ミアーニ
ミアーニ
イタリア Miani フリウーリ=ヴェネツィア・ジュリア
● ミアーニです。知っていると思っているはずですが、実はほとんど知られていない、飲まれていないのがミアーニです。資料ではワイナート誌の第13号、「北イタリアのワインを狙え」が唯一でしょう。巻頭のオールカラー9ページがミアーニのメルロの房です。手の大きさに比較しての房・粒の小ささにびっくりしてください。それに同じく17ページのレフォスコの房!カルヴァリになるこの葡萄の感動的なまでに小さく、隣の粒までの空間の大きさにたまげてください。味わいは..やっぱり素晴らしい!と言えるものです。カルヴァリ..飲みたいですねぇ!
ところでフリウラーノに関してですが、「ブリ」と「フィリップ」の二つのワインに分けられています。それぞれ、
Buri が Buttrio(ブットリオ)村
Filip が Badie (Abbazia バディエ)村
の畑のキュヴェ・・・ということらしいです。
ソーヴィニヨンは(もう引っこ抜いたと言われていますが・・)サウリンとバネルというぶどう園単位に分かれています。生産量が少なかったのでしょう、単にソーヴィニヨンとしてリリースされています。
まあ、ほとんどの方が飲まれていないと思いますし、
「ミアーニ?なにそれ?」
という方さえ沢山いらっしゃると思います。仕方が無いことでは有ります。リアルワインガイドでさえ、今まで一度たりともテイスティングレヴューをしていない訳です。
それに、noisy としては、縁有って・・・というか、何故か細い糸の綱渡り状態とは言え、とても希少なミアーニのワインを、それなりに長いこと扱わせていただけているんです。奇跡っちゃあ奇跡です。
「で、お主はどれだけ飲んだのよ?」
と聞かれると・・・これがなかなかに辛いところで、メルロが2度ほど、白はまあ何度も・・たった600本という生産量!のカルヴァリは1度キリ・・・滅茶苦茶硬かった・・・(T.T
フリウラーノは上手く育った年は村別畑別にします。中量級ながらもミアーニならではの美しさを誇ります(分かれてからは飲んでませんが!)尖った香りがノーズを突き刺すことも無く、さりとて、アロマティックなミネラルの複雑さはしっかりと有る・・・という素晴らしいワインです。
ソーヴィニヨンは例年それなりに有るのですが、今回は無いです。こちらも中量級ながら、トカイの軽めなアロマティックさとは変わって、やや重みの有る石灰系ミネラルに富み、飲み応えの有る味わいです。(おそらく・・)こちらは1200本ほど造ったようです。
シャルドネは・・・・実は飲んでいないので、何も言えません。毎年1本か2本・・・購入できれば良い方なんです。有る意味、カルヴァリと同様の600本という生産量ですから、滅茶苦茶レアです。
リボッラ・ジャッラは、これまた600本という生産本数。ポテンシャルは白ワインの中ではトップかもしれません。若いうちでもそれなりに美味しく飲めますが、このブドウが持つ未知数の力を引き出していますから、グラヴネールのように10年置いたら大化けするかもしれません。
正直、ミアーニという生産者のワインを知らずにイタリアワインがどうこう・・・とは語れないと思います。そしてミアーニを知ってしまえば、フランスワインがどうだ、イタリアワインは好みじゃない、などは意味を成さなくなり、ワイン生産地による好み、国境は無いものと同義になります。noisyを見ていればおそらくそう感じていただけるはず・・・。
生産量のかなりの部分をバルク売りしてしまいますが、それも凄いことではあるにせよ、極端に古い古木、収穫量の抑制が有ってのことですから・・。1本のブドウの樹から500gくらいしかワインにしていないんです。15ヘクタールから7000本強という数字は、1アール(100平方メートル、10メートル×10メートル、約30坪)で、ワインがたったの5本弱ほどですよ。美味しさを別としても、1年間の賃料だけ考えたら・・・ミアーニのワインのプライスも納得できると思います。
今回はそれぞれのコラムにはコメントは有りません。飲んでいないものは、さすがに偉そうには書けませんが、世界を代表するワインです。カルヴァリは・・・ごめんなさい!無いです。このところ入荷していません・・
 | Friuli-Venezia Giulia
Miani ミアーニ
地区 コッリ・オリエンターリ地区 造り手 エンツォ・ポントーニ
|
ブドウ園は母方一族のものだったが、1980年代にエンツォが引き継いで元詰めを開始。1984年がファースト・ヴィンテッジ。元々は父と一緒にワイナリーの運営は行っていて、エンツォもメカニックの仕事との兼業だったが、1990年代に入って父が死んだので、ワイン造りに専念しはじめた。家族経営のワイナリーで、エンツォ・ポントーニがオーナー/ワインメーカー/アグロノミスト。雇われコンサルタントはなし。エンツォは、メカニックとして17年間働いた人物。非常に控えめな人で、ワインフェアや試飲会には一切顔を見せず、黙々と自らのワイン造りに専念している。
栽培ビオロジック(一部ビオディナミ)
栽培品種 メルロ、レフォスコ、タッツェレンゲ、カベルネ・ソーヴィニョン、ピニョーロ、シャルドネ、トカイ、ソーヴィニョン・ブラン、リボッラ・ジャッラ
自社畑面積 12ha(うち、8haはリース)
土壌 泥灰質土壌
醸造 (白ワイン)ステンレスタンクでデブルバージュしてからフレンチ・オーク樽で発酵。破砕・除梗ののちプレス。長時間かけてプレスは優しく行う。 (赤ワイン)ステンレスタンクと木製発酵槽で発酵。 |
● 2016 Rosso C.O.F.
ロッソ・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ JIS
【希少なミアーニの赤です!】

「ん?・・何の写真?」
と思われたかもしれません。実はこれ、WINART誌の第13号、「特集 北イタリアを狙え」の巻頭の写真です。2002年に出版された、少し古い本です。
手の大きさが・・不自然ですよね?・・まぁ、本の写真を斜め上から撮ってますから、写真自体が台形に変形しているのも有り、
「指が・・超短い!」
みたいになっちゃってますが、今回、そこはど~でも宜しい・・。
「手と葡萄の実のバランスを見て欲しい!」んですね・・。
ど~ですか?・・
「・・・ちっちゃ~・・」
と・・思われるに違いないですが、これがミアーニのメルロです。
まぁ、WINARTの本編にはカルヴァリのレフォスコの写真も有りますが、これなんぞ、必見ですぞ。これ、見たら・・知らなかったことを恥じるに違いないです。
まさに、こんな小さな実と房をエンツォは造っているんですね・・。クローンもあるのかもしれませんが、この小ささこそがこのミアーニのC.O.F.の気候と土壌の表現そのものなんでしょう。
想像してみましょう・・こんなに小さな房では、1本のワインを使用するのにどれだけの房を必要とするのか・・でもエンツォはその貴重な実を選別してどんどん捨ててしまいます。それが2010~2011年とメルロが届かなかった理由の一つでしょう。
果汁は・・ほとんど無いと言って良いような葡萄だそうです。そりゃぁ・・そうですよね・・種も有りますし、メルロの果皮は分厚いですからね・・。厚い果皮、果皮の周りの熟度の高い部分が少し、果汁がほんの少し、あとは種・・・です。それが・・「ミアーニ・メルロ」です。
2012年はそこそこは採れたようです。でも最大で1500本だそうで・・でも、「ブリ」「フィリップ」の両方の畑を一緒にせずとも済んだんですね。
またロッソは、捨てられずに済んだ葡萄で仕込み、キュヴェを仕立てる時に余ったもの、また、上級キュヴェにするには「不足している」とされたもののブレンドのようです。なので、2010、2011年もリリースされました。
まだこれほどまでにミアーニが衆知される前には、結構・・飲めました。その昔ミアーニ・メルロが欲しくて、かなり探しましたが、貰えたのはソーヴィニヨンだけ・・みたいな時代も有りました。そうこうしているうちに、その代理店とミアーニの関係がおかしくなり、またまた振り出しに戻り・・そうこうしているうちに、ラシーヌさんから・・
「ミアーニをやらないかと言われてるけど・・断った」
などと・・言う時期も有ったと記憶しています。
「・・なんでやらないの~?」
と・・。
でも結局扱っていただけることになり、今に至っています。
ミアーニ・メルロとフォワグラのマリアージュは、もう随分前に・・メルロを2本も開けて楽しみました。凄い経験でした・・。片方は平底デキャンタに落とし、もう片方はボトルからそのまま・・です。「ワインとは、マリアージュとはなんぞや?」の答えのひとつになった経験です。
おそらくですが、この2つのメルロ・・そしてロッソでさえ、そう易々と柔らかくなってくれないでしょう。でもマリアージュの世界では、そんなことはどうでも良いことです。食を中心に考えれば、その食を第一にしたマリアージュをすべきですが、ワインを中心に考えればそのワインを第一に考え、どのような構成になっているのか・・とか、どんなポテンシャルなのか、どんな違う表情を見せてくれるのかなどが判る、しかも美味しい食が求められるかと思うんですね。
だから、このワインの今の状態は、この瞬間にこそ存在する訳で、少し時間が経ってしまったら、もう変化しているんです。で、またその瞬間にも同じことが言える訳で・・その連続と言うことになるかな・・と思います。だからこそ、最高の食材とそのワインが、どんなポテンシャルを発揮してくれるのか、またマリアージュとしてはどうか、マリアージュを外してみてどうか、など・・非常に勉強させていただいたので、感慨深いワインなんですね。
まぁ・・物凄いワインです。化け物とも言えます。ロッソは化け物の子です・・(^^;; なので、怖いものが見たい方は、ぜひ何とか機会を作って挑戦してみてほしいと思います。ご検討くださいませ。
● 2016 Refosco dal Peduncolo Rosso C.O.F.
