. Hippolyteも「サン・イポリット」ですからね~。
インテルベルグ・オーセロワは2007年、少し熟したワインですがこれが非常に素晴らしいです。

確実に「貴腐」の影響が見られるゴージャスな蜜のアロマも持ちつつ、ほぼ甘く無く、そしてまるでグラン・クリュの質感にも似た高貴さを持っています。
ゴールドの美しい色合い!・・そして照り!・・揺れが見えるでしょうか?・・何となくマッタリ感まで写っているかのようです。実はこのワイン、ボトルから見ると澱が完全には下りないように見えるんですが、実際は結構下りているようです。ボトルだと濁って見えるのにグラスに入れると結構透明感が有ります。ボトルのガラスに秘密がありそうですが・・。
滑らかさは言うに及ばず、そしてまったくシツコク無いものですから・・こりゃぁ旨いはずです。価格は滅茶苦茶安いと言えます。お勧めですよ~。
インテルベルグ・ピノ・グリ・サ・ガズィーユは2011年もの、ノン・フィルターで、記載は無いようですがSo2無添加です。
これは上記にてご紹介させていただいたピノ・グリ・K・マセレと似たニュアンスながらも、わずかに「ガス」のピチピチ感、そして何とも・・
「するり」
と忍者のように体内に侵入してくる感じ・・まぁ、以前から言っている言葉に、
「発売当初のポカリスエット」がありますが、モロにそのようなニュアンスも持っているんですね~。
そう・・呆れんばかりのナチュラルなテクスチュア・・そして自然な酔いの感触です。
noisy が高校生くらいの頃のO製薬さんのポカリスエットは、点滴液をヒントに開発されましたんで、目茶身体に馴染みが良く、大ヒットしたんですね~。でもね・・大ヒットしたのは内容を大きく変えてからです。その前は、大して美味しくは無かったし、高かったんですよ。250ML缶で200円だったか・・?忘れましたが、でも何故か余り美味しいとも思わなかったのに、好きだったんですね・・。ひねくれてますね~。
で、その身体への浸透感が、このノン・フィルトレ、ノン・コラージュ、ノン・スュルフィトのピノ・グリ2011年がソックリです。そしてピノ・グリらしい穏やかなスパイス感、柔らかな中域・・しっとりとした余韻・・が楽しめるわけです。とても良いワインだと思います。
しかし、反面、非常に悪くなりやすいと思いますので、ご購入されましたらさっさと飲まれるか、14度以下で保存してくださいね。
どちらも価格としては安いと思います。質感バッチリ・・ややネットリ・・薄辛く無く旨いです!お奨めします!限定数の割り当て品ですのでお早めにどうぞ。