● 久しぶりの入荷、ディーヴァンです。ファンの多い自然派ボルドーの第一人者ですね。是非ご検討くださいませ!美味しいです!
以下は2006年に書いた文章です
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● ディーヴァンの2003年が入ってきました。いや~!素晴らしい色合いですね。noisyの脳みそのような紫の色合いです。(見たことは無いが..おそらくワインの色に染まっているに違いないと!)noisyblue の 2003年ディーヴァン!さらにお奨めしたくなってしまうじゃあ~りませんか!
サンテミリオン近郊で、卓越したACボルドーを造っているシャトー・ローデュックのスペシャル・キュヴェ、「ディーヴァン」が入荷しました。フランス国内は言うに及ばず、日本でも高い人気と数量の少なさから、入手が困難な状況になっています。
noisy もすでに何度かご紹介していますが、早い段階で完売してしまいます。「買おうと思ってたのにもうないの~!」と毎年何度も言われました..(だからさ..まだ有る内にさっさと買ってね~..)質の良いタンニンと柔らかなフレーヴァー、濃いが決して「過ぎない」エレガンスを持っている「上質のボルドー」です。「濃くて甘いサンテミリオン的右岸ボルドー」では有りません。「ほぼ残糖無し、完全発酵によるドライだがタンニンの甘さと凝縮感で若くても飲める」味わいを持っています。
「ACボルドーじゃ旨いはずが無い!」
という固定観念から抜けられないあなたにこそ、飲んでいただきたい旨安ワインです。
ディーヴァンのサイト
http://www.divin.fr/flash_content/index.htmlエージェント資料より
ボルドーの市内からサンテミリオン方面に10kmと町の近くに位置する家族経営の小さなChateau Lauduc。現当主で3代目ですがお父様は実質半ば引退しており、長男のM. Regis Grandeau 氏 が醸造責任者、次男の M. Herve Grandeau 氏 が経理・販売責任者といったトライアングルで行われております。
新しい感覚の若い Herve氏 が今までに無い飛び切り面白い高品質の赤ワインを造ろうと決心。そして専門家の協力を得て生まれたのがこのワインです。
昔通りの木製円形機械で丁寧にプレスした自然なジュースで、収量を通常よりぐっと押え 45hl/ha。手で収穫してきたぶどうを3週間最高28度と温度コントロールしながら発酵、アリエ産新樽100%で16ケ月熟成、アルコール度数13度、フィルターも清澄も一切行いません。
最初のヴィンテージ 97年の生産量は3600本、98年と99年と同じく年間生産量は7800本(26樽)と、まだまだレア物と呼べるほど少ない生産量です。
某雑誌の右岸トップワインに選ばれた97年より、一層 Big になった98年、99年。2001年はもちろんヴィンテージも素晴らしいのですが、2002年は今までの中で最高に完成された出来栄えです。とてもAC Bordeauxとは思えません。ふくよかな厚みとバニラの香りが溶け込み、心地よいアフターが長く続く素晴らしいワインです。
若干強いオークの香りを感じますが、これはこのワインのポテンシャルに溶け込む為、今から半年経つとバランスが良くなり、バニラやエスプレッソのようなクリーミーな味わいになるのが不思議です。
渋味がしっかりしておりますが、まろやかにエレガントに広がり、こういうタイプは通常デキャンターを勧められがちですが、なさらずこの個性的な味わいをグラスに直接注いでお楽しみください。
AC Bordeaux とは思えないコスト・パフォーマンスを考えると、要注意スーパーワインの6年目のリリースは、絶対買い!のワインです。フランスでも入手困難の1本です。
【数少ない自然派系ボルドーの第一人者のトップ・キュヴェ!】

2010年のリリース時から少し価格が上がってしまいましたが、人気とポテンシャルを鑑みますとまだまだリーズナブルかと思います。ディーヴァンのファーストラベルです。昨今はリーズナブルな路線を目指したフレンチ・メルロもリリースされてきました。幅のある味わいは結構・・人気です。
で、こちらの味わいですが、例えばサンテミリオンのワインがやや甘みを感じるかと思いますが・・ロケーションがすぐ近くなのに、とてもドライで残糖感を全く感じません。
それでいて葡萄は完熟していて、とても滑らかでしなやかなメルロのテクスチュアが感じられます。やや黒味と茶色味を持った色合いは、粘土土壌を好むメルロらしく程好い粘性の有るものです。果実も黒っぽいもの、茶色のものに、紫の小果実が感じられます。
ミネラリティは、穏やかなスパイス感を生み、また石灰のニュアンスが有ります。王道のメルロ・・といった風情が感じられる、骨格のしっかりしたワインです。そしてタンニンもしっかりしていますが高質で甘く、ドライな味わいをさらに苦くはせず、結果、ちょいビターな味わいがとても心地良いです。
また緻密さがたっぷり感じられますが、そこからの放出はこれからのようですで、3年ほど寝かせるとかなり良い感じになるんじゃないかと思います。最も今飲んでもガッカリすることは無いでしょう。
それなりには美味しいけれど、ただジューシーなだけ・・と言う安価なボルドーとは違い、要素の豊富さ、表情の複雑さ、そして繊細さが備わる素晴らしい左岸系ボルドーです。ご検討いただけましたら幸いです。
【数少ない自然派系ボルドーの第一人者!】

とても優れた自然派の右岸ボルドーです・・。ファンの方も多いディーヴァン2・・・セカンドです。
しかしながら、今までとは少しニュアンスが違いますので注意が必要かと思います。
今までは、単純にファーストが手摘み、セカンド機械摘みで少々セパージュ割合が違うのみ・・みたいな感じでしたが、
「2012年もののディーヴァン2はほとんどカベルネ・ソーヴィニヨン」
です。メルロは10%のみ・・ですので、カベルネの「カッチリ」とした、ややタイトなテクスチュアになります。
飲んでみると・・
「ん~・・今までよりややフラワリーで少し硬目かな・・・」
「・・柔らかさがもう少し欲しいか・・」
などと考えていたんですが、10分・・15分と時間が経ってくると、徐々に肯定感が増して来て・・
「・・あれっ?・・・妙に旨いな・・」
そうなんです。 ちょうど、塩分の少ない「澄まし汁」を飲んでいたかのようなニュアンスで、実は非常にミネラリティが高く、旨みの元になるエキス成分はとてもしっかり出ているんですね。
塩分を感じさせるようなミネラリティ成分は反対に少ないと見え、少しタイトなテクスチュアが緩み始めると同時に、ピュアな旨みに気付き、いきなり肯定感が出てくる・・・そんな感じだと思います。
メルロの重量感ある美味しさも捨て難いですが、華やかな軽さと中芯軸のしっかりした味わいも素晴らしいとと思います。是非このリーズナブルなディーヴァン2を飲んでみて欲しいと思います。超お奨めです!