レフォスコ・ダル・ペドゥンコーロ・ロッソ・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
【実はミアーニは、滅茶苦茶アイテムが多いって・・知ってました?】

せっかく前回は死んだ気になって2016年の「レフォスコ」を開けたんですが、裏ラベルに「レフォスコ・ダル・ペドゥンコーロ」と書いてあったかどうか忘れてしまったので、
「今回ご紹介のものと全く同じかどうか判らない・・」
と言う、ワイン屋失格な状況になってしまっています。
それと言うのも、実はミアーニさんは小区画それぞれで収穫された葡萄をそれぞれに仕上げて、そしてブレンドしたりしなかったりでボトル詰めするので、
「エージェントさんがミアーニを訪ねると、そのキュヴェの多さに驚く」
のだそうです。
なのでこのワインが、前回ご紹介したものと同じなのかは判らず、
「一応違うもの」
としてご紹介させていただきます。
何せミアーニの情報は未だに非常に少なく、そもそもいつも畑に居てつかまらないので、誰もが結構に苦労している訳ですね。
因みにこのワイン、コッリ・オリエンターリ・フリウーリD.O.C.で、レフォスコ・ダル・ペドゥンコーロ種(レフォスコの一種)です。そもそもnoisyとしましては、ミアーニがカルヴァリ畑を売ってしまった後に、新たに「コズット畑」を買い足したので、以前から若干持っていたレフォスコの畑とコズットの畑を混ぜたものが「レフォスコ」で有り、コズット・オンリーのものが「レフォスコ・コズット」だとばかり思いこんでいました。どうやら微妙に異なるようです。
ですが、「レフォスコ2016」も滅茶美味しかったので、是非この・・同じかもしれない「レフォスコ・ダル・ペドゥンコーロ2016」も飲んでみていただきたいと思います。ご検討くださいませ。
以下はおそらく・・ダル・ペドゥンコーロの付かないレフォスコ2016のレヴューです。
-----
【純!めちゃピュアです!・・果汁の無い・・果皮だけの味わいに近いのに、重過ぎない・・美しいレフォスコでした!】
前回、「しら~っ」と出したんですが全く売れず。
「えっ?・・カルヴァリの後継なのに・・売れないの?」
とちょっとビックリ。
まぁ、本当は1本飲みたかったので良いんですけどね。お陰様で素晴らしい経験をさせていただけました。
この、濃密な色!・・凄い密度ですね~。全くグラスを持つ手は見えない・・このところご紹介させていただいているワインとは、全く方向性が異なるかのように思えます・・。
「・・でも!」
いや・・美しいです。心が洗われるような、真っすぐな美しさに満ちていました。そして、
「滅茶苦茶ドライ!」
です。甘さは全く無し。
酸もしっかり有るんですが・・エッジが無くて「つるんつるん」です。
なので、「純粋」x「純粋」=「純粋」2乗
みたいな凄い感覚です。
で、運良く・・この晩のオカズは何と「焼き鳥」でした。串の種類も色々あり、それぞれにこの純なレフォスコはしっかり対応してくれていたんですが・・
「レバー!」
いや~・・これがもう、最高です!凄いマリアージュでした・・レバーだけ買い足して来てもらって呑みたい位・・いや、もう夜中の一時ですけど。
まぁ、カルヴァリならずとも、ミアーニ・メルロにフォワグラとか、レバーとかは絶品では有りましたが、やはり純で密な赤には、高級食材が似合うとしても、
「焼き鳥最高!」
なのも間違い無し・・いや、レバー串が最上では有りますが、さっぱり系の「つくね」や、少し脂のある「カシラ」にも合わせてくれる辺り、ミアーニ・レフォスコの懐の深さを感じさせていただきました。
そもそも・・飲んでご紹介するようなワインでは無くなったはずでは有りますが、時に「役得」も無いと枯れちゃいますから・・ご容赦ください。お勧めします!
以下は先週書いた文章です。
━━━━━
カルヴァリは・・見ないなぁ・・と思っていたら、どうやら畑を手放してしまったようです。こだわってしまうとどうしても余りに収量が出ないのが原因?・・かと推察します。
2015年もののレフォスコがラシーヌさんからリリースされていたのはずいぶん後になって知ったんですが、結局お声掛けは無かったですね。
なので、今回の品物はブローカー入れです。リストを眺めていたら入ってました。状態は悪くないと思います。
なにせ、あの「カルヴァリ」もレフォスコで、たった1度では有りますが、強烈なインパクトを受けた印象を覚えています。
「・・これって・・もしかして・・果皮だけ?」
もう一度、少し熟したカルヴァリを飲んでみたかった・・と残念に思っています。ワイン屋でもそうですから、お客様なら余計にそうですよね・・その人の興味がどこに有るかにもよるかもしれませんが・・。
と言う訳で、非常にリーズナブルに仕上がったと思います。ご検討くださいませ。

「ん?・・何の写真?」
と思われたかもしれません。実はこれ、WINART誌の第13号、「特集 北イタリアを狙え」の巻頭の写真です。2002年に出版された、少し古い本です。
手の大きさが・・不自然ですよね?・・まぁ、本の写真を斜め上から撮ってますから、写真自体が台形に変形しているのも有り、
「指が・・超短い!」
みたいになっちゃってますが、今回、そこはど~でも宜しい・・。
「手と葡萄の実のバランスを見て欲しい!」
んですね・・。
ど~ですか?・・
「・・・ちっちゃ~・・」
と・・思われるに違いないですが、これがミアーニのメルロです。
まぁ、WINARTの本編にはカルヴァリのレフォスコの写真も有りますが、これなんぞ、必見ですぞ。これ、見たら・・知らなかったことを恥じるに違いないです。
まさに、こんな小さな実と房をエンツォは造っているんですね・・。クローンもあるのかもしれませんが、この小ささこそがこのミアーニのC.O.F.の気候と土壌の表現そのものなんでしょう。
想像してみましょう・・こんなに小さな房では、1本のワインを使用するのにどれだけの房を必要とするのか・・でもエンツォはその貴重な実を選別してどんどん捨ててしまいます。それが2010~2011年とメルロが届かなかった理由の一つでしょう。
果汁は・・ほとんど無いと言って良いような葡萄だそうです。そりゃぁ・・そうですよね・・種も有りますし、メルロの果皮は分厚いですからね・・。厚い果皮、果皮の周りの熟度の高い部分が少し、果汁がほんの少し、あとは種・・・です。それが・・「ミアーニ・メルロ」です。
2012年はそこそこは採れたようです。でも最大で1500本だそうで・・でも、「ブリ」「フィリップ」の両方の畑を一緒にせずとも済んだんですね。
またロッソは、捨てられずに済んだ葡萄で仕込み、キュヴェを仕立てる時に余ったもの、また、上級キュヴェにするには「不足している」とされたもののブレンドのようです。なので、2010、2011年もリリースされました。
まだこれほどまでにミアーニが衆知される前には、結構・・飲めました。その昔ミアーニ・メルロが欲しくて、かなり探しましたが、貰えたのはソーヴィニヨンだけ・・みたいな時代も有りました。そうこうしているうちに、その代理店とミアーニの関係がおかしくなり、またまた振り出しに戻り・・そうこうしているうちに、ラシーヌさんから・・
「ミアーニをやらないかと言われてるけど・・断った」
などと・・言う時期も有ったと記憶しています。
「・・なんでやらないの~?」
と・・。
でも結局扱っていただけることになり、今に至っています。
ミアーニ・メルロとフォワグラのマリアージュは、もう随分前に・・メルロを2本も開けて楽しみました。凄い経験でした・・。片方は平底デキャンタに落とし、もう片方はボトルからそのまま・・です。「ワインとは、マリアージュとはなんぞや?」の答えのひとつになった経験です。
おそらくですが、この2つのメルロ・・そしてロッソでさえ、そう易々と柔らかくなってくれないでしょう。でもマリアージュの世界では、そんなことはどうでも良いことです。食を中心に考えれば、その食を第一にしたマリアージュをすべきですが、ワインを中心に考えればそのワインを第一に考え、どのような構成になっているのか・・とか、どんなポテンシャルなのか、どんな違う表情を見せてくれるのかなどが判る、しかも美味しい食が求められるかと思うんですね。
だから、このワインの今の状態は、この瞬間にこそ存在する訳で、少し時間が経ってしまったら、もう変化しているんです。で、またその瞬間にも同じことが言える訳で・・その連続と言うことになるかな・・と思います。だからこそ、最高の食材とそのワインが、どんなポテンシャルを発揮してくれるのか、またマリアージュとしてはどうか、マリアージュを外してみてどうか、など・・非常に勉強させていただいたので、感慨深いワインなんですね。
まぁ・・物凄いワインです。化け物とも言えます。ロッソは化け物の子です・・(^^;; なので、怖いものが見たい方は、ぜひ何とか機会を作って挑戦してみてほしいと思います。ご検討くださいませ。
● 2018 Friulano C.O.F.
フリウラーノ・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
【フリウラーノの最高峰です!】
リリース直後に飲んでもとても美味しく・・でも、余りのスムーズさに、
「美味しいけど・・ちょっと物足りないか?」
と言うような気にさせられるフリウラーノです。
もともとトカイ・フリウラーノと言う名の品種でしたが、トカイと言う名前が「トカイ・ワイン」と紛らわしいと言うことで、ただのフリウラーノになっています。
で、この品種でエレガンスを感じるワインは非常に少ないと言えます。言ってしまえば、
「ミネラリティはたっぷり有るが、どこか新世代のミネラリティ感が漂う」
もしくは、
「ミネラリティはたっぷりだが、どこか野暮ったい」
風なイメージです。
そのような観点からは対局に有る姿をしていますから、さっさと飲んでしまうと
「少し物足りない・・」
と感じさせられるのかもしれません。
何せエンツォ・ポントーニの所有する畑は15ヘクタールほど。そして生産されるワインは8000本に過ぎません。
これ、もしブルゴーニュに当てはめたら大変なことになるんですよ。コート・ド・ニュイの畑面積が1500ヘクタールと言われていますから、ミアーニ所有の面積の100倍ですよね?・・だから、8000本×100で、80万本しかないことになっちゃいます。1ヘクタール辺りでは、533本、バリックで2樽も造れないんです。
これってどの位の水準なのか、判り辛いでしょうから、もっとも厳しいと思われる、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティで比較すると、25ヘクタールほどの総所有面積から平均8万本ほどと言われていますから、80000÷25で、1ヘクタール辺り3200本です。
つまり、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティのちょうど・・
「六分の一」
です。
もっと簡単に言うと、まぁ、安易では有りますがD.R.C.の6倍の葡萄コストが掛かっている・・と言うことなんですね。
ミアーニの熟したフリウラーノやソーヴィニヨンが途轍もなく美味しいことは、だんだん判ってきました。でもまだ周知はされていません。この機会に是非、ご検討くださいませ。
● 2018 Sauvignon C.O.F.
ソーヴィニヨン・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウリ
【今回のソーヴィニヨンは1アイテムのみの到着でした!】
マロラクティックを回避して仕上げる、言ってみるなら、ディディエ・ダグノー的な味わいになるかと思います。まぁ、品種は同様だとしても、持っているミネラリティは全然違いますけどね。
エンツォ・ポントーニは最近は区画ごとに仕上げているそうで、膨大なアイテムのキュヴェが存在するそうです。ほんと、仕上げたワインを売らない人なんですよね・・。
前回は4アイテム届いたソーヴィニヨン、ブットーリオのジテレから「ジテレ・カヴァ」「ジテレ」、「ソロン」とブレンドの「ソーヴィニヨン」は、今回は1アイテムのみです。
まぁ、イタリア北部のソーヴィニヨンの最も優れたワインであることは間違いないでしょう。さっさと飲んでもややタイトで美しく綺麗な味わい、ある程度長く置くと豊満さが出てくるソーヴィニヨンです。ご検討くださいませ。
● 2018 Chardonnay C.O.F.
シャルドネ・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
【ジテレはブットーリオの葡萄園?・・シャルドネのキュヴェで登場です!】
実は・・聞いた話しで確証は無いんですが、ミアーニは非常に広い範囲の畑を持っており、その中で、葡萄を厳選しますので、多くの葡萄を放ったままにするそうです。そして、ワインに仕上げてからも多くのキュヴェが他の業者に渡され、残った少しのキュヴェもかなりの部分が貯蔵に回されるそうです。
なので、ミアーニの名前で販売されるのは非常に少ない・・のが判りますよね。noisy は結構昔からやっていますので、お客様はご存知だし、ご購入されたことも有るかと思います。でも、多くの方はご存知無いし、ましてや飲んだことさえ無いのでしょう。
まだラシーヌさんが輸入する前からnoisy はミアーニに目を付けていて、何とかして扱おうと苦労していました。ようやく小さな糸口から正規をもらえるようになったと思ったら・・その正規さんがエクスクルーシヴを失ってしまいまして、
「・・なんだかな~・・ようやっと仕入れられるようになったのになぁ・・」
と残念がったものです。
まぁ、それから1~2年後だったか、ラシーヌさんが扱うことになりまして・・安堵しましたが、不思議な縁も何となく感じたものです。
そんな noisy でさえ、今回のシャルドネ3アイテムのうちの「ジテレ」は二度目です。こちらはブットーリオにある畑(葡萄園)のようです。こちらは単独で詰めたのでしょう。1本じゃぁ・・どうにもなりませんよね。
それと「バラッカ」が単独で届いています。他は・・情報が無くて判りません。
でも、価格差はほとんど有りませんので、さほどのポテンシャル差は無いのかもしれません。
とにかく・・ミアーニのカンティーナに行くと、訳の分からないキュヴェが沢山有って、しかもかなりの量のストックに圧倒されるそうです。販売には興味が無く、造ることに専念してしまうようなお方だそうで・・このシャルドネたちも元々少ないですから購入出来たらラッキ-・・と言うことでしょう。ご検討くださいませ。
● 2018 Sauvignon Zitelle C.O.F.
ソーヴィニヨン・ジテレ・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウリ
【今回のソーヴィニヨンは4アイテム!】
マロラクティックを回避して仕上げる、言ってみるなら、ディディエ・ダグノー的な味わいになるかと思います。まぁ、品種は同様だとしても、持っているミネラリティは全然違いますけどね。
で、今回は何と・・ソーヴィニヨンは4アイテムも届いています。全然訳が判りませんが、エンツォ・ポントーニは最近は区画ごとに仕上げているそうで、膨大なアイテムのキュヴェが存在するそうです。ほんと、仕上げたワインを売らない人なんですよね・・。
ブットーリオのジテレから「ジテレ・カヴァ」「ジテレ」、お馴染みの「ソロン」とおそらくブレンドの「ソーヴィニヨン」です。前者2アイテムは noisy も飲んだことが無いです。イタリア北部のソーヴィニヨンの最も優れたワインと言えるでしょう。ご検討くださいませ。
● 2016 Rosso C.O.F.
ロッソ・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
【希少なミアーニの赤です!】

「ん?・・何の写真?」
と思われたかもしれません。実はこれ、WINART誌の第13号、「特集 北イタリアを狙え」の巻頭の写真です。2002年に出版された、少し古い本です。
手の大きさが・・不自然ですよね?・・まぁ、本の写真を斜め上から撮ってますから、写真自体が台形に変形しているのも有り、
「指が・・超短い!」
みたいになっちゃってますが、今回、そこはど~でも宜しい・・。
「手と葡萄の実のバランスを見て欲しい!」んですね・・。
ど~ですか?・・
「・・・ちっちゃ~・・」
と・・思われるに違いないですが、これがミアーニのメルロです。
まぁ、WINARTの本編にはカルヴァリのレフォスコの写真も有りますが、これなんぞ、必見ですぞ。これ、見たら・・知らなかったことを恥じるに違いないです。
まさに、こんな小さな実と房をエンツォは造っているんですね・・。クローンもあるのかもしれませんが、この小ささこそがこのミアーニのC.O.F.の気候と土壌の表現そのものなんでしょう。
想像してみましょう・・こんなに小さな房では、1本のワインを使用するのにどれだけの房を必要とするのか・・でもエンツォはその貴重な実を選別してどんどん捨ててしまいます。それが2010~2011年とメルロが届かなかった理由の一つでしょう。
果汁は・・ほとんど無いと言って良いような葡萄だそうです。そりゃぁ・・そうですよね・・種も有りますし、メルロの果皮は分厚いですからね・・。厚い果皮、果皮の周りの熟度の高い部分が少し、果汁がほんの少し、あとは種・・・です。それが・・「ミアーニ・メルロ」です。
2012年はそこそこは採れたようです。でも最大で1500本だそうで・・でも、「ブリ」「フィリップ」の両方の畑を一緒にせずとも済んだんですね。
またロッソは、捨てられずに済んだ葡萄で仕込み、キュヴェを仕立てる時に余ったもの、また、上級キュヴェにするには「不足している」とされたもののブレンドのようです。なので、2010、2011年もリリースされました。
まだこれほどまでにミアーニが衆知される前には、結構・・飲めました。その昔ミアーニ・メルロが欲しくて、かなり探しましたが、貰えたのはソーヴィニヨンだけ・・みたいな時代も有りました。そうこうしているうちに、その代理店とミアーニの関係がおかしくなり、またまた振り出しに戻り・・そうこうしているうちに、ラシーヌさんから・・
「ミアーニをやらないかと言われてるけど・・断った」
などと・・言う時期も有ったと記憶しています。
「・・なんでやらないの~?」
と・・。
でも結局扱っていただけることになり、今に至っています。
ミアーニ・メルロとフォワグラのマリアージュは、もう随分前に・・メルロを2本も開けて楽しみました。凄い経験でした・・。片方は平底デキャンタに落とし、もう片方はボトルからそのまま・・です。「ワインとは、マリアージュとはなんぞや?」の答えのひとつになった経験です。
おそらくですが、この2つのメルロ・・そしてロッソでさえ、そう易々と柔らかくなってくれないでしょう。でもマリアージュの世界では、そんなことはどうでも良いことです。食を中心に考えれば、その食を第一にしたマリアージュをすべきですが、ワインを中心に考えればそのワインを第一に考え、どのような構成になっているのか・・とか、どんなポテンシャルなのか、どんな違う表情を見せてくれるのかなどが判る、しかも美味しい食が求められるかと思うんですね。
だから、このワインの今の状態は、この瞬間にこそ存在する訳で、少し時間が経ってしまったら、もう変化しているんです。で、またその瞬間にも同じことが言える訳で・・その連続と言うことになるかな・・と思います。だからこそ、最高の食材とそのワインが、どんなポテンシャルを発揮してくれるのか、またマリアージュとしてはどうか、マリアージュを外してみてどうか、など・・非常に勉強させていただいたので、感慨深いワインなんですね。
まぁ・・物凄いワインです。化け物とも言えます。ロッソは化け物の子です・・(^^;; なので、怖いものが見たい方は、ぜひ何とか機会を作って挑戦してみてほしいと思います。ご検討くださいませ。
● 2016 Refosco C.O.F.
レフォスコ・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
【純!めちゃピュアです!・・果汁の無い・・果皮だけの味わいに近いのに、重過ぎない・・美しいレフォスコでした!】--注:こちらはブローカーもののテイスティングレヴューです。

前回、「しら~っ」と出したんですが全く売れず。
「えっ?・・一応カルヴァリの後継なのに・・売れないの?」
とちょっとビックリ。
まぁ、本当は1本飲みたかったので良いんですけどね。お陰様で素晴らしい経験をさせていただけました。
この、濃密な色!・・凄い密度ですね~。全くグラスを持つ手は見えない・・このところご紹介させていただいているワインとは、全く方向性が異なるかのように思えます・・。
「・・でも!」
いや・・美しいです。心が洗われるような、真っすぐな美しさに満ちていました。そして、
「滅茶苦茶ドライ!」
です。甘さは全く無し。
酸もしっかり有るんですが・・エッジが無くて「つるんつるん」です。
なので、「純粋」x「純粋」=「純粋」2乗
みたいな凄い感覚です。
で、運良く・・この晩のオカズは何と「焼き鳥」でした。串の種類も色々あり、それぞれにこの純なレフォスコはしっかり対応してくれていたんですが・・
「レバー!」
いや~・・これがもう、最高です!凄いマリアージュでした・・レバーだけ買い足して来てもらって呑みたい位・・いや、もう夜中の一時ですけど。
まぁ、カルヴァリならずとも、ミアーニ・メルロにフォワグラとか、レバーとかは絶品では有りましたが、やはり純で密な赤には、高級食材が似合うとしても、
「焼き鳥最高!」
なのも間違い無し・・いや、レバー串が最上では有りますが、さっぱり系の「つくね」や、少し脂のある「カシラ」にも合わせてくれる辺り、ミアーニ・レフォスコの懐の深さを感じさせていただきました。
そもそも・・飲んでご紹介するようなワインでは無くなったはずでは有りますが、時に「役得」も無いと枯れちゃいますから・・ご容赦ください。お勧めします!
以下は先週書いた文章です。
━━━━━
カルヴァリは・・見ないなぁ・・と思っていたら、どうやら畑を手放してしまったようです。こだわってしまうとどうしても余りに収量が出ないのが原因?・・かと推察します。
2015年もののレフォスコがラシーヌさんからリリースされていたのはずいぶん後になって知ったんですが、結局お声掛けは無かったですね。
なので、今回の品物はブローカー入れです。リストを眺めていたら入ってました。状態は悪くないと思います。
なにせ、あの「カルヴァリ」もレフォスコで、たった1度では有りますが、強烈なインパクトを受けた印象を覚えています。
「・・これって・・もしかして・・果皮だけ?」
もう一度、少し熟したカルヴァリを飲んでみたかった・・と残念に思っています。ワイン屋でもそうですから、お客様なら余計にそうですよね・・その人の興味がどこに有るかにもよるかもしれませんが・・。
と言う訳で、非常にリーズナブルに仕上がったと思います。ご検討くださいませ。

「ん?・・何の写真?」
と思われたかもしれません。実はこれ、WINART誌の第13号、「特集 北イタリアを狙え」の巻頭の写真です。2002年に出版された、少し古い本です。
手の大きさが・・不自然ですよね?・・まぁ、本の写真を斜め上から撮ってますから、写真自体が台形に変形しているのも有り、
「指が・・超短い!」
みたいになっちゃってますが、今回、そこはど~でも宜しい・・。
「手と葡萄の実のバランスを見て欲しい!」
んですね・・。
ど~ですか?・・
「・・・ちっちゃ~・・」
と・・思われるに違いないですが、これがミアーニのメルロです。
まぁ、WINARTの本編にはカルヴァリのレフォスコの写真も有りますが、これなんぞ、必見ですぞ。これ、見たら・・知らなかったことを恥じるに違いないです。
まさに、こんな小さな実と房をエンツォは造っているんですね・・。クローンもあるのかもしれませんが、この小ささこそがこのミアーニのC.O.F.の気候と土壌の表現そのものなんでしょう。
想像してみましょう・・こんなに小さな房では、1本のワインを使用するのにどれだけの房を必要とするのか・・でもエンツォはその貴重な実を選別してどんどん捨ててしまいます。それが2010~2011年とメルロが届かなかった理由の一つでしょう。
果汁は・・ほとんど無いと言って良いような葡萄だそうです。そりゃぁ・・そうですよね・・種も有りますし、メルロの果皮は分厚いですからね・・。厚い果皮、果皮の周りの熟度の高い部分が少し、果汁がほんの少し、あとは種・・・です。それが・・「ミアーニ・メルロ」です。
2012年はそこそこは採れたようです。でも最大で1500本だそうで・・でも、「ブリ」「フィリップ」の両方の畑を一緒にせずとも済んだんですね。
またロッソは、捨てられずに済んだ葡萄で仕込み、キュヴェを仕立てる時に余ったもの、また、上級キュヴェにするには「不足している」とされたもののブレンドのようです。なので、2010、2011年もリリースされました。
まだこれほどまでにミアーニが衆知される前には、結構・・飲めました。その昔ミアーニ・メルロが欲しくて、かなり探しましたが、貰えたのはソーヴィニヨンだけ・・みたいな時代も有りました。そうこうしているうちに、その代理店とミアーニの関係がおかしくなり、またまた振り出しに戻り・・そうこうしているうちに、ラシーヌさんから・・
「ミアーニをやらないかと言われてるけど・・断った」
などと・・言う時期も有ったと記憶しています。
「・・なんでやらないの~?」
と・・。
でも結局扱っていただけることになり、今に至っています。
ミアーニ・メルロとフォワグラのマリアージュは、もう随分前に・・メルロを2本も開けて楽しみました。凄い経験でした・・。片方は平底デキャンタに落とし、もう片方はボトルからそのまま・・です。「ワインとは、マリアージュとはなんぞや?」の答えのひとつになった経験です。
おそらくですが、この2つのメルロ・・そしてロッソでさえ、そう易々と柔らかくなってくれないでしょう。でもマリアージュの世界では、そんなことはどうでも良いことです。食を中心に考えれば、その食を第一にしたマリアージュをすべきですが、ワインを中心に考えればそのワインを第一に考え、どのような構成になっているのか・・とか、どんなポテンシャルなのか、どんな違う表情を見せてくれるのかなどが判る、しかも美味しい食が求められるかと思うんですね。
だから、このワインの今の状態は、この瞬間にこそ存在する訳で、少し時間が経ってしまったら、もう変化しているんです。で、またその瞬間にも同じことが言える訳で・・その連続と言うことになるかな・・と思います。だからこそ、最高の食材とそのワインが、どんなポテンシャルを発揮してくれるのか、またマリアージュとしてはどうか、マリアージュを外してみてどうか、など・・非常に勉強させていただいたので、感慨深いワインなんですね。
まぁ・・物凄いワインです。化け物とも言えます。ロッソは化け物の子です・・(^^;; なので、怖いものが見たい方は、ぜひ何とか機会を作って挑戦してみてほしいと思います。ご検討くださいませ。
● 2016 Merlot C.O.F.
メルロ コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
● 2016 Merlot C.O.F.
メルロ コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
【ヴィノスは94ポイントのようです。】
非常に少ないメルロです。ブリとフィリップの記載が無いので、おそらく混ぜたのでしょう。
今回はブローカーものですが、コンディションは悪くないと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2013年のメルロは「ブリ」と「フィリップ」が復活!畑毎の仕上げになりましたので良年でしょう!!・・でも入荷は僅少です。】

「ん?・・何の写真?」
と思われたかもしれません。実はこれ、WINART誌の第13号、「特集 北イタリアを狙え」の巻頭の写真です。2002年に出版された、少し古い本です。
手の大きさが・・不自然ですよね?・・まぁ、本の写真を斜め上から撮ってますから、写真自体が台形に変形しているのも有り、
「指が・・超短い!」
みたいになっちゃってますが、今回、そこはど~でも宜しい・・。
「手と葡萄の実のバランスを見て欲しい!」
んですね・・。
ど~ですか?・・
「・・・ちっちゃ~・・」
と・・思われるに違いないですが、これがミアーニのメルロです。
まぁ、WINARTの本編にはカルヴァリのレフォスコの写真も有りますが、これなんぞ、必見ですぞ。これ、見たら・・知らなかったことを恥じるに違いないです。
まさに、こんな小さな実と房をエンツォは造っているんですね・・。クローンもあるのかもしれませんが、この小ささこそがこのミアーニのC.O.F.の気候と土壌の表現そのものなんでしょう。
想像してみましょう・・こんなに小さな房では、1本のワインを使用するのにどれだけの房を必要とするのか・・でもエンツォはその貴重な実を選別してどんどん捨ててしまいます。それが2010~2011年とメルロが届かなかった理由の一つでしょう。
果汁は・・ほとんど無いと言って良いような葡萄だそうです。そりゃぁ・・そうですよね・・種も有りますし、メルロの果皮は分厚いですからね・・。厚い果皮、果皮の周りの熟度の高い部分が少し、果汁がほんの少し、あとは種・・・です。それが・・「ミアーニ・メルロ」です。
2012年はそこそこは採れたようです。でも最大で1500本だそうで・・でも、「ブリ」「フィリップ」の両方の畑を一緒にせずとも済んだんですね。
またロッソは、捨てられずに済んだ葡萄で仕込み、キュヴェを仕立てる時に余ったもの、また、上級キュヴェにするには「不足している」とされたもののブレンドのようです。なので、2010、2011年もリリースされました。
まだこれほどまでにミアーニが衆知される前には、結構・・飲めました。その昔ミアーニ・メルロが欲しくて、かなり探しましたが、貰えたのはソーヴィニヨンだけ・・みたいな時代も有りました。そうこうしているうちに、その代理店とミアーニの関係がおかしくなり、またまた振り出しに戻り・・そうこうしているうちに、ラシーヌさんから・・
「ミアーニをやらないかと言われてるけど・・断った」
などと・・言う時期も有ったと記憶しています。
「・・なんでやらないの~?」
と・・。
でも結局扱っていただけることになり、今に至っています。
ミアーニ・メルロとフォワグラのマリアージュは、もう随分前に・・メルロを2本も開けて楽しみました。凄い経験でした・・。片方は平底デキャンタに落とし、もう片方はボトルからそのまま・・です。「ワインとは、マリアージュとはなんぞや?」の答えのひとつになった経験です。
おそらくですが、この2つのメルロ・・そしてロッソでさえ、そう易々と柔らかくなってくれないでしょう。でもマリアージュの世界では、そんなことはどうでも良いことです。食を中心に考えれば、その食を第一にしたマリアージュをすべきですが、ワインを中心に考えればそのワインを第一に考え、どのような構成になっているのか・・とか、どんなポテンシャルなのか、どんな違う表情を見せてくれるのかなどが判る、しかも美味しい食が求められるかと思うんですね。
だから、このワインの今の状態は、この瞬間にこそ存在する訳で、少し時間が経ってしまったら、もう変化しているんです。で、またその瞬間にも同じことが言える訳で・・その連続と言うことになるかな・・と思います。だからこそ、最高の食材とそのワインが、どんなポテンシャルを発揮してくれるのか、またマリアージュとしてはどうか、マリアージュを外してみてどうか、など・・非常に勉強させていただいたので、感慨深いワインなんですね。
まぁ・・物凄いワインです。化け物とも言えます。ロッソは化け物の子です・・(^^;; なので、怖いものが見たい方は、ぜひ何とか機会を作って挑戦してみてほしいと思います。ご検討くださいませ。
● 2016 Refosco C.O.F.
レフォスコ・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
【純!めちゃピュアです!・・果汁の無い・・果皮だけの味わいに近いのに、重過ぎない・・美しいレフォスコでした!】

前回、「しら~っ」と出したんですが全く売れず。
「えっ?・・カルヴァリの後継なのに・・売れないの?」
とちょっとビックリ。
まぁ、本当は1本飲みたかったので良いんですけどね。お陰様で素晴らしい経験をさせていただけました。
この、濃密な色!・・凄い密度ですね~。全くグラスを持つ手は見えない・・このところご紹介させていただいているワインとは、全く方向性が異なるかのように思えます・・。
「・・でも!」
いや・・美しいです。心が洗われるような、真っすぐな美しさに満ちていました。そして、
「滅茶苦茶ドライ!」
です。甘さは全く無し。
酸もしっかり有るんですが・・エッジが無くて「つるんつるん」です。
なので、「純粋」x「純粋」=「純粋」2乗
みたいな凄い感覚です。
で、運良く・・この晩のオカズは何と「焼き鳥」でした。串の種類も色々あり、それぞれにこの純なレフォスコはしっかり対応してくれていたんですが・・
「レバー!」
いや~・・これがもう、最高です!凄いマリアージュでした・・レバーだけ買い足して来てもらって呑みたい位・・いや、もう夜中の一時ですけど。
まぁ、カルヴァリならずとも、ミアーニ・メルロにフォワグラとか、レバーとかは絶品では有りましたが、やはり純で密な赤には、高級食材が似合うとしても、
「焼き鳥最高!」
なのも間違い無し・・いや、レバー串が最上では有りますが、さっぱり系の「つくね」や、少し脂のある「カシラ」にも合わせてくれる辺り、ミアーニ・レフォスコの懐の深さを感じさせていただきました。
そもそも・・飲んでご紹介するようなワインでは無くなったはずでは有りますが、時に「役得」も無いと枯れちゃいますから・・ご容赦ください。お勧めします!
以下は先週書いた文章です。
━━━━━
カルヴァリは・・見ないなぁ・・と思っていたら、どうやら畑を手放してしまったようです。こだわってしまうとどうしても余りに収量が出ないのが原因?・・かと推察します。
2015年もののレフォスコがラシーヌさんからリリースされていたのはずいぶん後になって知ったんですが、結局お声掛けは無かったですね。
なので、今回の品物はブローカー入れです。リストを眺めていたら入ってました。状態は悪くないと思います。
なにせ、あの「カルヴァリ」もレフォスコで、たった1度では有りますが、強烈なインパクトを受けた印象を覚えています。
「・・これって・・もしかして・・果皮だけ?」
もう一度、少し熟したカルヴァリを飲んでみたかった・・と残念に思っています。ワイン屋でもそうですから、お客様なら余計にそうですよね・・その人の興味がどこに有るかにもよるかもしれませんが・・。
と言う訳で、非常にリーズナブルに仕上がったと思います。ご検討くださいませ。

「ん?・・何の写真?」
と思われたかもしれません。実はこれ、WINART誌の第13号、「特集 北イタリアを狙え」の巻頭の写真です。2002年に出版された、少し古い本です。
手の大きさが・・不自然ですよね?・・まぁ、本の写真を斜め上から撮ってますから、写真自体が台形に変形しているのも有り、
「指が・・超短い!」
みたいになっちゃってますが、今回、そこはど~でも宜しい・・。
「手と葡萄の実のバランスを見て欲しい!」
んですね・・。
ど~ですか?・・
「・・・ちっちゃ~・・」
と・・思われるに違いないですが、これがミアーニのメルロです。
まぁ、WINARTの本編にはカルヴァリのレフォスコの写真も有りますが、これなんぞ、必見ですぞ。これ、見たら・・知らなかったことを恥じるに違いないです。
まさに、こんな小さな実と房をエンツォは造っているんですね・・。クローンもあるのかもしれませんが、この小ささこそがこのミアーニのC.O.F.の気候と土壌の表現そのものなんでしょう。
想像してみましょう・・こんなに小さな房では、1本のワインを使用するのにどれだけの房を必要とするのか・・でもエンツォはその貴重な実を選別してどんどん捨ててしまいます。それが2010~2011年とメルロが届かなかった理由の一つでしょう。
果汁は・・ほとんど無いと言って良いような葡萄だそうです。そりゃぁ・・そうですよね・・種も有りますし、メルロの果皮は分厚いですからね・・。厚い果皮、果皮の周りの熟度の高い部分が少し、果汁がほんの少し、あとは種・・・です。それが・・「ミアーニ・メルロ」です。
2012年はそこそこは採れたようです。でも最大で1500本だそうで・・でも、「ブリ」「フィリップ」の両方の畑を一緒にせずとも済んだんですね。
またロッソは、捨てられずに済んだ葡萄で仕込み、キュヴェを仕立てる時に余ったもの、また、上級キュヴェにするには「不足している」とされたもののブレンドのようです。なので、2010、2011年もリリースされました。
まだこれほどまでにミアーニが衆知される前には、結構・・飲めました。その昔ミアーニ・メルロが欲しくて、かなり探しましたが、貰えたのはソーヴィニヨンだけ・・みたいな時代も有りました。そうこうしているうちに、その代理店とミアーニの関係がおかしくなり、またまた振り出しに戻り・・そうこうしているうちに、ラシーヌさんから・・
「ミアーニをやらないかと言われてるけど・・断った」
などと・・言う時期も有ったと記憶しています。
「・・なんでやらないの~?」
と・・。
でも結局扱っていただけることになり、今に至っています。
ミアーニ・メルロとフォワグラのマリアージュは、もう随分前に・・メルロを2本も開けて楽しみました。凄い経験でした・・。片方は平底デキャンタに落とし、もう片方はボトルからそのまま・・です。「ワインとは、マリアージュとはなんぞや?」の答えのひとつになった経験です。
おそらくですが、この2つのメルロ・・そしてロッソでさえ、そう易々と柔らかくなってくれないでしょう。でもマリアージュの世界では、そんなことはどうでも良いことです。食を中心に考えれば、その食を第一にしたマリアージュをすべきですが、ワインを中心に考えればそのワインを第一に考え、どのような構成になっているのか・・とか、どんなポテンシャルなのか、どんな違う表情を見せてくれるのかなどが判る、しかも美味しい食が求められるかと思うんですね。
だから、このワインの今の状態は、この瞬間にこそ存在する訳で、少し時間が経ってしまったら、もう変化しているんです。で、またその瞬間にも同じことが言える訳で・・その連続と言うことになるかな・・と思います。だからこそ、最高の食材とそのワインが、どんなポテンシャルを発揮してくれるのか、またマリアージュとしてはどうか、マリアージュを外してみてどうか、など・・非常に勉強させていただいたので、感慨深いワインなんですね。
まぁ・・物凄いワインです。化け物とも言えます。ロッソは化け物の子です・・(^^;; なので、怖いものが見たい方は、ぜひ何とか機会を作って挑戦してみてほしいと思います。ご検討くださいませ。
● 2017 Sauvignon C.O.F.
ソーヴィニヨン・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウリ
【今回のソーヴィニヨンは1アイテムのみの到着でした!】
マロラクティックを回避して仕上げる、言ってみるなら、ディディエ・ダグノー的な味わいになるかと思います。まぁ、品種は同様だとしても、持っているミネラリティは全然違いますけどね。
エンツォ・ポントーニは最近は区画ごとに仕上げているそうで、膨大なアイテムのキュヴェが存在するそうです。ほんと、仕上げたワインを売らない人なんですよね・・。
前回は4アイテム届いたソーヴィニヨン、ブットーリオのジテレから「ジテレ・カヴァ」「ジテレ」、「ソロン」とブレンドの「ソーヴィニヨン」は、今回は1アイテムのみです。
まぁ、イタリア北部のソーヴィニヨンの最も優れたワインであることは間違いないでしょう。さっさと飲んでもややタイトで美しく綺麗な味わい、ある程度長く置くと豊満さが出てくるソーヴィニヨンです。ご検討くださいませ。
● 2017 Friulano C.O.F.
フリウラーノ・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
● 2017 Friulano Filip C.O.F.
フリウラーノ・フィリップ・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
【フリウラーノの最高峰です!】
リリース直後に飲んでもとても美味しく・・でも、余りのスムーズさに、
「美味しいけど・・ちょっと物足りないか?」
と言うような気にさせられるフリウラーノです。
もともとトカイ・フリウラーノと言う名の品種でしたが、トカイと言う名前が「トカイ・ワイン」と紛らわしいと言うことで、ただのフリウラーノになっています。
で、この品種でエレガンスを感じるワインは非常に少ないと言えます。言ってしまえば、
「ミネラリティはたっぷり有るが、どこか新世代のミネラリティ感が漂う」
もしくは、
「ミネラリティはたっぷりだが、どこか野暮ったい」
風なイメージです。
そのような観点からは対局に有る姿をしていますから、さっさと飲んでしまうと
「少し物足りない・・」
と感じさせられるのかもしれません。
何せエンツォ・ポントーニの所有する畑は15ヘクタールほど。そして生産されるワインは8000本に過ぎません。
これ、もしブルゴーニュに当てはめたら大変なことになるんですよ。コート・ド・ニュイの畑面積が1500ヘクタールと言われていますから、ミアーニ所有の面積の100倍ですよね?・・だから、8000本×100で、80万本しかないことになっちゃいます。1ヘクタール辺りでは、533本、バリックで2樽も造れないんです。
これってどの位の水準なのか、判り辛いでしょうから、もっとも厳しいと思われる、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティで比較すると、25ヘクタールほどの総所有面積から平均8万本ほどと言われていますから、80000÷25で、1ヘクタール辺り3200本です。
つまり、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティのちょうど・・
「六分の一」
です。
もっと簡単に言うと、まぁ、安易では有りますがD.R.C.の6倍の葡萄コストが掛かっている・・と言うことなんですね。
ミアーニの熟したフリウラーノやソーヴィニヨンが途轍もなく美味しいことは、だんだん判ってきました。でもまだ周知はされていません。この機会に是非、ご検討くださいませ。
● 2017 Chardonnay C.O.F.
シャルドネ・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
● 2017 Chardonnay Baracca C.O.F.
シャルドネ・バラッカ・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
● 2017 Chardonnay Zitelle C.O.F.
シャルドネ・ジテレ・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
【ジテレはブットーリオの葡萄園?・・シャルドネのキュヴェで登場です!】
実は・・聞いた話しで確証は無いんですが、ミアーニは非常に広い範囲の畑を持っており、その中で、葡萄を厳選しますので、多くの葡萄を放ったままにするそうです。そして、ワインに仕上げてからも多くのキュヴェが他の業者に渡され、残った少しのキュヴェもかなりの部分が貯蔵に回されるそうです。
なので、ミアーニの名前で販売されるのは非常に少ない・・のが判りますよね。noisy は結構昔からやっていますので、お客様はご存知だし、ご購入されたことも有るかと思います。でも、多くの方はご存知無いし、ましてや飲んだことさえ無いのでしょう。
まだラシーヌさんが輸入する前からnoisy はミアーニに目を付けていて、何とかして扱おうと苦労していました。ようやく小さな糸口から正規をもらえるようになったと思ったら・・その正規さんがエクスクルーシヴを失ってしまいまして、
「・・なんだかな~・・ようやっと仕入れられるようになったのになぁ・・」
と残念がったものです。
まぁ、それから1~2年後だったか、ラシーヌさんが扱うことになりまして・・安堵しましたが、不思議な縁も何となく感じたものです。
そんな noisy でさえ、今回のシャルドネ3アイテムのうちの「ジテレ」は二度目です。こちらはブットーリオにある畑(葡萄園)のようです。こちらは単独で詰めたのでしょう。1本じゃぁ・・どうにもなりませんよね。
それと「バラッカ」が単独で届いています。他は・・情報が無くて判りません。
でも、価格差はほとんど有りませんので、さほどのポテンシャル差は無いのかもしれません。
とにかく・・ミアーニのカンティーナに行くと、訳の分からないキュヴェが沢山有って、しかもかなりの量のストックに圧倒されるそうです。販売には興味が無く、造ることに専念してしまうようなお方だそうで・・このシャルドネたちも元々少ないですから購入出来たらラッキ-・・と言うことでしょう。ご検討くださいませ。
● 2017 Ribolla Gialla Pettarin C.O.F.
リボッラ・ジャッラ・ペッタリン・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
【今回の入荷アイテムはほとんどが1本のみの入荷です。!・・意外にも勘違いされているミアーニの白もぜひお試しください!】
アザッツォ(ロザッツォ)とブットーリオの樹齢60年以上の古樹の区画のブレンドのようですね。シャルドネと違ってバレルファルメンテッド(樽発酵)ながらマロラクティック醗酵は回避しているので、キリリとした酸をたっぷり持った「キレイ系」の白です。シャルドネの方は「滑らか系」と言うことになります。
noisy はこのワインも飲んだことが無いんですね。いつも1~2本程度しか入荷しないので・・。ご購入出来た方は非常にラッキーです。ご検討くださいませ。
● 2015 Rosso C.O.F.
ロッソ・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
【希少なミアーニの赤です!】

「ん?・・何の写真?」
と思われたかもしれません。実はこれ、WINART誌の第13号、「特集 北イタリアを狙え」の巻頭の写真です。2002年に出版された、少し古い本です。
手の大きさが・・不自然ですよね?・・まぁ、本の写真を斜め上から撮ってますから、写真自体が台形に変形しているのも有り、
「指が・・超短い!」
みたいになっちゃってますが、今回、そこはど~でも宜しい・・。
「手と葡萄の実のバランスを見て欲しい!」んですね・・。
ど~ですか?・・
「・・・ちっちゃ~・・」
と・・思われるに違いないですが、これがミアーニのメルロです。
まぁ、WINARTの本編にはカルヴァリのレフォスコの写真も有りますが、これなんぞ、必見ですぞ。これ、見たら・・知らなかったことを恥じるに違いないです。
まさに、こんな小さな実と房をエンツォは造っているんですね・・。クローンもあるのかもしれませんが、この小ささこそがこのミアーニのC.O.F.の気候と土壌の表現そのものなんでしょう。
想像してみましょう・・こんなに小さな房では、1本のワインを使用するのにどれだけの房を必要とするのか・・でもエンツォはその貴重な実を選別してどんどん捨ててしまいます。それが2010~2011年とメルロが届かなかった理由の一つでしょう。
果汁は・・ほとんど無いと言って良いような葡萄だそうです。そりゃぁ・・そうですよね・・種も有りますし、メルロの果皮は分厚いですからね・・。厚い果皮、果皮の周りの熟度の高い部分が少し、果汁がほんの少し、あとは種・・・です。それが・・「ミアーニ・メルロ」です。
2012年はそこそこは採れたようです。でも最大で1500本だそうで・・でも、「ブリ」「フィリップ」の両方の畑を一緒にせずとも済んだんですね。
またロッソは、捨てられずに済んだ葡萄で仕込み、キュヴェを仕立てる時に余ったもの、また、上級キュヴェにするには「不足している」とされたもののブレンドのようです。なので、2010、2011年もリリースされました。
まだこれほどまでにミアーニが衆知される前には、結構・・飲めました。その昔ミアーニ・メルロが欲しくて、かなり探しましたが、貰えたのはソーヴィニヨンだけ・・みたいな時代も有りました。そうこうしているうちに、その代理店とミアーニの関係がおかしくなり、またまた振り出しに戻り・・そうこうしているうちに、ラシーヌさんから・・
「ミアーニをやらないかと言われてるけど・・断った」
などと・・言う時期も有ったと記憶しています。
「・・なんでやらないの~?」
と・・。
でも結局扱っていただけることになり、今に至っています。
ミアーニ・メルロとフォワグラのマリアージュは、もう随分前に・・メルロを2本も開けて楽しみました。凄い経験でした・・。片方は平底デキャンタに落とし、もう片方はボトルからそのまま・・です。「ワインとは、マリアージュとはなんぞや?」の答えのひとつになった経験です。
おそらくですが、この2つのメルロ・・そしてロッソでさえ、そう易々と柔らかくなってくれないでしょう。でもマリアージュの世界では、そんなことはどうでも良いことです。食を中心に考えれば、その食を第一にしたマリアージュをすべきですが、ワインを中心に考えればそのワインを第一に考え、どのような構成になっているのか・・とか、どんなポテンシャルなのか、どんな違う表情を見せてくれるのかなどが判る、しかも美味しい食が求められるかと思うんですね。
だから、このワインの今の状態は、この瞬間にこそ存在する訳で、少し時間が経ってしまったら、もう変化しているんです。で、またその瞬間にも同じことが言える訳で・・その連続と言うことになるかな・・と思います。だからこそ、最高の食材とそのワインが、どんなポテンシャルを発揮してくれるのか、またマリアージュとしてはどうか、マリアージュを外してみてどうか、など・・非常に勉強させていただいたので、感慨深いワインなんですね。
まぁ・・物凄いワインです。化け物とも言えます。ロッソは化け物の子です・・(^^;; なので、怖いものが見たい方は、ぜひ何とか機会を作って挑戦してみてほしいと思います。ご検討くださいませ。
● 2003 Tocai Friulano C.O.F.
トカイ・フリウラーノ・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
【2003年もののトカイ・フリウラーノ!・・一体、どうなっちゃってますでしょうか!】
出て来たシリーズです・・いや、セラーでチラホラ見てたのは事実ながら、コラムを書かないといけないので「放置」してしまってました。今は数を全然いただけないワインです。
今が2017年のリリースだと仮定するなら約12年ほど、セラーに居た計算になりますね。収穫年からは16年・・ちょっと恐ろしくなってしまいます。あの大震災にもめげずに生き抜いたフリウラーノです。
コンディションは外観からは非常に良いです。キャプスュルもクルクル回ります。セロハンを巻いてあったのでエチケッタも綺麗です。色合いも良いと感じます。・・しかし万全かどうかは開けてみなければ判りません。
おそらく・・かなり美味しいはずですが、保証は出来ません。こちらはどうなっちゃってるか予想がつきませんので価格はほとんど変えずにお渡しいたします。ご検討くださいませ。
以下は最近のレヴューです。
━━━━━
【フリウラーノの最高峰です!】
リリース直後に飲んでもとても美味しく・・でも、余りのスムーズさに、
「美味しいけど・・ちょっと物足りないか?」
と言うような気にさせられるフリウラーノです。
もともとトカイ・フリウラーノと言う名の品種でしたが、トカイと言う名前が「トカイ・ワイン」と紛らわしいと言うことで、ただのフリウラーノになっています。
で、この品種でエレガンスを感じるワインは非常に少ないと言えます。言ってしまえば、
「ミネラリティはたっぷり有るが、どこか新世代のミネラリティ感が漂う」
もしくは、
「ミネラリティはたっぷりだが、どこか野暮ったい」
風なイメージです。
そのような観点からは対局に有る姿をしていますから、さっさと飲んでしまうと
「少し物足りない・・」
と感じさせられるのかもしれません。
何せエンツォ・ポントーニの所有する畑は15ヘクタールほど。そして生産されるワインは8000本に過ぎません。
これ、もしブルゴーニュに当てはめたら大変なことになるんですよ。コート・ド・ニュイの畑面積が1500ヘクタールと言われていますから、ミアーニ所有の面積の100倍ですよね?・・だから、8000本×100で、80万本しかないことになっちゃいます。1ヘクタール辺りでは、533本、バリックで2樽も造れないんです。
これってどの位の水準なのか、判り辛いでしょうから、もっとも厳しいと思われる、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティで比較すると、25ヘクタールほどの総所有面積から平均8万本ほどと言われていますから、80000÷25で、1ヘクタール辺り3200本です。
つまり、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティのちょうど・・
「六分の一」
です。
もっと簡単に言うと、まぁ、安易では有りますがD.R.C.の6倍の葡萄コストが掛かっている・・と言うことなんですね。
ミアーニの熟したフリウラーノやソーヴィニヨンが途轍もなく美味しいことは、だんだん判ってきました。でもまだ周知はされていません。この機会に是非、ご検討くださいませ。
● 2015 Friulano C.O.F.
フリウラーノ・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
● 2015 Friulano Filip C.O.F.
フリウラーノ・フィリップ・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
【フリウラーノの最高峰です!】
リリース直後に飲んでもとても美味しく・・でも、余りのスムーズさに、
「美味しいけど・・ちょっと物足りないか?」
と言うような気にさせられるフリウラーノです。
もともとトカイ・フリウラーノと言う名の品種でしたが、トカイと言う名前が「トカイ・ワイン」と紛らわしいと言うことで、ただのフリウラーノになっています。
で、この品種でエレガンスを感じるワインは非常に少ないと言えます。言ってしまえば、
「ミネラリティはたっぷり有るが、どこか新世代のミネラリティ感が漂う」
もしくは、
「ミネラリティはたっぷりだが、どこか野暮ったい」
風なイメージです。
そのような観点からは対局に有る姿をしていますから、さっさと飲んでしまうと
「少し物足りない・・」
と感じさせられるのかもしれません。
何せエンツォ・ポントーニの所有する畑は15ヘクタールほど。そして生産されるワインは8000本に過ぎません。
これ、もしブルゴーニュに当てはめたら大変なことになるんですよ。コート・ド・ニュイの畑面積が1500ヘクタールと言われていますから、ミアーニ所有の面積の100倍ですよね?・・だから、8000本×100で、80万本しかないことになっちゃいます。1ヘクタール辺りでは、533本、バリックで2樽も造れないんです。
これってどの位の水準なのか、判り辛いでしょうから、もっとも厳しいと思われる、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティで比較すると、25ヘクタールほどの総所有面積から平均8万本ほどと言われていますから、80000÷25で、1ヘクタール辺り3200本です。
つまり、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティのちょうど・・
「六分の一」
です。
もっと簡単に言うと、まぁ、安易では有りますがD.R.C.の6倍の葡萄コストが掛かっている・・と言うことなんですね。
ミアーニの熟したフリウラーノやソーヴィニヨンが途轍もなく美味しいことは、だんだん判ってきました。でもまだ周知はされていません。この機会に是非、ご検討くださいませ。
● 2015 Sauvignon C.O.F.
ソーヴィニヨン・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウリ
● 2015 Sauvignon Saurint C.O.F.
ソーヴィニヨン・ソロン・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウリ
● 2015 Sauvignon Zitelle Cava C.O.F.
ソーヴィニヨン・ジテレ・カヴァ・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウリ
● 2015 Sauvignon Zitelle C.O.F.
ソーヴィニヨン・ジテレ・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウリ
【今回のソーヴィニヨンは4アイテム!】
マロラクティックを回避して仕上げる、言ってみるなら、ディディエ・ダグノー的な味わいになるかと思います。まぁ、品種は同様だとしても、持っているミネラリティは全然違いますけどね。
で、今回は何と・・ソーヴィニヨンは4アイテムも届いています。全然訳が判りませんが、エンツォ・ポントーニは最近は区画ごとに仕上げているそうで、膨大なアイテムのキュヴェが存在するそうです。ほんと、仕上げたワインを売らない人なんですよね・・。
ブットーリオのジテレから「ジテレ・カヴァ」「ジテレ」、お馴染みの「ソロン」とおそらくブレンドの「ソーヴィニヨン」です。前者2アイテムは noisy も飲んだことが無いです。イタリア北部のソーヴィニヨンの最も優れたワインと言えるでしょう。ご検討くださいませ。
● 2015 Malvasia C.O.F.
マルヴァジーア・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
【実はこれが激レア!ノン・マロラクティックのマルヴァジーアです!】
年産は900本程度だそうですが、実際はどれだけ販売されているのかは不明です・・何せ、noisy の所でも見たのは2回目じゃないかな?・・仕上げても売らないで仕舞い込んでしまうのでしょう。
こちらはマロラクティック醗酵を必ずする「シャルドネ」チームとは違って、マロを回避して造る「激ピュア系」の白ワインです。これも聞いた話で申し訳ないんですが、他では安葡萄のマルヴァジーアになりますが、ミアーニのマルヴァジーアは全然違うそうです。実はパラパラとしか付かないので、収穫量は畑の大きさに比較すると考えられないほどだそうです。
ロザッツォの比較的若い樹と、ブットーリオの古木とのブレンドです。バレルファルメンテッド(樽発酵)です。二度目の入荷で2本目?だったかな?・・ですので、売るほどは無い・・いや、テイスティングで飲めるほどは無い貴重なワインです。ご検討くださいませ。
● 2015 Chardonnay C.O.F.
シャルドネ・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
● 2015 Chardonnay Zitelle C.O.F.
シャルドネ・ジテレ・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
【ジテレはブットーリオの葡萄園?・・日本初上陸のシャルドネのキュヴェです!】
実は・・聞いた話しで確証は無いんですが、ミアーニは非常に広い範囲の畑を持っており、その中で、葡萄を厳選しますので、多くの葡萄を放ったままにするそうです。そして、ワインに仕上げてからも多くのキュヴェが他の業者に渡され、残った少しのキュヴェもかなりの部分が貯蔵に回されるそうです。
なので、ミアーニの名前で販売されるのは非常に少ない・・のが判りますよね。noisy は結構昔からやっていますので、お客様はご存知だし、ご購入されたことも有るかと思います。でも、多くの方はご存知無いし、ましてや飲んだことさえ無いのでしょう。
まだラシーヌさんが輸入する前からnoisy はミアーニに目を付けていて、何とかして扱おうと苦労していました。ようやく小さな糸口から正規をもらえるようになったと思ったら・・その正規さんがエクスクルーシヴを失ってしまいまして、
「・・なんだかな~・・ようやっと仕入れられるようになったのになぁ・・」
と残念がったものです。
まぁ、それから1~2年後だったか、ラシーヌさんが扱うことになりまして・・安堵しましたが、不思議な縁も何となく感じたものです。
そんな noisy でさえ、今回のシャルドネ2アイテムのうちの「ジテレ」は初めて見ます。ブットーリオにある畑(葡萄園)のようです。こちらは単独で詰めたのでしょう。1本じゃぁ・・どうにもなりませんよね。
それと、今まで有った「バラッカ」が無くなっています。出来が良く無かったのか、もしくは「シャルドネ」に混ざっている・・もしくは、バラッカとジテレのブレンドか・・情報が無くて判りません。
でも、価格差はほとんど有りませんので、さほどのポテンシャル差は無いでしょう。
とにかく・・ミアーニのカンティーナに行くと、訳の分からないキュヴェが沢山有って、しかもかなりの量のストックに圧倒されるそうです。販売には興味が無く、造ることに専念してしまうようなお方だそうで・・このシャルドネたちも元々少ないですから購入出来たらラッキ-・・と言うことでしょう。ご検討くださいませ。
● 2015 Ribolla Gialla Pettarin C.O.F.
リボッラ・ジャッラ・ペッタリン・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
【今回の入荷アイテムはほとんどが1本のみの入荷です。!・・意外にも勘違いされているミアーニの白もぜひお試しください!】
アザッツォ(ロザッツォ)とブットーリオの樹齢60年以上の古樹の区画のブレンドのようですね。シャルドネと違ってバレルファルメンテッド(樽発酵)ながらマロラクティック醗酵は回避しているので、キリリとした酸をたっぷり持った「キレイ系」の白です。シャルドネの方は「滑らか系」と言うことになります。
noisy はこのワインも飲んだことが無いんですね。いつも1~2本程度しか入荷しないので・・。ご購入出来た方は非常にラッキーです。ご検討くださいませ。
● 2013 Merlot Buri C.O.F.
メルロ・ブリ・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
● 2013 Merlot Filip C.O.F.
メルロ・フィリップ コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
【2013年のメルロは「ブリ」と「フィリップ」が復活!畑毎の仕上げになりましたので良年でしょう!!・・でも入荷は僅少です。】

「ん?・・何の写真?」
と思われたかもしれません。実はこれ、WINART誌の第13号、「特集 北イタリアを狙え」の巻頭の写真です。2002年に出版された、少し古い本です。
手の大きさが・・不自然ですよね?・・まぁ、本の写真を斜め上から撮ってますから、写真自体が台形に変形しているのも有り、
「指が・・超短い!」
みたいになっちゃってますが、今回、そこはど~でも宜しい・・。
「手と葡萄の実のバランスを見て欲しい!」んですね・・。
ど~ですか?・・
「・・・ちっちゃ~・・」
と・・思われるに違いないですが、これがミアーニのメルロです。
まぁ、WINARTの本編にはカルヴァリのレフォスコの写真も有りますが、これなんぞ、必見ですぞ。これ、見たら・・知らなかったことを恥じるに違いないです。
まさに、こんな小さな実と房をエンツォは造っているんですね・・。クローンもあるのかもしれませんが、この小ささこそがこのミアーニのC.O.F.の気候と土壌の表現そのものなんでしょう。
想像してみましょう・・こんなに小さな房では、1本のワインを使用するのにどれだけの房を必要とするのか・・でもエンツォはその貴重な実を選別してどんどん捨ててしまいます。それが2010~2011年とメルロが届かなかった理由の一つでしょう。
果汁は・・ほとんど無いと言って良いような葡萄だそうです。そりゃぁ・・そうですよね・・種も有りますし、メルロの果皮は分厚いですからね・・。厚い果皮、果皮の周りの熟度の高い部分が少し、果汁がほんの少し、あとは種・・・です。それが・・「ミアーニ・メルロ」です。
2012年はそこそこは採れたようです。でも最大で1500本だそうで・・でも、「ブリ」「フィリップ」の両方の畑を一緒にせずとも済んだんですね。
またロッソは、捨てられずに済んだ葡萄で仕込み、キュヴェを仕立てる時に余ったもの、また、上級キュヴェにするには「不足している」とされたもののブレンドのようです。なので、2010、2011年もリリースされました。
まだこれほどまでにミアーニが衆知される前には、結構・・飲めました。その昔ミアーニ・メルロが欲しくて、かなり探しましたが、貰えたのはソーヴィニヨンだけ・・みたいな時代も有りました。そうこうしているうちに、その代理店とミアーニの関係がおかしくなり、またまた振り出しに戻り・・そうこうしているうちに、ラシーヌさんから・・
「ミアーニをやらないかと言われてるけど・・断った」
などと・・言う時期も有ったと記憶しています。
「・・なんでやらないの~?」
と・・。
でも結局扱っていただけることになり、今に至っています。
ミアーニ・メルロとフォワグラのマリアージュは、もう随分前に・・メルロを2本も開けて楽しみました。凄い経験でした・・。片方は平底デキャンタに落とし、もう片方はボトルからそのまま・・です。「ワインとは、マリアージュとはなんぞや?」の答えのひとつになった経験です。
おそらくですが、この2つのメルロ・・そしてロッソでさえ、そう易々と柔らかくなってくれないでしょう。でもマリアージュの世界では、そんなことはどうでも良いことです。食を中心に考えれば、その食を第一にしたマリアージュをすべきですが、ワインを中心に考えればそのワインを第一に考え、どのような構成になっているのか・・とか、どんなポテンシャルなのか、どんな違う表情を見せてくれるのかなどが判る、しかも美味しい食が求められるかと思うんですね。
だから、このワインの今の状態は、この瞬間にこそ存在する訳で、少し時間が経ってしまったら、もう変化しているんです。で、またその瞬間にも同じことが言える訳で・・その連続と言うことになるかな・・と思います。だからこそ、最高の食材とそのワインが、どんなポテンシャルを発揮してくれるのか、またマリアージュとしてはどうか、マリアージュを外してみてどうか、など・・非常に勉強させていただいたので、感慨深いワインなんですね。
まぁ・・物凄いワインです。化け物とも言えます。ロッソは化け物の子です・・(^^;; なので、怖いものが見たい方は、ぜひ何とか機会を作って挑戦してみてほしいと思います。ご検討くださいませ。
● 2004 Merlot Filip C.O.F.
メルロ・フィリップ コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
● 1998 Merlot C.O.F.
メルロ コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
【!】
●2004 メルロ・ブリ コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
ブットリオの畑。樹齢40年です。
●2004 メルロ・フィリップ コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ
ブットリオはアバッツイア・ディ・ロザッツォの畑。樹齢40年です。
以下は2001年のメルロのコメントです。凄いワインです。ミアーニの詳細はワイナート誌13号にて掲載されています。葡萄の粒の小ささにびっくりしてください・・・
━━━━━
【 2001年..飲みました..】
これほどまでに美しい北イタリアワインだとは思いませんでした。最も、まともに飲めるような寛容さが有るとも思っていませんでした。
イタリアンに2本持ち込んで飲ませていただきました。1本はデキャンタして30分、もう1本は抜栓せずにそのまま..という状況です。シャンパンから始まって、白を散々飲んで、ミアーニの2003年トカイ・フリウラーノを楽しく飲んでいたところで、リゾットにフォアグラをソテーした皿が出てきました。トカイもリゾットにはとても良かったのですがフォアグラが有ったので、デキャンタした2001年メルローを合わせてみたところ..これが絶品!フォアグラって実に繊細な味わいであることに初めて気がつきました...。そして自分が 一塊のワイン好きに過ぎないことを..再度認識させてくれたんですね。
テクスチャーそのものはその時一緒に飲んだシャトー・ムートン88年 にかなり酷似していましたが、質感はもしかすると...いや、止めておきましょう。その当たりの印象は、酔っぱらいの勝手な言い分に過ぎません。
「2001年のミアーニ・メルローが開くとは思えない」と、思われるでしょう。当然ながら開いていたとは思えません。が、旨いのですよ..。瓶からグラスに直接注いだものも試しましたが、こちらは硬すぎて駄目でした。30分ほどのデキャンタで幾分の柔らかさが出て、それで飲めたのだと理解しています。
この辺りの価格になると、誰でも手が出せるとは思えませんが、数人でシェアして楽しむことは可能だと思います。お店に持ち込むにしても、
「ミアーニを飲みたいので..」
と、イタリアンに少々でも知識のあるレストランさんにお願いすれば、道は開けるでしょう。でも、その際はお願いした方に一杯ずつお裾分けするのも忘れずに..。素晴らしいワインは感動と共に有る..のです。
Copyright(C) 1998-2023 Noisy Wine [ Noisy's Wine Selects ] Reserved